(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-10
(54)【発明の名称】一体型ボトルキャップ及び該ボトルキャップを有する調味料ボトル
(51)【国際特許分類】
B65D 39/16 20060101AFI20240903BHJP
B65D 51/24 20060101ALI20240903BHJP
B65D 51/32 20060101ALI20240903BHJP
A47J 47/02 20060101ALI20240903BHJP
【FI】
B65D39/16
B65D51/24 500
B65D51/32 100
A47J47/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024510529
(86)(22)【出願日】2022-09-26
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-08-08
(85)【翻訳文提出日】2024-02-19
(86)【国際出願番号】 CN2022121222
(87)【国際公開番号】W WO2023051436
(87)【国際公開日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】202111162844.2
(32)【優先日】2021-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202111409502.6
(32)【優先日】2021-11-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202111605881.6
(32)【優先日】2021-12-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202123292794.8
(32)【優先日】2021-12-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524064597
【氏名又は名称】何 鵬
【氏名又は名称原語表記】He Peng
【住所又は居所原語表記】Room 1801,7th Building,Dongfangcheng Phase II,Huoli Street,Huashan District,Ma’anshan,Anhui 243000,China
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】何 鵬
【テーマコード(参考)】
3E084
4B066
【Fターム(参考)】
3E084AB01
3E084AB07
3E084AB10
3E084BA02
3E084DB09
3E084DB20
3E084DC10
3E084FC01
3E084GA08
3E084GA10
3E084GB16
3E084GB17
3E084HA04
3E084HB01
3E084HD04
3E084JA01
3E084JA02
3E084JA20
3E084KA20
4B066AA20
4B066AB10
4B066BA06
4B066BC20
(57)【要約】
一体型ボトルキャップ及び該ボトルキャップを有する調味料ボトルであって、ボトルキャップは、上半分のキャップ、下半分のキャップ、ダイアフラム、密封リング、取り出し装置、及びロック装置を含み、上半分のキャップの中央にはハンドル部が設けられ、ハンドル部の中央には、上半分のキャップの底端に連通するキャビティーが設けられ、ハンドル部には貫通孔及びダイアフラムが設けられ、ダイアフラムは弾性のある軟質材料で製造され、ダイアフラムはハンドル部の貫通孔を塞ぐ。下半分のキャップの中央には貫通孔が設けられ、この孔の縁にはボスが設けられ、上半分のキャップと下半分のキャップは接続されてキャップ本体を形成し、キャップ本体の側壁に密封リングが設けられ、取り出し装置の上端はキャップ本体のキャビティー内に位置し、取り出し装置の下端はキャップ本体の外側に位置する。取り出し装置の中端は下半分のキャップの貫通孔内で上下に移動し、両者は隙間ばめされ、キャップ本体のキャビティー内には、一端がダイアフラムに対応し、一端が取り出し装置に対応し、取り出し装置の動きを制御するためのロック装置が設けられ、ボトルキャップとボトル本体は調味料ボトルを形成する。本発明は、キャップの閉めが容易で、密封が確実で、使用が便利で、構成が簡単で、製造が容易である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上半分のキャップ(1)、下半分のキャップ(7)、ダイアフラム(3)、密封リング(5)、取り出し装置、及びロック装置を含む一体型ボトルキャップであって、上半分のキャップ(1)の中央には上方に突出するハンドル部が設けられ、ハンドル部の中央には、上半分のキャップ(1)の底端に連通するキャビティーが設けられ、ハンドル部には貫通孔及びダイアフラム(3)が設けられ、ダイアフラム(3)は弾性のある軟質材料で製造され、ダイアフラム(3)は上半分のキャップ(1)のハンドル部の貫通孔を塞ぎ、下半分のキャップ(7)の中央には貫通孔が設けられ、この孔の縁にはボスが設けられ、孔内に取り出し装置が設けられ、上半分のキャップ(1)と下半分のキャップ(7)は接続されてキャップ本体を形成し、キャップ本体の側壁に密封リング(5)が設けられ、取り出し装置の上端はキャップ本体のキャビティー内に位置し、取り出し装置の下端はキャップ本体の外側に位置し、取り出し装置の中端は下半分のキャップ(7)の貫通孔内で上下に移動し、両者は隙間ばめされ、キャップ本体のキャビティー内には、一端がダイアフラム(3)に対応し、一端が取り出し装置に対応し、取り出し装置の動きを制御するためのロック装置が設けられる、ことを特徴とする一体型ボトルキャップ。
【請求項2】
前記の取り出し装置は長いロッド(2)及びスプーンヘッド(8)を含み、長いロッド(2)が細長く、その先端には長いロッドキャップが設けられ、長いロッドキャップの直径は下半分のキャップ(7)の貫通孔の孔径より大きく、長いロッドキャップはキャップ本体のキャビティー内に位置し、長いロッド(2)の下端は下半分のキャップ(7)の中央の貫通孔に挿入され、長いロッド(2)の底端はスプーンヘッド(8)の先端に接続され、スプーンヘッド(8)の下端には凹部が設けられ、キャップ本体の外側に位置し、長いロッド(2)の長いロッドキャップを除く細長い部分と、スプーンヘッド(8)の上端の短いハンドル部分とは、すべて下半分のキャップ(7)の貫通孔と隙間嵌めされるという解決策1と、
前記取り出し装置は長いロッド(2)及びブラシヘッドを含み、ブラシヘッドの上端には短いブラシハンドル(9)が設けられ、ブラシヘッドの下端にはブラシ毛(14)又はブラシ毛本体(10)が設けられ、長いロッド(2)が細長く、その先端には長いロッドキャップが設けられ、長いロッドキャップの直径は下半分のキャップ(7)の貫通孔の孔径より大きく、長いロッドキャップはキャップ本体のキャビティー内に位置し、長いロッド(2)の下端は下半分のキャップ(7)の中央の貫通孔に挿入され、長いロッド(2)の底端はブラシヘッドの先端に接続され、ブラシ毛(14)又はブラシ毛本体(10)はキャップ本体の外側に位置し、長いロッド(2)の長いロッドキャップを除く細長い部分と短いブラシハンドル(9)の上端部分とは、すべて下半分のキャップ(7)の貫通孔と隙間嵌めされるという解決策2と、
前記取り出し装置は長いロッド(2)及び蜂蜜取り出し棒ヘッド(11)を含み、長いロッド(2)が細長く、その先端には長いロッドキャップが設けられ、長いロッドキャップの直径は下半分のキャップ(7)の貫通孔の孔径より大きく、長いロッドキャップはキャップ本体のキャビティー内に位置し、長いロッド(2)の下端は下半分のキャップ(7)の中央の貫通孔に挿入され、長いロッド(2)の底端は蜂蜜取り出し棒ヘッド(11)に接続され、蜂蜜取り出し棒ヘッド(11)の下端には球形体が設けられ、キャップ本体の外側に位置し、長いロッド(2)の長いロッドキャップを除く細長い部分と蜂蜜取り出し棒ヘッド(11)の上端の短いハンドル部分とは、すべて下半分のキャップ(7)の貫通孔と隙間嵌めされるという解決策3と、
前記取り出し装置はネジ(18)及びスプーン(19)を含み、スプーン(19)の上端には長いハンドルが設けられ、その先端にはネジ(18)が設けられ、ネジ(18)の頭部の直径は下半分のキャップ(7)の貫通孔の孔径より大きく、ネジ(18)の頭部はキャップ本体のキャビティー内に位置し、スプーン(19)の下端には凹部が設けられ、キャップ本体の外側に位置し、スプーン(19)の長いハンドルは下半分のキャップ(7)の貫通孔と隙間嵌めされるという解決策4と、
前記取り出し装置はネジ(18)及びブラシを含み、ブラシの上端には長いブラシハンドル(21)が設けられ、長いブラシハンドル(21)の上端には長いハンドルが設けられ、その先端にはネジ(18)が設けられ、ネジ(18)の頭部の直径は下半分のキャップ(7)の貫通孔の孔径より大きく、ネジ(18)の頭部はキャップ本体のキャビティー内に位置し、ブラシの下端にはブラシ毛(14)又はブラシ毛本体(10)が設けられ、キャップ本体の外側に位置し、長いブラシハンドル(21)の長いハンドルは下半分のキャップ(7)の貫通孔と隙間嵌めされるという解決策5と、
前記取り出し装置はネジ(18)及び蜂蜜取り出し棒(23)を含み、蜂蜜取り出し棒(23)の上端には長いハンドルが設けられ、その先端にはネジ(18)が設けられ、ネジ(18)の頭部の直径は下半分のキャップ(7)の貫通孔の孔径より大きく、ネジ(18)の頭部はキャップ本体のキャビティー内に位置し、蜂蜜取り出し棒(23)の下端には球形体が設けられ、キャップ本体の外側に位置し、蜂蜜取り出し棒(23)の長いハンドルは下半分のキャップ(7)の貫通孔と隙間嵌めされるという解決策6と、
前記取り出し装置はスプーン(19)であり、スプーン(19)の上端には長いハンドルが設けられ、その先端には長いロッドキャップが設けられ、長いロッドキャップの側壁が突出し、長いロッドキャップの先端に溝が設けられ、又は長いロッドキャップの側壁が突出し、長いロッドキャップの先端に溝が設けられず、弾性のある柔らかい材料で製造され、長いロッドキャップが押されて弾性変形することにより、スプーン(19)の長いハンドルを下半分のキャップ(7)の貫通孔に挿抜でき、長いロッドキャップはキャップ本体のキャビティー内に位置し、スプーン(19)の下端には凹部が設けられ、キャップ本体の外側に位置し、スプーン(19)の長いロッドキャップを除く長いハンドルは下半分のキャップ(7)の貫通孔と隙間嵌めされるという解決策7と、
