(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】カメラ構造及びその組み立て方法
(51)【国際特許分類】
H04N 23/52 20230101AFI20240905BHJP
G03B 17/02 20210101ALI20240905BHJP
G03B 17/08 20210101ALI20240905BHJP
G03B 30/00 20210101ALI20240905BHJP
【FI】
H04N23/52
G03B17/02
G03B17/08
G03B30/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024515146
(86)(22)【出願日】2022-09-14
(85)【翻訳文提出日】2024-05-07
(86)【国際出願番号】 CN2022118588
(87)【国際公開番号】W WO2023040860
(87)【国際公開日】2023-03-23
(31)【優先権主張番号】202111080075.1
(32)【優先日】2021-09-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202122231739.1
(32)【優先日】2021-09-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524009565
【氏名又は名称】シャンハイ ユーシン エレクトロニクス テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SHANGHAI YUXING ELECTRONICS TECHNOLOGY CO., LTD
【住所又は居所原語表記】Room 206, Floor 2, Building 1, No.99, Lane 215, Gaoguang Road, Qingpu District, Shanghai, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フー ビンカイ
【テーマコード(参考)】
2H101
5C122
【Fターム(参考)】
2H101CC52
5C122EA02
5C122EA03
5C122EA54
5C122EA57
5C122GE01
5C122GE05
5C122GE07
5C122GE11
5C122GE18
5C122GE20
5C122GE22
(57)【要約】
本発明は、カメラ構造及びその組み立て方法に関する。本発明のカメラは、フロントシェル(1)、ミドルシェル(2)、及びリアシェル(3)を含み、これら3つは、順次接続され、前記フロントシェル(1)と前記ミドルシェル(2)との間には、第1チャンバー(1.1)が形成され、前記ミドルシェル(2)とリアシェル(3)との間には、第2チャンバー(2.3)が形成され、前記カメラの回路基板は、前記第1チャンバー(1.1)に取り付けられ、前記第2チャンバー(2.3)は、カメラの外側と直接又は間接的に連通し、前記第1チャンバー(1.1)と前記第2チャンバーとの間は、防湿構造(11)を介して連通する。本発明は、組み立て、生産、組み立てプロセスにおいて、パーツの安全を保障するのに有利であり、コンポーネントの取り外しと交換が容易である。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フロントシェル、ミドルシェル、及びリアシェルを含み、これら3つは、順次接続され、前記フロントシェルと前記ミドルシェルとの間には、第1チャンバーが形成され、前記ミドルシェルとリアシェルとの間には、第2チャンバーが形成され、カメラの回路基板は、前記第1チャンバーに取り付けられ、前記第2チャンバーは、前記カメラの外側と直接又は間接的に連通し、前記第1チャンバーと前記第2チャンバーとの間は、防湿構造を介して連通することを特徴とするカメラ構造。
【請求項2】
前記フロントシェルの中央部は、第1方向に向かって突出し、前記第1方向は、前記ミドルシェルから離れる方向であり、前記ミドルシェルは、仕切り板を有し、前記仕切り板の中央部と前記リアシェルの中央部は、いずれも第2方向に向かって突出し、前記第2方向は、前記第1方向と反対であることを特徴とする請求項1に記載のカメラ構造。
【請求項3】
前記回路基板は、第1回路基板と第2回路基板を含み、前記第1回路基板は、前記フロントシェルに取り付けられ、前記第2回路基板は、前記ミドルシェルに取り付けられ、前記第1回路基板と第2回路基板は、それぞれ前記第1チャンバーの両端に位置することを特徴とする請求項1に記載のカメラ構造。
【請求項4】
前記ミドルシェルには、防湿構造取り付け穴を有し、前記防湿構造は、第1柱状筒体を含み、前記第1柱状筒体は、一端が開口し、他端が閉塞し、その内部には、第1ガス流通室が形成され、前記第1柱状筒体の閉塞端に近い側壁には、少なくとも1つの通気穴が開口され、各前記通気穴には、弾性シール部材が覆われ、前記弾性シール部材は、前記第1ガス流通室と前記第2チャンバーとの間の圧力差が所定値を超えたときに開くことができることを特徴とする請求項1に記載のカメラ構造。
【請求項5】
