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特表2024-532616毛髪の成長を刺激するための組成物および方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-05
(54)【発明の名称】毛髪の成長を刺激するための組成物および方法
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/728 20060101AFI20240829BHJP
   A61K 9/08 20060101ALI20240829BHJP
   A61K 38/17 20060101ALI20240829BHJP
   A61P 17/14 20060101ALI20240829BHJP
   A61M 37/00 20060101ALI20240829BHJP
   C07K 14/47 20060101ALN20240829BHJP
【FI】
A61K31/728
A61K9/08
A61K38/17
A61P17/14
A61M37/00 510
C07K14/47 ZNA
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024537300
(86)(22)【出願日】2022-08-25
(85)【翻訳文提出日】2024-04-24
(86)【国際出願番号】 US2022075431
(87)【国際公開番号】W WO2023028542
(87)【国際公開日】2023-03-02
(31)【優先権主張番号】63/236,999
(32)【優先日】2021-08-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524073038
【氏名又は名称】アンプリフィカ・ホールディングス・グループ・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100122644
【弁理士】
【氏名又は名称】寺地 拓己
(72)【発明者】
【氏名】ローゼン,デビッド・ケイ
(72)【発明者】
【氏名】ラスマン,ウィリアム
【テーマコード(参考)】
4C076
4C084
4C086
4C267
4H045
【Fターム(参考)】
4C076AA12
4C076BB16
4C076CC18
4C084AA02
4C084BA01
4C084BA08
4C084BA22
4C084BA23
4C084DC50
4C084MA02
4C084MA66
4C084NA05
4C084ZA921
4C084ZA922
4C084ZC751
4C086AA01
4C086AA02
4C086EA25
4C086MA01
4C086MA04
4C086MA17
4C086MA66
4C086NA14
4C086ZA92
4C267AA71
4C267BB24
4C267CC02
4C267GG16
4H045AA10
4H045AA30
4H045CA40
4H045EA20
(57)【要約】
毛髪の成長を刺激するための方法および組成物が開示される。毛髪の成長を刺激するための組成物は、ヒアルロン酸、オステオポンチンおよび別のCD44結合リガンドの2つ以上を含む。毛髪の成長を刺激するための方法は、そのような組成物を患者の皮膚中に投与することまたはその組成物を患者の皮膚中に注射することを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒアルロン酸を250mcg/mLより大きい濃度で含む、毛髪の成長を刺激するための組成物。
【請求項2】
請求項1に記載の組成物であって、該ヒアルロン酸が約4,000Da~10,000Daの範囲の平均分子量を有する組成物。
【請求項3】
請求項1に記載の組成物であって、該ヒアルロン酸が約20KDa~1350KDaの範囲の平均分子量を有する組成物。
【請求項4】
請求項1に記載の組成物であって、該ヒアルロン酸が架橋されている組成物。
【請求項5】
請求項1に記載の組成物であって、該ヒアルロン酸が約20%以上の架橋密度を有する組成物。
【請求項6】
請求項1に記載の組成物であって、該ヒアルロン酸が250mcg/mL~約1000mcg/mLの濃度で存在する組成物。
【請求項7】
それを必要とする患者の皮膚において毛髪の成長を刺激する方法であって、ヒアルロン酸を250mcg/mLより大きい濃度で含む組成物を該患者の皮膚に投与することを含む方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法であって、投与が該組成物を該皮膚の真皮層中に注射することを含む方法。
【請求項9】
請求項7に記載の方法であって、該組成物が該皮膚中に約400ミクロン~約2mmの深さで注射される方法。
【請求項10】
請求項7に記載の方法であって、該組成物が複数の注射で約400注射/皮膚1cm2~約650注射/皮膚1cm2の量で投与される方法。
【請求項11】
請求項7に記載の方法であって、該組成物がさらにCD44結合リガンドを含む方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法であって、該CD44結合リガンドがオステオポンチンである方法。
【請求項13】
脱毛に関する処置を必要とする患者に毛髪の成長のための組成物を投与する方法であって、以下の工程:
該組成物を該患者の皮膚中に注射する;
を含み、該組成物がヒアルロン酸を250mcg/mLより大きい濃度で含む方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法であって、該組成物が針を介して注射され、該針が注射前に該皮膚中に約400ミクロン~約2mm挿入される方法。
【請求項15】
請求項14に記載の方法であって、該針がマイクロニードルである方法。
【請求項16】
請求項14に記載の方法であって、該組成物がさらにCD44結合リガンドを含む方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法であって、該CD44結合リガンドがオステオポンチンである方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
[0002] 本出願は、2021年8月25日に出願された米国仮出願一連番号63/236,999の利益を主張し、その内容は参照により援用される。
【0002】
配列リスト
[0003] 本出願は、XMLファイル形式で電子的に提出された配列リストを含有し、それは参照によりそのまま本明細書に援用される。2022年8月23日に作成された前記のXMLコピーは、AMP-22-1033WO2_SL.xmlと命名され、サイズは9KBである。
【背景技術】
【0003】
[0004] 本発明は、一般に、毛髪の成長を刺激するための組成物および方法に関する。
【0004】
[0005] 脱毛は、しばしば、それに苦しむ個人に負の社会的および心理的影響を有する。遺伝、ホルモン、環境暴露、薬物、心理的ストレスおよび栄養を含む多くの要因が脱毛に寄与すると信じられている。1つの既知の処置は植毛であり、それは麻酔を必要とし、費用も時間もかかり、時には痛みを伴う。他のアプローチは、マッサージおよび鍼治療を含むが、これらは有効であることが示されていない。ホルモンおよび他の薬物が脱毛を処置するために用いられてきたが、これらの処置は、しばしば望ましくない副作用、例えば不要な領域おける毛髪の成長を引き起こす。従って、毛髪の成長を刺激するための有効な療法に関する必要性が存在する。
【発明の概要】
【0005】
[0006] 一態様において、毛髪の成長を刺激するための組成物は、オステオポンチンおよびヒアルロン酸を含む。ヒアルロン酸は、約20KDa~1350KDaの範囲の平均分子量を有し得る。ヒアルロン酸は架橋されていることができ、ある態様において約20%以上の架橋密度を有し得る。ある態様において、ヒアルロン酸は、25mcg/mL以上、または約25mcg/mL~約100mcg/mLの濃度で存在する。ある態様において、組成物はまた、セルグリシン、コンドロイチン硫酸、フィブリン、IGFBP4およびGFP10の1つ以上を含むことができ、特にセルグリシン、コンドロイチン硫酸およびフィブリンの1つ以上を含み得る。ある態様において、組成物は、ヒアルロニダーゼ阻害剤、例えば高分子量ポリ(スチレン-4-スルホネート)(PSS)、ゴシポール、金チオリンゴ酸ナトリウム、フェノプロフェン、グリチルリチン酸(glycerrhizic acid)、脂肪酸、植物由来化合物、ヘパリンおよびO-硫酸化HA(sHA)またはそれらの組み合わせから選択されるヒアルロニダーゼ阻害剤を含み得る。
【0006】
[0007] 別の態様において、毛髪の成長を刺激するための組成物は、ヒアルロン酸ならびにセルグリシン、コンドロイチン硫酸、フィブリン、IGFBP4およびGFP10の1つ以上を含む。特に、組成物は、セルグリシン、コンドロイチン硫酸およびフィブリンの1つ以上を含むことができる。ヒアルロン酸は、約20KDa~1350KDaの範囲の平均分子量を有することができる。ヒアルロン酸は架橋されていることができ、ある態様において、約20%以上の架橋密度を有し得る。ある態様において、ヒアルロン酸は、25mcg/mL以上、または約25mcg/mL~約100mcg/mLの濃度で存在する。ある態様において、組成物は、オステオポンチンも含み得る。ある態様において、組成物は、例えば高分子量ポリ(スチレン-4-スルホネート)(PSS)、ゴシポール、金チオリンゴ酸ナトリウム、フェノプロフェン、グリチルリチン酸(glycerrhizic acid)、脂肪酸、植物由来化合物、ヘパリン、およびO-硫酸化HA(sHA)またはそれらの組み合わせから選択されるヒアルロニダーゼ阻害剤も含み得る。
【0007】
[0008] 一態様において、それを必要とする患者の皮膚において毛髪の成長を刺激する方法は、ヒアルロン酸及びCD44結合リガンドを含む組成物を患者の皮膚に投与することを含む。ある態様において、投与することは、皮膚の表面に組成物を適用することを含み、一方で他の態様において、投与することは、皮膚の真皮層中に組成物を注射することを含む。組成物は、皮膚中に約400ミクロン~約2mmの深さで注射されることができる。ある態様において、組成物は、約400注射/cm’皮膚~約650注射/cm’皮膚の量の複数の注射で投与される。ある態様において、針は、マイクロニードルである。ある態様において、組成物は、リポソーム、例えば水素添加リン脂質を含むリポソームに包まれていることができる。
【0008】
[0009] ある態様において、毛髪の成長を刺激する方法は、皮膚にイオントフォレーシスを適用することをさらに含む。
【0009】
[00010] ある態様において、毛髪の成長を刺激する方法は、皮膚にエレクトロポレーションを適用することをさらに含む。
【0010】
[00011] ある態様において、毛髪の成長を刺激する方法は、皮膚にレーザーアブレーションを適用することをさらに含む。
【0011】
[00012] ある態様において、毛髪の成長を刺激する方法は、皮膚に高周波熱アブレーションを適用することをさらに含む。
【0012】
[00013] ある態様において、毛髪の成長を刺激する方法は、皮膚にマイクロニードルデバイスを適用することをさらに含む。
【0013】
[00014] 一態様において、脱毛に関する処置を必要とする患者に毛髪の成長のための組成物を投与する方法は、組成物を患者の皮膚中に注射することを含み、ここで、組成物は、ヒアルロン酸及びCD44結合リガンドを含む。組成物は、針を介して注射されることができ、例えばここで、針は注射前に皮膚中に400ミクロン~約2mm挿入される。ある態様において、針は、マイクロニードルである。ある態様において、組成物は、リポソーム、例えば水素添加リン脂質を含むリポソームに包まれていることができる。
【0014】
[00015] 一態様において、毛髪の成長を刺激するための組成物は、オステオポンチン、ヒアルロン酸、セルグリシン、コンドロイチン硫酸、フィブリン、IGFBP4およびGFP10の2つ以上を含む。
【0015】
[00016] ある態様において、約1mcg/mL~約250mcg/mLの濃度のヒアルロン酸を含む、毛髪の成長を刺激するための組成物。ヒアルロン酸は、例えば約4,000Da~約10,000Daの範囲内、約10,000Da~約100,000Daの範囲内、約15kDa~約50kDaの範囲内、約75kDa~約350kDaの範囲内、または約20kDa~約1350kDaの範囲内の平均分子量を有することができる。ある態様において、ヒアルロン酸は、約950kDaより大きい平均分子量を有する。
