(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】タバコ顆粒の製造方法、及びそれによって製造されたタバコ顆粒を含むエアロゾル生成物品
(51)【国際特許分類】
A24B 15/12 20060101AFI20240905BHJP
A24B 13/02 20060101ALI20240905BHJP
A24D 1/20 20200101ALI20240905BHJP
A24B 3/14 20060101ALI20240905BHJP
A24F 40/20 20200101ALI20240905BHJP
【FI】
A24B15/12
A24B13/02
A24D1/20
A24B3/14
A24F40/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024500524
(86)(22)【出願日】2023-08-04
(85)【翻訳文提出日】2024-01-09
(86)【国際出願番号】 KR2023011492
(87)【国際公開番号】W WO2024043571
(87)【国際公開日】2024-02-29
(31)【優先権主張番号】10-2022-0105773
(32)【優先日】2022-08-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム、ミン キュ
(72)【発明者】
【氏名】キム、チュン ホ
(72)【発明者】
【氏名】リ、ウォン キョン
(72)【発明者】
【氏名】リ、ヒョン ソク
(72)【発明者】
【氏名】チョン、ホン チュン
【テーマコード(参考)】
4B043
4B045
4B162
【Fターム(参考)】
4B043BA61
4B043BB25
4B043BC12
4B045AA21
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB12
(57)【要約】
タバコ顆粒の製造方法は、タバコ原料を粉砕し、タバコ粉砕物を製造する段階と、タバコ粉砕物及び溶媒を含む混合物を製造する段階と、混合物を利用し、タバコ顆粒を製造する段階と、タバコ顆粒を凍結乾燥する段階と、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タバコ原料を粉砕し、タバコ粉砕物を製造する段階と、
前記タバコ粉砕物及び溶媒を含む混合物を製造する段階と、
前記混合物を利用し、タバコ顆粒を製造する段階と、
前記タバコ顆粒を凍結乾燥する段階と、を含む、タバコ顆粒の製造方法。
【請求項2】
前記タバコ粉砕物は、10μmないし100μmの直径を有する、請求項1に記載のタバコ顆粒の製造方法。
【請求項3】
前記タバコ粉砕物を製造する段階は、-15℃ないし-120℃の温度でなされる、請求項1に記載のタバコ顆粒の製造方法。
【請求項4】
前記溶媒は、水、及び炭素数1ないし4のアルコールのうちから選択される1種以上を含む、請求項1に記載のタバコ顆粒の製造方法。
【請求項5】
前記溶媒は、水、及び炭素数1ないし4のアルコールを、10:0ないし5:5の体積比で含む、請求項1に記載のタバコ顆粒の製造方法。
【請求項6】
前記タバコ顆粒を製造する段階は、前記混合物に対し、湿式押出を施す段階を含む、請求項1に記載のタバコ顆粒の製造方法。
【請求項7】
前記タバコ顆粒を製造する段階は、流動層反応器に前記混合物を噴射する段階を含む、請求項1に記載のタバコ顆粒の製造方法。
【請求項8】
前記タバコ顆粒の直径は、0.5mmないし1.5mmである、請求項1に記載のタバコ顆粒の製造方法。
【請求項9】
前記凍結乾燥は、-15℃ないし-120℃の温度でなされる、請求項1に記載のタバコ顆粒の製造方法。
【請求項10】
前記凍結乾燥する段階は、真空でなされる、請求項1に記載のタバコ顆粒の製造方法。
【請求項11】
前記凍結乾燥する段階以後の前記タバコ顆粒の水分含量は、前記タバコ顆粒対比で、3重量%ないし10重量%である、請求項1に記載のタバコ顆粒の製造方法。
【請求項12】
前記凍結乾燥する段階以後の前記タバコ顆粒の気孔率は、10%ないし70%である、請求項1に記載のタバコ顆粒の製造方法。
【請求項13】
請求項1に記載の製造方法によって製造されたタバコ顆粒を含む、エアロゾル生成物品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タバコ顆粒の製造方法、及びそれによって製造されたタバコ顆粒を含むエアロゾル生成物品に係り、さらに詳細には、タバコ顆粒の製造方法において、ニコチンを含む香味物質の消失を防止することができるタバコ顆粒の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般的なシガレットの短所を克服する代替方法を求める需要が増大している。例えば、シガレットを燃焼させてエアロゾルを生成させる方法ではなく、エアロゾル生成物質を加熱させてエアロゾルを生成させる方法を求める需要が増大している。それにより、加熱式エアロゾル生成装置に対する研究が活発に進められている。
【0003】
加熱式エアロゾル生成装置に使用されるタバコ物質は、一般的に、タバコ原料、エアロゾル生成物質(例えば、グリセリン、プロピレングリコールなど)、水などの混合物を乾燥させて製造される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の加熱式エアロゾル生成装置に使用されるタバコ物質の製造方法は、乾燥過程において、ニコチン及び香味物質が、意図されないように消失されるという問題があった。それにより、本実施形態が解決しようとする課題は、タバコ物質の製造過程の乾燥において生じるニコチン及び香味物質の消失を防止することができる製造方法を提供するところにある。
【0005】
一実施形態を介して解決しようとする課題は、前述の課題に制限されるものではなく、言及されていない課題は、本明細書及び添付た図面から、本実施形態が属する技術分野において通常の知識を有する者に明確に理解されうるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態による、タバコ顆粒の製造方法は、タバコ原料を粉砕し、タバコ粉砕物を製造する段階と、前記タバコ粉砕物及び溶媒を含む混合物を製造する段階と、前記混合物を利用し、タバコ顆粒を製造する段階と、前記タバコ顆粒を凍結乾燥する段階と、を含む。
【0007】
他の実施形態に係わるエアロゾル生成物品は、一実施形態による製造方法によって製造されたタバコ顆粒を含む。
【0008】
課題の解決手段は、前述のところには、制限されるものではなく、本明細書全体において、通常の技術者によって類推されうる事項をいずれも含むものでもある。
【発明の効果】
【0009】
本実施形態によるタバコ顆粒の製造方法は、タバコ顆粒のニコチン及び香味物質の消失なしに、水分のみを選択的に除去することができ、それによって製造されたタバコ顆粒は、ニコチン及び香味成分が円滑に放出されうる。
【0010】
また、本実施形態によるタバコ顆粒を含むエアロゾル生成物品は、喫味強度、喫味均一性及びタバコ風味など向上され、喉刺激性及びオフフレーバーなどが低減されうる。
【0011】
