(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-10
(54)【発明の名称】データ伝送方法、装置、会議システム、ワイヤレス画面転送装置及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04N 21/436 20110101AFI20240903BHJP
H04N 21/431 20110101ALI20240903BHJP
【FI】
H04N21/436
H04N21/431
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022573513
(86)(22)【出願日】2022-07-29
(85)【翻訳文提出日】2022-11-29
(86)【国際出願番号】 CN2022108814
(87)【国際公開番号】W WO2024020980
(87)【国際公開日】2024-02-01
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】515034703
【氏名又は名称】広州視源電子科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGZHOU SHIYUAN ELECTRONICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.6,4th Yunpu Road,Huangpu District,Guangzhou,Guangdong P.R.CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】522458572
【氏名又は名称】広州視源▲創▼新科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】田 楠
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164FA10
5C164PA38
5C164UB41S
5C164UB71P
5C164UB87P
5C164YA21
(57)【要約】
本願の実施例はデータ伝送方法、装置、会議システム、ワイヤレス画面転送装置及び記憶媒体を提供し、該データ伝送方法において、ワイヤレス画面転送装置が端末機器に接続されて表示機器に画面を転送する際に、端末機器はワイヤレス画面転送装置からプライバシー識別プログラムを迅速にロードし、現在の表示画面に基づいて対応するメディアデータをワイヤレス画面転送装置にリアルタイムで伝送すると同時に、プライバシー識別プログラムを実行して現在の表示画面内のプライバシーウィンドウを識別し、対応する位置情報を取得し、位置情報をワイヤレス画面転送装置に送信し、ワイヤレス画面転送装置は画面転送に関連するアプリをリアルタイムで実行する際に、それらのうちのプライバシー処理プログラムによって、受信した位置情報に基づいてメディアデータに対してプライバシー処理を行い、表示機器に送信されるメディアデータにプライバシーウィンドウ内の実質的な内容が含まれていないようにする。ロード及び検出を迅速に行うことにより、端末機器が画面共有を通じて多くの人に表示される場合にプライバシーや情報が漏洩されてしまうことを簡単に回避する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末機器と、ワイヤレス画面転送装置と、表示機器と、を含む会議システムに適用されるデータ伝送方法であって、
前記ワイヤレス画面転送装置は前記端末機器及び表示機器にそれぞれ接続され、第1アプリ及び第2アプリが記憶されており、
前記データ伝送方法は、
前記ワイヤレス画面転送装置が前記端末機器に接続されると、前記端末機器は前記ワイヤレス画面転送装置に作動電圧を供給することと、
前記端末機器は前記ワイヤレス画面転送装置へクエリパケットを送信することと、
前記ワイヤレス画面転送装置は前記ワイヤレス画面転送装置がDP作動モードをサポートすることを含む応答情報を前記端末機器へ送信することと、
前記端末機器はDPプロトコルフォーマットのメディアデータを前記ワイヤレス画面転送装置に送信することと、
前記ワイヤレス画面転送装置は前記第1アプリを前記端末機器に送信することと、
前記端末機器のスクリーンに第1確認ウィンドウをポップアップし、前記第1確認ウィンドウを介して、前記端末機器のスクリーンに展示されたメディアコンテンツ内のプライバシーウィンドウを識別してその位置情報を取得するプライバシー識別プログラムを含む前記第1アプリを実行する命令を受信することと、
前記端末機器は前記位置情報を前記ワイヤレス画面転送装置に送信することと、
前記ワイヤレス画面転送装置は受信した前記位置情報及び前記メディアデータに基づき、前記位置情報に基づいて前記メディアデータに対してプライバシー処理を行うプライバシー処理プログラムを含む前記第2アプリを実行することと、
前記ワイヤレス画面転送装置は前記プライバシー処理が行われたメディアデータを前記表示機器に送信し、前記表示機器は受信した前記メディアデータを表示することと、を含む方法。
【請求項2】
前記端末機器は前記第1アプリを実行して識別した結果、現在のスクリーン上に展示されたメディアコンテンツにプライバシーウィンドウが存在する場合、前記端末機器のスクリーンに第2確認ウィンドウをポップアップし、
前記第2確認ウィンドウはプライバシー処理確認命令を受信するものであり、前記プライバシー処理確認命令はプライバシー処理対象となるプライバシーウィンドウを増加及び/又は減少するように指示するものであり、
前記端末機器は前記プライバシー処理確認命令に従って、確認済みのプライバシーウィンドウを取得し、前記確認済みのプライバシーウィンドウに対応する位置情報を前記ワイヤレス画面転送装置に送信する
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記端末機器のスクリーンに現在展示されているメディアコンテンツに始めて表示されたプライバシーウィンドウが現れると、前記第2確認ウィンドウをポップアップすることをさらに含む
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記プライバシー識別プログラムには、プライバシーウィンドウモデル情報を含む所定リスクが含まれており、
前記端末機器は、前記プライバシー識別プログラムを実行すると、スクリーン上に現在展示されているメディアコンテンツに対応するウィンドウ情報を取得し、前記ウィンドウ情報が前記プライバシーウィンドウモデル情報とマッチングする場合、スクリーン上に現在展示されているメディアコンテンツにプライバシーウィンドウが存在することを確認し、前記プライバシーウィンドウの位置情報を前記ワイヤレス画面転送装置に送信する
請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記ワイヤレス画面転送装置は前記メディアデータに前記端末機器の機器識別子を追加する
請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記端末機器がウィンドウトリガー命令を受信すると、前記第2確認ウィンドウをポップアップすることをさらに含む
請求項2又は3に記載の方法。
【請求項7】
ワイヤレス画面転送装置に適用されるデータ伝送方法であって、
前記ワイヤレス画面転送装置は、TYPE-Cポートと、ワイヤレスモジュールと、マイクロプロセッサと、メモリとを含み、前記TYPE-Cポート、メモリ及びワイヤレスモジュールは全て前記マイクロプロセッサに電気的に接続され、前記メモリには第1アプリ及び第2アプリが記憶されており、前記第1アプリはプライバシー識別プログラムを含み、前記第2アプリはプライバシー処理プログラムを含み、前記TYPE-Cポートは第1データポートと第2データポートを含み、
前記データ伝送方法は、
前記第1データポートを介して、端末機器のスクリーンに現在展示されているメディアコンテンツである、DPプロトコルフォーマットのメディアデータを受信し、前記マイクロプロセッサは、前記端末機器のスクリーン上に展示されているメディアコンテンツ内のプライバシーウィンドウを識別してその位置情報を取得する前記第1アプリを前記メモリから取得し、前記第2データポートを介して第1アプリを前記端末機器に出力するような制御を行うことと、
前記第2データポートを介して、前記端末機器のスクリーン上に展示されているメディアコンテンツ内のプライバシーウィンドウの位置情報である、前記端末機器からの位置情報を受信することと、
前記マイクロプロセッサは前記位置情報及び前記メディアデータに基づき、前記位置情報に基づいて前記メディアデータに対してプライバシー処理を行う前記第2アプリを実行することと、
前記ワイヤレスモジュールによってプライバシー処理が行われたメディアデータを表示機器に送信することと、を含む方法。
【請求項8】
前記プライバシー識別プログラムには、プライバシーウィンドウモデル情報を含む所定リスクが含まれており、前記プライバシーウィンドウは前記プライバシーウィンドウモデル情報によって識別される
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ワイヤレス画面転送装置は前記メディアデータに前記端末機器の機器識別子を追加する
請求項7に記載の方法。
【請求項10】
データ伝送方法であって、
TYPE-Cポートを介して、端末機器のスクリーンに現在展示されているメディアコンテンツである、DPプロトコルフォーマットのメディアデータを受信することと、
TYPE-Cポートを介して、前記端末機器のスクリーン上に展示されているメディアコンテンツ内のプライバシーウィンドウを識別してその位置情報を取得するプライバシー識別プログラムを含む第1アプリを前記端末機器に送信し、前記端末機器のスクリーン上に展示されているメディアコンテンツ内のプライバシーウィンドウの位置情報である、前記端末機器からの位置情報を受信することと、
前記位置情報及び前記メディアデータに基づき、前記位置情報に基づいて前記メディアデータに対してプライバシー処理を行うプライバシー処理プログラムを含む第2アプリを実行することと、
前記プライバシー処理が行われたメディアデータを符号化して表示機器に送信することと、を含むデータ伝送方法。
【請求項11】
前記TYPE-Cポートは第1データポートと第2データポートを含み、
このような場合、上記のTYPE-Cポートを介してDPプロトコルフォーマットのメディアデータを受信することは、
TYPE-Cポートの前記第1データポートを介してDPプロトコルフォーマットのメディアデータを受信することを含み、
上記のTYPE-Cポートを介して第1アプリを前記端末機器に送信し、前記端末機器からの位置情報を受信することは、
TYPE-Cポートの前記第2データポートを介して第1アプリを前記端末機器に送信し、前記端末機器からの位置情報を受信することを含む
