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特表2024-532730プレートのためのクランプ装置及び接触装置並びにクランプ装置と接触装置との間に少なくとも1つのワークピースをクランプするための方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-10
(54)【発明の名称】プレートのためのクランプ装置及び接触装置並びにクランプ装置と接触装置との間に少なくとも1つのワークピースをクランプするための方法
(51)【国際特許分類】
   F16B 1/02 20060101AFI20240903BHJP
   B25B 5/02 20060101ALI20240903BHJP
   B23Q 3/06 20060101ALN20240903BHJP
【FI】
F16B1/02 F
B25B5/02
B23Q3/06 304D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024507156
(86)(22)【出願日】2022-07-26
(85)【翻訳文提出日】2024-02-16
(86)【国際出願番号】 EP2022070907
(87)【国際公開番号】W WO2023016795
(87)【国際公開日】2023-02-16
(31)【優先権主張番号】102021121140.9
(32)【優先日】2021-08-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(31)【優先権主張番号】102021130373.7
(32)【優先日】2021-11-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508023156
【氏名又は名称】ベッセイ ツール ゲーエムベーハー ウント ツェーオー カーゲー
【氏名又は名称原語表記】BESSEY Tool GmbH & Co. KG
【住所又は居所原語表記】Muehlwiesenstrasse 40, 74321 Bietigheim-Bissingen, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】110001069
【氏名又は名称】弁理士法人京都国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヴァレンティーン サヴィツキー
(72)【発明者】
【氏名】ゲルハルト クレプファー
【テーマコード(参考)】
3C016
3C020
【Fターム(参考)】
3C016CA09
3C016CB01
3C016CC01
3C016CD02
3C020CC03
3C020CC07
3C020EE03
(57)【要約】
プレート(102)のためのクランプ装置であって、プレート(102)の開口(104)に入るようにボルト(116)が配置される保持体(112)と、変位軸(130)に沿って保持体(112)に対して直線的に変位可能なクランプレール(126)と、クランプレール(126)に配置又は形成される加圧片(132)とを備え、クランプレール(126)が、保持体(112)に移動可能に支持される案内要素(128)上で直線変位するように案内され、案内要素(128)が、ボルト(116)及び/又は保持体(112)に対する加圧片(132)の高さ距離が保持体(112)に対する案内要素(128)の位置に依存するように高さ移動可能に支持され、高さ距離が、クランプレール(126)の変位軸(130)と交差する、クランプ装置が提供される。
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレート(102)のためのクランプ装置であって、前記プレート(102)の開口(104)に入るようにボルト(116;196;264;336)が配置される保持体(112;194;262;334)と、変位軸(130;208)に沿って前記保持体(112;194;262;334)に対して直線的に変位可能なクランプレール(126;206;270;366)と、前記クランプレール(126;206;270;366)に配置又は形成される加圧片(132;212;272;368)とを備え、前記クランプレール(126;206;270;366)が、前記保持体(112;194;262;334)に移動可能に支持される案内要素(128;200;268;306;348)上で直線変位するように案内され、前記案内要素(128;200;268;306;348)が、前記ボルト(116;196;264;336)及び/又は前記保持体(112;194;262;334)に対する前記加圧片(132;212;272;368)の高さ距離が前記保持体(112;194;262;334)に対する前記案内要素(128;200;268;306;348)の位置に依存するように高さ移動するように支持され、前記高さ距離が、前記クランプレール(126;206;270;366)の前記変位軸(130;208)と交差することを特徴とする、クランプ装置。
【請求項2】
前記案内要素(128;200;268;306;348)が、前記ボルト(116;196;264;336)及び/又は前記保持体(112;194;262;334)に対する前記加圧片(132;212;272;368)の前記高さ距離が、前記クランプ装置がワークピースに対してクランプ力を及ぼすクランプ状態(110)では、前記クランプ装置がクランプ力を及ぼさないクランプ解除状態(108)よりも小さくなるように、前記保持体(112;194;262;334)上で高さ移動のために支持されることを特徴とする、請求項1に記載のクランプ装置。
【請求項3】
前記案内要素(128;200;268;306;348)が、前記クランプ装置がワークピースにクランプ力を及ぼすクランプ状態(110;252;300;330)にあるときに、押さえ力(188)が前記ワークピースに加えられるように、前記保持体(112;194;262;334)に対して高さ方向に移動可能であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のクランプ装置。
【請求項4】
前記ボルト(116;196;264;336)が、高さ軸(134)に沿って延在し、前記高さ距離が、前記高さ軸(134)に平行であり、前記案内要素(128;200;268;306;348)を介して、前記加圧片(132;212;272;368)が前記高さ軸(134)に平行な可動性成分を有するように、前記案内要素(128;200;268;306;348)が、高さ移動のために前記保持体(112;194;262;334)上に支持されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のクランプ装置。
【請求項5】
前記案内要素(128;200;268;306;348)が、前記保持体(112;194;262;334)に対して回動可能又は変位可能に支持されることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のクランプ装置。
【請求項6】
前記高さ方向可動案内要素(128;200;268;306;348)を介して、前記ボルト(116;196;264;336)に対して及び/又は前記保持体(112;194;262;334)に対して前記クランプレール(126;206;270;366)が、
-回動可能であるか、又は
-全体として高さ方向に変位可能であるか;又は
-その1つ又は複数の部分において高さ方向に変位可能であることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載のクランプ装置。
【請求項7】
前記高さ方向可動案内要素(128;306)を介して、前記ボルト(116)及び/又は前記保持体(112)に対する前記クランプレール(126)の角度位置が、特に、
-前記クランプ装置がワークピースにクランプ力を及ぼすクランプ状態(110)において、前記クランプレール(126)が、その変位軸(130)が前記保持体(112)の水平軸(136)に対して鋭角(152)にある状態で位置する;
-前記保持体(112)の水平軸(136)に対する前記クランプレール(126)の最大鋭角(152)が、前記クランプレール(126)又は前記加圧片(132)が、前記クランプレール(126)のいかなる変位位置においても、前記保持体(112)を前記プレートに接触させるために設けられた前記保持体(112)の下面(114)を越えて突出しないようなものである;
-前記水平軸(136)に対する最大鋭角(152)が、15°以下、特に10°以下、特に7°以下、特に6°以下、特に5°以下である、のうちの少なくとも1つによって可変であることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載のクランプ装置。
【請求項8】
前記案内要素(128)が、特に、
-回動軸受(142)の回動軸(145)が、前記クランプレール(126)の前記変位軸(130)に対して交差方向に、特に垂直に配向される;
-前記回動軸受(142)の回動軸(145)が、前記高さ距離の方向に対して交差方向に、特に垂直に配向される;
-前記回動軸受(142)の回動軸(145)が、前記ボルト(116)の高さ軸(134)に対して交差方向に、特に垂直に配向される;
-前記案内要素(128)が、ロッカの形態で構成される;
-前記クランプレール(126)が、前記高さ距離に対して、前記回動軸受(142)と前記ボルト(116)との間に配置される;
-前記回動軸受(142)が、前記高さ距離の方向への前記回動軸受(145)の突出部が前記ボルト上にあるか、又は前記ボルト(116)から2cm未満の前記ボルト(116;196;264;336)の高さ軸(134)を横切る距離にあるように配置される、のうちの少なくとも1つによって、前記回動軸受(142)を介して前記保持体(112)に回動可能に支持されることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載のクランプ装置。
【請求項9】
前記案内要素(200;268;306)が、前記保持体(194;262)に対して高さ方向に変位可能であり、前記クランプレール(206;270)の前記変位軸(208)を横切る方向に前記保持体(194;262)に対して変位するように支持されることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載のクランプ装置。
【請求項10】
前記案内要素(200;268;306)が前記保持体(194;262)に対して変位するように支持される変位軸受(202;274;304)を特徴とする、請求項1から7のいずれか一項又は請求項9に記載のクランプ装置。
【請求項11】
前記変位軸受(202;274;304)が、ピンが案内される少なくとも1つの長孔(216a、216b;276a、276b;312a、312b)を有し、(i)前記ピンが、前記案内要素(200;268;306)に並進的に固定された関係で前記案内要素に接続され、前記少なくとも1つの長孔(216a、216b;276a、276b;312a、312b)が、前記保持体に対して並進的に固定されるか、又は(ii)前記ピンが、前記保持体に対して並進的に固定され、前記少なくとも1つの長孔が、前記案内要素に対して並進的に固定された関係で接続されることを特徴とする、請求項10に記載のクランプ装置。
【請求項12】
-前記クランプレール(206;270)の前記変位軸(208)と平行な方向に離間した複数の長孔(216a、216b;276a、276b;312a、312b)が設けられる;
-長孔(216a、216b;276a、276b;312a、312b)が、前記保持体(194;262)の水平軸(136)に対して鋭角(220)に配置された長孔軸(218)を有し、特に前記鋭角(220)が、2°から25°の間の範囲内にある;
-(i)複数の長孔(216a、216b;276a、276b;312a、312b)の場合、これらが同一の構成を有し、前記案内要素(200)が高さ方向に変位したときに前記ボルト(196)に対する前記クランプレール(206)の角度位置が変化しない、又は(ii)複数の長孔(312a、312b)の場合、これらが異なるように配置及び/又は形成され、前記案内要素(306)が高さ方向に変位したときに前記ボルトに対する前記クランプレール(126;206;270;366)の角度位置が変化する;
-前記案内要素(200;268;306)が、前記保持体(194;262)の前記水平軸(136)に平行な移動成分を有する;
-前記少なくとも1つの長孔(216a、216b;276a、276b;312a、312b)が、前記保持体に接続された、又は前記保持体(194;262)の一部であるハウジング(198;266;314)に配置される、
のうちの少なくとも1つを特徴とする、請求項11に記載のクランプ装置。
【請求項13】
前記保持体(112;194;262;334)が、前記プレート(102)に接触するための接触面(115)を有する下面(114)を有し、前記ボルト(116;196;264;336)が、特に、
-前記接触面(115)が平面である;
-前記接触面(115)が、前記ボルト(116;196;264;336)が交差方向に、特に垂直に配向される水平軸(136)に平行である;のうちの少なくとも1つによって、前記下面(114)から離れるように交差方向に延在することを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載のクランプ装置。
【請求項14】
特に、
-前記クランプレバー(156;222;282;360)の回動軸が、前記クランプレールの前記変位軸に対して交差方向に配向される;
-前記クランプレバー(156;222;282;360)の回動軸(160;226)が、前記ボルト(116;196;264;336)の高さ軸(134)に対して平行に、又は15°未満の鋭角に配向される;
-前記クランプレバー(156;222;282;360)の回動軸(160;226)が、前記プレート(102)に対する前記保持体(112;194;262;334)の接触面(115)に対して交差方向に配向される、のうちの少なくとも1つによって、前記保持体(112;194;262;334)に対して回動可能なクランプレバー(156;222;282;360)を特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載のクランプ装置。
【請求項15】
前記クランプレバー(156;282;360)が、前記案内要素(200;268;306;348)に配置され、前記案内要素(200;268;348)とともに移動可能であることを特徴とする、請求項14に記載のクランプ装置。
【請求項16】
前記クランプレバー(222)が前記保持体(194)に配置され、前記案内要素(200)が前記クランプレバー(222)に対して高さ方向に移動可能であることを特徴とする、請求項14に記載のクランプ装置。
【請求項17】
前記クランプレバー(156;222;282;360)が、前記変位軸に沿った前記クランプレール(126;206;270;366)の変位運動が解放される少なくとも第1の位置(146)を有し、前記クランプレール(126;206;270;366)の後退方向への変位が阻止される阻止位置である第2の位置(148)を有することを特徴とする、請求項14から16のいずれか一項に記載のクランプ装置。
【請求項18】
前記第2の位置(148)において、前記クランプレバー(156;222;282;360)の前記第2の位置(148)からの移動が阻止され、特に、前記第2の位置(148)を阻止するためのセルフロック機構が設けられることを特徴とする、請求項17に記載のクランプ装置。
【請求項19】
前記クランプレバー(156;222;282;360)に関連付けられ、それを介して前記クランプレバー(156;222;282;360)が、特に、
-前記クランプレール(126;206;270;366)が、少なくとも1つの前進要素(164;236;286;374)の開口(166)を通過する;
-前記少なくとも1つの前進要素(164;236;286;374)が、プレート、特に板金プレートの形態で構成される;
-前記クランプレバー(156;222;282;360)の第1の位置(146)において、前記少なくとも前進要素(164;236;286;374)が、前記クランプレール(126;206;270;366)が前記変位軸(130;208)に沿って自由に変位可能であるように配置される;
-前記クランプレバー(156;222;282;360)の前記第1の位置(148)から開始して、前記クランプレバー(156;222;282;360)の回動が、前記クランプレール(126;206;270;366)に対する前記少なくとも1つの前進要素(164;236;286;374)の傾斜をもたらし、前記少なくとも1つの前進要素(164;236;286;374)、したがって前記クランプレール(126;206;270;366)の前記変位軸(130;208)に沿った前進をもたらす、のうちの少なくとも1つによって、前記クランプレール(126;206;270;366)に作用する前記少なくとも1つの前進要素(164;236;286;374)を特徴とする、請求項14から18のいずれか一項に記載のクランプ装置。
【請求項20】
前記クランプレバー(156;222;282;360)と回転に関して固定された関係で前記クランプレバーに接続された作動要素(162;228;284;378)が、前記少なくとも1つの前進要素(164;236;286;374)に作用し、前記作動要素(162;228;284;378)が、前記クランプレール(126;206;270;366)に対する前記少なくとも1つの前進要素(164;236;286;374)の傾斜をもたらし、前記変位軸(130;208)における前記クランプレール(126;206;270;366)の長手方向変位をもたらすことを特徴とする、請求項19に記載のクランプ装置。
【請求項21】
前記作動要素(162;284;378)が、前記少なくとも1つの前進要素(164;286;374)に直接作用し、特に前記少なくとも1つの前進要素(164;286;374)に接触することを特徴とする、請求項20に記載のクランプ装置。
【請求項22】
前記作動要素(228)が、前記案内要素(200)に直接作用し、特に前記案内要素(200)に接触し、前記案内要素(200)が、前記少なくとも1つの前進要素(236)に直接作用し、特に前記少なくとも1つの前進要素(236)と接触し、前記作動要素(228)が、前記案内要素(200)の長手方向変位をもたらし、特に前記案内要素(200)の長手方向変位が、前記クランプレール(206)の前記変位軸(208)に平行であることを特徴とする、請求項20に記載のクランプ装置。
【請求項23】
前記作動要素(162;284;378)が偏心体として構成されていることを特徴とする、請求項20から22のいずれか一項に記載のクランプ装置。
【請求項24】
-前記作動要素(162;284;378)が、特に滑り軸受である回転軸受(230)上に回転可能に支持される;
-前記作動要素(162;284;378)が、特に円筒形である外側輪郭(168)を有する;
-前記作動要素(162;284;378)が切り欠き(172)を有し、前記クランプレバー(156;222;282;360)の第1の位置(148)において、前記案内要素(200)又は前記少なくとも1つの前進要素(164;286;374)の領域が前記切り欠き(172)内にあり、特に前記切り欠き(172)の壁(124)に接触し、前記クランプレバーの前記第1の位置において、前記少なくとも1つの前進要素(164;286;374)が前記クランプレール(126;206;270;366)に対して傾斜していない;
-前記クランプレバー(156;222;282;360)の前記第1の位置(148)において、前記壁(174)が、前記クランプレール(126;206;270;366)に対して垂直に配向される;
-前記壁(174)が平面構成を有し、特に、前記クランプレバー(156;222;282;360)の前記第1の位置(148)からの移動が、前記壁(174)の移動及び前記少なくとも1つの前進要素(164;286;374)に対する偏心作用をもたらし、これにより、前記少なくとも1つの前進要素(164;286;374)が前記クランプレール(126;206;270;366)に対して傾斜され、前記少なくとも1つの前進要素(164;286;374)が変位される;
-前記切り欠き(172)が、円の弧の形状を有する;
-前記クランプレバー(156;222;282;360)の第2の位置(150)が、前記少なくとも1つの前進要素(164;286;374)が前記切り欠き(172)の外側で前記作動要素(162;228;284;378)の外側輪郭(174)に接触することによって画定される、
のうちの少なくとも1つを特徴とする、請求項20から23のいずれか一項に記載のクランプ装置。
【請求項25】
-前記クランプレバー(156;222;282;360)が、前記高さ距離の高さ方向に対して、前記保持体(112;194;262;334)の上方に配置される;
-前記クランプ装置が前記プレート(102)に対して固定されているとき、前記クランプレバー(156;222;282;360)の回動平面が、前記プレート(102)に平行であるか、又は前記プレート(102)に対して10°未満の鋭角にある、
のうちの少なくとも1つを特徴とする、請求項14から24のいずれか一項に記載のクランプ装置。
【請求項26】
前記案内要素(128;200;268;306;348)が、少なくとも1つのばね装置(284;290;292;372)を介して前記保持体(112;194;262;334)に対して支持されることを特徴とする、請求項1から25のいずれか一項に記載のクランプ装置。
【請求項27】
第1のばね装置(254;290)が、クランプ解除位置(108)であり、且つ前記クランプレール(206;270)が自由に変位可能である第1の位置に前記案内要素(200;268)及び/又は前進要素(236;286)を保持するように配置及び構成され、前記第1の位置からの移動をもたらすために、前記第1のばね装置(254;290)のばね力に打ち勝たなければならないことを特徴とする、請求項26に記載のクランプ装置。
【請求項28】
第2のばね装置(292;322)が、クランプ位置(110)において、前記案内要素(268)が前記第2のばね装置(292;322)を介して前記保持体(194)に支持され、前記第2のばね装置(292;322)に張力がかけられるように配置及び構成されることを特徴とする、請求項26又は27に記載のクランプ装置。
【請求項29】
前記第2のばね装置(322)のばね力が、特に、
-接触要素(324)が、前記第2のばね装置(322)のために設けられ、前記接触要素(324)が、前記保持体(262)に配置され、前記保持体(262)に対してその位置を固定可能に調整可能である;
-前記クランプレール(270)が、前記接触要素を通過する;
-前記接触要素(324)が、前記保持体(262)の外側から動作可能である;
-前記接触要素(324)が、回転要素として、特にユニオンナット(328)として構成される、のうちの少なくとも1つによって固定可能に調整可能であることを特徴とする、請求項28に記載のクランプ装置。
【請求項30】
前記ボルト(196)が、前記保持体(194)に固定的に取り外し可能に配置されることを特徴とする、請求項1から29のいずれか一項に記載のクランプ装置。
