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特表2024-532766心臓MRIセグメンテーションのためのメタラーニング
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-10
(54)【発明の名称】心臓MRIセグメンテーションのためのメタラーニング
(51)【国際特許分類】
   G06N 3/0985 20230101AFI20240903BHJP
   G06N 3/0895 20230101ALI20240903BHJP
   G06N 3/0455 20230101ALI20240903BHJP
   G06T 7/00 20170101ALI20240903BHJP
【FI】
G06N3/0985
G06N3/0895
G06N3/0455
G06T7/00 350B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024508390
(86)(22)【出願日】2022-08-03
(85)【翻訳文提出日】2024-02-08
(86)【国際出願番号】 US2022039350
(87)【国際公開番号】W WO2023018589
(87)【国際公開日】2023-02-16
(31)【優先権主張番号】17/397,334
(32)【優先日】2021-08-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522423765
【氏名又は名称】メルク・シャープ・アンド・ドーム・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】MERCK SHARP & DOHME LLC
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ダニ キヤッセ
(72)【発明者】
【氏名】アントン チェン
(72)【発明者】
【氏名】アルバート ジョセフ スウィストン ジュニア
(72)【発明者】
【氏名】ロンホア チェン
【テーマコード(参考)】
5L096
【Fターム(参考)】
5L096BA06
5L096CA18
5L096DA01
5L096FA02
5L096HA11
5L096KA04
(57)【要約】
画像セグメンテーションのための方法及びシステムが説明される。機械学習モデルは、画像のセットに適用され、結果を生成する。結果は、画像のセット内の各画像の確率マップとして取得され得る。モデルは、ラベル付き画像のセットにアクセスすることによってトレーニングされ得、各画像は、それぞれの画像内の特徴の位置を示すラベルに関連付けられる。初期のパラメータのセットがアクセスされる。エンコーダは、初期のパラメータのセットで初期化される。エンコーダは、ラベル付き画像のセットに適用され、各画像内の特徴位置の予測を生成する。初期のパラメータのセットは、予測およびラベル付き画像に関連付けられたラベルに基づいて更新される。更新されたパラメータのセット、及びラベルなし画像のセットを使用して生成された追加のパラメータのセットが集約される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像のセットをセグメント化するコンピュータ実装方法であって、
機械学習モデルを前記画像のセットに適用して結果を生成するステップであって、前記機械学習モデルは、
第1のパラメータのセットで第1のエンコーダを初期化するステップと、
前記第1のエンコーダをラベルなし画像のセットに適用して、前記ラベルなし画像の表現のセットを生成するステップと、
前記表現のセットに基づいて前記第1のパラメータのセットを更新するステップと、
第2のパラメータのセットで第2のエンコーダを初期化するステップと、
ラベル付き画像のセット内の各画像の特徴の位置の予測のセットを生成するために、前記第2のエンコーダを前記ラベル付き画像のセットに適用するステップであって、各々のそれぞれのラベルは、それぞれの前記ラベル付き画像内の前記特徴の前記位置に関連付けられる、前記適用するステップと、
前記予測のセットに基づいて前記第2のパラメータのセットを更新するステップと、
前記更新された第1のパラメータのセット及び前記更新された第2のパラメータのセットを集約されたパラメータのセットに集約するステップと、
前記集約されたパラメータのセットに基づいて前記第1のパラメータのセットを更新するステップと、
によってトレーニングされた、前記結果を生成するステップと、
前記機械学習モデルの前記結果を、前記画像のセット内の各画像の確率マップとして取得するステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記第2のパラメータのセットが、前記更新された第1のパラメータのセットである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のエンコーダは、自己教師あり損失関数に従って最適化される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のエンコーダを最適化するステップは、
1つまたは複数の変換演算子で前記ラベルなし画像のセット内の画像のインスタンスを拡張して、複数の拡張されたインスタンスを生成するステップと、
前記複数の拡張されたインスタンスを符号化して、前記複数の拡張されたインスタンスの表現を生成するステップと、
前記複数の拡張されたインスタンスの前記表現に類似性メトリックを適用するステップと、を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第2のエンコーダは、クロスエントロピー損失関数に従って最適化される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第2のエンコーダを最適化するステップは、
前記第2のエンコーダを用いて、前記ラベル付き画像のセットをD次元の表現にマッピングするステップと、
デコーダを用いて、前記表現をクラスのセットで構成されるセグメンテーションマップにマッピングするステップと、を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のエンコーダは、第1のタスクに関連付けられ、前記第2のエンコーダは、第2のタスクに関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記更新された第1のパラメータのセットと前記更新された第2のパラメータのセットを集約するステップは、以下のθの式によって定義される更新ステップに基づいて新しいパラメータを生成するステップを含み、θは初期化パラメータ、αは学習率、tはタスク、θtはタスク固有のパラメータである、請求項7に記載の方法。
【数1】
【請求項9】
前記更新された第1のパラメータのセットと前記更新された第2のパラメータのセットを集約するステップは、以下のθの式によって定義される更新ステップに基づいて新しいパラメータを生成するステップを含み、θは初期化パラメータ、αは学習率、MはT個のタスクのセット内の各タスクtに関連付けられた多様体である、請求項7に記載の方法。
【数2】
【請求項10】
前記ラベルなし画像のセットおよび前記ラベル付き画像のセットはそれぞれ、第1の種、第1のチャンバ、または第1のモダリティのうちの少なくとも1つに関連付けられ、前記方法は、前記機械学習モデルをテスト画像のセットでテストするステップをさらに含み、前記テスト画像のセットは、第2の種、第2のチャンバ、または第2のモダリティのうちの少なくとも1つに関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
画像のセットをセグメント化するコンピュータ実装方法であって、
機械学習モデルを前記画像のセットに適用して結果を生成するステップであって、前記機械学習モデルは、
ラベル付き画像のセットにアクセスするステップであって、各画像は、それぞれの前記画像内の特徴の位置を示すラベルに関連付けられる、前記アクセスするステップと、
初期のパラメータのセットにアクセスするステップと、
前記初期のパラメータのセットでエンコーダを初期化するステップと、
