(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】物品キャリアおよびそのためのブランク
(51)【国際特許分類】
B65D 71/42 20060101AFI20240905BHJP
【FI】
B65D71/42
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518216
(86)(22)【出願日】2022-09-21
(85)【翻訳文提出日】2024-05-21
(86)【国際出願番号】 US2022044298
(87)【国際公開番号】W WO2023049220
(87)【国際公開日】2023-03-30
(32)【優先日】2021-09-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515301030
【氏名又は名称】ウエストロック・パッケージング・システムズ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ジュリアン・メルゾー
(72)【発明者】
【氏名】パスカル・マルティニ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン-ミッシェル・ガルニエ
(72)【発明者】
【氏名】ローレン・エヌ・チェスネット
(72)【発明者】
【氏名】ジョナサン・ライオン
【テーマコード(参考)】
3E067
【Fターム(参考)】
3E067AC04
3E067AC12
3E067BA04B
3E067BA20C
3E067BB01C
3E067BB11B
3E067CA30
3E067EA20
3E067EE15
(57)【要約】
本開示の態様は、1つ以上の物品をパッケージングするための物品キャリア、および、キャリアを形成するためのブランク(10;110;210;310;410)に関する。キャリアは、物品保持構造体(RT;RT1、RT2)を含むメインパネル(12;112;212、222;312、322A、322B;412、422A、422B)を含み、物品保持構造体は、少なくとも1対の対向する係合タブ(40、42;140、142;240、242、246、248;340、342、346、348;440、442、446、448)によって部分的に画定されている物品受け入れ開口部を有しており、前記係合タブへのそれらのヒンジ式接続部(13A、41;213、215、241、247、249;313、315、341、347、349;413、415、441、447、449)の間の距離(L3)の半分よりも大きい長さ(L1、L2)を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの物品をパッケージングするための物品キャリアであって、前記物品キャリアは、物品に係合するための少なくとも1つの上部係合デバイスを有するメインパネルを含み、少なくとも1つの前記上部係合デバイスは、物品受け入れ開口部および少なくとも1対の対向する係合タブを有しており、少なくとも1対の対向する前記係合タブは、前記メインパネルに対する前記メインパネルのヒンジ式接続部間の距離の半分よりも大きい長さをそれぞれ有している、物品キャリア。
【請求項2】
少なくとも1つの物品をパッケージングするための物品キャリアであって、前記物品キャリアは、物品に係合するための少なくとも1つの上部係合デバイスを有するメインパネルを含み、少なくとも1つの前記上部係合デバイスは、少なくとも1対の対向する係合タブを含み、少なくとも1対の対向する前記係合タブは、前記対向する係合タブの近位端部間の距離の半分よりも大きい長さをそれぞれ有しており、1対の対向する前記係合タブのそれぞれは、前記係合タブの前記近位端部から前記係合タブの遠位端部へ略直線状に延在している、物品キャリア。
【請求項3】
1対の対向する前記係合タブの少なくとも1つの前記近位端部は、前記メインパネルにおけるヒンジ式接続部によって、少なくとも部分的に画定されている、請求項2に記載の物品キャリア。
【請求項4】
前記ヒンジ式接続部は、1対の対向する前記係合タブの少なくとも1つの前記係合タブを前記メインパネルに連結している、請求項3に記載の物品キャリア。
【請求項5】
1対の対向する前記係合タブの少なくとも1つの前記近位端部は、セカンダリーパネルを前記メインパネルに連結するヒンジ式接続部と同一線上にある概念上の線によって画定されている、請求項2に記載の物品キャリア。
【請求項6】
少なくとも1つの物品をパッケージングするための物品キャリアであって、前記物品キャリアは、物品に係合するための少なくとも1つの上部係合デバイスを有するメインパネルを含み、少なくとも1つの前記上部係合デバイスは、少なくとも第1の係合タブおよび第2の係合タブを含み、前記第1の係合タブは、遠位部分を含み、前記遠位部分は、前記第2の係合タブから形成されており、前記遠位部分の自由端部が物品と係合させられるときに、前記遠位部分が前記第1の係合タブの残りの部分の平面に留まるようになっている、物品キャリア。
【請求項7】
前記第1の係合タブは、前記遠位部分の前記自由端部に提供されているフランジ結合可能接続部によって、前記第2の係合タブにフランジ結合可能に接続されている、請求項6に記載の物品キャリア。
【請求項8】
少なくとも1つの物品をパッケージングするための物品キャリアであって、前記物品キャリアは、物品に係合するための少なくとも1つの上部係合デバイスを有するメインパネルを含み、少なくとも1つの前記上部係合デバイスは、少なくとも第1の係合タブおよび第2の係合タブを含み、前記第1の係合タブは、前記第2の係合タブの凹んだエリアから形成された少なくとも一部分を含み、前記物品キャリアが使用中であるときに、前記第2の係合タブと、前記第1の係合タブの少なくとも前記一部分の自由端部とが、同じ物品に係合するようになっている、物品キャリア。
【請求項9】
前記第2の係合タブの前記凹んだエリアは、少なくとも1つの前記上部係合デバイスの中に受け入れられている前記物品の一部分を受け入れるように寸法決めされている、請求項8に記載の物品キャリア。
【請求項10】
少なくとも1つの物品をパッケージングするための物品キャリアであって、前記物品キャリアは、物品に係合するための少なくとも1つの上部係合デバイスを有するメインパネルを含み、少なくとも1つの前記上部係合デバイスは、少なくとも第1の係合タブおよび第2の係合タブを含み、前記第1の係合タブは、前記第2の係合タブの凹んだエリアから形成された少なくとも一部分を含み、前記第1の係合タブは、前記メインパネルにヒンジ接続されている側部パネルに隣接して配設されている、物品キャリア。
【請求項11】
前記第1の係合タブは、前記側部パネルに接続されている、請求項10に記載の物品キャリア。
【請求項12】
前記第1の係合タブは、前記側部パネルにヒンジ接続されている、請求項10に記載の物品キャリア。
【請求項13】
前記第1の係合タブは、前記側部パネルと一体的である、請求項10に記載の物品キャリア。
【請求項14】
少なくとも1つの物品をパッケージングするための物品キャリアであって、前記物品キャリアは、少なくとも1つの上部係合デバイスをそれぞれ有する第1のプライマリーパネルおよび少なくとも1つの第2のプライマリーパネルを含み、それぞれの上部係合デバイスは、少なくとも1対の対向する係合タブを含み、1対の対向する前記係合タブのそれぞれの係合タブは、前記第1および第2のプライマリーパネルのそれぞれ1つへの前記係合タブのヒンジ式接続部の間の距離の半分よりも大きい長さを有している、物品キャリア。
【請求項15】
前記第1のプライマリーパネルは、少なくとも1つの第1の上部係合デバイスを含み、少なくとも1つの前記第2のプライマリーパネルは、少なくとも1つの第2の上部係合デバイスを有しており、少なくとも1つの前記第2の上部係合デバイスの前記係合タブは、少なくとも1つの前記第1の上部係合デバイスの前記係合タブに対して垂直方向に配向されている、請求項14に記載の物品キャリア。
【請求項16】
前記第1のプライマリーパネルは、少なくとも1つの前記第2の上部係合デバイスの前記係合タブのうちのそれぞれ1つを受け入れるためのタブ受け入れ凹部を含む、請求項15に記載の物品キャリア。
【請求項17】
前記タブ受け入れ凹部は、1対のローブの間に画定されている、請求項16に記載の物品キャリア。
【請求項18】
前記タブ受け入れ凹部は、前記第1のプライマリーパネルにおける1対の対向する前記係合タブのそれぞれの一部分によって部分的に画定されている、請求項16に記載の物品キャリア。
【請求項19】
前記第1のプライマリーパネルは、1対の直径方向に対向したタブ受け入れ凹部を含む、請求項15に記載の物品キャリア。
【請求項20】
前記1対の直径方向に対向したタブ受け入れ凹部のそれぞれは、前記第1のプライマリーパネルにおける1対の対向する前記係合タブのそれぞれの一部分によって部分的に画定されている、請求項19に記載の物品キャリア。
【請求項21】
少なくとも1つの前記第2のプライマリーパネルは、少なくとも1つの上部係合デバイスをそれぞれ有する1対の第2のプライマリーパネルを含む、請求項15に記載の物品キャリア。
【請求項22】
前記1対の第2のプライマリーパネルのうちの第1のものは、前記1対の第2のプライマリーパネルのうちの第2のものと少なくとも部分的な重なり合う関係で配設されている、請求項21に記載の物品キャリア。
【請求項23】
重なり合う前記1対の第2のプライマリーパネルは、3枚合わせのハンドル構造体の一部分をそれぞれ提供している、請求項22に記載の物品キャリア。
【請求項24】
前記1対の第2のプライマリーパネルのうちの少なくとも1つは、凹部を含み、前記凹部は、前記第1のプライマリーパネルの中のアパーチャーまたは開口部の少なくとも一部分と位置合わせされて配設されるように構成されている、請求項21に記載の物品キャリア。
【請求項25】
凹部が、前記1対の第2のプライマリーパネルのうちの一方に提供されており、前記1対の第2のプライマリーパネルのうちの他方における上部係合デバイスの開口部と整合されている、請求項21に記載の物品キャリア。
【請求項26】
前記凹部は、前記上部係合デバイスの中に受け入れられている物品を収容するように形状決めされた湾曲した縁部部分を含む、請求項25に記載の物品キャリア。
【請求項27】
前記1対の第2のプライマリーパネルの中の前記上部係合デバイスは、少なくとも1つのスロットを含む、請求項21に記載の物品キャリア。
【請求項28】
前記1対の第2のプライマリーパネルの中の前記上部係合デバイスは、1対の対向する前記係合タブの側縁部を画定する1対のスロットを含む、請求項21に記載の物品キャリア。
【請求項29】
物品キャリアを形成するためのブランクであって、前記ブランクは、物品に係合するための少なくとも1つの上部係合デバイスを有するメインパネルを含み、前記上部係合デバイスは、物品受け入れ開口部および少なくとも1対の対向する係合タブを有しており、少なくとも1対の対向する前記係合タブは、前記メインパネルへの前記係合タブのヒンジ式接続部の間の距離の半分よりも大きい長さをそれぞれ有している、ブランク。
【請求項30】
物品キャリアを形成するためのブランクであって、前記ブランクは、物品に係合するための少なくとも1つの上部係合デバイスを有するメインパネルを含み、前記上部係合デバイスは、少なくとも1対の対向する係合タブを含み、少なくとも1対の対向する前記係合タブは、前記対向する係合タブの近位端部間の距離の半分よりも大きい長さをそれぞれ有しており、1対の対向する前記係合タブのそれぞれは、前記係合タブの前記近位端部と遠位端部との間に折り曲げ線が介在されていない状態で、前記係合タブの前記近位端部からその遠位端部へ延在している、ブランク。
【請求項31】
物品キャリアを形成するためのブランクであって、前記ブランクは、物品に係合するための少なくとも1つの上部係合デバイスを有するメインパネルを含み、前記上部係合デバイスは、少なくとも第1の係合タブおよび第2の係合タブを含み、前記第1の係合タブは、遠位部分を含み、前記遠位部分は、前記第2の係合タブから形成されており、前記遠位部分の自由端部がセットアップキャリアにおける物品と係合させられるときに、前記遠位部分が前記第1の係合タブの残りの部分の平面に留まるようになっている、ブランク。
【請求項32】
物品キャリアを形成するためのブランクであって、前記ブランクは、物品に係合するための少なくとも1つの上部係合デバイスを有するメインパネルを含み、前記上部係合デバイスは、少なくとも第1の係合タブおよび第2の係合タブを含み、前記第1の係合タブは、前記第2の係合タブの凹んだエリアから形成された少なくとも一部分を含み、前記物品キャリアが使用中であるときに、前記第2の係合タブと、前記第1の係合タブの少なくとも前記一部分の自由端部とが、同じ物品に係合するようになっている、ブランク。
【請求項33】
物品キャリアを形成するためのブランクであって、前記ブランクは、物品に係合するための少なくとも1つの上部係合デバイスを有するメインパネルを含み、前記上部係合デバイスは、少なくとも第1の係合タブおよび第2の係合タブを含み、前記第1の係合タブは、前記第2の係合タブの凹んだエリアから形成された少なくとも一部分を含み、前記第1の係合タブは、前記メインパネルにヒンジ接続されている側部パネルに隣接して配設されている、ブランク。
【請求項34】
物品キャリアを形成するためのブランクであって、前記ブランクは、少なくとも1つの上部係合デバイスをそれぞれ有する第1のプライマリーパネルおよび少なくとも1つの第2のプライマリーパネルを含み、それぞれの上部係合デバイスは、少なくとも1対の対向する係合タブを含み、1対の対向する前記係合タブのそれぞれのタブは、前記第1および第2のプライマリーパネルのそれぞれ1つへのそれらのヒンジ式接続部の間の距離の半分よりも大きい長さを有している、ブランク。
【請求項35】
1対の対向する前記係合タブのそれぞれは、前記係合タブの近位端部と遠位端部との間に折り曲げ線が介在されていない状態で、前記係合タブの近位端部から前記係合タブの遠位端部へ延在している、請求項2に記載の物品キャリア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品キャリアおよびそれを形成するためのブランクに関する。より具体的には、しかしそれに限られるものではないが、本発明は、物品をその中に受け入れて保持するための1つ以上のアパーチャーを有する上部把持タイプのキャリアに関する。
