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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】鉄道指令管理用のシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   B61L 23/00 20060101AFI20240905BHJP
   B61L 27/53 20220101ALI20240905BHJP
【FI】
B61L23/00 E
B61L27/53
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024515588
(86)(22)【出願日】2022-07-27
(85)【翻訳文提出日】2024-05-02
(86)【国際出願番号】 US2022038487
(87)【国際公開番号】W WO2023038728
(87)【国際公開日】2023-03-16
(31)【優先権主張番号】17/473,484
(32)【優先日】2021-09-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520050554
【氏名又は名称】ビーエヌエスエフ・レイルウェイ・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BNSF RAILWAY COMPANY
【住所又は居所原語表記】2500 Lou Menk Drive, AOB 3, Fort Worth, TX 76131, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100221729
【弁理士】
【氏名又は名称】中尾 圭介
(72)【発明者】
【氏名】ピッカード、クリストファー・ニール
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアムズ、カイル・キールティ
(72)【発明者】
【氏名】ハリソン、グレゴリー
(72)【発明者】
【氏名】ヘルム、ジェイムズ
【テーマコード(参考)】
5H161
【Fターム(参考)】
5H161AA01
5H161BB02
5H161BB20
5H161CC02
5H161FF07
5H161MM01
(57)【要約】
鉄道指令管理用のシステムが提示されている。システムは、指令、軌道セグメント、及び/又は軌道上の車両イベント及び/又は軌道セグメントに関係する多数のデータを受け取ることができる。車両及び/又はイベント固有のデータは、指令変更がインスタンス生成されるべきかどうか及びインスタンス生成されるべき指令変更の種類を判定するために、力閾値、時間閾値、環境閾値、及び/又はイベント閾値を含む1つ又は複数の閾値と比較することができる。指令に関係するセグメントが横断されているかどうかを判定するために軌道に沿った車両経路をトレーシングするように、専門的なアルゴリズムを実装することが可能であり、且つ、セグメントごとに特定のセグメントに固有のデータをクラスタ化するために、専門的なクラスタリングアルゴリズムを使用することができる。システムは、既存の軌道インフラストラクチャと統合されることが可能であり、且つ、更には、指令及び/又はその変更について結合されたシステム及び/又は要員に通知するためにアラートを生成することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉄道軌道内の軌道セグメント力を監視するシステムであって、
鉄道軌道及び少なくとも1つの資産に関係する複数のデータ、閾値、及び仕様を有する第1データベースを有するメモリと、
前記メモリに動作自在に結合された且つプログラムステップを実行するために機械可読命令を実行する能力を有するコンピュータプロセッサと、
を有し、前記プログラムステップは、
指令データ及び軌道に関係する軌道データを受け取るステップと、
前記プロセッサを介して、前記軌道データと関連する複数の軌道セグメントを識別するステップと、
前記指令データを少なくとも第1軌道セグメントと関連付けるステップと、
前記軌道上において配設された資産を識別するステップと、
資産データ及び前記資産に関係する位置データポイントを受け取るステップと、
前記位置データポイントを使用して前記軌道に沿った前記資産の経路を算出するステップと、
前記経路又は前記位置データポイントの少なくとも1つが前記第1軌道セグメントを横断するかどうかを判定するステップと、
前記プロセッサを介して、前記経路又は前記位置データポイントの少なくとも1つが前記第1軌道セグメントを横断している場合に前記第1軌道セグメントと関連する前記資産データを有する第1セグメントデータクラスタを生成するステップと、
前記第1セグメントデータクラスタを使用して前記第1軌道セグメントに印加されている合計力を算出するステップと、
少なくとも前記第1合計力を使用することにより、最小合計力を判定するステップと、
前記最小合計力が力閾値を充足している場合に第1アラートを生成するステップと、
を含む、システム。
【請求項2】
前記プログラムステップは、前記指令データを前記複数の軌道セグメントの第2軌道セグメントと関連付けるステップを更に含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記プログラムステップは、
前記経路が前記第2軌道セグメントを横断している場合に前記資産データを前記第2軌道セグメントと関連する第2セグメントデータクラスタ内において包含するステップを更に含む、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記プログラムステップは、
前記第2セグメントデータクラスタを使用して前記第2軌道セグメントに印加されている第2合計力を算出するステップと、
前記第1合計力を前記第2合計力と比較するステップと、
前記第1合計力及び前記第2合計力を使用して第2最小合計力を判定するステップと、
を更に含む、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記プログラムステップは、前記最小合計力が力閾値を充足している場合に第1指令変更をインスタンス生成するステップを更に含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記プログラムステップは、識別子を前記複数の軌道セグメントのそれぞれに割り当てるステップを更に含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記指令データは、減速命令を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記第1指令変更は、前記減速命令を破棄するステップを含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記指令データは、圧縮減速命令を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記プログラムステップは、タイムスタンプを受け取るステップを更に含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記プログラムステップは、前記タイムスタンプが第1時間閾値を充足している場合に第2アラートを生成するステップを更に含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記プログラムステップは、前記タイムスタンプが第1時間閾値を充足している場合に指令変更をインスタンス生成するステップを更に含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項13】
鉄道に関係する指令を制御するシステムであって、
鉄道軌道及び少なくとも1つの資産に関係する複数のデータ、閾値、及び仕様を有する第1データベースを有するメモリと、
前記メモリに動作自在に結合された且つプログラムステップを実行するために機械可読命令を実行する能力を有するコンピュータプロセッサと、
を有し、前記プログラムステップは、
指令データ及び軌道に関係する軌道データを受け取るステップと、
前記プロセッサにより、前記軌道データと関連する複数の軌道セグメントを識別するステップと、
前記指令データを前記複数の軌道セグメントの少なくとも第1軌道セグメントと関連付けるステップと、
少なくとも前記第1軌道セグメントに関係する第1イベント基準を判定するステップと、
前記軌道上において配設された資産を識別するステップと、
資産データ及び前記資産に関係する位置データポイントを受け取るステップと、
前記位置データポイントを使用して前記軌道に沿った前記資産の経路を算出するステップと、
前記経路又は前記位置データポイントの少なくとも1つが前記第1軌道セグメントを横断しているかどうかを判定するステップと、
前記経路又は前記位置データポイントの少なくとも1つが前記第1軌道セグメントを横断している場合に前記資産データを前記第1イベント基準と比較するステップと、
前記資産データが前記第1イベント基準を充足している場合に前記第1軌道セグメントと関連する第1イベントカウントを増分するステップと、
前記第1軌道セグメントと関連する少なくとも前記第1イベントカウントを使用することにより、最小第1イベントカウントを判定するステップと、
前記最小第1イベントカウントが第1イベント閾値を充足している場合に第1アラートを生成するステップと、
を含む、システム。
【請求項14】
前記第1イベント基準は、第1速度閾値を含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記プログラムステップは、前記指令データを前記複数の軌道セグメントの第2軌道セグメントと関連付けるステップを更に含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項16】
前記プログラムステップは、
前記経路が前記第2軌道セグメントを横断している場合に、
前記資産データを前記第1イベント基準と比較するステップと、
前記資産データが前記第1イベント基準を充足している場合に前記第2軌道セグメントと関連する第1イベントカウントを増分するステップと、
を更に含む、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記プログラムステップは、
前記第1及び第2軌道セグメントと関連する前記第1イベントカウントを比較するステップと、
少なくとも前記第1軌道セグメントと関連する前記第1イベントカウント及び前記第2軌道セグメントと関連する前記第1イベントカウントを使用して前記最小第1イベントカウントを判定するステップと、
を更に含む、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記プログラムステップは、第2イベント基準を判定するステップを更に含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項19】
前記プログラムステップは、前記経路又は前記位置データポイントの少なくとも1つが前記第1軌道セグメントを横断している場合に、且つ、前記最小第1イベントカウントが前記第1イベント閾値を充足している場合に、前記資産データを前記第2イベント基準と比較するステップを更に含む、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記プログラムステップは、前記資産データが前記第2イベント基準を充足している場合に前記第1軌道セグメントと関連する第2イベントカウントを増分するステップを更に含む、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
前記プログラムステップは、少なくとも前記第1軌道セグメントと関連する前記第2イベントカウントを使用して最小第2イベントカウントを判定するステップを更に含む、請求項20に記載のシステム。
【請求項22】
前記第2イベント基準は、第2速度閾値を含む、請求項18に記載のシステム。
【請求項23】
前記プログラムステップは、前記最小第1イベントカウントが第1イベント閾値を充足している場合に指令変更をインスタンス生成するステップを更に含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項24】
前記指令変更は、減速命令を変更するステップを含む、請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
前記プログラムステップは、前記最小第2イベントカウントが第2イベント閾値を充足している場合に第2アラートを生成するステップを更に含む、請求項21に記載のシステム。
【請求項26】
前記資産は、列車である、請求項13に記載のシステム。
【請求項27】
鉄道と関係する指令を管理する際に環境状態について補償する方法であって、
暗号化されたネットワークを介して、指令データ及び軌道に関係する軌道データを受け取るステップと、
プロセッサを介して、前記軌道データと関連する複数の軌道セグメントを識別するステップと、
前記指令データを前記複数の軌道セグメントの少なくとも第1軌道セグメントと関連付けるステップと、
前記軌道上において配設された資産を識別するステップと、
資産データ及び前記資産に関係する位置データポイントを受け取るステップと、
環境データを受け取るステップと、
複数のイベント基準を判定するステップと、
プロセッサを介して、前記位置データポイントを使用して前記軌道に沿った前記資産の経路を算出するステップと、
前記経路又は前記位置データポイントの少なくとも1つが前記第1軌道セグメントを横断しているかどうかを判定するステップと、
前記プロセッサを介して、前記経路又は前記位置データポイントの少なくとも1つが前記第1軌道セグメントを横断している場合に前記環境データが第1環境閾値を充足していると判定するステップと、
前記環境データが前記第1環境閾値を充足している場合に前記資産データを前記複数のイベント基準の第1イベント基準と比較するステップと、
前記資産データが前記第1イベント基準を充足している場合に前記第1軌道セグメントと関連する第1イベントカウントを増分するステップと、
前記第1軌道セグメントと関連する前記第1イベントカウントが第1イベント閾値を充足している場合に第1指令変更をインスタンス生成するステップと、
を有する方法。
【請求項28】
前記第1イベント閾値が充足されている場合に前記資産データを前記複数のイベント基準の第2イベント基準と比較するステップを更に有する、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記資産データが前記第2イベント基準を充足している場合に前記第1軌道セグメントと関連する第2イベントカウントを増分するステップと、
前記第1軌道セグメントと関連する前記第2イベントカウントが第2イベント閾値を充足している場合に第2指令変更をインスタンス生成するステップと、
を更に有する、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記環境閾値は、温度閾値である、請求項27に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、バラスト障害に起因して発令された指令などとの関係における鉄道インフラストラクチャにおける減速命令などの指令の管理に関する。
【背景技術】
【0002】
レール輸送システムは、世界全体を通じた乗客及び物品の輸送及び供給を可能にするためにすべての大陸を横断している。鉄道インフラストラクチャの典型的なコンポーネントは、無数の地形及び地勢において敷設された軌道であり、鉄道軌道は、要素の最悪の事態に耐えるように且つ鉄道システムの全体を通じて機関車の支出を促進するように設計されている。このような危険な状態に対する軌道の不断の曝露に起因して、鉄道会社は、軌道の完全性の維持に注意を払わなければならず、軌道のセクションが損なわれ且つ損傷又は障害が迅速に対処されない場合には、結果は、悲劇的なのものとなり得る。
【0003】
軌道の一般的な構造は、いくつかのコンポーネントを含むことができる。一般には、多くの場合に破砕された石、砂利、又はその他の骨材から構成されるバラストと呼称される基礎が、軌道が敷設され得る圧縮された通路を提供しており、バラストの上部には、レール及び枕木が存在している。レールは、レール車両の車輪がその上部において転動し得る実際の表面を提供している。レールは、数千マイルにわたって互いに平行に延在しており、且つ、レール車両の車輪スパンは、軌道フットプリントにマッチングするように特別に設計及びサイズ設定されている。レールが横方向において分離した場合には、結果は、悲惨なものとなろう。従って、レールの間において一貫性のある且つ均一な距離を維持するために、枕木と呼称される横方向のスラット様のコンポーネントがレールの間において配設され且つこれらに結合されている。枕木は、木材、コンクリート、又は任意のその他の適切な材料であることが可能であり、且つ、枕木は、軌道の安定性を促進するために、バラストに又はその内部において固定することができる。枕木は、極端なレールトラフィックの重量がレールの分離をもたらさないように、レールの間の横方向張力の維持を支援するという非常に重要な目的を果たしている。
【0004】
枕木が横方向張力の維持において役割を果たしている一方で、別の主要なコンポーネントがバラストである。レールコンポーネントの周りのバラストの圧縮は、特に横方向のレール張力の維持との関係において、レールの安定性を格段に改善している。バラストは、バラストが支持しているレール上において継続的に移動する数百万又は数十億ポンドによって圧縮されている。バラストセクションの圧縮を妨げる軌道の保守作業(枕木交換、表面処理、など)が実行された際には、その場所における軌道の完全性が損なわれる可能性があり、その結果、フルスピードの列車がそのエリア上において移動することができなくなる。例えば、圧縮不足のバラストセクションを有する場所は、軌道構造(例えば、枕木及びレール)が様々な条件(温度、長手方向の力、制動力、など)に起因してアライメント状態を脱するように運動する相対的に大きなリスクを有する。軌道構造のミスアライメントを回避するために、しばしば「減速命令」と呼称される速度制限及び/又はその他の指令を乱れたバラストを有する特定の長さの軌道に対して発することができる。「減速命令」は、不良な軌道品質、気象現象、又はその他の状況などの既知の又は潜在的な低水準の軌道状態に起因した列車の脱線から乗員、列車、貨物、施設、及び一般大衆を保護することを意図した、列車運行に対して適用される一時的な速度制限である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
但し、鉄道システムの効率も主要な懸念事項であることから、軌道の完全性との関係におけるこのような警戒は、列車のスループットと均衡させなければならない。相対的に低い速度において運行している列車は、ネットワークの速度を低減させる。減速命令の影響は、減速命令が発令されていなかった場合の最大認可速度との比較における減速命令範囲の距離における減速命令速度に基づき得る遅延分数を単位として計測することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、鉄道インフラストラクチャとの関係における指令管理用のシステム及び方法としての技術的利点を実現している。システムは、1つ又は複数の軌道セグメント上において発生する複数のイベントを考慮することが可能であり(can account a plurality of events)、且つ、このようなイベントが指令変更又は除去を目的として処理されるべき方式を判定するためにイベントデータを1つ又は複数のイベント閾値と比較することができる。システムは、更には、システムの閾値処理ロジックに伝達され得るセグメント固有のディスクリプタを生成し、これにより、システムが指令変更を判定する際に個々に対処されるべき指令エリア内のそれぞれのセグメントを考慮することを許容するために、セグメント固有のデータクラスタリングを実装することができる。システムは、鉄道軌道内の電流(及び/又はその障害)を介して生成され得るデータポイントを受け取ることが可能であり、且つ、車両が移動している又は移動していた軌道セグメントを識別するためにこのようなデータポイントを利用することが可能であり、且つ、更には、データポイントがシステムによって受け取られなかった軌道セグメントを車両が移動したかどうかをシステムが認識することを可能にし得る車両経路を判定するためにトレーシングロジック内においてこのようなデータポイントを更に実装することができる。システムは、複数のデータ及びその変形が、充足又はそのような閾値(satisfaction or such thresholds)の際に指令を変更し得る且つこれによって所与の鉄道軌道上における列車のスループットを大幅に増大し得る力閾値、温度閾値、及び又はイベント閾値などの1つ又は複数の閾値に基づいて自動化された指令変更ツールを提供し得るという点において、大きな技術的利点を実現している。
【0007】
本開示は、所与の指令に固有であり得る特定のイベント基準を充足する特定数のイベントの発生に基づいた指令の変更を可能し、これにより、事実上、1つ又は複数の指令の影響を受けた軌道のエリアにおいて最大スループットを保証するようにリアルタイムで所与の指令を適合させることにより、指令を考慮しつつ、列車のスループットを改善するという技術的問題を解決している。本開示は、指令データを受け取ることが可能であり、データを1つ又は複数の個々の軌道セグメントと関連付けることが可能であり、車両経路を判定することが可能であり、このような経路がセグメントを横断しているかどうかを判定することが可能であり、セグメント固有のデータクラスタを維持することが可能であり、このようなクラスタを1つ又は複数の閾値(力、イベント、及び/又は時間閾値を含む)と比較することが可能であり、指令がクラスタ/閾値比較の結果に基づいて変更されるべき方式を判定することが可能であり、且つ、このような指令変更をインスタンス生成することができる。
【0008】
本開示は、指令、関連する軌道セグメント、及びこのようなセグメントを横断する車両経路に関係するデータを受け取るように、利用するように、且つ生成するように適合された専門的なアルゴリズムを実装することにより、システムの性能及び機能を改善している。システムは、例えば、データポイントが不連続となるように連続的な軌道セグメントが車両存在の検出に失敗した際に、ある程度不完全なデータから車両経路を解明するためのトレーシングアルゴリズムを実装することができる。システムは、更には、イベント及び関係する指令に関する有意なアラート、通知、及びデータを提供するために、既存の軌道インフラストラクチャ及びシステムと統合することができる。システムは、例えば、鉄道運行の安全性及び効率性の両方を極大化させるためにセグメント固有のクラスタを生成するように、受け取られたデータを変換し且つ専門的なアルゴリズムにおいてこのような変換されたデータを実装するなどにより、鉄道運行の複数のエリア及び出口との関係において生成されたデータなどの「ビッグデータ」の有意な且つ極めて有利な使用を提供している。
【0009】
開示されている鉄道指令管理システムは、データベース、クライアント、積極型列車制御システム、及び/又は列車管理及びディスパッチシステムとの動作自在の通信状態にあるサーバーを含むことができる。鉄道指令管理システムは、更には、車両を検出するように、距離、位置、場所を計測するように、且つ/又は軌道及び/又は車両に関係するデータをキャプチャ及び/又は受信するように設計された複数のセンサ、ゲージ、レシーバ、トランシーバ、カメラ、サイレン、スピーカ、ライト、又は任意のその他の適切な装置又はメカニズムとの動作自在の接続状態にあり得る。鉄道指令管理システムは、指令データ、車両データ、セグメントクラスタ、閾値、タイムスタンプ、車両アイデンティティ、車両速度、車両方向、作業時刻及び日付、閾値充足の時刻及び日付、ディビジョンデータ、及び/又は任意のその他の関連データを含む関連データを収容するレコードを生成することができる。夜間除去プロセスに伴って、減速命令が朝において再発行される必要がある場合には、システムは、定期的に(例えば、30分ごとに)チェックすることが可能であり、且つ、エスカレーション電子メールを1つ又は複数の関係者に送信することができる。
【0010】
1つ又は複数の指令変更及び/又はこのような変更に関係するアラートを生成することにより、マスデータの有意な使用を提供するシステムを提供することが本開示の目的の1つである。軌道及び/又は指令及び/又はセグメント固有のデータに基づいて指令を発令、変更、及び除去する方法を提供することが本開示の更なる目的である。これらの及びその他の目的は、少なくとも以下の実施形態によって提供されている。
【0011】
