(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】HARQ-ACK情報を送信する方法、ユーザ機器、プロセシング装置及び記憶媒体、並びにHARQ-ACK情報を受信する方法及び基地局
(51)【国際特許分類】
H04W 28/04 20090101AFI20240905BHJP
H04L 1/1607 20230101ALI20240905BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04L1/1607
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024515679
(86)(22)【出願日】2022-09-29
(85)【翻訳文提出日】2024-03-11
(86)【国際出願番号】 KR2022014659
(87)【国際公開番号】W WO2023055125
(87)【国際公開日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】10-2021-0131112
(32)【優先日】2021-10-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0151648
(32)【優先日】2021-11-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】ペ トゥクヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ソクチョル
【テーマコード(参考)】
5K014
5K067
【Fターム(参考)】
5K014FA03
5K067DD24
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH28
(57)【要約】
UEは、複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに関する設定を受信し、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、前記UEに設定されたHARQプロセスの複数のサブセットのそれぞれ(respectively)と関連し、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのうちの1つを指示する指示情報を含むDCIを受信し、前記DCIに基づいて、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックを送信する。前記設定は、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのそれぞれに対して、CBGレベルフィードバックに関連するパラメータを包含するか又は包含しない。
【選択図】
図14
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて、ユーザ機器がハイブリッド自動繰返し要求-確認(hybrid automatic repeat request-acknowledgement、HARQ-ACK)情報を送信することであって、
複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに関する設定を受信し、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、前記ユーザ機器に設定されたHARQプロセスの複数のサブセットのそれぞれ(respectively)と関連し、
前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのうちの1つを指示する指示情報を含む下りリンク制御情報(downlink control information、DCI)を受信し、
前記設定に基づいて、関連するサブセット内の各HARQプロセスに対するHARQ-ACK情報を含む前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックを生成し、
前記DCIに基づいて、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックを送信することを含み、
前記設定は、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのそれぞれに対してコードブロックグループ(code block group、CBG)レベルフィードバックに関連するパラメータを包含するか又は包含しない、
HARQ-ACK情報送信方法。
【請求項2】
前記設定が前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに対して、前記CBGレベルフィードバックに関連するパラメータを包含するか又は包含しないことに基づいて、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、CBGレベルHARQ-ACK情報を包含するか又は包含しない、
請求項1に記載のHARQ-ACK情報送信方法。
【請求項3】
前記設定が前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに対して、前記CBGレベルフィードバックに関連するパラメータを包含しないことに基づいて、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、当該HARQプロセスに対してCBGレベルHARQ-ACK情報ではなく輸送ブロック(transport block、TB)レベルHARQ-ACK情報のみを含む、
請求項2に記載のHARQ-ACK情報送信方法。
【請求項4】
前記設定は、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのそれぞれに対して、新しいデータ指示子(new data indicator、NDI)フィードバックに関連するパラメータを包含するか又は包含せず、
前記設定が前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに対して、前記NDIフィードバックに関連するパラメータを包含するか又は包含しないことに基づいて、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに報告される各HARQ-ACK情報に対してNDI値を包含するか又は包含しない、
請求項1に記載のHARQ-ACK情報送信方法。
【請求項5】
前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、i)前記UEに設定された前記HARQプロセスの全体に関連するHARQ-ACKコードブックと、ii)前記UEに設定された前記HARQプロセスのうちの一部のみに関連するHARQ-ACKコードブックを含む、
請求項1に記載のHARQ-ACK情報送信方法。
【請求項6】
前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、i)前記UEに設定された前記HARQプロセスのうちの全体ではなく一部のみに関連するHARQ-ACKコードブックと、ii)前記設定された前記HARQプロセスのうちの全体ではなくその他の一部のみに関連するHARQ-ACKコードブックを含む、
請求項1に記載のHARQ-ACK情報送信方法。
【請求項7】
前記DCIは、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのためのスロットに関する情報を含む、
請求項1に記載のHARQ-ACK情報送信方法。
【請求項8】
前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックではなくその他のHARQ-ACKコードブックが前記スロットにスケジューリングされたことに基づいて、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックを前記その他のHRAQ-ACKコードブックに添えて新しいHARQ-ACKコードブックを生成し、
前記新しいHARQ-ACKコードブックを前記スロットで送信することを含む、
請求項1に記載のHARQ-ACK情報送信方法。
【請求項9】
無線通信システムにおいて、ユーザ機器がハイブリッド自動繰返し要求-確認(hybrid automatic repeat request-acknowledgement、HARQ-ACK)情報を送信することであって、
少なくとも1つの送受信機と、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続可能な、及び、実行されるとき、前記少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする命令(instruction)を格納した、少なくとも1つのコンピュータメモリと、を含み、前記動作は、
複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに関する設定を受信し、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、前記ユーザ機器に設定されたHARQプロセスの複数のサブセットのそれぞれ(respectively)と関連し、
前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのうちの1つを指示する指示情報を含む下りリンク制御情報(downlink control information、DCI)を受信し、
前記設定に基づいて、関連するサブセット内の各HARQプロセスに対するHARQ-ACK情報を含む前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックを生成し、
前記DCIに基づいて、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックを送信することを含み、
前記設定は、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのそれぞれに対してコードブロックグループ(code block group、CBG)レベルフィードバックに関連するパラメータを包含するか又は包含しない、
ユーザ機器。
【請求項10】
無線通信システムにおいて、プロセシング装置であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続可能な、及び、実行されるとき、前記少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする命令(instruction)を格納した、少なくとも1つのコンピュータメモリと、を含み、前記動作は、
複数のHARQプロセス基盤(hybrid automatic repeat request-acknowledgement、HARQ-ACK)のコードブックに関する設定を受信し、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、前記ユーザ機器に設定されたHARQプロセスの複数のサブセットのそれぞれ(respectively)と関連し、
前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのうちの1つを指示する指示情報を含む下りリンク制御情報(downlink control information、DCI)を受信し、
前記設定に基づいて、関連するサブセット内の各HARQプロセスに対するHARQ-ACK情報を含む前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックを生成し、
前記DCIに基づいて、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックを送信することを含み、
前記設定は、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのそれぞれに対してコードブロックグループ(code block group、CBG)レベルフィードバックに関連するパラメータを包含するか又は包含しない、
プロセシング装置。
【請求項11】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記記憶媒体は、実行されるとき、少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする指示を含む少なくとも1つのプログラムコードを格納し、前記動作は、
複数のHARQプロセス基盤(hybrid automatic repeat request-acknowledgement、HARQ-ACK)のコードブックに関する設定を受信し、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、前記ユーザ機器に設定されたHARQプロセスの複数のサブセットのそれぞれ(respectively)と関連し、
前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのうちの1つを指示する指示情報を含む下りリンク制御情報(downlink control information、DCI)を受信し、
前記設定に基づいて、関連するサブセット内の各HARQプロセスに対するHARQ-ACK情報を含む前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックを生成し、
前記DCIに基づいて、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックを送信することを含み、
前記設定は、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのそれぞれに対してコードブロックグループ(code block group、CBG)レベルフィードバックに関連するパラメータを包含するか又は包含しない、
記憶媒体。
【請求項12】
無線通信システムにおいて、基地局がユーザ機器からハイブリッド自動繰返し要求-確認(hybrid automatic repeat request-acknowledgement、HARQ-ACK)情報を受信することであって、
複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに関する設定を前記ユーザ機器に送信し、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、前記ユーザ機器に設定されたHARQプロセスの複数のサブセットのそれぞれ(respectively)と関連し、
前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのうちの1つを指示する指示情報を含む下りリンク制御情報(downlink control information、DCI)を前記ユーザ機器に送信し、
前記設定と前記DCIに基づいて、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックを前記ユーザ機器から受信することを含み、
前記設定は、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのそれぞれに対してコードブロックグループ(code block group、CBG)レベルフィードバックに関連するパラメータを包含するか又は包含しない、
HARQ-ACK情報受信方法。
【請求項13】
前記設定が前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに対して、前記CBGレベルフィードバックに関連するパラメータを包含するか又は包含しないことに基づいて、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、CBGレベルHARQ-ACK情報を包含するか又は包含しない、
請求項12に記載のHARQ-ACK情報受信方法。
【請求項14】
前記設定が前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに対して、前記CBGレベルフィードバックに関連するパラメータを包含しないことに基づいて、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、当該HARQプロセスに対してCBGレベルHARQ-ACK情報ではなく輸送ブロック(transport block、TB)レベルHARQ-ACK情報のみを含む、
請求項13に記載のHARQ-ACK情報受信方法。
【請求項15】
前記設定は、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのそれぞれに対して新しいデータ指示子(new data indicator、NDI)フィードバックに関連するパラメータを包含するか又は包含せず、
前記設定が前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに対して前記NDIフィードバックに関連するパラメータを包含するか又は包含しないことに基づいて、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに報告される各HARQ-ACK情報に対してNDI値を包含するか又は包含しない、
請求項12に記載のHARQ-ACK情報受信方法。
【請求項16】
前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、i)前記UEに設定された前記HARQプロセスの全体に関連するHARQ-ACKコードブックと、ii)前記UEに設定された前記HARQプロセスのうちの一部のみに関連するHARQ-ACKコードブックを含む、
請求項12に記載のHARQ-ACK情報受信方法。
【請求項17】
前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、i)前記UEに設定された前記HARQプロセスのうちの全体ではなく一部のみに関連するHARQ-ACKコードブックと、ii)前記設定された前記HARQプロセスのうちの全体ではなくその他の一部のみに関連するHARQ-ACKコードブックを含む、
請求項12に記載のHARQ-ACK情報受信方法。
【請求項18】
前記DCIは、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのためのスロットに関する情報を含む、
請求項12に記載のHARQ-ACK情報受信方法。
【請求項19】
無線通信システムにおいて、基地局がハイブリッド自動繰返し要求-確認(hybrid automatic repeat request-acknowledgement、HARQ-ACK)情報を受信することであって、
少なくとも1つの送受信機と、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続可能な、及び、実行されるとき、前記少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする命令(instruction)を格納した、少なくとも1つのコンピュータメモリと、を含み、前記動作は、
複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに関する設定を前記ユーザ機器に送信し、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、前記ユーザ機器に設定されたHARQプロセスの複数のサブセットのそれぞれ(respectively)と関連し、
前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのうちの1つを指示する指示情報を含む下りリンク制御情報(downlink control information、DCI)を前記ユーザ機器に送信し、
前記設定と前記DCIに基づいて、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックを前記ユーザ機器から受信することを含み、
前記設定は、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのそれぞれに対してコードブロックグループ(code block group、CBG)レベルフィードバックに関連するパラメータを包含するか又は包含しない、
基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細は無線通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
器機間(機器間、machine-to-machine、M2M)通信、機械タイプ通信(machine type communication、MTC)などと、高いデータ送信量を要求するスマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)などの様々な機器及び技術が出現及び普及されている。これに伴い、セルラー網(cellular network)で処理されることが要求されるデータ量も急増している。このように急増しているデータ処理要求量を満たすために、より多くの周波数帯域を効率的に用いるための搬送波集成(キャリアアグリゲーション、carrier aggregation)技術、認知無線(cognitive radio)技術などと、限られた周波数内で送信されるデータ容量を高めるための多重アンテナ技術、多重BS協調技術などが発展している。
【0003】
多数の通信機器がより大きな通信容量を要求することにより、レガシー無線接続技術(無線アクセス技術、radio access technology、RAT)に比べて向上したモバイルブロードバンド(enhanced mobile broadband、eMBB)通信の必要性が高まっている。また、多数の機器及び客体(object)を連結していつでもどこでも多様なサービスを提供する大規模機械タイプ通信(massive machine type communications、mMTC)が次世代通信において考えられている。
【0004】
さらに信頼性及び待機時間などに敏感なサービス/ユーザ機器(user equipment、UE)を考慮して設計される通信システムも考えられている。次世代(next generation)無線接続技術の導入は、eMBB通信、mMTC、超信頼度及び低待機時間の通信(Ultra-Reliable and Low Latency Communication、URLLC)などを考慮して論議されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
新しい無線通信技術の導入から、基地局(base station、BS)が所定のリソース領域でサービスを提供すべきUEの数が増加するだけでなく、BSがサービスを提供するUEと送信/受信するデータと制御情報の量も増加している。BSがUEとの通信に利用可能な無線リソースの量は有限であるため、BSが有限の無線リソースを用いて上りリンク/下りリンクデータ及び/又は上りリンク/下りリンク制御情報をUEから/に効率的に受信/送信するための新しい方案が要求される。言い換えれば、ノードの密度が増加及び/又はUEの密度が増加することにより高密度のノード或いは高密度のユーザ機器を通信に効率的に利用するための方案が要求されている。
【0006】
また、無線通信システムにおいて異なる要求事項(requirement)を有する様々なサービスを効率的に支援する方案が求められている。
【0007】
また、遅延(delay)又は待ち時間(latency)を克服することは遅延/待ち時間に敏感なアプリケーションの性能において重要な挑戦である。
【0008】
また、時間分割多重化(時分割複信、time division duplex、TDD)に関連する動作、半静的スケジューリング、優先順位化(prioritization)などを考慮した効率的なHARQフィードバックの方案が求められている。
【0009】
また、HARQ-ACK応答送信が取り消されたか、BSに適宜に伝達できなかった場合は、PDSCH再送信を引き起こすことを考慮して、取り消されたか又は適宜に伝達できなかったHARQ-ACK応答送信をBSに伝達する方案が求められている。
【0010】
また、状況に応じてBSがPUCCH送信の信頼度及びHARQ-ACKコードブックのペイロードサイズを調節する方案が求められている。
【0011】
本発明で遂げようとする技術的課題は、以上で言及した事項に制限されず、言及していない他の技術的課題は、以下に説明する本発明の実施例から、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者に明らかに理解可能であろう。
【課題を解決するための手段】
【0012】
この明細の一態様として、無線通信システムにおいて、ユーザ機器がハイブリッド自動繰返し要求-確認(hybrid automatic repeat request-acknowledgement、HARQ-ACK)情報を送信する方法が提供される。前記方法は、複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに関する設定を受信し、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、前記ユーザ機器に設定されたHARQプロセスの複数のサブセットのそれぞれ(respectively)と関連し、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのうちの1つを指示する指示情報を含む下りリンク制御情報(downlink control information、DCI)を受信し、前記設定に基づいて、関連するサブセット内の各HARQプロセスに対するHARQ-ACK情報を含む前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックを生成し、前記DCIに基づいて、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックを送信することを含む。前記設定は、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのそれぞれに対してコードブロックグループ(code block group、CBG)レベルフィードバックに関連するパラメータを包含するか又は包含しない。
【0013】
本発明の他の一態様として、無線通信システムにおいて、ハイブリッド自動繰返し要求-確認(hybrid automatic repeat request-acknowledgement、HARQ-ACK)情報を送信するユーザ機器が提供される。前記ユーザ機器は、少なくとも1つの送受信機、少なくとも1つのプロセッサ、及び前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続可能な、及び、実行されるとき、前記少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする命令(instruction)を格納した、少なくとも1つのコンピュータメモリを含む。前記動作は、複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに関する設定を受信し、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、前記ユーザ機器に設定されたHARQプロセスの複数のサブセットのそれぞれ(respectively)と関連し、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのうちの1つを指示する指示情報を含む下りリンク制御情報(downlink control information、DCI)を受信し、前記設定に基づいて、関連するサブセット内の各HARQプロセスに対するHARQ-ACK情報を含む前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックを生成し、前記DCIに基づいて、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックを送信することを含む。前記設定は、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのそれぞれに対してコードブロックグループ(code block group、CBG)レベルフィードバックに関連するパラメータを包含するか又は包含しない。
【0014】
この明細のまた他の一態様として、無線通信システムにおいて、プロセシング装置が提供される。前記プロセシング装置は、少なくとも1つのプロセッサ、及び前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続可能な、及び、実行されるとき、前記少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする命令(instruction)を格納した、少なくとも1つのコンピュータメモリを含む。前記動作は、複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに関する設定を受信し、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、前記ユーザ機器に設定されたHARQプロセスの複数のサブセットのそれぞれ(respectively)と関連し、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのうちの1つを指示する指示情報を含む下りリンク制御情報(downlink control information、DCI)を受信し、前記設定に基づいて、関連するサブセット内の各HARQプロセスに対するHARQ-ACK情報を含む前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックを生成し、前記DCIに基づいて、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックを送信することを含む。前記設定は、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのそれぞれに対して、コードブロックグループ(code block group、CBG)レベルフィードバックに関連するパラメータを包含するか又は包含しない。