前記弾性シール部材は、第2柱状筒体であり、前記第2柱状筒体は、両端が開口し、前記通気穴を跨いで前記第1柱状筒体の閉塞端の外側に嵌着され、前記第2柱状筒体は、第1端が前記第1柱状筒体の側壁に密封接続され、他端が前記第1柱状筒体の側壁に密着して、第2ガス流通室を形成することを特徴とする請求項4に記載のカメラ構造。
【請求項6】
前記第2柱状筒体は、第1端が非弾性材料で製造され、第2端が弾性材料で製造され、又は前記第2柱状筒体は、第1端の厚みが第2端の厚みよりも大きく、それにより前記第1端は、前記第1柱状筒体の外側に緊密に係止されており、第2端は、前記第1ガス流通室と前記第2チャンバーとの間の圧力差の作用下で開くことができることを特徴とする請求項5に記載のカメラ構造。
【請求項7】
前記リアシェルには、通気弁が取り付けられ、前記通気弁には、防水ガス透過膜が設置され、前記ミドルシェルには、リターンバルブがさらに設置され、前記リターンバルブは、前記第2チャンバーから前記第1チャンバーに通じる逆止弁であることを特徴とする請求項1に記載のカメラ構造。
【請求項8】
前記ミドルシェルの前記第2回路基板に近い位置には、コネクタが設置され、前記コネクタは、一端が前記第2回路基板に接続され、他端が前記カメラのハーネスに接続されることを特徴とする請求項3に記載のカメラ構造。
【請求項9】
前記ミドルシェルには、防湿構造取り付け穴を有し、前記防湿構造は、前記防湿構造取り付け穴内に圧入され、前記防湿構造の外周は、前記防湿構造と前記ミドルシェルとの間の接続を密封するための密封装置を有することを特徴とする請求項3に記載のカメラ構造。
【請求項10】
カメラ構造の組み立て方法であって、
前記カメラ構造は、フロントシェル、ミドルシェル、及びリアシェルを含み、前記カメラは、回路基板を有し、前記ミドルシェル内には、防湿構造取り付け穴を有し、前記カメラ構造の組み立て方法は、
防湿構造を前記防湿構造取り付け穴内に取り付けるステップS1と、
前記カメラのレンズと回路基板を前記フロントシェルの内側に取り付けるステップS2と、
前記ミドルシェルを前記フロントシェルの後端に設置し、前記フロントシェルを閉塞して第1チャンバーを形成するステップS3と、
前記リアシェルを前記ミドルシェルの後端に設置し、前記ミドルシェルを閉塞して第2チャンバーを形成し、ここで、前記第1チャンバーと前記第2チャンバーとの間は、防湿構造を介して連通するステップS4と、を含むことを特徴とするカメラ構造の組み立て方法。
【請求項11】
前記方法は、前記リアシェルが前記カメラの外側と連通できるように、通気弁を前記リアシェルに取り付け、前記通気弁には、防水膜が設置されることをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載のカメラ構造の組み立て方法。
【請求項12】
前記回路基板は、第1回路基板と第2回路基板を含み、前記方法は、前記カメラのレンズを前記フロントシェルの前端に固定し、その後、前記第1回路基板を前記フロントシェル内に固定し、前記第2回路基板を前記ミドルシェルの内側に固定し、それにより前記フロントシェルが前記ミドルシェルと一緒に固定されたときに、前記第1回路基板と前記第2回路基板との間に所定の距離があることをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載のカメラ構造の組み立て方法。
【請求項13】
前記方法は、前記ステップS3の前に、前記カメラのハーネスを前記リアシェル内のハーネス通路に通って前記リアシェルに固定することと、前記ハーネスを前記ミドルシェル上のコネクタの一端に接続することと、前記コネクタの他端を前記ミドルシェルに通って前記第2回路基板に接続することと、をさらに含むことを特徴とする請求項12に記載のカメラ構造の組み立て方法。
【請求項14】
前記ステップS1は、まず、圧入柱により前記防湿構造を前記防湿構造取り付け穴内に圧入することと、その後、前記圧入柱を取り出し、前記防湿構造取り付け穴内に密封装置を入れ、次に、前記圧入柱によりカシメ柱を押し下げ、前記防湿構造を前記防湿構造取り付け穴内にカシメすることと、を含むことを特徴とする請求項10に記載のカメラ構造の組み立て方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年9月15日に提案された、発明の名称が「カメラ構造の組み立て方法」であって出願番号が202111080075.1である中国特許出願の優先権、及び2021年9月15日に提案された、発明の名称が「カメラ構造」であって出願番号が202122231739.1である中国特許出願の優先権を主張している。
【0002】
本発明は、カメラの技術分野に関し、具体的には、カメラ構造及びその組み立て方法に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、画像が鮮明であることを確保するために、カメラは、放熱、バランスの取れた空気圧、防塵、防水、防曇の特徴を有する必要があり、カメラは、温度が高すぎたり、空気圧のバランスがくずれたり、ほこりや水気などを吸入したりすると、画質がぼやけるだけでなく、短絡や素子の焼損などの状況を引き起こす可能性がある。従来技術では、カメラの画像が鮮明であることを確保するために、いくつかの改良も提案されているが、主に単一チャンバーの構造が主である。個別的な研究者は、チャンバーを仕切る可能性を提案しているが、多くの場合、仕切り板でシェル体の内部空洞を分離し、レンズコンポーネントを一方のチャンバー内に設置し、該チャンバー内には、複数のガス流通路及び複数の空気室が設置されるため、レンズコンポーネントは、取り付けが困難であり、着脱が不便であり、カメラの体積を縮小するのに不利である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
