(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-10
(54)【発明の名称】着脱可能な弾性クッション、家具及び組付方法
(51)【国際特許分類】
A47C 23/043 20060101AFI20240903BHJP
A47C 27/07 20060101ALI20240903BHJP
【FI】
A47C23/043
A47C27/07
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024513729
(86)(22)【出願日】2022-07-08
(85)【翻訳文提出日】2024-03-29
(86)【国際出願番号】 CN2022104596
(87)【国際公開番号】W WO2023029748
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】202111015560.0
(32)【優先日】2021-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521358693
【氏名又は名称】ニュー-テック インテグレーション (シアメン) カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】レン,ルハオ
【テーマコード(参考)】
3B096
【Fターム(参考)】
3B096AB09
3B096AC01
3B096AD02
3B096AD07
(57)【要約】
【課題】本発明は、着脱可能な弾性クッションと家具及び組付方法を提供する。
【解決手段】着脱可能な弾性クッションは、フレキシブルカバーと複数の弾性モジュールを含む。フレキシブルカバーのフレキシブルカバー底層の天面には、複数本の軌道梁が設置されており、複数の弾性モジュールは、収納空間内のフレキシブルカバー底層に取り付けられ且つアレイ形態で配列されることが可能であり、且つ、それぞれの弾性モジュールが錐形状スプリング及び錐形状スプリングを収納し保持するスプリングサポーターを含む。フレキシブルカバーは、フレキシブルカバー底層における複数本の軌道梁を露出させるように取外可能であるように構成され、これによって、複数の弾性モジュールをフレキシブルカバー内で装着し位置決めできる。本発明が提供する着脱可能な弾性クッションは、比較的に高い快適さを具備する高級な弾性クッションであり、現在の同種類の弾性クッションと比べ、本発明の着脱可能な弾性クッションは、使用者自らの組付け・取外しを許容し、さらに、使用者より目的性を持ち弾性クッションの構造の一部を交換することを許容する。
【選択図】
図7A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者が座臥するための着脱可能な弾性クッションであって、
前記着脱可能な弾性クッションは、
閉鎖な収納空間を画定できるように構成されるとともに、フレキシブルカバー頂層と、前記フレキシブルカバー頂層に対向して設置され且つ前記フレキシブルカバー頂層に向く面において複数本の軌道梁が設置されているフレキシブルカバー底層と、前記フレキシブルカバー底層と前記フレキシブルカバー頂層との間に接続されるフレキシブルカバー側方包囲部材とを含む、フレキシブルカバーと、
前記フレキシブルカバー底層の前記軌道梁に取り付けられ且つアレイ形態で配列されることが可能であり、且つ、それぞれが、前記着脱可能な弾性クッションの高さ方向に沿って圧縮可能な錐形状スプリング及び前記錐形状スプリングを収納し保持するスプリングサポーターを含む、複数の弾性モジュールと、を含み、
前記フレキシブルカバーは、前記フレキシブルカバー底層における複数本の前記軌道梁を露出させるように分解可能であるように構成され、これによって、ユーザーが、前記複数の弾性モジュールを複数本の前記軌道梁に取り付けて対応する軌道梁に沿って摺動させることによって、前記複数の弾性モジュールを前記フレキシブルカバー内で装着し位置決めできる、
ことを特徴とする着脱可能な弾性クッション。
【請求項2】
各々の前記軌道梁の左右両側には、いずれも、その左右両側に位置する前記弾性モジュールにそれぞれ接合できるスライドレール構造が設置されており、これによって、前記軌道梁の両側に位置する双方の前記弾性モジュールが、対応するスライドレールに沿って互いに対して独立的に摺動できる、
ことを特徴とする請求項1に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項3】
それぞれの前記軌道梁は、
垂直方向に沿って前記軌道梁の頂側から底側まで延びる支持壁と、
中間部分が前記支持壁の頂側に接続されているとともに、前記支持壁の左右両側に向けてそれぞれ延び且つ下向きに折り曲げることによって、前記軌道梁の頂部には下向きに開口する二つの頂側収納部が形成される、頂側接合部と、
中間部分が前記支持壁の底側に接続されているとともに、前記支持壁の左右両側に向けてそれぞれ延び且つ上向きに折り曲げることによって、前記軌道梁の底部には上向きに開口する二つの底側収納部が形成される、底側接合部と、を含み、
それぞれの前記弾性モジュールにおける前記スプリングサポーターの左右両側には、いずれも、軌道梁の頂側収納部と前記底側収納部に接合可能な合わせ凸起が設置されており、前記合わせ凸起は、それぞれ、前記スプリングサポーターの底部両側の天面から上方へ、及び前記スプリングサポーターの底部両側の底面から下方へ突出している、
ことを特徴とする請求項2に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項4】
それぞれの前記軌道梁は、
前記フレキシブルカバー底層に設置されている基部と、
前記基部の左右両側からそれぞれ上方へ延びる一対の接続壁と、
前記一対の接続壁の頂端から互いに対向し延び且つ双方の間に間隔が具備する一対の端壁と、を含み、
前記基部は、それぞれ、前記一対の接続壁と前記一対の端壁と一緒に協働し、開口が互いに対向する一対の収納部を限定し、
それぞれの前記弾性モジュールにおける前記スプリングサポーターの左右両側には、いずれも、下方へ延びる接続脚が設置されており、前記接続脚の底端には、互いに背中を合わせるように延びている合わせ凸起が設置されており、前記合わせ凸起は、それぞれの前記軌道梁の一対の前記収納部に接合可能であるように構成されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項5】
前記基部の二つの接続壁の中間には、隔断壁が設置されており、前記隔断壁の高さが前記接続壁の高さよりも小さい、
ことを特徴とする請求項4に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項6】
前記基部の左側と右側に設置されている前記接続壁は、それぞれ、前記軌道梁の延び方向において間欠的に設置されるとともに、交互に配列される、
ことを特徴とする請求項4に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項7】
前記フレキシブルカバー底層には、さらに、複数組の軌道梁取付具が取外し可能に設置されており、各組の前記軌道梁取付具は、対応する前記軌道梁の延び方向に沿って互いに間隔を置いて設置されている、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項8】
それぞれの前記軌道梁取付具は、超音波溶接又はカシメ又は粘着によって前記フレキシブルカバー底層の天面に固定されている、
ことを特徴とする請求項7に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項9】
