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▶ ビーワイディー カンパニー リミテッドの特許一覧

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  • 特表-充電ポート装置、開閉方法及び車両 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-10
(54)【発明の名称】充電ポート装置、開閉方法及び車両
(51)【国際特許分類】
   B60L 53/16 20190101AFI20240903BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20240903BHJP
【FI】
B60L53/16
H02J7/00 301B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023575760
(86)(22)【出願日】2022-09-16
(85)【翻訳文提出日】2024-02-21
(86)【国際出願番号】 CN2022119312
(87)【国際公開番号】W WO2023041034
(87)【国際公開日】2023-03-23
(31)【優先権主張番号】202111087920.8
(32)【優先日】2021-09-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510177809
【氏名又は名称】ビーワイディー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BYD Company Limited
【住所又は居所原語表記】No. 3009, BYD Road, Pingshan, Shenzhen, Guangdong 518118, P. R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【弁理士】
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100132698
【弁理士】
【氏名又は名称】川分 康博
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼▲燦▼林
(72)【発明者】
【氏名】王▲顕▼▲剛▼
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼▲東▼彬
(72)【発明者】
【氏名】梁▲維▼
【テーマコード(参考)】
5G503
5H125
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503BA01
5G503BB01
5G503FA03
5G503FA06
5H125AA01
5H125AC11
5H125AC23
5H125AC24
5H125BE02
5H125DD02
5H125EE51
5H125FF11
5H125FF12
(57)【要約】
充電ポート装置、開閉方法及び車両を開示する。当該充電ポート装置は、充電ポート駆動部材と、急速充電駆動部材と、普通充電駆動部材と、普通充電ポートキャップと、急速充電ポートキャップと、外側リッドと、取付孔が設けられた取付ハウジングとを含む。取付孔には、急速充電ポート及び普通充電ポートが設けられる。充電ポート駆動部材の出力端は、外側リッドに接続され、外側リッドは取付孔を閉じる。急速充電駆動部材の出力端は、急速充電ポートキャップに接続され、急速充電ポートキャップは、急速充電ポートを閉じる。普通充電駆動部材の出力端は、普通充電ポートキャップに接続され、普通充電ポートキャップは、普通充電ポートを閉じる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
急速充電駆動部材(2)、普通充電駆動部材(3)、普通充電ポートキャップ(4)、急速充電ポートキャップ(5)及び取付ハウジング(7)を含む充電ポート装置であって、前記取付ハウジング(7)には、取付孔(71)が設けられ、
前記取付孔(71)には、急速充電ポート(8)及び普通充電ポート(9)が設けられ、
前記急速充電駆動部材(2)の出力端は、前記急速充電ポートキャップ(5)に接続され、前記急速充電ポートキャップ(5)は、前記急速充電ポート(8)を閉じ、
前記普通充電駆動部材(3)の出力端は、前記普通充電ポートキャップ(4)に接続され、前記普通充電ポートキャップ(4)は、前記普通充電ポート(9)を閉じる、充電ポート装置。
【請求項2】
前記急速充電駆動部材(2)は、急速充電モータ(21)、急速充電歯車(22)及び急速充電回転軸(23)を含み、前記急速充電回転軸(23)は、前記取付ハウジング(7)に回転可能に取り付けられ、前記急速充電ポートキャップ(5)には、急速充電噛み合い歯(51)が設けられ、前記急速充電噛み合い歯(51)は、前記急速充電歯車(22)に適合し、前記急速充電モータ(21)の出力端は、前記急速充電回転軸(23)に接続され、前記急速充電歯車(22)は、急速充電回転軸(23)に取り付けられ、前記急速充電噛み合い歯(51)に噛み合い、及び/又は、
前記普通充電駆動部材(3)は、普通充電モータ(31)、普通充電歯車(32)及び普通充電回転軸(33)を含み、前記普通充電回転軸(33)は、前記取付ハウジング(7)に回転可能に取り付けられ、前記普通充電ポートキャップ(4)には、普通充電噛み合い歯が設けられ、前記普通充電噛み合い歯は、前記普通充電歯車(32)に適合し、前記普通充電モータ(31)の出力端は、前記普通充電回転軸(33)に接続され、前記普通充電歯車(32)は、普通充電回転軸(33)に取り付けられ、前記普通充電噛み合い歯に噛み合う、請求項1に記載の充電ポート装置。
【請求項3】
前記取付ハウジング(7)には、急速充電シュート(72)がさらに設けられ、前記急速充電ポートキャップ(5)は、急速充電スライドキャップであり、前記急速充電シュート(72)にスライド可能に取り付けられ、及び/又は、