従来技術の上記既存の欠陥に鑑み、本発明は、カメラ構造及びその組み立て方法を提供し、組み立てられたカメラは、シェルの取り付けと位置決めが容易であり、コンポーネントの取り外しと交換が容易であり、放熱表面積が大きいため、カメラの安全性及び信頼性は、より高い。
【0005】
上記目的を実現するために、本発明は、以下の技術的解決手段を提供する。
【0006】
一態様では、本発明は、カメラ構造を提供し、前記カメラ構造は、フロントシェル、ミドルシェル、及びリアシェルを含み、これら3つは、順次接続される。
【0007】
前記フロントシェルと前記ミドルシェルとの間には、第1チャンバーが形成され、前記ミドルシェルと前記リアシェルとの間には、第2チャンバーが形成され、前記カメラの回路基板は、前記第1チャンバーに取り付けられ、前記第2チャンバーは、カメラの外側と直接又は間接的に連通し、前記第1チャンバーと前記第2チャンバーとの間は、防湿構造を介して連通する。
【0008】
好ましくは、前記フロントシェルの中央部は、第1方向に向かって突出し、前記第1方向は、前記ミドルシェルから離れる方向であり、前記ミドルシェルは、仕切り板を有し、前記仕切り板の中央部と前記リアシェルの中央部は、いずれも第2方向に向かって突出し、前記第2方向は、前記第1方向と反対である。
【0009】
好ましくは、前記回路基板は、第1回路基板と第2回路基板を含み、前記第1回路基板は、前記フロントシェルに取り付けられ、前記第2回路基板は、前記ミドルシェルに取り付けられ、前記第1回路基板と第2回路基板は、それぞれ前記第1チャンバーの両端に位置する。
【0010】
好ましくは、前記ミドルシェルには、防湿構造取り付け穴を有し、前記防湿構造は、第1柱状筒体を含み、前記第1柱状筒体は、一端が開口し、他端が閉塞し、その内部には、第1ガス流通室が形成され、前記第1柱状筒体の閉塞端に近い側壁には、少なくとも1つの通気穴が開口され、各前記通気穴には、弾性シール部材が覆われ、前記弾性シール部材は、前記第1ガス流通室と前記第2チャンバーとの間の圧力差が所定値を超えたときに開くことができる。
【0011】
好ましくは、前記弾性シール部材は、第2柱状筒体であり、前記第2柱状筒体は、両端が開口し、前記通気穴を跨いで前記第1柱状筒体の閉塞端の外側に嵌着され、前記第2柱状筒体は、第1端が前記第1柱状筒体の側壁に密封接続され、他端が前記第1柱状筒体の側壁に密着して、第2ガス流通室を形成する。
【0012】
好ましくは、前記第2柱状筒体は、第1端が非弾性材料で製造され、第2端が弾性材料で製造され、又は前記第2柱状筒体は、第1端の厚みが第2端の厚みよりも大きく、それにより、前記第1端が前記第1柱状筒体の外側に緊密に係止され、第2端が前記第1ガス流通室と前記第2チャンバーとの間の圧力差の作用下で開くことができる。
【0013】
好ましくは、前記リアシェルには、通気弁が取り付けられ、前記通気弁には、防水ガス透過膜が設置され、前記ミドルシェルには、リターンバルブがさらに設置され、前記リターンバルブは、前記第2チャンバーから前記第1チャンバーに通じる逆止弁である。
【0014】
好ましくは、前記ミドルシェルの前記第2回路基板に近い位置には、コネクタが設置され、前記コネクタは、一端が前記第2回路基板に接続され、他端が前記カメラのハーネスに接続される。
【0015】
好ましくは、前記ミドルシェルには、防湿構造取り付け穴を有し、前記防湿構造は、前記防湿構造取り付け穴に圧入され、前記防湿構造の外周には、前記防湿構造と前記ミドルシェルとの間の接続を密封するための密封装置を有する。
【0016】
別の態様では、本発明は、カメラ構造の組み立て方法を提供し、その特徴は、前記カメラ構造は、フロントシェル、ミドルシェル、及びリアシェルを含み、前記カメラは、回路基板を有し、前記ミドルシェル内には、防湿構造取り付け穴を有することであり、前記カメラ構造の組み立て方法は、以下のステップを含む。
【0017】
ステップS1、防湿構造を前記防湿構造取り付け穴内に取り付ける。
【0018】
ステップS2、前記カメラのレンズと回路基板を前記フロントシェルの内側に取り付ける。
【0019】
ステップS3、前記ミドルシェルを前記フロントシェルの後端に設置し、前記フロントシェルを閉塞して第1チャンバーを形成する。
【0020】
ステップS4、前記リアシェルを前記ミドルシェルの後端に設置し、前記ミドルシェルを閉塞して第2チャンバーを形成し、ここで、前記第1チャンバーと前記第2チャンバーとの間は、防湿構造を介して連通する。
【0021】
好ましくは、前記方法は、前記リアシェルが前記カメラの外側と連通できるように、通気弁を前記リアシェルに取り付け、前記通気弁には、防水膜が設置されることをさらに含む。