一実施形態において、本開示は、鉄道軌道内において軌道セグメント力を監視するシステムを含むことが可能であり、システムは、鉄道軌道及び少なくとも1つの資産に関係する複数のデータ、閾値、及び仕様を有する第1データベースを有するメモリと、メモリに動作自在に結合された且つプログラムステップを実行するために機械可読命令を実行する能力を有するコンピュータプロセッサと、を有し、プログラムステップは、指令データ及び軌道に関係する軌道データを受け取るステップと、プロセッサを介して、軌道データと関連する複数の軌道セグメントを識別するステップと、指令データを少なくとも第1軌道セグメントと関連付けるステップと、軌道上において配設された資産を識別するステップと、資産データ及び資産に関係する位置データポイントを受け取るステップと、位置データポイントを使用して軌道に沿った資産の経路を算出するステップと、経路又は位置データポイントの少なくとも1つが第1軌道セグメントを横断しているかどうかを判定するステップと、プロセッサを介して、経路又は位置データポイントの少なくとも1つが第1軌道セグメントを横断している場合に第1軌道セグメントと関連する資産データを有する第1セグメントデータクラスタを生成するステップと、第1セグメントデータクラスタを使用して第1軌道セグメントに印加されている合計力を算出するステップと、少なくとも第1合計力を使用して最小合計力を判定するステップと、最小合計力が力閾値を充足している場合に第1アラートを生成するステップと、を含む。この場合に、プログラムステップは、指令データを複数の軌道セグメントの第2軌道セグメントと関連付けるステップを更に含む。この場合に、プログラムステップは、経路が第2軌道セグメントを横断している場合に資産データを第2軌道セグメントと関連する第2セグメントデータクラスタ内において包含するステップを更に含む。この場合に、プログラムステップは、第2セグメントデータクラスタを使用して第2軌道セグメントに印加されている第2合計力を算出するステップと、第1合計力を第2合計力と比較するステップと、第1合計力及び第2合計力を使用して第2最小合計力を判定するステップ、を更に含む。この場合に、プログラムステップは、最小合計力が力閾値を充足している場合に第1指令変更をインスタンス生成するステップを更に含む。この場合に、プログラムステップは、識別子を複数の軌道セグメントのそれぞれに割り当てるステップを更に含む。この場合に、指令データは、減速命令を含む。この場合に、第1指令変更は、減速命令を破棄するステップを含む。この場合に、指令データは、圧縮減速命令を含む。この場合に、プログラムステップは、タイムスタンプを受け取るステップを更に含む。この場合に、プログラムステップは、タイムスタンプが第1時間閾値を充足している場合に第2アラートを生成するステップを更に含む。この場合に、プログラムステップは、タイムスタンプが第1時間閾値を充足している場合に指令変更をインスタンス生成するステップを更に含む。
【0012】
別の実施形態において、本開示は、鉄道に関係する指令を制御するシステムを含むことが可能であり、システムは、鉄道軌道及び少なくとも1つの資産に関係する複数のデータ、閾値、及び仕様を有する第1データベースを有するメモリと、メモリに動作自在に結合された且つプログラムステップを実行するために機械可読命令を実行する能力を有するコンピュータプロセッサと、を有し、プログラムステップは、指令データ及び軌道に関係する軌道データを受け取るステップと、プロセッサにより、軌道データと関連する複数の軌道セグメントを識別するステップと、指令データを複数の軌道セグメントの少なくとも第1軌道セグメントと関連付けるステップと、少なくとも第1軌道セグメントと関係する第1イベント基準を判定するステップと、軌道上において配設された資産を識別するステップと、資産データ及び資産に関係する位置データポイントを受け取るステップと、位置データポイントを使用して軌道に沿った資産の経路を算出するステップと、経路又は位置データポイントの少なくとも1つが第1軌道セグメントを横断しているかどうかを判定するステップと、経路又は位置データポイントの少なくとも1つが第1軌道セグメントを横断している場合に資産データを第1イベント基準と比較するステップと、資産データが第1イベント基準を充足している場合に第1軌道セグメントと関連する第1イベントカウントを増分するステップと、第1軌道セグメントと関連する少なくとも第1イベントカウントを使用して最小第1イベントカウントを判定するステップと、最小第1イベントカウントが第1イベント閾値を充足している場合に第1アラートを生成するステップと、を含む。この場合に、第1イベント基準は、第1速度閾値を含む。この場合に、プログラムステップは、指令データを複数の軌道セグメントの第2軌道セグメントと関連付けるステップを更に含む。この場合に、プログラムステップは、経路が第2軌道セグメントを横断している場合に資産データを第1イベント基準と比較するステップと、資産データが第1イベント基準を充足している場合に第2軌道セグメントと関連する第1イベントカウントを増分するステップと、を更に含む。この場合に、プログラムステップは、第1及び第2軌道セグメントと関連する第1イベントカウントを比較するステップと、少なくとも第1軌道セグメントと関連する第1イベントカウント及び第2軌道セグメントと関連する第1イベントカウントを使用して最小第1イベントカウントを判定するステップと、を更に含む。この場合に、プログラムステップは、第2イベント基準を判定するステップを更に含む。この場合に、プログラムステップは、経路又は位置データポイントの少なくとも1つが第1軌道セグメントを横断している場合に且つ最小第1イベントカウントが第1イベント閾値を充足している場合に資産データを第2イベント基準と比較するステップを更に含む。この場合に、プログラムステップは、資産データが第2イベント基準を充足している場合に第1軌道セグメントと関連する第2イベントカウントを増分するステップを更に含む。この場合に、プログラムステップは、第1軌道セグメントと関連する少なくとも第2イベントカウントを使用して最小第2イベントカウントを判定するステップを更に含む。この場合に、第2イベント基準は、第2速度閾値を含む。この場合に、プログラムステップは、最小第1イベントカウントが第1イベント閾値を充足している場合に指令変更をインスタンス生成するステップを更に含む。この場合に、指令変更は、減速命令を変更するステップを含む。この場合に、プログラムステップは、最小第2イベントカウントが第2イベント閾値を充足している場合に第2アラートを生成するステップを更に含む。この場合に、資産は列車である。
【0013】
別の実施形態において、本開示は、鉄道に関係する指令の管理において環境状態について補償する方法を含むことが可能であり、方法は、暗号化されたネットワークを介して、指令データ及び軌道に関係する軌道データを受け取るステップと、プロセッサを介して、軌道データと関連する複数の軌道セグメントを識別するステップと、指令データを複数の軌道セグメントの少なくとも第1軌道セグメントと関連付けるステップと、軌道上において配設された資産を識別するステップと、資産データ及び資産の関係する位置データポイントを受け取るステップと、環境データを受け取るステップと、複数のイベント基準を判定するステップと、プロセッサを介して、位置データポイントを使用して軌道に沿った資産の経路を算出するステップと、経路又は位置データポイントの少なくとも1つが第1軌道セグメントを横断しているかどうかを判定するステップと、プロセッサにより、経路又は位置データポイントの少なくとも1つが第1軌道セグメントを横断している場合に環境データが第1環境閾値を充足していると判定するステップと、環境データが第1環境閾値を充足している場合に資産データを複数のイベント基準の第1イベント基準と比較するステップと、資産データが第1イベント基準を充足している場合に第1軌道セグメントと関連する第1イベントカウントを増分するステップと、第1軌道セグメントと関連する第1イベントカウントが第1イベント閾値を充足している場合に第1指令変更をインスタンス生成するステップと、を有する。第1イベント閾値が充足されている場合に資産データを複数のイベント基準の第2イベント基準と比較するステップを更に有する。資産データが第2イベント基準を充足している場合に第1軌道セグメントと関連する第2イベントカウントを増分するステップと、第1軌道セグメントと関連する第2イベントカウントが第2イベント閾値を充足している場合に第2指令変更をインスタンス生成するステップと、を更に有する。この場合に、環境閾値は温度閾値である。
【0014】
本開示については、例として本開示の原理を示す添付図面との関連において提供されている以下の詳細な説明により、容易に理解することができよう。図面は、本開示の1つ又は複数の例示用の実施形態の設計及び有用性を示しており、この場合に、同一の要素は、同一の参照符号又はシンボルによって参照されている。図面中の物体及び要素は、必ずしも、正確な縮尺、割合、又は正確な位置関係において描かれてはいない。その代わりに、本開示の原理の例示に重点が合焦されている。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本開示の1つ又は複数の例示用の実施形態による圧縮トラッキングシステムの概略図を示す。
図2】本開示の1つ又は複数の例示用の実施形態による圧縮に関係する減速命令管理システムの例示用のブロック図を示す。
図3A】本開示の1つ又は複数の例示用の実施形態による指令制御システムを例示するフローチャートを示す。
図3B】本開示の1つ又は複数の例示用の実施形態による指令制御システムを例示するフローチャートを示す。
図3C】本開示の1つ又は複数の例示用の実施形態による指令制御システムを例示するフローチャートを示す。
図4A】本開示の1つ又は複数の例示用の実施形態による指令変更システムを例示するフローチャートを示す。
図4B】本開示の1つ又は複数の例示用の実施形態による指令変更システムを例示するフローチャートを示す。
図5】本開示の1つ又は複数の例示用の実施形態による圧縮監視システムを例示するフローチャートを示す。
図6】本開示の1つ又は複数の例示用の実施形態による力トラッキングシステムを例示するフローチャートを示す。
図7】本開示の1つ又は複数の例示用の実施形態によるトン数判定システムを例示するフローチャートを示す。
図8A】本開示の1つ又は複数の例示用の実施形態による減速命令除去システムを例示するフローチャートを示す。
図8B】本開示の1つ又は複数の例示用の実施形態による減速命令除去システムを例示するフローチャートを示す。
図9】本開示の1つ又は複数の例示用の実施形態による指令管理統合システムを例示するフローチャートを示す。
図10】本開示の1つ又は複数の例示用の実施形態による軌道セグメント上の力をトラッキングする方法のブロック図を示す。
図11】本開示の1つ又は複数の例示用の実施形態による指令管理トラッキングチャートの例示用のレンダリングを示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
添付図面に含まれている且つ以下の説明において詳述されている非限定的な例を参照し、以下の記述説明において提示されている本開示の好適なバージョン及びその様々な特徴及び有利な詳細について更に十分に説明する。周知のコンポーネントの説明は、本明細書に記述されている主要な特徴を不必要に曖昧にすることのないように省略されている。以下の説明において使用されている例は、本開示が実装及び実施され得る方法の理解を促進することを意図したものである。従って、これらの例は、請求項の範囲を限定するものとして解釈してはならない。
【0017】
図1は、本開示の1つ又は複数の実施形態による圧縮トラッキングシステム100の概略図を示している。システム100は、データベース104に動作自在に結合された1つ又は複数のサーバー102を含むことができる。サーバー102は、ネットワーク接続106を介して1つ又は複数のクライアント108、110、112、114、116、118、1120に動作自在に結合することができる。クライアントは、物理的装置(例えば、携帯電話機112、コンピュータ110、116、タブレット118、車両120、オンボードコンピュータ、ウェアラブル装置、作業者、作業者に関係する装置、アラート装置、又はその他の適切な装置)、プログラム、又はアプリケーションであり得る。一例において、クライアントは、ウォッチ、スマートウォッチ、トーテム、トークン、バッジ、又はその他の任意のその他のウェアラブル装置を含むことができる。別の実施形態において、サーバー102は、ネットワーク106を介して積極型列車制御(PTC)システム108に動作自在に結合することができる。例えば、PTCシステム108は、当技術分野において既知のものと同様であり得る。別の例において、PTCシステム108は、車両及び作業者データを受け取り且つ/又は取得し且つデータをサーバー102に送信する能力を有するサーバー102との動作自在の接続状態にあるネットワーク接続されたコンピュータ108であり得る。別の実施形態において、サーバー102は、ネットワーク106を介して列車管理及びディスパッチ(TMDS)システム110に動作自在に結合することができる。例えば、TMDSシステム110は、当技術分野において既知であるものと同様であり得る。別の例において、TMDSシステム110は、車両、軌道、保守、及び/又は作業者データを受け取り且つ/又は取得し且つ/又はデータをサーバー102に送信する能力を有するサーバー102との動作自在の接続状態にあるネットワーク接続されたコンピュータ110であり得る。別の実施形態において、サーバー102は、レール車両などの車両120との動作自在の通信状態にあり得る。例えば、システム100は、レール車両120がサーバー102との間においてデータを受信及び/又は送信することができるように構成することができる。
【0018】
システム100は、鉄道に関係する指令の生成、発布、変更、及び/又は終了を促進するために鉄道システム又は鉄道インフラストラクチャと統合することができる。当業者は、システム100によって包含されている検出、キャプチャされたデータ、計測、判定、アラート、などが、ネットワーク106又はその他の動作自在の接続を介して、全体として鉄道システムに発布することが可能であり且つ/又は鉄道システムからアクセス可能であり得ることを理解するであろう。一実施形態において、サーバー102は、機械可読命令122を含むことが可能であり、且つ、別の実施形態において、サーバー102は、機械可読命令122にアクセスすることができる。別の実施形態において、機械可読命令は、指令生成モジュール124、指令変更モジュール126、データキャプチャモジュール128、トレーシングモジュール130、指令関連付けモジュール132、クラスタリングモジュール134、力判定モジュール136、イベント監視モジュール138、アラート生成モジュール140、及び/又はアラート供給モジュール142に関係する命令を含むことができる。
【0019】
上述のシステムコンポーネント(例えば、1つ又は複数のサーバー102、PTCシステム108、TMDSシステム110、及び1つ又は複数のクライアント112、114、116、118、など)は、データが送信され得るように、ネットワーク106を介して互いに通信自在に結合することができる。ネットワーク106は、インターネット、イントラネット、又はその他の適切なネットワークであり得る。データ送信は、VPNトンネル又はその他の適切な通信手段上において暗号化、暗号解除することができる。ネットワーク106は、WAN、LAN、PAN、又はその他の適切なネットワークタイプであり得る。クライアント、サーバー102、又は任意のその他のシステムコンポーネントの間におけるネットワーク通信は、PGP、Blowfish、Twofish、AES(登録商標)、3DES、HTTPS、又はその他の適切な暗号化を使用して暗号化することができる。システム100は、アプリケーションプログラミングインターフェイス(API)、PCI、PCI-Express(登録商標)、ANSI-X12、Ethernet(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、又はその他の適切な通信プロトコル又は媒体を介して本明細書において開示されている様々なシステム、コンポーネント、及びモジュールを介して通信を提供するように構成することができる。これに加えて、サードパーティシステム及びデータベースをネットワーク106を介してシステムコンポーネントに動作自在に結合することもできる。
【0020】
システム100のコンポーネント(例えば、サーバー102、PTCシステム108、TMDSシステム110、及びクライアント)との間において送信されるデータは、JSON(JavaScript Object Notation)、TCP/IP、XML、HTML、ASCII、SMS、CSV、REST(Representational State Transfer)、又はその他の適切なフォーマットを含む任意のフォーマットを含むことができる。データ送信は、メッセージ、フラグ、ヘッダ、ヘッダプロパティ、メタデータ、及び/又はボディを含むことが可能であり、或いは、これらのものを有する任意の適切なフォーマットにより、カプセル化及びパケット化することもできる。
【0021】
1つ又は複数のサーバー102は、ハードウェア、ソフトウェア、又はこのためのハードウェア及びソフトウェアの適切な組合せにおいて実装することが可能であり、且つ、メモリ104に対するアクセスを有する1つ又は複数のプロセッサ144を有する1つ又は複数のサーバー上において動作する1つ又は複数のソフトウェアシステムを有することができる。1つ又は複数のサーバー102は、電子ストレージ、1つ又は複数のプロセッサ、及び/又はその他のコンポーネントを含むことができる。1つ又は複数のサーバー102は、ネットワーク106及び/又はその他の演算プラットフォームを介した情報の交換を可能にするために通信ライン、接続、及び/又はポートを含むことができる。また、1つ又は複数のサーバー102は、本明細書において1つ又は複数のサーバー102に帰せられている機能を提供するために協働する複数のハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェアコンポーネントを含むことができる。例えば、1つ又は複数のサーバー102は、SaaS(Software-as-a-Service)及びPaaS(Platform-as-a-Service)機能を含む1つ又は複数のサーバー102として協働する演算プラットフォームのクラウドによって実装することができる。これに加えて、1つ又は複数のサーバー102は、メモリ104を内部に含むことができる。
【0022】
メモリ104は、情報を電子的に保存する一時的ではないストレージ媒体を含み得る電子ストレージを有することができる。電子ストレージの電子ストレージ媒体は、1つ又は複数のサーバー102と共に一体的に(例えば、実質的に非着脱自在に)提供され得るシステムストレージ及び/又は、例えば、ポート(例えば、USB(登録商標)ポート、ファイアワイヤ(登録商標)ポート、など)又はドライブ(例えば、ディスクドライブ、など)を介して1つ又は複数のサーバー102に着脱自在に接続可能であり得る着脱自在のストレージの一方又は両方を含むことができる。電子ストレージは、光学的に読み取り可能なストレージ媒体(例えば、光学ディスク、など)、磁気的に読み取り可能なストレージ媒体(例えば、磁気テープ、磁気ハードドライブ、フロッピードライブ、など)、電荷に基づいたストレージ媒体(例えば、EEPROM、RAM、など)、半導体ストレージ媒体(例えば、フラッシュドライブ、など)、及び/又はその他の電子的に読み取り可能なストレージ媒体の1つ又は複数を含むことができる。電子ストレージは、1つ又は複数の仮想ストレージリソース(例えば、クラウドストレージ、仮想プライベートネットワーク、及び/又はその他の仮想ストレージリソース)を含むことができる。電子ストレージは、データベース又はパブリック又はプライベート分散型台帳(例えば、ブロックチェーン)を含むことができる。電子ストレージは、機械可読命令122、ソフトウェアアルゴリズム、制御ロジック、1つ又は複数のプロセッサによって生成されたデータ、1つ又は複数のサーバーから受け取られたデータ、1つ又は複数の演算プラットフォームから受け取られたデータ、及び/又は本明細書において記述されているように1つ又は複数のサーバーが機能することを可能にし得るその他のデータを保存することができる。また、電子ストレージは、ネットワーク106を介してアクセス可能であるサードパーティデータベースを含むこともできる。
【0023】
1つ又は複数のプロセッサ144は、1つ又は複数のサーバー102内においてデータ処理能力を提供するように構成することができる。従って、1つ又は複数のプロセッサ144は、デジタルプロセッサ、アナログプロセッサ、情報を処理するように設計されたデジタル回路、情報を処理するように設計されたアナログ回路、状態機械、及び/又はFPGA又はASICなどの情報を電子的に処理するためのその他のメカニズムの1つ又は複数を含むことができる。1つ又は複数のプロセッサ144は、単一エンティティであることが可能であり、或いは、複数の処理ユニットを含むこともできる。これらの処理ユニットは、物理的に同一の装置内において配置することが可能であり、或いは、1つ又は複数のプロセッサ144は、単独で又は協働状態において動作する複数の装置の処理機能又はソフトウェア機能を表すこともできる。
【0024】
1つ又は複数のプロセッサ144は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、ハードウェア、及び/又はファームウェアのなんらかの組合せ、及び/又は1つ又は複数のプロセッサ144上において処理能力を構成するためのその他のメカニズムを介して機械可読命令122又は機械学習モジュールを実行するように構成することができる。本明細書において使用されている「機械可読命令」という用語は、機械可読命令コンポーネント122に帰されている機能を実行する任意のコンポーネント又はコンポーネントの組を意味することができる。これは、プロセッサ可読命令の実行の際の1つ又は複数の物理的プロセッサ144、プロセッサ可読命令、回路、ハードウェア、ストレージ媒体、又は任意のその他のコンポーネントを含むことができる。
【0025】
1つ又は複数のサーバー102は、1つ又は複数の機能モジュールを有する機械可読命令122を有するように構成することができる。機械可読命令122は、メモリ104に対するアクセスを有する1つ又は複数のプロセッサ144を有する1つ又は複数のサーバー102上において実装することができる。機械可読命令122は、単一のネットワーク接続されたノードであることも可能であり、或いは、複数のネットワーク接続されたノードの分散型アーキテクチャを含みうる機械クラスタであることもできる。機械可読命令122は、更に詳細に後述するように、様々な機能を実装する制御ロジックを含むことができる。機械可読命令122は、システム100と関連する特定の機能を含むことができる。これに加えて、機械可読命令122は、データベース、分散型台帳、又はブロックチェーンを処理し得る、読み取り得る、且つこれらにデータを書き込み得るスマートコントラクト又はマルチシグネチャコントラクトを含むことができる。
【0026】
図2は、圧縮に関係する減速命令管理システム200の概略図を示している。一実施形態において、システム200は、指令管理システム202、圧縮トラッキングシステム204、及び/又はアラート管理システム206を含むことができる。一実施形態において、指令管理システム202は、鉄道システム内の減速命令などの鉄道システム内の指令を生成、発布、及び/又は変更するように構成することができる。別の実施形態において、圧縮トラッキングシステム204は、軌道下における圧縮をトラッキングするために鉄道軌道インフラストラクチャに跨って印加される力を監視するように構成することができる。別の実施形態において、アラート管理システム206は、指令及び/又はトラッキングされている圧縮に関係するアラートなどの鉄道インフラストラクチャに跨るアラートを生成及び供給するように構成することができる。例示用の一実施形態において、指令管理システム202は、指令生成モジュール124と、指令変更モジュール126と、を含むことができる。別の実施形態において、圧縮トラッキングシステム204は、データキャプチャモジュール128と、トレーシングモジュール130と、指令関連付けモジュール132と、クラスタリングモジュール134と、力判定モジュール136と、イベント監視モジュール138と、を含むことができる。別の実施形態において、アラート管理システム206は、アラート生成モジュール140と、アラート供給モジュール142と、を含むことができる。
【0027】
一実施形態において、指令生成モジュール124は、鉄道インフラストラクチャに関係する特定の命令について鉄道要員に指示するために指令を生成することができる。例えば、指令生成モジュール124は、特定のエリアが保守を経験したということを通知する入力を鉄道要員から受け取ることができる。一実施形態において、指令生成モジュール124は、このような入力に基づいて保守を最近受けた軌道の特定のセクション用の減速命令を生成することができる。別の例において、指令生成モジュール124は、保守が実行されたという通知を鉄道インフラストラクチャから受け取ることができる。別の例において、指令生成モジュール124は、鉄道インフラストラクチャに関係する任意のその他のデータを受け取ることが可能であり、且つ、指令が生成されるべきかどうかを判定するために、このようなデータを利用することができる。例えば、指令生成モジュール124は、特定のタイプの作業が軌道のセクションに実行されたという通知を受け取ることが可能であり、且つ、このような作業が減速命令を必要とし得ると判定することができる。別の実施形態において、指令生成モジュール124は、鉄道インフラストラクチャに関係する指令の生成を促進するために任意の方式で構成することができる。
