(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】バッテリボックス組立体
(51)【国際特許分類】
B62J 43/00 20200101AFI20240905BHJP
【FI】
B62J43/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024514735
(86)(22)【出願日】2022-09-09
(85)【翻訳文提出日】2024-03-29
(86)【国際出願番号】 US2022076185
(87)【国際公開番号】W WO2023039513
(87)【国際公開日】2023-03-16
(32)【優先日】2021-09-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】505125314
【氏名又は名称】インディアン・モーターサイクル・インターナショナル・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ケスキン, アリフ
(72)【発明者】
【氏名】デイビス, クラーク ディー.
(57)【要約】
本開示の態様は、バッテリ用のバッテリサポートに関する。一実施例として、バッテリサポートは、第1のフレームと、キャビティを画定するために第1のフレームから離間された第2のフレームと、キャビティ内に位置決め可能な可動フレーム部材とを備える。可動フレーム部材は、第1のインターフェースを備え、第1のインターフェースは、可動フレーム部材が第1のフレームに向かって第1の方向に移動するときに、第1のフレームの対応する第2のインターフェースとインターフェースするように構成される。
可動フレーム部材は、第2のフレームと協働して、バッテリを受けるように寸法決めされたバッテリキャビティを画定し、バッテリがバッテリキャビティによって受けられるときに、第1の方向とは反対の第2の方向への可動フレーム部材の移動を制限する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリ用のバッテリサポートにおいて、
第1のフレームと、
前記第1のフレームから離間されてキャビティを画定する第2のフレームと、
前記キャビティ内に位置決め可能な可動フレーム部材であって、第1のインターフェースを備え、前記第1のインターフェースは、前記可動フレーム部材が前記第1のフレームに向かって第1の方向に移動するときに、前記第1のフレームの対応する第2のインターフェースとインターフェースするように構成される、可動フレーム部材と、
を備え、
前記可動フレーム部材は、前記第2のフレームと協働して、前記バッテリを受けるように寸法決めされたバッテリキャビティを画定し、前記バッテリが前記バッテリキャビティによって受けられるときに、前記第1の方向とは反対の第2の方向への前記可動フレーム部材の移動を制限する、バッテリサポート。
【請求項2】
前記可動フレーム部材に機械的に結合されて、前記第1の方向に対して角度が付けられた第3の方向に前記バッテリを前記バッテリキャビティ内に保持するカバーを更に備える、請求項1に記載のバッテリサポート。
【請求項3】
前記カバーは、
前記バッテリの正端子を覆うように位置決めされた正端子特徴部と、
前記バッテリの負端子が電気的に接続されているときに前記カバーの取り外しを制限する負端子特徴部と、
を備えている、請求項2に記載のバッテリサポート。
【請求項4】
前記可動フレーム部材は、第1の可動フレーム部材であり、
前記バッテリボックス組立体は、前記第2の可動フレーム部材が前記第2のフレームに向かって前記第2の方向に移動されたときに前記第2のフレームの第4のインターフェースとインターフェースするように構成された第3のインターフェースを更に備え、
前記第1の可動フレーム部材と前記第2の可動フレーム部材とが協働し、前記バッテリキャビティを画定し、前記バッテリが前記バッテリキャビティに受けられたとき、前記第2の可動フレーム部材の前記第1の方向への移動を制限する、請求項1~3のいずれか一項に記載のバッテリサポート。
【請求項5】
前記第1の可動フレーム部材及び前記第2の可動フレーム部材によって支持された下部バッテリサポートを更に備え、前記下部バッテリサポートは、前記第1の可動フレーム部材の前記第2の方向への移動を制限するように位置決めされる、請求項4に記載のバッテリサポート。
【請求項6】
前記可動フレーム部材と前記第1のフレームとによって支持され、前記可動フレーム部材の前記第2の方向への移動を制限する下部バッテリサポートを更に備える、請求項1~5のいずれか一項に記載のバッテリサポート。
【請求項7】
前記第1のインターフェースが、ペグおよびアイソレータを備える、請求項1~6のいずれか一項に記載のバッテリサポート。
【請求項8】
前記第1のインターフェースがペグを含み、
前記第2のインターフェースは、前記可動フレーム部材を前記第1のフレームに対して結合するように協働するアイソレータと、前記アイソレータと、前記ペグとを含む、請求項1~7のいずれか一項に記載のバッテリサポート。
【請求項9】
バッテリを有する車両において、
複数の接地係合部材と、
前記複数の接地係合部材によって支持されるフレームであって、第1の中間フレームであって、前記第1の中間フレームの内側に画定された第1のインターフェースを有する第1の中間フレーム、第2の中間フレームであって、前記第1の中間フレームおよび前記第2の中間フレームは、前記車両の縦中心線の対向する側にある、第2の中間フレーム、を有する、フレームと、
可動フレーム部材であって、前記可動フレーム部材が前記第1の中間フレームに向かって前記縦中心線から離れる第1の方向に移動されたときに、前記第1の中間フレームの前記第1のインターフェースとインターフェースするように構成された第2のインターフェースを備える、可動フレームと、
を備え、
前記可動フレーム部材は、前記第2の中間フレームと協働して、前記バッテリを受けるように寸法決めされたバッテリキャビティを画定し、前記バッテリが前記バッテリキャビティによって受けられたときに前記第1の方向とは反対の第2の方向への前記可動フレーム部材の移動を制限する、車両。
【請求項10】
前記可動フレーム部材に機械的に結合されて、前記第1の方向に対して角度が付けられた第3の方向に前記バッテリを前記バッテリキャビティ内に保持するカバーを更に備える、請求項9に記載の車両。
【請求項11】
前記カバーは、
前記バッテリの正端子を覆うように位置決めされた正端子特徴部と、
前記バッテリの負端子が電気的に接続されているときに前記カバーの取り外しを制限する負端子特徴部と、
を更に備える、請求項10に記載の車両。
【請求項12】
前記可動枠部材は、第1の可動フレーム部材であり、