前記エンコーダを前記ラベル付き画像のセットに適用して、各画像内の前記特徴の前記位置の予測を生成するステップと、
前記予測及び前記ラベル付き画像の前記セット内の各画像に関連付けられた前記ラベルに基づいて前記初期のパラメータのセットを更新するステップと、
前記更新されたパラメータのセットと追加のパラメータのセットを集約するステップであって、前記追加のパラメータのセットは、ラベルなし画像のセットを使用して生成される、前記集約するステップと、
によってトレーニングされた、前記結果を生成するステップと、
前記機械学習モデルの前記結果を、前記画像のセット内の各画像の確率マップとして取得するステップと、
を含む方法。
【請求項12】
前記初期のパラメータのセットが、前記追加のパラメータのセットである、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記初期のパラメータのセットを生成するステップは、
第1のパラメータのセットで第1のエンコーダを初期化するステップと、
前記第1のエンコーダを前記ラベルなし画像のセットに適用して、前記ラベルなし画像のセットの表現のセットを生成するステップと、
前記表現のセットに基づいて前記第1のパラメータのセットを更新するステップと、を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のエンコーダは、自己教師あり損失関数に従って最適化される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のエンコーダを最適化するステップは、
1つまたは複数の変換演算子を用いて、前記ラベルなし画像のセット内の画像のインスタンスを拡張して、複数の拡張されたインスタンスを生成するステップと、
前記複数の拡張されたインスタンスを符号化して、前記複数の拡張されたインスタンスの表現を生成するステップと、
前記拡張されたインスタンスの前記表現に類似性メトリックを適用するステップと、を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記エンコーダは、クロスエントロピー損失関数に従って最適化される、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記エンコーダを最適化するステップは、
前記エンコーダを用いて、前記ラベル付き画像のセットをD次元の表現にマッピングするステップと、
デコーダを用いて、前記表現をクラスのセットで構成されるセグメンテーションマップにマッピングするステップと、を含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記更新されたパラメータのセットと前記追加のパラメータのセットを集約するステップは、以下のθの式によって定義される更新ステップに基づいて新しいパラメータを生成するステップを含み、θは初期化パラメータ、αは学習率、tはタスク、θtはタスク固有のパラメータである、請求項11に記載の方法。
【数3】
【請求項19】
前記更新されたパラメータのセットと前記追加のパラメータのセットを集約するステップは、以下のθの式によって定義される更新ステップに基づいて新しいパラメータを生成するステップを含み、θは初期化パラメータ、αは学習率、MはT個のタスクのセット内の各タスクtに関連付けられた多様体である、請求項11に記載の方法。
【数4】
【請求項20】
前記ラベルなし画像のセットおよび前記ラベル付き画像のセットはそれぞれ、第1の種、第1のチャンバ、または第1のモダリティのうちの少なくとも1つに関連付けられ、前記方法は、前記機械学習モデルをテスト画像のセットでテストするステップをさらに含み、前記テスト画像のセットは、第2の種、第2のチャンバ、または第2のモダリティのうちの少なくとも1つに関連付けられる、請求項11に記載の方法。
【請求項21】
トレーニングされたモデルを含む画像セグメンテーションシステムを格納する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、前記画像セグメンテーションシステムは、
ラベル付き画像のセットにアクセスすることであって、各画像は、それぞれの前記画像内の特徴の位置を示すラベルに関連付けられる、前記アクセスすること、
初期のパラメータのセットにアクセスすることと、
前記初期のパラメータのセットでエンコーダを初期化することと、
前記エンコーダを前記ラベル付き画像のセットに適用して、各画像の前記特徴の前記位置の予測を生成することと、
前記予測及び前記ラベル付き画像のセット内の各画像に関連付けられた前記ラベルに基づいて前記初期のパラメータのセットを更新することと、
前記更新されたパラメータのセットと追加のパラメータのセットを集約することであって、前記追加のパラメータのセットは、ラベルなし画像のセットを使用して生成される、前記集約することと、
を備える、プロセスによって製造された非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項22】
前記初期のパラメータのセットが、前記追加のパラメータのセットである、請求項21に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項23】
前記初期のパラメータのセットを生成することは、
第1のパラメータのセットで第1のエンコーダを初期化することと、
前記第1のエンコーダを前記ラベルなし画像のセットに適用して、前記ラベルなし画像のセットの表現のセットを生成することと、
前記表現のセットに基づいて前記第1のパラメータのセットを更新することと、を含む、請求項22に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項24】
前記第1のエンコーダは、自己教師あり損失関数に従って最適化される、請求項23に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項25】
前記第1のエンコーダを最適化することは、
1つまたは複数の変換演算子を用いて、前記ラベルなし画像のセット内の画像のインスタンスを拡張して、複数の拡張されたインスタンスを生成することと、
前記複数の拡張されたインスタンスを符号化して、前記複数の拡張されたインスタンスの表現を生成することと、
前記拡張されたインスタンスの前記表現に類似性メトリックを適用することと、を備えた、請求項23に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項26】
前記エンコーダは、クロスエントロピー損失関数に従って最適化される、請求項21に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項27】
前記エンコーダを最適化することは、
前記エンコーダを用いて、前記ラベル付き画像のセットをD次元の表現にマッピングすることと、
デコーダを用いて、前記表現をクラスのセットで構成されるセグメンテーションマップにマッピングすることと、を備えた、請求項21に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項28】
前記更新されたパラメータのセットと前記追加のパラメータのセットを集約することは、以下のθの式によって定義される更新ステップに基づいて新しいパラメータを生成することを含み、θは初期化パラメータ、αは学習率、tはタスク、θtはタスク固有のパラメータである、請求項21に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【数5】
【請求項29】
前記更新されたパラメータのセットと前記追加のパラメータのセットを集約することは、以下のθの式によって定義される更新ステップに基づいて新しいパラメータを生成することを含み、θは初期化パラメータ、αは学習率、MはT個のタスクのセット内の各タスクtに関連付けられた多様体である、請求項21に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【数6】
【請求項30】