【0016】
[00017] 組成物のある態様において、ヒアルロン酸は、架橋されている。例えば、ヒアルロン酸は、約20%以上の架橋密度を有し得る。
【0017】
[00018] 組成物のある態様において、ヒアルロン酸は、約200mcg/mL~約950mcg/mL、約200mcg/mL~約900mcg/mL、約200mcg/mL~約850mcg/mL、約200mcg/mL~約800mcg/mL、約200mcg/mL~約750mcg/mL、約200mcg/mL~約700mcg/mL、約200mcg/mL~約650mcg/mL、約200mcg/mL~約600mcg/mL、約200mcg/mL~約550mcg/mL、約200mcg/mL~約500mcg/mL、約200mcg/mL~約450mcg/mL、約200mcg/mL~約400mcg/mL、約200mcg/mL~約350mcg/mL、約200mcg/mL~約300mcg/mL、約200mcg/mL~約250mcg/mL、約100mcg/mL~約750mcg/mL、約100mcg/mL~約700mcg/mL、約100mcg/mL~約600mcg/mL、約100mcg/mL~約500mcg/mL、約100mcg/mL~約400mcg/mL、約100mcg/mL~約300mcg/mL、約100mcg/mL~約200mcg/mL、約50mcg/mL~約500mcg/mL、約50mcg/mL~約400mcg/mL、約50mcg/mL~約300mcg/mL、約50mcg/mL~約200mcg/mL、約50mcg/mL~約100mcg/mL、約25mcg/mL~約250mcg/mL、約25mcg/mL~約100mcg/mL、約100mcg/mL~約250mcg/mL、または約100mcg/mL以下の濃度で存在する。
【0018】
[00019] ある態様において、約250mcg/mL以下の濃度のヒアルロン酸を含む毛髪の成長を刺激するための組成物は、さらにオステオポンチン、ヒアルロン酸、セルグリシン、コンドロイチン硫酸、フィブリン、IGFBP4およびGFP10の1つ以上を含む。
【0019】
[00020] 本発明のある態様において、それを必要とする患者の皮膚において毛髪の成長を刺激する方法は、約1mcg/mL~約250mcg/mLの濃度のヒアルロン酸を含む組成物を患者の皮膚に投与することを含む。そのような方法において、投与は、皮膚の真皮層中に、例えば皮膚中に深さ約400ミクロン~約2mmに組成物を注射することを含み得る。他のそのような方法では、投与は、約400注射/cm皮膚~約650注射/cm皮膚の量で複数の注射を注射することを含み得る。ある態様において、方法は、さらに皮膚にイオントフォレーシスを適用すること、皮膚にエレクトロポレーションを適用すること、皮膚にレーザーアブレーションを適用すること、皮膚に高周波熱アブレーションを適用すること、および/または皮膚にマイクロニードルデバイスを適用することのようなさらなる工程を含む。ある態様において、組成物は、さらにCD44結合リガンド、例えばオステオポンチンを含む。
【0020】
[00021] 本発明のある態様において、脱毛に関する処置を必要とする患者に毛髪の成長のための組成物を投与する方法は、組成物を患者の皮膚中に注射することを含み、ここで、組成物は、約1mcg/mL~約250mcg/mLの濃度のヒアルロン酸を含む。ある態様において、組成物は、針を介して注射され、例えばここで、針は注射前に皮膚中に400ミクロン~約2mm挿入される。ある態様において、針はマイクロニードルである。ある態様において、組成物はさらに、CD44結合リガンド、例えばオステオポンチンを含む。
【0021】
[00022] 毛髪の成長を刺激するための組成物および方法の態様の以下の詳細な記載は、添付の図面と合わせて読むと、より良く理解されるであろう。しかし、本発明は、示された正確な配置に限定されないことは、理解されるべきである。
【0022】
[00023] 図面において:
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】[00024] 図1は、オステオポンチンの配列およびドメインを図説する。配列番号1は、オステオポンチンのエクソン4のアミノ酸を表し;配列番号2は、オステオポンチンのエクソン5のアミノ酸残基を表し;配列番号3は、オステオポンチンのインテグリン結合ドメイン#2(アミノ酸残基162~168)を表す。
図2】[00025] 図2は、オステオポンチンのドメインおよび構造を図説し;配列番号4は、オステオポンチンのインテグリン結合部位を表し;配列番号5は、オステオポンチンのインテグリン結合部位を表す。
図3】[00026] 図3は、オステオポンチンのドメインおよび構造を図説する。配列番号6は、オステオポンチンのアミノ酸残基17~314を表す。
図4】[00027] 図4は、オステオポンチンの配列およびドメインを図説する。配列番号3は、オステオポンチンのインテグリン結合ドメイン#2(アミノ酸残基162~168)を表し;配列番号7は、オステオポンチンのカルシウム結合ドメイン(アミノ酸残基216~228)を表し;配列番号8は、シグナルペプチド(アミノ酸残基1~16)を含むオステオポンチンの配列を表す。
図5】[00028] 図5は、対照溶液ならびに25、50および100mcg/mLの低分子量ヒアルロン酸の溶液を注射した18日後のマウスを示す。
図6】[00029] 図6は、対照溶液ならびに25、50および100mcg/mLの低分子量ヒアルロン酸の溶液を注射した18日後のマウスを示す。
図7】[00030] 図7は、対照溶液ならびに25、50および100mcg/mLの高分子量ヒアルロン酸の溶液を注射した18日後のマウスを示す。
図8】[00031] 図8は、対照溶液ならびに25、50および100mcg/mLの高分子量ヒアルロン酸の溶液を注射した18日後のマウスを示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
[00032] 本発明は、毛髪の成長を刺激するのに有用な方法および組成物を提供する。
【0025】
[00033] I.組成物
[00034] ある態様において、毛髪の成長を刺激する組成物は、CD44に関する天然存在リガンドまたはそのフラグメントもしくは誘導体を含む。
【0026】
[00035] ある態様において、CD44に関する天然存在リガンドは、オステオポンチン(OPN、SPP1)、セルグリシン(SRGN)、コンドロイチン硫酸、コラーゲン、フィブロネクチン、フィブリンまたはそれらのCD44結合フラグメント、イソ型もしくは誘導体の1つ以上である。
【0027】
[00036] CD44に関する天然存在リガンドのCD44結合フラグメント、イソ型または誘導体は、CD44に結合し、オステオポンチン、セルグリシン、コンドロイチン硫酸、コラーゲン、フィブロネクチンおよび/またはフィブリンのCD44結合ドメインに基づいて生成される合成ペプチドを含む。
【0028】
[00037] ある態様において、毛髪の成長を刺激する組成物は、ヒアルロン酸を含む。
【0029】
[00038] ある態様において、毛髪の成長を刺激する組成物は、CD44に関する1種類以上の天然存在リガンドまたはそのフラグメントもしくは誘導体およびヒアルロン酸を含む。
【0030】
[00039] ある態様において、毛髪の成長を刺激する組成物は、ヒアルロン酸、オステオポンチン、セルグリシン、コンドロイチン硫酸、コラーゲン、フィブロネクチン、フィブリンおよびタンパク質分解的または合成的に産生されたそれらのCD44結合フラグメント、イソ型または誘導体の2つ以上の組み合わせを含む。ある態様において、毛髪成長組成物は、ヒアルロン酸、オステオポンチン、セルグリシン、コンドロイチン硫酸、コラーゲン、フィブロネクチン、フィブリンおよびCD44に結合するそれらのタンパク質分解的または合成的に産生されたフラグメント、イソ型または誘導体の3つ以上を含む。上記のいずれも、ヒアルロニダーゼ阻害剤および/または1つ以上の他の構成要素も含むことができる。
【0031】
[00040] 様々な非限定的な態様は、以下の表に記載される組成物を含み、ここで、“X”は、その構成要素が本発明の態様に含まれることを示す:
【0032】
【表1-1】
【0033】
【表1-2】
【0034】
【表1-3】
【0035】
【表1-4】
【0036】
[00041] ある態様において、毛髪の成長を刺激するための組成物は、CD44の1つ以上のリガンドを含むことができる。そのようなリガンドは、オステオポンチンを含み得る。本発明の範囲に含まれる他のリガンドは、セルグリシン、コンドロイチン硫酸(例えば、コンドロイチン4-硫酸)、コラーゲン、フィブロネクチン、フィブリン、インスリン成長因子結合タンパク質(IGFBP)(例えば、IGFBP-1、IGFBP-2、IGFBP-3、IGFBP4、IGFBP-5およびIGFBP-6)、緑色蛍光タンパク質およびヒアルロン酸を含む。
【0037】
[00042] ある態様において、組成物は、CD44のリガンドのフラグメント、イソ型または誘導体を含むことができ、ここで、そのようなフラグメント、イソ型または誘導体は、CD44の対応するリガンドと少なくとも95%の同一性、少なくとも90%の同一性、少なくとも85%の同一性、少なくとも80%の同一性、少なくとも75%の同一性、少なくとも70%の同一性、少なくとも65%の同一性または少なくとも60%の同一性を有する。
【0038】
[00043] ある態様において、組成物は、約0.01重量%以上のCD44結合リガンド、約0.025重量%以上のCD44結合リガンド、約0.050重量%以上のCD44結合リガンド、約0.075重量%以上のCD44結合リガンド、約0.1重量%以上のCD44結合リガンド、約0.25重量%以上のCD44結合リガンド、約0.5重量%以上のCD44結合リガンド、約0.75重量%以上のCD44結合リガンド、約1重量%以上のCD44結合リガンド、約2.5重量%以上のCD44結合リガンド、約5重量%以上のCD44結合リガンド、約7.5重量%以上のCD44結合リガンドまたは約10重量%以上のCD44結合リガンドを含む。ある態様において、組成物は、約0.01重量%~約0.025重量%のCD44結合リガンド、約0.025重量%~約0.05重量%のCD44結合リガンド、約0.025重量%~約0.075重量%のCD44結合リガンド、約0.025重量%~約0.1重量%のCD44結合リガンド、約0.01重量%~約0.1重量%のCD44結合リガンド、約0.05重量%~約0.075重量%のCD44結合リガンド、約0.05重量%~約0.1重量%のCD44結合リガンド、約0.075重量%~約0.1重量%のCD44結合リガンド、約0.1重量%~約0.2重量%のCD44結合リガンド、約0.1重量%~約0.5重量%のCD44結合リガンド、約0.2重量%~約0.4重量%のCD44結合リガンド、約0.5重量%~約1重量%のCD44結合リガンド、約0.4重量%~約0.6重量%のCD44結合リガンド、約0.6から約0.8重量%のCD44結合リガンド、約0.8重量%~約1重量%のCD44結合リガンド、約1重量%~約2重量%のCD44結合リガンド、約1重量%~約5重量%のCD44結合リガンド、約2重量%~約4重量%のCD44結合リガンド、約5重量%~約10重量%のCD44結合リガンド、約4重量%~約6重量%のCD44結合リガンド、約6~約8重量%のCD44結合リガンドまたは約8重量%~約10重量%のCD44結合リガンドを含む。
【0039】
[00044] 1.オステオポンチン
[00045] オステオポンチンは、CD44に関する天然のリガンドである細胞外シグナル伝達タンパク質である。図1~4は、オステオポンチンの配列およびドメイン構造を説明している。理論に縛られることなく、オステオポンチンは、CD44のタンパク質分解的切断によりCD44の活性化を誘導し、結果としてCD44の細胞内ドメイン(ICD)の細胞内放出をもたらし得ると信じられている。次いで、CD44-ICDは自由に核中に移動し、遺伝子発現を調節する。オステオポンチンは、国際特許公開第2018175630号において論じられており、それは参照によりそのまま本明細書に援用される。
【0040】