それぞれの前記軌道梁取付具は、頂部に位置する取付具突出部を含み、前記取付具突出部は、前記軌道梁の延び方向に垂直であり且つ前記フレキシブルカバー底層に平行する方向に沿って突出しており、前記軌道梁の底部には、前記取付具突出部に対応する取付収納部が設置されており、前記取付具突出部は、前記軌道梁が自体の延び方向に沿って前記軌道梁取付具に対して摺動し、取り付けられ位置決め可能であるように、前記軌道梁の取付収納部と協働できる、
ことを特徴とする請求項7に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項10】
それぞれの前記軌道梁は、超音波溶接又はカシメ又は粘着によって直接的に前記フレキシブルカバー底層の天面に固定されている、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項11】
それぞれの前記軌道梁は、順に繋がっている複数の軌道梁セクションを含む、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項12】
それぞれの前記軌道梁セクションは、前端に、前方へ突出している凸起が設置されており、後端に、前記軌道梁セクションの内部に凹入する凹溝が設置されており、隣接する前記軌道梁セクションの凸起と凹溝は、隣接する前記軌道梁セクションを一体に接続するように互いに合わせる、
ことを特徴とする請求項11に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項13】
それぞれの前記弾性モジュールの外部輪郭は、円錐台形状であり、前記着脱可能な弾性クッションは、さらに、前記収納空間内に取出し可能に設置される弾性均衡網を含み、前記弾性均衡網には、複数の開孔が開設されており、前記開孔の寸法は、前記弾性モジュールの所定高さでの外径に一致し、これによって、前記弾性均衡網は、複数の前記弾性モジュールを、それぞれ、前記開孔内に嵌設させ、すべての前記弾性モジュールを関連させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項14】
前記開孔の寸法は、前記弾性モジュールの頂部での外径と一致する、
ことを特徴とする請求項13に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項15】
前記着脱可能な弾性クッションは、取出可能な弾性緩衝層をさらに含み、前記弾性緩衝層は、前記収納空間内に設置されるとともに、前記フレキシブルカバー頂層と複数の前記弾性モジュールの頂部との間に位置する、
ことを特徴とする請求項13に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項16】
前記弾性緩衝層と前記弾性均衡網は、いずれも、スポンジで製作され、且つ、前記フレキシブルカバーは、布覆い構造であり、前記フレキシブルカバーには、前記フレキシブルカバー頂層及び/或いは前記フレキシブルカバー底層の全周に亘って延びるスライダーファスナーが設置される、
ことを特徴とする請求項15に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項17】
各々の前記弾性モジュールにおけるスプリングは前記プリングサポーター内で仮圧縮状態となる、
ことを特徴とする請求項1に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項18】
前記フレキシブルカバーには、前記フレキシブルカバー頂層と前記フレキシブルカバー底層の全周に亘って延びるスライダーファスナーが設置されているとともに、前記弾性緩衝層と前記フレキシブルカバー頂層と前記フレキシブルカバー側方包囲部材は、いずれも、取巻・収納可能である、
ことを特徴とする請求項1に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項19】
前記複数本の軌道梁は、フレキシブルプラスチックで製作されることによって、前記複数本の軌道梁が集積された前記フレキシブルカバー底層が前記軌道梁の延び方向に垂直する平面に沿って取り巻かれ収納されることを許容する、
ことを特徴とする請求項18に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項20】
それぞれの前記弾性モジュールは、下端が開口し、内部が中空である円錐台構造と構成されており、且つ、前記複数の弾性モジュールは、使用者が各々の前記弾性モジュールを前記軌道梁から取り外し、前記弾性モジュールの高さ方向に沿って各々の前記弾性モジュールを順に積み重ね収納することを許容するように構成され、積み重ね状態で、隣接する前記弾性モジュールのうちの下方に位置する弾性モジュールが、上方へ、上方に位置する弾性モジュールの下端開口を介して上方に位置する弾性モジュール内に挿入した、
ことを特徴とする請求項1、18及び19のいずれか一項に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項21】
家具であって、
前記家具は、請求項1~20のいずれか一項に記載の着脱可能な弾性クッションを含む、
ことを特徴とする家具。
【請求項22】
前記家具は、ベッド又はソファー又はソファベッドである、
ことを特徴とする請求項21に記載の家具。
【請求項23】
請求項1~20のいずれか一項に記載の着脱可能な弾性クッションを組み付ける方法であって、
前記方法は、
フレキシブルカバー底層を含むフレキシブルカバーを取得するステップと、
複数の弾性モジュールを取得するステップと、
弾性均衡網を取得するステップと、
弾性緩衝層を取得するステップと、
使用現場で下記のような順番で組付を行うステップと、を含み、
前記順番とは、
(1)前記フレキシブルカバー底層に設置された軌道梁によって、前記複数の弾性モジュールを摺動させ、正確な位置まで取り付けること、
(2)前記弾性均衡網をすべての前記弾性モジュールに嵌設すること、
(3)前記弾性緩衝層をすべての前記弾性モジュールに置くこと、
(4)前記複数の弾性モジュールと前記弾性均衡網と前記弾性緩衝層を前記フレキシブルカバー内に包むように前記フレキシブルカバーを閉鎖することである、
ことを特徴とする方法。
【請求項24】
フレキシブルカバー底層を含むフレキシブルカバーを取得するステップと、複数の弾性モジュールを取得するステップと、弾性均衡網を取得するステップと、弾性緩衝層を取得するステップとは、それぞれ、異なる時間と場所で実現できる、
ことを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項25】
フレキシブルカバーを取得するステップは、色や材質やパターンに関するユーザーのニーズに応じて、対応するフレキシブルカバーを選択することを含み、
複数の弾性モジュールを取得するステップは、着脱可能な弾性クッションの弾力性と柔軟性に関するユーザーのニーズに応じて、対応する弾性モジュールを選択することを含み、
弾性均衡網を取得するステップは、必要とする弾力性と柔軟性に応じて、対応する弾性均衡網を選択することを含み、
弾性緩衝層を取得するステップは、必要とする弾力性と柔軟性に応じて、対応する弾性緩衝層を選択することを含む、
ことを特徴とする請求項23に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家具の分野に係り、特に、着脱可能な弾性クッションと、それを備える家具、及び着脱可能な弾性クッションを組み付ける方法に係る。
【背景技術】
【0002】
人々の生活水準の向上に伴い、インテリア製品へのニーズも段々変化していく。特に、使用者は、マットレスやソファークッション等の長期座臥する製品に対して、ニーズがますます向上するだけでなく、ニーズも多様化になる傾向もある。
【0003】
