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特表2024-533660不揮発性メモリセルを含有する欠陥ダイを決定する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】不揮発性メモリセルを含有する欠陥ダイを決定する方法
(51)【国際特許分類】
   G11C 29/50 20060101AFI20240905BHJP
   G11C 29/06 20060101ALI20240905BHJP
   G01R 31/28 20060101ALI20240905BHJP
【FI】
G11C29/50 100
G11C29/06
G01R31/28 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518300
(86)(22)【出願日】2022-01-18
(85)【翻訳文提出日】2024-04-08
(86)【国際出願番号】 US2022012710
(87)【国際公開番号】W WO2023048755
(87)【国際公開日】2023-03-30
(31)【優先権主張番号】63/248,964
(32)【優先日】2021-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/576,754
(32)【優先日】2022-01-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500147506
【氏名又は名称】シリコン ストーリッジ テクノロージー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】SILICON STORAGE TECHNOLOGY, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】弁理士法人英知国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】カチェフ、ユリ
(72)【発明者】
【氏名】キム、ジンホ
(72)【発明者】
【氏名】ファン、シンシア
(72)【発明者】
【氏名】フェステ、ジル
(72)【発明者】
【氏名】ベルテッロ、ベルナール
(72)【発明者】
【氏名】ガザヴィ、パルヴィーズ
(72)【発明者】
【氏名】ヴィラ―ル、ブルーノ
(72)【発明者】
【氏名】ティエリー、ジャン フランソワ
(72)【発明者】
【氏名】デコベルト、キャサリン
(72)【発明者】
【氏名】ジョルバ、セルゲイ
(72)【発明者】
【氏名】ルオ、ファン
(72)【発明者】
【氏名】ティー、ラット
(72)【発明者】
【氏名】ドー、ナン
【テーマコード(参考)】
2G132
5L206
【Fターム(参考)】
2G132AA09
2G132AB03
2G132AD01
5L206AA10
5L206DD31
5L206EE02
5L206FF05
(57)【要約】
ダイに形成された不揮発性メモリセルを試験する方法は、メモリセルを消去するステップと、メモリセルに対する最も低い読み出し電流RC1と、最も低い読み出し電流RC1を有するメモリセルの第1の数N1とを決定するために、第1の読み出し動作を実行するステップと、を含む。ターゲット読み出し電流RC2を超えていない読み出し電流を有するメモリセルの第2の数N2を決定するために、第2の読み出し動作を実行する。ターゲット読み出し電流RC2は、最も低い読み出し電流RC1に所定の電流値を加算したものに等しい。第2の数N2が第1の数N1に所定の数を加算した数を超えていると決定された場合、ダイは、許容可能であると決定される。第2の数N2が第1の数N1に所定の数を加算した数を超えていないと決定された場合、ダイは、欠陥があると決定される。
【選択図】 図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダイに形成された不揮発性メモリセルを試験する方法であって、
前記不揮発性メモリセルを消去するステップと、
前記不揮発性メモリセルに対する最も低い読み出し電流RC1と、前記最も低い読み出し電流RC1を有する前記不揮発性メモリセルの第1の数N1とを決定するために、前記不揮発性メモリセルを消去する前記ステップの後に第1の読み出し動作を実行するステップと、
ターゲット読み出し電流RC2を超えていない読み出し電流を有する前記不揮発性メモリセルの第2の数N2を決定するために、第2の読み出し動作を実行するステップであって、前記ターゲット読み出し電流RC2が、前記最も低い読み出し電流RC1に所定の電流値を加算したものに等しい、実行するステップと、
前記第2の数N2が前記第1の数N1に所定の数を加算した数を超えているかどうかを決定するステップと、
前記第2の数N2が前記第1の数N1に前記所定の数を加算した数を超えていると決定された場合、前記ダイが許容可能であると決定するか、又は前記第2の数N2が前記第1の数N1に前記所定の数を加算した数を超えていないと決定された場合、前記ダイに欠陥があると決定するステップと、を含む、方法。