前記ラベルなし画像のセットおよび前記ラベル付き画像のセットはそれぞれ、第1の種、第1のチャンバ、または第1のモダリティのうちの少なくとも1つに関連付けられ、前記方法は、前記機械学習モデルをテスト画像のセットでテストすることをさらに備え、前記テスト画像のセットは、第2の種、第2のチャンバ、または第2のモダリティのうちの少なくとも1つに関連付けられる、請求項21に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
記載される主題は、一般に画像処理の分野に関し、特に、心臓MRIセグメンテーションのためのメタラーニングに関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、2021年8月9日に出願された米国実用新案特許出願第17/397,334号の利益を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
教師あり学習のみを使用する現在のセグメンテーションシステムは、分布シフト、つまりトレーニングと評価に使用されるデータが異なる分布に属する現象に対して脆弱です。この現象は、ネットワーク性能の低下を引き起こし、スキャンが高度の変動性を示す心臓磁気共鳴画像法(MRI)のコンテキストにおいて一般的である。そのような変動性は、異なる医療機関が使用する様々なモダリティ、異なるMRIデバイスの異なる磁場強度、及び患者コホート及び人口統計の間の相違の結果である。一般的な回避策には、代表的なデータセットでセグメンテーションモデルを再トレーニングすること、および/または異なるターゲットデータセットのために複数の特殊なモデルをトレーニングすることが含まれる。しかしながら、患者のプライバシーの懸念および/またはラベル付き心臓スキャンの不足により、これらは常に可能であるとは限らない。
【発明の概要】
【0004】
本明細書に記載の画像セグメンテーションシステムは、分布シフト及びラベル付きデータの欠如によってもたらされる障害に取り組む。画像セグメンテーションシステムは、自己教師あり学習、半教師あり学習、およびメタラーニングを利用する。自己教師あり学習は、豊富なラベルなしデータから高レベルの表現を学習することを目的とし、半教師あり学習は、ラベル付きデータとラベルなしデータの両方を利用してタスク関連の表現を学習する。最後に、最適化ベースのメタラーニングは、ニューラルネットワークパラメータの初期化などのパラメータの初期化を学習し、関心のあるターゲットタスクに対する迅速な適応を可能にする。
【0005】
様々な実施形態では、画像をセグメント化するための方法は、トレーニングされた機械学習モデルを画像のセットに適用して結果を生成することを含む。方法は、画像のセット内の各画像の確率マップとして機械学習モデルの結果を取得することをさらに含む。いくつかの実施形態では、機械学習モデルは、第1のタスクに関連付けられたタスク固有の内部ループなどの第1のエンコーダを第1のパラメータセットで初期化することによってトレーニングされる。機械学習モデルは、第1のエンコーダをラベルなし画像のセットに適用してさらにトレーニングされ、表現のセットを生成する。パラメータの第1のセットは、表現のセットに基づいて更新される。例えば、パラメータの第1のセットは、対照的損失などのタスク固有の目的関数で更新され得る。
【0006】
機械学習モデルは、第2のパラメータのセットを有する第2のタスクに関連付けられたタスク固有の内部ループなどの第2のエンコーダを初期化することによってさらにトレーニングされる。第2のエンコーダは、ラベル付き画像のセットに適用され、ラベル付き画像のセット内の各画像内の特徴の位置の第2の予測のセットを生成する。第2のパラメータのセットは、第2の予測のセットに基づいて更新される。パラメータは、集約されたパラメータのセットに集約される。第1のパラメータのセットは、集約されたパラメータに基づいて更新される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明のさらなる特徴および利点は、添付の図を参照して、以下の本発明の詳細な説明から明らかになるであろう。
図1】一実施形態による、画像セグメンテーションシステムのシステム環境の図を示す。
図2】一実施形態による、画像セグメンテーションシステムのアーキテクチャのブロック図である。
図3】一実施形態による、画像をセグメント化するための方法のフローチャートである。
図4】一実施形態による、画像をセグメント化する追加の方法のフローチャートである。
図5】一実施形態による、画像セグメンテーションシステムをトレーニングするための方法を示す相互作用図である。
図6】一実施形態による、画像をセグメント化するための方法を示すブロック図である。
図7】一実施形態による、図1の画像セグメンテーションシステムでの使用に適したコンピュータの例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図面および以下の説明は、例示のみを目的として特定の実施形態を説明する。当業者は、以下の説明から、説明された原理から逸脱することなく、構造および方法の代替実施形態を採用することができることを容易に認識するであろう。実行可能な限り、類似または同様の機能を示すために、類似または同様の参照番号が、図で使用される。要素が共通の数字を共有し、その後に別の文字が続く場合、これは要素が類似または同様であることを示す。文脈が別段の指示をしない限り、数字単独への言及は、一般に、そのような要素のいずれか1つまたはいずれかの組み合わせを指す。
【0009】
例示的なシステム
図1は、画像セグメンテーションシステム120のためのシステム環境100の一実施形態を示す。示される実施形態では、システム環境は、クライアントデバイス110A、110B、サーバ130に記憶された画像セグメンテーションシステム120、及びネットワーク140を含む。他の実施形態では、システム環境100は、異なる及び/または追加の要素を含む。さらに、機能は、説明とは異なる方法で要素間に分散され得る。
【0010】
クライアントデバイス110A、110Bは、ネットワーク140を介して、ユーザ入力を受信し、画像及び画像データを含むデータを受信及び/または送信し、様々な機械学習モデルをテスト、トレーニング、及び適用することができるコンピューティングデバイスである。クライアントデバイス110A、110Bのユーザは、磁気共鳴撮像(MRI)データ及びコンピュータ断層撮影(CT)データなどの画像及び画像データを生成及び分析する医療センター、研究施設、組織などであり得る。
【0011】
一実施形態では、クライアントデバイス110A、110Bなどのクライアントデバイスは、デスクトップまたはラップトップコンピュータなどの従来のコンピュータシステムである。あるいは、クライアントデバイスは、スマートウォッチ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、携帯電話、スマートフォン、または別の適切なデバイスなどのコンピュータ機能を有するポータブルデバイスであり得る。クライアントデバイスは、ネットワーク140を介して通信するように構成される。一実施形態では、クライアントデバイス110A、110Bは、クライアントデバイス110A、110Bのユーザが画像セグメンテーションシステム120と相互作用することを可能にするアプリケーションを実行する。例えば、クライアントデバイス110A、110Bは、ネットワーク140を介してクライアントデバイス110A、110Bと画像セグメンテーションシステム120との間の相互作用を可能にするためにブラウザアプリケーションを実行する。別の実施形態では、クライアントデバイス110A、110Bは、IOS(登録商標)またはAndroid(商標)などのクライアントデバイス110A、110Bのネイティブオペレーティングシステム上で実行されるアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を介して画像セグメンテーションシステム120と相互作用する。
【0012】