【0028】
一実施形態において、指令変更モジュール126は、指令生成モジュール124によって生成された指令などの指令を変更することができる。例えば、指令変更モジュール126は、(圧縮トラッキングシステム204及び/又はアラート管理システム206などから)データ又は通知を受け取ることが可能であり、且つ、指令が変更されるべきかどうかを判定するためにこのような受け取られたデータ及び/又は通知を利用することができる。例えば、指令変更モジュール126は、圧縮トラッキングデータを受け取ることが可能であり、且つ、減速命令が軌道の特定のセクションから解除されるようにこのようなデータが圧縮閾値を充足しているかどうかを判定することができる。別の実施形態において、指令変更モジュール126は、減速命令によって伝達されている最大許容速度を増大及び/又は減少させるように、減速命令が変更されるべきであると判定することができる。別の実施形態において、指令変更モジュール126は、停止命令又は任意のその他の指令を含む鉄道インフラストラクチャに関係する任意のその他の指令を変更することができる。
【0029】
例えば、指令変更モジュール126は、圧縮トラッキングシステム204及び/又はアラート管理システム206の一方又は両方からデータ及び/又は通知を受け取ることが可能であり、且つ、適切な変更を判定するために且つ/又はこのような変更を既存の指令に対して生成/実行するために、このようなデータ/情報を利用することができる。変更は、許容速度、減速命令の長さ、トン数要件の変更、及び/又は1つ又は複数の指令に対する任意のその他の変更を含むことができる。一例において、指令変更モジュール126は、指令変更を判定する際に、環境閾値、力閾値、イベント閾値、又は任意のその他の既定の閾値を考慮するために1つ又は複数の専門的なアルゴリズムを利用することができる。例えば、以下の表は、指令変更モジュール126が環境及び/又は力閾値などの1つ又は複数の閾値に少なくとも部分的に基づいて指令を判定及び/又は変更し得る方式を示し得る。
【0030】
【表1】
【0031】
別の実施形態において、上述の表は、一時的速度制限用の最小要件(例えば、指令)を収容することが可能であり、且つ、主には、バラストセクションを乱し得る作業活動に合焦することができる。別の例において、条件が許容する場合には、相対的に制限された速度及び/又は持続時間を対象とすることができる。別の実施形態において、太陽光がレール温度の評価における要因ではない時刻においては、特定のルール及び/又は例外を指令変更モジュール126によって利用することができる。例えば、圧縮速度制限(例えば、減速命令及び/又は指令)が有効であり、且つ、レール温度が温度閾値超において留まっている場合には、指令変更モジュール126は、上述の表の要件が遵守されるべきであると判定することができる。別の例において、温度が閾値温度未満に降下した場合には、まず上述の表に従って30mphに予め上げられたエリアに軌道スタビライザが対処することなしに実行される作業用の任意の圧縮減速命令は、2200時~0900時などの特定の時刻の間においては持ち上げられ(raised)又は除去されてもよい。別の例において、上述の表内において規定され得る必要とされるトン数又は列車の数が、レール温度が温度閾値未満に降下した時間の期間において影響を受けた軌道のセグメント上を通過した場合には、速度制限は、変更又は除去された状態において留まることができる。別の例において、特定の時点(例えば、0900時)において、或いは、レール温度が温度閾値以上に上昇し且つ上述の表内において圧縮のために元々必要とされていたオリジナル力閾値又はイベント閾値に到達していない場合には、指令変更モジュール126は、速度制限を再確立することができる。別の例において、指令変更モジュール126は、最大力計測が力閾値を充足する時点まで且つ/又は特定のイベント基準を充足するイベントの数が1つ又は複数のイベント閾値を充足する時点まで或いは適格従業員が影響を受けた軌道のセグメントの検査を完了した時点まで、制限が有効な状態において留まり得ると決定することができる。
【0032】
例示用の一実施形態において、データキャプチャモジュール128は、鉄道軌道、鉄道車両、及び/又は鉄道インフラストラクチャに関係し得る無数のソースからデータを受け取り且つ/又はキャプチャするように構成することができる。例えば、データキャプチャモジュール128は、指令データ、軌道データ、セグメント識別データ、車両検出データ、速度データ、力データ、重量データ、レールデータ、レール温度、又は鉄道インフラストラクチャに関係する任意のその他のデータを受け取るように構成することができる。例えば、データキャプチャモジュール128は、このようなデータを保存し得る(データベース104などの)1つ又は複数のデータベースとの間の動作自在の通信状態にあり得る。別の実施形態において、データキャプチャモジュール128は、例えば、鉄道軌道に関係するデータをキャプチャするように構成することができる。例えば、データキャプチャモジュール128は、センサ、カメラ、温度計、レーダー、LIDAR、又は鉄道インフラストラクチャに関係するデータをキャプチャ及び/又は収集するのに適した任意のその他のコンポーネント又はメカニズムを利用することができる。別の実施形態において、データキャプチャモジュール128は、要員、システム、又は鉄道インフラストラクチャデータに関係する任意のその他のエンティティから入力を受け取るように構成することができる。別の実施形態において、データキャプチャモジュール128は、1つ又は複数のレール車両によって担持される負荷及び/又は貨物に関係する情報を受け取るように構成することができる。別の実施形態において、データキャプチャモジュール128は、軌道上の車両の位置データポイントをキャプチャするように構成することができる。
【0033】
例えば、データキャプチャモジュール128は、鉄道軌道の1つ又は複数のセクションに印加される重量及び/又は力を計測するように動作し得るセンサと結合することができる。別の例において、データキャプチャモジュール128は、鉄道軌道上の列車を識別するために動作可能であるセンサと結合することができる。別の例において、データキャプチャモジュール128は、圧縮に関係する減速命令管理システム200又は列車及び/又は列車の負荷に関係するデータを含み得るその他のシステムの別の部分からのデータを受け取るように構成することができる。別の実施形態において、データキャプチャモジュール128は、軌道の保守及び/又はバラストの乱れに関係するデータを受け取り且つ/又はキャプチャするためにセンサ又は利用可能な接続を利用するように構成することができる。一例において、データキャプチャモジュール128は、鉄道軌道内において有効であり得る電流などの電流に関係するデータを受け取るように構成することができる。例えば、データキャプチャモジュール128は、抵抗値、電圧、又は軌道内の電流に関する任意のその他の通知を計測するためにセンサ又はその他のコンポーネントを利用するように構成することができる。別の例において、データキャプチャモジュール128は、レール温度に関係するデータをキャプチャするように構成することができる。別の例において、データキャプチャモジュール128は、天候、温度、湿度、風速、及び/又は鉄道に関係する任意のその他の環境データを含む環境状態に関係するデータをキャプチャするように構成することができる。
【0034】
別の例示用の実施形態において、トレーシングモジュール130は、データキャプチャモジュール128からデータを受け取るように且つ鉄道軌道の1つ又は複数のセグメントに沿ったレール車両の経路をトレーシングするためにこのようなデータを利用するように、構成することができる。例えば、トレーシングモジュール130は、トレーシングモジュールが車両が検出された軌道のセクションをトラッキングし得るように、データキャプチャモジュール128と通信するように構成することができる。一実施形態において、データキャプチャモジュール128は、軌道上において移動する車両によって生成される軌道の電流の逸脱を検出するように構成することが可能であり、且つ、トレーシングモジュール130は、このようなデータを使用して経路車両をトレーシングするように構成することができる。別の実施形態において、トレーシングモジュール130は、トレーシングモジュール130が車両アイデンティティを特定の場所において移動している車両と関連付け得るように、軌道上において移動する車両の識別に関係する情報を受け取るように1つ又は複数のシステムと通信するように構成することができる。別の実施形態において、トレーシングモジュール130は、個々の軌道セグメントを識別することが可能であり、且つ、車両が通過した軌道セグメントを判定するように、データキャプチャモジュール128から受け取られたデータをこのような軌道セグメントと関連付けることができる。
【0035】
別の実施形態において、トレーシングモジュール130は、少なくとも第3軌道セグメント上において車両の経路を判定するために、少なくとも2つの軌道セグメントに関係する位置データポイントを利用するように構成することができる。例えば、データキャプチャモジュール128は、軌道上の車両の運動に関係する位置データポイントをキャプチャすることが可能であり、且つ、トレーシングモジュール130は、車両が2つのデータポイントの間であり得るものなどの第3セグメント上を移動したかどうか、並びに、第3軌道セグメントに関係する位置データポイントがデータキャプチャモジュール128によってキャプチャされなかったかどうか、を判定するために、このような2つのデータポイントの間の経路をトレーシングするように構成することができる。別の例において、トレーシングモジュール130は、このような位置データポイントを使用して軌道に沿った車両の経路をマッピングするように構成することができる。
【0036】
例示用の一実施形態において、指令関連付けモジュール132は、指令管理システム202によって生成及び/又は変更された指令に関係するデータなどの指令データを受け取るように構成することが可能であり、且つ、更には、このような指令データを鉄道軌道の1つ又は複数のセグメントと関連付けすることができる。例えば、指令は、1つ又は複数の軌道セグメントを含み得る軌道の特定の長さについて特定の速度を超過しないように鉄道車両に指示し得る減速命令であり得る。別の例において、指令関連付けモジュール132は、この指令データを受け取ることが可能であり、且つ、指令関連付けモジュール132が指令に関係したそれぞれの軌道セグメントを識別し得るように、これを指令によってカバーされているレールの全体長に含まれ得る軌道セグメントと関連付けることができる。別の実施形態において、指令関連付けモジュール132は、鉄道軌道及び/又は軌道セグメントを追加する指令管理システム202によって生成及び/又は変更された(generated and/or modified by the directive management system 202 add a railroad track and/or track segments)、指令の間の任意のその他の適切な関係を生成及び/又は認識するように構成することができる。
【0037】
別の例示用の実施形態において、クラスタリングモジュール134は、個々の軌道セグメントに関係するデータクラスタを生成するように構成することができる。例えば、クラスタリングモジュール134は、データキャプチャモジュール128及び/又はトレーシングモジュール130からデータを受け取るように且つこのような受け取られたデータを個々の軌道セグメントとの関係においてクラスタリングするように、構成することができる。例えば、クラスタリングモジュール134は、イベントが特定の軌道セグメント上において発生したと判定することが可能であり、且つ、このようなイベント及び/又はこのようなイベントに関係するデータが集計されるべきであるかどうかを判定することができる。別の例において、クラスタリングモジュール134は、車両が特定の軌道セグメント上を移動したと判定する且つ/又は受信することが可能であり、且つ、このようなイベントをその他の類似のイベントのクラスタと共に含むことができる。別の例において、クラスタリングモジュール134は、車両アイデンティティ及び/又は負荷と関係するデータを判定及び/又は受信することが可能であり、且つ、このようなデータを軌道セグメントに関係するデータクラスタ内において集計することができる。別の例において、クラスタリングモジュール134は、保守、作業指示、レール状態、又は特定の軌道セグメントと関連付けられるのに適した任意のその他のイベントなどの特定の軌道セグメントと関連する任意のその他のタイプのイベントをカウント及び/又は判定することができる。
【0038】
別の例示用の実施形態において、力判定モジュール136は、1つ又は複数の力が特定の軌道セグメント又は鉄道軌道に印加されていることを判定するように構成することができる。一実施形態において、力判定モジュール136は、データキャプチャモジュール128、トレーシングモジュール130、指令関連付けモジュール132、及び/又はクラスタリングモジュール134からデータを受け取ることが可能であり、且つ、軌道及び/又は軌道セグメントに印加される1つ又は複数の力を判定するために、このようなデータを利用することができる。一例において、力判定モジュール136は、列車の負荷に関係するデータを受け取ることが可能であり、且つ、列車が軌道の特定のセグメントに印加する力を判定するために、このようなデータを利用することができる。別の例において、力判定モジュール136は、システム200の別の部分から負荷重量又は力判定を受け取ることができる。さらに別の例において、力判定モジュールは、特定の軌道セグメントに印加される合計力を算出するために、クラスタリングモジュール134によって生成されたデータクラスタを利用することができる。例えば、クラスタリングモジュール134は、このようなデータポイントに関係するこのような軌道セグメントに印加される力を判定するために、力判定モジュール136によって使用可能であるそれぞれのデータポイントを有するデータクラスタを生成することができる。別の例において、力判定モジュール136は、特定の軌道セグメントに印加される合計力を判定するために、クラスタリングモジュール134によって生成されたデータクラスタのそれぞれのデータポイントと関連する力を算出することができる。別の実施形態において、力判定モジュール136は、任意のその他の適切な方式によって軌道又は軌道セグメントに印加される1つ又は複数の力を算出、検知、又はさもなければ判定するように構成することができる。
【0039】
別の実施形態において、力判定モジュール136は、力を1つ又は複数の力閾値と比較するように構成することができる。例えば、力判定モジュール136は、変更及び/又は終了されるべき特定の指令について、指令と関連する軌道の少なくとも1つのセグメント上において算出された合計力が特定の力閾値を超過しなければならないと判定することができる。別の実施形態において、力判定モジュールは、印加される力が1つ又は複数の力閾値を充足しているどうかを判定するために、個々のイベント及び/又は力を1つ又は複数の力閾値と比較することができる。別の実施形態において、力判定モジュール136は、印加される力、合計力、又は圧縮トラッキングシステム204による圧縮トラッキングを促進するのに適した任意のその他の力計測及び/又は比較を判定する際に任意の数の力閾値を実装及び/又は利用することができる。
【0040】
別の例示用の実施形態において、イベント監視モジュール138は、イベントを特定の基準と比較するように且つこのようなイベントが軌道又は軌道セグメントのイベント合計において含まれるべきであるかどうかを判定するように、構成することができる。一実施形態において、イベント監視モジュール138は、イベント基準の判定及び/又は特定のイベント基準及び/又は閾値との間のこのようなデータの比較を促進するために、データキャプチャモジュール128、トレーシングモジュール130、指令関連付けモジュール132、クラスタリングモジュール134、及び/又は力判定モジュール136からデータを受け取るように構成することができる。別の実施形態において、イベント監視モジュール138は、1つ又は複数のイベント閾値を含むことが可能であり、且つ、このようなイベントがイベントカウントに含まれるべきかどうかを判定するために、データをこのような閾値と比較することができる。例えば、イベント監視モジュールは、軌道に対して車両によって印加された力を受信及び/又は判定することが可能であり、且つ、このような力をイベント閾値と比較することが可能であり、且つ、力がイベント閾値を充足している場合に、イベント監視モジュール138は、このようなイベントのイベントカウントを増分することができる。別の実施形態において、イベント監視モジュール138は、軌道又は軌道セグメント上において移動する車両の速度に関係するデータを受け取ることが可能であり、且つ、このような速度を速度閾値と比較することが可能であり、且つ、このような速度閾値が充足されている場合に、イベント監視モジュール138は、このようなイベントに関係するイベントカウントを増分することができる。別の実施形態において、イベント監視モジュール138は、車両タイプ、レールタイプ、レール温度、周辺温度、時刻、力、速度、及び/又は特定のカテゴリのイベントを監視及び/又はカウントするためにこのような基準と関係付けられる任意のその他の基準及び/又は閾値を含む任意の数のイベント基準を実装することができる。
【0041】
別の例示用の実施形態において、アラート生成モジュール140は、指令管理システム202及び/又は圧縮トラッキングシステム204からデータを受け取るように且つアラートが生成されるべきかどうかを判定するためにこのようなデータを利用するように、構成することができる。例えば、アラート生成モジュール140は、指令管理システム202から指令データを受け取ることが可能であり、且つ、このような指令がアラートの生成を必要とするかどうかを判定することができる。別の実施形態において、アラート生成モジュール140は、指令管理システム202から指令変更データを受け取ることが可能であり、且つ、このような指令変更がアラート生成を必要とするかどうかを判定することができる。別の実施形態において、アラート生成モジュール140は、力閾値が充足されたかどうか及び/又はイベント閾値が充足されたかどうかを通知するデータなどの圧縮トラッキングシステム204からのデータを受け取ることが可能であり、且つ、更には、このような閾値の一方又は両方が充足された場合にアラートが生成されるべきかどうかを判定することができる。別の実施形態において、アラート生成モジュール140は、アラートが生成されるべきかどうかを判定するために1つ又は複数のシステムからデータ及び/又は通知を受け取ることができる。例えば、アラート生成モジュールは、要員、PTCシステム、TMDSシステム、又はアラート管理システム206及び/又は指令管理システム202及び/又は圧縮トラッキングシステム204との動作自在の通信状態にある任意のその他のシステムから入力を受け取ることができる。
【0042】
別の例示用の実施形態において、アラート供給モジュール142は、アラート生成モジュール140によって生成されたアラートを受け取るように且つ鉄道インフラストラクチャの全体を通じてこのようなアラートを供給するように、構成することができる。例えば、アラート供給モジュール142は、アラートをPTCシステム、TMDSシステム、及び/又はアラート管理システム206及び/又は指令管理システム202及び/又は圧縮トラッキングシステム204との動作自在の通信状態にある任意のその他のシステムに供給することができる。別の実施形態において、アラート供給モジュール142は、利用可能な接続タイプに基づいて供給の方法を優先順位付けするように構成することができる。別の実施形態において、アラート供給モジュール142は、アラートを指令管理システム202に供給するように構成することが可能であり、且つ、一実施形態において、指令管理システム202は、指令を変更するべきかどうかを判定するためにこのようなアラートを利用することができる。別の実施形態において、アラート供給モジュール142は、指令管理システム202などにより、指令が生成及び/又は変更されたと通知するように、アラートを圧縮トラッキングシステム204に供給することができる。別の実施形態において、アラート供給モジュール142は、鉄道システムの全体を通じて鉄道に関係する任意のその他のアラートを供給及び/又は送信するように構成することができる。
【0043】
図3A図3B及び図3Cは、本開示の例示用の実施形態による指令制御システム300の特徴を実施する制御ロジックを例示するフローチャート図300を示している。指令制御の制御ロジック300は、サーバー(例えば、サーバー102)、機械学習モジュール、又はその他の適切なシステム上のアルゴリズムとして実装することができる。これに加えて、指令制御の制御ロジック300は、指令管理システム202、圧縮トラッキングシステム204、及びアラート管理システム206を含む圧縮に関係する減速命令管理システム200の1つ又は複数の特徴を実装又は内蔵することができる。指令制御の制御ロジック300は、ソフトウェア、ハードウェア、アプリケーションプログラミングインターフェイス(API)、ネットワーク接続、ネットワーク転送プロトコル、HTML、DHTML、JavaScript(登録商標)、Dojo、Ruby、Rails、その他の適切なアプリケーション、又はこれらの適切な組合せによって実現することができる。
【0044】
指令制御の制御ロジック300は、データを同時に処理することによって複数のプロセス及びスレッドを生成するためにコンピュータプラットフォームの能力を活用することができる。指令制御の制御ロジック300の速度及び効率性は、要員の安全性を促進するために複数のプロセスをインスタンス生成することにより、格段に改善されている。但し、プログラミングの当業者は、単一処理スレッドの使用も利用され得ると共に本開示の範囲に含まれることを理解するであろう。
【0045】
本実施形態の指令制御の制御ロジック300のプロセスフローは、ステップ302において開始しており、この場合に、制御ロジック300は、自身が適格作業の通知を受け取ったかどうかを判定している。例えば、制御ロジック300は、軌道の特定の部分及び/又はセグメントに対して作業が実施されたという通知を受け取ることが可能であり、且つ、このような作業がバラストを乱し得るタイプである場合には、制御ロジック300は、作業が適格作業であると判定することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、このような適格な作業が実行されたという別のシステム及び/又は要員からの入力又はその他の通知を受け取ることができる。制御ロジック300がこのような通知を受け取らない場合には、制御ロジック300は、このような通知の受取りを待機することになる。制御ロジック300がこのような通知を受け取った場合には、制御ロジック300は、ステップ304に進んでいる。
【0046】
ステップ304において、制御ロジック300は、指令生成をインスタンス生成することができる。例えば、制御ロジック300は、適格作業に関係する指令が生成され得るように、指令生成プロセスをインスタンス生成することができる。例えば、制御ロジック300は、適格作業が実行されたことから指令が生成されるべきであると要員に通知することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、軌道の特定の部分と関係する指令を自身で生成することが可能であり、且つ、このような指令を送信することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、指令を要求することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、指令が生成され得る任意の適切なプロセスをインスタンス生成することができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ306に進んでいる。
【0047】
ステップ306において、制御ロジック300は、指令データを受け取ることができる。例えば、制御ロジック300は、指令のタイプ、指令の命令、指令が関連している軌道の部分、指令データが関連している軌道セグメント、又は指令に関係する任意のその他のデータを受け取ることができる。例えば、制御ロジック300は、指令が、鉄道軌道の特定の部分上において速度を低減するように車両に命令し得る減速命令であることを受け取ることができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、指令が変更及び/又は終了され得る方式に関係するデータを受け取ることができる。例えば、制御ロジック300は、指令を変更するために充足される必要がある力閾値に関係するデータを受け取ることができる。別の例において、制御ロジック300は、指令が変更及び/又は解除されるために充足されなければならないイベントカウント閾値及び/又はイベント閾値を受け取ることができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ308及びステップ384に進んでいる。
【0048】
