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特表2024-533003ガラス基板に埋め込まれたPIC間及びオフチップ光通信
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】ガラス基板に埋め込まれたPIC間及びオフチップ光通信
(51)【国際特許分類】
   G02B 6/12 20060101AFI20240905BHJP
   G02B 6/124 20060101ALI20240905BHJP
   G02B 6/34 20060101ALI20240905BHJP
   G02B 6/43 20060101ALI20240905BHJP
【FI】
G02B6/12 301
G02B6/124
G02B6/34
G02B6/43
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023576032
(86)(22)【出願日】2022-07-25
(85)【翻訳文提出日】2023-12-11
(86)【国際出願番号】 US2022038217
(87)【国際公開番号】W WO2023048813
(87)【国際公開日】2023-03-30
(31)【優先権主張番号】17/481,266
(32)【優先日】2021-09-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】593096712
【氏名又は名称】インテル コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ドゥオン,ベンジャミン
(72)【発明者】
【氏名】ダルマウィカルタ,クリストフ
(72)【発明者】
【氏名】ピエタンバラム,シュリニヴァス,ヴィー.
(72)【発明者】
【氏名】グルイチッチ,ダルコ
(72)【発明者】
【氏名】ニエ,バイ
(72)【発明者】
【氏名】イブラヒム,タレク,エー.
(72)【発明者】
【氏名】アグラワル,アンクール
(72)【発明者】
【氏名】ガーン,サンディープ
(72)【発明者】
【氏名】マハジャン,ラヴィンドラナト,ヴィー.
(72)【発明者】
【氏名】アレクソフ,アレクサンダー
【テーマコード(参考)】
2H137
2H147
【Fターム(参考)】
2H137AA11
2H137AB12
2H137AC01
2H137BA34
2H137BA35
2H137BA52
2H137BB02
2H137BB12
2H137BB17
2H137BB25
2H137BC25
2H137DA02
2H137DA39
2H137EA06
2H147AB02
2H147AB04
2H147AB05
2H147BB04
2H147BC05
2H147BD19
2H147BD20
2H147BG04
2H147CB04
2H147CD02
2H147DA06
2H147DA09
2H147DA10
2H147EA14A
2H147FD01
(57)【要約】
ここに開示される実施形態は、エレクトロニクスパッケージ及びそのようなエレクトロニクスパッケージを形成する方法を含む。一実施形態において、エレクトロニクスパッケージは第1の層を有し、該第1の層はガラスを有する。一実施形態において、第1の層の上に第2の層があり、該第2の層はモールド材料を有する。一実施形態において、第2の層内に第1のフォトニクス集積回路(PIC)がある。一実施形態において、第2の層内に第2のPICがあり、第1の層内に導波路がある。一実施形態において、導波路が第1のPICを第2のPICに光学的に結合する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガラスを有する第1の層と、
前記第1の層の上の第2の層であり、モールド材料を有する第2の層と、
前記第2の層内の第1のフォトニクス集積回路(PIC)と、
前記第2の層内の第2のPICと、
前記第1の層内の導波路であり、前記第1のPICを前記第2のPICに光学的に結合する導波路と、
を有するエレクトロニクスパッケージ。
【請求項2】
前記第1のPIC及び前記第2のPICは、グレーティングカプラによって前記導波路に光学的に結合される、請求項1に記載のエレクトロニクスパッケージ。
【請求項3】
前記第1のPIC及び前記第2のPICは、エバネッセントカプラによって前記導波路に光学的に結合される、請求項1に記載のエレクトロニクスパッケージ。
【請求項4】
前記第2の層の上の第1のダイであり、前記第1のPIC及び前記第2のPICに電気的に結合された第1のダイ、
を更に有する請求項1、2、又は3に記載のエレクトロニクスパッケージ。
【請求項5】
前記第2の層の上の第2のダイであり、前記第1のPICに結合された第2のダイと、
前記第2の層の上の第3のダイであり、前記第2のPICに結合された第3のダイと、
を更に有する請求項4に記載のエレクトロニクスパッケージ。
【請求項6】
前記第2のダイに結合された第1のビアであり、前記第1の層及び前記第2の層を貫通した第1のビアと、
前記第3のダイに結合された第2のビアであり、前記第1の層及び前記第2の層を貫通した第2のビアと、
を更に有する請求項5に記載のエレクトロニクスパッケージ。
【請求項7】
前記第1のPIC及び前記第2のPICは前記第1の層内まで延在する、請求項1、2、又は3に記載のエレクトロニクスパッケージ。
【請求項8】
前記導波路は前記第1の層と同じ材料を有し、前記導波路は前記第1の層とは異なる微細構造を持つ、請求項1、2、又は3に記載のエレクトロニクスパッケージ。
【請求項9】
前記第1のPIC及び前記第2のPICは、前記第1の層の頂面と接触している、請求項1、2、又は3に記載のエレクトロニクスパッケージ。
【請求項10】
前記第1のPICの活性層及び前記第2のPICの活性層が前記第1の層の前記頂面と接触している、請求項9に記載のエレクトロニクスパッケージ。
【請求項11】
前記第1のPIC及び前記第2のPICを貫通する基板貫通ビア、
を更に有する請求項10に記載のエレクトロニクスパッケージ。
【請求項12】
前記導波路は、前記第1のPICの下及び前記第2のPICの下を延在している、請求項1、2、又は3に記載のエレクトロニクスパッケージ。
【請求項13】
ガラスを有する第1の層と、
前記第1の層の上の第2の層であり、モールド材料を有する第2の層と、
前記第1の層に、前記第2の層に、又は前記第1の層と前記第2の層に埋め込まれた第1のフォトニクス集積回路(PIC)と、
前記第1の層に、前記第2の層に、又は前記第1の層と前記第2の層に埋め込まれた第2のPICと、
前記第1の層内の導波路であり、前記第1のPICを前記第2のPICに光学的に結合する導波路と、
を有するエレクトロニクスパッケージ。
【請求項14】
前記第1のPIC及び前記第2のPICは、前記第1の層内にあり、前記第1のPICの活性層は、前記第1のPICの上面にあり、前記第2のPICの活性層は、前記第2のPICの上面にある、請求項13に記載のエレクトロニクスパッケージ。
【請求項15】
前記導波路は前記第1の層の頂面にある、請求項14に記載のエレクトロニクスパッケージ。
【請求項16】
前記第1のPIC及び前記第2のPICは前記第1の層内にあり、前記第1のPICの活性層が前記第1のPICの底面にあり、前記第2のPICの活性層が前記第2のPICの底面にある、請求項13、14、又は15に記載のエレクトロニクスパッケージ。
【請求項17】
前記導波路は前記第1の層に埋め込まれている、請求項16に記載のエレクトロニクスパッケージ。
【請求項18】
前記第1のPIC及び前記第2のPICは、前記第1の層及び前記第2の層内にあり、前記第1のPICの活性層が前記第1のPICの底面にあり、前記第2のPICの活性層が前記第2のPICの底面にある、請求項13、14、又は15に記載のエレクトロニクスパッケージ。
【請求項19】
エレクトロニクスパッケージを形成する方法であって、
第1の層を貫通するビアを形成し、該第1の層はガラスを有し、
前記第1の層に複数のフォトニクス集積回路(PIC)を取り付け、
前記第1の層及び前記複数のPICの上に第2の層を配置し、
前記第1の層内に光導波路を形成し、該光導波路は、前記PICを共に光学的に結合し、
前記第2の層の上にダイを配置する、
ことを有する方法。
【請求項20】
前記光導波路を形成することは、前記第1の層をレーザに曝すことを有する、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記光導波路の形成は、前記複数のPICの配置ずれに対処するプロセスでパターニングされる、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記第2の層はモールド層である、請求項19、20、又は21に記載の方法。
