(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】支払い手段のための非代替性トークン
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/04 20120101AFI20240905BHJP
G06Q 20/22 20120101ALI20240905BHJP
【FI】
G06Q20/04
G06Q20/22
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024510465
(86)(22)【出願日】2022-08-31
(85)【翻訳文提出日】2024-04-12
(86)【国際出願番号】 US2022075713
(87)【国際公開番号】W WO2023039344
(87)【国際公開日】2023-03-16
(32)【優先日】2021-09-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520107951
【氏名又は名称】アメリカン エキスプレス トラヴェル リレイテッド サーヴィシーズ カンパニー, インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】AMERICAN EXPRESS TRAVEL RELATED SERVICES COMPANY, INC.
【住所又は居所原語表記】200 Vesey Street, New York, NY 10285-4900 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100083116
【氏名又は名称】松浦 憲三
(74)【代理人】
【識別番号】100140992
【氏名又は名称】松浦 憲政
(74)【代理人】
【識別番号】100153822
【氏名又は名称】増田 重之
(72)【発明者】
【氏名】フェレンツィ, アンドラス エル.
【テーマコード(参考)】
5L020
【Fターム(参考)】
5L020AA11
5L020AA51
(57)【要約】
ストアドバリュー支払い手段などの支払い手段の所有権を検証するための機構として非代替性トークン(NFT)を提供するための様々な実施形態を開示する。最初に、コンピューティング・デバイスが、第1のユーザがストアドバリュー支払い手段を購入したことを示す購入通知を受け取ることができる。次いで、コンピューティング・デバイスは、購入通知の受領に応答して、分散データ・ストア上に非代替性トークン(NFT)を作成することができる。次に、コンピューティング・デバイスは、ストアドバリュー支払い手段にNFTの固有識別子を関連付けることができる。その後、コンピューティング・デバイスは、第1のユーザに関連付けられた第1の公開鍵を受け取ることができる。次いで、コンピューティング・デバイスは、NFTの所有者識別子を第1のユーザに関連付けられた第1の公開鍵で更新することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサとメモリとを含むコンピューティング・デバイスと、
前記メモリに記憶された機械可読命令とを含むシステムであって、前記機械可読命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記コンピューティング・デバイスに少なくとも、
第1のユーザがストアドバリュー支払い手段を購入したことを示す購入通知を受け取ることと、
前記購入通知の受領に応答して、分散データ・ストア上に非代替性トークン(NFT)を作成することと、
前記ストアドバリュー支払い手段に前記NFTの固有識別子を関連付けることと、
前記第1のユーザに関連付けられた公開鍵を受け取ることと、
前記NFTの所有者識別子を前記第1のユーザに関連付けられた前記公開鍵によって更新することとを行わせる、システム。
【請求項2】
前記機械可読命令が、更に、前記コンピューティング・デバイスに少なくとも、前記NFTを前記ストアドバリュー支払い手段と引き換えることができるウェブサイトを識別する引き換えユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)を追加させる、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記機械可読命令が、更に、前記コンピューティング・デバイスに少なくとも、
前記引き換えURLによって識別された前記ウェブサイトを介して第2のユーザから引き換え要求を受け取ることと、
前記第2のユーザが前記NFTに関連付けられた前記ストアドバリュー支払い手段の引き換えを許可されていることを確認することと、
前記第2のユーザが前記NFTに関連付けられた前記ストアドバリュー支払い手段の引き換えを許可されているとの確認に応答して、前記第2のユーザに前記ストアドバリュー支払い手段のアカウント情報を提供することとを行わせる、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記機械可読命令が、更に、前記コンピューティング・デバイスに少なくとも、前記ストアドバリュー支払い手段の前記アカウント情報が前記第2のユーザに提供されるのに応答して前記NFTを無効化させる、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記コンピューティング・デバイスに前記NFTを無効化させる前記機械可読命令が、更に、前記コンピューティング・デバイスに少なくとも、前記NFTの前記所有者識別子をバーンされたトークン・アドレスで更新させる、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記コンピューティング・デバイスに前記NFTを無効化させる前記機械可読命令が、更に、前記コンピューティング・デバイスに少なくとも、前記NFTの前記固有識別子と前記ストアドバリュー支払い手段との間の関連付けを解除させる、請求項4又は5に記載のシステム。
【請求項7】
前記機械可読命令が、更に、前記コンピューティング・デバイスに少なくとも、
前記第1のユーザから、ユーザ選択コンテンツがあるアドレスを表すカスタム・コンテンツ・ユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)を受け取ることと、
前記NFTに前記カスタム・コンテンツURLを追加することとを行わせる、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項8】
第1のユーザがストアドバリュー支払い手段を購入したことを示す購入通知を受け取ることと、
前記購入通知の受領に応答して、分散データ・ストア上に非代替性トークン(NFT)を作成することと、
前記ストアドバリュー支払い手段に前記NFTの固有識別子を関連付けることと、
前記第1のユーザに関連付けられた第1の公開鍵を受け取ることと、
前記NFTの所有者識別子を前記第1のユーザに関連付けられた前記第1の公開鍵によって更新することとを含む方法。
【請求項9】
前記NFTを前記ストアドバリュー支払い手段と引き換えることができるウェブサイトを識別する引き換えユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)を追加することを更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記引き換えURLによって識別された前記ウェブサイトを介して第2のユーザから引き換え要求を受け取ることと、
前記第2のユーザが前記NFTに関連付けられた前記ストアドバリュー支払い手段の引き換えを許可されていることを確認することと、
前記第2のユーザが前記NFTに関連付けられた前記ストアドバリュー支払い手段の引き換えを許可されているとの確認に応答して、前記第2のユーザに前記ストアドバリュー支払い手段のアカウント情報を提供することとを更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ストアドバリュー支払い手段の前記アカウント情報が前記第2のユーザに提供されるのに応答して前記NFTを無効化することを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記NFTを無効化することが、前記NFTの前記所有者識別子を、バーンされたトークン・アドレスで更新することを更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記NFTを無効化することが、前記NFTの前記固有識別子と前記ストアドバリュー支払い手段との間の関連付けを解除することを更に含む、請求項8乃至12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のユーザから、ユーザ選択コンテンツがあるアドレスを表すカスタム・コンテンツ・ユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)を受け取ることと、
前記NFTに前記カスタム・コンテンツURLを追加することとを更に含む、請求項8乃至13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
機械可読命令を含む非一時的なコンピュータ可読媒体であって、前記機械可読命令は、コンピューティング・デバイスのプロセッサによって実行されると、前記コンピューティング・デバイスに少なくとも、
第1のユーザがストアドバリュー支払い手段を購入したことを示す購入通知を受け取ることと、
前記購入通知の受領に応答して、分散データ・ストア上に非代替性トークン(NFT)を作成することと、
前記ストアドバリュー支払い手段に前記NFTの固有識別子を関連付けることと、
前記第1のユーザに関連付けられた第1の公開鍵を受け取ることと、
前記NFTの所有者識別子を前記第1のユーザに関連付けられた前記第1の公開鍵によって更新することとを行わせる、非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項16】
前記機械可読命令が、更に、前記コンピューティング・デバイスに少なくとも、前記NFTを前記ストアドバリュー支払い手段と引き換えることができるウェブサイトを識別する引き換えユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)を追加させる、請求項15に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項17】
前記機械可読命令が、更に、前記コンピューティング・デバイスに少なくとも、
前記引き換えURLによって識別された前記ウェブサイトを介して第2のユーザから引き換え要求を受け取ることと、
前記第2のユーザが前記NFTに関連付けられた前記ストアドバリュー支払い手段の引き換えを許可されていることを確認することと、
前記第2のユーザが前記NFTに関連付けられた前記ストアドバリュー支払い手段の引き換えを許可されているとの確認に応答して、前記第2のユーザに前記ストアドバリュー支払い手段のアカウント情報を提供することとを行わせる、請求項16に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項18】