本実施形態の効果は、前述のところには、限定されるものではなく、後述する構成から類推可能な効果をいずれも含むものでもある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】一実施形態による、タバコ顆粒の製造方法を示したフローチャートである。
【
図2】他の実施形態によるエアロゾル生成物品の一例を図示した図面である。
【
図3】他の実施形態によるエアロゾル生成物品の他例を図示した図面である。
【
図4】さらに他の実施形態によるエアロゾル生成装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
一実施形態による、タバコ顆粒の製造方法は、タバコ原料を粉砕し、タバコ粉砕物を製造する段階と、前記タバコ粉砕物及び溶媒を含む混合物を製造する段階と、前記混合物を利用し、タバコ顆粒を製造する段階と、前記タバコ顆粒を凍結乾燥する段階と、を含む。
【0014】
前記タバコ粉砕物は、10μmないし100μmの直径を有しうる。
【0015】
前記タバコ粉砕物を製造する段階は、-15℃ないし-120℃の温度でなされうる。
【0016】
前記溶媒は、水、及び炭素数1ないし4のアルコールのうちから選択される1種以上を含むものでもある。
【0017】
前記溶媒は、水、及び炭素数1ないし4のアルコールを、10:0ないし5:5の体積比で含むものでもある。
【0018】
前記タバコ顆粒を製造する段階は、前記混合物を湿式押出する段階を含むものでもある。
【0019】
前記タバコ顆粒を製造する段階は、流動層反応器の内部に、前記混合物を噴射する段階を含むものでもある。
【0020】
前記タバコ顆粒の直径は、0.5mmないし1.5mmでもある。
【0021】
前記凍結乾燥は、-15℃ないし-120℃の温度でなされうる。
【0022】
前記凍結乾燥する段階は、真空でなされうる。
【0023】
前記凍結乾燥する段階以後の前記タバコ顆粒の水分含量は、前記タバコ顆粒対比で、3重量%ないし10重量%でもある。
【0024】
前記凍結乾燥する段階以後の前記タバコ顆粒の気孔率は、10%ないし70%でもある。
【0025】
他の実施形態に係わるエアロゾル生成物品は、一実施形態による製造方法によって製造されたタバコ顆粒を含む。
【0026】
本実施形態で使用される用語は、本開示における機能を考慮しながら、可能な限り、現在使用される一般的な用語を選択したが、それらは、当分野に従事する技術者の意図、判例、または新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。従って、本開示で使用される用語は、単純な用語の名称ではなく、その用語が有する意味と、本開示の全般にわたる内容とを基に定義されなければならない。
【0027】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含むものでもあるということを意味する。また、明細書に記載された「~部」、「~モジュール」というような用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、あるいはハードウェアとソフトウェアとの結合によって具現されうる。
【0028】
本明細書で使用されているように、「少なくともいずれか1つ」というような表現が、配列された構成要素前にあるとき、配列されたそれぞれの構成ではなく、全体構成要素を修飾する。例えば、「a、b及びcのうち少なくともいずれか一つ」という表現は、a、b、c、a及びb、a及びc、b及びc、あるいはa、b及びcを含むと解釈されるのである。
【0029】
また、本明細書で使用される「第1」または「第2」というような序数を含む用語は、多様な構成要素についての説明にも使用されるが、該構成要素は、該用語によって限定されるものではない。該用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみに使用される。
【0030】
明細書全体において、「エアロゾル生成装置」は、ユーザの口を介し、ユーザの肺に直接吸入されうるエアロゾルを発生させるために、エアロゾル生成物質を利用し、エアロゾルを生成する装置でもある。
【0031】
明細書全体において、「エアロゾル生成物品」は、喫煙をするのに利用される物品を意味する。例えば、該エアロゾル生成物品は、点火されて燃焼される方式によって利用される燃焼式シガレットでもあり、エアロゾル生成装置によって加熱される方式によって利用される加熱式シガレットでもある。他の例示として、該エアロゾル生成物品は、カートリッジに含有された液状が加熱される方式によって利用される物品でもある。
【0032】
明細書全体において、「タバコ物質」は、タバコ葉に由来する成分を含む全ての形態の物質を意味する。
【0033】
以下においては、添付図面を参照し、本開示の実施形態につき、本開示が属する技術分野において通常の知識を有する者が、容易に実施することができるように、詳細に説明する。しかしながら、本開示は、さまざまに異なる形態に具現されるが、ここで説明される実施形態に限定されるものではない。
【0034】
以下においては、図面を参照し、本実施形態について詳細に説明する。
【0035】
図1は、一実施形態による、タバコ顆粒の製造方法を示したフローチャートである。
【0036】
図1を参照すれば、一実施形態によるタバコ顆粒の製造方法は、タバコ粉砕物を製造する段階(S110)、混合物を製造する段階(S120)、タバコ顆粒を製造する段階(S130)、及びタバコ顆粒を凍結乾燥する段階(S140)を含む。
【0037】
タバコ粉砕物を製造する段階(S110)は、タバコ原料を粉砕し、タバコ粉砕物を製造することができる。該タバコ原料は、タバコ物質を含むものであり、タバコ葉に由来する成分を含む全ての形態の物質を意味しうる。例えば、タバコ粉砕物を製造する段階(S110)は、タバコ葉を粉砕するものでもある。
【0038】
タバコ原料は、火乾燥種タバコ、日向乾燥種タバコ、黄色種タバコ、バーリー種タバコ及びオリエント種タバコによってなる群のうちから選択された1種以上でもあるが、タバコ原料に含まれるタバコの品種は、それらに制限されるのではない。該タバコ原料は、複数の品種のタバコを含むか、あるいは単一品種のタバコを含むものでもある。例えば、該タバコ原料は、該黄色種タバコ該及びバーリー種タバコを含むものでもある。
【0039】
タバコ粉砕物は、粉砕器を利用して製造され、該粉砕器の回転速度を調節し、タバコ粉砕物の直径を調節することができる。例えば、該粉砕器は、ハンマー粉砕方式の高速回転体と、その周囲を取り囲んでいる鋸歯状のリングを含む構造を有し、該タバコ粉砕物において約100μm以下の小粒子は、遠心力により、ブロー排出器に排出され、それより大きい粒子は、粉砕器内部で循環しながら、さらに小粒子サイズに粉砕されうる。例えば、該タバコ粉砕物は、約8,000rpmの回転速度の粉砕器にタバコ原料を投入し、直径が約35μmになるように製造されうる。
【0040】
タバコ粉砕物は、約10μmないし約100μmの直径を有しうる。該タバコ粉砕物の直径が約10μm未満である場合、該タバコ粉砕物及び溶媒を含む混合物が粘度が過度に高くなり、該タバコ粉砕物の直径が約100μm超過である場合、該混合物の均一な混合が困難でもあり、それにより、追って製造されるタバコ顆粒の大きさが不均一になってしまう。また、該タバコ粉砕物の直径は、約10μmないし約70μmであるか、あるいは約10μmないし約50μmでもある。