ステップ308において、制御ロジック300は、レコードを生成することができる。例えば、レコードは、指令及び/又は指令に関係するデータを含むことができる。一実施形態において、レコードは、指令の時刻及び日付、指令の命令、及び/又は指令に関係する任意のその他のデータを含むことができる。別の実施形態において、ステップ308において生成されるレコードは、制御ロジック300によって生成及び/又は変更された更なるデータを保存するように構成することができる。この結果、ステップ308において生成されたレコードは、指令及び関連するデータのみならず、指令及び/又はその変更に関係するイベント及び/又は車両及び/又は任意のその他のデータを含むことができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ310に進んでいる。
【0049】
ステップ310において、制御ロジック300は、アラートを生成することができる。例えば、制御ロジック300は、指令データが受け取られたことから、アラートが生成されるべきであると判定することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、鉄道システムの間において且つ/又は鉄道要員にアラートを送信することができる。例えば、制御ロジック300は、指令が鉄道軌道の特定の部分との関係においてインスタンス生成されたことを1つ又は複数のシステムのみならず、関連する要員に通知することができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ312に進んでいる。
【0050】
ステップ312において、制御ロジック300は、軌道データを受け取ることができる。例えば、制御ロジック300は、軌道場所データ、軌道セグメントデータ、軌道セグメント識別データ、軌道タイプ、軌道状態、又は軌道に関係する任意のその他のデータを受け取ることができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ314に進んでいる。
【0051】
ステップ314において、制御ロジック300は、セグメントを判定することができる。例えば、制御ロジック300は、ステップ312において軌道の特定の長さに関係するデータを受け取ることが可能であり、且つ、軌道のこのような長さがステップ314においてセグメント化されるべき方法を判定することができる。例えば、制御ロジック300は、軌道の長さがセグメント化されるべき方法を軌道データ内において通知として受け取ることができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、軌道がセグメント化されるべき方法を軌道データに基づいて決定することができる。例えば、制御ロジック300は、本線及び側線の両方が存在していると判定することが可能であり、且つ、更には、本線の一部分が側線とは異なるセグメントであるはずであると判定することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、軌道の一部分がセグメントの長さによって複数のセグメントに分割され得るように、セグメントが特定の長さを有するはずであると判定することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、特定の機器の存在、枕木の組成、レールタイプ、年齢、或いは、制御ロジック300が1つ又は複数のセグメントに鉄道軌道の一部分をセグメント化することを可能にするのに適した任意のその他の基準を含む任意の適切なメカニズムによってセグメントを判定することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、指令制御を可能にするのに適した任意の方式によって軌道セグメントを判定することができる。次いで、制御ロジック300は、ハブ(have)316に進んでいる。
【0052】
ステップ316において、制御ロジック300は、セグメントアイデンティティを割り当てることができる。例えば、制御ロジックは、識別子をステップ314において判定されたセグメントに割り当てることができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、それぞれのセグメントが識別される方式について軌道データから通知を受け取ることができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、識別番号をそれぞれのセグメントに割り当てることができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、セグメントアイデンティティ及び制御ロジック300が1つ又は複数の軌道セグメントの間を弁別することを許容するのに適した任意の方式を識別及び/又は割当することができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ318に進んでいる。
【0053】
ステップ318において、制御ロジック300は、指令を1つ又は複数の軌道セグメントと関連付けることができる。例えば、制御ロジックは、指令が関連付けられる軌道の長さを判定するために、ステップ306において受け取られた指令データを利用することができる。次いで、制御ロジック300は、指令が関連付けられるべきセグメントを判定するために、ステップ312において受け取られた軌道データ、ステップ314において判定されたセグメント、及びステップ316において判定されたセグメントアイデンティティを利用することができる。例えば、制御ロジック300は、指令によってカバーされているセグメントを判定することができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ320に進んでいる。
【0054】
ステップ320において、制御ロジック300は、第1及び第2イベント基準を判定することができる。例えば、制御ロジック300は、カウントするべきイベントの異なるタイプを判定することができる。例えば、制御ロジック300は、カウントされるべきイベントについてその他のシステム及び/又は要員から通知を受け取ることができる。別の例において、制御ロジック300は、第1及び第2イベントタイプに関係する基準を含むことができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、イベントの第1タイプがカウントされるべきであり且つイベントの第2タイプもカウントされるべきであると判定することができる。例えば、制御ロジック300は、第1イベント基準が特定の速度において移動する車両を含むと判定することができる。別の例において、制御ロジック300は、第2イベント基準が特定の負荷と共に移動する車両を含むことを判定することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、第1又は第2イベント基準が特定の速度において移動する且つ特定の負荷を有する車両を含むと判定することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、指令及び/又はその変更に関連する任意のその他の基準を利用することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、制御ロジック300がバラストの圧縮をトラッキングする且つ/又は指令が変更及び/又は終了されるべきかどうかを判定することを可能にするのに適した任意のイベント基準を利用することができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ322に進んでいる。
【0055】
ステップ322において、制御ロジック300は、資産を検出することができる。例えば、制御ロジック300は、軌道上の車両を検出することができる。別の例において、制御ロジック300は、1つ又は複数のセンサ、システム、或いは、車両及び/又はその他の資産を検出するのに適した任意のその他のコンポーネントとの動作自在の通信状態にあり得る。次いで、制御ロジック300は、ステップ324に進んでいる。
【0056】
ステップ324において、制御ロジック300は、資産データを受け取ることができる。例えば、制御ロジック300は、資産の識別、資産が搬送する負荷、資産が移動する速度、又は資産の関係する任意のその他のデータに関係するデータを受け取ることができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、資産に関係するデータをキャプチャする且つ/又は受け取るために、任意の数のセンサ又はその他のデータ収集器との動作自在の通信状態にあり得る。次いで、制御ロジック300は、ステップ326に進んでいる。
【0057】
ステップ326において、制御ロジック300は、位置データポイントを受け取ることができる。例えば、制御ロジック300は、資産の検出の位置に関係するデータポイントを受け取ることができる。例えば、制御ロジック300は、軌道内の電流を読み取るように構成された1つ又は複数のセンサとの通信状態にあることが可能であり、且つ、制御ロジック300は、軌道上の資産の位置を検出するためにこのようなセンサを利用することができる。別の実施形態において、制御ロジックは、全地球測位システム、レーダー、低エネルギーBluetooth、或いは、鉄道軌道上の資産の位置を判定するための通信及び/又はプロトコル及び/又はデータの任意のその他のタイプを利用することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、ステップ314及び316において判定及び/又は識別された特定の軌道セグメントと関連し得る位置データポイントを受け取ることができる。例えば、制御ロジック300は、特定の軌道セグメント上の資産の位置を通知する位置データポイントをステップ326において受け取ることができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ328に進んでいる。
【0058】
ステップ328において、制御ロジック300は、経路をトレーシングすることができる。例えば、制御ロジックは、鉄道軌道に沿った経路をトレーシングするためにステップ326において受け取られた位置データポイントを利用することができる。例えば、制御ロジック300は、位置データポイントを受け取ることが可能であり、且つ/又は、資産が特定の軌道セグメント上に存在している且つ/又は存在していたことを認識することが可能であり、且つ、更には、識別された軌道セグメントを使用して軌道に沿った経路をトレーシングすることができる。例えば、制御ロジック300は、資産が2つの別個の軌道セグメント上において配置されている且つ/又は配置されていたことを通知する位置データポイントを受け取ることができる。次いで、制御ロジック300は、このような2つの軌道セグメントの間の経路をトレーシングすることが可能であり、且つ、経路が第3軌道セグメントを横断しているかどうかを判定することができる。この結果、制御ロジック300は、鉄道軌道の1つ又は複数の軌道セグメントに沿った資産の経路を判定することができる。この結果、別の実施形態において、制御ロジック300は、資産が特定の軌道セグメントに沿って移動したことを直接的に通知する位置データを制御ロジック300がステップ326において受け取らなかった場合にも、1つ又は複数の軌道セグメントに適用されたイベント及び力を判定することができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ330に進んでいる。
【0059】
ステップ330において、制御ロジック300は、ステップ328においてトレーシングされた経路が指令と関連するセグメントを横断したかどうかを判定することができる。例えば、制御ロジックは、ステップ328においてトレーシングされた経路をステップ318において指令と関連付けられたセグメントと比較することが可能であり、且つ、経路によって横断されたセグメントの任意のものが指令と関連付けられている/関連付けられていたかどうかを判定することができる。制御ロジック300は、ステップ328においてトレーシングされた経路が指令と関連する1つ又は複数のセグメントを横断していないと制御ロジック300が判定した場合に、ステップ322に進んでいる。次いで、制御ロジック300は、ステップ328においてトレーシングされた経路が指令と関連する1つ又は複数のセグメントを横断していると制御ロジック300が判定した場合に、ステップ332に進んでいる。
【0060】
ステップ332において、制御ロジック300は、セグメントデータクラスタ内において資産データを含むことができる。例えば、制御ロジック300は、経路によって横断された指令と関連するセグメントを判定することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、指令と関連付けられ得るそれぞれの軌道セグメントと関連するデータクラスタを生成することが可能であり、且つ、資産が特定のセグメントに沿って移動している場合にこのようなデータクラスタ内において資産データを含むことができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ334及び372に進んでいる。
【0061】
ステップ334において、制御ロジック300は、資産データを第1イベント基準と比較することができる。例えば、制御ロジック300は、ステップ324において受け取られた資産データを利用することが可能であり、且つ、このようなデータをステップ320において判定された第1イベント基準と比較することができる。一実施形態において、複数の基準を第1イベントと関連付けることができる。別の実施形態においては、単一の基準を第1イベントと関連付けることができる。次いで、制御ロジックは、ステップ336に進んでいる。
【0062】
ステップ336において、制御ロジック300は、資産データが第1イベント基準を充足しているかどうかを判定することができる。例えば、制御ロジック300は、資産が第1イベント基準によって必要とされ得る特定の速度を充足したかどうかを判定することができる。資産データが第1イベント基準を充足していない場合に、制御ロジック300は、ステップ322に戻るように進んでいる。資産データが第1イベント基準を充足している場合に、制御ロジックは、ステップ338に進んでいる。
【0063】
ステップ338において、制御ロジック300は、セグメント第1イベントカウントを増分することができる。例えば、制御ロジック300は、指令と関連するそれぞれのセグメントごとに適格なイベントを追跡することができる。例えば、制御ロジック300は、1つ又は複数のイベントカウントを任意の特定のセグメントと関連付けることが可能であり、且つ、特定のイベント基準を充足しているイベントの数をカウントすることができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ340に進んでいる。
【0064】
ステップ340において、制御ロジック300は、複数のセグメントが特定の指令と関連付けられているかどうかを判定することができる。複数のセグメントが指令と関連付けられていると制御ロジック300が判定した場合に、制御ロジック300は、ステップ342に進んでいる。複数のセグメントが指令と関連付けられてはいないと制御ロジック300が判定した場合に、制御ロジック300は、ステップ346に進んでいる。
【0065】
ステップ342において、制御ロジック300は、指令と関連するそれぞれのセグメントごとに第1イベントカウントを判定することができる。例えば、制御ロジック300は、制御ロジック300が指令と関連するそれぞれのセグメントごとに第1イベントカウントを比較し得るように、指令と関連するそれぞれのセグメントごとに第1イベントカウントを追跡することができる。制御ロジック300(The control logic 300)は、ステップ344に進んでいる。
【0066】
ステップ344において、制御ロジック300は、それぞれのセグメントの第1イベントカウントを比較することができる。例えば、制御ロジックは、それぞれのセグメントごとに発生した第1イベント基準を充足するイベントの数を判定することができる。この結果、制御ロジック300は、指令が変更される前に、指令が時期尚早に解除及び/又は変更されないように、指令と関連するそれぞれのセグメントが特定の基準を充足することを保証することができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ346に進んでいる。
【0067】
ステップ346において、制御ロジック300は、最小第1イベントカウントを判定することができる。例えば、制御ロジックは、どのセグメントのどのイベントカウントが最低であるのかを判定するために、ステップ344において実施された比較を利用することができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ348に進んでいる。
【0068】
ステップ348において、制御ロジックは、第1イベント閾値が充足されているかどうかを判定することができる。例えば、制御ロジック300は、ステップ346において判定された最小第1イベントカウントを利用することが可能であり、且つ、第1イベント閾値が充足されているかどうかを判定するために、このような最小イベントカウントを第1イベント閾値と比較することができる。この結果、制御ロジック300は、指令が時期尚早に解除及び/又は変更されないように、特定の指令と関連するすべてのセグメントが第1イベント閾値を充足又は超過していることを保証している。第1イベント閾値が充足されていると制御ロジック300が判定した場合に、制御ロジック300は、ステップ350に進んでいる。第1イベント閾値が充足されていないと制御ロジック300が判定した場合に、制御ロジックは、ステップ356に進んでいる。
【0069】
ステップ350において、制御ロジック300は、アラートを生成することができる。例えば、制御ロジックは、第1イベント閾値が特定の指令と関連するすべての軌道セグメントによって充足及び/又は超過されていることを通知するアラートを生成することができよう。次いで、制御ロジック300は、ステップ352に進んでいる。
【0070】
ステップ352において、制御ロジック300は、資産データを第2イベント基準と比較することができる。例えば、第2イベント基準は、第1イベント基準とは異なり得る。別の実施形態において、制御ロジック300は、第1イベント閾値が充足された後に第2イベント基準を充足するイベントをカウントすることを開始することができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ354に進んでいる。
【0071】
ステップ354において、制御ロジック300は、イベントが第2イベント基準を充足しているかどうかを判定することができる。例えば、制御ロジック300は、資産データを検討することが可能であり、且つ、資産データが第2イベント基準を充足しているかどうかを判定するために、ステップ352において実施された比較を利用することができる。例えば、第2イベント基準は、第1イベント基準に類似し得る。例えば、第2イベント基準は、車両の速度に関係付けることができる。別の実施形態において、第2イベント基準は、車両の重量に関係付けることができよう。別の実施形態において、第2イベント基準は、圧縮及び鉄道インフラストラクチャのトラッキングに関連する任意のその他の基準であり得る。資産データが第2イベント基準を充足してはいないと制御ロジック300が判定した場合に、制御ロジックは、ステップ356に進んでいる。資産データが第2イベント基準を充足していると制御ロジック300が判定した場合に、制御ロジック300は、ステップ358に進んでいる。
【0072】
ステップ356において、制御ロジック300は、資産を検出することができる。例えば、制御ロジック300は、ステップ322と同様に資産を検出することができる。例えば、制御ロジック300は、制御ロジックが再度ステップ324において始まるプロセスを開始し得るように、資産の検出を待機することができる。
【0073】
ステップ358において、制御ロジック300は、セグメント第2イベントカウントを増分することができる。例えば、セグメント第2イベントカウントは、自身がセグメント上において発生する第1イベントタイプとは異なりセグメント上において発生する第2イベントタイプに対応しているという点を除いて、セグメント第1イベントカウントに類似し得る。例えば、指令と関連するそれぞれのセグメントは、第2イベントカウントを含むことができる。別の実施形態において、指令と関連するそれぞれのセグメントは、第1イベントカウント及び第2イベントカウントを含むことができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ360に進んでいる。
【0074】
ステップ360において、制御ロジックは、複数のセグメントが指令と関連しているかどうかを判定することができる。複数のセグメントが指令と関連していると制御ロジック300が判定した場合に、制御ロジック300は、ステップ362に進んでいる。複数のセグメントが指令と関連してはいないと制御ロジック300が判定した場合に、制御ロジックは、ステップ366に進んでいる。
【0075】
ステップ362において、制御ロジックは、指令と関連するそれぞれのセグメントごとに第2イベントカウントを判定することができる。例えば、制御ロジック300は、指令と関連するそれぞれのセグメントに関係付けられた第2イベントカウントを識別することができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ364に進んでいる。
【0076】
ステップ364において、制御ロジック300は、指令と関連するそれぞれのその他のセグメントの第2イベントカウントを指令と関連するそれぞれのその他のセグメントの第2イベントカウントと比較することができる。次いで、制御ロジックは、ステップ366に進んでいる。
【0077】
ステップ366において、制御ロジックは、最小第2イベントカウントを判定することができる。例えば、制御ロジック300は、どのセグメントのどのイベントカウントが最低であるのかを判定するために、ステップ364において実施された比較を利用することができる。別の実施形態において、指令と関連する単一のセグメントのみが存在している場合には、制御ロジック300は、このようなイベントカウントが最小イベントカウントであると判定することができる。次いで、制御ロジックは、ステップ368に進んでいる。
【0078】
ステップ368において、制御ロジックは、最小第2イベントカウントが第2イベント閾値を充足しているかどうかを判定することができる。例えば、第2イベント閾値は、最小第2イベントカウントがこのような数を充足又は超過している場合に第2イベント閾値が充足され得るように、特定の数の第2イベントタイプを含むことができる。第2イベント閾値が最小第2イベントカウントによって充足されてはいないと制御ロジック300が判定した場合に、制御ロジック300は、ステップ366に戻るように進んでいる。最小第2イベントカウントが第2イベント閾値を充足していると制御ロジック300が判定した場合には、制御ロジック300は、ステップ370に進んでいる。
【0079】
ステップ370において、制御ロジック300は、アラートを生成することができる。例えば、制御ロジック300は、第2イベント閾値が充足されていることを通知するアラートを生成することができる。次いで、制御ロジックは、ステップ390に進んでいる。
【0080】
ステップ372において、制御ロジック300は、セグメント合計力を算出することができる。例えば、制御ロジック300は、1つ又は複数のセグメントに印加された合計力を判定するために、ステップ332において生成及び/又は追加されたデータクラスタを利用することができる。別の例において、制御ロジック300は、合計力がそれぞれのセグメントごとに算出されるように、印加された力のすべてのものを集計することが可能であり又はその合計を生成することができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ374に進んでいる。
【0081】
ステップ374において、制御ロジック300は、複数のセグメントが指令と関連しているかどうかを判定することができる。複数のセグメント又は指令と関連している(multiple segments or associated with the directive)と制御ロジック300が判定した場合に、制御ロジックは、ステップ376に進んでいる。次いで、複数のセグメントが指令と関連してはいないと制御ロジック300が判定した場合に、制御ロジックは、ステップ378に進んでいる。
【0082】
ステップ376において、制御ロジック300は、それぞれのセグメントの合計力を比較することができる。例えば、制御ロジック300は、ステップ372においてそれぞれのセグメントごとに算出された合計力を識別及び/又は認識することができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ378に進んでいる。
【0083】
ステップ378において、制御ロジック300は、最小合計力を判定することができる。例えば、制御ロジック300は、セグメントと関連する最低力を判定するために、ステップ376において実施された比較を利用することができる。別の実施形態において、複数のセグメントが指令と関連していない場合に、制御ロジック300は、単一セグメント合計力が最小合計力であると判定することができる。次いで、制御ロジックは、ステップ380に進んでいる。