【0022】
好ましくは、前記回路基板は、第1回路基板と第2回路基板を含み、前記方法は、前記フロントシェルと前記ミドルシェルが一緒に固定されたときに、前記第1回路基板と前記第2回路基板との間に所定の距離があるように、前記カメラのレンズを前記フロントシェルの前端に固定し、その後、前記第1回路基板を前記フロントシェル内に固定し、前記第2回路基板を前記ミドルシェルの内側に固定することをさらに含む。
【0023】
好ましくは、前記方法は、前記ステップS3の前に、前記カメラのハーネスを前記リアシェル内のハーネス通路に通って前記リアシェルに固定することと、前記ハーネスを前記ミドルシェル上のコネクタの一端に接続することと、前記コネクタの他端を前記ミドルシェルに通って前記第2回路基板に接続することと、をさらに含む。
【0024】
好ましくは、前記ステップS1は、まず、圧入柱により前記防湿構造を前記防湿構造取り付け穴内に圧入することと、その後、前記圧入柱を取り出し、前記防湿構造取り付け穴内に密封装置を入れ、次に、前記圧入柱によりカシメ柱を押し下げて、前記防湿構造を前記防湿構造取り付け穴内にカシメすることと、を含む。
【0025】
本発明の有益な効果は、以下のとおりである。
【0026】
従来技術と比較して、本発明は、従来のカメラの単一チャンバーの設計理念を打破し、カメラにおいて、フロントシェル、ミドルシェル及びリアシェルの連携により、カメラの内部に第1チャンバーと第2チャンバーを分割し、回路基板などのようなカメラ内の重要部材及び主要放熱部材を第1チャンバーに固定して取り付け、第1チャンバーと第2チャンバーとの間にガス流通路を設置し、特に、防湿能力を有する防湿構造をガス流通路とすることにより、第1チャンバー内の放熱とバランスの取れた空気圧を確保できるだけでなく、第1チャンバー内の防水、防塵、防水蒸気を実現することができる。
【0027】
好ましい実現形態では、本発明は、カメラの回路構造を2枚の回路基板に分けて取り付けて、第1回路基板と第2回路基板によりそれぞれ固定することにより、回路基板の全長と幅を小さくすることができるため、カメラの体積を小さくすることができる。後方に突出したミドルシェルに回路基板を取り付けることにより、第2回路基板を、ミドルシェルに密着せずにミドルシェルに取り付けることができるため、第2回路基板の放熱に影響を与えないだけでなく、ハーネスと第2回路基板の接続にフレキシブルコネクタを採用することが容易になり、異なるコネクタを採用する接続の問題を解決することが容易になる。
【0028】
本発明のカメラ構造では、フロントシェル、ミドルシェル、リアシェルで構成されている取り外し可能な構造を採用することにより、カメラ内のコンポーネントの交換が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本発明の実施例におけるカメラ構造を示す構造概略図である。
【
図2A】本発明の実施例におけるフロントシェル1上の接続面の概略図(フロントシェルの右側面図)である。
【
図2B】本発明の実施例におけるミドルシェルの左側接続面の概略図(ミドルシェルの左側面図)である。
【
図2C】本発明の実施例におけるミドルシェルの右側接続面の概略図(ミドルシェルの右側面図)である。
【
図2D】本発明の実施例におけるリアシェルの接続面の概略図(リアシェルの左側面図)である。
【
図3】本発明の実施例におけるカメラの立体分割構造を示す概略図である。
【
図4】本発明の実施例における2枚のPCB板の位置関係を示す概略図である。
【
図5】本発明の実施例におけるカメラ構造の断面図である。
【
図6】本発明の実施例におけるカメラの別の視点からの立体分割構造を示す概略図である。
【
図7】本発明の実施例におけるカメラ構造の斜視図である。
【
図8A】本発明の実施例における防湿構造の断面概略図である。
【
図8B】本発明の実施例における防湿構造の立体構造を示す概略図である。
【
図8C】本発明の実施例における防湿構造における第1柱状筒体の立体構造を示す概略図である。
【
図8D】本発明の実施例における防湿構造における第1柱状筒体の透視構造を示す概略図である。
【
図9】本発明の実施例における防湿構造をミドルシェルに圧入するプロセスを示す概略図である。
【
図10】本発明の実施例における防湿構造のカシメの分解概略図である。
【
図11】本発明の実施例における接続されたPCBII板、コネクタ、ハーネスの断面図である。
【
図12】本発明の実施例におけるミドルシェルに取り付けられた防湿構造とコネクタの組み立て概略図である。
【
図13】本発明の実施例における組み立てられたカメラ構造の断面図である。
【符号の説明】
【0030】
1-フロントシェル
1.1-第1チャンバー
1.2-カメラレンズ
2-ミドルシェル
2.2-第2接続面
2.3-第2チャンバー
3-リアシェル
4-ネジ固定穴
5-固定ネジ
6- PCBI板
6.1-PCB板位置決め構造
7- PCBII板
8-シェル体位置決め構造
9-防湿構造取り付け穴
10-コネクタ通路
11-防湿構造
11.1-ガス流通室
11.2-通気穴
11.3-第2柱状筒体
11.4-第2ガス流通室
11.5-第1柱状筒体
12-コネクタ
