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特表2024-533187ユーザ装置ルート選択政策規則を再評価するシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】ユーザ装置ルート選択政策規則を再評価するシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/20 20180101AFI20240905BHJP
   H04W 76/18 20180101ALI20240905BHJP
【FI】
H04W76/20
H04W76/18
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024514069
(86)(22)【出願日】2023-03-15
(85)【翻訳文提出日】2024-03-01
(86)【国際出願番号】 KR2023003449
(87)【国際公開番号】W WO2023182721
(87)【国際公開日】2023-09-28
(31)【優先権主張番号】202241015486
(32)【優先日】2022-03-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(31)【優先権主張番号】202241015486
(32)【優先日】2023-02-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】ダニシュ・イーサン・ハシュミ
(72)【発明者】
【氏名】コウスタヴ・ロイ
(72)【発明者】
【氏名】ジャガディーシュ・ガンディコタ
(72)【発明者】
【氏名】ラリト・クマール
(72)【発明者】
【氏名】アリジット・セン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
(57)【要約】
本開示は、高いデータ送信率を支援する5G又は6G通信システムに関する。
ネットワークエンティティと通信するユーザ装置(UE)と関連している1つ以上のユーザ装置ルート選択政策(URSP)規則を再評価する方法が開示される。方法は、UE NAS(user equipment non-access stratum)層でネットワークエンティティからバックオフタイマーを受信する段階を含む。バックオフタイマーは、UE内のアプリケーションと関連しているパケットデータユニット(PDU)セッションの非開始(non-initiation)と関連する。方法は、UEがアプリケーションと関連しているPDUセッションを開始する段階を含む。方法は、UE NAS層がバックオフタイマーの満了を示す段階を含む。方法は、バックオフタイマーの満了時に、UEがPDUセッションとアプリケーションとの関連付けの変更が必要であるか否かを決定するために1つ以上のURSP規則を再評価する段階を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおけるユーザ装置(UE)の方法であって、
UE NAS(UE non-access stratum)層がネットワークエンティティからバックオフタイマー - 前記バックオフタイマーは、前記UE内のアプリケーションと関連しているパケットデータユニット(PDU)セッションの非開始(non-initiation)と関連する - を受信する段階;
前記アプリケーションと関連しているPDUセッションを設定する段階;及び
前記バックオフタイマーの満了が前記UE NAS層によって示される場合に、前記PDUセッションと前記アプリケーションとの関連付けの変更が必要であるか否かを決定するために1つ以上のURSP規則を再評価する段階を含む、無線通信システムにおけるユーザ装置(UE)の方法。
【請求項2】
前記アプリケーションと関連しているPDUセッションを設定する段階は、
前記関連したPDUセッションには前記ネットワークエンティティが設定される前記UE内のアプリケーションと関連しているアプリケーション情報を受信する段階;及び
前記アプリケーションと関連しているPDUセッションを開始するための第1URSP規則を決定するために1つ以上のURSP規則を評価する段階であって、前記1つ以上のURSP規則のそれぞれは、1つ以上のトラフィック説明子(TD)、関連している優先順位値を有する1つ以上のルート選択説明子(RSD)を含み、前記1つ以上のURSP規則は前記関連している優先順位値の昇順で評価される、前記評価する段階を含む、請求項1に記載の無線通信システムにおけるユーザ装置(UE)の方法。
【請求項3】
前記第1URSP規則を決定すれば、前記第1URSP規則の第1RSDに基づいてPDUセッション設定要請を前記ネットワークエンティティに送信する段階;
前記ネットワークエンティティからPDUセッション拒否インディケーションを受信する段階;及び
前記第1URSP規則の少なくとも1つの第2RSDの可用性に基づいて、他のPDUセッション設定要請を前記ネットワークエンティティに送信する段階を含む、請求項2に記載の無線通信システムにおけるユーザ装置(UE)の方法。
【請求項4】
前記第1RSDは、前記少なくとも1つの第2RSDのそれぞれに比べて低い優先順位値を含み、
前記PDUセッションは、前記第1URSP規則の前記少なくとも1つの第2RSDに基づいて設定される、請求項3に記載の無線通信システムにおけるユーザ装置(UE)の方法。
【請求項5】
前記バックオフタイマーは、T3396、T3584又はT35585のうち一つを含む、請求項1に記載の無線通信システムにおけるユーザ装置(UE)の方法。
【請求項6】
前記1つ以上のURSP規則は、前記ネットワークエンティティと関連しているオペレーターによって設定され、
前記1つ以上のURSP規則のそれぞれは優先順位値と関連し、
前記第1URSP規則を決定するために前記1つ以上のURSP規則を評価する段階は、
前記優先順位値に基づいて前記1つ以上のURSP規則から1つのURSP規則を選択する段階、
前記1つ以上のアプリケーション情報を、選択された1つのURSP規則のTDと比較する段階、
前記選択された1つのURSP規則のTDが前記アプリケーション情報と一致すると決定されれば、前記選択された1つのURSP規則を前記第1URSP規則として決定する段階、及び
前記選択された1つのURSP規則のTDが前記アプリケーション情報と一致しないと決定されれば、前記優先順位値の昇順で残り1つ以上のURSP規則で選択プロセスを反復する段階を含む選択プロセスを行う段階を含む、請求項2に記載の無線通信システムにおけるユーザ装置(UE)の方法。
【請求項7】
無線通信システムにおけるユーザ装置(UE)であって、
通信回路;及び
前記通信回路に結合された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、
UE NAS(user equipment non-access stratum)層がネットワークエンティティからバックオフタイマー - 前記バックオフタイマーは、前記UE内のアプリケーションと関連しているパケットデータユニット(PDU)セッションの非開始(non-initiation)と関連する - を受信し、
前記アプリケーションと関連しているPDUセッションを設定し、
前記バックオフタイマーの満了が前記UE NAS層によって示される場合に、前記PDUセッションと前記アプリケーションとの関連付けの変更が必要であるか否かを決定するために1つ以上のURSP規則を再評価するように設定される、無線通信システムにおけるユーザ装置(UE)。
【請求項8】
前記アプリケーションと関連しているPDUセッションを開始するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記関連したPDUセッションには前記ネットワークエンティティが設定される前記UE内のアプリケーションと関連しているアプリケーション情報を受信し;
前記アプリケーションと関連しているPDUセッションを開始するための第1URSP規則を決定するために前記1つ以上のURSP規則を評価するようにさらに設定され、前記1つ以上のURSP規則のそれぞれは、1つ以上のトラフィック説明子(TD)、関連している優先順位値を有する1つ以上のルート選択説明子(RSD)を含み、前記1つ以上のURSP規則は、前記関連している優先順位値の昇順で評価される、請求項7に記載の無線通信システムにおけるユーザ装置(UE)。
【請求項9】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記第1URSP規則を決定すれば、前記第1URSP規則の第1RSDに基づいてPDUセッション設定要請を前記ネットワークエンティティに送信し、
前記ネットワークエンティティからPDUセッション拒否インディケーションを受信し、
前記第1URSP規則の少なくとも1つの第2RSDの可用性に基づいて他のPDUセッション設定要請を前記ネットワークエンティティに送信するようにさらに設定される、請求項8に記載の無線通信システムにおけるユーザ装置(UE)。
【請求項10】
前記第1RSDは、前記少なくとも1つの第2RSDのそれぞれに比べて低い優先順位値を含み、
前記PDUセッションは、前記第1URSP規則の前記少なくとも1つの第2RSDに基づいて設定される、請求項9に記載の無線通信システムにおけるユーザ装置(UE)。
【請求項11】
前記バックオフタイマーは、T3396、T3584又はT35585のうち一つを含む、請求項7に記載の無線通信システムにおけるユーザ装置(UE)。
【請求項12】
前記1つ以上のURSP規則は、前記ネットワークエンティティと関連しているオペレーターによって設定され、
前記1つ以上のURSP規則のそれぞれは優先順位値と関連し、
前記第1URSP規則を決定するための前記1つ以上のURSP規則を評価するために、前記少なくとも1つのプロセッサ(602)は、
前記優先順位値に基づいて前記1つ以上のURSP規則から1つのURSP規則を選択する段階、
前記1つ以上のアプリケーション情報を、選択された1つのURSP規則のTDと比較する段階、
前記選択された1つのURSP規則のTDが前記アプリケーション情報と一致すると決定されれば、前記選択された1つのURSP規則を前記第1URSP規則として決定する段階、及び