【請求項23】
ボードと、
前記ボードに結合されたパッケージ基板と、
前記パッケージ基板に結合されたパッチであり、
ガラスを有する第1の層と、
前記第1の層の上の第2の層であり、モールド材料を有する第2の層と、
前記第2の層内の第1のフォトニクス集積回路(PIC)と、
前記第2の層内の第2のPICと、
前記第1の層内の導波路であり、前記第1のPICを前記第2のPICに光学的に結合する導波路と、
を有するパッチと、
前記パッチに結合されたダイと、
を有するエレクトロニクスシステム。
【請求項24】
前記第1のPIC及び前記第2のPICは前記第1の層内まで延在する、請求項23に記載のエレクトロニクスシステム。
【請求項25】
前記導波路は前記第1の層と同じ材料を有し、前記導波路は前記第1の層とは異なる微細構造を持つ、請求項23又は24に記載のエレクトロニクスシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、エレクトロニクスパッケージに関し、より具体的には、フォトニクス集積回路(PIC)間に光通信リンクを有するエレクトロニクスパッケージに関する。
【背景技術】
【0002】
エレクトロニクスパッケージングの進歩は、非集約化(disaggregated)ダイアーキテクチャの使用に向かう傾向にある。すなわち、製造がいっそう困難である単一のより大きなダイを必要とすることに代えて、複数のダイが共に通信可能に結合される。既存の非集約化ダイアーキテクチャにおいて、ダイは、パッケージ基板/インターポーザ上に作製された金属導体によって、又は埋め込みブリッジの使用によって、共に通信可能に結合されている。埋め込みブリッジは、ダイ間に高密度ルーティングを持つ能力を提供する。
【0003】
しかしながら、信号周波数が増すにつれて、及びダイ間の距離が増すにつれて、金属導体上で信号損失が有意に増加する。また、より多くのダイ/チップレットがパッケージに追加されるにつれて、ダイ間通信のための導体ルーティングがますます複雑になる。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1】一実施形態に従った、光導波路によって共に結合された非集約化ダイを有するエレクトロニクスパッケージの断面図である。
図2A】一実施形態に従った、グレーティングカプラを用いて第2のフォトニクス集積回路(PIC)に結合された第1のPICの概略図である。
図2B】一実施形態に従った、エバネッセントカプラを用いて第2のフォトニクス集積回路(PIC)に結合された第1のPICの概略図である。
図2C】一実施形態に従った、オフセットダイ配置に対処するパターン形成された光導波路を用いて第2のPICに結合された第1のPICの概略図である。
図3A】一実施形態に従った、PICの頂面に活性層を有するPICを備えたエレクトロニクスパッケージの断面図である。
図3B】一実施形態に従った、PICの底面に活性層を有するPICを備えたエレクトロニクスパッケージの断面図である。
図3C】一実施形態に従った、モールド層及びガラス層に埋め込まれたPICを備えたエレクトロニクスパッケージの断面図である。
図4A】一実施形態に従った、ダイを共に結合する一対のPICを有するエレクトロニクスパッケージの平面図である。
図4B】一実施形態に従った、ダイを共に結合する4つのPICのセットを有するエレクトロニクスパッケージの平面図である。
図5A】一実施形態に従った、ガラス貫通ビア(TGV)を有するガラス基板の斜視図である。
図5B】一実施形態に従った、ガラス基板の頂面の上にPICが配置された後のガラス基板の斜視図である。
図5C】一実施形態に従った、ガラス基板の表面の上にモールド層が配置された後のガラス基板の斜視図である。
図5D】一実施形態に従った、ガラス基板内に導波路が形成された後のガラス基板の斜視図である。
図5E】一実施形態に従った、モールド層の上にダイが取り付けられた後のガラス基板の斜視図である。
図6A】一実施形態に従った、ダイを共に結合するためのPICを有するエレクトロニクスパッケージの断面図であり、PICはモールド層内にある。
図6B】一実施形態に従った、ダイを共に結合するためのPICを有するエレクトロニクスパッケージの断面図であり、PICはビルドアップ層内にある。
図7A】一実施形態に従った、グレーティングカプラを用いて第2のPICに結合された第1のPICの概略図である。
図7B】一実施形態に従った、エバネッセントカプラを用いて第2のフォトニクス集積回路(PIC)に結合された第1のPICの概略図である。
図7C】一実施形態に従った、オフセットダイ配置に対処するパターン形成された光導波路を用いて第2のPICに結合された第1のPICの概略図である。
図8A】一実施形態に従った、ダイを共に結合する一対のPICを有するエレクトロニクスパッケージの平面図である。
図8B】一実施形態に従った、ダイを共に結合する4つのPICのセットを有するエレクトロニクスパッケージの平面図である。
図9A】一実施形態に従った、TGVを有するガラス基板の斜視図である。
図9B】一実施形態に従った、ガラス基板の表面の上にPICが配置された後のガラス基板の斜視図である。
図9C】一実施形態に従った、ガラス基板の上にモールド層が配置された後のガラス基板の斜視図である。
図9D】一実施形態に従った、モールド層の上に導波路層が配置された後のガラス基板の斜視図である。
図9E】一実施形態に従った、複数の導波路を形成するように導波路層がパターニングされた後のガラス基板の斜視図である。
図9F】一実施形態に従った、導波路の上に第2のモールド層が設けられた後のガラス基板の斜視図である。
図9G】一実施形態に従った、第2のモールド層にダイが取り付けられた後のガラス基板の斜視図である。
図10】一実施形態に従った、ダイを共に接続する光導波路を含むパッチを有するエレクトロニクスシステムの断面図である。
図11】一実施形態に従って構築されるコンピューティング装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
様々な実施形態に従った、フォトニクス集積回路(PIC)間に光通信リンクを有するエレクトロニクスパッケージがここに記載される。以下の説明では、当業者が自身の仕事の内容を他の当業者に伝えるために一般に使用する用語を用いて、例示的な実装の様々な態様が説明される。しかしながら、当業者に明らかなことには、本発明は、記載される態様のうちの一部のみを用いて実施されてもよい。例示的な実装の完全なる理解を提供するために、説明目的で、具体的な数、材料及び構成が説明される。しかしながら、当業者に明らかなことには、本発明はそのような具体的な詳細事項を用いずに実施されてもよい。また、例示的な実装を不明瞭にしないよう、周知の機構は省略あるいは単純化されている。
【0006】
様々な処理を、本発明を理解する上で最も有用なやり方で、複数の個別処理として順に説明するが、説明の順序は、それらの処理が必然的に順序依存であることを意味するように解釈されるべきでない。特に、それらの処理は提示順に行われる必要はない。
【0007】
上述のように、大きいフォームファクタのダイを形成することの難しさに部分的に起因して、非集約化ダイアーキテクチャの人気が高まっている。しかしながら、非集約化ダイアーキテクチャは、ダイ間のシグナリングに関する問題を生み出す。例えば、信号周波数が増すにつれて、及びダイ間の距離が増すにつれて、金属導体上で信号損失が有意に増加する。また、より多くのダイ/チップレットがパッケージに追加されるにつれて、ダイ間通信のための導体ルーティングがますます複雑になる。
【0008】
従って、ここに開示される実施形態は、非集約化されたダイを共に結合するために光導波路を使用するフォトニクス集積回路(PIC)を含む。一実施形態において、ダイ間通信を可能にするようにPICがガラスパッケージ上に集積される。そして、埋め込みPICとオフチップコンポーネントとの間での長距離光通信のために、低信号損失の受動ガラス導波路を利用することができる。高い信号周波数を可能にすることに加えて、ここに開示される実施形態は、より多くのデジタル変調技術(例えば、4状態直交振幅変調器(QAM4)、多元接続など)の利用も可能にすることができる。
【0009】
一実施形態において、導波路は、レーザ露光プロセスでパターニングされる。ガラスのレーザ露光は、ガラスの微細構造の変化をもたらし、それが屈折率を変化させる。例えば、微細構造が非晶質状態から結晶状態に変化し得る。従って、屈折率の違いによってガラス基板内のチャネルが光導波路として機能することができる。レーザ書き込みプロセスの使用はまた、オフセットダイ配置に対処するパターニングを可能にする。そのようなパターニングは、導波路の経路を変えることによって、PICのミスアライメントに対処することを可能にする。
