IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ チャイナ・テレコム・コーポレーション・リミテッドの特許一覧

特表2024-533010端末の送信機の状態決定方法、システム、基地局及び端末
<>
  • 特表-端末の送信機の状態決定方法、システム、基地局及び端末 図1
  • 特表-端末の送信機の状態決定方法、システム、基地局及び端末 図2
  • 特表-端末の送信機の状態決定方法、システム、基地局及び端末 図3
  • 特表-端末の送信機の状態決定方法、システム、基地局及び端末 図4
  • 特表-端末の送信機の状態決定方法、システム、基地局及び端末 図5
  • 特表-端末の送信機の状態決定方法、システム、基地局及び端末 図6
  • 特表-端末の送信機の状態決定方法、システム、基地局及び端末 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】端末の送信機の状態決定方法、システム、基地局及び端末
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/00 20090101AFI20240905BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20240905BHJP
   H04W 72/1268 20230101ALI20240905BHJP
【FI】
H04W36/00
H04W72/0453
H04W72/1268
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023581033
(86)(22)【出願日】2023-04-27
(85)【翻訳文提出日】2023-12-28
(86)【国際出願番号】 CN2023091231
(87)【国際公開番号】W WO2023208125
(87)【国際公開日】2023-11-02
(31)【優先権主張番号】202210459901.1
(32)【優先日】2022-04-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515003145
【氏名又は名称】チャイナ・テレコム・コーポレーション・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】CHINA TELECOM CORPORATION LIMITED
【住所又は居所原語表記】31, JINRONG STREET, XICHENG DISTRICT, BEIJING 100033, CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
(74)【代理人】
【識別番号】100093045
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 良男
(72)【発明者】
【氏名】ナン, ファン
(72)【発明者】
【氏名】リウ, グイチン
(72)【発明者】
【氏名】チャン, シン
(72)【発明者】
【氏名】ジュー, ジエンチー
(72)【発明者】
【氏名】ショー, シャオミン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067KK03
(57)【要約】
本開示は、通信技術分野に関し、端末の送信機の状態決定方法、システム、基地局及び端末を提供する。本開示の方法は、基地局が端末に送信機状態構成情報を送信することと、基地局が送信機状態構成情報に基づいて切り替えられた後の端末の送信機状態を決定することとを含み、ここで、端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域は、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の間で動的に切り替えられ、送信機状態構成情報は、端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域が切り替えられた後に端末の送信機の選択可能な状態が一意でない場合、切替られた後の端末の送信機状態を示すために使用される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局により実行される端末の送信機の状態決定方法であって、
端末に送信機状態構成情報を送信し、前記端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域は、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の間で動的に切り替えられ、前記送信機状態構成情報は、前記端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域が切り替えられた後に前記端末の送信機の選択可能な状態が一意でない場合、切替られた後の前記端末の送信機状態を示すために使用されることと、
前記送信機状態構成情報に基づいて、切替られた後の前記端末の送信機状態を決定することとを含むことを特徴とする端末の送信機の状態決定方法。
【請求項2】
前記端末の送信機の選択可能な状態が一意でないことは、
切り換えられる前に前記端末が前記3つ以上の周波数帯域における第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送をサポートし、切り換えられた後に前記端末が前記第1の周波数帯域の任意のキャリアでアップリンク伝送を行わなく、前記3つ以上の周波数帯域における第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うことを含むことを特徴とする請求項1に記載の端末の送信機の状態決定方法。
【請求項3】
前記送信機状態構成情報は、
前記端末が前記第1の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、前記第2の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなし、又は、
前記端末が前記第2の周波数帯域の前記少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用されることを特徴とする請求項2に記載の端末の送信機の状態決定方法。
【請求項4】
前記送信機状態構成情報は、無線リソース制御RRC情報要素における第1のアップリンク送信機がデュアルアップリンク送信機状態uplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素を切替えることであり、前記第1のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第1の所定値に配置され、前記端末が前記第1の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、前記第2の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示し、前記第1のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第2の所定値に配置され、前記端末が前記第2の周波数帯域の前記少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示することを特徴とする請求項3に記載の端末の送信機の状態決定方法。
【請求項5】
前記端末の送信機の選択可能な状態が一意でないことは、
切り換えられる前に前記端末が前記3つ以上の周波数帯域における第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の少なくとも1つの周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、且つ前記端末が前記第1の周波数帯域と前記第2の周波数帯域の両方で1つのアンテナポートのアップリンク伝送をサポートしており、切り換えられた後に前記端末が前記第1の周波数帯域と前記第2の周波数帯域でアップリンク伝送を行わなく、前記3つ以上の周波数帯域における第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うことを含むことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の端末の送信機の状態決定方法。
【請求項6】
前記送信機状態構成情報は、前記端末が前記第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、前記第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用され、又は、
前記送信機状態構成情報は、前記端末が前記第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、前記第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用され、又は、
前記送信機状態構成情報は、前記端末が前記第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用されることを特徴とする請求項5に記載の端末の送信機の状態決定方法。
【請求項7】
前記送信機状態構成情報は、無線リソース制御RRC情報要素における第2のアップリンク送信機がデュアルアップリンク送信機状態uplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素を切替えることであり、前記第2のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第3の所定値に配置され、前記端末が前記第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、前記第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示し、前記第2のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第4の所定値に配置され、前記端末が前記第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、前記第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示し、前記第2のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第5の所定値に配置され、前記端末が前記第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示することを特徴とする請求項6に記載の端末の送信機の状態決定方法。
【請求項8】
前記基地局が前記端末の能力情報を受信することと、
前記基地局が前記端末に送信機切替構成情報を送信することとをさらに含み、
前記能力情報は、前記端末にサポートする送信機がオプションをデュアルアップリンクに切り替えること、前記3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の情報、前記端末が前記3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域で2セットの送信機をサポートすることのうちの少なくとも1つを含み、
前記送信機切替構成情報は、前記3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の構成情報、送信機切替モード構成情報、送信機切替オプション構成情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記送信機切替モード構成情報は、前記端末が前記3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域で2セットの送信機をサポートするように構成され、
前記送信機切替オプション構成情報は、送信機がオプションをデュアルアップリンクに切り替えるように構成されることを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の端末の送信機の状態決定方法。
【請求項9】
端末により実行される端末の送信機の状態決定方法であって、
基地局からの送信機状態構成情報を受信することと、
前記送信機状態構成情報に基づいて切り替えた後の送信機状態を決定し、アップリンク伝送の周波数帯域の切り替えを行うこととを含み、
前記端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域は、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の間で動的に切り替えられ、前記送信機状態構成情報は、前記端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域が切り替えられた後に前記端末の送信機の選択可能な状態が一意でない場合、切替られた後の前記端末の送信機状態を示すために使用されることを特徴とする端末の送信機の状態決定方法。
【請求項10】
前記基地局に能力情報を送信することと、
前記基地局からの送信機切替構成情報を受信することとをさらに含み、
前記能力情報は、前記端末にサポートする送信機がオプションをデュアルアップリンクに切り替えること、前記3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の情報、前記端末が前記3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域で2セットの送信機をサポートすることのうちの少なくとも1つを含み、
前記送信機切替構成情報は、前記3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の構成情報、送信機切替モード構成情報、送信機切替オプション構成情報のうちの少なくとも1つを含み、前記送信機切替モード構成情報は、前記端末が前記3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域で2セットの送信機をサポートするように構成され、前記送信機切替オプション構成情報は、送信機がオプションをデュアルアップリンクに切り替えるように構成されることを特徴とする請求項9に記載の端末の送信機の状態決定方法。
【請求項11】
前記端末の送信機の選択可能な状態が一意でないことは、
切り換えられる前に前記端末が前記3つ以上の周波数帯域における第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送をサポートし、切り換えられた後に前記端末が前記第1の周波数帯域の任意のキャリアでアップリンク伝送を行わなく、前記3つ以上の周波数帯域における第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うことを含むことを特徴とする請求項9に記載の端末の送信機の状態決定方法。
【請求項12】
前記送信機状態構成情報は、前記端末が前記第1の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、前記第2の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなし、又は、前記端末が前記第2の周波数帯域の前記少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用されることを特徴とする請求項10に記載の端末の送信機の状態決定方法。
【請求項13】
前記送信機状態構成情報は、無線リソース制御RRC情報要素における第1のアップリンク送信機がデュアルアップリンク送信機状態uplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素を切替えることであり、前記第1のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第1の所定値に配置され、前記端末が前記第1の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、前記第2の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示し、前記第1のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第2の所定値に配置され、前記端末が前記第2の周波数帯域の前記少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示することを特徴とする請求項12に記載の端末の送信機の状態決定方法。
【請求項14】
前記端末の送信機の選択可能な状態が一意でないことは、
切り換えられる前に前記端末が前記3つ以上の周波数帯域における第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の少なくとも1つの周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、且つ前記端末が前記第1の周波数帯域と前記第2の周波数帯域の両方で1つのアンテナポートのアップリンク伝送をサポートしており、切り換えられた後に前記端末が前記第1の周波数帯域と前記第2の周波数帯域でアップリンク伝送を行わなく、前記3つ以上の周波数帯域における第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うことを含むことを特徴とする請求項9~13のいずれか1項に記載の端末の送信機の状態決定方法。
【請求項15】
前記送信機状態構成情報は、前記端末が前記第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、前記第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用され、又は、
前記送信機状態構成情報は、前記端末が前記第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、前記第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用され、又は、
前記送信機状態構成情報は、前記端末が前記第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用されることを特徴とする請求項14に記載の端末の送信機の状態決定方法。
【請求項16】
送信機と、コントローラーとを含む基地局であって、
前記送信機は、端末が送信機状態構成情報を送信するように構成され、
前記端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域は、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の間で動的に切り替えられ、前記送信機状態構成情報は、前記端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域が切り替えられた後に前記端末の送信機の選択可能な状態が一意でない場合、切替られた後の前記端末の送信機状態を示すために使用され、
前記コントローラーは、前記送信機状態構成情報に基づいて、切替られた後の前記端末の送信機状態を決定するように構成されることを特徴とする基地局。
【請求項17】
受信機と、コントローラーとを含む端末であって、
前記受信機は、基地局からの送信機状態構成情報を受信するように構成され、前記端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域は、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の間で動的に切り替えられ、前記送信機状態構成情報は、前記端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域が切り替えられた後に前記端末の送信機の選択可能な状態が一意でない場合、切替られた後の前記端末の送信機状態を示すために使用され、
前記コントローラーは、前記送信機状態構成情報に基づいて切り替えられた後の送信機状態を決定し、送信機がアップリンク伝送の周波数帯域の切り替えを行うように制御するように構成されることを特徴とする端末。
【請求項18】
プロセッサと、前記プロセッサに結合されたメモリとを含む通信装置であって、
前記メモリに記憶された命令が前記プロセッサによって実行されるときに、前記プロセッサに請求項1~15のいずれか1項に記載の端末の送信機の状態決定方法を実行させることを特徴とする通信装置。
【請求項19】
請求項16に記載の基地局と、請求項17に記載の端末とを含むことを特徴とする通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互引用)