前記取り出し装置はブラシであり、ブラシの上端には長いブラシハンドル(21)が設けられ、長いブラシハンドル(21)の上端には長いハンドルが設けられ、その先端には長いロッドキャップが設けられ、長いロッドキャップの側壁が突出し、長いロッドキャップの先端に溝が設けられ、又は長いロッドキャップの側壁が突出し、長いロッドキャップの先端に溝が設けられず、弾性のある柔らかい材料で製造され、長いロッドキャップが押されて弾性変形することにより、ブラシの長いハンドルを下半分のキャップ(7)の貫通孔に挿抜することができ、長いロッドキャップはキャップ本体のキャビティー内に位置し、ブラシの下端にはブラシ毛(14)又はブラシ毛本体(10)が設けられ、キャップ本体の外側に位置し、長いブラシハンドル(21)の長いロッドキャップを除く長いハンドルは下半分のキャップ(7)の貫通孔と隙間嵌めされるという解決策8と、
前記取り出し装置は蜂蜜取り出し棒(23)であり、蜂蜜取り出し棒(23)の上端には長いハンドルが設けられ、その先端には長いロッドキャップが設けられ、長いロッドキャップの側壁が突出し、長いロッドキャップの先端に溝が設けられ、又は長いロッドキャップの側壁が突出し、長いロッドキャップの先端に溝が設けられず、弾性のある柔らかい材料で製造され、長いロッドキャップが押されて弾性変形することにより、蜂蜜取り出し棒(23)の長いハンドルを下半分のキャップ(7)の貫通孔に挿抜することができ、長いロッドキャップはキャップ本体のキャビティー内に位置し、蜂蜜取り出し棒(23)の下端には球形体が設けられ、キャップ本体の外側に位置し、蜂蜜取り出し棒(23)の長いロッドキャップを除く長いハンドルは下半分のキャップ(7)の貫通孔と隙間嵌めされるという解決策9と、のいずれかの解決策の取り出し装置を任意に選択して、キャップ本体と組み合わせる、ことを特徴とする請求項1に記載の一体型ボトルキャップ。
【請求項3】
前記ロック装置は弓形片(4)であり、弓形片(4)は「U」字形であり、弾性のある硬質材料で製造され、弓形片(4)の中央と取り出し装置との間に隙間があり、弓形片(4)の一側はダイアフラム(3)に対応し、弓形片(4)の下端の一側には接点が設けられ、その接点は取り出し装置に対応し、取り出し装置をロック及び開放することができるという解決策1と、
前記ロック装置はプライバー(12)であり、プライバー(12)の一側に押圧部が設けられ、その押圧部はダイアフラム(3)に接続され、プライバー(12)の一側はキャップ本体の内壁に接触して、支点を形成し、プライバー(12)の下端の一側には接点が設けられ、その接点は取り出し装置に対応し、取り出し装置をロック及び開放することができ、プライバー(12)の中央には貫通孔又は凹部が設けられ、取り出し装置との間に隙間があるという解決策2と、
前記ロック装置はプライバー(12)であり、プライバー(12)の上端の一側に押圧部が設けられ、ダイアフラム(3)に対応し、プライバー(12)の中端の一側はキャップ本体にヒンジで接続され、プライバー(12)の下端の一側には接点が設けられ、その接点は取り出し装置に対応し、取り出し装置をロック及び開放することができ、プライバー(12)の中央には貫通孔又は凹部が設けられ、取り出し装置との間に隙間があるという解決策3と、
前記ロック装置はスライダー(16)及びばね(17)を含み、スライダー(16)の一側には上向きのボスが設けられ、押圧部を形成して、ダイアフラム(3)に対応し、スライダー(16)の中央には凹部又は貫通孔が設けられ、取り出し装置との間に隙間があり、スライダー(16)の一側に接点が設けられ、その接点は取り出し装置に対応し、取り出し装置をロック及び開放することができ、スライダー(16)はキャップ本体のキャビティー内のスライダー溝に設置され、ばね(17)はスライダー(16)の一側に接触し、ばね(17)はキャップ本体のキャビティー内の一側にも接触するという解決策4と、
前記ロック装置は油圧管(20)及び液体物質を含み、上半分のキャップ(1)の摘み部の貫通孔には凹部が設けられ、ダイアフラム(3)に接続されて、キャビティーを形成し、油圧管(20)の上端は摘み部の貫通孔に接続されて、密閉されたキャビティーを形成し、このキャビティー内に液体物質があり、油圧管(20)の下端は下半分のキャップ(7)の貫通孔の側壁に設置され、油圧管(20)の下端の一側には接点が設けられ、その接点は取り出し装置に対応し、取り出し装置をロック及び開放することができるという解決策5と、
前記ロック装置は弓形片(4)であり、弓形片(4)は「U」字形であり、弓形片(4)の上端はハンドル部の先端の貫通孔を通過し、弓形片(4)の先端はダイアフラム(3)に対応し、弓形片(4)の下端には接点が設けられ、接点には傾斜面が設けられ、下半分のキャップ(7)の傾斜面に接触し、接点は取り出し装置の側壁に隙間嵌めされ、取り出し装置をロック及び開放することができるという解決策6と、のいずれかの解決策のロック装置を任意に選択して、キャップ本体のキャビティー内に設置する、ことを特徴とする請求項1に記載の一体型ボトルキャップ。
【請求項4】
前記ダイアフラム(3)は「C」字形であり、上半分のキャップ(1)のハンドル部の貫通孔に設置され、又は、ダイアフラム(3)は管状であり、上半分のキャップ(1)のハンドル部に設置される、ことを特徴とする請求項1に記載の一体型ボトルキャップ。
【請求項5】
前記取り出し装置の下端にはキャビティーが設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の一体型ボトルキャップ。
【請求項6】
前記取り出し装置の中端の断面は楕円形、又は「D」字形、又は多角形である、ことを特徴とする請求項1に記載の一体型ボトルキャップ。
【請求項7】
密封リング(5)とダイアフラム(3)とは一体化されて、一体部材となり、キャップ本体に設置される、ことを特徴とする請求項1に記載の一体型ボトルキャップ。
【請求項8】
前記上半分のキャップ(1)の下端面には1周又は複数周のボスが設けられ、密封リング(5)に接触する、ことを特徴とする請求項1に記載の一体型ボトルキャップ。
【請求項9】
調味料ボトルであって、請求項1~8の一体型ボトルキャップのいずれかは任意に選択されてボトル本体(6)に接続され、密封リング(5)はボトル本体(6)の口部にしっかりと密封され、ボトル本体(6)には複数の収納室が設けられてもよい、ことを特徴とする調味料ボトル。
【請求項10】
ボトル本体(6)の口部には孔付きカバー(22)が設けられ、孔付きカバー(22)には貫通孔が設けられ、この貫通孔には一体型ボトルキャップが設けられる、ことを特徴とする請求項9に記載の調味料ボトル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は家庭、飲食、実験室、薬局の分野に関し、具体的に、物品の収納及び取り出しに便利な容器に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、一体型ボトルキャップ、及び固体粒状物質、液体物質を収容可能なマッチングする調味料ボトルが市販されている。そのボトルキャップの上端にハンドルが設けられ、ボトルキャップの下端に取り出し工具が設けられ、両者は一体に接続され、取り出し工具は、スプーン、ブラシ、蜂蜜取り出し棒を含む。ボトルキャップのハンドルを握ると、取り出し工具を同時に握ることになる。キャップと口部を閉めると、取り出し工具を同時にボトル内に置くことになる。ボトルキャップと取り出し工具が分割される調味料ボトルに比べて、多くの操作ステップは省略される。特に台所の作業環境で、作業者の手が濡れていることが多いため、このような調味料ボトルのボトルキャップのハンドルを直接握ることができ、ボトルキャップのハンドルが濡れていても、湿気はボトル内に入ることがなく、ボトル内の物品の収納に影響を与えないため、いくつかの利点は人々に好まれている。しかし、このような調味料ボトルに多くの欠点があり、以下で、1つずつに分析する。
【0003】
このようなボトルキャップの下端がスプーンである場合、調味料ボトルに、食塩、鉄粉、銀粉等の粉末状の粒状固体物品(以下、粒状物と略称される)が充填されており、その大きさ、密度及び摩擦力により、スプーンが粒状物の中に挿入される深さは制限され、キャップを閉めにくく、密封が無効になる。そのため、現在このような調味料ボトルのスプーンは、一回に1グラム程度しかすくうことができず、一回のすくい量を大きくすると、スプーンの寸法を増加する必要があり、スプーンは粒状物内に挿入されにくくなり、ボトルキャップを閉めて密封するのは難しくなる。すくい量が大きく、たとえば、5グラム、10グラム、50グラムである場合に、一回に1グラム程度すくう小さなスプーンは非常に不便である。氷砂糖、漬物等の大きな粒状物の場合、一回に1グラム程度すくう小さなスプーンも非常に不便であり、ボトルキャップの閉めも非常に困難である。また、このような調味料ボトルの容量が小さく、一般的に300ミリリットル程度であり、500ミリリットル以下であり、容量を増加すると、スプーンのハンドルの長さも長くなり、ボトル内の粒状物が多い場合、ボトルキャップの閉めは同様に非常に困難である。しかし、人々は家庭、飲食、スーパーマーケット、実験室、薬局等の場合、粒状物により需要が異なる。人々は、様々な粒状物をすくいために、大きさの異なるスプーンが使用する必要があり、500ミリリットル、さらに容量がより大きいボトルで様々な粒状物を収納する必要がある。また、このようなスプーンはボトルキャップに固定して接続され、ボトルの底部との間に一定の隙間があり、ボトルの底部から少量の粒状物をすくうことは不便である。特許番号「202020951191.0」、特許名称「スプーンのハンドルが伸縮可能なキャップ付きスプーン」、スプーンとキャップは可動に接続され、両手で調節して設置する必要がある。実際の使用中に、ボトル内の物品の収納量が絶えずに変化するため、両手でスプーンを調節する必要があり、調節にかかる時間は長く、不便である。また、スプーンを調節する際に、手が濡れている場合、スプーンが濡れないように、先ず手を乾かす必要があり、もう一方の手が他の物を持っていると、それを置かなければならず、なお、片手だけが正常に機能する障害者は、片手でこのようなスプーンを調節することができない。また、このようなスプーンは、フォーク付きスプーン、網じゃくしの特徴及び機能を持っていない。
【0004】
このようなボトルキャップの下端がブラシである場合、調味料ボトルには食用油等の液体物質が充填されている。このようなブラシは一般的にボトルの底部に接触せず、ボトルの底部から少量の液体物質を取ることは容易ではない。ボトルキャップとボトル本体を閉めると、ブラシの上端は常に食用油内に浸っており、ブラシの下端のブラシ毛が食用油を取ることができればよく、ブラシの他の部分は食用油で汚れると、取ることが不便であり、また、毎回の取り量に影響を与え、その結果、ブラシを手に取る際に、ボトルキャップ、口部が汚染されやすく、あちこちに滴る現象が引き起こされる。
【0005】