【請求項31】
挿入ガイド(386)が前記保持体(194)に配置され、前記ボルト(196)が、前記挿入ガイド(386)に対する対向要素(388)を有し、前記対向要素(388)が前記挿入ガイド(386)に配置されると、前記ボルト(196)が前記保持体(194)に対して定位置に保持され、特に、前記ボルト(196)の前記対向要素(388)の挿入方向及び後退方向が、前記挿入ガイド(386)に対して前記クランプレール(206)の前記変位軸(208)に対して交差方向に配向されることを特徴とする、請求項30に記載のクランプ装置。
【請求項32】
前記ボルトが、ねじ接続を介して前記保持体に対して定位置に固定的に取り外し可能に保持されることを特徴とする、請求項30に記載のクランプ装置。
【請求項33】
異なるボルト(196)が異なる直径及び/又は異なる長さを有する一組のボルト(196)を特徴とする、請求項30から32のいずれか一項に記載のクランプ装置。
【請求項34】
前記ボルト(336)が、少なくとも第1のセグメント(338a)及び第2のセグメント(338b)を有し、前記案内要素(348)に拡張要素(344)が配置され、前記拡張要素(344)が、前記案内要素(348)とともに高さ方向に移動可能であり、前記拡張要素(344)が、前記ボルト(336)の前記第1のセグメント(338a)と前記第2のセグメント(338b)との間に配置されることを特徴とする、請求項1から33のいずれか一項に記載のクランプ装置。
【請求項35】
前記拡張要素(344)が、前記ボルト(336)に向かう方向への前記案内要素(348)の高さ移動が、前記ボルト(116;196;264;336)を前記プレート(102)の前記関連する開口(104)への前記ボルト(336)の挿入方向に対して交差方向に拡張させるように配置及び形成されることを特徴とする、請求項34に記載のクランプ装置。
【請求項36】
クランプレバー(360)が、前記案内要素(348)と回転に関して固定された関係で前記案内要素に接続されていることを特徴とする、請求項34又は35に記載のクランプ装置。
【請求項37】
前記案内要素(348)が、特に、
-前記案内要素(348)の回転軸(352)が、前記クランプレール(366)の前記変位軸(364)に対して交差方向である;
-前記案内要素(348)の回転軸(352)が、前記高さ距離の方向に少なくともほぼ平行である;
-前記案内要素(348)の回転軸(352)が、前記ボルト(336)の高さ軸(134)に少なくともほぼ平行である;
-前記案内要素(348)の回転軸(352)が、前記プレート(102)の前記開口(104)への前記ボルト(336)の挿入方向に少なくともほぼ平行である、のうちの少なくとも1つによって前記保持体(334)上に回転可能に配置されることを特徴とする、請求項34から36のいずれか一項に記載のクランプ装置。
【請求項38】
前記案内要素(348)が、ねじ山(358)を介して、特に台形のねじ山を介して前記保持体(334)に支持されることを特徴とする、請求項37に記載のクランプ装置。
【請求項39】
前記拡張要素(344)が、クランプレバー(360)又は前記案内要素(348)に対して回転に関して固定された関係で接続され、前記クランプレール(366)が前記案内要素(348)に対して自由に変位可能である第1の位置(148)からの前記クランプレバー(360)の回動運動が、
-前記拡張要素(344)を高さ方向に下降させる;
-前記ボルト(336)を拡張する;
-前記クランプレール(366)に対して少なくとも1つの前進要素(374)を傾斜させる;
-前記少なくとも1つの前進要素(374)を前進させ、それによって前記クランプレール(366)を前進させる、という効果を有することを特徴とする、請求項31から38のいずれか一項に記載のクランプ装置。
【請求項40】
前記案内要素(348)及び/又は前記クランプレバー(360)には、前記クランプレール(366)のための少なくとも1つの前進要素(374)に作用し、特に前記少なくとも1つの前進要素(374)に直接接触するディスク要素が配置されることを特徴とする、請求項34から39のいずれか一項に記載のクランプ装置。
【請求項41】
プレートのためのクランプ装置であって、前記プレート(102)の開口(104)に入るようにボルト(336)が配置される保持体(334)と、変位軸(364)に沿って前記保持体(334)に対して直線的に変位可能なクランプレール(366)と、前記クランプレール(366)の変位運動を作動させるためのクランプレバー(360)とを備え、前記ボルト(336)が少なくとも第1のセグメント(338a)及び第2のセグメント(338b)を有し、前記クランプレバー(360)が、前記ボルト(336)の前記第1のセグメント(338a)と前記第2のセグメント(338b)との間に配置される拡張要素(344)をそれに関連付けて有し、前記拡張要素(344)が、前記クランプレバー(360)の回動運動が前記拡張要素(344)による前記ボルト(336)の拡張をもたらすように、前記クランプレバー(360)に結合されることを特徴とする、クランプ装置。
【請求項42】
前記拡張要素(344)が、前記保持体(334)に対する高さ軸における高さ移動のために支持されることを特徴とする、請求項41に記載のクランプ装置。
【請求項43】
前記拡張要素(344)が、前記プレート(102)に向かう方向の高さ移動が、前記関連する開口(104)への前記ボルト(336)の挿入方向に対して交差方向の前記ボルト(336)の拡張をもたらすように配置及び構成されることを特徴とする、請求項42に記載のクランプ装置。
【請求項44】
前記拡張要素(344)が、前記クランプレバー(360)と回転に関して固定された関係で前記クランプレバーに接続されていることを特徴とする、請求項41から43のいずれか一項に記載のクランプ装置。
【請求項45】
前記クランプレバー(360)が、前記保持体(334)上に回転可能に配置されることを特徴とする、請求項41から44のいずれか一項に記載のクランプ装置。
【請求項46】
前記クランプレバー(360)が、ねじ山(358)、特に台形のねじ山を介して前記保持体(334)に支持されることを特徴とする、請求項45に記載のクランプ装置。
【請求項47】
前記クランプレール(366)が自由に変位可能である第1の位置からの前記クランプレバー(360)の回転運動が、
-前記ボルト(336)に作用して前記拡張要素(344)を移動させ、例えば、前記拡張要素(344)を高さ方向に下降させる;
-前記ボルト(336)を拡張する;
-前記クランプレール(366)に対して少なくとも1つの前進要素(374)を傾斜させる;
-前記少なくとも1つの前進要素(374)を前進させ、それによって前記クランプレール(366)を前進させる、という効果を有することを特徴とする、請求項41から46のいずれか一項に記載のクランプ装置。
【請求項48】
ディスク要素(378)が、前記クランプレール(366)のための少なくとも1つの前進要素(374)に作用し、特に前記少なくとも1つの前進要素(374)に直接接触する前記クランプレバー(360)に接続されることを特徴とする、請求項41から47のいずれか一項に記載のクランプ装置。
【請求項49】
プレート(102)のための接触装置であって、保持体(502;552)と、前記保持体(502;552)に配置され、前記プレート(102)の開口(104)に入るように設けられたボルト(504;554)と、ワークピースのための接触面(512)を有する接触要素(510;558)とを備え、前記接触要素(510;558)が、前記保持体(502;552)に対する高さ移動のために支持され、高さ軸(506)に対して、前記ボルト(504;554)及び/又は前記保持体(502;552)に対する前記接触面の高さ距離が可変であることを特徴とする、接触装置。
【請求項50】
前記接触要素(558)が回動軸受を介して回動可能であるか、又は前記接触要素(510)が変位軸受(518)を介して前記保持体(552;502)に対して高さ変位するように支持されることを特徴とする、請求項49に記載の接触装置。
【請求項51】
前記変位軸受(518)が、少なくとも1つの長孔(520a、520b)を有し、前記接触要素(510)が、前記高さ軸(506)を横切る方向に前記保持体(502)に対して変位するように支持されることを特徴とする、請求項50に記載の接触装置。
【請求項52】
前記接触要素(510;558)が前記保持体(502;552)上に支持されるばね装置(524;572)を特徴とし、前記ばね装置(524;572)が、前記接触要素(510;558)を第1の位置(526)に保持し、前記接触要素(510;558)を前記第1の位置から移動させるために前記ばね装置(524;572)のばね力に打ち勝つ必要がある、請求項49から51のいずれか一項に記載の接触装置。
【請求項53】
前記接触要素(510;558)が、前記接触要素(510;558)の高さ移動位置において押さえ力(544;582)が前記保持体(502;552)及び/又は前記ボルト(504;554)に作用するように高さ方向に移動可能であることを特徴とする、請求項49から52のいずれか一項に記載の接触装置。
【請求項54】
前記接触要素(510;558)が、前記接触要素(510;558)が第1の位置(526)に対して最大高さ位置を有する第2の位置(540)を有し、前記接触面が、前記高さ軸(506)において、前記第1の位置(526)よりも前記第2の位置(540)において前記ボルト(504;554)及び/又は前記保持体(502;552)に近接していることを特徴とする、請求項49から53のいずれか一項に記載の接触装置。
【請求項55】
前記接触要素(510;558)の接触によって前記接触要素(510;558)の前記第1の位置(526)及び/又は前記第2の位置(540)を予め決定する接触装置を特徴とし、前記接触装置が、前記保持体(502;552)に配置又は形成される、請求項54に記載の接触装置。
【請求項56】
クランプ装置(106;332)と接触装置(500)との間で少なくとも1つのワークピースをプレート(102)に対してクランプするための方法であって、前記クランプ装置(106;332)が、第1の保持体(112;334)と、前記第1の保持体(112;334)に配置された第1のボルト(116;336)と、少なくとも1つのワークピースのための第1の接触領域(132;368)とを備え、前記第1のボルト(116;336)が、前記プレート(102)の第1の開口(104)に進入し、前記接触装置(500)が、第2の保持体(502)と、前記第2の保持体(502)に配置された第2のボルト(504)と、少なくとも1つのワークピースのための第2の接触領域(510)とを備え、前記第2のボルト(504)が、前記プレート(102)の第2の開口(104)に進入し、
-前記第1の接触領域(132)が、前記第1の保持体(112)に対して、及び/又は前記第1のボルト(116)に対して高さ方向に移動可能であり、前記少なくとも1つのワークピースがクランプされるときに前記クランプ装置(106)において前記プレート(102)に向かう方向に押さえ力(188)が発生される:
-前記第2の接触領域(510)が、前記第2の保持体(502)に対して高さ方向に移動可能であり、前記少なくとも1つのワークピースがクランプされるときに前記接触装置(500)において前記プレート(102)に向かう方向に押さえ力(544)が発生される;
-前記第1のボルト(336)が拡張可能であり、前記少なくとも1つのワークピースがクランプされたときに拡張が行われる、のうちの少なくとも1つを特徴とする、方法。
【請求項57】
前記接触装置(500)と前記クランプ装置(106;332)との間の前記少なくとも1つのワークピースのクランプが、前記クランプ装置(106;332)においてクランプレバー(156;360)を介して作動されることを特徴とする、請求項56に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プレートのためのクランプ装置であって、前記プレートの開口に入るようにボルトが配置される保持体と、変位軸に沿って前記保持体に対して直線的に変位可能なクランプレールと、前記クランプレールに配置又は形成される加圧片とを備える、クランプ装置に関する。
【0002】
本発明は、さらに、プレートのためのクランプ装置であって、前記プレートの開口に入るようにボルトが配置される保持体と、変位軸に沿って前記保持体に対して直線的に変位可能なクランプレールと、前記クランプレールの変位運動を作動させるためのクランプレバーとを備える、クランプ装置に関する。
【0003】
さらにまた、本発明は、プレートのための接触装置であって、保持体と、前記保持体に配置され、前記プレートの開口に入るように設けられたボルトと、ワークピースのための接触面を有する接触要素とを備える、接触装置に関する。
【0004】
さらにまた、本発明は、クランプ装置と接触装置との間で少なくとも1つのワークピースをプレートに対してクランプするための方法であって、前記クランプ装置が、第1の保持体と、前記第1の保持体に配置された第1のボルトと、少なくとも1つのワークピースのための第1の接触領域とを備え、前記ボルトが、前記プレートの第1の開口に進入し、前記接触装置が、第2の保持体と、前記第2の保持体に配置された第2のボルトと、少なくとも1つのワークピースのための第2の接触領域とを備え、前記第2のボルトが、前記プレートの第2の開口に進入する、方法に関する。
【0005】
前記プレートは、多機能テーブルの一部とすることができる。前記プレートには、ボルトを入れるための開口が設けられている。対応するクランプ装置は、MFTクランプ装置とも呼ばれる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、最初に述べた種類のクランプ装置であって、ワークピースがクランプされるときに前記プレートに対してしっかりと固定されることができ、ワークピースがクランプされるときに前記ワークピースが持ち上がるのが大幅に防止されるクランプ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、この目的は、最初に述べた前記クランプ装置において、前記クランプレールが、前記保持体上に移動可能に支持された案内要素上で直線変位するように案内され、前記案内要素が、前記ボルト及び/又は前記保持体に対する前記加圧片の高さ距離が前記保持体に対する前記案内要素の位置に依存するように高さ移動のために支持され、前記高さ距離が前記クランプレールの前記変位軸と交差することによって達成される。
【0008】
前記クランプレールには、前記保持体に対して高さ方向に移動可能な案内要素が設けられている。前記案内要素、前記クランプレール、したがって前記加圧片によって、前記変位軸に沿った直線変位の能力に加えて、さらなる移動自由度、すなわち高さ可動性が与えられる。
【0009】
このような追加の移動自由度は、ワークピースが前記プレートにクランプされたときに、前記加圧片が前記プレートに向かう方向に移動されることを可能にする。前記クランプ装置におけるこの可動性は、クランプされたワークピースの押さえ力を発生させる。このような押さえ力は、ワークピースの持ち上がりを大幅に防止し、前記プレートに対する固定性を向上させる。したがって、次に、ワークピースは、持ち上げの危険なしに、前記クランプ装置を介して前記プレートに対して定位置により正確且つ確実にクランプされることができる。
【0010】
特に、前記クランプ装置がワークピースに対してクランプ力を及ぼすクランプ状態では、前記クランプ装置がクランプ力を及ぼさないクランプ解除状態よりも、前記ボルト及び/又は前記保持体に対する前記加圧片の前記高さ距離が小さくなるように、前記案内要素が前記保持体上で高さ移動のために支持されるように設置される。これにより、クランプ状態において、前記クランプ装置を前記プレートに付勢する押さえ力を発生させることが可能である。
【0011】
前記クランプ装置がワークピースにクランプ力を及ぼすクランプ状態にあるときに、押さえ力が前記ワークピースに加えられるように、前記案内要素が前記保持体に対して高さ方向に移動可能であることが有利である。これにより、前記クランプ装置は、前記プレートに対して付勢され、前記ボルトは、それに対応して、前記ボルトが既に入っている前記開口内に付勢される。これにより、ワークピースの持ち上がりが大幅に防止される。これは、前記プレートに対するワークピースの向上した固定性をもたらす。したがって、次に、ワークピースは、前記クランプ装置を介して前記プレートに対して定位置により確実にクランプされることができる。
【0012】
特に、前記ボルトが高さ軸に沿って延在し、前記高さ距離が前記高さ軸に平行であり、前記案内要素が、前記案内要素を介して前記加圧片が前記高さ軸に平行な可動性成分を有するように、前記保持体上で高さ移動のために支持されるように設置される。これは、ワークピースがクランプされるときに前記プレートに向かう方向に押さえ力を発生させる簡単な方法を提供し、前記加圧片は、前記ワークピースに作用する。
【0013】
前記案内要素が前記保持体に対して回動可能又は変位可能に支持されることが有利である。これにより、前記案内要素を介して、簡単な構造で高さ方向の前記加圧片の可動性成分を達成することが可能である。これは、ひいてはワークピースがクランプされるときに押さえ力を発生させる簡単な方法を提供する。
【0014】
ここで、前記高さ方向可動案内要素を介して、前記クランプレールが前記ボルトに対して及び/又は前記保持体に対して回動可能であること、又は前記クランプレールが全体として高さ方向に変位可能であること、又は前記クランプレールがその1つ又は複数の部分において高さ方向に変位可能であることが可能である。回動可能性によって、又は1つ又は複数の部分における高さ変位可能性によって、例えば水平軸に対する、又は前記プレートの平面に対する前記クランプレールの角度位置は、押さえ力を発生させるためにクランプ動作において変更されることができる。前記水平軸は、例えば、前記保持体の前記プレートに対する接触面に平行な軸である。また、前記高さ方向可動案内要素を介して、前記クランプレールを前記保持体に対して全体として高さ方向に変位可能に支持することも可能である。これは、クランプ動作において押さえ力を発生させる別の方法である。具体的には、次いで、前記押さえ力が前記案内要素を介して前記保持体又は前記ボルトに伝達され、前記クランプ装置全体が前記プレートに対して付勢される。
【0015】
ここで、前記高さ方向可動案内要素を介して、具体的には、以下のうちの少なくとも1つによって、前記ボルト及び/又は前記保持体に対する前記クランプレールの角度位置を可変にすることが可能である:
- 前記クランプ装置がワークピースにクランプ力を及ぼすクランプ状態において、前記クランプレールは、その変位軸が前記保持体の水平軸に対して鋭角にある状態で位置する;
- 前記保持体の水平軸に対する前記クランプレールの最大鋭角は、前記クランプレール又は前記加圧片が、前記クランプレールのいかなる変位位置においても、前記保持体を前記プレートに接触させるために設けられた前記保持体の下面を越えて突出しないようなものである;
- 前記水平軸に対する最大鋭角は、15°以下、特に10°以下、特に7°以下、特に6°以下、特に5°以下である。
【0016】
前記クランプレールの角度位置は、回動可能な(それによって、高さ方向に移動可能な)案内要素を介して、又はその一部において高さ方向に変位可能な(また、その異なる部分において異なる程度まで高さ方向に変位可能であり得る)案内要素を介して変更されることができる。特に、これにより、ワークピースがクランプされ、対応する圧力が前記加圧片によって前記ワークピースに加えられる前記クランプ装置のクランプ状態では、前記角度位置がクランプ解除状態とは異なるという効果が達成されることができる。これにより、前記クランプ状態において押さえ力が発生されることができる。
【0017】
これに対応して、クランプ状態(クランプしている状態)にあるとき、前記クランプレールは、その変位軸が前記保持体の水平軸に対して鋭角にあると有利である。特に、前記保持体の前記水平軸は、前記保持体の前記プレートに対する接触面に平行な軸である。平面プレートの場合、及び前記保持体が正確に位置決めされる場合、前記水平軸は、特に前記プレートの表面に平行である。前記クランプ状態で前記鋭角を介して押さえ力が達成されることができる。
【0018】
したがって、前記最大鋭角は、順番に最大の大きさを超えないことが有利であり、特に、前記加圧片又は前記クランプレールがワークピースに接触する前に前記プレートに衝突することを防止する。前記クランプレール又は加圧片は、前記クランプレールのいかなる変位位置においても前記保持体の下面を超えて突出しないようにする。
【0019】
前記対応する鋭角は、15°以下、特に10°以下、特に7°以下、特に6°以下、特に5°以下であることが有利であることが判明している。具体的な例示的な実施形態では、前記角度は約4.5°である。原理的には、前記保持体が対応して大きな寸法の前記高さ方向の高さを有するサイズである場合、前記鋭角は、大きな大きさを有することができる。一方、コンパクトな寸法を達成するためには、前記最大鋭角が小さいことが有利である。十分な大きさの押さえ力を達成するためには、前記最大鋭角が大きいことが望ましい。上記の値は、前記クランプ装置の寸法(特に高さ)と十分な保持力との間の最適化されたトレードオフを可能にする。
【0020】
実施形態では、前記案内要素は、回動軸受を介して、特に以下のうちの少なくとも1つによって、前記保持体に回動可能に支持される:
- 前記回動軸受の回動軸は、前記クランプレールの前記変位軸に対して交差方向に、特に垂直に配向される;
- 前記回動軸受の回動軸は、前記高さ距離の方向に対して交差方向に、特に垂直に配向される;
- 前記回動軸受の回動軸は、前記ボルトの高さ軸に対して交差方向に、特に垂直に配向される;
- 前記案内要素は、ロッカの形態で構成される;
- 前記クランプレールは、前記高さ距離に対して、前記回動軸受と前記ボルトとの間に配置される;
- 前記回動軸受は、前記高さ距離の方向への前記回動軸受の突出部が前記ボルト上にあるか、又は前記ボルトから2cm未満の前記ボルトの高さ軸を横切る距離にあるように配置される。
【0021】
回動可能な案内要素は、簡単な構造によって実装されることができる。前記回動可能性を介して、前記案内要素、したがって前記クランプレール、したがって前記加圧片の高さ可動性成分が達成されることができる。前記ボルトに対する前記加圧片の距離は、前記高さ方向に対して変化されることができる。これは、前記回動軸の対応する配向によって達成される。前記案内要素が前記ロッカの形態で構成される場合、それは簡単な構造のために構成されることができる。前記クランプレールが前記回動軸受と前記ボルトとの間に配置されると、前記案内要素の前記回動可能性を介して前記加圧片の高さ可動性が実現されるという簡単な方法で効果が達成されることができる。前記ボルト上にある前記高さ距離の方向又は前記ボルトまでの距離が小さい方向への前記回動軸の突出部により、前記クランプ装置における乱れた傾斜モーメントの発生が回避される。
【0022】
代替的な実施形態では、前記案内要素は、前記保持体に対して高さ方向に変位可能であり、前記クランプレールの前記変位軸を横切る方向に前記保持体に対して変位するように支持される。これにより、前記クランプレールの、したがって前記加圧片の高さ可動性成分が取得されることができる。
【0023】