前記取付ハウジング(7)には、普通充電シュート(73)がさらに設けられ、前記普通充電ポートキャップ(4)は、普通充電スライドキャップであり、前記普通充電シュート(73)にスライド可能に取り付けられる、請求項1又は2に記載の充電ポート装置。
【請求項4】
充電ポート駆動部材(1)及び外側リッド(6)をさらに含み、前記充電ポート駆動部材(1)の出力端は、前記外側リッド(6)に接続され、前記外側リッド(6)は、前記取付孔(71)を閉じる、請求項1~3のいずれか一項に記載の充電ポート装置。
【請求項5】
前記充電ポート駆動部材(1)は、充電ポートモータ(11)及びアダプタアーム(12)を含み、前記アダプタアーム(12)の一端は、前記充電ポートモータ(11)の出力端に接続され、前記アダプタアーム(12)の他端は、前記外側リッド(6)に接続される、請求項1~4のいずれか一項に記載の充電ポート装置。
【請求項6】
前記取付ハウジング(7)は、上部ハウジング(74)及び下部ハウジング(75)を含み、前記上部ハウジング(74)には、第1係合部(741)が設けられ、前記下部ハウジング(75)には、第2係合部(751)が設けられ、前記上部ハウジング(74)は、互いに係合された前記第1係合部(741)と前記第2係合部(751)によって前記下部ハウジング(75)に接続され、前記上部ハウジング(74)と前記下部ハウジング(75)は、共に前記取付孔(71)を画定する、請求項1~5のいずれか一項に記載の充電ポート装置。
【請求項7】
前記取付ハウジング(7)は、装飾板(76)をさらに含み、前記装飾板(76)には、急速充電開口(761)及び普通充電開口(762)が設けられ、前記装飾板(76)は、前記急速充電ポートキャップ(5)の前記急速充電ポート(8)から離れた端と、前記普通充電ポートキャップ(4)の前記普通充電ポート(9)から離れた端とを覆い、前記装飾板(76)は、前記取付孔(71)内に取り付けられ、前記急速充電開口(761)は、前記急速充電ポート(8)に連通し、前記普通充電開口(762)は、前記普通充電ポート(9)に連通し、
前記装飾板(76)には、環状封止スカート(10)が設けられ、前記環状封止スカート(10)の前記装飾板(76)から離れた側には、車両板金(101)が封止接続される、請求項1~6のいずれか一項に記載の充電ポート装置。
【請求項8】
環状封止部材(102)をさらに含み、前記環状封止部材(102)の一端は、前記取付ハウジング(7)に接続され、前記環状封止部材(102)の他端は、車両板金(101)の内壁に接続される、請求項1~7のいずれか一項に記載の充電ポート装置。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載の充電ポート装置の開閉方法であって、
開命令を受信し、前記急速充電駆動部材(2)によって前記急速充電ポートキャップ(5)を駆動して前記急速充電ポート(8)を開き、前記普通充電駆動部材(3)によって前記普通充電ポートキャップ(4)を駆動して前記普通充電ポート(9)を開くステップと、
前記急速充電ポート(8)が急速充電状態にある場合、前記普通充電駆動部材(3)によって前記普通充電ポートキャップ(4)を駆動して前記普通充電ポート(9)を閉じるステップと、
前記普通充電ポート(9)が普通充電状態にある場合、前記急速充電駆動部材(2)によって前記急速充電ポートキャップ(5)を駆動して前記急速充電ポート(8)を閉じるステップと、を含む、開閉方法。
【請求項10】
前記急速充電駆動部材(2)によって前記急速充電ポートキャップ(5)を駆動して前記急速充電ポート(8)を開く前に、
充電ポート駆動部材(1)によって外側リッド(6)を駆動して前記取付孔(71)を開くステップをさらに含む、請求項9に記載の開閉方法。
【請求項11】
閉命令を受信し、前記急速充電駆動部材(2)によって前記急速充電ポートキャップ(5)を駆動して前記急速充電ポート(8)を閉じ、前記普通充電駆動部材(3)によって前記普通充電ポートキャップ(4)を駆動して前記普通充電ポート(9)を閉じ、充電ポート駆動部材(1)によって外側リッド(6)を駆動して前記取付孔(71)を閉じるステップをさらに含む、請求項9又は10に記載の開閉方法。
【請求項12】
請求項1~8のいずれか一項に記載の充電ポート装置を含む、車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本開示は、2021年9月16日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202111087920.8で、出願名称が「充電ポート装置、開閉方法及び車両」である中国特許出願の優先権を主張するものであり、その全ての内容は参照により本開示に組み込まれるものとする。
【0002】
本開示は、充電ポート装置、開閉方法及び車両に関する。
【背景技術】
【0003】
従来技術において、電気自動車には、充電ポートと、充電ポートを閉じる充電ポート装置とが設けられ、電気自動車の充電過程において、充電ガンが充電ポートに接続されて充電ポートによって充電するために、充電ポート装置を開く必要がある。
【0004】
従来技術において、ユーザが充電ポート装置を開いて急速充電ポート又は普通充電ポートを選択して電気自動車を充電する場合、もう1つの充電ポートが環境に曝され、環境における雨水、埃が曝された充電ポートに不可避的に入るため、自動車充電ポートの耐用年数に影響を与え、かつ、環境に曝された充電ポートには、子供が触れて感電する安全リスクが存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、従来技術における、充電ポートが環境に曝される場合に、水、粉塵が入るという技術的課題を解決し、充電ポート装置、開閉方法及び車両を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の問題に鑑みて、本開示の実施例に係る充電ポート装置は、充電ポート駆動部材と、急速充電駆動部材と、普通充電駆動部材と、普通充電ポートキャップと、急速充電ポートキャップと、外側リッドと、取付孔が設けられた取付ハウジングとを含み、前記取付孔には、急速充電ポート及び普通充電ポートが設けられ、前記充電ポート駆動部材の出力端は、前記外側リッドに接続され、前記外側リッドは、前記取付孔を閉じ、前記急速充電駆動部材の出力端は、前記急速充電ポートキャップに接続され、前記急速充電ポートキャップは、前記急速充電ポートを閉じ、前記普通充電駆動部材の出力端は、前記普通充電ポートキャップに接続され、前記普通充電ポートキャップは、前記普通充電ポートを閉じる。