このようなボトルキャップの下端が蜂蜜取り出し棒である場合、調味料ボトルには蜂蜜、ジャム等の半流動体物質が充填されている。このような蜂蜜取り出し棒は、一般的にボトルの底部に接触せず、ボトルの底部から少量の半流動体物質を取ることは容易ではない。ボトルキャップとボトル本体を閉めると、蜂蜜取り出し棒の上端は常に半流動体物質に浸っており、蜂蜜取り出し棒の下端、球形部分が半流動体物質を取ることができればよく、蜂蜜取り出し棒の他の部分は半流動体物質で汚れると、取ることが同様に不便であり、同様に汚染や無駄を引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記調味料ボトルの欠陥を解消するために、一体型ボトルキャップ及び該ボトルキャップを有する調味料ボトル、すなわち、伸縮可能な取り出し装置を備えたボトルキャップ、片手で取り出し装置を迅速にロックできるボトルキャップ、大きさの異なるスプーン、一回のすくい量が調整可能なボトルキャップを発明し、このボトルキャップはボトル本体と調味料ボトルを形成し、キャップの閉めが容易で、密封が確実である。本発明は構成が簡単で、製造が容易で、使用が便利で、衛生的で環境に優しい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記発明の目的を達成するために、本発明の技術的解決手段は以下のように実現される。上半分のキャップ、下半分のキャップ、ダイアフラム、密封リング、取り出し装置、及びロック装置を含む一体型ボトルキャップであって、上半分のキャップの中央には上方に突出するハンドル部が設けられ、ハンドル部の中央には、上半分のキャップの底端に連通するキャビティーが設けられ、ハンドル部には貫通孔及びダイアフラムが設けられ、ダイアフラムは弾性のある軟質材料で製造され、ダイアフラムは上半分のキャップのハンドル部の貫通孔を塞ぎ、下半分のキャップの中央には貫通孔が設けられ、この孔の縁にはボスが設けられ、孔内に取り出し装置が設けられ、上半分のキャップと下半分のキャップは接続されてキャップ本体を形成し、キャップ本体の側壁には密封リングが設けられ、取り出し装置の上端はキャップ本体のキャビティー内に位置し、取り出し装置の下端はキャップ本体の外側に位置し、取り出し装置の中端は下半分のキャップの貫通孔内で上下に移動し、両者は隙間ばめされ、キャップ本体のキャビティー内には、一端がダイアフラムに対応し、一端が取り出し装置に対応し、取り出し装置の動きを制御するためのロック装置が設けられる。
【0008】
さらに、前記取り出し装置は長いロッド及びスプーンヘッドを含み、長いロッドが細長く、その先端には長いロッドキャップが設けられ、長いロッドキャップの直径は下半分のキャップの貫通孔の孔径より大きく、長いロッドキャップはキャップ本体のキャビティー内に位置し、長いロッドの下端は下半分のキャップの中央の貫通孔に挿入され、長いロッドの底端はスプーンヘッドの先端に接続され、スプーンヘッドの下端には凹部が設けられ、キャップ本体の外側に位置し、長いロッドの長いロッドキャップを除く細長い部分と、スプーンヘッドの上端の短いハンドル部分とは、すべて下半分のキャップの貫通孔と隙間嵌めされる。
【0009】
さらに、前記取り出し装置は長いロッド及びブラシヘッドを含み、ブラシヘッドの上端には短いブラシハンドルが設けられ、ブラシヘッドの下端にはブラシ毛又はブラシ毛本体が設けられ、長いロッドが細長く、その先端には長いロッドキャップが設けられ、長いロッドキャップの直径は下半分のキャップの貫通孔の孔径より大きく、長いロッドキャップはキャップ本体のキャビティー内に位置し、長いロッドの下端は下半分のキャップの中央の貫通孔に挿入され、長いロッドの底端はブラシヘッドの先端に接続され、ブラシ毛又はブラシ毛本体はキャップ本体の外側に位置し、長いロッドの長いロッドキャップを除く細長い部分と短いブラシハンドルの上端部分とは、すべて下半分のキャップの貫通孔と隙間嵌めされる。
【0010】
さらに、前記取り出し装置は長いロッド及び蜂蜜取り出し棒ヘッドを含み、長いロッドが細長く、その先端には長いロッドキャップが設けられ、長いロッドキャップの直径は下半分のキャップの貫通孔の孔径より大きく、長いロッドキャップはキャップ本体のキャビティー内に位置し、長いロッドの下端は下半分のキャップの中央の貫通孔に挿入され、長いロッドの底端は蜂蜜取り出し棒ヘッドに接続され、蜂蜜取り出し棒ヘッドの下端には球形体が設けられ、キャップ本体の外側に位置し、長いロッドの長いロッドキャップを除く細長い部分と蜂蜜取り出し棒ヘッドの上端の短いハンドル部分とは、すべて下半分のキャップの貫通孔と隙間嵌めされる。
【0011】
さらに、前記取り出し装置はネジ及びスプーンを含み、スプーンの上端には長いハンドルが設けられ、その先端にはネジが設けられ、ネジの頭部の直径は下半分のキャップの貫通孔の孔径より大きく、ネジの頭部はキャップ本体のキャビティー内に位置し、スプーンの下端には凹部が設けられ、キャップ本体の外側に位置し、スプーンの長いハンドルは下半分のキャップの貫通孔と隙間嵌めされる。
【0012】
さらに、前記取り出し装置はネジ及びブラシを含み、ブラシの上端には長いブラシハンドルが設けられ、長いブラシハンドルの上端には長いハンドルが設けられ、その先端にはネジが設けられ、ネジの頭部の直径は下半分のキャップの貫通孔の孔径より大きく、ネジの頭部はキャップ本体のキャビティー内に位置し、ブラシの下端にはブラシ毛又はブラシ毛本体が設けられ、キャップ本体の外側に位置し、長いブラシハンドルの長いハンドルは下半分のキャップの貫通孔と隙間嵌めされる。
【0013】
さらに、前記取り出し装置はネジ及び蜂蜜取り出し棒を含み、蜂蜜取り出し棒の上端には長いハンドルが設けられ、その先端にはネジが設けられ、ネジの頭部の直径は下半分のキャップの貫通孔の孔径より大きく、ネジの頭部はキャップ本体のキャビティー内に位置し、蜂蜜取り出し棒の下端には球形体が設けられ、キャップ本体の外側に位置し、蜂蜜取り出し棒の長いハンドルは下半分のキャップの貫通孔と隙間嵌めされる。
【0014】
さらに、前記取り出し装置はスプーンであり、スプーンの上端には長いハンドルが設けられ、その先端には長いロッドキャップが設けられ、長いロッドキャップの側壁が突出し、長いロッドキャップの先端に溝が設けられ、又は長いロッドキャップの側壁が突出し、長いロッドキャップの先端に溝が設けられず、弾性のある柔らかい材料で製造され、長いロッドキャップが押されて弾性変形することにより、スプーンの長いハンドルを下半分のキャップの貫通孔に挿抜することができ、長いロッドキャップはキャップ本体のキャビティー内に位置し、スプーンの下端には凹部が設けられ、キャップ本体の外側に位置し、スプーンの長いロッドキャップを除く長いハンドルは下半分のキャップの貫通孔と隙間嵌めされる。
【0015】
さらに、前記取り出し装置はブラシであり、ブラシの上端には長いブラシハンドルが設けられ、長いブラシハンドルの上端には長いハンドルが設けられ、その先端には長いロッドキャップが設けられ、長いロッドキャップの側壁が突出し、長いロッドキャップの先端に溝が設けられ、又は長いロッドキャップの側壁が突出し、長いロッドキャップの先端に溝が設けられず、弾性のある柔らかい材料で製造され、長いロッドキャップが押されて弾性変形することにより、ブラシの長いハンドルを下半分のキャップの貫通孔に挿抜することができ、長いロッドキャップはキャップ本体のキャビティー内に位置し、ブラシの下端にはブラシ毛又はブラシ毛本体が設けられ、キャップ本体の外側に位置し、長いブラシハンドルの長いロッドキャップを除く長いハンドルは下半分のキャップの貫通孔と隙間嵌めされる。
【0016】
さらに、前記取り出し装置は蜂蜜取り出し棒であり、蜂蜜取り出し棒の上端には長いハンドルが設けられ、その先端には長いロッドキャップが設けられ、長いロッドキャップの側壁が突出し、長いロッドキャップの先端に溝が設けられ、又は長いロッドキャップの側壁が突出し、長いロッドキャップの先端に溝が設けられず、弾性のある柔らかい材料で製造され、長いロッドキャップが押されて弾性変形することにより、蜂蜜取り出し棒の長いハンドルを下半分のキャップの貫通孔に挿抜することができ、長いロッドキャップはキャップ本体のキャビティー内に位置し、蜂蜜取り出し棒の下端には球形体が設けられ、キャップ本体の外側に位置し、蜂蜜取り出し棒の長いロッドキャップを除く長いハンドルは下半分のキャップの貫通孔と隙間嵌めされる。
【0017】
さらに、前記ロック装置は弓形片であり、弓形片は「U」字形であり、弾性のある硬質材料で製造され、弓形片の中央と取り出し装置との間に隙間があり、弓形片の一側はダイアフラムに対応し、弓形片の下端の一側には接点が設けられ、その接点は取り出し装置に対応し、取り出し装置をロック及び開放することができる。
【0018】
さらに、前記ロック装置はプライバーであり、プライバーの一側に押圧部が設けられ、その押圧部はダイアフラムに接続され、プライバーの一側はキャップ本体の内壁に接触して、支点を形成し、プライバーの下端の一側には接点が設けられ、その接点は取り出し装置に対応し、取り出し装置をロック及び開放することができる。プライバーの中央には貫通孔又は凹部が設けられ、取り出し装置との間に隙間がある。
【0019】
さらに、前記ロック装置はプライバーであり、プライバーの上端の一側に押圧部が設けられ、ダイアフラムに対応し、プライバーの中端の一側はキャップ本体にヒンジで接続され、プライバーの下端の一側には接点が設けられ、その接点は取り出し装置に対応し、取り出し装置をロック及び開放することができる。プライバーの中央には貫通孔又は凹部が設けられ、取り出し装置との間に隙間がある。
【0020】
さらに、前記ロック装置はスライダー及びばねを含み、スライダーの一側には上向きのボスが設けられ、押圧部を形成して、ダイアフラムに対応し、スライダーの中央には凹部又は貫通孔が設けられ、取り出し装置との間に隙間があり、取り出し装置の動きを容易にし、スライダーの一側に接点が設けられ、その接点は取り出し装置に対応し、取り出し装置をロック及び開放することができる。スライダーはキャップ本体のキャビティー内のスライダー溝に設置され、ばねはスライダーの一側に接触し、ばねはキャップ本体のキャビティー内の一側にも接触する。
【0021】
さらに、前記ロック装置は油圧管及び液体物質を含み、上半分のキャップの摘み部の貫通孔には凹部が設けられ、ダイアフラムに接続されて、キャビティーを形成し、油圧管の上端は摘み部の貫通孔に接続されて、密閉されたキャビティーを形成し、このキャビティー内に液体物質があり、油圧管の下端は下半分のキャップの貫通孔の側壁に設置され、油圧管の下端の一側には接点が設けられ、その接点は取り出し装置に対応し、取り出し装置をロック及び開放することができる。
【0022】
さらに、前記ロック装置は弓形片であり、弓形片は「U」字形であり、弓形片の上端はハンドル部の先端の貫通孔を通過し、弓形片の先端はダイアフラムに対応し、弓形片の下端には接点が設けられ、接点には傾斜面が設けられ、下半分のキャップの傾斜面に接触し、接点は取り出し装置の側壁に隙間嵌めされ、取り出し装置をロック及び開放することができる。
【0023】
さらに、前記ダイアフラムは「C」字形であり、上半分のキャップのハンドル部の貫通孔に設置され、又は、ダイアフラムは管状であり、上半分のキャップのハンドル部に設置される。
【0024】
さらに、前記取り出し装置の下端にはキャビティーが設けられる。
【0025】
さらに、前記取り出し装置の中端の断面は楕円形、又は「D」字形、又は多角形である。
