(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】複合乳白剤分散体
(51)【国際特許分類】
A61K 8/19 20060101AFI20240905BHJP
A61Q 19/10 20060101ALI20240905BHJP
A61Q 5/02 20060101ALI20240905BHJP
A61K 8/85 20060101ALI20240905BHJP
【FI】
A61K8/19
A61Q19/10
A61Q5/02
A61K8/85
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024515623
(86)(22)【出願日】2021-09-24
(85)【翻訳文提出日】2024-03-11
(86)【国際出願番号】 CN2021120210
(87)【国際公開番号】W WO2023044724
(87)【国際公開日】2023-03-30
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502141050
【氏名又は名称】ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー
(71)【出願人】
【識別番号】590001418
【氏名又は名称】ダウ シリコーンズ コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100095360
【氏名又は名称】片山 英二
(74)【代理人】
【識別番号】100120134
【氏名又は名称】大森 規雄
(72)【発明者】
【氏名】ワン、タオ
(72)【発明者】
【氏名】バオ、シンヤン
(72)【発明者】
【氏名】グオ、ユンロン
(72)【発明者】
【氏名】チェン、ホンユ
(72)【発明者】
【氏名】パン、シャオイー
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AB211
4C083AB241
4C083AB242
4C083AB332
4C083AC122
4C083AC172
4C083AC181
4C083AC182
4C083AC422
4C083AC711
4C083AC712
4C083AC781
4C083AC782
4C083AD091
4C083AD092
4C083AD112
4C083BB04
4C083BB05
4C083BB07
4C083CC23
4C083CC38
4C083DD23
4C083DD27
4C083DD39
4C083FF01
(57)【要約】
分散媒体と、加工界面活性剤と、複数の複合乳白剤粒子と、を含む複合乳白剤分散体であって、当該複合乳白剤粒子が、ポリカプロラクトンポリマーによって部分的に又は完全に封入された金属酸化物粒子を含み、金属酸化物粒子が、酸化亜鉛、酸化チタン及びそれらの混合物からなる群から選択され、金属酸化物粒子が、動的光散乱によって測定した場合に100nm超のz平均粒径を有し、複合乳白剤粒子が、動的光散乱によって測定した場合に150nm超~2,500nmのz平均粒径を有する、複合乳白剤分散体が提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複合乳白剤分散体であって、
分散媒体と、
加工界面活性剤と、
複数の複合乳白剤粒子と、を含み、前記複合乳白剤粒子が、ポリカプロラクトンポリマーによって部分的又は完全に封入されている金属酸化物粒子を含み、前記金属酸化物粒子が、酸化亜鉛、酸化チタン及びそれらの混合物からなる群から選択され、前記金属酸化物粒子が、動的光散乱によって測定した場合に100nm超のz平均粒径を有し、前記複合乳白剤粒子が、動的光散乱によって測定した場合に150nm超~2,500nmのz平均粒径を有する、複合乳白剤分散体。
【請求項2】
水性パーソナルケアリンスオフ組成物であって、
皮膚科学的に許容可能な水性ビヒクルと、
皮膚科学的に許容可能な洗浄性界面活性剤と、
請求項1に記載の複合乳白剤分散体と、を含む、水性パーソナルケアリンスオフ組成物。
【請求項3】
シャンプー、コンディショニングシャンプー、ボディウォッシュ製剤、角質除去ボディウォッシュ製剤、フェイシャルウォッシュ製剤、角質除去フェイシャルウォッシュ製剤、液体ハンドソープ製剤、サルフェートフリークレンジング製剤、及びマイルドクレンジング製剤からなる群から選択される、請求項2に記載の水性パーソナルケアリンスオフ組成物。
【請求項4】
前記皮膚科学的に許容可能な洗浄性界面活性剤が、アルキルポリグルコシド、グリシネート、ベタイン、タウレート、グルタメート、サルコシネート、イセチオネート、スルホアセテート、アラニネート、アンホアセテート、サルフェート、スルホネート、スクシネート、脂肪アルカノールアミド、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項3に記載の水性パーソナルケアリンスオフ組成物。
