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特表2024-533675不透明面の背後に存在する物体を検出するためのスキャナ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】不透明面の背後に存在する物体を検出するためのスキャナ
(51)【国際特許分類】
   G01V 3/08 20060101AFI20240905BHJP
【FI】
G01V3/08 D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518402
(86)(22)【出願日】2022-08-16
(85)【翻訳文提出日】2024-03-22
(86)【国際出願番号】 US2022040451
(87)【国際公開番号】W WO2023048852
(87)【国際公開日】2023-03-30
(31)【優先権主張番号】17/484,613
(32)【優先日】2021-09-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】593013133
【氏名又は名称】ジルコン・コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】Zircon Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】110001379
【氏名又は名称】弁理士法人大島特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェン、チン-スー
【テーマコード(参考)】
2G105
【Fターム(参考)】
2G105AA01
2G105AA02
2G105BB04
2G105DD02
2G105EE02
2G105GG01
2G105HH04
2G105KK06
2G105LL02
(57)【要約】
本開示によれば、不透明面の背後に存在する物体を検出するための方法および装置が提供される。本開示の装置は、当該装置の複数の構成要素を保持するように構成されたハウジングと、ハウジングに取り付けられ、かつ、不透明面の背後に存在する物体のセンサデータを収集するように構成された、1つまたは複数のセンサであって、ハウジングの外面に取り付けられた1つまたは複数の静電容量センサを含む、該センサと、ハウジング内に配置され、かつ、センサによって収集されたセンサデータを処理するように構成されたコントローラと、ハウジング内に配置され、かつ、コントローラおよび構成要素を保持するように構成された少なくとも1つのプリント回路基板と、検出された物体に関する情報をユーザに伝えるように構成された表示装置と、を含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
不透明面の背後に存在する物体を検出するための装置であって、
当該装置の複数の構成要素を保持するように構成されたハウジングと、
前記ハウジングに取り付けられ、かつ、不透明面の背後に存在する物体のセンサデータを収集するように構成された、1つまたは複数のセンサであって、前記ハウジングの外面に取り付けられた1つまたは複数の静電容量センサを含む、該センサと、
前記ハウジング内に配置され、かつ、前記センサによって収集された前記センサデータを処理するように構成されたコントローラと、
前記ハウジング内に配置され、かつ、前記コントローラおよび前記構成要素を保持するように構成された少なくとも1つのプリント回路基板と、
検出された前記物体に関する情報をユーザに伝えるように構成された表示装置と、
を含む、装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置であって、
前記静電容量センサは、前記不透明面の背後に前記物体が存在することによって引き起こされる静電容量の変化を測定するように構成されており、
前記静電容量センサは、導電性インクまたは導電性テープで作られている、装置。
【請求項3】
請求項2に記載の装置であって、
前記静電容量センサは、該センサの面積を大きくすることによって、前記センサデータの信号ダイナミックレンジを増加させるように構成されている、装置。
【請求項4】
請求項2に記載の装置であって、
前記静電容量センサは、該センサと前記不透明面の背後に存在する前記物体との間の距離を短くすることによって、前記センサデータの信号ダイナミックレンジを増加させるように構成されている、装置。
【請求項5】
請求項2に記載の装置であって、
当該装置は少なくとも1つの金属センサをさらに含み、
前記静電容量センサは、グラファイト導電性インクまたは銀導電性インクで作られており、
前記グラファイト導電性インクは、グラファイト、アラビアゴム、グリセリン、クローブ油、またはリステリンで形成されており、
前記銀導電性インクは、銀、アセトン、プロパン、炭酸ジメチル、イソブテン、酢酸n-ブチル、ヘプタン-2-オンa、または非アスベスト繊維で形成されており、
前記グラファイト導電性インクまたは前記銀導電性インクは、前記金属センサと前記静電容量センサとの間の電磁干渉を低減するように構成されている、装置。
【請求項6】
請求項2に記載の装置であって、
当該装置は少なくとも1つの金属センサをさらに含み、
前記静電容量センサは、感圧性の同位体導電性テープで作られており、
前記感圧性の同位体導電性テープは、前記金属センサと前記静電容量センサとの間の電磁干渉を低減するように構成されている、装置。
【請求項7】
請求項1に記載の装置であって、
前記静電容量センサを保護し、かつ、前記静電容量センサを前記ハウジングの前記外面上の所定の位置に保持するように構成された保護層をさらに含み、
前記保護層は、感圧性プラスチックオーバーレイを含む、装置。
【請求項8】
請求項1に記載の装置であって、
前記ハウジング内に配置され、前記不透明面の背後に存在する金属物体を検出するように構成された少なくとも1つの金属センサをさらに含み、
前記金属センサは、前記静電容量センサの上側または側面に配置される、装置。
【請求項9】
請求項1に記載の装置であって、
前記センサは、前記不透明面の背後の電場を検出するように構成された交流電流(AC)センサを含み、
前記交流電流(AC)センサは、スポンジシリコーンまたは固体シリコーン中に導電性充填材料を組み込んだ導電性ゴムで作られている、装置。
【請求項10】
請求項1に記載の装置であって、
前記コントローラは、
前記センサによって収集された前記センサデータを処理するステップと、
収集された前記センサデータに基づいて、前記不透明面の背後に検出された物体に関する情報を決定するステップと、
検出された前記物体に関する情報を、前記表示装置を介してユーザに提供するステップと、を実施するように構成されている、装置。
【請求項11】
装置によって不透明面の背後に存在する物体を検出する方法であって、
前記装置の複数の構成要素を保持するように構成されたハウジングを提供するステップであって、前記装置は、前記ハウジング内に配置され、かつ、コントローラおよび前記装置の複数の構成要素を保持するように構成された少なくとも1つのプリント回路基板を含む、該ステップと、
前記ハウジングに取り付けられた1つまたは複数のセンサによって、前記不透明面の背後に存在する物体のセンサデータを収集するステップであって、前記センサは、前記ハウジングの外面に取り付けられた1つまたは複数の静電容量センサを含む、該ステップと、
前記センサによって収集された前記センサデータを前記ハウジング内に配置された前記コントローラによって処理するステップと、
