IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ イー インク コーポレイションの特許一覧

特表2024-532918電気泳動ディスプレイデバイスを駆動する方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-10
(54)【発明の名称】電気泳動ディスプレイデバイスを駆動する方法
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/167 20190101AFI20240903BHJP
   G02F 1/1685 20190101ALI20240903BHJP
【FI】
G02F1/167
G02F1/1685
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024514516
(86)(22)【出願日】2022-08-09
(85)【翻訳文提出日】2024-03-05
(86)【国際出願番号】 US2022074894
(87)【国際公開番号】W WO2023034683
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】63/241,027
(32)【優先日】2021-09-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500080214
【氏名又は名称】イー インク コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】リン, クレッグ
(72)【発明者】
【氏名】ジェン, シャオロン
【テーマコード(参考)】
2K101
【Fターム(参考)】
2K101AA04
2K101BA02
2K101BB13
2K101BB22
2K101BB23
2K101BB44
2K101BC02
2K101BE07
2K101BE09
2K101EC05
2K101EC73
2K101ED25
2K101ED51
2K101EE02
2K101EG52
2K101EJ15
(57)【要約】
電気泳動媒体が、流体と第1、第2、第3、および第4の粒子とを備えている。第1の粒子および第3の粒子は、1つの極性の電荷を帯び、第2の粒子および第4の粒子は、反対の極性の電荷を帯びている。第1の粒子は、第3の粒子より大きい電位を有し、第2の粒子は、第4の粒子より大きい電位を有する。粒子のうちの1つは、白色であり、非白色粒子のうちの1つは、部分的に光透過性であり、残りの2つの非白色粒子は、光反射性である。視認表面において第1および第2の粒子の混合物の色を表示するために、媒体は、視認表面において第2の粒子を表示するように駆動され、次いで、第1の駆動電圧が、第2および第4の粒子を視認表面に向かって駆動するように第1の期間印加され、次いで、第1の電圧と反対の極性でありそれより小さい大きさの第2の駆動電圧が、第1の期間より短い第2の期間印加され、2つの駆動電圧の印加は、繰り返される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気泳動媒体の層を備えている電気泳動ディスプレイを駆動する方法であって、前記電気泳動ディスプレイは、その片側の視認表面(13)と、その反対側の第2の表面(14)とを有し、前記電気泳動ディスプレイは、前記電気泳動媒体の層を通して電場を印加するための電圧制御手段をさらに備え、前記電気泳動媒体は、流体と、前記流体中に分散させられた第1(B)、第2(Y)、第3(R)、および第4(W)のタイプの粒子とを備え、前記第1(B)、第2(Y)、第3(R)、および第4(W)のタイプの粒子は、それぞれ、互いに異なる第1、第2、第3、および第4の色を有し、前記第1(B)および第3(R)のタイプの粒子は、1つの極性の電荷を有し、前記第2(Y)および第4(W)のタイプの粒子は、反対の極性の電荷を有し、前記第1(B)のタイプの粒子は、前記第3(R)のタイプの粒子より大きいゼータ電位または電気泳動移動度を有し、前記第2(Y)のタイプの粒子は、前記第4(W)のタイプの粒子より大きいゼータ電位または電気泳動移動度を有し、前記粒子のタイプのうちの1つ(W)は、白色であり、前記非白色粒子のタイプのうちの1つ(B)は、部分的に光透過性であり、非白色粒子の残りの2つのタイプ(Y、R)は、光反射性であり、
前記駆動方法は、
(i)前記視認表面(13)において前記第2の色(Y)を表示するように前記電気泳動媒体を駆動することと、
(ii)ステップ(i)の後、第1の期間にわたって、第1の駆動電圧を印加することであって、前記第1の駆動電圧は、前記第2(Y)および第4(W)の粒子を前記視認表面(13)に向かって駆動する極性を有する、ことと、
(iii)ステップ(ii)の後、第2の期間にわたって、第2の駆動電圧を印加することであって、前記第2の駆動電圧は、前記第1の駆動電圧とは反対の極性と、前記第1の駆動電圧より小さい大きさとを有し、前記第2の期間は、前記第1の期間より短い、ことと、
(iv)ステップ(ii)および(iii)を繰り返し、それによって、前記第1(B)および第2(Y)のタイプの粒子の混合物の色が前記視認表面において表示されるようにすることと
によって特徴付けられる、方法。
【請求項2】
ゼロ電圧の期間が、各ステップ(ii)と後続のステップ(iii)との間に、および/または各ステップ(iii)と後続のステップ(ii)との間に挿入される、請求項1に記載の駆動方法。
【請求項3】
ステップ(i)は、
a)第3の期間にわたって、第3の駆動電圧を印加することであって、前記第3の駆動電圧は、前記第1の駆動電圧と同じ極性と実質的に同じ大きさとを有するが、前記第3の期間は、前記第1の期間より短い、ことと、
b)ステップa)の後、第4の期間にわたって、第4の駆動電圧を印加することであって、前記第4の駆動電圧は、前記第2の駆動電圧と同じ極性と、それより小さい大きさとを有し、前記第4の期間は、前記第3の期間より長い、ことと、
c)ステップa)およびb)を繰り返すことと、
によってもたらされる、請求項1に記載の駆動方法。
【請求項4】
ステップ(i)は、全ての4つのタイプの粒子(B、Y、R、W)がランダムに分散させられている混合状態(M)から開始して実行される、請求項3に記載の駆動方法。
【請求項5】
ゼロ電圧の期間が、各ステップa)と後続のステップb)との間に挿入される、請求項3に記載の駆動方法。
【請求項6】
ゼロ電圧の期間が、ステップb)の最後の繰り返しとステップ(ii)の最初の発生との間に挿入される、請求項3に記載の駆動方法。
【請求項7】
振動波形の1つ以上の期間および/またはDC平衡波形の1つ以上の期間によって先行される前記駆動方法。
【請求項8】
ステップ(ii)および(iii)は、少なくとも4回繰り返される、請求項1に記載の駆動方法。
【請求項9】
ステップa)およびb)は、少なくとも4回繰り返される、請求項3に記載の駆動方法。
【請求項10】
前記白色粒子(W)は、前記第3または第4のタイプの粒子のいずれかである、請求項1に記載の駆動方法。
【請求項11】
前記部分的に光透過性タイプの粒子(B)は、前記白色粒子(W)と反対の極性の高荷電タイプの粒子である、請求項10に記載の駆動方法。
【請求項12】
前記部分的に光透過性タイプの粒子(B)と同じ電荷を帯びた前記光反射性タイプの粒子(R)は、前記2つのタイプの粒子(R、B)の混合物が実質的に全ての可視放射線を吸収するような光学特性を有する、請求項11に記載の駆動方法。
【請求項13】
前記第4の粒子(W)は、白色であり、前記第2の粒子(Y)は、黄色であり、前記第1の粒子(B)は、青色で光透過性であり、前記第3の粒子は、赤色である、請求項1に記載の駆動方法。
【請求項14】
前記光透過顔料の層は、約0.5以下のコントラスト比を有する、請求項1に記載の駆動方法。
【請求項15】
前記光透過性顔料の層は、約0.3以下のコントラスト比を有する、請求項1に記載の駆動方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
(関連出願の参照)
【0002】
本願は、米国特許第9,170,468号、第9,361,836号、第9,513,527号、第9,640,119号、第9,812,073号、第10,147,366号、第10,234,742号、第10,431,168号、第10,509,293号、第10,586,499号、および第10,782,586号、および米国出願公開第2021/0382369 A1号に関連する。
【0003】
前述の特許および同時係属中の出願特許、および下で述べられる全ての他の米国特許および公開および同時係属中の出願の全内容は、参照することによって本明細書に組み込まれる。
【0004】
(発明の背景)
【0005】
前述の特許および公開された出願は、電気泳動媒体、そのような媒体を駆動する方法、およびそのような媒体を組み込む電気泳動ディスプレイデバイスを説明する。電気泳動媒体は、流体と、流体中に分散させられた第1、第2、第3、および第4のタイプの粒子とを備え、そのような媒体は、以降、「4粒子電気泳動媒体」と称され得る。4つのタイプの粒子は、互いに異なる光学特性(典型的に、色)を有する。第1のタイプの粒子は、高正電荷を帯び、第2のタイプの粒子は、高負電荷を帯びている。第3のタイプの粒子は、低正電荷を帯び、第4のタイプの粒子は、低負電荷を帯びている(電荷強度は、ゼータ電位の観点から測定され得る)。電気泳動ディスプレイデバイスでは、電気泳動媒体は、正面電極と背面電極との間に配置され、ディスプレイが、通常、正面電極(視認)側から視認される。典型的マルチピクセルディスプレイでは、正面電極は、連続的であり、複数のピクセル、典型的に、ディスプレイ全体にわたって広がっている一方、別個の背面電極が、表示される色がピクセル毎ベースで制御されることを可能にするために各ピクセルのために提供される。