[00046] ある態様において、毛髪の成長を刺激するために有用な組成物は、オステオポンチンまたはそのCD44結合フラグメント、イソ型もしくは誘導体を含む。ある態様において、オステオポンチンのCD44結合フラグメント、イソ型または誘導体は、天然に存在する(例えば完全長の)オステオポンチンタンパク質のタンパク質分解的切断により生成されるペプチドを含む。ある態様において、オステオポンチンのCD44結合フラグメント、イソ型または誘導体は、オステオポンチンの残基290~305、オステオポンチンの残基291~304を含み、オステオポンチンの残基292~303を含み、オステオポンチンの残基293~302を含み、オステオポンチンの残基294~301を含み、またはオステオポンチンの残基295~300を含む。ある態様において、オステオポンチンのCD44結合フラグメント、イソ型、または誘導体は、配列番号2を含む。ある態様において、オステオポンチンのCD44結合フラグメント、イソ型、または誘導体は、配列番号3を含む。
【0041】
[00047] ある態様において、組成物は、約0.01重量%以上のオステオポンチン、約0.025重量%以上のオステオポンチンもしくはそのCD44結合フラグメント、イソ型または誘導体、約0.050重量%以上のオステオポンチンもしくはそのCD44結合フラグメント、イソ型もしくは誘導体、約0.075重量%以上のオステオポンチンもしくはそのCD44結合フラグメント、イソ型もしくは誘導体、約0.1重量%以上のオステオポンチンもしくはそのCD44結合フラグメント、イソ型もしくは誘導体、約0.25重量%以上のオステオポンチンもしくはそのCD44結合フラグメント、イソ型もしくは誘導体、約0.5重量%以上のオステオポンチンもしくはそのCD44結合フラグメント、イソ型もしくは誘導体、約0.75重量%以上のオステオポンチンもしくはそのCD44結合フラグメント、イソ型もしくは誘導体、約1重量%以上のオステオポンチンもしくはそのCD44結合フラグメント、イソ型もしくは誘導体、約2.5重量%以上のオステオポンチンもしくはそのCD44結合フラグメント、イソ型もしくは誘導体、約5重量%以上のオステオポンチンもしくはそのCD44結合フラグメント、イソ型もしくは誘導体、約7.5重量%以上のオステオポンチンもしくはそのCD44結合フラグメント、イソ型もしくは誘導体、または約10重量%以上のオステオポンチンもしくはそのCD44結合フラグメント、イソ型もしくは誘導体を含む。ある態様において、組成物は、約0.01重量%~約0.025重量%のオステオポンチンもしくはそのCD44結合フラグメント、イソ型もしくは誘導体、約0.025重量%~約0.05重量%のオステオポンチンもしくはそのCD44結合フラグメント、イソ型もしくは誘導体、約0.025重量%~約0.075重量%のオステオポンチンもしくはそのCD44結合フラグメント、イソ型もしくは誘導体、約0.025重量%~約0.1重量%のオステオポンチンもしくはそのCD44結合フラグメント、イソ型もしくは誘導体、約0.01重量%~約0.1重量%のオステオポンチンもしくはそのCD44結合フラグメント、イソ型もしくは誘導体、約0.05重量%~約0.075重量%のオステオポンチンもしくはそのCD44結合フラグメント、イソ型もしくは誘導体、約0.05重量%~約0.1重量%のオステオポンチンもしくはそのCD44結合フラグメント、イソ型もしくは誘導体、約0.075重量%~約0.1重量%のオステオポンチンもしくはそのCD44結合フラグメント、イソ型もしくは誘導体、約0.1重量%~約0.2重量%のオステオポンチンもしくはそのCD44結合フラグメント、イソ型もしくは誘導体、約0.1重量%~約0.5重量%のオステオポンチンもしくはそのCD44結合フラグメント、イソ型もしくは誘導体、約0.2重量%~約0.4重量%のオステオポンチンもしくはそのCD44結合フラグメント、イソ型もしくは誘導体、約0.5重量%~約1重量%のオステオポンチンもしくはそのCD44結合フラグメント、イソ型もしくは誘導体、約0.4重量%~約0.6重量%のオステオポンチンもしくはそのCD44結合フラグメント、イソ型もしくは誘導体、約0.6~約0.8重量%のオステオポンチンもしくはそのCD44結合フラグメント、イソ型もしくは誘導体、約0.8重量%~約1重量%のオステオポンチンもしくはそのCD44結合フラグメント、イソ型もしくは誘導体、約1重量%~約2重量%のオステオポンチンもしくはそのCD44結合フラグメント、イソ型もしくは誘導体、約1重量%~約5重量%のオステオポンチンもしくはそのCD44結合フラグメント、イソ型もしくは誘導体、約2重量%~約4重量%のオステオポンチンもしくはそのCD44結合フラグメント、イソ型もしくは誘導体、約5重量%~約10重量%のオステオポンチンもしくはそのCD44結合フラグメント、イソ型もしくは誘導体、約4重量%~約6重量%のオステオポンチンもしくはそのCD44結合フラグメント、イソ型もしくは誘導体、約6~約8重量%のオステオポンチンもしくはそのCD44結合フラグメント、イソ型もしくは誘導体、または約8重量%~約10重量%のオステオポンチンもしくはそのCD44結合フラグメント、イソ型もしくは誘導体を含む。
【0042】
[00048] 2.CD44に関する他のリガンド
[00049] ある態様において、毛髪の成長を刺激するのに有用な組成物は、オステオポンチン以外の、またはそれに加えて1つ以上のCD44に関するリガンドを含む。そのようなリガンドは、セルグリシン、コンドロイチン硫酸(例えば、コンドロイチン4-硫酸)、コラーゲン、フィブロネクチン、フィブリン、インスリン成長因子結合タンパク質(IGFBP)(例えば、IGFBP-1、IGFBP-2、IGFBP-3、IGFBP4、IGFBP-5、およびIGFBP-6)、および緑色蛍光タンパク質(例えば、GFP10)を含む。CD44に関する別のリガンドは、ヒアルロン酸であり、下記でさらに論じられる。ある態様において、組成物は、IGFBP4およびGFP10を含む。
【0043】
[00050] 理論に縛られることなく、これらの構成要素のそれぞれがCD44に結合するリガンドとして機能し得ると信じられる。ある態様において、毛髪の成長を刺激するために有用な組成物は、CD44に結合するリガンドを含む。ある態様において、毛髪の成長を刺激するために有用な組成物は、CD44に結合する2種類以上(例えば、3種類または4種類)のリガンドの組み合わせを含む。
【0044】
[00051] a.セルグリシン
[00052] ある態様において、組成物は、約0.01重量%以上のセルグリシン、約0.025重量%以上のセルグリシン、約0.050重量%以上のセルグリシン、約0.075重量%以上のセルグリシン、約0.1重量%以上のセルグリシン、約0.25重量%以上のセルグリシン、約0.5重量%以上のセルグリシン、約0.75重量%以上のセルグリシン、約1重量%以上のセルグリシン、約2.5重量%以上のセルグリシン、約5重量%以上のセルグリシン、約7.5重量%以上のセルグリシンまたは約10重量%以上のセルグリシンを含む。ある態様において、組成物は、約0.01重量%~約0.025重量%のセルグリシン、約0.025重量%~約0.05重量%のセルグリシン、約0.025重量%~約0.075重量%のセルグリシン、約0.025重量%~約0.1重量%のセルグリシン、約0.01重量%~約0.1重量%のセルグリシン、約0.05重量%~約0.075重量%のセルグリシン、約0.05重量%~約0.1重量%のセルグリシン、約0.075重量%~約0.1重量%のセルグリシン、約0.1重量%~約0.2重量%のセルグリシン、約0.1重量%~約0.5重量%のセルグリシン、約0.2重量%~約0.4重量%のセルグリシン、約0.5重量%~約1重量%のセルグリシン、約0.4重量%~約0.6重量%のセルグリシン、約0.6から約0.8重量%のセルグリシン、約0.8重量%~約1重量%のセルグリシン、約1重量%~約2重量%のセルグリシン、約1重量%~約5重量%のセルグリシン、約2重量%~約4重量%のセルグリシン、約5重量%~約10重量%のセルグリシン、約4重量%~約6重量%のセルグリシン、約6~約8重量%のセルグリシンまたは約8重量%~約10重量%のセルグリシンを含む。
【0045】
[00053] b.コンドロイチン
[00054] ある態様において、組成物は、コンドロイチンまたはその塩、例えばコンドロイチン硫酸を含む。ある態様において、組成物は、約0.01重量%以上のコンドロイチンもしくはその塩、約0.025重量%以上のコンドロイチンもしくはその塩、約0.050重量%以上のコンドロイチンもしくはその塩、約0.075重量%以上のコンドロイチンもしくはその塩、約0.1重量%以上のコンドロイチンもしくはその塩、約0.25重量%以上のコンドロイチンもしくはその塩、約0.5重量%以上のコンドロイチンもしくはその塩、約0.75重量%以上のコンドロイチンもしくはその塩、約1重量%以上のコンドロイチンもしくはその塩、約2.5重量%以上のコンドロイチンもしくはその塩、約5重量%以上のコンドロイチンもしくはその塩、約7.5重量%以上のコンドロイチンもしくはその塩または約10重量%以上のコンドロイチンもしくはその塩を含む。ある態様において、組成物は、約0.01重量%~約0.025重量%のコンドロイチンもしくはその塩、約0.025重量%~約0.05重量%のコンドロイチンもしくはその塩、約0.025重量%~約0.075重量%のコンドロイチンもしくはその塩、約0.025重量%~約0.1重量%のコンドロイチンもしくはその塩、約0.01重量%~約0.1重量%のコンドロイチンもしくはその塩、約0.05重量%~約0.075重量%のコンドロイチンもしくはその塩、約0.05重量%~約0.1重量%のコンドロイチンもしくはその塩、約0.075重量%~約0.1重量%のコンドロイチンもしくはその塩、約0.1重量%~約0.2重量%のコンドロイチンもしくはその塩、約0.1重量%~約0.5重量%のコンドロイチンもしくはその塩、約0.2重量%~約0.4重量%のコンドロイチンもしくはその塩、約0.5重量%~約1重量%のコンドロイチンもしくはその塩、約0.4重量%~約0.6重量%のコンドロイチンもしくはその塩、約0.6~約0.8重量%のコンドロイチンもしくはその塩、約0.8重量%~約1重量%のコンドロイチンもしくはその塩、約1重量%~約2重量%のコンドロイチンもしくはその塩、約1重量%~約5重量%のコンドロイチンもしくはその塩、約2重量%~約4重量%のコンドロイチンもしくはその塩、約5重量%~約10重量%のコンドロイチンもしくはその塩、約4重量%~約6重量%のコンドロイチンもしくはその塩、約6~約8重量%のコンドロイチンもしくはその塩または約8重量%~約10重量%のコンドロイチンもしくはその塩を含む。
【0046】
[00055] c.フィブリン
[00056] ある態様において、組成物は、約0.01重量%以上のフィブリン、約0.025重量%以上のフィブリン、約0.050重量%以上のフィブリン、約0.075重量%以上のフィブリン、約0.1重量%以上のフィブリン、約0.25重量%以上のフィブリン、約0.5重量%以上のフィブリン、約0.75重量%以上のフィブリン、約1重量%以上のフィブリン、約2.5重量%以上のフィブリン、約5重量%以上のフィブリン、約7.5重量%以上のフィブリンまたは約10重量%以上のフィブリンを含む。ある態様において、組成物は、約0.01重量%~約0.025重量%のフィブリン、約0.025重量%~約0.05重量%のフィブリン、約0.025重量%~約0.075重量%のフィブリン、約0.025重量%~約0.1重量%のフィブリン、約0.01重量%~約0.1重量%のフィブリン、約0.05重量%~約0.075重量%のフィブリン、約0.05重量%~約0.1重量%のフィブリン、約0.075重量%~約0.1重量%のフィブリン、約0.1重量%~約0.2重量%のフィブリン、約0.1重量%~約0.5重量%のフィブリン、約0.2重量%~約0.4重量%のフィブリン、約0.5重量%~約1重量%のフィブリン、約0.4重量%~約0.6重量%のフィブリン、約0.6~約0.8重量%のフィブリン、約0.8重量%~約1重量%のフィブリン、約1重量%~約2重量%のフィブリン、約1重量%~約5重量%のフィブリン、約2重量%~約4重量%のフィブリン、約5重量%~約10重量%のフィブリン、約4重量%~約6重量%のフィブリン、約6~約8重量%のフィブリンまたは約8重量%~約10重量%のフィブリンを含む。
【0047】
[00057] d.コラーゲン