【0015】
この明細のまた他の一態様として、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体が提供される。前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されるとき、前記少なくとも1つのプロセッサがユーザ機器のための動作を行うようにする指示を含む少なくとも1つのコンピュータプログラムを格納する。前記動作は、複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに関する設定を受信し、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、前記ユーザ機器に設定されたHARQプロセスの複数のサブセットのそれぞれ(respectively)と関連し、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのうちの1つを指示する指示情報を含む下りリンク制御情報(downlink control information、DCI)を受信し、前記設定に基づいて、関連するサブセット内の各HARQプロセスに対するHARQ-ACK情報を含む前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックを生成し、前記DCIに基づいて、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックを送信することを含む。前記設定は、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのそれぞれに対してコードブロックグループ(code block group、CBG)レベルフィードバックに関連するパラメータを包含するか又は包含しない。
【0016】
この明細のまた他の一態様として、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されたコンピュータプログラムが提供される。前記コンピュータプログラムは、実行されるとき、少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする指示を含む少なくとも1つのプログラムコードを含み、前記動作は、複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに関する設定を受信し、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、前記ユーザ機器に設定されたHARQプロセスの複数のサブセットのそれぞれ(respectively)と関連し、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのうちの1つを指示する指示情報を含む下りリンク制御情報(downlink control information、DCI)を受信し、前記設定に基づいて、関連するサブセット内の各HARQプロセスに対するHARQ-ACK情報を含む前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックを生成し、前記DCIに基づいて、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックを送信することを含む。前記設定は、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのそれぞれに対してコードブロックグループ(code block group、CBG)レベルフィードバックに関連するパラメータを包含するか又は包含しない。
【0017】
この明細のまた他の一態様として、無線通信システムにおいて、基地局がユーザ機器からハイブリッド自動繰返し要求-確認(hybrid automatic repeat request-acknowledgement、HARQ-ACK)情報を受信する方法が提供される。前記方法は、複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに関する設定を前記ユーザ機器に送信し、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、前記ユーザ機器に設定されたHARQプロセスの複数のサブセットのそれぞれ(respectively)と関連し、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのうちの1つを指示する指示情報を含む下りリンク制御情報(downlink control information、DCI)を前記ユーザ機器に送信し、前記設定と前記DCIに基づいて、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックを前記ユーザ機器から受信することを含む。前記設定は、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのそれぞれに対してコードブロックグループ(code block group、CBG)レベルフィードバックに関連するパラメータを包含するか又は包含しない。
【0018】
この明細のまた他の一態様として、無線通信システムにおいて、ハイブリッド自動繰返し要求-確認(hybrid automatic repeat request-acknowledgement、HARQ-ACK)情報を受信する基地局が提供される。前記基地局は、少なくとも1つの送受信機、少なくとも1つのプロセッサ、及び前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続可能な、及び、実行されるとき、前記少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする命令(instruction)を格納した、少なくとも1つのコンピュータメモリを含む。前記動作は、複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに関する設定を前記ユーザ機器に送信し、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、前記ユーザ機器に設定されたHARQプロセスの複数のサブセットのそれぞれ(respectively)と関連し、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのうちの1つを指示する指示情報を含む下りリンク制御情報(downlink control information、DCI)を前記ユーザ機器に送信し、前記設定と前記DCIに基づいて、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックを前記ユーザ機器から受信することを含む。前記設定は、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのそれぞれに対してコードブロックグループ(code block group、CBG)レベルフィードバックに関連するパラメータを包含するか又は包含しない。
【0019】
この明細の各態様において、前記設定が前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに対して前記CBGレベルフィードバックに関連するパラメータを包含するか又は包含しないことに基づいて、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、CBGレベルHARQ-ACK情報を包含するか又は包含しない。
【0020】
この明細の各態様において、前記設定が前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに対して前記CBGレベルフィードバックに関連するパラメータを包含しないことに基づいて、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、当該HARQプロセスに対してCBGレベルHARQ-ACK情報ではなくTBレベルHARQ-ACK情報のみを包含する。
【0021】
この明細の各態様において、前記設定は、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのそれぞれに対してNDIフィードバックに関連するパラメータを包含するか又は包含しない。
【0022】
この明細の各態様において、前記設定が前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに対して前記NDIフィードバックに関連するパラメータを包含するか又は包含しないことに基づいて、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに報告される各HARQ-ACK情報に対してNDI値を包含するか又は包含しない。
【0023】
この明細の各態様において、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、i)前記UEに設定された前記HARQプロセスの全体に関連するHARQ-ACKコードブックと、ii)前記UEに設定された前記HARQプロセスのうちの一部のみに関連するHARQ-ACKコードブックを含む。
【0024】
上記の課題解決方法は、本発明の実施例の一部に過ぎず、本発明の技術的特徴が反映された様々な実施例は、当該技術分野における通常の知識を有する者によって、以下に説明する本発明の詳細な説明から導出されて理解されるであろう。
【発明の効果】
【0025】
本発明のいくつかの具現によれば、無線通信信号を効率的に送信/受信することができる。これにより、無線通信システムの全体処理量(throughput)が増加する。
【0026】
本発明のいくつかの具現によれば、無線通信システムにおいて異なる要求事項を有する様々なサービスを効率的に支援することができる。
【0027】
本発明のいくつかの具現によれば、通信機器間の無線通信中に発生する遅延/待ち時間が減少する。
【0028】
本発明のいくつかの具現によれば、送信が取り消されたか、又はBSが適宜に受信できなかったHARQ-ACK情報がBSによる要請に基づいてBSに提供される。
【0029】
本発明のいくつかの具現によれば、PUCCH送信の信頼度が調節され、HARQ-ACKコードブックのペイロードサイズがその目的/用途に合わせて調節される。
【0030】
本発明から得られる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していない他の効果は、以下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0031】
以下に添付する図面は、本発明に関する理解を助けるために詳細な説明の一部として含まれるものであり、本発明の実施の形態を示し、詳細な説明と共に本発明の技術的特徴を説明する。
【0032】
【
図1】本発明の具現が適用される通信システム1の一例を示す。
【
図2】本発明による方法を実行する通信機器の一例を示すブロック図である。
【
図3】本発明の具現を実行する無線機器の他の一例を示す。
【
図4】第3世代パートナーシッププロジェクト(3
rd generation partnership project、3GPP(登録商標))基盤の無線通信システムにおいて利用可能なフレーム構造の一例を示す。
【
図5】スロットのリソースグリッド(resource grid)の一例を示す。
【
図6】3GPP基盤のシステムで使用されるスロット構造の一例を示す。
【
図7】PDCCHによるPDSCH時間ドメインリソース割り当ての一例とPDCCHによるPUSCH時間ドメインリソース割り当ての一例を示す。
【
図8】ハイブリッド自動繰り返し要請-確認(hybrid automatic repeat request-acknowledgement、HARQ-ACK)の送信/受信過程の一例を示す。
【
図9】本発明のいくつかの具現によるHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブッの一例を示す。
【
図10】HARQ-ACK延期(deferral)の一例を示す。
【
図11】本発明のいくつかの具現によるUE動作のフローの一例を示す。
【
図12】本発明のいくつかの具現によるBS動作のフローの一例を示す。
【
図13】本発明のいくつかの具現によるHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブック設定の一例を示す。
【
図14】本発明のいくつかの具現によるHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブック設定の一例を示す。
【
図15】本発明のいくつかの具現によるHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブック設定の一例を示す。
【
図16】この明細のいくつかの具現によるUEにおけるHARQ-ACK情報送信のフローの一例を示す。
【
図17】この明細のいくつかの具現によるBSにおけるHARQ-ACK情報受信のフローの一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明に係る好適な実施の形態を添付図面を参照して詳しく説明する。添付図面と共に以下に開示する詳細な説明は、本発明の例示的な実施形態を説明するためのものであり、本発明が実施し得る唯一の実施形態を示すためのものではない。以下の詳細な説明は本発明の完全な理解を提供するために具体的な細部事項を含む。しかし、当業者にとってはこのような具体的な細部事項なしにも本発明を実施できることは明らかである。
【0034】
場合によって、本発明の概念が曖昧になることを避けるために、公知の構造及び装置を省略したり、各構造及び装置の核心機能を中心とするブロック図の形式で示したりする。また、この明細書全体を通じて同一の構成要素については同一の図面符号を付して説明する。
【0035】
以下に説明する技法(technique)及び機器、システムは、様々な無線多重接続システムに適用することができる。多重接続システムの例には、CDMA(code division multiple access)システム、FDMA(frequency division multiple access)システム、TDMA(time division multiple access)システム、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)システム、SC-FDMA(Single carrier frequency division multiple access)システム、MC-FDMA(multi carrier frequency division multiple access)システムなどがある。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)又はCDMA2000のような無線技術(technology)によって具現することができる。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communication)、GPRS(General Packet Radio Service)、EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)(i.e.,GERAN)などのような無線技術によって具現することができる。OFDMAは、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802-20、E-UTRA(evolved-UTRA)などのような無線技術によって具現することができる。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)の一部であり、3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(Long Term Evolution)は、E-UTRAを用いるE-UMTSの一部である。3GPP LTEは、下りリンク(downlink、DL)ではOFDMAを採択し、上りリンク(uplink、UL)ではSC-FDMAを採択している。LTE-A(LTE-advanced)は、3GPP LTEの進化した形態である。
【0036】
説明の便宜のために、以下では、本発明が3GPP基盤通信システム、例えば、LTE、NRに適用される場合を仮定して説明する。しかし、本発明の技術的特徴はこれに制限されるものではない。例えば、以下の詳細な説明が、移動通信システムが3GPP LTE/NRシステムに対応する移動通信システムに基づいて説明されても、3GPP LTE/NR特有の事項以外は、他の任意の移動通信システムにも適用可能である。
【0037】
この明細書で使用される用語及び技術のうち、具体的に説明していない用語及び技術は、3GPP基盤の標準文書、例えば、3GPP TS 36.211、3GPP TS 36.212、3GPP TS 36.213、3GPP TS 36.321、3GPP TS 36.300及び3GPP TS 36.331、3GPP TS 37.213、3GPP TS 38.211、3GPP TS 38.212、3GPP TS 38.213、3GPP TS 38.214、3GPP TS 38.300、3GPP TS 38.331などを参照すればよい。
【0038】
後述する本発明の実施例において、機器が「仮定する」という表現は、チャンネルを送信する主体が該当の「仮定」に符合するようにチャンネルを送信することを意味する。チャンネルを受信する主体は、チャンネルが該当「仮定」に符合するように送信されたという前提の下に、該当「仮定」に符合する形態でチャンネルを受信或いは復号するものであることを意味する。
【0039】
本発明において、UEは、固定していても移動性を有してもよく、基地局(base station、BS)と通信してユーザデータ及び/又は各種の制御情報を送信及び/又は受信する各種器機がこれに属する。UEは、端末(Terminal Equipment)、MS(Mobile Station)、MT(Mobile Terminal)、UT(User Terminal)、SS(Subscribe Station)、無線器機(wireless device)、PDA(Personal Digital Assistant)、無線モデム(wireless modem)、携帯器機(handheld device)などとも呼ばれる。また本発明において、BSは、一般に、UE及び/又は他のBSと通信する固定局(fixed station)のことをいい、UE及び他のBSと通信して各種データ及び制御情報を交換する。BSは、ABS(Advanced Base Station)、NB(Node-B)、eNB(evolved-NodeB)、BTS(Base Transceiver System)、接続ポイント(Access Point)、PS(Processing Server)などの他の用語とも呼ばれる。特に、UTRANの基地局はNode-Bに、E-UTRANの基地局はeNBに、また新しい無線接続技術ネットワーク(new radio access technology network)の基地局はgNBと呼ばれる。以下、説明の便宜のために、通信技術の種類或いはバージョンに関係なく、基地局をBSと統称する。
【0040】
本発明でいうノード(node)とは、UEと通信して無線信号を送信/受信し得る固定した地点(point)のことを指す。様々な形態のBSを、その名称に関係なくノードとして用いることができる。例えば、BS、NB、eNB、ピコセルeNB(PeNB)、ホームeNB(HeNB)、リレー、リピータなどをノードとすることができる。また、ノードは、BSでなくてもよい。例えば、無線リモートヘッド(radio remote head、RRH)、無線リモートユニット(radio remote unit、RRU)とすることもできる。RRH、RRUなどは、一般に、BSの電力レベル(power level)よりも低い電力レベルを有する。RRH或いはRRU(以下、RRH/RRU)は、一般に、光ケーブルなどの専用回線(dedicated line)でBSに接続されているため、一般に、無線回線で接続されたBSによる協調通信に比べて、RRH/RRUとBSによる協調通信を円滑に行うことができる。1つのノードには少なくとも1つのアンテナが設置される。このアンテナは物理アンテナを意味することもでき、アンテナポート、仮想アンテナ、又はアンテナグループを意味することもできる。ノードは、ポイント(point)とも呼ばれる。
【0041】
本発明でいうセル(cell)とは、1つ以上のノードが通信サービスを提供する一定の地理的領域を指す。従って、本発明で特定セルと通信するとは、上記特定セルに通信サービスを提供するBS或いはノードと通信することを意味する。また、特定セルの下りリンク/上りリンク信号は、上記特定セルに通信サービスを提供するBS或いはノードからの/への下りリンク/上りリンク信号を意味する。UEに上りリンク/下りリンク通信サービスを提供するセルを特にサービングセル(serving cell)という。また、特定セルのチャンネル状態/品質は、上記特定セルに通信サービスを提供するBS或いはノードとUEの間に形成されたチャンネル或いは通信リンクのチャンネル状態/品質を意味する。3GPP基盤通信システムにおいて、UEは、特定ノードからの下りリンクチャンネル状態を、上記特定ノードのアンテナポートが上記特定ノードに割り当てられたCRS(Cell-specific Reference Signal)リソース上で送信されるCRS及び/又はCSI-RS(Channel State Information Reference Signal)リソース上で送信するCSI-RSを用いて測定することができる。
【0042】
一方、3GPP基盤通信システムは、無線リソースを管理するためにセル(cell)の概念を用いているが、無線リソースと関連するセル(cell)は、地理的領域のセル(cell)とは区別される。
【0043】
地理的領域の「セル」は、ノードが搬送波を用いてサービスを提供できるカバレッジ(coverage)と理解することができ、無線リソースの「セル」は、上記搬送波によって設定(configure)される周波数範囲である帯域幅(bandwidth、BW)に関連する。ノードが有効な信号を送信できる範囲である下りリンクカバレッジと、UEから有効な信号を受信できる範囲である上りリンクカバレッジは、当該信号を運ぶ(carry)搬送波に依存するので、ノードのカバレッジは、上記ノードが用いる無線リソースの「セル」のカバレッジと関連することもある。従って、「セル」という用語は、時にはノードによるサービスのカバレッジを、時には無線リソースを、時には上記無線リソースを用いた信号が有効な強度で到達できる範囲を意味することに用いることができる。
【0044】
一方、3GPP通信標準は無線リソースを管理するためにセルの概念を使う。無線リソースに関連した「セル」とは下りリンクリソース(DL resources)と上りリンクリソース(UL resources)の組合せ、つまりDLコンポーネント搬送波(component carrier、CC)とUL CCの組合せと定義される。セルはDLリソース単独、又はDLリソースとULリソースの組合せに設定されることができる。搬送波集成が支援される場合、DLリソース(又は、DL CC)の搬送波周波数とULリソース(又は、UL CC)の搬送波周波数の間のリンケージ(linkage)は、システム情報によって指示できる。例えば、システム情報ブロックタイプ2(System Information Block Type2、SIB2)リンケージ(linkage)によってDLリソースとULリソースの組合せが指示される。ここで、搬送波周波数とは、各セル又はCCの中心周波数と同じであるか又は異なる。搬送波集成(carrier aggregation、CA)が設定されるとき、UEはネットワークと1つの無線リソース制御(radio Resource control、RRC)連結のみを有する。1つのサービングセルがRRC連結確立(establishment)/再確立(re-establishment)/ハンドオーバー時に非-接続層(非アクセス層、non-access stratum、NAS)移動性(mobility)情報を提供し、1つのサービングセルがRRC連結再確立/ハンドオーバー時に保安(セキュリティ、Security)入力を提供する。かかるセルを1次セル(primary cell、Pcell)という。PcellはUEが初期連結確立手順を行うか、又は連結再確立手順を開始する(initiate)1次周波数(primary frequency)上で動作するセルであり、UE能力によって、2次セル(Secondary cell、Scell)が設定されてPcellと共にサービングセルのセットを形成することができる。ScellはRRC(Radio Resource Control)連結確立(connection establishment)が行われた後に設定可能であり、特別セル(Special cell、SPcell)のリソース以外に更なる無線リソースを提供するセルである。下りリンクにおいてPcellに対応する搬送波は下りリンク1次CC(DL PCC)といい、上りリンクにおいてPcellに対応する搬送波はUL1次CC(DL PCC)という。下りリンクにおいてScellに対応する搬送波はDL2次CC(DL SCC)といい、上りリンクにおいてScellに対応する搬送波はUL2次CC(UL SCC)という。
【0045】
二重連結性(デュアルコネクティビティ、dual connectivity、DC)動作の場合、特別セル(special cell、SpCell)という用語はマスターセルグループ(master cell group、MCG)のPcell又は2次セルグループ(secondary cell group、SCG)の1次2次セル(primary secondary cell、PSCell)を称する。SpCellはPUCCH送信及び競争基盤の任意接続を支援し、常に活性化される(activate)。MCGはマスターノード(例、BS)に連関するサービングセルのグループであり、SpCell(Pcell)及び選択的に(optionally)1つ以上のScellからなる。DCに設定されたUEの場合、SCGは2次ノードに連関するサービングセルのサブセットであり、1次2次セル(primary secondary cell、PSCell)及び0個以上のScellからなる。PSCellはSCGの1次Scellである。CA又はDCに設定されない、RRC_CONNECTED状態のUEの場合、Pcellのみからなる1つのサービングセルのみが存在する。CA又はDCに設定されたRRC_CONNECTED状態のUEの場合、サービングセルという用語は、SpCell及び全てのScellからなるセルのセットを称する。DCでは、MCGのための1つの媒体接続制御(medium access control、MAC)エンティティと、1つのSCGのためのMACエンティティとの2つのMACエンティティがUEに設定される。
【0046】
CAが設定され、DCは設定されていないUEには、Pcell及び0個以上のScellからなるPcell PUCCHグループ(1次PUCCHグループともいう)と、ScellのみからなるScell PUCCHグループ(2次PUCCHグループともいう)が設定される。Scellの場合、該当セルに連関するPUCCHが送信されるScell(以下、PUCCH cell)が設定される。PUCCH Scellが指示されたScellはScellPUCCHグループ(すなわち、2次PUCCHグループ)に属し、PUCCH Scell上で関連UCIのPUCCH送信が行われ、PUCCH Scellが指示されないか又はPUCCH送信用セルとして指示されたセルがPcellであるScellはPcell PUCCHグループ(すなわち、1次PUCCHグループ)に属し、Pcell上で関連UCIのPUCCH送信が行われる。以下、UEがSCGを有して設定され、PUCCHと関連する本発明のいくつかの具現がSCGに適用されるとき、1次セル(primary cell)は、SCGのPSCellを称する。UEがPUCCH Scellを有して設定され、PUCCHと関連する本発明のいくつかの具現が2次PUCCHグループに適用されるとき、1次セル(primary cell)は2次PUCCHグループのPUCCH Scellを称する。
【0047】
無線通信システムにおいて、UEはBSから下りリンク(downlink、DL)を介して情報を受信し、UEはBSに上りリンク(uplink、UL)を介して情報を送信する。BSとUEが送信及び/又は受信する情報はデータ及び様々な制御情報を含み、これらが送信及び/又は受信する情報の種類/用途によって様々な物理チャンネルが存在する。
【0048】
3GPP基盤通信標準は、上位階層から生じる情報を運ぶリソース要素に対応する下りリンク物理チャンネルと、物理階層によって用いられるが、上位階層から生じる情報を搬送しないリソース要素に対応する下りリンク物理信号を定義する。例えば、物理下りリンク共有チャンネル(physical downlink shared channel、PDSCH)、物理ブロードキャストチャンネル(physical broadcast channel、PBCH)、物理下りリンク制御チャンネル(physical downlink control channel、PDCCH)などが下りリンク物理チャンネルとして定義されており、参照信号と同期信号(Synchronization signal、SS)が下りリンク物理信号として定義されている。パイロット(pilot)とも呼ばれる参照信号(reference signal、RS)は、BSとUEが互いに知っている既に定義された特別な波形の信号を意味するが、例えば、復調参照信号(demodulation reference signal、DMRS)、チャンネル状態情報RS(channel state information RS、CSI-RS)が下りリンク参照信号として定義される。3GPP基盤通信標準は、上位階層から生じる情報を搬送するリソース要素に対応する上りリンク物理チャンネルと、物理階層によって用いられるが、上位階層から生じる情報を搬送しないリソース要素に対応する上りリンク物理信号を定義する。例えば、物理上りリンク共有チャンネル(physical uplink shared channel、PUSCH)、物理上りリンク制御チャンネル(physical uplink control channel、PUCCH)、物理任意接続チャンネル(physical random access channel、PRACH)が上りリンク物理チャンネルとして定義され、上りリンク制御/データ信号のための復調参照信号(demodulation reference signal、DMRS)、上りリンクチャンネル測定に用いられるサウンディング参照信号(Sounding reference signal、SRS)などが定義される。