13-ハーネス通路
14-通気弁穴
15-ハーネス
16-通気弁
17-下部押さえ板
18-ミドルシェル位置決め柱
19-上部押さえ板
20-圧入柱
20.1-圧入スリーブ
21-カシメ柱
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、明細書の図面と実施例を参照して、本発明の具体的な実施形態をさらに詳細に説明する。以下の実施例は、本発明を説明するためにのみ使用されるが、本発明の範囲を限定するために使用されるものではない。
【0032】
本願文書における上、下、左、右、内、外、前端、後端、頭部、尾部などの方位又は位置関係の用語は、図面に示す方位又は位置関係に基づいて作成される。図面が異なる場合、対応する位置関係も変化する可能性があるため、これを保護範囲の限定として理解することはできない。
【0033】
本発明では、「取り付ける」、「接続する」、「接する」、「連結する」、「固定する」などの用語は、広義に理解されるべきであり、例えば、固定接続されてもよいし、取り外し可能に接続されてもよいし、一体的に接続されてもよいし、機械的に接続されてもよいし、電気的に接続されてもよいし、互いに通信してもよいし、直接接続されてもよいし、中間媒体を介して間接的に接続されてもよいし、2つのパーツの内部の接続であってもよいし、2つのパーツの相互作用関係であってもよい。当業者にとって、本発明における上記用語の具体的な意味は、具体的な状況に応じて理解することができる。
【0034】
本実施例には、取り付けと位置決めが容易であり、コンポーネントの取り外しと交換が容易であり、放熱表面積が大きいカメラシェルの組み立てに使用されるカメラ構造の組み立て方法が記載されている。
【0035】
図1と
図2に示すように、本実施例におけるカメラは、フロントシェル1、ミドルシェル2、及びリアシェル3の3つの取り外し可能な部分を含む。フロントシェル1、ミドルシェル2及びリアシェル3は、それぞれ所定の厚みを有する中空シェルであり、これら3つが組み合わせされてカメラのシェル全体を形成する。フロントシェル1の中央部は、前方に向かって外側に突出し、ミドルシェル2とリアシェル3の中央部は、いずれも後方に向かって突出し、ミドルシェル2の後突出部は、リアシェル3内に延びている。フロントシェル1、ミドルシェル2、リアシェル3は、固定ネジ5により順次固定されてカメラシェルを構成している。ミドルシェル2は、カメラの内部空間を2つのチャンバーに仕切る横方向の仕切り板を有し、すなわち、フロントシェル1とミドルシェル2との間には、第1チャンバー1.1が形成され、第1チャンバー1.1は、回路基板やレンズなどのコンポーネントを取り付けるために使用され、ミドルシェル2とリアシェル3との間には、第2チャンバー2.3が形成され、第2チャンバー2.3は、熱気と冷気が互いに接触する緩衝チャンバーであり、カメラの内部と外部の圧力差をよりよく緩衝することができ、同時に、放熱体積を拡大することもできる。カメラの回路基板は、第1チャンバー1.1に取り付けられ、第2チャンバー2.3は、カメラの外側と直接又は間接的に連通し、第1チャンバー1.1と第2チャンバー2.3との間は、防湿構造11を介して連通する。フロントシェル1とミドルシェル2との間、及びミドルシェル2とリアシェル3との間には、好ましくは、相応的な接続部で密封するためのシールリングもそれぞれ設置される。
【0036】
本実施例では、回路基板は、いずれもPCB板を採用するが、当業者は、他のタイプの回路基板を採用してもよく、ここでは限定しない。
【0037】
フロントシェル1、ミドルシェル2、及びリアシェル3には、それぞれ複数のネジ固定穴4が均等に配置され、フロントシェル1、ミドルシェル2、及びリアシェル3のネジ固定穴4の位置は、対向しており、ネジ固定穴4は、いずれも貫通穴であってもよく、フロントシェル1のネジ固定穴4の方が、ネジ山付き非貫通のネジ穴を採用する一方、ミドルシェル2とリアシェル3のネジ固定穴4の方が、貫通穴を採用してもよい。固定ネジ5は、ネジ固定穴4を介してフロントシェル1、ミドルシェル2、リアシェル3を順に固定する。
【0038】
図3と
図12に示すように、ミドルシェル2の両側は、それぞれ第1接続面(図中、2.2の反対側)と第2接続面2.2と呼ばれる。本実施例では、フロントシェル1に向かう接続面を第1接続面とし、リアシェル3に向かう接続面を第2接続面2.2とすることを例として説明する。
【0039】
ここで、第1接続面の中心は、内に凹んでおり、
図5に示すように、右側方向に向かって凹んでおり、内凹溝には、回路基板を取り付けるための段差面があり、本実施例では、
図4に示すように、回路基板は、PCBI板6とPCBII板7からなる。第2接続面2.2の中心は、外側に突出し、これにより、フロントシェル1とミドルシェル2が接続された後、PCBI板6とPCBII板7との間に所定の間隔があることをきわめて大きく確保することができるため、撮像処理モジュールなどのコンポーネントの取り付けと放熱のニーズを満たすことができる。また、第2接続面2.2の外凸面には、防湿構造11を取り付けるための中空の二段階外凸構造も有する。
【0040】
