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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】表示パネル及び表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/30 20060101AFI20240905BHJP
   H10K 59/131 20230101ALI20240905BHJP
   H10K 59/126 20230101ALI20240905BHJP
   H10K 59/121 20230101ALI20240905BHJP
【FI】
G09F9/30 338
G09F9/30 349C
H10K59/131
H10K59/126
H10K59/121 213
H10K59/121 216
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023550287
(86)(22)【出願日】2021-09-30
(85)【翻訳文提出日】2023-08-21
(86)【国際出願番号】 CN2021122094
(87)【国際公開番号】W WO2023050273
(87)【国際公開日】2023-04-06
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】511121702
【氏名又は名称】成都京東方光電科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】CHENGDU BOE OPTOELECTRONICS TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1188,Hezuo Rd.,(West Zone),Hi-tech Development Zone,Chengdu,Sichuan,611731,P.R.CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】王 彬▲艷▼
(72)【発明者】
【氏名】黄 耀
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ ▲聡▼
(72)【発明者】
【氏名】王 予
(72)【発明者】
【氏名】王 本▲蓮▼
【テーマコード(参考)】
3K107
5C094
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107BB01
3K107CC33
3K107DD39
3K107EE04
3K107EE27
3K107FF15
3K107HH05
5C094AA04
5C094BA03
5C094BA27
5C094CA19
5C094DA13
5C094DB01
5C094ED15
5C094FA01
5C094FA02
5C094JA08
(57)【要約】
本発明は、表示パネル及び表示装置を提供し、表示パネルは、第1の方向(X)及び第2の方向(Y)に沿って配列分布された複数の画素駆動回路を含み、第1の方向(X)は、第2の方向(Y)と交差し、画素駆動回路は、駆動トランジスタ(T3)、容量(C)を含み、容量(C)の第1の電極は、駆動トランジスタ(T3)のゲートに接続され、第2の電極は、電源線(VDD)に接続され、表示パネルは、さらに、ベース基板(90)、第2の導電層、第5の導電層を含む。第2の導電層は、ベース基板(90)の片側に位置し、第2の導電層は、複数の第2の導電部(22)を含み、複数の第2の導電部(22)は、複数の画素駆動回路に一対一に対応して設けられ、第2の導電部(22)は、それに対応する画素駆動回路における容量の第2の電極を形成するために使用され、第1の方向(X)に分布された少なくとも2つの隣接する第2の導電部(22)は、接続されて導電線(2)を形成し、第5の導電層は、第2の導電層がベース基板(90)から離れる側に位置し、第5の導電層は、複数の電源線(VDD)を含み、複数の電源線(VDD)のベース基板への正投影は、第1の方向(X)に沿って間隔を空けて分布され、第2の方向(Y)に沿って延び、少なくとも1つの導電線(2)は、複数の電源線(VDD)に接続される。表示パネルは、優れた表示均一性を向上させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の方向及び第2の方向に沿って配列分布された複数の画素駆動回路を含む表示パネルであって、
前記第1の方向と前記第2の方向とは、交差し、前記画素駆動回路は、駆動トランジスタと、容量とを含み、前記容量の第1の電極は、前記駆動トランジスタのゲートに接続され、前記容量の第2の電極は、電源線に接続され、
前記表示パネルは、さらに、ベース基板と、第2の導電層と、第5の導電層とを含み、
前記第2の導電層は、前記ベース基板の片側に位置し、
前記第2の導電層は、複数の第2の導電部を含み、
前記複数の前記第2の導電部は、複数の前記画素駆動回路に一対一に対応して設けられ、前記第2の導電部は、それに対応する前記画素駆動回路における前記容量の第2の電極を形成するために使用され、前記第1の方向に分布される少なくとも2つの隣接する前記第2の導電部が接続されて導電線を形成し、
前記第5の導電層は、前記第2の導電層が前記ベース基板から離れる側に位置し、
前記第5の導電層は、複数の前記電源線を含み、
複数の前記電源線の前記ベース基板への正投影は、前記第1の方向に沿って間隔を空けて分布されるとともに前記第2の方向に沿って延び、少なくとも1つの前記導電線は、複数の前記電源線に電気的に接続されている
ことを特徴とする表示パネル。
【請求項2】
前記第2の導電層は、さらに、複数の第1の接続部を含み、
前記第1の接続部は、前記第1の方向に隣接する2つの前記第2の導電部の間に接続されて前記導電線を形成し、
前記表示パネルは、さらに、第1の活性層と、遮光層とを含み、
前記第1の活性層は、前記ベース基板と前記第2の導電層との間に位置し、
前記第1の活性層は、複数の第3の活性部を含み、
前記複数の第3の活性部は、複数の前記画素駆動回路に一対一に対応して設けられ、前記第3の活性部は、それに対応する前記画素駆動回路における前記駆動トランジスタのチャネル領域を形成するために使用され、
前記遮光層は、前記ベース基板と前記第1の活性層との間に位置し、
前記遮光層は、複数の遮光部と、複数の第2の接続部とを含み、
複数の遮光部は、複数の前記画素駆動回路に一対一に対応して設けられ、前記遮光部の前記ベース基板への正投影は、それに対応する前記画素駆動回路における前記第3の活性部の前記ベース基板への正投影を覆い、
前記第2の接続部は、前記第1の方向に隣接する2つの前記遮光部の間に接続され、前記第2の接続部の前記ベース基板への正投影の前記第2の方向へのサイズは、前記遮光部の前記ベース基板への正投影の前記第2の方向へのサイズよりも小さく、
同一グループの隣接する2つの前記画素駆動回路の間において、前記第2の接続部の前記ベース基板への正投影と前記第1の接続部の前記ベース基板への正投影とは、少なくとも一部が重なる
ことを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
【請求項3】
前記表示パネルは、前記第1の方向及び第2の方向に沿って分布された複数の重複ユニットを含み、各前記重複ユニットは、2つの前記画素駆動回路を含み、2つの前記画素駆動回路は、前記第1の方向に沿って分布された第1の画素駆動回路及び第2の画素駆動回路を含み、前記第1の画素駆動回路と前記第2の画素駆動回路とは、ミラー対称に設けられ、
複数の前記第1の接続部は、第1のサブ接続部を含み、
前記第1のサブ接続部は、前記第1の方向に隣接する前記重複ユニットにおける2つの前記第2の導電部の間に接続され、前記第1のサブ接続部の前記ベース基板への正投影の前記第2の方向へのサイズは、前記第2の導電部の前記ベース基板への正投影の前記第2の方向へのサイズよりも小さい
ことを特徴とする請求項2に記載の表示パネル。
【請求項4】
同一グループの隣接する2つの前記画素駆動回路の間において、前記第1のサブ接続部の前記ベース基板への正投影は、前記第2の接続部の前記ベース基板への正投影に位置している
ことを特徴とする請求項3に記載の表示パネル。
【請求項5】
前記画素駆動回路は、さらに、第1のトランジスタ及び第2のトランジスタを含み、前記第1のトランジスタの第1の極は、前記駆動トランジスタのゲートに接続され、前記第1のトランジスタの第2の極は、第1の初期信号線に接続され、前記第2のトランジスタの第1の極は、前記駆動トランジスタのゲートに接続され、前記第2のトランジスタの第2の極は、前記駆動トランジスタの第2の極に接続され、
前記表示パネルは、さらに、第2の活性層を含み、
前記第2の活性層は、前記第2の導電層と前記第5の導電層との間に位置し、前記第2の活性層は、第1の活性部及び第2の活性部を含み、
前記第1の活性部は、前記第1のトランジスタのチャネル領域を形成するために使用され、
前記第2の活性部は、前記第1の活性部に接続され、前記第2のトランジスタのチャネル領域を形成するために使用され、
前記電源線は、第2の延在部を含み、
前記第2の延在部の前記ベース基板への正投影は、前記第1の活性部の前記ベース基板への正投影、前記第2の活性部の前記ベース基板への正投影を覆う
ことを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
【請求項6】
前記電源線は、さらに、第1の延在部及び第3の延在部を含み、前記第2の延在部は、前記第1の延在部と前記第3の延在部との間に接続され、
前記第2の延在部の前記ベース基板への正投影の前記第1の方向へのサイズは、第1の延在部の前記ベース基板への正投影の前記第1の方向へのサイズよりも大きく、前記第2の延在部の前記ベース基板への正投影の前記第1の方向へのサイズは、前記第3の延在部の前記ベース基板への正投影の前記第1の方向へのサイズよりも大きく、
前記第2の延在部の前記ベース基板への正投影の前記第1の方向へのサイズは、L1であり、前記第2の延在部の前記ベース基板への正投影の前記第2の方向へのサイズは、L2であり、L1/L2は、1/2以下である
ことを特徴とする請求項5に記載の表示パネル。
【請求項7】
前記第2の延在部には、切欠き又は透かし彫り構造が形成されている
ことを特徴とする請求項5に記載の表示パネル。
【請求項8】
前記画素駆動回路は、さらに、第4のトランジスタを含み、前記第4のトランジスタの第1の極は、データ線に接続され、前記第4のトランジスタの第2の極は、前記駆動トランジスタの第1の極に接続され、
前記表示パネルは、さらに、第1の活性層と、第1の導電層と、第3の導電層とを含み、
前記第1の活性層は、前記ベース基板と前記第2の導電層との間に位置し、前記第1の活性層は、第4の活性部を含み、前記第4の活性部は、前記第4のトランジスタのチャネル領域を形成するために使用され、
前記第1の導電層は、前記第1の活性層と前記第2の導電層との間に位置し、前記第1の導電層は、第2のゲート線を含み、前記第2のゲート線の前記ベース基板への正投影は、前記第4の活性部の前記ベース基板への正投影を覆うとともに、前記第1の方向に沿って延び、前記第2のゲート線の一部の構造は、前記第4のトランジスタのゲートを形成するために使用され、
