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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】酸化および直接染料を含む組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/41 20060101AFI20240905BHJP
   A61Q 5/10 20060101ALI20240905BHJP
   A61K 8/34 20060101ALI20240905BHJP
   A61K 8/49 20060101ALI20240905BHJP
【FI】
A61K8/41
A61Q5/10
A61K8/34
A61K8/49
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024517007
(86)(22)【出願日】2022-09-29
(85)【翻訳文提出日】2024-03-15
(86)【国際出願番号】 EP2022077125
(87)【国際公開番号】W WO2023052511
(87)【国際公開日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】21200127.5
(32)【優先日】2021-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000000918
【氏名又は名称】花王株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000084
【氏名又は名称】弁理士法人アルガ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ハートムート,メーリンク
(72)【発明者】
【氏名】中村 隆仁
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AB031
4C083AB171
4C083AB281
4C083AB352
4C083AB432
4C083AC122
4C083AC471
4C083AC472
4C083AC542
4C083AC551
4C083AC552
4C083AC791
4C083AC851
4C083AC852
4C083BB43
4C083CC36
4C083DD06
4C083DD15
4C083DD17
4C083DD21
4C083DD23
4C083DD27
4C083EE07
(57)【要約】
本発明は、ケラチン繊維、好ましくはヒトケラチン繊維、より好ましくはヒト毛髪の染色用組成物であって、a)1,4-ジアミノ-2-メトキシメチル-ベンゼンおよび/またはその水和物、および/またはその塩、b)a)群の化合物とは異なる1種以上の酸化染料カプラーまたは酸化染料前駆体、c)HCブルー18、HCレッド18、HCイエロー16、および/またはそれらの塩、ならびに/あるいはそれらの混合物から選択される1種以上の直接染料を含む組成物を対象とするものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケラチン繊維、好ましくはヒトケラチン繊維、より好ましくはヒト毛髪の染色用組成物Aであって、
a)1,4-ジアミノ-2-メトキシメチル-ベンゼンおよび/またはその塩、
b)a)群の化合物とは異なる1種以上の酸化染料カプラーまたは酸化染料前駆体、
c)HCブルー18、HCレッド18、HCイエロー16、および/またはそれらの塩、ならびに/あるいはそれらの混合物から選択される1種以上の直接染料を含む組成物。
【請求項2】
b)群の1種以上の化合物が、5-アミノ-2-メチルフェノール、2-メチル-5-ヒドロキシエチルアミノフェノール、2,4,-ジアミノフェノキシエタノール、2-アミノ-4-ヒドロキシエチルアミノアニソール、2-メチル-5-アミノ-6-クロルフェノール、1,3-ビス-(2,4-ジアミノフェノキシ)-プロパン、2-ビス(2-ヒドロキシエチル)-アミノトルエン、2-アミノ-5-メチルフェノール、レソルシノール、2-メチルレソルシノール、4-クロロレソルシノール、2-アミノ-4-クロロフェノール、5-アミノ-4-メトキシ-2-メチルフェノール、2-アミノフェノール、3-アミノ-フェノール、1-メチル-2-ヒドロキシ-4-アミノベンゼン、3-N,N-ジメチルアミノフェノール、2,6-ジヒドロキシ-3,5-ジメトキシピリジン、5-アミノ-3-メチルフェノール、6-アミノ-3-メチルフェノール、1,3-ジアミノ-ベンゼン、1-アミノ-3-(2’-ヒドロキシエチルアミノ)ベンゼン、1-アミノ-3-[ビス(2’-ヒドロキシ-エチル)アミノ]ベンゼン、α-ナフトール、4,6-ジクロロレソルシノール、1,3-ジアミノ-トルエン、4-ヒドロキシ-1,2-メチレンジオキシベンゼン、1,5-ジヒドロキシナフタレン、1,6-ジヒドロキシナフタレン、1,7-ジヒドロキシナフタレン、2,7-ジヒドロキシナフタレン、1-ヒドロキシ-2-メチルナフタレン、4-ヒドロキシ-1,2-メチルジオキシベンゼン、2,4-ジアミノ-3-クロロフェノール、5-アミノ-2-メトキシフェノールおよび/もしくは1-メトキシ-2-アミノ-4-(2’-ヒドロキシエチルアミノ)-ベンゼン、2,4,5,6-テトラアミノピリミジン、2,5,6-トリアミノ-5-ピリミジノール、および/またはそれらの塩、ならびに/あるいはそれらの混合物であり、好ましくはb)群の1種以上の化合物が、4-クロロレソルシノール、2-メチルレソルシノール、1,3-ビス(2,4-ジアミノフェノキシ)-プロパン、2-メチル-5-アミノ-6-クロルフェノール、2-アミノ-3-ヒドロキシピリジン、および/またはそれらの塩、ならびに/あるいはそれらの混合物から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
組成物Aが、固体組成物、好ましくは粉末組成物またはペレット組成物または錠剤組成物またはカプセル組成物、より好ましくは粉末染毛用組成物またはペレット染毛用組成物または錠剤染毛用組成物であり、さらにより好ましくは粉末染毛用組成物である、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
a)群およびb)群の化合物の全濃度が、組成物Aの全重量に対して0.05~60重量%、好ましくは0.1~50重量%、より好ましくは0.25~40重量%、さらにより好ましくは0.3~35重量%、さらにより好ましくは0.4~35重量%である、請求項1から3のいずれかに記載の組成物。
【請求項5】
a)群の化合物とb)群の化合物の重量比が、0.2~5、好ましくは0.3~3、より好ましくは0.5~2である、請求項1から4のいずれかに記載の組成物。
【請求項6】
c)群の1種以上の化合物の全濃度が、組成物Aの全重量に対して0.01~20重量%、好ましくは0.05~15重量%、より好ましくは0.1~10重量%、より好ましくは0.1~5重量%である、請求項1から5のいずれかに記載の組成物。
【請求項7】
a)群の化合物とc)群の化合物の重量比が、0.1~20、好ましくは0.25~15、より好ましくは1~15である、請求項1から6のいずれかに記載の組成物。
【請求項8】
c)群とは異なる1種以上の直接染料、および/またはそれらの塩、ならびに/あるいはそれらの混合物を含み、好ましくはディスパースブラック9、アシッドイエロー1、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール、および/またはそれらの塩、ならびに/あるいはそれらの混合物を含む、請求項1から7のいずれかに記載の組成物。
【請求項9】
d)群の化合物として1種以上のアルカリ化剤、好ましくは1種以上の無機アルカリ化剤、より好ましくはケイ酸、メタケイ酸、二ケイ酸、水酸化物、炭酸、重炭酸、またはリン酸の1種以上の金属塩、より好ましくはケイ酸、メタケイ酸、二ケイ酸、水酸化物、もしくはリン酸の1種以上のナトリウム塩もしくはカリウム塩、および/またはそれらの混合物、さらにより好ましくはリン酸三ナトリウムもしくはリン酸三カリウム、および/またはそれらの混合物を含む、請求項1から8のいずれかに記載の組成物。
【請求項10】
d)群の化合物の全濃度が、組成物Aの全重量に対して0.1~40重量%、好ましくは0.25~30重量%、より好ましくは0.4~25重量%、さらにより好ましくは1~20重量%、さらにより好ましくは2~10重量%である、請求項1から9のいずれかに記載の組成物。
【請求項11】
pH7~12、好ましくは8~11.5、さらにより好ましくは9~11.5、さらにより好ましくは9~10.5を有する水性組成物である、請求項1、2および4から10のいずれかに記載の組成物。
【請求項12】
a)群およびb)群の化合物の全濃度が、組成物Aの全重量に対して0.01~20重量%、好ましくは0.05~15重量%、より好ましくは0.1~12重量%、さらにより好ましくは0.25~10重量%、さらにより好ましくは0.25~8重量%である、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
二剤式の染毛用組成物または三剤式の染毛および脱色用組成物であって、請求項1から12のいずれかに記載の組成物Aおよび水性組成物Bを含み、任意に脱色組成物を含み、水性組成物Bが、好ましくはpH1~6を有し、任意に1種以上の酸化剤を含む、組成物。
【請求項14】
- 請求項1から12のいずれかに記載のa)群およびb)群の1種以上の化合物を含む組成物C、
- 請求項1から12のいずれかに記載のc)群の1種以上の化合物を含む組成物D、
- 請求項13に記載の任意選択の水性組成物B
を含む部品キット。
【請求項15】
ケラチン繊維、好ましくはヒトケラチン繊維、より好ましくはヒト毛髪を染色する方法であって、
i)請求項1から12のいずれかに記載の組成物Aを用意し、任意にそれを請求項13に記載の組成物Bと混合して、pH7~12を有する用時調製組成物を得るステップ、
ii)用時調製組成物をケラチン繊維に塗布し、それを1~60分間放置するステップ、
iii)任意にケラチン繊維をすすぎ流し、任意にケラチン繊維を乾燥するステップ
を含む方法。
【請求項16】
ケラチン繊維、好ましくはヒトケラチン繊維、より好ましくはヒト毛髪を染色する方法であって、
x)請求項14に記載の組成物Cを用意し、それを請求項13および/または14のいずれかに記載の組成物Bと混合して、pH7~12を有する用時調製組成物を調製するステップ、
xi)用時調製組成物をケラチン繊維に塗布し、それを1~60分間放置し、任意にケラチン繊維をすすぎ流し、任意にケラチン繊維を乾燥するステップ、
xii)請求項14に記載の組成物Dをケラチン繊維に塗布するステップ、
xiii)組成物Dをケラチン繊維上に、好ましくは1~60分間放置し、任意にケラチン繊維をすすぎ流し、任意にケラチン繊維を乾燥するステップ
を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケラチン繊維を酸化および直接染料で染色するための組成物に関する。さらに、二剤式または三剤式組成物、部品キットおよび染色方法が開示される。
【背景技術】
【0002】
直接染料は、過去10年間にわたって特に化粧品産業の関心があった。酸化染料とは違って、直接染料はケラチン繊維に塗布しやすいが、ケラチン繊維上での耐久性を欠くことが多い。
【0003】
直接染料全般について技術的課題の1つは、環境因子またはパーマもしくは脱色などの化学的処理により事前損傷を受けたケラチン繊維上での耐久性が低いことである。化学的処理によって、毛髪内部構造が変化し、通常、未処理毛髪と比べて染料取り込みが向上するが、同時に直接染料が容易に洗い流されることもある。したがって、事前に化学的毛髪処理を受けた消費者は、直接染料の低耐久性を、特に洗髪を数回行った後に経験する可能性がある。さらに、色強度は数回洗髪を受けるたびに弱まり、毛髪は、個々の直接染料の異なるにじみ率に応じてさらに望ましくない色ずれを経験する可能性がある。
