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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】力フィードバック装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20240905BHJP
   B06B 1/04 20060101ALI20240905BHJP
   G06F 3/02 20060101ALI20240905BHJP
   A63F 13/285 20140101ALI20240905BHJP
   A63F 13/24 20140101ALI20240905BHJP
【FI】
G06F3/01 560
B06B1/04 S
G06F3/02
A63F13/285
A63F13/24
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022581318
(86)(22)【出願日】2022-09-21
(85)【翻訳文提出日】2022-12-28
(86)【国際出願番号】 CN2022120294
(87)【国際公開番号】W WO2024031788
(87)【国際公開日】2024-02-15
(31)【優先権主張番号】202210959173.0
(32)【優先日】2022-08-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522235216
【氏名又は名称】エーエーシー アコースティック テクノロジーズ (シャンハイ) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100123559
【弁理士】
【氏名又は名称】梶 俊和
(74)【代理人】
【識別番号】100177437
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 英子
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 利金
(72)【発明者】
【氏名】▲謝▼ 兵
(72)【発明者】
【氏名】李 云童
(72)【発明者】
【氏名】▲蒋▼ 亮
【テーマコード(参考)】
5B020
5D107
5E555
【Fターム(参考)】
5B020DD02
5D107BB08
5D107CC09
5E555AA08
5E555AA76
5E555BA08
5E555BB08
5E555CA17
5E555DA24
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】本発明は力フィードバック装置を提供する。
【解決手段】力フィードバック装置は、固定台と、固定台にヒンジ接続されたボタンと、ボタンに接続された駆動ロッドと、駆動ロッドに接続された駆動アセンブリとを含み、固定台は、固定台本体と、固定台本体の一端に取り付けられた軸受とを含み、ボタンは、ボタン本体と、ボタン本体の一端から突出して形成された回動軸とを含み、軸受は、回動軸とマッチングしかつ回動軸に嵌設されてヒンジ接続構造を形成することにより、回動軸は、ヒンジ接続点を形成し、駆動ロッドは、ボタン本体の底部に接続され、駆動アセンブリは、リニア振動モータと、リニア振動モータから延在する出力軸とを含み、出力軸は、駆動ロッドのボタンから離れる一端に接続され、リニア振動モータは、出力軸がリニア振動モータの振動方向に沿って線形往復運動するように駆動することにより、出力軸は、駆動ロッドを駆動してボタンがヒンジ接続点に沿って正逆回転するように駆動する。本発明の力フィードバック装置を採用して、ボタンの力フィードバック効果を実現することができ、構造が簡単で組み立てやすく、体験効果が良い。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
力フィードバック装置であって、固定台と、前記固定台にヒンジ接続されたボタンと、前記ボタンの底部に接続された駆動ロッドと、前記駆動ロッドの前記ボタンから離れる一端に接続された駆動アセンブリとを含み、
