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特表2024-533531オフネットワークマルチモード相互運用可能通信
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  • 特表-オフネットワークマルチモード相互運用可能通信 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】オフネットワークマルチモード相互運用可能通信
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/14 20180101AFI20240905BHJP
   H04W 88/06 20090101ALI20240905BHJP
   H04W 88/04 20090101ALI20240905BHJP
   H04W 84/22 20090101ALI20240905BHJP
【FI】
H04W76/14
H04W88/06
H04W88/04
H04W84/22
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024516625
(86)(22)【出願日】2022-09-16
(85)【翻訳文提出日】2024-04-12
(86)【国際出願番号】 US2022076599
(87)【国際公開番号】W WO2023044448
(87)【国際公開日】2023-03-23
(31)【優先権主張番号】63/245,738
(32)【優先日】2021-09-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/932,604
(32)【優先日】2022-09-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521211572
【氏名又は名称】ミューチュアリンク, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】マッツァレラ, ジョゼフ アール.
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD17
5K067EE04
5K067EE06
5K067EE10
5K067EE25
5K067KK02
(57)【要約】
いくつかの実施形態は、第1のホスト無線ネットワークから接続解除された第1のモバイルデバイスを含み、第1のモバイルデバイスは、第1のモバイルデバイスとのピアツーピア通信のために利用可能であるオフネットワークマルチモードハイブリッド型メッシュネットワークのメンバモバイルデバイスを識別する第1の独自ディレクトリを生成する。第2のホスト無線ネットワークから接続解除された第2のメンバモバイルデバイスは、交換可能であり得る対応する第2の独自ディレクトリを生成することができる。独自ディレクトリに基づいて、第1のモバイルデバイスは、第1のモバイルデバイスにローカル接続されていない第3のモバイルデバイスまでの第1のプロキシ通信経路を決定することができ、第3のモバイルデバイスは、第3のホスト無線ネットワークに対するアクセスを有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のモバイルデバイスであって、前記第1のモバイルデバイスは、
メモリと、
前記メモリに結合されたプロセッサと
を備え、
前記プロセッサは、
第1のホスト無線ネットワークからの接続解除を決定することと、
少なくとも前記接続解除に基づいて、前記第1のモバイルデバイスに対応する第1の独自ディレクトリを生成することであって、前記第1の独自ディレクトリは、前記第1のモバイルデバイスとのピアツーピア通信のために利用可能であるオフネットワークマルチモードハイブリッド型メッシュネットワークの1つ以上のメンバモバイルデバイスを識別し、前記第1のモバイルデバイスは、前記オフネットワークマルチモードハイブリッド型メッシュネットワークのメンバモバイルデバイスである、ことと、
前記第1の独自ディレクトリを前記1つ以上のメンバモバイルデバイスに伝送することと、
第2の独自ディレクトリを前記1つ以上のメンバモバイルデバイスのうちの第2のモバイルデバイスから受信することであって、前記第2のモバイルデバイスは、対応する第2のホスト無線ネットワークから接続解除されている、ことと、
前記第1の独自ディレクトリおよび前記第2の独自ディレクトリに基づいて、前記第1のモバイルデバイスにローカル接続されていない第3のモバイルデバイスまでの第1のプロキシ通信経路を決定することであって、前記第3のモバイルデバイスは、第3のホスト無線ネットワークに対するアクセスを有し、前記第1のプロキシ通信経路は、2つ以上の異なる無線技術を利用する、ことと、
前記2つ以上の異なる無線技術のうちの第1の無線技術を使用して、前記第1のプロキシ通信経路を介して、第1のメッセージを前記第2のモバイルデバイスに伝送することと
を行うように構成され、
前記第2のモバイルデバイスは、前記2つ以上の異なる無線技術のうちの第2の無線技術を使用して、前記第1のプロキシ通信経路を介して、前記第1のメッセージを前記第3のモバイルデバイスに中継する、第1のモバイルデバイス。
【請求項2】
前記第2の独自ディレクトリは、前記第3のモバイルデバイスが前記第2のモバイルデバイスに近接しているという指示と、信号を前記第3のモバイルデバイスに中継するための前記第2のモバイルデバイスの中継ステータスとを備えている、請求項1に記載の第1のモバイルデバイス。
【請求項3】
前記第1の独自ディレクトリを生成するために、前記プロセッサは、
ピアツーピア通信のために利用可能である1つ以上のローカルモバイルデバイスを発見することと、
前記オフネットワークマルチモードハイブリッド型メッシュネットワークのメンバになるためのインビテーションを前記1つ以上のローカルモバイルデバイスに伝送することと、
前記インビテーションに応答して、前記オフネットワークマルチモードハイブリッド型メッシュネットワークの1つ以上のメンバモバイルデバイスに対応する1つ以上の承認を受信することと、
少なくとも前記1つ以上の承認に基づいて、前記第1のモバイルデバイスのピアツーピア通信能力に対応する前記第1の独自ディレクトリを生成することと、
前記第1の独自ディレクトリを前記1つ以上のメンバモバイルデバイスに伝送することと、
前記第2の独自ディレクトリを含む前記1つ以上のメンバモバイルデバイスに対応する1つ以上の独自ディレクトリを受信することと
を行うように構成されている、請求項1に記載の第1のモバイルデバイス。
【請求項4】
前記2つ以上の異なる無線技術は、特殊陸上モバイル無線サービス(SMR)、高度無線サービス(AWS)、広域帯域パーソナル通信サービス、(PCS)、一般モバイル無線サービス(GMRS)、多目的無線サービス(MURS)、LoRa、セルラーサービス、市民バンド無線サービス(CB)、または市民広域帯域無線サービス(CBRS)を備えている、請求項1に記載の第1のモバイルデバイス。