前記選択された1つのURSP規則のTDが前記アプリケーション情報と一致しないと決定されれば、前記優先順位値の昇順で残り1つ以上のURSP規則で選択プロセスを反復する段階を含む選択プロセスを行うように設定される、請求項8に記載の無線通信システムにおけるユーザ装置(UE)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般的に無線通信システムに関し、より具体的には、ネットワークエンティティと通信するユーザ装置(user equipment;UE)と関連している1つ以上のユーザ装置ルート選択政策(user equipment route selection policy;URSP)規則を再評価するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
5G移動通信技術は、高い送信率(transmission rate)及び新しいサービスが可能となるように広い周波数帯域を定義しており、3.5GHzのような「Sub 6GHz」帯域の他、28GHz及び39GHzを含むmmWaveと呼ばれる「Above 6GHz」帯域においても具現可能である。また、5G移動通信技術に比べて50倍も速い送信率と5G移動通信技術の10分の1の超低遅延を達成するためにテラヘルツ帯域(例えば、95GHz~3THz帯域)において6G移動通信技術(Beyond 5Gシステムという。)を具現することが考慮されている。
【0003】
5G移動通信技術の開発初期に、eMBB(enhanced Mobile BroadBand)、URLLC(Ultra Reliable Low Latency Communications)、mMTC(massive Machine-Type Communications)に関してサービスを支援し且つ性能要求事項を充足させるために、mmWaveにおいて電波(radio-wave)経路損失を緩和し、電波送信距離を延ばすためのビームフォーミング(beamforming)及び大規模MIMOに関する標準化が進行中であり、mmWaveリソースの効率的な活用とスロットフォーマットの動的運営のための数秘学(例えば、複数の副搬送波間隔の運営)、多重ビーム送信及び広帯域支援のための初期アクセス技術、BWP(BandWidth Part)の定義及び運営、大容量データ送信のためのLDPC(Low Density Parity Check)コード、高信頼性の制御情報送信のためのポーラーコード(polar code)、L2前処理、特定サービスに特化した専用ネットワークを提供するためのネットワークスライシングのような新しいチャネルコーディング方式を支援している。
【0004】
現在、5G移動通信技術によって支援されるサービス態様において初期5G移動通信技術の改善及び性能向上に関する議論が進行中であり、車両によって送信される車両の位置及び状態に関する情報に基づいて自律走行車両による走行決定を助け、ユーザ便宜性を向上させるためのV2X(Vehicle-to-everything)、非免許帯域の様々な規制関連要求事項に符合するシステム運営を目標とするNR-U(New Radio Unlicensed)、NR UE Power Saving、地上ネットワークとの通信が不可能な地域にカバレッジを提供し且つポジショニング(positioning)のためのUE-衛星直接通信であるNTN(Non-Terrestrial Network)に関して物理層標準化がなされている。
【0005】
また、他の産業との連動及び融合によって新しいサービスを支援するためのIIoT(Industrial Internet of Things)、無線バックホールリンクとアクセスリンクを統合して支援することによってネットワークサービス領域拡張のためのノードを提供するためのIAB(Integrated Access and Backhaul)、条件付きハンドオーバー及びDAPS(Dual Active Protocol Stack)ハンドオーバーを含む移動性向上技術、及びランダムアクセス手順を単純化するための2段階ランダムアクセス(NR用2段階RACH)のような技術に関する無線インターフェースアーキテクチャー/プロトコルの標準化が進行し続けている。また、NFV(Network Functions Virtualization)及びSDN(Software-Defined Networking)技術を結合させるための5G基本アーキテクチャー(例えば、サービスベースアーキテクチャー又はサービスベースインターフェース)、及びUE位置に基づくサービスを受信するためのMEC(Mobile Edge Computing)に関するシステムアーキテクチャー/サービスにおける標準化が進行し続けている。
【0006】
5G移動通信システムが商用化するにつれて、幾何級数的に増加しているコネクテッド装置(connected device)は通信ネットワークに連結されるはずであり、これにより、5G移動通信システムの機能及び性能の向上とコネクテッド装置の統合動作が要求されると予想される。そのために、AR(Augmented Reality)、VR(Virtual Reality)、MR(Mixed Reality)などを効率的に支援するためのXR(eXtended Reality)、人工知能(Artificial Intelligence;AI)及びマシンラーニング(Machine Learning;ML)を活用した5G性能改善及び複雑度減少、AIサービス支援、メタバースサービス支援、及びドローン通信に関して新しい研究がスケジュールされている。
【0007】
また、このような5G移動通信システム開発は、6G移動通信技術のテラヘルツ帯域のカバレッジを提供するための新しい波形、FD-MIMO(Full Dimensional MIMO)、アレイアンテナ及び大規模アンテナ、テラヘルツ帯域信号のカバレッジを改善するためのメタ物質ベースレンズ及びアンテナ、OAM(Orbital Angular Momentus)を用いた高次元空間多重化技術、及びRIS(Reconfigurable Intelligent Surface)のような多重アンテナ送信技術だけでなく、6G移動通信技術の周波数効率の向上及びシステムネットワークの改善のための全二重技術、設計段階から衛星及びAI(Artificial Intelligence)を活用することによってシステム最適化を具現し、端対端(End-to-End)AI支援機能を内在化するためのAIベース通信技術、及び超高性能通信とコンピューティングリソースを活用することによってUE運営能力の限界を超える複雑度レベルのサービスを具現するための次世代分散コンピューティング技術を開発するための基礎になるだろう。
【0008】
ユーザ装置(UE)にはシグナリングメッセージ(シグナルされたURSP)によってネットワークに登録される際にURSP規則が設定されてよいか、USIM又はMEUEにおけるあらかじめ設定されたURSPは、シグナルされたURSP規則がない場合に限って、あらかじめ設定されたURSPを使用する。アプリケーションがデータを使用するとき、アプリケーションのPDUを送信するためには、上位層はアプリケーションのPDUを送信するためにPDUセッション(例えば、PDUアドレス)に関する情報が必要であり、これによってURSP評価がなされる。
【0009】
UEは、基本(default)URSP規則以外のURSP規則がある場合に、優先順位値の昇順でアプリケーション情報と一致するトラフィック説明子(traffic descriptor;TD)で評価する。トラフィック説明子が、それぞれ異なるタイプの2つ以上のトラフィック説明子構成要素タイプを含めば、それらはいずれも一致し得る。トラフィック説明子が、同じトラフィック説明子構成要素タイプの2つ以上のトラフィック説明子構成要素を含めば、同じトラフィック説明子構成要素タイプのトラフィック説明子構成要素のうち少なくとも1つはアプリケーション情報と一致し得る。
【0010】
UEは、トラフィックに対する適切なルートを選択するために、パケットデータユニット(packet data unit;PDU)セッションの設定時にURSP規則を使用する。
【0011】
UEは、PDUセッションに対するUEのアプリケーションの関連付け(association)の変更が必要であるか否かを確認するためにURSP規則を再評価することができる。次のような特定の場合には、関連付けの変更が必要であり得る:
【0012】
- UE NAS(Non-Access Stratum)層は、URSP規則に基づいてアプリケーションのトラフィックルーティングに用いられる既存PDUセッションが解除されることを示し;
【0013】
- URSPは政策制御機能(policy control function;PCF)によってアップデートされ;
【0014】
- UE NAS層は、UEがS1モードからN1モードへとシステム間(inter-system)変更を行うことを示し;
【0015】
- UE NAS層は、UEが3GPP(登録商標)アクセス又は非3GPPアクセスを用いてN1モードに成功的に登録されることを示し;
【0016】
- UEが無線近距離通信網(wireless local area network;WLAN)アクセスに対する連結を設定したり解除し、PDUセッションの外部で非3GPPアクセスを用いたアプリケーションのPDU送信が利用可能/利用不可になり;
【0017】
- 許容されたNSSAI(network slice selection assistance information)又は設定されたNSSAIが変更され;又は
【0018】
- LADN(local area data network)情報が変更される。
【0019】
再評価によってアプリケーションとPDUセッションとの関連付けが変更される場合に、UEは、直ちに又はUEが5GMM-IDLEモードに戻る時に、このような変更を実行することができる。
【0020】
既存のURSP再評価プロセスにおいて、UEがPDUセッション設定要請を送り、要請が拒否されると、ネットワークは、関連しているバックオフタイマー値を有するバックオフタイマーを提供することができる。PDUセッションを設定するために、UEは、他のPDUセッション設定要請がなされ得る他のトラフィック説明子(TD)及びルート選択説明子(RSD)を評価する。PDUセッション設定に成功すると、アプリケーションは、同一のURSP規則と関連付けられ、UEは、UE具現に基づいて(例えば、周期的に)URSP規則を再評価することができる。また、バックオフタイマーが満了すると、UEはURSP規則を再評価しない。したがって、PDUセッションがより低い優先順位(より高い優先順位値)ルート選択説明子又はURSP規則のより低い優先順位(より高い優先順位値)に基づいて設定されるシナリオにおいて、より高い優先順位ルート選択説明子又はより高い優先順位がタイマー満了時に利用可能であっても、UEのアプリケーションは、より低い優先順位ルート選択説明子又はより低い優先順位URSP規則を使用し続けることができる。