前記不透明面の背後に存在する前記物体に関する情報を、表示装置を介してユーザに伝えるステップと、を含む、方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法であって、
前記静電容量センサは、前記不透明面の背後に前記物体が存在することによって引き起こされる静電容量の変化を測定するように構成されており、
前記静電容量センサは、導電性インクまたは導電性テープで作られている、方法。
【請求項13】
請求項12に記載の方法であって、
前記静電容量センサは、該センサの面積を大きくすることによって、前記センサデータの信号ダイナミックレンジを増加させるように構成されている、方法。
【請求項14】
請求項12に記載の方法であって、
前記静電容量センサは、該センサと前記不透明面の背後に存在する前記物体との間の距離を短くすることによって、前記センサデータの信号ダイナミックレンジを増加させるように構成されている、方法。
【請求項15】
請求項12に記載の方法であって、
前記装置は少なくとも1つの金属センサをさらに含み、
前記静電容量センサは、グラファイト導電性インクまたは銀導電性インクで作られており、
前記グラファイト導電性インクは、グラファイト、アラビアゴム、グリセリン、クローブ油、またはリステリンで形成されており、
前記銀導電性インクは、銀、アセトン、プロパン、炭酸ジメチル、イソブテン、酢酸n-ブチル、ヘプタン-2-オンa、または非アスベスト繊維で形成されており、
前記グラファイト導電性インクまたは前記銀導電性インクは、前記金属センサと前記静電容量センサとの間の電磁干渉を低減するように構成されている、方法。
【請求項16】
請求項12に記載の方法であって、
前記装置は少なくとも1つの金属センサをさらに含み、
前記静電容量センサは、感圧性の同位体導電性テープで作られており、
前記感圧性の同位体導電性テープは、前記金属センサと前記静電容量センサとの間の電磁干渉を低減するように構成されている、方法。
【請求項17】
請求項11に記載の方法であって、
保護層により、前記静電容量センサを保護し、かつ、前記静電容量センサを前記ハウジングの前記外面上の所定の位置に保持するステップをさらに含み、
前記保護層は、感圧性プラスチックオーバーレイを含む、方法。
【請求項18】
請求項11に記載の方法であって、
前記装置は、前記ハウジング内に配置され、前記不透明面の背後に存在する金属物体を検出するように構成された少なくとも1つの金属センサをさらに含み、
前記金属センサは、前記静電容量センサの上側または側面に配置されており、
当該方法は、前記金属センサで測定するステップをさらに含む、方法。
【請求項19】
請求項11に記載の方法であって、
前記センサは、前記不透明面の背後の電場を検出するように構成された交流電流(AC)センサを含み、
前記交流電流(AC)センサは、スポンジシリコーンまたは固体シリコーン中に導電性充填材料を組み込んだ導電性ゴムで作られており、
当該方法は、前記交流電流(AC)センサで測定するステップをさらに含む、方法。
【請求項20】
請求項11に記載の方法であって、
前記コントローラによって、前記装置の前記センサによって収集された前記センサデータを処理するステップと、
前記コントローラによって、収集された前記センサデータに基づいて、前記不透明面の背後に検出された物体に関する情報を決定するステップと、
検出された前記物体に関する情報を、前記表示装置を介してユーザに提供するステップと、をさらに含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
2021年9月24日に出願されたこの米国特許出願第17/484,613号「不透明面の背後に存在する物体を検出するためのスキャナ」は、2019年9月30日に出願された米国特許出願第16/587,523号「不透明面の背後に存在する物体を検出するためのスキャナ」の一部継続出願であり、その利点を要請するものである。これらは本発明の譲受人に譲渡されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
(技術分野)
本発明は、不透明面の背後に存在する物体を検出するためのスキャナの分野に関する。
【背景技術】
【0003】
一例として、スタッドファインダは建設業界や住宅改善業界で一般的に使用されている。図1は、スタッドファインダとして使用される従来のスキャナの断面図を示す。図1に示されるように、スキャナ102は、建設および住宅改善環境100で使用され得る。例えば、スキャナ102は、不透明面103の背後に存在する物体101を検出するように構成され得る。いくつかの用途では、物体101は、間柱または金属パイプであり得る。不透明面103は、石膏ボード、パーティクルボード、合板、または不透明面103の背後に存在する物体の視覚的識別を妨げる他の材料で覆われた壁であり得る。
【0004】
スキャナ102は、様々な電子部品を囲んで保護するためのハウジングを含み得る。例えば、スキャナ102のハウジング内には、静電容量センサ108、金属センサ109、コントローラなどの様々な電子部品を保持するように構成できるプリント回路基板(PCB)104を含むことができる。プロセッサおよびその他の集積回路(106aおよび106bと符号が付されている)PCB104は、スキャナ102に電力を供給するバッテリ107に結合することができる。図1において、D1は、静電容量センサ108から検出対象の物体101までの距離を表す。D2は、静電容量センサ108と金属センサ109との間の距離を表す。
【0005】
従来のスキャナにはいくつかの欠点がある。第1に、静電容量センサ108はハウジング内のPCB104に取り付けられているため、物体101(D1)からの距離、したがって静電容量センサ108の感度は最適ではない可能性がある。さらに、静電容量センサ108の精度は、PCB104の変位の可能性によっても低下する可能性がある。例えば、スキャナが取り付けられている場合、PCB104は誤って落とした場合工場出荷時の設定位置から変位する可能性がある。スキャナ102は、PCB104の位置ずれを引き起こすような偶発的な落下の後、再校正する必要がある場合がある。従来のスキャナの別の欠点は、PCB上の静電容量センサ108と金属センサ109との間に4インチ(約10cm)を超える距離が必要なことである。これは、銅板で形成された静電容量センサ108が金属センサとの電磁干渉を引き起こす可能性があり、したがってスキャナ102による金属検出の精度が低下する可能性があるためである。
【0006】
したがって、不透明面の背後に存在する物体を検出する際の従来のスキャナの上記の欠点に対処できるスキャナが必要である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示によれば、不透明面の背後に存在する物体を検出するための装置であって、当該装置の複数の構成要素を保持するように構成されたハウジングと、ハウジングに取り付けられ、かつ、不透明面の背後に存在する物体のセンサデータを収集するように構成された、1つまたは複数のセンサであって、ハウジングの外面に取り付けられた1つまたは複数の静電容量センサを含む、該センサと、ハウジング内に配置され、かつ、センサによって収集されたセンサデータを処理するように構成されたコントローラと、ハウジング内に配置され、かつ、コントローラおよび構成要素を保持するように構成された少なくとも1つのプリント回路基板と、検出された物体に関する情報をユーザに伝えるように構成された表示装置と、を含む、装置が提供される。
【0008】
