(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】車両用の画像捕捉機構のためのコンタクト装置、画像捕捉機構、および画像捕捉機構を製造するための方法
(51)【国際特許分類】
H01R 33/945 20060101AFI20240905BHJP
H01R 13/24 20060101ALI20240905BHJP
【FI】
H01R33/945 Z
H01R13/24
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024517555
(86)(22)【出願日】2022-08-02
(85)【翻訳文提出日】2024-03-19
(86)【国際出願番号】 EP2022071677
(87)【国際公開番号】W WO2023046345
(87)【国際公開日】2023-03-30
(31)【優先権主張番号】102021210508.4
(32)【優先日】2021-09-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591245473
【氏名又は名称】ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100161908
【氏名又は名称】藤木 依子
(72)【発明者】
【氏名】ヘッツァー,フロリアン
(57)【要約】
ここで紹介されるアプローチは、車両用の画像捕捉機構のためのコンタクト装置(112)であって、画像捕捉機構が、捕捉センサを備えたセンサ支持体と、対物レンズとを有する、コンタクト装置(112)に関する。コンタクト装置(112)は、対物レンズ(108)を収容するためのリング状の結合要素(200)であり、変形部分(202)を有する、結合要素(200)を有する。コンタクト装置(112)はさらに、バネ部分(206)を備えたバネ要素(204)であり、バネ部分(206)が、固定位置では予応力をかけられて結合要素(200)の内面(208)に一時的に固定されており、変形部分(202)の変形に反応して固定位置からコンタクト位置(209)に変位され、コンタクト位置(209)ではバネ部分(206)が、対物レンズに導電性にコンタクトするために内面(208)から離隔する、バネ要素(204)を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両用の画像捕捉機構(100)のためのコンタクト装置(112)であって、前記画像捕捉機構(100)が、捕捉センサ(106)を備えたセンサ支持体(104)と、対物レンズ(108)とを有し、前記コンタクト装置(112)が以下の特徴:
前記対物レンズ(108)を収容するためのリング状の結合要素(200)であり、変形部分(202)を有する、結合要素(200)、かつ
バネ部分(206)を備えたバネ要素(204)であり、前記バネ部分(206)が、固定位置(300)では予応力をかけられて前記結合要素(200)の内面(208)に一時的に固定されており、前記変形部分(202)の変形に反応して前記固定位置(300)からコンタクト位置(209)に変位され、前記コンタクト位置(209)では前記バネ部分(206)が、前記対物レンズ(108)に導電性にコンタクトするために前記内面(208)から離隔する、バネ要素(204)
を有する、コンタクト装置(112)。
【請求項2】
前記バネ部分(206)が、前記バネ部分(206)を前記固定位置(300)で一時的に固定するべく、前記変形部分(202)を把持するための保持部分(400)を有する、請求項1に記載のコンタクト装置(112)。
【請求項3】
前記バネ要素(204)が留め部分(210)および結合部分(212)を有し、前記留め部分(210)が、前記結合要素(200)の外面(222)に当接し、前記結合部分(212)が、前記留め部分(210)を前記バネ部分(206)と結合する、請求項1または2に記載のコンタクト装置(112)。
【請求項4】
前記留め部分(210)の自由端が把持アームとして成形されており、前記把持アームが、前記変形部分(202)の前記変形に反応して前記変形部分(202)を覆うように把持するよう形成されている、請求項2または3に記載のコンタクト装置(112)。
【請求項5】
前記結合要素(200)がスリット状の貫通口(216)を有し、前記スリット状の貫通口(216)が、上片部(218)と、下片部の形態の前記変形部分(202)とを成形する、請求項1から4のいずれか一項に記載のコンタクト装置(112)。
【請求項6】
前記上片部(218)が、前記変形部分(202)より幅広に成形されている、請求項5に記載のコンタクト装置(112)。
【請求項7】
前記下片部が、前記バネ部分(206)を前記固定位置(300)から前記コンタクト位置(209)に変位するため、前記変形によって前記上片部(218)の方向に変形可能である、請求項5または6に記載のコンタクト装置(112)。
【請求項8】
前記バネ要素(204)が、前記バネ要素(204)を前記センサ支持体(104)と導電性に接続するために形成されている導電性のコンタクト部分(114)を有する、請求項1から7のいずれか一項に記載のコンタクト装置(112)。