したがって、前記保持体に対して変位するように前記案内要素が支持される変位軸受が設けられることが有利である。次いで、前記案内要素はスライドとして構成され、前記スライドは、前記保持体に対して変位可能であり、特に1つ又は複数の直線方向に直線的に変位可能である。
【0024】
単純な構造の実施形態では、前記変位軸受は、ピンが案内される少なくとも1つの長孔を有し、(i)前記ピンは、前記案内要素に並進的に固定された関係で前記案内要素に接続され、前記少なくとも1つの長孔は、前記保持体に対して並進的に固定されるか、又は(ii)前記ピンは、前記保持体に対して並進的に固定され、前記少なくとも1つの長孔は、前記案内要素に対して並進的に固定された関係で接続される。前記1つ又は複数の長孔ガイドを使用することによって、変位軸受、特に滑り軸受を実現する簡単な方法が提供される。次いで、前記案内要素は、前記保持体に対して変位するように支持されたスライドとして簡単な方法で形成されることができる。前記変位軸受は、前記保持体に直接配置されるか、又は、例えば、前記保持体に固定的に接続されるか、若しくは前記保持体に形成されるハウジングに配置される。
【0025】
特に、以下のうちの少なくとも1つが設けられることが有利である:
- 前記クランプレールの前記変位軸と平行な方向に離間した複数の長孔が設けられる;
- 長孔は、前記保持体の水平軸に対して鋭角に配置された長孔軸を有し、特に前記鋭角は、2°から25°の間の範囲内にある;
- (i)複数の長孔の場合、これらは同一の構成を有し、前記案内要素が高さ方向に変位したときに前記ボルトに対する前記クランプレールの角度位置が変化しない、又は(ii)複数の長孔の場合、これらが異なるように配置及び/又は形成され、前記案内要素が高さ方向に変位したときに前記ボルトに対する前記クランプレールの角度位置が変化する;
- 前記案内要素は、前記保持体の前記水平軸に平行な移動成分を有する;
- 前記少なくとも1つの長孔は、前記保持体に接続された、又は前記保持体の一部であるハウジングに配置される。
【0026】
複数の長孔を設けることにより、前記保持体に対する前記案内要素の安定した支持が達成される。特に、第1の組の対向する長孔が設けられ、前記クランプレールは、前記対向する長孔の間に配置される。さらに、第2の組の長孔が設けられ、前記クランプレールは、同様に前記第2の組の長孔の間に配置される。前記第1の組の長孔及び前記第2の組の長孔は、前記クランプレールの長手方向に対して互いに離間している。これにより、前記保持体に対する前記案内要素の「4点支持」が達成されることができる。
【0027】
長孔が、前記保持体の水平軸に対して鋭角に配置された長孔軸を有する場合、前記水平軸に少なくともほぼ平行な方向の変位運動によって、高さ方向の変位がさらに行われることができる。これにより、前記ボルトに対する前記加圧片の前記高さ距離が変更されることができ、クランプ状態で押さえ力が発生されることができる。
【0028】
ここで、複数の長孔を対応して配置することにより、高さ距離が変化したときに前記クランプレールの前記角度位置が変化しないこと、又は前記角度位置が変化しないことが可能である。前記長孔が平行軸を有する場合、前記角度位置は通常変化しない。前記長孔軸が平行でない場合、前記角度位置は変更されることができる。
【0029】
前記案内要素が前記保持体の前記水平軸に平行な移動成分を有する場合、簡単な構造を有する構成が提供される。次いで、前記案内要素は、前記変位支持体を介して、前記保持体の前記水平軸に垂直な移動成分を有する。この前記移動の高さ成分は、前記加圧片がクランプ状態の前記ボルトに対して前記クランプ解除状態よりも下降されることを可能にし、前記押さえ力が発生されることができる。
【0030】
前記少なくとも1つの長孔が、前記保持体に接続されているか、又は前記保持体の一部であるハウジングに配置されている場合、簡単な構造が得られる。
【0031】
前記保持体が、前記プレートに接触するための接触面を有する下面を有することが特に有利であり、前記ボルトは、特に以下のうちの少なくとも1つによって、前記下面から離れるように交差方向に延在する:
- 前記接触面は、平面である;
- 前記接触面は、前記ボルトが交差方向に、特に垂直に配向される水平軸に平行である。
【0032】
これは、ワークピースを前記プレートにしっかりとクランプする方法を提供する。前記プレートの前記開口内の前記ボルトによって、前記クランプ装置は、前記ボルトの前記高さ軸を横切る方向に対して、前記プレートに対して形状ロック方式で固定されることができる。前記接触面、特に前記保持体の前記下面の平面により、前記プレートに向かう下方向の形状ロック接続が前記プレートによって達成される。
【0033】
前記保持体に対して回動可能なクランプレバーが設けられるとき、特に以下の少なくとも1つによって操作性の容易さが提供される:
- 前記クランプレバーの回動軸は、前記クランプレールの前記変位軸に対して交差方向に配向される;
- 前記クランプレバーの回動軸は、前記ボルトの高さ軸に対して平行に、又は15°未満の鋭角に配向される;
- 前記クランプレバーの回動軸は、前記プレートに対する前記保持体の接触面に対して交差方向に配向される。
【0034】
これにより、前記クランプレバーは、作業者にとって操作しやすくなる。特に、前記作業者は、前記クランプレバーが前記プレートに接触することなく、前記クランプレバーを前記プレートの上方の位置から回動させることができる。
【0035】
例示的な実施形態では、前記クランプレバーは、前記案内要素に配置され、前記案内要素とともに移動可能である。これは、構造上の利点を提供することができる。
【0036】
あるいは、前記クランプレバーが前記保持体に配置され、前記案内要素が前記クランプレバーに対して(少なくとも)高さ方向に移動可能にされることが可能である。
【0037】
前記クランプレバーが、前記変位軸に沿った前記クランプレールの変位運動が解放される少なくとも第1の位置を有し、前記クランプレールの後退方向への前記変位が阻止される阻止位置である第2の位置を有することが特に有利である。したがって、例えば、前記クランプレバーが前記第1の位置にあるとき、作業者が前記クランプレールを自由に変位させることができ、例えば、前記加圧片がクランプされるワークピースに接触するか、又は前記ワークピースの直前に配置されるように前記クランプレールを変位させることができる。前記第2の位置は、特に前記クランプレールの後退方向への変位が阻止されることができる阻止位置である。これにより、ワークピースのクランプ位置が固定されることができる。
【0038】
前記第2の位置にあるとき、前記第2の位置からの前記クランプレバーの移動が阻止され、特に、前記第2の位置を阻止するためのセルフロック機構が設けられる場合に特に有利である。これは、ワークピースのクランプ位置の特に意図しない解放を効果的に防止する方法を提供する。次に、作業者は、前記クランプレバーを前記第2の位置から移動させるための増大した力の作用下で阻止作用を解除することができる。
【0039】
前記クランプレバーに関連付けられ、それを介して前記クランプレバーが前記クランプレールに作用する少なくとも1つの前進要素が、特に以下のうちの少なくとも1つによって設けられることが有利である:
- 前記クランプレールは、前記少なくとも1つの前進要素の開口を通過する;
- 前記少なくとも1つの前進要素は、プレート、特に板金プレートの形態で構成される;
- 前記クランプレバーの第1の位置において、前記少なくとも1つの前進要素は、前記クランプレールが前記変位軸に沿って自由に変位可能であるように配置される;
- 前記クランプレバーの前記第1の位置から開始して、前記クランプレバーの回動は、前記クランプレールに対する前記少なくとも1つの前進要素の傾斜をもたらし、前記少なくとも1つの前進要素、したがって前記クランプレールの前記変位軸に沿った前進をもたらす。
【0040】
前記前進要素を介して、前記クランプレバーは、前記クランプレールを変位させるために前記クランプレールに作用する。さらにまた、前記前進要素を介して、前記クランプレールの後退運動(前記加圧片が前記保持体に向かう方向に移動する)が阻止されることができる。ここで、正確に1つの前進要素が設けられることができ、又は複数の前進要素を備える前進要素パッケージが設けられることができ、これらは特に互いに接触するように配置される。前記前進要素パッケージは、2つの前進要素又は3つ以上の前進要素を備えることができる。
【0041】
前記クランプレールが前記少なくとも1つの前進要素の開口を通過することによって、前記クランプレールを前記前進要素によって搬送するための前記クランプレールの傾斜を達成し、阻止作用を達成する簡単な方法が提供される。さらにまた、これは、前記阻止された状態を解除する簡単な方法を提供する。
【0042】
プレート、特に板金プレートとしての前記構成により、前記少なくとも1つの前進要素は、簡単な構造によって構成及び製造されることができる。
【0043】
前記クランプレバーの第1の位置では、前記少なくとも1つの前進要素は、前記クランプレールがその前記変位軸に沿って自由に移動可能なように配置される。したがって、前記クランプレバーが前記第1の位置にある場合、作業者が前記クランプレールの対応する変位によってワークピースに対して前記加圧片を任意に位置決めする簡単な方法が提供される。
【0044】
前記第1の位置から開始する前記クランプレバーの前記回動によって、前記クランプレールに対する前記少なくとも1つの前進要素の傾斜が達成される。次いで、前記クランプレールは、前記前進要素の移動によって前記変位軸に沿って移動及び変位されることができる。さらにまた、前記クランプレールの後方への変位は、前記傾斜した前進要素を介して阻止されることができる。これは、ワークピースに対応するクランプ力を及ぼす簡単な方法を提供し、前記ワークピース又は複数のワークピースは、前記クランプ装置を介して前記プレートに対してクランプされることができる。
【0045】
単純な構造の実施形態では、作動要素は、前記クランプレバーと回転に関して固定された関係で前記クランプレバーに接続され、この作動要素は、前記少なくとも1つの前進要素に作用し、前記作動要素は、前記クランプレールに対する前記少なくとも1つの前進要素の傾斜をもたらし、前記変位軸における前記クランプレールの長手方向変位をもたらす。この配置は、簡単な構造を提供し、クランプ動作を実行する簡単な方法を提供する。
【0046】
例示的な実施形態では、前記作動要素は、前記少なくとも1つの前進要素に直接作用し、特に前記少なくとも1つの前進要素に接触する。好ましくは、前記作動要素と前記少なくとも1つの前進要素との間に直接接触が存在する。
【0047】
あるいは、前記作動要素が、前記案内要素に直接作用し、特に前記案内要素に接触するように設置されることができ、前記案内要素は、次に前記少なくとも1つの前進要素に直接作用し、特に前記少なくとも1つの前進要素に接触し、前記作動要素は、前記案内要素の長手方向変位をもたらし、特に前記案内要素の長手方向変位は、前記クランプレールの前記変位軸に平行である。次いで、前記案内要素の長手方向変位は、最初に前記少なくとも1つの前進要素の傾斜をもたらし、続いて前記クランプレールの前記変位軸に沿って前記少なくとも1つの前進要素に沿って搬送し、次に前記クランプレールの変位をもたらす。
【0048】
前記作動要素が偏心体として構成されることが特に有利である。前記作動要素を有する前記クランプレバーの回転は、前記少なくとも1つの前進要素、したがって前記クランプレールの直線変位に変換されることができる。さらにまた、これは、前記少なくとも1つの前進要素の非傾斜状態から開始して、前記少なくとも1つの前進要素の傾斜を達成する簡単な方法を提供する。
【0049】
したがって、以下のうちの少なくとも1つが提供されることが有利である:
- 前記作動要素は、特に滑り軸受である回転軸受上に回転可能に支持される;
- 前記作動要素は、特に円筒形である外側輪郭を有する;
- 前記作動要素が切り欠きを有し、前記クランプレバーの第1の位置において、前記案内要素又は前記少なくとも1つの前進要素の領域が前記切り欠き内にあり、特に前記切り欠きの壁に接触し、前記クランプレバーの前記第1の位置において、前記少なくとも1つの前進要素が前記クランプレールに対して傾斜していない;
- 前記クランプレバーの前記第1の位置において、前記壁は、前記クランプレールに対して垂直に配向される;
- 前記壁は平面構成を有し、特に、前記クランプレバーの前記第1の位置からの移動は、前記壁の移動及び前記少なくとも1つの前進要素に対する偏心作用をもたらし、これにより、前記少なくとも1つの前進要素が前記クランプレールに対して傾斜され、前記少なくとも1つの前進要素が変位される;
- 前記切り欠きは、円の弧の形状を有する;
- 前記クランプレバーの第2の位置は、前記少なくとも1つの前進要素が前記切り欠きの外側で前記作動要素の外側輪郭に接触することによって画定される。
【0050】
前記回転軸受上の前記作動要素の前記回転可能な支持によって、安定した構成が達成され、作業者による力の最適化された適用が前記クランプレバーの操作によって達成される。
【0051】
前記円筒形の外側輪郭により、前記クランプレバーの阻止位置を達成する簡単な方法が提供される。
【0052】
前記切り欠きは、前記作動要素を偏心体として構成する簡単な方法を提供する。これは、前記作動要素を前記対応する壁に接触させ、前記クランプレールを自由に移動可能にすることによって第1の位置を画定する簡単な方法も可能にする。
【0053】
前記作動要素に対する前記切り欠きの前記壁の前記作用から前記円筒形の外側輪郭への前記移行時に、特に前記クランプレバーの第2の位置(阻止位置)を予め決定するために、一種の潜在的な谷が達成されることができ、又は死点に達することができる。
【0054】
さらにまた、以下のうちの少なくとも1つが提供されることが有利である:
- 前記クランプレバーは、前記高さ距離の高さ方向に対して、前記保持体よりも上方に配置される;
- 前記クランプ装置が前記プレートに対して固定されているとき、前記クランプレバーの回動平面は、前記プレートのテーブル平面に平行であるか、又は前記テーブル平面に対して10°未満の鋭角にある。
【0055】
この配置により、作業者が前記クランプレバーを操作すること、特に前記クランプレバーを前記プレートの前記表面に少なくともほぼ平行に操作することが容易になる。
【0056】
前記案内要素が少なくとも1つのばね装置を介して前記保持体に対して支持されることが特に有利である。前記少なくとも1つのばね装置を使用することにより、いくつかの異なる機能が達成されることができる。したがって、例えば、前記案内要素又はクランプレバーの第1の位置が固定されることができ、前記第1の位置に自動的に到達することができる。ばね装置は、対応して構成される場合、クランプ力を予め決定するために利用されることもできる。
【0057】
例示的な実施形態では、第1のばね装置は、クランプ解除位置であり、且つ前記クランプレールが自由に変位可能である第1の位置に前記案内要素及び/又は前進要素を保持するように配置及び構成され、前記第1の位置からの移動をもたらすために、前記第1のばね装置のばね力に打ち勝たなければならない。これにより、特に例えばクランプレバーの遮断状態が存在しない場合に、前記第1の位置への自動遷移が達成されることができる。ここで、「第1のばね装置」という表現は、複数のばね装置が設けられることを意味するものではない。
【0058】
例示的な実施形態では、第2のばね装置は、クランプ位置において、前記案内要素が前記第2のばね装置を介して前記保持体に支持され、前記第2のばね装置に張力がかけられるように配置及び構成される。ここで、「第2のばね装置」という表現は、数値用語を意味すると理解されるべきではない。必ずしも複数の異なるばね装置が存在する必要があることを意味するものではない。前記第2のばね装置を介して、前記クランプ位置に加えられるクランプ力が予め決定されることができる。
【0059】
したがって、前記第2のばね装置のばね力が、特に以下の少なくとも1つによって固定可能に調整可能であることが有利である:
- 接触要素が、前記第2のばね装置のために設けられ、前記接触要素は、前記保持体に配置され、前記保持体に対してその位置を固定可能に調整可能である;
- 前記クランプレールは、前記接触要素を通過する;
- 前記接触要素は、前記保持体の外側から動作可能である;
- 前記接触要素は、回転要素として、特にユニオンナットとして構成される。
【0060】
前記第2のばね装置に作用する前記固定可能な調整によって、前記クランプ位置に加えられるクランプ力が調整されることができる。
【0061】
前記接触要素を設けることにより、簡単な構造で前記調整機能が設けられることができる。これは、特に前記保持体の外側からの操作性の容易さを提供する。
【0062】
実施形態では、前記ボルトが、前記保持体に固定的に取り外し可能に配置されるように設置される。これは、前記保持体及び前記案内要素を有する前記クランプ装置の同じ基本構造を使用して異なる開口サイズに対応する可能性を提供する。前記ボルトは、それに応じて交換される。次いで、異なる長さ及び/又は直径のボルトが使用されることができる。
【0063】
有利な実施形態では、挿入ガイドが前記保持体に配置され、前記ボルトは、前記挿入ガイドに対する対向要素を有し、前記対向要素が前記挿入ガイドに配置されると、前記ボルトは前記保持体に対して定位置に保持され、特に前記ボルトの前記対向要素の挿入方向及び後退方向は、前記挿入ガイドに対して前記クランプレールの前記変位軸に対して交差方向に配向される。特に、前記対向要素は、前記ボルトが対応する開口を通って落下することができないように前記プレートに接触するように構成される。したがって、前記対向要素を有する前記ボルトを前記プレートの開口に挿入し、次いで前記保持体をその上に摺動させることが可能である。前記挿入ガイドに対する前記ボルトの前記対向要素の前記挿入方向及び後退方向が前記クランプレールの前記変位軸に対して交差方向に配向されるとき、前記クランプレールを介してワークピースに加えられるクランプ力は、前記ボルトを前記保持体から解放することができない。
【0064】
例えば、前記ボルトを、ねじ接続を介して前記保持体に対して定位置に固定的に取り外し可能に保持することも可能である。
【0065】
特に、前記クランプ装置が一組のボルトを備え、異なるボルトが異なる直径及び/又は異なる長さを有するように設置される。これは、異なるように構成された開口を有する異なるプレート用の前記一組のボルトで前記クランプ装置を使用する方法を提供する。
【0066】
有利な実施形態では、前記ボルトは、少なくとも第1のセグメント及び第2のセグメントを有し、前記案内要素に拡張要素が配置され、前記拡張要素は、前記案内要素とともに高さ方向に移動可能であり、前記拡張要素は、前記ボルトの前記第1のセグメントと前記第2のセグメントとの間に配置される。前記拡張要素によって、前記ボルトが拡張され、開口に対してクランプされることができる。これにより、前記プレートに対する前記クランプ装置のさらなる固定が達成されることができる。前記拡張要素は、特に、拡張プロセスが前記案内要素の対応する高さ可動性を介して実行されることができるように、前記案内要素に結合される。これにより、押さえ力を発生させる前記案内要素の前記高さ可動性により、前記開口内の前記ボルトのクランプをさらに実装することが可能である。
【0067】
例示的な実施形態では、前記拡張要素は、前記ボルトに向かう方向への前記案内要素の高さ移動が、前記ボルトを前記プレートの前記関連する開口への前記ボルトの挿入方向に対して交差方向に拡張させるように配置及び形成される。したがって、前記押さえ力に加えて、前記プレートの開口に対する前記ボルトの拡張及びクランプを達成することも可能である。
【0068】
例として、クランプレバーは、前記案内要素と回転に関して固定された関係で前記案内要素に接続される。前記案内要素は、前記クランプレバーに回転を与えることによって高さ方向に変位されることができる。したがって、これはまた、前記ボルトの拡張にも影響する。
【0069】
簡単な構造の実施形態では、前記案内要素は、特に以下のうちの少なくとも1つによって、前記保持体上に回転可能に配置される:
- 前記案内要素の回転軸は、前記クランプレールの前記変位軸に対して交差方向である;
- 前記案内要素の回転軸は、前記高さ距離の方向に少なくともほぼ平行である;
- 前記案内要素の回転軸は、前記ボルトの高さ軸に少なくともほぼ平行である;
- 前記案内要素の回転軸は、前記プレートの前記開口への前記ボルトの挿入方向に少なくともほぼ平行である。
【0070】
これは、特にクランプレバーを介した前記案内要素の回転によって前記案内要素の高さ変位を達成する簡単な方法を提供する。
【0071】
単純な構造の実施形態では、前記案内要素は、ねじ山を介して、特に台形のねじ山を介して前記保持体に支持される。
【0072】
特に、前記拡張要素がクランプレバー又は前記案内要素に対して回転に関して固定された関係で接続されるように設置され、前記クランプレールが前記案内要素に対して自由に変位可能である第1の位置からの前記クランプレバーの回動運動は、以下の効果を有する:
- 前記拡張要素を高さ方向に下降させる;
- 前記ボルトを拡張させる;
- 前記クランプレールに対して少なくとも1つの前進要素を傾斜させる;
- 前記少なくとも1つの前進要素を前進させ、それによって前記クランプレールを前進させる。
【0073】
これは、前記クランプレバーの回転によって、前記クランプ装置において実行される複数の動作、すなわち前記ボルトの拡張、前記クランプレールに対する少なくとも1つの前進要素の傾斜、及びその後の前記少なくとも1つの前進要素の前進、それによって前記クランプレールの前進をもたらす高さ方向への前記拡張要素の下降を可能にする。
【0074】
ディスク要素が前記案内要素及び/又は前記クランプレバーに配置されることが有利であり、このディスク要素は、特に偏心体として構成され、前記クランプレール用の少なくとも1つの前進要素に作用し、特に前記少なくとも1つの前進要素に直接接触する。これは、前記クランプレールを前方方向に変位させる簡単な方法を提供し、後退運動が阻止される。
【0075】
本発明によれば、冒頭で述べた目的は、冒頭で述べた前記クランプ装置において、前記ボルトが少なくとも第1のセグメント及び第2のセグメントを有し、前記クランプレバーが前記ボルトの前記第1のセグメントと前記第2のセグメントとの間に配置された拡張要素をそれに関連付けて有し、前記拡張要素が、前記クランプレバーの回動運動が前記拡張要素による前記ボルトの拡張をもたらすように前記クランプレバーに結合されることで達成される。
【0076】
前記拡張要素の回転及び/又は前記拡張要素の高さ移動によって、前記拡張要素は、拡張が生じるように前記ボルトに対して移動する。この前記拡張要素の移動は、前記クランプレバーによって達成される。前記クランプレバーは、回動運動によってクランプ作用をもたらす。このようにして、前記ボルトの拡張は、ある意味で、前記クランプ動作において自動的に達成されることができる。これにより、前記プレートの開口内の前記ボルトのクランプが達成されることができる。これにより、前記クランプ装置の前記プレートに対する前記固定、ひいてはワークピースの前記プレートに対するクランプが改善される。
【0077】
例示的な実施形態では、前記拡張要素は、高さ軸に対する高さ移動のために前記保持体に支持される。ここで、前記拡張要素は、さらに回転可能とすることができる。原則として、前記拡張要素は、回転運動のみのために前記保持体に支持されることも可能である。