【0010】
更なる他の一実施形態において、光導波路は、パターン形成された層である。光導波路は低損失材料内にパターン形成され得る。例えば、光導波路は、窒化シリコン(例えば、Si)層から形成され得る。一実施形態において、このような光導波路のためのパターニングプロセスも、PICのミスアライメントに対処するパターニングの使用を可能にする。
【0011】
ここで図1を参照するに、一実施形態に従ったエレクトロニクスパッケージ100の断面図が示されている。一実施形態において、エレクトロニクスパッケージ100は、下に位置するパッケージ基板(図示せず)に結合されるパッチとし得る。一実施形態において、エレクトロニクスパッケージ100はコア105を有する。コア105はガラスを有し得る。すなわち、一部の実施形態において、コア105はガラスコア105として参照され得る。一実施形態において、ガラスコア105の上にモールド層110が設けられる。モールド層110は、任意の好適な誘電体材料を有し得る。例えば、モールド層110は、エポキシモールド層110又はこれに類するものとし得る。
【0012】
一実施形態において、モールド層110の上に複数のダイ120が設けられ得る。例えば、3つのダイ120、120、及び120図1に示されている。しかしながら、理解されることには、3つよりも多いダイ120がエレクトロニクスパッケージ100に含められてもよい。一実施形態において、3つのダイ120は、PIC130によって電気的及び/又は光学的に共に結合され得る。一実施形態において、PIC130は、光検出器及び/又はレーザを有する。光検出器は、入力の光信号が電気レジームに変換されることを可能にし、レーザは、出力の電気信号が光レジームに変換されることを可能にする。光検出器及びレーザは、PIC130の活性層131内に設けられ得る。PIC130は、インターコネクト132によってダイ120に電気的に結合され得る。一実施形態において、基板貫通ビア(図示せず)が、活性層131をインターコネクト132に結合し得る。一実施形態において、ビア115がモールド層110及びコア105を貫通し得る。ビア115はダイ120に直接結合し得る。
【0013】
一実施形態において、PIC130は、光導波路133によって互いに光学的に結合され得る。光導波路133はコア105に埋め込まれ得る。特定の一実施形態において、光導波路133はコア105と同じ材料を有する。しかしながら、光導波路133はコア105とは異なる微細構造を持つとし得る。微細構造における違いが、光導波路133とコア105との間に屈折率の違いが存在することを可能になる。従って、光信号は、光導波路133に沿って伝播するための全反射を受けることができる。
【0014】
次に図2A図2Cを参照するに、様々な実施形態に従った、一対のPIC230と230との間のカップリングの概略図が示されている。図2Aにおいて、導波路間のカップリングはグレーティングカップリングであり、図2Bにおいて、導波路間のカップリングはエバネッセント/断熱カップリングであり、図2Cにおいて、導波路間のカップリングは、オフセットダイ配置に対処するパターン形成された導波路とのグレーティングカップリングである。
【0015】
ここで図2Aを参照するに、一実施形態に従った、一対のPIC230及び230の概略図が示されている。一実施形態において、各PIC230が受信器とドライバを有する。受信器はマイクロリング光検出器234に結合されることができ、ドライバはマイクロリング変調器235に結合されることができる。マイクロリングベースのデバイスが示されるが、理解されることには、PIC230及び230は任意の光検出器又は変調器アーキテクチャを用い得る。
【0016】
一実施形態において、各PIC230及び230は内部光導波路255を含み得る。図示した実施形態において、内部光導波路255の端部がグレーティングカプラ256を持つ。PIC230の第1端が、(例えば、オフチップ、ガラス導波路などから)入力の光信号251を受信し得る。PIC230の第2端が導波路233に結合され得る。導波路233は、より詳細に上述した導波路133と実質的に同様とし得る。モールド層210を通り抜けるように示されているが、導波路233はまた、全体がガラスコア(図2Aには示されず)内にあってもよい。導波路233は、PIC230の第2端をPIC230の第1端に結合する。例えば、グレーティングカプラ256が、導波路233からの光信号がPIC230の内部導波路255に結合されることを可能にする。一実施形態において、PIC230の第2端は、(例えば、オフチップ、ガラス導波路などへの)出力の光信号252で終わり得る。
【0017】
ここで図2Bを参照するに、更なる一実施形態に従った、一対のPIC230及び230の概略図が示されている。一実施形態において、PIC230及び230は、光導波路間のカップリング機構を除いて、図2Aに示したPIC230及び230と実質的に同様であるとし得る。図2Bに示すように、カップリングは、エバネッセントカップリング又は断熱カップリングアーキテクチャを含み得る。例えば、内部導波路255の端部がテーパ状にされ得る。同様のテーパが光導波路233の端部に設けられ得る。2つの異なるカップリングアーキテクチャが図2A及び図2Bに示されているが、理解されることには、実施形態は、第1のPIC230を第2のPIC230に光学的に結合するための任意のタイプのカップリングアーキテクチャを含み得る。例えば、突き合わせカップリングなどの他のアーキテクチャを用いて第1のPIC230を第2のPIC230に結合してもよい。
【0018】
ここで図2Cを参照するに、更に他の更なる一実施形態に従った、一対のPIC230及び230の概略図が示されている。図2CのPIC230及び230は、PIC230と230との間のアライメントがオフセットされていることを除いて、図2AのPIC230及び230と実質的に同様であるとし得る。例えば、第2のPIC230が位置オフセットを有してコアに取り付けられることがある。従って、直線状の光導波路233では、PIC230とPIC230との間の適切なカップリングをもたらさない。代わりに、一対のターン(方向変え)を有する光導波路233が用いられる。このような実施形態は、オフセットダイ配置に対処するパターニングの使用を通じて容易に可能にされる。特に、光導波路233はレーザ露光プロセスで形成されるので、PIC230のミスアライメントに対処するためにレーザの経路を変更することができる。従って、光導波路233の形状を変更することができるので、PIC230の配置精度を緩くすることができる。
【0019】
次に図3Aを参照するに、一実施形態に従ったエレクトロニクスパッケージ300の断面図が示されている。一実施形態において、エレクトロニクスパッケージ300は、コア305と、コア305の上のモールド層310とを有する。一実施形態において、コア305はガラスコアである。一実施形態において、モールド層310の上に複数のダイ320、320、及び320が設けられる。3つのダイ320が示されているが、理解されることには、ここに開示される実施形態には任意の数のダイ320が含められ得る。一実施形態において、ビア315が、ダイ320をエレクトロニクスパッケージ300の裏面に結合し得る。例えば、ビア315は、モールド層310及びコア305を貫通する。
【0020】
一実施形態において、エレクトロニクスパッケージ300は、PIC330及び330を有する。PIC330及び330はコア305に埋め込まれ得る。一実施形態において、PIC330及び330の活性層331がPIC330及び330の頂面にあるとし得る。PIC330は、モールド層310を貫通するインターコネクト332によって1つ以上のダイ320に結合され得る。一実施形態において、PIC330は、光導波路333によってPIC330に光学的に結合される。光導波路333は、2つの活性層331の間でコア305の頂面にあるとし得る。一実施形態において、光導波路333はコア305と同じ材料を含むことができる。しかしながら、光導波路333の微細構造はコア305の微細構造とは異なるとし得る。従って、導波路333の屈折率がコア305の屈折率とは異なる。
【0021】