【背景技術】
【0002】
パッケージングの分野において、複数の物品を運搬するためのカートンを提供することが知られている。カートンは、当技術分野においてよく知られており、消費者が消費のために物品のグループを輸送、保管、およびアクセスすることを可能にするのに有用である。コストおよび環境的な配慮のために、そのようなカートンまたはキャリアは、可能な限り少ない材料から形成される必要があり、それらが形成される材料における廃棄を可能な限り少なくすることを必要とする。さらなる考慮事項は、カートンの強度、ならびに、大きな重量の物品を保持および輸送するためのその適性である。カートンの内容物がカートンの中で安全であるということが望ましい。
【0003】
上部把持物品キャリアであって、アパーチャーが、キャリアのパネルの中に形成されており、タブが、前記パネルから打ち抜かれており、アパーチャーの周りに配置されている、上部把持物品キャリアを提供することがよく知られている。タブは、物品がアパーチャーの中に受け入れられるときに、前記パネルの平面から変位されており、前記タブは、概して物品のフランジまたはリップの周りにおいて物品に係合する。
【0004】
物品の上側端部を保護するためのカバーを提供すること、または、情報の表示のための表示パネルを提供することが望ましい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、典型的に板紙などから形成されたパッケージングの分野(カートンの分野)における改善、および、前記カートンの組み立てのための装置の改善を提供することを目指している。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様は、少なくとも1つの物品をパッケージングするための物品キャリアを提供する。キャリアは、物品に係合するための少なくとも1つの上部係合デバイスを有するメインパネルを含む。上部係合デバイスは、物品受け入れ開口部および少なくとも1対の対向する係合タブを有している。少なくとも1対の対向する係合タブのそれぞれは、メインパネルへのそれらのヒンジ式接続部の間の距離の半分よりも大きい長さを有している。
【0007】
有益には、これは、係合タブがメインパネルからさらに延在することを可能にし、これは、エンドクロージャーから主本体部を分離する長いネック部分を有する物品(たとえば、それに限定されないが、飲料ボトルなど)をパッケージングするときに有利である可能性がある。メインパネルは、主本体部により近い高さに位置付けされることが可能であり、これは、物品のグループの中での物品の広がりまたはバラバラになることを低減させるかまたは排除することが可能である。ストラップまたはバンドの形態の拘束具が、物品の主本体部分の周りで物品のグループを包囲するために提供されることが可能であり、拘束ストラップは、メインパネルにヒンジ式に接続されることが可能である。この配置は、材料的に効率的であり、ブランクおよび/または物品キャリアを提供するための基材材料の量を低減させることが可能である。
【0008】
本発明の第2の態様は、少なくとも1つの物品をパッケージングするための物品キャリアを提供する。キャリアは、物品に係合するための少なくとも1つの上部係合デバイスを有するメインパネルを含む。少なくとも1つの上部係合デバイスは、少なくとも1対の対向する係合タブを含み、少なくとも1対の対向する係合タブは、対向する係合タブの近位端部間の距離の半分よりも大きい長さをそれぞれ有している。1対の対向する係合タブのそれぞれは、メインパネルから打ち抜かれている。近位端部は、1対の対向する係合タブの係合縁部に対向している。1対の対向する係合タブのそれぞれは、その近位端部からその遠位端部へ略直線状に延在している。
【0009】
随意的に、1対の対向する係合タブの少なくとも1つの近位端部は、メインパネルにおけるヒンジ式接続部によって、少なくとも部分的に画定されている。
【0010】
随意的に、ヒンジ式接続部は、1対の係合タブの少なくとも1つをメインパネルに連結している。
【0011】
随意的に、1対の対向する係合タブの少なくとも1つの近位端部は、セカンダリーパネルをメインパネルに連結するヒンジ式接続部と同一線上にある概念上の線によって画定されている。
【0012】
本発明の第3の態様は、少なくとも1つの物品をパッケージングするための物品キャリアを提供する。キャリアは、物品に係合するための少なくとも1つの上部係合デバイスを有するメインパネルを含む。上部係合デバイスは、少なくとも第1および第2の係合タブを含む。第1のタブは、遠位部分を含み、遠位部分は、第2のタブから形成されており、遠位部分の自由端部が物品と係合させられるときに、遠位部分が第1のタブの残りの部分の平面に留まるようになっている。
【0013】
随意的に、第1のタブは、遠位部分の自由端部に提供されているフランジ結合可能接続部によって、第2のタブにフランジ結合可能に接続されている。
【0014】
本発明の第4の態様は、少なくとも1つの物品をパッケージングするための物品キャリアを提供する。キャリアは、物品に係合するための少なくとも1つの上部係合デバイスを有するメインパネルを含む。上部係合デバイスは、少なくとも第1および第2の係合タブを含む。第1のタブは、第2のタブの凹んだエリアから形成された少なくとも一部分を含み、物品キャリアが使用中であるときに、第2のタブと、第1のタブの少なくとも一部分の自由端部とが、同じ物品に係合するようになっている。
【0015】
随意的に、第2のタブの凹んだエリアは、少なくとも1つの上部係合デバイスの中に受け入れられている物品の一部分を受け入れるように寸法決めされている。
【0016】
本発明の第5の態様は、少なくとも1つの物品をパッケージングするための物品キャリアを提供する。キャリアは、物品に係合するための少なくとも1つの上部係合デバイスを有するメインパネルを含む。上部係合デバイスは、少なくとも第1および第2の係合タブを含む。第1のタブは、第2のタブの凹んだエリアから形成された少なくとも一部分を含む。第1のタブは、メインパネルにヒンジ接続されている側部パネルに隣接して配設されている。
【0017】
随意的に、第1のタブは、側部パネルに接続されている。随意的に、第1のタブは、側部パネルにヒンジ接続されている。随意的に、第1のタブは、側部パネルと一体的または統一的になっている。
【0018】
本発明の第6の態様は、少なくとも1つの物品をパッケージングするための物品キャリアを提供する。キャリアは、少なくとも1つの上部係合デバイスをそれぞれ有する第1のプライマリーパネルおよび少なくとも1つの第2のプライマリーパネルを含む。それぞれの上部係合デバイスは、少なくとも1対の対向する係合タブを含む。1対の対向する係合タブのそれぞれのタブは、第1および第2のプライマリーパネルのそれぞれ1つへのそれらのヒンジ式接続部の間の距離の半分よりも大きい長さを有している。
【0019】
随意的に、第1のプライマリーパネルは、少なくとも1つの第1の上部係合デバイスを含み、少なくとも1つの第2のプライマリーパネルは、少なくとも1つの第2の上部係合デバイスを有しており、少なくとも1つの第2の上部係合デバイスのタブは、少なくとも1つの第1の上部係合デバイスのタブに対して垂直方向に配向されている。
【0020】
随意的に、第1のプライマリーパネルは、少なくとも1つの第2の上部係合デバイスのタブのうちのそれぞれ1つを受け入れるためのタブ受け入れ凹部を含む。
【0021】
随意的に、タブ受け入れ凹部は、1対のローブの間に画定されている。
【0022】
随意的に、タブ受け入れ凹部は、第1のプライマリーパネルにおける1対の対向する係合タブのそれぞれの一部分によって部分的に画定されている。
【0023】
随意的に、第1のプライマリーパネルは、1対の直径方向に対向したタブ受け入れ凹部を含む。
【0024】
随意的に、1対の直径方向に対向したタブ受け入れ凹部のそれぞれは、第1のプライマリーパネルにおける1対の対向する係合タブのそれぞれの一部分によって部分的に画定されている。
【0025】
随意的に、少なくとも1つの第2のプライマリーパネルは、少なくとも1つの上部係合デバイスをそれぞれ有する1対の第2のプライマリーパネルを含む。
【0026】
随意的に、1対の第2のプライマリーパネルのうちの第1のものは、1対の第2のプライマリーパネルのうちの第2のものと少なくとも部分的な重なり合う関係で配設されている。
【0027】
随意的に、重なり合う1対の第2のプライマリーパネルは、3枚合わせのハンドル構造体の一部分をそれぞれ提供している。
【0028】
随意的に、1対の第2のプライマリーパネルのうちの少なくとも1つは、凹部を含み、凹部は、第1のプライマリーパネルの中のアパーチャーまたは開口部の少なくとも一部分と位置合わせされて配設されるように構成されている。
【0029】
随意的に、凹部が、1対の第2のプライマリーパネルのうちの一方に提供されており、1対の第2のプライマリーパネルのうちの他方における上部係合デバイスの開口部と整合されている。
【0030】
随意的に、凹部は、上部係合デバイスの中に受け入れられている物品を収容するように形状決めされた湾曲した縁部部分を含む。
【0031】
随意的に、1対の第2のプライマリーパネルの中の上部係合デバイスは、少なくとも1つのスロットを含む。
【0032】
随意的に、1対の第2のプライマリーパネルの中の上部係合デバイスは、1対の対向する係合タブの側縁部を画定する1対のスロットを含む。
【0033】
本発明の第7の態様は、物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、物品に係合するための少なくとも1つの上部係合デバイスを有するメインパネルを含む。上部係合デバイスは、物品受け入れ開口部および少なくとも1対の対向する係合タブを有しており、少なくとも1対の対向する係合タブは、メインパネルへのそれらのヒンジ式接続部の間の距離の半分よりも大きい長さをそれぞれ有している。
【0034】
本発明の第8の態様は、物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、物品に係合するための少なくとも1つの上部係合デバイスを有するメインパネルを含む。上部係合デバイスは、少なくとも1対の対向する係合タブを含み、少なくとも1対の対向する係合タブは、対向する係合タブの近位端部間の距離の半分よりも大きい長さをそれぞれ有している。1対の対向する係合タブのそれぞれは、メインパネルから打ち抜かれている。近位端部は、1対の対向する係合タブの係合縁部に対向している。
【0035】
本発明の第9の態様は、物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、物品に係合するための少なくとも1つの上部係合デバイスを有するメインパネルを含む。少なくとも1つの上部係合デバイスは、少なくとも第1および第2の係合タブを含む。第1のタブは、遠位部分を含み、遠位部分は、第2のタブから形成されており、遠位部分の自由端部がセットアップキャリアにおける物品と係合させられるときに、遠位部分が第1のタブの残りの部分の平面に留まるようになっている。
【0036】
本発明の第10の態様は、物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、物品に係合するための少なくとも1つの上部係合デバイスを有するメインパネルを含む。少なくとも1つの上部係合デバイスは、少なくとも第1および第2の係合タブを含む。第1のタブは、第2のタブの凹んだエリアから形成された少なくとも一部分を含み、物品キャリアが使用中であるときに、第2のタブと、第1のタブの少なくとも一部分の自由端部とが、同じ物品に係合するようになっている。
【0037】
本発明の第11の態様は、物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、物品に係合するための少なくとも1つの上部係合デバイスを有するメインパネルを含む。少なくとも1つの上部係合デバイスは、少なくとも第1および第2の係合タブを含む。第1のタブは、第2のタブの凹んだエリアから形成された少なくとも一部分を含み、第1のタブは、メインパネルにヒンジ接続されている側部パネルに隣接して配設されている。
【0038】
本発明の第12の態様は、物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、少なくとも1つの上部係合デバイスをそれぞれ有する第1のプライマリーパネルおよび少なくとも1つの第2のプライマリーパネルを含む。それぞれの上部係合デバイスは、少なくとも1対の対向する係合タブを含む。1対の対向する係合タブのそれぞれのタブは、第1および第2のプライマリーパネルのそれぞれ1つへのそれらのヒンジ式接続部の間の距離の半分よりも大きい長さを有している。
【0039】
本発明のさらなる特徴および利点は、図面に図示されており下記に議論されている特定の実施形態から明らかになることとなる。
【0040】
本出願の範囲の中において、先行する段落の中に、特許請求の範囲の中に、ならびに/または、以下の説明および図面の中に記載されているさまざまな態様、実施形態、例、特徴、および代替例は、独立してまたはそれらの任意の組み合わせで考慮または解釈され得ることが想定または意図される。
【0041】
1つの実施形態に関連して(または、関係して)説明されている特徴またはエレメントは、特徴の不適合性が存在しない限り、すべての実施形態に適用可能である。1つの実施形態からの1つ以上の特徴またはエレメントは、本明細書で開示されている他の実施形態のいずれかの中へ組み込まれることが可能であり、または、それと組み合わせられ、前記1つの実施形態から抽出される前記特徴またはエレメントは、前記他の実施形態の1つ以上の特徴またはエレメントに加えて、または、その代わりに含まれることが可能である。
【0042】