また、本開示によれば、装置によって不透明面の背後に存在する物体を検出する方法であって、装置の複数の構成要素を保持するように構成されたハウジングを提供するステップであって、装置は、ハウジング内に配置され、かつ、コントローラおよび装置の複数の構成要素を保持するように構成された少なくとも1つのプリント回路基板を含む、該ステップと、ハウジングに取り付けられた1つまたは複数のセンサによって、不透明面の背後に存在する物体のセンサデータを収集するステップであって、センサは、ハウジングの外面に取り付けられた1つまたは複数の静電容量センサを含む、該ステップと、センサによって収集されたセンサデータをハウジング内に配置されたコントローラによって処理するステップと、不透明面の背後に存在する物体に関する情報を、表示装置を介してユーザに伝えるステップと、を含む、方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の前述の特徴および利点、ならびにその追加の特徴および利点は、以下の図面の非限定的かつ非網羅的な態様と併せて本開示の実施形態の詳細な説明を読めば、より明確に理解できるであろう。開示全体を通じて同様の番号が使用される。
【0010】
図1図1は、従来のスキャナの断面図を示す。
図2図2は、本開示の態様による、不透明面の背後に存在する物体を検出するためのスキャナの例示的な実施形態の断面図を示す。
図3A図3Aは、本開示の態様による、不透明面の背後に存在する物体を検出するためのスキャナの別の例示的な実施形態の断面図を示す。
図3B図3Bは、本開示の態様による図3Aのスキャナの底面図を示す。
図3C図3Cは、本開示の態様によるスキャナの例示的な実施形態の別の底面図を示す。
図4A図4Aは、本開示の態様による、不透明面の背後に存在する物体を検出するためのスキャナのさらに別の例示的な実施形態の断面図を示す。
図4B図4Bは、本開示の態様による図4Aのスキャナの底面図を示す。
図4C図4Cは、本開示の態様による、不透明面の背後に存在する物体を検出するためのスキャナのさらに別の例示的な実施形態の断面図を示す。
図5図5は、本開示の態様による、不透明面の背後に存在する物体を検出するためのスキャナの例示的な実施形態のブロック図を示す。
図6図6は、本開示の態様による、不透明面の背後に存在する物体を検出するためのスキャナの製造方法を示す。
図7A図7Aは、本開示の態様による、従来の実施形態と比較したスキャナの静電容量センサの例示的な実施形態を示す。
図7B図7Bは、開示の態様による、従来の実施形態と比較した図7Aの静電容量センサの例示的な実施形態の利点を示す。
図8A図8Aは、スキャナの従来の実施形態の信号特性を示す。
図8B図8Bは、本開示の態様による静電容量センサの例示的な実施形態の信号特性を示す。
図8C図8Cは、本開示の態様による静電容量センサの別の例示的な実施形態の信号特性を示す。
図8D図8Dは、本開示の態様による静電容量センサのさらに別の例示的な実施形態の信号特性を示す。
図9図9は、本開示の態様による、外部静電容量センサを使用して不透明面の背後に存在する物体を検出する方法を示す。
図10図10は、本開示の態様による、導電性インクまたは導電性テープを使用して不透明面の背後に存在する物体を検出する方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
不透明面の背後に存在する物体を検出するための方法および装置が提供される。以下の説明は、当業者が本開示を実施および使用できるようにするために提示される。特定の実施形態および応用例の説明は、例としてのみ提供される。本明細書に記載される実施例の様々な変更および組み合わせは当業者には容易に明らかであり、本明細書に定義される一般的原理は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施例および用途に適用され得る。したがって、本開示は、説明および図示された実施例に限定されることを意図するものではなく、本明細書に開示される原理および特徴と一致する範囲を許容するものである。「例示的な」または「例」という言葉は、本明細書では「例、実例、または説明としての役割を果たす」という意味で使用される。「例示的」または「例」として本明細書に記載されるいかなる態様または実施形態も、必ずしも他の態様または実施形態より好ましいまたは有利であると解釈されるべきではない。
【0012】
以下の詳細な説明の一部は、フローチャート、論理ブロック、およびコンピュータシステム上で実行可能な情報に対する操作の他の記号表現の観点から示される。ここでは、手順、コンピュータ実行ステップ、論理ブロック、プロセスなどは、所望の結果につながる1つまたは複数のステップ、または命令の一貫したシークエンスであると考えられる。これらのステップは、物理量の物理的操作を利用したステップである。これらの量は、コンピュータシステム内で記憶、転送、結合、比較、その他の操作が可能な電気信号、磁気信号、または無線信号の形態をとることができる。これらの信号は、ビット、値、要素、記号、文字、用語、数字などと呼ばれることもある。各ステップは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組み合わせによって実行できる。
【0013】
図2は、本開示の態様による、不透明面の背後に存在する物体を検出するためのスキャナの例示的な実施形態の断面図を示す。図2の例に示されるように、スキャナ202は、建設、住宅改善、商業、芸術、デザイン、または任意の適用可能な環境200で使用され得る。
【0014】
図2は、本開示の例示的な実施形態の断面図を示す。例えば、スキャナ202は、不透明面103の背後に存在する物体101を検出するように構成され得る。物体101には、例えば、金属および/または木の間柱、金属物体、木製物体、電気配線、電気配線が含まれるが、これらに限定されない。および/または他の導管、配管、および例えば設置された乾式壁、板岩、パーティクルボード、合板または壁面を形成する壁板などの不透明面103の背後に埋め込まれたまたは隠れた他の液体または固体。いくつかの用途では、物体101は間柱または金属パイプであり得る。
【0015】
スキャナ202は、様々な電子部品を囲んで保護するためのハウジング220を含むことができる。例えば、スキャナ202のハウジング220内には、静電容量の変化を検出するセンサ(以降、静電容量センサ208)、金属センサ209、コントローラ/プロセッサ、あるいはコントローラは、プロセッサおよび他の集積回路(206aおよび206bと符号が付されている)などの様々な電子部品を保持するように構成され得る、1つまたは複数のプリント回路基板(PCB)204が含まれ得る。(以下「静電容量センサ」)、を含み得る。PCB204は、スキャナ202に電力を供給するバッテリ107に接続される。静電容量センサ208は、ハウジング220に外部的に結合することができ、言い換えれば、スキャナ202のハウジング220の外側に配置することができる。あるいは、別の例示的な実施形態(図示せず)では、静電容量センサ208はスキャナ202のハウジング220の内部に配置される。あるいは、別の例示的な実施形態(図示せず)では、静電容量センサ208は外部に配置されてもよい。静電容量センサ208の配置の変更に伴い、D3は静電容量センサ208と検出対象の物体101との間の距離を表す。D2は、静電容量センサ208と金属センサ209との間の距離を表す。図2との違いは、静電容量センサ208と検出対象の物体101との間の距離が短縮され、その結果、不透明面103の背後に存在する物体101を検出する際のスキャナ202の感度および精度が向上することである。
【0016】