【0049】
この明細で、PDCCH(Physical Downlink Control CHannel)はDCI(downlink control information)を搬送する時間-周波数リソース(例えば、リソース要素(resource element、RE))のセットを意味し、PDSCH(Physical Downlink Shared CHannel)は下りリンクデータを搬送する時間-周波数リソースのセットを意味する。また、PUCCH(Physical Uplink Control CHannel)、PUSCH(Physical Uplink Shared CHannel)、PRACH(Physical Random Access CHannel)はそれぞれ、UCI(Uplink Control Information)、上りリンクデータ、任意接続信号を搬送する時間-周波数リソースのセットを意味する。以下、ユーザ機器がPUCCH/PUSCH/PRACHを送信/受信するという表現は、それぞれPUCCH/PUSCH/PRACH上で或いはPUCCH/PUSCH/PRACHを通じて、上りリンク制御情報/上りリンクデータ/任意接続信号を送信/受信することと同じ意味で使われる。また、BSがPBCH/PDCCH/PDSCHを送信/受信するという表現は、それぞれPBCH/PDCCH/PDSCH上で或いはPBCH/PDCCH/PDSCHを通じて、ブロードキャスト情報/下りリンク制御情報/下りリンクデータを送信することと同じ意味で使われる。
【0050】
この明細で、PUCCH/PUSCH/PDSCHの送信又は受信のためにBSによりUEにスケジューリング或いは設定される無線リソース(例えば、時間-周波数リソース)は、PUCCH/PUSCH/PDSCHリソースとも称される。
【0051】
通信装置は、SSB、DMRS、CSI-RS、PBCH、PDCCH、PDSCH、PUSCH及び/又はPUCCHをセル上で無線信号の形態で受信するので、特定の物理チャンネル或いは特定の物理信号のみを含む無線信号のみを選別してRF受信機で受信したり、特定の物理チャンネル或いは物理信号のみを排除した無線信号のみを選別してRF受信機で受信したりすることはできない。実際の動作において、通信装置はRF受信機でセル上で一応無線信号を受信し、RF帯域信号である無線信号を基底帯域(baseband)信号に変換し(convert)、1つ以上のプロセッサを用いて基底帯域信号内の物理信号及び/又は物理チャンネルを復号する。従って、この明細のいくつかの具現において、物理信号及び/又は物理チャンネルを受信するとは、実際では通信装置が決して該当物理信号及び/又は物理チャンネルを含む無線信号を受信しないことではなく、無線信号から物理信号及び/又は物理チャンネルの復元を試みないこと、例えば、物理信号及び/又は物理チャンネルの復号を試みないことを意味する。
【0052】
さらに多い通信装置がより大きな通信容量を要求することにより、既存の無線接続技術(radio access technology、RAT)に比べて向上したモバイルブロードバンド通信の必要性が高まっている。また、多数の器機及びモノを連結していつでもどこでも多様なサービスを提供する大規模機械タイプ通信(massive Machine Type Communications、mMTC)が次世代通信の主要争点の1つになっている。さらに 信頼度(reliability)及び待ち時間(latency)に敏感なサービス/UEを考慮した通信システムのデザインも考えられている。このように進歩したモバイルブロードバンド通信、mMTC、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)などを考慮した次世代RATの導入が論議されている。現在、3GPPではEPC以後の次世代移動通信システムに対する研究が進行中である。本発明では便宜上、該当技術を新しいRAT(new RAT、NR)或いは5G RATと呼び、NRを使用或いは支援するシステムをNRシステムと呼ぶ。
【0053】
図1は本発明の具現が適用される通信システム1の一例を示す。
図1を参照すると、本発明に適用される通信システム1は、無線機器、BS及びネットワークを含む。ここで、無線機器は無線接続技術(例えば、5G NR、LTE(例、E-UTRA))を用いて通信を行う機器を意味し、通信/無線/5G機器とも称される。これに限られないが、無線機器はロボット100a、車両100b-1,100b-2、XR(eXtended Reality)機器100c、携帯機器(Hand-held Device)100d、家電100e、IoT(Internet of Thing)機器100f及びAI機器/サーバ400を含む。例えば、車両は無線通信機能が備えられた車両、自律走行車両、車両間通信が行える車両などを含む。ここで、車両はUAV(Unmanned Aerial Vehicle)(例えば、ドローン)を含む。XR機器はAR(Augmented Reality)/VR(Virtual Reality)/MR(Mixed Reality)機器を含み、HMD(Head-Mounted Device)、車両に備えられたHUD(Head-Up Display)、TV、スマートフォン、コンピュータ、ウェアラブルデバイス、家電機器、デジタル看板、車両、ロボットなどの形態で具現される。携帯機器はスマートフォン、スマートパッド、ウェアラブル機器(例えば、スマートウォッチ、スマートグラス)、コンピュータ(例えば、ノートブックパソコンなど)などを含む。家電はTV、冷蔵庫、洗濯機などを含む。IoT機器はセンサ、スマートメータなどを含む。例えば、BS、ネットワークは無線機器にも具現され、特定の無線機器は他の無線機器にBS/ネットワークノードで動作することもできる。
【0054】
無線機器100a~100fはBS200を介してネットワーク300に連結される。無線機器100a~100fにはAI(Artificial Intelligence)技術が適用され、無線機器100a~100fはネットワーク300を介してAIサーバ400に連結される。ネットワーク300は3Gネットワーク、4G(例えば、LTE)ネットワーク又は5G(例えば、NR)ネットワークなどを用いて構成される。無線機器100a~100fはBS200/ネットワーク300を介して互いに通信できるが、BS/ネットワークを介することなく、直接通信することもできる(例えば、サイドリンク通信)。例えば、車両100b-1、100b-2は直接通信することができる(例えば、V2V(Vehicle to Vehicle)/V2X(Vehicle to everything)通信)。またIoT機器(例えば、センサ)は他のIoT機器(例えば、センサ)又は他の無線機器100a~100fと直接通信することができる。
【0055】
無線機器100a~100f/BS200-BS200/無線機器100a~100fの間には無線通信/連結150a、150bが行われる。ここで、無線通信/連結は上り/下りリンク通信150aとサイドリンク通信150b(又は、D2D通信)のような様々な無線接続技術により行われる(例えば、5G NR)。無線通信/連結150a、150bにより無線機器とBS/無線機器は互いに無線信号を送信/受信することができる。例えば、本発明の様々な提案に基づいて、無線信号の送信/受信のための様々な構成情報の設定過程、様々な信号処理過程(例えば、チャンネル符号化/復号、変調/復調、リソースマッピング/デマッピングなど)、リソース割り当て過程のうちのいずれかが行われる。
【0056】
図2は本発明による方法を実行する通信機器の一例を示すブロック図である。
図2を参照すると、第1無線機器100と第2無線機器200は様々な無線接続技術(例えば、LTE、NR)により無線信号を送信及び/又は受信する。ここで、{第1無線機器100、第2無線機器200}は
図1の{無線機器100x、BS200}及び/又は{無線機器100x、無線機器100x}に対応する。
【0057】
第1無線機器100は1つ以上のプロセッサ102及び1つ以上のメモリ104を含み、さらに1つ以上の送受信機106及び/又は1つ以上のアンテナ108を含む。プロセッサ102はメモリ104及び/又は送受信機106を制御し、後述/提案する機能、手順及び/又は方法を具現するように構成される。例えば、プロセッサ102はメモリ104内の情報を処理して第1情報/信号を生成した後、送受信機106で第1情報/信号を含む無線信号を送信する。またプロセッサ102は送受信機106で第2情報/信号を含む無線信号を受信した後、第2情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ104に格納する。メモリ104はプロセッサ102に連結され、プロセッサ102の動作に関連する様々な情報を格納する。例えば、メモリ104はプロセッサ102により制御されるプロセスのうちの一部又は全部を行うか、又は後述/提案する手順及び/又は方法を行うための命令を含むソフトウェアコードを格納する。ここで、プロセッサ102とメモリ104は無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部である。送受信機106はプロセッサ102に連結され、1つ以上のアンテナ108により無線信号を送信及び/又は受信する。送受信機106は送信機及び/又は受信機を含む。送受信機106はRF(radio Frequency)ユニットとも混用することができる。本発明において、無線機器は通信モデム/回路/チップを意味することもできる。
【0058】
第2無線機器200は1つ以上のプロセッサ202及び1つ以上のメモリ204を含み、さらに1つ以上の送受信機206及び/又は1つ以上のアンテナ208を含む。プロセッサ202はメモリ204及び/又は送受信機206を制御し、後述/提案する機能、手順及び/又は方法を具現するように構成される。例えば、プロセッサ202はメモリ204内の情報を処理して第3情報/信号を生成した後、送受信機206で第3情報/信号を含む無線信号を送信する。またプロセッサ202は送受信機206で第4情報/信号を含む無線信号を受信した後、第4情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ204に格納する。メモリ204はプロセッサ202に連結され、プロセッサ202の動作に関連する様々な情報を格納する。例えば、メモリ204はプロセッサ202により制御されるプロセスのうちの一部又は全部を行うか、又は後述/提案する手順及び/又は方法を行うための命令を含むソフトウェアコードを格納する。ここで、プロセッサ202とメモリ204は無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部である。送受信機206はプロセッサ202に連結され、1つ以上のアンテナ208により無線信号を送信及び/又は受信する。送受信機206は送信機及び/又は受信機を含む。送受信機206はRFユニットとも混用することができる。本発明において、無線機器は通信モデム/回路/チップを意味することもできる。
【0059】
この明細の無線機器100、200で具現される無線通信技術はLTE、NR及び6Gだけではなく、低電力通信のためのNB-IoT(Narrowband Internet of Things)を含む。このとき、例えば、NB-IoT技術はLPWAN(Low Power Wide Area Network)技術の一例であり、LTE Cat NB1及び/又はLTE Cat NB2などの規格で具現され、上述した名称に限定されない。さらに又は或いは、この明細書の無線機器XXX、YYYで具現される無線通信技術はLTE-M技術に基づいて通信を行う。このとき、一例として、LTE-M技術はLPWAN技術の一例であり、eMTC(enhanced Machine Type Communication)などの様々な名称に呼ばれる。例えば、LTE-M技術は、1)LTE CAT0、2)LTE Cat M1、3)LTE Cat M2、4)LTE non-BL(non-Bandwidth Limited)、5)LTE-MTC、6)LTE Machine Type Communication、及び/又は7)LTE Mなどの様々な規格のうちのいずれかに具現され、上述した名称に限定されない。さらに又は或いは、この明細書の無線機器XXX、YYYで具現される無線通信技術は、低電力通信を考慮したZigBee(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))及び低電力広域通信網(Low Power Wide Area Network、LPWAN)のうちのいずれかを含み、上述した名称に限定されない。一例として、ZigBee技術はIEEE802.15.4などの様々な規格に基づいて小型/低電力デジタル通信に関連するPAN(personal area networks)を生成し、様々な名称に呼ばれる。
【0060】
以下、無線機器100、200のハードウェア要素についてより具体的に説明する。これに限られないが、1つ以上のプロトコル階層が1つ以上のプロセッサ102、202により具現される。例えば、1つ以上のプロセッサ102、202は1つ以上の階層(例えば、物理(physical、PHY)階層、媒体接続制御(medium access control、MAC)階層、無線リンク制御(radio link control、RLC)階層、パケットデータ収束プロトコル(packet data convergence protocol、PDCP)階層、無線リソース制御(radio Resource control、RRC)階層、サービスデータ適応プロトコル(Service data adaption protocol、SDAP)のような機能的階層)を具現する。1つ以上のプロセッサ102、202はこの明細書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法によって1つ以上のプロトコルデータユニット(Protocol Data Unit、PDU)及び/又は1つ以上のサービスデータユニット(Service Data Unit、SDU)を生成する。1つ以上のプロセッサ102、202はこの明細書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法によってメッセージ、制御情報、データ又は情報を生成する。1つ以上のプロセッサ102、202はこの明細書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法によってPDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を含む信号(例えば、基底帯域信号)を生成して、1つ以上の送受信機106、206に提供する。1つ以上のプロセッサ102、202は1つ以上の送受信機106、206から信号(例えば、基底帯域信号)を受信して、この明細書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法によってPDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を得ることができる。
【0061】
1つ以上のプロセッサ102、202はコントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ又はマイクロコンピュータとも称される。1つ以上のプロセッサ102、202はハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより具現される。一例として、1つ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、1つ以上のDSP(Digital Signal Processor)、1つ以上のDSPD(Digital Signal Processing Device)、1つ以上のPLD(Programmable Logic Device)又は1つ以上のFPGA(Field Programmable Gate Arrays)が1つ以上のプロセッサ102、202に含まれる。この明細書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法はファームウェア又はソフトウェアを使用して具現され、ファームウェア又はソフトウェアはモジュール、手順、機能などを含むように具現される。この明細書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法を行うように設定されたファームウェア又はソフトウェアは、1つ以上のプロセッサ102、202に含まれるか、又は1つ以上のメモリ104、204に格納されて1つ以上のプロセッサ102、202により駆動される。この明細書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法はコード、命令語(instruction)及び/又は命令語のセットの形態でファームウェア又はソフトウェアを使用して具現される。
【0062】
1つ以上のメモリ104、204は1つ以上のプロセッサ102、202に連結され、様々な形態のデータ、信号、メッセージ、情報、プログラム、コード、指示及び/又は命令を格納する。1つ以上のメモリ104、204はROM、RAM、EPROM、フラッシメモリ、ハードドライブ、レジスター、キャッシュメモリ、コンピュータ読み取り記憶媒体及び/又はこれらの組み合わせにより構成される。1つ以上のメモリ104、204は1つ以上のプロセッサ102、202の内部及び/又は外部に位置する。また、1つ以上のメモリ104、204は有線又は無線連結のような様々な技術により1つ以上のプロセッサ102、202に連結される。
【0063】
1つ以上の送受信機106、206は1つ以上の他の装置にこの明細書における方法及び/又はフローチャートなどで言及されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャンネルなどを送信する。1つ以上の送受信機106、206は1つ以上の他の装置からこの明細書に開示された機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートなどで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャンネルなどを受信する。例えば、1つ以上の送受信機106、206は1つ以上のプロセッサ102、202に連結され、無線信号を送受信する。例えば、1つ以上のプロセッサ102、202は1つ以上の送受信機106、206が1つ以上の他の装置にユーザデータ、制御情報又は無線信号を送信するように制御する。また、1つ以上のプロセッサ102、202は1つ以上の送受信機106、206が1つ以上の他の装置からユーザデータ、制御情報又は無線信号を受信するように制御する。また、1つ以上の送受信機106、206は1つ以上のアンテナ108、208に連結され、1つ以上の送受信機106、206は1つ以上のアンテナ108、208によりこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートなどで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャンネルなどを送受信するように設定される。この明細書において、1つ以上のアンテナは複数の物理アンテナであるか、複数の論理アンテナ(例えば、アンテナポート)である。1つ以上の送受信機106、206は受信されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャンネルなどを1つ以上のプロセッサ102、202を用いて処理するために、受信された無線信号/チャンネルなどをRF帯域信号から基底帯域(baseband)信号に変換する(convert)。1つ以上の送受信機106、206は1つ以上のプロセッサ102、202を用いて処理されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャンネルなどを基底帯域信号からRF帯域信号に変換する。このために、1つ以上の送受信機106、206は(アナログ)オシレーター及び/又はフィルターを含む。
【0064】
図3は本発明の具現を実行する無線機器の他の一例を示す。
図3を参照すると、無線機器100、200は
図2の無線機器100、200に対応し、様々な要素(element)、成分(部品、component)、ユニット/部及び/又はモジュールで構成される。例えば、無線機器100、200は通信部110、制御部120、メモリ部130及び追加要素140を含む。通信部は通信回路112及び送受信機114を含む。例えば、通信回路112は
図2における1つ以上のプロセッサ102、202及び/又は1つ以上のメモリ104、204を含む。例えば、送受信機114は
図2の1つ以上の送受信機106、206及び/又は1つ以上のアンテナ108、208を含む。制御部120は通信部110、メモリ部130及び追加要素140に電気的に連結され、無線機器の諸般動作を制御する。例えば、制御部120はメモリ部130に格納されたプログラム/コード/命令/情報に基づいて無線機器の電気的/機械的動作を制御する。また制御部120はメモリ部130に格納された情報を通信部110を介して外部(例えば、他の通信機器)に無線/有線インターフェースにより送信するか、又は通信部110を介して外部(例えば、他の通信機器)から無線/有線インターフェースにより受信された情報をメモリ部130に格納する。
【0065】
追加要素140は無線機器の種類によって様々に構成される。例えば、追加要素140はパワーユニット/バッテリー、入出力部(I/O unit)、駆動部及びコンピュータ部のうち、いずれか1つを含む。これに限られないが、無線機器はロボット(
図1、100a)、車両(
図1、100b-1、100b-2)、XR機器(
図1、100c)、携帯機器(
図1、100d)、家電(
図1、100e)、IoT機器(
図1、100f)、デジタル放送用端末、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、医療装置、フィンテック装置(又は金融装置)、保安装置、気候/環境装置、AIサーバ/機器(
図1、400)、BS(
図1、200)及びネットワークノードなどの形態で具現される。無線機器は使用例/サービスによって移動可能であるか、又は固定した場所で使用される。
【0066】
図3において、無線機器100、200内の様々な要素、成分、ユニット/部及び/又はモジュールは全体が有線インターフェースにより互いに連結されるか、又は少なくとも一部が通信部110により無線連結される。例えば、無線機器100、200内で制御部120と通信部110は有線連結され、制御部120と第1ユニット(例えば、130、140)は通信部110により無線連結される。また無線機器100、200内の各要素、成分、ユニット/部及び/又はモジュールは1つ以上の要素をさらに含む。例えば、制御部120は1つ以上のプロセッサセットで構成される。例えば、制御部120は通信制御プロセッサ、アプリケーションプロセッサ(Application PROCESSOR)、ECU(Electronic control Unit)、グラフィック処理プロセッサ、メモリ制御プロセッサなどのセットで構成される。他の例として、メモリ部130はRAM(Random Access Memory)、DRAM(Dynamic RAM)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(flash memory)、揮発性メモリ(volatile Memory)、不揮発生(non-volatile memory)メモリ及び/又はこれらの組み合わせで構成される。
【0067】
本発明において、少なくとも1つのメモリ(例、104又は204)は指示又はプログラムを格納し、指示又はプログラムは、実行されるとき、少なくとも1つのメモリに作動可能に(operably)接続される少なくとも1つのプロセッサをして本発明のいつくかの実施例又は具現による動作を実行させることができる。
【0068】
本発明において、コンピュータ読み取り可能な(readable)(不揮発性)記憶媒体は少なくとも1つの指示又はコンピュータプログラムを格納し、少なくとも1つの指示又はコンピュータプログラムは、少なくとも1つのプロセッサにより実行されるとき、少なくとも1つのプロセッサをして本発明のいつくかの実施例又は具現による動作を実行させることができる。
【0069】
本発明において、プロセシング機器又は装置は少なくとも1つのプロセッサと少なくとも1つのプロセッサに接続可能な少なくとも1つのコンピュータメモリを含む。少なくとも1つのコンピュータメモリは指示又はプログラムを格納し、指示又はプログラムは、実行されるとき、少なくとも1つのメモリに作動可能に接続される少なくとも1つのプロセッサをして本発明のいつくかの実施例又は具現による動作を実行させることができる。
【0070】
本発明において、コンピュータプログラムは、少なくとも1つのコンピュータ読み取り可能な(不揮発性)記憶媒体に格納され、実行されるとき、本発明のいくつかの具現による動作を行う或いは少なくとも1つのプロセッサが本発明のいくつかの具現による動作を行うようにするプログラムコードを含む。コンピュータプログラムは、コンピュータプログラム製品(product)の形態で提供される。コンピュータプログラム製品は、少なくとも1つのコンピュータ読み取り可能な(不揮発性)記憶媒体を含む。
【0071】
本発明の通信機器は、少なくとも1つのプロセッサ、及び少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続できる、また実行されるとき、少なくとも1つのプロセッサをして後述する本発明の例による動作を実行させる命令を格納した、少なくとも1つのコンピュータメモリを含む。
【0072】
図4は3GPP基盤の無線通信システムで利用可能なフレーム構造の例を示す図である。
【0073】
図4のフレーム構造は一例に過ぎず、フレームにおいてサブフレーム数、スロット数、シンボル数は様々に変更可能である。NRシステムでは1つのUEに集成される(aggregate)複数のセル間にOFDMニューマロロジー(numerology)(例、副搬送波間隔(Subcarrier spacing、SCS))が異なるように設定される。これにより、同数のシンボルで構成された時間リソース(例、サブフレーム、スロット又は送信時間間隔(transmission time interval、TTI))の(絶対時間)期間(duration)は、集成されたセル間で異なるように設定される。ここで、シンボルはOFDMシンボル(或いは、循環プレフィクス-直交周波数分割多重化(cyclic prefix -orthogonal frequency division multiplexing、CP-OFDM)シンボル)、SC-FDMAシンボル(或いは、離散フーリエ変換-拡散-OFDM(discrete Fourier transform-spread-OFDM、DFT-s-OFDM)シンボル)を含む。この明細書において、シンボル、OFDM-基盤のシンボル、OFDMシンボル、CP-OFDMシンボル及びDFT-s-OFDMシンボルは互いに代替できる。
【0074】
図4を参照すると、NRシステムにおいて上りリンク及び下りリンクの送信はフレームで構成(organize)される。各フレームはT
f=(△f
max*N
f/100)*T
c=10msの期間(duration)を有し、各々5msの期間である2つのハーフフレームに分かれる。ここで、NR用の基本時間単位(basic time unit)はT
c=1/(△f
max*N
f)であり、△f
max=480*10
3Hzであり、N
f=4096である。参考として、LTE用の基本時間単位はT
s=1/(△f
ref*N
f,ref)であり、△f
ref=15*10
3Hzであり、N
f,ref=2048である。T
cとT
fは常数κ=T
c/T
f=64の関係を有する。各々のハーフフレームは5個のサブフレームで構成され、単一のサブフレームの期間T
sfは1msである。サブフレームはスロットに分かれ、サブフレーム内のスロット数は副搬送波間隔に依存する。各々のスロットは循環プレフィクスに基づいて14個或いは12個のOFDMシンボルで構成される。一般(normal)の循環プレフィクス(cyclic prefix、CP)において各々のスロットは14個のOFDMシンボルで構成され、拡張(extended)CPの場合には、各々のスロットは12個のOFDMシンボルで構成される。ニューマロロジーは指数関数的に(exponentially)スケール可能な副搬送波間隔△f=2
u*15kHzに依存する。以下の表は一般CPに対する副搬送波間隔△f=2
u*15kHzによるスロットごとのOFDMシンボル数(N
slot
symb)、フレームごとのスロット数(N
frame,u
slot)及びサブフレームごとのスロット数(N
subframe,u
slot)を示す。
【0075】
【0076】
以下の表は拡張CPに対する副搬送波間隔△f=2u*15kHzによるスロット当たりのOFDMシンボル数、フレーム当たりのスロット数、及びサブフレーム当たりのスロット数を示す。
【0077】
【0078】
副搬送波間隔設定uについて、スロットはサブフレーム内で増加順にnu
s∈{0,…,nsubframe,u
slot-1}、またフレーム内で増加順にnu
s,f∈{0,…,nframe,u
slot-1}のように番号付けされる。
【0079】
図5はスロットのリソース格子(リソースグリッド、resource grid)の例示を示す。スロットは時間ドメインにおいて複数(例、14個又は12個)のシンボルを含む。各々のニューマロロジー(例、副搬送波間隔)及び搬送波について、上位階層シグナリング(例、無線リソース制御(radio resource control、RRC)シグナリング)により指示される共通リソースブロック(common Resource block、CRB)N