ちなみに、現在のインテリア製品の市場において、マットレスは、明らかに、高級マットレスと低級マットレスに区別される。低級マットレスは、一般に、厚さが小さく、搬送と貯蔵が便利であるが、使用者の快適さのニーズを一定程度満足できない。一方、高級マットレスは、一般に、内部構造が複雑であり、品質が高く、厚さが大きく、使用者が座臥するときに素晴らしい快適さを感じるが、内部構造の複雑によって高級マットレスが取外不能であり、使用者が購入したのは、必ず、一体式の取外不能なマットレスであり、マットレスの搬送と貯蔵に不便であり、そして、高級マットレスの部材の一部が経時劣化になる場合に、使用者は、局部的なメンテナンスできず、全体廃棄しかできないので、一定の無駄が生じる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このため、上記の問題の少なくとも一部を解決できる着脱可能な弾性クッションと、それを備える家具、及び着脱可能な弾性クッションを組み付ける方法を提供する必要がある。
【0005】
本発明の主な目的は、着脱可能な弾性クッションと、それを備える家具、及び着脱可能な弾性クッションを組み付ける方法を提供することである。本発明が提供した着脱可能な弾性クッションは、比較的に高い快適さを具備する高級な弾性クッションであり、現在の同種類の弾性クッションと比べ、本発明の着脱可能な弾性クッションは、使用者自らの組付け・取外しを許容するので、使用者へ下記のような利点を提供できる。(1)日常生活の搬送・貯蔵に関するニーズを満たせ、(2)着脱可能な弾性クッションの構造の一部が経時劣化になる場合に、使用者は、自ら対応する部品を購入し、経時劣化になった構造のみを交換すれば、該弾性クッションを継続して使用でき、(3)使用者は、使用ニーズに応じて対応する部品を選択することによって、目的性を持ち自らの使用ニーズにもっと適合する着脱可能な弾性クッションを作れる。
【0006】
本発明による第一点は、使用者が座臥するための着脱可能な弾性クッションを提供し、前記着脱可能な弾性クッションは、
閉鎖な収納空間を画定できるように構成されるとともに、フレキシブルカバー頂層と、前記フレキシブルカバー頂層に対向して設置され且つ前記フレキシブルカバー頂層に向く面において複数本の軌道梁が設置されているフレキシブルカバー底層と、前記フレキシブルカバー底層と前記フレキシブルカバー頂層との間に接続されるフレキシブルカバー側方包囲部材とを含む、フレキシブルカバーと、
前記フレキシブルカバー底層の前記軌道梁に取り付けられ且つアレイ形態で配列されることが可能であり、且つ、それぞれが、前記着脱可能な弾性クッションの高さ方向に沿って圧縮可能な錐形状スプリング及び前記錐形状スプリングを収納し保持するスプリングサポーターを含む、複数の弾性モジュールと、を含み、
そのうち、前記フレキシブルカバーは、前記フレキシブルカバー底層における複数本の前記軌道梁を露出させるように取外可能であるように構成され、これによって、ユーザーが、前記複数の弾性モジュールを複数本の前記軌道梁に取り付けてから対応する軌道梁に沿って摺動させることによって、前記複数の弾性モジュールを前記フレキシブルカバー内で装着し位置決めできる。
【0007】
一実施形態において、各々の前記軌道梁の左右両側には、いずれも、その左右両側に位置する前記弾性モジュールにそれぞれ接合できるスライドレール構造が設置されており、これによって、前記軌道梁の両側に位置する双方の前記弾性モジュールが、対応するスライドレールに沿って互いに対して独立的に摺動できる。
【0008】
一実施形態において、それぞれの前記軌道梁は、
垂直方向に沿って前記軌道梁の頂側から底側まで延びる支持壁と、
中間部分が前記支持壁の頂側に接続されているとともに、前記支持壁の左右両側に向けてそれぞれ延び且つ下向きに折り曲げることによって、前記軌道梁の頂部には下向きに開口する二つの頂側収納部が形成される、頂側接合部と、
中間部分が前記支持壁の底側に接続されているとともに、前記支持壁の左右両側に向けてそれぞれ延び且つ上向きに折り曲げることによって、前記軌道梁の底部には上向きに開口する二つの底側収納部が形成される、底側接合部と、を含み、
そのうち、それぞれの前記弾性モジュールにおける前記スプリングサポーターの左右両側には、いずれも、軌道梁の頂側収納部と前記底側収納部に接合可能な合わせ凸起が設置されており、前記合わせ凸起は、それぞれ、前記スプリングサポーターの底部両側の天面から上方へ、及び前記スプリングサポーターの底部両側の底面から下方へ突出している。
【0009】
一実施形態において、それぞれの前記軌道梁は、
前記フレキシブルカバー底層に設置されている基部と、
前記基部の左右両側からそれぞれ上方へ延びる一対の接続壁と、
前記一対の接続壁の頂端から互いに対向し延び且つ双方の間に間隔が具備する一対の端壁と、を含み、
そのうち、前記基部は、それぞれ、前記一対の接続壁と前記一対の端壁と一緒に協働し、開口が互いに対向する一対の収納部を限定し、
そのうち、それぞれの前記弾性モジュールにおける前記スプリングサポーターの左右両側には、いずれも、下方へ延びる接続脚が設置されており、前記接続脚の底端には、互いに背中を合わせるように延びている合わせ凸起が設置されており、前記合わせ凸起は、それぞれの前記軌道梁の一対の前記収納部に接合可能であるように構成されている。
【0010】
一実施形態において、前記基部の二つの接続壁の中間には、隔断壁が設置されており、前記隔断壁の高さが前記接続壁の高さよりも小さい。
【0011】
一実施形態において、前記基部の左側と右側に設置されている前記接続壁は、それぞれ、前記軌道梁の延び方向において間欠的に設置されるとともに、交互に配列される。
【0012】
一実施形態において、前記フレキシブルカバー底層には、さらに、複数組の軌道梁取付具が取外し可能に設置されており、各組の前記軌道梁取付具は、対応する前記軌道梁の延び方向に沿って互いに間隔を置いて設置されている。
【0013】
一実施形態において、それぞれの前記軌道梁取付具は、超音波溶接又はカシメ又は粘着によって前記フレキシブルカバー底層の天面に固定されている。
【0014】
一実施形態において、それぞれの前記軌道梁取付具は、頂部に位置する取付具突出部を含み、前記取付具突出部は、前記軌道梁の延び方向に垂直であり且つ前記フレキシブルカバー底層に平行する方向に沿って突出しており、前記軌道梁の底部には、前記取付具突出部に対応する取付収納部が設置されており、前記取付具突出部は、前記軌道梁が自体の延び方向に沿って前記軌道梁取付具に対して摺動し、取り付けられ位置決め可能であるように、前記軌道梁の取付収納部と協働できる。
【0015】
一実施形態において、それぞれの前記軌道梁は、超音波溶接又はカシメ又は粘着によって直接的に前記フレキシブルカバー底層の天面に固定されている。
【0016】
一実施形態において、それぞれの前記軌道梁は、順に繋がっている複数の軌道梁セクションを含む。
【0017】
一実施形態において、それぞれの前記軌道梁セクションは、前端に、前方へ突出している凸起が設置されており、後端に、前記軌道梁セクションの内部に凹入する凹溝が設置されており、隣接する前記軌道梁セクションの凸起と凹溝は、隣接する前記軌道梁セクションを一体に接続するように互いに合わせる。
【0018】
一実施形態において、それぞれの前記弾性モジュールの外部輪郭は、円錐台形状であり、前記着脱可能な弾性クッションは、さらに、前記収納空間内に取出し可能に設置される弾性均衡網を含み、前記弾性均衡網には、複数の開孔が開設されており、前記開孔の寸法は、前記弾性モジュールの所定高さでの外径に一致し、これによって、前記弾性均衡網は、複数の前記弾性モジュールを、それぞれ、前記開孔内に嵌設させ、すべての前記弾性モジュールを関連させる。
【0019】
一実施形態において、前記開孔の寸法は、前記弾性モジュールの頂部での外径と一致する。
【0020】
前記着脱可能な弾性クッションは、取出可能な弾性緩衝層をさらに含み、前記弾性緩衝層は、前記収納空間内に設置されるとともに、前記フレキシブルカバー頂層と複数の前記弾性モジュールの頂部との間に位置する。
【0021】
