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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-10
(54)【発明の名称】磁界鮮度保持貯蔵容器および冷蔵庫
(51)【国際特許分類】
   F25D 23/00 20060101AFI20240903BHJP
   F25D 25/00 20060101ALI20240903BHJP
   F25D 23/12 20060101ALI20240903BHJP
   A23B 4/06 20060101ALI20240903BHJP
   A23L 3/36 20060101ALI20240903BHJP
   B65D 85/50 20060101ALI20240903BHJP
【FI】
F25D23/00 302Z
F25D25/00 E
F25D23/12 Z
A23B4/06 501L
A23L3/36 Z
B65D85/50 110
B65D85/50 150
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024506843
(86)(22)【出願日】2022-07-21
(85)【翻訳文提出日】2024-02-23
(86)【国際出願番号】 CN2022107159
(87)【国際公開番号】W WO2023016224
(87)【国際公開日】2023-02-16
(31)【優先権主張番号】202110919004.X
(32)【優先日】2021-08-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522029969
【氏名又は名称】青島海爾電氷箱有限公司
【氏名又は名称原語表記】QINGDAO HAIER REFRIGERATOR CO., LTD
【住所又は居所原語表記】Haier Industrial Park No. 1 Haier Road, Laoshan District Qingdao, Shandong 266101, China
(71)【出願人】
【識別番号】521161200
【氏名又は名称】海爾智家股分有限公司
【住所又は居所原語表記】Haier Industrial Park, No.1 Haier Road, Laoshan District, Qingdao, Shandong 266101, China
(74)【代理人】
【識別番号】100104226
【弁理士】
【氏名又は名称】須原 誠
(72)【発明者】
【氏名】ヂャオ イェンフォン
(72)【発明者】
【氏名】リー モンチォン
(72)【発明者】
【氏名】フェイ ビン
(72)【発明者】
【氏名】ヂュ シァォビン
(72)【発明者】
【氏名】ジー リーシォン
(72)【発明者】
【氏名】ヂャン ユーニン
(72)【発明者】
【氏名】イー イャォ
(72)【発明者】
【氏名】リー タオ
(72)【発明者】
【氏名】ツァォ ズーリン
【テーマコード(参考)】
3E035
3L345
4B022
【Fターム(参考)】
3E035AA04
3E035AA05
3E035BA01
3E035BB10
3L345AA02
3L345AA30
3L345GG40
3L345KK02
3L345KK04
4B022LA06
4B022LB01
4B022LN10
4B022LP10
4B022LT06
(57)【要約】
磁界鮮度保持貯蔵容器および冷蔵庫である。磁界鮮度保持貯蔵容器は、内部に被貯蔵物を載置するための貯蔵室が画定された貯蔵アセンブリと、それぞれ貯蔵アセンブリの外周に配置された1つまたは複数の磁界アセンブリと、を含み、各磁界アセンブリは、貯蔵アセンブリの外側に配置されて貯蔵室に磁界を形成するための1つまたは複数の磁性部材と、磁性部材に対応して配置された均一磁性板および均一磁性板に接続されて貯蔵アセンブリの外周の周囲に配置された接続帯を含み、均一磁性板および接続帯が貯蔵室の外部に環状の磁気伝導性通路を形成する環状磁気伝導性部材と、を含む。環状の磁気伝導性通路により、磁性材料の使用量を減少させ、多すぎたり大きすぎたりする磁性部材によるコスト上昇および重量増加を回避し、スマート冷蔵庫に対するますます増加しているユーザの使用ニーズに応え、スマートホーム、スマートライフの品質に対するユーザの要求をさらに満たすことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に被貯蔵物を載置するための貯蔵室が画定された貯蔵アセンブリと、
それぞれが前記貯蔵アセンブリの外周に配置された1つまたは複数の磁界アセンブリと、を含み、
各磁界アセンブリは、
前記貯蔵アセンブリの外側に配置され、前記貯蔵室に磁界を形成するために使用される1つまたは複数の磁性部材と、
