(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】太陽電池及び製造方法、光起電力アセンブリ
(51)【国際特許分類】
H01L 31/18 20060101AFI20240905BHJP
【FI】
H01L31/04 460
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022572454
(86)(22)【出願日】2022-10-10
(85)【翻訳文提出日】2022-11-24
(86)【国際出願番号】 CN2022124384
(87)【国際公開番号】W WO2024040704
(87)【国際公開日】2024-02-29
(31)【優先権主張番号】202211021116.4
(32)【優先日】2022-08-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517366220
【氏名又は名称】横店集団東磁股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】李 淳慧
(72)【発明者】
【氏名】何 悦
(72)【発明者】
【氏名】叶 張波
(72)【発明者】
【氏名】楼 曹▲しん▼
(72)【発明者】
【氏名】李 志剛
(72)【発明者】
【氏名】江 作
(72)【発明者】
【氏名】呂 俊南
【テーマコード(参考)】
5F251
【Fターム(参考)】
5F251GA04
(57)【要約】
太陽電池(I)及び製造方法、光起電力アセンブリ(II)を提供する。太陽電池の製造方法は、電池原片(10)を分割することにより、長さと幅の比が2より大きいか又は2より小さい太陽電池(I)を形成することを含み、太陽電池(I)の長さは、電池原片(10)の分割方向の寸法と同じである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
太陽電池の製造方法であって、
電池原片を分割することにより、長さと幅の比が2より大きいか又は2より小さい太陽電池を形成することを含み、
前記太陽電池の長さは、前記電池原片の分割方向の寸法と同じである、
ことを特徴とする太陽電池の製造方法。
【請求項2】
前記太陽電池を形成することは、第一太陽電池を形成することを含み、
前記第一太陽電池の幅と前記第一太陽電池の長さの比は、1/3より大きく且つ1/2より小さい、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池の製造方法。
【請求項3】
前記電池原片の寸法は182mm×182mmであり、
前記第一太陽電池を形成することは、幅が77±1mmである第一太陽電池を形成することを含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の太陽電池の製造方法。
【請求項4】
前記太陽電池を形成することは、第二太陽電池を形成することを含み、
前記第二太陽電池の幅と前記第二太陽電池の長さの比は、1/2より大きく且つ2/3より小さい、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池の製造方法。
【請求項5】
前記電池原片の寸法は182mm×182mmであり、
前記第二太陽電池を形成することは、幅が105±1mmである第二太陽電池を形成することを含む、
ことを特徴とする請求項4に記載の太陽電池の製造方法。
【請求項6】
前記電池原片は、半導体構造と、前記半導体構造にオーミック接触するグリッド線と、を含み、
前記電池原片を分割することは、前記グリッド線の延在方向に沿って切断すること、又は前記グリッド線の延在方向に垂直する方向に沿って切断することを含む、
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の太陽電池の製造方法。
【請求項7】
太陽電池であって、
前記太陽電池の幅と前記太陽電池の長さの比は、1/2より大きいか又は1/2より小さい、
ことを特徴とする太陽電池。
【請求項8】
前記太陽電池の幅Lと前記太陽電池の長さDは、1/3<L/D<2/3、且つL/D≠1/2を満たす、
ことを特徴とする請求項7に記載の太陽電池。
【請求項9】
前記太陽電池の長さは182mmであり、前記太陽電池の幅は77±1mm又は105±1mmである、
ことを特徴とする請求項8に記載の太陽電池。
【請求項10】
光起電力アセンブリであって、
少なくとも1つの電池ストリングを含み、前記電池ストリングは直列に接続された少なくとも2つの太陽電池を含み、
前記太陽電池の幅と前記太陽電池の長さの比は、1/2より大きいか又は1/2より小さい、
ことを特徴とする光起電力アセンブリ。
【請求項11】
前記太陽電池の幅と前記太陽電池の長さの比は、1/3より大きく且つ1/2より小さい、
ことを特徴とする請求項10に記載の光起電力アセンブリ。
【請求項12】
前記太陽電池の長さは182mmであり、前記太陽電池の幅は77±1mmであり、前記太陽電池のグリッド線方向は前記太陽電池の幅方向に沿っており、前記電池ストリングは並列に設置された少なくとも2つの電池隊列を含み、前記電池隊列は前記太陽電池のグリッド線方向に沿って列置された少なくとも2つの前記太陽電池を含む、
ことを特徴とする請求項11に記載の光起電力アセンブリ。
【請求項13】
前記太陽電池の幅と前記太陽電池の長さの比は、1/2より大きく且つ2/3より小さい、
ことを特徴とする請求項10に記載の光起電力アセンブリ。
【請求項14】
前記太陽電池の長さは182mmであり、前記太陽電池の幅は105±1mmであり、前記太陽電池のグリッド線方向は前記太陽電池の幅方向に沿っており、前記電池ストリングは並列に設置された少なくとも2つの電池隊列を含み、前記電池隊列は前記太陽電池のグリッド線方向に沿って列置された少なくとも2つの太陽電池を含み、又は、
前記太陽電池の長さは182mmであり、前記太陽電池の幅は105±1mmであり、前記太陽電池のグリッド線方向は前記太陽電池の長さ方法に沿っており、前記電池ストリングは並列且つ離間して設置された少なくとも2つの電池隊列を含み、前記電池隊列は6個の前記太陽電池を含み、前記光起電力アセンブリは1つの前記電池ストリングを含む、
ことを特徴とする請求項13に記載の光起電力アセンブリ。
【請求項15】
前記電池隊列は11個の前記太陽電池を含み、前記電池ストリングは2つの前記電池隊列を含み、互いに並列に接続された2つの前記電池ストリングは1つの電池モジュールを構成し、前記光起電力アセンブリは並列に設置され且つ直列に接続されている3つの前記電池モジュールを含み、又は、
前記電池隊列は8個の前記太陽電池を含み、前記電池ストリングは2つの前記電池隊列を含み、互いに並列接続された2つの前記電池ストリングは1つの電池モジュールを構成し、前記光起電力アセンブリは並列に設置され且つ直列に接続されている3つの前記電池モジュールを含む、
ことを特徴とする請求項12又は14に記載の光起電力アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本出願は、出願日が2022年8月24日であり、出願番号はCN202211021116.4であり、発明の名称が「太陽電池及び製造方法、光起電力アセンブリ」である中国特許出願の優先権を主張し、且つ参照のためそれらの全文を本出願に組み込む。
【0002】
本出願は、半導体技術分野に関し、特に、太陽電池及び製造方法、光起電力アセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
エネルギー分野における新エネルギーの地位はますます重要になっている。新エネルギー産業は全世界範囲内で絶えずに発展しており、光起電力産業は新エネルギー産業の重要な構成部分である。
【0004】
太陽電池は、光起電力製品のコア部品であり、光起電力効果を利用して光を電気に変換する。太陽電池は、半導体材料に基づいて作製され、例えば、シリコンシートに基づく。光起電力結晶シリコン太陽電池は、通常、正方形のシリコンシートであり、正方形の四角は一定の円弧を持つことができる。単一太陽電池の出力電力はその大きさと正比例するため、光起電力産業の成熟度が高まることにつれて、製造された太陽電池はますます大きくなっている。現在、辺長寸法が182mmであり、もっと大きい寸法の大型シリコンシート太陽電池は急速に普及しており、シリコンシートの加工方法もセットされる必要がある。
【0005】