一実施形態において、前記弾性緩衝層と前記弾性均衡網は、いずれも、スポンジで製作され、そして、前記フレキシブルカバーは、布覆い構造であり、前記フレキシブルカバーには、前記フレキシブルカバー頂層及び/或いは前記フレキシブルカバー底層の全周に亘って延びるスライダーファスナーが設置される。
【0022】
一実施形態において、各々の前記弾性モジュールにおけるスプリングは前記プリングサポーター内で仮圧縮状態となる。
【0023】
前記フレキシブルカバーには、前記フレキシブルカバー頂層と前記フレキシブルカバー底層の全周に亘って延びるスライダーファスナーが設置されているとともに、前記弾性緩衝層と前記フレキシブルカバー頂層と前記フレキシブルカバー側方包囲部材は、いずれも、取巻・収納可能である。
【0024】
一実施形態において、前記複数本の軌道梁は、フレキシブルプラスチックで製作されることによって、前記複数本の軌道梁が集積された前記フレキシブルカバー底層が前記軌道梁の延び方向に垂直する平面に沿って取り巻かれ収納されることを許容する。
【0025】
一実施形態において、それぞれの前記弾性モジュールは、下端が開口し、内部が中空である円錐台構造と構成されており、そして、前記複数の弾性モジュールは、使用者が各々の前記弾性モジュールを前記軌道梁から取り外し、前記弾性モジュールの高さ方向に沿って各々の前記弾性モジュールを順に積み重ね収納することを許容するように構成され、積み重ね状態で、隣接する前記弾性モジュールのうちの下方に位置する弾性モジュールが、上方へ、上方に位置する弾性モジュールの下端開口を介して上方に位置する弾性モジュール内に挿入した。
【0026】
本発明の第二点によれば、家具を提供し、前記家具は、上記形態のうちいずれ一項に記載の着脱可能な弾性クッションを含む。
【0027】
一実施形態において、前記家具は、ベッド又はソファー又はソファベッドである。
【0028】
本発明の第三点によれば、上記形態のうちいずれ一項に記載の着脱可能な弾性クッションを組み付ける方法を提供し、前記方法は、
フレキシブルカバー底層を含むフレキシブルカバーを取得するステップと、
複数の弾性モジュールを取得するステップと、
弾性均衡網を取得するステップと、
弾性緩衝層を取得するステップと、
使用現場で下記のような順番で組付を行うステップと、を含み、
前記順番とは、
(1)前記フレキシブルカバー底層に設置された軌道梁によって、前記複数の弾性モジュールを摺動させ、正確な位置まで取り付けること、
(2)前記弾性均衡網をすべての前記弾性モジュールに嵌設すること、
(3)前記弾性緩衝層をすべての前記弾性モジュールに置くこと、
(4)前記複数の弾性モジュールと前記弾性均衡網と前記弾性緩衝層を前記フレキシブルカバー内に包むように前記フレキシブルカバーを閉鎖することである。
【0029】
一実施形態において、フレキシブルカバー底層を含むフレキシブルカバーを取得するステップと、複数の弾性モジュールを取得するステップと、弾性均衡網を取得するステップと、弾性緩衝層を取得するステップとは、それぞれ、異なる時間と場所で実現できる。
【0030】
一実施形態において、フレキシブルカバーを取得するステップは、色や材質やパターンに関するユーザーのニーズに応じて、対応するフレキシブルカバーを選択することを含み、
複数の弾性モジュールを取得するステップは、着脱可能な弾性クッションの弾力性と柔軟性に関するユーザーのニーズに応じて、対応する弾性モジュールを選択することを含み、
弾性均衡網を取得するステップは、必要である弾力性と柔軟性に応じて、対応する弾性均衡網を選択することを含み、
弾性緩衝層を取得するステップは、必要である弾力性と柔軟性に応じて、対応する弾性緩衝層を選択することを含む。
【図面の簡単な説明】
【0031】
本発明の上記及び他の目的、特徴、利点と機能をよく理解するために、図面に示す好適な実施形態を参照すればよい。図面において同一な符号は、同一な部材に指す。当業者にとって、図面が本発明の好適な実施形態を例示的に説明する旨であり、本発明の範囲を限定する旨が一切になく、図面における各部材の比例が、実際な比例に対応していないと理解すべきである。
【
図1】本発明による一実施形態における着脱可能な弾性クッションの組付状態での斜視模式図である。
【
図2】
図1における着脱可能な弾性クッションの分解斜視模式図である。
【
図3】
図2における複数の弾性モジュールがフレキシブルカバー底層に取り付けられたことの模式図である。
【
図4】一実施形態における軌道梁のフレキシブルカバー底層での取付模式図である。
【
図5A】複数の視点から
図4における軌道梁取付具を見る模式図である。
【
図5B】一種の軌道梁取付具とフレキシブルカバー底層の接合模式図である。
【
図5C】他の一種の軌道梁取付具とフレキシブルカバー底層の接合模式図である。
【
図6】軌道梁が位置まで取付された後の模式図である。
【
図8】複数の弾性モジュールがフレキシブルカバー底層に取付られた模式図であり、そのうち、一つの軌道梁の左右両側に位置する一対の隣接する弾性モジュールを拡大して示す。
【
図10】一実施形態における軌道梁がフレキシブルカバー底層に位置まで取付られるときの模式図である。
【
図11A】
図10におけるいずれ一本の軌道梁の端部模式図の一形態である。
【
図11B】
図10におけるいずれ一本の軌道梁の端部模式図の他の形態である。
【
図12】該実施形態において複数の弾性モジュールがフレキシブルカバー底層に取付られた模式図であり、そのうち、一つの軌道梁の左右両側に位置する一対の隣接する弾性モジュールを拡大して示す。
【
図14】一実施形態における軌道梁がフレキシブルカバー底層に位置まで取付られるときの模式図である。
【
図15】一つの軌道梁の一対の隣接する軌道梁セクションの正面図と上面図である。
【
図16】複数の弾性モジュールが
図14に示す軌道梁に取付られたときの模式図である。
【
図18】
図1における着脱可能な弾性クッションの取外・分解・収納の模式図である。
【
図19】
図1における着脱可能な弾性クッションの取外・分解・収納の模式図である。
【
図20】本発明による一実施形態における着脱可能な弾性クッションの組付状態での斜視図である。
【
図21】
図20における着脱可能な弾性クッションの分解斜視模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、図面を参照しながら本発明の具体的な実施形態を詳細に説明する。ここで、本発明による好適な実施形態のみが説明されており、当業者が、前記好適な実施形態に基づき、本発明を実現可能な他の形態を想起でき、当該他の形態も同様に本発明の範囲に入る。
【0033】
本発明は、インテリア製品に用いる着脱可能な弾性クッションと該弾性クッションを含む家具と着脱可能な弾性クッションを組み付ける方法を提供し、該弾性クッションは、例えば、マットレス、ソファークッション又は使用者が座臥するための他のクッションである。
図1乃至
図21は、本発明による若干の好適な実施形態を示す。
【0034】
ちなみに、本発明に記載された方向用語と位置用語について、
図1乃至
図21に示す実施形態を参照しながら理解すべきである。本発明に記載された方向用語と位置用語は、いずれも、各部材同士間の相対方向と相対位置を示すものであり、絶対方向と絶対位置を示すものではない。
【0035】
まず、
図1を参照し、本発明の一つの好適な実施形態における弾性クッションは、一つの長方体構造であり、下記の「縦方向」と「横方向」と「高さ方向」について、
図1に示す長方体構造を参照しながら理解すべきである。例えば、本発明の各々の好適な実施形態における各々の軌道梁は、横方向に沿って延びるとともに縦方向に沿って互いに間隔を置いて配列される。部材の「左右両側」とは、該部材の横方向での両側を指す。
【0036】