【0021】
例えば、UEは、RSD-1に基づいてPDUセッションを設定することを試みることができるが、ネットワークはバックオフタイマーでセッション設定を拒否することができる。UEは、RSD-1に比べて優先順位の低いRSDであるRSD-2に基づいてPDUセッションを設定しようと試みることができる。ネットワークがセッション設定を受諾する場合に、より高い優先順位のRSD-1が利用可能であっても、より低い優先順位のRSD-2に基づいてPDUセッションが設定されることがある。これは、バックオフタイマーが満了するとUEがURSP規則を再評価しないためである。
【0022】
したがって、バックオフタイマーが満了すると、より良いURSP(より高い優先順位)政策に対するデータセッションが利用可能であっても、UEは同一のPDUセッションを使用し続ける。このような場合、UEは、UEがより高い優先順位のURSP及び/又はより高い優先順位のRSDにおいてPDUセッションを設定するように許容され得るにもかかわらず、より低い優先順位のURSP規則及び/又はより低い優先順位のルート選択説明子(RSD)のようなより低い優先順位のパラメータを用いることがある。場合によっては、より高い優先順位のURSP規則及び/又はRSDが使用可能であっても、基本URSP規則に基づいてPDUセッションが設定されることもある。
【0023】
しかも、低い優先順位のURSP及び/又はRSDがPDUセッションに用いられるため、UEのアプリケーションに対するサービス品質が影響を受けることがある。低い優先順位のRSD又は基本URSP上では、アプリケーションが特別な処理を受けることができないことがある。また、基本URSP規則がアプリケーションにサービスを提供しない場合に、アプリケーションは全くサービスを受けずに済むことがある。
【0024】
したがって、上述した短所を克服する必要がある。例えば、バックオフタイマー満了時に、URSP規則を再評価しながら、UEが高い優先順位のURSP規則及び/又は高い優先順位のRSDを活用可能にする方法及びシステムが必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0025】
本出願の目的は、先行技術の短所のうち少なくとも1つを解決可能にすることにある。
【0026】
バックオフタイマーが満了した場合に、より良いURSP政策に対するデータセッションが使用可能であっても、PDUセッション拒否によって、設定されたPDUセッションが継続して用いられることがある。
【0027】
UEが基本トラフィック説明子を用いてPDUセッションを設定した場合に、基本トラフィック説明子はアプリケーションにサービスを提供しない。
【課題を解決するための手段】
【0028】
一実施例において、ネットワークエンティティと通信するユーザ装置(UE)と関連している1つ以上のユーザ装置ルート選択政策(URSP)規則を再評価する方法が開示される。方法は、UE NAS(user equipment non-access stratum)層でネットワークエンティティからバックオフタイマーを受信する段階を含む。バックオフタイマーは、UE内のアプリケーションと関連しているパケットデータユニット(PDU)セッションの非開始(non-initiation)と関連する。方法は、UEがアプリケーションと関連しているPDUセッションを開始する段階を含む。方法は、UE NAS層がバックオフタイマーの満了を示す段階を含む。方法は、バックオフタイマーの満了時に、UEがPDUセッションとアプリケーションとの関連付けの変更が必要であるか否かを決定するために1つ以上のURSP規則を再評価する段階を含む。
【0029】
他の実施例において、ネットワークエンティティと通信するユーザ装置(UE)と関連している1つ以上のユーザ装置ルート選択政策(URSP)規則を再評価するシステムが開示される。システムは、UE NAS(user equipment non-access stratum)層でネットワークエンティティからバックオフタイマーを受信するように設定された少なくとも1つのプロセッサを含んでよい。バックオフタイマーは、UE内のアプリケーションと関連しているパケットデータユニット(PDU)セッションの非開始(non-initiation)と関連する。少なくとも1つのプロセッサは、UEがアプリケーションと関連しているPDUセッションを開始するように設定される。少なくとも1つのプロセッサは、UE NAS層がバックオフタイマーの満了を示すように設定される。少なくとも1つのプロセッサは、バックオフタイマーの満了時に、UEがPDUセッションとアプリケーションとの関連付けの変更が必要であるか否かを決定するために1つ以上のURSP規則を再評価するように設定される。
【0030】
本開示の利点及び特徴をより明確にするために、本開示のより具体的な説明は、添付の図面に示す特定実施例を参照して提供されるであろう。これらの図面は本開示の典型的な実施例のみを図示し、よって、本開示の範囲を制限するものと見なされてはならないことが理解される。本開示は、添付の図面を用いてさらに具体的且つ詳細に説明されるであろう。
【発明の効果】
【0031】
本開示の一実施例は、バックオフタイマー満了のインディケーションを受信する時にUSRP規則を再評価する方法及び装置を提供する。
【0032】
先行技術に比べて、本出願は、UEがより高い優先順位に基づいてURSP規則に従うようにすることによって円滑に動作され得る。
【図面の簡単な説明】
【0033】
本開示の上記の及び他の特徴、態様及び長所は、図面全体を通じて類似の文字が類似の部分を示す添付の図面を参照して述べられる次の詳細な説明からより容易に理解されるであろう。
【0034】
図1】本開示の一実施例によってUEと関連している1つ以上のURSP規則を再評価する方法を示すプロセス流れ図である。
【0035】
図2】本開示の一実施例によってUEに保存されたURSP規則を示す概略ブロック図である。
【0036】
図3】本開示の一実施例によってUEによって行われるURSP再評価プロセスの例示的な実施例を示すシーケンス図である。
【0037】
図4】本開示の他の実施例によってUEと関連している1つ以上のURSP規則を再評価する方法を示すプロセス流れ図である。
【0038】
図5】本開示の他の実施例によってUEによって行われるURSP再評価プロセスの例示的な実施例を示すシーケンス図である。
【0039】
図6】本開示の一実施例に係るネットワークノードの例示図である。
【0040】
図7】本開示の一実施例に係るユーザ装置の例示的な構成を示す図である。
【0041】
また、熟練した技術者は、図面の要素が単純化のために示されており、必ずしも一定の割合で描かれる必要はないということが理解できよう。例えば、流れ図は、本開示の態様に関する理解を向上させることを助ける最も目立つ段階の観点で方法を示す。また、装置の構成側面で、装置の1つ以上の構成要素は図面上で通常のシンボルによって示されてよく、図面は、本明細書の説明の利点を有する通常の技術者にとって容易に理解できる詳細事項によって曖昧になることを避けるために、本開示の実施例を理解する上で適切な特定詳細事項のみを示してよい。
【発明を実施するための形態】
【0042】
下記の詳細な説明に先立ち、本特許文書の全体を通じて使われる特定の単語及び語句を定義することが有用であり得る:「含む(include)」及び「構成する(comprise)」という用語及びその派生語は、制限なく含む(inclusion)ことを意味し;「又は」という用語は包括的であり、及び/又は(and/or)を意味し;「~と関連している(associated with)」という用語及びその派生語は、「~を含み(include)」、「~内に含まれ(included within)」、「~と相互連結し(interconnect with)」、「~を含有し(contain)」、「~内に含まれ(be contained within)」、「~に又は~と連結し(connect to or with)」、「~に又は~と結合し(couple to or with)」、「~と通信可能であり(be communicable with)」、「~と協調し(cooperate with)」、「~をインターリーブし(interleave)」、「~と併置し(juxtapose)」、「~に近くにあり(be proximate to)」、「~に又は~と縛られ(be bound to or with)」、「有し(have)」、「所有しており(have a property of)」などであることを意味し;「制御部」という用語は、少なくとも1つの動作を制御する任意の装置、システム又はその一部を意味し、このような装置は、ハードウェア、ファームウェア又はソフトウェア、又はこれらの少なくとも2つの一部の組合せで具現されてよい。任意の特定制御部と関連している機能はローカルでも遠隔でも中央集中化又は分散され得るということに注目すべきである。
【0043】
なお、下に説明される様々な機能は、1つ以上のコンピュータプログラムによって具現又は支援されてよく、それぞれのコンピュータプログラムは、コンピュータ可読プログラムコード(computer readable program code)から形成され、コンピュータ可読媒体(computer readable medium)で具現される。「アプリケーション」及び「プログラム」という用語は、適切なコンピュータ可読プログラムコードにおいて具現のために適応された1つ以上のコンピュータプログラム、ソフトウェア構成要素(software components)、命令語セット(sets of instructions)、手順、機能、客体(object)、クラス、インスタンス(instance)、関連したデータ又はその一部のことを指す。語句「コンピュータ可読プログラムコード」は、ソースコード(source code)、客体コード(object code)及び実行可能コード(executable code)を含む任意のタイプのコンピュータコードを含む。語句「コンピュータ可読媒体」は、読み専用メモリ(read only memory;ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory;RAM)、ハードディスクドライブ、コンパクトディスク(compact disc;CD)、デジタルビデオディスク(digital video disc;DVD)、又は任意の他のタイプのメモリのようにコンピュータによってアクセス可能な任意のタイプの媒体を含む。「非一時的(non-transitory)」コンピュータ可読媒体は、一時的に電気的又は他の信号を送信する有線、無線、光学又は他の通信リンクを排除する。非一時的コンピュータ可読媒体は、データが永久的に保存され得る媒体、及び再記録可能光ディスク又は消去可能メモリ装置のように、データが保存され、後で上書き可能(overwriting)な媒体を含む。