【0041】
タバコ粉砕物を製造する段階(S110)は、約-15℃ないし約-120℃の温度でなされうる。該タバコ粉砕物を製造する段階(S110)が、約-15℃ないし約-120℃の温度でなされる場合、タバコ原料が、粉砕過程において互いに凝集する現象を防止することができる。例えば、該タバコ粉砕物を製造する段階(S110)は、極低温粉砕器を使用することができる。該極低温粉砕器の内部に、タバコ原料及び液化窒素を投入し、タバコ原料が約-15℃ないし約-120℃の温度で凍結された状態で、タバコ原料を粉砕することができる。該タバコ粉砕物を製造する段階(S110)が、約-15℃ないし約-120℃の温度でなされる場合、該タバコ粉砕物が所望する大きさを有するように容易に調節され、比較的高温である外部空気と接触し、酸敗されることを防止するこができる。
【0042】
混合物を製造する段階(S120)は、タバコ混合物及び溶媒を含む混合物を製造することができる。該混合物を製造する段階(S120)は、該タバコ粉砕物及び該溶媒を、約8:2ないし約2:8の質量比で混合することができる。例えば、該混合物を製造する段階(S120)は、該タバコ粉砕物及び該溶媒を、約6:4ないし約4:6の質量比で混合することができる。
【0043】
溶媒は、水、及び炭素数1ないし4のアルコールのうちから選択される1種以上を含むものでもある。該溶媒は、水、及び炭素数1ないし4のアルコールを、約9:1ないし約5:5の体積比で含むものでもある。該溶媒が、水、及び炭素数1ないし4のアルコールにおいて、アルコールを、約9:1の体積比未満で含む場合、追っての乾燥過程において、タバコ顆粒に形成される気孔が不足してしまう。また、該溶媒が、水、及び炭素数1ないし4のアルコールにおいて、アルコールを、約5:5の体積比を超えて含む場合、製造されるタバコ顆粒の硬度が低下され、該混合物の形態が崩れてしまう。例えば、該溶媒は、水、及び炭素数1ないし4のアルコールを、約8:2ないし約6:4の体積比で含むものでもある。例えば、該溶媒は、水及びエチルアルコールを、約6:4の体積比で含むものでもあるが、それらに制限されるのではない。
【0044】
溶媒は、香味物質を含むものでもある。該香味物質は、特定香を出す物質でもある。例えば、該香味物質は、シナモン、セージ、ハーブ、カモミール、ウィンターヘイ(winter hay)、リコリス、ラベンダー、ベルガモット、レモン、オレンジ、ジャスミン、生姜、バニラ、スペアミント、ペパーミント、アカシア、コーヒー、セロリ、サンダルウッド、ココアのような植物性香料を含むものでもある。他の例示として、該香味物質は、ムスク、アンバーグリス、シベット、カストリウムのような動物性香料を含むことができる。
【0045】
他の例示として、香味物質は、メントール、ゲラニオール、リナロール、アネトール、オイゲノールのようなアルコール類化合物でもある。また、該香味物質は、バニリン、ベンズアルデヒド、アニスアルデヒドのようなアルデヒド類化合物でもある。また、該香味物質は、酢酸イソアミル、酢酸リナリル、プロピオン酸イソアミル、酪酸リナリルのようなエステル類化合物でもある。
【0046】
タバコ顆粒を製造する段階(S130)は、混合物を利用し、タバコ顆粒を製造することができる。該タバコ顆粒を製造する段階(S130)は、該混合物を湿式押出し、球形のタバコ顆粒を成形する段階を含むものでもある。例えば、該タバコ顆粒を製造する段階(S130)は、湿式押出器に混合物を投入し、押し出すことができる。押出時には、該混合物を約2kN以上の圧力で押し出すことができる。
【0047】
タバコ顆粒は、押出器の吐出口に、メッシュサイズが約0.5mmないし約1.5mmである網を設けて製造されうる。例えば、該吐出口には、メッシュサイズが、約0.5mmないし約0.8mmである網を設けることができる。
【0048】
また、タバコ顆粒を製造する段階(S130)は、流動層反応器を利用することができる。具体的には、該タバコ顆粒を製造する段階(S130)は、該流動層反応器の内部に混合物を噴射することができる。該流動層反応器の内部に噴射された混合物粒子は、互いに凝集し、タバコ顆粒に成長することができる。例えば、該タバコ顆粒を製造する段階(S130)は、約10℃ないし約100℃の温度、及び約1.5bar以下の風圧条件を提供する流動層反応器に混合物を噴射し、タバコ顆粒を製造することができる。
【0049】
他の例として、タバコ顆粒を製造する段階(S130)は、混合物を利用し、コアを製造する第1段階、及びコアの少なくとも一部を取り囲むシェルを形成し、タバコ顆粒を製造する第2段階を含むものでもある。製造されるタバコ顆粒は、コア、及び該コアの少なくとも一部を取り囲むシェルを含むものでもある。
【0050】
具体的には、第1段階は、約10℃ないし約100℃の温度、及び約1.5bar以下の風圧条件を提供する流動層反応器に、第1混合物を噴射し、コアを成長させる段階でもある。該コアは、約30ないし約50メッシュの大きさを有しうる。すなわち、該コアは、約0.297mmないし約0.595mmの直径を有しうる。
【0051】
ここで、第1混合物は、前述のタバコ粉砕物及び溶媒を含む混合物と同一混合物を意味しうる。例えば、該第1混合物の溶媒は、水、アルコール、及び香味物質を含むものでもある。
【0052】
第2段階は、約50℃ないし約90℃の温度、及び約1.5bar以下の風圧条件を提供する流動層反応器にコアを位置させ、該第2混合物を噴射し、コアの表面に、該第2混合物をコーティングする段階でもある。
【0053】
ここで、第2混合物は、第1混合物と同一でもあり、あるいは異なってもいる。例えば、該第2混合物の溶媒は、香味物質を含むものでもあるが、該第1混合物と異なる香味物質を含むものでもある。すなわち、タバコ顆粒のコアとシェルは、互いに異なる香味物質を含むものでもある。
【0054】
他の例として、タバコ顆粒のコアは、香味物質を含み、そのシェルは、香味物質を含まないものでもある。その場合、該シェルは、比較的揮発性が高い香味物質を含まず、香味物質を含むコアを外部と遮断することができるので、該タバコ顆粒の保管中に消失する香味物質の量を低減させることができる。
【0055】
タバコ顆粒の直径は、約0.5mmないし約1.5mmでもある。該タバコ顆粒の直径が約0.5mm未満である場合、該タバコ顆粒がエアロゾル生成物品から漏れ出しうる。該タバコ顆粒の直径が約1.5mm超過である場合、該タバコ顆粒のニコチン及び香味の放出が円滑ではなくなり、該タバコ顆粒を、エアロゾル生成物品の内部に配することが困難にもなる。また、該タバコ顆粒の直径は、約0.5mmないし約0.8mmでもある。
【0056】
タバコ顆粒は、約90%以上の硬度を有しうる。具体的には、該タバコ顆粒は、約95%ないし約99.9%の硬度を有しうる。「タバコ顆粒の硬度」は、弾性及び復元度と係わる物性であり、該タバコ顆粒に対して垂直方向に加えられる圧力に抵抗する程度を意味する。「タバコ顆粒の硬度」は、硬度測定器を利用して測定され、以下の算式を介して計算される。
【0057】