【0004】
美容院サロンの日常業務では、事前のトリートメントの一部が既に洗い流された可能性があり、それらの効果がもはや目に見えないので、専門家が顧客の事前の毛髪損傷を分析するのも容易であるとは限らない。健常毛髪であると仮定し、次いで直接染色を行いながらも、染色処理の耐久性が並はずれて低いことは美容師および顧客にとって驚きとなりうる。そのような経験は、あらゆる当事者を確実に失望させる。
【0005】
DE202005002552(特許文献1)には、皮膚への相溶性および染色の課題に取り組むための1,4-ジアミノ-2-メトキシメチル-ベンゼン、酸化染料カプラー、およびある種の直接染料が開示されている。
【0006】
FR3026004(特許文献2)には、染色強度の問題に取り組むための1,4-ジアミノ-2-メトキシメチル-ベンゼン酸化染料カプラー、およびカチオン性直接染料が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】ドイツ202005002552号
【特許文献2】フランス3026004号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、先行技術は、上記の課題を満足には解決せず、したがって化学処理の履歴にかかわらず高染色強度を与え、改善された耐久性を有する、ケラチン繊維の染色用組成物を開発することが実に求められている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の目的は、ケラチン繊維、好ましくはヒトケラチン繊維、より好ましくはヒト毛髪の染色用組成物Aであって、
a)1,4-ジアミノ-2-メトキシメチル-ベンゼン、および/またはその塩、
b)a)群の化合物とは異なる1種以上の酸化染料カプラーまたは酸化染料前駆体、
c)HCブルー18、HCレッド18、HCイエロー16、および/またはそれらの塩、ならびに/あるいはそれらの混合物から選択される1種以上の直接染料
を含む組成物である。
【0010】
本発明の第2の目的は、二剤式の染毛用組成物または三剤式の染毛用および脱色組成物であって、以上に定義された組成物Aおよび水性組成物Bを含み、任意に脱色組成物を含み、水性組成物Bが、好ましくはpH1~6を有し、任意に1種以上の酸化剤を含む、組成物である。
【0011】
本発明の第3の目的は、
- 以上に定義されたa)群およびb)群の1種以上の化合物を含む組成物C、
- 以上に定義されたc)群の1種以上の化合物を含む組成物D、
- 以上に定義された任意選択の水性組成物B
を含む部品キットである。
【0012】
本発明の第4の目的は、ケラチン繊維、好ましくはヒトケラチン繊維、より好ましくはヒト毛髪を染色する方法であって、
i)以上に定義された組成物Aを用意し、任意にそれを以上に定義された組成物Bと混合して、pH7~12を有する用時調製組成物を得るステップ、
ii)用時調製組成物をケラチン繊維に塗布し、それを1~60分間放置するステップ、
iii)任意にケラチン繊維をすすぎ流し、任意にケラチン繊維を乾燥するステップ
を含む方法である。
【0013】
本発明の第5の目的は、ケラチン繊維、好ましくはヒトケラチン繊維、より好ましくはヒト毛髪を染色する方法であって、
x)以上に定義された組成物Cを用意し、それを以上に定義された組成物Bと混合して、pH7~12を有する用時調製組成物を調製するステップ、
xi)用時調製組成物をケラチン繊維に塗布し、それを1~60分間放置し、任意にケラチン繊維をすすぎ流し、任意にケラチン繊維を乾燥するステップ、
xii)以上に定義された組成物Dをケラチン繊維に塗布するステップ、
xiii)組成物Dをケラチン繊維上に、好ましくは1~60分間放置し、任意にケラチン繊維をすすぎ流し、任意にケラチン繊維を乾燥するステップ
を含む方法である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の発明者らは、予想外なことに、独立請求項に記載の組成物が、直接染料の染色強度および洗髪堅牢度を改善することを見出した。さらに、ケラチン繊維の美容的外観が改善された。後者の効果は、輝きおよび健康的な感触と関係付けられる。
【0015】
染色用組成物
本発明は、ケラチン繊維、好ましくはヒトケラチン繊維、より好ましくはヒト毛髪の染色用組成物Aであって、
a)1,4-ジアミノ-2-メトキシメチル-ベンゼンおよび/またはその水和物、および/またはその塩、
b)a)群の化合物とは異なる1種以上の酸化染料カプラーまたは酸化染料前駆体、
c)HCブルー18、HCレッド18、HCイエロー16、および/またはそれらの塩、ならびに/あるいはそれらの混合物から選択される1種以上の直接染料
を含む組成物を対象とするものである。
【0016】
a)群の化合物の好適な塩は、硫酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、硝酸塩、リン酸塩、リン酸水素塩、リン酸二水素塩、メト硫酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、乳酸塩、トシル酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、酢酸塩、および/またはそれらの混合物であり、好ましくは硫酸塩および/または塩酸塩、ならびに/あるいはそれらの混合物であり、より好ましくは溶解速度の観点から、硫酸塩である。
【0017】
染色強度の観点から、a)群の化合物の全濃度は、組成物Aの全重量に対して0.01重量%以上であることが好ましく、好ましくは0.05重量%以上、さらにより好ましくは0.1重量%以上である。
【0018】
化粧品の安全性の観点から、a)群の化合物の全濃度は、組成物Aの全重量に対して60重量%以下であることが好ましく、好ましくは50重量%以下、さらにより好ましくは40重量%以下、さらにより好ましくは30重量%以下である。
【0019】
上述の効果を達成するために、a)群の化合物の全濃度は、組成物Aの全重量に対して0.01~60重量%であることが好ましく、好ましくは0.05~50重量%、より好ましくは0.1~40重量%、さらにより好ましくは0.25~30重量%である。
【0020】
カラーシェーディングの観点から、b)群の1種以上の化合物は、5-アミノ-2-メチルフェノール、2-メチル-5-ヒドロキシエチルアミノフェノール、2,4,-ジアミノフェノキシエタノール、2-アミノ-4-ヒドロキシエチルアミノアニソール、2-メチル-5-アミノ-6-クロルフェノール、1,3-ビス-(2,4-ジアミノフェノキシ)-プロパン、2-ビス(2-ヒドロキシエチル)-アミノトルエン、2-アミノ-5-メチルフェノール、レソルシノール、2-メチルレソルシノール、4-クロロレソルシノール、2-アミノ-4-クロロフェノール、5-アミノ-4-メトキシ-2-メチルフェノール、2-アミノフェノール、3-アミノ-フェノール、1-メチル-2-ヒドロキシ-4-アミノベンゼン、3-N,N-ジメチルアミノフェノール、2,6-ジヒドロキシ-3,5-ジメトキシピリジン、5-アミノ-3-メチルフェノール、6-アミノ-3-メチルフェノール、1,3-ジアミノ-ベンゼン、1-アミノ-3-(2’-ヒドロキシエチルアミノ)ベンゼン、1-アミノ-3-[ビス(2’-ヒドロキシ-エチル)アミノ]ベンゼン、α-ナフトール、4,6-ジクロロレソルシノール、1,3-ジアミノ-トルエン、4-ヒドロキシ-1,2-メチレンジオキシベンゼン、1,5-ジヒドロキシナフタレン、1,6-ジヒドロキシナフタレン、1,7-ジヒドロキシナフタレン、2,7-ジヒドロキシナフタレン、1-ヒドロキシ-2-メチルナフタレン、4-ヒドロキシ-1,2-メチルジオキシベンゼン、2,4-ジアミノ-3-クロロフェノール、5-アミノ-2-メトキシフェノールおよび/または1-メトキシ-2-アミノ-4-(2’-ヒドロキシエチルアミノ)-ベンゼン、2,4,5,6-テトラアミノピリミジン、2,5,6-トリアミノ-5-ピリミジノール、および/またはそれらの塩、ならびに/あるいはそれらの混合物であることが好ましく、好ましくはb)群の1種以上の化合物は、4-クロロレソルシノール、2-メチルレソルシノール、1,3-ビス(2,4-ジアミノフェノキシ)-プロパン、2-メチル-5-アミノ-6-クロルフェノール、2-アミノ-3-ヒドロキシピリジン、および/またはそれらの塩、ならびに/あるいはそれらの混合物から選択される。
【0021】
染色強度の観点から、b)群の化合物の全濃度は、組成物Aの全重量に対して0.01重量%以上であることが好ましく、好ましくは0.05重量%以上、さらにより好ましくは0.1重量%以上である。
【0022】
化粧品の安全性の観点から、b)群の化合物の全濃度は、組成物Aの全重量に対して60重量%以下であることが好ましく、好ましくは50重量%以下、さらにより好ましくは40重量%以下、さらにより好ましくは30重量%以下である。
【0023】
上述の効果を達成するために、b)群の化合物の全濃度は、組成物Aの全重量に対して0.01~60重量%であることが好ましく、好ましくは0.05~50重量%、より好ましくは0.1~40重量%、さらにより好ましくは0.25~30重量%である。
【0024】
染色強度の観点から、a)群およびb)群の化合物の全濃度は、組成物Aの全重量に対して0.01重量%以上であることが好ましく、より好ましくは0.05重量%以上、さらにより好ましくは0.1重量%以上、さらにより好ましくは0.25重量%以上、さらにより好ましくは0.3重量%以上、さらにより好ましくは0.4重量%以上である。
【0025】
化粧品の安全性の観点から、a)群およびb)群の化合物の全濃度は、組成物Aの全重量に対して60重量%以下であることが好ましく、好ましくは50重量%以下、より好ましくは40重量%以下、さらにより好ましくは35重量%以下である。
【0026】
上述の効果を達成するために、a)群およびb)群の化合物の全濃度は、組成物Aの全重量に対して0.01~60重量%であることが好ましく、好ましくは0.05~50重量%、より好ましくは0.1~40重量%、さらにより好ましくは0.25~35重量%、さらにより好ましくは0.3~35重量%、さらにより好ましくは0.4~35重量%である。
【0027】
カラーシェードの観点から、a)群の化合物とb)群の化合物の重量比は、0.2以上であることが好ましく、より好ましくは0.3以上、さらにより好ましくは0.5以上である。
【0028】
カラーシェードの観点から、a)群の化合物とb)群の化合物の重量比は、5以下であることが好ましく、より好ましくは3以下、さらにより好ましくは2以下である。
【0029】
上述の効果を達成するために、a)群の化合物とb)群の化合物の重量比は、0.2~5であることが好ましく、好ましくは0.3~3、より好ましくは0.5~2である。
【0030】
染色強度の観点から、c)群の1種以上の化合物の全濃度は、組成物Aの全重量に対して0.01重量%以上であることが好ましく、好ましくは0.05重量%以上、より好ましくは0.1重量%以上である。
【0031】
洗髪堅牢度の観点から、c)群の1種以上の化合物の全濃度は、組成物Aの全重量に対して20重量%以下であることが好ましく、好ましくは15重量%以下、より好ましくは10重量%以下、さらにより好ましくは5重量%以下である。
【0032】
上述の効果を達成するために、c)群の1種以上の化合物の全濃度は、組成物Aの全重量に対して0.01~20重量%であることが好ましく、好ましくは0.05~15重量%、より好ましくは0.1~10重量%、より好ましくは0.1~5重量%である。
【0033】
染色強度の観点から、a)群の化合物とc)群の化合物の重量比は、0.1以上であることが好ましく、好ましくは0.25以上、より好ましくは1以上である。
【0034】
洗髪堅牢度の観点から、a)群の化合物とc)群の化合物の重量比は、20以下であることが好ましく、好ましくは15以下である。
【0035】
