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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】ローラコンベヤ間隙遮断器
(51)【国際特許分類】
   B65G 13/11 20060101AFI20240905BHJP
【FI】
B65G13/11
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024517116
(86)(22)【出願日】2022-09-23
(85)【翻訳文提出日】2024-05-15
(86)【国際出願番号】 US2022044568
(87)【国際公開番号】W WO2023049370
(87)【国際公開日】2023-03-30
(31)【優先権主張番号】63/248,196
(32)【優先日】2021-09-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/257,789
(32)【優先日】2021-10-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517226430
【氏名又は名称】フレキシブル・スチール・レーシング・カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ペッティンガ,マーク スティーブン
【テーマコード(参考)】
3F033
【Fターム(参考)】
3F033BB02
3F033BB13
(57)【要約】
一態様において、下流縦方向に物体を搬送するためのローラを有するローラコンベヤのための間隙遮断器が提供される。ローラは、縦方向に延出する間隙をそれらの間に有する隣接ローラを含み、これらのローラのうち少なくとも1つは、駆動部材を受容するための環状溝を有する。間隙遮断器は、隣接ローラによって間隙内に支持されるように構成された本体と、間隙を横切って延出する本体の上方遮断部と、を含む。本体は更に、環状溝内に延出すると共に間隙内での本体の横方向移動を抑制するように構成された位置付け部材を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下流縦方向に物体を搬送するためのローラを有するローラコンベヤのための間隙遮断器であって、前記ローラは、縦方向に延出する間隙をそれらの間に有する隣接ローラのペアを含み、前記隣接ローラのうち少なくとも1つは、駆動部材を受容するための環状溝を有し、前記間隙遮断器は、
前記隣接ローラによって前記間隙内に支持されるように構成された本体と、
前記間隙を横切って延出する前記本体の上方遮断部と、
前記環状溝内に延出すると共に前記間隙内での前記本体の横方向移動を抑制するように構成された前記本体の位置付け部材と、
を備える、間隙遮断器。
【請求項2】
前記本体は、前記上方遮断部及び前記位置付け部材を接続する弾性部を含み、
前記本体の前記弾性部は、前記間隙内に前記本体を位置決めするため、前記位置付け部材が前記上方遮断部に対して弾性的に移動することを可能とする、請求項1に記載の間隙遮断器。
【請求項3】
前記本体が前記隣接ローラによって前記間隙内に支持された状態では、前記位置付け部材は、前記上方遮断部よりも下方にある、請求項1に記載の間隙遮断器。
【請求項4】
前記上方遮断部は、前記隣接ローラ間の前記間隙の最も狭い部分よりも上方で前記隣接ローラのうち対応する1つに摺動接触するための上流及び下流の上方接触部を含み、
前記本体は、ローラコンベヤの動作中に前記間隙の前記最も狭い部分よりも下方で前記隣接ローラのうち少なくとも1つに摺動接触するように構成された下部を含み、
前記位置付け部材は、前記上方遮断部と前記下部との垂直方向の中間に、前記少なくとも1つのローラの前記環状溝内に延出する突起を含む、請求項1に記載の間隙遮断器。
【請求項5】
前記位置付け部材は、前記少なくとも1つのローラの前記環状溝内に延出する突起を含み、
前記突起は、前記環状溝の最大横方向幅よりも小さい横方向の厚さを有する、請求項1に記載の間隙遮断器。
【請求項6】
前記位置付け部材は、前記環状溝の両側に接触するように構成された突起のペアを含む、請求項1に記載の間隙遮断器。
【請求項7】
前記位置付け部材は、前記環状溝の両側に接触するように構成された、横方向に離隔した壁部のペアを含む、請求項1に記載の間隙遮断器。
【請求項8】
前記位置付け部材は、前記環状溝の側面部に係合するように構成された表面部のペアと、前記位置付け部材の前記表面部の横方向の中間にあるくぼみと、を含む、請求項1に記載の間隙遮断器。
【請求項9】
前記位置付け部材は、前記環状溝の凹面部に係合するように構成された凸面部を含む、請求項1に記載の間隙遮断器。
【請求項10】
前記位置付け部材は、前記環状溝内に延出するように構成された概ね弓形の縁部を含む、請求項1に記載の間隙遮断器。
【請求項11】
前記本体は、下方に延出する弾性脚部を含み、
前記弾性脚部は、前記位置付け部材を含む、請求項1に記載の間隙遮断器。
【請求項12】
前記位置付け部材は、前記弾性脚部の自由端部を含む、請求項11に記載の間隙遮断器。
【請求項13】
前記弾性脚部は、前記位置付け部材の外縁を規定する貫通開口を含み、
前記位置付け部材は、ベース部及び自由端部を含み、
前記自由端部は、前記環状溝内に延出する突起を有する、請求項11に記載の間隙遮断器。
【請求項14】
前記上方遮断部は、前記隣接ローラのうち対応する1つに摺動接触するための上流及び下流の接触部を含み、
前記本体は、相互に縦方向に離隔した下方脚部を含む、請求項1に記載の間隙遮断器。
【請求項15】
前記位置付け部材は、前記隣接ローラ間の前記間隙の最も狭い部分よりも上方で前記溝内に延出するように構成された上方位置付け部材と、前記本体が前記隣接ローラによって前記間隙内に支持された状態において前記間隙の前記最も狭い部分よりも下方で前記溝内に延出するように構成された下方位置付け部材と、を含む、請求項1に記載の間隙遮断器。
【請求項16】
前記上方遮断部は、前記駆動部の上方延出部よりも下方に位置決めされるくぼみと、前記くぼみの各側に沿って延出する隆起部と、を含む、請求項1に記載の間隙遮断器。
【請求項17】
前記位置付け部材は、前記隣接ローラのうち1つの前記環状溝内に延出するように構成された第1の位置付け部材と、前記隣接ローラのうち別の1つの前記環状溝内に延出するように構成された第2の位置付け部材と、を含む、請求項1に記載の間隙遮断器。
【請求項18】
ローラと、隣接ローラのペア間の間隙と、前記隣接ローラを回転させるための駆動部材と、を有するローラコンベヤのための駆動部材保護器であって、
前記間隙内に位置決めされるために構成される本体と、
前記駆動部材の上方延出部よりも下方に位置決めされるくぼみを有する前記本体の上部と、
前記駆動部材と前記本体の前記上部との間への物体の進入を抑制するように前記くぼみの各側に沿って延出する前記上部の隆起部と、
を備える、駆動部材保護器。
【請求項19】
前記本体の前記上部は、前記くぼみと、前記隆起部と、前記隆起部間に延出する底面と、を備えるチャネルを含む、請求項18に記載の駆動部材保護器。
【請求項20】
前記隆起部は、平坦な最上面を含む、請求項18に記載の駆動部材保護器。