PCBI板6とフロントシェル1は、PCB板位置決め構造6.1、6.2により位置決め固定され、PCB板位置決め構造6.1、6.2は、位置決め柱と位置決め穴を含むが、これらに限定されない挿入接続式組み合わせ構造を採用してもよく、例えば、フロントシェル1の内側の接続面には、複数の位置決め穴が設置され、PCBI板6の側面には、該位置決め穴に合致する位置決め柱を有し、PCBI板6は、位置決め柱によりフロントシェル1に挿入接続されるため、取り外しが容易になる。同様に、PCBII板7は、相応的な位置決め構造によりミドルシェル2内の段差面に挿入接続される。好ましくは、2つのチャンバー間の防湿構造を介したガス流通を可能にするために、PCBII板7には、穴が開けられているか、又はガス流通路が設置されている。
【0041】
PCBII板7とミドルシェル2との間に一定の隙間を保ち、該隙間は、PCBII板7がハーネス15との接続により自身の固定状態を阻害することを回避できるため、パーツを保護し、パーツの摩耗を防止することができるため、コネクタ12の通過や収納に寄与できると同時に、PCBII板7の放熱をさらに確保することができ、且つ、PCBI板6とPCBII板7は、平行に設置されている。別々に設置されたPCBI板6とPCBII板7は、異なる機能素子を別々に設置できるため、カメラの同じ機能を確保した状態で、既存のPCB板の長さと幅を小さくすることができるため、交換を容易にし、カメラの体積を小さくすることができる。PCBI板6とPCBII板7との間は、伝送モジュールを介して接続されるため、データ伝送の安全性と安定性を確保することができる。伝送モジュールは、FPC(フレキシブル回路基板Flexible Printed Circuit )、コネクタなどであってもよい。
【0042】
図5~
図7に示すように、フロントシェル1の前端の中央部は、中空の柱状構造を有し、該中空の柱状構造は、レンズ通路として使用され、カメラのレンズは、レンズ通路を介してフロントシェル1内に延びている。PCBI板6には、画像センサーが設置される。画像センサーは、レンズが収集する画像を受信するために使用される。
【0043】
また、フロントシェル1とミドルシェル2、及びミドルシェル2とリアシェル3は、それぞれ複数のシェル体位置決め構造8により位置決めされ、すなわち、フロントシェル1の内側の接続面、ミドルシェル2の両側面、及びリアシェル3の内側の接続面には、シェル体位置決め構造8における合致する位置決め構造がそれぞれ設置され、シェル体位置決め構造8は、PCB板位置決め構造6.1、6.2の位置決め原理と同じであり、例えば、位置決め柱と位置決め穴の挿入接続方式、すなわち、片面の位置決め柱を接続面の位置決め穴に挿入接続することを採用する。
【0044】
図3に示すように、ミドルシェル2には、それぞれ防湿構造11とコネクタ12を取り付けるための防湿構造取り付け穴9とコネクタ通路10が設置される。ここで、コネクタ通路10には、シール効果を達成するために、ゴム栓などのシール構造が設置され、コネクタ通路10の形状は、コネクタ12の形態に応じて適宜設定することができる。
【0045】
防湿構造11は、ミドルシェル2の第2接続面2.2を通過してミドルシェル2に取り付けられる。防湿構造11は、既存の防湿素子を採用してもよいし、本発明の実施例における防湿構造を採用してもよい。
図8に示すように、本実施例における防湿構造11は、階段状の円筒入れ子構造であり、防湿構造11は、第1柱状筒体11.5と第2柱状筒体11.3を含み、前記第1柱状筒体は、一端(図中左端)が開口し、他端(図中右端)が閉塞し、その内部には、第1ガス流通室11.1が形成され、第1柱状筒体11.5の閉塞端に近い側壁には、少なくとも1つの通気穴11.2が開口される。第2柱状筒体11.3は、両端が開口し、前記通気穴11.2を跨いで前記第1柱状筒体11.5の閉塞端の外側に嵌着され、第2柱状筒体11.3は、一端(図中左端)が第1柱状筒体11.5の側壁に密封接続され、他端(図中右端)が第1柱状筒体11.5の側壁に密着して、第2ガス流通室11.4を形成する。第2ガス流通室11.4の両端の圧力差がある程度に達すると、ガス流を通過させることができ、第2柱状筒体11.3は、弾性材料で製造され、好ましくは、第2柱状筒体の前記通気穴11.2を覆う部分は、弾性材料で製造される。すなわち、本発明の防湿構造は、内側と外側の2つの片側開口のガス流通室を有し、内側の第1ガス流通室11.1は、防湿構造11の中心に設置され、該ガス流通室11.1は、一端が開口し、他端が閉塞し、その開口端は、PCBII板7に向かい、その閉塞端は、ミドルシェル2の第2接続面2.2に設置される。防湿構造11の閉塞端に近い箇所には、通気穴11.2が対称に設置される。
【0046】
本実施例では、防湿構造11の外部には、ガス流方向を変え、ガス流通路を縮小するためのスポイラーとして使用される第2柱状筒体11.3が設置され、第1柱状筒体11.5の外面には、第2柱状筒体11.3を係止するための環状凹槽が設置される。第2柱状筒体11.3の第1端(図中左端)は、環状凹槽に合致する環状突出部を有し、それは、筒体の内側に突出し、第1柱状筒体11.5の外面の環状凹槽内に延びて両者間の相対固定を実現する。第2柱状筒体11.3の第2端は、厚みが第1端よりも小さく、通気穴11.2を覆って、第2ガス流通室11.4を形成する。第2ガス流通室11.4の左端は、閉塞し、第2柱状筒体11.3は、弾性材料で製造されるため、第2ガス流通室11.4の右端を圧縮膨張させて開放することができ、開口端は、第2チャンバー2.3に向かい、これにより、内側の第1ガス流通室11.1、通気穴11.2及び外側の第2ガス流通室11.4を介して第1チャンバー1.1と第2チャンバー2.3とを連通して、ガス流通路を形成する。