【0044】
特定の単語及び語句に対する定義は、本特許文書全体にわたって提供される。通常の技術者は、大部分の場合ではないが、このような定義が、当該定義された単語及び語句の以前及び以後の使用に適用されるということを理解すべきである。
【0045】
以下に述べられる図1図7、及び本特許文書において本開示の原理を説明するために使われる様々な実施例は、例示のためのものに過ぎず、如何なる面においても本開示の範囲を限定するものと解釈されてはならない。通常の技術者は、本開示の原理が、適切に配置された任意のシステム又は装置において具現され得るということが理解できよう。
【0046】
本開示の原理に対する理解を促進する目的で、以下、図面に例示されている実施例が参照として説明され、そのために特定言語が使われるだろう。それにも拘わらず、本開示の範囲のいかなる制限もこれによって意図されることはなく、図示のシステムにおけるこのような変更及び追加の修正、及び考慮される本明細書に例示されているような本開示の原理のこのような追加の適用は、本開示が関連する通常の技術者に一般的に発生し得るということが理解されるであろう。
【0047】
上述した一般的な説明及び次の詳細な説明は、本開示を説明するためのものに過ぎず、それを制限しようとする意図ではないということが通常の技術者に理解されるであろう。
【0048】
本明細書全般にわたって「一態様」、「他の態様」又は類似の言語に対する参照は、実施例に関して説明された特定な特徴、構造又は特性が、本開示の少なくとも1つの実施例に含まれるということを意味する。したがって、本明細書全般にわたって「一実施例において」、「他の実施例において」という語句及び類似の言語の出現はいずれも同じ実施例のことを指してよいが、必ずしもそうではない。
【0049】
「含む(comprises)」、「含んでいる(comprising)」又はその任意の他の変形という用語は、段階のリストを含むプロセス又は方法が、このような段階のみを含まず、このようなプロセス又は方法に明示的に羅列されるか又は固有の他の段階を含み得るように非排他的包含(inclusion)をカバーするように意図される。同様に、「comprises...a」によって進行される1つ以上の装置又はサブシステム又は要素又は構造又は構成要素は、より多い制約無しで、他の装置又はサブシステム又は他の要素又は他の構造又は他の構成要素又は付加的な装置又は付加的なサブシステム又は付加的な要素又は付加的な構造又は付加的な構成要素の存在を排除しない。
【0050】
本開示は、ユーザ装置(UE)と関連している1つ以上のユーザ装置ルート選択政策(URSP)規則を再評価する方法及びシステムを提供する。UEは、UEのアプリケーションとパケットデータユニット(PDU)セッションとの関連付けの変更が必要であるか否かを確認するためにURSP規則を再評価することができる。
【0051】
図1は、本開示の一実施例によってUEと関連している1つ以上のURSP規則を再評価する方法100を示すプロセス流れ図である。方法100はUEによって行われてよい。アーキテクチャーと共にUE及びその関連機能が、少なくとも図3及び図7と共に説明される。UEは、携帯電話、スマートウォッチ、タブレット、及び4G及び/又は5Gネットワークに連結可能な他のあらゆる電子装置を含んでよいが、これに限定されない。
【0052】
UEは、ネットワーク内のネットワークエンティティと通信することができる。アーキテクチャーと共にネットワークエンティティ及びその関連機能が、少なくとも図3及び図6と共に説明される。一部の実施例において、ネットワークエンティティは、5Gコアネットワーク(5G core network;5GC)のような5Gネットワークにおけるネットワークノードであってよい。一部の実施例において、5GCは、アクセス及び移動性機能(access and mobility function;AMF)、セッション管理機能(session management function;SMF)又は任意のネットワーク機能(network function;NF)などを含んでよいが、これに限定されない。
【0053】
1つ以上のURSP規則は、UEと関連しているトラフィックがルートされ得る方法を決定するためにUEによって用いられてよい。トラフィックは、例えば、UEと関連しているアプリケーションによって生成されてよい。一部の実施例において、トラフィックは、設定されたPDUセッションにルートされるか、新しいPDUセッションの設定をトリガーしてよい。
【0054】
段階102で、バックオフタイマーは、ネットワークエンティティからUE NAS層で受信される。バックオフタイマーは、UEのアプリケーションと関連しているPDUセッションの非開始(non-initiation)と関連する。一部の実施例において、バックオフタイマーは、ネットワークエンティティからUE NAS層でNASメッセージと共に受信されてよい。バックオフタイマーは、あらかじめ決定された期間、又はUEがURSP規則を再評価してアプリケーションとPDUセッションとの関連付けの変更が必要であるか否かを決定できるバックオフタイマー値と関連していてよい。一部の実施例において、バックオフタイマーは、さらに下記するように、PDUセッション設定に対する要請がネットワークエンティティによって拒否される時に受信されてよい。一部の実施例において、PDUセッション設定に対する要請は、ネットワーク混雑又はリソース不足、特定スライス及びDNNに対するリソース不足、特定スライスに対するリソース不足、知られていないPDUセッションタイプ又は関連しているバックオフタイマーを使用した任意の他の拒否によって拒否されてよい。他の例において、PDUセッション設定に対する要請は次のような条件によって拒否されてよい。
【0055】
#28「知られていないPDUセッションタイプ(unknown PDU session type)」、#39「再活性化が要請される(reactivation requested)」、#46「LADNサービス領域外(out of LADN service area)」、#50「PDUセッションタイプIPv4のみが許容される(PDU session type IPv4 only allowed)」、#51「PDUセッションタイプIPv6のみが許容される」、#54「PDUセッションが存在しない(PDU session does not exist)」、#57「PDUセッションタイプIPv4v6のみが許容される」、#58「PDUセッションタイプ非構造化のみ許容される(PDU session type unstructured only allowed)」、#61「PDUセッションタイプイーサネットのみが許容される(PDU session type Ethernet only allowed)」、又は#68「SSCモードは支援されない(not supported SSC mode)」。
【0056】
段階104で、UEのアプリケーションと関連しているPDUセッションは、UEによって開始される。PDUセッションは、アプリケーション情報がトラフィック説明子と一致する1つ以上のURSP規則のうち一つのURSP規則に基づいて開始されてよい。一部の実施例において、PDUセッション設定要請は、PDUセッションがまだ設定されていない場合に、優先順位値の昇順で一致したURSP規則のRSDの属性で開始されてよい。基本URSP規則は最も低い優先順位を有し、UEが基本でない(non-default)URSP規則をアプリケーション属性と一致させることができない場合に、アプリケーションデータは、基本URSP規則に設定されたPDUセッションを通じてルートされる。
【0057】
一部の実施例において、1つ以上のURSP規則はUEに保存されてよい。1つ以上のURSP規則のそれぞれは、優先順位値を有してよく、1つ以上のURSP規則のそれぞれは、少なくとも1つのトラフィック説明子と関連していてよい。URSP規則と関連している優先順位値が高いほど、URPS規則の優先順位は低くなる。例えば、優先順位値が1であるURSP規則は、優先順位値が2であるURSP規則に比べてより高い優先順位を有する。また、1つ以上のURSP規則のそれぞれは、優先順位値を有する少なくとも1つのルート選択説明子と関連していてよい。
【0058】
UEに保存されたURSP規則200を示す概略ブロック図である図2を参照する。図2に示すように、URSP規則1、URSP規則2、...URSP規則Nは、UEに保存されてよい。一部の実施例において、1つ以上のURSP規則は、ネットワークと関連しているオペレーターによって設定されてよい。1つ以上のURSP規則のそれぞれは優先順位値と関連しており、すなわち、URSP規則1は優先順位1を有してよく、URSP規則2は優先順位2を有してよく、URSP規則Nは優先順位値Nを有してよい。1つ以上のURSP規則と関連している優先順位値は、1つ以上のURSP規則の全ての中で相応するURSP規則の優先順位の識別を許容する。
【0059】
1つ以上のURSP規則のそれぞれは、少なくとも1つのトラフィック説明子TDと関連していてよい。図2に示すように、URSP規則1はトラフィック説明子TD 1と関連し、URSP規則2はトラフィック説明子TD 2と関連し、URSP規則Nはトラフィック説明子TD Nと関連する。図1には1つのトラフィック説明子が示されているが、それぞれが相応する優先順位値を有する複数のトラフィック説明子が存在してよい。一部の実施例において、相応する1つ以上のURSP規則と関連している少なくとも1つのTDは、1つ以上のアプリケーション識別子、1つ以上のIP 3-タプル(3-tuple)、すなわち宛先IPアドレス、宛先ポート番号、及びIP上で使用中であるプロトコル(protocol in use above the IP)、1つ以上の非IP説明子、すなわち非IPトラフィックの宛先情報、1つ以上のデータネットワーク名(data network name;DNN)、1つ以上の連結能力、及び/又は1つ以上のドメイン説明子、すなわち宛先FQDN(fully qualified domain name)又はドメイン名一致基準としての正規表現(regular expression)を含んでよい。
【0060】