【請求項5】
前記2つ以上の異なる無線技術は、Bluetooth(登録商標)、WiFi、低電力無線サービス(LPRS)、またはファミリ無線サービス(FRS)を備えている、請求項1に記載の第1のモバイルデバイス。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記1つ以上のメンバモバイルデバイスのうちの第4のモバイルデバイスに対応する他の独自ディレクトリから、近接している前記第4のモバイルデバイスが前記第3のホスト無線ネットワークに対するアクセスを有するという指示を決定することと、
信号を前記第4のモバイルデバイスおよび前記第3のホスト無線ネットワークに中継するための前記第1のモバイルデバイスの中継ステータスを設定することと、
第1の独自ディレクトリを前記指示および前記中継ステータスで更新することと、
前記第1の独自ディレクトリを前記1つ以上のメンバモバイルデバイスに伝送することと
を行うようにさらに構成されている、請求項1に記載の第1のモバイルデバイス。
【請求項7】
前記プロセッサに結合された無線ローカル中継モジュール(LRM)をさらに備え、前記プロセッサは、
第2のプロキシ通信経路に基づいて、第2のメッセージを前記1つ以上のメンバモバイルデバイスのうちのあるメンバモバイルデバイスから受信することと、
少なくとも前記中継ステータスに基づいて、前記LRMを介して、前記第2のメッセージを前記第4のモバイルデバイスに伝送することと
を行うようにさらに構成されている、請求項6に記載の第1のモバイルデバイス。
【請求項8】
前記プロセッサに結合された陸上モバイル無線インターフェースをさらに備え、前記第2のメッセージは、前記陸上モバイル無線インターフェースを介して受信され、前記第2のメッセージの伝送は、Bluetooth(登録商標)またはWi-Fiを利用する、請求項7に記載の第1のモバイルデバイス。
【請求項9】
前記第1の無線技術を使用して、前記第1のプロキシ通信経路を介して、前記第1のメッセージを伝送するために、前記プロセッサは、
プログラムのルールおよびアルゴリズムに基づいて、前記第1のメッセージの第1の信号強度を決定することであって、前記第1の信号強度は、前記第1のホスト無線ネットワーク上の通信に関して許容される信号強度より大きい、ことと、
前記第1の信号強度を使用して、前記第1のメッセージを伝送することと
を行うようにさらに構成されている、請求項1に記載の第1のモバイルデバイス。
【請求項10】
前記第1の無線技術を使用して、前記第1のプロキシ通信経路を介して、前記第1のメッセージを伝送するために、前記プロセッサは、アンテナの方向、アンテナの位相、またはアンテナのフィルタを変更するようにさらに構成されている、請求項1に記載の第1のモバイルデバイス。
【請求項11】
前記変更は、プログラムのルール、アルゴリズム、および前記第1のプロキシ通信経路に対応する前記第2のメンバモバイルデバイスの場所を備えている因子に基づく、請求項10に記載の第1のモバイルデバイス。
【請求項12】
前記第1のモバイルデバイスは、第1の識別情報(UID)に対応し、前記第1のUIDは、前記第1のメッセージにおいて伝送され、前記第1のプロキシ通信経路に沿って中継されることが可能であり、前記第1のUIDは、特有であり、前記1つ以上のメンバモバイルデバイスの他のUIDとは別個である、請求項1に記載の第1のモバイルデバイス。
【請求項13】
前記第1のモバイルデバイスは、前記UIDに関係的に関連付けられた1つ以上の他の識別に関連付けられ、前記1つ以上の他の識別は、前記第1のホスト無線ネットワーク(ネットワークID)、前記第1のモバイルデバイス上で動作するアプリケーション、前記アプリケーションのユーザ、または前記第1のモバイルデバイスのユーザに関連付けられている、請求項12に記載の第1のモバイルデバイス。
【請求項14】
前記プロセッサは、前記メモリ内にデータを記憶するようにさらに構成され、前記データは、前記UID、前記ネットワークID、ユーザ名、パスワード、キー、トークン、または前記ネットワークIDに関連付けられたネットワーク経路指定アドレス、前記第1の独自ディレクトリ、または前記1つ以上のメンバモバイルデバイスに対応する1つ以上の独自ディレクトリを備えている、請求項13に記載の第1のモバイルデバイス。
【請求項15】
前記第1の独自ディレクトリは、前記第1のモバイルデバイスの特有の識別情報(UID)、前記第1のモバイルデバイスの時刻、日付、および場所、別個のネットワークに関するユーザ識別またはネットワークユーザ識別、前記第1のモバイルデバイスに対する経路指定アドレスまたはプロキシネットワークアドレス、データ伝送率、通信プロトコル、暗号化キー、信号強度、バッテリまたは電源、組織上の関連付け、エンドユーザの識別、インターネットアクセスまたはインターネットゲートウェイアクセスを含むネットワークホストの接続性ステータス、またはアップリンクおよびダウンリンクのデータレートを備えている、請求項1に記載の第1のモバイルデバイス。
【請求項16】
前記プロセッサは、
前記第2の独自ディレクトリに対応する更新された経路指定およびネットワーク接続性ステータスを備えている第2のメッセージを受信することと、
前記第2のメッセージに基づいて、前記第1の独自ディレクトリを更新することと、
前記第1の独自ディレクトリに対応する更新された経路指定およびネットワーク接続性ステータスを備えている第3のメッセージを前記1つ以上のメンバモバイルデバイスに伝送することと
を行うようにさらに構成されている、請求項1に記載の第1のモバイルデバイス。
【請求項17】
グラフィカルユーザインターフェース(GUI)をさらに備え、前記GUIは、前記第2のモバイルデバイスへの前記第1のメッセージの伝送の信号強度を最大化するために信号伝送電力またはアンテナの向きを変更することができる選択を可能にする、請求項1に記載の第1のモバイルデバイス。
【請求項18】
前記プロセッサは、位置アルゴリズムを使用して、1つ以上のメンバモバイルデバイスの場所を決定するようにさらに構成され、
前記位置アルゴリズムは、前記1つ以上のメンバモバイルデバイスから受信される着信の時間差、着信の角度、またはジオポジションシステムデータを備えている、請求項1に記載の第1のモバイルデバイス。
【請求項19】
前記プロセッサは、前記決定された場所の時系列またはサンプリング間隔に基づいて、前記1つ以上のメンバモバイルデバイスの移動方向、速さ、または予想される場所を決定するようにさらに構成されている、請求項18に記載の第1のモバイルデバイス。
【請求項20】
前記第1のプロキシ通信経路は、少なくとも前記1つ以上のメンバモバイルデバイスの前記移動方向、前記速さ、または前記予想される場所に基づく、請求項19に記載の第1のモバイルデバイス。
【請求項21】