start,u
gridで開始される、N
size,u
grid,x*N
RB
sc個の副搬送波及びN
subframe,u
symb個のOFDMシンボルのリソース格子が定義される。ここで、N
size,u
grid,xはソース格子内のリソースブロック(Resource block、RB)の個数であり、下付き文字xは下りリンクについてはDLであり、上りリンクについてはULである。N
RB
scはRBごとの副搬送波の個数であり、3GPP基盤の無線通信システムにおいてN
RB
scは通常12である。所定のアンテナポートp、副搬送波間隔の設定(configuration)u及び送信方向(DL又はUL)について1つのリソース格子がある。副搬送波間隔の設定uに対する搬送波帯域幅N
size,u
gridはネットワークからの上位階層パラメータ(例、RRCパラメータ)によりUEに与えられる。アンテナポートp及び副搬送波間隔の設定uに対するリソース格子内のそれぞれの要素はリソース要素(リソースエレメント、Resource element、RE)と称され、各々のリソース要素には1つの複素シンボルがマッピングされる。リソース格子内のそれぞれのリソース要素は、周波数ドメイン内のインデックスk及び時間ドメインで参照ポイントに対して相対的にシンボル位置を表示するインデックスlにより固有に識別される。NRシステムにおいてRBは周波数ドメインで12個の連続する(consecutive)副搬送波により定義される。NRシステムにおいてRBは共通リソースブロック(CRB)と物理リソースブロック(physical Resource block、PRB)に分類される。CRBは副搬送波間隔の設定uに対する周波数ドメインにおいて上方に(upwards)0から番号付けされる。副搬送波間隔の設定uに対するCRB0の副搬送波0の中心はリソースブロック格子のための共通参照ポイントである'ポイントA'と一致する。副搬送波間隔の設定uに対するPRBは帯域幅パート(bandwidth part、BWP)内で定義され、0からN
size,u
BWP,i-1まで番号付けされ、ここでiは帯域幅パートの番号である。共通リソースブロックn
u
CRBと帯域幅パートi内の物理リソースブロックn
PRBの間の関係は以下の通りである:n
u
PRB=n
u
CRB+N
start,u
BWP,i、ここで、N
start,u
BWP,iは帯域幅パートがCRB0に対して相対的に始まる共通リソースブロックである。BWPは周波数ドメインで複数の連続するRBを含む。例えば、BWPは所定の搬送波上のBWPi内に与えられたニューマロロジーU
iに対して定義された連続(contiguous)CRBのサブセットである。搬送波は最大N個(例、5個)のBWPを含む。UEは所定のコンポーネント搬送波上で1つ以上のBWPを有するように設定される。データ通信は活性化されたBWPにより行われ、UEに設定されたBWPのうち、所定の数(例、1つ)のBWPのみが該当搬送波上で活性化される。
【0080】
DL BWP又はUL BWPのセット内のそれぞれのサービングセルに対して、ネットワークは少なくとも初期DL BWP及び(サービングセルが上りリンクを有して設定される場合)1つ又は(補助(Supplementary)上りリンクを使用する場合)2つの初期UL BWPを設定する。ネットワークはサービングセルに対して追加UL及びDL BWPを設定することもできる。それぞれのDL BWP又はUL BWPに対して、UEにはサービングセルのための以下のパラメータが提供される:i)副搬送波間隔、ii)循環プレフィクス(cyclic prefix)、iii)Nstart
BWP=275という仮定で、オフセットRBset及び長さLRBをリソース指示子値(Resource indicator value、RIV)として指示するRRCパラメータlocationAndBandwidthにより適用される、CRB Nstart
BWP=Ocarrier+RBstart及び連続(contiguous)RBの数Nsize
BWP=LRB、また副搬送波間隔に対してRRCパラメータoffsetToCarrierにより提供されるOcarrier;DL BWP又はUL BWPのセット内のインデックス;BWP-共通パラメータのセット及びBWP-専用パラメータのセット。
【0081】
仮想のリソースブロック(virtual resource block、VRB)が帯域幅パート内で定義され、0からNsize,u
BWP,i-1まで番号付けされる。ここで、iは帯域幅パートの番号である。VRBは非-インターリービングされたマッピング(non-interleaved mapping)によって物理リソースブロック(physical Resource block、PRB)にマッピングされる。いくつかの具現において、非-インターリービングされたVRB-to-PRBマッピングの場合、VRB nはPRB nにマッピングされる。
【0082】
搬送波集成が設定されたUEは1つ以上のセルを使用するように設定される。UEが多数のサービングセルを有するように設定された場合、UEは1つ又は複数のセルグループを有するように設定される。UEは異なるBSと連関する複数のセルグループを有するように設定される。或いは、UEは単一BSと連関する複数のセルグループを有するように設定される。UEの各セルグループは1つ以上のサービングセルで構成され、各セルグループはPUCCHリソースが設定された単一のPUCCHセルを含む。PUCCHセルはPcell或いは該当セルグループのScellのうち、PUCCHセルとして設定されたScellである。UEの各サービングセルはUEのセルグループのうちのいずれかに属し、多数のセルグループに属しない。
【0083】
図6は3GPP基盤のシステムで使用可能なスロット構造を例示する。全ての3GPP基盤のシステム、例えば、NRシステムにおいて、各々のスロットは、i)DL制御チャンネル、ii)DL又はULデータ、及び/又はiii)UL制御チャンネルを含む自己完備型(self-contained)構造を有する。例えば、スロット内の最初のN個のシンボルはDL制御チャンネルを送信するために使用され(以下、DL制御領域)、スロット内の最後のM個のシンボルはUL制御チャンネルを送信するために使用される(以下、UL制御領域)。NとMはそれぞれ負でない整数である。DL制御領域とUL制御領域の間のリソース領域(以下、データ領域)は、DLデータ送信のために使用されるか、又はULデータ送信のために使用される。単一のスロットのシンボルはDL、UL又はフレキシブルに使用できる連続シンボルのグループに分かれる。以下、それぞれのスロットのシンボルがどのように使用されたかを示す情報をスロットフォーマットと称する。例えば、スロットフォーマットはスロット内のどのシンボルがULのために使用され、どのシンボルがDLのために使用されるかを定義することができる。
【0084】
サービングセルを時分割デュプレックス(time division duplex、TDD)モードで運用しようとする場合、BSは上位階層(例、RRC)シグナリングによりサービングセルのためのUL及びDL割り当てのためのパターンを設定することができる。例えば、以下のパラメータがTDD DL-ULパターンを設定するために使用される:
【0085】
-DL-ULパターンの周期を提供するdL-UL-TransmissionPeriodicity;
【0086】
-各々のDL-ULパターンの最初に連続する完全DLスロット数を提供するnrofDownlinkSlots、ここで、完全DLスロットは下りリンクシンボルのみを有するスロット;
【0087】
-最後の完全DLスロットの直後のスロットの最初に連続DLシンボルの数を提供するnrofDownlinkSymbols;
【0088】
-各々のDL-ULパターンの最後内に連続する完全ULスロット数を提供するnrofUplinkSlots、ここで、完全ULスロットは上りリンクシンボルのみを有するスロット;及び
【0089】
-1番目の完全ULスロットの直前のスロットの最後内に連続するULシンボル数を提供するnrofUplinkSymbols。
【0090】
DL-ULパターン内のシンボルのうち、DLシンボルにもULシンボルにも設定されない残りのシンボルはフレキシブルシンボルである。
【0091】
上位階層シグナリングによりTDD DL-ULパターンに関する設定、即ち、TDD UL-DL設定(例、tdd-UL-DL-ConfigurationCommon、又はtdd-UL-DLConfigurationDedicated)を受信したUEは、この設定に基づいてスロットにわたってスロットごとのスロットフォーマットをセットする。
【0092】
なお、シンボルに対してDLシンボル、ULシンボル、フレキシブルシンボルの様々な組み合わせが可能であるが、所定の数の組み合わせがスロットフォーマットとして予め定義されることができ、予め定義されたスロットフォーマットはスロットフォーマットインデックスによりそれぞれ識別される。以下の表には予め定義されたスロットフォーマットの一部が例示されている。以下の表において、DはDLシンボル、UはULシンボル、Fはフレキシブルシンボルを意味する。
【0093】
【0094】
所定のスロットフォーマットのうち、どのスロットフォーマットが特定のスロットで使用されるかを知らせるために、BSはサービングセルのセットに対して上位階層(例、RRC)シグナリングによりセルごとに該当サービングセルに対して適用可能なスロットフォーマット組み合わせのセットを設定し、上位階層(例、RRC)シグナリングによりUEがスロットフォーマット指示子(slot format indicator、SFI)のためのグループ-共通PDCCHをモニタリングするように設定する。以下、SFIのためのグループ-共通PDCCHが運搬するDCIをSFI DCIと称する。DCIフォーマット2_0がSFI DCIとして使用される。例えば、サービングセルのセット内のそれぞれのサービングセルに対して、BSはSFI DCI内で該当サービングセルのためのスロットフォーマット組み合わせID(即ち、SFI-インデックス)の(開始)位置、該当サービングセルに適用可能なスロットフォーマット組み合わせのセット、SFI DCI内のSFI-インデックス値により指示されるスロットフォーマット組み合わせ内のそれぞれのスロットフォーマットのための参照副搬送波間隔の設定などをUEに提供することができる。スロットフォーマット組み合わせのセット内のそれぞれのスロットフォーマット組み合わせに対して1つ以上のスロットフォーマットが設定され、スロットフォーマット組み合わせID(即ち、SFI-インデックス)が付与される。例えば、BSがN個のスロットフォーマットでスロットフォーマット組み合わせを設定しようとする場合、該当スロットフォーマット組み合わせのために所定のスロットフォーマット(例、表3を参照)のためのスロットフォーマットインデックスのうち、N個のスロットフォーマットインデックスを指示することができる。BSはSFIのためのグループ-共通PDCCHをモニタリングするようにUEを設定するために、SFIのために使用される無線ネットワーク臨時識別子(radio network temporary identifier、RNTI)であるSFI-RNTIとSFI-RNTIでスクランブルされるCRCを有するDCIペイロードの全長さをUEに知らせる。UEがSFI-RNTIに基づいてPDCCHを検出すると、UEはPDCCH内のDCIペイロード内のSFI-インデックスのうち、サービングセルに対するSFI-インデックスから該当サービングセルに対するスロットフォーマットを判断することができる。
【0095】
TDD DL-ULパターンの設定によりフレキシブルとして指示されたシンボルがSFI DCIにより上りリンク、下りリンク又はフレキシブルとして指示されることができる。TDD DL-ULパターン設定により下りリンク/上りリンクとして指示されたシンボルはSFI DCIにより上りリンク/下りリンク又はフレキシブルとしてオーバーライドされない。
【0096】
TDD DL-ULパターンが設定されないと、UEは各スロットが上りリンクであるか或いは上りリンクであるか、また各スロット内のシンボル割り当てをSFI DCI及び/又は下りリンク又は上りリンク信号の送信をスケジューリング又はトリガリングするDCI(例、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1、DCIフォーマット1_2、DCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット0_2、DCIフォーマット2_3)に基づいて決定する。
【0097】
NR周波数帯域は2つタイプの周波数範囲、FR1及びFR2により定義され、FR2はミリ波(millimeter wave、mmW)とも呼ばれる。以下の表はNRが動作可能な周波数範囲を例示している。
【0098】
【0099】
以下、3GPP基盤の無線通信システムで使用される物理チャンネルについてより詳しく説明する。
【0100】
PDCCHはDCIを運搬する。例えば、PDCCH(即ち、DCI)は下りリンク共有チャンネル(downlink shared channel、DL-SCH)の送信フォーマット及びリソース割り当て、上りリンク共有チャンネル(uplink shared channel、UL-SCH)に対するリソース割り当て情報、ページングチャンネル(paging channel、PCH)に対するページング情報、DL-SCH上のシステム情報、PDSCH上で送信される任意接続応答(ランダムアクセス応答、random access response、RAR)のようにUE/BSのプロトコルスタックのうち、物理階層よりも上側に位置する階層(以下、上位階層)の制御メッセージに対するリソース割り当て情報、送信電力制御命令、設定されたスケジューリング(configured scheduling、CS)の活性化/解除などを運搬する。DL-SCHに対するリソース割り当て情報を含むDCIをPDSCHスケジューリングDCIといい、UL-SCHに対するリソース割り当て情報を含むDCIをPUSCHスケジューリングDCIという。DCIは循環冗長検査(巡回冗長検査、cyclic redundancy check、CRC)を含み、CRCはPDCCHの所有者又は使用用途によって様々な識別子(例、無線ネットワーク臨時識別子(radioNetwork temporary identifier、RNTI))にマスキング/スクランブルされる。例えば、PDCCHが特定のUEのためのものであると、CRCはUE識別子(例、セルRNTI(C-RNTI))にマスキングされる。PDCCHがページングに関するものであると、CRCはページングRNTI(P-RNTI)にマスキングされる。PDCCHがシステム情報(例、システム情報ブロック(System information block、SIB))に関するものであると、CRCはシステム情報RNTI(System information RNTI、SI-RNTI)にマスキングされる。PDCCHが任意接続応答に関するものであると、CRCは任意接続RNTI(ランダムアクセスRNTI、random access RNTI、RA-RATI)にマスキングされる。
【0101】
1つのサービングセル上のPDCCHが他のサービングセルのPDSCH或いはPUSCHをスケジューリングすることをクロス搬送波スケジューリングという。搬送波指示子フィールド(carrier indicator field、CIF)を用いたクロス搬送波スケジューリングがサービングセルのPDCCHが他のサービングセル上のリソースをスケジュールすることを許容することができる。一方、サービングセル上のPDSCHがサービングセルにPDSCH又はPUSCHをスケジューリングすることをセルフ搬送波スケジューリングという。BSはクロス搬送波スケジューリングがセルで使用される場合、このセルをスケジューリングするセルに関する情報をUEに提供する。例えば、BSはUEにサービングセルが他の(スケジューリング)セル上のPDCCHによりスケジューリングされるか又はサービングセルによりスケジューリングされるか、またサービングセルが他の(スケジューリング)セルによりスケジューリングされる場合、どのセルがサービングセルのための下りリンク割り当て及び上りリンクグラントをシグナルするかを提供する。この明細において、PDCCHを運ぶ(carry)セルをスケジューリングセルと称し、PDCCHに含まれたDCIによりPUSCH或いはPDSCHの送信がスケジューリングされたセル、即ち、PDCCHによりスケジューリングされたPUSCH或いはPDSCHを運ぶセルを被スケジューリング(scheduled)セルと称する。
【0102】
PDSCHはULデータ輸送のための物理階層ULチャンネルである。PDSCHは下りリンクデータ(例、DL-SCH輸送ブロック)を搬送し、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAM、256QAMなどの変調方法が適用される。輸送ブロック(トランスポートブロック、transport block、TB)を符号化してコードワード(codeword)が生成される。PDSCHは最大2つのコードワードを搬送できる。コードワードごとにスクランブル(Scrambling)及び変調マッピング(modulation mapping)が行われ、各々のコードワードから生成される変調シンボルは1つ以上のレイヤにマッピングされる。各々のレイヤはDMRSと共に無線リソースにマッピングされてOFDMシンボル信号に生成され、該当アンテナポートを介して送信される。
【0103】
PUCCHはUCI送信のための物理階層ULチャンネルを意味する。PUCCHはUCI(Uplink Control Information)を運ぶ。PUCCHで送信されるUCIタイプはハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request、HARQ)-確認(acknowledgement、ACK)情報、スケジューリング要請(スケジューリング要求、scheduling request、SR)及びチャンネル状態情報(channel state information、CSI)を含む。UCIビットは、あればHARQ-ACK情報ビット、あればSR情報ビット、あればLRR情報ビット、そしてあればCSIビットを含む。この明細において、HARQ-ACK情報ビットはHARQ-ACKコードブックに該当する。特にHARQ-ACK情報ビットが所定の規則によって並べられたビットシーケンスをHARQ-ACKコードブックと称する。
【0104】
- スケジューリング要請(scheduling request、SR):UL-SCHリソースを要請するために使用される情報である。
【0105】
- ハイブリッド自動繰り返し要請(hybrid automatic repeat request、HARQ)-確認(acknowledgement、ACK):PDSCH上の下りリンクデータパーケット(例、コードワード)に対する応答である。下りリンクデータパーケットが通信機器により成功的に受信されたか否かを示す。単一のコードワードに対する応答としてHARQ-ACK 1ビットが送信され、2つのコードワードに対する応答としてHARQ-ACK 2ビットが送信される。HARQ-ACK応答はポジティブACK(簡単には、ACK)、ネガティブACK(NACK)、DTX又はNACK/DTXを含む。ここで、HARQ-ACKという用語はHARQ ACK/NACK、ACK/NACK、又はA/Nと混用される。
【0106】
- チャンネル状態情報(channel state information、CSI):下りリンクチャンネルに対するフィードバック情報である。CSIはチャンネル品質情報(channel quality information、CQI)、ランク指示子(rank indicator、RI)、プリコーディング行列指示子(precoding matrix indicator、PMI)、CSI-RSリソース指示子(CSI-RS Resource indicator、CRI)、SS/PBCHリソースブロック指示子、レイヤ指示子(layer indicator、LI)などを含む。CSIはCSIに含まれるUCIタイプによってCSIパート1とCSIパート2に区分される。例えば、CRI、RI及び/又は1番目のコードワードに対するCQIはCSIパート1に含まれ、LI、PMI、2番目のコードワードに対するCQIはCSIパート2に含まれる。
【0107】
- リンク回復要請(link recovery request、LRR)
【0108】
この明細書では、便宜上、BSがHARQ-ACK、SR、CSI送信のためにUEに設定した及び/又は指示したPUCCHリソースのそれぞれをHARQ-ACK PUCCHリソース、SR PUCCHリソース、CSI PUCCHリソースと称する。
【0109】
PUCCHフォーマットはUCIペイロードサイズ及び/又は送信長さ(例えば、PUCCHリソースを構成するシンボル数)によって以下のように区分される。PUCCHフォーマットに関する事項は表5を共に参照できる。
【0110】
(0)PUCCHフォーマット0(PF0、F0)
【0111】
- 支援可能なUCIペイロードサイズ:Kビットまで(例えば、K=2)
【0112】
- 単一のPUCCHを構成するOFDMシンボル数:1~Xシンボル(例えば、X=2)
【0113】
- 送信構造:PUCCHフォーマット0はDMRSなしにUCI信号のみからなり、UEは複数のシーケンスのうちのいずれかを選択及び送信することにより、UCI状態を送信する。例えば、UEは複数のシーケンスのうちのいずれかをPUCCHフォーマット0であるPUCCHを介して送信して特定のUCIをBSに送信する。UEはポジティブSRを送信する場合のみに対応するSR設定のためのPUCCHリソース内でPUCCHフォーマット0であるPUCCHを送信する。
【0114】
- PUCCHフォーマット0に対する設定は該当PUCCHリソースに対する以下のパラメータを含む:初期循環遷移のためのインデックス、PUCCH送信のためのシンボル数、PUCCH送信のための1番目のシンボル。
【0115】
(1)PUCCHフォーマット1(PF1、F1)
【0116】
- 支援可能なUCIペイロードサイズ:Kビットまで(例えば、K=2)
【0117】
- 単一のPUCCHを構成するOFDMシンボル数:Y~Zシンボル(例えば、Y=4、Z=14)
【0118】
- 送信構造:DMRSとUCIが異なるOFDMシンボルにTDM形態で設定/マッピングされる。即ち、DMRSは変調シンボルが送信されないシンボルで送信される。UCIは特定のシーケンス(例、直交カバーコード(orthogonal cover code、OCC))に変調(例、QPSK)シンボルを乗ずることにより表現される。UCIとDMRSにいずれも循環シフト(cyclic shift、CS)/OCCを適用して、(同一RB内で)(PUCCHフォーマット1による)複数のPUCCHリソースの間にコード分割多重化(code division multiplexing、CDM)が支援される。PUCCHフォーマット1は最大2ビットサイズのUCIを運び、変調シンボルは時間領域で(周波数跳躍の有無によって異なるように設定される)直交カバーコード(orthogonal cover code、OCC)により拡散される。
【0119】
- PUCCHフォーマット1に対する設定は該当PUCCHリソースに対する以下のパラメータを含む:初期循環遷移のためのインデックス、PUCCH送信のためのシンボル数、PUCCH送信のための1番目のシンボル、直交カバーコード(orthogonal cover code)のためのインデックス。
【0120】
(2)PUCCHフォーマット2(PF2、F2)
【0121】
- 支援可能なUCIペイロードサイズ:Kビットを超える(例えば、K=2)
【0122】
- 単一のPUCCHを構成するOFDMシンボル数:1~Xシンボル(例えば、X=2)
【0123】
- 送信構造:DMRSとUCIが同一のシンボル内で周波数分割多重化(frequency division multiplex、FDM)形態で設定/マッピングされる。UEはコーディングされたUCIビットにDFTなしにIFFTのみを適用して送信する。PUCCHフォーマット2はKビットより大きいビットサイズのUCIを運び、変調シンボルはDMRSとFDMされて送信される。例えば、DMRSは1/3密度の所定のリソースブロック内のシンボルインデックス#1、#4、#7及び#10に位置する。疑似ノイズ(pseudo noise、PN)シーケンスがDMRSシーケンスのために使用される。2-シンボルPUCCHフォーマット2のために周波数跳躍が活性化される。
【0124】
- PUCCHフォーマット2に対する設定は該当PUCCHリソースに対する以下のパラメータを含む:PRBの数、PUCCH送信のためのシンボル数、PUCCH送信のための1番目のシンボル。
【0125】
(3)PUCCHフォーマット3(PF3、F3)
【0126】
- 支援可能なUCIペイロードサイズ:Kビットを超える(例えば、K=2)
【0127】
- 単一のPUCCHを構成するOFDMシンボル数:Y~Zシンボル(例えば、Y=4、Z=14)
【0128】
- 送信構造:DMRSとUCIが互いに異なるシンボルにTDM形態で設定/マッピングされる。UEは符号化されたUCIビットにDFTを適用して送信する。PUCCHフォーマット3は同じ時間-周波数リソース(例、同一PRB)に対するUE多重化を支援しない。
【0129】
- PUCCHフォーマット3に対する設定は該当PUCCHリソースに対する以下のパラメータを含む:PRBの数、PUCCH送信のためのシンボル数、PUCCH送信のための1番目のシンボル。
【0130】
(4)PUCCHフォーマット4(PF4、F4)
【0131】
- 支援可能なUCIペイロードサイズ:Kビットを超える(例えば、K=2)
【0132】
- 単一のPUCCHを構成するOFDMシンボル数:Y~Zシンボル(例えば、Y=4、Z=14)
【0133】
- 送信構造:DMRSとUCIが異なるシンボルにTDM形態で設定/マッピングされる。PUCCHフォーマット4はDFT前段でOCCを適用し、DMRSに対してCS(又はインターリーブFDM(interleaved FDM、IFDM)マッピング)を適用することにより、同一のPRB内に最大4個のUEまで多重化することができる。言い換えれば、UCIの変調シンボルはDMRSとTDM(Time Division Multiplexing)されて送信される。
【0134】
- PUCCHフォーマット4に対する設定は該当PUCCHリソースに対する以下のパラメータを含む:PUCCH送信のためのシンボル数、直交カバーコードのための長さ、直交カバーコードのためのインデックス、PUCCH送信のための1番目のシンボル。
【0135】
以下の表はPUCCHフォーマットを例示する。PUCCH送信長さによって短い(Short)PUCCH(フォーマット0、2)及び長い(long)PUCCH(フォーマット1、3、4)に区分される。
【0136】
【0137】
UCIタイプ(例えば、A/N、SR、CSI)ごとにPUCCHリソースが決定される。UCI送信に使用されるPUCCHリソースはUCI(ペイロード)サイズに基づいて決定される。一例として、BSはUEに複数のPUCCHリソースセットを設定し、UEはUCI(ペイロード)サイズ(例えば、UCIビット数)の範囲によって特定の範囲に対応する特定のPUCCHリソースセットを選択する。例えば、UEはUCIビット数(NUCI)によって以下のうちのいずれかのPUCCHリソースセットを選択することができる。
【0138】
- PUCCHリソースセット#0、UCIビット数≦2
【0139】
- PUCCHリソースセット#1、2<UCIビット数≦N1
【0140】
...
【0141】
- PUCCHリソースセット#(K-1)、NK-2<UCIビット数≦NK-1
【0142】
ここで、KはPUCCHリソースセット数であり(K>1)、NiはPUCCHリソースセット#iが支援する最大のUCIビット数である。例えば、PUCCHリソースセット#1はPUCCHフォーマット0~1のリソースで構成され、それ以外のPUCCHリソースセットはPUCCHフォーマット2~4のリソースで構成される(表5を参照)。
【0143】
各々のPUCCHリソースに対する設定はPUCCHリソースインデックス、開始PRBのンデックス、PUCCHフォーマット0~PUCCH4のうちのいずれかに対する設定などを含む。UEはPUCCHフォーマット2、PUCCHフォーマット3又はPUCCHフォーマット4を使用したPUCCH送信内にHARQ-ACK、SR及びCSI報告を多重化するためのコードレートが上位階層パラメータmaxCodeRateを介してBSによりUEに設定される。上位階層パラメータmaxCodeRateはPUCCHフォーマット2、3又は4のためのPUCCHリソース上でUCIをどのようにフィードバックするかを決定するために使用される。
【0144】
UCIタイプがSR、CSIである場合、PUCCHリソースセット内でUCI送信に活用するPUCCHリソースは上位階層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)によりネットワークによってUEに設定される。UCIタイプがSPS(Semi-Persistent Scheduling) PDSCHに対するHARQ-ACKである場合、PUCCHリソースセット内でUCI送信に活用するPUCCHリソースは上位階層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)によりネットワークによってUEに設定される。反面、UCIタイプがDCIによりスケジュールされたPDSCHに対するHARQ-ACKである場合は、PUCCHリソースセット内でUCI送信に使用するPUCCHリソースはDCIに基づいてスケジュールされる。
【0145】