ここで図3Bを参照するに、更なる一実施形態に従ったエレクトロニクスパッケージ300の断面図が示されている。一実施形態において、図3Bのエレクトロニクスパッケージ300は、PIC330の向きを除いて、図3Aのエレクトロニクスパッケージ300と実質的に同様であるとし得る。活性層331をPIC330の頂面に持つ代わりに、活性層331がPIC330の底面にある。このような一実施形態において、活性層331は、基板貫通ビア(図示せず)によってPIC330の底面に結合され得る。さらに、光導波路333は、活性層331とインタフェースをとるために、コア305内の奥に置かれ得る。従って、一部の実施形態において、導波路333はコア305内に完全に埋め込まれ得る。
【0022】
ここで図3Cを参照するに、更なる一実施形態に従ったエレクトロニクスパッケージ300の断面図が示されている。一実施形態において、図3Cのエレクトロニクスパッケージ300は、PIC330の位置を除いて、図3Bのエレクトロニクスパッケージ300と実質的に同様であるとし得る。コア305に完全に埋め込まれる代わりに、PIC330及び330はコア305内に部分的に埋め込まれてもよい。すなわち、PIC330及び330の頂部がモールド層310内にあってもよい。一実施形態において、活性層331はコア305内にあるままである。斯くして、PIC330と330との間の光導波路333は全体がコア305内に埋め込まれることができる。
【0023】
次に図4Aを参照するに、一実施形態に従ったエレクトロニクスパッケージ400の平面図が示されている。一実施形態において、エレクトロニクスパッケージ400は、例えばガラスコアなどのコア405を有する。図示した実施形態では、エレクトロニクスパッケージ400の特定のフィーチャを不明瞭にしないために、ガラスコア405の上のモールド層は省略されている。一実施形態において、エレクトロニクスパッケージ400は、一対のPIC430及び430を有する。図示のように、PIC430の上に5つのダイ420-420のセットが設けられている。ダイ420は、下に位置するフィーチャを見るために透明であるように示されている。一実施形態において、ダイ420、420、及び420は、PIC430を介して光学的に通信することができる。さらに、ダイ420は、PIC430、導波路433、及びPIC430を介してダイ420と通信することができる。従って、ダイ420-420のいずれもが互いに光学的に結合されることができる。
【0024】
一実施形態において、第1のPIC430は、光導波路433によって第2のPIC430に光学的に結合される。光導波路433はコア405に埋め込まれ得る。同様に、PIC430及び430は、コア405に埋め込まれるか、少なくとも部分的に埋め込まれるかし得る。一部の実施形態において、光導波路433は、PIC430及び430の下に位置付けられる。他の実施形態において、光導波路433は、PIC430及び430のエッジに隣接する。
【0025】
一実施形態において、オフチップファイバ接続461も提供され得る。オフチップファイバ接続461は、光導波路462によってPIC430のうちの1つ以上に光学的に結合され得る。すなわち、ここに開示される実施形態は、エレクトロニクスパッケージ400内のコンポーネントの光カップリングに加えて、エレクトロニクスパッケージ400の外部のコンポーネントへの光カップリングを含む。
【0026】
次に図4Bを参照するに、更なる一実施形態に従ったエレクトロニクスパッケージ400の平面図が示されている。一実施形態において、図4Bのエレクトロニクスパッケージ400は、追加のPIC430が存在していることを除いて、図4Aのエレクトロニクスパッケージ400と同様であるとし得る。例えば、4つのPIC430-430がエレクトロニクスパッケージ400に含められ得る。一実施形態において、4つのPIC430は、光導波路433によって互いに光学的に結合され得る。2つ及び4つのPIC430の例が図4A及び図4Bに示されているが、理解されることには、実施形態はこのようなアーキテクチャに限定されず、実施形態は、所望のレベルのダイ非集約化を提供するために任意の数のPIC430を含み得る。
【0027】
次に図5A図5Eを参照するに、一実施形態に従った、エレクトロニクスパッケージを形成するプロセスを描く一連の斜視図が示されている。一実施形態において、図5A図5Eで形成されるエレクトロニクスパッケージは、より詳細に上述したエレクトロニクスパッケージのうちのいずれかと同様であるとし得る。
【0028】
ここで図5Aを参照するに、一実施形態に従った、コア505の斜視図が示されている。一実施形態において、コア505はガラスコアとし得る。コア505は任意の好適な厚さを持つことができる。一実施形態において、コア505の厚さを貫いてコア貫通ビア506も設けられ得る。図示した実施形態では、単純さのために5つのコア貫通ビア506のみが示されている(すなわち、後続の処理動作において追加されるダイの各々に対して1つのコア貫通ビア506)。しかしながら、理解されることには、ダイの各々に対して複数のコア貫通ビア506が設けられ得る。
【0029】
次に図5Bを参照するに、一実施形態に従った、コア505に複数のPIC530が取り付けられた後のコア505の斜視図が示されている。一実施形態において、PIC530は、より詳細に上述したPICと実質的に同様であるとし得る。例えば、PIC530は、光信号を電気信号に変換する機能及び/又は電気信号を光信号に変換する機能を含む。一実施形態において、PIC530は、ダイアタッチフィルム(DAF)又はこれに類するものを用いてコアに取り付けられ得る。一実施形態において、PIC530は、コア貫通ビア506同士の間に位置付けられる。すなわち、コア貫通ビア506は、PIC530のフットプリントの外側に位置する。図示した実施形態では、4つのPIC530が示されている。しかしながら、理解されることには、任意の数のPIC530が含められ得る(例えば、2つ以上のPIC530が使用され得る)。図5A図5Eに示す特定の実施形態において、PIC530は、PIC530の底部に活性層を有する向きにされ得る。従って、後に形成される光導波路と活性層がインタフェースをとることができるように、活性層を、下に位置するコア505上に直接設けることができる。
【0030】
次に図5Cを参照するに、一実施形態に従った、コア505の上及びPIC530の周囲にモールド層510が配置された後のコア505の斜視図が示されている。一実施形態において、モールド層510は、成形技術を用いてコア505の上に配置され得る。他の実施形態において、モールド層510は、コア505及びPIC530の上にラミネートされた層であってもよい。モールド層510は、例えばエポキシ、ビルドアップフィルム、又はこれらに類するものなどの任意の好適材料を有し得る。一実施形態において、モールド層510は、モールド層510がPIC530の頂面を覆うような厚さに形成され得る。他の実施形態において、モールド層510は、モールド層510の表面がPIC530の表面と実質的に同一平面になるように研磨又は平坦化されてもよい。一実施形態において、モールド層510を貫いてビア507が形成され得る。ビア507は各々、コア貫通ビア506のうちの1つ上に着地し得る。一部の実施形態において、コア貫通ビア506とビア507との間にパッドが設けられてもよい。
【0031】
次に図5Dを参照するに、一実施形態に従った、光導波路533が形成された後のコア505の斜視図が示されている。一実施形態において、光導波路533はコア505内に形成される。光導波路533は、PIC530の下を通り得る。例えば、光導波路533の第1端が第1のPIC530の下にあり、光導波路533の第2端が第2のPIC530の下にあるとし得る。斯くして、PIC530が共に光学的に結合され得る。光導波路533は、以下に限られないが、例えばグレーティングカプラ、エバネッセントカプラ、又は断熱カプラなどの、任意のカップリングアーキテクチャを用いてPIC530に結合され得る。
【0032】
一実施形態において、光導波路533はレーザプロセスで形成される。例えば、直接書き込みプロセスを用いて、コア505の一部を光導波路533に変換し得る。レーザ露光は、コア505の露光部分の微細構造を変化させることができる。例えば、光導波路533は結晶微細構造を持つことができ、コア505の残りの部分は非晶質微細構造を持つことができる。斯くして、光導波路533の屈折率がコア505の屈折率とは異なるものとなる。さらに、理解されることには、直接レーザ書き込みプロセスは、PIC530のミスアライメントに対処するために光導波路533の形状が修正されることを可能にする。
【0033】
