(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】伝送処理方法、装置、端末、ネットワーク側機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 16/28 20090101AFI20240905BHJP
H04W 72/21 20230101ALI20240905BHJP
H04W 72/23 20230101ALI20240905BHJP
H04W 52/18 20090101ALI20240905BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20240905BHJP
【FI】
H04W16/28
H04W72/21
H04W72/23
H04W52/18
H04W72/0457
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518226
(86)(22)【出願日】2022-09-21
(85)【翻訳文提出日】2024-03-21
(86)【国際出願番号】 CN2022120140
(87)【国際公開番号】W WO2023045955
(87)【国際公開日】2023-03-30
(31)【優先権主張番号】202111117407.9
(32)【優先日】2021-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100159329
【氏名又は名称】三縄 隆
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 宇
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA26
5K067CC02
5K067DD42
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE10
5K067GG08
5K067KK02
(57)【要約】
本出願は、伝送処理方法、装置、端末、ネットワーク側機器及び記憶媒体を開示し、本出願の実施例に係る伝送処理方法は、端末が目標情報を取得するステップと、前記端末が前記目標情報に基づいて目標対象で目標伝送設定インジケータ状態TCI stateを使用するか否かを決定するステップと、を含み、ここで、前記目標情報はプロトコルにより規定され又はネットワーク側機器により指示され、前記目標対象はチャネル状態情報基準信号CSI-RSとサウンディング基準信号SRSのうちの少なくとも1つであり、前記目標TCI stateは、端末専用の物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH及び全部又は一部の専用の制御リソースセットに用いられるTCI stateと、動的にスケジューリングされる又は設定グラントベースの物理アップリンク共有チャネルPUSCH及び全ての専用の物理アップリンク制御チャネルPUCCHに用いられるTCI stateと、のうちの少なくとも1つを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末が目標情報を取得するステップと、
前記端末が前記目標情報に基づいて目標対象で目標伝送設定インジケータ状態TCI stateを使用するか否かを決定するステップと、を含み、
前記目標情報はプロトコルにより規定され又はネットワーク側機器により指示され、前記目標対象はチャネル状態情報基準信号CSI-RSとサウンディング基準信号SRSのうちの少なくとも1つであり、前記目標TCI stateは、
端末専用の物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH及び全部又は一部の専用の制御リソースセットに用いられるTCI stateと、
動的にスケジューリングされる又は設定グラントベースの物理アップリンク共有チャネルPUSCH及び全ての専用の物理アップリンク制御チャネルPUCCHに用いられるTCI stateと、のうちの少なくとも1つを含む、伝送処理方法。
【請求項2】
前記目標情報は、
前記目標情報が全ての前記目標対象で前記目標TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであることと、
前記目標情報が前記目標対象に対応するリソースセット内の全ての目標対象で前記目標TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであることと、
前記目標情報が前記目標対象に対応するリソースで前記目標TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであることと、
前記目標情報が前記目標対象に対応する設定内の全ての目標対象で前記目標TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであることと、
前記目標情報が異なる用途の前記目標対象で前記目標TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであることと、のうちの少なくとも1つを満たす、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記目標情報がネットワーク側機器により指示される場合に、前記目標情報は、
前記目標対象のリソースセットの設定情報と、
前記目標対象の設定情報と、
前記目標対象のリソースの設定情報と、
前記目標対象の属するセルの設定情報と、
前記目標対象の属する帯域幅部分BWPの設定情報と、
前記目標対象の属するセルグループの設定情報と、
前記目標対象の属する周波数帯域の設定情報と、のうちのいずれかで搬送される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記目標対象が非周期的な第1CSI-RSを含み、且つ目標条件が満たされる場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateは第1TCI state、第2TCI state、第3TCI state又は第4TCI stateであり、
前記目標条件は、前記第1CSI-RSをトリガする第1PDCCHと前記第1CSI-RSとの時間領域オフセットが第1所定値未満であることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1TCI stateは、
前記第1TCI stateが第1ダウンリンク信号で使用されるTCI stateであり、前記第1ダウンリンク信号と前記第1CSI-RSが同じ時間単位上で伝送されることと、
前記第1TCI stateが前記目標TCI stateであることと、
前記第1TCI stateがネットワーク側機器により前記第1ダウンリンク信号に対して指示されたTCI stateであり、且つ前記第1TCI stateが前記目標TCI stateと異なることと、
前記第1TCI stateがネットワーク側機器により第2PDCCHに対して指示されたTCI stateであり、且つ前記第1TCI stateが前記目標TCI stateと異なり、前記第2PDCCHが前記第1ダウンリンク信号をトリガ又はスケジューリングするためのものであることと、のうちのいずれかを満たす、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1ダウンリンク信号をスケジューリング又はトリガする第2PDCCHは非端末専用の制御リソースセット上で搬送される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1ダウンリンク信号は第1PDSCHであるか又は非周期的な第2CSI-RSである、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
ネットワーク側機器により複数のTCI stateが指示された場合に、前記第1TCI stateは前記複数のTCI stateのうちのN番目のTCI stateであり、Nは第2所定値であり、前記複数のTCI stateは、
前記複数のTCI stateが端末専用の物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH及び全部又は一部の専用の制御リソースセットに用いられることと、
前記複数のTCI stateが、動的にスケジューリングされる又は設定グラントベースの物理アップリンク共有チャネルPUSCH及び全ての専用の物理アップリンク制御チャネルPUCCHに用いられることと、
前記複数のTCI stateが第1ダウンリンク信号に用いられることと、
前記複数のTCI stateが前記第2PDCCHに用いられることと、のうちの少なくとも1つを満たす、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記第2TCI stateは周期的又は半永続的な第2CSI-RSに用いられるTCI stateであり、前記第2CSI-RSのTCI stateは前記目標TCI stateと異なるTCI stateであり、前記第2CSI-RSと前記第1CSI-RSは同じ時間単位上で伝送される、請求項4に記載の方法。
【請求項10】
前記第3TCI stateは第1制御リソースセットのTCI stateであり、前記第1制御リソースセットは、
前記第1制御リソースセットの制御リソースセットプールインデックスが前記第1PDCCHに関連付けられた制御リソースセットプールインデックスと同じであることと、
前記第1制御リソースセットのインデックスが最小の制御リソースセットインデックスであることと、
前記第1制御リソースセットが前記第1CSI-RSに最も近い目標スロットにあり、前記目標スロットにおいて少なくとも1つの制御リソースセットの制御リソースセットプールインデックスが前記第1PDCCHに関連付けられた制御リソースセットプールインデックスと同じであることと、
前記第1制御リソースセットが前記第1CSI-RSに最も近い目標スロットにあり、前記目標スロットにおいて少なくとも1つの制御リソースセットが存在することと、
前記第1制御リソースセットがサービングセルのアクティブ帯域幅部分BWPにあることと、のうちの少なくとも1つを満たす、請求項4に記載の方法。
【請求項11】
前記第1制御リソースセットが端末専用の制御リソースセットである場合に、前記第1制御リソースセットのTCI stateは前記目標TCI stateである、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1制御リソースセットが非端末専用の制御リソースセットであり、且つネットワーク側機器によりセル内のTCI stateが指示される場合に、前記第3TCI stateは、
前記第3TCI stateが前記目標TCI stateであることと、
前記第3TCI stateが前記目標TCI stateと異なることと、のうちのいずれかを満たす、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記第1制御リソースセットが非端末専用の制御リソースセットであり、且つネットワーク側機器によりセル間のTCI stateが指示される場合に、前記第3TCI stateは、
前記第3TCI stateが前記目標TCI stateと異なることと、
前記第3TCI stateがサービングセルの物理セル識別子PCIに関連付けられたTCI stateであることと、
前記第3TCI stateが前記目標TCI stateであることと、
前記第3TCI stateが非サービングセルのPCIに関連付けられたTCI stateであることと、
前記第3TCI stateが既定PCIのTCI stateであることと、のうちの少なくとも1つを満たす、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記第4TCI stateは、
前記第4TCI stateが前記目標TCI stateであることと、
前記第4TCI stateが複数のTCI stateのうちの所定TCI stateであり、前記複数のTCI stateが複数の目標TCI stateであることと、
前記第4TCI stateがネットワーク側機器により直前回で指示されたTCI stateであることと、
前記第4TCI stateがネットワーク側機器により直前回で指示された複数のTCI stateのうちの所定TCI stateであることと、
前記第4TCI stateが第5TCI stateであることと、のうちの少なくとも1つを満たし、
前記第5TCI stateはL個のTCI stateのうちの所定TCI stateであり、前記L個のTCI stateはネットワーク側機器によりアクティブ化された全てのTCI stateのうち、最低TCIコードポイントに対応する1つ又は複数のTCI stateであり、又は、前記L個のTCI stateはネットワーク側機器によりアクティブ化されたTCI stateのうち、最低目標コードポイントに対応する複数のTCI stateであり、前記目標コードポイントは少なくとも2つのTCI stateに対応するTCIコードポイントである、請求項4に記載の方法。
【請求項15】
前記第1CSI-RSの伝送時間がネットワーク側機器によるTCI stateアクティブ化とTCI state指示の間の時間帯内にあることと、
前記第1CSI-RSの伝送時間とネットワーク側機器による直前回のTCI state指示との時間間隔が所定時間長以上であることと、
ネットワーク側機器による直前回のTCI state指示の時間と前記第1CSI-RSの伝送時間との間でネットワーク側機器がTCI stateを再度アクティブ化したことと、
のうちのいずれかの条件を前記第1CSI-RSが満たす時、前記第4TCI stateは第5TCI stateである、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記複数のTCI stateは、
少なくとも2つのTCI stateが異なる制御リソースセットプールインデックスに対応することと、
少なくとも2つのTCI stateが異なるチャネルグループに対応することと、
少なくとも2つのTCI stateが異なる端末パネルに対応することと、のうちの少なくとも1つを満たす、請求項8又は14に記載の方法。
【請求項17】
前記第1CSI-RSのTCI stateは目標ルールに基づいて決定され、前記目標ルールは、
第1所定条件が満たされ、第2所定条件が満たされ、又は第3所定条件が満たされ、且つ前記第1所定条件と第2所定条件の両方とも満たされない場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateを所定ルールに基づいて決定することと、
第4所定条件が満たされ、且つ前記第1所定条件、前記第2所定条件及び前記第3所定条件のいずれも満たされない場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateを前記第3TCI stateとすることと、
第5所定条件が満たされ、且つ前記第1所定条件、前記第2所定条件、前記第3所定条件及び第4所定条件のいずれも満たされない場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateを第4TCI stateとすることと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項18】
前記第1所定条件は、前記端末に少なくとも2つの異なる制御リソースセットプールインデックス値が設定され、且つ各制御リソースセットプールインデックスのためのデフォルトビームが有効にされていることを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第2所定条件は、前記端末に少なくとも2つのデフォルトビームを有効にするモードが設定され、且つTCI stateアクティブ化時、少なくとも1つのTCIコードポイントが少なくとも2つのTCI stateに対応することを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記第3所定条件は、前記第1CSI-RSと同じ時間単位上で伝送される第1ダウンリンク信号が存在することを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
前記第4所定条件は、
ネットワーク側機器が前記第1CSI-RSを受信する時に所在するBWPに対して少なくとも1つの制御リソースセットを設定していることと、
ネットワーク側機器が前記第1CSI-RSを受信する時に所在するBWPに対して少なくとも1つの端末専用の制御リソースセットを設定していることと、
ネットワーク側機器が前記第1CSI-RSを受信する時に所在するBWPに対して少なくとも1つの非端末専用の制御リソースセットを設定していることと、のうちのいずれかを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項22】
前記第5所定条件は、ネットワーク側機器が端末に対して第1パラメータを設定し、前記第1パラメータがクロスキャリアスケジューリング有効化時のデフォルトビームを指示するためのものであることを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項23】
前記所定ルールは、
前記第1CSI-RSと同じ時間上で伝送される第1ダウンリンク信号が存在し、且つ、第1副条件が満たされる場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateが第1TCI stateであることと、
第2副条件が満たされる場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateが第2TCI stateであることと、
前記第1所定条件が満たされ第3副条件がいずれも満たされる場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateが第3TCI stateであることと、
前記第2所定条件が満たされ第3副条件がいずれも満たされる場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateが前記第4TCI stateであることと、のうちの少なくとも1つを満たす、請求項17に記載の方法。
【請求項24】
前記第1副条件は、
前記第1ダウンリンク信号をスケジューリング又はトリガする第2PDCCHと前記第1PDCCHが同一の制御リソースセットプールインデックスに関連付けられることと、
前記第1ダウンリンク信号が前記第1PDSCHである場合に、前記第1PDSCHをスケジューリングするPDCCHと前記第1PDSCHとの時間領域オフセット値が第1所定閾値以上であることと、
前記第1ダウンリンク信号が非周期的な第2CSI-RSである場合に、前記第2CSI-RSをトリガするPDCCHと前記第2CSI-RSとの時間領域オフセットが第2所定閾値以上であることと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記第1ダウンリンク信号が非周期的な第2CSI-RSである場合に、前記第1副条件は、
前記端末が第1値を報告し、且つ前記端末に第2パラメータが設定されていないことであって、前記第1値が14、28又は48であり、前記第2パラメータがビーム切り替えタイミングを有効にするためのものであることと、
前記端末が第2値を報告し、且つ前記端末に前記第2パラメータが設定されていることであって、前記第2値が224又は336であることと、
前記端末に追跡基準信号情報trs-Infoが設定されていることと、
前記端末が第2値を報告し、前記端末に前記第2パラメータが設定され、且つ前記第2CSI-RSに設定された繰り返しパラメータがオフであり又は前記第2CSI-RSに繰り返しパラメータ及び前記trs-Infoが設定されていないことと、
前記端末が第2値を報告し、前記端末に前記第2パラメータが設定され、且つ前記第2CSI-RSに設定された繰り返しパラメータがオンであることと、のうちのいずれかをさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記第2副条件は、前記第1CSI-RSと同じ時間単位上で伝送される第1ダウンリンク信号が周期的又は半永続的な第2CSI-RSであることを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
前記第3副条件は、前記第1CSI-RSと同じ時間単位上で伝送される第1ダウンリンク信号が存在しないことを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項28】
前記SRSで前記目標TCI stateを使用する場合に、前記SRSの電力制御パラメータは、
パスロス基準信号が前記目標TCI state内のパスロス信号又は前記目標TCI stateに関連付けられたパスロス信号を使用するか、又は、前記目標TCI state内のソース基準信号を使用し、且つ前記ソース基準信号の疑似コロケーションタイプがタイプDであることと、
目標電力制御パラメータが第6所定条件を満たし、前記目標電力制御パラメータが前記SRSの電力制御パラメータのうち前記パスロス基準信号を除いた少なくとも1つの他の電力制御パラメータを含むことと、のうちの少なくとも1つを満たし、
前記第6所定条件は、
前記目標電力制御パラメータが前記目標TCI stateに関連付けられることと、
前記目標電力制御パラメータが前記目標TCI stateに関連付けられない場合に、前記目標電力制御パラメータのパラメータ値が候補値のうちのデフォルト値であるか又はネットワーク側機器により候補値において指示された値であることと、のうちの少なくとも1つを満たす、請求項1に記載の方法。
【請求項29】
前記候補値は、BWP設定情報、SRS設定情報、SRSリソースセット設定情報及びSRSリソース設定情報のうちの少なくとも1つによって設定される、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記端末がキャリアアグリゲーションシナリオにある場合、前記端末がネットワーク側機器から設定情報を受信するステップをさらに含み、前記設定情報は目標パラメータ情報を設定するためのものであり、前記目標パラメータ情報は前記目標TCI stateの有効時間を指示するためのものである、請求項1に記載の方法。
【請求項31】
前記目標パラメータ情報は、
周波数帯域の設定情報と、
コンポーネントキャリアCCリストの設定情報と、
CCの設定情報と、
BWPの設定情報と、
セルの設定情報と、
PUCCHの設定情報と、のうちのいずれかで搬送される、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記目標パラメータ情報は少なくとも1つのY値を含み、前記少なくとも1つのY値は、
各サブキャリア間隔SCSのY値と、
ネットワーク側機器による前記目標TCI state指示用のシグナリングの肯定応答ACKの所在するPUCCHの所在するセルのBWPのSCSである第1SCSのY値と、
1組のコンポーネントキャリアCC中の各BWPのY値と、
周波数帯域内の各CC中の各BWPのY値と、
複数の第1対象で共有される1つのY値と、のうちのいずれかを含み、
前記第1対象は目標BWP、前記目標BWPのサブキャリア間隔SCS、目標CC、目標CCの属するCCリスト又は前記目標CCの属する周波数帯域であり、前記目標BWPは前記目標TCI stateを適用するチャネルの所在するBWPであり、前記目標CCは前記目標TCI stateを適用するチャネルの所在するCCである、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記端末がネットワーク側機器から設定情報を受信するステップの後に、
前記端末が第2対象に応じて各CC中の各BWPの有効時間を決定するステップをさらに含み、
前記第2対象は、
前記目標TCI stateを適用するチャネルの所在するCCである第1CCのBWPと、
前記第1CCのBWPのSCSと、
前記第1CCのBWP、及びネットワーク側機器による前記目標TCI state指示用のシグナリングのACKの所在するCCである第2CCのBWPと、
前記第1CCのBWPのSCS及び前記第2CCのBWPのSCSと、
前記第1CCのBWPのSCSのうち最小のSCSである第2SCSに対応するBWPと、
前記第2SCSと、
前記第2SCSに対応するBWP及び前記第2CCのBWPと、
前記第2SCS及び前記第2CCのBWPのSCSと、のうちのいずれかを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項34】
ネットワーク側機器が端末に目標情報を送信するステップであって、前記目標情報が目標対象で目標伝送設定インジケータ状態TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであるステップを含み、
前記目標対象はチャネル状態情報基準信号CSI-RSとサウンディング基準信号SRSのうちの少なくとも1つであり、前記目標TCI stateは、
端末専用の物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH及び全部又は一部の専用の制御リソースセットに用いられるTCI stateと、
動的にスケジューリングされる又は設定グラントベースの物理アップリンク共有チャネルPUSCH及び全ての専用の物理アップリンク制御チャネルPUCCHに用いられるTCI stateと、のうちの少なくとも1つを含む、伝送処理方法。
【請求項35】
前記目標情報は、
前記目標情報が全ての前記目標対象で前記目標TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであることと、
前記目標情報が前記目標対象に対応するリソースセット内の全ての目標対象で前記目標TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであることと、
前記目標情報が前記目標対象に対応するリソースで前記目標TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであることと、
前記目標情報が前記目標対象に対応する設定内の全ての目標対象で前記目標TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであることと、
前記目標情報が異なる用途の前記目標対象で前記目標TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであることと、のうちの少なくとも1つを満たす、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記目標対象が非周期的な第1CSI-RSを含み、且つ目標条件が満たされる場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateは第1TCI state、第2TCI state、第3TCI state又は第4TCI stateであり、
前記目標条件は、前記第1CSI-RSをトリガする第1PDCCHと前記第1CSI-RSとの時間領域オフセットが第1所定値未満であることを含む、請求項34に記載の方法。
【請求項37】
前記第1TCI stateは、
前記第1TCI stateが第1ダウンリンク信号で使用されるTCI stateであり、前記第1ダウンリンク信号と前記第1CSI-RSが同じ時間単位上で伝送されることと、
前記第1TCI stateが前記目標TCI stateであることと、
前記第1TCI stateがネットワーク側機器により前記第1ダウンリンク信号に対して指示されたTCI stateであり、且つ前記第1TCI stateが前記目標TCI stateと異なることと、