前記プロセッサは、前記1つ以上のメンバモバイルデバイスの前記決定された移動方向、速さ、または予想される場所を使用して、前記第1のメッセージを伝送するアンテナの方向に影響を及ぼすこと、または前記第1のメッセージの伝送電力に影響を及ぼすことを行うように構成されている、請求項19に記載の第1のモバイルデバイス。
【請求項22】
前記第1のプロキシ通信経路の決定、前記プロセッサは、
ルールまたはアルゴリズムの組に基づいて、前記1つ以上のメンバモバイルデバイスの一部、アンテナの動作構成、および信号増強構成を備えている優先プロキシ通信経路を決定することと、
共通または共有の組織上のメンバシップ、通信暗号化方法またはスキーム、アテンション方法、アテンションスキーム、前記1つ以上のメンバモバイルデバイス中継器とのネットワークメンバシップ、前記1つ以上のメンバモバイルデバイス中継器のメンバモバイルデバイスに関連付けられたユーザまたは前記1つ以上のメンバモバイルデバイス中継器のうちのあるメンバモバイルデバイス中継器のユーザ、または無線ネットワーク識別に基づいて、前記一部の1つ以上のメンバモバイルデバイス中継器を通して経路指定することと
を行うように構成されている、請求項1に記載の第1のモバイルデバイス。
【請求項23】
前記第1のメッセージは、他のメッセージに優るより高い優先度で再伝送、中継、または受信される優先メッセージ中継を備えている、請求項22に記載の第1のモバイルデバイス。
【請求項24】
前記プロセッサは、メッセージのタイプ、メッセージの内容、前記第1のモバイルデバイスまたは前記第3のモバイルデバイスの識別、前記第1のモバイルデバイスの第1のユーザまたは前記第3のモバイルデバイスの第2のユーザの識別、または前記第1のユーザまたは前記第2のユーザの組織上の役割または機能に基づいて、ルールまたはアルゴリズムの組を使用して、優先メッセージ中継を決定するように構成されている、請求項23に記載の第1のモバイルデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、参照することによってそれらの全体として本明細書に組み込まれる2022年9月15日に出願され、「Off-Network Multimodal Interoperable」と題された米国非仮出願第17/932,604号の優先権を主張し、それは、2021年9月17日に出願され、「Off-Network Multimodal Interoperable Communications」と題された米国仮出願第63/245,738号の利益を主張する。
【0002】
実施形態は、概して、無線通信システムにおけるオフネットワーク通信に関する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
いくつかの実施形態は、1つ以上のモバイルデバイスを含むオフネットワークマルチモードハイブリッド型メッシュネットワーク内の無線相互運用可能通信のための装置と、方法と、コンピュータプログラム製品とを含む。いくつかの実施形態は、第1のホスト無線ネットワークから接続解除された第1のモバイルデバイスを含む。少なくとも接続解除に基づいて、第1のモバイルデバイスは、第1のモバイルデバイスとのピアツーピア通信のために利用可能であるオフネットワークマルチモードハイブリッド型メッシュネットワークの1つ以上のメンバモバイルデバイスを識別する第1のモバイルデバイスに対応する第1の独自ディレクトリを生成することができ、第1のモバイルデバイスは、オフネットワークマルチモードハイブリッド型メッシュネットワークのメンバモバイルデバイスである。第1のモバイルデバイスは、第1の独自ディレクトリを1つ以上のメンバモバイルデバイスに伝送し、第2の独自ディレクトリを1つ以上のメンバモバイルデバイスのうちの第2のモバイルデバイスから受信することができ、第2のモバイルデバイスは、対応する第2のホスト無線ネットワークから接続解除されている。
【0004】
第1の独自ディレクトリおよび第2の独自ディレクトリに基づいて、第1のモバイルデバイスは、第1のモバイルデバイスにローカル接続されていない第3のモバイルデバイスまでの第1のプロキシ通信経路を決定することができ、第3のモバイルデバイスは、第3のホスト無線ネットワークに対するアクセスを有し、第1のプロキシ通信経路は、2つ以上の異なる無線技術を利用する。第1のモバイルデバイスは、第1の無線技術を使用して、第1のプロキシ通信経路を介して、第1のメッセージを第2のモバイルデバイスに伝送することができ、第2のモバイルデバイスは、第2の無線技術を使用して、第1のプロキシ通信経路を介して、第1のメッセージを第3のモバイルデバイスに中継する。
【0005】
いくつかの実施形態において、第2の独自ディレクトリは、第3のモバイルデバイスが第2のモバイルデバイスに近接していることを示し、信号を第3のモバイルデバイスに中継するための第2のモバイルデバイスの中継ステータスを含む。
【0006】
いくつかの実施形態において、第1の独自ディレクトリを生成するために、第1のモバイルデバイスは、ピアツーピア通信のために利用可能である1つ以上のローカルモバイルデバイスを発見し、オフネットワークマルチモードハイブリッド型メッシュネットワークのメンバになるためのインビテーションを1つ以上のローカルモバイルデバイスに伝送することができる。インビテーションに応答して、第1のモバイルデバイスは、オフネットワークマルチモードハイブリッド型メッシュネットワークの1つ以上のメンバモバイルデバイスに対応する1つ以上の承認を受信し、少なくとも1つ以上の承認に基づいて、第1のモバイルデバイスのピアツーピア通信能力に対応する第1の独自ディレクトリを生成することができる。第1のモバイルデバイスは、第1の独自ディレクトリを1つ以上のメンバモバイルデバイスに伝送し、第2の独自ディレクトリを含む1つ以上のメンバモバイルデバイスに対応する1つ以上の独自ディレクトリを受信することができる。
【0007】
いくつかの実施形態において、2つ以上の異なる無線技術は、特殊陸上モバイル無線サービス(SMR)、高度無線サービス(AWS)、広域帯域パーソナル通信サービス、(PCS)、一般モバイル無線サービス(GMRS)、多目的無線サービス(MURS)、LoRa、セルラーサービス、市民バンド無線サービス(CB)、または市民広域帯域無線サービス(CBRS)、Bluetooth(登録商標)、WiFi、低電力無線サービス(LPRS)、またはファミリ無線サービス(FRS)を備えている。
【0008】