第3の導電層は、前記第2の活性層と第5の導電層との間に位置し、前記第3の導電層は、第1のリセット信号線を含み、前記第1のリセット信号線の前記ベース基板への正投影は、前記第1の活性部の前記ベース基板への正投影を覆い、前記第1のリセット信号線の一部の構造は、前記第1のトランジスタのゲートを形成するために使用され、
前記切欠きは、前記第2の延在部が前記第4の活性部に面する側辺に形成され、前記切欠きの前記ベース基板への正投影は、前記第2のゲート線の前記ベース基板への正投影と前記第1のリセット信号線の前記ベース基板への正投影との間に位置している
ことを特徴とする請求項7に記載の表示パネル。
【請求項9】
複数の前記第1の接続部は、さらに、第2のサブ接続部を含み、
前記第2のサブ接続部は、同一の前記重複ユニットにおける2つの前記第2の導電部の間に接続され、
前記画素駆動回路は、さらに、第5のトランジスタを含み、前記第5のトランジスタの第1の極は、前記電源線に接続され、前記第5のトランジスタの第2の極は、前記駆動トランジスタの第1の極に接続され、
前記第1の活性層は、第5の活性部及び第8の活性部を含み、
前記第5の活性部は、前記第5のトランジスタのチャネル領域を形成するために使用され、
前記第8の活性部は、前記第5の活性部が前記第3の活性部から離れる側に接続され、
前記表示パネルは、さらに、第1の導電層及び第4の導電層を含み、
前記第1の導電層は、前記第1の活性層と前記第2の導電層との間に位置し、
前記第1の導電層は、イネーブル信号線を含み、
前記イネーブル信号線の前記ベース基板への正投影は、前記第1の方向に沿って延び、前記第5の活性部の前記ベース基板への正投影を覆い、前記イネーブル信号線の一部の構造は、前記第5のトランジスタのゲートを形成するために使用され、
前記第4の導電層は、前記第2の導電層と前記第5の導電層との間に位置し、
前記第4の導電層は、第1のブリッジ部を含み、
前記第1のブリッジ部は、ビアをそれぞれ介して、前記第1の画素駆動回路における第8の活性部、前記第2の画素駆動回路における第8の活性部、前記第1の画素駆動回路と前記第2の画素駆動回路との間の第2のサブ接続部に接続され、前記第1のブリッジ部は、ビアを介して前記電源線に接続されている
ことを特徴とする請求項3に記載の表示パネル。
【請求項10】
前記第1のブリッジ部には、透かし彫り部が形成されている
ことを特徴とする請求項9に記載の表示パネル。
【請求項11】
前記透かし彫り部の前記ベース基板への正投影と前記イネーブル信号線の前記ベース基板への正投影とは、少なくとも一部が重なる
ことを特徴とする請求項10に記載の表示パネル。
【請求項12】
前記第2の方向は、列方向であり、各列の前記画素駆動回路に対応して1つの前記電源線が設けられ、前記第1の画素駆動回路における電源線と前記第2の画素駆動回路における電源線とは、ビアをそれぞれ介して、前記第1のブリッジ部に接続され、
前記第1のブリッジ部は、第1のビア接触部と、第2のビア接触部と、第3のビア接触部と、第4のビア接触部と、第5のビア接触部とを含み、
前記第1のビア接触部は、ビアを介して前記第2のサブ接続部に接続され、
前記第2のビア接触部は、前記第1のビア接触部と前記第2の方向に対向設けられ、ビアを介して前記第1の画素駆動回路における第8の活性部に接続され、
前記第3のビア接触部は、前記第1のビア接触部と前記第2の方向に対向設けられ、ビアを介して前記第2の画素駆動回路における第8の活性部に接続され、
前記第4のビア接触部は、前記第1のビア接触部と前記第2のビア接触部との間に接続され、ビアを介して前記第1の画素駆動回路における電源線に接続され、
前記第5のビア接触部は、前記第1のビア接触部と前記第3のビア接触部との間に接続され、ビアを介して前記第2の画素駆動回路における電源線に接続され、前記第5のビア接触部と前記第4のビア接触部とは、前記第1の方向に対向設けられ、
前記透かし彫り部は、前記第1のビア接触部、第2のビア接触部、第3のビア接触部、第4のビア接触部、第5のビア接触部で囲まれて形成されている
ことを特徴とする請求項10に記載の表示パネル。
【請求項13】
前記第1の活性層は、さらに、複数の第9の活性部を含み、
前記複数の第9の活性部は、複数の前記重複ユニットに一対一に対応して設けられ、同一の重複ユニットにおいて、前記第9の活性部は、前記第1の画素駆動回路における第8の活性部と前記第2の画素駆動回路における第8の活性部の間に接続されている
ことを特徴とする請求項9に記載の表示パネル。
【請求項14】
前記第1のブリッジ部は、前記第1の画素駆動回路と前記第2の画素駆動回路のミラー対称面でミラー対称である
ことを特徴とする請求項9に記載の表示パネル。
【請求項15】
前記画素駆動回路は、さらに、第4のトランジスタ、第6のトランジスタ、第7のトランジスタを含み、前記第4のトランジスタの第1の極は、データ線に接続され、前記第4のトランジスタの第2の極は、前記駆動トランジスタの第1の極に接続され、前記第6のトランジスタの第1の極は、前記駆動トランジスタの第2の極に接続され、前記第7のトランジスタの第1の極は、前記第6のトランジスタの第2の極に接続され、前記第7のトランジスタの第2の極は、第2の初期信号線に接続され、
前記表示パネルは、さらに、第1の活性層及び第1の導電層を含み、
前記第1の活性層は、前記ベース基板と前記第2の導電層との間に位置し、
前記第1の活性層は、第3の活性部と、第4の活性部と、第6の活性部と、第7の活性部とを含み、
前記第3の活性部は、前記駆動トランジスタのチャネル領域を形成するために使用され、
前記第4の活性部は、前記第3の活性部の片側に接続され、前記第4のトランジスタのチャネル領域を形成するために使用され、
前記第6の活性部は、前記第3の活性部が前記第4の活性部から離れる側に接続され、前記第6のトランジスタのチャネル領域を形成するために使用され、
前記第7の活性部は、前記第6の活性部が前記第3の活性部から離れる側に接続され、前記第7のトランジスタのチャネル領域を形成するために使用され、
前記第1の導電層は、前記第1の活性層と前記第2の導電層との間に位置し、
前記第1の導電層は、第2のゲート線と、イネーブル信号線と、第2のリセット信号線と、第1の導電部とを含み、
前記第2のゲート線の前記ベース基板への正投影は、前記第1の方向に沿って延び、前記第4の活性部の前記ベース基板への正投影を覆い、前記第2のゲート線の一部の構造は、前記第4のトランジスタのゲートを形成するために使用され、
前記イネーブル信号線の前記ベース基板への正投影は、前記第1の方向に沿って延び、前記第6の活性部の前記ベース基板への正投影を覆い、前記イネーブル信号線の一部の構造は、前記第6のトランジスタのゲートを形成するために使用され、
前記第2のリセット信号線の前記ベース基板への正投影は、前記第1の方向に延び、前記第7の活性部の前記ベース基板への正投影を覆い、前記第2のリセット信号線の一部の構造は、前記第7のトランジスタのゲートを形成するために使用され、
前記第1の導電部の前記ベース基板への正投影は、前記第3の活性部の前記ベース基板への正投影を覆い、前記第1の導電部は、前記駆動トランジスタのゲート及び前記容量の第2の電極を形成するために使用され、
同一の前記画素駆動回路において、前記第1の導電部の前記ベース基板への正投影は、前記第2のゲート線の前記ベース基板への正投影と前記イネーブル信号線の前記ベース基板への正投影との間に位置し、
前記第2のリセット信号線の前記ベース基板への正投影は、前記イネーブル信号線の前記ベース基板への正投影が前記第1の導電部の前記ベース基板への正投影から離れる側に位置している
ことを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
【請求項16】
前記第1の方向は、行方向であり、本行の画素駆動回路における第2のゲート線は、前の行の画素駆動回路における第2のリセット信号線として多重化されている
ことを特徴とする請求項15に記載の表示パネル。
【請求項17】
前記画素駆動回路は、さらに、第1のトランジスタ及び第2のトランジスタを含み、前記第1のトランジスタの第1の極は、前記駆動トランジスタのゲートに接続され、前記第1のトランジスタの第2の極は、第1の初期信号線に接続され、前記第2のトランジスタの第1の極は、前記駆動トランジスタのゲートに接続され、前記第2のトランジスタの第2の極は、前記駆動トランジスタの第2の極に接続され、
前記表示パネルは、さらに、第2の活性層と、第3の導電層とを含み、
第2の活性層は、前記第2の導電層と前記第5の導電層との間に位置し、
前記第2の活性層は、第1の活性部と、第2の活性部とを含み、
前記第1の活性部は、前記第1のトランジスタのチャネル領域を形成するために使用され、
前記第2の活性部は、前記第1の活性部に接続され、前記第2のトランジスタのチャネル領域を形成するために使用され、
前記第3の導電層は、前記第2の活性層と前記第5の導電層との間に位置し、
前記第3の導電層は、第1のリセット信号線と、第1のゲート線とを含み、
前記第1のリセット信号線の前記ベース基板への正投影は、前記第1の活性部の前記ベース基板への正投影を覆い、前記第1のリセット信号線の一部の構造は、前記第1のトランジスタのトップゲートを形成するために使用され、
前記第1のゲート線の前記ベース基板への正投影は、前記第2の活性部の前記ベース基板への正投影を覆い、前記第1のゲート線の一部の構造は、前記第2のトランジスタのトップゲートを形成するために使用され、
同一の前記画素駆動回路において、前記第1のゲート線の前記ベース基板への正投影は、前記第1の導電部の前記ベース基板への正投影と前記第2のゲート線の前記ベース基板への正投影との間に位置し、前記第1のリセット信号線の前記ベース基板への正投影は、前記第2のゲート線の前記ベース基板への正投影が前記第1の導電部の前記ベース基板への正投影から離れる側に位置している
ことを特徴とする請求項15に記載の表示パネル。
【請求項18】
前記第2の導電層は、さらに、第1の初期信号線と、第3のリセット信号線と、第3のゲート線とを含み、
前記第1の初期信号線の前記ベース基板への正投影は、前記第1のリセット信号線の前記ベース基板への正投影が前記第1の導電部の前記ベース基板への正投影から離れる側に位置し、
前記第3のリセット信号線は、ビアを介して前記第1のリセット信号線に接続され、その前記ベース基板への正投影は、前記第1の活性部の前記ベース基板への正投影を覆い、前記第3のリセット信号線の一部の構造は、前記第1のトランジスタのボトムゲートを形成するために使用され、
前記第3のゲート線の前記ベース基板への正投影は、前記第2の活性部の前記ベース基板への正投影を覆い、前記第3のゲート線の一部の構造は、前記第2のトランジスタのボトムゲートを形成するために使用される
ことを特徴とする請求項17に記載の表示パネル。
【請求項19】
前記画素駆動回路は、さらに、第5のトランジスタを含み、前記第5のトランジスタの第1の極は、前記電源線に接続され、前記第5のトランジスタの第2の極は、前記駆動トランジスタの第1の極に接続され、そのゲートが前記イネーブル信号線に接続され、
前記第1のトランジスタ、第2のトランジスタは、N型トランジスタであり、前記駆動トランジスタ、第4のトランジスタ、第5のトランジスタ、第6のトランジスタ、第7のトランジスタは、P型トランジスタである
ことを特徴とする請求項17に記載の表示パネル。
【請求項20】
前記画素駆動回路は、さらに、第6のトランジスタ、第7のトランジスタを含み、