DCI-基盤のPUCCHリソーススケジューリングの場合、BSはUEにPDCCHを介してDCIを送信し、DCI内のACK/NACKリソース指示子(ACK/NACK Resource indicator、ARI)により特定のPUCCHリソースセット内でUCI送信に使用されるPUCCHリソースを指示することができる。ARIはACK/NACK送信のためのPUCCHリソースを指示するために使用され、PUCCHリソース指示子(PUCCH Resource indicator、PRI)とも称される。ここで、DCIはPDSCHスケジューリングに使用されるDCIであり、UCIはPDSCHに対するHARQ-ACKを含む。なお、BSはARIが表現できる状態の数よりも多いPUCCHリソースで構成されたPUCCHリソースセットを(UE特定の)上位階層(例、RRC)信号を用いてUEに設定することができる。この時、ARIはPUCCHリソースセット内のPUCCHリソースサブセットを指示し、指示されたPUCCHリソースサブセット内でどのPUCCHリソースを使用するかはPDCCHに対する送信リソース情報(例、PDCCHの開始制御チャンネル要素(control channel element、CCE)インデックスなど)に基づく暗示的規則(implicit rule)に従って決定される。
【0146】
UEはUL-SCHデータ送信のためにはUEに利用可能な上りリンクリソースを有し、DL-SCHデータ受信のためにはUEに利用可能な下りリンクリソースを有する必要がある。上りリンクリソースと下りリンクリソースはBSによるリソース割り当て(Resource allocation)によりUEに割り当てられる。リソース割り当ては時間ドメインリソース割り当て(time domain Resource allocation、TDRA)と周波数ドメインリソース割り当て(frequency domain Resource allocation、FDRA)を含む。この明細書において、上りリンクリソース割り当ては上りリンクグラントとも呼ばれ、下りリンクリソース割り当ては下りリンク割り当てとも呼ばれる。上りリンクグラントはUEによりPDCCH上で或いはRAR内で動的に受信されるか、又はBSからRRCシグナリングによりUEに半持続的(Semi-persistently)に設定される。下りリンク割り当てはUEによりPDCCH上で動的に受信されるか、又はBSからのRRCシグナリングによりUEに半持続的に設定される。
【0147】
ULにおいて、BSは臨時識別子(cell radioNetwork temporary Identifier、C-RNTI)にアドレスされたPDCCHを介してUEに上りリンクリソースを動的に割り当てることができる。UEはUL送信のための可能性がある上りリンクグラントを探すためにPDCCHをモニタリングする。また、BSはUEに設定されたグラントを用いて上りリンクリソースを割り当てることができる。タイプ1及びタイプ2の2つのタイプの設定されたグラントが使用される。タイプ1の場合、BSは(周期(periodicity)を含む)設定された上りリンクグラントをRRCシグナリングにより直接提供する。タイプ2の場合、BSはRRC設定された上りリンクグラントの周期をRRCシグナリングにより設定し、設定されたスケジューリングRNTI(configured scheduling RNTI、CS-RNTI)にアドレスされたPDCCH(PDCCH addressed to CS-RNTI)を介して上記設定された上りリンクグラントをシグナリング及び活性化するか又はそれを活性解除(deactivate)する。例えば、タイプ2の場合、CS-RNTIにアドレスされたPDCCHは該当上りリンクグラントが活性解除されるまで、RRCシグナリングにより設定された周期によって暗示的に(implicitly)再使用可能であることを指示する。
【0148】
DLにおいて、BSはC-RNTIにアドレスされたPDCCHを介してUEに下りリンクリソースを動的に割り当てることができる。UEは可能性がある下りリンク割り当てを探すためにPDCCHをモニタリングする。また、BSは半持続的スケジューリング(Semi-static scheduling、SPS)を用いて下りリンクリソースをUEに割り当てることができる。BSはRRCシグナリングにより設定された下りリンク割り当ての周期を設定し、CS-RNTIにアドレスされたPDCCHを介して設定された下りリンク割り当てをシグナリング及び活性化するか、又はそれを活性解除する。例えば、CS-RNTIにアドレスされたPDCCHは該当下りリンク割り当てが活性解除されるまで、RRCシグナリングにより設定された周期によって暗示的に再使用可能であることを指示する。
【0149】
以下、PDCCHによるリソース割り当てとRRCによるリソース割り当てについてより詳しく説明する。
【0150】
*PDCCHによるリソース割り当て:動的グラント/割り当て
【0151】
PDCCHはPDSCH上でのDL送信又はPUSCH上でのUL送信をスケジューリングするために使用される。DL送信をスケジューリングするPDCCH上のDCIは、DL-SCHに関連する、変調及びコーディングフォーマット(例、変調及びコーディング方式(MCS)インデックスIMCS)、リソース割り当て及びHARQ情報を少なくとも含むDLリソース割り当てを含む。UL送信をスケジューリングするPDCCH上のDCIはUL-SCHに関連する、変調及びコーディングフォーマット、リソース割り当て及びHARQ情報を少なくとも含む、上りリンクスケジューリンググラントを含む。DL-SCHに関する又はUL-SCHに関するHARQ情報は新しい情報指示子(new data indicator、NDI)、輸送ブロックサイズ(transport block size、TBS)、冗長バージョン(redundancy version、RV)、及びHARQプロセスID(即ち、HARQプロセス番号)を含む。1つのPDCCHにより搬送されるDCIサイズ及び用途はDCIフォーマットによって異なる。例えば、DCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1又はDCIフォーマット0_2がPUSCHのスケジューリングのために使用され、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1又はDCIフォーマット1_2がPDSCHのスケジューリングのために使用される。特に、DCIフォーマット0_2とDCIフォーマット1_2はDCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1が保障する送信信頼度(reliability)及び待ち時間(latency)要求事項(requirement)よりも高い送信信頼度及び低い待ち時間の要求事項を有する送信をスケジューリングするために使用される。本発明のいくつかの具現はDCLフォーマット0_2に基づくULデータの送信に適用できる。本発明のいくつかの具現はDCIフォーマット1_2に基づくDLデータの受信に適用できる。
【0152】
図7はPDCCHによるPDSCH時間ドメインリソース割り当ての一例とPDCCHによるPUSCH時間ドメインリソース割り当ての一例を示す。
【0153】
PDSCH又はPUSCHをスケジューリングするためにPDCCHにより搬送されるDCIは、時間ドメインリソース割り当て(time domain Resource assignment、TDRA)フィールドを含み、TDRAフィールドはPDSCH又はPUSCHのための割り当て表(allocation table)への行(row)インデックスm+1のための値mを提供する。所定のデフォルトPDSCH時間ドメイン割り当てがPDSCHのための割り当て表として適用されるか、又はBSがRRCシグナリングpdsch-TimeDomainAllocationListにより設定したPDSCH時間ドメインリソース割り当て表がPDSCHのための割り当て表として適用される。所定のデフォルトPUSCH時間ドメイン割り当てがPUSCHのための割り当て表として適用されるか、又はBSがRRCシグナリングpusch-TimeDomainAllocationListにより設定したPUSCH時間ドメインリソース割り当て表がPUSCHのための割り当て表として適用される。適用するPDSCH時間ドメインリソース割り当て表及び/又は適用するPUSCH時間ドメインリソース割り当て表は、固定/所定の規則によって決定される(例、3GPP TS38.214を参照)。
【0154】
PDSCH時間ドメインリソース設定において、各々のインデックスされた行は、DL割り当て-to-PDSCHスロットオフセットK0、開始及び長さ指示子値SLIV(又は直接スロット内のPDSCHの開始位置(例、開始シンボルインデックスS)及び割り当て長さ(例、シンボル数L))、PDSCHマッピングタイプを定義する。PUSCH時間ドメインリソース設定において、各々のインデックスされた行は、ULグラント-to-PUSCHスロットオフセットK2、スロット内のPUSCHの開始位置(例、開始シンボルインデックスS)及び割り当て長さ(例、シンボル数L)、PUSCHマッピングタイプを定義する。PDSCHのためのK0又はPUSCHのためのK2はPDCCHがあるスロットとPDCCHに対応するPDSCH又はPUSCHがあるスロットの間の差を示す。SLIVはPDSCH又はPUSCHを有するスロットの開始に相対的な開始シンボルS及びシンボルSからカウントした連続的な(consecutive)シンボル数Lのジョイント指示である。PDSCH/PUSCHマッピングタイプの場合、2つのマッピングタイプがある:その1つはマッピングタイプAであり、他の1つはマッピングタイプBである。PDSCH/PUSCHマッピングタイプAの場合、復調参照信号(demodulation reference signal、DMRS)がスロットの開始を基準としてPDSCH/PUSCHリソースにマッピングされるが、他のDMRSパラメータに従ってPDSCH/PUSCHリソースのシンボルの1つ又は2つがDMRSシンボルとして使用されることができる。例えば、PDSCH/PUSCHマッピングタイプAの場合、DMRSがRRCシグナリングによりスロットにおいて3番目のシンボル(シンボル#2)或いは4番目のシンボル(シンボル#3)に位置する。PDSCH/PUSCHマッピングタイプBの場合、DMRSがPDSCH/PUSCHリソースの1番目のOFDMシンボルを基準としてマッピングされるが、他のDMRSパラメータに従ってPDSCH/PUSCHリソースの最初のシンボルから1つ又は2つのシンボルがDMRSシンボルとして使用されることができる。例えば、PDSCH/PUSCHマッピングタイプBの場合、DMRSがPDSCH/PUSCHのために割り当てられた最初のシンボルに位置する。この明細において、PDSCH/PUSCHマッピングタイプはマッピングタイプ或いはDMRSマッピングタイプとも称される。例えば、この明細において、PUSCHマッピングタイプAはマッピングタイプA或いはDMRSマッピングタイプAとも称され、PUSCHマッピングタイプBはマッピングタイプB或いはDMRSマッピングタイプBとも称される。
【0155】
スケジューリングDCIはPDSCH又はPUSCHのために使用されるリソースブロックに関する割り当て情報を提供する周波数ドメインリソース割り当て(frequency domain Resource assignment、FDRA)フィールドを含む。例えば、FDRAフィールドは、UEにPDSCH又はPUSCH送信のためのセルに関する情報、PDSCH又はPUSCH送信のためのBWPに関する情報、PDSCH又はPUSCH送信のためのリソースブロックに関する情報を提供する。
【0156】
*RRCによるリソース割り当て
【0157】
上述したように、上りリンクの場合、動的グラントがない2つのタイプの送信がある:設定されたグラントタイプ1及び設定されたグラントタイプ2。設定されたグラントタイプ1の場合、ULグラントがRRCシグナリングにより提供されて設定されたグラントとして格納される。設定されたグラントタイプ2の場合、ULグラントがPDCCHにより提供され、設定された上りリンクグラント活性化又は活性解除を指示するL1シグナリングに基づいて設定された上りリンクグラントとして格納又は除去される。タイプ1及びタイプ2がサービングセルごとに及びBWPごとにRRCシグナリングにより設定される。多数の設定が異なる多数のサービングセル上で同時に活性化されることができる。
【0158】
設定されたグラントタイプ1が設定されるとき、UEには以下のパラメータがRRCシグナリングによりBSから提供される:
【0159】
- 再送信のためのCS-RNTIであるcs-RNTI;
【0160】
- 設定されたグラントタイプ1の周期であるperiodicity;
【0161】
- 時間ドメインにおいてシステムフレーム番号(System frameNumber、SFN)=0に対するリソースのオフセットを示すtimeDomainOffset;
【0162】
- 開始シンボルS、長さL及びPUSCHマッピングタイプの組み合わせを示す、割り当て表をポイントする行インデックスm+1を提供するtimeDomainAllocation値m;
【0163】
- 周波数ドメインリソース割り当てを提供するfrequencyDomainAllocation;及び
【0164】
- 変調次数、ターゲットコードレート及び輸送ブロックサイズを示すIMCSを提供するmcsAndTBS。
【0165】
RRCによりサービングセルのための設定グラントタイプ1の設定時、UEはRRCにより提供されるULグラントを指示されたサービングセルのための設定された上りリンクグラントとして格納し、timeDomainOffset及び(SLIVから誘導される)Sによるシンボルで上記設定された上りリンクグラントが開始するように、そしてperiodicityで再発(recur)するように初期化(initialize)又は再-初期化する。上りリンクグラントが設定されたグラントタイプ1のために設定された後、UEは上りリンクグラントが以下を満たす各シンボルに連関して再発するとみなすことができる:[(SFN *numberOfSlotsPerFrame (numberOfSymbolsPerSlot)+(SlotNumber in the frame *numberOfSymbolsPerSlot)+symbolNumber in the slot]=(timeDomainOffset *numberOfSymbolsPerSlot+S+N *periodicity) modulo (1024 *numberOfSlotsPerFrame *numberOfSymbolsPerSlot)、for all N≧0、ここで、numberOfSlotsPerFrame及びnumberOfSymbolsPerSlotはフレームごとの連続するスロット数及びスロットごとの連続するOFDMシンボルの数をそれぞれ示す(表1及び表2を参照)。
【0166】
設定されたグラントタイプ2が設定されるとき、UEには以下のパラメータがRRCシグナリングによりBSから提供される:
【0167】
- 活性化、活性解除及び再送信のためのCS-RNTIであるcs-RNTI;及び
【0168】
- 設定されたグラントタイプ2の周期を提供するperiodicity。
【0169】
実際の上りリンクグラントは(CS-RNTIにアドレスされた)PDCCHによりUEに提供される。上りリンクグラントが設定されたグラントタイプ2のために設定された後、UEは上りリンクグラントが以下を満たす各々のシンボルに連関して再発するとみなす:[(SFN*numberOfSlotsPerFrame *numberOfSymbolsPerSlot)+(SlotNumber in the frame *numberOfSymbolsPerSlot)+symbol Number in the slot]=[(SFNstart
time *numberOfSlotsPerFrame *numberOfSymbolsPerSlot+slotstart
time *numberOfSymbolsPerSlot+symbolstart
time)+N*periodicity] modulo (1024 *numberOfSlotsPerFrame *numberOfSymbolsPerSlot)、for all N≧0、ここで、SFNstart
time、slotstart
time及びsymbolstart
timeは上記設定れたグラントが(再-)初期化された後、PUSCHの1番目の送信機会のSFN、スロット、シンボルをそれぞれ示し、numberOfSlotsPerFrame及びnumberOfSymbolsPerSlotはフレームごとの連続するスロット数及びスロットごとの連続するOFDMシンボルの数をそれぞれ示す(表1及び表2を参照)。
【0170】
いくつかのシナリオにおいて、設定された上りリンクグラントのためのHARQプロセスIDを導き出す(derive)ために使用されるパラメータharq-ProcID-Offset及び/又はharq-ProcID-Offset2がBSによってUEにさらに提供される。harq-ProcID-Offsetは共有されたスペクトルチャンネル接続(shared spectrum channel access)との動作のための設定されたグラントに対するHARQプロセスのオフセットであり、harq-ProcID-Offset2は設定されたグラントに対するHARQプロセスのオフセットである。この明細において、cg-RetransmissionTimerはUEが設定されたグラントに基づく(再)送信後に(再)送信のHARQプロセスを使用した再送信を自動に(autonoumously)行えばいけない期間(duration)であり、設定された上りリンクグラント上での再送信が設定されるとき、BSによってUEに提供されるパラメータである。harq-ProcID-Offsetも、そしてcg-RetransmissionTimerも設定されていない設定されたグラントに対して、UL送信の1番目のシンボルに連関するHARQプロセスIDは以下の式から導き出される:HARQ Process ID=[floor(CURRENT_symbol/periodicity)]modulo nrofHARQ―Processes。harq-ProcID-Offset2がある設定された上りリンクグラントに対して、UL送信の1番目のシンボルに連関するHARQプロセスIDは以下の式から導き出される:HARQ Process ID=[floor(CURRENT_symbol/periodicity)]modulo nrofHARQ-Processes+harq-ProcID-Offset2、ここで、CURRENT_symbol=(SFN*numberOfSlotsPerFrame *numberOfSymbolsPerSlot+slot number in the frame*numberOfSymbolsPerSlot+symbol number in the slot)であり、numberOfSlotsPerFrame及びnumberOfSymbolsPerSlotはそれぞれフレームごとに連続するスロット数及びスロットごとに連続するOFDMシンボル数を示す。cg-RetransmissionTimerを有する設定されたULグラントに対して、UEが任意に設定されたグラントの設定に利用可能なHARQプロセスIDのうち、HARQプロセスIDを選択することができる。
【0171】
下りリンクの場合、UEはBSからのRRCシグナリングによりサービングセルごと及びBWPごとに半持続的スケジューリング(Semi-persistent scheduling、SPS)を有して設定される。DL SPSの場合、DL割り当てはPDCCHによりUEに提供され、SPS活性化又は活性解除を指示するL1シグナリングに基づいて格納又は除去される。SPSが設定されるとき、UEには以下のパラメータがRRCシグナリングによりBSから提供される:
【0172】
- 活性化、活性解除及び再送信のためのCS-RNTIであるcs-RNTI;
【0173】
- SPSのための設定されたHARQプロセスの数を提供するnrofHARQ-Processes;
【0174】
- SPSのための設定された下りリンク割り当ての周期を提供するperiodicity。
【0175】
- SPSのためのPUCCHに対するHARQリソースを提供するn1PUCCH-AN(ネットワークはHARQリソースをフォーマット0、或いはフォーマット1として設定し、実際PUCCH-リソースはPUCCH-Configで設定され、それのIDによりn1PUCCH-ANで言及(refer to)される)。
【0176】
SPSのために下りリンク割り当てが設定された後、UEはN番目の下りリンク割り当てが以下を満たすスロットで発生すると連続して見なすことができる:(numberOfSlotsPerFrame*SFN+slotNumber in the frame)=[(numberOfSlotsPerFrame*SFNstart
time+slotstart
time)+N*periodicity *numberOfSlotsPerFrame/10] modulo (1024 *numberOfSlotsPerFrame)、ここで、SFNstart
time及びslotstart
timeは設定された下りリンク割り当てが(再-)初期化された後、PDSCHの1番目の送信のSFN、スロット、シンボルをそれぞれ示し、numberOfSlotsPerFrame及びnumberOfSymbolsPerSlotはフレームごとの連続するスロット数及びスロットごとの連続するOFDMシンボルをそれぞれ示す(表1及び表2を参照)。
【0177】
いくつかのシナリオにおいて、設定された下りリンク割り当てのためのHARQプロセスIDを導き出す(derive)ために使用されるパラメータharq-ProcID-OffsetがBSによってUEにさらに提供される。harq-ProcID-OffsetはSPSのためのHARQプロセスのオフセットである。harq-ProcID-Offsetがない設定された下りリンク割り当てに対して、DL送信が開始されるスロットに連関するHARQプロセスIDは以下の式から決定される:HARQ Process ID=[floor(CURRENT_slot*10/(numberOfSlotsPerFrame*periodicity))]modulo nrofHARQ-Processes、ここで、CURRENT_slot=[(SFN*numberOfSlotsPerFrame)+slot number in the frame]であり、numberOfSlotsPerFrameはフレームごとに連続するスロット数を意味する。harq-ProcID-Offsetがある設定された下りリンク割り当てに対して、DL送信が開始されるスロットに連関するHARQプロセスIDは以下の式から決定される:HARQ Process ID=[floor(CURRENT_slot/periodicity)]modulo nrofHARQ-Processes+harq-ProcID-Offset、ここで、CURRENT_slot=[(SFN*numberOfSlotsPerFrame)+slot number in the frame]であり、numberOfSlotsPerFrameはフレームごとに連続するスロット数を意味する。
【0178】
該当DCIフォーマットの循環冗長検査(cyclic redundancy check、CRC)がRRCパラメータcs-RNTIにより提供されたCS-RNTIを有してスクランブルされており、有効な(enabled)輸送ブロックのための新しいデータ指示子フィールドが0にセットされていると、UEはスケジューリング活性化又はスケジューリング解除のために、DL SPS割り当てPDCCH又は設定されたULグラントタイプ2のPDCCHを有効であると確認する(validate)。DCIフォーマットに対する全てのフィールドが表6又は表7によりセットされていると、DCIフォーマットの有効確認が達成される。表6はDL SPS及びULグラントタイプ2のスケジューリング活性化PDCCH有効確認のための特定のフィールドを例示し、表7はDL SPS及びULグラントタイプ2のスケジューリング解除PDCCH有効確認のための特定のフィールドを例示する。
【0179】
【0180】
【0181】
DL SPS又はULグラントタイプ2のための実際のDL割り当て又はULグラント、そして該当変調及びコーディング方式は、該当DL SPS又はULグラントタイプ2のスケジューリング活性化PDCCHにより搬送されるDCIフォーマット内のリソース割り当てフィールド(例、TDRA値mを提供するTDRAフィールド、周波数リソースブロック割り当てを提供するFDRAフィールド、変調及びコーディング方式フィールド)により提供される。有効確認が達成されると、UEはDCIフォーマット内の情報をDL SPS又は設定されたULグラントタイプ2の有効な活性化又は有効な解除とみなす。
【0182】
この明細ではDL SPSに基づくPDSCHをSPS PDSCHとも称し、UL CGに基づくPUSCHをCG PUSCHとも称し、PDCCHが運ぶDCIにより動的にスケジューリングされたPDSCHをDG PDSCHとも称し、PDCCHが運ぶDCIにより動的にスケジューリングされたPUSCHをDG PUSCHとも称する。
【0183】
UEがPDCCHをモニタリングできる時間-周波数リソースのセットである制御リソースセット(control resource set、CORESET)が定義及び/又は設定される。1つ以上のCORESETがUEに設定される。CORESETは、1~3つのOFDMシンボルの時間期間(duration)を有して、物理リソースブロック(physical resource block、PRB)のセットで構成される。CORESETを構成するPRBとCORESET期間(duration)が上位階層(例えば、RRC)シグナリングによってUEに提供される。 設定されたCORESET内においてPDCCH候補のセットをその探索空間のセットによってモニタリングする。本発明において、モニタリングは、モニターされるDCIフォーマットによって各PDCCH候補を復号(通称、ブラインド復号)することを意味(imply)する。PBCH上のマスター情報ブロック(master information block、MIB)がシステム情報ブロック1(system information block、SIB1)を運ぶPDSCHをスケジューリングするためのPDCCHのモニタリングのためのパラメータ(例えば、CORESET♯0設定)をUEに提供する。PBCHはまた、関連するSIB1がないと指示してもよく、この場合、UEは、SSB1に関連するSSBがないと仮定できる周波数範囲だけではなく、SIB1に関連するSSBを探索するその他の周波数が指示されてもよい。少なくともSIB1をスケジューリングするためのCORESETであるCORESET♯0は、MIB又は専用RRCシグナリングを介して設定される。
【0184】
UEがモニタリングするPDCCH候補のセットは、PDCCH探索空間(search space)セットから定義される。探索空間セットは、共通探索空間(共通サーチスペース、common search space、CSS)セット又はUE-特定探索空間(UE固有サーチスペース、UE-specific search space、USS)セットである。各CORESETの設定は、1つ以上の探索空間セットに関連して(associated with)、各探索空間セットは、1つのCORESET設定に関連する。探索空間セットsは、BSによってUEに提供される以下のパラメータに基づいて決定される。
【0185】
- controlResourceSetId: 探索空間セットsに関連するCORESET pを識別する識別子。
【0186】
- monitoringSlotPeriodicityAndOffset: PDCCHモニタリングのためのスロットを設定するための、ks個のスロットのPDCCHモニタリング周期(periodicity)及びos個のスロットのPDCCHモニタリングオフセット。
【0187】
- duration: 探索空間セットsが存在するスロットの数を指示するTs<ks個のスロットの期間。
【0188】
- monitoringSymbolsWithinSlot: PDCCHモニタリングのためのスロット内のCORESETの1番目のシンボルを示す、スロット内のPDCCHモニタリングパターン。
【0189】
- nrofCandidates: CCE集成レベル別のPDCCH候補の数。
【0190】
- searchSpaceType: 探索空間セットsがCSSセットであるかUSSであるかを指示。
【0191】
パラメータmonitoringSymbolsWithinSlotは、例えば、PDCCHモニタリングのために設定されたスロット(例えば、パラメータmonitoringSlotPeriodicityAndOffset及びdurationを参照)内のPDCCHモニタリングのための1番目のシンボルを示す。例えば、monitoringSymbolsWithinSlotが14-ビットである場合、最上位(most significant)(左側)ビットはスロット内の1番目のOFDMシンボルを象徴(represent)し、2番目の最上位(左側)ビットはスロット内の2番目のOFDMシンボルを象徴するなど、monitoringSymbolsWithinSlotのビットはスロットの14つのOFDMシンボルのそれぞれ(respectively)を象徴する。例えば、monitoringSymbolsWithinSlot内のビットのうち、1にセットされたビットがスロット内のCORESETの1番目のシンボルを識別する。
【0192】
UEはPDCCHモニタリング時期(機会、occasion)のみでPDCCH候補のモニタリングを行う。UEはPDCCHモニタリング周期(PDCCH monitoring periodicity)、PDCCHモニタリングオフセット、及びPDCCHモニタリングパターンからスロット内において活性DL BWP上のPDCCHモニタリング時期を決定する。いくつかの具現において、探索空間セットsの場合、UEは、PDCCHモニタリング時期が(nf*Nframe,u
slot+nu
s,f-os)mod ks=0であれば、番号nfであるフレーム内の番号nu
s,fであるスロットに存在すると決定する。UEは、スロットnu
s,fから初めて、Ts個の連続するスロットに対して探索空間セットsに対するPDCCH候補のモニタリングを行い、次のks-Ts個の連続するスロットに対して探索空間セットsに対するPDCCH候補のモニタリングを行わない。
【0193】
以下の表は、探索空間セットに関連するRNTI、使用例を示す。
【0194】
【0195】
以下の表は、PDCCHが運搬可能なDCIフォーマットを示す。
【0196】
【0197】