クライアントデバイス110A、110Bは、有線及び/または無線通信システムの両方を使用して、ローカルエリア及び/またはワイドエリアネットワークの任意の組み合わせを含み得るネットワーク140を介して通信するように構成される。一実施形態では、ネットワーク140は、標準的な通信技術及び/またはプロトコルを使用する。例えば、ネットワーク140は、イーサネット、802.11、worldwide interoperability for microwave access(WiMAX)、3G、4G、5G、符号分割多重アクセス方式(CDMA)、デジタル加入者回線(DSL)などのような技術を使用する通信リンクを含む。ネットワーク140を介して通信するために使用されるネットワーキングプロトコルの例としては、マルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS)、伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)、ハイパーテキストトランスポートプロトコル(HTTP)、簡易メール転送プロトコル(SMTP)、及びファイル転送プロトコル(FTP)が挙げられる。ネットワーク140を介して交換されたデータは、ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)または拡張可能マークアップ言語(XML)などの任意の適切なフォーマットを使用して表され得る。いくつかの実施形態では、ネットワーク140の通信リンクの全てまたは一部は、任意の適切な技法または技法を使用して暗号化され得る。
【0013】
サーバ130などの1つまたは複数のサーバに格納された画像セグメンテーションシステム120は、画像及び画像データに対して様々な分析を実行する。一態様では、画像セグメンテーションシステム120は、自己教師あり、半教師ありメタラーニングを使用して、画像(例えば、MRI画像、CT画像など)をセグメント化し、及び/または画像セグメンテーションモデルを最適化する。いくつかの実施形態では、画像セグメンテーションシステム120は、サーバ130で画像セグメンテーションモデルの一部をトレーニングする。画像セグメンテーションシステム120の1つまたは複数のユーザは、画像セグメンテーションモデルのトレーニングされた一部をサーバ130から取得し得る。次いで、クライアントデバイス110A、110Bを使用する1つまたは複数のユーザは、追加の画像データを用いて画像セグメンテーションモデルの1つまたは複数の追加の部分をトレーニングし得る。追加の画像データは、1つまたは複数のユーザにプライベートなものであってもよく、及び/または入手可能な画像データであってもよい。加えて、追加のデータは、ラベルなしか、またはラベル付きでもよい。ラベル付き画像などのラベル付きデータは、画像内の特徴の位置、特徴の強度、特徴の種類などを示すラベルを含み得る。ラベル付きデータは、教師ありおよび/または半教師ありトレーニング中に使用され得る。 いくつかの実施形態では、画像セグメンテーションシステム120は、ネットワーク140を介してクライアントデバイス110A、110B上でローカルにトレーニングされた画像セグメンテーションモデルの部分を取得する。例えば、画像セグメンテーションシステム120は、ローカルトレーニング中に取得されたパラメータを取得し得る。画像セグメンテーションシステム120は、その後、モデルパラメータを集約し、画像セグメンテーションモデルを更新し、新しいセグメンテーションモデルなどを生成してもよく、これらは次いで、クライアントデバイス110A、110Bによって取得されてもよい。
【0014】
分岐トレーニングは、ユーザが、1つまたは複数のユーザに利用可能な撮像装置、1つまたは複数のユーザの好ましい撮像設定及びモダリティ、撮影される画像のタイプ、画像の対象のチャンバタイプ(例えば、左心室心内膜、左心室心筋、右心室心内膜、左心房心内膜など)、画像内の対象の種(例えば、ヒト、ブタなど)、対象の人口統計学的特徴などに基づいて、画像セグメンテーションモデルを最適化することを可能にする。さらに、画像セグメンテーションモデルの一部をローカルにトレーニングすることによって、機密性の高い患者の健康情報へのモデルの直接アクセスを制限することによって、患者のプライバシーが保護される。
【0015】
代替的または追加的に、画像セグメンテーションシステム120は、画像セグメンテーションモデルのすべての部分をトレーニングおよびテストし得る。これらの実施形態では、クライアントデバイス110A、110Bは、トレーニングされたモデルからモデルパラメータを受信し、ローカルに使用し得る。加えて、画像セグメンテーションシステム120は、1つまたは複数のクライアントデバイス110A、110Bから画像、画像データ、モデルパラメータなどを取得および集約して、画像セグメンテーションモデルを反復的にトレーニングおよびテストし、追加のモデルを最適化および/または更新し、または同様にし得る。
【0016】
図2は、一実施形態による、画像セグメンテーションシステム120のアーキテクチャのブロック図である。示される実施形態では、画像セグメンテーションシステム120は、内部ループ最適化モジュール210、外部ループ最適化モジュール220、テストモジュール230、及びデータストア240を含む。画像セグメンテーションシステム120の機能は、説明された方法とは異なる方法で要素間に分散され得る。様々な実施形態では、画像セグメンテーションシステム120は、異なる、追加の、及び/またはより少ない構成要素を含み得る。様々なデータストアのそれぞれは、単一のストレージデバイス、複数のストレージデバイスを制御するサーバ、または複数のノード(例えば、クラウドストレージシステム)を介してアクセス可能な分散ネットワークであり得る。
【0017】
画像セグメンテーションシステム120は、メタラーニングを使用して、関心のあるタスク上のモデルの迅速な適応を可能にし得る。タスクには、分類、回帰などが含まれ得るが、これらに限定されない。タスクは、ラベル付きまたはラベルなしいずれかのデータで構成され得る。いくつかの実施形態では、メタラーニングは、メタトレーニング及びメタテストの2段階で構成される。
【0018】
メタトレーニングでは、学習タスクT、が定式化される。メタトレーニングは、複数の最適化ステップ、すなわち内部ループ最適化と外部ループ最適化で構成される。内部ループ最適化モジュール210は、タスク固有のデータに対して内部ループ最適化ステップを実行する。さらに、内部ループ最適化モジュール210は、自己教師あり学習スキーム及び半教師あり学習スキームの両方を利用し得る。外部ループ最適化モジュール220は、タスク間のデータに対して外部ループ最適化ステップを実行する。したがって、セグメンテーションシステム120は、自己教師を介して学習された高レベルの表現、教師を介して学習されたタスク関連の表現、およびメタラーニングによって浸透された高速採用特性から利益を得るために、自己教師あり、教師ありメタラーニングを呼び出す。
【0019】
【0020】
【数1】
【0021】
【0022】
【数2】
【0023】
【0024】
【0025】
【数3】
【0026】
いくつかの実施形態では、自己教師ありトレーニング及び教師ありトレーニングは、内部ループ最適化モジュール210などの同じモジュールによって実行される。追加および/または代替の実施形態では、トレーニングの1つまたは複数の部分は、1つの場所で実行され、トレーニングの1つまたは複数の部分は、1つまたは複数の異なる場所で実行される。例えば、自己教師ありトレーニングは、1つのサーバ上で実行され得、教師ありトレーニングは、1つまたは複数の異なるサーバ上および/またはクライアントデバイス110A、110Bなどの1つまたは複数のクライアントデバイス上で実行され得る。
【0027】
いくつかの実施形態では、内部ループ最適化モジュール210は、教師あり対象物と同時に自己教師あり対象物を最適化する。他の実施形態では、内部ループ最適化モジュール210は、順次メタトレーニング手順を使用する。順次メタトレーニング手順において、内部ループ最適化モジュール210は、ラベルなしデータに対して自己教師ありメタトレーニングを実行する。次いで、自己教師ありメタトレーニングから学習されたパラメータを使用して、ラベル付きデータに対して教師ありメタトレーニングを実行する。
【0028】
【0029】
【0030】
【数4】
【0031】
【0032】
【数5】