【請求項9】
前記コンタクト部分(114)が、導電性のバネ接点を有するか、またははんだ付け可能に成形されている、請求項8に記載のコンタクト装置(112)。
【請求項10】
さらなるバネ部分を備えたさらなるバネ要素(500)を備えたコンタクト装置(112)であって、前記さらなるバネ部分が、前記固定位置(300)では予応力をかけられて前記結合要素(200)の前記内面(208)に一時的に固定されており、さらなる変形部分の変形に反応して前記固定位置(300)からコンタクト位置(209)に変位され、前記コンタクト位置(209)では前記さらなるバネ部分が、前記対物レンズ(108)に導電性にコンタクトするために前記内面(208)から離隔する、請求項1から9のいずれか一項に記載のコンタクト装置(112)。
【請求項11】
車両用の画像捕捉装置(100)であって、以下の特徴:
センサ支持体(104)上に配置された捕捉センサ(106)を備えたセンサ支持体(104)、
最終位置では前記捕捉センサ(106)に向くように位置決めされている対物レンズ(108)、
前記センサ支持体(104)および前記対物レンズ(108)の周りに少なくとも部分的に配置されているハウジング(110)、ならびに
前記対物レンズ(108)と前記ハウジング(110)の間に配置されており、前記センサ支持体(104)と前記対物レンズ(108)とを導電性に相互に接続するために形成されている請求項1から10のいずれか一項に記載のコンタクト装置(112)、
を有する、画像捕捉装置(100)。
【請求項12】
前記コンタクト装置(112)が、前記画像捕捉機構(100)の前記ハウジング(110)内で、前記センサ支持体(104)上に配置されている、または前記センサ支持体(104)に対して離隔されて配置されている、請求項11に記載の画像捕捉装置(100)。
【請求項13】
前記センサ支持体(104)が、前記バネ部分(206)を前記固定位置(300)から外すために補助具が通り抜けるための貫通口を有する、請求項11または12に記載の画像捕捉装置(100)。
【請求項14】
画像捕捉機構(100)を製造するための方法(800)であって、以下のステップ:
対物レンズ(108)と、センサ支持体(104)上に配置された捕捉センサ(106)を備えたセンサ支持体(104)と、請求項1から10のいずれか一項に記載のコンタクト装置(112)と、ハウジング(110)とを準備するステップ(802)、
前記ハウジング(110)に前記コンタクト装置(112)を配置して、前記コンタクト装置(112)内に前記対物レンズ(108)を入れるステップ(804)、
前記対物レンズ(108)を、前記捕捉センサ(106)に向けられた最終位置で固定するステップ(806)、および
前記バネ部分(206)を前記固定位置(300)から、前記バネ部分(206)が前記対物レンズ(108)に導電性にコンタクトするために前記内面(208)から離隔する前記コンタクト位置(209)に変位するため、補助具を使用して前記バネ部分(206)を前記固定位置(300)から外すステップ(808)を含む、
を含む、方法(800)。
【請求項15】
前記配置のステップ(804)の前に、前記バネ部分(206)を固定位置(300)で前記結合要素(200)の前記内面(208)に一時的に固定するため、前記バネ要素(204)の前記バネ部分(206)に予応力をかけるステップ(810)を有する、請求項14に記載の方法(800)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本アプローチは、独立請求項の分野に基づく、車両用の画像捕捉機構のためのコンタクト装置、画像捕捉機構、および画像捕捉機構を製造するための方法を出発点とする。
【背景技術】
【0002】
画像捕捉機構は、非常に多方面にわたって、例えば消費財の形態で、監視システムのために、または例えば自動車産業ではカメラベースの支援システムに関連して用いられ得る。
【発明の概要】
【0003】
これを踏まえて、ここで紹介されるアプローチにより、独立請求項に基づく、車両用の画像捕捉機構のための改良されたコンタクト装置、改良された画像捕捉機構、および画像捕捉機構を製造するための改良された方法が紹介される。従属請求項に挙げた措置により、独立請求項に提示した装置の有利な変形および改良が可能である。
【0004】
コンタクト装置が、センサ支持体と例えばレンズヒータとの間の確実な電気接続を確立するために用いられ得ることが有利であり、これにより特に屋外での画像捕捉機構の機能性が改善され得る。
【0005】
車両用の画像捕捉機構のためのコンタクト装置であって、画像捕捉機構が、捕捉センサを備えたセンサ支持体と、対物レンズとを有する、コンタクト装置が紹介される。これに対してコンタクト装置は、対物レンズを収容するためのリング状の結合要素であり、変形部分を有する、結合要素を有する。コンタクト装置はさらに、バネ部分を備えたバネ要素であり、バネ部分が、固定位置では予応力をかけられて結合要素の内面に一時的に固定されており、変形部分の変形に反応して固定位置からコンタクト位置に変位され、コンタクト位置ではバネ部分が、対物レンズに導電性にコンタクトするために内面から離隔する、バネ要素を有する。