【請求項2】
前記所定の電流値は、4~5μAの範囲内である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記所定の数は、1~3の範囲内である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の読み出し動作を実行する前記ステップの前に、前記ダイにベーク動作を実行するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の読み出し動作を実行する前記ステップの前に、前記不揮発性メモリセルに電気的ストレスを実行するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
ダイに形成された不揮発性メモリセルを試験する方法であって、
前記不揮発性メモリセルを消去するステップと、
前記不揮発性メモリセルに対する最も高い閾値電圧TV1と、前記最も高い閾値電圧TV1を有する前記不揮発性メモリセルの第1の数N1とを決定するために、前記不揮発性メモリセルを消去する前記ステップの後に第1の読み出し動作を実行するステップと、
ターゲット閾値電圧TV2を下回らない閾値電圧を有する前記不揮発性メモリセルの第2の数N2を決定するために、第2の読み出し動作を実行するステップであって、前記ターゲット閾値電圧TV2が、前記最も高い閾値電圧TV1から所定の電圧値を減算したものに等しい、実行するステップと、
前記第2の数N2が前記第1の数N1に所定の数を加算した数を超えているかどうかを決定するステップと、
前記第2の数N2が前記第1の数N1に前記所定の数を加算した数を超えていると決定された場合、前記ダイが許容可能であると決定するか、又は前記第2の数N2が前記第1の数N1に前記所定の数を加算した数を超えていないと決定された場合、前記ダイに欠陥があると決定するステップと、を含む、方法。
【請求項7】
前記所定の電圧値は、0.5~1.0Vの範囲内である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記所定の数は、1~3の範囲内である、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記読み出し動作を実行する前記ステップの前に、前記ダイにベーク動作を実行するステップを更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記読み出し動作を実行する前記ステップの前に、前記不揮発性メモリセルに電気的ストレスを実行するステップを更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
ダイに形成された不揮発性メモリセルを試験する方法であって、
前記不揮発性メモリセルをプログラミングするステップと、
前記不揮発性メモリセルに対する最も低い閾値電圧TV3と、前記最も低い閾値電圧TV3を有する前記不揮発性メモリセルの第1の数N1とを決定するために、前記不揮発性メモリセルをプログラミングする前記ステップの後に第1の読み出し動作を実行するステップと、
ターゲット閾値電圧TV4を超えていない閾値電圧を有する前記不揮発性メモリセルの第2の数N2を決定するために、第2の読み出し動作を実行するステップであって、前記ターゲット閾値電圧TV4が、前記最も低い閾値電圧TV3に所定の電圧値を加算したものに等しい、実行するステップと、
前記第2の数N2が前記第1の数N1に所定の数を加算した数を超えているかどうかを決定するステップと、
前記第2の数N2が前記第1の数N1に前記所定の数を加算した数を超えていると決定された場合、前記ダイが許容可能であると決定するか、又は前記第2の数N2が前記第1の数N1に前記所定の数を加算した数を超えていないと決定された場合、前記ダイに欠陥があると決定するステップと、を含む、方法。
【請求項12】
前記所定の電圧値は、0.5~1.0Vの範囲内である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記所定の数は、1~3の範囲内である、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記読み出し動作を実行する前記ステップの前に、前記ダイにベーク動作を実行するステップを更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記読み出し動作を実行する前記ステップの前に、前記不揮発性メモリセルに電気的ストレスを実行するステップを更に含む、請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本出願は、2021年9月27日出願の米国仮特許出願第63/248,964号及び2022年1月14日出願の米国特許出願第17/576,754号の利益を主張するものである。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、メモリデバイスに関し、より詳細には不揮発性メモリデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