【0033】
テストモジュール230は、内部ループ最適化モジュール210及び/または外部ループ最適化モジュール220をテストすることによって、画像セグメンテーションシステム120をテストする。テストモジュール230は、テストデータなどのデータストア240に格納されたデータを使用して画像セグメンテーションシステム120をテストし得る。追加的または代替的に、テストモジュール230は、クライアントデバイス110A、110Bに格納されたデータなどのローカルに格納されたデータを使用して画像セグメンテーションシステム120をテストし得る。さらに、画像セグメンテーションシステム120の1つまたは複数の部分のテストは、別個に格納されたデータを使用してローカルに実行され得る。これらの実施形態では、1つまたは複数の医療センターは、医療センターによってローカルにまたは1つまたは複数の別個のサーバ上に保存されたテストデータを使用して、画像セグメンテーションシステム120の1つまたは複数の部分をそれぞれテストし得る。
【0034】
テストモジュール230は、内部ループ最適化モジュール210及び/または外部ループ最適化モジュール220によって学習されたパラメータをメタテストでテストし得る。テストモジュール230は、種(例えば、ヒト、ブタなど)、チャンバ(例えば、左心室心内膜、左心室心筋、右心室心内膜、左心房心内膜など)、モダリティ(例えば、シネ(cine)、後期ガドリニウム増強など)、医療センター、及び/またはそれらの任意の組み合わせにわたってテストを実行することができる。
【0035】
例えば、種にわたってテストするとき、テストモジュール230は、第1の種に関連付けられたデータ(例えば、ヒトデータ)上で学習されたモデルを使用して、第2の種に関連付けられたデータ(例えば、ブタデータ)に対してメタテストを実行し得る。チャンバにわたってテストするとき、テストモジュール230は、第1のチャンバに関連付けられたデータ上で学習されたモデルを使用して、第2のチャンバに関連付けられたデータに対してメタテストを実行し得る。さらに、テストモジュール230は、異なる複数のチャンバに関連付けられたデータ上で学習されたモデルを使用して、複数のチャンバに関連付けられたデータに対してメタテストを実行し得る。加えて、モダリティにわたってテストするとき、テストモジュール230は、第1のモダリティに関連付けられたデータで学習されたモデルを使用して、第2のモダリティに関連付けられたデータに対してメタテストを実行し得る。
【0036】
データストア240は、初期化パラメータ、タスク固有のパラメータ、集約されたパラメータなどのパラメータを格納する。データストア240はまた、トレーニング画像などのトレーニングデータを格納する。トレーニング画像は、ラベル付き画像及び/またはラベルなし画像であり得る。ラベル付き画像はそれぞれ、画像に関連付けられた特徴を示すラベルに関連付けられる。ラベルは、特徴の位置、特徴のサイズ、特徴の強度値などを含み得る。ラベル付き画像は、画像セグメンテーションシステム200の教師ありトレーニング中に使用される。ラベルなし画像は、ラベルを含まず、画像セグメンテーションシステム120の自己教師ありトレーニング中に使用され得る。トレーニング画像は、特定の種、チャンバ、医療センター、及び/またはモダリティに関連付けられ得る。データストア240はまた、画像表現、セグメンテーションマップ、ピクセルごとのグラウンドトゥルースラベル、損失関数などを格納し得る。データストア240はまた、テスト画像などのテストデータを格納する。テスト画像は、ラベル付き画像及び/またはラベルなし画像を含み得る。テスト画像は、特定の種、チャンバ、医療センター、及び/またはモダリティに関連付けられ得る。
【0037】
例示的な方法
図3は、一実施形態による、画像をセグメント化するための方法300のフローチャートである。示される方法300では、機械学習モデルは、画像のセットに適用され310、結果を生成する。機械学習モデルは、第1のパラメータのセットを用いて、第1のタスクに関連付けられたタスク固有の内部ループなどの第1のエンコーダを初期化することによってトレーニングされる315。第1のエンコーダは、ラベルなし画像のセットに適用され320、表現のセットを生成する。第1のパラメータのセットは、表現のセットに基づいて更新される325。例えば、第1のパラメータのセットは、対照的損失などのタスク固有の目的関数で更新され得る。
【0038】
第2のタスクに関連付けられたタスク固有の内部ループなどの第2のエンコーダは、第2のパラメータのセットで初期化される330。第2のエンコーダは、ラベル付き画像のセットに適用され335、ラベル付き画像のセット内の各画像内の特徴の位置の予測のセットを生成する。第2のパラメータのセットは、予測のセットに基づいて更新される340。パラメータは、集約されたパラメータのセットに集約される345。第1及び第2のパラメータのセットは、集約されたパラメータに基づいて更新される350。機械学習モデルの結果は、画像のセット内の各画像の確率マップとして取得される355。
【0039】
図4は、一実施形態による、画像をセグメント化する追加の方法400のフローチャートである。示される方法400において、機械学習モデルは、画像のセットに適用され410、結果を生成する。機械学習モデルは、ラベル付き画像のセット及びパラメータの初期セットにアクセスすることによってトレーニングされる415。各ラベルは、それぞれの画像内の特徴の位置を示す。機械学習モデルは、タスク固有の内部ループなどの機械学習モデルのエンコーダをパラメータの初期セットで初期化することによってさらにトレーニングされる420。エンコーダは、ラベル付き画像のセットに適用され425、各画像内の特徴の位置のセット予測を生成する。パラメータの初期セットは、ラベル付き画像のセット内の各画像に関連付けられた予測及びラベルに基づいて更新される430。更新されたパラメータのセットは、追加のパラメータのセットと集約される435。追加のパラメータセットは、ラベルなし画像のセットを使用して生成される。例えば、追加のパラメータのセットは、自己教師あり学習を使用して生成され得る。機械学習モデルの結果は、セット画像内の各画像の確率マップとして取得される440。
【0040】
図5は、一実施形態による、画像セグメンテーションシステムをトレーニングするための方法を示す相互作用図である。示される図は、サーバn515を介した、第1のサーバであるサーバ1505、第2のサーバであるサーバ2510、及び追加のサーバ間の相互作用を示す。各サーバは、別個の医療センター、研究施設などの画像セグメンテーションシステム120の別個のユーザに関連付けられ得る。示される図において、サーバ1505は、第1のパラメータのセットを有する第1のエンコーダを初期化する520。サーバ1505は、第1のエンコーダをラベルなし画像のセットに適用し525、セット内のラベルなし画像の表現を生成する。サーバ1505は、表現に基づいて第1のパラメータのセットを更新して、タスク固有のパラメータを取得する。追加のサーバであるサーバ2510からサーバn515は、第1のサーバであるサーバ1505から更新されたパラメータのセットを受信する535。
【0041】
追加のサーバは、更新されたパラメータのセットでそれぞれのエンコーダを初期化する540A、540B。追加のサーバは、対応するエンコーダをラベル付き画像のセットに適用して545A、545B、ラベル付き画像による特徴の位置の予測を生成する。さらに、追加のサーバは、予測に基づいてパラメータのセットを更新し550A、550B、各々のそれぞれのエンコーダに対応するタスク固有のパラメータを生成する。第1のサーバであるサーバ1505は、追加のサーバから更新されたパラメータのセットを受信し555A、555B、集約して560、新しい初期化パラメータのセットを生成する。次いで、集約されたパラメータは、反復的にトレーニングされ得る。
【0042】