【0084】
ステップ380において、制御ロジック300は、力閾値がステップ378において判定された最小合計力によって充足されているかどうかを判定することができる。例えば、力閾値は、特定の力であることが可能であり、且つ、最小合計力がこのような力を充足又は超過している場合に、力閾値が充足され得る。ステップ378において判定された最小合計力が力閾値を充足してはいない場合に、制御ロジック300は、ステップ372に戻るように進んでいる。ステップ378において判定された最小合計力が力閾値を充足している場合には、制御ロジック300は、ステップ382に進んでいる。
【0085】
ステップ382において、制御ロジックはアラートを生成することができる。例えば、制御ロジック300は、最小合計力が力閾値を充足していることを通知するアラートを生成することができる。次いで、制御ロジックは、ステップ390に進んでいる。
【0086】
ステップ384において、制御ロジック300は、時間データを受け取ることができる。例えば、制御ロジックは、時刻を制御ロジック300に通知し得るクロックと同期化することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、持続時間と関係するデータを受け取ることができる。例えば、制御ロジック300は、指令の開始時刻を受け取ることが可能であり、且つ、指令が有効であった持続時間を監視することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、指令について制御ロジック300に通知するのに適した任意のその他の時間データを受け取ることができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ386に進んでいる。
【0087】
ステップ386において、制御ロジック300は、その第1時間閾値が充足されているかどうかを判定することができる。例えば、時間閾値は、ステップ384において受け取られた時間データが時刻が第1時間閾値にマッチングしていることを通知した場合に第1時間閾値が充足され得るような特定の時刻であり得る。別の実施形態において、第1時間閾値は、ステップ384において受け取られた時間データが特定の持続時間が第1時間閾値の持続時間を充足又は超過していることを通知した場合に第1時間閾値が充足され得るような持続時間閾値であり得る。第1時間閾値が充足されてはいないと制御ロジック300が判定した場合に、制御ロジック300は、ステップ306に戻るように進んでいる。第1時間閾値が充足されていると制御ロジック300が判定した場合に、制御ロジック300は、ステップ388に進んでいる。
【0088】
ステップ388において、制御ロジック300は、アラートを生成することができる。例えば、制御ロジック300は、第1時間閾値が充足されていることを通知するアラートを生成することができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ390に進んでいる。
【0089】
ステップ390において、制御ロジック300は、指令変更を判定することができる。例えば、制御ロジックは、充足された閾値に基づいてインスタンス生成するべき指令変更のタイプを判定することができる。例えば、且つ、一実施形態において、力閾値がステップ380において充足されている場合に、制御ロジック300は、指令が減速命令であるなどの場合に指令が解除されるべきであると判定することができる。別の実施形態において、且つ、一例として、第1イベント閾値がステップ348において充足されている場合に、制御ロジック300は、指令が減速命令であるなどの場合に指令が相対的に大きな速度を許容するように変更されるべきであると判定することができる。別の実施形態において、且つ、一例として、第2イベント閾値がステップ368において充足されている場合に、制御ロジック300は、指令が減速命令である場合に指令を解除するように、指令が変更されるべきであると判定することができる。別の実施形態において、制御ロジック300は、利用された閾値及びステップ348、368、380、386、及び/又は392の任意のもの又はすべてに基づいて指令変更の任意のその他の適切なタイプを判定することができる。次いで、制御ロジックは、ステップ392及びステップ396に進んでいる。
【0090】
ステップ392において、制御ロジック300は、第2時間閾値が充足されているかどうかを判定することができる。例えば、ステップ390において判定された指令変更が第1時間閾値がステップ386において充足されていることに起因したものであった場合には、制御ロジックは、最2時間閾値が充足された後に指令が再度インスタンス生成されるべきであるかどうかを判定するために第2時間閾値を利用することができる。別の実施形態において、第2時間閾値は、第1時間閾値と同様に、時間閾値及び/又は持続時間閾値であり得る。別の実施形態において、第2時間閾値は、任意の適切な時間閾値であり得る。第2時間閾値が充足されてはいないと制御ロジック300が判定した場合に、制御ロジック300は、ステップ306に戻るように進んでいる。第2時間閾値が充足されていると制御ロジック300が判定した場合には、制御ロジックは、ステップ394に進んでいる。
【0091】
ステップ394において、制御ロジック300は、アラートを生成することができる。例えば、制御ロジック300は、第2時間閾値が充足されていることを通知するアラートを生成することができる。次いで、制御ロジックは、ステップ390に進んでいる。
【0092】
ステップ396において、制御ロジック300は、指令変更をインスタンス生成することができる。例えば、制御ロジックは、指令変更のタイプとの関係においてステップ390において実施された判定を利用することが可能であり、且つ、ステップ396においてこのような変更をインスタンス生成することができる。例えば、制御ロジック300は、減速命令の最大速度を変更することが可能であり、指令を終了することが可能であり、更なる命令を含むように指令を変更することが可能であり、命令を除去するように指令を変更することが可能であり、保守を必要とするように指令を変更することが可能であり、且つ/又は制御ロジック300によって利用される閾値の充足又はその欠如に対処するのに適した任意のその他の指令変更を実行することができる。次いで、制御ロジック300は、ステップ398に進んでいる。
【0093】
ステップ398において、制御ロジック300は、アラートを生成することができる。例えば、制御ロジックは、指令変更がステップ396においてインスタンス生成されたことを通知するアラートを生成することができる。次いで、制御ロジック300は、上述のステップの任意のものを終了又は反復することができる。
【0094】
図4A及び図4Bは、本開示の例示用の実施形態による指令変更システム400の特徴を実施する制御ロジックを例示するフローチャート図400を示している。指令変更制御ロジック400は、サーバー(例えば、サーバー102)、機械学習モジュール、又はその他の適切なシステム上のアルゴリズムとして実装することができる。これに加えて、指令変更制御ロジック400は、指令管理システム202、圧縮トラッキングシステム204、及びアラート管理システム206を含む圧縮に関係する減速命令管理システム200の1つ又は複数の特徴を実装又は内蔵することができる。指令変更制御ロジック400は、ソフトウェア、ハードウェア、アプリケーションプログラミングインターフェイス(API)、ネットワーク接続、ネットワーク転送プロトコル、HTML、DHTML、JavaScript、Dojo、Ruby、Rails、その他の適切なアプリケーション、又はこれらの適切な組合せによって実現することができる。
【0095】
指令変更制御ロジック400は、データを同時に処理することにより、複数のプロセス及びスレッドを生成するためにコンピュータプラットフォームの能力を活用することができる。指令変更制御ロジック400の速度及び効率性は、要員の安全性を促進するために複数のプロセスをインスタンス生成することにより、格段に改善されている。但し、プログラミングの当業者は、単一処理スレッドの使用も利用され得ると共に本開示の範囲に含まれることを理解するであろう。
【0096】
本実施形態の指令変更制御ロジック400は、ステップ402において開始している。ステップ402において、制御ロジック400は、指令データを受け取ることができる。例えば、制御ロジック400は、指令のタイプ、指令の命令、指令が関連している軌道の部分、指令データが関連している軌道セグメント、又は指令に関係する任意のその他のデータを受け取ることができる。例えば、制御ロジック400は、指令が鉄道軌道の特定の部分上において速度を低減するように車両に命令し得る減速命令であることを受け取ることができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、指令が変更及び/又は終了され得る方式に関係するデータを受け取ることができる。例えば、制御ロジック400は、指令を変更するために充足される必要がある力閾値に関係するデータを受け取ることができる。別の例において、制御ロジック400は、指令が変更及び/又は解除されるために充足されなければならないイベントカウント閾値及び/又はイベント閾値を受け取ることができる。次いで、制御ロジック400は、ステップ404に進んでいる。
【0097】
ステップ404において、制御ロジック400は、レコードを生成することができる。例えば、レコードは、指令及び/又は指令に関係するデータを含むことができる。一実施形態において、レコードは、指令の時刻及び日付、指令の命令、及び/又は指令に関係する任意のその他のデータを含むことができる。別の実施形態において、ステップ404において生成されるレコードは、制御ロジック400によって生成及び/又は変更された更なるデータを保存するように構成することができる。この結果、ステップ404において生成されるレコードは、指令及び関連するデータのみならず、指令及び/又はその変更と関係するイベント及び/又は車両及び/又は任意のその他のデータを含むことができる。次いで、制御ロジック400は、ステップ406に進んでいる。
【0098】
ステップ406において、制御ロジック400は、アラートを生成することができる。例えば、制御ロジック400は、指令データが受け取られ、そしてアラートが生成されるべきである(directive data was received, and alert should be generated)と判定することができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、鉄道システムの間において且つ/又は鉄道要員にアラートを送信することができる。例えば、制御ロジック400は、1つ又は複数のシステムのみならず関連する要員に、指令が鉄道軌道の特定の部分との関係においてインスタンス生成されたことを通知することができる。次いで、制御ロジック400は、ステップ408に進んでいる。
【0099】
ステップ408において、制御ロジック400は、軌道データを受け取ることができる。例えば、制御ロジック400は、軌道場所データ、軌道セグメントデータ、軌道セグメント識別データ、軌道タイプ、軌道状態、又は軌道に関係するその他のデータを受け取ることができる。次いで、制御ロジック400は、ステップ410に進んでいる。
【0100】
ステップ410において、制御ロジック400は、セグメントを判定することができる。例えば、制御ロジック400は、ステップ408において軌道の特定の長さに関係するデータを受け取ることが可能であり、且つ、ステップ410において軌道のこのような長さがセグメント化されるべき方式を判定することができる。例えば、制御ロジック400は、軌道の長さがセグメント化されるべき方式を軌道データ内において通知として受け取ることができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、軌道データに基づいて軌道がセグメント化されるべき方式を決定することができる。例えば、制御ロジック400は、本線及び側線の両方が存在していることを判定することが可能であり、且つ、更には、本線の一部分が側線とは異なるセグメントであるはずであると判定することができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、軌道の一部分がセグメント長によって複数のセグメントに分割され得るように、セグメントが特定の長さを有するべきであると判定することができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、特定の機器の存在、枕木の組成、レールタイプ、年齢、又は制御ロジック400が1つ又は複数のセグメントに鉄道軌道の一部分をセグメント化することを可能にするのに適した任意のその他の基準を含む任意の適切なメカニズムによってセグメントを判定することができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、指令制御を可能にするのに適した任意の方式によって軌道セグメントを判定することができる。次いで、制御ロジック400は、ステップ412を有するため(to have 412)に進んでいる。
【0101】
ステップ412において、制御ロジック400は、セグメントアイデンティティを割り当てることができる。例えば、制御ロジックは、ステップ410において判定されたセグメントに識別子を割り当てることができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、それぞれのセグメントが識別されるべき方式の通知を軌道データから受け取ることができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、識別番号をそれぞれのセグメントに割り当てることができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、セグメントアイデンティティと、制御ロジック400が1つ又は複数の軌道セグメントの間を弁別することを許容するのに適した任意の方式と、を識別及び/又は割り当てることができる。次いで、制御ロジック400は、ステップ414に進んでいる。
【0102】
ステップ414において、制御ロジック400は、指令を1つ又は複数の軌道セグメントと関連付けることができる。例えば、制御ロジックは、指令が関連付けられるべき軌道の長さを判定するために、ステップ402において受け取られた指令データを利用することができる。次いで、制御ロジック400は、指令が関連付けられるべきセグメントを判定するために、ステップ408において受け取られた軌道データ、ステップ410において判定されたセグメント、及びステップ412において判定されたセグメントアイデンティティを利用することができる。例えば、制御ロジック400は、指令によってカバーされているセグメントを判定することができる。次いで、制御ロジック400は、ステップ416に進んでいる。
【0103】
ステップ416において、制御ロジック400は、資産を検出することができる。例えば、制御ロジック400は、軌道上の車両を検出することができる。別の例において、制御ロジック400は、1つ又は複数のセンサ、システム、或いは、車両及び/又はその他の資産を検出するのに適した任意のその他のコンポーネントと動作自在の通信状態にあり得る。次いで、制御ロジック400は、ステップ418に進んでいる。
【0104】
ステップ418において、制御ロジック400は、資産データを受け取ることができる。例えば、制御ロジック400は、資産、資産が搬送している負荷、資産が移動している速度、又は資産に関係する任意のその他のデータに関係するデータを受け取ることができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、資産に関係するデータをキャプチャし且つ/又は受け取るために、任意の数のセンサ又はその他のデータ収集器との動作自在の通信状態にあり得る。次いで、制御ロジック400は、ステップ420に進んでいる。
【0105】
ステップ420において、制御ロジック400は、位置データポイントを受け取ることができる。例えば、制御ロジック400は、資産の検出の位置に関係するデータポイントを受け取ることができる。例えば、制御ロジック400は、軌道内の電流を読み取るように構成された1つ又は複数のセンサとの通信状態にあることが可能であり、且つ、制御ロジック400は、軌道上の資産の位置を検出するためにこのようなセンサを利用することができる。別の実施形態において、制御ロジックは、全地球測位システム、レーダー、低エネルギーBluetooth、或いは、鉄道軌道上の資産の位置を判定するための通信及び/又はプロトコル及び/又はデータの任意のその他のタイプを利用することができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、ステップ410及び412において判定及び/又は識別された特定の軌道セグメントと関連付けられ得る位置データポイントを受け取ることができる。例えば、制御ロジック400は、特定の軌道セグメント上の資産の位置を通知する位置データポイントをステップ420において受け取ることができる。次いで、制御ロジック400は、ステップ422に進んでいる。
【0106】
ステップ422において、制御ロジック400は、環境データを受け取ることができる。例えば、制御ロジック400は、環境データをキャプチャするように構成された1つ又は複数のセンサとの動作自在の通信状態にあり得る。別の例において、環境データは、湿度、温度、天候、気候、圧力、又は任意のその他の環境データを含むことができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、環境データを収集するように且つこのようなデータを制御ロジック400に送信するように構成され得る1つ又は複数のその他のシステムからデータを受け取ることができる。次いで、制御ロジック400は、ステップ424に進んでいる。
【0107】
ステップ424において、制御ロジック400は、イベント基準を判定することができる。例えば、制御ロジック400は、カウントするべきイベントの1つ又は複数のタイプを判定することができる。例えば、制御ロジック400は、カウントされるべきイベントに関するその他のシステム及び/又は要員からの通知を受け取ることができる。別の例において、制御ロジック400は、1つ又は複数のイベントタイプに関係する基準を含むことができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、複数のタイプのイベントがカウントされるべきであると判定することができる。例えば、制御ロジック400は、イベント基準が特定の速度において移動する車両を含むと判定することができる。別の例において、制御ロジック400は、イベント基準が特定の負荷と共に移動している車両を含むと判定することができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、イベント基準が特定の速度において移動する且つ特定の負荷を有する車両を含むと判定することができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、指令及び/又はその変更と関連する任意のその他の基準を利用することができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、制御ロジック400がバラストの圧縮をトラッキングし且つ/又は指令が変更及び/又は終了されるべきであるかどうかを判定することを可能にするのに適した任意のイベント基準を利用することができる。次いで、制御ロジック400は、ステップ426に進んでいる。
【0108】
ステップ426において、制御ロジック400は、経路をトレーシングすることができる。例えば、制御ロジックは、鉄道軌道に沿った経路をトレーシングするために、ステップ420において受け取られた位置データポイントを利用することがきる。例えば、制御ロジック400は、位置データポイントを受け取ることが可能であり且つ/又は資産が特定の軌道セグメント上に存在している且つ/又は存在していたことを認識することが可能であり、且つ、更には、識別された軌道セグメントを使用して軌道に沿った経路をトレーシングすることができる。例えば、制御ロジック400は、資産が2つの別個の軌道セグメント上において配置されている且つ/又は配置されていたことを通知する位置データポイントを受け取ることができる。次いで、制御ロジック400は、このような2つの軌道セグメントの間の経路をトレーシングすることが可能であり、且つ、経路が第3の軌道セグメントを横断しているかどうかを判定することができる。この結果、制御ロジック400は、鉄道軌道の1つ又は複数の軌道に沿った資産の経路を判定することができる。別の実施形態においては、この結果、制御ロジック400は、制御ロジック400が資産が特定の軌道セグメントに沿って移動したことを直接的に通知する位置データポイントをステップ326において受け取らなかった場合にも、1つ又は複数の軌道セグメントに適用されたイベント及び力を判定することができる。次いで、制御ロジック400は、ステップ428に進んでいる。
【0109】
ステップ428において、制御ロジック400は、ステップ426においてトレーシングされた経路が指令と関連するセグメントを横断したかどうかを判定することができる。例えば、制御ロジックは、ステップ426においてトレーシングされた経路をステップ414において指令と関連付けられているセグメントと比較することが可能であり、且つ、経路によって横断されたセグメントの任意のものが指令と関連している/関連していたかどうかを判定することができる。制御ロジック400は、ステップ426においてトレーシングされた経路が指令と関連付けられている1つ又は複数のセグメントを横断してはいないと制御ロジック400が判定した場合に、ステップ416に進んでいる。次いで、制御ロジック400は、ステップ426においてトレーシングされた経路が指令と関連付けられている1つ又は複数のセグメントを横断していると制御ロジック400が判定した場合に、ステップ430に進んでいる。
【0110】
ステップ430において、制御ロジック400は、ステップ422において受け取られた環境データが第1環境閾値を充足しているかどうかを判定することができる。例えば、環境閾値は、温度閾値であり得る。例えば、環境データは、レール温度及び/又はレール温度に影響し得る周辺温度を含むことができる。別の例において、環境データは、例えば、レール温度に影響し得るものなどの太陽及び/又は放射の量を通知し得るデータなどのUVインデックスを含むことができる。例えば、環境データが特定の温度を通知している場合に、環境閾値は、環境データが特定の温度を充足又は超過している場合に環境閾値が充足され得るような特定の温度であり得る。別の実施形態において、第1環境閾値は、ステップ422において受け取られた環境データが特定の湿度を通知している場合に且つ湿度が環境閾値の湿度を充足又は超過している場合に第2環境閾値が充足され得るような湿度閾値であり得る。別の実施形態において、第1環境閾値は、任意の適切な環境閾値であり得る。第1環境閾値が充足されていると制御ロジックが判定した場合に、制御ロジックは、ステップ432に進んでいる。第1環境閾値が充足されてはいないと制御ロジック400が判定した場合には、制御ロジック400は、ステップ440に進んでいる。
【0111】
ステップ432において、制御ロジックは、イベント閾値が充足されているかどうかを判定することができる。例えば、制御ロジック400は、判定されたイベントカウントを利用することが可能であり、且つ、イベント閾値が充足されているかどうかを判定するためにこのようなイベントカウントをイベント閾値と比較することができる。この結果、制御ロジック400は、指令が時期尚早に解除及び/又は変更されないように、特定の指令と関連する1つ又は複数のセグメントがイベント閾値を充足又は超過することを保証することができる。イベント閾値が充足されていると制御ロジック400が判定した場合に、制御ロジック400は、ステップ438に進んでいる。イベント閾値が充足されてはいないと制御ロジック400が判定した場合には、制御ロジックは、ステップ434に進んでいる。
【0112】
ステップ434において、制御ロジック400は、資産データを1つ又は複数のイベント基準と比較することができる。例えば、制御ロジック400は、ステップ418において受け取られた資産データを利用することが可能であり、且つ、このようなデータをステップ424において判定されたイベント基準と比較することができる。一実施形態においては、複数の基準をイベントと関連付けることができる。別の実施形態においては、単一基準をイベントと関連付けることができる。次いで、制御ロジック400は、ステップ436に進んでいる。
【0113】
ステップ436において、制御ロジック400は、ステップ418において受け取られた資産データがステップ424において判定されたイベント基準を充足している場合にイベントカウントを増分することができる。例えば、制御ロジック400は、指令と関連するそれぞれのセグメントごとに適格イベントを追跡することができる。例えば、制御ロジック400は、1つ又は複数のイベントカウントを任意の特定のセグメントと関連付けることが可能であり、且つ、特定のイベント基準を充足するイベントの数をカウントすることができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、イベント基準を充足するイベントのイベントカウントを維持することができる。次いで、制御ロジック400は、ステップ432に進んでいる。