[00058] ある態様において、組成物は、約0.01重量%以上のコラーゲン、約0.025重量%以上のコラーゲン、約0.050重量%以上のコラーゲン、約0.075重量%以上のコラーゲン、約0.1重量%以上のコラーゲン、約0.25重量%以上のコラーゲン、約0.5重量%以上のコラーゲン、約0.75重量%以上のコラーゲン、約1重量%以上のコラーゲン、約2.5重量%以上のコラーゲン、約5重量%以上のコラーゲン、約7.5重量%以上のコラーゲンまたは約10重量%以上のコラーゲンを含む。ある態様において、組成物は、約0.01重量%~約0.025重量%のコラーゲン、約0.025重量%~約0.05重量%のコラーゲン、約0.025重量%~約0.075重量%のコラーゲン、約0.025重量%~約0.1重量%のコラーゲン、約0.01重量%~約0.1重量%のコラーゲン、約0.05重量%~約0.075重量%のコラーゲン、約0.05重量%~約0.1重量%のコラーゲン、約0.075重量%~約0.1重量%のコラーゲン、約0.1重量%~約0.2重量%のコラーゲン、約0.1重量%~約0.5重量%のコラーゲン、約0.2重量%~約0.4重量%のコラーゲン、約0.5重量%~約1重量%のコラーゲン、約0.4重量%~約0.6重量%のコラーゲン、約0.6~約0.8重量%のコラーゲン、約0.8重量%~約1重量%のコラーゲン、約1重量%~約2重量%のコラーゲン、約1重量%~約5重量%のコラーゲン、約2重量%~約4重量%のコラーゲン、約5重量%~約10重量%のコラーゲン、約4重量%~約6重量%のコラーゲン、約6~約8重量%のコラーゲンまたは約8重量%~約10重量%のコラーゲンを含む。
【0048】
[00059] e.フィブロネクチン
[00060] ある態様において、組成物は、約0.01重量%以上のフィブロネクチン、約0.025重量%以上のフィブロネクチン、約0.050重量%以上のフィブロネクチン、約0.075重量%以上のフィブロネクチン、約0.1重量%以上のフィブロネクチン、約0.25重量%以上のフィブロネクチン、約0.5重量%以上のフィブロネクチン、約0.75重量%以上のフィブロネクチン、約1重量%以上のフィブロネクチン、約2.5重量%以上のフィブロネクチン、約5重量%以上のフィブロネクチン、約7.5重量%以上のフィブロネクチンまたは約10重量%以上のフィブロネクチンを含む。ある態様において、組成物は、約0.01重量%~約0.025重量%のフィブロネクチン、約0.025重量%~約0.05重量%のフィブロネクチン、約0.025重量%~約0.075重量%のフィブロネクチン、約0.025重量%~約0.1重量%のフィブロネクチン、約0.01重量%~約0.1重量%のフィブロネクチン、約0.05重量%~約0.075重量%のフィブロネクチン、約0.05重量%~約0.1重量%のフィブロネクチン、約0.075重量%~約0.1重量%のフィブロネクチン、約0.1重量%~約0.2重量%のフィブロネクチン、約0.1重量%~約0.5重量%のフィブロネクチン、約0.2重量%~約0.4重量%のフィブロネクチン、約0.5重量%~約1重量%のフィブロネクチン、約0.4重量%~約0.6重量%のフィブロネクチン、約0.6~約0.8重量%のフィブロネクチン、約0.8重量%~約1重量%のフィブロネクチン、約1重量%~約2重量%のフィブロネクチン、約1重量%~約5重量%のフィブロネクチン、約2重量%~約4重量%のフィブロネクチン、約5重量%~約10重量%のフィブロネクチン、約4重量%~約6重量%のフィブロネクチン、約6~約8重量%のフィブロネクチンまたは約8重量%~約10重量%のフィブロネクチンを含む。
【0049】
[00061] f.インスリン様成長因子結合タンパク質
[00062] ある態様において、組成物は、約0.01重量%以上のインスリン様成長因子結合タンパク質、約0.025重量%以上のインスリン様成長因子結合タンパク質、約0.050重量%以上のインスリン様成長因子結合タンパク質、約0.075重量%以上のインスリン様成長因子結合タンパク質、約0.1重量%以上のインスリン様成長因子結合タンパク質、約0.25重量%以上のインスリン様成長因子結合タンパク質、約0.5重量%以上のインスリン様成長因子結合タンパク質、約0.75重量%以上のインスリン様成長因子結合タンパク質、約1重量%以上のインスリン様成長因子結合タンパク質、約2.5重量%以上のインスリン様成長因子結合タンパク質、約5重量%以上のインスリン様成長因子結合タンパク質、約7.5重量%以上のインスリン様成長因子結合タンパク質または約10重量%以上のインスリン様成長因子結合タンパク質を含む。ある態様において、組成物は、約0.01重量%~約0.025重量%のインスリン様成長因子結合タンパク質、約0.025重量%~約0.05重量%のインスリン様成長因子結合タンパク質、約0.025重量%~約0.075重量%のインスリン様成長因子結合タンパク質、約0.025重量%~約0.1重量%のインスリン様成長因子結合タンパク質、約0.01重量%~約0.1重量%のインスリン様成長因子結合タンパク質、約0.05重量%~約0.075重量%のインスリン様成長因子結合タンパク質、約0.05重量%~約0.1重量%のインスリン様成長因子結合タンパク質、約0.075重量%~約0.1重量%のインスリン様成長因子結合タンパク質、約0.1重量%~約0.2重量%のインスリン様成長因子結合タンパク質、約0.1重量%~約0.5重量%のインスリン様成長因子結合タンパク質、約0.2重量%~約0.4重量%のインスリン様成長因子結合タンパク質、約0.5重量%~約1重量%のインスリン様成長因子結合タンパク質、約0.4重量%~約0.6重量%のインスリン様成長因子結合タンパク質、約0.6~約0.8重量%のインスリン様成長因子結合タンパク質、約0.8重量%~約1重量%のインスリン様成長因子結合タンパク質、約1重量%~約2重量%のインスリン様成長因子結合タンパク質、約1重量%~約5重量%のインスリン様成長因子結合タンパク質、約2重量%~約4重量%のインスリン様成長因子結合タンパク質、約5重量%~約10重量%のインスリン様成長因子結合タンパク質、約4重量%~約6重量%のインスリン様成長因子結合タンパク質、約6~約8重量%のインスリン様成長因子結合タンパクまたは約8重量%~約10重量%のインスリン様成長因子結合タンパク質を含む。
【0050】
[00063] g.緑色蛍光タンパク質
[00064] ある態様において、組成物は、約0.01重量%以上の緑色蛍光タンパク質、約0.025重量%以上の緑色蛍光タンパク質、約0.050重量%以上の緑色蛍光タンパク質、約0.075重量%以上の緑色蛍光タンパク質、約0.1重量%以上の緑色蛍光タンパク質、約0.25重量%以上の緑色蛍光タンパク質、約0.5重量%以上の緑色蛍光タンパク質、約0.75重量%以上の緑色蛍光タンパク質、約1重量%以上の緑色蛍光タンパク質、約2.5重量%以上の緑色蛍光タンパク質、約5重量%以上の緑色蛍光タンパク質、約7.5重量%以上の緑色蛍光タンパク質または約10重量%以上の緑色蛍光タンパク質を含む。ある態様において、組成物は、約0.01重量%~約0.025重量%の緑色蛍光タンパク質、約0.025重量%~約0.05重量%の緑色蛍光タンパク質、約0.025重量%~約0.075重量%の緑色蛍光タンパク質、約0.025重量%~約0.1重量%の緑色蛍光タンパク質、約0.01重量%~約0.1重量%の緑色蛍光タンパク質、約0.05重量%~約0.075重量%の緑色蛍光タンパク質、約0.05重量%~約0.1重量%の緑色蛍光タンパク質、約0.075重量%~約0.1重量%の緑色蛍光タンパク質、約0.1重量%~約0.2重量%の緑色蛍光タンパク質、約0.1重量%~約0.5重量%の緑色蛍光タンパク質、約0.2重量%~約0.4重量%の緑色蛍光タンパク質、約0.5重量%~約1重量%の緑色蛍光タンパク質、約0.4重量%~約0.6重量%の緑色蛍光タンパク質、約0.6~約0.8重量%の緑色蛍光タンパク質、約0.8重量%~約1重量%の緑色蛍光タンパク質、約1重量%~約2重量%の緑色蛍光タンパク質、約1重量%~約5重量%の緑色蛍光タンパク質、約2重量%~約4重量%の緑色蛍光タンパク質、約5重量%~約10重量%の緑色蛍光タンパク質、約4重量%~約6重量%の緑色蛍光タンパク質、約6~約8重量%の緑色蛍光タンパク質または約8重量%~約10重量%の緑色蛍光タンパク質を含む。
【0051】
[00065] 3.ヒアルロン酸
[00066] ある態様において、毛髪の成長を刺激するために有用な組成物は、ヒアルロン酸を含む。ヒアルロン酸は、CD44に関する天然のリガンドであり、今ではそれが炎症促進性であり毛髪の成長を刺激することが分かっている。ヒアルロン酸は、β-1,4-D-グルクロン酸およびβ-1,3-N-アセチル-D-グルコサミンの二糖の反復単位を含有する天然の線状ポリマーであり、以下の式Iで示される:
[00067] 式I:
【0052】
【化1】
【0053】
[00068] ある態様において、ヒアルロン酸は、低い平均分子量を有し、それは、本明細書において用いられる場合、約15,000Da~約40,000Daの範囲を指す。ある態様において、ヒアルロン酸は、中間的な平均分子量を有し、それは、本明細書において用いられる場合、約75,000Da~約350,000Daの範囲を指す。ある態様において、ヒアルロン酸は、高い平均分子量を有し、それは、本明細書において用いられる場合、約950,000Da以上を指す。
【0054】
[00069] ある態様において、ヒアルロン酸は約4,000Da以下~約10,000Daの範囲の平均分子量を有する。ある態様において、ヒアルロン酸は、約10,000Da~約100,000Daの範囲の平均分子量を有する。ある態様において、ヒアルロン酸は、約100,000Da~約1,500,000Da以上の範囲の平均分子量を有する。
【0055】
[00070] ある態様において、ヒアルロン酸は、約1kDa~約10kDa、約10kDa~約50kDa、約50kDa~約100kDa、約100kDa~約150kDa、約200kDa~約250kDa、約300kDa~約350kDa、約400kDa~約450kDa、約500kDa~約550kDa、約600kDa~約650kDa、約700kDa~約750kDa、約800kDa~約850kDa、約900kDa~約1000kDa、約1000kDa~約1100kDa、約1100kDa~約1200kDa、約1200kDa~約1300kDa、約1300kDa~約1400kDa、約1400kDa~約1500kDa、約1kDa~約100kDa、約100kDa~約250kDa、約250kDa~約500kDa、約500kDa~約750kDa、約750kDa~約1000kDa、約1000kDa~約1250kDa、約1250kDa~約1500kDa、約1kDa~約250kDa、約1kDa~約500kDa、約100kDa~約500kDa、約250kDa~約750kDa、約500kDa~約1000kDa、約750kDa~約1250kDaまたは約1000kDa~約1500kDaの平均分子量を有する。
【0056】
[00071] ある態様において、ヒアルロン酸は架橋されている。架橋はヒアルロン酸の寿命を向上させる可能性があり、ある態様において、ある程度の架橋が望ましい。ある態様において、ヒアルロン酸は、約1週間持続するのに十分な架橋を有している。しかし、作用機序に縛られることなく、ヒアルロン酸はCD44受容体と相互作用することにより毛髪の成長を刺激するのに有効であると信じられている。従って、ヒアルロン酸は、架橋がCD44受容体と相互作用するヒアルロン酸の能力に干渉するほど広範囲に架橋されていないことが望ましい。
【0057】
[00072] ヒアルロン酸のヒドロキシル(--OH)、カルボキシル(--COOH)、および/またはアミド(--NHCOCH)官能基は、それぞれエーテル結合(R--O--R)、エステル結合(R--COO--R)、またはカルボジイミドを介して架橋することができる。ある態様において、ヒアルロン酸は、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)、グルタルアルデヒド(GTA)、ポリ(エチレングリコール)ジグリシジルエーテル(PEGDE)、エチレングリコールジグリシジルエーテル(EGDE)、ジビニルスルホネート(DVS)、またはペンタエリスリトールテトラアクリレート(PT)と架橋されている。
【0058】