前記固定台は、固定台本体と、前記固定台本体の一端に取り付けられた軸受とを含み、前記ボタンは、ボタン本体と、前記ボタン本体の一端から突出して形成された回動軸とを含み、前記軸受は、前記回動軸とマッチングしかつ前記回動軸に嵌設されてヒンジ接続構造を形成することにより、前記回動軸は、ヒンジ接続点を形成し、前記駆動ロッドは、前記ボタン本体の底部に接続され、
前記駆動アセンブリは、リニア振動モータと、前記リニア振動モータから延在する出力軸とを含み、前記出力軸は、前記駆動ロッドの前記ボタンから離れる一端に接続され、前記リニア振動モータは、前記出力軸が前記リニア振動モータの振動方向に沿って線形往復運動するように駆動することにより、前記出力軸は、前記駆動ロッドを駆動して前記ボタンが前記ヒンジ接続点に沿って正逆回転するように駆動することを特徴とする力フィードバック装置。
【請求項2】
前記駆動ロッドは、前記ボタン本体の底部に接続された第1ロッドと、前記第1ロッドの前記ボタン本体から離れる一端にヒンジ接続された第2ロッドを含み、前記第2ロッドの前記第1ロッドから離れる一端は、前記出力軸にヒンジ接続されていることを特徴とする請求項1に記載の力フィードバック装置。
【請求項3】
前記リニア振動モータは、台座と、前記台座に固定されたスライド軸と、前記台座に固定された磁性鋼ユニットと、前記スライド軸を貫通することにより前記台座内に懸架された振動ユニットとを含み、前記振動ユニットは、内ケースと、前記内ケース内に固定されたコイルとを含み、前記内ケースは、前記スライド軸を貫通しかつ前記スライド軸に沿って線形往復運動し、前記出力軸は、前記内ケースに固定され、前記出力軸は、前記台座を貫通し、かつその前記台座から露出した部分が前記第2ロッドに接続されていることを特徴とする請求項2に記載の力フィードバック装置。
【請求項4】
前記リニア振動モータは、弾性部材を含み、前記弾性部材の一端が前記内ケースに接続され、前記弾性部材の他端が前記台座の内側に接続されていることを特徴とする請求項3に記載の力フィードバック装置。
【請求項5】
前記力フィードバック装置は、前記ボタン本体に取り付けられた永久磁石と、前記固定台本体に取り付けられたホールセンサとをさらに含み、前記ホールセンサは、前記永久磁石の磁界範囲内に位置し、かつ前記永久磁石の磁界を誘導することにより誘導電流を生成し、前記誘導電流は、前記コイルを駆動するために用いられることを特徴とする請求項3に記載の力フィードバック装置。
【請求項6】
前記ボタンは、前記ボタン本体の底部から外へ突出して形成された環状を呈する固定壁をさらに含み、前記駆動ロッドは、前記第1ロッドの前記ボタン本体に近接する一端から延在する第3ロッドをさらに含み、前記第3ロッドは、前記固定壁内に係止されかつ前記ボタン本体に当接することを特徴とする請求項2に記載の力フィードバック装置。
【請求項7】
前記固定台は、前記固定台本体の前記駆動ロッドに近接する側から突出して形成されたガイドレールをさらに含み、前記第1ロッドには、凹んで形成されたスライド溝が設けられ、前記スライド溝は、前記ガイドレールとマッチングして前記第1ロッドを前記ガイドレールに沿って移動させることを特徴とする請求項2に記載の力フィードバック装置。
【請求項8】
前記駆動ロッドは、前記ボタン本体の底部に接続された駆動ロッド本体と、前記駆動ロッド本体が凹んで形成されたガイドレール溝とを含み、前記駆動ロッド本体は、長帯状を呈し、前記ガイドレール溝は、前記駆動ロッド本体の長さ方向に沿って延在し、前記出力軸は、出力軸本体と、前記出力軸本体から突出して延在するピン柱を含み、前記ピン柱は、前記ガイドレール溝とマッチングしかつ前記ガイドレール溝に係止されていることを特徴とする請求項1に記載の力フィードバック装置。
【請求項9】
前記ボタン本体の底部は、弧状を呈することを特徴とする請求項8に記載の力フィードバック装置。
【請求項10】
前記リニア振動モータは、台座と、前記台座内に懸架された振動ユニットと、前記台座に固定されかつ前記振動ユニットが振動するように駆動するコイルアセンブリとを含み、前記振動ユニットは、磁性鋼を含み、前記出力軸は、前記振動ユニットに固定され、前記出力軸は、前記台座を貫通し、前記ピン柱は、前記台座に露出しかつ前記駆動ロッドに接続されていることを特徴とする請求項8に記載の力フィードバック装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、力フィードバックの技術分野に関し、特に力フィードバック装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワーク技術及び電子情報技術が発展し、ますます多くのゲーム開発、様々な操作ハンドル、仮想現実デバイス、拡張現実装置が発展することに伴い、ユーザは、外付けデバイスを使用する時の感覚に対する要求もますます高くなる。