太陽電池の寸法が大きくなることにつれてその効率は向上するが、不整合が多く出現することも伴う。応用側では、光起電力アセンブリの寸法がますます大きくなって、人工作業の難易度が大幅に増加することを招く。大きい寸法の光起電力アセンブリと応用シナリオの寸法需要は大きな違いがあり、例えば、大型光起電力発電所と住民屋根発電所が光起電力アセンブリに対する需要は異なり、大型光起電力発電所は光起電力アセンブリの発電効率を重視するが、住民屋根発電所は発電安全などに注目している。太陽電池の寸法が増加した後、動作電流も同期的に増加し、従ってもっと深刻なインバータマッチング、ヒートマーク(heat mark)、安全上のリスクを伴う。
【発明の概要】
【0006】
本出願の様々な実施形態に基づいて、太陽電池及び製造方法、光起電力アセンブリを提供する。
【0007】
本出願の実施形態は、太陽電池の製造方法を提供する。前記方法は、電池原片を分割することにより、長さと幅の比が2より大きいか又は2より小さい太陽電池を形成することを含み、太陽電池の長さは、電池原片の分割方向の寸法と同じである。
【0008】
例示的に、電池原片を複数回分割することにより、少なくとも3つの太陽電池を形成することができる。
【0009】
いくつかの実施形態において、太陽電池を形成することは、第一太陽電池を形成することを含み、第一太陽電池の幅と第一太陽電池の長さの比は1/3より大きく且つ1/2より小さい。
【0010】
例示的に、電池原片の寸法は182mm×182mmであり、第一太陽電池を形成することは、幅が77±1mmである第一太陽電池を形成することを含む。
【0011】
いくつかの実施形態において、太陽電池を形成することは、第二太陽電池を形成することを含み、第二太陽電池の幅と第二太陽電池の長さの比は1/2より大きく且つ2/3より小さい。
【0012】
例示的に、電池原片の寸法は182mm×182mmであり、第二太陽電池を形成することは、幅が105±1mmである第二太陽電池を形成することを含む。
【0013】
いくつかの実施形態において、電池原片は、切断すべき半導体構造と、切断すべき半導体構造にオーミック接触するグリッド線と、を含み、電池原片を分割することは、グリッド線の延在方向に沿って切断すること、又はグリッド線の延在方向に垂直する方向に沿って切断することを含む。
【0014】
本出願の実施形態は、光起電力アセンブリの製造方法を提供する。前記方法は、少なくとも2つの太陽電池の直列接続を実現することにより電池ストリングを形成することを含む。太陽電池の長さと幅の比は2より大きいか又は2より小さい。例示的に、前記方法は、バイパス素子と電池ストリングを並列に接続することにより、バイパス素子及び少なくとも1つの電池ストリングを含む電池モジュールを形成することをさらに含む。
【0015】
いくつかの実施形態において、前記方法は、上述した太陽電池の製造方法によって太陽電池を製造することをさらに含む。
【0016】
いくつかの実施形態において、電池隊列を形成することは、太陽電池のグリッド線方向に沿って少なくとも2つの太陽電池を列置することを含み、太陽電池の幅と太陽電池の長さの比は1/3より大きく且つ1/2より小さい。
【0017】
いくつかの実施形態において、電池隊列を形成することは、太陽電池のグリッド線方向に沿って少なくとも2つの太陽電池を列置することを含み、太陽電池の幅と太陽電池の長さの比は1/2より大きく且つ2/3より小さい。
【0018】
いくつかの実施形態において、太陽電池のグリッド線方向は太陽電池の幅方向に沿う。電池隊列は11個の太陽電池からなり、電池ストリングは2つの電池隊列からなる。光起電力アセンブリに含まれる電池モジュールの数量は3つであり、各電池モジュールに含まれる電池ストリングの数量は2つである。例示的に、太陽電池は、長さと幅の比が2より大きい寸法規格がやや細長い太陽電池である。
【0019】
いくつかの実施形態において、太陽電池のグリッド線方向は太陽電池の幅方向に沿う。電池隊列は11個の太陽電池からなり、電池ストリングは2つの電池隊列からなる。光起電力アセンブリに含まれる電池モジュールの数量は3つであり、各電池モジュールに含まれる電池ストリングの数量は2つである。例示的に、太陽電池は、長さと幅の比が2より小さい寸法規格がやや大きい太陽電池である。
【0020】
いくつかの実施形態において、太陽電池のグリッド線方向は太陽電池の幅方向に沿う。電池隊列は8個の太陽電池からなり、電池ストリングは2つの電池隊列からなる。光起電力アセンブリに含まれる電池モジュールの数量は3つであり、各電池モジュールに含まれる電池ストリングの数量は2つである。
【0021】
いくつかの実施形態において、太陽電池のグリッド線方向は太陽電池の長さ方向に沿う。電池隊列は6個の太陽電池からなり、電池ストリングは離間して設置された2つの電池隊列からなる。光起電力アセンブリに含まれる電池ストリングの数量は1つである。
【0022】
本出願の実施形態は、太陽電池を提供する。太陽電池の幅と太陽電池の長さの比は1/2より大きいか又は1/2より小さい。
【0023】
いくつかの実施形態において、太陽電池の幅Lと太陽電池の長さDは、1/3<L/D<2/3、且つL/D≠1/2を満たす。
【0024】
いくつかの実施形態において、太陽電池の長さは182mmであり、太陽電池の幅は77±1mm又は105±1mmである。
【0025】
本出願の実施形態は、光起電力アセンブリを提供する。光起電力アセンブリは少なくとも1つの電池ストリングを含み、電池ストリングは直列に接続された少なくとも2つの太陽電池を含み、太陽電池の幅と太陽電池の長さの比は1/2より大きいか又は1/2より小さい。
【0026】
このように設置すると、太陽電池を利用することにより、光起電力アセンブリの使用安全性が高く、取付適用範囲が広く、半片式電池からなるアセンブリに比べて優れた空間利用効率を有する。
【0027】
例示的に、光起電力アセンブリは、少なくとも1つのバイパス素子をさらに含み、バイパス素子と電池ストリングは並列に接続される。
【0028】
いくつかの実施形態において、太陽電池の幅と太陽電池の長さの比は1/3より大きく且つ1/2より小さい。
【0029】
いくつかの実施形態において、太陽電池の長さは182mmであり、太陽電池の幅は77±1mmであり、太陽電池のグリッド線方向は太陽電池の幅方向に沿っており、電池ストリングは並列に設置された少なくとも2つの電池隊列を含み、電池隊列は太陽電池のグリッド線方向に沿って列置された少なくとも2つの太陽電池を含む。
【0030】
いくつかの実施形態において、太陽電池の幅と太陽電池の長さの比は1/2より大きく且つ2/3より小さい。
【0031】
いくつかの実施形態において、太陽電池の長さは182mmであり、太陽電池の幅は105±1mmであり、太陽電池のグリッド線方向は太陽電池の幅方向に沿っており、電池ストリングは並列に設置された少なくとも2つの電池隊列を含み、電池隊列は太陽電池のグリッド線方向に沿って列置された少なくとも2つの太陽電池を含む。
【0032】
例示的に、電池隊列は11個の太陽電池からなり、電池ストリングは2つの電池隊列からなり、互いに並列に接続された2つの電池ストリングは1つの電池モジュールを構成し、光起電力アセンブリは並列に設置され且つ直列に接続されている3つの電池モジュールを含む。
【0033】
例示的に、電池隊列は8個の太陽電池からなり、電池ストリングは2つの電池隊列からなり、互いに並列に接続された2つの電池ストリングは1つの電池モジュールを構成し、光起電力アセンブリは並列に設置され且つ直列に接続されている3つの電池モジュールを含む。
【0034】
いくつかの実施形態において、太陽電池の長さは182mmであり、太陽電池の幅は105±1mmであり、太陽電池のグリッド線方向は太陽電池の長さ方向に沿っており、電池ストリングは並列且つ離間して設置された少なくとも2つの電池隊列からなり、電池隊列は6個の太陽電池からなり、光起電力アセンブリは1つの電池ストリングを含む。
【0035】
本出願の1つ又は複数の実施形態の細部内容は、以下の図面及び説明において提出される。本出願の他の特徴、目的及び利点は、明細書、図面及び特許請求の範囲から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
本明細書に開示された発明の実施形態及び/又は例示をもっとよく説明するために、1つ又は複数の図面を参照することができる。図面を説明するために追加した細部内容又は例示は、開示された発明、現在説明されている実施形態及び/又は例示及び現在理解されているこれらの発明の最も好ましい態様のうちのいずれか1つの範囲に対する制限とみなすべきではない。