【0006】
第1および第2のタイプの粒子の光学特性は、第1または第2のタイプの粒子が正面電極に隣接して置かれることを可能にするために十分である期間にわたって、電気泳動媒体を横断して適切な極性の高電場を印加することによって、視認側において(原理上)表示されることができる。第3のタイプの粒子の光学特性を表示するために、第2のタイプの粒子は、最初、適切な極性の高電場を印加することによって、視認表面に駆動され、次いで、反対の極性の低電場が、第1、第2、および第4のタイプの粒子が、この表面から間隔を置かれながら、第3のタイプの粒子が視認表面に隣接して置かれるようにするために印加される(このシーケンスの第2の部分は、高負粒子(第2のタイプの粒子)の光学特性から低正粒子(第3のタイプの粒子)の光学特性への変化を伴うことに留意されたい)。同様に、第4のタイプの粒子の光学特性を表示するために、第1のタイプの粒子は、最初、適切な極性の高電場を印加することによって、視認表面に駆動され、次いで、反対の極性の低電場が、第1、第2、および第3のタイプの粒子がこの表面から間隔を置かれながら、第4のタイプの粒子が視認表面に隣接して置かれるようにするために印加される(再び、このシーケンスの第2の部分は、高正粒子(第1のタイプの粒子)の光学特性から低負粒子(第4のタイプの粒子)の光学特性への変化を伴うことに留意されたい)。実践では、種々のタイプの粒子の最適分離を達成するために、波形(駆動パルスのシーケンス)は、前述の単純な概要が示唆するであろうものより著しく複雑であり得、(a)すでに説明された1つまたは2つの基本的な駆動パルスの繰り返し、(b)駆動パルス間のゼロ電圧の期間、(c)種々のタイプの粒子を均一に混合するように意図される振動パルス(急速交互正および負パルス)の使用、および、(d)波形の全体的インパルスをゼロまたはゼロに近くするように意図される直流(DC)平衡パルス(電気泳動ディスプレイへのDC非平衡波形上に繰り返される印加は、最終的に、表示される画像の品質を減らし得るディスプレイへの損傷を生じさせ得、最終的に、完全に表示を失敗させ得ることが、公知である)のうちのいずれかの1つ以上を含み得る。前述の波形特徴の全てに関して、例えば、前述の米国特許第9,640,119号(特許文献1)を参照されたい。
【0007】
大部分の場合、明示的に述べられないが、視認側において見られる色(または他の光学特性)が、正面電極に直接隣接する粒子の色のみによって決定されるように、前述の特許における4粒子電気泳動媒体は、光透過性粒子ではなく、光散乱(「反射性」)粒子を使用し、他の粒子の相対的位置は、関連しない。故に、そのような電気泳動媒体が、4つの独立光学状態のみを表示するが、それらは、種々のタイプの粒子がランダムに混合される「粒子混合物」状態(典型的に、灰色がかった)と、2つのタイプの粒子が視認側に隣接して置かれる他の混合状態とも表示し得、例えば、橙色は、視認表面に隣接する赤色および黄色粒子を混合することによって、生じさせられ得る。
【0008】
4つの独立光学状態に対する4粒子電気泳動媒体のこの限界は、多くの用途、例えば、電子棚ラベル等の電子掲示板において、黒色、白色、および3つの原色、例えば、赤色、緑色、および青色、または青色、赤色、および黄色を表示することが可能であることが望ましいので、深刻な実践的不利点である。良好な黒色および白色状態が、テキストに関して重要である一方、3つの原色は、ディザリングによってフルカラー表示を可能にする。これまでは、4粒子電気泳動媒体は、典型的に、2つの「ハイライト」色(通常、赤色および黄色)を伴う良好な黒色および白色を有し、または白色および3つの原色のいずれかを有し、(多くの場合、不十分な)「プロセス」黒色を生じさせるために、3つの原色の混合物に頼っていた。
【0009】
第5、随意に、第6のタイプの粒子を電気泳動媒体の中に組み込むことによって、4粒子電気泳動媒体の前述の不利点を克服することが公知であり、例えば、米国特許第9,541,814号および第9,922,603号を参照されたい。しかしながら、電気泳動媒体中の粒子のタイプの数を増加させることは、種々の粒子上の電荷の厳密な制御に関する増加した必要性、(増加した色汚染をもたらし得る)種々の粒子の間の相互作用に関する増加した可能性、および延長された波形により、適切な粒子を選定することをより困難にし、米国特許第9,541,814号および第9,922,603号において説明される5および6粒子電気泳動媒体は、少なくとも1つの3ステップ波形を要求し、1つの極性の中間荷電粒子の色を表示するために、最初、1つの極性の高荷電粒子の色、次いで、反対の極性の低荷電粒子の色、最後に、1つの極性の中間荷電粒子の色を表示することが必要である。
【0010】
前述の米国第2021/0382369 A1号(特許文献2)は、前述の特許において説明されるものに概して類似するが、粒子のうちの1つが、白色であり、非白色粒子のうちの1つが、部分的に光透過性であり、他の2つの非白色粒子が、光反射性である4粒子電気泳動媒体を説明している。好ましくは、同じ極性の1つの対の粒子は、青色および赤色粒子を備え、これらの粒子のうちの一方が、光透過性であり、他方が、光反射性であり、赤色および青色粒子の可視スペクトルは、正面電極に隣接する2つのタイプの粒子の混合物が、良好なプロセス黒色を生じさせるように選定される。図3A-3Fにおいて図示されるこの4粒子システムの一実施形態は、光透過性青色粒子を有し、黒色、白色、赤色、青色、および黄色の表示を有効にし、橙色も、表示されることができる。しかしながら、良好なフルカラー画像を表示するために、実践では、黒色/白色/青色/赤色/黄色システムをディザリングすることが、十分に飽和させられた緑色を提供しないので、そのような黒色/白色/青色/赤色/黄色システムが、緑色状態を表示することが可能であることも必要とされる。米国第2021/0382369 A1号(特許文献3)の図3A-3Fのシステムは、青色および黄色粒子の両方を含み、したがって、ディスプレイの視認表面に隣接する青色および黄色粒子を混合すること、または視認表面に隣接する青色粒子をそれらの真下の黄色粒子とともに配置することによって、緑色を表示することが可能であるはずであるが、上記出願は、そのような緑色状態を生じさせるいずれの方法も説明しない。
【0011】
(米国第2021/0382369 A1号はまた、図6A-6Fにおいて図示される、光透過性赤色粒子と、反射性青色粒子とを有する4粒子システムの第2の実施形態を説明しており、この第2の実施形態は、緑色を表示することが可能である。しかしながら、適切な顔料の利用可能性等の実践的な理由のために、赤色粒子ではなく、光透過性青色粒子を有するシステムを使用することが、好ましくあり得る。)
【0012】
故に、前述の図3A-3Fにおいて示されるもの等のディスプレイを駆動し、緑色を生じさせる方法に対する必要性が、存在し、本発明は、そのような方法を提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】米国特許第9,640,119号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2021/0382369号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2021/0382369号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0014】
(発明の概要)
【0015】
本発明は、片側に視認表面と反対の側に第2の表面とを有する電気泳動媒体の層を備えている電気泳動ディスプレイを駆動する方法であって、電気泳動ディスプレイは、電気泳動媒体の層を通して電場を印加するための電圧制御手段をさらに備え、電気泳動媒体は、流体と、流体中に分散させられた第1、第2、第3、および第4のタイプの粒子とを備え、第1、第2、第3、および第4のタイプの粒子は、それぞれ、互いに異なる第1、第2、第3、および第4の色を有し、第1および第3のタイプの粒子は、1つの極性の電荷を有し、第2および第4のタイプの粒子は、反対の極性の電荷を有し、第1のタイプの粒子は、第3のタイプの粒子より大きいゼータ電位または電気泳動移動度を有し、第2のタイプの粒子は、第4のタイプの粒子より大きいゼータ電位または電気泳動移動度を有し、粒子のタイプのうちの1つは、白色であり、非白色粒子のタイプのうちの1つは、部分的に光透過性であり、非白色粒子の残りの2つのタイプは、光反射性である方法を提供する。本発明の駆動方法は、
(i)視認表面において、第2の色を表示するように電気泳動媒体を駆動することと、
(ii)ステップ(i)の後、第1の期間にわたって、第1の駆動電圧を印加することであって、第1の駆動電圧は、第2および第4の粒子を視認表面に向かって駆動する極性を有する、ことと、
(iii)ステップ(ii)の後、第2の期間にわたって、第2の駆動電圧を印加することであって、第2の駆動電圧は、第1の駆動電圧とは反対の極性と、それより小さい大きさを有し、第2の期間は、第1の期間より短い、ことと、
(iv)ステップ(ii)および、(iii)を繰り返し、それによって、視認表面において、第1および第2のタイプの粒子の混合物の色を表示させることと
を含む。
【0016】
本駆動方法では、ゼロ電圧の期間が、各ステップ(ii)と後続のステップ(iii)との間に、および/または各ステップ(iii)と後続のステップ(ii)との間に挿入され得る。
【0017】
本発明の駆動方法のステップ(i)は、
a)第3の期間にわたって、第3の駆動電圧を印加することであって、第3の駆動電圧は、第1の駆動電圧と同じ極性と、実質的に同じ大きさとを有するが、第3の期間は、第1の期間より短い、ことと、