【0003】
現在、触覚フィードバック技術は、様々なゲームハンドルに広く応用され、かつ良好なユーザ体験効果及び市場の反響を獲得する。いくつかのゲームシーンにおいて、振動感だけで、ユーザ体験要求を満たすことができない。触覚フィードバック技術は、振動感及び力フィードバックを含み、当該技術は、より優れた没入感を有することができ、後座力又は作用力を体現する必要があるシーン、例えばアーチェリー、自動車レース、ロケット等のシーンによりよく応用される。
【0004】
関連技術の力フィードバック装置は、一般に、駆動モータと、前記駆動モータに接続されたタービンと、前記タービンに接続された歯車と、前記歯車に取り付けられたエジェクタロッドと、前記エジェクタロッドに当接するトリガと、前記トリガに固定されたねじりスプリングとを含む。前記駆動モータが通電する時、前記駆動モータは、前記タービンを回転することにより、さらに前記歯車の変換により力を線形の方向力に変換して前記トリガを押す。前記駆動モータが停電した後、前記ねじりスプリングは、前記トリガを初期位置に戻すことができる。
【0005】
しかしながら、関連技術の力フィードバック装置は、前記タービン及び前記歯車等の方式により回転する力を線形方向の力に変換する必要があり、力フィードバック装置の構造が複雑であり、かつその組み立ても複雑である。当該構造は、前記トリガを駆動する力が一方向であり、2つの逆方向の力を実現することができず、かつ減速に用いられる前記歯車により前記駆動モータが出力した力を増幅する必要があるが、同時に前記トリガの回転速度が低下し、フィードバック力の制御効果が低く、良好なユーザ体験を提供することができない。
【0006】
したがって、新たな力フィードバック装置を提供して上記問題を解決する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする技術課題は、ボタンの力フィードバック効果を実現することができ、構造が簡単で組み立てやすく、体験効果が良い力フィードバック装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記技術課題を解決するために、本発明の実施例は、力フィードバック装置を提供し、前記力フィードバック装置は、固定台と、前記固定台にヒンジ接続されたボタンと、前記ボタンの底部に接続された駆動ロッドと、前記駆動ロッドの前記ボタンから離れる一端に接続された駆動アセンブリとを含み、前記固定台は、固定台本体と、前記固定台本体の一端に取り付けられた軸受とを含み、前記ボタンは、ボタン本体と、前記ボタン本体の一端から突出して形成された回動軸とを含み、前記軸受は、前記回動軸とマッチングしかつ前記回動軸に嵌設されてヒンジ接続構造を形成することにより、前記回動軸は、ヒンジ接続点を形成し、前記駆動ロッドは、前記ボタン本体の底部に接続され、前記駆動アセンブリは、リニア振動モータと、前記リニア振動モータから延在して形成された出力軸とを含み、前記出力軸は、前記駆動ロッドの前記ボタンから離れる一端に接続され、前記リニア振動モータは、前記出力軸が前記リニア振動モータの振動方向に沿って線形往復運動するように駆動することにより、前記出力軸は、前記駆動ロッドを駆動して前記ボタンが前記ヒンジ接続点に沿って正逆回転するように駆動する。
【0009】
好ましくは、前記駆動ロッドは、前記ボタン本体の底部に接続された第1ロッドと、前記第1ロッドの前記ボタン本体から離れる一端にヒンジ接続された第2ロッドを含み、前記第2ロッドの前記第1ロッドから離れる一端は、前記出力軸にヒンジ接続されている。
【0010】
好ましくは、前記リニア振動モータは、台座と、前記台座に固定されたスライド軸と、前記台座に固定された磁性鋼ユニットと、前記スライド軸を貫通することにより前記台座内に懸架された振動ユニットとを含み、前記振動ユニットは、内ケースと、前記内ケース内に固定されたコイルとを含み、前記内ケースは、前記スライド軸を貫通しかつ前記スライド軸に沿って線形往復運動し、前記出力軸は、前記内ケースに固定され、前記出力軸は、前記台座を貫通し、かつその前記台座から露出した部分が前記第2ロッドに接続されている。