半導体基板のチャネル領域の上方に配設され、それから絶縁された浮遊ゲートを各々が有するメモリセルを有する不揮発性メモリデバイスが知られている。浮遊ゲートの電荷は、読み出し動作中にチャネル領域の伝導性を制御する。メモリセルをプログラミングするために、プログラム動作中に電子が浮遊ゲートに加えられる。メモリセルを消去するために、消去動作中に電子が浮遊ゲートから除去される。メモリセルのプログラム状態は、浮遊ゲートの電荷(すなわち、電子の数)によって決定付けられ、この電荷は、読み出し動作中に、適した読み出し電圧がメモリセルに印加されたときにチャネル領域を通る電流(読み出し電流と称される)のレベルを検出することによって測定される。メモリセルのプログラム状態が高いほど(すなわち、浮遊ゲートの電子の数が多いほど)、読み出し電流は小さくなる。逆に、プログラム状態が低いほど(すなわち、浮遊ゲートの電子の数が少ないほど)、読み出し電流は大きくなる。メモリセルのプログラム状態は、データを記憶するように設定することができる。例えば、高いプログラム状態は、「0」ビット値を反映することができ、低いプログラム状態は、「1」ビット値を反映することができる。メモリセルはまた、任意の数のプログラム状態を使用して、データを記憶することができるアナログモードで動作させることができる。
【0004】
ダイ製造中、任意の所与のダイのメモリセルが品質基準を満たすことを確実にするために電気的試験を実行することが知られている。これらの試験のうちの1つは、加速データ保持試験であり得る。メモリセル形成後、ダイの全てのメモリセルが消去され、読み出し電流がある特定の所定の閾値を上回ることを確実にするために読み出し動作が実行される。1つ以上のメモリセルが所定の読み出し電流閾値を下回る読み出し電流を呈する場合、ダイは、欠陥があると判断される。その後、ダイは高温ベーク(データ保持ベークと称され得る)に供され、読み出し動作が繰り返される。ダイのいくつかのメモリセルに欠陥がある場合、それらは、浮遊ゲートの電荷のいくらかの変化を受ける場合があり、それらの読み出し電流は、所定の読み出し電流閾値を下回って減少する。したがって、メモリセルの読み出し電流が所定の読み出し電流閾値を下回るか、又は所定の読み出し電流閾値を下回って降下する場合、このメモリセルを含有するダイは、欠陥があると判断される。
【0005】
読み出し試験に関する1つの課題は、読み出し試験のための適切な所定の読み出し電流閾値を決定し、それをどのように適用するのが最良であるかを決定することであり得る。良好なメモリセルのみを含有するダイであっても、単一の読み出し電流値だけではなく、依然として、良好なメモリセルに対する読み出し電流値の範囲がある。更に、データ保持ベーク中、ダイの全てのメモリセルは、読み出し電流のいくらかの微小な減少を受ける場合がある。しかしながら、欠陥があるメモリセルは、正常なメモリセルと比較して、より大きな読み出し電流降下を受ける場合がある。課題は、これらの欠陥セルの存在を確実に検出することであり、欠陥セルの読み出し電流は、良好なメモリセルによって呈される読み出し電流の正常範囲から逸脱する。所定の読み出し電流閾値があまりに高く設定された場合、良好なメモリセルのみを有するダイが、誤って欠陥があると決定される場合がある。所定の読み出し電流閾値があまりに低く設定された場合、欠陥メモリセルを有するダイが、誤って欠陥がないと決定される場合がある。別の問題は、良好なメモリセルに対する読み出し電流値の範囲がダイごとに変動し得ることである。したがって、1つのダイに対する理想的な所定の読み出し電流閾値は、どのダイが良好であり、どのダイに欠陥があるかを確実に決定する際に、別のダイに対する精度が低くなり得る場合がある。
【発明の概要】
【0006】
前述の問題及び必要性は、ダイに形成された不揮発性メモリセルを試験する方法であって、不揮発性メモリセルを消去するステップと、不揮発性メモリセルに対する最も低い読み出し電流RC1と、最も低い読み出し電流RC1を有する不揮発性メモリセルの第1の数N1とを決定するために、不揮発性メモリセルを消去するステップの後に第1の読み出し動作を実行するステップと、ターゲット読み出し電流RC2を超えていない読み出し電流を有する不揮発性メモリセルの第2の数N2を決定するために、第2の読み出し動作を実行するステップであって、ターゲット読み出し電流RC2が、最も低い読み出し電流RC1に所定の電流値を加算したものに等しい、実行するステップと、第2の数N2が第1の数N1に所定の数を加算した数を超えているかどうかを決定するステップと、第2の数N2が第1の数N1に所定の数を加算した数を超えていると決定された場合、ダイが許容可能であると決定するか、又は第2の数N2が第1の数N1に所定の数を加算した数を超えていないと決定された場合、ダイに欠陥があると決定するステップと、を含む、方法によって対処される。