本願は、CN出願番号が202210459901.1、出願日が2022年4月28日である出願を基礎とし、その優先権を主張し、その開示内容が本願全体として組み込まれている。
本開示は、通信技術分野に関し、特に、端末の送信機の状態決定方法、システム、基地局及び端末に関する。
【背景技術】
【0002】
超アップリンクは、端末アップリンク送信機切替(ULTx switching)技術である。第5世代移動通信技術(5th Generation mobile networks、5thGenerationwirelesssystems又は5th―Generation、5G)新ラジオ(NewRadio、NR)リリース16(Release16、Rel-16)超アップリンク、Rel-17超アップリンク強化の標準化が完了し、NRアップリンク容量とアップリンクカバーを向上させ、遅延を低減することができる。
【0003】
Rel-16、Rel-17におけるマルチキャリアアップリンク伝送方式は、2セットの送信機をサポートする端末に対して、その送信機の切替メカニズムに制限があり、即ち、端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域は、無線リソース制御(RadioResourceControl、RRC)シグナリングに構成された2つのアップリンク周波数帯域の間でのみ動的に切り替えることができる。アップリンクのデータレート、スペクトル利用率、アップリンク容量をさらに向上させるために、2セットの送信機をサポートする端末は、2セットの送信機がアップリンク伝送を行うことをサポートする周波数帯域を3つ又は4つのアップリンク周波数帯域の間で動的に切り替える。
【発明の概要】
【0004】
本開示のいくつかの実施例は、基地局により実行される端末の送信機の状態決定方法を提供し、端末に送信機状態構成情報を送信することと、送信機状態構成情報に基づいて切り替えられた後の端末の送信機状態を決定することとを含み、ここで、端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域は、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の間で動的に切り替えられ、送信機状態構成情報は、端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域が切り替えられた後に端末の送信機の選択可能な状態が一意でない場合、切替られた後の端末の送信機状態を示すために使用される。
【0005】
いくつかの実施例では、端末の送信機の選択可能な状態が一意でないことは、切り替えられる前に端末が3つ以上の周波数帯域における第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送をサポートし、切り替えられた後に端末が第1の周波数帯域の任意のキャリアでアップリンク伝送を行わなく、3つ以上の周波数帯域における第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うことを含む。
【0006】
いくつかの実施例では、送信機状態構成情報は、端末が第1の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第2の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなし、又は、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用される。
【0007】
いくつかの実施例では、送信機状態構成情報は、無線リソース制御RRC情報要素における第1のアップリンク送信機がデュアルアップリンク送信機状態uplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素を切替えることであり、第1のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第1の所定値に配置され、端末が第1の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第2の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示し、第1のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第2の所定値に配置され、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示する。
【0008】
いくつかの実施例では、端末の送信機の選択可能な状態が一意でないことは、切替えられる前に端末が3つ以上の周波数帯域における第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の少なくとも1つの周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、且つ端末が第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の両方で1つのアンテナポートのアップリンク伝送をサポートしており、切替えられた後に端末が第1の周波数帯域と第2の周波数帯域でアップリンク伝送を行わなく、3つ以上の周波数帯域における第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うことを含む。
【0009】
いくつかの実施例では、送信機状態構成情報は、端末が第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用され、又は、送信機状態構成情報は、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用され、又は、送信機状態構成情報は、端末が第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用される。
【0010】
いくつかの実施例では、送信機状態構成情報は、無線リソース制御RRC情報要素における第2のアップリンク送信機がデュアルアップリンク送信機状態uplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素を切替えることであり、第2のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第3の所定値に配置され、端末が第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンクを行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示し、第2のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第4の所定値に配置され、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示し、第2のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第5の所定値に配置され、端末が第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示する。
【0011】
いくつかの実施例では、該方法は、基地局が端末の能力情報を受信することと、基地局が端末に送信機切替構成情報を送信することとを含み、能力情報は、端末にサポートする送信機がオプションをデュアルアップリンクに切替えること、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の情報、端末が3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域で2セットの送信機をサポートすることのうちの少なくとも1つを含み、送信機切替構成情報は、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の構成情報、送信機切替モード構成情報、送信機切替オプション構成情報のうちの少なくとも1つを含み、送信機切替モード構成情報は、端末が3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域で2セットの送信機をサポートするように構成され、送信機切替オプション構成情報は、送信機がオプションをデュアルアップリンクに切り替えるように構成される。
【0012】
本開示の他の実施例は、端末により実行される端末の送信機の状態決定方法を提供し、基地局からの送信機状態構成情報を受信することと、送信機状態構成情報に基づいて切替えられた後の送信機状態を決定し、アップリンク伝送の周波数帯域の切替を行うこととを含み、端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域は、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の間で動的に切り替えられ、送信機状態構成情報は、端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域が切り替えられた後に端末の送信機の選択可能な状態が一意でない場合、切替られた後の端末の送信機状態を示すために使用される。
【0013】
いくつかの実施例では、該方法は、基地局に能力情報を送信することと、基地局からの送信機切替構成情報を受信することとを含み、能力情報は、端末にサポートする送信機がオプションをデュアルアップリンクに切替えること、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の情報、端末が3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域で2セットの送信機をサポートすることのうちの少なくとも1つを含み、送信機切替構成情報は、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の構成情報、送信機切替モード構成情報、送信機切替オプション構成情報のうちの少なくとも1つを含み、送信機切替モード構成情報は、端末が3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域で2セットの送信機をサポートするように構成され、送信機切替オプション構成情報は、送信機がオプションをデュアルアップリンクに切り替えるように構成される。
【0014】
いくつかの実施例では、端末の送信機の選択可能な状態が一意でないことは、切り替えられる前に端末が3つ以上の周波数帯域における第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送をサポートし、切り替えられた後に端末が第1の周波数帯域の任意のキャリアでアップリンク伝送を行わなく、3つ以上の周波数帯域における第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うことを含む。
【0015】
いくつかの実施例では、送信機状態構成情報は、端末が第1の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第2の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなし、又は、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用される。
【0016】
いくつかの実施例では、送信機状態構成情報は、無線リソース制御RRC情報要素における第1のアップリンク送信機がデュアルアップリンク送信機状態uplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素を切替えることであり、第1のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第1の所定値に配置され、端末が第1の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第2の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示し、第1のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第2の所定値に配置され、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示する。
【0017】
いくつかの実施例では、端末の送信機の選択可能な状態が一意でないことは、切替えられる前に端末が3つ以上の周波数帯域における第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の少なくとも1つの周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、且つ端末が第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の両方で1つのアンテナポートのアップリンク伝送をサポートしており、切替えられた後に端末が第1の周波数帯域と第2の周波数帯域でアップリンク伝送を行わなく、3つ以上の周波数帯域における第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うことを含む。
【0018】
いくつかの実施例では、送信機状態構成情報は、端末が第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用され、又は、送信機状態構成情報は、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用され、又は、送信機状態構成情報は、端末が第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用される。
【0019】
本開示の他の実施例は、送信機と、コントローラーとを含む基地局を提供し、送信機は、端末が送信機状態構成情報を送信するように構成され、端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域は、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の間で動的に切り替えられ、送信機状態構成情報は、端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域が切り替えられた後に端末の送信機の選択可能な状態が一意でない場合、切替られた後の端末の送信機状態を示すために使用され、コントローラーは、送信機状態構成情報に基づいて切り替えられた後の端末の送信機状態を決定するように構成される。
【0020】
本開示の他の実施例は、受信機と、コントローラーとを含む端末を提供し、受信機は、基地局からの送信機状態構成情報を受信するように構成され、端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域は、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の間で動的に切り替えられ、送信機状態構成情報は、端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域が切り替えられた後に端末の送信機の選択可能な状態が一意でない場合、切替られた後の端末の送信機状態を示すために使用され、コントローラーは、送信機状態構成情報に基づいて切替えられた後の送信機状態を決定し、送信機がアップリンク伝送の周波数帯域切替を行うように制御するように構成される。
【0021】
本開示の他の実施例は、プロセッサと、及びプロセッサによって実行される命令を格納するためのプロセッサに結合されたメモリとを含む通信装置を提供し、命令がプロセッサによって実行される時に、上述した任意の実施例の端末の送信機の状態決定方法を実行させる。
【0022】
本開示の他の実施例は、前記任意の実施例の基地局と前記任意の実施例の端末とを含む通信システムを提供する。
【0023】
本開示の他の特徴及びその利点は、添付図面を参照して本開示の例示的な実施例を以下に詳細に説明することによって明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本開示の実施例又は先行技術における技術的態様をより明確に説明するために、以下では、実施例又は先行技術の説明において使用する必要がある図面を簡単に説明する。明らかに、以下の説明における図面は、本開示のいくつかの実施例にすぎず、当業者にとっては、創造的な労働を払わずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
図1】本開示のいくつかの実施例における端末の送信機の状態決定方法のフローチャートである。
図2】本開示の他の実施例における端末の送信機の状態決定方法のフローチャートである。
図3】本開示のいくつかの実施例における基地局の構成図である。
図4】本開示のいくつかの実施例における端末の構成図である。
図5】本開示のいくつかの実施例における通信装置の構成図である。
図6】本開示の他の実施例における通信装置の構成図である。
図7】本開示のいくつかの実施例における通信システムの構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本開示の実施例の図面に関連して、本開示の実施例における技術的態様を明確に、完全に説明する。明らかに、説明された実施例は本開示の一部の実施例にすぎず、すべての実施例ではない。少なくとも1つの例示的な実施例についての以下の説明は、実際には単なる例示であり、本開示及びその適用又は使用に対するいかなる制限としても使用されない。本開示における実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を行うことなく取得した他のすべての実施例は、本開示の保護の範囲に属する。
【0026】
発明者は、端末の2セットの送信機によるアップリンク伝送をサポートする周波数帯域が3つ又は4つのアップリンク周波数帯域の間で動的に切り替える場合、端末の送信機がアップリンク伝送の周波数帯域を切り替わった後、送信機の状態が一意ではなく、すなわち基地局は、切替えられた端末の送信機の状態を判断できないことを発見した。端末の送信機状態は、基地局にとって重要な参考指標であり、例えば、端末の送信機切替の切替時間が必要かどうかを判断し、切替時間内に端末がアップリンク伝送できないなどの判断に用いることができる。
【0027】
本開示が解決しようとする技術的問題の1つは、端末の2セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域が3つ以上のアップリンク周波数帯域の間で動的に切り替えられた場合、端末の送信機状態をどのように決定するかである。
【0028】
本開示は、端末の送信機の状態決定方法を提供し、以下、図1~2を参照して説明する。
【0029】
図1は、本開示端末の送信機の状態決定方法のフローチャートである。図1に示すように、該実施例の方法は、ステップS102~104を含む。
【0030】
ステップS102において、基地局は、端末に送信機状態構成情報を送信し、これに対応し、端末は、基地局からの送信機状態構成情報を受信する。
【0031】
端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域は、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の間で動的に切り替えられている。例えば、送信機状態構成情報は、端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域が切り替えられた後に端末の送信機の選択可能な状態が一意でない場合、切替られた後の端末の送信機状態を示すために使用される。
【0032】
次に、まず、表1と表2を参照して、端末の送信機の3つ又は4つの周波数帯域の間の状態とアップリンク伝送アンテナポートの可能ケースについて説明する。
【0033】
表1に示すように、端末の送信機の3つの周波数帯域間の状態とアップリンク伝送アンテナポートの可能性を示す。現在のアップリンク伝送と前回のアップリンク伝送の送信状態が異なる場合、端末は、送信機切替を行う必要があり、端末の送信機切替のための切替時間が必要であり、切替時間内に端末はアップリンク伝送を行うことができない。
【0034】
【表1】
例えば、ケース1は、端末の2セットの送信機が周波数帯域Aでアップリンク伝送を行うことができ、この時、端末は周波数帯域Aで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うことができ、あるいは、周波数帯域Aで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うことができる。
【0035】
表2に示すように、端末の送信機の4つの周波数帯域間の状態とアップリンク伝送アンテナポートの可能ケースを示す。現在のアップリンク伝送と前回のアップリンク伝送の送信機状態が異なる場合、端末は送信機の切替を行う必要があり、端末の送信機の切替のための切替時間が必要であり、切替時間内に端末はアップリンク伝送を行うことができない。