【0047】
好ましくは、ミドルシェル2には、リターンバルブがさらに設置され、前記リターンバルブは、第1チャンバー1.1に一方向に開放する弾性弁体であり、第2チャンバー2.3内の圧力が第1チャンバー1.1の所定値よりも大きくなった後、リターンバルブが開放し、第2チャンバー2.3と第1チャンバー1.1との間の圧力差が所定値以下である場合、リターンバルブが閉じ続けられ、リターンバルブは、ミドルシェルの防湿構造の側部に取り付けられてもよい。
【0048】
カメラが作動しているときに発生する高温により、第1チャンバー1.1の空気圧を上昇させることができるため、第1チャンバー1.1と第2チャンバー2.3との間に圧力差が生じ、ガスは、防湿構造11の第1ガス流通室11.1内で障害物に遭遇した後、分流され、通気穴11.2から流出し、外側の第2ガス流通室11.4を介して第2チャンバー2.3にゆっくりと流れるため、第1チャンバー1.1内と第2チャンバー2.3内のプレッシャーを徐々にバランスさせることができ、それによりパーツの損傷を防止することができる。カメラが降温した後、第1チャンバー1.1内の空気圧が低下し、第2チャンバー2.3内のガスは、第1チャンバー1.1内と第2チャンバー2.3内のプレッシャーがバランスを取るまで、リターンバルブを介して第1チャンバー1.1内に流入する。
【0049】
また、防湿構造11内の通気穴11.2の位置又は内側の第1ガス流通室11.1内の通気穴11.2を流れる前の位置には、第2チャンバー2.3内の水蒸気、水、及び塵埃が第1チャンバー1.1に入ることを防止するための防水ガス透過膜が設置されるため、第1チャンバー1.1内のガスは、スムーズに排出することができ、第2チャンバー2.3内のガスもリターンバルブを介して第1チャンバー1.1内にスムーズに入ることができるため、第1チャンバー1.1と第2チャンバー2.3の空気圧を効果的にバランスさせることができると同時に、防水蒸気、防水、防塵を実現することができる。
【0050】
コネクタ12は、コネクタ通路10を介してミドルシェル2内に取り付けられ、カメラのハーネス15に接続するために使用され、ハーネス15は、データ接続線と電源接続線の両方を含んでもよい。コネクタ12を介して回路基板をデータ接続線に接続することにより、高速データ伝送の安定性を確保することができるため、減衰が発生しない。本実施例におけるコネクタ12は、同軸コネクタ又はFARKA版フェルール同軸コネクタのような硬性コネクタであってもよいし、フレキシブル回路基板のようなフレキシブルコネクタであってもよい。
【0051】
図2に示すように、リアシェル3には、ハーネス通路13と通気弁穴14が設置される。ハーネス15は、ハーネス通路13を介してコネクタ12に接続され、通気弁16は、通気弁穴14を介してリアシェル3に取り付けられる。通気弁16は、外部環境からの水蒸気、塵埃、及び水が第2チャンバー2.3に入ることを防止することができると同時に、第2チャンバー2.3内のガスは、スムーズに排出することができ、外界のガスも第2チャンバー2.3内にスムーズに入ることができるため、カメラ内外の空気圧を効果的にバランスさせることができると同時に、防水蒸気、防水、防塵を実現することができる。
【0052】
リアシェル3に防水ガス透過膜を設置してもよく、該防水ガス透過膜は、通気弁穴14の内部及び通気弁16の内側に設置され、防湿構造11内の防水ガス透過膜と連携して、第1チャンバー1.1、第2チャンバー2.3とカメラの外部大気環境との間の圧力の緩やかなバランスを効果的に実現できるため、パーツを保護することができ、それにより防水蒸気、防水、防塵をより効果的に実現することができる。
【0053】
また、好ましくは、
図9~
図10に示すように、ミドルシェル2の外側には、複数の放熱フィンが均等に配置される。より好ましくは、フロントシェル1、ミドルシェル2及びリアシェル3の外側には、放熱表面積を拡大するために使用される複数の放熱フィンが均等に配置される。
【0054】
本実施例では、コネクタ12とハーネス15との接続、及び伝送モジュールとPCBI板6とPCBII板7との接続は、取り外しやすいように、いずれも雌コネクタや雄コネクタの挿入式接続又は他のクイックコネクト接続を採用してもよい。以下に挿入式接続で説明し、コネクタ2は、一端が雌端子/雄端子を有し、他端が雄端子/雌端子を有し、ハーネス15の端部は、コネクタ12の接続端に合致する雄端子/雌端子を有し、ミドルシェル2又はPCBII板7には、雌端子/雄端子を有する。コネクタ12、ハーネス15、ミドルシェル2及びPCBII板7の雄端子/雌端子の設置は、同じ雄端子/雌端子又は異なる雄端子/雌端子を採用してもよく、ここでは厳密な限定はなく、接続合致できればよい。
【0055】