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記プライバシー識別プログラムには、プライバシーウィンドウモデル情報を含む所定リスクが含まれており、前記プライバシーウィンドウは前記プライバシーウィンドウモデル情報によって識別される
請求項10又は11に記載の方法。
【請求項13】
前記メディアデータに前記端末機器の機器識別子を追加する
請求項10又は11に記載の方法。
【請求項14】
会議システムであって、
端末機器と、ワイヤレス画面転送装置と、表示機器と、を含み、
前記ワイヤレス画面転送装置は前記端末機器及び表示機器にそれぞれ接続され、前記ワイヤレス画面転送装置には、第1アプリ及び第2アプリが記憶されており、前記端末機器は給電回路と中央プロセッサを含み、前記ワイヤレス画面転送装置はマイクロプロセッサを含み、前記表示機器は表示画面とメインプロセッサを含み、
給電回路は、前記ワイヤレス画面転送装置が前記端末機器に接続されると、ワイヤレス画面転送装置に作動電圧を供給し、
前記中央プロセッサは、前記ワイヤレス画面転送装置にクエリパケットを送信するように構成され、
前記マイクロプロセッサは、前記ワイヤレス画面転送装置がDP作動モードをサポートすることを含む応答情報を前記端末機器に送信するように構成され、
前記中央プロセッサはさらに、DPプロトコルフォーマットのメディアデータを前記ワイヤレス画面転送装置に送信するように構成され、
前記マイクロプロセッサはさらに、第1アプリを前記端末機器に送信するように構成され、
前記中央プロセッサはさらに、前記端末機器のスクリーンに第1確認ウィンドウをポップアップし、前記第1確認ウィンドウを介して、端末機器のスクリーン上に展示されているメディアコンテンツ内のプライバシーウィンドウを識別してその位置情報を取得するプライバシー識別プログラムを含む第1アプリを実行する命令を受信するような制御を行うように構成され、
前記中央プロセッサはさらに、前記位置情報を前記ワイヤレス画面転送装置に送信するように構成され、
前記マイクロプロセッサはさらに、受信した前記位置情報及びメディアデータに基づき、前記位置情報に基づいて前記メディアデータに対してプライバシー処理を行うプライバシー処理プログラムを含む前記第2アプリを実行するように構成され、
前記マイクロプロセッサはさらに、前記プライバシー処理が行われたメディアデータを表示機器に送信するように構成され、
前記メインプロセッサは、前記表示画面を制御して受信した前記メディアデータを表示するように構成される会議システム。
【請求項15】
ワイヤレス画面転送装置であって、
TYPE-Cポートと、ワイヤレスモジュールと、マイクロプロセッサと、メモリとを含み、前記TYPE-Cポート、メモリ及びワイヤレスモジュールは全て前記マイクロプロセッサに電気的に接続され、前記メモリには第1アプリ及び第2アプリが記憶されており、前記第1アプリはプライバシー識別プログラムを含み、前記第2アプリはプライバシー処理プログラムを含み、前記TYPE-Cポートは第1データポートと第2データポートを含み、
前記マイクロプロセッサは、
前記第1データポートを介して、端末機器のスクリーンに現在展示されているメディアコンテンツである、DPプロトコルフォーマットのメディアデータを受信し、
前記端末機器のスクリーン上に展示されているメディアコンテンツ内のプライバシーウィンドウを識別してその位置情報を取得する前記第1アプリを前記メモリから取得し、前記第2データポートを介して第1アプリを前記端末機器に出力するような制御を行い、
前記第2データポートを介して、前記端末機器のスクリーン上に展示されているメディアコンテンツ内のプライバシーウィンドウの位置情報である、前記端末機器からの位置情報を受信し、
前記位置情報及び前記メディアデータに基づき、前記位置情報に基づいて前記メディアデータに対してプライバシー処理を行う第2アプリを実行し、
ワイヤレスモジュールによって、プライバシー処理が行われたメディアデータを表示機器に送信するように構成される
ワイヤレス画面転送装置。
【請求項16】
データ伝送装置であって、
TYPE-Cポートと、ワイヤレスモジュールと、マイクロプロセッサと、メモリとを含み、前記TYPE-Cポート、メモリ及びワイヤレスモジュールは全て前記マイクロプロセッサに電気的に接続され、前記メモリには第1アプリ及び第2アプリが記憶されており、
前記マイクロプロセッサは、
前記TYPE-Cポートを介して、端末機器のスクリーンに現在展示されているメディアコンテンツである、DPプロトコルフォーマットのメディアデータを受信し、
前記TYPE-Cポートを介して、前記端末機器のスクリーン上に展示されているメディアコンテンツ内のプライバシーウィンドウを識別してその位置情報を取得するプライバシー識別プログラムを含む第1アプリを前記端末機器に送信し、前記端末機器のスクリーン上に展示されているメディアコンテンツ内のプライバシーウィンドウの位置情報である、前記端末機器からの位置情報を受信し、
前記位置情報及び前記メディアデータに基づき、前記位置情報に基づいて前記メディアデータに対してプライバシー処理を行うプライバシー処理プログラムを含む第2アプリを実行し、
前記ワイヤレスモジュールによって前記プライバシー処理が行われたメディアデータを符号化して表示機器に送信するように構成される
データ伝送装置。
【請求項17】
プロセッサによって実行されると、請求項1~3及び7~11のいずれか1項に記載のデータ伝送方法を実現するコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施例はインタラクションの技術分野に関し、特にデータ伝送方法、装置、会議システム、ワイヤレス画面転送装置及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
会議や授業など多人数でのコミュニケーションシーンでは、スクリーン共有は使用頻度の高い機能であり、一般的なスクリーン共有形態においては、データ先となる端末機器(例えばコンピュータ、携帯電話)は、有線又は無線の形式でスクリーン画面を目的の表示機器(展示、テレビ、プロジェクターなど)に投写し、表示機器は受信したスクリーン画面を表示する。
【0003】
会議や授業などの活動には複数の人が参加しているが、スクリーン共有用の端末機器はほとんど個人用のもので、使用中に個人の属性が強いソフトが開かれる可能性があり、これらのソフトに関しては、端末機器がスクリーン共有を通じて多くの人に表示される過程で、プライバシーや情報漏洩のリスクがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、従来の画面共有形態に存在するプライバシーや情報漏洩のリスクの技術的課題を解決するデータ伝送方法、装置、会議システム、ワイヤレス画面転送装置及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1態様では、本願の実施例は、
端末機器と、ワイヤレス画面転送装置と、表示機器と、を含む会議システムに適用されるデータ伝送方法であって、
ワイヤレス画面転送装置は端末機器及び表示機器にそれぞれ接続され、第1アプリ及び第2アプリが記憶されており、
ワイヤレス画面転送装置が端末機器に接続されると、端末機器はワイヤレス画面転送装置に作動電圧を供給することと、
端末機器はワイヤレス画面転送装置にクエリパケットを送信することと、
ワイヤレス画面転送装置はワイヤレス画面転送装置がDP作動モードをサポートすることを含む応答情報を端末機器に送信することと、
端末機器はDPプロトコルフォーマットのメディアデータをワイヤレス画面転送装置に送信することと、
ワイヤレス画面転送装置は第1アプリを端末機器に送信することと、
端末機器のスクリーンに第1確認ウィンドウをポップアップし、第1確認ウィンドウを介して、端末機器のスクリーン上に展示されたメディアコンテンツ内のプライバシーウィンドウを識別してその位置情報を取得するプライバシー識別プログラムを含む第1アプリを実行する命令を受信することと、
端末機器は位置情報をワイヤレス画面転送装置に送信することと、
ワイヤレス画面転送装置は受信した位置情報及びメディアデータに基づき、位置情報に基づいてメディアデータに対してプライバシー処理を行うプライバシー処理プログラムを含む第2アプリを実行することと、
ワイヤレス画面転送装置はプライバシー処理が行われたメディアデータを表示機器に送信し、表示機器は受信したメディアデータを表示することと、を含む方法を提供する。
【0006】
第2態様では、本願の実施例は、
ワイヤレス画面転送装置に適用されるデータ伝送方法であって、
ワイヤレス画面転送装置は、TYPE-Cポートと、ワイヤレスモジュールと、マイクロプロセッサと、メモリとを含み、TYPE-Cポート、メモリ及びワイヤレスモジュールは全てマイクロプロセッサに電気的に接続され、メモリには第1アプリ及び第2アプリが記憶されており、第1アプリはプライバシー識別プログラムを含み、第2アプリはプライバシー処理プログラムを含み、TYPE-Cポートは第1データポートと第2データポートを含み、
第1データポートを介して、端末機器のスクリーンに現在展示されているメディアコンテンツである、DPプロトコルフォーマットのメディアデータを受信し、マイクロプロセッサは、端末機器のスクリーン上に展示されているメディアコンテンツ内のプライバシーウィンドウを識別してその位置情報を取得する第1アプリをメモリから取得し、第2データポートを介して第1アプリを端末機器に出力するような制御を行うことと、
第2データポートを介して、端末機器によって送信されたものであって端末機器のスクリーン上に展示されているメディアコンテンツ内のプライバシーウィンドウの位置情報である位置情報を受信することと、
マイクロプロセッサは位置情報及びメディアデータに基づき、位置情報に基づいてメディアデータに対してプライバシー処理を行う第2アプリを実行することと、
ワイヤレスモジュールによってプライバシー処理が行われたメディアデータを表示機器に送信することと、を含むデータ伝送方法をさらに提供する。
【0007】
第3態様では、本願の実施例は、
TYPE-Cポートを介して、端末機器のスクリーンに現在展示されているメディアコンテンツである、DPプロトコルフォーマットのメディアデータを受信することと、
TYPE-Cポートを介して、端末機器のスクリーン上に展示されているメディアコンテンツ内のプライバシーウィンドウを識別してその位置情報を取得するプライバシー識別プログラムを含む第1アプリを端末機器に送信し、端末機器によって送信されたものであって端末機器のスクリーン上に展示されているメディアコンテンツ内のプライバシーウィンドウの位置情報である位置情報を受信することと、
位置情報及びメディアデータに基づき、位置情報に基づいてメディアデータに対してプライバシー処理を行うプライバシー処理プログラムを含む第2アプリを実行することと、
プライバシー処理が行われたメディアデータを符号化して表示機器に送信することと、を含むデータ伝送方法をさらに提供する。
【0008】
第4態様では、本願の実施例は、
端末機器と、ワイヤレス画面転送装置と、表示機器と、を含み、