DCIフォーマット0_0は、輸送ブロック(transport block、TB)基盤(又はTB-レベル)のPUSCHをスケジューリングするために使用され、DCIフォーマット0_1は、TB-基盤(又はTB-レベル)のPUSCH又はコードブロックグループ(code block group、CBG)基盤の(又はCBG-レベル)のPUSCHをスケジューリングするために使用される。DCIフォーマット1_0は、TB-基盤(又はTB-レベル)のPDSCHをスケジューリングするために使用され、DCIフォーマット1_1は、TB-基盤(又はTB-レベル)のPDSCH又はCBG-基盤(又はCBG-レベル)のPDSCHをスケジューリングするために使用される。CSSの場合、DCIフォーマット0_0及びDCIフォーマット1_0は、BWPサイズがRRCによって初期に与えられた後から固定したサイズを有する。USSの場合、DCIフォーマット0_0及びDCIフォーマット1_0は、周波数ドメインリソース割り当て(frequency domain resource assignment、FDRA)フィールドサイズを除くその他のフィールドのサイズは固定されるが、FDRAフィールドサイズは、BSによる関連パラメータの設定によって変更することができる。DCIフォーマット0_1及びDCIフォーマット1_1は、BSによる様々なRRC再設定(reconfiguration)によってDCIフィールドサイズが変更される。DCIフォーマット2_0は、動的スロットフォーマット情報(例えば、SFI DCI)をUEに伝達するために使用され、DCIフォーマット2_1は、下りリンク先取(pre-emption)情報をUEに伝達するために使用され、DCIフォーマット2_4は、UEからのUL送信が取り消されるべきULリソースを通知するために使用される。
【0198】
本発明のいくつかの具現が適用できる無線通信システム(例えば、3GPP基盤の無線通信システム)は、再送信とエラー訂正の組み合わせ(combination)であるHARQを支援する。パケット送信に対するエラーが検出される場合、パケット再送信が要請され、受信機は以前及び現在の送信に基づいてパケットを復号することを試みる。本発明のいくつかの具現が適用できる無線通信システムにおいて、HARQは、MAC階層及びPHY階層で動作する。HARQは、中止-及び-待機(stop-and-wait)プロトコルであり、現在のパケットに対するフィードバックを待つ間には他のパケットは送らない。往復時間によって、このプロトコルは、無線リソースの非効率的な使用をもたらす。3GPP基盤の無線通信システムは、この問題を多数の同時的(concurrent)HARQプロセスの許容によって解決する。各HARQプロセスは、ACKを待つ1つのパケットを有する。下りリンク及び上りリンクの両方において、UEはセルごとに予め決定された数(例えば、16)までのHARQプロセスを支援する。各HARQプロセスは、一般に、1回に1つのTBを処理(handle)するが、下りリンク空間多重化(downlink spatial multiplexing)が設定される場合、1回に2つのTBを処理する。例えば、単一のDCIがスケジューリング可能なコードワードの最大数が1つであるとUEに設定される場合、1つのHARQプロセスと関連するTBの数は1であり、単一のDCIがスケジューリング可能なコードワードの最大数が2つであるとUEに設定される場合、1つのHARQプロセスと関連するTBの数は2である。再送信されたTBが受信されると、受信機は、そのTBの現在及び以前の送信を結合して復号を行う。いくつかのシナリオにおいて、TBは非常に大きい。TBが非常に大きい場合、少ないビットだけにエラーがあるときでも全体のTBを再送信することは、無線リソースの無駄を意味する。よって、いくつかのシナリオ(例えば、5G NR)では、コードブロックグループレベル再送信が導入されている。CRCが取り付けられたTBが所定のサイズより大きい場合、CRCが取り付けられたTBは、コードブロックというより小さい単位に分かれる。各コードブロックにはそのコードブロックのCRCが取り付けられる。各コードブロックに対するHARQ-ACKを送ることは、過度なシグナリングを誘発するため、2/4/6/8個のコードブロックをコードブロックグループ(CBG)にグループ化し、各CBGに対してHARQフィードバックを送るCBGレベルHARQフィードバックが考慮されている。TBを送信した送信機は、受信機からCBGレベルHARQフィードバックを受信すると、全体のTBを再送信するのではなく、再送信が必要なCBGのみを受信機に再送信する。TBは、1つ又は複数のCBGを有し、各CBGは、1つ以上のコードブロックを有する。TBレベルHARQフィードバックの場合には、TBごとに1つのHARQ-ACK情報ビットが送信され、CBGレベルHARQフィードバックの場合には、CBGごとに1つのHARQ-ACK情報ビットが送信される。
【0199】
図8はHARQ-ACK送信/受信過程の一例を示す。
【0200】
図8を参照すると、UEはスロットnでPDCCHを検出(detect)することができる。その後、UEは、スロットnでPDCCHを介して受信したスケジューリング情報によってスロットn+K0でPDSCHを受信した後、スロットn+K1でPUCCHを介してUCIを送信する。ここで、UCIはPDSCHに対するHARQ-ACK応答を含む。いくつかのシナリオでは、14つのOFDMシンボルからなるスロットに基づくPUCCHフィードバックだけではなく、14より小さい数(例えば、2~7)のOFDMシンボルからなるサブスロットに基づくPUCCHフィードバックが行われてもよい。
【0201】
PDSCHをスケジューリングするPDCCHにより搬送されるDCI(例、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1)は以下の情報を含む。
【0202】
- 周波数ドメインリソースの割り当て(frequency domain resource assignment、FDRA):PDSCHに割り当てられたRBセットを示す。
【0203】
- 時間ドメインリソースの割り当て(time domain resource assignment、TDRA):DL割り当て-to-PDSCHスロットオフセットK0、スロット内のPDSCHの開始位置(例、シンボルインデックスS)及び長さ(例、シンボル数L)、PDSCHマッピングタイプを示す。PDSCHマッピングタイプA又はPDSCHマッピングタイプBがTDRAにより指示される。PDSCHマッピングタイプAの場合、DMRSがスロットにおいて3番目のシンボル(シンボル#2)或いは4番目のシンボル(シンボル#3)に位置する。PDSCHマッピングタイプBの場合、DMRSがPDSCHのために割り当てられた1番目のシンボルに位置する。
【0204】
- PDSCH-to-HARQ_フィードバックタイミング指示子:K1を示す。
【0205】
PDSCHが最大1つのTBを送信するように設定された場合、HARQ-ACK応答は1-ビットで構成される。PDSCHが最大2つの輸送ブロック(transport block、TB)を送信するように設定された場合は、HARQ-ACK応答は空間(Spatial)バンドリングが設定されていないと、2-ビットで構成され、空間バンドリングが設定されていると、1-ビットで構成される。複数のPDSCHに対するHARQ-ACK送信時点がスロットn+K1と指定された場合、スロットn+K1で送信されるUCIは複数のPDSCHに対するHARQ-ACK応答を含む。
【0206】
この明細において、1つ又は複数のPDSCHに対するHARQ-ACKビットで構成されたHARQ-ACKペイロードは、HARQ-ACKコードブックとも称される。HARQ-ACKコードブックはHARQ-ACKペイロードが決定される方式によってi)半静的(Semi-static)HARQ-ACKコードブック、ii)動的HARQ-ACKコードブック、及びiii)HARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに区別される。
【0207】
半静的HARQ-ACKコードブックの場合、UEが報告するHARQ-ACKペイロードサイズに関連するパラメータが(UE-特定の)上位階層(例、RRC)信号により半静的に設定される。例えば、半静的HARQ-ACKコードブックのHARQ-ACKペイロードのサイズは、1つのスロット内の1つのPUCCHを介して送信される(最大の)HARQ-ACKペイロード(サイズ)は、UEに設定された全てのDL搬送波(即ち、DLサービングセル)及びHARQ-ACK送信タイミングが指示される全てのDLスケジューリングスロット(又はPDSCH送信スロット又はPDCCHモニタリングスロット)の組み合わせ(以下、バンドリングウィンドウ)に対応するHARQ-ACKビット数に基づいて決定される。即ち、半静的HARQ-ACKコードブック方式は、実際スケジューリングされたDLデータの数に関係なく、HARQ-ACKコードブックのサイズが(最大値に)固定される方式である。例えば、DLグラントDCI(PDCCH)にはPDSCH to HARQ-ACKタイミング情報が含まれ、PDSCH-to-HARQ-ACKタイミング情報は複数の値のうちの1つ(例、k)を有する。例えば、PDSCHがスロット#mで受信され、PDSCHをスケジューリングするDLグラントDCI(PDCCH)内のPDSCH to HARQ-ACKタイミング情報がkを指示する場合、PDSCHに対するHARQ-ACK情報は、スロット#(m+k)で送信される。一例として、k∈{1、2、3、4、5、6、7、8}のように与えられる。一方、HARQ-ACK情報がスロット#nで送信される場合は、HARQ-ACK情報はバンドリングウィンドウを基準としてできる限り最大のHARQ-ACKを含む。即ち、スロット#nのHARQ-ACK情報はスロット#(n-k)に対応するHARQ-ACKを含む。例えば、k∈{1、2、3、4、5、6、7、8}である場合、スロット#nのHARQ-ACK情報は実際のDLデータ受信に関係なく、スロット#(n-8)~スロット#(n-1)に対応するHARQ-ACKを含む(即ち、最大数のHARQ-ACK)。ここで、HARQ-ACK情報はHARQ-ACKコードブック、HARQ-ACKペイロードに代替することができる。またスロットはDLデータ受信のための候補時期(occasion)と理解/代替することができる。例示のように、バンドリングウィンドウはHARQ-ACKスロットを基準としてPDSCH-to-HARQ-ACKタイミングに基づいて決定され、PDSCH-to-HARQ-ACKタイミングセットは所定の値を有するか(例、{1、2、3、4、5、6、7、8})、又は上位階層(RRC)シグナリングにより設定される。半静的HARQ-ACKコードブックはタイプ-1のHARQ-ACKコードブックとも称される。タイプ-1のHARQ-ACKコードブックの場合、HARQ-ACK報告で送信するビットの数が固定され、大きいこともある。多いセルが設定されたが、少ないセルのみスケジューリングされる場合には、タイプ-1のHARQ-ACKコードブックは非効率的である。
【0208】
なお、動的(dynamic)HARQ-ACKコードブックの場合、UEが報告するHARQ-ACKペイロードサイズがDCIなどにより動的に変わることができる。動的HARQ-ACKコードブックはタイプ-2のHARQ-ACKコードブックとも称される。タイプ-2のHARQ-ACKコードブックはUEがスケジューリングされたサービングセルに対してのみフィードバックを送るので、より最適化されたHARQ-ACKフィードバックであるといえる。なお、悪いチャンネル状態ではUEがスケジューリングされたサービングセルの数を間違って把握する可能性があり、それを解決するために、DAIがDCIの一部として含まれる。例えば、動的HARQ-ACKコードブック方式において、DLスケジューリングDCIはcounter-DAI(即ち、c-DAI)及び/又はtotal-DAI(即ち、t-DAI)を含む。ここで、DAIは下りリンク割り当てインデックス(downlink assignment index)を意味し、1つのHARQ-ACK送信に含まれる送信された或いはスケジューリングされたPDSCHをBSがUEに知らせるために使用される。特に、c-DAIはDLスケジューリングDCIを運ぶPDCCH(以下、DLスケジューリングPDCCH)の間の順序を知らせるインデックスであり、t-DAIはt-DAIを有するPDCCHがある現在スロットまでのDLスケジューリングPDCCHの総数を示すインデックスである。
【0209】
一方、HARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックの場合、PUCCHグループ内の設定された(或いは活性化された)全てのサービングセルの全てのHARQプロセスに基づいてHARQ-ACKペイロードが決定される。例えば、UEがHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックにより報告するHARQ-ACKペイロードサイズは、UEに設定されたPUCCHグループ内の設定された或いは活性化された全てのサービングセルの数及びサービングセルに対するHARQプロセスの数によって決定される。HARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックはタイプ-3のHARQ-ACKコードブックとも称される。タイプ-3のHARQ-ACKコードブックは1回限り(one-shot)のフィードバックに適用できる。例えば、UEにRRCシグナリングによってpdsch-HARQ-ACK-OneShotFeedbackが提供され、UEが値1の1回限りのHARQ-ACK要請フィールドを含むDCIフォーマットを任意(any)のPDCCHモニタリング時期で検出する場合、HARQ-ACK情報をタイプ-3 HARQ-ACKコードブックに含ませる。
【0210】
図9は本発明のいくつかの具現によるHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックの一例を示す。
図9において、「AN」はHARQ-ACK情報を意味し、「HP」はHARQプロセスを意味する。
【0211】
図9を参照すると、Cell♯0に対するHARQプロセスの数が6であり、Cell♯1に対するHARQプロセスの数が6であり、Cell♯2に対するHARQプロセスの数が4である場合、HARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブック(特に、3GPP TS 38.213 Rel-16によるタイプ-3 HARQ-ACKコードブック)は、HARQプロセスが動的PDSCHに関連するものであるか、又はSPS PDSCHに関連するものであるかには関係なく、Cell♯0の8つのHARQプロセス、Cell♯1の8つのHARQプロセス、及びCell♯2の4つのHARQプロセスのそれぞれに対するHARQ-ACK情報を含むように生成される。
【0212】
UEにRRCシグナリングによってpdsch-HARQ-ACK-CodebookListが提供される場合、UEは、pdsch-HARQ-ACK-CodebookListによって1つ又は複数のHARQ-ACKコードブックを生成するように指示される。UEが1つのHARQ-ACKコードブックを生成するように指示される場合、HARQ-ACKコードブックは、優先順位インデックス0のPUCCHと関連される。UEにpdsch-HARQ-ACK-CodebookListが提供される場合、UEは、同一の優先順位インデックスに関連するHARQ-ACK情報のみを同一のHARQ-ACKコードブックに多重化する。UEが2つのHARQ-ACKコードブックを生成するように指示される場合、第1のHARQ-ACKコードブックは、優先順位インデックス0のPUCCHと関連され、第2のHARQ-ACKコードブックは、優先順位インデックス1のPUCCHと関連される。
【0213】
DLデータチャンネルからHARQ-ACKフィードバック送信のためのPUCCH送信間の時間差(例えば、PDSCH-to-HARQ_フィードバックタイミング指示子)の単位(unit)は、予め設定されたサブスロットの長さ(例えば、サブスロットを構成するシンボルの数)によって決定される。例えば、UE特定のPUCCHパラメータを設定するために使用される設定情報であるPUCCH-Config内のパラメータ「subslotLengthForPUCCH」によってDLデータチャンネルからHARQ-ACKフィードバック送信のためのPUCCHまでの時間差の単位が設定される。このシナリオによれば、HARQ-ACKコードブックごとにPDSCH-to-HARQフィードバックタイミング指示子の長さ単位が設定される。
【0214】
いくつかのシナリオでは、上りリンク又は下りリンクのスケジューリングが動的又は半静的に行われ、BSはUEにtdd-UL-DL-ConfigurationCommon又はtdd-UL-DL-ConfigurationDedicatedメッセージを用いて半静的に又はDCIフォーマット2_0を用いて動的に各シンボルの送信方向(例えば、下りリンク、上りリンク、又はフレキシブル)を設定又は指示する。このように設定/指示された送信方向によって設定された上りリンク又は下りリンクスケジューリングが取り消されることもある。例えば、SPS PDSCHのHARQ-ACK(以下、SPS HARQ-ACK)送信のために設定されたPUCCHが設定又は指示された送信方向によって取り消されることが可能である。HARQ-ACK情報の送信が設定又は指示された送信方向によって取り消される場合、HARQ-ACK情報をBSに提供するために、送信が取り消された(SPS)HARQ-ACK PUCCH送信を他のスロットに延期するHARQ-ACK延期が考慮されている。
【0215】
図10はHARQ-ACK延期(deferral)の一例を示す。
【0216】
いくつかのシナリオ(例えば、3GPP NR Rel-16)では、UEにBSからPDSCHがスケジューリングされると、PDSCHに対するHARQ-ACKを運搬するPUCCH(以下、HARQ-ACK PUCCH)をPDSCHに対するスケジューリング情報によって指定された時間に送信する。但し、この一連の動作は、UEが半静的に設定されたSPS PDSCHを受信した後、常に所定の時間が経た後にPUCCHを送信するようにし、SPS PDSCHの周期と整列されていないTDD UL-DLパターンが使用されるか、BSの動的TDD動作によってPUCCH送信が容易に取り消され、取り消されたPUCCH送信に関連するPDSCH送信も取り消されるか再送信が求められる。よって、この問題を解決するために、PDSCHに対して所定のPUCCHタイミングをUEが所定の方法、又は任意に延期する(defer)動作、即ち、遅延(delay)する動作が考慮されている。例えば、SPS PDSCHのHARQ-ACK(以下、SPS HARQ-ACK)送信のために設定されたPUCCHが設定又は指示された送信方向によって取り消される場合、HARQ-ACK送信を元々予定されていた(expected)時間後に延期するHARQ-ACK延期(HARQ-ACK deferral)が考慮されている。
図10を参照すれば、例えば、スロット♯m-1内のSPS PDSCHがHARQプロセス#iを使用し、SPS PDSCHに対するHARQ-ACK送信がスロット#mにスケジューリングされたが、UEがSPS PDSCHに対するHARQ-ACK送信のためのスロット#m内のPUCCHを所定の条件に基づいてスロット#nに延期することに決定することができる。このHARQ-ACK延期により、UEとBSは、PUCCH送信が取り消されても、その後にSPS PDSCHに対するHARQ-ACK情報を送信/受信することができる。
【0217】
動的PDSCHスケジューリングによるHARQ-ACK応答送信は、前述の設定又は指示された送信方向によって取り消されないが、PUCCHに含まれたHARQ-ACKが低い優先順位(low priority)のHARQ-ACKコードブックに含まれる場合は、優先順位間の優先順位化によって、PUCCH送信のそのものが取り消される場合があり、PDSCHのスケジューリング方法には関係なく、チャンネル変動などによってPUCCH送信がBSにより成功的に受信できない場合もある。
【0218】
HARQ-ACK応答送信が取り消されるか失敗した場合、BSはそのPDSCH送信に対する成功可否が決定できず、これはPDSCH再送信を引き起こす。これは、基本的にPDSCH送信に更なる遅延時間を生成し、複数のHARQ-ACKを含むHARQ-ACKコードブックが伝達されるPUCCH送信が取り消された場合には、これに対応する多いPDSCHが再び送信される必要があり、これはシステムのリソース可用性に大きい問題を引き起こす。この問題は、PUCCH/PUSCHに使用される時間-周波数リソースのサイズを大きくし、HARQ-ACKを伝達する上りリンク送信の信頼度を向上させることで解決することもできるが、常に満足できるような信頼度が得るほど大きい上りリンク時間-周波数リソースを使用するためには、システムの上りリンク無線リソースに限定がある。
【0219】
このような問題を解決するために、以下の2つの方法が考慮できる。1つは、HARQプロセス基盤のHARQ-ACK応答として特定の時点にUEが有しているHARQプロセッサの状態を報告するタイプ-3 HARQ-ACKコードブックであり、その他の1つは、前回のHARQ-ACKコードブックを再び送信するコードブック再送信基盤の1回限りの(one-shot)HARQ-ACK再送信である。
【0220】
本発明では、UEが上記2つの方法をいずれも支援する場合、1つの(シグナリング)方法として2つの方法を全て使用するよういにする統合シグナリング方法を説明する。本発明のいくつかの具現を使用するUEは、BSのL1シグナリング及び/又は上位階層シグナリングによってHARQ-ACK再送信スケジューリングを受信して、HARQプロセス基盤の再送信又はコードブック基盤の再送信を自由に行うことができる。
【0221】
以下、UEがBSからUEが以前に送信した又は送信が取り消された(即ち、UEが送信しようとした)PUCCH/PUSCH送信に対してこれを指示し、新しいPUCCHリソースを指示するL1シグナリング(例えば、DCI)を受信し、L1シグナリングを受信したUEがDCIによって新しく指示されたPUCCHリソースにおいて以前のPUCCH/PUSCH送信に含まれたHARQ-ACK応答又はUCIを再送信するか、UEが現在有しているHARQプロセスのサブセットの状態情報を送信する方法及び手続きに関する本発明のいくつかの具現を説明する。
【0222】
図11は本発明のいくつかの具現によるUE動作のフローの一例を示す。
【0223】
UEはBSからPDSCH受信方法及びPUCCH送信方法を含むRRC設定(例えば、PDSCH-Config、PUCCH-Config)を受信する。UEはSPS PDSCH又は動的にスケジューリングされたPDSCHを介してDL-SCH(例えば、輸送ブロック)を受信し、これに対するHARQ-ACK応答を送信する。UEは、UEが以前に送信した又は送信しようとしたHARQ-ACKコードブック(例えば、第1のHARQ-ACKコードブック)を再送信することを指示するL1シグナリング(例えば、DCI)を本発明のいくつかの具現によりBSから受信する(S1101)。L1シグナリングを受信したUEは、L1シグナリングが指示する以前のHARQ-ACK応答送信(例えば、第1のHARQ-ACKコードブックの送信)に基づいて、本発明のいくつかの具現によってHARQ-ACKコードブックを再び構成(construct)し(S1103)、L1シグナリングが明示的又は暗示的に指示する上りリンクリソースに再び構成されたHARQ-ACKコードブック(例えば、第2のHARQ-ACKコードブック)を送信する(S1105)。
【0224】
図12は本発明のいくつかの具現によるBS動作のフローの一例を示す。
【0225】
BSはUEにPDSCH受信方法及びPUCCH送信方法を含むRRC設定を行う。BSはUEにSPS PDSCH又は動的にスケジューリングされたPDSCHによってDL-SCH(例えば、輸送ブロック)を送信し、これに対するHARQ-ACK応答を受信する。本発明のいくつかの具現により、BSはUEによる再送信が必要なHARQ-ACK応答(例えば、第1のHARQ-ACKコードブック)に関するL1シグナリング(例えば、DCI)をUEに伝達する(S1601)。BSは、L1シグナリングを受信したUEがL1シグナリングが指示する以前のHARQ-ACK応答送信(例えば、第1のHARQ-ACKコードブックの送信)に基づいて、本発明のいくつかの具現により、HARQ-ACKコードブックを再び構成(construct)し、L1シグナリングが明示的又は暗示的に指示する上りリンクリソースにおいて再び構成されたHARQ-ACKコードブックを送信することを期待し、HARQ-ACKコードブックを受信する。言い換えれば、BSはL1シグナリングによって明示的又は暗示的に指示された上りリンクリソースにおいて第1のHARQ-ACKコードブックに関連する第2のHARQ-ACKコードブックを受信する(S1605)。
【0226】
UEとBSは、SPS PDSCHとTDD動作によるスロットフォーマットの決定のための、RRC設定を行う。BSはUEに1つ以上のSPS PDSCHを設定し(即ち、1つ以上のSPS設定を提供し)、UEはSPS PDSCHを受信し、これに関連するPUCCH送信を行う。UEによるPUCCH送信が取り消された場合、UEはPUCCH送信を延期し、BSは取り消されたPUCCHリソースの後にそれに関連するHARQプロセスに対する新しいスケジューリングを指示する。いくつかの具現において、UEは1つのHARQプロセスに対する複数のスケジューリングをHARQ-ACK応答の前に受信し、これを多重化したHARQ-ACK PUCCH送信を行う。これは短い周期のSPS PDSCHを少数のHARQプロセスで運営するためである。
【0227】
UEとBSは、PDSCH受信/送信、及びPUCCH受信/送信のための、RRC設定を行う。BSはUEにSPS PDSCH又はPDSCHをスケジューリングし、UEは(半静的に又は動的に)スケジューリングされたPDSCHを受信し、これに関連するHARQ-ACK応答を送信する。BSは再送信が必要なHARQ-ACK応答又はこれを含む上りリンク送信に対して、本発明のいくつかの具現により、再送信を要請するL1シグナリング(例えば、DCI)をUEに送り、L1シグナリングを受信したUEは、L1シグナリングが指示する以前のHARQ-ACK応答送信に基づいて、本発明のいくつかの具現によって提案する方法に従い、HARQ-ACKコードブックを再び構成し、L1シグナリングが明示的又は暗示的に指示する上りリンクリソースにおいて再び構成されたHARQ-ACKコードブックを送信する。BSはUEが再送信したHARQ-ACK応答を受信し、必要に応じて、HARQ-ACK応答に応じてHARQプロセスの状態を更新する。
【0228】
後述する本発明の具現の方法は、その一部が選択的に適用される。又は、各々の方法が他の方法と組み合わされずに独立して適用される。又は、1つの以上の方法が組み合わせ又は連携された形態で適用される。本発明において使用する一部の用語と記号、順序などは、他の用語と記号、順序などに代替できる。
【0229】
<具現1> HARQ-ACK再送信のための方式の選択(scheme selection for HARQ-ACK retransmission)
【0230】
UEに2つ以上のHARQ-ACK再送信方法が設定された場合、UEは、PDSCH又はPUSCHをスケジューリングするDCIフォーマットに含まれた指示子を介して1つの再送信方法を動的に選択する。HARQ-ACK再送信方法は、以下のようなHARQ-ACK再送信方法を含む。
【0231】
> (HARQプロセス基盤)(Rel-16)タイプ-3コードブック
【0232】
>> 一例として、3GPP TS 38.213のバージョン16のセクション9.1.4に定義されているType-3 HARQ-ACKコードブックがHARQ-ACK送信に使用される。
【0233】
>> HARQ-ACKを(Rel-16)タイプ-3コードブックによって再送信するように指示されたUEは、UEに設定された全体のHARQプロセスの状態情報(例えば、全体のHARQプロセスのそれぞれ(respective)のHARQ-ACK)を1つのタイプ-3コードブックによって報告する。
【0234】
>> 本発明のいくつかの具現において、(Rel-16)タイプ-3コードブックは、各々のHARQプロセスに対して新しいデータ指示子(new data indicator、NDI)情報を含んでもよく、各々のHARQプロセスのHARQ-ACKはコードブックブロックグループごとのHARQ-ACKのセットで構成されてもよい。NDIは与えられたHARQプロセスに対して送信された/受信されたTBが新しい送信であるか又は再送信であるかを決定するために使用される。NDIが以前のNDI値に比べてPDSCHスケジューリングDCIからトグルされている場合、即ち、PDSCHスケジューリングDCI内のNDI値が以前の送信から送られたNDI値とは異なる場合、与えられたHARQプロセスに対してPDSCHスケジューリングDCIによってスケジューリングされたTBが新しい下りリンクデータであることを意味する。
【0235】
> (HARQプロセス基盤)進歩した(enhanced)タイプ-3コードブック
【0236】
>> (Rel-16)タイプ-3コードブックの一部の情報のみを選別して送るタイプ-3コードブックがHARQ-ACK送信に使用されてもよい。本発明では、説明の便宜のために、UEに設定された全体のHARQプロセスに対するHARQ-ACK情報を報告するために使用されるHARQプロセス基盤のコードブックを(Rel-16)タイプ-3コードブック、又はレガシータイプ-3コードブックといい、UEに設定されたHARQプロセスのうちの一部に対するHARQ-ACK情報を報告するために使用されるHARQプロセス基盤のコードブックを進歩したタイプ-3コードブックという。
【0237】