【0078】
特に、前記拡張要素は、前記プレートに向かう方向の前記高さ移動が、前記関連する開口への前記ボルトの挿入方向に対して交差方向の前記ボルトの拡張をもたらすように配置及び構成される。
【0079】
例示的な実施形態では、前記拡張要素は、前記クランプレバーと回転に関して固定された関係で前記クランプレバーに接続される。これは、簡単な構造を形成する。前記拡張要素の前記単なる回転は、例えば、対応する摺動ブロックガイドを使用して前記ボルトの前記拡張を達成することができる。
【0080】
特に、前記クランプレバーは、前記保持体に対して回転可能に配置される。これは、簡単な構造を有する構成を形成する。
【0081】
前記クランプレバーがねじ山、特に台形のねじ山を介して前記保持体に支持される場合、これは、例えば前記高さ方向の追加の変位を達成する簡単な方法を提供することができる。
【0082】
特に、前記クランプレールが自由に変位可能である第1の位置からの前記クランプレバーの回転運動は、以下の効果を有する:
- 前記ボルトに作用して前記拡張要素を移動させ、例えば、前記拡張要素を高さ方向に下降させる;
- 前記ボルトを拡張させる;
- 前記クランプレールに対して少なくとも1つの前進要素を傾斜させる;
- 前記少なくとも1つの前進要素を前進させ、それによって前記クランプレールを前進させる。
【0083】
したがって、作業者は、前記クランプ装置を介したワークピースのクランプと、前記プレートの開口に対する前記ボルトのクランプとの両方を単一の移動によって達成することが可能である。ここで、前記拡張要素は、拡張作用が生じるために高さ方向に下降される必要は必ずしもない。原則として、例えば摺動ブロックガイドによって対応して構成されている場合、前記ボルトにおける前記拡張要素の回転運動のみで前記ボルトの拡張を達成するのに十分である。
【0084】
実施形態では、ディスク要素が、前記クランプレバーに接続され、このディスク要素は、特に偏心体として形成され、前記クランプレール用の少なくとも1つの前進要素に作用し、特に前記少なくとも1つの前進要素に直接接触する。これは、前記クランプレバーを介して、前記クランプレールに対する前記少なくとも1つの前進要素の傾斜及び前記クランプレールの前進運動を達成する簡単な方法を提供し、後退運動は同時に阻止されることができる。
【0085】
本発明のさらなる目的は、最初に述べた種類の接触装置であって、前記プレートに対して確実に固定されることができる接触装置を提供することである。
【0086】
本発明によれば、この目的は、前記接触要素が前記保持体上で高さ移動するように支持され、高さ軸に対して、前記ボルト及び/又は前記保持体に対する前記接触面の高さ距離が可変であるという冒頭で述べた前記接触装置において達成される。
【0087】
前記保持体に対する前記接触要素の前記高さ可動性により、クランプ状態において、ワークピースが前記接触装置とクランプ装置との間にクランプされると、前記接触装置において前記プレートに向かう方向の押さえ力を発生させることが可能である。これにより、前記接触装置が前記プレートに対してさらに付勢され、これにより、前記接触装置の前記プレートに対する安定した固定を達成する。これは、ひいては前記プレートに対するワークピースの安定したクランプを提供する。
【0088】
実施形態では、前記接触要素は、回動軸受を介して回動可能であり、又は代替的な実施形態では、前記接触要素は、変位軸受を介して前記保持体に対して高さ変位するように支持される。これにより、前記接触要素の高さ可動性は、クランプ状態にあるときに押さえ力を発生させるために実現されることができる。
【0089】
変位軸受が使用される場合、構造の観点から、前記変位軸受が少なくとも1つの長孔を有し、前記接触要素が前記高さ軸を横切る方向に前記保持体に対して変位するように支持されることが有利である。このようにして、前記接触要素はスライドとして形成され、前記スライドは、前記保持体に対して互いに垂直な2つの方向に変位可能である。
【0090】
有利な実施形態では、前記接触要素が前記保持体上に支持されるばね装置が設けられ、前記ばね装置は、前記接触要素を第1の位置に保持し、前記接触要素を前記第1の位置から移動させるために前記ばね装置のばね力に打ち勝つ必要がある。ここで、特に、前記ばね力は、クランプ装置の前記圧力によってクランプ動作において打ち勝たされる。前記ばね装置はまた、前記接触要素が自発的にその初期位置(前記第1の位置)に戻ることを確実にする。
【0091】
前記接触要素が高さ方向に移動可能であることは、前記接触要素の高さ移動位置(その初期位置とは対照的に)において、押さえ力が前記保持体及び/又は前記ボルトに作用するように有利である。これにより、クランプ状態にあるときに、前記プレートに向かう方向の前記接触要素の押さえ力が達成されることができ、前記プレートに対するワークピースの前記固定が強化されることができる。
【0092】
例示的な実施形態では、前記接触要素は、前記接触要素が第1の位置に対して最大高さ位置を有する(マークされた)第2の位置を有し、前記接触面は、前記高さ軸において、前記第1の位置よりも前記第2の位置において前記ボルト及び/又は前記保持体に近接している。これにより、押さえ力が発生されることができる。
【0093】
特に、前記接触要素の接触によって前記接触要素の前記第1の位置及び/又は前記第2の位置を予め決定する接触装置が提供され、前記接触装置は、前記保持体に配置又は形成される。これにより、前記保持体に対する前記接触要素の移動の最大範囲が画定されることができる。
【0094】
本発明のさらなる目的は、最初に述べたタイプの方法を提供することにあり、その方法によって前記クランプ装置と前記接触装置との間のワークピースが簡単且つ確実な方法でプレートに固定されることができる。
【0095】
この目的は、冒頭で述べた方法において、以下のうちの少なくとも1つによって達成される:
- 前記第1の接触領域は、前記第1の保持体に対して、及び/又は前記第1のボルトに対して高さ方向に移動可能であり、前記少なくとも1つのワークピースがクランプされるときに前記クランプ装置において前記プレートに向かう方向に押さえ力が発生される;
- 前記第2の接触領域は、前記第2の保持体に対して高さ方向に移動可能であり、前記少なくとも1つのワークピースがクランプされるときに前記接触装置において前記プレートに向かう方向に押さえ力が発生される;
- 前記第1のボルトは拡張可能であり、前記少なくとも1つのワークピースがクランプされたときに拡張が行われる。
【0096】
特に、本発明にかかる方法は、本発明にかかる前記クランプ装置及び/又は本発明にかかる前記接触装置を用いて実行されることができる。
【0097】
1つ又は複数のワークピースがクランプされるときに、前記クランプ装置及び/又は前記接触装置に押さえ力が発生されることができ、押さえ力は前記固定を強化する。
【0098】
代替的又は追加的に、前記クランプ動作では、前記第1のボルトは拡張され、次いで前記プレートの開口に対してクランプされることができる。
【0099】
ここで、特に、前記接触装置と前記クランプ装置との間の前記少なくとも1つのワークピースのクランプは、前記クランプ装置のクランプレバーを介して作動される。これにより、動作の単純性が達成される。前記クランプレバーを介して、クランプレールが変位されることができ、前記クランプレールの加圧片によってワークピースに付勢されることができる。ここで、前記クランプレバーを介して、押さえ力を発生させるための、又は代替的若しくは追加的に、前記第1のボルトを拡張させるための前記加圧片の「同期」高さ移動を実現することがさらに可能である。
【0100】
好ましい実施形態の以下の説明は、本発明をより詳細に説明するために図面と併せて役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0101】
図1から図12は、本発明にかかるクランプ装置の第1の例示的な実施形態を示している。
図1】クランプ解除状態にあるものとして示されているクランプ装置の側面図を示している。
図2図1の方向Aから見た、本発明にかかるクランプ装置の上面図を示している。
図3図2の方向Bから見た、図1のクランプ装置の上面図を示している。
図4図1のクランプ装置の斜視図を示している。
図5】クランプ位置を除いて、図1と同じ図を示している。
図6】クランプ位置を除いて、図2と同じ図を示している。
図7】クランプ位置を除いて、図3と同じ図を示している。
図8】クランプ位置を除いて、図4と同じ図を示している。
図9図2の線9-9に沿った断面図(クランプ解除位置)を示している。
図10図6の線10-10に沿った断面図(クランプ位置)を示している。
図11図1の線11-11に沿った断面図(クランプ解除位置)を示している。
図12図5の線12-12に沿った断面図(クランプ位置)を示している。 図13から図24は、本発明にかかるクランプ装置の第2の例示的な実施形態を示している。
図13】クランプ解除状態にあるものとして示されている、クランプ装置の側面図を示している。
図14図13の方向Aから見た、図13のクランプ装置の上面図を示している。
図15図14の方向Bから見た、図13のクランプ装置の上面図を示している。
図16図13のクランプ装置の斜視図を示している。
図17】クランプ位置を除いて、図13と同じ図を示している。
図18】クランプ位置を除いて、図14と同じ図を示している。
図19】クランプ位置を除いて、図15と同じ図を示している。
図20】クランプ位置を除いて、図16と同じ図を示している。
図21図14の線21-21に沿った断面図(クランプ解除位置)を示している。
図22図18の線22-22に沿った断面図(クランプ位置)を示している。
図23図13の線23-23に沿った断面図(クランプ解除位置)を示している。
図24図17の線24-24に沿った断面図(クランプ位置)を示している。 図25から図36は、本発明にかかるクランプ装置の第3の例示的な実施形態を示している。
図25】クランプ解除状態にあるものとして示されている、クランプ装置の側面図を示している。
図26図25の方向Aから見た、図25のクランプ装置の上面図を示している。
図27図26の方向Bから見た、図25のクランプ装置の上面図を示している。
図28図25のクランプ装置の斜視図を示している。
図29】クランプ位置を除いて、図25と同じ図を示している。
図30】クランプ位置を除いて、図26と同じ図を示している。
図31】クランプ位置を除いて、図27と同じ図を示している。
図32】クランプ位置を除いて、図28と同じ図を示している。
図33図26の線33-33に沿った断面図(クランプ解除位置)を示している。
図34図30の線34-34に沿った断面図(クランプ位置)を示している。
図35図25の線35-35に沿った断面図(クランプ解除位置)を示している。
図36図29の線36-36に沿った断面図(クランプ位置)を示している。 図37から図49は、本発明にかかるクランプ装置の第4の例示的な実施形態を示している。
図37】クランプ解除状態にあるものとして示されている、クランプ装置の側面図を示している。
図38図37の方向Aから見た、図37のクランプ装置の上面図を示している。
図39図38の方向Bから見た、図37のクランプ装置の上面図を示している。
図40図37のクランプ装置の斜視図を示している。
図41】クランプ位置を除いて、図37と同じ図を示している。
図42】クランプ位置を除いて、図38と同じ図を示している。
図43】クランプ位置を除いて、図39と同じ図を示している。
図44】クランプ位置を除いて、図40と同じ図を示している。
図45図38の線45-45に沿った断面図(クランプ解除位置)を示している。
図46図38の線46-46に沿った断面図(クランプ解除位置)を示している。
図47図42の線47-47に沿った断面図(クランプ位置)を示している。
図48図37の線48-48に沿った断面図(クランプ解除位置)を示している。
図49図41の線49-49に沿った断面図(クランプ位置)を示している。 図50から図60は、本発明にかかるクランプ装置の第5の例示的な実施形態を示している。
図50】クランプ解除状態にあるものとして示されている、クランプ装置の側面図を示している。
図51図50の方向Aから見た、図50のクランプ装置の上面図を示している。
図52図51の方向Bから見た、図50のクランプ装置の上面図を示している。
図53】クランプ位置を除いて、図50と同じ図を示している。
図54】クランプ位置を除いて、図51と同じ図を示している。
図55】クランプ位置を除いて、図52と同じ図を示している。
図56図51の線56-56に沿った断面図(クランプ解除位置)を示している。
図57図54の線57-57に沿った断面図(クランプ位置)を示している。
図58図50の線58-58に沿った断面図(クランプ解除位置)を示している。
図59図53の線59-59に沿った断面図(クランプ位置)を示している。
図60図50の線60-60に沿った断面図を示している。 図61から図65は、本発明にかかる接触装置の第1の例示的な実施形態を示している。
図61】クランプ解除状態にあるものとして示されている、接触装置の斜視図を示している。
図62】初期位置を除いた、図61の線62-62に沿った断面図を示している。
図63】初期位置を除いた、図61の線63-63に沿った断面図を示している。
図64】クランプ位置を除いて、図62と同じ図を示している。
図65】クランプ位置を除いて、図63と同じ図を示している。 図66から図70は、本発明にかかる接触装置の第2の例示的な実施形態を示している。
図66】接触装置の斜視図を示している。
図67】初期位置を除いた、図66の線67-67に沿った断面図を示している。
図68】初期位置を除いた、図66の線68-68に沿った断面図を示している。
図69】クランプ位置を除いて、図67と同じ図を示している。
図70】クランプ位置を除いて、図68と同じ図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0102】
本発明にかかるクランプ装置及び本発明にかかる接触装置は、開口104が設けられたプレート102に対して1つ又は複数のワークピースをクランプする役割を果たす(図4及び図61を参照)。プレート102は、例えば多機能テーブル(MFT)のテーブルトップである。前述したように、本発明にかかるクランプ装置又は本発明にかかる接触装置は、それぞれMFTクランプ装置又はMFT接触装置と呼ばれることもできる。
【0103】
本発明にかかるクランプ装置106の第1の例示的な実施形態が図1から図12に示されており、図1図2図3図4図9図11にはクランプ解除状態108が示されており、図5図6図7図8図10図12にはクランプ状態110が示されている。クランプされたワークピースを必要とするクランプ状態110では、ワークピースは省略されている(図3を参照)。
【0104】
第1の例示的な実施形態にかかるクランプ装置106は、保持体112を備える。保持体112は、クランプ装置106の基部を形成する。保持体112は、下面114を有する。下面114は、プレート102に接触するように機能する(図1を参照)。下面114は、特に平坦な接触面115を有するか、又は形成する。
【0105】
保持体112にはボルト116が配置されている。ボルト116は、保持体112の下面114から突出している。ボルト116は、プレートの開口104に入るために設けられている(図1を参照)。
【0106】
クランプ装置106がプレート102に配置されると、ボルト116は、関連する開口104に入る。保持体112は、その下面114がプレート102の上側に接触した状態で位置する。
【0107】
特に、ボルト116は、下面114が開口104を覆うように保持体112に配置され、それにより、特にボルト116の周りの下面114の全ての側でプレート102と接触する。
【0108】
保持体112は、長手方向軸118に対して第1の端部120及び第2の端部122を有する。ボルト116は、第1の端部120よりも第2の端部122に近接している。特に、ボルト116は、保持体112において第1の端部120と第2の端部122との間の中央に位置していない。
【0109】
ボルト116と第2の端部122との間の位置において、下面114は、接触面115に対して傾斜して配向された部分124を有する。前記部分124は、傾斜を可能にする自由空間を形成する。
【0110】
クランプ装置106は、クランプレール126を備える。クランプレール126は、案内要素128(図9から図12を参照)上を変位軸130において直線変位するように案内される。
【0111】
クランプレール126は、適合されたプロファイルを有する。これは、例えば、丸みを帯びた縁部を有する長方形、円形などとすることができる。例示的には、DE 10 2007 062 278が参照される。
【0112】
案内要素128は、保持体112に配置されるか、又は保持体に直接的若しくは間接的に接続される。
【0113】
クランプレール126は、案内要素128上を摺動するように案内される。クランプレール126は、スライドレールである。
【0114】
クランプレール126の一端の領域には、加圧片132が配置されている。加圧片は、クランプされるべきワークピースに作用し、ワークピースのためのクランプ装置の接触要素である。
【0115】
例示的な実施形態では、クランプレール126は、金属材料から作られる。加圧片132は、特にプラスチック材料から作られ、クランプレール126上で摺動される(例えば、図9及び図10を参照)。
【0116】
原理的には、クランプレールの対応する端部の領域におけるクランプレール126の対応する成形によって、加圧片をクランプレール上に直接形成することも可能である。
【0117】
ボルト116は、高さ軸134を有する。ボルト116の高さ軸134は、保持体112の下面114と交差し、特に垂直である。保持体112は、それに関連する水平軸136を有する。水平軸136は、ボルト116の高さ軸134に対して交差方向であり、特に垂直である。保持体112の下面114の接触面115は、水平軸136と平行である。長手方向軸118は、水平軸136に平行である。水平軸136は、第1の端部120と第2の端部122との間に延在する。
【0118】
ボルト116が関連する開口104に入った状態でクランプ装置106がプレート102に対して適切に位置決めされると、プレート102が平面である場合、水平軸136はプレート102に平行である。
【0119】
クランプレール126の変位軸130は、高さ軸134と交差する。クランプ装置106では、変位軸130の角度位置は、高さ軸134に対して変化する。これについては以下にさらに詳細に説明する。
【0120】
案内要素128は、開口138、特にクランプレール126が通過し、クランプレール126が案内要素128上で摺動可能に変位するように支持される複数の離間した開口138(図9及び図10を参照)を有する。
【0121】
案内要素128は、高さ方向140に高さ移動するように構成され、高さ方向140は、ボルト116の高さ軸134に平行に延びる(したがって、クランプ装置106が適切に使用される場合、プレート102の開口104の軸にも平行に延びる)。
【0122】
このような高さ可動性は、加圧片132のボルト116及び保持体112までの距離を変化させる可能性をもたらす(図10及び図9を参照)。これに対応して、以下にさらに詳細に説明するように、プレート102に対する加圧片132の距離を変化させることができる。高さ距離は、ボルト116の高さ軸134に平行である。これに対応して、プレート102が平面である場合、高さ距離もプレート102の法線に平行である。
【0123】
クランプ装置106では、案内要素128の高さ可動性は、案内要素128が保持体112上に支持される回動軸受142を介して実装される。回動軸受142を介して、クランプレール126に案内を提供する案内要素128は、ロッカとして構成される。
【0124】
回動軸受142は、保持体112に接続され、高さ方向140において保持体112から離間している。回動軸受142は、ブリッジ144に配置され、保持体112の上方に配置される。
【0125】
クランプレール126は、高さ方向140に対して回動軸受142と保持体112との間に位置決めされる。
【0126】
高さ方向140における回動軸受142の突出部は、ボルト116上にあるか、ボルト116に対して2cm以下の距離にある。これにより、追加の傾斜モーメントが回避されることができる。
【0127】
案内要素128が保持体112に対して、したがってボルト116に対しても回動可能である回動軸受142の回動軸145は、クランプレール126の変位軸130に対して交差方向に、特に垂直に配向される。さらにまた、回動軸145は、高さ軸134又は高さ方向140に対して交差方向に、特に垂直に配向される。
【0128】
特に、回動軸145は、保持体112の下面114又は接触面115に少なくともほぼ平行に配向される。
【0129】
案内要素128は、回動軸受142上のその回動可能性に関して、2つのマークされた位置、すなわち第1の位置146(図1から図4図9図11)及び第2の位置148(図5から図8図10図12)を有する。
【0130】
第1の位置146において、案内要素128は、その下面150の後方領域において、保持体112に接触している。保持体112に向かう案内要素128の回動可能性は、保持体112に対する接触(停止)によって制限される。第1の位置146において、案内要素128上のクランプレール126の変位可能性のためのクランプレール126の変位軸130は、プレート102に対する保持体112の接触面115に平行である。さらにまた、クランプレール126は、その変位軸130がボルト116の高さ軸134に対して垂直になるように配向される。
【0131】
案内要素128の第1の位置146(第1の回動位置である)において、クランプレール126は、以下により詳細に説明するように、案内要素上で自由に変位可能である。
【0132】
第1の位置146では、変位軸130は、水平軸136に平行に配向される。
【0133】
第2の回動位置である第2の位置148では、案内要素128は、保持体112に対して回動軸受142上で傾斜している(図5を参照)。クランプレール126は、その変位軸130とともに水平軸136に対して鋭角152(図5を参照)にある。これに対応して、変位軸130と接触面115との間にも同じ鋭角152が存在する。平面プレート102の場合、変位軸130もまた、プレート102に対して鋭角にある。
【0134】
鋭角152は、10°未満であり、特に7°未満、特に5°未満である。具体的な実施形態では、角度は約4.5°である。
【0135】
ここで、クランプ装置106は、鋭角152が、クランプレール126が変位軸130に対して、案内要素128に対するクランプレール126の任意の位置において保持体112の下面114を超えて突出しないように十分に「小さく」寸法決めされる。これは、クランプレール126が変位したときにプレート102に衝突することを防止する。
【0136】
第2の位置148は、保持体112に対して接触している案内要素128の前方領域154によって画定され、それによってさらなる回動運動が阻止される。
【0137】
原則として、案内要素128は、第1の位置146と第2の位置148との間で回動可能であり、クランプレール126の角度位置は、その変位軸130が第2の位置148にある状態で、水平軸136又は接触面115に対して(鋭角152で)最大角度位置を有する。
【0138】