前記磁性部材に対応して配置された均一磁性板および前記均一磁性板に接続され前記貯蔵アセンブリの外周の周囲に配置された接続帯を含み、前記均一磁性板および前記接続帯が前記貯蔵室の外部に環状の磁気伝導性通路を形成する環状磁気伝導性部材と、を含む、磁界鮮度保持貯蔵容器。
【請求項2】
前記磁性部材は電磁環状リングを含み、
前記電磁環状リングの内部には周方向に沿って電磁コイルが環状に巻回され、前記電磁コイルが通電されることによって前記貯蔵室に電磁界が形成され、
前記均一磁性板は前記電磁環状リングの中央貫通孔に配置され、前記均一磁性板の形状は前記中央貫通孔の形状に適合され、または前記均一磁性板は前記電磁環状リングに当接するように配置されている、請求項1に記載の磁界鮮度保持貯蔵容器。
【請求項3】
各前記磁界アセンブリは2つの前記磁性部材を含み、2つの前記磁性部材はそれぞれ前記貯蔵アセンブリの1組の対向する側面に配置され、2つの前記磁性部材の対応位置にはそれぞれ前記環状磁気伝導性部材の均一磁性板が配置されている、請求項1または2に記載の磁界鮮度保持貯蔵容器。
【請求項4】
前記接続帯は2つのセグメントからなり、接続帯の各セグメントは一方側の前記均一磁性板の縁部から前記貯蔵アセンブリの外壁に沿って他方側の前記均一磁性板の縁部にまで延びている、請求項3に記載の磁界鮮度保持貯蔵容器。
【請求項5】
前記磁界アセンブリは1つであり、前記磁界アセンブリの2つの前記磁性部材の形状はそれぞれが配置される前記貯蔵アセンブリの側面形状と同じである、請求項3に記載の磁界鮮度保持貯蔵容器。
【請求項6】
前記貯蔵アセンブリは平坦状であり、前記磁界アセンブリの2つの前記磁性部材はそれぞれ前記貯蔵アセンブリの頂部および底部に配置されている、請求項5に記載の磁界鮮度保持貯蔵容器。
【請求項7】
前記磁界アセンブリは複数であり、前記貯蔵アセンブリの奥行き方向または高さ方向に沿って間隔を置いて配置されている、請求項1または2に記載の磁界鮮度保持貯蔵容器。
【請求項8】
各前記磁界アセンブリは1つの磁性部材を含み、隣接する前記磁界アセンブリの磁性部材は前記貯蔵アセンブリの対向する側面に配置されている、請求項7に記載の磁界鮮度保持貯蔵容器。
【請求項9】
前記貯蔵アセンブリは、
前方開口を有する筒体と、
前記筒体内に引き出し可能に配置され、内部に前記貯蔵室が形成された引き出しと、を含む、請求項1に記載の磁界鮮度保持貯蔵容器。
【請求項10】
内部に貯蔵室が画定された庫体と、
前記貯蔵室の内部に配置された請求項1~9のいずれか1項に記載の磁界鮮度保持貯蔵容器と、を備える、冷蔵庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷蔵冷凍装置に関し、特に、磁界鮮度保持貯蔵容器および冷蔵庫に関する。
【背景技術】
【0002】
冷蔵庫の貯蔵物の鮮度保持効果に対するユーザの注目も高まっており、肉類、魚、海老類の食材の場合、貯蔵過程で汁が失われ味が悪くなったり、色が黒ずんだりするという問題がある。特に、一部の高級食材は、一定の貯蔵時間が経過すると品質が大幅に低下する。
【0003】
貯蔵品質を向上させるために、先行技術では多くの改良方法が登場しているが、鮮度保持貯蔵効果が理想的ではなく、実現コストが高く、家庭用冷蔵庫に適用することは困難である。上記改良方法では、理論的な研究によると、磁界は冷凍過程中の氷結晶の形成に大きな影響を与えることが判明した。冷蔵庫の分野でも、磁界を鮮度保持貯蔵に導入することが積極的に検討されているが、冷蔵庫に実用的に適用する場合、磁界により鮮度保持を補助するとき十分な鮮度保持磁界強度を提供するために、多くの磁性材料が必要であり、実現コストが依然として高く、製品重量も大幅に増加する。
【発明の概要】
【0004】
本発明の1つの目的は、貯蔵品質を効果的に向上させ部品コストを低減させる磁界鮮度保持貯蔵容器および冷蔵庫を提供することである。
【0005】
本発明のもう1つの目的は磁界鮮度保持貯蔵容器の冷蔵庫への取付応用を容易にすることである。
【0006】
特に、本発明は磁界鮮度保持貯蔵容器を提供し、それは、
内部に被貯蔵物を載置するための貯蔵室が画定された貯蔵アセンブリと、
それぞれ貯蔵アセンブリの外周に配置された1つまたは複数の磁界アセンブリと、を含み、
各磁界アセンブリは、
貯蔵アセンブリの外側に配置され、貯蔵室に磁界を形成するために使用される1つまたは複数の磁性部材と、
磁性部材に対応して配置された均一磁性板および均一磁性板に接続され貯蔵アセンブリの外周の周囲に配置された接続帯を含み、均一磁性板および接続帯が貯蔵室の外部に環状の磁気伝導性通路を形成する環状磁気伝導性部材と、を含む。
【0007】
選択的に、磁性部材は、電磁環状リングを含み、電磁環状リングの内部には周方向に沿って電磁コイルが環状に巻回され、電磁コイルが通電されることによって貯蔵室に電磁界が形成され、
均一磁性板は電磁環状リングの中央貫通孔に配置され、均一磁性板の形状は中央貫通孔の形状に適合され、または均一磁性板は電磁環状リングに当接するように配置される。