上述の効果を達成するために、a)群の化合物とc)群の化合物の重量比は、0.1~20であることが好ましく、好ましくは0.25~15、より好ましくは1~15である。
【0036】
洗髪堅牢度の観点から、本発明の組成物Aは、c)群とは異なる1種以上の直接染料、および/またはそれらの塩、および/またはそれらの混合物を含むことがさらに好ましい。原理的に、他の直接染料はすべて、組み合わせるのに適している。しかし、洗髪堅牢度の観点から、本発明の組成物Aは、ディスパースブラック9、アシッドイエロー1、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール、および/またはそれらの塩、ならびに/あるいはそれらの混合物を含むことが好ましい。
【0037】
c)群とは異なる1種以上の化合物の好適な全濃度、好ましくはディスパースブラック9、アシッドイエロー1、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール、および/またはそれらの塩、ならびに/あるいはそれらの混合物の全濃度は、組成物Aの全重量に対して0.01~5重量%、好ましくは0.05~2.5重量%、より好ましくは0.1~1.5重量%である。
【0038】
染色強度の観点から、組成物Aは、d)群の化合物として1種以上のアルカリ化剤、好ましくは1種以上の無機アルカリ化剤、より好ましくはケイ酸、メタケイ酸、二ケイ酸、水酸化物、炭酸、重炭酸、またはリン酸の1種以上の金属塩、より好ましくはケイ酸、メタケイ酸、二ケイ酸、水酸化物、もしくはリン酸の1種以上のナトリウム塩もしくはカリウム塩、および/またはそれらの混合物、さらにより好ましくはリン酸三ナトリウムもしくはリン酸三カリウム、および/またはそれらの混合物を含むことが好ましい。
【0039】
さらに好ましくは、d)群の1種以上の化合物は、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、二ケイ酸ナトリウム、二ケイ酸カリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸水素カリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸三カリウム、および/またはそれらの混合物から選択される。
【0040】
d)群の最も好ましい化合物は、リン酸三ナトリウム、リン酸三カリウム、および/またはそれらの混合物である。
【0041】
染色強度の観点から、d)群の化合物の全濃度、好ましくは無機アルカリ化剤の全濃度、より好ましくはケイ酸、メタケイ酸、二ケイ酸、炭酸、重炭酸またはリン酸の1種以上の金属塩の全濃度、さらにより好ましくはリン酸三ナトリウムまたはリン酸三カリウムの全濃度は、組成物Aの全重量に対して1重量%以上であることが好ましく、より好ましくは5重量%以上、さらにより好ましくは10重量%以上、より好ましくは15重量%以上、さらにより好ましくは20重量%以上である。
【0042】
化粧品の安全性の観点から、d)群の化合物の全濃度、好ましくは無機アルカリ化剤の全濃度、より好ましくはケイ酸、メタケイ酸、二ケイ酸、炭酸、重炭酸、またはリン酸の1種以上の金属塩の全濃度、さらにより好ましくはリン酸三ナトリウムまたはリン酸三カリウムの全濃度は、組成物Aの全重量に対して75重量%以下であることが好ましく、より好ましくは70重量%以下、さらにより好ましくは65重量%以下、さらにより好ましくは60重量%以下、さらにより好ましくは55重量%以下である。
【0043】
上述の効果を達成するために、d)群の化合物の全濃度、好ましくは無機アルカリ化剤の全濃度、より好ましくはケイ酸、メタケイ酸、二ケイ酸、炭酸、重炭酸、またはリン酸の1種以上の金属塩の全濃度、さらにより好ましくはリン酸三ナトリウムまたはリン酸三カリウムの全濃度は、組成物Aの全重量に対して1~75重量%であることが好ましく、好ましくは5~70重量%、より好ましくは10~65重量%、さらにより好ましくは15~60重量%、さらにより好ましくは20~55重量%である。
【0044】
環境保護の観点から、組成物Aは、固体組成物、好ましくは粉末組成物またはペレット組成物または錠剤組成物またはカプセル組成物、より好ましくは粉末染毛用組成物またはペレット染毛用組成物または錠剤染毛用組成物であってよく、さらにより好ましくは粉末染毛用組成物である。
【0045】
用語「粉末」は、25℃および大気圧で固体組成物を表す。この用語は、自由流動性粉末および錠剤などの圧縮粉末に関する。粉末組成物は、25℃で固体状態であるその性質が変わらない限り、水を含むこともできる。
【0046】
環境的側面の観点から、水の全濃度は、組成物Aの全重量に対して10重量%以下であることが好ましく、好ましくは5重量%以下、より好ましくは1重量%以下、さらにより好ましくは0.1重量%以下であることが好ましく、さらにより好ましくは組成物Aは無水組成物である。
【0047】
これは、空気由来の残留水分または諸成分に結合している結晶水の存在を除外しない。好ましくは、組成物Aは、安定性の観点から無水粉末組成物である。
【0048】
組成物の安定性および使用利便性の観点から、組成物Aは、1種以上の粉状添加物を含むことが好ましい。
【0049】
用語「添加物」は、組成物Aの充填材料として、かつ他の化合物の分散剤として作用することができるが、染料ともアルカリ化剤とも反応せず、したがって粉末に高い貯蔵安定度を長期間にわたって付与する化合物を表す。
【0050】
本発明の組成物Aは、染料が分散されている有機および/または無機粉状添加物をe)群の化合物として含むことができる。
【0051】
好適な有機および/または無機粉状添加物は、例えば、珪藻土、カオリン、ベントナイト、デンプン、特にトウモロコシ、タピオカ、コメ、コムギおよびジャガイモ、ナイロン粉末、モンモリロナイト、セッコウ、おがくずおよびパーライトである。
【0052】
分散性の観点から、e)群の化合物の全濃度は、粉末中における直接染料の良好な分散性および粉末の急速な溶解を達成するという観点から、組成物Aの全重量に対して5重量%以上であることが好ましく、より好ましくは10重量%以上、さらにより好ましくは15重量%以上、さらにより好ましくは20重量%以上である。
【0053】
製剤の自由の観点から、e)群の化合物の全濃度は、粉末中における染料の良好な分散性および製剤の自由を達成するという観点から、組成物Aの全重量に対して60重量%以下であることが好ましく、より好ましくは50重量%以下、さらにより好ましくは45重量%以下、さらにより好ましくは40重量%以下である。
【0054】
上述の効果を達成するために、e)群の化合物の全濃度は、組成物Aの全重量に対して5~60重量%であることが好ましく、好ましくは10~50重量%、さらにより好ましくは15~45重量%、さらにより好ましくは20~40重量%である。
【0055】
他の製品形態
本発明の組成物Aは、油ベースの組成物、有機溶媒を含む液体組成物、または水性組成物などの他の化粧品形態で実現することができる。
【0056】
油ベースの組成物
組成物Aが油ベースの組成物である場合、それは、25℃および大気圧で液体である、f)による1種以上の親油性化合物を含む。
【0057】
好ましくは、f)群の化合物は、化粧品の相溶性の観点からC~C12脂肪アルコール、オレイルアルコール、C~C22アルコールとC12~C22脂肪酸のエステル、C~C22脂肪酸、植物油、および/またはシリコーン、および/または炭化水素系製品、ならびに/あるいはそれらの混合物から選択される。
【0058】
好適なC~C12脂肪アルコールは、1-ヘプタノール、1-オクタノール、1-ノナノール、1-デカノール、ウンデシルアルコール、およびラウリルアルコール、ならびに/あるいはそれらの混合物である。
【0059】
~C12アルコールとC12~C22脂肪酸の好適なエステルは、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピルである。
【0060】
好適なC~C22脂肪酸は、オレイン酸、リノール酸、およびパルミチン酸である。
【0061】
好適な植物油は、オリーブ油、アーモンド油、ヒマワリ油、およびアルガン油である。
【0062】
好適なシリコーンは、非アミノ化および/またはアミノ化シリコーンである。後者は、アモジメチコンとして一般に呼ばれている。
【0063】
好適な炭化水素系製品は、鉱油およびパラフィン、特に軽質油である。
【0064】
安定な組成物を形成し、使用者にとって使い易いという観点から、f)群の化合物の全濃度は、組成物Aの全重量に対して1重量%以上であることが好ましく、より好ましくは5重量%以上、さらにより好ましくは10重量%以上、より好ましくは15重量%以上、さらにより好ましくは20重量%以上である。
【0065】
安定な組成物を形成するという観点から、f)群の化合物の全濃度は、組成物Aの全重量に対して75重量%以下であることが好ましく、より好ましくは70重量%以下、さらにより好ましくは65重量%以下、より好ましくは60重量%以下、さらにより好ましくは55重量%以下である。
【0066】
上述の効果を達成するために、f)群の化合物の全濃度は、組成物Aの全重量に対して1~75重量%であることが好ましく、好ましくは5~70重量%、より好ましくは10~65重量%、さらにより好ましくは15~60重量%、さらにより好ましくは20~55重量%である。
【0067】
有機溶媒を含む液体組成物
組成物Aが25℃および大気圧で液体組成物である場合、それは、g)群の化合物として1種以上の有機溶媒を含むことができる。
【0068】
安定性の観点から、水の全濃度は、組成物Aの全重量に対して10重量%以下であることが好ましく、好ましくは5重量%以下、より好ましくは1重量%以下、さらにより好ましくは0.1重量%以下であることが好ましく、さらにより好ましくは組成物Aは無水組成物である。
【0069】
用語「無水」は、添加された水を含まない組成物Aを表す。これは、空気由来の残留水分または諸成分に結合している結晶水の存在を除外しない。
【0070】
本発明のこの態様では、組成物Aは、1種以上の有機溶媒を含むことができる。
【0071】
有機溶媒は、染料を溶解するように選択することができる。好ましい溶媒は、1価、2価、および3価のアルコールならびに/あるいはそれらの混合物である。
【0072】
化粧品の安全性および溶解能力の観点から好ましい1価、2価、および3価のアルコールは、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、エチレングリコール、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、およびグリセロール、ならびに/あるいはそれらの混合物である。
【0073】
溶液安定性の観点から、有機溶媒の全濃度は、組成物Aの全重量に対して20重量%以上であることが好ましく、より好ましくは25重量%以上、さらにより好ましくは30重量%以上である。
【0074】
染色強度の観点から、有機溶媒の全濃度は、組成物Aの全重量に対して90重量%以下であることが好ましく、より好ましくは80重量%以下、さらにより好ましくは75重量%以下である。
【0075】
上述の効果を達成するために、有機溶媒の全濃度は、組成物Aの全重量に対して20~90重量%であることが好ましく、より好ましくは25~80重量%、さらにより好ましくは30~75重量%である。
【0076】
染色強度の観点から、本形態の組成物Aは、好ましくは以下の一般構造で表される有機アルキルおよび/またはアルカノールアミンならびに/あるいはそれらの塩から選択される、1種以上のアルカリ化剤、好ましくは1種以上の有機アルカリ化剤および/またはその/それらの塩を含むことが好ましい。
【0077】
【化1】
[式中、R1、R2、およびR3は、H、1個のヒドロキシル基で置換されていてよい直鎖状C1~C6アルキル、または分枝状C3~C12アルキルもしくはアルカノール、および/またはそれらの塩、ならびに/あるいはそれらの混合物から独立的に選択され、R1、R2、またはR3の少なくとも1つはHとは異なる]。