【0026】
さらに、密封リングとダイアフラムとは一体化されて、一体部材となり、キャップ本体に設置される。
【0027】
さらに、前記上半分のキャップの下端面には1周又は複数周のボスが設けられ、密封リングに接触する。
【0028】
さらに、一体型ボトルキャップはボトル本体に接続され、密封リングはボトル本体の口部に密封され、ボトル本体には複数の収納室が設けられてもよい。
【0029】
さらに、ボトル本体の口部には孔付きカバーが設けられ、孔付きカバーには貫通孔が設けられ、この貫通孔には一体型ボトルキャップが設けられる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【発明を実施するための形態】
【0031】
実施例1:
図1~8に示すように、一体型ボトルキャップ及び該ボトルキャップを有する調味料ボトルであって、ボトルキャップは、上半分のキャップ1、下半分のキャップ7、ダイアフラム3、密封リング5、取り出し装置、及びロック装置を含み、該ボトルキャップとボトル本体6は調味料ボトルを形成する。
【0032】
具体的な特徴は以下の通りである。上半分のキャップ1の中央には上方に突出するハンドル部が設けられ、ハンドル部の中央には、上半分のキャップ1の底端に連通するキャビティーが設けられる。そのハンドル部の側壁には貫通孔が設けられ、貫通孔にはダイアフラム3が設けられ、ダイアフラム3は、シリコン、ゴム、TPE等の弾性のある軟質材料で製造される。ダイアフラム3の断面は「C」字形であり、ハンドル部の貫通孔の縁に隙間なく一体に接着され、ハンドル部の貫通孔を塞ぐ。又は、二次射出成形及び二重成形プロセスによってダイアフラム3を製造し、すなわち、適切な温度で、液体シリコン又はTPEをハンドル部の貫通孔に直接射出成形して接着して、ダイアフラム3を形成する。上半分のキャップ1の下端面の縁には1周のボスが設けられ、このボスは下半分のキャップ7の上端面の縁の1周のボスに接触して協働し、位置決めを行う。下半分のキャップ7の中央には貫通孔が設けられ、貫通孔の上縁にはボスが設けられ、このボスの右側には凹溝が設けられ、この凹溝は下半分のキャップ7の貫通孔の側壁に連通する。上半分のキャップ1と下半分のキャップ7とはスナップ接続されてキャップ本体を形成する。
図8に示すように、下半分のキャップ7の上端面には、側壁にフックがある2つの上向きのボスが設けられ、この2つのボスは上半分のキャップ1のハンドル部のキャビティーの内壁の凹溝に引っ掛かり、スナップ接続を形成する。キャップ本体の外壁には密封リング5が設けられ、密封リング5はボトル本体6の口部にしっかりと密封され、下半分のキャップ7はボトル本体6の口部に接触する(ボトル本体6は直径に応じて、上から下に、順に口部、ボトルネック、ボトル本体の3つの部分に分けられる。ボトルネックの直径は口部の直径より小さく、ボトルキャップの密封に有利であると同時に、手でボトルネックを握ることに有利である。)。取り出し装置の上端は常にキャップ本体のキャビティー内に位置し、取り出し装置の下端は常にキャップ本体の外側に位置する。取り出し装置の中端は下半分のキャップ7の中央の貫通孔内で上下に移動し、両者は隙間ばめされる。キャップ本体のキャビティー内にはロック装置が設けられ、この装置の一端がダイアフラム3に対応し、一端が取り出し装置に対応し、制御取り出し装置は下半分のキャップ7の貫通孔内で上下に移動する。
【0033】
前記取り出し装置は長いロッド2及びスプーンヘッド8を含む。長いロッド2の構造は細長く、その先端には長いロッドキャップが設けられ、長いロッドキャップの形状は釘頭のとおりであり、その直径は下半分のキャップ7の貫通孔の孔径より大きく、長いロッド2とキャップ本体との分離を防止する。取り出し装置の上端は長いロッド2の長いロッドキャップであり、長いロッドキャップは常にキャップ本体のキャビティー内に位置する。長いロッド2の下端は下半分のキャップ7の中央の貫通孔に挿入される。長いロッド2の底端はスプーンヘッド8の先端に接続され、すなわち、長いロッド2の底端には短いピンが設けられ、スプーンヘッド8の先端には盲孔が設けられ、短いピンは盲孔内に挿入され、両者は締まり嵌めされる。軸方向の位置を容易に決定できるために、短いピンの断面と盲孔の断面は四角形であり、楕円形、多角形であってもよい。長いロッド2とスプーンヘッド8はネジで接続され又は係接されてもよい。スプーンヘッド8の上端には短いハンドルが設けられ、スプーンヘッド8の下端には、粒状物のすくいを便利にするための凹部が設けられる。取り出し装置の下端はスプーンヘッド8の下端の凹部であり、常にキャップ本体の外側に位置する。取り出し装置の中端は、長いロッド2の長いロッドキャップを除く細長い部分とスプーンヘッド8の上端の短いハンドルを含み、取り出し装置の中端は下半分のキャップ7の貫通孔と隙間嵌めされ、この孔内で上下に移動できる。
図2及び
図3に示すように、取り出し装置の中端の断面は四角形であり、楕円形、「D」字形、又は多角形であってもよく、下半分のキャップ7の貫通孔の断面の形状は同じであり、これにより、取り出し装置は上下にのみ移動でき、自体の軸に沿って回転することができない。操作を便利にするために、ダイアフラム3とスプーンヘッド8の軸方向の位置は固定されている。
【0034】
前記取り出し装置は長いロッド2及びブラシヘッドを含む。ブラシヘッドは短いブラシハンドル9及びブラシ毛本体10を含む。短いブラシハンドル9は硬質材料で製造され、短いブラシハンドル9の先端には盲孔又は貫通孔が設けられ、
図1の長いロッド2の底端の短いピンに接続される(
図1のスプーンヘッド8が取り外される。)。ブラシ毛本体10は、シリコン等の弾性のある軟質材料で製造される。ブラシ毛本体10の上端と短いブラシハンドル9の下端の両方にはキャビティーが設けられ、短いブラシハンドル9の下端は挿入して、ブラシ毛本体10のキャビティーに係止され、両者の間は密封されたキャビティーを形成する。ブラシ毛本体10の下端には複数の細長いブラシ毛が設けられる。取り出し装置の下端はブラシ毛本体10であり、常にキャップ本体の外側に位置する。取り出し装置の中端は、長いロッド2の長いロッドキャップを除く細長い部分と短いブラシハンドル9の上端部分を含む。取り出し装置の中端は下半分のキャップ7の貫通孔と隙間嵌めされ、この孔内で上下に移動できる。
【0035】
前記取り出し装置は長いロッド2及び蜂蜜取り出し棒ヘッド11を含む。蜂蜜取り出し棒ヘッド11の上端には短いハンドルが設けられ、短いハンドルの先端には盲孔が設けられ、
図1の長いロッド2の底端の短いピンに接続される(
図1のスプーンヘッド8が取り外される。)。蜂蜜取り出し棒ヘッド11の下端には球形体が設けられ、球形体の外側には複数の凹溝が設けられる。球形体の中央には密封されたキャビティーが設けられる。このキャビティーの製造は簡単であり、先ず外界に連通するキャビティーを製造し、次にキャビティーと外界を連通するための孔を塞げばよく、又は、蜂蜜取り出し棒ヘッド11を半分に分けて製造し、次に接着又は溶接して全体にすればよい。又は、蜂蜜取り出し棒ヘッド11の先端の盲孔を貫通孔に変更し、この孔は蜂蜜取り出し棒ヘッド11の下端のキャビティーに連通し、長いロッド2の短いピンで塞げばよい。取り出し装置の下端は蜂蜜取り出し棒ヘッド11の下端の球形体であり、常にキャップ本体の外側に位置する。取り出し装置の中端は、長いロッド2の長いロッドキャップを除く細長い部分と蜂蜜取り出し棒ヘッド11の上端部分を含み、取り出し装置の中端は下半分のキャップ7の貫通孔と隙間嵌めされ、この孔内で上下に移動できる。
【0036】
前記ロック装置は弓形片4であり、弓形片4は略「U」字形であり、ばね鋼等の弾性のある硬質材料で製造される。弓形片4は上半分のキャップ1のキャビティー内に係止され、上半分のキャップ1のキャビティーの内壁には複数のリブ版が設けられ、弓形片4の両側に位置し、弓形片4を固定することに用いられる。下半分のキャップ7の左側には弓形片4の左側の底端に接触するボスが設けられ、同様に弓形片4を固定することに用いられる。弓形片4の中央と長いロッド2との間に隙間があり、長いロッド2の動きを容易にする。弓形片4の右側の中端はダイアフラム3に対応し、両者は直接接触し、又は隙間嵌めされ、ダイアフラム3は弓形片4によって押されて変形し、外形の美観に影響を与えることがない。弓形片4の右側の下端には接点が設けられ、接点の底端は下半分のキャップ7の貫通孔の右側の凹溝に挿入されるため、接点は左右にのみ移動できる。接点は取り出し装置に対応し、両者は隙間ばめされる。長いロッドキャップの形状及び寸法にマッチングするために、接点部分は複数回曲げられる。
【0037】
実施例1の使用方法及び原理は以下の通りである。取り出し装置が長いロッド2とスプーンヘッド8との組み合わせである場合、ボトル本体6は粒状物を収容するのに適する。収納ときに、ボトルキャップとボトル本体6を分離し、ボトル本体6の口部から、ボトル内に一定量の粒状物を充填する。続いて、片手でキャップ本体のハンドル部を握り、スプーンヘッド8を口部に挿入し、ダイアフラム3を押圧する必要がなく、弓形片4の接点は取り出し装置に接触せず、又は、取り出し装置の中端は下半分のキャップ7の貫通孔と隙間嵌めされるため、スプーンヘッド8がボトル内の粒状物に接触していないときに、取り出し装置は、長いロッドキャップが下半分のキャップ7の貫通孔の上端口に抵抗するまで、自体の重力により自動的に下に滑り落ちる。スプーンヘッド8がボトル内の粒状物に接触するときに、粒状物はスプーンヘッド8に圧力を加え、取り出し装置の中端を押動してキャップ本体のキャビティー内に移動させる。スプーンヘッド8は粒状物内に挿入されずに、ボトルキャップを口部に簡単に閉めることができ、密封リング5は口部にしっかりと密封され、収納操作を完了する。ボトル内の粒状物をすくうと、片手でキャップ本体のハンドル部を握り、ボトルキャップとボトル本体6を分離し、最初にダイアフラム3を押圧する必要がなく、長いロッド2は、長いロッドキャップが下半分のキャップ7の貫通孔の上端口に抵抗するまで、下半分のキャップ7の貫通孔から下に滑り落ちる。続いて、キャップ本体のハンドル部を握る片手は、ダイアフラム3を押圧すると、ダイアフラム3は変形し、弓形片4を押して変形させ、
図7に示すように、弓形片4の右側の下端の接点は取り出し装置に接触し、複数回曲げられた接点は長いロッドキャップを係止し、長いロッド2はロックされて、上下に移動しなくなる。又は長いロッド2は最下部まで下に移動していない場合、ダイアフラム3を押圧し、弓形片4の接点は取り出し装置の中端の側壁に接触し、同様に取り出し装置をロックする。続いて、スプーンヘッド8をボトル内に挿入し、スプーンヘッド8の凹部に粒状物を充填する。キャップ本体のハンドル部を持ち上げ、スプーンヘッド8に収容される粒状物をボトルの外に出して、すくい操作を完了する。すくい操作の全過程で、スプーンヘッド8を粒状物に挿入する前にのみ、ダイアフラム3を押圧する必要があり、押圧時間が短く、操作が簡単で便利である。スプーンヘッド8がボトル内の粒状物に挿入せずに密封して収納できるため、スプーンヘッド8の寸法は大きくても小さくてもよく、スプーンヘッド8の下端の凹部の寸法はボトル本体6のボトルネックの内径より小さければよく、大きさが異なる、すなわち一回のすくい量が異なるスプーンヘッド8は、様々な大きさの粒状物及び使用量の需要を満たすことができる。便利に交換して使用できるために、1つの調味料ボトルには大きさが異なる複数のスプーンヘッド8を配置してもよい。スプーンヘッド8の下端の凹部に複数の貫通孔を設け、液体内に浸した粒状物をすくうと同時に液体を濾過するための網じゃくしを形成してもよい。スプーンヘッド8の下端の凹部に複数のノッチを設け、大きな粒状や塊状の物品を取るためのフォーク付きスプーンを形成してもよい。