【0008】
選択的に、各磁界アセンブリは2つの磁性部材を含み、2つの磁性部材はそれぞれ貯蔵アセンブリの1組の対向する側面に配置され、2つの磁性部材の対応位置にはそれぞれ環状磁気伝導性部材の均一磁性板が配置される。
【0009】
選択的に、接続帯は2つのセグメントからなり、接続帯の各セグメントは一方側の均一磁性板の縁部から貯蔵アセンブリの外壁に沿って他方側の均一磁性板の縁部にまで延びている。
【0010】
選択的に、磁界アセンブリは1つであり、磁界アセンブリの2つの磁性部材の形状はそれぞれが配置される貯蔵アセンブリの側面形状と同じである。
【0011】
選択的に、貯蔵アセンブリは平坦状であり、磁界アセンブリの2つの磁性部材はそれぞれ貯蔵アセンブリの頂部および底部に配置される。
【0012】
選択的に、磁界アセンブリは複数であり、貯蔵アセンブリの奥行き方向または高さ方向に沿って間隔を置いて配置される。
【0013】
選択的に、各磁界アセンブリは1つの磁性部材を含み、隣接する磁界アセンブリの磁性部材は貯蔵アセンブリの対向する側面に配置される。
【0014】
選択的に、貯蔵アセンブリは、
前方開口を有する筒体と、
筒体内に引き出し可能に配置され、内部に貯蔵室が形成された引き出しと、を含む。
【0015】
本発明のもう1つの側面によれば、冷蔵庫を提供し、それは、
内部に貯蔵室が画定された庫体と、
貯蔵室の内部に配置された上記のいずれか1つの磁界鮮度保持貯蔵容器と、を備える。
【0016】
本発明の磁界鮮度保持貯蔵容器には、貯蔵アセンブリの外周に配置され、貯蔵室内に磁界を形成するために使用される1つまたは複数の磁界アセンブリが備えられる。磁界は貯蔵品質の向上に寄与し、凍結時間を短縮し、食品の汁損失率および栄養損失を減少させ、微生物および細菌数を減少させ、鮮度保持周期を延長させることができる。各磁界アセンブリは、1つまたは複数の磁性部材および磁性部材を接続して貯蔵室外側の環状磁気伝導性通路を形成する環状磁気伝導性部材を含む。磁界強度を高めて貯蔵室の磁界をより均一にする場合、環状の磁気伝導性通路により磁性材料の使用量が減少し、多すぎたり大きすぎたりする磁性部材によるコスト上昇および重量増加が回避される。
【0017】
さらに、本発明の磁界鮮度保持貯蔵容器では、磁性部材は電磁環状リングを使用し、通電後に磁界を形成する。対応的に、均一磁性板は電磁環状リングに適合する構造であり、電磁環状リングの中央貫通孔に配置されるか、または電磁環状リングに当接するように配置されてもよく、一方では電磁コイルの磁界を均一化し、他方では磁気伝導性通路の一部を兼ね、貯蔵室の磁束密度を高め、磁界利用効率を向上させる。
【0018】
またさらに、本発明の磁界鮮度保持貯蔵容器では、磁界アセンブリの構造を最適化することにより、磁界鮮度保持貯蔵容器の構造をよりコンパクトにし、特に貯蔵ボックス、貯蔵引き出しのような構造に適し、比較的平坦な貯蔵室内で磁界鮮度保持を実現することができる。磁界アセンブリは様々な選択可能な構造を有し、貯蔵アセンブリの構造特性に応じて選択することにより、汎用性および調整柔軟性が向上する。
【0019】
またさらに、本発明の冷蔵庫では、上記磁界鮮度保持貯蔵容器を備えることにより、食材が磁界環境下に貯蔵され、氷結晶の成長が抑制され、氷結晶の成長速度が水分子移動速度よりも高く、生成された氷結晶が小さいため、細胞への損傷が低減され、汁の損失が回避され、食材のより良い食感が確保され、冷凍貯蔵品質が向上し、貴重な食材の貯蔵品質に対するユーザの要求を満たすことができる。
【0020】
またさらに、本発明の冷蔵庫では、磁界により貯蔵品質が向上し、スマート冷蔵庫に新たな鮮度保持機能を提供し、スマート冷蔵庫に対するますます増加しているユーザの使用ニーズに応え、スマートホーム、スマートライフの品質に対するユーザの要求をさらに満たすことができる。
【0021】
以下の添付図面を参照して本発明の具体的な実施例を詳細に説明することにより、本発明の上記およびその他の目的、利点および特徴は、当業者にとって明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0022】
本発明のいくつかの具体的な実施例を、添付図面を参照して例示的かつ限定的でない方法を用いて以下で詳細に説明する。添付図面における同一符号は同一または類似の部品または部分を示す。これらの添付図面は必ずしも縮尺通りに描かれていないことを当業者は理解すべきである。
【0023】
図1】本発明の一実施例による磁界鮮度保持貯蔵容器を備えた冷蔵庫の概略透視図である。
図2】本発明の一実施例による磁界鮮度保持貯蔵容器の概略図である。
図3図2に示す磁界鮮度保持貯蔵容器の部品分解図である。
図4図2に示す磁界鮮度保持貯蔵容器中の磁界アセンブリおよびその磁界方向の概略図である。