【請求項5】
前記金属酸化物粒子が、二酸化チタン粒子である、請求項4に記載の水性パーソナルケアリンスオフ組成物。
【請求項6】
レオロジー調節剤を更に含む、請求項5に記載の水性パーソナルケアリンスオフ組成物。
【請求項7】
前記ポリカプロラクトンポリマーが、10,000~1,000,000ダルトンの重量平均分子量を有する、請求項6に記載の水性パーソナルケアリンスオフ組成物。
【請求項8】
前記ポリカプロラクトンポリマーが、20,000~200,000ダルトンの重量平均分子量を有する、請求項6に記載の水性パーソナルケアリンスオフ組成物。
【請求項9】
前記ポリカプロラクトンポリマーが、25,000~150,000ダルトンの重量平均分子量を有する、請求項6に記載の水性パーソナルケアリンスオフ組成物。
【請求項10】
哺乳動物の皮膚及び毛髪のうちの少なくとも1つを洗浄する方法であって、
(a)請求項2に記載の水性パーソナルケアリンスオフ組成物を哺乳動物の皮膚又は毛髪に塗布することと、
(b)前記水性パーソナルケアリンスオフ組成物をすすぎ水で前記皮膚又は毛髪からすすぐことと、
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複合乳白剤分散体に関し、分散媒体と、加工界面活性剤と、複数の複合乳白剤粒子と、を含む複合乳白剤分散体であって、当該複合乳白剤粒子が、ポリカプロラクトンポリマーによって部分的に又は完全に封入された金属酸化物粒子を含み、金属酸化物粒子が、酸化亜鉛、酸化チタン及びそれらの混合物からなる群から選択され、金属酸化物粒子が、動的光散乱によって測定した場合に100nm超のz平均粒径を有し、複合乳白剤粒子が、動的光散乱によって測定した場合に150nm超~2,500nmのz平均粒径を有する。
【0002】
洗浄性能に加えて、洗剤の美的外観及び感触は、消費者にとって重要な考慮事項である。したがって、洗剤は、典型的には、例えば、界面活性剤、溶媒、任意選択的にビルダー、及び乳白剤を含む、機能性、審美性、又はその両方に影響を与える様々な配合成分を含有する。
【0003】
乳白剤は、液体系を不透明にする材料である。したがって、乳白剤は、例えば、液体を透明又は半透明から不透明に変換することによって、洗剤の外観又は審美性を改変するために使用される。乳白剤は、液体製品に均一で最高級の「ローション化された」外観を提供することができる。乳白剤は、通常は、溶媒(典型的には水)中の粒子の懸濁液として配合物に送達されるサブミクロンサイズの粒子から形成される。
【0004】
乳白剤は、配合物の審美性を標的とするため、それらの含有が、配合物の機能を妨害しないか、又は配合物に悪影響を与えないことが一般に望ましい。例えば、配合物中の他の材料との限定された適合性を示す乳白剤は、安定性に関する問題を有し、スポッティング又は残留物形成を示し、好ましくない。加えて、例えば、大量に使用されたときにのみ有効であることによって、配合物中に大量の水を導入する乳白剤もまた、特に、濃縮洗剤又は単位用量パケットなど、水の量を制限することが望ましい配合物には好ましくない。
【0005】
したがって、水性パーソナルケアリンスオフ組成物において使用するためのより持続可能な乳白剤であって、特に、その持続可能な乳白剤は、従来のスチレンアクリルコポリマー系乳白剤と同等に機能する。
【0006】
本発明は、分散媒体と、加工界面活性剤と、複数の複合乳白剤粒子と、を含む複合乳白剤分散体であって、当該複合乳白剤粒子が、ポリカプロラクトンポリマーによって部分的に又は完全に封入された金属酸化物粒子を含み、金属酸化物粒子が、酸化亜鉛、酸化チタン及びそれらの混合物からなる群から選択され、金属酸化物粒子が、動的光散乱によって測定した場合に100nm超のz平均粒径を有し、複合乳白剤粒子が、動的光散乱によって測定した場合に150nm超~2,500nmのz平均粒径を有する、複合乳白剤分散体を提供する。
【0007】
本発明は、皮膚科学的に許容可能な水性ビヒクルと、皮膚科学的に許容可能な洗浄性界面活性剤と、分散媒体、加工界面活性剤と、複数の複合乳白剤粒子と、を含む複合乳白剤分散体であって、当該複合乳白剤粒子が、ポリカプロラクトンポリマーによって部分的に又は完全に封入された金属酸化物粒子を含み、金属酸化物粒子が、酸化亜鉛、酸化チタン及びそれらの混合物からなる群から選択され、金属酸化物粒子が、動的光散乱によって測定した場合に100nm超のz平均粒径を有し、複合乳白剤粒子が、動的光散乱によって測定した場合に150nm超~2,500nmのz平均粒径を有する、水性パーソナルケアリンスオフ組成物を提供する。
【0008】