いくつかの実施形態において、第1のモバイルデバイスは、1つ以上のメンバモバイルデバイスのうちの第4のモバイルデバイスに対応する独自ディレクトリから、近接している第4のモバイルデバイスが第3のホスト無線ネットワークにアクセスを有するという指示を決定することができる。第1のモバイルデバイスは、信号を第4のモバイルデバイスおよび第3のホスト無線ネットワークに中継するための第1のモバイルデバイスの中継ステータスを設定し、指示および中継ステータスを用いて、第1の独自ディレクトリを更新し、第1の独自ディレクトリを1つ以上のメンバモバイルデバイスに伝送することができる。第1のモバイルデバイスは、無線ローカル中継モジュール(LRM)を含むことができ、第2のプロキシ通信経路に基づいて、第2のメッセージを1つ以上のメンバモバイルデバイスのうちのあるメンバモバイルデバイスから受信することができる。少なくとも中継ステータスに基づいて、第1のモバイルデバイスは、LRMを介して、第2のメッセージを第4のモバイルデバイスに伝送することができる。いくつかの実施形態において、第1のモバイルデバイスは、陸上モバイル無線インターフェースを含むことができ、第2のメッセージの受信は、陸上モバイル無線インターフェースを介しており、第2のメッセージの伝送は、Bluetooth(登録商標)またはWi-Fiを利用する。
【0009】
第1の無線技術を使用して、第1のプロキシ通信経路を介して、第1のメッセージを伝送するために、第1のモバイルデバイスは、プログラムのルールおよびアルゴリズムに基づいて、第1の信号強度が第1のホスト無線ネットワーク上の通信に関して許容される信号強度より大きい、第1のメッセージの第1の信号強度を決定し、第1の信号強度を使用して、第1のメッセージを伝送することができる。第1の無線技術を使用して、第1のプロキシ通信経路を介して、第1のメッセージを伝送するために、第1の電子デバイスは、アンテナの方向、アンテナの位相、またはアンテナのフィルタを変更することもできる。変更は、プログラムのルール、アルゴリズム、および第1のプロキシ通信経路に対応する第2のメンバモバイルデバイスの信号強度、近接性、または場所を含む因子、またはパケット喪失レートに基づき得る。
【0010】
いくつかの実施形態において、第1のモバイルデバイスは、第1のメッセージにおいて伝送され、第1のプロキシ通信経路に沿って中継され得る第1の識別情報(UID)に対応し、第1のUIDは、特有であり、1つ以上のメンバモバイルデバイスの他のUIDとは別個である。第1のモバイルデバイスは、UIDに関係的に関連付けられた1つ以上の他の識別に関連付けられ得、1つ以上の他の識別は、第1のホスト無線ネットワーク(例えば、ネットワークID)、第1のモバイルデバイス上で動作するアプリケーション、アプリケーションのユーザ、または第1のモバイルデバイスのユーザに関連付けられている。いくつかの実施形態において、第1のモバイルデバイスは、メモリ内にデータを記憶することができ、データは、UID、ネットワークID、ユーザ名、パスワード、キー、トークン、またはネットワークIDに関連付けられたネットワーク経路指定アドレス、第1の独自ディレクトリ、または1つ以上のメンバモバイルデバイスに対応する1つ以上の独自ディレクトリを備えている。
【0011】
いくつかの実施形態において、第1の独自ディレクトリは、第1のモバイルデバイスの特有の識別情報(UID)、第1のモバイルデバイスの時刻、日付、および場所、別個のネットワークに関するユーザ識別またはネットワークユーザ識別、第1のモバイルデバイスに対する経路指定アドレスまたはプロキシネットワークアドレス、データ伝送率、通信プロトコル、暗号化キー、信号強度、バッテリまたは電源、組織上の関連付け、エンドユーザの識別、インターネットアクセスまたはインターネットゲートウェイアクセスを含むネットワークホストの接続性ステータス、またはアップリンクおよびダウンリンクのデータレートを含む。
【0012】
いくつかの実施形態において、第1のモバイルデバイスは、第2の独自ディレクトリに対応する更新された経路指定およびネットワーク接続性ステータスを含む第2のメッセージを受信し、第2のメッセージに基づいて、第1の独自ディレクトリを更新し、第1の独自ディレクトリに対応する更新された経路指定およびネットワーク接続性ステータスを含む第3のメッセージを1つ以上のメンバモバイルデバイスに伝送することができる。第2のメッセージは、定期的に伝送され得、ブロードキャストされ得る。
【0013】
いくつかの実施形態において、第1のモバイルデバイスは、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)を含むことができ、GUIは、信号伝送電力またはアンテナの向きを変更し、第2のモバイルデバイスへの第1のメッセージの伝送の信号強度を最大化し得る選択を可能にする。
【0014】
いくつかの実施形態において、第1のモバイルデバイスは、1つ以上のメンバモバイルデバイスから受信される着信の時間差、着信の角度、またはジオポジションシステムデータを備えている場所アルゴリズムを使用して、1つ以上のメンバモバイルデバイスの場所を決定することができる。第1のモバイルデバイスは、決定された場所の時系列またはサンプリング間隔に基づいて、1つ以上のメンバモバイルデバイスの移動方向、速さ、または予想される場所も決定することができる。第1のプロキシ通信経路は、1つ以上のメンバモバイルデバイスの決定された移動方向、速さ、または予想される場所に基づき得る。1つ以上のメンバモバイルデバイスの決定された移動方向、速さ、または予想される場所は、第1のメッセージを伝送するアンテナの方向に影響を及ぼすこと、または第1のメッセージの伝送電力に影響を及ぼすことを行うために使用され得る。
【0015】
いくつかの実施形態において、第1のプロキシ通信経路を決定するために、第1のモバイルデバイスは、ルールまたはアルゴリズムの組に基づいて、1つ以上のメンバモバイルデバイスの一部と、アンテナの動作構成と、信号増強構成とを備えている優先プロキシ通信経路を決定することができる。第1のモバイルデバイスは、共通または共有の組織上のメンバシップ、通信暗号化方法またはスキーム、アテンション方法、アテンションスキーム、1つ以上のメンバモバイルデバイス中継器とのネットワークメンバシップ、1つ以上のメンバモバイルデバイス中継器のメンバモバイルデバイスに関連付けられたユーザまたは1つ以上のメンバモバイルデバイス中継器のうちのあるメンバモバイルデバイス中継器のユーザ、または無線ネットワーク識別を備えている因子に基づいて、一部の1つ以上のメンバモバイルデバイス中継器を通して、経路指定することができる。第1のメッセージは、他のメッセージに優るより高い優先度で再伝送、中継、または受信される優先メッセージ中継を含むことができる。第1のモバイルデバイスは、メッセージのタイプ、メッセージの内容、第1のモバイルデバイスまたは第3のモバイルデバイスの識別、第1のモバイルデバイスの第1のユーザまたは第3のモバイルデバイスの第2のユーザの識別、または第1のユーザまたは第2のユーザの組織上の役割または機能を含む因子に基づいて、ルールまたはアルゴリズムの組を使用して、優先メッセージ中継を決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
付随の図面は、本明細書に組み込まれ、明細書の一部を形成し、提示される開示を図示し、説明とともに、本開示の原理を解説する役割をさらに果たし、当業者が、本開示を作製および使用することを可能にする。