図2に示す弾性クッション100の分解模式図を参照し、弾性クッション100は、フレキシブルカバー110と、複数の弾性モジュール106と、弾性均衡網104と、弾性緩衝層103とを含む。フレキシブルカバー110は、閉鎖な収納空間を画定できるとともに、フレキシブルカバー頂層102と、フレキシブルカバー底層105と、フレキシブルカバー底層105及びフレキシブルカバー頂層102との間に接続されるフレキシブルカバー側方包囲部材109とを含む。
図2と
図3を参照し、複数の弾性モジュール106は、収納空間内のフレキシブルカバー底層105に取り付けられ且つアレイ形態で配列されることが可能であるとともに、フレキシブルカバー頂層102とフレキシブルカバー底層105との間において圧縮状態となる。
【0037】
図1に戻り、フレキシブルカバー110は、取外し可能に構成され、例えば、フレキシブルカバー側方包囲部材109の延び方向に沿って延びるスライダーファスナー101によって、フレキシブルカバー110を開放することによって、使用者が、弾性モジュール106と弾性均衡網104と弾性緩衝層103を、フレキシブルカバー110内へ取り付けることができるし、フレキシブルカバー110内から取出することもできるし、フレキシブルカバー110内に戻すこともできる。
【0038】
弾性モジュール106は、フレキシブルカバー底層105上に設置された軌道梁108によって、取付位置まで摺動し位置決められ、それぞれの軌道梁108は、横方向に沿って延びている。
図4乃至
図9には、一つの具体的な実施例が例示される。
【0039】
図4を参照し、それぞれの軌道梁108は、一組の軌道梁取付具107によってフレキシブルカバー底層105上に取外可能に取り付けられ、各組の軌道梁取付具107が、その対応する軌道梁108の延び方向に沿って互いに間隔を置き設置されている。各組の軌道梁取付具107は、三つを備え、それぞれ、軌道梁108の両端部と中間位置に設置される。
【0040】
図5Aは、それぞれの軌道梁取付具107の構造を示した。それぞれの軌道梁取付具107には、頂部に位置し、且つ軌道梁108の延び方向に垂直であるとともにフレキシブルカバー底層105に平行する方向に沿って突出している取付具突出部が設置され、突出部の下方には、縦方向によって凹入する凹入部1073が形成されている。言い換えると、それぞれの軌道梁108は、上部構造1071と下部構造1072を含み、上部構造1071の縦方向に沿う寸法が、下部構造1072の縦方向に沿う寸法よりも大きいことよって、上部構造1071の縦方向の両端部が、下部構造1072に対して取付具突出部として形成された。取付具突出部及びその下方の凹入部1073は、軌道梁108との合わせに使用される。
【0041】
続いて
図5Aを参照し、取付具突出部の底部には、アレイ形態で配列される固定凸点1074が設置され、固定凸点1074は、取付具突出部を超音波溶接でフレキシブルカバー底層105上に溶接することに使用される。
【0042】
図6乃至
図7Bは、軌道梁108が横方向に沿って軌道梁取付具107に対して取付位置まで摺動し位置決められた後の模式図である。
図6乃至
図7Bを参照し、軌道梁108の底部には、取付具突出部に対応する取付収納部1081が設置され、取付具突出部が、取付収納部1081と協働できることによって、軌道梁108が、自らの延び方向に沿って軌道梁取付具107に対して取付位置まで摺動し位置決められることが可能である。取付収納部1081は、実際に一つの掛止鈎1086として形成され、軌道梁取付具107の凹入部1073を掛止させる。
【0043】
図7A和
図7Bにも、軌道梁108の主体構造(即、弾性モジュール106と合わせるための構造)が示された。それぞれの軌道梁108は、軌道梁108の頂側から底側まで延びる支持壁1082と、頂側接合部1083と、底側接合部1085とを含む。頂側接合部1083は、支持壁1082の頂側に接続されるとともに、それぞれ、支持壁1082の左右両側へ下向きに折り曲げられ、これによって、軌道梁108の頂部には、下向きに開口する二つの頂側の収納部1084が形成され、また、底側接合部1085は、支持壁1082の底側に接続されるとともに、それぞれ、支持壁1082の左右両側へ上向きに折り曲げされ、これによって、軌道梁108の底部には、上向きに開口する二つの底側の収納部1084が形成される。
【0044】
対応的に、
図8と
図9を参照し、それぞれの弾性モジュール106は、錐形状スプリング及び錐形状スプリングを収納し保持するスプリングサポーター106を含み、スプリングサポーター106の左右両側には、いずれも、合わせ凸起1061を具備し、合わせ凸起1061は、スプリングサポーター106の底部主体の天面から上向きに突出しつつ、スプリングサポーター106の底部主体の底面から下向きに突出することによって、合わせ凸起1061が、該弾性モジュール106の左右両側における軌道梁108の頂側の収納部1084と底側の収納部1084より同時に受け入れられる。つまり、それぞれの軌道梁108の左右両側には、その左右両側に位置する弾性モジュール106をそれぞれ接合できる構造が設置されることによって、軌道梁108の両側の二つの弾性モジュール106が、互いに対して個別的に各自のスライドレールに沿って摺動できる。
【0045】
図5Bと
図5Cには、超音波溶接の代わりの他の実施形態が例示される。
図5Bを参照し、軌道梁取付具は、粘着剤によってフレキシブルカバー底層105上に粘着されてもよく、軌道梁取付具は、同様に、凹入部1073が形成された上部構造1071と下部構造1072とを含む。
図5Cを参照し、軌道梁取付具107は、リベット1075によってフレキシブルカバー底層105上にかしめられ、軌道梁取付具107には、同様に、取付具突出部と凹入部が設置されている。
【0046】
図11A乃至
図13には、もう一つの代替の実施形態が示される。該実施形態において、それぞれの弾性モジュール125のスプリングサポーターの左右両側には、いずれも、合わせ凸起1251を具備し、合わせ凸起1251は、スプリングサポーターの主体の天面から上向きに突出しつつ、スプリングサポーターの主体の底面から下向きに突出することによって、合わせ凸起1251が、該弾性モジュールの左右両側における軌道梁121の頂側と底側の(
図11A、
図11Bに示す収納溝123が形成されている)収納部1212により同時に受け入れられる。それぞれの軌道梁121の左右両側には、その左右両側に位置する弾性モジュール125をそれぞれ接合できる構造が設置されることによって、軌道梁121の両側の二つの弾性モジュールが、互いに対して個別的に各自のスライドレールに沿って摺動できる。
【0047】
しかし、上記の実施形態と異なり、本実施形態における軌道梁は、超音波溶接(
図11Aに示すように)や粘着やリベット124によるカシメ(
図11Bに示すように)によって、直接的にフレキシブルカバー底層122上に固定されている。本実施形態は、軌道梁取付具の設置が省略された。
【0048】
図14乃至
図17には、他の一つの実施形態が示された。まず、
図15を参照し、それぞれの軌道梁は、複数の軌道梁セクションを含み、各々の軌道梁セクションが、縦方向に沿って順に繋がっている。それぞれの軌道梁セクションの前端には、前向きの凸起が設置され、後端には、前向きに凹入する凹溝が設置され、隣接する軌道梁セクションの凸起と凹溝が互いに合わせることによって、隣接する軌道梁セクションが一体に接続される。例えば、
図15に示す隣接する軌道梁について、第一軌道梁1312の前段の凸起1312aが、第二軌道梁1312の後端での前向きに凹入する凹溝1311aに進入できるまで延びる。
【0049】