前記車両は、前記第2の可動フレーム部材が前記第2の中間フレームに向かって前記第2の方向に移動したときに、前記第2の中間フレームの内側に画定された第4のインターフェースとインターフェースするように構成された第3のインターフェースを備える第2の可動フレーム部材を更に備え、
前記第1の可動枠部材と前記第2の可動枠部材とが協働し、前記バッテリキャビティを画定し、前記バッテリが前記バッテリキャビティに受けられたときの前記第2の可動フレーム部材の前記第1方向への移動を制限する、請求項9~11のいずれか一項に記載の車両。
【請求項13】
前記第1の可動フレーム部材及び前記第2の可動フレーム部材によって支持される、下部バッテリサポートを更に備え、前記下部バッテリサポートは、前記第1の可動フレーム部材の前記第2の方向への移動を制限するように位置決める、請求項12に記載の車両。
【請求項14】
前記可動フレーム部材および前記第1のフレームによって支持されて、前記可動フレーム部材の前記第2の方向への移動を制限する下部バッテリサポートを更に備える、請求項9~13のいずれか一項に記載の車両。
【請求項15】
前記第2のインターフェースが、ペグおよびアイソレータを備える、請求項9~14のいずれか一項記載の車両。
【請求項16】
前記第2のインターフェースは、ペグを含み、
前記第1のインターフェースはアイソレータを含み、前記アイソレータおよび前記ペグは、前記可動フレーム部材を前記第1の中間フレームに対して結合するように協働する、請求項9~15のいずれか一項に記載の車両。
【請求項17】
バッテリ用バッテリサポートにおいて、
第1の可動フレーム部材と、
前記第1の可動フレーム部材と協働して、前記バッテリを受けるサイズのバッテリキャビティを画定する第2の可動フレーム部材と、
前記第1の可動フレーム部材及び前記第2の可動フレーム部材に機械的に結合して前記バッテリを前記バッテリキャビティ内に保持するカバーであって、前記バッテリの正端子を覆うように位置決めされた正端子特徴部、 前記バッテリの負端子が電気的に接続されているときに前記カバーの取り外しを制限する負端子特徴部、バスバー特徴部であって、前記カバーが前記第1の可動フレーム部材及び前記第2の可動フレーム部材に結合されているときに、バスバーが前記バッテリキャビティから延びることを可能にし、それによって前記バスバーを介して前記バッテリの前記正端子に電気的に接続することを可能にするように構成されたバスバー特徴部、を含む、カバーと、
を備える、バッテリ用バッテリサポート。
【請求項18】
前記カバーに係留された安全キャップを更に備え、前記安全キャップは、前記バスバーに機械的に結合されるように寸法決めされ、成形される、請求項17に記載のバッテリサポート。
【請求項19】
前記バッテリサポートは、前記バスバーを更に含み、前記バスバーは、前記バッテリの前記正端子に電気的に結合されている、請求項17~18のいずれか一項に記載のバッテリサポート。
【請求項20】
前記バスバーは、前記バッテリサポート内部で、前記バスバー、または、前記バッテリの正端子に電気的に接続された正のケーブルのうちの少なくとも1つを配向するための指標付け特徴部を含む、請求項19に記載のバッテリサポート。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
[関連出願]
【0002】
[0001]本開示は、BATTERY BOX ASSEMBLY, docket PLR-12-29857.01P-USと題する、2021年9月13日に出願された米国仮特許出願第63/243487号の優先権を主張するものであり、その全開示は、参照により本明細書に明示的に組み込まれる。
[開示の背景]
【0003】
[0002]バッテリボックスおよび関連部品を取り付けることは、特にスペースに制約のあるシナリオにおいて、車両の製造にさらなる複雑さをもたらす可能性がある。たとえば、部品の密な構成を有するバッテリボックス組立体は、組み立て中に特殊化されたツールまたは様々なツールを利用することができ、または長いおよび/または単調な製造ステップを伴うことができる。他の例では、そのような複雑さを回避するために、比較的密度の低い構成を代わりに使用してもよい。
【0004】
[0003]これらおよび他の一般的な考慮事項に関して、実施形態を説明してきた。また、比較的特定の問題が議論されてきたが、実施形態は、背景において特定された特定の問題を解決することに限定されるべきではないことが理解されるべきである。
【開示の概要】
【0005】
[0004]本開示の態様は、バッテリ用のバッテリサポートに関する。一実施例として、バッテリサポートは、第1のフレームと、キャビティを画定するために第1のフレームから離間された第2のフレームと、キャビティ内に位置決め可能な可動フレーム部材とを備える。可動フレーム部材は、第1のインターフェースを備え、この第1のインターフェースは、可動フレーム部材が第1のフレームに向かって第1の方向に移動するときに、第1のフレームの対応する第2のインターフェースとインターフェースするように構成される。可動フレーム部材は、第2のフレームと協働して、バッテリを受けるように寸法決めされたバッテリキャビティを画定し、バッテリがバッテリキャビティによって受けられるときに、第1の方向とは反対の第2の方向への可動フレーム部材の移動を制限する。
【0006】
[0005]別の実施例において、バッテリを有する車両が提供される。車両は、複数の接地係合部材と、複数の接地係合部材に支持されたフレームとを備えている。フレームは、第1の中間フレームと第2の中間フレームとを含み、第1の中間フレームは、第1の中間フレームの内側に画定された第1のインターフェースを有し、第1の中間フレームおよび第2の中間フレームは、車両の縦中心線の対向する側にある。車両は、可動フレーム部材を更に備え、この可動フレーム部材は、可動フレーム部材を第1中間フレームに向かって縦中心線から離れる第1の方向に移動させたときに、第1の中間フレームの第1のインターフェースとインターフェースするように構成された第2のインターフェースを備える。可動フレーム部材は、第2の中間フレームと協働して、バッテリを受けるように寸法決めされたバッテリキャビティを画定し、バッテリがバッテリキャビティによって受けられるときに、第1の方向とは反対の第2の方向への可動フレーム部材の移動を制限する。
【0007】
[0006]さらに別の実施例において、バッテリ用のバッテリサポートが提供される。バッテリサポートは、第1の可動フレーム部材と、第1の可動フレーム部材と協働して、バッテリを受ける大きさのバッテリキャビティを画定する第2の可動フレーム部材と、第1の可動フレーム部材と前記第2の可動フレーム部材とを機械的に結合してバッテリをバッテリキャビティ内に保持するカバーと、を備える。カバーは、バッテリの正端子を覆うように位置決めされた正端子特徴部と、バッテリの負端子が電気的に接続されているときにカバーの取り外しを制限する負端子特徴部と、バスバー特徴部であって、バスバーがバッテリキャビティから延びることを可能にし、それによって、カバーが第1の可動フレーム部材及び第2の可動フレーム部材に結合されているときに、バスバーを介してバッテリの正端子に電気的に接続することを可能にするように構成されている。