【0007】
ダイに形成された不揮発性メモリセルを試験する方法であって、不揮発性メモリセルを消去するステップと、不揮発性メモリセルに対する最も高い閾値電圧TV1と、最も高い閾値電圧TV1を有する不揮発性メモリセルの第1の数N1とを決定するために、不揮発性メモリセルを消去するステップの後に第1の読み出し動作を実行するステップと、ターゲット閾値電圧TV2を下回らない閾値電圧を有する不揮発性メモリセルの第2の数N2を決定するために、第2の読み出し動作を実行するステップであって、ターゲット閾値電圧TV2が、最も高い閾値電圧TV1から所定の電圧値を減算したものに等しい、実行するステップと、第2の数N2が第1の数N1に所定の数を加算した数を超えているかどうかを決定するステップと、第2の数N2が第1の数N1に所定の数を加算した数を超えていると決定された場合、ダイが許容可能であると決定するか、又は第2の数N2が第1の数N1に所定の数を加算した数を超えていないと決定された場合、ダイに欠陥があると決定するステップと、を含む、方法。
【0008】
ダイに形成された不揮発性メモリセルを試験する方法であって、不揮発性メモリセルをプログラミングするステップと、不揮発性メモリセルに対する最も低い閾値電圧TV3と、最も低い閾値電圧TV3を有する不揮発性メモリセルの第1の数N1とを決定するために、不揮発性メモリセルをプログラミングするステップの後に第1の読み出し動作を実行するステップと、ターゲット閾値電圧TV4を超えていない閾値電圧を有する不揮発性メモリセルの第2の数N2を決定するために、第2の読み出し動作を実行するステップであって、ターゲット閾値電圧TV4が、最も低い閾値電圧TV3に所定の電圧値を加算したものに等しい、実行するステップと、第2の数N2が第1の数N1に所定の数を加算した数を超えているかどうかを決定するステップと、第2の数N2が第1の数N1に所定の数を加算した数を超えていると決定された場合、ダイが許容可能であると決定するか、又は第2の数N2が第1の数N1に所定の数を加算した数を超えていないと決定された場合、ダイに欠陥があると決定するステップと、を含む、方法。
【0009】
本発明の他の目的及び特徴は、明細書、特許請求の範囲、添付図面を精読することによって明らかになるであろう。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】欠陥メモリセルを有しないダイに対する読み出し電流の正規化された確率の分布を例解するグラフである。
図2】欠陥メモリセルを有するダイに対する読み出し電流の正規化された確率の分布を例解するグラフである。
図3】欠陥メモリセルを有しないダイに対して欠陥メモリセルがあるか否かを決定するために使用され得る読み出し電流の2つの可能な所定の閾値を例解するグラフである。
図4】欠陥メモリセルを有するダイに対して欠陥メモリセルがあるか否かを決定するために使用され得る読み出し電流の2つの可能な所定の閾値を例解するグラフである。
図5】ダイに欠陥があるか否かを決定する際のステップを例解するフロー図である。
図6】欠陥メモリセルを有しないダイに対する図5のステップの適用を例解するグラフである。
図7】欠陥メモリセルを有するダイに対する図5のステップの適用を例解するグラフである。
図8】読み出し電流の代わりに閾値電圧を使用してダイに欠陥があるか否かを決定する際のステップを例解するフロー図である。
図9】欠陥メモリセルを有しないダイに対する図8のステップの適用を例解するグラフである。
図10】欠陥メモリセルを有するダイに対する図8のステップの適用を例解するグラフである。
図11】閾値電圧及びプログラミングされたメモリセルを使用してダイに欠陥があるか否かを決定する際のステップを例解するフロー図である。
図12】欠陥メモリセルを有しないダイに対する図11のステップの適用を例解するグラフである。
図13】欠陥メモリセルを有するダイに対する図11のステップの適用を例解するグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
ダイの様々なメモリセルに対する読み出し電流の正規化された確率を活用する、ダイの消去された不揮発性メモリセルの読み出し試験が開示される。図1は、ダイにおけるデータ保持ベーク動作の前(ベーク前については、線BBによって示される)及びダイにおけるベーク動作の後(ベーク後については、線ABによって示される)の両方の、良好なメモリセルのみを含有するダイのメモリセルに対する読み出し電流の正規化された確率を例解する。図1では、正規化された分布の各点は、対応する読み出し電流値以下の読み出し電流を呈するメモリセルの累積数を表す。そのような分布は、全てのメモリセルが良好である場合には正常(正規化された確率スケールにおいて線形)であるが、欠陥セルは、その線形分布から逸脱し得ることを本発明者らは発見した。図1に示されるように、ベーク動作は、消去されたメモリセルの読み出し電流を低下させる傾向がある。しかしながら、ベーク動作の前及び後の両方に、読み出し電流の正規化された確率の線形分布がある。読み出し電流の正規化された確率のこの線形分布から逸脱するメモリセルがないため、ダイは、良好であるとみなされる。