b)ステップa)の後、第4の期間にわたって、第4の駆動電圧を印加することであって、第4の駆動電圧は、第2の駆動電圧と同じ極性と、それより小さい大きさとを有し、第4の期間は、第3の期間より長い、ことと、
c)ステップa)およびb)を繰り返すことと
によってもたらされ得る。
【0018】
この好ましいステップ(i)は、全ての4つのタイプの粒子がランダムに分散させられた混合状態から開始して実行され得る。ゼロ電圧の期間が、各ステップa)と後続のステップb)との間に挿入され得る。ゼロ電圧の期間は、ステップb)の最後の繰り返しとステップ(ii)の最初の発生との間にも挿入され得る。
【0019】
本発明の駆動方法は、振動波形の1つ以上の期間および/またはDC平衡波形の1つ以上の期間(すなわち、印加される全波形の全体的なインパルスを減らすために、または排除するために、非ゼロ電圧が、ディスプレイに印加される期間)によって先行され得る。
【0020】
本発明の駆動方法のいずれにおいても、駆動パルスのシーケンスが、繰り返されるとき、その繰り返しは、少なくとも4回にわたるものであり得る。
【0021】
本発明のいくつかの実施形態において、白色タイプの粒子は、第3または第4のタイプの粒子であり、すなわち、低荷電タイプの粒子の1つである。白色粒子が低荷電タイプの粒子の1つである場合、部分的に光透過性タイプの粒子は、白色粒子と反対の極性の高荷電タイプの粒子であり得る。この場合、部分的に光透過性タイプの粒子と同じ電荷を帯びる光反射性タイプの粒子が、2つのタイプの粒子の混合物が実質的に全ての可視放射線を吸収する、すなわち、プロセス黒色を提供するような光学特性を有することが有利である。
【0022】
本発明の電気泳動媒体では、第4の粒子は、白色であり得、第2の粒子は、色が黄色であり得、第1の粒子は、青色で光透過性であり得るが、第2の粒子が、順に、赤色であることが有利であり得る。
【0023】
本発明の4粒子電気泳動媒体は、したがって、6つの色を表示することができる(全ての4つのタイプの粒子がランダムに混合される完全混合状態を数にいれない)。白色粒子および2つの光反射性タイプの粒子の色は、単に、各タイプの粒子を視認表面に隣接するようにもたらすことによって、表示されることができる。3つの他の色は、視認表面に隣接する他の3つのタイプの粒子の各々とともに、部分的に光透過性タイプの粒子(典型的に、青色)の二元混合物を形成することによって表示される。光透過性粒子と白色粒子の混合物は、視認表面を通して進入する光に、白色粒子による散乱と、部分的に光透過性粒子を通した通過とを受けさせ、最終的に、光透過性タイプの粒子の色、典型的に、青色とともに視認表面から再び現れる(この色形成の実践的詳細に関する図3Eを参照して、下記の議論を参照されたい)。表示される第5の色は、プロセス黒色であり、それは、視認表面を通して進入する光が光透過性タイプの粒子を通過し、次いで、光透過性粒子の直接背後の反射性タイプの粒子によって本質的に全体的に吸収されるように、直接背後に(すなわち、視認表面から光透過性粒子の反対の側にすぐに)同じ極性の電荷を帯びた反射性粒子を伴う視認表面に隣接した光透過性粒子をもたらすことによって表示される。明白なこととして、このプロセス黒色が満足なものであるために、2つのタイプの粒子によって組み合わせられた吸収が、可視スペクトル全体にわたって広がっていることが必要とされ、それは、赤色および青色粒子が一緒に実質的に全ての可視光を吸収するように配置することが比較的に容易であるので、2つのタイプの粒子が赤色および青色であることが好ましい理由である。赤色および青色顔料が優れたプロセス黒色を生じさせることが可能である吸収スペクトルの例が、下で与えられる。第6の色は、光透過性粒子および他の光反射性粒子の混合物を視認表面に隣接するようにもたらすことによって生じさせられ、典型的に、すでに説明されるように、それは、青色および黄色の混合物であり、緑色状態を生じさせる。いくつかの媒体は、2つの非白色光反射性タイプの粒子の混合物を視認表面に隣接するようにもたらすことによって、第7の状態を表示することができ、これら2つのタイプの粒子が黄色および赤色であるとき、それは、橙色を生じさせる。
【0024】
すでに示されたように、本発明の駆動方法において使用される電気泳動媒体では、1つのタイプの粒子が、白色であり、別のタイプは、部分的に光透過性である一方、残りの2つまたは3つのタイプの粒子は、光反射性(すなわち、光散乱)である。実践では、当然ながら、完全に光散乱粒子または完全に非光散乱光透過性粒子のようなものはなく、光散乱粒子の最小光散乱度と、光透過性粒子において許容可能な最大許容可能光散乱度とは、使用される正確な顔料、その屈折率およびサイズ、その色、当該粒子層の厚さ(それ自体は、電気泳動媒体層の厚さおよびその媒体中の各タイプの粒子の装填量に依存する)、および理想的所望の色からのある程度の逸脱に耐えるためのユーザの能力または適応力等の要因に応じて、幾分変動し得る。顔料の散乱および吸収特性は、白色および暗背景に対して、適切なマトリクスまたは液体中に分散させられる顔料のサンプルの拡散反射率の測定によって査定され得る。そのような測定からの結果は、当技術分野において周知のいくつかのモデル、例えば、1次元Kubelka-Munk処理に従って、解釈され得る。
【0025】
顔料の光透過率は、コントラスト比によって最も便利に測定され、それは、(本願の目的のために)規定された反射率の白色材料が背景の同じ試料の反射率(Rw)に対する規定された反射率の黒色材料が背景の試料の視感反射率(Rb)の比率として定義される。
CR=Rb/Rw
コントラスト比(CR)は、不透明度のインジケータであり、当然ながら、電気泳動媒体中に存在する顔料の層の厚さおよび使用される顔料のタイプに伴って変動するであろう。概して、CR=0.98において、完全不透明度を得る。塗料の隠蔽力は、黒色基板にわたって取得される反射率が、白色基板にわたって取得されるそれの98%である程度まで、黒色と白色基板との間のコントラストを排除するためのその能力であると理解される。本電気泳動媒体において使用される光透過性顔料の層は、約0.5以下、好ましくは、0.3以下のコントラスト比を有するべきである。下で説明される実験において使用される青色顔料は、約0.2のコントラスト比を有する。反射性顔料は、約0.6以上、好ましくは、約0.7以上のコントラスト比を有するべきである。
【0026】
本発明において使用される電気泳動媒体は、カプセル化または非カプセル化され得る。カプセル化される場合、電気泳動媒体が、米国特許第6,930,818号(その内容は、参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる)において説明されるように、複数のマイクロセル内に含まれ得る。ディスプレイセルは、その形状またはサイズにかかわらず、マイクロカプセル、マイクロチャネル、または均等物等の他のタイプのマイクロコンテナであり得る。代替として、電気泳動媒体は、カプセル内にカプセル化され得るか、または、電気泳動流体の複数の別々の液滴およびポリマー材料の持続位相を備えているいわゆるポリマー分散電気泳動媒体の形態であり得る。そのようなポリマー分散電気泳動ディスプレイ内の電気泳動流体の別々の液滴が、いかなる別々のカプセル膜も各個々の液滴と関連付けられない場合であっても、カプセルまたはマイクロカプセルと見なされ得る。例えば、米国特許第6,866,760号を参照されたい。
【図面の簡単な説明】
【0027】
(図面の簡単な説明)
【0028】
図1】付随の図面の図1は、本発明の方法によって駆動され得る4粒子ディスプレイデバイスを通した概略断面である。
【0029】
図2図2は、図1のディスプレイデバイスにおいて使用するための好ましい顔料粒子の吸収スペクトルを示す。
【0030】
図3A図3A-3Gは、図1のそれに類似する概略断面であるが、図1のディスプレイデバイスが受け得る種々の光学遷移を示す。
図3B図3A-3Gは、図1のそれに類似する概略断面であるが、図1のディスプレイデバイスが受け得る種々の光学遷移を示す。
図3C図3A-3Gは、図1のそれに類似する概略断面であるが、図1のディスプレイデバイスが受け得る種々の光学遷移を示す。
図3D図3A-3Gは、図1のそれに類似する概略断面であるが、図1のディスプレイデバイスが受け得る種々の光学遷移を示す。
図3E図3A-3Gは、図1のそれに類似する概略断面であるが、図1のディスプレイデバイスが受け得る種々の光学遷移を示す。
図3F図3A-3Gは、図1のそれに類似する概略断面であるが、図1のディスプレイデバイスが受け得る種々の光学遷移を示す。
図3G図3A-3Gは、図1のそれに類似する概略断面であるが、図1のディスプレイデバイスが受け得る種々の光学遷移を示す。
【0031】
図4図4は、本発明の駆動方法に組み込まれ得るDC平衡波形および振動波形を図示する。
【0032】
図5A図5A-5Gは、それぞれ、図3A-3Fに示される遷移を実行するために使用され得る波形を示す。
図5B図5A-5Gは、それぞれ、図3A-3Fに示される遷移を実行するために使用され得る波形を示す。
図5C図5A-5Gは、それぞれ、図3A-3Fに示される遷移を実行するために使用され得る波形を示す。
図5D図5A-5Gは、それぞれ、図3A-3Fに示される遷移を実行するために使用され得る波形を示す。
図5E図5A-5Gは、それぞれ、図3A-3Fに示される遷移を実行するために使用され得る波形を示す。
図5F図5A-5Gは、それぞれ、図3A-3Fに示される遷移を実行するために使用され得る波形を示す。
図5G図5A-5Gは、それぞれ、図3A-3Fに示される遷移を実行するために使用され得る波形を示す。
【0033】