【0038】
取り出し装置が長いロッド2とブラシヘッドとの組み合わせである場合、ボトル本体6は液体物質を収容するのに適する。その収納方法は前記収納方法と同じであり、原理はやや異なる。すなわち、ブラシヘッドがボトル内の液体に接触するときに、ブラシヘッドには密封されたキャビティーが設けられるため、発生する浮力は取り出し装置全体の重力より大きく、又は、取り出し装置の中端が下半分のキャップ7の貫通孔と隙間嵌めされるため、液体の浮力は取り出し装置の中端を押動してキャップ本体のキャビティー内に移動させ、ブラシ毛本体10のみは常に液体に接触し、取り出し装置の中端は常に液面の上方に浮いている。又は、ボトル内には縮小した救命浮き輪のような浮遊ブロックは設けられて、液面に浮いており、浮遊ブロックが取り出し装置の下端に接触することにより、取り出し装置の中端をボトル内の液面の上に持ち上げることができる。ボトルキャップを口部に簡単に閉めることができ、密封リング5は口部にしっかりと密封される。ボトル内の液体物質を取るときに、ダイアフラム3を押圧する必要がなく、液体に浮かぶ取り出し装置の深さは常に変化せず、ブラシヘッドは毎回同じ量の液体を取ることを確保する。収納や取り出しに関わらず、取り出し装置の中端は常に液体で汚れることがなく、液体が口部、キャップ本体を汚染する現象が軽減され、衛生的で無駄がない。ブラッシング作業を行うときに、ダイアフラム3を押圧し、弓形片4の接点は取り出し装置をロックし、ブラシ毛はブラッシング対象物に接触して、ブラッシングを行う。又は、ダイアフラム3を押圧せずに、ブラシ毛はブラッシング対象物の上下表面に接触するときに、取り出し装置の中端は下半分のキャップ7の貫通孔内で上下に移動し、ブラシ毛の圧力のバランスをとれる。又は、ブラシヘッドからキャビティーを取り外し、ボトル内の液体の量に関わらず、ブラシヘッドはボトルの底部に接触し、液体を取ることができ、使用しやすい。
【0039】
取り出し装置が長いロッド2と蜂蜜取り出し棒ヘッド11との組み合わせである場合、ボトル本体6は半流動体物質を収容するのに適する。収納ときに、長いロッド2とブラシヘッドとの組み合わせの原理及び方法と同じである。ボトル内の半流動体物質を取るときに、通常、半流動体は粘稠で、浮力が大きく、収納状態において、ボトル内の半流動体物質に浸かる蜂蜜取り出し棒ヘッド11は少ない。取り量を増加する必要があるときに、片手でキャップ本体のハンドル部を握り、ボトルキャップと口部を分離し、最初にダイアフラム3を押圧する必要がなく、取り出し装置が適切な位置まで下に滑り落ちるまで、ダイアフラム3を押圧し、弓形片4の接点は取り出し装置をロックする。次に蜂蜜取り出し棒ヘッド11の球形体をボトル内の半流動体物質に適切な深さまで挿入する。蜂蜜取り出し棒ヘッド11は一定量の半流動体物質を取り、ボトルの外に移動する。
【0040】
実施例2:
図9~12に示すように、一体型ボトルキャップ及び該ボトルキャップを有する調味料ボトルであって、ボトルキャップは、上半分のキャップ1、下半分のキャップ7、ダイアフラム3、密封リング5、取り出し装置、及びロック装置を含み、該ボトルキャップとボトル本体6は調味料ボトルを形成する。
【0041】
具体的な特徴は以下の通りである。上半分のキャップ1と下半分のキャップ7とはスナップ接続されてキャップ本体を形成する。
図12に示すように、下半分のキャップ7の上端面には2つの上向きのボスが設けられ、この2つのボスの側壁のそれぞれには貫通孔が設けられ、この2つの貫通孔は上半分のキャップ1のハンドル部のキャビティーの内壁の小さい突起に引っ掛かり、スナップ接続を形成する。ダイアフラム3に中間層が設けられ、ダイアフラム3は半分のキャップ1のハンドル部の貫通孔を塞ぐ。下半分のキャップ7の中央の貫通孔の左側には凹溝が設けられる。
【0042】
前記取り出し装置は長いロッド2及びスプーンヘッド8を含み、両者の接続部は凹凸嵌合され、平面接触でなく、両者の内部構造の特徴は実施例1の断面図に示されるように、1つには盲孔が設けられ、もう1つには短いピンが設けられ、盲孔と短いピンは締まり嵌めされ、盲孔は円形孔であってもよく、短いピンの断面は円形であってもよい。
【0043】
前記ロック装置はプライバー12であり、プライバー12の上端の右側には押圧部が設けられ、ダイアフラム3の中間層に挿入されて、ダイアフラム3に固定して接続され、又は、ダイアフラム3の中間層が取り外されて、プライバー12とダイアフラム3は接着される。プライバー12の中央には貫通孔が設けられ、この貫通孔の中央には長いロッド2が設けられ、長いロッド2との間に隙間があり、この隙間により、取り出し装置の上端はキャップ本体のキャビティー内で支障なく上下に移動することができる。プライバー12の中端の左側はキャップ本体の内壁に接触し、プライバー12の下端の左側には接点が設けられ、接点は下半分のキャップ7の貫通孔の左側の凹溝に設置され、その接点は取り出し装置に対応し、両者は隙間ばめされる。
【0044】
実施例2の他の技術的特徴はすべて実施例1の技術的特徴と同じである。
【0045】
ロック装置の作動原理は以下の通りである。取り出し装置の中端は、どの位置に移動しても下半分のキャップ7の貫通孔内にある。ダイアフラム3を押圧すると、ダイアフラム3は変形し、プライバー12の押圧部を押動して左に移動させ、プライバー12の中端の左側はキャップ本体の内壁に接触し、支点を形成するため、テコの原理を利用して、プライバー12の下端の接点は、取り出し装置の左壁に接触するまで右に反り上がり、取り出し装置をロックする。ロック機能を向上させるために、両者の接触部には凹凸構造が設けられてもよい。指がダイアフラム3を緩めると、ダイアフラム3は元の形状に戻り、プライバー12の押圧部を元の位置に戻し、又は、ダイアフラム3の代わりにばねを追加し、プライバー12をリセットさせてもよい。
図9に示すように、プライバー12の接点は取り出し装置を解放する状態にある(又は、
図9のプライバー12の左側の中端は上に移動し、且つハンドル部のキャビティーの上端の内壁に接触し、すなわち、支点の位置は、プライバー12の右側の摘み部より高く上に移動し、プライバー12の接点と下半分のキャップ7の貫通孔の左側の凹溝とはすべて軸線に沿って180°回転し、下半分のキャップ7の貫通孔の右側に移動し、プライバー12の下端の左側に動き隙間があり、その他はすべて変更されない。ダイアフラム3を押圧すると、プライバー12の右側の接点は取り出し装置の右側をロックし、ダイアフラム3を解放すると、ダイアフラム3はプライバー12をリセットさせる。)。
【0046】
本実施例の使用方法は実施例1の使用方法と同じである。
【0047】
実施例3:
図13~15に示すように、一体型ボトルキャップ及び該ボトルキャップを有する調味料ボトルであって、ボトルキャップは、上半分のキャップ1、下半分のキャップ7、ダイアフラム3、密封リング5、取り出し装置、及びロック装置を含み、該ボトルキャップとボトル本体6は調味料ボトルを形成する。
【0048】
具体的な特徴は以下の通りである。上半分のキャップ1と下半分のキャップ7は、接着され、又は溶接され、又はネジで固定して接続され、この溶接は超音波溶接を含み、キャップ本体が形成され、両者の結合部には位置決めピン又は凹凸の位置決め構造が設置されてもよく、便利に組み立てることができる。下半分のキャップ7の中央の貫通孔の上下縁にはいずれもボスが設けられ、貫通孔の上方のボスの左側にはノッチが設けられる。
【0049】
前記取り出し装置は、長いロッド2、ブラシヘッド、金属棒13を含み、ブラシヘッドは短いブラシハンドル9及びブラシ毛14を含む。長いロッド2とブラシヘッドは金属棒13を介して接続される。短いブラシハンドル9は硬質材料で製造され、短いブラシハンドル9の中央にはキャビティーが設けられ、短いブラシハンドル9の先端には、中央のキャビティーに連通する貫通孔が設けられ、この孔は金属棒13の一端に締まり嵌めされ、金属棒13はこの孔を塞いで、短いブラシハンドル9の中央のキャビティーを密封されたキャビティーにする。金属棒13の他端は長いロッド2の底端の盲孔に接続され、両者は締まり嵌めされる。軽量化するために、長いロッド2の中央には貫通孔が設けられてもよい。接続をより強固にするために、金属棒13は、ステンレス鋼等の金属で製造される。実施例1のその他の取り出し装置はいずれも金属棒13で接続してもよい。ブラシ毛14は、シリコン等の弾性のある軟質材料で製造される。複数のブラシ毛14は短いブラシハンドル9の底端に設置される。取り出し装置の下端はブラシ毛14及び短いブラシハンドル9の下端部分を含み、常にキャップ本体の外側に位置する。取り出し装置の中端は、長いロッド2の長いロッドキャップを除く細長い部分と短いブラシハンドル9の上端部分とを含む。取り出し装置の中端は下半分のキャップ7の貫通孔と隙間嵌めされ、この孔内で上下に移動できる。
【0050】
前記ロック装置はプライバー12であり、プライバー12の右側の上端には押圧部が設けられ、ダイアフラム3に対応し、両者は接触し又は隙間嵌めされる。プライバー12の中央には貫通孔が設けられ、この貫通孔の中央には取り出し装置が設けられる、両者の間に隙間があり、この隙間により、取り出し装置の上端はキャップ本体のキャビティー内で支障なく上下に移動することができる。プライバー12の中端の左側はキャップ本体にヒンジで接続され、
図15に示すように、下半分のキャップ7の左側には2つのボスが設けられ、2つのボスの先端にはそれぞれ半円形の凹溝が設けられる。上半分のキャップ1の左側にも2つのボスが設けられ、この2つのボスの底端にはそれぞれ半円形の凹溝が設けられる。
図14に示されるプライバー12の中端の左側には円形軸が設けられ、この円形軸は、上半分のキャップ1の半円形の凹溝と下半分のキャップ7の半円形の凹溝とが形成した円形孔内に係止され、ヒンジによる接続を形成する。プライバー12の左側の下端には接点が設けられ、接点は下半分のキャップ7の貫通孔の縁のノッチに設置され、取り出し装置と隙間嵌めされる。
【0051】
実施例3の他の技術的特徴はすべて実施例1の技術的特徴と同じである。
【0052】
ロック装置の作動原理は以下の通りである。取り出し装置の中端は、どの位置に移動しても下半分のキャップ7の貫通孔内にある。プライバー12の中端の左側がキャップ本体にヒンジで接続されるため、ダイアフラム3を押圧すると、ダイアフラム3は変形し、プライバー12の押圧部を押動して軸を中心に反時計回りに回転させ、プライバー12の下端の接点は、取り出し装置の左壁に接触するまで右に反り上がり、取り出し装置をロックする。