硬度(%)=[(D-a)/D]*100
【0058】
ここで、「D」は、タバコ顆粒の直径を意味し、「a」は、300g錘により、タバコ顆粒が押されられる距離を意味する。
【0059】
タバコ顆粒が約90%未満の硬度を有する場合、該タバコ顆粒を含むエアロゾル生成物品の製造工程において、タバコ顆粒が形状を維持することができず、崩れてしまうのである。
【0060】
タバコ顆粒を凍結乾燥する段階(S140)は、極低温の気温にタバコ顆粒を露出させ、タバコ顆粒に存在する水分を除去することができる。比較例による高温乾燥工程を含むタバコ顆粒の製造方法の場合、ニコチン及び香味物質が高温で容易に放出されるので、損失されうる。それに反し、本実施形態によるタバコ顆粒の製造方法は、高温乾燥工程を含まない。それにより、溶媒を選択的に除去することができ、ニコチン及び香味物質の損失を防止することができる。例えば、タバコ顆粒を凍結乾燥する段階(S140)は、乾燥器のチャンバ内に、該タバコ顆粒と液化窒素とを共に投入し、タバコ顆粒を乾燥させることができる。
【0061】
凍結乾燥は、約-15℃ないし約-120℃の温度でなされうる。該凍結乾燥の温度を調節することにより、該凍結乾燥の速度が調節され、該凍結乾燥の速度は、タバコ顆粒の内部に形成される微細構造に影響を及ぼす。例えば、該凍結乾燥の温度を調節することにより、タバコ顆粒が所望する範囲の気孔率を有するように調節することができる。また、該凍結乾燥は、約-30℃ないし約-70℃の温度でなされうる。
【0062】
凍結乾燥されたタバコ顆粒の気孔率は、約10%ないし約70%でもある。ここで、該気孔率は、タバコ顆粒の全体体積に対する、空いている部分の比率を意味しうる。比較例による高温乾燥工程を含むタバコ顆粒の製造方法の場合、一般的に、熱風をタバコ顆粒に噴射するために、該タバコ顆粒の内部と表面とに気孔が形成され難い。それに反し、本実施形態による凍結乾燥工程を含むタバコ顆粒の製造方法の場合、溶媒が蒸発することにより、タバコ顆粒の内部及び表面に、多数の気孔が形成されうる。それにより、該タバコ顆粒が、多数の気孔を介し、ニコチン及び香味物質を円滑に放出させることができる。該タバコ顆粒の気孔率が約10%未満である場合、気孔を介するニコチン及び香味物質の放出が円滑ではなくなる。該タバコ顆粒の気孔率が70%を超える場合、タバコ顆粒の硬度が不足してしまう。例えば、凍結乾燥されたタバコ顆粒の気孔率は、約30%ないし約50%でもある。
【0063】
凍結乾燥は、真空でなされうる。該凍結乾燥は、非常に低い温度で進められるので、溶媒が、タバコ顆粒の内部で凍結されて乾燥しないか、あるいは非常に遅く乾燥されるのである。該凍結乾燥が真空でなされる、低い圧力によって溶媒が凍結されず、溶媒の乾燥速度を向上させることができる。
【0064】
凍結乾燥されたタバコ顆粒の水分含量は、タバコ顆粒の重量を基準に、約3重量%ないし約10重量%でもある。該タバコ顆粒に含まれた水分は、タバコ顆粒の加熱時(例えば、喫煙時)に加えられる熱を吸収することにより、該タバコ顆粒の表面に、微細な孔を形成するのに寄与する。該タバコ顆粒の水分含量が約3重量%未満である場合、該タバコ顆粒の香味物質放出量が不足してしまう。水分含量が約10重量%超過である場合、タバコ顆粒をエアロゾル生成物品に配したとき、エアロゾル生成物品の表面に汚染が生じうる。例えば、該水分含量は、タバコ顆粒の重量を基準に、約3重量%ないし約7重量%でもある。
【0065】
タバコ顆粒は、約5.0ないし約10.0の表面粗さ(Ra)を有しうる。ここで、「表面粗さ」は、ある物体表面の粗さ程度を意味する。例えば、該表面粗さは、KS B 0161基準により、中心線平均粗さ(Ra)によって表現されうる。
【0066】
タバコ顆粒は、不規則な形状を有し、比較的高い表面の粗さを有しうる。後述するところのように、一実施形態によるタバコ顆粒は、エアロゾル生成物品フィルタの酢酸セルロース繊維間に埋め込まれる形態に配されうる。ここで、該タバコ顆粒の表面粗さは、酢酸セルロース繊維間に埋め込まれうるタバコ顆粒の総量と係わりうる。
【0067】
タバコ顆粒の表面粗さが約5.0未満である場合、低い表面摩擦力により、酢酸セルロース繊維間において、該タバコ顆粒の位置を固定し難く、エアロゾル生成物品に含まれた該タバコ顆粒の量が制限されうる。該タバコ顆粒の表面粗さが約10.0を超える場合、過度に高い表面摩擦力により、酢酸セルロース繊維が破損されるという問題が生じうる。ただし、該タバコ顆粒の形状及び表面粗さは、実施形態によっても異なり、前述の説明に制限されるものではない。
【0068】
他の例として、一実施形態によるタバコ顆粒の製造方法は、タバコ顆粒を球形化する段階をさらに含むものでもある。該タバコ顆粒を球形化する段階を介し、均一な形状を有するタバコ顆粒を製造することができる。該タバコ顆粒を球形化する段階は、該タバコ顆粒を製造する段階(S130)以後、及びタバコ顆粒を凍結乾燥する段階(S140)以前に遂行されうる。該タバコ顆粒を球形化する段階は、遠心力を利用した球形化装備を利用することができる。
【0069】
他の実施形態によるエアロゾル生成物品は、一実施形態によって製造されたタバコ顆粒を含む。エアロゾル生成物品は、燃焼されずに加熱され、エアロゾルを生成することができる。例えば、該エアロゾル生成物品は、ヒータを含むエアロゾル生成装置に挿入され、エアロゾルを生成することができる。
【0070】
以下、
図2及び
図3を参照し、一実施形態によるエアロゾル生成物品の例について説明する。
【0071】
図2は、他の実施形態によるエアロゾル生成物品200の一例を図示した図面である。
【0072】
図2を参照すれば、エアロゾル生成物品200は、エアロゾル生成ロッド210、タバコロッド220、冷却ロッド230及びフィルタロッド240を含むものでもある。具体的には、エアロゾル生成ロッド210、タバコロッド220、冷却ロッド230及びフィルタロッド240は、それぞれエアロゾル生成物質、タバコ顆粒、冷却物質及びフィルタ物質を含むものでもある。
【0073】
図2を参照すれば、エアロゾル生成ロッド210、タバコロッド220、冷却ロッド230及びフィルタロッド240は、エアロゾル生成物品200の長手方向に沿い、順に整列されうる。ここで、エアロゾル生成物品200の長手方向は、エアロゾル生成物品200の長さが延長される方向でもある。例えば、エアロゾル生成物品200の長手方向は、エアロゾル生成ロッド210からフィルタロッド240に向かう方向でもある。それにより、エアロゾル生成ロッド210及びタバコロッド220のうち少なくとも一つから生じるエアロゾルが、エアロゾル生成ロッド210、タバコロッド220、冷却ロッド230及びフィルタロッド240を順に通過し、気流を形成することができ、それによって喫煙者は、フィルタロッド240からエアロゾルを吸入することができる。
【0074】
エアロゾル生成ロッド210は、エアロゾル生成物質を含むものでもある。また、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸(organic acid)のような他の添加物質を含むものでもあり、メントールまたは保湿剤のような加香液を含むものでもある。ここで、エアロゾル生成物質は、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレイルアルコールのうち少なくとも一つを含むものでもある。