【0008】
[0007]この概要は、以下の詳細な説明において更に説明される概念の選択を簡単な形で導入するために提供される。この概要は、クレームされた主題事項の主要な特徴又は本質的な特徴を特定することを意図するものではなく、また、クレームされた主題事項の範囲を限定するために使用されることを意図するものでもない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
[0008]以下の図を参照して、非限定的および非網羅的な実施例を説明する。
【
図1A】
図1Aは、本開示の態様によるバッテリボックス組立体を有する車両の側面図を示す。
【
図2】
図2は、例示的なバッテリボックス組立体の分解斜視図を示す。
【
図3】
図3は、例示的なバッテリボックス組立体の背面左斜視図を示す。
【
図4】
図4は、例示的なバッテリボックス組立体の背面図を示す。
【
図5】
図5は、実施例のバッテリボックス組立体の上面図を示す。
【
図6】
図6は、実施例のバッテリボックス組立体の底面図を示す。
【
図7】
図7は、実施例のバッテリボックス組立体の別の上面図を示す。
【
図8】
図8は、実施例のバッテリボックス組立体の右側面図を示す。
【
図9】
図9は、実施例のバッテリボックス組立体の可動フレーム部材の右斜視図を示す。
【
図13】
図13は、実施例のバッテリボックス組立体のカバーの斜視図を示す。
【
図17】
図17は、バスバーが、その中に配置されたバッテリの正端子に電気的に接続されている、本開示の態様による実施例のバッテリボックス組立体の正面斜視図を示す。
【0010】
【図面の詳細な説明】
【0011】
[0029]以下の詳細な説明では、本明細書の一部を形成し、特定の実施形態または実施例を図示する添付図面を参照する。これらの態様は組み合わせてもよく、他の態様を利用してもよく、本開示から逸脱することなく構造的変更を行ってもよい。実施形態は、方法、システム、または装置として実施することができる。したがって、以下の詳細な説明は、限定的な意味で解釈されるべきではなく、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって規定される。
【0012】
[0030]実施例において、バッテリボックス組立体および関連部品は、車両のシャーシにボルト止めされてもよい。たとえば、自動二輪車は、このようなバッテリボックス組立体を車両の中間フレームに取り付けることができる。このような実施例では、空間が制限されてもよく、したがって、より高密度の構成が優先されてもよい。しかしながら、これは、製造プロセスに更なる複雑さおよび時間をもたらす可能性があり、たとえば、特別なおよび/または様々なツールの使用、ならびに潜在的に退屈なまたは複雑な組み立てステップの特定のシーケンスを必要とする。
【0013】
[0031]従って、本開示の態様は、可動フレーム部材と車両のフレームとの間に一つ又は複数の部品を保持するために少なくとも1つの可動フレーム部材が使用されるバッテリボックス組立体に関する。例えば、可動フレーム部材は、車両の左中間フレームと右中間フレームとの間に画定されたキャビティ内に位置決め可能であってもよい。一実施例として、可動フレーム部材は、車両フレームの対応するカップによって受けられる一つ又は複数のペグを含むことができる(これらの各々は、本明細書では、例えば、関連する可動フレーム部材またはフレーム/中間」フレームの「インターフェース」と呼ばれてもよい)。ペグは、部品がそれに応じて保持されるように、可動フレーム部材が車両フレームに向かって横方向に移動することを可能にし得る。一部の実施例において、ペグは、フレームから可動フレーム部材への振動の伝達を低減することができる関連するアイソレータを有することができる。可動フレーム部材は、さらに、バッテリキャビティを少なくとも部分的に画定して、バッテリキャビティ内にバッテリを設置することによって、可動フレーム部材の横方向の移動が制限されるようにしてもよい。
【0014】
[0032]従って、本開示の態様は、バッテリボックス組立体の製造を簡略化するが、ここで、開示された可動フレーム部材を使用することが車両フレームと可動フレーム部材との間の部品の保持を可能にし、一方、可動フレーム部材が最終的にバッテリによって所定の位置に締結される。実施例の部品は、構造部品または電気部品が挙げられるが、これらに限定されない。したがって、組み立てプロセスは、締結具または特殊なツールを必要としない。さらに、可動フレーム部材の位置を固定するものとしてバッテリが開示されているが、他の実施例の中でも、カバーまたは一時的な固定具のような様々な他の物体のいずれも使用可能であることが理解されるであろう。一部の実施例において、バッテリは、たとえば、可動フレーム部材に機械的に結合するカバーによって、開示されたバッテリボックス組立体内にさらに保持されてもよい。
【0015】
[0033]
図1Aおよび
図1Bは、それぞれ、本開示の態様によるバッテリボックス組立体200を有する車両100の側面図および上面図を示す。図示されるように、車両100は、2つの接地係合部材106と、左中間フレーム102および右中間フレーム104を備えるフレームと、シート組立体108と、ハンドルバー110とを備える。実施例において、操作者は、シート組立体108にまたがって、ハンドルバー110を利用して、車両100の速度および/または方向を制御することができる。たとえば、車両100は、ハンドルバー110のスロットル制御を用いて操作者によって制御可能な原動機(図示せず)を備えることができる。同様に、ハンドルバー110は、車両100のブレーキシステムを制御するための一つ又は複数のブレーキ制御装置を備えることができる。
【0016】
[0034]
図1Bに示すように、左中間フレーム102および右中間フレーム104は、縦中心線120に沿って機械的に結合され、接地係合部材106によって支持される。バッテリボックス組立体200は、破線を用いて示されており、これは、バッテリボックス組立体が車両100の内部にあってもよいことを示している。たとえば、バッテリボックス組立体200は、左中間フレーム102および右中間フレーム104によって画定されるキャビティ内に(例えば、組み立て処理中に)設置および/または位置決め可能である。一部の実施例において、シート組立体108は、バッテリボックス組立体200が位置付ける領域の上方に更に設置されてもよい。
【0017】
[0035]バッテリボックス組立体200の更なる態様は、
図2-