前記第6のトランジスタの第1の極は、前記駆動トランジスタの第2の極に接続され、前記第7のトランジスタの第1の極は、前記第6のトランジスタの第2の極に接続され、前記第7のトランジスタの第2の極は、第2の初期信号線に接続され、
前記第4の導電層は、さらに、前記第2の初期信号線を含む
ことを特徴とする請求項9に記載の表示パネル。
【請求項21】
前記第1の方向に分布された全ての前記第2の導電部は、順次接続されて前記導電線を形成し、各前記導電線は、各前記電源線に接続されている
ことを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
【請求項22】
請求項1~21のいずれか1項に記載の表示パネルを含む
ことを特徴とする表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示技術分野に関し、特に、表示パネル及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術では、表示パネルは、電源線を介して画素駆動回路に電源端を提供するが、電源線自体に電圧降下があるため、表示パネルの異なる位置の電源端に電圧差があり、さらに表示パネルの表示が不均一になる。
【0003】
なお、上記背景技術部分に開示されている情報は、本開示の背景の理解を強化するためにのみ使用されるので、当業者に知られている先行技術を構成していない情報を含むことができる。
【発明の概要】
【0004】
本開示の一態様は、表示パネルを提供し、ここで、前記表示パネルは、第1の方向及び第2の方向に沿って配列分布された複数の画素駆動回路を含み、前記第1の方向と前記第2の方向とは、交差し、前記画素駆動回路は、駆動トランジスタと、容量とを含み、前記容量の第1の電極は、前記駆動トランジスタのゲートに接続され、第2の電極は、電源線に接続されている。前記表示パネルは、さらに、ベース基板、第2の導電層、第5の導電層を含み、第2の導電層は、前記ベース基板の片側に位置し、前記第2の導電層は、複数の第2の導電部を含み、複数の前記第2の導電部は、複数の前記画素駆動回路に一対一に対応して設けられ、前記第2の導電部は、それに対応する前記画素駆動回路における前記容量の第2の電極を形成するために使用され、前記第1の方向に分布された少なくとも2つの隣接する前記第2の導電部は、順次に接続されて導電線を形成する。第5の導電層は、前記第2の導電層が前記ベース基板から離れる側に位置し、前記第5の導電層は、複数の前記電源線を含み、複数の前記電源線の前記ベース基板への正投影は、前記第1の方向に沿って間隔を空けて分布されるとともに前記第2の方向に沿って延び、少なくとも1つの前記導電線は、複数の前記電源線に接続されている。
【0005】
本開示の一実施例において、前記第2の導電層は、さらに、複数の第1の接続部を含み、前記第1の接続部は、前記第1の方向において隣接する2つの前記第2の導電部の間に接続されている。前記表示パネルは、さらに、第1の活性層、遮光層を含む。第1の活性層は、前記ベース基板と前記第2の導電層の間に位置し、前記第1の活性層は、複数の第3の活性部を含み、複数の第3の活性部は、複数の前記画素駆動回路に一対一に対応して設けられ、前記第3の活性部は、それに対応する前記画素駆動回路における前記駆動トランジスタのチャネル領域を形成するために使用される。遮光層は、前記ベース基板と前記第1の活性層との間に位置し、前記遮光層は、複数の遮光部と、複数の第2の接続部とを含み、複数の前記画素駆動回路に一対一に対応して設けられ、前記遮光部の前記ベース基板への正投影は、それに対応する前記画素駆動回路における前記第3の活性部の前記ベース基板への正投影を覆い、前記第2の接続部は、前記第1の方向に隣接する2つの前記遮光部の間に接続され、前記第2の接続部の前記ベース基板への正投影の前記第2の方向へのサイズは、前記遮光部の前記ベース基板への正投影の前記第2の方向へのサイズよりも小さく、同一グループの隣接する2つの前記画素駆動回路の間において、前記第2の接続部の前記ベース基板への正投影と前記第1の接続部の前記ベース基板への正投影とは、少なくとも一部が重なる。
【0006】
本開示の一実施例において、前記表示パネルは、前記第1の方向及び第2の方向に沿って分布された複数の重複ユニットを含み、各前記重複ユニットは、2つの前記画素駆動回路を含み、2つの前記画素駆動回路は、前記第1の方向に沿って分布された第1の画素駆動回路及び第2の画素駆動回路を含み、前記第1の画素駆動回路と前記第2の画素駆動回路とは、ミラー対称に設けられる。複数の前記第1の接続部は、第1のサブ接続部を含み、第1のサブ接続部は、前記第1の方向に隣接する前記重複ユニットにおける2つの前記第2の導電部の間に接続され、前記第1のサブ接続部の前記ベース基板への正投影の前記第2の方向へのサイズは、前記第2の導電部の前記ベース基板への正投影の前記第2の方向へのサイズよりも小さい。
【0007】
本開示の一実施例において、同じグループにおける隣接する2つの前記画素駆動回路の間において、前記第1のサブ接続部の前記ベース基板への正投影は、前記第2の接続部の前記ベース基板への正投影に位置している。
【0008】
本開示の一実施例において、前記画素駆動回路は、さらに、第1のトランジスタ及び第2のトランジスタを含み、前記第1のトランジスタの第1の極は、前記駆動トランジスタのゲートに接続され、第2の極は、第1の初期信号線に接続され、前記第2のトランジスタの第1の極は、前記駆動トランジスタのゲートに接続され、第2の極は、前記駆動トランジスタの第2の極に接続され、前記表示パネルは、さらに、第2の活性層を含み、第2の活性層は、前記第2の導電層と前記第5の導電層との間に位置し、前記第2の活性層は、第1の活性部と、第2の活性部とを含み、第1の活性部は、記第1のトランジスタのチャネル領域を形成するために使用され、第2の活性部は、前記第1の活性部に接続され、前記第2のトランジスタのチャネル領域を形成するために使用される。前記電源線は、第2の延在部を含み、前記第2の延在部の前記ベース基板への正投影は、前記第1の活性部の前記ベース基板への正投影、前記第2の活性部の前記ベース基板への正投影を覆う。
【0009】
本開示の一実施例において、前記電源線は、さらに、第1の延在部及び第3の延在部を含み、前記第2の延在部は、前記第1の延在部と前記第3の延在部との間に接続され、前記第2の延在部の前記ベース基板への正投影の前記第1の方向へのサイズは、第1の延在部の前記ベース基板への正投影の前記第1の方向へのサイズよりも大きく、前記第2の延在部の前記ベース基板への正投影の前記第1の方向へのサイズは、前記第3の延在部の前記ベース基板への正投影の前記第1の方向へのサイズよりも大きく、前記第2の延在部の前記ベース基板への正投影の前記第1の方向へのサイズは、L1であり、前記第2の延在部の前記ベース基板への正投影の前記第2の方向へのサイズは、L2であり、L1/L2は、1/2以下である。
【0010】
本開示の一実施例において、前記第2の延在部には、切欠き又は透かし彫り構造が形成されている。
【0011】
本開示の一実施例において、前記画素駆動回路は、さらに、第4のトランジスタを含み、前記第4のトランジスタの第1の極は、データ線に接続され、第2の極は、前記駆動トランジスタの第1の極に接続され、前記表示パネルは、さらに、第1の活性層と、第1の導電層と、第3の導電層とを含み、第1の活性層は、前記ベース基板と前記第2の導電層との間に位置し、前記第1の活性層は、第4の活性部を含み、前記第4の活性部は、前記第4のトランジスタのチャネル領域を形成するために使用され、第1の導電層は、前記第1の活性層と前記第2の導電層との間に位置し、前記第1の導電層は、第2のゲート線を含み、前記第2のゲート線の前記ベース基板への正投影は、前記第4の活性部の前記ベース基板への正投影を覆うとともに、前記第1の方向に沿って延び、前記第2のゲート線の一部の構造は、前記第4のトランジスタのゲートを形成するために使用され、第3の導電層は、前記第2の活性層と第5の導電層との間に位置し、前記第3の導電層は、第1のリセット信号線を含み、前記第1のリセット信号線の前記ベース基板への正投影は、前記第1の活性部の前記ベース基板への正投影を覆い、前記第1のリセット信号線の一部の構造は、前記第1のトランジスタのゲートを形成するために使用され、前記切欠きは、前記第2の延在部が前記第4の活性部に面する側辺に形成され、前記切欠きの前記ベース基板への正投影は、前記第2のゲート線の前記ベース基板への正投影と前記第1のリセット信号線の前記ベース基板への正投影との間に位置している。
【0012】
本開示の一実施例において、複数の前記第1の接続部は、さらに、第2のサブ接続部を含み、前記第2のサブ接続部は、同一の前記重複ユニットにおける2つの前記第2の導電部の間に接続されている。前記画素駆動回路は、さらに、第5のトランジスタを含み、前記第5のトランジスタの第1の極は、前記電源線に接続され、第2の極は、前記駆動トランジスタの第1の極に接続されている。前記第1の活性層は、第5の活性部、第8の活性部を含み、第5の活性部は、前記第5のトランジスタのチャネル領域を形成するために使用され、第8の活性部は、前記第5の活性部が前記第3の活性部から離れる側に接続されている。前記表示パネルは、さらに、第1の導電層、第4の導電層を含み、第1の導電層は、前記第1の活性層と前記第2の導電層との間に位置し、前記第1の導電層は、イネーブル信号線を含み、前記イネーブル信号線の前記ベース基板への正投影は、前記第1の方向に沿って延び、前記第5の活性部の前記ベース基板への正投影を覆い、前記イネーブル信号線の一部の構造は、前記第5のトランジスタのゲートを形成するために使用され、第4の導電層は、前記第2の導電層と前記第5の導電層との間に位置し、前記第4の導電層は、第1のブリッジ部を含み、前記第1のブリッジ部は、ビアをそれぞれ介して、前記第1の画素駆動回路における第8の活性部、前記第2の画素駆動回路における第8の活性部、前記第1の画素駆動回路と前記第2の画素駆動回路との間の第2のサブ接続部に接続され、前記第1のブリッジ部は、ビアを介して前記電源線に接続されている。
【0013】
本開示の一実施例において、前記第1のブリッジ部には透かし彫り部が形成されている。
【0014】
本開示の一実施例において、前記透かし彫り部の前記ベース基板への正投影と前記イネーブル信号線の前記ベース基板への正投影とは、少なくとも一部が重なる。
【0015】
本開示の一実施例において、前記第2の方向は、列方向であり、各列の前記画素駆動回路に対応して1つの前記電源線が設けられ、前記第1の画素駆動回路における電源線と前記第2の画素駆動回路における電源線とは、ビアをそれぞれ介して、前記第1のブリッジ部に接続されている。前記第1のブリッジ部は、第1のビア接触部、第2のビア接触部、第3のビア接触部、第4のビア接触部、第5のビア接触部を含み、第1のビア接触部は、ビアを介して前記第2のサブ接続部に接続され、第2のビア接触部と前記第1のビア接触部とは、前記第2の方向に対向設けられ、ビアを介して前記第1の画素駆動回路における第8の活性部に接続され、第3のビア接触部と前記第1のビア接触部とは、前記第2の方向に対向設けられ、ビアを介して前記第2の画素駆動回路における第8の活性部に接続され、第4のビア接触部は、前記第1のビア接触部と前記第2のビア接触部との間に接続され、ビアを介して前記第1の画素駆動回路における電源線に接続され、第5のビア接触部は、前記第1のビア接触部と前記第3のビア接触部との間に接続され、ビアを介して前記第2の画素駆動回路における電源線に接続され、前記第5のビア接触部と前記第4のビア接触部とは、前記第1の方向に対向設けられ、前記透かし彫り部は、前記第1のビア接触部、第2のビア接触部、第3のビア接触部、第4のビア接触部、第5のビア接触部で囲まれて形成されている。