【請求項21】
前記隆起部は、前記くぼみの各側の側面部と、前記側面部と前記平坦な最上面との間の上方かど接合部と、を有する、請求項20に記載の駆動部材保護器。
【請求項22】
前記くぼみは、前記ローラの回転軸に直交して前記ローラ間に延出する長さと、前記くぼみの前記長さよりも短い前記長さに垂直な幅と、を有する、請求項18に記載の駆動部材保護器。
【請求項23】
前記くぼみは、前記隣接ローラの回転軸に沿って延出する、前記駆動部材の直径よりも大きい横方向の幅を有し、
前記隆起部の各々は、前記駆動部材の前記直径と同じであるか又は前記直径よりも大きい前記横方向の隆起部幅を有する、請求項18に記載の駆動部材保護器。
【請求項24】
前記隆起部の各々は、前記隣接ローラの回転軸に沿って延出する横方向の隆起部幅を有し、
前記くぼみは、前記隆起部幅の合計よりも大きい前記横方向のくぼみ幅を有する、請求項18に記載の駆動部材保護器。
【請求項25】
前記本体は、前記隣接ローラのうち1つの駆動部材受容溝内に延出すると共に前記本体を前記ローラに沿った所定の位置に維持するように構成された突起を含む、請求項18に記載の駆動部材保護器。
【請求項26】
前記本体は、前記本体が前記間隙内に位置決めされた状態において前記駆動部材の下方延出部の各側に沿って延出するように構成された下方保護器部材のペアを含む、請求項18に記載の駆動部材保護器。
【請求項27】
前記本体は、前記ローラのうち1つに沿って延出するように構成された上流脚部と、他方のローラに沿って延出するように構成された、前記上流脚部から離隔した下流脚部と、を含む、請求項18に記載の駆動部材保護器。
【請求項28】
上流溝を有する上流ローラ及び下流溝を有する下流ローラであって、下流縦方向に物体を搬送するため回転可能である、上流及び下流ローラと、
前記上流及び下流ローラの間の間隙と、
前記上流及び下流ローラの前記上流及び下流溝内に係合され、前記下流縦方向に走行する上方延出部及び上流縦方向に走行する下方延出部を有する駆動部材と、
前記上流及び下流ローラによって前記間隙内に支持された間隙遮断器と、
前記上流及び下流ローラに沿った前記間隙遮断器の横方向移動に抵抗する、前記間隙遮断器と前記上流及び下流溝のうち少なくとも1つとの係合部と、
を備える、ローラコンベヤシステム。
【請求項29】
前記係合部は、横方向に重なる前記間隙遮断器並びに前記上流及び下流溝のうち前記少なくとも1つの表面を含む、請求項28に記載のローラコンベヤシステム。
【請求項30】
前記間隙遮断器と前記上流及び下流溝のうち前記少なくとも1つとの前記係合部は、前記間隙遮断器と前記上流及び下流溝の双方との係合部を含む、請求項28に記載のローラコンベヤシステム。
【請求項31】
前記係合部は、前記上流及び下流溝のうち前記少なくとも1つ内に延出する前記間隙遮断器の突起を含む、請求項28に記載のローラコンベヤシステム。
【請求項32】
前記駆動部材は、駆動バンドであり、
前記駆動バンドの前記上方延出部は、前記上流ローラの前記上流溝から前記下流ローラの前記下流溝へ走行し、
前記間隙遮断器は、前記上方延出部よりも下方のチャネルを含む、請求項28に記載のローラコンベヤシステム。
【請求項33】
前記間隙遮断器は、前記駆動部材の前記上方延出部よりも下方のチャネルを含み、
前記間隙遮断器と前記上流及び下流溝のうち前記少なくとも1つとの前記係合部は、前記チャネルが前記駆動部材の前記上方延出部よりも下方にある状態を保つように、前記ローラに沿った所定の横方向位置に前記間隙遮断器を維持する、請求項28に記載のローラコンベヤシステム。
【請求項34】
前記間隙遮断器は、前記間隙を横切って縦方向に延出する上方遮断部を含み、
前記上方遮断部は、前記駆動部の前記上方延出部よりも下方にあるくぼみと、前記くぼみの各側に沿って延出する隆起部と、を有する、請求項28に記載のローラコンベヤシステム。
【請求項35】
前記間隙遮断器は、
上面を有する前記駆動部材の前記上方延出部の各側に沿って延出する隆起部と、
前記駆動部材の前記上方延出部よりも下方の隙間面と、
前記隆起部の上面と前記隙間面との間のかど接合部と、を含み、
前記隆起部は、前記かど接合部と前記駆動部材の前記上方延出部との間の空間のサイズを最小限に保って前記空間内へ物体が入り込むのを防ぐようなサイズを有する、請求項28に記載のローラコンベヤシステム。
【請求項36】
前記上流溝は、上流溝のペアを含み、
前記下流溝は、下流溝のペアを含み、
前記駆動部材は、それぞれが上方延出部を有する駆動部材のペアを含み、
前記駆動部材保護器は、前記駆動部材の前記上方延出部よりも下方のチャネルと、前記チャネルの両側に沿って延出する隆起部と、を含む、請求項28に記載のローラコンベヤシステム。
【請求項37】
前記駆動部材は、弾性材料のOリングを含む、請求項28に記載のローラコンベヤシステム。
【請求項38】
前記駆動部材は、駆動バンドを含む、請求項28に記載のローラコンベヤシステム。
【請求項39】
前記上流及び下流ローラは、静止状態を保っている各軸を中心として回転可能であると共に、物体を搬送するように回転する、請求項28に記載のローラコンベヤシステム。
【請求項40】
前記上流及び下流ローラは、固定コンベヤフレームに回転可能に取り付けられ、
前記コンベヤフレームが静止状態を保っている間に、前記上流及び下流ローラは、物体を搬送するように回転可能である、請求項28に記載のローラコンベヤシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
[0001] 本出願は、米国特許法第119条(e)のもとで、2021年9月24日に出願された米国仮特許出願第63/248,196号、2021年10月20日に出願された米国仮特許出願第63/257,789号の利益を主張する。これらの出願は援用により全体が本願に含まれる。
【0002】
[0002] 本開示は、ローラコンベヤのための間隙遮断器に関し、更に特定すれば、1つのローラの回転を別のローラに伝達する駆動部材を有するローラコンベヤに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] 一部のローラコンベヤは、ローラ及び駆動部材を有し、駆動部材は、1つのローラから隣接するローラへ回転を伝達するためのローラの溝に係合するバンド等である。駆動バンドはローラの周りで溝内に延出し、隣接するローラ間の間隙を横切って延出する上方及び下方の延出部を有する。駆動バンドがローラの溝から出たり入ったりするローラコンベヤのエリアは、作業者にとって危険となり得る潜在的なピンチポイントを生成する。例えば、ローラコンベヤが物体を搬送する際、駆動バンドとローラとの間に作業者の手袋が挟まれることがある。
【発明の概要】
【0004】
[0004] 本開示の一態様によれば、下流縦方向に物体を搬送するためのローラを有するローラコンベヤのための間隙遮断器が提供される。ローラは、縦方向に延出する間隙をそれらの間に有する隣接ローラを含み、隣接ローラのうち少なくとも1つは、駆動部材を受容するための環状溝を有する。間隙遮断器は、ローラによって間隙内に支持されるように構成された本体と、間隙を横切って延出する本体の上方遮断部と、を含む。本体は更に、環状溝内に延出すると共に間隙内での本体の横方向移動を抑制するように構成された位置付け部材を含む。このように、位置付け部材とローラ環状溝との間の干渉が、隣接ローラに沿った所定の横方向位置に間隙遮断器本体を保持する。隣接ローラに沿った所定の横方向位置に間隙遮断器本体を保持することは、例えば、間隙遮断器が駆動部材よりも下方に留まって駆動部材よりも下方の空間を占めることを保証するため、及び、駆動部材と下流ローラとの間に物体が挟まれる可能性を低下させるために、有益であり得る。