図16に関して以下に説明される。開示されたバッテリボックス組立体は、本明細書ではバッテリサポートと呼ぶこともできる。縦中心線120に沿って位置付けられた2つの接地係合部材を有する自動二輪車が、説明されたバッテリボックス組立体を使用することができる例示的な車両100として提供されているが、そのような態様は、同様に、様々な他の車両のいずれにも適用可能である(例えば、類似または異なる構成において、より少ないまたは追加の接地係合部材を有する)。
【0018】
[0036]
図2および
図3は、それぞれ、本出願の態様による例示的なバッテリボックス組立体200の背面左斜視図および分解図を示す。図示されるように、バッテリボックス組立体200は、左可動フレーム部材202と、右可動フレーム部材204と、バッテリ206が配列されるカバー208とを含む。図示されるように、バッテリ206は、負端子241および正端子243を含む。バッテリボックス組立体200は、複数の可動フレーム部材202および204が使用される実施例として提供される。しかしながら、より少ない可動フレーム部材を追加して使用してもよいことが理解されよう。たとえば、バッテリ206が左可動フレーム部材204と右中間フレーム104との間に保持されるように、右可動フレーム部材202を省略してもよい。別の実施例として、可動フレーム部材202および/または204の一つ又は複数は、2つ以上のそのような部材に分割されてもよく、その結果、追加の可動フレーム部材が、バッテリボックス組立体200内および/またはバッテリボックス組立体200の外部の一つ又は複数の部品(例えば、部品222および232)内にバッテリ206を保持するために使用される。
【0019】
[0037]左可動フレーム部材202を参照すると、
図2および
図3は、左中間フレーム102とインターフェースする左可動フレーム部材202を示す。より具体的には、左可動フレーム部材202は、左中間フレーム102のカップ112とインターフェースするペグ228を備える。アイソレータ210は、ペグ228とカップ112との間に示されている。たとえば、各アイソレータ210は、関連するペグ228の少なくとも一部を被覆し、それによって左中間フレーム102と左可動フレーム部材202との間の振動の伝達を低減するゴムまたは発泡体スリーブとすることができる。
【0020】
[0038]種々のアイソレータのいずれかを使用することができ、スリーブである必要はないことが理解されよう。たとえば、アイソレータ210は、他の実施例ではワッシャまたはスタンドオフとすることができる。さらに、一つ又は複数の締結具を使用して、可動フレーム部材を中間フレームに機械的に結合することができ、たとえば、ペグ228(およびアイソレータ210)と連動するカップ112の例示された使用に加えて、または、その代替として使用することができることが理解されるであろう。
【0021】
[0039]本明細書で使用されるように、可動フレーム部材のインターフェースは、中間フレームのインターフェースとインターフェースすることができる。実例として、ペグ224またはペグ228は、(例えば、アイソレータ210が省略されている場合、または関連するカップ内に予め設置されている場合)、それぞれ、可動フレーム部材のインターフェースと呼ばれてもよい。同様に、中間フレームの関連するカップは、中間フレームのインターフェースと同様に呼ばれることがある。別の実施例として、アイソレータ210と組み合わせたペグ228は、左可動中間フレーム部材202のインターフェースと呼ぶことができる。
【0022】
[0040]部品232は、左中間フレーム102と左可動フレーム部材202との間に保持される。一部の実施例において、部品232は、(例えば、一つ又は複数の締結具または摩擦嵌合を使用して)、最初に、左中間フレーム102または左可動フレーム部材202と機械的に結合されてもよい。他の実施例において、部品232は、左可動フレーム部材102が左中間フレーム102内に横方向に移動されるときに、左中間フレーム202と左可動フレーム部材202との間の嵌合の結果として、大部分が適所に保持されてもよい。
【0023】
[0041]
図9~
図12は、左可動フレーム部材202に関する追加の詳細を示す。例えば、
図11は、左可動フレーム部材202に機械的に結合された追加の部品230、234、および236を示し、一方、
図12は、部品230、232、および236をそれぞれ保持するために使用可能な左可動フレーム部材202の例示的特徴部250、252、および256を示す。例えば、特徴部250、252および256は、対応する部分を保持するために左中間フレーム102と協働してもよく、または、別の実施例として、その部分は、(例えば、特徴部256によって示されるように)左可動フレーム部材202にクリップされても、または、(例えば、部分234の場合にあり得るように)締結されてもよい。従って、部品は、様々な技術のいずれかに従って保持されてもよいことが理解されよう。
【0024】
[0042]
図2、
図3および
図8を参照すると、右可動フレーム部材204は、部品222が右中間フレーム104と右可動フレーム部材204との間に保持されるように、右中間フレーム104とインターフェースする。右可動フレーム部材204は、アイソレータ210を介して右中間フレーム104のカップとインターフェースするペグ224を備える。一部の実施例において、部品222は、(例えば、1つまたは複数のファスナーまたは摩擦嵌合を使用して)、最初に、右中間フレーム104または右可動フレーム部材204と機械的に結合されてもよい。
【0025】
[0043]左可動フレーム部材202および右可動フレーム部材204がそれぞれ左中間フレーム102および右中間フレーム104に対して所定の位置にあるとき、それらは協働して、バッテリ206が配置されるバッテリキャビティ216(
図7参照)を形成する。可動フレーム部材202および204は、(例えば、部品222、230、232、234、および236の設置および/または保持を可能にするために)組み立て中に可動であってもよい。可動フレーム部材202および204は、ペグ228および224がそれぞれ対応する中間フレームの関連するカップ内にあるように、それぞれ中間フレーム102または104に向かって(
図7の矢印218および220によって示されるように)横方向に移動されてもよい。続いて、バッテリキャビティ216内(例えば、左可動フレーム部材202と右可動フレーム部材204との間)にバッテリ206を配置することにより、左可動フレーム部材202および右可動フレーム部材204の横方向の移動が制限され、それぞれ左中間フレーム102および右中間フレーム104から除去されなくなる。したがって、バッテリボックス組立体200内にバッテリ206を設置することにより、可動フレーム部材202および204(ならびに関連部品222、230、232、234および/または236)を所定の位置に効果的に「ロック」して、バッテリ206を取り外すことなく中間フレーム102および104から取り外すことができないようにすることができる。
【0026】
[0044]