本明細書で開示されている実施形態の特徴、または、特徴の組み合わせは、その実施形態の他の特徴から切り離して抽出されることが可能である。代替的に、実施形態の特徴、または、特徴の組み合わせは、その実施形態から省略されることが可能である。
【0043】
ここで、本発明の例示的な実施形態が、添付の図面を参照して説明されることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【
図1】本開示の実施形態による、キャリアを形成するためのブランクの上方からの平面図である。
【
図1B】
図1のブランクの一部分の上方からの拡大斜視図である。
【
図2】
図1のブランクから形成されたキャリアの上方からの斜視図である。
【
図2B】
図1のブランクから形成されたキャリアの端部の斜視図である。
【
図3】本開示の別の実施形態による、キャリアを形成するためのブランクの上方からの平面図である。
【
図4】本開示のさらなる実施形態による、キャリアを形成するためのブランクの上方からの平面図である。
【
図5】
図4のブランクから形成されたキャリアの上方からの斜視図である。
【
図6】本開示のさらなる別の実施形態による、キャリアを形成するためのブランクの上方からの平面図である。
【
図7】本開示のさらなる実施形態による、キャリアを形成するためのブランクの上方からの平面図である。
【
図8A】キャリアへの
図7のブランクの構築の段階を図示する図である。
【
図8B】キャリアへの
図7のブランクの構築の段階を図示する図である。
【
図9】
図7のブランクから形成されたキャリアの上方からの斜視図である。
【
図10】
図7のブランクから形成されたパッケージの上方からの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
パッケージ、ブランク、およびキャリアの特定の実施形態の詳細な説明が、本明細書で開示されている。開示されている実施形態は、特定の本発明の態様が実装され得る方式の単なる例に過ぎず、本発明が具現化され得る方式のすべての網羅的なリストを表すものではないということが理解されることとなる。本明細書で使用されるとき、「例示的な」という語句は、図示、見本、モデル、またはパターンとしての役割を果たす実施形態を指すために広く使用される。実際に、本明細書で説明されているパッケージ、ブランク、およびキャリアは、さまざまなおよび代替的な形態で具現化されることが可能であるということが理解されることとなる。図は、必ずしも正しい縮尺であるとは限らず、いくつかの特徴は、特定のコンポーネントの詳細を示すために誇張または最小化されることが可能である。周知のコンポーネント、材料、または方法は、本開示を曖昧にすることを回避するために、必ずしも詳細に説明されているとは限らない。本明細書で開示されている任意の特定の構造的なおよび機能的な詳細は、限定するものとして解釈されるべきではなく、単に、特許請求の範囲のための基礎として、および、本発明をさまざまに用いるように当業者に教示するための代表的な基礎として、解釈されるべきである。
【0046】
図1を参照すると、
図2に示されているような、1次製品(たとえば、それに限定されないが、ボトルまたは缶など)(以降では、物品Bと称される)のグループを収容して運搬するための(
図2に示されているような)カートンまたはキャリア90を形成することができるブランク10の平面図が示されている。物品Bは、概して円筒形状になっていることが可能である。物品Bは、少なくとも、キャリア90との係合の領域について、円形の断面形状を含むことが可能である。ブランク10は、少なくとも1つの1次製品コンテナまたはパッケージをパッケージングするための2次パッケージを形成している。
図5、
図9、および
図10に示されているような代替的なカートンまたはキャリア290;490を形成するための代替的なブランク110;210;310;410が、
図3、
図4、
図6、および
図7に示されている。
【0047】
本明細書で詳述されている実施形態において、「カートン」および「キャリア」という用語は、本発明のさまざまな特徴を図示する非限定的な目的のために、物品に係合して運搬するためのコンテナ(たとえば、1次製品コンテナなど)を指す。本発明の教示は、さまざまな製品コンテナに適用されることが可能であり、さまざまな製品コンテナは、テーパー状および/または円筒形状であってもよくまたはなくてもよいということが企図される。例示的なコンテナは、ボトル(たとえば、金属製ボトル、ガラス製ボトル、またはプラスチック製ボトル)、缶(たとえば、アルミニウム缶)、ブリキ缶、パウチ、およびパケットなどを含む。
【0048】
ブランク10;110;210;310;410は、適切な基材のシートから形成されている。本明細書で使用されているように、「適切な基材」という用語は、板紙、段ボール、厚紙、プラスチック、およびそれらの組み合わせなどのような、すべての様式の折り畳み可能なシート材料を含むということが理解されるべきである。適切な場合に、たとえば、より詳細に下記に説明されているキャリア構造体を提供するために、1つまたは他の数のブランクが用いられることが可能であるということが認識されるべきである。
【0049】
本明細書で説明されているパッケージング構造体またはカートンは、シート材料(たとえば、板紙など)から形成されることが可能であり、シート材料は、その強度を増加させるための材料から作製されるかまたはそれによってコーティングされることが可能である。そのようなシート材料の例は、WestRock Companyによって作製された耐引き裂き性のNATRALOCK(登録商標)の板紙である。耐引き裂き性の材料は、パッケージの耐引き裂き性を改善することを助けるために、2つ以上の層によって提供されることが可能であるということが留意されるべきである。典型的に、シート材料の一方の表面は、他方の表面と異なる特質を有することが可能である。たとえば、仕上げられたパッケージから外向きに面するシート材料の表面は、とりわけ滑らかであることが可能であり、また、良好な印刷性を提供するためのクレイコーティングまたは他の表面処理などのような、コーティングを有することが可能である。他方では、内向きに面するシート材料の表面は、コーティング、層、処理を提供されることが可能であり、または、その他の方法で調製され、たとえば、耐引き裂き性、良好な糊付け性、ヒートシール性、もしくは、他の所望の機能的な特性のうちの1つもしくは複数などのような特性を提供することが可能である。
【0050】
図示されている実施形態において、ブランク10;110;210;310;410は、例示的な物品Bの例示的な配置をパッケージングするためのカートンまたはキャリア90;290;490を形成するように構成されている。図示されている実施形態では、配置は、2x3の行列またはアレイであり(3つの物品Bの2つの行が提供されている)、物品Bは、ボトルであり、図示されているボトルは、プラスチックから形成されており、花弁状のベースを有しており、他の実施形態では、それに限定されないが、ガラスまたは金属(たとえば、アルミニウム)などのような、他の適切な材料が利用されることが可能であり、それに限定されないが、平坦な底部またはシャンパン底部などのような、代替的なベース設計が用いられることが可能である。代替的に、ブランク10;110;210;310;410は、他のタイプ、数、およびサイズの物品をパッケージングするための、ならびに/または、異なる配置もしくは構成で物品をパッケージングするためのキャリアを形成するように構成されることが可能である。
【0051】
図1は、キャリア90(
図2を参照)の上部壁部または係合パネル12を形成するための第1のメインパネル12を含む複数のメインパネル12、14A、14B、16A、16B、18、20を含むブランク10を示している。
【0052】
第1のメインパネル12は、少なくとも1つの物品保持構造体RTを含む。メインパネル12は、複数の物品保持構造体RT、具体的には、2x3の行列またはアレイで配置されている6つの物品保持構造体RTを含む。メインパネル12は、3つの行の物品保持構造体RTを含み、それぞれの行は、2つの物品保持構造体RTを含む。物品保持構造体RTのそれぞれは、物品Bの一部分を受け入れるための開口部を形成している。
【0053】
物品保持構造体RTは、物品Bを受け入れるための開口部を含む。開口部は、1対のメジャータブ40、42(
図1Bに最良に示されている)によって少なくとも部分的に画定しており、1対のメジャータブ40、42は、物品保持構造体RTの中に受け入れられている物品Bに係合する。物品保持構造体RTのそれぞれは、構築が実質的に同様であり、したがって、
図1Bに示されているように、ブランク10の第1の側部に隣接して位置付けされている物品保持構造体RTを参照して詳細に説明されることとなる。
【0054】
第1のメジャータブ40は、第2のメジャータブ42から打ち抜かれており、すなわち、第1のメジャータブ40は、そうでなければ第2のメジャータブ42の一部を形成することとなる材料から形成されている。第1のメジャータブ40は、第1および第2の上側側部パネル14A、16Aのうちの一方と一体的または統一的になっていることが可能である。第1のメジャータブ40は、第1および第2の上側側部パネル14A、16Aのうちの前記一方から延在し、セットアップ条件においてそれと同一平面上にあるままであることが可能であり、すなわち、第1のメジャータブ40は、折り目または予め定義された折り曲げ線の周りにおいて第1および第2の上側側部パネル14A、16Aのうちの前記一方に対して折れ曲がっていないことが可能である。第2のメジャータブ42は、ヒンジ式縁部を画定する折り曲げ線41によって、メインパネル12にヒンジ式に接続されている。
【0055】
第2のメジャータブ42は、第1のメジャータブ40に対して対角線的にまたは直径方向に反対側にある。
【0056】
第1のメジャータブ40は、物品Bに係合するための第1の係合縁部E1を含む。
【0057】
第2のメジャータブ42は、物品Bに係合するための第2の係合縁部E2を含む。第2の係合縁部E2は、折り曲げ線41によって画定されるヒンジ式縁部に対向している。ヒンジ式縁部は、第2のメジャータブ42のベースまたは近位端部を画定している。
【0058】
第1のメジャータブ40は、第1の係合縁部E1と折り曲げ線13Aとの間に画定される第1の(高さまたは長さ)寸法L1を含む。折り曲げ線13Aまたはその概念上の同一線上にある延長部13Cは、第1のメジャータブ40のベースまたは近位端部を画定している。
【0059】
第2のメジャータブ42は、第2の係合縁部E2と折り曲げ線41との間に画定される第2の(高さまたは長さ)寸法L2を含む。第2の寸法L2は、第1の寸法L1よりも大きくなっていることが可能である(L2>L1)。
【0060】
折り曲げ線41は、折り曲げ線13Aから第3の線形寸法L3に配設されている。第1および第2の寸法L1、L2のそれぞれは、第3の寸法L3の2分の1よりも大きい:
L1>L3/2およびL2>L3/2
【0061】
第1の係合縁部E1は、第2のメジャータブ42の第2の係合縁部E2およびヒンジ式縁部(折り曲げ線41)との間に配設されている。
【0062】
第2の係合縁部E2は、第1のメジャータブ40のうちの1つの第1の係合縁部E1と、前記第1のメジャータブ40がヒンジ接続されている第1または第2の上側側部パネル14A、16Aとの間に配設されている。
【0063】
第1のメジャータブ40は、第2の係合縁部E2を中断しており、第2のメジャータブ42の中に凹部または切り欠き部を画定している。このように、第2の係合縁部E2は、第1のメジャータブ40の対向する側縁部の周りに配設されている。
【0064】
第2のメジャータブ42における凹部は、物品Bの一部分(具体的には、それに限定されないが、ネック部分)(
図2Bに最良に図示されている)を受け入れるように構成されることが可能である。第2のメジャータブ42における凹部は、物品Bと係合することができる1対の対向した側縁部を含み、これは、キャリア90の中での物品Bの安定性を改善することが可能である。
【0065】
第1のメジャータブ40の少なくとも一部分は、第2のメジャータブ42よりも幅が狭くなっており、第1のメジャータブ40は、第1の係合縁部E1に向けて幅が低減するように、形状がテーパー状になっていることが可能である。
【0066】
物品保持構造体RTは、少なくとも1つのマイナータブ44、46、48を含むことが可能である。図示されている実施形態は、複数のマイナータブ44、46、48、具体的には、それに限定されないが、6つのマイナータブ44、46、48を含む。
【0067】
3つのマイナータブ44、46、48の第1のセットは、メジャータブ40、42の第1の側部に配設されている。3つのマイナータブ44、46、48の第2のセットは、メジャータブ40、42の第2の側部に配設されている。マイナータブ44、46、48は、ヒンジ式接続部によってメインパネルにヒンジ式に接続されており、ヒンジ式接続部は、複数のカット線43、45、47によって画定されることが可能である。複数のカット線43、45、47は、幻影線(鎖線)として
図1Bに示されている概念上の円形NCを画定することが可能であり、または、その上に存在することが可能である。マイナータブ44、46、48は、半径方向のカット線49によって互いに分離されている。第2のメジャータブ42は、マイナータブ44、46、48の自由端部縁部を画定することが可能であり、すなわち、第2のメジャータブ42およびマイナータブ44、46、48は、共通のカット線を共有している。
【0068】
第2のメジャータブ42は、凹部または切り欠き部のある自由端部縁部を画定するように、第1のマイナータブ46の自由端部縁部(カット線47によって少なくとも部分的に画定されるヒンジ式縁部に対向する自由端部縁部)を中断することが可能である。第1のメジャータブ40は、第1のマイナータブ46の自由側縁部を画定することが可能であり、第1のメジャータブ40および第1のマイナータブ46は、共通のカット線を共有している。第1のマイナータブ46および第2のマイナータブ44は、共通のカット線49を共有しており、カット線49は、第1のマイナータブ46の第2の側縁部および第2のマイナータブ44の第1の側縁部を画定している。第2のマイナータブ44および第3のマイナータブ48は、共通のカット線49を共有しており、カット線49は、第2のマイナータブ44の第2の側縁部および第3のマイナータブ48の第1の自由縁部を画定している。第3のマイナータブ48の第2の自由縁部は、第3のマイナータブ48と第2のメジャータブ42との間の共有されたカット線によって画定されており、第3のマイナータブ48は、形状が概して三角形になっていることが可能である。