図6図6は、図5Gの波形を使用して印加される駆動電圧パルスのうちの1つの関数として、図3Gの遷移において達成される緑色の変動を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0034】
(詳細な説明)
【0035】
上記に示されるように、本発明は、少なくとも6つの別個の光学状態を表示するために、4粒子電気泳動媒体を駆動する方法を提供する。電気泳動媒体は、流体と、流体中に分散させられた第1、第2、第3、および第4のタイプの粒子とを備え、全ての4つのタイプの粒子は、異なる色を有する。第1および第3のタイプの粒子は、1つの極性の電荷を帯び、第2および第4のタイプの粒子は、反対の極性の電荷を帯びている。第1のタイプの粒子は、第3のタイプの粒子より大きいゼータ電位または電気泳動移動度を有し、第2のタイプの粒子は、第4のタイプの粒子より大きいゼータ電位または電気泳動移動度を有する(したがって、2対の逆荷電粒子では、一方の対は、他方の対より強い電荷を帯びる。したがって、4つのタイプの粒子は、高正粒子、高負粒子、低正粒子、および低負粒子とも称され得る)。1つのタイプの粒子は、白色である。非白色タイプの粒子のうちの1つは、部分的に光透過性である一方、残りの2つのタイプの非白色粒子は、光反射性である。
【0036】
図1に示される例として、青色粒子(B)および黄色粒子(Y)は、第1の対の逆荷電粒子であり、この対では、青色粒子は、高正粒子であり、黄色粒子は、高負粒子である。赤色粒子(R)および白色粒子(W)は、第2の対の逆荷電粒子であり、この対では、赤色粒子は、低正粒子であり、白色粒子は、低負粒子である。当然ながら、下で説明される駆動波形の極性は、逆転される必要があるであろうことを除き、前述の電荷は、極性において逆転され得、ディスプレイは、同じ様式で機能し続け得ることを理解されたい。
【0037】
白色粒子は、TiO、ZrO、ZnO、Al、Sb、BaSO、PbSO等の無機顔料から形成され得る。
【0038】
非白色および非黒色の粒子は、赤、緑、青、マゼンタ、シアン、または黄色等、色から独立する。色粒子のための顔料は、限定ではないが、CI顔料PR254、PR122、PR149、PG36、PG58、PG7、PB28、PB15:3、PY83、PY138、PY150、PY155、またはPY20を含み得る。これらは、カラーインデックスハンドブック「New Pigment Application Technology)(CMC Publishing Co,Ltd,1986)および「Printing Ink Technology」(CMC Publishing Co,Ltd,1984)で説明される一般的に使用される有機顔料である。具体的例は、Clariant Hostaperm Red D3G 70-EDS、Hostaperm Pink E-EDS、PV fast red D3G、Hostaperm red D3G 70、Hostaperm Blue B2G-EDS、Hostaperm Yellow H4G-EDS、Novoperm Yellow HR-70-EDS、Hostaperm Green GNX、BASF Irgazine red L3630、Cinquasia Red L 4100 HD、およびIrgazin Red L 3660 HD、Sun Chemicalフタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、ディアリライドイエロー、またはディアリライドAAOTイエローを含む。図1のディスプレイにおいて使用するための好ましい部分的に光透過性青色顔料が、Kremer Pigmente GmbH & Co.KG,Hauptstr.41-47,DE-88317 (Aichstetten,Germany)から利用可能な、Kremer 45030、「Ultramarine Blue,greenish extra」、ナトリウムアルミニウムスルホケイ酸塩顔料、C.I.顔料青色29:77007である。この光透過性青色顔料は、前述のHostaperm Red D3G 70顔料と組み合わせて、有用に使用され得る。
【0039】
図2に図示されるように、この青色顔料は、約450nmにおけるピーク透過率と、400~約530nmの範囲にわたって見える実質的透過率とを有する。他方では、Hostaperm Red D3G 70顔料は、約555nmを下回って本質的に非反射性である。故に、2つの顔料が、図3Aに示されるように配置されるとき、光透過性青色顔料が、視認表面に隣接し、反射性赤色顔料が、視認表面から青色顔料の反対側すぐにある状態では、視認表面を通して進入し、青色顔料を通過する全ての可視放射線は、赤色顔料によって吸収され、視認表面は、黒色に見えるであろう。
【0040】
非白色粒子は、赤色、緑色、青色、および黄色等の無機顔料でもあり得る。例は、限定ではないが、CI顔料青色28、CI顔料緑色50、およびCI顔料黄色227を含み得る。
【0041】
色に加えて、4つのタイプの粒子は、光学透過率、反射率、ルミネッセンス、または、機械読み取りのために意図されたディスプレイの場合、可視範囲外の電磁波長の反射率の変化という意味の疑似色等の他の異なる光学特性も有し得る。
【0042】
本発明のディスプレイ流体を利用するディスプレイ層は、図1に示されるように、2つの表面、すなわち、視認側の第1の表面(13)と、第1の表面(13)から反対側の第2の表面(14)とを有する。ディスプレイ流体は、2つの表面の間に挟まれている。第1の表面(13)側に、ディスプレイ層の上部全体にわたって広がっている透明電極層(例えば、ITO)である共通電極(11)がある。第2の表面(14)側に、複数のピクセル電極(12a)を備えている電極層(12)がある。しかしながら、本発明は、任意の特定の電極構成に制限されない。
【0043】
ピクセル電極は、米国特許第7,046,228号(その内容が、その全体として参照することによって本明細書に組み込まれる)に説明される。薄膜トランジスタ(TFT)バックプレーンを伴うアクティブマトリクス駆動が、ピクセル電極の層に関して記述されるが、本発明の範囲は、電極が所望の機能を果たす限り、他のタイプの電極アドレスを包含することに留意されたい。
【0044】
図1の2本の垂直点線の間の各空間は、ピクセルを表す。示されるように、各ピクセルは、対応するピクセル電極(12a)を有する。電場が、共通電極に印加される電圧と対応するピクセル電極に印加される電圧との間の電位差によって、ピクセルのために生成される(付随の図面に図示される種々の波形では、プロットされる電位差は、ピクセル電極12aに印加されたものであり、共通電極は、通常該当するように、接地電圧において保持されると仮定されることに留意されたい。ピクセルによって表示される色は、共通電極11に隣接する粒子に依存するので、正電位差が、図面に示されるとき、共通電極は、ピクセル電極に対して負であり、正荷電粒子は、共通電極に引き寄せられる)。
【0045】
4つのタイプの粒子が分散させられた溶媒は、透明かつ無色である。これは、好ましくは、高い粒子移動度のために、低い粘度と、約2~約30、好ましくは、約2~約15の範囲内の誘電率とを有する。好適な誘電溶媒の例は、Isopar(登録商標)、デカヒドロナフタレン(DECALIN)、5-エチリデン-2-ノルボルネン、脂肪油、パラフィン油、シリコン流体等の炭化水素、トルエン、キシレン、フェニルキシリルエタン、ドデシルベンゼン、またはアルキルナフタレン等の芳香族炭化水素、ペルフルオロデカリン、ペルフルオロトルエン、ペルフルオロキシレン、ジクロロベンゾトリフルオリド、3,4,5-トリクロロベンゾトリフルオリド、クロロペンタフルオロ-ベンゼン、ジクロロノナン、またはペンタクロロベンゼン等のハロゲン化溶媒、および3M Company(St.Paul MN)からのFC-43、FC-70、またはFC-5060等のペルフルオロ化溶媒、TCI America(Portland,Oregon)からのポリ(ペルフルオロプロピレンオキシド)等のポリマーを含む低分子量ハロゲン、Halocarbon Product Corp.(River Edge,NJ)からのHalocarbon Oils等のポリ(クロロトリフルオロエチレン)、AusimontからのGaldenまたはDuPont(Delaware)からのKrytox OilsおよびGreases K-Fluid Series等のペルフルオロポリアルキルエーテル、Dow-corning(DC-200)からのポリジメチルシロキサン系シリコーン油を含む。
【0046】
一実施形態において、「低電荷」粒子によって帯びられる電荷は、「高電荷」粒子によって帯びられる電荷の約50%、好ましくは、約5%~約30%未満であり得る。別の実施形態において、「低電荷」粒子は、「高電荷」粒子によって帯びられる電荷の約75%、または約15%~約55%未満であり得る。さらなる実施形態において、示されるような電荷レベルの比較は、同じ電荷極性を有する2つのタイプの粒子に適用される。
【0047】
電荷強度は、ゼータ電位の観点から測定され得る。一実施形態において、ゼータ電位は、CSPU-100信号処理ユニット、ESA EN#Attn フロースルーセル(K:127)を伴うColloidal Dynamics AcoustoSizer IIMによって決定される。サンプルで使用される溶媒の密度、溶媒の誘電率、溶媒中の音速、溶媒の粘度等の計器定数(それらの全ては、試験温度(25℃))は、試験前に入力される。顔料サンプルは、(通常、12個未満の炭素原子を有する炭化水素流体である)溶媒中に分散させられ、5~10重量%であるように希釈される。サンプルはまた、電荷制御剤対粒子の1:10の重量比で、電荷制御剤(Berkshire Hathawayの子会社であるLubrizol Corporationから入手可能であるSolsperse 19K、「Solsperse」は、登録商標である)も含む。希釈サンプルの質量が、決定され、次いで、サンプルが、ゼータ電位の決定のためにフロースルーセルの中に装填される。