>>> 一例として、進歩したタイプ-3コードブックは、HARQプロセスの指示及び/又は設定されたサブセットに対して構成されたタイプ-3 HARQ-ACKコードブックである。例えば、UEが最大A個のサービングセルとそれぞれのサービングセルにおいてDLのために最大B個のHARQプロセスを支援する場合、BSはA個のサービングセルのそれぞれに対してB個のHARQプロセスがその進歩したタイプ-3コードブックの対象になるか(subject to)否かをUEにそれぞれ(respectively)指示する。例えば、UEにセル♯0、セル♯1及びセル♯2の3つのサービングセルが設定され、Rel-16タイプ-3コードブック、セル♯0のHARQプロセス♯2、♯4及び♯5及びセル♯2のHARQプロセス♯2及び♯3が設定された進歩したタイプ-3 HARQ-ACKコードブック0、及びセル♯1のHARQプロセス♯0及び♯2が設定された進歩したタイプ-3 HARQ-ACKコードブック1がBSによってUEに設定され、UEが進歩したタイプ-3 HARQ-ACKコードブック1に関する指示を含むDCIを受信する場合、UEはセル♯1のHARQプロセス♯0及び♯2のそれぞれに対するHARQ-ACK情報を含むHARQ-ACKコードブックを送信する。
【0238】
>>> その他の一例として、進歩したタイプ-3コードブックは、コンポーネント搬送波(component carrier、CC)の指示及び/又は設定されたサブセットに対して構成されたタイプ-3 HARQ-ACKコードブックである。例えば、UEが最大A個のサービングセルを支援する場合、BSはA個のサービングセルのそのHARQプロセスがその進歩したタイプ-3コードブックの対象になるか否かを指示する情報をUEに提供する。例えば、UEにセル♯0、セル♯1及びセル♯2の3つのサービングセルが設定され、セル♯0に対してHARQプロセス#0~♯5、セル♯1に対してHARQプロセス♯0~♯5、セル♯2に対してHARQプロセス♯0~♯3が設定され、Rel-16タイプ-3コードブック、セル♯0及びセル♯2が設定された進歩したタイプ-3 HARQ-ACKコードブック0、及びセル♯1が設定された進歩したタイプ-3 HARQ-ACKコードブック1がBSによってUEに設定され、UEが進歩したタイプ-3 HARQ-ACKコードブック1に関する指示を含むDCIを受信する場合、UEはセル♯1のHARQプロセス♯0~♯5のそれぞれに対するHARQ-ACK情報を含むHARQ-ACKコードブックを送信する。
【0239】
>>> また他の一例として、進歩したタイプ-3コードブックは、SPS PDSCHに使用されたHARQプロセスのサブセットに対して構成されたタイプ-3 HARQ-ACKコードブックである。
【0240】
>>> また他の一例として、進歩したタイプ-3コードブックは、高い優先順位インデックス(high priority index)を有するUL送信に使用可能なHARQプロセスのサブセットに対して構成されたタイプ-3 HARQ-ACKコードブックである。
【0241】
>> HARQ-ACKを進歩したタイプ-3コードブックによって再送信するように指示されたUEは、UEに指示又は設定された方法によって選択された一部のHARQプロセスの状態情報を1つのタイプ-3コードブックによって報告する。
【0242】
>> 本発明のいくつかの具現において、進歩したタイプ-3コードブックは、各HARQプロセスに対してNDI情報も含み、各HARQプロセスのHARQ-ACKはコードブックブロックグループごとのHARQ-ACKのセットで構成されてもよい。
【0243】
>> UEに複数の進歩したタイプ-3コードブック、即ち、複数のHARQプロセスの選択(selection)方法が設定される。複数のHARQプロセスの選択方法が設定されたUEは、進歩したタイプ-3コードブックが指示されるとき、BSによって提供されたL1シグナリング(例えば、DCI)又は上位階層シグナリングによって共に指示された1つのHARQプロセスの選択方法を使用する。複数の進歩したタイプ-3コードブックは、UEがHARQ-ACK情報を報告する、HARQ-ACKプロセスの異なるサブセットである。
【0244】
> (コードブック基盤)1回限りのHARQ-ACK再送信
【0245】
>> UEは、BSからUEに以前にスケジューリングされたPUCCH又はPDSCHを明示的又は暗示的に指示するDCI Xを受信し、DCI Xが示すPUCCH又はPUCCHに含まれたHARQ-ACKコードブック又はPDSCHに対応するHARQ-ACK応答を再送信する。以下、説明の便宜のために、DCI Xを受信する前にUEが送信する又は送信しようとした、及びDCIによって指示されたPUCCH又はDCIによって指示されたスロットにスケジューリングされたPUCCHを以前のPUCCHといい、DCI Xと以前のPUCCHに基づいて送信されるPUCCHを新しいPUCCHという。
【0246】
>> 再送信のとき、UCIペイロードは、再送信が求められたHARQ-ACK送信が以前にスケジューリングされたスロットを基準として生成されたUCIペイロードである。
【0247】
>> UEは1回限りのHARQ-ACK再送信が指示された場合、再送信が求められたHARQ-ACK送信が以前にスケジューリングされたPUCCH又はPDSCHを明示的に指示する指示子をさらに受信する。この指示子は、1回限りのHARQ-ACK再送信の指示と共に新しくスケジューリングされたPUCCHを基準として以前にスケジューリングされたPUCCH又はPDSCHをスロットオフセット単位に指示する。例えば、DCI Xによってスケジューリングされた、又はDCI Xに基づいて送信される新しいPUCCHを含むスロットのスロットインデックスとDCI Xが指示しようとする以前のスロットのスロットインデックスとの差がUEに指示される。又は、指示子は、1回限りのHARQ-ACK再送信の指示の受信時点を基準として以前にスケジューリングされたPUCCH又はPDSCHをスロットオフセット単位で指示する。例えば、DCI Xが受信されたPDCCHが位置するスロットのスロットインデックスとDCI Xが指示しようとするスロットのスロットインデックスとの差がUEに指示される。スロットmにおいて第1のHARQ-ACKコードブックを有するPUCCH又はPUSCHを送信した又は送信しようとしたUEは、スロットnにおいて終了するPDCCHで受信されるDCI Xによってスロットmの後であるスロットn+Kにおいて第1のHARQ-ACKコードブックを有するPUCCHを送信するように指示される。DCI Xは、スロットオフセットLに関する情報を含み、UEはスロットmをm=m-Lとして決定する。
【0248】
前述した再送信方法から1つの再送信方法をUEが動的に選択するためには、以下の方法の少なくとも1つが考えられる。
【0249】
> 方法1_1: DCIに以下のような2つのDCIフィールドが追加される。
【0250】
>> 1-ビットのHARQ-ACK再送信トリガー
【0251】
>>> UEはHARQ-ACK再送信トリガーが「0」と指示された場合、HARQ-ACK再送信を行わず、「1」と指示された場合に限ってHARQ-ACK再送信を行う。
【0252】
>> N-ビットのHARQ-ACK再送信方式(scheme)指示子
【0253】
>>> UEはHARQ-ACK再送信トリガーが「1」と指示され、HARQ-ACK再送信を行う場合、N-ビットの再送信方式の指示子によって、再送信方法のうちの1つがUEに指示される。このとき、再送信方式の指示子フィールドのサイズNは、ceil(log2(K))であり、Kは、設定された再送信方法の数である。設定された複数の進歩したタイプ-3コードブックは、それぞれ1つの再送信方法としてみなされる。一例として、UEが(Rel-16)タイプ-3コードブック、3つの進歩したタイプ-3コードブック、及び1回限りのHARQ-ACK再送信を行うように設定される場合、再送信方法の数Kは5であり、再送信方式の指示子のNのサイズは3になる。
【0254】
>> 方法1_1を使用する場合、1回限りのHARQ-ACK再送信によって再送信されるHARQ-ACKと関連する以前にスケジューリングされたPUCCH又はPDSCHは、BSの上位階層シグナリングによって設定された値で決定される。一例として、トリガリングDCIがスケジューリングするPUCCHから再送信されるPUCCHまでのスロット距離(例えば、スロットの数)がRRCパラメータを介して予め設定され、UEは1回限りのHARQ-ACK再送信のトリガリングDCIによってスケジューリングされたPUCCH送信から予め設定されたスロット距離以前のPUCCHに含まれたHARQ-ACK情報をスケジューリングされたPUCCHに再送信する。
【0255】
> 方法1_2: DCIに以下の2つのDCIフィールドが追加される。
【0256】
>> N-ビットのHARQ-ACK再送信方式の指示子
【0257】
>>> UEにはN-ビットのHARQ-ACK再送信方式の指示子によって再送信方法の1つが指示される。このとき、再送信方式の指示子のサイズNは、ceil(log2(K+1))であり、Kは、設定された再送信方法の数である。設定された複数の進歩したタイプ-3コードブックは、1つの再送信方法としてみなされる。一例として、UEに、(Rel-16)タイプ-3コードブック、3つの進歩したタイプ-3コードブック、及び1回限りのHARQ-ACK再送信を行うように設定された場合、再送信方法の数Kは3であって、再送信方式の指示子のNのサイズは2になる。
【0258】
>>> HARQ-ACK再送信方式の指示子のビット表現の1つ(例えば、いずれも「0」(all '0's)又はいずれも「1」(all '1's))が「トリガー無し状態」('no trigger state')として予約(reserved)される。UEは「トリガー無し状態」で指示された場合、HARQ-ACK再送信を行わない。
【0259】
>> HARQ-ACK再送信のためのM-ビットの追加情報フィールド
【0260】
>>> UEには、N-ビットのHARQ-ACK再送信方式の指示子によってHARQ-ACK再送信方式が指示され、M-ビットの追加情報フィールドに基づいてHARQ-ACK再送信を行う。M-ビットの追加情報フィールドは、指示されたHARQ-ACK再送信方式に応じてその解釈が異なる。
【0261】
>>>> 例えば、N-ビットのHARQ-ACK再送信方式の指示子によって(Rel-16)タイプ-3コードブックが指示された場合、UEは追加情報フィールドを用いずに無視してもよい。
【0262】
>>>> その他の一例として、N-ビットのHARQ-ACK再送信方式の指示子によって進歩したタイプ-3コードブックが指示された場合、追加情報フィールドは、UEに設定された1つ以上の(one or more)進歩したタイプ-3コードブックのうちの1つを指示するために使用される。
【0263】
>>>> またその他の一例として、N-ビットのHARQ-ACK再送信方式の指示子によって1回限りのHARQ-ACK再送信が指示された場合、追加情報フィールドは以前にスケジューリングされたPUCCH又はPDSCHの位置を指示するために使用される。一例として、トリガリングDCIがスケジューリングするPUCCHから再送信されるPUCCHまでの(サブ-)スロット距離を指示するか、又はトリガリングDCIが受信されたPDCCHの最後のシンボルから再送信されるPUCCHまでの(サブ-)スロット距離が指示される。又は、このスロット距離のリストがBSによって予め設定され、UEには設定されたスロット距離のうちの1つが指示される。この動作は、限られた情報を有して、UEが広い範囲のPUCCHを再送信できるようにし、不要に短い間隔の再送信を行わないようにする。
【0264】
>>> 追加情報フィールドの長さM-ビットは、ceil(log2(max(Q、R)))によって決定され、ここで、Qは、UEに設定された進歩したタイプ-3コードブックの数であり、Rは、1回限りのHARQ-ACK再送信の再送信範囲(例えば、再送信の指示によって再送信が要請/指示される最大のスロット長さ、スロットの数又はスロットのセット)である。例えば、ある基準ポイントに対するスロットオフセットがHARQ-ACK再送信の対象を指示するために再送信指示と共にUEに提供される場合、スロットオフセットは、再送信範囲であるRより小さいか等しい値である。
【0265】
>>>> 1回限りのHARQ-ACK再送信の再送信範囲は、BSの上位階層シグナリングによって設定されるか、予め定義された値(例えば、16つのスロット)である。又は、UEに設定されたPDSCH-to-HARQ-ACKタイミング値のうちの最大値が仮定される。
【0266】
>>>> またその他の一例として、1回限りのHARQ-ACK再送信が、BSの上位階層シグナリングによって設定された、スロットオフセットのセットによって行われる場合(言い換えれば、スロットオフセットのセット内のスロットオフセットのインデックスを指示して、スケジューリングされたPUCCHから指示されるインデックスに関連するスロットオフセットだけ離れたPUCCHを再送信する場合)、1回限りのHARQ-ACK再送信の再送信範囲は、設定されたスロットオフセットの数、即ち、スロットオフセットのセットを意味する。言い換えれば、再送信指示によって再送信が指示されるスロットは、設定されたスロットオフセットのセットによって指示されるスロットに制限される。
【0267】
>>>> いくつかの具現において、M’=ceil(log2(Q))がMより小さい場合、M個のビットのうち、M’個のLSB又はM’個のMSBが複数の進歩したタイプ-3コードブックのうちの1つを指示するために使用される。
【0268】
>>> 或いは(alternatively)、追加情報フィールドの長さM-ビットは、M=ceil(log2(Q))によって決定され、ここで、Qは、UEに設定された進歩したタイプ-3コードブックの数である。この場合、1回限りのHARQ-ACK再送信の再送信範囲は2M個のスロットになる。
【0269】
> 方法1_3: DCIに以下の2つのDCIフィールドが追加される。
【0270】
>> 1-ビットのHARQ-ACK再送信方式の指示子
【0271】
>>> UEには、1-ビットのHARQ-ACK再送信方式の指示子によって、タイプ-3コードブック、及び1回限りのHARQ-ACK再送信のうちの1つを再送信方法として指示される。タイプ-3コードブックは、(Rel-16)タイプ-3コードブックと設定された複数の進歩したタイプ-3コードブックを含む。
【0272】
>> HARQ-ACK再送信のためのM-ビットの追加情報フィールド
【0273】
>>> UEには、1-ビットのHARQ-ACK再送信方式の指示子としてHARQ-ACK再送信方式が指示され、M-ビットの追加情報フィールドに基づいてHARQ-ACK再送信を行う。M-ビットの追加情報フィールドは、指示されたHARQ-ACK再送信方式に応じてその解約が異なる。
【0274】
>>>> 例えば、1-ビットのHARQ-ACK再送信方式の指示子によって進歩したタイプ-3コードブックが指示された場合、追加情報フィールドは、UEに設定された(Rel-16)タイプ-3コードブック及び/又は1つ以上の進歩したタイプ-3コードブックのうちの1つを指示するために使用される。
【0275】
>>>> その他の一例として、1-ビットのHARQ-ACK再送信方式の指示子によって1回限りのHARQ-ACK再送信が指示された場合、追加情報フィールドは、以前にスケジューリングされたPUCCH又はPDSCHの位置を指示するために使用される。一例として、トリガリングDCIがスケジューリングするPUCCHから再送信されるPUCCHまでの(サブ-)スロット距離を指示するか、又はトリガリングDCIが受信されたPDCCHの最後のシンボルから再送信されるPUCCHまでの(サブ-)スロット距離が指示される。或いは、このスロット距離のリストがBSによって予め設定され、UEには、設定されたスロット距離のうちの1つが指示される。この動作は、限定された情報を有して、UEが広い範囲のPUCCHを再送信するようにし、不要に短い間隔の再送信を行わないようにする。
【0276】
>>> 追加情報フィールドの長さM-ビットは、ceil(log2(max(Q、R)))によって決定され、ここで、Qは、UEに設定された進歩したタイプ-3コードブックの数であり、Rは、1回限りのHARQ-ACK再送信の再送信範囲(例えば、再送信指示によって再送信が要請/指示される最大のスロット長さ、スロットの数、又はスロットのセット)である。
【0277】
>>>> 1回限りのHARQ-ACK再送信の再送信範囲は、BSの上位階層シグナリングによって設定されるか、予め定義された値(例えば、16つのスロット)である。又は、UEに設定されたPDSCH-to-HARQ-ACKタイミング値のうちの最大値が仮定される。
【0278】
>>>> その他の一例として、1回限りのHARQ-ACK再送信が、BSの上位階層 シグナリングによって設定された、スロットオフセットのセットによって行われる場合(言い換えれば、セット内のスロットオフセットのインデックスを指示してスケジューリングされたPUCCHから指示されるインデックスに関連するスロットオフセットだけ離れたPUCCHを再送信する場合)、1回限りのHARQ-ACK再送信の再送信範囲は、設定されたスロットオフセットの数、即ち、スロットオフセットのセットを意味する。言い換えれば、再送信指示によって再送信が指示されるスロットは、設定されたスロットオフセットのセットによって指示されるスロットに制限される。
【0279】
>>>> いくつかの具現において、M’=ceil(log2(Q))がMより小さい場合、M個のビットのうち、M’個のLSB又はM’個のMSBが複数の進歩したタイプ-3コードブックのうちの1つを指示するために使用される。
【0280】
>>>> 設定されたタイプ-3コードブックの数は、設定された(Rel-16)タイプ-3コードブック(即ち、UEに設定された全てのHARQ-ACKプロセスに対するHARQ-ACK情報を含むコードブック)と、設定された複数の進歩したタイプ-3コードブックの全数である。
【0281】
>>>> M-ビットを有して、設定されたタイプ-3コードブックのうちの1つを指示するために、以下のことが考えられる。(Rel-16)タイプ-3コードブックを示すビット表現(bit representation)が予め定義される。例えば、進歩したタイプ-3コードブックのインデックスが0で始まる場合は、M個のビットがいずれも「1」であるビット表現が、進歩したタイプ-3コードブックのインデックスが1で始まる場合は、M個のビットがいずれも「0」であるビット表現が、Rel-16タイプ-3コードブックを示す。その他のビット表現は、等値のインデックスを有する進歩したタイプ-3コードブックを指示する。
【0282】
>>> その他の一例として、追加情報フィールドの長さM-ビットは、M=ceil(log2(Q))によって決定され、ここで、Qは、UEに設定された進歩したタイプ-3コードブックの数である。この場合、1回限りのHARQ-ACK再送信の再送信範囲は、2M個のスロットである。
【0283】
>>> HARQ-ACK再送信を行わない場合を表現するために、以下の方法の少なくとも1つがさらに考えられる。HARQ-ACK再送信方式の指示子によって、1回限りのHARQ-ACK再送信が指示され、追加情報フィールドによってスロットオフセットが0に指示された場合、UEはHARQ-ACK再送信を行わない。HARQ-ACK再送信方式の指示子によって、タイプ-3コードブックが指示され、追加情報フィールドで指示された値に関連するタイプ-3コードブックが存在しない場合、UEはHARQ-ACK再送信を行わない。
【0284】
本発明のいくつかの具現において、HARQ-ACK再送信方法は、優先順位ごとに設定される。例えば、スケジューリングされたPUCCHの優先順位に応じて、UEが使用するように設定されたHARQ-ACK再送信方法が異なる。各優先順位によって決定されたDCIフィールド長さ、例えば、方法1_1のHARQ-ACK再送信方式の指示子フィールドの長さ、又は方法1_2のHARQ-ACK再送信方式の指示子と追加情報フィールドの長さが優先順位に応じて異なる場合、UEは、各フィールドに対して、設定された優先順位に応じて決定される値のうちの最大値に基づいてDCIフォーマットを構成又は仮定する。
【0285】
<具現2> 進歩したタイプ-3コードブックのためのNDI及びCBG設定(NDI and CBG configuration for enhanced type-3 codebook)
【0286】
いくつかの具現において、(Rel-16)タイプ-3コードブックのために、BSはUEに、タイプ-3コードブックの各HARQプロセスに対してNDI情報を含んでいるか否かと、コードブロックグループ(CBG)単位のHARQ-ACK報告を行うか否かを設定する。前述のように、NDIは、与えられたHARQプロセスに対して送信される/受信されるTBが新しい送信であるか又は再送信であるかを決定するために使用される。例えば、NDIが以前のNDI値に比べて、PDSCHスケジューリングDCIからトグルされている場合、即ち、PDSCHスケジューリングDCI内のNDI値が以前の送信から送られたNDI値とは異なる場合、与えられたHARQプロセスに対して、PDSCHスケジューリングDCIによってスケジューリングされたTBが新しい下りリンクデータであることを意味する。
【0287】
本発明のいくつかの具現において、UEが進歩したタイプ-3コードブックを使用する場合、UEは異なる目的を有する複数のタイプ-3コードブックを使用する。一例として、UEは、UCIペイロードサイズを減らして信頼度(reliability)を高めるために、タイプ-3コードブック又は特定のHARQプロセスに関する情報だけを詳細に取得するためのタイプ-3コードブックが設定される。このような目的に合うように、NDI情報を含んでいるか否かと、コードブロックグループ(CBG)単位のHARQ-ACK報告を行うか否かを進歩したタイプ-3コードブックに対して別として設定することが考えられる。例えば、以下の方法が考えられる。
【0288】
> 方法2_1: (Rel-16)タイプ-3コードブック、及び全ての進歩したタイプ-3コードブックに対してそれぞれ設定される。例えば、(Rel-16)タイプ-3コードブックのNDI情報を含んでいるか否かを決定するRRCパラメータと、CBG単位のHARQ-ACK報告を行うか否かを決定するRRCパラメータに加えて、NDI情報を含んでいるか否かを決定するRRCパラメータと、CBG単位のHARQ-ACK報告を行うか否かを決定するRRCパラメータの対が別として設定される。RRCパラメータの対は、全ての進歩したタイプ-3コードブックのNDI情報を含んでいるか否かと、CBG単位のHARQ-ACK報告を行うか否かを決定する。例えば、(Rel-16)タイプ-3コードブックに対して、NDIフィードバックに関連するRRCパラメータと、CBGフィードバックに関連するRRCパラメータが設定され、進歩したタイプ-3コードブックのリストに対して、NDIフィードバックに関連するRRCパラメータと、CBGフィードバックに関連するRRCパラメータが設定される。いくつかの具現において、各々のパラメータの不在は、NDI情報の不在、及びTB単位のHARQ-ACK報告をそれぞれ意味する。例えば、(Rel-16)タイプ-3コードブックに関する設定、又は進歩したタイプ-3コードブックのリストに関する設定にNDIフィードバックに関連するRRCパラメータが存在する場合、UEはタイプ-3コードブックによって報告される各HARQ-ACKに対してNDIを含ませ、(Rel-16)タイプ-3コードブックに関する設定、又は進歩したタイプ-3コードブックのリストに関する設定に、NDIフィードバックに関連するRRCパラメータが不在する場合、UEは、タイプ-3コードブックによって報告される各HARQ-ACKに対してNDIを含ませない。その他の一例として、(Rel-16)タイプ-3コードブックに関する設定、又は進歩したタイプ-3コードブックのリストに関する設定に、CBGフィードバックに関連するRRCパラメータが存在する場合、UEは、CBGレベル送信が設定された各コンポーネント搬送波(即ち、サービングセル)に対して、CBGレベルHARQ-ACKを報告し、(Rel-16)タイプ-3コードブックに関する設定、又は進歩したタイプ-3コードブックのリストに関する設定に、CBGフィードバックに関連するRRCパラメータが不在する場合、(CBGレベル送信がCCに対して設定されても)UE TBレベルHARQ-ACKを報告する。
【0289】
> 方法2_2: (Rel-16)タイプ-3コードブックのNDI情報を含んでいるか否かを決定するRRCパラメータと、CBG単位のHARQ-ACK報告を行うか否かを決定するRRCパラメータに加えて、NDI情報を含んでいるか否かを決定するRRCパラメータと、CBG単位のHARQ-ACK報告を行うか否かを決定するRRCパラメータの対が各々の進歩したタイプ-3コードブックに対して設定される。RRCパラメータの各対は、関連する進歩したタイプ-3コードブックのNDI情報を含んでいるか否かと、コードブロックグループ(CBG)単位のHARQ-ACK報告を行うか否かを決定する。いくつかの具現において、各々のパラメータの不在は、NDI情報の不在、及びTB単位のHARQ-ACK報告をそれぞれ意味する。例えば、ある(Rel-16又は進歩した)タイプ-3コードブックに対する設定にNDIフィードバックに関連するRRCパラメータが存在する場合、UEはタイプ-3コードブックによって報告される各HARQ-ACKに対してNDIを含ませ、タイプ-3コードブックに対する設定にNDIフィードバックに関連するRRCパラメータが不在する場合、UEはタイプ-3コードブックによって報告される各HARQ-ACKに対してNDIを含ませない。その他の一例として、ある(Rel-16又は進歩した)タイプ-3コードブックに対する設定にCBGフィードバックに関連するRRCパラメータが存在し、タイプ-3コードブックの送信を要請するDCIを受信したUEは、CBGレベル送信が設定された各コンポーネント搬送波(即ち、サービングセル)に対してCBGレベルHARQ-ACKを報告し、(Rel-16又は進歩した)タイプ-3コードブックに対する設定にCBGフィードバックに関連するRRCパラメータが不在する場合、タイプ-3コードブックの送信を要請するDCIを受信したUEは(CBGレベル送信がCCに対して設定されても)UE TBレベルHARQ-ACKをタイプ-3コードブックによって報告する。設定された(進歩した)タイプ-3コードブックに応じて、関連するHARQプロセスが異なり、HARQ-ACK情報が送られるHARQプロセスの数も異なる。よって、設定されたタイプ-3コードブックに応じてUCIペイロードサイズも異なる。方法2_2は、BSがコードブックごとにNDIを含んでいるか否かと、CBGレベルHARQ-ACK送信を行うか否かを異なるように設定することで、BSがPUCCH送信の信頼度を調節することができ、HARQ-ACKコードブックのペイロードサイズをHARQ-ACKコードブックの用途/目的に合わせて調節できるようにする。
【0290】
> 方法2_3: (Rel-16)タイプ-3コードブックのNDI情報を含んでいるか否かを決定するRRCパラメータと、CBG単位のHARQ-ACK報告を行うか否かを決定するRRCパラメータが全ての進歩したタイプ-3コードブックのNDI情報を含んでいるか否かと、CBG単位のHARQ-ACK報告を行うか否かも決定する。本発明のいくつかの具現において、各々のパラメータの不在は、各NDI情報の不在、及びTB単位のHARQ-ACK報告を意味する。
【0291】
図13乃至
図15は、本発明のいくつかの具現によるHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブック設定の一例を示す。特に、
図13は、方法2_1によるタイプ-3 HARQ-ACKコードブック設定の一例であり、
図14は、方法2_2によるタイプ-3 HARQコードブック設定の一例であり、
図15は、方法2_3によるタイプ-3 HARQ-ACKコードブック設定の一例である。
図13乃至
図15の一例において、HARQプロセスは、タイプ-3 HARQ-ACKコードブックにHARQ-ACK情報が含まれるHARQプロセスを設定するパラメータであり、CCは、タイプ-3 HARQ-ACKコードブックにHARQ-ACK情報が含まれるサービングセルを設定するパラメータである。本発明のいくつかの具現において、タイプ-3 HARQ-ACKコードブックに関連するCC及び/又はHARQプロセスは、前述した具現1に従って設定されてもよい。
図13乃至
図15の一例では、説明の便宜のために、Rel-16タイプ-3 HARQ-ACKコードブックと、2つの進歩したHARQ-ACKコードブックがUEに設定される状況が仮定される。
図13乃至
図15は、NDIフィードバックに関連するパラメータと、CBGフィードバックに関連するパラメータの不在が、タイプ-3 HARQ-ACKコードブック内のNDI情報の不在と、TBレベルHARQ-ACKフィードバックを意味する一例であるが、本発明のその他の具現では、NDIフィードバックに関連するパラメータはNDI情報がタイプ-3 HARQ-ACKコードブックに包含されることを示す値又は包含されないことを示す値を含み、CBGに関連するパラメータがCBG単位のHARQ-ACK報告を示す値、又はTB単位のHARQ-ACK報告を示す値を含む。
【0292】
例えば、UEにセル♯0、セル♯1及びセル♯2の3つのサービングセルが設定され、セル♯0に対してHARQプロセス♯0~♯5、セル♯1に対してHARQプロセス♯0~♯5、セル♯2に対してHARQプロセス♯0~♯3が設定され、Rel-16タイプ-3コードブック、セル♯0及びセル♯2が設定された進歩したタイプ-3 HARQ-ACKコードブック0、及びセル♯1のHARQプロセス♯0及び♯2が設定された進歩したタイプ-3 HARQ-ACKコードブック1がBSによってUEに設定される。この場合、いくつかの具現において、方法2_2に従って、Rel-16タイプ-3 HARQ-ACKコードブックに対してNDIフィードバックとCBGフィードバックが設定され、進歩したタイプ-3 HARQ-ACKコードブック0に対して NDIフィードバックが設定され、進歩したタイプ-3 HARQ-ACKコードブック1に対してNDIフィードバックとCBGフィードバックが設定される。セル♯1に対して、DCIによってスケジューリングされるコードワードの最大数が2に設定された状態で、UEが進歩したタイプ-3 HARQ-ACKコードブック1に対する指示を含むDCIを受信する場合、UEは、セル♯1のHARQプロセス♯0に対する第1のTBのCBGのそれぞれに対するHARQ-ACK情報ビット、HARQプロセス♯0に対する第1のTBに対してHARQプロセス♯0に関連するDCIから指示されたNDI値、セル♯1のHARQプロセス♯0に対する第2のTBのCBGのそれぞれに対するHARQ-ACK情報ビット、HARQプロセス♯0に対する第2のTBに対してHARQプロセス♯0に関連するDCIから指示されたNDI値、セル♯1のHARQプロセス♯2に対する第1のTBのCBGのそれぞれに対するHARQ-ACK情報ビット、HARQプロセス♯2に対する第1のTBに対してHARQプロセス♯2に関連するDCIから指示されたNDI値、セル♯1のHARQプロセス♯2に対する第2のTBのCBGのそれぞれに対するHARQ-ACK情報ビット、及びHARQプロセス♯2に対する第2のTBに対してHARQプロセス♯2に関連するDCIから指示されたNDI値を含むHARQ-ACKコードブックを生成する。