【
図1】関連技術の比較例における電池原片の構造を示す概略図である。
【
図2】本出願の1つ以上の実施例によって提供される太陽電池の製造方法のフローチャートである。
【
図3】本出願の1つ以上の実施例によって提供される別の太陽電池の製造方法のフローチャートである。
【
図4】本出願の1つ以上の実施例によって提供される電池原片の構造を示す概略図である。
【
図5】本出願の1つ以上の実施例によって提供される別の電池原片の構造を示す概略図である。
【
図6】本出願の1つ以上の実施例によって提供される光起電力アセンブリの製造方法のフローチャートである。
【
図7】本出願の1つ以上の実施例によって提供される別の光起電力アセンブリの製造方法のフローチャートである。
【
図8】本出願の1つ以上の実施例によって提供される電池隊列の構造を示す概略図である。
【
図9】本出願の1つ以上の実施例によって提供される電池ストリングの構造を示す概略図である。
【
図10】本出願の1つ以上の実施例によって提供される光起電力アセンブリの構造を示す概略図である。
【
図11】本出願の1つ以上の実施例によって提供される光起電力アセンブリの概略的な回路原理図である。
【
図12】本出願の1つ以上の実施例によって提供される包装箱の放置状態の概略図である。
【
図13】本出願の1つ以上の実施例によって提供される別の光起電力アセンブリの構造を示す概略図である。
【
図14】本出願の1つ以上の実施例によって提供される別の光起電力アセンブリの構造を示す概略図である。
【
図15】本出願の1つ以上の実施例によって提供される別の光起電力アセンブリの構造を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、本出願の実施形態の添付図面を参照しながら、本出願の実施形態の技術的方案を明確且つ完全に説明する。明らかに、説明された実施形態は、本発明の実施形態の一部にすぎず、すべての実施形態ではない。創造的な努力なしに本発明の実施形態に基づいて当業者によって得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲に含まれる。
【0038】
説明する必要があることは、コンポーネントを別のコンポーネントに「取り付ける」ことは、別のコンポーネントに直接に位置してもよく、又はそれらの間に位置するコンポーネントが存在してもよい。コンポーネントを別のコンポーネントに「設置する」ことは、別のコンポーネントに直接に設置してもよく、又は同時にそれらの間に位置するコンポーネントが存在してもよい。コンポーネントを別のコンポーネントに「固定する」ことは、別のコンポーネントに直接に固定してもよく、又は同時にそれらの間に位置するコンポーネントが存在してもよい。
【0039】
本出願の図面に示された構造寸法は実際の寸法を表すものではなく、実際に生産する時に必要に応じて調整することができる。本出願で使用される方位語「上」、「下」、「左」、「右」などは図面の方位を指し、明示しない限り、製品の実際の使用時の制限とみなすべきではない。
【0040】
本出願における第一、第二、第三などは、ただ同じ特徴を区別するために用いられ、理解できるように、本出願における第一太陽電池は第二太陽電池とも呼ばれ、第二太陽電池は第一太陽電池とも呼ばれ得る。
【0041】
特に定義がない限り、本出願で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本出願の技術分野に属する技術者が一般的に理解するものと同じ意味を有する。本出願の明細書で使用される用語は、ただ具体的な実施形態を説明することを目的として、本出願を限定するものではない。例えば、本願で使用される「直列に接続される」及び「並列に接続される」とは、電気的接続方式を説明するために用いられ、機械構造に対する制限ではない。本出願で使用される用語「又は/及び」は、1つ又は複数の関連する列挙されたアイテムの任意及び全ての組合せを含む。
【0042】
図1は、関連技術の比較例における電池原片の構造を示す概略図である。
図1に示されたように、電池原片の長さD1と電池原片の幅D2は同じでもよく、例えば、182mm×182mmである。電池原片を分割する時、分割線Kに沿って電池原片を2つの半片式電池に分割することができる。各半片式電池の寸法は182mm×91mmであり、即ち、長さと幅の比は2である。関連技術における電池原片の寸法は、元の156.75mm、158.75mm及び166mmから182mm又は210mmなどの大きい寸法の構造に設置される傾向がある。182mm×91mm又は210mm×105mmの半片式電池の使用には一定の制限があり、且つ作業効率も一定のボトルネックがある。物流端では、大きい寸法の光起電力アセンブリとコンテナがマッチングしないので、包装と輸送の難度が増加するなどの問題がある。製造端での影響はもっと大きく、産業チェーン全体をアップグレード又は置換する必要があり、シリコンロッドとシリコンシートに関連する材料端だけではなく、電池とアセンブリの製造に関連する中間端も含めて、多くいほぼ新しい設備が淘汰されるリスクに直面している。
【0043】
説明する必要があることは、特に定義がない限り、本出願の各実施形態において、長さはX方向に沿った寸法であり、幅はY方向に沿った寸法である。
【0044】
図2に示されたように、本出願の実施形態は太陽電池の製造方法1000を提供する。前記方法1000は、以下のステップを含むことができる。
【0045】
例示的に、ステップS101は、電池原片10の切断方向を確定することを含む。理解できるように、電池原片10の厚さは薄く、切断方向はその迎光面内のある方向を指す。
【0046】
ステップS102は、電池原片10を切断することにより、太陽電池Iを形成することを含む。太陽電池Iの長さと切断方向に沿う電池原片10の寸法は同じであることができ、太陽電池Iの長さと幅の比は2より大きいか又は2より小さい。例示的に、確定された切断方向に沿って電池原片10を分割することができる。切断方法は、レーザー切断を含むことができ、他の切断方法を含むこともでき、例えば、水切断(Water Jet Cutting)を含む機械的切断などである。
【0047】
このように設置すると、非対称的な分割方法によって、太陽電池Iを得る。太陽電池Iは、電池原片10よりも抵抗が小さく、回路中の電流も小さく、且つその幅はその長さの1/2ではなく、長さと幅の比が2である半片式電池に比べて、新しい寸法の光起電力アセンブリIIを接ぐことに適し、電池原片10を分割してなる太陽電池Iと応用端の実際の差異をよりよく調和して解決し、太陽電池Iの効率潜在力又はコスト空間を掘り起こすことができる。太陽電池Iの抵抗及び電流は、方形の電池原片10の抵抗及び電流よりも小さく、太陽電池Iは様々の寸法の光起電力アセンブリIIを構成するために用いられ、生産、輸送、取付及び使用時にもっと良い性能及びもっと良いコストパフォーマンスを有するようにする。
【0048】
本願の実施形態によって提供される太陽電池の製造方法は、非対称分割を実現し、電池原片10より小さい太陽電池Iを得て、大きい寸法の電池原片10に比べて、太陽電池Iは応用端により良くマッチングされることができ、且つ半片式電池よりもさらに高い発電効率を有する。また、この方法はできるだけ従来の生産ラインを利用して太陽電池Iを製造することができ、生産ラインの改造が易く、生産ラインの柔軟性生産能力を向上させることができる。太陽電池Iは、長さと幅の比を設定することにより、原料端及び応用端の実際の状況に適応し、且つ小さい電流と小さい抵抗を実現する。
【0049】
例示的には、電池原片10は2つに切断されることができ、又は複数に切断されることもでき、例えば、3つ、4つ、又は20以下の他の数に切断されることができる。例示的には、電池原片10を複数回分割することにより、少なくとも3つの太陽電池Iを形成することができる。太陽電池Iの長さと電池原片10の切断方向の寸法は同じであることができるが、続いて加工して太陽電池Iの寸法を変更する可能性は排除しない。一方、電池原片10の長さ及び幅は他の寸法であることもできる。
【0050】
