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特表2024-533689ビューに依存しないマルチカメラボリュメトリックキャプチャシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】ビューに依存しないマルチカメラボリュメトリックキャプチャシステム
(51)【国際特許分類】
   H04N 23/60 20230101AFI20240905BHJP
   H04N 23/90 20230101ALI20240905BHJP
【FI】
H04N23/60 500
H04N23/90
H04N23/60 100
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518536
(86)(22)【出願日】2022-01-21
(85)【翻訳文提出日】2024-03-22
(86)【国際出願番号】 US2022013410
(87)【国際公開番号】W WO2023048757
(87)【国際公開日】2023-03-30
(31)【優先権主張番号】17/484,264
(32)【優先日】2021-09-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】596102126
【氏名又は名称】ソニー ピクチャーズ エンターテインメント インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【弁理士】
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(74)【代理人】
【識別番号】100151987
【弁理士】
【氏名又は名称】谷口 信行
(72)【発明者】
【氏名】アンダーバーグ トビアス
(72)【発明者】
【氏名】ベイリー デイヴィッド
【テーマコード(参考)】
5C122
【Fターム(参考)】
5C122EA68
5C122FA18
5C122FE02
5C122FH10
5C122FH18
5C122GE06
5C122HB01
5C122HB05
(57)【要約】
仮想ビューから画像キャプチャデバイスを選択的に作動させることによって、物理キャプチャボリュームにおいてキャプチャ中に使用されるデータを低減することは、仮想カメラをセットアップして、仮想ビューにおいて物理キャプチャボリューム及び複数の画像キャプチャデバイスについての情報を受け取り、物理キャプチャボリューム及び複数の画像キャプチャデバイスを視覚化することと、仮想カメラに、物理キャプチャボリュームの周りを移動する能力及び複数の画像キャプチャデバイスの各々を作動又は停止させる能力を含む物理キャプチャボリュームの仮想ビューを提供することと、仮想カメラのビュースクリーン上に現れる物理キャプチャボリューム内の3D空間の領域である視錐台を計算することと、仮想ビューにおいて定められる複数の画像キャプチャデバイスと交差する仮想カメラの視錐台を定めることと、を含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮想カメラを使用するキャプチャ中に使用されるデータを低減するためのシステムであって、前記システムは、
前記仮想カメラの視覚表現を表示するための視覚ディスプレイと、
前記仮想カメラの前記視覚表現を制御するためのプロセッサと、
前記プロセッサ及び前記視覚ディスプレイと通信するボリュメトリックキャプチャシステムと、
を含み、
前記ボリュメトリックキャプチャシステムは、複数の画像キャプチャデバイスを含み、
前記仮想カメラは、鳥瞰ビューと、前記複数の画像キャプチャデバイスの各々を作動又は停止させる能力とを提供し、
前記仮想カメラは、仮想世界において前記ボリュメトリックキャプチャシステム及び前記複数の画像キャプチャデバイスについての情報を受け取り、前記ボリュメトリックキャプチャシステム及び前記複数の画像キャプチャデバイスを視覚化する、
ことを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記複数の画像キャプチャデバイスは、ドーム状の構造に配置されることを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記仮想カメラは、前記ドーム状の構造の周りを移動する能力を更に提供することを特徴とする、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記仮想カメラは、それと関連付けられるいくつかの設定を有し、前記いくつかの設定は、絞り、焦点距離、フォーカス、及び他のデバイスパラメータを含むことを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記複数の画像キャプチャデバイスの各々についてのデータを含むことを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記プロセッサは、ビュースクリーン上に現れる前記ボリュメトリックキャプチャシステム内の3D空間の領域である視錐台(view frustum)を計算するように構成されることを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
仮想ビューから画像キャプチャデバイスを選択的に作動させることによって、物理キャプチャボリュームにおいてキャプチャ中に使用されるデータを低減する方法であって、前記方法は、
仮想カメラをセットアップして、前記仮想ビューにおいて前記物理キャプチャボリューム及び複数の画像キャプチャデバイスについての情報を受け取り、前記物理キャプチャボリューム及び前記複数の画像キャプチャデバイスを視覚化するステップと、
前記仮想カメラに、前記物理キャプチャボリュームの周りを移動する能力及び前記複数の画像キャプチャデバイスの各々を作動又は停止させる能力を含む前記物理キャプチャボリュームの前記仮想ビューを提供するステップと、
前記仮想カメラのビュースクリーン上に現れる前記物理キャプチャボリューム内の3D空間の領域である視錐台を計算するステップと、
前記仮想ビューにおいて定められる前記複数の画像キャプチャデバイスと交差する前記仮想カメラの前記視錐台を定めるステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項8】