【0024】
図2は、いくつかの欠陥メモリセルを含有するダイのメモリセルに対する読み出し電流の正規化された確率を例解する。特に、ベーク前の正規化された分布は、読み出し電流の正規化された確率の線形分布から逸脱する読み出し電流値を含まないが、これは、読み出し電流の正規化された確率の線形分布を呈する残りのメモリセルを十分に下回る読み出し電流を有するメモリセルを示すベーク後の正規化された分布の場合には当てはまらない。具体的には、(ベーク動作後の)読み出し電流の正規化された確率の分布は、分布の線形部分から大幅に逸脱するテール部分を含み、これは、ダイ欠陥を見つけることを保証する欠陥メモリセルを示す。テール部分は、読み出し電流のプリベーク正規化確率にも同様に存在する場合があり、これもまた欠陥メモリセル、したがって欠陥ダイを示すことに留意されたい。
【0025】
欠陥メモリセルを検出するために所定の読み出し電流閾値を使用することの欠点は、良好なダイ及び欠陥ダイの両方に対する読み出し電流の正規化された確率を考慮するときに明らかになる。図3は、良好なメモリセルのみを含有するダイのメモリセルに対する読み出し電流の正規化された確率を、読み出し電流試験のための2つの所定の読み出し電流閾値の例とともに例解する。所定の閾値PT1は、マージンなしを表し、読み出し電流の正規化された確率の下端によって表される1つ以上のメモリセルが、所定の閾値PT1を満たさない読み出し電流を有することを意味する。所定の閾値PT1を使用することは、分布が線形であるので、実際にはダイに欠陥があるとみなされるべきでないときにダイに欠陥があるとみなされるリスクがある。所定の閾値PT2は、マージンMを表し、全てのメモリセルが所定の閾値PT2を満たす(実際には、マージンMの量だけ所定の閾値PT2を超える)ことを意味し、その結果、ダイは、適切に欠陥がないとみなされる。所定の閾値PT2をマージンMとともに使用することは、正規化された確率分布がダイごとにややシフトする場合があるため、所定の閾値に対するマージンMがダイを欠陥があると誤って決定することを回避することができるため、有利であり得る。しかしながら、マージンMを使用することは、図4で例解されるように(非線形分布を示す、すなわち、テールを有する、欠陥メモリセルを含有するダイのメモリセルに対する読み出し電流の正規化された確率である)、欠陥メモリセルのいくつかが依然として所定の閾値PT2を上回る読み出し電流を有するため、欠陥ダイが欠陥として適切に識別されないことを意味し得る。更に、読み出し電流の正規化された分布は、ダイごとにわずかに変動する場合があり、これは、全てのダイに対して単一の所定の読み出し電流閾値を使用するときに、良好なダイと欠陥ダイとを誤認するリスクが増加することを意味する(すなわち、いくつかのダイに対して正確な試験結果を生成する与えられた所定の読み出し電流閾値は、他のダイに対しては正確な試験結果を生成しない)。したがって、読み出し電流試験に対して単一の所定の読み出し電流閾値を使用することは、理想的ではない。
【0026】
解決策は、図5に示され、図6及び図7で例解される読み出し試験技術である。本発明者らは、所定の読み出し電流閾値を下回る読み出し電流ではなく、外れ値セル読み出し電流を検出することによって、より正確な試験結果を達成することができることを発見した。この技術は、分布Dに関して記載され、これは、読み出し試験がベーク動作の前に実行される場合には図1図4の正規化された確率BBの分布に対応し、読み出し試験がベーク動作の後に実行される場合には図1図4の正規化された確率ABの分布に対応する。図5の読み出し試験は、ベーク動作の前に1回、ベーク動作の後にもう1回、2回実行することができるが、そうである必要はない。ベーク動作によって誘起されたストレスは、そのようなストレスの前には存在しなかった図7に示される分布Dのテールを生み出し得ることが決定された。したがって、ある特定の例では、ダイでのベーク動作によってストレスが誘起された後に図5の読み出し試験を実行することは有利であり得る。実際、他のストレス(例えば、メモリセルに印加された電圧からもたらされるいわゆる「ディスターブ」ストレスなどの電気的ストレス)がダイに印加された後に図5の読み出し試験を実行することは、ある特定の例における欠陥メモリセル及び欠陥ダイを検出する際にも有利であり得る。
【0027】