図5】本発明の別の実施例による磁界鮮度保持貯蔵容器の概略図である。
図6図5に示す磁界鮮度保持貯蔵容器中の電磁環状リングの配置概略図である。
図7】本発明のさらに別の実施例による磁界鮮度保持貯蔵容器の概略図である。
図8図7に示す磁界鮮度保持貯蔵容器中の磁性部材の配置位置を示す概略図である。
図9】本発明の一実施例による磁界鮮度保持貯蔵容器を備えた冷蔵庫の制御システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は、本発明の一実施例による磁界鮮度保持貯蔵容器200の冷蔵庫10の概略透視図である。本実施例の冷蔵庫10は一般に庫体120、扉本体110、および冷凍システム(図示せず)を備える。庫体120内に少なくとも1つ(通常、複数)の前方に開放された貯蔵室、例えば冷蔵貯蔵室、冷凍貯蔵室、温度可変貯蔵室などが設けられている。具体的な貯蔵室の数および機能は所定のニーズに応じて設定されてもよい。
【0025】
本実施例の冷蔵庫10は空冷式冷蔵庫であってもよく、庫体120内に送風システムが備えられ、送風機を用いて熱交換器(蒸発器)によって熱交換を経た冷気を送風口から貯蔵室に送り、還気口から送風ダクトに戻って冷凍を実現する。このような冷蔵庫の庫体120、扉本体110、冷凍システム自体はいずれも周知であり、当業者であれば容易に実現可能であるため、本願発明のポイントを曖昧にし、ぼやけさせないために、以下では、庫体120、扉本体110、冷凍システム自体の詳細な説明は省略される。
【0026】
冷蔵庫10の1つまたは複数の貯蔵室の内部に磁界鮮度保持貯蔵容器200が備えられていてもよい。磁界鮮度保持貯蔵容器200が冷凍貯蔵室に載置されると、冷凍食材を冷凍して鮮度保持し、氷結晶成長を抑制し、氷結晶成長速度が水分子移動速度よりも大きく、生成された氷結晶が小さく、細胞への損傷を低減し、汁の損失が回避され、冷凍過程を加速し、凍結時間を短縮する。磁界鮮度保持貯蔵容器200が冷蔵貯蔵室に置かれると、食材の酸化還元反応速度を低下させ、栄養や水分の損失を抑え、食材の変色を止め、細菌の繁殖を抑制し、食材鮮度保持期を延長させることができる。
【0027】
磁界鮮度保持貯蔵容器200の数および配置された貯蔵室は、ユーザのニーズに応じて設定され得る。例えば、冷蔵庫10内に1つまたは複数の磁界鮮度保持貯蔵容器200が備えられていてもよい。磁界鮮度保持貯蔵容器200は冷蔵貯蔵室、冷凍貯蔵室、温度可変貯蔵室に備えられていてもよく、上記貯蔵室内で磁界により鮮度保持を補助してもよく、冷蔵庫10の独立した室としてもよい。
【0028】
図2は本発明の一実施例による磁界鮮度保持貯蔵容器200の概略図である。図3図2に示す磁界鮮度保持貯蔵容器200の部品分解図である。図4図2に示す磁界鮮度保持貯蔵容器200中の磁界アセンブリ201およびその磁界方向の概略図である。
【0029】
磁界鮮度保持貯蔵容器200は一般に貯蔵アセンブリ210、1つまたは複数の磁界アセンブリ201を含む。ここで、貯蔵アセンブリ210内には被貯蔵物を載置するための貯蔵室が画定されている。貯蔵アセンブリは箱状であってもよい。いくつかの実施例では、貯蔵アセンブリは全体として平坦な矩形形状(すなわち高さ方向に沿った距離が奥行き方向に沿った距離および左右横方向に沿った距離よりも著しく小さい)である。貯蔵アセンブリ210は引き出し構造であってもよい。すなわち貯蔵アセンブリは、筒体および引き出しを含み得る。筒体は前方開口を有する。引き出しは筒体内に引き出し可能に配置されている。引き出しが引き出された後に貯蔵室が露出し、被貯蔵物へのアクセスが実現される。引き出しが筒体に押し込まれることによって、独立した密閉空間が形成される。冷蔵庫用の引き出し構造自体は当業者に周知であるため、ここでの詳細な説明は省略される。
【0030】
各磁界アセンブリ201は、1つまたは複数の磁性部材220および環状磁気伝導性部材230を含む。磁性部材220は貯蔵アセンブリの外側に配置され、貯蔵室に磁界を形成する。磁性部材には永久磁石部品や電磁部品が使用される。いくつかの選択可能な実施例では、磁性部材220は永久磁石部品および電磁部品を同時に含み、永久磁石部品により基本的な永久磁界を提供し、電磁部品が通電されることによって、永久磁界に重畳された電磁磁界を形成してもよい。磁界の強度範囲は1Gs~100Gsであってもよく、冷凍環境に適用される場合、磁界強度範囲は好ましくは5~60GSであり、例えば約20Gsであり、冷蔵環境に適用される場合、磁界強度範囲は20~160GSであり、好ましくは40~80GSであり、例えば約60Gsである。
【0031】