ワイヤレス画面転送装置は端末機器及び表示機器にそれぞれ接続され、ワイヤレス画面転送装置には、第1アプリ及び第2アプリが記憶されており、端末機器は給電回路と中央プロセッサを含み、ワイヤレス画面転送装置はマイクロプロセッサを含み、表示機器は表示画面とメインプロセッサを含み、
給電回路は、ワイヤレス画面転送装置が端末機器に接続されると、ワイヤレス画面転送装置に作動電圧を供給し、
中央プロセッサは、ワイヤレス画面転送装置にクエリパケットを送信するように構成され、
マイクロプロセッサは、ワイヤレス画面転送装置がDP作動モードをサポートすることを含む応答情報を端末機器に送信するように構成され、
中央プロセッサはさらに、DPプロトコルフォーマットのメディアデータをワイヤレス画面転送装置に送信するように構成され、
マイクロプロセッサはさらに、第1アプリを端末機器に送信するように構成され、
中央プロセッサはさらに、端末機器のスクリーンに第1確認ウィンドウをポップアップし、第1確認ウィンドウを介して、端末機器のスクリーン上に展示されているメディアコンテンツ内のプライバシーウィンドウを識別してその位置情報を取得するプライバシー識別プログラムを含む第1アプリを実行する命令を受信するような制御を行うように構成され、
中央プロセッサはさらに、位置情報をワイヤレス画面転送装置に送信するように構成され、
マイクロプロセッサはさらに、受信した位置情報及びメディアデータに基づき、位置情報に基づいてメディアデータに対してプライバシー処理を行うプライバシー処理プログラムを含む第2アプリを実行するように構成され、
マイクロプロセッサはさらに、プライバシー処理が行われたメディアデータを表示機器に送信するように構成され、
メインプロセッサは、表示画面を制御して受信したメディアデータを表示するように構成される会議システムをさらに提供する。
【0009】
第5態様では、本願の実施例は、
TYPE-Cポートと、ワイヤレスモジュールと、マイクロプロセッサと、メモリとを含み、TYPE-Cポート、メモリ及びワイヤレスモジュールは全てマイクロプロセッサに電気的に接続され、メモリには第1アプリ及び第2アプリが記憶されており、第1アプリはプライバシー識別プログラムを含み、第2アプリはプライバシー処理プログラムを含み、TYPE-Cポートは第1データポートと第2データポートを含み、
マイクロプロセッサは、
第1データポートを介して、端末機器のスクリーンに現在展示されているメディアコンテンツである、DPプロトコルフォーマットのメディアデータを受信し、
端末機器のスクリーン上に展示されているメディアコンテンツ内のプライバシーウィンドウを識別してその位置情報を取得する第1アプリをメモリから取得し、第2データポートを介して第1アプリを端末機器に出力するような制御を行い、
第2データポートを介して、端末機器によって送信されたものであって端末機器のスクリーン上に展示されているメディアコンテンツ内のプライバシーウィンドウの位置情報である位置情報を受信し、
位置情報及びメディアデータに基づき、位置情報に基づいてメディアデータに対してプライバシー処理を行う第2アプリを実行し、
ワイヤレスモジュールによって、プライバシー処理が行われたメディアデータを表示機器に送信するように構成されるワイヤレス画面転送装置をさらに提供する。
【0010】
第6態様では、本願の実施例は、
TYPE-Cポートと、ワイヤレスモジュールと、マイクロプロセッサと、メモリと、を含み、TYPE-Cポート、メモリ及びワイヤレスモジュールは全てマイクロプロセッサに電気的に接続され、メモリには第1アプリ及び第2アプリが記憶されており、
マイクロプロセッサは、
TYPE-Cポートを介して、端末機器のスクリーンに現在展示されているメディアコンテンツである、DPプロトコルフォーマットのメディアデータを受信し、
TYPE-Cポートを介して、端末機器のスクリーン上に展示されているメディアコンテンツ内のプライバシーウィンドウを識別してその位置情報を取得するプライバシー識別プログラムを含む第1アプリを端末機器に送信し、端末機器によって送信されたものであって端末機器のスクリーン上に展示されているメディアコンテンツ内のプライバシーウィンドウの位置情報である位置情報を受信し、
位置情報及びメディアデータに基づき、位置情報に基づいてメディアデータに対してプライバシー処理を行うプライバシー処理プログラムを含む第2アプリを実行し、
ワイヤレスモジュールによってプライバシー処理が行われたメディアデータを符号化して表示機器に送信するように構成されるデータ伝送装置をさらに提供する。
【0011】
第7態様では、本願の実施例は、
プロセッサによって実行されると第1態様~第3態様のいずれか1つに記載のデータ伝送方法を実現するコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
【0012】
第8態様では、本願の実施例は、
実行されると第1態様~第3態様のいずれか1つに記載のデータ伝送方法を実現するデータ伝送プログラムをさらに提供する。
【発明の効果】
【0013】
上記データ伝送方法、端末機器、画面共有装置、電子機器及び記憶媒体では、該データ伝送方法は、端末機器と、ワイヤレス画面転送装置と、表示機器と、を含む会議システムに適用され、ワイヤレス画面転送装置は端末機器及び表示機器にそれぞれ接続され、第1アプリ及び第2アプリが記憶されており、該データ伝送方法において、ワイヤレス画面転送装置が端末機器に接続されると、端末機器はワイヤレス画面転送装置に作動電圧を供給することと、端末機器はワイヤレス画面転送装置にクエリパケットを送信することと、ワイヤレス画面転送装置はワイヤレス画面転送装置がDP作動モードをサポートすることを含む応答情報を端末機器に送信することと、端末機器はDPプロトコルフォーマットのメディアデータをワイヤレス画面転送装置に送信することと、ワイヤレス画面転送装置は第1アプリを端末機器に送信することと、端末機器のスクリーンに第1確認ウィンドウをポップアップし、第1確認ウィンドウを介して、端末機器のスクリーン上に展示されているメディアコンテンツ内のプライバシーウィンドウを識別してその位置情報を取得するプライバシー識別プログラムを含む第1アプリを実行する命令を受信することと、端末機器は位置情報をワイヤレス画面転送装置に送信することと、ワイヤレス画面転送装置は受信した位置情報及びメディアデータに基づき、位置情報に基づいてメディアデータに対してプライバシー処理を行うプライバシー処理プログラムを含む第2アプリを実行することと、ワイヤレス画面転送装置はプライバシー処理が行われたメディアデータを表示機器に送信し、表示機器は受信したメディアデータを表示することと、を含む。端末機器は画面共有装置によって画面共有を行うときに、現在表示されているソフトウェアウィンドウのウィンドウ情報を検出し、プライバシーウィンドウが存在するか否かを確認し、プライバシーウィンドウの表示位置情報を画面共有装置に送信し、画面共有装置は表示位置情報に基づいてスクリーン画面内のプライバシー情報についてプライバシー処理を行い、これによって、端末機器が画面共有を通じて多くの人に表示される場合にプライバシーや情報漏洩を回避する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本願の実施例又は従来技術の技術案をより明確に説明するために、以下、実施例又は従来技術の説明に必要な図面について簡単に説明するが、明らかに、以下の説明における図面は本願の実施例の一部に過ぎず、当業者であれば、創造的な努力を必要とせずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
【
図1】本願の実施例に係る機器アーキテクチャの概略図である。
【
図2】本願の実施例に係るデータ伝送方法のフローチャートである。
【
図3】本願の実施例に係る表示機器に表示されている画面の概略図である。
【
図4】
図3において表示されている画面の表示機器における画面転送効果の概略図である。
【
図5】本願の実施例に係る周辺装置の構造概略図である。
【
図6】Type-Cポートのプラグ側のピン配列の概略図である。
【
図7】本願の実施例に係る会議システムの構造概略図である。
【
図8】本願の実施例に係るワイヤレス画面転送装置の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本願の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下、図面を参照して本願の実施例についてさらに詳細に説明する。なお、ここで説明する特定実施例は本願を解釈するものであり、本願を限定するものではない。また、説明の便宜上、図面において構造全体ではなく、本願に関連する部分のみが示されている。
【0016】
なお、明細書の長さの都合により、本願の明細書において全ての可能な実施形態を網羅的に説明しておらず、当業者であれば、本願の明細書に基づいて、技術的特徴が互いに矛盾しない限り、技術的特徴の任意の組み合わせも可能な実施形態であることが理解されるべきである。
【0017】
以下、各実施例について詳細に説明する。
【0018】
データ伝送装置は処理装置と大画面表示装置との間で作動されており、本願の実施例では、データ伝送装置はワイヤレス画面転送装置であってもよい。処理装置はパソコン、PADや携帯電話などの端末機器であってもよく、大画面表示装置は会議用のスマート・タブレットや会議表示装置であってもよく、本願の実施例はこれについて限定しない。ワイヤレス画面転送装置は処理装置のスクリーン上に展示されているオーディオ・ビデオデータを処理し、該データが大画面表示装置に展示されて、より多くの人により視聴、共有されるようにする。
【0019】
従来技術では、ワイヤレス画面転送装置(Type-Cタイプ)と処理装置はType-Cポートを介して接続されてデータ伝送を行う。ここで、TYPE-Cポート、すなわち、ちUSB-Type-Cは、以下ではTYPE-Cポートと略称され、USB-Type-Cはユニバーサルシリアルバスのハードウェアポート仕様であり、速い伝送速度(最高で10Gbps)及び強力な電力輸送性(最高で100W)を有し、しかも、USB2.0、USB3.0及びDP(Display Port、表示ポート)と交換性を持ち、すなわち、TYPE-CポートはDPプロトコルフォーマットのビデオを出力する機能をサポートする。処理装置のオペレーティングシステムには、汎用ドライバプロトコルが予めインストールされており、予めインストールされている汎用ドライバプロトコルに従って、処理装置に現在表示されているメディアコンテンツに対応するDPオーディオ・ビデオデータはワイヤレス画面転送装置に送信され、ワイヤレス画面転送装置はDPオーディオ・ビデオデータを大画面表示装置に送信して表示させることが可能になる。上記画面共有中に、ユーザがその処理装置においてメールやインスタントコミュニケーションツールを開いて個人的なことを行ったりすることがあり、大画面表示装置に伝送されたDPオーディオ・ビデオデータに対応するメディアコンテンツが、処理装置のオペレーティングシステムから出力されたDPオーディオ・ビデオデータに対応するメディアコンテンツのコピーであることから、プライバシー情報漏洩のリスクが生じる。