例示的な実施形態において、太陽電池Iを形成することは、第一太陽電池を形成することを含み、第一太陽電池の幅と第一太陽電池の長さの比は1/3より大きく且つ1/2より小さい。このようにして設置すると、半片式電池よりも小さい第一太陽電池を得ることができる。このステップは、例えば、半片式電池よりも小さい2つの太陽電池Iを形成することに役立ち、又は半片式電池よりも大きい第二太陽電池を形成することに役立つ。小さい太陽電池Iを利用して電池ストリングを構成することができ、この電池ストリングは性能がよく、構造がコンパクトである。
【0051】
例示的な実施形態において、太陽電池Iを形成することは、第二太陽電池を形成するkとを含み、第二太陽電池の幅と第二太陽電池の長さの比は1/2より大きく且つ2/3より小さい。このようにして設置すると、半片式電池よりも大きい第二太陽電池を得ることができ、且つ小さい寸法の太陽電池Iを形成することに役立つ。より大きい太陽電池Iを利用して電池ストリングを構成することができ、電池ストリングの性能が良く、電池ストリングの寸法は太陽電池Iの数量に基づいて調整することができ、電池ストリングの正極と負極は同じ側に位置し、送電回路を実現するために用いられることができる。
【0052】
1つの電池原片10は、2つの第一太陽電池を形成することができ、1つの第一太陽電池及び1つの第二太陽電池を形成することもできる。第一太陽電池と第二太陽電池は別々に形成されてもよく、同期して形成されてもよい。同期形成時に太陽電池の製造方法の効率はもっと高い。
【0053】
図3に示されたように、本出願の実施形態は太陽電池の製造方法2000を提供する。この方法2000は、以下のステップを含むことができる。
【0054】
ステップS201、グリッド線の延在方向に沿う切断方向、又はグリッド線の延在方向に垂直する切断方向を予め確定することができる。
【0055】
ステップS202、電池原片を形成する。具体的には、予め確定された切断方向及び切断位置に基づいて、電池原片の正極及び負極が切断位置を避けるようにすることができる。
【0056】
例示的に、ステップS203において、太陽電池Iを形成する。ステップS203は、幅が77±1mmである第一太陽電池を形成するステップS2031を含むことができる。ステップS203は、幅が105±1mmである第二太陽電池を形成するステップS2032を含むことができる。ステップS2031とステップS2032は、同期して行ってもよく、別々に行ってもよい。幅の値が76mm~78mmの範囲内にある第一太陽電池と幅の値が104mm~106mmの範囲内にある第二太陽電池はいずれも良好な使用性能を有し、太陽電池Iの効率潜在力を掘り起こすことができ、従って応用端の応用を実現する。
【0057】
図4は、本出願の実施形態によって提供される電池原片を示し、上述したステップS202によって形成されることができる。電池原片10は半導体構造100と、半導体構造100にオーミック接触するグリッド線200と、を含む。具体的には、電池原片10のグリッド線200は第一グリッド線101及び第二グリッド線201を含む。第一グリッド線101及び第二グリッド線201は、いずれもY軸方向に沿って延びている。
【0058】
図4に示されたように、電池原片10のX軸方向の寸法D1とY軸方向の寸法D2は同じであることができる。電池原片10の予め設定された分割線Kは、X軸方向に沿って設置され、即ち、Y軸方向に大体垂直する。Y軸方向に沿って、分割線Kから電池原片10の2つの辺までの寸法L1及びL2は異なり、具体的には、L2>L1である。グリッド線200の正極及び負極は分割線Kを避けるように配置されている。
【0059】
本出願の実施形態によって提供される太陽電池の製造方法は、予め設定された分割線Kに沿って電池原片10を分割することにより、第一太陽電池1を形成し、且つ第二太陽電池2を形成することを含む。
【0060】
本出願の実施形態によって提供される第一太陽電池1の長さと第二太陽電池2の長さは、いずれも電池原片10の分割線Kに沿った方向の寸法D1に等しい。具体的には、第一太陽電池1の幅L1とその長さD1は、1/3<L1/D1<1/2を満たすことができる。第二太陽電池2の幅L2とその長さD2は、1/2<L2/D2<2/3を満たすことができる。このように設置すると、太陽電池Iの強度を良好に保証し、太陽電池Iの抵抗と電流が送電回路に適用するように制御することができる。また、第一グリッド線101の延在方向は第一太陽電池1の幅方向に沿っており、第二グリッド線201の延在方向は第二太陽電池2の幅方向に沿っている。
【0061】
図5は、本出願の実施形態によって提供される電池原片を示し、上述したステップS202によって形成することができる。電池原片10は、半導体構造100と、半導体構造100にオーミック接触するグリッド線200と、を含む。具体的には、電池原片10のグリッド線200は、第一グリッド線101及び第二グリッド線201を含む。第一グリッド線101及び第二グリッド線201は、いずれもY軸方向に沿って延在している。
【0062】
分割することは、グリッド線の延在方向に沿って切断すること、又はグリッド線の延在方向に垂直する方向に沿って切断することを含む。このように設置すると、切断方式によって太陽電池Iを形成することができ、太陽電池Iのグリッド線200の方向はその幅の方向に沿ってもよく、その長さの方向に沿ってもよく、異なる使用環境に対して太陽電池Iを対応して配置することに役立つ。
【0063】
本出願の実施形態によって提供される太陽電池の製造方法は、予め設定された分割線Kに沿って電池原片10を分割することにより、第一太陽電池1を形成し、且つ第二太陽電池2を形成することを含む。本出願の実施形態によって提供される第一太陽電池1の長さと第二太陽電池2の長さは、いずれも電池原片10の分割線Kに沿った方向の寸法D2に等しい。具体的には、第一太陽電池1の幅L1とその長さD1は、1/3<L1/D1<1/2を満たすことができる。第二太陽電池2の幅L2とその長さD2は、1/2<L2/D2<2/3を満たすことができる。また、第一グリッド線101の延在方向は第一太陽電池1の長さ方向に沿っており、第二グリッド線201の延在方向は第二太陽電池2の長さ方向に沿っている。
【0064】
例示的に、電池原片10の寸法は182mm×182mmであり、従ってステップS2031は、幅L1が77±1mmである第一太陽電池1を形成することを含むことができる。このように設置すると、形成された太陽電池Iの寸法が小さく、構成された光起電力アセンブリIIは77mm程度の寸法で累積して適切な全体寸法及びパワーを実現することができる。寸法が小さく、性能がよく、高性能光起電力アセンブリIIを構成するのに適した太陽電池Iを得ることに有利である。ステップS2032は、幅L2が105±1mmである第二太陽電池2を形成することを含む。このように設置すると、形成された太陽電池Iの寸法が大きく、パワーが大きく、空間利用率が高く、構成された光起電力アセンブリIIは105mm程度の寸法で累積して適切な全体寸法とパワーを実現することができる。寸法が大きく、空間利用が十分であり、性能が優れた太陽電池Iを得ることに有利である。別の実施形態では、ステップS2031は、幅L1が82±1mmである第一太陽電池1を形成することを含むことができる。ステップS2032は、幅L2が100±1mmである第二太陽電池2を形成することを含む。要するに、本出願の実施形態によって提供される第一太陽電池1の幅とその長さの比は1/2より大きいことができ、又は1/2より小さいこともでき、且つ第二太陽電池2の幅とその長さの比は1/2より大きいか、又は1/2より小さくいことができる。
【0065】
図6に示されたように、本出願の実施形態は、光起電力アセンブリの製造方法3000を提供する。この方法3000は、以下のステップを含むことができる。
【0066】
ステップS301、電池ストリングを形成する。電池ストリングは、直列に接続された少なくとも2つの太陽電池Iを含み、太陽電池Iの長さと幅の比は2より大きいか又は2より小さい。
【0067】
例示的に、ステップS302、バイパス素子及び少なくとも1つの電池ストリングを含む電池モジュールを形成する。具体的には、電池ストリングはバックプレートに形成されることができる。バイパス素子40は、バックプレートにおける電池ストリングから離れた側に位置し、送電線を介して電池ストリングに電気的に接続されることができる。バイパス素子40は、対応する電池ストリングが作動を停止したときにそれを短絡させるために用いられる。このように設置すると、電池ストリングが作動しない時、バイパス素子40は電流を通過するために用いられることができ、バイパス素子40はそれと並列に接続された電池ストリングを短絡させ、光起電力アセンブリIIの全体回路が動作できるように保証する。