前記機械可読命令が、更に、前記コンピューティング・デバイスに少なくとも、前記ストアドバリュー支払い手段の前記アカウント情報が前記第2のユーザに提供されるのに応答して、前記NFTを無効化させる、請求項17に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記コンピューティング・デバイスに前記NFTを無効化させる前記機械可読命令が、更に、前記コンピューティング・デバイスに少なくとも、前記NFTの前記所有者識別子を、バーンされたトークン・アドレスで更新させる、請求項18に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記コンピューティング・デバイスに前記NFTを無効化させる前記機械可読命令が、更に、前記コンピューティング・デバイスに少なくとも、前記NFTの前記固有識別子と前記ストアドバリュー支払い手段との間の関連付けを解除させる、請求項18又は19に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、「NON-FUNGIBLE TOKENS FOR PAYMENT INSTRUMENTS」という名称の、2021年9月10日に出願された、同時継続中の米国特許出願第17/472,161号の優先権及び利益を主張する。
【背景技術】
【0002】
支払い手段の所有権は、支払い手段自体に直接結び付けられる場合が多い。例えば、クレジット又はデビット・カード・アカウントの所有者は、アカウント自体の情報に含まれることが多い。しかし、支払い手段の中には特定の個人に直接関連付けられないものがある。例えば、ギフト・カード、プリペイド・デビット・カード、及び他のストアドバリュー支払い手段は、個人間で(例えば贈り物として)容易に譲渡可能なように、いかなる特定の個人にも関連付けられないことが多い。その結果、誰かが所与のストアドバリュー支払い手段の許可された所有者又はユーザであるか否かを判定することが困難な場合がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示の多くの態様は、以下の図面を参照することにより、よりよく理解することができる。図面の構成要素は必ずしも原寸に比例しておらず、開示の原理を明確に示すことに重点が置かれている。更に、図面では、同様の参照番号はいくつかの図を通じて対応する部分を示している。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】
図1は、本開示の様々な実施形態によるネットワーク環境を示す図である。
【
図2】
図2は、本開示の様々な実施形態による、
図1のネットワーク環境におけるストアドバリュー支払い手段の所有権の購入及び譲渡の一つの例を示すシーケンス図である。
【
図3】
図3は、本開示の様々な実施形態による、
図1のネットワーク環境におけるストアドバリュー支払い手段の所有権の購入及び譲渡の第2の例を示すシーケンス図である。
【
図4】
図4は、本開示の様々な実施形態による、
図1のネットワーク環境におけるNFTを使用したストアドバリュー支払い手段の引き換えのための発行者サービスの一つの例を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、本開示の様々な実施形態による、
図1のネットワーク環境におけるNFTを作成し、NFTをストアドバリュー支払い手段にリンクするための発行者サービスの機能の一つの例を示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、本開示の様々な実施形態による、
図1のネットワーク環境におけるNFTの所有権を検証するための発行者サービスの機能の一つの例を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、本開示の様々な実施形態による、
図1のネットワーク環境におけるNFTを無効化、破棄又はその他により譲渡不能にするための発行者サービスの機能の一つの例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0005】
ストアドバリュー支払い手段などの持参人手段の所有者又は許可されたユーザを識別し、検証するために非代替性トークン(NFT)を使用するための様々な手法を開示する。NFTは、ストアドバリュー支払い手段が作成及び/又は第1のユーザに発行されるときに作成され得る。NFTはストアドバリュー支払い手段と第1のユーザとに直接関連付けることができる。したがって、NFTの所有権の、第1のユーザから第2のユーザへの譲渡は、関連付けられたストアドバリュー支払い手段の所有権の譲渡として機能し得る。ストアドバリュー支払い手段を有効化、引き換え、又はその他によりアクセス又は使用する要求が受け取られると、要求はNFTの実際の所有者、したがってストアドバリュー支払い手段の実際の所有者によって行われているか否かを判定するために、要求内の情報を、NFTに記憶されている情報と比較することができる。
【0006】
その結果、本開示の様々な実施形態は、以前には利用可能ではなかった追加の特徴を実装することによって支払い処理システムに改良を与える。これらの特徴には、ストアドバリュー支払い手段を有効化、引き換え、又はその他によりアクセス又は使用する要求が、そのストアドバリュー支払い手段の現在の所有者からのものであるか又は無許可の者からのものであるかを判定することができることが含まれる。その結果、無許可の者はその者が所有していないストアドバリュー支払い手段を有効化、引き換え又はその他によりアクセス又は使用することができないため、ストアドバリュー支払い手段のセキュリティが向上する。
【0007】
以下の説明では、システム及びその構成要素について概説し、その後、それらの動作について説明する。以下の説明は、本開示の様々な構成要素の動作の実例を示すが、以下の実例の使用は、以下の実例によって開示される原理と矛盾しない他の実装形態を排除しない。
【0008】
図1を参照すると、様々な実施形態によるネットワーク環境100が示されている。ネットワーク環境100は、発行者コンピューティング環境103と、一つ又は複数のクライアント・デバイス106と、分散データ・ストア109とを含むことができ、これらはネットワーク113を介して互いにデータ通信することができる。
【0009】
ネットワーク113は、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、パーソナル・エリア・ネットワーク(PAN)又はこれらの組合せを含むことができる。これらのネットワークには、有線若しくは無線の構成要素、又はそれらの組合せが含まれ得る。有線ネットワークには、イーサネット・ネットワーク、ケーブル・ネットワーク、光ファイバ・ネットワーク、並びにダイヤルアップ、デジタル加入者回線(DSL)、及び統合サービス・デジタル・ネットワーク(ISDN)・ネットワークなどの電話ネットワークが含まれ得る。無線ネットワークには、セルラ・ネットワーク、衛星ネットワーク、Institute of Electrical and Electronic Engineers(IEEE)802.11無線ネットワーク(すなわち、WI-FI(登録商標))、BLUETOOTH(登録商標)ネットワーク、マイクロ波伝送ネットワーク、及び無線放送に依存する他のネットワークが含まれ得る。ネットワーク113はまた、二つ以上のネットワーク113の組合せを含むことができる。ネットワーク113の例には、インターネット、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(VPN)、及び同様のネットワークが含まれ得る。
【0010】
発行者コンピューティング環境103は、プロセッサ、メモリ、及び/又はネットワーク・インターフェースを含む一つ又は複数のコンピューティング・デバイスを含むことができる。例えば、コンピューティング・デバイスは、他のコンピューティング・デバイス又はアプリケーションに代わって演算を行うように構成可能である。別の例として、このようなコンピューティング・デバイスは、コンテンツをホストし、及び/又は、コンテンツを求める要求に応答して他のコンピューティング・デバイスにコンテンツを提供することができる。
【0011】
また、発行者コンピューティング環境103は、一つ又は複数のサーバ・バンク又はコンピュータ・バンク或いは他の構成に配置可能な複数のコンピューティング・デバイスを採用することができる。そのようなコンピューティング・デバイスは、単一の設置場所に配置することができるか、又は多くの異なる地理的場所に分散させることができる。例えば、発行者コンピューティング環境103は、ホスト型コンピューティング・リソース、グリッド・コンピューティング・リソース又は任意の他の分散型コンピューティング構成を共に含むことができる、複数のコンピューティング・デバイスを含むことができる。場合によっては、発行者コンピューティング環境103は、割り当てられる処理能力、ネットワーク、ストレージ又は他のコンピューティング関係リソースが時間と共に変化し得る、柔軟性のあるコンピューティング・リソースに対応することができる。
【0012】
発行者コンピューティング環境103では様々なアプリケーション又は他の機能を実行することができる。コンピューティング発行者環境103で実行される構成要素には、発行者サービス116と、場合によっては他のアプリケーションが含まれる。
【0013】
また、発行者データ・ストア119には発行者コンピューティング環境103にアクセス可能な様々なデータが記憶されている。発行者データ・ストア119は、リレーショナル・データベース、又は、オブジェクト指向データベース、階層データベース、ハッシュ・テーブル若しくは同様のキー値データ・ストアなどの非リレーショナル・データベースと、他のデータ記憶アプリケーション又はデータ構造とを含み得る、複数の発行者データ・ストア119を表し得る。また、これらのデータベース、データ記憶アプリケーション、及び/又はデータ構造を組み合わせて一緒に使用して、単一の論理データ・ストアを提供することも可能である。発行者データ・ストア119に記憶されているデータは、後述する様々なアプリケーション又は機能エンティティの動作に関連付けられている。このデータには、一つ又は複数のストアドバリュー支払い手段123と、場合によっては他のデータが含まれ得る。
【0014】
ストアドバリュー支払い手段123は、ユーザが品物又はサービスと引き換えに販売業者に支払うために使用することができる、支払い手段自体に関連付けられた事前設定又は事前定義済みの金銭価値を有する任意の支払い手段を表し得る。これには、ユーザが、初期値を有するストアドバリュー支払い手段123を購入する、プリペイド通貨アカウントが含まれ得る。場合によっては、ストアドバリュー支払い手段123は補充可能とすることができ、その場合、支払い手段自体に関連付けられた資金の額を増やすために、ユーザが、ストアドバリュー支払い手段123にリンクされたアカウント内に追加の資金を預け入れることができる。ストアドバリュー支払い手段123の例には、オープン・ループ・ギフト・カード又は支払いカード、クローズド・ループ・ギフト・カード又は支払いカード、プリペイド・デビット・カードなどが含まれる。
【0015】