【0007】
好ましくは、前記急速充電駆動部材は、急速充電モータと、急速充電歯車と、前記取付ハウジングに回転可能に取り付けられた急速充電回転軸とを含み、前記急速充電ポートキャップには、前記急速充電歯車に適合する急速充電噛み合い歯が設けられ、前記急速充電モータの出力端は、前記急速充電回転軸に接続され、前記急速充電歯車は、急速充電回転軸に取り付けられ、前記急速充電噛み合い歯に噛み合う。
【0008】
好ましくは、前記普通充電駆動部材は、普通充電モータと、普通充電歯車と、前記取付ハウジングに回転可能に取り付けられた普通充電回転軸とを含み、前記普通充電ポートキャップには、前記普通充電歯車に適合する普通充電噛み合い歯が設けられ、前記普通充電モータの出力端は、前記普通充電回転軸に接続され、前記普通充電歯車は、普通充電回転軸に取り付けられ、前記普通充電噛み合い歯に噛み合う。
【0009】
好ましくは、前記取付ハウジングには、急速充電シュートがさらに設けられ、前記急速充電ポートキャップは、急速充電スライドキャップであり、前記急速充電シュートにスライド可能に取り付けられる。
【0010】
好ましくは、前記取付ハウジングには、普通充電シュートがさらに設けられ、前記普通充電ポートキャップは、普通充電スライドキャップであり、前記普通充電シュートにスライド可能に取り付けられる。
【0011】
好ましくは、前記充電ポート駆動部材は、充電ポートモータ及びアダプタアームを含み、前記アダプタアームは、一端が前記充電ポートモータの出力端に接続され、他端が前記外側リッドに接続される。
【0012】
好ましくは、前記取付ハウジングは、上部ハウジング及び下部ハウジングを含み、前記上部ハウジングには、第1係合部が設けられ、前記下部ハウジングには、第2係合部が設けられ、前記上部ハウジングは、互いに係合された前記第1係合部と前記第2係合部によって前記下部ハウジングに接続され、前記上部ハウジングと前記下部ハウジングは、共に前記取付孔を画定する。
【0013】
好ましくは、前記取付ハウジングは、急速充電開口及び普通充電開口が設けられた装飾板をさらに含み、前記装飾板は、前記急速充電ポートキャップの前記急速充電ポートから離れた端と、前記普通充電ポートキャップの前記普通充電ポートから離れた端とを覆い、かつ前記装飾板は、前記取付孔内に取り付けられ、前記急速充電開口は、前記急速充電ポートに連通し、前記普通充電開口は、前記普通充電ポートに連通し、
前記装飾板には、環状封止スカートが設けられ、前記環状封止スカートの前記装飾板から離れた側には、車両板金が封止接続される。
【0014】
好ましくは、前記充電ポート装置は、環状封止部材をさらに含み、前記環状封止部材は、一端が前記取付ハウジングに接続され、他端が車両板金の内壁に接続される。
【0015】
本開示の別の実施例に係る、上記充電ポート装置に適用される開閉方法は、
開命令を受信し、前記充電ポート駆動部材によって前記外側リッドを駆動して前記取付孔を開き、前記急速充電駆動部材によって前記急速充電ポートキャップを駆動して前記急速充電ポートを開き、前記普通充電駆動部材によって前記普通充電ポートキャップを駆動して前記普通充電ポートを開くステップと、
前記急速充電ポートが急速充電状態にある場合、前記普通充電駆動部材によって前記普通充電ポートキャップを駆動して前記普通充電ポートを閉じるステップと、
前記普通充電ポートが普通充電状態にある場合、前記急速充電駆動部材によって前記急速充電ポートキャップを駆動して前記急速充電ポートを閉じるステップと、を含む。
【0016】
好ましくは、前記開閉方法は、
閉命令を受信し、前記急速充電駆動部材によって前記急速充電ポートキャップを駆動して前記急速充電ポートを閉じ、前記普通充電駆動部材によって前記普通充電ポートキャップを駆動して前記普通充電ポートを閉じ、前記充電ポート駆動部材によって前記外側リッドを駆動して前記取付孔を閉じるステップをさらに含む。
【0017】
本開示の別の実施例に係る車両は、上記充電ポート装置を含む。
【0018】
本開示において、前記取付孔には、急速充電ポート及び普通充電ポートが設けられ、前記充電ポート駆動部材の出力端は、前記外側リッドに接続され、前記外側リッドは、前記取付孔を閉じ、前記急速充電駆動部材の出力端は、前記急速充電ポートキャップに接続され、前記急速充電ポートキャップは、前記急速充電ポートを閉じ、前記普通充電駆動部材の出力端は、前記普通充電ポートキャップに接続され、前記普通充電ポートキャップは、前記普通充電ポートを閉じる。前記充電ポート駆動部材は、前記外側リッドを駆動して前記取付孔を開閉することができ、前記急速充電駆動部材は、前記急速充電ポートを開閉するように前記急速充電ポートキャップを駆動してスライドさせることができ、前記普通充電駆動部材は、前記普通充電ポートを開閉するように前記普通充電ポートキャップを駆動してスライドさせることができ、前記充電ポート駆動部材、前記急速充電駆動部材及び前記普通充電駆動部材は、これらの動作を遠隔制御することができ、これにより、当該充電ポート装置は、自動化及びインテリジェント化を実現しやすく、ユーザ体験を向上させる。また、前記急速充電ポート又は前記普通充電ポートを開く場合、前記急速充電ポートキャップは、常に前記急速充電駆動部材に接続され、かつ前記普通充電ポートキャップは、常に前記普通充電駆動部材に接続されるため、前記急速充電ポートから前記急速充電ポートキャップを取り外すか、又は前記普通充電ポートから前記普通充電ポートキャップを取り外す必要がなく、前記急速充電ポートキャップ及び前記普通充電ポートキャップが紛失することを回避する。
【0019】
