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▶ アンテシップ バイオベンチャーズ トゥー エルエルシーの特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-10
(54)【発明の名称】抑うつ症状の寛解を維持する方法
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/4748 20060101AFI20240903BHJP
   A61K 31/137 20060101ALI20240903BHJP
   A61P 25/24 20060101ALI20240903BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20240903BHJP
【FI】
A61K31/4748
A61K31/137
A61P25/24
A61P43/00 121
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024508000
(86)(22)【出願日】2022-08-09
(85)【翻訳文提出日】2024-04-04
(86)【国際出願番号】 US2022074713
(87)【国際公開番号】W WO2023019138
(87)【国際公開日】2023-02-16
(31)【優先権主張番号】63/231,095
(32)【優先日】2021-08-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514290177
【氏名又は名称】アンテシップ バイオベンチャーズ トゥー エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【弁理士】
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【弁理士】
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】タビュトー、ヘリオット
【テーマコード(参考)】
4C086
4C206
【Fターム(参考)】
4C086AA01
4C086AA02
4C086BC27
4C086MA02
4C086MA04
4C086MA34
4C086MA52
4C086NA05
4C086NA14
4C086ZA12
4C086ZC75
4C206AA01
4C206AA02
4C206FA07
4C206KA01
4C206MA02
4C206MA04
4C206MA54
4C206MA72
4C206NA05
4C206NA12
4C206NA14
4C206ZA12
4C206ZC75
(57)【要約】
本出願で開示されるのは、ブプロピオンおよびデキストロメトルファンを用いてうつ等の神経または精神の疾患または障害を治療する方法である。関連する組成物および剤形も記載されている。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デキストロメトルファンとブプロピオンの組み合わせを1日2回ヒト患者に投与することを含み、前記組み合わせは、1)約45mgのデキストロメトルファン臭化水素酸塩またはモル等量の遊離塩基形態のデキストロメトルファンもしくは他の塩形態のデキストロメトルファン、および、2)約105mgのブプロピオン塩酸塩またはモル等量の遊離塩基形態のブプロピオンもしくは他の塩形態のブプロピオンを含み、前記ヒト患者は以前の大うつ病エピソードからの安定寛解状態にある、ヒト患者において抑うつ症状の寛解を維持する方法。
【請求項2】
前記ヒト患者は安定寛解状態になる前に治療抵抗性うつ病であった、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ヒト患者は、安定寛解状態になる前に生じた前記大うつ病エピソード中に2種類以上の先行抗うつ剤による治療を受けたにもかかわらずうつの継続症状を有していた、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ヒト患者は少なくとも2回の連続した12以下のMADRSスコアを有していたことがあり、前記2回の12以下のMADRSスコアは少なくとも4週間間隔を空けられている、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ヒト患者が以前の前記大うつ病エピソードからの安定寛解状態にある間に、デキストロメトルファンとブプロピオンの前記組み合わせは少なくとも26週間1日2回投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
デキストロメトルファンとブプロピオンの組み合わせを1日2回ヒト患者に投与することを含み、前記組み合わせは、1)約45mgのデキストロメトルファン臭化水素酸塩またはモル等量の遊離塩基形態のデキストロメトルファンもしくは他の塩形態のデキストロメトルファン、および、2)約105mgのブプロピオン塩酸塩またはモル等量の遊離塩基形態のブプロピオンもしくは他の塩形態のブプロピオンを含み、前記ヒト患者は以前の大うつ病エピソードからの安定寛解状態にある、ヒト患者において抑うつ症状の再発を防止する方法。
【請求項7】
前記ヒト患者は安定寛解状態になる前に治療抵抗性うつ病であった、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ヒト患者は、安定寛解状態になる前に生じた前記大うつ病エピソード中に2種類以上の先行抗うつ剤による治療を受けたにもかかわらずうつの継続症状を有していた、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記ヒト患者は少なくとも2回の連続した12以下のMADRSスコアを有していたことがあり、前記2回の12以下のMADRSスコアは少なくとも4週間間隔を空けられている、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記ヒト患者が以前の前記大うつ病エピソードからの安定寛解状態にある間に、デキストロメトルファンとブプロピオンの前記組み合わせは少なくとも26週間1日2回投与される、請求項6に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年8月9日に出願された米国仮特許出願番号第63/231,095号に基づき優先権を主張し、その内容全体を参照により本明細書に援用する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
いくつかの実施形態は、デキストロメトルファンとブプロピオンの組み合わせを1日2回ヒト患者に投与することを含み、前記組み合わせは、1)約45mgのデキストロメトルファン臭化水素酸塩またはモル等量の遊離塩基形態のデキストロメトルファンもしくは他の塩形態のデキストロメトルファン、および、2)約105mgのブプロピオン塩酸塩またはモル等量の遊離塩基形態のブプロピオンもしくは他の塩形態のブプロピオンを含み、前記ヒト患者は以前の大うつ病エピソードからの安定寛解状態にある、ヒト患者において抑うつ症状の寛解を維持する方法を含む。
【0003】
いくつかの実施形態は、デキストロメトルファンとブプロピオンの組み合わせを1日2回ヒト患者に投与することを含み、前記組み合わせは、1)約45mgのデキストロメトルファン臭化水素酸塩またはモル等量の遊離塩基形態のデキストロメトルファンもしくは他の塩形態のデキストロメトルファン、および、2)約105mgのブプロピオン塩酸塩またはモル等量の遊離塩基形態のブプロピオンもしくは他の塩形態のブプロピオンを含み、前記ヒト患者は以前の大うつ病エピソードからの安定寛解状態にある、ヒト患者において抑うつ症状の再発を防止する方法を含む。
【発明を実施するための形態】
【0004】
デキストロメトルファンは以下に示す構造を有する。
【0005】
【化1】
【0006】
デキストロメトルファンは鎮咳剤として使用される。OTCモノグラフ[21CFR341.74]に基づくFDAのデキストロメトルファン製品のラベル表示要件によると、デキストロメトルファンは1日6回(4時間ごと)、1日4回(6時間ごと)、または1日3回(8時間ごと)投与すべきである。また、OTCモノグラフ[21CFR341.74]は、「この投与量はデキストロメトルファン臭化水素酸塩に相当し、・・・経口用量は、4時間ごとに10~20ミリグラム、または6~8時間ごとに30ミリグラムとし、24時間で120ミリグラムを超えないこととし、または医師の指示に従って行う」と述べている。
【0007】
デキストロメトルファンはヒトの肝臓で迅速に代謝される。この急速な肝代謝は、代謝活性が高い個人における全身への薬物暴露を制限し得る。ヒトは、1)デキストロメトルファン代謝活性が高い群-デキストロメトルファンを急速に代謝するヒト、2)デキストロメトルファンの代謝活性が低い群-デキストロメトルファンを十分に代謝できないヒト、3)デキストロメトルファンの代謝活性が中間である群-デキストロメトルファンの代謝が、代謝活性が高い群と代謝活性が低い群の間のどこかであるヒト、であり得る。代謝活性が高い群は、超急速代謝群でもあり得る。デキストロメトルファンの代謝活性が高い群は、ヒトの人口の大部分である。デキストロメトルファンは、たとえば、デキストロルファンに代謝され得る。
【0008】
同じ用量のデキストロメトルファンの経口剤形を投与された場合、デキストロメトルファンの血漿濃度は、デキストロメトルファンの代謝活性が高い群と比較して、代謝活性が低い群または代謝活性が中間である群では著しく高い。デキストロメトルファンの血漿濃度が低いと、デキストロメトルファンの代謝活性が高い群およびおそらくは代謝活性が中間である群にとって、単剤としての臨床的有用性が制限され得る。ブプロピオンは、デキストロメトルファンの代謝を阻害し、デキストロメトルファンの血漿濃度を上昇させ、したがって治療効果を改善することができる。
【0009】
ブプロピオンと、デキストロメトルファンとの共投与は、デキストロメトルファンの作用機序または薬学的特性を増強し得る。デキストロメトルファンの作用機序には、シグマ-1アゴニストおよびNMDAアンタゴニスト特性、カルシウムチャンネル遮断、ムスカリン結合、セロトニントランスポーター(5HTT)阻害、およびミュー受容体増強を含むことができる。
【0010】
いくつかの実施形態は、シグマ-1受容体またはNMDA受容体をアゴナイズ、アンタゴナイズ、または調節するため;カルシウムチャンネルを遮断するため;ムスカリン受容体に結合するため;セロトニントランスポーター(5HTT)を阻害するため;またはミュー受容体を増強するための、ブプロピオンと、デキストロメトルファンとの共投与を含む。
【0011】
うつ病は抑うつ症状が現れることがある。これらの症状には、気分の変化、激しい悲しみ、絶望感、精神的鈍化、集中力の低下、悲観的な心配、焦燥感、不安感、苛立ち、罪悪感、怒り、無価値感、無謀な行動、自殺願望や自殺未遂、および/または自己卑下などのような心理的変化が含まれる。うつ病の身体症状には、不眠症、食欲不振、食欲減退、体重減少、体重増加、活力および性欲の低下、疲労、落ち着きのなさ、疼痛、苦痛、頭痛、けいれん、消化器系の問題、および/またはホルモンの概日リズム異常が含まれる。
【0012】
一部の患者は、抗うつ薬などの薬物治療の後であっても、治療への反応が不十分、または反応がないことがあり得る。治療抵抗性うつ病(TRD)、または難治性うつ病は、一般的に、少なくとも2種類の抗うつ薬による治療に失敗した患者に関連する症状である。TRDの診断の一部は、例えば現在のうつ病エピソードにおいて、適切な用量と適切な経過を経た後、患者が抗うつ薬による治療に対して不十分な反応を示していたことである。TRDは、薬物/アルコール乱用または摂食障害などの他の医学的または心理的疾患の併存疾患、またはTRDの誤診のために、治療がより困難になり得る。TRD患者の一部は、1、2、3種、またはそれ以上の適切な抗うつ剤治療試験への反応が不十分である、または、1、2、3種、またはそれ以上の先行する抗うつ薬治療に失敗しているもしくは反応が不十分である。いくつかの実施形態では、治療抵抗性うつ病の治療を受けている患者は、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10種、またはそれ以上の抗うつ療法による治療に失敗している。
【0013】
本明細書に記載された治療から利益を得ることができる患者には、約18歳未満、約0~5歳、約5~10歳、約10~12歳、または約12歳から18歳の患者などの小児患者、約18~70歳、約18~65歳、約18~30歳、約10~20歳、約20~30歳、約30~40歳、約40~50歳、約50~60歳、約60~70歳、約70~80歳、約80~90歳、約30~50歳、約50~65歳の患者などの成人患者、65歳以上、約65~75歳、約75~90歳、または90歳以上の患者などの老人患者、ならびに、約41歳以上の患者が含まれる。
【0014】
いくつかの実施形態では、デキストロルファンとブプロピオンの組み合わせで、たとえばうつ病の一種について治療されるヒトは、精神疾患の診断・統計マニュアル、第4版、テキスト改訂(DSM-IV-TR)、精神障害を診断するための構造化面接、第5版、臨床試験バージョンSCID-5-CTに従って大うつ病性障害の診断を受けている、または受けているために選択される。いくつかの実施形態では、ヒトは、現在、SCID-5-CTに基づいて、精神病的特徴のないMDDのDSM-5基準を満たしている。
【0015】
いくつかの実施形態では、デキストロルファンとブプロピオンの組み合わせで、たとえばうつ病の一種を治療されるヒトは、約8週間と約24カ月間の間、約1~6カ月間、約6~12カ月間、約1~2年間、少なくとも約1週間、少なくとも約2週間、少なくとも約3週間、少なくとも約4週間、少なくとも約6週間、少なくとも約2カ月間、少なくとも約3カ月間、少なくとも約4カ月間、少なくとも約6カ月間、少なくとも約9カ月間、少なくとも約1年間、少なくとも約18カ月間、少なくとも約2年間、約1~12週間、約3~6カ月間、約6~9カ月間、約9~12カ月間、約12~18カ月間、約18~24カ月間、約2~4年間、約4~6年間、約6~10年間、約10~20年間、またはそれ以上続いている大うつ病エピソードに苦しんでいる、または苦しんでいるために選択される。
【0016】
いくつかの実施形態では、デキストロルファンとブプロピオンの組み合わせで、たとえばうつ病の一種を治療されるヒトは、少なくとも1個、少なくとも約2個、少なくとも約3個、少なくとも約4個、少なくとも約5個、少なくとも約10個、少なくとも約15個、少なくとも約20個、少なくとも約30個、少なくとも約40個、少なくとも約50個、少なくとも約60個、少なくとも約70個、少なくとも約80個、少なくとも約90個、少なくとも約100個、約1~5個、約5~10個、約10~20個、約20~30個、約30~40個、約40~50個、約50~60個、約60~70個、約70~80個、約80~90個、約90~100個を含む、1~100個、またはそれ以上の大うつ病エピソード等の生涯うつ病エピソード、もしくは約4~7個の生涯うつ病エピソードを有する、または有するために選択される。
【0017】
いくつかの実施形態では、デキストロルファンとブプロピオンの組み合わせで、たとえばうつ病の一種を治療されるヒトは、現在のうつ病エピソード(たとえば現在の大うつ病エピソード)における以前の抗うつ剤治療を含む、1種以上の以前の抗うつ剤治療、例えば1、2、3、4、5種以上の以前の抗うつ剤治療に対して不十分な反応を示す、または示すために選択される。
【0018】
MADRSは臨床医評価尺度である。MADRSは、前1週間のうつ病の総体症状を評価するために用いられる。対象は、罪悪感、悲しみ、倦怠、悲観、内面の緊張、自殺念慮、睡眠または食欲の減少、動揺、不安、体重減少、身体症状、集中力の低下、および無関心を評価するための10項目で評価される。各項目は7つので採点される。スコア0は症状がないことを示し、スコア6は最大の重症度の症状であることを示す。
【0019】
デキストロメトルファンおよびブプロピオンは、別々の組成物または剤形として投与されてもよく、または両方を含む単一の組成物または剤形として投与されてもよい。
【0020】
ブプロピオンは以下に示す構造を有する(ブプロピオン塩酸塩の形態を示す)。
【0021】
【化2】
【0022】
別段の記載がない限り、デキストロメトルファンまたはブプロピオンなどのような、構造、名称、または他の手段により本明細書に記載された化合物には、ブプロピオン塩酸塩およびデキストロメトルファン臭化水素酸塩などの、薬学的に許容される塩、多形、溶媒和物、水和物などのような別の固体形態、互変異性体、重水素修飾デキストロメトルファンなどの重水素修飾された化合物、または本明細書に記載されるように使用される条件下で急速に本明細書に記載される化合物に急速に変換され得る任意の化学種が含まれる。
【0023】