【0016】
本開示の一実施例において、前記第1の活性層は、さらに、複数の第9の活性部を含み、複数の第9の活性部は、複数の前記重複ユニットに一対一に対応して設けられ、同一の重複ユニットにおいて、前記第9の活性部は、前記第1の画素駆動回路における第8の活性部と前記第2の画素駆動回路における第8の活性部の間に接続されている。
【0017】
本開示の一実施例において、前記第1のブリッジ部は、前記第1の画素駆動回路と前記第2の画素駆動回路のミラー対称面でミラー対称である。
【0018】
本開示の一実施例において、前記画素駆動回路は、さらに、第4のトランジスタ、第6のトランジスタ、第7のトランジスタを含み、前記第4のトランジスタの第1の極は、データ線に接続され、第2の極は、前記駆動トランジスタの第1の極に接続され、前記第6のトランジスタの第1の極は、前記駆動トランジスタの第2の極に接続され、前記第7のトランジスタの第1の極は、前記第6のトランジスタの第2の極に接続され、第2の極は、第2の初期信号線に接続されている。前記表示パネルは、さらに、第1の活性層、第1の導電層を含む。第1の活性層は、前記ベース基板と前記第2の導電層との間に位置し、前記第1の活性層は、第3の活性部、第4の活性部、第6の活性部、第7の活性部を含み、第3の活性部は、前記駆動トランジスタのチャネル領域を形成するために使用され、第4の活性部は、前記第3の活性部の片側に接続され、前記第4のトランジスタのチャネル領域を形成するために使用され、第6の活性部は、前記第3の活性部が前記第4の活性部から離れる側に接続され、前記第6のトランジスタのチャネル領域を形成するために使用され、第7の活性部は、前記第6の活性部が前記第3の活性部から離れる側に接続され、前記第7のトランジスタのチャネル領域を形成するために使用され、第1の導電層は、前記第1の活性層と前記第2の導電層との間に位置する。前記第1の導電層は、第2のゲート線、イネーブル信号線、第2のリセット信号線、第1の導電部を含み、第2のゲート線の前記ベース基板への正投影は、前記第1の方向に沿って延び、前記第4の活性部の前記ベース基板への正投影を覆い、前記第2のゲート線の一部の構造は、前記第4のトランジスタのゲートを形成するために使用され、イネーブル信号線の前記ベース基板への正投影は、前記第1の方向に沿って延び前記第6の活性部の前記ベース基板への正投影を覆い、前記イネーブル信号線の一部の構造は、前記第6のトランジスタのゲートを形成するために使用され、第2のリセット信号線の前記ベース基板への正投影は、前記第1の方向に沿って延び、前記第7の活性部の前記ベース基板への正投影を覆い、前記第2のリセット信号線の一部の構造は、前記第7のトランジスタのゲートを形成するために使用され、第1の導電部の前記ベース基板への正投影は、前記第3の活性部の前記ベース基板への正投影を覆い、前記第1の導電部は、前記駆動トランジスタのゲート及び前記容量の第2の電極を形成するために使用されている。ここで、同一の画素駆動回路において、前記第1の導電部の前記ベース基板への正投影は、前記第2のゲート線の前記ベース基板への正投影と前記イネーブル信号線の前記ベース基板への正投影との間に位置し、前記第2のリセット信号線の前記ベース基板への正投影は、前記イネーブル信号線の前記ベース基板への正投影が前記第1の導電部の前記ベース基板への正投影から離れる側に位置している。
【0019】
本開示の一実施例において、前記第1の方向は、行方向であり、本行の画素駆動回路における第2のゲート線は、前の行の画素駆動回路における第2のリセット信号線として多重化されている。
【0020】
本開示の一実施例において、前記画素駆動回路は、さらに、第1のトランジスタ及び第2のトランジスタを含み、前記第1のトランジスタの第1の極は、前記駆動トランジスタのゲートに接続され、第2の極は、第1の初期信号線に接続され、前記第2のトランジスタの第1の極は、前記駆動トランジスタのゲートに接続され、第2の極は、前記駆動トランジスタの第2の極に接続されている。前記表示パネルは、さらに、第2の活性層、第3の導電層を含み、第2の活性層は、前記第2の導電層と前記第5の導電層との間に位置し、前記第2の活性層は、第1の活性部、第2の活性部を含み、第1の活性部は、前記第1のトランジスタのチャネル領域を形成するために使用され、第2の活性部は、前記第1の活性部に接続され、前記第2のトランジスタのチャネル領域を形成するために使用されている。第3の導電層は、前記第2の活性層と前記第5の導電層との間に位置し、前記第3の導電層は、第1のリセット信号線、第1のゲート線を含み、第1のリセット信号線の前記ベース基板への正投影は、前記第1の活性部の前記ベース基板への正投影を覆い、前記第1のリセット信号線の一部の構造は、前記第1のトランジスタのトップゲートを形成するために使用され、第1のゲート線の前記ベース基板への正投影は、前記第2の活性部の前記ベース基板への正投影を覆い、前記第1のゲート線の一部の構造は、前記第2のトランジスタのトップゲートを形成するために使用されている。同一の前記画素駆動回路において、前記第1のゲート線の前記ベース基板への正投影は、前記第1の導電部の前記ベース基板への正投影と前記第2のゲート線の前記ベース基板への正投影との間に位置し、前記第1のリセット信号線の前記ベース基板への正投影は、前記第2のゲート線の前記ベース基板への正投影が前記第1の導電部の前記ベース基板への正投影から離れる側に位置している。
【0021】
本開示の一実施例において、前記第2の導電層は、さらに、前記第1の初期信号線、第3のリセット信号線、第3のゲート線を含み、前記第1の初期信号線の前記ベース基板への正投影は、前記第1のリセット信号線の前記ベース基板への正投影が前記第1の導電部の前記ベース基板への正投影から離れる側に位置し、第3のリセット信号線は、ビアを介して前記第1のリセット信号線に接続され、前記ベース基板への正投影は、前記第1の活性部の前記ベース基板への正投影を覆い、前記第3のリセット信号線の一部の構造は、前記第1のトランジスタのボトムゲートを形成するために使用され、第3のゲート線の前記ベース基板への正投影は、前記第2の活性部の前記ベース基板への正投影を覆い、前記第3のゲート線の一部の構造は、前記第2のトランジスタのボトムゲートを形成するために使用される。
【0022】
本開示の一実施例において、前記画素駆動回路は、さらに、第5のトランジスタを含み、前記第5のトランジスタの第1の極は、前記電源線に接続され、第2の極は、前記駆動トランジスタの第1の極に接続され、ゲートが前記イネーブル信号線に接続され、前記第1のトランジスタ、第2のトランジスタは、N型トランジスタであり、前記駆動トランジスタ、第4のトランジスタ、第5のトランジスタ、第6のトランジスタ、第7のトランジスタは、P型トランジスタである。
【0023】
本開示の一実施例において、前記画素駆動回路は、さらに、第6のトランジスタ、第7のトランジスタを含み、前記第6のトランジスタの第1の極は、前記駆動トランジスタの第2の極に接続され、前記第7のトランジスタの第1の極は、前記第6のトランジスタの第2の極に接続され、第2の極は、第2の初期信号線に接続され、前記第4の導電層は、さらに、前記第2の初期信号線を含む。
【0024】
本開示の一実施例において、前記第1の方向に分布された全ての前記第2の導電部は、順次接続されて前記導電線を形成し、各前記導電線は、各前記電源線に接続されている。
【0025】
本開示の一態様は、上記の表示パネルを含む表示装置を提供する。
【0026】
なお、以上の一般的な説明及び後述の詳細な説明は例示的及び解釈的なものにすぎず、本開示を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0027】
ここで図面は明細書に組み込まれ、本開示に適合する実施例を示し、明細書とともに本開示の原理を説明するために使用される。明らかに、以下の説明における図面は、本開示のいくつかの実施例にすぎず、当業者にとっては、創造的な労働を払わずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
【0028】
図1】関連技術における画素駆動回路の回路構成の模式図である。
図2図1に示す画素駆動回路の駆動方法における各ノードのシーケンスである。
図3】本開示の表示パネルの一実施例の構成図である。
図4図3における第2の導電層の構成図である。
図5図3における第5の導電層の構成図である。
図6】本開示の表示パネルの他の実施例の構成図である。
図7】本開示の表示パネルの他の実施例の構成図である。
図8】本開示の表示パネルの他の実施例の構成図である。
図9】本開示の表示パネルの他の実施例の構成図である。
図10図9における遮光層の構成図である。
図11図9における第1の活性層の構成図である。
図12図9における第1の導電層の構成図である。
図13図9における第2の導電層の構成図である。
図14図9における第2の活性層の構成図である。
図15図9における第3の導電層の構成図である。
図16図9における第4の導電層の構成図である。
図17図9における第5の導電層の構成図である。
図18図9における遮光層、第1の活性層の構成図である。
図19図9における遮光層、第1の活性層、第1の導電層の構成図である。
図20図9における遮光層、第1の活性層、第1の導電層、第2の導電層の構成図である。
図21図9における遮光層、第1の活性層、第1の導電層、第2の導電層、第2の活性層の構成図である。
図22図9における遮光層、第1の活性層、第1の導電層、第2の導電層、第2の活性層、第3の導電層の構成図である。
図23図9における遮光層、第1の活性層、第1の導電層、第2の導電層、第2の活性層、第3の導電層、第4の導電層の構成図である。
図24】本開示の表示パネルの図9の線AAによる一部の断面図である。
図25】本開示の表示パネルの他の実施例の構成図である。
図26図25における第4の導電層の構成図である。
図27図25における第5の導電層の構成図である。
図28図25における遮光層、第1の活性層、第1の導電層、第2の導電層、第2の活性層、第3の導電層、第4の導電層の構成図である。
図29】本開示の表示パネルの他の実施例における遮光層、第1の活性層、第1の導電層、第2の導電層、第2の活性層、第3の導電層、第4の導電層の構成図である。
図30】本開示の表示パネルの他の実施例における遮光層の構成図である。
図31】本開示の表示パネルの他の実施例における遮光層の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
次に、図面を参照して、例示的な実施例についてより詳細に説明する。しかし、例示的な実施例は様々な形態で実施することができ、本明細書で説明する例に限定されると理解されるべきではない。対照的に、これらの実施例は、本開示をより包括的かつ完全にし、例示的な実施例の構想を当業者に完全に伝えるように提供される。図中の同一の符号は同一又は類似の構造を表すので、詳細な説明は省略する。
【0030】
用語「1個」、「1つ」、「前記」は、1つ又は複数の要素/構成部分/などが存在することを表すために使用される、用語「含む」及び「有する」は、オープンな包含を意味するために使用され、列挙された要素/構成要素/などの他に存在することができる要素/構成要素/などを意味する。