次に図5Eを参照するに、一実施形態に従った、PIC530にダイ520が取り付けられた後のコア505の斜視図が示されている。図示した実施形態では、5つのダイ520が示されている。しかしながら、理解されることには、任意の数のダイ520がエレクトロニクスパッケージに含められ得る。一実施形態において、ダイ520はPIC530に電気的に結合され得る。例えば、上述のインターコネクト132と同様のインターコネクト(図示せず)を用いてPIC530をダイ520に結合し得る。一実施形態において、ビア507及びコア貫通ビア506によってコア505の反対側にもダイ520が結合され得る。
【0034】
理解されることには、PIC530及び光導波路533は、ダイ520間の強化された結合を提供する。電気接続に頼る代わりに、光信号も使用することができる。光信号は、高周波数で、より低い損失を持つ。高い信号周波数を可能にすることに加えて、ここに開示される実施形態は、より多くのデジタル変調技術(例えば、QAM4、多元接続など)の利用も可能にすることができる。従って、通信帯域幅を改善することができる。
【0035】
次に図6A及び図6Bを参照するに、更なる実施形態に従ったエレクトロニクスパッケージ600の断面図が示されている。上述の実施形態はガラスコアを利用して光導波路を形成しているが、図6A及び図6Bに関して説明する実施形態は、光導波路を形成するようにパターニングされる低損失材料を利用する。例えば、低損失材料は、シリコンと窒素(例えば、Si4)、又はポリマーを有し得る。
【0036】
ここで図6Aを参照するに、一実施形態に従ったエレクトロニクスパッケージ600の断面図が示されている。一実施形態において、エレクトロニクスパッケージ600はコア605を有する。コア605は、一部の実施形態においてガラスコア605とし得る。コア605の上にモールド層610が設けられ得る。一実施形態において、モールド層610は、エポキシ又は他の成形コンパウンドとし得る。一実施形態において、モールド層610の頂面の上に複数のダイ620-620が設けられ得る。一実施形態において、ダイ620-620は、PIC630によって共に結合され得る。例えば、ダイ620-620は、第2のモールド層611を貫くインターコネクト632によってPIC630に電気的に結合され得る。一実施形態において、ビア615によってコア605の反対側にもダイ620が結合され得る。一実施形態において、ビア615は、モールド層610、611、及びコア605を貫通する。
【0037】
一実施形態において、PIC630はモールド層610に埋め込まれる。PIC630の活性層631がPIC630の頂面にあるとし得る。一実施形態において、PIC630は、光導波路633によって互いに光学的に結合され得る。光導波路633は、第2のモールド層611内に形成され得る。第2のモールド層611及びモールド層610は、光導波路633の屈折率よりも低い屈折率を持つことができる。一実施形態において、光導波路633は低損失材料から形成され得る。一部の実施形態において、光導波路633は、シリコン及び窒素を有する。例えば、光導波路633はSiを有し得る。しかし、理解されることには、他の低損失材料も光導波路633に使用され得る。一実施形態において、光導波路633は、PIC630の頂面より上に設けられてもよい。特定の一実施形態において、光導波路633は、PIC630の活性層631の一部と接触してもよい。
【0038】
ここで図6Bを参照するに、更なる一実施形態に従ったエレクトロニクスパッケージ600の断面図が示されている。一実施形態において、図6Bのエレクトロニクスパッケージ600は、モールド層610の材料を除いて、図6Aのエレクトロニクスパッケージ600と実質的に同様であるとし得る。成形材料の代わりに、図6Bに示す実施形態は誘電体層609を含む。例えば、誘電体層609は、1つ以上のビルドアップ層を含み得る。1つ以上のビルドアップ層が互いの上にラミネートされて誘電体層609を形成し得る。一実施形態において、第2のモールド層611は、モールド材料であってもよいし、例えばビルドアップ層などの誘電体層であってもよい。一実施形態において、誘電体層609及び第2のモールド層611はどちらも、光導波路633の屈折率よりも低い屈折率を持ち得る。
【0039】
次に図7A図7Cを参照するに、様々な実施形態に従った、一対のPIC730と730との間のカップリングの概略図が示されている。図7Aにおいて、導波路間のカップリングはグレーティングカップリングであり、図7Bにおいて、導波路間のカップリングはエバネッセント/断熱カップリングであり、図7Cにおいて、導波路間のカップリングは、オフセットダイ配置に対処するパターン形成された導波路とのグレーティングカップリングである。
【0040】
ここで図7Aを参照するに、一実施形態に従った、一対のPIC730及び730の概略図が示されている。一実施形態において、各PIC730が受信器とドライバを有する。受信器はマイクロリング光検出器734に結合されることができ、ドライバはマイクロリング変調器735に結合されることができる。マイクロリングベースのデバイスが示されるが、理解されることには、PIC730及び730は任意の光検出器又は変調器アーキテクチャを用い得る。
【0041】
一実施形態において、各PIC730及び730は内部光導波路755を含み得る。図示した実施形態において、内部光導波路755の端部がグレーティングカプラ756を持つ。PIC730の第1端が、(例えば、オフチップ、ガラス導波路などから)入力の光信号751を受信し得る。PIC730の第2端が導波路733に結合され得る。導波路733は、より詳細に上述した導波路633と実質的に同様とし得る。すなわち、導波路733は、以下に限られないが、例えばSiなどの低損失材料とし得る。導波路733は、PIC730の第2端をPIC730の第1端に結合する。例えば、グレーティングカプラ756が、導波路733からの光信号がPIC730の内部導波路755に結合されることを可能にする。一実施形態において、PIC730の第2端は、(例えば、オフチップ、ガラス導波路などへの)出力の光信号752で終わり得る。
【0042】
ここで図7Bを参照するに、更なる一実施形態に従った、一対のPIC730及び730の概略図が示されている。一実施形態において、PIC730及び730は、光導波路間のカップリング機構を除いて、図7Aに示したPIC730及び730と実質的に同様であるとし得る。図7Bに示すように、カップリングは、エバネッセントカップリング又は断熱カップリングアーキテクチャを含み得る。例えば、内部導波路755の端部がテーパ状にされ得る。同様のテーパが光導波路733の端部に設けられ得る。2つの異なるカップリングアーキテクチャが図7A及び図7Bに示されているが、理解されることには、実施形態は、第1のPIC730を第2のPIC730に光学的に結合するための任意のタイプのカップリングアーキテクチャを含み得る。例えば、突き合わせカップリングなどの他のアーキテクチャを用いて第1のPIC730を第2のPIC730に結合してもよい。
【0043】
ここで図7Cを参照するに、更に他の更なる一実施形態に従った、一対のPIC730及び730の概略図が示されている。図7CのPIC730及び730は、PIC730と730との間のアライメントがオフセットされていることを除いて、図7AのPIC730及び730と実質的に同様であるとし得る。例えば、第2のPIC730が位置オフセットを有してコアに取り付けられることがある。従って、直線状の光導波路733では、PIC730とPIC730との間の適切なカップリングをもたらさない。代わりに、一対のターン(方向変え)を有する光導波路733が用いられる。このような実施形態は、オフセットダイ配置に対処するパターニングの使用を通じて容易に可能にされる。特に、光導波路733はレーザ露光プロセスで形成されるので、PIC730のミスアライメントに対処するためにレーザの経路を変更することができる。従って、光導波路733の形状を変更することができるので、PIC730の配置精度を緩くすることができる。
【0044】
次に図8Aを参照するに、一実施形態に従ったエレクトロニクスパッケージ800の平面図が示されている。一実施形態において、エレクトロニクスパッケージ800は、例えばガラスコアなどのコア805を有する。図示した実施形態では、エレクトロニクスパッケージ800の特定のフィーチャを不明瞭にしないために、ガラスコア805の上のモールド層又は誘電体層は省略されている。一実施形態において、エレクトロニクスパッケージ800は、一対のPIC830及び830を有する。図示のように、PIC830の上に5つのダイ820-820のセットが設けられている。ダイ820は、下に位置するフィーチャを見るために透明であるように示されている。
【0045】