1つ以上のURSP規則のそれぞれは、相応するルート選択説明子RSDと関連していてよい。図2に示すように、URSP規則1は、相応するルート選択説明子RSD 11、RSD 12、...RSD 1Mと関連し、URSP規則2は、RSD21、RSD22、...RSD2Mと関連し、URSP規則Nは、RSD N1、RSD N2、...RSD NMと関連する。RSDのそれぞれは、相応するURSP規則と関連してよく、これは、相応するURSP規則と関連している全てのRSDの中でRSDの優先順位を識別できるようにする優先順位値と関連する。RSDに対する優先順位値が高いほど、RSDの優先順位は低くなる。例えば、図2に示すように、URSP規則1において、RSD 11は優先順位1を有してよく、RSD 12は優先順位2を有してよく、RSD 1Mは優先順位Mを有してよい。それぞれのRSDは、PDUセッション設定要請を開始するのに必要な必須属性(例えば、PDUセッションタイプ、1つ以上のDNN、1つ以上のS-NSSAI、SSCモードなど)を有してよい。このような属性はPDU連結設定要請において用いられる。
【0061】
一部の実施例において、RSDのそれぞれは、PDUセッションタイプ、セッション及びサービス連続性(session and service continuity;SSC)モード、1つ以上のS-NSSAI(single network slice selection assistance information)、1つ以上のデータネットワーク名(data network name;DNN)、ボイド(void)、選好するアクセスタイプ、多重アクセス選好度(preference)、時間ウィンドウ、位置基準、PDUセッション対ID及び/又は重複シーケンス番号(redundancy sequence number;RSN)を含んでよい。一部の実施例において、RSDは、円滑でない非3GPPオフロードインディケーション(non-seamless non-3GPP offload indication)を含んでよい。一部の実施例において、RSDは、5G ProSe層-3 UE-対-ネットワークリレーオフロードインディケーション(5G ProSe layer-3 UE-to-network relay offload indication)を含んでよい。
【0062】
一部の実施例において、UEはアプリケーションと関連しており、PDUセッションはアプリケーションのために開始されてよい。アプリケーションと関連しているアプリケーション情報が受信されてよく、アプリケーションは、PDUセッションがネットワークエンティティで開始され得るUEのアプリケーションである。一部の実施例において、アプリケーションがUEで開かれるとアプリケーションによってアプリケーション情報が生成されてよい。アプリケーション情報は、アプリケーション識別子、IPタプル(すなわち、宛先IPアドレス、宛先ポート番号、及びIP上で使用中であるプロトコル)などであってよい。
【0063】
一部の実施例において、1つ以上のURSP規則は、アプリケーションと関連しているPDUセッションを開始するための第1URSP規則を決定するために評価される。上述したように、1つ以上のURSP規則のそれぞれは優先順位値を有し、また、相応するURSP規則内の各ルート選択説明子も、それぞれの優先順位値を有する。第1URSP値を決定するために、1つ以上のURSP規則は、関連している優先順位値の昇順で評価される。
【0064】
1つ以上のURSP規則から第1URSP規則を決定するために選択プロセスが行われてよい。選択プロセスは、1つ以上のURSP規則から1つのURSP規則を選択する段階を含んでよい。選択は優先順位値に基づいてなされよく、すなわち、優先順位値の高いURSP規則は、優先順位値の低いURSP規則よりも先に選択されてよい。また、UEのアプリケーションから受信されたアプリケーション情報は、選択されたURSP規則の相応するTDと比較されてよい。選択されたURSP規則のTDが1つ以上又は全てのアプリケーション情報と一致する場合に、選択された1つのURSP規則は第1URSP規則として決定される。
【0065】
選択されたURSP規則のTDがアプリケーション情報と一致しない場合に、選択プロセスは、第1URSP規則を決定するために、相応する優先順位値の昇順で残り1つ以上のURSP規則で反復されてよい。例えば、選択プロセスは、残り1つ以上のURSP規則から他のURSP規則を選択する段階を含んでよい。他のURSP規則の選択は、優先順位値に基づいて行われてよい。UEのアプリケーションから受信された1つ以上のアプリケーション情報は、選択された他のURSP規則の相応するTDと比較されてよい。選択されたURSP規則のTDが1つ以上のアプリケーション情報と一致する場合に、選択された他のURSP規則は、第1URSP規則として決定される。選択された他のURSP規則のTDがアプリケーション情報と一致しない場合に、選択プロセスは、第1URSP規則が決定されるまで残り1つ以上のURSP規則で再び反復されてよい。
【0066】
例えば、URSP規則1はURSP規則2に比べて優先順位が高くてよく、URSP規則1のTD 1はアプリケーション情報と一致してよい。このような場合、URSP規則1は第1URSP規則として決定されてよい。他の例として、URSP規則1は、URSP規則2に比べて優先順位が高くてよく、これは結果的にURSP規則3に比べて高い優先順位を有してよい。URSP規則1のTD 1はアプリケーション情報と一致しなくてよい。その後、関連している優先順位値によってURSP規則2はURSP規則3よりも先に評価される。URSP規則2のTD 2はアプリケーション情報と一致してよい。このような場合、URSP規則2は第1URSP規則として決定されてよい。
【0067】
一部の実施例において、第1URSP規則が決定されると、PDUセッション設定要請はネットワークエンティティに送信されてよい。PDUセッション設定要請は、第1URSP規則の第1ルート選択説明子RSD(すなわち、同一のURSP規則で高い優先順位を有するRSD)に基づいて送信されてよい。上述したように、1つ以上のURSP規則のそれぞれは1つ以上のRSDを含んでよく、RSDのそれぞれは、関連している優先順位値を有する。PDUセッション設定要請は、第1URSPの第1RSDに基づいて送信されてよい。
【0068】
一部の実施例において、PDUセッション拒否インディケーションは、ネットワークエンティティから受信されてよい。PDUセッション拒否インディケーションは、PDUセッション設定要請の受信に応答してネットワークエンティティから受信されてよい。一部の実施例において、PDUセッション設定に対する要請は拒否されてよく、ネットワークはバックオフタイマーを提供することができる。一部の実施例において、バックオフタイマーは、PDUセッション拒否インディケーション、PDUセッション解除命令、PDUセッション解除命令又は任意の他のダウンリンクNASメッセージと共にUEに送信されてよい。PDUセッションが設定されていないので、他のPDUセッション設定要請はネットワークエンティティに送信され得る。他のPDUセッション設定要請は、第1URSPが利用可能な場合に、少なくとも1つの第2RSDの利用可能性に基づけばよく、すなわち、UEはRSDを評価して少なくとも1つの第2RSDを識別することができる。
【0069】
少なくとも1つの第2RSDは、第1RSDに比べて低い優先順位値を有してよい。したがって、PDUセッション設定要請は、まず第1RSD(高い優先順位値)に基づいて送信されたし、設定が発生し得ないため、他のPDUセッション設定要請は少なくとも1つの第2RSD(低い優先順位値)に基づいて送信されている。一部の実施例において、第1RSDは、第1URSPが第1RSD以外の複数のRSDと関連する場合に、少なくとも1つの第2RSDのそれぞれに比べてより高い優先順位値を有する。URSP規則において第2RSDが使用可能でない場合に、UEは、優先順位の低い他のURSP規則を再評価する。
【0070】
他のPDUセッション設定要請を送信すると、PDUセッション設定成功インディケーションはネットワークエンティティから受信されてよく、PDUセッション設定成功インディケーションはPDUセッションの成功的な設定を示す。一部の実施例において、PDUセッション設定成功インディケーションは、設定されたPDUセッションの属性をさらに含んでよい。属性は、例えば、IPアドレス、セッション及びサービス連続性モード(sscモード)、データネットワーク名(DNN)、S-NSSAI(single network slice selection assistance information)を含んでよい。したがって、第1RSDに基づくPDUセッション設定要請が拒否されることにより、少なくとも1つの第2RSDに基づいてPDUセッションが設定される。
【0071】
一部の実施例において、1つ以上のURSP規則のそれぞれは、複数のトラフィック説明子及び複数のトラフィック説明子に相応する複数のルート選択説明子を有してよい。例えば、URSP規則1は、トラフィック説明子TD 11、TD 12,...TD 1Nなどを含んでよい。また、URSP規則1は、複数のトラフィック説明子のそれぞれに相応するルート選択説明子(RSD 11、RSD 12、...RSD 1Nなど)を含んでよい。また、URSP規則及びRSDのそれぞれは、相応する優先順位値と関連していてよい。このようなシナリオにおいて、第1URSP規則を識別するために1つ以上のURSP規則を評価する間に、トラフィック説明子は、関連している優先順位値に基づいてアプリケーション情報と一致してよい。すなわち、まず、URSP規則1のTD 11はアプリケーション情報と比較され、TD 11はアプリケーション情報と一致してよい。TD 11はTD 12と一致しない場合に選択されてアプリケーション情報と一致してよく、URSP規則1に属するTD 12が一致すれば、URSP規則1のルート選択説明子は確認され、PDUセッションは使用可能なRSDの属性で開始されてよい。
【0072】
一部の実施例において、1つ以上のURSP規則のそれぞれは、複数のトラフィック説明子を有してよい。例えば、URSP規則1は、トラフィック説明子TD 11、TD 12、...TD 1Nなどであってよい。
【0073】
一部の実施例において、URSP基本規則が設定されてよく、URSP基本規則はそれぞれ、関連している優先順位値を有する1つ以上のRSDを含む。例えば、図2に示すように、URSP_defaultは、RSD_default 1、RSD_default 2、...RSD_default Nとして1つ以上のRSDを有するURSP基本規則であり、これらのそれぞれは、関連している優先順位値を有する。1つ以上のURSP規則を評価する間に、1つ以上のアプリケーション情報がより高い優先順位を有する1つ以上のURSP規則のいずれか1つのトラフィック説明子と一致しない場合に、URSP基本規則は第1URSP規則として選択されてよい。