該カメラ構造の組み立て方法は、以下のとおりである。
【0056】
ステップS1、防湿構造11をミドルシェル2内の防湿構造取り付け穴9に圧入する。
【0057】
(1)防湿構造11をミドルシェル2に圧入する。
【0058】
ミドルシェル2は、位置決め穴を有する。下部押さえ板17は、中空のシェル体構造であり、頂部が開口している。組み立て時に、
図9に示すように、下部押さえ板17が固定され、ミドルシェル2を下部押さえ板17に入れ、下部押さえ板17上のミドルシェル位置決め柱18がミドルシェル2の位置決め穴を通過することでミドルシェル2を位置決めし、ミドルシェル2を固定した後、防湿構造11をミドルシェル2の防湿構造取り付け穴9に入れ、上部押さえ板19の底部は、中空構造であり、下部押さえ板17に係止され、ミドルシェル2を上部押さえ板19と下部押さえ板17との間に置き、圧入柱20で上部押さえ板19を駆動することでミドルシェル2を押し下げ、圧入柱20は、防湿構造11の上方に位置し、圧入柱20の下端に圧入スリーブ20.1を嵌設し、圧入スリーブ20.1の直径は、防湿構造11の接触面の直径と同じであるため、圧力を防湿構造11に均一に分布させることを容易にすることができ、防湿構造11を防湿構造取り付け穴9に均一に圧入することを容易にすることができ、圧入柱20を下方に移動させて、防湿構造11を防湿構造取り付け穴9内の所定位置に圧入する。
【0059】
(2)防湿構造11をカシメする。
【0060】
圧入柱20を緩め、上部押さえ板19を持ち上げ、圧入スリーブ20.1を取り出し、密封装置を防湿構造取り付け穴9内の防湿構造11の上方に置き、
図10に示すように、複数のカシメ柱21を密封装置に置き、圧入柱20を押し下げることでカシメ柱21を押して下方に移動させることにより密封装置を押さえし、防湿構造11を防湿構造取り付け穴9内にカシメし、それにより防湿構造11の固定を実現すると同時に密封性を確保することができる。
【0061】
ステップS2、通気弁16をリアシェル3上の通気弁穴14内に取り付ける。
【0062】
ステップS3、ハーネス15を、リアシェル3内のハーネス通路13を通過してリアシェル3に固定する。
【0063】
ステップS4、リアシェル3において、コネクタ12がフレキシブルコネクタを採用している場合、
図11に示すように、コネクタ12の一端の雌端子/雄端子を、ハーネス15の雄端子/雌端子に接続し、コネクタ12の他端の雄端子/雌端子を、ミドルシェル2を通過するコネクタ通路10を介してミドルシェル2に面するPCBII板7の片面に固定接続する。
【0064】
例えば、コネクタ12が硬性コネクタを採用している場合、
図12に示すように、コネクタ12の一端の雌端子/雄端子をハーネス15の雄端子/雌端子に接続し、コネクタ12の他端の雄端子/雌端子を、コネクタ通路10を介して、ミドルシェル2に設置された雌端子/雄端子に接続し、このとき、ミドルシェル2を、データ伝送回路を介してPCBII板7に接続する。
【0065】
本実施例におけるコネクタ通路10の形態は、限定されず、コネクタ12が通過するのに適するものであればよく、例えば、コネクタ12がフレキシブル回路基板を採用している場合、コネクタ通路10は、細長い通路であり、コネクタ12が軸方向コネクタを採用している場合、コネクタ通路10は、円形通路である。
【0066】
ステップS5、ミドルシェル2を、コネクタ12及び/又はシェル体位置決め構造8を介してリアシェル3と位置決めし、ネジによりミドルシェル2をリアシェル3に接続する。
【0067】
ステップS6、PCBII板7を、PCB板位置決め構造を介してミドルシェル2内の段差面に固定し、PCBII板7と第2接続面2.3との間には、所定の間隔の隙間が残され、所定の間隔は、コネクタ12の接続部の長さと同じである。
【0068】
ステップS7、
図13に示すように、レンズの撮像端を、フロントシェル1のレンズ通路を通過してフロントシェル1内に固定し、レンズの収集端がフロントシェル1の外端に位置し、PCBI板6を、PCB板位置決め構造6.1、6.2を介してフロントシェル1の内側に固定し、画像センサーなどのコンポーネントをPCBI板6に取り付け、レンズの撮像端を画像センサーにデータ接続する。
【0069】
ステップS8、伝送モジュールを介してPCBI板6とPCBII板7を接続する。
【0070】
ステップS9、まず、シェル体位置決め構造8を介してフロントシェル1とミドルシェル2を位置決め限定して接続し、その後、リアシェル3、ミドルシェル2の貫通穴式のネジ固定穴4を固定ネジ5で順次貫通し、固定ネジ5をフロントシェル1のネジ山付きネジ固定穴4にねじ込んで、フロントシェル1、ミドルシェル2、及びリアシェル3をロック固定する。
【0071】
以上、本発明の好ましい実施例と併せて本発明の原理を詳細に説明したが、当業者は、上記実施例は、本発明の例示的な実現方法の説明に過ぎず、本発明の包含範囲を限定するものではないことを理解すべきである。実施例における詳細は、本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、本発明の技術的解決手段に基づくあらゆる等価変換、簡単な置換などの明白な変更は、いずれも本発明の保護範囲内に含まれる。
【国際調査報告】