図13に示すように、指がダイアフラム3を緩めると、ダイアフラム3は元の形状に戻り、プライバー12は重力により、軸を中心に時計回りに回転し、プライバー12の接点は取り出し装置を解放する。プライバー12の動作を敏感にするために、ばねを追加し、又はプライバー12の押圧部とダイアフラム3を接続してもよい。
【0053】
本実施例の使用方法は実施例1の使用方法と同じである。
【0054】
実施例4:
図16~18に示すように、一体型ボトルキャップ及び該ボトルキャップを有する調味料ボトルであって、ボトルキャップは、上半分のキャップ1、下半分のキャップ7、ダイアフラム3、密封リング5、取り出し装置、及びロック装置を含み、該ボトルキャップとボトル本体6は調味料ボトルを形成する。
【0055】
具体的な特徴は以下の通りである。上半分のキャップ1の下端面の1周のボスの外側は密封リング5に接触し、このボスの内側は下半分のキャップ7の上端面の1周のボスに係接されてキャップ本体を形成し、下半分のキャップ7の中央の貫通孔の上下縁にはそれぞれボスが設けられ、上方のボスの右側にはノッチが設けられる。上半分のキャップ1の下端の直径はボトル本体6の口部の内径より大きく、口部に接触する。
【0056】
前記取り出し装置は、長いロッド2、蜂蜜取り出し棒ヘッド11及び金属管15を含む。長いロッド2と蜂蜜取り出し棒ヘッド11は金属管15で接続され、すなわち、長いロッド2の底端及び蜂蜜取り出し棒ヘッド11の先端にはそれぞれ短いピンが設けられ、2つの短いピンは金属管15の一端に挿入され、いずれも締まり嵌めされ、金属管15により接続はより強固になる。実施例1のその他の取り出し装置はいずれも金属管15で接続してもよい。
【0057】
前記ロック装置はスライダー16及びばね17を含む。スライダー16の右側には上向きのボス、すなわち押圧部が設けられて、ダイアフラム3に対応する。
図17に示すように、スライダー16の中央には凹部が設けられ(上記に記載の前記プライバー12の中央の貫通孔を凹部に置き換えればよい。)、この凹部の中央には取り出し装置が設けられ、両者の間に隙間があり、これにより、取り出し装置の上端は、キャップ本体のキャビティー内で便利に上下に移動することができる。
図16に示すように、スライダー16の下端の右側には接点が設けられ、長いロッド2又は金属管15の側壁に隙間嵌めされる。又は、実施例1の弓形片4の接点と同様に、接点部には長いロッドキャップを係止できる凹溝は設けられる。又は長いロッド2の側壁に溝が設けられ又は孔が開けられ、スライダー16の接点はこの溝又はこの孔に係合されて、ロックを行うこともできる。スライダー16はキャップ本体のキャビティー内のスライダー溝に設置され、スライダー溝内に左右のみにスライドできる。スライダー16の左側には小さな円柱が設けられ、ばね17の一端はスライダー16の小さな円柱に套設され、ばね17の他端はキャップ本体のキャビティー内のスライダー溝の内壁に接触する。
【0058】
実施例4の他の技術的特徴はすべて実施例1の技術的特徴と同じである。
【0059】
ロック装置の作動原理は以下の通りである。取り出し装置の中端は、どの位置に移動しても下半分のキャップ7の貫通孔内にある。ダイアフラム3を押圧すると、ダイアフラム3は変形し、スライダー16の押圧部を押して、スライダー16をスライダー溝内で左に移動させ、スライダー16はばね17を押し、スライダー16の下端の右側の接点が取り出し装置に接触してロックするまで、ばね17を収縮させて蓄勢する。指がダイアフラム3を緩めると、ダイアフラム3は元の形状に戻り、ばね17はスライダー16を押動してキャップ本体のスライダー溝内で左に移動させて、迅速にリセットさせ、スライダー16の接点は取り出し装置の右側を解放する。又は、ばね17を取り外し、スライダー16の押圧部をダイアフラム3に接続し、スライダー16はダイアフラム3の弾性力によりリセットされるが、ばね17を採用する解決策に比べて、この効果及び耐用年数は悪い。
【0060】
本実施例の使用方法は実施例1の使用方法と同じである。
【0061】
実施例5:
図19~21に示すように、一体型ボトルキャップ及び該ボトルキャップを有する調味料ボトルであって、ボトルキャップは、上半分のキャップ1、下半分のキャップ7、ダイアフラム3、密封リング5、取り出し装置、及びロック装置を含み、該ボトルキャップとボトル本体6は調味料ボトルを形成する。
【0062】
具体的な特徴は以下の通りである。下半分のキャップ7の中央の貫通孔の下縁にはボスが設けられる。上半分のキャップ1のハンドル部の先端には凹部が設けられ、ラベルを便利に張り付けることができる。密封リング5の断面は略「n」字形であり、その外径はキャップ本体の直径より大幅に大きく、キャップ本体の外壁に係止されるため、ボトルキャップの口径は大幅に大きくなる。密封リング5はある程度の硬度がある材料で製造され、又は、口部の内壁に接触する部分は弾性がある軟質材料で製造され、他の部分は硬質材料で製造される。密封リング5は透明であってもよい。一定の範囲内の異なる口径のボトル本体6の場合、対応する口径の密封リング5を交換するだけで、密封することができる。実施例1の密封リング5の口径、材質については同様に実現されてもよい。
【0063】
前記取り出し装置は長いロッド2、スプーンヘッド8を含む。長いロッド2の先端には長いロッドキャップが設けられ、長いロッドキャップの側壁には傾斜面が設けられる。長いロッド2の底端には短いピン構造が設けられる。スプーンヘッド8の下端には密封されたキャビティーが設けられ、スプーンヘッド8の先端には盲孔が設けられる。スプーンヘッド8と長いロッド2は、短いピンと盲孔の締まり嵌めにより、接続される。又は、スプーンヘッド8のキャビティーはスプーンヘッド8の先端の孔に連通し、長いロッド2の短いピンによってスプーンヘッド8の先端の孔を塞ぎ、スプーンヘッド8のキャビティーは密封されたキャビティーになる。
【0064】
前記ロック装置はスライダー16及びばね17を含む。スライダー16の右側には上向きの押圧部が設けられて、ダイアフラム3に対応する。スライダー16の中央には貫通孔が設けられる(実施例4のスライダー16の中央の凹部を貫通孔に置き置き換えればよい)。この貫通孔の中央には取り出し装置が設けられ、両者の間に隙間がある。スライダー16の貫通孔の内壁の下端には傾斜面が設けられ、長いロッドキャップの傾斜面に対応しており、傾斜面の角度は一致する。スライダー16の貫通孔の右側部分は、その貫通孔の右側の傾斜面部分、すなわち接点を含み、且つ取り出し装置と隙間嵌めされる。ばね17は板状の長尺状であり、スライダー16の左側に設置される。
【0065】
実施例5の他の技術的特徴はすべて実施例4の技術的特徴と同じである。
【0066】
ロック装置の作動原理は以下の通りである。長いロッドキャップが下半分のキャップ7の貫通孔の上端口に接触するまで、長いロッド2は下半分のキャップ7の貫通孔内で下に移動する。ダイアフラム3を押圧すると、ダイアフラム3は変形し、スライダー16の押圧部を押して、スライダー16をスライダー溝内で左に移動させ、スライダー16はばね17を押し、スライダー16の一側の接点が長いロッド2に接触するまで、ばね17を変形させて蓄勢し、スライダー16の貫通孔の右側の傾斜面部分は長いロッドキャップの傾斜面に接触し、両者の傾斜面は協働して、取り出し装置が揺れないようにロックする。又は、両者の傾斜面をすべて取り外し、スライダー16の貫通孔の下端面と下半分のキャップ7の貫通孔の上端面との協働により、長いロッドキャップを挟んでもよいが、加工精度はロック状態での取り出し装置の揺れ程度に決められる。長いロッドキャップは下半分のキャップ7の貫通孔の上端口に接触していない場合、スライダー16は左に移動し、スライダー16の貫通孔の右側の接点は、長いロッド2の側壁に接触し、長いロッド2をロックする。ダイアフラム3を緩めると、ダイアフラム3は元の形状に戻り、ばね17はスライダー16を押動して右に移動させ、スライダー16の接点は取り出し装置を解放する。
【0067】
本実施例の使用方法は実施例1の使用方法と同じであり、本実施例のスプーンヘッド8は、粒状物に加えて、液体及び半流動体物質をすくうことができ、キャビティーが設けられるスプーンヘッド8は、液体又は半流動体物質内に浮遊してもよい。
【0068】
実施例6:
図22~23に示すように、一体型ボトルキャップ及び該ボトルキャップを有する調味料ボトルであって、ボトルキャップは、上半分のキャップ1、下半分のキャップ7、ダイアフラム3、密封リング5、取り出し装置、及びロック装置を含み、該ボトルキャップとボトル本体6は調味料ボトルを形成する。
【0069】
具体的な特徴は以下の通りである。上半分のキャップ1のハンドル部の側壁には貫通孔、凹部が設けられ、貫通孔は凹部に接続され、ダイアフラム3はこの凹部に接着されており、つまりこの貫通孔を塞いで、キャビティーを形成する。上半分のキャップ1は下半分のキャップ7に係接されて、キャップ本体を形成する。キャップ本体の側壁の凹溝には、断面が「L」字形の密封リング5が設けられる。上半分のキャップ1の下端の直径はボトル本体6の口部の内径より大きく、且つ口部に接触する。
【0070】
前記取り出し装置はネジ18及びスプーン19を含む。スプーン19の上端には長いハンドルが設けられ、取り出し装置の中端はスプーン19のハンドル部であり、下半分のキャップ7の貫通孔内で上下に移動し、両者は隙間ばめされる。スプーン19のハンドル部の断面は「D」字形であり、四角形、楕円形又は多角形であってもよい。下半分のキャップ7の貫通孔とスプーン19のハンドル部の断面の形状は同じである。スプーン19の先端にはネジ18が設けられ、ネジ18の上端の頭部の直径は下半分のキャップ7の貫通孔の孔径より大きく、機能は上記に記載の長いロッドキャップと同じである。又は、ネジ18の代わりにピン、サークリップを使用してもよいが、ネジ18は市販されている大きな皿ネジを採用してもよく、その頭部の厚さは0.5~1.2ミリメートルであり、ピン及びサークリップに比べて、ネジ18を用いると、取り出し装置の長さ及び寸法への影響は小さくなる。取り出し装置の上端はネジ18の頭部であり、常にキャップ本体のキャビティー内に位置する。取り出し装置の下端はスプーン19の下端の凹部であり、常にキャップ本体の外側に位置する。実施例1のスプーンヘッド8の上端を長くすると、スプーン19となる。スプーン19の下端の凹部には1つ~3つのノッチを設けて、フォーク付きスプーン、フォークを形成してもよく、スプーン19の下端の凹部には複数の貫通孔を設け、網じゃくしを形成してもよい。
【0071】
前記ロック装置は油圧管20及び作動油を含む。油圧管20は下端が貫通していない管状構造であり、その上端は摘み部の貫通孔に接続されて、密閉されたキャビティーを形成し、このキャビティーには作動油がいっぱい充填されている。油圧管20の下端は下半分のキャップ7の貫通孔の側壁の凹溝に挿入され、油圧管20の下端の左側には接点が設けられて、取り出し装置に対応し、両者は隙間ばめされる。油圧管20はある程度の弾性を有し、特に接点部の弾性が大きい。