【0074】
図1を再び参照すると、段階106で、バックオフタイマーの満了はUE NAS層によって示される。上述したように、バックオフタイマーは、バックオフタイマー値、すなわち、あらかじめ決定された期間と関連してよく、あらかじめ決定された期間が経過すればバックオフタイマーは満了してよい。一部の実施例において、バックオフタイマーの満了は、UE NAS層によってURSP層又は上位層に示されてよい。
【0075】
一部の実施例において、バックオフタイマーは、バックオフタイマーT3396、T3584又はT35585(3GPP TS 24.501に例示されている通りである。)のことを指す。
【0076】
一部の実施例において、バックオフタイマーは、タイマーが(満了前に)実行中である間にUEがPDUセッションを設定することを許容しないタイマーのことを指し、また、タイマーが満了した後に、UEはPDUセッションを設定するように許容される。
【0077】
一部の実施例において、バックオフタイマーは、情報要素(IE)におけるネットワークエンティティから受信されてよい。
【0078】
一部の実施例において、バックオフタイマーは、次のいずれか1つ以上を示すことができる:
【0079】
- 5GSM原因が、#28「知られていないPDUセッションタイプ」、#39「再活性化が要請される」、#46「LADNサービス領域外」、#50「PDUセッションタイプIPv4のみが許容される」、#51「PDUセッションタイプIPv6のみが許容される」、#54「PDUセッションが存在しない」、#57「PDUセッションタイプIPv4v6のみが許容される」、#58「PDUセッションタイプ非構造化のみが許容される」、#61「PDUセッションタイプイーサネットのみが許容される」、又は#68「SSCモードは支援されない」でない場合に、手順の再試行が許容される前に最小時間間隔を要請するIE;
【0080】
- バックオフタイマー値IEにあるか、5GMM下位層から受信されたバックオフタイマー値によるT3396;
【0081】
- #26「リソース不足」及びPDU SESSION ESTABLISHMENT REJECTメッセージに含まれたバックオフタイマー値IE;
【0082】
- ネットワークによって提供される再試行指示子(Re-attempt indicator)IEと共に受信されたバックオフタイマー;
【0083】
- 5GSM原因値#67「特定スライス及びDNNに対するリソース不足」とバックオフタイマー値IEは、PDU SESSION ESTABLISHMENT REJECTメッセージに含まれる;
【0084】
- バックオフタイマー値IEにあるか、5GMM下位層から受信されたバックオフタイマー値によるT3584;
【0085】
- 5GSM原因値#69「特定スライスに対するリソース不足」及びバックオフタイマー値IEは、PDU SESSION ESTABLISHMENT REJECTメッセージに含まれる;
【0086】
- バックオフタイマー値IEにあるか、5GMM下位層から受信されたバックオフタイマー値によってタイマーT3585に対して受信されたタイマー値。
【0087】
実施例において、UEは、PDUセッション設定拒否、PDUセッション解除命令、PDUセッション設定拒否においてバックオフタイマーを受信する。NAS層は、バックオフタイマー値が受信されたタイマーを起動する。
【0088】
段階108で、1つ以上のURSP規則は、NAS層によって示されたバックオフタイマーの満了時に、PDUセッションとUEのアプリケーションとの関連付けの変更が必要であるか否かを決定するためにUEによって再評価される。言い換えると、バックオフタイマーが満了すれば、URSP規則の再評価が開始される。UEは、バックオフタイマーが中止又は満了したことをUE NAS層が示す時に、PDUセッションに対するアプリケーションの関連付けの変更が必要であるか否かを確認するためにURSP規則を再評価することができる。
【0089】
一部の実施例において、1つ以上のURSP規則を再評価する段階は、他のPDUセッション設定要請をネットワークエンティティに送信する段階を含み、他のPDUセッション設定要請は第1URSP規則の第1RSDに基づく。上述したように、PDUセッションは、第1RSDに比べて優先順位値が低い少なくとも1つの第2RSDに基づいて設定されている。バックオフタイマーが満了すると、優先順位の高い第1RSDに基づいてPDUセッションを設定するために他のPDUセッション設定要請が送信される。
【0090】
また、第1RSDに基づく他のPDUセッション設定要請が送信された後、PDUセッション設定の結果を示すインディケーションがネットワークエンティティから受信されてよい。すなわち、受信されたインディケーションは、第1RSDに基づいてPDUセッションの成功的な設定と関連している情報を示すことができる。したがって、URSP再評価時に、UEが優先順位の高いRSDにPDUセッションを設定できる場合に、アプリケーションデータは、優先順位の高いRSDの属性が設定されたPDUセッションに移動してよい。
【0091】
結果的に、優先順位レベルの低いRSDに基づいてPDUセッションが設定された後にも、高い優先順位を有するRSDがPDUセッションに活用され得る。言い換えると、バックオフタイマーの満了時に、URSP規則を再評価すれば、RSDの優先順位が高いURSP規則の高い優先順位を有するRSDに基づいてPDUセッションが設定されるようにする。また、高い優先順位のRSDの使用によってより良いサービス品質が達成され得る。例えば、UEのアプリケーションは、低い優先順位のURSP規則及び/又はRSD又は基本URSPにある時と比較して、より高い優先順位のURSP規則及び/又はRSDにある時に、特別な処理を獲得できる。
【0092】
例えば、図1及び図2を参照すると、URSP規則1はURSP規則2に比べて優先順位が高くてよく、URSP規則1のTD 1はアプリケーション情報と一致してよい。このような場合、URSP規則1は第1URSP規則として決定されてよい。また、PDUセッション設定のために、PDUセッション設定要請はURSP規則1のRSD 11に基づいて送信されてよい。PDUセッションは設定されず、バックオフタイマーはUE NAS層で受信されてよい。また、URSP規則1のRSD 12に基づいて他のPDUセッション設定要請が送信されてよい。その後、URSP規則1のRSD 12と関連してPDUセッションが設定されてよい。この場合、RSD 11はRSD 12に比べて高い優先順位を有してよい。バックオフタイマーが満了すると、1つ以上のURSP規則が再評価されてよい。再評価中に、URSP規則1は高い優先順位を有し且つアプリケーション情報と一致するTD 1を有することからURSP規則1が選択されてよい。また、URSP規則1のRSD 11に基づいて他のPDUセッション設定要請が送信されてよく、RSD 11はRSD 12に比べて優先順位が高い。URSP規則1のRSD 11に基づく他のPDUセッション設定要請に応答して、このようなPDUセッションによってPDUセッションが設定され、アプリケーションが開始され得る。
【0093】
図3を参照すると、図3は、ネットワーク内でネットワークエンティティ304と通信するUE302によって行われるURSP再評価プロセスの例示的な実施例を示すシーケンス図300である。UE302は、上述したUEと機能面で類似してよく、ネットワークエンティティ304は上述したネットワークエンティティと機能面で類似してよい。
【0094】
段階306で、UE302は、ネットワークエンティティ304を介してネットワークに登録することができる。
【0095】
段階308で、アプリケーションはUE302で開かれ、UE302におけるアプリケーションはネットワークエンティティ304とのデータ通信を必要とする。
【0096】
段階310で、1つ以上のURSP規則はUE302によって評価される。1つ以上のURSP規則は、ネットワークエンティティ304とのPDUセッションを開始するための第1URSP規則を決定するために評価される。上述したように、第1URSP規則は、関連している優先順位値に基いて、また、1つ以上のURSP規則のトラフィック説明子及びルート選択説明子に基づいて決定されてよい。第1URSP規則の決定は、図1及び図2を参照して詳細に説明される。
【0097】
段階312で、UEは、PDUセッションが設定され得る決定された第1URSP規則の第1RSDを識別する。
【0098】
段階314で、UE302は、決定された第1URSP規則の第1RSDに基づいてPDUセッション設定要請を送信する。
【0099】
段階316で、UE302は、バックオフタイマー値と共にネットワークエンティティ304からPDUセッション拒否インディケーションを受信する。PDUセッション拒否インディケーションは、PDUセッションが設定されていないことを示す。
【0100】
段階318で、UE302は、PDUセッションが設定され得る決定された第1URSP規則の少なくとも1つの第2RSDを識別する。少なくとも1つの第2RSDは、決定された第1URSP規則の第1RSDに比べて低い優先順位値であってよい。
【0101】
段階320で、UE302は、決定された第1URSP規則の少なくとも1つの第2RSDに基づいて他のPDUセッション設定要請を送信する。
【0102】
段階322で、UE302は、ネットワークエンティティ304からPDUセッション設定成功インディケーションを受信する。PDUセッション設定成功インディケーションは、PDUセッションの成功的な設定を示す。
【0103】
段階324で、UE NAS層は、バックオフタイマーの満了を示す。UE NAS層は、バックオフタイマーの満了をURSP層又は上位層に示すことができる。
【0104】
段階326で、UE302は、URSP規則の優先順位値と関連しているトラフィック説明子及びルート選択説明子の優先順位値によって1つ以上のURSP規則を再評価する。したがって、UE302は、優先順位レベルの低いRSDに基づいてPDUセッションが設定された後にも、再評価後に高い優先順位のRSDでPDUセッションを設定できる。したがって、UEのアプリケーションとPDUセッションとの関連付けの変更が必要であるか否かを決定するために1つ以上のURSP規則の再評価が行われてよい。
【0105】