【0036】
【表2】
例えば、ケース5は、端末の1セットの送信機が周波数帯域Aでアップリンク伝送を行い、1セットの送信機が周波数帯域Bでアップリンク伝送を行うことができることを示し、この時、端末は、周波数帯域Aで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、又は、周波数帯域AとBで1つのアンテナポートのアップリンク伝送をそれぞれ行い、又は、周波数帯域Bで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行っても良い。
【0037】
いくつかの実施例では、端末の送信機の選択可能な状態が一意でないことは、切り替えられた前に端末が3つ以上の周波数帯域における第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送をサポートし、切り替えられた後に端末が第1の周波数帯域の任意のキャリアでアップリンク伝送を行わなく、3つ以上の周波数帯域における第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うことを含む。
【0038】
切り替えられる前に端末が3つ以上の周波数帯域における第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送をサポートし、対応する送信機の状態は、3つ周波数帯域(例えば3つ又は4つの周波数帯域)における第1の周波数帯域2T、他の周波数帯域0Tにあることであってもよい。切り替えられた後に端末が第1の周波数帯域の任意のキャリアでアップリンク伝送を行わなく、3つ以上の周波数帯域における第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、対応する送信機の選択可能な状態は、状態1又は状態2を含み、状態1において、第1の周波数帯域1T(即ち1セットの送信機は、第1の周波数帯域でアップリンク伝送を行うことができる)、第2の周波数帯域1T、他の周波数帯域0Tであり、状態2において、第1の周波数帯域0T、第2の周波数帯域2T、他の周波数帯域0Tである。
【0039】
例えば、表1に示すように、例えば、切り替えられた前、ケース1であり、端末は、第1の周波数帯域(例えば、周波数帯域A)の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送をサポートする。切り替えられた後、端末が周波数帯域Aの任意のキャリアでアップリンク伝送を行わなく、3つ以上の周波数帯域における第2の周波数帯域(例えば、周波数帯域B)の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、ケース2(状態2)、4(状態1)、6に対応する。ケース2の場合、即ち、端末は、2セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Bに切り替える。ケース4の場合、即ち、端末は、2セットの送信機における1セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Bに切替え、他のセットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Aに保留する。ケース6の場合、即ち、端末は、2セットの送信機における1セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Bに切替え、他のセットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Cに切り替える。ケース2、4、6の送信機の状態が異なり、しかし、基地局は、アップリンク伝送のアンテナポート状況で端末の送信機状態を判断するため、端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域が切り替えられた後にケース2か、ケース4か、又はケース6かに対応する送信機状態を決定することができない。
【0040】
例えば、表2に示すように、例えば、切り換えられる前がケース1であり、端末は、第1の周波数帯域(例えば、周波数帯域A)の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送をサポートする。切り替えられた後、端末は周波数帯域Aの任意のキャリアでアップリンク伝送を行わなく、3つ以上の周波数帯域における第2の周波数帯域(例えば、周波数帯域B)の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、ケース2(状態2)、5(状態1)、8、9に対応する。ケース2の場合、即ち、端末は、2セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Bに切り替える。ケース5の場合、即ち、端末は2セットの送信機における1セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Bに切り替え、他のセットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Aに保留する。ケース8の場合、即ち、端末は、2セットの送信機における1セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Bに切り替え、他のセットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Cに切り替える。ケース9の場合、即ち、端末は、2セットの送信機における1セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Bに切替え、他のセットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Dに切替える。ケース2、5、8、9の送信機の状態が異なり、しかし、基地局は、アップリンク伝送のアンテナポート状況で端末の送信機状態を判断するため、端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域が切り替えられた後にケース2か、ケース5か、ケース8か、ケース9かに対応する送信機状態を決定することができない。
【0041】
端末については、切り替えられる前に端末が3つ以上の周波数帯域における第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送をサポートし、その後基地局からのアップリンクスケジューリング情報を受信し、端末が第2の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うように指示すると、端末の送信機の選択可能な状態は一意ではなく、例えば、表1における端末はケース2、4、6のいずれかに従って切替可能であり、表2中の端末は、ケース2、5、8、9のいずれかに従って切り替えることができる。端末がいずれかを選択して切り替えると、基地局は端末の送信機状態を決定できない。基地局が端末の送信機状態を決定することは、後続のアップリンク伝送に端末が送信機の切り替えを行う必要があるかどうかを判断するのに役立ち、端末が送信機の切り替えを行うための切り替え時間が必要かどうかを判断するのに役立ち、切り替え時間内に端末がアップリンク伝送を行うことができない。
【0042】
上記の端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域が切り替えられた後、端末の送信機の選択可能な状態が一意ではない場合、基地局は、端末に送信機状態構成情報を送信することができる。送信機状態構成情報で端末がみなす送信機状態を構成することができる。いくつかの実施例では、送信機状態構成情報は、端末が第1の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第2の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなし、又は、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用される。
【0043】
端末が第1の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い第2の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことは、送信機状態1に対応し、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことは、送信機状態2に対応する。表1、表2の前述の例では、切り替えられた後に端末の送信機の選択可能な状態が異なる、すなわち、表1、表2の前述の例の切り替えられた後に対応可能なケースが異なるが、状態1と状態2は、表1、表2の前述の例の共通の選択可能な状態である。前述の実施例により、端末の送信機がアップリンクを行う周波数帯域を3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域間で動的に切り替えることは、共通の送信機状態決定方法を採用することができる。
【0044】
さらに、いくつかの実施例では、送信機状態構成情報は、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)情報要素における第1のアップリンク送信機がデュアルアップリンク送信機状態(uplinkTxSwitchingーDualULーTxState)情報要素を切替えることであり、第1のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第1の所定値に配置され、端末が第1の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第2の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示し、第1のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第2の所定値に配置され、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示する。
【0045】
例えば、uplinkTxSwitchingーDualULーTxStateは、OneTに配置され、端末が第1の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第2の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示し、又は、uplinkTxSwitchingーDualULーTxStateは、twoTに配置され、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用される。端末がRRC情報要素においてuplinkTxSwitchingーDualULーTxStateがOneTに配置されることを受信した場合、端末が第1の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い第2の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなし、そうでない場合、端末が第2の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなす。
【0046】
例えば、上記の表1において端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域切り換えられる前は、ケース1であり、切り替えられた後、ケース2、4、6のシーンにおいて、端末が基地局のRRC情報要素においてuplinkTxSwitchingーDualULーTxStateがOneTに配置されることを受信した場合、端末の送信機が切替えられた後、ケース1からケース2又は4又は6に切替えることができ、端末は、uplinkTxSwitchingーDualULーTxStateに配置されるOneTに従って、ケース4に切替、即ち、2セットの送信機における1セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Bに切替、他のセットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Aに保留する。例えば、上記の表2において端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域が切り換えられる前は、ケース1であり、切り替えられた後、ケース2、5、8、9のシーンにおいて、端末が基地局のRRC情報要素においてuplinkTxSwitchingーDualULーTxStateがOneTに配置されることを受信した場合、端末の送信機が切替えられた後にケース1からケース2又は5又は8又は9に切替えることができ、端末は、uplinkTxSwitchingーDualULーTxStateに配置されるOneTに従って、ケース5に切替え、即ち、2セットの送信機における1セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Bに切替え、他のセットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Aに保留する。
【0047】
いくつかの実施例では、端末の送信機の選択可能な状態が一意でないことは、切替えられる前に端末が3つ以上の周波数帯域における第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の少なくとも1つの周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、且つ端末が第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の両方で1つのアンテナポートのアップリンク伝送をサポートしており、切替えられた後に端末が第1の周波数帯域と第2の周波数帯域でアップリンク伝送を行わなく、3つ以上の周波数帯域における第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うことを含む。
【0048】
切り換えられる前、端末が3つ以上の周波数帯域における第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の少なくとも1つの周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、対応する送信機の状態として、3つ以上の周波数帯域(3つ又は4つ周波数帯域)における第1の周波数帯域と第2の周波数帯域とが1T及び1Tであり、他の周波数帯域0Tである。切替えられた後、端末が第1の周波数帯域と第2の周波数帯域でアップリンク伝送を行わなく、3つ以上の周波数帯域における第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、対応する送信機の状態は、状態1又は状態2又は状態3を含み、状態1において、第2の周波数帯域1T、第3の周波数帯域1T、他の周波数帯域0Tであり、状態2において、第1の周波数帯域1T、第3の周波数帯域1T、他の周波数帯域0Tであり、状態3において、第3の周波数帯域2T、他の周波数帯域0Tである。
【0049】
例えば、表1に示すように、例えば、切り換えられる前がケース4であり、端末は、第1の周波数帯域(周波数帯域A)と第2の周波数帯域(周波数帯域B)で1つのアンテナポートのアップリンク伝送(1P+1P+0P)をそれぞれ行う。切り替えられた後、端末は、周波数帯域Aと周波数帯域Bでアップリンク伝送を行わなく、3つ以上の周波数帯域における第3の周波数帯域(例えば、周波数帯域C)の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、ケース3(状態3)、5(状態2)、6(状態1)に対応する。ケース3の場合、即ち、端末は、2セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Cに切替え、ケース5の場合、即ち、端末は、1セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Bから周波数帯域Cに切替え、他のセットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Aに保留し、ケース6の場合、即ち、端末は、1セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Aから周波数帯域Cに切替え、他のセットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Bに保留する。ケース3、5、6の送信機の状態が異なり、しかし、基地局は、アップリンク伝送のアンテナポート状況で端末の送信機状態を判断するため、端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域切り替えられた後にケース3か、ケース5か又はケース6かに対応する送信機状態を決定することができない。
【0050】
例えば、表2に示すように、例えば、切り換えられる前がケース5であり、端末は、第1の周波数帯域(例えば、周波数帯域A)と第2の周波数帯域(例えば、周波数帯域B)で1つのアンテナポートのアップリンク伝送(1P+1P+0P+0P)をそれぞれ行う。切り替えられた後、端末は周波数帯域Aと周波数帯域Bでアップリンク伝送を行わなく、3つ以上の周波数帯域における第3の周波数帯域(例えば、周波数帯域C)の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、ケース3(状態3)、6(状態2)、8(状態1)、10に対応する。ケース3の場合、即ち、端末は、2セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Cに切替え、ケース6の場合、即ち、端末は、1セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Bから周波数帯域Cに切替え、他のセットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Aに保留し、ケース8の場合、即ち、端末は、1セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Aから周波数帯域Cに切替え、他のセットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Bに保留し、ケース10の場合、即ち、端末は、2セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域A及びBから周波数帯域C及び周波数帯域Dに切替える。ケース3、6、8、10の送信機の状態が異なり、しかし、基地局は、アップリンク伝送のアンテナポート状況で端末の送信機状態を判断するため、端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域が切り替えられた後、ケース3か、ケース6か、ケース8か又はケース10かに対応する送信機状態を決定することができない。
【0051】
端末については、切り換えられる前に第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の少なくとも1つの周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、その後基地局からのアップリンクスケジューリング情報を受信し、端末が第3の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うように指示すると、端末の送信機の選択可能な状態は一意ではなく、例えば、表1における端末はケース3、5、6のいずれかに従って切替可能であり、表2中の端末は、ケース3、6、8、10のいずれかに従って切り替えることができる。端末がいずれかを選択して切り替えると、基地局は端末の送信機状態を決定できない。基地局が端末の送信機状態を決定することは、後続のアップリンク伝送に端末が送信機の切り替えを行う必要があるかどうかを判断するのに役立ち、端末が送信機の切り替えを行うための切り替え時間が必要かどうかを判断するのに役立ち、切り替え時間内に端末がアップリンク伝送を行うことができない。
【0052】
上記の端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域が切り替えられた後、端末の送信機の選択可能な状態が一意ではない場合、基地局は、端末に送信機状態構成情報を送信することができる。送信機状態構成情報で端末がみなす送信機状態を構成する。いくつかの実施例では、送信機状態構成情報は、端末が第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用され、又は、送信機状態構成情報は、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用され、又は、送信機状態構成情報は、端末が第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用される。