【0078】
好ましくは、1種以上の有機アルカリ化剤は、アルキルおよび/またはアルカノールアミンならびに/あるいはその/それらの塩から選択され、より好ましくはアルカリ性および化粧品の安全性をもたらし、さらに低臭気性であるという観点から、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールメチルアミン、モノエタノールジメチルアミン、ジエタノールメチルアミン、モノエタノールエチルアミン、モノエタノールジエチルアミン、ジエタノールエチルアミン、モノエタノールプロピルアミン、モノエタノールジプロピルアミン、ジエタノールプロピルアミン、モノエタノールブチルアミン、ジエタノールブチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、2-アミノ-2-メチルプロパノール、トリス-(ヒドロキシメチル)-アミノメタンおよび/またはその/それらの塩、ならびに/あるいはそれらの混合物から選択される。
【0079】
最も好ましい有機アルカリ化剤は、アルカリ性および化粧品の安全性をもたらすという観点から、モノエタノールアミン、2-アミノ-2-メチルプロパノール、トリス-(ヒドロキシメチル)-アミノメタン、および/またはその/それらの塩、アンモニアおよび/またはその塩、ならびに/あるいはそれらの混合物から選択される。
【0080】
染色強度の観点から、有機アルカリ化剤の全濃度は、組成物Aの全重量に対して0.1重量%以上であることが好ましく、より好ましくは0.25重量%以上、さらにより好ましくは0.4重量%以上、さらにより好ましくは1重量%以上、さらにより好ましくは2重量%以上である。
【0081】
化粧品の安全性の観点から、有機アルカリ化剤の全濃度は、組成物Aの全重量に対して40重量%以下であることが好ましく、より好ましくは30重量%以下、さらにより好ましくは25重量%以下、さらにより好ましくは20重量%以下、さらにより好ましくは10重量%以下である。
【0082】
上述の効果を達成するために、有機アルカリ化剤の全濃度は、組成物Aの全重量に対して0.1~40重量%であることが好ましく、好ましくは0.25~30重量%、より好ましくは0.4~25重量%、さらにより好ましくは1~20重量%、さらにより好ましくは2~10重量%である。
【0083】
水性組成物
使用者の利便性の観点から、本発明の組成物Aは水性組成物であることが好ましい。
【0084】
用語「水性」は、水の大部分を含む組成物Aを表し、すなわち、組成物Aは、化粧品として許容される組成物を達成するという観点から、組成物Aの全重量に対して好ましくは30重量%以上、さらにより好ましくは40重量%以上、さらにより好ましくは50重量%以上、さらにより好ましくは60重量%以上の水を含む。
【0085】
使用者の利便性の観点から、組成物Aは、組成物Aの全重量に対して99重量%以下であることが好ましく、より好ましくは98重量%以下の水を含む。
【0086】
上述の効果を達成するために、組成物A中の水の全濃度は、組成物Aの全重量に対して30~99重量%であることが好ましく、より好ましくは40~98重量%、さらにより好ましくは50~98重量%、さらにより好ましくは60~98重量%である。
【0087】
染色性能の観点から、組成物AのpHは7以上であることが好ましく、より好ましくはpHは7.5以上、さらにより好ましくはpHは8以上、さらにより好ましくはpHは9以上である。
【0088】
毛髪損傷および染色性能の観点から、組成物AのpHは12以下であることが好ましく、より好ましくはpHは11以下であり、さらにより好ましくはpHは10.5以下である。
【0089】
上述の効果を達成するために、組成物AのpHは、7~12であることが好ましく、好ましくは8~11.5、さらにより好ましくは9~11.5、さらにより好ましくは9~10.5である。
【0090】
組成物のpHは、ガラス電極を用いて25℃、大気条件下で測定される。
【0091】
当業者は、組成物Aに関する以上の開示が用時調製組成物も指すことを認識する。
【0092】
染色強度の観点から、a)群の化合物の全濃度は、組成物Aの全重量に対して0.01重量%以上であることが好ましく、好ましくは0.05重量%以上、さらにより好ましくは0.1重量%以上である。
【0093】
化粧品の安全性の観点から、a)群の化合物の全濃度は、組成物Aの全重量に対して20重量%以下であることが好ましく、好ましくは15重量%以下、さらにより好ましくは10重量%以下、さらにより好ましくは8重量%以下である。
【0094】
上述の効果を達成するために、a)群の化合物の全濃度は、組成物Aの全重量に対して0.01~20重量%であることが好ましく、好ましくは0.05~15重量%、より好ましくは0.1~10重量%、さらにより好ましくは0.1~8重量%である。
【0095】
染色強度の観点から、b)群の化合物の全濃度は、組成物Aの全重量に対して0.01重量%以上であることが好ましく、好ましくは0.05重量%以上、さらにより好ましくは0.1重量%以上である。
【0096】
化粧品の安全性の観点から、b)群の化合物の全濃度は、組成物Aの全重量に対して20重量%以下であることが好ましく、好ましくは15重量%以下、さらにより好ましくは10重量%以下、さらにより好ましくは8重量%以下である。
【0097】
上述の効果を達成するために、b)群の化合物の全濃度は、組成物Aの全重量に対して0.01~20重量%であることが好ましく、好ましくは0.05~15重量%、より好ましくは0.1~10重量%、さらにより好ましくは0.1~8重量%である。
【0098】
染色強度の観点から、a)群およびb)群の化合物の全濃度は、組成物Aの全重量に対して0.01重量%以上であることが好ましく、好ましくは0.05重量%以上、さらにより好ましくは0.1重量%以上、さらにより好ましくは0.25重量%以上である。
【0099】
化粧品の安全性の観点から、a)群およびb)群の化合物の全濃度は、組成物Aの全重量に対して20重量%以下であることが好ましく、好ましくは15重量%以下、さらにより好ましくは10重量%以下、さらにより好ましくは8重量%以下である。
【0100】
上述の効果を達成するために、a)群およびb)群の化合物の全濃度は、組成物Aの全重量に対して0.01~20重量%であることが好ましく、好ましくは0.05~15重量%、より好ましくは0.1~12重量%、さらにより好ましくは0.25~10重量%、さらにより好ましくは0.25~8重量%である。
【0101】
染色強度の観点から、c)群の化合物の全濃度は、組成物Aの全重量に対して0.01重量%以上であることが好ましく、好ましくは0.05重量%以上、さらにより好ましくは0.1重量%以上である。
【0102】
化粧品の安全性の観点から、c)群の化合物の全濃度は、組成物Aの全重量に対して5重量%以下であることが好ましく、好ましくは2.5重量%以下、さらにより好ましくは1.5重量%以下、さらにより好ましくは8重量%以下である。
【0103】
上述の効果を達成するために、c)群の化合物の全濃度は、組成物Aの全重量に対して0.01~5重量%であることが好ましく、好ましくは0.05~2.5重量%、より好ましくは0.1~1.5重量%である。
【0104】
製品の安全性、染色強度、および毛髪の感触の観点から、組成物Aは、f)群の1種以上の親油性化合物を含むことが好ましい。
【0105】
本発明で意味する範囲内の親油性化合物は、25℃および大気圧で液体化合物であり、25℃、大気圧下で水と完全混合しない。
【0106】
組成物Aは、f)群の1種以上の親油性化合物を、組成物Aの全重量に対して0.1~15重量%であることが好ましく、より好ましくは0.25~12重量%、さらにより好ましくは0.5~10重量%の全濃度で含む。
【0107】
染色強度の観点から、組成物Aは、好ましくは以下の一般構造で表される有機アルキルおよび/もしくはアルカノールアミンならびに/またはそれらの塩から選択される、1種以上のアルカリ化剤、好ましくは1種以上の有機アルカリ化剤および/またはその/それらの塩を含むことが好ましい。
【0108】
【化2】
[式中、R1、R2、およびR3は、H、1個のヒドロキシル基で置換されていてよい直鎖状C1~C6アルキル、または分枝状C3~C12アルキルもしくはアルカノール、および/またはそれらの塩、ならびに/あるいはそれらの混合物から独立的に選択され、R1、R2、またはR3の少なくとも1つはHとは異なる]。
【0109】
好ましい有機アルカリ化剤は、アルキルおよび/またはアルカノールアミンならびに/あるいはその/それらの塩から選択され、より好ましくはモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールメチルアミン、モノエタノールジメチルアミン、ジエタノールメチルアミン、モノエタノールエチルアミン、モノエタノールジエチルアミン、ジエタノールエチルアミン、モノエタノールプロピルアミン、モノエタノールジプロピルアミン、ジエタノールプロピルアミン、モノエタノールブチルアミン、ジエタノールブチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、2-アミノ-2-メチルプロパノール、トリス-(ヒドロキシメチル)-アミノメタン、および/またはその/それらの塩、ならびに/あるいはそれらの混合物から選択される。
【0110】
染色強度の観点から、組成物A中の1種以上のアルカリ化剤の全濃度は、組成物Aの全重量に対して0.1重量%以上であることが好ましく、より好ましくは0.25重量%以上、さらにより好ましくは0.4重量%以上、さらにより好ましくは1重量%以上、さらにより好ましくは2重量%以上である。
【0111】
化粧品の安全性の観点から、組成物A中の1種以上のアルカリ化剤の全濃度は、組成物Aの全重量に対して40重量%以下であることが好ましく、より好ましくは30重量%以下、さらにより好ましくは25重量%以下、さらにより好ましくは20重量%以下、さらにより好ましくは10重量%以下である。
【0112】
上述の効果を達成するために、組成物A中のアルカリ化剤の全濃度は、組成物Aの全重量に対して0.1~40重量%であることが好ましく、好ましくは0.25~30重量%、より好ましくは0.4~25重量%、さらにより好ましくは1~20重量%、さらにより好ましくは2~10重量%である。
【0113】
g)による化合物としての界面活性剤
本発明の組成物A、B、Cおよび/またはDは、組成物を安定化し、湿潤性および混合性を改善するという観点から、好ましくは非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン性界面活性剤、および/または両性/双性イオン界面活性剤、ならびに/あるいはそれらの塩、ならびに/あるいはそれらの混合物から選択され、より好ましくはアニオン界面活性剤および/またはそれらの塩から選択される、g)群の化合物として1種以上の界面活性剤をさらに含むことができる。
【0114】
好ましくは、アニオン界面活性剤は、エトキシ化もしくは非エトキシ化アルキルエーテルスルフェート界面活性剤、アルキルスルフェート、エトキシ化および/または非エトキシ化アルキルカルボキシレート、エトキシ化もしくは非エトキシ化アミノ酸界面活性剤、ならびに/あるいはそれらの混合物、ならびに/あるいはそれらの塩から選択することができる。
【0115】
好適な例として、C10~C22のアルキル鎖長および1~50のエトキシ化度を有する、アルキルスルフェートもしくは好ましくはエトキシ化アルキルエーテルスルフェート界面活性剤またはそれらの混合物、および/またはそれらの塩がある。
【0116】
好適な非イオン界面活性剤は、アルキルポリグリコシド、エトキシ化トリグリセリド、エトキシ化脂肪アルコール、エトキシ化脂肪酸エステル、および/またはそれらの混合物から選択することができる。
【0117】