環状磁気伝導性部材230は磁性部材220に対応して配置された均一磁性板231および均一磁性板231に接続されて貯蔵アセンブリ210の外周の周囲に配置された接続帯232を含み、均一磁性板231および接続帯232は貯蔵室の外部に環状の磁気伝導性通路を形成する。環状磁気伝導性部材230は保磁力が低く透磁率の高い材質からなり、形成された磁気伝導性通路は磁界を集約し、貯蔵室内の磁界均一性を向上させると同時に、外部への磁界放出を低減し、貯蔵アセンブリ210の外側の他の部品への干渉を低減する(例えば他の部品などの着磁を回避する)。環状磁気伝導性部材230は珪素鋼板または類似の材料からなる。
【0032】
環状磁気伝導性部材230は一体的に成形されてもよい。すなわち均一磁性板231および接続帯232が一体的に成形されてもよい。別のいくつかの実施例では、均一磁性板231および接続帯232は環状磁気伝導性部材230を形成するためにスプライシングされてもよい。
【0033】
均一磁性板231は磁性部材220に対応して配置され、磁性部材220によって発生した磁界を貯蔵室により均一に放出させるために使用される。
【0034】
磁性部材220は、内部に周方向に沿って電磁コイルが環状に巻回され、電磁コイルが通電されることによって貯蔵室に電磁界を形成する電磁環状リング221を含む。
【0035】
電磁環状リング221は巻回された電磁コイルによって形成されていてよい。形状は円形、楕円形または四角形である。電磁環状リングは平坦状であり、頂部および底部はすべて平面状であり、厚さが外周寸法よりも著しく小さい。電磁環状リング221の幅と厚さの比の範囲は1~10であってもよい。
【0036】
いくつかの実施例では、均一磁性板231は電磁環状リング221の中央貫通孔に配置され、均一磁性板231の形状は中央貫通孔の形状に適合されているので、磁界アセンブリ201の占有空間がより小さくなり、磁界鮮度保持貯蔵容器200の構造をよりコンパクトにすることができる。
【0037】
別のいくつかの実施例では、均一磁性板231は電磁環状リング221に当接するように配置される。均一磁性板231の寸法は電磁環状リング221の外周寸法よりも大きくてもよく、電磁環状リング221は均一磁性板231と中心が一致するように配置される。均一磁性板231により磁界の範囲が拡大される。
【0038】
各磁界アセンブリ201は2つの磁性部材220を含む。2つの磁性部材220はそれぞれ貯蔵アセンブリ210の1組の対向する側面に配置され、2つの磁性部材220の対応位置には、それぞれ環状磁気伝導性部材230の均一磁性板231が配置される。磁性部材220の位置は所在する側面の構造に応じて設定される。一般的に、磁性部材220はそれぞれが所在する側面の中心に対向する。例えば、磁性部材220は貯蔵アセンブリ210の横方向両側、頂底両側、または前後両側に配置されるように選択されてもよい。磁性部材220の磁極方向は、磁界が貯蔵室を貫通するように、すべて貯蔵室に向く。
【0039】
貯蔵アセンブリ210が全体として平坦な矩形形状(すなわち高さ方向に沿った距離が奥行き方向に沿った距離および左右横方向に沿った距離よりも著しく小さい)の場合、磁性部材220は貯蔵アセンブリ210の頂底両側に優先的に配置される。すなわち、貯蔵アセンブリ210は平坦状であり、磁界アセンブリ201の2つの磁性部材220はそれぞれ貯蔵アセンブリ210の頂部および底部に配置される。磁界は上から下へまたは下から上へ貯蔵室を貫通する。このような配置構造により、2つの磁性部材220間の距離が減少し、磁界の強度および均一性が向上する。
【0040】
両側の磁性部材220は実質的に同じ構造および寸法を有し、磁界の均一性が確保される。磁性部材220の磁界は、貯蔵室の全ての位置に均一な磁界が形成されることを保証する。すなわち、貯蔵室が死角なく磁界範囲内にある。
【0041】
貯蔵室の均一磁性板231が所在する平面への投影は均一磁性板231の範囲内にあり、磁性部材220の寸法は対向する均一磁性板231の寸法以下である。すなわち、均一磁性板231は貯蔵アセンブリ210の対応側面と等しく、またはわずかに大きい。磁性部材220が貯蔵アセンブリの頂部および底部に配置された場合、頂部磁性部材220に対応して配置された均一磁性板231はそれぞれ貯蔵室の上面を覆うことができ、底部磁性部材220に対応して配置された均一磁性板231はそれぞれ貯蔵室の底面を覆うことができる。
【0042】
均一磁性板231により磁界の被覆範囲が拡大され、磁界がより均一になる。接続帯232は2つのセグメントからなり、接続帯232の各セグメントは、一方側の均一磁性板231の縁部から貯蔵アセンブリ210の外壁に沿って他方側の均一磁性板231の縁部にまで延びている。断面視において、均一磁性板231および接続帯232は貯蔵アセンブリ210の外周にある環状リングを形成する。
【0043】
磁性部材220がそれぞれ貯蔵アセンブリ210の頂壁、底壁に配置された実施例では、接続帯232の一方のセグメントは頂部の均一磁性板231の横方向一側(例えば右側)の中央部から貯蔵室の一側の側壁に沿って底部の均一磁性板231の対応側(例えば右側)の中央部にまで延びている。接続帯232の他方のセグメントは頂部の均一磁性板231の横方向他側(例えば左側)の中央部から貯蔵室の他側の側壁に沿って底部の均一磁性板231の他側(例えば左側)の中央部にまで延びている。