前記物理キャプチャボリュームを取り囲むドーム状の構造に、前記複数の画像キャプチャデバイスを配置するステップ、
を更に含むことを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
ポスト上に順次に、前記複数の画像キャプチャデバイスを配置するステップ、
を更に含むことを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記仮想カメラは、いくつかの関連付けられた設定を有し、前記いくつかの関連付けられた設定は、絞り、焦点距離、フォーカス、及び他のデバイスパラメータを含むことを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記視錐台を定めるステップは、
前記仮想カメラに関する前記いくつかの関連付けられた設定を使用して、前記視錐台を定めるステップ、
を含む、
ことを特徴とする、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記複数のデバイスのうち、仮想視錐台(virtual view frustum)によって交差される画像キャプチャデバイスのみを作動させるステップ、
を更に含むことを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項13】
前記複数のデバイスのうち、仮想視錐台によって交差されない画像キャプチャデバイスを停止させるステップ、
を更に含むことを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項14】
仮想ビューから画像キャプチャデバイスを選択的に作動させることによって、物理キャプチャボリュームにおいてキャプチャ中に使用されるデータを低減するためのコンピュータプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムは実行可能命令を含み、前記実行可能命令は、コンピュータに、
仮想カメラをセットアップして、前記仮想ビューにおいて前記物理キャプチャボリューム及び複数の画像キャプチャデバイスについての情報を受け取り、前記物理キャプチャボリューム及び前記複数の画像キャプチャデバイスを視覚化することと、
前記仮想カメラに、前記物理キャプチャボリュームの周りを移動する能力及び前記複数の画像キャプチャデバイスの各々を作動又は停止させる能力を含む前記物理キャプチャボリュームの前記仮想ビューを提供することと、
前記仮想カメラのビュースクリーン上に現れる前記物理キャプチャボリューム内の3D空間の領域である視錐台を計算することと、
前記仮想ビューにおいて定められる前記複数の画像キャプチャデバイスと交差する前記仮想カメラの前記視錐台を定めることと、
を行わせる、
ことを特徴とする非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
前記物理キャプチャボリュームを取り囲むドーム状の構造に、前記複数のデバイスを配置すること、
を前記コンピュータに行わせる実行可能命令を更に含む、
ことを特徴とする、請求項14に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
ポスト上に順次に、前記複数のデバイスを配置すること、
を前記コンピュータに行わせる実行可能命令を更に含む、
ことを特徴とする、請求項14に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項17】
前記仮想カメラは、いくつかの関連付けられた設定を有し、前記いくつかの関連付けられた設定は、絞り、焦点距離、フォーカス、及び他のデバイスパラメータを含むことを特徴とする、請求項14に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
前記視錐台を定めることを前記コンピュータに行わせる前記実行可能命令は、
前記仮想カメラに関する前記いくつかの関連付けられた設定を使用して、前記視錐台を定めること、
を前記コンピュータに行わせる実行可能命令を含む、
ことを特徴とする、請求項17に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項19】
前記複数のデバイスのうち、仮想視錐台によって交差される画像キャプチャデバイスのみを作動させること、
を前記コンピュータに行わせる実行可能命令を更に含む、
ことを特徴とする、請求項14に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
前記複数のデバイスのうち、仮想視錐台によって交差されない画像キャプチャデバイスを停止させること、
を前記コンピュータに行わせる実行可能命令を更に含む、
ことを特徴とする、請求項14に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本開示は、ビデオデータの処理及びキャプチャ、及び新しいデータの完全なキャプチャを行う必要なく既にキャプチャされたパフォーマンスを再フレーミングする(re-frame)能力に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002] ボリュメトリックキャプチャシステムは、一般に、完全なカバレッジを含む被写体をキャプチャするために、複数のカメラの使用を必要とする。したがって、システムは、キャプチャされた被写体がどのように使用されるべきかに応じて、多くの重複データをキャプチャすることになる潜在的可能性がある。更に、焦点距離などのカメラ設定のいかなる変更も、各カメラと関連付けられる全体のパフォーマンス及び全てのデータの再キャプチャを必要とする場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
[0003] 本開示は、仮想ビューからカメラを選択的に作動させることによってキャプチャ中に使用されるデータを低減し、かつ新しいデータを再キャプチャする必要なく既にキャプチャされたデータの再フレーミング(reframing)を可能にすることを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