【0293】
<具現3> HARQ-ACKコードブック再送信の多重化(Multiplexing of HARQ-ACK codebook retransmission)
【0294】
前述した具現1で説明した方法などを用いて、UEがHARQ-ACK再送信を行う過程において、HARQ-ACK再送信とその他のHARQ-ACKの初期(initial)送信が1つのスロットにスケジューリングされる状況が発生する。仮に、スケジューリングされた初期HARQ-ACK送信とHARQ-ACK再送信が1つのスロットにスケジューリングされる場合、いくつかの具現において、UEは初期HARQ-ACK送信のHARQ-ACK情報に続いて、HARQ-ACK再送信のHARQ-ACK情報を添えて(append)、1つのHARQ-ACK情報を構成する。
【0295】
いくつかの具現において、タイプ-3コードブック、又は進歩したタイプ-3コードブックがスケジューリングされた場合、その他のHARQ-ACKの初期送信は除外され、タイプ-3コードブック又は進歩したタイプ-3コードブックのみが送信される。これはHARQプロセスに基づいて動作するタイプ-3コードブックの特性により、既存にスケジューリングされたその他のPDSCHのHARQ-ACK情報が含まれるからである。
【0296】
前述した具現1で説明した方法などを用いて、UEがHARQ-ACK再送信を行う過程において、1回限りのHARQ-ACK再送信によって送信される複数のHARQ-ACKが1つのスロットTで再送信される場合、UEは、各々の再送信されるHARQ-ACKコードブックを再送信される以前の初期スロットの時間順に連接して1つのHARQ-ACK UCIを構成する。例えば、スロットT1、T2、...、TN-1(Tn<Tm if n<m)にスケジューリングされたN個のPUCCHがスロットTに再送信される場合、UEは、スロットT1、T2、...、TN-1からN個のHARQ-ACKコードブックH1、H2、...、HN-1をそのスロットの順に連接して得られた{H1、H2、...、HN-1}を含むコードブックを構成するか、又はスロットの逆順に連接して得られた{HN-1、HN-2、...、H1}を含む1つのHARQ-ACK UCI Xを構成する。
【0297】
前述した具現1で説明した方法などを用いて、UEがHARQ-ACK再送信を行う過程において、(Rel-16)タイプ-3コードブックと、進歩したタイプ-3コードブックが1つのスロットTに対してスケジューリングされる場合、UEは各々のHARQ-ACKコードブックを(Rel-16)タイプ-3コードブックを先に、また各々の進歩したタイプ-3コードブックを関連する設定インデックス順に連接して1つのHARQ-ACK UCI Yを構成する。このとき、以下のことがさらに考えられる。
【0298】
> スロットTに1つ以上の(Rel-16)タイプ-3コードブック及び/又は1つ以上の進歩したタイプ-3コードブックの送信が指示される場合、最後に指示されたコードブック(例えば、タイプ-3コードブックの送信に対するトリガリングDCIが受信されたPDCCHの終了シンボルが最後であるコードブック)を除くその他のタイプ-3コードブックは送信及びUCI Yから除外される。
【0299】
> その他の一例として、(Rel-16)タイプ-3コードブックの送信がスロットTにスケジューリングされた場合、スロットTのその他の進歩したタイプ-3コードブックは送信及びUCI Yから除外される。
【0300】
> 複数の進歩したタイプ-3コードブックがスロットTで送信されるようにスケジューリングされた場合、最低(lowest)の設定インデックスを有する進歩したタイプ-3コードブックを除外したその他の進歩したタイプ-3コードブックは送信及びUCI Yから除外される。
【0301】
> 仮にスロットTにスケジューリングされた初期HARQ-ACK送信が存在し、1回限りのHARQ-ACK再送信の対象である複数のHARQ-ACKが1つのスロットTで再送信される場合、UEは初期HARQ-ACK送信のHARQ-ACK情報に続いて、1回限りのHARQ-ACK再送信のために構成されたUCI Xを添えて(append)、1つのHARQ-ACK情報を構成する。
【0302】
> 仮にスロットTにスケジューリングされた初期HARQ-ACK送信が存在し(Rel-16)、タイプ-3コードブック及び/又は進歩したタイプ-3コードブックがスロットTにスケジューリングされる場合、UEは初期HARQ-ACK送信のHARQ-ACK情報に続いて、UCI Yを添えて(append)、1つのHARQ-ACK情報を構成する。
【0303】
> 仮にスロットTにスケジューリングされた初期HARQ-ACK送信が存在し(Rel-16)、タイプ-3コードブック及び/又は進歩したタイプ-3コードブックがスロットTにスケジューリングされ、1回限りのHARQ-ACK再送信の対象である複数のHARQ-ACKが1つのスロットTで再送信される場合、UEは初期HARQ-ACK送信のHARQ-ACK情報に続いて、1回限りのHARQ-ACK再送信のために構成されたUCI Xを添えて(append)、続いてUCI Yを添えて(append)、1つのHARQ-ACK情報を構成する。或いは、UEは初期HARQ-ACK送信のHARQ-ACK情報に続いて、UCI Yを添えて(append)、続いて1回限りのHARQ-ACK再送信のために構成されたUCI Xを添えて(append)、1つのHARQ-ACK情報(即ち、1つのHARQ-ACKコードブック)を構成する。
【0304】
> その他の一例として、スロットTに1つ以上の(Rel-16)タイプ-3コードブック及び/又は1つ以上の進歩したタイプ-3コードブックの送信が指示される場合、UEは、1回限りのHARQ-ACK再送信及び/又はスロットTにスケジューリングされた初期HARQ-ACK送信はスロットTでの送信から除外される。即ち、タイプ-3コードブックが1回限りのHARQ-ACK再送信より優先する。(Rel-16)タイプ-3コードブックと、進歩したタイプ-3コードブックは、HARQプロセス基盤のHARQコードブックであるため、(Rel-16)タイプ-3コードブックと、進歩したタイプ-3コードブックが1回限りのHARQ-ACK再送信又は一般のHARQ-ACK送信によってBSに提供されるHARQプロセスの状態情報を含んでいる可能性が高いからである。
【0305】
<具現4> 1回限りのHARQ-ACK再送信のオフセット指示(offset indication of one-shot HARQ-ACK retransmission)
【0306】
UEは、BSからUEに以前にスケジューリングされたPUCCH又はPDSCHを明示的又は暗示的に指示するDCI Xを受信し、DCI Xが示すPUCCH又はPUCCHに含まれたHARQ-ACKコードブック又はPDSCHに対応するHARQ-ACK応答を再送信する。いくつかの具現において、再送信のとき、UCIペイロードは、再送信が求められたHARQ-ACK送信が以前にスケジューリングされたスロットを基準として生成されたUCIペイロードである。
【0307】
UEは1回限りのHARQ-ACK再送信が指示される場合、再送信が求められたHARQ-ACK送信が以前にスケジューリングされたPUCCH又はPDSCHを明示的に指示するオフセット指示子がさらに共に指示される。例えば、以下のことが考えられる。
【0308】
> オフセット指示子は、前述した基準から1回限りのHARQ-ACK再送信の再送信範囲(例えば、再送信指示によって再送信が要請/指示される最大のスロット長さ、スロット数、又はスロットのセット)内のスロットオフセットを指示する。
【0309】
>> 1回限りのHARQ-ACK再送信の再送信範囲は、BSの上位階層シグナリングによって設定されるか、予め定義された値(例えば、15又は16つのスロット)である。或いは、UEに設定されたPDSCH-to-HARQ-ACKタイミング値のうちの最大値が仮定される。
【0310】
>> その他の一例として、1回限りのHARQ-ACKの再送信が、BSの上位階層シグナリングによって設定された、スロットオフセットのセットによって(言い換えれば、セット内のスロットオフセットのインデックスを指示してスケジューリングされたPUCCHから指示されるインデックスに関連するスロットオフセットだけ離れたPUCCHを再送信する場合)、1回限りのHARQ-ACK再送信の再送信範囲は、設定されたスロットオフセットの数、即ち、スロットオフセットのセットを意味する。言い換えれば、再送信指示によって再送信が指示されるスロットは、設定されたスロットオフセットのセットによって指示されるスロットに制限される。
【0311】
> このオフセット指示子は、1回限りのHARQ-ACK再送信指示と共に、以下の基準に対して、以前にスケジューリングされたPUCCH又はPDSCHがスロットオフセット単位に指示される。
【0312】
>> 1回限りのHARQ-ACK再送信指示によってスケジューリングされたPUCCHを基準として、以前にスケジューリングされたPUCCH又はPDSCHに対するスロットオフセットが指示される。例えば、UEは、スロットmにおいてUEが送信した又は送信しようとしたHARQ-ACKコードブック又はスロットm内のPDSCH受信に対するHARQ-ACKコードブックをスロットn+kで送信するようにスロットnで受信した1回限りのHARQ-ACK再送信指示によって指示される場合、1回限りのHARQ-ACK再送信指示と共に受信したスロットオフセットLに基づいて、UEはスロットn+k-Lをスロットmとして決定する。
【0313】
>> その他の一例として、1回限りのHARQ-ACK再送信指示の受信時点を基準として、以前にスケジューリングされたPUCCH又はPDSCHに対するスロットオフセットが指示される。例えば、UEは、スロットmにおいてUEが送信した又は送信しようとしたHARQ-ACKコードブック又はスロットm内のPDSCH受信に対するHARQ-ACKコードブックをスロットn+kで送信するようにスロットnで終了する(PDCCH内)1回限りのHARQ-ACK再送信指示によって指示される場合、1回限りのHARQ-ACK再送信指示と共に受信したスロットオフセットLに基づいて、UEはスロットn-Lをスロットmとして決定する。
【0314】
>> その他の一例として、1回限りのHARQ-ACK再送信指示によってスケジューリングされたPDSCHを基準として、以前にスケジューリングされたPUCCH又はPDSCHに対するスロットオフセットが指示される。例えば、UEは、スロットmにおいてUEが送信した又は送信しようとしたHARQ-ACKコードブック又はスロットm内のPDSCH受信に対するHARQ-ACKコードブックをスロットn+kで送信するように、スロットnで終了し、スロットn+K0にPDSCHをスケジューリングするPDCCHで受信された、1回限りのHARQ-ACK再送信指示によって指示される場合、1回限りのHARQ-ACK再送信指示と共に受信したスロットオフセットLに基づいて、UEはスロットn+K0-Lをスロットmとして決定する。
【0315】
> 1回限りのHARQ-ACK再送信指示がある優先順位インデックスのPUCCHをスケジューリングし、この優先順位のPUCCHによって再送信が行われる場合、及び優先順位インデックスに対するPUCCH設定においてサブスロット単位のPUCCH送信を行うように設定された場合、スロットオフセットもまたサブスロット単位に適用できる。即ち、サブスロットが設定された場合、1のスロットオフセットはそのスロットオフセットを適用する基準時点から1つのサブスロットだけ離れたサブスロットを指すために使用される。
【0316】
> いくつかの具現において、オフセット指示子がスロットオフセット0(即ち、ゼロオフセット)を指示する場合、スロットオフセット0は、UEが1回限りのHARQ-ACK再送信を行わないことを意味する。
【0317】
>> いくつかの具現において、1回限りのHARQ-ACK再送信外のその他のHARQ-ACK再送信方式が使用されるようにUEに設定されない場合、長さMのオフセット指示子のみが追加情報フィールドとしてDCIに追加される。
【0318】
>>> 追加情報フィールドの長さM-ビットは、ceil(log2(R))によって決定され、ここで、Rは、1回限りのHARQ-ACK再送信の再送信範囲である。
【0319】
スケジューリング又は再送信されるPUCCHが1つのサブスロットに局限(confine)されない場合、サブスロットレベルのスロットオフセットを適用するために、各PUCCHが属するサブスロットを決定する必要がある。特に、PDSCH又は1回限りのHARQ-ACK再送信指示の受信時点を基準とする場合、上りリンクと下りリンクとの間の異なる副搬送波間隔による同じ問題が発生する。このために、以下のことが考えられる。
【0320】
> HARQ-ACK再送信の対象ULスロット/サブスロットを指示するスロットオフセットの基準(例えば、スロットオフセット=0)となる1回限りのHARQ-ACK再送信指示の受信時点に対応するUL(サブ-)スロットを決定するために、以下の方法のいずれか1つが使用される。
【0321】
>> 1回限りのHARQ-ACK再送信指示を受信したPDCCHの開始又は1番目のシンボルと重畳するUL(サブ-)スロット
【0322】
>> 1回限りのHARQ-ACK再送信指示を受信したPDCCHの終わり又は最後のシンボルと重畳するUL(サブ-)スロット
【0323】
>> 1回限りのHARQ-ACK再送信指示を受信したDLスロットの開始又は1番目のシンボルと重畳するUL(サブ-)スロット又はそのDLスロットと重畳する最初のUL(サブ-)スロット
【0324】
>> 1回限りのHARQ-ACK再送信指示を受信したDLスロットの終わり又は最後のシンボルと重畳するUL(サブ-)スロット又はそのDLスロットと重畳する最後のUL(サブ-)スロット
【0325】
> HARQ-ACK再送信の対象ULスロット/サブスロットを指示するスロットオフセットの基準(例えば、スロットオフセット=0)となるPDSCHの受信時点に対応するUL(サブ-)スロットを決定するために、以下の方法のいずれか1つが使用される。
【0326】
>> PDSCHの開始又は1番目のシンボルと重畳するUL(サブ-)スロット
【0327】
>> PDSCHの終わり又は最後のシンボルと重畳するUL(サブ-)スロット
【0328】
>> PDSCHを受信するDLスロットの開始又は1番目のシンボルと重畳するUL(サブ-)スロット又はそのDLスロットと重畳する最初のUL(サブ-)スロット
【0329】
>> PDSCHを受信するDLスロットの終わり又は最後のシンボルと重畳するUL(サブ-)スロット又はそのDLスロットと重畳する最後のUL(サブ-)スロット
【0330】
> スケジューリング又は再送信されるPUCCHのUL(サブ-)スロットを決定するために、以下の方法のいずれか1つが使用される。
【0331】
>> PUCCHの開始又は1番目のシンボルと重畳するUL(サブ-)スロット
【0332】
>> PUCCHの終わり又は最後のシンボルと重畳するUL(サブ-)スロット
【0333】
前述した内容に基づいて、UEは、オフセット指示子を受信し、これによりPUCCH再送信を行う。例えば、1回限りのHARQ-ACK再送信指示と共に、新しくスケジューリングされたPUCCHを基準として、以前にスケジューリングされたPUCCH又はPDSCHがスロットオフセット単位で指示される場合、スロットn-K0で受信されたDCIがスロットnのPDSCHをスケジューリングし、KのHARQ-ACKタイミングによってスロットn+KのHARQ-ACK PUCCHがスケジューリングされ、オフセット指示子がスロットオフセットLを指示した場合、UEは、n+KのHARQ-ACK PUCCHにおいてスロットn+K-LのPUCCH送信に含まれた又は含まれるべきであったHARQ-ACKコードブックを再び送信する。
【0334】
本発明の前述した具現は、独立して又は2つ以上が共に適用される。
【0335】
本発明のいくつかの具現において、UEは、2つ以上のHARQ-ACK再送信方法が設定された場合、小さいシグナリングオーバーヘッドによってHARQ-ACK再送信方法が動的に指示される。また、本発明のいくつかの具現において、BSはUEのDCIフォーマットのサイズができる限り小さく設定することができ、HARQ-ACK再送信機能がPDCCH信頼度に与える影響を最小化することができる。本発明のいくつかの具現によれば、BSがコードブックごとにNDIを含んでいるか否かと、CBGレベルHARQ-ACK送信を行うか否かを異なるように設定することで、BSがPUCCH送信の信頼度を調節することができ、HARQ-ACKコードブックのペイロードサイズをそのHARQ-ACKコードブックの用途/目的に合わせて調節することができる。
【0336】
図16は本発明のいくつかの具現によるUEにおけるHARQ-ACK情報送信のフローの一例を示す。
【0337】
UEは、HARQ-ACKの送信に関連して、本発明のいくつかの具現による動作を行う。UEは、少なくとも1つの送受信機、少なくとも1つのプロセッサ、及び少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続可能な、及び、実行されるとき、前記少なくとも1つのプロセッサが本発明のいくつかの具現による動作を行うようにする命令(instruction)を格納した、少なくとも1つのコンピュータメモリを含む。UEのためのプロセシング装置は、少なくとも1つのプロセッサ、及び少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続可能な、及び、実行されるとき、前記少なくとも1つのプロセッサが本発明のいくつかの具現による動作を行うようにする命令(instruction)を格納した、少なくとも1つのコンピュータメモリを含む。コンピュータ読み取り可能な(不揮発性)記憶媒体は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されるとき、前記少なくとも1つのプロセッサが本発明のいくつかの具現による動作を行うようにする指示を含む少なくとも1つのコンピュータプログラムを格納する。コンピュータプログラム又はコンピュータプログラム製品(product)は、少なくとも1つのコンピュータ読み取り可能な(不揮発性)記憶媒体に記録され、実行されるとき、(少なくとも1つのプロセッサが)本発明のいくつかの具現による動作を行うようにする指示を含む。
【0338】
前記UE、前記プロセシング装置、前記コンピュータ読み取り可能な(不揮発性)記憶媒体、及び/又は前記コンピュータプログラム製品において、前記動作は、複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに関する設定を受信(S1601)、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、前記UEに設定されたHARQプロセスの複数のサブセットのそれぞれ(respectively)と関連し、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのうちの1つを指示する指示情報を含むDCIを受信(S1603)、前記設定に基づいて、関連するサブセット内の各HARQプロセスに対するHARQ-ACK情報を含む前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックを生成(S1605)、前記DCIに基づいて、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックを送信することを含む(S1607)。いくつかの具現において、前記設定は、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのそれぞれに対して、CBGレベルフィードバックに関連するパラメータを包含するか又は包含しない。
【0339】
いくつかの具現において、前記設定が前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに対して、前記CBGレベルフィードバックに関連するパラメータを包含するか又は包含しないことに基づいて、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、CBGレベルHARQ-ACK情報を包含するか又は包含しない。
【0340】
いくつかの具現において、前記設定が指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに対して、前記CBGレベルフィードバックに関連するパラメータを包含しないことに基づいて、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、HARQプロセスに対してCBGレベルHARQ-ACK情報ではなくTBレベルHARQ-ACK情報のみを包含する。
【0341】
いくつかの具現において、前記設定は、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのそれぞれに対してNDIフィードバックに関連するパラメータを包含するか又は包含しない。
【0342】
いくつかの具現において、前記設定が前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに対して、前記NDIフィードバックに関連するパラメータを包含するか又は包含しないことに基づいて、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに報告される各HARQ-ACK情報に対してNDI値を包含するか又は包含しない。
【0343】
いくつかの具現において、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、i)前記UEに設定された前記HARQプロセスの全体に関連するHARQ-ACKコードブックと、ii)前記UEに設定された前記HARQプロセスのうちの一部のみに関連するHARQ-ACKコードブックを包含する。
【0344】
いくつかの具現において、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、i)前記UEに設定された前記HARQプロセスの全体ではなく一部のみに関連するHARQ-ACKコードブックと、ii)前記設定されたHARQプロセスの全体ではなくその他の一部のみに関連するHARQ-ACKコードブックを包含する。
【0345】
いくつかの具現において、前記DCIは、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのためのスロットに関する情報を包含する。
【0346】
いくつかの具現において、前記動作は、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックではなく、その他のHARQ-ACKコードブックが前記スロットにスケジューリングされたことに基づいて、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックを前記その他のHRAQ-ACKコードブックに添えて、新しいHARQ-ACKコードブックを生成、及び前記新しいHARQ-ACKコードブックを前記スロットで送信することを含む。
【0347】
図17は本発明のいくつかの具現によるBSにおけるHARQ-ACK情報受信のフローの一例を示す。
【0348】
BSは、HARQ-ACKの受信に関連して、本発明のいくつかの具現による動作を行う。BSは、少なくとも1つの送受信機、少なくとも1つのプロセッサ、及び前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続可能な、及び、実行されるとき、前記少なくとも1つのプロセッサが本発明のいくつかの具現による動作を行うようにする命令(instruction)を格納した、少なくとも1つのコンピュータメモリを含む。BSのためのプロセシング装置は、少なくとも1つのプロセッサ、及び前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続可能な、及び、実行されるとき、前記少なくとも1つのプロセッサが本発明のいくつかの具現による動作を行うようにする命令(instruction)を格納した、少なくとも1つのコンピュータメモリを含む。コンピュータ読み取り可能な(不揮発性)記憶媒体は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されるとき、前記少なくとも1つのプロセッサが本発明のいくつかの具現による動作を行うようにする指示を含む少なくとも1つのコンピュータプログラムを格納する。コンピュータプログラム又はコンピュータプログラム製品は、少なくとも1つのコンピュータ読み取り可能な(不揮発性)記憶媒体に記録され、実行されるとき、(少なくとも1つのプロセッサが)本発明のいくつかの具現による動作を行うようにする指示を含む。
【0349】
前記BS、前記プロセシング装置、前記コンピュータ読み取り可能な(不揮発性)記憶媒体、及び/又は前記コンピュータプログラム製品において、前記動作は、複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに関する設定をUEに送信(S1701)、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、前記UEに設定されたHARQプロセスの複数のサブセットのそれぞれ(respectively)と関連し、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのうちの1つを指示する指示情報を含むDCIを前記UEに送信(S1703)、前記設定と前記DCIに基づいて、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックを前記UEから受信することを含む(S1707)。いくつかの具現において、前記設定は、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのそれぞれに対して、CBGレベルフィードバックに関連するパラメータを包含するか又は包含しない。
【0350】
いくつかの具現において、前記設定が前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに対して、前記CBGレベルフィードバックに関連するパラメータを包含するか又は包含しないことに基づいて、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、CBGレベルHARQ-ACK情報を包含するか又は包含しない。
【0351】
いくつかの具現において、前記設定が前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに対して、前記CBGレベルフィードバックに関連するパラメータを包含しないことに基づいて、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、当該HARQプロセスに対してCBGレベルHARQ-ACK情報ではなくTBレベルHARQ-ACK情報のみを包含する。
【0352】
いくつかの具現において、前記設定は、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのそれぞれに対して、NDIフィードバックに関連するパラメータを包含するか又は包含しない。
【0353】
いくつかの具現において、前記設定が前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに対して、前記NDIフィードバックに関連するパラメータを包含するか又は包含しないことに基づいて、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックに報告される各HARQ-ACK情報に対してNDI値を包含するか又は包含しない。
【0354】
いくつかの具現において、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、i) 前記UEに設定された前記HARQプロセスの全体に関連するHARQ-ACKコードブックと、ii) 前記UEに設定された前記HARQプロセスのうちの一部のみに関連するHARQ-ACKコードブックを包含する。
【0355】
いくつかの具現において、前記複数のHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックは、i) 前記UEに設定された前記HARQプロセスのうちの全体ではなく、一部のみに関連するHARQ-ACKコードブックと、ii) 前記設定された前記HARQプロセスのうちの全体ではなく、その他の一部のみに関連するHARQ-ACKコードブックを包含する。
【0356】
いくつかの具現において、前記DCIは、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックのためのスロットに関する情報を含む。
【0357】
いくつかの具現において、前記動作は、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックではなく、その他のHARQ-ACKコードブックが前記スロットにスケジューリングされたことに基づいて、前記指示されたHARQプロセス基盤のHARQ-ACKコードブックを前記その他のHRAQ-ACKコードブックに添えた新しいHARQ-ACKコードブックを前記スロットで受信することを含む。
【0358】
上述したように開示された本発明の例は、本発明に関連する技術分野における通常の技術者が本発明を具現し、実施できるように提供されている。以上では、本発明の好適な実施例を参照して説明したが、当該技術分野における通常の技術者は本発明を様々に修正及び変更可能である。従って、本発明は、ここに開示された実施形態に制限されるものではなく、ここに開示された原理及び新規な特徴と一致する最も広い範囲を付与するためのものである。
【産業上の利用可能性】
【0359】
本発明の具現は、無線通信システムにおいて、BS又はユーザ機器、その他の装備に使用することができる。
【国際調査報告】