【0068】
このように設置すると、太陽電池Iを利用することにより、光起電力アセンブリIIの使用安全性が高く、取付適用範囲が広く、半片式電池からなるアセンブリに比べて優れた空間利用効率を有する。長さと幅の比が2より大きいか又は2より小さい太陽電池Iによって、長さと幅の寸法がもっと最適化された電池ストリングを接ぐことができ、従って、寸法が最適化され、効率が高く、輸送・取付の利便性のうちの少なくとも1つの有益な効果を有する光起電力アセンブリIIを構成するために用いられる。
【0069】
例示的な実施形態において、方法3000は、太陽電池の製造方法を含み、例えば、太陽電池の製造方法1000であり、先ず、長さと幅の比が2より大きいか又は2より小さい太陽電池Iを製造し、次に、太陽電池Iを利用して電池ストリングを形成する。
【0070】
本出願の実施形態は、長さと幅の比が2より大きいか又は2より小さい太陽電池Iを利用して電池ストリングを構成し、実際応用環境にさらに適した電池ストリングを実現し、従って製造された光起電力アセンブリIIの効率は使用環境の中の限界利用率にもっと近い。
【0071】
本出願に係わる光起電力アセンブリの製造方法は、電池原片と光起電力アセンブリの組立需要との間の差異によって招く効率損失又は性能不均衡を解決する。光起電力アセンブリは、需要な寸法に正確に適合することができ、高いパワーを有し、その輸送取り付けのコストパフォーマンスが高い。
【0072】
図7に示されたように、本出願の実施形態は光起電力アセンブリの製造方法400を提供する。この方法4000は、以下のステップを含むことができる。
【0073】
ステップS401、電池ストリングを形成する。電池ストリングは、直列に接続された少なくとも2つの太陽電池Iを含むことができる。例示的に、電池ストリングを形成することは、並列に設置された少なくとも2つの電池隊列を形成することを含む。各電池隊列は、少なくとも1つの太陽電池Iを含む。例示的に、電池隊列を形成することは、太陽電池Iのグリッド線200方向に沿って少なくとも2つの太陽電池Iを列置することを含むことができる。このように設置すると、電池ストリングの構造は整然としており且つコンパクトになり、電池ストリングの正極と負極は同じ側に位置することができ、送電回路を実現するために用いられることができる。
【0074】
ステップS402、電池モジュールを形成する。具体的には、バイパス素子と電池ストリングとの通電可能並列接続を実現することにより、電池モジュール50を形成することができる。例示的に、電池モジュール50は、1つのバイパス要素及び少なくとも1つの電池ストリングを含むことができる。
【0075】
いくつかの実施形態において、光起電力アセンブリの製造方法は、並列に設置された少なくとも2つの電池モジュール50を形成することをさらに含み、少なくとも2つの電池モジュール50は直列に接続されている。このように設置すると、1列の電池モジュール50は直線型の送電線に電力を供給することができ、並列に設置された電池モジュール50の寸法比率は制御されて需要に合うことができ、ひいては光起電力アセンブリIIの寸法を保証することができる。
【0076】
ステップS403、電池アセンブリを形成する。選択的には、電池アセンブリは1つの電池モジュールを含む。
【0077】
電池アレイは、少なくとも1列の電池ストリングを含むことができる。選択的には、並列に設置された3つの電池が1列の電池ストリングを構成することができる。理解できるように、場合によって、電池ストリングを形成する際、その中の最後の1つの電池隊列が同期して形成されたと認めることができる。電池アレイを形成する際、その中の最後の1つの電池ストリングが同期して形成されたと認めることができる。
【0078】
例示的な実施形態において、方法4000は、太陽電池の製造方法をさらに含む。これらの方法によって、先ず、長さと幅の比が2より大きいか又は2より小さい太陽電池Iを製造し、次に、製造された太陽電池Iで電池ストリングを組み立てる。
【0079】
このように設置すると、小さい太陽電池Iを利用して電池ストリングを構成することができ、電池ストリングは、性能がよく、構造が整然としており且つコンパクトである。電池原片を効果的に利用して光起電力アセンブリIIを製造することができ、多種の光起電力アセンブリIIの形成に役立つ。
【0080】
例示的に、方法4000はステップS404を含み、電池アセンブリをカプセル化することにより光起電力アセンブリIIを形成する。1つの光起電力アセンブリIIはただ1つの電池アセンブリを含むことができる。
【0081】
選択的には、11個の太陽電池Iから電池隊列を構成し、2つの電池隊列から電池ストリングを構成する。並列に設置された3つの電池ストリングから1列の電池ストリングを構成することができ、2列の電池ストリングから電池アレイを構成することができる。
【0082】
このように設置すると、電池アレイは132個の太陽電池Iからなり、従って太陽電池Iの寸法規格が182mm×77mmである場合、光起電力アセンブリIIは長さが1770mmであり且つ幅が1134mmである寸法に圧縮されることができ、比較的に小さい寸法で適切な出力電圧及び小さな動作電流を提供することができ、光起電力アセンブリIIは製造・取付が容易であり、使用が安全である。
【0083】
このように設置すると、電池アレイは132個の太陽電池Iからなり、従って太陽電池Iの寸法規格が182mm×105mmである場合、高い効率と強い発電性能を有し、この寸法の光起電力アセンブリIIは輸送空間を十分に利用することができ、輸送力を効果的に利用することができ、高い総合効果利益を有する。
【0084】
例示的に、太陽電池Iは、長さと幅の比が2より大きく、やや細長い寸法規格を有する太陽電池Iである。このように設置すると、太陽電池Iの数が132個である電池アレイを形成することができ、適切な太陽電池Iを選択することにより、大きいパワー、高効率の太陽エネルギー発電機能を実現することができる。例示的に、太陽電池Iは、長さと幅の比が2より小さく、やや大きいサイズ規格を有する太陽電池Iである。このように設置すると、輸送コストパフォーマンスが高い光起電力アセンブリIIを形成することができ、国際貿易において、単一コンテナの輸送力で輸送される製品の総出力を向上させることができる。
【0085】
選択的には、8個の太陽電池Iから電池隊列を構成し、2つの電池隊列から電池ストリングを構成する。並列に設置された3つの電池ストリングから1列の電池ストリングを構成することができ、2列の電池ストリングから電池アレイを構成することができる。太陽電池Iのグリッド線200方向は、太陽電池Iの幅方向に沿っている。このように設置すると、大寸法規格の太陽電池Iを利用する時、大きい寸法の太陽電池Iから適切な寸法の光起電力アセンブリIIを構成することができ、小さい太陽電池Iから構成された光起電力アセンブリIIと同じカプセル化工芸を使用することができ、パッケージコストパフォーマンスが高い光起電力アセンブリIIを形成することができる。
【0086】
このように設置すると、電池アレイは96個の太陽電池Iからなり、小さい寸法を持ち、太陽電池の柔軟な組立運用を実現した。光起電力アセンブリIIは、小さい寸法の太陽電池からなる光起電力アセンブリIIと近い寸法を有し、両者は同じカプセル化工芸を使用することができ、ひいてはパッケージコストパフォーマンスが高い光起電力アセンブリIIを形成することができる。
【0087】
選択的には、グリッド線200が長さ方向に沿って設置された6つの太陽電池Iから電池隊列を構成し、間隔を置いて設置され且つ直列に接続された2つの電池隊列から電池ストリングを構成する。1つの電池ストリングはカプセル化されて光起電力アセンブリIIを形成する。太陽電池Iのグリッド線200の方向は、太陽電池Iの長さ方向に沿っている。このように設置すると、細長い形態を有する光起電力アセンブリIIを形成することができ、細長く且つ光を透過するための取付空間に設置することに適している。
【0088】
説明する必要があることは、本出願の実施形態によって提供される第一太陽電池1及び第二太陽電池2は、単独で使用されることができる。
【0089】
本出願の実施形態によって提供される光起電力アセンブリIIは、
図8に示された電池隊列3を含むことができる。