【0005】
[0005] また、本開示は、ローラと、隣接ローラのペア間の間隙と、隣接ローラを回転させるための駆動部材と、を有するローラコンベヤのための駆動部材保護器を対象とする。駆動部材保護器は、間隙内に位置決めされるために構成される本体と、駆動部材の上方延出部よりも下方に位置決めされるくぼみを有する本体の上部と、を含む。上部は、駆動部材と本体の上部との間への物体の進入を抑制するようにくぼみの各側に沿って延出する隆起部を有する。くぼみの各側の隆起部は、駆動部材と隣接ローラとの間のエリア内への物体の前進を制限又は遮断するバリアとして動作して、駆動部材及び隣接ローラによって形成されたピンチポイントに物体を入れないようにする。
【0006】
[0006] 本開示の別の態様では、上流溝を有する上流ローラと、下流溝を有する下流ローラと、上流及び下流ローラの間の間隙と、を含むローラコンベヤシステムが提供される。上流及び下流ローラは、下流縦方向に物体を搬送するため回転可能である。ローラコンベヤシステムは、上流及び下流ローラによって間隙内に支持された間隙遮断器と、上流及び下流ローラの上流及び下流溝内に係合された駆動部材と、を含む。ローラコンベヤシステムは更に、横方向で上流及び下流ローラに沿った間隙遮断器の横方向移動に抵抗する、間隙遮断器と上流及び下流溝のうち少なくとも1つとの係合部を含む。間隙遮断器と溝との係合部は、間隙遮断器が溝から外れて間隙内で横方向に動き回るのを抑制するので、間隙遮断器は例えば駆動部材よりも下方のような所定の位置に留まって、物体が間隙内へ間隙遮断器を越えて進入するのを阻止すると共に、駆動バンドが間隙内へ間隙遮断器よりも下方に押されるのを防ぐ。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】[0007] 環状溝を有するローラと、ローラの溝内に受容された駆動バンドと、駆動バンドを保護するためローラ間の間隙内にある駆動部材保護器と、を含むローラコンベヤの斜視図である。
図2】[0008] 図1のローラコンベヤの一部の斜視図であり、駆動部材保護器のうち1つのチャネルの上部くぼみ内に延出する駆動バンドの1つの上部を示すため、ローラのうち1つは除去されている。
図3】[0009] 図2の駆動部材保護器の斜視図であり、駆動バンド上部に沿って延出すると共に駆動バンド上部を保護するためくぼみの各側に隆起部を有するチャネルを含む駆動部材保護器の上部と、上部からぶら下がっている弾性脚部を含む駆動部材保護器の下部と、を示す。
図4】[0010] 図3の駆動部材保護器の側面図であり、中央脚部は側方脚部の縦方向外側に延出して隣接ローラの溝内に強固に係合するよう位置決めされるのに対し、側方脚部はローラの隣接する外側円筒面に対して位置決めされることを示す。
図5】[0011] 図4の波線方形部分の拡大図であり、関連付けられた溝の側面に係合して駆動部材保護器の横方向移動を制限する中央脚の溝係合部を示す。
図6】[0012] 図1のライン6-6で切り取った断面図であり、駆動バンドを保護するため駆動部材保護器の隆起部の上面が駆動バンドの上部の頂部と概ね同じ高さであることを示す。
図7】[0013] 駆動部材保護器の中央脚のうち1つの溝係合部の拡大斜視図であり、溝の側面部と係合する凸状側面部と、溝に対して隙間がある凹状中央面部と、を示す。
図8】[0014] 図3の駆動部材保護器の上面図であり、駆動バンドが駆動部材保護器のチャネル内に出入りするための隙間を与える駆動部材保護器のチャネルのくぼみの各端部における出入開口を示す。
図9】[0015] 図3の駆動部材保護器の下面図であり、中央脚部の下側のくぼみを示す。
図10】[0016] 図1のライン10-10で切り取った断面図であり、隣接ローラの溝内に係合された駆動部材保護器の中央脚部を示す。
図11A】[0017] 図1のライン11-11で切り取った断面図であり、駆動部材保護器の上部が間隙の最も狭い部分よりも上方に位置決めされ、側方脚部の下方接触部が間隙の最も狭い部分よりも下方に位置決めされていることを示す。
図11B】[0018] 図11Aと同様の断面図であり、ローラコンベヤの動作中の駆動部材保護器の向きを示す。
図12】[0019] 図1のライン12-12で切り取った断面図であり、中央脚部がローラの溝と係合すると共に、側方脚部の接触部が溝から横方向に離隔してローラの円筒形外面に近接していることを示す。
図13】[0020] 図12の波線方形部分の拡大図であり、中央脚部の側面部が溝の側面部に係合すると共に、中央面部が、溝最小外径を含む溝の中央くぼみ表面部に対して隙間があることを示す。
図14】[0021] ローラと隣接ローラとの間の間隙の最も狭い部分よりも上方でローラの溝に係合する上方離隔壁のペアと、間隙の最も狭い部分よりも下方でローラに係合する中央脚部と、を有する、別の駆動部材保護器の斜視図である。
図15】[0022] 図14の駆動部材保護器の側面図であり、間隙を横切って延出する駆動バンドの下部を保護するため、この駆動バンド下部と同じ高さの端部を有するように間隙内で下方に延出する駆動部材保護器の側板を示す。
図16】[0023] 図14の駆動部材保護器の端面図であり、駆動部材保護器の上方離隔壁が、溝の側面部と係合すると共に駆動部材保護器の横方向移動を制限する側面を有することを示す。
図17】[0024] 図14の駆動部材保護器の上面図であり、上方壁のペアが駆動部材保護器のチャネルのくぼみと位置合わせされて、上方壁のペアが駆動部材の上部よりも下方の溝内に延出するようになっていることを示す。
図18】[0025] 図14の駆動部材保護器の下面図であり、駆動部材保護器の中央部の横方向両側に駆動部材保護器の側板を示す。
図19】[0026] ローラ間の間隙内に設置された別の駆動部材保護器の斜視図であり、ローラの2つの駆動バンドは駆動部材保護器の上部の幅広くぼみを有する幅広チャネル内に延出している。
図20】[0027] 図19の駆動部材保護器の脚部を示す駆動部材保護器の斜視図であり、脚部のうち少なくとも1つは、図19のローラのうち1つの溝に係合するため構成された溝係合部を有する位置付け部材を含む。
図21】[0028] 図19の駆動部材保護器の斜視図であり、溝係合部を含まない他方の脚部を示す。
図22】[0029] 図20の駆動部材保護器の立面図であり、位置付け部材の溝係合部が位置付け部材の遠位端部に壁のペアを含むことを示す。
図23】[0030] 図19のライン23-23で切り取った断面図であり、位置付け部材の溝係合部がローラのうち1つの溝と位置合わせされていることを示す。
図24】[0031] 図19のライン24-24で切り取った断面図であり、ローラ溝の最も中央のくぼみ面部の各側に位置付け部材の壁があるように溝内に壁が係合していることを示す。