【0031】
図1に示すように、関連技術における画素駆動回路の回路構成の模式図である。この画素駆動回路は、駆動トランジスタT3、第1のトランジスタT1、第2のトランジスタT2、第4のトランジスタT4、第5のトランジスタT5、第6のトランジスタT6、第7のトランジスタT7、容量Cを含むことができる。ここで、第4のトランジスタT4の第1の極は、データ信号端Daに接続され、第2の極は、駆動トランジスタT3の第1の極に接続され、ゲートは、第2のゲート駆動信号端G2に接続され、第5のトランジスタT5の第1の極は、第1の電源端VDDに接続され、第2の極は、駆動トランジスタT3の第1の極に接続され、ゲートは、イネーブル信号端EMに接続され、駆動トランジスタT3のゲートは、ノードNに接続され、第2のトランジスタT2の第1の極は、ノードNに接続され、第2の極は、駆動トランジスタT3の第2の極に接続され、ゲートが第1のゲート駆動信号端G1に接続され、第6のトランジスタT6の第1の極は、駆動トランジスタT3の第2の極に接続され、第2の極は、第7のトランジスタT7の第1の極に接続され、ゲートは、イネーブル信号端EMに接続され、第7のトランジスタT7の第2の極は、第2の初期信号端Vinit2に接続され、ゲートは、第2のリセット信号端Re2に接続され、第1のトランジスタT1の第1の極は、ノードNに接続され、第2の極は、第1の初期信号端Vinit1に接続され、ゲートは、第1のリセット信号端Re1に接続され、容量Cの第1の電極は、ノードNに接続され、第2の電極が第1の電源端VDDに接続されている。この画素駆動回路は、発光ユニットOLEDの発光を駆動するための発光ユニットOLEDを接続することができ、発光ユニットOLEDは、第6のトランジスタT6の第2の極と第2の電源端VSSとの間に接続することができる。ここで、第1のトランジスタT1及び第2のトランジスタT2は、N型トランジスタであってもよく、例えば、第1のトランジスタT1及び第2のトランジスタT2は、N型金属酸化物トランジスタであってもよく、N型金属酸化物トランジスタは、小さなリーク電流を有しているので、発光段階でノードNは第1のトランジスタT1及び第2のトランジスタT2を通じて漏電することを回避することができる。同時に、駆動トランジスタT3、第4のトランジスタT4、第5のトランジスタT5、第6のトランジスタT6、第7のトランジスタT7は、P型トランジスタであってもよく、例えば、駆動トランジスタT3、第4のトランジスタT4、第5のトランジスタT5、第6のトランジスタT6、第7のトランジスタT7は、P型低温度多結晶シリコントランジスタであってもよく、P型低温多結晶シリコントランジスタは、高いキャリア移動度を有し、それによって高解像度、高反応速度、高画素密度、高開口率の表示パネルを実現するのに有利である。第1の初期信号端と第2の初期信号端は、実際の状況に応じて同じ又は異なる電圧信号を出力することができる。
【0032】
図2に示すように、図1の画素駆動回路の駆動方法における各ノードのタイミングチャートである。ここで、G1は第1のゲート駆動信号端G1のタイミングを示し、G2は第2のゲート駆動信号端G2のタイミングを示し、Re1は第1のリセット信号端Re1のタイミングを示し、Re2は第2のリセット信号端Re2のタイミングを示し、EMはイネーブル信号端EMのタイミングを示し、Daはデータ信号端Daのタイミングを示す。この画素駆動回路の駆動方法は、第1のリセット段階t1、補償段階t2、第2のリセット段階t3、発光段階t4を含むことができる。第1のリセット段階t1:第1のリセット信号端Re1はハイレベル信号を出力し、第1のトランジスタT1はオンし、第1の初期信号端Vinit1はノードNに初期信号を入力する。補償段階t2:第1のゲート駆動信号端G1はハイレベル信号を出力し、第2のゲート駆動信号端G2はローレベル信号を出力し、第4のトランジスタT4、第2のトランジスタT2はオンし、同時にデータ信号端Daは駆動信号を出力してノードNに電圧Vdata+Vth(すなわち電圧VdataとVthの和)を書き込み、ここで、Vdataは駆動信号の電圧であり、Vthは駆動トランジスタT3の閾値電圧であり、第2のリセット段階t3で、第2のリセット信号端Re2はローレベル信号を出力し、第7のトランジスタT7はオンし、第2の初期信号端Vinit2は第6のトランジスタT6の第2の極に初期信号を入力する。発光段階t4:イネーブル信号端EMがローレベル信号を出力し、第6のトランジスタT6、第5のトランジスタT5がオンし、駆動トランジスタT3が容量Cに記憶された電圧Vdata+Vthにより発光する。
【0033】
駆動トランジスタの出力電流の式は、以下の通りである:
I=(μWCox/2L)(Vgs―Vth)
【0034】
ここで、Iは駆動トランジスタの出力電流、μはキャリア移動度、Coxは単位面積当たりのゲート電気容量、Wは駆動トランジスタチャネルの幅、Lは駆動トランジスタチャネルの長さ、Vgsは駆動トランジスタゲートソース電圧差、Vthは駆動トランジスタ閾値電圧である。
【0035】
上記駆動トランジスタの出力電流式に基づいて、本開示の画素駆動回路における駆動トランジスタのゲート電圧Vdata+Vth及びソース電圧Vddを上記式に導入することにより、本開示の画素駆動回路における駆動トランジスタの出力電流I=(μWCox/2L)(Vdata+Vth-Vdd-Vth)である。この画素駆動回路は、駆動トランジスタのしきい値がその出力電流に与える影響を回避することができる。
【0036】
しかし、表示パネルでは、第1の電源端を提供するための電源線自体に電圧降下があり、表示パネルの異なる位置における第1の電源端に電圧差があり、表示パネルの表示が不均一になる。
【0037】
これに基づいて、この実施例は、表示パネルを提供し、ここで、前記表示パネルは、第1の方向と第2の方向に沿って配列分布された複数の画素駆動回路を含むことができ、前記第1の方向と前記第2の方向は、交差し、例えば、第1の方向は行方向であり、第2の方向は列方向である。この表示パネルにおける画素駆動回路の構成を図1に示すことができる。この表示パネルは、図3~5に示すように、ベース基板、第2の導電層、第5の導電層を含み、図3は本開示の表示パネルの一実施例における構成図、図4図3における第2の導電層の構成図であり、図5図3における第5の導電層の構成図である。第2の導電層は、前記ベース基板の片側に位置することができ、前記第2の導電層は、複数の前記画素駆動回路に1対1で対応して設けられた複数の第2の導電部22を含み、前記第2の導電部22は、それに対応する前記画素駆動回路における前記容量の第2の電極を形成するために使用され、前記第1の方向Xに分布する複数の前記第2の導電部が接続されて導電線2を形成し、第5の導電層は、前記第2の導電層が前記ベース基板から離れる側に位置することができ、前記第5の導電層は、複数の前記電源線VDDを含み、複数の前記電源線VDDの前記ベース基板への正投影は、前記第1の方向X間隔に沿って分布し、前記第2の方向Yに沿って延び、各導電線2は、各電源線VDDに接続可能である。
【0038】
この実施例では、複数の電源線VDDと複数の導電線2とがメッシュ構造を形成することができ、メッシュ構造の電源線は抵抗が小さく、表示パネルの表示の均一度を向上させることができる。
【0039】
この実施例では、図3、4に示すように、第2の導電層は、第1の方向に隣接する第2の導電部22間に接続された複数の第1の接続部21をさらに含むことができる。第1の方向Xに間隔を置いて分布する複数の第2の導電部22は、第1の接続部で接続されて導電線2を形成することができる。なお、他の例示的な実施例では、第1の接続部21は、他の導電層に位置していてもよい。
【0040】
この実施例では、電源線VDDと導電線2とは、ビアを介して接続されてもよく、図3に示すように、表示パネルは、第2の導電層と第5の導電層との間に位置することができる第4の導電層を含むことができ、第4の導電層は複数の第1のブリッジ部41を含むことができる。ここで、第1のブリッジ部41は、第1の接続部21にビアHを介して接続することができ、電源線VDDはビアHを介して第1のブリッジ部41に接続することができ、電源線VDDは導電線2に接続することができる。なお、この実施例における黒色の四角はビアを表し、この実施例では一部のビアの位置にのみマークが付けられている。また、他の例示的な実施例では、電源線VDDは、ビアを介して第2の導電部に直接接続することもできる。
【0041】
この実施例では、各導電線2は各電源線VDDに接続することができる。なお、他の例示的な実施例では、導電線2は、一部の電源線VDDのみに接続されてもよい。例えば、図6に示すように、本開示の表示パネルの別の例示的な実施例の構成図であり、ここで、第1の行の導電線2は第2~第4の列の電源線VDDに接続され、第2の行の導電線2は第1~第3の列の電源線VDDに接続され、この表示パネルは、同様に電源線の電圧降下を低減することができる。
【0042】
この実施例では、表示パネルにおいて第1の方向Xに間隔を空けて分布されたすべての第2の導電部22が順次接続されて導電線2が形成される。なお、他の例示的な実施例では、導電線2は、一部の導電部22のみで接続されて形成されてもよい。例えば、図7に示すように、本開示の表示パネルの別の例示的な実施例の構成図であり、ここで、第1の方向Xに隣接する2つの導電部22毎に接続されて導電線2を形成し、この表示パネルは同様に電源線の電圧降下を低減することができる。さらに、例えば、図8に示すように、本開示の表示パネルの別の例示的な実施例の構成図である。ここで、複数の第2の導電部22毎に導電線2を形成し、この表示パネルは、行及び列の方向に沿って分布する複数の導電線2を含み、ここで、隣接行及び隣接列の導電線2は、行方向に交互に分布し、すなわち、隣接行及び隣接列に位置する2つの導電線2のベース基板への正投影は、列方向に移動して被覆された領域部分と交差する。交互に配置された導電線2は、少なくとも2本の電源線VDDを共通に接続することができる。この表示パネルも電源ケーブルの電圧降下を低減することができる。
【0043】
本開示の表示パネルは、電源線に容量が接続されている他の構成の画素駆動回路を含むこともでき、対応する表示パネルは、電源線自体の電圧降下を低減するために上述の構成を採用することができる。
【0044】
なお、この実施例では、一構造のベース基板への正投影が一方向に延びており、この構造のベース基板への正投影全体がその方向に延びていること、すなわち、この構造のベース基板への正投影がその方向に沿って直線的に延びていてもよく、折り曲げられて延びていてもよいことを理解することができる。同一構造の膜層(例えば、第2の導電層、第5の導電層)中の異なる構造部は、一次パターニングプロセスによって形成することができる。構造層Aは、構造層Bが基板から離れる側に位置しており、構造層Aは、構造層Bが基板から離れる側に形成されていると理解できる。構造層Bがパターニング構造である場合、構造層Aの一部の構造は、構造層Bの同じ物理的な高さに位置してもよく、又は構造層Bの物理的な高さよりも低くてもよく、ここで、基板は高さ基準である。
【0045】