【0006】
画像捕捉機構は、例えば、車両に用いられるカメラとして実現され得る。対物レンズは、円筒形の対物レンズハウジング内に配置され得る複数のレンズを含み得る。対物レンズは例えば、供給電圧を必要とするレンズヒータを含み得る。コンタクト装置は、センサ支持体と対物レンズを直接的に、または例えば画像捕捉機構のハウジングに、導電性に接続するために使用され得る。結合要素は、例えば、対物レンズの側面を取り囲み得るコンタクトリングとして成形され得る。例えば結合要素は、対物レンズと画像捕捉機構のハウジングとの間に配置され得る。変形部分は、画像捕捉機構の組立中に、例えば補助具を使用した力の作用により、バネ部分を応力解放するために変形され得る。変形部分が変形されないうちは、バネ部分は、例えばクランプ状に変形部分と結合されているかまたは変形部分内に係合していることができる。
【0007】
一実施形態によれば、バネ部分は、バネ部分を固定位置で一時的に固定するべく、変形部分を把持するための保持部分を有し得る。例えば保持部分は、変形部分を覆うように把持するためにまたは変形部分内に噛み合うために成形され得る。保持部分は、例えば突出部として成形され得る。例えば対物レンズの取付け中または位置合わせ中は固定位置にあることができ、これにより対物レンズの、力による歪みまたは位置異常が回避されることが有利である。
【0008】
バネ要素はさらに留め部分および結合部分を有し得る。留め部分は、結合要素の外面に当接し得る。結合部分は、留め部分をバネ部分と結合し得る。結合部分が、結合要素にコンタクトできるかまたはそれに直接的に当接できることが有利である。
【0009】
一実施形態によれば、留め部分の自由端は把持アームとして成形されていてもよく、この把持アームは、変形部分の変形に反応して変形部分を覆うように把持できるよう形成されていてもよい。これにより変形部分がその変形後に変形された位置で保持され得ることが有利である。これにより、変形部分の復元によってバネ部分の力の発揮が望ましくなく影響を及ぼされることが回避され得る。
【0010】
一実施形態によれば、結合要素がスリット状の貫通口を有してもよく、このスリット状の貫通口が、上片部と、下片部の形態の変形部分とを成形する。貫通口は、結合要素の円周線の一区間に沿って真っ直ぐに延び得る。こうすることで、結合要素の必要な安定性が維持され得る。
【0011】
上片部は、変形部分より幅広に成形されていてもよい。下片部を薄く作製することにより、下片部が非常に曲がりやすく成形され得る。上片部の幅が、結合要素に高い剛性を提供することが有利である。一実施形態によれば、下片部は、固定位置からコンタクト位置へのバネ部分の変位を可能にするため、変形によって上片部の方向に変形可能であってもよい。これが意味するのは、保持部分が有利に外れて、バネ部分がコンタクト位置にパッと開くということである。これにより電気接続が確立され得ることが有利である。
【0012】
バネ要素はさらに、バネ要素をセンサ支持体と導電性に接続するために形成され得る電気コンタクト部分を有し得る。このコンタクト部分が、このために導電材料を有し得ることが有利である。コンタクト部分は実施形態に応じて、バネ要素を直接的に、または間接的に例えば画像捕捉機構のハウジングを介して、センサ支持体と導電性に接続するために使用され得る。
【0013】
一実施形態によれば、コンタクト部分は、バネ性をもってまたははんだ付け可能に成形され得る。例えば、コンタクト部分が導電性のバネ接点を含むことができ、したがって導電接続がはんだ接合なしで実現され得る。その代わりにコンタクト部分は、はんだ接合によりセンサ支持体またはハウジングのコンタクト面と接合され得る。したがってコンタクト部分は、例えばクランプ状にまたは接続線として成形され得る。コンタクト部分がバネ接点として公差を相殺できることが有利である。
【0014】
そのうえ、さらなるバネ部分を備えたさらなるバネ要素を備えた上記の1つのバリエーションのコンタクト装置であって、さらなるバネ部分が、固定位置では予応力をかけられて結合要素の内面に一時的に固定されており、さらなる変形部分の変形に反応して固定位置からコンタクト位置に変位し、コンタクト位置ではさらなるバネ部分が、対物レンズに導電性にコンタクトするために内面から離隔する、コンタクト装置が紹介される。これが意味するのは、コンタクト装置が、例えば電気回路を閉じるために使用できる2つのバネ要素を有し得るということである。これにより、例えばレンズヒータを動作させ得ることが有利である。これらのバネ要素は、例えば互いに隣接して、またはその代わりに互いに向かい合って、結合要素に配置され得る。
【0015】