【0044】
接続帯232は帯状であり、前後の奥行き方向に沿った幅は均一磁性板231の前後の奥行き方向に沿った長さの2分の1~10分の1であってもよい。すなわち、接続帯232は均一磁性板231の前後方向の中央部位置に配置され、均一磁性板231よりも著しく狭い。上記環状磁気伝導性部材230の構造により、磁界強度要求を満たしつつ、磁気伝導性材料および磁性部品の使用を減少させ、磁界鮮度保持貯蔵容器200のコストを削減し、磁界鮮度保持貯蔵容器200および冷蔵庫10全体の重量を減らすことができる。
【0045】
図2図4に示す実施例では、磁界アセンブリ201は1つであり、磁界アセンブリ201の2つの磁性部材220の形状はそれぞれそれ配置される貯蔵アセンブリ210の側面形状と同じである。例えば、頂部磁性部材220は貯蔵アセンブリ210の上面形状と同じであり、底部磁性部材220は貯蔵アセンブリ210の底面形状と同じである。頂部磁性部材220の上方に頂部均一磁性板231が配置され、底部磁性部材220の下方に底部均一磁性板231が配置されている。頂部均一磁性板231は貯蔵室の上面を覆い、底部均一磁性板231はそれぞれ貯蔵室の底面を覆う。貯蔵室で死角なく縦方向の磁界が形成される。接続帯232は磁界アセンブリ201の前後の奥行き方向の中央位置に位置し、貯蔵室の外側に磁気伝導性通路が形成され、外部への磁界漏れを回避する。
【0046】
2つの磁性部材220の磁界方向は、貯蔵室内で均一な磁界を形成するために、同じである。すなわち、2つの磁性部材220のN極は同一方向を向き、S極は逆方向を向く。貯蔵室内の磁界方向は上から下へであってもまたは下から上へであってもよい。図4に示す磁界方向は下から上へであり、同様の技術思想に基づいて、磁極方向を調整することにより逆方向の磁界を実現できる。すなわち上から下への磁界を実現することは、当業者にとって容易である。
【0047】
上記磁性部材220、均一磁性板231がそれぞれ頂部および底部に配置された実施例の説明に基づいて、上記磁性部材220、均一磁性板231がそれぞれ左右側壁および前後側壁に配置された解決策を得ることは、当業者にとって容易である。電磁環状リング221が通電されて磁界を発生させる過程で熱を発することを考慮すると、磁性部材と貯蔵室内の被貯蔵物の距離は1mm以上である。
【0048】
図5は、本発明の別の実施例による磁界鮮度保持貯蔵容器200の概略図である。図6図5に示す磁界鮮度保持貯蔵容器200における電磁環状リング221の配置概略図である。本実施例では、磁界アセンブリ201は複数であり、それぞれ貯蔵アセンブリ210の奥行き方向または高さ方向に沿って間隔を置いて配置される。各磁界アセンブリ201は依然として2つの磁性部材220を含む。2つの磁性部材220はそれぞれ貯蔵アセンブリ210の1組の対向する側面に配置され、2つの磁性部材220の対応位置には、それぞれ、環状磁気伝導性部材230の均一磁性板231が配置される。
【0049】
磁界アセンブリ201が貯蔵アセンブリ210の奥行き方向に沿って間隔を置いて配置される構造の場合、磁性部材220は貯蔵アセンブリ210の横方向両側または頂底両側に配置されるように選択されてもよい。複数の磁界アセンブリ201はそれぞれ1組の磁界を形成し、複数の磁界アセンブリ201の磁界は相互に重畳し、貯蔵室内の磁界がより均一になる。
【0050】
磁界アセンブリ201が貯蔵アセンブリ210の高さ方向に沿って間隔を置いて配置される構造の場合、磁性部材220は貯蔵アセンブリ210の横方向両側または前後両側に配置されるように選択されてもよい。
【0051】
磁性部材220は電磁環状リング221を使用してもよい。電磁環状リング221の内部に周方向に沿って電磁コイルが環状に巻回され、電磁コイルが通電されることによって貯蔵室に電磁界を形成する。環状磁気伝導性部材230の均一磁性板は電磁環状リング221に当接するように配置される。環状磁気伝導性部材230の均一磁性板の寸法は電磁環状リング221の外周寸法より大きく、電磁環状リング221は環状磁気伝導性部材230の均一磁性板と中心が一致するように配置される。環状磁気伝導性部材230の均一磁性板により、磁界の範囲が拡大される。
【0052】
貯蔵アセンブリ210の同一側面にある複数の均一磁性板は該貯蔵室の該側面の領域を覆うことができる。貯蔵室上面にある複数の均一磁性板は貯蔵室の上面領域を覆うことができ、貯蔵室底面にある複数の均一磁性板は貯蔵室の底面領域を覆うことができる。各電磁環状リング221の寸法が小さくなるので、電磁環状リング221によって発生した磁界がより均一になり、貯蔵室の被貯蔵物に対する磁界処理が均一であることが保証される。
【0053】