【0114】
ステップ438において、制御ロジック400は、指令変更をインスタンス生成することができる。例えば、制御ロジックは、イベントカウント閾値が充足されたというステップ432において実施された判定を利用することが可能であり、且つ、ステップ438においてこのような変更をインスタンス生成することができる。例えば、制御ロジック400は、減速命令の最大速度を変更することが可能であり、指令を終了することが可能であり、更なる命令を含むように指令を変更することが可能であり、命令を除去するように指令を変更することが可能であり、保守を必要とするように指令を変更することが可能であり、且つ/又は、制御ロジック400によって利用された閾値の充足又はその欠如に対処するのに適した任意のその他の指令変更を実行することができる。次いで、制御ロジック400は、上述のステップの任意のものを終了又は反復することができる。
【0115】
ステップ440において、制御ロジック400は、ステップ422において受け取られた環境データが第2環境閾値を充足しているかどうかを判定することができる。例えば、環境閾値は、温度閾値であり得る。例えば、環境データは、レール温度及び/又はレール温度に影響し得る周辺温度を含むことができる。別の例において、環境データは、レール温度に影響し得るものなどの太陽及び/又は放射の量を通知し得るデータなどのUVインデックスを含むことができる。例えば、環境データが特定の温度を通知している場合に、環境閾値は、環境データが特定の温度を充足又は超過している場合に環境閾値が充足され得るような特定の温度であり得る。別の実施形態において、第2環境閾値は、ステップ422において受け取られた環境データが特定の湿度を通知しており且つ湿度が環境閾値の湿度を充足又は超過している場合に第2環境閾値が充足され得るような湿度閾値であり得る。別の実施形態において、第2環境閾値は、任意の適切な環境閾値であり得る。第2環境閾値が充足されていると制御ロジックが判定した場合に、制御ロジックは、ステップ442に進んでいる。第2環境閾値が充足されてはいないと制御ロジック400が判定した場合には、制御ロジック400は、ステップ440に進んでいる。
【0116】
ステップ442において、制御ロジックは、イベント閾値が充足されているかどうかを判定することができる。例えば、イベント閾値は、カウントされたタイプAイベントに関係付けることができる。一実施形態において、タイプAイベントは、例えば、ステップ432においてイベント閾値と比較されたイベントと比較される異なる基準を含むことができる。例えば、タイプAイベント用のイベント基準は、例えば、第2環境閾値がステップ440において判定された場合に充足されていることなどを理由として、異なり得る。例えば、イベント基準は、増大又は低減された速度限度、重量限度、又は任意のその他の基準を含むことができる。例えば、制御ロジック400は、判定されたイベントカウントを利用することが可能であり、且つ、タイプAイベント閾値が充足されているかどうかを判定するためにこのようなイベントカウントをイベント閾値と比較することができる。この結果、制御ロジック400は、指令が時期尚早に解除及び/又は変更されないように、特定の指令と関連する1つ又は複数のセグメントがタイプAイベント閾値を充足又は超過することを保証することができる。イベント閾値が充足されていると制御ロジック400が判定した場合に、制御ロジック400は、ステップ456に進んでいる。イベント閾値が充足されてはないと制御ロジック400が判定した場合には、制御ロジックは、ステップ444に進んでいる。
【0117】
ステップ444において、制御ロジック400は、資産データを1つ又は複数のタイプAイベント基準と比較することができる。例えば、制御ロジック400は、ステップ418において受け取られた資産データを利用することが可能であり、且つ、このようなデータをステップ424において判定されたタイプAイベント基準と比較することができる。一実施形態においては、複数の基準をタイプAイベントと関連付けることができる。別の実施形態においては、単一基準をタイプAイベントと関連付けることができる。次いで、制御ロジック400は、ステップ446に進んでいる。
【0118】
ステップ446において、制御ロジック400は、ステップ418において受け取られた資産データがステップ424において判定されたタイプAイベント基準を充足している場合にタイプAイベントカウントを増分することができる。例えば、制御ロジック400は、指令と関連するそれぞれのセグメントごとに適格イベントを追跡することができる。例えば、制御ロジック400は、1つ又は複数のイベントカウントを任意の特定のセグメントと関連付けることが可能であり、且つ、特定のイベント基準を充足するイベントの数をカウントすることができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、タイプAイベント基準を充足するイベントのタイプAカウントを維持することができる。次いで、制御ロジック400は、テップ442に進んでいる。
【0119】
ステップ448において、制御ロジックは、イベント閾値が充足されているかどうかを判定することができる。例えば、イベント閾値は、カウントされたタイプBイベントに関係付けることができる。一実施形態において、タイプBイベントは、例えば、ステップ432及び/又はステップ442においてイベント閾値と比較されたイベントと比較される異なる基準を含むことができる。例えば、タイプBイベント用のイベント基準は、例えば、第2環境閾値がステップ440において判定された場合に充足されており且つタイプAイベント閾値が充足されていることなどを理由として、異なり得る。例えば、イベント基準は、増大又は低減された速度限度、重量限度、又は任意のその他の基準を含むことができる。例えば、制御ロジック400は、判定されたイベントカウントを利用することが可能であり、且つ、タイプBイベント閾値が充足されているかどうかを判定するためにこのようなイベントカウントをイベント閾値と比較することができる。この結果、制御ロジック400は、指令が時期尚早に解除及び/又は変更されないように、特定の指令と関連する1つ又は複数のセグメントがタイプBイベント閾値を充足又は超過することを保証することができる。イベント閾値が充足されていると制御ロジック400が判定した場合に、制御ロジック400は、ステップ456に進んでいる。イベント閾値が充足されてはいないと制御ロジック400が判定した場合には、制御ロジックは、ステップ450に進んでいる。
【0120】
ステップ450において、制御ロジック400は、資産データを1つ又は複数のタイプBイベント基準と比較することができる。例えば、制御ロジック400は、ステップ418において受け取られた資産データを利用することが可能であり、且つ、このようなデータをステップ424において判定されたタイプBイベント基準と比較することができる。一実施形態においては、複数の基準をタイプBイベントと関連付けることができる。別の実施形態においては、単一の基準をタイプBイベントと関連付けることができる。次いで、制御ロジック400は、ステップ452に進んでいる。
【0121】
ステップ452において、制御ロジック400は、ステップ418において受け取られた資産データがステップ424において判定されたタイプBイベント基準を充足している場合にタイプBイベントカウントを増分することができる。例えば、制御ロジック400は、指令と関連するそれぞれのセグメントごとに適格イベントを追跡することができる。例えば、制御ロジック400は、1つ又は複数のイベントカウントを任意の特定のセグメントと関連付けることが可能であり、且つ、特定のイベント基準を充足しているイベントの数をカウントすることができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、タイプBイベント基準を充足しているイベントのタイプBイベントカウントを維持することができる。次いで、制御ロジック400は、ステップ448に戻るように進んでいる。
【0122】
ステップ454において、制御ロジック400は、第1指令変更をインスタンス生成することができる。例えば、制御ロジックは、タイプAイベントカウント閾値が充足されたというステップ442において実施された判定を利用することが可能であり、且つ、ステップ454において第1変更をインスタンス生成することができる。例えば、制御ロジック400は、減速命令の最大速度を変更することが可能であり、指令を終了させることが可能であり、更なる命令を含むように指令を変更することが可能であり、命令を除去するように指令を変更することが可能であり、保守を必要とするように指令を変更することが可能であり、且つ/又は、制御ロジック400によって利用された閾値の充足又は欠如に対処するのに適した任意のその他の指令変更を実行することができる。次いで、制御ロジック400は、上述のステップの任意のものを終了又は反復することができる。
【0123】
ステップ456において、制御ロジック400は、第2指令変更をインスタンス生成することができる。例えば、第2指令変更は、ステップ454における第1指令変更及び/又はステップ438における指令変更とは異なることも可能であり或いはこれと同一であることもできる。例えば、制御ロジックは、タイプBイベントカウント閾値が充足されたというステップ442において実施された判定を利用することが可能であり、且つ、ステップ456において第2変更をインスタンス生成することができる。例えば、制御ロジック400は、減速命令の最大速度を変更することが可能であり、指令を終了させることが可能であり、更なる命令を含むように指令を変更することが可能であり、命令を除去するように指令を変更することが可能であり、保守を必要とするように指令を変更することが可能であり、且つ/又は、制御ロジック400によって利用される閾値の充足又はその欠如に対処するのに適した任意のその他の指令変更を実行することができる。次いで、制御ロジック400は、上述のステップの任意のものを終了又は反復することができる。
【0124】
ステップ458において、制御ロジック400は、ステップ422において受け取られた環境データが第3環境閾値を充足しているかどうかを判定することができる。例えば、環境閾値は、温度閾値であり得る。例えば、環境データは、レール温度及び/又はレール温度に影響し得る周辺温度を含むことができる。別の例において、環境データは、例えば、レール温度に影響し得るものなどの太陽及び/又は放射の量を通知し得るデータなどのUVインデックスを含むことができる。例えば、環境データが特定の温度を通知している場合に、環境閾値は、環境データが特定の温度を充足又は超過した場合に環境閾値が充足され得るような特定の温度であり得る。別の実施形態において、第3温度閾値は、ステップ422において受け取られた環境データが特定の湿度を通知しており且つ湿度が環境閾値の湿度を充足又は超過している場合に第2環境閾値が充足され得るような湿度閾値であり得る。別の実施形態において、第3環境閾値は、任意の適切な環境閾値であり得る。第3環境閾値が充足されていると制御ロジックが判定した場合に、制御ロジックは、ステップ460に進んでいる。第3環境閾値が充足されてはいないと制御ロジック400が判定した場合には、制御ロジック400は、ステップ460に進んでいる。
【0125】
ステップ460において、制御ロジックは、イベント閾値が充足されているかどうかを判定することができる。例えば、イベント閾値は、カウントされたタイプCイベントと関係付けることができる。一実施形態において、タイプCイベントは、例えば、ステップ432、442、及び/又は448においてイベント閾値と比較されたイベントと比較される異なる基準を含むことができる。例えば、タイプCイベント用のイベント基準は、第3環境閾値がステップ440において判定された場合に充足されていることなどを理由として、異なり得る。例えば、イベント基準は、増大又は低減された速度限度、重量限度、又は任意のその他の基準を含むことができる。例えば、制御ロジック400は、判定されたイベントカウントを利用することが可能であり、且つ、タイプCイベント閾値が充足されているかどうかを判定するためにこのようなイベントカウントをイベント閾値と比較することができる。この結果、制御ロジック400は、指令が時期尚早に解除及び/又は変更されないように、特定の指令と関連する1つ又は複数のセグメントがタイプCイベント閾値を充足又は超過することを保証することができる。イベント閾値が充足されていると制御ロジック400が判定した場合に、制御ロジック400は、ステップ468に進んでいる。イベント閾値が充足されてはいないと制御ロジック400が判定した場合には、制御ロジックは、ステップ462に進んでいる。
【0126】
ステップ462において、制御ロジック400は、資産データを1つ又は複数のタイプCイベント基準と比較することができる。例えば、制御ロジック400は、ステップ418において受け取られた資産データを利用することが可能であり、且つ、このようなデータをステップ424において判定されたタイプCイベント基準と比較することができる。一実施形態においては、複数の基準をタイプCイベントと関連付けることができる。別の実施形態においては、単一基準をタイプCイベントと関連付けることができる。次いで、制御ロジック400は、ステップ464に進んでいる。
【0127】
ステップ464において、制御ロジック400は、ステップ418において受け取られた資産データがステップ424において判定されたタイプCイベント基準を充足している場合にタイプCイベントカウントを増分することができる。例えば、制御ロジック400は、指令と関連するそれぞれのセグメントごとに適格イベントを追跡することができる。例えば、制御ロジック400は、1つ又は複数のイベントカウントを任意の特定のセグメントと関連付けることが可能であり、且つ、特定のイベント基準を充足しているイベントの数をカウントすることができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、タイプCイベント基準を充足しているイベントのタイプCイベントカウントを維持することができる。次いで、制御ロジック400は、ステップ460に進んでいる。
【0128】
ステップ466において、制御ロジック400は、第1指令変更をインスタンス生成することができる。例えば、制御ロジックは、タイプCイベントカウント閾値が充足されたというステップ460において実施された判定を利用することが可能であり、且つ、ステップ466において第1変更をインスタンス生成することができる。例えば、制御ロジック400は、減速命令の最大速度を変更することが可能であり、指令を終了することが可能であり、更なる命令を含むように指令を変更することが可能であり、命令を除去するように指令を変更することが可能であり、保守を必要とするように指令を変更することが可能であり、且つ/又は、制御ロジック400によって利用された閾値の充足又はその欠如に対処するのに適した任意のその他の指令変更を実行することができる。次いで、制御ロジック400は、上述のステップの任意のものを終了又は反復することができる。
【0129】
ステップ468において、制御ロジック400は、イベント閾値が充足されているかどうかを判定することができる。例えば、イベント閾値は、カウントされたタイプDイベントに関係付けることができる。一実施形態において、タイプDイベントは、例えば、ステップ432及び/又はステップ460においてイベント閾値と比較されたイベントと比較される異なる基準を含むことができる。例えば、タイプDイベント用のイベント基準は、第2環境閾値がステップ440において判定された場合に充足されており且つタイプCイベント閾値が充足されていることなどを理由として、異なり得る。例えば、イベント基準は、増大又は低減された速度限度、重量限度、又は任意のその他の基準を含むことができる。例えば、制御ロジック400は、判定されたイベントカウントを利用することが可能であり、且つ、タイプDイベント閾値が充足されているかどうかを判定するためにこのようなイベントカウントをイベント閾値と比較することができる。この結果、制御ロジック400は、指令が時期尚早に解除及び/又は変更されないように、特定の指令と関連する1つ又は複数のセグメントがタイプDイベント閾値を充足又は超過することを保証することができる。イベント閾値が充足されていると制御ロジック400が判定した場合に、制御ロジック400は、ステップ476に進んでいる。イベント閾値が充足されてはいないと制御ロジック400が判定した場合には、制御ロジックは、ステップ470に進んでいる。
【0130】
ステップ470において、制御ロジック400は、資産データを1つ又は複数のタイプDイベント基準と比較することができる。例えば、制御ロジック400は、ステップ418において受け取られた資産データを利用することが可能であり、且つ、このようなデータをステップ424において判定されたタイプDイベント基準と比較することができる。一実施形態においては、複数の基準をタイプDイベントと関連付けることができる。別の実施形態においては、単一の基準をタイプDイベントと関連付けることができる。次いで、制御ロジック400は、ステップ472に進んでいる。
【0131】
ステップ472において、制御ロジック400は、ステップ418において受け取られた資産データがステップ424において判定されたタイプDイベント基準を充足している場合にタイプDイベントカウントを増分することができる。例えば、制御ロジック400は、指令と関連するそれぞれのセグメントごとに適格イベントを追跡することができる。例えば、制御ロジック400は、1つ又は複数のイベントカウントを任意の特定のセグメントと関連付けることが可能であり、且つ、特定のイベント基準を充足しているイベントの数をカウントすることができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、タイプDイベント基準を充足しているイベントのタイプDイベントカウントを維持することができる。次いで、制御ロジック400は、ステップ460に進んでいる。
【0132】
ステップ474において、制御ロジック400は、第2指令変更をインスタンス生成することができる。例えば、第2指令変更は、ステップ454における第1指令変更及び/又はステップ438における指令変更とは異なることが可能であり或いはこれと同一であることもできる。例えば、制御ロジックは、タイプDイベントカウント閾値が充足されたというステップ468において実施された判定を利用することが可能であり、且つ、ステップ474において第2変更をインスタンス生成することができる。例えば、制御ロジック400は、減速命令の最大速度を変更することが可能であり、指令を終了することが可能であり、更なる命令を含むように指令を変更することが可能であり、命令を除去するように指令を変更することが可能であり、保守を必要とするように指令を変更することが可能であり、且つ/又は、制御ロジック400によって利用された閾値の充足又はその欠如に対処するのに適した任意のその他の指令変更を実行することができる。次いで、制御ロジック400は、上述のステップの任意のものを終了又は反復することができる。
【0133】
ステップ476において、制御ロジック400は、イベント閾値が充足されているかどうかを判定することができる。例えば、イベント閾値は、カウントされたタイプEイベントに関係付けることができる。一実施形態において、タイプEイベントは、例えば、ステップ432及び/又はステップ460においてイベント閾値と比較されたイベント及び/又は本明細書において記述されているステップにおけるその他のイベントの任意のものと比較される異なる基準を含むことができる。例えば、タイプEイベント用のイベント基準は、第3環境閾値がステップ440において判定された場合に充足されており且つタイプDイベント閾値が充足されていることなどを理由として、異なり得る。例えば、イベント基準は、増大又は低減された速度限度、重量限度、又は任意のその他の基準を含むことができる。例えば、制御ロジック400は、判定されたイベントカウントを利用することが可能であり、且つ、タイプEイベント閾値が充足されているかどうかを判定するためにこのようなイベントカウントをイベント閾値と比較することができる。この結果、制御ロジック400は、指令が時期尚早に解除及び/又は変更されないように、特定の指令と関連する1つ又は複数のセグメントがタイプEイベント閾値を充足又は超過することを保証している。イベント閾値が充足されていると制御ロジック400が判定した場合に、制御ロジック400は、ステップ476に進んでいる。イベント閾値が充足されてはいないと制御ロジック400が判定した場合には、制御ロジックは、ステップ478に進んでいる。
【0134】
ステップ478において、制御ロジック400は、資産データを1つ又は複数のタイプEイベント基準と比較することができる。例えば、制御ロジック400は、ステップ418において受け取られた資産データを利用することが可能であり、且つ、このようなデータをステップ424において判定されたタイプEイベント基準と比較することができる。一実施形態においては、複数の基準をタイプEイベントと関連付けることができる。別の実施形態においては、単一の基準をタイプEイベントと関連付けることができる。次いで、制御ロジック400は、ステップ480に進んでいる。
【0135】
ステップ480において、制御ロジック400は、ステップ418において受け取られた資産データがステップ424において判定されたタイプEイベント基準を充足している場合にタイプEイベントカウントを増分することができる。例えば、制御ロジック400は、指令と関連するそれぞれのセグメントごとに適格イベントを追跡することができる。例えば、制御ロジック400は、1つ又は複数のイベントカウントを任意の特定のセグメントと関連付けることが可能であり、且つ、特定のイベント基準を充足しているイベントの数をカウントすることができる。別の実施形態において、制御ロジック400は、タイプEイベント基準を充足しているイベントのタイプEイベントカウントを維持することができる。次いで、制御ロジック400は、ステップ476に戻るように進んでいる。
【0136】
ステップ482において、制御ロジック400は、第3指令変更をインスタンス生成することができる。例えば、第3指令変更は、ステップ466における第1指令変更及び/又はステップ474における第2指令変更及び/又はステップ438における指令変更とは異なることが可能であり又はこれと同一であり得る。例えば、制御ロジックは、タイプEイベントカウント閾値が充足されたというステップ476において実施された判定を利用することが可能であり、且つ、ステップ482において第3変更をインスタンス生成することができる。例えば、制御ロジック400は、減速命令の最大速度を変更することが可能であり、指令を終了することが可能であり、更なる命令を含むように指令を変更することが可能であり、命令を除去するように指令を変更することが可能であり、維持を必要とするように指令を変更することが可能であり、且つ/又は制御ロジック400によって利用された閾値の充足又はその欠如に対処するのに適した任意のその他の指令変更を実行することができる。制御ロジック400は、上述のステップの任意のものを終了又は反復することができる。
【0137】
図5は、本開示の例示用の実施形態による圧縮監視システム500の特徴を実施する制御ロジックを例示するフローチャート図500を示している。圧縮監視制御ロジック500は、サーバー(例えば、サーバー102)、機械学習モジュール、又はその他の適切なシステム上のアルゴリズムとして実装することができる。これに加えて、圧縮制御ロジック500は、指令管理システム202及び/又は圧縮トラッキングシステム204及び/又はアラート管理システム206を含む圧縮に関係する減速命令管理システム200の1つ又は複数の特徴を実装又は内蔵することができる。圧縮監視制御ロジック500は、ソフトウェア、ハードウェア、アプリケーションプログラミングインターフェイス(API)、ネットワーク接続、ネットワーク転送プロトコル、HTML、DHTML、JavaScript、Dojo、Ruby、Rails、その他の適切なアプリケーション、又はこれらの適切な組合せによって実現することができる。
【0138】
圧縮監視制御ロジック500は、データを同時に処理することにより、複数のプロセス及びスレッドを生成するためにコンピュータプラットフォームの能力を活用することができる。圧縮監視制御ロジック500の速度及び効率性は、要員の安全性を促進するために複数のプロセスをインスタンス生成することにより、格段に改善されている。但し、プログラミングの当業者は、単一処理スレッドの使用も利用され得ると共に本開示の範囲に含まれることを理解するであろう。
【0139】