図25】[0032] 図19のライン25-25で切り取った断面図であり、駆動部材保護器の幅広チャネルの幅広くぼみの底部における隙間面部が駆動バンドのうち1つよりも下方にあり、このバンドに対して隙間があることを示す。
図26】[0033] 図19のライン26-26で切り取った断面図であり、駆動部材保護器の溝係合部の壁のうち1つがローラのうち1つの溝内に延出していることを示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[0034] 図1を参照すると、物体を下流縦方向22に搬送するため回転方向20に回転するローラ11を有するローラコンベヤ10が提供されている。ローラ11は間隙13で分離されている。上流ローラ11のうち1つは、例えばモータによって回転させることができ、ローラコンベヤ10は、ローラ11のうち1つの回転をローラ11の隣接するものに伝達するためローラ11の溝26に係合する鎖又は駆動バンド24等の駆動部材を有する。図1で示されているように、各ローラ11は2つの横方向にずれた溝26を有し、駆動バンド24は横方向に交互の位置に設置されている。駆動バンド24はローラ11の溝26の表面部分に係合するので、ローラ11が回転して駆動バンド24がローラ11の周りでローラ11の間を移動する際、駆動バンド24は、ローラ11の間の間隙32を横切って延出する上方延出部28及び下方延出部30を有する。また、駆動バンド24は、溝26内のローラ11の周りに延出すると共に駆動バンド24の上方及び下方の延出部28、30を接続する湾曲部34、36も有する。
【0009】
[0035] ローラコンベヤ10は、間隙13及び駆動バンド24のための駆動部材保護器40のような間隙遮断器を含む。ローラコンベヤ10は各駆動バンド24に対して1つの駆動部材保護器を有するが、他の実施形態では、ローラコンベヤは、2つ以上の駆動バンド24に対して1つの駆動部材保護器40、又は単一の駆動バンド24に対して2つ以上の駆動部材保護器を有してもよい。駆動部材保護器40は実質的に同一とすることができ、各々は、駆動バンド上方延出部28の上部46を受容するくぼみ44を含むチャネル43を備えた上部42を有する。また、上部46は、チャネルくぼみ44の各側に駆動バンド上部46に沿って延出する隆起部48も有し、ピンチポイントとして作用する可能性のある駆動バンド24とローラ11との間のエリアを遮断する。このように、駆動部材保護器40は、駆動バンド24とローラ11との間に手袋等の物体が挟まれるのを阻止するように動作可能である。また、隆起部48は、搬送物体を駆動バンド24に不必要に接触させるのではなく、隆起部48の上面64(図3を参照のこと)で搬送物体をスライドさせることを容易にする。
【0010】
[0036] 図2を参照すると、駆動部材保護器40は、上部42及び下部52を含む本体50を有する。上部及び下部42、52は、協働してローラ11とのスナップ式係合を提供する。下部52は、側方脚部54、56の2つのペアと、中央脚部60、61等の下方位置付け部材のペアと、を含む。中央脚部60は、溝26の表面部と係合してローラ11に対する駆動部材保護器40の横方向の移動を制限する係合部62等の突起を有する。側方脚部54、56は縦方向空間90で分離され、中央脚部60、61のペアは縦方向空間92で分離されている。下部52がたわんでいない場合、空間90、92の各々の縦方向距離は、ローラ11間の間隙13の最小縦方向寸法195A(図11Aを参照のこと)よりも大きいサイズである。
【0011】
[0037] 一実施形態において、中央脚部60、61のうち少なくとも1つと、側方脚部54、56の各ペアの側方脚部54、56のうち少なくとも1つは弾性であり、これらの脚部を、初期のたわんでいない構成から、脚部60、61、54、56がローラ11間の間隙13内へ前進できる弾性的にたわんだ構成へ変えることを可能とする。
【0012】
[0038] 図3を参照すると、隆起部48は上面64を含み、上面64は、例えば平坦であるか、又は、隆線もしくは局所的凹凸のような複数の突起を有する。図6で示されているように、駆動部材保護器40のチャネル43のサイズは、駆動部材保護器をローラ11に留めると共に駆動バンド24をチャネル43内に受容した状態で、上面64が駆動バンド24の上部46の頂部70よりも上方にあるか、頂部70と同じ高さであるか、又は頂部70よりもわずかに下方にあるようなものである。これにより隆起部48は、くぼみ44内に受容された駆動バンド24の各側に延出し、図6で示されているように垂直又は水平方向で搬送物体からの接触を吸収することによって駆動バンド24を保護する。更に、上面64は縦方向に延出し、ローラ11が回転方向20に回転して物体が下流縦方向22に搬送される際、上面64に接触する物体を支持することができる。
【0013】
[0039] 駆動部材保護器40の上部42にチャネル43を形成するため、上部42は、隆起部48を接続する下流方向に湾曲した凹状壁72等の中間部を含む。湾曲壁72は、隆起部48間のくぼみ44を規定する、上向き表面又は湾曲外面73等の底面を有する。湾曲外面73は、隙間面として作用し、駆動バンド24の上部46のためのU字形空間71を提供する。このU字形空間71の駆動バンド24に対するサイズは、駆動部材保護器40が駆動部材24に対して隙間があるのでローラ11の回転に対する駆動部材保護器40の摩擦抵抗を低減するようなものである。図6で見られるように、駆動部材24は、湾曲外面73の半径よりも小さい半径の丸いすなわち円形の断面を有し得る。
【0014】
[0040] 図2を参照すると、本体50の隆起部48は、間隙13の各側で隣接ローラ11の円筒形外面120(図6を参照のこと)に接触する上方接触部80、82を有する。隆起部48は、駆動バンド上方延出部28が溝28内に出入りする駆動バンド24の各側で縦方向に延出するので、隆起部48は、駆動バンド上方延出部28とローラ11との間の界面を塞ぎ、衣類又は他の物体が駆動バンド24とローラ11との間に挟まれるのを抑制する。
【0015】
[0041] 図3及び図4を参照すると、上方接触部80、82は下方テーパ状表面122、124を有する。ローラ11が回転すると、下方テーパ状表面122、124は、ローラ11の円筒形外面120の上に載って円筒形外面120に摺動接触するようになっている。上方接触部80、82は更に縁部84、86及び上方テーパ状表面85、87を含み、これらは、接触部80、82の外側端部89、91のウェッジ形状を提供する。接触部80、82の外側端部89、91のウェッジ形状は、間隙13を介した移送のため、外側端部89、91に接触する搬送物体を上面48上へ誘導する。
【0016】
[0042] 駆動部材保護器40の本体50は、本体50を全体的に同じ材料で作製するように単一のワンピース構成を有し得る。いくつかの実施形態において、駆動部材保護器40は、ポリマー材料を用いて射出成形又は付加製造によって作製される。他の実施形態において、本体50は、駆動保護器40の全体的な形状を与える超高分子量(UHMW:ultra high molecular weight)ポリエチレンのような第1の材料と、ローラ11に接触する駆動部材保護器40の部分におけるポリテトラフルオロエチレンのような第2の材料等、複数の材料で作製され得る。第2の材料は、第1の材料よりも耐久性が高い及び/又はローラに対する摩擦係数が低い材料とすればよい。いくつかの手法において、本体50は、締結具によって取り付けられた構成要素及び/又は連結構造の構成要素等、機械的に接続された構成要素で作製され得る。