前記第1TCI stateがネットワーク側機器により第2PDCCHに対して指示されたTCI stateであり、且つ前記第1TCI stateが前記目標TCI stateと異なり、前記第2PDCCHが前記第1ダウンリンク信号をトリガ又はスケジューリングするためのものであることと、のうちのいずれかを満たす、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記第2TCI stateは周期的又は半永続的な第2CSI-RSに用いられるTCI stateであり、前記第2CSI-RSのTCI stateは前記目標TCI stateと異なるTCI stateであり、前記第2CSI-RSと前記第1CSI-RSは同じ時間単位上で伝送される、請求項36に記載の方法。
【請求項39】
前記第3TCI stateは第1制御リソースセットのTCI stateであり、前記第1制御リソースセットは、
前記第1制御リソースセットの制御リソースセットプールインデックスが前記第1PDCCHに関連付けられた制御リソースセットプールインデックスと同じであることと、
前記第1制御リソースセットのインデックスが最小の制御リソースセットインデックスであることと、
前記第1制御リソースセットが前記第1CSI-RSに最も近い目標スロットにあり、前記目標スロットにおいて少なくとも1つの制御リソースセットの制御リソースセットプールインデックスが前記第1PDCCHに関連付けられた制御リソースセットプールインデックスと同じであることと、
前記第1制御リソースセットが前記第1CSI-RSに最も近い目標スロットにあり、前記目標スロットにおいて少なくとも1つの制御リソースセットが存在することと、
前記第1制御リソースセットがサービングセルのアクティブ帯域幅部分BWPにあることと、のうちの少なくとも1つを満たす、請求項36に記載の方法。
【請求項40】
前記第4TCI stateは、
前記第4TCI stateが前記目標TCI stateであることと、
前記第4TCI stateが複数のTCI stateのうちの所定TCI stateであり、前記複数のTCI stateが複数の目標TCI stateであることと、
前記第4TCI stateがネットワーク側機器により直前回で指示されたTCI stateであることと、
前記第4TCI stateがネットワーク側機器により直前回で指示された複数のTCI stateのうちの所定TCI stateであることと、
前記第4TCI stateが第5TCI stateであることと、のうちの少なくとも1つを満たし、
前記第5TCI stateはL個のTCI stateのうちの所定TCI stateであり、前記L個のTCI stateはネットワーク側機器によりアクティブ化された全てのTCI stateのうち、最低TCIコードポイントに対応する1つ又は複数のTCI stateであり、又は、前記L個のTCI stateはネットワーク側機器によりアクティブ化されたTCI stateのうち、最低目標コードポイントに対応する複数のTCI stateであり、前記目標コードポイントは少なくとも2つのTCI stateに対応するTCIコードポイントである、請求項36に記載の方法。
【請求項41】
目標情報を取得するための取得モジュールと、
前記目標情報に基づいて目標対象で目標伝送設定インジケータ状態TCI stateを使用するか否かを決定するための決定モジュールと、を含み、
前記目標情報はプロトコルにより規定され又はネットワーク側機器により指示され、前記目標対象はチャネル状態情報基準信号CSI-RSとサウンディング基準信号SRSのうちの少なくとも1つであり、前記目標TCI stateは、
端末専用の物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH及び全部又は一部の専用の制御リソースセットに用いられるTCI stateと、
動的にスケジューリングされる又は設定グラントベースの物理アップリンク共有チャネルPUSCH及び全ての専用の物理アップリンク制御チャネルPUCCHに用いられるTCI stateと、のうちの少なくとも1つを含む、伝送処理装置。
【請求項42】
端末に目標情報を送信するための送信モジュールであって、前記目標情報が目標対象で目標伝送設定インジケータ状態TCI stateを使用するか否かを指示するためのものである送信モジュールを含み、
前記目標対象はチャネル状態情報基準信号CSI-RSとサウンディング基準信号SRSのうちの少なくとも1つであり、前記目標TCI stateは、
端末専用の物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH及び全部又は一部の専用の制御リソースセットに用いられるTCI stateと、
動的にスケジューリングされる又は設定グラントベースの物理アップリンク共有チャネルPUSCH及び全ての専用の物理アップリンク制御チャネルPUCCHに用いられるTCI stateと、のうちの少なくとも1つを含む、伝送処理装置。
【請求項43】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラムとを含み、前記プログラムが前記プロセッサにより実行されると、請求項1から33のいずれか1項に記載の伝送処理方法におけるステップが実現される、端末。
【請求項44】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラム又はコマンドとを含み、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、請求項34から40のいずれか1項に記載の伝送処理方法におけるステップが実現される、ネットワーク側機器。
【請求項45】
プログラム又はコマンドが記憶されており、前記プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、請求項1から40のいずれか1項に記載の伝送処理方法のステップが実現される、可読記憶媒体。
【請求項46】
プロセッサと通信インタフェースとを含み、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサがプログラム又はコマンドを実行し、請求項1から40のいずれか1項に記載の伝送処理方法のステップを実現するためのものである、チップ。
【請求項47】
非一時的な可読記憶媒体に記憶され、少なくとも1つのプロセッサにより実行されることで請求項1から40のいずれか1項に記載の伝送処理方法のステップを実現する、コンピュータプログラム製品。
【請求項48】
請求項1から40のいずれか1項に記載の伝送処理方法のステップを実行するように設定される、通信機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年9月23日に中国で出願した中国特許出願No.202111117407.9の優先権を主張し、その全ての内容は参照によって本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願は通信の技術分野に属し、特に伝送処理方法、装置、端末、ネットワーク側機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
通信技術の進歩に伴い、通信システムでは、複数のチャネル又は信号で同じビームを使用できるかについて検討が行われており、該ビームは共通ビーム(common beam)と呼ばれてもよい。ネットワーク側機器がcommon beamを指示した場合に、各基準信号(例えばチャネル状態情報基準信号(Channel State Information Reference Signal,CSI-RS)及び/又はサウンディング基準信号(Sounding Reference Signal,SRS))のビーム情報をどのように決定するかは、早急な解決が待たれる問題となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例は、ネットワーク側機器がcommon beamを指示した場合に、各基準信号のビーム情報をどのように解決するかという問題を解決できる伝送処理方法、装置、端末、ネットワーク側機器及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1態様において、
端末が目標情報を取得するステップと、
前記端末が前記目標情報に基づいて目標対象で目標伝送設定インジケータ状態TCI stateを使用するか否かを決定するステップと、を含み、
前記目標情報はプロトコルにより規定され又はネットワーク側機器により指示され、前記目標対象はチャネル状態情報基準信号CSI-RSとサウンディング基準信号SRSのうちの少なくとも1つであり、前記目標TCI stateは、
端末専用の物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH及び全部又は一部の専用の制御リソースセットに用いられるTCI stateと、
動的にスケジューリングされる又は設定グラントベースの物理アップリンク共有チャネルPUSCH及び全ての専用の物理アップリンク制御チャネルPUCCHに用いられるTCI stateeと、のうちの少なくとも1つを含む、伝送処理方法を提供する。
【0006】
第2態様において、
ネットワーク側機器が端末に目標情報を送信するステップであって、前記目標情報が目標対象で目標伝送設定インジケータ状態TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであるステップを含み、
前記目標対象はチャネル状態情報基準信号CSI-RSとサウンディング基準信号SRSのうちの少なくとも1つであり、前記目標TCI stateは、
端末専用の物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH及び全部又は一部の専用の制御リソースセットに用いられるTCI stateと、
動的にスケジューリングされる又は設定グラントベースの物理アップリンク共有チャネルPUSCH及び全ての専用の物理アップリンク制御チャネルPUCCHに用いられるTCI stateと、のうちの少なくとも1つを含む、伝送処理方法を提供する。
【0007】
第3態様において、
目標情報を取得するための取得モジュールと、
前記目標情報に基づいて目標対象で目標伝送設定インジケータ状態TCI stateを使用するか否かを決定するための決定モジュールと、を含み、
前記目標情報はプロトコルにより規定され又はネットワーク側機器により指示され、前記目標対象はチャネル状態情報基準信号CSI-RSとサウンディング基準信号SRSのうちの少なくとも1つであり、前記目標TCI stateは、
端末専用の物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH及び全部又は一部の専用の制御リソースセットに用いられるTCI stateと、
動的にスケジューリングされる又は設定グラントベースの物理アップリンク共有チャネルPUSCH及び全ての専用の物理アップリンク制御チャネルPUCCHに用いられるTCI stateと、のうちの少なくとも1つを含む、伝送処理装置を提供する。
【0008】
第4態様において、
端末に目標情報を送信するための送信モジュールであって、前記目標情報が目標対象で目標伝送設定インジケータ状態TCI stateを使用するか否かを指示するためのものである送信モジュールを含み、
前記目標対象はチャネル状態情報基準信号CSI-RSとサウンディング基準信号SRSのうちの少なくとも1つであり、前記目標TCI stateは、
端末専用の物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH及び全部又は一部の専用の制御リソースセットに用いられるTCI stateと、
動的にスケジューリングされる又は設定グラントベースの物理アップリンク共有チャネルPUSCH及び全ての専用の物理アップリンク制御チャネルPUCCHに用いられるTCI stateと、のうちの少なくとも1つを含む、伝送処理装置を提供する。
【0009】
第5態様において、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラム又はコマンドとを含み、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、第1態様に記載の方法のステップが実現される、端末を提供する。
【0010】
第6態様において、プロセッサと通信インタフェースとを含み、
前記プロセッサは、目標情報を取得し、そして前記目標情報に基づいて目標対象で目標伝送設定インジケータ状態TCI stateを使用するか否かを決定するために用いられ、
前記目標情報はプロトコルにより規定され又はネットワーク側機器により指示され、前記目標対象はチャネル状態情報基準信号CSI-RSとサウンディング基準信号SRSのうちの少なくとも1つであり、
前記目標TCI stateは、端末専用の物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH及び全部又は一部の専用の制御リソースセットに用いられるTCI stateと、
動的にスケジューリングされる又は設定グラントベースの物理アップリンク共有チャネルPUSCH及び全ての専用の物理アップリンク制御チャネルPUCCHに用いられるTCI stateと、のうちの少なくとも1つを含む、端末を提供する。
【0011】
第7態様において、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラム又はコマンドとを含み、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、第2態様に記載の方法のステップが実現される、ネットワーク側機器を提供する。
【0012】
第8態様において、プロセッサと通信インタフェースとを含み、
前記通信インタフェースは端末に目標情報を送信するために用いられ、前記目標情報が目標対象で目標伝送設定インジケータ状態TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであり、
前記目標対象はチャネル状態情報基準信号CSI-RSとサウンディング基準信号SRSのうちの少なくとも1つであり、前記目標TCI stateは、
端末専用の物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH及び全部又は一部の専用の制御リソースセットに用いられるTCI stateと、
動的にスケジューリングされる又は設定グラントベースの物理アップリンク共有チャネルPUSCH及び全ての専用の物理アップリンク制御チャネルPUCCHに用いられるTCI stateと、のうちの少なくとも1つを含む、ネットワーク側機器を提供する。
【0013】
第9態様において、プログラム又はコマンドが記憶されており、前記プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、第1態様に記載の方法のステップが実現され、又は第2態様に記載の方法のステップが実現される、可読記憶媒体を提供する。
【0014】
第10態様において、本出願の実施例は、プロセッサと通信インタフェースとを含み、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサがプログラム又はコマンドを実行し、第1態様に記載の方法のステップを実現するか、又は第2態様に記載の方法のステップを実現するためのものである、チップを提供する。
【0015】
第11態様において、非一時的な記憶媒体に記憶され、少なくとも1つのプロセッサにより実行されることで第1態様に記載の方法を実現するか、又は第2態様に記載の方法を実現する、コンピュータプログラム/プログラム製品を提供する。
【0016】
第12態様において、第1態様に記載の方法を実行するか、又は第2態様に記載の方法を実行するように設定される、通信機器を提供する。
【発明の効果】
【0017】
本出願の実施例において、端末が目標情報を取得し、そして前記目標情報に基づいて目標対象で目標伝送設定インジケータ状態TCI stateを使用するか否かを決定し、ここで、前記目標情報はプロトコルにより規定され又はネットワーク側機器により指示され、前記目標対象はチャネル状態情報基準信号CSI-RSとサウンディング基準信号SRSのうちの少なくとも1つであり、前記目標TCI stateは、端末専用の物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH及び全部又は一部の専用の制御リソースセットに用いられるTCI stateと、動的にスケジューリングされる又は設定グラントベースの物理アップリンク共有チャネルPUSCH及び全ての専用の物理アップリンク制御チャネルPUCCHに用いられるTCI stateと、のうちの少なくとも1つを含む。このように、ネットワーク側機器によりcommon beamが指示された場合に、端末は目標情報に基づいてCSI-RS及び/又はSRSで目標TCI stateを使用するか否かを決定することができ、それによりCSI-RS及び/又はSRSのビーム情報を決定して、端末とネットワーク側機器のCSI-RS及び/又はSRS伝送時のビームに対する理解の一致を保証し、ビームの整合を保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本出願の実施例を適用可能なネットワークシステムの構造図である。
【
図2】本出願の実施例で提供される伝送処理方法のフローチャートである。
【
図3】本出願の実施例で提供される別の伝送処理方法のフローチャートである。
【
図4】本出願の実施例で提供される伝送処理装置の構造図である。
【
図5】本出願の実施例で提供される別の伝送処理装置の構造図である。
【
図6】本出願の実施例で提供される通信機器の構造図である。
【
図7】本出願の実施例で提供される端末の構造図である。
【
図8】本出願の実施例で提供されるネットワーク側機器の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下において、本出願の実施例における図面を参照しながら、本出願の実施例における技術的解決手段を明確に説明し、当然ながら、説明される実施例は本出願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者により得られた他の全ての実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属するものである。
【0020】
本出願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」等は、特定の順序又は前後順を説明するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用される用語は、本出願の実施例がここで図示又は記述される以外の順序で実施できるように、適当な場合において互いに置き換えてもよいことを理解すべきであり、また、「第1」、「第2」等で区別される対象は、通常、1種類であり、対象の数を限定することがなく、例えば、第1対象は1つであってもよいし、複数であってもよいことを理解すべきである。また、明細書及び特許請求の範囲において「及び/又は」は、接続対象のうちの少なくとも1つを表し、符号の「/」は、一般に前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0021】
指摘すべきことは、本出願の実施例に記載の技術は、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)/発展型LTE(LTE-Advanced,LTE-A)システムに限定されず、例えば符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access,TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access,FDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access,OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access,SC-FDMA)及び他のシステムのような、他の無線通信システムに用いることもできる点である。本出願の実施例における「システム」と「ネットワーク」という用語はしばしば交換可能に使用され、説明される技術は上記したシステムと無線電信技術に加えて、他のシステムと無線電信技術に用いることもできる。以下の説明では例示の目的で新しい無線(New Radio,NR)システムについて説明し、且つ以下の説明の多くにおいてNR用語が使用されるが、これらの技術は、第6世代移動通信(6th Generation,6G)システムのような、NRシステムアプリケーション以外のアプリケーションにも適用可能である。
【0022】
図1は本出願の実施例を適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは端末11及びネットワーク側機器12を含む。そのうち、端末11は携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ノートパソコンとも呼ばれるラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)、携帯情報端末、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(Ultra-Mobile Personal Computer,UMPC)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device,MID)、拡張現実(Augmented Reality,AR)/仮想現実(Virtual Reality,VR)デバイス、ロボット、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)、車載機器(Vehicle User Equipment,VUE)、歩行者端末(Pedestrian User Equipment,PUE)、スマートホーム(無線通信機能を備える家庭用機器、例えば冷蔵庫、テレビ、洗濯機又は家具等)等の端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、スマートウォッチ、スマートリストバンド、スマートイヤフォン、スマートグラス、スマートジュエリー(スマートバングル、スマートブレスレット、スマートリング、スマートネックレス、スマートアンクレットバングル、スマートアンクレット等)、スマートリストストラップ、スマートウェア、ゲーム機等を含む。説明すべきことは、本出願の実施例では端末11の具体的なタイプが限定されない点である。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワーク機器であってもよく、そのうち、基地局は、ノードB、発展型ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバ基地局(Base Transceiver Station,BTS)、無線基地局、無線送受信機、基本サービスセット(Basic Service Set,BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set,ESS)、Bノード、発展型Bノード(Evolved Node B,eNB)、ホームBノード、ホーム発展型Bノード、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network,WLAN)アクセスポイント、ワイヤレスフィディリティ(Wireless Fidelity,WiFi)ノード、送受信ポイント(Transmitting Receiving Point,TRP)又は前記分野における他の何らかの適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術効果を達成できれば、前記基地局は特定の技術用語に限定されるものではなく、説明すべきことは、本出願の実施例ではNRシステムにおける基地局のみを例とするが、基地局の具体的なタイプが限定されない点である。
【0023】
理解を容易にするために、以下に本出願の実施例に係る内容の一部を説明する。
【0024】
一、ビーム指示(beam indication)メカニズム
第5世代移動通信(5th Generation,5G)NRシステムにおいて、ビーム測定とビーム報告後、ネットワーク側機器は、ネットワーク側機器とUEの間でビームリンクを確立し、チャネル又は基準信号の伝送を実現するために、ダウンリンクとアップリンクのチャネル又は基準信号に対してビーム指示を行うことができる。
【0025】
CSI-RSに対するビーム指示のメカニズムは以下のとおりである。
CSI-RSタイプが周期的なCSI-RSの場合、ネットワーク側機器は無線リソース制御(Radio Resource Control,RRC)シグナリングによってCSI-RSリソース(resource)に対してビーム情報を設定し、
CSI-RSタイプが半永続的なCSI-RSの場合、ネットワーク側機器は媒体アクセス制御制御要素(Medium Access Control Control Element,MAC CE)命令によってRRC設定CSI-RSリソースセット(resource set)からCSI-RS resourceをアクティブ化する時にそのビーム情報を指示し、
CSI-RSタイプが非周期的なCSI-RSの場合、ネットワーク側機器はRRCシグナリングによってCSI-RS resourceに対してビーム情報を設定し、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information,DCI)を使用してCSI-RSをトリガする。
【0026】
選択的に、本出願で言及したビーム情報は、空間関係(spatial relation)情報、空間領域送信フィルタ(spatial domain transmission filter)情報、空間領域受信フィルタ(spatial domain reception filter)情報、空間領域フィルタ(spatial filter)情報、伝送設定インジケータ状態(Transmission Configuration Indicator state,TCI state)情報、疑似コロケーション(Quasi co-location,QCL)情報又はQCLパラメータ等と呼ばれてもよい。ここで、ダウンリンクビーム情報は通常、TCI state情報又はQCL情報で表すことができる。アップリンクビーム情報は通常、spatial relation情報で表すことができる。
【0027】
二、非周期的なCSI-RSのデフォルトビームメカニズム
5G NRシステムでは、非周期的なCSI-RSのデフォルトビームメカニズムが定義され、具体的には以下のとおりである。
【0028】
トリガDCIを搬送する物理ダウンリンク制御チャネル(Physical downlink control channel,PDCCH)の最後のシンボルと、非ゼロ電力(Non-Zero Power,NZP)CSI基準信号(Reference Signal,RS)(NZP-CSI-RS)リソースセット(該NZP-CSI-RSリソースセットはより上位のパラメータtrs-Info(trs-Infoとは追跡基準信号(Tracking Refernece Signal,TRS)メッセージのパラメータをいう)が設定されていない)内の非周期的なCSI-RSリソースの最初のシンボルとの間のスケジューリングオフセットが、UEにより報告された閾値ビーム切り替えタイミングより小さく、報告された値が{14,28,48}の値の1つであり且つenableBeamSwitchTiming(enableBeamSwitchTimingとはビーム切り替えタイミングを有効にするパラメータをいう)を設定されていない場合、又は、スケジューリングオフセットが48より小さく、UEがbeamSwitchTiming-r16(beamSwitchTiming-r16とはリリース16(Release 16,R16)のビーム切り替えタイミングパラメータをいう)を報告し、且つenableBeamSwitchTimingが設定され、且つNZP-CSI-RSリソースセットに設定された上位パラメータ繰り返し(repetition)が「off」に設定されているかもしくは上位パラメータrepetitionが設定されていない場合、又は、スケジューリングオフセットが、UEにより報告された閾値beamSwitchTiming-r16より小さく、enableBeamSwitchTimingが設定され、且つNZP-CSI-RSリソースセットに設定された上位パラメータrepetitionが「on」に設定されている場合、以下の行動が存在する。