本実施形態の圧縮監視制御ロジック500プロセスフローは、ステップ502において開始しており、この場合に、制御ロジック500は、指令データを受け取っている。例えば、制御ロジック500は、指令のタイプ、指令の命令、指令が関連している軌道の部分、指令データが関連している軌道セグメント、又は指令に関係する任意のその他のデータを受け取ることができる。例えば、制御ロジック500は、指令が、鉄道軌道の特定の部分上において速度を低減するように車両に命令し得る減速命令であることを受け取ることができる。別の実施形態において、制御ロジック500は、指令が変更及び/又は終了され得る方式に関係するデータを受け取ることができる。例えば、制御ロジック500は、指令を変更するために充足される必要がある力閾値に関係するデータを受け取ることができる。別の例において、制御ロジック500は、指令が変更及び/又は解除されるために充足されなければならないイベントカウント閾値及び/又はイベント閾値を受け取ることができる。一実施形態において、指令は、減速命令であり得る。次いで、制御ロジック500は、ステップ504に進んでいる。
【0140】
ステップ504において、制御ロジック500は、その第1時間閾値が充足されているかどうかを判定することができる。例えば、時間閾値は、時刻が第1時間閾値にマッチングしている場合に第1時間閾値が充足され得るような特定の時刻であり得る。別の実施形態において、第1時間閾値は、特定の持続時間が第1時間閾値の持続時間を充足又は超過している場合に第1時間閾値が充足され得るような持続時間閾値であり得る。第1時間閾値が充足されてはいないと制御ロジック500が判定した場合に、制御ロジック500は、ステップ514に進んでいる。第1時間閾値が充足されていると制御ロジック500が判定した場合には、制御ロジック500は、ステップ506に進んでいる。
【0141】
ステップ506において、制御ロジック500は、除去要求を送信することができる。例えば、制御ロジック500は、除去要求を指令管理システム202に送信することができる。一実施形態において、除去要求は、指令管理システム202が1つ又は複数の軌道セグメントからの指令の除去及び/又は指令の関連付け解除をインスタンス生成するための命令を担持することができる。別の実施形態において、ステップ506において制御ロジック500によって送信される除去要求は、要員が指令を除去し得るように管理者(director)が除去されるべきであると鉄道要員に通知することができる。次いで、制御ロジック500は、ステップ508に進んでいる。
【0142】
ステップ508において、制御ロジック500は、除去要求を受け取ることができる。例えば、指令管理システム202が除去要求を受け取ることができる。一実施形態において、除去要求の受取りは、指令が除去されるべきであると制御ロジック500に通知することができる。次いで、制御ロジックは、ステップ510に進んでいる。
【0143】
ステップ510において、制御ロジック500は、指令を終了することができる。例えば、指令が減速命令である場合に、制御ロジック500は、もはや1つ又は複数の軌道セグメント上において速度の低減が存在しないように減速命令を破棄することができる。別の実施形態において、制御ロジック500は、要員又は別のシステムを介して終了を要求することができる。次いで、制御ロジック500は、ステップ512に進んでいる。
【0144】
ステップ512において、制御ロジック500は、アラート生成要求を送信することができる。例えば、制御ロジック500は、アラート生成要求をアラート管理システム206に送信することができる。別の実施形態において、制御ロジック500は、アラート生成要求を制御ロジック500との通信状態にある1つ又は複数のシステム及び/又は要員に送信することができる。次いで、制御ロジック500は、上述のステップの任意のものを終了又は反復することができる。
【0145】
ステップ514において、制御ロジック500は、第2時間閾値が充足されているかどうかを判定することができる。例えば、制御ロジック500は、第2時間閾値が充足された後に指令が再インスタンス生成されるべきかどうかを判定するために第2時間閾値を利用することができる。別の実施形態において、第2時間閾値は、第1時間閾値と同様に、時間閾値及び/又は持続時間閾値であり得る。別の実施形態において、第2時間閾値は、任意の適切な時間閾値であり得る。第2時間閾値が充足されてはいないと制御ロジック500が判定した場合に、制御ロジック500は、ステップ516に進んでいる。第2時間閾値が充足されていると制御ロジック500が判定した場合には、制御ロジックは、ステップ520に進んでいる。
【0146】
ステップ516において、制御ロジック500は、力閾値が合計力によって充足されているかどうかを判定することができる。例えば、力閾値は、特定の力であることが可能であり、且つ、合計力がこのような力を充足又は超過している場合に力閾値は充足され得る。ステップ516において判定された合計力が力閾値を充足してはいない場合に、制御ロジック500は、ステップ518に進んでいる。判定された合計力が力閾値を充足している場合には、制御ロジック500は、ステップ506に進んでいる。
【0147】
ステップ518において制御ロジック500は、指令場所と関連する軌道上の印加された力をトラッキングすることを継続することができる。例えば、制御ロジック500は、指令場所において軌道にそれまで印加されていた合計力が力閾値を超過してはいないとステップ516において判定することが可能であり、制御ロジック500は、これにより、合計力のトラッキングを継続するべきであると判定することができる。次いで、制御ロジック500は、上述のステップの任意のものを終了又は反復することができる。
【0148】
ステップ520において、制御ロジック500は、力閾値が合計力によって充足されているかどうかを判定することができる。例えば、力閾値は、特定の力であることが可能であり、且つ、合計力がこのような力を充足又は超過している場合に力閾値は充足され得る。ステップ520において判定された合計力が力閾値を充足してはいない場合に、制御ロジック500は、ステップ522に進むことができる。判定された合計力が力閾値を充足している場合には、制御ロジック500は、ステップ506に進むことができる。
【0149】
ステップ522において、制御ロジック500は、通知を送信することができる。例えば、通知は、力閾値が充足されない状態において留まっているという通知を含むことができる。次いで、制御ロジック500は、ステップ524に進んでいる。
【0150】
ステップ524において、制御ロジック500は、通知を受け取ることができる。例えば、制御ロジック500は、ステップ522において送信された通知を受け取ることができる。別の実施形態において、制御ロジック500は、力閾値が充足されていないという通知を受け取ることができる。別の実施形態において、制御ロジック500及び/又は指令管理システム202は、通知を受け取ることができる。次いで、制御ロジック500は、ステップ526に進んでいる。
【0151】
ステップ526において、制御ロジック500は、第1指令に関係する指令を生成することができる。例えば、ステップ526において生成される指令は、ステップ502において受け取られる指令及び/又はデータと同一又は類似のパラメータを含むことができる。別の実施形態において、ステップ526において生成される指令は、ステップ526において生成された指令の変更及び/又は終了が一例においては合計力計測による力閾値の充足に少なくとも部分的に依存し得るように、関係する合計力カウント及び計測を含むことができる。別の実施形態において、初期指令と関連する合計力計測は、ステップ526において生成される指令にキャリーオーバーすることができる。次いで、制御ロジック500は、ステップ528及びステップ530に進んでいる。
【0152】
ステップ528において、制御ロジック500は、アラート生成要求を送信することができる。例えば、制御ロジック500は、アラート生成要求をアラート管理システムに送信することができる。別の実施形態において、制御ロジック500は、新しい指令がステップ526において生成されていることからアラートが生成されるべきであると1つ又は複数のシステムに通知することができる。次いで、制御ロジック500は、上述のステップの任意のものを終了又は反復することができる。
【0153】
ステップ530において、制御ロジック500は、指令データを送信することができる。例えば、制御ロジック500は、ステップ526において生成された指令に関係するデータを送信することができる。次いで、制御ロジック500は、上述のステップの任意のものを終了又は反復することができる。
【0154】
一実施形態において、制御ロジック500は、時刻及び/又は力閾値に基づいて指令の除去及び再発令を可能にすることができる。例えば、制御ロジック500は、プロセスフロー500を利用することにより、夜が明けた又は特定の時刻に到達したなどの場合に指令の除去を要求することができる。指令が除去されている間に、制御ロジック500は、指令場所において軌道上に印加される合計力をトラッキングすることを継続することができる。別の実施形態においては、午前などの別の時刻に到達した際に、制御ロジック500は、まず、力閾値が充足されたかどうかをチェックすることが可能であり、且つ、これが充足されている場合に、制御ロジック500は、指令が除去された状態に留まることを要求することができる。別の実施形態において、第2時間閾値が充足された後に且つ合計力閾値が充足されてはいない場合に、制御ロジックは、力閾値が充足されない状態に留まっているという通知を送信することができる。別の実施形態において、制御ロジック500は、力閾値が依然として充足されてはいないが時間閾値が充足されていることから軌道上において減速命令を継続させるように、類似のパラメータを有する且つ/又はさもなければ第1指令に関係付けられた新しい指令をインスタンス生成するためにこの通知を使用することができる。この結果、制御ロジック500は、1つ又は複数の時間閾値が力閾値によって判定された場合に充足されていることに起因して、解除された指令を選択的に再確立することができる。
【0155】
図6は、本開示の例示用の実施形態による力トラッキングシステム600の特徴を実施する制御ロジックを例示するフローチャート図600を示している。力トラッキング制御ロジック600は、サーバー(例えば、サーバー102)、機械学習モジュール、又はその他の適切なシステム上のアルゴリズムとして実装することができる。これに加えて、力トラッキング制御ロジック600は、指令管理システム202、圧縮トラッキングシステム204、及びアラート管理システム206を含む圧縮に関係する減速命令管理システム200の1つ又は複数の特徴を実装又は内蔵することができる。力トラッキング制御ロジック600は、ソフトウェア、ハードウェア、アプリケーションプログラミングインターフェイス(API)、ネットワーク接続、ネットワーク転送プロトコル、HTML、DHTML、JavaScript、Dojo、Ruby、Rails、その他の適切なアプリケーション、又はこれらの適切な組合せによって実現することができる。
【0156】
力トラッキング制御ロジック600は、データを同時に処理することにより、複数のプロセス及びスレッドを生成するためにコンピュータプラットフォームの能力を活用することができる。力トラッキング制御ロジック600の速度及び効率性は、要員の安全性を促進するために複数のプロセスをインスタンス生成することにより、格段に改善されている。但し、プログラミングの当業者は、単一処理スレッドの使用も利用され得ると共に本開示の範囲に含まれることを理解するであろう。
【0157】
本実施形態の力トラッキング制御ロジック600は、ステップ602において開始しており、この場合に、制御ロジック600は、列車イベント及び力データを受け取っている。一実施形態において、列車イベントは、指令と関連する軌道セグメントを通過している列車を含むことができる。別の実施形態において、列車イベントは、指令と関連する軌道セグメント上を移動している特定の速度及び/又は特定の重量の列車を含むことができる。別の実施形態において、列車イベントは、保守インシデント、急制動インシデント、又はイベントの任意のその他のタイプを含む列車イベントの任意のその他の種類であり得る。別の実施形態において、力データは、例えば、軌道上の列車の重量及び/又は力計測を含むことができる。次いで、制御ロジック600は、ステップ604に進んでいる。
【0158】
また、本実施形態の力トラッキング制御ロジック600は、ステップ628において開始しており、この場合に、制御ロジック600は、指令データを受け取っている。例えば、制御ロジック600は、指令のタイプ、指令の命令、指令が関連している軌道の部分、指令データが関連している軌道セグメント、又は指令に関係する任意のその他のデータを受け取ることができる。例えば、制御ロジック600は、指令が、鉄道軌道の特定の部分上において速度を低減するように車両に命令し得る減速命令であることを受け取ることができる。別の実施形態において、制御ロジック600は、指令が変更及び/又は終了され得る方式に関係するデータを受け取ることができる。例えば、制御ロジック600は、指令を変更するために充足される必要がある力閾値に関係するデータを受け取ることができる。別の例において、制御ロジック600は、指令が変更及び/又は解除されるために充足されなければならないイベントカウント閾値及び/又はイベント閾値を受け取ることができる。次いで、制御ロジック600は、ステップ630に進んでいる。
【0159】
ステップ630において、制御ロジック600は、アラートを生成することができる。例えば、制御ロジックは、指令が受け取られたことを通知するアラートを生成することができる。別の例において、制御ロジック600は、指令がインスタンス生成されたことを通知するアラートを生成することができる。次いで、制御ロジック600は、ステップ604に進んでいる。
【0160】
ステップ604において、制御ロジック600は、指令と関連する軌道セグメントなどの1つ又は複数の軌道セグメント上において作用されている合計力をトラッキングすることができる。別の実施形態において、制御ロジック600は、ステップ602において判定された且つ/又は受け取られた力によって増分され得る合計力計算を維持することができる。次いで、制御ロジック600は、ステップ606に進んでいる。
【0161】
ステップ606において、制御ロジック600は、力閾値がステップ604において判定された合計力によって充足されているかどうかを判定することができる。例えば、力閾値は、特定の力であることが可能であり、且つ、合計力がこのような力を充足又は超過している場合に力閾値は充足され得る。ステップ604において判定された合計力が力閾値を充足してはいない場合に、制御ロジック600は、ステップ612に進んでいる。ステップ604において判定された最小合計力が力閾値を充足している場合には、制御ロジック600は、ステップ608に進んでいる。
【0162】
ステップ608において、制御ロジック600は、アラートを生成することができる。例えば、制御ロジックは、力閾値が充足されていることを通知するアラートを生成することができる。次いで、制御ロジック600は、ステップ610に進んでいる。
【0163】
ステップ610において、制御ロジック600は送信することができる。例えば、制御ロジック600は、ステップ608において生成されたアラートを送信することができる。別の実施形態において、制御ロジック600は、合計力計算、力閾値、列車イベント、力データ、又は任意のその他のデータを送信することができる。次いで、制御ロジックは、ステップ618に進んでいる。
【0164】
ステップ612において、制御ロジック600は、時間閾値が充足されているかどうかを判定することができる。例えば、時間閾値は、時刻が時間閾値とマッチングしている場合に時間閾値が充足され得るような特定の時刻であり得る。別の実施形態において、時間閾値は、特定の持続時間が時間閾値の持続時間を充足又は超過している場合に時間閾値が充足され得るような持続時間閾値であり得る。時間閾値が充足されてはいないと制御ロジック600が判定した場合に、制御ロジック600は、ステップ606に戻るように進んでいる。第1時間閾値が充足されていると制御ロジック600が判定した場合には、制御ロジック600は、ステップ614に進んでいる。
【0165】
ステップ614において、制御ロジック600は、アラートを生成することができる。例えば、制御ロジック600は、時間閾値が充足されていることを通知するアラートを生成することができる。次いで、制御ロジック600は、ステップ616に進んでいる。
【0166】
ステップ616において、制御ロジック600は、送信することができる。例えば、制御ロジック600は、ステップ614において生成されたアラートを送信することができる。別の実施形態において、制御ロジック600は、合計力計算、力閾値、列車イベント、力データ、又は任意のその他のデータを送信することができる。次いで、制御ロジックは、ステップ618に進んでいる。
【0167】
ステップ618において、制御ロジック600は、指令を破棄することができる。例えば、制御ロジックは、減速命令を解除することができる。別の実施形態において、制御ロジック600は、合計力閾値及び/又は時間閾値の充足に起因して破棄されるべきであると制御ロジック600が判定した任意のその他の指令を破棄することができる。次いで、制御ロジック600は、ステップ620に進んでいる。
【0168】
ステップ620において、制御ロジック600は、指令が時間閾値に起因して破棄されたかどうかを判定することができる。例えば、指令は、合計力閾値が充足されている場合又は時間閾値が充足されている場合などに、ステップ618において制御ロジック600によって破棄することができる。指令が時間閾値の充足に起因して破棄されてはいないと制御ロジック600が判定した場合に、制御ロジック600は、ステップ628に進んでいる。指令が時間閾値の充足に起因して破棄されていると制御ロジック600が判定した場合には、制御ロジック600は、ステップ622に進んでいる。
【0169】
図7は、本開示の例示用の実施形態によるトン数判定システム700の特徴を実施する制御ロジックを例示するフローチャート図を示している。トン数判定制御ロジック700は、サーバー(例えば、サーバー102)、機械学習モジュール、又はその他の適切なシステム上のアルゴリズムとして実装することができる。これに加えて、トン数判定制御ロジック700は、指令管理システム202、圧縮トラッキングシステム204、及びアラート管理システム206を含む圧縮に関係する減速命令管理システム200の1つ又は複数の特徴を実装又は内蔵することができる。トン数判定制御ロジック700は、ソフトウェア、ハードウェア、アプリケーションプログラミングインターフェイス(API)、ネットワーク接続、ネットワーク転送プロトコル、HTML、DHTML、JavaScript、Dojo、Ruby、Rails、その他の適切なアプリケーション、又はこれらの適切な組合せによって実現することができる。
【0170】
トン数判定制御ロジック700は、データを同時に処理することにより、複数のプロセス及びスレッドを生成するためにコンピュータプラットフォームの能力を活用することができる。トン数判定制御ロジック700の速度及び効率性は、要員の安全性を促進するために複数のプロセスをインスタンス生成することにより、格段に改善されている。但し、プログラミングの当業者は、単一の処理スレッドの使用も利用され得ると共に本開示の範囲に含まれることを理解するであろう。
【0171】
本実施形態のトン数判定制御ロジック700プロセスフローは、ステップ702において開始しており、この場合に、制御ロジック700が開始している。次いで、制御ロジック700は、ステップ704に進んでいる。
【0172】
ステップ704において、制御ロジック700は、時刻が2200時であるかどうかを判定することができる。一実施形態において、ステップ704において判定されている時刻は、任意の時刻であることが可能であり、或いは、任意の時刻と比較することができる。時刻が2200時であると制御ロジック700が判定した場合に、制御ロジック700は、ステップ706に進んでいる。時刻が2200時ではないと制御ロジック700が判定した場合には、制御ロジック700は、ステップ714に進んでいる。
【0173】
ステップ706において、制御ロジック700は、除去要求を送信することができる。例えば、制御ロジック700は、減速命令が除去されるための要求を送信することができる。次いで、制御ロジック700は、ステップ708に進んでいる。
【0174】
ステップ708において、制御ロジック700は、除去要求を受け取ることができる。例えば、制御ロジック700は、即座の注意を必要とする状態又は状況についてディスパッチャに通知し得る(例えば、当技術分野において既知のものなどの)リアルタイムアラート供給(RADAR)メカニズムとの動作自在の通信状態にあることが可能であり且つ/又はこれを含むことができる。一実施形態において、RADARシステムは、要求を受け取ることができる。別の実施形態において、制御ロジック700は、RADARシステムを含むことができる。次いで、制御ロジック700は、ステップ710に進んでいる。
【0175】
ステップ710において、制御ロジック700は、減速命令を取り消すことができる。例えば、制御ロジック700は、減速命令を回避するためにディスパッチャから通知を受け取ることができる。次いで、制御ロジック700は、ステップ712に進むことができる。
【0176】
ステップ712において、制御ロジック700は、減速命令を除去することができる。次いで、制御ロジック700は、上述のステップの任意のものを終了又は反復することができる。
【0177】
ステップ714において、制御ロジック700は、時刻が0900時であるかどうかを判定することができる。一実施形態において、ステップ704において判定されている時刻は、任意の時刻であることが可能であり、或いは、任意の時刻と比較することができる。時刻が0900時であると制御ロジック700が判定した場合に、制御ロジックは、ステップ720に進んでいる。時刻が0900時ではないと制御ロジック700が判定した場合には、制御ロジック700は、ステップ716に進んでいる。
【0178】
ステップ716において、制御ロジック700は、特定の減速命令と関連している且つトン数トラッカ732によってトラッキングされているトン数などの合計トン数が100000トン以上であるかどうかを判定することができる。別の実施形態において、合計トン数及び/又はトン数閾値は、任意のその他の適切な量であり得る。合計トン数が100000トン以上であると制御ロジック700が判定した場合に、制御ロジック700は、ステップ706に進んでいる。合計トン数が100000トン未満であると制御ロジック700が判定した場合には、制御ロジックは、ステップ718に進んでいる。
【0179】
ステップ718において、制御ロジック700は、合計トン数のトラッキングを継続することができる。例えば、合計トン数が100000トン以上ではないと制御ロジック700が判定した場合に、制御ロジック700は、ステップ716における力閾値が充足される時点まで合計トン数のトラッキングを継続すると判定することができる。
【0180】
ステップ720において、制御ロジック700は、関連する減速命令を有する場所が、制御ロジック700がステップ704などにおいて時間閾値の充足を判定したことに起因して取り消された減速命令を有していたかどうかを判定することができる。減速命令が、合計トン数がステップ716において判定され得るものなどの力閾値を充足することに起因した減速命令の取り消しなどとは対照的に、ステップ704における時間閾値などの時間閾値に起因して取り消されていると制御ロジック700が判定した場合に、制御ロジック700は、ステップ730に進んでいる。減速命令がステップ704などにおける時間閾値の充足に起因して取り消されてはいないと制御ロジック700が判定した場合には、制御ロジック700は、ステップ722に進んでいる。
【0181】
ステップ722において、制御ロジック700は、複写要求を送信することができる。例えば、制御ロジック700は、ステップ720において、初期減速命令が、充足のための合計とは対照的に、時間閾値の充足にのみ起因して破棄されていると判定することができる。一実施形態において、制御ロジック700は、時間閾値の充足に起因した集合(aggregation)が、別の時間閾値がステップ714などにおいて充足されるなどの際に新しい減速命令を必要とし得ると判定することができる。例えば、且つ、制御ロジック700によって例示されているように、制御ロジック700は、この結果、温度が相対的に低く且つ(例えば、レール温度が相対的に低いことなどを理由として)バラストの圧縮解除などに起因した列車の脱線のリスクが相対的に低いなどの際には、夜間に減速命令を破棄することができる。また、別の実施形態において、制御ロジック700は、減速命令が時刻に起因してのみ破棄された場合に、(ステップ716などにおいて必要とされている)合計必須トン数が充足されてはいないことから、新しい減速命令が複写されるべきであり且つ軌道の特定のエリアと関連付けられるべきであると判定することができる。別の実施形態において、制御ロジック700は、特定の場所と当初関連付けられていた指令の複写が確立されることを要求することができる。この結果、且つ、一例として、トン数トラッカ732は、例えば、当技術分野において既知のGRITなどのGRIT734との動作自在の通信状態にあり得る。次いで、制御ロジック700は、ステップ724に進んでいる。
【0182】