【0017】
[0043] 図4を参照すると、側方脚部54、56及び中央脚部60、61は初期のたわんでいない構成を有する。下部52は、中央脚部60、61のうち少なくとも一方を上部42に対して他方の中央脚部60、61の方へ動かすことで中央脚部60、61の溝係合部62間の距離110を小さくする設置構成を有する。例えば、双方の中央脚部60、61が弾性である場合は双方の中央脚部60、61を相互に近付くよう動かし、又は、一方の中央脚部60、61が剛性である場合等は、この中央脚部60、61の方へ、中央脚部60、61の他方のみを動かすことができる。設置構成では、溝係合部62間の距離110は、ローラ11間の間隙13の最も狭い部分における溝の最小外径間の距離よりも小さい。
【0018】
[0044] 下部52の設置構成では同様に、側方脚部54、56の少なくとも一方を上部42に対して他方の側方脚部54、56の方へ動かして、側方脚部54、56の接触部126、128間の距離108を小さくする。例えば、双方の側方脚部54、56が弾性である場合は双方の側方脚部54、56を共に動かし、又は、一方の側方脚部54、56が剛性である場合等は、この側方脚部54、56の方へ、側方脚部54、56のうち他方のみを動かすことができる。設置構成では、接触部126、128間の距離108は、ローラ11間の間隙13の最も狭い部分におけるローラ11の円筒形外面120間の距離よりも小さい。
【0019】
[0045] 中央脚部60、61を相互に近付くように付勢すると共に側方脚部54、56を相互に近付くように付勢した状態では、下部52は設置構成にあり、概ね方向112で間隙13内へ進むサイズを有する。駆動部材保護器40は、間隙13内へ真っすぐ進むことができる。別の手法では、駆動部材保護器40の一方の縦方向側部(例えば縦方向側部111)の側方脚部(例えば側方脚部56)及び中央脚部(例えば中央脚部61)を1つのローラ11に接触させて位置決めし、次いで、他方の縦方向側部109の側方脚部(例えば側方脚部54)及び中央脚部(例えば中央脚部60)を他方の脚部の方へたわめて、駆動部材保護器を揺り動かすことで、側方脚部54及び中央脚部60を間隙13の最も狭い部分よりも下方へ進ませる。
【0020】
[0046] 図4を参照すると、中央脚部60、61の溝係合部62は、ローラ11の溝26の側面部146、148(図6を参照のこと)に摺動接触し、接触部80、82は、溝26の各側で間隙13の最も狭い部分よりも上方のローラ11の円筒形外面120に摺動接触する。側方脚部54、56の各々は、間隙13の最も狭い部分よりも下方に位置決めされるように構成された接触部126、128を有する。例えば間隙13は、ローラ11の位置合わせされた外径又は赤道130(図11Aを参照のこと)間に規定された最も狭い部分195を有し得る。接触部126、128は、ローラ11の方へ延出すると共に円筒形外面120と最小限の接触面積を形成するように構成された表面を有する突起を含み得る。これは例えば点接触であるか、又は円筒形外面120を横方向に延出する線接触である。一例として、接触部126、128は凹面部132、134を有する。一実施形態において、接触部126、128はローラ11に対して隙間があり、例えばローラ11の円筒形外面120に対して隙間嵌め(running fit)を有する。他の例では、駆動部材保護器40が間隙13内に位置決めされた場合、側方脚部54、56のうち一方は、ローラ11のうち1つと衝突することでたわむように構成されている。
【0021】
[0047] 図11Bを参照すると、駆動部材保護器40は、ローラ11が回転方向135に回転している時の安定状態の向きで示されている。ローラ11が回転して物体を搬送する際、通常は駆動部材保護器40の何らかのわずかな移動又は振動のような動きが存在するという理解のもとで、図11Bに示されている駆動部材保護器40の位置はローラコンベヤ12の動作中の一般的な位置を表すと理解される。上方接触部80、82及び下流の側方脚部56は、ローラ11との間の各界面137、139、141でローラ11に摺動接触している。上流の側方脚部54は、上流のローラ11から間隙143だけ離隔している。上流のローラ11と上流の側方脚部54との間の間隙143は、駆動部材保護器40がローラ11に与える摩擦抵抗を低減させる。駆動部材保護器40は、図11Bの安定状態の向きから外れることがある。その原因は例えば、ローラ11のうち1つに対する衝撃によって、上流の側方脚部54が一時的に上流のローラ11と接触し、下流の側方脚部56が下流のローラ11から離隔することである。上方接触部80、82と上流及び下流のローラ11のそれぞれとの摺動接触、並びに回転方向135でのローラ11の回転が、概ね上方接触部82を下方へ付勢すると共に上方接触部80を上方へ付勢して駆動部材保護器40を傾斜させることで、上流の側方脚部54が上流のローラ11から離隔すると共に下流の側方脚部56が下流のローラ11と摺動接触する図11Bの安定状態の向きへ戻す。
【0022】
[0048] 図7を参照すると、中央脚部60、61の各々は、その自由端部140に溝係合部62を有する。溝係合部62は、溝26の側面部146、148(図13を参照のこと)と係合するための凸形状を有する側面部142、144を含む。図5及び図7を参照すると、溝係合部62は中央面部150も含み、これは、溝26の半径方向内側の又は中心のくぼみ面部152(図13を参照のこと)に対して半径方向間隙154だけ隙間があるような凹形状を有する。中央脚部60、61の係合した側面部142、144及び溝26の側面部146、148は、駆動部材保護器40の横方向160、162の移動を抑制する。このように、中央脚部60、61と隣接ローラ11の溝26との係合は、駆動部材保護器40をローラ11に沿った適切な位置に保持して、ローラコンベヤ10の動作中に駆動バンド24の上部46がくぼみ44を通って進行するようにする。
【0023】
[0049] 図8を参照すると、駆動部材保護器40の上部42は、駆動バンド24がくぼみ44に出入りするための隙間を与える開口172、174を含む。一実施形態において、駆動部材保護器40は横方向に延出する対称軸176を有し、駆動部材保護器は、対称軸176を中心として相互に鏡像である縦方向半分部180、182を有する。横方向対称軸176を中心とした駆動部材保護器40の対称性によって、縦方向半分部180、182を上流又は下流のローラ11に対して位置決めした状態で駆動部材保護器40を設置することが可能となる。同様に、駆動部材保護器40は縦方向の対称軸184を有し、駆動部材保護器40の横方向半分部186、188が縦方向の対称軸184を中心として対称的であるようになっている。いくつかの実施形態において、縦方向の対称軸184を中心とした駆動部材保護器40の対称性は、駆動部材保護器40上でローラ11からのバランスの取れた荷重を与える。他の実施形態において、駆動部材保護器40は、縦方向及び/又は横方向の軸に対して非対称的であってもよい。
【0024】