一実施形態において、第1のPIC830は、光導波路833によって第2のPIC830に光学的に結合される。光導波路833は、PIC830より上でモールド層に埋め込まれ得る。同様に、PIC830及び830は、コア805より上でモールド層又は誘電体層に埋め込まれ得る。一部の実施形態において、光導波路833は、PIC830及び830の上に位置付けられる。他の実施形態において、光導波路833は、PIC830及び830のエッジに隣接する。
【0046】
一実施形態において、オフチップファイバ接続861も提供され得る。オフチップファイバ接続861は、光導波路862によってPIC830のうちの1つ以上に光学的に結合され得る。すなわち、ここに開示される実施形態は、エレクトロニクスパッケージ800内のコンポーネントの光カップリングに加えて、エレクトロニクスパッケージ800の外部のコンポーネントへの光カップリングを含む。
【0047】
次に図8Bを参照するに、更なる一実施形態に従ったエレクトロニクスパッケージ800の平面図が示されている。一実施形態において、図8Bのエレクトロニクスパッケージ800は、追加のPIC830が存在していることを除いて、図8Aのエレクトロニクスパッケージ800と同様であるとし得る。例えば、4つのPIC830-830がエレクトロニクスパッケージ800に含められ得る。一実施形態において、4つのPIC830は、光導波路833によって互いに光学的に結合され得る。2つ及び4つのPIC830の例が図8A及び図8Bに示されているが、理解されることには、実施形態はこのようなアーキテクチャに限定されず、実施形態は、所望のレベルのダイ非集約化を提供するために任意の数のPIC830を含み得る。
【0048】
次に図9A図9Gを参照するに、一実施形態に従った、エレクトロニクスパッケージを形成するプロセスを描く一連の斜視図が示されている。一実施形態において、図9A図9Gで形成されるエレクトロニクスパッケージは、より詳細に上述したエレクトロニクスパッケージのうちのいずれかと同様であるとし得る。
【0049】
ここで図9Aを参照するに、一実施形態に従った、コア905の斜視図が示されている。一実施形態において、コア905はガラスコアとし得る。コア905は任意の好適な厚さを持つことができる。一実施形態において、コア905の厚さを貫いてコア貫通ビア906も設けられ得る。図示した実施形態では、単純さのために5つのコア貫通ビア906のみが示されている(すなわち、後続の処理動作において追加されるダイの各々に対して1つのコア貫通ビア906)。しかしながら、理解されることには、ダイの各々に対して複数のコア貫通ビア906が設けられ得る。
【0050】
次に図9Bを参照するに、一実施形態に従った、コア905に複数のPIC930が取り付けられた後のコア905の斜視図が示されている。一実施形態において、PIC930は、より詳細に上述したPICと実質的に同様であるとし得る。例えば、PIC930は、光信号を電気信号に変換する機能及び/又は電気信号を光信号に変換する機能を含む。一実施形態において、PIC930は、DAF又はこれに類するものを用いてコアに取り付けられ得る。一実施形態において、PIC930は、コア貫通ビア906同士の間に位置付けられる。すなわち、コア貫通ビア906は、PIC930のフットプリントの外側に位置する。図示した実施形態では、4つのPIC930が示されている。しかしながら、理解されることには、任意の数のPIC930が含められ得る(例えば、2つ以上のPIC930が使用され得る)。図9A図9Gに示す特定の実施形態において、PIC930は、PIC930の底部に活性層を有する向きにされ得る。従って、活性層は、後に形成される光導波路とインタフェースをとることができる。
【0051】
次に図9Cを参照するに、一実施形態に従った、コア905の上及びPIC930の周囲にモールド層910が配置された後のコア905の斜視図が示されている。一実施形態において、モールド層910は、成形技術を用いてコア905の上に配置され得る。他の実施形態において、モールド層910は、コア905及びPIC930の上にラミネートされた1つ以上の層であってもよい。モールド層910は、例えばエポキシ、ビルドアップフィルム、又はこれらに類するものなどの任意の好適材料を有し得る。一実施形態において、モールド層910は、モールド層910の表面がPIC930の表面と実質的に同一平面になるように研磨又は平坦化され得る。一実施形態において、モールド層910を貫いてビア907が形成され得る。ビア907は各々、コア貫通ビア906のうちの1つ上に着地し得る。一部の実施形態において、コア貫通ビア906とビア907との間にパッドが設けられてもよい。
【0052】
次に図9Dを参照するに、一実施形態に従った、モールド層910の上に導波路層971が配置された後のコア905の斜視図が示されている。一実施形態において、導波路層971は、低温堆積プロセスを用いてモールド層910の上にブランケット堆積され得る。一実施形態において、導波路層971は低損失材料を有する。導波路層971は、モールド層910の屈折率よりも高い屈折率を有する材料である。例えば、導波路層971は、シリコン及び窒素(例えば、Si)を有し得る。
【0053】
次に図9Eを参照するに、一実施形態に従った、導波路933がパターン形成された後のコア905の斜視図が示されている。一実施形態において、このパターニングプロセスは、オフセットダイ配置に対処するパターニングプロセスとし得る。例えば、導波路層971の上にレジストが堆積され得る。次いで、レーザ直接イメージングプロセスを用いて、導波路933が所望される位置にあるレジストを露光し得る。この露光はレーザ直接イメージングプロセスで行われるので、導波路933は、PIC930の配置における如何なるオフセットにも対処するように位置決め及び/又は形状決めされることができる。次いで、レジストが現像される。レジスト内にパターンが作成された後、該パターンをエッチングプロセスで導波路層971内に転写することができる。そして、レジストを剥離して光導波路933を残すことができる。レーザ直接イメージングを用いる実施形態が説明されているが、理解されることには、一部の実施形態では標準的なリソグラフィ(例えば、マスクを用いて特定の領域を露光する)も使用され得る。
【0054】
次に図9Fを参照するに、一実施形態に従った、光導波路933の上方に第2のモールド層909が設けられた後のコア905の斜視図が示されている。一実施形態において、第2のモールド層909は、光導波路933の屈折率よりも低い屈折率を有する材料とすることができる。一実施形態において、第2のモールド層909は、モールド層910と同じ材料とし得る。一実施形態において、第2のモールド層909を貫いてビア908が形成される。ビア908は、下に位置するモールド層910を貫くビア907上に着地し得る。一部の実施形態において、ビア908とビア907との間にパッドが設けられてもよい。
【0055】
次に図9Gを参照するに、一実施形態に従った、PIC930にダイ920が取り付けられた後のコア905の斜視図が示されている。図示した実施形態では、5つのダイ920が示されている。しかしながら、理解されることには、任意の数のダイ920がエレクトロニクスパッケージに含められ得る。一実施形態において、ダイ920はPIC930に電気的に結合され得る。例えば、上述のインターコネクト632と同様のインターコネクト(図示せず)を用いてPIC930をダイ920に結合し得る。一実施形態において、ビア908、907及びコア貫通ビア906によってコア905の反対側にもダイ920が結合され得る。
【0056】
理解されることには、PIC930及び光導波路933は、ダイ920間の強化された結合を提供する。電気接続に頼る代わりに、光信号も使用することができる。光信号は、高周波数で、より低い損失を持つ。高い信号周波数を可能にすることに加えて、ここに開示される実施形態は、より多くのデジタル変調技術(例えば、QAM4、多元接続など)の利用も可能にすることができる。従って、通信帯域幅を改善することができる。
【0057】
次に図10を参照するに、一実施形態に従ったエレクトロニクスシステム1090の断面図が示されている。一実施形態において、エレクトロニクスシステム1090は、例えばプリント回路基板(PCB)などのボード1091を有する。一実施形態において、第2レベルインターコネクト(SLI)1092を用いて、ボード1091にパッケージ基板1093が結合され得る。SLI1092としてはんだボールが示されているが、理解されることには、任意のSLIアーキテクチャ(例えば、ソケットなど)が使用され得る。一実施形態において、パッケージ基板1093は、任意の典型的なパッケージ基板とし得る。例えば、パッケージ基板1093は、導電ルーティング及びこれに類するものを含み得る。一部の実施形態において、パッケージ基板1093は、コアレスパッケージ基板であってもよいし、コア付きパッケージ基板であってもよい。