図4は、バッテリボックス組立体200のカバー208が取り外される実施例を示す。一部の実施例において、バッテリ206は、重力および/または摩擦によってバッテリキャビティ216内に保持できるが、カバー208は、バッテリキャビティ216内のバッテリ206の移動を更に制限し、たとえば、バッテリキャビティ216からのバッテリ206の取り外し(不注意またはその他)を防止する。カバー208は、左可動フレーム部材202の特徴部227および右可動フレーム部材204の特徴部229とインターフェースする保持クリップ226を含む。
【0027】
[0045]
図13~
図16は、カバー208に関する追加の詳細を示す。
図13に示すように、部品237および239は、たとえば、一つ又は複数の締結具または保持クリップを使用して、カバー208に機械的に結合される。次に
図14を参照すると、カバー208は、正の端子特徴部238および負の端子特徴部240を含む。実施例において、カバー208が左可動フレーム部材202および右可動フレーム部材204に機械的に結合されている場合、正端子特徴部238は、バッテリ206の正端子を覆うように位置決めされ、それによって、正端子との偶発的な接触の可能性が低減される。負端子特徴部240は、バッテリ206の負端子241(
図16参照)への電気接続が、カバー208が可動フレーム部材202および204に機械的に結合された後に行われ、それによって、負端子が電気的に接続されている間のカバー208の取り外しを防止するようなものである。
図15は、正端子特徴部238の詳細図を提供し、一方、
図16は、バッテリ206の負端子241に関連する負端子特徴部240の詳細図を提供する。
【0028】
[0046]バッテリ206と同様に、カバー208は、可動フレーム部材202および204を所定の位置に付加的または代替的にロックすることができる。他の実施例において、一時的な固定具(図示せず)をバッテリキャビティ216内に置いて、可動フレーム部材202および204の移動を制限することができ、例えば、他の実施例の中でも、段ボール片または発泡体片などである。例えば、このような一時的な固定具は、製造中にバッテリ206を設置することができず、代わりに配達が完了した後に設置することができるので、車両100の運搬中に使用することができる。別の実施例として、可動フレーム部材202および/または204をそれぞれ中間フレーム102または104に締結するために、一つ又は複数の締結具を追加的にまたは代替的に使用してもよく、それによって、バッテリ206または他の同様の締結具がなくても、それらを所定の位置にロックする。
【0029】
[0047]
図5~
図7に示すように、左可動フレーム部材202および右可動フレーム部材204はそれぞれ、バッテリキャビティ216の下面を画定する下リップ242および244をそれぞれ有する。実施例において、バッテリキャビティ216の下面を更に画定する底部品212が含まれる。図示されているように、左可動フレーム部材202および右可動フレーム部材204は、それぞれ、底部品212の対応する特徴部とインターフェースし、それによってその横方向および縦の移動を制限するピン214を含む。移動可能なフレーム部材202および204と同様に、底部品212の垂直移動は、バッテリキャビティ216内(または他の実施例では、様々な他の固定具のいずれか)にバッテリ206を設置する結果として、最終的に制限される。他の実施例において、底部品212は、一つ又は複数のピン214に加えて、またはその代替として、一つ又は複数の締結具を使用して保持されてもよいことが理解されるであろう。更なる実施例として、ピン214を省略してもよく、その結果、底部品212は、左可動フレーム部材202と右可動フレーム部材204との間に置かれ、最終的には、バッテリキャビティ216内に配列されたときにバッテリ206によって所定の位置に固定される。
【0030】
[0048]
図7を参照すると、左可動フレーム部材202は、矢印218で示すように、左可動フレーム部材202を横方向に移動させることによって、左中間フレーム102内に設置することができる。同様に、右可動フレーム部材204は、矢印220で示すように、右可動フレーム部材204を横方向に移動させることによって、右中間フレーム104内に設置することができる。矢印218および220は、横軸122に平行であり、縦中心線120は縦軸を示す。設置の間、左可動フレーム部材202および右可動フレーム部材204は、それぞれ、上述のようにそれらを横方向に設置される前に、左中間フレーム102と右中間フレーム104との間で垂直に(例えば、縦中心線120および横軸122の両方に垂直に)下げられてもよい。従って、設置された位置における左可動フレーム部材202と右可動フレーム部材204との間の図示された間隙246は、ペグ228及び224がそれぞれ左中間フレーム102及び右中間フレーム104のカップと接触する深さに対応することができる。バッテリ206(および/または別の固定具)がバッテリキャビティ216内に配列されると、可動フレーム部材202および204の移動が(例えば、それぞれ矢印220および218の方向に)制限される。
【0031】
[0049]横軸、縦軸、および/または縦軸に沿った移動が例示目的のために議論され、様々な他の軸方向および/または径方向の移動のうちの任意のものが他の実施例において使用されてもよいことが理解されるであろう。さらに、開示されたバッテリボックス組立体は、車両100のフレーム内の様々な領域に部品を設置することを可能にすることが理解されよう。たとえば、部品230、232、234および236は、左可動フレーム部材202と左中間フレーム102との間に位置決めされ、部品222は、右可動フレーム部材204と右中間フレーム104との間に位置決めされる。さらに、部品237および239はカバー208に機械的に結合され、一方、部品212はバッテリ206と協働して左可動フレーム部材202および右可動フレーム部材204によって保持される。
【0032】
[0050]したがって、本実施例は、バッテリボックス組立体200の上方(例えば、部品237および239)、下方(例えば、部品212)、左(例えば、部品230、232、234、および236)、および右(例えば、部品222)に部品が配置される例を示す。同様の技術が、バッテリボックス組立体200の前面または背面に(例えば、縦中心線120に沿って)部品を位置決めするために使用されてもよいことが理解されよう。さらに、部品212、222、230、232、234、236、237および239は、関連する機械的結合技術を有する実施例の部品として提供されることが理解されるであろう。他の実施例において、本開示から逸脱することなく、より少ない、追加の、または代替の部品および関連する機械的結合技術が使用されてもよい。
【0033】
[0051]