また、急速充電ガンが前記急速充電ポートに挿入される場合、前記普通充電駆動部材は、前記普通充電ポートキャップを自動的に駆動して前記普通充電ポートを閉じ、普通充電ガンが前記普通充電ポートに挿入される場合、前記急速充電駆動部材は、前記急速充電ポートキャップを自動的に駆動して前記急速充電ポートを閉じ、これにより、車両の充電過程において、前記急速充電ポート又は前記普通充電ポートは、いずれも環境に曝されないため、外部の雨水、埃などが前記急速充電ポート又は前記普通充電ポートに入ることを回避し、当該充電ポート装置の耐用年数を延長するとともに、人が曝された前記急速充電ポート又は前記普通充電ポートに誤って触れることによる安全上の事故を回避する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
以下、図面及び実施例を参照しながら、本開示をさらに説明する。
【0021】
図1】本開示の一実施例に係る充電ポート装置が閉じられる場合の正面図である。
図2】本開示の一実施例に係る充電ポート装置が開かれる場合の正面図である。
図3】本開示の一実施例に係る充電ポート装置の急速充電ポートを用いて充電する場合の正面図である。
図4】本開示の一実施例に係る充電ポート装置の普通充電ポートを用いて充電する場合の正面図である。
図5】本開示の一実施例に係る充電ポート装置の概略構成図である。
図6】本発明の一実施例に係る充電ポート装置の急速充電ポートキャップが閉じられ、普通充電ポートキャップが閉じられ、外側リッドが開かれる場合の正面図である。
図7図6におけるA-A箇所の断面図である。
図8図6におけるB-B箇所の断面図である。
図9】本開示の一実施例に係る充電ポート装置の部分概略構成図である。
図10】本開示の一実施例に係る充電ポート装置の部分概略構成図である。
図11図10におけるC箇所の部分拡大図である。
図12】本開示の一実施例に係る充電ポート装置の急速充電ポートキャップの概略構成図である。
図13】本開示の一実施例に係る充電ポート装置の開閉方法の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本開示が解決しようとする技術的課題、技術手段及び有益な効果をより明確にするために、以下、図面及び実施例を参照しながら、本開示をさらに詳細に説明する。ここで説明される具体的な実施例は、本開示を解釈するためのものに過ぎず、本開示を限定するものではないことを理解されたい。
【0023】
なお、用語「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」、「中部」などで示す方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本開示を容易に説明し説明を簡略化するためのものに過ぎず、示された装置又は部品が特定の方位を有し、特定の方位で構成され操作されなければならないことを示すか又は示唆するものではないため、本開示を限定するものとして理解すべきではない。
【0024】
図1図5に示すように、本開示の一実施例に係る充電ポート装置は、充電ポート駆動部材1と、急速充電駆動部材2と、普通充電駆動部材3と、普通充電ポートキャップ4と、急速充電ポートキャップ5と、外側リッド6と、取付孔71が設けられた取付ハウジング7とを含み、上記取付孔71には、急速充電ポート8及び普通充電ポート9が設けられ、上記充電ポート駆動部材1の出力端は、上記外側リッド6に接続され、上記外側リッド6は、上記取付孔71を閉じ、上記急速充電駆動部材2の出力端は、上記急速充電ポートキャップ5に接続され、上記急速充電ポートキャップ5は、上記急速充電ポート8を閉じ、上記普通充電駆動部材3の出力端は、上記普通充電ポートキャップ4に接続され、上記普通充電ポートキャップ4は、上記普通充電ポート9を閉じる。理解できるように、上記急速充電ポート8と上記普通充電ポート9は、上記取付孔71に並んで設けられ、かつ上記急速充電ポート8及び上記普通充電ポート9は、いずれも車両の動力電池を充電するためのものである。なお、急速充電ガンは、上記急速充電ポート8に挿入される場合、上記急速充電ポート8によって車両の動力電池を急速充電し、普通充電ガンは、上記普通充電ポート9に挿入される場合、上記普通充電ポート9によって車両の動力電池を普通充電する。
【0025】
具体的には、上記充電ポート駆動部材1、上記急速充電駆動部材2及び上記普通充電駆動部材3は、いずれも上記取付ハウジング7に取り付けられ、上記取付孔71は、開口式構造であり、上記外側リッド6が上記取付孔71を閉じる場合、上記急速充電駆動部材2、上記普通充電駆動部材3、上記普通充電ポートキャップ4及び上記急速充電ポートキャップ5は、いずれも上記取付孔71内に隠れる。
【0026】
本開示において、上記取付孔71内には、急速充電ポート8及び普通充電ポート9が設けられ、上記充電ポート駆動部材1の出力端は、上記外側リッド6に接続され、上記外側リッド6は、上記取付孔71を閉じ、上記急速充電駆動部材2の出力端は、上記急速充電ポートキャップ5に接続され、上記急速充電ポートキャップ5は、上記急速充電ポート8を閉じ、上記普通充電駆動部材3の出力端は、上記普通充電ポートキャップ4に接続され、上記普通充電ポートキャップ4は、上記普通充電ポート9を閉じる。上記充電ポート駆動部材1は、上記外側リッド6を駆動して上記取付孔71を開閉することができ、上記急速充電駆動部材2は、上記急速充電ポート8を開閉するように上記急速充電ポートキャップ5を駆動してスライドさせることができ、上記普通充電駆動部材3は、上記普通充電ポート9を開閉するように上記普通充電ポートキャップ4を駆動してスライドさせることができ、上記充電ポート駆動部材1、上記急速充電駆動部材2及び上記普通充電駆動部材3は、これらの動作を遠隔制御することができ、これにより、当該充電ポート装置は、自動化及びインテリジェント化を実現しやすく、ユーザ体験を向上させる。また、上記急速充電ポート8又は上記普通充電ポート9を開く場合、上記急速充電ポートキャップ5は、常に上記急速充電駆動部材2に接続され、かつ上記普通充電ポートキャップ4は、常に上記普通充電駆動部材3に接続されるため、上記急速充電ポート8から上記急速充電ポートキャップ5を取り外すか、又は上記普通充電ポート9から上記普通充電ポートキャップ4を取り外す必要がなく、上記急速充電ポートキャップ5及び上記普通充電ポートキャップ4が紛失することを回避する。