したがって、ストアドバリュー支払い手段123は、ストアドバリュー支払い手段123が、支払い手段として使用されること、又は個人間で譲渡されることを可能にするための様々なデータを含むことができる。このデータには、ストアドバリュー支払い手段123の支払い情報126と、NFT所有者公開鍵129と、ステータス133と、アカウント残高136とが含まれ得る。様々な実装形態の必要に応じて、追加のデータ又は情報をストアドバリュー支払い手段123に関連付けて記憶することができる。
【0016】
支払い情報126は、ストアドバリュー支払い手段123を取引で使用することを可能にすることになる情報を表し得る。例えば、ストアドバリュー支払い手段123がオープン・ループ・ギフト・カード、オープン・ループ支払いカード又はプリペイド・デビット・カードであった場合、これには、支払いを行う際に使用するためのアカウント番号、有効期限、カード・セキュリティ・コード(CSC)、カード検証値(CVV)、カード検証コード(CVC)、カード識別番号(CID)などが含まれ得る。
【0017】
NFT識別子129は、NFT131を他のNFT131に対して一意に識別するそれぞれのNFT131の固有識別子を表す。NFT識別子129は、NFT131が準拠している規格に応じた様々な形式で形式化可能である。NFT規格の例には、ETHEREUM ERC-721規格、ETHREUM ERC-1155規格、FLOWブロックチェーンNFT規格などが含まれる。NFT131は、更に論じられるように、ストアドバリュー支払い手段123の所有権を判定するため、又はその所有権を個人間で譲渡するために使用することができる。
【0018】
ステータス133は、取引を許可することができるか否か、ストアドバリュー支払い手段123を譲渡することができるか否かなどを判定するために使用可能な、ストアドバリュー支払い手段133の現在の状態を表すことができる。ステータス133の値の例は、「未決済」、「決済済み」、「有効期限切れ」、「無効」、「失効」などであり得る。
【0019】
アカウント残高136は、ストアドバリュー支払い手段123にとって現在利用可能な資金の額を表し得る。ストアドバリュー支払い手段123が購入のために使用されると、アカウント残高136は減少し得る。同様に、ストアドバリュー支払い手段123に追加資金が補充された場合、アカウント残高136は増え得る。
【0020】
発行者サービス116は、本出願で更に論じるように、様々な機能を実施するために実行可能である。例えば、発行者サービス116は、資金の受領に応答して(例えばギフト・カード又はプリペイド・デビット・カードが購入された場合)、ストアドバリュー支払い手段123を作成するために実行可能である。発行者サービス116はまた、ストアドバリュー支払い手段123を一意に識別するために使用することができるNFT131を作成し、そのNFT131をストアドバリュー支払い手段123に関連付けるためにも実行可能である。発行者サービス116は、NFT131を使用してストアドバリュー支払い手段123の所有権を検証するため、及び将来の取引での使用のためにストアドバリュー支払い手段123の最終的引き換えを容易にするためにも実行可能である。
【0021】
クライアント・デバイス106は、ネットワーク113に結合可能な複数のクライアント・デバイスを表す。クライアント・デバイス106は、コンピュータ・システムなどのプロセッサ・ベースのシステムを含むことができる。そのようなコンピュータ・システムは、パーソナル・コンピュータ(例えば、デスクトップ・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、又は同様のデバイス)、モバイル・コンピューティング・デバイス(例えば、パーソナル・デジタル・アシスタント、携帯電話、スマートフォン、ウェブ・パッド、タブレット・コンピュータ・システム、音楽プレーヤ、ポータブル・ゲーム・コンソール、電子ブック・リーダ、及び同様のデバイス)、メディア再生デバイス(例えば、メディア・ストリーミングデバイス、BluRay(登録商標)プレーヤ、デジタル・ビデオ・ディスク(DVD)・プレーヤ、セットトップ・ボックス、及び同様のデバイス)、ビデオ・ゲーム・コンソール、又は同様の機能を有する他のデバイスの形で具体化することができる。クライアント・デバイス106は、液晶ディスプレイ(LDC)、ガス・プラズマ・ベースのフラット・パネル・ディスプレイ、有機発光ダイオード(OLED)・ディスプレイ、電気泳動インク(「Eインク」)・ディスプレイ、プロジェクタ、又は他の種類のディスプレイ・デバイスなどの一つ又は複数のディスプレイを含むことができる。場合によっては、ディスプレイは、クライアント・デバイス106の構成要素とすることができるか、又は有線若しくは無線接続を介してクライアント・デバイス106に接続可能である。
【0022】
クライアント・デバイス106は、ブラウザ139、暗号通貨ウォレット141、又はデジタル・ウォレット142などの様々なアプリケーションを実行するように構成可能である。ブラウザ139は、ユーザがストアドバリュー支払い手段123を購入することができるようにするウェブページなど、発行者サービス116によって提供されるウェブページとやり取りするために使用することができる。暗号通貨ウォレット141は、ユーザが自分のNFT所有者公開鍵143、NFT所有者秘密鍵146、及び現在ユーザによって所有されている任意のNFT131を管理することができるようにするために実行可能である。デジタル・ウォレット142は、販売業者又は他のユーザとの支払い取引において使用するための、ストアドバリュー支払い手段123の支払い情報126などの取引アカウント情報を記憶するために使用可能である。デジタル・ウォレット142の例には、APPLE PAY、GOOGLE PAY、SAMSUNG PAYなどが含まれる。
【0023】
NFT所有者公開鍵143は、NFT131の所有者に関連付けられた公開鍵を表す。NFT所有者公開鍵143は、NFT131の所有者を一意に識別するために使用することができる。NFT所有者公開鍵143は、所有者によってNFT131の所有権を主張又は検証するためにも使用することができる。
【0024】
NFT所有者秘密鍵146は、NFT所有者公開鍵143のためのそれぞれの秘密鍵である。NFT所有者秘密鍵146は、NFT所有者公開鍵143を使用して検証することができる暗号により安全な署名を生成することによって、NFT131の所有者が自分の所有権を検証することを可能にする。
【0025】
分散データ・ストア109は、異なる地理的場所又はネットワーク場所における複数のノードにわたって散在する、同期化され、最終的に一貫したデータ・ストアを表す。分散データ・ストア109内の各ノードは、分散データ・ストア109に記憶されたすべてのデータを含む、分散データ・ストア109の複製コピーを含むことができる。分散データ・ストア109に関与する取引の記録を、分散データ・ストア109を形成する個別ノードを接続するピア・ツー・ピア・ネットワークを使用して共有又は複製することができる。分散データ・ストア109に取引又は記録が記録された後、その記録が最終的にすべてのノードで記録されるまで、ピア・ツー・ピア・ネットワークを介して複製され得る。分散データ・ストア109にデータが確実に書き込まれることを保証するために、様々な合意方法を使用することができる。いくつかの実装形態では、データは、分散データ・ストア109に書き込まれた後、変更不能である。分散台帳の例には、様々な種類のブロックチェーンと、分散ハッシュ・テーブル(DHT)と、同様のデータ構造とが含まれ得る。分散データ・ストア109には、一つ又は複数の非代替性トークン(NFT)131など様々なデータを記憶することができる。
【0026】
NFT131は、分散データ・ストア109に記憶されたデータの非代替性単位を表す。NFT131は非代替性であるため、代替性が望ましくない様々な目的に使用することができる。例えば、NFT131は、個別のストアドバリュー支払い手段123などの非代替性デジタル又は物理アイテムの所有権を表すために使用することができる。したがって、本開示の様々な実装形態において、NFT131は、NFT識別子129、NFT所有者公開鍵143、引き換えユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)153、及び/又はカスタム・コンテンツURL156を含むことができる。NFT識別子129とNFT所有者公開鍵143については、既に定義し、説明している。
【0027】
引き換えURL153は、NFT131の所有者が、NFT131によって識別された記憶値支払い123の引き換えをすることができるところのURL又は他のアドレスを表すことができる。例えば、引き換えURL153は、ユーザがストアドバリュー支払い手段123の支払い情報126を有効化、アクセス、引き換え又はその他により取得することができる、発行者サービス116によって提供されるウェブサイトのアドレスを表すことができる。
【0028】
カスタム・コンテンツURL156は、NFT131又はストアドバリュー支払い手段123に関連付けられたユーザ定義又はユーザ指定コンテンツを見つけることができるところのURLを表すことができる。例えば、ストアドバリュー支払い手段123が誕生日プレゼントとして購入された場合、カスタム・コンテンツURL156は、受領者が消費のための歌、写真、ビデオ、ノート又は他の媒体を見つけることが可能な場所を表すことができる。
【0029】
次に
図2Aを参照すると、ネットワーク環境100の各部の動作の一つの例を示すシーケンス図が示されている。
図2Aのシーケンス図は、ネットワーク環境100の図示されている部分の動作を実施するために採用することができる多くの異なる種類の機能構成の一例を示すに過ぎない。代替として、
図2Aのフローチャートは、ネットワーク環境100内で実施される方法の要素の一例を示すものと見ることができる。
【0030】
ブロック201から開始して、第1のユーザが自分のクライアント・デバイス106aを使用してストアドバリュー支払い手段123の購入を行うことができる。例えば、第1のユーザは、ストアドバリュー支払い手段123を購入するために、自分のクライアント・デバイス106a上でブラウザ139を使用して、発行者サービス116によって提供されたウェブサイトに行くことができる。購入プロセスの一部として、ユーザはストアドバリュー支払い手段123の開始アカウント残高136の金額を選択することができる。購入プロセスの一部として、ユーザは、発行者サービス116に自分のNFT所有者公開鍵143を提供するために自分のクライアント・デバイス106a上で自分の暗号通貨ウォレット141を使用することもできる。
【0031】
いくつかの実装形態では、第1のユーザは、購入時に発行者サービス116にカスタム又はパーソナライズされたコンテンツを提供することもできる。例えば、第1のユーザは、NFT131に含めることができるコンテンツ又は媒体(例えば、ビデオ、オーディオ・ファイル、写真、ウェブページなど)を指すカスタム・コンテンツURL156を提供することができる。これは、第1のユーザが、贈り物を(例えば、「ハッピー・バースデー」の歌を歌っている家族の記録へのカスタム・コンテンツURL156を提示することによって)パーソナライズするために行うことができる。
【0032】