【0020】
従来技術に存在する技術的課題に鑑み、本願の実施例の技術案が提案されている。
【0021】
図1に示すように、
図1はワイヤレス画面転送装置31がコンピュータ21と会議表示装置11との間で本願を実現する概略図である。本実施例では、ワイヤレス画面転送装置31においては第1アプリ及び第2アプリが予めインストールされており、第1アプリはプライバシー識別プログラムを含み、第2アプリはプライバシー処理プログラムを含む。また、本実施例では、該コンピュータ21は始めてワイヤレス画面転送装置31にペアリング又は接続されたコンピュータ21である。具体的には、本願は以下の方法によって実現されてもよく、以下の方法の実現過程は全体として
図2に示すフローチャートを参照すればよい。
【0022】
ステップ110において、ワイヤレス画面転送装置をコンピュータに接続して電源を入れる。
【0023】
具体的には、ワイヤレス画面転送装置はTYPE-Cポートを有し、該TYPE-Cポートはコンピュータのデータポートに差し込まれ、該コンピュータのデータポートがTYPE-Cポートである場合、直接差し込まれ、コンピュータのデータポートがUSBポートである場合、接続にはアダプタが必要とされる。端末機器はType-Cポートの電源ピンを介してワイヤレス画面転送装置に基礎作動電圧を供給してもよく、該作動電圧は5Vや他の電圧としてもよく、ワイヤレス画面転送装置は基礎電圧下で給電されて作動し始める。
【0024】
ステップ120において、ワイヤレス画面転送装置はコンピュータによって送信されたクエリパケットを受信し、コンピュータに応答情報を送信する。
【0025】
具体的には、ワイヤレス画面転送装置に通電すると、コンピュータはType-CポートのCCピンを介してワイヤレス画面転送装置にクエリパケットを送信してもよく、該クエリパケットはベンダーによりカスタマイズされた情報であってもよく、ワイヤレス画面転送装置は該信号を受信すると、そのCCピンを介してコンピュータに応答情報を送信し、応答情報はワイヤレス画面転送装置の機器属性を記述するものであり、具体的には、該ワイヤレス画面転送装置の現在の作動モード又はサポートする作動モードがDPモードであること、具体的な給電範囲などの情報や、ワイヤレス画面転送装置の機器タイプが外部記憶機器として記述されることを含む。コンピュータは給電範囲情報に応じてワイヤレス画面転送装置への給電電圧を設定してもよい。
【0026】
ステップ130において、ワイヤレス画面転送装置はコンピュータによって送信されたDPプロトコルフォーマットのメディアデータを受信し、メディアデータはコンピュータに表示されているビデオデータ又はオーディオデータのうちの少なくとも1つを含む。
【0027】
具体的には、コンピュータは、ワイヤレス画面転送装置によって送信された応答情報を受信すると、ワイヤレス画面転送装置の現在の作動モードがDPモードであることを確認すると、コンピュータのTYPE-CポートがDPモードで作動するようにし、コンピュータオペレーティングシステムに予めインストールされているDPドライバを呼び出してもよい。例えば、該コンピュータがTYPE-Cポートをサポートする場合、コンピュータのTYPE-Cポートの差動ピンペアによってワイヤレス画面転送装置の差動信号伝送ピンペア(Display Port、すなわち、第1データポートとして)にオーディオ・ビデオを含むDPプロトコルフォーマットのメディアデータを伝送してもよい。
【0028】
ステップ140において、コンピュータは第1アプリを取得する。
【0029】
具体的には、コンピュータはワイヤレス画面転送装置から第1アプリを受信してもよく、サードパーティ機器から第1アプリを取得してもよく、特定のウェブサイトから第1アプリを取得してもよい。
【0030】
さらに、例えば、コンピュータが始めてワイヤレス画面転送装置から第1アプリを受信する際には、その操作の手順は以下のようにしてもよい。
【0031】
具体的には、コンピュータはワイヤレス画面転送装置によって送信された応答情報を受信すると、その機器タイプについての記述に応じて外部記憶機器に対応するドライブレターを表示してもよい。コンピュータが始めてワイヤレス画面転送装置にペアリング又は接続される場合、ユーザがコンピュータ側でワイヤレス画面転送装置に対応するドライブレターを開く操作が必要であり、これにより、コンピュータはワイヤレス画面転送装置の記憶スペースに記憶された内容、すなわち、ワイヤレス画面転送装置に記憶されたプログラムに対応するアイコン、例えば第1アプリのアイコンを表示する。第1アプリのアイコンに対するダブルクリック又は右クリック操作を受け付けると、ワイヤレス画面転送装置に記憶されたプログラムは、Type-CポートのUSB2.0データ伝送ピン(D+とD-、すなわち、第2データポート)を介してコンピュータの内部メモリにロードされ、コンピュータのプロセッサにより実行され、これにより、コンピュータスクリーンの画面内に現在表示されているプライバシー処理ウィンドウの位置情報が得られる。
【0032】
ステップ150において、ワイヤレス画面転送装置は、コンピュータによって送信されたものであってコンピュータスクリーン上に展示されているメディアコンテンツ内のプライバシーウィンドウの位置情報である位置情報を受信する。
【0033】
具体的には、第1アプリがコンピュータの内部メモリにロードされると、第1確認ウィンドウがポップアップされ、第1アプリに画面共有制御及びプライバシー識別のためのプログラムが存在する場合、ユーザは該ウィンドウを介してプライバシー識別(例えば確認をチェック)及び画面転送起動(例えばボタンをクリックすることにより確認してもよい)を行うか否かを確認することができる。ユーザがポップアップされた第1確認ウィンドウを介して、後続の画面共有においてプライバシー識別を行うことを確認すれば、画面共有においては、コンピュータのスクリーン画面に現在表示されているプライバシー処理ウィンドウの位置情報が取得されて、USB2.0データ伝送ピン(D+とD-)を介してワイヤレス画面転送装置の第2データポートに送信され、それ以外の場合は、上記の確認ができない。ここで、画面共有制御プログラムによって、ユーザがメインスクリーンか拡張スクリーンかに投写することを決定したり、スクリーン全体ではなく特定のアプリのウィンドウを投写することを決定したり、加入(マルチスクリーン共有)やプリエンプトの形で画面共有に加入したり、音声投写するかどうかを決定したり、マウスポインタ投写するかどうかを決定したり、画質等を決定したりすることができ、これらは全てポップアップされた第1確認ウィンドウを通じて設定されてもよい。プライバシー識別プログラムには所定リスクが含まれておいてもよく、所定リスクに含まれるプライバシーウィンドウモデル情報は、具体的には、システムのデフォルト設定であってもよいし、ユーザによりカスタマイズされた設定であってもよい。プライバシーウィンドウに対応するソフトウェアはソーシャルアプリケーション、インスタント通信ソフトウェアや電子メールソフトウェアなどを含んでもよいが、ここでは限定しない。プライバシーウィンドウモデル情報はプロセスの名称及びウィンドウの名称であってもよい。コンピュータのプロセッサは、プライバシー識別プログラムを実行する過程で、スクリーン画面に現在表示されているウィンドウの情報を取得し、該ウィンドウの情報を所定リスクに含まれる情報とマッチングさせ、特定の表示ウィンドウの情報が所定リスクに記録されたモデル情報とマッチングすれば、該表示ウィンドウがプライバシーウィンドウであり、該プライバシーウィンドウの位置のワイヤレス画面転送装置への送信が必要であることを確認する。さらに、好ましくは、第1アプリ(プライバシー識別プログラムを含むが、画面共有制御プログラムを含まない)が端末機器の内部メモリにロードされると、第1確認ウィンドウがポップアップされ、ユーザは該ウィンドウを介してプライバシー識別を行うか否か、このときに画面転送を起動させるか否かを確認してもよく、画面転送命令はワイヤレス画面転送装置のハードウェアボタンを通じて受信されてもよい。
【0034】
コンピュータによって識別されたプライバシーウィンドウの位置情報及び対応する送信過程に対応して、ワイヤレス画面転送装置は第2データポートを介して位置情報データを受信し、該位置情報データをマイクロプロセッサで解析して位置情報を得て、位置情報に基づきメディアデータを処理する。
【0035】
ステップ160において、ワイヤレス画面転送装置は、位置情報に基づいてメディアデータに対してプライバシー処理を行う第2アプリを実行する。
【0036】
具体的には、ワイヤレス画面転送装置は、受信したプライバシーウィンドウの位置情報データに基づき第2アプリを実行し、該位置情報データに基づき、同期して受信したビデオメディアデータに対応する領域を処理し、オーディオデータ及び処理されたビデオメディアデータを符号化し、圧縮されたメディアデータを取得する。この処理方式には、モザイクレイヤの追加、所定グラフィックテンプレートの上書きや領域画像データの削除などが含まれる。これらのうち、モザイクレイヤは領域内の既存の画素データに基づいて、隣接する複数の画素を融合することにより、元の画像が鮮明に表示されないようにするものである。所定グラフィックテンプレートの上書きは、プライバシー情報を含まない所定のグラフィックテンプレートを位置情報により確認された領域に上書きすることであり、グラフィックテンプレートはソフトウェアウィンドウに対応してもよく、ソフトウェアウィンドウに関連していなくてもよく、このような方式はスクリーン画面全体の表示効果に対する影響が少ない。領域画像データの削除は特定色で位置情報により確認された領域全体を覆うことであり、このような方式は最も簡単な領域画像処理手段である。
【0037】
好ましくは、ワイヤレス画面転送装置は、プライバシーウィンドウの位置情報データを受信していない場合、ワイヤレス画面転送装置のマイクロプロセッサによって受信されユーザから出力された画面転送命令に従って、受信したオーディオメディアデータ及びビデオメディアデータ(未処理)に対する圧縮及び符号化を開始させ、通信ネットワークを介して圧縮させたメディアデータを大画面表示装置に送信して表示させる。具体的には、ワイヤレス画面転送装置のマイクロプロセッサはワイヤレス画面転送装置の画面転送ボタンによって画面転送命令を受信してもよく、ここでは、ワイヤレス画面転送装置の画面転送ボタンはワイヤレス画面転送装置の上面又は側面に設けられるハードウェアボタンであるが、ワイヤレス画面転送装置の画面転送ボタンはソフトウェアボタンであってもよく、このソフトウェアボタンはプログラムによって実現され、ワイヤレス画面転送装置の表示画面の界面や処理機器の表示界面に配置され、ユーザはこのソフトウェアボタン(すなわち、第1確認ウィンドウ)をクリックすることで、オーディオ・ビデオデータに対する圧縮及び符号化を開始させてもよい。
【0038】
ステップ170において、ワイヤレス画面転送装置は、符号化したメディアデータを表示機器に送信する。
【0039】