【0069】
第2のメインパネル18は、第1の端部パネル18を形成しており、フランジ結合可能線(frangible line)17の形態の切断可能な接続部によって、第1のメインパネル12の第1の端部に接続されている。
【0070】
第3のメインパネル20は、第2の端部パネル20を形成しており、フランジ結合可能線19の形態の切断可能な接続部によって、第1のメインパネル12の第2の(対向する)端部に接続されている。
【0071】
第4のメインパネル14Aは、第1の上側側部パネル14Aを形成しており、折り曲げ線13Aの形態のヒンジ式接続部によって、第1のメインパネル12の第1の側部にヒンジ式に接続されている。
【0072】
第5のメインパネル16Aは、第2の側部パネル16Aを形成しており、折り曲げ線15Aの形態のヒンジ式接続部によって、第1のメインパネル12の第2の(対向する)側部にヒンジ式に接続されている。
【0073】
第6のメインパネル14Bは、第1の下側側部パネル14Bを形成しており、折り曲げ線13Bの形態のヒンジ式接続部によって、第1の上側側部パネル14Aにヒンジ式に接続されている。第1の下側側部パネル14Bおよび第1の上側側部パネル14Aは、第1の側部パネル14A/14Bを一緒に形成している。
【0074】
第7のメインパネル16Bは、第2の下側側部パネル16Bを形成しており、折り曲げ線15Bの形態のヒンジ式接続部によって、第2の上側側部パネル16Aにヒンジ式に接続されている。第2の下側側部パネル16Bおよび第2の上側側部パネル16Aは、第2の側部パネル16A/16Bを一緒に形成している。
【0075】
代替的な実施形態において、折り曲げ線13B、15Bは、省略されることが可能であり、そのような実施形態では、第1および第2の側部パネル14A/14B、16A/16Bは、実質的に平面的になっていることが可能であり、または、物品Bのグループの側部の周りで曲がるかもしくは変形することが可能である。
【0076】
ブランク10は、第1の端部構造体を含む。第1の端部構造体は、第1の端部パネル18を含む。第1の端部構造体は、第1のコーナーパネル22Aを含み、第1のコーナーパネル22Aは、折り曲げ線21Aの形態のヒンジ式接続部によって、第1の端部パネル18の第1の端部にヒンジ式に接続されている。第2のコーナーパネル22Bは、折り曲げ線21Bの形態のヒンジ式接続部によって、第1の端部パネル18の第2の(対向する)端部にヒンジ式に接続されている。
【0077】
第1の端部構造体は、第1の固定パネル24Aを含み、第1の固定パネル24Aは、折り曲げ線23Aの形態のヒンジ式接続部によって、第1のコーナーパネル22Aにヒンジ式に接続されている。
【0078】
第1の端部構造体は、第2の固定パネル24Bを含み、第2の固定パネル24Bは、折り曲げ線23Bの形態のヒンジ式接続部によって、第2のコーナーパネル22Bにヒンジ式に接続されている。
【0079】
第1の端部構造体は、第1のウェブパネル26Aを含み、第1のウェブパネル26Aは、一方の端部において、折り曲げ線25Aの形態のヒンジ式接続部によって、第1の固定パネル24Aにヒンジ式に接続されており、第2の端部において、折り曲げ線27Aの形態のヒンジ式接続部によって、第1の下側側部パネル14Bにヒンジ式に接続されている。
【0080】
第2のウェブパネル26Bは、一方の端部において、折り曲げ線25Bの形態のヒンジ式接続部によって、第2の固定パネル24Bにヒンジ式に接続されており、第2の端部において、折り曲げ線27Bの形態のヒンジ式接続部によって、第2の下側側部パネル16Bにヒンジ式に接続されている。
【0081】
ブランク10は、第2の端部構造体を含む。第2の端部構造体は、第2の端部パネル20を含む。第2の端部構造体は、第3のコーナーパネル28Aを含み、第3のコーナーパネル28Aは、折り曲げ線29Aの形態のヒンジ式接続部によって、第2の端部パネル20の第1の端部にヒンジ式に接続されている。第4のコーナーパネル28Bは、折り曲げ線29Bの形態のヒンジ式接続部によって、第2の端部パネル20の第2の(対向する)端部にヒンジ式に接続されている。
【0082】
第2の端部構造体は、第3の固定パネル30Aを含み、第3の固定パネル30Aは、折り曲げ線31Aの形態のヒンジ式接続部によって、第3のコーナーパネル28Aにヒンジ式に接続されている。
【0083】
第2の端部構造体は、第4の固定パネル30Bを含み、第4の固定パネル30Bは、折り曲げ線31Bの形態のヒンジ式接続部によって、第4のコーナーパネル28Bにヒンジ式に接続されている。
【0084】
第2の端部構造体は、第3のウェブパネル32Aを含み、第3のウェブパネル32Aは、一方の端部において、折り曲げ線33Aの形態のヒンジ式接続部によって、第3の固定パネル30Aにヒンジ式に接続されており、第2の端部において、折り曲げ線35Aの形態のヒンジ式接続部によって、第1の下側側部パネル14Bにヒンジ式に接続されている。
【0085】
第4のウェブパネル32Bは、一方の端部において、折り曲げ線33Bの形態のヒンジ式接続部によって、第4の固定パネル30Bにヒンジ式に接続されており、第2の端部において、折り曲げ線35Bの形態のヒンジ式接続部によって、第2の下側側部パネル16Bにヒンジ式に接続されている。
【0086】
第1の端部パネル18、第1のコーナーパネル22A、第1の固定パネル24A、第2のコーナーパネル22B、および第2の固定パネル24Bは、メインパネル12の第1の端部に沿って第1のストラップ24A/22A/18/22B/24Bを形成しているということが認識されることとなる。第2の端部パネル20、第3のコーナーパネル28A、第3の固定パネル30A、第4のコーナーパネル28B、および第4の固定パネル30Bは、メインパネル12の第2の端部に沿って第2のストラップ30A/28A/20/28B/30Bを形成している。
【0087】
セットアップキャリア90において、第1のストラップ24A/22A/18/22B/24B、第2のストラップ30A/28A/20/28B/30B、第1の下側側部パネル14B、第2の下側側部パネル16Bは、緊密にパッキングされた構成でグループを保持するために、物品Bのグループの周りに拘束バンドを形成しており、物品Bの分離、押し広げ(flaring)、または広がりを抑制する。
【0088】
ブランク10の端部構造体は、物品Bのグループの側部の周りに第1および第2の端部パネル18、20を固定するために折り曲げられる。ブランク10は、平坦な形態で物品Bのグループに適用され、その周りに折り曲げられることが可能である。
【0089】
メインパネル12は、物品Bのグループに対して低下させられる。第1および第2の端部パネル18、20は、物品Bのグループの対向する側部の周りに折り曲げられる。コーナーパネル22A、22B、28A、28Bは、物品Bのグループのコーナーの周りに折り曲げられる。固定パネル24A、24B、30、30は、物品Bのグループの側部の周りに折り曲げられる。
【0090】
第1および第2の側部パネル14A/14B、16A/16Bは、物品Bのグループのそれぞれの側部の周りに下向きに折り曲げられ、固定パネル24A、24B、30、30の一部分と面接触関係になるようになっており、接着剤によってそれに固定される。ウェブパネル26A、26B、32A、32Bは、第1および第2の側部パネル14A/14B、16A/16Bのうちの1つと、それらがヒンジ式に接続されているそれぞれの固定パネル24A、24B、30、30との間で折り曲げられる。
【0091】
上側側部パネル14A、16Aのそれぞれは、それがヒンジ式に接続されているそれぞれの下側側部パネル14B、16Bに対して非平面的になるように、折り曲げ線13B、15Bの周りに折り曲げられることが可能である。
【0092】
タブ40、42、44、46、48は、メインパネル12の外向きに(上向きに)折り曲げられる。タブ40、42、44、46、48は、物品保持構造体RTのそれぞれの中に受け入れられた物品Bと係合する。メジャータブ40、42は、物品Bのフランジ、突起部、またはアンダーカットと係合する。いくつかの実施形態において、メジャータブ40、42は、物品BのエンドクロージャーCと係合することが可能である。
【0093】
第1のメジャータブ40は、外側タブを形成しており、それらがそこから延在する上側側部パネル14A、16Aと実質的に同一平面上にある。
【0094】
ここで
図3から
図10を参照すると、本開示のパッケージングシステムにおいて使用するための代替的なブランクが示されている。図示されている実施形態において、同様の数字は、可能な場合に、同様のパーツを示すために使用されているが、これらの特徴が第2の、第3の、第4の、および第5の実施形態にそれぞれ属していることを示すために、接頭語「100」;「200」;「300」;「400」の追加を伴っている。代替的な実施形態は、
図1、
図1B、および
図2の実施形態と多くの共通の特徴を共有しており、したがって、
図1、
図1B、および
図2に図示されている実施形態からの違いのみが、より詳細に説明されることとなる。
【0095】
ここで
図3を参照すると、本開示の第2の実施形態によるブランク110が示されている。ブランク110は、キャリア(図示せず)の上部壁部または係合パネル112を形成するための第1のメインパネル112を含む複数のメインパネル112、114A、114B、116A、116B、118、120を含む。
【0096】
ブランク110は、
図1のブランク10と構造が実質的に同様であるが、端部構造体は、2対のコーナーパネル122A~122C、122B~122D、128A~128C、128B~128Dをそれぞれ含む。コーナーパネル122A~122C、122B~122D、128A~128C、128B~128Dのそれぞれの対のコーナーパネル122A、122C、122B、122D、128A、128C、128B、128Dは、折り曲げ線121C、121D、129C、129Dの形態のヒンジ式接続部によって、互いにヒンジ式に接続されている。
【0097】
ブランク110のメインパネル112は、少なくとも1つの物品保持構造体RTを含む。メインパネル112は、複数の物品保持構造体RT、具体的には、2x3の行列またはアレイで配置されている6つの物品保持構造体RTを含む。物品保持構造体RTは、
図1に示されているものと実質的に同様であるが、マイナータブ44、46、48は、省略されており、アパーチャーA1、A2と交換されている。
【0098】
ここで
図4を参照すると、本開示の第3の実施形態によるブランク210が示されている。ブランク210は、複数のメインパネル212、214、216、220、222、224を含み、複数のメインパネル212、214、216、220、222、224は、上側の(または、外側の)上部壁部または係合パネル212を形成するための第1のプライマリーパネル212と、キャリア290(
図5を参照)の下側の(または、内側の)上部壁部または係合パネル222を形成するための第2のプライマリーパネル222とを含む。
【0099】
ブランク210は、第1の外側側部パネル214を含み、第1の外側側部パネル214は、折り曲げ線213の形態のヒンジ式接続部によって、第1のプライマリーパネル212の第1の側縁部にヒンジ式に接続されている。ブランク210は、第2の外側側部パネル216を含み、第2の外側側部パネル216は、折り曲げ線215の形態のヒンジ式接続部によって、第1のプライマリーパネル212の第2の(対向する)側縁部にヒンジ式に接続されている。
【0100】
ブランク210は、第1の内側側部パネル220を含み、第1の内側側部パネル220は、折り曲げ線219の形態のヒンジ式接続部によって、第2のプライマリーパネル222の第1の側縁部にヒンジ式に接続されている。ブランク210は、第2の内側側部パネル224を含み、第2の内側側部パネル224は、折り曲げ線221の形態のヒンジ式接続部によって、第2のプライマリーパネル222の第2の(対向する)側縁部にヒンジ式に接続されている。
【0101】
第1の外側側部パネル214は、折り曲げ線217の形態のヒンジ式接続部によって、第1の内側側部パネル220にヒンジ式に接続されている。折り曲げ線217は、セットアップカートン290における第1の外側側部パネル214および第1の内側側部パネル220の下側縁部を画定している。
【0102】
ブランク210は、第1および第2のプライマリーパネル212、222の中に提供された物品保持構造体RT1、RT2を含む。
【0103】
第1のプライマリーパネル212は、
図1および
図3の物品保持構造体RTと実質的に同様の第1の物品保持構造体RT1を含むが、第1の横断方向メジャータブ240は、接続ニック(connecting nick)またはブリッジの形態のフランジ結合可能接続部Nによって、第2の横断方向メジャータブ242にフランジ結合可能に接続されている。第1の物品保持構造体RT1は、物品Bを受け入れるための第1の開口部を含む。
【0104】
第2のプライマリーパネル222は、物品Bを受け入れるための第2の開口部を有する第2の物品保持構造体RT2を含む。第2の開口部は、セットアップキャリア290における第1の開口部と垂直方向に位置合わせされて配設されるように配置されている。第2の開口部は、1対の長手方向メジャータブ246、248によって少なくとも部分的に画定されている。第1の長手方向メジャータブ246は、第2の長手方向メジャータブ248から打ち抜かれており、すなわち、第1の長手方向メジャータブ246は、そうでなければ第2の長手方向メジャータブ248の一部を形成することとなる材料から形成されている。第1の長手方向メジャータブ246は、ヒンジ式縁部または近位端部を画定する折り曲げ線247によって、第2のプライマリーパネル222にヒンジ式に接続されている。第2の長手方向メジャータブ248は、ヒンジ式縁部または近位端部を画定する折り曲げ線249によって、第2のプライマリーパネル222にヒンジ式に接続されている。折り曲げ線247、249は、第2の横断方向メジャータブ242の折り曲げ線241に対して垂直方向に配向されている。
