(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-10
(54)【発明の名称】単一のダウンリンク制御情報(DCI)の複数の送受信ポイント(TRP)動作のためのチャネル状態情報(CSI)拡張
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20240903BHJP
H04W 72/231 20230101ALI20240903BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20240903BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W72/231
H04W72/232
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024507015
(86)(22)【出願日】2021-08-06
(85)【翻訳文提出日】2024-02-05
(86)【国際出願番号】 CN2021111328
(87)【国際公開番号】W WO2023010573
(87)【国際公開日】2023-02-09
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】サン, ハイトン
(72)【発明者】
【氏名】ヤオ, チュンハイ
(72)【発明者】
【氏名】イェ, チュンシャン
(72)【発明者】
【氏名】チャン, ダウェイ
(72)【発明者】
【氏名】ヘ, ホン
(72)【発明者】
【氏名】オテリ, オゲネコム
(72)【発明者】
【氏名】チェン, ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】ヤン, ウェイドン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE24
(57)【要約】
ユーザ機器(UE)、ベースバンドプロセッサ、又は他のネットワークデバイス(例えば、基地局、次世代ノードBなど)は、単一送受信ポイント(sTRP)動作及び複数TRP(mTRP)動作のためのCSIレポート構成に基づいてCSIレポートを処理又は生成するように動作することができる。CSIレポートは複数の重み付けされたCSIレポート優先度変数に基づいており、複数の重み付けされたCSIレポート優先度変数は、sTRP動作に関連付けられた測定と、mTRP動作に関連付けられた測定と、を含み、sTRP動作に関連付けられた測定は、mTRP動作に関連付けられた測定とは異なる優先度で構成され得る。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリと、
処理回路であって、
単一の送受信ポイント(sTRP)動作及び複数のTRP(mTRP)動作に基づくチャネル状態情報(CSI)レポートに対応するCSIレポート構成を有する無線リソース制御(RRC)メッセージを受信し、
前記CSIレポート構成と、前記sTRP動作のための測定及び前記mTRP動作のための測定に関連付けられた複数のCSIレポート優先度変数と、に基づいて、前記CSIレポートを生成する、ように構成されている、処理回路と、
を備える、ユーザ機器(UE)。
【請求項2】
前記処理回路は更に、
前記mTRP動作のための前記測定よりも高い優先度又は低い優先度を有する前記sTRP動作のための前記測定に関連付けられたCSIレポート優先度変数に基づいて、前記CSIレポートを生成する、ように構成されている、請求項1に記載のUE。
【請求項3】
前記処理回路は更に、
CSIを、前記CSIレポートのための異なる優先度に関連付けられた複数のCSI部分に分割し、
前記CSIレポート構成が前記CSIレポートのための関連付けられたUE能力よりも多くのCSI処理ユニット(CPU)を構成することに応じて、前記異なる優先度に基づいて、前記CSIレポートから前記複数のCSI部分のうちの1つ以上のCSI部分を更新することを省略する、ように構成されている、請求項1又は2に記載のUE。
【請求項4】
前記処理回路は更に、
CSIを、前記CSIレポートのための異なる優先度に関連付けられた複数のCSI部分に分割し、
前記複数のCSI部分の前記異なる優先度がCSI多重化及びアップリンク制御情報(UCI)省略に影響を与えるかどうかを判定し、
前記複数のCSI部分の前記異なる優先度のうちの1つ以上が前記CSI多重化及び前記UCI省略に影響を与え、総CSIが前記CSIレポートのための物理チャネル送信のペイロードを超えることに応じて、前記異なる優先度に基づいて、前記CSIレポートから前記複数のCSI部分のうちの1つ以上のCSI部分を省略する、ように構成されている、請求項1から3のいずれか一項に記載のUE。
【請求項5】
前記処理回路は更に、
前記複数のCSI部分の前記異なる優先度が前記CSI多重化及び前記UCI省略に影響を及ぼさず、前記総CSIが前記CSIレポートのための前記物理チャネル送信の前記ペイロードを超えることに応じて、前記CSIレポートにおいて前記複数のCSI部分を送信すべきか、又は前記CSIレポートから前記複数のCSI部分を省略すべきかを決定するように構成されている、請求項4に記載のUE。
【請求項6】
前記処理回路は更に、
対応するCSIの異なるCSIレポート測定を、
前記CSIレポートのための連結シーケンスにおいて複数のCSIサブレポートを順序付けることと、前記連結シーケンスにおける前記複数のCSIサブレポート内の前記sTRP動作との第1の関連付け及び前記mTRP動作との第2の関連付けに基づいて、前記対応するCSIの前記異なるCSIレポート測定を順序付けることと、によって、又は
前記sTRP動作との前記第1の関連付け及び前記mTRP動作との前記第2の関連付けに基づいて、前記対応するCSIの前記異なるCSIレポート測定を連結することと、前記第1の関連付け又は前記第2の関連付けに基づいて順序付けられた前記対応するCSIの前記異なるCSIレポート測定内の前記複数のCSIサブレポートを連結することと、によって、
同じ優先度を有する複数のCSIサブレポートに分割することにより、前記CSIレポートを生成する、ように構成されている、請求項1から5のいずれか一項に記載のUE。
【請求項7】
前記処理回路は更に、
前記CSIレポート構成のチャネル管理リソース(CMR)を動的に修正するために、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(MAC-CE)を受信する、ように構成されており、前記MAC-CEは、CSIレポート構成IDと、サービングセルインデックスと、sTRP測定のためのCSIリソースの数及びmTRP測定のために構成されたCSIリソースのペアの数の1つ以上の選択と、を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載のUE。
【請求項8】
前記MAC-CEは、前記CSIレポートにおける測定のためにどの基準信号が非アクティブ化又はアクティブ化されるかを示すビットマップを含み、sTRP測定のためのCSIリソースの前記数は、前記CSIレポート構成のリソースのスーパーセットの中からのsTRP測定のためのCSIリソースの最大数を含み、mTRP測定のために構成されたCSIリソースの前記ペアの数は、前記リソースのスーパーセットの中からのCSIリソースのペアの最大数を含む、請求項7に記載のUE。
【請求項9】
前記MAC-CEは、第1のTRPの前記sTRP測定のために選択するためのリソースの第1のセットの優先度における第1のリソースの第1の数と、第2のTRPの前記sTRP測定のためのリソースの第2のセットの優先度における第1のリソースの第2の数と、前記mTRP測定のためのCSIリソースの前記ペアの数の優先度における第1のリソースの第3の数と、を含む、請求項7に記載のUE。
【請求項10】
前記処理回路は更に、
前記MAC-CEを介して修正される前記CSIレポート構成の前記CMRへの1対1マッピングに基づいて、対応するCSI干渉測定(CSI-IM)リソースをアクティブ化又は非アクティブ化する、ように構成されている、請求項7に記載のUE。
【請求項11】
前記処理回路は更に、
前記CSIレポート構成のCMRを動的に修正するためにMAC-CEを受信する、ように構成されており、前記MAC-CEは、CSIレポート構成IDと、サービングセルインデックスと、sTRP試験のみ、mTRP試験のみ、又はsTRP試験とmTRP試験の両方を用いて前記CSIレポートのレポートを修正するための1つ以上の指示と、を含む、請求項1から10のいずれか一項に記載のUE。
【請求項12】
前記処理回路は更に、
前記mTRP動作の1つ以上のレポート量と共有される又は共通する前記sTRP動作の前記1つ以上のレポート量が前記CSIレポート中で1回のみレポートされるように、CSI圧縮を用いて前記CSIレポートを生成する、ように構成されており、前記1つ以上のレポート量は、CSI-RSリソースインジケータ(CRI)、同期信号(SS)/物理ブロードキャストリソースブロックインジケータ(SSBRI)、ランクインジケータ(RI)、プリコーディングマトリクスインジケータ(PMI)、又はレイヤインジケータ(LI)のうちの1つ以上を含む、請求項1から11のいずれか一項に記載のUE。
【請求項13】
前記処理回路は更に、
前記CSIレポート中の前記1つ以上のレポート量に対応するCSI圧縮のインジケータを提供する、ように構成されている、請求項12に記載のUE。
【請求項14】
メモリと、
処理回路であって、
単一の送受信ポイント(sTRP)動作及び複数のTRP(mTRP)動作に基づくチャネル状態情報(CSI)レポートを可能にするCSIレポート構成を有する無線リソース制御(RRC)メッセージを受信し、
前記CSIレポート構成に基づいて、前記sTRP動作及び前記mTRP動作の測定を用いて前記CSIレポートを送信する、ように構成されている、処理回路と、
を備える、ベースバンドプロセッサ。
【請求項15】
前記処理回路は更に、
複数の重み付けされたCSIレポート優先度変数に基づいてCSIレポートを生成する、ように構成されており、前記複数の重み付けされたCSIレポート優先度変数は、前記sTRP動作に関連付けられた測定と、前記mTRP動作に関連付けられた測定と、レポートタイプと、レポート量と、サービングセルインデックスと、レポート構成IDと、を含む、請求項14に記載のベースバンドプロセッサ。
【請求項16】
前記処理回路は更に、
前記sTRP動作に関連付けられた前記測定を、前記mTRP動作に関連付けられた前記測定とは異なる優先度で構成する、ように構成されている、請求項14又は15に記載のベースバンドプロセッサ。
【請求項17】
前記処理回路は更に、
CSIを、前記CSIレポートのための優先度に関連付けられた複数のCSI部分に分割し、
前記優先度のうちの1つ以上がCSI多重化及びアップリンク制御情報(UCI)省略に影響を与えるかどうかを判定し、
前記優先度のうちの前記1つ以上が前記CSI多重化及び前記UCI省略に影響を与え、総CSIが前記CSIレポートのための物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)又は物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)のペイロード量を超えることに応じて、前記優先度に基づいて前記CSIレポートから前記複数のCSI部分のうちの1つ以上のCSI部分を省略する、ように構成されている、請求項14から16のいずれか一項に記載のベースバンドプロセッサ。
【請求項18】
前記処理回路は更に、
CSIを、前記CSIレポートのための優先度に関連付けられた複数のCSI部分に分割し、
前記CSIレポートのためのCSI処理ユニット(CPU)オーバーブッキング処理及びCSI処理ユニットに影響を与えない前記優先度のうちの1つ以上が前記CSIレポートの物理チャネル送信のためのUE能力を超えることに応じて、前記CSIレポートのための前記複数のCSI部分の全ての測定を実行するか、又は前記CSIレポートのための前記複数のCSI部分のいずれも測定を実行しない、ように構成されている、請求項14から17のいずれか一項に記載のベースバンドプロセッサ。
【請求項19】
前記処理回路は更に、
対応するCSIのための異なるCSI測定レポートを、
前記対応するCSIのための前記異なるCSI測定レポート内のmTRP測定及びsTRP測定を多重化することと、前記異なるCSI測定レポートを前記CSIレポートに連結することと、によって、又は
前記sTRP動作に関連付けられた複数のCSI部分を連結し、前記mTRP動作に関連付けられた複数のCSI部分を連結することと、前記CSIレポート内の前記対応するCSIに関する前記異なるCSI測定レポートに基づいて、前記sTRP動作に関連付けられた前記複数のCSI部分及び前記mTRP動作に関連付けられた前記複数のCSI部分を順序付けること、によって、
同じ優先度を有する複数のCSI部分に分割することにより、前記sTRP動作及び前記mTRP動作の両方の測定のための前記CSIレポートを生成する、ように構成されている、請求項14から18のいずれか一項に記載のベースバンドプロセッサ。
【請求項20】
メモリと、
処理回路であって、
単一の送受信ポイント(sTRP)動作及び複数のTRP(mTRP)動作に基づくチャネル状態情報(CSI)レポートを可能にするCSIレポート構成を有する無線リソース制御(RRC)メッセージを送信し、
前記CSIレポート構成に基づいて、前記sTRP動作及び前記mTRP動作の測定を用いて前記CSIレポートを受信する、ように構成されている、処理回路と、
を備える、基地局。
【請求項21】
前記CSIレポートは複数の重み付けされたCSIレポート優先度変数に基づいており、前記複数の重み付けされたCSIレポート優先度変数は、前記sTRP動作に関連付けられた測定と、前記mTRP動作に関連付けられた測定と、レポートタイプと、レポート量と、サービングセルインデックスと、レポート構成IDと、を含み、前記sTRP動作に関連付けられた前記測定は、前記mTRP動作に関連付けられた前記測定とは異なる優先度で構成されている、請求項20に記載の基地局。
【請求項22】
前記処理回路は更に、
前記CSIレポート構成のチャネル管理リソース(CMR)を動的に更新するために、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(MAC-CE)を送信する、ように構成されており、前記MAC-CEは、CSIレポート構成IDと、サービングセルインデックスと、sTRP測定のためのCSIリソースの数及びmTRP測定のために構成されたCSIリソースのペアの数の1つ以上の選択と、を含む、請求項20又は21に記載の基地局。
【請求項23】
前記処理回路は更に、
ビットマップ内の前記MAC-CEを介してアクティブ化又は非アクティブ化される前記CSIレポート構成の前記CMRへの1対1マッピングに基づいて、前記CMRの対応するCSI干渉測定(CSI-IM)リソースをアクティブ化又は非アクティブ化する、ように構成されている、請求項22に記載の基地局。
【請求項24】
前記処理回路は更に、
前記CSIレポート構成のCMRを動的に修正するためにMAC-CEを送信する、ように構成されており、前記MAC-CEは、CSIレポート構成IDと、サービングセルインデックスと、sTRP試験、mTRP試験、又はsTRP試験とmTRP試験の両方のレポートをアクティブ化又は非アクティブ化するための1つ以上の指示と、を含む、請求項20から23のいずれか一項に記載の基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、単一ダウンリンク制御情報(DCI)複数送受信ポイント(TRP)動作のためのチャネル状態情報(CSI)拡張を含むワイヤレス技術に関する。
【背景技術】
【0002】
次世代無線通信システム、5G、又は新無線(new radio、NR)ネットワークにおけるモバイル通信は、至る所での接続性及び情報へのアクセス、並びにデータ共有能力を世界中で提供する。5Gネットワーク及びネットワークスライシングは、多目的且つ時には相矛盾する性能基準を満たし、高速大容量(Enhanced Mobile Broadband、eMBB)から大規模マシンタイプコミュニケーション(massive Machine-Type Communications、mMTC)、超高信頼性低待ち時間通信(Ultra-Reliable Low-Latency Communications、URLLC)、及び他の通信まで、非常に異質の応用領域に対するサービスの提供を狙う、統一されたサービスベースのフレームワークである。一般に、NRは、シームレス且つより速い無線接続性ソリューションを可能にするために、第3世代パートナーシッププロジェクト(third generation partnership project、3GPP)のロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)アドバンスト技術に基づき、追加の強化された無線アクセス技術(radio access technologies、RAT)を用いて進化する。5Gワイヤレスネットワークは、大規模接続性、高容量、超信頼性、及び低遅延をサポートすることが予想される。
【0003】
そのような多様なユースケースシナリオは、将来の5Gシステムの実現のために混乱する手法を必要とする。柔軟な展開シナリオを通して信頼性、カバレッジ、及び容量性能を改善するために、複数の送受信ポイント(マルチTRP)が5Gにおいて不可欠であることが想定される。例えば、5Gにおけるモバイルデータトラフィックの指数関数的成長をサポートし、カバレッジを拡張することを可能にするために、ワイヤレスデバイスは、マルチTRP(すなわち、マクロセル、スモールセル、ピコセル、フェムトセル、リモート無線ヘッド、中継ノードなど)から構成されるネットワークにアクセスすることが予想される。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】本明細書に記載の様々な実施形態(態様)に関連して使用可能なピアデバイスとしてネットワーク構成要素を有するネットワークに通信可能に結合されたユーザ機器(単数又は複数)(user equipment、UE)の例を示す例示的なブロック図を示す。
【0005】
【
図2】本明細書に記載の様々な態様に従って使用できるデバイスの例示的な構成要素を示す。
【0006】
【
図3】様々な態様による、ユーザ機器(UE)ワイヤレス通信デバイス又は他のネットワークデバイス/構成要素(例えば、eNB、gNB)の例示的な簡略化されたブロック図を示す。
【0007】
【
図4】様々な態様による、単一の送受信ポイント(sTRP)及び複数のTRP(mTRP)動作のための例示的なチャネル状態情報CSI拡張を示す。
【0008】
【
図5】様々な態様による、sTRP及びmTRP動作のためのCSI拡張のための例示的なプロセスフローを示す。
【0009】
【
図6】様々な態様による、sTRP及びmTRP動作のためのCSI拡張のための別の例示的なプロセスフローを示す。
【0010】
【
図7】様々な態様による、sTRP及びmTRP動作のためのCSI拡張のための別の例示的なプロセスフローを示す。
【0011】
【
図8】様々な態様による、sTRP及びmTRP動作のためのCSI拡張のための別の例示的なプロセスフロー及びCSIレポート構成を示す。
【0012】
【
図9】様々な態様による、sTRP及びmTRP動作のためのCSI拡張のための別の例示的なプロセスフロー及びCSIレポート構成を示す。