図17を参照し、それぞれの軌道梁は、基部131と、基部131の左右両側から、それぞれ、上方へ延びる一対の接続壁と、一対の壁の頂端から互いに相対的に延びる一対の端壁と、を含む。各対の端壁との間には、間隔が存在し、そのうち、基部131が、それぞれ、一対の接続壁と一対の端壁と共に、開口が互いに対向する一対の収納部1313を画定し、収納部1313には、収納溝1314が形成される。対応的に、それぞれの弾性モジュールのスプリングサポーターの左右両側には、いずれも、下方へ延びる接続脚と、スプリングサポーターの左右両側の接続脚から互いに対向し延びる合わせ凸起1321とが設置されている。それぞれの軌道梁の一対の収納部1313の収納溝1314は、それぞれ、該軌道梁の左右両側に位置する弾性モジュールの対応する合わせ凸起1321を接合できる。基部131の二つの接続壁の中間には、隔断壁1315が設置され、隔断壁131の高さが、接続壁の高さよりも小さいことが好ましい。
【0050】
図14をさらに詳しく観察して分かるように、基部131の左側に設置される接続壁は、縦方向において間欠的に設置され、基部131の右側に設置される接続壁は、縦方向において間欠的に設置され、そして、基部131の左側に設置される接続壁と基部の右側に設置される接続壁は、横方向に沿って交互に配列される。
【0051】
本実施形態における着脱可能な弾性クッションは、使用者自らによる取外・分解・収納が許容される。
図18と
図19は、取外・分解・収納の過程を示す模式図である。
【0052】
具体的に、弾性緩衝層103とフレキシブルカバー頂層102とフレキシブルカバー側方包囲部材109を取り巻き収納できる。よりさらに、上記の軌道梁又は軌道梁取付具は、フレキシブルプラスチックで製作され、複数本の軌道梁が集積されたフレキシブルカバー底層105が軌道梁の延び方向に垂直する平面に沿って取り巻かれ収納されることを許容し、取り巻かれ収納された後、柔らかい軌道梁がフレキシブルカバー底層を刺し破ることはない。軌道梁と軌道梁取付具は、いずれも、一定の安定な形状を具備する構造であるが、自身が非常に硬いわけではなく、一定の付勢力で、軌道梁と軌道梁取付具も一定程度に変形する、と理解すればよい。
【0053】
図18を参照し、着脱可能な弾性クッションのフレキシブルカバー110と弾性緩衝層103と弾性モジュール106と均衡網104を、互いに分離させた後、下記のようなステップによってさらに収納でき、該ステップは、弾性緩衝層103と均衡網104を重ね置き一緒に取り巻き収納することによって第一収納卷120aを形成するステップと、フレキシブルカバー頂層102とフレキシブルカバー側方包囲部材109とフレキシブルカバー底層105を互いに分離させ(フレキシブルカバー頂層102とフレキシブルカバー側方包囲部材109との間、及びフレキシブルカバー側方包囲部材109とフレキシブルカバー底層105との間には、いずれも、スライダーファスナーが設置されていると理解すればよい)且つそれらを重ね置くとともに一緒に取り巻き収納することによって第二収納卷120bを形成するステップとを含む。
【0054】
さらに、それぞれの弾性モジュール106は、下端が開口し且つ内部が中空である円錐台構造に構成されるとともに、複数の弾性モジュール106は、使用者が各々の弾性モジュール106を軌道梁から取り外し、弾性モジュールの高さ方向に沿って各々の弾性モジュールを順に積み重ね収納することによって弾性モジュール収納組120cを形成することを許容するように構成される。在積み重ね状態で、隣接する弾性モジュール106のうち、下方に位置する弾性モジュール106が、上方へ、上方に位置する弾性モジュール106の下端開口を介して上方に位置する弾性モジュール106内に挿入される。
【0055】
さらに、使用者は、第一収納卷120aと第二収納卷120b及び弾性モジュール収納組120cを一緒に収納箱120に置くことができる。着脱可能な弾性クッションと合わせて寸法が対応する収納箱120を販売又は贈与してもよく、使用者による自宅での着脱可能な弾性クッションの取外・分解・収納を許容する。
【0056】
図19には、他の収納形態が例示される。
図19を参照し、着脱可能な弾性クッションのフレキシブルカバー110と弾性緩衝層103と弾性モジュール106と均衡網104を、互いに分離させた後、下記のようなステップによってさらに収納でき、該ステップは、弾性緩衝層103と均衡網104とフレキシブルカバー側方包囲部材109を重ね置き(フレキシブルカバー頂層102とフレキシブルカバー側方包囲部材109との間、及びフレキシブルカバー側方包囲部材109とフレキシブルカバー底層105との間には、いずれも、スライダーファスナーが設置されていると理解すればよい)一緒に取り巻き収納することによって第一収納卷120aを形成するステップと、フレキシブルカバー頂層102とフレキシブルカバー底層105を重ね置き一緒に取り巻き収納することによって第一収納卷120bを形成するステップと、を含む。
【0057】
さらに、それぞれの弾性モジュール106は、下端が開口し且つ内部が中空である円錐台構造に構成されるとともに、複数の弾性モジュール106は、使用者が各々の弾性モジュール106を軌道梁から取り外し、弾性モジュールの高さ方向に沿って各々の弾性モジュールを順に積み重ね収納することによって弾性モジュール収納組120cを形成することを許容するように構成される。在積み重ね状態で、隣接する弾性モジュール106のうち、下方に位置する弾性モジュール106が、上方へ、上方に位置する弾性モジュール106の下端開口を介して上方に位置する弾性モジュール106内に挿入される。
【0058】
さらに、使用者は、第一収納卷120aと第二収納卷120b及び弾性モジュール収納組120cを一緒に収納箱120に置くことができる。
【0059】
図20と
図21に示す弾性クッションは、
図1と
図2に示す弾性クッション200の代替案である。
図20と
図21から分かるように、スライダーファスナー201は、フレキシブルカバー底層205とフレキシブルカバー側方包囲部材との間に設置されている。
【0060】
引き続き
図21を参照し、それぞれの弾性モジュールの外部輪郭は、円錐台形状であり、弾性クッション200は、さらに、収納空間内に取出し可能に設置される弾性均衡網204を含み、弾性均衡網204には、複数のすべての弾性モジュールに対応する開孔2041が開設されており、開孔2041の寸法は、弾性モジュールの所定高さでの外径に一致し、これによって、弾性均衡網2041は、複数の弾性モジュールを、それぞれ、各開孔2041内に嵌設させ、すべての弾性モジュールを関連させる。好ましく、
図21に示すように、開孔2041の寸法は、弾性モジュールの頂部での外径と一致し、これによって、フレキシブルカバー頂層202と弾性緩衝層203と弾性均衡網204が順番に間隔を介さないで貼合される。弾性緩衝層203と弾性均衡網204は、いずれも、スポンジで製作され、フレキシブルカバーは、布覆い構造である。
【0061】
ちなみに、上記の各実施形態における各実施構成は、異なる形態で組み合わせてもよく、このように得られる技術案も本発明の実施形態であると認識すべきである。例えば、一実施形態において、
図20と
図21における対応するフレキシブルカバーと弾性均衡網と弾性緩衝層等の設置形態は、
図1と
図2に示す構造に適用されてもよく、一実施形態において、「軌道梁取付具を利用して軌道梁を設置する」という形態を、
図16と
図17に示す軌道梁に適用してもよい。
【0062】
本発明は、上記実施形態の弾性クッションを含む家具をさらに提供し、該家具は、例えば、ソファー、ベッド、ソファベッド等の使用者が座臥できるための家具であってもよい。
【0063】
本発明は、上記の実施形態の弾性クッションを組み付ける方法をさらに提供する。当該方法は、
図1、
図2、
図20と
図21に示す構造を参照しながら理解すればよい。該方法は、フレキシブルカバー底層を含むフレキシブルカバーを取得するステップと、複数の弾性モジュールを取得するステップと、弾性均衡網を取得するステップと、弾性緩衝層を取得するステップと、を含む。該方法は、さらに、下記のような順番で組付を行うステップを含み、前記順番とは、(1)フレキシブルカバー底層に設置された軌道梁によって、複数の弾性モジュールを摺動させ、正確な位置まで取り付けること、(2)弾性均衡網をすべての弾性モジュールに嵌設すること、(3)弾性緩衝層をすべての弾性モジュールに置くこと、(4)複数の弾性モジュールと弾性均衡網と弾性緩衝層をフレキシブルカバー内に包むようにフレキシブルカバーを閉鎖することである。