本開示の態様によれば、スキャナ202は、壁の誘電率の変化を検出するように構成され得る。誘電率は、静電容量センサ208などのセンサが物体、たとえば間柱の上にあるときに変化する。いくつかの実施形態では、スキャナ202は、不透明面の背後に存在する間柱または他の材料または物体の端を検出するように構成され得る。このアプローチでは、最初にスキャナを壁の後ろの空洞のあるセクション上で校正し、次に間柱の端などの静電容量の変化を感知するまで壁面に沿って移動させる。スキャナは両方向から動かして間柱の両端を検出できる。両方の端に印を付けた後、ユーザは間柱の中心の位置決定ができる。
【0017】
他のいくつかの実施形態では、スキャナ202は、壁の誘電率の別々の読み取り値を記録する2つのセンサを使用することによって、物体101、例えば間柱の中心を検出するように構成され得る。2つの読み取り値が一致する場合、スキャナ202が間柱の中心にあることを示す。いくつかの読み取り値を使用して、ターゲットの中心を決定することができる。このアプローチでは、スキャナ202を一方向から動かすだけで良い。
【0018】
さらにいくつかの他の実施形態では、スキャナ202は、サイズが大きく、複数のセンサプレート(図示せず)を有するように構成することができ、間柱を検出するために壁を横切って移動する必要がなく、でこぼこした壁の影響を克服することができる。スキャナはアルゴリズムを使用して、不透明面の背後に存在するさまざまな物体を示すために複数のセンサプレートから収集されたセンサデータを分析する場合がある。このアプローチでは、スキャナは、壁面の背後に存在する特定の木製の間柱、近くの間柱、または間柱のない領域などのさまざまな物体の有無を感知するように構成され得る。スキャナの表示装置は、間柱の様々な幅および単一の画像上の複数の間柱の位置、またはユーザにとって有用な情報を表示または伝達するように構成され得る。複数の読み取り値を使用して間柱の位置を決定する場合、このアプローチは、単純に中心と端に基づく他のアプローチを混乱させる可能性がある建築上の異常(不均一な塗装、壁のテクスチャ、壁紙、不均一な漆喰など)の影響を受けにくい可能性がある。
【0019】
本開示の態様によれば、静電容量センサ208は、導電性ゴムセンサを使用して実施することができる。導電性ゴムセンサは、材料の混合によって決定される導電特性を備えたゴム引き材料であり、電子機器に関連することが多い電磁干渉および無線周波数干渉(EMI/RFI)を軽減または排除する可能性がある。不透明面の背後に存在する材料の静電容量を決定するための導体として機能する、例えばスポンジまたは固体シリコーン(別名、導電性シリコーン)中のグラファイトなどのいくつかの例示的な材料を使用して、導電性ゴムセンサを実施することができる。
【0020】
例示的な一実施形態では、導電性ゴム材料は、導電性ゴムセンサの様々な設計基準を満たすために広範囲の構成、厚さ、および幅で提供することができ、または材料を打ち抜きまたは射出成形によって提供することができる。その他、導電性ゴムセンサの様々な形状に合わせて使用することができる。1つの例示的な手法では、導電性ゴムセンサは、作動中に不透明面に接触するような厚さを有するように作製することができる。別のアプローチでは、スキャナのハウジング内部にあるPCB上に配置された従来の銅板センサと比較して、導電性ゴムセンサのセンサ面積を大きくすることができる。
【0021】
図3Aは、本開示の態様による、不透明面の背後に存在する物体を検出するためのスキャナの別の例示的な実施形態の断面図を示す。図3Aの例示的な実施形態では、環境300の特定の要素は、図2の環境200の要素と同様である。例えば、物体101、不透明面103、およびバッテリ107(これらの要素の説明はここでは繰り返さない)。
【0022】
スキャナ302は、様々な電子部品を囲んで保護するためのハウジングを含むことができる。例えば、例示的な一実施形態では、スキャナ302のハウジング内に、金属センサ309、コントローラ、および他の集積回路(306aおよび306bと符号が付されている)などの様々な電子部品を保持するように構成できる少なくとも1つのプリント回路基板(PCB)304を含むことができる。静電容量センサ308は、スキャナ302のハウジングの外側および/または内側に配置することができる。図3Aに示されるように、静電容量センサ308は、スキャナ302のハウジングの外側に配置され得る。静電容量センサ308の配置の変更により、D3は、静電容量センサ308と物体101との間の距離を表す。D4は、静電容量センサ308と金属センサ309との間の距離を表す。
【0023】
図1の従来の実施形態と比較すると、次のことがわかる。図1の実施形態は、次のとおりである。図2に示すように、静電容量センサ308がスキャナ302のハウジングの外側に配置されていることを利用して、PCB304上のスペースを解放する。さらに、導電性ゴムセンサ(s)金属センサ309との干渉が無視できる程度である場合、導電性ゴムセンサと金属センサ309との間の距離をD4まで短縮することができる。その結果、PCB304のサイズおよびスキャナ302のサイズを縮小することができ、ひいてはスキャナ302の材料費を削減することができる。
【0024】
本開示の態様によれば、導電性エラストマーを使用して、記載された導電性ゴムセンサを実施することができる。1つの手法では、射出成形の製造プロセスを使用して、さまざまな異なるプロファイルを有する静電容量センサを形成することができる。別のアプローチでは、導電性エラストマーを打ち抜き、さまざまな異なるプロファイルを有する静電容量センサを形成することができる。導電性エラストマーの一般的な外形形状には、例えば、円形、正方形、および長方形が含まれ得る。
【0025】
いくつかの実施形態では、導電性ゴムセンサは、シリコーン、フルオロシリコーン、またはエチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)などの化合物を含むことができる。特定のゴムの使用は、それぞれに固有の特性に基づいており、意図された環境と用途によって決まる。例えば、シリコーンは一般的な耐候性シールや華氏400度(F)までの高温に使用できる。フルオロシリコーンは、燃料、ガソリン、アルコールにさらされる用途に使用できる。EPDMは、冷却剤、蒸気、またはリン酸エステルにさらされる用途、または超熱帯漂白剤(STB)が使用される用途に使用できる。目的の環境に適した特定のゴムを選択した後、導電性フィラーを決定できる。例示的な一実施形態では、使用される導電性充填材の一部は、導電性ガラス、グラファイト、および他の非金属導電性物質であり得る。別の実施形態では、用途および求められる所望の情報に応じて、使用される導電性フィラーは、銀アルミニウム、銀ガラス、銀銅、ニッケルグラファイトおよび他の金属導電性物質であり得る。
【0026】
図3Bは、本開示の態様によれば、図3Aのスキャナの底面図を示す。図3Bが示すように、実線の項目は、静電容量センサ308aおよび308b、交流電流(AC)センサ310aなど、スキャナ302の底部から平面視したオブジェクトを表す。点線で示す要素は、金属センサ309、コントローラおよび他の集積回路306aおよび306b、バッテリ107など、スキャナ302のハウジング内の物体を表す。
【0027】
いくつかの実施態様では、本開示の静電容量センサは、導電性インクを使用して実施することができる。導電性インクは、インクにグラファイトまたは他の導電性材料を注入することによって作製することができ、その導電性インクをスキャナの底面などの塗布対象物に塗布することによって、電気を導電させることができる。導電性インクは、銅メッキした基板から銅をエッチングして表面に同じ導電性領域/トレースを形成すると従来のアプローチと比べて、導電性領域/トレースを低コストで形成することができる経済的な方法である。これは、通常のPCB製造プロセスとは対照的に、導電性インクを塗布するプロセスは、回収または処理する必要のある廃棄物を生成しない付加的プロセスであるためである。