【0013】
【
図10】様々な態様による、sTRP及びmTRP動作のための別の例示的なCSI拡張を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
柔軟な展開シナリオを通して信頼性、カバレッジ、及び容量性能を改善するために5Gにおいて使用される複数の送受信ポイント(mTRP)に関する様々な懸念を考慮して、チャネル状態情報(CSI)レポート優先度拡張、動的チャネル測定リソース(CMR)リソース構成、及びCSI圧縮が、複数のTRP(mTRP)動作をサポートするために本開示における態様に従って構成され得る。特に、CSIレポートは、mTRP及び単一のTRP(sTRP)の両方のために構成され得る。セルエッジ上のユーザは、基地局からの比較的長い距離及び好ましくないチャネル状態(例えば、隣接する基地局からのセル間干渉(ICI))に起因して、低いサービス品質(QoS)でサービスされ得る。複数のTRP又はmTRP動作は、統合スケジューリング及び送信/受信を提供するために、mTRP間の動的協調を介してICIを軽減するための1つの鍵であり得る。このようにして、セルエッジにおけるワイヤレスデバイスは、その信号送信/受信を改善するためにmTRP動作によってサービスされ、スループットの増加をもたらすことができる。
【0015】
いくつかの既存のネットワークはいくつかのmTRP方式をサポートし得るが、サポートされる特徴は、5Gにおいて新たに識別された展開シナリオに適応しないことがある。例えば、mTRPを介した複数の制御信号の送信は、特にセルエッジユーザのためにリンクダイバーシティ利得を与えることによって、超高信頼性低遅延通信(uRLLC)、ビークルツーエブリシング(V2X)、及び高速列車使用事例の信頼性を改善するのに有益であり得る。更に、5Gにおける高いキャリア周波数(例えば、ミリ波)は、mTRP技術のためのビーム管理手順を要求する基地局における多数のアンテナ(例えば、いわゆるマッシブMIMO)の展開を容易にする。
【0016】
一態様では、ユーザ機器(UE)又は他のネットワーク構成要素は、sTRP動作及び/又はmTRP動作に基づいてチャネル状態情報(CSI)レポートを生成するためのCSIリソース構成を有するダウンリンク制御情報(DCI)又は無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することができる。CSIレポートは、CSIレポート構成と、sTRP動作のための測定及びmTRP動作のための測定を含む複数のCSIレポート優先度変数と、に基づいて生成され得る。一例では、CSIレポートは、mTRP動作のための測定とは異なる優先度(例えば、より高い優先度又はより低い優先度)を有するsTRP動作のための測定に関連付けられた1つ以上のCSIレポート優先度変数に基づき得る。UEは、これらの測定に関連付けられるべき優先度を、CSIレポート優先度変数のうちの1つ以上の関数として、且つ、例えば、単一のレポートについてのUE容量又はペイロードに従ってCSIレポートを生成するために、計算することができる。同様に、基地局又はgNBは、これらの動作に従ってsTRP及びmTRPの両方のためのDCIを構成することができる。
【0017】
現在、RRCによってシグナリングされる基準信号構成又はCMRリソース構成は、ベースバンドシグナリングミリ秒又はそれより高速と比較して、数百ミリ秒(ms)から数秒のオーダーで低速であり得る。しかしながら、MAC CEは、数ms、3~5ms、又は10msのオーダーでより速くシグナリングされ得る。一態様では、UE又は他のネットワーク構成要素は、CSIレポート構成のCMRリソースを動的に修正/更新する、基地局又はgNBによって構成された媒体アクセス制御(MAC)制御要素(MAC-CE)を受信し、処理することができる。MAC-CEは、例えば、CSIレポート構成IDと、サービングセルインデックスと、sTRP測定のためのいくつかのCMRリソースの1つ以上の選択と、mTRP測定のために構成されたCSIリソースのいくつかのペアとを含むことができる。加えて、対応するCSI干渉測定(CS-IM)リソースもまた、これらのMAC-CE修正/更新に基づいて構成され得る。例えば、0電力干渉測定リソース(IMR)を含むCSI-IMリソースは、CSIレポートのためのCMR及びIMRリソースを動的に更新するために、sTRPのためのCSIリソースの数及びmTRP測定のためのCSIリソースのペアの数の更新に従って、アクティブ化又は非アクティブ化され得る。
【0018】
別の態様では、CSIレポートは、mTRP動作のレポート量と共有又は共通であるsTRP動作の1つ以上のレポート量が、繰り返されるか又は互いに重複するのではなく、CSIレポートにおいて1回レポートされるように、CSI圧縮に基づいて生成され得る。この実装形態は、ペイロードに関してリソースを節約することができる。レポート量は、例えば、CSI-RSリソースインジケータ(CRI)、同期信号(SS)/物理ブロードキャストリソースブロックインジケータ(SSBRI)、ランクインジケータ(RI)、プリコーディングマトリクスインジケータ(PMI)、又はレイヤインジケータ(LI)を含むことができる。更に、CSI圧縮の1つ以上のインジケータは、レポート量値が共有され、1回だけレポートされていることを示すために、CSIレポート中の1つ以上のレポート量に対応するCSIレポート中でレポートされ得る。これは、gNBが量を不必要に復号しないこと、又はUEが量を不必要にレポートしないことを可能にすることができる。
【0019】
本開示の追加の態様及び詳細は、図を参照して以下で更に説明される。
【0020】
図1は、様々な実施形態(態様)による、ネットワークのシステム100の例示的なアーキテクチャを示す。以下の説明は、3GPP技術仕様によって提供されるような、LTEシステム規格、及び5G又はNRシステム規格と連携することができる例示的なシステム100に対して提供される。しかしながら、例示的な実施形態は、この点に関して限定されず、説明される実施形態は、将来の3GPPシステム(例えば、第6世代(Sixth Generation、6G))システム、IEEE802.16プロトコル(例えば、WMAN、WiMAXなど)などの、本明細書に記載の原理から恩恵を受ける他のネットワークに適用することができる。
【0021】
図1に示すように、システム100は、UE101a及びUE101b(集合的に「UE(単数又は複数)101」と呼ばれる)を含む。この実施例では、UE101は、スマートフォン(例えば、1つ以上のセルラネットワークに接続可能なハンドヘルド型タッチスクリーンモバイルコンピューティングデバイス)として示されているが、民生用電子デバイス、携帯電話、スマートフォン、フィーチャフォン、タブレットコンピュータ、ウェアラブルコンピュータデバイス、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistants、PDA)、ページャ、無線ハンドセット、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ビークル内インフォテインメント(in-vehicle infotainment、IVI)、車内エンターテインメント(in-car entertainment、ICE)デバイス、インストルメントクラスタ(Instrument Cluster、IC)、ヘッドアップディスプレイ(head-up display、HUD)デバイス、オンボード診断(onboard diagnostic、OBD)デバイス、ダッシュトップモバイル機器(dashtop mobile equipment、DME)、モバイルデータ端末(mobile data terminals、MDT)、電子エンジン管理システム(Electronic Engine Management System、EEMS)、電子/エンジン制御ユニット(electronic/engine control units、ECU)、電子/エンジン制御モジュール(electronic/engine control modules、ECM)、組み込みシステム、マイクロコントローラ、制御モジュール、エンジン管理システム(engine management systems、EMS)、ネットワーク化若しくは「スマート」電化製品、マシンタイプコミュニケーション(Machine Type Communication、MTC)デバイス、マシンツーマシン(Machine to Machine、M2M)、モノのインターネット(Internet of Things、IoT)デバイス、及び/又は同様のものなどの任意のモバイル又は非モバイルコンピューティングデバイスを含んでもよい。
【0022】
いくつかの実施形態では、UE101のいずれかは、IoT UEであってもよく、それは、短期UE接続を利用する低電力IoTアプリケーション用に設計されたネットワークアクセス層を含むことができる。IoT UEは、公衆陸上移動体通信網(public land mobile network、PLMN)、近接度サービス(Proximity Services、ProSe)若しくはデバイスツーデバイス(Device-to-Device、D2D)通信、センサネットワーク、又はIoTネットワークを介して、MTCサーバ若しくはデバイスとデータを交換するためのM2M又はMTCなどの技術を利用することができる。M2Mデータ交換又はMTCデータ交換は、機械起動のデータの交換であってもよい。IoTネットワークは、相互に接続するIoT UEを記述し、それは、短期接続による、(インターネットインフラストラクチャ内の)一意に識別可能な埋め込みコンピューティングデバイスを含むことができる。IoT UEは、IoTネットワークの接続を容易にするために、バックグラウンドアプリケーション(例えば、キープアライブメッセージ、ステータス更新など)を実行してもよい。
【0023】
UE101は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)110に接続されるように、例えば通信可能に結合されるように、構成することができる。実施形態では、RAN110は、次世代(next generation、NG)RAN若しくは5G RAN、進化型UMTS地上RAN(evolved-UMTS Terrestrial RAN、E-UTRAN)、又はUTRAN若しくはGERANなどのレガシーRANであってもよい。本明細書で使用するとき、用語「NG RAN」などは、NR又は5Gシステム100で動作するRAN110を指すことができ、用語「E-UTRAN」などは、LTE又は4Gシステム100で動作するRAN110を指すことができる。UE101は、接続(又はチャネル)102及び104それぞれを利用し、これらはそれぞれ、物理通信インタフェース/層を含む。
【0024】
代替的に、又は追加的に、UE101の各々は、マルチRAT又はマルチ無線デュアルコネクティビティ(multi-Radio Dual Connectivity、MR-DC)としてデュアルコネクティビティ(dual connectivity、DC)で構成することができ、複数Rx/Tx対応UEは、例えば、一方がNRアクセスを提供し、且つ他方がLTEのE-UTRA又は5GのNRアクセスのいずれかを提供する、非理想的なバックホールを介して接続することができる2つの異なるノード(例えば、111、112、又は他のネットワークノード)によって提供されるリソースを利用するように構成することができる。一方のノードは、マスタノード(master node、MN)として機能することができ、他方は、セカンダリノード(secondary node、SN)として機能することができる。MN及びSNは、ネットワークインタフェースを介して接続することができ、少なくともMNは、コアネットワーク120に接続されている。MN又はSNのうちの少なくとも1つは、共有スペクトルチャネルアクセスで動作することができる。UEに指定された全ての機能は、統合アクセス及びバックホールモバイル端末(integrated access and backhaul mobile termination、IAB-MT)に使用することができる。UE101と同様に、IAB-MTは、1つのネットワークノードのいずれかを使用して、又はEN-DCアーキテクチャ、NR-DCアーキテクチャなどを用いて2つの異なるノードを使用して、のいずれかでネットワークにアクセスすることができる。
【0025】
MR-DCでは、マスタノードに関連付けられたサービングセルのグループは、1次セル(PCell)としての特殊セル(SpCell)と、任意選択で1つ以上の2次セル(SCell)とを備える、マスタセルグループ(MCG)として構成されることができる。MCGは、コアネットワーク(CN)120への制御プレーン接続を提供する無線アクセスノードとすることができ、例えば、(EN-DCにおける)マスタeNB、(NGEN-DCにおける)マスタng-eNB、又は(NR-DC及びNE-DCにおける)マスタgNBとすることができる。SpCellは、MACエンティティがそれぞれMCG又はSCGに関連付けられているかどうかに応じて、MCGのPCell又は第2のセルグループ(SCG)のプライマリセカンダリセル(PSCell)のいずれかを指すことができる。SpCellは、MCG又はSCGのPCellを意味することができる。MR-DCにおけるSCGは、PSCellとしてのSPCellと、任意選択で1つ以上のSCellとを含む、SNに関連付けられたサービングセルのグループであり得る。
【0026】
この実施例では、接続102及び104は、通信可能な結合を可能にするためのエアインタフェースとして図示されており、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(Global System for Mobile communications、GSM)プロトコル、符号分割多重アクセス(Code-Division Multiple Access、CDMA)ネットワークプロトコル、プッシュトゥトーク(Push-to-Talk、PTT)プロトコル、PTTオーバー・セルラー(PTT over-cellular、POC)プロトコル、ユニバーサル移動体通信サービス(Universal Mobile Telecommunications Service、UMTS)プロトコル、3GPP LTEプロトコル、5Gプロトコル、NRプロトコル、及び/又は本明細書に記載の他の通信プロトコルのいずれかなどの、セルラ通信プロトコルと合致することができる。実施形態では、UE101は、ProSeインタフェース105を介して通信データを直接交換することができる。ProSeインタフェース105は、代替的に、SLインタフェース105と呼ばれることがあり、物理サイドリンク制御チャネル(physical sidelink control channel、PSCCH)、物理サイドリンク共有チャネル(physical sidelink shared channel、PSSCH)、物理サイドリンク発見チャネル(physical sidelink discovery channel、PSDCH)、及び物理サイドリンクブロードキャストチャネル(physical sidelink broadcast channel、PSBCH)を含むがこれらに限定されない、1つ以上の論理チャネルを備えてもよい。
【0027】
UE101bは、接続107を介してAP106(「WLANノード106」「WLAN106」「WLAN端末106」、「WT106」などとも呼ばれる)にアクセスするように構成されていることが示されている。接続107は、任意のIEEE802.11プロトコルと合致する接続などのローカルワイヤレス接続を含むことができ、AP106は、WiFi(Wireless Fidelity)(登録商標)ルータを備えるであろう。本例では、AP106は、図示するように、ワイヤレスシステムのコアネットワークに接続せずにインターネットに接続される(以下で更に詳細に説明する)。様々な実施形態では、UE101b、RAN110、及びAP106は、LTE-WLANアグリゲーション(LTE-WLAN aggregation、LWA)動作及び/又はIPsecトンネルを有するLTE-WLAN無線レベル統合(LTE-WLAN Radio Level Integration、LWIP)動作を利用するように構成することができる。LWA動作は、LTE及びWLANの無線リソースを利用するために、RANノード111a~111bによって構成されている無線リソース制御RRC_CONNECTEDのUE101bを伴うことができる。LWIP動作は、UE101bが接続107を介して送信されたパケット(例えば、IPパケット)を認証及び暗号化するために、IPsecプロトコルトンネリングを介してWLAN無線リソース(例えば、接続107)を使用することを伴うことができる。IPsecトンネリングは、元のIPパケットの全体をカプセル化し、新しいパケットヘッダを追加することを含んでもよく、それによってIPパケットのオリジナルヘッダを保護することを含み得る。
【0028】
RAN110は、接続102及び104を可能にする1つ以上のアクセスANノード又はRANノード111a及び111b(まとめて「RANノード111又は「RANノード111」」と呼ぶ)を含むことができる。本明細書で使用するとき、用語「アクセスノード」、「アクセスポイント」などは、ネットワークと1人以上のユーザとの間のデータ及び/又は音声接続のための無線ベースバンド機能を提供する機器を説明することができる。これらのアクセスノードは、BS、gNB、RANノード、eNB、NodeB、RSU、送受信ポイント(Transmission Reception Points、TRxP)又はTRPなどと呼ばれる場合があり、地理的エリア(例えば、セル)内にカバレッジを提供する地上局(例えば、地上アクセスポイント)又はサテライト局を含むことができる。本明細書で使用するとき、用語「NG RANノード」などは、NR又は5Gシステム100(例えば、gNB)で動作するRANノード111を指すことができ、用語「E-UTRANノード」などは、LTE又は5Gシステム100(例えば、次世代NodeB(gNB))で動作するRANノード111を指すことができる。様々な実施形態によれば、RANノード111は、マクロセルと比較してより小さいカバレッジエリア、より小さいユーザ容量、又はより高い帯域幅を有するフェムトセル、ピコセル、又は他の同様のセルを提供するための、マクロセル基地局、及び/又は低電力(low power、LP)基地局などの専用物理デバイスのうちの1つ以上として実装することができる。
【0029】
いくつかの実施形態では、RANノード111の全て又は一部は、仮想ネットワークの一部としてサーバコンピュータ上で実行される1つ以上のソフトウェアエンティティとして実装することができ、このソフトウェアエンティティは、集中型RAN(centralized RAN、CRAN)及び/又は仮想ベースバンドユニットプール(virtual baseband unit pool、vBBUP)と呼ばれることがある。これらの実施形態では、CRAN又はvBBUPは、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)及びPDCP層がCRAN/vBBUPによって動作され、他のL2プロトコルエンティティが個々のRANノード111によって動作される、パケットデータコンバージェンスプロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)分割などのRAN機能分割、RRC、PDCP、RLC、及びMAC層がCRAN/vBBUPによって動作され、PHY層が個別のRANノード111によって動作される、媒体アクセス制御(Media Access Control、MAC)/物理(Physical、PHY)層分割、又はRRC、PDCP、RLC、MAC層、及びPHY層の上部がCRAN/vBBUPによって動作され、PHY層の下部は個々のRANノード111によって動作される、「下位PHY」分割、を実装してもよい。この仮想化されたフレームワークは、RANノード111の解放されたプロセッサコアが、他の仮想化されたアプリケーションを実行することを可能にする。