本発明は、哺乳動物の皮膚及び毛髪の少なくとも一方を洗浄する方法であって、(a)本発明による水性パーソナルケアリンスオフ製剤を哺乳動物の皮膚又は毛髪に塗布することと、(b)当該水性パーソナルケアリンスオフ製剤をすすぎ水で皮膚又は毛髪からすすぐことと、を含む、方法、を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明者らは、驚くべきことに、ポリカプロラクトンポリマーによって部分的又は完全に封入された金属酸化物粒子を含む複合乳白剤分散体を水性パーソナルケアリンスオフ組成物中に安定的に組み込んで、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の全体的な持続可能性を増大させながら、従来のスチレンアクリレートコポリマーベースの乳白剤と同等の不透明化をもたらすことができることを見出した。
【0010】
別段示されない限り、比率、百分率、部などは、重量によるものである。
【0011】
本明細書で使用される場合、別途示されない限り、「分子量」又はMWという語句は、ゲル浸透クロマトグラフィー(gel permeation chromatography、GPC)及びポリ(エチレンオキシド)標準を用いて従来の手法で測定される重量平均分子量を指す。GPCの技法は、Modern Size Exclusion Chromatography,W.W.Yau,J.J.Kirkland,D.D.Bly;Wiley-Interscience,1979に、及びA Guide to Materials Characterization and Chemical Analysis,J.P.Sibilia;VCH,1988,p.81-84に詳述されている。分子量は、本明細書においてダルトンの単位で、又は同等にg/molで報告される。
【0012】
本明細書及び添付で使用される「皮膚科学的に許容される」という用語は、皮膚への局所的適用に典型的に使用される成分を指し、スキンケア組成物中に典型的に見られる量で存在する場合に有毒である材料は、本発明の一部として企図されないことを強調することを意図する。
【0013】
好ましくは、本発明の複合乳白剤分散体は、分散媒体(複合乳白剤分散体の重量に基づいて、好ましくは25~90重量%(より好ましくは、40~85重量%、更により好ましくは、50~80重量%、最も好ましくは、60~75重量%)の分散媒体)を含み、加工界面活性剤(複合乳白剤分散体の重量に基づいて、好ましくは、0.1~15重量%(より好ましくは、0.4~9重量%、更により好ましくは、0.6~5重量%、最も好ましくは、1.25~4重量%の加工界面活性剤)を含み、複数の複合乳白剤粒子(複合乳白剤分散体の重量に基づいて、好ましくは、9.9~60重量%(より好ましくは、14.6~59.6重量%、更により好ましくは、19.4~49.4重量%、最も好ましくは、23.75~36重量%の複数の複合乳白剤粒子)と、を含み、複合乳白剤粒子は、ポリカプロラクトンポリマーによって部分的に又は完全に封入されている金属酸化物粒子を含み、金属酸化物粒子が、酸化亜鉛、酸化チタン及びそれらの混合物からなる群から選択され、金属酸化物粒子が、動的光散乱によって測定した場合に100nm超のz平均粒径を有し、複合乳白剤粒子が、動的光散乱(例えば、ユニバーサル液体モジュールを備えたBeckman Coulter粒径分析器を使用)によって測定した場合に150nm超~2500nm(好ましくは、200nm~2000nm)、より好ましくは、500nm~1800nm、最も好ましくは、750nm~1600nm)のz平均粒径を有する。
【0014】
好ましくは、本発明の複合乳白剤分散体は、複合乳白剤分散体の重量に基づいて、25~90重量%(好ましくは、40~85重量%、より好ましくは、50~80重量%、最も好ましくは、60~75重量%)の分散媒体を含む。より好ましくは、本発明の複合乳白剤分散体は、複合乳白剤分散体の重量に基づいて、25~90重量%(好ましくは、40~85重量%、より好ましくは、50~80重量%、最も好ましくは、60~75重量%)の分散媒体を含み、ここで分散媒体は、水を含む。最も好ましくは、本発明の複合乳白剤分散体は、複合乳白剤分散体の重量に基づいて、25~90重量%(好ましくは、40~85重量%、より好ましくは、50~80重量%、最も好ましくは、60~75重量%)の分散媒体を含み、分散媒体は水である(好ましくは、水は蒸留水及び脱イオン水のうちの少なくとも1つである)。
【0015】