いくつかの実施形態では、1つの立体異性体が過剰なブプロピオンを投与してもよい。別の実施形態では、ブプロピオンのS-エナンチオマー(少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも99%、または鏡像異性的に純粋なS-エナンチオマー等)、またはR-エナンチオマー(少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも99%、または鏡像異性的に純粋なR-エナンチオマー等)を投与してもよい。
【0024】
いくつかの実施形態では、デキストロメトルファンと、ブプロピオンとの両方は、即放性に製剤される。
【0025】
いくつかの実施形態では、ブプロピオンは徐放性または持続放出性に製剤され、デキストロメトルファンは即放性に製剤される。
【0026】
いくつかの実施形態では、デキストロメトルファンと、ブプロピオンとの両方は、徐放性または持続放出性に製剤される。
【0027】
剤形または組成物は、デキストロメトルファンおよびブプロピオンの、それのみで、または溶媒中でのいずれかの、ブレンドまたは混合物であってもよい。たとえば、デキストロメトルファンおよびブプロピオンは、互いが分散しあっているか、または共に溶媒中に分散していてもよい。分散体は、個々の小粒子が実質的に1つの化合物である固形材料の混合物を含んでいてもよいが、個々の小粒子は2種の異なる薬剤の2種の粉末が固形溶媒とブレンドされる場合に起こり得るように、互いが分散しあっており、ブレンドは固形の状態で行われる。いくつかの実施形態では、デキストロメトルファンおよびブプロピオンは、組成物または剤形内に実質的に不均一に分散されていてもよい。あるいは、デキストロメトルファンおよびブプロピオンは、組成物はたは剤形内の別々の領域または相に存在していてもよい。たとえば、ある薬剤がコーティング内にあってもよく、別の薬剤はコーティング内のコア内にあってもよい。たとえば、ある薬剤が徐放性に製剤化されてもよく、別の薬剤は即放性に製剤化されてもよい。
【0028】
いくつかの実施形態には、徐放形態のブプロピオン、および即放形態のデキストロメトルファンを含む錠剤の投与が含まれる。ブプロピオンの徐放性が達成され得る多くの方法があるが、いくつかの実施形態では、ブプロピオンはヒドロキシプロピルメチルセルロースと組み合わせられる。たとえば、ブプロピオン塩酸塩の粒子は、微結晶セルロースおよびヒドロキシプロピルメチルセルロース(たとえば、METHOCEL(登録商標))とブレンドしてブレンド粉末の混和物を形成することができる。その後これを即放性のデキストロメトルファンと単一の錠剤に組み合わせることができる。
【0029】
デキストロメトルファンおよびブプロピオン(本明細書ではこれら両方を便宜上「治療化合物」と総称する)は、選択された投与経路および、たとえばRemington’s Pharmaceutical Sciences,2005に記載されているような標準的な製薬慣行に基づいて選択される薬学的担体と組み合わせてもよい。活性成分および担体の相対的な割合は、たとえば、化合物の溶解度および化学的性質、選択された投与経路、および標準的な製薬慣行により決定してもよい。
【0030】
治療化合物は、患者の体内の所望の部位または作用部位に活性剤が接触しうる任意の手段により投与してもよい。化合物は、個々の治療剤として、または治療剤の組み合わせとして、医薬品と組み合わせて使用するために利用可能な任意の従来の手段によって投与することができる。たとえば、医薬組成物中の唯一の活性剤として投与してもよく、または他の治療活性成分との組み合わせで使用してもよい。
【0031】
治療化合物は、選択した投与経路、たとえば経口または非経口に適合する様々な形態でヒト患者に投与され得る。この点で、非経口投与には、以下の経路:静脈内、筋肉内、皮下、眼内、関節滑液嚢内、経皮を含む上皮、眼、舌下、および頬側;眼、皮膚、眼球、直腸および送気による経鼻吸入、エアロゾル、および直腸全身を含む局所、による投与が含まれる。
【0032】
デキストロメトルファンのブプロピオンに対する比は多様であってもよい。いくつかの実施形態では、デキストロメトルファンのブプロピオンに対する重量比は、約0.1~約10、約0.1~約2、約0.2~約1、約0.1~約0.5、約0.1~約0.3、約0.2~約0.4、約0.3~約0.5、約0.5~約0.7、約0.8~約1、約0.2、約0.3、約0.4、約0.45、約0.6、約0.9、またはこれらの任意の値に挟まれた、もしくはこれらの任意の値の間の範囲内での任意の比であってもよい。比が0.1であるということは、デキストロメトルファンの重量がブプロピオンの重量の1/10であることを示す。比が10であるということは、デキストロメトルファンの重量がブプロピオンの重量の10倍であることを示す。
【0033】
治療化合物中に存在するデキストロメトルファンの量は多様であってもよい。たとえば、いくつかの液体組成物には、約0.0001%(w/v)~約50%(w/v)、約0.01%(w/v)~約20%(w/v)、約0.01%~約10%(w/v)、約0.001%(w/v)~約1%(w/v)、約0.1%(w/v)~約0.5%(w/v)、約1%(w/v)~約3%(w/v)、約3%(w/v)~約5%(w/v)、約5%(w/v)~約7%(w/v)、約7%(w/v)~約10%(w/v)、約10%(w/v)~約15%(w/v)、約15%(w/v)~約20%(w/v)、約20%(w/v)~約30%(w/v)、約30%(w/v)~約40%(w/v)、または約40%(w/v)~約50%(w/v)のデキストロメトルファンが含まれていてもよい。
【0034】
いくつかの液体剤形には、約10mg~約500mg、約30mg~約350mg、約50mg~約200mg、約50mg~約70mg、約20mg~約50mg、約30mg~約60mg、約40mg~約50mg、約40mg~約55mg、約40mg~約42mg、約42mg~約44mg、約44mg~約46mg、約46mg~約48mg、約48mg~約50mg、約80mg~約100mg、約110mg~約130mg、約170mg~約190mg、約45mg、約60mg、約90mg、約120mg、または約180mgのデキストロメトルファン、またはこれらの任意の値に挟まれた、もしくはこれらの任意の値の間の範囲内での任意の量のデキストロメトルファンが含まれていてもよい。
【0035】
いくつかの液体組成物には、少なくとも約5%(w/w)、少なくとも約10%(w/w)、少なくとも約20%(w/w)、少なくとも約50%(w/w)、少なくとも約70%(w/w)、少なくとも約80%、約10%(w/w)~約30%(w/w)、約10%(w/w)~約20%(w/w)、約20%(w/w)~約30%(w/w)、約30%(w/w)~約50%(w/w)、約30%(w/w)~約40%(w/w)、約40%(w/w)~約50%(w/w)、約50%(w/w)~約80%(w/w)、約50%(w/w)~約60%(w/w)、約70%(w/w)~約80%(w/w)、または約80%(w/w)~約90%(w/w)のデキストロメトルファンが含まれていてもよい。
【0036】
いくつかの固体剤形には、約10mg~約500mg、約30mg~約350mg、約20mg~約50mg、約30mg~約60mg、約40mg~約50mg、約40mg~約42mg、約42mg~約44mg、約44mg~約46mg、約46mg~約48mg、約48mg~約50mg、約50mg~約200mg、約50mg~約70mg、約80mg~約100mg、約110mg~約130mg、約170mg~約190mg、約60mg、約90mg、約120mg、または約180mgのデキストロメトルファン、またはこれらの任意の値に挟まれた、もしくはこれらの任意の値の間の範囲内での任意の量のデキストロメトルファンが含まれていてもよい。
【0037】
いくつかのデキストロメトルファンの量は、約0.1mg/kg~約20mg/kg、約0.75mg/kg~約7.5mg/kg、約0.1mg/kg~約5mg/kg、約0.1mg/kg~約3mg/kg、約0.3mg/kg~約0.9mg/kg、約0.3mg/kg~約1mg/kg、約0.6mg/kg~約0.8mg/kg、約0.7mg/kg~約0.8mg/kg、約0.75mg/kg、約0.4mg/kg~約1.5mg/kg、約1mg/kg~約2mg/kg、約10mg/kg~約20mg/kg、約12mg/kg~約17mg/kg、約15mg/kg~約20mg/kg、約1mg/kg、約1mg/kg~約10mg/kgの範囲、または患者の体重に応じて、これらの任意の値に挟まれた、もしくはこれらの任意の値の間の範囲内での任意の数値であってもよい。
【0038】
治療化合物中に存在するブプロピオンの量は多様であってもよい。デキストロメトルファンの血漿濃度の上昇が望まれる場合、ブプロピオンは、デキストロメトルファンの血漿濃度を上昇させる量で投与すべきである。たとえば、ブプロピオンは、8日目、9日目、または10日目のヒトにおけるデキストロメトルファンの血漿濃度が、ブプロピオンを投与しないで同量のデキストロメトルファンを投与した場合の血漿濃度の少なくとも約2倍、少なくとも約5倍、少なくとも約10倍、少なくとも約15倍、少なくとも約20倍、少なくとも約30倍、少なくとも約40倍、少なくとも約50倍、少なくとも約60倍、少なくとも約70倍、または少なくとも約80倍になるような量で投与されてもよい。
【0039】
いくつかの実施形態では、ブプロピオンは、デキストロメトルファンの、8日目、9日目、または10日目の投与時から12時間の曲線下面積(AUC0-12)、または投与後12時間のヒトにおける平均血漿濃度(Cavg)が、ブプロピオンを投与しないで同量のデキストロメトルファンを投与した場合の血漿濃度の少なくとも約2倍、少なくとも約5倍、少なくとも約10倍、少なくとも約15倍、少なくとも約20倍、少なくとも約30倍、少なくとも約40倍、少なくとも約50倍、少なくとも約60倍、少なくとも約70倍、または少なくとも約80倍になるような量でヒトに投与されてもよい。
【0040】
いくつかの実施形態では、ブプロピオンは、8日目、9日目、または10日目に、ヒトにおけるデキストロメトルファンの最大血漿濃度(Cmax)が、ブプロピオンを投与しないで同量のデキストロメトルファンを投与した場合の血漿濃度の少なくとも約2倍、少なくとも約5倍、少なくとも約10倍、少なくとも約15倍、少なくとも約20倍、少なくとも約30倍、または少なくとも約40倍になるような量でヒトに投与されてもよい。
【0041】
ブプロピオンをデキストロメトルファンと投与した初日に、ブプロピオンを投与しないで同量のデキストロメトルファンを投与した場合と比較して、デキストロメトルファンの血漿濃度の上昇が起こり得る。たとえば、ブプロピオンをデキストロメトルファンと投与した初日のデキストロメトルファンの血漿濃度は、ブプロピオンを投与しないで同量のデキストロメトルファンを投与することにより達成される濃度の少なくとも約1.5倍、少なくとも約少なくとも2倍、少なくとも約2.5倍、少なくとも約3倍、少なくとも約4倍、少なくとも約5倍、少なくとも約6倍、少なくとも約7倍、少なくとも約8倍、少なくとも約9倍、または少なくとも約10倍であり得る。
【0042】
いくつかの実施形態では、デキストロメトルファンをブプロピオンと共投与した初日のデキストロメトルファンのAUCは、ブプロピオンを投与しないで同量のデキストロメトルファンを投与することにより達成されるAUCの少なくとも2倍であり得る。
【0043】
いくつかの実施形態では、デキストロメトルファンをブプロピオンと共投与した初日のデキストロメトルファンのAUC0-12は、少なくとも約15ng・hr/mL、少なくとも約17ng・hr/mL、少なくとも約19ng・hr/mL、少なくとも約20ng・hr/mL、少なくとも約22ng・hr/mL、少なくとも約23ng・hr/mL、少なくとも約24ng・hr/mL、少なくとも約25ng・hr/mL、少なくとも約26ng・hr/mL、少なくとも約27ng・hr/mL、少なくとも約28ng・hr/mL、少なくとも約29ng・hr/mL、少なくとも約30ng・hr/mL、少なくとも約31ng・hr/mL、少なくとも約32ng・hr/mL、少なくとも約33ng・hr/mL、少なくとも約34ng・hr/mL、少なくとも約35ng・hr/mL、少なくとも約36ng・hr/mL、少なくとも約37ng・hr/mL、少なくとも約38ng・hr/mL、少なくとも約39ng・hr/mL、少なくとも約40ng・hr/mL、少なくとも約41ng・hr/mL、少なくとも約42ng・hr/mL、少なくとも約43ng・hr/mL、少なくとも約44ng・hr/mL、少なくとも約45ng・hr/mL、少なくとも約46ng・hr/mL、少なくとも約47ng・hr/mL、少なくとも約48ng・hr/mL、少なくとも約49ng・hr/mL、少なくとも約50ng・hr/mL、少なくとも約51ng・hr/mL、少なくとも約52ng・hr/mL、少なくとも約53ng・hr/mL、少なくとも約54ng・hr/mL、少なくとも約55ng・hr/mL、少なくとも約56ng・hr/mL、または少なくとも約56.7ng・hr/mLであってもよく、最大10,000ng・hr/mLであり得る。
【0044】
いくつかの実施形態では、デキストロメトルファンをブプロピオンと共投与して8日目のデキストロメトルファンのAUC0-12は、少なくとも約40ng・hr/mL、少なくとも約50ng・hr/mL、少なくとも約60ng・hr/mL、少なくとも約70ng・hr/mL、少なくとも約80ng・hr/mL、少なくとも約90ng・hr/mL、少なくとも約100ng・hr/mL、少なくとも約150ng・hr/mL、少なくとも約200ng・hr/mL、少なくとも約250ng・hr/mL、少なくとも約300ng・hr/mL、少なくとも約350ng・hr/mL、少なくとも約400ng・hr/mL、少なくとも約450ng・hr/mL、少なくとも約500ng・hr/mL、少なくとも約550ng・hr/mL、約500ng・hr/mL~約600ng・hr/mL、約500ng・hr/mL~約550ng・hr/mL、約500ng・hr/mL~約525ng・hr/mL、約525ng・hr/mL~約600ng・hr/mL、少なくとも約600ng・hr/mL、少なくとも約650ng・hr/mL、少なくとも約700ng・hr/mL、少なくとも約750ng・hr/mL、少なくとも約800ng・hr/mL、約800ng・hr/mL~約900ng・hr/mL、約850ng・hr/mL~約900ng・hr/mL、約850ng・hr/mL~約875ng・hr/mL、約875ng・hr/mL~約900ng・hr/mL、約900ng・hr/mL~約1,000ng・hr/mL、約1,000ng・hr/mL~約1,100ng・hr/mL、約1,100ng・hr/mL~約1,200ng・hr/mL、約1,200ng・hr/mL~約1,300ng・hr/mL、約1,300ng・hr/mL~約1,400ng・hr/mL、約1,400ng・hr/mL~約1,500ng・hr/mL、約1,500ng・hr/mL~約1,600ng・hr/mL、約1,600ng・hr/mL~約1,700ng・hr/mL、約1,700ng・hr/mL~約1,800ng・hr/mL、約1,800ng・hr/mL~約2,000ng・hr/mL、少なくとも約850ng・hr/mL、少なくとも約900ng・hr/mL、少なくとも約950ng・hr/mL、少なくとも約1000ng・hr/mL、少なくとも約1050ng・hr/mL、少なくとも約1100ng・hr/mL、少なくとも約1150ng・hr/mL、少なくとも約1200ng・hr/mL、少なくとも約1250ng・hr/mL、少なくとも約1300ng・hr/mL、少なくとも約1350ng・hr/mL、少なくとも約1400ng・hr/mL、少なくとも約1450ng・hr/mL、少なくとも約1500ng・hr/mL、少なくとも約1550ng・hr/mL、少なくとも約1600ng・hr/mL、少なくとも約1625ng・hr/mL、少なくとも約1650ng・hr/mL、少なくとも約1675ng・hr/mL、または少なくとも約1686.3ng・hr/mLであってもよく、いくつかの実施形態では、最大約50,000ng・hr/mLであり得る。
【0045】
いくつかの実施形態では、デキストロメトルファンをブプロピオンと共投与して8日目のデキストロメトルファンのAUC0-24は、少なくとも約50ng・hr/mL、少なくとも約75ng・hr/mL、少なくとも約100ng・hr/mL、少なくとも約200ng・hr/mL、少なくとも約300ng・hr/mL、少なくとも約400ng・hr/mL、少なくとも約500ng・hr/mL、少なくとも約600ng・hr/mL、少なくとも約700ng・hr/mL、少なくとも約800ng・hr/mL、少なくとも約900ng・hr/mL、少なくとも約1000ng・hr/mL、少なくとも約1100ng・hr/mL、少なくとも約1200ng・hr/mL、少なくとも約1300ng・hr/mL、少なくとも約1400ng・hr/mL、少なくとも約1500ng・hr/mL、少なくとも約1600ng・hr/mL、少なくとも約1700ng・hr/mL、少なくとも約1800ng・hr/mL、少なくとも約1900ng・hr/mL、少なくとも約2000ng・hr/mL、少なくとも約2100ng・hr/mL、少なくとも約2200ng・hr/mL、少なくとも約2300ng・hr/mL、少なくとも約2400ng・hr/mL、少なくとも約2500ng・hr/mL、少なくとも約2600ng・hr/mL、少なくとも約2700ng・hr/mL、少なくとも約2800ng・hr/mL、少なくとも約1850ng・hr/mL、少なくとも約2900ng・hr/mL、少なくとも約2950ng・hr/mL、または少なくとも約2975.3ng・hr/mLであってもよく、いくつかの実施形態では、最大100,000ng・hr/mLであり得る。