【0030】
いくつかの実装形態では、個々のRANノード111は、個々のF1インタフェースを介してgNB制御ユニット(Control Unit、CU)に接続された個々のgNB分散ユニット(Distributed Units、DU)を表することができる。これらの実装形態では、gNB-DUは、1つ以上のリモート無線ヘッド又はRFフロントエンドモジュール(RF front end modules、RFEM)を含むことができ、gNB-CUは、RAN110に配置されたサーバ(図示せず)によって、又はCRAN/vBBUPと同様の方法でサーバプールによって動作することができる。いくつかの事例では、gNB-DU、gNB-CU、又はRANノード111の他の機能は、コロケートされ得るが、他の事例では、コロケートされず、及び/又は異なるエンティティによって動作されない。追加的又は代替的に、RANノード111のうちの1つ以上は、次世代eNB(next generation eNBs、ng-eNB)であってもよく、次世代eNBは、UE101に向けてE-UTRAユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル端末を提供し、且つNGインタフェースを介して5GCに接続される、RANノードである。
【0031】
RANノード111のうちのいずれかは、エアインタフェースプロトコルを終結させることができ、UE101の第1の接触点とすることができる。いくつかの実施形態では、RANノード111のいずれも、RAN110のための様々な論理機能を果たすことができ、その機能は、限定されないが、無線ベアラ管理、アップリンク及びダウンリンク動的無線リソース管理並びにデータパケットスケジューリング、並びにモビリティ管理などの無線ネットワークコントローラ(RNC)機能を含む。
【0032】
実施形態では、UE101は、(例えば、ダウンリンク通信のための)OFDMA通信技術又は(例えば、アップリンク及びProSe又はサイドリンク通信のための)シングルキャリア周波数分割多元接続(Single Carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)通信技術などだがこれらに限定されない、様々な通信技術に従ったマルチキャリア通信チャネルを介して、直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing、OFDM)通信信号を用いて、互いに又はRANノード111のいずれかと通信するように構成することができるが、実施形態の範囲は、この点に関して限定されるものではない。OFDM信号は、複数の直交サブキャリアを含むことができる。
【0033】
いくつかの実施形態では、ダウンリンクリソースグリッドは、RANノード111のいずれかからUE101へのダウンリンク送信のために使用することができ、一方、アップリンク送信は同様の技術を利用することができる。グリッドは、リソースグリッド又は時間周波数リソースグリッドと呼ばれる時間周波数グリッドとすることができ、それは、各スロット内のダウンリンクの物理的リソースである。このような時間周波数平面表現は、OFDMシステムの一般的な方法であり、それにより無線リソースの割り当てが直感的なものとなる。リソースグリッドの各列及び各行は、それぞれ、1つのOFDMシンボル及び1つのOFDMサブキャリアに対応する。時間領域内のリソースグリッドの持続時間は、無線フレーム内の1つのスロットに対応する。リソースグリッドの最小時間周波数単位は、リソースエレメントと表記する。各リソースグリッドは、多数のリソースブロックを含み、それは、リソースエレメントへの特定の物理チャネルのマッピングを表す。各リソースブロックは、リソースエレメントの集合を含み、周波数領域において、これは、現在割り当てられ得るリソースの最小量を表すことができる。このようなリソースブロックを用いて伝達されるいくつかの異なる物理ダウンリンクチャネルが存在する。
【0034】
様々な実施形態によれば、UE101及びRANノード111は、認可媒体(「認可スペクトル」及び/又は「認可帯域」とも呼ばれる)及び無認可共有媒体(「無認可スペクトル」及び/又は「無認可帯域」とも呼ばれる)を介してデータ(例えば、送信及び受信)データを通信する。
【0035】
PDSCHは、ユーザデータ及び上位層シグナリングをUE101に伝達する。物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)は、とりわけ、PDSCHチャネルに関するトランスポートフォーマット及びリソース割り当てに関する情報を搬送する。また、それは、アップリンク共有チャネルに関するトランスポートフォーマット、リソース割り当て、及びハイブリッド自動再送要求(HARQ)情報について、UE101に通知することもできる。典型的には、ダウンリンクスケジューリング(制御及び共有チャネルリソースブロックをセル内のUE101bに割り当てる)は、UE101のいずれかからフィードバックされるチャネル品質情報に基づいて、RANノード111のいずれかで実行されてもよい。ダウンリンクリソース割り当て情報は、UE101のそれぞれに対して使用される(例えば、割り当てられた)PDCCHで送信されてもよい。
【0036】
PDCCHは、制御チャネルエレメント(CCE)を使用して制御情報を伝達する。リソースエレメントにマッピングされる前に、PDCCH複素数値シンボルは最初に、4つ組(quadruplets)に編成されてもよく、その後、レートマッチングのためのサブブロックインターリーバを用いて入れ替えられてもよい。各PDCCHを、これらのCCEのうちの1つ以上を用いて送信してもよく、各CCEは、REGとして知られる4つの物理リソースエレメントの9つのセットに対応することができる。4つの4位相シフトキーイング(Quadrature Phase Shift Keying、QPSK)シンボルを各REGにマッピングしてもよい。PDCCHは、DCIのサイズ及びチャネル状態に応じて、1つ以上のCCEを用いて送信することができる。異なる数のCCE(例えば、アグリゲーションレベル、L=1、2、4、8、16)を有するLTEに定義される4つ以上の異なるPDCCHフォーマットが存在し得る。
【0037】
システム100が5G又はNRシステムである態様では、インタフェース112は、Xnインタフェース112であってもよい。Xnインタフェースは、5GC120に接続する2つ以上のRANノード111(例えば、2つ以上のgNBなど)間、5GC120に接続するRANノード111(例えば、gNB)とeNBとの間、及び/又は5GC120に接続する2つのeNB間で定義される。いくつかの実装形態では、Xnインタフェースは、Xnユーザプレーン(Xn-U)インタフェース及びXn制御プレーン(Xn-C)インタフェースを含むことができる。Xn-Uは、ユーザプレーンPDUの非保証配信を提供し、データ転送及びフロー制御機能をサポート/提供することができる。Xn-Cは、管理及びエラー処理機能、Xn-Cインタフェースを管理する機能、1つ以上のRANノード111間の接続モードのUEモビリティを管理する機能を含む接続モード(例えば、CM-CONNECTED)におけるUE101用のモビリティサポートを提供することができる。モビリティサポートは、古い(ソース)サービングRANノード111から新しい(ターゲット)サービングRANノード111へのコンテキスト転送と、古い(ソース)サービングRANノード111と新しい(ターゲット)サービングRANノード111との間のユーザプレーントンネルの制御と、を含むことができる。Xn-Uのプロトコルスタックは、インターネットプロトコル(IP)トランスポート層上に構築されたトランスポートネットワーク層、ユーザプレーンPDUを搬送するための、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)層及び/又はIP層(単数又は複数)の上のユーザプレーン用GPRSトンネリングプロトコル(GTP-U)層を含むことができる。Xn-Cプロトコルスタックは、アプリケーション層シグナリングプロトコル(Xnアプリケーションプロトコル(Xn-AP)と呼ばれる)と、ストリーム制御送信プロトコル(SCTP)上に構築されたトランスポートネットワーク層とを含むことができる。SCTPは、IP層の上にあってもよく、アプリケーション層メッセージの保証された配信を提供してもよい。トランスポートIP層では、シグナリングPDUを配信するためにポイントツーポイント送信が使用される。他の実装形態では、Xn-Uプロトコルスタック及び/又はXn-Cプロトコルスタックは、本明細書に示し説明したユーザプレーン及び/又は制御プレーンプロトコルスタック(単数又は複数)と同じ又は同様であってもよい。
【0038】
RAN110は、コアネットワーク、この実施形態ではコアネットワーク(CN)120、に通信可能に結合されるように示されている。CN120は、RAN110を介してCN120に接続されている顧客/加入者(例えば、UE101のユーザ)に様々なデータ及び電気通信サービスを提供するように構成された複数のネットワーク要素122を備えることができる。CN120の構成要素は、機械可読媒体又はコンピュータ可読媒体(例えば、非一時的機械可読記憶媒体)から命令を読み取って実行するための構成要素を含む、単一の物理ノード又は別個の物理ノードに実装することができる。いくつかの実施形態では、NFVを利用して、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体(以下で更に詳細に説明する)に記憶された実行可能命令を介して、上述のネットワークノード機能のいずれか又は全てを仮想化することができる。CN120の論理インスタンス化は、ネットワークスライスと呼ばれてもよく、CN120の一部の論理インスタンス化は、ネットワークサブスライスと呼ばれてもよい。ネットワーク機能仮想化(Network Function Virtualization、NFV)アーキテクチャ及びインフラストラクチャは、業界標準のサーバハードウェア、ストレージハードウェア、又はスイッチの組合せを含む物理リソース上で、1つ以上のネットワーク機能を仮想化するために使用されてもよく、あるいは専用ハードウェアによって実行されてもよい。言い換えれば、NFVシステムを使用して、1つ以上の進化型パケットコア(EPC)構成要素/機能の仮想の又は再構成可能な実装を実行することができる。
【0039】
一般に、アプリケーションサーバ130は、コアネットワーク(例えば、ユニバーサル移動体通信システムパケットサービス(Universal Mobile Telecommunications System Packet Services、UMTS PS)ドメイン、LTE PSデータサービスなど)と共にIPベアラリソースを使用するアプリケーションを提供する要素であってもよい。アプリケーションサーバ130はまた、EPC120を介してUE101のために1つ以上の通信サービス(例えば、VoIPセッション、PTTセッション、グループ通信セッション、ソーシャルネットワーキングサービスなど)をサポートするように構成することもできる。
【0040】
態様では、CN120は、5GC(「5GC120」などと呼ばれる)であってもよく、RAN110は、NGインタフェース112を介してCN120に接続されてもよい。実施形態では、NGインタフェース112は、RANノード111とユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)との間でトラフィックデータを搬送する次世代(NG)ユーザプレーン(Next Generation user plane、NG-U)インタフェース114と、RANノード111とアクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)との間のシグナリングインタフェースであるS1制御プレーン(NG-C)インタフェース115との2つの部分に分割することができる。
【0041】
態様では、CN120がEPC(「EPC120」などと呼ばれる)である場合、RAN110は、S1インタフェース112を介してCN120と接続することができる。実施形態では、S1インタフェース112は、RANノード111とS-GWとの間でトラフィックデータを搬送するS1ユーザプレーン(S1 user plane、S1-U)インタフェース114と、RANノード111とMMEとの間のシグナリングインタフェースであるS1-MMEインタフェース115との2つの部分に分割することができる。
【0042】
コアNWエレメント/構成要素122は、以下の機能及びネットワーク構成要素のうちの1つ以上を含むことができる:認証サーバ機能(AUSF)、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)、セッション管理機能(SMF)、ネットワーク露出機能(NEF)、ポリシー制御機能(PCF)、ネットワークリポジトリ機能(NRF)、統合データ管理(UDM)、アプリケーション機能(AF)、ユーザプレーン(UP)機能(UPF)、及びネットワークスライス選択機能(NSSF)。
【0043】
UPFは、例えば、RAT内及びRAT間のモビリティのためのアンカーポイントと、データネットワーク(DN)との相互接続の外部プロトコルデータユニット(Protocol Data Unit、PDU)セッションポイントと、及びマルチホームPDUセッションをサポートするための分岐ポイントとして機能することができる。UPFはまた、パケットのルーティング及び転送を実行し、パケット検査を実行し、ポリシールールのユーザプレーン部を強制し、パケットを合法的に傍受し(UP収集)、トラフィック使用報告を実行し、ユーザプレーンに対するQoS処理を実行し(例えば、パケットフィルタリング、ゲーティング、アップリンク(Uplink、UL)/ダウンリンク(Downlink、DL)レートの強制)、アップリンクトラフィック検証を実行し(例えば、サービスデータフロー(Service Data Flow、SDF)からサービス品質(Quality of Service、QoS)フローへのマッピング)、アップリンク及びダウンリンクにおけるトランスポートレベルパケットマーキングを実施し、ダウンリンクパケットバッファリング及びダウンリンクデータ通知トリガーリングを実行することができる。UPFは、データネットワークへのルーティングトラフィックフローをサポートするためのアップリンク分類子を含み得る。DNは、様々なネットワークオペレータサービス、インターネットアクセス、又はサードパーティサービスとすることができ、アプリケーションサーバを含むか、又はアプリケーションサーバに類似する。UPFは、SMFとUPFとの間のN4基準点を経由してSMFと相互作用することができる。
【0044】
AUSFは、例えば、UE101の認証用のデータを記憶し、認証関連機能性を取り扱うことができる。AUSFは、様々なアクセスタイプのための共通認証フレームワークを容易にすることができる。AUSFは、AMFとAUSFとの間のN12基準点を経由してAMFと通信することができ、UDMとAUSFとの間のN13基準点を経由してUDMと通信することができる。加えて、AUSFは、Nausfサービスベースのインタフェースを呈示することができる。
【0045】
AMFは、例えば、(例えば、UE101などを登録するための)登録管理、接続管理、到達性管理、モビリティ管理、及びAMF関連イベントの合法的傍受やアクセス認証及び認可に関与することができる。AMFは、AMFとSMFとの間のN11基準点の終端点であってもよい。AMFは、UE110とSMFとの間のSMメッセージのトランスポートを提供し、SMメッセージをルーティングするためのトランスペアレントプロキシとして機能することができる。AMFはまた、UE101とショートメッセージサービス(SMS)機能(SMSF)との間のSMSメッセージのための伝送を行うことができる。AMFは、AUSFとUE101との相互作用及び/又はUE10の認証プロセスの結果として確立された中間鍵の受信を含み得る、セキュリティアンカー機能(SEAF)として機能することができる。ユニバーサル加入者識別モジュール(Universal Subscriber Identity Module、USIM)ベースの認証が使用される場合、AMFは、AUSFからセキュリティ資料を取得することができる。AMFはまた、アクセスネットワーク固有の鍵を導出するために使用する鍵をSEAから受信する、シングル接続モード(Single-Connection Mode、SCM)機能を含み得る。更に、AMFは、(R)AN110とAMFとの間のN2基準点であるか、又はそれを含み得るRAN制御プレーン(Control Plane、CP)インタフェースの終端点であり得、AMFはまた、非アクセスレイヤ(Non Access Stratum、NAS)(N1)シグナリングの終端点となり、NAS暗号化及び完全性保護を実行することができる。
【0046】
AMFはまた、非3GPP(Non-3GPP、N3)インターワーキング機能(Inter Working Function、IWF)インタフェースを介した、UE101とのNASシグナリングをサポートすることができる。N3IWFを使用して、信頼できないエンティティへのアクセスを提供することができる。N3IWFは、制御プレーンに対し、(R)AN110とAMFとの間のN2インタフェースの終端点となることができ、ユーザプレーンに対し、(R)AN101とUPFとの間のN3基準点に対する終端点となることができる。したがって、AMFは、PDUセッション及びQoSのためにSMF及びAMFからのN2シグナリングを取り扱い、インターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)セキュリティ(IPSec)及びN3トンネリングのためにパケットをカプセル化/カプセル化解除し、アップリンク中のN3ユーザプレーンパケットをマーキングし、N2を介して受信したこのようなマーキングに関連付けられたQoS要件を加味してN3パケットマーキングに対応するQoSを強制することができる。N3IWFはまた、UE101とAMFとの間のN1基準点を経由して、UE101とAMFとの間のアップリンク及びダウンリンク制御プレーンNASシグナリングを中継し、UE101とUPFとの間のアップリンクユーザプレーンパケット及びダウンリンクユーザプレーンパケットを中継することができる。N3IWFはまた、UE101とのIPsecトンネル確立のためのメカニズムを提供する。AMFは、Namfサービスベースのインタフェースを呈示することができ、2つのAMF間のN14基準点、及びAMFと5G機器IDレジストリ(5G Equipment Identity Register、5G-EIR)(
図1に示せず)との間のN17基準点に対する終端点であり得る。
【0047】