この実施例は、他の表示パネルを提供し、該表示パネルは、順次に積層配置されたベース基板、遮光層、第1の活性層、第1の導電層、第2の導電層、第2の活性層、第3の導電層、第4の導電層、第5の導電層を含み、ここで、前記層の間に絶縁層を設けることができる。図9~23に示すように、図9は本開示の表示パネルの他の実施例における構成図であり、図10図9における遮光層の構成図であり、図11図9における第1の活性層の構成図であり、図12図9における第1の導電層の構成図であり、図13図9における第2の導電層の構成図であり、図14図9における第2の活性層の構成図であり、図15図9における第3の導電層の構成図であり、図16図9における第4の導電層の構成図であり、図17図9における第5の導電層の構成図であり、図18図9における遮光層、第1の活性層の構成図であり、図19図9における遮光層、第1の活性層、第1の導電層の構成図であり、図20図9における遮光層、第1の活性層、第1の導電層、第2の導電層の構成図であり、図21図9における遮光層、第1の活性層、第1の導電層、第2の導電層、第2の活性層の構成図であり、図22図9における遮光層、第1の活性層、第1の導電層、第2の導電層、第2の活性層、第3の導電層の構成図であり、図23図9における遮光層、第1の活性層、第1の導電層、第2の導電層、第2の活性層、第3の導電層、第4の導電層の構成図である。該表示パネルは、複数の図1に示す画素駆動回路を含むことができる。図9に示すように、複数の画素駆動回路には、第1の方向Xに隣接して分布する第1の画素駆動回路P1と第2の画素駆動回路P2が含まれ、第1の画素駆動回路P1と第2の画素駆動回路P2とは、対称ミラーに設定することができる。ここで、第1の画素駆動回路P1と第2の画素駆動回路P2とは、1つの重複ユニットを形成することができ、該表示パネルは、第1の方向X及び第2の方向Yに配列分布された複数の重複ユニットに含まれることができる。ここで、第1の方向Xと第2の方向Yとは、交差してもよく、例えば、第1の方向は、行方向であり、第2の方向は、列方向である。
【0046】
図9、10、18に示すように、遮光層は、第1の方向Xに分布する複数の遮光部61と、遮光部61間に接続される第2の接続部62とを含むことができる。遮光層は導体構造であってもよく、例えば、遮光層は遮光金属層であってもよい。
【0047】
図9、11、19に示すように、第1の活性層は、第3の活性部73、第4の活性部74、第5の活性部75、第6の活性部76、第7の活性部77、第8の活性部78、第9の活性部79を含んでもよい。ここで、第3の活性部73は、駆動トランジスタT3のチャネル領域を形成するために使用することができ、第4の活性部74は、第4のトランジスタT4のチャネル領域を形成するために使用することができ、第5の活性部75は、第5のトランジスタT5のチャネル領域を形成するために使用することができ、第6の活性部76は、第6のトランジスタT6のチャネル領域を形成するために使用することができ、第7の活性部77は、第7のトランジスタT7のチャネル領域を形成するために使用することができ、第8の活性部78は、第5の活性部75が第3の活性部73から離れる側に接続され、第9の活性部79は、第1の画素駆動回路P1の第8の活性部78と第2の画素駆動回路P2の第8の活性部78との間に接続されている。ここで、第8の活性部78は、第5のトランジスタの第1の極を形成するために使用することができ、この実施例では、第9の活性部79を介して隣接する2画素駆動回路における第8の活性部を接続することにより、隣接する画素駆動回路における第1の電源端の電圧差を低減することができる。図18に示すように、遮光部61のベース基板への正投影は、第3の活性部73のベース基板への正投影を覆うことができ、遮光部61は、駆動トランジスタ特性に対する光照射の影響を低減することができる。第1の活性層は、多結晶シリコン材料で形成することができ、それに応じて、駆動トランジスタT3、第4のトランジスタT4、第5のトランジスタT5、第6のトランジスタT6、第7のトランジスタT7は、P型の低温多結晶シリコン薄膜トランジスタであってもよい。
【0048】
図9、12、19に示すように、第1の導電層は、第1の導電部11、第2のゲート線G2、イネーブル信号線EM、第2のリセット信号線Re2を含むことができる。第2のゲート線G2は、図1の第2のゲート駆動信号端を提供するために使用することができ、イネーブル信号線EMは、図1のイネーブル信号端を提供するために使用することができ、第2のリセット信号線Re2は、図1の第2のリセット信号端を提供するために使用することができる。第2のゲート線G2のベース基板への正投影、イネーブル信号線EMのベース基板への正投影、第2のリセット信号線Re2のベース基板への正投影は、いずれも第1の方向Xに延びることができる。ここで、第2のゲート線G2のベース基板への正投影は、第4の活性部74のベース基板への正投影を覆い、第2のゲート線G2の一部の構造は、第4のトランジスタのゲートを形成するために用いられる。イネーブル信号線EMのベース基板への正投影は、第5の活性部75のベース基板への正投影、第6の活性部76のベース基板への正投影を覆い、イネーブル信号線EMの一部の構造は、第5のトランジスタT5、第6のトランジスタT6のゲートを形成するためにそれぞれ使用することができる。第2のリセット信号線Re2のベース基板への正投影は、第7の活性部77のベース基板への正投影を覆うことができ、第2のリセット信号線Re2の一部の構造は、第7のトランジスタT7のゲートを形成するために使用することができる。第1の導電部11のベース基板への正投影は、第3の活性部73のベース基板への正投影を覆い、第1の導電部11は、駆動トランジスタT3のゲート及び容量の第1の電極を形成するために用いることができる。第1の方向Xは行方向であってもよく、図19に示すように、本行の画素駆動回路における第2のゲート線G2は、前の行の画素駆動回路における第2のリセット信号線Re2として多重化されてもよい。この構成により、画素駆動回路の集積度を高め、画素駆動回路のレイアウト面積を低減することができる。遮光層は安定した電源端に接続することができ、例えば、遮光層は図1の第1の電源端、第1の初期信号端、第2の初期信号端などに接続することができ、遮光部61は第1の導電部11に対して定電圧作用を果たすことができ、それによって駆動トランジスタT3のゲートの発光段階での電圧変動を低減することができる。また、この表示パネルは、第1の導電層をマスクとして第1の活性層を導体化することができ、すなわち、第1の活性層のうち第1の導電層で覆われている領域は、トランジスタのチャネル領域を形成することができ、第1の導電層で覆われていない領域は、導体構造を形成することができる。
【0049】
図9、13、20に示すように、第2の導電層は、第1の初期信号線Vinit1、第3のリセット信号線2Re1、第3のゲート線2G1、複数の第2の導電部22を含むことができる。ここで、第1の初期信号線Vinit1は、図1の第1の初期信号端を提供するために用いられ、第3のリセット信号線2Re1は、図1の第1のリセット信号端を提供するために用いられ、第3のゲート線2G1は、図1の第1のゲート駆動信号端を提供するために用いられることができる。第1の初期信号線Vinit1のベース基板への正投影、第3のリセット信号線2Re1のベース基板への正投影、第3のゲート線2G1のベース基板への正投影は、いずれも第1の方向Xに沿って延びることができる。図13に示すように、第2の導電層は、複数の第1の接続部をさらに含むことができ、複数の第1の接続部は、重複ユニットの2つの第2の導電部22間に接続された第2のサブ接続部212と、隣接する重複ユニットの2つの第2の導電部22間に接続された第1のサブ接続部211とを含むことができる。図20に示すように、同じグループの隣接する2つの前記画素駆動回路の間では、第1のサブ接続部211のベース基板への正投影と第2の接続部62のベース基板への正投影とは、少なくとも部分的に重なることができ、第2のサブ接続部212のベース基板への正投影と第2の接続部62のベース基板への正投影とは、少なくとも部分的に重なることができる。この構成により、表示パネルに対する第1の接続部の遮光影響を低減し、表示パネルの透過率を提供することができる。ここで、第1のサブ接続部211のベース基板への正投影の第2の方向Yへのサイズは、第2の導電部22のベース基板への正投影の第2の方向Yへのサイズより小さくてもよく、第1のサブ接続部211のベース基板への正投影は、第2の接続部62のベース基板への正投影に位置してもよく、この構成により、表示パネルの透過率を大幅に高めることができる。この実施例では、第2のサブ接続部212のベース基板への正投影の第2の方向Yへのサイズは、第2の導電部22が形成する行方向に延びる導電ストリップの自己抵抗を低減するために、第2の導電部22のベース基板への正投影の第2の方向Yへのサイズと等しい。なお、他の例示的な実施例では、第2のサブ接続部212のベース基板への正投影の第2の方向Yへのサイズは、第2の導電部22のベース基板への正投影の第2の方向Yへのサイズよりも小さくてもよい。また、他の実施例では、隣接する重複ユニットにおける2つの第2の導電部22の間に第1のサブ接続部211を設けなくてもよく、すなわち隣接する重複ユニットにおける2つの第2の導電部22が第1の方向Xに間隔を置いて配置されてもよい。
【0050】
図9、14、21に示すように、第2の活性層は、第1のトランジスタのチャネル領域を形成するために使用できる第1の活性部811、第2の活性部812を含む活性部81を含み、第2の活性部812は、第2のトランジスタT2のチャネル領域を形成するために使用することができる。ここで、第2の活性層は、酸化インジウムガリウム亜鉛から形成することができ、それに応じて、第1のトランジスタT1、第2のトランジスタT2は、N型金属酸化物薄膜トランジスタであってもよい。第3のゲート線2G1のベース基板への正投影は、第2の活性部812のベース基板への正投影を覆うことができ、第3のゲート線2G1の一部の構造は、第2のトランジスタのボトムゲートを形成するために使用することができる。第3のリセット信号線2Re1のベース基板への正投影は、第1の活性部811のベース基板への正投影を覆うことができ、第3のリセット信号線2Re1の一部の構造は、第1のトランジスタT1のボトムゲートを形成するために使用することができる。
【0051】
図9、15、22に示すように、第3の導電層は、第1のリセット信号線3Re1、第1のゲート線3G1を含むことができる。第1のリセット信号線3Re1のベース基板への正投影と第1のゲート線3G1のベース基板への正投影とは、いずれも第1の方向Xに延びることができる。第1のリセット信号線3Re1は、図1の第1のリセット信号端を提供するために使用することができ、第1のリセット信号線3Re1のベース基板への正投影は、第1の活性部811のベース基板への正投影を覆うことができ、第1のリセット信号線3Re1の一部の構造は、第1のトランジスタT1のトップゲートを形成するために使用することができ、同時に、第1のリセット信号線3Re1は、表示パネルの端部の配線領域に位置するビアを介して第3のリセット信号端2Re1に接続することができる。第1のゲート線3G1は、図1の第1のゲート駆動信号端を提供するために使用することができ、第1のゲート線3G1のベース基板への正投影は、第2の活性部812のベース基板への正投影を覆うことができ、第1のゲート線3G1の一部の構造は、第2のトランジスタT2のトップゲートを形成するために使用することができ、同時に、第1のゲート線3G1は、表示パネルの端部の配線領域に位置するビアを介して第3のゲート線2G1を接続することができる。図9、22に示すように、同じ画素駆動回路において、第1の導電部11の前記ベース基板への正投影は、前記第1のゲート線3G1の前記ベース基板への正投影と前記イネーブル信号線EMの前記ベース基板への正投影との間に位置することができ、第1のリセット信号線3Re1のベース基板への正投影は、第1のゲート線3G1のベース基板への正投影が第1の導電部11のベース基板への正投影から離れる側に位置することができる。第2のゲート線G2のベース基板への正投影は、第1のゲート線3G1のベース基板への正投影と第1のリセット信号線3Re1のベース基板への正投影との間に位置することができる。第2のリセット信号線Re2のベース基板への正投影は、前記イネーブル信号線EMのベース基板への正投影が第1の導電部11のベース基板への正投影から離れる側に位置することができる。また、この表示パネルは、第3の導電層をマスクとして用いて第2の活性層を導体化することができ、すなわち、第2の活性層のうち第3の導電層で覆われた領域は、トランジスタのチャネル領域を形成することができ、第3の導電層で覆われていない領域は、導体構造を形成することができる。