【0027】
また、急速充電ガンが上記急速充電ポートに挿入される場合、上記普通充電駆動部材3は、上記普通充電ポートキャップ4を自動的に駆動して上記普通充電ポート9を閉じ、普通充電ガンが上記普通充電ポートに挿入される場合、上記急速充電駆動部材2は、上記急速充電ポートキャップ5を自動的に駆動して上記急速充電ポート8を閉じ、これにより、車両の充電過程において、上記急速充電ポート8又は上記普通充電ポート9は、いずれも環境に曝されないため、外部の雨水、埃などが上記急速充電ポート8又は上記普通充電ポート9に入ることを回避し、当該充電ポート装置の耐用年数を延長するとともに、人が曝された上記急速充電ポート8又は上記普通充電ポート9に誤って触れることによる安全上の事故を回避する。
【0028】
一実施例において、図10図12に示すように、上記急速充電駆動部材2は、急速充電モータ21と、急速充電歯車22と、上記取付ハウジング7に回転可能に取り付けられた急速充電回転軸23とを含み、上記急速充電ポートキャップ5には、上記急速充電歯車22に適合する急速充電噛み合い歯51が設けられ、上記急速充電モータ21の出力端は、上記急速充電回転軸23に接続され、上記急速充電歯車22は、急速充電回転軸23に取り付けられ、上記急速充電噛み合い歯51に噛み合う。理解できるように、上記急速充電ポートキャップ5は、フレキシブル材料(例えば、ゴム材料など)で製造されてもよく、上記急速充電噛み合い歯51は、細長い歯である。具体的には、上記急速充電モータ21が上記急速充電回転軸23を駆動して回転させ、上記急速充電回転軸23が互いに噛み合った上記急速充電歯車22と上記急速充電噛み合い歯51によって上記急速充電ポートキャップ5を動かしてスライドさせることにより、上記急速充電ポートキャップ5は、上記急速充電ポート8を開閉する機能を実現することができる。本実施例において、当該充電ポート装置は、構造が簡単であり、製造コストが低い。
【0029】
1つの具体的な実施例において、上記急速充電ポートキャップ5の対向する両側には、いずれも上記急速充電噛み合い歯51が設けられ、上記急速充電回転軸23の対向する両端には、いずれも上記急速充電歯車22が設けられ、上記急速充電回転軸23は、対向する2対の噛み合った上記急速充電歯車22と上記急速充電噛み合い歯51によって上記急速充電ポートキャップ5を動かしてスライドさせることにより、上記急速充電駆動部材2が上記急速充電ポートキャップ5を駆動してスライドさせるときの安定性を向上させる。
【0030】
一実施例において、図9及び図10に示すように、上記普通充電駆動部材3は、普通充電モータ31と、普通充電歯車32と、上記取付ハウジング7に回転可能に取り付けられた普通充電回転軸33とを含み、上記普通充電ポートキャップ4には、上記普通充電歯車32に適合する普通充電噛み合い歯(図示せず)が設けられ、上記普通充電モータ31の出力端は、上記普通充電回転軸33に接続され、上記普通充電歯車32は、普通充電回転軸33に取り付けられ、上記普通充電噛み合い歯に噛み合う。理解できるように、上記普通充電ポートキャップ4は、フレキシブル材料(例えば、ゴム材料など)で製造されてもよく、上記普通充電噛み合い歯は、細長い歯である。具体的には、上記普通充電モータ31が上記急速充電回転軸23を駆動して回転させ、上記普通充電回転軸33が互いに噛み合った上記普通充電歯車32と上記普通充電噛み合い歯によって上記普通充電ポートキャップ4を動かしてスライドさせることにより、上記普通充電ポートキャップ4は、上記普通充電ポート9を開閉する機能を実現することができる。本実施例において、当該充電ポート装置は、構造が簡単であり、製造コストが低い。
【0031】
1つの具体的な実施例において、上記普通充電ポートキャップ4の対向する両側には、いずれも上記普通充電噛み合い歯が設けられ、上記普通充電回転軸33の対向する両端には、いずれも上記普通充電歯車32が設けられ、上記普通充電回転軸33は、対向する2対の噛み合った上記普通充電歯車32と上記普通充電噛み合い歯によって上記普通充電ポートキャップ4を動かしてスライドさせることにより、上記普通充電駆動部材3が上記普通充電ポートキャップ4を駆動してスライドさせるときの安定性を向上させる。
【0032】
さらに、上記急速充電ポート8と上記普通充電ポート9は、並んで設けられ、上記急速充電回転軸23と上記普通充電回転軸33は、平行に設けられる。
【0033】
一実施例において、図10及び図11に示すように、上記取付ハウジング7には、急速充電シュート72がさらに設けられ、上記急速充電ポートキャップ5は、上記急速充電シュート72にスライド可能に取り付けられる。1つの具体的な実施例において、上記急速充電ポートキャップ5は、一端が上記急速充電回転軸23に巻き付けられ、他端が上記急速充電シュート72にスライド可能に接続され、上記急速充電駆動部材2は、上記急速充電ポート8を開閉するように上記急速充電ポートキャップ5を駆動して上記急速充電シュートにおいて回転させる。別の具体的な実施例において、上記急速充電シュート72は、折り曲げ溝であり、上記急速充電ポートキャップ5は、上記急速充電シュート72にスライド可能に接続される。本実施例において、上記急速充電回転軸23の軸線方向に沿って、上記急速充電ポートキャップ5の対向する両側がいずれも上記急速充電シュート72に挿着されることにより、上記急速充電駆動部材2が上記急速充電ポートキャップ5を駆動してスライドさせるときの安定性を向上させ、かつ当該充電ポート装置の構造がコンパクトになる。
【0034】