UE101は、ネットワークサービスを受信するためにAMFに登録することができる。登録管理(Registration Management、RM)は、UE101をネットワーク(例えば、AMF)に登録又は登録解除し、ネットワーク(例えば、AMF)内にUEコンテキストを確立することのために用いられる。UE101は、RM-REGISTERED状態又はRM-DEREGISTERED状態で動作することができる。RM-DEREGISTERED状態では、UE101はネットワークに登録されず、AMF内のUEコンテキストは、UE101がAMFによって到達されないように、UE101に対する有効なロケーション又はルーティング情報を保持しない。RM-REGISTERED状態では、UE101はネットワークに登録されており、AMF内のUEコンテキストは、UE101がAMFによって到達可能であるように、UE101に対する有効なロケーション又はルーティング情報を保持することができる。RM-REGISTERED状態では、とりわけ、UE101は、モビリティ登録更新手順を実行し、(例えば、UE101が依然としてアクティブであることをネットワークに通知するために)周期的更新タイマの満了によってトリガされる周期的登録更新手順を実行し、UE能力情報を更新するか、又はとりわけ、ネットワークとプロトコルパラメータを再ネゴシエートするために登録更新手順を実行することができる。
【0048】
AMFは、UE101のための1つ以上のRMコンテキストを記憶することができ、各RMコンテキストは、ネットワークへの特定のアクセスと関連付けられる。RMコンテキストは、とりわけ、アクセスタイプごとの登録状態及び周期的更新タイマを示すか又は記憶するデータ構造、データベースオブジェクトなどであり得る。AMFはまた、(拡張パケットシステム(Enhanced Packet System、EPS))モビリティ管理(Mobility Management、MM)(エンタープライズモビリティ管理(Enterprise Mobility Management、(E)MM))コンテキストと同じ又は同様であり得る5GCモビリティ管理(MM)コンテキストを記憶することができる。様々な実施形態では、AMFは、関連付けられたMMコンテキスト又はRMコンテキストに、UE101のカバレッジ拡張(Coverage Enhancement、CE)モードB規制パラメータを記憶することができる。AMFはまた、必要に応じて、UEコンテキスト(及び/又はMM/RMコンテキスト)に既に記憶されているUEの使用設定パラメータから値を導出することができる。
【0049】
図2は、いくつかの態様による、デバイス200の例示的な構成要素を示す。いくつかの態様では、デバイス200は、少なくとも図に示すように、一体に結合されたアプリケーション回路202と、ベースバンド回路204と、無線周波数(RF)回路206と、フロントエンドモジュール(front-end module、FEM)回路208と、1つ以上のアンテナ210と、電力管理回路(power management circuitry、PMC)212と、を含み得る。図に示すデバイス200の構成要素は、UE又はRANノードに含まれ得る。いくつかの態様では、デバイス200は、より少ない要素を含むことができる(例えば、RANノードは、アプリケーション回路202を利用できず、代わりに、5GC120又は進化型パケットコア(Evolved Packet Core、EPC)などのCNから受信したIPデータを処理するプロセッサ/コントローラを含むことができる)。いくつかの実施形態では、デバイス200は、例えば、メモリ/記憶装置、ディスプレイ、カメラ、センサ(単一の温度センサ、デバイス200内の異なる場所にある複数の温度センサなどの、1つ以上の温度センサを含む)、又は入力/出力(I/O)インタフェースなどの追加の要素を含んでもよい。他の態様では、以下に説明する構成要素は、2つ以上のデバイスに含まれてもよい(例えば、上記の回路は、クラウド-RAN(C-RAN)実装形態に対する2つ以上のデバイスに別個に含まれてもよい)。
【0050】
アプリケーション回路202は、1つ以上のアプリケーションプロセッサを含み得る。例えば、アプリケーション回路202は、1つ以上のシングルコアプロセッサ又はマルチコアプロセッサなどの回路を含み得るが、これらに限定されない。プロセッサ(単数又は複数)は、汎用プロセッサと専用プロセッサ(例えば、グラフィックプロセッサ、アプリケーションプロセッサなど)の任意の組合せを含み得る。プロセッサは、メモリ/記憶装置に結合されてもよく、又はメモリ/記憶装置を含んでもよく、様々なアプリケーション又はオペレーティングシステムをデバイス200上で実行することを可能にするために、メモリ/記憶装置に記憶されている命令を実行するように構成されてもよい。いくつかの態様では、アプリケーション回路202のプロセッサは、EPCから受信したIPデータパケットを処理することができる。
【0051】
ベースバンド回路204は、1つ以上のシングルコアプロセッサ又はマルチコアプロセッサなどの回路を含み得るが、これらに限定されない。ベースバンド回路204は、RF回路206の受信信号経路から受信したベースバンド信号を処理し、RF回路206の送信信号経路に対するベースバンド信号を生成するために、1つ以上のベースバンドプロセッサ又は制御ロジックを含み得る。ベースバンド回路204は、ベースバンド信号の生成及び処理のために、且つRF回路206の動作を制御するために、アプリケーション回路202とインタフェース接続することができる。例えば、いくつかの態様では、ベースバンド回路204は、第3世代(3G)ベースバンドプロセッサ204A、第4世代(4G)ベースバンドプロセッサ204B、第5世代(5G)ベースバンドプロセッサ204C、又は他の既存世代、開発中若しくは将来開発される世代(例えば、第2世代(Second Generation、2G)、第6世代(Sixth Generation、6G)など)の他のベースバンドプロセッサ(単数又は複数)204Dを含み得る。ベースバンド回路204(例えば、ベースバンドプロセッサ204A~204Dのうちの1つ以上)は、RF回路206を経由した1つ以上の無線ネットワークとの通信を可能にする様々な無線制御機能を取り扱うことができる。別の態様では、ベースバンドプロセッサ204A~Dの機能の一部又は全部は、メモリ204Gに記憶されたモジュールに含まれ、中央処理装置204Eを介して実行されてもよい。メモリ204Gは、1つ以上のプロセッサ(例えば、ベースバンド回路204)に、本明細書における態様、プロセス、又は動作を実行させるための実行可能構成要素又は命令を含むことができる。無線制御機能は、信号変調/復調、符号化/復号、無線周波数シフトなどを含むことができるが、これらに限定されない。いくつかの態様では、ベースバンド回路204の変調/復調回路は、高速フーリエ変換(Fast-Fourier Transform、FFT)、プリコーディング、又はコンスタレーションマッピング/デマッピング機能を含むことができる。いくつかの態様では、ベースバンド回路204の符号化/復号回路は、畳み込み、テールバイティング畳み込み、ターボ、ビタビ、又は低密度パリティ検査(Low-Density Parity Check、LDPC)エンコーダ/デコーダ機能を含むことができる。変調/復調及びエンコーダ/デコーダ機能の態様は、これらの例に限定されず、他の態様では他の好適な機能を含み得る。
【0052】
いくつかの態様では、ベースバンド回路204は、1つ以上のオーディオデジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)(単数又は複数)204Fを含み得る。オーディオDSP(単数又は複数)204Fは、圧縮/解凍及びエコー除去に対する要素を含み得、他の態様では、他の好適な処理要素を含み得る。ベースバンド回路の構成要素は、単一のチップ、単一のチップセット内に好適に組み合わされてもよく、又は、いくつかの態様では、同じ回路基板上に配置されてもよい。いくつかの態様では、ベースバンド回路204及びアプリケーション回路202の組成構成要素の一部又は全部は、例えば、システムオンチップ(system on a chip、SOC)上に一体に実装されてもよい。
【0053】
いくつかの態様では、ベースバンド回路204は、1つ以上の無線技術と互換性のある通信を提供することができる。例えば、いくつかの態様では、ベースバンド回路204は、次世代(Next Generation、NG)-無線アクセスネットワーク(RAN)、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(evolved universal terrestrial radio access network、EUTRAN)又は他の無線メトロポリタンエリアネットワーク(wireless metropolitan area network、WMAN)、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)、無線パーソナルエリアネットワーク(wireless personal area network、WPAN)などとの通信をサポートすることができる。ベースバンド回路204が2つ以上の無線プロトコルの無線通信をサポートするように構成されている態様は、マルチモードベースバンド回路と呼ぶことができる。
【0054】
RF回路206は、非固体媒体を通した変調電磁放射線を用いて無線ネットワークとの通信を可能にすることができる。様々な態様では、RF回路206は、無線ネットワークとの通信を容易にするために、スイッチ、フィルタ、増幅器などを含み得る。RF回路206は、FEM回路208から受信したRF信号をダウンコンバートし、且つベースバンド信号をベースバンド回路204に提供する回路を含み得る受信信号経路を含み得る。RF回路206はまた、ベースバンド回路204によって提供されるベースバンド信号をアップコンバートし、且つ送信のためにRF出力信号をFEM回路208に提供する回路を含み得る送信信号経路を含み得る。
【0055】
いくつかの態様では、RF回路206の受信信号経路は、ミキサ回路206a、増幅回路206b及びフィルタ回路206cを含み得る。いくつかの態様では、RF回路206の送信信号経路は、フィルタ回路206c及びミキサ回路206aを含み得る。RF回路206はまた、受信信号経路及び送信信号経路のミキサ回路206aによって使用される周波数を合成する合成回路206dを含み得る。いくつかの態様では、受信信号経路のミキサ回路206aは、合成回路206dによって提供される合成済み周波数に基づいて、FEM回路208から受信したRF信号をダウンコンバートするように構成され得る。増幅回路206bは、ダウンコンバートされた信号を増幅するように構成され得、フィルタ回路206cは、ダウンコンバートされた信号から不要な信号を除去して出力ベースバンド信号を生成するように構成されているローパスフィルタ(Low-Pass Filter、LPF)又はバンドパスフィルタ(Band-Pass Filter、BPF)であり得る。出力ベースバンド信号は、更に処理するためにベースバンド回路204に提供されてもよい。いくつかの態様では、出力ベースバンド信号は、ゼロ周波数ベースバンド信号であり得るが、これは必要条件ではない。いくつかの態様では、受信信号経路のミキサ回路206aは、受動ミキサを含み得るが、態様の範囲はこの点に限定されない。
【0056】
いくつかの態様では、送信信号経路のミキサ回路206aは、合成回路206dによって提供される合成済み周波数に基づいて、入力ベースバンド信号をアップコンバートして、FEM回路208に対するRF出力信号を生成するように構成され得る。ベースバンド信号は、ベースバンド回路204によって提供され得、フィルタ回路206cによってフィルタリングされ得る。
【0057】
いくつかの態様では、受信信号経路のミキサ回路206a及び送信信号経路のミキサ回路206aは、2つ以上のミキサを含み得、それぞれ直交ダウンコンバージョン及び直交アップコンバージョンのために配置されてもよい。いくつかの態様では、受信信号経路のミキサ回路206a及び送信信号経路のミキサ回路206aは、2つ以上のミキサを含み得、イメージ除去(例えば、ハートレー方式イメージ除去)のために配置されてもよい。いくつかの態様では、受信信号経路のミキサ回路206a及びミキサ回路206aは、それぞれ直接ダウンコンバージョン及び直接アップコンバージョンのために配置されてもよい。いくつかの態様では、受信信号経路のミキサ回路206a及び送信信号経路のミキサ回路206aは、スーパーヘテロダイン動作のために設定されてもよい。
【0058】
いくつかの態様では、出力ベースバンド信号及び入力ベースバンド信号はアナログベースバンド信号であり得るが、態様の範囲はこの点に限定されない。いくつかの代替態様では、出力ベースバンド信号及び入力ベースバンド信号は、デジタルベースバンド信号であり得る。これらの代替態様では、RF回路206は、アナログデジタル変換器(analog-to-digital converter、ADC)及びデジタルアナログ変換器(digital-to-analog converter、DAC)回路を含み得、ベースバンド回路204は、RF回路206と通信するデジタルベースバンドインタフェースを含み得る。
【0059】
いくつかのデュアルモード態様では、各スペクトルの信号を処理するために別個の無線IC回路が提供され得るが、態様の範囲はこの点に限定されない。
【0060】
いくつかの態様では、合成回路206dは、フラクショナルN合成器又はフラクショナルN/N+1合成器であり得るが、他の種類の周波数合成器が好適である場合があるため、態様の範囲はこの点に限定されない。例えば、合成回路206dは、デルタシグマ合成器、周波数乗算器、又は周波数分割器を有する位相ロックループを備えた合成器であり得る。
【0061】
合成回路206dは、周波数入力及び分割器制御入力に基づいて、RF回路206のミキサ回路206aによって使用される出力周波数を合成するように構成され得る。いくつかの態様では、合成回路206dは、フラクショナルN/N+1合成器であり得る。
【0062】
いくつかの態様では、周波数入力は、電圧制御型発振器(voltage controlled oscillator、VCO)によって提供されてもよいが、これは必要条件ではない。分割器制御入力は、所望の出力周波数に応じて、ベースバンド回路204又はアプリケーションプロセッサ202のいずれかによって提供され得る。いくつかの態様では、分割器制御入力(例えば、N)は、アプリケーション回路202によって示されるチャネルに基づくルックアップテーブルから判定され得る。
【0063】
RF回路206の合成回路206dは、分割器、遅延ロックループ(Delay-Locked Loop、DLL)、マルチプレクサ、及び位相アキュムレータを含み得る。いくつかの態様では、分割器は、デュアルモジュラス分割器(dual modulus divider、DMD)であり得、位相アキュムレータは、デジタル位相アキュムレータ(digital phase accumulator、DPA)であり得る。いくつかの態様では、DMDは、入力信号を(例えば、実行に基づいて)N又はN+1のいずれかに分割して、フラクショナル分割比を提供するように構成され得る。いくつかの例示的態様では、DLLは、カスケード式同調可能な遅延素子、位相検出器、チャージポンプ、及びD型フリップフロップのセットを含み得る。これらの態様では、遅延素子は、VCO周期を、Ndの等しい位相のパケットに分割するように構成することができ、ここでNdは遅延線内の遅延素子の数である。このようにして、DLLは、遅延線を通した合計遅延が1つのVCOサイクルであることを保証することに寄与すべく、負のフィードバックを提供する。
【0064】
いくつかの態様では、合成回路206dは、出力周波数としてキャリア周波数を生成するように構成され得、他の態様では、出力周波数は、キャリア周波数の倍数(例えば、キャリア周波数の2倍、キャリア周波数の4倍)であり得、直交発生器及び分割器回路と併せて使用して、互いに対して複数の異なる位相を有するキャリア周波数で複数の信号を生成することができる。いくつかの態様では、出力周波数は、LO周波数(fLO)であり得る。いくつかの態様では、RF回路206は、IQ/極性変換器を含み得る。
【0065】
FEM回路208は、1つ以上のアンテナ210から受信したRF信号上で動作し、受信信号を増幅し、更に処理するために受信信号の増幅バージョンをRF回路206に提供するように構成されている回路を含み得る受信信号経路を含み得る。FEM回路208はまた、1つ以上のアンテナ210のうちの1つ以上により送信される、RF回路206によって提供される送信に対する信号を増幅するように構成されている回路を含み得る送信信号経路を含み得る。様々な態様では、送信又は受信信号経路を通じた増幅は、RF回路206のみにおいて、FEM回路208のみにおいて、又はRF回路206及びFEM回路208の両方において行われることができる。
【0066】
いくつかの態様では、FEM回路208は、送信モードと受信モード動作との間で切り替えるTX/RXスイッチを含み得る。FEM回路は、受信信号経路及び送信信号経路を含み得る。FEM回路の受信信号経路は、受信したRF信号を増幅し、増幅した受信RF信号を出力として(例えば、RF回路206に)提供する低雑音増幅器(Low Noise Amplifier、LNA)を含み得る。FEM回路208の送信信号経路は、(例えば、RF回路206によって提供される)入力RF信号を増幅する電力増幅器(power amplifier、PA)と、(例えば、1つ以上のアンテナ210のうちの1つ以上による)後続の送信のためにRF信号を生成する1つ以上のフィルタとを含み得る。
【0067】
いくつかの態様では、PMC212は、ベースバンド回路204に供給される電力を管理することができる。具体的には、PMC212は、電源選択、電圧スケーリング、バッテリ充電、又はDC-DC変換を制御することができる。デバイス200がバッテリによって給電可能であるとき、例えば、このデバイスがUEに含まれているとき、多くの場合、PMC212が含まれることができる。PMC212は、望ましい実装サイズ及び放熱特性を付与すると同時に、電力変換効率を高めることができる。
【0068】
図2は、ベースバンド回路204のみと結合されたPMC212を示す。しかしながら、他の態様では、PMC212は、アプリケーション回路202、RF回路206又はFEM回路208などを含むが、これらに限定されない他の構成要素と追加的に、又は代替的に結合されて、同様の電力管理動作を実行することができる。
【0069】
いくつかの態様では、PMC212は、デバイス200の様々な省電力機構を制御するか、又はさもなければその一部になることができる。例えば、デバイス200が、トラフィックを間もなく受信することが想定されるのでRANノードに依然として接続されているRRC_Connected状態である場合、一定の非アクティブ期間後、デバイスは、間欠受信モード(DRX)として知られる状態に入ることができる。この状態の間は、デバイス200は、短い間隔でパワーダウンすることにより節電することができる。
【0070】
長期間にわたってデータトラフィックアクティビティがない場合、デバイス200は、ネットワークとの接続を切断し、且つチャネル品質フィードバック、ハンドオーバなどの動作を実行しない、RRC_Idle状態に移行することができる。デバイス200は、非常に低い電力状態に入り、そして周期的にウェイクアップして、ネットワークをリッスンし、次いで再びパワーダウンするページングを実行する。デバイス200は、この状態ではデータを受信することができず、データを受信するために、RRC_Connected状態に戻るよう移行することができる。