磁界アセンブリ201の数は貯蔵アセンブリ210の寸法に応じて設定され、図では2つの磁界アセンブリ201を含む磁界鮮度保持貯蔵容器200の構造が図示されるが、当業者は必要に応じて3つ以上の磁界アセンブリ201を備えるようにしてもよい。
【0054】
複数の磁界アセンブリ201の構造は同じであってもよい。例えば、2つの磁界アセンブリ201を含む磁界鮮度保持貯蔵容器200は前後に対称に配置されてもよい。
【0055】
図7は本発明のさらに別の実施例による磁界鮮度保持貯蔵容器200の概略図である。図8図7に示す磁界鮮度保持貯蔵容器200における磁性部材220の配置位置概略図である。本実施例では、磁界アセンブリ201は同様に複数であり、それぞれ貯蔵アセンブリ210の奥行き方向または高さ方向に沿って間隔を置いて配置される。各磁界アセンブリ201は1つの磁性部材220を含んでもよい。磁性部材220は貯蔵アセンブリ210の一側面に配置され、環状磁気伝導性部材230の均一磁性板は磁性部材220に対応して配置される。環状磁気伝導性部材230の接続帯は環状磁気伝導性部材230の均一磁性板の一側から貯蔵アセンブリ210を囲むように延びて環状磁気伝導性部材230の均一磁性板の他側に接続される。
【0056】
複数の磁界アセンブリ201は磁性部材220を異なる位置に配置することによっても、磁界の均一性をある程度保持することができる。例えば、隣接する磁界アセンブリ201の磁性部材220は貯蔵アセンブリ210の対向する側面に配置されてもよい。
【0057】
2つの磁界アセンブリ201を含む実施例では、前部の磁界アセンブリ201の磁性部材220は貯蔵アセンブリ210の頂部に配置され、後部の磁界アセンブリ201の磁性部材220は貯蔵アセンブリ210の底部に配置される。前部の磁界アセンブリ201および後部の磁界アセンブリ201は対称に配置され、同様の構造および寸法を有してもよい。
【0058】
隣接する磁界アセンブリ201の磁性部材220は貯蔵アセンブリ210の対向する側面に配置され、4つの磁界アセンブリ201を含む具体的な構造としては、前部の磁界アセンブリ201の磁性部材220は貯蔵アセンブリ210の頂部に配置され、前部に近い中央部の磁界アセンブリ201の磁性部材220は貯蔵アセンブリ210の底部に配置され、後部に近い中央部の磁界アセンブリ201の磁性部材220は貯蔵アセンブリ210の頂部に配置され、後部の磁界アセンブリ201の磁性部材220は貯蔵アセンブリ210の底部に配置される。
【0059】
各磁界アセンブリ201が1つの磁性部材220を含む実施例では、磁性部材220の使用量が大幅に減少し、特に貯蔵室の小さい貯蔵アセンブリ210に適し、環状磁気伝導性部材230により良好な磁界均一性が維持される。
【0060】
図9は、本発明の一実施例による磁界鮮度保持貯蔵容器を備えた冷蔵庫の制御システムのブロック図である。
【0061】
本実施例の冷蔵庫10では、磁界制御と冷凍制御を組み合わせて、食品が磁界環境で凍結され、鮮度保持冷凍の効果を実現することができる。
【0062】
冷蔵庫10は、貯蔵温度センサ330、開閉検出器340、冷凍コントローラ310の1つまたは複数をさらに備えてもよい。貯蔵温度センサ330は貯蔵室内の貯蔵温度を検出し、開閉検出器340は貯蔵室の開閉状態を検出するために使用される。
【0063】
開閉検出器340は貯蔵室が開かれたと検出した後、貯蔵温度センサ330により新たな食材が投入されたか、または元の食材を再凍結する必要があるかどうかを検出する。冷凍過程で、磁界アセンブリ201と冷凍システム320とが協働して、磁界により冷凍を補助し、食材の冷凍鮮度保持効果を向上させる。
【0064】
コントローラ310は磁界アセンブリ201および冷凍システム320を制御し、対応する冷凍および磁界制御を実現するために使用される。様々なセンサ(貯蔵温度センサ330、開閉検出器340を含む)は上記制御に検出手段を提供し、制御方法の制御ニーズを満たすことができる。
【0065】
コントローラ310は、貯蔵室の温度および冷蔵庫10の動作状態に応じて、磁界アセンブリ201を制御して電磁界、例えば磁界方向および/または磁界強度が一定の静磁界、磁界方向および/または磁界強度が交互に変化する交番磁界、間隔を置いて活性化するパルス磁界を発生させる。
【0066】
例えば、磁界により冷凍貯蔵を補助する場合、コントローラ310は、貯蔵室に新たな被貯蔵物が投入され、貯蔵温度が設定された温度閾値範囲内にあるとき、電磁界を起動するように構成されてもよい。上記温度閾値範囲は、凍結過程中の結晶化時の温度に応じて設定されてもよく、結晶化の過程で磁界強度を高めるようにしてもよい。または、通常の貯蔵過程で、電磁界を周期的に起動し、被貯蔵物に対して強化磁界処理を行ってもよい。上記制御方法により、被貯蔵物が強い磁界環境で凍結され、氷結晶成長を抑制し、細胞への損傷を回避し、汁の損失を回避し、食材のより良く食感を保証し、冷凍貯蔵品質が向上し、貴重な食材の貯蔵品質に対するユーザの要求を満たすことができる。