[00073] ヒアルロン酸は、約1×10-7mol/cm以上、約2×10-7mol/cm以上、約3×10-7mol/cm以上、約4×10-7mol/cm以上、約5×10-7mol/cm以上、約6×10-7mol/cm以上、約7×10-7mol/cm以上、約8×10-7mol/cm以上、約9×10-7mol/cm以上、約1×10-6mol/cm以上、約2×10-6mol/cm以上、約3×10-6mol/cm以上、約4×10-6mol/cm以上、約5×10-6mol/cm以上、約6×10-6mol/cm以上、約7×10-6mol/cm以上、約8×10-6mol/cm以上、約9×10-6mol/cm以上または約1×10-5mol/cm以上の架橋密度を有することができる。ある態様において、ヒアルロン酸は、約1×10-7mol/cm~約1×10-5mol/cm、約1×10-7mol/cm~約1×10-6mol/cm、約1×10-7mol/cm~約5×10-7mol/cm、約5×10-7mol/cm~約1×10-6mol/cm、約1×10-7mol/cm~約2×10-7mol/cm、約2×10-7mol/cm~約4×10-7mol/cm、約4×10-7mol/cm~約6×10-7mol/cm、約6×10-7mol/cm~約8×10-7mol/cmまたは約8×10-7mol/cm~約1×10-6mol/cm、約1×10-6mol/cm~約1×10-5mol/cm、約1×10-6mol/cm~約5×10-6mol/cm、約5×10-6mol/cm~約1×10-5mol/cm、約1×10-6mol/cm~約2×10-6mol/cm、約2×10-7mol/cm~約4×10-7mol/cm、約4×10-7mol/cm~約6×10-7mol/cm、約6×10-7mol/cm~約8×10-7mol/cm、約8×10-7mol/cm~約1×10-5mol/cmまたは約5×10-7mol/cm~約5×10-6mol/cmの架橋密度を有することができる。
【0059】
[00074] 本発明の組成物は、例えばそれを必要とする患者において毛髪の成長を刺激する療法的作用を提供するのに十分な量のヒアルロン酸を含むことができる。しかし、より高い濃度のヒアルロン酸は、結果として望ましくない炎症をもたらす可能性がある。ある態様において、本発明の組成物は、例えばそれを必要とする患者において毛髪の成長を刺激する療法的作用を提供するのに十分であり、かつ許容できない炎症反応を提供するのには不十分な量のヒアルロン酸を含む。この記載全体を通して使用される場合、mcg/mLおよびug/mLは両方ともミリリットルあたりのマイクログラムを指す。ある態様において、ヒアルロン酸は、組成物1mLあたり約10mcg以上、組成物1mLあたり約15mcg以上、組成物1mLあたり約20mcg以上、組成物1mLあたり約25mcg以上、組成物1mLあたり約30mcg以上、組成物1mLあたり約35mcg以上、組成物1mLあたり約40mcg以上、組成物1mLあたり約45mcg以上、組成物1mLあたり約50mcg以上、組成物1mLあたり約55mcg以上、組成物1mLあたり約60mcg以上、組成物1mLあたり約65mcg以上、組成物1mLあたり約70mcg以上、組成物1mLあたり約75mcg以上、組成物1mLあたり約80mcg以上、組成物1mLあたり約85mcg以上、組成物1mLあたり約90mcg以上、組成物1mLあたり約95mcg以上、組成物1mLあたり約100mcg以上、組成物1mLあたり約110mcg以上、組成物1mLあたり約120mcg以上、組成物1mLあたり約130mcg以上、組成物1mLあたり約140mcg以上、組成物1mLあたり約150mcg以上、組成物1mLあたり約160mcg以上、組成物1mLあたり約170mcg以上、組成物1mLあたり約180mcg以上、組成物1mLあたり約190mcg以上、組成物1mLあたり約200mcg以上、組成物1mLあたり約210mcg以上、組成物1mLあたり約220mcg以上、組成物1mLあたり約230mcg以上、組成物1mLあたり約240mcg以上、組成物1mLあたり約250mcg以上、組成物1mLあたり約260mcg以上、組成物1mLあたり約270mcg以上、組成物1mLあたり約280mcg以上、組成物1mLあたり約290mcg以上、組成物1mLあたり約300mcg以上、組成物1mLあたり約310mcg以上、組成物1mLあたり約320mcg以上、組成物1mLあたり約330mcg以上、組成物1mLあたり約340mcg以上、組成物1mLあたり約350mcg以上、組成物1mLあたり約360mcg以上、組成物1mLあたり約370mcg以上、組成物1mLあたり約380mcg以上、組成物1mLあたり約390mcg以上、組成物1mLあたり約400mcg以上、組成物1mLあたり約410mcg以上、組成物1mLあたり約420mcg以上、組成物1mLあたり約430mcg以上、組成物1mLあたり約440mcg以上、組成物1mLあたり約450mcg以上、組成物1mLあたり約460mcg以上、組成物1mLあたり約470mcg以上、組成物1mLあたり約480mcg以上、組成物1mLあたり約490mcg以上、組成物1mLあたり約500mcg以上、組成物1mLあたり約510mcg以上、組成物1mLあたり約520mcg以上、組成物1mLあたり約530mcg以上、組成物1mLあたり約540mcg以上、組成物1mLあたり約550mcg以上、組成物1mLあたり約560mcg以上、組成物1mLあたり約570mcg以上、組成物1mLあたり約580mcg以上、組成物1mLあたり約590mcg以上、組成物1mLあたり約600mcg以上、組成物1mLあたり約610mcg以上、組成物1mLあたり約620mcg以上、組成物1mLあたり約630mcg以上、組成物1mLあたり約640mcg以上、組成物1mLあたり約650mcg以上、組成物1mLあたり約660mcg以上、組成物1mLあたり約670mcg以上、組成物1mLあたり約680mcg以上、組成物1mLあたり約700mcg以上、組成物1mLあたり約710mcg以上、組成物1mLあたり約720mcg以上、組成物1mLあたり約730mcg以上、組成物1mLあたり約740mcg以上、組成物1mLあたり約750mcg以上、組成物1mLあたり約760mcg以上、組成物1mLあたり約770mcg以上、組成物1mLあたり約780mcg以上、組成物1mLあたり約790mcg以上、組成物1mLあたり約800mcg以上、組成物1mLあたり約810mcg以上、組成物1mLあたり約820mcg以上、組成物1mLあたり約830mcg以上、組成物1mLあたり約840mcg以上、組成物1mLあたり約850mcg以上、組成物1mLあたり約860mcg以上、組成物1mLあたり約870mcg以上、組成物1mLあたり約880mcg以上、組成物1mLあたり約890mcg以上、組成物1mLあたり約900mcg以上、組成物1mLあたり約910mcg以上、組成物1mLあたり約920mcg以上、組成物1mLあたり約930mcg以上、組成物1mLあたり約940mcg以上、組成物1mLあたり約950mcg以上、組成物1mLあたり約960mcg以上、組成物1mLあたり約970mcg以上、組成物1mLあたり約980mcg以上の量で存在する。
【0060】
[00075] ある態様において、ヒアルロン酸は、組成物1mLあたり約1mcg~組成物1mLあたり約250mcg、組成物1mLあたり約10mcg~組成物1mLあたり約250mcg、組成物1mLあたり約10mcg~組成物1mLあたり約200mcg、組成物1mLあたり10mcg~組成物1mLあたり約150mcg、組成物1mLあたり10mcg~組成物1mLあたり約100mcg、組成物1mLあたり約25mcg~組成物1mLあたり約250mcg、組成物1mLあたり約25mcg~組成物1mLあたり約200mcg、組成物1mLあたり約25mcg~組成物1mLあたり約150mcg、組成物1mLあたり約25mcg~組成物1mLあたり約100mcg、組成物1mLあたり約50mcg~組成物1mLあたり約250mcg、組成物1mLあたり約50mcg~組成物1mLあたり約200mcg、組成物1mLあたり約50mcg~組成物1mLあたり約150mcg、組成物1mLあたり約50mcg~組成物1mLあたり約100mcg、組成物1mLあたり約75mcg~組成物1mLあたり約250mcg、組成物1mLあたり約75mcg~組成物1mLあたり約200mcg、組成物1mLあたり約75mcg~組成物1mLあたり約150mcg、組成物1mLあたり約75mcg~組成物1mLあたり約100mcg、組成物1mLあたり約100mcg~組成物1mLあたり約250mcg、組成物1mLあたり約100mcg~組成物1mLあたり約200mcg、組成物1mLあたり約100mcg~組成物1mLあたり約150mcg、組成物1mLあたり約150mcg~組成物1mLあたり約250mcg、組成物1mLあたり約200mcg~組成物1mLあたり約250mcg、組成物1mLあたり約60mcg~組成物1mLあたり約80mcg、組成物1mLあたり約50mcg~組成物1mLあたり約75mcg、組成物1mLあたり約25mcg~組成物1mLあたり約75mcg、組成物1mLあたり約10mcg~組成物1mLあたり約50mcgまたは組成物1mLあたり約10mcg~組成物1mLあたり約25mcgの範囲の量で存在する。
【0061】
[00076] ある態様において、ヒアルロン酸は、組成物1mLあたり約1mcg~組成物1mLあたり約500mcg、組成物1mLあたり約10mcg~組成物1mLあたり約500mcg、組成物1mLあたり約10mcg~組成物1mLあたり約450mcg、組成物1mLあたり約10mcg~組成物1mLあたり約400mcg、組成物1mLあたり約10mcg~組成物1mLあたり約350mcg、組成物1mLあたり約10mcg~組成物1mLあたり約300mcg、組成物1mLあたり約25mcg~組成物1mLあたり約500mcg、組成物1mLあたり約25mcg~組成物1mLあたり約450mcg、組成物1mLあたり約25mcg~組成物1mLあたり約400mcg、組成物1mLあたり約25mcg~組成物1mLあたり約350mcg、組成物1mLあたり約25mcg~組成物1mLあたり約300mcg、組成物1mLあたり約50mcg~組成物1mLあたり約500mcg、組成物1mLあたり約50mcg~組成物1mLあたり約450mcg、組成物1mLあたり約50mcg~組成物1mLあたり約400mcg、組成物1mLあたり約50mcg~組成物1mLあたり約350mcg、組成物1mLあたり約50mcg~組成物1mLあたり約300mcg、組成物1mLあたり約75mcg~組成物1mLあたり約500mcg、組成物1mLあたり約75mcg~組成物1mLあたり約450mcg、組成物1mLあたり約75mcg~組成物1mLあたり約400mcg、組成物1mLあたり約75mcg~組成物1mLあたり約350mcg、組成物1mLあたり約75mcg~組成物1mLあたり約300mcg、組成物1mLあたり約100mcg~組成物1mLあたり約500mcg、組成物1mLあたり約100mcg~組成物1mLあたり約450mcg、組成物1mLあたり約100mcg~組成物1mLあたり約400mcg、組成物1mLあたり約100mcg~組成物1mLあたり約350mcg、組成物1mLあたり約100mcg~組成物1mLあたり約300mcg、組成物1mLあたり約150mcg~組成物1mLあたり約500mcg、組成物1mLあたり約150mcg~組成物1mLあたり約450mcg、組成物1mLあたり約150mcg~組成物1mLあたり約400mcg、組成物1mLあたり約150mcg~組成物1mLあたり約350mcg、組成物1mLあたり約150mcg~組成物1mLあたり約300mcg、組成物1mLあたり約200mcg~組成物1mLあたり約500mcg、組成物1mLあたり約200mcg~組成物1mLあたり約450mcg、組成物1mLあたり約200mcg~組成物1mLあたり約400mcg、組成物1mLあたり約200mcg~組成物1mLあたり約350mcg、組成物1mLあたり約200mcg~組成物1mLあたり約300mcgまたは組成物1mLあたり約200mcg~組成物1mLあたり約250mcgの範囲の量で存在する。
【0062】