図4は、本開示の実施例によってUEと関連している1つ以上のURSP規則を再評価する方法400を示すプロセス流れ図である。方法100はUEによって行われてよい。アーキテクチャーと共にUE及びその関連機能が、少なくとも図5及び図7と共に説明される。UEはネットワーク内のネットワークエンティティと通信することができる。アーキテクチャーと共にネットワークエンティティ及びその関連機能が、少なくとも図5及び図6と共に説明される。
【0106】
段階402で、バックオフタイマーはネットワークエンティティからUE NAS層で受信される。バックオフタイマーは、UEのアプリケーションと関連しているPDUセッションの非開始(non-initiation)と関連する。一部の実施例において、バックオフタイマーは、ネットワークエンティティからUE NAS層でNASメッセージと共に受信されてよい。バックオフタイマーは、あらかじめ決定された期間、又はUEがURSP規則を再評価してアプリケーションとPDUセッションとの関連付けの変更が必要であるか否かを決定できるバックオフタイマー値と関連していてよい。一部の実施例において、バックオフタイマーは、PDUセッション設定に対する要請がネットワークエンティティによって拒否される時に受信されてよい。
【0107】
段階404で、UEのアプリケーションと関連しているPDUセッションは、UEによって開始される。PDUセッションは、1つ以上のURSP規則のうち1つのURSP規則に基づいて開始されてよい。一部の実施例において、PDUセッション設定に対する要請がネットワークエンティティによって受諾される時にPDUセッションが開始されてよい。一部の実施例において、ネットワークエンティティによって受諾されるPDUセッション設定に対する要請は、ネットワークエンティティによって拒否されるPDUセッション設定に対する要請後にUEによって送信される要請であってよい。
【0108】
一部の実施例において、UEはアプリケーションと関連しており、PDUセッションはアプリケーションのために開始されてよい。アプリケーションと関連している1つ以上のアプリケーション情報は受信されてよく、アプリケーションは、PDUセッションがネットワークエンティティで開始されるUEのアプリケーションである。
【0109】
一部の実施例において、1つ以上のURSP規則は、アプリケーションと関連しているPDUセッションを開始するための第1URSP規則を決定するために関連している優先順位値に基づいて評価される。図1及び図2と関連して上述した通りである、第1URSP規則は、第1URSP規則のトラフィック説明子とアプリケーション情報との一致に基づいて、また、第1URSP規則と関連しているルート選択説明子に基づいて決定されてよい。例えば、段階404でPDUセッションを開始する前に、PDUセッション設定要請がネットワークエンティティに送信されてよい。PDUセッション設定要請は、第1URSP規則の第1ルート選択説明子(RSD)に基づいて送信されてよい。また、段階402と関連して上述したように、PDUセッション拒否インディケーションはネットワークエンティティから受信されてよく、バックオフタイマーはPDUセッション拒否インディケーションと共に受信されてよい。UEはルート選択説明子を再評価でき、他のPDUセッション設定要請は、第1URSPの少なくとも1つの第2RSDに基づいてネットワークエンティティに送信されてよい。少なくとも1つの第2RSDは、第1RSDに比べて低い優先順位値を有してよい。また、PDUセッション設定成功インディケーションは、ネットワークエンティティから受信されてよく、PDUセッション設定成功インディケーションは、PDUセッションの成功的な設定を示す。したがって、第1RSDに基づくPDUセッション設定要請が拒否されることにより、少なくとも1つの第2RSDに基づいてPDUセッションが設定される。
【0110】
段階406で、UE NAS層はバックオフタイマーの開始をURSP層に示す。上述したように、バックオフタイマーはPDUセッション拒否インディケーションと共に受信されてよい。一部の実施例において、UE NAS層は、バックオフタイマーが受信されたことをURSP層に示すことができ、URSP層は、タイマーを起動し、タイマーの満了を追跡することができる。したがって、図4の方法において、UE NAS層がバックオフタイマーが受信されていることを示すので、URSP層自体はバックオフタイマーの満了を追跡する。一部の実施例において、バックオフタイマーは、(3GPP TS 24.501に定義されている通りに)バックオフタイマーT3396、T3584又はT35585のことを指す。
【0111】
段階408で、バックオフタイマーの満了時に、UEによって1つ以上のURSP規則が再評価され、PDUセッションとUEのアプリケーションとの関連付けの変更が必要であるか否かを決定する。言い換えると、URSP規則の再評価は、URSP層によって追跡されるバックオフタイマーの満了時に開始される。UEは、バックオフタイマーが中止又は満了する時にアプリケーションとPDUセッションとの関連付けの変更が必要であるか否かを確認するためにURSP規則を再評価することができる。
【0112】
一部の実施例において、1つ以上のURSP規則を再評価する段階は、他のPDUセッション設定要請をネットワークエンティティに送信する段階を含み、他のPDUセッション設定要請は、第1URSP規則の第1RSDに基づく。上述したように、PDUセッションは、第1RSDに比べて優先順位値が低い少なくとも1つの第2RSDに基づいて設定されている。バックオフタイマーが満了すると、優先順位値が高い第1RSDに基づいてPDUセッションを設定するために、他のPDUセッション設定要請が送信される。
【0113】
結果的に、優先順位レベルの低いRSDに基づいてPDUセッションが設定された後にも、高い優先順位を有するRSDがPDUセッションに活用され得る。言い換えると、バックオフタイマーの満了時に、URSP規則を再評価すると、高い優先順位を有するRSDに基づいてPDUセッションが設定される。また、高い優先順位のRSDの使用によってより良いサービス品質が達成され得る。例えば、UEのアプリケーションは、低い優先順位のRSD又は基本RSDにある時と比較して、高い優先順位のRSDにある時に特別な処理を獲得することができる。
【0114】
図5を参照すると、図5は、ネットワーク内でネットワークエンティティ504と通信するUE502によって行われるURSP再評価プロセスの他の例示的な実施例を示すシーケンス図500である。UE502は、図4に対して上述したUEと機能面で類似してよく、ネットワークエンティティ504は、図4に対して上述したネットワークエンティティと機能面で類似してよい。
【0115】
段階506で、UE502はネットワークエンティティ504を介してネットワークに登録することができる。
【0116】
段階508で、アプリケーションはUE502で開かれ、UE502におけるアプリケーションは、ネットワークエンティティ504とのデータ通信を必要とする。
【0117】
段階510で、1つ以上のURSP規則はUE502によって評価される。1つ以上のURSP規則は、ネットワークエンティティ504とのPDUセッションを開始するための第1URSP規則を決定するために評価される。上述したように、第1URSP規則は、関連している優先順位値に基づいて、また、1つ以上のURSP規則のトラフィック説明子及びルート選択説明子に基づいて決定されてよい。第1URSP規則の決定は、図1図2及び図4を参照して詳細に説明される。
【0118】
段階512で、UE502は、PDUセッションが設定され得る決定された第1URSP規則の第1RSDを識別する。
【0119】
段階514で、UE502は、決定された第1URSP規則の第1RSDに基づいてPDUセッション設定要請を送信する。
【0120】
段階516で、UE502は、バックオフタイマーと共にネットワークエンティティ504からPDUセッション拒否インディケーションを受信する。PDUセッション拒否インディケーションは、PDUセッションが設定されていないことを示す。
【0121】
段階518で、UE NAS層はバックオフタイマーの開始をURSP層に示す。URSP層は、UE NAS層に代えてバックオフタイマーを追跡する。
【0122】
段階520で、UE502は、PDUセッションが設定され得る決定された第1URSP規則の少なくとも1つの第2RSDを識別する。少なくとも1つの第2RSDは、決定された第1URSP規則の第1RSDに比べて低い優先順位値であってよい。
【0123】
段階522で、UE502は、決定された第1URSP規則の少なくとも1つの第2RSDに基づいて他のPDUセッション設定要請を送信する。
【0124】
段階524で、UE502は、ネットワークエンティティ504からPDUセッション設定成功インディケーションを受信する。PDUセッション設定成功インディケーションは、PDUセッションの成功的な設定を示す。
【0125】
段階526で、URSP層はUE502でバックオフタイマーの満了を識別する。
【0126】
段階528で、UE502は、URSP規則の優先順位値と関連しているトラフィック説明子及びルート選択説明子の優先順位値によって1つ以上のURSP規則を再評価する。したがって、UE502は、優先順位レベルが低いRSDに基づいてPDUセッションが設定された後にも、再評価後に高い優先順位のRSDでPDUセッションを設定することができる。したがって、UEのアプリケーションとPDUセッションとの関連付けの変更が必要であるか否かを決定するために1つ以上のURSP規則の再評価が行われてよい。
【0127】
図6は、本開示の一実施例に係るネットワークエンティティ304,504を示す例示図である。図6に示すネットワークエンティティは、上述した図1図5に対して説明されたように、ネットワークエンティティ304,504と関連している機能及び方法が、図6に示すネットワークエンティティによって行われ得るという点で、図3に示したネットワークエンティティ304及び図5に示したネットワークエンティティ504と類似してよい。ネットワークエンティティ304,504は、5GCコアネットワークに相応してよい。ネットワークエンティティ304,504は、少なくとも1つのプロセッサ602、メモリ604(例えば、ストレージ(storage))及び通信装置606(例えば、コミュニケーター又は通信インターフェース)を含んでよい。また、ネットワークエンティティ304,504は、また、C-RAN(cloud-RAN)、中央装置(CU)、コアネットワーク(NW)、分散装置(DU)又は5GCコアネットワークの任意の他の可能なネットワーク(NW)エンティティを含んでよい。通信装置606は、無線チャネルを通じて信号を送受信するための1つ以上の機能を有してよい。