【0028】
図3Cは、本開示の態様によるスキャナの例示的な実施形態の別の底面図を示す。図3Cに示すように、図3Cに示される要素は、図3Bに示される同様の要素と同様であり、したがって、これらの要素の説明はここでは繰り返さない。上述のように、スキャナ302のハウジングの外側にある導電性ゴムセンサ312aおよび312bの配置を利用することによって、これらのセンサのサイズは、図3Bの308aおよび308aからの増加したセンササイズとして示されるように、図3Cの312aおよび312bまでを増加することができる。このセンサのサイズの増加により、間柱やその他の物体の検出精度が向上する。さらに、金属センサ309との干渉がほとんどない導電性ゴムセンサの特性を利用して、導電性ゴムセンサ312aと312bの間の距離およびACセンサ310bから金属センサ309までの距離をD5まで短縮することができる。その結果、導電性ゴムセンサ312aおよび312bのサイズおよび感度を増大させることができ、その結果、不透明面の背後に存在する間柱または他の物体を検出する精度が向上する。
【0029】
本開示の態様によれば、金属センサ309などの金属センサは、交流磁場を生成するコイルを通過する交流信号を生成する発振器を含むことができる。金属物体がコイルの近くにある場合、金属内に渦電流が誘導される可能性があり、これにより独自の磁場が生成される。別のコイルを使用して磁場を測定する(磁力計として機能する)場合、金属物体による磁場の変化を検出できる。
【0030】
図4Aは、本開示の態様による、不透明面の背後に存在する物体を検出するためのスキャナのさらに別の例示的な実施形態の断面図を示す。図4Aの例示的な実施形態では、環境400の特定の要素は、図3の環境300の要素と同様である。例えば、物体101、不透明面103、およびバッテリ107であるため、これらの要素の説明はここでは繰り返さない。
【0031】
スキャナ402は、様々な電子部品を囲んで保護するためのハウジングを含むことができる。例えば、スキャナ402のハウジング内に、金属センサ409、コントローラおよび他の集積回路(406aおよび406b)などの様々な電子部品を保持するように構成される少なくとも1つのプリント回路基板(PCB)404を含むことができる。導電性ゴムセンサ408は、スキャナ402のハウジングの外側に配置されてもよい。導電性ゴムセンサ408の配置の変更により、D3は、導電性ゴムセンサ408と検出対象の物体101との間の距離を表す。
【0032】
図4Aの例では、金属センサ409への干渉が無視できるほどの導電性ゴムセンサ408の特性を利用することにより、金属センサ409を導電性ゴムセンサ408の上に配置することができ(スキャナ402底面からの視点から)、例えば、図3AにD4として示される、PCBに沿った導電性ゴムセンサ408と金属センサ409との間の横方向の距離を除去することができる。結果として、PCB404のサイズおよびスキャナ402のサイズは、図3Aの実施形態と比較してさらに縮小することができ、スキャナ402の材料コストがさらに削減される。
【0033】
図4Bは、本開示の態様による図4Aのスキャナの底面図を示す。図4Bに示すように、実線の項目は、導電性ゴムセンサ408aおよび408b、交流電流(AC)センサ410など、スキャナ402の底部から平面視での物体を表す。点線で示す要素は、金属センサ409、コントローラおよび他の集積回路406aおよび406b、ならびにバッテリ107などの、スキャナ402のハウジング内の物体を表す。ACセンサ410は、導電性ゴムセンサ408aおよび408bの間に配置され、不透明面の背後の電流を検出するように構成されている。
【0034】
金属センサ409への干渉が無視できるという導電性ゴムセンサの特性を利用することにより、PCBに沿った、金属センサ409と、ACセンサ410ならびに導電性ゴムセンサ408aおよび408bとの間の横方向の距離、例えば図2においてD2として示す距離を除去することができる。したがって、導電性ゴムセンサ408aおよび408bのサイズおよび感度を大きくすることができ、その結果、不透明面の背後に存在する間柱または他の物体を検出する精度が向上する。導電性ゴムセンサをスキャナの外側に配置することのもう1つの利点は、スキャナを落とした場合でも、スキャナのハウジングに対して導電性ゴムセンサの位置がずれないことである。その結果、スキャナによるキャリブレーションの回数が減り、より高い精度が達成され得る。
【0035】
図4Cは、本開示の態様による、不透明面の背後に存在する物体を検出するためのスキャナのさらに別の例示的な実施形態の断面図を示す。図4Cの例示的な実施形態では、環境401の特定の要素は、図4の環境400の要素と同様であるため、これらの要素の説明はここでは繰り返さない。D6は、静電容量センサ412から検出対象の物体101までの距離を表す。この実施形態では、導電性インク、導電性テープ、または導電性ゴムで作られた静電容量センサ412をスキャナの内部に配置することができ、例えばプリント回路基板404に取り付けることができる。別の実施形態では、静電容量センサ412をスキャナの内側のハウジングの底面に取り付けることができる。これらの実施形態の利点の1つは、スキャナの内部で静電容量センサをより適切に保護できることである。これらの実施形態の別の利点は、図1に示される従来のスキャナと比較して、静電容量センサのサイズおよび感度を増加できることであり、これにより、不透明面の背後に存在する間柱やその他の物体を検出する精度が向上する。導電性インク、導電性テープ、または導電性ゴムを使用して静電容量センサを実施するさらに別の利点は、それらが金属センサ409に対して無視できるほどの干渉を生成し、それにより静電容量センサと金属センサの両方の精度が向上することである。
【0036】
図5は、本開示の態様による、不透明面の背後に存在する物体を検出するためのスキャナの例示的な実施形態のブロック図を示す。図5に示される例示的なブロック図では、コントローラ502は、スキャナのセンサによって収集されたセンサデータ、すなわち静電容量センサ504、金属センサ506、および交流電流(AC)センサ508によって収集されたセンサデータを処理するように構成され得る。コントローラはさらに、静電容量センサ504、金属センサ506、および/または交流電流(AC)センサ508によって収集されたセンサデータに基づいて、不透明面の背後に検出された物体に関する情報を決定するように構成されている。表示装置510は、検出された物体に関する情報をユーザに提供するように構成されている。
【0037】
図6は、本開示の態様による、不透明面の背後に存在する物体を検出する例示的な方法を示す。図6のブロック602に示される例示的な方法では、本装置の複数の構成要素を保持するように構成されたハウジングを提供し、本装置はハウジング内に配置される少なくとも1つのプリント回路基板を含む。この基板はコントローラと本装置の複数の構成要素を保持する。ブロック604において、この方法はハウジングの外側および/または内側にある1つまたは複数のセンサによって、不透明面の背後に存在する物体のセンサデータを収集する。ブロック606において、この方法は、ハウジング内に配置されるコントローラによって、1つまたは複数のセンサによって収集されたセンサデータを処理する。ブロック608において、この方法は、不透明面の背後に存在する物体に関する情報を表示装置上でユーザに伝える。
【0038】
別の例示的な実施形態(図示せず)では、プロセッサおよび/またはコントローラによって受信された情報は、RF/Bluetooth(登録商標)技術、または当業者に知られている他の同様の技術を介して、情報を表示および/またはユーザがアクセスできる手段で提供できる独立したおよび/または遠隔の受信装置に送信され得る。