一実施例において、図1に示すように、上記取付ハウジング7には、普通充電シュート73がさらに設けられ、上記普通充電ポートキャップ4は、上記普通充電シュート73にスライド可能に取り付けられる。1つの具体的な実施例において、上記普通充電ポートキャップ4は、一端が上記普通充電回転軸33に巻き付けられ、他端が上記普通充電シュート73にスライド可能に接続され、上記普通充電駆動部材3は、上記普通充電ポート9を開閉するように上記普通充電ポートキャップ4を駆動して上記普通充電シュートにおいて回転させる。別の具体的な実施例において、上記普通充電シュート73は、折り曲げ溝であり、上記普通充電ポートキャップ4は、上記普通充電シュート73にスライド可能に接続される。本実施例において、上記普通充電回転軸33の軸線方向に沿って、上記普通充電ポートキャップ4の対向する両側がいずれも上記普通充電シュート73に挿着されることにより、上記普通充電駆動部材3が上記普通充電ポートキャップ4を駆動してスライドさせるときの安定性を向上させ、当該充電ポート装置の構造がコンパクトになる。
【0035】
さらに、上記急速充電シュート72は、上記普通充電シュート73に連通し、即ち、上記急速充電シュート72と上記普通充電シュート73は、同じ構造であることにより、当該充電ポート装置の製造コストを低減する。
【0036】
一実施例において、図5に示すように、上記充電ポート駆動部材1は、充電ポートモータ11及びアダプタアーム12を含み、上記アダプタアーム12は、一端が上記充電ポートモータ11の出力端に接続され、他端が上記外側リッド6に接続される。理解できるように、上記充電ポートモータ11は、上記取付ハウジング7の外壁に取り付けられ、上記取付孔71を開閉する機能を実現するように、上記アダプタアーム12によって上記外側リッド6を駆動して回転させる。本実施例において、当該充電ポート駆動部材1は、構造が簡単であり、製造コストが低い。
【0037】
一実施例において、図6及び図7に示すように、上記取付ハウジング7は、上部ハウジング74及び下部ハウジング75を含み、上記上部ハウジング74には、第1係合部741が設けられ、上記下部ハウジング75には、第2係合部751が設けられ、上記上部ハウジング74は、互いに係合された上記第1係合部741及び上記第2係合部751によって上記下部ハウジング75に接続され、かつ上記上部ハウジング74と上記下部ハウジング75との間に上記取付孔71が形成される。上部ハウジング74と下部ハウジング75とが組み立てられると、共に上記取付孔71を画定する。1つの具体的な実施例において、図7に示すように、上記第1係合部741が上記係合溝であり、上記第2係合部751が上記係合溝に適合する係合ブロックであってもよい。別の具体的な実施例において、上記第2係合部751が上記係合溝であり、上記第1係合部741が上記係合溝に適合する係合ブロックであってもよい。具体的には、上記第1係合部741と上記第2係合部751とが互いに係合された後、ネジ、ボルトなどの固定部材によって上記上部ハウジング74と上記下部ハウジング75とを締結し、上記上部ハウジング74と上記下部ハウジング75との接続箇所に一層のシーラントを塗布することにより、上記上部ハウジング74と上記下部ハウジング75との間の封止性を保証する。本実施例において、当該取付ハウジング7は、構造が簡単であり、製造コストが低く、取り付けやすい。
【0038】
一実施例において、図6及び図8に示すように、上記取付ハウジング7は、急速充電開口761及び普通充電開口762が設けられた装飾板76をさらに含み、上記装飾板76は、上記急速充電ポートキャップ5の上記急速充電ポート8から離れた端と、上記普通充電ポートキャップ4の上記普通充電ポート9から離れた端とを覆い、上記装飾板76は、上記取付孔71内に取り付けられ、かつ上記急速充電開口761は、上記急速充電ポート8に連通し、上記普通充電開口762は、上記普通充電ポート9に連通し、理解できるように、上記装飾板76は、上記上部ハウジング74の開口に取り付けられ、上記装飾板76は、上記急速充電駆動部材2、上記普通充電駆動部材3、上記普通充電ポートキャップ4及び上記急速充電ポートキャップ5などをいずれも上記取付孔71内に隠すことができ、上記装飾板76の急速充電開口761は、上記急速充電ポート8に正対し、上記普通充電開口762は、上記普通充電ポート9に正対することにより、上記外側リッド6により上記取付孔71を開く場合、ユーザは、上記急速充電ポート8及び上記普通充電ポート9しか見ることができず、他の構造部材が見えなく、当該充電ポート装置の美観性を向上させる。
【0039】
上記装飾板76には、環状封止スカート10が設けられ、上記環状封止スカート10の上記装飾板76から離れた側には、車両板金101が封止接続される。理解できるように、上記環状封止スカート10は、フレキシブル封止ゴムで製造されてもよく、かつ上記外側リッド6は、上記環状封止スカート10を圧縮して上記取付孔71を閉じることができる。具体的には、車両板金101上の水滴が上記環状封止スカート10に沿って上記取付孔71内に入ることができ、上記充電ポート装置には、上記取付孔71に連通する排水孔が設けられ、さらに、上記取付孔71内の水滴が上記排水孔に沿って排出されることにより、車両板金101上の水滴が上記車両板金101と上記外部ハウジングとの接続隙間を通って上記車両板金101の内部に入って、車両板金101を腐食することを回避することができる。
【0040】
一実施例において、図6及び図8に示すように、上記充電ポート装置は、環状封止部材102をさらに含み、上記環状封止部材102は、一端が上記取付ハウジング7に接続され、他端が車両板金101の内壁に接続される。さらに、上記環状封止部材102は、封止本体と、いずれも上記封止本体に接続された圧縮封止部及び当接封止部とを含み、上記圧縮封止部は、車両板金101と上記取付ハウジング7との間に設けられ、上記当接封止部は、車両板金101の内壁に当接する。理解できるように、上記環状封止部材102は、二重封止の役割を果たすことができ、上記圧縮封止部は、水滴などを上記車両板金101の外部に止めることができ、水滴などが上記上部ハウジング74と上記車両板金101との間の隙間に入ったとしても、上記当接封止部は、水滴などが車両板金101の内部に入ることを阻止することにより、車両板金101上の水滴が上記車両板金101と上記外部ハウジングとの接続隙間を通って上記車両板金101の内部に入って、車両板金101を腐食することを回避することができる。
【0041】
図13に示すように、本開示の別の実施例に係る、上記充電ポート装置に適用される開閉方法は、S100~S300を含む。
【0042】