【0053】
端末が第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことは、送信機状態2に対応する。端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことは、送信機状態1に対応する。端末が第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことは、送信機状態3に対応する。表1、表2の例において、切り替えられた後に端末の送信機の選択可能な状態が異なり、即ち、表1、表2の例において切り替えられた後に対応するケースが異なるが、状態1、状態2、状態3は、表1、表2の例において共有選択可能状態である。前の実施例により、端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域が3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域で動に切替えることは、共有の送信機の状態決定方法を採用することができる。
【0054】
さらに、いくつかの実施例では、送信機状態構成情報は、無線リソース制御RRC情報要素における第2のアップリンク送信機がデュアルアップリンク送信機状態(uplinkTxSwitchingーDualULーTxState)情報要素を切替えることであり、第2のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第3の所定値に配置され、端末が第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンクを行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示し、第2のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第4の所定値に配置され、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示し、第2のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第5の所定値に配置され、端末が第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示する。
【0055】
例えば、端末がRRC情報要素においてuplinkTxSwitchingーDualULーTxStateが第3の所定値に配置されることを受信した場合、端末が第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなす。端末がRRC情報要素においてuplinkTxSwitchingーDualULーTxStateが第4の所定値に配置されることを受信した場合、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなす。端末がRRC情報要素においてuplinkTxSwitchingーDualULーTxStateが第5の所定値に配置される場合、端末が第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなす。
【0056】
例えば、上記の表1において端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域が切り換えられる前は、ケース4であり、切り替えられた後、ケース3、5、6のシーンにおいて、端末が基地局のRRC情報要素においてuplinkTxSwitchingーDualULーTxStateが第3の所定値に配置されることを受信した場合、端末の送信機の切替えられた後、ケース4からケース3、5、又は6のケースに切替え、端末がuplinkTxSwitchingーDualULーTxStateに配置される第3の所定値に従って、ケース5に切替え、即ち、1セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Bから周波数帯域Cに切替え、他のセットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Aに保留する。
【0057】
例えば、上記の表2において端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域が切り換えられる前は、ケース5であり、切り替えられた後、ケース3、6、8、10のシーンにおいて、端末が基地局的RRC情報要素においてuplinkTxSwitchingーDualULーTxStateが第3の所定値に配置されることを受信した場合、端末の送信機がケース5からケース3、6、8、10のケースに切替え、端末は、uplinkTxSwitchingーDualULーTxStateに配置される第3の所定値に従って、ケース6に切替え、即ち、1セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Bから周波数帯域Cに切替え、他のセットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Aに保留する。
【0058】
ステップS104において、基地局は、送信機状態構成情報に基づいて切り替えられた後の端末の送信機状態を決定し、従って、端末の送信機状態構成情報に基づいて切替えられた後の送信機状態を決定し、アップリンク伝送の周波数帯域の切替を行う。
【0059】
基地局は、送信機状態構成情報に基づいて切り替えられた後の端末の送信機状態を直接決定することができる。さらに、後続のアップリンク伝送に端末による送信機の切り替えが必要かどうか、端末の送信機の切り替えに用いる切り替え時間が必要かどうかなどを決定することができる。端末は、前記端末の送信機の選択可能な状態が一意でない場合には、送信機状態構成情報に基づいてアップリンク伝送の周波数帯域切り替えを行うことができる。
【0060】
上記の実施例では、端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域は、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の間で動的に切り替えられるシーンでは、基地局は、端末に送信機状態構成情報を送信し、送信機状態構成情報は、端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域切り替えられた後、端末の送信機の選択可能な状態が一意でない場合、切り替えられた後の端末の送信機状態を指示するために使用され、端末が送信機状態構成情報に基づいてアップリンク伝送を行い、さらに基地局が送信機状態構成情報に基づいて切替後の端末の送信機状態を決定できるようにする。基地局が後続のアップリンク伝送に端末が送信機の切り替えを行う必要があるかどうか、端末の送信機の切り替えの切り替え時間が必要かどうかを判断するのに役立ち、アップリンク伝送に端末の送信機の切り替えによる中断があるかどうかを判断することができる。上述の実施例の態様により、NRアップリンクデータレート、スペクトル使用率、アップリンク容量をさらに向上させることができる。
【0061】
以下、図2を参照して本開示端末の送信機の状態決定方法の他の実施例を説明する。
【0062】
図2は、本開示における端末の送信機の状態決定方法の他の実施例のフローチャートである。図2に示すように、該実施例の方法は、ステップS202~208を含む。
【0063】
ステップS202において、端末が基地局に能力情報を送信し、これに対応し、基地局が端末の能力情報を受信する。
【0064】
例えば、能力情報は、端末にサポートする送信機がオプションをデュアルアップリンク(DualUL)に切替えること、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の情報、端末が3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域で2セットの送信機をサポートすることのうちの少なくとも1つを含む。
【0065】
ステップS204において、基地局が端末に送信機切替構成情報及び送信機状態構成情報を送信し、これに対応し、端末が基地局からの送信機切替構成情報及び送信機状態構成情報を受信する。
【0066】
例えば、送信機切替構成情報は、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の構成情報、送信機切替モード構成情報、送信機切替オプション構成情報のうちの少なくとも1つを含み、送信機切替モード構成情報は、端末が3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域で2セットの送信機をサポートするように構成され、送信機切替オプション構成情報は、送信機がオプションをデュアルアップリンクに切り替えるように構成される。
【0067】
本開示の提案は、端末が2セットの送信機をサポートすることに応用でき、異なる周波数帯域のキャリア上で同時にアップリンク伝送をサポートし、2セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域が3つ以上のアップリンク周波数帯域の各周波数帯域の間で動的に切り替えることをサポートする。端末は、異なる周波数帯域のキャリアで同時にアップリンク送信を行うことをサポートする基地局、すなわちデュアルアップリンク(DualUL)をサポートし、2セットの送信機が3つ以上のアップリンク周波数帯域間で動的に切り替えることをサポートする能力を能力レポートで報告することができる。基地局により、端末がアップリンク伝送機の切り替えを行うモードは、各周波数帯域が2セットの送信機をサポートし、アップリンク送信機切替オプション(uplinkTxSwitchingOption)を異なる周波数帯域の搬送波上で同時にアップリンク伝送を行うことをサポートするように構成し、すなわちデュアルアップリンク(DualUL)であり、送信機が切り替え可能な3つ以上の周波数帯域、例えば3つ又は4つの周波数帯域を配置する。このとき使用できるマルチキャリアアップ伝送のシーンは、例えば、周波数帯域間キャリアアグリゲーション(CarrierAgggregation、CA)のマルチキャリアアップ伝送である。
【0068】
基地局は、まず端末に送信機切替構成情報を送信し、後に端末に送信機状態構成情報を送信することができる。基地局は、まず端末に送信機状態構成情報を送信し、後に端末に送信機切替構成情報を送信することもできる。基地局は、送信機切替構成情報と、送信機状態構成情報とを同時に端末に送信することもできる。
【0069】
ステップS206において、基地局は、送信機状態構成情報に基づいて切り替えられた後の端末の送信機状態を決定し、これに対応し、端末は、送信機状態構成情報に基づいて切替えられた後の送信機状態を決定し、アップリンク伝送の周波数帯域切替を行う。
【0070】
ステップS204~S206は、ステップS102~S104を参照してもよく、ここで説明を省略する。
【0071】
上記の各実施例では、基地局が端末に送信機状態構成情報を送信し、端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域切り替えられた後、端末の送信機の選択可能な状態が一意でない場合、切り替えられた後の端末の送信機状態を指示するために使用される。端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域切り替えられた後、端末の送信機の選択可能な状態が一意でない場合、以下のように、端末の送信機状態を決定することができる。
【0072】
提案(1):端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域切り替えられた後、端末の送信機の選択可能な状態が一意でない場合、切り替えられた後の端末の送信機状態をプロトコルにより、又は、予め設定する。
【0073】
提案(2):端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域切り替えられた後、端末の送信機の選択可能な状態が一意でない場合、切り替えられた後の端末の送信機状態を端末により決定し、次に、アップリンク伝送で基地局に報告する。
【0074】
上記の(1)及び(2)の2つの提案について、端末の送信機の選択可能な状態が一意でないことは、ケース1とケース2を含み、ケース1では、切り替えられる前に端末が3つ以上の周波数帯域における第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送をサポートし、切り替えられた後に端末が第1の周波数帯域の任意のキャリアでアップリンク伝送を行わなく、3つ以上の周波数帯域における第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、ケース2では、切替えられる前に端末が3つ以上の周波数帯域における第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の少なくとも1つの周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、且つ端末が第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の両方に1つのアンテナポートのアップリンク伝送をサポートしており、切替えられた後に端末が第1の周波数帯域と第2の周波数帯域でアップリンク伝送を行わなく、3つ以上の周波数帯域における第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行う。上記の実施例を参照することができるが、ここで説明を省略する。
【0075】
提案(1)において、ケース1として、端末が第1の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第2の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなし、又は、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを、プロトコルにより(予め)設定されることができる。ケース2として、端末が第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなし、又は、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなし、又は、端末が第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを、プロトコルにより(予め)設定されることができる。
【0076】
提案(2)において、ケース1として:端末が第1の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第2の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなし、又は、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなす。ケース2として、端末が第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなし、又は、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなし、又は、端末が第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなす。端末がみなすアップリンク伝送ポートケースを基地局に報告して、端末が行うアップリンク伝送で報告する。
【0077】
本開示は、また、基地局を提供し、以下、図3を参照して説明する。
【0078】
図3は、本開示の基地局の実施例の構成図である。図3に示すように、該実施例の基地局30は、送信機310と、コントローラー320とを含む。
【0079】
送信機310は、端末が機状態構成情報を送信するように構成され、ここで、端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域は、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の間で動的に切り替えられ、送信機状態構成情報は、端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域が切り替えられた後に端末の送信機の選択可能な状態が一意でない場合、切替られた後の端末の送信機状態を示すために使用される。
【0080】
いくつかの実施例では、端末の送信機の選択可能な状態が一意でないことは、切り替えられる前に端末が3つ以上の周波数帯域における第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送をサポートし、切り替えられた後に端末が第1の周波数帯域の任意のキャリアでアップリンク伝送を行わなく、3つ以上の周波数帯域における第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うことを含む。
【0081】
いくつかの実施例では、送信機状態構成情報は、端末が第1の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第2の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなし、又は、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用される。
【0082】
いくつかの実施例では、送信機状態構成情報は、無線リソース制御RRC情報要素における第1のアップリンク送信機がデュアルアップリンク送信機状態uplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素を切替えることであり、第1のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第1の所定値に配置され、端末が第1の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第2の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示し、第1のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第2の所定値に配置され、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示する。
【0083】
いくつかの実施例では、端末の送信機の選択可能な状態が一意でないことは、切替えられる前に端末が3つ以上の周波数帯域における第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の少なくとも1つの周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、且つ端末が第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の両方に1つのアンテナポートのアップリンク伝送をサポートしており、切替えられた後に端末が第1の周波数帯域と第2の周波数帯域でアップリンク伝送を行わなく、3つ以上の周波数帯域における第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うことを含む。
【0084】
いくつかの実施例では、送信機状態構成情報は、端末が第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用され、又は、送信機状態構成情報は、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用され、又は、送信機状態構成情報は、端末が第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用される。
【0085】
いくつかの実施例では、送信機状態構成情報は、無線リソース制御RRC情報要素における第2のアップリンク送信機がデュアルアップリンク送信機状態uplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素を切替えることであり、第2のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第3の所定値に配置され、端末が第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンクを行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示し、第2のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第4の所定値に配置され、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示し、第2のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第5の所定値に配置され、端末が第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示する。