好ましくは、本発明の複合乳白剤分散体は、複合乳白剤分散体の重量に基づいて、0.1~15重量%(好ましくは、0.4~9重量%、より好ましくは、0.6~5重量%、最も好ましくは、1.25~4重量%)の加工界面活性剤を含む。より好ましくは、本発明の複合乳白剤分散体は、複合乳白剤分散体の重量に基づいて、0.1~15重量%(好ましくは、0.4~9重量%、より好ましくは、0.6~5重量%、最も好ましくは、1.25~4重量%)の加工界面活性剤を含み、加工界面活性剤は、イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及び陽イオン性界面活性剤からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の複合乳白剤分散体は、複合乳白剤分散体の重量に基づいて、0.1~15重量%(好ましくは、0.4~9重量%、より好ましくは、0.6~5重量%、最も好ましくは、1.25~4重量%)の加工界面活性剤を含み、加工界面活性剤が、非イオン性界面活性剤である(好ましくは、非イオン性界面活性剤は、5,000~150,000ダルトン(好ましくは、5,000~100,000ダルトン、より好ましくは、7,500~50,000ダルトン、最も好ましくは、10,000~25,000ダルトン)の重量平均分子量を有する)。
【0016】
好ましくは、本発明の複合乳白剤分散体は、複合乳白剤分散体の重量に基づいて、0.1~15重量%(好ましくは、0.4~9重量%、より好ましくは、0.6~5重量%、最も好ましくは、1.25~4重量%)の加工界面活性剤を含み、加工界面活性剤が、ポリオキシアルキレン界面活性剤、ポリアルキレングリコールエステル、多価アルコールの脂肪酸エステルのポリオキシエチレン誘導体、ポリアルコキシル化多価アルコールの脂肪酸エステル、ポリアルコキシル化天然油脂、ポリアルキレンオキシドブロックコポリマー、アルキルポリグルコシド、スクロースエステル、及びこれらの混合物からなる群から選択される非イオン性界面活性剤であり(好ましくは、非イオン性界面活性剤が、5,000~150,000ダルトン(好ましくは、5,000~100,000ダルトン、より好ましくは、7,500~50,000ダルトン、最も好ましくは、10,000~25,000ダルトン)の重量平均分子量を有する)。より好ましくは、本発明の複合乳白剤分散体は、複合乳白剤分散体の重量に基づいて、0.1~15重量%(好ましくは、0.4~9重量%、より好ましくは、0.6~5重量%、最も好ましくは、1.25~4重量%)の加工界面活性剤を含み、加工用界面活性剤、ポリ(アルキレンオキシド)ポリマーである(好ましくは、ポリ(アルキレンオキシド)ポリマーは、5,000~150,000ダルトン(好ましくは、5,000~100,000ダルトン、より好ましくは、7,500~50,000ダルトン、最も好ましくは、10,000~25,000ダルトン)の重量平均分子量を有する)。更により好ましくは、本発明の複合乳白剤分散体は、複合乳白剤分散体の重量に基づいて、0.1~15重量%(より好ましくは、0.4~9重量%、より好ましくは、0.6~5重量%、最も好ましくは、1.25~4重量%)の加工界面活性剤を含み、加工用界面活性剤は、エチレンオキシド(EO)及びプロピレンオキシド(PO)の残基を含むポリ(アルキレンオキシド)コポリマーである(好ましくは、非イオン性界面活性剤は、5,000~150,000ダルトン(好ましくは、5,000~100,000ダルトン、より好ましくは、7,500~50,000ダルトン、最も好ましくは、10,000~25,000ダルトン)の重量平均分子量を有する)。最も好ましくは、本発明の複合乳白剤分散体は、複合乳白剤分散体の重量に基づいて、0.1~15重量%(好ましくは、0.4~9重量%、より好ましくは、0.6~5重量%、最も好ましくは、1.25~4重量%)の加工界面活性剤を含み、加工用界面活性剤は、エチレンオキシド(EO)(Aブロック)とプロピレンオキシド(PO)(Bブロック)とのABA型トリブロックコポリマーである(好ましくは、ABA型トリブロックコポリマーは、5,000~150,000ダルトン(好ましくは、5,000~100,000ダルトン、より好ましくは、7,500~50,000ダルトン、最も好ましくは、10,000~25,000ダルトン)の重量平均分子量を有する)。
【0017】
好ましくは、本発明の複合乳白剤分散体は、複合乳白剤分散体の重量に基づいて、9.9~60重量%(好ましくは、14.6~59.6重量%、より好ましくは、19.4~49.4重量%、最も好ましくは、23.75~36重量%)の複数の複合乳白剤粒子を含む。より好ましくは、本発明の複合乳白剤分散体は、複合乳白剤分散体の重量に基づいて、9.9~60重量%(好ましくは、14.6~59.6重量%、より好ましくは、19.4~49.4重量%、最も好ましくは、23.75~36重量%)の複数の複合乳白剤粒子を含み、複合乳白剤粒子は、ポリカプロラクトンポリマーによって部分的又は完全に封入された金属酸化物粒子を含み、複合乳白剤粒子は、ポリカプロラクトンポリマーによって部分的又は完全に封入された金属酸化物粒子を含み、金属酸化物粒子が、酸化亜鉛、酸化チタン及びそれらの混合物からなる群から選択され、金属酸化物粒子が、動的光散乱によって測定した場合に100nm超のz平均粒径を有し、複合乳白剤粒子が、動的光散乱(例えば、ユニバーサル液体モジュールを備えたBeckman Coulter粒径分析器を使用)によって測定した場合に150nm超~2500nm(好ましくは、200nm~2000nm)、より好ましくは、500nm~1800nm、最も好ましくは、750nm~1600nm)のz平均粒径を有する。