好適なカチオン性界面活性剤は、C12~C22の炭素鎖長を有する第四級アンモニウム界面活性剤、もしくは第三級アミン基およびC12~C22の炭素鎖長を有する少なくとも1本のアルキル鎖を有する界面活性剤、例えばアルキルアミドアルキルアミン界面活性剤、および/またはそれらの塩である。好適な例として、セトリモニウムクロリドおよびベヘントリモニウムクロリドがある。
【0118】
好適な両性/双性イオン界面活性剤はベタイン型である。好適な化合物は、アルキルベタインおよび/またはアルキルアミドベタインから選択することができる。アルキルベタインから選択される好ましい化合物はラウリルベタインである。アルキルアミドベタインから選択される好ましい化合物はコカミドプロピルベタインである。本開示は、化合物の塩にも関する。
【0119】
界面活性剤に適した濃度範囲は、ケラチン繊維の湿潤性、物理的安定性、および他の組成物との混合性を向上させるという観点から、組成物A、B、Cおよび/またはDのそれぞれの全重量に対して0.1~10重量%である。
【0120】
増粘ポリマー
化粧品の安全性の観点から、組成物A、B、Cおよび/またはDは、1種以上の増粘ポリマーを含むことがさらに好ましい。
【0121】
組成物A、B、Cおよび/またはDは、非イオン性増粘ポリマーおよび/またはアニオン性増粘ポリマー、ならびに/あるいはそれらの混合物から選択される1種以上の増粘ポリマーを含むことができる。
【0122】
好ましくは、増粘ポリマーは、25℃の水中1重量%のポリマー濃度で測定して、25℃、大気条件下でコーンプレート粘度測定法によって決定して、組成物の全重量に対して、コーンプレート粘度測定法によって、好適にはスピンドル#4を用いたブルックフィールド粘度計により10rpm、1分間、25℃および大気条件で測定して決定して、少なくとも1,000mPa・sの粘度を有する、7~12のpH範囲の水性溶液および/または水性分散体を生じるポリマーから選択される。
【0123】
好適な非イオン性増粘ポリマーは、セルロース系ポリマーである。セルロース系ポリマーの好適な例には、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチル-メチルセルロース、およびアルキル化ヒドロキシルセルロース、例えば(C~C)-アルキルセルロースまたはセチルヒドロキシエチルセルロースがある。
【0124】
好適なアニオン性増粘ポリマーは、天然系アニオン性ポリマーおよび/または合成アニオン性ポリマーから選択される。
【0125】
好適には、天然アニオン性ポリマーは、キサンタンガム、デヒドロキサンタンガム、ヒドロキシプロピルキサンタンガム、カルボキシメチルセルロース、およびデンプン系ポリマー、例えば植物デンプン、ならびに/あるいはそれらの合成修飾誘導体、例えばヒドロキシプロピルデンプンホスフェートから選択することができる。等しく好適なものは、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸アンモニウム、アルギン酸カルシウム、アラビアゴム、およびグアーガムである。
【0126】
好適な合成アニオン性ポリマーは、会合性増粘ポリマー、例えばアクリレート/ステアレス-30メタクリレートコポリマーである。
【0127】
本発明の組成物に好ましい増粘ポリマーは、それらの生分解性および低環境影響の観点から天然アニオン性ポリマー、より好ましくはキサンタンガムおよび/またはデヒドロキサンタンガムである。
【0128】
好ましくは、本発明の増粘ポリマーの全濃度は、十分な粘度を組成物にもたらすという観点から、組成物A、B、Cおよび/またはDのそれぞれの全重量に対して0.1重量%以上、より好ましくは0.25重量%以上、より好ましくは0.5重量%以上である。
【0129】
好ましくは、本発明の増粘ポリマーの全濃度は、十分な粘度を組成物にもたらすことおよび商品原価の観点から、組成物A、B、Cおよび/またはDのそれぞれの全重量に対して15重量%以下、より好ましくは12重量%以上、さらにより好ましくは10重量%以下である。
【0130】
上述の効果を達成するために、本発明の化合物中の増粘ポリマーの全濃度は、組成物A、B、Cおよび/またはDのそれぞれの全重量に対して0.1~15重量%であることが好ましく、好ましくは0.25~12重量%、より好ましくは0.5~10重量%である。
【0131】
化粧品の安全性の観点から、本発明の組成物は水性の場合、25℃、大気条件下でコーンプレート粘度測定法によって決定して1,000~25,000mPa・s、好ましくは2,000~20,000mPa・s、より好ましくは2,500~17,500mPa・sの粘度を有することが好ましい。粘度を決定する方法は、コーンプレート粘度測定法、好適にはブルックフィールド粘度計およびスピンドル#4を用いて10rpm、1分間、25℃で測定する方法である。
【0132】
酸化剤
組成物Aおよび/またはBは、1種以上の酸化剤、好ましくは過酸化水素を含むことができる。
【0133】
染色性能の観点から、組成物中の過酸化水素の濃度は、組成物Aおよび/またはBのそれぞれの全重量に対して0.1重量%以上、より好ましくは0.25重量%以上、さらにより好ましくは1重量%以上であることがさらに好ましい。
【0134】
製品性能および使用者の安全性の観点から、組成物中の過酸化水素の濃度は、組成物Aおよび/またはBのそれぞれの全重量に対して20重量%以下、より好ましくは15重量%以下、さらにより好ましくは12重量%以下であることがさらに好ましい。
【0135】
上述の効果を達成するために、組成物中の過酸化水素の濃度は、組成物Aおよび/またはBのそれぞれの全重量に対して0.1~20重量%であることが好ましく、より好ましくは0.25~15重量%、さらにより好ましくは1~12重量%である。
【0136】
二剤式または三剤式組成物
本発明は、二剤式の染毛用組成物または三剤式の染毛用および脱色組成物であって、以上に定義された組成物Aおよび水性組成物Bを含み、任意に脱色組成物を含み、水性組成物Bが、好ましくはpH1~6を有し、任意に1種以上の酸化剤を含む、組成物をも対象とする。
【0137】
以上に定義された本発明の組成物Aが既に1種以上の酸化剤を含む場合、組成物Bは酸化剤を含まないことがある。
【0138】
組成物Aが酸化剤を含まない場合、好ましくは染色強度の観点から、組成物Bは、pH1~6を有し、1種以上の酸化剤を含み、好ましくは過酸化水素を含む。
【0139】
好ましくは、安定性の観点から、組成物Bは、pH1.5~5を有し、さらにより好ましくはpH2~4.5を有する。
【0140】
組成物Bは好ましくは、化粧品の安全性および使用者にとっての使い易さの観点から、乳濁液、増粘ゲル、またはそれらの組合せである。それは、f)群の親油性化合物および/またはg)群の界面活性剤および/または以上に定義された1種以上の増粘ポリマーを含むことができる。
【0141】
組成物Bは、1種以上の酸化剤をさらに含むことができる。好ましい酸化剤は過酸化水素である。
【0142】
組成物B中の過酸化水素に適した濃度範囲は、組成物Bの全重量に対して0.1~20重量%、より好ましくは0.25~15重量%、さらにより好ましくは1~12重量%である。
【0143】
組成物Bは、本発明の組成物について以上に定義されたように、f)群の化合物として1種以上の親油性化合物を含むことができる。
【0144】
安定な組成物を形成し、使用者にとって使い易いという観点から、f)群の化合物の全濃度は、組成物Bの全重量に対して1重量%以上であることが好ましく、より好ましくは2重量%以上、さらにより好ましくは3重量%以上である。
【0145】
安定な組成物を形成するという観点から、f)群の化合物の全濃度は、組成物Bの全重量に対して20重量%以下であることが好ましく、より好ましくは15重量%以下、さらにより好ましくは12重量%以下である。
【0146】
上述の効果を達成するために、f)群の化合物の全濃度は、組成物Bの全重量に対して1~20重量%であることが好ましく、好ましくは2~15重量%、より好ましくは3~12重量%である。
【0147】
組成物Bは、g)群の化合物として1種以上の界面活性剤をさらに含むことができる。
【0148】
界面活性剤に適した濃度範囲は、ケラチン繊維の湿潤性、物理的安定性、および他の組成物との混合性を向上させるという観点から、組成物Bの全重量に対して0.1~10重量%である。
【0149】
化粧品の安全性の観点から、組成物Bは、上記の本発明の組成物について定義されたように、1種以上の増粘ポリマーを含むことがさらに好ましい。
【0150】
好ましくは、組成物B中の増粘ポリマーの全濃度は、十分な粘度を組成物Bにもたらすという観点から、組成物Bの全重量に対して0.1重量%以上、より好ましくは0.25重量%以上、より好ましくは0.5重量%以上である。
【0151】
好ましくは、組成物B中の増粘ポリマーの全濃度は、十分な粘度を組成物Bにもたらすことおよび商品原価の観点から、組成物Bの全重量に対して15重量%以下、より好ましくは12重量%以上、さらにより好ましくは10重量%以下である。
【0152】
上述の効果を達成するために、組成物B中の増粘ポリマーの全濃度は、組成物Bの全重量に対して0.1~15重量%であることが好ましく、好ましくは0.25~12重量%、より好ましくは0.5~10重量%である。
【0153】
化粧品の安全性の観点から、組成物Bは、25℃、大気条件下でコーンプレート粘度測定法によって、好適にはブルックフィールド粘度計およびスピンドル#4を用いて、10rpm、1分間、25℃で測定して決定して1,000~25,000mPa・s、好ましくは2,000~20,000mPa・s、より好ましくは2,500~17,500mPa・sの粘度を有する。
【0154】
組成物が三剤式の染毛用および脱色組成物である場合、それは、脱色組成物を第3の組成物として含む。脱色組成物は、1種以上の脱色化合物を含み、好ましくは1種以上の過酸塩および/またはペルオキシ塩を、より好ましくは脱色組成物の全重量に対して1~80重量%の全濃度で含む。
【0155】
部品キット
本発明は、
- 以上に定義されたa)群およびb)群の1種以上の化合物を含む組成物C、
- 以上に定義されたc)群の1種以上の化合物を含み、好ましくはpH3~12を有する組成物D、
- 以上に定義された任意選択の組成物B
を含む部品キットをも対象とする。
【0156】
組成物CおよびDには、以上に定義されたように組成物Aと同じ開示が適用される。
【0157】
組成物Cは、組成物Aについて定義されたように、好ましくは1種以上のアルカリ化剤を含む。
【0158】
染色方法
本発明は、ケラチン繊維、好ましくはヒトケラチン繊維、より好ましくはヒト毛髪を染色する方法であって、
i)以上に定義された組成物Aを用意し、任意にそれを以上に定義された組成物Bと混合して、pH7~12を有する用時調製組成物を得るステップ、
ii)組成物Aまたは用時調製組成物をケラチン繊維に塗布し、それを1~60分間放置するステップ、
iii)任意にケラチン繊維をすすぎ流し、任意にケラチン繊維を乾燥するステップ
を含む方法も対象とする。
【0159】
組成物Aが酸化剤を含む場合、組成物Bは、酸化剤を含まなくてよい。
【0160】
用時調製組成物は、ステップii)において定義されたように、ケラチン繊維に塗布され、好ましくは1~60分間放置される。十分に染色するという観点から、ステップii)にさらに好ましい時間範囲は5~45分間であり、より好ましい範囲は10~35分間である。
【0161】
任意に、組成物Aまたは用時調製組成物をケラチン繊維上に放置している間に熱を加えてもよい。好適な温度範囲は、30~50℃である。
【0162】
本発明は、ケラチン繊維、好ましくはヒトケラチン繊維、より好ましくはヒト毛髪を染色する方法であって、
x)pH7~12を有する以上に定義された組成物Cをケラチン繊維に塗布するステップ、
xi)ステップx)の組成物Cをケラチン繊維上に1~60分間放置し、任意にケラチン繊維をすすぎ流し、任意にケラチン繊維を乾燥するステップ、