[0050] 図9を参照すると、中央脚部60、61の各々は下側にくぼみ190を有し、くぼみ190の両側に壁192、194がある。くぼみ190は、溝係合部62が溝26の側面部146、148の半径方向延出部の大部分と接触することを可能としながら、中央脚部60、61の実質的に均一な壁厚を与えるのに役立ち得る。
【0025】
[0051] 図10に移ると、溝係合部62がローラ11の溝26と整合している状態で中央脚部60、61が示されている。中央脚部60、61は、ローラ11に対して隙間があるように構成された、溝26に向かい合う隙間面部197、199を有する。溝係合部62はローラ11と接触することで、横方向移動、縦方向軸27(図3を参照のこと)を中心とした駆動部材保護器40のねじれ、及び/又は駆動部材保護器40の上方移動に抵抗するが、隙間面部197、199は、ローラ11の回転に対する中央脚部60、61の摩擦抵抗を制限するためローラ11から離隔している。
【0026】
[0052] 図11を参照すると、側方脚部54、56は、ローラ11に対して隙間があるように構成された、ローラ11に向かい合う隙間面191、193を有する。隙間面部191、193は、側方脚部54、56とローラ11との接触を回避し、ローラ11の回転に対する脚部54、56の抵抗を低減させて、ローラコンベヤ10の充分性を向上させる。更に、脚部54、56の接触部126、128は、ローラ11の円筒形外面120と接触するように位置決めされ、例えばボックスのかどが駆動部材保護器40に当たった場合に駆動部材保護器40の上方移動に抵抗する。一実施形態において、脚部54、56の隙間面部191、193は、側方脚部54、56の接触部126、128から上部42まで延出している。
【0027】
[0053] 図14を参照すると、上述した駆動部材保護器40と多くの点で類似している駆動部材保護器200が、相違点を強調するように図示されている。駆動部材保護器200は、くぼみ210を規定するチャネル215を備えた上部204を有する本体202を含む。チャネル215は、駆動バンド24の上部26を受容する。上部204は、駆動バンド上部26を保護するため駆動部材24の各側に沿って延出する隆起部206、208を有する。
【0028】
[0054] また、上部204は、隣接するローラ11の溝26と整合するように構成された上方位置付け部材209も含む。駆動部材保護器204は、同様に隣接するローラ11の溝26と整合するように構成された、中央脚部215、217等、駆動部材保護器200の下方位置付け部材214を含む下部205を有する。上方位置付け部材209は間隙13の最も狭い部分よりも上方で溝26内に係合し、下方位置付け部材214は間隙13の最も狭い部分よりも下方で溝26内に係合する。一度駆動部材保護器200が間隙13内に設置されたら、上方及び下方位置付け部材209、214とローラ11の溝26との係合は、方向210、212への横方向移動、駆動部材保護器200の間隙13の外への上方移動、及び/又は縦方向軸213を中心とした駆動部材保護器200のねじれを抑制する。このように、上方及び下方位置付け部材209、214は、駆動部材保護器200のくぼみ210をローラ11の溝46と縦方向に位置合わせした状態に保持すると共に、上部204の湾曲面216を駆動バンド24に対して隙間がある状態に保持する。
【0029】
[0055] 一実施形態において、上方位置付け部材209の各々は、間に横方向空間224を有する壁220、222のペアを含む。壁220、222は、溝26の側面部146、148(図6を参照のこと)に係合するように構成された側面部226、228を有する。図14及び図15を参照すると、壁220、222は、溝26の中央くぼみ表面部152(図13を参照のこと)の各側に位置決めされるように構成された端部230、232を有する。壁220、222間の横方向空間224は、溝26の中央くぼみ表面部152において上方位置付け部材209の空間を提供して、上方位置付け部材209が溝26の中央くぼみ表面部152に対して隙間があることで駆動部材保護器40とローラ11との間の接触を低減するようになっている。
【0030】
[0056] 図15に関して、本体202の下部205は側方脚部240、242のペアを含む。また、本体202は、本体202の上部204からぶら下がっている壁252、254のような1つ以上の保護器部材250も含む。壁252、254は、側方脚部240、242よりも下方の距離258の下端256を有する。
【0031】
[0057] 図15及び図16を参照すると、壁252、254は、駆動部材保護器200が間隙13内に設置された場合に駆動バンド24の下方延出部30の部分30Aに沿って縦方向に延出するように構成された下端部260を有する。更に、壁252、254の下端部260は、垂直方向距離257だけ駆動バンド24の部分30Aと重複するように構成されている。壁252、254の下端部260は、ローラコンベヤ10よりも下方の物体又は職員との接触から駆動バンド24の下方延出部30の部分30Aを保護するように位置決めされる。壁252、254の下端256は、駆動バンド24の下方延出部30の部分30Aの底部259よりも上方とするか、同じ高さとするか、又は下方とすることができる。このように、駆動部材保護器200は、駆動バンド24の上方延出部28を保護するための隆起部206、208と、駆動バンド24の下方延出部230を保護するための壁252、254と、を有する。
【0032】
[0058] 図17に関して、上方位置付け部材209の壁220、222は、くぼみ210と縦方向に位置合わせされて、くぼみ210内に延出する駆動バンド24を受容する壁220、222がローラ11の溝26に収まるようになっている。
【0033】
[0059] 図18に関して、壁220、222は、中央脚部215、217の縦方向外側に突出し得る。壁220、222及び中央脚部215、217の相対的な延出範囲は、特定の用途に合わせて選択すればよい。
【0034】
[0060] 図19を参照すると、上述した駆動部材保護器と多くの点で類似している駆動部材保護器400が提供される。駆動部材保護器400は、コンベヤシステム409のローラ406、408間の間隙404内に位置決めされるように構成された幅広本体402を有する。ローラ406、408は、駆動バンド420、421を介して接続され、固定軸417、419を中心として回転可能である。ローラ406、408は、例えば工場の作業現場に搭載された固定コンベヤフレーム413に回転可能に搭載される。ローラ406、408は物体を搬送するように回転することができるが、軸417、419はコンベヤフレーム413に対して固定されて静止状態を維持する。
【0035】
[0061] 本体402は上部410を含み、上部410は、上方隙間部412と、上方隙間部412の各側の隆起部414、416と、を有する。上方隙間部412は、幅広くぼみ418を有する幅広チャネル415の形態であり、駆動バンド420、421の双方はここを通って延出する。これは、前述の駆動部材保護器43が単一の駆動バンド24を受容するサイズのチャネル43を有することとは対照的である。幅広チャネル415は、駆動バンド420、421の上方延出部に沿って延出するチャネルの縦方向長さを有し、縦方向に垂直な横方向幅は、縦方向幅よりも大きく、幅広チャネル415内で駆動バンド420、421の双方を位置決め及び移動するためのスペースがある。本体402の上部410は、間隙404の上部を横切って延出し、ピンチポイントを形成する駆動バンド420、421とローラ406、408との間のエリアを遮断する。駆動バンド420、421の上方延出部533(図25を参照のこと)とローラ406、408との間の空間に本体402の上部410が存在することで、手袋等の物体が位置する可能性のある空間のサイズを小さくし、駆動バンド420、421間で物体が挟まれるリスクを低減する。