【0071】
追加の省電力モードでは、デバイスは、ページング間隔(数秒から数時間に及ぶ)より長期間、ネットワークから利用できなくなることが許容され得る。この間、デバイスは、ネットワークに全く到達できず、完全にパワーダウンすることがある。この間に送信されたデータがあれば大幅な遅延が生じるが、遅延は許容できるものとみなされる。
【0072】
アプリケーション回路202のプロセッサ及びベースバンド回路204のプロセッサを使用して、プロトコルスタックの1つ以上のインスタンスの要素を実行することができる。例えば、ベースバンド回路202のプロセッサを単独で又は組み合わせて使用して、レイヤ3(L3)、レイヤ2(L2)、又はレイヤ1(L1)の機能を実行することができ、アプリケーション回路204のプロセッサは、これらのレイヤから受信したデータ(例えば、パケットデータ)を利用して、レイヤ4の機能(例えば、送信通信プロトコル(transmission communication protocol、TCP)レイヤ及びユーザデータグラムプロトコル(user datagram protocol、UDP)レイヤ)を更に実行することができる。本明細書に上述したように、レイヤ3は、以下に更に詳細に記載する、無線リソース制御(RRC)レイヤを含み得る。本明細書に上述したように、レイヤ2は、以下に更に詳細に記載する、メディアアクセス制御(medium access control、MAC)レイヤ、無線リンク制御(radio link control、RLC)レイヤ、及びパケットデータコンバージェンスプロトコル(packet data convergence protocol、PDCP)レイヤを含み得る。本明細書に上述したように、レイヤ1は、UE/RANノードの物理(Physical、PHY)レイヤを含み得る。
【0073】
図3を参照すると、ユーザ機器(UE)又は別のネットワークデバイス/構成要素(例えば、gNB、eNB、又は他の関与ネットワークエンティティ/構成要素)のブロック図が示されている。デバイス300は、処理回路及び関連付けられたインタフェース(単数又は複数)を備えた1つ以上のプロセッサ310(例えば、1つ以上のベースバンドプロセッサ)と、(例えば、(例えば、1つ以上の送信チェーンに関連付けられた)送信機回路、及び/又は(例えば、1つ以上の受信チェーンに関連付けられた)共通回路要素、別個の回路要素、又はそれらの組合せを用いることができる受信機回路を含むことができるRF回路を備えた)トランシーバ回路320と、(様々な記憶媒体のいずれかを含むことができ、プロセッサ(単数又は複数)310又はトランシーバ回路320のうちの1つ以上に関連付けられた命令及び/又はデータを記憶することができる)メモリ330と、を含む。
【0074】
メモリ330(並びに本明細書に記載の他のメモリ構成要素、例えば、メモリ、データストレージなど)は、本明細書のマシン又は構成要素によって実行されると、マシン又は他のデバイスに、本明細書に記載の態様、実施形態及び実施例に従って、複数の通信技術を使用して通信するための方法、装置又はシステムの動作を実行させる命令を含む、1つ以上の機械可読媒体(単数又は複数)を含むことができる。本明細書に記載の態様は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組合せによって実装することができることを理解されたい。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つ以上の命令又はコードとしてコンピュータ可読媒体(例えば、本明細書に記載のメモリ又は他の記憶デバイス)上に記憶する、又はコンピュータ可読媒体を介して送信することができる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、コンピュータプログラムの1つの場所から別の場所への転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体又はコンピュータ可読記憶デバイスは、汎用コンピュータ又は特殊用途向けコンピュータによってアクセスすることができる任意の利用可能な媒体であってもよい。一例として、また限定するものではなく、そのようなコンピュータ可読媒体としては、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROM若しくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ若しくは他の磁気記憶デバイス、又は所望の情報若しくは実行可能命令を保持若しくは記憶するために使用することができる他の有形及び/若しくは非一時的媒体を挙げることができる。また、任意の接続は、コンピュータ可読媒体と呼ばれることもある。
【0075】
一態様では、UE/gNBデバイス300は、物理レイヤカプセル化(例えば、EPCパケット、送信機会、MCOT、単一送信バースト、TTI又は他のカプセル化プロトコル、あるいは空中越しでの送信のために上位レイヤからのデータをフレームにカプセル化するための関連するカプセル化パラメータ)において異なるトランスポートブロック(TB)間の等しくない保護に基づいて、複数のTBを備える物理レイヤ送信を処理/生成/符号化/復号することによって構成するように動作することができる。物理レイヤ送信は、NRネットワーク内の物理チャネルを介して空間レイヤを伴う物理レイヤ送信を同様に処理/生成するために、通信/送信機回路320を用いて受信、送信機、又は提供(d)され得る。
【0076】
プロセッサ310は、プロトコルスタックの1つ以上のインスタンスの構成要素又は要素を実行するために使用され得る、アプリケーション回路の構成要素又はベースバンド回路のプロセッサであり得る。例えば、ベースバンド回路のプロセッサ310は、単独で又は組み合わせて、CSIレポートのための単一TRP(sTRP)及びmTRP動作など、mTRP動作のためのCSI拡張のための様々な態様又は実施形態を実行するように構成され得る。mTRP動作のために異なる方式を構成することができる。これは、2つの異なる制御情報(例えば、異なるDCI)がmTRP動作のためのトランスポートブロック(TB)をスケジュールする、マルチDCIベースのマルチTRP動作を含む。更に、いくつかの方式が、単一DCIベースのマルチTRP動作のために構成され得る。例えば、空間領域多重化(SDM)方式は、単一のTBのために使用され得、様々な周波数領域多重化(FDM)方式(例えば、単一のTBのためのFDM方式A及びデュアルTBのためのFDM方式B)、並びにスロット内繰返しのための時間領域多重化(TDM)方式が使用され得る。(1つ以上の)プロセッサ310を介したCSIレポート及びCSIレポート生成は、更なるCSI拡張のためのリンク適応、並びに各TRPのためのプリコーダ及び単一TRP動作とマルチTRP動作との間の効率的な切替えを最適化するための明示的干渉仮説検定を可能にするために利用され得る。
【0077】
一態様では、(1つ以上の)プロセッサ310は、CSIレポート構成のためのCMRリソースのセットを構成し、どのCMRリソースがどのTRPから来ているかを区別することができる。したがって、gNB111(例えば、デバイス300として)は、第1のTRP用のK1個のリソース及び第2のTRP用のK2個のリソースを含む合計Ks個のCSIリソースをUE101(例えば、デバイス300として)に通知することができ、Ks=K1+K2は、単一TRP測定のために構成されたCMRリソースを含む。gNB111はまた、mTRP測定のためにCMRリソースペアのN個のペアを構成することができる。したがって、sTRP測定のためのCMRリソースの2つのグループ及びN個のCISリソースペアは、例えば、RRCメッセージを介したCSIレポート構成によって、mTRP測定のために利用され得る。
【0078】
CSIレポート又は試験測定構成の場合、UE101は、1つのCSIレポートにおいてsTRP(単一TRP)リソース及びmTRPリソースの両方をレポートすることもできる。例えば、UE101は、gNB111に、好ましい単一のTRPが何であるか(例えば、第1のTRP又は第2のTRPのいずれか)、並びにUE101がどのリソース及び送信方式詳細を好むか(例えば、CRI、PMI、RI、CQI、又は他の量)を通知することができる。したがって、UE101は、例えば、UE101が第1のTRPからどのリソースを好むか、又は第2のTRPからどれが好まれるかを含む、選好mTRPが何であるかをレポートすることができる。
【0079】
図4を参照すると、本明細書の様々な態様による、sTRP及びmTRP動作のための例示的なCSI拡張が示されている。UE101(例えば、300など)は、sTRP測定とmTRP測定の両方のレポートを有効にする/トリガするために、gNB111によって提供されるCSIレポート構成を有する物理チャネル402中でRRCメッセージ又はDCI404を受信することができる。次いで、UE101は、sTRP動作及びmTRP動作(又は仮説検定を介した検定動作)においてsTRP測定とmTRP測定の両方を測定し、アップリンク物理チャネル408においてCSIレポート410を生成することができる。
【0080】
様々な態様では、CSIレポート優先度は、レポートタイプと、レポート量と、サービングセルインデックスと、レポート構成IDと、sTRP/mTRP動作とを含み得るCSIレポート優先度変数に基づいて計算され得る。これらの変数の各々は、優先度において重み付けされることができ、1つの変数に対する優先度重み付け/順序付けが、別の変数の重み付けと同じ又は同様である場合、次の変数は、別のより重み付けされていない変数よりも有意であるとして構成されることができる。例えば、レポートタイプは、レポート量よりも大きい重み付けを搬送することができ、レポート量は、サービングセルインデックス又はレポート構成IDよりも大きい重み付けを有することができる。一態様では、sTRP/mTRP動作測定は、優先度変数の中で最も高い優先度重み付け/ランキングを与えられるか、又は測定の中で最も低い優先度重み付け/ランキングを与えられ得る。
【0081】
加えて、各優先度変数内で、各優先度変数に関連付けられた因子/パラメータはまた、異なる優先度/ランキング/順序付けを与えられ得る。例えば、レポートタイプは、例えば、PUSCH上の非周期的CSI(AP-CSI)、PUSCH上の半永続的CSI(SP-CSI)、PUCCH上のSP-CSI、及びPUCCH上の永続的CSI(P-CSI)を含むことができ、ここで、各々は、レポートタイプとともに最高から最低へのランキング/優先度順位を有することができる。レポート量は、ビーム品質(例えば、レイヤ1(L1)-基準信号受信電力(RSRP)若しくはL1-信号対干渉雑音比(SINR)、又はその他(例えば、プリコーダマトリクスインジケータ(PMI)、チャネル品質インジケータ(CQI)、ランクインジケータ(RI)など)などのビーム管理のためのリンク適応手段を含むことができる。同様に、これらの各々は、CSIレポート優先度変数の中でそれ自体の優先度を有するレポート量を有するサブ優先度又はランキングとして特定の優先度を与えられることもできる。
【0082】
一態様では、gNB111が、単一TRP(sTRP)測定とマルチTRP測定(mTRP)の両方をレポートするようにUE101を構成するとき、単一CSIレポートにおけるマルチTRPのための単一DCIにおけるCSI拡張が構成される。対応するCSIは、2つ以上の部分に分割されることができ、各部分は異なる優先度を有する。CSIレポートは、各々が異なる優先度を有する、1つ以上のCSIの異なる部分に対応する測定を有することができる。代替的又は追加的に、CSIレポートにおけるCSI優先度変数は、mTRP測定がsTRP測定と比較してより高い優先度を有するように重み付けされるか又は優先度を割り当てられ得る。代替又は追加として、sTRP測定は、mTRP測定と比較してより高い優先度を有することができる。
【0083】
UE101は、特に、受信されたCSIレポート構成に基づいて、単一のCSIレポートにおいてレポートされている複数のレポートのためにmTRPが構成されるとき、複数のCSIを処理するように構成され得る。これらのCSIは、レポートタイプ、レポート量、サービングセル及び構成ID並びにsTRP/mTRPによる異なる優先度変数に関して上記で説明したように、異なる時間領域優先度を有する異なるプロパティを有することができ、sTRP/mTRPは、CSIレポートのために測定され、試験され、定義され得る。
【0084】
UE101は、例えば、CSIを一意に計算し、CSI優先度を一意に計算することができる。このCSI優先度は、アップリンク制御情報(UCI)多重化省略をUCI省略として構成することと、CSIが同じPUCCH又は同じPUSCHペイロードで搬送され得るように、CSIの多重化を実行することとの少なくとも2つの目的のために構成され得る。総CSIサイズが、ペイロードが搬送することができるもの、又は対応するPUCCH/PUSCHが搬送することができるものよりも大きい場合、CSIレポート優先度に基づいてCSIレポートのうちのいくつかが無視されるか又はレポートされない場合があるCSIスキッピング又はUCI省略が実行され得る。したがって、より低い優先度のCSIは、ペイロードの後の部分において多重化され得、ペイロードのサイズが十分に大きくない場合、それらのCSI又は区分された部分は、スキップ又は省略され得る。
【0085】
CSI優先度は、CSI処理ユニット(CPU)における処理の複雑さに関連し得る。UE101は、UE能力に基づいて、UEが各スロットにおいていくつのCSIプロセスユニット(又はCPU)を処理することができるかをgNB111に通知することによって、UE101がスロットごとに処理することができるCPUの数をレポートすることができる。gNB111が、UE101が処理することができるよりも多くの、又はUE能力よりも多くのCPUが利用されるようにCSIレポートを構成する場合、UE101は、UEレポート能力を超えるCSIレポートを更新することを要求されなくてもよい。
【0086】
CSIレポート構成がUE能力よりも多くのCPUを必要とするときのUE挙動は、本明細書では、CPUオーバーブッキング処理と呼ばれ得る。CPUオーバーブッキング処理の結果として、UE101は、例えば、CSI処理順序を変更することを強制され得る。一態様では、UE101は、CPUオーバーブッキング処理が行われるとき、更新されたCSIレポート構成にもかかわらず、CSIレポートのための古い/現在の測定をレポートすることができる。
【0087】
sTRP及びmTRP測定がレポートされる単一のCSIレポート構成では、UE101は、例えば、CSI多重化及びUCI省略動作、又はCPUオーバーブッキング処理に対する影響を低減するためにCSI優先度を利用するとき、測定がsTRP動作、mTRP動作、又は両方のためのものであるかどうかを含む、異なる変数に従って優先度を構成することができる。CSI多重化は、CSIレポートのための異なるCSI測定を組み合わせることを含むが、UCI省略は、アップリンク送信における優先度に従ってレポートのCSI部分を省略することを指すことができる。
【0088】
一態様では、対応するCSIは、2つ以上の部分に分割され得、各部分は、異なる優先度に関連付けられ得る。例えば、マルチTRP測定は、単一TRP測定と比較してより高い優先度を有することができる。代替又は追加として、単一TRP測定は、マルチTRP測定と比較してより高い優先度を有することができる。
【0089】
図5を参照すると、本明細書の態様による、sTRP及びmTRP動作のためのCSIレポート優先度拡張のための例示的なプロセスフロー500が示されている。プロセスフローは、502において、測定のためにsTRP及びmTRPを構成するためのRRC又はDCIを処理し、CSIレポートを生成することで開始することができる。504において、CSIは、2つ以上のCSI部分に分割され得る。部分(例えば、sTRP測定、mTRP測定、異なるCSIなど)が同じ優先度を有するかどうかの決定506が行われ得る。部品が同じ優先度で構成されている場合、プロセスは、それぞれ
図8又は
図9の参照符号「A又はA'」に進むことができる。CSI部分が異なる優先度を有する場合、プロセスは、mTRP測定がsTRPよりもCSIレポートに対して高い優先度を与えられる508、又はsTRP測定がmTRPよりも高い優先度を有する510のいずれかに進む。
【0090】
図6を参照すると、本明細書の態様による、sTRP及びmTRPのためのCSIレポート優先度拡張のための別の例示的なプロセスフロー600が示されている。プロセスフロー動作602及び604は、例えば、
図5の動作502及び504と同様であり得る。602において、UE101は、sTRPとmTRPの両方をレポートするようにUEを構成する単一のRRC又は単一のDCIを処理することができる。対応するCSIは、2つ以上のCSI部分に分割され得る。次いで、各CSI部分は、各CSI部分がサブCSIレポート優先度に関連付けられるように、同じ優先度又は異なる優先度を割り当てられ得る。CSIレポートは、サブCSIレポート優先度に基づいて、CPUオーバーブッキング(例えば、CPUがペイロードを超える)に対する影響に応じて異なって構成され得る。
【0091】
606において、CSI部分が同じ優先度を有しないという決定606が行われた場合、決定608は、UE能力よりも多くのCPUがCSIレポートのためのCSIレポート構成(例えば、CSI-reportConfigなど)を介して構成されるかどうかを判定することができる。608においてCPUがUE能力を超える場合、610において、1つ以上のサブCSIレポート優先度が、sTRP及びmTRPのためのCSIレポートのCPUオーバーブッキング又は処理能力に影響を与えるかどうかに関する決定が行われ得る。代替的に、CSI部分が同じ優先度を割り当てられると決定される場合、プロセスフロー600は、それぞれ
図8及び
図9の参照符号「A又はA'」に進むことができる。
【0092】
CSIを(サブCSIレポート優先度として)CSIレポートのための優先度に関連付けられた複数のCSI部分に分割/区分した後、サブCSIレポート優先度を有するCSI部分のうちの1つ以上がCPUオーバーブッキング処理に影響を与えず、総CSIがCSIレポートの物理チャネル送信のためのペイロード量を超えることに応じて、UE101は、CSIレポートのために複数のCSI部分の全てを構成するか、又は複数のCSI部分のいずれも構成しないことができる。
【0093】
一態様では、gNB111がCSIレポートのためのUE能力よりも多くのCPUを構成するように、CSI部分のサブCSIレポート優先度が、決定610においてCPUオーバーブック処理に影響を与えないと判定された場合、610においてUE101は、612で測定をレポートするためにCSIレポートの全ての部分を処理すると決定することができる。代替的又は追加的に、612において、UE101は、CSIレポート中のCSI部分の全てを更新することを省略することができる。
【0094】
決定610において、サブCSIレポート優先度がCPUオーバーブック処理に影響を与えると決定され、UE能力よりも多くのCPUがCSIレポートのために構成される場合、UE101は、CSI部分のサブCSIレポート優先度に依存して、CSIレポートの各個別部分についてのCSI測定を独立して更新することを省略すると決定することができる。
【0095】