[00077] ある態様において、ヒアルロン酸は、組成物1mLあたり約1mcg~組成物1mLあたり約750mcg、組成物1mLあたり約10mcg~組成物1mLあたり約750mcg、組成物1mLあたり約10mcg~組成物1mLあたり約700mcg、組成物1mLあたり約10mcg~組成物1mLあたり約650mcg、組成物1mLあたり約10mcg~組成物1mLあたり約600mcg、組成物1mLあたり約10mcg~組成物1mLあたり約550mcg、組成物1mLあたり約25mcg~組成物1mLあたり約750mcg、組成物1mLあたり約25mcg~組成物1mLあたり約700mcg、組成物1mLあたり約25mcg~組成物1mLあたり約650mcg、組成物1mLあたり約25mcg~組成物1mLあたり約600mcg、組成物1mLあたり約25mcg~組成物1mLあたり約550mcg、組成物1mLあたり約50mcg~組成物1mLあたり約750mcg、組成物1mLあたり約50mcg~組成物1mLあたり約700mcg、組成物1mLあたり約50mcg~組成物1mLあたり約650mcg、組成物1mLあたり約50mcg~組成物1mLあたり約600mcg、組成物1mLあたり約50mcg~組成物1mLあたり約550mcg、組成物1mLあたり約75mcg~組成物1mLあたり約750mcg、組成物1mLあたり約75mcg~組成物1mLあたり約700mcg、組成物1mLあたり約75mcg~組成物1mLあたり約650mcg、組成物1mLあたり約75mcg~組成物1mLあたり約600mcg、組成物1mLあたり約75mcg~組成物1mLあたり約550mcg、組成物1mLあたり約100mcg~組成物1mLあたり約750mcg、組成物1mLあたり約100mcg~組成物1mLあたり約700mcg、組成物1mLあたり約100mcg~組成物1mLあたり約650mcg、組成物1mLあたり約100mcg~組成物1mLあたり約600mcg、組成物1mLあたり約100mcg~組成物1mLあたり約550mcg、組成物1mLあたり約150mcg~組成物1mLあたり約750mcg、組成物1mLあたり約150mcg~組成物1mLあたり約700mcg、組成物1mLあたり約150mcg~組成物1mLあたり約650mcg、組成物1mLあたり約150mcg~組成物1mLあたり約600mcg、組成物1mLあたり約150mcg~組成物1mLあたり約550mcg、組成物1mLあたり約200mcg~組成物1mLあたり約750mcg、組成物1mLあたり約200mcg~組成物1mLあたり約700mcg、組成物1mLあたり約200mcg~組成物1mLあたり約650mcg、組成物1mLあたり約200mcg~組成物1mLあたり約600mcg、組成物1mLあたり約200mcg~組成物1mLあたり約550mcg、組成物1mLあたり約300mcg~組成物1mLあたり約750mcg、組成物1mLあたり約300mcg~組成物1mLあたり約700mcg、組成物1mLあたり約300mcg~組成物1mLあたり約650mcg、組成物1mLあたり約300mcg~組成物1mLあたり約600mcg、組成物1mLあたり約300mcg~組成物1mLあたり約550mcg、組成物1mLあたり約400mcg~組成物1mLあたり約750mcg、組成物1mLあたり約400mcg~組成物1mLあたり約700mcg、組成物1mLあたり約400mcg~組成物1mLあたり約650mcg、組成物1mLあたり約400mcg~組成物1mLあたり約600mcg、組成物1mLあたり約400mcg~組成物1mLあたり約550mcg、組成物1mLあたり約500mcg~組成物1mLあたり約750mcg、組成物1mLあたり約500mcg~組成物1mLあたり約700mcg、組成物1mLあたり約500mcg~組成物1mLあたり約650mcg、組成物1mLあたり約500mcg~組成物1mLあたり約600mcg、組成物1mLあたり約500mcg~組成物1mLあたり約550mcg、組成物1mLあたり約600mcg~組成物1mLあたり約750mcg、組成物1mLあたり約600mcg~組成物1mLあたり約700mcg、組成物1mLあたり約600mcg~組成物1mLあたり約650mcgまたは組成物1mLあたり約700mcg~組成物1mLあたり約750mcgの範囲の量で存在する。
【0063】
[00078] ある態様において、ヒアルロン酸は、組成物1mLあたり約1mcg~組成物1mLあたり約950mcg、組成物1mLあたり約10mcg~組成物1mLあたり約950mcg、組成物1mLあたり約10mcg~組成物1mLあたり約900mcg、組成物1mLあたり約10mcg~組成物1mLあたり約850mcg、組成物1mLあたり約10mcg~組成物1mLあたり約800mcg、組成物1mLあたり約25mcg~組成物1mLあたり約950mcg、組成物1mLあたり約25mcg~組成物1mLあたり約900mcg、組成物1mLあたり約25mcg~組成物1mLあたり約850mcg、組成物1mLあたり約25mcg~組成物1mLあたり約800mcg、組成物1mLあたり約50mcg~組成物1mLあたり約950mcg、組成物1mLあたり約50mcg~組成物1mLあたり約900mcg、組成物1mLあたり約50mcg~組成物1mLあたり約850mcg、組成物1mLあたり約50mcg~組成物1mLあたり約800mcg、組成物1mLあたり約75mcg~組成物1mLあたり約950mcg、組成物1mLあたり約75mcg~組成物1mLあたり約900mcg、組成物1mLあたり約75mcg~組成物1mLあたり約850mcg、組成物1mLあたり約75mcg~組成物1mLあたり約800mcg、組成物1mLあたり約100mcg~組成物1mLあたり約950mcg、組成物1mLあたり約100mcg~組成物1mLあたり約900mcg、組成物1mLあたり約100mcg~組成物1mLあたり約850mcg、組成物1mLあたり約100mcg~組成物1mLあたり約800mcg、組成物1mLあたり約150mcg~組成物1mLあたり約950mcg、組成物1mLあたり約150mcg~組成物1mLあたり約900mcg、組成物1mLあたり約150mcg~組成物1mLあたり約850mcg、組成物1mLあたり約150mcg~組成物1mLあたり約800mcg、組成物1mLあたり約200mcg~組成物1mLあたり約950mcg、組成物1mLあたり約200mcg~組成物1mLあたり約900mcg、組成物1mLあたり約200mcg~組成物1mLあたり約850mcg、組成物1mLあたり約200mcg~組成物1mLあたり約800mcg、組成物1mLあたり約300mcg~組成物1mLあたり約950mcg、組成物1mLあたり約300mcg~組成物1mLあたり約900mcg、組成物1mLあたり約300mcg~組成物1mLあたり約850mcg、組成物1mLあたり約300mcg~組成物1mLあたり約800mcg、組成物1mLあたり約400mcg~組成物1mLあたり約950mcg、組成物1mLあたり約400mcg~組成物1mLあたり約900mcg、組成物1mLあたり約400mcg~組成物1mLあたり約950mcg、組成物1mLあたり約400mcg~組成物1mLあたり約900mcg、組成物1mLあたり約400mcg~組成物1mLあたり約850mcg、組成物1mLあたり約400mcg~組成物1mLあたり約800mcg、組成物1mLあたり約500mcg~組成物1mLあたり約950mcg、組成物1mLあたり約500mcg~組成物1mLあたり約900mcg、組成物1mLあたり約500mcg~組成物1mLあたり約850mcg、組成物1mLあたり約500mcg~組成物1mLあたり約800mcg、組成物1mLあたり約600mcg~組成物1mLあたり約950mcg、組成物1mLあたり約600mcg~組成物1mLあたり約900mcg、組成物1mLあたり約600mcg~組成物1mLあたり約850mcg、組成物1mLあたり約600mcg~組成物1mLあたり約600mcg、組成物1mLあたり約700mcg~組成物1mLあたり約950mcg、組成物1mLあたり約700mcg~組成物1mLあたり約900mcg、組成物1mLあたり約700mcg~組成物1mLあたり約850mcg、組成物1mLあたり約700mcg~組成物1mLあたり約800mcg、組成物1mLあたり約800mcg~組成物1mLあたり約950mcg、組成物1mLあたり約800mcg~組成物1mLあたり約900mcg、組成物1mLあたり約800mcg~組成物1mLあたり約850mcgまたは組成物1mLあたり約900mcg~組成物1mLあたり約950mcgの範囲の量で存在する。
【0064】
[00079] ある態様において、組成物は、約0.001重量%以上のヒアルロン酸、約0.0025重量%以上のヒアルロン酸、約0.0050重量%以上のヒアルロン酸、約0.0075重量%以上のヒアルロン酸、約0.01重量%以上のヒアルロン酸、約0.025重量%以上のヒアルロン酸、約0.05重量%以上のヒアルロン酸、約0.075重量%以上のヒアルロン酸、約0.1重量%以上のヒアルロン酸、約0.25重量%以上のヒアルロン酸、約0.5重量%以上のヒアルロン酸、約0.75重量%以上のヒアルロン酸または約1重量%以上のヒアルロン酸を含む。ある態様において、組成物は、約0.001重量%~約0.0025重量%のヒアルロン酸、約0.0025重量%~約0.005重量%のヒアルロン酸、約0.0025重量%~約0.0075重量%のヒアルロン酸、約0.0025重量%~約0.01重量%のヒアルロン酸、約0.001重量%~約0.01重量%のヒアルロン酸、約0.005重量%~約0.0075重量%のヒアルロン酸、約0.005重量%~約0.01重量%のヒアルロン酸、約0.0075重量%~約0.01重量%のヒアルロン酸、約0.01重量%~約0.02重量%のヒアルロン酸、約0.01重量%~約0.05重量%のヒアルロン酸、約0.02重量%~約0.04重量%のヒアルロン酸、約0.05重量%~約0.1重量%のヒアルロン酸、約0.04重量%~約0.06重量%のヒアルロン酸、約0.06~約0.08重量%のヒアルロン酸、約0.08重量%~約0.1重量%のヒアルロン酸、約0.1重量%~約0.2重量%のヒアルロン酸、約0.1重量%~約0.5重量%のヒアルロン酸、約0.2重量%~約0.4重量%のヒアルロン酸、約0.5重量%~約1重量%のヒアルロン酸、約0.4重量%~約0.6重量%のヒアルロン酸、約0.6~約0.8重量%のヒアルロン酸、または約0.8重量%~約1重量%のヒアルロン酸を含む。
【0065】
[00080] ある態様において、本発明の一態様による組成物は、商業的に入手可能なヒアルロン酸組成物を含む。例えば、適切な商業的に入手可能なヒアルロン酸組成物は、商標JUVEDERM(商標)、RESTYLANE-L(商標)、CAPTIQUE(商標)、BELOTERO BALANCE(商標)、PREVELLE SILK(商標)、ELEVESS(商標)、HYLAFORM(商標)、EUFLEXXA(商標)、GEL-ONE(商標)、HYALGAN(商標)、ORTHOVISC(商標)、MONOVISC(商標)、SUPARTZ(商標)、SYNVISC(商標)およびSYNVISC-ONE(商標)の下で販売されているヒアルロン酸を含むが、それらに限定されない。
【0066】
[00081] C.ヒアルロニダーゼ阻害剤
[00082] 本発明によるある態様において、組成物は、ヒアルロニダーゼ阻害剤を含む。ヒアルロニダーゼ阻害剤の例は、高分子量ポリ(スチレン-4-スルホネート)(PSS)、ゴシポール、金チオリンゴ酸ナトリウム、フェノプロフェン、グリチルリチン酸(glycerrhizic acid)、ヘパリンおよびO-硫酸化ヒアルロン酸(sHA)ならびにデキストラン硫酸またはそれらの組み合わせを含むが、それらに限定されない。
【0067】
[00083] ある態様において、組成物は、約0.01重量%以上のヒアルロニダーゼ阻害剤、約0.025重量%以上のヒアルロニダーゼ阻害剤、約0.050重量%以上のヒアルロニダーゼ阻害剤、約0.075重量%以上のヒアルロニダーゼ阻害剤、約0.1重量%以上のヒアルロニダーゼ阻害剤、約0.25重量%以上のヒアルロニダーゼ阻害剤、約0.5重量%以上のヒアルロニダーゼ阻害剤、約0.75重量%以上のヒアルロニダーゼ阻害剤、約1重量%以上のヒアルロニダーゼ阻害剤、約2.5重量%以上のヒアルロニダーゼ阻害剤、約5重量%以上のヒアルロニダーゼ阻害剤、約7.5重量%以上のヒアルロニダーゼ阻害剤、または約10重量%以上のヒアルロニダーゼ阻害剤を含む。ある態様において、組成物は、約0.01重量%~約0.025重量%のヒアルロニダーゼ阻害剤、約0.025重量%~約0.05重量%のヒアルロニダーゼ阻害剤、約0.025重量%~約0.075重量%のヒアルロニダーゼ阻害剤、約0.025重量%~約0.1重量%のヒアルロニダーゼ阻害剤、約0.01重量%~約0.1重量%のヒアルロニダーゼ阻害剤、約0.05重量%~約0.075重量%のヒアルロニダーゼ阻害剤、約0.05重量%~約0.1重量%のヒアルロニダーゼ阻害剤、約0.075重量%~約0.1重量%のヒアルロニダーゼ阻害剤、約0.1重量%~約0.2重量%のヒアルロニダーゼ阻害剤、約0.1重量%~約0.5重量%のヒアルロニダーゼ阻害剤、約0.2重量%~約0.4重量%のヒアルロニダーゼ阻害剤、約0.5重量%~約1重量%のヒアルロニダーゼ阻害剤、約0.4重量%~約0.6重量%のヒアルロニダーゼ阻害剤、約0.6~約0.8重量%のヒアルロニダーゼ阻害剤、約0.8重量%~約1重量%のヒアルロニダーゼ阻害剤、約1重量%~約2重量%のヒアルロニダーゼ阻害剤、約1重量%~約5重量%のヒアルロニダーゼ阻害剤、約2重量%~約4重量%のヒアルロニダーゼ阻害剤、約5重量%~約10重量%のヒアルロニダーゼ阻害剤、約4重量%~約6重量%のヒアルロニダーゼ阻害剤、約6~約8重量%のヒアルロニダーゼ阻害剤または約8重量%~約10重量%のヒアルロニダーゼ阻害剤を含む。