【0036】
[0062] 更に後述するように、駆動部材保護器400がローラ406、408間に挿入された状態では、本体402の中間部423は間隙404の最も狭い部分に位置決めされるように構成され、下部424は中間部423よりも下方にあるので間隙404の最も狭い部分よりも下方に位置する。上部410及び下部424は、ローラ406、408の長さに沿って縦方向に延出する間隙404を横切る縦方向寸法を有し、この縦方向寸法は、駆動部材保護器400が意図せず間隙404から外れることに抵抗するため、最も狭い部分の間隙404よりも大きい。
【0037】
[0063] 図示のように、本体402の中間部423及び下部424は、縦方向に離隔した脚部426、428を含み得る。これらの脚部426、428は、上部410からぶら下がり、それらの間に空間490を有する。一実施形態において、脚部426、428のうち1つ以上は弾性であり、脚部426、428を間隙404内へ進ませるためにたわめることができる。脚部426、428は、ローラ406、408の円筒形外面434、436に対して隙間があるように構成された遠位端の接触部430、432を有する。一実施形態において、接触部430、432は、円筒形外面434、436に対して隙間嵌めを有する。接触部430、432は概して、コンベヤシステム409の動作中、ローラ406、408の外側円筒面434、436に対して隙間があり得る。コンベヤシステム409によって搬送されている物体が駆動部材保護器400の上部410に衝突又は接触した場合、物体が駆動部材保護器400を通り過ぎて下流へ進んだ後に駆動部材保護器400が間隙404内で動作位置に戻る際、接触部430、432は円筒面434、436の一方又は双方に接触し得る。
【0038】
[0064] 図20及び図24に関して、下流の脚部428は、1つ以上の突起部材等の溝係合部440を含み、これは、ローラ408の溝442(図19を参照のこと)内に延出すると共に、ローラ406、408に対する横方向444、446の駆動部材保護器400の横方向移動に抵抗するように構成されている。図21に上流の脚部426が示され、これは溝係合部を含まないので、駆動部材保護器400は下流のローラ408の溝442と整合して駆動部材保護器400の横方向移動に抵抗するが、上流のローラ406の溝442A、443Aとは整合されない。他の実施形態では、駆動部材保護器400の向きを逆にして、脚部428が上流のローラに近接すると共に溝係合部440が上流のローラの溝と係合するようにしてもよい。
【0039】
[0065] 図19に、横方向にずれていないローラ406、408が示されている。より具体的には、ローラ406、408は、相互に同一平面状にある端部447、449を有し、ローラ406、408の溝443、443A及び442、44Aは、下流縦方向539で位置合わせされている。図19において、駆動バンド420、421の上方延出部533、534及び下方延出部536、538は、間隙404を横切って下流縦方向539に延出する。
【0040】
[0066] しかしながら、いくつかの例では、ローラ406はローラ408から、例えば最大で0.5インチ横方向にずらしてもよい。例えば、ローラ408は図19に示されている位置にあるが、上流のローラ406は図19に示されている位置から横方向451に移動させる。ローラ406、408の横方向のずれは、例えば、ローラコンベヤ409のフレームの構成に起因するか、又は、時間と共にローラ406、408が位置合わせされなくなるようにフレームが変形することに起因する可能性がある。ローラ406、408間の横方向のずれによって、下流ローラ408の溝442、443は上流ローラ406の溝442A、443A(図19を参照のこと)から不整合となる、すなわち横方向にずれる。駆動部材保護器400の溝係合部440は下流ローラ408の溝442と整合しているが、上流ローラ406の溝とは整合していないので、駆動部材保護器400の設置は、溝443、443A及び442、442Aの横方向の不整合によって影響を受けない。設置中、溝係合部440はこれにより適切に溝442内に係合するので、溝443、443A及び442、442Aが縦方向に位置合わせされているか横方向に相互にずれているかにかかわらず、溝係合部440は、駆動部材保護器400の横方向移動に抵抗するよう機能する。
【0041】
[0067] ローラ406、408間に横方向のずれがある場合、駆動バンド420、421の上方延出部533、534及び下方延出部536、538は、駆動部材保護器400のくぼみ418内で下流横方向539に対して横断方向に延出する。図20を参照すると、くぼみ418は隆起部414、416間の距離480を有する。距離480は、ローラ406、408が例えば最大で0.5インチ横方向にずれて、駆動バンド上方延出部533、534が駆動部材保護器400の上方隙間部412を横切って斜めに延出する場合であっても、駆動バンド420、421の上方延出部が隆起部414、416から離隔してくぼみ418を通って進むようなサイズを有する。
【0042】
[0068] 引き続き図20を参照すると、上方隙間部412は、下降又はくぼみ隙間面460等の底面を有し、これは、コンベヤシステム409の動作中、駆動バンド420よりも下方で駆動バンド420に対して隙間があるように延出するように構成されている。隙間面460は、物体が駆動バンド上部533、534に接触して駆動バンド上部533、534の一方又は双方を下方へ付勢して上方隙間面460に接触させた場合に、駆動バンド上部533、534の下方への垂直方向のたわみを制限することによって、駆動バンド420、421の上方延出部533、534のためのサポートを与える。
【0043】
[0069] 図22を参照すると、隆起部414、416は上面部464、466を有し、これらは、間隙404を横切って搬送される物体に接触し、物体が下流ローラ408の方へ進む際に物体を支持することができる。また、隆起部414、416は側面468、470も含み、これらは、隙間面460と共に、上部410の各端部で段差プロファイルを形成する。図示のように、上面部464、466は、実質的に平坦な構成を有すると共に概ね水平方向に延出することができ、側面468、470は、下方へ延出して幅広チャネル415の底部のくぼんだ隙間面460へ到達するように傾斜し、わずかな曲率を有することができる。
【0044】
[0070] 一実施形態において、駆動部材保護器400は両側に横方向端部475、477を有し、縦方向に延出する側面479、481は、駆動部材保護器400の上端部410から底部487へ延出するにつれて横方向内側へテーパ状になっている。表面479、481の横方向内側へのテーパ状によって、側面479、481の下部489はそれぞれ、各側面479、481の上部491から距離485だけ横方向内側にずれる。これは図22において垂直軸483に対して示されている。駆動部材保護器400は、例えばプラスチック材料で作製することができ、付加製造又は射出成形等の成形のような種々の手法を用いて作製され得る。表面479、481の横方向内側へのテーパ状は、駆動部材保護器400を型から取り外しやすくすることによって、駆動部材保護器400の射出成形を容易にする。