【0048】
「高正」粒子および「高負」粒子の振幅は、同じであることも、異なることもある。同様に、「低正」粒子および「低負」粒子の振幅は、同じであることも、異なることもある。しかしながら、より大きい電荷強度またはより大きい電荷規模を伴う「高正」または正粒子のゼータ電位は、より少ない電荷強度またはより小さい電荷規模を伴う「低正」または正粒子のゼータ電位より大きく、同じ論理が、高負および低負粒子に関しても該当する。同じ場の下での同じ媒体では、より高い荷電粒子が、より大きい電気泳動移動度を有する、すなわち、より高い荷電粒子が、より低い荷電粒子より少ない時間で同じ距離を横断するであろう。
【0049】
同じ流体では、2対の高・低電荷粒子が異なるレベルの電荷差を有し得ることも、留意されたい。例えば、一方の対では、低正荷電粒子は、高正荷電粒子の電荷強度の30%である電荷強度を有し得、別の対では、低負荷電粒子は、高負荷電粒子の電荷強度の50%である電荷強度を有し得る。
【0050】
以下の例は、そのようなディスプレイ流体を利用するディスプレイデバイスを図示する。
【0051】
(実施例)
この例は、図3A-3Gで実証される。高正光透過性粒子は、青色(B)であり、高負粒子は、黄色(Y)であり、低正粒子は、赤色(R)であり、低負粒子は、白色(W)である。図3Aに示される遷移は、完全混合状態(「(M)」で示される)から開始し、下で説明されるように、振動パルスを印加することによって生じさせられる。高正電位差(例えば、+15V)および無電位差(0V)の交互パルスが、十分な長さの期間にわたって、ピクセル電極22aに印加されると、青色(B)および赤色(R)粒子は、共通電極(21)または視認側に向かって駆動され、黄色および白色粒子は、ピクセル電極22a側に向かって駆動される。赤色(R)および白色(W)粒子は、より弱い電荷を帯びているので、高荷電青色および黄色粒子より遅く移動する。結果として、青色粒子は、それらのすぐ下に赤色粒子を伴って、共通電極に直接隣接して置かれる(図3Aに図示されるように)。上ですでに議論された理由から、これは、ピクセルが黒色に見えることを引き起こし(図3Aに「(K)」で示される)、白色および黄色粒子は、反射する赤色粒子によってマスクされ、表示される色に影響を及ぼさない。
【0052】
同様に、図3Bに示される遷移は、完全混合状態(M)から開始し、下で説明されるように、振動パルスを印加することによって生じさせられる。高負電位差(例えば、-15V)および無電圧(0V)の交互パルスが、十分な長さの期間にわたって、ピクセル電極22aに印加されるとき、青色(B)および赤色(R)粒子は、ピクセル電極22a側に向かって駆動され、黄色および白色粒子は、共通電極側に向かって駆動される。赤色(R)および白色(W)粒子は、それらがより弱い電荷を帯びているので、高荷電青色および黄色粒子より遅く移動する。結果として、反射性黄色粒子は、共通電極に直接隣接して置かれ、したがって、ピクセルが黄色に見えるようにする(図3Bにおいて「(Y)」で示される)。白色、赤色、および青色粒子の全ては、反射黄色粒子によってマスクされ、表示される色に影響を及ぼさない。原理上、黄色は、-15Vおよび0Vの交互パルスによって生じさせられ得るが、実践では、より複雑な波形が、図5Bを参照して下で説明されるように、好ましい。
【0053】
図3Cに示される遷移は、完全混合状態(M)から開始する。高負電位差(例えば、-15V)および低正電位差(例えば、+8V)の交互パルスが、高負パルスよりはるかに長い低正パルスを伴って、十分な長さの期間にわたって、ピクセル電極22aに印加されると、赤色(R)粒子は、共通電極21側に向かって駆動され、白色粒子(W)は、ピクセル電極22a側に向かって駆動される。振動する電場の効果は、高荷電青色および黄色粒子が電気泳動層の厚さの中央において繰り返しすれ違うことを引き起こすことであり、高荷電の正粒子と負粒子との間の強い電気的引力が、これらの粒子の移動を大幅に減速させ、それは、電気泳動層の厚さの中央にそれらを保つ傾向がある。しかしながら、低正パルスによって発生させられる電場は、低荷電の白色粒子と赤色粒子とを分離するために十分であり、それによって、低正赤色粒子(R)が共通電極21側の端まで移動し、低負白色粒子がピクセル電極22a側に移動することを可能にする。結果として、反射性赤色粒子は、共通電極に直接隣接して置かれ、したがって、ピクセルが赤色に見えるようにし(図3Cにおいて「(R)」で示される)、白色、黄色、および青色粒子の全ては、反射する赤色粒子によってマスクされ、表示される色に影響を及ぼさない。重要なこととして、このシステムは、より弱い荷電粒子が反対の極性のより強い荷電粒子から分離されることを可能にする。
【0054】
図3Dに示される遷移は、完全混合状態(M)から開始する。高正電位差(例えば、+15V)および低負電位差(例えば、-8V)の交互パルスが、高正パルスよりはるかに長い低負パルスを伴って、十分な長さの期間にわたって、ピクセル電極22aに印加され、赤色(R)粒子は、ピクセル電極22a側に向かって駆動され、白色粒子(W)は、共通電極21側に向かって駆動される。図3Cに示される遷移におけるように、振動する電場の効果は、高荷電の青色および黄色粒子が電気泳動層の厚さの中央に留一緒に留まることを引き起こすことである。しかしながら、低負パルスによって発生させられる電場は、低荷電の白色粒子と赤色粒子とを分離するために十分であり、それによって、低正赤色粒子(R)がピクセル電極22a側の端まで移動し、低負白色粒子が共通電極21側に移動することを可能にする。結果として、白色粒子は、共通電極に直接隣接して置かれ、したがって、ピクセルが白色に見えるようにし(図3Dにおいて「(W)」で示される)、赤色、黄色、および青色粒子の全ては、白色粒子によってマスクされ、表示される色に影響を及ぼさない。原理上、白色は、+15Vおよび-8Vの交互パルスによって生じさせられ得るが、実践では、より複雑な波形が、図5Dを参照して下で説明されるように、好ましい。
【0055】
図3Eに示される遷移は、図3Dに示される白色状態(W)から開始する。この状態では、デバイスに、その全体的インパルスが、図3Aに示される黒色状態(K)にデバイスを駆動するために十分ではない正電位差パルスが印加される。正パルスは、高荷電青色粒子に共通電極21側に向かって移動させ、白色粒子にピクセル電極22a側に向かって移動させる。しかしながら、高荷電青色粒子が、低荷電白色粒子より迅速に移動するので、青色粒子と白色粒子との混合物は、ピクセルが青色に見えるように、視認表面を通して見える。
【0056】
最初、図3Eから、正面電極に直接隣接して配置される白色顔料からの反射により、視認表面において見られる青色の飽和が実質的に減らされるように思われるであろう。しかしながら、図3E(また、図3A-3Dおよび3F-3G)の全ては、極めて概略であることを理解されたい。実践では、顔料粒子は、球状でなく(使用される結晶性顔料が、ある結晶面に沿って優先的に破砕するので、例えば、電気泳動媒体において白色顔料として一般に使用されるルチルチタニアは、正方晶であり、正四角柱を形成する傾向がある)、粒子は、サイズが著しく変動し、白色粒子からの「反射」は、鏡面反射ではなく、本質的にランバート光散乱であり、図3Eに図示されるより数層多くの粒子の層が存在する(層の正確な数は、当然ながら、電気泳動媒体中の粒子の装填量、この媒体の厚さ、および個々の粒子のサイズに依存するが、実践では、少なくとも5~10の層が、通常、存在する)。全ての前述の要因の全体的効果は、視認表面を通して電気泳動媒体に進入する非常に小割合の可視光のみが、白色粒子によって視認表面を通して後方に直接反射されることであり、実践では、十分に飽和させられた青色が、達成され得る。
【0057】
図3Aが完全に別個の層における青色および赤色粒子を示すが、図3Eが青色および白色粒子の完全な混合を示し、これらが2つの極限状態を表し、実践では、完全に別個の層と完全な混合との間の連続的段階変化が存在し得ることも理解されたい。必須の色が取得されることを前提として、本発明は、粒子の正確な位置および他の粒子とのそれらの混合の程度に関する任意の理論的解説に限定されない。
【0058】
図3Fに示される遷移は、図3Cに示される赤色状態(R)から開始する。この状態のデバイスに、その全体的インパルスが図3Bに示される黄色状態(Y)にデバイスを駆動するために十分ではない負電位差パルスが印加される。負パルスは、高負黄色粒子を共通電極(21)側に向かって移動させる一方、低正赤色粒子は、ピクセル電極(22a)側に向かってはるかによりゆっくりと移動する。結果は、赤色および黄色粒子の混合物が共通電極21を通して見え、ピクセルが橙色に見えることである。
【0059】
図3Gに示される遷移も、図3Cに示される赤色状態(R)から開始する。この状態のデバイスに、高負電位差パルスが印加され、それは、(図示されるように)図3Cに示される赤色状態から黄色状態に向かってデバイスを駆動し、黄色および白色粒子は、上向きに移動し、青色および赤色粒子は、下向きに移動する。高負パルスの後、粒子の前述の動きを逆行させる中間正電位差パルスが続く。高負パルスと中間正パルスとが、次いで、繰り返される。青色および黄色粒子が、遷移が開始する赤色状態において集められているので、高負パルスと中間正パルスとのインパルスは平衡を保たれていないが、高電位差より小さい電位差が印加されているときの高荷電の黄色と青色粒子とが集まる傾向は、集団が実質的に維持されることを引き起こし、それによって、交互する負および正パルスの全体的な効果は、青色/黄色集団に共通電極(21)側に向かって移動させるが、赤色粒子は反対方向に移動し、最終的に、赤色粒子が青色/黄色集団を通過する。図3Gに示されるように、最終的な結果は、青色/黄色集団が、共通電極(21)に隣接して置かれ、緑色の表示を結果としてもたらし、赤色および白色粒子が、青色/黄色集団によってマスクされるということである(図3Gにおける赤色および白色粒子の位置は、大部分が恣意的であるが、両方のタイプの粒子が、マスクされるので、それらの正確な位置は、ピクセルの可視色への影響を有しない)。