【0075】
エアロゾル生成ロッド210は、エアロゾル生成物質が含侵されたエアロゾル生成基材を含むものでもある。エアロゾル生成基材の例としては、巻縮されたシートを含むものでもあり、エアロゾル生成物質は、巻縮されたシートに含侵された状態で、エアロゾル生成ロッド210に含まれるものでもある。また、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸のような他の添加物質、及び加香液は、巻縮されたシートに吸収された状態で、エアロゾル生成ロッド210に含まれるものでもある。
【0076】
巻縮されたシートは、高分子素材で構成されたシートでもある。例えば、高分子素材は、紙、酢酸セルロース、リヨセル(lyocell)、ポリ乳酸(PLA)のうち少なくとも一つを含むものでもある。例えば、巻縮されたシートは、高温に加熱されても、熱による異臭が生じない紙シートでもある。ただし、それに制限されるものではない。
【0077】
エアロゾル生成ロッド210は、エアロゾル生成物品200の端部から、約7mmないし約20mm地点まで延長され、タバコロッド220は、エアロゾル生成ロッド210の端部から、約7mmないし約20mm地点まで延長されうる。ただ、そのような数値範囲に必ずしも制限されるものではなく、エアロゾル生成ロッド210及びタバコロッド220それぞれの延長される長さは、通常の技術者が容易に変更することができる範囲で適切に調節されうる。
【0078】
タバコロッド220は、複数のタバコ顆粒、及びフィルタ物質を含むものでもある。該複数のタバコ顆粒は、フィルタ物質に埋め込まれうる。該フィルタ物質は、例えば、酢酸セルロース繊維ストランドが塊になった繊維束を含むものでもある。該複数のタバコ顆粒は、複数のセルロース繊維間に均一に分散された形態に配されうる。
【0079】
他の例として、フィルタ物質は、紙シートを含むものでもある。該紙シートは、タバコロッド220の内部に巻き取されて配列されうる。巻き取られた紙シートの中心軸は、エアロゾル生成物品200の長手方向と平行でもある。巻き取られた紙シートの内部には、複数のタバコ顆粒が均一に分散されうる。
【0080】
冷却ロッド230は、エアロゾル生成ロッド210及びタバコロッド220を通過する気流を冷却させることができる。冷却ロッド230は、高分子物質または生分解性高分子物質によっても製造され、冷却機能を有しうる。例えば、冷却ロッド230は、ポリ乳酸(PLA)繊維によっても作製されうるが、それに限定されるものではない。または、冷却ロッド230は、複数の孔があいた酢酸セルロースフィルタによっても作製される。しかしながら、冷却ロッド230は、前述の例示に限定されるものではなく、エアロゾルが冷却する機能を遂行する物質は、制限なしにそれに当該しうる。例えば、冷却ロッド230は、中空を含むチューブフィルタまたは紙管でもある。
【0081】
フィルタロッド240は、フィルタ物質を含むものでもある。例えば、フィルタロッド240は、酢酸セルロースフィルタでもある。フィルタロッド240の形状には、制限がない。例えば、フィルタロッド240は、円柱型ロッドでもあり、内部に中空を含むチューブ型ロッドでもある。また、フィルタロッド240は、リセス型ロッドでもある。もしフィルタロッド240が複数のセグメントによって構成されている場合、複数のセグメントのうち少なくとも一つが、異なる形状にも作製される。
【0082】
フィルタロッド240は、香味が生じるようにも作製される。一例として、フィルタロッド240に加香液が噴射されもし、該加香液が塗布された別途の繊維が、フィルタロッド240の内部に挿入されもする。
【0083】
また、フィルタロッド240には、少なくとも1つのカプセルが含まれるものでもある。ここで、該カプセルは、香味またはエアロゾルを発生させることができる。例えば、該カプセルは、香料を含む液体を被膜で覆い包んだ構造でもある。該カプセルは、球形または円筒状の形状を有しうるが、それらに制限されるものではない。
【0084】
エアロゾル生成物品200は、エアロゾル生成ロッド210ないしフィルタロッド240のうち少なくとも一部を覆い包むラッパ250を含むものでもある。また、エアロゾル生成物品200は、エアロゾル生成ロッド210ないしフィルタロッド240の全部を覆い包むラッパ250を含むものでもある。ラッパ250は、エアロゾル生成物品200の最外郭に位置し、ラッパ250は、単一ラッパでもあるが、複数枚のラッパの組み合わせでもある。
【0085】
図3は、他の実施形態によるエアロゾル生成物品200の他例を図示した図面である。
【0086】
図3を参照すれば、一実施形態によるエアロゾル生成物品200は、前端プラグ260、タバコロッド220及びフィルタロッド240を含むものでもある。ここで、タバコロッド220及びフィルタロッド240については、
図2の前述の説明が同様に適用されうる。
【0087】
前端プラグ260は、タバコロッド220において、フィルタロッド240に反対となる一側に位置することができる。前端プラグ260は、タバコロッド220が離脱されることを防止することができ、喫煙中、タバコロッド220から、液状化されたエアロゾルがエアロゾル生成装置に流れ出ることを防止することができる。
【0088】
一実施形態において、エアロゾル生成装置は、内部空間に収容されるエアロゾル生成物品200を電気的に加熱し、エアロゾルを生成する装置でもある。
【0089】
エアロゾル生成装置は、ヒータを含むものでもある。一実施形態において、該ヒータは、電気抵抗性ヒータでもある。例えば、該ヒータは、導電性トラック(track)を含むものでもあり、該導電性トラックに電流が流れれば、ヒータが加熱されうる。
【0090】
ヒータは、管状加熱要素、板状加熱要素、針状加熱要素または棒状加熱要素を含むものでもあり、該加熱要素の形態により、エアロゾル生成物品200の内部または外部を加熱することができる。
【0091】
他の実施形態において、エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物質を保有するカートリッジを利用し、エアロゾルを生成する装置でもある。
【0092】
エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物質を保有するカートリッジ、及び該カートリッジを支持する本体を含むものでもある。該カートリッジは、該本体と着脱自在に結合されうるが、それに制限されるものではない。該カートリッジは、本体と一体に形成されるか、あるいは組み立てられ、ユーザによって脱着されないように固定されるものでもある。該カートリッジは、内部にエアロゾル生成物質を収容した状態で、本体に装着されうる。ただし、それに制限されるものではなく、該カートリッジが本体に結合された状態で、カートリッジ内部にエアロゾル生成物質が注入されもする。
【0093】
カートリッジは、液体状態、固体状態、気体状態、ゲル(gel)状態のような多様な状態のうちいずれか1つの状態を有するエアロゾル生成物質を保有しうる。該エアロゾル生成物質は、液状組成物を含むものでもある。例えば、該液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体でもあり、非タバコ物質を含む液体でもある。