図17~19は、バッテリ206が関連するバスバー260を有する実施例を示す。図示されるように、バスバー260は、バッテリ206の正端子243に電気的および機械的に結合される。バスバー260は、ワニ口クリップ(図示せず)または他のコネクタがバスバー260に取り外し可能に結合される領域を提供するようなサイズおよび形状にされ、それによって、車両操作者がバッテリ206の正端子243への一時的な電気接続を確立することを可能にする。たとえば、バスバー260は、バッテリボックス200を含む車両(例えば、
図1の車両100)を押しがけするために使用されてもよい。
【0034】
[0052]一実施例において、バスバー260は、位置付けまたは割り出す特徴部を含み、これらの機能は、バッテリ206、右可動フレーム部材204、カバー270(
図18および19)、および/またはバッテリ206および/またはバッテリボックス組立体200の様々な他の要素のいずれかと協働して、(例えば、バッテリ206に関して)バッテリボックス200内部でバスバー260を方向付ける。図示されるように、バスバー260は、バッテリ206の正端子243に結合されたときにバッテリボックス200内で正ケーブル264を配向する特徴部262を含む。
【0035】
[0053]ここで
図18および19を参照すると、バッテリボックス組立体200はカバー270を含む。カバー270の態様は、上述したカバー208と同様であり、したがって、詳細には再説明しない。図示されているように、カバー270は、バスバー260が延びるバスバー特徴部272を含む。カバー208と同様に、カバー270は、正端子243をカバーし、負端子241を露出する正端子特徴部238および負端子特徴部240をそれぞれ含む。したがって、正端子243への電気的接続は、カバー270が設置されたときにバスバー260を介して許可され、一方、正端子243への物理的アクセスは、(例えば、負端子特徴部240は、負端子241が電気的に接続されている間にカバー270の取り外しを防止するように)負端子241への電気的接続が切断されるまで制限される。同様に、カバー270が設置された後に正端子243へのアクセスが制限されるので、再組立ての間、正端子243への電気接続は、カバー270を設置する前に再確立されてもよい。
【0036】
[0054]さらに、安全キャップ274が設けられており、これは、バスバー260が使用されていないときにバスバー260を覆うような大きさおよび形状を有する。従って、安全キャップ274は、バスバー260との偶発的な電気接触を防止することができる。安全キャップ274は、テザー276を介してカバー270に係留されるが、様々な追加的または代替的な保持機構のいずれかが使用されてもよいことが理解されるであろう。たとえば、安全キャップ274は、代わりに、可動フレーム部材202または204のうちの1つに係留されて、カバー270を取り外した後であっても取り付けられたままでもよい。代替的または追加的に、カバー270は、バスバー260と同様の大きさおよび形状を有する特徴部を含むように形成されてもよく、その結果、特徴部は、バスバー260から取り外されたときに安全キャップ274を保持してもよい。
【0037】
[0055]開示された主題の態様の実施例として、次の条項が提供される。
【0038】
[0056][条項1]
バッテリ用のバッテリサポートにおいて、
第1のフレームと、
前記第1のフレームから離間されてキャビティを画定する第2のフレームと、
前記キャビティ内に位置決め可能な可動フレーム部材であって、第1のインターフェースを備え、前記第1のインターフェースは、前記可動フレーム部材が前記第1のフレームに向かって第1の方向に移動するときに、前記第1のフレームの対応する第2のインターフェースとインターフェースするように構成される、可動フレーム部材と、
前記可動フレーム部材は、前記第2のフレームと協働して、前記バッテリを受けるように寸法決めされたバッテリキャビティを画定し、前記バッテリが前記バッテリキャビティによって受けられるときに、前記第1の方向とは反対の第2の方向への前記可動フレーム部材の移動を制限する、バッテリサポート。
【0039】
[0057][条項2]
前記可動フレーム部材に機械的に結合されて、前記第1の方向に対して角度が付けられた第3の方向に前記バッテリを前記バッテリキャビティ内に保持するカバーを更に備える、条項1に記載のバッテリサポート。
【0040】
[0058][条項3]
前記カバーは、前記バッテリの正端子を覆うように位置決めされた正端子特徴部と、前記バッテリの負端子が電気的に接続されているときに前記カバーの取り外しを制限する負端子特徴部と、を備えている、条項2に記載のバッテリサポート。
【0041】
[0059][条項4]
前記可動フレーム部材は、第1の可動フレーム部材であり、前記バッテリボックス組立体は、前記第2の可動フレーム部材が前記第2のフレームに向かって前記第2の方向に移動されたときに前記第2のフレームの第4のインターフェースとインターフェースするように構成された第3のインターフェースを更に備え、前記第1の可動フレーム部材と前記第2の可動フレーム部材とが協働し、前記バッテリキャビティを画定し、前記バッテリが前記バッテリキャビティに受けられたとき、前記第2の可動フレーム部材の前記第1の方向への移動を制限する、条項1~3のいずれか一項に記載のバッテリサポート。
【0042】
[0060][条項5]
前記第1の可動フレーム部材及び前記第2の可動フレーム部材によって支持された下部バッテリサポートを更に備え、前記下部バッテリサポートは、前記第1の可動フレーム部材の前記第2の方向への移動を制限するように位置決めされる、条項4に記載のバッテリサポート。
【0043】
[0061][条項6]
前記可動フレーム部材と前記第1のフレームとによって支持され、前記可動フレーム部材の前記第2の方向への移動を制限する下部バッテリサポートを更に備える、条項1~5のいずれか一項に記載のバッテリサポート。
【0044】
[0062][条項7]
前記第1のインターフェースが、ペグおよびアイソレータを備える、条項1~6のいずれか一項に記載のバッテリサポート。
【0045】
[0063][条項8]
前記第1のインターフェースがペグを含み、前記第2のインターフェースは、前記可動フレーム部材を前記第1のフレームに対して結合するように協働するアイソレータと、前記アイソレータと、前記ペグとを含む、条項1~7のいずれか一項に記載のバッテリサポート。
【0046】
[0064][条項9]
バッテリを有する車両において、
複数の接地係合部材と、
前記複数の接地係合部材によって支持されるフレームであって、第1の中間フレームであって、前記第1の中間フレームの内側に画定された第1のインターフェースを有する第1の中間フレーム、第2の中間フレームであって、前記第1の中間フレームおよび前記第2の中間フレームは、前記車両の縦中心線の対向する側にある、第2の中間フレーム、を有する、フレームと、