【0060】
色明度および色純度の両方を確実にするために、上で議論される遷移のいずれかに先立って、DC平衡および/または振動波形が、使用され得る。振動波形は、多くのサイクルにわたって一対の反対駆動パルスを繰り返すことから成る。例えば、振動波形は、20ミリ秒間の+15Vパルスと20ミリ秒間の-15Vパルスとから成り得、そのような一対のパルスは、50回繰り返される。そのような振動波形の合計時間は、2,000ミリ秒であろう。実践では、振動パルスにおいて少なくとも10回の繰り返しがあり得る(すなわち、10対の正および負パルス)。振動波形は、駆動電圧が印加される前、光学状態(黒色、白色、赤色、または黄色)にかかわらず印加され得る。振動波形が印加された後、光学状態は、純白色、純黒色、純黄色、または純赤色ではないであろう。代わりに、色状態は、4つのタイプの顔料粒子の混合に由来するであろう。
【0061】
振動波形における駆動パルスの各々は、1つの高荷電粒子の色から他の高荷電粒子の色(この例では、青色から黄色、または逆も同様に)への完全遷移から要求される駆動時間の50%を超えない(または30%、10%、または5%を超えない)時間にわたって印加される。例えば、完全黒色状態から完全黄色状態まで(または、逆も同様)ディスプレイデバイスを駆動するために300ミリ秒を要する場合、振動波形は、各々が150ミリ秒以下にわたって印加される正および負パルスから成り得る。実践では、パルスがより短いことが好ましい。説明されるような振動波形は、本発明の駆動方法で使用され得る。本願の全体を通した図面の全てにおいて、振動波形が短縮されている(すなわち、パルスの数が実際の数より少ない)。
【0062】
DC平衡波形は、全体的波形の全体的インパルス(すなわち、時間に対する電圧の積分)を小さい値(可能である場合、ゼロ)に減らすように設計される。例えば、米国特許第6,531,997号および6,504,524号で議論されるように、ディスプレイを駆動するために使用される方法がゼロまたはほぼゼロの電気光学系媒体を横断する正味時間平均印加電場をもたらさない場合、問題に遭遇し、ディスプレイの耐用年数は、減らされ得る。電気光学系媒体を横断するゼロ正味時間平均印加電場をもたらす波形は、都合よく、「直流平衡」または「DC平衡」波形と称される。
【0063】
図4は、DC平衡区分42の後に続いて振動区分44を備えている組み合わせられたDC平衡/振動波形を図示する。図4は、高正電位差を有するものとしてDC平衡区分42を図示するが、DC平衡区分は、印加される波形の残りのインパルスに応じて、高または低、正または負電位差、またはゼロ電位差を有し得ることを理解されたい。
【0064】
さらに、図4は、単一DC平衡区分の後に続いて単一振動区分を図示するが、組み合わせられたDC平衡/振動波形が、互いに交互する複数のDC平衡区分と、複数の振動区分とを含み得、DC平衡区分または振動区分のいずれかで開始および終了し得る。複数のDC平衡区分の使用は、(例えば)1つ以上のDC平衡区分を高電圧に、1つ以上のものをゼロに設定することによって、単一DC平衡区分を用いるよりゼロ全体的波形インパルスにより近いアプローチを達成することが可能であり得る点で有利であり得る。複数のDC平衡区分が、持続時間および印加される電位差の両方において、互いから変動し得る。同様に、複数の振動区分は、持続時間、電位差の規模、および周波数において互いに異なり得る。
【0065】
図5Aは、黒色光学状態を生じさせるように図3Aの遷移をもたらすために使用される波形を図示する。高負電圧VH2における持続時間t1のDC平衡区分および振動区分Sの後、混合状態Mを達成するために(t1および振動区分Sの両方の持続時間は、図5Aにおいて大幅に減らされ、複数のDC平衡および振動区分が、当然ながら、使用され得る)、(i)持続時間t2のゼロ電圧の期間、(ii)持続時間t3の高正駆動電圧VH1の期間、(iii)t3より実質的に大きい持続時間t4のゼロ電圧の期間、および、(iv)(ii)および、(iii)の数回の繰り返し、典型的に、4~8回の繰り返しが、ピクセル電極に印加される。
【0066】
図5Bは、黄色光学状態(すなわち、第2の粒子の色)を生じさせるように、図3Bの遷移をもたらすために使用される波形を図示する。すでに示されたように、原理上、黄色が、十分な長さの期間にわたって、ピクセル電極22aに高負電位差(例えば、-15V)および無電圧(0V)の交互パルスを印加することによって、生じさせられることができる。しかしながら、純黄色を確実にするために、図5Bに示されるようなはるかに複雑な波形が、好ましい。図5Aを参照してすでに説明されたものと本質的に同じである持続時間t1のDC平衡区分および振動区分Sの後、図5Bの波形は、持続時間t5のゼロ電圧の期間の後に続いて、(i)高負電位差VH2の持続時間t6の短期間、(ii)持続時間t7のゼロ電圧の期間、および、(iii)t6より長い期間t8にわたる低正電位差VL1の期間を備えている。典型的に、VL1の規模は、VH2の約半分であり、t7は、t6に長さにおいて同等であり、t8は、t6の約10倍の大きさである。例えば、t6およびt7の各々は、50ミリ秒であり得る一方、t8は、500ミリ秒であり得る。ステップ(i)、(ii)、および、(iii)は、次いで、図5Bにおいて「[Xm]」によって示されるように、数回繰り返され、典型的に、これらのステップは、4~6回繰り返され得る。これらの繰り返しの後に続いて、(iv)高負電位差VH2が、t6より長い期間t9にわたって印加され、次いで、(v)VL1より低く、典型的に、VH1の約3分の1の低正電位差VL3が、t8より短い期間t10にわたって印加される。ステップ(iv)および、(v)は、次いで、図5Bにおいて「[Xn]」によって示されるように繰り返され、典型的に、これらのステップは、2~3回繰り返され得る。図5Bの波形の最終部分は、t9より長い期間t11にわたる高負電位差VH2の印加と、持続時間t12のゼロ電圧の期間と、期間t11にわたる高負電位差VH2の第2の印加とを備えている。容易に明白であろうように、波形のこの部分におけるVH2の印加の数と、持続時間t11とは、実験的に調節されることができる。
【0067】
図5Cは、赤色光学状態(すなわち、第2の粒子の色)を生じさせるように、図3Cの遷移をもたらすために使用される波形を図示する。図5Cに示される波形は、図5Bに示される波形の第1の部分に酷似し、図5Aを参照してすでに説明されたものと本質的に同じである持続時間t1のDC平衡区分および振動区分Sの後、図5Cの波形は、持続時間t13のゼロ電圧の期間の後に続いて、(i)高負電位差VH2の持続時間t14の短期間、(ii)持続時間t15のゼロ電圧の期間、およびt14より長い期間t16にわたる低正電位差VL1の期間を備えている。典型的に、VL1の規模は、VH2の約半分であり、t15は、t14に長さにおいて同等であり、t16は、t14の約10倍の大きさである。例えば、t6およびt7の各々は、50ミリ秒であり得る一方、t8は、500ミリ秒であり得る。ステップ(i)、(ii)、および、(iii)は、次いで、図5Cに示されるように、数回繰り返され、典型的に、これらのステップは、6~10回繰り返され得る。波形は、良好な赤色を確実にするために、VL1の最終印加から0Vまで遷移することによって終了する。容易に明白であろうように、この波形におけるVH2およびVL1の印加の数と、持続時間t14およびt16とは、実験的に調節されることができる。
【0068】
図5Dは、白色光学状態(すなわち、第4の粒子の色)を生じさせるように、図3Dの遷移をもたらすために使用される波形を図示する。驚くことではないが、図5Dに示される波形の第1の部分は、図5Cに示される「赤色」波形に酷似するが、極性における変化を伴い;図5Aを参照してすでに説明されたそれらと本質的に同じである持続時間t1’のDC平衡区分(DC平衡区分は、この事例において高正である)および振動区分Sの後、図5Dの波形は、(i)高正電位差VH1の持続時間t17の短期間(この事例では、振動区分Sと高駆動電位差の印加との間にゼロ電圧の期間がないことに留意されたい)、(ii)持続時間t18のゼロ電圧の期間、およびt17より長い期間t19にわたる低負電位差VL2の期間を備えている。典型的に、VL2の規模は、VH1の約半分であり、t18は、t17に長さにおいて同等であり、t19は、t17の約10倍の大きさである。例えば、t6およびt7の各々は、50ミリ秒であり得る一方、t8は、500ミリ秒であり得る。ステップ(i)、(ii)、および、(iii)は、次いで、図5Dに示されるように、数回繰り返され、典型的に、これらのステップは、6~10回繰り返され得る。しかしながら、純白色を確実にするために、(iv)持続時間t20のゼロ電位差にわたる期間を伴うステップ(i)、(ii)、および、(iii)の繰り返しの後に続いて、(v)期間t21にわたる低負電位差VL2の印加、およびステップ(iv)および、(v)の繰り返しが有利であることが見出されている。典型的に、ステップ(iv)および、(v)は、6~10回繰り返され、t20は、t18と同等であり、t21は、t19より短いであろう。容易に明白であろうように、この波形におけるVH1およびVL2の印加の数と、持続時間t17、t18、t19、t20、およびt21とは、実験的に調節されることができる。