ステップ1では、ダイのメモリセルを、消去動作(すなわち、当技術分野でよく知られている従来の消去動作)を使用して消去する。ステップ2では、ベーク動作又は電気的ストレスを実行する。ベーク動作の非限定的な例は、ダイを含有するウェハを摂氏250度に3日間供するステップを含み得る。電気的ストレスの非限定的な例は、メモリセルのある特定のゲート又はソース/ドレイン領域への1つ以上の電圧の印加である。ステップ2は、上述されるように、ベーク動作若しくは電気的ストレスの前及び/若しくは後に、又は更にはベーク動作若しくは電気的ストレスなしで、読み出し試験を実行することができるため、任意選択として「OPT」とラベル付けされる。ステップ3では、第1の読み出し動作を実行して、試験されている全てのメモリセル(例えば、好ましくはダイの全てのメモリセルであるが、ダイのメモリセルのサブセットも同様に任意の所与の時間に試験され得る)に対する最も低い読み出し電流RC1と、その最も低い読み出し電流RC1を有するメモリセルの第1の数N1と、を決定する。良好なメモリセルのみを有するダイに対する読み出し電流の正規化された確率の分布Dの例が図6に示されている。いくつかの欠陥メモリセルを有するダイについての分布Dの例が図7に示されている。RC1は、試験されている全てのメモリセルに対してバイナリサーチ又は他のサーチアルゴリズムを使用して見つけることができる。ステップ4では、第2の読み出し動作を実行して、ターゲット読み出し電流RC2を超えていない(すなわち、それ以下の)読み出し電流を有するメモリセルの第2の数N2を決定し、ここでは、RC2=RC1+ΔRCである。値ΔRCは、所定の電流値であり、ターゲット読み出し電流RC2が分布Dの主要部分のメモリセルに対する読み出し電流に対応するように選択され得る(すなわち、ΔRCは、欠陥メモリセルを検出することができるように、欠陥ダイの分布のテール部分におけるメモリセルと、分布Dの主要部分(例えば、線形部分)の端部との間の十分に検出可能なギャップを表す)。
【0028】
ステップ5では、第2の数N2が第1の数N1にΔNを加算した数を超えているかどうかを決定し、ここで、ΔNは、所定の個数である。第2の数N2がN1+ΔNを超えるという、決定がはい(yes)である場合、ダイは外れ値セルを含有しないと結論付けられ、メモリセルを含有するダイは許容可能であると決定される。逆に、第2の数N2がN1+ΔNを超えていないという、決定がいいえ(no)である場合、メモリセルを含有するダイに欠陥があると決定される。分布Dにテールがある場合、第2の数N2がN1+ΔNを超えていない(すなわち、N1+ΔN以下である)ため、ダイに欠陥があると決定されるように、ΔNを選択することができる。しかしながら、分布Dにテールがない場合、第2の数N2がN1+ΔNを超えるため、ダイは許容可能であると決定されることになる。この決定は、図6及び図7にグラフで示されている。具体的には、図6では、第2の数N2がN1+ΔNを超えている。したがって、図6に表されるダイは、許容可能であり、欠陥がないと決定される。図7では、第2の数N2がN1+ΔNを超えていない。したがって、図7に表されるダイは、欠陥があり、許容可能ではないと決定される。
【0029】
ダイごとの基準で適用される上述の技術は、残りのメモリセルに対する読み出し電流の一般の分布から逸脱する1つ又はいくつかのメモリセルに対する少数の読み出し電流の存在をより良好に検出する(すなわち、欠陥メモリセル及びダイに特徴的な外れ値読み出し電流をより良好に検出する)ため、固定された所定の読み出し電流閾値を使用することと比較して、欠陥ダイをより正確に識別する。この技術は、ダイ間で変動し得る読み出し電流の分布における変動にも適応する。ΔRC及びΔNの値は、分布Dの特性に基づいて選定することができる。非限定的な例として、ΔRCは、4~5μAの範囲内であり得、ΔNは、1~3の範囲内などの小さい数であり得る。上述の技術は、ベーク動作若しくは電気的ストレスの前、それらの後、又はその両方でメモリセルに実施することができる。加えて、ベーク動作又は電気的ストレスは、消去動作の前(すなわち、図5のステップ1の前)に実行することができるか、又は消去動作(ステップ1)の後であるが、図5の第1の読み出し動作(ステップ3)の前に実行することができる。
【0030】
上述の技術は、読み出し電流とは異なる電気的パラメータを使用して実施することができる。例えば、読み出し電流の代わりに閾値電圧を使用することができる。閾値電圧は、メモリセルがオンになったとチャネル領域が判断するのに十分な伝導性であるように、メモリセルのゲートのうちの1つ(浮遊ゲート以外)に印加される最小電圧である。閾値電圧は、読み出し電流が所定の読み出し電流に達するまで、読み出し動作中に印加電圧を上昇させることによって決定することができる。読み出し電流が所定の読み出し電流に達すると、その時点での印加電圧がメモリセルの閾値電圧となる。読み出し電流の代わりに閾値電圧を使用することは、図8で例解され、図9(良好なメモリセルのみを有するダイに対する閾値電圧の正規化された確率の分布Dを有する)及び図10(いくつかの欠陥メモリセルを有するダイに対する閾値電圧の正規化された確率の分布Dを有する)に示されている。