或いは、いくつかの実装形態では、第1のユーザは、購入プロセス時にNFT131に含めるためにカスタム・コンテンツを選択又は購入することができる。例えば、発行者サービス116は、第1のユーザに、「ハッピー・バースデー」を歌っている有名人のデジタル記録を購入する選択肢を提供することができる。別の例として、発行者サービス116は、第1のユーザがストアドバリュー支払い手段123に関連付けさせるために購入することができる、限定版又は収集価値のあるデジタル・アート作品の購入を提案することができる。
【0033】
購入に応答して、発行者サービス116はブロック203でストアドバリュー支払い手段123を作成又は発行することができる。例えば、発行者サービス116は、支払い情報126を生成し、それを新たなストアドバリュー支払い手段123の記録の一部として保存することができる。発行者サービス123は、アカウント残高136を、ブロック201で第1のユーザによって指定された値に設定することもできる。最後に、発行者サービス123は、ステータス133を適切な値(例えば、「未有効化」、「未決済」など)に設定することができる。
【0034】
更に、発行者サービス116は、ブロック206でNFT131を作成することができる。発行者サービス116は、様々な手法を使用してNFT131を作成することができる。例えば、分散データ・ストア109が、発行者サービス116がNFT131を作成するために使用することができる機能、インターフェース又は他の機構を提供することができる。これらの実施形態のいくつかでは、発行者サービス116は、引き換えURL153及び/又はカスタム・コンテンツURL156を、分散データ・ストア109によって提供される機能の引数又はパラメータとして提供することができる。他の実装形態では、引き換えURL153及び/又はカスタム・コンテンツURL156を含めるように、NFT131が作成された後、発行者サービス116がNFT131を更新することができる。
【0035】
ブロック209に進んで、発行者サービス116は、ブロック206で作成されたNFT131を、ブロック201で購入され、ブロック203で作成されたストアドバリュー支払い手段123にリンクさせることができる。例えば、発行者サービス116は、ブロック206で作成されたNFT131のNFT識別子129をストアドバリュー支払い手段123のNFT識別子129として記憶することができる。その結果、発行者サービス116は、NFT131とストアドバリュー支払い手段123との間のリンクに少なくとも部分的に基づいて、ストアドバリュー支払い手段123の所有権を追跡することができる。
【0036】
次に、ブロック211で、発行者サービス116は、NFT131の所有権を第1のユーザに与えるか又は譲渡することができる。これは、第1のユーザのNFT所有者公開鍵143と一致するようにNFT131のNFT所有者公開鍵143を更新することによって行うことができる。例えば、ブロック201における購入プロセスの一部として、第1のユーザが、自分のクライアント・デバイス106aで自分の暗号通貨ウォレット141を使用して発行者サービス116に自分のNFT所有者公開鍵143を提供していてもよい。したがって発行者サービス116は、NFT131の所有権を第1のユーザに与えるために、購入プロセスの一部としてブロック201で受け取ったNFT所有者公開鍵143を含めるようにNFT131を更新することができる。
【0037】
その後、ブロック213で、第1のユーザは、NFT131の所有権を第2のユーザに譲渡することができる。例えば、第1のユーザは、自分のNFT所有者公開鍵143を第2のユーザのNFT所有者公開鍵143に置き換えるようにNFT131を更新するために、自分のクライアント・デバイス106aで暗号通貨ウォレット141を使用することができる。第1のユーザが第2のユーザのNFT所有者公開鍵143を知らないか又は持っていない場合、第2のユーザのNFT所有者公開鍵143を得るために、分散データ・ストア109、鍵サービス又はアイデンティティ・サービス若しくはプロバイダに照会するように、暗号通貨ウォレット141を実行するか又は構成することができる。
【0038】
ブロック216で、第2のユーザにNFT131の譲渡を通知することができる。譲渡の後に行われるように図示されているが、通知はブロック213における譲渡の前に、又はブロック213における所有権の譲渡と同時に行うことができる。通知は様々な機構によって行うことも可能である。いくつかの実装形態では、第2のユーザのクライアント・デバイス106bで実行されている暗号通貨ウォレット141が、NFT131の所有権の変更を検出し、第2のユーザに、第2のユーザがNFT131の新たな所有者であることを通知することができる。他の実装形態では、第1のユーザが帯域外通信を使用して(例えば、第2のユーザに電子メール送信、通話又はその他により譲渡を知らせることによって)第2のユーザに直接、通知することができる。第2のユーザに通知するための他の手法も、本開示の様々な実施形態に包含される。
【0039】
次いで、ブロック223で、第2のユーザが、NFT131にリンクされているストアドバリュー支払い手段123を引き換えることができる。例えば、第2のユーザは、NFT131を閲覧し、引き換えURL153を取得するために、自分のクライアント・デバイス106bで実行されている自分の暗号通貨ウォレット141を使用することができる。第2のユーザは、次いで、引き換えURL153にある発行者サービス116によって提示された引き換えウェブサイトに行くために、自分のクライアント・デバイス106bでブラウザを使用することができる。ストアドバリュー支払い手段123の引き換えのために、第2のユーザは、ストアドバリュー支払い手段123に関連付けられたNFT131のNFT識別子129を提供することができる。
【0040】
引き換えウェブサイトに行っているときに、第2のユーザはNFT131の所有者として自分の身元を証明することができる。例えば、第2のユーザは、自分のNFT所有者秘密鍵146で引き換えウェブサイトによって提供されたチャレンジに署名するために、自分の暗号通貨ウォレット141を使用することができる。次いで、発行者サービス116によって維持されている引き換えウェブサイトが、署名を検証するためにNFT131に記憶されているNFT所有者公開鍵143を使用することができ、それによって第2のユーザがストアドバリュー支払い手段123に関連付けられたNFT131の現在の所有者であると証明することができる。
【0041】
ブロック223で第2のユーザがストアドバリュー支払い手段123の引き換えをするのに応答して、発行者サービス116はNFT131をマーク又はその他により譲渡不能にする。これは、NFT131を無効化又は破棄することを含み得る。例えば、NFT131がETHEREUMブロックチェーン・ネットワークに記憶されている場合、NFT所有者公開鍵143をETHEREUMのデッドアドレスの値に等しく設定し、それによってNFT131を譲渡不能にすることができる。バーンされたトークン・アドレスを提供する他のブロックチェーン・ネットワークの場合、発行者サービス116は、NFT131のNFT所有者公開鍵143の値をバーンされたトークン・アドレスに等しく設定することができる。これは、NFT131が盗まれた場合に第2のユーザを保護するための不正及びセキュリティ対策のために行うことができる。
【0042】
ブロック229に進んで、発行者サービス116は、第2のユーザに支払い情報126を提供することができる。例えば、発行者サービス116は、ブロック223で第2のユーザによって提示されたNFT131のNFT識別子129と一致するNFT識別子129を有するストアドバリュー支払い手段123を検索することができる。次いで、発行者サービス116は、第2のユーザのクライアント・デバイス106bで実行されているブラウザ139に送信されるウェブページにおいて、ストアドバリュー支払い手段123の支払い情報126を符号化することができる。これにより、ブラウザ139に支払い情報126を第2のユーザに対して表示させることになる。表示されると、第2のユーザは将来の取引で使用するためにその支払い情報を(例えばデジタル・ウォレット142に)保存することができる。
【0043】
次に
図3を参照すると、ネットワーク環境100の各部の動作の一つの例を示すシーケンス図が示されている。
図3のシーケンス図は、ネットワーク環境100の図示されている部分の動作を実施するために採用可能な多くの異なる種類の機能構成の一例を示すに過ぎない。代替として、
図3のフローチャートをネットワーク環境100内で実施される方法の要素の例を示すものとして見ることができる。
【0044】
具体的には、
図3のシーケンス図は、第1のユーザが第2のユーザのためにストアドバリュー支払い手段123を購入するための、
図2に示されたものの代替手法を示している。例えば、第1のユーザは、友人、親族又は知人への贈り物としてギフト・カードを購入するために、
図3のシーケンス図に記載されているプロセスを使用することができる。したがって、
図3のプロセスは、
図2に記載されているプロセスとは異なるが、ステップのうちのいくつかは
図2に記載されているステップと同一又は類似した方式で行われる。
【0045】
ブロック301から開始し、第1のユーザは、自分のクライアント・デバイス106aを使用してストアドバリュー支払い手段123の購入を行うことができる。例えば、第1のユーザは、ストアドバリュー支払い手段123を購入するために、発行者サービス116によって提供されているウェブサイトに行くために、自分のクライアント・デバイス106a上のブラウザ139を使用することができる。購入プロセスの一部として、ユーザはストアドバリュー支払い手段123の開始アカウント残高136の金額を選択することができる。購入プロセスの一部として、ユーザは、ストアドバリュー支払い手段123の意図された受領者として第2のユーザのNFT所有者公開鍵143を提供することもできる。
【0046】
いくつかの実装形態では、第1のユーザは、購入時に発行者サービス116にカスタム又はパーソナライズされたコンテンツを提供することもできる。例えば、第1のユーザは、NFT131に含めることができるコンテンツ又は媒体(例えば、ビデオ、オーディオ・ファイル、写真、ウェブページなど)を指すカスタム・コンテンツURL156を提供することができる。これは、第1のユーザが、贈り物を(例えば、「ハッピー・バースデー」の歌を歌っている家族の記録へのカスタム・コンテンツURL156を提示することによって)パーソナライズするために行うことができる。
【0047】
或いは、いくつかの実装形態では、第1のユーザは、購入プロセス時にNFT131に含めるためにカスタム・コンテンツを選択又は購入することができる。例えば、発行者サービス116は、第1のユーザに、「ハッピー・バースデー」を歌っている有名人のデジタル記録を購入する選択肢を提供することができる。別の例として、発行者サービス116は、第1のユーザがストアドバリュー支払い手段123に関連付けさせるために購入することができる、限定版又は収集価値のあるデジタル・アート作品の購入を提案することができる。
【0048】
購入に応答して、発行者サービス116はブロック303でストアドバリュー支払い手段123を作成又は発行することができる。例えば、発行者サービス116は、支払い情報126を生成し、それを新たなストアドバリュー支払い手段123の記録の一部として保存することができる。発行者サービス123は、アカウント残高136を、ブロック201で第1のユーザによって指定された値に設定することもできる。最後に、発行者サービス123は、ステータス133を適切な値(例えば、「未有効化」、「未決済」など)に設定することができる。