クランプレバー156が、案内要素128に回転可能(回動可能)に配置される。クランプレバー156は、作業者による係合(特に手の係合)のために設けられ、作業者は、クランプレバー156を介してプレート102に対して1つ又は複数のワークピースをクランプするために必要なクランプ力を及ぼすことができる。
【0139】
クランプ装置106では、クランプレバー156は、案内要素128に回転可能に配置され、それによって案内要素128とともに回動軸145を中心に回動可能である。
【0140】
クランプレバー156は、回動軸受158を介して案内要素128に配置される。回動軸受158の回動軸160は、交差方向に配向される。案内要素128の第1の位置146において、回動軸160は、水平軸136に対して垂直且つ接触面115に対して垂直に配向される。これは、ボルトの高さ軸134に平行に配向される。
【0141】
プレート102が平坦であり、クランプ装置106がそれに正確に接触すると、回動軸160は、プレート102に対して交差方向に配向される。
【0142】
回動軸受142を中心とした案内要素128の回動によるクランプレバー156の可動性により、第2の位置148の回動軸160は、高さ軸134に対して鋭角(鋭角152の大きさに対応する)に配向される。
【0143】
作動要素162は、クランプレバー156に対して回転に関して固定された関係で接続される(図11及び図12を参照)。作動要素162は、偏心要素として形成される。
【0144】
少なくとも1つの前進要素164が案内要素128に配置される。クランプ装置106の図示の例示的な実施形態では、単一の前進要素164が示されている。特に、2つ又は3つの前進要素などの複数の前進要素が前進要素パッケージとして使用されるように設置される。
【0145】
クランプレール126は、少なくとも1つの前進要素164に配置される。対応する前進要素164は、クランプレール126が通過する開口166を有する。
【0146】
少なくとも1つの前進要素164は、板状(小板状)に形成され、特に金属製のシート材からなる。
【0147】
少なくとも1つの前進要素164は、(以下により詳細に説明するように)特定の位置において、クランプレール126が少なくとも1つの前進要素164の開口166を通って自由に移動可能、特に変位可能であるように配置及び形成される。さらに、クランプレバー156の作動によって、クランプ位置を達成するために、前進要素164をクランプレール126に対して傾斜させ、クランプレールを少なくとも1つの前進要素164を介して変位させることが可能である。
【0148】
実施形態では、作動要素162は、円筒形の外側輪郭168を有する円筒形状から形成される。作動要素162は、案内要素128の中空円筒状レセプタクル170上に支持される。レセプタクル170は、作動要素162用の回動軸受(回転軸受)、特に滑り軸受を形成する。
【0149】
作動要素162は、その円筒形の外形を有し、切り欠き172を有する。この切り欠き172は、円の弧の断面形状を有する(図11図12を参照)。少なくとも1つの前進要素164が切り欠き172(図11)内にあるとき、作動要素162の偏心構成を介して、クランプレール126に対する少なくとも1つの前進要素164の傾斜が達成されることができ、前進が達成されることができる。特に、阻止されたクランプ位置(図12)を達成するために、少なくとも1つの前進要素164が切り欠き172から外側輪郭168に対して引き出されることができる。
【0150】
切り欠き172は、壁174によって境界付けられ、特に平面壁174によって境界付けられる(図11図12)。
【0151】
クランプレバー156は、第1の位置176(第1の回動位置176)を有する。これは、図1から図4図9図11に示されている。
【0152】
クランプレバー156の第1の位置176において、作動要素162は、その壁174がクランプレール126(図11)の変位軸に対して垂直になるように位置決めされる。
【0153】
案内要素128には、作動要素162の対向要素178が配置される。対向要素178は、作動要素162の反対側に配置され、クランプレールは、作動要素162と対向要素178(図11)との間にある。対向要素178は、少なくとも1つの前進要素164のための接触要素である。
【0154】
第1の位置176において、少なくとも1つの前進要素164は、変位軸130(図11)を含むクランプレール126に対して垂直に配向される。少なくとも1つの前進要素164は、対向要素178及び作動要素162の壁174に接触している。これにより、クランプレール126の変位性が解除され、クランプレールは、案内要素128に対して自由に変位することが許容される。例えば、作業者は、加圧片132によってクランプレール126を把持し、対応する停止部に遭遇するか、又はクランプレールが引き出されるまで、クランプレール126を前方方向(加圧片132が保持体112から後退する)又は前方方向に対向して後退方向に自由に変位させることができる。
【0155】
例示的な実施形態では、クランプレール126には、クランプレール126が案内要素128から前方方向に完全に引き抜かれるのを防止する停止要素が設けられる。後退方向では、加圧片132が案内要素128又は保持体112に衝突することによって、完全な引き抜きが防止される。
【0156】
クランプレバー156が第1の位置176から開始して回動されると、作動要素162は回転する。このような回転は、最初に、依然として対向要素178に接触している作動要素162の回動運動を引き起こす。クランプレール126に対する少なくとも1つの前進要素164のこの回動は、傾斜をもたらす。
【0157】
作動要素162の偏心構成のために(図12を参照)、クランプレバー156を第1の位置176からさらに回動させると、案内要素128上の少なくとも1つの前進要素164が前進する。これにより、変位軸130内でクランプレール126が前方に移動する(図12を参照)。
【0158】
クランプレバーは、第2の位置180(第2の回動位置)を有する。これは、図5から図8及び図10図12に示されている。
【0159】
第2の位置180は最大位置であり、クランプ装置106のクランプ状態110に対応する。
【0160】
クランプレバー156の第2の位置180において、少なくとも1つの前進要素164は、切り欠き172から引き出されており、外側輪郭168(図12)に対して接触している。これにより、死点に到達し、第2の位置180が阻止される。第2の位置180を阻止解除するために、すなわち第1の位置176に戻るためには、かなり大きな力が必要である。これにより、第2の位置180、したがってクランプ装置106のクランプ状態110が固定されることができる。第2の位置180を阻止するために、セルフロック機能が設けられる。セルフロック機能は、(壁174に対して)切り欠き172に接触している状態から外側輪郭168に接触している状態への移行の結果として、死点位置(「潜在谷」に達することによって達成される。
【0161】
特に、案内要素128において、クランプレバー156の第2の位置180に少なくとも1つの前進要素164のための接点182が形成されることが実現される。
【0162】
クランプ装置106を介したプレート102に対するワークピースのクランプは、以下のように機能する:
【0163】
クランプ装置106の対向要素としての接触装置184が、プレートに配置される(図3を参照)。例として、接触装置は、保持体及びボルトを有するクランプ装置と同様の構成を有することができ、又はプレートに固定的に接続され、例えばねじによってプレートに固定される壁とすることもできる。
【0164】
ワークピース186は、接触装置184に配置される。クランプレバー156の第1の位置176において、加圧片132は、作業者によってワークピース186に押し付けられる。次に、作業者は、第1の位置176から開始して、クランプレバー156を第2の位置180に回動させる。次に、前述したように、クランプレバー156のこの回動運動では、少なくとも1つの前進要素164が最初に傾斜され、次いで変位される。これにより、クランプレール126は、傾斜した少なくとも1つの前進要素164を介して、それに沿って変位し、必要なクランプ力が加えられる。第2の位置180では、対応するクランプ状態110が達成され、ワークピースは、接触装置184とクランプ装置106との間でプレート102に対してクランプされる。
【0165】
回動軸145を中心に回動軸受142上で回動可能なロッカとしての案内要素128の構成を介して、加圧片132の高さ可動性は、保持体112及びボルト116に対して高さ方向140に存在する。ここで、加圧片132及び保持体112とボルト116との高さ方向140の高さ距離は可変である。
【0166】
ワークピース186がクランプされると、クランプ動作におけるこの加圧片132の高さ可動性により、案内要素128は、それに応じて加圧片132とともに移動し、下方向に撓むことができる。これは、次に、押さえ力188(図8)をもたらし、押さえ力は、プレート102の方向に作用し、保持体112をプレート102に付勢し、ボルト116を関連する開口104に押し込む。
【0167】
加圧片132の保持体112(プレート102)に向かう下方向への高さ移動は、ワークピースがクランプされるときに生じる。回動軸受142上の案内要素128の回動可能性は、(ワークピース186に接触している)加圧片132がプレート102に向かって移動することを可能にし、これはひいては押さえ力188を生成する。
【0168】
これは、ワークピースが押し上げられること、又は極端には、プレート102から持ち上げられることさえも防止する方法を提供する。
【0169】
動作の単純性が作業者に提供される。
【0170】
図5から図8図10図12では、最大鋭角152の位置が存在するクランプ状態110が示されている。この位置は、一般に、加圧片132がワークピースに接触するときにのみ到達するが、そのようなワークピースは上述した図には描かれていない。さらにまた、クランプレバー156が第2の位置180にあるとき、クランプ状態110において最大鋭角152に達する必要は必ずしもない。鋭角152よりも小さい角度に達することもできる。
【0171】
クランプ装置106は、特に案内要素128に配置されたハウジング190を有する。ハウジング190は、案内要素128とともに回動可能である(したがって、加圧片132の高さ可動性が達成される)。ハウジング190は、外側に向かって閉じられている。特に、作動要素162及び少なくとも1つの前進要素164は、ハウジング190内に配置され、それによって保護される。
【0172】
少なくとも1つの前進要素164がクランプレール126に対して傾斜し、クランプレバー156がその第1の位置176の外側にあるとき、保持体112に向かうクランプレール126の後退は阻止される。保持体112から離れる加圧片132の前方移動は依然として可能であり、クランプレバー156を第2の位置180に向かう方向に作動させることによって作動させることができる。
【0173】
案内要素128が第1の位置146から移動するために、対応するばね力に打ち勝たなければならないように、案内要素がその第1の位置146に付勢されることを確実にする(第1の)ばね装置が設けられることができる。
【0174】
本発明にかかるクランプ装置の第2の例示的な実施形態が図13から図24に示されており、192で指定されている。ここで、図13から図16図21図23には、クランプ解除状態108に対応するクランプ解除状態が示されている。図17から図20図22図24は、クランプ状態110に対応するクランプ状態を示している。
【0175】
クランプ装置192は、ボルト196が配置される保持体194を備える。一般に、保持体194及び保持体112は機能的に同一である。保持体194は、プレート102に接触する下面114を有する。ボルト196は、プレート102の対応する開口104に入るために設けられている。
【0176】
ハウジング198が保持体194に配置されているか、又はハウジング198が保持体194の一部である。案内要素200は、ハウジング198内に変位可能に配置される(図21から図44)。案内要素200は、変位軸受202上に変位可能に支持される。
【0177】
変位軸受202は、案内要素200が全体として方向/対向方向204(図13)に変位することを可能にする。クランプレール206は、案内要素202上に変位可能に支持される。クランプレールは、変位軸208内で変位するように支持される。変位軸208は、水平軸136に平行である(クランプ装置106にも存在する要素には同じ参照符号が使用されている)。水平軸136は、保持体194のプレート102に対する接触面と平行である。変位軸受202上の案内要素200の直線変位可能性の方向/対向方向204は、変位軸208に平行である(したがって、水平軸136に平行である)。これに対応して、ボルト196の高さ軸134と交差し、特に垂直である。
【0178】
さらにまた、変位軸受202によって、案内要素200には、方向/対向方向210に垂直な方向/対向方向204(図13)に高さ変位可能性が与えられる。
【0179】
これに対応して、案内要素200、したがってクランプレール206は、方向/対向方向210に変位可能であり、方向/対向方向210は高さ方向である。高さ方向は、ボルト196の高さ軸134と平行である。
【0180】
クランプレール206には加圧片212が配置されている。案内要素200の方向/対向方向210への変位可能性を有する変位軸受202の構成により、保持体194及びボルト196に対する加圧片212の高さ距離が変えられることができる。
【0181】
クランプレール206は、最初に案内要素200上で変位するように案内される。案内要素200自体は、スライドの形態で構成され、変位軸受202を介して保持体194に対して、方向/対向方向204及び方向/対向方向210に、ここでは特にハウジング198上に案内される。
【0182】
例示的な実施形態では、変位軸受202は、長孔ガイド214を介して形成される。第1の例示的な実施形態における前記長孔ガイド214は、一対の第1の長孔216a及び一対の第2の長孔216bを備え、前記対は、クランプレール206の変位軸208に平行な方向に離間している。クランプレール206は、それぞれの対の長孔の間に配置される。
【0183】
例示的な実施形態では、第1の長孔216a及び第2の長孔216bは、ハウジング198に配置される。各対の長孔は、ハウジングの両側でハウジングに配置される。
【0184】
第1の長孔216a及び第2の長孔216bは、水平軸136に対して斜めに配向される。それらは、それぞれ、水平軸136に対して(等しい)鋭角220にある長手方向軸218を有する。
【0185】
鋭角は、10°から30°の範囲内である。具体的な例示的な実施形態では、角度は約20°である。
【0186】
クランプ装置192では、第1の長孔216a及び第2の長孔216bは同一の構成を有する。これらは、保持体194の下面に対して同じ高さで互いに平行に配置される。
【0187】
案内要素200には、関連する長孔に入るピンが配置される。
【0188】
これにより、案内要素の全ての位置において、クランプレール206がその変位軸を水平軸136に平行にして位置するという効果が達成されることができる。
【0189】
保持体194には、クランプレバー222が配置される。クランプレバー222は、保持体に対して並進固定される。クランプレバー222は、保持体194に対して移動不能である。
【0190】
クランプレバー222は、回動軸受224上に回動可能に配置される。回動軸226(図16を参照)は、保持体194に対して静止しており、高さ軸134に平行であり、水平軸136に垂直である。回動軸226は、クランプレール206の変位軸208に対して垂直に配向される。
【0191】
作動要素228は、クランプレバー222と回転に関して固定された関係で(図23図24)クランプレバーに接続されている。
【0192】
作動要素228は、回転軸受230、特に滑り軸受230を介してハウジング198又は保持体194上に回転可能に配置される。作動要素228は、作動要素162とほぼ同じように構成され、対応する円筒形の外側輪郭(外側輪郭168に対応する)及び切り欠き172を有する。
【0193】
作動要素228は、スライドの形態で構成された案内要素200に直接作用する。
【0194】
クランプレバーの第1の位置(図13から図16図21図23)では、案内要素200の壁232は、作動要素288の壁174に対応する壁に接触している。(したがって、参照符号174は、作動要素228のこの壁を指すために使用される。)
【0195】
案内要素200の壁232に対向する位置において、案内要素200に凹部234が形成されている。前進要素236は、前記凹部内に配置される。前進要素236は、前進要素164に対応する。複数の前進要素236、特に前進要素パッケージが設けられることができる。
【0196】
反対側には、案内要素200に形成された対向要素238が配置されている。クランプレール206は、対向要素238と凹部234との間に配置される。
【0197】
クランプレバー222の第1の位置は、クランプ装置106の場合、第1の位置176に対応する。前進要素236は、壁232及び対向要素238に接触しており、クランプレール206は、前進要素236の開口を通過し、ここでは自由に移動可能である。クランプレール206は、変位軸208に沿って、案内要素200に対して、前方方向/後退方向240(図23)に自由に変位可能である。
【0198】
作動要素228は、案内要素200の壁232に直接作用する。次に、案内要素200は、凹部234内の前進要素236に作用する。
【0199】
クランプレバー222が(クランプ装置106の場合には第2の位置180に対応する)第2の位置に回動されると、この第2の位置は、図17から図20図22図24に示されており、第1の位置からの回動運動の開始時に、偏心作動要素228は案内要素200に作用し、案内要素を保持体194の後端242から離れるように変位させる(図23図24)。
【0200】
変位方向は、クランプレール206の変位軸208と平行である。
【0201】
これにより、案内要素200の後端246と保持体194の後端242との間の距離244が増加する。
【0202】
案内要素の後端246は、保持体194の後端242に向かって摺動する。
【0203】
保持体194の後端242は、ハウジング198の後端とみなすこともできる。
【0204】
第1の位置から開始して、偏心作動要素228の回転は、案内要素200の前方変位を介して、前進要素236をクランプレール206に対して傾斜させる。案内要素200の変位を引き起こす作動要素228のさらなる回転は、凹部234内の前進要素236にも作用する。傾斜した前進要素236は、案内要素スライド200とともに共移動され、クランプレール206を変位軸208に沿って前方方向に変位させ、保持体194又はハウジング198に対する加圧片212の距離が増加する。
【0205】
再び、クランプレバーの第2の位置では、クランプ装置106の場合に作動要素162を参照して前述したように、戻り運動がセルフロック機構によって阻止される。
【0206】
図24は、クランプレバー222がその第2の位置にあるときの案内要素200の位置を示している。
【0207】
距離244は、保持体194の後端246と後端242との間に存在する。
【0208】
案内要素200の前方変位はまた、高さ軸134に平行な高さ方向の低下を意味する(図21及び図22を参照)。
【0209】
上方位置248(図21)から開始して、案内要素200は、その前方変位において、変位軸受202を介して下方位置250(図22)に移動する。
【0210】
下方位置250では、加圧片212は、保持体194の下面により近接しているか、又はボルト196により近接している。
【0211】
これにより、クランプ動作において押さえ力252が生成される(図20を参照)。
【0212】
例示的な実施形態では、第1のばね装置254(図23)が設けられ、これを介して案内要素200が保持体194の後端242から離れる方向に保持体194又はハウジング198に支持される。
【0213】
第1のばね装置254は、案内要素200を第1の位置256(図23)に保持するように構成されている。クランプレバー222が第1の位置にあるとき、第1の位置256が存在する。案内要素200が第1の位置256にあるとき、案内要素200の上方位置248(図21)が存在する。
【0214】
第1のばね装置254は、クランプレバー222を作動させずに案内要素200が第1の位置256にあることを提供し、クランプレバー222が第2の位置から移動するときに案内要素200が第1の位置256に移動することを提供する。
【0215】
案内要素200を第1の位置256から移動させるためには、第1のばね装置254のばね力に打ち勝たなければならない。これは、作業者がクランプレバー222を作動させ、クランプレバー222をその第1の位置から回動させることによって達成される。
【0216】
クランプレバー222の第1の位置では、クランプレール206は、案内要素200上で前方方向及び後退方向の両方に自由に変位可能である。クランプレバー222が第1の位置から回動される(それによって、案内要素200もまた、その上方位置248から外方に変位される)と、作動要素228は傾斜し、クランプレール206の前方方向への変位のみが可能になり、前方方向への変位によって、保持体194又はハウジング198に対する加圧片212の距離が増加する。クランプレール206にとって後退方向への変位が阻止される。
【0217】
クランプ装置192は、以下のように機能する:
【0218】
クランプ装置192は、それに応じてプレート102に対して固定され、ボルト196は、関連する開口104に入る。
【0219】
対応する接触装置が対向要素として設けられている。
【0220】
クランプレバー222の第1の位置では、クランプレール206は、加圧片212がクランプされる対応するワークピースに接触するまで、又は加圧片212がワークピースの直前に位置するまで変位される。
【0221】
クランプレバー222の第1の位置では、案内要素(案内要素スライド200)は、上方位置248にある。案内要素200の後端246から保持体194の後端242までの距離は最小である。
【0222】
クランプレバー222は、第1の位置から回動される。次いで、案内要素200は、偏心作動要素228との直接接触によって前方に(保持体194の後端242から離れるように)変位される(図21及び図22並びに図23及び図24を参照)。
【0223】
次いで、作動要素228は、最初に傾斜され、クランプレール206に対して変位される。これにより、クランプレール206が前方に変位し、対応するクランプ力が加えられる。
【0224】
案内要素200が前方に(保持体194の後端242から離れるように)変位されると、案内要素200もまた、保持体194及びボルト196に向かう方向に下方に変位される。このような変位によって、クランプレール206は、それらとともに搬送され、また、保持体194及びボルト196に向かう方向に下方に変位される。これは、ひいては保持体194及びボルト116に対する加圧片212の距離を減少させる。それはまた、プレート102に対する加圧片212の距離を減少させる。
【0225】
これにより、クランプ装置192には、プレート102の方向に押さえ力252が加えられる。
【0226】