xii)pH3~12を有する組成物Dを以上に定義されたケラチン繊維に塗布するステップ、
xiii)任意にステップxii)の組成物Dをケラチン繊維上に1~60分間放置し、任意にケラチン繊維をすすぎ流し、任意にケラチン繊維を乾燥するステップ
を含む方法も対象とする。
【0163】
ステップxi)とxii)の間の時間差は、72時間までとすることができる。染色強度の観点から、ステップxi)およびxii)は、続いて講じられることが好ましい。
【0164】
組成物Dは、リーブイン組成物とすることができる。したがって、ステップxiii)は任意である。
【0165】
本開示は、下記も対象とする。
<1> ケラチン繊維、好ましくはヒトケラチン繊維、より好ましくはヒト毛髪の染色用組成物Aであって、
a)1,4-ジアミノ-2-メトキシメチル-ベンゼン、および/またはその塩、
b)a)群の化合物とは異なる1種以上の酸化染料カプラーまたは酸化染料前駆体、
c)HCブルー18、HCレッド18、HCイエロー16、および/またはそれらの塩、ならびに/あるいはそれらの混合物から選択される1種以上の直接染料
を含む組成物。
【0166】
<2> a)群の化合物が、硫酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、硝酸塩、リン酸塩、リン酸水素塩、リン酸二水素塩、メト硫酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、乳酸塩、トシル酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、酢酸塩、および/またはそれらの混合物であり、好ましくは硫酸塩および/または塩酸塩、ならびに/あるいはそれらの混合物であり、より好ましくは硫酸塩である、<1>に記載の組成物。
【0167】
<3> a)群の化合物の全濃度が、組成物Aの全重量に対して0.01~60重量%、好ましくは0.05~50重量%、より好ましくは0.1~40重量%、さらにより好ましくは0.1~30重量%である、<1>または<2>に記載の組成物。
【0168】
<4> b)群の1種以上の化合物が、5-アミノ-2-メチルフェノール、2-メチル-5-ヒドロキシエチルアミノフェノール、2,4,-ジアミノフェノキシエタノール、2-アミノ-4-ヒドロキシエチルアミノアニソール、2-メチル-5-アミノ-6-クロルフェノール、1,3-ビス-(2,4-ジアミノフェノキシ)-プロパン、2-ビス(2-ヒドロキシエチル)-アミノトルエン、2-アミノ-5-メチルフェノール、レソルシノール、2-メチルレソルシノール、4-クロロレソルシノール、2-アミノ-4-クロロフェノール、5-アミノ-4-メトキシ-2-メチルフェノール、2-アミノフェノール、3-アミノ-フェノール、1-メチル-2-ヒドロキシ-4-アミノベンゼン、3-N,N-ジメチルアミノフェノール、2,6-ジヒドロキシ-3,5-ジメトキシピリジン、5-アミノ-3-メチルフェノール、6-アミノ-3-メチルフェノール、1,3-ジアミノ-ベンゼン、1-アミノ-3-(2’-ヒドロキシエチルアミノ)ベンゼン、1-アミノ-3-[ビス(2’-ヒドロキシ-エチル)アミノ]ベンゼン、α-ナフトール、4,6-ジクロロレソルシノール、1,3-ジアミノ-トルエン、4-ヒドロキシ-1,2-メチレンジオキシベンゼン、1,5-ジヒドロキシナフタレン、1,6-ジヒドロキシナフタレン、1,7-ジヒドロキシナフタレン、2,7-ジヒドロキシナフタレン、1-ヒドロキシ-2-メチルナフタレン、4-ヒドロキシ-1,2-メチルジオキシベンゼン、2,4-ジアミノ-3-クロロフェノール、5-アミノ-2-メトキシフェノールおよび/もしくは1-メトキシ-2-アミノ-4-(2’-ヒドロキシエチルアミノ)-ベンゼン、2,4,5,6-テトラアミノピリミジン、2,5,6-トリアミノ-5-ピリミジノール、および/またはそれらの塩、ならびに/あるいはそれらの混合物であり、好ましくはb)群の1種以上の化合物が、4-クロロレソルシノール、2-メチルレソルシノール、1,3-ビス(2,4-ジアミノフェノキシ)-プロパン、2-メチル-5-アミノ-6-クロルフェノール、2-アミノ-3-ヒドロキシピリジン、および/またはそれらの塩、ならびに/あるいはそれらの混合物から選択される、<1>から<3>のいずれかに記載の組成物。
【0169】
<5> b)群の化合物の全濃度が、組成物Aの全重量に対して0.01~60重量%、好ましくは0.05~50重量%、より好ましくは0.1~40重量%、さらにより好ましくは0.1~30重量%である、<1>から<4>のいずれかに記載の組成物。
【0170】
<6> a)群およびb)群の化合物の全濃度が、組成物Aの全重量に対して0.05~60重量%、好ましくは0.1~50重量%、より好ましくは0.25~40重量%、さらにより好ましくは0.3~35重量%、さらにより好ましくは0.4~35重量%である、<1>から<5>のいずれかに記載の組成物。
【0171】
<7> a)群の化合物とb)群の化合物の重量比が、0.2~5、好ましくは0.3~3、より好ましくは0.5~2である、<1>から<6>のいずれかに記載の組成物。
【0172】
<8> c)群の1種以上の化合物の全濃度が、組成物Aの全重量に対して0.01~20重量%、好ましくは0.05~15重量%、より好ましくは0.1~10重量%、より好ましくは0.1~5重量%である、<1>から<7>のいずれかに記載の組成物。
【0173】
<9> a)群の化合物とc)群の化合物の重量比が、0.1~20、好ましくは0.25~15、より好ましくは1~15である、<1>から<8>のいずれかに記載の組成物。
【0174】
<10> c)群とは異なる1種以上の直接染料、および/またはそれらの塩、ならびに/あるいはそれらの混合物を含み、好ましくはディスパースブラック9、アシッドイエロー1、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール、および/またはそれらの塩、ならびに/あるいはそれらの混合物を含む、<1>から<9>のいずれかに記載の組成物。
【0175】
<11> d)群の化合物として1種以上のアルカリ化剤、好ましくは1種以上の無機アルカリ化剤、より好ましくはケイ酸、メタケイ酸、二ケイ酸、水酸化物、炭酸、重炭酸、またはリン酸の1種以上の金属塩、より好ましくはケイ酸、メタケイ酸、二ケイ酸、水酸化物、もしくはリン酸の1種以上のナトリウム塩もしくはカリウム塩、および/またはそれらの混合物、さらにより好ましくはリン酸三ナトリウムもしくはリン酸三カリウム、および/またはそれらの混合物を含む、<1>から<10>のいずれかに記載の組成物。
【0176】
<12> d)群の化合物の全濃度が、組成物Aの全重量に対して1~75重量%、好ましくは5~70重量%、より好ましくは10~65重量%、さらにより好ましくは15~60重量%、さらにより好ましくは20~55重量%である、<1>から<11>のいずれかに記載の組成物。
【0177】
<13> 組成物Aが、固体組成物、好ましくは粉末組成物またはペレット組成物または錠剤組成物またはカプセル組成物、より好ましくは粉末染毛用組成物またはペレット染毛用組成物または錠剤染毛用組成物であり、さらにより好ましくは粉末染毛用組成物である、<1>から<12>のいずれかに記載の組成物。
【0178】
<14> e)群の化合物として1種以上の粉状添加物を含む、<1>から<13>のいずれかに記載の組成物。
【0179】
<15> e)群の1種以上の化合物が、1種以上の有機および/または無機粉状添加物である、<14>に記載の組成物。
【0180】
<16> e)群の1種以上の化合物が、好適な有機および/または無機粉状添加物、例えば珪藻土、カオリン、ベントナイト、デンプン、特にトウモロコシデンプン、タピオカデンプン、コメデンプン、コムギデンプンおよびジャガイモデンプン、ナイロン粉末、モンモリロナイト、セッコウ、おがくずおよびパーライトである、<14>または<15>に記載の組成物。
【0181】
<17> e)群の化合物の全濃度が、組成物Aの全重量に対して5~60重量%、好ましくは10~50重量%、さらにより好ましくは15~45重量%、さらにより好ましくは20~40重量%である、<14>から<16>のいずれかに記載の組成物。
【0182】
<18> 水の全濃度が、組成物Aの全重量に対して10重量%以下、好ましくは5重量%以下、より好ましくは1重量%以下、さらにより好ましくは0.1重量%以下であり、さらにより好ましくは組成物Aが無水組成物である、<14>から<16>のいずれかに記載の組成物。
【0183】
<19> 25℃および大気圧で液体である、f)群の1種以上の親油性化合物を含む油系組成物である、<1>から<18>のいずれかに記載の組成物。
【0184】
<20> f)群の化合物が、C~C12脂肪アルコール、オレイルアルコール、C~C22アルコールとC12~C22脂肪酸のエステル、C~C22脂肪酸、植物油、および/またはシリコーン、および/または炭化水素系製品、ならびに/あるいはそれらの混合物から選択される、<19>に記載の組成物。
【0185】
<21> f)群の化合物の全濃度が、組成物Aの全重量に対して1~75重量%、好ましくは5~70重量%、より好ましくは10~65重量%、さらにより好ましくは15~60重量%、さらにより好ましくは20~55重量%である、<19>または<20>に記載の組成物。
【0186】
<22> g)群の化合物として1種以上の有機溶媒を含む、25℃および大気圧で液体組成物である、<1>から<12>のいずれかに記載の組成物。
【0187】
<23> 水の全濃度が、組成物Aの全重量に対して10重量%以下、好ましくは5重量%以下、より好ましくは1重量%以下、さらにより好ましくは0.1重量%以下であり、さらにより好ましくは組成物Aが無水組成物である、<22>に記載の組成物。
【0188】
<24> g)群の1種以上の化合物が、1価、2価、および3価アルコール、ならびに/またはそれらの混合物であり、好ましくはエタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、エチレングリコール、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、およびグリセロール、ならびに/あるいはそれらの混合物である、<22>または<23>に記載の組成物。
【0189】
<25> 有機溶媒の全濃度が、組成物Aの全重量に対して20~90重量%、より好ましくは25~80重量%、さらにより好ましくは30~75重量%である、<22>から<24>のいずれかに記載の組成物。
【0190】
<26> 好ましくは以下の一般構造で表される有機アルキルおよび/またはアルカノールアミンならびに/あるいはそれらの塩から選択される、1種以上のアルカリ化剤、好ましくは1種以上の有機アルカリ化剤および/またはその/それらの塩を含む、<22>から<25>のいずれかに記載の組成物。
【0191】
【化3】
[式中、R1、R2、およびR3は、H、1個のヒドロキシル基で置換されていてよい直鎖状C1~C6アルキル、または分枝状C3~C12アルキルもしくはアルカノール、および/またはそれらの塩、ならびに/あるいはそれらの混合物から独立的に選択され、R1、R2、またはR3の少なくとも1つはHとは異なる]。
【0192】
<27> 1種以上の有機アルカリ化剤が、アルキルおよび/またはアルカノールアミンならびに/あるいはその/それらの塩から選択され、より好ましくはモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールメチルアミン、モノエタノールジメチルアミン、ジエタノールメチルアミン、モノエタノールエチルアミン、モノエタノールジエチルアミン、ジエタノールエチルアミン、モノエタノールプロピルアミン、モノエタノールジプロピルアミン、ジエタノールプロピルアミン、モノエタノールブチルアミン、ジエタノールブチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、2-アミノ-2-メチルプロパノール、トリス-(ヒドロキシメチル)-アミノメタン、および/またはその/それらの塩、ならびに/あるいはそれらの混合物から選択される、<22>から<26>のいずれかに記載の組成物。