【0049】
更に、発行者サービス116は、ブロック306でNFT131を作成することができる。発行者サービス116は、様々な手法を使用してNFT131を作成することができる。例えば、分散データ・ストア109が、発行者サービス116がNFT131を作成するために使用することができる機能、インターフェース又は他の機構を提供することができる。このような実施形態のいくつかでは、発行者サービス116は、引き換えURL153及び/又はカスタム・コンテンツURL156を、分散データ・ストア109によって提供される機能の引数又はパラメータとして提供することができる。他の実装形態では、引き換えURL153及び/又はカスタム・コンテンツURL156を含めるように、NFT131が作成された後、発行者サービス116がNFT131を更新することができる。
【0050】
ブロック309に進んで、発行者サービス116は、ブロック306で作成されたNFT131を、ブロック301で購入され、ブロック303で作成されたストアドバリュー支払い手段123にリンクさせることができる。例えば、発行者サービス116は、ブロック306で作成されたNFT131のNFT識別子129を、ストアドバリュー支払い手段123のNFT識別子129として記憶することができる。その結果、発行者サービス116は、NFT131とストアドバリュー支払い手段123との間のリンクに少なくとも部分的に基づいて、ストアドバリュー支払い手段123の所有権を追跡することができる。
【0051】
次に、ブロック311で、発行者サービス116は、NFT131の所有権を第2のユーザに与えるか又は譲渡することができる。これは、第2のユーザのNFT所有者公開鍵143と一致するようにNFT131のNFT所有者公開鍵143を更新することによって行うことができる。前述のように、第2のユーザのNFT所有者公開鍵143は、ブロック301で第1のユーザのクライアント・デバイス106aによって事前に提供済みとすることができる。
【0052】
ブロック313で、第2のユーザに、ストアドバリュー支払い手段123に関連付けられたNFT131の作成を通知することができる。ブロック311における付与の後に行われるように図示されているが、通知はブロック311における付与の前に、又はブロック311における付与と同時に行うことができる。通知は、様々な機構によって提供することもできる。いくつかの実装形態では、第2のユーザのクライアント・デバイス106bで実行されている暗号通貨ウォレット141が、NFT131の所有権の変更を検出し、第2のユーザに、第2のユーザがNFT131の新たな所有者であることを通知することができる。他の実装形態では、第1のユーザが帯域外通信を使用して(例えば、第2のユーザに電子メール送信、通話又はその他により譲渡を知らせることによって)第2のユーザに直接、通知することができる。第1のユーザがブロック301で第2のユーザの連絡先情報(例えば、電子メールアドレス又は携帯電話番号)を提供済みである場合、発行者サービス116は、(例えば、第2のユーザに電子メール又はショート・メッセージ・サービス(SMS)・メッセージを送信することによって)第2のユーザに直接通知することができる。発行者サービス116からのメッセージは更に、ストアドバリュー支払い手段123の引き換えを容易にするために、NFT識別子129及び/又は引き換えURL153などの情報を含むことができる。第2のユーザに通知するための他の手法も、本開示の様々な実施形態に包含される。
【0053】
次いで、ブロック316で、第2のユーザが、NFT131にリンクされているストアドバリュー支払い手段123の引き換えを行うことができる。例えば、第2のユーザは、NFT131を閲覧し、引き換えURL153を取得するために、自分のクライアント・デバイス106bで実行されている自分の暗号通貨ウォレット141を使用することができる。第2のユーザは、次いで、引き換えURL153にある発行者サービス116によって提示された引き換えウェブサイトに行くために、自分のクライアント・デバイス106bでブラウザを使用することができる。同様に、発行者サービス116が第2のユーザに、引き換えURL153を含む通知を送信した場合、第2のユーザは自分のクライアント・デバイス106bでブラウザ139を使用して引き換えウェブサイトに直接アクセスすることができる。ストアドバリュー支払い手段123の引き換えのために、第2のユーザは、ストアドバリュー支払い手段123に関連付けられたNFT131のNFT識別子129を提供することができる。
【0054】
引き換えウェブサイトに行っているときに、第2のユーザはNFT131の所有者として自分の身元を証明することができる。例えば、第2のユーザは、自分のNFT所有者秘密鍵146で引き換えウェブサイトによって提供されたチャレンジに署名するために、自分の暗号通貨ウォレット141を使用することができる。次いで、発行者サービス116によって維持されている引き換えウェブサイトが、署名を検証するためにNFT131に記憶されているNFT所有者公開鍵143を使用することができ、それによって第2のユーザがストアドバリュー支払い手段123に関連付けられたNFT131の現在の所有者であると証明することができる。
【0055】
ブロック319で第2のユーザがストアドバリュー支払い手段123の引き換えをするのに応答して、発行者サービス116はNFT131をマーク又はその他により譲渡不能にすることができる。これは、NFT131を無効化又は破棄することを含み得る。例えば、NFT131がETHEREUMブロックチェーン・ネットワークに記憶された場合、NFT所有者公開鍵143をETHEREUMのデッド・アドレスの値に等しく設定し、NFT131を譲渡不能にすることができる。バーンされたトークン・アドレスを提供する他のブロックチェーン・ネットワークの場合、発行者サービス116は、NFT131のNFT所有者公開鍵143の値を、バーンされたトークン・アドレスに等しく設定することができる。これは、NFT131が盗まれた場合に第2のユーザを保護するための不正及びセキュリティ対策のために行うことができる。
【0056】
ブロック323に進んで、発行者サービス116は、第2のユーザに支払い情報126を提供することができる。例えば、発行者サービス116は、ブロック316で第2のユーザによって提示されたNFT131のNFT識別子129と一致するNFT識別子129を有するストアドバリュー支払い手段123を検索することができる。次いで、発行者サービス116は、第2のユーザのクライアント・デバイス106bで実行されているブラウザ139に送信されるウェブページにおいて、ストアドバリュー支払い手段123の支払い情報126を符号化することができる。これにより、ブラウザ139に支払い情報126を第2のユーザに対して表示させることになる。表示されると、第2のユーザは将来の取引で使用するためにその支払い情報を(例えばデジタル・ウォレット142に)保存することができる。
【0057】
次に
図4を参照すると、NFT131を使用してストアドバリュー支払い手段123の引き換えをするための発行者サービス116の一部の動作の一つの例を示すフローチャートが示されている。
図4のフローチャートは、発行者サービス116の図示されている部分の動作を実施するために採用可能な多くの異なる種類の機能構成の一例を示すに過ぎない。代替として、
図4のフローチャートは、ネットワーク環境100内で実施される方法の要素の例を示すものと見ることができる。
【0058】
ブロック403から開始して、発行者サービス116は、NFT131で指定されている引き換えURL153を使用してクライアント・デバイス106から送信された引き換え要求を受け取ることができる。例えば、クライアント・デバイス106のユーザは、NFT131に関連付けられたストアドバリュー支払い手段123にアクセス、有効化、又はその他により引き換えを行うために、引き換えURL153にあるウェブサイトにアクセスするのにブラウザ139を使用していてもよい。引き換え要求の一部として、ユーザはストアドバリュー支払い手段123に関連付けられたNFT131のNFT識別子129及び/又はNFT所有者公開鍵143を含めることができる。
【0059】
次に、ブロック406で、発行者サービス116は、NFT所有者公開鍵143に少なくとも部分的に基づいて、引き換え要求を提示したユーザがNFT131の所有者であることを検証することができる。このプロセスについては、
図6のフローチャートに更に記載されている。
【0060】
ブロック409に進んで、発行者サービス116は、引き換え要求を提示したユーザがNFT131の所有者であると検証するのに応答して、ストアドバリュー支払い手段123を検索することができる。例えば、発行者サービス116は、ブロック403で提供されたNFT識別子129と一致するNFT識別子129を有するストアドバリュー支払い手段123を検索することができる。
【0061】
その後、ブロック413で、ストアドバリュー支払い手段123の支払い情報126を、ブロック403で引き換え要求を行ったクライアント・デバイス106に提供することができる。例えば、発行者サービス116は、ユーザのクライアント・デバイス106で実行されているブラウザ139に送信されるウェブページにおいてストアドバリュー支払い手段123の支払い情報126を符号化することができる。
【0062】
次に
図5を参照すると、NFT131を作成し、それをストアドバリュー支払い手段123にリンクするための、発行者サービス116の一部の動作の一つの例を示すフローチャートが示されている。
図5のフローチャートは、発行者サービス116の記載部分の動作を実施するために採用可能な多くの異なる種類の機能構成の一例を示すに過ぎない。代替として、
図5のフローチャートは、ネットワーク環境100内で実施される方法の要素の例を示すものと見ることができる。
【0063】
ブロック503から開始し、発行者サービス116はカスタム・コンテンツURL156を取得することができる。いくつかの実装形態では、カスタム・コンテンツURL156は、
図2及び
図3で前述したように、クライアント・デバイス106のユーザがストアドバリュー支払い手段123を購入するときに、そのユーザによって提供可能である。他の実装形態では、カスタム・コンテンツURL156は、NFT131及びストアドバリュー支払い手段123に関連付けるカスタム・コンテンツの購入に応答して第三者サービスによって提供可能である。また、カスタム・コンテンツURL156は、ストアドバリュー支払い手段116を購入するユーザが、ストアドバリュー支払い手段123を購入するプロセスの一部として発行者サービス116を介して発行者によって選択肢として提示されたカスタム・コンテンツも購入又は選択する場合なども、発行者サービス116自体によって生成されることが可能である。
【0064】
次いで、ブロック506で、発行者サービス116は、ストアドバリュー支払い手段123の最初の所有者を反映する所有権情報を取得することができる。
図2及び
図3で前述したように、これは、ストアドバリュー支払い手段123の購入の情報又はストアドバリュー支払い手段123の受領者の情報のいずれかとすることができる。この所有権情報は、例えば、ストアドバリュー支払い手段123の所有者のNFT所有者公開鍵143を含むことができる。