具体的には、ワイヤレス画面転送装置は、そのワイヤレスモジュールによって、通信ネットワークを介して、符号化したメディアデータを表示機器に送信して表示させる。ここで、表示機器は受信ボックスを有してもよく、該受信ボックスは表示機器と一体に統合されてもよいし、表示機器と個別に設計されてもよく、ワイヤレス画面転送装置からのメディアデータを受信し、表示用として表示機器に伝送する。
【0040】
なお、ワイヤレス画面転送装置のマイクロプロセッサは、ユーザによって出力された画面転送命令を受信すると、受信したオーディオメディアデータ及び処理済みのビデオメディアデータ(又は未処理)に対する圧縮及び符号化を開始させ、ワイヤレス画面転送装置のマイクロプロセッサがユーザによって出力された画面転送命令を受信するまでに、メディアデータが受信されるが、受信されたオーディオ及び/又はビデオメディアデータは圧縮又は伝送処理を受けずに廃棄され、このように、画面転送装置のマイクロプロセッサのリソースが節約され、すなわち、ステップ170では、符号化されたメディアデータの表示機器への送信はステップ140において画面転送命令の受信を確認した後に実行されるステップとしてもよい。
【0041】
他の任意の実施例では、上記内容に基づいて、前記方法はステップ180をさらに含んでもよい。
【0042】
ステップ180において、ワイヤレス画面転送装置は、コンピュータがプライバシー処理確認命令に従って取得した位置情報を受信し、位置情報に基づいてメディアデータに対してプライバシー処理を行う。
【0043】
具体的には、コンピュータがプライバシー識別プログラムを実行して識別した結果、スクリーン画面に現在表示されているウィンドウにプライバシーウィンドウが存在する場合、第2確認ウィンドウをポップアップしてもよく、第2確認ウィンドウはプライバシー処理確認命令を受信するものであり、プライバシー処理確認命令は指示プライバシー処理対象となるプライバシーウィンドウを増加及び/又は減少するように指示するものである。プライバシーウィンドウの位置情報はプライバシー処理確認命令に従ってワイヤレス画面転送装置に送信され、ワイヤレス画面転送装置は更新後の位置情報に基づいてビデオメディアデータに対してプライバシー処理を行う。第2確認ウィンドウは所定リスクにおけるプライバシーウィンドウモデル情報とマッチングするプライバシーウィンドウリストを表示し、ユーザは第2確認ウィンドウにおいてプライバシーウィンドウについてプライバシー処理を持続するか否かを確認し、第2確認ウィンドウは端末機器に現在表示されているウィンドウリストを表示してもよく、ユーザは第2確認ウィンドウにおいてプライバシーウィンドウについてプライバシー処理を持続するか否かを確認することや、非プライバシーウィンドウについてもプライバシー処理状態にするか否かを確認することができる。さらに、ユーザによる第2確認ウィンドウについての確認のタイミングが制御できないため、コンピュータはプライバシー識別プログラムを実行する際には、スクリーン画面に現在表示されているウィンドウにプライバシーウィンドウが存在することを識別した限り、プライバシーウィンドウの位置情報をワイヤレス画面転送装置に自発的に送信し、ワイヤレス画面転送装置は位置情報に基づいて、同期して受信したメディアデータに対してプライバシー処理を行ってもよく、これによって、ユーザのプライバシー漏洩が開示される。さらに、位置情報はプライバシーウィンドウの表示位置が変化したときに送信されてもよく、すなわち、プライバシーウィンドウの表示位置が変化しない場合、端末機器は位置情報を送信せず、画面転送装置は以前に受信した位置情報に基づいてプライバシー処理を行い、プライバシーウィンドウの表示位置が変化した場合、端末機器は位置情報を更新して送信し、このような変化は新しいソフトウェアウィンドウを開くこと、既存のプライバシーウィンドウを閉じたり最小化したり移動したりすることや、プライバシー処理状態を終了することによる。位置情報はリアルタイムで送信されてもよく、すなわち、位置情報はスクリーン画面と同期して送信される。
【0044】
図3及び
図4には、特定のプライバシーウィンドウのコンピュータ21及び会議表示装置11における表示効果図がそれぞれ示されている。
図1に示す接続状態では、画面転送におけるある時刻に、ユーザによる操作によりコンピュータ21のスクリーン画面211においてソーシャルアプリケーションの表示ウィンドウ212が表示され、コンピュータ21は第2確認ウィンドウをポップアップし、第2確認ウィンドウにおいて該ソーシャルアプリケーションに対するプライバシー処理確認命令を受信し、コンピュータ21はプライバシー処理確認命令に応答して、ソーシャルアプリケーションの表示ウィンドウ212の位置情報をワイヤレス画面転送装置に送信する。もちろん、表示ウィンドウ212を表示してからプライバシー処理確認命令を受信するまでの間に、表示ウィンドウ212の位置情報がデフォルトで送信され、第2確認ウィンドウにおいて受信された命令によれば該ソーシャルアプリケーションについてプライバシー処理を行わない場合、命令を受信すると、残りのプライバシーウィンドウの位置情報を更新する。コンピュータ21はまた、スクリーン画面211全体をメディアデータとしてワイヤレス画面転送装置31にリアルタイムで送信し、ワイヤレス画面転送装置31は、第2アプリを実行する過程で、位置情報に基づいてメディアデータに対してプライバシー処理を行い、すなわち、メディアデータのうち位置情報に対応する領域についてプライバシー処理を行い、処理したメディアデータを会議表示装置11に送信して、
図4に示すように表示し、会議表示装置11はメディアデータに対応して画面共有画面111を表示し、ここでは、ソーシャルアプリケーションの表示ウィンドウ112の情報が鮮明に表示されなくなっている。
【0045】
1つの任意の実施形態では、ワイヤレス画面転送装置31によって会議表示装置11に送信されたメディアデータには機器識別子が追加されており、機器識別子にはデータの出所情報が含まれており、すなわち、該機器識別子はメディアデータのコンピュータ21に対応する識別子や複数の人のインタラクションの開始者の個人アカウント情報であり、識別子が存在し、しかも肉眼では見えないように設定されるため、複数の人がインタラクションに参加して現場で写真を撮って転送する場合、データの出所情報は転送した写真における識別子によって確認されてもよく、このようにして、外部に漏洩された情報をトレースすることができる。
【0046】
図5は本願の実施例に係る周辺装置の一実施形態の構造概略図である。周辺装置30はデータ伝送装置であり、スクリーンデータ受信ポート311(Type-C ポートであってもよい)と、ワイヤレスモジュール312と、マイクロプロセッサ313と、メモリ314とを含む
図1に示すType-Cタイプのワイヤレス画面転送装置31であってもよい。ここで、メモリ314はマイクロプロセッサ313に接続され、プライバシー識別プログラム、又は積集開発が可能な画面共有制御プログラムとプライバシー識別プログラムとを含む実行可能プログラムとしての第1アプリと、プライバシー処理プログラムを含む第2アプリとが予め記憶されており、処理装置が周辺装置30に接続されると、該画面共有第1アプリは自動的に処理装置にダウンロードされ、処理装置がユーザによる画面共有及びプライバシー識別の命令を受信すると、第1アプリは処理装置に現在表示されているスクリーン画面内のプライバシーウィンドウの位置情報を識別し、該位置情報及び画面共有起動命令をワイヤレス画面転送装置に送信する。好ましくは、ユーザはプライバシー識別を選択しなくてもよく、この場合、処理装置はユーザによる画面共有命令だけを受信し、画面共有命令を周辺装置30に送信する。スクリーンデータ受信ポート311は処理装置のビデオ信号ポートに接続され、前記ビデオ信号ポートから出力された未圧縮のオーディオ・ビデオデータ、及びプライバシーウィンドウの位置情報(存在する場合)を取得するものである。マイクロプロセッサ313は該スクリーンデータ受信ポート311に接続され、受信したオーディオ・ビデオデータ及びプライバシーウィンドウの位置情報に基づき、第2アプリを実行し、すなわち、プライバシーウィンドウの位置情報に基づきビデオデータを処理する。マイクロプロセッサは受信した画面共有起動命令に従って、オーディオデータ及び処理後のビデオデータを圧縮して符号化する。さらに、マイクロプロセッサ313は、プライバシーウィンドウの位置情報を受信しない場合、受信した画面共有起動命令に従って、受信したオーディオ・ビデオデータを圧縮して符号化する。ワイヤレスモジュール312もマイクロプロセッサ313に互いに接続され、ワイヤレス通信ネットワークと通信し、受信した圧縮符号化処理が行われたオーディオ・ビデオデータを、前記ワイヤレス通信ネットワークにおいてワイヤレスモジュール312とペアリングするネットワークノード、例えば会議用の大画面表示装置のネットワークノードモジュールに伝送する。ここで、ワイヤレスモジュール312はワイヤレス通信技術によって実現されたモジュール化部品であり、受信した信号をワイヤレスの形式でワイヤレス通信ネットワークに送信し、信号がワイヤレス通信ネットワークのネットワークノード、例えばWiFiモジュール、ブルートゥース(登録商標)モジュール又はZigBeeモジュールなどによって捕捉されるようにしてもよい。
【0047】
好ましくは、周辺装置30はデータ変換チップを含んでもよく、スクリーンデータ受信ポート311は該データ変換チップに接続され、該データ変換チップは該スクリーンデータ受信ポート311、マイクロプロセッサ313にそれぞれ接続され、該マイクロプロセッサ313は該ワイヤレスモジュール312及びメモリ314にそれぞれ接続される。該データ変換チップはユーザの処理装置から受信されたDPプロトコルに対応するパケット中のメディアコンテンツを、マイクロプロセッサ313に適したデータフォーマットに変換するものであり、具体的には、データ変換チップは、メディアコンテンツのビデオ部分をMIPIフォーマットのデータに変換したり、メディアコンテンツのオーディオ部分をI2Sフォーマットのデータに変換したりすることができる。データ変換チップによりフォーマット変換が行われると、上記の2種のフォーマット化したメディアデータがマイクロプロセッサ313に供給され得る。好ましくは、マイクロプロセッサ313はハードウェアプロセッサ(例えばARMプロセッサ)であり、2種のフォーマット化したメディアデータを圧縮、符号化してもよい。
【0048】