【0052】
図9、16、23に示すように、第4の導電層は、第1のブリッジ部41、第2のブリッジ部42、第3のブリッジ部43、第4のブリッジ部44、第5のブリッジ部45、第6のブリッジ部46、第2の初期信号線Vinit2を含むことができる。ここで、第1のブリッジ部41は、2つのビアを介して第2のサブ接続部212を接続し、ビアを介して第1の画素駆動回路P1における第8の活性部78と第2の画素駆動回路P2における第8の活性部78をそれぞれ接続して、第5のトランジスタの第1の極と容量Cの第2の電極を接続することができる。第1のブリッジ部41は、第1の画素駆動回路P1と第2の画素駆動回路P2のミラー対称面でミラー対称にすることができる。第2のブリッジ部42は、第6の活性部76と第7の活性部77との間の第1の活性層をビアを介して接続して、第6のトランジスタT6の第2の極と第7のトランジスタT7の第1の極を接続し、第2のブリッジ部42は、表示パネルにおける発光ユニットの第1の電極を接続するために使用することができる。第3のブリッジ部43は、第6の活性部76と第3の活性部73との間の第1の活性層、第2の活性部812が第1の活性部811から離れる側の第2の活性層をそれぞれビアを介して接続して、第2のトランジスタT2の第2の極、第6のトランジスタT6の第1の極、駆動トランジスタT3の第2の極を接続することができる。第4のブリッジ部44は、第1の活性部811と第2の活性部812との間の第2の活性層、第1の導電部11をそれぞれビアを介して接続して、第2のトランジスタT2の第1の及び駆動トランジスタのゲートを接続することができる。図13に示すように、第2の導電部22には開口221が形成されており、第1の導電部11と第4のブリッジ部44との間に接続されたビアのベース基板への正投影は、該ビア内の導電構造と第2の導電部22とが互いに絶縁されるように、開口221のベース基板への正投影以内に位置している。第5のブリッジ部45は、第1の活性部811が第2の活性部812から離れる側の第2の活性層と、第1の初期信号線Vinit1とをそれぞれビアを介して接続して、第1のトランジスタの第2の極と第1の初期信号端とを接続することができる。第6のブリッジ部46は、第4の活性部74の第3の活性部73から離れる側の第1の活性層をビアを介して接続して、第4のトランジスタの第1の極を接続することができる。第2の初期信号線Vinit2は、図1の第2の初期信号端を提供するために使用することができ、第2の初期信号線Vinit2は、第7のトランジスタの第2の極と第2の初期信号端を接続するために、第7の活性部77が第6の活性部76から離れた側の第1の活性層をビアを介して接続することができる。
【0053】
図9、17に示すように、第5の導電層は、複数の電源線VDD、複数のデータ線Da、第7のブリッジ部57を含むことができる。ここで、電源線VDDのベース基板への正投影とデータ線Daのベース基板への正投影とは、いずれも第2の方向Yに沿って延びることができる。電源線VDDは、図1の第1の電源端を提供するために使用することができ、データ線Daは、図1のデータ信号端を提供するために使用することができる。図9に示すように、各列の画素駆動回路は、電源線を対応して設けることができ、第1の画素駆動回路P1における電源線VDDがビアを介して第1のブリッジ部41に接続でき、第2の画素駆動回路P2における電源線VDDがビアを介して同一の第1のブリッジ部41に接続でき、第5のトランジスタの第1の極と第1の電源端に接続できる。データ線Daは、第6のブリッジ部46をビアを介して接続して、第4のトランジスタの第1の極とデータ信号端とを接続することができる。ここで、データ線Daは部分のみを示しており、データ線Daのベース基板への正投影は、第2の方向Yに沿って延びている。第7のブリッジ部57は、第2のブリッジ部42にビアを介して接続して、第7のトランジスタの第1の極を接続することができ、第7のブリッジ部57は、発光ユニットの第1の電極を接続するために使用することができる。なお、他の例示的な実施例では、複数列の画素駆動回路が1つの電源線を対応して設定することもできる。図17に示すように、電源線VDDは、第1の延在部VDD1、第2の延在部VDD2、第3の延在部VDD3を含むことができ、第2の延在部VDD2は、第1の延在部VDD1と第3の延在部VDD3との間に接続され、第2の延在部VDD2の前記ベース基板への正投影の前記第1の方向Xへのサイズは、第1の延在部VDD1の前記ベース基板への正投影の前記第1の方向Xへのサイズよりも大きくてもよく、そして、前記第2の延在部VDD2の前記ベース基板への正投影の前記第1の方向Xへのサイズは、前記第3の延在部VDD3の前記ベース基板への正投影の前記第1の方向Xへのサイズよりも大きくてもよい。第2の延在部VDD2のベース基板への正投影は、第1の活性部811のベース基板への正投影、第2の活性部812のベース基板への正投影を覆うことができ、第2の延在部VDD2は、第1のトランジスタT1、第2のトランジスタT2に対する光照射の特性影響を低減することができる。
【0054】
なお、図9、23に示すように、第4の導電層がベース基板から離れる側に描かれた黒色ブロックは、第4の導電層が基板側に面する他の層に接続されたビアを示し、第5の導電層がベース基板から離れる側に描かれた黒色ブロックは、第5の導電層がベース基板側に面する他の層に接続されたビアを示す。この黒いブロックはビアの位置のみを示し、異なる位置の黒いブロックが示す異なるビアは、異なる絶縁層を貫通することができる。例えば、第1のブリッジ部41と第2のサブ接続部212との間に接続されたビアは、第2の導電層と第4の導電層との間に位置する絶縁層を貫通することができ、第1のブリッジ部41と第8の活性部78との間に接続されたビアは、第1の活性層と第4の導電層との間に位置する絶縁層を貫通することができ、第2の活性部812の第1の活性部811から離れる側の第2の活性層と第3のブリッジ部43との間に接続されたビアは、第4の導電層と第2の活性層との間の絶縁層を貫通することができ、第4のブリッジ部44と第1の導電部11との間に接続されたビアは、第4の導電層と第1の導電層との間の絶縁層を貫通することができ、電源線VDDと第1のブリッジ部41との間に接続されたビアは、第4の導電層と第5の導電層との間の絶縁層を貫通することができる。なお、以下の実施例において、図中のビアの描画方法及び表現の意味は、この実施例と同じである。
【0055】
図24は、表示パネルの図9の破線AAに沿って断面された部分断面図である。図24に示すように、この表示パネルは、第1の絶縁層91、第2の絶縁層92、第3の絶縁層93、第4の絶縁層94、第5の絶縁層95、第1の誘電体層96、第2の誘電体層97、パッシベーション層98、平坦層99をさらに含み、ここで、ベース基板90、遮光層、第1の絶縁層91、第1の活性層、第2の絶縁層92、第1の導電層、第3の絶縁層93、第2の導電層、第4の絶縁層94、第2の活性層、第5の絶縁層95、第3の導電層、第1の誘電体層96、第2の誘電体層97、第4の導電層、パッシベーション層98、平坦層99、第5の導電層が順次積層されて設けられている。第1の絶縁層91、第2の絶縁層92、第3の絶縁層93、第4の絶縁層94、第5の絶縁層95は、単層構造又は多層構造であることができ、第1の絶縁層91、第2の絶縁層92、第3の絶縁層93、第4の絶縁層94、第5の絶縁層95の材料は窒化ケイ素、酸化ケイ素、窒化ケイ素のうちの少なくとも1つであることができ、第1の誘電体層96、第2の誘電体層97、パッシベーション層98は窒化シリコン層であるもよく、平坦層99の材料は、ポリイミド(PI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、シリコン-ガラス結合構造(SOG)などの有機材料であってもよい。ベース基板90は、無機材料であってもよいガラス基板、バリア層、ポリイミド層を順次積層して設けられていてもよい。第1の導電層、第2の導電層、第3の導電層の材料は、モリブデン、アルミニウム、銅、チタン、ニオブのうちの1つ又は合金、又はモリブデン/チタン合金、又は積層などであってもよい。第4の導電層、第5の導電層の材料は、金属材料を含むことができ、例えば、モリブデン、アルミニウム、銅、チタン、ニオブのうちの1つ又は合金、又はモリブデン/チタン合金又は積層など、又はチタン/アルミニウム/チタン積層であることができる。また、他の例示的な実施例では、表示パネルにおける第4の導電層と第5の導電層との間に平坦層のみを設け、パッシベーション層を設けないようにしてもよい。
【0056】
図25に示すように、本開示の表示パネルの別の例示的な実施例の構成図であり、この表示パネルは、第1の方向Xに隣接して分布する第1の画素駆動回路P1と第2の画素駆動回路P2を含む複数の図1に示す画素駆動回路を含むことができ、第1の画素駆動回路P1と第2の画素駆動回路P2は、ミラー対称に配置することができる。この表示パネルは、順次積層して設けられた、ベース基板、遮光層、第1の活性層、第1の導電層、第2の導電層、第2の活性層、第3の導電層、第4の導電層、第5の導電層を含むことができる。
【0057】
図25に示す表示パネルにおける遮光層は、図9に示す表示パネルにおける遮光層レイアウト構造と同様であり、遮光層は、第1の方向Xに分布する2つの遮光部61と、遮光部61間に接続される第2の接続部62とを含むことができる。遮光層は、導体構造であってもよく、例えば、遮光層は遮光金属層であってもよい。
【0058】
図25に示す表示パネルにおける第1の活性層は、図9に示す表示パネルにおける第1の活性層のレイアウト構造と同様であり、第1の活性層は、同様に、第3の活性部73、第4の活性部74、第5の活性部75、第6の活性部76、第7の活性部77、第8の活性部78、第9の活性部79を含むことができる。
【0059】
図25に示す表示パネルにおける第1の導電層は、図9に示す表示パネルにおける第1の導電層のレイアウト構造と同様であり、第1の導電層は、同様、第1の導電部11、第2のゲート線G2、イネーブル信号線EM、第2のリセット信号線Re2を含むことができる。
【0060】
図25に示す表示パネルにおける第2の導電層は、図9に示す表示パネルにおける第2の導電層のレイアウト構造と同様であり、第2の導電層は、同様、第1の初期信号線Vinit1、第3のリセット信号線2Re1、第3のゲート線2G1、複数の第2の導電部22を含むことができる。