【0029】
条件1が満たされる場合に、第1行動を実行する。ここで、条件1は、UEにenableDefaultTCI-StatePercoResetPoolidex(enableDefaultTCI-StatePercoResetPoolidexとは、各制御リソースセット(Control Resource Set,CORESET)プールインデックスのためのデフォルトTCI stateを有効にするパラメータをいう)が設定されているとともに、UEに、より上位のパラメータPDCCH Config(PDCCH Configとは、PDCCHに設定されるパラメータをいう)が設定されており、該パラメータの制御リソースセット(ControlResourceSet)に2つの異なる制御リソースセットプールインデックス(coresetPoolIndex)値が含まれる仮定を含む。第1行動は以下を含む。
【0030】
CSI-RSと同じシンボルにおいてネットワーク側機器により指示されたTCI stateの任意の別のダウンリンク(Downlink,DL)信号が存在すると、UEが別のDL信号のQCL仮定を適用して非周期的なCSI-RSを受信する。別のDL信号とは、PDCCHによりスケジューリングされる物理ダウンリンク共有チャネル(Physical downlink shared channel,PDSCH)をいい、PDSCHをスケジューリングする該PDCCHは非周期的なCSI-RSをトリガするPDCCHと同じcoresetPoolIndexに関連付けられるとともに、スケジューリングのオフセット量が閾値QCL持続時間(timeDurationForQCL)以上である。別のDL信号とは、他の非周期的なCSI-RSをもいい、該他の非周期的なCSI-RSをトリガするPDCCHはCSI-RSをトリガするPDCCHと同じcoresetPoolIndexに関連付けられるとともに、該他の非周期的なCSI-RSのスケジューリングオフセットはUEにより報告された閾値ビーム切り替えタイミング(beamSwitchTiming)以上であり、ここで、UEは{14,28,48}の値の1つを報告し、且つenableBeamSwitchTimingが設定されていない。別のDL信号とは、他の非周期的なCSI-RSをもいい、該他の非周期的なCSI-RSをトリガするPDCCHはCSI-RSをトリガするPDCCHと同じcoresetPoolIndexに関連付けられるとともに、該他の非周期的なCSI-RSのスケジューリングオフセットは48以上であり、ここで、UEにより報告されたbeamSwitchTiming-r16は{224,336}の値の1つであり、且つenableBeamSwitchTimingが設定されている。別のDL信号とは、周期的なCSI-RS又は半永続的なCSI-RSをもいう。
【0031】
逆の場合、UEが探索空間を監視するCORESETに関連付けられたQCLパラメータを適用してCSI-RSを受信し、ここで、該CORESETは最も近いスロットでの、CSI-RSをトリガするPDCCHと同じcoresetPoolIndex値が設定されたCORESETのうち、最小の制御リソースセット識別子(controlResourceSetId)を有するCORESETであり、該最も近いスロットにおいて1つ又は複数のCORESETがCSI-RSをトリガするPDCCHと同じcoresetPoolIndex値に関連付けられている。
【0032】
条件2が満たされ、又は条件2が満たされ且つ条件1が満たされない場合に、第2行動を実行する。ここで、条件2は、UEにenableTwoDefaultTCI-States(enableTwoDefaultTCI-Statesとは、2つのデフォルトTCL Statesを有効にするパラメータをいう)が設定されているとともに、少なくとも1つのTCIコードポイントが2つのTCI Statesにマッピングされた仮定を含む。第2行動は以下を含む。
【0033】
CSI-RSと同じシンボルにおいてネットワーク側機器により指示されたTCI状態を使用する任意の別のDL信号が存在すると、UEが別のDL信号のQCL仮定を適用してCSI-RSを受信する。別のDL信号とは、スケジューリングオフセットが閾値timeDurationForQCL以上のPDSCHをいう。別のDL信号とは、他の非周期的なCSI-RSをもいい、該他の非周期的なCSI-RSのスケジューリングオフセットはUEにより報告された閾値beamSwitchTiming以上であり、ここでUEは{14,28,48}の値の1つを報告し、且つenableBeamSwitchTimingが設定されていない。別のDL信号とは、他の非周期的なCSI-RSをもいい、該他の非周期的なCSI-RSのスケジューリングオフセットは48以上であり、ここで、UEにより報告されたbeamSwitchTiming-r16は{224,336}の値の1つであり、且つenableBeamSwitchTimingが設定されている。別のDL信号とは、周期的なCSI-RS又は半永続的なCSI-RSをもいう。CSI-RSと同じシンボルにおいて存在するPDSCHにネットワークにより2つのTCI状態が指示されていると、UEが非周期的なCSI-RSを受信する時に2つのTCI状態の1番目のTCI状態を適用する。
【0034】
逆の場合、UEが最低TCIコードポイントに対応する2つのTCI状態のうちの1番目のTCI状態を適用し、ここで、最低TCIコードポイントは2つのTCI状態に対応する全てのTCIコードポイントのうち最低のコードポイントであり、且つ非周期的なCSI-RSの所在するセルのアクティブ帯域幅部分(BandWidth Part,BWP)内のPDSCHに適する。
【0035】
条件3が満たされ且つ条件1及び条件2が満たされない場合に、第3行動を実行する。ここで、条件3は、CSI-RSと同じシンボルにおいてネットワーク側機器により指示されたTCI状態を使用する任意の別のDL信号が存在する仮定を含む。第3行動は以下を含む。
【0036】
UEが別のDL信号のQCL仮定を適用して非周期的なCSI-RSを受信する。別のDL信号とは、スケジューリングオフセットが閾値timeDurationForQCL以上のPDSCHをいう。別のDL信号とは、周期的なCSI-RS又は半永続的なCSI-RSをもいう。別のDL信号とは、他の非周期的なCSI-RSをもいい、該他の非周期的なCSI-RSのスケジューリングオフセットはUEにより報告された閾値beamSwitchTiming以上であり、ここでUEは{14,28,48}の値の1つを報告し、且つenableBeamSwitchTimingが設定されている。別のDL信号とは、他の非周期的なCSI-RSをもいい、該他の非周期的なCSI-RSのスケジューリングオフセットはUEにより報告された閾値beamSwitchTiming以上であり、ここでNZP-CSI-RSリソースセットに上位パラメータtrs-infoが設定されている。別のDL信号とは、他の非周期的なCSI-RSをもいい、該他の非周期的なCSI-RSのスケジューリングオフセットは48以上であり、ここでUEはbeamSwitchTiming-r16を報告し、且つenableBeamSwitchTimingが設定され、且つNZP-CSI-RSリソースセットに設定された上位パラメータrepetitionが「off」に設定されているかもしくは上位パラメータrepetitionとtrs-infoが設定されていない。別のDL信号とは、他の非周期的なCSI-RSをもいい、該他の非周期的なCSI-RSのスケジューリングオフセットはUEにより報告された閾値beamSwitchTiming-r16以上であり、ここでenableBeamSwitchTimingが設定されており、且つNZP-CSI-RSリソースセットに設定された上位パラメータrepetitionが「on」に設定されている。
【0037】
条件4が満たされ且つ条件1、条件2及び条件3のいずれも満たされない場合に、第4行動を実行する。ここで、条件4は、ネットワーク側機器が非周期的なCSI-RSの所在するBWPに対して少なくとも1つのCORESETを設定したことを含む。第4行動は以下を含む。UEが探索空間を監視するCORESETに関連付けられたQCLパラメータを適用してCSI-RSを受信し、ここで、該CORESETは最も近いスロットでの、最小のcontrolResourceSetIdを有するCORESETであり、該最も近いスロットにおいてサービングセルのアクティブBWP中にUEにより監視される1つ又は複数のCORESETがある。
【0038】
条件1、条件2、条件3及び条件4のいずれも満たされない場合、UEにenableDefaultBeamForCCS(enableDefaultBeamForCCSとは、共通チャネルシグナリング(Common Channel Signaling,CCS)デフォルトビームを有効にするパラメータをいう)が設定されていると、UEが最小識別番号(Identity Document,ID)を有するアクティブTCI状態のQCL仮定を適用して非周期的なCSI-RSを受信し、ここで、アクティブTCI状態は非周期的なCSI-RSの所在するセルのアクティブBWP内のPDSCHに用いられる。
【0039】
三、サウンディング基準信号(Sounding Reference Signal,SRS)の電力制御パラメータ
SRSの電力制御パラメータp0及びalphaは、ネットワーク側機器により各SRS resource setに対して設定されたp0及びalphaパラメータに応じて決定してもよく、ネットワーク側機器はRRCによってパラメータ更新又は再設定を行うこともできる。
【0040】
電力制御パラメータのうちのパスロスパラメータについて、あるSRS resource setのパスロス基準信号(pathlossReferenceRS)が設定された場合、該setのパスロスは該SRS resource set中の設定されたパスロスRSに応じて決定される。
【0041】
該pathlossReferenceRSが設定されていない場合に、ネットワーク側機器は該SRS resource set内にパスロス(Path Loss,PL)基準信号リスト(pathlossRefereceRSList)、即ち複数のパスロスRSを設定するとともに、MAC CEによって該複数のパスロスRSから1つのパスロスRSを決定して、該SRS resource setのパスロスの決定に用いることができ、以上は非周期的及び半永続的なSRS resource setのみについて、enablePL-RS-UpdateForPUSCH-SRS(enablePL-RS-UpdateForPUSCH-SRSパラメータとはPUSCH-SRSのためのPL RS更新を有効にするパラメータをいう)パラメータが設定された場合、MAC CEによってパスロスRSの選択又は更新を行うことができる。
【0042】
四、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project,3GPP(登録商標、下記同様))リリース17(Release17,R17)統一(unified)TCIフレームワーク(TCI framework)(3GPP R17 unified TCI framework)
TCI stateは共用(joint)TCI stateと独立(separate)TCI stateを含み、そのうち、前者はダウンリンクとアップリンクの複数のチャネルで同じTCI stateを使用し、後者は、ダウンリンクの複数のチャネルに用いられる独立ダウンリンク(separate Downlink,separate DL)TCI state、アップリンクの複数のチャネルに用いられる独立アップリンク(separate Uplink,separate UL)TCI stateを含む。
【0043】
DL TCI stateは端末専用の(UE-dedicated)PDSCH及び端末専用の一部又は全部の制御リソースセットに用いることができ、又は、PDSCH上でのUE専用の受信、及び一部又は全部のCORESET上でのUE専用の受信に用いることができる。
【0044】
UL TCI stateは動的グラント又は設定グラントベースの物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel,PUSCH)及び全ての専用の物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel,PUCCH)リソースに用いることができる。
【0045】
セル内(intra-cell)ビーム指示メカニズムでは、制御リソースセット及び関連するPDSCH上の非端末専用の受信に関連付けられた復調基準信号(Demodulation Reference Signal,DMRS)が、ネットワーク側機器により端末専用のPDSCH及び端末専用の一部又は全部の制御リソースセットに対して指示されたTCI stateを使用できる。
【0046】
セル間(inter-cell)ビーム指示メカニズムでは、非端末専用のチャネル又は信号を除き、他のチャネル/信号がネットワーク側機器により端末専用のPDSCH及び端末専用の一部又は全部の制御リソースセットに対して指示されたTCI stateを使用できる。
【0047】
CSIに用いる非周期的なCSI-RSとビーム管理(Beam Management,BM)に用いる非周期的なCSI-RSの両方とも、ネットワーク側機器により端末専用のPDSCH及び端末専用の一部又は全部の制御リソースセットに対して指示されたTCI stateを使用できる。
【0048】
BMに用いる非周期的なSRSリソース又はリソースセット、アンテナ切り替え(antenna switching)におけるコードブックベースのアップリンク伝送/非コードブックベースのアップリンク伝送に用いるSRSリソース又はリソースセットは、ネットワーク側機器により動的グラント又は設定グラントベースのPUSCH及び全ての専用のPUCCHリソースに対して指示されたTCI stateを使用できる。
【0049】
説明すべきことは、本出願の実施例における端末専用のチャネルは端末専用の信号と呼ばれてもよく、上記条件1については、前記端末に少なくとも2つの異なる制御リソースセットプールインデックス値が設定され、且つ各制御リソースセットプールインデックスのためのデフォルトビームが有効にされている(上位パラメータenableDefaultTCI-StatePerCoresetPoolIndexが設定されている)と解してもよい点である。
【0050】
上記条件2については、前記端末に少なくとも2つのデフォルトビームを有効にするモードが設定され(上位パラメータenableTwoDefaultTCI-Statesが設定され)、且つTCI stateアクティブ化時、少なくとも1つのTCIコードポイントが少なくとも2つのTCI stateに対応すると解してもよい。
【0051】
以下に図面を参照しながら、いくつかの実施例及びその適用シナリオにより本出願の実施例で提供される伝送処理方法を詳細に説明する。
【0052】
図2を参照し、
図2は本出願の実施例で提供される伝送処理方法のフローチャートであり、
図2に示すように、該方法は、
端末が目標情報を取得するステップ201と、
前記端末が前記目標情報に基づいて目標対象で目標伝送設定インジケータ状態TCI stateを使用するか否かを決定するステップ202と、を含み、
ここで、前記目標情報はプロトコルにより規定され又はネットワーク側機器により指示され、前記目標対象はチャネル状態情報基準信号CSI-RSとサウンディング基準信号SRSのうちの少なくとも1つであり、前記目標TCI stateは、
端末専用の物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH及び全部又は一部の専用の制御リソースセットに用いられるTCI state、即ちPDSCH上でのUE専用の受信及び一部又は全部のCORESET上でのUE専用の受信に用いられるTCI stateと、
動的にスケジューリングされる又は設定グラントベースの物理アップリンク共有チャネルPUSCH及び全ての専用の物理アップリンク制御チャネルPUCCHに用いられるTCI stateと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0053】
本出願の実施例において、上記目標TCI stateは、common beamを指示するためのTCI stateと解してもよい。端末は該目標情報に基づいて目標対象で目標TCI stateを使用するか否かを決定することができ、目標TCI stateを使用する場合は、common beamを使用することになり、目標TCI stateを使用しない場合は、common beamを使用しないことになる。この場合、予め設定された他のビーム、又はネットワークにより指示された他のビーム、又はデフォルトのビームを使用することができる。
【0054】
なお、上記CSI-RSは非周期的なCSI-RSのみを含んでもよく、上記SRSは非周期的なSRSのみを含んでもよいことを理解すべきである。
【0055】
選択的に、目標TCI stateが端末専用のPDSCH及び全部又は一部の専用の制御リソースセットに用いられるTCI stateである場合、該目標TCI stateはseparate DL TCI stateと解してもよい。目標TCI stateが動的にスケジューリングされる又は設定グラントベースのPUSCH及び全ての専用の物理アップリンク制御チャネルPUCCHに用いられるTCI stateである場合、目標TCI stateはseparate UL TCI stateと解してもよい。目標TCI stateが端末専用のPDSCH及び全部又は一部の専用の制御リソースセットに用いられるとともに、動的にスケジューリングされる又は設定グラントベースのPUSCH及び全ての専用のPUCCHにも用いられる場合、上記目標TCI stateはjoint TCI stateと解してもよい。
【0056】
説明すべきことは、目標情報に基づいてCSI-RS及び/又はSRSで使用されるcommon beamを決定する際、ネットワーク側機器により指示されたCSI-RS及び/又はSRSのビーム情報は既定に設定してもよい点である。
【0057】
本出願の実施例において、端末が目標情報を取得し、そして前記目標情報に基づいて目標対象で目標伝送設定インジケータ状態TCI stateを使用するか否かを決定し、ここで、前記目標情報はプロトコルにより規定され又はネットワーク側機器により指示され、前記目標対象はチャネル状態情報基準信号CSI-RSとサウンディング基準信号SRSのうちの少なくとも1つであり、前記目標TCI stateは、端末専用の物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH及び全部又は一部の専用の制御リソースセットに用いられるTCI stateと、動的にスケジューリングされる又は設定グラントベースの物理アップリンク共有チャネルPUSCH及び全ての専用の物理アップリンク制御チャネルPUCCHに用いられるTCI stateと、のうちの少なくとも1つを含む。このように、ネットワーク側機器によりcommon beamが指示された場合に、端末は目標情報に基づいてCSI-RS及び/又はSRSで目標TCI stateを使用するか否かを決定することができ、それによりCSI-RS及び/又はSRSのビーム情報を決定して、端末とネットワーク側機器のCSI-RS及び/又はSRS伝送時のビームに対する理解の一致を保証し、ビームの整合を保証することができる。
【0058】
選択的に、いくつかの実施例において、前記目標情報は、
前記目標情報が全ての前記目標対象で前記目標TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであることと、
前記目標情報が前記目標対象に対応するリソースセット内の全ての目標対象で前記目標TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであることと、
前記目標情報が前記目標対象に対応するリソースで前記目標TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであることと、
前記目標情報が前記目標対象に対応する設定内の全ての目標対象で前記目標TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであることと、
前記目標情報が異なる用途の前記目標対象で前記目標TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0059】
選択的に、上記目標情報がネットワーク側機器により指示され得る場合に、前記目標情報は、
前記目標対象のリソースセット(resource set)の設定情報と、
前記目標対象の設定情報と、
前記目標対象のリソースの設定情報と、
前記目標対象の属するセルの設定情報と、
前記目標対象の属する帯域幅部分BWPの設定情報と、
前記目標対象の属するセルグループの設定情報と、
前記目標対象の属する周波数帯域の設定情報と、のうちのいずれかで搬送される。
【0060】
例えば、目標情報がCSI-RSリソース設定(resource config)、又はCSI-RS resource set、又はCSI-RS resourceの設定情報中にある場合、CSI-RSで目標TCI stateを使用するか否かを指示するために用いることができる。目標情報がSRS resource set又はSRS resourceの設定情報中にある場合、SRSで目標TCI stateを使用するか否かを指示するために用いることができる。目標情報が異なる用途(usage)のSRS resource setに対応する場合、各usageのSRS resource setで目標TCI stateを使用するか否かを指示するために用いることができる。
【0061】
選択的に、いくつかの実施例において、前記目標対象が非周期的な第1CSI-RSを含み、且つ目標条件が満たされる場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateは第1TCI state、第2TCI state、第3TCI state又は第4TCI stateであり、
ここで、前記目標条件は、前記第1CSI-RSをトリガする第1PDCCHと前記第1CSI-RSとの時間領域オフセットが第1所定値未満であることを含む。
【0062】
なお、本出願の実施例において、上記目標条件は上記条件に加えて、さらに他の条件を含んでもいことを理解すべきであり、例えば以下の条件をさらに含んでもよい。
【0063】
第1所定値がUEにより報告された閾値ビーム切り替えタイミングであり、ここで報告された値は{14,28,48}の値の1つであり且つenableBeamSwitchTimingが設定されておらず、又は、第1所定値が48であり、ここでUEはbeamSwitchTiming-r16を報告し、且つenableBeamSwitchTimingが設定され、且つNZP-CSI-RSリソースセットに設定された上位パラメータrepetitionが「off」に設定されているかもしくは上位パラメータrepetitionが設定されておらず、又は、第1所定値がUEにより報告された閾値beamSwitchTiming-r16であり、ここでenableBeamSwitchTimingが設定され、且つNZP-CSI-RSリソースセットに設定された上位パラメータrepetitionが「on」に設定されている。
【0064】
説明すべきことは、本出願の実施例において、第1CSI-RSについて、第1CSI-RSと前記第1CSI-RSをトリガする第1PDCCHの時間領域オフセットが第1所定値未満であると、前記第1CSI-RSのTCI stateは第1TCI state、第2TCI state、第3TCI state又は第4TCI stateを使用でき、第1CSI-RSと前記第1CSI-RSをトリガする第1PDCCHの時間領域オフセットが第1所定値以上であると、上記目標情報に基づいて第1CSI-RSで目標TCI stateを使用するか否かを決定する点である。
【0065】
選択的に、いくつかの実施例において、前記第1TCI stateは、
前記第1TCI stateが第1ダウンリンク信号で使用されるTCI stateであり、前記第1ダウンリンク信号と前記第1CSI-RSが同じ時間単位上で伝送されることと、
前記第1TCI stateが前記目標TCI stateであることと、
前記第1TCI stateがネットワーク側機器により前記第1ダウンリンク信号に対して指示されたTCI stateであり、且つ前記第1TCI stateが前記目標TCI stateと異なることと、
前記第1TCI stateがネットワーク側機器により第2PDCCHに対して指示されたTCI stateであり、且つ前記第1TCI stateが前記目標TCI stateと異なり、前記第2PDCCHが前記第1ダウンリンク信号をトリガ又はスケジューリングするためのものであることと、のうちのいずれかを満たす。
【0066】
本出願の実施例において、上記第1TCI stateは上記目標TCI stateであってもよいし、目標TCI stateと異なる他のTCI stateであってもよい。
【0067】
選択的に、前記第1ダウンリンク信号をスケジューリング又はトリガする第2PDCCHは非端末専用の制御リソースセット上で搬送され、又は第2PDCCHは共通探索空間(Common Search Space,CSS)で搬送される。
【0068】
本出願の実施例において、前記第1ダウンリンク信号をスケジューリング又はトリガすることは、第1PDSCHをスケジューリングするか、又は前記第2CSI-RSをトリガすると解してもよい。
【0069】
選択的に、上記第1ダウンリンク信号は第1PDSCH又は非周期的な第2CSI-RSである。
【0070】
本出願の実施例において、第2CSI-RSは周期的なCSI-RS、非周期的なCSI-RS又は半永続的なCSI-RSであってもよい。
【0071】
選択的に、ネットワーク側機器により複数のTCI stateが指示された場合に、前記第1TCI stateは前記複数のTCI stateのうちのN番目のTCI stateであり、Nは第2所定値であり、前記複数のTCI stateは、
前記複数のTCI stateが端末専用の物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH及び全部又は一部の専用の制御リソースセットに用いられることと、
前記複数のTCI stateが、動的にスケジューリングされる又は設定グラントベースの物理アップリンク共有チャネルPUSCH及び全ての専用の物理アップリンク制御チャネルPUCCHに用いられることと、
前記複数のTCI stateが第1ダウンリンク信号に用いられることと、
前記複数のTCI stateが前記第2PDCCHに用いられることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0072】
本出願の実施例において、上記条件5が満たされ、且つ条件1から条件4のいずれも満たされない場合に、ネットワーク側機器が端末に対して複数のTCI stateを指示するようにしてもよい。
【0073】