【0017】
図1図1は、本開示のいくつかの実施形態によるオフネットワークマルチモード相互運用可能通信のための例示的システムを図示する。
【0018】
図2図2は、本開示のいくつかの実施形態によるオフネットワークマルチモード相互運用可能通信をサポートする例示的無線システムのブロック図を図示する。
【0019】
図3図3は、本開示のいくつかの実施形態によるオフネットワークマルチモード相互運用可能通信のための例示的方法を図示する。
【0020】
図4図4は、いくつかの実施形態またはその一部を実装するための例示的コンピュータシステムである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
提示される開示は、付随の図面を参照して説明される。図面では、概して、同様の参照番号は、同じまたは機能的に類似する要素を示す。加えて、概して、参照番号の最左桁は、その中に参照番号が最初に現れる図面を識別する。
【0022】
いくつかの実施形態は、エンドポイント間の動的共有ディレクトリを伴うハイブリッド型メッシュ経路指定機能を使用して、ホストネットワークアクセスを欠く事例において、相互運用可能能力を伴うオフネットワークのモバイル電話対モバイル電話通信を達成するためのシステム、方法、およびコンピュータプログラム製品を含む。
【0023】
災害環境では、通信ネットワーク、すなわち、無線および固定電話通信ネットワークは、種々のネットワーク要素に対する物理的損傷および/または電力の喪失(携帯電話中継塔、アンテナ、リピータ、経路指定、アプリケーション、およびデータベースサーバ、切り替え機器、および伝送ルートの喪失を含む)に起因して、損なわれることも、動作不能にされることもある。これらの環境では、第1の応答者およびサポートする緊急応答エンティティは、アクティビティを調整し、情報を共有するための有効な通信を必要とする。それらの環境では、陸上モバイル無線およびモバイルネットワーク通信有効範囲等の緊急通信の通常の手段が、存在しないこともある。種々の手段が、モバイルセルラーネットワークサイト解決策を通してネットワーク通信有効範囲を迅速に復活させるために、存在する。これらは、時として、サイトオンホイール(SOW)またはセルオンホイール(COW)と称される。加えて、無線メッシュネットワーク能力を提供する解決策が、存在し、無線メッシュネットワーク能力は、送受信機の一連または集合を通して、種々の形態のポイントツーマルチポイント通信を有効にし、送受信機の一連または集合は、ローカルメッシュネットワーク内の種々のエンドポイント間の通信を中継または経路指定することが可能である人間可搬型および/または固定型エンドポイントであり得る。前述の事例の各々において、ネットワーク相互接続ポイントを通してローカル通信を他の共通または民間キャリアネットワークと相互接続する手段が存在し、ネットワーク相互接続ポイントは、ローカルネットワークに近接していることも、それに対して遠隔にあることもある。しかしながら、これらのモバイル解決策は、災害現場場所までの運搬を必要とし、運搬は、時間に関与し、災害の大きさおよび範囲に依存して、全ての必要を満たすために利用可能である十分なリソースが存在しないこともある。
【0024】
陸上モバイル無線業界では、ある無線プロトコルが、「独自(pro se)」通信能力を可能にし、無線ユニット対無線ユニット通信は、無線リピータ設置場を通したホスト無線ネットワークに対する通信接続性なしで実現され得る。陸上モバイル無線の特有の特性、および普遍的な規制許諾権の枠組みの下の専用狭域帯域無線スペクトルの割り当てに起因して、陸上モバイル無線送受信機は、商業用モバイルセルラーおよびパーソナル通信サービス送受信機ユニットより高い電力(5ワット対1または2ワット)において、動作することが許可される。さらに、モバイル電話が伝送する実際の電力は、セルラー基地局によって、良好な品質のサービスを伴って達成可能である最低電力レベルに調節される。その結果、一般化された事柄として、伝搬、環境、およびアンテナトポロジの考慮事項を別にすると、全ての事柄が、同等であり、陸上モバイル無線送受信機ユニットは、セルラー対応物より長い距離において、信号を伝送するであろう。したがって、陸上モバイル無線が、信号伝送電力および無線対無線機能に起因して、接続解除されたネットワーク環境内のセルラーデバイスより好ましいことが、主張される。
【0025】
しかしながら、陸上モバイル無線システムが、4G、5G、および陸上モバイル無線通信挙動をエミュレートし得る後続世代の広域帯域無線ネットワークを使用して、モバイルデバイス上で動作するモバイルアプリケーションと比較して、相対的に高価であることは、理解されつつある。これらのアプリケーションは、セルラーアプリケーションを経由した「プッシュツートーク」または「PTT」として公知である。さらに、米国内では、「FirstNet」として公知である全米第1応答者ネットワークが、同じモバイルネットワークインフラストラクチャを使用する公衆ユーザに優る優先度およびプリエンプションを伴う専用モバイル広域帯域アクセスを有効にし、第1応答者にそれを提供するために生成された。他のモバイルネットワークキャリアも、優先アクセスおよびプリエンプションを伴う第1応答者優先措置を実装している。これらの特徴は、重要となる第1応答者通信に関して、増加したネットワークアクセスおよび信頼性を有効にする。
【0026】
ネットワーク接続性を伴わない2つの分断された無線モバイルユニットを有効にするためにローカル通信有効範囲を増強する1つの手段、または弱い信号強度に起因して互いに発見する手段は、高電力ユーザ機器(HPUE)デバイスを採用することであり、HPUEデバイスは、ローカルアクセスポイントとしての機能を果たし得、各分断的ユニットは、そのローカルアクセスポイントに接続でき、そのようなユニット間のメッセージは、そのローカルアクセスポイントに中継され得る。HPUEは、現地に持ち込まれなければならない別個のデバイスではなく、独立した据え付けを有し、それは、HPUEを分断されたユニットから離れた別個のものにする。しかしながら、HPUEは、1つ以上の無線モバイルユニットによって、通信接続を通して直接的に制御され得るか、または無線モバイルユニットが接続され得るHPUEを制御するアプリケーションサーバを通して間接的に制御され得る。
【0027】
最後に、多くのスマートフォンは、認可された無線周波数帯域内でWi-Fi、Bluetooth(登録商標)、BLE、および他の無線プロトコルを伝送および受信するための複数のコーダデコーダ(CODECS)およびマルチバンド送受信機能力とともに、IOSおよび種々のAndroid(登録商標)流通等のモバイルコンピュートオペレーティングシステムを有することが、認識されている。これは、多くの場合、「ホットスポット」と称される、無線アクセスポイント能力を含み得る。
【0028】