特に、クランプレバー222が第2の位置(図22図24)に到達すると、高さ変位可能性に対して、案内要素200の下方位置250に到達する。第2の位置では、クランプレバー222の回動運動が阻止される。クランプレバー222をその第2の位置から移動させるためには、対応する力に打ち勝たなければならない。
【0227】
クランプ装置192の例示的な実施形態では、非中実構成を有し、切り欠き258を有するボルト196が示されている(図15を参照)。
【0228】
ボルト196が中実構成であること、又はクランプ装置106のボルト116が対応する切り欠き258も有することも可能である。
【0229】
本発明にかかるクランプ装置の第3の例示的な実施形態が図25から図36に示されており、参照符号260によって指定されている。図25から図28図33図35には、クランプ装置106の場合のクランプ解除状態108に対応するクランプ解除状態が示されている。図29から図32図34図36は、クランプ装置106の場合のクランプ状態110に対応するクランプ状態を示している。
【0230】
クランプ装置260は、ボルト264を有する保持体262を備え、一般に、その構成はクランプ装置192について説明したものと同一である。
【0231】
保持体262にはハウジング266が配置されている。保持体262には、案内要素268(案内要素スライド268)が変位可能に支持される。
【0232】
次に、加圧片272を有するクランプレール270が案内要素上に変位のために支持される。クランプレール270は変位軸を有する。
【0233】
案内要素268は、変位軸受274を介して変位可能に支持される。変位軸受274は、長孔ガイドを備える。特に、第1の長孔276a及び第2の長孔276bは、互いに対向する関係でハウジングに形成されている。
【0234】
対応するピンが案内要素268に配置され、ピンは関連する長孔276a及び276bに入る。
【0235】
長孔276a及び276bは、変位軸に平行な方向に互いに離間して保持体262/ハウジング266に配置される。
【0236】
第1の長孔276a及び第2の長孔276bは、ボルト264の高さ軸134に対して斜めの角度をなす軸を有する。
【0237】
長孔276a及び276bは、高さ軸134に対して、ボルト264に対して異なる高さにある(図25を参照)。
【0238】
変位軸受274を介して、案内要素268は、水平軸136に平行な方向/対向方向278(図28)に変位されることができる。案内要素268は、方向/対向方向280に垂直な方向/対向方向278にさらに高さ方向に変位されることができる。
【0239】
第1の長孔276a及び第2の長孔276bは、水平軸136に対して同じ角度位置を有するが、高さがオフセットされている。それらは、案内要素268が変位軸受274上で変位されると、クランプレール270が水平軸に対してその配向を変えないように配置される。特に、クランプレール270は、案内要素268が高さ方向に変位されるとき、水平軸136に平行のままである(図35及び図36を参照)。
【0240】
クランプ装置260は、回動可能に配置されたクランプレバー282を備える。クランプレバー282は、案内要素上に回動可能に配置され、案内要素とともに方向/対向方向278及び280に変位可能である。
【0241】
案内要素268上で回転可能に案内される作動要素284(図33図34)が、クランプレバー282と回転に関して固定された関係で接続される。
【0242】
作動要素284は、偏心体の形態で構成される。
【0243】
作動要素284は、作動要素162とほぼ同じように構成され、円筒形の外側輪郭及び切り欠きを有する。
【0244】
クランプレール270が通過する開口を有する前進要素286が設けられている。
【0245】
クランプレバーの第1の位置(図25から図28図33図35)において、前進要素286は、案内要素268上のクランプレール270の自由な変位が可能になるように位置決めされる。
【0246】
作動要素284が(クランプレバー282をその第1の位置から回動させることによって)対応して回転されると、作動要素284は、前進要素286に直接接触することによって作用し、クランプレール270に対して前進要素を傾斜させる。さらなる移動は、クランプレールをそれとともに搬送し、特に前方方向に移動させる(ハウジング266からの加圧片272の距離を増加させる)。
【0247】
案内要素268には、前進要素286(又は前進要素パッケージ)に接触するための対向要素288が配置される。対向要素288は、作動要素284に対向している。クランプレール270は、対向要素288と作動要素284との間に配置される。
【0248】
例示的な実施形態では、案内要素及び前進要素286に支持される第1のばね装置290が設けられる。第1のばね装置290は、クランプレバー282の第1の位置を保持する役割を果たす。そのばね力に打ち勝たなければならない。
【0249】
クランプ装置260には、ハウジング266及び案内要素268の反対側の端部に支持された1つ又は複数のばねを備える第2のばね装置292が設けられる(図33及び図34)。
【0250】
クランプレバー282の第1の位置では、案内要素268は、第1の位置294にある。前記第1の位置294において、案内要素268は、ハウジング266(図33)の第1の端部298により近接したその第1の端部296を有する。
【0251】
クランプレバー282が作動されると、すなわちその第1の位置から外れると、案内要素268は、その第1の位置294から外れる。このプロセスでは、第1の端部296がハウジング266の第1の端部298から離れて変位し、それによって後方に変位される(図33を参照)。一方、クランプレール270は、クランプレバーを作動させるこのプロセスにおいて前方に変位される。
【0252】
案内要素268が後方に変位されると、案内要素はまた、下方向に高さ方向に変位される。その結果、加圧片272のボルト264(又はプレート102)までの距離が短くなる。
【0253】
案内要素268は、第2のばね装置292を介してハウジング266に支持される。
【0254】
前方変位において、第2のばね手段292は圧縮される(図34を参照)。第2のばね装置292は、クランプ状態で加えられるクランプ力を決定する。第2のばね装置292のばね力は、前記クランプ力を決定する。
【0255】
クランプ装置260は、以下のように機能する:
【0256】
クランプ装置260は、ボルト264を関連する開口104に進入させ、保持体262をプレート102に接触させることによって、前述したようにプレート102に対して固定される。
【0257】
クランプレバーは、その第1の位置にある。案内要素268上に案内されるクランプレール270は、加圧片272がクランプされるワークピースに接触するか、又はクランプされるワークピースに近接するように変位される。
【0258】
次いで、クランプレバー282は、その第1の位置から回動される。これにより、前進要素286は傾斜される。クランプレール270の前進が生じる。同時に、案内要素268は、ハウジング266の第1の端部298から離れるように付勢され、後方に変位される。これにより、第2のばね装置292が圧縮される。
【0259】
クランプレバー282の第2の位置では、阻止作用が提供され、対応するクランプ位置が固定される。第2の位置にある案内要素268は、第2のばね装置292を介してハウジング266に支持される。これにより、第2のばね装置292のばね力が、加えられるクランプ力を決定する。
【0260】
案内要素268が方向/対向方向278に変位されると、案内要素はまた、方向280に高さ方向に変位される(図35及び図36を参照)。案内要素268は、プレート102に向かう方向に下方に変位され、それとともにクランプレールを支持する。これにより、加圧片272は、ある意味で、プレート102に向かう方向に下降する。
【0261】
押さえ力300が生成され(図32)、ワークピースのより良好な固定を提供する。
【0262】
クランプ装置260の場合、長孔276a、276bは、クランプ装置192の場合に使用される符号とは異なる符号で水平軸136に対して配向される(図25及び図13を参照)。
【0263】
クランプ装置192の場合、案内要素200は、クランプ動作において前方に移動され、クランプ装置260の場合、案内要素268は、後方に移動される。
【0264】
クランプ装置260の場合のこの後方移動は、第2のばね装置292によって弾性的に支持される。
【0265】
本発明にかかるクランプ装置の第4の例示的な実施形態が図37から図49に示されており、参照符号302によって指定されている。図37から図40図45図46図48には、クランプ解除状態108に対応するクランプ解除状態が示されている。図41から図44図47図49は、クランプ状態110に対応するクランプ状態を示している。
【0266】
クランプ装置302の構成は、クランプ装置260と同様である。同一の要素を示すために同様の符号が使用される。
【0267】
クランプ装置302は、変位軸受構成の点でクランプ装置260と異なる。対応する案内要素306が方向/対向方向308及びそれに対して交差方向に延在する方向/対向方向310に変位されることを可能にする変位軸受304が設けられる(図45)。
【0268】
変位軸受304は、例えばハウジング314に、互いに対向する関係にある第1の長孔312aを有する。さらにまた、第2の長孔312bは、互いに対向する関係で、且つ第1の長孔312aに対して離間して設けられている。
【0269】
第1の長孔312aは、水平軸136に対して斜めの角度に配向された第1の軸316を有する。第2の長孔312bは、水平軸136に対して斜めの角度で配向された第2の軸318を有する。
【0270】
ここで、第1の長孔312aの傾斜配向と第2の長孔312bの傾斜配向とは異なる。
【0271】
第1の軸316が水平軸136に対して傾斜する鋭角は、(第2の長孔312bの)第2の軸318が水平軸136に対して傾斜する鋭角とは異なる。特に、第1の軸316が水平軸136に対して傾斜する鋭角は、第2の軸318が水平軸136に対して傾斜する対応する鋭角よりも大きい。
【0272】
ここで、第2の軸318を有する第2の長孔312bは、対応するボルト264により近接しているか、又は対応するクランプレール270上の加圧片272により近接している。
【0273】
クランプレール270が変位可能に案内される案内要素306は、方向/対向方向308に変位可能であり、方向/対向方向310(高さ方向)に変位可能であるスライドの形態で構成される。
【0274】
長孔312a及び312bの異なる構成のために、水平軸136に対するクランプレール270の角度位置は、対応する保持体262における案内要素306の高さ位置に応じて変化する。
【0275】
対応するクランプレバー282が第1の位置にある初期位置では、クランプレール270は、案内要素306に対して自由に移動可能であり、クランプレールは、その変位軸が水平軸136(図45)に平行な状態で位置する。
【0276】
案内要素の後方への変位(図46を参照)は、水平軸136に対するクランプレール270の角度位置を変化させる。クランプレバー282の第2の位置の極端な場合、クランプレール270は、その加圧片とともに、水平軸136(図47)に対して鋭角320にある。鋭角320は、特に10°未満、好ましくは7°未満、好ましくは6°未満である。
【0277】
前記角度は、加圧片272が対応する保持体262の下面を越えて突出しないように選択され、この場合、加圧片は、例えばプレート102に当たる可能性がある。
【0278】
さらにまた、クランプ装置302は、クランプ装置260の場合の第2のばね装置322とほぼ同じように配置された第2のばね装置292を備える。クランプ装置302の第2のばね装置322は調整可能である。
【0279】
接触要素324は、保持体262に配置される。接触要素は、保持体262に固定的に接続される。接触要素324は、保持体262の後端の領域に配置され、後端は、加圧片272に対して離間している。
【0280】
第2のばね装置322は、1つ又は複数のばねを備え、接触要素324及び案内要素306に支持される。
【0281】
接触要素324の位置は、固定可能に調整可能である。例として、接触要素324は、保持体262及び保持体に接続されたハウジングに定位置にねじ止めされる。接触要素324に面する案内要素306の端部までの接触要素324の距離は、クランプレバー282の第1の位置に対して、接触要素324のねじ位置を介して調整可能である。
【0282】
これに対応して、クランプレバー282の第1の位置に対応する図48の図では、接触要素324の支持側面326までの距離が調整可能である。支持側面326は、接触要素324に対向する関係にあり、案内要素306上の第2のばね装置322を支持する案内要素306の側面である。
【0283】
ナット、特にユニオンナット328は、保持体262又は保持体に接続されたハウジングに配置される。対応するねじ山上の前記ナットの回転位置によって、対応するハウジングの内部空間における接触要素324の進入深さ、したがって接触要素324と支持側面326との間の距離が予め決定される。
【0284】
第2のばね装置のばね力は、ナット328の回転位置によって予め決定される接触要素324の位置を介して調整されることができる。このばね力は、クランプ装置302のクランプ状態110において、クランプ力の大きさを決定する。このクランプ力は、固定的に変化されることができる。
【0285】
そうでなければ、クランプ装置302は、クランプ装置260と同じように機能する。ワークピースがクランプされると、案内要素306、したがってクランプレール270の高さ可動性、したがってボルト264に対する加圧片270の高さ可動性によって押さえ力330(図44)が生成され、押さえ力330は、クランプ装置302をプレート102に付勢する。
【0286】
本発明にかかるクランプ装置の第5の例示的な実施形態が図50から図60に示されており、参照符号332によって示されている。図50から図52図56図58には、クランプ解除状態108に対応するクランプ解除状態が示されている。図53から図55図57図59は、クランプ状態110に対応するクランプ状態を示している。
【0287】
クランプ装置332は、ボルト336が配置される保持体334を備える。ボルト336は、保持体334に対して垂直に突出し、ボルトは、前述したように、プレート102の開口104に入るために設けられ、保持体334は、プレート102上に支持されるために設けられる。
【0288】
ボルト336は、複数セグメントの形態で構成される(図60を参照)。それは、少なくとも第1のセグメント及び第2のセグメントを含み、これらのセグメントは互いに対して移動可能である。
【0289】
図示の例示的な実施形態(図60)では、ボルト336は、3つのセグメント、すなわち第1のセグメント338a、第2のセグメント338b、及び第3のセグメント338cを含む。3つのセグメント338a、338b、338cは、互いに離間している。それらは、それらのそれぞれの間に隙間340を有して離間している。セグメント338a、338b、338cは、周囲の周りに均一に離間している。
【0290】
セグメント388a、338b、338cは、キャビティ342を囲んでいる。キャビティ342内には、それを介してセグメント338a、338b、338cに力を及ぼすことができ、それを介してこれらが拡張されることができる拡張要素344が配置されている。拡張要素344のおかげで、ボルト336の直径346(図56図57を参照)が拡大されることができる。これにより、クランプ状態110にあるとき、ボルト336のセグメント338a、338b、338cが、関連する開口104内のボルト336の追加の力係止固定を得るために、開口104の壁に対して付勢されることが可能である。
【0291】
保持体334には、案内要素348が配置されている(図56図57を参照)。ここで、案内要素348は、回転運動のために位置決めされる。保持体334には、回転軸受350を介して支持される。
【0292】
保持体334上の案内要素348の回転可能性の回転軸352(図56図57)は、保持体334のプレート102に対する接触面354に対して交差方向に、特に垂直に延在する。接触面354は、水平軸356を画定する。
【0293】
例示的な実施形態では、回転軸受350は、ねじ山358を備え、特に台形ねじ山及び滑り軸受を備える。
【0294】
クランプレバー360は、案内要素348に回転に関して固定された関係で配置されている。クランプレバー360の回転軸は、回転軸352に対応する。
【0295】
回転軸352は、ボルト336の高さ軸362に平行である。
【0296】
特に、クランプ装置332がプレート102に対して正確に位置決めされると、クランプレバー360は、プレート平面に少なくともほぼ平行に位置決めされる。回転軸352は、プレート平面に対して少なくともほぼ垂直に配向される。
【0297】
拡張要素344は、ボルト336内及びセグメント338a、338b、338cの間で、案内要素348に回転に関して固定された関係で配置されている。拡張要素344は、(案内要素348の回転運動を引き起こすクランプレバー360の回転運動によって開始される)拡張要素344の回転運動によって引き起こされ、ボルト336が拡張されてその直径346を増加させるように、セグメント338a、338b、338cに作用する。代替的又は追加的に、拡張要素344は、案内要素348の高さ移動に応じた拡張要素344の高さ移動によって、ボルト336がセグメント338a、338b、338cへの作用によって拡張されるように配置及び形成されることが可能である。
【0298】
例として、摺動ブロックガイドがセグメント338a、338b、338cに設けられ、ウェブなどの拡張要素344に固定的に接続された1つ又は複数の要素が摺動ブロックガイド上で案内され、回転運動及び/又は高さ移動時に対応する拡張を行う。
【0299】
拡張要素344がボルト336のセグメント338a、338b、338cの全てに作用する場合、対応する開口104に対する均一なクランプが達成される。原理的には、拡張要素344が全てのセグメントに作用せず、例えば、3つのセグメントが使用される場合、単一のセグメント又は2つのセグメントのみに作用することも可能である。これはまた、関連する開口104内のボルト336に対するクランプ力を達成するためにボルト336の直径を増加させる効果を達成する。
【0300】
クランプレール366は、変位軸364において案内要素348上に変位可能に案内される。クランプレール366は、一端の領域に、ワークピースに作用するための加圧片368を有する。
【0301】
クランプレール366は、案内要素348の回転運動に対して自由であるように案内要素348上で案内され、これは案内要素348と共回転しないことを意味する。高さ軸362における高さ移動に関して、案内要素348が保持体334にねじ式に配置されているという事実により、クランプレール366は、前記高さ移動において案内要素348とともに移動するように案内される。
【0302】
したがって、案内要素348によって、クランプレール366は、高さ軸362に平行に高さ方向に移動可能である。特に、クランプ位置では、加圧片368は、ボルト336又はプレート102により近接させることができる。これにより、クランプ装置332によってワークピースをプレート102に対して確実に固定する押さえ力が生成される。
【0303】
特に、高さ軸362に関して、クランプレール366(したがって、加圧片368)が高さ方向(高さ軸382に平行)の移動において案内要素348とともに対応して移動するように、クランプレール366が案内要素348と形状ロック関係で定位置に保持されるように設置される。
【0304】
保持体334は、ハウジング370を備えるか、又はその上にハウジング370が形成されている。ハウジング370は、内部空間372を有する。内部空間372には、前進要素374又は前進要素パッケージが配置される。前進要素374は、クランプレール366に配置される。クランプレール366は、前進要素374の開口376を通過する。前進要素374は、特に板状の形状であり、特に板金部品である。特に、前進要素パッケージには、複数の板状板金部品が設けられている。
【0305】
クランプレバー360には、ディスク要素(作動要素)378が回転に関して固定された関係で接続されている。ディスク要素378は、クランプレバー360の回転と共回転する。ディスク要素378は、偏心体として構成されている。
【0306】
クランプレバー360は、第1の位置380(図50から図52図56図58)を有し、この位置では、クランプレール366が変位軸364(図56図58)に沿って案内要素348及びハウジング370に対して自由に変位可能であるように、前進要素374が位置決めされる。特に、前進要素364は、クランプレール366が開口376を通って自由に変位可能であるように、クランプレールに対して交差方向に、特に垂直に配向される。
【0307】
クランプレバー360がその第1の位置から移動すると、ディスク要素は、保持体334(及びハウジング370)に対して回転する。偏心体の形態で構成されたディスク要素378は、前進要素374に直接接触する。回転は、まず、前進要素374をクランプレール366に対して傾斜させる。継続的な回転は、前進要素374がクランプレール366に対して傾斜している条件下で、前進要素374を前進させる。これにより、前進要素374の前進運動を介して、クランプレール366は、それに沿って搬送され、前方に移動する。ここで、加圧片368のハウジング370に向かう後退は阻止される。
【0308】
第1の位置380からのクランプレバー360の対応する回転運動において、クランプレール366は、次に前方に(ハウジング370からの加圧片368の距離が増加する方向に)変位される。
【0309】
同時に、案内要素348は、高さ軸においてねじ山358上で下降される。クランプレール366は、クランプレールとともに搬送され、加圧片368は、プレート102に向かう方向に下降する。
【0310】
さらにまた、拡張要素344は、共回転して下降する。これはボルト336の拡張に影響する。
【0311】
クランプ装置332は、プレート102に対して位置決めされる。ボルト336が開口104に進入し、保持体334がプレート102の上側に当接する。クランプ動作を開始するために、クランプレバー360は、第1の位置380にある。クランプレール366は、変位軸364内で自由に変位可能である。ユーザは、加圧片368がワークピースに接触するまで、又はワークピースの直前まで、クランプされるワークピースに対して加圧片368を移動させる。
【0312】
作業者は、クランプレバー360をその第1の位置380から回動させる(図56図57及び図58図59を参照)。この結果として、ディスク要素378は、前進要素374に作用し、前進要素を傾斜させ、前進要素374、したがってクランプレール366の(変位軸364に平行な)前方変位をもたらす。加圧片368は、ハウジング370から離れるか、又は加圧力を生じさせる。
【0313】
同時に、この回転により、案内要素348は、高さ軸362に沿って下降され、押さえ力が生成される。
【0314】
さらにまた、ボルト336は、拡張され、対応する開口104に対して定位置にクランプされる。
【0315】
特に、クランプレバー360の第2の位置が設けられる(図59を参照)。この位置にあるとき、クランプレバー360は阻止される。
【0316】