【0064】
好ましく、フレキシブルカバー底層を含むフレキシブルカバーを取得するステップと、複数の弾性モジュールを取得するステップと、弾性均衡網を取得するステップと、弾性緩衝層を取得するステップとは、それぞれ、異なる時間と場所で実現できる。例えば、弾性クッションの弾性均衡網が経時劣化になると、使用者が単独に弾性均衡網を購入し交換すればよく、該弾性クッションを継続し使用できる。弾性緩衝層と弾性モジュールとフレキシブルカバー等についても同様である。
【0065】
同様に、好ましく、フレキシブルカバーを取得するステップは、色や材質やパターンに関するユーザーのニーズに応じて、対応するフレキシブルカバーを選択することを含む。複数の弾性モジュールを取得するステップは、着脱可能な弾性クッションの弾力性と柔軟性に関するユーザーのニーズに応じて、対応する弾性モジュールを選択することを含む。弾性均衡網を取得するステップは、必要である弾力性と柔軟性に応じて、対応する弾性均衡網を選択することを含む。弾性緩衝層を取得するステップは、必要である弾力性と柔軟性に応じて、対応する弾性緩衝層を選択することを含む。
【0066】
このような設置によって、使用者は、自らのニーズに応じて目的性を持ち好適な弾性クッションを組み付ける。例えば、使用者が柔らかい弾性クッションを取得しようとすると、使用者は、単独にフレキシブル程度が高い弾性均衡網と弾性緩衝層及び弾性モジュール等を購入し、必要な柔らかさの弾性クッションを組み付け形成すればよく、使用者が硬い弾性クッションを取得しようとすると、使用者は、単独にフレキシブル程度が低い弾性均衡網層と弾性緩衝層及び弾性モジュール等を購入し、必要な硬さの弾性クッションを組み付け形成すればよく、使用者が、材質の異なるフレキシブルカバー(例えば、布製、シルク等)を選択しようとすると、使用者が、自ら購入し交換すればよい。
【0067】
本発明が提供した着脱可能な弾性クッションは、比較的に高い快適さを具備する高級な弾性クッションであり、現在の同種類の弾性クッションと比べ、本発明の着脱可能な弾性クッションは、使用者自らの組付け・取外しを許容するので、使用者へ下記のような利点を提供できる。(1)日常生活の搬送・貯蔵に関するニーズを満たせ、(2)着脱可能な弾性クッションの構造の一部が経時劣化になる場合に、使用者は、自ら対応する部品を購入し、経時劣化になった構造のみを交換すれば、該弾性クッションを継続して使用でき、(3)使用者は、使用ニーズに応じて対応する部品を選択することによって、目的性を持ち自らの使用ニーズにもっと適合する着脱可能な弾性クッションを作れる。
【0068】
本発明の幾つかの実施形態に関する上記の説明は、関連分野での普通な技術者に対して説明するという目的として提供される。本発明を一つの開示された実施形態に排他的に限定する目的ではない。上記のように、当業者は、本発明の他の代替案と変形案を分かっている。このため、幾つかの代替性の実施形態を詳しく説明したが、当業者は、他の実施形態への開発を分かり、或いは相対的に行い易い。本発明は、ここで説明された本発明のすべての代替案と改進案と変形案及び上記のように記載された本発明の精神と範囲内に落ちる他の実施形態を含む。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者が座臥するための着脱可能な弾性クッションであって、
前記着脱可能な弾性クッションは、
閉鎖な収納空間を画定できるように構成されるとともに、フレキシブルカバー頂層と、前記フレキシブルカバー頂層に対向して設置され且つ前記フレキシブルカバー頂層に向く面において複数本の軌道梁が設置されているフレキシブルカバー底層と、前記フレキシブルカバー底層と前記フレキシブルカバー頂層との間に接続されるフレキシブルカバー側方包囲部材とを含む、フレキシブルカバーと、
前記フレキシブルカバー底層の前記軌道梁に取り付けられ且つアレイ形態で配列されることが可能であり、且つ、それぞれが、前記着脱可能な弾性クッションの高さ方向に沿って圧縮可能な錐形状スプリング及び前記錐形状スプリングを収納し保持するスプリングサポーターを含む、複数の弾性モジュールと、を含み、
前記フレキシブルカバーは、前記フレキシブルカバー底層における複数本の前記軌道梁を露出させるように分解可能であるように構成され、これによって、ユーザーが、前記複数の弾性モジュールを複数本の前記軌道梁に取り付けて対応する軌道梁に沿って摺動させることによって、前記複数の弾性モジュールを前記フレキシブルカバー内で装着し位置決めできる、
ことを特徴とする着脱可能な弾性クッション。
【請求項2】
各々の前記軌道梁の左右両側には、いずれも、その左右両側に位置する前記弾性モジュールにそれぞれ接合できるスライドレール構造が設置されており、これによって、前記軌道梁の両側に位置する双方の前記弾性モジュールが、対応するスライドレールに沿って互いに対して独立的に摺動できる、
ことを特徴とする請求項1に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項3】
それぞれの前記軌道梁は、
垂直方向に沿って前記軌道梁の頂側から底側まで延びる支持壁と、
中間部分が前記支持壁の頂側に接続されているとともに、前記支持壁の左右両側に向けてそれぞれ延び且つ下向きに折り曲げることによって、前記軌道梁の頂部には下向きに開口する二つの頂側収納部が形成される、頂側接合部と、
中間部分が前記支持壁の底側に接続されているとともに、前記支持壁の左右両側に向けてそれぞれ延び且つ上向きに折り曲げることによって、前記軌道梁の底部には上向きに開口する二つの底側収納部が形成される、底側接合部と、を含み、
それぞれの前記弾性モジュールにおける前記スプリングサポーターの左右両側には、いずれも、軌道梁の頂側収納部と前記底側収納部に接合可能な合わせ凸起が設置されており、前記合わせ凸起は、それぞれ、前記スプリングサポーターの底部両側の天面から上方へ、及び前記スプリングサポーターの底部両側の底面から下方へ突出している、
ことを特徴とする請求項2に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項4】
それぞれの前記軌道梁は、
前記フレキシブルカバー底層に設置されている基部と、
前記基部の左右両側からそれぞれ上方へ延びる一対の接続壁と、
前記一対の接続壁の頂端から互いに対向し延び且つ双方の間に間隔が具備する一対の端壁と、を含み、
前記基部は、それぞれ、前記一対の接続壁と前記一対の端壁と一緒に協働し、開口が互いに対向する一対の収納部を限定し、
それぞれの前記弾性モジュールにおける前記スプリングサポーターの左右両側には、いずれも、下方へ延びる接続脚が設置されており、前記接続脚の底端には、互いに背中を合わせるように延びている合わせ凸起が設置されており、前記合わせ凸起は、それぞれの前記軌道梁の一対の前記収納部に接合可能であるように構成されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項5】
前記基部の二つの接続壁の中間には、隔断壁が設置されており、前記隔断壁の高さが前記接続壁の高さよりも小さい、
ことを特徴とする請求項4に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項6】
前記基部の左側と右側に設置されている前記接続壁は、それぞれ、前記軌道梁の延び方向において間欠的に設置されるとともに、交互に配列される、
ことを特徴とする請求項4に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項7】