一態様では、例えば、gNB111又はRRCが、UE101が単一のCSIレポートにおいて処理することができるよりも多くのCSI処理ユニットを構成する場合、UE101は、CSIレポートにおけるCSI部分の全てを処理するか、CSIレポートにおけるCSI部分の一部を処理するか、又はCSIレポートにおけるCSI部分のいずれも処理しないかを選択するための柔軟性を伴って構成され得る。
【0096】
例えば、UE101が1つのCPUのみを処理することができ、1つのCSIレポートが、各々1つのCPUを利用するシングルTRPとマルチTRPの両方を有する場合、UE101は、より高い優先度のCSI測定を処理し、低い優先度のCSI測定をスキップすることを可能にされ得る。したがって、CSI処理順序は、単一のCSIレポート構成内のCSIレポート優先度によって決定され得る。
【0097】
図7を参照すると、本明細書の態様による、sTRP及びmTRPのためのCSIレポート優先度拡張のための別の例示的なプロセスフロー600が示されている。プロセスフロー動作702及び704は、例えば、
図5の動作502及び504並びに
図6の動作602及び604と同様であり得る。702において、UE101は、sTRPとmTRPの両方をレポートするようにUEを構成する単一のRRC又は単一のDCIを処理することができる。704において、対応するCSIを2つ以上のCSI部分に分割することができる。次いで、各CSI部分は、各CSI部分がサブCSIレポート優先度に関連付けられるように、同じ優先度又は異なる優先度を割り当てられ得る。CSIレポートは、サブCSIレポート優先度に基づくCSI多重化及びUCI省略に対する影響に応じて異なるように構成され得る。例えば、より低い優先度を有するCSI部分のCSI測定が例えば、レポート優先度変数に基づいてCSI送信の下端において多重化され、UCIにおいて省略され得るときに、影響が観測され得、これは、
図8において更に説明されている。
【0098】
706において、サブCSIレポート優先度が互いに同じであるか又は異なるかの判定が行われる。同じでない場合、プロセスは決定708に進む。同じである場合、プロセスは、それぞれ
図8及び
図9の参照符号「A又はA'」に進む。
【0099】
708において、CSIレポートにおいてレポートされるべき総CSIがPUCCH/PUSCHの単一のペイロードを超える場合、CSI部分に関連付けられたサブCSIレポート優先度がCSI多重化動作及びUCI省略に影響を与えるかどうかの判定が行われ得る。判定が「いいえ」である場合、UE101は、CSIレポートのCSI部分の全てを提供すること、又はCSIレポートの部分の全てを省略することを選択することができる。しかしながら、CSI多重化動作及びUCI省略に対して影響があると判定された場合、UE101は、優先度に基づいて独立して、CSIレポートの各々個別のCSI部分ごとにCSIコンテンツを省略することができる。
【0100】
図8を参照すると、本明細書の態様による、sTRP及びmTRPのための結果として生じるCSIレポートを有する例示的なプロセスフロー800が示されている。プロセスフロー800は、
図5~
図7の参照符号Aから始まる。
【0101】
CSIレポート構成を受信したことに応じて、UE101は、sTRP及びmTRP測定のための複数のCSIレポートを生成し、それらを同じペイロードに多重化する。ここで、UE101は、sTRP測定及びmTRP測定の両方を、単一の送信のための1つのCSIレポートへの混合物として多重化するように構成され得る。
【0102】
802において、UE101は、各CSIサブレポート内の異なるCSI部分を順序付けることによって、CSIレポートを生成することができる。804において、部分は、mTRP及びsTRP測定によって各CSIサブレポート内で順序付けられ、CSIサブCSIレポートは、単一のCSIレポート810を作成するために連結される。このように、CSIサブレポートとしての異なる測定レポートは、同じ優先度を有する複数の部分における対応するCSIに対して分割される。異なる測定レポートは、mTRP測定及びsTRP測定に従って多重化されることができ、次いで、CSIサブレポートとしての異なるCSI測定レポートは、1つのCSIレポートに一緒に連結されることができる。
【0103】
図8はまた、より低い部分又はより低いインデックス付けされたレポート/部分が最初に省略され得るように、UE101がUCI省略を実行しているときの優先度を暗示することができる。これは、UCI省略が実行されるとき、UE101が、最初に、レポートごとに省略し、次いで、最初に、例えば、sTRP又はmTRPに関連付けられた優先度に応じて、sTRP又はmTRPのいずれかの部分を特定のCSIレポートから省略しようと試みることを暗示する。次いで、UE101は、他のCSIレポート部分から全てをレポートすることができ、その結果、ある優先度実装形態がもたらされる。
【0104】
図9を参照すると、本明細書の態様による、sTRP及びmTRPのための結果として生じるCSIレポートを有する別の例示的なプロセスフロー900が示されている。プロセスフロー900は、
図5~
図7の参照符号A'から始まる。
【0105】
902において、UE101は、全てのsTRP部分を一緒に、全てのmTRPを一緒に、別々に連結する。904において、これらの連結された部分の各々は、CSIレポートにおける順序によって更に一緒に連結される。言い換えれば、UE101は、最初にsTRP又はmTRPに関して部分を順序付けることができ、次いで、CSIサブレポートとしての異なる測定レポートの順序でCSIレポート内で順序付ける。
【0106】
この場合、mTRPは、CSI多重化及びUCI省略に関してsTRP連結された部分よりも優先度を有することが暗示される。これは、sTRPをより低い優先度として扱う例である。代替又は追加として、sTRPは、例えば、異なるインデックス付け順序によって、CSIレポートにおいてmTRPよりも高い順序付け又は暗黙的優先度を有することができる。したがって、各レポート部分又はサブレポートに関連付けられた優先度が異なっていなくても、順序付けは、依然として、CSI多重化及びUCI省略に関する優先度を暗示することができる。
【0107】
図10を参照すると、本明細書の様々な態様による、mTRP動作のための別のCSI拡張の別の例が示されている。UE101は、アップリンク物理チャネル(例えば、PUCCH又はPUSCH)における単一のCSIレポート1010送信のためのCSIレポート構成におけるCMRリソースを動的に更新するために、gNB111からダウンリンク物理チャネル1002において更新された構成1004を更に受信することができる。
【0108】
MAC-CEは、CSIレポート構成ID、サービングセルインデックス、及びCSIリソースのための1つ以上の選択を含むことができる。選択は、sTRP測定のためのいくつかのCSIリソース(例えば、第1のTRPのためのK1個のリソース及び第2のTRPのためのK2個のリソース)と、mTRP測定のために構成されたCSIリソースのいくつかのN'個のペアとを含むことができる。RRCシグナリングは、sTRPのためのK1及びK2個のリソース、並びにmTRPのためのN個のペアなどのリソースのスーパーセットを構成するように動作することができる。gNB111は、これらのリソースを再構成するためにRRCを使用する代わりに、例えば、MAC-CEを使用することによって、これらのリソースを動的に修正又は更新するように構成され得る。
【0109】
CSIレポート構成更新は、少なくとも2つのレポート変数、すなわち、サービングセルを示すサービングセルインデックスと、レポート構成ID(例えば、CSI-reportConfigId)とを用いてUE101によって識別され得る。RRCは、スーパーセット、又はsTRPのためのKs(K1+K2)個のリソースの大きなセット、及びmTRPのためのN個のペアの大きなセットを構成することができるが、gNB111は、このスーパーセット内のMAC-CEを介してCMRリソース選択を修正することができる。例えば、MAC CEは、様々な態様又は方法で、CMRリソースのこのより大きいスーパーセットのサブセットを選択するために使用され得る。
【0110】
一例では、gNB111は、アクティブ化又は非アクティブ化されるCMRリソースを示すビットマップをMAC-CEとともに提供することができる。ビットマップ内の(CSI測定のためのCSIリソースとしての)CMRリソースは、構成されるリソースの最大数であり得る、構成されているリソースの最大数(Kmax)と、mTRPのためのリソースのペアの最大数であり得る、Nmaxとを含むことができる。ビットマップ中のビットマップロケーションに対応するビットは、対応するCMRリソース又は基準信号が、sTRPとmTRPの両方のためのCSIレポートを生成するために、測定のためにアクティブ化されるか、又は測定のために非アクティブ化されることを示すことができる。
【0111】
別の例では、ビットマップを利用するのではなく、MAC-CEは、スーパーセットの順序でいくつの第1のリソースから選択すべきかを示すことによってオーバーヘッドを低減することができる。例えば、ネットワーク又はgNB111は、K1'、K2'、N'を示すことができ、K1'は、第1のTRPのための第1のCMRリソースの選択を示し、K2'は、第2のTRPのための第2のCMRリソースを示し、N'は、mTRP測定のためのリソースの第1のペアの数を示す。例えば、gNB111が16 K1、16 K2、及び16 Nを構成するが、その後、gNB111は、K1'が2に等しく、K2'が2に等しく、N'が1に等しいことをUE101に示すことができる。それに応答して、UE101は、第1のTRPのためのスーパーセットの第1のセット内の最初の2つのCMRリソースをsTRP動作として測定し、第2のTRPのためのスーパーセットの第2のセット内の最初の2つのCSIリソースをsTRP動作として測定し、次いで、mTRP動作のために、リソースの第1のペアのみを測定する。K1'、K2'、N'の各々は、例えば、スーパーセットの優先度の順序に異なるリソースであり得る。次いで、UE101は、例えば、スーパーセット内の優先度又はインデックスの順序でK1'、K2'、N'を使用するMAC-CE CMRリソース選択に基づいて、更新されたCSIレポート構成に従ってCSIレポートを生成する。
【0112】
他の態様では、対応するCSI干渉測定(CS-IM)リソースはまた、動的CMRリソース選択並びにCSI-IM構成を可能にするために、MAC-CE修正/更新に基づいて構成され得る。例えば、CSI-IMリソース(0電力干渉測定リソース(IMR)を含む)は、CSIレポートのためのCMRリソースを動的に更新するために、sTRPのためのCSIリソースの数及びmTRP測定のためのペアの数の更新に従ってアクティブ化又は非アクティブ化され得る。
【0113】
sTRP測定のための単一のCMRリソース又はmTRP測定のためのCSIリソースのペアを含むあらゆるCMRについて、gNB111は、対応するCSI-IMリソースを構成することができる。これは、例えば、CMRリソースのCSI-IMリソースへの1対1マッピングとして事前構成又は事前決定されることができる。gNB111が、例えば、第1のTRPのために8個のCMRリソースを構成し、第2のTRPのために8個のCMRリソースを構成し、mTRPのために8対のCMRリソースを構成する場合、gNB111は、合計24個のゼロ電力IMR又はCSI-IMリソースを、合計CMRリソースに1対1で対応して構成する。更なる例では、MAC-CEが特定のCMRを選択した場合、対応するIMR又はCSI-IMもアクティブ化され得る。同様に、ネットワークがCMRを非アクティブ化する場合、ネットワークは、対応するIMR又はCSI-IMも非アクティブ化する。
【0114】
他の態様では、gNB111は、MAC-CEを介した動的更新においてsTRP試験、mTRP試験、又はその両方のみをレポートするための指示を、UE101に与えることができる。CSIレポート構成によって、UE101は、測定仮説に従ってsTRP試験とmTRP試験の両方のレポートを可能にするように構成され得る。しかしながら、gNB111は、(単一の送信又は単一のCSIレポートにおいて)CSIレポートのための測定を試験することによって、sTRP測定のみ、mTRP測定のみ、又はsTRPとmTRPの両方を構成するために、MAC-CEを介してCSIレポートを動的に変更することができる。特に、単一のDCI/RRCメッセージは、単一のTRP仮説、複数のTRP仮説(試験技術又は方法論として)によって、単一のCSIレポートにおけるsTRP測定を伴うmTRP測定を可能にすることができ、一方、MAC-CEは、CSI-ReportConfigId:CSIレポート構成ID、a ServCellIndex:サービングセルインデックス、及びsTRP、mTRP、又は両方のためのレポート仮説選択の値を用いて測定仮説を動的に更新するために使用することができる。これは、例えば、ビットマップを用いてMAC-CEにおいて通信され得る。ビットマップは、対応する測定仮説がアクティブ化されるか非アクティブ化されるかを示すことができる。例えば、sTRPのみがUE101によってレポートされるように示される場合、UE101は、次のCSIレポートのためにsTRPのみについての測定試験を構成することができる。
【0115】
追加又は代替として、UE101は、CSIレポート送信のペイロードを低減するためにCSI圧縮動作を実行することによって、CSIレポートを構成することができる。CSIレポートは、CSIレポートのsTRPレポート部分とmTRPレポート部分との間で共有又は共通であり得る様々なレポート量を備えることができる。これらのレポート量は、例えば、CSI-RSリソースインジケータ(CRI)、同期信号(SS)/物理ブロードキャストリソースブロックインジケータ(SSBRI)、ランクインジケータ(RI)、プリコーディングマトリクスインジケータ(PMI)、及びレイヤインジケータ(L1)を含むことができる。CRIは、どのCSI-RSが送信のために好まれるかをgNB111に示す。SSBRIは、CMRリソース選択のために好ましい同期信号ブロック(SSB)を示す。次いで、CMRリソースが選択されると、UE101は更に、CSIレポートにおいて、いくつのレイヤがRIによって好まれるか、並びにどのデジタルプリコーダがPMIによって好まれるかを構成することができる。これらのレポート量の全ては、特にUE101がsTRP及びmTRPの両方をレポートする場合、CSIレポートのペイロードを大きくする可能性がある。mTRPの場合、UE101は、2つ以上のTRP(例えば、TRP1及びTRP2の両方)のためのUEが好む構成が何であるかをレポートしなければならない。したがって、CSI圧縮は、完全なCSIレポート内で重複するか又は共通であり得る任意の冗長値を除去することによって、CSIレポートのサイズを低減することができる。例えば、UE101は、sTRPとmTRPの両方に対して同じCRIを選好し得る。例えば、UE101は、sTRP又はmTRPがレポートされているかどうかにかかわらず、第1のTRPからの同じリソースを選好することをgNB111に示すことができる。別の例は、UE101が同じPMIを選好し得ることである。したがって、UE101は、sTRP送信又はmTRP送信があるかどうかにかかわらず、第1のTRPからのプリコーディングマトリクスを選好することになる。したがって、UE101は、そのCSIオーバーヘッドを圧縮することを可能にされ得る。この場合、いくつかの値/変数は、CSIレポートのCSI圧縮を実行するように構成されているUE101によって、異なるレポート量値の一部として2回レポートされる必要はない。したがって、CSI圧縮は、例えば、オーバーヘッドを低減するために、レポート量のうちの1つ以上が単一のCSIレポートにおいてsTRPとmTRPとの間で共有され、圧縮されることを可能にすることができる。
【0116】
追加又は代替として、UE101は、CSIレポートがCSI圧縮を利用するかどうかをレポートすることができる。例えば、UE101は、レポート量が異なるTRP、sTRP又はmTRP動作の間で共有されており、したがって、2回レポートされていないかどうかをCSIレポートにおいて示すことができる。レポート量のUE選好は、主に、チャネル又はチャネル品質に基づいて、例えば、UE101がCRI又はPMIを圧縮又は共有するかどうかに関して決定され得る。したがって、UE101は、同じPMI又はCRIがsTRP及びmTRPのためにレポートされていることをgNB111に示すように、CSIレポート中のフィールド又はフラグを構成することができる。UE101は、次いで、1つのTRPのためのPMIのうちの1つのみをレポートし、PMIを2回レポートしないであろう、又はUEは、gNB111が、例えば、CSIレポート内の別のCRIを復号する必要がないように、同じCRIをレポートするために別のフラグを設定することができる。
【0117】
本開示内に記載された方法は、一連の動作又はイベントとして本明細書に例示されて説明されているが、そのような動作又はイベントの例示された順序は、限定的な意味で解釈されるべきではないことが理解されよう。例えば、いくつかの動作は、異なる順序で、且つ/又は本明細書に図示及び/若しくは説明されるものとは別の他の動作若しくはイベントと同時に、発生し得る。加えて、本明細書の説明の1つ以上の態様又は実施形態を実装するために、全ての例示された動作が必要とされない場合がある。更に、本明細書に示す動作のうちの1つ以上は、1つ以上の別個の動作及び/又は段階で実行することができる。説明を容易にするために、上記の図を参照することができる。しかしながら、これらの方法は、本開示内で提供される任意の特定の実施形態、態様又は実施例に限定されず、本明細書に開示されるシステム/デバイス/構成要素のいずれかに適用することができる。
【0118】
個人情報の使用は、ユーザのプライバシーを維持するための業界又は政府の要件を満たす又は超えるとして一般に認識されているプライバシーポリシー及びプラクティスに従うべきであることに十分に理解されている。特に、個人情報データは、意図されない又は認可されていないアクセス又は使用のリスクを最小にするように管理され取り扱われるべきであり、認可された使用の性質は、ユーザに明確に示されるべきである。
【0119】
ここで、本開示を添付の図面を参照して説明するが、同様の参照番号は、全体を通して同様の要素を指すために使用され、そして図示される構造及びデバイスは必ずしも縮尺通りに描かれていない。本明細書で利用される場合、「構成要素」、「システム」、「インタフェース」などの用語は、コンピュータ関連のエンティティ、ハードウェア、(例えば、実行中の)ソフトウェア、及び/又はファームウェアを指すことが意図されている。例えば、構成要素は、プロセッサ(例えば、マイクロプロセッサ、コントローラ、又は他の処理デバイス)、プロセッサ上で実行されているプロセス、コントローラ、オブジェクト、実行可能ファイル、プログラム、記憶デバイス、コンピュータ、タブレットPC、及び/又は処理デバイスを備えたユーザ機器(例えば、携帯電話など)であり得る。実例として、サーバ上で実行されているアプリケーション及びそのサーバもまた、構成要素であり得る。1つ以上の構成要素は、プロセス内に常駐することができ、1つの構成要素は、1つのコンピュータに局在してもよい、且つ/又は2つ以上のコンピュータ間に分散してもよい。本明細書では、要素のセット又は他の構成要素のセットを説明することがあり、ここで、「セット」という用語は、「1つ以上」として解釈することができる。