【0105】
第1の長手方向メジャータブ246は、接続ニックまたはブリッジの形態のフランジ結合可能接続部によって、第2の長手方向メジャータブ248にフランジ結合可能に接続されることが可能である。
【0106】
第1の長手方向メジャータブ246および第2の長手方向メジャータブ248は、物品Bに係合するための係合縁部をそれぞれ含む。第1および第2の長手方向メジャータブ246、248の係合縁部は、第1の物品保持構造体RT1のものと実質的に同様に配置されているが、それに対して直交して配向されている。
【0107】
第2の物品保持構造体RT2のそれぞれは、第1のアパーチャーA5を含むことが可能であり、または、第1のアパーチャーA5によって部分的に画定されることが可能である。折り曲げ線219、221は、第1および第2の内側側部パネル220、224を第2のプライマリーパネルにヒンジ接続しており、第2の物品保持構造体RT2のそれぞれのアパーチャーA5によって中断されることが可能である。第2の物品保持構造体RT2のそれぞれは、第2のアパーチャーA4を含むことが可能であり、または、第2のアパーチャーA4によって部分的に画定されることが可能であり、第2のアパーチャーA4は、第1のアパーチャーA5に対して第1および第2の長手方向メジャータブ246、248の対向する側部に配設されている。
【0108】
第1の長手方向メジャータブ246の少なくとも一部分は、第2の長手方向メジャータブ248よりも幅が狭くなっており、第1の長手方向メジャータブ246は、その係合縁部に向けて幅が低減するように、形状がテーパー状になっていることが可能である。
【0109】
第1の物品保持構造体RT1のアパーチャーA1、A2は、第1および第2の長手方向メジャータブ246、248のうちのそれぞれ1つを収容または受け入れるように構成および配置されている。第1の物品保持構造体RT1のアパーチャーA1、A2は、前記それぞれのタブ246、248の側縁部の周りに緊密にフィットするように配置された1対の対向した縁部部分を有するタブ受け入れ凹部Pを含むことが可能である。これは、第1および第2の長手方向メジャータブ246、248の安定性を改善し、物品Bに対して第1および第2の長手方向メジャータブ246、248を整合させるための整合ガイドとしての役割を果たすことが可能である。
【0110】
随意的に、ブランク210は、ハンドル構造体H1/H2を含み、第1のプライマリーパネル212は、ハンドル構造体H1/H2の第1のパーツH1を含み、第2のプライマリーパネル222は、ハンドル構造体H1/H2の第2のパーツH2を含む。ハンドル構造体H1/H2の第1のパーツH1は、第1のプライマリーパネル212を二分する長手方向軸線の上に配設されている少なくとも1つの第1のハンドルまたはフィンガー開口部を含む。図示されている実施形態は、1対の第1のハンドルまたはフィンガー開口部を含む。
【0111】
それぞれの第1のハンドル開口部は、4つの第1の物品保持構造体RT1のグループの間に提供されている。それぞれの第1のハンドル開口部は、4つの物品保持構造体RT1の前記グループの中心に位置付けされている。
【0112】
それぞれの第1のハンドル開口部は、タブ260によって画定されることが可能であり、タブ260は、折り曲げ線261の形態のヒンジ式接続部によって、第1のプライマリーパネル212にヒンジ接続されている。
【0113】
ハンドル構造体H1/H2の第2のパーツH2は、第2のプライマリーパネル222を二分する長手方向軸線の上に配設されている少なくとも1つの第2のハンドルまたはフィンガー開口部を含む。図示されている実施形態は、1対の第2のハンドルまたはフィンガー開口部を含む。それぞれの第2のハンドル開口部は、アパーチャーA3によって画定されることが可能である。
【0114】
それぞれの第2のハンドル開口部は、4つの第2の物品保持構造体RT2のグループの間に提供されている。それぞれの第2のハンドル開口部は、4つの物品保持構造体RT2の前記グループの中心に位置付けされている。
【0115】
第2のプライマリーパネル222におけるそれぞれの第2のハンドル開口部は、第1のプライマリーパネル212における第1のハンドル開口部のそれぞれ1つと垂直方向に位置合わせされて配設されるように配置されている。使用時に、タブ260は、第2のプライマリーパネル222におけるアパーチャーA3を通過し、パッケージを運搬するときのクッショニングパネルを形成する。
【0116】
ブランク210は、折り曲げ線217の周りに第2のプライマリーパネル222および第2の内側側部パネル224とともに第1の内側側部パネル220を折り曲げることによって、キャリア290(
図5を参照)へと形成され、第1の内側側部パネル220は、第1の外側側部パネル214と面接触関係になるようにさせられる。第2のプライマリーパネル222は、第1のプライマリーパネル212と面接触関係になるようにさせられ、第2の内側側部パネル224は、第2の外側側部パネル216と面接触関係になるようにさせられる。
【0117】
第2の内側側部パネル224を第2の外側側部パネル216に固定するために、糊または他の接着剤処理が用いられることが可能である。
【0118】
次いで、ブランク210は、物品Bのグループに適用されることが可能であり、物品Bは、物品保持構造体RT1、RT2のそれぞれの中に受け入れられる。タブ242、246、248は、それらがヒンジ接続されているプライマリーパネル212、222の平面から折り曲げられる。タブ240は、そうする際に、第1のプライマリーパネル212の平面から変位され、第1および第2の外側側部パネル214、216は、折り曲げ線213、215の周りにそれぞれ折り曲げられる。第1および第2の内側側部パネル220、224は、第1および第2の外側側部パネル214、216が折り曲げられるときに、折り曲げ線219、221の周りに折り曲げられる。
【0119】
ここで
図6を参照すると、本開示の第4の実施形態によるブランク310が示されている。ブランク310は、複数のメインパネル312、314、316、320、322A、322B、324を含み、複数のメインパネル312、314、316、320、322A、322B、324は、上側の(または、外側の)上部壁部または係合パネル312を形成するための第1のプライマリーパネル312と、キャリア(図示せず)の下側の(または、内側の)上部壁部または係合パネル322A/322Bを形成するための1対の部分的な第2のプライマリーパネル322A、322Bとを含む。
【0120】
ブランク310は、第1の外側側部パネル314を含み、第1の外側側部パネル314は、折り曲げ線313の形態のヒンジ式接続部によって、第1のプライマリーパネル312の第1の側縁部にヒンジ式に接続されている。ブランク310は、第2の外側側部パネル316を含み、第2の外側側部パネル316は、折り曲げ線315の形態のヒンジ式接続部によって、第1のプライマリーパネル312の第2の(対向する)側縁部にヒンジ式に接続されている。
【0121】
ブランク310は、第1の内側側部パネル320を含み、第1の内側側部パネル320は、折り曲げ線317の形態のヒンジ式接続部によって第1の外側側部パネル314にヒンジ式に接続されている。折り曲げ線317は、セットアップカートンにおける第1の外側側部パネル314および第1の内側側部パネル320の下側縁部を画定している。
【0122】
第1の部分的な第2のプライマリーパネル322Aは、折り曲げ線319の形態のヒンジ式接続部によって、第1の内側側部パネル320にヒンジ式に接続されている。
【0123】
ブランク310は、第2の内側側部パネル324を含み、第2の内側側部パネル324は、折り曲げ線323の形態のヒンジ式接続部によって、第2の外側側部パネル316にヒンジ式に接続されている。折り曲げ線323は、セットアップカートンにおける第2の外側側部パネル316および第2の内側側部パネル324の下側縁部を画定している。
【0124】
第2の部分的な第2のプライマリーパネル322Bは、折り曲げ線321の形態のヒンジ式接続部によって、第2の内側側部パネル324にヒンジ式に接続されている。
【0125】
ブランク310は、第1のプライマリーパネル312および1対の部分的な第2のプライマリーパネル322A、322Bのそれぞれの中に提供された物品保持構造体RT1、RT2を含む。
【0126】
第1のプライマリーパネル312は、
図1、
図3、および
図4の物品保持構造体と実質的に同様の第1の物品保持構造体RT1を含むが、アパーチャーA1、A2は省略されている。タブ受け入れ凹部Pは、第1の横断方向メジャータブ340によって部分的に、および、第2の横断方向メジャータブ342によって部分的に、第1のプライマリーパネル312の中に画定されており、これは、アパーチャーA1、A2を形成するためにブランク310から材料を除去する必要性を回避する。第1の物品保持構造体RT1は、物品Bを受け入れるための第1の開口部を含む。
【0127】
1対の部分的な第2のプライマリーパネル322A、322Bのそれぞれは、第2の物品保持構造体RT2を含む。第2の物品保持構造体RT2は、物品Bを受け入れるための第2の開口部を画定している。それぞれの第2の物品保持構造体RT2の第2の開口部は、セットアップキャリアにおけるそれぞれの第1の物品保持構造体RT1の第1の開口部と垂直方向に位置合わせされて配設されるように配置されている。
【0128】
第2の物品保持構造体RT2は、
図4の第2の物品保持構造体RT2と構築が実質的に同様であるが、第1および第2のアパーチャーA5、A4は、タブT5、T4(
図1におけるタブ44、46、48と同様に機能する当接/安定化タブ)とそれぞれ交換されている。タブT4、T5は、セットアップキャリアにおける係合タブ342、340の内側表面とそれぞれ面接触配置になるようにさせられる。タブT4、T5は、係合タブ342、340をそれぞれ補強する。タブT4、T5のそれぞれは、折り曲げ線F1、F2によって1対の部分的な第2のプライマリーパネル322A、322Bのうちの1つにヒンジ接続されている。折り曲げ線F5は、1対の部分的な第2のプライマリーパネル322A、322Bのうちのそれぞれ1つを内側側部パネル320、324にヒンジ接続する折り曲げ線319、321のうちの1つと同一線上にあることが可能である。
【0129】
第1のプライマリーパネル312におけるタブ受け入れ凹部Pは、第1および第2の長手方向メジャータブ346、348のうちのそれぞれ1つを収容または受け入れるように構成および配置されている。第1のプライマリーパネル312におけるタブ受け入れ凹部Pは、前記それぞれのタブ346、348の側縁部の周りに緊密にフィットするように配置された1対の対向した縁部部分を含むことが可能である。
【0130】
随意的に、ブランク310は、ハンドル構造体H1/Rを含み、第1のプライマリーパネル312は、ハンドル構造体H1/Rの第1のパーツH1を含み、1対の部分的な第2のプライマリーパネル322A、322Bのそれぞれは、ハンドル構造体H1/Rの第2のパーツRを含む。ハンドル構造体H1/Rの第1のパーツH1は、第1のプライマリーパネル312を二分する長手方向軸線の上に配設されている少なくとも1つの第1のハンドルまたはフィンガー開口部を含む。図示されている実施形態は、1対の第1のハンドルまたはフィンガー開口部を含む。
【0131】
それぞれの第1のハンドル開口部は、4つの第1の物品保持構造体RT1のグループの間に提供されている。それぞれの第1のハンドル開口部は、4つの物品保持構造体RT1の前記グループの中心に位置付けされている。
【0132】
それぞれの第1のハンドル開口部は、タブ360によって画定されることが可能であり、タブ360は、折り曲げ線361の形態のヒンジ式接続部によって、第1のプライマリーパネル312にヒンジ接続されている。
【0133】
ハンドル構造体H1/Rの第2のパーツRは、1対の部分的な第2のプライマリーパネル322A、322Bのそれぞれの側縁部から打ち抜かれている少なくとも1つのハンドルまたはフィンガー凹部Rを含む。図示されている実施形態は、1対の部分的な第2のプライマリーパネル322A、322Bのそれぞれから打ち抜かれている1対のハンドルまたはフィンガー凹部Rを含む。第1の部分的なプライマリーパネル322Aの少なくとも1つのフィンガー凹部R、および、第2の部分的なプライマリーパネル322Bの少なくとも1つのフィンガー凹部Rは、キャリアの複合係合パネル322A/322Bの中に第2のハンドル開口部を形成するように協働する。
【0134】
複合係合パネル322A/322Bにおける第2のハンドル開口部のそれぞれは、第1のプライマリーパネル312における第1のハンドル開口部のそれぞれ1つと垂直方向に位置合わせされて配設されるように配置されている。使用時に、それぞれのタブ360は、1対の凹部Rによって画定された複合係合パネル322A/322Bにおける第2のハンドル開口部のそれぞれ1つを通過する。
【0135】
ブランク310は、折り曲げ線317の周りに第1の部分的なプライマリーパネル322Aとともに第1の内側側部パネル320を折り曲げることによって、キャリアへと形成され、第1の内側側部パネル320は、第1の外側側部パネル314と面接触関係になるようにさせられる。第1の部分的なプライマリーパネル322Aは、第1のプライマリーパネル312の第1の部分と面接触関係になるようにさせられる。第2の内側側部パネル324は、第2の部分的なプライマリーパネル322Bとともに、折り曲げ線323の周りに折り曲げられ、第2の内側側部パネル324は、第2の外側側部パネル316と面接触関係になるようにさせられる。第2の部分的なプライマリーパネル322Bは、第1のプライマリーパネル312の第2の部分または残りの部分と面接触関係になるようにさせられる。
【0136】
第1および第2の内側側部パネル320、324を第1および第2の外側側部パネル314、316に固定するために、糊または他の接着剤処理が用いられることが可能である。