図8に示されたように、電池隊列3は、少なくとも1つの第二太陽電池2を含むことができる。第二太陽電池2の第二グリッド線201は第二太陽電池2の幅方向に沿って設置され、少なくとも2つの第二太陽電池2は、第二グリッド線201の方向に沿って順次に直列に接続されている。例示的に、電池隊列3は、11個の第二太陽電池2から構成される。電池隊列3は、電池ストリングを構成するために用いられることができ、光起電力アセンブリIIの電力供給を実現するために単独で使用されることもできる。
【0090】
本願の実施形態によって提供される光起電力アセンブリIIは、
図9に示された電池ストリング30を含むことができる。
図9に示されたように、電池ストリング30は、2つの電池隊列を含み、別々に第一電池隊列31及び第二電池隊列32である。第一電池隊列31及び第二電池隊列32は、それぞれ11個の第二太陽電池2を含むことができ、これらの太陽電池2は全て第二グリッド線201の延在方向、即ち
図9のY軸方向に沿って放置される。第一電池隊列31及び第二電池隊列32は、X軸方向に沿って並列に設置され、且つY軸方向に沿って逆に設置される。すなわち、第一電池隊列31の正極と第二電池隊列32の負極は電気的に接続されている。光起電力アセンブリIIは導電接続線301を含み、第一電池隊列31は導電接続線301によって第二電池隊列32に電気的に接続される。
図9に示されたように、導電接続線301は上側に位置し、従って電池ストリング30の正極及びその負極は下側に位置する。例示的に、電池ストリング30は、22個の第二太陽電池2から構成される。電池ストリング30は、電池アセンブリを構成するために用いられることができ、光起電力アセンブリIIの電力供給を実現するために単独で使用されることもできる。
【0091】
1つの実施形態において、電池ストリング30は2つの電池隊列を含むことができ、各電池隊列は1つの第二太陽電池2のみを含むことができる。
【0092】
図10は、本出願の実施形態によって提供される光起電力アセンブリIIを示す。
図10に示されたように、本出願の実施形態によって提供される第一光起電力アセンブリ4は、第一送電線420及び第一電池アセンブリ43を含む。第一光起電力アセンブリ4の電力供給能力を実現するために、第一電池アセンブリ43は第一送電線420に電気的に接続されている。
【0093】
第一電池アセンブリ43は、3つの電池モジュール50を含む。各電池モジュール50は、並列に接続された2つの電池ストリングを含むことができ、電池ストリングと並列に接続されたバイパス素子40をさらに含むことができる。すなわち、第一電池アセンブリ43は、6つの電池ストリングと、第一送電線420によって直列に接続された3つのバイパス素子40と、を含むことができる。具体的には、Y軸方向に沿って対向して配置された2列の電池ストリングを含み、各列の電池ストリングはX軸方向に沿って並列に設置された3つの電池ストリングを含む。
図10に示されたように、第一電池アセンブリの第一電池ストリング431と第一電池アセンブリの第二電池ストリング432はX軸方向に沿って並列に設置され、第一電池アセンブリの第一電池ストリング431と第一電池アセンブリの第三電池ストリング433はY軸方向に沿って並列に設置される。第一送電線420は、2列の電池ストリングの間に位置することができる。
【0094】
図11を参照すると、第一送電線420は第一バイパス要素421を含むことができる。例示的に、第一バイパス素子421は少なくとも1つの半導体ダイオードを含む。第一電池アセンブリの第一電池ストリング431が故障した場合、第一バイパス素子421は、第一送電線420によって伝送られる電流が左側の負極から右側の正極に流れるように保証することができる。各電池ストリングは全て対応する第一バイパス素子421と並列に接続されている。第一電池アセンブリの第一電池ストリング431、第一電池アセンブリの第三電池ストリング433及び両者の間の第一バイパス要素421は、第一電池モジュール44を構成することができる。第一電池アセンブリ43は、3つの電池モジュール50を含むことができる。第一送電線420は第一バスバーを含むことができ、第一バスバーは第一バイパス要素421に接続され、第一バスバーは複数の電池ストリングの端部に接続され、電流を集めて外部に電力を供給することができる。
【0095】
例示的に、第一電池アセンブリの第一電池ストリング431は、第一電池隊列31及び第二電池隊列32を含む。第一電池隊列31の正極と第二電池隊列32の負極は導電接続線301によって電気的に接続される。第一電池アセンブリ43において、電池ストリングの電流は第一送電線420の正極に流れ、電池ストリングは第一送電線420に電力を供給するために用いられ、第一送電線420が第一光起電力アセンブリ4に接続された外部装置に電力を供給するようにする。
【0096】
例示的に、第一電池アセンブリ43の太陽電池は前述の第二太陽電池2であり、具体的には、グリッド線200の延在方向は第二太陽電池2の幅方向に沿っている。例示的に、第一電池アセンブリ43の各電池ストリングの電池隊列は11個の第二太陽電池2からなり、第一電池アセンブリ43は3つの第一電池モジュール44からなり、従って第一電池アセンブリ43の電池アレイは132個の第二太陽電池2からなる。例示的に、第二太陽電池2の長さは182mmであり、第二太陽電池2の幅は105mmである。このように設置すると、比較的に小さい寸法の太陽電池Iを利用して電池ストリングを構成し、電池ストリングは、出力電圧が同じ場合、小さい寸法、軽い重量及び低い電流を有し、電池ストリングの出力パワーは大きく、光起電力アセンブリ4の効率を向上させることに役立つ。
【0097】
例示的に、第一光起電力アセンブリ4は、第一バックプレート41をさらに含む。第一送電線420及び第一電池アセンブリ43は、すべて第一バックプレート41に固定的に設置されることができる。第二太陽電池2の背面は、第一バックプレー41に貼り付けることができ、第二太陽電池2の光照射を受ける正面は第一バックプレート41から離反している。第一バイパス要素421は、第一バックプレート41の他の面に設置されることができる。第一光起電力アセンブリ4は、ガラスパネル、フレーム及び封止フィルムなどの構造(図示せず)を含むこともできる。ガラスパネルと第一バックプレート41は、第一電池アセンブリ43の厚さ方向の両側に位置する。ガラスパネルは第一電池アセンブリ43の作動面に位置し、ガラスパネルは光を透過させることができるので、光が第二太陽電池2に照射すると、第二太陽電池2は光起電力効果に基づいて発電することができる。
【0098】
第一光起電力アセンブリ4の作動面寸法は、大体第一バックプレート41の寸法である。
図10に示されたように、第一光起電力アセンブリ4の長さ方向はY軸方向に沿っており、幅方向はX軸方向に沿っている。例示的に、第一光起電力アセンブリ4の長さB4の値は2384mmであり、第一光起電力アセンブリ4の幅A4の値は1134mmである。
【0099】
本出願の実施形態によって提供される第一光起電力アセンブリ4は、パワーが約580Wであり、効率が21.454%である。1つの比較例において、光起電力アセンブリの電池隊列は12個の半片式電池を含み、この光起電力アセンブリの電池アセンブリは144個の半片式電池を含む。比較例の光起電力アセンブリの寸法は約2278mm×1134mmであり、パワーは550Wであり、効率は21.291%である。第一光起電力アセンブリ4のパワーは、対比例の光起電力アセンブリのパワーより高く、第一光起電力アセンブリ4の効率も対比例の光起電力アセンブリの効率より高い。さらに、第一光起電力アセンブリ4の太陽電池Iの数がもっと少ないので、製造速度がもっと速くなる。例えば、大型光起電力発電所の使用環境において、第一光起電力アセンブリ4の寸法及び電流は適用することができ、且つパワーが高い有益効果を有する。
【0100】
別の態様では、第一光起電力アセンブリ4はより高い輸送力利用率を有する。
図12に示されたように、国際貿易では一般的にコンテナ5を使用して光起電力アセンブリを運送し、コンテナ5の長さ、即ち、
図12中のY軸方向に沿った寸法Cは大体12.03mであり、12030mmに相当する。包装箱51は第一光起電力アセンブリ4を包装するために用いられ、包装箱51のY軸方向の寸法C1は第一光起電力アセンブリ4の長さB4よりやや大きく、即ち2384mmよりやや大きい。5つの第一光起電力アセンブリ4がY軸方向に放置された全長は11920mmであり、コンテナ5よりも0.1mのスペースが残っており、基本的に包装箱51の包装材の厚さを予め保留するのに十分である。包装箱51の間に隙間を残すことができる。例示的に、コンテナ5のZ軸方向の寸法Eは、包装箱51のZ軸方向の寸法E1の2倍より大きいことができる。