処理装置は第1プロセッサ、ビデオ信号ポート、及び第1展示を含み、第1プロセッサに第1オペレーティングシステムがインストールされている装置、例えばノートパソコン、携帯電話、タブレットなどの端末機器であり、上記特徴から分かるように、本願の実施例に記載のビデオ信号ポートは、周辺装置とのオーディオ・ビデオ通信が第1オペレーティングシステムに予めインストールされている汎用ドライバプロトコルにより制限され、第1オペレーティングシステムにドライバプログラムがインストールされなくても、予めインストールされている汎用ドライバプロトコルに従って周辺装置とオーディオ・ビデオの通信を行うことができ、オーディオ・ビデオ通信にはオーディオ・ビデオデータの出力が含まれる。具体的には、一般に、処理装置には、例えば電源ポート、USBポート、AUXポート、HDMI(登録商標)ポート、VGAポート又はDPポートなど複数のポートが配置されており、HDMI(登録商標)ポート、VGAポート又はDPポートなどのビデオ信号ポートはオーディオ・ビデオデータを伝送するポートであり、同様に第1オペレーティングシステムに予めインストールされている汎用ドライバプロトコルに従って作動し、すなわち、これらのビデオ信号ポートから出力されたオーディオ・ビデオデータのフォーマットはネイティブシステムによってサポートされるオーディオ・ビデオデータの出力フォーマットであり、圧縮符号化のような変換を必要とせずに周辺装置に伝送され得る。周辺装置はこれらのビデオ信号ポートを介して処理装置に接続されると、このときの処理装置のプロセッサによって出力された第1オーディオ・ビデオデータを取得し、また、該第1オーディオ・ビデオデータに対応するメディアコンテンツは第1展示に現在表示されているメディアコンテンツと同じである。処理装置が周辺装置30に接続されると、実行可能な第1アプリは処理装置の内部メモリにダウンロードされ、処理装置がユーザによる画面共有及びプライバシー識別の命令を受信すると、第1アプリは第1プロセッサによって実行され、処理装置に現在表示されているスクリーン画面内のプライバシーウィンドウの位置情報を識別し、該位置情報及び画面共有命令をワイヤレス画面転送装置に送信する。
【0049】
一実施例では、周辺装置30のスクリーンデータ受信ポート311は上記したTYPE-Cポートであってもよい。
図6に示すように、TYPE-Cポートは合計24個のピンを有し、この24個のピンは同じ機能の2行のピンを含み、同じ機能の2行のピンサポートは正方向挿入又は逆方向挿入である。TYPE-Cポートは2対の電源ピン(A9、B4、B9、A4)と、4対の差動ピン(A11とB2、A10とB3、A4とB10、A2とB11)と、挿入してペアリングするときにペアリング通信に用いられるCCピン(A5)とを含む。これらのうち、各組のピンにおけるTX+、TX-、RX+及びRX-は差動信号伝送ピンであり、各組の差動信号伝送ピンはUSBモード又はDP(DisplayPort)モードでの作動をサポートする。差動信号伝送ピンペアがUSBモードで作動する場合、該信号伝送ピンペアはUSB3.0信号を伝送し、差動信号伝送ピンペアがDPモードで作動する場合、該信号伝送ピンペアはDP(DisplayPort)ポート(すなわち、第1データポート)として使用される。
【0050】
任意の一実施例では、データ伝送装置がTYPE-Cポートを有するワイヤレス画面転送装置である場合について詳細に説明する。該ワイヤレス画面転送装置はTYPE-Cポート、ワイヤレスモジュール、マイクロプロセッサ及びメモリを含み、TYPE-Cポート、ワイヤレスモジュール、及びメモリはそれぞれマイクロプロセッサに電気的に接続され、これらのうち、TYPE-Cポートは第1データポートと第2データポートを含み、具体的な実施形態は以下の通りである。
【0051】
ワイヤレス画面転送装置はTYPE-Cポートを介して端末機器のTYPE-C受信ポートに接続されると、起動されて通電し、端末機器はType-Cポートの電源ピンを介してワイヤレス画面転送装置に基礎作動電圧を供給し、該作動電圧は5Vや他の電圧であってもよく、ワイヤレス画面転送装置は基礎電圧下で給電されて作動し始める。ワイヤレス画面転送装置に通電すると、端末機器はCCピンを介してワイヤレス画面転送装置にクエリパケットを送信し、該クエリパケットはベンダーによってカスタマイズされた信号であってもよく、ワイヤレス画面転送装置は該信号を受信すると、そのCCピンを介して端末機器に応答情報を送信し、応答情報はワイヤレス画面転送装置の機器属性を記述するものであり、具体的には、該ワイヤレス画面転送装置の現在の作動モード又はサポートする作動モードがDPモードであること、具体的な給電範囲などの情報や、ワイヤレス画面転送装置の機器タイプが外部記憶機器として記述されることを含む。端末機器はワイヤレス画面転送装置によって送信された応答情報を受信すると、機器タイプの記述に応じて外部記憶機器に対応するドライブレターを表示する。端末機器はまた、給電範囲情報に基づいて、ワイヤレス画面転送装置への給電電圧を調整してもよい。端末機器が識別した結果ワイヤレス画面転送装置の現在の作動モード又はサポートする作動モードがDP(DisplayPort)モードである場合、端末機器のTYPE-CポートがDP(DisplayPort)モードで作動するようにし、端末機器のオペレーティングシステムに予めインストールされているDP(DisplayPort)ドライバを呼び出し、端末機器のTYPE-Cポートの差動ピンペアによってワイヤレス画面転送装置の第1データポートにオーディオ・ビデオを含むDPプロトコルフォーマットのメディアデータを伝送する。
【0052】
端末機器が初めてType-Cポートを介してワイヤレス画面転送装置に接続される場合、端末機器はユーザによる外部記憶機器の開き操作(例えばワイヤレス画面転送装置の対応するドライブレターを開く操作)を受け付けると、その記憶スペースに記憶された内容を表示し、すなわち、ワイヤレス画面転送装置に記憶されたプログラムに対応するアイコン、すなわち第1アプリのアイコンを表示する。アイコンに対するダブルクリック又は右クリック操作を受け付けると、ワイヤレス画面転送装置に記憶されたプログラムはType-CポートのUSB2.0データ伝送ピン(D+とD-、すなわち、第2データポート)を介して端末機器の内部メモリにロードされ、端末機器のプロセッサにより実行され、これにより、端末機器のスクリーン画面に現在表示されているプライバシー処理ウィンドウの位置情報が得られる。端末機器は、対応するサービスをインストールしてから、再度Type-Cポートを介してワイヤレス画面転送装置に接続される場合、ユーザが前記の操作を手動で行ことなく、端末機器にインストールされたサービスによって、ワイヤレス画面転送装置からUSB2.0(すなわち、第2データポート)データ伝送ピンを介して第1アプリを端末機器に自動的にロードし、端末機器のプロセッサにより実行し、これによって、端末機器のスクリーン画面に現在表示されているプライバシー処理ウィンドウ位置情報を取得し、該位置情報及び画面共有命令をワイヤレス画面転送装置に送信し、この場合、ユーザが意識せずにプライバシー処理が行われる。ここで、端末機器のTYPE-C受信ポートはワイヤレス画面転送装置TYPE-CポートのUSB2.0(すなわち、第2データポート)データ伝送ピンに対応するUSB2.0データ伝送ピンD+及びD-を有する。
【0053】
第1アプリ(画面共有制御プログラム及びプライバシー識別プログラムを含む)が端末機器の内部メモリにロードされると、第1確認ウィンドウがポップアップされ、ユーザは該ウィンドウを介して画面転送及びプライバシー識別起動を行うか否かを確認することができる。ユーザがポップアップされた第1確認ウィンドウを介して、後続の画面共有においてプライバシー識別も行うことを確認すれば、画面共有においては、スクリーン画面に現在表示されているプライバシー処理ウィンドウの位置情報が取得されて、USB2.0データ伝送ピン(D+とD-)を介してワイヤレス画面転送装置の第2データポートに送信され、それ以外の場合は、上記の確認ができない。ここで、画面共有制御プログラムによって、ユーザがメインスクリーンか拡張スクリーンかに投写することを決定したり、スクリーン全体ではなく特定のアプリのウィンドウを投写することを決定したり、加入(マルチスクリーン共有)やプリエンプトの形で画面共有に加入したり、音声投写するかどうかを決定したり、マウスポインタ投写するかどうかを決定したり、画質等を決定したりすることができ、これらは全てポップアップされた第1確認ウィンドウを通じて設定されてもよい。好ましくは、第1アプリ(プライバシー識別プログラムを含むが、画面共有制御プログラムを含まない)が端末機器の内部メモリにロードされると、第1確認ウィンドウがポップアップされ、ユーザは該ウィンドウを介してプライバシー識別を行うか否か、このときに画面転送を起動させるか否かを確認してもよく、画面転送命令はワイヤレス画面転送装置のハードウェアボタンを通じて受信されてもよい。プライバシー処理プログラムには所定リスクが含まれていてもよく、所定リスクに含まれるプライバシーウィンドウモデル情報は、具体的には、システムのデフォルト設定であってもよいし、ユーザによりカスタマイズされた設定であってもよい。プライバシーソフトウェアはソーシャルアプリケーション、インスタント通信ソフトウェアや電子メールソフトウェアなどを含んでもよいが、ここでは限定しない。プライバシーウィンドウモデル情報はプロセスの名称及びウィンドウの名称であってもよい。端末機器のプロセッサは、プライバシー識別プログラムを実行する過程で、スクリーン画面に現在表示されているウィンドウの情報を取得し、該ウィンドウの情報を所定リスクに含まれる情報とマッチングさせ、特定の表示ウィンドウの情報が所定リスクに記録されたモデル情報とマッチングすれば、該表示ウィンドウがプライバシーウィンドウであり、該プライバシーウィンドウの位置のワイヤレス画面転送装置への送信が必要であることを確認する。
【0054】
ワイヤレス画面転送装置がプライバシーウィンドウの位置情報データを受信する場合、マイクロプロセッサが第2アプリを実行することは、プライバシー処理プログラムは、該位置情報データに基づき、同期して受信したビデオメディアデータに対応する領域を処理することを含む。この処理方式には、モザイクレイヤの追加、所定グラフィックテンプレートの上書きや領域画像データの削除などが含まれる。これらのうち、モザイクレイヤは領域内の既存の画素データに基づいて、隣接する複数の画素を融合することにより、元の画像が鮮明に表示されないようにするものである。所定グラフィックテンプレートの上書きは、プライバシー情報を含まない所定のグラフィックテンプレートを位置情報により確認された領域に上書きすることであり、グラフィックテンプレートはソフトウェアウィンドウに対応してもよく、ソフトウェアウィンドウに関連していなくてもよく、このような方式はスクリーン画面全体の表示効果に対する影響が少ない。領域画像データの削除は特定色で位置情報により確認された領域全体を覆うことであり、このような方式は最も簡単な領域画像処理手段である。なお、ワイヤレス画面転送装置のマイクロプロセッサがユーザから出力された画面転送起動命令を受信する場合、受信したオーディオメディアデータ及び処理済みのビデオメディアデータ(又は未処理)に対する圧縮及び符号化を開始させる。
【0055】