選択的に、いくつかの実施例において、前記第2TCI stateは周期的又は半永続的な第2CSI-RSに用いられるTCI stateであり、前記第2CSI-RSのTCI stateは前記目標TCI stateと異なるTCI stateであり、前記第2CSI-RSと前記第1CSI-RSは同じ時間単位上で伝送される。
【0074】
選択的に、前記第3TCI stateは前記第1制御リソースセットのTCI stateであり、ここで、前記第1制御リソースセットは、
前記第1制御リソースセットの制御リソースセットプールインデックスが前記第1PDCCHに関連付けられた制御リソースセットプールインデックスと同じであることと、
前記第1制御リソースセットのインデックスが最小の制御リソースセットインデックスであることと、
前記第1制御リソースセットが前記第1CSI-RSに最も近い目標スロットにあり、前記目標スロットにおいて少なくとも1つの制御リソースセットの制御リソースセットプールインデックスが前記第1PDCCHに関連付けられた制御リソースセットプールインデックスと同じであることと、
前記第1制御リソースセットが前記第1CSI-RSに最も近い目標スロットにあり、前記目標スロットにおいて少なくとも1つの制御リソースセットが存在することと、
前記第1制御リソースセットがサービングセルのアクティブ帯域幅部分BWPにあることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0075】
本出願の実施例において、第1制御リソースセットは、端末専用の制御リソースセット(関連する探索空間のうち少なくとも1つが端末専用の探索空間である制御リソースセット、又は、関連する探索空間のいずれも端末専用の探索空間である制御リソースセットと呼ばれてもよい)であってもよいし、非端末専用の制御リソースセット(関連する探索空間のうち少なくとも1つが非端末専用の探索空間である制御リソースセット、又は、関連する探索空間のいずれも非端末専用の探索空間である制御リソースセットと呼ばれてもよい)であってもよい。異なる状況に応じて、第1制御リソースセットのTCI stateは異なり、以下にこれについて詳細に説明する。
【0076】
例えば、いくつかの実施例において、前記第1制御リソースセットが端末専用の制御リソースセットである場合に、前記第1制御リソースセットのTCI stateは前記目標TCI stateである。
【0077】
いくつかの実施例において、前記第1制御リソースセットが非端末専用の制御リソースセットであり、且つネットワーク側機器によりセル内(intra-cell)のTCI stateが指示される場合に、前記第3TCI stateは、
前記第3TCI stateが前記目標TCI stateであることと、
前記第3TCI stateが前記目標TCI stateと異なることと、のうちのいずれかを満たす。
【0078】
前記第1制御リソースセットが非端末専用の制御リソースセットであり、且つネットワーク側機器によりセル間(inter-cell)のTCI stateが指示される場合に、前記第3TCI stateは、
前記第3TCI stateが前記目標TCI stateと異なることと、
前記第3TCI stateがサービングセルの物理セル識別子(Physical Cell Identifier,PCI)に関連付けられたTCI stateであることと、
前記第3TCI stateが前記目標TCI stateであることと、
前記第3TCI stateが非サービングセルのPCIに関連付けられたTCI stateであることと、
前記第3TCI stateが既定PCIのTCI stateであることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0079】
選択的に、いくつかの実施例において、前記第4TCI stateは、
前記第4TCI stateが前記目標TCI stateであることと、
前記第4TCI stateが複数のTCI stateのうちの所定TCI stateであり、前記複数のTCI stateが複数の目標TCI stateであることと、
前記第4TCI stateがネットワーク側機器により直前回で指示されたTCI stateであることと、
前記第4TCI stateがネットワーク側機器により直前回で指示された複数のTCI stateのうちの所定TCI stateであることと、
前記第4TCI stateが第5TCI stateであることと、のうちの少なくとも1つを満たし、
ここで、前記第5TCI stateはL個のTCI stateのうちの所定TCI stateであり、前記L個のTCI stateはネットワーク側機器によりアクティブ化された全てのTCI stateのうち、最低TCIコードポイントに対応する1つ又は複数のTCI stateであり、又は、前記L個のTCI stateはネットワーク側機器によりアクティブ化されたTCI stateのうち、最低目標コードポイントに対応する複数のTCI stateであり、前記目標コードポイントは少なくとも2つのTCI stateに対応するTCIコードポイントである。
【0080】
本出願の実施例において、ネットワーク側機器により1つの目標TCI stateが指示された場合、第4TCI stateはそのまま該目標TCI stateとしてもく、ネットワーク側機器により複数の目標TCI stateが指示された場合、第4TCI stateは該複数の目標TCI stateのうちの所定TCI state、例えばN番目の目標TCI stateとしてもよい。
【0081】
選択的に、ネットワーク側機器により直前回で指示されたTCI stateが1つである場合、前記第4TCI stateはそのままネットワーク側機器により直前回で指示されたTCI stateとしてもよく、ネットワーク側機器により直前回で指示されたTCI stateが複数である場合、前記第4TCI stateはネットワーク側機器により直前回で指示された複数のTCI stateのうちの所定TCI state、例えばN番目のTCI stateとしてもよい。
【0082】
説明すべきことは、ネットワーク側機器はまずMAC CEによってTCI stateをアクティブ化し、その後、DCIによってTCI stateを指示してもよい点である。指示又はアクティブ化されたTCI stateは第1CSI-RSの所在するセルのアクティブ(active)BWPでのTCI stateである。
【0083】
選択的に、
前記第1CSI-RSの伝送時間がネットワーク側機器によるTCI stateアクティブ化とTCI state指示の間の時間帯内にあることと、
前記第1CSI-RSの伝送時間とネットワーク側機器による直前回のTCI state指示との時間間隔が所定時間長以上であることと、
ネットワーク側機器による直前回のTCI state指示の時間と前記第1CSI-RSの伝送時間との間でネットワーク側機器がTCI stateを再度アクティブ化したことと、のうちのいずれかの条件を前記第1CSI-RSが満たす時、前記第4TCI stateは第5TCI stateである。
【0084】
本出願の実施例において、以上の条件に基づいてアクティブTCI stateを使用するシナリオを決定することができる。
【0085】
選択的に、いくつかの実施例において、上記複数のTCI stateは、
少なくとも2つのTCI stateが異なる制御リソースセットプールインデックスに対応することと、
少なくとも2つのTCI stateが異なるチャネルグループに対応することと、
少なくとも2つのTCI stateが異なる端末パネルに対応することと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0086】
本出願の実施例において、上記複数のTCI stateは、一部又は全部のTCI stateが異なる制御リソースセットプールインデックスに対応してもよいし、一部又は全部のTCI stateが異なるチャネルグループに対応してもよいし、一部又は全部のTCI stateが異なる端末パネルに対応してもよい。
【0087】
選択的に、いくつかの実施例において、前記第1CSI-RSのTCI stateは目標ルールに基づいて決定され、前記目標ルールは、
第1所定条件が満たされ、第2所定条件が満たされ、又は第3所定条件が満たされ、且つ前記第1所定条件と第2所定条件の両方とも満たされない場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateを所定ルールに基づいて決定することと、
第4所定条件が満たされ、且つ前記第1所定条件、前記第2所定条件及び前記第3所定条件のいずれも満たされない場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateを前記第3TCI stateとすることと、
第5所定条件が満たされ、且つ前記第1所定条件、前記第2所定条件、前記第3所定条件及び第4所定条件のいずれも満たされない場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateを第4TCI stateとすることと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0088】
選択的に、前記第1所定条件は、前記端末に少なくとも2つの異なる制御リソースセットプールインデックス値が設定され、且つ各制御リソースセットプールインデックスのためのデフォルトビームが有効にされていることを含む。
【0089】
選択的に、前記第2所定条件は、前記端末に少なくとも2つのデフォルトビームを有効にするモードが設定され、且つTCI stateアクティブ化時、少なくとも1つのTCIコードポイントが少なくとも2つのTCI stateに対応することを含む。
【0090】
選択的に、前記第3所定条件は、前記第1CSI-RSと同じ時間単位上で伝送される第1ダウンリンク信号が存在することを含む。
【0091】
選択的に、前記第4所定条件は、
ネットワーク側機器が前記第1CSI-RSを受信する時に所在するBWPに対して少なくとも1つの制御リソースセットを設定していることと、
ネットワーク側機器が前記第1CSI-RSを受信する時に所在するBWPに対して少なくとも1つの端末専用の制御リソースセットを設定していることと、
ネットワーク側機器が前記第1CSI-RSを受信する時に所在するBWPに対して少なくとも1つの非端末専用の制御リソースセットを設定していることと、のうちのいずれかを含む。
【0092】
選択的に、前記第5所定条件は、ネットワーク側機器が端末に対して第1パラメータを設定し、前記第1パラメータがクロスキャリアスケジューリング有効化時のデフォルトビームを指示するためのものであることを含む。
【0093】
選択的に、いくつかの実施例において、前記所定ルールは、
前記第1CSI-RSと同じ時間上で伝送される第1ダウンリンク信号が存在し、且つ、第1副条件が満たされる場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateが第1TCI stateであることと、
第2副条件が満たされる場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateが第2TCI stateであることと、
前記第1所定条件が満たされ第3副条件がいずれも満たされる場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateが第3TCI stateであることと、
前記第2所定条件が満たされ第3副条件がいずれも満たされる場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateが前記第4TCI stateであることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0094】
選択的に、前記第1副条件は、
前記第1ダウンリンク信号をスケジューリング又はトリガする第2PDCCHと前記第1PDCCHが同一の制御リソースセットプールインデックスに関連付けられることと、
前記第1ダウンリンク信号が前記第1PDSCHである場合に、前記第1PDSCHをスケジューリングするPDCCHと前記第1PDSCHとの時間領域オフセット値が第1所定閾値以上であることと、
前記第1ダウンリンク信号が非周期的な第2CSI-RSである場合に、前記第2CSI-RSをトリガするPDCCHと前記第2CSI-RSとの時間領域オフセットが第2所定閾値以上であることと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0095】
さらに、前記第1ダウンリンク信号が非周期的な第2CSI-RSである場合に、前記第1副条件は、
前記端末が第1値を報告し、且つ前記端末に第2パラメータが設定されていないことであって、前記第1値が14、28又は48であり、前記第2パラメータがビーム切り替えタイミングを有効にするためのものであることと、
前記端末が第2値を報告し、且つ前記端末に前記第2パラメータが設定されていることであって、前記第2値が224又は336であることと、
前記端末に追跡基準信号情報trs-Infoが設定されていることと、
前記端末が第2値を報告し、前記端末に前記第2パラメータが設定され、且つ前記第2CSI-RSに設定された繰り返しパラメータがオフであり又は前記第2CSI-RSに繰り返しパラメータ及び前記trs-Infoが設定されていないことと、
前記端末が第2値を報告し、前記端末に前記第2パラメータが設定され、且つ前記第2CSI-RSに設定された繰り返しパラメータがオンであることと、のうちのいずれかをさらに含む。
【0096】
選択的に、前記第2副条件は、前記第1CSI-RSと同じ時間単位上で伝送される第1ダウンリンク信号が周期的又は半永続的な第2CSI-RSであることを含む。
【0097】
選択的に、前記第3副条件は、前記第1CSI-RSと同じ時間単位上で伝送される第1ダウンリンク信号が存在しないことを含む。
【0098】
選択的に、前記SRSで前記目標TCI stateを使用する場合に、前記SRSの電力制御パラメータは、
パスロス基準信号が前記目標TCI state内のパスロス信号又は前記目標TCI stateに関連付けられたパスロス信号を使用するか、又は、前記目標TCI state内のソース基準信号を使用し、且つ前記ソース基準信号の疑似コロケーションタイプがタイプDであることと、
目標電力制御パラメータが第6所定条件を満たし、前記目標電力制御パラメータが前記SRSの電力制御パラメータのうち前記パスロス基準信号を除いた少なくとも1つの他の電力制御パラメータを含むことと、のうちの少なくとも1つを満たし、
前記第6所定条件は、
前記目標電力制御パラメータが前記目標TCI stateに関連付けられることと、
前記目標電力制御パラメータが前記目標TCI stateに関連付けられない場合に、前記目標電力制御パラメータのパラメータ値が候補値のうちのデフォルト値であるか又はネットワーク側機器により候補値において指示された値であることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0099】
本出願の実施例において、上記候補値は、BWP設定情報、SRS設定情報、SRSリソースセット設定情報及びSRSリソース設定情報のうちの少なくとも1つによって設定されてもよい。なお、SRSでcommon beam又は目標TCI stateを使用しない場合に、従来の関連技術に従って目標電力制御パラメータを決定してもよいことを理解すべきである。
【0100】
さらに、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation,CA)のシナリオにおいて、さらにTCI stateの有効時間を考慮する必要があり、該有効時間は、ビーム適用時間(Beam Application Time,BAT)と解してもい。例えば、いくつかの実施例において、前記方法は、
前記端末がキャリアアグリゲーションシナリオにある場合、前記端末がネットワーク側機器から設定情報を受信するステップをさらに含み、前記設定情報は目標パラメータ情報を設定するためのものであり、前記目標パラメータ情報は前記目標TCI stateの有効時間を指示するためのものである。
【0101】
本出願の実施例において、上記目標パラメータ情報はBATのパラメータ情報と解してもよく、その時間粒度の定義はミリ秒(ms)、スロット(slot)又はシンボル(symbol)としてもよい。例えば、Yミリ秒、Yスロット又はYシンボルを含んでもよい。
【0102】
選択的に、前記目標パラメータ情報は、
周波数帯域(band)の設定情報と、
コンポーネントキャリア(Component Carrier,CC)リストの設定情報と、
CCの設定情報と、
BWPの設定情報と、
セルの設定情報と、
PUCCHの設定情報と、のうちのいずれかで搬送される。
【0103】
前記目標パラメータ情報は少なくとも1つのY値を含み、前記少なくとも1つのY値は、
各サブキャリア間隔(Sub-Carrier Spacing,SCS)のY値と、
ネットワーク側機器による前記目標TCI state指示用のシグナリングの肯定応答(Acknowledgement,ACK)の所在するPUCCHの所在するセルのBWPのSCSである第1SCSのY値と、
1組のコンポーネントキャリアCC中の各BWPのY値と、
周波数帯域内の各CC中の各BWPのY値と、
複数の第1対象で共有される1つのY値と、のうちのいずれかを含み、
ここで、前記第1対象は目標BWP、前記目標BWPのサブキャリア間隔SCS、目標CC、目標CCの属するCCリスト又は前記目標CCの属する周波数帯域であり、前記目標BWPは前記目標TCI stateを適用するチャネルの所在するBWPであり、前記目標CCは前記目標TCI stateを適用するチャネルの所在するCCである。
【0104】
選択的に、いくつかの実施例において、前記端末がネットワーク側機器から設定情報を受信するステップの後に、前記方法は、
前記端末が第2対象に応じて各CC中の各BWPの有効時間を決定するステップをさらに含み、
ここで、前記第2対象は、
前記目標TCI stateのCCである第1CCのBWPと、
前記第1CCのBWPのSCSと、
前記第1CCのBWP、及びネットワーク側機器による前記目標TCI state指示用のシグナリングのACKの所在するCCである第2CCのBWPと、
前記第1CCのBWPのSCS及び前記第2CCのBWPのSCSと、
前記第1CCのBWPのSCSのうち最小のSCSである第2SCSに対応するBWPと、
前記第2SCSと、
前記第2SCSに対応するBWP及び前記第2CCのBWPと、
前記第2SCS及び前記第2CCのBWPのSCSと、のうちのいずれかを含む。
【0105】
本出願をよりよく理解するために、以下にいくつかの具体例により詳細に説明する。
【0106】
一、端末がプロトコルにより規定され又はネットワーク側機器により指示された目標情報に基づき、第1CSI-RS及び/又は第1SRSで使用されるビーム情報を決定する。
【0107】
選択的に、ネットワーク側機器はRRC又はMAC CEシグナリングを使用して目標情報を指示してもよい。第1CSI-RSは非周期的なCSI-RSのみを含んでもよく、第1SRSは非周期的なSRSのみを含んでもよい。
【0108】
上記目標情報は、全てのCSI-RS及び/又はSRSリソースでcommon beamを使用することを指示してもよく、あるパラメータの値がイネーブル(enable)である場合は、使用とし、パラメータの値がディスエーブル(disable)又は既定である場合は、不使用とする。
【0109】
選択的に、上記目標情報はCSI-RS resource set又はCSI-RS resourceの設定情報において、CSI-RS resource set又はCSI-RS resourceでcommon beamを使用するか否かを指示するために用いてもよい。
【0110】
選択的に、上記目標情報はSRS resource set又はSRS resourceの設定情報において、SRS resource set又はSRS resourceでcommon beamを使用するか否かを指示するために用いてもよい。
【0111】
選択的に、上記目標情報は異なる用途(usage)のSRS resource setでcommon beamを使用するか否かを指示してもよい。
【0112】
選択的に、上記目標情報がCSI-RS及び/又はSRSでcommon beamを使用すると指示する場合、ネットワーク側機器により各CSI-RS resource及び/又はSRS resourceに対して指示されるビーム情報は既定に設定してもよい。
【0113】
本出願の実施例において、上記common beamは、さらに、端末専用の物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH及び全部又は一部の専用の制御リソースセット(UE-dedicated reception on PDSCH and for UE-dedicated reception on all or subset of CORESETs)に用いられるDL TCI state、及び/又は、動的にスケジューリングされる又は設定グラントベースの物理アップリンク共有チャネルPUSCH及び全ての専用の物理アップリンク制御チャネルPUCCH(dynamic-grant/configured-grant based PUSCH and all of dedicated PUCCH resources)に用いられるUL TCI stateと解してもよい。
【0114】
二、非周期的な第1CSI-RSをトリガする第1PDCCHと第1CSI-RSとの間のスケジューリングオフセット(scheduling offset)が所定閾値未満である場合、非周期的なCSI-RSのビーム情報は以下の行動に従って決定してもよい。
【0115】
第1所定条件が満たされる場合に、第1操作行動を実行し、ここで第1所定条件は、UEにenableDefaultTCI-StatePercoResetPoolidexが設定されているとともに、UEに、より上位のパラメータPDCCH-Configが設定されており、該パラメータのControlResourceSetに2つの異なるCoreSetPoolidex値が含まれる仮定を含む。第1操作行動は以下を含む。
【0116】
1、第1CSI-RSと同じシンボル上でのダウンリンク信号がPDSCHであり、及び、PDSCHをスケジューリングする第2PDCCHが第1CSI-RSをトリガする第1PDCCHと同じCORESETPoolIndexに関連付けられ、及び、PDSCHをスケジューリングする第2PDCCHとPDSCHとの間の時間領域オフセット値(offset)が閾値timeDurationForQCL以上であると、第1CSI-RSで使用されるTCI stateは、
第1CSI-RSでPDSCHと同じR17 TCI stateが使用され、前記R17 TCI stateがjoint TCI state及びseparate TCI stateを含むことと、
第1CSI-RSでネットワークにより指示された端末専用の(UE-dedicated)チャネルに用いられるR17 TCI stateが使用されることと、
第1CSI-RSでネットワーク側機器によりPDSCHに対して指示されたUE-dedicatedチャネルと異なるTCI stateが使用されることと、
第1CSI-RSでネットワーク側機器によりPDSCHをスケジューリングする第2PDCCHに対して指示されたUE-dedicatedチャネルに用いられるのと異なるTCI stateが使用されることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0117】
選択的に、PDSCHをスケジューリングする第2PDCCHは非端末専用の制御リソースセット(non-UE-dedicated CORESET)上にある。
【0118】
2、第1CSI-RSと同じシンボル上でのダウンリンク信号が非周期的な第2CSI-RSであり、及び、第2CSI-RSをトリガする第2PDCCHが第1CSI-RSをトリガする第1PDCCHと同じCORESETPoolIndexに関連付けられ、及び、条件Aが満たされると、第1CSI-RSで使用されるTCI stateは、
第1CSI-RSで第2CSI-RSと同じビーム情報が使用されることと、
第1CSI-RSでネットワーク側機器により指示されたUE-dedicatedチャネルに用いられるR17 TCI stateが使用されることと、
第1CSI-RSでネットワーク側機器により第2CSI-RSに対して指示されたUE-dedicatedチャネルに用いられるのと異なるTCI stateが使用されることと、
第1CSI-RSでネットワーク側機器により第2CSI-RSをトリガする第2PDCCHに対して指示されたUE-dedicatedチャネルに用いられるのと異なるTCI stateが使用されることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0119】
さらに、第2CSI-RSをトリガする第2PDCCHはnon-UE-dedicated CORESET上にある。
【0120】
選択的に、上記条件Aは、
UEが{14,28,48}のうちの1つの値を報告し、ネットワーク側機器がenableBeamSwitchTimingを設定しておらず、第2CSI-RSと対応する第2PDCCHとの間のoffsetがUEにより報告された閾値beamSwitchingTiming以上であることと、
UEが{224,336}のうちの1つの値を報告し、ネットワークがenableBeamSwitchTimingを設定しており、第2CSI-RSと対応する第2PDCCHとの間のoffsetが48以上であることと、のうちのいずれかを含む。
【0121】
3、第1CSI-RSと同じシンボル上でのダウンリンク信号が周期的又は半永続的な第2CSI-RSであると、第1CSI-RSで第2CSI-RSと同じTCI stateが使用される。
【0122】
選択的に、前記第2CSI-RSのTCI stateはネットワーク側機器により指示されたUE-dedicatedチャネルに用いられるR17 TCI stateと異なる。
【0123】
4、第1CSI-RSと同じシンボル上でのダウンリンク信号が他のダウンリンク信号を有さないと、第1CSI-RSで第1CORESETのビーム情報が使用され、前記第1制御リソースセットは、
前記第1制御リソースセットの制御リソースセットプールインデックスが前記第1PDCCHに関連付けられた制御リソースセットプールインデックスと同じであることと、
前記第1制御リソースセットのインデックスが最小の制御リソースセットインデックスであることと、
前記第1制御リソースセットが前記第1CSI-RSに最も近い目標スロットにあり、前記目標スロットにおいて少なくとも1つの制御リソースセットの制御リソースセットプールインデックスが前記第1PDCCHに関連付けられた制御リソースセットプールインデックスと同じであることと、
前記第1制御リソースセットがサービングセルのアクティブ帯域幅部分BWPにあることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0124】
選択的に、第1CORESETがnon-UE-dedicated CORESETでないと、第1CSI-RSと第1CORESETの両方でもネットワーク側機器により指示されたUE-dedicatedチャネルに用いられるR17 TCI stateが使用される。
【0125】
選択的に、第1CORESETがnon-UE-dedicated CORESETであり、且つネットワークがintra-cell R17 TCI stateを指示すると、第1CSI-RSでネットワークにより指示されたUE-dedicatedチャネルに用いられるR17 TCI stateが使用され、又は第1CSI-RSでネットワークにより指示されたUE-dedicatedチャネル異なるTCI stateが使用される。
【0126】
選択的に、第1CORESETがnon-UE-dedicated CORESETであり、且つネットワークがinter-cell R17 TCI stateを指示すると、第1CSI-RSは、