【0018】
好ましくは、金属酸化物粒子は、酸化亜鉛、酸化チタン及びそれらの混合物からなる群から選択され、金属酸化物粒子は、動的光散乱によって(例えば、Brookhaven粒径分析器を用いて)測定した場合に100nm超(好ましくは、110nm~500nm、より好ましくは、150nm~400nm、最も好ましくは、175~275nm)のz平均粒径を有する。金属酸化物粒子は、動的光散乱によって(例えば、Brookhaven粒径分析器を用いて)測定した場合に100nm超(好ましくは、110nm~500nm、より好ましくは、150nm~400nm、最も好ましくは、175~275nm)のz平均粒径を有する二酸化チタン粒子を含む。最も好ましくは、金属酸化物粒子は、動的光散乱によって(例えば、Brookhaven粒径分析器を用いて)測定した場合に100nm超(好ましくは、110nm~500nm、より好ましくは、150nm~400nm、最も好ましくは、175~275nm)のz平均粒径を有する二酸化チタン粒子である。
【0019】
好ましくは、金属酸化物粒子は、疎水性表面処理(例えば、ポリシロキサン表面コーティング)を有する。
【0020】
好ましくは、ポリカプロラクタムポリマーは、10,000~1,000,000ダルトン(好ましくは、25,000~250,000ダルトン、より好ましくは、50,000~150,000ダルトン、最も好ましくは、75,000~125,000ダルトン)の重量平均分子量を有する。
【0021】
好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、シャンプー製剤、コンディショニングシャンプー製剤、ボディウォッシュ製剤、角質除去ボディウォッシュ製剤、フェイシャルウォッシュ製剤、角質除去フェイシャルウォッシュ製剤、液体ハンドソープ製剤、サルフェートフリークレンジング製剤、及びマイルドクレンジング製剤からなる群から選択される。より好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、ボディウォッシュ製剤、シャンプー製剤、及びコンディショニングシャンプー製剤からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、シャンプー製剤である。
【0022】
好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、皮膚科学的に許容可能な水性ビヒクル(好ましくは、水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の重量に基づいて25~99重量%(好ましくは、30~95重量%、より好ましくは、40~90重量%、最も好ましくは、70~85重量%)の皮膚科学的に許容可能な水性ビヒクルを含む)と、皮膚科学的に許容可能な洗浄性界面活性剤(好ましくは、水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の重量に基づいて0.5~60重量%(好ましくは、1~50重量%、より好ましくは、5~30重量%、最も好ましくは、7~20重量%)の皮膚科学的に許容可能な洗浄性界面活性剤を含む)と、及び複数の複合乳白剤粒子(好ましくは、水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の重量に基づいて0.05~10重量%(好ましくは、0.1~7.5重量%、より好ましくは、0.5~5重量%、最も好ましくは、0.75~3.0重量%)の複数の複合乳白剤粒子を含む)を含み、当該複合乳白剤粒子は、ポリカプロラクトンポリマーによって部分的又は完全に封入された金属酸化物粒子を含み、金属酸化物粒子が、酸化亜鉛、酸化チタン及びそれらの混合物からなる群から選択され、金属酸化物粒子が、動的光散乱によって測定した場合に100nm超のz平均粒径を有し、複合乳白剤粒子が、動的光散乱(例えば、ユニバーサル液体モジュールを備えたBeckman Coulter粒径分析器を使用)によって測定した場合に150nm超~2500nm(好ましくは、200nm~2000nm)、より好ましくは、500nm~1800nm、最も好ましくは、750nm~1600nm)のz平均粒径を有する。
【0023】