【0065】
次に、ブロック509で、発行者サービス116はNFT131を作成することができる。作成されると、発行者サービス116は、ブロック506で取得されたNFT所有者公開鍵143とブロック503で取得されたカスタム・コンテンツURL156とを含めるようにNFT131を更新することができる。発行者サービス116は、ユーザがストアドバリュー支払い手段123の支払い情報126を引き換えるか、又はその他により支払い情報126にアクセスすることができるようにする引き換えURL153も挿入することができる。
【0066】
ブロック513に進んで、発行者サービス116は、ブロック509で作成されたNFT131を、購入されたストアドバリュー支払い手段123にリンクすることができる。例えば、発行者サービス116は、NFT131のNFT識別子129をストアドバリュー支払い手段123の記録に記憶することができる。これにより、発行者サービス116は、後でNFT131を提示されるのに応答してストアドバリュー支払い手段123を検索し、識別することができる。
【0067】
次に
図6を参照すると、NFT131の所有権を検証し、したがってNFT131にリンクされたストアドバリュー支払い手段123の所有権を検証するための、発行者サービス116の一部の動作の一つの例を示すフローチャートが示されている。
図6のフローチャートは、発行者サービス116の記載部分の動作を実施するために採用可能な多くの異なる種類の機能構成の一例を示すに過ぎない。代替として、
図6のフローチャートは、ネットワーク環境100内で実施される方法の要素の一例を示すものと見ることができる。
【0068】
ブロック603から開始して、発行者サービス116はユーザのクライアント・デバイス106にチャレンジを送信することができる。チャレンジは、ランダムに生成されたトークン(例えば、ランダムに生成された32ビット、64ビット又は128ビット値など)などの任意のデータとすることができる。ランダムに生成されたトークンは、ストアドバリュー支払い手段123に関係するいかなる金融情報又は支払い情報も開示することを回避すること、及び署名済みトークンを不正に再使用しようとするリプレー・アタックを防止することの両方のために使用することができる。
【0069】
それに応答してブロック606では、発行者サービス116はクライアント・デバイス106からチャレンジの署名済み版を受け取ることができる。例えば、クライアント・デバイス106は、チャレンジの受領に応答して、NFT131に関連付けられたそれぞれのNFT所有者公開鍵143のNFT所有者秘密鍵146によってチャレンジに署名済みとすることができる。署名済みチャレンジは次いで、クライアント・デバイス106によって発行者サービス116に提供済みとすることができる。
【0070】
次いでブロック609で、発行者サービス116は、NFT所有者公開鍵143を使用して、ブロック606で受け取ったチャレンジの署名を検証又は確認することができる。発行者サービス116が、署名がNFT所有者秘密鍵146によって生成されたと判定した場合、発行者サービス116は、クライアント・デバイス106の所有者又はユーザがNFT131の所有者であると結論付けることができる。その結果、発行者サービス116は、クライアント・デバイス106の所有者又はユーザがストアドバリュー支払い手段123の所有者又は許可されたユーザであると結論付けることもできる。
【0071】
次に
図7を参照すると、NFT131を無効化、破棄又はその他により譲渡不能にするための発行者サービス116の一部の動作の一つの例を示すフローチャートが示されている。
図7のフローチャートは、発行者サービス116の記載部分の動作を実施するために採用可能な多くの異なる種類の機能構成の一例を示すに過ぎない。代替として、
図7のフローチャートは、ネットワーク環境100内で実施される方法の要素の例を示すものと見ることができる。
【0072】
ブロック703から開始して、発行者システム116は、NFT131の破棄又は無効化、或いはその他によりNFT131を譲渡不能にすることが必要になるトリガ・イベントが発生したか否かを判定することができる。例えば、発行者システム116は、NFT131に関連付けられたストアドバリュー支払い手段123がユーザによって引き換えられたと判定することができる。別の例として、発行者システム116は、ストアドバリュー支払い手段が有効期限切れになっていると判定することができる。それに応答して、発行者システム116は、ストアドバリュー支払い手段123がもはや使用できなくなっているか又は譲渡することができなくなっていると判定することができる。
【0073】
応答として、ブロック706で、発行者システム116はNFT131を破棄、無効化又はその他により譲渡不能にすることができる。これは、様々な機構を使用して行うことができる。いくつかの実装形態では、NFT131は、ETHEREUMブロックチェーン・ネットワークなど、バーンされたトークン・アドレスを提供するブロックチェーン・ネットワークでホスト可能である。バーンされたトークン・アドレスによって所有されていると識別される任意のトークンは、破棄されて、更に譲渡されることが不可能であるとみなされる。他の実装形態では、NFT131は、NFT131が譲渡されることを許可されているか否かを表す不可逆的ビットを提供することができる。NFT131がもはや譲渡可能ではなくなっていることを示すために不可逆的ビットが設定されると、NFT131を分散データ・ストア109の他のユーザに譲渡しようとするいかなる更なる試行も失敗することになる。これらの実装形態における不可逆的ビットは、ビットの値が、NFT131が譲渡可能でなくなっていることを示すように変更されると、ビットの値を元に戻すことができないため、不可逆的とみなされる。
【0074】
NFT131を譲渡不能にすることに加えて、発行者システム116は、追加又は代替としてNFT131とストアドバリュー支払い手段123との間の関連付けを断つことができる。例えば、発行者システム116は、発行者データ・ストア119に記憶されているストアドバリュー支払い手段123の記録からNFT識別子129を削除することができる。その結果、NFT131が後で別の者に譲渡された場合であっても、発行者サービス116はそのNFT131をストアドバリュー支払い手段123の所有権又は管理権を示すものと認識しないことになる。
【0075】
前述のいくつかのソフトウェア構成要素は、それぞれのコンピューティング・デバイスのメモリに記憶され、それぞれのコンピューティング・デバイスのプロセッサによって実行可能である。この点で、「実行可能」という用語は、最終的にプロセッサが実行できる形式のプログラム・ファイルを意味する。実行可能プログラムの例は、メモリのランダム・アクセス部分にロードしてプロセッサで実行できる形式のマシン・コード、メモリのランダム・アクセス部分にロードされてプロセッサによって実行可能なオブジェクト・コードなどの適切な形式で表現することができるソース・コード、又は別の実行可能プログラムによって解釈されて、プロセッサによって実行されるメモリのランダム・アクセス部分に命令を生成することができるソース・コードに変換できるコンパイルされたプログラムとすることができる。実行可能なプログラムは、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハード・ドライブ、ソリッド・ステート・ドライブ、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)・フラッシュ・ドライブ、メモリ・カード、コンパクト・ディスク(CD)若しくはデジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)などの光学ディスク、フロッピー・ディスク、磁気テープ、又は他のメモリ構成要素を含む、メモリの任意の部分又は構成要素に記憶することができる。
【0076】
メモリは、揮発性及び不揮発性のメモリ及びデータ・ストレージ構成要素の両方を含む。揮発性構成要素とは、電力が失われたときにデータ値を保持しない構成要素である。不揮発性構成要素とは、電力が失われたときにデータを保持する構成要素である。したがって、メモリには、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク・ドライブ、ソリッド・ステート・ドライブ、USBフラッシュ・ドライブ、メモリ・カード・リーダを介してアクセスされるメモリ・カード、関連付けられたフロッピー・ディスク・ドライブを介してアクセスされるフロッピー・ディスク、光ディスク・ドライブを介してアクセスされる光ディスク、適切なテープ・ドライブを介してアクセスされる磁気テープ、若しくは他のメモリ構成要素、又はこれらのメモリ構成要素の任意の二つ以上の組合せが含まれ得る。更に、RAMには、スタティック・ランダム・アクセスメモリ(SRAM)、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)、又は磁気ランダム・アクセス・メモリ(MRAM)などのデバイスが含まれ得る。ROMには、プログラム可能読み出し専用メモリ(PROM)、消去可能なプログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的に消去可能なプログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM)、又は他の同様のメモリ・デバイスが含まれ得る。
【0077】
本明細書に記載のアプリケーション及びシステムは、上述された汎用ハードウェアによって実行されるソフトウェア又はコードで具体化することができるが、代替として、同じものを専用ハードウェア又はソフトウェア/汎用ハードウェア及び専用ハードウェアの組合せで具体化することもできる。専用のハードウェアで具体化される場合、各々は、いくつかの技術の任意の一つ又は組合せを採用する回路又はステート・マシンとして実装することができる。これらの技術には、一つ又は複数のデータ信号の適用時に様々な論理機能を実装するための論理ゲートを有するディスクリート論理回路、適切な論理ゲートを有する特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、又は他のコンポーネントなどが含まれ得るが、これらに限定されない。そのような技術は、一般に当業者によく知られており、したがって、本明細書では詳細に説明していない。
【0078】
フローチャート及びシーケンス図は、本開示の様々な実施形態の一部の実装形態の機能及び動作を示す。ソフトウェアで具体化される場合、各ブロックは、指定された論理機能を実装するためのプログラム命令を含むモジュール、セグメント、又はコードの一部を表すことができる。プログラム命令は、プログラミング言語で書かれた人間が読めるステートメントを含むソース・コード、又はコンピュータ・システムのプロセッサなどの適切な実行システムによって認識可能な数値命令を含むマシン・コードの形式で具体化することができる。マシン・コードは、様々なプロセスを通じてソース・コードから変換できる。例えば、マシン・コードは、対応するアプリケーションを実行する前に、コンパイラを用いてソース・コードから生成できる。別の例として、マシン・コードは、インタプリタによる実行と同時にソース・コードから生成することができる。他のアプローチも使用することができる。ハードウェアで具体化される場合、各ブロックは、指定された一つ又は複数の論理機能を実装するための回路又はいくつかの相互接続された回路を表し得る。