【0086】
コントローラー320は、送信機状態構成情報に基づいて切り替えられた後の端末の送信機状態を決定するように構成される。
【0087】
いくつかの実施例では、基地局30は、さらに、端末の能力情報を受信するための受信機330を含み、ここで、能力情報は、端末がサポートする送信機がオプションをデュアルアップリンクに切替えること、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の情報、端末が3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域で2セットの送信機をサポートすることのうちの少なくとも1つを含み、送信機310は、さらに、端末に送信機切替構成情報を送信するように構成され、送信機切替構成情報は、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の構成情報、送信機切替モード構成情報、送信機切替オプション構成情報のうちの少なくとも1つを含み、ここで、送信機切替モード構成情報は、端末が3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域で2セットの送信機をサポートするように構成され、送信機切替オプション構成情報は、送信機がオプションをデュアルアップリンクに切替えるために使用される。
【0088】
本開示は、また、端末を提供し、以下、図4を参照して説明する。
【0089】
図4は、本開示の端末の実施例の構成図である。図4に示すように、この実施例の端末40は、受信機410と、コントローラー420とを含む。
【0090】
受信機410は、基地局からの送信機状態構成情報を受信するように構成され、ここで、端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域は、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の間で動的に切り替えられ、送信機状態構成情報は、端末の送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域切り替えられた後、端末の送信機の選択可能な状態が一意でない場合、切り替えられた後端末の送信機状態を示すために使用される。
【0091】
いくつかの実施例では、端末の送信機の選択可能な状態が一意でないことは、切り替えられる前に端末が3つ以上の周波数帯域における第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送をサポートし、切り替えられた後に端末が第1の周波数帯域の任意のキャリアでアップリンク伝送を行わなく、3つ以上の周波数帯域における第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うことを含む。
【0092】
いくつかの実施例では、送信機状態構成情報は、端末が第1の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第2の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなし、又は、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用される。
【0093】
いくつかの実施例では、送信機状態構成情報は、無線リソース制御RRC情報要素における第1のアップリンク送信機がデュアルアップリンク送信機状態uplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素を切替えることであり、第1のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第1の所定値に配置され、端末が第1の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第2の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示し、第1のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第2の所定値に配置され、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示する。
【0094】
いくつかの実施例では、端末の送信機の選択可能な状態が一意でないことは、切替えられる前に端末が3つ以上の周波数帯域における第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の少なくとも1つの周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、且つ端末が第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の両方で1つのアンテナポートのアップリンク伝送をサポートしており、切替えられた後に端末が第1の周波数帯域と第2の周波数帯域でアップリンク伝送を行わなく、3つ以上の周波数帯域における第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うことを含む。
【0095】
いくつかの実施例では、送信機状態構成情報は、端末が第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用され、又は、送信機状態構成情報は、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用され、又は、送信機状態構成情報は、端末が第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用される。
【0096】
いくつかの実施例では、送信機状態構成情報は、無線リソース制御RRC情報要素における第2のアップリンク送信機がデュアルアップリンク送信機状態uplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素を切替えることであり、第2のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第3の所定値に配置され、端末が第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示し、第2のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第4の所定値に配置され、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示し、第2のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第5の所定値に配置され、端末が第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示する。
【0097】
コントローラー420は、送信機状態構成情報に基づいて切り替えられた後の送信機状態を決定し、送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域の切替を行うように制御するように構成される。
【0098】
いくつかの実施例では、端末40は、さらに、アップリンク伝送を行うための2セットの送信機430を含む。送信機430がアップリンク伝送を行う周波数帯域は、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の間で切り替えられる。
【0099】
いくつかの実施例では、送信機430は、さらに、基地局に能力情報を送信するように構成され、ここで、能力情報は、端末がサポートする送信機がオプションをデュアルアップリンクに切替えること、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の情報、端末が3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域で2セットの送信機をサポートすることのうちの少なくとも1つを含み、受信機410は、さらに、基地局からの送信機切替構成情報を受信するように構成され、送信機切替構成情報は、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の構成情報、送信機切替モード構成情報、送信機切替オプション構成情報のうちの少なくとも1つを含み、ここで、送信機切替モード構成情報は、端末が3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域で2セットの送信機をサポートするように構成され、送信機切替オプション構成情報は、送信機がオプションをデュアルアップリンクに切替を行うよう構成される。
【0100】
本開示の実施例における通信装置(例えば、基地局又は端末)は、図5及び図6に関連して以下に説明する様々なコンピューティングデバイス又はコンピュータシステムによって実装され得る。
【0101】
図5は本開示の通信装置のいくつかの実施例の構成図である。図5に示すように、本実施例の装置50は、メモリ510と、メモリ510に記憶された命令に基づいて、本開示のいずれかの実施例における端末の送信機状態決定方法を実行するように構成されたメモリ510に結合されたプロセッサ520とを含む。
【0102】
ここで、メモリ510は、例えば、システムメモリ、固定不揮発性記憶媒体などを含むことができる。システムメモリとしては、オペレーティングシステム、アプリケーション、ブートローダー(BootLoader)、データベース、その他のプログラムなどが格納されている。
【0103】
図6は、本開示の通信装置の他の実施例の構成図である。図6に示すように、本実施例の装置60は、メモリ510及びプロセッサ520とそれぞれ類似したメモリ610及びプロセッサ620を含む。入出力インターフェース630、ネットワークインターフェース640、記憶インターフェース650なども含むことができる。これらのインターフェース630、640、650とメモリ610とプロセッサ620との間は、例えばバス660を介して接続されてもよい。ここで、入出力インターフェース630は、ディスプレイ、マウス、キーボード、タッチスクリーンなどの入出力デバイスに接続インターフェースを提供する。ネットワークインターフェース640は、データベースサーバやクラウドストレージサーバなどに接続できるなど、さまざまなネットワークデバイスに接続インターフェースを提供する。ストレージインターフェース650は、SDカード、Uディスクなどの外付けストレージデバイスに接続インターフェースを提供する。
【0104】
本開示はまた、図7に示すように、通信システム7は、前述の任意の実施例の基地局30と端末40とを含む通信システムを提供する。
【0105】
当業者は、本開示の実施例が方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供され得ることを理解するであろう。したがって、本開示は、完全ハードウェア実施例、完全ソフトウェア実施例、又はソフトウェア及びハードウェアの態様を組み合わせた実施例の形態を採用することができる。また、本開示は、コンピュータ利用可能なプログラムコードを含む1つ又は複数のコンピュータ利用可能な非瞬時記憶媒体(ディスクメモリ、CD-ROM、光学メモリなどを含むがこれらに限定されない)上で実施されるコンピュータプログラム製品の形態を採用することができる。
【0106】
本開示は、本開示の実施例による方法、装置(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明される。フローチャート及び/又はブロック図の各フロー及び/又はブロック、ならびにフローチャート及び/又はブロック図のフロー及び/又はブロックの組み合わせは、コンピュータ・プログラム命令によって実装されうると理解されるべきである。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供されて、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサによって実行される命令によって、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックに指定された機能を実現するための手段を生成する機械を生成することができる。
【0107】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置を決定の方法で動作させることができるコンピュータ可読メモリに格納することもでき、それにより、コンピュータ可読メモリに格納された命令は、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックに指定された機能を実装する命令デバイスを含む製造品を生成する。
【0108】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置にロードされてもよく、コンピュータ又は他のプログラム可能なデバイス上で一連の動作ステップを実行してコンピュータ実装の処理を生成することができ、したがって、コンピュータ又は他のプログラム可能なデバイス上で実行される命令は、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックで指定された機能を実装するためのステップを提供する。
【0109】
上記は本開示の好適な実施例にすぎず、本開示を制限する必要はなく、本開示の精神と原則の中で行われたいかなる修正、等価置換、改善などは、本開示の保護範囲に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2024-04-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局により実行される端末の送信機の状態決定方法であって、
端末に送信機状態構成情報を送信し、前記端末の送信機チェーンがアップリンク伝送を行う周波数帯域は、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の間で動的に切り替えられ、前記送信機状態構成情報は、前記端末の送信機チェーンがアップリンク伝送を行う周波数帯域が切り替えられた後に前記端末の送信機の選択可能な状態が一意でない場合、切替られた後の前記端末の送信機状態を示すために使用されることと
含むことを特徴とする端末の送信機の状態決定方法。
【請求項16】
送信機と、コントローラーとを含む基地局であって、
前記送信機は、端末が送信機状態構成情報を送信するように構成され、
前記端末の送信機チェーンがアップリンク伝送を行う周波数帯域は、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の間で動的に切り替えられ、前記送信機状態構成情報は、前記端末の送信機チェーンがアップリンク伝送を行う周波数帯域が切り替えられた後に前記端末の送信機の選択可能な状態が一意でない場合、切替られた後の前記端末の送信機状態を示すために使用さ
ことを特徴とする基地局。
【請求項17】
前記端末の送信機の選択可能な状態が一意でないことは、
切り換えられる前に前記端末が前記3つ以上の周波数帯域における第1の周波数帯域の少 なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送をサポートし、切り 換えられた後に前記端末が前記第1の周波数帯域の任意のキャリアでアップリンク伝送を 行わなく、前記3つ以上の周波数帯域における第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャ リアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うことを含むことを特徴とする請求 項16に記載の基地局。
【請求項18】
前記送信機状態構成情報は、前記端末が前記第1の周波数帯域で1つのアンテナポートの アップリンク伝送を行い、前記第2の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク 伝送を行うとみなし、又は、前記端末が前記第2の周波数帯域の前記少なくとも1つのキ ャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために 使用されることを特徴とする請求項17に記載の基地局。
【請求項19】
前記端末の送信機の選択可能な状態が一意でないことは、
切り換えられる前に前記端末が前記3つ以上の周波数帯域における第1の周波数帯域と第 2の周波数帯域の少なくとも1つの周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアン テナポートのアップリンク伝送を行い、且つ前記端末が前記第1の周波数帯域と前記第2 の周波数帯域の両方で1つのアンテナポートのアップリンク伝送をサポートしており、切 り換えられた後に前記端末が前記第1の周波数帯域と前記第2の周波数帯域でアップリン ク伝送を行わなく、前記3つ以上の周波数帯域における第3の周波数帯域の少なくとも1 つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うことを含むことを特徴と する請求項16に記載の基地局。
【請求項20】
前記送信機状態構成情報は、前記端末が前記第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリ アで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、前記第3の周波数帯域の少なくと も1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示 するために使用され、又は、
前記送信機状態構成情報は、前記端末が前記第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリ アで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、前記第3の周波数帯域の少なくと も1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示 するために使用され、又は、
前記送信機状態構成情報は、前記端末が前記第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリ アで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用 されることを特徴とする請求項19に記載の基地局。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互引用)
本願は、2023年4月27日に出願された「端末の送信機の状態決定方法、システム、 基地局及び端末」と題するPCT特許出願PCT/CN2023/091231の継続出 願であり、CN出願番号が202210459901.1、出願日が2022年4月28
日である出願を基礎とし、その優先権を主張し、その開示内容が本願全体として組み込まれている。
本開示は、通信技術分野に関し、特に、端末の送信機の状態決定方法、システム、基地局及び端末に関する。
【背景技術】
【0002】
超アップリンクは、端末アップリンク送信機切替(UL Tx switching)技術である。第5世代移動通信技術(5th Generation mobile netw
orks、5th Generation wireless systems又は5th
―Generation、5G)新ラジオ(New Radio、NR)リリース16(
Release 16、Rel-16)超アップリンク、Rel-17超アップリンク強化
の標準化が完了し、NRアップリンク容量とアップリンクカバーを向上させ、遅延を低減することができる。
【0003】
Rel-16、Rel-17におけるマルチキャリアアップリンク伝送方式は、2セットの送信機をサポートする端末に対して、その送信機の切替メカニズムに制限があり、即ち、端末の送信機チェーンがアップリンク伝送を行う周波数帯域は、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリングに構成された2つのアップリンク周波数帯域の間でのみ動的に切り替えることができる。アップリンクのデータレート、スペクトル利用率、アップリンク容量をさらに向上させるために、2セットの送信機をサポートする端末は、2セットの送信機がアップリンク伝送を行うことをサポートする周波数帯域を3つ又は4つのアップリンク周波数帯域の間で動的に切り替える。