好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の重量に基づいて25~99重量%(好ましくは、30~95重量%、より好ましくは、40~90重量%、最も好ましくは、70~85重量%)の皮膚科学的に許容可能な水性ビヒクルを含む。より好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の重量に基づいて25~99重量%(好ましくは、30~95重量%、より好ましくは、40~90重量%、最も好ましくは、70~85重量%)の皮膚科学的に許容可能な水性ビヒクルを含み、皮膚科学的に許容可能な水性ビヒクルは、水を含む。更により好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の重量に基づいて25~99重量%(好ましくは、30~95重量%、より好ましくは、40~90重量%、最も好ましくは、70~85重量%)の皮膚科学的に許容可能な水性ビヒクルを含み、皮膚科学的に許容可能な水性ビヒクルは、水及び水性C1~4アルコール混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の重量に基づいて25~99重量%(好ましくは、30~95重量%、より好ましくは、40~90重量%、最も好ましくは、70~85重量%)の皮膚科学的に許容可能な水性ビヒクルを含み、皮膚科学的に許容可能な水性ビヒクルは、水である。
【0024】
好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物において使用される水は、蒸留水及び脱イオン水のうちの少なくとも1つである。より好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物において使用される水は、蒸留及び脱イオン化される。
【0025】
好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の重量に基づいて0.5~60重量%(好ましくは、1~50重量%、より好ましくは、5~30重量%、最も好ましくは、7~20重量%)の皮膚科学的に許容可能な洗浄性界面活性剤を含む。より好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の重量に基づいて0.5~60重量%(好ましくは、1~50重量%、より好ましくは、5~30重量%、最も好ましくは、7~20重量%)の皮膚科学的に許容可能な洗浄性界面活性剤を含み、当該皮膚科学的に許容可能な洗浄性界面活性剤は、アルキルポリグルコシド(例えば、ラウリルグルコシド、ココ-グルコシド、デシルグルコシド)、グリシネート(例えば、ココイルグリシンナトリウム)、ベタイン(例えば、トリメチルグリシン及びセチルベタイン等のアルキルベタイン、並びにコカミドプロピルベタイン等のアミドベタイン)、タウレート(例えば、メチルココイルタウリンナトリウム)、グルタメート(例えば、ココイルグルタミン酸ナトリウム)、サルコシネート(例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム)、イセチオネート(例えば、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルメチルイセチオン酸ナトリウム)、スルホアセテート(例えば、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム)、アラニネート(例えば、ココイルアラニンナトリウム)、アンホアセテート(例えば、ココアンホ酢酸ナトリウム)、サルフェート(例えば、ラウレス硫酸ナトリウム(sodium laureth sulfate、SLES))、スルホネート(例えば、C14~16オレフィンスルホン酸ナトリウム)、スクシネート(例えば、ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム);脂肪族アルカノールアミド(例えば、コカミドモノエタノールアミン、コカミド、ジエタノールアミン、ソイアミドジエタノールアミン、ラウラミドジエタノールアミン、オレアミドモノイソプロパノールアミン、ステアラミドモノエタノールアミン、ミリスタミドモノエタノールアミン、ラウラミドモノエタノールアミン、カプラミドジエタノールアミン、リシノレアミドジエタノールアミン、ミリスタミドジエタノールアミン、ステアラミドジエタノールアミン、オレイルアミドジエタノールアミン、タロウアミドジエタノールアミン、ラウラミドモノイソプロパノールアミン、タロウアミドモノエタノールアミン、イソステアラミドジエタノールアミン、イソステアラミドジエタノールアミン、イソステアラミドモノエタノールアミン)、及びそれらの混合物からなる群から選択される。更により好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の重量に基づいて0.5~60重量%(好ましくは、1~50重量%、より好ましくは、5~30重量%、最も好ましくは、7~20重量%)の皮膚科学的に許容可能な洗浄性界面活性剤を含み、当該皮膚科学的に許容可能な洗浄性界面活性剤は、ラウレス硫酸ナトリウム(SLES)とコカミドプロピルベタインとの混合物を含む。最も好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の重量に基づいて0.5~60重量%(好ましくは、1~50重量%、より好ましくは、5~30重量%、最も好ましくは、7~20重量%)の皮膚科学的に許容可能な洗浄性界面活性剤を含み、皮膚科学的に許容可能な洗浄性界面活性剤は、ラウレス硫酸ナトリウム(SLES)とコカミドプロピルベタインとの混合物である。