【0101】
比較例の光起電力アセンブリの寸法は、約2278mm×1134mmであり、その長さは2278mmは第一光起電力アセンブリ4の長さB4より短いが、コンテナ5に積載する場合、Y軸方向に沿って5個しか置かない。本出願の実施形態によって提供される第一光起電力アセンブリ4は、長さと幅の比が2より大きいか又は2より小さい第二太陽電池2を配列することにより、長さ値の柔軟な調整を実現する。第一光起電力アセンブリ4は輸送力を有効に利用することができ、1つのコンテナ5が輸送する光起電力アセンブリの総パワーはもっと高いことができる。第一光起電力アセンブリ4は、寸法、電気パラメータ、パワーの柔軟性の面で優勢があり、輸送、取付、応用環境の実際需要をもっとよく満たすことができる。
【0102】
図13は、本願の実施形態によって提供される光起電力アセンブリを示す。
図13に示されたように、本出願の実施形態によって提供される第二光起電力アセンブリ6は、第二送電線620及び第二電池アセンブリ63を含む。第二電池アセンブリ63と第二送電線620は電気的に接続されて、第二光起電力アセンブリ6の電力供給能力を実現する。
【0103】
例示的に、第二光起電力アセンブリ6における太陽電池Iは、前述の第一太陽電池1であることができる。具体的には、第一太陽電池1のグリッド線200方向は、第一太陽電池1の幅方向に沿っている。第二光起電力アセンブリ6の各電池隊列の第一太陽電池1は、グリッド線200方向に沿って列置され且つ電気的に直列に接続され、2つの電池隊列ごとに電気的に直列に接続されている。第一太陽電池1の長さと幅の比は2より大きく、例示的には3より小さいことができる。
【0104】
例示的に、第二電池アセンブリ63における太陽電池Iのアレイパターンは、前述の第一電池アセンブリ43における太陽電池Iのアレイパターンと同じである。第二電池アセンブリ63も132個の第一太陽電池1を含むことができる。第二送電線620は2列の電池ストリングの間に位置し、各電池ストリングは第二送電線620の第二バイパス素子621に並列に接続されている。例えば、第二電池アセンブリ63の第一電池ストリング631及び第二電池アセンブリ63の第三電池ストリング633は、Y軸方向に沿って並列に設置され、且つ同じ第二バイパス素子621に並列に接続されて、第二電池モジュール64を構成する。第二送電線620は、第二バスバーを含むことができ、第二バスバーは第二バイパス要素621に接続され、第二バスバーは複数の電池ストリングの端部に接続され、電流を集めて外部に電力を供給することができる。
【0105】
第二電池アセンブリ63の第一電池ストリング631と第二電池アセンブリ63の第二電池ストリング632は、X軸方向に沿って並列に設置されている。例示的に、第二電池アセンブリ63の回路原理は、
図11を参照することができる。第二電池アセンブリ63は、第二送電線620の正極及び負極によって、第二光起電力アセンブリ6に接続された外部装置に電力を供給することができる。
【0106】
例示的に、第二光起電力アセンブリ6は、第二バックプレート61をさらに含む。第二送電線620及び第二電池アセンブリ63は、すべて第二バックプレート61に固定的に設置されることができる。第二バイパス素子621は、第二バックプレート61の他の面に位置することができる。第二光起電力アセンブリ6は、ガラスパネル、フレーム及び封止フィルムなどの構造(図示せず)を含むこともできる。ガラスパネル及び第二バックプレート61は、第二電池アセンブリ63の厚さ方向の両側に位置する。ガラスパネルは、第二電池アセンブリ63の作動面に位置する。
【0107】
例示的に、第二電池アセンブリ63の各電池ストリングの電池隊列は11個の第一太陽電池1からなり、第二電池アセンブリ63は3つの第二電池モジュール64からなり、従って第二電池アセンブリ63の電池アレイは132個の第一太陽電池1からなる。例示的に、第一太陽電池1の長さは182mmであり、第一太陽電池1の幅は77mmである。第二光起電力アセンブリ6の作動面寸法は、大体第二バックプレート61の寸法である。
図13に示されたように、第二光起電力アセンブリ6の長手方向はY軸方向に沿っており、幅方向はX軸方向に沿っている。例示的に、第二光起電力アセンブリ6の長さB6の値は1770mmであり、第二光起電力アセンブリ6の幅A6の値は1134mmである。
【0108】
1つの比較例において、182mm×182mm寸法の電池原片に基づいて得られた半片式電池によって電池アレイを構成し、且つバイパス素子及び送電線に電気的に接続されて、電池アセンブリを形成する。この比較例の電池アセンブリは、第二電池アセンブリ63における第一太陽電池1のアレイ方式で半片式電池を配置した後、比較例における光起電力アセンブリの寸法は約2094mm×1134mmである。本出願の実施形態によって提供される第二光起電力アセンブリ6は、その出力電圧が比較例の光起電力アセンブリの出力電圧と同じである場合、その作動電流は比較例の光起電アセンブリの作動電流の84.6%のみである。本出願の実施形態によって提供される第二光起電力アセンブリ6は、もっと高い安全性を有する。
【0109】
出力電圧が同じである条件下で、本出願の実施形態によって提供される、第一太陽電池からなる光起電力アセンブリは、寸法が小さく、重量がもっと軽く、屋根などの環境に応用する場合、運搬組立などの作業がもっと容易で便利である。
【0110】
図14は、本願の実施形態によって提供される光起電力アセンブリを示す。
図14に示されたように、本出願の実施形態によって提供される第三光起電力アセンブリ7は、第三送電線720及び第三電池アセンブリ73を含む。第三電池アセンブリ73と第三送電線720は電気的に接続されて、第三光起電力アセンブリ7の電力供給能力を実現する。
【0111】
例示的に、第三電池アセンブリ73は、2列の電池ストリングを含むことができる。2列の電池ストリングは、第三送電線720の両側に対向して設置されることができる。例えば、第三電池アセンブリの第一電池ストリング731及び第三電池アセンブリの第三電池ストリング733は、Y軸方向に沿って並列に設置されており、両者は第三電池モジュール74に属する。第三電池アセンブル73は、3つの第三電池モジュール74を含むことができる。
【0112】
第三電池アセンブリの第一電池ストリング731及び第三電池アセンブリの第二電池ストリング732は、X軸方向に沿って並列に設置されている。第三電池アセンブリの第二電池ストリング732は、別の第三電池モジュール74の電池ストリングと見なされる。各電池ストリングは、第三送電線720に対応する第三バイパス素子721に並列に接続されている。第三送電線720の正極及び負極は、第三光起電力アセンブリ7に接続された外部装置に電力を供給することができる。例示的に、第三光起電力アセンブリ7における太陽電池Iは、前述の第二太陽電池2であることができる。具体的には、第二太陽電池2のグリッド線200方向は、第二太陽電池2の幅方向に沿っている。第三光起電力アセンブリ7における各電池ストリングの第二太陽電池2は、グリッド線200方向に沿って列置され且つ直列に接続されている。第二太陽電池2の長さと幅の比は2より小さく、例示的には3/2より大きいことができる。第三送電線720は、第三バスバーを含むことができ、第三バスバーは第三バイパス要素721に接続され、第三バスバーは複数の電池ストリングの端部に接続され、電流を集めて外部に電力を供給することができる。
【0113】
いくつかの実施形態において、
図14に示されたように、第三電池アセンブリ73は、3つの電池モジュール50から構成される。各電池モジュール50は、並列に接続された2つの電池ストリングからなる。各電池ストリングは、並列された2つの電池隊列からなる。各電池隊列は、列置された8つの第二太陽電池2からなる。第三電池アセンブリ73の電池アレイは、96個の第二太陽電池2からなる。
【0114】
例示的に、第三光起電力アセンブリ7は、第三バックプレート71をさらに含む。第三送電線720及び第三電池アセンブリ73は、すべて第三バックプレート71固定的に設置されることができる。第三光起電力アセンブリ7は、ガラスパネル、フレーム及び封止フィルムなどの構造(図示せず)を含むこともできる。ガラスパネル及び第三バックプレート71は、第三電池アセンブリ73の厚さ方向の両側に位置する。ガラスパネルは、第三電池アセンブリ73の作動面に位置する。