【発明の概要】
【0004】
本開示のいくつかの実施例は、基地局により実行される端末の送信機の状態決定方法を提供し、端末に送信機状態構成情報を送信することを含み、ここで、端末の送信機チェーンがアップリンク伝送を行う周波数帯域は、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の間で動的に切り替えられ、送信機状態構成情報は、端末の送信機チェーンがアップリンク伝送を行う周波数帯域が切り替えられた後に端末の送信機の選択可能な状態が一意でない場合、切替られた後の端末の送信機状態を示すために使用される。
【0005】
本開示の他の実施例は、端末により実行される端末の送信機の状態決定方法を提供し、基地局からの送信機状態構成情報を受信することと、送信機状態構成情報に基づいて切替えられた後の送信機状態を決定し、アップリンク伝送の周波数帯域の切替を行うこととを含み、端末の送信機チェーンがアップリンク伝送を行う周波数帯域は、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の間で動的に切り替えられ、送信機状態構成情報は、端末の送信機チェ ーンがアップリンク伝送を行う周波数帯域が切り替えられた後に端末の送信機の選択可能な状態が一意でない場合、切替られた後の端末の送信機状態を示すために使用される。
【0006】
本開示の他の実施例は、送信機と、を含む基地局を提供し、送信機は、端末が送信機状態構成情報を送信するように構成され、端末の送信機チェーンがアップリンク伝送を行う周波数帯域は、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の間で動的に切り替えられ、送信機状態構成情報は、端末の送信機チェーンがアップリンク伝送を行う周波数帯域が切り替えられた後に端末の送信機の選択可能な状態が一意でない場合、切替られた後の端末の送信機状態を示すために使用される。
【0007】
本開示の他の実施例は、受信機と、コントローラーとを含む端末を提供し、受信機は、基地局からの送信機状態構成情報を受信するように構成され、端末の送信機チェーンがアップリンク伝送を行う周波数帯域は、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の間で動的に切り替えられ、送信機状態構成情報は、端末の送信機チェーンがアップリンク伝送を行う周波数帯域が切り替えられた後に端末の送信機の選択可能な状態が一意でない場合、切替られた後の端末の送信機状態を示すために使用され、コントローラーは、送信機状態構成情報に基づいて切替えられた後の送信機状態を決定し、送信機チェーンがアップリンク伝送の周波数帯域切替を行うように制御するように構成される。
【0008】
本開示の他の実施例は、プロセッサと、及びプロセッサによって実行される命令を格納するためのプロセッサに結合されたメモリとを含む通信装置を提供し、命令がプロセッサによって実行される時に、上述した任意の実施例の端末の送信機の状態決定方法を実行させる。
【0009】
本開示の他の実施例は、前記任意の実施例の基地局と前記任意の実施例の端末とを含む通信システムを提供する。
【0010】
本開示の他の特徴及びその利点は、添付図面を参照して本開示の例示的な実施例を以下に詳細に説明することによって明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本開示の実施例又は先行技術における技術的態様をより明確に説明するために、以下では、実施例又は先行技術の説明において使用する必要がある図面を簡単に説明する。明らかに、以下の説明における図面は、本開示のいくつかの実施例にすぎず、当業者にとっては、創造的な労働を払わずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
図1】本開示のいくつかの実施例における端末の送信機の状態決定方法のフローチャートである。
図2】本開示の他の実施例における端末の送信機の状態決定方法のフローチャートである。
図3】本開示のいくつかの実施例における基地局の構成図である。
図4】本開示のいくつかの実施例における端末の構成図である。
図5】本開示のいくつかの実施例における通信装置の構成図である。
図6】本開示の他の実施例における通信装置の構成図である。
図7】本開示のいくつかの実施例における通信システムの構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示の実施例の図面に関連して、本開示の実施例における技術的態様を明確に、完全に説明する。明らかに、説明された実施例は本開示の一部の実施例にすぎず、すべての実施例ではない。少なくとも1つの例示的な実施例についての以下の説明は、実際には単なる例示であり、本開示及びその適用又は使用に対するいかなる制限としても使用されない。本開示における実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を行うことなく取得した他のすべての実施例は、本開示の保護の範囲に属する。
【0013】
発明者は、端末の2セットの送信機チェーンが1つ又は2つの周波数帯域でアップリンク 伝送を行い周波数帯域が3つ又は4つのアップリンク周波数帯域の間で1つ又は2つのア ップリンク伝送の動的な切り替えをサポートする場合、端末の送信機チェーンがアップリンク伝送の1つ又は2つの周波数帯域を切り替わった後、送信機の状態が一意ではなく、すなわち基地局は、切替えられた端末の送信機の状態を判断できないことを発見した。端末の送信機状態は、基地局にとって重要な参考指標であり、例えば、端末の送信機切替の切替時間が必要かどうかを判断し、切替時間内に端末がアップリンク伝送できないなどの判断に用いることができる。
【0014】
本開示が解決しようとする技術的問題の1つは、端末の2セットの送信機がアップリンク伝送を行う1つ又は2つの周波数帯域が3つ以上のアップリンク周波数帯域の間で動的に切り替えられた場合、端末の送信機状態をどのように決定するかである。
【0015】
本開示は、端末の送信機の状態決定方法を提供し、以下、図1~2を参照して説明する。
【0016】
図1は、本開示端末の送信機の状態決定方法のフローチャートである。図1に示すように、該実施例の方法は、ステップS102~104を含む。
【0017】
ステップS102において、基地局は、端末に送信機状態構成情報を送信し、これに対応し、端末は、基地局からの送信機状態構成情報を受信する。
【0018】
端末の送信機チェーンがアップリンク伝送を行う周波数帯域は、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の間で動的に切り替えられている。例えば、送信機状態構成情報は、端末の送信機チェーンがアップリンク伝送を行う周波数帯域が切り替えられた後に端末の送信機の選択可能な状態が一意でない場合、切替られた後の端末の送信機状態を示すために使用される。
【0019】
次に、まず、表1と表2を参照して、端末の送信機の3つ又は4つの周波数帯域の間の状態とアップリンク伝送アンテナポートの可能ケースについて説明する。
【0020】
表1に示すように、端末の送信機の3つの周波数帯域間の状態とアップリンク伝送アンテナポートの可能性を示す。現在のアップリンク伝送と前回のアップリンク伝送の送信状態が異なる場合、端末は、送信機切替を行う必要があり、端末の送信機切替のための切替時間が必要であり、切替時間内に端末はアップリンク伝送を行うことができない。
【0021】
【表1】
例えば、ケース1は、端末の2セットの送信機が周波数帯域Aでアップリンク伝送を行うことができ、この時、端末は周波数帯域Aで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うことができ、あるいは、周波数帯域Aで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うことができる。
【0022】
表2に示すように、端末の送信機の4つの周波数帯域間の状態とアップリンク伝送アンテナポートの可能ケースを示す。現在のアップリンク伝送と前回のアップリンク伝送の送信機状態が異なる場合、端末は送信機の切替を行う必要があり、端末の送信機の切替のための切替時間が必要であり、切替時間内に端末はアップリンク伝送を行うことができない。
【0023】
【表2】
例えば、ケース5は、端末の1セットの送信機が周波数帯域Aでアップリンク伝送を行い、1セットの送信機が周波数帯域Bでアップリンク伝送を行うことができることを示し、この時、端末は、周波数帯域Aで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、又は、周波数帯域AとBで1つのアンテナポートのアップリンク伝送をそれぞれ行い、又は、周波数帯域Bで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行っても良い。
【0024】
いくつかの実施例では、端末の送信機の選択可能な状態が一意でないことは、切り替えられた前に端末が3つ以上の周波数帯域における第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送をサポートし、切り替えられた後に端末が第1の周波数帯域の任意のキャリアでアップリンク伝送を行わなく、3つ以上の周波数帯域における第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うことを含む。
【0025】
切り替えられる前に端末が3つ以上の周波数帯域における第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送をサポートし、対応する送信機の状態は、3つ周波数帯域(例えば3つ又は4つの周波数帯域)における第1の周波数帯域2T、他の周波数帯域0Tにあることであってもよい。切り替えられた後に端末が第1の周波数帯域の任意のキャリアでアップリンク伝送を行わなく、3つ以上の周波数帯域における第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、対応する送信機の選択可能な状態は、状態1又は状態2を含み、状態1において、第1の周波数帯域1T(即ち1セットの送信機は、第1の周波数帯域でアップ
リンク伝送を行うことができる)、第2の周波数帯域1T、他の周波数帯域0Tであり、
状態2において、第1の周波数帯域0T、第2の周波数帯域2T、他の周波数帯域0Tである。
【0026】
例えば、表1に示すように、例えば、切り替えられた前、ケース1であり、端末は、第1の周波数帯域(例えば、周波数帯域A)の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送をサポートする。切り替えられた後、端末が周波数帯域Aの任意のキャリアでアップリンク伝送を行わなく、3つ以上の周波数帯域における第2の周波数帯域(例えば、周波数帯域B)の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、ケース2(状態2)、4(状態1)、6に対応する。ケース2の場合、即ち、端末は、2セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Bに切り替える。ケース4の場合、即ち、端末は、2セットの送信機における1セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Bに切替え、他のセットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Aに保留する。ケース6の場合、即ち、端末は、2セットの送信機における1セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Bに切替え、他のセットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Cに切り替える。ケース2、4、6の送信機の状態が異なり、しかし、基地局は、アップリンク伝送のアンテナポート状況で端末の送信機状態を判断するため、端末の送信機チェーンがアップリンク伝送を行う周波数帯域が切り替えられた後にケース2か、ケース4か、又はケース6かに対応する送信機状態を決定することができない。
【0027】
例えば、表2に示すように、例えば、切り換えられる前がケース1であり、端末は、第1の周波数帯域(例えば、周波数帯域A)の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送をサポートする。切り替えられた後、端末は周波数帯域Aの任意のキャリアでアップリンク伝送を行わなく、3つ以上の周波数帯域における第2の周波数帯域(例えば、周波数帯域B)の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、ケース2(状態2)、5(状態1)、8、9に対応する。ケース2の場合、即ち、端末は、2セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Bに切り替える。ケース5の場合、即ち、端末は2セットの送信機における1セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Bに切り替え、他のセットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Aに保留する。ケース8の場合、即ち、端末は、2セットの送信機における1セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Bに切り替え、他のセットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Cに切り替える。ケース9の場合、即ち、端末は、2セットの送信機における1セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Bに切替え、他のセットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Dに切替える。ケース2、5、8、9の送信機の状態が異なり、しかし、基地局は、アップリンク伝送のアンテナポート状況で端末の送信機状態を判断するため、端末の送信機チェーンがアップリンク伝送を行う周波数帯域が切り替えられた後にケース2か、ケース5か、ケース8か、ケース9かに対応する送信機チェーン状態を決定することができない。
【0028】
端末については、切り替えられる前に端末が3つ以上の周波数帯域における第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送をサポートし、その後基地局からのアップリンクスケジューリング情報を受信し、端末が第2の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うように指示すると、端末の送信機の選択可能な状態は一意ではなく、例えば、表1における端末はケース2、4、6のいずれかに従って切替可能であり、表2中の端末は、ケース2、5、8、9のいずれかに従って切り替えることができる。端末がいずれかを選択して切り替えると、基地局は端末の送信機状態を決定できない。基地局が端末の送信機状態を決定することは、後続のアップリンク伝送に端末が送信機チェーンの切り替えを行う必要があるかどうかを判断するのに役立ち、端末が送信機チェーンの切り替えを行うための切り替え時間が必要かどうかを判断するのに役立ち、切り替え時間内に端末がアップリンク伝送を行うことができない。
【0029】
上記の端末の送信機チェーンがアップリンク伝送を行う周波数帯域が切り替えられた後、端末の送信機の選択可能な状態が一意ではない場合、基地局は、端末に送信機状態構成情報を送信することができる。送信機状態構成情報で端末がみなす送信機状態を構成することができる。いくつかの実施例では、送信機状態構成情報は、端末が第1の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第2の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなし、又は、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用される。
【0030】
端末が第1の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い第2の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことは、送信機状態1に対応し、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことは、送信機状態2に対応する。表1、表2の前述の例では、切り替えられた後に端末の送信機の選択可能な状態が異なる、すなわち、表1、表2の前述の例の切り替えられた後に対応可能なケースが異なるが、状態1と状態2は、表1、表2の前述の例の共通の選択可能な状態である。前述の実施例により、端末の送信機チェーンがアップリンクを行う周波数帯域を3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域間で動的に切り替えることは、共通の送信機状態決定方法を採用することができる。
【0031】
さらに、いくつかの実施例では、送信機状態構成情報は、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)情報要素における第1のアップリンク送信機がデュアルアップリンク送信機状態(uplinkTxSwitchingーDualU
LーTxState)情報要素を切替えることであり、第1のuplinkTxSwit
chingーDualULーTxState情報要素は、第1の所定値に配置され、端末が第1の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第2の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示し、第1のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第2の所定値に配置され、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示する。
【0032】
例えば、uplinkTxSwitchingーDualULーTxStateは、OneTに配置され、端末が第1の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第2の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示し、又は、uplinkTxSwitchingーDualULーTxStateは、twoTに配置され、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用される。端末がRRC情報要素においてuplinkTxSwitchingーDualULーTxStateがOneTに配置されることを受信した場合、端末が第1の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い第2の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなし、そうでない場合、端末が第2の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなす。
【0033】
例えば、上記の表1において端末の送信機チェーンがアップリンク伝送を行う周波数帯域切り換えられる前は、ケース1であり、切り替えられた後、ケース2、4、6のシーンにおいて、端末が基地局のRRC情報要素においてuplinkTxSwitchingーDualULーTxStateがOneTに配置されることを受信した場合、端末の送信機チェーンが切替えられた後、ケース1からケース2又は4又は6に切替えることができ、端末は、uplinkTxSwitchingーDualULーTxStateに配置されるOneTに従って、ケース4に切替、即ち、2セットの送信機における1セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Bに切替、他のセットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Aに保留する。例えば、上記の表2において端末の送信機チェーンがアップリンク伝送を行う周波数帯域が切り換えられる前は、ケース1であり、切り替えられた後、ケース2、5、8、9のシーンにおいて、端末が基地局のRRC情報要素においてuplinkTxSwitchingーDualULーTxStateがOneTに配置されることを受信した場合、端末の送信機チェーンが切替えられた後にケース1からケース2又は5又は8又は9に切替えることができ、端末は、uplinkTxSwitchingーDualULーTxStateに配置されるOneTに従って、ケース5に切替え、即ち、2セットの送信機における1セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Bに切替え、他のセットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Aに保留する。