【0068】
[00084] D.キャリヤーおよび他の添加物
[00085] ある態様において、組成物は、キャリヤー媒体を含む。そのようなキャリヤー媒体は、哺乳動物の皮膚中に注射するのに適した生体適合性流体であることができる。ある態様において、キャリヤー媒体は、生理食塩水溶液を含む。ある態様において、ヒアルロン酸は、キャリヤー媒体ならびに有効成分として機能する。
【0069】
[00086] ある態様において、組成物は、1種類以上の添加物を含む。そのような添加物は、保存剤または殺生物剤を含み得る。
【0070】
[00087] ある態様において、組成物は、マイクロ乳化剤(microemulsfier)、ナノ乳化剤、固体脂質ナノ粒子、ナノ構造化脂質キャリヤー、リポソームまたは小胞を含む。
【0071】
[00088] ある態様において、組成物は脂肪酸(例えばオレイン酸)、脂肪酸およびアルコールのエステル(例えばイソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート、エチルオレエート)、中鎖トリグリセリド、トリアセチンまたはテルペン(例えばリモネン、メンソール(methol)、シネオール(cinoele))を含むことができる。ある態様において、組成物は、界面活性剤を含むことができる。例えば、適切な界面活性剤は、TWEEN(商標)(ポリソルベート)、CREMOPHOR(商標)(マクロゴール グリセロール ヒドロキシステアレート、PEG-40ヒマシ油、ポリオキシル40水添ヒマシ油の混合物)、TRANSCUTOL(商標)P(ジエチレングリコールモノエチルエーテル)、PLUROL OLEIQUE(商標)(ポリグリセリル-3-オレエート)、PLUROL ISOSTEARIQUE(商標)(ポリグリセロール類のイソステアリン酸エステルおよび高次オリゴマー)およびLABRASOL(商標)(C8およびC10脂肪酸のモノ、ジ、およびトリグリセリドならびにPEGのモノおよびジエステルの混合物)およびレシチンを含むが、それらに限定されない。ある態様において、組成物は、共界面活性剤を含むことができる。例えば、適切な共界面活性剤は、エタノール、イソプロパノール、イソプロピルミリステートおよびプロピレングリコールを含む短鎖および中鎖アルコールおよびポリグリセリル誘導体を含むが、それらに限定されない。
【0072】
[00089] ある態様において、組成物は、大豆油、ホホバ油、アロエベラ油、大豆ホスファチジルコリン、水、ポリソルベート80、エタノール、ベンジルアルコール、イソプロピルアルコール、グリセリン、モノステアリン酸グリセリル、プロピレングリコールの1つ以上を含む。
【0073】
[00090] II.方法
[00091] 製造方法
[00092] 本発明の一態様による療法組成物の製造のためのプロセスは、有効量の有効薬剤を混合することを含む。ある態様において、有効量のヒアルロン酸が有効量のオステオポンチンと混合される。ある態様において、ヒアルロン酸は、約4,000Da~10,000Daの範囲、約10,000Da~約100,000Daの範囲、約15kDa~約50kDaの範囲、約75kDa~約350kDaの範囲または約20kDa~1350kDaの範囲の平均分子量を有する。ある態様において、ヒアルロン酸は、約950kDaより大きい平均分子量を有する。ある態様において、有効量のヒアルロン酸が有効量のCD44結合リガンドと混合される。ある態様において、有効量のオステオポンチンが有効量のCD44結合リガンドと混合される。ある態様において、ヒアルロン酸およびオステオポンチンそれぞれの有効量が、有効量のCD44結合リガンドと混合される。本発明による組成物のある態様において、有効量のヒアルロニダーゼ阻害剤が、ヒアルロン酸、オステオポンチンおよびCD44結合リガンドの1つ以上と混合される。前記のプロセスは、有効薬剤が添加される生理学的に許容可能なキャリヤー媒体を調製する工程も含むことができる。好ましくは、生理学的に許容可能なキャリヤー媒体は、注射可能である。
【0074】
[00093] ある態様において、製造方法は、マイクロエマルジョンまたはナノエマルジョンを形成する工程を含む。マイクロエマルジョンまたはナノエマルジョンは、油、水、界面活性剤、および共界面活性剤を含み、約10nm~約100nmの範囲の液滴サイズのコロイド性分散物を形成することができる。ある態様において、マイクロエマルジョンまたはナノエマルジョンは、脂肪酸(例えばオレイン酸)、脂肪酸およびアルコールのエステル(例えば、イソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート、エチルオレエート)、中鎖トリグリセリド、トリアセチンまたはテルペン(例えば、リモネン、メントール(methol)、シネオール(cinoele))を含むことができる。ある態様において、マイクロエマルジョンまたはナノエマルジョンは、界面活性剤を含むことができる。例えば、適切な界面活性剤は、TWEEN(商標)(ポリソルベート)、CREMOPHOR(商標)(マクロゴール グリセロール ヒドロキシステアレート、PEG-40ヒマシ油、ポリオキシル40水添ヒマシ油の混合物)、TRANSCUTOL(商標)P(ジエチレングリコールモノエチルエーテル)、PLUROL OLEIQUE(商標)(ポリグリセリル-3-オレエート)、PLUROL ISOSTEARIQUE(商標)(ポリグリセロールおよび高次オリゴマーのイソステアリン酸エステル)およびLABRASOL(商標)(C8およびC10脂肪酸のモノ、ジおよびトリグリセリドならびにPEGのモノおよびジエステルの混合物)およびレシチンを含むが、それらに限定されない。ある態様において、マイクロエマルジョンまたはナノエマルジョンは、共界面活性剤を含むことができる。例えば、適切な共界面活性剤は、エタノール、イソプロパノール、イソプロピルミリステートおよびプロピレングリコールを含む短鎖および中鎖アルコール類およびポリグリセリル誘導体を含むが、それらに限定されない。ある態様において、マイクロエマルジョンまたはナノエマルジョンの形成は、高圧ホモジナイザー、マイクロフルイダイザーおよび/または超音波処理装置(ultrasonicator)の使用を含む。
【0075】
[00094] ある態様において、製造方法は、本発明の一態様による組成物を固体ナノ粒子と混合する工程を含む。固体ナノ粒子は、無機材料、例えば金属酸化物(例えば酸化亜鉛、二酸化チタン)または室温で固体であるポリマーを含むことができる。
【0076】
[00095] ある態様において、製造方法は、本発明の一態様による組成物を固体脂質ナノ粒子と混合する工程を含む。固体脂質ナノ粒子は、室温で固体である脂質を含み、それらを水中で分散させた際に約100nm未満の大きさを有する液滴として安定化するための界面活性剤の表面被覆を有する。
【0077】
[00096] ある態様において、製造方法は、本発明の一態様による組成物をナノ構造化脂質キャリヤーと混合する工程を含む。ナノ構造化脂質キャリヤーは、固体脂質マトリックス中に埋め込まれた、または固体血小板(platelets)の表面に局在化した流動脂質相および界面活性剤層を含むことができる。
【0078】
[00097] ある態様において、製造方法は、本発明の一態様による組成物をリポソームと混合する工程を含む。リポソームは、両親媒性のリン脂質およびコレステロールからなる球状の小胞を含むことができ、自己会合して多層、大単層および小単層の小胞になる。
【0079】
[00098] ある態様において、製造方法は、本発明の一態様による組成物を柔軟な小胞と混合する工程を含む。柔軟な小胞は、会合して二重層構造になるであろう材料ならびに柔軟性を付与する構成要素を含み得る。ある態様において、柔軟な小胞は、エトソーム(すなわち高い割合のエタノールを有するリン脂質)、ニオソーム(すなわち非イオン性表面活性剤)、インヴァソーム(invasome)(すなわち、リン脂質、エタノールおよびテルペン浸透増進剤の混合物)、SECosomes(すなわち、界面活性剤、エタノールおよびコレステロール)またはPEV(すなわち浸透増進剤小胞)を含む。ある態様において、PEVはオレイン酸、リモネンまたはプロピレングリコールを含むことができる。
【0080】
[00099] ある態様において、製造方法は、本発明の一態様による組成物をポリマー性ミセルまたはポリマー性デンドリマーと混合する工程を含む。ポリマー性ミセルは、親水性の外殻および疎水性の内部コアを有するコロイド性キャリヤーであることができる。ポリマー性ミセルは、ナノサイズであることができる。ポリマー性デンドリマーは、分岐ポリマー構造を含むことができる。
【0081】
[000100] ある態様において、CD44に関する天然存在リガンドの上記のCD44結合フラグメント、イソ型または誘導体のいずれかは、タンパク質分解的に生成され、一方で他の態様では、そのようなものは合成的に生成される。
【0082】
[000101] 投与方法
[000102] 本発明の一態様による組成物の投与方法は、本発明の一態様による組成物の毛包への送達を含む。ある態様において、送達は、局所投与、すなわち、組成物の皮膚の表面への適用および組成物が皮膚に浸透することを可能にすることにより達成される。ある態様において、投与方法は、組成物の局所投与の前に浸透を増進する工程を含む。ある態様において、送達は皮膚中への注射により達成される。
【0083】
[000103] ある態様において、局所送達は、イオントフォレーシスの適用後に、またはそれと合わせて実施される。例えば、イオントフォレーシスは、組成物の皮膚浸透を増大させるための弱い電流(例えば0.1~1.0mA/cm)の適用を含むことができる。理論に縛られることなく、イオントフォレーシスは、電気移動、電気浸透および/または増進された受動拡散により皮膚の浸透を向上させ得ると信じられる。
【0084】
[000104] ある態様において、局所送達は、電気穿孔の適用後に、またはそれと合わせて実施される。例えば、電気穿孔は、皮膚の角質層の脂質二重層に水性孔を形成するための高強度、高電圧(例えば、50~1500V)の短時間(10マイクロ秒~10ミリ秒)の電気パルスの適用を含むことができる。
【0085】
[000105] ある態様において、局所送達は、ソノフォレーシスの適用後に、またはそれと合わせて実施される。例えば、ソノフォレーシスは、高周波(例えば約500kHz~1250kHz)もしくは低周波(例えば約20~約100kHz)または(高周波または低周波の一方で開始し、高周波または低周波の他方へと進行する)の音波の適用を含むことができる。
【0086】
[000106] ある態様において、局所送達は、レーザーアブレーションの適用後に、またはそれと合わせて実施される。レーザーアブレーションは、皮膚の表面上に配置された標的材料(例えばポリマー)のレーザーアブレーションによるフォトメカニカル波の生成を含むことができる。
【0087】
[000107] ある態様において、局所送達は、マグネトフォレーシスの後に、またはそれと合わせて実施される。マグネトフォレーシスは、磁場、例えばパルス電磁場の皮膚への適用を含むことができる。
【0088】
[000108] ある態様において、局所送達は、高周波熱アブレーションの適用後に実施される。熱アブレーションは、皮膚表面での極端な熱(例えば、約300℃をマイクロ秒間)の適用を含むことができる。理論に縛られることなく、熱アブレーションが角質層の一部を気化させてマイクロスケールのチャネルを作り出すことができると信じられる。熱アブレーションは、VIADOR(商標)(Syneron Medical Ltd,イスラエル)およびPASSPORT’(Nitto-Denko、日本)を含む商業的に入手可能なデバイスを用いて成し遂げられることができる。ある態様において、熱アブレーションは、2,790nmで放出するエルビウム:イットリウム-ガリウム-ガーネット(Er:YAG)または2,940 nmで放出するイットリウム-スカンジウム-ガリウム-ガーネット(YSGG)レーザーを用いて成し遂げられることができる。ある態様において、フラクショナルレーザーアブレーションがサブmm領域に適用され、マイクロニードルアレイ型パターン(例えば、50-600cm’の密度で40~300μm)を模倣するスポットを生成する。