クランプ装置332は、その案内要素348が保持体334上で回転するように支持され、高さ移動のために支持されるものとして説明した。拡張要素344を介してボルト336を拡張するための拡張力は、回転運動及び/又は高さ移動を介して実現されることができる。
【0317】
原理的には、高さ変位のための能力が設けられず、例えば、対応する拡張要素が、関連するクランプレバーと回転に関して固定された関係でクランプレバーに直接接続されることも可能である。次いで、クランプレバーの回転運動は、摺動ブロックガイドによって、複数セグメント化されたボルト上の拡張要素を対応して案内することによって、追加の高さ変位なしにボルトの拡張をもたらす。
【0318】
本発明にかかるクランプ装置は、ボルトを有する保持体を備える。ここで、ボルトは、対応する保持体に固定的に接続されることができ、例えば、それと一体に接続されることができ、又はその後、例えば溶接によってそれに接合されることができる。
【0319】
例示的な実施形態では、ボルトは、保持体に固定的に取り外し可能に配置される。これは、クランプ装置192(第2の例示的な実施形態)に関連して説明される。しかしながら、原則として、この変形形態は、本発明にかかる全てのクランプ装置に実装されることができる。
【0320】
ボルト196は、保持体194に着脱可能に固定配置される。これは、ボルト196の容易な交換を提供する。特に、クランプ装置192をその開口104を有するそれぞれのプレート102に適合させるために、一組の異なるボルト196が設けられる。ここで、異なるボルト196は、それらの直径及び/又はそれらの長さが異なる。
【0321】
クランプ装置102の例示的な実施形態では、挿入ガイド386(図21図22を参照)が保持体104に配置されている。ボルト196は、挿入ガイド386のための対向要素388を有する。対向要素388を有するボルト196は、挿入ガイド386に挿入可能である。ここで、挿入方向390は、クランプレール206の変位軸208に対して交差方向であり、特に垂直である(図16を参照)。挿入方向390は、ボルト196の高さ軸134に対して交差方向であり、特に垂直である。
【0322】
特に、ボルト196が挿入ガイド386に「押し込まれる」ことを防止するストッパが挿入ガイド386に関連付けられている。
【0323】
好ましくは、対向要素388は、ボルト196よりも大きい交差方向寸法を有し、開口102よりも大きい交差方向寸法を有する。次いで、ボルト196が開口104に挿入されることができ、対向要素388は、開口104の周りのプレート領域に接触している。ボルトは貫通することができない。ボルト196が開口104に挿入されると、保持体194は、ボルト196上で摺動されることができる。
【0324】
他の方法で、対応するボルト196を保持体194に取り外し可能に固定することも可能である。
【0325】
例として、ボルト196は、保持体194に螺合可能に固定され、ボルト196は、保持体194から取り外し可能である。
【0326】
異なる直径及び/又は長さを有する一組のボルトを提供することにより、対応するクランプ装置192又は固定可能に取り外し可能なボルトが設けられている他のクランプ装置に高い変動性が提供される。
【0327】
本発明にかかるクランプ装置と対向要素との間で、1つ又は複数のワークピースがプレート102に対してクランプされることができる。本発明によれば、接触装置が対向要素として設けられることができ、これにより、クランプ動作において押さえ力が接触装置に加えられる。
【0328】
本発明にかかる接触装置500の第1の例示的な実施形態が図61から図65に示されている。ここで、図61から図63には基本状態(クランプ解除状態)が示されており、図64図65にはクランプ状態が示されている。クランプ状態で必要とされるワークピースは、図64図65から省略されている。
【0329】
接触装置500は、ボルト504が配置される保持体502を備える。ボルト504は、その高さ軸506とともに、保持体502から、特に保持体502の下面508から交差方向に、特に垂直に突出する。
【0330】
下面508は、プレート102に接触するように構成される。
【0331】
次いで、これらの条件下のボルト504は、プレート102の対応する開口104に入る。
【0332】
接触要素510は、保持体502に移動可能に配置されている。接触要素510は、ワークピースに接触するための接触面512を有する。接触要素510は、本発明にかかるクランプ装置の加圧片に相当する。
【0333】
接触要素510は、保持体502上の変位のために案内され、ここでは、長手方向の高さ方向の変位及び変位のために案内される。
【0334】
保持体502は、ハウジング514を有するか、又はハウジング514に接続されている。内部空間516は、ハウジング514によって画定される。ハウジング514は、一方側に開口しており、接触要素510は、この側から突出する接触面512を有する。
【0335】
接触要素510は、変位軸受518を介して保持体502に対して変位するように案内される。特に、変位軸受518は、ハウジング514に形成される。
【0336】
例示的な実施形態では、変位軸受518は、長孔ガイドを備える。この目的のために、第1の長孔520aは、ハウジング514において互いに対向する関係で形成され、第2の長孔520bは、それに対して離間して、互いに対向する関係で形成される(図61)。
【0337】
第1の長孔520a及び第2の長孔520bは、保持体502の長手方向軸522に対して互いに離間している。
【0338】
対応するピンが接触要素510に配置され、ピンは、長孔520a及び520bに入る。
【0339】
長孔520a、520bは、長手方向軸522に対して斜めの角度で配向されている。それらは、例えば長手方向軸522に対して30°程度の鋭角に位置する。
【0340】
変位軸受518は、保持体502に対して、接触要素510の長手方向軸に平行及び長手方向軸に垂直(高さ軸506に平行)の両方の変位が実現されることができるように構成される。
【0341】
接触要素510は、ばね装置524を介して保持体502に支持される。ばね装置524は、接触要素510を第1の位置526(図61から図63)に保持するように構成されている。この第1の位置526において、接触要素510は、長手方向軸522に沿って最大寸法を有する。接触要素510は、ハウジング514の対応する開口から最大限に延在する。接触面512は、ハウジング514の前面528から最大に離間している。接触要素510がハウジング514から表出する開口は、前面528に形成される。
【0342】
特に、接触要素510は、第1の位置526にあるとき、ハウジングカバー532の内側530に接触している。
【0343】
さらにまた、ハウジング514における接触要素510の長手方向軸522に平行な最大撓みを画定する接触装置534が設けられる。
【0344】
例として、接触装置534は、接触要素510の肩部及びハウジング514の対応する対向要素によって形成される(図63を参照)。
【0345】
接触要素510を第1の位置526から変位させるためには、ばね装置524のばね力に打ち勝たなければならない。
【0346】
特に、ばね装置524は、1つ又は複数のばねを備える。
【0347】
第1の位置526から開始して、接触要素510がハウジング514内にさらに内向きに変位されると(図64図65)、接触要素510は、高さ軸506と交差し、特に垂直な方向536(図64)に移動される。さらにまた、高さ移動は、方向536に垂直で高さ軸506に平行な方向538に生じる。
【0348】
接触要素510が第1の位置526から変位されると、ボルト504、したがってプレート102までの接触面512の距離は減少する(図64図65)。
【0349】
接触要素510は、接触要素510がハウジング514の底部542に対して接触する最大第2の位置540(図64図65)を有する。底部542は、ハウジングカバー532の反対側にある。
【0350】
対応するピン要素がその前面で長孔520a、520bに接触するように、接触装置がさらに形成される。
【0351】
ワークピースが本発明にかかるクランプ装置と接触装置500との間にクランプされるとき、及び対応するクランプ力が加えられるとき、これは接触要素510の変位をもたらす。高さ変位もまた、変位軸受518を介して実現される。接触要素510は、保持体502に対して高さ可動性を有する。
【0352】
この高さ可動性により、押さえ力544がプレート102の方向に接触装置500において発生され、したがってプレート102に対するワークピースのより良好な固定を提供する。
【0353】
変位軸受518上の接触要素510の変位は、作業者又は対向するクランプ装置によって直接行われる。特に、接触要素510の第1の位置526から開始して、接触要素510がワークピースに接触しているとき、クランプ装置のクランプ力がワークピースの中間部を介してそこに伝達され、クランプ力は、接触要素510をハウジング514内にさらに変位させ、接触要素510を高さ軸506内で下方に変位させる。これは、ひいては押さえ力544を発生させる。
【0354】
本発明にかかる接触装置の第2の例示的な実施形態が図66から図70に示されており、参照符号550によって指定されている。ここで、図66から図68にはクランプ解除状態が示されており、図69図70にはクランプ状態が示されている。
【0355】
接触装置550は、そこから交差方向に突出するボルト554を有する保持体552を備える。
【0356】
ボルト554は、開口502に進入するために設けられ、保持体552は、プレート102に接触するために設けられる。
【0357】
保持体には回動軸受556が配置されている。ワークピースのための接触面を有する接触要素558が回動軸受上に回動可能に配置される。回動軸受の回動軸560は、ボルト554の高さ軸に対して交差方向に、特に垂直に配向される。
【0358】
回動軸受556は、ボルト554に対して離間して配置される。特に、接触要素558は、回動軸受556とボルト554との間に配置される。
【0359】
保持体552には、プランジャ装置562が変位可能に支持される。プランジャ装置562は、1つ又は複数のプランジャ564を有する。例示的な実施形態550では、2つのプランジャが設けられ、これらは保持体552の交差方向に離間している。
【0360】
プランジャ564は、ロッド566及びヘッド568を備える。ロッド566は、変位、特に摺動変位のために保持体552上に支持される。変位方向570は、ボルト554の高さ軸に対して交差方向であり、特に垂直である。それぞれのプランジャ564のヘッドは、接触要素558に作用する。
【0361】
各プランジャ564は、ばね装置572を介して保持体552に支持される。
【0362】
例示的な実施形態では、保持体552は、直線変位軸受を備え、ロッド566は、直線変位軸受574の開口576内に案内される。開口576は、接触要素558に向かう方向において、壁578によって囲まれている。ばね装置572は、前記壁578、及び接触要素558とは反対側のヘッド568の側面に支持される。接触要素558に面するヘッド568の側面は、接触要素558に接触する。
【0363】
ばね装置572は、プランジャ装置562のそれぞれのプランジャ564を接触要素558の第1の位置580に付勢するように構成される。接触要素558の第1の位置580において、接触要素558は、保持体552に対して、例えば保持体552のハウジングに対して接触される。
【0364】
接触要素558を第1の位置から移動させるためには、ばね装置572のばね力に打ち勝たなければならない(図69図70)。
【0365】
第1の位置580からの移動を達成するために、接触要素558は、回動軸受556上で回動軸560を中心に壁578に向かう方向に回動され、上述したように、ばね装置572のばね力に打ち勝たなければならない(図69図70)。
【0366】
これにより、接触要素558のワークピースに対する接触面は、保持体552を超えてあまり突出しない。
【0367】
接触要素558が回動されると、その接触面がボルト554に向かって移動される。回動により、接触要素558は、高さ成分、すなわちボルト554の高さ軸に平行な動きを有する。
【0368】
ワークピースがクランプされると、ボルト554の高さ軸に平行なこの移動成分により、プレート102に対するワークピースのより良好な固定を提供する押さえ力582が発生されることができる。
【0369】
図66から図68には、ワークピースをクランプする前の接触要素558の初期位置が示されている。接触面を有する接触要素558は、第1の位置580にある。ワークピースが接触要素に接触し、対応する圧力が加えられると、接触要素558は、ボルト554に向かう方向に回動することができる。これにより、押さえ力582が発生される。
【0370】
接触要素558は、マークされた第2の位置584を有し、この位置では、第1の位置580から開始して、最大回動角度に達する。
【0371】
原則として、本発明にかかる接触装置がボルトに関連付けられたクランプレバーを備えるように設置されることができる(図面には示されていない)。特に、ボルトは、少なくとも第1のセグメント及び第2のセグメントを有する複数セグメントの形態で構成される。クランプレバーに接続され、特に回転に関して固定された関係でそれに接続された拡張要素が提供される。クランプレバーは、回転可能である。クランプレバーの回転により、ボルトは拡張要素を介して拡張されて、開口104に対するボルトの追加のクランプを提供することができる。
【0372】
本発明によれば、クランプ装置が提供され、接触装置が提供され、これは、1つ又は複数のワークピースがクランプされるときに、ワークピースのプレート102に対する固定を改善し、特にクランプ装置及び接触装置が持ち上がるのを防止する追加の押さえ力をもたらす。
【0373】
本発明によれば、ワークピースは、クランプ装置の第1の接触領域がワークピースに接触し、接触装置の第2の接触領域がワークピースに接触するように、クランプ装置と接触装置との間にクランプされる。第1の接触領域としての加圧片を有するクランプレールは、クランプ装置のクランプレバーを介してワークピースに対して付勢される。接触要素において第2の接触領域が形成される、クランプ装置の対応するボルトに対するクランプレールの加圧片の高さ可動性及び/又は接触装置の接触要素の高さ可動性により、クランプされたワークピースをプレート102に付勢する押さえ力がクランプ装置及び接触装置に発生されることができる。この押さえ力は、本質的に、ワークピースがクランプされるときにのみ発生される。
【0374】
代替的又は追加的に、プレート102の開口104に対するボルトのクランプを達成するために、クランプ装置のボルトがクランプ動作において拡張されるように設置されることができる。
【0375】
本発明にかかる方法では、本発明にかかるクランプ装置と本発明にかかる接触装置とが組み合わせて使用されることができる。原則として、本発明にかかるクランプ装置が単独で使用されることも、本発明にかかる接触装置が単独で使用されることも可能である。
【符号の説明】
【0376】
102…プレート
104…開口
106…クランプ装置(第1の例示的な実施形態)
108…クランプ解除状態
110…クランプ状態
112…保持体
114…下面
115…接触面
116…ボルト
118…長手方向軸
120…第1の端部
122…第2の端部
124…部分
126…クランプレール
128…案内要素
130…変位軸
132…加圧片
134…高さ軸
136…水平軸
138…開口
140…高さ方向
142…回動軸受
144…ブリッジ
145…回動軸
146…第1の位置
148…第2の位置
150…下面
152…鋭角
154…前方領域
156…クランプレバー
158…回動軸受
160…回動軸
162…作動要素
164…前進要素
166…開口
168…外側輪郭
170…レセプタクル
172…切り欠き
174…壁
176…第1の位置
178…対向要素
180…第2の位置
182…接点
184…接触装置
186…ワークピース
188…押さえ力
190…ハウジング
192…クランプ装置(第2の例示的な実施形態)
194…保持体
196…ボルト
198…ハウジング
200…案内要素
202…変位軸受
204…方向/対向方向
206…クランプレール
208…変位軸
210…方向/対向方向
212…加圧片
214…長孔ガイド
216a…第1の長孔
216b…第2の長孔
218…長手方向軸
220…鋭角
222…クランプレバー
224…回動軸受
226…回動軸
228…作動要素
230…回転軸受
232…壁
234…凹部
236…前進要素
238…対向要素
240…前方方向/後退方向
242…後端
244…距離
246…後端
248…上方位置
250…下方位置
252…押さえ力
254…第1のばね装置
256…第1の位置
258…切り欠き
260…クランプ装置(第3の例示的な実施形態)
262…保持体
264…ボルト
266…ハウジング
268…案内要素
270…クランプレール
272…加圧片
274…変位軸受
276a…第1の長孔
276b…第2の長孔
278…方向/対向方向
280…方向/対向方向
282…クランプレバー
284…作動要素
286…前進要素
288…対向要素
290…第1のばね装置
292…第2のばね装置
294…第1の位置
296…第1の端部
298…第1の端部
300…押さえ力
302…クランプ装置(第4の例示的な実施形態)
304…変位軸受
306…案内要素
308…方向/対向方向
310…方向/対向方向
312a…第1の長孔
312b…第2の長孔
314…ハウジング
316…第1の軸
318…第2の軸
320…鋭角
322…第2のばね装置
324…接触要素
326…支持側面
328…ナット
330…押さえ力
332…クランプ装置(第5の例示的な実施形態)
334…保持体
336…ボルト
338a…第1のセグメント
338b…第2のセグメント
338c…第3のセグメント
340…隙間
342…キャビティ
344…拡張要素
346…直径
348…案内要素
350…回転軸受
352…回転軸
354…接触面
356…水平軸
358…ねじ山
360…クランプレバー
362…高さ軸
364…変位軸
366…クランプレール
368…加圧片
370…ハウジング
372…内部空間
374…前進要素
376…開口
378…ディスク要素
380…第1の位置
386…挿入ガイド
388…対向要素
390…挿入方向
500…接触装置(第1の例示的な実施形態)
502…保持体
504…ボルト
506…高さ軸
508…下面
510…接触要素
512…接触面
514…ハウジング
516…内部空間
518…変位軸受
520a…第1の長孔
520b…第2の長孔
522…長手方向軸
524…ばね装置
526…第1の位置
528…前面
530…内側
532…ハウジングカバー
534…接触装置
536…方向
538…方向
540…第2の位置
542…底部
544…押さえ力
550…接触装置(第2の例示的な実施形態)
552…保持体
554…ボルト
556…回動軸受
558…接触要素
560…回動軸
562…プランジャ装置
564…プランジャ
566…ロッド
568…ヘッド
570…変位方向
572…ばね装置
574…直線変位軸受
576…開口
578…壁
580…第1の位置
582…押さえ力
584…第2の位置
図1
図2
図3
図4
図5
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【手続補正書】
【提出日】2024-04-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレート(102)のためのクランプ装置であって、前記プレート(102)の開口(104)に入るようにボルト(116;196;264;336)が配置される保持体(112;194;262;334)と、変位軸(130;208)に沿って前記保持体(112;194;262;334)に対して直線的に変位可能なクランプレール(126;206;270;366)と、前記クランプレール(126;206;270;366)に配置又は形成される加圧片(132;212;272;368)とを備え、
前記クランプレール(126;206;270;366)が、前記保持体(112;194;262;334)に移動可能に支持される案内要素(128;200;268;306;348)上で直線変位するように案内されること、
前記案内要素(128;200;268;306;348)が、前記ボルト(116;196;264;336)及び/又は前記保持体(112;194;262;334)に対する前記加圧片(132;212;272;368)の高さ距離が前記保持体(112;194;262;334)に対する前記案内要素(128;200;268;306;348)の位置に依存するように高さ移動するように支持され、前記高さ距離が、前記クランプレール(126;206;270;366)の前記変位軸(130;208)と交差すること、及び
前記案内要素(128;200;268;306;348)が、前記クランプ装置がワークピースにクランプ力を及ぼすクランプ状態(110;252;300;330)にあるときに、押さえ力(188)が前記ワークピースに加えられるように、前記保持体(112;194;262;334)に対して高さ方向に移動可能であること
を特徴とする、クランプ装置。
【請求項2】
前記案内要素(128;200;268;306;348)が、前記ボルト(116;196;264;336)及び/又は前記保持体(112;194;262;334)に対する前記加圧片(132;212;272;368)の前記高さ距離が、前記クランプ装置がワークピースに対してクランプ力を及ぼすクランプ状態(110)では、前記クランプ装置がクランプ力を及ぼさないクランプ解除状態(108)よりも小さくなるように、前記保持体(112;194;262;334)上で高さ移動のために支持されることを特徴とする、請求項1に記載のクランプ装置。
【請求項3】
前記ボルト(116;196;264;336)が、高さ軸(134)に沿って延在し、前記高さ距離が、前記高さ軸(134)に平行であること、及び
前記案内要素(128;200;268;306;348)を介して、前記加圧片(132;212;272;368)が前記高さ軸(134)に平行な可動性成分を有するように、前記案内要素(128;200;268;306;348)が、高さ移動のために前記保持体(112;194;262;334)上に支持されること
を特徴とする、請求項1に記載のクランプ装置。
【請求項4】
前記案内要素(128;200;268;306;348)が、前記保持体(112;194;262;334)に対して回動可能又は変位可能に支持されることを特徴とする、請求項1に記載のクランプ装置。
【請求項5】
前記高さ方向可動案内要素(128;200;268;306;348)を介して、前記ボルト(116;196;264;336)に対して及び/又は前記保持体(112;194;262;334)に対して前記クランプレール(126;206;270;366)が、
-回動可能であるか、又は
-全体として高さ方向に変位可能であるか;又は
-その1つ又は複数の部分において高さ方向に変位可能であること
を特徴とする、請求項1に記載のクランプ装置。
【請求項6】
前記高さ方向可動案内要素(128;306)を介して、前記ボルト(116)及び/又は前記保持体(112)に対する前記クランプレール(126)の角度位置が可変であり、特に、
-前記クランプ装置がワークピースにクランプ力を及ぼすクランプ状態(110)において、前記クランプレール(126)が、その変位軸(130)が前記保持体(112)の水平軸(136)に対して鋭角(152)にある状態で位置する;