【0039】
本開示の態様によれば、例えば静電容量センサなどの1つまたは複数のセンサは、さまざまな設計基準を満たすために、異なる材料および形状を使用して設計され得る。例えば、1つまたは複数の静電容量センサは、(1)非金属導電性フィラー材料を含むスポンジまたは固体シリコーンのいずれかを含む導電性ゴム、または用途に応じて、金属性導電性フィラー材料を含む導電性ゴム、(2)不透明面と接触するように作られた導電性ゴム、(3)スキャナの底面の大部分を覆うように作られた導電性ゴム、(4)シリコーンに埋め込まれた導電性フィラーを含む導電性ゴム、(5)防水素材、または(6)上記(1)~(5)のいくつかの組み合わせで作ることができる。他の実施形態では、導電性ゴムと不透明面との間に隙間が維持されるように、導電性ゴムを作製することができる。別の例示的な実施形態では、導電性ゴムはスキャナのハウジングの内側に配置される。
【0040】
いくつかの実施形態では、図6の方法は、ハウジング内に配置される金属センサによって、不透明面の背後に存在する金属物体を検出することをさらに含み、金属センサは、1つまたは複数の静電容量センサ上、または1つまたは複数の静電容量センサの側面に配置され得る。図6の方法は、本装置のセンサによって収集されたセンサデータをコントローラによって処理すること、収集されたセンサデータに基づいて不透明面の背後で検出された物体に関する情報をコントローラによって決定すること、検出された物体に関する情報を、表示装置を介してユーザに提供することをさらに含むことができる。
【0041】
図7Aは、本開示の態様による、従来の実施形態と比較したスキャナの静電容量センサの例示的な実施形態を示す。図7Aに示すように、スキャナ701の外面上の静電容量センサ(702aおよび702b)の実施形態と、従来のスキャナ711の内部に配置されるプリント回路基板713上の銅板としての静電容量センサ(712aおよび712b)の従来の実施形態とを比較する。2つのスキャナの底面図では、スキャナのハウジング内部にある構成要素は破線で示され、スキャナのハウジングの外面に取り付けられた構成要素は実線で示される。例えば、スキャナのハウジングの外側にある2つの静電容量センサ(702aおよび702b)は実線で示される。金属センサ704、ACセンサ706および他の構成要素(708aおよび708b)は破線で示され、これは、それらがスキャナ701のハウジング内に存在することを示す。従来のスキャナ711では、2つの静電容量センサ(712aおよび701b)、金属センサ714、ACセンサ716、および他の構成要素(718aおよび718b)がすべて破線で示され、これは、それらがスキャナ711のハウジング内に存在することを示す。
【0042】
本開示の態様によれば、静電容量センサ(702aおよび702b)は、不透明面の背後に物体が存在することによって引き起こされる静電容量の変化を測定するように構成することができ、静電容量センサ(702aおよび702b)は、導電性インクまたは導電性テープで作製され得る。いくつかの実施形態では、静電容量センサ(702aおよび702b)は、グラファイト導電性インクまたは銀導電性インクで作製され得る。グラファイト導電性インクは、グラファイト、アラビアゴム、グリセリン、クローブ油またはリステリンを用いて形成することができる。銀導電性インクは、銀、アセトン、プロパン、炭酸ジメチル、イソブテン、酢酸n-ブチル、ヘプタン-2-オンα、および非アスベスト繊維を用いて形成され得る。グラファイト導電性インクまたは銀導電性インクを実施するために使用される材料のため、開示される静電容量センサ(702aおよび702b)は、金属センサ704と静電容量センサ(702aおよび702b)との間の電磁干渉を低減するように構成され得る。
【0043】
本開示の態様の別の利点は、スキャナ701の外側に静電容量センサ(702aおよび702b)を配置することにより、静電容量センサ(702aおよび702b)のサイズが大きくなることである。従来のスキャナ711と比較して、静電容量センサ(712aおよび712b)のサイズは、プリント回路基板713上の利用可能な領域、ならびに金属センサ714および他の回路構成要素718aおよび718bによって課される制限など、他の回路構成要素によって課される制限によって制限される。結果として、本開示の実施形態における静電容量センサ(702aおよび702b)のサイズは、従来の実施形態における静電容量センサ(712aおよび712b)よりも大きい。センサのサイズが大きくなると、容量センサ(702aおよび702b)によってセンサデータの信号ダイナミックレンジが増大するという形で、より強力な信号が検出されるようになり、その結果、より正確な情報がスキャナ701のユーザに提供できる。
【0044】
図7Bは、本開示の態様による従来の実施形態と比較した、図7Aの静電容量センサの例示的な実施形態の利点を示す。図7Bにおいて、不透明面および不透明面の背後に存在する物体に関するスキャナの側面図が示されている。例えば、従来のスキャナ711は、不透明面719および不透明面719の背後の物体720に対する走査位置に示されている。同様に、開示されたスキャナ701は、不透明面709および不透明面709の背後の物体710に対して走査位置に示されている。いくつかの構成要素は図7Aで説明したものと同じであるため、冗長を避けるために、そのような構成要素の説明はここでは省略する。
【0045】
本開示の実施形態のさらに別の利点は、静電容量センサ(702aおよび702b)がスキャナ701の外側に配置される場合に、静電容量センサ(702aおよび702b)と検出対象の物体710との間の距離が短くなることである。従来のスキャナ711では、静電容量センサ(712aおよび712b)と物体720との間の距離はD1として示される。一方、本開示の実施形態では、静電容量センサ(702aおよび702b)と物体710との間の距離がD2として示される。この例では、静電容量センサ(702aおよび702b)がスキャナ711のプリント回路基板上に配置されるのとは対照的に、静電容量センサ(702aおよび702b)がスキャナ701の外面上に配置されるため、D2はD1より小さい。従来のスキャナにおける分離距離D2の増大は、プリント回路基板713、スキャナ711のハウジングの厚さ、およびプリント回路基板713とスキャナ711のハウジングとの間の空隙によって引き起こされ得る。D1からD2へと距離が短くなることにより、静電容量センサ(702aおよび702b)によって、センサデータの信号ダイナミックレンジが増加するという形で、より強力な信号が検出されるようになり、その結果、より正確な情報がスキャナ701のユーザに提供されるようになる。
【0046】
図7Aは、開示されたスキャナ701が、従来のスキャナ711の静電容量センサ(712aおよび712b)よりも大きな静電容量センサ(702aおよび702b)を提供することを示す。図7Bは、不透明面および不透明面の背後に存在する物体に関するスキャナの側面図を示す。静電容量センサ(712aおよび712b)と比較して大きい静電容量センサ(702aおよび702b)は、静電容量センサ(712aおよび712b)よりも高い静電容量センサ(702aおよび702b)として表されている。言い換えれば、D4はD3よりも大きくなる。前述の通り、センササイズが大きくなると、静電容量センサ(702aおよび702b)によってセンサデータの信号ダイナミックレンジが増大するという形で、より強い信号が検出され、その結果、より正確な情報がスキャナ701のユーザに提供されるようになる。
【0047】