さらに、センサ支持体上に配置された捕捉センサを備えたセンサ支持体と、最終位置では捕捉センサに向くように位置決めされている対物レンズと、センサ支持体および対物レンズの周りに少なくとも部分的に配置されているハウジングとを備えた車両用の画像捕捉機構が紹介される。この画像捕捉機構はさらに、対物レンズとハウジングの間に配置されており、センサ支持体と対物レンズとを導電性に相互に接続するために形成されている上記の1つのバリエーションのコンタクト装置を有する。
【0016】
画像捕捉機構は、例えば車両に用いられるカメラとして実現され得る。画像捕捉機構は有利には車両機能を可能にし、任意でのみ加熱機構を有し得る。センサ支持体は例えば、捕捉センサが載置されるプリント基板として成形され得る。対物レンズは例えば、入射する光を捕捉センサに導くために複数のレンズを有し得る。ハウジングは、例えば粉塵または湿気のような外部の影響から画像捕捉機構を保護できることが有利であり、こうして画像捕捉機構の機能性を改善し得る。
【0017】
一実施形態によればコンタクト装置は、画像捕捉機構のハウジング内で、センサ支持体上に配置されていてもよい、またはセンサ支持体に対して離隔して配置されていてもよい。これらの異なる配置可能性により、車両における取付け場所が相応に選択され得ることが有利である。これによりこの画像捕捉機構はさらに、設置スペースの違う異なる構造の車両に用いられ得る。
【0018】
センサ支持体は、バネ部分を固定位置から外すための貫通口を有し得る。この貫通口を、例えば補助具が、例えばピン状の補助具が通り抜け得る。貫通口は変形部分に向かい合うように配置でき、これにより変形部分が補助具を使用して変形され得る。
【0019】
さらに画像捕捉機構を製造するための方法であって、準備のステップ、配置のステップ、固定のステップ、および外しのステップを含む、方法が紹介される。準備のステップでは、対物レンズと、センサ支持体上に配置された捕捉センサを備えたセンサ支持体と、上記の1つのバリエーションのコンタクト装置と、ハウジングとが準備される。配置のステップでは、ハウジングにコンタクト装置が配置されて、コンタクト装置内に対物レンズが入れられる。固定のステップでは、対物レンズが、捕捉センサに向けられた最終位置で固定される。外しのステップでは、バネ部分を固定位置から、バネ部分が対物レンズに導電性にコンタクトするために内面から離隔するコンタクト位置に変位するため、補助具を使用してバネ部分が固定位置から外される。
【0020】
この方法は、コンタクト装置による影響を受けない、捕捉センサに対する対物レンズの位置合わせを可能にする。これにより、捕捉センサに対する対物レンズの高い位置精度が達成され得る。
【0021】
一実施形態によればこの方法は、配置のステップの前に、バネ部分を固定位置で結合要素の内面に一時的に固定するため、バネ要素のバネ部分に予応力をかけるステップを含み得る。これにより、組立プロセスにおける対物レンズの位置合わせにバネ要素が影響を及ぼすのを防止できることが有利である。
【0022】
ここで紹介しているアプローチの例示的実施形態を図面に示しており、以下の説明で詳しく解説する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】1つの例示的実施形態に基づく画像捕捉機構の透視断面図である。
【
図2】1つの例示的実施形態に基づくコンタクト装置の透視図である。
【
図3】固定位置でのコンタクト装置の1つの例示的実施形態の透視図である。
【
図4】固定位置でのコンタクト装置の1つの例示的実施形態の透視図である。
【
図5】固定位置でのコンタクト装置の1つの例示的実施形態の透視図である。
【
図6】コンタクト位置でのコンタクト装置の1つの例示的実施形態の透視図である。
【
図7】コンタクト位置でのコンタクト装置の1つの例示的実施形態の透視図である。
【
図8】画像捕捉機構を製造するための1つの例示的実施形態に基づく方法のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本アプローチの好適な例示的実施形態の以下の説明では、異なる図で示される類似に作用する要素に同じまたは類似の符号を使用し、その際、これらの要素を繰り返し説明はしない。
【0025】
図1は、1つの例示的実施形態に基づく画像捕捉機構100の透視断面図を示している。この場合の切断面は、画像捕捉機構100を長手軸102に沿って走っている。この画像捕捉機構100は、例えば車両に、しかしその他の分野にも用いられ得る。
【0026】
画像捕捉機構100は、既知の画像捕捉機構に対応して、センサ支持体104上に配置された捕捉センサ106、例えば画像センサまたはイメージャを備えたセンサ支持体104を有する。画像捕捉機構100はさらに対物レンズ108を有し、かつセンサ支持体104および対物レンズ108の周りに少なくとも部分的に配置されるハウジング110を有する。ハウジング110内にある対物レンズ108の端部は、捕捉センサ106に対して位置合わせされている。
【0027】
コンタクト装置112は、対物レンズ108とハウジング110の間に配置されている。すぐ使える状態の画像捕捉機構100では、コンタクト装置112が、センサ支持体104と対物レンズ108を導電性に相互に接続するよう形成されている。
【0028】