【0069】
図5Eは、青色光学状態(すなわち、第1の粒子の色)を生じさせるように、図3Eの遷移をもたらすために使用される波形を図示する。驚くことではないが、図5Eに示される波形の第1の部分は、図5Dに示される「白色」波形と同じである。しかしながら、前項で議論されるステップ(iv)および、(v)の繰り返し後、図5Eの波形は、続き、(vi)t17より短い期間t22にわたる高正電位差VH1の印加、(vii)t18より短い期間t23にわたるゼロ電位差の印加、(viii)t19またはt21より短い期間t24にわたるVL2より小さい規模を有する低負電位差VL4の印加、およびステップ(vi)-(viii)の繰り返しを伴うが、ステップ(vi)の繰り返しの後に終了し、ステップ(viii)は続かない(すなわち、図3Eを参照して上記に説明されるように、最終正の駆動パルスで終了する)。典型的に、VL4の規模は、VL2の約75パーセントであり、典型的に、ステップ(vi)-(viii)は、10~20回繰り返され得る。容易に明白であろうように、この波形におけるVH1およびVL4の印加の数と、持続時間t22、t23、およびt24とは、実験的に調節されることができる。
【0070】
図5Fは、橙色光学状態を生じさせるように、図3Fに示される遷移をもたらすために使用される波形を示す。図5Fに示される波形は、最終の短い低負電位差パルスSPの追加を除き、図5Cに示される「赤色」波形と同じであり、そのインパルスは、赤色光学状態(R)から黄色光学状態(Y)に電気泳動媒体を駆動するために不十分である(図3B参照)。パルスSPの規模および持続時間は、広く変動し得、規模および持続時間の光学組み合わせが、実験的に決定され得る。
【0071】
最後に、図5Gは、図3Gに示される緑色光学状態を発生させるために使用される波形を示す。図5Gに示される波形の第1の部分、すなわち、期間t8までは、図5Cに示される「赤色」波形と同じである。しかしながら、この「赤色」波形の後、典型的に、約250~450ミリ秒持続するゼロ電圧の期間t17が続く。このゼロ電圧の期間t17の後、以下の数回の繰り返しが続く:
(i)典型的に、約250~450ミリ秒持続する持続時間T18の高負電位差パルス、
(ii)典型的に、約50ミリ秒以下であるゼロ電圧の短期間T19、
(iii)典型的に、約250~450ミリ秒持続する持続時間t20の中間正電圧VL5(この場合、VL1<VL5<VH1)の短期間t20、および、
(iv)典型的に、約50ミリ秒以下であるゼロ電圧の第2の短期間T21。
(ステップ(iv)の最後の繰り返しは、当然ながら、省略され得る)。
【0072】
図1に示されるような4粒子電気泳動媒体は、電荷制御剤顔料の添加とともに、Isopar E中に、部分的に光透過性青色顔料として、前述のKremer45030と、ルチルチタニア白色顔料と、光反射性1254 DPP Red 254(DCL Corporationから利用可能)と、Novoperm Yellow HR 70-EDS(Clariant Corporation,Holden MAから利用可能)とを使用して、調合された。非最適化された波形を使用してでさえ、以下の5つの色が生じさせられた。
【表1】
【0073】
この4粒子電気泳動媒体は、t17=t18=350ミリ秒およびt19=t20=t21=40ミリ秒を伴う図5Gに示される波形を使用して、緑色を生じさせることも見出されている。生じさせられる緑色が、VL5の値に応じて、かなり変動したことが見出され、図6は、VL5の関数として、生じさせられた緑色のL、a、およびb値をプロットする。図6から、VL5に伴うaの変動が、bのそれよりはるかに小さいこと、したがって、VL5の慎重な選定によって、黄緑色からシアン調緑色まで変動する色を取得することができることが分かるであろう。
【0074】
図1、3A-3G、および5A-5Gに示される電気泳動媒体は、それぞれ、図3A-3Gに示される7つの色を表示することができ、追加の色が、面積変調(ディザリング)によって発生させられ得る。
【0075】
前述から、本発明は、4つの異なるタイプの粒子のみを使用して、少なくとも6つの有用な色を発生させ得る4粒子電気泳動媒体を提供し得ることが分かるであろう。
【0076】
本発明の電気泳動媒体およびデバイスは、例えば、以下に記載されるような従来技術で説明される粒子、流体、封入材料、および電気泳動デバイス設計のうちのいずれかを利用し得る:
(a)電気泳動粒子、流体、および流体添加物(米国特許第7,002,728号および第7,679,814号参照);
(b)カプセル、結合剤、およびカプセル化プロセス(米国特許第6,922,276号および第7,411,719号参照);
(c)マイクロセル構造、壁材料、およびマイクロセルを形成する方法(米国特許第7,072,095号および第9,279,906号参照);
(d)マイクロセルを充填およびシールする方法(例えば、米国特許第7,144,942号および7,715,088号参照);
(e) 電気光学材料を含むフィルムおよびサブアセンブリ(例えば、米国特許第6,825,829号、第6,982,178号、第7,112,114号、第7,158,282号、第7,236,292号、第7,443,571号、第7,513,813号、第7,561,324号、第7,636,191号、第7,649,666号、第7,728,811号、第7,729,039号、第7,791,782号、第7,826,129号、第7,839,564号、第7,843,621号、第7,843,624号、第8,034,209号、第8,068,272号、第8,077,381号、第8,177,942号、第8,390,301号、第8,482,835号、第8,786,929号、第8,830,553号、第8,854,721号、第9,075,280号、第9,238,340号、第9,470,950号、第9,554,495号、第9,563,099号、第9,733,540号、第9,778,536号、第9,835,925号、第10,444,591号、および第10,466,564号、および米国特許出願公開第2007/0237962号、第2009/0168067号、および第2011/0164301号参照);
(f)バックプレーン、接着剤層、および他の補助層、およびディスプレイにおいて使用される方法(例えば、米国特許第7,116,318号および第7,535,624号参照);
(g) 色形成および色調節(例えば、米国特許第6,017,584号、第6,545,797号、第6,664,944号、第6,788,452号、第6,864,875号、第6,914,714号、第6,972,893号、第7,038,656号、第7,038,670号、第7,046,228号、第7,052,571号、第7,075,502号、第7,167,155号、第7,385,751号、第7,492,505号、第7,667,684号、第7,684,108号、第7,791,789号、第7,800,813号、第7,821,702号、第7,839,564号、第7,910,175号、第7,952,790号、第7,956,841号、第7,982,941号、第8,040,594号、第8,054,526号、第8,098,418号、第8,159,636号、第8,213,076号、第8,363,299号、第8,422,116号、第8,441,714号、第8,441,716号、第8,466,852号、第8,503,063号、第8,576,470号、第8,576,475号、第8,593,721号、第8,605,354号、第8,649,084号、第8,670,174号、第8,704,756号、第8,717,664号、第8,786,935号、第8,797,634号、第8,810,899号、第8,830,559号、第8,873,129号、第8,902,153号、第8,902,491号、第8,917,439号、第8,964,282号、第9,013,783号、第9,116,412号、第9,146,439号、第9,164,207号、第9,170,467号、第9,170,468号、第9,182,646号、第9,195,111号、第9,199,441号、第9,268,191号、第9,285,649号、第9,293,511号、第9,341,916号、第9,360,733号、第9,361,836号、第9,383,623号、第9,423,666号、第9,436,056号、第9,459,510号、第9,513,527号、第9,541,814号、第9,552,780、第9,640,119号、第9,646,547号、第9,671,668号、第9,697,778号、第9,726,959号、第9,740,076号、第9,759,981号、第9,761,181号、第9,778,538号、第9,779,670号、第9,779,671号、第9,812,073号、第9,829,764号、第9,921,451号、第9,922,603号、第9,989,829号、第10,032,419号、第10,036,929号、第10,036,931号、第10,332,435号、第10,339,876号、第10,353,266号、第10,366,647号、第10,372,010号、第10,380,931号、第10,380,955号、第10,431,168号、第10,444,592号、第10,467,984号、第10,475,399号、第10,509,293号、および第10,514,583号、および米国特許出願公開第2008/0043318号、第2008/0048970号、第2009/0225398号、第2010/0156780号、第2011/0043543号、第2012/0326957号、第2013/0242378号、第2013/0278995号、第2014/0055840号、第2014/0078576号、第2015/0103394号、第2015/0118390号、第2015/0124345号、第2015/0268531号、第2015/0301246号、第2016/0026062号、第2016/0048054号、および第2016/0116818号参照);