【0034】
いくつかの実施例では、端末の送信機の選択可能な状態が一意でないことは、切替えられる前に端末が3つ以上の周波数帯域における第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の少なくとも1つの周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、且つ端末が第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の両方で1つのアンテナポートのアップリンク伝送をサポートしており、切替えられた後に端末が第1の周波数帯域と第2の周波数帯域でアップリンク伝送を行わなく、3つ以上の周波数帯域における第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うことを含む。
【0035】
切り換えられる前、端末が3つ以上の周波数帯域における第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の少なくとも1つの周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、対応する送信機の状態として、3つ以上の周波数帯域(3
つ又は4つ周波数帯域)における第1の周波数帯域と第2の周波数帯域とが1T及び1T
であり、他の周波数帯域0Tである。切替えられた後、端末が第1の周波数帯域と第2の周波数帯域でアップリンク伝送を行わなく、3つ以上の周波数帯域における第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、対応する送信機の状態は、状態1又は状態2又は状態3を含み、状態1において、第2の周波数帯域1T、第3の周波数帯域1T、他の周波数帯域0Tであり、状態2において、第1の周波数帯域1T、第3の周波数帯域1T、他の周波数帯域0Tであり、状態3において、第3の周波数帯域2T、他の周波数帯域0Tである。
【0036】
例えば、表1に示すように、例えば、切り換えられる前がケース4であり、端末は、第1の周波数帯域(周波数帯域A)と第2の周波数帯域(周波数帯域B)で1つのアンテナポートのアップリンク伝送(1P+1P+0P)をそれぞれ行う。切り替えられた後、端末は、周波数帯域Aと周波数帯域Bでアップリンク伝送を行わなく、3つ以上の周波数帯域における第3の周波数帯域(例えば、周波数帯域C)の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、ケース3(状態3)、5(状態2)、6(状態1)に対応する。ケース3の場合、即ち、端末は、2セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Cに切替え、ケース5の場合、即ち、端末は、1セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Bから周波数帯域Cに切替え、他のセットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Aに保留し、ケース6の場合、即ち、端末は、1セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Aから周波数帯域Cに切替え、他のセットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Bに保留する。ケース3、5、6の送信機の状態が異なり、しかし、基地局は、アップリンク伝送のアンテナポート状況で端末の送信機状態を判断するため、端末の送信機チェーンがアップリンク伝送を行う周波数帯域切り替えられた後にケース3か、ケース5か又はケース6かに対応する送信機状態を決定することができない。
【0037】
例えば、表2に示すように、例えば、切り換えられる前がケース5であり、端末は、第1の周波数帯域(例えば、周波数帯域A)と第2の周波数帯域(例えば、周波数帯域B)で1つのアンテナポートのアップリンク伝送(1P+1P+0P+0P)をそれぞれ行う。切り替えられた後、端末は周波数帯域Aと周波数帯域Bでアップリンク伝送を行わなく、3つ以上の周波数帯域における第3の周波数帯域(例えば、周波数帯域C)の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、ケース3(状態3)、6(状態
2)、8(状態1)、10に対応する。ケース3の場合、即ち、端末は、2セットの送信機
がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Cに切替え、ケース6の場合、即ち、端末は、1セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Bから周波数帯域Cに切替え、他のセットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Aに保留し、ケース8の場合、即ち、端末は、1セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Aから周波数帯域Cに切替え、他のセットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Bに保留し、ケース10の場合、即ち、端末は、2セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域A及びBから周波数帯域C及び周波数帯域Dに切替える。ケース3、6、8、10の送信機の状態が異なり、しかし、基地局は、アップリンク伝送のアンテナポート状況で端末の送信機状態を判断するため、端末の送信機チェーンがアップリンク伝送を行う周波数帯域が切り替えられた後、ケース3か、ケース6か、ケース8か又はケース10かに対応する送信機状態を決定することができない。
【0038】
端末については、切り換えられる前に第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の少なくとも1つの周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、その後基地局からのアップリンクスケジューリング情報を受信し、端末が第3の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うように指示すると、端末の送信機の選択可能な状態は一意ではなく、例えば、表1における端末はケース3、5、6のいずれかに従って切替可能であり、表2中の端末は、ケース3、6、8、10のいずれかに従って切り替えることができる。端末がいずれかを選択して切り替えると、基地局は端末の送信機状態を決定できない。基地局が端末の送信機状態を決定することは、後続のアップリンク伝送に端末が送信機チェーンの切り替えを行う必要があるかどうかを判断するのに役立ち、端末が送信機チェーンの切り替えを行うための切り替え時間が必要かどうかを判断するのに役立ち、切り替え時間内に端末がアップリンク伝送を行うことができない。
【0039】
上記の端末の送信機チェーンがアップリンク伝送を行う周波数帯域が切り替えられた後、端末の送信機の選択可能な状態が一意ではない場合、基地局は、端末に送信機状態構成情報を送信することができる。送信機状態構成情報で端末がみなす送信機状態を構成する。いくつかの実施例では、送信機状態構成情報は、端末が第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用され、又は、送信機状態構成情報は、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用され、又は、送信機状態構成情報は、端末が第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用される。
【0040】
端末が第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことは、送信機状態2に対応する。端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことは、送信機状態1に対応する。端末が第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことは、送信機状態3に対応する。表1、表2の例において、切り替えられた後に端末の送信機の選択可能な状態が異なり、即ち、表1、表2の例において切り替えられた後に対応するケースが異なるが、状態1、状態2、状態3は、表1、表2の例において共有選択可能状態である。前の実施例により、端末の送信機チェーンがアップリンク伝送を行う周波数帯域が3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域で動に切替えることは、共有の送信機の状態決定方法を採用することができる。
【0041】
さらに、いくつかの実施例では、送信機状態構成情報は、無線リソース制御RRC情報要素における第2のアップリンク送信機がデュアルアップリンク送信機状態(uplink
TxSwitchingーDualULーTxState)情報要素を切替えることであ
り、第2のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第3の所定値に配置され、端末が第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンクを行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示し、第2のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第4の所定値に配置され、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示し、第2のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第5の所定値に配置され、端末が第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示する。
【0042】
例えば、端末がRRC情報要素においてuplinkTxSwitchingーDualULーTxStateが第3の所定値に配置されることを受信した場合、端末が第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなす。端末がRRC情報要素においてuplinkTxSwitchingーDualULーTxStateが第4の所定値に配置されることを受信した場合、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなす。端末がRRC情報要素においてuplinkTxSwitchingーDualULーTxStateが第5の所定値に配置される場合、端末が第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなす。
【0043】
例えば、上記の表1において端末の送信機チェーンがアップリンク伝送を行う周波数帯域が切り換えられる前は、ケース4であり、切り替えられた後、ケース3、5、6のシーンにおいて、端末が基地局のRRC情報要素においてuplinkTxSwitchingーDualULーTxStateが第3の所定値に配置されることを受信した場合、端末の送信機の切替えられた後、ケース4からケース3、5、又は6のケースに切替え、端末がuplinkTxSwitchingーDualULーTxStateに配置される第3の所定値に従って、ケース5に切替え、即ち、1セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Bから周波数帯域Cに切替え、他のセットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Aに保留する。
【0044】
例えば、上記の表2において端末の送信機チェーンがアップリンク伝送を行う周波数帯域が切り換えられる前は、ケース5であり、切り替えられた後、ケース3、6、8、10のシーンにおいて、端末が基地局的RRC情報要素においてuplinkTxSwitchingーDualULーTxStateが第3の所定値に配置されることを受信した場合、端末の送信機チェーンがケース5からケース3、6、8、10のケースに切替え、端末は、uplinkTxSwitchingーDualULーTxStateに配置される第3の所定値に従って、ケース6に切替え、即ち、1セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Bから周波数帯域Cに切替え、他のセットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域を周波数帯域Aに保留する。
【0045】
地局は、送信機状態構成情報に基づいて切り替えられた後の端末の送信機状態を決定し、従って、端末の送信機状態構成情報に基づいて切替えられた後の送信機状態を決定し、アップリンク伝送の周波数帯域の切替を行う。
【0046】
基地局は、送信機状態構成情報に基づいて切り替えられた後の端末の送信機状態を直接決定することができる。さらに、後続のアップリンク伝送に端末による送信機チェーンの切り替えが必要かどうか、端末の送信機チェーンの切り替えに用いる切り替え時間が必要かどうかなどを決定することができる。端末は、前記端末の送信機の選択可能な状態が一意でない場合には、送信機状態構成情報に基づいてアップリンク伝送の周波数帯域切り替えを行うことができる。
【0047】
上記の実施例では、端末の送信機チェーンがアップリンク伝送を行う1つ又は2つの周波数帯域は、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の間で動的に切り替えられるシーンでは、基地局は、端末に送信機状態構成情報を送信し、送信機状態構成情報は、端末の送信機チェーンがアップリンク伝送を行う周波数帯域切り替えられた後、端末の送信機の選択可能な状態が一意でない場合、切り替えられた後の端末の送信機状態を指示するために使用され、端末が送信機状態構成情報に基づいてアップリンク伝送を行い、さらに基地局が送信機状態構成情報に基づいて切替後の端末の送信機状態を決定できるようにする。基地局が後続のアップリンク伝送に端末が送信機の切り替えを行う必要があるかどうか、端末の送信機チェーンの切り替えの切り替え時間が必要かどうかを判断するのに役立ち、アップリンク伝送に端末の送信機チェーンの切り替えによる中断があるかどうかを判断することができる。上述の実施例の態様により、NRアップリンクデータレート、スペクトル使用率、アップリンク容量をさらに向上させることができる。
【0048】
以下、図2を参照して本開示端末の送信機の状態決定方法の他の実施例を説明する。
【0049】
図2は、本開示における端末の送信機の状態決定方法の他の実施例のフローチャートである。図2に示すように、該実施例の方法は、ステップS202~20を含む。
【0050】
ステップS202において、端末が基地局に能力情報を送信し、これに対応し、基地局が端末の能力情報を受信する。
【0051】
例えば、能力情報は、端末にサポートする送信機がオプションをデュアルアップリンク(
DualUL)に切替えること、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の情報、端末が3
つ以上の周波数帯域の各周波数帯域で2セットの送信機をサポートすることのうちの少なくとも1つを含む。
【0052】
ステップS204において、基地局が端末に送信機切替構成情報及び送信機状態構成情報を送信し、これに対応し、端末が基地局からの送信機切替構成情報及び送信機状態構成情報を受信する。
【0053】
例えば、送信機切替構成情報は、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の構成情報、送信機切替モード構成情報、送信機切替オプション構成情報のうちの少なくとも1つを含み、送信機切替モード構成情報は、端末が3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域で2セットの送信機をサポートするように構成され、送信機切替オプション構成情報は、送信機がオプションをデュアルアップリンクに切り替えるように構成される。
【0054】
本開示の提案は、端末が2セットの送信機をサポートすることに応用でき、異なる周波数帯域のキャリア上で同時にアップリンク伝送をサポートし、2セットの送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域が3つ以上のアップリンク周波数帯域の各周波数帯域の間で動的に切り替えることをサポートする。端末は、異なる周波数帯域のキャリアで同時にアップリンク送信を行うことをサポートする基地局、すなわちデュアルアップリンク(DualUL)をサポートし、2セットの送信機が3つ以上のアップリンク周波数帯域間で動的に切り替えることをサポートする能力を能力レポートで報告することができる。基地局により、端末がアップリンク伝送機の切り替えを行うモードは、各周波数帯域が2セットの送信機をサポートし、アップリンク送信機切替オプション(uplinkTxSwitchingOption)を異なる周波数帯域の搬送波上で同時にアップリンク伝送を行うことをサポートするように構成し、すなわちデュアルアップリンク(DualUL)であり、送信機が切り替え可能な3つ以上の周波数帯域、例えば3つ又は4つの周波数帯域を配置する。このとき使用できるマルチキャリアアップ伝送のシーンは、例えば、周波数帯域間キャリアアグリゲーション(Carrier Agggregation、CA)の
マルチキャリアアップ伝送である。
【0055】
基地局は、まず端末に送信機切替構成情報を送信し、後に端末に送信機状態構成情報を送信することができる。基地局は、まず端末に送信機状態構成情報を送信し、後に端末に送信機切替構成情報を送信することもできる。基地局は、送信機切替構成情報と、送信機状態構成情報とを同時に端末に送信することもできる。
【0056】
ステップS206において、端末は、送信機状態構成情報に基づいて切替えられた後の送信機状態を決定し、アップリンク伝送の周波数帯域切替を行う。
【0057】
ステップS204~S206は、ステップS102を参照してもよく、ここで説明を省略する。
【0058】
上記の各実施例では、基地局が端末に送信機状態構成情報を送信し、端末の送信機チェー がアップリンク伝送を行う周波数帯域切り替えられた後、端末の送信機の選択可能な状態が一意でない場合、切り替えられた後の端末の送信機状態を指示するために使用される。端末の送信機チェーンがアップリンク伝送を行う周波数帯域切り替えられた後、端末の送信機の選択可能な状態が一意でない場合、以下のように、端末の送信機状態を決定することができる。
【0059】
提案(1):端末の送信機チェーンがアップリンク伝送を行う周波数帯域切り替えられた後、端末の送信機の選択可能な状態が一意でない場合、切り替えられた後の端末の送信機状態をプロトコルにより、又は、予め設定する。
【0060】
提案(2):端末の送信機チェーンがアップリンク伝送を行う周波数帯域切り替えられた後、端末の送信機の選択可能な状態が一意でない場合、切り替えられた後の端末の送信機状態を端末により決定し、次に、アップリンク伝送で基地局に報告する。
【0061】
上記の(1)及び(2)の2つの提案について、端末の送信機の選択可能な状態が一意でないことは、ケース1とケース2を含み、ケース1では、切り替えられる前に端末が3つ以上の周波数帯域における第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送をサポートし、切り替えられた後に端末が第1の周波数帯域の任意のキャリアでアップリンク伝送を行わなく、3つ以上の周波数帯域における第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、ケース2では、切替えられる前に端末が3つ以上の周波数帯域における第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の少なくとも1つの周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、且つ端末が第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の両方に1つのアンテナポートのアップリンク伝送をサポートしており、切替えられた後に端末が第1の周波数帯域と第2の周波数帯域でアップリンク伝送を行わなく、3つ以上の周波数帯域における第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行う。上記の実施例を参照することができるが、ここで説明を省略する。