【0094】
カートリッジは、本体から伝達される電気信号または無線信号などによって作動することにより、カートリッジ内部のエアロゾル生成物質の相(phase)を気体相に変換し、エアロゾルを発生させる機能を遂行することができる。エアロゾルは、該エアロゾル生成物質から生じた蒸気化された粒子及び空気が混合された状態の気体を意味しうる。
【0095】
さらに他の実施形態において、エアロゾル生成装置は、液状組成物を加熱し、エアロゾルを生成することができ、生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成物品200を通過し、ユーザに伝達されうる。すなわち、該液状組成物から生成されたエアロゾルは、該エアロゾル生成装置の気流通路に沿って移動することができ、該気流通路は、エアロゾルが、エアロゾル生成物品200を通過し、ユーザに伝達されるように構成されうる。また、該エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物品200を加熱するヒータを含まないのである。その場合、該液状組成物を加熱して生成された高温のエアロゾルが、エアロゾル生成物品200を通過しながら、エアロゾル生成物品200を加熱することができる。ただし、それに制限されるものではなく、該エアロゾル生成装置は、該液状組成物を加熱するヒータ、及びエアロゾル生成物品200を加熱するヒータをそれぞれ含みもする。
【0096】
さらに他の実施形態において、エアロゾル生成装置は、誘導加熱(induction heating)方式でもって、エアロゾル生成装置に収容されるエアロゾル生成物品200を加熱することにより、エアロゾルを生成する装置でもある。
【0097】
エアロゾル生成装置は、サセプタ(susceptor)及びコイルを含むものでもある。一実施形態において、該コイルは、該サセプタに磁場を印加することができる。該エアロゾル生成装置から該コイルに電力が供給されることにより、コイルの内部には、磁場が形成されうる。一実施形態において、該サセプタは、外部磁場によって発熱する磁性体でもある。該サセプタが該コイルの内部に位置し、磁場が印加されることによって発熱することにより、エアロゾル生成物品200が加熱されうる。追加するか、あるいは代案として、該サセプタは、エアロゾル生成物品200内に位置することができる。
【0098】
さらに他の実施形態において、エアロゾル生成装置は、クレードル(cradle)をさらに含むものでもある。
【0099】
エアロゾル生成装置は、別途のクレードルと共に、システムを構成することができる。例えば、該クレードルは、エアロゾル生成装置のバッテリを充電することができる。または、該クレードルと該エアロゾル生成装置とが結合された状態でヒータが加熱されうる。
【0100】
図4は、さらに他の実施形態によるエアロゾル生成装置400のブロック図である。
【0101】
エアロゾル生成装置400は、制御部410、センシング部420、出力部430、バッテリ440、ヒータ450、ユーザ入力部460、メモリ470及び通信部480を含むものでもある。ただし、エアロゾル生成装置400の内部構造は、
図4に図示されているところに制限されるものではない。すなわち、エアロゾル生成装置400の設計により、
図4に図示された構成のうち一部が省略されるか、あるいは新たな構成がさらに追加されうることは、本実施形態と係わる技術分野において通常の知識を有する者であるならば、理解することができるであろう。
【0102】
センシング部420は、エアロゾル生成装置400の状態、またはエアロゾル生成装置400周辺の状態を感知し、感知された情報を、制御部410に伝達することができる。制御部410は、前記感知された情報に基づき、ヒータ450の動作制御、喫煙の制限、エアロゾル生成物品(例:シガレット、カートリッジなど)の挿入いかん判断、お知らせ表示のような多様な機能が遂行されるように、エアロゾル生成装置400を制御することができる。
【0103】
センシング部420は、温度センサ422、挿入感知センサ424及びパフセンサ426のうち少なくとも一つを含むものでもあるが、それらに制限されるものではない。
【0104】
温度センサ422は、ヒータ450(または、エアロゾル生成物質)が加熱される温度を感知することができる。エアロゾル生成装置400は、ヒータ450の温度を感知する別途の温度センサを含むか、あるいはヒータ450自体が温度センサの役割を遂行することができる。または、温度センサ422は、バッテリ440の温度をモニタリングするように、バッテリ440の周囲に配されたものでもある。
【0105】
挿入感知センサ424は、エアロゾル生成物品200の挿入及び/または除去を感知することができる。例えば、挿入感知センサ424は、フィルムセンサ、圧力センサ、光センサ、抵抗性センサ、容量性センサ、誘導性センサ及び赤外線センサのうち少なくとも一つを含むものでもあり、エアロゾル生成物品が挿入及び/または除去されることによる信号変化を感知することができる。
【0106】
パフセンサ426は、気流通路または気流チャネルの多様な物理的変化に基づき、ユーザのパフを感知することができる。例えば、パフセンサ426は、温度変化、流量(flow)変化、電圧変化及び圧力変化のうちいずれか一つに基づき、ユーザのパフを感知することができる。
【0107】
センシング部420は、温度センサ422、挿入感知センサ424及びパフセンサ426以外に、温度/湿度センサ、気圧センサ、地磁気センサ(magnetic sensor)、加速度センサ(acceleration sensor)、ジャイロスコープセンサ、位置センサ(例えば、GPS(global positioning system))、近接センサ及びRGB(red-green-blue)センサ(illuminance sensor)のうち少なくとも一つをさらに含むものでもある。各センサの機能は、その名称から、通常の技術者であるならば、直観的に推論することができるので、具体的な説明は、省略されうる。
【0108】
出力部430は、エアロゾル生成装置400の状態に係わる情報を出力し、ユーザに提供することができる。出力部430は、ディスプレイ部432、ハプティック部434及び音響出力部436のうち少なくとも一つを含むものでもあるが、それらに制限されるものではない。ディスプレイ部432とタッチパッドとがレイヤ構造をなし、タッチスクリーンとして構成される場合、ディスプレイ部432は、出力装置以外に、入力装置としても使用されうる。
【0109】
ディスプレイ部432は、エアロゾル生成装置400に係わる情報をユーザに視覚的に提供することができる。例えば、エアロゾル生成装置400に係わる情報は、エアロゾル生成装置400のバッテリ440の充電/放電状態、ヒータ450の予熱状態、エアロゾル生成物品の挿入/除去状態、またはエアロゾル生成装置400の使用が制限される状態(例:異常物品感知)のような多様な情報を意味し、ディスプレイ部432は、前記情報を外部に出力することができる。ディスプレイ部432は、例えば、液晶ディスプレイパネル(LCD)、有機発光ディスプレイパネル(OLED)などでもある。また、ディスプレイ部432は、LED発光素子形態でもある。