【0011】
好ましくは、前記リニア振動モータは、弾性部材を含み、前記弾性部材の一端が前記内ケースに接続され、前記弾性部材の他端が前記台座の内側に接続されている。
【0012】
好ましくは、前記力フィードバック装置は、前記ボタン本体に取り付けられた永久磁石と、前記固定台本体に取り付けられたホールセンサとをさらに含み、前記ホールセンサは、前記永久磁石の磁界範囲内に位置し、かつ前記永久磁石の磁界を誘導することにより誘導電流を生成し、前記誘導電流は、前記コイルを駆動するために用いられる。
【0013】
好ましくは、前記ボタンは、前記ボタン本体の底部から外へ突出して形成された環状を呈する固定壁をさらに含み、前記駆動ロッドは、前記第1ロッドの前記ボタン本体に近接する一端から延在する第3ロッドをさらに含み、前記第3ロッドは、前記固定壁内に係止されかつ前記ボタン本体に当接する。
【0014】
好ましくは、前記固定台は、前記固定台本体の前記駆動ロッドに近接する側から突出して形成されたガイドレールをさらに含み、前記第1ロッドには、凹んで形成されたスライド溝が設けられ、前記スライド溝は、前記ガイドレールとマッチングして前記第1ロッドを前記ガイドレールに沿って移動させる。
【0015】
好ましくは、前記駆動ロッドは、前記ボタン本体の底部に接続された駆動ロッド本体と、前記駆動ロッド本体が凹んで形成されたガイドレール溝とを含み、前記駆動ロッド本体は、長帯状を呈し、前記ガイドレール溝は、前記駆動ロッド本体の長さ方向に沿って延在し、前記出力軸は、出力軸本体と、前記出力軸本体から突出して延在するピン柱を含み、前記ピン柱は、前記ガイドレール溝とマッチングしかつ前記ガイドレール溝に係止されている。
【0016】
好ましくは、前記ボタン本体の底部は、弧状を呈する。
【0017】
好ましくは、前記リニア振動モータは、台座と、前記台座内に懸架された振動ユニットと、前記台座に固定されかつ前記振動ユニットが振動するように駆動するコイルアセンブリとを含み、前記振動ユニットは、磁性鋼を含み、前記出力軸は、前記振動ユニットに固定され、前記出力軸は、前記台座を貫通し、前記ピン柱は、前記台座に露出しかつ前記駆動ロッドに接続されている。
【発明の効果】
【0018】
関連技術に比べて、本発明の力フィードバック装置は、前記リニア振動モータにより前記出力軸が前記リニア振動モータの振動方向に沿って線形往復運動するように駆動し、前記出力軸を前記駆動ロッドを介して前記ボタンに接続し、それにより、前記出力軸は、前記駆動ロッドを駆動して前記ボタンを前記ヒンジ接続点に沿って正逆回転するように駆動する。当該構造は、前記リニア振動モータが前記出力軸を駆動する力の方向を前記ボタンの回転方向に変換し、かつ前記ボタンが2つの反対方向の力を受け、すなわち逆方向の推力及び引張力が前記ボタンに直接的に作用し、同時に前記ボタンが大きなストローク及び速い応答速度を有し、関連技術においてタービン及び歯車で構成された伝動構造を追加する必要がなく、前記ボタンが前記リニア振動モータにより直接的に駆動され、それにより本発明の力フィードバック装置の構造が簡単で組み立てやすく、ユーザの体験効果が良い。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本発明の実施例における技術案をより明確に説明するために、以下に実施例の説明に必要な図面を簡単に紹介し、明らかに、以下に説明する図面は本発明のいくつかの実施例だけであり、当業者にとって、創造的労働をしない前提で、さらにこれらの図面に基づいて他の図面を取得することができる。
図1】本発明に係る力フィードバック装置の実施例1の構成を示す斜視模式図である。
図2】本発明に係る力フィードバック装置の実施例1の別の角度の構成を示す斜視模式図である。
図3】本発明に係る力フィードバック装置の実施例1の一部の斜視構造分解図である。
図4図2におけるA-A線に沿った断面図である。
図5】本発明に係る力フィードバック装置の実施例2の構成を示す斜視模式図である。