【0120】
更に、これらの構成要素は、記憶されている様々なデータ構造を有する様々なコンピュータ可読記憶媒体から、例えばモジュールなどで実行することができる。構成要素は、例えば、1つ以上のデータパケット(例えば、ローカルシステム、分散システムにおいて、及び/又はネットワーク、例えば、インターネット、ローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク、又は他のシステムを有する同様のネットワークをわたって、信号を経由して別の構成要素と対話する構成要素からのデータ)を有する信号に従って、ローカル及び/又はリモートプロセスを介して通信することができる。
【0121】
別の例として、構成要素は、電気回路又は電子回路によって動作される機械部品によって提供される特定の機能性を有する装置であり得、電気回路又は電子回路は、1つ以上のプロセッサによって実行されるソフトウェアアプリケーション又はファームウェアアプリケーションによって動作され得る。1つ以上のプロセッサは、装置の内部又は外部にあることができ、ソフトウェア又はファームウェアアプリケーションの少なくとも一部を実行することができる。更に別の例として、構成要素は、機械部品なしの電子構成要素を通して特定の機能性を提供する装置であり得、電子構成要素は、少なくとも部分的に電子構成要素の機能性を付与するソフトウェア及び/又はファームウェアを実行する1つ以上のプロセッサを備え得る。
【0122】
「例示的」という単語の使用は、概念を具体的に表すことが意図されている。本願で使用される「又は」という用語は、排他的な「又は」ではなく、包括的な「又は」を意味することが意図されている。すなわち、特に明記しない限り、又は文脈から明らかでない限り、「XはA又はBを用いる」は、全てのあり得る順列のいずれかを意味することが意図される。すなわち、「XはAを用いる」場合、「XはBを用いる」場合、又は「XはAとBの両方を用いる」場合、前述の各場合はいずれも「XはA又はBを用いる」を満たす。加えて、本願及び添付の特許請求の範囲で使用される冠詞「a」及び「an」は、特に明記しない限り、又は文脈から単数形を指すことが明らかでない限り、「1つ以上」を意味すると一般に解釈されるべきである。更に、「including」、「includes」、「having」、「has」、「with」、又はそれらの変化形が、発明を実施する形態と特許請求の範囲のいずれかで使用される場合、これらの用語は、「comprising」という用語と同様に包括的であることが意図される。更に、1つ以上の番号付きアイテムが詳述される状況(例えば、「第1のX」、「第2のX」など)において、いくつかの状況では、文脈が、1つ以上の番号付きアイテムが別個であるか又は同じであることを示し得るが、一般に、これら1つ以上の番号付きアイテムは、別個であるか又は同じであり得る。
【0123】
本明細書で使用されるとき、「回路」という用語は、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、電子回路、プロセッサ(共有、専用、若しくはグループ)、若しくは1つ以上のソフトウェア若しくはファームウェアプログラムを実行する回路に動作可能に結合された関連付けられたメモリ(共有、専用、又はグループ)、組合せ論理回路、又は説明された機能性を提供する他の好適なハードウェア構成要素を指す、その一部である、又はそれを含むことができる。いくつかの実施形態では、回路は、1つ以上のソフトウェア若しくはファームウェアモジュールに実装されてもよく、又は回路に関連付けられた機能は、1つ以上のソフトウェア若しくはファームウェアモジュールによって実行されてもよい。いくつかの実施形態では、回路は、少なくとも部分的にハードウェアで動作可能なロジックを含むことができる。
【0124】
本明細書で使用されるとき、「プロセッサ」という用語は、実質的に任意のコンピューティング処理ユニット又はデバイスを指すことができ、シングルコアプロセッサ、ソフトウェアマルチスレッド実行能力を備えたシングルプロセッサ、マルチコアプロセッサ、ソフトウェアマルチスレッド実行能力を備えたマルチコアプロセッサ、ハードウェアマルチスレッド技術を備えたマルチコアプロセッサ、並列プラットフォーム、及び分散共有メモリを備えた並列プラットフォーム、を含むがこれらに限定されない。更に、プロセッサは、本明細書に記載の機能及び/又はプロセスを実行するように設計された、集積回路、特定用途向け集積回路、デジタル信号プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブル論理コントローラ、複合プログラマブル論理デバイス、個別ゲート若しくはトランジスタ論理、個別ハードウェアコンポーネント、又はそれらの任意の組合せを指すことができる。プロセッサは、空間使用を最適化するか、又はモバイルデバイスの性能を向上させるために、分子ドット及び量子ドットベースのトランジスタ、スイッチ及びゲートなどを含むがこれらに限定されないナノスケールアーキテクチャを利用することができる。プロセッサはまた、コンピューティング処理ユニットの組合せとして実装され得る。
【0125】
実施例(実施形態)は、方法、方法の動作又はブロックを実行するための手段、機械(例えば、メモリを有するプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)など)によって実行されると、方法の動作又は装置若しくはシステムの動作を機械に実行させて、本明細書に記載の実施形態及び実施例による複数通信技術を使用する同時通信を実行する命令を含む少なくとも1つの機械可読媒体などの主題を含み得る。
【0126】
第1の実施例は、メモリと、処理回路であって、単一の送受信ポイント(sTRP)動作及び複数のTRP(mTRP)動作に基づくチャネル状態情報(CSI)レポートに対応するCSIレポート構成を有する無線リソース制御(RRC)メッセージを受信し、CSIレポート構成と、sTRP動作のための測定及びmTRP動作のための測定に関連付けられた複数のCSIレポート優先度変数と、に基づいて、CSIレポートを生成する、ように構成されている、処理回路と、を備える、ユーザ機器(UE)であり得る。
【0127】
第2の実施例は、第1の実施例を含むことができ、処理回路は更に、mTRP動作のための測定よりも高い優先度又は低い優先度を有するsTRP動作のための測定に関連付けられたCSIレポート優先度変数に基づいて、CSIレポートを生成する、ように構成されている。
【0128】
第3の実施例は、第1又は第2の実施例を含むことができ、処理回路は更に、CSIを、CSIレポートのための異なる優先度に関連付けられた複数のCSI部分に分割し、CSIレポート構成がCSIレポートのための関連付けられたUE能力よりも多くのCSI処理ユニット(CPU)を構成することに応じて、異なる優先度に基づいて、CSIレポートから複数のCSI部分のうちの1つ以上のCSI部分を更新することを省略する、ように構成されている。
【0129】
第4の実施例は、第1~第3の実施例のいずれか1つ以上を含むことができ、処理回路は更に、CSIを、CSIレポートのための異なる優先度に関連付けられた複数のCSI部分に分割し、複数のCSI部分の異なる優先度がCSI多重化及びアップリンク制御情報(UCI)省略に影響を与えるかどうかを判定し、複数のCSI部分の異なる優先度のうちの1つ以上がCSI多重化及びUCI省略に影響を与え、総CSIがCSIレポートのための物理チャネル送信のペイロードを超えることに応じて、異なる優先度に基づいて、CSIレポートから複数のCSI部分のうちの1つ以上のCSI部分を省略する、ように構成されている。
【0130】
第5の実施例は、第1~第4の実施例のいずれか1つ以上を含むことができ、処理回路は更に、複数のCSI部分の異なる優先度がCSI多重化及びUCI省略に影響を及ぼさず、総CSIがCSIレポートのための物理チャネル送信のペイロードを超えることに応じて、CSIレポートにおいて複数のCSI部分を送信すべきか、又はCSIレポートから複数のCSI部分を省略すべきかを決定するように構成されている。
【0131】
第6の実施例は、第1~第5の実施例のいずれか1つ以上を含むことができ、処理回路は更に、対応するCSIの異なるCSIレポート測定を、CSIレポートのための連結シーケンスにおいて複数のCSIサブレポートを順序付けることと、連結シーケンスにおける複数のCSIサブレポート内のsTRP動作との第1の関連付け及びmTRP動作との第2の関連付けに基づいて、対応するCSIの異なるCSIレポート測定を順序付けることと、によって、又は、sTRP動作との第1の関連付け及びmTRP動作との第2の関連付けに基づいて、対応するCSIの異なるCSIレポート測定を連結することと、第1の関連付け又は第2の関連付けに基づいて順序付けられた対応するCSIの異なるCSIレポート測定内の複数のCSIサブレポートを連結することと、によって、同じ優先度を有する複数のCSIサブレポートに分割することによって、CSIレポートを生成する、ように構成されている。
【0132】
第7の実施例は、第1~第6の実施例のいずれか1つ以上を含むことができ、処理回路は更に、CSIレポート構成のチャネル管理リソース(CMR)を動的に修正するために、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(MAC-CE)を受信する、ように構成されており、MAC-CEは、CSIレポート構成IDと、サービングセルインデックスと、sTRP測定のためのCSIリソースの数及びmTRP測定のために構成されたCSIリソースのペアの数の1つ以上の選択と、を含む。
【0133】
第8の実施例は、第1~第7の実施例のいずれか1つ以上を含むことができ、MAC-CEは、CSIレポートにおける測定のためにどの基準信号が非アクティブ化又はアクティブ化されるかを示すビットマップを含み、sTRP測定のためのCSIリソースの数は、CSIレポート構成のリソースのスーパーセットの中からのsTRP測定のためのCSIリソースの最大数を含み、mTRP測定のために構成されたCSIリソースのペアの数は、リソースのスーパーセットの中からのCSIリソースのペアの最大数を含む。
【0134】
第9の実施例は、第1~第8の実施例のいずれか1つ以上を含むことができ、MAC-CEは、第1のTRPのsTRP測定のために選択するためのリソースの第1のセットの優先度における第1のリソースの第1の数と、第2のTRPのsTRP測定のためのリソースの第2のセットの優先度における第1のリソースの第2の数と、mTRP測定のためのCSIリソースのペアの数の優先度における第1のリソースの第3の数と、を含む。
【0135】
第10の実施例は、第1~第9の実施例のいずれか1つ以上を含むことができ、処理回路は更に、MAC-CEを介して修正されるCSIレポート構成のCMRへの1対1マッピングに基づいて、対応するCSI干渉測定(CSI-IM)リソースをアクティブ化又は非アクティブ化する、ように構成されている。
【0136】
第11の実施例は、第1~第10の実施例のいずれか1つ以上を含むことができ、処理回路は更に、CSIレポート構成のCMRを動的に修正するためにMAC-CEを受信する、ように構成されており、MAC-CEは、CSIレポート構成IDと、サービングセルインデックスと、sTRP試験のみ、mTRP試験のみ、又はsTRP試験とmTRP試験の両方を用いてCSIレポートのレポートを修正するための1つ以上の指示と、を含む。
【0137】
第12の実施例は、第1~第11の実施例のいずれか1つ以上を含むことができ、処理回路は更に、mTRP動作の1つ以上のレポート量と共有又は共通するsTRP動作の1つ以上のレポート量がCSIレポート中で1回のみレポートされるように、CSI圧縮を用いてCSIレポートを生成する、ように構成されており、1つ以上のレポート量は、CSI-RSリソースインジケータ(CRI)、同期信号(SS)/物理ブロードキャストリソースブロックインジケータ(SSBRI)、ランクインジケータ(RI)、プリコーディングマトリクスインジケータ(PMI)、又はレイヤインジケータ(LI)のうちの1つ以上を含む。
【0138】
第13の実施例は、第1~第12の実施例のいずれか1つ以上を含むことができ、処理回路は更に、CSIレポート中の1つ以上のレポート量に対応するCSI圧縮のインジケータを提供する、ように構成されている。
【0139】
第14の実施例は、メモリと、処理回路であって、単一の送受信ポイント(sTRP)動作及び複数のTRP(mTRP)動作に基づくチャネル状態情報(CSI)レポートを可能にするCSIレポート構成を有する無線リソース制御(RRC)メッセージを受信し、CSIレポート構成に基づいて、sTRP動作及びmTRP動作の測定を用いてCSIレポートを送信する、ように構成されている、処理回路と、を備える、ベースバンドプロセッサであり得る。
【0140】
第15の実施例は、第14の実施例を含むことができ、処理回路は更に、複数の重み付けされたCSIレポート優先度変数に基づいてCSIレポートを生成する、ように構成されており、複数の重み付けされたCSIレポート優先度変数は、sTRP動作に関連付けられた測定と、mTRP動作に関連付けられた測定と、レポートタイプと、レポート量と、サービングセルインデックスと、レポート構成IDと、を含む。
【0141】
第16の実施例は、第14~第15の実施例のいずれか1つ以上を含むことができ、処理回路は更に、sTRP動作に関連付けられた測定を、mTRP動作に関連付けられた測定とは異なる優先度で構成する、ように構成されている。
【0142】
第17の実施例は、第14~第16の実施例のいずれか1つ以上を含むことができ、処理回路は更に、CSIを、CSIレポートのための優先度に関連付けられた複数のCSI部分に分割し、優先度のうちの1つ以上がCSI多重化及びアップリンク制御情報(UCI)省略に影響を与えるかどうかを判定し、優先度のうちの1つ以上がCSI多重化及びUCI省略に影響を与え、総CSIがCSIレポートのための物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)又は物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)のペイロード量を超えることに応じて、優先度に基づいてCSIレポートから複数のCSI部分のうちの1つ以上のCSI部分を省略する、ように構成されている。
【0143】
第18の実施例は、第14~第17の実施例のいずれか1つ以上を含むことができ、処理回路は更に、CSIを、CSIレポートのための優先度に関連付けられた複数のCSI部分に分割し、CSIレポートのためのCSI処理ユニット(CPU)オーバーブッキング処理及びCSI処理ユニットに影響を与えない優先度のうちの1つ以上がCSIレポートの物理チャネル送信のためのUE能力を超えることに応じて、CSIレポートのための複数のCSI部分の全ての測定を実行するか、又はCSIレポートのための複数のCSI部分のいずれも測定を実行しない、ように構成されている。
【0144】
第19の実施例は、第14~第18の実施例のいずれか1つ以上を含むことができ、処理回路は、処理回路は更に、対応するCSIのための異なるCSI測定レポートを、対応するCSIのための異なるCSI測定レポート内のmTRP測定及びsTRP測定を多重化することと、異なるCSI測定レポートをCSIレポートに連結することと、によって、又は、sTRP動作に関連付けられた複数のCSI部分を連結し、mTRP動作に関連付けられた複数のCSI部分を連結することと、CSIレポート内の対応するCSIに関する異なるCSI測定レポートに基づいて、sTRP動作に関連付けられた複数のCSI部分及びmTRP動作に関連付けられた複数のCSI部分を順序付けること、によって、同じ優先度を有する複数のCSI部分に分割することによって、sTRP動作及びmTRP動作の両方の測定のためのCSIレポートを生成する、ように構成されている。
【0145】
第20の実施例は、メモリと、処理回路であって、単一の送受信ポイント(sTRP)動作及び複数のTRP(mTRP)動作に基づくチャネル状態情報(CSI)レポートを可能にするCSIレポート構成を有する無線リソース制御(RRC)メッセージを送信し、CSIレポート構成に基づいて、sTRP動作及びmTRP動作の測定を用いてCSIレポートを受信する、ように構成されている、処理回路と、を備える、基地局である。
【0146】
第21の実施例は、第20の実施例を含むことができ、CSIレポートは複数の重み付けされたCSIレポート優先度変数に基づいており、複数の重み付けされたCSIレポート優先度変数は、sTRP動作に関連付けられた測定と、mTRP動作に関連付けられた測定と、レポートタイプと、レポート量と、サービングセルインデックスと、レポート構成IDと、を含み、sTRP動作に関連付けられた測定は、mTRP動作に関連付けられた測定とは異なる優先度で構成されている。
【0147】
第22の実施例は、第20~第21の実施例のいずれか1つ以上を含むことができ、処理回路は更に、CSIレポート構成のチャネル管理リソース(CMR)を動的に更新するために、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(MAC-CE)を送信する、ように構成されており、MAC-CEは、CSIレポート構成IDと、サービングセルインデックスと、sTRP測定のためのCSIリソースの数及びmTRP測定のために構成されたCSIリソースのペアの数の1つ以上の選択と、を含む。
【0148】
第23の実施例は、第20~第22の実施例のいずれか1つ以上を含むことができ、処理回路は更に、ビットマップ内のMAC-CEを介してアクティブ化又は非アクティブ化されるCSIレポート構成のCMRへの1対1マッピングに基づいて、CMRの対応するCSI干渉測定(CSI-IM)リソースをアクティブ化又は非アクティブ化する、ように構成されている。
【0149】
第24の実施例は、第20~第23の実施例のいずれか1つを含むことができ、処理回路は更に、CSIレポート構成のCMRを動的に修正するためにMAC-CEを送信する、ように構成されており、MAC-CEは、CSIレポート構成IDと、サービングセルインデックスと、sTRP試験、mTRP試験、又はsTRP試験とmTRP試験の両方のレポートをアクティブ化又は非アクティブ化するための1つ以上の指示と、を含む。
【0150】
第25の実施例は、第1~第21の実施例のいずれかに記載の若しくはそれに関連する方法、又は本明細書に記載される任意の他の方法若しくはプロセスの1つ以上の要素を実行する手段を備える装置を含むことができる。
【0151】
第26の実施例は、命令を含む1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令が、電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって命令が実行されると、電子デバイスに、第1~第21の実施例のいずれか1つに記載の若しくはそれに関連する方法、又は本明細書に記載される任意の他の方法若しくはプロセスの1つ以上の要素を実行させる、1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体を含むことができる。
【0152】
第27の実施例は、第1~第21の実施例のいずれか1つに記載の若しくはそれに関連する方法、又は本明細書に記載される任意の他の方法若しくはプロセスの1つ以上の要素を実行するための論理、モジュール又は回路を備える装置を含むことができる。
【0153】