第1CSI-RSでネットワーク側機器により指示されたUE-dedicatedチャネルと異なるTCI stateが使用されることと、
第1CSI-RSでネットワーク側機器により指示されたサービングセル(serving cell,Scell)PCIに関連付けられたTCI stateが使用されることと、
第1CSI-RSでネットワーク側機器により指示されたUE-dedicatedチャネルに用いられるR17 TCI stateが使用されることと、
第1CSI-RSでネットワーク側機器により指示されたnon-serving cell PCIに関連付けられたTCI stateが使用されることと、
第1CSI-RSでネットワーク側機器により指示されたPCIを既定に設定したTCI stateが使用されることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0127】
第2所定条件が満たされ、又は第2所定条件が満たされ且つ第1所定条件が満たされない場合に、第2操作行動を実行する。ここで、第2所定条件は、UEにenableTwoDefaultTCI-Statesが設定されているとともに、少なくとも1つのTCIコードポイントが2つのTCI Statesにマッピングされた仮定を含む。第2操作行動は以下を含む。
【0128】
1、第1CSI-RSと同じシンボル上でのダウンリンク信号がPDSCHであり、及び、PDSCHをスケジューリングする第2PDCCHとPDSCHとの間のoffsetが閾値timeDurationForQCL以上であると、第1CSI-RSで使用されるTCI stateは、
第1CSI-RSでPDSCHと同じR17 TCI stateが使用されることと、
第1CSI-RSでネットワークにより指示されたUE-dedicatedチャネルに用いられるR17 TCI stateが使用されることと、
第1CSI-RSでネットワーク側機器によりPDSCHに対して指示されたUE-dedicatedチャネルに用いられるのと異なるTCI stateが使用されることと、
第1CSI-RSでネットワーク側機器によりPDSCHをスケジューリングする第2PDCCHに対して指示されたUE-dedicatedチャネルに用いられるのと異なるTCI stateが使用されることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0129】
選択的に、PDSCHをスケジューリングする第2PDCCHはnon-UE-dedicated CORESET上にある。
【0130】
選択的に、ネットワーク側機器により複数のTCI stateが指示されると、第1CSI-RSで前記複数のTCI stateのうちの所定(例えば1番目の)TCI stateが使用される。ここで、上記複数のTCI stateは、それぞれ、異なるCORESETPoolIndex、異なるチャネルグループ及び端末パネル等に対応してもよい。
【0131】
2、第1CSI-RSと同じシンボル上でのダウンリンク信号が非周期的な第2CSI-RSであり、及び、条件Cが満たされると、第1CSI-RSで使用されるTCI stateは、
第1CSI-RSで第2CSI-RSと同じビーム情報が使用されることと、
第1CSI-RSでネットワーク側機器により指示されたUE-dedicatedチャネルに用いられるR17 TCI stateが使用されることと、
第1CSI-RSでネットワーク側機器により第2CSI-RSに対して指示されたUE-dedicatedチャネルに用いられるのと異なるTCI stateが使用されることと、
第1CSI-RSでネットワーク側機器により第2CSI-RSをトリガする第2PDCCHに対して指示されたUE-dedicatedチャネルに用いられるのと異なるTCI stateが使用されることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0132】
さらに、第2CSI-RSをトリガする第2PDCCHはnon-UE-dedicated CORESET上にある。
【0133】
選択的に、上記条件Cは、
第2CSI-RSのスケジューリングオフセットがUEにより報告された閾値beamSwitchTiming以上であることであって、UEが{14,28,48}の値の1つを報告し、且つenableBeamSwitchTimingが設定されていないことと、
第2CSI-RSのスケジューリングオフセットが48以上であることであって、UEにより報告されたbeamSwitchTiming-r16が{224,336}の値の1つであり、且つenableBeamSwitchTimingが設定されていることと、のうちのいずれかを含む。
【0134】
3、第1CSI-RSと同じシンボル上でのダウンリンク信号が周期的又は半永続的な第2CSI-RSであると、第1CSI-RSで第2CSI-RSと同じTCI stateが使用される。
【0135】
選択的に、前記第2CSI-RSのTCI stateはネットワーク側機器により指示されたUE-dedicatedチャネルに用いられるR17 TCI stateと異なる。
【0136】
4、第1CSI-RSと同じシンボル上でのダウンリンク信号が他のダウンリンク信号を有さないと、第1CSI-RSは、
第1CSI-RSでネットワーク側機器により指示されたUE-dedicatedチャネルに用いられるR17 TCI stateが使用されるか、又はUE-dedicatedチャネルに用いられる複数のR17 TCI stateである複数のTCI stateのうちの所定(例えば1番目の)TCI stateが使用されることと、
第1CSI-RSでネットワーク側機器により直前回で指示されたTCI state、又は直前回で指示された複数のTCI stateのうちの所定(例えば1番目の)TCI stateが使用されることと、
第1CSI-RSでネットワークによりアクティブ化されたTCI stateのうちの最低TCIコードポイント(lowest TCI codepoint)に対応するTCI stateのうちの所定(例えば1番目の)TCI stateが使用されることと、
第1CSI-RSでネットワーク側機器によりアクティブ化されたTCI stateに対応するコードポイントのうち、複数のTCI stateに対応するTCI codepoint中のlowest TCI codepointに対応する複数のTCI stateのうちの所定(例えば1番目の)TCI stateが使用されることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0137】
選択的に、上記複数のTCI stateは、それぞれ、異なるCORESETPoolIndex、異なるチャネルグループ及び端末パネル等に対応してもよい。
【0138】
選択的に、上記の指示又はアクティブ化されたTCI stateはCSI-RSの所在するセルのactive BWP中にある。
【0139】
選択的に、上記のアクティブTCI stateを使用するシナリオは、
ネットワーク側機器がMAC CEによるTCI stateアクティブ化とDCIによるTCI state指示の間の時間内にあるシナリオ、
第1CSI-RSの伝送時間と直前回でのネットワークによるTCI state指示との時間間隔が所定時間長を超えるシナリオ、
直前回のネットワークによるTCI state指示後にまたネットワークがMAC CEを使用してTCI stateを再度アクティブ化したシナリオ、であってもよい。
【0140】
第3所定条件が満たされ且つ第1所定条件及び第2所定条件が満たされない場合に、第3操作行動を実行する。ここで、第3所定条件は、CSI-RSと同じシンボルにおいてネットワーク側機器により指示されたTCI状態を使用する任意の別のDL信号が存在する仮定を含む。第3操作行動は以下を含む。
【0141】
1、第1CSI-RSと同じシンボル上でのダウンリンク信号がPDSCHであり、及び、PDSCHをスケジューリングする第2PDCCHとPDSCHとの間のoffsetが閾値timeDurationForQCL以上であると、第1CSI-RSで使用されるTCI stateは、
第1CSI-RSでPDSCHと同じR17 TCI stateが使用されることと、
第1CSI-RSでネットワークにより指示されたUE-dedicatedチャネルに用いられるR17 TCI stateが使用されることと、
第1CSI-RSでネットワーク側機器によりPDSCHに対して指示されたUE-dedicatedチャネルに用いられるのと異なるTCI stateが使用されることと、
第1CSI-RSでネットワーク側機器によりPDSCHをスケジューリングする第2PDCCHに対して指示されたUE-dedicatedチャネルに用いられるのと異なるTCI stateが使用されることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0142】
選択的に、PDSCHをスケジューリングする第2PDCCHはnon-UE-dedicated CORESET上にある。
【0143】
2、第1CSI-RSと同じシンボル上でのダウンリンク信号が非周期的な第2CSI-RSであり、及び、条件Dが満たされると、第1CSI-RSで使用されるTCI stateは、
第1CSI-RSで第2CSI-RSと同じR17 TCI stateが使用されることと、
第1CSI-RSでネットワークにより指示されたUE-dedicatedチャネルに用いられるR17 TCI stateが使用されることと、
第1CSI-RSでネットワーク側機器により第2CSI-RSに対して指示されたUE-dedicatedチャネルに用いられるのと異なるTCI stateが使用されることと、
第1CSI-RSでネットワーク側機器により第2CSI-RSをトリガする第2PDCCHに対して指示されたUE-dedicatedチャネルに用いられるのと異なるTCI stateが使用されることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0144】
選択的に、第2CSI-RSをトリガする第2PDCCHはnon-UE-dedicated CORESET上にある。
【0145】
選択的に、上記条件Dは、
UEが{14,28,48}のうちの1つの値を報告し、ネットワーク側機器がenableBeamSwitchTimingを設定しておらず、第2CSI-RSと対応する第2PDCCHとの間のoffsetがUEにより報告された閾値beamSwitchingTiming以上であることと、
第2CSI-RSの所在するリソースセットにtrs-Infoが設定されていることと、
UEが{224,336}のうちの1つの値を報告し、ネットワーク側機器がenableBeamSwitchTimingを設定しており、前記第2CSI-RSに設定された繰り返しパラメータがオフであるか又は前記第2CSI-RSに繰り返しパラメータ及び前記trs-Infoが設定されておらず、第2CSI-RSと対応する第2PDCCHとの間のoffsetが48以上であることと、
UEが{224,336}のうちの1つの値を報告し、ネットワーク側機器がenableBeamSwitchTimingを設定しており、且つ前記第2CSI-RSに設定された繰り返しパラメータがオンであることと、のうちのいずれかを含む。
【0146】
3、第1CSI-RSと同じシンボル上でのダウンリンク信号が周期的又は半永続的な第2CSI-RSであると、第1CSI-RSで第2CSI-RSと同じTCI stateが使用される。
【0147】
選択的に、前記第2CSI-RSのTCI stateはネットワーク側機器により指示されたUE-dedicatedチャネルに用いられるR17 TCI stateと異なる。
【0148】
第4所定条件が満たされ且つ第1所定条件、第2所定条件及び第3所定条件のいずれも満たされない場合に、第4操作行動を実行する。ここで、第4所定条件は、
ネットワーク側機器が前記第1CSI-RSを受信する時に所在するBWPに対して少なくとも1つの制御リソースセットを設定していることと、
ネットワーク側機器が前記第1CSI-RSを受信する時に所在するBWPに対して少なくとも1つの端末専用の制御リソースセットを設定していることと、
ネットワーク側機器が前記第1CSI-RSを受信する時に所在するBWPに対して少なくとも1つの非端末専用の制御リソースセットを設定していることと、を含む。
【0149】
第4操作行動は、第1CSI-RSで第1CORESETのビーム情報を使用することを含み、前記第1制御リソースセットは、
前記第1制御リソースセットのインデックスが最小の制御リソースセットインデックスであることと、
前記第1制御リソースセットが前記第1CSI-RSに最も近い目標スロットにあり、前記目標スロットにおいて少なくとも1つの制御リソースセットが存在することと、
前記第1制御リソースセットがサービングセルのアクティブ帯域幅部分BWPにあることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0150】
選択的に、第1CORESETがnon-UE-dedicated CORESETでないと、第1CSI-RSと第1CORESETの両方でもネットワーク側機器により指示されたUE-dedicatedチャネルに用いられるR17 TCI stateが使用される。
【0151】
選択的に、第1CORESETがnon-UE-dedicated CORESETであり、且つネットワークがintra-cell R17 TCI stateを指示すると、第1CSI-RSでネットワークにより指示されたUE-dedicatedチャネルに用いられるR17 TCI stateが使用されるか、又は第1CSI-RSでネットワークにより指示されたUE-dedicatedチャネルと異なるTCI stateが使用される。
【0152】
選択的に、第1CORESETがnon-UE-dedicated CORESETであり、且つネットワークがinter-cell R17 TCI stateを指示する場合、第1CSI-RSは、
第1CSI-RSでネットワーク側機器により指示されたUE-dedicatedチャネルと異なるTCI stateが使用されることと、
第1CSI-RSでネットワーク側機器により指示されたserving cell PCIに関連付けられたTCI stateが使用されることと、
第1CSI-RSでネットワーク側機器により指示されたUE-dedicatedチャネルに用いられるR17 TCI stateが使用されることと、
第1CSI-RSでネットワーク側機器により指示された非サービングセル(non-serving cell)PCIに関連付けられたTCI stateが使用されることと、
第1CSI-RSでネットワーク側機器により指示されたPCIを既定に設定したTCI stateが使用されることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0153】
第1所定条件、第2所定条件、第3所定条件及び第4所定条件のいずれも満たされず、且つ第5所定条件が満たされる場合に、第5操作行動を実行する。前記第5所定条件は、ネットワーク側機器が端末に対して第1パラメータを設定し、前記第1パラメータがクロスキャリアスケジューリング有効化時のデフォルトビームを指示するためのものであることを含む。第5操作行動は、第1CSI-RSで以下のビーム情報の少なくとも1つを使用することを含む。
【0154】
第1CSI-RSでネットワーク側機器により指示されたUE-dedicatedチャネルに用いられるR17 TCI stateが使用されるか、又はUE-dedicatedチャネルに用いられる複数のR17 TCI stateである複数のTCI stateのうちの所定(例えば1番目の)TCI stateが使用される。
第1CSI-RSでネットワーク側機器により直前回で指示されたTCI state、又は直前回で指示された複数のTCI stateのうちの所定(例えば1番目の)TCI stateが使用される。
第1CSI-RSでネットワークによりアクティブ化されたTCI stateのうちの最低TCIコードポイント(lowest TCI codepoint)に対応するTCI state中の所定(例えば1番目の)TCI stateが使用される。
第1CSI-RSでネットワークによりアクティブ化されたTCI stateに対応するコードポイントのうち、複数のTCI stateに対応するTCIコードポイント(TCI codepoint)中のlowest TCI codepointに対応する複数のTCI stateのうちの所定(例えば1番目の)TCI stateが使用される。
【0155】
選択的に、上記複数のTCI stateは、それぞれ、異なるCORESETPoolIndex、異なるチャネルグループ及び端末パネル等に対応してもよい。
【0156】
選択的に、上記の指示又はアクティブ化されたTCI stateはCSI-RSの所在するセルのactive BWP中にある。
【0157】
選択的に、上記のアクティブTCI stateを使用するシナリオは、
ネットワーク側機器がMAC CEによるTCI stateアクティブ化とDCIによるTCI state指示の間の時間内にあるシナリオ、
第1CSI-RSの伝送時間と直前回のネットワークによるTCI state指示との時間間隔が所定時間長を超えるシナリオ、
直前回のネットワークによるTCI state指示後にまたネットワークがMAC CEを使用してTCI stateを再度アクティブ化したシナリオ、であってもよい。
【0158】
三、SRSの電力制御パラメータについて
1、パスロスRSについては、
SRSでcommon beamを使用すると、TCI state内に設定されたパスロスRS又はTCI stateに関連付けられたパスロスRSを使用するか、又はTCI state内のsource RSを使用する(この場合、source RSはDL周期的RSである必要がある)ことと、
SRSでcommon beamを使用しないと、従来の関連技術に従ってパスロスRSを決定することと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0159】
2、パスロスRS以外の他の電力制御パラメータについては、P0、alpha、閉ループインデックス(closed loop index)等を含み、SRSでcommon beamを使用すると、他の電力制御パラメータは、
他の電力制御パラメータがTCI stateに関連付けられることと、
他の電力制御パラメータがTCI stateに関連付けられないと、ネットワーク側機器によりSRSに対して設定された他の電力制御パラメータの候補値のうちのデフォルト値を使用するか、又はネットワーク側機器が他の電力制御パラメータに対して設定した候補値から1つの値を指示することと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0160】
選択的に、上記候補値は、BWP設定情報、SRS設定情報、SRS resource set設定情報及びSRS resource設定情報のうちの少なくとも1つ内に設定されてもよい。
【0161】
選択的に、SRSでcommon beamを使用しないと、従来の関連技術に従って他の電力制御パラメータを決定する。
【0162】
四、ネットワーク側機器が共通ビーム情報のBAT(又はビーム有効時間と呼ばれる)のパラメータ情報を設定する。ここで、前記BATのパラメータ情報はY ms/slot/symbolであってもよく、
選択的に、ネットワーク側機器により設定された1組のY値は、bandの設定情報、1組のCC(CCリスト(CC list))の設定情報、CCの設定情報、BWPの設定情報及びPUCCHの設定情報のような設定情報のうちの少なくとも1つ内にある。
【0163】
選択的に、1組のY値は、
各サブキャリア間隔SCSのY値と、
ネットワーク側機器による前記目標TCI state指示用のシグナリングの肯定応答ACKの所在するPUCCHの所在するセルのBWPのSCSである第1SCSのY値と、
1組のコンポーネントキャリアCC中の各BWPのY値と、
周波数帯域内の各CC中の各BWPのY値と、
複数の第1対象で共有される1つのY値と、のうちのいずれかを含み、
ここで、前記第1対象は目標BWP、前記目標BWPのサブキャリア間隔SCS、目標CC、目標CCの属するCCリスト又は前記目標CCの属する周波数帯域であり、前記目標BWPは前記目標TCI stateを適用するチャネルの所在するBWPであり、前記目標CCは前記目標TCI stateを適用するチャネルの所在するCCである。
【0164】
選択的に、ネットワーク側機器は、1組のCCの共通ビーム情報を決定するための共用TCI state IDを指示する。
【0165】
選択的に、BATを決定する行動は、
共通ビーム情報を適用するCCのBWP(又はそのSCS)、共通ビーム情報のACK情報の所在するCCのBWP(又はそのSCS)に応じて、各CCの各BWPのBATを決定することと、
共通ビーム情報を適用するCCのBWPから最小SCSを有するBWPを決定し、該BWP(又はそのSCS)に応じて、各CCの各BWPのBATを決定することと、
共通ビーム情報を適用するCCのBWPから最小SCSを有するBWPを決定し、該BWP(又はそのSCS)、共通ビーム情報のACK情報の所在するCCのBWP(又はそのSCS)に応じて、各CCの各BWPのBATを決定することと、を含む。
【0166】
例えば、band1(又はCC list1)設定情報には、{SCS1,Y1}{SCS2, Y2}{SCS3, Y3}…が含まれる。これに基づき、各SCSに対応するY値を決定するか、又は最小SCSに対応するY値を決定することができる。
【0167】
又は、band1(又はCC list1)設定情報には、{SCS1,Y11,Y12}{SCS2,Y21,Y22}{SCS3,Y31,Y32}…が含まれる。ここで、ネットワークがTCI stateを指示するシグナリングのACKは2つのCC上に設定できるため、各SCSに対応する2つのY値は、それぞれ、ACKが設定され得る2つのCCに対応し、各SCS及びACKの所在するセルのBWPのSCSに基づけばY値を見出すことができる。
【0168】
図3を参照し、
図3は本出願の実施例で提供される別の伝送処理方法のフローチャートであり、
図3に示すように、該方法は、
ネットワーク側機器が端末に目標情報を送信するステップ301であって、前記目標情報が目標対象で目標伝送設定インジケータ状態TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであるステップを含み、
ここで、前記目標対象はチャネル状態情報基準信号CSI-RSとサウンディング基準信号SRSのうちの少なくとも1つであり、前記目標TCI stateは、
端末専用の物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH及び全部又は一部の専用の制御リソースセットに用いられるTCI stateと、
動的にスケジューリングされる又は設定グラントベースの物理アップリンク共有チャネルPUSCH及び全ての専用の物理アップリンク制御チャネルPUCCHに用いられるTCI stateと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0169】
選択的に、前記目標情報は、
前記目標情報が全ての前記目標対象で前記目標TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであることと、
前記目標情報が前記目標対象に対応するリソースセット内の全ての目標対象で前記目標TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであることと、
前記目標情報が前記目標対象に対応するリソースで前記目標TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであることと、
前記目標情報が前記目標対象に対応する設定内の全ての目標対象で前記目標TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであることと、
前記目標情報が異なる用途の前記目標対象で前記目標TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0170】
選択的に、前記目標情報は、
前記目標対象のリソースセットの設定情報と、
前記目標対象の設定情報と、
前記目標対象のリソースの設定情報と、
前記目標対象の属するセルの設定情報と、
前記目標対象の属する帯域幅部分BWPの設定情報と、
前記目標対象の属するセルグループの設定情報と、
前記目標対象の属する周波数帯域の設定情報と、のうちのいずれかで搬送される。
【0171】
選択的に、前記目標対象が非周期的な第1CSI-RSを含み、且つ目標条件が満たされる場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateは第1TCI state、第2TCI state、第3TCI state又は第4TCI stateであり、
ここで、前記目標条件は、前記第1CSI-RSをトリガする第1PDCCHと前記第1CSI-RSとの時間領域オフセットが第1所定値未満であることを含む。
【0172】
選択的に、前記第1TCI stateは、
前記第1TCI stateが第1ダウンリンク信号で使用されるTCI stateであり、前記第1ダウンリンク信号と前記第1CSI-RSが同じ時間単位上で伝送されることと、
前記第1TCI stateが前記目標TCI stateであることと、
前記第1TCI stateがネットワーク側機器により前記第1ダウンリンク信号に対して指示されたTCI stateであり、且つ前記第1TCI stateが前記目標TCI stateと異なることと、
前記第1TCI stateがネットワーク側機器により第2PDCCHに対して指示されたTCI stateであり、且つ前記第1TCI stateが前記目標TCI stateと異なり、前記第2PDCCHが前記第1ダウンリンク信号をトリガ又はスケジューリングするためのものであることと、のうちのいずれかを満たす。
【0173】
選択的に、前記第1ダウンリンク信号をスケジューリング又はトリガする第2PDCCHは非端末専用の制御リソースセット上で搬送される。
【0174】
選択的に、前記第1ダウンリンク信号は第1PDSCHであるか又は非周期的な第2CSI-RSである。
【0175】
選択的に、ネットワーク側機器により複数のTCI stateが指示された場合に、前記第1TCI stateは前記複数のTCI stateのうちのN番目のTCI stateであり、Nは第2所定値であり、前記複数のTCI stateは、
前記複数のTCI stateが端末専用の物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH及び全部又は一部の専用の制御リソースセットに用いられることと、
前記複数のTCI stateが、動的にスケジューリングされる又は設定グラントベースの物理アップリンク共有チャネルPUSCH及び全ての専用の物理アップリンク制御チャネルPUCCHに用いられることと、
前記複数のTCI stateが第1ダウンリンク信号に用いられることと、
前記複数のTCI stateが前記第2PDCCHに用いられることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0176】
選択的に、前記第2TCI stateは周期的又は半永続的な第2CSI-RSに用いられるTCI stateであり、前記第2CSI-RSのTCI stateは前記目標TCI stateと異なるTCI stateであり、前記第2CSI-RSと前記第1CSI-RSは同じ時間単位上で伝送される。
【0177】
選択的に、前記第3TCI stateは第1制御リソースセットのTCI stateであり、ここで、前記第1制御リソースセットは、