【0072】
実施例6の他の技術的特徴はすべて実施例1の技術的特徴と同じである。
【0073】
ロック装置の作動原理は以下の通りである。どの位置に移動しても、スプーン19のハンドル部は下半分のキャップ7の貫通孔内にある。ダイアフラム3を押圧すると、ダイアフラム3は変形し、ダイアフラム3と上半分のキャップ1の凹部との間のキャビティーの容積は小さくなり、作動油の一部は油圧管20に押し込まれ、油圧管20の上端は小さく変形し、その下端の接点は作動油の圧力により、外に突出し、スプーン19のハンドル部をクリップする。ダイアフラム3を緩めると、ダイアフラム3は元の形状に戻り、油圧管20内の作動油は還流し、接点は元の形状に戻り、取り出し装置を解放する。
【0074】
本実施例の使用方法は実施例1の使用方法と同じである。
【0075】
実施例7:
図24~25に示すように、一体型ボトルキャップ及び該ボトルキャップを有する調味料ボトルであって、ボトルキャップは、上半分のキャップ1、下半分のキャップ7、ダイアフラム3、密封リング5、取り出し装置、及びロック装置を含み、該ボトルキャップ、孔付きカバー22及びボトル本体6は調味料ボトルを形成する。
【0076】
具体的な特徴は以下の通りである。上半分のキャップ1はハンドル部であり、ハンドル部の中央のキャビティーは上半分のキャップ1の底端に連通し、その側壁には貫通孔が設けられる。ダイアフラム3は、シリコン等の弾性のある可撓性材料で製造され、ダイアフラム3は上下に貫通する管状構造であり、ダイアフラム3は上半分のキャップ1の外壁にしっかりと套設されて、その側壁の貫通孔を塞ぐ(上記に記載の実施例におけるダイアフラム3はすべてこの管状構造を用いることができ、上半分のキャップ1のハンドル部の外壁に設置される。)。上半分のキャップ1と下半分のキャップ7は、溶接、接着、係接又はネジ接続等により接続され、キャップ本体を形成する。下半分のキャップ7の縁には密封リング5が設けられ、密封リング5の断面は「C」字形である。孔付きカバー22の中央には貫通孔が設けられ、この孔内には一体型ボトルキャップが設けられ、密封リング5は孔付きカバー22の貫通孔としっかりと密封され、孔付きカバー22の下端はボトル本体6にネジ接続され、孔付きカバー22は、口部の口径を大きくし、キャップ本体の直径を小さくすることに用いられ、便利に収納及び取り出しを行うことができ、且つ孔付きカバー22の寸法は正確であり、密封リング5の密封性能が向上する。下半分のキャップ7の貫通孔の上下縁にはそれぞれボスが設けられ、上方ボスの右側には凹溝が設けられる。上半分のキャップ1のハンドル部の先端にはラベルを張り付けることができる。密封リング5とダイアフラム3は一体化されて、一体部材となってもよく、キャップ本体の外壁に設置される。管状のダイアフラム3の下端は密封リング5の取り付け位置に延伸すると理解されてもよく、ダイアフラム3の下端はキャップ本体の縁を包み、密封リング5の機能を実現し、これにより、密封リング5を取り外すことができる。
【0077】
前記取り出し装置はネジ18及びブラシを含み、ブラシは長いブラシハンドル21及びブラシ毛本体10を含み、長いブラシハンドル21の上端には長いハンドルが設けられ、このハンドル部の断面は楕円形であり、このハンドル部は取り出し装置の中端であり、下半分のキャップ7の貫通孔内で上下に移動し、両者は隙間ばめされる。長いブラシハンドル21の先端にはネジ18が設けられ、ネジ18の頭部は長いロッドキャップと同様な機能を実現することができ、常にキャップ本体のキャビティー内に位置する。長いブラシハンドル21の下端の断面は大きくなり、ブラシ毛本体10の上端との両方にはキャビティーが設けられ、両者は組みわせて密封されたキャビティーを形成し、ブラシ毛本体10の下端には複数の細長いブラシ毛が設けられる。取り出し装置の下端はブラシ毛本体10と長いブラシハンドル21の下端の径変化部分であり、常にキャップ本体の外側に位置する。上記に記載のブラシヘッドの短いブラシハンドル9を長くすると、ブラシとなる。
【0078】
前記ロック装置は弓形片4であり、弓形片4の右側の中端はダイアフラム3に対応し、弓形片4の右側の下端には接点が設けられ、接点の底端は下半分のキャップ7の貫通孔の右側の凹溝に設置され、接点は取り出し装置の側壁に対応し、両者は隙間ばめされる。
【0079】
実施例7の他の技術的特徴はすべて実施例1の技術的特徴と同じである。
【0080】
ロック装置の作動原理は以下の通りである。ネジ18の頭部が下半分のキャップ7の貫通孔の上端口に接触するまで、長いブラシハンドル21は下半分のキャップ7の貫通孔内に下に移動する。上半分のキャップ1の貫通孔に対応するダイアフラム3の位置を押圧すると、ダイアフラム3は変形し、弓形片4を押して変形させ、弓形片4の下端の接点はネジ18の頭部に接触し、取り出し装置をロックする。又は、ネジ18の頭部は下半分のキャップ7の貫通孔の上端口に接触せず、弓形片4の接点は長いブラシハンドル21の側壁に接触すると、取り出し装置をロックすることもできる。
【0081】
本実施例の収納方法では、孔付きカバー22を緩め、ボトルキャップと孔付きカバー22を分離せずに、口部から物品を直接充填する。口部の口径は孔付きカバー22の貫通孔より大きいため、便利に操作することができる。続いて、上半分のキャップ1の側壁の貫通孔に対応するダイアフラム3の位置を押圧する必要がなく、ボトル本体6と孔付きカバー22を閉めればよい。本実施例の取り出し方法では、第1ステップはキャップ本体のハンドル部を握り、ボトルキャップと孔付きカバー22を分離することであり、その他は実施例1の取り出し方法と同じである。
【0082】
実施例8:
図26~27に示すように、一体型ボトルキャップ及び該ボトルキャップを有する調味料ボトルであって、ボトルキャップは、上半分のキャップ1、下半分のキャップ7、ダイアフラム3、密封リング5、取り出し装置、及びロック装置を含み、該ボトルキャップ、孔付きカバー22及びボトル本体6は調味料ボトルを形成する。
【0083】
具体的な特徴は以下の通りである。上半分のキャップ1のハンドル部の先端には貫通孔が設けられる。ダイアフラム3は管状構造であり、その先端が貫通していない。ダイアフラム3は上半分のキャップ1のハンドル部の外壁にしっかりと套設され、その先端の貫通孔を密封する(上記に記載の実施例のダイアフラム3はいずれもこの管状構造を用いて、上半分のキャップ1のハンドル部の外壁に設置されてもよい。実施例6のダイアフラム3がこの管状構造を用いる場合、上半分のキャップ1のハンドル部の先端には、作動油がいっぱいに充填されるキャビティーを設けてもよく、ハンドル部の先端の貫通孔は油圧管20に接続される。)。下半分のキャップ7の中央の貫通孔の上縁には傾斜面が設けられ、傾斜度が30°~60°である。この貫通孔の下縁にはボスが設けられ、貫通孔内には取り出し装置が設けられる。上半分のキャップ1と下半分のキャップ7はネジ接続されてキャップ本体を形成し、キャップ本体の外壁には密封リング5が設けられる。上半分のキャップ1と下半分のキャップ7は一体化されてもよく、すなわち、キャップ本体は一体化された部材である。孔付きカバー22の下端はボトル本体6の口部の内壁に係合され、両者の間には密封リングが設けられてもよい。孔付きカバー22の貫通孔内に一体型ボトルキャップが設けられ、孔付きカバー22の貫通孔は右側偏ってボトル本体6の軸線に位置せず、且つ孔付きカバー22は透明材質で製造されるため、孔付きカバー22の貫通孔からの取り出しはより便利になる。ボトル本体6はボウル状であり、その口径と孔付きカバー22の貫通孔の口径とは遥かに異なり、孔付きカバー22を開けてボトル本体6の口部から物品を入れること、及びボトル本体6の内壁をクリーニングすることはより便利になる。孔付きカバー22の上端面には複数の貫通孔を設けてもよく、各貫通孔内にいずれも1つの一体型ボトルキャップが設けられ、ボトル本体6の口径が十分に大きければ、ボトル本体6内には複数の収納室を設けてもよく、各室が独立して収納する。
【0084】
前記取り出し装置はネジ18及び蜂蜜取り出し棒23を含む。蜂蜜取り出し棒23の上端には長いハンドルが設けられ、すなわち取り出し装置の中端であり、そのハンドル部は下半分のキャップ7の貫通孔内で上下に移動し、両者は隙間ばめされる。蜂蜜取り出し棒23の先端にはネジ18が設けられ、ネジ18の頭部の直径は下半分のキャップ7の貫通孔の孔径より大きく、取り出し装置の上端はネジ18の頭部であり、常にキャップ本体のキャビティー内に位置する。取り出し装置の下端は蜂蜜取り出し棒23の下端の球形体であり、常にキャップ本体の外側に位置する。蜂蜜取り出し棒23の下端のキャビティーは、蜂蜜取り出し棒23の先端のネジ孔と連通することができ、上記に記載の蜂蜜取り出し棒ヘッド11のハンドル部を長くすると、蜂蜜取り出し棒23となる。
【0085】
前記ロック装置は弓形片4であり、弓形片4は「U」字形であり、弓形片4の上端は上半分のキャップ1のハンドル部の先端の貫通孔から通過し、弓形片4の先端はダイアフラム3に対応し、弓形片4の下端には2つの接点が設けられ、2つの接点にはそれぞれ傾斜面が設けられ、その傾斜面は下半分のキャップ7の傾斜面に接触し、両者の傾斜度は同じであり、2つの接点はいずれも取り出し装置の中端の側壁と隙間嵌めされる。
【0086】
実施例8の他の技術的特徴はすべて実施例1の技術的特徴と同じである。
【0087】
ロック装置の作動原理は以下の通りである。蜂蜜取り出し棒23のハンドル部は下半分のキャップ7の貫通孔内で適切な位置まで下に移動する。指はダイアフラム3の先端を下に押圧し、弓形片4を押動して下に移動させ、弓形片4の下端の両側の接点はそれぞれ下半分のキャップ7と傾斜面で接触するため、弓形片4の2つの接点を押動して蜂蜜取り出し棒23の側壁へ移動させて、蜂蜜取り出し棒23をロックする。ダイアフラム3の押圧を緩めると、そのダイアフラム3の先端は自体の弾性力によりリセットされ、弓形片4も自体の弾性力によりリセットされ、接点は取り出し装置を解放する。
【0088】
本実施例の使用方法は実施例1の使用方法と、指がハンドル部の先端のダイアフラム3を押圧したり緩めたりする点が異なる。ボトルキャップを握るジェスチャーを考慮すると、上記に記載の実施例の使用効果に比べてその使用効果は良くない。
【0089】
実施例9:
図28~30に示すように、一体型ボトルキャップ及び該ボトルキャップを有する調味料ボトルであって、ボトルキャップは、上半分のキャップ1、下半分のキャップ7、ダイアフラム3、密封リング5、取り出し装置、及びロック装置を含み、該ボトルキャップとボトル本体6は調味料ボトルを形成する。
【0090】