図6】本発明に係る力フィードバック装置の実施例2の一部の斜視構造分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下は本発明の実施例における図面を参照して、本発明の実施例における技術案を明確で、完全に説明し、明らかなように、記述される実施例は本発明の一部の実施例だけであり、全ての実施例ではない。本発明における実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をせずに得ることができる全ての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に含まれる。
【0021】
(実施例1)
本発明の実施例1は、力フィードバック装置100を提供する。前記力フィードバック装置100は、ハンドル、VRのベスト、座席などの装置に適用され、前記力フィードバック装置100は、ゲームにおいてユーザがより優れた没入感を有するようにすることができる。
【0022】
図1~4に示すように、具体的には、前記力フィードバック装置100は、固定台1と、前記固定台1にヒンジ接続されたボタン2と、前記ボタン2の底部に接続された駆動ロッド3と、前記駆動ロッド3の前記ボタン2から離れる一端に接続された駆動アセンブリ4とを含む。前記駆動アセンブリ4は、出力軸42を介して前記駆動ロッド3に接続される。
【0023】
前記固定台1は、固定台本体11と前記固定台本体11の一端に取り付けられた軸受12を含む。
【0024】
前記ボタン2は、ボタン本体21と、前記ボタン本体21の一端に取り付けられて突出した回動軸22とを含む。前記軸受12は、前記回動軸22とマッチングしかつ前記回動軸22に嵌設されてヒンジ接続構造を形成することにより、前記回動軸22は、ヒンジ接続点Xを形成する。
【0025】
本実施例1において、前記ボタン2は、トリガである。当然のことながら、これに限定されず、弧状を呈する形状体であってもよい。
【0026】
前記駆動ロッド3は、前記ボタン本体21の底部に接続される。
【0027】
本実施例1において、前記駆動ロッド3は、前記ボタン本体21の底部に接続された第1ロッド31と、前記第1ロッド31の前記ボタン本体21から離れる一端にヒンジ接続された第2ロッド32とを含む。前記第1ロッド31と前記第2ロッド32とのヒンジ接続部にヒンジ接続点Bが形成される。
【0028】
前記第2ロッド32の前記第1ロッド31から離れる一端は、前記出力軸42にヒンジ接続される。前記第2ロッド32と前記出力軸42との接続部にヒンジ接続点Cが形成される。
【0029】
前記駆動ロッド3は、2つのヒンジ接続点の構造、即ちヒンジ接続点B及びヒンジ接続点Cの構造を形成することにより、前記駆動ロッド3は、線形の力を前記ボタン2がヒンジ接続点Xに沿って回転する力に変換することができ、当該構造は、関連技術においてタービンと歯車で構成された伝動構造を追加する必要がなく、かつ前記ボタン2が2つの反対方向の力を受け、すなわち推力及び引張力が前記ボタン2に直接的に作用し、同時に前記ボタン2が大きなストローク及び速い応答速度を有し、それにより前記力フィードバック装置100の構造が簡単で組み立てやすく、ユーザ体験効果が良い。
【0030】
本実施例1において、前記駆動ロッド3と前記出力軸42は、互いに垂直に設置され、当該設置は、前記力フィードバック装置100の高さ寸法を縮小することに役立ち、それにより、前記力フィードバック装置100が応用された製品全体の小型化を容易にする。
【0031】
本実施例1において、前記駆動ロッド3は、前記第1ロッド31の前記ボタン本体21に近接する一端から延在する第3ロッド33をさらに含む。前記ボタン2は、前記ボタン本体21の底部から外へ突出して形成された環状を呈する固定壁23をさらに含む。前記第3ロッド33は、前記固定壁23内に係止されかつ前記ボタン本体21に当接する。当該構造は、前記駆動ロッド3と前記ボタン2との接続信頼性を向上させ、移動中の前記駆動ロッド3が前記ボタン2と離脱するリスクを防止し、かつ前記力フィードバック装置100の構造が簡単で組み立てやすい。
【0032】