前記第1制御リソースセットの制御リソースセットプールインデックスが前記第1PDCCHに関連付けられた制御リソースセットプールインデックスと同じであることと、
前記第1制御リソースセットのインデックスが最小の制御リソースセットインデックスであることと、
前記第1制御リソースセットが前記第1CSI-RSに最も近い目標スロットにあり、前記目標スロットにおいて少なくとも1つの制御リソースセットの制御リソースセットプールインデックスが前記第1PDCCHに関連付けられた制御リソースセットプールインデックスと同じであることと、
前記第1制御リソースセットが前記第1CSI-RSに最も近い目標スロットにあり、前記目標スロットにおいて少なくとも1つの制御リソースセットが存在することと、
前記第1制御リソースセットがサービングセルのアクティブ帯域幅部分BWPにあることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0178】
選択的に、前記第1制御リソースセットが端末専用の制御リソースセットである場合に、前記第1制御リソースセットのTCI stateは前記目標TCI stateである。
【0179】
選択的に、前記第1制御リソースセットが非端末専用の制御リソースセットであり、且つネットワーク側機器によりセル内のTCI stateが指示される場合に、前記第3TCI stateは、
前記第3TCI stateが前記目標TCI stateであることと、
前記第3TCI stateが前記目標TCI stateと異なることと、のうちのいずれかを満たす。
【0180】
選択的に、前記第1制御リソースセットが非端末専用の制御リソースセットであり、且つネットワーク側機器によりセル間のTCI stateが指示される場合に、前記第3TCI stateは、
前記第3TCI stateが前記目標TCI stateと異なることと、
前記第3TCI stateがサービングセルの物理セル識別子PCIに関連付けられたTCI stateであることと、
前記第3TCI stateが前記目標TCI stateであることと、
前記第3TCI stateが非サービングセルのPCIに関連付けられたTCI stateであることと、
前記第3TCI stateが既定PCIのTCI stateであることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0181】
選択的に、前記第4TCI stateは、
前記第4TCI stateが前記目標TCI stateであることと、
前記第4TCI stateが複数のTCI stateのうちの所定TCI stateであり、前記複数のTCI stateが複数の目標TCI stateであることと、
前記第4TCI stateがネットワーク側機器により直前回で指示されたTCI stateであることと、
前記第4TCI stateがネットワーク側機器により直前回で指示された複数のTCI stateのうちの所定TCI stateであることと、
前記第4TCI stateが第5TCI stateであることと、のうちの少なくとも1つを満たし、
ここで、前記第5TCI stateはL個のTCI stateのうちの所定TCI stateであり、前記L個のTCI stateはネットワーク側機器によりアクティブ化された全てのTCI stateのうち、最低TCIコードポイントに対応する1つ又は複数のTCI stateであり、又は、前記L個のTCI stateはネットワーク側機器によりアクティブ化されたTCI stateのうち、最低目標コードポイントに対応する複数のTCI stateであり、前記目標コードポイントは少なくとも2つのTCI stateに対応するTCIコードポイントである。
【0182】
選択的に、
前記第1CSI-RSの伝送時間がネットワーク側機器によるTCI stateアクティブ化とTCI state指示の間の時間帯内にあることと、
前記第1CSI-RSの伝送時間とネットワーク側機器による直前回のTCI state指示との時間間隔が所定時間長以上であることと、
ネットワーク側機器による直前回のTCI state指示の時間と前記第1CSI-RSの伝送時間との間でネットワーク側機器がTCI stateを再度アクティブ化したことと、のうちのいずれかの条件を前記第1CSI-RSが満たす時、前記第4TCI stateは第5TCI stateである。
【0183】
選択的に、前記複数のTCI stateは、
少なくとも2つのTCI stateが異なる制御リソースセットプールインデックスに対応することと、
少なくとも2つのTCI stateが異なるチャネルグループに対応することと、
少なくとも2つのTCI stateが異なる端末パネルに対応することと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0184】
選択的に、前記第1CSI-RSのTCI stateは目標ルールに基づいて決定され、前記目標ルールは、
第1所定条件が満たされ、第2所定条件が満たされ、又は第3所定条件が満たされ、且つ前記第1所定条件と第2所定条件の両方とも満たされない場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateを所定ルールに基づいて決定することと、
第4所定条件が満たされ、且つ前記第1所定条件、前記第2所定条件及び前記第3所定条件のいずれも満たされない場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateを前記第3TCI stateとすることと、
第5所定条件が満たされ、且つ前記第1所定条件、前記第2所定条件、前記第3所定条件及び第4所定条件のいずれも満たされない場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateを第4TCI stateとすることと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0185】
選択的に、前記第1所定条件は、前記端末に少なくとも2つの異なる制御リソースセットプールインデックス値が設定され、且つ各制御リソースセットプールインデックスのためのデフォルトビームが有効にされていることを含む。
【0186】
選択的に、前記第2所定条件は、前記端末に少なくとも2つのデフォルトビームを有効にするモードが設定され、且つTCI stateアクティブ化時、少なくとも1つのTCIコードポイントが少なくとも2つのTCI stateに対応することを含む。
【0187】
選択的に、前記第3所定条件は、前記第1CSI-RSと同じ時間単位上で伝送される第1ダウンリンク信号が存在することを含む。
【0188】
選択的に、前記第4所定条件は、
ネットワーク側機器が前記第1CSI-RSを受信する時に所在するBWPに対して少なくとも1つの制御リソースセットを設定していることと、
ネットワーク側機器が前記第1CSI-RSを受信する時に所在するBWPに対して少なくとも1つの端末専用の制御リソースセットを設定していることと、
ネットワーク側機器が前記第1CSI-RSを受信する時に所在するBWPに対して少なくとも1つの非端末専用の制御リソースセットを設定していることと、のうちのいずれかを含む。
【0189】
選択的に、前記第5所定条件は、ネットワーク側機器が端末に対して第1パラメータを設定し、前記第1パラメータがクロスキャリアスケジューリング有効化時のデフォルトビームを指示するためのものであることを含む。
【0190】
選択的に、前記所定ルールは、
前記第1CSI-RSと同じ時間上で伝送される第1ダウンリンク信号が存在し、且つ、第1副条件が満たされる場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateが第1TCI stateであることと、
第2副条件が満たされる場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateが第2TCI stateであることと、
前記第1所定条件が満たされ第3副条件がいずれも満たされる場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateが第3TCI stateであることと、
前記第2所定条件が満たされ第3副条件がいずれも満たされる場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateが前記第4TCI stateであることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0191】
選択的に、前記第1副条件は、
前記第1ダウンリンク信号をスケジューリング又はトリガする第2PDCCHと前記第1PDCCHが同一の制御リソースセットプールインデックスに関連付けられることと、
前記第1ダウンリンク信号が前記第1PDSCHである場合に、前記第1PDSCHをスケジューリングするPDCCHと前記第1PDSCHとの時間領域オフセット値が第1所定閾値以上であることと、
前記第1ダウンリンク信号が非周期的な第2CSI-RSである場合に、前記第2CSI-RSをトリガするPDCCHと前記第2CSI-RSとの時間領域オフセットが第2所定閾値以上であることと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0192】
選択的に、前記第1ダウンリンク信号が非周期的な第2CSI-RSである場合に、前記第1副条件は、
前記端末が第1値を報告し、且つ前記端末に第2パラメータが設定されていないことであって、前記第1値が14、28又は48であり、前記第2パラメータがビーム切り替えタイミングを有効にするためのものであることと、
前記端末が第2値を報告し、且つ前記端末に前記第2パラメータが設定されていることであって、前記第2値が224又は336であることと、
前記端末に追跡基準信号情報trs-Infoが設定されていることと、
前記端末が第2値を報告し、前記端末に前記第2パラメータが設定され、且つ前記第2CSI-RSに設定された繰り返しパラメータがオフであり又は前記第2CSI-RSに繰り返しパラメータ及び前記trs-Infoが設定されていないことと、
前記端末が第2値を報告し、前記端末に前記第2パラメータが設定され、且つ前記第2CSI-RSに設定された繰り返しパラメータがオンであることと、のうちのいずれかをさらに含む。
【0193】
選択的に、前記第2副条件は、前記第1CSI-RSと同じ時間単位上で伝送される第1ダウンリンク信号が周期的又は半永続的な第2CSI-RSであることを含む。
【0194】
選択的に、前記第3副条件は、前記第1CSI-RSと同じ時間単位上で伝送される第1ダウンリンク信号が存在しないことを含む。
【0195】
選択的に、前記SRSで前記目標TCI stateを使用する場合に、前記SRSの電力制御パラメータは、
パスロス基準信号が前記目標TCI state内のパスロス信号又は前記目標TCI stateに関連付けられたパスロス信号を使用するか、又は、前記目標TCI state内のソース基準信号を使用し、且つ前記ソース基準信号の疑似コロケーションタイプがタイプDであることと、
目標電力制御パラメータが第6所定条件を満たし、前記目標電力制御パラメータが前記SRSの電力制御パラメータのうち前記パスロス基準信号を除いた少なくとも1つの他の電力制御パラメータを含むことと、のうちの少なくとも1つを満たし、
前記第6所定条件は、
前記目標電力制御パラメータが前記目標TCI stateに関連付けられることと、
前記目標電力制御パラメータが前記目標TCI stateに関連付けられない場合に、前記目標電力制御パラメータのパラメータ値が候補値のうちのデフォルト値であるか又はネットワーク側機器により候補値において指示された値であることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0196】
選択的に、前記候補値は、BWP設定情報、SRS設定情報、SRSリソースセット設定情報及びSRSリソース設定情報のうちの少なくとも1つによって設定される。
【0197】
選択的に、前記方法は、
前記端末がキャリアアグリゲーションシナリオにある場合、前記端末に設定情報を送信するステップをさらに含み、前記設定情報は目標パラメータ情報を設定するためのものであり、前記目標パラメータ情報は前記目標TCI stateの有効時間を指示するためのものである。
【0198】
選択的に、前記目標パラメータ情報は、
周波数帯域の設定情報と、
コンポーネントキャリアCCリストの設定情報と、
CCの設定情報と、
BWPの設定情報と、
セルの設定情報と、
PUCCHの設定情報と、のうちのいずれかで搬送される。
【0199】
選択的に、前記目標パラメータ情報は少なくとも1つのY値を含み、前記少なくとも1つのY値は、
各サブキャリア間隔SCSのY値と、
ネットワーク側機器による前記目標TCI state指示用のシグナリングの肯定応答ACKの所在するPUCCHの所在するセルのBWPのSCSである第1SCSのY値と、
1組のコンポーネントキャリアCC中の各BWPのY値と、
周波数帯域内の各CC中の各BWPのY値と、
複数の第1対象で共有される1つのY値と、のうちのいずれかを含み、
ここで、前記第1対象は目標BWP、前記目標BWPのサブキャリア間隔SCS、目標CC、目標CCの属するCCリスト又は前記目標CCの属する周波数帯域であり、前記目標BWPは前記目標TCI stateを適用するチャネルの所在するBWPであり、前記目標CCは前記目標TCI stateを適用するチャネルの所在するCCである。
【0200】
説明すべきことは、本実施例は
図2に示す実施例に対応するネットワーク側機器の実施形態として、その具体的な実施形態は
図2に示す実施例についての説明を参照すればよく、そして同じ有益な効果を達成できる点であり、重複する説明を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0201】
説明すべきことは、本出願の実施例で提供される伝送処理方法は、実行主体が伝送処理装置、又は、該伝送処理装置における伝送処理方法を実行するための制御モジュールであってもよい点である。本出願の実施例では伝送処理装置が伝送処理方法を実行する例により、本出願の実施例で提供される伝送処理装置を説明する。
【0202】
図4を参照し、
図4は本出願の実施例で提供される伝送処理装置の構造図であり、
図4に示すように、伝送処理装置400は、
目標情報を取得するための取得モジュール401と、
前記目標情報に基づいて目標対象で目標伝送設定インジケータ状態TCI stateを使用するか否かを決定するための決定モジュール402と、を含み、
ここで、前記目標情報はプロトコルにより規定され又はネットワーク側機器により指示され、前記目標対象はチャネル状態情報基準信号CSI-RSとサウンディング基準信号SRSのうちの少なくとも1つであり、前記目標TCI stateは、
端末専用の物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH及び全部又は一部の専用の制御リソースセットに用いられるTCI stateと、
動的にスケジューリングされる又は設定グラントベースの物理アップリンク共有チャネルPUSCH及び全ての専用の物理アップリンク制御チャネルPUCCHに用いられるTCI stateと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0203】
選択的に、前記目標情報は、
前記目標情報が全ての前記目標対象で前記目標TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであることと、
前記目標情報が前記目標対象に対応するリソースセット内の全ての目標対象で前記目標TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであることと、
前記目標情報が前記目標対象に対応するリソースで前記目標TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであることと、
前記目標情報が前記目標対象に対応する設定内の全ての目標対象で前記目標TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであることと、
前記目標情報が異なる用途の前記目標対象で前記目標TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0204】
選択的に、前記目標情報がネットワーク側機器により指示される場合に、前記目標情報は、
前記目標対象のリソースセットの設定情報と、
前記目標対象の設定情報と、
前記目標対象のリソースの設定情報と、
前記目標対象の属するセルの設定情報と、
前記目標対象の属する帯域幅部分BWPの設定情報と、
前記目標対象の属するセルグループの設定情報と、
前記目標対象の属する周波数帯域の設定情報と、のうちのいずれかで搬送される。
【0205】
選択的に、前記目標対象が非周期的な第1CSI-RSを含み、且つ目標条件が満たされる場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateは第1TCI state、第2TCI state、第3TCI state又は第4TCI stateであり、
ここで、前記目標条件は、前記第1CSI-RSをトリガする第1PDCCHと前記第1CSI-RSとの時間領域オフセットが第1所定値未満であることを含む。
【0206】
選択的に、前記第1TCI stateは、
前記第1TCI stateが第1ダウンリンク信号で使用されるTCI stateであり、前記第1ダウンリンク信号と前記第1CSI-RSが同じ時間単位上で伝送されることと、
前記第1TCI stateが前記目標TCI stateであることと、
前記第1TCI stateがネットワーク側機器により前記第1ダウンリンク信号に対して指示されたTCI stateであり、且つ前記第1TCI stateが前記目標TCI stateと異なることと、
前記第1TCI stateがネットワーク側機器により第2PDCCHに対して指示されたTCI stateであり、且つ前記第1TCI stateが前記目標TCI stateと異なり、前記第2PDCCHが前記第1ダウンリンク信号をトリガ又はスケジューリングするためのものであることと、のうちのいずれかを満たす。
【0207】
選択的に、前記第1ダウンリンク信号をスケジューリング又はトリガする第2PDCCHは非端末専用の制御リソースセット上で搬送される。
【0208】
選択的に、前記第1ダウンリンク信号は第1PDSCHであるか又は非周期的な第2CSI-RSである。
【0209】
選択的に、ネットワーク側機器により複数のTCI stateが指示された場合に、前記第1TCI stateは前記複数のTCI stateのうちのN番目のTCI stateであり、Nは第2所定値であり、前記複数のTCI stateは、
前記複数のTCI stateが端末専用の物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH及び全部又は一部の専用の制御リソースセットに用いられることと、
前記複数のTCI stateが、動的にスケジューリングされる又は設定グラントベースの物理アップリンク共有チャネルPUSCH及び全ての専用の物理アップリンク制御チャネルPUCCHに用いられることと、
前記複数のTCI stateが第1ダウンリンク信号に用いられることと、
前記複数のTCI stateが前記第2PDCCHに用いられることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0210】
選択的に、前記第2TCI stateは周期的又は半永続的な第2CSI-RSに用いられるTCI stateであり、前記第2CSI-RSのTCI stateは前記目標TCI stateと異なるTCI stateであり、前記第2CSI-RSと前記第1CSI-RSは同じ時間単位上で伝送される。
【0211】
選択的に、前記第3TCI stateは第1制御リソースセットのTCI stateであり、ここで、前記第1制御リソースセットは、
前記第1制御リソースセットの制御リソースセットプールインデックスが前記第1PDCCHに関連付けられた制御リソースセットプールインデックスと同じであることと、
前記第1制御リソースセットのインデックスが最小の制御リソースセットインデックスであることと、
前記第1制御リソースセットが前記第1CSI-RSに最も近い目標スロットにあり、前記目標スロットにおいて少なくとも1つの制御リソースセットの制御リソースセットプールインデックスが前記第1PDCCHに関連付けられた制御リソースセットプールインデックスと同じであることと、
前記第1制御リソースセットが前記第1CSI-RSに最も近い目標スロットにあり、前記目標スロットにおいて少なくとも1つの制御リソースセットが存在することと、
前記第1制御リソースセットがサービングセルのアクティブ帯域幅部分BWPにあることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0212】
選択的に、前記第1制御リソースセットが端末専用の制御リソースセットである場合に、前記第1制御リソースセットのTCI stateは前記目標TCI stateである。
【0213】
選択的に、前記第1制御リソースセットが非端末専用の制御リソースセットであり、且つネットワーク側機器によりセル内のTCI stateが指示される場合に、前記第3TCI stateは、
前記第3TCI stateが前記目標TCI stateであることと、
前記第3TCI stateが前記目標TCI stateと異なることと、のうちのいずれかを満たす。
【0214】
選択的に、前記第1制御リソースセットが非端末専用の制御リソースセットであり、且つネットワーク側機器によりセル間のTCI stateが指示される場合に、前記第3TCI stateは、
前記第3TCI stateが前記目標TCI stateと異なることと、
前記第3TCI stateがサービングセルの物理セル識別子PCIに関連付けられたTCI stateであることと、
前記第3TCI stateが前記目標TCI stateであることと、
前記第3TCI stateが非サービングセルのPCIに関連付けられたTCI stateであることと、
前記第3TCI stateが既定PCIのTCI stateであることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0215】
選択的に、前記第4TCI stateは、
前記第4TCI stateが前記目標TCI stateであることと、
前記第4TCI stateが複数のTCI stateのうちの所定TCI stateであり、前記複数のTCI stateが複数の目標TCI stateであることと、
前記第4TCI stateがネットワーク側機器により直前回で指示されたTCI stateであることと、
前記第4TCI stateがネットワーク側機器により直前回で指示された複数のTCI stateのうちの所定TCI stateであることと、
前記第4TCI stateが第5TCI stateであることと、のうちの少なくとも1つを満たし、
ここで、前記第5TCI stateはL個のTCI stateのうちの所定TCI stateであり、前記L個のTCI stateはネットワーク側機器によりアクティブ化された全てのTCI stateのうち、最低TCIコードポイントに対応する1つ又は複数のTCI stateであり、又は、前記L個のTCI stateはネットワーク側機器によりアクティブ化されたTCI stateのうち、最低目標コードポイントに対応する複数のTCI stateであり、前記目標コードポイントは少なくとも2つのTCI stateに対応するTCIコードポイントである。
【0216】
選択的に、
前記第1CSI-RSの伝送時間がネットワーク側機器によるTCI stateアクティブ化とTCI state指示の間の時間帯内にあることと、
前記第1CSI-RSの伝送時間とネットワーク側機器による直前回のTCI state指示との時間間隔が所定時間長以上であることと、
ネットワーク側機器による直前回のTCI state指示の時間と前記第1CSI-RSの伝送時間との間でネットワーク側機器がTCI stateを再度アクティブ化したことと、のうちのいずれかの条件を前記第1CSI-RSが満たす時、前記第4TCI stateは第5TCI stateである。
【0217】
選択的に、前記複数のTCI stateは、
少なくとも2つのTCI stateが異なる制御リソースセットプールインデックスに対応することと、
少なくとも2つのTCI stateが異なるチャネルグループに対応することと、
少なくとも2つのTCI stateが異なる端末パネルに対応することと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0218】
選択的に、前記第1CSI-RSのTCI stateは目標ルールに基づいて決定され、前記目標ルールは、
第1所定条件が満たされ、第2所定条件が満たされ、又は第3所定条件が満たされ、且つ前記第1所定条件と第2所定条件の両方とも満たされない場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateを所定ルールに基づいて決定することと、
第4所定条件が満たされ、且つ前記第1所定条件、前記第2所定条件及び前記第3所定条件のいずれも満たされない場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateを前記第3TCI stateとすることと、
第5所定条件が満たされ、且つ前記第1所定条件、前記第2所定条件、前記第3所定条件及び第4所定条件のいずれも満たされない場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateを第4TCI stateとすることと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0219】
選択的に、前記第1所定条件は、前記端末に少なくとも2つの異なる制御リソースセットプールインデックス値が設定され、且つ各制御リソースセットプールインデックスのためのデフォルトビームが有効にされていることを含む。
【0220】
選択的に、前記第2所定条件は、前記端末に少なくとも2つのデフォルトビームを有効にするモードが設定され、且つTCI stateアクティブ化時、少なくとも1つのTCIコードポイントが少なくとも2つのTCI stateに対応することを含む。
【0221】
選択的に、前記第3所定条件は、前記第1CSI-RSと同じ時間単位上で伝送される第1ダウンリンク信号が存在することを含む。
【0222】
選択的に、前記第4所定条件は、
ネットワーク側機器が前記第1CSI-RSを受信する時に所在するBWPに対して少なくとも1つの制御リソースセットを設定していることと、
ネットワーク側機器が前記第1CSI-RSを受信する時に所在するBWPに対して少なくとも1つの端末専用の制御リソースセットを設定していることと、
ネットワーク側機器が前記第1CSI-RSを受信する時に所在するBWPに対して少なくとも1つの非端末専用の制御リソースセットを設定していることと、のうちのいずれかを含む。
【0223】
選択的に、前記第5所定条件は、ネットワーク側機器が端末に対して第1パラメータを設定し、前記第1パラメータがクロスキャリアスケジューリング有効化時のデフォルトビームを指示するためのものであることを含む。
【0224】
選択的に、前記所定ルールは、
前記第1CSI-RSと同じ時間上で伝送される第1ダウンリンク信号が存在し、且つ、第1副条件が満たされる場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateが第1TCI stateであることと、
第2副条件が満たされる場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateが第2TCI stateであることと、