【0058】
一実施形態において、ミッドレベルインターコネクト(MLI)1003によって、パッケージ基板1093にエレクトロニクスパッケージ1000が結合され得る。MLI1003は、コア1005の底面上のソルダーレジスト1004を貫通し得る。他の実施形態において、コア1005の下に再配線層又はこれに類するものが設けられてもよい。一実施形態において、MLI1003は、コア1005及びモールド層1010を貫通するビア1015によってダイ1020-1020に結合される。一実施形態において、モールド層1010にPIC1030が埋め込まれ得る。PIC1030は、コア1005に埋め込まれた光導波路1033によって共に光学的に結合され得る。一実施形態において、PIC1030は、モールド層1010を貫くインターコネクト1032によってダイ1020-1020に電気的に結合され得る。更なる一実施形態において、モールド層1010とダイ1020との間に、ソルダーレジスト層、1つ以上の再配線層、及び/又は何らかの他のルーティングが設けられてもよい。
【0059】
図示した実施形態では、エレクトロニクスパッケージ1000は、図1に示したエレクトロニクスパッケージ100と同様である。しかしながら、理解されることには、エレクトロニクスシステム1090は、ここで説明された実施形態のうちのいずれと同様のエレクトロニクスパッケージを含んでもよい。
【0060】
図11は、本発明の一実装に従ったコンピューティング装置1100を示している。コンピューティング装置1100はボード1102を収容する。ボード1102は、以下に限られないがプロセッサ1104及び少なくとも1つの通信チップ1106を含む多数のコンポーネントを含むことができる。プロセッサ1104は、ボード1102に物理的及び電気的に結合される。更なる実装において、通信チップ1106はプロセッサ1104の一部である。
【0061】
他のコンポーネントは、以下に限られないが、揮発性メモリ(例えば、DRAM)、不揮発性メモリ(例えば、ROM)、フラッシュメモリ、グラフィックスプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、暗号プロセッサ、チップセット、アンテナ、ディスプレイ、タッチスクリーンディスプレイ、タッチスクリーンコントローラ、バッテリー、オーディオコーデック、ビデオコーディック、電力増幅器、グローバル・ポジショニング・システム(GPS)デバイス、方位計、加速度計、ジャイロスコープ、スピーカ、カメラ、及び大容量記憶装置(例えば、ハードディスクドライブ)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、等々を含む。
【0062】
通信チップ1106が、コンピューティング装置1100への、及びそれからのデータの伝送のための無線通信を可能にし得る。用語“無線(ワイヤレス)”及びその派生形は、変調された電磁放射線を用いて非固体媒体を介してデータを伝達し得る回路、装置、システム、方法、技術、通信チャネルなどを記述するために使用され得る。この用語は、関連する装置が如何なるワイヤをも含まないことを意味するものではないが、一部の実施形態では、如何なるワイヤをも含まないことがあり得る。通信チップ1106は、数多くある無線規格又はプロトコルのうちの何れを実装してもよい。それらの規格又はプロトコルは、以下に限られないが、Wi-Fi(IEEE802.11ファミリ)、WiMAX(IEEE802.16ファミリ)、IEEE802.20、ロングタームエボリューション(LTE)、Ev-DO、HSPA+、HSDPA+、HSUPA+、EDGE、GSM、GPRS、CDMA、TDMA、DECT、Bluetooth(登録商標)、これらの派生形、並びに、3G、4G、5G及びそれ以降として指定されるその他の無線プロトコルを含む。コンピューティング装置1100は複数の通信チップ1106を含み得る。例えば、第1の通信チップ1106は、例えばWi-Fi及び/又はBluetooth(登録商標)など、より短距離の無線通信用にされ、第2の通信チップ1106は、例えばGPS、EDGE、GPRS、CDMA、WiMAX、LTE、Ev-DO及び/又はその他など、より長距離の無線通信用にされ得る。
【0063】
コンピューティング装置1100のプロセッサ1104は、プロセッサ1104内にパッケージングされた集積回路ダイを含む。本発明の一部の実装において、プロセッサの集積回路ダイは、ここで説明された実施形態に従って、光導波路によって互いに光学的に結合された複数のPICを有するエレクトロニクスパッケージの一部とし得る。用語“プロセッサ”は、レジスタ及び/又はメモリからの電子データを処理して、該電子データをレジスタ及び/又はメモリに格納され得る他の電子データへと変換する如何なるデバイス又はデバイス部分をも意味し得る。
【0064】
通信チップ1106も、通信チップ1106内にパッケージングされた集積回路ダイを含む。本発明の他の一実装によれば、通信チップの集積回路ダイは、ここで説明された実施形態に従った、光導波路によって共に光学的に結合された複数のPICを有するエレクトロニクスパッケージの一部とし得る。
【0065】
例示した本発明の実装についての以上の説明は、要約に記載されている事項を含め、包括的なものではないし、また本発明をここに開示された正確な形態に限定するものでもない。本発明の具体的な実装及び例はここでは例示の目的で記載されており、当業者に認識されるように、本発明の範囲内で様々な均等な変更が可能である。
【0066】
これらの変更が本発明に為されることができるのは、以上の詳細な説明を踏まえてのことである。以下の請求項にて使用される用語は、明細書及び特許請求の範囲にて開示される具体的な実装に本発明を限定するように解釈されるべきではない。むしろ、発明の範囲は、もっぱら、クレーム解釈の確立された原則に従って解釈されるべきものである以下の請求項によって決定されるべきである。
【0067】
例1: ガラスを有する第1の層と、前記第1の層の上の第2の層であり、モールド材料を有する第2の層と、前記第2の層内の第1のフォトニクス集積回路(PIC)と、前記第2の層内の第2のPICと、前記第1の層内の導波路であり、前記第1のPICを前記第2のPICに光学的に結合する導波路と、を有するエレクトロニクスパッケージ。
【0068】
例2: 前記第1のPIC及び前記第2のPICは、グレーティングカプラによって前記導波路に光学的に結合される、例1のエレクトロニクスパッケージ。
【0069】
例3: 前記第1のPIC及び前記第2のPICは、エバネッセントカプラによって前記導波路に光学的に結合される、例1のエレクトロニクスパッケージ。
【0070】
例4: 前記第2の層の上の第1のダイであり、前記第1のPIC及び前記第2のPICに電気的に結合された第1のダイ、を更に有する例1-例3のエレクトロニクスパッケージ。
【0071】
例5: 前記第2の層の上の第2のダイであり、前記第1のPICに結合された第2のダイと、前記第2の層の上の第3のダイであり、前記第2のPICに結合された第3のダイと、を更に有する例4のエレクトロニクスパッケージ。
【0072】
例6: 前記第2のダイに結合された第1のビアであり、前記第1の層及び前記第2の層を貫通した第1のビアと、前記第3のダイに結合された第2のビアであり、前記第1の層及び前記第2の層を貫通した第2のビアと、を更に有する例5のエレクトロニクスパッケージ。
【0073】
例7: 前記第1のPIC及び前記第2のPICは前記第1の層内まで延在する、例1-例6のエレクトロニクスパッケージ。
【0074】
例8: 前記導波路は前記第1の層と同じ材料を有し、前記導波路は前記第1の層とは異なる微細構造を持つ、例1-例7のエレクトロニクスパッケージ。
【0075】
例9: 前記第1のPIC及び前記第2のPICは、前記第1の層の頂面と接触している、例1-例8のエレクトロニクスパッケージ。
【0076】
例10: 前記第1のPICの活性層及び前記第2のPICの活性層が前記第1の層の前記頂面と接触している、例9のエレクトロニクスパッケージ。
【0077】
例11: 前記第1のPIC及び前記第2のPICを貫通する基板貫通ビア、
を更に有する例10のエレクトロニクスパッケージ。
【0078】
例12: 前記導波路は、前記第1のPICの下及び前記第2のPICの下を延在している、例1-例11のエレクトロニクスパッケージ。
【0079】