可動フレーム部材であって、前記可動フレーム部材が前記第1の中間フレームに向かって前記縦中心線から離れる第1の方向に移動されたときに、前記第1の中間フレームの前記第1のインターフェースとインターフェースするように構成された第2のインターフェースを備える、可動フレームと、
を備え、
前記可動フレーム部材は、前記第2の中間フレームと協働して、前記バッテリを受けるように寸法決めされたバッテリキャビティを画定し、前記バッテリが前記バッテリキャビティによって受けられたときに前記第1の方向とは反対の第2の方向への前記可動フレーム部材の移動を制限する、車両。
【0047】
[0065][条項10]
前記可動フレーム部材に機械的に結合されて、前記第1の方向に対して角度が付けられた第3の方向に前記バッテリを前記バッテリキャビティ内に保持するカバーを更に備える、条項9に記載の車両。
【0048】
[0066][条項11]
前記カバーは、前記バッテリの正端子を覆うように位置決めされた正端子特徴部と、前記バッテリの負端子が電気的に接続されているときに前記カバーの取り外しを制限する負端子特徴部と、を更に備える、条項10に記載の車両。
【0049】
[0067][条項12]
前記可動枠部材は、第1の可動フレーム部材であり、前記車両は、前記第2の可動フレーム部材が前記第2の中間フレームに向かって前記第2の方向に移動したときに、前記第2の中間フレームの内側に画定された第4のインターフェースとインターフェースするように構成された第3のインターフェースを備える第2の可動フレーム部材を更に備え、前記第1の可動枠部材と前記第2の可動枠部材とが協働し、前記バッテリキャビティを画定し、前記バッテリが前記バッテリキャビティに受けられたときの前記第2の可動フレーム部材の前記第1方向への移動を制限する、条項9~11のいずれか一項に記載の車両。
【0050】
[0068][条項13]
前記第1の可動フレーム部材及び前記第2の可動フレーム部材によって支持される、下部バッテリサポートを更に備え、前記下部バッテリサポートは、前記第1の可動フレーム部材の前記第2の方向への移動を制限するように位置決める、条項12に記載の車両。
【0051】
[0069][条項14]
前記可動フレーム部材および前記第1のフレームによって支持されて、前記可動フレーム部材の前記第2の方向への移動を制限する下部バッテリサポートを更に備える、条項9~13のいずれか一項に記載の車両。
【0052】
[0070][条項15]
前記第2のインターフェースが、ペグおよびアイソレータを備える、条項9~14のいずれか一項記載の車両。
【0053】
[0071][条項16]
前記第2のインターフェースは、ペグを含み、前記第1のインターフェースはアイソレータを含み、前記アイソレータおよび前記ペグは、前記可動フレーム部材を前記第1の中間フレームに対して結合するように協働する、条項9~15のいずれか一項に記載の車両。
【0054】
[0072][条項17]
バッテリ用バッテリサポートにおいて、
第1の可動フレーム部材と、
前記第1の可動フレーム部材と協働して、前記バッテリを受けるサイズのバッテリキャビティを画定する第2の可動フレーム部材と、
前記第1の可動フレーム部材及び前記第2の可動フレーム部材に機械的に結合して前記バッテリを前記バッテリキャビティ内に保持するカバーであって、前記バッテリの正端子を覆うように位置決めされた正端子特徴部、 前記バッテリの負端子が電気的に接続されているときに前記カバーの取り外しを制限する負端子特徴部、バスバー特徴部であって、前記カバーが前記第1の可動フレーム部材及び前記第2の可動フレーム部材に結合されているときに、バスバーが前記バッテリキャビティから延びることを可能にし、それによって前記バスバーを介して前記バッテリの前記正端子に電気的に接続することを可能にするように構成されたバスバー特徴部、を含む、カバーと、
を備える、バッテリ用バッテリサポート。
【0055】
[0073][条項18]
前記カバーに係留された安全キャップを更に備え、前記安全キャップは、前記バスバーに機械的に結合されるように寸法決めされ、成形される、条項17に記載のバッテリサポート。
【0056】
[0074][条項19]
前記バッテリサポートは、前記バスバーを更に含み、前記バスバーは、前記バッテリの前記正端子に電気的に結合されている、条項17~18のいずれか一項に記載のバッテリサポート。
【0057】
[0075][条項20]
前記バスバーは、前記バッテリサポート内部で、前記バスバー、または、前記バッテリの正端子に電気的に接続された正のケーブルのうちの少なくとも1つを配向するための指標付け特徴部を含む、条項19に記載のバッテリサポート。
【0058】
[0076]本出願に提供される1つ以上の態様の説明および図示は、クレームされた開示の範囲を何らかの方法で限定または制限することを意図していない。本出願において提供される態様、実施例及び詳細は、クレームされた開示の最良の態様を所有し、他の者が作成し、使用することを可能にするのに十分であると考えられる。クレームされた開示は、本出願において提供されるいかなる態様、実施例又は詳細にも限定されるものとして解釈されるべきではない。組み合わせて示され、説明されるか、または別々に示されるかに拘わらず、様々な特徴(構造的および方法論的の両方)は、特定の組の特徴を有する実施形態を生成するために選択的に含まれるか又は省略されることが意図される。本出願の説明および図示が提供されたので、当業者は、本出願に具現化される一般的発明概念のより広い側面の精神の範囲内にあり、クレームの開示のより広い範囲から逸脱しない変形、修正および代替の態様を想定することができる。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリ用のバッテリサポートにおいて、
車両の第1の
中間フレームと、
前記第1のフレームから離間されてキャビティを画定する
前記車両の第2の
中間フレーム
であって、前記第1の中間フレームおよび前記第2の中間フレームは、それぞれが前記車両の縦中心線に沿って延びる、第2の中間フレームと、
前記キャビティ内に位置決め可能な可動フレーム部材であって、第1のインターフェースを備え、前記第1のインターフェースは、前記可動フレーム部材が前記第1のフレームに向かって第1の方向に移動するときに、前記第1の
中間フレーム
の内側で画定された対応する第2のインターフェースとインターフェースするように構成される、可動フレーム部材と、
を備え、
前記可動フレーム部材は、前記第2のフレームと協働して、前記バッテリを受けるように寸法決めされたバッテリキャビティを画定し、前記バッテリが前記バッテリキャビティによって受けられるときに、前記第1の方向とは反対の第2の方向への前記可動フレーム部材の移動を制限する、バッテリサポート。
【請求項2】
前記可動フレーム部材に機械的に結合されて、前記第1の方向に対して角度が付けられた第3の方向に前記バッテリを前記バッテリキャビティ内に保持するカバーを更に備える、請求項1に記載のバッテリサポート。