【0061】
図25に示す表示パネルにおける第2の活性層は、図9に示す表示パネルにおける第2の活性層のレイアウト構造と同じであり、第2の活性層は、第1の活性部811、第2の活性部812を含むことができる活性部81を含むことができる。
【0062】
図25に示す表示パネルにおける第3の導電層は、図9に示す表示パネルにおける第3の導電層のレイアウト構造と同様であり、第3の導電層は、同様、第1のリセット信号線3Re1、第1のゲート線3G1を含むことができる。
【0063】
図25に示す表示パネルは、図9に示す表示パネルとは、第4の導電層と第5の導電層の構造レイアウトが異なる点のみが異なる。図26~28に示すように、図26図25中の第4の導電層の構成図であり、図27図25中の第5の導電層の構成図であり、図28図25中の遮光層、第1の活性層、第1の導電層、第2の導電層、第2の活性層、第3の導電層、第4の導電層の構成図である。
【0064】
図25、26、28に示すように、第4の導電層は、同様、第1のブリッジ部41、第2のブリッジ部42、第3のブリッジ部43、第4のブリッジ部44、第5のブリッジ部45、第6のブリッジ部46、第2の初期信号線Vinit2を含むこともできる。ここで、図26における第1のブリッジ部41は、図16における第1のブリッジ部41とは異なるレイアウト構成を有している。図26に示すように、第1のブリッジ部41には、透かし彫り部410を形成することができ、透かし彫り部410が位置する領域の少なくとも一部は表示パネルの透光領域を形成することができる。表示パネルの光透過領域は、遮光作用を有する構造によって覆われていない領域、すなわち、遮光層、第1の導電層、第1の活性層、第2の導電層、第2の活性層、第3の導電層、第4の導電層、第5の導電層に覆われていない領域と理解することができる。この構成により、表示パネルの透過率を高めることができる。図25、26、28に示すように、透かし彫り部410のベース基板への正投影は、イネーブル信号線EMの寄生容量を低減し、イネーブル信号線の充電速度を高め、第5のトランジスタT5と第6のトランジスタT6の応答速度を高めるために、イネーブル信号線EMのベース基板への正投影と少なくとも部分的に重なることもできる。
【0065】
図25、26、28に示すように、第1のブリッジ部41は、第1のビア接触部411、第2のビア接触部412、第3のビア接触部413、第4のビア接触部414、第5のビア接触部415を含むことができる。第1のビア接触部411は、ビアを介して第2のサブ接続部212を接続することができ、第2のビア接触部412と第1のビア接触部411とは、第2の方向Yに対向して設けられ、ビアを介して前記第1の画素駆動回路P1における第8の活性部78と接続され、第3のビア接触部413と第1のビア接触部411とは、第2の方向Yに対向して設けられ、ビアを介して前記第2の画素駆動回路P2における第8の活性部78と接続され、第4のビア接触部414は、前記第1のビア接触部411と第2のビア接触部412との間に接続され、ビアを介して前記第1の画素駆動回路P1における電源線VDDに接続され、第5のビア接触部415は、第1のビア接触部411と第3のビア接触部413との間に接続され、第2の画素駆動回路P2における電源線VDDがビアを介して接続され、前記第5のビア接触部415と第4のビア接触部414とは、第1の方向Xに対向して設けられている。ここで、前記第1のビア接触部411、第2のビア接触部412、第3のビア接触部413、第4のビア接触部414、第5のビア接触部415は、囲まれて前記透かし彫り部410を形成することができる。ここで、構造Aと構造Bは第1の方向Xに対向して配置されており、構造Aのベース基板への正投影と構造Bのベース基板への正投影とは、第1の方向Xに間隔を置いて配置され、構造Aのベース基板への正投影は第1の方向Xに無制限に移動して被覆された領域と構造Bのベース基板への正投影は第1の方向Xに無制限に移動して被覆された領域とは、少なくとも部分的に重なると理解できる。同様に、構造Aと構造Bは第2の方向Yに相対的に設けられており、構造Aのベース基板への正投影と構造部Bのベース基板への正投影は、第2の方向Yに間隔を置いて設けられており、構造Aのベース基板への正投影が第2の方向Yに無限移動で覆われた領域と構造Bのベース基板への正投影が第2の方向Yに無限移動で覆われた領域とは、少なくとも一部と一致していると理解できる。
【0066】
図26に示すように、第1の方向Xにおいて、第1のビア接触部411のベース基板への正投影、第2のビア接触部412のベース基板への正投影、第3のビア接触部413のベース基板への正投影は、第4のビア接触部414のベース基板への正投影と第5のビア接触部415のベース基板への正投影との間に位置することができ、第2の方向Yにおいて、第4のビア接触部414のベース基板への正投影と、第5のビア接触部415のベース基板への正投影とは、第1のビア接触部411のベース基板への正投影と第2のビア接触部412のベース基板への正投影との間に位置することができ、第2の方向Yにおいて、第4のビア接触部414のベース基板への正投影と、第5のビア接触部415のベース基板への正投影とは、第1のビア接触部411のベース基板への正投影と第3のビア接触部413のベース基板への正投影との間に位置することができる。透かし彫り部410は、閉じ開口であっても非閉じリング開口であってもよく、この実施例では、透かし彫り部410は非閉じ開口であってもよく、図26に示すように、第2のビア接触部412と第3のビア接触部413との間には一定の隙間があってもよく、他の実施例では、第2のビア接触部412と第3のビア接触部413とは直接接続してもよく、閉じ開口される透かし彫り部410を形成する。
【0067】
図25、27に示すように、第5の導電層は、同様、電源線VDD、データ線Da、第7のブリッジ部57を含むこともできる。ここで、図27に示す第5の導電層が図17に示す第5の導電層と異なるのは、図27における電源線VDDが図17における電源線VDDと異なるレイアウト構造を有する点である。図25、27に示すように、図25に示す表示パネルにおいて、前記第2の延在部VDD2には切欠きVDD0が形成されており、切欠きVDD0が位置する領域の少なくとも一部は、前記表示パネルの透過率を高めるための前記表示パネルの透光領域を形成することができる。ここで、切欠きVDD0は、第4の活性部74に面する第2の延在部VDD2の側辺に形成することができ、切欠きVDD0のベース基板への正投影は、前記第2のゲート線G2のベース基板への正投影と第1のリセット信号線Vinit1のベース基板への正投影との間に位置することができる。なお、他の例示的な実施例では、切欠きVDD0は、第2の延在部VDD2の他の位置にも形成することで表示パネルの透過率を向上させる。また、この表示パネルは、第2の延在部VDD2に透かし彫り構造を形成することにより、表示パネルの透過率を高めることもできる。この実施例では、電源線VDDは、第1の方向Xに横に接続された第2の導電部とメッシュ構造を形成することができ、該表示パネル上の電源線は自己抵抗が小さい。これに加えて、この実施例では、表示パネルの透過率を高めるために、電源線VDDの幅を適切に小さくすることもできる。例えば、この実施例では、第1の方向Xにおける第2の延在部VDD2の寸法を適切に小さくすることができる。この実施例では、第2の延在部VDD2のベース基板への正投影の第1の方向Xへのサイズは、L1であり、第2の延在部VDD2のベース基板への正投影の第2の方向Yへのサイズは、L2であり、ここで、L1/L2は、1/2以下であってもよく、例えば、L1/L2は、1/2、1/3、1/4などであってもよい。
【0068】
図25に示すように、図25における破線AAに沿った部分断面図は、図24に示す断面図と同じであってもよい。
【0069】
図29に示すように、本開示の表示パネルの他の例示的な実施例における遮光層、第1の活性層、第1の導電層、第2の導電層、第2の活性層、第3の導電層、第4の導電層の構成図である。図29に示す表示パネルが図28に示す表示パネルと異なるのは、第1のブリッジ部41上の透かし彫り部410が閉じ円形であること、第1のブリッジ部41が第2のサブ接続部212に接続する2つのビアを1つにすることができ、この2つのビアを第1の画素駆動回路と第2の画素駆動回路のミラー対称面でミラー対称にすることができ、第1のブリッジ部41は、第1の画素駆動回路における第8の活性部と第2の画素駆動回路における第8の活性部とをそれぞれ接続する2つのビアを1つにすることができ、この一体化されたビアは、第1の画素駆動回路における第8の活性部と第2の画素駆動回路における第8の活性部とを接続するために第9の活性部79を接続することにより、そして、この一体化されたビアは、第1の画素駆動回路と第2の画素駆動回路のミラー対称面でミラー対称にすることができる。
【0070】
図30に示すように、本開示の表示パネルの別の例示的な実施例における遮光層の構成図である。重複ユニットにおいて、第1の方向Xに隣接する2つの遮光部61間に接続された第2の接続部62のベース基板への正投影の第2の方向Yへのサイズは、L1であってもよく、遮光部61のベース基板への正投影の第2の方向Yへのサイズは、L2であってもよく、L1は、80%*L2以上、L2以下であってもよく、例えば、L1は、80%*L2、90%*L2、L2などであってもよい。この構成により、遮光層の電圧降下を低減することができる。
【0071】
図31に示すように、本開示の表示パネルの別の例示的な実施例における遮光層の構成図である。図31図30と異なるのは、第2の接続部62に透かし彫り部621が形成されており、ここで、透かし彫り部621は1つ以上であってもよい。この構成により、表示パネルの透過率に対する遮光層の影響を低減することができる。
【0072】
なお、本開示における図面の割合は、実際のプロセスにおける参考とすることができるが、これに限定されるものではなく、例えば、チャネルのアスペクト比、各フィルム層の厚さ及びピッチ、各信号線の幅及びピッチは、実際の必要に応じて調整することができる。表示基板中の画素の個数及び画素当たりのサブ画素の個数も図中に示す数に限定されるものではなく、本開示で説明する図は構造模式図にすぎない。
【0073】
また、この実施例は、上述した表示パネルを含む表示装置を提供する。この表示装置は、携帯電話、タブレット、テレビなどの表示装置であってもよい。
【0074】
当業者は、明細書及びここに開示されている内容を考慮し、実践した後、本開示の他の実施例を容易に思いつくであろう。本出願は、本開示の一般的な原理に従い、本開示に開示されていない本技術分野における公知の常識又は慣用技術手段を含む、本開示の任意の変形、用途又は適応性変化をカバーすることを目的とする。明細書及び実施例は例示としてのみ扱われ、本開示の真の範囲及び精神は請求項によって指摘される。
【0075】
本開示は、上述し図面に示した正確な構造に限定されるものではなく、その範囲を逸脱しない範囲で種々の修正及び変更が可能であることを理解されたい。本開示の範囲は、添付の請求項によってのみ規定される。
図1
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図6
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【国際調査報告】