S100では、開命令を受信し、上記充電ポート駆動部材1によって上記外側リッド6を駆動して上記取付孔71を開き、上記急速充電駆動部材2によって上記急速充電ポートキャップ5を駆動して上記急速充電ポート8を開き、上記普通充電駆動部材3によって上記普通充電ポートキャップ4を駆動して上記普通充電ポート9を開き、理解できるように、上記開命令は、ユーザがリモコン上の開ボタンを押すことにより生成される命令であってもよい。
【0043】
具体的には、車両制御装置は、開命令を受信した後、上記充電ポート駆動部材1によって上記外側リッド6を駆動して上記取付孔71を開き、上記急速充電駆動部材2によって上記急速充電ポートキャップ5を駆動して上記急速充電ポート8を開き、上記普通充電駆動部材3によって上記普通充電ポートキャップ4を駆動して上記普通充電ポート9を開くことにより、上記急速充電ポート8と上記普通充電ポート9は、いずれも開かれた状態にあり、即ち、ユーザは、実際のニーズに応じて上記急速充電ポート8又は上記普通充電ポート9を選択して充電を行うことができる。
【0044】
S200では、上記急速充電ポート8が急速充電状態にある場合、上記普通充電駆動部材3によって上記普通充電ポートキャップ4を駆動して上記普通充電ポート9を閉じ、理解できるように、ユーザが急速充電ガンを上記急速充電ポート8に挿入して、車両の動力電池を急速充電する場合、上記普通充電駆動部材3は、上記普通充電ポートキャップ4を自動的に駆動して開かれた上記普通充電ポート9を閉じる。
【0045】
S300では、上記普通充電ポート9が普通充電状態にある場合、上記急速充電駆動部材2によって上記急速充電ポートキャップ5を駆動して上記急速充電ポート8を閉じる。理解できるように、ユーザが普通充電ガンを上記普通充電ポート9に挿入して、車両の動力電池を普通充電する場合、上記急速充電駆動部材2は、上記急速充電ポートキャップ5を自動的に駆動して開かれた上記急速充電ポート8を閉じる。
【0046】
本開示において、まず、ステップS100を実行し、急速充電ガンが上記急速充電ポートに挿入される場合、ステップS200を実行し、上記普通充電駆動部材3は、上記普通充電ポートキャップ4を自動的に駆動して上記普通充電ポート9を閉じ、普通充電ガンが上記普通充電ポートに挿入される場合、ステップS300を実行し、上記急速充電駆動部材2は、上記急速充電ポートキャップ5を自動的に駆動して上記急速充電ポート8を閉じ、これにより、車両の充電過程において、上記急速充電ポート8又は上記普通充電ポート9は、いずれも環境に曝されないため、外部の雨水、埃などが上記急速充電ポート8又は上記普通充電ポート9に入ることを回避し、当該充電ポート装置の耐用年数を延長するとともに、人が曝された上記急速充電ポート8又は上記普通充電ポート9に誤って触れることによる安全上の事故を回避する。また、上記外側リッド6によって取付孔71を開く場合、上記急速充電ポート8及び上記普通充電ポート9は、いずれも開かれた状態にあり、ユーザが上記急速充電ポート8又は上記普通充電ポート9を選択するのに便利である。
【0047】
一実施例において、上記開閉方法は、閉命令を受信し、上記急速充電駆動部材2によって上記急速充電ポートキャップ5を駆動して上記急速充電ポート8を閉じ、上記普通充電駆動部材3によって上記普通充電ポートキャップ4を駆動して上記普通充電ポート9を閉じ、上記充電ポート駆動部材1によって上記外側リッド6を駆動して上記取付孔71を閉じるステップをさらに含む。理解できるように、上記閉命令は、ユーザがリモコン上の閉ボタンを押すことにより生成される命令であってもよい。本実施例において、当該充電ポート装置が閉命令を受信した後、上記急速充電ポートキャップ5が上記急速充電ポート8を閉じ、上記普通充電ポートキャップ4が上記普通充電ポート9を閉じ、かつ上記外側リッド6が上記取付孔71を閉じることにより、当該充電ポート装置の封止性及び美観性を保証し、かつユーザの操作に便利であり、ユーザ体験を向上させる。
【0048】
具体的には、上記開命令は、ユーザが急速充電ガンを上記急速充電ポート8から抜き出した後(即ち、車両の動力電池の充電が完了した後)、リモコン上の閉ボタンを押すことにより生成される命令であってもよく、ユーザが普通充電ガンを上記普通充電ポート9から抜き出した後(即ち、車両の動力電池の充電が完了した後)、リモコン上の閉ボタンを押すことにより生成される命令であってもよく、ユーザが上記外側リッド6を閉じた後、リモコン上の閉ボタンを押すことにより生成される命令であってもよい。
【0049】
本開示の更なる別の実施例に係る車両は、上記充電ポート装置を含む。
【0050】
以上は、本開示の好ましい実施例に過ぎず、本開示を限定するものではなく、本開示の精神及び原則内で行われたすべての修正、等価置換及び改善などは、いずれも本開示の保護範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0051】
1 充電ポート駆動部材
11 充電ポートモータ
12 アダプタアーム
2 急速充電駆動部材
21 急速充電モータ
22 急速充電歯車
23 急速充電回転軸
3 普通充電駆動部材
31 普通充電モータ
32 普通充電歯車
33 普通充電回転軸
4 普通充電ポートキャップ
5 急速充電ポートキャップ
51 急速充電噛み合い歯
6 外側リッド
7 取付ハウジング
71 取付孔
72 急速充電シュート
73 普通充電シュート
74 上部ハウジング
741 第1係合部
75 下部ハウジング
751 第2係合部
76 装飾板
761 急速充電開口
762 普通充電開口
8 急速充電ポート
9 普通充電ポート
10 環状封止スカート
101 車両板金
102 環状封止部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2024-02-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
急速充電駆動部材(2)、普通充電駆動部材(3)、普通充電ポートキャップ(4)、急速充電ポートキャップ(5)及び取付ハウジング(7)を含む充電ポート装置であって、前記取付ハウジング(7)には、取付孔(71)が設けられ、