【0115】
例示的に、第二太陽電池2の長さは182mmであり、第二太陽電池2の幅は105mmである。第三光起電力アセンブリ7の作動面寸法は、大体第三バックプレート71の寸法である。
図14に示されたように、第三光起電力アセンブリ7の長手方向はy軸方向に沿っており、幅方向はX軸方向に沿っている。例示的に、第三光起電力アセンブリ7の長さB7の値は1770mmであることができ、第三光起電力アセンブリ7の幅A7の値は1134mmであることができる。第三光起電力アセンブリ7の外周寸法は、第一太陽電池1の数が132個である第二光起電力アセンブリ6の外周寸法と同じであることができ、従って両者は同じカプセル化工芸を使用することができ、同じ消耗品及び部品を使用する。例えば、第三バックプレート71と第二バックプレート61は同じであることができ、第三光起電力アセンブリ7と第二光起電力アセンブリ6のそれぞれのガラスパネル、フレーム及び封止フィルムなどはすべて同じであることができる。本出願の実施形態によって提供される光起電力アセンブリは生産ラインに与える影響が小さく、生産工芸を簡略化し、生産効率を向上させる。
【0116】
図15は、本願の実施形態によって提供される光起電力アセンブリを示す。
図15に示されたように、本出願の実施形態によって提供される第四光起電力アセンブリ8は、第四電池アセンブリ83を含む。第四電池アセンブリ83は、1つの電池ストリングを含むことができ、即ち、第四電池アセンブリの電池ストリング831である。第四電池アセンブリ83と第四送電線820は電気的に接続されて、第四光起電力アセンブリ8の電力供給を実現する。
【0117】
例示的に、第四光起電力アセンブリ8における太陽電池Iは、前述の第二太陽電池2であることができる。具体的には、第二太陽電池2のグリッド線200方向、すなわち、第二グリッド線201の延在方向は、第二太陽電池2の長手方向に沿っている。第四光起電力アセンブリ8の各電池隊列の第二太陽電池2は、グリッド線200方向に沿って列置され、且つ電気的に直列に接続されている。第二太陽電池2の長さと幅の比は2より小さく、例示的には3/2より大きいことができる。
【0118】
第四電池アセンブリの電池ストリング831は並列に設置された2つの電池隊列を含み、2つの電池隊列はY軸方向に沿って逆に放置される。第四光起電力アセンブリ8は、2つの電池隊列を直列に接続するための導電接続線301を含む。第四電池アセンブリの電池ストリング831の正極及び負極は、導電接続線301から離れた側に位置することができる。
【0119】
いくつかの実施形態において、
図15に示されたように、第四電池アセンブリ83の電池モジュールは、1つの電池ストリングからなる。第四電池アセンブリ83の電池ストリング831は、並列された2つの電池隊列からなる。各電池隊列は、列置された6つの第二太陽電池2からなる。第四電池アセンブリ83の電池アレイは、12個の第二太陽電池2からなる。
【0120】
例示的に、第四光起電力アセンブリ8は、第四バックプレート81をさらに含む。第四電池アセンブリ83は第四バックプレート81に固定的に設置されることができる。バイパス要素40は、第四バックプレート81の他の面に位置することができる。第四光起電力アセンブリ8は、ガラスパネル、フレーム及び封止フィルムなどの構造(図示せず)を含むこともできる。ガラスパネル及び第四バックプレート81は、第四電池アセンブリ83の厚さ方向の両側に位置する。ガラスパネルは、第四電池アセンブリ83の作動面に位置する。
【0121】
例示的に、第二太陽電池2の長さは182mmであり、第二太陽電池2の幅は105mmである。第四光起電力アセンブリ8の作動面寸法は、大体第四バックプレート81の寸法である。
図15に示されたように、第四光起電力アセンブリ8の長手方向はy軸方向に沿っており、幅方向はX軸方向に沿っている。例示的に、第四光起電力アセンブリ8の長さB8の値は1770mm以下であることができ、第四光起電力アセンブリ8の幅A8の値は300mm以下であることができる。第四電池アセンブリ83の作動面面積は、第四バックプレート81の面積の約65%を占めることができる。
【0122】
本出願の実施形態によって提供される第四光起電力アセンブリ8は、第二太陽電池2の長さ方向に沿って第二太陽電池2を列置することにより、全体的に細長い形態を有することができる。本出願の実施形態によって提供される第四光起電力アセンブリ8は、建物に融合して取り付けることに適する。建物には、ブラインド、屋根瓦、又は光透過需要のある天井が配置されることができ、これらの光透過需要のある箇所に第四光起電力アセンブリを取り付けるか又は配置することができる。第四光起電力モジュール8は建物の一部とすることができ、第四光起電力モジュール8は優れる適応能力を持ち、太陽エネルギー発電を実現することができる。
【0123】
1つの比較例において、寸法が1170mm×300mmである細長い取付空間に対して、寸法が182mm×91mmである半片式電池を使用すると、12個の半片式電池しか装着できない。本出願の実施形態によって提供される第四光起電力アセンブリ8は、長さと幅の比が2より小さく、面積がもっと大きい第二太陽電池2を利用して、もっと高い面積被覆率を実現し、第四光起電力アセンブリ8は、比較例の光起電力アセンブリよりもっと大きい発電パワーを有する。
【0124】
例示的に、第四電池アセンブリの電池ストリング831は、間隔を置いて設置された2つの電池隊列からなる。間隔を置いて設置された2つの電池隊列の間に細長い隙間が形成され、もっとよい光透過効果に達することができる。この間隔Pは大体30mmであり、2つの電池隊列は、幅方向に沿って取付空間境界までの距離も大体30mmである。
【0125】
上述した実施形態の各技術的特徴は任意に組み合わせることができ、説明を簡潔にするために、上述した実施形態における各技術的特徴のあらゆる可能な組み合わせを説明していないが、これらの技術的特徴の組み合わせに矛盾がない限り、本明細書に記載された範囲であると考えるべきである。
【0126】
上述の様々な形式のプロセスを使用することができ、ステップを改めて配列することができ、ステップを追加するか又は削除することもできる。本出願の実施例に記載された各ステップは、並列に実行されてもよく、順次に実行されてもよく、異なる順序で実行されてもよく、本出願の実施例によって提供される技術方案の所望する結果を実現できる限り、ここで本出願を制限しない。
【0127】
上述の実施形態は、本願のいくつかの実施形態のみを表すものであり、その説明はより具体的で詳細であるが、開示した特許請求の範囲の制限として理解されるわけではない。当業者であれば、本出願の趣旨を逸脱することなく、いくつかの変形及び改良を行うことができ、これらは全て本出願の保護範囲に属する。従って、本願の保護範囲は特許請求の範囲によって決めるべきである。
【符号の説明】
【0128】
10 電池原片
100 半導体構造
200 グリッド線
I 太陽電池
1 第一太陽電池
101 第一グリッド線
2 第二太陽電池
201 第二グリッド線
3 電池隊列
30 電池ストリング
31 第一電池隊列
32 第二電池隊列
301 導電接続線
II 光起電力アセンブリ
40 バイパス素子
50 電池モジュール
4 第一光起電力アセンブリ
41 第一バックプレート
420 第一送電線
421 第一バイパス素子
43 第一電池アセンブリ
431 第一電池アセンブリの第一電池ストリング
432 第一電池アセンブリの第二電池ストリング
433 第一電池アセンブリの第三電池ストリング
44 第一電池モジュール
5 コンテナ
51 包装箱
6 第二光起電力アセンブリ
61 第二バックプレート
620 第二送電線
621 第二バイパス素子
63 第二電池アセンブリ
631 第二電池アセンブリの第一電池ストリング
632 第二電池アセンブリの第二電池ストリング
633 第二電池アセンブリの第三電池ストリング
64 第二電池モジュール
7 第三光起電力アセンブリ
71 第三バックプレート
720 第三送電線
721 第三バイパス素子
73 第三電池アセンブリ
731 第三電池アセンブリの第一電池ストリング
732 第三電池アセンブリの第二電池ストリング
733 第三電池アセンブリの第三電池ストリング
74 第三電池モジュール
8 第四光起電力アセンブリ
81 第四バックプレート
820 第四送電線
831 第四電池アセンブリの電池ストリング
83 第四電池アセンブリ
【国際調査報告】