好ましくは、ワイヤレス画面転送装置は、プライバシーウィンドウの位置情報データを受信していない場合、ワイヤレス画面転送装置のマイクロプロセッサによって受信されユーザから出力された画面転送命令に従って、受信したオーディオメディアデータ及びビデオメディアデータ(未処理)に対する圧縮及び符号化を開始させ、通信ネットワークを介して圧縮させたメディアデータを大画面表示装置に送信して表示させる。具体的には、ワイヤレス画面転送装置のマイクロプロセッサはワイヤレス画面転送装置の画面転送ボタンによって画面転送命令を受信してもよく、ここでは、ワイヤレス画面転送装置の画面転送ボタンはワイヤレス画面転送装置の上面又は側面に設けられるハードウェアボタンであるが、ワイヤレス画面転送装置の画面転送ボタンはソフトウェアボタンであってもよく、このソフトウェアボタンはプログラムによって実現され、ワイヤレス画面転送装置の表示画面の界面や処理機器の表示界面に配置され、ユーザはこのソフトウェアボタン(すなわち、第1確認ウィンドウ)をクリックすることで、オーディオ・ビデオデータに対する圧縮及び符号化を開始させてもよい。
【0056】
他の任意の実施例では、上記内容に基づいて、端末機器がプライバシー識別プログラムを実行して識別した結果、スクリーン画面に現在表示されているウィンドウにプライバシーウィンドウが存在する場合、第2確認ウィンドウをポップアップしてもよく、前記第2確認ウィンドウはプライバシー処理確認命令を受信するものであり、前記プライバシー処理確認命令はプライバシー処理対象となるプライバシーウィンドウを増加及び/又は減少するように指示するものである。前記プライバシーウィンドウの位置情報はプライバシー処理確認命令に従ってワイヤレス画面転送装置に送信され、ワイヤレス画面転送装置は更新後の位置情報に基づいてビデオメディアデータに対してプライバシー処理を行う。第2確認ウィンドウは所定リスクにおけるプライバシーウィンドウモデル情報とマッチングするプライバシーウィンドウリストを表示し、ユーザは第2確認ウィンドウにおいてプライバシーウィンドウについてプライバシー処理を持続するか否かを確認し、第2確認ウィンドウは端末機器に現在表示されているウィンドウリストを表示してもよく、ユーザは第2確認ウィンドウにおいてプライバシーウィンドウについてプライバシー処理を持続するか否かを確認することや、正常に表示されているソフトウェアウィンドウについてプライバシー処理状態にするか否かを確認することができる。さらに、ユーザによる第2確認ウィンドウについての確認のタイミングが制御できないため、端末機器はプライバシー識別プログラムを実行する際には、スクリーン画面に現在表示されているウィンドウにプライバシーウィンドウが存在することを識別した限り、プライバシーウィンドウの位置情報をワイヤレス画面転送装置に自発的に送信し、ワイヤレス画面転送装置は前記位置情報に基づいて同期して受信したメディアデータに対してプライバシー処理を行ってもよい。プライバシーウィンドウを検出した場合に第2確認ウィンドウをポップアップするに加えて、ウィンドウトリガー命令を受信した場合に、第2確認ウィンドウをポップアップしてもよく、このようなポップアップ方式によれば、ユーザは既存の表示ウィンドウのプライバシー処理状態を自ら変更し、例えば元々プライバシー処理が必要となった表示ウィンドウについてプライバシー処理をキャンセルしたり、元々プライバシー処理を必要としなかった表示ウィンドウをプライバシー処理に供したりするようにしてもよい。
【0057】
また、位置情報はプライバシーウィンドウの表示位置が変化したときに送信されてもよく、すなわち、プライバシーウィンドウの表示位置が変化しない場合、端末機器は位置情報を送信せず、画面転送装置は以前に受信した位置情報に基づいてプライバシー処理を行い、プライバシーウィンドウの表示位置が変化した場合、端末機器は位置情報を更新して送信し、このような変化は新しいソフトウェアウィンドウを開くこと、既存のプライバシーウィンドウを閉じたり最小化したり移動したりすることや、プライバシー処理状態を終了することによる。位置情報はリアルタイムで送信されてもよく、すなわち、位置情報はスクリーン画面と同期して送信される。
【0058】
ワイヤレス画面転送装置のデータ伝送から見れば、本願の実施例は以下の方法によって実現されてもよく、該方法は、TYPE-Cポートを介して、端末機器のスクリーンに現在展示されているメディアコンテンツである、DPプロトコルフォーマットのメディアデータを受信することと、TYPE-Cポートを介して、端末機器のスクリーン上に展示されているメディアコンテンツ内のプライバシーウィンドウを識別してその位置情報を取得するプライバシー識別プログラムを含む第1アプリを端末機器に送信し、端末機器によって送信されたものであって端末機器のスクリーン上に展示されているメディアコンテンツ内のプライバシーウィンドウの位置情報である位置情報を受信することと、位置情報及びメディアデータに基づき、プライバシー処理プログラムを含む、位置情報に基づいてメディアデータに対してプライバシー処理を行う第2アプリを実行することと、プライバシー処理が行われたメディアデータを符号化して表示機器に送信することと、を含む。
【0059】
1つの特定実施態様では、TYPE-Cポートは第1データポートと第2データポートを含み、このような場合、TYPE-Cポートを介してDPプロトコルフォーマットのメディアデータを受信することは、TYPE-Cポートの第1データポートを介してDPプロトコルフォーマットのメディアデータを受信することを含み、TYPE-Cポートを介して第1アプリを端末機器に送信し、端末機器によって送信された位置情報を受信することは、TYPE-Cポートの第2データポートを介して第1アプリを端末機器に送信し、端末機器によって送信された位置情報を受信することを含む。
【0060】
他の特定実施態様では、プライバシー識別プログラムには、プライバシーウィンドウモデル情報を含む所定リスクが含まれており、プライバシーウィンドウはプライバシーウィンドウモデル情報によって識別される。
【0061】
特定態様では、ワイヤレス画面転送装置はメディアデータに端末機器の機器識別子を追加してもよい。
【0062】
本実施例では、データ伝送過程はハードウェア機器に基づく実施例において記載されているので、ここで詳しく説明しないものについて、前記の内容を参照すればよい。
【0063】
図7は本願の実施例に係る会議システムの構造概略図である。
図7に示すように、該会議システムは端末機器410と、ワイヤレス画面転送装置420と、表示機器430と、を含み、ワイヤレス画面転送装置420は端末機器410及び表示機器430にそれぞれ接続され、ワイヤレス画面転送装置420には第1アプリ423及び第2アプリ424が記憶されており、第1アプリ423及び第2アプリ424はワイヤレス画面転送装置420のメモリ422に記憶されてもよく、端末機器410は給電回路411と中央プロセッサ412を含み、ワイヤレス画面転送装置420はマイクロプロセッサ421を含み、表示機器430は表示画面432とメインプロセッサ431を含む。給電回路411は、ワイヤレス画面転送装置420が端末機器410に接続されると、ワイヤレス画面転送装置420に作動電圧を供給する。中央プロセッサ412は、ワイヤレス画面転送装置420にクエリパケットを送信するように構成される。マイクロプロセッサ421は、ワイヤレス画面転送装置420がDP作動モードをサポートすることを含む応答情報を端末機器410に送信するように構成される。中央プロセッサ412はさらに、DPプロトコルフォーマットのメディアデータをワイヤレス画面転送装置420に送信するように構成される。マイクロプロセッサ421はさらに、第1アプリを端末機器410に送信するように構成される。中央プロセッサ412はさらに、端末機器410スクリーンに第1確認ウィンドウをポップアップし、第1確認ウィンドウを介して、端末機器410のスクリーン上に展示されているメディアコンテンツ内のプライバシーウィンドウを識別してその位置情報を取得するプライバシー識別プログラムを含む第1アプリ423を実行する命令を受信するような制御を行うように構成される。中央プロセッサ412はさらに、位置情報をワイヤレス画面転送装置420に送信するように構成される。マイクロプロセッサ421はさらに、受信した位置情報及びメディアデータに基づき、位置情報に基づいてメディアデータに対してプライバシー処理を行うプライバシー処理プログラムを含む第2アプリ424を実行するように構成される。マイクロプロセッサ421はさらに、プライバシー処理が行われたメディアデータを表示機器430に送信するように構成される。メインプロセッサ431は、表示画面432を制御して、受信したメディアデータを表示するように構成される。
【0064】
上記実施例に基づいて、端末機器410が第1アプリ423を実行して識別した結果、スクリーン上に現在展示されているメディアコンテンツにプライバシーウィンドウが存在する場合、端末機器410のスクリーンに第2確認ウィンドウをポップアップし、第2確認ウィンドウはプライバシー処理確認命令を受信するものであり、プライバシー処理確認命令はプライバシー処理対象となるプライバシーウィンドウを増加及び/又は減少するように指示するものである。端末機器410はプライバシー処理確認命令に従って、確認済みのプライバシーウィンドウを取得し、確認済みのプライバシーウィンドウに対応する位置情報をワイヤレス画面転送装置420に送信する。
【0065】
上記実施例に基づいて、中央プロセッサ412はさらに、端末機器410のスクリーンに現在展示されているメディアコンテンツに初めて表示されたプライバシーウィンドウが現れると、第2確認ウィンドウをポップアップするように構成される。
【0066】
上記実施例に基づいて、プライバシーウィンドウモデル情報を含むプライバシー識別プログラムには、所定リスクが含まれており、端末機器410は、プライバシー識別プログラムを実行すると、スクリーン上に現在展示されているメディアコンテンツに対応するウィンドウ情報を取得し、ウィンドウ情報がプライバシーウィンドウモデル情報とマッチングする場合、スクリーン上に現在展示されているメディアコンテンツにプライバシーウィンドウが存在することを確認し、プライバシーウィンドウの位置情報をワイヤレス画面転送装置420に送信する。
【0067】
上記実施例に基づいて、ワイヤレス画面転送装置420はメディアデータに端末機器410の機器識別子を追加する。
【0068】
上記実施例に基づいて、中央プロセッサ412はさらに、端末機器410がウィンドウトリガー命令を受信すると、第2確認ウィンドウをポップアップするように構成される。
【0069】
本願の実施例に係る会議システムは、上記実施例に係るデータ伝送方法のいずれかを実行したり補助的に実行したりすることができ、対応する機能及び有益な効果がある。
【0070】
なお、上記会議システムの実施例では、含まれる各ユニット及びモジュールは機能論理に応じて分割されるものに過ぎず、上記の分割に限定されるものではなく、対応する機能を達成できればよく、また、各機能ユニットの具体的な名称も互いに区別するために過ぎず、本願の特許範囲を限定するものではない。
【0071】
図8は本願の実施例に係るワイヤレス画面転送装置の構造概略図である。