【0137】
第1のプライマリーパネル312は、第1の幅寸法L4を含む。
【0138】
第1および部分的な第2のプライマリーパネル322A、322Bは、側縁部W1、W2が互いに間隔を離して配置されるように寸法決めされることが可能である。第1および第2の部分的な第2のプライマリーパネル322A、322Bは、第2および第3の幅寸法L5、L6をそれぞれ含み、第2の幅寸法L5は、第3の幅寸法L6に等しくなっていることが可能である(L5=L6)。第2および第3の幅寸法L5、L6の総和は、第1の幅寸法L4よりも小さくなっていることが可能である(L5+L6<L4)。
【0139】
次いで、ブランク310は、
図4のブランク210に関係して上記に説明されているものと同様の様式で物品Bのグループに適用されている。内側および外側側部パネル320、324、314、316がプライマリーパネル312、322A、322Bに対して折り曲げられるときに、第1および第2の部分的な第2のプライマリーパネル322A、322Bは、第1のプライマリーパネル312に対して移動することが可能である。第1の部分的なプライマリーパネル322Aの側縁部W1は、第2の部分的なプライマリーパネル322Bの側縁部W2に向けて移動することが可能である。いくつかの実施形態において、第1の部分的なプライマリーパネル322Aの側縁部W1、および、第2の部分的なプライマリーパネル322Bの側縁部W2は、当接した状態になるようにされることが可能である。
【0140】
ここで
図7を参照すると、本開示の第5の実施形態によるブランク410が示されている。ブランク410は、複数のメインパネル412、414、416、420、422A、422B、424を含み、複数のメインパネル412、414、416、420、422A、422B、424は、上側の(または、外側の)上部壁部または係合パネル412を形成するための第1のプライマリーパネル412と、キャリア490(
図9および
図10を参照)の重なり合う複合の下側の(または、内側の)上部壁部または係合パネル422A/422Bを形成するための1対の部分的な第2のプライマリーパネル422A、422Bとを含む。
【0141】
ブランク410は、第1の外側側部パネル414を含み、第1の外側側部パネル414は、折り曲げ線413の形態のヒンジ式接続部によって、第1のプライマリーパネル412の第1の側縁部にヒンジ式に接続されている。ブランク410は、第2の外側側部パネル416を含み、第2の外側側部パネル416は、折り曲げ線415の形態のヒンジ式接続部によって、第1のプライマリーパネル412の第2の(対向する)側縁部にヒンジ式に接続されている。
【0142】
ブランク410は、第1の内側側部パネル420を含み、第1の内側側部パネル420は、折り曲げ線417の形態のヒンジ式接続部によって、第1の外側側部パネル414にヒンジ式に接続されている。折り曲げ線417は、セットアップカートン490における第1の外側側部パネル414および第1の内側側部パネル420の下側縁部を画定している。
【0143】
第1の部分的な第2のプライマリーパネル422Aは、折り曲げ線419の形態のヒンジ式接続部によって、第1の内側側部パネル420にヒンジ式に接続されている。
【0144】
ブランク410は、第2の内側側部パネル424を含み、第2の内側側部パネル424は、折り曲げ線423の形態のヒンジ式接続部によって、第2の外側側部パネル416にヒンジ式に接続されている。折り曲げ線423は、セットアップカートンにおける第2の外側側部パネル416および第2の内側側部パネル424の下側縁部を画定している。
【0145】
第2の部分的な第2のプライマリーパネル422Bは、折り曲げ線421の形態のヒンジ式接続部によって、第2の内側側部パネル424にヒンジ式に接続されている。
【0146】
第1のプライマリーパネル412は、第1の幅寸法L4を含む。
【0147】
第1および第2の部分的な第2のプライマリーパネル422A、422Bは、第2および第3の幅寸法L5、L6をそれぞれ含み、第2の幅寸法L5は、第3の幅寸法L6に等しくなっていることが可能である(L5=L6)。第2および第3の幅寸法L5、L6の総和は、第1の幅寸法L4よりも大きくなっていることが可能である(L5+L6>L4)。
【0148】
ブランク410は、第1のプライマリーパネル412および1対の部分的な第2のプライマリーパネル422A、422Bのそれぞれの中に提供された物品保持構造体RT1、RT2を含む。
【0149】
第1の物品保持構造体RT1は、第1のプライマリーパネル412の中に提供されており、
図6に示されている実施形態のものと同様であるが、第1および第2の横断方向メジャータブ440、442のそれぞれは、形状が概して長方形になっており、タブ受け入れ凹部は省略されている。第1の物品保持構造体RT1は、第1のプライマリーパネル412の中に第1の開口部を含み、第1の開口部は、形状が概して長方形または正方形になっていることが可能である。第1の横断方向メジャータブ440の一部分は、第2の横断方向メジャータブ442から打ち抜かれており、前記一部分は、形状が台形になっていることが可能であり、第1の横断方向メジャータブ440の側縁部間において中間に位置付けされている。相補的な凹部が、第2の横断方向メジャータブ442の中に画定されている。
【0150】
第2の物品保持構造体RT2は、1対の部分的な第2のプライマリーパネル422A、422Bのそれぞれの中に提供されている。第2の物品保持構造体RT2のそれぞれは、1対の長手方向メジャータブ446、448を含み、1対の長手方向メジャータブ446、448は、折り曲げ線447、449によって第1および第2の部分的な第2のプライマリーパネル422A、422Bのうちの1つにヒンジ式に接続されており、互いに対向して配置されている。
【0151】
第1および第2の長手方向メジャータブ446、448のそれぞれは、形状が概して長方形になっている。第2の長手方向メジャータブ448の一部分は、第1の長手方向メジャータブ446から打ち抜かれており、前記一部分は、形状が台形になっていることが可能であり、第2の長手方向メジャータブ448の側縁部間において中間に位置付けされている。相補的な凹部が、第1の長手方向メジャータブ446の中に画定されている。
【0152】
第2の物品保持構造体RT2は、アパーチャーまたはスロットA4、A5の形態の1対の切り取り部を含む。1対のスロットA4、A5は、第1および第2の長手方向メジャータブ446、448のそれぞれの側縁部を画定している。
【0153】
1対のスロットA4、A5ならびに第1および第2の長手方向メジャータブ446、448は、第1および第2の部分的な第2のプライマリーパネル422A、422Bのうちの1つの中に第2の開口部を画定している。第2の開口部は、第1のプライマリーパネル412における第1の開口部と形状および寸法が実質的に同様である。1対のスロットA4、A5は、第1および第2の長手方向メジャータブ446、448の幅を低減させる効果を有している。
【0154】
第1の部分的な第2のプライマリーパネル422Aは、その側縁部から打ち抜かれている少なくとも1つの凹部Rを含む。図示されている実施形態は、複数の凹部R、具体的には、それに限定されないが、3つの凹部Rを含む。凹部Rは、第1の外側側部パネル414に隣接して配設されている第1の物品保持構造体RT1のそれぞれに提供されている。
【0155】
第2の部分的な第2のプライマリーパネル422Bは、その側縁部から打ち抜かれている少なくとも1つの凹部Rを含む。図示されている実施形態は、複数の凹部R、具体的には、それに限定されないが、3つの凹部Rを含む。凹部Rは、第2の外側側部パネル416に隣接して配設されている第1の物品保持構造体RT1のそれぞれに提供されている。
【0156】
凹部Rは、第1の物品保持構造体RT1のうちの1つと整合されるように配置されている。凹部Rは、縁部S1を含み、縁部S1の一部分は、形状が円弧状になっているかまたは湾曲していることが可能であり、円弧状の部分は、物品Bのネック部分と相補的であることが可能である。
【0157】
スロットA4の内側のものは、内側縁部S2を含み、内側縁部S2は、形状が線形になっていることが可能である。内側縁部S2は、第1および第2の長手方向メジャータブ446、448のそれぞれの側縁部を画定している。
【0158】
図8Aに示されているように、内側縁部S2は、凹部Rの縁部S1からオフセットされているかまたは間隔を離して配置されており、凹部Rの縁部S1は、内側縁部S2に対してインセットされており、すなわち、それは、第1のプライマリーパネル412を長手方向に二分する概念上の線により近接して配設されている。
【0159】
内側および外側側部パネル420、424、414、416が、
図8Bに示されているように、プライマリーパネル412、422A、422Bに対して折り曲げられるときに、プライマリーパネル412、422A、422Bの中の物品受け入れ開口部は、サイズが低減され、第1の部分的な第2のプライマリーパネル422Aの一部分は、第2の部分的な第2のプライマリーパネル422Bの中のスロットA4の一部分を曖昧にし、同様に、第2の部分的な第2のプライマリーパネル422Bの一部分は、第1の部分的な第2のプライマリーパネル422Aの中のスロットA4の一部分を曖昧にする。それぞれの凹部Rの縁部S1の部分S3、S4は、プライマリーパネル412、422A、422Bの中の物品受け入れ開口部を部分的に画定しており、このように、物品受け入れ開口部は、その中に受け入れられている物品Bの一部分の周りに効果的に締められる(または、サイズが低減される)。
【0160】
スロットA4は、第1および第2の長手方向メジャータブ446、448と、上方に配設されている1つ以上のプライマリーパネル422B、412との間の干渉を防止するかまたはその可能性を低減させる。たとえば、第1の部分的な第2のプライマリーパネル422Aの中に提供されている第1および第2の長手方向メジャータブ446、448の(スロットA4によって画定されている)側縁部は、第2の部分的な第2のプライマリーパネル422Bの縁部S3、S4から分離されている。第1の部分的な第2のプライマリーパネル422Aの中に提供されている第1および第2の長手方向メジャータブ446、448の(スロットA5によって画定されている)対向する側縁部は、側部壁部420、414から分離されているかまたは間隔を離して配置されている。
【0161】
随意的に、ブランク410は、ハンドル構造体H1/H2/H3を含み、第1のプライマリーパネル412は、ハンドル構造体H1/H2/H3の第1のパーツH1を含み、第1の部分的な第2のプライマリーパネル422Aは、ハンドル構造体H1/H2/H3の第2のパーツH2を含み、第2の部分的な第2のプライマリーパネル422Bは、ハンドル構造体H1/H2/H3の第3のパーツH3を含む。ハンドル構造体H1/H2/H3の第1のパーツH1は、第1のプライマリーパネル412を二分する長手方向軸線の上に配設されている少なくとも1つの第1のハンドルまたはフィンガー開口部を含む。図示されている実施形態は、1対の第1のハンドルまたはフィンガー開口部を含む。
【0162】
それぞれの第1のハンドル開口部は、4つの第1の物品保持構造体RT1のグループの間に提供されている。それぞれの第1のハンドル開口部は、4つの物品保持構造体RT1の前記グループの中心に位置付けされている。
【0163】
それぞれの第1のハンドル開口部は、タブ460によって画定されることが可能であり、タブ460は、折り曲げ線461の形態のヒンジ式接続部によって、第1のプライマリーパネル412にヒンジ接続されている。
【0164】
ハンドル構造体H1/H2/H3の第2のパーツH2は、第1の部分的な第2のプライマリーパネル422Aから打ち抜かれている少なくとも1つの第2のハンドルまたはフィンガー開口部を含む。図示されている実施形態は、1対の第2のハンドルまたはフィンガー開口部を含む。それぞれの第2のハンドル開口部は、第1のアパーチャーAH2によって画定されることが可能である。
【0165】
ハンドル構造体H1/H2/H3の第3のパーツH3は、第2の部分的な第2のプライマリーパネル422Bから打ち抜かれている少なくとも1つの第3のハンドルまたはフィンガー開口部を含む。図示されている実施形態は、1対の第3のハンドルまたはフィンガー開口部を含む。それぞれの第3のハンドル開口部は、第2のアパーチャーAH3によって画定されることが可能である。
【0166】
第1の部分的な第2のプライマリーパネル422Aの中のそれぞれの第2のハンドル開口部は、第1のプライマリーパネル212の中の第1のハンドル開口部のそれぞれ1つ、および、第2の部分的な第2のプライマリーパネル422Bの中のそれぞれの第3のハンドル開口部と垂直方向に位置合わせされて配設されるように配置されている。使用時に、タブ460は、第1および第2の部分的なプライマリーパネル422A、422Bにおける第1および第2のアパーチャーAH2、AH3を通過し、パッケージを運搬するときのクッショニングパネルを形成する。
【0167】
ブランク410は、折り曲げ線423の周りに第2の部分的なプライマリーパネル422Bとともに第2の内側側部パネル424を折り曲げることによって、キャリア490へと形成され、第2の内側側部パネル424は、第2の外側側部パネル416と面接触関係になるようにさせられる。第2の部分的なプライマリーパネル422Aは、
図8Aに示されているように、第1のプライマリーパネル412の第1の部分と面接触関係になるようにさせられる。第1の内側側部パネル420は、第1の部分的なプライマリーパネル422Aとともに、折り曲げ線417の周りに折り曲げられ、第1の内側側部パネル420は、第1の外側側部パネル414と面接触関係になるようにさせられる。第1の部分的なプライマリーパネル422Aは、第1のプライマリーパネル412の第2の部分、および、第2の部分的なプライマリーパネル422Bの一部分と重なり合う関係になるようにさせられる。
【0168】