この例示的実施形態によれば、コンタクト装置112は、ハウジング110内でセンサ支持体104に対して離隔して配置されており、かつ少なくとも1つのコンタクト部分114によってのみセンサ支持体104と導電性に接続している。コンタクト部分114は、例えば導電性のバネ接点として実現されており、このコンタクト部分114の自由端がセンサ支持体104のコンタクト面に載っている。その代わりにコンタクト部分114は、例えば、センサ支持体のコンタクト面にはんだ付けされているかまたは他の方式でセンサ支持体に固定されているワイヤとして実現される。
【0029】
代替的な1つの例示的実施形態によれば、コンタクト装置112がセンサ支持体104上に配置されており、かつコンタクト部分114が、例えばコンタクトパッドの形態で作製されており、例えばはんだ接合によってセンサ支持体104と導電性に接続されている。
【0030】
1つの例示的実施形態によれば、対物レンズ108の位置合わせ中はコンタクト装置112と対物レンズ108が互いから離隔する。つまり例えば、コンタクト装置112と108の向き合っている面の間で、一周している隙間が存在している。この状態ではこれに対応してコンタクト装置112と対物レンズ108の導電接続も存在していない。
【0031】
対物レンズ108を位置合わせして固定した後、対物レンズの位置合わせ中は予応力をかけられた状態で存在していたコンタクト装置112のバネ部分が作動させられる。この作動により、バネ部分の一部分、例えばバネ部分の自由端が、バネ部分の予応力によって動かされて、対物レンズ108の方向に移動する。これによりコンタクト装置112と対物レンズ108の導電接続が確立される。
【0032】
例えば、バネ部分を作動させるために補助具が使用され得る。任意でのみ、センサ支持体104が貫通口を有し、この貫通口に、対物レンズ108を位置合わせして固定した後に相応の補助具が通され得る。
【0033】
電気回路を閉じられるように、コンタクト装置112は典型的には少なくとも2つのバネ部分を有し、これらのバネ部分が、対物レンズ108を位置合わせして固定した後に作動させられ得る。
【0034】
1つの例示的実施形態によれば、コンタクトリングとも呼ばれるコンタクト装置112が、例えばレンズヒータのコンタクトに使用される。この場合、対物レンズ108は、捕捉センサ106の上方に配置されており、かつコンタクト装置112を使用してセンサ支持体104と導電性に接続している。
【0035】
1つの例示的実施形態に従って、
図1は、一方ではここではセンサ支持体104と呼ばれる基板と導電性に接続しており、他方では対物レンズ108にまたは対物レンズの鏡筒にあるコンタクト面に接続しているコンタクト装置112を示している。コンタクト装置112は、組立中は、バネ要素とも呼ばれるバネ接点を引き止めておくようになっており、よって組立プロセス中はコンタクトが存在せず、したがって、捕捉センサ106の上方での対物レンズ108の位置合わせを意味するアライメント品質に悪影響を及ぼさない。接着剤116の硬化を行った後、コンタクト装置112に力が加えられることにより、接点バネがアクティブ化される。この力は、例えば組立装置のピンによって加えられ、このピンが、センサ支持体104内の比較的小さな穴を通ってコンタクト装置112を押す。これに関して本質的なことは、この接続により、封止コンセプトもアライメントプロセスも影響を及ぼされないということである。例えば、対物レンズ108のリード線をセンサ支持体104内の相応の穴に通すことも回避され、したがってアライメントプロセスが簡略化される。
【0036】
図2は、1つの例示的実施形態に基づくコンタクト装置112の一部分の透視図を示している。このコンタクト装置112は、
図1で説明したコンタクト装置112に対応または類似しており、したがって
図1で説明したような画像捕捉機構に利用可能である。
【0037】
コンタクト装置112はリング状の結合要素200を有する。リング状の結合要素200は、画像捕捉機構の対物レンズを挿入可能な開口部を成形している。
結合要素200は、変形部分202と、バネ部分206を備えたバネ要素204とを有する。結合要素200は例えばプラスチックから、バネ要素204は金属、例えばバネ鋼から成形されている。バネ部分206は
図2では、応力解放された状態で示されている。バネ部分206は、以下に
図4に基づいて説明するような保持部分を使用して、固定位置で結合要素200の内面208に一時的に固定可能であり、このときには予応力を有する。この固定位置を出発点として、バネ部分206は、変形部分202の変形に反応して固定位置から
図2に示しているようなコンタクト位置209に変位する。コンタクト位置209ではバネ部分206が内面208から離隔し、これにより対物レンズに導電性にコンタクトすることができる。
【0038】