【0046】
いくつかの実施形態では、デキストロメトルファンをブプロピオンと共投与して8日目のデキストロメトルファンのAUC0-infは、少なくとも約75ng・hr/mL、少なくとも約100ng・hr/mL、少なくとも約200ng・hr/mL、少なくとも約300ng・hr/mL、少なくとも約400ng・hr/mL、少なくとも約500ng・hr/mL、少なくとも約600ng・hr/mL、少なくとも約700ng・hr/mL、少なくとも約800ng・hr/mL、少なくとも約900ng・hr/mL、少なくとも約1000ng・hr/mL、少なくとも約1100ng・hr/mL、少なくとも約1200ng・hr/mL、少なくとも約1300ng・hr/mL、少なくとも約1400ng・hr/mL、少なくとも約1500ng・hr/mL、少なくとも約1600ng・hr/mL、少なくとも約1700ng・hr/mL、少なくとも約1800ng・hr/mL、少なくとも約1900ng・hr/mL、少なくとも約2000ng・hr/mL、少なくとも約2100ng・hr/mL、少なくとも約2200ng・hr/mL、少なくとも約2300ng・hr/mL、少なくとも約2400ng・hr/mL、少なくとも約2500ng・hr/mL、少なくとも約2600ng・hr/mL、少なくとも約2700ng・hr/mL、少なくとも約2800ng・hr/mL、少なくとも約2900ng・hr/mL、少なくとも約3000ng・hr/mL、少なくとも約3100ng・hr/mL、少なくとも約3200ng・hr/mL、少なくとも約3300ng・hr/mL、少なくとも約3400ng・hr/mL、少なくとも約3500ng・hr/mL、少なくとも約3600ng・hr/mL、少なくとも約3700ng・hr/mL、少なくとも約3800ng・hr/mL、少なくとも約3900ng・hr/mL、少なくとも約4000ng・hr/mL、少なくとも約4100ng・hr/mL、少なくとも約4200ng・hr/mL、少なくとも約4300ng・hr/mL、少なくとも約4400ng・hr/mL、少なくとも約4500ng・hr/mL、少なくとも約4600ng・hr/mL、少なくとも約4700ng・hr/mL、少なくとも約4800ng・hr/mL、少なくとも約4900ng・hr/mL、少なくとも約5000ng・hr/mL、少なくとも約5100ng・hr/mL、少なくとも約5200ng・hr/mL、少なくとも約5300ng・hr/mL、少なくとも約5400ng・hr/mL、少なくとも約5500ng・hr/mL、少なくとも約5600ng・hr/mL、少なくとも約5700ng・hr/mL、少なくとも約5800ng・hr/mL、少なくとも約5900ng・hr/mL、少なくとも約6000ng・hr/mL、少なくとも約6100ng・hr/mL、少なくとも約6200ng・hr/mL、少なくとも約6300ng・hr/mL、少なくとも約6400ng・hr/mL、少なくとも約6500ng・hr/mL、少なくとも約6600ng・hr/mL、少なくとも約6700ng・hr/mL、少なくとも約6800ng・hr/mL、少なくとも約6900ng・hr/mL、少なくとも約7000ng・hr/mL、少なくとも約7100ng・hr/mL、少なくとも約7150ng・hr/mL、少なくとも約7200ng・hr/mL、または少なくとも約7237.3ng・hr/mLであってもよく、いくつかの実施形態では、最大100,000ng・hr/mLであり得る。
【0047】
いくつかの実施形態では、デキストロメトルファンをブプロピオンと共投与して9日目のデキストロメトルファンのAUC0-12は、少なくとも約40ng・hr/mL、少なくとも約50ng・hr/mL、少なくとも約60ng・hr/mL、少なくとも約70ng・hr/mL、少なくとも約80ng・hr/mL、少なくとも約90ng・hr/mL、少なくとも約100ng・hr/mL、少なくとも約150ng・hr/mL、少なくとも約200ng・hr/mL、少なくとも約250ng・hr/mL、少なくとも約300ng・hr/mL、少なくとも約350ng・hr/mL、少なくとも約400ng・hr/mL、少なくとも約450ng・hr/mL、少なくとも約500ng・hr/mL、少なくとも約550ng・hr/mL、約500ng・hr/mL~約600ng・hr/mL、約500ng・hr/mL~約550ng・hr/mL、約500ng・hr/mL~約525ng・hr/mL、約525ng・hr/mL~約600ng・hr/mL、少なくとも約600ng・hr/mL、少なくとも約650ng・hr/mL、少なくとも約700ng・hr/mL、少なくとも約750ng・hr/mL、少なくとも約800ng・hr/mL、約800ng・hr/mL~約900ng・hr/mL、約850ng・hr/mL~約900ng・hr/mL、約850ng・hr/mL~約875ng・hr/mL、約875ng・hr/mL~約900ng・hr/mL、約900ng・hr/mL~約1,000ng・hr/mL、約1,000ng・hr/mL~約1,100ng・hr/mL、約1,100ng・hr/mL~約1,200ng・hr/mL、約1,200ng・hr/mL~約1,300ng・hr/mL、約1,300ng・hr/mL~約1,400ng・hr/mL、約1,400ng・hr/mL~約1,500ng・hr/mL、約1,500ng・hr/mL~約1,600ng・hr/mL、約1,600ng・hr/mL~約1,700ng・hr/mL、約1,700ng・hr/mL~約1,800ng・hr/mL、約1,800ng・hr/mL~約2,000ng・hr/mL、少なくとも約850ng・hr/mL、少なくとも約900ng・hr/mL、少なくとも約950ng・hr/mL、少なくとも約1000ng・hr/mL、少なくとも約1050ng・hr/mL、少なくとも約1100ng・hr/mL、少なくとも約1150ng・hr/mL、少なくとも約1200ng・hr/mL、少なくとも約1250ng・hr/mL、少なくとも約1300ng・hr/mL、少なくとも約1350ng・hr/mL、少なくとも約1400ng・hr/mL、少なくとも約1450ng・hr/mL、少なくとも約1500ng・hr/mL、少なくとも約1550ng・hr/mL、少なくとも約1600ng・hr/mL、少なくとも約1625ng・hr/mL、少なくとも約1650ng・hr/mL、少なくとも約1675ng・hr/mL、または少なくとも約1686.3ng・hr/mLであってもよく、いくつかの実施形態では、最大約50,000ng・hr/mLであり得る。
【0048】
いくつかの実施形態では、デキストロメトルファンをブプロピオンと共投与して9日目のデキストロメトルファンのAUC0-24は、少なくとも約50ng・hr/mL、少なくとも約75ng・hr/mL、少なくとも約100ng・hr/mL、少なくとも約200ng・hr/mL、少なくとも約300ng・hr/mL、少なくとも約400ng・hr/mL、少なくとも約500ng・hr/mL、少なくとも約600ng・hr/mL、少なくとも約700ng・hr/mL、少なくとも約800ng・hr/mL、少なくとも約900ng・hr/mL、少なくとも約1000ng・hr/mL、少なくとも約1100ng・hr/mL、少なくとも約1200ng・hr/mL、少なくとも約1300ng・hr/mL、少なくとも約1400ng・hr/mL、少なくとも約1500ng・hr/mL、少なくとも約1600ng・hr/mL、少なくとも約1700ng・hr/mL、少なくとも約1800ng・hr/mL、少なくとも約1900ng・hr/mL、少なくとも約2000ng・hr/mL、少なくとも約2100ng・hr/mL、少なくとも約2200ng・hr/mL、少なくとも約2300ng・hr/mL、少なくとも約2400ng・hr/mL、少なくとも約2500ng・hr/mL、少なくとも約2600ng・hr/mL、少なくとも約2700ng・hr/mL、少なくとも約2800ng・hr/mL、少なくとも約1850ng・hr/mL、少なくとも約2900ng・hr/mL、少なくとも約2950ng・hr/mL、または少なくとも約2975.3ng・hr/mLであってもよく、いくつかの実施形態では、最大100,000ng・hr/mLであり得る。
【0049】
いくつかの実施形態では、デキストロメトルファンをブプロピオンと共投与して9日目のデキストロメトルファンのAUC0-infは、少なくとも約75ng・hr/mL、少なくとも約100ng・hr/mL、少なくとも約200ng・hr/mL、少なくとも約300ng・hr/mL、少なくとも約400ng・hr/mL、少なくとも約500ng・hr/mL、少なくとも約600ng・hr/mL、少なくとも約700ng・hr/mL、少なくとも約800ng・hr/mL、少なくとも約900ng・hr/mL、少なくとも約1000ng・hr/mL、少なくとも約1100ng・hr/mL、少なくとも約1200ng・hr/mL、少なくとも約1300ng・hr/mL、少なくとも約1400ng・hr/mL、少なくとも約1500ng・hr/mL、少なくとも約1600ng・hr/mL、少なくとも約1700ng・hr/mL、少なくとも約1800ng・hr/mL、少なくとも約1900ng・hr/mL、少なくとも約2000ng・hr/mL、少なくとも約2100ng・hr/mL、少なくとも約2200ng・hr/mL、少なくとも約2300ng・hr/mL、少なくとも約2400ng・hr/mL、少なくとも約2500ng・hr/mL、少なくとも約2600ng・hr/mL、少なくとも約2700ng・hr/mL、少なくとも約2800ng・hr/mL、少なくとも約2900ng・hr/mL、少なくとも約3000ng・hr/mL、少なくとも約3100ng・hr/mL、少なくとも約3200ng・hr/mL、少なくとも約3300ng・hr/mL、少なくとも約3400ng・hr/mL、少なくとも約3500ng・hr/mL、少なくとも約3600ng・hr/mL、少なくとも約3700ng・hr/mL、少なくとも約3800ng・hr/mL、少なくとも約3900ng・hr/mL、少なくとも約4000ng・hr/mL、少なくとも約4100ng・hr/mL、少なくとも約4200ng・hr/mL、少なくとも約4300ng・hr/mL、少なくとも約4400ng・hr/mL、少なくとも約4500ng・hr/mL、少なくとも約4600ng・hr/mL、少なくとも約4700ng・hr/mL、少なくとも約4800ng・hr/mL、少なくとも約4900ng・hr/mL、少なくとも約5000ng・hr/mL、少なくとも約5100ng・hr/mL、少なくとも約5200ng・hr/mL、少なくとも約5300ng・hr/mL、少なくとも約5400ng・hr/mL、少なくとも約5500ng・hr/mL、少なくとも約5600ng・hr/mL、少なくとも約5700ng・hr/mL、少なくとも約5800ng・hr/mL、少なくとも約5900ng・hr/mL、少なくとも約6000ng・hr/mL、少なくとも約6100ng・hr/mL、少なくとも約6200ng・hr/mL、少なくとも約6300ng・hr/mL、少なくとも約6400ng・hr/mL、少なくとも約6500ng・hr/mL、少なくとも約6600ng・hr/mL、少なくとも約6700ng・hr/mL、少なくとも約6800ng・hr/mL、少なくとも約6900ng・hr/mL、少なくとも約7000ng・hr/mL、少なくとも約7100ng・hr/mL、少なくとも約7150ng・hr/mL、少なくとも約7200ng・hr/mL、または少なくとも約7237.3ng・hr/mLであってもよく、いくつかの実施形態では、最大100,000ng・hr/mLであり得る。
【0050】
いくつかの実施形態では、デキストロメトルファンをブプロピオンと共投与して10日目のデキストロメトルファンのAUC0-12は、少なくとも約40ng・hr/mL、少なくとも約50ng・hr/mL、少なくとも約60ng・hr/mL、少なくとも約70ng・hr/mL、少なくとも約80ng・hr/mL、少なくとも約90ng・hr/mL、少なくとも約100ng・hr/mL、少なくとも約150ng・hr/mL、少なくとも約200ng・hr/mL、少なくとも約250ng・hr/mL、少なくとも約300ng・hr/mL、少なくとも約350ng・hr/mL、少なくとも約400ng・hr/mL、少なくとも約450ng・hr/mL、少なくとも約500ng・hr/mL、少なくとも約550ng・hr/mL、約500ng・hr/mL~約600ng・hr/mL、約500ng・hr/mL~約550ng・hr/mL、約500ng・hr/mL~約525ng・hr/mL、約525ng・hr/mL~約600ng・hr/mL、少なくとも約600ng・hr/mL、少なくとも約650ng・hr/mL、少なくとも約700ng・hr/mL、少なくとも約750ng・hr/mL、少なくとも約800ng・hr/mL、約800ng・hr/mL~約900ng・hr/mL、約850ng・hr/mL~約900ng・hr/mL、約850ng・hr/mL~約875ng・hr/mL、約875ng・hr/mL~約900ng・hr/mL、約900ng・hr/mL~約1,000ng・hr/mL、約1,000ng・hr/mL~約1,100ng・hr/mL、約1,100ng・hr/mL~約1,200ng・hr/mL、約1,200ng・hr/mL~約1,300ng・hr/mL、約1,300ng・hr/mL~約1,400ng・hr/mL、約1,400ng・hr/mL~約1,500ng・hr/mL、約1,500ng・hr/mL~約1,600ng・hr/mL、約1,600ng・hr/mL~約1,700ng・hr/mL、約1,700ng・hr/mL~約1,800ng・hr/mL、約1,800ng・hr/mL~約2,000ng・hr/mL、少なくとも約850ng・hr/mL、少なくとも約900ng・hr/mL、少なくとも約950ng・hr/mL、少なくとも約1000ng・hr/mL、少なくとも約1050ng・hr/mL、少なくとも約1100ng・hr/mL、少なくとも約1150ng・hr/mL、少なくとも約1200ng・hr/mL、少なくとも約1250ng・hr/mL、少なくとも約1300ng・hr/mL、少なくとも約1350ng・hr/mL、少なくとも約1400ng・hr/mL、少なくとも約1450ng・hr/mL、少なくとも約1500ng・hr/mL、少なくとも約1550ng・hr/mL、少なくとも約1600ng・hr/mL、少なくとも約1625ng・hr/mL、少なくとも約1650ng・hr/mL、少なくとも約1675ng・hr/mL、または少なくとも約1686.3ng・hr/mLであってもよく、いくつかの実施形態では、最大約50,000ng・hr/mLであり得る。
【0051】
いくつかの実施形態では、デキストロメトルファンをブプロピオンと共投与して10日目のデキストロメトルファンのAUC0-24は、少なくとも約50ng・hr/mL、少なくとも約75ng・hr/mL、少なくとも約100ng・hr/mL、少なくとも約200ng・hr/mL、少なくとも約300ng・hr/mL、少なくとも約400ng・hr/mL、少なくとも約500ng・hr/mL、少なくとも約600ng・hr/mL、少なくとも約700ng・hr/mL、少なくとも約800ng・hr/mL、少なくとも約900ng・hr/mL、少なくとも約1000ng・hr/mL、少なくとも約1100ng・hr/mL、少なくとも約1200ng・hr/mL、少なくとも約1300ng・hr/mL、少なくとも約1400ng・hr/mL、少なくとも約1500ng・hr/mL、少なくとも約1600ng・hr/mL、少なくとも約1700ng・hr/mL、少なくとも約1800ng・hr/mL、少なくとも約1900ng・hr/mL、少なくとも約2000ng・hr/mL、少なくとも約2100ng・hr/mL、少なくとも約2200ng・hr/mL、少なくとも約2300ng・hr/mL、少なくとも約2400ng・hr/mL、少なくとも約2500ng・hr/mL、少なくとも約2600ng・hr/mL、少なくとも約2700ng・hr/mL、少なくとも約2800ng・hr/mL、少なくとも約1850ng・hr/mL、少なくとも約2900ng・hr/mL、少なくとも約2950ng・hr/mL、または少なくとも約2975.3ng・hr/mLであってもよく、いくつかの実施形態では、最大100,000ng・hr/mLであり得る。
【0052】