次いで、ブランク410は、物品Bのグループに適用され、ブランク410を物品Bのグループに適用する過程において、内側および外側側部壁部420、424、414、416は、物品Bのグループの側部の周りに折り曲げられる。
【0169】
図8Bは、方向矢印D1、D2によって示されているように、第1の内側および外側側部パネル420、414ならびに第2の内側および外側側部パネル424、416が約折り曲げ線413、419、415、421の周りに折り曲げられるときの、第1のプライマリーパネル412に対する第1および第2の部分的なプライマリーパネル422A、422Bを図示しており、物品Bは、例示目的のために省略されている。第1の部分的なプライマリーパネル422Aは、方向矢印D3によって示されているように、第2の内側側部パネル424に向けて変位される。第2の部分的なプライマリーパネル422Bは、方向矢印D4によって示されているように、第1の内側側部パネル420に向けて変位される。物品受け入れ開口部は、その中に受け入れられている物品Bのネック部分の周りに締められる。
【0170】
本開示は、物品Bに係合するための物品保持構造体RT;RT1、RT2を有する上部係合タイプのキャリア90;290;490、および、物品キャリア90;290;490を形成するためのブランク10;110;210;310;410を提供する。
【0171】
本開示は、少なくとも1つの上部係合デバイスRT;RT1、RT2を有する物品キャリア90;290;490であって、少なくとも1つの上部係合デバイスRT;RT1、RT2は、少なくとも1対の対向する係合タブ40、42;140、142;240、242、246、248;340、342、346、348;440、442、446、448を含み、少なくとも1対の対向する係合タブ40、42;140、142;240、242、246、248;340、342、346、348;440、442、446、448は、プライマリーパネル12;112;212、222;312、322A、322B;412、422A、422Bへのそれらのヒンジ式接続部13A、41;213、215、241、247、249;313、315、341、347、349;413、415、441、447、449の間の距離L3の半分よりも大きい長さL1、L2をそれぞれ有している、物品キャリア90;290;490を提供する。
【0172】
本開示は、少なくとも1つの上部係合デバイスRT;RT1、RT2を有する物品キャリア90;290;490であって、少なくとも1つの上部係合デバイスRT;RT1、RT2は、少なくとも1対の対向する係合タブ40、42;140、142;240、242、246、248;340、342、346、348;440、442、446、448を含み、少なくとも1対の対向する係合タブ40、42;140、142;240、242、246、248;340、342、346、348;440、442、446、448は、対向する係合タブ40、42;140、142;240、242、246、248;340、342、346、348;440、442、446、448のベースまたは近位端部の間の距離L3の半分よりも大きい長さL1、L2をそれぞれ有している、物品キャリア90;290;490を提供する。1対の対向する係合タブ40、42;140、142;240、242、246、248;340、342、346、348;440、442、446、448のそれぞれは、プライマリーパネル12;112;212、222;312、322A、322B;412、422A、422Bから打ち抜かれているか、または、その中に画定されている。ベースまたは近位端部は、係合タブ40、42;140、142;240、242、246、248;340、342、346、348;440、442、446、448の係合縁部に対向している。ベースまたは近位端部は、プライマリーパネル12;112;212、222;312、322A、322B;412、422A、422Bの中のヒンジ式接続部13A、41;213、215、241、247、249;313、315、341、347、349;413、415、441、447、449によって(少なくとも部分的に)画定されることが可能である。ヒンジ式接続部41;241、247、249;341、347、349;441、447、449は、係合タブ40、42;140、142;240、242、246、248;340、342、346、348;440、442、446、448をプライマリーパネル12;112;212、222;312、322A、322B;412、422A、422Bに連結することが可能である。ヒンジ式接続部13A;213、215;313、315;413、415は、セカンダリーパネル14A、16A;114A、116A;214、216;314、316;414、416をプライマリーパネル12;112;212、222;312、322A、322B;412、422A、422Bに連結することが可能である。
【0173】
本開示は、少なくとも1つの上部係合デバイスRT;RT1、RT2を有する物品キャリア90;290;490であって、少なくとも1つの上部係合デバイスRT;RT1、RT2は、少なくとも第1および第2の係合タブ40、42;140、142;240、242、246、248;340、342、346、348;440、442、446、448を含む、物品キャリア90;290;490を提供する。第1のタブ40;140;240、246;340、346;440、446は、遠位部分40Bを含み、遠位部分40Bは、第2のタブ42;142;242、248;342、348;442、448から形成されており、遠位部分40Bの自由端部が物品Bと係合させられるときに、遠位部分40Bが第1のタブ40;140;240、246;340、346;440、446の残りの部分の平面に留まるようになっている。
【0174】
第1のタブ40;140;240、246;340、346;440、446は、第2のタブ42;142;242、248;342、348;442、448にフランジ結合可能に接続されることが可能であり、前記フランジ結合可能接続部は、遠位部分40Bの自由端部に提供されることが可能である。
【0175】
本開示は、少なくとも1つの上部係合デバイスRT;RT1、RT2を有する物品キャリア90;290;490であって、少なくとも1つの上部係合デバイスRT;RT1、RT2は、少なくとも第1および第2の係合タブ40、42;140、142;240、242、246、248;340、342、346、348;440、442、446、448を含み、第1のタブ40;140;240、246;340、346;440、446は、第2のタブ42;142;242、248;342、348;442、448の凹んだエリアから形成された少なくとも一部分40Bを含み、物品キャリア90;290;490が使用中であるときに、第2のタブ42;142;242、248;342、348;442、448と、第1のタブ40;140;240、246;340、346;440、446の少なくとも一部分40Bの自由端部E1とが、同じ物品Bに係合するようになっている、物品キャリア90;290;490を提供する。
【0176】
第2のタブ42;142;242、248;342、348;442、448の凹んだエリアは、少なくとも1つの上部係合デバイスRT;RT1、RT2の中に受け入れられている物品Bの一部分を受け入れるように寸法決めされることが可能である。
【0177】
本開示は、少なくとも1つの上部係合デバイスRT;RT1、RT2を有する物品キャリア90;290;490であって、少なくとも1つの上部係合デバイスRT;RT1、RT2は、少なくとも第1および第2の係合タブ40、42;140、142;240、242、246、248;340、342、346、348;440、442、446、448を含み、第1のタブ40;140;240、246;340、346;440、446は、第2のタブ42;142;242、248;342、348;442、448の凹んだエリアから形成された少なくとも一部分40Bを含み、第1のタブ40;140;240、246;340、346;440、446は、側部パネル14A、16A;114A、116A;214、216;314、316;414、416に隣接して配設されており、側部パネル14A、16A;114A、116A;214、216;314、316;414、416は、プライマリーパネル12;112;212、222;312、322A、322B;412、422A、422Bにヒンジ接続されており、第1のタブ40;140;240、246;340、346;440、446は、プライマリーパネル12;112;212、222;312、322A、322B;412、422A、422Bから打ち抜かれている、物品キャリア90;290;490を提供する。第1のタブ40;140;240、246;340、346;440、446は、側部パネル14A、16A;114A、116A;214、216;314、316;414、416に接続されるか、側部パネル14A、16A;114A、116A;214、216;314、316;414、416にヒンジ接続されるか、または側部パネル14A、16A;114A、116A;214、216;314、316;414、416と一体的であることが可能である。
【0178】
本開示は、第1のプライマリーパネル212;312;412および第2のプライマリーパネル222;322A、322B;422A、422Bを有する物品キャリア90;290;490であって、第1のプライマリーパネル212;312;412および第2のプライマリーパネル222;322A、322B;422A、422Bは、少なくとも1つの上部係合デバイスRT1、RT2をそれぞれ有しており、少なくとも1つの上部係合デバイスRT1、RT2は、少なくとも1対の対向する係合タブ240、242、246、248;340、342、346、348;440、442、446、448をそれぞれ含む、物品キャリア90;290;490を提供する。
【0179】
第1のプライマリーパネル212;312;412は、少なくとも1つの第1の上部係合デバイスRT1を含み、第2のプライマリーパネル222;322A、322B;422A、422Bは、少なくとも1つの第2の上部係合デバイスRT2を有している。少なくとも1つの第2の上部係合デバイスRT2のタブ246、248;346、348;446、448は、少なくとも1つの第1の上部係合デバイスRT1のタブ240、242;340、342;440、442に対して垂直方向に配向されている。
【0180】
第1のプライマリーパネル212;312;412は、少なくとも1つの第2の上部係合デバイスRT2のタブ246、248;346、348;446、448のそれぞれ1つを受け入れるためのタブ受け入れ凹部Pを含むことが可能である。タブ受け入れ凹部Pは、1対のラグまたはローブT1、T2の間に画定されることが可能である。
【0181】
タブ受け入れ凹部Pは、第1のプライマリーパネル212;312;412の中の1対の対向する係合タブ240、242;340、342;440、442のそれぞれの一部分によって部分的に画定されることが可能である。これは、有利である可能性がある。その理由は、スクラップまたは廃棄材料を除去するかまたは廃棄する必要性が存在しないからである。
【0182】
第1のプライマリーパネル212;312;412は、1対の直径方向に対向したタブ受け入れ凹部Pを含むことが可能であり、それぞれが、第1のプライマリーパネル212;312;412の中の1対の対向する係合タブ240、242;340、342;440、442のそれぞれの一部分によって部分的に画定されることが可能である。
【0183】
本開示は、第1のプライマリーパネル212;312;412および1対の第2のプライマリーパネル322A、322B;422A、422Bを有する物品キャリア90;290;490であって、第1のプライマリーパネル212;312;412および1対の第2のプライマリーパネル322A、322B;422A、422Bは、少なくとも1対の対向する係合タブ240、242、246、248;340、342、346、348;440、442、446、448をそれぞれ含む少なくとも1つの上部係合デバイスRT1、RT2をそれぞれ有している、物品キャリア90;290;490を提供する。1対の第2のプライマリーパネル322A、322B;422A、422Bのうちの第1のもの422Aは、1対の第2のプライマリーパネル322A、322B;422A、422Bのうちの第2のもの422Bと少なくとも部分的に重なり合う関係で配設されることが可能である。重なり合う1対の第2のプライマリーパネル422A、422Bは、ハンドル構造体H2、H3のプライをそれぞれ提供することが可能であり、第1のプライマリーパネル212;312;412とともに、3枚合わせのハンドル構造体H1、H2、H3が提供されることが可能である。
【0184】
1対の第2のプライマリーパネル322A、322B;422A、422Bのうちの少なくとも1つは、凹部Rを含むことが可能であり、凹部Rは、第1のプライマリーパネル312;412の中のアパーチャーまたは開口部の少なくとも一部分と位置合わせされて配設されるように構成されている。
【0185】
1対の第2のプライマリーパネル322A、322B;422A、422Bのうちの一方に提供される凹部Rは、1対の第2のプライマリーパネル322A、322B;422A、422Bのうちの他方における上部係合デバイスRT2の開口部と整合されることが可能である。凹部Rは、上部係合デバイスRT2の中に受け入れられている物品Bを収容するように形状決めされた湾曲した縁部部分を含むことが可能である。凹部Rは、1対の第2のプライマリーパネル322A、322B;422A、422Bの互いに対する邪魔されない移動を可能にするように構成および配置されることが可能である。
【0186】
1対の第2のプライマリーパネル422A、422Bの中の係合デバイスRT2は、少なくとも1つのスロット、随意的に、1対の対向する係合タブ446、448の側縁部を画定する1対のスロットを含むことが可能である。
【0187】