【0193】
<28> アルカリ化剤の全濃度が、組成物Aの全重量に対して0.1~40重量%、好ましくは0.25~30重量%、より好ましくは0.4~25重量%、さらにより好ましくは1~20重量%、さらにより好ましくは2~10重量%である、<22>から<27>のいずれかに記載の組成物。
【0194】
<29> 組成物Aが、組成物Aの全重量に対して好ましくは30重量%以上、さらにより好ましくは40重量%以上、さらにより好ましくは50重量%以上、さらにより好ましくは60重量%以上の水を含む水性組成物である、<1>、<2>、<4>、<7>、<9>または<10>のいずれかに記載の組成物。
【0195】
<30> 組成物AのpHが、7~12、好ましくは8~11.5、さらにより好ましくは9~11.5、さらにより好ましくは9~10.5である、<29>に記載の組成物。
【0196】
<31> a)群の化合物の全濃度が、組成物Aの全重量に対して0.01~20重量%、好ましくは0.05~15重量%、より好ましくは0.1~10重量%、さらにより好ましくは0.1~8重量%である、<29>または<30>に記載の組成物。
【0197】
<32> b)群の化合物の全濃度が、組成物Aの全重量に対して0.01~20重量%、好ましくは0.05~15重量%、より好ましくは0.1~10重量%、さらにより好ましくは0.1~8重量%である、<29>から<31>のいずれかに記載の組成物。
【0198】
<33> a)群およびb)群の化合物の全濃度が、組成物Aの全重量に対して0.01~20重量%、好ましくは0.05~15重量%、より好ましくは0.1~12重量%、さらにより好ましくは0.25~10重量%、さらにより好ましくは0.25~8重量%である、<29>から<32>のいずれかに記載の組成物。
【0199】
<34> c)群の1種以上の化合物の全濃度が、組成物Aの全重量に対して0.01~5重量%、好ましくは0.05~2.5重量%、より好ましくは0.1~1.5重量%である、<29>から<33>のいずれかに記載の組成物。
【0200】
<35> f)群の1種以上の親油性化合物を、組成物Aの全重量に対して好ましくは0.1~15重量%、より好ましくは0.25~12重量%、さらにより好ましくは0.5~10重量%の濃度で含む、<29>から<34>および/または<19>もしくは<20>のいずれかに記載の組成物。
【0201】
<36> 好ましくは以下の一般構造で表される有機アルキルおよび/またはアルカノールアミンならびに/あるいはそれらの塩から選択される、1種以上のアルカリ化剤、好ましくは1種以上の有機アルカリ化剤および/またはその/それらの塩を含み
【0202】
【化4】
[式中、R1、R2、およびR3は、H、1個のヒドロキシル基で置換されていてよい直鎖状C1~C6アルキル、または分枝状C3~C12アルキルもしくはアルカノール、および/またはそれらの塩、ならびに/あるいはそれらの混合物から独立的に選択され、R1、R2、またはR3の少なくとも1つはHとは異なる]、より好ましくは1種以上の有機アルカリ化剤が、アルキルおよび/またはアルカノールアミンならびに/あるいはその/それらの塩から選択され、より好ましくはそれら/それが、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールメチルアミン、モノエタノールジメチルアミン、ジエタノールメチルアミン、モノエタノールエチルアミン、モノエタノールジエチルアミン、ジエタノールエチルアミン、モノエタノールプロピルアミン、モノエタノールジプロピルアミン、ジエタノールプロピルアミン、モノエタノールブチルアミン、ジエタノールブチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、2-アミノ-2-メチルプロパノール、トリス-(ヒドロキシメチル)-アミノメタン、および/またはその/それらの塩、ならびに/あるいはそれらの混合物から選択され、さらにより好ましくはアルカリ化剤の全濃度が、組成物Aの全重量に対して0.1~40重量%、好ましくは0.25~30重量%、より好ましくは0.4~25重量%、さらにより好ましくは1~20重量%、さらにより好ましくは2~10重量%である、<29>から<35>および/または<26>から<28>のいずれかに記載の組成物。
【0203】
本開示は、下記も対象とする。
<37> 二剤式の染毛用組成物または三剤式の染毛および脱色用組成物であって、<1>から<36>のいずれかに記載の組成物Aおよび水性組成物Bを含み、任意に脱色組成物を含み、水性組成物Bが、好ましくはpH1~6を有し、任意に1種以上の酸化剤を含む、組成物。
【0204】
<38> 組成物Bが、酸化剤を含まない、<37>に記載の組成物。
【0205】
<39> 組成物Bが、過酸化水素を、組成物Bの全重量に対して好ましくは0.1~20重量%、より好ましくは0.25~15重量%、さらにより好ましくは1~12重量%の全濃度で含む、<37>に記載の組成物。
【0206】
<40> 組成物Bが、pH1.5~5、さらにより好ましくは2~4.5を有する、<37>および/または<39>のいずれかに記載の組成物。
【0207】
<41> 組成物Bが、乳濁液、増粘ゲル、またはそれらの組合せであり、好ましくはf)群の1種以上の親油性化合物および/またはg)群の化合物として1種以上の界面活性剤および/または1種以上の増粘ポリマーを含む、<37>から<40>のいずれかに記載の組成物。
【0208】
<42> f)群の化合物の全濃度が、組成物Bの全重量に対して1~20重量%、好ましくは2~15重量%、より好ましくは3~12重量%である、<37>から<41>のいずれかに記載の組成物。
【0209】
<43> g)群の1種以上の化合物の全濃度が、組成物Bの全重量に対して0.1~10重量%である、<37>から<42>のいずれかに記載の組成物。
【0210】
<44> 増粘ポリマーの全濃度が、組成物Bの全重量に対して0.1~15重量%、好ましくは0.25~12重量%、より好ましくは0.5~10重量%である、<37>から<43>のいずれかに記載の組成物。
【0211】
<45> 組成物Bが、25℃、大気条件下でコーンプレート粘度測定法によって、好適にはスピンドル#4を用いたブルックフィールド粘度計で決定して1,000~25,000mPa・s、好ましくは2,000~20,000mPa・s、より好ましくは2,500~17,500mPa・sの粘度を有する、<37>から<44>のいずれかに記載の組成物。
【0212】
<46> 脱色組成物が、1種以上の脱色化合物、好ましくは1種以上の過酸塩および/またはペルオキシ塩を、より好ましくは脱色組成物の全重量に対して1~80重量%の全濃度で含む、<37>から<45>のいずれかに記載の組成物。
【0213】
本開示は、下記も対象とする。
<47> - <1>から<36>のいずれかに記載のa)群およびb)群の1種以上の化合物を含む組成物C、
- <1>から<36>のいずれかに記載のc)群の1種以上の化合物を含む組成物D、
- <37>から<46>のいずれかに記載の任意選択の組成物B
を含む部品キット。
【0214】
<48> 組成物Dが、リーブイン組成物である、<47>に記載の部品キット。
【0215】
本開示は、下記も対象とする。
<49> ケラチン繊維、好ましくはヒトケラチン繊維、より好ましくはヒト毛髪を染色する方法であって、
i)<1>から<36>のいずれかに記載の組成物Aを用意し、任意にそれを<37>から<46>のいずれかに記載の組成物Bと混合して、pH7~12を有する用時調製組成物を得るステップ、
ii)組成物Aまたは用時調製組成物をケラチン繊維に塗布し、それを1~60分間放置するステップ、
iii)任意にケラチン繊維をすすぎ流し、任意にケラチン繊維を乾燥するステップ
を含む方法。
【0216】
<50> 用時調製組成物が、ステップii)において定義されたように1~60分間、好ましくは5~45分間、より好ましくは10~35分間放置される、<49>に記載の方法。
【0217】
<51> 組成物Aまたは用時調製組成物をケラチン繊維上に、好ましくは30~50℃の温度で放置している間に熱を加えてもよい、<49>または<50>に記載の方法。
【0218】
本開示は、下記も対象とする。
<52> ケラチン繊維、好ましくはヒトケラチン繊維、より好ましくはヒト毛髪を染色する方法であって、
x)pH7~12を有する<47>において定義された組成物Cをケラチン繊維に塗布するステップ、
xi)ステップx)の組成物Cをケラチン繊維上に1~60分間放置し、任意にケラチン繊維をすすぎ流し、任意にケラチン繊維を乾燥するステップ、
xii)pH3~12を有する<47>において定義された組成物Dをケラチン繊維に塗布するステップ、
xiii)ステップxii)の組成物Dをケラチン繊維上に、好ましくは任意に1~60分間放置し、任意にケラチン繊維をすすぎ流し、任意にケラチン繊維を乾燥するステップ
を含む方法。
【0219】
<53> ステップxi)とxii)の間の時間差が、72時間までとすることができる、<52>に記載の方法。
【0220】
<54> ステップxi)およびxii)が、続いて講じられる、<52>または<53>に記載の方法。
【0221】
以下の例は、本発明を例示するものであって、限定するものではない。
【実施例
【0222】
【表1】
【0223】
本発明組成物は、改善された洗髪堅牢度およびb-値の0に近づく変化を示したが、比較組成物は、b-シフトの増大を示し、これによって黄色染料の色落ちが増加することが示唆された。
【0224】
【表2】
【0225】
本発明組成物は、改善された洗髪堅牢度およびb-値の0に近づく変化を示したが、比較組成物は、b-シフトの増大を示し、これによって青色染料の色落ちが増加することが示唆された。
【0226】
【表3】
【0227】
本発明組成物は、改善された洗髪堅牢度およびa-値の0となる変化を示したが、比較組成物は、a-シフトの増大を示し、これによって赤色染料の色落ちが増加することが示唆された。
【0228】
方法
染毛
ヤギ毛髪束(21cm、1束当たり2g)を、販売名Goldwell Topform Fix Concentrateで入手可能な市販のパーマ製品で20分間パーマをかけ、すすぎ、次いで酸化組成物で10分間処置して、パーマを定着させた。毛髪束をシャンプーし、乾燥した。
【0229】
表1~3の染色用組成物を新たに調製し、6重量%の過酸化水素を含む酸化組成物と1:1の重量比で混合して、pH10.0~10.5を有する用時調製組成物を調製した。
【0230】
2gの用時調製組成物を、パーマをかけたヤギ毛髪束に30℃で30分間塗布した。次いで、毛髪束をすすぎ流し、乾燥した。比色データは、色差計(Datacolor Check II Plus)を用いてCIE表色系(a,b)で得た。
【0231】
洗髪堅牢度
染色した毛髪束に、販売名Goldwell Dualsenses Color Fade Stop Shampooで入手可能な市販シャンプーを1g塗布し、ぬるま湯で30秒間泡立てた。次いで、毛髪束をすすぎ流した。これらのステップを20回繰り返した。処置後、毛髪束をブローして乾燥し、残っている色(a,b)を測定した。20回洗浄後の毛髪と染色直後の毛髪の色差として、ΔaおよびΔbを計算した。
【0232】
以下の例は本発明の範囲内に入る。
【0233】
本発明実施例9
組成物A
重量%
1,4-ジアミノ-2-メトキシメチル-ベンゼン 0.35
5-アミノ-6-クロロ-o-クレゾール 0.5
HCブルー18 0.05
HCレッド18 0.08
HCイエロー16 0.02
硫酸アンモニウム 10.0
珪藻土 100.0になるまで添加
【0234】
組成物Aを6重量%の過酸化水素を含む酸化組成物と1:1の重量比で混合して、pH10.0~10.5を有する用時調製組成物を調製する。