-前記保持体(112)の水平軸(136)に対する前記クランプレール(126)の最大鋭角(152)が、前記クランプレール(126)又は前記加圧片(132)が、前記クランプレール(126)のいかなる変位位置においても、前記保持体(112)を前記プレートに接触させるために設けられる前記保持体(112)の下面(114)を越えて突出しないようなものである;
-前記水平軸(136)に対する最大鋭角(152)が、15°以下、特に10°以下、特に7°以下、特に6°以下、特に5°以下である、
のうちの少なくとも1つであることを特徴とする、請求項1に記載のクランプ装置。
【請求項7】
前記案内要素(128)が、回動軸受(142)を介して前記保持体(112)上で回動可能に支持され、特に、
-前記回動軸受(142)の回動軸(145)が、前記クランプレール(126)の前記変位軸(130)に対して交差方向に、特に垂直に配向される;
-前記回動軸受(142)の回動軸(145)が、前記高さ距離の方向に対して交差方向に、特に垂直に配向される;
-前記回動軸受(142)の回動軸(145)が、前記ボルト(116)の高さ軸(134)に対して交差方向に、特に垂直に配向される;
-前記案内要素(128)が、ロッカの形態で構成される;
-前記クランプレール(126)が、前記高さ距離に対して、前記回動軸受(142)と前記ボルト(116)との間に配置される;
-前記回動軸受(142)が、前記高さ距離の方向への前記回動軸受(145)の突出部が前記ボルト上にあるか、又は前記ボルト(116)から2cm未満の前記ボルト(116;196;264;336)の高さ軸(134)を横切る距離にあるように配置される、
のうちの少なくとも1つであることを特徴とする、請求項1に記載のクランプ装置。
【請求項8】
前記案内要素(200;268;306)が、前記保持体(194;262)に対して高さ方向に変位可能であり、前記クランプレール(206;270)の前記変位軸(208)を横切る方向に前記保持体(194;262)に対して変位するように支持されることを特徴とする、請求項1に記載のクランプ装置。
【請求項9】
前記案内要素(200;268;306)が前記保持体(194;262)に対して変位するように支持される変位軸受(202;274;304)を特徴とする、請求項1に記載のクランプ装置。
【請求項10】
前記変位軸受(202;274;304)が、ピンが案内される少なくとも1つの長孔(216a、216b;276a、276b;312a、312b)を有し、(i)前記ピンが、前記案内要素(200;268;306)に並進的に固定された関係で前記案内要素に接続され、前記少なくとも1つの長孔(216a、216b;276a、276b;312a、312b)が、前記保持体に対して並進的に固定されるか、又は(ii)前記ピンが、前記保持体に対して並進的に固定され、前記少なくとも1つの長孔が、前記案内要素に対して並進的に固定された関係で接続されることを特徴とする、請求項9に記載のクランプ装置。
【請求項11】
-前記クランプレール(206;270)の前記変位軸(208)と平行な方向に離間した複数の長孔(216a、216b;276a、276b;312a、312b)が設けられる;
-長孔(216a、216b;276a、276b;312a、312b)が、前記保持体(194;262)の水平軸(136)に対して鋭角(220)に配置された長孔軸(218)を有し、特に前記鋭角(220)が、2°から25°の間の範囲内にある;
-(i)複数の長孔(216a、216b;276a、276b;312a、312b)の場合、これらが同一の構成を有し、前記案内要素(200)が高さ方向に変位したときに前記ボルト(196)に対する前記クランプレール(206)の角度位置が変化しない、又は(ii)複数の長孔(312a、312b)の場合、これらが異なるように配置及び/又は形成され、前記案内要素(306)が高さ方向に変位したときに前記ボルトに対する前記クランプレール(126;206;270;366)の角度位置が変化する;
-前記案内要素(200;268;306)が、前記保持体(194;262)の前記水平軸(136)に平行な移動成分を有する;
-前記少なくとも1つの長孔(216a、216b;276a、276b;312a、312b)が、前記保持体に接続される、又は前記保持体(194;262)の一部であるハウジング(198;266;314)に配置される、
のうちの少なくとも1つを特徴とする、請求項10に記載のクランプ装置。
【請求項12】
前記保持体(112;194;262;334)が、前記プレート(102)に接触するための接触面(115)を備えた下面(114)を有し、前記ボルト(116;196;264;336)が、前記下面(114)から離れるように交差方向に延在し、特に、
-前記接触面(115)が平面である;
-前記接触面(115)が、前記ボルト(116;196;264;336)が交差方向に、特に垂直に配向される水平軸(136)に平行である
のうちの少なくとも1つであることを特徴とする、請求項1に記載のクランプ装置。
【請求項13】
前記保持体(112;194;262;334)に対して回動可能なクランプレバー(156;222;282;360)であって、特に、
-前記クランプレバー(156;222;282;360)の回動軸が、前記クランプレールの前記変位軸に対して交差方向に配向される;
-前記クランプレバー(156;222;282;360)の回動軸(160;226)が、前記ボルト(116;196;264;336)の高さ軸(134)に対して平行に、又は15°未満の鋭角に配向される;
-前記クランプレバー(156;222;282;360)の回動軸(160;226)が、前記プレート(102)に対する前記保持体(112;194;262;334)の接触面(115)に対して交差方向に配向される、
のうちの少なくとも1つであることを特徴とする、請求項1に記載のクランプ装置。
【請求項14】
前記クランプレバー(156;282;360)が、前記案内要素(200;268;306;348)に配置され、前記案内要素(200;268;348)とともに移動可能であることを特徴とする、請求項13に記載のクランプ装置。
【請求項15】
前記クランプレバー(222)が前記保持体(194)に配置され、前記案内要素(200)が前記クランプレバー(222)に対して高さ方向に移動可能であることを特徴とする、請求項13に記載のクランプ装置。
【請求項16】
前記クランプレバー(156;222;282;360)が、前記変位軸に沿った前記クランプレール(126;206;270;366)の変位運動が解放される少なくとも第1の位置(146)を有し、前記クランプレール(126;206;270;366)の後退方向への変位が阻止される阻止位置である第2の位置(148)を有することを特徴とする、請求項13に記載のクランプ装置。
【請求項17】
前記第2の位置(148)において、前記クランプレバー(156;222;282;360)の前記第2の位置(148)からの移動が阻止され、特に、前記第2の位置(148)を阻止するためのセルフロック機構が設けられることを特徴とする、請求項16に記載のクランプ装置。
【請求項18】
前記クランプレバー(156;222;282;360)に関連付けられ、それを介して前記クランプレバー(156;222;282;360)が前記クランプレール(126;206;270;366)に作用する前記少なくとも1つの前進要素(164;236;286;374)であって、特に、
-前記クランプレール(126;206;270;366)が、少なくとも1つの前進要素(164;236;286;374)の開口(166)を通過する;
-前記少なくとも1つの前進要素(164;236;286;374)が、プレート、特に板金プレートの形態で構成される;
-前記クランプレバー(156;222;282;360)の第1の位置(146)において、前記少なくとも前進要素(164;236;286;374)が、前記クランプレール(126;206;270;366)が前記変位軸(130;208)に沿って自由に変位可能であるように位置決めされる;
-前記クランプレバー(156;222;282;360)の前記第1の位置(148)から開始して、前記クランプレバー(156;222;282;360)の回動が、前記クランプレール(126;206;270;366)に対する前記少なくとも1つの前進要素(164;236;286;374)の傾斜をもたらし、前記少なくとも1つの前進要素(164;236;286;374)、したがって前記クランプレール(126;206;270;366)の前記変位軸(130;208)に沿った前進をもたらす、
のうちの少なくとも1つであることを特徴とする、請求項13に記載のクランプ装置。
【請求項19】
前記クランプレバー(156;222;282;360)と回転に関して固定された関係で前記クランプレバーに接続された作動要素(162;228;284;378)が、前記少なくとも1つの前進要素(164;236;286;374)に作用し、前記作動要素(162;228;284;378)が、前記クランプレール(126;206;270;366)に対する前記少なくとも1つの前進要素(164;236;286;374)の傾斜をもたらし、前記変位軸(130;208)における前記クランプレール(126;206;270;366)の長手方向変位をもたらすことを特徴とする、請求項18に記載のクランプ装置。
【請求項20】
前記作動要素(162;284;378)が、前記少なくとも1つの前進要素(164;286;374)に直接作用し、特に前記少なくとも1つの前進要素(164;286;374)に接触することを特徴とする、請求項19に記載のクランプ装置。
【請求項21】
前記作動要素(228)が、前記案内要素(200)に直接作用し、特に前記案内要素(200)に接触し、前記案内要素(200)が、前記少なくとも1つの前進要素(236)に直接作用し、特に前記少なくとも1つの前進要素(236)と接触し、前記作動要素(228)が、前記案内要素(200)の長手方向変位をもたらし、特に前記案内要素(200)の長手方向変位が、前記クランプレール(206)の前記変位軸(208)に平行であることを特徴とする、請求項19に記載のクランプ装置。
【請求項22】
前記作動要素(162;284;378)が偏心体として構成されていることを特徴とする、請求項19に記載のクランプ装置。
【請求項23】
-前記作動要素(162;284;378)が、特に滑り軸受である回転軸受(230)上に回転可能に支持される;
-前記作動要素(162;284;378)が、特に円筒形である外側輪郭(168)を有する;
-前記作動要素(162;284;378)が切り欠き(172)を有し、前記クランプレバー(156;222;282;360)の第1の位置(148)において、前記案内要素(200)又は前記少なくとも1つの前進要素(164;286;374)の領域が前記切り欠き(172)内にあり、特に前記切り欠き(172)の壁(124)に接触し、前記クランプレバーの前記第1の位置において、前記少なくとも1つの前進要素(164;286;374)が前記クランプレール(126;206;270;366)に対して傾斜していない;
-前記クランプレバー(156;222;282;360)の前記第1の位置(148)において、前記壁(174)が、前記クランプレール(126;206;270;366)に対して垂直に配向される;
-前記壁(174)が平面構成を有し、特に、前記クランプレバー(156;222;282;360)の前記第1の位置(148)からの移動が、前記壁(174)の移動及び前記少なくとも1つの前進要素(164;286;374)に対する偏心作用をもたらし、これにより、前記少なくとも1つの前進要素(164;286;374)が前記クランプレール(126;206;270;366)に対して傾斜され、前記少なくとも1つの前進要素(164;286;374)が変位される;
-前記切り欠き(172)が、円の弧の形状を有する;
-前記クランプレバー(156;222;282;360)の第2の位置(150)が、前記少なくとも1つの前進要素(164;286;374)が前記切り欠き(172)の外側で前記作動要素(162;228;284;378)の外側輪郭(174)に接触することによって画定される、
のうちの少なくとも1つを特徴とする、請求項19に記載のクランプ装置。
【請求項24】
-前記クランプレバー(156;222;282;360)が、前記高さ距離の高さ方向に対して、前記保持体(112;194;262;334)の上方に位置決めされる;
-前記クランプ装置が前記プレート(102)に対して固定されているとき、前記クランプレバー(156;222;282;360)の回動平面が、前記プレート(102)に平行であるか、又は前記プレート(102)に対して10°未満の鋭角にある、
のうちの少なくとも1つを特徴とする、請求項13に記載のクランプ装置。
【請求項25】
前記案内要素(128;200;268;306;348)が、少なくとも1つのばね装置(284;290;292;372)を介して前記保持体(112;194;262;334)に対して支持されることを特徴とする、請求項1に記載のクランプ装置。
【請求項26】
第1のばね装置(254;290)が、クランプ解除位置(108)であり、且つ前記クランプレール(206;270)が自由に変位可能である第1の位置に前記案内要素(200;268)及び/又は前進要素(236;286)を保持するように配置及び構成されること、及び
前記第1の位置からの移動をもたらすために、前記第1のばね装置(254;290)のばね力に打ち勝たなければならないこと
を特徴とする、請求項25に記載のクランプ装置。
【請求項27】
第2のばね装置(292;322)が、クランプ位置(110)において、前記案内要素(268)が前記第2のばね装置(292;322)を介して前記保持体(194)に支持され、前記第2のばね装置(292;322)に張力がかけられるように配置及び構成されることを特徴とする、請求項25に記載のクランプ装置。
【請求項28】
前記第2のばね装置(322)のばね力が、固定可能に調整可能であり、特に、
-接触要素(324)が、前記第2のばね装置(322)のために設けられ、前記接触要素(324)が、前記保持体(262)に配置され、前記保持体(262)に対してその位置を固定可能に調節可能である;
-前記クランプレール(270)が、前記接触要素を通過する;
-前記接触要素(324)が、前記保持体(262)の外側から動作可能である;
-前記接触要素(324)が、回転要素として、特にユニオンナット(328)として構成される、
のうちの少なくとも1つであることを特徴とする、請求項27に記載のクランプ装置。
【請求項29】
前記ボルト(196)が、前記保持体(194)に固定可能であって且つ取り外し可能に配置されることを特徴とする、請求項1に記載のクランプ装置。
【請求項30】
挿入ガイド(386)が前記保持体(194)に配置されること、及び
前記ボルト(196)が、前記挿入ガイド(386)に対する対向要素(388)を有し、前記対向要素(388)が前記挿入ガイド(386)に配置されると、前記ボルト(196)が前記保持体(194)に対して定位置に保持され、特に、前記ボルト(196)の前記対向要素(388)の挿入方向及び後退方向が、前記挿入ガイド(386)に対して、前記クランプレール(206)の前記変位軸(208)に対して交差するように配向されることを特徴とする、請求項29に記載のクランプ装置。
【請求項31】
前記ボルトが、ねじ接続を介して前記保持体に対して定位置に固定可能であって且つ取り外し可能に保持されることを特徴とする、請求項29に記載のクランプ装置。
【請求項32】
異なるボルト(196)が異なる直径及び/又は異なる長さを有する一組のボルト(196)を特徴とする、請求項29に記載のクランプ装置。
【請求項33】
前記ボルト(336)が、少なくとも第1のセグメント(338a)及び第2のセグメント(338b)を有すること、
前記案内要素(348)に拡張要素(344)が配置され、前記拡張要素(344)が、前記案内要素(348)とともに高さ方向に移動可能であること、及び
前記拡張要素(344)が、前記ボルト(336)の前記第1のセグメント(338a)と前記第2のセグメント(338b)との間に配置されること
を特徴とする、請求項1に記載のクランプ装置。
【請求項34】
前記拡張要素(344)が、前記ボルト(336)に向かう方向への前記案内要素(348)の高さ移動が、前記ボルト(116;196;264;336)を、前記プレート(102)の関連する開口(104)への前記ボルト(336)の挿入方向に対して交差方向に拡張させるように配置及び形成されることを特徴とする、請求項33に記載のクランプ装置。
【請求項35】
クランプレバー(360)が、前記案内要素(348)と回転に関して固定された関係で前記案内要素に接続されていることを特徴とする、請求項33に記載のクランプ装置。
【請求項36】
前記案内要素(348)が前記保持体(334)上に回転可能に配置され、特に、
-前記案内要素(348)の回転軸(352)が、前記クランプレール(366)の前記変位軸(364)に対して交差方向である;
-前記案内要素(348)の回転軸(352)が、前記高さ距離の方向に少なくともほぼ平行である;
-前記案内要素(348)の回転軸(352)が、前記ボルト(336)の高さ軸(134)に少なくともほぼ平行である;
-前記案内要素(348)の回転軸(352)が、前記プレート(102)の前記開口(104)への前記ボルト(336)の挿入方向に少なくともほぼ平行である、
のうちの少なくとも1つであることを特徴とする、請求項33に記載のクランプ装置。
【請求項37】
前記案内要素(348)が、ねじ山(358)を介して、特に台形のねじ山を介して前記保持体(334)に支持されることを特徴とする、請求項36に記載のクランプ装置。
【請求項38】
前記拡張要素(344)が、クランプレバー(360)又は前記案内要素(348)に対して回転に関して固定された関係で接続され、前記クランプレール(366)が前記案内要素(348)に対して自由に変位可能である第1の位置(148)からの前記クランプレバー(360)の回動運動が、
-前記拡張要素(344)を高さ方向に下降させる;
-前記ボルト(336)を拡張する;
-前記クランプレール(366)に対して少なくとも1つの前進要素(374)を傾斜させる;
-前記少なくとも1つの前進要素(374)を前進させ、それによって前記クランプレール(366)を前進させる、
という効果を有することを特徴とする、請求項30に記載のクランプ装置。
【請求項39】
前記案内要素(348)及び/又は前記クランプレバー(360)には、前記クランプレール(366)のための少なくとも1つの前進要素(374)に作用し、特に前記少なくとも1つの前進要素(374)に直接接触するディスク要素が配置されることを特徴とする、請求項33に記載のクランプ装置。
【請求項40】
プレート(102)のための接触装置であって、保持体(502;552)と、前記保持体(502;552)に配置され、前記プレート(102)の開口(104)に入るように設けられるボルト(504;554)と、ワークピースのための接触面(512)を有する接触要素(510;558)とを備え、
前記接触要素(510;558)が、前記保持体(502;552)に対する高さ移動のために支持され、高さ軸(506)に対して、前記ボルト(504;554)及び/又は前記保持体(502;552)に対する前記接触面の高さ距離が可変であることを特徴とする、接触装置。
【請求項41】
前記接触要素(558)が回動軸受を介して回動可能であるか、又は前記接触要素(510)が変位軸受(518)を介して前記保持体(552;502)に対して高さ変位するように支持されることを特徴とする、請求項40に記載の接触装置。
【請求項42】
前記変位軸受(518)が、少なくとも1つの長孔(520a、520b)を有すること、及び
前記接触要素(510)が、前記高さ軸(506)を横切る方向に前記保持体(502)に対して変位するように支持されること
を特徴とする、請求項41に記載の接触装置。
【請求項43】
それによって前記接触要素(510;558)が前記保持体(502;552)上に支持されるばね装置(524;572)を特徴とし、前記ばね装置(524;572)が、前記接触要素(510;558)を第1の位置(526)に保持し、前記接触要素(510;558)を前記第1の位置から移動させるために前記ばね装置(524;572)のばね力に打ち勝つ必要がある、請求項41に記載の接触装置。
【請求項44】
前記接触要素(510;558)が、前記接触要素(510;558)の高さ移動位置において押さえ力(544;582)が前記保持体(502;552)及び/又は前記ボルト(504;554)に作用するように高さ方向に移動可能であることを特徴とする、請求項41に記載の接触装置。
【請求項45】
前記接触要素(510;558)が、前記接触要素(510;558)が第1の位置(526)に対して最大高さ位置を有する第2の位置(540)を有し、前記接触面が、前記高さ軸(506)において、前記第1の位置(526)よりも前記第2の位置(540)において前記ボルト(504;554)及び/又は前記保持体(502;552)に近接していることを特徴とする、請求項41に記載の接触装置。
【請求項46】
前記接触要素(510;558)の接触によって前記接触要素(510;558)の前記第1の位置(526)及び/又は前記第2の位置(540)を予め決定する接触装置を特徴とし、前記接触装置が、前記保持体(502;552)に配置又は形成される、請求項45に記載の接触装置。
【請求項47】
クランプ装置(106;332)と接触装置(500)との間で少なくとも1つのワークピースをプレート(102)に対してクランプするための方法であって、
前記クランプ装置(106;332)が、第1の保持体(112;334)と、前記第1の保持体(112;334)に配置される第1のボルト(116;336)と、少なくとも1つのワークピースのための第1の接触領域(132;368)とを備え、
前記第1のボルト(116;336)が、前記プレート(102)の第1の開口(104)に進入し、
前記接触装置(500)が、第2の保持体(502)と、前記第2の保持体(502)に配置される第2のボルト(504)と、少なくとも1つのワークピースのための第2の接触領域(510)とを備え、
前記第2のボルト(504)が、前記プレート(102)の第2の開口(104)に進入する、
方法において、
-前記第1の接触領域(132)が、前記第1の保持体(112)に対して及び/又は前記第1のボルト(116)に対して高さ方向に移動可能であり、前記少なくとも1つのワークピースがクランプされるときに、前記クランプ装置(106)において前記プレート(102)に向かう方向に押さえ力(188)が生成される;
-前記第2の接触領域(510)が、前記第2の保持体(502)に対して高さ方向に移動可能であり、前記少なくとも1つのワークピースがクランプされるときに、前記接触装置(500)において前記プレート(102)に向かう方向に押さえ力(544)が生成される
のうちの少なくとも1つを特徴とする、方法。
【請求項48】
前記接触装置(500)と前記クランプ装置(106;332)との間の前記少なくとも1つのワークピースのクランプが、前記クランプ装置(106;332)においてクランプレバー(156;360)を介して作動されることを特徴とする、請求項47に記載の方法。
【国際調査報告】