前記取付孔(71)には、急速充電ポート(8)及び普通充電ポート(9)が設けられ、
前記急速充電駆動部材(2)の出力端は、前記急速充電ポートキャップ(5)に接続され、前記急速充電ポートキャップ(5)は、前記急速充電ポート(8)を閉じ、
前記普通充電駆動部材(3)の出力端は、前記普通充電ポートキャップ(4)に接続され、前記普通充電ポートキャップ(4)は、前記普通充電ポート(9)を閉じる、充電ポート装置。
【請求項2】
前記急速充電駆動部材(2)は、急速充電モータ(21)、急速充電歯車(22)及び急速充電回転軸(23)を含み、前記急速充電回転軸(23)は、前記取付ハウジング(7)に回転可能に取り付けられ、前記急速充電ポートキャップ(5)には、急速充電噛み合い歯(51)が設けられ、前記急速充電噛み合い歯(51)は、前記急速充電歯車(22)に適合し、前記急速充電モータ(21)の出力端は、前記急速充電回転軸(23)に接続され、前記急速充電歯車(22)は、急速充電回転軸(23)に取り付けられ、前記急速充電噛み合い歯(51)に噛み合い、及び/又は、
前記普通充電駆動部材(3)は、普通充電モータ(31)、普通充電歯車(32)及び普通充電回転軸(33)を含み、前記普通充電回転軸(33)は、前記取付ハウジング(7)に回転可能に取り付けられ、前記普通充電ポートキャップ(4)には、普通充電噛み合い歯が設けられ、前記普通充電噛み合い歯は、前記普通充電歯車(32)に適合し、前記普通充電モータ(31)の出力端は、前記普通充電回転軸(33)に接続され、前記普通充電歯車(32)は、普通充電回転軸(33)に取り付けられ、前記普通充電噛み合い歯に噛み合う、請求項1に記載の充電ポート装置。
【請求項3】
前記取付ハウジング(7)には、急速充電シュート(72)がさらに設けられ、前記急速充電ポートキャップ(5)は、急速充電スライドキャップであり、前記急速充電シュート(72)にスライド可能に取り付けられ、及び/又は、
前記取付ハウジング(7)には、普通充電シュート(73)がさらに設けられ、前記普通充電ポートキャップ(4)は、普通充電スライドキャップであり、前記普通充電シュート(73)にスライド可能に取り付けられる、請求項に記載の充電ポート装置。
【請求項4】
充電ポート駆動部材(1)及び外側リッド(6)をさらに含み、前記充電ポート駆動部材(1)の出力端は、前記外側リッド(6)に接続され、前記外側リッド(6)は、前記取付孔(71)を閉じる、請求項に記載の充電ポート装置。
【請求項5】
前記充電ポート駆動部材(1)は、充電ポートモータ(11)及びアダプタアーム(12)を含み、前記アダプタアーム(12)の一端は、前記充電ポートモータ(11)の出力端に接続され、前記アダプタアーム(12)の他端は、前記外側リッド(6)に接続される、請求項に記載の充電ポート装置。
【請求項6】
前記取付ハウジング(7)は、上部ハウジング(74)及び下部ハウジング(75)を含み、前記上部ハウジング(74)には、第1係合部(741)が設けられ、前記下部ハウジング(75)には、第2係合部(751)が設けられ、前記上部ハウジング(74)は、互いに係合された前記第1係合部(741)と前記第2係合部(751)によって前記下部ハウジング(75)に接続され、前記上部ハウジング(74)と前記下部ハウジング(75)は、共に前記取付孔(71)を画定する、請求項に記載の充電ポート装置。
【請求項7】
前記取付ハウジング(7)は、装飾板(76)をさらに含み、前記装飾板(76)には、急速充電開口(761)及び普通充電開口(762)が設けられ、前記装飾板(76)は、前記急速充電ポートキャップ(5)の前記急速充電ポート(8)から離れた端と、前記普通充電ポートキャップ(4)の前記普通充電ポート(9)から離れた端とを覆い、前記装飾板(76)は、前記取付孔(71)内に取り付けられ、前記急速充電開口(761)は、前記急速充電ポート(8)に連通し、前記普通充電開口(762)は、前記普通充電ポート(9)に連通し、
前記装飾板(76)には、環状封止スカート(10)が設けられ、前記環状封止スカート(10)の前記装飾板(76)から離れた側には、車両板金(101)が封止接続される、請求項に記載の充電ポート装置。
【請求項8】
環状封止部材(102)をさらに含み、前記環状封止部材(102)の一端は、前記取付ハウジング(7)に接続され、前記環状封止部材(102)の他端は、車両板金(101)の内壁に接続される、請求項に記載の充電ポート装置。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載の充電ポート装置の開閉方法であって、
開命令を受信し、前記急速充電駆動部材(2)によって前記急速充電ポートキャップ(5)を駆動して前記急速充電ポート(8)を開き、前記普通充電駆動部材(3)によって前記普通充電ポートキャップ(4)を駆動して前記普通充電ポート(9)を開くステップと、
前記急速充電ポート(8)が急速充電状態にある場合、前記普通充電駆動部材(3)によって前記普通充電ポートキャップ(4)を駆動して前記普通充電ポート(9)を閉じるステップと、
前記普通充電ポート(9)が普通充電状態にある場合、前記急速充電駆動部材(2)によって前記急速充電ポートキャップ(5)を駆動して前記急速充電ポート(8)を閉じるステップと、を含む、開閉方法。
【請求項10】
前記急速充電駆動部材(2)によって前記急速充電ポートキャップ(5)を駆動して前記急速充電ポート(8)を開く前に、
充電ポート駆動部材(1)によって外側リッド(6)を駆動して前記取付孔(71)を開くステップをさらに含む、請求項9に記載の開閉方法。
【請求項11】
閉命令を受信し、前記急速充電駆動部材(2)によって前記急速充電ポートキャップ(5)を駆動して前記急速充電ポート(8)を閉じ、前記普通充電駆動部材(3)によって前記普通充電ポートキャップ(4)を駆動して前記普通充電ポート(9)を閉じ、充電ポート駆動部材(1)によって外側リッド(6)を駆動して前記取付孔(71)を閉じるステップをさらに含む、請求項に記載の開閉方法。
【請求項12】
請求項1~8のいずれか一項に記載の充電ポート装置を含む、車両。
【国際調査報告】