【0079】
フローチャート及びシーケンス図は特定の実行順序を示しているが、実行順序は図示されているものとは異なり得るものと理解される。例えば、二つ以上のブロックの実行順序は、示されている順序に対してスクランブルすることができる。また、連続して示されている二つ以上のブロックは、平行して実行することも、又は部分的に平行して実行することもできる。更に、いくつかの実施形態では、フローチャート及びシーケンス図に示されているブロックのうちの一つ又は複数のブロックをスキップ又は省略することができる。更に、ユーティリティ、アカウンティング、パフォーマンス測定の強化、又はトラブル・シューティング支援の提供などの目的で、本明細書で説明する論理フローに任意の数のカウンタ、状態変数、警告セマフォ、又はメッセージを追加することができる。そのようなすべての変形は、本開示の範囲内にあると理解される。
【0080】
また、ソフトウェア又はコードを含む本明細書に記載のどの論理又はアプリケーションも、コンピュータ・システム又は他のシステムのプロセッサなどの命令実行システムによって、又はそれに関連して使用するために、任意の非一時的なコンピュータ可読媒体で具現化することができる。この意味で、論理は、コンピュータ可読媒体からフェッチされ、命令実行システムによって実行することができる命令及び宣言を含むステートメントを含むことができる。本開示の文脈において、「コンピュータ可読媒体」は、命令実行システムによって、又はそれに関連して使用するために、本明細書に記載の論理又はアプリケーションを含むか、記憶するか、又は維持することができる任意の媒体であり得る。また、複数のコンピューティング・デバイス(例えばストレージ・エリア・ネットワーク又は分散若しくはクラスタ化ファイル・システム若しくはデータベース)にわたって配置された分散コンピュータ可読媒体の集まりも、まとめて単一の非一時的なコンピュータ可読媒体とみなすことができる。
【0081】
コンピュータ可読媒体は、磁気媒体、光媒体、又は半導体媒体などの多くの物理媒体のいずれか一つを含むことができる。適切なコンピュータ可読媒体のより具体的な例には、磁気テープ、磁気フロッピー・ディスケット、磁気ハード・ドライブ、メモリ・カード、ソリッド・ステート・ドライブ、USBフラッシュ・ドライブ、又は光ディスクが含まれるが、これらに限定されない。また、コンピュータ可読媒体は、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)及びダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)を含むランダム・アクセス・メモリ(RAM)、又は磁気ランダム・アクセス・メモリ(MRAM)であり得る。更に、コンピュータ可読媒体は、読み出し専用メモリ(ROM)、プログラム可能な読み出し専用メモリ(PROM)、消去可能なプログラム可能な読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的に消去可能なプログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM)又は他の種類のメモリ・デバイスであり得る。
【0082】
更に、本明細書に記載のどの論理又はアプリケーションも、様々な方法で実装及び構造化することができる。例えば、記載されている一つ又は複数のアプリケーションは、単一のアプリケーションのモジュール又はコンポーネントとして実装できる。更に、本明細書に記載されている一つ又は複数のアプリケーションは、共有若しくは別個のコンピューティング・デバイス又はそれらの組合せで実行することができる。例えば、本明細書に記載されている複数のアプリケーションは、同じコンピューティング・デバイスで、又は同じコンピューティング環境内の複数のコンピューティング・デバイスで実行することができる。
【0083】
別段明記されていない限り、「X、Y、又はZのうちの少なくとも一つ」という語句などの選言的文言は、アイテム、用語などがX、Y、若しくはZのいずれか、又はそれらの任意の組合せ(例えば、X;Y;Z;X又はY;X又はZ;Y又はZ;X、Y、又はZなど)である可能性があることを表すために一般的に使用される文脈で別の方法で理解される。したがって、そのような選言的文言は、一般に、特定の実施形態がXの少なくとも一つ、Yの少なくとも一つ、又はZの少なくとも一つを必要とし、各々が存在することを含意することは意図しておらず、また含意しないものとする。
【0084】
本開示の例示の実施形態を、例示のために以下の項に記載する。これら項は、本開示の様々な実施形態の例を示すが、他の実施形態の特許請求も本開示の様々な実施形態によって裏付けられる。
【0085】
第1項 - プロセッサとメモリとを含むコンピューティング・デバイスと、メモリに記憶された機械可読命令とを含むシステムであって、機械可読命令は、プロセッサによって実行されると、コンピューティング・デバイスに少なくとも、第1のユーザがストアドバリュー支払い手段を購入したことを示す購入通知を受け取ることと、購入通知の受領に応答して、分散データ・ストア上に非代替性トークン(NFT)を作成することと、ストアドバリュー支払い手段にNFTの固有識別子を関連付けることと、第1のユーザに関連付けられた公開鍵を受け取ることと、NFTの所有者識別子を第1のユーザに関連付けられた公開鍵によって更新することとを行わせる、システム。
【0086】
第2項 - 機械可読命令が、更に、コンピューティング・デバイスに少なくとも、NFTをストアドバリュー支払い手段と引き換えることができるウェブサイトを識別する引き換えユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)を追加させる、第1項に記載のシステム。
【0087】
第3項 - 機械可読命令が、更に、コンピューティング・デバイスに少なくとも、引き換えURLによって識別されたウェブサイトを介して第2のユーザから引き換え要求を受け取ることと、第2のユーザがNFTに関連付けられたストアドバリュー支払い手段の引き換えを許可されていることを確認することと、第2のユーザがNFTに関連付けられたストアドバリュー支払い手段の引き換えを許可されているとの確認に応答して、第2のユーザにストアドバリュー支払い手段のアカウント情報を提供することとを行わせる、第2項に記載のシステム。
【0088】
第4項 - 機械可読命令が、更に、コンピューティング・デバイスに少なくとも、ストアドバリュー支払い手段のアカウント情報が第2のユーザに提供されるのに応答してNFTを無効化させる、第3項に記載のシステム。
【0089】
第5項 - コンピューティング・デバイスにNFTを無効化させる機械可読命令が、更に、コンピューティング・デバイスに少なくとも、NFTの所有者識別子をバーンされたトークン・アドレスで更新させる、第4項に記載のシステム。
【0090】
第6項 - コンピューティング・デバイスにNFTを無効化させる機械可読命令が、更に、コンピューティング・デバイスに少なくとも、NFTの固有識別子とストアドバリュー支払い手段との間の関連付けを解除させる、第4項又は第5項に記載のシステム。
【0091】
第7項 - 機械可読命令が、更に、コンピューティング・デバイスに、少なくとも、第1のユーザから、ユーザ選択コンテンツがあるアドレスを表すカスタム・コンテンツ・ユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)を受け取ることと、NFTにカスタム・コンテンツURLを追加することとを行わせる、第1項乃至第7項のいずれか一項に記載のシステム。
【0092】
第8項 - 第1のユーザがストアドバリュー支払い手段を購入したことを示す購入通知を受け取ることと、購入通知の受領に応答して、分散データ・ストア上に非代替性トークン(NFT)を作成することと、ストアドバリュー支払い手段にNFTの固有識別子を関連付けることと、第1のユーザに関連付けられた第1の公開鍵を受け取ることと、NFTの所有者識別子を第1のユーザに関連付けられた第1の公開鍵によって更新することとを含む方法。
【0093】
第9項 - NFTをストアドバリュー支払い手段と引き換えることができるウェブサイトを識別する引き換えユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)を追加することを更に含む、第8項に記載の方法。
【0094】
第10項 - 引き換えURLによって識別されたウェブサイトを介して第2のユーザから引き換え要求を受け取ることと、第2のユーザがNFTに関連付けられたストアドバリュー支払い手段の引き換えを許可されていることを確認することと、第2のユーザがNFTに関連付けられたストアドバリュー支払い手段の引き換えを許可されているとの確認に応答して、第2のユーザにストアドバリュー支払い手段のアカウント情報を提供することとを更に含む、第9項に記載の方法。
【0095】
第11項 - ストアドバリュー支払い手段のアカウント情報が第2のユーザに提供されることに応答してNFTを無効化することを更に含む、第10項に記載の方法。
【0096】
第12項 - NFTを無効化することが、NFTの所有者識別子を、バーンされたトークン・アドレスで更新することを更に含む、第11項に記載の方法。
【0097】
第13項 - NFTを無効化することが、NFTの固有識別子とストアドバリュー支払い手段との間の関連付けを解除することを更に含む、第8項乃至第12項のいずれか一項に記載の方法。
【0098】
第14項 - 第1のユーザから、ユーザ選択コンテンツがあるアドレスを表すカスタム・コンテンツ・ユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)を受け取ることと、NFTにカスタム・コンテンツURLを追加することとを更に含む、第8項乃至第13項のいずれか一項に記載の方法。
【0099】
第15項 - 機械可読命令を含む非一時的なコンピュータ可読媒体であって、機械可読命令は、コンピューティング・デバイスのプロセッサによって実行されるとコンピューティング・デバイスに少なくとも、第1のユーザがストアドバリュー支払い手段を購入したことを示す購入通知を受け取ることと、購入通知の受領に応答して、分散データ・ストア上に非代替性トークン(NFT)を作成することと、ストアドバリュー支払い手段にNFTの固有識別子を関連付けることと、第1のユーザに関連付けられた第1の公開鍵を受け取ることと、NFTの所有者識別子を第1のユーザに関連付けられた第1の公開鍵によって更新することとを行わせる、非一時的なコンピュータ可読媒体。
【0100】
第16項 - 機械可読命令が、更に、コンピューティング・デバイスに少なくとも、NFTをストアドバリュー支払い手段と引き換えることができるウェブサイトを識別する引き換えユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)を追加させる、第15項に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【0101】