バネ要素204は、この例示的実施形態によれば留め部分210および結合部分212を有し、留め部分210は、結合要素200の外面222に当接する。結合部分212は、留め部分210をバネ部分206と結合するために形成されている。さらに留め部分210の自由端は把持アームとして成形されており、この把持アームは、変形部分202の変形に反応して変形部分202を覆うように把持するよう形成されている。結合部分212およびバネ部分206は、この例示的実施形態によれば、リング状の結合要素200の輪郭に沿えるよう湾曲して成形されている。
【0039】
結合要素200は、この例示的実施形態によればスリット状の貫通口216を有し、このスリット状の貫通口216が、上片部218と、下片部の形態の結合部分212とを成形する。これが意味するのは、貫通口216が上片部218と下片部の間に配置されているということである。変形部分202は、例示的に上片部218より薄く成形されている。変形部分202は、例えば上片部218の方向に変形可能である。変形部分202の変形の際、変形部分202におけるバネ部分206の保持部分の把持が外れ、それによりバネ部分が応力解放され得ることで固定位置からコンタクト位置209に変位する。バネ部分206が固定位置では内壁208に当接しているのに対し、このときにはバネ部分206が変形部分202から外れることでコンタクト位置209にパッと開く。
【0040】
この例示的実施形態によれば、結合要素200は、留め要素210の領域の外周面で、結合要素200のうち内面208とは反対側の外面222に凹み220を有する。凹み220は、留め要素210を収容するために、つまり留め要素210用のスペースを作るために成形されている。任意で、凹み220のさらなる機能は、バネ要素204の位置ずれを防止することにある。
【0041】
1つの例示的実施形態によれば、結合要素200は、
図2では示していない部分に、バネ要素204に対応して成形された少なくとも1つのさらなるバネ要素を有する。
図3は、固定位置300にあるバネ部分206を備えたコンタクト装置112の1つの例示的実施形態の透視図を示している。これは、バネ部分206が結合要素200の内面に当接していることを意味する。このコンタクト装置112は、
図2で説明したコンタクト装置に対応または少なくとも類似している。
【0042】
言い換えれば、この例示的実施形態に従って、引き止められているバネ要素204を備えた結合要素200が示されている。バネ部分206の曲率は結合要素200の曲率に対応している。
【0043】
この例示的実施形態によれば、留め部分210は上片部218の上縁に当接している。
図4は、固定位置300にあるバネ部分206を備えたコンタクト装置112の1つの例示的実施形態の透視図を示している。ここで図示したコンタクト装置112は、
図3で説明したコンタクト装置112に対応している。この例示的実施形態に従って、コンタクト装置112の下からの眺めを図示しているだけであり、それによりバネ要素204の保持部分400が見えている。保持部分400は、バネ部分206の突起部として、例えばバネ部分206の自由端の高さに配置されており、かつ変形部分202内に噛み合うかまたは変形部分202を覆うように把持するために形成されており、その目的は、固定位置300でのバネ部分206の自由端を、一時的に結合要素に固定することである。
【0044】
留め部分210はその自由端が湾曲して成形されており、これにより自由端の端402が、変形部分202の縁404に当接している。
この例示的実施形態によれば、保持部分400と留め部分210は互いに隣接して配置されている。
【0045】
言い換えれば、この例示的実施形態に従って、引き止められているバネ要素204を備えた結合要素200が、保持突出部とも呼べる保持部分400への視線で示されている。
図5は、固定位置300にあるバネ部分を備えたコンタクト装置112の1つの例示的実施形態の透視図を示している。ここで図示したコンタクト装置112は、
図3~
図4で説明したコンタクト装置112に対応している。
図5で示した視線により、コンタクト装置112がさらなるバネ要素500を有することが見えているだけである。さらなるバネ要素500は、バネ要素204と同じ構造を有し、したがってさらなるバネ部分を有し、このさらなるバネ部分は、固定位置300で予応力をかけられて結合要素200の内面208に一時的に固定されており、さらなる変形部分の変形に反応して固定位置300からコンタクト位置に変位され、コンタクト位置ではさらなるバネ部分が、対物レンズに導電性にコンタクトするために内面208から離隔する。
【0046】
この例示的実施形態に従って、バネ要素204に割り当てられた変形部分202も未変形で示されている。言い換えれば、この例示的実施形態に従って、引き続き引き止められているバネ要素204を備えた結合要素200が示されている。
【0047】
図6は、コンタクト位置209にあるバネ部分206を備えたコンタクト装置112の1つの例示的実施形態の透視図を示している。ここで図示したコンタクト装置112は、
図2~
図5の1つで説明したコンタクト装置112に対応しており、例えば
図1で説明したような画像捕捉機構に用いられ得る。言い換えれば、この例示的実施形態に従って、アクティブ化されたバネ要素204を備えた結合要素200が示されている。
【0048】