【0089】
[000109] ある態様において、局所送達は、マイクロニードルデバイスの適用後に実施される。
【0090】
[000110] 本発明の一態様による組成物を投与するための方法は、処置を必要とする患者の皮膚に療法量の組成物を注射することを含む。ある態様において、本発明の一態様による組成物は、ボーラスとして投与され、それは、本明細書で用いられる際、10分未満の時間で送達される投与量を指す。ある態様において、本発明の一態様による組成物は、注入として投与され、それは、本明細書で用いられる際、10分以上の時間で送達される投与量を指す。
【0091】
[000111] そのような注入は、単一の針、マイクロニードルもしくは類似のデバイス、または針、マイクロニードルもしく類似のデバイスのアレイを介してなされることができる。ある態様において、本発明の一態様による組成物は、従来のシリンジを介して送達される。ある態様において、皮下送達は、中空のマイクロニードル注射器を介して実施される。ある態様において、皮下送達は、マイクロニードルパッチで実施され、それは、本発明の一態様による組成物でコートされており、例えばそれは、3Dプリンティングによって本発明の一態様による組成物でコートされている。ある態様において、組成物はジェット注射器を介して送達される。用語“針”は、本明細書で用いられる際、皮膚を刺し本発明の一態様による組成物を注射するためのあらゆるそのようなデバイスを指す。
【0092】
[000112] 好ましくは、組成物は患者の毛包付近に投与される。従って、ある態様において、組成物は、患者の真皮に療法量の組成物を注射することにより投与される。ある態様において、組成物は、患者の皮下組織に療法量の組成物を注射することにより投与される。ある態様において、組成物は、患者の皮膚中に約0.4mm~約2mm(すなわち皮膚の表面から約0.4mm~約3mm)投与される。ある態様において、組成物は、患者の皮膚中に約0.4mm、約0.5mm、約0.6mm、約0.7mm、約0.8mm、約0.9mm、約1mm、約1.1mm、約1.2mm、約1.3mm、約1.4mm、約1.5mm、約1.6mm、約1.7mm、約1.8mm、約1.9mm、約2mm、約2.1mm、約2.2mm、約2.3mm、約2.4mm、約2.5mm、約2.6mm、約2.7mm、約2.8mm、約2.9mm、または約3mm投与される。ある態様において、組成物は、約0.5mm~約1mm、約1mm~約1.5mm、約1.5mm~約2mm、約2mm~約2.5mm、約2.5mm~約3mm、約1mm~約3mm、約1.5mm~約3mm、約0.4mm~約0.6mm、約0.4mm~約0.8mm、約0.4mm~約1mm、約0.4mm~約1.2mm、約0.4mm~約1.4mm、約0.4mm~約1.6mm、約0.4mm~約1.8mm、約0.4mm~約2mm、約0.4mm~約2.2mm、約0.4mm~約2.4mm、約0.4mm~約2.6mm、約0.4mm~約2.8mm、約0.4mm~約3mm、約0.6mm~約0.8mm、約0.6mm~約1mm、約0.6mm~約1.2mm、約0.6mm~約1.4mm、約0.6mm~約1.6mm、約0.6mm~約1.8mm、約0.6mm~約2mm、約0.6mm~約2.2mm、約0.6mm~約2.4mm、約0.6mm~約2.6mm、約0.6mm~約2.8mm、約0.6mm~約3mm、約0.8mm~約1mm、約0.8mm~約1.2mm、約0.8mm~約1.4mm、約0.8mm~約1.6mm、約0.8mm~約1.8mm、約0.8mm~約2mm、約0.8mm~約2.2mm、約0.8mm~約2.4mm、約0.8mm~約2.6mm、約0.8mm~約2.8mm、約0.8mm~約3mm、約1mm~約1.2mm、約1mm~約1.4mm、約1mm~約1.6mm、約1mm~約1.8mm、約1mm~約2mm、約1mm~約2.2mm、約1mm~約2.4mm、約1mm~約2.6mm、約1mm~約2.8mm、約1mm~約3mm、約1.2mm~約1.4mm、約1.2mm~約1.6mm、約1.2mm~約1.8mm、約1.2mm~約2mm、約1.2mm~約2.2mm、約1.2mm~約2.4mm、約1.2mm~約2.6mm、約1.2mm~約2.8mm、約1.2mm~約3mm、約1.4mm~約1.6mm、約1.4mm~約1.8mm、約1.4mm~約2mm、約1.4mm~約2.2mm、約1.4mm~約2.4mm、約1.4mm~約2.6mm、約1.4mm~約2.8mm、約1.4mm~約3mm、約1.6mm~約1.8mm、約約1.6mm~約2mm、約1.6mm~約2.2mm、約1.6mm~約2.4mm、約1.6mm~約2.6mm、約1.6mm~約2.8mm、約1.6mm~約3mm、約1.8mm~約2mm、約1.8mm~約2.2mm、約1.8mm~約2.4mm、約1.8mm~約2.6mm、約1.8mm~約2.8mm、約1.8mm~約3mm、約2.0mm~約2.2mm、約2.0mm~約2.4mm、約2.0mm~約2.6mm、約2.0mm~約2.8mm、約2.0mm~約3mm、約2.2mm~約2.4mm、約2.2mm~約2.6mm、約2.2mm~約2.8mm、約2.2mm~約3mm、約2.4mm~約2.6mm、約2.4mm~約2.8mm、約2.4mm~約3mm、約2.6mm~約2.8mm、約2.6mm~約3mmまたは約2.8mm~約3mm患者の皮膚中に投与される。
【0093】
[000113] ある態様において、本発明の一態様による組成物は、複数の注射で投与されることができる。ある態様において、本発明の一態様による組成物は、約1回の注射/皮膚1cm~約1000回の注射/皮膚1cm、約200回の注射/皮膚1cm~約800回の注射/皮膚1cmまたは約400回の注射/皮膚1cm~約650回の注射/皮膚1cmを介して投与される。ある態様において、組成物は約200回の注射/皮膚1cm、約250回の注射/皮膚1cm、約300回の注射/皮膚1cm、約350回の注射/皮膚1cm、約400回の注射/皮膚1cm、約450回の注射/皮膚1cm、約500回の注射/皮膚1cm、約550回の注射/皮膚1cm、約600回の注射/皮膚1cmまたは約650回の注射/皮膚1cmを介して投与される。米国特許第11,337,993号の内容は、参照により本明細書に援用される。
【0094】
[000114] 処置の方法
[000115] それを必要とする患者において毛髪の成長を刺激する方法は、本発明の一態様による組成物を患者の皮膚の表面にまたは皮膚中に投与することを含む。ある態様において、組成物は、患者の皮膚の表面に組成物を適用することにより局所的に投与される。ある態様において、組成物は、例えば、本明細書で記載されているような注射により、患者の皮膚の真皮または皮下組織中に投与される。
【0095】
[000116] ある態様において、本発明の一態様による組成物は、患者の皮膚に対して1日に1回を1日間、1日に1回を1週間、1日に1回を1ヶ月間、1日に1回を1年間、1日に2回を1日間、1日に2回を1週間、1日に2回を1ヶ月間、1日に2回を1年間、1週間に1回を1週間、1週間に1回を1ヶ月間、1週間に1回を1年間、1週間に2回を1週間、1週間に2回を1ヶ月間、1週間に2回を1年間、1ヶ月に1回を1ヶ月間、1ヶ月に1回を2ヶ月間、1ヶ月に1回を6ヶ月間、1ヶ月に1回を1年間、1ヶ月に2回を1ヶ月間、1ヶ月に2回を2ヶ月間、1ヶ月に2回を6ヶ月間、1ヶ月に2回を1年間、2ヶ月に1回を2ヶ月間、2ヶ月に1回を4ヶ月間、2ヶ月に1回を6ヶ月間、2ヶ月に1回を1年間、3ヶ月に1回を3ヶ月間、3ヶ月に1回を6ヶ月間、3ヶ月に1回を9ヶ月間、3ヶ月に1回を1年間、4ヶ月に1回を4ヶ月間、4ヶ月に1回を8ヶ月間、4ヶ月に1回を1年間、6ヶ月に1回を6ヶ月間、6ヶ月に1回を1年間、または必要に応じて投与される。
【0096】
[000117]
【実施例
【0097】
[000118] 実施例1.ヒアルロン酸(“HA”)の100、250および1000μg/Mlの濃度における注射
[000119] “高”(分子量分布が950kDaより大きい)、“中”(分子量分布が75~350kDa)、および“低”分子量(分子量分布が15~40kDa)のヒアルロン酸の3つの異なる濃度(100、250、および1000μg/mL)が、それぞれマウスに注射された。高分子量の250μg/mLより高い濃度は、強い炎症反応を誘発することが判明し、1000μg/mLが最も悪かった。低分子量濃度では、高分子量HAに比べて250μg/mLでの反応はより穏やかであったが、1000μg/mLではやはり強い炎症があった。250μg/mL以上の濃度の全ての分子量のヒアルロン酸で有害な副作用が観察された。
【0098】
[000120] 実施例2.HAの25、50、および100μg/mLの濃度における注射
[000121] 追跡実験は、より低いHA濃度(250μg/mL未満)を含んでいた。細い針(インスリンシリンジ)を使用して小さな切開を行い、注射を容易にした。対照、高(分子量分布が950kDa以上)、中(分子量分布が75~350kDa)または低分子量(分子量分布が15~40kDa)のヒアルロン酸のいずれか3μLが、3(3)日連続でP53マウスの背部皮膚に注射された。図5-8において、マウスの頭部を上にしてマウスの背面を見ると、対照(1%BSA)注射は左上、25μg/ml注射は右上、100μg/ml注射は右下、50μg/ml注射は左下である。
【0099】
[000122] 図5および6は、そのそれぞれが低分子量HAの注射を受けた2匹のマウスの代表的な画像を示している。図7および8は、そのそれぞれが高分子量HAの注射を受けた2匹のマウスの代表的な画像を示している。図5は、25μg/mlの低分子量HAおよび100μg/mlの低分子量HAスポットにおける成長を示している。図6は、25μg/mlの低分子量HAおよび100μg/mlの低分子量HAスポットにおける成長を示している。図7は、50μg/mlの高分子量HAおよび100μg/mlの高分子量HAスポットにおける成長を示している。図8は、25μg/mlの高分子量HAおよび50μg/mlの高分子量HAスポットにおける成長を示している。
【0100】
[000123] 高分子量に関して、注射部位は完全な発育相のために18日間監視された。高分子量HAおよび低分子量HAの両方で、P14で色素沈着が明らかであった。2匹のマウスは、低分子量HAおよび高分子量HAの両方で良好な誘導を有していたが、中間量HAでは誘導はなかった。理論に縛られることなく、中間量HAの注射の深さが誘導の強さに影響を与えた可能性がある。
【0101】
[000124] 図7および8は、実施例1で見付かった大量の炎症反応なしに、高分子量HAが50μg/mLおよび100μg/mLで誘導することを示している。低分子量HAの場合、100μg/mLのみが毛髪の成長を誘導した。図6に示すように、低分子量HAマウス2は25μg/mLで良好な発育相スポットを有している(対照注射部位はその下に見える)が、これは1匹のマウスでのみである。
【0102】
[000125] その広範な発明概念から逸脱することなく上で示され記載された例示的な態様に変更がなされ得ることは、当業者には理解されるであろう。従って、本発明は、示され記載されている例示的な態様に限定されるものではなく、特許請求の範囲により定義される本発明の精神および範囲内の修正をカバーすることが意図されている。例えば、例示的な態様の特定の特徴は特許請求される発明の一部であることもないこともでき、開示された態様の様々な特徴は組み合わせられることができる。本明細書で具体的に記載されない限り、用語“a”、“an”および“the”は、1つの要素に限定されず、“少なくとも1つ”を意味するものとして読まれるべきである。
【0103】
[000126] さらに、本発明の方法が本明細書に記載された工程の特定の順序に頼らない程度まで、工程の特定の順序は、特許請求の範囲に対する限定と解釈されるべきではない。本発明の方法に向けられたあらゆる特許請求の範囲は、それらの工程の書かれた順序での実施に限定されるべきではなく、当業者は、工程は変更されることができ、なお本発明の精神および範囲内に留まることができることを容易に理解することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【配列表】
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【国際調査報告】