【0110】
ハプティック部434は、電気的信号を、機械的な刺激または電気的な刺激に変換し、エアロゾル生成装置400に係わる情報を、ユーザに触覚的に提供することができる。例えば、ハプティック部434は、モータ、圧電素子または電気刺激装置を含むものでもある。
【0111】
音響出力部436は、エアロゾル生成装置400に係わる情報を、ユーザに聴覚的に提供することができる。例えば、音響出力部436は、電気信号を音響信号に変換し、外部に出力することができる。
【0112】
バッテリ440は、エアロゾル生成装置400が動作するのに利用される電力を供給することができる。バッテリ440は、ヒータ450が加熱されうるように、電力を供給することができる。また、バッテリ440は、エアロゾル生成装置400内に具備された他の構成(例:センシング部420、出力部430、ユーザ入力部460、メモリ470及び通信部480)の動作に必要な電力を供給することができる。バッテリ440は、充電が可能なバッテリでもあり、単回使用バッテリでもある。例えば、バッテリ440は、リチウムポリマー(LiPoly)バッテリでもあるが、それに制限されるものではない。
【0113】
ヒータ450は、バッテリ440から電力を供給され、エアロゾル生成物質を加熱することができる。
図4に図示されていないが、エアロゾル生成装置400は、バッテリ440の電力を変換し、ヒータ450に供給する電力変換回路(例:DC(direct current)/DCコンバータ)をさらに含むものでもある。また、エアロゾル生成装置400が、誘導加熱方式でエアロゾルを生成する場合、エアロゾル生成装置400は、バッテリ440の直流電源を交流電源に変換するDC/AC(alternating current)コンバータをさらに含むものでもある。
【0114】
制御部410、センシング部420、出力部430、ユーザ入力部460、メモリ470及び通信部480は、バッテリ440から電力を供給され、機能を遂行することができる。
図4に図示されていないが、バッテリ440の電力を変換し、それぞれの構成要素に供給する電力変換回路、例えば、LDO(low dropout)回路または電圧レギュレータ回路をさらに含むものでもある。
【0115】
一実施形態において、ヒータ450は、任意の適する電気抵抗性物質によって形成されうる。例えば、適する電気抵抗性物質は、チタン、ジルコニウム、タンタル、白金、ニッケル、コバルト、クロム、ハフニウム、ニオブ、モリブデン、タングステン、スズ、ガリウム、マンガン、鉄、銅、ステンレス鋼、ニクロムなどを含む金属または金属合金でもあるが、それらに制限されるものではない。また、ヒータ130は、金属熱線(wire)、導電性トラック(track)が配された金属熱板(plate)、セラミック発熱体などによっても具現されるが、それらに制限されるものではない。
【0116】
他の実施形態において、ヒータ450は、誘導加熱方式のヒータでもある。例えば、ヒータ450は、コイルによって印加された磁場を介して発熱し、エアロゾル生成物質を加熱するサセプタを含むものでもある。
【0117】
ユーザ入力部460は、ユーザから入力された情報を受信するか、あるいはユーザに情報を出力することができる。例えば、ユーザ入力部460は、キーパッド(key pad)、ドームスイッチ(dome switch)、タッチパッド(接触式静電容量方式、圧力式抵抗膜方式、赤外線感知方式、表面超音波伝導方式、積分式張力測定方式、ピエゾ効果方式など)、ジョグホイール、ジョグスイッチなどがありうるが、それに制限されるものではない。また、
図4に図示されていないが、エアロゾル生成装置400は、USB(universal serial bus)インターフェースのような連結インターフェース(connection interface)をさらに含み、USBインターフェースのような連結インターフェースを介し、他の外部装置と連結して情報を送受信するか、あるいはバッテリ440を充電することができる。
【0118】
メモリ470は、エアロゾル生成装置400内で処理される各種データを保存するハードウェアであり、制御部410で処理されたデータ、及び処理されるデータを保存することができる。メモリ470は、フラッシュメモリタイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリ(例えば、SD(secure digital)メモリまたはXD(extreme digital)メモリなど)、RAM(random access memory)、SRAM(static random access memory)、ROM(read-only memory)、EEPROM(electrically erasable programmable read-only memory)、PROM(programmable read-only memory)、磁気メモリ、磁気ディスク、光ディスクのうち少なくとも1つのタイプの記録媒体を含むものでもある。メモリ470は、エアロゾル生成装置400の動作時間、最大パフ回数、現在パフ回数、少なくとも1つの温度プロファイル、及びユーザの喫煙パターンに係わるデータなどを保存することができる。
【0119】
通信部480は、他の電子装置との通信のための少なくとも1つの構成要素を含むものでもある。例えば、通信部480は、近距離通信部(short-range wireless communication unit)482及び無線通信部484を含むものでもある。
【0120】
近距離通信部482は、ブルートゥース(登録商標)通信部、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)通信部、近距離無線通信部(near field communication unit)、WLAN(wireless local area network)(Wi-Fi(wireless fidelity))通信部、ジグビー(Zigbee(登録商標))通信部、赤外線(IrDA:infrared data association)通信部、WFD(Wi-Fi Direct)通信部、UWB(ultra-wideband)通信部、Ant+通信部などを含むものでもあるが、それらに制限されるものではない。
【0121】
無線通信部484は、セルラネットワーク通信部、インターネット通信部、コンピュータネットワーク(例:LAN(local area network)通信部またはWAN(wide area network))通信部などを含むものでもあるが、それらに制限されるものではない。無線通信部484は、加入者情報(例:国際モバイル加入者識別子(IMSI)を利用し、通信ネットワーク内において、エアロゾル生成装置400を確認及び認証することもできる。
【0122】