コンタクト位置209は、バネ部分206の或る位置を表しており、この位置では、組み立てられた状態のバネ要素204が画像捕捉機構の対物レンズにコンタクトしている。この場合、結合要素200の変形部分202は変形されており、留め部分210によって保持されている。これに関し保持部分400は、この例示的実施形態によれば利用されておらず、なぜなら固定位置で変形部分202を保持するためだけに成形されているからである。
【0049】
図7は、コンタクト位置209にあるバネ部分を備えたコンタクト装置112の1つの例示的実施形態の透視図を示している。ここで図示したコンタクト装置112は、
図6で説明したコンタクト装置112に対応している。この例示的実施形態に従って、図の視点をずらしているだけである。この例示的実施形態に従って、変形部分202の変形が見えるように示されている。
【0050】
この例示的実施形態によれば、変形部分202はz方向に変形している。z方向はこの例示的実施形態によれば、
図7に示したコンタクト装置112が画像捕捉機構内に取り付けられている場合に
図1で示した画像捕捉機構の長手軸に平行に走っている。
【0051】
バネ部分をアクティブ化するため、画像捕捉機構のセンサ支持体内の穴を通り抜ける例えば組立補助手段により、変形部分202が上片部218の方向に押される。この例示的実施形態によれば、その際、変形部分202の中央部分が、上片部218に向かって押された分だけ移動する。変形部分202の変形により、バネ部分の保持部分400が変形部分202から外れる。例示的に保持部分400は突出部として成形されている。任意で留め部分210が設けられており、バネ要素204の力の発揮に影響を及ぼさないよう、結合要素200を変形状態で保持するために成形されている。したがってこの例示的実施形態に従って、引き止められている変形部分202を備えた結合要素200が示されている。バネ要素204のバネ部分206は、例えば
図2で示しているように応力解放されている。
【0052】
図8は、画像捕捉機構を製造するための1つの例示的実施形態に基づく方法800のフロー図を示している。方法800により、例えば、
図1で説明したような画像捕捉機構が製造される。
【0053】
方法800はこのために、対物レンズと、センサ支持体上に配置された捕捉センサを備えたセンサ支持体と、例えば
図2~
図7の1つで説明したようなコンタクト装置と、ハウジングとを準備するステップ802を含む。
【0054】
さらに方法800は、ハウジングにコンタクト装置を配置して、コンタクト装置内に対物レンズを入れるステップ804を含む。実施形態に応じて、コンタクト装置がハウジングに嵌め込まれて、その後、基板とも呼ばれるセンサ支持体がハウジングに嵌め込まれるか、または最初にコンタクト装置がセンサ支持体に配置されて、その後、コンタクト装置とセンサ支持体が一緒にハウジングに嵌め込まれる。それから次のステップ806で対物レンズが位置合わせされる。
【0055】
ステップ806では、対物レンズが捕捉センサに対して位置合わせされ、それによって生じた最終位置で固定される。この固定中、対物レンズと1つの例示的実施形態に基づくコンタクト装置とは接触点を有さない。
【0056】
方法800は最後に、補助具を使用してバネ部分を固定位置から外すステップ808を含む。外すことでバネ部分が固定位置からコンタクト位置に変位し、コンタクト位置ではバネ部分が、対物レンズに導電性にコンタクトするためにコンタクト装置の結合要素の内面から離隔する。
【0057】
外すステップ808の前に、例えば、バネ部分を外す前に炉内でこのアセンブリを硬化させるまたは検査を実行するようなさらなるプロセスステップが、任意で実施される。
方法800は、任意でのみ、バネ部分を固定位置で結合要素の内面に一時的に固定するためにバネ要素のバネ部分に予応力をかけるステップ810を含む。任意のステップ810は、固定のステップ806より前の適切な時点で実施される。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両用の画像捕捉機構(100)のためのコンタクト装置(112)であって、前記画像捕捉機構(100)が、捕捉センサ(106)を備えたセンサ支持体(104)と、対物レンズ(108)とを有し、前記コンタクト装置(112)が以下の特徴:
前記対物レンズ(108)を収容するためのリング状の結合要素(200)であり、変形部分(202)を有する、結合要素(200)、かつ
バネ部分(206)を備えたバネ要素(204)であり、前記バネ部分(206)が、固定位置(300)では予応力をかけられて前記結合要素(200)の内面(208)に一時的に固定されており、前記変形部分(202)の変形に反応して前記固定位置(300)からコンタクト位置(209)に変位され、前記コンタクト位置(209)では前記バネ部分(206)が、前記対物レンズ(108)に導電性にコンタクトするために前記内面(208)から離隔する、バネ要素(204)
を有する、コンタクト装置(112)。
【請求項2】