いくつかの実施形態では、デキストロメトルファンをブプロピオンと共投与して10日目のデキストロメトルファンのAUC0-infは、少なくとも約75ng・hr/mL、少なくとも約100ng・hr/mL、少なくとも約200ng・hr/mL、少なくとも約300ng・hr/mL、少なくとも約400ng・hr/mL、少なくとも約500ng・hr/mL、少なくとも約600ng・hr/mL、少なくとも約700ng・hr/mL、少なくとも約800ng・hr/mL、少なくとも約900ng・hr/mL、少なくとも約1000ng・hr/mL、少なくとも約1100ng・hr/mL、少なくとも約1200ng・hr/mL、少なくとも約1300ng・hr/mL、少なくとも約1400ng・hr/mL、少なくとも約1500ng・hr/mL、少なくとも約1600ng・hr/mL、少なくとも約1700ng・hr/mL、少なくとも約1800ng・hr/mL、少なくとも約1900ng・hr/mL、少なくとも約2000ng・hr/mL、少なくとも約2100ng・hr/mL、少なくとも約2200ng・hr/mL、少なくとも約2300ng・hr/mL、少なくとも約2400ng・hr/mL、少なくとも約2500ng・hr/mL、少なくとも約2600ng・hr/mL、少なくとも約2700ng・hr/mL、少なくとも約2800ng・hr/mL、少なくとも約2900ng・hr/mL、少なくとも約3000ng・hr/mL、少なくとも約3100ng・hr/mL、少なくとも約3200ng・hr/mL、少なくとも約3300ng・hr/mL、少なくとも約3400ng・hr/mL、少なくとも約3500ng・hr/mL、少なくとも約3600ng・hr/mL、少なくとも約3700ng・hr/mL、少なくとも約3800ng・hr/mL、少なくとも約3900ng・hr/mL、少なくとも約4000ng・hr/mL、少なくとも約4100ng・hr/mL、少なくとも約4200ng・hr/mL、少なくとも約4300ng・hr/mL、少なくとも約4400ng・hr/mL、少なくとも約4500ng・hr/mL、少なくとも約4600ng・hr/mL、少なくとも約4700ng・hr/mL、少なくとも約4800ng・hr/mL、少なくとも約4900ng・hr/mL、少なくとも約5000ng・hr/mL、少なくとも約5100ng・hr/mL、少なくとも約5200ng・hr/mL、少なくとも約5300ng・hr/mL、少なくとも約5400ng・hr/mL、少なくとも約5500ng・hr/mL、少なくとも約5600ng・hr/mL、少なくとも約5700ng・hr/mL、少なくとも約5800ng・hr/mL、少なくとも約5900ng・hr/mL、少なくとも約6000ng・hr/mL、少なくとも約6100ng・hr/mL、少なくとも約6200ng・hr/mL、少なくとも約6300ng・hr/mL、少なくとも約6400ng・hr/mL、少なくとも約6500ng・hr/mL、少なくとも約6600ng・hr/mL、少なくとも約6700ng・hr/mL、少なくとも約6800ng・hr/mL、少なくとも約6900ng・hr/mL、少なくとも約7000ng・hr/mL、少なくとも約7100ng・hr/mL、少なくとも約7150ng・hr/mL、少なくとも約7200ng・hr/mL、または少なくとも約7237.3ng・hr/mLであってもよく、いくつかの実施形態では、最大100,000ng・hr/mLであり得る。
【0053】
いくつかの実施形態では、たとえば、デキストロメトルファンと、ブプロピオン、ヒドロキシブプロピオン、トレオヒドロキシブプロピオン、エリスロヒドロキシブプロピオン、またはこれらのいずれかの化合物の代謝物もしくはプロドラッグとの共投与によりデキストロメトルファンの血漿濃度が増大した初日のデキストロメトルファンのCmaxは、ブプロピオン、ヒドロキシブプロピオン、トレオヒドロキシブプロピオン、エリスロヒドロキシブプロピオン、またはこれらのいずれかの化合物の代謝物もしくはプロドラッグを投与しないで同量のデキストロメトルファンを投与することにより達成されるCmaxの少なくとも2倍であり得る。
【0054】
いくつかの実施形態では、デキストロメトルファンをブプロピオンと共投与した初日のデキストロメトルファンのCmaxは、少なくとも約1.0ng/mL、少なくとも約1.5ng/mL、少なくとも約2.0ng/mL、少なくとも約2.5ng/mL、少なくとも約3.0ng/mL、少なくとも約3.1ng/mL、少なくとも約3.2ng/mL、少なくとも約3.3ng/mL、少なくとも約3.4ng/mL、少なくとも約3.5ng/mL、少なくとも約3.6ng/mL、少なくとも約3.7ng/mL、少なくとも約3.8ng/mL、少なくとも約3.9ng/mL、少なくとも約4.0ng/mL、少なくとも約4.1ng/mL、少なくとも約4.2ng/mL、少なくとも約4.3ng/mL、少なくとも約4.4ng/mL、少なくとも約4.5ng/mL、少なくとも約4.6ng/mL、少なくとも約4.7ng/mL、少なくとも約4.8ng/mL、少なくとも約4.9ng/mL、少なくとも約5.0ng/mL、少なくとも約5.1ng/mL、少なくとも約5.2ng/mL、少なくとも約5.3ng/mL、少なくとも約5.4ng/mL、少なくとも約5.5ng/mL、少なくとも約5.6ng/mL、少なくとも約5.7ng/mL、少なくとも約5.8ng/mL、少なくとも約5.9ng/mL、少なくとも約6.0ng/mL、少なくとも約6.1ng/mL、少なくとも約6.2ng/mL、少なくとも約6.3ng/mL、少なくとも約6.4ng/mL、少なくとも約6.5ng/mL、少なくとも約6.6ng/mL、少なくとも約6.7ng/mL、少なくとも約6.8ng/mL、少なくとも約6.9ng/mL、少なくとも約7.0ng/mL、少なくとも約7.1ng/mL、少なくとも約7.2ng/mL、少なくとも約7.3ng/mL、少なくとも約7.4ng/mL、少なくとも約7.5ng/mL、少なくとも約7.6ng/mL、少なくとも約7.7ng/mL、少なくとも約7.8ng/mL、少なくとも約7.9ng/mL、少なくとも約8.0ng/mL、少なくとも約8.1ng/mL、少なくとも約8.2ng/mL、少なくとも約8.3ng/mL、少なくとも約8.4ng/mL、少なくとも約8.5ng/mL、少なくとも約8.6ng/mL、または少なくとも約8.7ng/mLであってもよく、いくつかの実施形態では、最大1000ng・hr/mLであり得る。
【0055】
いくつかの実施形態では、デキストロメトルファンをブプロピオンと共投与して8日目のデキストロメトルファンのCmaxは、約50ng/mL~約60ng/mL、約50ng/mL~約55ng/mL、約55ng/mL~約60ng/mL、約80ng/mL~約90ng/mL、約80ng/mL~約85ng/mL、約85ng/mL~約90ng/mL、約90ng/mL~約95ng/mL、約95ng/mL~約100ng/mL、約100ng/mL~約105ng/mL、約105ng/mL~約110ng/mL、約110ng/mL~約115ng/mL、約115ng/mL~約120ng/mL、約120ng/mL~約130ng/mL、約130ng/mL~約135ng/mL、約135ng/mL~約140ng/mL、約140ng/mL~約145ng/mL、約145ng/mL~約150ng/mL、約150ng/mL~約155ng/mL、約155ng/mL~約160ng/mL、約160ng/mL~約170ng/mL、約170ng/mL~約200ng/mL、少なくとも約6.0ng/mL、少なくとも約7.0ng/mL、少なくとも約8.0ng/mL、少なくとも約9.0ng/mL、少なくとも約10ng/mL、少なくとも約15ng/mL、少なくとも約20ng/mL、少なくとも約25ng/mL、少なくとも約30ng/mL、少なくとも約35ng/mL、少なくとも約40ng/mL、少なくとも約45ng/mL、少なくとも約50ng/mL、少なくとも約55ng/mL、少なくとも約60ng/mL、少なくとも約65ng/mL、少なくとも約70ng/mL、少なくとも約75ng/mL、少なくとも約80ng/mL、少なくとも約85ng/mL、少なくとも約90ng/mL、少なくとも約95ng/mL、少なくとも約100ng/mL、少なくとも約105ng/mL、少なくとも約110ng/mL、少なくとも約115ng/mL、少なくとも約120ng/mL、少なくとも約125ng/mL、少なくとも約130ng/mL、少なくとも約135ng/mL、少なくとも約140ng/mL、少なくとも約145ng/mL、少なくとも約150ng/mL、少なくとも約155ng/mL、または少なくとも約158.1ng/mLであってもよく、いくつかの実施形態では、最大10,000ng/mLであり得る。
【0056】
いくつかの実施形態では、デキストロメトルファンをブプロピオンと共投与して9日目のデキストロメトルファンのCmaxは、約50ng/mL~約60ng/mL、約50ng/mL~約55ng/mL、約55ng/mL~約60ng/mL、約80ng/mL~約90ng/mL、約80ng/mL~約85ng/mL、約85ng/mL~約90ng/mL、約90ng/mL~約95ng/mL、約95ng/mL~約100ng/mL、約100ng/mL~約105ng/mL、約105ng/mL~約110ng/mL、約110ng/mL~約115ng/mL、約115ng/mL~約120ng/mL、約120ng/mL~約130ng/mL、約130ng/mL~約135ng/mL、約135ng/mL~約140ng/mL、約140ng/mL~約145ng/mL、約145ng/mL~約150ng/mL、約150ng/mL~約155ng/mL、約155ng/mL~約160ng/mL、約160ng/mL~約170ng/mL、約170ng/mL~約200ng/mL、少なくとも約6.0ng/mL、少なくとも約7.0ng/mL、少なくとも約8.0ng/mL、少なくとも約9.0ng/mL、少なくとも約10ng/mL、少なくとも約15ng/mL、少なくとも約20ng/mL、少なくとも約25ng/mL、少なくとも約30ng/mL、少なくとも約35ng/mL、少なくとも約40ng/mL、少なくとも約45ng/mL、少なくとも約50ng/mL、少なくとも約55ng/mL、少なくとも約60ng/mL、少なくとも約65ng/mL、少なくとも約70ng/mL、少なくとも約75ng/mL、少なくとも約80ng/mL、少なくとも約85ng/mL、少なくとも約90ng/mL、少なくとも約95ng/mL、少なくとも約100ng/mL、少なくとも約105ng/mL、少なくとも約110ng/mL、少なくとも約115ng/mL、少なくとも約120ng/mL、少なくとも約125ng/mL、少なくとも約130ng/mL、少なくとも約135ng/mL、少なくとも約140ng/mL、少なくとも約145ng/mL、少なくとも約150ng/mL、少なくとも約155ng/mL、または少なくとも約158.1ng/mLであってもよく、いくつかの実施形態では、最大10,000ng/mLであり得る。
【0057】
いくつかの実施形態では、デキストロメトルファンをブプロピオンと共投与して10日目のデキストロメトルファンのCmaxは、約50ng/mL~約60ng/mL、約50ng/mL~約55ng/mL、約55ng/mL~約60ng/mL、約80ng/mL~約90ng/mL、約80ng/mL~約85ng/mL、約85ng/mL~約90ng/mL、約90ng/mL~約95ng/mL、約95ng/mL~約100ng/mL、約100ng/mL~約105ng/mL、約105ng/mL~約110ng/mL、約110ng/mL~約115ng/mL、約115ng/mL~約120ng/mL、約120ng/mL~約130ng/mL、約130ng/mL~約135ng/mL、約135ng/mL~約140ng/mL、約140ng/mL~約145ng/mL、約145ng/mL~約150ng/mL、約150ng/mL~約155ng/mL、約155ng/mL~約160ng/mL、約160ng/mL~約170ng/mL、約170ng/mL~約200ng/mL、少なくとも約6.0ng/mL、少なくとも約7.0ng/mL、少なくとも約8.0ng/mL、少なくとも約9.0ng/mL、少なくとも約10ng/mL、少なくとも約15ng/mL、少なくとも約20ng/mL、少なくとも約25ng/mL、少なくとも約30ng/mL、少なくとも約35ng/mL、少なくとも約40ng/mL、少なくとも約45ng/mL、少なくとも約50ng/mL、少なくとも約55ng/mL、少なくとも約60ng/mL、少なくとも約65ng/mL、少なくとも約70ng/mL、少なくとも約75ng/mL、少なくとも約80ng/mL、少なくとも約85ng/mL、少なくとも約90ng/mL、少なくとも約95ng/mL、少なくとも約100ng/mL、少なくとも約105ng/mL、少なくとも約110ng/mL、少なくとも約115ng/mL、少なくとも約120ng/mL、少なくとも約125ng/mL、少なくとも約130ng/mL、少なくとも約135ng/mL、少なくとも約140ng/mL、少なくとも約145ng/mL、少なくとも約150ng/mL、少なくとも約155ng/mL、または少なくとも約158.1ng/mLであってもよく、いくつかの実施形態では、最大10,000ng/mLであり得る。
【0058】
いくつかの実施形態では、ブプロピオン、ヒドロキシブプロピオン、トレオヒドロキシブプロピオン、エリスロヒドロキシブプロピオン、またはこれらのいずれかの化合物の代謝物もしくはプロドラッグは、2つの別々の連続したデキストロメトルファンの投与の間の期間にわたって、デキストロメトルファンのCavgが、少なくとも約4.0ng/mL、少なくとも約5.0ng/mL、少なくとも約6.0ng/mL、少なくとも約7.0ng/mL、少なくとも約8.0ng/mL、少なくとも約9.0ng/mL、少なくとも約10ng/mL、少なくとも約15ng/mL、少なくとも約20ng/mL、少なくとも約25ng/mL、少なくとも約30ng/mL、少なくとも約35ng/mL、少なくとも約40ng/mL、少なくとも約45ng/mL、少なくとも約50ng/mL、少なくとも約55ng/mL、少なくとも約60ng/mL、少なくとも約65ng/mL、少なくとも約70ng/mL、少なくとも約75ng/mL、少なくとも約80ng/mL、少なくとも約85ng/mL、少なくとも約90ng/mL、少なくとも約95ng/mL、少なくとも約100ng/mL、少なくとも約105ng/mL、少なくとも約110ng/mL、少なくとも約115ng/mL、少なくとも約120ng/mL、少なくとも約125ng/mL、少なくとも約130ng/mL、少なくとも約135ng/mL、少なくとも約140ng/mL、または少なくとも約140.5ng/mL、約20ng/mL~約30ng/mL、約30ng/mL~約40ng/mL、約40ng/mL~約50ng/mL、約50ng/mL~約55ng/mL、約55ng/mL~約60ng/mL、約80ng/mL~約90ng/mL、約80ng/mL~約85ng/mL、約85ng/mL~約90ng/mL、約90ng/mL~約95ng/mL、約95ng/mL~約100ng/mL、約100ng/mL~約105ng/mL、約105ng/mL~約110ng/mL、約110ng/mL~約115ng/mL、約115ng/mL~約120ng/mL、約120ng/mL~約130ng/mL、約130ng/mL~約135ng/mL、約135ng/mL~約140ng/mL、約140ng/mL~約145ng/mL、約145ng/mL~約150ng/mL、約150ng/mL~約155ng/mL、約155ng/mL~約160ng/mL、約160ng/mL~約170ng/mL、約170ng/mL~約200ng/mLであってもよく、いくつかの実施形態では、最大10,000ng/mLであり得る。たとえば、デキストロメトルファンを1日目の午前8時と午後8時に投与し、1日目の午前8時以降午後8時以前までデキストロメトルファンを投与しなかった場合、2つの別々の連続したデキストロメトルファンの投与の間の期間は1日目の午前8時直後から午後8時直前までである。
【0059】