【0067】
上記実施例の冷蔵庫10およびその磁界鮮度保持貯蔵容器200は、磁界アセンブリ201の構造を最適化することにより、磁界鮮度保持貯蔵容器200の構造をよりコンパクトにし、特に貯蔵ボックス、貯蔵引き出しのような構造に適し、比較的平坦な貯蔵室内で磁界鮮度保持を実現することができる。磁界アセンブリ201は様々な選択可能な構造を有し、貯蔵アセンブリ210の構造特性に応じて選択すればよく、汎用性および調整柔軟性が向上する。
【0068】
上記実施例の冷蔵庫10およびその磁界鮮度保持貯蔵容器200は、磁界強度を高めて貯蔵室の磁界をより均一にする場合、環状の磁気伝導性通路により磁性材料の使用量が減少し、多すぎたり大きすぎたりする磁性部材によるコスト上昇および重量増加が回避される。試作製品の検証によると、上記磁界鮮度保持貯蔵容器200は、食材が磁界環境で貯蔵され、氷結晶成長を抑制し、氷結晶の成長速度が水分子移動速度よりも高く、生成された氷結晶が小さく、細胞への損傷を低減し、汁の損失が回避され、食材のより良い食感を確保し、冷凍貯蔵品質が向上し、貴重な食材の貯蔵品質に対するユーザの要求を満たすことができる。
【0069】
ここまで、本明細書で本発明の複数の例示的な実施例を網羅的かつ詳細に説明したが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本発明の開示内容に基づいて、本発明の原理に適合する他の多くの変形または修正を直接に決定または推論することができることが、当業者にとって明らかであろう。したがって、本発明の範囲はそれらのすべての変形または修正をカバーすることを意図していることが理解されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2024-02-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に被貯蔵物を載置するための貯蔵室が画定された貯蔵アセンブリと、
それぞれが前記貯蔵アセンブリの外周に配置された1つまたは複数の磁界アセンブリと、を含み、
各磁界アセンブリは、
前記貯蔵アセンブリの外側に配置され、前記貯蔵室に磁界を形成するために使用される1つまたは複数の磁性部材と、
前記磁性部材に対応して配置された均一磁性板および前記均一磁性板に接続され前記貯蔵アセンブリの外周の周囲に配置された接続帯を含み、前記均一磁性板および前記接続帯が前記貯蔵室の外部に環状の磁気伝導性通路を形成する環状磁気伝導性部材と、を含む、磁界鮮度保持貯蔵容器。
【請求項2】
前記磁性部材は電磁環状リングを含み、
前記電磁環状リングの内部には周方向に沿って電磁コイルが環状に巻回され、前記電磁コイルが通電されることによって前記貯蔵室に電磁界が形成され、
前記均一磁性板は前記電磁環状リングの中央貫通孔に配置され、前記均一磁性板の形状は前記中央貫通孔の形状に適合され、または前記均一磁性板は前記電磁環状リングに当接するように配置されている、請求項1に記載の磁界鮮度保持貯蔵容器。
【請求項3】
各前記磁界アセンブリは2つの前記磁性部材を含み、2つの前記磁性部材はそれぞれ前記貯蔵アセンブリの1組の対向する側面に配置され、2つの前記磁性部材の対応位置にはそれぞれ前記環状磁気伝導性部材の均一磁性板が配置されている、請求項1に記載の磁界鮮度保持貯蔵容器。
【請求項4】
前記接続帯は2つのセグメントからなり、接続帯の各セグメントは一方側の前記均一磁性板の縁部から前記貯蔵アセンブリの外壁に沿って他方側の前記均一磁性板の縁部にまで延びている、請求項3に記載の磁界鮮度保持貯蔵容器。
【請求項5】
前記磁界アセンブリは1つであり、前記磁界アセンブリの2つの前記磁性部材の形状はそれぞれが配置される前記貯蔵アセンブリの側面形状と同じである、請求項3に記載の磁界鮮度保持貯蔵容器。
【請求項6】
前記貯蔵アセンブリは平坦状であり、前記磁界アセンブリの2つの前記磁性部材はそれぞれ前記貯蔵アセンブリの頂部および底部に配置されている、請求項5に記載の磁界鮮度保持貯蔵容器。
【請求項7】
前記磁界アセンブリは複数であり、前記貯蔵アセンブリの奥行き方向または高さ方向に沿って間隔を置いて配置されている、請求項1に記載の磁界鮮度保持貯蔵容器。
【請求項8】
各前記磁界アセンブリは1つの磁性部材を含み、隣接する前記磁界アセンブリの磁性部材は前記貯蔵アセンブリの対向する側面に配置されている、請求項7に記載の磁界鮮度保持貯蔵容器。
【請求項9】
前記貯蔵アセンブリは、
前方開口を有する筒体と、
前記筒体内に引き出し可能に配置され、内部に前記貯蔵室が形成された引き出しと、を含む、請求項1に記載の磁界鮮度保持貯蔵容器。
【請求項10】
内部に貯蔵室が画定された庫体と、
前記貯蔵室の内部に配置された請求項1~9のいずれか1項に記載の磁界鮮度保持貯蔵容器と、を備える、冷蔵庫。
【国際調査報告】