図1は、本開示のいくつかの実施形態によるオフネットワークマルチモード相互運用可能通信のための例示的システム100を図示する。システム100は、無線信号113を介して、ホスト無線ネットワーク1 115に無線で通信するユーザ機器1(UE1)110を含む。ホスト無線ネットワーク1 115は、コアネットワークと、無線アクセスネットワーク117とを含むことができる。例えば、無線アクセス部分は、セルラー通信(例えば、3G、4G、5G技術)をサポートする基地局と、セルラー中継塔とを含むことができる一方、コアネットワークは、ホスト無線ネットワーク1 115が、インターネット160を介して、接続および通信することを可能にするネットワーク要素を含むことができる。システム100は、無線信号123を介して、ホスト無線ネットワーク2 125に無線で通信するUE2 120を含む。ホスト無線ネットワーク2 125は、コアネットワークと、アクセスポイント127とを含むことができる。例えば、アクセスポイントは、例えば、Wi-Fi技術を含み得るローカルエリアネットワーク(LAN)をサポートすることができる。いくつかの例では、コアネットワークは、ホスト無線ネットワーク2 125が、インターネット160を介して、接続および通信することを可能にする(例えば、ケーブル/ファイバネットワークまたはセルラーネットワークの)ネットワーク要素を含むことができる。
【0029】
システム100は、UE3 130とUE4 140とも含むことができ、UE3とUE4とは、それぞれ、無線信号133を介してホスト無線ネットワーク3 135に無線で通信し、無線信号143を介してホスト無線ネットワーク4 145に無線で通信する。ホスト無線ネットワーク3 135および/またはホスト無線ネットワーク4 145は、無線アクセスとシステムネットワーク要素とを含むことができ、システムネットワーク要素は、ホスト無線ネットワーク3 135および/またはホスト無線ネットワーク4 145がインターネット160を介して接続および通信することを可能にする。
【0030】
いくつかの実施形態において、ホスト無線ネットワーク1 115、ホスト無線ネットワーク2 125、ホスト無線ネットワーク3 135、および/またはホスト無線ネットワーク4 145は、以下の技術のうちの1つ以上を利用し得る:Bluetooth(登録商標)、WiFi、LoRa、セルラーサービス、広域帯域パーソナル通信サービス、(PCS)、特殊陸上モバイル無線サービス(SMR)、高度無線サービス(AWS)、市民バンド無線サービス(CB)、市民広域帯域無線サービス(CBRS)、一般モバイル無線サービス(GMRS)、多目的無線サービス(MURS)、低電力無線サービス(LPRS)、および/またはファミリ無線サービス(FRS)。
【0031】
いくつかの実施形態において、近接している2つ以上のUE(例えば、UE1 110およびUE2 120)は、それらのそれぞれのホスト無線ネットワークに対するアクセスを喪失した(例えば、それぞれ、無線信号113および123を喪失した)とき、2つ以上のUEは、近接しているUEとのオフネットワークマルチモードハイブリッド型メッシュネットワーク150を確立することができ、オフネットワークマルチモードハイブリッド型メッシュネットワーク150は、無線信号152、154、および156を利用し得る無線相互運用可能通信を可能にする。
【0032】
図2は、本開示のいくつかの実施形態によるオフネットワークマルチモード相互運用可能通信をサポートする例示的無線システム200のブロック図を図示する。限定ではなく、解説の目的のために、図2は、図1からの要素を参照して、説明され得る。例えば、システム200は、システム100の電子デバイス(例えば、UE1 110、UE2 120、UE3 130、およびUE4 140)のいずれかであり得る。システム200は、1つ以上のプロセッサ265と、送受信機270と、通信インターフェース275と、通信インフラストラクチャ280と、メモリ285と、アンテナ290とを含む。メモリ285は、ランダムアクセスメモリ(RAM)および/またはキャッシュを含み得、制御論理(例えば、コンピュータ命令)および/またはデータを含み得る。1つ以上のプロセッサ265は、メモリ285内に記憶される命令を実行し、無線システム200が無線通信を伝送および受信することを可能にする動作を実施することができ、本明細書では、オフネットワークマルチモード相互運用可能通信機能を実施するための機能を含む。いくつかの実施形態において、1つ以上のプロセッサ265は、「ハードコード化」され、本明細書における機能を実施することができる。送受信機270は、いくつかの実施形態によるオフネットワークマルチモード相互運用可能通信をサポートする無線通信を含む無線通信信号を伝送および受信し、1つ以上のアンテナ290(例えば、290a、290b)に結合され得る。いくつかの実施形態において、送受信機270a(図示せず)が、アンテナ290aに結合され得、異なる送受信機270b(図示せず)がアンテナ290bに結合されることができる。通信インターフェース275は、システム200が、有線および/または無線であり得る他のデバイスと通信することを可能にする。通信インフラストラクチャ280は、バスであり得る。アンテナ290は、同じまたは異なるタイプであり得る1つ以上のアンテナを含み得る。
【0033】
図3は、本開示のいくつかの実施形態によるオフネットワークマルチモード相互運用可能通信のための例示的方法300を図示する。限定ではなく、解説の目的のために、図3は、図1および2からの要素を参照して、説明され得る。例えば、方法300は、図2のシステム200またはシステム100の電子デバイス(例えば、UE1 110、UE2 120、UE3 130、およびUE4 140)のいずれかによって実施されることができる。
【0034】
310において、第1のモバイルデバイス(例えば、UE1 110)は、無線信号113が、喪失されている(例えば、UE1 110が、第1のホスト無線ネットワーク(例えば、ホスト無線ネットワーク1 115)から接続解除されている)ことを決定する。
【0035】
320において、少なくとも接続解除に基づいて、UE1 110は、UE1 110に対応する第1の独自ディレクトリを生成することができ、第1の独自ディレクトリは、第1のモバイルデバイス(例えば、UE2 120およびUE4 140)とのピアツーピア通信のために利用可能であるオフネットワークマルチモードハイブリッド型メッシュネットワーク150のうちの1つ以上のメンバモバイルデバイスを識別する。第1のモバイルデバイスは、オフネットワークマルチモードハイブリッド型メッシュネットワーク150のメンバモバイルデバイスである。
【0036】
330において、UE1 110は、第1の独自ディレクトリを1つ以上のメンバモバイルデバイス、UE2 120およびUE4 140に伝送することができる。
【0037】