図7Bにおいて、静電容量センサ(702aおよび702b)が、金属センサ704および構成要素708aおよび708bなどの他の回路構成要素の下に(水平面上に配置されているスキャナ701の観点から)配置され得ることも示されている。これは、静電容量センサ(702aおよび702b)に使用される材料が、そのような構成要素間の電磁干渉、特に金属センサ704と静電容量センサ(702aおよび702b)の間の電磁干渉を低減するように選択できるためである。上で説明したように、電磁干渉の問題を軽減することにより、本開示の実施形態では静電容量センサ(702aおよび702b)のサイズを大きくすることができ、これにより、より正確な情報がスキャナ701のユーザに提供されることにつながる可能性がある。
【0048】
図8A図8Dにおいて、改良された静電容量センサを備えた開示されたスキャナが、図7Aに示されるようなプリント回路基板上の銅板を使用して実施された静電容量センサを備えた従来のスキャナと比較される。特に、両方のスキャナは1メートル(1000mm)×1メートル(1000mm)のエリアをスキャンするように設定されている。各スキャナで検出した信号の強さをヒートマップで表示する。不透明面の背後には、金属パイプ、PVC/ABSパイプ、電気配線、金属板、プラスチックストラップなどの他の物体が存在する可能性があるが、この実験の主な焦点は、さまざまな静電容量センサを備えたスキャナが木製間柱を検出できる機能にある。不透明面の背後に存在する木製間柱に関して、さまざまなスキャナによって検出された信号強度のプロットが表示され、比較される。
【0049】
図8Aは、スキャナの従来の実施形態の信号特性を示す。図8Aに示すように、プロット808は、図7Aに示すような静電容量センサ712aおよび712bなどの静電容量センサとして銅板を使用する従来のスキャナによって捕捉された信号強度を示す。銅板のサイズは約30mm×45mmである。横軸は、水平方向の距離をミリメートル単位で表示する。縦軸は、従来のスキャナで検出される信号強度の範囲を示すスケールである。この例では、従来のスキャナは12500~30000の範囲の信号強度を検出する。2つの間柱が、不透明面の背後に存在する他の領域よりも比較的高い信号強度を持つことが検出される。プロット808は、810aおよび810bにおける信号強度のピークを示し、不透明面の背後の間柱の位置を示している。
【0050】
図8Bは、本開示の態様による静電容量センサの例示的な実施形態の信号特性を示す。図8Bの例示的な実施形態に示されるように、プロット818は、図7Aに示される静電容量センサ702aおよび702bなどの静電容量センサとして導電性テープを使用する開示されたスキャナによって捕捉された信号強度を示す。各導電テープのサイズは約25mmx56mmである。一実施形態では、3M社によって製造されたXYZ軸導電性テープ9712を使用して、静電容量センサを実施してもよい。横軸は、水平方向の距離をミリメートル単位で表示する。縦軸は、開示されたスキャナによって検出された信号強度の範囲を示すスケールとなる。この例では、開示されたスキャナは、0から40000の範囲の信号強度を検出する。2つの間柱は、不透明面の背後の他の領域よりも比較的高い信号強度を有することが検出される。プロット818は、820aおよび820bにおける信号強度のピークを示し、不透明面の背後の間柱の位置を示している。さらに、プロット818は、開示されたスキャナが、従来のスキャナによって生成されたプロット808と比較して、検出信号の全体的に高いダイナミックレンジを達成することを示している。特に、間柱の近くで検出される信号強度は、従来のスキャナで検出される対応する信号強度よりも大幅に高くなる。図7Aおよび図7Bに関連して説明したように、開示されたスキャナによって検出される信号強度のダイナミックレンジの向上は、(1)静電容量センサが間柱の近くに配置されること、(2)より大きなサイズの静電容量センサが使用できることによって寄与され得る。
【0051】
図8Cは、本開示の態様による静電容量センサの別の例示的な実施形態の信号特性を示す。図8Cの例が示すように、プロット828は、図7Aに示される静電容量センサ702aおよび702bなどの静電容量センサとして導電性テープを使用する開示されたスキャナによって捕捉された信号強度を示す。導電テープのサイズは約30mm×56mmである。一実施形態では、3M社によって製造されたXYZ軸導電性テープ9713を使用して、静電容量センサを実施してもよい。横軸は、水平方向の距離をミリメートル単位で表示する。縦軸は、開示されたスキャナによって検出された信号強度の範囲を示すスケールである。この例では、開示されたスキャナは、0から50000の範囲の信号強度を検出する。2つの間柱は、不透明面の背後の他の領域よりも比較的高い信号強度を有することが検出される。プロット828は、830aおよび830bにおける信号強度のピークを示し、不透明面の背後の間柱の位置を示している。さらに、プロット828は、開示されたスキャナが、従来のスキャナによって生成されたプロット808と比較して、検出信号の全体的に高いダイナミックレンジを達成することを示している。特に、間柱の近くで検出される信号強度は、従来のスキャナで検出される対応する信号強度よりも大幅に高くなり得る。図7Aおよび図7Bに関連して説明したように、開示されたスキャナによって検出される信号強度のダイナミックレンジの向上は、(1)静電容量センサが間柱の近くに配置されること、(2)より大きなサイズの静電容量センサが使用できることによって寄与され得る。
【0052】
図8Dは、本開示の態様による静電容量センサのさらに別の例示的な実施形態の信号特性を示す。図8Dの例では、プロット838は、図7Aに示される静電容量センサ702aおよび702bなどの静電容量センサとして導電性テープを使用する開示されたスキャナによって捕捉された信号強度を示す。導電テープのサイズは約30mm×56mmである。一実施形態では、3M社によって製造されたXYZ軸導電性テープ9712を使用して、静電容量センサを実施してもよい。横軸は、水平方向の距離をミリメートル単位で表示する。縦軸は、開示されたスキャナによって検出される信号強度の範囲を示すスケールである。この例では、開示されたスキャナは、0から45000の範囲の信号強度を検出する。2つの間柱は、不透明面の背後の他の領域よりも比較的高い信号強度を有することが検出される。プロット838は、840aおよび840bにおける信号強度のピークを示し、不透明面の背後の間柱の位置を示している。さらに、プロット838は、開示されたスキャナが、従来のスキャナによって生成されたプロット808と比較して、検出信号の全体的に高いダイナミックレンジを達成することを示している。特に、間柱の近くで検出される信号強度は、従来のスキャナで検出される対応する信号強度よりも高くなる。図7Aおよび図7Bに関連して説明したように、開示されたスキャナによって検出される信号強度のダイナミックレンジの向上は、(1)静電容量センサが間柱の近くに配置されること、(2)より大きなサイズの静電容量センサが使用できることによって寄与され得る。
【0053】
図9は、本開示の態様による、外部静電容量センサを使用して不透明面の背後に存在する物体を検出する方法を示す。図9の例示的な方法では、ブロック902において、方法は装置の複数の構成要素を保持するように構成されたハウジングを提供し、装置はハウジング内に配置され、コントローラおよび装置の複数の構成要素を保持するように構成された、少なくとも1つのプリント回路基板を含む。ブロック904において、方法はハウジングに取り付けられた1つまたは複数のセンサによって、不透明面の背後に存在する物体のセンサデータを収集し、1つまたは複数のセンサは、ハウジングの外面に取り付けられた1つまたは複数の静電容量センサを含む。ブロック906において、この方法はハウジング内に配置されるコントローラによって、1つまたは複数のセンサによって収集されたセンサデータを処理する。ブロック908において、この方法は不透明面の背後に存在する物体に関する情報を表示装置上でユーザに伝える。この方法はさらに、保護層によってハウジングの外面上の所定の位置に1つまたは複数の静電容量センサを保護および保持するステップであって、保護層は感圧性プラスチックの上張りを含むステップを含む。