【0026】
好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、任意選択で、抗菌剤、レオロジー調節剤、石鹸、着色剤、pH調整剤、酸化防止剤(例えば、ブチル化ヒドロキシトルエン)、保湿剤(例えば、グリセリン、ソルビトール、モノグリセリド、レシチン、糖脂質、脂肪アルコール、脂肪酸、多糖類、ソルビタンエステル、ポリソルベート(例えば、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、及びポリソルベート80)、ジオール(例えば、プロピレングリコール)、ジオール類縁体、トリオール、トリオール類縁体、カチオン性ポリマー性ポリオール)、発泡剤、乳化剤、香料、キレート剤、防腐剤(例えば、安息香酸、ソルビン酸、フェノキシエタノール)、漂白剤、潤滑剤、感覚調節剤、日焼け止め添加剤、ビタミン、タンパク質/アミノ酸、植物抽出物、生物活性剤、劣化防止添加剤、浸透剤、帯電防止剤、吸収剤、硬質粒子、軟質粒子、滑り剤、真珠光沢剤、塩(例えば、保湿塩)及びこれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つの追加成分を更に含む。より好ましくは、本発明のスキンクレンジング製剤は、任意選択で、抗菌剤、レオロジー調節剤、着色剤、及びpH調整剤のうちの少なくとも1つからなる群から選択される少なくとも1つの追加成分を更に含む。
【0027】
好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、レオロジー調節剤を更に含む。より好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ製剤は、レオロジー調節剤を更に含み、レオロジー調節剤は、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の粘度を(好ましくは、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の他の性状を実質的に改変することなく)増加させるように選択される。更により好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の重量に基づいて0~10重量%(好ましくは、0.05~5重量%、より好ましくは、0.1~2.5重量%、最も好ましくは、0.15~2.0重量%)のレオロジー調節剤を更に含む。更により好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の重量に基づいて、0~10重量%(好ましくは、0.05~5重量%、より好ましくは、0.1~2.5重量%、最も好ましくは、0.15~2.0重量%)のレオロジー調節剤を更に含み、レオロジー調節剤は、塩化ナトリウム、セルロース、変性セルロース、キサンタンガム、アクリレートコポリマー、及びこれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、水性パーソナルケアリンスオフ組成物の重量に基づいて0~10重量%(好ましくは、0.05~5重量%、より好ましくは、0.1~4重量%、最も好ましくは、0.15~3.5重量%)のレオロジー調節剤を更に含み、当該レオロジー調節剤は、塩化ナトリウムを含む。
【0028】
好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、抗菌剤を更に含む。より好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、抗菌剤を更に含み、抗菌剤は、フェノキシエタノール、安息香酸、ベンジルアルコール、安息香酸ナトリウム、DMDMヒダントイン、2-エチルヘキシルグリセリルエーテル、イソチアゾリノン(例えば、メチルクロロイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノン)、及びそれらの混合物からなる群から選択される。更により好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、抗菌剤を更に含み、抗菌剤は、フェノキシエタノール及び2-エチルヘキシルグリセリルエーテルの少なくとも一方を含む。最も好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、抗菌剤を更に含み、抗菌剤は、フェノキシエタノールと2-エチルヘキシルグリセリルエーテルとの混合物である。