340において、UE1 110は、1つ以上のメンバモバイルデバイスのうちのUE2 120からの第2の独自ディレクトリと、UE4 140からの別の独自ディレクトリとを受信することができ、UE2 120は、対応する第2のホスト無線ネットワーク、ホスト無線ネットワーク2 125から接続解除されている。換言すると、無線信号123が、喪失され、UE2 120は、ホスト無線ネットワーク2 125にアクセスすることができない。
【0038】
350において、第1の独自ディレクトリおよび第2の独自ディレクトリに基づいて、UE1 110は、第1のモバイルデバイス、UE1 110にローカル接続されていない第3のモバイルデバイス(例えば、UE3 130)までの第1のプロキシ通信経路を決定することができ、第3のモバイルデバイス、UE3 130は、無線信号133を介して、第3のホスト無線ネットワーク、ホスト無線ネットワーク3 135に対するアクセスを有する。いくつかの実施形態において、第1のプロキシ通信経路は、2つ以上の異なる無線技術を利用する。UE1 110は、第1の無線技術を使用して、第1のプロキシ通信経路を介して、第1のメッセージを第2のモバイルデバイス、UE2 120に伝送することができ、UE2 120は、第2の無線技術を使用して、第1のプロキシ通信経路を介して、第1のメッセージを第3のモバイルデバイス、UE3 130に、かつホスト無線ネットワーク3 135の上に、かつ恐らくインターネット160に中継する。
【0039】
いくつかの実施形態において、第2の独自ディレクトリは、UE3 130がUE2 120に近接していることを示し、信号をUE3 130に中継するために、UE2 120の中継ステータスを含む。いくつかの実施形態において、第1の独自ディレクトリを生成するために、UE1 110は、ピアツーピア通信のために利用可能である1つ以上のローカルモバイルデバイス(例えば、UE2 120およびUE4 140)を発見し、オフネットワークマルチモードハイブリッド型メッシュネットワーク150のメンバになるためのインビテーションを1つ以上のローカルモバイルデバイス、UE2 120およびUE4 140に伝送することができる。インビテーションに応答して、UE1 110は、オフネットワークマルチモードハイブリッド型メッシュネットワーク150の1つ以上のメンバモバイルデバイス、UE2 120およびUE4 140に対応する1つ以上の承認を受信し、少なくとも1つ以上の承認に基づいて、UE1 110のピアツーピア通信能力に対応する第1の独自ディレクトリを生成することができる。UE1 110は、第1の独自ディレクトリをUE2 120およびUE4 140に伝送し、UE2 120およびUE4 140に対応する1つ以上の独自ディレクトリを受信することができ、1つ以上の独自ディレクトリは、第2の独自ディレクトリおよびUE4 140の他の独自ディレクトリを含む。
【0040】
いくつかの実施形態において、2つ以上の異なる無線技術は、特殊陸上モバイル無線サービス(SMR)、高度無線サービス(AWS)、広域帯域パーソナル通信サービス(PCS)、一般モバイル無線サービス(GMRS)、多目的無線サービス(MURS)、LoRa、セルラーサービス、市民バンド無線サービス(CB)、市民広域帯域無線サービス(CBRS)、Bluetooth(登録商標)、WiFi、低電力無線サービス(LPRS)、またはファミリ無線サービス(FRS)を備えている。
【0041】
いくつかの実施形態を実装するときの他の考慮事項は、以下の通りである。
【0042】
いくつかの実施形態において、他のモバイルデバイスによって伝送され、第1のモバイルデバイスによって受信される告知またはプレゼンスメッセージを独自ディレクトリ内に定期的に記憶および記録する第1のモバイルデバイスに結合されるアプリケーションモジュールが、あり得る。ホストネットワークに対するモバイル無線接続性の喪失に応じて採用される、モバイルデバイスに結合される信号リピータ、信号増幅器、またはビーム形成モジュール(信号増強器)が、あり得、それは、信号増強器がない場合、ホスト無線ネットワークのために使用される、モバイルデバイスの伝送電力より大きい信号強度において、1つ以上の他の無線プロトコルまたは周波数にわたって、モバイルデバイスによって、他のモバイルデバイスに伝送される通信を増幅する。動的位相アレイを含み得るモバイルデバイス信号増強器に結合されたアンテナモジュール(AM)が、あり得る。
【0043】
いくつかの実施形態において、モバイルデバイスに結合されるコンピュータプログラム(「信号増強コントローラ」)があり得、コンピュータプログラムは、それに結合される信号増強器を制御し、信号増強器を活性化または非活性化し、1つ以上のプログラムのルールおよびアルゴリズム(他の送受信機の信号強度、近接性、方向、または場所等の因子、および/またはパケット喪失レートを含む)に基づいて、信号電力を変更し得る。いくつかの実施形態において、モバイルデバイスに結合されるコンピュータプログラム(「アンテナコントローラ」)があり得、コンピュータプログラムは、無線送受信機に結合されるアンテナを制御し、それは、1つ以上のプログラムのルールおよびアルゴリズム(他の無線モバイル送受信機の信号強度、近接性、または場所等の因子、およびパケット喪失レートを含む)に基づいて、アンテナの方向、位相、フィルタを変更するためのコマンドをアンテナに送信し得る。モバイルデバイスに結合される信号電力ビーコン機能が、あり得、それは、そのホストネットワークから接続解除されているとき、1つ以上の別個の周波数およびプロトコルを利用して、そのプレゼンスの断続的なメッセージを伝送する。
【0044】
いくつかの実施形態において、第1のモバイルデバイスの信号増強デバイスまたはAMの構成、動作状態、および性能特性についての情報が、第2のモバイルに伝送され、第2のモバイルデバイスの独自ディレクトリのデータ記憶装置内に記憶され得る。いくつかの実施形態は、通信インターフェースを介して、陸上モバイル無線に接続された第1のモバイルデバイスに結合されるモジュールを含み得、それによって、第1のモバイルデバイスが、そのホストネットワークから接続解除された状態にあることに応じて、無線伝送機能の活性化を通して、通信を中継のための陸上モバイル無線に伝送し、それは、音声活性化交換(VOX)、CORまたはTOR中継シグナル伝達、または他のシグナル伝達または無線コマンド機構を通して果たされ得、陸上モバイル無線送受信機間の通信インターフェースは、2または4ワイヤアナログ音声またはトーン信号伝達、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi、または陸上モバイル無線送受信機に結合された他の信号受信機またはポートであり得る。
【0045】
いくつかの実施形態において、接続解除されたホストネットワーク状態にあるとき、通知モジュールである第1のモバイルデバイスに結合されたモバイルソフトウェアアプリケーションまたはモジュールが、あり得、それによって、ユーザは、第2のモバイルデバイスの告知または確認応答を受信すると、別の無線モバイルデバイスが存在し、第2のモバイルデバイスの告知または確認応答を受信しないと、もはや存在しないという聴覚的修正または視覚的通知を受信し得る。