例13: ガラスを有する第1の層と、前記第1の層の上の第2の層であり、モールド材料を有する第2の層と、前記第1の層に、前記第2の層に、又は前記第1の層と前記第2の層に埋め込まれた第1のフォトニクス集積回路(PIC)と、前記第1の層に、前記第2の層に、又は前記第1の層と前記第2の層に埋め込まれた第2のPICと、前記第1の層内の導波路であり、前記第1のPICを前記第2のPICに光学的に結合する導波路と、を有するエレクトロニクスパッケージ。
【0080】
例14: 前記第1のPIC及び前記第2のPICは、前記第1の層内にあり、前記第1のPICの活性層は、前記第1のPICの上面にあり、前記第2のPICの活性層は、前記第2のPICの上面にある、例13のエレクトロニクスパッケージ。
【0081】
例15: 前記導波路は前記第1の層の頂面にある、例14のエレクトロニクスパッケージ。
【0082】
例16: 前記第1のPIC及び前記第2のPICは前記第1の層内にあり、前記第1のPICの活性層が前記第1のPICの底面にあり、前記第2のPICの活性層が前記第2のPICの底面にある、例13-例15のエレクトロニクスパッケージ。
【0083】
例17: 前記導波路は前記第1の層に埋め込まれている、例16のエレクトロニクスパッケージ。
【0084】
例18: 前記第1のPIC及び前記第2のPICは、前記第1の層及び前記第2の層内にあり、前記第1のPICの活性層が前記第1のPICの底面にあり、前記第2のPICの活性層が前記第2のPICの底面にある、例13-例17のエレクトロニクスパッケージ。
【0085】
例19: エレクトロニクスパッケージを形成する方法であって、第1の層を貫通するビアを形成し、該第1の層はガラスを有し、前記第1の層に複数のフォトニクス集積回路(PIC)を取り付け、前記第1の層及び前記複数のPICの上に第2の層を配置し、前記第1の層内に光導波路を形成し、該光導波路は、前記PICを共に光学的に結合し、前記第2の層の上にダイを配置する、ことを有する方法。
【0086】
例20: 前記光導波路を形成することは、前記第1の層をレーザに曝すことを有する、例19の方法。
【0087】
例21: 前記光導波路の形成は、前記複数のPICの配置ずれに対処するプロセスでパターニングされる、例20の方法。
【0088】
例22: 前記第2の層はモールド層である、例19-例21の方法。
【0089】
例23: ボードと、前記ボードに結合されたパッケージ基板と、前記パッケージ基板に結合されたパッチであり、ガラスを有する第1の層と、前記第1の層の上の第2の層であり、モールド材料を有する第2の層と、前記第2の層内の第1のフォトニクス集積回路(PIC)と、前記第2の層内の第2のPICと、前記第1の層内の導波路であり、前記第1のPICを前記第2のPICに光学的に結合する導波路と、を有するパッチと、前記パッチに結合されたダイと、を有するエレクトロニクスシステム。
【0090】
例24: 前記第1のPIC及び前記第2のPICは前記第1の層内まで延在する、例23のエレクトロニクスシステム。
【0091】
例25: 前記導波路は前記第1の層と同じ材料を有し、前記導波路は前記第1の層とは異なる微細構造を持つ、例23又は例24のエレクトロニクスシステム。
【0092】
例26: ガラスを有する第1の層と、前記第1の層の上の第2の層であり、誘電体材料を有する第2の層と、前記第2の層に埋め込まれた第1のフォトニクス集積回路(PIC)と、前記第2の層に埋め込まれた第2のPICと、前記第2の層の上の第3の層と、前記第3の層内の導波路であり、前記第1のPICを前記第2のPICに光学的に結合する導波路と、を有するエレクトロニクスパッケージ。
【0093】
例27: 前記導波路はシリコン及び窒素を有する、例26のエレクトロニクスパッケージ。
【0094】
例28: 前記第2の層は複数のビルドアップ層である、例26又は例27のエレクトロニクスパッケージ。
【0095】
例29: 前記第2の層はモールド材料である、例26-例28のエレクトロニクスパッケージ。
【0096】
例30: 前記第3の層はモールド材料である、例26-例29のエレクトロニクスパッケージ。
【0097】
例31: 前記導波路は、グレーティングカプラによって第1のPIC及び第2のPICに結合される、例26-例30のエレクトロニクスパッケージ。
【0098】
例32: 前記導波路は、エバネッセントカップリングによって第1のPIC及び第2のPICに結合される、例26-例31のエレクトロニクスパッケージ。
【0099】
例33: 前記導波路は、第1のPIC及び第2のPICの頂面の上を延在する、例26-例32のエレクトロニクスパッケージ。
【0100】
例34: 前記第1のPICの活性層が前記第1のPICの頂部にあり、前記第2のPICの活性層が前記第2のPICの頂部にある、例33のエレクトロニクスパッケージ。
【0101】
例35: 前記第3の層の上のダイであり、前記第1のPIC及び前記第2のPICに結合されたダイ、を更に有する例26-例34のエレクトロニクスパッケージ。
【0102】
例36: 前記第3の層の上の第2のダイであり、前記第1のPICに結合された第2のダイと、第3の層の上の第3のダイであり、前記第2のPICに結合された第3のダイ、を更に有する例35のエレクトロニクスパッケージ。
【0103】
例37: 第1のフォトニクス集積回路(PIC)と、第2のPICと、前記第1のPICと前記第2のPICとの間の導波路と、前記第1のPICに電気的に結合された第1のダイと、前記第1のPIC及び前記第2のPICに電気的に結合された第2のダイと、前記第2のPICに電気的に結合された第3のダイと、を有するエレクトロニクスパッケージ。
【0104】
例38: 前記第1のPIC及び前記第2のPICはモールド層に埋め込まれている、例37のエレクトロニクスパッケージ。
【0105】
例39: 前記モールド層の下のガラス層、を更に有する例38のエレクトロニクスパッケージ。
【0106】
例40: 前記導波路は前記モールド層より上にある、例38のエレクトロニクスパッケージ。
【0107】
例41: 前記導波路はシリコン及び窒素を有する、例37-例40のエレクトロニクスパッケージ。
【0108】
例42: 前記第1のダイは、前記第1のPICを介して前記第2のダイに電気的に結合され、前記第2のダイは、前記第2のPICを介して前記第3のダイに電気的に結合される、例37-例41のエレクトロニクスパッケージ。
【0109】
例43: 前記第1のダイは、前記第1のPIC及び前記第2のPICを介して前記第3のダイに光学的に結合される、例42のエレクトロニクスパッケージ。
【0110】
例44: エレクトロニクスパッケージを形成する方法であって、複数のフォトニクス集積回路(PIC)をガラス基板に取り付け、前記ガラス基板及び前記複数のPICの上に第1のモールド層を形成し、前記モールド層の上に、シリコン及び窒素を有する層を堆積させ、前記層をパターニングして複数の導波路を形成し、該導波路が前記複数のPICを共に光学的に結合し、前記導波路の上に第2のモールド層を形成し、前記第2のモールド層に複数のダイを取り付ける、ことを有する方法。
【0111】
例45: 前記層をパターニングして前記複数の導波路を形成することは、前記複数のPICのミスアライメントに対処するようにパターニングすることを含む、例44の方法。
【0112】
例46: 前記ガラス基板を貫通するビアを更に有し、該ビアは前記複数のダイに電気的に結合される、例44又は例45の方法。
【0113】
例47: 前記第1のモールド層及び前記第2のモールド層は低屈折率材料を有する、例44-例46の方法。
【0114】
例48: ボードと、前記ボードに結合されたパッケージ基板と、前記パッケージ基板に結合されたパッチであり、ガラスを有する第1の層と、前記第1の層の上の第2の層であり、誘電体材料を有する第2の層と、前記第2の層に埋め込まれた第1のフォトニクス集積回路(PIC)と、前記第2の層に埋め込まれた第2のPICと、前記第2の層の上の第3の層と、前記第3の層内の導波路であり、前記第1のPICを前記第2のPICに光学的に結合する導波路と、を有するパッチと、を有するエレクトロニクスシステム。
【0115】
例49: 前記導波路はシリコン及び窒素を有する、例48のエレクトロニクスシステム。
【0116】
例50: 前記第2の層及び前記第3の層は、低屈折率の材料を有する、例48又は例49のエレクトロニクスシステム。
図1
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図6A
図6B
図7A
図7B
図7C
図8A
図8B
図9A
図9B
図9C
図9D
図9E
図9F
図9G
図10
図11
【国際調査報告】