いくつかの実施形態では、デキストロメトルファンをブプロピオンと共投与して8日目のデキストロメトルファンのCavgは、少なくとも約4.0ng/mL、少なくとも約5.0ng/mL、少なくとも約6.0ng/mL、少なくとも約7.0ng/mL、少なくとも約8.0ng/mL、少なくとも約9.0ng/mL、少なくとも約10ng/mL、少なくとも約15ng/mL、少なくとも約20ng/mL、少なくとも約25ng/mL、少なくとも約30ng/mL、少なくとも約35ng/mL、少なくとも約40ng/mL、少なくとも約45ng/mL、少なくとも約50ng/mL、少なくとも約55ng/mL、少なくとも約60ng/mL、少なくとも約65ng/mL、少なくとも約70ng/mL、少なくとも約75ng/mL、少なくとも約80ng/mL、少なくとも約85ng/mL、少なくとも約90ng/mL、少なくとも約95ng/mL、少なくとも約100ng/mL、少なくとも約105ng/mL、少なくとも約110ng/mL、少なくとも約115ng/mL、少なくとも約120ng/mL、少なくとも約125ng/mL、少なくとも約130ng/mL、少なくとも約135ng/mL、少なくとも約140ng/mL、または少なくとも約140.5ng/mL、約20ng/mL~約30ng/mL、約30ng/mL~約40ng/mL、約40ng/mL~約50ng/mL、約50ng/mL~約55ng/mL、約55ng/mL~約60ng/mL、約80ng/mL~約90ng/mL、約80ng/mL~約85ng/mL、約85ng/mL~約90ng/mL、約90ng/mL~約95ng/mL、約95ng/mL~約100ng/mL、約100ng/mL~約105ng/mL、約105ng/mL~約110ng/mL、約110ng/mL~約115ng/mL、約115ng/mL~約120ng/mL、約120ng/mL~約130ng/mL、約130ng/mL~約135ng/mL、約135ng/mL~約140ng/mL、約140ng/mL~約145ng/mL、約145ng/mL~約150ng/mL、約150ng/mL~約155ng/mL、約155ng/mL~約160ng/mL、約160ng/mL~約170ng/mL、約170ng/mL~約200ng/mLであってもよく、いくつかの実施形態では、最大10,000ng/mLであり得る。上述のCavgは、2つの別々の連続したデキストロメトルファンの投与の間の期間にわたってであるか、または、デキストロメトルファンが8日目に一度だけ投与される場合、Cavgはデキストロメトルファンの最初の投与後12時間にわたってである。
【0060】
いくつかの実施形態では、デキストロメトルファンをブプロピオンと共投与して9日目のデキストロメトルファンのCavgは、少なくとも約4.0ng/mL、少なくとも約5.0ng/mL、少なくとも約6.0ng/mL、少なくとも約7.0ng/mL、少なくとも約8.0ng/mL、少なくとも約9.0ng/mL、少なくとも約10ng/mL、少なくとも約15ng/mL、少なくとも約20ng/mL、少なくとも約25ng/mL、少なくとも約30ng/mL、少なくとも約35ng/mL、少なくとも約40ng/mL、少なくとも約45ng/mL、少なくとも約50ng/mL、少なくとも約55ng/mL、少なくとも約60ng/mL、少なくとも約65ng/mL、少なくとも約70ng/mL、少なくとも約75ng/mL、少なくとも約80ng/mL、少なくとも約85ng/mL、少なくとも約90ng/mL、少なくとも約95ng/mL、少なくとも約100ng/mL、少なくとも約105ng/mL、少なくとも約110ng/mL、少なくとも約115ng/mL、少なくとも約120ng/mL、少なくとも約125ng/mL、少なくとも約130ng/mL、少なくとも約135ng/mL、少なくとも約140ng/mL、または少なくとも約140.5ng/mL、約20ng/mL~約30ng/mL、約30ng/mL~約40ng/mL、約40ng/mL~約50ng/mL、約50ng/mL~約55ng/mL、約55ng/mL~約60ng/mL、約80ng/mL~約90ng/mL、約80ng/mL~約85ng/mL、約85ng/mL~約90ng/mL、約90ng/mL~約95ng/mL、約95ng/mL~約100ng/mL、約100ng/mL~約105ng/mL、約105ng/mL~約110ng/mL、約110ng/mL~約115ng/mL、約115ng/mL~約120ng/mL、約120ng/mL~約130ng/mL、約130ng/mL~約135ng/mL、約135ng/mL~約140ng/mL、約140ng/mL~約145ng/mL、約145ng/mL~約150ng/mL、約150ng/mL~約155ng/mL、約155ng/mL~約160ng/mL、約160ng/mL~約170ng/mL、約170ng/mL~約200ng/mLであってもよく、いくつかの実施形態では、最大10,000ng/mLであり得る。上述のCavgは、2つの別々の連続したデキストロメトルファンの投与の間の期間にわたってであるか、または、デキストロメトルファンが9日目に一度だけ投与される場合、Cavgはデキストロメトルファンの最初の投与後12時間にわたってである。
【0061】
いくつかの実施形態では、デキストロメトルファンをブプロピオンと共投与して10日目のデキストロメトルファンのCavgは、少なくとも約4.0ng/mL、少なくとも約5.0ng/mL、少なくとも約6.0ng/mL、少なくとも約7.0ng/mL、少なくとも約8.0ng/mL、少なくとも約9.0ng/mL、少なくとも約10ng/mL、少なくとも約15ng/mL、少なくとも約20ng/mL、少なくとも約25ng/mL、少なくとも約30ng/mL、少なくとも約35ng/mL、少なくとも約40ng/mL、少なくとも約45ng/mL、少なくとも約50ng/mL、少なくとも約55ng/mL、少なくとも約60ng/mL、少なくとも約65ng/mL、少なくとも約70ng/mL、少なくとも約75ng/mL、少なくとも約80ng/mL、少なくとも約85ng/mL、少なくとも約90ng/mL、少なくとも約95ng/mL、少なくとも約100ng/mL、少なくとも約105ng/mL、少なくとも約110ng/mL、少なくとも約115ng/mL、少なくとも約120ng/mL、少なくとも約125ng/mL、少なくとも約130ng/mL、少なくとも約135ng/mL、少なくとも約140ng/mL、または少なくとも約140.5ng/mL、約20ng/mL~約30ng/mL、約30ng/mL~約40ng/mL、約40ng/mL~約50ng/mL、約50ng/mL~約55ng/mL、約55ng/mL~約60ng/mL、約80ng/mL~約90ng/mL、約80ng/mL~約85ng/mL、約85ng/mL~約90ng/mL、約90ng/mL~約95ng/mL、約95ng/mL~約100ng/mL、約100ng/mL~約105ng/mL、約105ng/mL~約110ng/mL、約110ng/mL~約115ng/mL、約115ng/mL~約120ng/mL、約120ng/mL~約130ng/mL、約130ng/mL~約135ng/mL、約135ng/mL~約140ng/mL、約140ng/mL~約145ng/mL、約145ng/mL~約150ng/mL、約150ng/mL~約155ng/mL、約155ng/mL~約160ng/mL、約160ng/mL~約170ng/mL、約170ng/mL~約200ng/mLであってもよく、いくつかの実施形態では、最大10,000ng/mLであり得る。上述のCavgは、2つの別々の連続したデキストロメトルファンの投与の間の期間にわたってであるか、または、デキストロメトルファンが10日目に一度だけ投与される場合、Cavgはデキストロメトルファンの最初の投与後12時間にわたってである。
【0062】
デキストロメトルファン変動指数値FI(%)は、次の方程式により求めることができる。
【数1】
【0063】
いくつかの実施形態では、たとえば、デキストロメトルファンと、ブプロピオン、ヒドロキシブプロピオン、トレオヒドロキシブプロピオン、エリスロヒドロキシブプロピオン、またはこれらのいずれかの化合物の代謝物もしくはプロドラッグとの共投与によりデキストロメトルファンの血漿濃度が増大して8日目のデキストロメトルファンのFI(%)は、デキストロメトルファンと、ブプロピオン、ヒドロキシブプロピオン、トレオヒドロキシブプロピオン、エリスロヒドロキシブプロピオン、またはそれらのいずれかの化合物の代謝物もしくはプロドラッグの投与等による血漿濃度の増大なしに8日間投与したデキストロメトルファンと比較して、少なくとも1.5倍、または少なくとも2倍減少する。
【0064】
いくつかの実施形態では、たとえば、デキストロメトルファンと、ブプロピオン、ヒドロキシブプロピオン、トレオヒドロキシブプロピオン、エリスロヒドロキシブプロピオン、またはこれらのいずれかの化合物の代謝物もしくはプロドラッグとの共投与によりデキストロメトルファンの血漿濃度が増大して9日目のデキストロメトルファンのFI(%)は、デキストロメトルファンと、ブプロピオン、ヒドロキシブプロピオン、トレオヒドロキシブプロピオン、エリスロヒドロキシブプロピオン、またはそれらのいずれかの化合物の代謝物もしくはプロドラッグの投与等による血漿濃度の増大なしに9日間投与したデキストロメトルファンと比較して、少なくとも1.5倍、または少なくとも2倍減少する。
【0065】
いくつかの実施形態では、たとえば、デキストロメトルファンと、ブプロピオン、ヒドロキシブプロピオン、トレオヒドロキシブプロピオン、エリスロヒドロキシブプロピオン、またはこれらのいずれかの化合物の代謝物もしくはプロドラッグとの共投与によりデキストロメトルファンの血漿濃度が増大して10日目のデキストロメトルファンのFI(%)は、デキストロメトルファンと、ブプロピオン、ヒドロキシブプロピオン、トレオヒドロキシブプロピオン、エリスロヒドロキシブプロピオン、またはそれらのいずれかの化合物の代謝物もしくはプロドラッグの投与等による血漿濃度の増大なしに10日間投与したデキストロメトルファンと比較して、少なくとも1.5倍、または少なくとも2倍減少する。
【0066】
いくつかの実施形態では、たとえば、デキストロメトルファンと、ブプロピオン、ヒドロキシブプロピオン、トレオヒドロキシブプロピオン、エリスロヒドロキシブプロピオン、またはこれらのいずれかの化合物の代謝物もしくはプロドラッグとの共投与によりデキストロメトルファンの血漿濃度が増大して8日目のデキストロメトルファンのFI(%)は、100%未満、50%未満、40%未満、30%未満、約20~50%、約20~40%、約20~30%、またはそれらの任意の数値の間の範囲の任意のFI(%)であり得る。
【0067】
いくつかの実施形態では、たとえば、デキストロメトルファンと、ブプロピオン、ヒドロキシブプロピオン、トレオヒドロキシブプロピオン、エリスロヒドロキシブプロピオン、またはこれらのいずれかの化合物の代謝物もしくはプロドラッグとの共投与によりデキストロメトルファンの血漿濃度が増大して9日目のデキストロメトルファンのFI(%)は、100%未満、50%未満、40%未満、30%未満、約20~50%、約20~40%、約20~30%、またはそれらの任意の数値の間の範囲の任意のFI(%)であり得る。
【0068】
いくつかの実施形態では、たとえば、デキストロメトルファンと、ブプロピオン、ヒドロキシブプロピオン、トレオヒドロキシブプロピオン、エリスロヒドロキシブプロピオン、またはこれらのいずれかの化合物の代謝物もしくはプロドラッグとの共投与によりデキストロメトルファンの血漿濃度が増大して9日目のデキストロメトルファンのFI(%)は、100%未満、50%未満、40%未満、30%未満、約20~50%、約20~40%、約20~30%、またはそれらの任意の数値の間の範囲の任意のFI(%)であり得る。
【0069】
いくつかの実施形態では、たとえば、デキストロメトルファンと、ブプロピオン、ヒドロキシブプロピオン、トレオヒドロキシブプロピオン、エリスロヒドロキシブプロピオン、またはこれらのいずれかの化合物の代謝物もしくはプロドラッグとの共投与によりデキストロメトルファンの血漿濃度が増大して8日目のデキストロルファンのFI(%)は、デキストロメトルファンと、ブプロピオン、ヒドロキシブプロピオン、トレオヒドロキシブプロピオン、エリスロヒドロキシブプロピオン、またはそれらのいずれかの化合物の代謝物もしくはプロドラッグの投与等による血漿濃度の増大なしに8日間投与したデキストロメトルファンと比較して、少なくとも1.5倍、少なくとも2倍、少なくとも3倍、少なくとも4倍、少なくとも5倍、または少なくとも6倍減少する。
【0070】
いくつかの実施形態では、たとえば、デキストロメトルファンと、ブプロピオン、ヒドロキシブプロピオン、トレオヒドロキシブプロピオン、エリスロヒドロキシブプロピオン、またはこれらのいずれかの化合物の代謝物もしくはプロドラッグとの共投与によりデキストロメトルファンの血漿濃度が増大して9日目のデキストロルファンのFI(%)は、デキストロメトルファンと、ブプロピオン、ヒドロキシブプロピオン、トレオヒドロキシブプロピオン、エリスロヒドロキシブプロピオン、またはそれらのいずれかの化合物の代謝物もしくはプロドラッグの投与等による血漿濃度の増大なしに9日間投与したデキストロメトルファンと比較して、少なくとも1.5倍、少なくとも2倍、少なくとも3倍、少なくとも4倍、少なくとも5倍、または少なくとも6倍減少する。
【0071】
いくつかの実施形態では、たとえば、デキストロメトルファンと、ブプロピオン、ヒドロキシブプロピオン、トレオヒドロキシブプロピオン、エリスロヒドロキシブプロピオン、またはこれらのいずれかの化合物の代謝物もしくはプロドラッグとの共投与によりデキストロメトルファンの血漿濃度が増大して10日目のデキストロルファンのFI(%)は、デキストロメトルファンと、ブプロピオン、ヒドロキシブプロピオン、トレオヒドロキシブプロピオン、エリスロヒドロキシブプロピオン、またはそれらのいずれかの化合物の代謝物もしくはプロドラッグの投与等による血漿濃度の増大なしに10日間投与したデキストロメトルファンと比較して、少なくとも1.5倍、少なくとも2倍、少なくとも3倍、少なくとも4倍、少なくとも5倍、または少なくとも6倍減少する。
【0072】
いくつかの実施形態では、たとえば、デキストロメトルファンと、ブプロピオン、ヒドロキシブプロピオン、トレオヒドロキシブプロピオン、エリスロヒドロキシブプロピオン、またはこれらのいずれかの化合物の代謝物もしくはプロドラッグとの共投与によりデキストロメトルファンの血漿濃度が増大して8日目のデキストロルファンのFI(%)は、100%未満、70%未満、60%未満、50%未満、約30~70%、約30~60%、約30~50%、またはそれらの任意の数値の間の範囲の任意のFI(%)であり得る。
【0073】
いくつかの実施形態では、たとえば、デキストロメトルファンと、ブプロピオン、ヒドロキシブプロピオン、トレオヒドロキシブプロピオン、エリスロヒドロキシブプロピオン、またはこれらのいずれかの化合物の代謝物もしくはプロドラッグとの共投与によりデキストロメトルファンの血漿濃度が増大して9日目のデキストロルファンのFI(%)は、100%未満、70%未満、60%未満、50%未満、約30~70%、約30~60%、約30~50%、またはそれらの任意の数値の間の範囲の任意のFI(%)であり得る。
【0074】
いくつかの実施形態では、たとえば、デキストロメトルファンと、ブプロピオン、ヒドロキシブプロピオン、トレオヒドロキシブプロピオン、エリスロヒドロキシブプロピオン、またはこれらのいずれかの化合物の代謝物もしくはプロドラッグとの共投与によりデキストロメトルファンの血漿濃度が増大して9日目のデキストロルファンのFI(%)は、100%未満、70%未満、60%未満、50%未満、約30~70%、約30~60%、約30~50%、またはそれらの任意の数値の間の範囲の任意のFI(%)であり得る。
【0075】
いくつかの実施形態では、ブプロピオン、ヒドロキシブプロピオン、トレオヒドロキシブプロピオン、エリスロヒドロキシブプロピオン、またはこれらのいずれかの化合物の代謝物もしくはプロドラッグを投与した初日のデキストロメトルファンのトラフ濃度(たとえば、投与後12時間の血漿濃度。本明細書では「Cmin」ともいう)は、ブプロピオン、ヒドロキシブプロピオン、エリスロヒドロキシブプロピオン、トレオヒドロキシブプロピオン、またはこれらのいずれかの化合物の代謝物もしくはプロドラッグを投与しないで同量のデキストロメトルファンを投与することにより達成されるトラフ濃度の少なくとも約2倍であり得る。
【0076】
いくつかの実施形態では、デキストロメトルファンをブプロピオンと共投与した初日のデキストロメトルファンのCminは、少なくとも約0.8ng/mL、少なくとも約0.9ng/mL、少なくとも約1.0ng/mL、少なくとも約1.1ng/mL、少なくとも約1.2ng/mL、少なくとも約1.3ng/mL、少なくとも約1.4ng/mL、少なくとも約1.5ng/mL、少なくとも約1.6ng/mL、少なくとも約1.7ng/mL、少なくとも約1.8ng/mL、少なくとも約1.9ng/mL、少なくとも約2.0ng/mL、少なくとも約2.1ng/mL、少なくとも約2.2ng/mL、少なくとも約2.3ng/mL、少なくとも約2.4ng/mL、少なくとも約2.5ng/mL、または少なくとも約2.5ng/mLであってもよく、最大約100ng/mLであり得る。
【0077】
いくつかの実施形態では、デキストロメトルファンをブプロピオンと共投与して5日目のデキストロメトルファンのCminは、少なくとも約1.5ng/mL、少なくとも約2.0ng/mL、少なくとも約3.0ng/mL、少なくとも約4.0ng/mL、少なくとも約5.0ng/mL、少なくとも約6.0ng/mL、少なくとも約7.0ng/mL、少なくとも約8.0ng/mL、少なくとも約9.0ng/mL、少なくとも約10ng/mL、少なくとも約15ng/mL、少なくとも約20ng/mL、少なくとも約25ng/mL、少なくとも約30ng/mL、少なくとも約35ng/mL、少なくとも約40ng/mL、少なくとも約45ng/mL、少なくとも約50ng/mL、少なくとも約55ng/mL、少なくとも約60ng/mL、少なくとも約65ng/mL、少なくとも約70ng/mL、少なくとも約75ng/mL、少なくとも約80ng/mL、または少なくとも約80.9ng/mL、であってもよく、最大約10,000ng/mLであり得る。