制御部410は、エアロゾル生成装置400の全般的な動作を制御することができる。一実施形態において、制御部410は、少なくとも1つのプロセッサを含むものでもある。該プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイによっても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されうるプログラムが保存されたメモリとの組み合わせによっても具現されうる。また、他形態のハードウェアによっても具現されることは、本実施形態が属する技術分野において通常の知識を有する者であるならば、理解することができるであろう。
【0123】
制御部410は、バッテリ440の電力を、ヒータ450に供給することを制御することにより、ヒータ450の温度を制御することができる。例えば、制御部410は、バッテリ440とヒータ450とのスイッチング素子のスイッチングを制御することにより、電力供給を制御することができる。他の例において、制御部410の制御命令により、加熱直接回路が、ヒータ450に対する電力供給を制御することもできる。
【0124】
制御部410は、センシング部420によって感知された結果を分析し、その後に遂行される処理を制御することができる。例えば、制御部410は、センシング部420によって感知された結果に基づき、ヒータ450の動作が開始または終了されるように、ヒータ450に供給される電力を制御することができる。他の例を挙げれば、制御部410は、センシング部420によって感知された結果に基づき、ヒータ450が、所定の温度まで加熱されるか、あるいは適切な温度を維持することができるように、ヒータ450に供給される電力の量、及び電力が供給される時間を制御することができる。
【0125】
制御部410は、センシング部420によって感知された結果に基づき、出力部430を制御することができる。例えば、パフセンサ426を介してカウントされたパフ回数が、既設定の回数に達すれば、制御部410は、ディスプレイ部432、ハプティック部434及び音響出力部436のうち少なくとも一つを介し、ユーザにエアロゾル生成装置400がすぐ終了するということを予告することができる。
【0126】
一実施形態は、コンピュータによって実行されるプログラムモジュールのようなコンピュータによって実行可能な命令語を含む記録媒体の形態にも具現されうる。コンピュータによって読み取り可能な媒体は、コンピュータによってアクセスされうる任意の可用媒体でもあり、揮発性及び不揮発性の媒体、分離型及び非分離型の媒体をいずれも含む。また、コンピュータで読み取り可能な媒体は、コンピュータ記録媒体及び通信媒体をいずれも含むものでもある。該コンピュータ記録媒体は、コンピュータで読み取り可能な命令語、データ構造、プログラムモジュール、またはその他データのような情報の保存のための任意の方法または技術によって具現された揮発性及び不揮発性、分離型及び非分離型の媒体をいずれも含む。該通信媒体は、典型的に、コンピュータで読み取り可能な命令語、データ構造、プログラムモジュールのような変調されたデータ信号のその他データ、またはその他伝送メカニズムを含み、任意の情報伝達媒体を含む。
【0127】
実施例1:凍結乾燥を利用したタバコ顆粒の製造
【0128】
タバコ葉黄色種(ブラジル産ニコチン含量4%)及びバーリー種(米国産ニコチン含量4%)を液化窒素に投入し、急速冷凍した。急速冷凍されたそれぞれのタバコ葉を、極低温粉砕器に投入して粉砕した。該極低温粉砕器の内部には、液化窒素を共に投入した。粉砕器の回転速度は、8,000rpmに設定し、タバコ粉砕物を製造した。該タバコ粉砕物の粉末の粒度は、35μm以下であった。
【0129】
黄色種タバコ粉砕物及びバーリー種タバコ粉砕物を、5:5の重量比で混合し、溶媒を、タバコ粉砕物と同一重量で混合し、混合物を製造した。該溶媒は、水及びエチルアルコールを、6:4の体積比で含んでいる。
【0130】
混合物を湿式押出器に投入し、メッシュサイズが0.5mmである網を介し、タバコ顆粒を製造した。製造したタバコ顆粒は、凍結乾燥器に投入して乾燥させた。該凍結乾燥器のチャンバ温度は、-40℃ないし-60℃であり、真空条件で乾燥を進めた。乾燥が完了したタバコ顆粒の直径は、約0.8mmないし約1.0mmであった。
【0131】
比較例1:高温乾燥を利用したタバコ顆粒の製造
【0132】
タバコ葉黄色種(ブラジル産ニコチン含量4%)及びバーリー種(米国産ニコチン含量4%)を粉砕器に投入して粉砕した。粉砕器の回転速度は、8,000rpmに設定し、タバコ粉砕物を製造した。該タバコ粉砕物の粉末の粒度は、35μm以下であった。
【0133】
黄色種タバコ粉砕物及びバーリー種タバコ粉砕物を、5:5の重量比で混合し、溶媒をタバコ粉砕物と同一重量で混合し、混合物を製造した。該溶媒は、水及びエチルアルコールを6:4の体積比で含んでいる。
【0134】
混合物を湿式押出器に投入し、メッシュサイズが0.5mmである網を介し、タバコ顆粒を製造した。製造されたタバコ顆粒は、高温乾燥器に投入して乾燥させた。該高温乾燥器のチャンバ温度は、約80℃であった。乾燥が完了したタバコ顆粒の直径は、約0.8mmないし約1.0mmであった。
【0135】
実験例:エアロゾル生成物品の官能特性評価
【0136】
前述の実施例1のタバコ顆粒を含むエアロゾル生成物品、及び比較例1のタバコ顆粒を含むエアロゾル生成物品をそれぞれ製造し、エアロゾル生成物品につき、喫味強度、喫味均一性、喉刺激性、オフフレーバー及びタバコ風味に係わる官能特性評価を実施した。
【0137】
エアロゾル生成物品は、
図2のエアロゾル生成物品と同一構成を有するように製造した。該エアロゾル生成物品のタバコロッドには、タバコロッドの長さ1mm当たり、タバコ顆粒5~6mgが含まれるように調節した。
【0138】
官能特性評価は、製造後4週が経過したエアロゾル生成物品を、同一エアロゾル生成装置を利用し、同一条件(加熱温度、加熱時間など)で加熱して進めた。該官能特性評価は、総7点満点を基準に、総20人の評価員が実施した。
【0139】
【0140】
表1は、総20名の評価員が評価した官能特性評価の平均点数を示す。表1を参照するとき、喫味強度、喫味均一性及びタバコ風味のようなユーザに肯定的な喫煙経験を提供する特性において、実施例1のタバコ顆粒を含むエアロゾル生成物品が、比較例1のタバコ顆粒を含むエアロゾル生成物品に比べ、高い点数を記録した。
【0141】
それに反し、ユーザに否定的な喫煙経験を提供する喉刺激性及びオフフレーバーの場合、実施例1のタバコ顆粒を含むエアロゾル生成物品が、比較例1のタバコ顆粒を含むエアロゾル生成物品に比べ、低い点数を記録したことを確認することができる。
【0142】
官能特性評価の結果を介し、実施例によるタバコ顆粒がエアロゾル生成物品に適用される場合、喫味強度、喫味均一性及びタバコ風味が向上され、喉刺激性及びオフフレーバーが低減されうるということを確認することができる。
【0143】
前述の実施形態に係わる説明は、例示的なものに過ぎず、当該技術分野において通常の知識を有する者であるならば、それらから、多様な変形、及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解するであろう。従って、発明の真の保護範囲は、特許請求の範囲によって定められるものであり、特許請求の範囲に記載された内容と同等な範囲にある全ての差異は、特許請求の範囲によって定められる保護範囲に含まれると解釈されるものである。
【国際調査報告】