具体的な特徴は以下の通りである。上半分のキャップ1の表面の射出成形による収縮痕を減少し、密封リング5をクリップするために、上半分のキャップ1の下端面には2周の薄肉のボスが設けられ、構造強度を向上させるために、この2周のボスには補強リブが設けられてもよい。上半分のキャップ1の下端面のボスと下半分のキャップ7の上端面のボスはスナップ接続されてキャップ本体を形成する。接着、溶接又はネジ接続によってキャップ本体を形成してもよい。上半分のキャップ1の2周の薄肉のボスの下に突出する高さは同じであり、下半分のキャップ7との間に隙間があり、その内には密封リング5が設置される。上半分のキャップ1とダイアフラム3の接続をより強固にするために、上半分のキャップ1とダイアフラム3との結合部には段差又は細長い溝が設けられる。
【0091】
前記取り出し装置はスプーン19であり、スプーン19の上端には長いハンドルが設けられ、その先端には長いロッドキャップが設けられ、
図29に示すように、長いロッドキャップの2つの側壁は突出し、長いロッドキャップの先端に溝が設けられ、そのノッチは矢印状であり、必要な変形効果を達成し、耐用年数を延長するために、長いロッドキャップの側壁の突起を中心に強く押すと、長いロッドキャップは弾性変形し、その先端のノッチの隙間は小さくなる(この長いロッドキャップは取り外し可能なバックルのオスバックルとして理解されてもよい。)。又は長いロッドキャップは弾性のある軟質材料であり、その先端に溝が設けられず、形状は上記に記載のネジ18と同じであり、スプーン19のハンドル部の先端に固定して接続される。
図28に示すように、長いロッドキャップの右側には段差が設けられ、ロック装置と接触して協働することができ、この段差の高さは長いロッドキャップの先端のノッチの深さに近いか、それに等しい。スプーン19の長いロッドキャップを除く長いハンドル部分は下半分のキャップ7の貫通孔と隙間嵌めされ、スプーン19の下端には凹部が設けられ、キャップ本体の外側に位置する。上記の実施例におけるブラシ及び蜂蜜取り出し棒23にはそれぞれ、先端に溝が設けられた長いロッドキャップを設けてもよく、又は長いロッドキャップは弾性のある軟質材料である。
【0092】
前記ロック装置はスライダー16及びばね17を含む。スライダー16の中央には貫通孔が設けられ、スライダー16の構造的強度を高めるために、この貫通孔の周りには、スライダー16の上端の押圧部と下端の接点とを接続するための補強リブが設けられる。
【0093】
実施例9の他の技術的特徴はすべて実施例4の技術的特徴と同じである。
【0094】
ロック装置の作動原理は以下の通りである。スプーン19のハンドル部は下半分のキャップ7の貫通孔内の任意の位置まで上下にスライドすることができる。ダイアフラム3を押圧すると、ダイアフラム3は変形し、スライダー16の押圧部を押し、スライダー16をスライダー溝内で左に移動させ、スライダー16はばね17を押し、スライダー16の下端の接点がスプーン19に接触しロックするまで、ばね17を収縮させて蓄勢し、このとき、スプーン19の移動は停止する。スプーン19は、長いロッドキャップの側壁の突起が下半分のキャップ7の貫通孔のボスと接触し係止するまで、下に自由に滑り落ち、このとき、取り出し装置の重量が長いロッドキャップの弾性変形を励起できないため、スプーン19とキャップ本体は分離されない。スライダー16は左へ移動し、その接点はスプーン19の長いロッドキャップの右側の段差位置に滑り込み、スプーン19が上に移動できないようにロックする(又は、長いロッドキャップの右側の段差を取り外し、長いロッドキャップの先端の平面又は先端のノッチをスライダー16の接点に接触させると、スプーン19をロックすることもできる。)。ダイアフラム3を解放すると、スライダー16は右に移動し、スプーン19を解放する。長いロッドキャップの左右両側には、対称な段差を設けてもよく、スプーン19の長いハンドルはその軸線に沿って180°回転してキャップ本体に挿入することができ、スライダー16の接点は長いロッドキャップの任意側の段差に接触しロックすることができる。スプーン19のハンドル部が下半分のキャップ7の貫通孔に挿入され、両者が締まり嵌めされると、ロック装置は作動できなくなる。
【0095】
本実施例の使用方法は実施例1の使用方法と相違点があり、すなわち、取り出し装置を交換すると、スプーン19のハンドル部を下半分のキャップ7の貫通孔に強く直接挿抜し、スプーン19の長いロッドキャップは下半分のキャップ7の貫通孔の側壁により押されて、弾性変形するだけで、スプーン19を着脱でき、取り出し装置の交換は便利で迅速であり、他の使用方法は実施例1と同じである。
【0096】
実施例10:
図31~32に示すように、一体型ボトルキャップ及び該ボトルキャップを有する調味料ボトルであって、ボトルキャップは、上半分のキャップ1、下半分のキャップ7、ダイアフラム3、密封リング5、取り出し装置、及びロック装置を含み、該ボトルキャップとボトル本体6は調味料ボトルを形成する。
【0097】
具体的な特徴は以下の通りである。上半分のキャップ1の下端面には2周の薄肉のボス、すなわち、ボス101及びボス102が設けられ、ボス101の下に突出する高さは、ボス102の下に突出する高さより高く、両者の高さの差は密封リング5の高さに等しいか、それより僅かに大きく、密封リング5はボス102と下半分のキャップ7との隙間に係合され、密封リング5の内壁とボス101の外壁はしっかりと密封され、密封リング5の外壁はボトル本体6としっかりと密封される(又は、ボス101の密封リング5に接触する外壁には段差が設けられ、又は1周のボス102がさらに追加されると、密封リング5をさらに固定することができる。)。
図31に示される下半分のキャップ7の中央の貫通孔の右側の上向き縁にボスがないが、残りの孔の上下縁にはすべてボスが設けられ、且つこの孔の縁の上向きボスの上端面には段差が設けられる。
【0098】
前記取り出し装置はブラシであり、ブラシは長いブラシハンドル21及びブラシ毛本体10を含み(観察を便利にするために、図面におけるブラシとキャップ本体とは分離される。)、ブラシの上端には長いブラシハンドル21が設けられ、長いブラシハンドル21の上端には長いハンドルが設けられ、その先端には長いロッドキャップが設けられ、
図31に示すように、長いブラシハンドル21のハンドル部の幅は下半分のキャップ7の中央の貫通孔の幅より僅かに小さく、長いロッドキャップの両側には凹溝が対称に設けられ、この2つの凹溝の下端は、
図32に示される長いロッドキャップの中央のノッチの深さに近いか、それに等しく、
図32に示すように、長いロッドキャップの両側は突出し、その幅は下半分のキャップ7の中央の貫通孔の幅より僅かに大きい。長いブラシハンドル21の下端の断面の平らな部分は、ブラシ毛本体10の先端の凹部に係止され、ブラシ毛本体10の下端には複数の細長いブラシ毛が設けられる。
【0099】
前記ロック装置はスライダー16及びばね17を含む。スライダー16の中央には貫通孔が設けられ、この貫通孔の縁にはボスが設けられ、上向きのボス側は押圧部を形成し、下向きのボス側には接点が設けられる。スライダー16の貫通孔の縁の上向き及び下向きのボスの内壁はすべて、同一の円弧面又は平面にある。
【0100】
実施例10の他の技術的特徴はすべて実施例9の技術的特徴と同じである。
【0101】
ロック装置の作動原理は以下の通りである。長いブラシハンドル21の上端は下半分のキャップ7の貫通孔に挿入され、長いロッドキャップの両側の突起はこの貫通孔を通過し、長いブラシハンドル21のハンドル部は下半分のキャップ7の貫通孔内で任意の位置まで上下にスライドすることができる。ダイアフラム3を押圧すると、ダイアフラム3は変形し、スライダー16の押圧部を押し、スライダー16をスライダー溝内で左に移動させ、スライダー16はばね17を押し、スライダー16の下端の接点が取り出し装置に接触してロックするまで、ばね17を収縮させて蓄勢する。長いブラシハンドル21は、長いロッドキャップの側壁の突起が下半分のキャップ7の貫通孔のボスに接触し係止するまで、重力により下に自由に滑り落ち、ブラシとキャップ本体は分離されない。スライダー16は左へ移動し、その接点は長いブラシハンドル21の長いロッドキャップの右側の凹溝に滑り込み、長いブラシハンドル21が上に移動できないようにロックする。スライダー16の接点の上端には傾斜面又は円弧面が設けられ、ブラシがロックされた状態で、ブラシとキャップ本体を強制的に分離するという誤操作を防止するために、接点の上端の傾斜面と長いロッドキャップの凹溝は接触し、脱落しやすく、長いロッドキャップを破損することがない。又は、長いロッドキャップの凹溝の接点に接触する上端部分には傾斜面又は円弧面が設けられ、同様な効果を達成することができる。接点に接触する長いロッドキャップの凹溝の下端部分は、いずれも直角であり、ロックが便利である。長いブラシハンドル21はその軸線に沿って180°回転し、その長いハンドルは下半分のキャップ7の貫通孔に挿入することもでき、スライダー16の接点は長いロッドキャップの任意側の凹溝に接触しロックすることができる。ダイアフラム3を解放すると、スライダー16はブラシを解放する。
【0102】
本実施例の使用方法は実施例1の使用方法と、取り出し装置の交換の点が異なり、取り出し装置の交換は実施例9と同じであり、他の使用方法は実施例1と同時である。
【0103】
上記の実施例は、本発明の好ましい実施形態に過ぎず、本発明は上記の実施例に限定されず、当業者が有する知識の範囲内において、その示唆を受けて、本発明の要旨を逸脱することなく、創作的な努力を必要とせずに設計した本発明と類似する技術的解決手段及び実施例はすべて、本発明の保護範囲内に属するべきであることに留意されたい。
【0104】
本発明において、理解する必要があるものとして、「上」、「中」、「下」、「左」、「右」、「中央」、「両側」、「軸方向」、「頂」、「底」、「内」、「外」等の、方位又は位置関係を指示する用語は、本発明を記述しやすくし記述を簡略化させるためのものに過ぎず、示される装置又は素子が必ず特定の方位を有したり、特定の方位で構造されたり操作されたりすることを指示又は暗示するものではなく、従って、本発明に対する制限として理解できない。
【0105】
本発明において、特に明確な規定及び限定がない限り、「取付」、「接続」、「固定接続」、「可動接続」等の用語は、広義に理解すべきであり、例えば、「固定接続」は、取り外し可能な接続であってもよく、一体的で取り外し不可能な接続であってもよく、「接続」は、直接接続であってもよく、中間媒体を介する間接接続であってもよい。例えば、長いロッド2とブラシヘッドは、中間媒体の金属棒13を介して接続される。当業者にとって、具体的な状況に応じて、本発明における上記の用語の具体的な意味を理解することができる。
【符号の説明】
【0106】
1、上半分のキャップ
2、長いロッド
3、ダイアフラム
4、弓形片
5、密封リング
6、ボトル本体
7、下半分のキャップ
8、スプーンヘッド
9、短いブラシハンドル
10、ブラシ毛本体
11、蜂蜜取り出し棒ヘッド
12、プライバー
13、金属棒
14、ブラシ毛
15、金属管
16、スライダー
17、ばね
18、ネジ
19、スプーン
20、油圧管
21、長いブラシハンドル
22、孔付きカバー
23、蜂蜜取り出し棒
【国際調査報告】