図6は、一実施形態による、画像をセグメント化するための方法を示すブロック図600である。ブロック図600は、メタラーニングの両方のステージ、すなわち、メタトレーニング605及びメタテスト610を示す。メタトレーニング605において、タスク1615及びタスク2620などのタスクは、解決されてタスク固有のパラメータが取得される。タスクは、自己教師ありまたは教師ありで解決され得る。示されるブロック図600において、タスク1615は、自己教師ありで解決され、タスク2620は、教師ありで解決される。タスクは、互いに独立して解決され得る。代替的または追加的に、タスクソリューションは、互いに依存し得る。一実施形態では、第1のタスクのタスク固有のパラメータを使用して、第2のタスクに関連付けられたタスク固有のパラメータを取得し得る。例えば、タスク1615について解決されたタスク固有のパラメータは、タスク2620などのラベル付きデータからなるタスクの教師ありメタトレーニング中に使用され得る。
【0043】
いくつかの実施形態では、対照的学習アルゴリズムが使用され、自己教師あり学習を介してタスクを解決する。示されるように、インスタンス625は拡張され、2つの拡張されたインスタンス630及び635を生成する。拡張されたインスタンスは、図2に関して説明されるように、確率論的変換演算子を使用して生成され得る。タスク固有のパラメータθ_1640を使用して、拡張されたインスタンスの表現は、VA_1645及びVB_1650で生成される。例えば、タスク固有のパラメータはθ_1640、ニューラルネットワークのパラメータであり得、1つまたは複数の画像は、ニューラルネットワークに供給されて、画像の表現(例えば、特徴ベクトル)を生成する。別個に、同時にまたは順次のいずれかで、インスタンス655などの他のインスタンスの表現は、タスク固有のパラメータを使用して生成され得る。示されるように、インスタンス655は、表現VA_2660によって表される。
【0044】
拡張されたインスタンスのペア、VA_1645及びVB_1650の表現は、互いに類似することが推奨される。いくつかの実施形態では、表現は、図2に関して説明したような類似性メトリックを使用して互いに類似するように推奨され得る。これは、表現VA_1645とVB_1650を接続する実線によぅて示される。加えて、拡張されたインスタンスのペア、VA_1645及びVB_1650の表現は、インスタンス655の表現VA_2660などの他のインスタンスの表現とは異なることが推奨される。これは、表現VA_1645及びVA_2660を接続する点線によぅて示される。
【0045】
タスク2620では、画像665などのラベル付き画像を使用して、第2のタスクに関連付けられたタスク固有のパラメータθ_2670を取得する。タスク固有のパラメータθ_2670を使用して、画像665などの画像の表現672が生成される。例えば、タスク固有のパラメータθ_2670は、画像665の特徴ベクトル表現672を生成するニューラルネットワークのパラメータであり得る。セグメンテーションマスク677は、デコーダ675を介して表現672から生成される。セグメンテーションマスクは、画像665内の各位置における特徴の確率を含む。タスク固有のパラメータは、すべてのタスクにわたって集約され、初期化パラメータの新しいセットθ_new685を取得する。初期化パラメータの新しいセット、θ_new685は、反復的にトレーニングされ得る。
【0046】
メタテスト610の間、初期化パラメータの新しいセット、θ_new685を使用して、画像のセグメント化などのダウンストリームタスクを解決する。示されるように、初期化パラメータの新しいセットθ_new685は、新しい画像690をセグメント化するために使用され、画像の表現V_new690を生成する。デコーダ675は、画像V_new690の表現からセグメンテーションマスク695を生成する。いくつかの実施形態では、メタテスト610の間、初期化パラメータの新しいセットθ_new685を使用して、メタトレーニング605の間の画像から種、チャンバ、モダリティ、医療センターなどとは異なる種、チャンバ、モダリティ、医療センターなどに関連付けられた画像をセグメント化し得る。
【0047】
コンピューティングシステムアーキテクチャ
図7は、画像セグメンテーションシステムとしての使用に適した例示的なコンピュータ700を示す高レベルのブロック図である。例示的なコンピュータ700は、チップセット704に結合された少なくとも1つのプロセッサ702を含む。チップセット704は、メモリコントローラハブ720及び入力/出力(I/O)コントローラハブ722を含む。メモリ706及びグラフィックスアダプタ712は、メモリコントローラハブ720に結合され、ディスプレイ718は、グラフィックスアダプタ712に結合される。ストレージデバイス708、キーボード710、ポインティングデバイス714、及びネットワークアダプタ716は、I/Oコントローラハブ722に結合される。コンピュータ700の他の実施形態は、異なるアーキテクチャを有する。
【0048】
図7に示される実施形態では、ストレージデバイス708は、ハードドライブ、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、DVD、またはソリッドステートメモリデバイスなどの非一時的なコンピュータ可読記憶媒体である。メモリ706は、プロセッサ702によって使用される命令及びデータを保持する。ポインティングデバイス714は、マウス、トラックボール、タッチスクリーン、または他のタイプのポインティングデバイスであり、キーボード710(スクリーン上キーボードであってもよい)と組み合わせて使用され、コンピュータシステム700にデータを入力する。グラフィックスアダプタ712は、ディスプレイ718上に画像および他の情報を表示する。ネットワークアダプタ716は、コンピュータシステム700を1つまたは複数のコンピュータネットワークに接続する。
【0049】
図1図2のエンティティによって使用されるコンピュータのタイプは、実施形態およびエンティティが必要とする処理能力に応じて変化し得る。例えば、画像セグメンテーションシステム200は、一緒に動作する複数のブレードサーバを含み、説明された機能を提供し得る。さらに、コンピュータは、キーボード710、グラフィックスアダプタ712、及びディスプレイ718などの上述の構成要素のいくつかを欠くことができる。
【0050】
追加的な考慮事項
上記の説明のいくつかの部分は、アルゴリズムプロセスまたは動作の観点から実施形態を説明する。これらのアルゴリズムの説明および表現は、コンピューティング技術の当業者によって、その作業の内容を他の当業者に効果的に伝えるために一般的に使用される。これらの動作は、機能的、計算的、または論理的に説明されている一方で、プロセッサまたは等価電気回路、マイクロコードなどによる実行のための命令を含むコンピュータプログラムによって実装されると理解される。さらに、また、普遍性を失うことなく、ときにはこれらの機能操作の配置をモジュールと呼ぶことが便利な場合もある。
【0051】
本明細書で使用される場合、「一実施形態」または「実施形態」への言及は、その実施形態に関連して説明される特定の要素、特徴、構造、または特性が少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。本明細書におけるさまざまな場所において、「一実施形態において」という表現の記載は、必ずしもすべてが同じ実施形態を参照しているわけではない。同様に、要素または構成要素の前にある「a」または「an」の使用は、単に便宜上のために行われる。この説明は、それ以外の意味であることが明らかでない限り、要素または構成要素のうちの1つまたは複数が存在することを意味すると理解されるべきである。
【0052】
値が「約」または「実質的に」(またはそれらの派生物)として説明される場合、文脈から別の意味が明らかでない限り、そのような値は正確な+/-10%と解釈されるべきである。例から、「約10」は、「9~11の範囲」を意味すると理解されるべきである。
【0053】
本明細書で用いられる場合、「備える」、「備えている」、「含む」、「含んでいる」、「有する」、「有している」、またはそれらの任意の他の変形例は、非排他的な包含を含むことが意図されている。例えば、要素のリストを備えるプロセス、方法、物品、または装置は、必ずしもそれらの要素のみに限定されず、明示的に記載されていない、またはそのようなプロセス、方法、物品、または装置に内在する他の要素を含んでよい。さらに、明示的に反対の記載がない限り、「または」は、包括的な「または」を意味し、排他的な「または」を意味しない。例えば、条件AまたはBは、以下のいずれか1つによって満たされる。Aは真(または存在する)でBは偽(または存在しない)であり、Aは偽(または存在しない)で、Bは真(または存在する)であり、さらにAおよびBの両方が真(または存在する)である。