第17項 - 機械可読命令が、更に、コンピューティング・デバイスに少なくとも、引き換えURLによって識別されたウェブサイトを介して第2のユーザから引き換え要求を受け取ることと、第2のユーザがNFTに関連付けられたストアドバリュー支払い手段の引き換えを許可されていることを確認することと、第2のユーザがNFTに関連付けられたストアドバリュー支払い手段の引き換えを許可されているとの確認に応答して、第2のユーザにストアドバリュー支払い手段のアカウント情報を提供することとを行わせる、第16項に記載の一時的なコンピュータ可読媒体。
【0102】
第18項 - 機械可読命令が、更に、コンピューティング・デバイスに少なくとも、ストアドバリュー支払い手段のアカウント情報が第2のユーザに提供されるのに応答してNFTを無効化させる、第17項に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【0103】
第19項 - コンピューティング・デバイスにNFTを無効化させる機械可読命令が、更に、コンピューティング・デバイスに少なくとも、NFTの所有者識別子を、バーンされたトークン・アドレスで更新させる、第18項に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【0104】
第20項 - コンピューティング・デバイスにNFTを無効化させる機械可読命令が、更に、コンピューティング・デバイスに少なくとも、NFTの固有識別子とストアドバリュー支払い手段との間の関連付けを解除させる、第18項又は第19項に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【0105】
本開示の上記の実施形態は、本開示の原理を明確に理解されるように記載された実装形態の考えられる例に過ぎないことを強調すべきである。本開示の趣旨及び原理から実質的に逸脱することなく、上記の実施形態に対して多くの変形及び変更を行うことができる。そのようなすべての変更及び変形は、本開示の範囲内において本明細書に含まれ、以下の特許請求の範囲によって保護されることが意図されている。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサとメモリとを含むコンピューティング・デバイスと、
前記メモリに記憶された機械可読命令とを含むシステムであって、前記機械可読命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記コンピューティング・デバイスに少なくとも、
第1のユーザがストアドバリュー支払い手段を購入したことを示す購入通知を受け取ることと、
前記購入通知の受領に応答して、分散データ・ストア上に非代替性トークン(NFT)を作成することと、
前記ストアドバリュー支払い手段に前記NFTの固有識別子を関連付けることと、
前記第1のユーザに関連付けられた公開鍵を受け取ることと、
前記NFTの所有者識別子を前記第1のユーザに関連付けられた前記公開鍵によって更新することとを行わせる、システム。
【請求項2】
前記機械可読命令が、更に、前記コンピューティング・デバイスに少なくとも、前記NFTを前記ストアドバリュー支払い手段と引き換えることができるウェブサイトを識別する引き換えユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)を追加させる、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記機械可読命令が、更に、前記コンピューティング・デバイスに少なくとも、
前記引き換えURLによって識別された前記ウェブサイトを介して第2のユーザから引き換え要求を受け取ることと、
前記第2のユーザが前記NFTに関連付けられた前記ストアドバリュー支払い手段の引き換えを許可されていることを確認することと、
前記第2のユーザが前記NFTに関連付けられた前記ストアドバリュー支払い手段の引き換えを許可されているとの確認に応答して、前記第2のユーザに前記ストアドバリュー支払い手段のアカウント情報を提供することとを行わせる、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記機械可読命令が、更に、前記コンピューティング・デバイスに少なくとも、前記ストアドバリュー支払い手段の前記アカウント情報が前記第2のユーザに提供されるのに応答して前記NFTを無効化させる、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記コンピューティング・デバイスに前記NFTを無効化させる前記機械可読命令が、更に、前記コンピューティング・デバイスに少なくとも、前記NFTの前記所有者識別子をバーンされたトークン・アドレスで更新させる、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記コンピューティング・デバイスに前記NFTを無効化させる前記機械可読命令が、更に、前記コンピューティング・デバイスに少なくとも、前記NFTの前記固有識別子と前記ストアドバリュー支払い手段との間の関連付けを解除させる、請求項4又は5に記載のシステム。
【請求項7】
前記機械可読命令が、更に、前記コンピューティング・デバイスに少なくとも、
前記第1のユーザから、ユーザ選択コンテンツがあるアドレスを表すカスタム・コンテンツ・ユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)を受け取ることと、
前記NFTに前記カスタム・コンテンツURLを追加することとを行わせる、請求項
1に記載のシステム。
【請求項8】
第1のユーザがストアドバリュー支払い手段を購入したことを示す購入通知を受け取ることと、
前記購入通知の受領に応答して、分散データ・ストア上に非代替性トークン(NFT)を作成することと、
前記ストアドバリュー支払い手段に前記NFTの固有識別子を関連付けることと、
前記第1のユーザに関連付けられた第1の公開鍵を受け取ることと、
前記NFTの所有者識別子を前記第1のユーザに関連付けられた前記第1の公開鍵によって更新することとを含む方法。
【請求項9】
前記NFTを前記ストアドバリュー支払い手段と引き換えることができるウェブサイトを識別する引き換えユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)を追加することを更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記引き換えURLによって識別された前記ウェブサイトを介して第2のユーザから引き換え要求を受け取ることと、
前記第2のユーザが前記NFTに関連付けられた前記ストアドバリュー支払い手段の引き換えを許可されていることを確認することと、
前記第2のユーザが前記NFTに関連付けられた前記ストアドバリュー支払い手段の引き換えを許可されているとの確認に応答して、前記第2のユーザに前記ストアドバリュー支払い手段のアカウント情報を提供することとを更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ストアドバリュー支払い手段の前記アカウント情報が前記第2のユーザに提供されるのに応答して前記NFTを無効化することを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記NFTを無効化することが、前記NFTの前記所有者識別子を、バーンされたトークン・アドレスで更新することを更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記NFTを無効化することが、前記NFTの前記固有識別子と前記ストアドバリュー支払い手段との間の関連付けを解除することを更に含む、請求項8乃至12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のユーザから、ユーザ選択コンテンツがあるアドレスを表すカスタム・コンテンツ・ユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)を受け取ることと、
前記NFTに前記カスタム・コンテンツURLを追加することとを更に含む、請求項
8に記載の方法。
【請求項15】
機械可読命令を含む非一時的なコンピュータ可読媒体であって、前記機械可読命令は、コンピューティング・デバイスのプロセッサによって実行されると、前記コンピューティング・デバイスに少なくとも、
第1のユーザがストアドバリュー支払い手段を購入したことを示す購入通知を受け取ることと、
前記購入通知の受領に応答して、分散データ・ストア上に非代替性トークン(NFT)を作成することと、
前記ストアドバリュー支払い手段に前記NFTの固有識別子を関連付けることと、
前記第1のユーザに関連付けられた第1の公開鍵を受け取ることと、
前記NFTの所有者識別子を前記第1のユーザに関連付けられた前記第1の公開鍵によって更新することとを行わせる、非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項16】
前記機械可読命令が、更に、前記コンピューティング・デバイスに少なくとも、前記NFTを前記ストアドバリュー支払い手段と引き換えることができるウェブサイトを識別する引き換えユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)を追加させる、請求項15に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項17】
前記機械可読命令が、更に、前記コンピューティング・デバイスに少なくとも、
前記引き換えURLによって識別された前記ウェブサイトを介して第2のユーザから引き換え要求を受け取ることと、
前記第2のユーザが前記NFTに関連付けられた前記ストアドバリュー支払い手段の引き換えを許可されていることを確認することと、
前記第2のユーザが前記NFTに関連付けられた前記ストアドバリュー支払い手段の引き換えを許可されているとの確認に応答して、前記第2のユーザに前記ストアドバリュー支払い手段のアカウント情報を提供することとを行わせる、請求項16に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項18】
前記機械可読命令が、更に、前記コンピューティング・デバイスに少なくとも、前記ストアドバリュー支払い手段の前記アカウント情報が前記第2のユーザに提供されるのに応答して、前記NFTを無効化させる、請求項17に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記コンピューティング・デバイスに前記NFTを無効化させる前記機械可読命令が、更に、前記コンピューティング・デバイスに少なくとも、前記NFTの前記所有者識別子を、バーンされたトークン・アドレスで更新させる、請求項18に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記コンピューティング・デバイスに前記NFTを無効化させる前記機械可読命令が、更に、前記コンピューティング・デバイスに少なくとも、前記NFTの前記固有識別子と前記ストアドバリュー支払い手段との間の関連付けを解除させる、請求項18又は19に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【国際調査報告】