本実施例1において、前記固定台1は、前記固定台本体11の前記駆動ロッド3に近接する側から突出して形成されたガイドレール13をさらに含み、前記第1ロッド31には、凹んで形成されたスライド溝310が設けられ、前記スライド溝310は、前記ガイドレール13とマッチングして前記第1ロッド31を前記ガイドレール13に沿って移動させる。当該構造は、前記ボタン2が2つの反対方向の力を受ける安定性を向上させ、かつ応答速度を向上させ、かつ前記駆動ロッド3の使用及び組立時に脱落するリスクを防止し、それにより前記力フィードバック装置100の信頼性を向上させる。好ましくは、前記ガイドレール13と前記出力軸42は、互いに垂直に設置され、当該設置は、前記力フィードバック装置100の高さ寸法を縮小することに役立ち、それにより、前記力フィードバック装置100を応用する製品全体の小型化を容易にする。
【0033】
前記駆動アセンブリ4は、リニア振動モータ41と、前記リニア振動モータ41から延在する出力軸42とを含む。前記出力軸42は、前記駆動ロッド3の前記ボタン2から離れる一端に接続される。前記リニア振動モータ41は、前記出力軸42が前記リニア振動モータ41の振動方向に沿って線形往復運動するように駆動することにより、前記出力軸42は、前記駆動ロッド3を駆動して前記ボタン2が前記ヒンジ接続点Xに沿って正逆回転するように駆動する。当該構造は、前記リニア振動モータ41が前記出力軸42を駆動する力の方向を前記ボタン2の回転方向に変換し、かつ前記ボタン2が2つの反対方向の力を受け、すなわち逆方向の推力及び引張力が前記ボタン2に直接的に作用し、同時に前記ボタン2が大きなストローク及び速い応答速度を有し、関連技術においてタービン及び歯車で構成された伝動構造を追加する必要がなく、前記ボタン2が前記リニア振動モータ41により直接的に駆動され、それにより本発明の力フィードバック装置100の構造が簡単で組み立てやすく、ユーザの体験効果が良い。
【0034】
前記リニア振動モータ41は、前記出力軸42の線形往復運動の駆動力を提供するために用いられる。本実施例1において、前記リニア振動モータ41は、台座411と、前記台座411に固定されたスライド軸412と、前記台座411に固定された磁性鋼ユニット413と、前記スライド軸412を貫通することにより前記台座411内に懸架された振動ユニット414とを含む。
【0035】
磁性鋼ユニット413は、前記台座411に固定された磁気ヨーク4131と、前記磁気ヨーク4131の前記台座411から離れる側に固定された複数の磁性鋼4132とを含む。
【0036】
前記振動ユニット414は、内ケース4141と、前記内ケース4141内に固定されたコイル4142とを含み、前記内ケース4141は、前記スライド軸412を貫通しかつ前記スライド軸412に沿って線形往復運動する。前記出力軸42は、前記内ケース4141に固定され、前記出力軸42は、前記台座411を貫通し、かつその前記台座411から露出した部分が前記第2ロッド32に接続される。コイル4142が通電すると、前記リニア振動モータ41における前記振動ユニット414は、電磁力を受け、前記スライド軸412に沿って線形往復スライドする。前記振動ユニット414は、前記出力軸42により前記駆動ロッド3を駆動して前記ボタン2を突き上げ、コイル4142の電流の大きさ及び方向を変更することにより、前記ボタン2に印加した力を調整することができる。前記リニア振動モータ41の構造は、短時間で精確な駆動力を提供することができ、かつ構造が簡単で駆動力が強く、前記駆動ロッド3の構造とマッチングすることができ、それにより前記ボタン2が大きなストローク及び速い応答速度を有し、それにより前記力フィードバック装置100の構造が簡単で組み立てやすく、ユーザ体験効果が良い。
【0037】
当然のことながら、これに限定されず、前記リニア振動モータ41は、さらに本分野の一般的な他の構造のリニア振動モータを採用してもよい。
【0038】
前記コイル4142が停電した後、前記出力軸42をリセットするために、前記リニア振動モータ41は、前記コイル4142が停電した後に前記内ケース4141をリセットするための弾性部材415をさらに含み、前記弾性部材415の一端が前記内ケース4141に接続され、前記弾性部材の他端が前記台座411の内側に接続される。本実施例1において、前記弾性部材415はバネである。
【0039】