【請求項3】
前記カバーは、
前記バッテリの正端子を覆うように位置決めされた正端子特徴部と、
前記バッテリの負端子が電気的に接続されているときに前記カバーの取り外しを制限する負端子特徴部と、
を備えている、請求項2に記載のバッテリサポート。
【請求項4】
前記可動フレーム部材は、第1の可動フレーム部材であり、
前記バッテリボックス組立体は、前記第2の可動フレーム部材が前記第2のフレームに向かって前記第2の方向に移動されたときに前記第2のフレームの第4のインターフェースとインターフェースするように構成された第3のインターフェースを更に備え、
前記第1の可動フレーム部材と前記第2の可動フレーム部材とが協働し、前記バッテリキャビティを画定し、前記バッテリが前記バッテリキャビティに受けられたとき、前記第2の可動フレーム部材の前記第1の方向への移動を制限する、請求項1~3のいずれか一項に記載のバッテリサポート。
【請求項5】
前記第1の可動フレーム部材及び前記第2の可動フレーム部材によって支持された下部バッテリサポートを更に備え、前記下部バッテリサポートは、前記第1の可動フレーム部材の前記第2の方向への移動を制限するように位置決めされる、請求項4に記載のバッテリサポート。
【請求項6】
前記可動フレーム部材と前記第1のフレームとによって支持され、前記可動フレーム部材の前記第2の方向への移動を制限する下部バッテリサポートを更に備える、請求項1~5のいずれか一項に記載のバッテリサポート。
【請求項7】
前記第1のインターフェースが、ペグおよびアイソレータを備える、請求項1~6のいずれか一項に記載のバッテリサポート。
【請求項8】
前記第1のインターフェースがペグを含み、
前記第2のインターフェースは、前記可動フレーム部材を前記第1のフレームに対して結合するように協働するアイソレータと、前記アイソレータと、前記ペグとを含む、請求項1~7のいずれか一項に記載のバッテリサポート。
【請求項9】
バッテリを有する車両において、
複数の接地係合部材と、
前記複数の接地係合部材によって支持されるフレームであって、第1の中間フレームであって、前記第1の中間フレームの内側に画定された第1のインターフェースを有する第1の中間フレーム、第2の中間フレームであって、前記第1の中間フレームおよび前記第2の中間フレームは、前記車両の縦中心線の対向する側にある、第2の中間フレーム、を有する、フレームと、
可動フレーム部材であって、前記可動フレーム部材が前記第1の中間フレームに向かって前記縦中心線から離れる第1の方向に移動されたときに、前記第1の中間フレームの前記第1のインターフェースとインターフェースするように構成された第2のインターフェースを備える、可動フレームと、
を備え、
前記可動フレーム部材は、前記第2の中間フレームと協働して、前記バッテリを受けるように寸法決めされたバッテリキャビティを画定し、前記バッテリが前記バッテリキャビティによって受けられたときに前記第1の方向とは反対の第2の方向への前記可動フレーム部材の移動を制限する、車両。
【請求項10】
前記可動フレーム部材に機械的に結合されて、前記第1の方向に対して角度が付けられた第3の方向に前記バッテリを前記バッテリキャビティ内に保持するカバーを更に備える、請求項9に記載の車両。
【請求項11】
前記カバーは、
前記バッテリの正端子を覆うように位置決めされた正端子特徴部と、
前記バッテリの負端子が電気的に接続されているときに前記カバーの取り外しを制限する負端子特徴部と、
を更に備える、請求項10に記載の車両。
【請求項12】
前記可動枠部材は、第1の可動フレーム部材であり、
前記車両は、前記第2の可動フレーム部材が前記第2の中間フレームに向かって前記第2の方向に移動したときに、前記第2の中間フレームの内側に画定された第4のインターフェースとインターフェースするように構成された第3のインターフェースを備える第2の可動フレーム部材を更に備え、
前記第1の可動枠部材と前記第2の可動枠部材とが協働し、前記バッテリキャビティを画定し、前記バッテリが前記バッテリキャビティに受けられたときの前記第2の可動フレーム部材の前記第1方向への移動を制限する、請求項9~11のいずれか一項に記載の車両。
【請求項13】
前記第1の可動フレーム部材及び前記第2の可動フレーム部材によって支持される、下部バッテリサポートを更に備え、前記下部バッテリサポートは、前記第1の可動フレーム部材の前記第2の方向への移動を制限するように位置決める、請求項12に記載の車両。
【請求項14】
前記可動フレーム部材および前記第1のフレームによって支持されて、前記可動フレーム部材の前記第2の方向への移動を制限する下部バッテリサポートを更に備える、請求項9~13のいずれか一項に記載の車両。
【請求項15】
前記第2のインターフェースが、ペグおよびアイソレータを備える、請求項9~14のいずれか一項記載の車両。
【請求項16】
前記第2のインターフェースは、ペグを含み、
前記第1のインターフェースはアイソレータを含み、前記アイソレータおよび前記ペグは、前記可動フレーム部材を前記第1の中間フレームに対して結合するように協働する、請求項9~15のいずれか一項に記載の車両。
【請求項17】
バッテリ用バッテリサポートにおいて、
第1の可動フレーム部材と、
前記第1の可動フレーム部材と協働して、前記バッテリを受けるサイズのバッテリキャビティを画定する第2の可動フレーム部材と、
前記第1の可動フレーム部材及び前記第2の可動フレーム部材に機械的に結合して前記バッテリを前記バッテリキャビティ内に保持するカバーであって、前記バッテリの正端子を覆うように位置決めされた正端子特徴部、 前記バッテリの負端子が電気的に接続されているときに前記カバーの取り外しを制限する負端子特徴部、バスバー特徴部であって、前記カバーが前記第1の可動フレーム部材及び前記第2の可動フレーム部材に結合されているときに、バスバーが前記バッテリキャビティから延びることを可能にし、それによって前記バスバーを介して前記バッテリの前記正端子に電気的に接続することを可能にするように構成されたバスバー特徴部、を含む、カバーと、
を備える、バッテリ用バッテリサポート。
【請求項18】
前記カバーに係留された安全キャップを更に備え、前記安全キャップは、前記バスバーに機械的に結合されるように寸法決めされ、成形される、請求項17に記載のバッテリサポート。
【請求項19】
前記バッテリサポートは、前記バスバーを更に含み、前記バスバーは、前記バッテリの前記正端子に電気的に結合されている、請求項17~18のいずれか一項に記載のバッテリサポート。
【請求項20】
前記バスバーは、前記バッテリサポート内部で、前記バスバー、または、前記バッテリの正端子に電気的に接続された正のケーブルのうちの少なくとも1つを配向するための指標付け特徴部を含む、請求項19に記載のバッテリサポート。
【国際調査報告】