【0062】
提案(1)において、ケース1として、端末が第1の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第2の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなし、又は、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを、プロトコルにより(予め)設定されることができる。ケース2として、端末が第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなし、又は、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなし、又は、端末が第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを、プロトコルにより(予め)設定されることができる。
【0063】
提案(2)において、ケース1として:端末が第1の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第2の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなし、又は、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなす。ケース2として、端末が第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなし、又は、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなし、又は、端末が第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなす。端末がみなすアップリンク伝送ポートケースを基地局に報告して、端末が行うアップリンク伝送で報告する。
【0064】
本開示は、また、基地局を提供し、以下、図3を参照して説明する。
【0065】
図3は、本開示の基地局の実施例の構成図である。図3に示すように、該実施例の基地局30は、送信機310とを含む。
【0066】
送信機310は、端末が機状態構成情報を送信するように構成され、ここで、端末の送信機チェーンがアップリンク伝送を行う周波数帯域は、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の間で動的に切り替えられ、送信機状態構成情報は、端末の送信機チェーンがアップリンク伝送を行う周波数帯域が切り替えられた後に端末の送信機の選択可能な状態が一意でない場合、切替られた後の端末の送信機状態を示すために使用される。
【0067】
いくつかの実施例では、端末の送信機の選択可能な状態が一意でないことは、切り替えられる前に端末が3つ以上の周波数帯域における第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送をサポートし、切り替えられた後に端末が第1の周波数帯域の任意のキャリアでアップリンク伝送を行わなく、3つ以上の周波数帯域における第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うことを含む。
【0068】
いくつかの実施例では、送信機状態構成情報は、端末が第1の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第2の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなし、又は、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用される。
【0069】
いくつかの実施例では、送信機状態構成情報は、無線リソース制御RRC情報要素における第1のアップリンク送信機がデュアルアップリンク送信機状態uplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素を切替えることであり、第1のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第1の所定値に配置され、端末が第1の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第2の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示し、第1のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第2の所定値に配置され、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示する。
【0070】
いくつかの実施例では、端末の送信機の選択可能な状態が一意でないことは、切替えられる前に端末が3つ以上の周波数帯域における第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の少なくとも1つの周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、且つ端末が第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の両方に1つのアンテナポートのアップリンク伝送をサポートしており、切替えられた後に端末が第1の周波数帯域と第2の周波数帯域でアップリンク伝送を行わなく、3つ以上の周波数帯域における第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うことを含む。
【0071】
いくつかの実施例では、送信機状態構成情報は、端末が第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用され、又は、送信機状態構成情報は、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用され、又は、送信機状態構成情報は、端末が第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用される。
【0072】
いくつかの実施例では、送信機状態構成情報は、無線リソース制御RRC情報要素における第2のアップリンク送信機がデュアルアップリンク送信機状態uplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素を切替えることであり、第2のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第3の所定値に配置され、端末が第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンクを行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示し、第2のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第4の所定値に配置され、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示し、第2のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第5の所定値に配置され、端末が第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示する。
【0073】
いくつかの実施例では、基地局30は、さらに、端末の能力情報を受信するための受信機320を含み、ここで、能力情報は、端末がサポートする送信機がオプションをデュアルアップリンクに切替えること、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の情報、端末が3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域で2セットの送信機をサポートすることのうちの少なくとも1つを含み、送信機310は、さらに、端末に送信機切替構成情報を送信するように構成され、送信機切替構成情報は、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の構成情報、送信機切替モード構成情報、送信機切替オプション構成情報のうちの少なくとも1つを含み、ここで、送信機切替モード構成情報は、端末が3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域で2セットの送信機をサポートするように構成され、送信機切替オプション構成情報は、送信機がオプションをデュアルアップリンクに切替えるために使用される。
【0074】
本開示は、また、端末を提供し、以下、図4を参照して説明する。
【0075】
図4は、本開示の端末の実施例の構成図である。図4に示すように、この実施例の端末40は、受信機410と、コントローラー420とを含む。
【0076】
受信機410は、基地局からの送信機状態構成情報を受信するように構成され、ここで、端末の送信機チェーンがアップリンク伝送を行う周波数帯域は、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の間で動的に切り替えられ、送信機状態構成情報は、端末の送信機チェーンがアップリンク伝送を行う周波数帯域切り替えられた後、端末の送信機の選択可能な状態が一意でない場合、切り替えられた後端末の送信機状態を示すために使用される。
【0077】
いくつかの実施例では、端末の送信機の選択可能な状態が一意でないことは、切り替えられる前に端末が3つ以上の周波数帯域における第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送をサポートし、切り替えられた後に端末が第1の周波数帯域の任意のキャリアでアップリンク伝送を行わなく、3つ以上の周波数帯域における第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うことを含む。
【0078】
いくつかの実施例では、送信機状態構成情報は、端末が第1の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第2の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなし、又は、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用される。
【0079】
いくつかの実施例では、送信機状態構成情報は、無線リソース制御RRC情報要素における第1のアップリンク送信機がデュアルアップリンク送信機状態uplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素を切替えることであり、第1のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第1の所定値に配置され、端末が第1の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第2の周波数帯域で1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示し、第1のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第2の所定値に配置され、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示する。
【0080】
いくつかの実施例では、端末の送信機の選択可能な状態が一意でないことは、切替えられる前に端末が3つ以上の周波数帯域における第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の少なくとも1つの周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、且つ端末が第1の周波数帯域と第2の周波数帯域の両方で1つのアンテナポートのアップリンク伝送をサポートしており、切替えられた後に端末が第1の周波数帯域と第2の周波数帯域でアップリンク伝送を行わなく、3つ以上の周波数帯域における第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うことを含む。
【0081】
いくつかの実施例では、送信機状態構成情報は、端末が第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用され、又は、送信機状態構成情報は、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用され、又は、送信機状態構成情報は、端末が第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示するために使用される。
【0082】
いくつかの実施例では、送信機状態構成情報は、無線リソース制御RRC情報要素における第2のアップリンク送信機がデュアルアップリンク送信機状態uplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素を切替えることであり、第2のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第3の所定値に配置され、端末が第1の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示し、第2のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第4の所定値に配置され、端末が第2の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行い、第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで1つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示し、第2のuplinkTxSwitchingーDualULーTxState情報要素は、第5の所定値に配置され、端末が第3の周波数帯域の少なくとも1つのキャリアで2つのアンテナポートのアップリンク伝送を行うとみなすことを指示する。
【0083】
コントローラー420は、送信機状態構成情報に基づいて切り替えられた後の送信機状態を決定し、送信機がアップリンク伝送を行う周波数帯域の切替を行うように制御するように構成される。
【0084】
いくつかの実施例では、端末40は、さらに、アップリンク伝送を行うための2セットの送信機チェーン430を含む。送信機チェーン430がアップリンク伝送を行う周波数帯域は、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の間で切り替えられる。
【0085】
いくつかの実施例では、送信機チェーン430は、さらに、基地局に能力情報を送信するように構成され、ここで、能力情報は、端末がサポートする送信機がオプションをデュアルアップリンクに切替えること、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の情報、端末が3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域で2セットの送信機をサポートすることのうちの少なくとも1つを含み、受信機410は、さらに、基地局からの送信機切替構成情報を受信するように構成され、送信機切替構成情報は、3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域の構成情報、送信機切替モード構成情報、送信機切替オプション構成情報のうちの少なくとも1つを含み、ここで、送信機切替モード構成情報は、端末が3つ以上の周波数帯域の各周波数帯域で2セットの送信機をサポートするように構成され、送信機切替オプション構成情報は、送信機がオプションをデュアルアップリンクに切替を行うよう構成される。
【0086】
本開示の実施例における通信装置(例えば、基地局又は端末)は、図5及び図6に関連して以下に説明する様々なコンピューティングデバイス又はコンピュータシステムによって実装され得る。
【0087】
図5は本開示の通信装置のいくつかの実施例の構成図である。図5に示すように、本実施例の装置50は、メモリ510と、メモリ510に記憶された命令に基づいて、本開示のいずれかの実施例における端末の送信機状態決定方法を実行するように構成されたメモリ510に結合されたプロセッサ520とを含む。
【0088】
ここで、メモリ510は、例えば、システムメモリ、固定不揮発性記憶媒体などを含むことができる。システムメモリとしては、オペレーティングシステム、アプリケーション、ブートローダー(Boot Loader)、データベース、その他のプログラムなどが
格納されている。
【0089】
図6は、本開示の通信装置の他の実施例の構成図である。図6に示すように、本実施例の装置60は、メモリ510及びプロセッサ520とそれぞれ類似したメモリ610及びプロセッサ620を含む。入出力インターフェース630、ネットワークインターフェース640、記憶インターフェース650なども含むことができる。これらのインターフェース630、640、650とメモリ610とプロセッサ620との間は、例えばバス660を介して接続されてもよい。ここで、入出力インターフェース630は、ディスプレイ、マウス、キーボード、タッチスクリーンなどの入出力デバイスに接続インターフェースを提供する。ネットワークインターフェース640は、データベースサーバやクラウドストレージサーバなどに接続できるなど、さまざまなネットワークデバイスに接続インターフェースを提供する。ストレージインターフェース650は、SDカード、Uディスクなどの外付けストレージデバイスに接続インターフェースを提供する。
【0090】
本開示はまた、図7に示すように、通信システム7は、前述の任意の実施例の基地局30と端末40とを含む通信システムを提供する。
【0091】
当業者は、本開示の実施例が方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供され得ることを理解するであろう。したがって、本開示は、完全ハードウェア実施例、完全ソフトウェア実施例、又はソフトウェア及びハードウェアの態様を組み合わせた実施例の形態を採用することができる。また、本開示は、コンピュータ利用可能なプログラムコードを含む1つ又は複数のコンピュータ利用可能な非瞬時記憶媒体(ディスクメモリ、CD-ROM、光学メモリなどを含むがこれらに限定されない)上で実施されるコンピュータプログラム製品の形態を採用することができる。
【0092】
本開示は、本開示の実施例による方法、装置(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明される。フローチャート及び/又はブロック図の各フロー及び/又はブロック、ならびにフローチャート及び/又はブロック図のフロー及び/又はブロックの組み合わせは、コンピュータ・プログラム命令によって実装されうると理解されるべきである。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供されて、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサによって実行される命令によって、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックに指定された機能を実現するための手段を生成する機械を生成することができる。
【0093】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置を決定の方法で動作させることができるコンピュータ可読メモリに格納することもでき、それにより、コンピュータ可読メモリに格納された命令は、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックに指定された機能を実装する命令デバイスを含む製造品を生成する。
【0094】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置にロードされてもよく、コンピュータ又は他のプログラム可能なデバイス上で一連の動作ステップを実行してコンピュータ実装の処理を生成することができ、したがって、コンピュータ又は他のプログラム可能なデバイス上で実行される命令は、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つのブロック又は複数のブロックで指定された機能を実装するためのステップを提供する。
【0095】
上記は本開示の好適な実施例にすぎず、本開示を制限する必要はなく、本開示の精神と原則の中で行われたいかなる修正、等価置換、改善などは、本開示の保護範囲に含まれるべきである。
【国際調査報告】