ダイのメモリセルを、消去動作を使用して消去する(ステップ6)。ステップ7では、任意選択のベーク動作又は電気的ストレスを実行する。ステップ8では、第1の読み出し動作を実行して、試験されている全てのメモリセルに対する最も高い閾値電圧TV1と、その最も高い閾値電圧TV1を有するメモリセルの第1の数N1と、を決定する。ステップ9では、第2の読み出し動作を実行して、ターゲット閾値電圧TV2を下回らない(すなわち、それ以上の)閾値電圧を有するメモリセルの第2の数N2を決定し、ここでは、TV2=TV1-ΔTVである。値ΔTVは、所定の電圧値であり、ターゲット閾値電圧TV2が分布Dの主要部分のメモリセルに対する閾値電圧に対応するように選択することができる。ステップ10では、第2の数N2が第1の数N1にΔNを加算した数を超えているかどうかを決定し、ここで、ΔNは、所定の数である。第2の数N2がN1+ΔNを超えているという、決定がはい(yes)である場合、メモリセルを含有するダイは許容可能であると決定される。逆に、第2の数N2がN1+ΔNを超えていないという、決定がいいえ(no)である場合、メモリセルを含有するダイに欠陥があると決定される。非限定的な例として、ΔTVは、0.5~1.0Vの範囲内であり得、ΔNは、1~3の範囲内などの小さい数であり得る。
【0031】
閾値電圧を使用する図8図10に関して上述した技術は、消去されたメモリセルの代わりに、プログラミングされたメモリセルを使用して実施することができる。プログラミングされたメモリセル及び閾値電圧を使用することは、図11で例解され、図12(良好なメモリセルのみを有するダイに対する閾値電圧の正規化された確率の分布Dを有する)及び図13(いくつかの欠陥メモリセルを有するダイに対する閾値電圧の正規化された確率の分布Dを有する)に示されている。ステップ11では、ダイのメモリセルを、プログラム動作(すなわち、当技術分野でよく知られている従来のプログラム動作)を使用してプログラミングする。メモリセルをプログラミングすることは、1つ以上の電圧パルスを各メモリセルに印加して、浮遊ゲートに電子を加えることを含み得る。ステップ12では、任意選択のベーク動作又は電気的ストレスを実行する。ステップ13では、第1の読み出し動作を実行して、試験されている全てのメモリセルに対する最も低い閾値電圧TV3と、その最も低い閾値電圧TV3を有するメモリセルの第1の数N1と、を決定する。ステップ14では、第2の読み出し動作を実行して、ターゲット閾値電圧TV4を超えていない(すなわち、それ以下の)閾値電圧を有するメモリセルの第2の数N2を決定し、ここで、TV4=TV3+ΔTV2である。値ΔTV2は、所定の電圧値であり、ターゲット閾値電圧TV4が分布Dの主要部分のメモリセルに対する閾値電圧に対応するように選択することができる。ステップ15では、第2の数N2が第1の数N1にΔNを加算した数を超えているかどうかを決定し、ここで、ΔNは、所定の数である。第2の数N2がN1+ΔNを超えているという、決定がはい(yes)である場合、メモリセルを含有するダイは許容可能であると決定される。逆に、第2の数N2がN1+ΔNを超えていないという、決定がいいえ(no)である場合、メモリセルを含有するダイに欠陥があると決定される。非限定的な例として、ΔTV2は、0.5~1.0Vの範囲内であり得、ΔNは、1~3の範囲内などの小さい数であり得る。
【0032】
本発明は、本明細書に図示された上記実施例に限定されるものではなく、任意の特許請求の範囲の範疇に収まるあらゆる変形例を包含することが理解されよう。例えば、本明細書における本発明への言及は、特許請求の範囲又は特許請求項の用語の限定を意図するものではなく、代わりに特許請求の範囲の1つ以上によって網羅され得る1つ以上の特徴に言及するにすぎない。上で説明した材料、プロセス、及び数値の実施例は、単に例示的なものであり、特許請求の範囲を限定するものとみなされるべきではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2024-04-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダイに形成された不揮発性メモリセルを試験する方法であって、
前記不揮発性メモリセルを消去するステップと、
前記不揮発性メモリセルに対する最も低い読み出し電流RC1と、前記最も低い読み出し電流RC1を有する前記不揮発性メモリセルの第1の数N1とを決定するために、前記不揮発性メモリセルを消去する前記ステップの後に第1の読み出し動作を実行するステップと、
ターゲット読み出し電流RC2を超えていない読み出し電流を有する前記不揮発性メモリセルの第2の数N2を決定するために、第2の読み出し動作を実行するステップであって、前記ターゲット読み出し電流RC2が、前記最も低い読み出し電流RC1に所定の電流値を加算したものに等しい、実行するステップと、
前記第2の数N2が前記第1の数N1に所定の数を加算した数を超えているかどうかを決定するステップと、