【0078】
いくつかの実施形態では、デキストロメトルファンをブプロピオンと共投与して6日目のデキストロメトルファンのCminは、少なくとも約1.5ng/mL、少なくとも約2.0ng/mL、少なくとも約3.0ng/mL、少なくとも約4.0ng/mL、少なくとも約5.0ng/mL、少なくとも約6.0ng/mL、少なくとも約7.0ng/mL、少なくとも約8.0ng/mL、少なくとも約9.0ng/mL、少なくとも約10ng/mL、少なくとも約15ng/mL、少なくとも約20ng/mL、少なくとも約25ng/mL、少なくとも約30ng/mL、少なくとも約35ng/mL、少なくとも約40ng/mL、少なくとも約45ng/mL、少なくとも約50ng/mL、少なくとも約55ng/mL、少なくとも約60ng/mL、少なくとも約65ng/mL、少なくとも約70ng/mL、少なくとも約75ng/mL、少なくとも約80ng/mL、少なくとも約85ng/mL、少なくとも約90ng/mL、少なくとも約95ng/mL、少なくとも約100ng/mL、または少なくとも約102.2ng/mLであってもよく、最大約10,000ng/mLであり得る。
【0079】
いくつかの実施形態では、デキストロメトルファンをブプロピオンと共投与して7日目のデキストロメトルファンのCminは、少なくとも約1.5ng/mL、少なくとも約2.0ng/mL、少なくとも約3.0ng/mL、少なくとも約4.0ng/mL、少なくとも約5.0ng/mL、少なくとも約6.0ng/mL、少なくとも約7.0ng/mL、少なくとも約8.0ng/mL、少なくとも約9.0ng/mL、少なくとも約10ng/mL、少なくとも約15ng/mL、少なくとも約20ng/mL、少なくとも約25ng/mL、少なくとも約30ng/mL、少なくとも約35ng/mL、少なくとも約40ng/mL、少なくとも約45ng/mL、少なくとも約50ng/mL、少なくとも約55ng/mL、少なくとも約60ng/mL、少なくとも約65ng/mL、少なくとも約70ng/mL、少なくとも約75ng/mL、少なくとも約80ng/mL、少なくとも約85ng/mL、少なくとも約90ng/mL、少なくとも約95ng/mL、少なくとも約100ng/mL、少なくとも約105ng/mL、少なくとも約110ng/mL、または少なくとも約110.6ng/mLであってもよく、最大約10,000ng/mLであり得る。
【0080】
いくつかの実施形態では、デキストロメトルファンをブプロピオンと共投与して8日目のデキストロメトルファンのCminは、少なくとも約1.5ng/mL、少なくとも約2.0ng/mL、少なくとも約3.0ng/mL、少なくとも約4.0ng/mL、少なくとも約5.0ng/mL、少なくとも約6.0ng/mL、少なくとも約7.0ng/mL、少なくとも約8.0ng/mL、少なくとも約9.0ng/mL、少なくとも約10ng/mL、少なくとも約15ng/mL、少なくとも約20ng/mL、少なくとも約25ng/mL、少なくとも約30ng/mL、少なくとも約35ng/mL、少なくとも約40ng/mL、少なくとも約45ng/mL、少なくとも約50ng/mL、少なくとも約55ng/mL、少なくとも約60ng/mL、少なくとも約65ng/mL、少なくとも約70ng/mL、少なくとも約75ng/mL、少なくとも約80ng/mL、少なくとも約85ng/mL、少なくとも約90ng/mL、少なくとも約95ng/mL、少なくとも約100ng/mL、少なくとも約105ng/mL、少なくとも約110ng/mL、少なくとも約115ng/mL、少なくとも約119.3ng/mL、約20ng/mL~約30ng/mL、約30ng/mL~約40ng/mL、約40ng/mL~約50ng/mL、約50ng/mL~約55ng/mL、約55ng/mL~約60ng/mL、約80ng/mL~約90ng/mL、約80ng/mL~約85ng/mL、約85ng/mL~約90ng/mL、約90ng/mL~約95ng/mL、約95ng/mL~約100ng/mL、約100ng/mL~約105ng/mL、約105ng/mL~約110ng/mL、約110ng/mL~約115ng/mL、約115ng/mL~約120ng/mL、約120ng/mL~約130ng/mL、約130ng/mL~約135ng/mL、約135ng/mL~約140ng/mL、約140ng/mL~約145ng/mL、約145ng/mL~約150ng/mL、約150ng/mL~約155ng/mL、約155ng/mL~約160ng/mL、約160ng/mL~約170ng/mL、または約170ng/mL~約200ng/mLであってもよく、最大約10,000ng/mLであり得る。
【0081】
いくつかの実施形態では、デキストロメトルファンをブプロピオンと共投与して9日目のデキストロメトルファンのCminは、少なくとも約1.5ng/mL、少なくとも約2.0ng/mL、少なくとも約3.0ng/mL、少なくとも約4.0ng/mL、少なくとも約5.0ng/mL、少なくとも約6.0ng/mL、少なくとも約7.0ng/mL、少なくとも約8.0ng/mL、少なくとも約9.0ng/mL、少なくとも約10ng/mL、少なくとも約15ng/mL、少なくとも約20ng/mL、少なくとも約25ng/mL、少なくとも約30ng/mL、少なくとも約35ng/mL、少なくとも約40ng/mL、少なくとも約45ng/mL、少なくとも約50ng/mL、少なくとも約55ng/mL、少なくとも約60ng/mL、少なくとも約65ng/mL、少なくとも約70ng/mL、少なくとも約75ng/mL、少なくとも約80ng/mL、少なくとも約85ng/mL、少なくとも約90ng/mL、少なくとも約95ng/mL、少なくとも約100ng/mL、少なくとも約105ng/mL、少なくとも約110ng/mL、少なくとも約115ng/mL、少なくとも約119.3ng/mL、約20ng/mL~約30ng/mL、約30ng/mL~約40ng/mL、約40ng/mL~約50ng/mL、約50ng/mL~約55ng/mL、約55ng/mL~約60ng/mL、約80ng/mL~約90ng/mL、約80ng/mL~約85ng/mL、約85ng/mL~約90ng/mL、約90ng/mL~約95ng/mL、約95ng/mL~約100ng/mL、約100ng/mL~約105ng/mL、約105ng/mL~約110ng/mL、約110ng/mL~約115ng/mL、約115ng/mL~約120ng/mL、約120ng/mL~約130ng/mL、約130ng/mL~約135ng/mL、約135ng/mL~約140ng/mL、約140ng/mL~約145ng/mL、約145ng/mL~約150ng/mL、約150ng/mL~約155ng/mL、約155ng/mL~約160ng/mL、約160ng/mL~約170ng/mL、または約170ng/mL~約200ng/mLであってもよく、最大約10,000ng/mLであり得る。
【0082】
いくつかの実施形態では、デキストロメトルファンをブプロピオンと共投与して10日目のデキストロメトルファンのCminは、少なくとも約1.5ng/mL、少なくとも約2.0ng/mL、少なくとも約3.0ng/mL、少なくとも約4.0ng/mL、少なくとも約5.0ng/mL、少なくとも約6.0ng/mL、少なくとも約7.0ng/mL、少なくとも約8.0ng/mL、少なくとも約9.0ng/mL、少なくとも約10ng/mL、少なくとも約15ng/mL、少なくとも約20ng/mL、少なくとも約25ng/mL、少なくとも約30ng/mL、少なくとも約35ng/mL、少なくとも約40ng/mL、少なくとも約45ng/mL、少なくとも約50ng/mL、少なくとも約55ng/mL、少なくとも約60ng/mL、少なくとも約65ng/mL、少なくとも約70ng/mL、少なくとも約75ng/mL、少なくとも約80ng/mL、少なくとも約85ng/mL、少なくとも約90ng/mL、少なくとも約95ng/mL、少なくとも約100ng/mL、少なくとも約105ng/mL、少なくとも約110ng/mL、少なくとも約115ng/mL、少なくとも約119.3ng/mL、約20ng/mL~約30ng/mL、約30ng/mL~約40ng/mL、約40ng/mL~約50ng/mL、約50ng/mL~約55ng/mL、約55ng/mL~約60ng/mL、約80ng/mL~約90ng/mL、約80ng/mL~約85ng/mL、約85ng/mL~約90ng/mL、約90ng/mL~約95ng/mL、約95ng/mL~約100ng/mL、約100ng/mL~約105ng/mL、約105ng/mL~約110ng/mL、約110ng/mL~約115ng/mL、約115ng/mL~約120ng/mL、約120ng/mL~約130ng/mL、約130ng/mL~約135ng/mL、約135ng/mL~約140ng/mL、約140ng/mL~約145ng/mL、約145ng/mL~約150ng/mL、約150ng/mL~約155ng/mL、約155ng/mL~約160ng/mL、約160ng/mL~約170ng/mL、または約170ng/mL~約200ng/mLであってもよく、最大約10,000ng/mLであり得る。
【0083】
いくつかの実施形態では、ブプロピオンは、少なくとも2日のデキストロメトルファンによる治療の初日に投与され、ブプロピオンとデキストロメトルファンを共投与した初日に、ブプロピオンを投与しないで同量のデキストロメトルファンを投与した場合と比較して、デキストロルファンの血漿濃度の低下が起こる。たとえば、初日のデキストロルファンの血漿濃度は、ブプロピオンを投与しないで同量のデキストロメトルファンを投与することにより達成されるデキストロルファンの血漿濃度と比較して、少なくとも5%減少し得る。
【0084】
いくつかの実施形態では、ブプロピオンは、デキストロルファンとともに少なくとも連続した5日間、デキストロルファンによる治療を必要とするヒトに共投与され、5日目に、デキストロメトルファンの血漿濃度は、ブプロピオンを投与しないで同量のデキストロメトルファンを連続した5日間投与することにより達成されるデキストロメトルファンの血漿濃度より高い。たとえば、5日目のデキストロメトルファンの血漿濃度(たとえば投与後0時間、1時間、3時間、6時間、または12時間)は、ブプロピオンを投与しないで同量のデキストロメトルファンを連続した5日間投与することにより達成される血漿濃度の少なくとも5倍、少なくとも10倍、少なくとも20倍、少なくとも40倍、少なくとも50倍、少なくとも60倍、少なくとも65倍、または最大約500倍であり得る。
【0085】
いくつかの実施形態では、ブプロピオンと、デキストロルファンは、少なくとも連続した6日間、デキストロルファンによる治療を必要とするヒトに共投与され、6日目に、デキストロメトルファンの血漿濃度は、ブプロピオンを投与しないで同量のデキストロメトルファンを連続した6日間投与することにより達成されるデキストロメトルファンの血漿濃度より高い。たとえば、6日目のデキストロメトルファンの血漿濃度(たとえば投与後0時間、1時間、3時間、6時間、または12時間)は、ブプロピオンを投与しないで同量のデキストロメトルファンを連続した6日間投与することにより達成される血漿濃度の少なくとも5倍、少なくとも10倍、少なくとも20倍、少なくとも30倍、少なくとも50倍、少なくとも60倍、少なくとも70倍、少なくとも75倍、または最大約500倍であり得る。
【0086】
いくつかの実施形態では、ブプロピオンと、デキストロルファンは、少なくとも連続した7日間、デキストロルファンによる治療を必要とするヒトに共投与され、7日目に、デキストロメトルファンの血漿濃度は、ブプロピオンを投与しないで同量のデキストロメトルファンを連続した7日間投与することにより達成されるデキストロメトルファンの血漿濃度より高い。たとえば、7日目のデキストロメトルファンの血漿濃度(たとえば投与後0時間、1時間、3時間、6時間、または12時間)は、ブプロピオンを投与しないで同量のデキストロメトルファンを連続した7日間投与することにより達成される血漿濃度の少なくとも5倍、少なくとも10倍、少なくとも20倍、少なくとも30倍、少なくとも50倍、少なくとも70倍、少なくとも80倍、少なくとも90倍、または最大約500倍であり得る。
【0087】
いくつかの実施形態では、ブプロピオンと、デキストロルファンは、少なくとも連続した8日間共投与され、8日目に、たとえばブプロピオンとデキストロメトルファンの共投与後0時間、1時間、3時間、6時間、または12時間のデキストロメトルファンの血漿濃度は、ブプロピオンを投与しないで同量のデキストロメトルファンを連続した8日間投与することにより達成される血漿濃度の少なくとも5倍、少なくとも10倍、少なくとも20倍、少なくとも30倍、少なくとも50倍、少なくとも60倍、少なくとも70倍、少なくとも80倍、少なくとも90倍、少なくとも100倍、または最大約1,000倍であり得る。
【0088】
いくつかの実施形態では、ブプロピオンと、デキストロメトルファンは、少なくとも連続した8日間、デキストロメトルファンによる治療を必要とするヒトに共投与され、8日目に、デキストロルファンの血漿濃度は、ブプロピオンを投与しないで同量のデキストロメトルファンを連続した8日間投与することにより達成されるデキストロルファンの血漿濃度より低い。たとえば、8日目のデキストロルファンの血漿濃度(たとえば投与後0時間、1時間、3時間、6時間、または12時間)は、ブプロピオンを投与しないで同量のデキストロメトルファンを連続した8日間投与することにより達成されるデキストロルファンの血漿濃度と比較して、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、または少なくとも50%減少し得る。
【0089】
いくつかの実施形態では、ブプロピオンと、デキストロルファンは、少なくとも連続した9日間共投与され、9日目に、たとえばブプロピオンとデキストロメトルファンの共投与後0時間、1時間、3時間、6時間、または12時間のデキストロメトルファンの血漿濃度は、ブプロピオンを投与しないで同量のデキストロメトルファンを連続した9日間投与することにより達成される血漿濃度の少なくとも5倍、少なくとも10倍、少なくとも20倍、少なくとも30倍、少なくとも50倍、少なくとも60倍、少なくとも70倍、少なくとも80倍、少なくとも90倍、少なくとも100倍、または最大約1,000倍であり得る。
【0090】
いくつかの実施形態では、ブプロピオンと、デキストロメトルファンは、少なくとも連続した9日間、デキストロメトルファンによる治療を必要とするヒトに共投与され、9日目に、デキストロルファンの血漿濃度は、ブプロピオンを投与しないで同量のデキストロメトルファンを連続した9日間投与することにより達成されるデキストロルファンの血漿濃度より低い。たとえば、9日目のデキストロルファンの血漿濃度(たとえば投与後0時間、1時間、3時間、6時間、または12時間)は、ブプロピオンを投与しないで同量のデキストロメトルファンを連続した9日間投与することにより達成されるデキストロルファンの血漿濃度と比較して、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、または少なくとも50%減少し得る。
【0091】
いくつかの実施形態では、ブプロピオンと、デキストロルファンは、少なくとも連続した10日間共投与され、10日目に、たとえばブプロピオンとデキストロメトルファンの共投与後0時間、1時間、3時間、6時間、または12時間のデキストロメトルファンの血漿濃度は、ブプロピオンを投与しないで同量のデキストロメトルファンを連続した10日間投与することにより達成される血漿濃度の少なくとも5倍、少なくとも10倍、少なくとも20倍、少なくとも30倍、少なくとも50倍、少なくとも60倍、少なくとも70倍、少なくとも80倍、少なくとも90倍、少なくとも100倍、または最大約1,000倍であり得る。
【0092】
いくつかの実施形態では、ブプロピオンと、デキストロメトルファンは、少なくとも連続した10日間、デキストロメトルファンによる治療を必要とするヒトに共投与され、10日目に、デキストロルファンの血漿濃度は、ブプロピオンを投与しないで同量のデキストロメトルファンを連続した10日間投与することにより達成されるデキストロルファンの血漿濃度より低い。たとえば、10日目のデキストロルファンの血漿濃度(たとえば投与後0時間、1時間、3時間、6時間、または12時間)は、ブプロピオンを投与しないで同量のデキストロメトルファンを連続した10日間投与することにより達成されるデキストロルファンの血漿濃度と比較して、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、または少なくとも50%減少し得る。
【0093】