第28の実施例は、第1~第21の実施例のいずれか1つに記載の若しくはそれに関連する方法、技術、若しくはプロセス、又はその一部分若しくは一部を含むことができる。
【0154】
第29の実施例は、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行されると、1つ以上のプロセッサに第1~第21の実施例のいずれか1つに記載の若しくはそれに関連する方法、技術、若しくはプロセス、又はその一部分を実行させる命令を含む1つ以上のコンピュータ可読媒体と、を備える装置を含むことができる。
【0155】
第30の実施例は、第1~第29の実施例のいずれか1つに記載の信号若しくはそれらに関連する信号、又はその一部分若しくは部分を含むことができる。
【0156】
第31の実施例は、第1~第21の実施例のいずれか1つ又はその一部分若しくは一部に記載の又はそれに関連する、あるいは本開示に記載の、データグラム、パケット、フレーム、セグメント、プロトコルデータユニット(PDU)、又はメッセージを含むことができる。
【0157】
第32の実施例は、第1~第21の実施例のいずれか1つ又はその一部若しくは一部に記載の、又はそれに関連するか、あるいは本開示に記載のデータで符号化された信号を含むことができる。
【0158】
第33の実施例は、第1~第21の実施例のいずれか1つ又はその一部分若しくは一部に記載の又はそれに関連する、あるいは本開示に記載の、データグラム、パケット、フレーム、セグメント、プロトコルデータユニット(PDU)、又はメッセージを使用して符号化された信号を含むことができる。
【0159】
第34の実施例は、1つ以上のプロセッサによるコンピュータ可読命令の実行は、1つ以上のプロセッサに、第1~第21の実施例のいずれか1つ又はその一部分に記載の又はそれに関連する、方法、技術、又はプロセスを実行させることである、コンピュータ可読命令を搬送する電磁信号を含むことができる。
【0160】
第35の実施例は、処理要素によるプログラムの実行が、処理要素に、第1~第21の実施例のいずれか1つ又はその一部分に記載の又はそれに関連する、方法、技術、又はプロセスを実行させる、命令を備えたコンピュータプログラムを含むことができる。
【0161】
第36の実施例は、本明細書に示されて記載されたワイヤレスネットワークにおける信号を含むことができる。
【0162】
第37の実施例は、本明細書に示されて記載されたワイヤレスネットワークにおいて通信する方法を含むことができる。
【0163】
第38の実施例は、本明細書に示されて記載されたワイヤレス通信を提供するシステムを含むことができる。
【0164】
第39の実施例は、本明細書に示されて記載されたワイヤレス通信を提供するデバイスを含むことができる。
【0165】
更に、本明細書に記載の様々な態様又は特徴は、標準的なプログラミング及び/又は工学技術を使用して、方法、装置、又は製造物品として実装することができる。本明細書で使用される「製造物品」という用語は、任意のコンピュータ可読デバイス、キャリア、又は媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含することを意図している。例えば、コンピュータ可読媒体は、磁気記憶デバイス(例えば、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気ストリップなど)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)など)、スマートカード、及びフラッシュメモリデバイス(例えば、EPROM、カード、スティック、キードライブなど)を含むことができるが、これらに限定されない。更に、本明細書に記載の様々な記憶媒体は、情報を記憶するための1つ以上のデバイス及び/又は他の機械可読媒体を表すことができる。「機械可読媒体」という用語は、限定されるものではないが、無線チャネルと、命令(単数又は複数)及び/又はデータを記憶、収容、及び/又は運搬することができる様々な他の媒体を含むことができる。更に、コンピュータプログラム製品は、コンピュータに、本明細書に記載の機能を実行させるように動作可能な1つ以上の命令又はコードを有するコンピュータ可読媒体を含むことができる。
【0166】
通信媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他の構造若しくは非構造データを、変調データ信号、例えば、搬送波又は他の輸送機構などのデータ信号に含み、任意の情報配信又は輸送媒体を含む。「変調データ信号」又は複数の信号は、1つ以上の信号内の情報を符号化するように設定又は変更された1つ以上の特性を有する信号を指す。限定ではなく例として、通信媒体は、有線ネットワーク又は直接有線接続などの有線媒体、並びに音響、RF、赤外線、及び他の無線媒体などの無線媒体を含む。
【0167】
例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合することができる。代替的に、記憶媒体は、プロセッサと一体であり得る。更に、いくつかの態様では、プロセッサ及び記憶媒体は、ASICに存在することができる。加えて、ASICは、ユーザ端末に存在することができる。代替的に、プロセッサ及び記憶媒体は、ユーザ端末内にて別個の構成要素として存在することができる。加えて、いくつかの態様では、方法又はアルゴリズムのプロセス及び/又は動作は機械可読媒体及び/又はコンピュータ可読媒体上の1つ又は任意の組合せ又はコード及び/又は命令として存在することができ、これは、コンピュータプログラム製品に組み込むことができる。
【0168】
これについては、開示されている主題を、様々な実施形態及び対応する図面に関連して説明したが、開示されている主題と同じ機能、類似する機能、代替的機能、又は代用の機能を実行するためには、適用可能な場合、他の同様の実施形態を使用することができ、又は、記載されている実施形態から逸脱することなく、変更及び追加を行うことができることを理解されたい。したがって、開示されている主題は、本明細書に記載のいずれかの単一の実施形態に限定されるべきではなく、むしろ、以下の添付の特許請求の範囲の広さ及び範囲に従って解釈されるべきである。
【0169】
具体的には、上述の構成要素(アセンブリ、デバイス、回路、システムなど)によって実行される様々な機能に関して、そのような構成要素を説明するために使用される用語(「手段」への参照を含む)は、本明細書に示される本開示の例示的な実装形態における機能を実行する開示された構造と構造的に同等でない場合でも、記載された構成要素の特定の機能を実行する任意の構成要素又は構造(例えば、機能的に同等である)に対応することが意図される。更に、特定の特徴がいくつかの実装のうちの1つのみに関して開示されている可能性があるが、そのような特徴は、任意の所与の又は特定の用途に望ましく有利であり得るように、他の実装の1つ以上の他の特徴と組み合わせることができる。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリと、
処理回路であって、
単一の送受信ポイント(sTRP)動作及び複数のTRP(mTRP)動作に基づくチャネル状態情報(CSI)レポートに対応するCSIレポート構成を有する無線リソース制御(RRC)メッセージを受信し、
前記CSIレポート構成と、前記sTRP動作のための測定及び前記mTRP動作のための測定に関連付けられた複数のCSIレポート優先度変数と、に基づいて、前記CSIレポートを生成する、ように構成されている、処理回路と、
を備える、ユーザ機器(UE)。
【請求項2】
前記処理回路は更に、
前記mTRP動作のための前記測定よりも高い優先度又は低い優先度を有する前記sTRP動作のための前記測定に関連付けられたCSIレポート優先度変数に基づいて、前記CSIレポートを生成する、ように構成されている、請求項1に記載のUE。
【請求項3】
前記処理回路は更に、
CSIを、前記CSIレポートのための異なる優先度に関連付けられた複数のCSI部分に分割し、
前記CSIレポート構成が前記CSIレポートのための関連付けられたUE能力よりも多くのCSI処理ユニット(CPU)を構成することに応じて、前記異なる優先度に基づいて、前記CSIレポートから前記複数のCSI部分のうちの1つ以上のCSI部分を更新することを省略する、ように構成されている、請求項
1に記載のUE。
【請求項4】
前記処理回路は更に、
CSIを、前記CSIレポートのための異なる優先度に関連付けられた複数のCSI部分に分割し、
前記複数のCSI部分の前記異なる優先度がCSI多重化及びアップリンク制御情報(UCI)省略に影響を与えるかどうかを判定し、
前記複数のCSI部分の前記異なる優先度のうちの1つ以上が前記CSI多重化及び前記UCI省略に影響を与え、総CSIが前記CSIレポートのための物理チャネル送信のペイロードを超えることに応じて、前記異なる優先度に基づいて、前記CSIレポートから前記複数のCSI部分のうちの1つ以上のCSI部分を省略する、ように構成されている、請求項
1に記載のUE。
【請求項5】
前記処理回路は更に、
前記複数のCSI部分の前記異なる優先度が前記CSI多重化及び前記UCI省略に影響を及ぼさず、前記総CSIが前記CSIレポートのための前記物理チャネル送信の前記ペイロードを超えることに応じて、前記CSIレポートにおいて前記複数のCSI部分を送信すべきか、又は前記CSIレポートから前記複数のCSI部分を省略すべきかを決定するように構成されている、請求項4に記載のUE。
【請求項6】
前記処理回路は更に、
対応するCSIの異なるCSIレポート測定を、
前記CSIレポートのための連結シーケンスにおいて複数のCSIサブレポートを順序付けることと、前記連結シーケンスにおける前記複数のCSIサブレポート内の前記sTRP動作との第1の関連付け及び前記mTRP動作との第2の関連付けに基づいて、前記対応するCSIの前記異なるCSIレポート測定を順序付けることと、によって、又は
前記sTRP動作との前記第1の関連付け及び前記mTRP動作との前記第2の関連付けに基づいて、前記対応するCSIの前記異なるCSIレポート測定を連結することと、前記第1の関連付け又は前記第2の関連付けに基づいて順序付けられた前記対応するCSIの前記異なるCSIレポート測定内の前記複数のCSIサブレポートを連結することと、によって、
同じ優先度を有する複数のCSIサブレポートに分割することにより、前記CSIレポートを生成する、ように構成されている、請求項
1に記載のUE。
【請求項7】
前記処理回路は更に、
前記CSIレポート構成のチャネル管理リソース(CMR)を動的に修正するために、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(MAC-CE)を受信する、ように構成されており、前記MAC-CEは、CSIレポート構成IDと、サービングセルインデックスと、sTRP測定のためのCSIリソースの数及びmTRP測定のために構成されたCSIリソースのペアの数の1つ以上の選択と、を含む、請求項
1に記載のUE。
【請求項8】
前記MAC-CEは、前記CSIレポートにおける測定のためにどの基準信号が非アクティブ化又はアクティブ化されるかを示すビットマップを含み、sTRP測定のためのCSIリソースの前記数は、前記CSIレポート構成のリソースのスーパーセットの中からのsTRP測定のためのCSIリソースの最大数を含み、mTRP測定のために構成されたCSIリソースの前記ペアの数は、前記リソースのスーパーセットの中からのCSIリソースのペアの最大数を含む、請求項7に記載のUE。
【請求項9】
前記MAC-CEは、第1のTRPの前記sTRP測定のために選択するためのリソースの第1のセットの優先度における第1のリソースの第1の数と、第2のTRPの前記sTRP測定のためのリソースの第2のセットの優先度における第1のリソースの第2の数と、前記mTRP測定のためのCSIリソースの前記ペアの数の優先度における第1のリソースの第3の数と、を含む、請求項7に記載のUE。
【請求項10】
前記処理回路は更に、
前記MAC-CEを介して修正される前記CSIレポート構成の前記CMRへの1対1マッピングに基づいて、対応するCSI干渉測定(CSI-IM)リソースをアクティブ化又は非アクティブ化する、ように構成されている、請求項7に記載のUE。
【請求項11】
前記処理回路は更に、
前記CSIレポート構成のCMRを動的に修正するためにMAC-CEを受信する、ように構成されており、前記MAC-CEは、CSIレポート構成IDと、サービングセルインデックスと、sTRP試験のみ、mTRP試験のみ、又はsTRP試験とmTRP試験の両方を用いて前記CSIレポートのレポートを修正するための1つ以上の指示と、を含む、請求項
1に記載のUE。
【請求項12】
前記処理回路は更に、
前記mTRP動作の1つ以上のレポート量と共有される又は共通する前記sTRP動作の前記1つ以上のレポート量が前記CSIレポート中で1回のみレポートされるように、CSI圧縮を用いて前記CSIレポートを生成する、ように構成されており、前記1つ以上のレポート量は、CSI-RSリソースインジケータ(CRI)、同期信号(SS)/物理ブロードキャストリソースブロックインジケータ(SSBRI)、ランクインジケータ(RI)、プリコーディングマトリクスインジケータ(PMI)、又はレイヤインジケータ(LI)のうちの1つ以上を含む、請求項
1に記載のUE。
【請求項13】
前記処理回路は更に、
前記CSIレポート中の前記1つ以上のレポート量に対応するCSI圧縮のインジケータを提供する、ように構成されている、請求項12に記載のUE。
【請求項14】
メモリと、
処理回路であって、
単一の送受信ポイント(sTRP)動作及び複数のTRP(mTRP)動作に基づくチャネル状態情報(CSI)レポートを可能にするCSIレポート構成を有する無線リソース制御(RRC)メッセージを受信し、
前記CSIレポート構成に基づいて、前記sTRP動作及び前記mTRP動作の測定を用いて前記CSIレポートを送信する、ように構成されている、処理回路と、
を備える、ベースバンドプロセッサ。
【請求項15】
前記処理回路は更に、
複数の重み付けされたCSIレポート優先度変数に基づいてCSIレポートを生成する、ように構成されており、前記複数の重み付けされたCSIレポート優先度変数は、前記sTRP動作に関連付けられた測定と、前記mTRP動作に関連付けられた測定と、レポートタイプと、レポート量と、サービングセルインデックスと、レポート構成IDと、を含む、請求項14に記載のベースバンドプロセッサ。
【請求項16】
前記処理回路は更に、
前記sTRP動作に関連付けられた前記測定を、前記mTRP動作に関連付けられた前記測定とは異なる優先度で構成する、ように構成されている、請求項1
4に記載のベースバンドプロセッサ。
【請求項17】
前記処理回路は更に、
CSIを、前記CSIレポートのための優先度に関連付けられた複数のCSI部分に分割し、
前記優先度のうちの1つ以上がCSI多重化及びアップリンク制御情報(UCI)省略に影響を与えるかどうかを判定し、
前記優先度のうちの前記1つ以上が前記CSI多重化及び前記UCI省略に影響を与え、総CSIが前記CSIレポートのための物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)又は物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)のペイロード量を超えることに応じて、前記優先度に基づいて前記CSIレポートから前記複数のCSI部分のうちの1つ以上のCSI部分を省略する、ように構成されている、請求項1
4に記載のベースバンドプロセッサ。
【請求項18】
前記処理回路は更に、
CSIを、前記CSIレポートのための優先度に関連付けられた複数のCSI部分に分割し、
前記CSIレポートのためのCSI処理ユニット(CPU)オーバーブッキング処理及びCSI処理ユニットに影響を与えない前記優先度のうちの1つ以上が前記CSIレポートの物理チャネル送信のためのUE能力を超えることに応じて、前記CSIレポートのための前記複数のCSI部分の全ての測定を実行するか、又は前記CSIレポートのための前記複数のCSI部分のいずれも測定を実行しない、ように構成されている、請求項1
4に記載のベースバンドプロセッサ。
【請求項19】
前記処理回路は更に、
対応するCSIのための異なるCSI測定レポートを、
前記対応するCSIのための前記異なるCSI測定レポート内のmTRP測定及びsTRP測定を多重化することと、前記異なるCSI測定レポートを前記CSIレポートに連結することと、によって、又は
前記sTRP動作に関連付けられた複数のCSI部分を連結し、前記mTRP動作に関連付けられた複数のCSI部分を連結することと、前記CSIレポート内の前記対応するCSIに関する前記異なるCSI測定レポートに基づいて、前記sTRP動作に関連付けられた前記複数のCSI部分及び前記mTRP動作に関連付けられた前記複数のCSI部分を順序付けること、によって、
同じ優先度を有する複数のCSI部分に分割することにより、前記sTRP動作及び前記mTRP動作の両方の測定のための前記CSIレポートを生成する、ように構成されている、請求項1
4に記載のベースバンドプロセッサ。
【請求項20】
メモリと、
処理回路であって、
単一の送受信ポイント(sTRP)動作及び複数のTRP(mTRP)動作に基づくチャネル状態情報(CSI)レポートを可能にするCSIレポート構成を有する無線リソース制御(RRC)メッセージを送信し、
前記CSIレポート構成に基づいて、前記sTRP動作及び前記mTRP動作の測定を用いて前記CSIレポートを受信する、ように構成されている、処理回路と、
を備える、基地局。
【請求項21】
前記CSIレポートは複数の重み付けされたCSIレポート優先度変数に基づいており、前記複数の重み付けされたCSIレポート優先度変数は、前記sTRP動作に関連付けられた測定と、前記mTRP動作に関連付けられた測定と、レポートタイプと、レポート量と、サービングセルインデックスと、レポート構成IDと、を含み、前記sTRP動作に関連付けられた前記測定は、前記mTRP動作に関連付けられた前記測定とは異なる優先度で構成されている、請求項20に記載の基地局。
【請求項22】
前記処理回路は更に、
前記CSIレポート構成のチャネル管理リソース(CMR)を動的に更新するために、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(MAC-CE)を送信する、ように構成されており、前記MAC-CEは、CSIレポート構成IDと、サービングセルインデックスと、sTRP測定のためのCSIリソースの数及びmTRP測定のために構成されたCSIリソースのペアの数の1つ以上の選択と、を含む、請求項2
0に記載の基地局。
【請求項23】
前記処理回路は更に、
ビットマップ内の前記MAC-CEを介してアクティブ化又は非アクティブ化される前記CSIレポート構成の前記CMRへの1対1マッピングに基づいて、前記CMRの対応するCSI干渉測定(CSI-IM)リソースをアクティブ化又は非アクティブ化する、ように構成されている、請求項22に記載の基地局。
【請求項24】
前記処理回路は更に、
前記CSIレポート構成のCMRを動的に修正するためにMAC-CEを送信する、ように構成されており、前記MAC-CEは、CSIレポート構成IDと、サービングセルインデックスと、sTRP試験、mTRP試験、又はsTRP試験とmTRP試験の両方のレポートをアクティブ化又は非アクティブ化するための1つ以上の指示と、を含む、請求項2
0に記載の基地局。
【国際調査報告】