第1のプライマリーパネル312;412は、第1の幅寸法L4を含む。第1および第2の部分的な第2のプライマリーパネル322A、322B;422A、422Bは、第2および第3の幅寸法L5、L6をそれぞれ含み、第2の幅寸法L5は、第3の幅寸法L6に等しくなっていることが可能である。第2および第3の幅寸法L5、L6の総和は、第1の幅寸法L4よりも小さくなるかまたは第1の幅寸法L4よりも大きくなるかのいずれかになるように選択されることが可能である。第2および第3の幅寸法L5、L6の総和は、第1の幅寸法L4に等しくなくてもよい。
【0188】
ブランク10;110;210;310;410は、少なくとも板紙基材を含む。板紙基材の材料は、たとえば、約10pt.から上向きの重量の範囲にある、好ましくは、約16pt.から約28pt.(0.028”/~0.7mm)の重量の範囲にある、任意の従来の板紙から選択されることが可能である。そのような基材の例は、24ポイント(pt.)SBSボード(片面をコーティングされた固体漂白硫酸塩板紙、商品名PrintKote(登録商標))またはCNK(登録商標)ボード(Coated Natural Kraft(登録商標) - 片面にクレイコーティングを有する無漂白クラフト板紙、商品名CarrierKote(商標));21ポイント(pt.)SBSボードまたはCNK(登録商標)ボード;および、WestRock(登録商標)Companyによって製造されているFフルート段ボールである。板紙基材は、漂白ボードまたは無漂白ボードであることが可能である。ボードは、印刷方法およびボード組成との適合性のために選択される従来のコーティングによって、少なくとも1つの側部(随意的に、ラミネーションの反対側の側部)にコーティングされることが可能である。
【0189】
ブランク10;110;210;310;410は、板紙層にラミネートされた耐引き裂き性の層を含むことが可能である。それは、随意的に、板紙基材と耐引き裂き性の層との間に接着剤層を含む。耐引き裂き性の層は、板紙基材のコーティングされていない側部の上に配設されることが可能であり、ポリマー材料から形成され、基材に固定されることが可能である。耐引き裂き性の層は、ラミネート構造体に強靭性を付与する。適切な耐引き裂き性の材料は、それに限定されないが、耐引き裂き性のラミネートされたシート材料、たとえば、NATRALOCK(登録商標)(それは、n軸配向フィルムの層を含むことが可能である)、たとえば、MYLAR(登録商標)(それは、二軸配向ポリエステル、配向ナイロン、クロスラミネートされたポリオレフィンまたは高密度ポリオレフィンである)を含むことが可能である。これらの材料の配向およびクロスラミネートされた構造体は、耐引き裂き性の特質に寄与する。また、耐引き裂き性は、押し出しメタロセン触媒ポリエチレン(mPE)などのような耐引き裂き性の材料の化学的性質に起因することが可能である。
【0190】
代替的に、耐引き裂き性の層は、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)の層であることが可能である。直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)またはmPEが使用される実施形態では、接着剤層を組み込むことは必要でない。高レベルの耐引き裂き性を有する他の適切な材料も使用されることが可能である。
【0191】
接着剤層は、低密度ポリエチレン(LDPE)などのようなポリオレフィン材料から形成されることが可能である。接着剤層は、耐引き裂き性の層を基材に固定するために、基材と耐引き裂き性の層との間に設置されることが可能である。
【0192】
さまざまな変更が、本発明の範囲内で行われることが可能であるということが理解され得る。たとえば、パネルおよびアパーチャーのサイズおよび形状は、異なるサイズまたは形状の物品を収容するように調節されることが可能である。ショルダーパネルは、省略されることが可能である。本発明は、上部係合タイプのカートンに限定されず、本発明は、それに限定されないが、オープントップクレート、蓋付きクレート、またはクローズドトップクレートなどのような、他のカートンスタイルとともに用いられることが可能である。
【0193】
本明細書で使用されるとき、「上部」、「底部」、「ベース」、「フロント」、「バック」、「端部」、「側部」、「内側」、「外側」、「上側」、および「下側」などのような方向的な参照は、必ずしも、それぞれのパネルをそのような配向に限定するわけではなく、単に、これらのパネルを互いに区別する役割を果たすことできるだけであるということが認識されることとなる。
【0194】
本明細書で使用されるとき、「ヒンジ式接続部」および「折り曲げ線」という用語は、ブランクの一部分を互いに対して折り曲げることを促進させる、ブランクのヒンジ特徴部を画定するすべての様式の線を指し、または、そうでなければ、ブランクのための最適なパネル折り曲げ場所を示している。「ヒンジ式接続部」への言及は、必ずしも、単一の折り曲げ線のみを指すものとして解釈されるべきではない。実際に、ヒンジ式接続部は、2つ以上の折り曲げ線から形成されることが可能であり、そこでは、2つ以上の折り曲げ線のそれぞれは、形状が略直線状になっている/線形になっているかまたは湾曲している/曲線になっているかのいずれかであることが可能である。線形の折り曲げ線がヒンジ式接続部を形成しているときには、それらは、互いに平行に配設されることが可能であり、または、互いに対してわずかに角度を付けられることが可能である。曲線の折り曲げ線がヒンジ式接続部を形成しているときには、それらは、互いに交差し、曲線の折り曲げ線によって取り囲まれているエリアの中の成形されたパネルを画定することが可能である。そのようなヒンジ式接続部の典型的な例は、1対のアーチ形のまたは円弧状の折り曲げ線を含むことが可能であり、それらは、2つのポイントにおいて交差しており、それらがそれらの間に楕円形のパネルを画定するようになっている。ヒンジ式接続部は、1つ以上の線形の折り曲げ線および1つ以上の曲線の折り曲げ線から形成されることが可能である。そのようなヒンジ式接続部の典型的な例は、線形の折り曲げ線およびアーチ形のまたは円弧状の折り曲げ線の組み合わせを含むことが可能であり、それらは、2つのポイントにおいて交差しており、それらがそれらの間に半月形状のパネルを画定するようになっている。
【0195】
本明細書で使用されるとき、「折り曲げ線」という用語は、以下のうちの1つを指すことが可能である:スコア付きの線、エンボス加工された線、デボス加工された線、ミシン目の線、ショートスリットの線、ハーフカットの線、単一のハーフカット、中断されたカット線、整合されたスリットの線、スコアの線、および、上述のオプションの任意の組み合わせ。
【0196】
ヒンジ式接続部および折り曲げ線は、ミシン目、ミシン目の線、ショートスリットの線、ハーフカットの線、単一のハーフカット、カット線、中断されたカット線、スリット、スコア、エンボス加工された線、デボス加工された線、および、それらの任意の組み合わせなどを含むブランクの基材の中に形成されているエレメントをそれぞれ含むことが可能であるということが理解されるべきである。エレメントは、所望の機能性を提供するように寸法決めおよび配置されることが可能である。たとえば、ミシン目の線は、折り曲げ線および/または切断線を画定するために、ある程度の弱さを伴って寸法決めまたは設計されることが可能である。ミシン目の線は、折り曲げを促進させるようにおよび破壊に抵抗するように、折り曲げを促進させるようにおよびより大きい労力を伴って破壊を促進させるように、または、労力をほとんど伴わずに破壊を促進させるように設計されることが可能である。
【0197】
本明細書で使用されているような「と位置合わせされている」という語句は、組み立てられたカートンの中の2つ以上のエレメント(たとえば、2つの重なり合うパネルのうちの第1のものの中に形成されたアパーチャー、および、2つの重なり合うパネルのうちの第2のものの中に形成された第2のアパーチャーなど)の整合を指す。互いに位置合わせされているそれらのエレメントは、重なり合うパネルの厚さの方向に互いに整合されることが可能である。たとえば、第1のパネルの中のアパーチャーが、第1のパネルと重なり合う配置で設置されている第2のパネルの中の第2のアパーチャー「と位置合わせされている」ときには、アパーチャーの縁部は、第2のアパーチャーの縁部の少なくとも一部分に沿って延在することが可能であり、第1および第2のパネルの厚さの方向に、第2のアパーチャーと整合されることが可能である。
【符号の説明】
【0198】
10 ブランク
12 第1のメインパネル
13A 折り曲げ線
13B 折り曲げ線
13C 同一線上にある延長部
14A 第1の上側側部パネル
14B 第1の下側側部パネル
15A 折り曲げ線
15B 折り曲げ線
16A 第2の上側側部パネル
16B 第2の下側側部パネル
17 フランジ結合可能線
18 第1の端部パネル
19 フランジ結合可能線
20 第2の端部パネル
21A 折り曲げ線
21B 折り曲げ線
22A 第1のコーナーパネル
22B 第2のコーナーパネル
23A 折り曲げ線
23B 折り曲げ線
24A 第1の固定パネル
24B 第2の固定パネル
25A 折り曲げ線
25B 折り曲げ線
26A 第1のウェブパネル
26B 第2のウェブパネル
27A 折り曲げ線
27B 折り曲げ線
28A 第3のコーナーパネル
28B 第4のコーナーパネル
29A 折り曲げ線
29B 折り曲げ線
30A 第3の固定パネル
30B 第4の固定パネル
31A 折り曲げ線
31B 折り曲げ線
32A 第3のウェブパネル
32B 第4のウェブパネル
33A 折り曲げ線
33B 折り曲げ線
35A 折り曲げ線
35B 折り曲げ線
40 第1のメジャータブ
40B 遠位部分
41 折り曲げ線
42 第2のメジャータブ
43 カット線
44 第2のマイナータブ
45 カット線
46 第1のマイナータブ
47 カット線
48 第3のマイナータブ
49 カット線
90 キャリア
110 ブランク
112 第1のメインパネル
113A 折り曲げ線
113B 折り曲げ線
13C 同一線上にある延長部
114A 第1の上側側部パネル
114B 第1の下側側部パネル
115A 折り曲げ線
115B 折り曲げ線
116A 第2の上側側部パネル
116B 第2の下側側部パネル
117 フランジ結合可能線
118 第1の端部パネル
119 フランジ結合可能線
120 第2の端部パネル
121C 折り曲げ線
121D 折り曲げ線
122A 第1のコーナーパネル
122B 第2のコーナーパネル
123A 折り曲げ線
123B 折り曲げ線
124A 第1の固定パネル
124B 第2の固定パネル
125A 折り曲げ線
125B 折り曲げ線
126A 第1のウェブパネル
126B 第2のウェブパネル
127A 折り曲げ線
127B 折り曲げ線
128A 第3のコーナーパネル
128B 第4のコーナーパネル
128C コーナーパネル
128D コーナーパネル
129A 折り曲げ線
129B 折り曲げ線
129C 折り曲げ線
129D 折り曲げ線
130A 第3の固定パネル
130B 第4の固定パネル
131A 折り曲げ線
131B 折り曲げ線
132A 第3のウェブパネル
132B 第4のウェブパネル
133A 折り曲げ線
133B 折り曲げ線
135A 折り曲げ線
135B 折り曲げ線
140 第1のメジャータブ
142 第2のメジャータブ
210 ブランク
213 折り曲げ線
214 第1の外側側部パネル
215 折り曲げ線
216 第2の外側側部パネル
217 折り曲げ線
219 折り曲げ線
220 第1の内側側部パネル
221 折り曲げ線
222 第2のプライマリーパネル
224 第2の内側側部パネル
240 第1の横断方向メジャータブ
241 折り曲げ線
242 第2の横断方向メジャータブ
246 第1の長手方向メジャータブ
247 折り曲げ線
248 第2の長手方向メジャータブ
249 折り曲げ線
260 タブ
261 折り曲げ線
290 キャリア
310 ブランク
312 第1のプライマリーパネル
313 折り曲げ線
314 第1の外側側部パネル
315 折り曲げ線
316 第2の外側側部パネル
317 折り曲げ線
319 折り曲げ線
320 第1の内側側部パネル
321 折り曲げ線
322A 第1の部分的な第2のプライマリーパネル
322B 第2の部分的な第2のプライマリーパネル
323 折り曲げ線
324 第2の内側側部パネル
340 第1の横断方向メジャータブ
341 折り曲げ線
342 第2の横断方向メジャータブ
346 第1の長手方向メジャータブ
347 折り曲げ線
348 第2の長手方向メジャータブ
349 折り曲げ線
360 タブ
361 折り曲げ線
410 ブランク
412 第1のプライマリーパネル
413 折り曲げ線
414 第1の外側側部パネル
415 折り曲げ線
416 第2の外側側部パネル
417 折り曲げ線
419 折り曲げ線
420 第1の内側側部パネル
421 折り曲げ線
422A 第1の部分的な第2のプライマリーパネル
422B 第2の部分的な第2のプライマリーパネル
423 折り曲げ線
424 第2の内側側部パネル
440 第1の横断方向メジャータブ
441 折り曲げ線
442 第2の横断方向メジャータブ
446 第1の長手方向メジャータブ
447 折り曲げ線
448 第2の長手方向メジャータブ
449 折り曲げ線
460 タブ
461 折り曲げ線
490 キャリア
A1 アパーチャー
A2 アパーチャー
A3 アパーチャー
A4 第2のアパーチャー
A5 第1のアパーチャー
AH2 第1のアパーチャー
AH3 第2のアパーチャー
B 物品
C エンドクロージャー
D1 方向矢印
D2 方向矢印
D3 方向矢印
D4 方向矢印
E1 第1の係合縁部
E2 第2の係合縁部
F1 折り曲げ線
F2 折り曲げ線
F5 折り曲げ線
H1 ハンドル構造体
H2 ハンドル構造体
L1 第1の寸法
L2 第2の寸法
L3 第3の線形寸法
L4 第1の幅寸法
L5 第2の幅寸法
L6 第3の幅寸法
N フランジ結合可能接続部
NC 概念上の円形
P タブ受け入れ凹部
RT 物品保持構造体
RT1 第1の物品保持構造体
RT2 第2の物品保持構造体
S1 縁部
S2 内側縁部
S3 縁部S1の部分
S4 縁部S1の部分
T4 タブ
T5 タブ
W1 側縁部
W2 側縁部
【国際調査報告】