ステップ724において、制御ロジック700は、類似の識別を使用することにより、オリジナルの減速命令の複写が生成されるようにすることができる。例えば、制御ロジックは、グラフィカルユーザーインターフェイス制限入力ツール(GRIT)734との動作自在の通信状態にあることが可能であり、且つ/又は、GRIT734を含むことができる。一実施形態において、制御ロジックは、GRITがオリジナル減速命令の直接的な複写を生成するようにすることが可能であり、且つ、既にトラッキングされている以前の減速命令からの同一のトン数が新しい減速命令にキャリーオーバーされ得るように、オリジナルの減速命令のGRIT-IDを新しい減速命令と関連付けることができる。次いで、制御ロジック700は、ステップ726に進んでいる。
【0183】
ステップ726において、制御ロジック700は、減速命令の複写要求がディスパッチャに送信されるようにすることができる。例えば、制御ロジック700は、ディスパッチャが減速命令を複写するためのニーズを認知するように、ディスパッチャ(及び/又はTMDS)に複写要求を送信することができる。次いで、制御ロジック700は、ステップ728に進んでいる。
【0184】
ステップ728において、減速命令の複写を発行することができる。例えば、制御ロジック700が減速命令の複写を発行することができる。別の実施形態においては、GRIT734が新しい減速命令の複写を発行することができる。別の実施形態において、減速命令の複写は、任意のその他の適切な方式で発行することができる。次いで、制御ロジック700は、上述のステップの任意のものを終了又は反復することができる。
【0185】
ステップ730において、制御ロジック700は、終了することができる。例えば、制御ロジック700は、新しい減速命令に対するニーズが存在してはいないと判定することができる。例えば、制御ロジック700は、オリジナルの減速命令がステップ704における時間閾値の充足に起因して取り消されている一方で、必須のトン数が(ステップ716との関係において記述されている合計力閾値などの)合計力閾値が充足されているようなラインを横断していると判定することができる。別の例において、制御ロジック700は、減速命令が取り消されている間に1つ又は複数の軌道セグメントに跨って合計トン数のトラッキングを継続することが可能であり、且つ、このようなトン数を力閾値と比較することができる。次いで、制御ロジック700は、上述のステップの任意のものを終了又は反復することができる。
【0186】
図8A及び図8Bは、本開示の例示用の実施形態による減速命令除去システム800の特徴を実施する制御ロジックを例示するフローチャート図800を示している。減速命令除去制御ロジック800は、サーバー(例えば、サーバー102)、機械学習モジュール、又はその他の適切なシステム上のアルゴリズムとして実装することができる。これに加えて、減速命令除去制御ロジック800は、指令管理システム202、圧縮トラッキングシステム204、及びアラート管理システム206を含む圧縮に関係する減速命令管理システム200の1つ又は複数の特徴を実装又は内蔵することができる。減速命令除去制御ロジック800は、ソフトウェア、ハードウェア、アプリケーションプログラミングインターフェイス(API)、ネットワーク接続、ネットワーク転送プロトコル、HTML、DHTML、JavaScript、Dojo、Ruby、Rails、その他の適切なアプリケーション、又はこれらの適切な組合せによって実現することができる。
【0187】
減速命令除去制御ロジック800は、データを同時に処理することにより、複数のプロセス及びスレッドを生成するためにコンピュータプラットフォームの能力を活用することができる。減速命令除去制御ロジック800の速度及び効率性は、要員の安全性を促進するために複数のプロセスをインスタンス生成することにより、格段に改善されている。但し、プログラミングの当業者は、単一処理スレッドの使用も利用され得ると共に本開示の範囲に含まれることを理解するであろう。
【0188】
減速命令除去制御ロジック800は、ステップ802、804、及び830において開始している。ステップ802において、制御ロジック800は、積極型列車制御及び/又は中央集中型トラフィック制御列車イベント及びトン数を受け取ることができる。次いで、制御ロジック800は、ステップ806に進んでいる。
【0189】
ステップ804において、制御ロジック800は、軌道保証制御列車イベント及びトン数を受け取ることができる。次いで、制御ロジック800は、ステップ806に進んでいる。
【0190】
ステップ830において、制御ロジック800は、GRITに入力された圧縮減速命令などの圧縮減速命令を受け取ることができる。次いで、制御ロジック800は、ステップ832に進んでいる。
【0191】
ステップ832において、制御ロジック800は、トン数がトラッキングされることになることをユーザーに通知するために、GRIT内において提示され得るポップアップメッセージをインスタンス生成することができる。次いで、制御ロジック800は、ステップ834に進んでいる。
【0192】
ステップ834において、制御ロジック800は、オープン軌道欠陥を列挙し得るGRIT内において提示されるポップアップメッセージをインスタンス生成することができる。次いで、制御ロジック800は、ステップ806に進んでいる。
【0193】
ステップ806において、制御ロジック800は、トン数計算ロジックをインスタンス生成することができる。例えば、制御ロジック800は、本開示の原理に従って受け取られたトン数データに基づいて合計トン数を算出することを開始することができる。次いで、制御ロジックは、ステップ808、810、816、818、及び824に進んでいる。
【0194】
ステップ808において、制御ロジック800は、100000トンに到達した減速命令を回避するためにフィールド電子メール通知を送信することができる。別の実施形態において、ステップ808における力閾値は、任意の適切なトン数であり得る。次いで、制御ロジック800は、上述のステップの任意のものを終了又は反復することができる。
【0195】
ステップ810において、制御ロジック800は、100000トン又はなんらかのその他の力閾値に到達した減速命令を取り消すために別の通知を送信することができる。次いで、制御ロジック800は、ステップ812に進んでいる。
【0196】
ステップ812において、制御ロジックは、ディスパッチャ通知システムを介して取り消し通知を提供することができる。例えば、制御ロジックは、取り消し通知をRADARシステムの全体を通じてディスパッチャに送信することができる。次いで、制御ロジック800は、ステップ814に進んでいる。
【0197】
ステップ814において、制御ロジック800は、ディスパッチャ確認メッセージを受け取ることが可能であり、且つ、減速命令を除去することが可能であり、或いは、減速命令が除去されたという通知を受け取ることができる。或いは、この代わりに、ディスパッチャは、除去プロセスの一部分でなくてもよい。次いで、制御ロジック800は、ステップ822に進んでいる。
【0198】
ステップ816において、制御ロジック800は、力閾値を超過した合計トン数を有する減速命令がいまだ除去されていない場合に、特定の時間インターバルにおいてエスカレーション電子メール通知を送信することができる。次いで、制御ロジック800は、ステップ820に進んでいる。
【0199】
ステップ818において、制御ロジック800は、特定の時間閾値が本開示の原理に従って充足されている場合に減速命令を取り消すために通知を送信することができる。例えば、制御ロジック800は、夜間運行のために減速命令に対する通知を送信することができる。次いで、制御ロジック800は、ステップ820に進んでいる。
【0200】
ステップ820において、ディスパッチャは、減速命令を除去することができる。一実施形態において、ディスパッチャは、例えば、ステップ822において、自動除去とは対照的に、減速命令を除去することができる。別の実施形態において、制御ロジック800は、ディスパッチャが減速命令を手動によって除去しないように、ステップ822などにおいて自動除去を利用することができる。次いで、制御ロジック800は、ステップ822に進んでいる。
【0201】
ステップ822において、制御ロジック800は、トン数要件が充足された且つ/又は(夜間除去プロトコルなどの)時間閾値が充足された際に減速命令を自動的に除去することができる。次いで、制御ロジック800は、上述のステップの任意のものを終了又は反復することができる。
【0202】
図9は、本開示の例示用の実施形態による指令管理統合システム900の特徴を実施する制御ロジックを例示するフローチャート図900を示している。指令管理統合制御ロジック900は、サーバー(例えば、サーバー102)、機械学習モジュール、又はその他の適切なシステム上のアルゴリズムとして実装することができる。これに加えて、指令管理統合制御ロジック900は、指令管理システム202、圧縮トラッキングシステム204、及びアラート管理システム206を含む圧縮に関係する減速命令管理システム200の1つ又は複数の特徴を実装又は内蔵することができる。指令管理統合制御ロジック900は、ソフトウェア、ハードウェア、アプリケーションプログラミングインターフェイス(API)、ネットワーク接続、ネットワーク転送プロトコル、HTML、DHTML、JavaScript、Dojo、Ruby、Rails、その他の適切なアプリケーション、又はこれらの適切な組合せによって実装することができる。
【0203】
指令管理統合制御ロジック900は、データを同時に処理することにより、複数のプロセス及びスレッドを生成するためにコンピュータプラットフォームの能力を活用することができる。指令管理統合制御ロジック900の速度及び効率性は、要員の安全性を促進するために複数のプロセスをインスタンス生成することにより、格段に改善されている。但し、プログラミングの当業者は、単一処理スレッドの使用も利用され得ると共に本開示の範囲に含まれることを理解するであろう。
【0204】
本実施形態の指令管理統合制御ロジック900プロセスフローは、ステップ902、ステップ906、及びステップ912において開始している。ステップ902において、制御ロジック900は、TMDSからGUID関連付けを受け取っている。一実施形態において、鉄道軌道は、TMDSが列車運動を既知の場所に関連付けることを許容する軌道のセグメント、待避線、及び信号機に分割することができる。別の実施形態において、これらのセグメントは、グローバルな一意の識別子(GUID又はUID)と呼称される一意の識別番号を有することができる。次いで、制御ロジック900は、ステップ904に進んでいる。
【0205】
ステップ906において、制御ロジック900は、TMDSから列車イベント及びトン数データを受け取ることができる。次いで、制御ロジック900は、ステップ908に進んでいる。
【0206】
ステップ904において、制御ロジック900は、ネットワークのGUIDビューを構築することができる。例えば、制御ロジック900は、(例えば、図11において観察され得るものなどの)GUIDをそれぞれが有し得る1つ又は複数の軌道セグメントを含む軌道チャートをレンダリングすることができる。次いで、制御ロジック900は、ステップ908に進んでいる。
【0207】
ステップ908において、制御ロジック900は、時間により、列車イベント及びトン数を軌道セグメントに関連付けることができる。例えば、制御ロジック900は、列車イベント及びトン数を特定の軌道セグメントと関連付けられ得る特定のGUIDに関連付けることができる。次いで、制御ロジック900は、ステップ910に進んでいる。
【0208】
ステップ912において、制御ロジック900は、GRITから圧縮減速命令を読み取ることができる。次いで、制御ロジック900は、ステップ914及びステップ922に進んでいる。
【0209】
ステップ922において、制御ロジック900は、初期通知が制御ロジック900によって生成された以降に特定の時間量が経過した場合に、ディスパッチャに通知することができる。例えば、制御ロジック900は、電子メールをディスパッチャに送信することができる。次いで、制御ロジック900は、上述のステップの任意のものを終了又は反復することができる。
【0210】
ステップ914において、制御ロジック900は、ステップ912において読み取られたこのような圧縮減速命令をエンタープライズ資産管理(EAM)システム及び/又は(例えば、当技術分野において既知のものなどの)解決策又は土地及び海岸線管理計画(LSMP)場所などのための(例えば、当技術分野において既知のものなどの)特定の鉄道インフラストラクチャ場所とマッチングさせることができる。次いで、制御ロジック900は、ステップ910に進んでいる。
【0211】
ステップ910において、制御ロジック900は、関連するGUIDSを有する軌道セグメントなどのすべての軌道セグメントのトン数及び列車カウントを合計することができる。次いで、制御ロジック900は、ステップ916に進んでいる。
【0212】
ステップ916において、制御ロジック900は、最低軌道セグメントトン数が力閾値を超過しているかどうかをチェックすることができる。例えば、制御ロジック900は、最低GUIDSトン数が100000トンなどの力閾値を充足又は超過しているかどうかをチェックすることができる。次いで、制御ロジック900は、ステップ918及び920に進んでいる。
【0213】
ステップ918において、制御ロジック900は、エンジニアリングフィールドに対する通知を生成することができる。例えば、制御ロジック900は、エンジニアリングフィールドに対する電子メールを生成することができる。別の例において、制御ロジック900は、最低軌道セグメントトン数が力閾値を超過している場合に減速命令が解除され得るように、エンジニアリングフィールドに通知することができる。次いで、制御ロジック900は、上述のステップの任意のものを終了又は反復することができる。
【0214】
ステップ920において、制御ロジック900は、RADARアラートのためにアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)を呼び出すことできる。次いで、制御ロジック900は、上述のステップの任意のものを終了又は反復することができる。
【0215】
図10は、本開示の一実施形態のブロック図を示している。一実施形態において、本明細書において開示されている且つ力、時間閾値、力閾値、イベント、などをトラッキングするように構成されたシステム及びモジュールは、第1時間閾値の充足に基づいて指令を破棄することができる。別の実施形態において、本明細書において開示されているシステム及びモジュールは、第2時間閾値の充足の際にこのような指令を再発令することができる。別の実施形態において、第1時間閾値の充足と第2時間閾値の充足の間の時間において、本明細書において開示されているシステム及びモジュールは、第2時間閾値の充足の際に新しい指令が必要とされるかどうかを本明細書において開示されているシステム及びモジュールが判定し得るように、1つ又は複数のレールセグメントに跨って力のトラッキングを継続するように構成することができる。1000は、軌道セグメント上の力をトラッキングする第1の方法のブロック図を描いている。例えば、第1指令である指令1Aが、発令され得ると共に、それぞれの列車イベント(例えば、重量を有する且つ指令と関連するセグメントを移動する列車)によって増分され得る力合計を含むことができる。別の例においては、時点A(第1時間閾値の充足)において、指令1Aは、指令が特定のガイドラインが軌道の特定の長さとの関係において発布されるようにもはや能動的にしないように、破棄することができる。一実施形態においては、「ゴースト指令」を発令することができる。例えば、ゴースト指令は、指令1Aからの力合計を含む指令であり得るが、ゴースト指令が鉄道の運行に影響しないように、自身と関連付けられた有効なガイドラインを有してはいない。別の実施形態において、ゴースト指令は、指令1Aとは異なり得るガイドラインなどのガイドラインを含むことができる。別の実施形態においては、時点B(例えば、第2時間閾値の充足)において、指令1A及びゴースト指令によってトラッキングされている力合計が力閾値を充足していないなどの場合には、指令1Bを発令することができる。
【0216】
1002は、軌道セグメント上の力をトラッキングする第2方法のブロック図を描いている。例えば、第1指令である指令1Aは、軌道の特定の長さとの関係において鉄道に対する特定の命令を発布するために発令することができる。一実施形態において、「ゴースト指令」は、指令1Aと同時に発令されることが可能であり、且つ、それぞれの列車イベント(例えば、重量を有する且つ指令と関連するセグメント上を移動している列車)によって増分され得る力合計を含むことができる。別の例においては、時点A(例えば、第1時間閾値の充足)において、指令1Aは、指令が軌道の特定の長さとの関係において特定のガイドラインが発布されるようにもはや能動的にしないように、破棄することができる。一実施形態において、ゴースト指令は、有効な指令1Aの際に且つ破棄の後に、合計力を継続的にトラッキングすることができる。別の実施形態において、時点B(例えば、第2時間閾値の充足)において、ゴースト指令によってトラッキングされている力合計が力閾値を充足していないなどの場合に、指令1Bを発令することができる。別の実施形態において、ゴースト指令は、合計力が力閾値にいまだ到達していない場合に指令1Bが有効になった際/場合に、合計力のトラッキングを継続するこができる。別の実施形態において、ゴースト指令は、指令1A及び/又は指令1Bとは異なり得るガイドラインなどのガイドラインを含むことができる。
【0217】
1004は、軌道セグメント上の力をトラッキングする第3方法のブロック図を描いている。例えば、第1制限(例えば、速度制限)が、発令されることが可能であり、且つ、それぞれの列車イベント(例えば、重量を有する且つ指令と関連するセグメント上を移動している列車)によって増分され得る力合計を含むことができる。別の例において、時点A(例えば、第1時間閾値の充足)において、第1制限は、第1制限がもはや軌道の特定の部分上において例えば速度を制限しないように、解除することができる。一実施形態において、制限は、解除されることが可能であり、且つ、力合計は、第1制限などとの関係においてそのトラッキングを継続することができる。別の実施形態において、時点B(例えば、第2時間閾値の充足)において、第1指令によってトラッキングされる力合計が力閾値を充足していないなどの場合に、第2制限を発令することができる。
【0218】
図11は、本開示の別の実施形態を描いている。指令管理軌道チャート1100は、鉄道軌道1110のレンダリングを含むことができる。一実施形態において、軌道チャート1100は、1つ又は複数の軌道セグメント1104を含むことができる。別の実施形態において、それぞれの軌道セグメントは、自身と関連するセグメント固有の情報1106を含むことができる。一例において、それぞれのセグメント1104と関連する情報1106は、識別番号(例えば、「GUID」)、そのセグメント上において判定された且つ/又はセグメントに印加されている最後の力(例えば、「トン数」)、及び/又はそのセグメント上に存在していた且つ/又は現時点においてセグメント上に存在している最後の列車に関係する車両識別情報(例えば、「ロコ」)を含むことができる。別の実施形態において、それぞれのセグメント1104は、合計力カウント(例えば、「合計トン数」)を含むことができる。例えば、それぞれのセグメント1104の合計力カウントは、力が軌道に印加されるのに伴って変化し得る。例えば、車両6342がセグメント546104上において移動するのに伴って、且つ、車両6342が2612のトン数を含む場合に、セグメント546104の合計力カウントは、27345に到達するように、2612だけ含むことができる。別の実施形態において、セグメント546301は、車両6342がその上を通過するのに伴ってセグメント546301の合計力カントが2612(車両6342のトン数)に増大し得るように、車両6342がこれを横断する前にゼロの合計力カウントを有することができる。
【0219】
別の例において、軌道チャート1100は、例えば、トレーシングモジュール130との関係において記述されているものと同様に、本開示のトレーシング能力を例示することができる。例えば、軌道チャート1100内のセグメント1104のそれぞれは、自身の上部を車両が移動したかどうか又は現時点において車両をホスティングしているかどうかを通知することができる。一実施形態において、このような情報は、色による強調などを介して、軌道チャート1100によって反映することができる。例えば、車両の存在を報告する軌道セグメント1104は、相対的に明るい色であることが可能であり、且つ、沈黙している且つ/又は車両の存在を報告していない軌道セグメント1104は、相対的に暗い色であり得る。一実施形態において、本開示によるシステム及びモジュールは、車両経路1102をトレーシングするために軌道セグメント1104を利用することができる。図11によって示されている特定の例においては、軌道セグメント546104は、車両の存在を報告することが可能であり、これは、このようなセグメントの相対的に明るい色によって強調することができる。但し、セグメント546104に直接的に隣接する軌道セグメントは、この例においては、いずれも、車両の存在を報告してはいない。但し、セグメント546301は、相対的に明るい色によって通知されるように、車両の存在を報告している。一実施形態において、本開示によるシステム及びモジュールは、例えば、軌道電流の不規則性、障害を有するセンサ、などに起因した一貫性を有していないセグメント1104の報告などにも拘らず、車両経路1102をトレーシングするために、このようなデータポイントを利用することができる。
【0220】
本開示は、少なくとも以下の利点を実現している。
1.指令との関係において力及び/又はイベントをトラッキングすることによってレールスループットを極大化させている。
2.1つ又は複数の閾値に対する個人化された比較によってセグメント固有のデータ収集及び集計を可能にすることにより、安全性を改善している。
3.列車イベントとの関係において収集されたマスデータを利用する指令管理用のシステム及び方法を提供している。
4.セグメントごとに合計力、環境状態、及び特定のイベントを考慮することにより、圧縮トラッキングを改善している。
5.アルゴリズム的なクラスタ閾値処理に応答した自動指令変更を介して効率性を極大化させている。
【0221】
当業者は、本システムのこれらの利点(のみならず、本明細書において示されている利点)及び目的は、本発明のシステムにおいて組み立てられている且つ本明細書において記述されているコンピュータハードウェア及びその他の構造的コンポーネント及びメカニズムの特定の組合せを伴うことなしには不可能となるであろうことを容易に理解するであろう。当業者には既知の様々なプログラミングツールが、以上において記述されている特徴及び動作の制御を実装するために利用可能であることを更に理解されたい。更には、1つ又は複数のプログラミングツールの特定の選択肢は、本明細書及び添付の請求項において記述されている概念を実現するために選択される実装計画に課される特定の目的及び制約によって決定され得る。
【0222】
本特許文献における説明は、任意の特定の要素、ステップ、又は機能が、請求項範囲に含まれなければならない不可欠な又は重要な要素であり得ることを意味するものとして解釈してはならない。また、請求項は、いずれも、機能を識別する分詞句によって後続された状態において「means for」又は「step for」という正確な用語が特定の請求項において明示的に使用されていない限り、添付の請求項又は請求項要素の任意のものとの関係において米国特許法第112(f)条を発動させるものと解釈することはできない。請求項における「メカニズム」、「モジュール」、「装置(device)」、「ユニット」、「コンポーネント」、「要素」、「部材」、「装置(apparatus)」、「機械」、「システム」、「プロセッサ」、「処理装置」、又は「コントローラ」などの(但し、これらに限定されない)用語の使用は、請求項自体の特徴によって更に変更又は改善される当業者には既知の構造を意味するものとして理解及び解釈することが可能であり、且つ、米国特許法第112(f)条を発動させるものと解釈することはできない。
【0223】
本開示は、その精神又は不可欠な特性を逸脱することなしに、その他の特定の形態において実施することができる。例えば、本明細書において記述されている新しい構造のそれぞれは、互いとの間のその基本的構成又は構造的関係性を保持しつつ、或いは、本明細書において記述されている同一又は類似の機能を実行しつつ、特定の局所的な変形又は要件に適するように変更することができる。従って、本実施形態は、限定ではなく、例示を目的としたものとして、すべての側面において見なすことを要する。従って、本発明の範囲は、以上の説明によってはなく、添付の請求項によって確立することができる。従って、請求項の均等性の意味及び範囲に含まれるすべての変更は、請求項の範囲に含まれるものとして解釈されたい。更には、請求項の個々の要素は、周知のものではなく、ありきたりのものでもなく、或いは、旧来のものでもない。その代わりに、請求項は、本明細書において記述されている独創的な発明概念を対象としている。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9
図10
図11
【国際調査報告】