【0128】
例えば、プロセッサ602は単一処理装置又は複数の装置であってよく、これらはいずれも、複数のコンピューティング装置を含んでよい。プロセッサ602は、1つ以上のマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、マイクロ制御部、デジタル信号プロセッサ、中央処理装置、状態マシン、論理回路、及び/又は動作命令語に基づいて信号を操作する任意の装置として具現可能である。他の能力のうち、プロセッサ602は、メモリに保存されたコンピュータ可読命令語及びデータを取得(fetch)して実行するように設定される。プロセッサ602は、1つ又は複数のプロセッサを含んでよい。このとき、1つ又は複数のプロセッサ602は、中央処理装置(CPU)、アプリケーションプロセッサ(AP)などのような汎用プロセッサ、グラフィック処理装置(graphics processing unit;GPU)のようなグラフィック専用処理装置、視覚的処理装置(visual processing unit;VPU)及び/又は神経処理装置(neural processing unit;NPU)のようなAI専用プロセッサであってよい。1つ又は複数のプロセッサ602は、不揮発性メモリ及び揮発性メモリ、すなわちメモリ装置604に保存されているあらかじめ定義された動作規則又は人工知能(AI)モデルによって入力データの処理を制御することができる。訓練又は学習によって、あらかじめ定義された動作規則又は人工知能モデルが提供される。
【0129】
メモリ604は、SRAM(Static Random Access Memory)及びDRAM(Dynamic Random Access Memory)のような揮発性メモリ、及び/又は読み専用メモリ(read-only memory;ROM)、消去可能なプログラミング可能ROM、フラッシュメモリ、ハードディスク、光ディスク及び磁気テープのような不揮発性メモリのような非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含んでよいが、これに限定されない。
【0130】
一例において、メモリ604は、プロセッサ602のためのキャッシュ(cache)又はランダムアクセスメモリを含んでよい。メモリ604は、データを保存するためのデータベースをさらに含んでよい。一部の実施例において、メモリ604は、ネットワークエンティティ304,504が、本明細書に開示された方法/プロセスのうち任意の1つ以上を行うように実行され得る命令語のセットを含む1つ以上のモジュールを含んでよい。1つ以上のモジュールは、本明細書で論議されているように、補助装置と通信するためにデータベースに保存されたデータを用いて本開示の段階を行うように設定されてよい。一実施例において、1つ以上のモジュールのそれぞれは、メモリ604の外部にあり得るハードウェア装置であってよい。以下、「モジュール」を含む用語は、本開示の全般にわたって論議されているいような少なくとも1つの機能又は動作又は方法段階を行う処理装置に相応し得るものと理解される。また、「モジュール」は、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの組合せで具現されてよい。
【0131】
一部の実施例において、メモリ604は、少なくとも1つのプロセッサ(又は、制御部)602に通信可能に結合されてよい。メモリ604は、少なくとも1つのプロセッサ602によって実行可能な命令語であるデータを保存するように設定されてよい。一実施例において、メモリ604は、ネットワークエンティティ304,504内のバスを介して通信することができる。図面に図示又は説明された機能、動作又は作業(task)は、メモリ604に保存された命令語を実行するためにプログラミングされたプロセッサ602によって行われてよい。機能、動作又はタスクは、特定タイプの命令語セット、記憶媒体、プロセッサ又は処理戦略(processing strategy)と無関係であり、ソフトウェア、ハードウェア、集積回路、ファームウェア、マイクロコードなどによって単独で又は組合せで動作して行われてよい。同様に、処理戦略は、多重処理、多重作業、並列処理などを含んでよい。
【0132】
図7は、本開示の一実施例に係るユーザ装置(UE)の設定を示す例示図である。図7に示すUEは、上述した図1図5に対して説明されているように、UE302,502と関連している機能及び方法が、図7に示すUEによって行われ得るという点で、図3に示したUE302及び図5に示したUE502と類似してよい。
【0133】
図7を参照すると、UE302,502は、少なくとも1つのプロセッサ702、通信装置706(例えば、コミュニケーター又は通信インターフェース)、及びメモリ704(例えば、ストレージ)を含んでよい。例えば、UE302,502は、セルラー電話又は複数のセルラーネットワーク(例えば、3G、4G、5G又はpre-5G、6Gネットワーク又は任意の将来の無線通信ネットワーク)を通じて通信する他の装置のようなユーザ装置であってよい。通信装置706は、無線チャネルを通じて信号を送受信するための機能を有してよい。
【0134】
例えば、プロセッサ702は、単一処理装置又は複数の装置であってよく、これらはいずれも複数のコンピューティング装置を含んでよい。プロセッサ702は、1つ以上のマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、マイクロ制御部、デジタル信号プロセッサ、中央処理装置、状態マシン、論理回路、及び/又は動作命令語に基づいて信号を操作する任意の装置として具現可能である。他の能力のうち、プロセッサ702は、メモリに保存されたコンピュータ可読命令語及びデータを取得(fetch)して実行するように設定される。プロセッサ702は、1つ又は複数のプロセッサを含んでよい。このとき、1つ又は複数のプロセッサ702は、中央処理装置(CPU)、アプリケーションプロセッサ(AP)などのような汎用プロセッサ、グラフィック処理装置(GPU)のようなグラフィック専用処理装置、視覚的処理装置(VPU)及び/又は神経処理装置(NPU)のようなAI専用プロセッサであってよい。1つ又は複数のプロセッサ702は、不揮発性メモリ及び揮発性メモリ、すなわちメモリ装置704に保存されているあらかじめ定義された動作規則又は人工知能(AI)モデルによって入力データの処理を制御することができる。訓練又は学習によって、あらかじめ定義された動作規則又は人工知能モデルが提供される。
【0135】
メモリ704は、SRAM(Static Random Access Memory)及びDRAM(Dynamic Random Access Memory)のような揮発性メモリ、及び/又は読み専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラミング可能ROM、フラッシュメモリ、ハードディスク、光ディスク及び磁気テープのような不揮発性メモリのような非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含んでよいが、これに限定されない。
【0136】
一例において、メモリ704は、プロセッサ702のためのキャッシュ(cache)又はランダムアクセスメモリを含んでよい。メモリ704は、データを保存するためのデータベースをさらに含んでよい。一部の実施例において、メモリ704は、UE302,502が本明細書に開示された方法/プロセスのうち任意の1つ以上を行うように実行され得る命令語のセットを含む1つ以上のモジュールを含んでよい。1つ以上のモジュールは、本明細書で論議されているように、補助装置と通信するためにデータベースに保存されたデータを用いて本開示の段階を行うように設定されてよい。一実施例において、1つ以上のモジュールのそれぞれは、メモリ704の外部にあり得るハードウェア装置であってよい。以下、「モジュール」を含む用語は、本開示の全般にわたって論議されているような少なくとも1つの機能又は動作又は方法段階を行う処理装置に相応し得るものと理解される。また、「モジュール」は、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの組合せで具現されてよい。
【0137】
一部の実施例において、メモリ704は、少なくとも1つのプロセッサ(又は、制御部)702に通信可能に結合されてよい。メモリ704は、少なくとも1つのプロセッサ702によって実行可能な命令語であるデータを保存するように設定されてよい。一実施例において、メモリ704は、UE302,502内のバスを介して通信することができる。図面に図示又は説明された機能、動作又は作業(task)は、メモリ704に保存された命令語を実行するためにプログラミングされたプロセッサ702によって行われてよい。機能、動作又はタスクは、特定タイプの命令語セット、記憶媒体、プロセッサ又は処理戦略(processing strategy)とは無関係であり、ソフトウェア、ハードウェア、集積回路、ファームウェア、マイクロコードなどによって単独で又は組合せで動作して行われてよい。同様に、処理戦略は、多重処理、多重作業、並列処理などを含んでよい。
【0138】
また、本明細書に提案されたソリューションは、任意の順序と任意の組合せで用いられてよい。特に定義されない限り、本明細書に使われる全ての技術及び科学用語は、本開示が属する技術の分野における通常の技術者が一般的に理解するのと同じ意味を有する。本明細書に提供されたシステム、方法及び例は例示に過ぎず、制限する意図のものではない。
【0139】
発明の主題(subject matter)を説明するために特定言語が使われたが、これによって発生する全ての制限は意図されない。通常の技術者に明らかなように、本明細書で教示されたような発明の概念を具現するために方法に対する様々な作業修正がなされてよい。図面及び上述した説明は、実施例の例を提供する。通常の技術者は、説明された要素のうち1つ以上が単一機能要素として組み合わせられ得るということが理解されよう。代案として、特定要素は、複数の機能要素に分割されてよい。一実施例からの要素は他の実施例に付加されてよい。
【0140】
本開示は、様々な実施例を用いて説明されたが、通常の技術者には様々な変更及び修正が提案されてよい。本開示は、添付する請求項の範囲内でこのような変更及び修正を含むものと意図される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】