前記バネ部分(206)が、前記バネ部分(206)を前記固定位置(300)で一時的に固定するべく、前記変形部分(202)を把持するための保持部分(400)を有する、請求項1に記載のコンタクト装置(112)。
【請求項3】
前記バネ要素(204)が留め部分(210)および結合部分(212)を有し、前記留め部分(210)が、前記結合要素(200)の外面(222)に当接し、前記結合部分(212)が、前記留め部分(210)を前記バネ部分(206)と結合する、請求項
1に記載のコンタクト装置(112)。
【請求項4】
前記留め部分(210)の自由端が把持アームとして成形されており、前記把持アームが、前記変形部分(202)の前記変形に反応して前記変形部分(202)を覆うように把持するよう形成されている、請求項
2に記載のコンタクト装置(112)。
【請求項5】
前記結合要素(200)がスリット状の貫通口(216)を有し、前記スリット状の貫通口(216)が、上片部(218)と、下片部の形態の前記変形部分(202)とを成形する、請求項
1に記載のコンタクト装置(112)。
【請求項6】
前記上片部(218)が、前記変形部分(202)より幅広に成形されている、請求項5に記載のコンタクト装置(112)。
【請求項7】
前記下片部が、前記バネ部分(206)を前記固定位置(300)から前記コンタクト位置(209)に変位するため、前記変形によって前記上片部(218)の方向に変形可能である、請求項
5に記載のコンタクト装置(112)。
【請求項8】
前記バネ要素(204)が、前記バネ要素(204)を前記センサ支持体(104)と導電性に接続するために形成されている導電性のコンタクト部分(114)を有する、請求項
1に記載のコンタクト装置(112)。
【請求項9】
前記コンタクト部分(114)が、導電性のバネ接点を有するか、またははんだ付け可能に成形されている、請求項8に記載のコンタクト装置(112)。
【請求項10】
さらなるバネ部分を備えたさらなるバネ要素(500)を備えたコンタクト装置(112)であって、前記さらなるバネ部分が、前記固定位置(300)では予応力をかけられて前記結合要素(200)の前記内面(208)に一時的に固定されており、さらなる変形部分の変形に反応して前記固定位置(300)からコンタクト位置(209)に変位され、前記コンタクト位置(209)では前記さらなるバネ部分が、前記対物レンズ(108)に導電性にコンタクトするために前記内面(208)から離隔する、請求項
1に記載のコンタクト装置(112)。
【請求項11】
車両用の画像捕捉装置(100)であって、以下の特徴:
センサ支持体(104)上に配置された捕捉センサ(106)を備えたセンサ支持体(104)、
最終位置では前記捕捉センサ(106)に向くように位置決めされている対物レンズ(108)、
前記センサ支持体(104)および前記対物レンズ(108)の周りに少なくとも部分的に配置されているハウジング(110)、ならびに
前記対物レンズ(108)と前記ハウジング(110)の間に配置されており、前記センサ支持体(104)と前記対物レンズ(108)とを導電性に相互に接続するために形成されている請求項1から10のいずれか一項に記載のコンタクト装置(112)、
を有する、画像捕捉装置(100)。
【請求項12】
前記コンタクト装置(112)が、前記画像捕捉機構(100)の前記ハウジング(110)内で、前記センサ支持体(104)上に配置されている、または前記センサ支持体(104)に対して離隔されて配置されている、請求項11に記載の画像捕捉装置(100)。
【請求項13】
前記センサ支持体(104)が、前記バネ部分(206)を前記固定位置(300)から外すために補助具が通り抜けるための貫通口を有する、請求項
11に記載の画像捕捉装置(100)。
【請求項14】
画像捕捉機構(100)を製造するための方法(800)であって、以下のステップ:
対物レンズ(108)と、センサ支持体(104)上に配置された捕捉センサ(106)を備えたセンサ支持体(104)と、請求項1から10のいずれか一項に記載のコンタクト装置(112)と、ハウジング(110)とを準備するステップ(802)、
前記ハウジング(110)に前記コンタクト装置(112)を配置して、前記コンタクト装置(112)内に前記対物レンズ(108)を入れるステップ(804)、
前記対物レンズ(108)を、前記捕捉センサ(106)に向けられた最終位置で固定するステップ(806)、および
前記バネ部分(206)を前記固定位置(300)から、前記バネ部分(206)が前記対物レンズ(108)に導電性にコンタクトするために前記内面(208)から離隔する前記コンタクト位置(209)に変位するため、補助具を使用して前記バネ部分(206)を前記固定位置(300)から外すステップ(808)を含む、
を含む、方法(800)。
【請求項15】
前記配置のステップ(804)の前に、前記バネ部分(206)を固定位置(300)で前記結合要素(200)の前記内面(208)に一時的に固定するため、前記バネ要素(204)の前記バネ部分(206)に予応力をかけるステップ(810)を有する、請求項14に記載の方法(800)。
【国際調査報告】