いくつかの実施形態では、ブプロピオンは、8日目に、ヒトにおけるブプロピオンのAUC0-12が、少なくとも約100ng・hr/mL、少なくとも約200ng・hr/mL、少なくとも約500ng・hr/mL、少なくとも約600ng・hr/mL、少なくとも約700ng・hr/mL、少なくとも約800ng・hr/mL、少なくとも約900ng・hr/mL、少なくとも約1,000ng・hr/mL、少なくとも約1,200ng・hr/mL、少なくとも1,600ng・hr/mL、または最大約15,000ng・hr/mLとなる量でヒトに投与してもよい。
【0094】
いくつかの実施形態では、ブプロピオンは、8日目に、ヒトにおけるブプロピオンのCavgが、少なくとも約10ng/mL、少なくとも約20ng/mL、少なくとも約40ng/mL、少なくとも約50ng/mL、少なくとも約60ng/mL、少なくとも約70ng/mL、少なくとも約80ng/mL、少なくとも約90ng/mL、少なくとも約100ng/mL、少なくとも120ng/mL、または最大約1,500ng/mLとなる量でヒトに投与してもよい。
【0095】
いくつかの実施形態では、ブプロピオンは、8日目に、ヒトにおけるブプロピオンのCmaxが、少なくとも約10ng/mL、少なくとも約20ng/mL、少なくとも約50ng/mL、少なくとも約90ng/mL、少なくとも約100ng/mL、少なくとも約110ng/mL、少なくとも約120ng/mL、少なくとも約130ng/mL、少なくとも約140ng/mL、少なくとも200ng/mL、または最大約1,500ng/mLとなる量でヒトに投与してもよい。
【0096】
いくつかの液体組成物は、約0.0001%(w/v)~約50%(w/v)、約0.01%(w/v)~約20%(w/v)、約0.01%~約10%(w/v)、約1%(w/v)~約3%(w/v)、約3%(w/v)~約5%(w/v)、約5%(w/v)~約7%(w/v)、約5%(w/v)~約15%(w/v)、約7%(w/v)~約10%(w/v)、約10%(w/v)~約15%(w/v)、約15%(w/v)~約20%(w/v)、約20%(w/v)~約30%(w/v)、約30%(w/v)~約40%(w/v)、もしくは約40%(w/v)~約50%(w/v)のブプロピオン、またはこれらの任意の値に挟まれた、もしくはこれらの任意の値の間の範囲内での任意の量のブプロピオンを含有し得る。
【0097】
いくつかの液体剤形は、約10mg~約1000mg、約50mg~約1000mg、約10mg~約50mg、約50mg~約100mg、約40mg~約90mg、約200mg~約300mg、約70mg~約95mg、約100mg~約200mg、約100mg~約110mg、約105mg~約200mg、約110mg~約140mg、約180mg~約220mg、約280mg~約320mg、約105mg、約200mg、約150mg、または約300mgのブプロピオン、たとえば塩化ブプロピオン、またはこれらの任意の値に挟まれた、もしくはこれらの任意の値の間の範囲内での任意の量のブプロピオンを含有し得る。
【0098】
いくつかの固体組成物は、少なくとも約5%(w/w)、少なくとも約10%(w/w)、少なくとも約20%(w/w)、少なくとも約50%(w/w)、少なくとも約70%(w/w)、少なくとも約80%、約10%(w/w)~約30%(w/w)、約10%(w/w)~約20%(w/w)、約20%(w/w)~約30%(w/w)、約30%(w/w)~約50%(w/w)、約30%(w/w)~約40%(w/w)、約40%(w/w)~約50%(w/w)、約50%(w/w)~約80%(w/w)、約50%(w/w)~約60%(w/w)、約70%(w/w)~約80%(w/w)、もしくは約80%(w/w)~約90%(w/w)のブプロピオン、またはこれらの任意の値に挟まれた、もしくはこれらの任意の値の間の範囲内での任意の量のブプロピオンを含有し得る。
【0099】
いくつかの液体剤形は、約10mg~約1000mg、約50mg~約1000mg、約10mg~約50mg、約50mg~約100mg、約40mg~約90mg、約200mg~約300mg、約70mg~約95mg、約100mg~約200mg、約100mg~約120mg、約105mg~約200mg、約90mg~約120mg、約100mg~約110mg、約110mg~約140mg、約50mg~約150mg、約180mg~約220mg、約280mg~約320mg、約105mg、約200mg、約150mg、または約300mgのブプロピオン、たとえば塩化ブプロピオン、またはこれらの任意の値に挟まれた、もしくはこれらの任意の値の間の範囲内での任意の量のブプロピオンを含有し得る。
【0100】
いくつかの実施形態では、ブプロピオンは、ブプロピオンの血漿濃度が約0.1μM~約10μM、約0.1μM~約5μM、約0.2μM~約3μM、約0.1μM~約1μM、約0.2μM~約2μM、約1μM~約10μM、約1μM~約5μM、約2μM~約3μM、または約2.8μM~約3μM、約1.5μM~約2μM、約4.5μM~約5μM、約2.5μM~約3μM、約1.8μM、約4.8μM、約2.9μM、約2.8μM、またはこれらの任意の値に挟まれた、もしくはこれらの任意の値の間の範囲内での任意の血漿濃度となる用量で投与し得る。
【0101】
デキストロメトルファンとブプロピオンの両方を含有する組成物では、いくつかの液体には、約0.0001%(w/v)~約50%(w/v)、約0.01%(w/v)~約20%(w/v)、約0.01%~約10%(w/v)、約1%(w/v)~約3%(w/v)、約3%(w/v)~約5%(w/v)、約5%(w/v)~約7%(w/v)、約5%(w/v)~約15%(w/v)、約7%(w/v)~約10%(w/v)、約10%(w/v)~約15%(w/v)、約15%(w/v)~約20%(w/v)、約20%(w/v)~約30%(w/v)、約30%(w/v)~約40%(w/v)、約40%(w/v)~約50%(w/v)のデキストロメトルファンとブプロピオンの組み合わせ、またはこれらの任意の値に挟まれた、もしくはこれらの任意の値の間の範囲内での任意の量が含まれ得る。
【0102】
いくつかの固体組成物には、少なくとも約5%(w/w)、少なくとも約10%(w/w)、少なくとも約20%(w/w)、少なくとも約50%(w/w)、少なくとも約70%(w/w)、少なくとも約80%、約10%(w/w)~約30%(w/w)、約10%(w/w)~約20%(w/w)、約20%(w/w)~約30%(w/w)、約30%(w/w)~約50%(w/w)、約30%(w/w)~約40%(w/w)、約40%(w/w)~約50%(w/w)、約50%(w/w)~約80%(w/w)、約50%(w/w)~約60%(w/w)、約70%(w/w)~約80%(w/w)、約80%(w/w)~約90%(w/w)のデキストロメトルファンとブプロピオンの組み合わせ、またはこれらの任意の値に挟まれた、もしくはこれらの任意の値の間の範囲内での任意の量が含まれ得る。
【0103】
いくつかの実施形態では、単一の組成物または剤形におけるデキストロメトルファンのブプロピオンに対する重量比は、約0.1~約2、約0.2~約1、約0.1~約0.3、約0.2~約0.4、約0.3~約0.5、約0.5~約0.7、約0.8~約1、約0.2、約0.3、約0.4、約0.45、約0.6、約0.9、またはこれらの任意の値に挟まれた、もしくはこれらの任意の値の間の範囲内での任意の比であり得る。
【0104】
治療化合物の治療有効量は、状況に応じて変化し得る。たとえば、デキストロメトルファンの1日量は、場合によっては、約0.1mg~約1000mg、約40mg~約1000mg、約20mg~約600mg、約60mg~約700mg、約100mg~約400mg、約15mg~約20mg、約20mg~約25mg、約25mg~約30mg、約30mg~約35mg、約35mg~約40mg、約40mg~約45mg、約45mg~約50mg、約50mg~約55mg、約55mg~約60mg、約20mg~約60mg、約60mg~約100mg、約100mg~約200mg、約100mg~約140mg、約160mg~約200mg、約200mg~約300mg、約220mg~約260mg、約300mg~約400mg、約340mg~約380mg、約400mg~約500mg、約500mg~約600mg、約15mg、約30mg、約60mg、約120mg、約180mg、約240mg、約360mg、またはこれらの任意の値に挟まれた、もしくはこれらの任意の値の間の範囲内での任意の1日量であってもよい。デキストロメトルファンは、1日1回、またはそれぞれ一日量の約半分、1/3、1/4、または1/6を、1日2回もしくは12時間ごと、1日3回、1日4回、または1日6回、投与してもよい。
【0105】
ブプロピオンの1日量は、場合によっては、約10mg~約1000mg、約50mg~約600mg、約100mg~約2000mg、約50mg~約100mg、約70mg~約95mg、約100mg~約200mg、約105mg~約200mg、約100mg~約150mg、約150mg~約300mg、約150mg~約200mg、約200mg~約250mg、約250mg~約300mg、約200mg~約300mg、約300mg~約400mg、約400mg~約500mg、約400mg~約600mg、約360mg~約440mg、約560mg~約640mg、または約500mg~約600mg、約100mg、約150mg、約200mg、約300mg、約400mg、約600mg、またはこれらの任意の値に挟まれた、もしくはこれらの任意の値の間の範囲内での任意の1日量であってもよい。ブプロピオンは、1日1回、またはそれぞれ一日量の約半分、または1/3を、1日2回もしくは12時間ごと、または1日3回、投与してもよい。
【0106】
いくつかの実施形態では、1)約50mg/日~約100mg/日、約100mg/日~約150mg/日、約150mg/日~約300mg/日、約150mg/日~約200mg/日、約200mg/日~約250mg/日、約250mg/日~約300mg/日のブプロピオン、または約300mg/日~約500mg/日のブプロピオン、および/または2)約15mg/日~約60mg/日、約15mg/日~約30mg/日、約30mg/日~約45mg/日、約45mg/日~約60mg/日、約60mg/日~約100mg/日、約80mg/日~約110mg/日、約100mg/日~約150mg/日または約100mg/日~約300mg/日の、たとえば、90mg/日の、デキストロメトルファンを、治療を必要とするヒトに投与する。
【0107】
いくつかの実施形態では、約150mg/日のブプロピオンおよび約30mg/日のデキストロメトルファン、約150mg/日のブプロピオンおよび約60mg/日のデキストロメトルファン、約150mg/日のブプロピオンおよび約90mg/日のデキストロメトルファン、約150mg/日のブプロピオンおよび約120mg/日のデキストロメトルファン、約200mg/日のブプロピオンおよび約30mg/日のデキストロメトルファン、約200mg/日のブプロピオンおよび約60mg/日のデキストロメトルファン、約200mg/日のブプロピオンおよび約90mg/日のデキストロメトルファン、約200mg/日のブプロピオンおよび約120mg/日のデキストロメトルファン、約300mg/日のブプロピオンおよび約30mg/日のデキストロメトルファン、約300mg/日のブプロピオンおよび約60mg/日のデキストロメトルファン、約300mg/日のブプロピオンおよび約90mg/日のデキストロメトルファン、約210mg/日のブプロピオンおよび約90mg/日のデキストロメトルファン、または約300mg/日のブプロピオンおよび約120mg/日のデキストロメトルファンをヒトに投与する。
【0108】
いくつかの実施形態では、約100mg/日のブプロピオン、および約15mg/日のデキストロメトルファンを、1、2、または3日間、ヒトに投与し、その後約200mg/日のブプロピオン、および約30mg/日のデキストロメトルファンを投与する。いくつかの実施形態では、約100mg/日のブプロピオンおよび約30mg/日のデキストロメトルファンを、1、2、または3日間、ヒトに投与し、その後約200mg/日のブプロピオンおよび約60mg/日のデキストロメトルファンを投与する。
【0109】
いくつかの実施形態では、約105mg/日のブプロピオン、および約45mg/日のデキストロメトルファンを、1、2、または3日間、ヒトに投与し、その後約210mg/日のブプロピオン、および約90mg/日のデキストロメトルファンを投与する。
【0110】
いくつかの実施形態では、約75mg/日のブプロピオン、および約15mg/日のデキストロメトルファンを、1、2、または3日間、ヒトに投与し、その後約150mg/日のブプロピオン、および約30mg/日のデキストロメトルファンを投与する。いくつかの実施形態では、約75mg/日のブプロピオンおよび約30mg/日のデキストロメトルファンを、1、2、または3日間、ヒトに投与し、その後約150mg/日のブプロピオンおよび約60mg/日のデキストロメトルファンを投与する。
【0111】
ブプロピオンなどの抗うつ化合物は、疼痛、うつ病、または咳を治療するために必要である限り長期間投与し得る。いくつかの実施形態では、ブプロピオンなどの抗うつ化合物、およびデキストロメトルファンを、1日1回、または1日2回のように少なくとも1日1回、少なくとも1日間、少なくとも3日間、少なくとも5日間、少なくとも7日間、少なくとも8日間、少なくとも9日間、少なくとも10日間、少なくとも14日間、少なくとも21日間、少なくとも28日間、少なくとも30日間、少なくとも35日間、少なくとも42日間、少なくとも60日間、少なくとも90日間、少なくとも180日間、少なくとも365日間、またはそれ以上の期間、投与する。
【0112】
いくつかの実施形態では、デキストロメトルファンとブプロピオンとを1日2回共投与する前に、デキストロメトルファンとブプロピオンとの共投与は、1日1回、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15日間、またはそれ以上の日数の間行ってもよい。
【0113】
治療化合物は、経口投与用に、たとえば不活性希釈剤とともに、または食用担体とともに製剤化されてもよく、またはハードもしくはソフトのゼラチンカプセルに封入したり、圧縮して錠剤にしたり、またはダイエット食品に直接組み入れたりしてもよい。経口治療投与の場合は、活性化合物を添加剤と共に組み込んで、摂取可能な錠剤、口腔錠、トローチ、カプセル、エリキシル剤、懸濁液、シロップ、ウエハース等の形態で使用することができる。
【0114】
錠剤、トローチ、丸薬、カプセル等はまた、以下の1種以上を含有し得る:トラガカントガム、アカシア、コーンスターチ等の結合剤、リン酸二カルシウム等の添加剤、コーンスターチ、ジャガイモデンプン、アルギン酸等の崩壊剤、ステアリン酸マグネシウム等の潤滑剤、ショ糖、乳糖、もしくはサッカリン等の甘味料、またはペパーミント、冬緑油、もしくはチェリー等の香料。投与単位形態がカプセルである場合、上記の種類の材料に加えて、液体担体を含み得る。様々な他の材料がコーティングとして存在してもよく、たとえば、錠剤、丸薬、またはカプセルは、シェラック、砂糖、またはその両方でコーティングされていてもよい。シロップまたはエリキシル剤には、活性化合物、甘味料としてショ糖、防腐剤としてメチルおよびプロピルパラベン、着色料、およびチェリーまたはオレンジフレーバー等の香料が含まれていてもよい。剤形または医薬組成物中の材料は、薬学的に純粋であり、使用量で実質的に無毒であることが望ましい。
【0115】
いくつかの組成物または剤形は液体であってもよく、または液体中に分散された固体相を含んでいてもよい。
【0116】
治療化合物は、非経口または腹腔内投与のために製剤化してもよい。遊離塩基または薬学的に許容される塩としての活性化合物の溶液は、水中でヒドロキシプロピルセルロース等の界面活性剤と適切に混合して調製することができる。分散液はまた、グリセロール、液体ポリエチレングリコール、およびそれらの混合物内に分散された油を有することができる。保存および使用の通常の条件下で、これらの調剤は、微生物の増殖を防止するための防腐剤を含んでいてもよい。
【0117】
いくつかの実施形態では、ヒトまたは患者は、黒人またはアフリカ系アメリカ人である、または、これらであるものが選択される。
【0118】
いくつかの実施形態では、ヒトまたは患者は、白人である、または、これらであるものが選択される。
【0119】
いくつかの実施形態では、ヒトまたは患者は、アジア人である、または、これらであるものが選択される。
【0120】
いくつかの実施形態では、ヒトまたは患者は、ハワイ先住民または他の太平洋諸島住民である、または、これらであるものが選択される。
【0121】
いくつかの実施形態では、ヒトまたは患者は、ヒスパニックまたはラティーノである、または、これらであるものが選択される。
【0122】
いくつかの実施形態では、ヒトまたは患者は、アメリカ先住民またはアラスカ先住民である、または、これらであるものが選択される。
【0123】
いくつかの実施形態では、ヒトまたは患者は、ヒスパニックまたはラティーノではない、または、これらでないものが選択される。
【0124】
(特に期待される実施形態)
以下は、発明者が特に期待する実施形態の例である。
【0125】
実施形態1.