前記力フィードバック装置100は、前記ボタン本体21に取り付けられた永久磁石5と、前記固定台本体11に取り付けられたホールセンサ6とを含む。前記ホールセンサ6は、前記永久磁石5の磁界範囲内に位置し、かつ前記永久磁石5の磁界を誘導することにより誘導電流を生成する。前記ボタン2に取り付けられた前記永久磁石5は、前記ボタン2の回転時に、前記ホールセンサ6が前記永久磁石5の磁界範囲内にあることを満たす。前記誘導電流は、前記コイル4142を駆動するために用いられる。前記ボタン2を押す時、前記ボタン2が力を受けた後に下向きに回転する。前記ボタン本体21に取り付けられた永久磁石5が位置を変更し、それにより前記ホールセンサ6は前記ボタン2の位置情報を読み取ることができる。これにより、前記コイル4142に振動又は力フィードバックの信号を入力する。
【0040】
(実施例2)
本発明の実施例2は、力フィードバック装置200を提供する。本発明の実施例2の力フィードバック装置200は、本発明の実施例1の力フィードバック装置100の構造と基本的に同じであり、その両者の相違点は、以下の通りであり、前記駆動ロッド3bは、前記ボタン本体21bの底部に接続された駆動ロッド本体31bと、前記駆動ロッド本体31bが凹んで形成されたガイドレール溝310bとを含む。
【0041】
前記駆動ロッド本体31bは、長帯状を呈し、前記ガイドレール溝310bは、前記駆動ロッド本体31bの長さ方向に沿って延在する。
【0042】
前記出力軸42bは、出力軸本体421bと、前記出力軸本体421bから突出して延在するピン柱422bとを含み、前記ピン柱422bは、前記ガイドレール溝310bとマッチングしかつ前記ガイドレール溝310bに係止される。本実施例2における前記駆動ロッド3bの構造は、前記ピン柱422bと前記ガイドレール溝310bとの組み合わせ構造により線形の力を前記ボタン本体21bがヒンジ接続点Xに沿って回転する力に変換することを実現し、当該構造は、関連技術においてタービンと歯車で構成された伝動構造を追加する必要がなく、かつ前記ボタン本体21bが2つの反対方向の力を受け、すなわち推力及び引張力が前記ボタン本体21bに直接的に作用し、同時に前記ボタン本体21bが大きなストローク及び速い応答速度を有し、それにより前記力フィードバック装置200の構造が簡単で組み立てやすく、ユーザ体験効果が良い。
【0043】
前記ボタン本体21bの大きなストローク及び速い応答速度をよりよく増加させるために、本実施例2において、前記ボタン本体21bの底部は弧状を呈する。当然のことながら、これに限定されず、前記ボタン本体21bは、さらに大きなストロークに有利な他の形状、例えば斜面を呈する形状、三角形などに設定することができる。
【0044】
本実施例2において、前記リニア振動モータ41bの構造がより簡単であり、体積がより小さく、前記力フィードバック装置200の組み立てに役立つ。前記リニア振動モータ41bの構造は、具体的に以下の通りであり、前記リニア振動モータ41bは、台座411bと、前記台座411b内に懸架された振動ユニット412bと、前記台座411bに固定されかつ前記振動ユニット412bが振動するように駆動するコイルアセンブリ413bとを含む。
【0045】
前記振動ユニット412bは、磁性鋼を含む。
【0046】
前記出力軸42bは、前記振動ユニット412bに固定され、前記出力軸42bは、前記台座411bを貫通し、前記ピン柱422bは、前記台座411bに露出しかつ前記駆動ロッド3bに接続される。
【0047】
関連技術に比べて、本発明の力フィードバック装置は、前記リニア振動モータにより前記出力軸が前記リニア振動モータの振動方向に沿って線形往復運動するように駆動し、前記出力軸を前記駆動ロッドを介して前記ボタンに接続することにより、前記出力軸は、前記駆動ロッドを駆動して前記ボタンを前記ヒンジ接続点に沿って正逆回転するように駆動する。当該構造は、前記リニア振動モータが前記出力軸を駆動する力の方向を前記ボタンの回転方向に変換し、かつ前記ボタンが2つの反対方向の力を受け、すなわち逆方向の推力及び引張力が前記ボタンに直接的に作用し、同時に前記ボタンが大きなストローク及び速い応答速度を有し、関連技術においてタービン及び歯車で構成された伝動構造を追加する必要がなく、前記ボタンが前記リニア振動モータにより直接的に駆動され、それにより本発明の力フィードバック装置の構造が簡単で組み立てやすく、ユーザの体験効果が良い。
【0048】
以上は本発明の実施形態に過ぎず、当業者であれば、本発明の思想を逸脱することなく改良を加えることができるが、これらは全て本発明の保護範囲に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】