前記第2の数N2が前記第1の数N1に前記所定の数を加算した数を超えていると決定された場合、前記ダイが許容可能であると決定するか、又は前記第2の数N2が前記第1の数N1に前記所定の数を加算した数を超えていないと決定された場合、前記ダイに欠陥があると決定するステップと、を含む、方法。
【請求項2】
前記所定の電流値は、4~5μAの範囲内である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記所定の数は、1~3の範囲内である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の読み出し動作を実行する前記ステップの前に、前記ダイにベーク動作を実行するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の読み出し動作を実行する前記ステップの前に、前記不揮発性メモリセルに電気的ストレスを実行するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
ダイに形成された不揮発性メモリセルを試験する方法であって、
前記不揮発性メモリセルを消去するステップと、
前記不揮発性メモリセルに対する最も高い閾値電圧TV1と、前記最も高い閾値電圧TV1を有する前記不揮発性メモリセルの第1の数N1とを決定するために、前記不揮発性メモリセルを消去する前記ステップの後に第1の読み出し動作を実行するステップと、
ターゲット閾値電圧TV2を下回らない閾値電圧を有する前記不揮発性メモリセルの第2の数N2を決定するために、第2の読み出し動作を実行するステップであって、前記ターゲット閾値電圧TV2が、前記最も高い閾値電圧TV1から所定の電圧値を減算したものに等しい、実行するステップと、
前記第2の数N2が前記第1の数N1に所定の数を加算した数を超えているかどうかを決定するステップと、
前記第2の数N2が前記第1の数N1に前記所定の数を加算した数を超えていると決定された場合、前記ダイが許容可能であると決定するか、又は前記第2の数N2が前記第1の数N1に前記所定の数を加算した数を超えていないと決定された場合、前記ダイに欠陥があると決定するステップと、を含む、方法。
【請求項7】
前記所定の電圧値は、0.5~1.0Vの範囲内である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記所定の数は、1~3の範囲内である、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の読み出し動作を実行する前記ステップの前に、前記ダイにベーク動作を実行するステップを更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の読み出し動作を実行する前記ステップの前に、前記不揮発性メモリセルに電気的ストレスを実行するステップを更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
ダイに形成された不揮発性メモリセルを試験する方法であって、
前記不揮発性メモリセルをプログラミングするステップと、
前記不揮発性メモリセルに対する最も低い閾値電圧TV3と、前記最も低い閾値電圧TV3を有する前記不揮発性メモリセルの第1の数N1とを決定するために、前記不揮発性メモリセルをプログラミングする前記ステップの後に第1の読み出し動作を実行するステップと、
ターゲット閾値電圧TV4を超えていない閾値電圧を有する前記不揮発性メモリセルの第2の数N2を決定するために、第2の読み出し動作を実行するステップであって、前記ターゲット閾値電圧TV4が、前記最も低い閾値電圧TV3に所定の電圧値を加算したものに等しい、実行するステップと、
前記第2の数N2が前記第1の数N1に所定の数を加算した数を超えているかどうかを決定するステップと、
前記第2の数N2が前記第1の数N1に前記所定の数を加算した数を超えていると決定された場合、前記ダイが許容可能であると決定するか、又は前記第2の数N2が前記第1の数N1に前記所定の数を加算した数を超えていないと決定された場合、前記ダイに欠陥があると決定するステップと、を含む、方法。
【請求項12】
前記所定の電圧値は、0.5~1.0Vの範囲内である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記所定の数は、1~3の範囲内である、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の読み出し動作を実行する前記ステップの前に、前記ダイにベーク動作を実行するステップを更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記第1の読み出し動作を実行する前記ステップの前に、前記不揮発性メモリセルに電気的ストレスを実行するステップを更に含む、請求項11に記載の方法。
【国際調査報告】