【0046】
いくつかの実施形態において、システムの種々のデータ記憶装置内に記憶される情報を使用するモバイルデバイスに結合された人工知能モジュールがあり得、他のモバイルデバイスの予測される場所は、将来の時間(t)におけるものであり得、それは、モバイルデバイスの近接通信範囲内にある。共通のホストネットワーク上で動作する着目モバイルデバイスの任意の集合体の一部として、1つ以上のより高い電力のエンドユーザ機器デバイス、リピータ、またはアクセスポイント(「HPアクセスポイント」)が、あり得、それらは、HPアクセスデバイスが取り付けられたまたは結合された自律型または遠隔制御型車両に結合され、自律型または遠隔制御型車両は、モバイルデバイスの集合体との接続を最大化するように位置を移動させ得る。モバイルデバイスの集合体は、画定されたまたは近接して画定された物理的空間内にあり得、物理的空間は、人間またはマシンエージェントによって確立されるか、または着目モバイルデバイスの集合体の相対的な場所によって画定され得る。接続の最大化は、種々の因子(種々のモバイルデバイスの優先度、識別、目的、または機能、メッセージの内容、他のHPアクセスポイントに対する近接した共通アクティビティ、およびそれに接続されるモバイルデバイスの集合体を含み得る)を考慮するアルゴリズムまたはルールに基づいて決定されることができる。HPアクセスポイントの位置は、標高、等高線、現地の障害物および物体、大気の状態、および気象等の環境データを含み得、無線信号の伝搬および通信有効範囲が、決定され、および/または、車両と関連する物理的地形およびアクセス可能性が、センサ(LIDARと、マシンビジョンと、ジオポジションと、ジオマッピングと、他のデータとを含む)を使用して決定される。
【0047】
種々の実施形態は、例えば、図4に示されるコンピュータシステム400等の1つ以上の周知のコンピュータシステムを使用して実装されることができる。コンピュータシステム400は、本明細書に説明される機能を実施することが可能である任意の周知のコンピュータであり得る。例えば、限定ではないが、図1のUE1 110、UE2 120、UE3、130、およびUE4 140、図2のシステム200、図3の方法300、および図5のシステム500(および/または図に示される他の装置および/またはコンポーネント)が、コンピュータシステム400またはその一部を使用して実装され得る。
【0048】
コンピュータシステム400は、プロセッサ404等の1つ以上のプロセッサ(中央処理ユニットまたはCPUとも呼ばれる)を含む。プロセッサ404は、バスであり得る通信インフラストラクチャ406に接続される。1つ以上のプロセッサ404の各々は、グラフィックス処理ユニット(GPU)であり得る。ある実施形態において、GPUは、数学的に集約的なアプリケーションを処理するように設計された特殊電子回路であるプロセッサである。GPUは、コンピュータグラフィックスアプリケーション、画像、ビデオ等に共通する数学的に集約的なデータ等、データの大きいブロックの並列処理にとって効率的である、並列構造を有し得る。
【0049】
コンピュータシステム400は、ユーザ入/出力インターフェース402を通して、通信インフラストラクチャ406と通信するモニタ、キーボード、ポインティングデバイス等のユーザ入/出力デバイス403も含む。コンピュータシステム400は、ランダムアクセスメモリ(RAM)等のメインまたはプライマリメモリ408も含む。メインメモリ408は、1つ以上のレベルのキャッシュを含み得る。メインメモリ408は、その中に制御論理(例えば、コンピュータソフトウェア)および/またはデータを記憶している。
【0050】
コンピュータシステム400は、1つ以上の二次記憶デバイスまたはメモリ410も含み得る。二次メモリ410は、例えば、ハードディスクドライブ412および/またはリムーバブル記憶デバイスまたはドライブ414を含み得る。リムーバブル記憶ドライブ414は、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、磁気テープドライブ、コンパクトディスクドライブ、光記憶デバイス、テープバックアップデバイス、および/または任意の他の記憶デバイス/ドライブであり得る。
【0051】
リムーバブル記憶ドライブ414は、リムーバブル記憶ユニット418と相互作用し得る。リムーバブル記憶ユニット418は、コンピュータソフトウェア(制御論理)および/またはデータを記憶しているコンピュータ利用可能または読み取り可能記憶デバイスを含む。リムーバブル記憶ユニット418は、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気テープ、コンパクトディスク、DVD、光記憶ディスク、および/または任意の他のコンピュータデータ記憶デバイスであり得る。リムーバブル記憶ドライブ414は、周知の様式において、リムーバブル記憶ユニット418から読み取り、および/またはそれに書き込む。
【0052】
いくつかの実施形態によると、二次メモリ410は、コンピュータプログラムおよび/または他の命令および/またはデータがコンピュータシステム400によってアクセスされることを可能にするための他の手段、媒介物、または他のアプローチを含み得る。そのような手段、媒介物、または他のアプローチは、例えば、リムーバブル記憶ユニット44と、インターフェース420とを含み得る。リムーバブル記憶ユニット422およびインターフェース420の例は、プログラムカートリッジおよびカートリッジインターフェース(ビデオゲームデバイスにおいて見出されるもの等)、リムーバブルメモリチップ(EPROMまたはPROM等)および関連付けられたソケット、メモリスティックおよびUSBポート、メモリカードおよび関連付けられたメモリカードスロット、および/または任意の他のリムーバブル記憶ユニットおよび関連付けられたインターフェースを含み得る。
【0053】
コンピュータシステム400は、通信またはネットワークインターフェース424をさらに含み得る。通信インターフェース424は、コンピュータシステム400がリモートデバイス、リモートネットワーク、リモートエンティティ等の任意の組み合わせ(参照番号428によって、個々かつ集合的に参照される)と通信および相互作用することを可能にする。例えば、通信インターフェース424は、コンピュータシステム400が通信経路426を経由して、リモートデバイス428と通信することを可能にし得、それは、有線および/または無線であってもよく、それは、LAN、WAN、インターネット等の任意の組み合わせを含み得る。制御論理および/またはデータは、通信経路426を介して、コンピュータシステム400に、かつそれから伝送され得る。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】