前記フレキシブルカバー底層には、さらに、複数組の軌道梁取付具が取外し可能に設置されており、各組の前記軌道梁取付具は、対応する前記軌道梁の延び方向に沿って互いに間隔を置いて設置されている、
ことを特徴とする請求項
1に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項8】
それぞれの前記軌道梁取付具は、超音波溶接又はカシメ又は粘着によって前記フレキシブルカバー底層の天面に固定されている、
ことを特徴とする請求項7に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項9】
それぞれの前記軌道梁取付具は、頂部に位置する取付具突出部を含み、前記取付具突出部は、前記軌道梁の延び方向に垂直であり且つ前記フレキシブルカバー底層に平行する方向に沿って突出しており、前記軌道梁の底部には、前記取付具突出部に対応する取付収納部が設置されており、前記取付具突出部は、前記軌道梁が自体の延び方向に沿って前記軌道梁取付具に対して摺動し、取り付けられ位置決め可能であるように、前記軌道梁の取付収納部と協働できる、
ことを特徴とする請求項7に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項10】
それぞれの前記軌道梁は、超音波溶接又はカシメ又は粘着によって直接的に前記フレキシブルカバー底層の天面に固定されている、
ことを特徴とする請求項
1に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項11】
それぞれの前記軌道梁は、順に繋がっている複数の軌道梁セクションを含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項12】
それぞれの前記軌道梁セクションは、前端に、前方へ突出している凸起が設置されており、後端に、前記軌道梁セクションの内部に凹入する凹溝が設置されており、隣接する前記軌道梁セクションの凸起と凹溝は、隣接する前記軌道梁セクションを一体に接続するように互いに合わせる、
ことを特徴とする請求項11に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項13】
それぞれの前記弾性モジュールの外部輪郭は、円錐台形状であり、前記着脱可能な弾性クッションは、さらに、前記収納空間内に取出し可能に設置される弾性均衡網を含み、前記弾性均衡網には、複数の開孔が開設されており、前記開孔の寸法は、前記弾性モジュールの所定高さでの外径に一致し、これによって、前記弾性均衡網は、複数の前記弾性モジュールを、それぞれ、前記開孔内に嵌設させ、すべての前記弾性モジュールを関連させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項14】
前記開孔の寸法は、前記弾性モジュールの頂部での外径と一致する、
ことを特徴とする請求項13に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項15】
前記着脱可能な弾性クッションは、取出可能な弾性緩衝層をさらに含み、前記弾性緩衝層は、前記収納空間内に設置されるとともに、前記フレキシブルカバー頂層と複数の前記弾性モジュールの頂部との間に位置する、
ことを特徴とする請求項13に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項16】
前記弾性緩衝層と前記弾性均衡網は、いずれも、スポンジで製作され、且つ、前記フレキシブルカバーは、布覆い構造であり、前記フレキシブルカバーには、前記フレキシブルカバー頂層及び/或いは前記フレキシブルカバー底層の全周に亘って延びるスライダーファスナーが設置される、
ことを特徴とする請求項15に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項17】
各々の前記弾性モジュールにおけるスプリングは前記プリングサポーター内で仮圧縮状態となる、
ことを特徴とする請求項1に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項18】
前記フレキシブルカバーには、前記フレキシブルカバー頂層と前記フレキシブルカバー底層の全周に亘って延びるスライダーファスナーが設置されているとともに、前記弾性緩衝層と前記フレキシブルカバー頂層と前記フレキシブルカバー側方包囲部材は、いずれも、取巻・収納可能である、
ことを特徴とする請求項1に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項19】
前記複数本の軌道梁は、フレキシブルプラスチックで製作されることによって、前記複数本の軌道梁が集積された前記フレキシブルカバー底層が前記軌道梁の延び方向に垂直する平面に沿って取り巻かれ収納されることを許容する、
ことを特徴とする請求項18に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項20】
それぞれの前記弾性モジュールは、下端が開口し、内部が中空である円錐台構造と構成されており、且つ、前記複数の弾性モジュールは、使用者が各々の前記弾性モジュールを前記軌道梁から取り外し、前記弾性モジュールの高さ方向に沿って各々の前記弾性モジュールを順に積み重ね収納することを許容するように構成され、積み重ね状態で、隣接する前記弾性モジュールのうちの下方に位置する弾性モジュールが、上方へ、上方に位置する弾性モジュールの下端開口を介して上方に位置する弾性モジュール内に挿入した、
ことを特徴とする請求項
1に記載の着脱可能な弾性クッション。
【請求項21】
家具であって、
前記家具は、請求項1~20のいずれか一項に記載の着脱可能な弾性クッションを含む、
ことを特徴とする家具。
【請求項22】
前記家具は、ベッド又はソファー又はソファベッドである、
ことを特徴とする請求項21に記載の家具。
【請求項23】
請求項1~20のいずれか一項に記載の着脱可能な弾性クッションを組み付ける方法であって、
前記方法は、
フレキシブルカバー底層を含むフレキシブルカバーを取得するステップと、
複数の弾性モジュールを取得するステップと、
弾性均衡網を取得するステップと、
弾性緩衝層を取得するステップと、
使用現場で下記のような順番で組付を行うステップと、を含み、
前記順番とは、
(1)前記フレキシブルカバー底層に設置された軌道梁によって、前記複数の弾性モジュールを摺動させ、正確な位置まで取り付けること、
(2)前記弾性均衡網をすべての前記弾性モジュールに嵌設すること、
(3)前記弾性緩衝層をすべての前記弾性モジュールに置くこと、
(4)前記複数の弾性モジュールと前記弾性均衡網と前記弾性緩衝層を前記フレキシブルカバー内に包むように前記フレキシブルカバーを閉鎖することである、
ことを特徴とする方法。
【請求項24】
フレキシブルカバー底層を含むフレキシブルカバーを取得するステップと、複数の弾性モジュールを取得するステップと、弾性均衡網を取得するステップと、弾性緩衝層を取得するステップとは、それぞれ、異なる時間と場所で実現できる、
ことを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項25】
フレキシブルカバーを取得するステップは、色や材質やパターンに関するユーザーのニーズに応じて、対応するフレキシブルカバーを選択することを含み、
複数の弾性モジュールを取得するステップは、着脱可能な弾性クッションの弾力性と柔軟性に関するユーザーのニーズに応じて、対応する弾性モジュールを選択することを含み、
弾性均衡網を取得するステップは、必要とする弾力性と柔軟性に応じて、対応する弾性均衡網を選択することを含み、
弾性緩衝層を取得するステップは、必要とする弾力性と柔軟性に応じて、対応する弾性緩衝層を選択することを含む、
ことを特徴とする請求項23に記載の方法。
【国際調査報告】