図8に示すように、該ワイヤレス画面転送装置50は、TYPE-Cポート51と、ワイヤレスモジュール52と、マイクロプロセッサ53と、メモリ54と、を含み、TYPE-Cポート51、メモリ54及びワイヤレスモジュール52は全てマイクロプロセッサ53に電気的に接続され、メモリ54には第1アプリ541及び第2アプリ542が記憶されており、第1アプリ541はプライバシー識別プログラムを含み、第2アプリ542はプライバシー処理プログラムを含み、TYPE-Cポート51は第1データポートと第2データポートを含む。マイクロプロセッサ53は、第1データポートを介して、端末機器のスクリーンに現在展示されているメディアコンテンツである、DPプロトコルフォーマットのメディアデータを受信し、端末機器のスクリーン上に展示されているメディアコンテンツ内のプライバシーウィンドウを識別してその位置情報を取得する第1アプリ541をメモリ54から取得し、第2データポートを介して第1アプリ541を端末機器に出力するような制御を行い、第2データポートを介して、端末機器によって送信されたものであって端末機器のスクリーン上に展示されているメディアコンテンツ内のプライバシーウィンドウの位置情報である位置情報を受信し、位置情報及びメディアデータに基づき、位置情報に基づいてメディアデータに対してプライバシー処理を行う第2アプリ542を実行し、ワイヤレスモジュール52によってプライバシー処理が行われたメディアデータを表示機器に送信するように構成される。
【0072】
上記実施例に基づいて、プライバシー識別プログラムには、プライバシーウィンドウモデル情報を含む所定リスクが含まれており、プライバシーウィンドウはプライバシーウィンドウモデル情報によって識別される。
【0073】
上記実施例に基づいて、ワイヤレス画面転送装置50はメディアデータに端末機器の機器識別子を添加する。
【0074】
本願の実施例に係るワイヤレス画面転送装置は、上記実施例に係るデータ伝送方法のいずれかを実行したり補助的に実行したりすることができ、対応する機能及び有益な効果がある。
【0075】
なお、上記ワイヤレス画面転送装置の実施例では、含まれる各ユニット及びモジュールは機能論理に応じて分割されるものに過ぎず、上記の分割に限定されるものではなく、対応する機能を達成できればよく、また、各機能ユニットの具体的な名称も互いに区別するために過ぎず、本願の特許範囲を限定するものではない。
【0076】
本願の実施例はまた、データ伝送装置を提供し、該データ伝送装置は、TYPE-Cポートと、ワイヤレスモジュールと、マイクロプロセッサと、メモリと、を含み、TYPE-Cポート、メモリ及びワイヤレスモジュールは全てマイクロプロセッサに電気的に接続され、メモリには第1アプリ及び第2アプリが記憶されている。マイクロプロセッサは、TYPE-Cポートを介して、端末機器のスクリーンに現在展示されているメディアコンテンツである、DPプロトコルフォーマットのメディアデータを受信し、TYPE-Cポートを介して、端末機器のスクリーン上に展示されているメディアコンテンツ内のプライバシーウィンドウを識別してその位置情報を取得するプライバシー識別プログラムを含む第1アプリを端末機器に送信し、端末機器によって送信されたものであって端末機器のスクリーン上に展示されているメディアコンテンツ内のプライバシーウィンドウの位置情報である位置情報を受信し、位置情報及びメディアデータに基づき、位置情報に基づいてメディアデータに対してプライバシー処理を行うプライバシー処理プログラムを含む第2アプリを実行し、通ワイヤレスモジュールによって、プライバシー処理が行われたメディアデータを符号化して表示機器に送信するように構成される。
【0077】
上記実施例に基づいて、TYPE-Cポートは第1データポートと第2データポートを含み、そのような場合、TYPE-Cポートを介してDPプロトコルフォーマットのメディアデータを受信することは、TYPE-Cポートの第1データポートを介してDPプロトコルフォーマットのメディアデータを受信することを含み、TYPE-Cポートを介して第1アプリを端末機器に送信することは、TYPE-Cポートの第2データポートを介して第1アプリを端末機器に送信し、端末機器によって送信された位置情報を受信することを含む。
【0078】
上記実施例に基づいて、プライバシー識別プログラムには、プライバシーウィンドウモデル情報を含む所定リスクが含まれており、プライバシーウィンドウはプライバシーウィンドウモデル情報によって識別される。
【0079】
上記実施例に基づいて、メディアデータに端末機器の機器識別子を追加する。
【0080】
本願の実施例に係るデータ伝送装置は、上記実施例に係るデータ伝送方法のいずれかを実行したり補助的に実行したりすることができ、対応する機能及び有益な効果がある。
【0081】
なお、上記データ伝送装置の実施例では、含まれる各ユニット及びモジュールは機能論理に応じて分割されるものに過ぎず、上記の分割に限定されるものではなく、対応する機能を達成できればよく、また、各機能ユニットの具体的な名称も互いに区別するために過ぎず、本願の特許範囲を限定するものではない。
【0082】
本願の実施例はまた、コンピュータプロセッサによって実行されると、本願の任意の実施例に係るデータ伝送方法の関連操作を実行するコンピュータ実行可能命令を含み、対応する機能及び有益な効果がある記憶媒体を提供する。
【0083】
当業者は、本願の実施例が、方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供され得ることを理解する。
【0084】
したがって、本願は、完全なハードウェア実施例、完全なソフトウェア実施例、又はソフトウェア及びハードウェアの態様を組み合わせた実施例の形態をとることができる。さらに、本願は、コンピュータで利用可能なプログラムコードを含む1つ又は複数のコンピュータで利用可能な記憶媒体(ディスクメモリ、CD-ROM、光学メモリなどを含むが、これらに限定されない)上で実装されるコンピュータプログラム製品の形態をとることができる。本願は、本願の実施例に係る方法、機器(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明される。なお、フローチャート及び/又はブロック図中の各フロー及び/又はブロック、ならびにフローチャート及び/又はブロック図中のフロー及び/又はブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実装され得ることが理解される。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、又は他のプログラマブルデータ処理機器のプロセッサに提供されて、1つのマシンを生成することができ、これによって、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器のプロセッサによって実行される命令は、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定された機能を実現する装置を構成する。これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器を特定の方法で動作させるように起動することができるコンピュータ読み取り可能なメモリに記憶することもでき、これによって、このコンピュータ読み取り可能なメモリに記憶された命令は、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定された機能を実現する命令装置を含む製造品を構成する。これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器にロードされてもよく、これによって、コンピュータ又は他のプログラマブル機器上で一連の操作ステップが実行されてコンピュータ実装処理を生成し、コンピュータ又は他のプログラマブル機器上で実行される命令は、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定された機能を実装するためのステップを提供する。
【0085】
典型的な構成では、計算機器は、1つ又は複数のプロセッサ(CPU)、入出力インターフェース、ネットワークインターフェース、及びメモリを含む。メモリは、コンピュータ読み取り可能な媒体の中の非永続性メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び/又は読み取り専用メモリ(ROM)又はフラッシュRAM(flash RAM)のような不揮発性メモリの形態を含むことができる。メモリは、コンピュータ読み取り可能な媒体の一例である。
【0086】
コンピュータ読み取り可能な媒体は、永続性及び非永続性、取り外し可能及び非取り外し可能な媒体を含み、任意の方法又は技術によって情報記憶を実現することができる。情報は、コンピュータ読み取り可能な命令、データ構造、プログラムのモジュール、又は他のデータとすることができる。コンピュータの記憶媒体の例は、相変化メモリ(PRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、他のタイプのランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、コンパクトディスク-読み取り専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)又は他の光学記憶装置、磁気カートリッジ、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置や他の磁気記憶装置又は他の非伝送媒体を含むが、これら限定されるものではなく、計算機器によってアクセス可能な情報を記憶するために使用することができる。本願で定義されるように、コンピュータ読み取り可能な媒体は、変調されたデータ信号及び搬送波のような一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体(transitory media)を含まない。
【0087】
なお、「含む」、「包含する」という用語、又はその他の任意の変形は、非排他的包含をカバーすることを意図しており、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、商品、又は機器は、それらの要素だけでなく、明示的にリストされていない他の要素も含むか、又はそのようなプロセス、方法、商品、又は機器に固有の要素も含む。これ以上の制限がない場合、「1つの……を含む」という語句で限定される要素は、要素を含むプロセス、方法、商品又は機器にさらに同一の要素が存在することを排除するものではない。
【0088】
なお、上記は、本願の好ましい実施例及び適用される技術原理にすぎない。当業者にとって明らかなように、本願はここで記載された特定の実施例に限定されるものではなく、当業者であれば、本願の特許範囲から逸脱することなく、様々な明白な変更、再調整や代替が可能である。したがって、本願は、上記の実施例によってより詳細に説明されたが、本願は、上記の実施例に限定されるものではなく、本願の構想から逸脱することなく、他の同等の実施例を含んでもよく、本願の範囲は、添付の特許請求の範囲によって定められる。
【国際調査報告】