(h)ディスプレイを駆動する方法(例えば、米国特許第7,012,600号および第7,453,445号参照);
(i)ディスプレイの用途(例えば、米国特許第7,312,784号および第8,009,348号参照)。
【0077】
電気泳動ディスプレイが、通常、電気泳動材料の層と、電気泳動材料の反対の側に配置された少なくとも2つの他の層とを備え、これらの2つの層のうちの1つは、電極層である。殆どのそのようなディスプレイでは、層の両方は、電極層であり、電極層の一方または両方は、ディスプレイのピクセルを画定するために、パターン化される。例えば、ある電極層は、細長い行電極に、他方は、行電極と直角をなして伸びる細長い列電極にパターン化され、ピクセルは、行電極と列電極との交差によって画定され得る。代替として、およびより一般に、ある電極層は、単一の連続した電極の形態を有し、他の電極層は、ピクセル電極のマトリクスにパターン化され、それらの各々は、ディスプレイの1つのピクセルを画定する。
【0078】
3層電気泳動ディスプレイの製造は、通常、少なくとも1つの積層動作を伴う。例えば、前述の特許および出願のうちのいくつかでは、カプセル化電気泳動ディスプレイを製造するためのプロセスが説明され、カプセル化電気泳動ディスプレイにおいて、結合剤中にカプセルを備えているカプセル化電気泳動媒体が、可撓性基板上にコーティングされており、可撓性基板は、プラスチックフィルム上の酸化インジウムスズ(ITO)または類似伝導性コーティング(最終ディスプレイの1つの電極としての機能を果たす)を備えており、カプセル/結合剤コーティングは、基板に堅く接着される電気泳動媒体のコヒーレント層を形成するために乾燥させられる。別個に、ピクセル電極のアレイおよび駆動回路にピクセル電極を接続するための導体の適切な配置を含むバックプレーンが、調製される。最終ディスプレイを形成するために、その上にカプセル/結合剤層を有する基板は、積層接着剤を使用して、バックプレーンに積層される。そのようなプロセスの1つの好ましい形態では、バックプレーン自体が、可撓性であり、バックプレーンは、プラスチックフィルムまたは他の可撓性基板上にピクセル電極および導体を印刷することによって調製される。このプロセスによるディスプレイの大量生産のための明白な積層技法は、積層接着剤を使用するロール積層である。
【0079】
前述の米国特許第6,982,178号に議論されるように(第3段落第63行~第5段落第46行参照)、電気泳動ディスプレイにおいて使用される構成要素の多くと、そのようなディスプレイを製造するために使用される方法とが、液晶ディスプレイ(LCD)において使用される技術から導出される。例えば、電気泳動ディスプレイは、透明基板上で、トランジスタまたはダイオードのアレイおよびピクセル電極の対応するアレイを備えているアクティブマトリクスバックプレーンと、「連続的」正面電極(複数のピクセルおよび典型的にはディスプレイ全体にわたって広がっている電極という意味で)とを利用し、これらの構成要素は、LCDと本質的に同じであり得る。しかしながら、LCDを組み立てるために使用される方法は、カプセル化電気泳動ディスプレイと共に使用されることができない。LCDは、通常、別個のガラス基板上に、バックプレーンおよび正面電極を形成することによって組み立てられ、次いで、液体結晶が、バックプレーンと正面電極との間の開口を通して流動するように、これらの構成要素を一緒に接着して固定し、小開口をそれらの間に残し、真空下に結果として生じるアセンブリを設置し、液体結晶の槽内にアセンブリを沈める。最後に、定位置に液体結晶を伴って、開口は、最終ディスプレイを提供するためにシールされる。
【0080】
このLCD組立プロセスは、カプセル化電気泳動ディスプレイに容易に転用されることができない。電気泳動材料は、典型的に、固体である(すなわち、固体外側表面を有する)ので、電気泳動材料は、バックプレーンと正面電極との間に、これらの2つの完全体が互いに固定される前、提供されなければならない。さらに、いずれにも取り付けられずに、正面電極とバックプレーンとの間に単に設置される液体結晶材料と対照的に、固体電気光学系媒体は、通常、両方に固定される必要がある;大部分の場合、固体電気光学系媒体は、正面電極上に形成され、それは、正面電極上に形成することが、概して、回路を含むバックプレーン上に媒体を形成するより容易であるからであり、正面電極/電気光学系媒体組み合わせは、次いで、典型的に、接着剤を用いて電気光学系媒体の表面全体を覆い、熱、圧力、および可能性として真空下、積層することによって、バックプレーンに積層される。故に、固体電気泳動ディスプレイの最終積層のための殆どの従来技術方法は、本質的に、(典型的には)電気光学系媒体、積層接着剤、およびバックプレーンが、最終組立に先立って、直接合体される、バッチ方法であり、大量生産により良好に適合される方法を提供することが望ましい。
【0081】
前述の米国特許第6,982,178号は、大量生産に良好に適合された固体電気光学系ディスプレイ(カプセル化電気泳動ディスプレイを含む)を組み立てる方法を説明する。本質的に、この特許は、順に、光透過性導電性層、導電性層と電気接触する固体電気光学系媒体の層、接着剤層、および剥離シートを備えているいわゆる「フロントプレーン積層」(「FPL」)を説明する。典型的に、光透過性導電性層は、好ましくは、基板が恒久的変形を伴わずに、(例えば)10インチ(254mm)の直径のドラムの周囲に手動で巻かれ得るという意味で、可撓性である光透過性基板上に搬送されるであろう。用語「光透過性」は、そのように指定される層が、その層を通して見ている観察者が、電気光学媒体の表示状態の変化を観察することを可能にするために十分な光を透過させ、通常、導電性層および隣接する基板(存在する場合)を通して視認されることを意味するために、本特許および本明細書で使用され、電気光学媒体が非可視波長における反射率の変化を示す場合、用語「光透過性」は、当然ながら、関連する非可視波長の透過を指すと解釈されるべきである。基板は、典型的に、ポリマーフィルムであり、通常、約1~約25ミル(25~634μm)、好ましくは、約2~約10ミル(51~254μm)の範囲内の厚さを有するであろう。導電性層は、便宜上、例えば、アルミニウムまたはITOの薄金属または金属酸化物層であり得るか、または伝導性ポリマーであり得る。アルミニウムまたはITOでコーティングされたポリ(エチレンテレフタレート)(PET)フィルムは、例えば、E.I.du Pont de Nemours & Company(Wilmington DE)からの「アルミ被覆Mylar」(「Mylar」は、登録商標である)として市販されており、そのような市販の材料は、フロントプレーンラミネートにおける良好な結果を伴って使用され得る。
【0082】
そのようなフロントプレーン積層を使用する電気光学系ディスプレイの組立は、フロントプレーン積層から剥離シートを除去し、接着剤層をバックプレーンに接着するために効果的な条件下、バックプレーンと接着剤層を接触させることによってもたらされ、それによって、バックプレーンに、接着剤層、電気光学系媒体の層、および導電性層を固着し得る。このプロセスは、フロントプレーン積層が大量生じさせられ得るので、典型的に、ロール/ロールコーティング技法を使用して、大量生産に良好に適合され、次いで、具体的バックプレーンと併用するために必要とされる任意のサイズの部片に切断される。
【0083】
米国特許第7,561,324号は、本質的に、前述の米国特許第6,982,178号のフロントプレーン積層の簡略化されたバージョンであるいわゆる「二重剥離シート」を説明する。二重剥離シートの1つの形態は、2つの接着剤層の間に挟まれた固体電気泳動媒体の層を備え、接着剤層の一方または両方は、剥離シートによって被覆される。二重剥離シートの別の形態は、2つの剥離シートの間に狭入される、固体電気泳動媒体の層を備えている。二重剥離フィルムの両方の形態は、概して、すでに説明されたフロントプレーン積層から電気光学系ディスプレイを組み立てるためのプロセスに類似するプロセスにおいて使用することが意図されるが、2つの別個の積層を伴い、典型的に、第1の積層では、二重剥離シートは、正面サブアセンブリを形成するために、正面電極に積層され、次いで、第2の積層では、正面サブアセンブリが、最終ディスプレイを形成するために、バックプレーンに積層されるが、これらの2つの積層の順序は、所望の場合、逆転されることができる。
【0084】
米国特許第7,839,564号は、前述の米国特許第6,982,178号で説明された、フロントプレーン積層の変形であるいわゆる「反転されたフロントプレーン積層」を説明する。この反転されたフロントプレーン積層は、順に、光透過性保護層および光透過性導電性層のうちの少なくとも1つ、接着剤層、固体電気泳動媒体の層、および剥離シートを備えている。この反転されたフロントプレーン積層は、電気泳動層と正面電極または正面基板との間に積層接着剤の層を有する電気光学系ディスプレイを形成するために使用され、第2の典型的には接着剤の薄い層は、電気泳動層とバックプレーンの間で表される場合とそうではない場合がある。そのような電気光学系ディスプレイは、良好な低温度性能と良好な分解能を組み合わせることができる。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図3G
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図5F
図5G
図6
【国際調査報告】