【0054】
本開示の態様によれば、1つまたは複数の静電容量センサは、不透明面の背後に物体が存在することによって引き起こされる静電容量の変化を測定するように構成され、1つまたは複数の静電容量センサは、導電性インクまたは導電性テープで作られている。1つまたは複数の静電容量センサは、1つまたは複数の静電容量センサの面積を大きくすることによって、センサデータの信号ダイナミックレンジを増加させるように構成される。1つまたは複数の静電容量センサは、1つまたは複数の静電容量センサと不透明面の背後の物体との間の距離を短くすることによって、センサデータの信号ダイナミックレンジを増加させるように構成されている。
【0055】
1つまたは複数の静電容量センサは、グラファイト導電性インクまたは銀導電性インクで作製することができる。グラファイト導電性インクは、グラファイト、アラビアゴム、グリセリン、クローブ油またはリステリンで形成される。銀導電性インクは、銀、アセトン、プロパン、ジメチルカーボネート、イソブテン、酢酸n-ブチル、ヘプタン-2-オンa、および非アスベスト繊維で形成されている。グラファイト導電性インクまたは銀導電性インクは、少なくとも1つの金属センサと1つまたは複数の静電容量センサとの間の電磁干渉を低減するように構成される。1つまたは複数の静電容量センサは、感圧性の同位体導電性テープで作ることができ、感圧性の同位体導電性テープは、少なくとも1つの金属センサと1つまたは複数の静電容量センサとの間の電磁干渉を低減するように構成されている。
【0056】
いくつかの実施形態では、図9の方法は、ハウジングの内部にある金属センサを使って不透明面の背後に存在する金属物体を検出することを含み、金属センサは、1つまたは複数の静電容量センサの上、あるいは1つまたは複数の静電容量センサの側面に配置されていることもある。図9の方法はさらに、本装置のセンサによって収集されたセンサデータのコントローラによる処理、収集されたセンサデータに基づく不透明面の背後に存在する、検出された物体に関する情報のコントローラによる決定、検出された物体に関する情報の表示装置を介したユーザへの提供を含む可能性もある。
【0057】
図10は、本開示の態様による、導電性インクまたは導電性テープを使用して不透明面の背後に存在する物体を検出する方法を示す。図10の例示的な方法では、ブロック1002において、本開示の方法は、本装置の複数の構成要素を保持するように構成されたハウジングを提供し、本装置は、ハウジング内に配置され、コントローラおよび本装置の複数の構成要素を保持するように構成された少なくとも1つのプリント回路基板を含む。ブロック1004において、方法は、ハウジングに取り付けられた1つまたは複数のセンサによって、不透明面の背後に存在する物体のセンサデータを収集し、1つまたは複数の静電容量センサは、不透明面の背後に物体が存在することによって引き起こされる静電容量の変化を測定するように構成され、1つまたは複数の容量センサが導電性インクまたは導電性テープで作られている。ブロック1006では、この方法はハウジング内に配置されるコントローラによって、1つまたは複数のセンサによって収集されたセンサデータを処理する。ブロック1008では、この方法は、不透明面の背後に存在する物体に関する情報を表示装置上でユーザに伝える。
【0058】
1つまたは複数の静電容量センサは、1つまたは複数の静電容量センサの面積を大きくすることによって、センサデータの信号ダイナミックレンジを増加させるように構成されている。1つまたは複数の静電容量センサは、1つまたは複数の静電容量センサと不透明面の背後の物体との間の距離を短くすることによって、センサデータの信号ダイナミックレンジを増加させるように構成される。1つまたは複数の静電容量センサは、グラファイト導電性インクまたは銀導電性インクで作製することができる。グラファイト導電性インクは、グラファイト、アラビアゴム、グリセリン、クローブ油またはリステリンで形成される。銀導電性インクは、銀、アセトン、プロパン、ジメチルカーボネート、イソブテン、酢酸n-ブチル、ヘプタン-2-オンa、および非アスベスト繊維で形成されている。グラファイト導電性インクまたは銀導電性インクは、少なくとも1つの金属センサと1つまたは複数の静電容量センサとの間の電磁干渉を低減するように構成される。1つまたは複数の静電容量センサは、感圧性の同位体導電性テープで作ることができ、感圧性の同位体導電性テープは、少なくとも1つの金属センサと1つまたは複数の静電容量センサとの間の電磁干渉を低減するように構成される。
【0059】
明確にするための上記の説明は、異なる機能ユニットおよびコントローラを参照して本発明の実施形態を説明したことが理解されよう。しかし、本発明から逸脱することなく、異なる機能ユニット、プロセッサ、またはコントローラ間の機能の任意の適切な分散を使用できることは明らかであろう。例えば、別個のプロセッサまたはコントローラによって実行されるように示されている機能は、ユニットに含まれる同じプロセッサおよび/またはコントローラによって実行されてもよい。別の例示的な実施形態では、プロセッサおよび/またはコントローラまたは表示装置によって実行されるように示されている機能は、情報を表示することができ、および/またはユーザがアクセス可能な手段を提供することができる独立したおよび/または遠隔の受信装置によって実行されてもよい。したがって、特定の機能ユニットへの言及は、厳密な論理的または物理的な構造または組織を示すものではなく、記載された機能を提供するための適切な手段への言及として見なされるべきである。
【0060】
本発明は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせを含む任意の適切な形式で実施することができる。本発明は、任意選択で、1つ以上のデータプロセッサおよび/またはデジタル信号プロセッサ上で動作するコンピュータソフトウェアとして部分的に実施してもよい。本発明の一実施形態の要素および構成要素は、任意の適切な方法で物理的、機能的、および論理的に実施することができる。実際、その機能は、単一のユニット、複数のユニット、または他の機能ユニットの一部として実施することができる。したがって、本発明は、単一のユニットで実施されても良いし、異なるユニットとプロセッサおよび/またはコントローラとの間で物理的および機能的に分散されても良い。
【0061】
関連技術の当業者は、同じ基本的な機構および方法論を使用しながら、本開示の実施形態の多くの可能な修正および組み合わせを使用できることを認識するであろう。上記の説明は、説明の目的で、特定の実施形態を参照して書かれている。しかしながら、上記の例示的な議論は、網羅的であること、または本発明を開示された正確な形態に限定することを意図したものではない。上記の教示を考慮して、多くの修正および変形が可能である。実施形態は、本発明の原理とその実際の応用を説明し、他の当業者が本発明と、企図される特定の用途に適した様々な修正を加えた様々な実施形態を最大限に利用できるようにするために選択され説明されたものである。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図5
図6
図7A
図7B
図8A
図8B
図8C
図8D
図9
図10
【国際調査報告】