デキストロメトルファンとブプロピオンの組み合わせを1日2回ヒト患者に投与することを含み、前記組み合わせは、1.約45mgのデキストロメトルファン臭化水素酸塩またはモル等量の遊離塩基形態のデキストロメトルファンもしくは他の塩形態のデキストロメトルファン、および、2.約105mgのブプロピオン塩酸塩またはモル等量の遊離塩基形態のブプロピオンもしくは他の塩形態のブプロピオンを含み、前記ヒト患者は以前の大うつ病エピソードからの安定寛解状態にある、ヒト患者において抑うつ症状の寛解を維持する方法。
【0126】
実施形態2.
前記ヒト患者は安定寛解状態になる前に治療抵抗性うつ病であった、実施形態1に記載の方法。
【0127】
実施形態3.
前記ヒト患者は、安定寛解状態になる前に生じた前記大うつ病エピソード中に2つ以上の先行抗うつ剤による治療を受けているにもかかわらず、うつの継続症状を有していた、実施形態1に記載の方法。
【0128】
実施形態4.
前記ヒト患者は少なくとも2回の連続した12以下のMADRSスコアを有していたものであり、前記2回の連続した12以下のMADRSスコアは少なくとも4週間間隔を空けられている、実施形態1に記載の方法。
【0129】
実施形態5.
前記ヒト患者が以前の前記大うつ病エピソードからの安定寛解状態にある間に、デキストロメトルファンとブプロピオンの前記組み合わせは少なくとも26週間1日2回投与される、実施形態1に記載の方法。
【0130】
実施形態6.
デキストロメトルファンとブプロピオンの組み合わせを1日2回ヒト患者に投与することを含み、前記組み合わせは、1.約45mgのデキストロメトルファン臭化水素酸塩またはモル等量の遊離塩基形態のデキストロメトルファンもしくは他の塩形態のデキストロメトルファン、および、2.約105mgのブプロピオン塩酸塩またはモル等量の遊離塩基形態のブプロピオンもしくは他の塩形態のブプロピオンを含み、前記ヒト患者は以前の大うつ病エピソードからの安定寛解状態にある、ヒト患者において抑うつ症状の再発を防止する方法。
【0131】
実施形態7.
前記ヒト患者は安定寛解状態になる前に治療抵抗性うつ病であった、実施形態6に記載の方法。
【0132】
実施形態8.
前記ヒト患者は、安定寛解状態になる前に生じた前記大うつ病エピソード中に2つ以上の先行抗うつ剤による治療を受けているにもかかわらず、うつの継続症状を有していた、実施形態6に記載の方法。
【0133】
実施形態9.
前記ヒト患者は少なくとも2回の連続した12以下のMADRSスコアを有していたものであり、前記2回の連続した12以下のMADRSスコアは少なくとも4週間間隔を空けられている、実施形態6に記載の方法。
【0134】
実施形態10.
前記ヒト患者が以前の前記大うつ病エピソードからの安定寛解状態にある間に、デキストロメトルファンとブプロピオンの前記組み合わせは少なくとも26週間1日2回投与される、実施形態6に記載の方法。
【0135】
(実施例)
大うつ病性障害(MDD)は、衰弱する、慢性の、生物学的な障害であり、気分の落ち込み、喜びを感じることができないこと、罪悪感や無気力、低活力、ならびに、その他の情動性症状および身体症状を特徴とし、これらは、社会的、職業的、教育的、または、その他の重要な機能を損なう。重度の場合は、MDDは自殺をまねき得る。アメリカ国立衛生研究所によれば、米国の成人の7%と予測される、およそ1900万の人々が、毎年MDDを経験する。国際保健機構(WHO)によれば、うつは、世界全体で能力低下の主因であり、世界全体の疾病負担への主要原因である。診断および治療された患者の3分の2近くは現在利用可能な第一選択治療で十分な治療応答を経験せず、これは新しい作用機序の追加の治療の需要を浮き彫りにする。初期不成功の大部分は第二選択治療も不成功となる。MDDと診断された患者は、2種類以上の抗うつ剤治療に反応しなかった場合に、治療抵抗性うつ病(TRD)であると定義される。
【0136】
(実施例1)
MERITは、治療抵抗性うつ病(TRD)の患者におけるうつ症状の再発の防止においてプラセボと比較してDM/BU(デキストロメトルファンおよびブプロピオンの組み合わせ)を評価するための、第2相、ランダム化、二重盲検、プラセボ対照、多施設共同試験であった。治療抵抗性は、現在の大うつ病エピソード中に2種類以上の先行抗うつ剤による治療を受けたにもかかわらず継続するうつの継続症状として定義された。TRD患者は、DM/BUの長期オープンラベル第3相治験からMERITへ組み入れられたが、ランダム化の前に安定寛解状態であることを必要とされた。安定寛解は、少なくとも4週間間隔を空けられている少なくとも2回の連続した12以下のモンゴメリー・アスベルグうつ病評価尺度(MADRS)として定義された。
【0137】
1日2回のDM/BU(45mgデキストロメトルファン-105mgブプロピオン)錠剤によるオープンラベル治療の12ヶ月後までに安定寛解を経験した合計44名のTRD患者が、少なくとも26週間またはうつ症状の再発が生じるまで、DM/BUを継続すること、または、DM/BUを中断しプラセボに切り替えることに、1:1に、二重盲検式で、ランダム化された。再発は、本試験では、以下の1つ以上により、定義された。
・2回の連続した評価にわたる18以上のMADRS合計スコア、
・2回の連続した評価にわたる、最小CGI-Sスコア4である、ランダム化以降での臨床全般印象尺度(Clinical Global Impression of Severity)の2点以上の増加、
・うつの悪化または自殺の危険による入院、
・治験責任医師による追加の抗うつ剤もしくは治療切り替えの必要性または再発の決定。
【0138】
本試験の主要評価項目は、カプラン=マイヤー推定量およびハザード比により計算されたランダム化から再発までの時間であった。再発防止を評価するための主要副次評価項目は再発しなかった患者の百分率である。
【0139】
DM/BUは、少なくとも6ヶ月の二重盲検治療にわたってDM/BUで再発が観察されない状態で、プラセボと比較してうつ症状の再発までの時間を大幅且つ統計学的に有意に(p=0.002)遅延させることにより、主要評価項目を満たした。DM/BUは、二重盲検治療期間中の再発率(DM/BU患者の0.0%、DM/BUからプラセボに切り替えた患者の36.4%、p=0.004)に基づき、再発防止の主要副次評価項目も満たした。
【0140】
DM/BUは、本治験で忍容性が良好であった。DM/BU群の1名の患者を除き治療により発現した有害事象(treatment-emergent adverse event)は報告されなかった。DM/BU群の1名は、2種類の深刻な有害事象(痛風および菌血症)を経験したが、これらはいずれも試験薬とは無関係と考えられた。
【0141】
別段の記載がない限り、本明細書および特許請求の範囲で使用される成分の量、量、百分率などの特性を表す数字は、すべての場合において、示されている正確な値と、「約」という用語により修正された値の両方を示すものとして理解されるべきである。したがって、反対に示されない限り、本明細書および添付の特許請求の範囲に記載されている数値パラメータは、得ようとする所望の特性に応じて変化し得る近似値である。少なくとも、等価物としての適用を特許請求の範囲に限定しようとするものではなく、各数値パラメータは、報告された有効数字の数に照らして、通常の丸め手段を適用することによって、少なくとも解釈されるべきである。
【0142】
実施形態を説明する文脈で(特に以下の請求項の文脈で)使用される用語「a」、「an」、「the」、および類似の言及は、別段の記載がない限り、または文脈によって明らかに矛盾しない限り、単数形および複数形の両方をカバーすると解釈されるべきである。本明細書で提供されるあらゆる全ての実施例、または例示的な言語(例えば、「等の」)の使用は、実施形態をよりよく明らかにすることを意図しており、特許請求の範囲に制限を設けるものではない。本明細書中の記載は、請求項の実施に不可欠な、請求項以外の要素を示すものと解釈されるべきではない。
【0143】
本明細書に開示した代替要素または実施形態のグループ化は、限定として解釈されるべきではない。各グループの構成要素は、個別に、またはグループの他の構成要素または本明細書で見られる他の要素との任意の組み合わせで参照され、主張され得る。利便性および/または実施促進の理由から、グループの1以上の構成要素が、グループに含まれるか、またはグループから削除されることが予想される。そのような包含または削除が発生した場合、本明細書は変更されたグループを含むものと見なされ、添付の特許請求の範囲で使用される場合、マーカッシュグループのすべての記載を満たす。
【0144】
本明細書では、発明者が知る請求項に記載された実施形態を実施するための最良の形態を含む、本発明のいくつかの実施形態について説明する。もちろん、これらの説明された実施形態の変形は、前述の説明を読めば当業者に明らかになるであろう。発明者は、当業者がそのような変形を適切に使用することを期待し、発明者は、本明細書に具体的に記載した以外の方法で請求項に記載された実施形態を実施することを意図している。したがって、特許請求の範囲は、適用される法律によって許可されるように、特許請求の範囲に記載された主題の変更および同等物の一切を含む。さらに、本明細書に別段の記載がない限り、または文脈によって明らかに矛盾しない限り、あらゆる可能な変形をした上述の要素の組み合わせが考えられる。
【0145】
最後に、本明細書に開示された実施形態は、特許請求の範囲の原理を例示するものであることを理解すべきである。採用され得る他の変更は、特許請求の範囲の範囲内である。したがって、本発明の代替構成は、限定ではなく一実施例として、本明細書の教示に従って利用することができる。したがって、特許請求の範囲は、示され、記載されたとおりに正確に実施形態に限定されるものではない。
【0146】
(付記)
(付記1)
デキストロメトルファンとブプロピオンの組み合わせを1日2回ヒト患者に投与することを含み、前記組み合わせは、1)約45mgのデキストロメトルファン臭化水素酸塩またはモル等量の遊離塩基形態のデキストロメトルファンもしくは他の塩形態のデキストロメトルファン、および、2)約105mgのブプロピオン塩酸塩またはモル等量の遊離塩基形態のブプロピオンもしくは他の塩形態のブプロピオンを含み、前記ヒト患者は以前の大うつ病エピソードからの安定寛解状態にある、ヒト患者において抑うつ症状の寛解を維持する方法。
【0147】
(付記2)
前記ヒト患者は安定寛解状態になる前に治療抵抗性うつ病であった、付記1に記載の方法。
【0148】
(付記3)
前記ヒト患者は、安定寛解状態になる前に生じた前記大うつ病エピソード中に2種類以上の先行抗うつ剤による治療を受けたにもかかわらずうつの継続症状を有していた、付記1に記載の方法。
【0149】
(付記4)
前記ヒト患者は少なくとも2回の連続した12以下のMADRSスコアを有していたことがあり、前記2回の12以下のMADRSスコアは少なくとも4週間間隔を空けられている、付記1に記載の方法。
【0150】
(付記5)
前記ヒト患者が以前の前記大うつ病エピソードからの安定寛解状態にある間に、デキストロメトルファンとブプロピオンの前記組み合わせは少なくとも26週間1日2回投与される、付記1に記載の方法。
【0151】
(付記6)
デキストロメトルファンとブプロピオンの組み合わせを1日2回ヒト患者に投与することを含み、前記組み合わせは、1)約45mgのデキストロメトルファン臭化水素酸塩またはモル等量の遊離塩基形態のデキストロメトルファンもしくは他の塩形態のデキストロメトルファン、および、2)約105mgのブプロピオン塩酸塩またはモル等量の遊離塩基形態のブプロピオンもしくは他の塩形態のブプロピオンを含み、前記ヒト患者は以前の大うつ病エピソードからの安定寛解状態にある、ヒト患者において抑うつ症状の再発を防止する方法。
【0152】
(付記7)
前記ヒト患者は安定寛解状態になる前に治療抵抗性うつ病であった、付記6に記載の方法。
【0153】
(付記8)
前記ヒト患者は、安定寛解状態になる前に生じた前記大うつ病エピソード中に2種類以上の先行抗うつ剤による治療を受けたにもかかわらずうつの継続症状を有していた、付記6に記載の方法。
【0154】
(付記9)
前記ヒト患者は少なくとも2回の連続した12以下のMADRSスコアを有していたことがあり、前記2回の12以下のMADRSスコアは少なくとも4週間間隔を空けられている、付記6に記載の方法。
【0155】
(付記10)
前記ヒト患者が以前の前記大うつ病エピソードからの安定寛解状態にある間に、デキストロメトルファンとブプロピオンの前記組み合わせは少なくとも26週間1日2回投与される、付記6に記載の方法。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
抑うつ症状の寛解の維持を必要とするヒト患者において抑うつ症状の寛解を維持するための医薬の製造におけるデキストロメトルファンとブプロピオンの組み合わせの使用であって、
前記医薬は1日2回前記ヒト患者に投与され、前記組み合わせは、1)約45mgのデキストロメトルファン臭化水素酸塩またはモル等量の遊離塩基形態のデキストロメトルファンもしくは他の塩形態のデキストロメトルファン、および、2)約105mgのブプロピオン塩酸塩またはモル等量の遊離塩基形態のブプロピオンもしくは他の塩形態のブプロピオンを含み、前記ヒト患者は以前の大うつ病エピソードからの安定寛解状態にある、使用
【請求項2】
前記ヒト患者は安定寛解状態になる前に治療抵抗性うつ病であった、請求項1に記載の使用
【請求項3】
前記ヒト患者は、安定寛解状態になる前に生じた前記大うつ病エピソード中に2種類以上の先行抗うつ剤による治療を受けたにもかかわらずうつの継続症状を有していた、請求項1に記載の使用
【請求項4】
前記ヒト患者は少なくとも2回の連続した12以下のMADRSスコアを有していたことがあり、前記2回の12以下のMADRSスコアは少なくとも4週間間隔を空けられている、請求項1に記載の使用
【請求項5】
前記ヒト患者が以前の前記大うつ病エピソードからの安定寛解状態にある間に、前記デキストロメトルファンと前記ブプロピオンの前記組み合わせは少なくとも26週間1日2回投与される、請求項1に記載の使用
【請求項6】
抑うつ症状の再発の防止を必要とするヒト患者において抑うつ症状の再発を防止するための医薬の製造におけるデキストロメトルファンとブプロピオンの組み合わせの使用であって、
前記医薬は1日2回前記ヒト患者に投与され、前記組み合わせは、1)約45mgのデキストロメトルファン臭化水素酸塩またはモル等量の遊離塩基形態のデキストロメトルファンもしくは他の塩形態のデキストロメトルファン、および、2)約105mgのブプロピオン塩酸塩またはモル等量の遊離塩基形態のブプロピオンもしくは他の塩形態のブプロピオンを含み、前記ヒト患者は以前の大うつ病エピソードからの安定寛解状態にある、使用
【請求項7】
前記ヒト患者は安定寛解状態になる前に治療抵抗性うつ病であった、請求項6に記載の使用
【請求項8】
前記ヒト患者は、安定寛解状態になる前に生じた前記大うつ病エピソード中に2種類以上の先行抗うつ剤による治療を受けたにもかかわらずうつの継続症状を有していた、請求項6に記載の使用
【請求項9】
前記ヒト患者は少なくとも2回の連続した12以下のMADRSスコアを有していたことがあり、前記2回の12以下のMADRSスコアは少なくとも4週間間隔を空けられている、請求項6に記載の使用
【請求項10】
前記ヒト患者が以前の前記大うつ病エピソードからの安定寛解状態にある間に、前記デキストロメトルファンと前記ブプロピオンの前記組み合わせは少なくとも26週間1日2回投与される、請求項6に記載の使用
【請求項11】
前記デキストロメトルファンは即放性に製剤される、請求項1から10のいずれか1項に記載の使用。
【請求項12】
前記ブプロピオンは徐放性に製剤される、請求項1から10のいずれか1項に記載の使用。
【請求項13】
前記組み合わせは経口投与される、請求項1から10のいずれか1項に記載の使用。
【請求項14】
前記組み合わせは投与時に固体剤形である、請求項1から10のいずれか1項に記載の使用。
【請求項15】
前記組み合わせはプラセボと比較してうつ症状の再発までの時間を遅延させる、請求項6から10のいずれか1項に記載の使用。
【国際調査報告】