【0054】
この開示を読めば、当業者であれば、画像をセグメント化するためのシステムおよびプロセスのためのさらに追加の代替の構造的および機能的設計を理解するであろう。したがって、特定の実施形態及び用途が例示及び説明されているが、説明された主題は、開示された正確な構造及び構成要素に限定されないことを理解されたい。保護の範囲は、以下の特許請求の範囲によってのみ制限されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2024-02-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像のセットをセグメント化するコンピュータ実装方法であって、
機械学習モデルを前記画像のセットに適用して結果を生成するステップであって、前記機械学習モデルは、
第1のパラメータのセットで第1のエンコーダを初期化するステップと、
前記第1のエンコーダをラベルなし画像のセットに適用して、前記ラベルなし画像の表現のセットを生成するステップと、
前記表現のセットに基づいて前記第1のパラメータのセットを更新するステップと、
第2のパラメータのセットで第2のエンコーダを初期化するステップと、
ラベル付き画像のセット内の各画像の特徴の位置の予測のセットを生成するために、前記第2のエンコーダを前記ラベル付き画像のセットに適用するステップであって、各々のそれぞれのラベルは、それぞれの前記ラベル付き画像内の前記特徴の前記位置に関連付けられる、前記適用するステップと、
前記予測のセットに基づいて前記第2のパラメータのセットを更新するステップと、
前記更新された第1のパラメータのセット及び前記更新された第2のパラメータのセットを集約されたパラメータのセットに集約するステップと、
前記集約されたパラメータのセットに基づいて前記第1のパラメータのセットを更新するステップと、
によってトレーニングされた、前記結果を生成するステップと、
前記機械学習モデルの前記結果を、前記画像のセット内の各画像の確率マップとして取得するステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記第2のパラメータのセットが、前記更新された第1のパラメータのセットである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のエンコーダは、自己教師あり損失関数に従って最適化される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のエンコーダを最適化するステップは、
1つまたは複数の変換演算子で前記ラベルなし画像のセット内の画像のインスタンスを拡張して、複数の拡張されたインスタンスを生成するステップと、
前記複数の拡張されたインスタンスを符号化して、前記複数の拡張されたインスタンスの表現を生成するステップと、
前記複数の拡張されたインスタンスの前記表現に類似性メトリックを適用するステップと、を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第2のエンコーダは、クロスエントロピー損失関数に従って最適化される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第2のエンコーダを最適化するステップは、
前記第2のエンコーダを用いて、前記ラベル付き画像のセットをD次元の表現にマッピングするステップと、
デコーダを用いて、前記表現をクラスのセットで構成されるセグメンテーションマップにマッピングするステップと、を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のエンコーダは、第1のタスクに関連付けられ、前記第2のエンコーダは、第2のタスクに関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記更新された第1のパラメータのセットと前記更新された第2のパラメータのセットを集約するステップは、以下のθの式によって定義される更新ステップに基づいて新しいパラメータを生成するステップを含み、θは初期化パラメータ、αは学習率、tはタスク、θtはタスク固有のパラメータである、請求項7に記載の方法。
【数1】
【請求項9】
前記更新された第1のパラメータのセットと前記更新された第2のパラメータのセットを集約するステップは、以下のθの式によって定義される更新ステップに基づいて新しいパラメータを生成するステップを含み、θは初期化パラメータ、αは学習率、MはT個のタスクのセット内の各タスクtに関連付けられた多様体である、請求項7に記載の方法。
【数2】
【請求項10】
前記ラベルなし画像のセットおよび前記ラベル付き画像のセットはそれぞれ、第1の種、第1のチャンバ、または第1のモダリティのうちの少なくとも1つに関連付けられ、前記方法は、前記機械学習モデルをテスト画像のセットでテストするステップをさらに含み、前記テスト画像のセットは、第2の種、第2のチャンバ、または第2のモダリティのうちの少なくとも1つに関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
画像のセットをセグメント化するコンピュータ実装方法であって、
機械学習モデルを前記画像のセットに適用して結果を生成するステップであって、前記機械学習モデルは、
ラベル付き画像のセットにアクセスするステップであって、各画像は、それぞれの前記画像内の特徴の位置を示すラベルに関連付けられる、前記アクセスするステップと、
初期のパラメータのセットにアクセスするステップと、
前記初期のパラメータのセットでエンコーダを初期化するステップと、
前記エンコーダを前記ラベル付き画像のセットに適用して、各画像内の前記特徴の前記位置の予測を生成するステップと、
前記予測及び前記ラベル付き画像の前記セット内の各画像に関連付けられた前記ラベルに基づいて前記初期のパラメータのセットを更新するステップと、
前記更新されたパラメータのセットと追加のパラメータのセットを集約するステップであって、前記追加のパラメータのセットは、ラベルなし画像のセットを使用して生成される、前記集約するステップと、
によってトレーニングされた、前記結果を生成するステップと、
前記機械学習モデルの前記結果を、前記画像のセット内の各画像の確率マップとして取得するステップと、
を含む方法。
【請求項12】
前記初期のパラメータのセットが、前記追加のパラメータのセットである、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記初期のパラメータのセットを生成するステップは、
第1のパラメータのセットで第1のエンコーダを初期化するステップと、
前記第1のエンコーダを前記ラベルなし画像のセットに適用して、前記ラベルなし画像のセットの表現のセットを生成するステップと、
前記表現のセットに基づいて前記第1のパラメータのセットを更新するステップと、を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のエンコーダは、自己教師あり損失関数に従って最適化される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のエンコーダを最適化するステップは、
1つまたは複数の変換演算子を用いて、前記ラベルなし画像のセット内の画像のインスタンスを拡張して、複数の拡張されたインスタンスを生成するステップと、
前記複数の拡張されたインスタンスを符号化して、前記複数の拡張されたインスタンスの表現を生成するステップと、
前記拡張されたインスタンスの前記表現に類似性メトリックを適用するステップと、を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記エンコーダは、クロスエントロピー損失関数に従って最適化される、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記エンコーダを最適化するステップは、