【0235】
本発明実施例10
組成物A
重量%
1,4-ジアミノ-2-メトキシメチル-ベンゼン 10.0
5-アミノ-6-クロロ-o-クレゾール 9.0
HCブルー18 0.5
HCレッド18 0.5
HCイエロー16 0.5
硫酸アンモニウム 10.0
珪藻土 100.0になるまで添加
【0236】
組成物Aを6重量%の過酸化水素を含む酸化組成物と1:1の重量比で混合して、pH10.0~10.5を有する用時調製組成物を調製する。
【0237】
本発明実施例11
組成物A
重量%
1,4-ジアミノ-2-メトキシメチル-ベンゼン 0.097
5-アミノ-6-クロロ-o-クレゾール 0.1
HCブルー18 0.05
HCレッド18 0.08
HCイエロー16 0.02
2-アミノ-2-メチルプロパノール 10.0
1,2-プロピレングリコール 100.0になるまで添加
【0238】
組成物Aを6重量%の過酸化水素を含む酸化組成物と1:1の重量比で混合して、pH10.0~10.5を有する用時調製組成物を調製する。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケラチン繊維の染色用組成物Aであって、
a)1,4-ジアミノ-2-メトキシメチル-ベンゼンおよび/またはその塩、
b)a)群の化合物とは異なる1種以上の酸化染料カプラーまたは酸化染料前駆体、
c)HCブルー18、HCレッド18、HCイエロー16、および/またはそれらの塩、ならびに/あるいはそれらの混合物から選択される1種以上の直接染料を含む組成物。
【請求項2】
b)群の1種以上の化合物が、5-アミノ-2-メチルフェノール、2-メチル-5-ヒドロキシエチルアミノフェノール、2,4,-ジアミノフェノキシエタノール、2-アミノ-4-ヒドロキシエチルアミノアニソール、2-メチル-5-アミノ-6-クロルフェノール、1,3-ビス-(2,4-ジアミノフェノキシ)-プロパン、2-ビス(2-ヒドロキシエチル)-アミノトルエン、2-アミノ-5-メチルフェノール、レソルシノール、2-メチルレソルシノール、4-クロロレソルシノール、2-アミノ-4-クロロフェノール、5-アミノ-4-メトキシ-2-メチルフェノール、2-アミノフェノール、3-アミノ-フェノール、1-メチル-2-ヒドロキシ-4-アミノベンゼン、3-N,N-ジメチルアミノフェノール、2,6-ジヒドロキシ-3,5-ジメトキシピリジン、5-アミノ-3-メチルフェノール、6-アミノ-3-メチルフェノール、1,3-ジアミノ-ベンゼン、1-アミノ-3-(2’-ヒドロキシエチルアミノ)ベンゼン、1-アミノ-3-[ビス(2’-ヒドロキシ-エチル)アミノ]ベンゼン、α-ナフトール、4,6-ジクロロレソルシノール、1,3-ジアミノ-トルエン、4-ヒドロキシ-1,2-メチレンジオキシベンゼン、1,5-ジヒドロキシナフタレン、1,6-ジヒドロキシナフタレン、1,7-ジヒドロキシナフタレン、2,7-ジヒドロキシナフタレン、1-ヒドロキシ-2-メチルナフタレン、4-ヒドロキシ-1,2-メチルジオキシベンゼン、2,4-ジアミノ-3-クロロフェノール、5-アミノ-2-メトキシフェノールおよび/もしくは1-メトキシ-2-アミノ-4-(2’-ヒドロキシエチルアミノ)-ベンゼン、2,4,5,6-テトラアミノピリミジン、2,5,6-トリアミノ-5-ピリミジノール、および/またはそれらの塩、ならびに/あるいはそれらの混合物ある、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
b)群の1種以上の化合物が、4-クロロレソルシノール、2-メチルレソルシノール、1,3-ビス(2,4-ジアミノフェノキシ)-プロパン、2-メチル-5-アミノ-6-クロルフェノール、2-アミノ-3-ヒドロキシピリジン、および/またはそれらの塩、ならびに/あるいはそれらの混合物から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
組成物Aが、固体組成物ある、請求項1から3のいずれかに記載の組成物。
【請求項5】
組成物Aが、粉末染毛用組成物、ペレット染毛用組成物または錠剤染毛用組成物である、請求項1から3のいずれかに記載の組成物。
【請求項6】
a)群およびb)群の化合物の全濃度が、組成物Aの全重量に対して0.05~60重量%ある、請求項1から3のいずれかに記載の組成物。
【請求項7】
a)群およびb)群の化合物の全濃度が、組成物Aの全重量に対して0.4~35重量%である、請求項1から3のいずれかに記載の組成物。
【請求項8】
b)群の化合物に対するa)群の化合物の重量比が、0.2~5である、請求項1からのいずれかに記載の組成物。
【請求項9】
b)群の化合物に対するa)群の化合物の重量比が、0.5~2である、請求項1から3のいずれかに記載の組成物。
【請求項10】
c)群の1種以上の化合物の全濃度が、組成物Aの全重量に対して0.01~20重量%ある、請求項1からのいずれかに記載の組成物。
【請求項11】
c)群の1種以上の化合物の全濃度が、組成物Aの全重量に対して0.1~5重量%である、請求項1から3のいずれかに記載の組成物。
【請求項12】
c)群の化合物に対するa)群の化合物の重量比が、0.1~20ある、請求項1からのいずれかに記載の組成物。
【請求項13】
c)群の化合物に対するa)群の化合物の重量比が、1~15である、請求項1から3のいずれかに記載の組成物。
【請求項14】
c)群とは異なる1種以上の直接染料、および/またはそれらの塩、ならびに/あるいはそれらの混合物含む、請求項1からのいずれかに記載の組成物。
【請求項15】
c)群とは異なる1種以上の直接染料が、ディスパースブラック9、アシッドイエロー1、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール、および/またはそれらの塩、ならびに/あるいはそれらの混合物である、請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
d)群の化合物として1種以上のアルカリ化剤含む、請求項1からのいずれかに記載の組成物。
【請求項17】
d)群の化合物としての1種以上のアルカリ化剤が、ケイ酸、メタケイ酸、二ケイ酸、水酸化物、炭酸、重炭酸、またはリン酸の1種以上の金属塩である、請求項16に記載の組成物。
【請求項18】
d)群の化合物としての1種以上のアルカリ化剤が、ケイ酸、メタケイ酸、二ケイ酸、水酸化物、もしくはリン酸の1種以上のナトリウム塩もしくはカリウム塩、および/またはそれらの混合物である、請求項16に記載の組成物。
【請求項19】
d)群の化合物としての1種以上のアルカリ化剤が、リン酸三ナトリウムもしくはリン酸三カリウム、および/またはそれらの混合物である、請求項16に記載の組成物。
【請求項20】
d)群の化合物の全濃度が、組成物Aの全重量に対して0.1~40重量%ある、請求項16または17から19のいずれかに記載の組成物。
【請求項21】
d)群の化合物の全濃度が、組成物Aの全重量に対して2~10重量%の範囲である、請求項16または17から19のいずれかに記載の組成物。
【請求項22】
pH7~12有する水性組成物である、請求項1から3のいずれかに記載の組成物。
【請求項23】
pH9~10.5を有する水性組成物である、請求項1から3のいずれかに記載の組成物。
【請求項24】
a)群およびb)群の化合物の全濃度が、組成物Aの全重量に対して0.01~20重量%ある、請求項22または23に記載の組成物。
【請求項25】
a)群およびb)群の化合物の全濃度が、組成物Aの全重量に対して0.25~8重量%、請求項22または23に記載の組成物。
【請求項26】
二剤式の染毛用組成物または三剤式の染毛および脱色用組成物であって、請求項1からのいずれかに記載の組成物Aおよび水性組成物Bを含み、脱色組成物を任意選択で含み、水性組成物BがpH1~6を有し、任意に1種以上の酸化剤を含む、組成物。
【請求項27】
- 請求項1からのいずれかに記載のa)群およびb)群の1種以上の化合物を含む組成物C、
- 請求項1からのいずれかに記載のc)群の1種以上の化合物を含む組成物D、
- 請求項26に記載の任意選択の水性組成物B
を含む部品キット。
【請求項28】
ケラチン繊維染色する方法であって、
i)請求項1からのいずれかに記載の組成物Aを用意し、任意にそれを請求項26に記載の組成物Bと混合して、pH7~12を有する用時調製組成物を得るステップ、
ii)用時調製組成物をケラチン繊維に塗布し、それを1~60分間放置するステップ、
iii)任意にケラチン繊維をすすぎ流し、任意にケラチン繊維を乾燥するステップ
を含む方法。
【請求項29】
ケラチン繊維を染色する方法であって、
x)請求項27に記載の組成物Cを用意し、それを請求項26および/または27のいずれかに記載の組成物Bと混合して、pH7~12を有する用時調製組成物を調製するステップ、
xi)用時調製組成物をケラチン繊維に塗布し、それを1~60分間放置し、任意にケラチン繊維をすすぎ流し、任意にケラチン繊維を乾燥するステップ、
xii)請求項27に記載の組成物Dをケラチン繊維に塗布するステップ、
xiii)組成物Dをケラチン繊維上に、1~60分間放置し、任意にケラチン繊維をすすぎ流し、任意にケラチン繊維を乾燥するステップ
を含む方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0027】
カラーシェードの観点からb)群の化合物に対するa)群の化合物の重量比は、0.2以上であることが好ましく、より好ましくは0.3以上、さらにより好ましくは0.5以上である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0028】
カラーシェードの観点からb)群の化合物に対するa)群の化合物の重量比は、5以下であることが好ましく、より好ましくは3以下、さらにより好ましくは2以下である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0029】
上述の効果を達成するためにb)群の化合物に対するa)群の化合物の重量比は、0.2~5であることが好ましく、好ましくは0.3~3、より好ましくは0.5~2である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0033】
染色強度の観点からc)群の化合物に対するa)群の化合物の重量比は、0.1以上であることが好ましく、好ましくは0.25以上、より好ましくは1以上である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0034】
洗髪堅牢度の観点からc)群の化合物に対するa)群の化合物の重量比は、20以下であることが好ましく、好ましくは15以下である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0035】
上述の効果を達成するためにc)群の化合物に対するa)群の化合物の重量比は、0.1~20であることが好ましく、好ましくは0.25~15、より好ましくは1~15である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0171
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0171】
<7> )群の化合物に対するa)群の化合物の重量比が、0.2~5、好ましくは0.3~3、より好ましくは0.5~2である、<1>から<6>のいずれかに記載の組成物。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0173
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0173】
<9> )群の化合物に対するa)群の化合物の重量比が、0.1~20、好ましくは0.25~15、より好ましくは1~15である、<1>から<8>のいずれかに記載の組成物。
【国際調査報告】