【0045】
[0071] 図22を参照すると、脚部428は、溝係合部440を含む自由端部500と、自由端部500の反対側のベース部502と、を備える位置付け部材492を有する。位置付け部材492は、位置付け部材492の外縁に延出する貫通開口504を介して脚部428に形成されている。位置付け部材492は、位置付け部材492が脚部428の残り部分に接続された状態を維持するリビングヒンジ部506を有する。駆動部材保護器400が間隙404内に位置決めされると、リビングヒンジ部506によって、溝係合部440は、方向506、508(図20を参照のこと)で縦方向に弾性的に移動することができる。一実施形態では、図26で示されているように、溝係合部440は間隙404の最も狭い部分で溝442内へ半径方向に延出する。
【0046】
[0072] 間隙404内に駆動部材保護器400を設置するための1つの手法では、設置器が、ローラ406、408に沿って駆動バンド420、421から横方向に(例えば図19では駆動バンド420、421の左側に)ずらして駆動部材保護器400を間隙404よりも上方に位置決めする。次いで設置器は、脚部426、428の一方が他方の脚部426、428よりも低くなるように駆動部材保護器400を傾斜させ、最初に低い方の脚部426、428を、その後、高い方の脚部426、428を間隙404内へ進ませる。設置器は、脚部426、428を間隙404内へ進ませ続けながら、高い方の脚部426、428を低い方の脚部426、428の方へ近付けて、脚部426、428間の縦方向間隔を一時的に狭め、遠位端の脚部426、428がローラ406、408間の間隙404の最も狭い部分へ入っていくことを可能とする。
【0047】
[0073] 一度、双方の脚部426、428の遠位端を間隙404の最も狭い部分を超えて進ませたら、設置器は、駆動部材保護器404の上部410をローラ406、408上に据え付ける。上部410をローラ406、408上に据え付けた状態では、上面部464、466(図22を参照のこと)は駆動バンド420、421の上方延出部533、534よりも低い。
【0048】
[0074] 次に設置器は、脚部426、428を共に付勢し、間隙404内でローラ406、408に沿って横方向に駆動バンド420、421の方へ駆動部材保護器400を移動させて、駆動バンド上方延出部533、534、駆動バンド下方延出部536、538、及びローラ406、408間に形成された開口535(図19を参照のこと)内で駆動部材保護器400が長さ方向に延出するようにする。設置器は、幅広チャネル415が駆動バンド420、421の下方に位置決めされると共に、溝係合部440が溝442と縦方向に位置合わせされるまで、間隙404内で横方向に駆動部材保護器400を進ませ続ける。次いで設置器は、脚部426、428を解放し、溝係合部440が溝442内に嵌め込まれることを可能とする。その後、脚部426、428は、駆動部材保護器400を間隙404内に保持する。更に、溝係合部440と溝442とのさねはぎ係合(図24を参照のこと)は、ローラ406、408に沿った所定の横方向位置に駆動部材保護器400を維持し、幅広チャネル415は駆動バンド上方延出部533、534と縦方向に位置合わせされる。
【0049】
[0075] 一実施形態において、図22で示されているように、溝係合部440は、リブ又は壁510、512のような1つ以上の突起及びそれらの間の間隔514を含む。図20及び図26において、壁510、512は概ね半円形構成を有し得ることが分かる。図22及び図24を参照すると、各壁510、512は、溝442の側面部530、532と係合する表面部516、518を有する。間隔514は、溝442の最もくぼんだ部分である溝442の中央表面部555と半径方向に位置合わせされて、壁510、512が溝442内に位置決めされた場合にこれらの壁が中央表面部555の各側に置かれるようになっている。このように、壁516、518は、溝442の内面441に沿って横方向に離隔した位置で側面部530、532と係合する。このように、壁516、518は、ローラ408の回転に対して最小限の摩擦抵抗を生じながら、間隙404内の横方向移動に対して駆動部材保護器400を固定する。
【0050】
[0076] 図23及び図25を参照すると、上方隙間表面460は、溝442内の駆動バンド420の上部532よりも下方の距離530にあると共に、溝443内の駆動バンド421の上部534よりも下方の同様の距離532にある。距離530、532は、駆動バンド420、421が駆動部材保護器400に対して隙間がある状態で駆動部材保護器400を横切って走行するための適切な隙間を与えながら、駆動バンド420、421とローラ508との間のピンチエリアを最小限に抑えるように選択される。距離530、532は、例えば各駆動バンド420、421の直径未満のように比較的小さいので、駆動バンド420、421の上方延出部533、534と溝442、443との間の空間545のほとんど全てを駆動部材保護器400の上部410が占めている。駆動部材保護器400の上部410が空間545のほとんど全てを占めるので、駆動バンド420、421と駆動部材保護器400との間に手袋のような物体が挟まれる空間が小さくなる。
【0051】
[0077] 図25及び図26を参照すると、壁518がローラ408の溝442内へ概ね半径方向に突出し得ることが分かる。壁516も同様に溝448内へ突出するが、断面の位置のため図25には示されていない。壁516、518は、前述のように、溝442の中央表面部552の各側に遠位端部550を有する。特定の用途に応じて、壁516、518の半径方向内側の端部550は、中央くぼみ表面部552と接触しているか又は中央くぼみ表面部552から離隔している場合がある。
【0052】
[0078] 本明細書で特に指示がない限り、又は明らかに文脈と矛盾しない限り、「a(1つの)」、「an(1つの)」のような単数形の用語の使用は、単数と複数の双方を包含することが意図される。「comprising(備える)」、「having(有する)」、「including(含む)」、及び「containing(包含する)」の用語は、オープンエンドの用語として解釈されるべきである。本明細書で用いられる場合、「~のうち少なくとも1つ」という表現は、選言的な意味に解釈されることが意図される。例えば、「A及びBのうち少なくとも1つ」は、A、又はB、又はA及びBの双方を包含することが意図される。
【0053】
[0079] 本発明の特定の実施形態について図示及び記載したが、多数の変更及び変形が当業者に想起されること、並びに、本発明が添付の特許請求項の範囲内に該当する全てのそのような変更及び変形を含むことが意図されることは認められよう。
図1
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【国際調査報告】