【0029】
好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、pH調整剤を更に含む。より好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、pH調整剤を更に含み、水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、ボディウォッシュ製剤である。最も好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、pH調整剤を更に含み、水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、ボディウォッシュ製剤であり、ボディウォッシュ製剤は、pHが4.5~9(好ましくは、5~8、最も好ましくは、6~7)である。好ましくは、pH調整剤は、クエン酸、乳酸、塩酸、アミノエチルプロパンジオール、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アミノ-2-メチル-1-プロパノールのうちの少なくとも1つからなる群から選択される。
【0030】
好ましくは、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物は、着色剤を更に含む。
【0031】
好ましくは、哺乳動物の皮膚及び毛髪のうちの少なくとも1つを洗浄する本発明の方法であって、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物を哺乳動物の皮膚又は毛髪に塗布することと、水性パーソナルケアリンスオフ組成物をすすぎ水で皮膚及び/又は毛髪からすすぐことと、を含む。より好ましくは、人間の皮膚及び毛髪のうちの少なくとも1つを洗浄する本発明の方法であって、本発明の水性パーソナルケアリンスオフ組成物を哺乳動物の皮膚又は毛髪に塗布することと、水性パーソナルケアリンスオフ組成物をすすぎ水で皮膚及び/又は毛髪からすすぐことと、を含む。
【0032】
ここで、本発明のいくつかの実施形態を、以下の実施例で詳細に説明する。
【0033】
【0034】
合成S1:ポリカプロラクトン/TiO2複合体
合成S1において、ポリカプロラクトン(CAPA(商標)6500)及びTiO2(Kronos R2233)を、Leistritz ZSE27 MAXX二軸スクリュー押出機中で予備配合した。ポリカプロラクトンペレットを、供給口を通して12kg/時の速度で押出機に供給した。TiO2を、第5バレルのサイドアームを通して1.2kg/時間の速度で押出機に供給した。押出機温度を100℃に設定し、スクリュー速度を300rpmに設定した。ストランドペレタイザーを用いて、押出物をマスターバッチペレットに切断し、回収した。
【0035】
比較例C1~C5及び実施例1~2:水性乳白剤分散体
Coperion ZSK26二軸スクリュー押出機を使用して、比較例C1~C5及び実施例1~2のそれぞれにおいて水性乳白剤分散体を調製した。表1に示したポリカプロラクトン又はポリカプロラクトン/TiO2複合マスターペレットを、表1に示した速度の加工界面活性剤と共に、供給口を通して4.2kg/時の速度で押出機に供給した。脱イオン水を押出機の第4バレルに0.42kg/時の速度で注入した。第2の脱イオン水流を、第9バレルにおいて4.2kg/時の速度で押出機に注入した。押出機温度を100℃に設定し、スクリュー速度を400rpmに設定した。生成物水性乳白剤分散体を押出機の出口で回収し、回収したまま使用した。比較例C2及びC3における乳白剤粒子は、水性媒体中に分散しなかった。
【0036】
比較例C1、C4~C5及び実施例1~2における分散した乳白剤粒子のDv50粒径を、Beckman LS230粒径分析器を使用して動的光散乱によって測定した。結果を表1に提供する。
【表2】
【0037】
比較例CF1~CF5及び実施例F1~F2:シャンプー製剤
比較例CF1~CF5及び実施例F1~F2の各々において、表2に列挙した量の成分を組み合わせることによって、シャンプー製剤を調製した。
【表3】
【0038】
性能試験
比較例CF1~CF5及び実施例F1~F2のそれぞれからのシャンプー製剤の不透明度を、各シャンプー製剤の3mL試料を別個の5mLガラス瓶に添加することによって分析した。次いで、ボトルをカメラの前の固定ホルダー上に置いた。シャンプー製剤の不透明度を、PICA II(Phase Identification and Characterization Apparatus)を使用して試験した。写真は、一貫した光条件下で、正面撮影で撮影された。グレー値を0から255に較正したが、より高い値はより高い不透明度に対応する。各試料のグレー値を表3に列挙する。
【表4】
【国際調査報告】