前記エンコーダを用いて、前記ラベル付き画像のセットをD次元の表現にマッピングするステップと、
デコーダを用いて、前記表現をクラスのセットで構成されるセグメンテーションマップにマッピングするステップと、を含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記更新されたパラメータのセットと前記追加のパラメータのセットを集約するステップは、以下のθの式によって定義される更新ステップに基づいて新しいパラメータを生成するステップを含み、θは初期化パラメータ、αは学習率、tはタスク、θtはタスク固有のパラメータである、請求項11に記載の方法。
【数3】
【請求項19】
前記更新されたパラメータのセットと前記追加のパラメータのセットを集約するステップは、以下のθの式によって定義される更新ステップに基づいて新しいパラメータを生成するステップを含み、θは初期化パラメータ、αは学習率、MはT個のタスクのセット内の各タスクtに関連付けられた多様体である、請求項11に記載の方法。
【数4】
【請求項20】
前記ラベルなし画像のセットおよび前記ラベル付き画像のセットはそれぞれ、第1の種、第1のチャンバ、または第1のモダリティのうちの少なくとも1つに関連付けられ、前記方法は、前記機械学習モデルをテスト画像のセットでテストするステップをさらに含み、前記テスト画像のセットは、第2の種、第2のチャンバ、または第2のモダリティのうちの少なくとも1つに関連付けられる、請求項11に記載の方法。
【請求項21】
トレーニングされたモデルを含む画像セグメンテーションシステムを格納する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、前記画像セグメンテーションシステムは、
ラベル付き画像のセットにアクセスすることであって、各画像は、それぞれの前記画像内の特徴の位置を示すラベルに関連付けられる、前記アクセスすること、
初期のパラメータのセットにアクセスすることと、
前記初期のパラメータのセットでエンコーダを初期化することと、
前記エンコーダを前記ラベル付き画像のセットに適用して、各画像の前記特徴の前記位置の予測を生成することと、
前記予測及び前記ラベル付き画像のセット内の各画像に関連付けられた前記ラベルに基づいて前記初期のパラメータのセットを更新することと、
前記更新されたパラメータのセットと追加のパラメータのセットを集約することであって、前記追加のパラメータのセットは、ラベルなし画像のセットを使用して生成される、前記集約することと、
を備える、プロセスによって製造された非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項22】
前記初期のパラメータのセットが、前記追加のパラメータのセットである、請求項21に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項23】
前記初期のパラメータのセットを生成することは、
第1のパラメータのセットで第1のエンコーダを初期化することと、
前記第1のエンコーダを前記ラベルなし画像のセットに適用して、前記ラベルなし画像のセットの表現のセットを生成することと、
前記表現のセットに基づいて前記第1のパラメータのセットを更新することと、を含む、請求項22に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項24】
前記第1のエンコーダは、自己教師あり損失関数に従って最適化される、請求項23に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項25】
前記第1のエンコーダを最適化することは、
1つまたは複数の変換演算子を用いて、前記ラベルなし画像のセット内の画像のインスタンスを拡張して、複数の拡張されたインスタンスを生成することと、
前記複数の拡張されたインスタンスを符号化して、前記複数の拡張されたインスタンスの表現を生成することと、
前記拡張されたインスタンスの前記表現に類似性メトリックを適用することと、を備えた、請求項23に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項26】
前記エンコーダは、クロスエントロピー損失関数に従って最適化される、請求項21に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項27】
前記エンコーダを最適化することは、
前記エンコーダを用いて、前記ラベル付き画像のセットをD次元の表現にマッピングすることと、
デコーダを用いて、前記表現をクラスのセットで構成されるセグメンテーションマップにマッピングすることと、を備えた、請求項21に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項28】
前記更新されたパラメータのセットと前記追加のパラメータのセットを集約することは、以下のθの式によって定義される更新ステップに基づいて新しいパラメータを生成することを含み、θは初期化パラメータ、αは学習率、tはタスク、θtはタスク固有のパラメータである、請求項21に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【数5】
【請求項29】
前記更新されたパラメータのセットと前記追加のパラメータのセットを集約することは、以下のθの式によって定義される更新ステップに基づいて新しいパラメータを生成することを含み、θは初期化パラメータ、αは学習率、MはT個のタスクのセット内の各タスクtに関連付けられた多様体である、請求項21に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【数6】
【請求項30】
前記ラベルなし画像のセットおよび前記ラベル付き画像のセットはそれぞれ、第1の種、第1のチャンバ、または第1のモダリティのうちの少なくとも1つに関連付けられ、前記プロセス、機械学習モデルをテスト画像のセットでテストすることをさらに備え、前記テスト画像のセットは、第2の種、第2のチャンバ、または第2のモダリティのうちの少なくとも1つに関連付けられる、請求項21に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0036】
データストア240は、初期化パラメータ、タスク固有のパラメータ、集約されたパラメータなどのパラメータを格納する。データストア240はまた、トレーニング画像などのトレーニングデータを格納する。トレーニング画像は、ラベル付き画像及び/またはラベルなし画像であり得る。ラベル付き画像はそれぞれ、画像に関連付けられた特徴を示すラベルに関連付けられる。ラベルは、特徴の位置、特徴のサイズ、特徴の強度値などを含み得る。ラベル付き画像は、画像セグメンテーションシステム120の教師ありトレーニング中に使用される。ラベルなし画像は、ラベルを含まず、画像セグメンテーションシステム120の自己教師ありトレーニング中に使用され得る。トレーニング画像は、特定の種、チャンバ、医療センター、及び/またはモダリティに関連付けられ得る。データストア240はまた、画像表現、セグメンテーションマップ、ピクセルごとのグラウンドトゥルースラベル、損失関数などを格納し得る。データストア240はまた、テスト画像などのテストデータを格納する。テスト画像は、ラベル付き画像及び/またはラベルなし画像を含み得る。テスト画像は、特定の種、チャンバ、医療センター、及び/またはモダリティに関連付けられ得る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0049】
図1図2のエンティティによって使用されるコンピュータのタイプは、実施形態およびエンティティが必要とする処理能力に応じて変化し得る。例えば、画像セグメンテーションシステム120は、一緒に動作する複数のブレードサーバを含み、説明された機能を提供し得る。さらに、コンピュータは、キーボード710、グラフィックスアダプタ712、及びディスプレイ718などの上述の構成要素のいくつかを欠くことができる。
【国際調査報告】