前記第1所定条件が満たされ第3副条件がいずれも満たされる場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateが第3TCI stateであることと、
前記第2所定条件が満たされ第3副条件がいずれも満たされる場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateが前記第4TCI stateであることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0225】
選択的に、前記第1副条件は、
前記第1ダウンリンク信号をスケジューリング又はトリガする第2PDCCHと前記第1PDCCHが同一の制御リソースセットプールインデックスに関連付けられることと、
前記第1ダウンリンク信号が前記第1PDSCHである場合に、前記第1PDSCHをスケジューリングするPDCCHと前記第1PDSCHとの時間領域オフセット値が第1所定閾値以上であることと、
前記第1ダウンリンク信号が非周期的な第2CSI-RSである場合に、前記第2CSI-RSをトリガするPDCCHと前記第2CSI-RSとの時間領域オフセットが第2所定閾値以上であることと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0226】
選択的に、前記第1ダウンリンク信号が非周期的な第2CSI-RSである場合に、前記第1副条件は、
前記端末が第1値を報告し、且つ前記端末に第2パラメータが設定されていないことであって、前記第1値が14、28又は48であり、前記第2パラメータがビーム切り替えタイミングを有効にするためのものであることと、
前記端末が第2値を報告し、且つ前記端末に前記第2パラメータが設定されていることであって、前記第2値が224又は336であることと、
前記端末に追跡基準信号情報trs-Infoが設定されていることと、
前記端末が第2値を報告し、前記端末に前記第2パラメータが設定され、且つ前記第2CSI-RSに設定された繰り返しパラメータがオフであり又は前記第2CSI-RSに繰り返しパラメータ及び前記trs-Infoが設定されていないことと、
前記端末が第2値を報告し、前記端末に前記第2パラメータが設定され、且つ前記第2CSI-RSに設定された繰り返しパラメータがオンであることと、のうちのいずれかをさらに含む。
【0227】
選択的に、前記第2副条件は、前記第1CSI-RSと同じ時間単位上で伝送される第1ダウンリンク信号が周期的又は半永続的な第2CSI-RSであることを含む。
【0228】
選択的に、前記第3副条件は、前記第1CSI-RSと同じ時間単位上で伝送される第1ダウンリンク信号が存在しないことを含む。
【0229】
選択的に、前記SRSで前記目標TCI stateを使用する場合に、前記SRSの電力制御パラメータは、
パスロス基準信号が前記目標TCI state内のパスロス信号又は前記目標TCI stateに関連付けられたパスロス信号を使用するか、又は、前記目標TCI state内のソース基準信号を使用し、且つ前記ソース基準信号の疑似コロケーションタイプがタイプDであることと、
目標電力制御パラメータが第6所定条件を満たし、前記目標電力制御パラメータが前記SRSの電力制御パラメータのうち前記パスロス基準信号を除いた少なくとも1つの他の電力制御パラメータを含むことと、のうちの少なくとも1つを満たし、
前記第6所定条件は、
前記目標電力制御パラメータが前記目標TCI stateに関連付けられることと、
前記目標電力制御パラメータが前記目標TCI stateに関連付けられない場合に、前記目標電力制御パラメータのパラメータ値が候補値のうちのデフォルト値であるか又はネットワーク側機器により候補値において指示された値であることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0230】
選択的に、前記候補値は、BWP設定情報、SRS設定情報、SRSリソースセット設定情報及びSRSリソース設定情報のうちの少なくとも1つによって設定される。
【0231】
選択的に、前記伝送処理装置400は、
前記端末がキャリアアグリゲーションシナリオにある場合、ネットワーク側機器から設定情報を受信するための受信モジュールをさらに含み、前記設定情報は目標パラメータ情報を設定するためのものであり、前記目標パラメータ情報は前記目標TCI stateの有効時間を指示するためのものである。
【0232】
選択的に、前記目標パラメータ情報は、
周波数帯域の設定情報と、
コンポーネントキャリアCCリストの設定情報と、
CCの設定情報と、
BWPの設定情報と、
セルの設定情報と、
PUCCHの設定情報と、のうちのいずれかで搬送される。
【0233】
選択的に、前記目標パラメータ情報は少なくとも1つのY値を含み、前記少なくとも1つのY値は、
各サブキャリア間隔SCSのY値と、
ネットワーク側機器による前記目標TCI state指示用のシグナリングの肯定応答ACKの所在するPUCCHの所在するセルのBWPのSCSである第1SCSのY値と、
1組のコンポーネントキャリアCC中の各BWPのY値と、
周波数帯域内の各CC中の各BWPのY値と、
複数の第1対象で共有される1つのY値と、のうちのいずれかを含み、
ここで、前記第1対象は目標BWP、前記目標BWPのサブキャリア間隔SCS、目標CC、目標CCの属するCCリスト又は前記目標CCの属する周波数帯域であり、前記目標BWPは前記目標TCI stateを適用するチャネルの所在するBWPであり、前記目標CCは前記目標TCI stateを適用するチャネルの所在するCCである。
【0234】
選択的に、前記決定モジュールは、さらに、第2対象に応じて各CC中の各BWPの有効時間を決定するために用いられ、
ここで、前記第2対象は、
前記目標TCI stateのCCである第1CCのBWPと、
前記第1CCのBWPのSCSと、
前記第1CCのBWP、及びネットワーク側機器による前記目標TCI state指示用のシグナリングのACKの所在するCCである第2CCのBWPと、
前記第1CCのBWPのSCS及び前記第2CCのBWPのSCSと、
前記第1CCのBWPのSCSのうち最小のSCSである第2SCSに対応するBWPと、
前記第2SCSと、
前記第2SCSに対応するBWP及び前記第2CCのBWPと、
前記第2SCS及び前記第2CCのBWPのSCSと、のうちのいずれかを含む。
【0235】
本出願の実施例で提供される伝送処理装置は
図2の方法実施例における各プロセスを実現でき、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0236】
図5を参照し、
図5は本出願の実施例で提供される伝送処理装置の構造図であり、
図5に示すように、伝送処理装置500は、
端末に目標情報を送信するための送信モジュール501であって、前記目標情報が目標対象で目標伝送設定インジケータ状態TCI stateを使用するか否かを指示するためのものである送信モジュールを含み、
ここで、前記目標対象はチャネル状態情報基準信号CSI-RSとサウンディング基準信号SRSのうちの少なくとも1つであり、前記目標TCI stateは、
端末専用の物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH及び全部又は一部の専用の制御リソースセットに用いられるTCI stateと、
動的にスケジューリングされる又は設定グラントベースの物理アップリンク共有チャネルPUSCH及び全ての専用の物理アップリンク制御チャネルPUCCHに用いられるTCI stateと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0237】
選択的に、前記目標情報は、
前記目標情報が全ての前記目標対象で前記目標TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであることと、
前記目標情報が前記目標対象に対応するリソースセット内の全ての目標対象で前記目標TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであることと、
前記目標情報が前記目標対象に対応するリソースで前記目標TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであることと、
前記目標情報が前記目標対象に対応する設定内の全ての目標対象で前記目標TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであることと、
前記目標情報が異なる用途の前記目標対象で前記目標TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0238】
選択的に、前記目標情報は、
前記目標対象のリソースセットの設定情報と、
前記目標対象の設定情報と、
前記目標対象のリソースの設定情報と、
前記目標対象の属するセルの設定情報と、
前記目標対象の属する帯域幅部分BWPの設定情報と、
前記目標対象の属するセルグループの設定情報と、
前記目標対象の属する周波数帯域の設定情報と、のうちのいずれかで搬送される。
【0239】
選択的に、前記目標対象が非周期的な第1CSI-RSを含み、且つ目標条件が満たされる場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateは第1TCI state、第2TCI state、第3TCI state又は第4TCI stateであり、
ここで、前記目標条件は、前記第1CSI-RSをトリガする第1PDCCHと前記第1CSI-RSとの時間領域オフセットが第1所定値未満であることを含む。
【0240】
選択的に、前記第1TCI stateは、
前記第1TCI stateが第1ダウンリンク信号で使用されるTCI stateであり、前記第1ダウンリンク信号と前記第1CSI-RSが同じ時間単位上で伝送されることと、
前記第1TCI stateが前記目標TCI stateであることと、
前記第1TCI stateがネットワーク側機器により前記第1ダウンリンク信号に対して指示されたTCI stateであり、且つ前記第1TCI stateが前記目標TCI stateと異なることと、
前記第1TCI stateがネットワーク側機器により第2PDCCHに対して指示されたTCI stateであり、且つ前記第1TCI stateが前記目標TCI stateと異なり、前記第2PDCCHが前記第1ダウンリンク信号をトリガ又はスケジューリングするためのものであることと、のうちのいずれかを満たす。
【0241】
選択的に、前記第1ダウンリンク信号をスケジューリング又はトリガする第2PDCCHは非端末専用の制御リソースセット上で搬送される。
【0242】
選択的に、前記第1ダウンリンク信号は第1PDSCHであるか又は非周期的な第2CSI-RSである。
【0243】
選択的に、ネットワーク側機器により複数のTCI stateが指示された場合に、前記第1TCI stateは前記複数のTCI stateのうちのN番目のTCI stateであり、Nは第2所定値であり、前記複数のTCI stateは、
前記複数のTCI stateが端末専用の物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH及び全部又は一部の専用の制御リソースセットに用いられることと、
前記複数のTCI stateが、動的にスケジューリングされる又は設定グラントベースの物理アップリンク共有チャネルPUSCH及び全ての専用の物理アップリンク制御チャネルPUCCHに用いられることと、
前記複数のTCI stateが第1ダウンリンク信号に用いられることと、
前記複数のTCI stateが前記第2PDCCHに用いられることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0244】
選択的に、前記第2TCI stateは周期的又は半永続的な第2CSI-RSに用いられるTCI stateであり、前記第2CSI-RSのTCI stateは前記目標TCI stateと異なるTCI stateであり、前記第2CSI-RSと前記第1CSI-RSは同じ時間単位上で伝送される。
【0245】
選択的に、前記第3TCI stateは第1制御リソースセットのTCI stateであり、ここで、前記第1制御リソースセットは、
前記第1制御リソースセットの制御リソースセットプールインデックスが前記第1PDCCHに関連付けられた制御リソースセットプールインデックスと同じであることと、
前記第1制御リソースセットのインデックスが最小の制御リソースセットインデックスであることと、
前記第1制御リソースセットが前記第1CSI-RSに最も近い目標スロットにあり、前記目標スロットにおいて少なくとも1つの制御リソースセットの制御リソースセットプールインデックスが前記第1PDCCHに関連付けられた制御リソースセットプールインデックスと同じであることと、
前記第1制御リソースセットが前記第1CSI-RSに最も近い目標スロットにあり、前記目標スロットにおいて少なくとも1つの制御リソースセットが存在することと、
前記第1制御リソースセットがサービングセルのアクティブ帯域幅部分BWPにあることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0246】
選択的に、前記第1制御リソースセットが端末専用の制御リソースセットである場合に、前記第1制御リソースセットのTCI stateは前記目標TCI stateである。
【0247】
選択的に、前記第1制御リソースセットが非端末専用の制御リソースセットであり、且つネットワーク側機器によりセル内のTCI stateが指示される場合に、前記第3TCI stateは、
前記第3TCI stateが前記目標TCI stateであることと、
前記第3TCI stateが前記目標TCI stateと異なることと、のうちのいずれかを満たす。
【0248】
選択的に、前記第1制御リソースセットが非端末専用の制御リソースセットであり、且つネットワーク側機器によりセル間のTCI stateが指示される場合に、前記第3TCI stateは、
前記第3TCI stateが前記目標TCI stateと異なることと、
前記第3TCI stateがサービングセルの物理セル識別子PCIに関連付けられたTCI stateであることと、
前記第3TCI stateが前記目標TCI stateであることと、
前記第3TCI stateが非サービングセルのPCIに関連付けられたTCI stateであることと、
前記第3TCI stateが既定PCIのTCI stateであることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0249】
選択的に、前記第4TCI stateは、
前記第4TCI stateが前記目標TCI stateであることと、
前記第4TCI stateが複数のTCI stateのうちの所定TCI stateであり、前記複数のTCI stateが複数の目標TCI stateであることと、
前記第4TCI stateがネットワーク側機器により直前回で指示されたTCI stateであることと、
前記第4TCI stateがネットワーク側機器により直前回で指示された複数のTCI stateのうちの所定TCI stateであることと、
前記第4TCI stateが第5TCI stateであることと、のうちの少なくとも1つを満たし、
ここで、前記第5TCI stateはL個のTCI stateのうちの所定TCI stateであり、前記L個のTCI stateはネットワーク側機器によりアクティブ化された全てのTCI stateのうち、最低TCIコードポイントに対応する1つ又は複数のTCI stateであり、又は、前記L個のTCI stateはネットワーク側機器によりアクティブ化されたTCI stateのうち、最低目標コードポイントに対応する複数のTCI stateであり、前記目標コードポイントは少なくとも2つのTCI stateに対応するTCIコードポイントである。
【0250】
選択的に、
前記第1CSI-RSの伝送時間がネットワーク側機器によるTCI stateアクティブ化とTCI state指示の間の時間帯内にあることと、
前記第1CSI-RSの伝送時間とネットワーク側機器による直前回のTCI state指示との時間間隔が所定時間長以上であることと、
ネットワーク側機器による直前回のTCI state指示の時間と前記第1CSI-RSの伝送時間との間でネットワーク側機器がTCI stateを再度アクティブ化したことと、のうちのいずれかの条件を前記第1CSI-RSが満たす時、前記第4TCI stateは第5TCI stateである。
【0251】
選択的に、前記複数のTCI stateは、
少なくとも2つのTCI stateが異なる制御リソースセットプールインデックスに対応することと、
少なくとも2つのTCI stateが異なるチャネルグループに対応することと、
少なくとも2つのTCI stateが異なる端末パネルに対応することと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0252】
選択的に、前記第1CSI-RSのTCI stateは目標ルールに基づいて決定され、前記目標ルールは、
第1所定条件が満たされ、第2所定条件が満たされ、又は第3所定条件が満たされ、且つ前記第1所定条件と第2所定条件の両方とも満たされない場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateを所定ルールに基づいて決定することと、
第4所定条件が満たされ、且つ前記第1所定条件、前記第2所定条件及び前記第3所定条件のいずれも満たされない場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateを前記第3TCI stateとすることと、
第5所定条件が満たされ、且つ前記第1所定条件、前記第2所定条件、前記第3所定条件及び第4所定条件のいずれも満たされない場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateを第4TCI stateとすることと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0253】
選択的に、前記第1所定条件は、前記端末に少なくとも2つの異なる制御リソースセットプールインデックス値が設定され、且つ各制御リソースセットプールインデックスのためのデフォルトビームが有効にされていることを含む。
【0254】
選択的に、前記第2所定条件は、前記端末に少なくとも2つのデフォルトビームを有効にするモードが設定され、且つTCI stateアクティブ化時、少なくとも1つのTCIコードポイントが少なくとも2つのTCI stateに対応することを含む。
【0255】
選択的に、前記第3所定条件は、前記第1CSI-RSと同じ時間単位上で伝送される第1ダウンリンク信号が存在することを含む。
【0256】
選択的に、前記第4所定条件は、
ネットワーク側機器が前記第1CSI-RSを受信する時に所在するBWPに対して少なくとも1つの制御リソースセットを設定していることと、
ネットワーク側機器が前記第1CSI-RSを受信する時に所在するBWPに対して少なくとも1つの端末専用の制御リソースセットを設定していることと、
ネットワーク側機器が前記第1CSI-RSを受信する時に所在するBWPに対して少なくとも1つの非端末専用の制御リソースセットを設定していることと、のうちのいずれかを含む。
【0257】
選択的に、前記第5所定条件は、ネットワーク側機器が端末に対して第1パラメータを設定し、前記第1パラメータがクロスキャリアスケジューリング有効化時のデフォルトビームを指示するためのものであることを含む。
【0258】
選択的に、前記所定ルールは、
前記第1CSI-RSと同じ時間上で伝送される第1ダウンリンク信号が存在し、且つ、第1副条件が満たされる場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateが第1TCI stateであることと、
第2副条件が満たされる場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateが第2TCI stateであることと、
前記第1所定条件が満たされ第3副条件がいずれも満たされる場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateが第3TCI stateであることと、
前記第2所定条件が満たされ第3副条件がいずれも満たされる場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateが前記第4TCI stateであることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0259】
選択的に、前記第1副条件は、
前記第1ダウンリンク信号をスケジューリング又はトリガする第2PDCCHと前記第1PDCCHが同一の制御リソースセットプールインデックスに関連付けられることと、
前記第1ダウンリンク信号が前記第1PDSCHである場合に、前記第1PDSCHをスケジューリングするPDCCHと前記第1PDSCHとの時間領域オフセット値が第1所定閾値以上であることと、
前記第1ダウンリンク信号が非周期的な第2CSI-RSである場合に、前記第2CSI-RSをトリガするPDCCHと前記第2CSI-RSとの時間領域オフセットが第2所定閾値以上であることと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0260】
選択的に、前記第1ダウンリンク信号が非周期的な第2CSI-RSである場合に、前記第1副条件は、
前記端末が第1値を報告し、且つ前記端末に第2パラメータが設定されていないことであって、前記第1値が14、28又は48であり、前記第2パラメータがビーム切り替えタイミングを有効にするためのものであることと、
前記端末が第2値を報告し、且つ前記端末に前記第2パラメータが設定されていることであって、前記第2値が224又は336であることと、
前記端末に追跡基準信号情報trs-Infoが設定されていることと、
前記端末が第2値を報告し、前記端末に前記第2パラメータが設定され、且つ前記第2CSI-RSに設定された繰り返しパラメータがオフであり又は前記第2CSI-RSに繰り返しパラメータ及び前記trs-Infoが設定されていないことと、
前記端末が第2値を報告し、前記端末に前記第2パラメータが設定され、且つ前記第2CSI-RSに設定された繰り返しパラメータがオンであることと、のうちのいずれかをさらに含む。
【0261】
選択的に、前記第2副条件は、前記第1CSI-RSと同じ時間単位上で伝送される第1ダウンリンク信号が周期的又は半永続的な第2CSI-RSであることを含む。
【0262】
選択的に、前記第3副条件は、前記第1CSI-RSと同じ時間単位上で伝送される第1ダウンリンク信号が存在しないことを含む。
【0263】
選択的に、前記SRSで前記目標TCI stateを使用する場合に、前記SRSの電力制御パラメータは、
パスロス基準信号が前記目標TCI state内のパスロス信号又は前記目標TCI stateに関連付けられたパスロス信号を使用するか、又は、前記目標TCI state内のソース基準信号を使用し、且つ前記ソース基準信号の疑似コロケーションタイプがタイプDであることと、
目標電力制御パラメータが第6所定条件を満たし、前記目標電力制御パラメータが前記SRSの電力制御パラメータのうち前記パスロス基準信号を除いた少なくとも1つの他の電力制御パラメータを含むことと、のうちの少なくとも1つを満たし、
前記第6所定条件は、
前記目標電力制御パラメータが前記目標TCI stateに関連付けられることと、
前記目標電力制御パラメータが前記目標TCI stateに関連付けられない場合に、前記目標電力制御パラメータのパラメータ値が候補値のうちのデフォルト値であるか又はネットワーク側機器により候補値において指示された値であることと、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0264】
選択的に、前記候補値は、BWP設定情報、SRS設定情報、SRSリソースセット設定情報及びSRSリソース設定情報のうちの少なくとも1つによって設定される。
【0265】
選択的に、前記送信モジュールは、さらに、前記端末がキャリアアグリゲーションシナリオにある場合、前記端末に設定情報を送信するために用いられ、前記設定情報は目標パラメータ情報を設定するためのものであり、前記目標パラメータ情報は前記目標TCI stateの有効時間を指示するためのものである。
【0266】
選択的に、前記目標パラメータ情報は、
周波数帯域の設定情報と、
コンポーネントキャリアCCリストの設定情報と、
CCの設定情報と、
BWPの設定情報と、
セルの設定情報と、
PUCCHの設定情報と、のうちのいずれかで搬送される。
【0267】
選択的に、前記目標パラメータ情報は少なくとも1つのY値を含み、前記少なくとも1つのY値は、
各サブキャリア間隔SCSのY値と、
ネットワーク側機器による前記目標TCI state指示用のシグナリングの肯定応答ACKの所在するPUCCHの所在するセルのBWPのSCSである第1SCSのY値と、
1組のコンポーネントキャリアCC中の各BWPのY値と、
周波数帯域内の各CC中の各BWPのY値と、
複数の第1対象で共有される1つのY値と、のうちのいずれかを含み、
ここで、前記第1対象は目標BWP、前記目標BWPのサブキャリア間隔SCS、目標CC、目標CCの属するCCリスト又は前記目標CCの属する周波数帯域であり、前記目標BWPは前記目標TCI stateを適用するチャネルの所在するBWPであり、前記目標CCは前記目標TCI stateを適用するチャネルの所在するCCである。
【0268】
本出願の実施例で提供される伝送処理装置は
図3の方法実施例における各プロセスを実現でき、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0269】
本出願の実施例における伝送処理装置は装置、オペレーティングシステムを有する装置又は電子機器であってもよいし、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。該装置は携帯型端末であってもよいし、非携帯型端末であってもよい。例示的に、携帯型端末は上記で列挙された端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限定されない。非携帯型端末はサーバ、ネットワーク接続ストレージ(Network Attached Storage,NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer,PC)、テレビ(television,TV)、現金自動預払機又はキオスク等であってもよく、本出願の実施例では具体的に限定しない。
【0270】
本出願の実施例で提供される伝送処理装置は
図2から
図3の方法実施例で実現される各プロセスを実現し、同じ技術効果を達成することができ、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0271】
選択的に、
図6に示すように、本出願の実施例は通信機器600をさらに提供し、該通信機器600は、プロセッサ601と、メモリ602と、メモリ602に記憶され且つ前記プロセッサ601上で実行可能なプログラム又はコマンドとを含み、例えば、該通信機器600が端末である場合、該プログラム又はコマンドはプロセッサ601により実行されると、上記伝送処理方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同じ技術効果を達成できる。該通信機器600がネットワーク側機器である場合、該プログラム又はコマンドはプロセッサ601により実行されると、上記伝送処理方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同じ技術効果を達成でき、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0272】
本出願の実施例は端末をさらに提供し、該端末はプロセッサと通信インタフェースとを含み、プロセッサは目標情報を取得し、そして前記目標情報に基づいて目標対象で目標伝送設定インジケータ状態TCI stateを使用するか否かを決定するために用いられ、
ここで、前記目標情報はプロトコルにより規定され又はネットワーク側機器により指示され、前記目標対象はチャネル状態情報基準信号CSI-RSとサウンディング基準信号SRSのうちの少なくとも1つであり、前記目標TCI stateは、
端末専用の物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH及び全部又は一部の専用の制御リソースセットに用いられるTCI stateと、
動的にスケジューリングされる又は設定グラントベースの物理アップリンク共有チャネルPUSCH及び全ての専用の物理アップリンク制御チャネルPUCCHに用いられるTCI stateと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0273】
該端末実施例は上記端末側の方法実施例に対応するものであり、上記方法実施例の各実施プロセスと実施形態はいずれも該端末実施例で適用でき、且つ同じ技術効果を達成できる。具体的には、
図7は本出願の各実施例を実現する端末のハードウェア構造図である。
【0274】
該端末700は、高周波ユニット701、ネットワークモジュール702、オーディオ出力ユニット703、入力ユニット704、センサ705、表示ユニット706、ユーザ入力ユニット707、インタフェースユニット708、メモリ709及びプロセッサ710等のうちの少なくとも一部の部材を含むが、それらに限定されない。
【0275】
当業者であれば、端末700は各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は電源管理システムによってプロセッサ710に論理的に接続し、さらに電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現できることが理解可能である。
図7に示す端末の構造は端末を限定するものではなく、端末は図より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0276】
本出願の実施例では、入力ユニット704は、ビデオ獲得モード又は画像獲得モードで画像獲得装置(例えば、カメラ)により取得した静的画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)と、マイクロホンとを含んでもよいことを理解すべきである。表示ユニット706は表示パネルを含んでもよく、表示パネルは液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード等の形式で配置してもよい。ユーザ入力ユニット707はタッチパネル及び他の入力デバイスを含む。タッチパネルはタッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネルは、タッチ検出装置及びタッチ制御器という2つの部分を含んでもよい。他の入力デバイスは、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、これらに限定されなく、ここで詳細な説明を省略する。
【0277】
本出願の実施例において、高周波ユニット701はネットワーク側機器からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ710で処理し、また、アップリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。通常、高周波ユニット701は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。
【0278】
メモリ709は、ソフトウェアプログラム又はコマンド及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ109は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション又はコマンド(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能なプログラム又はコマンド記憶領域と、データ記憶領域とを主に含んでもよい。また、メモリ709は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非一時的メモリをさらに含んでもよい。そのうち、非一時的メモリは、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM,PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM,EPROM)、電気消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM,EEPROM)又はラッシュメモリであってもよい。例えば少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非一時的ソリッドステート記憶デバイスが挙げられる。
【0279】
プロセッサ710は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ710に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーション又はコマンド等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、ベースバンドプロセッサのような無線通信を主に処理するモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ710に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0280】
そのうち、プロセッサ710は、目標情報を取得し、そして前記目標情報に基づいて目標対象で目標伝送設定インジケータ状態TCI stateを使用するか否かを決定するために用いられ、
ここで、前記目標情報はプロトコルにより規定され又はネットワーク側機器により指示され、前記目標対象はチャネル状態情報基準信号CSI-RSとサウンディング基準信号SRSのうちの少なくとも1つであり、前記目標TCI stateは、
端末専用の物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH及び全部又は一部の専用の制御リソースセットに用いられるTCI stateと、
動的にスケジューリングされる又は設定グラントベースの物理アップリンク共有チャネルPUSCH及び全ての専用の物理アップリンク制御チャネルPUCCHに用いられるTCI stateと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0281】
本出願の実施例におけるプロセッサ710は上記伝送処理方法における各ステップを実現でき、且つ同じ効果を達成できる。
【0282】
本出願の実施例はネットワーク側機器をさらに提供し、該ネットワーク側機器はプロセッサと通信インタフェースとを含み、通信インタフェースは、端末に目標情報を送信するために用いられ、前記目標情報が目標対象で目標伝送設定インジケータ状態TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであり、
ここで、前記目標対象はチャネル状態情報基準信号CSI-RSとサウンディング基準信号SRSのうちの少なくとも1つであり、前記目標TCI stateは、
端末専用の物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH及び全部又は一部の専用の制御リソースセットに用いられるTCI stateと、
動的にスケジューリングされる又は設定グラントベースの物理アップリンク共有チャネルPUSCH及び全ての専用の物理アップリンク制御チャネルPUCCHに用いられるTCI stateと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0283】
該ネットワーク側機器の実施例は上記ネットワーク側機器の方法実施例に対応するものであり、上記方法実施例の各実施プロセスと実施形態はいずれも該ネットワーク側機器の実施例で適用でき、且つ同じ技術効果を達成できる。
【0284】
具体的には、本出願の実施例はネットワーク側機器をさらに提供する。
図8に示すように、該ネットワーク側機器800は、アンテナ801、高周波装置802、ベースバンド装置803を含む。アンテナ801が高周波装置802に接続される。アップリンク方向において、高周波装置802はアンテナ801を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置803に送信して処理させる。ダウンリンク方向において、ベースバンド装置803は送信される情報を処理し、且つ高周波装置802に送信し、高周波装置802は受信した情報を処理してからアンテナ801を経由して送信する。
【0285】
上記周波帯処理装置はベースバンド装置803にあってもよく、上記実施例でネットワーク側機器が実行する方法はベースバンド装置803で実現でき、該ベースバンド装置803はプロセッサ804及びメモリ805を含む。
【0286】
ベースバンド装置803は、例えば、複数のチップを設けた少なくとも1つのベースバンドボードを含んでもよく、
図8に示すように、その1つのチップは、例えば、メモリ805に接続されてメモリ805中のプログラムを呼び出して、上記方法実施例に示されたネットワーク機器の操作を実行するプロセッサ804である。
【0287】
該ベースバンド装置803は、高周波装置802と情報をやり取りするためのネットワークインタフェース806をさらに含んでもよく、該インタフェースは、例えば、共通公衆無線インタフェース(common public radio interface,CPRI)である。
【0288】
具体的には、本出願の実施例に係るネットワーク側機器は、メモリ805に記憶され且つプロセッサ804上で実行可能なコマンド又はプログラムをさらに含み、プロセッサ804はメモリ805におけるコマンド又はプログラムを呼び出して、
図5に示す各モジュールが実行する方法を実行し、同じ技術効果を達成することができ、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0289】
本出願の実施例は可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体にプログラム又はコマンドが記憶されており、該プログラム又はコマンドはプロセッサにより実行されると、上記伝送処理方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同じ技術効果を達成でき、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0290】
ここで、前記プロセッサは上記実施例に記載の電子機器におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、例えばコンピュータ読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等のようなコンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0291】
本出願の実施例はチップをさらに提供し、前記チップはプロセッサと通信インタフェースとを含み、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサはプログラム又はコマンドを実行し、上記伝送処理方法の実施例の各プロセスを実現するためのものであり、且つ同じ技術効果を達成でき、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0292】
本出願の実施例で言及したチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップ等と呼ばれてもよいことを理解すべきである。
【0293】
本出願の実施例はコンピュータプログラム製品をさらに提供し、前記コンピュータプログラム製品は非一時的な記憶媒体に記憶され、少なくとも1つのプロセッサにより実行されることで上記伝送処理方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術効果を達成でき、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。本出願の実施例は通信機器をさらに提供し、前記通信機器は上記伝送処理方法の実施例の各プロセスを実行するように設定され、且つ同じ技術効果を達成でき、重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0294】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「一つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。また、指摘すべきことは、本出願の実施形態における方法及び装置の範囲は、図示又は検討された順序で機能を実行することに限定されず、係る機能に応じて実質的に同時に又は逆の順序で機能を実行することも含み得る点であり、例えば、説明されたものと異なる順番で、説明された方法を実行してもよく、さらに各種のステップを追加、省略、又は組み合わせてもよい。また、何らかの例を参照して説明した特徴は他の例において組み合わせられてもよい。
【0295】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本出願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はコンピュータソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させる複数のコマンドを含む。
【0296】
以上、図面を参照しながら本出願の実施例を説明したが、本出願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本出願の示唆をもとに、当業者が本出願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末が目標情報を取得するステップと、
前記端末が前記目標情報に基づいて目標対象で目標伝送設定インジケータ状態TCI stateを使用するか否かを決定するステップと、を含み、
前記目標情報はプロトコルにより規定され又はネットワーク側機器により指示され、前記目標対象はチャネル状態情報基準信号CSI-RSとサウンディング基準信号SRSのうちの少なくとも1つであり、前記目標TCI stateは、
端末専用の物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH及び全部又は一部の専用の制御リソースセットに用いられるTCI stateと、
動的にスケジューリングされる又は設定グラントベースの物理アップリンク共有チャネルPUSCH及び全ての専用の物理アップリンク制御チャネルPUCCHに用いられるTCI stateと、のうちの少なくとも1つを含む、伝送処理方法。
【請求項2】
前記目標情報は、
前記目標情報が全ての前記目標対象で前記目標TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであることと、
前記目標情報が前記目標対象に対応するリソースセット内の全ての目標対象で前記目標TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであることと、
前記目標情報が前記目標対象に対応するリソースで前記目標TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであることと、
前記目標情報が前記目標対象に対応する設定内の全ての目標対象で前記目標TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであることと、
前記目標情報が異なる用途の前記目標対象で前記目標TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであることと、のうちの少なくとも1つを満たす、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記目標情報がネットワーク側機器により指示される場合に、前記目標情報は、
前記目標対象のリソースセットの設定情報と、
前記目標対象の設定情報と、
前記目標対象のリソースの設定情報と、
前記目標対象の属するセルの設定情報と、
前記目標対象の属する帯域幅部分BWPの設定情報と、
前記目標対象の属するセルグループの設定情報と、
前記目標対象の属する周波数帯域の設定情報と、のうちのいずれかで搬送される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記SRSで前記目標TCI stateを使用する場合に、前記SRSの電力制御パラメータは、
パスロス基準信号が前記目標TCI state内のパスロス信号又は前記目標TCI stateに関連付けられたパスロス信号を使用するか、又は、前記目標TCI state内のソース基準信号を使用し、且つ前記ソース基準信号の疑似コロケーションタイプがタイプDであることと、
目標電力制御パラメータが第6所定条件を満たし、前記目標電力制御パラメータが前記SRSの電力制御パラメータのうち前記パスロス基準信号を除いた少なくとも1つの他の電力制御パラメータを含むことと、のうちの少なくとも1つを満たし、
前記第6所定条件は、
前記目標電力制御パラメータが前記目標TCI stateに関連付けられることと、
前記目標電力制御パラメータが前記目標TCI stateに関連付けられない場合に、前記目標電力制御パラメータのパラメータ値が候補値のうちのデフォルト値であるか又はネットワーク側機器により候補値において指示された値であることと、のうちの少なくとも1つを満たす、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記候補値は、BWP設定情報、SRS設定情報、SRSリソースセット設定情報及びSRSリソース設定情報のうちの少なくとも1つによって設定される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記端末がキャリアアグリゲーションシナリオにある場合、前記端末がネットワーク側機器から設定情報を受信するステップをさらに含み、前記設定情報は目標パラメータ情報を設定するためのものであり、前記目標パラメータ情報は前記目標TCI stateの有効時間を指示するためのものである、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記目標パラメータ情報は、
周波数帯域の設定情報と、
コンポーネントキャリアCCリストの設定情報と、
CCの設定情報と、
BWPの設定情報と、
セルの設定情報と、
PUCCHの設定情報と、のうちのいずれかで搬送される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記目標パラメータ情報は少なくとも1つのY値を含み、前記少なくとも1つのY値は、
各サブキャリア間隔SCSのY値と、
ネットワーク側機器による前記目標TCI state指示用のシグナリングの肯定応答ACKの所在するPUCCHの所在するセルのBWPのSCSである第1SCSのY値と、
1組のコンポーネントキャリアCC中の各BWPのY値と、
周波数帯域内の各CC中の各BWPのY値と、
複数の第1対象で共有される1つのY値と、のうちのいずれかを含み、
前記第1対象は目標BWP、前記目標BWPのサブキャリア間隔SCS、目標CC、目標CCの属するCCリスト又は前記目標CCの属する周波数帯域であり、前記目標BWPは前記目標TCI stateを適用するチャネルの所在するBWPであり、前記目標CCは前記目標TCI stateを適用するチャネルの所在するCCである、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記端末がネットワーク側機器から設定情報を受信するステップの後に、
前記端末が第2対象に応じて各CC中の各BWPの有効時間を決定するステップをさらに含み、
前記第2対象は、
前記目標TCI stateを適用するチャネルの所在するCCである第1CCのBWPと、
前記第1CCのBWPのSCSと、
前記第1CCのBWP、及びネットワーク側機器による前記目標TCI state指示用のシグナリングのACKの所在するCCである第2CCのBWPと、
前記第1CCのBWPのSCS及び前記第2CCのBWPのSCSと、
前記第1CCのBWPのSCSのうち最小のSCSである第2SCSに対応するBWPと、
前記第2SCSと、
前記第2SCSに対応するBWP及び前記第2CCのBWPと、
前記第2SCS及び前記第2CCのBWPのSCSと、のうちのいずれかを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記目標対象が非周期的な第1CSI-RSを含み、且つ目標条件が満たされる場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateは第1TCI state、第2TCI state、第3TCI state又は第4TCI stateであり、
前記目標条件は、前記第1CSI-RSをトリガする第1PDCCHと前記第1CSI-RSとの時間領域オフセットが第1所定値未満であることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記第1CSI-RSのTCI stateは目標ルールに基づいて決定され、前記目標ルールは、
第1所定条件が満たされ、第2所定条件が満たされ、又は第3所定条件が満たされ、且つ前記第1所定条件と第2所定条件の両方とも満たされない場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateを所定ルールに基づいて決定することと、
第4所定条件が満たされ、且つ前記第1所定条件、前記第2所定条件及び前記第3所定条件のいずれも満たされない場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateを前記第3TCI stateとすることと、
第5所定条件が満たされ、且つ前記第1所定条件、前記第2所定条件、前記第3所定条件及び第4所定条件のいずれも満たされない場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateを第4TCI stateとすることと、のうちの少なくとも1つを含
み、
前記第1所定条件は、前記端末に少なくとも2つの異なる制御リソースセットプールインデックス値が設定され、且つ各制御リソースセットプールインデックスのためのデフォルトビームが有効にされていることを含
み、
前記第2所定条件は、前記端末に少なくとも2つのデフォルトビームを有効にするモードが設定され、且つTCI stateアクティブ化時、少なくとも1つのTCIコードポイントが少なくとも2つのTCI stateに対応することを含
み、
前記第3所定条件は、前記第1CSI-RSと同じ時間単位上で伝送される第1ダウンリンク信号が存在することを含
み、
前記第4所定条件は、
ネットワーク側機器が前記第1CSI-RSを受信する時に所在するBWPに対して少なくとも1つの制御リソースセットを設定していることと、
ネットワーク側機器が前記第1CSI-RSを受信する時に所在するBWPに対して少なくとも1つの端末専用の制御リソースセットを設定していることと、
ネットワーク側機器が前記第1CSI-RSを受信する時に所在するBWPに対して少なくとも1つの非端末専用の制御リソースセットを設定していることと、のうちのいずれかを含
み、
前記第5所定条件は、ネットワーク側機器が端末に対して第1パラメータを設定し、前記第1パラメータがクロスキャリアスケジューリング有効化時のデフォルトビームを指示するためのものであることを含む、請求項
10に記載の方法。
【請求項12】
前記所定ルールは、
前記第1CSI-RSと同じ時間上で伝送される第1ダウンリンク信号が存在し、且つ、第1副条件が満たされる場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateが第1TCI stateであることと、
第2副条件が満たされる場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateが第2TCI stateであることと、
前記第1所定条件が満たされ第3副条件がいずれも満たされる場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateが第3TCI stateであることと、
前記第2所定条件が満たされ第3副条件がいずれも満たされる場合に、前記第1CSI-RSのTCI stateが前記第4TCI stateであることと、のうちの少なくとも1つを満た
し、
前記第1副条件は、
前記第1ダウンリンク信号をスケジューリング又はトリガする第2PDCCHと前記第1PDCCHが同一の制御リソースセットプールインデックスに関連付けられることと、
前記第1ダウンリンク信号が第1PDSCHである場合に、前記第1PDSCHをスケジューリングするPDCCHと前記第1PDSCHとの時間領域オフセット値が第1所定閾値以上であることと、
前記第1ダウンリンク信号が非周期的な第2CSI-RSである場合に、前記第2CSI-RSをトリガするPDCCHと前記第2CSI-RSとの時間領域オフセットが第2所定閾値以上であることと、のうちの少なくとも1つを含
み、
前記第2副条件は、前記第1CSI-RSと同じ時間単位上で伝送される第1ダウンリンク信号が周期的又は半永続的な第2CSI-RSであることを含み、
前記第3副条件は、前記第1CSI-RSと同じ時間単位上で伝送される第1ダウンリンク信号が存在しないことを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
ネットワーク側機器が端末に目標情報を送信するステップであって、前記目標情報が目標対象で目標伝送設定インジケータ状態TCI stateを使用するか否かを指示するためのものであるステップを含み、
前記目標対象はチャネル状態情報基準信号CSI-RSとサウンディング基準信号SRSのうちの少なくとも1つであり、前記目標TCI stateは、
端末専用の物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH及び全部又は一部の専用の制御リソースセットに用いられるTCI stateと、
動的にスケジューリングされる又は設定グラントベースの物理アップリンク共有チャネルPUSCH及び全ての専用の物理アップリンク制御チャネルPUCCHに用いられるTCI stateと、のうちの少なくとも1つを含む、伝送処理方法。
【請求項14】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラムとを含み、前記プログラムが前記プロセッサにより実行されると、請求項1から
12のいずれか1項に記載の伝送処理方法におけるステップが実現される、端末。
【請求項15】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラム又はコマンドとを含み、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、請求項
13に記載の伝送処理方法におけるステップが実現される、ネットワーク側機器。
【国際調査報告】