[0004] 1つの実装では、仮想カメラを使用するキャプチャ中に使用されるデータを低減するためのシステムを開示する。前記システムは、前記仮想カメラの視覚表現を表示するための視覚ディスプレイと、前記仮想カメラの前記視覚表現を制御するためのプロセッサと、前記プロセッサ及び前記視覚ディスプレイと通信するボリュメトリックキャプチャシステムと、を含み、前記ボリュメトリックキャプチャシステムは、複数の画像キャプチャデバイスを含み、前記仮想カメラは、鳥瞰ビューと、前記複数の画像キャプチャデバイスの各々を作動又は停止させる能力とを提供し、前記仮想カメラは、仮想世界において前記ボリュメトリックキャプチャシステム及び前記複数の画像キャプチャデバイスについての情報を受け取り、前記ボリュメトリックキャプチャシステム及び前記複数の画像キャプチャデバイスを視覚化する。
【0005】
[0005] 1つの実装では、前記複数の画像キャプチャデバイスは、ドーム状の構造に配置される。1つの実装では、前記仮想カメラは、前記ドーム状の構造の周りを移動する能力を更に提供する。1つの実装では、前記仮想カメラは、それと関連付けられるいくつかの設定を有し、前記いくつかの設定は、絞り、焦点距離、フォーカス、及び他のデバイスパラメータを含む。1つの実装では、前記プロセッサは、前記複数の画像キャプチャデバイスの各々についてのデータを含む。1つの実装では、前記プロセッサは、ビュースクリーン上に現れる前記ボリュメトリックキャプチャシステム内の3D空間の領域である視錐台(view frustum)を計算するように構成される。
【0006】
[0006] 別の実装では、仮想ビューから画像キャプチャデバイスを選択的に作動させることによって、物理キャプチャボリュームにおいてキャプチャ中に使用されるデータを低減するための方法を開示する。前記方法は、仮想カメラをセットアップして、前記仮想ビューにおいて前記物理キャプチャボリューム及び複数の画像キャプチャデバイスについての情報を受け取り、前記物理キャプチャボリューム及び前記複数の画像キャプチャデバイスを視覚化するステップと、前記仮想カメラに、前記物理キャプチャボリュームの周りを移動する能力及び前記複数の画像キャプチャデバイスの各々を作動又は停止させる能力を含む前記物理キャプチャボリュームの前記仮想ビューを提供するステップと、前記仮想カメラのビュースクリーン上に現れる前記物理キャプチャボリューム内の3D空間の領域である視錐台を計算するステップと、前記仮想ビューにおいて定められる前記複数の画像キャプチャデバイスと交差する前記仮想カメラの前記視錐台を定めるステップと、を含む。
【0007】
[0007] 1つの実装では、前記方法は、前記物理キャプチャボリュームを取り囲むドーム状の構造に、前記複数の画像キャプチャデバイスを配置するステップを更に含む。1つの実装では、前記方法は、ポスト上に順次に、前記複数の画像キャプチャデバイスを配置するステップを更に含む。1つの実装では、前記仮想カメラは、いくつかの関連付けられた設定を有し、前記いくつかの関連付けられた設定は、絞り、焦点距離、フォーカス、及び他のデバイスパラメータを含む。1つの実装では、前記視錐台を定めるステップは、前記仮想カメラに関する前記いくつかの関連付けられた設定を使用して、前記視錐台を定めるステップを含む。1つの実装では、前記方法は、前記複数の画像キャプチャデバイスのうち、仮想視錐台(virtual view frustum)によって交差される画像キャプチャデバイスのみを作動させるステップを更に含む。1つの実装では、前記方法は、前記複数の画像キャプチャデバイスのうち、仮想視錐台によって交差されない画像キャプチャデバイスを停止させるステップを更に含む。
【0008】
[0008] 更なる実装では、仮想ビューから画像キャプチャデバイスを選択的に作動させることによって、物理キャプチャボリュームにおいてキャプチャ中に使用されるデータを低減するためのコンピュータプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体を開示する。前記コンピュータプログラムは実行可能命令を含み、前記実行可能命令は、コンピュータに、仮想カメラをセットアップして、前記仮想ビューにおいて前記物理キャプチャボリューム及び複数の画像キャプチャデバイスについての情報を受け取り、前記物理キャプチャボリューム及び前記複数の画像キャプチャデバイスを視覚化することと、前記仮想カメラに、前記物理キャプチャボリュームの周りを移動する能力及び前記複数の画像キャプチャデバイスの各々を作動又は停止させる能力を含む前記物理キャプチャボリュームの前記仮想ビューを提供することと、前記仮想カメラのビュースクリーン上に現れる前記物理キャプチャボリューム内の3D空間の領域である視錐台を計算することと、前記仮想ビューにおいて定められる前記複数の画像キャプチャデバイスと交差する前記仮想カメラの前記視錐台を定めることと、を行わせる。
【0009】
[0009] 1つの実装では、前記非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、前記物理キャプチャボリュームを取り囲むドーム状の構造に、前記複数の画像キャプチャデバイスを配置すること、を前記コンピュータに行わせる実行可能命令を更に含む。1つの実装では、前記非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、ポスト上に順次に、前記複数の画像キャプチャデバイスを配置すること、を前記コンピュータに行わせる実行可能命令を更に含む。1つの実装では、前記仮想カメラは、いくつかの関連付けられた設定を有し、前記いくつかの関連付けられた設定は、絞り、焦点距離、フォーカス、及び他のデバイスパラメータを含む。1つの実装では、前記視錐台を定めることを前記コンピュータに行わせる前記実行可能命令は、前記仮想カメラに関する前記いくつかの関連付けられた設定を使用して、前記視錐台を定めること、を前記コンピュータに行わせる実行可能命令を含む。1つの実装では、前記非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、前記複数の画像キャプチャデバイスのうち、仮想視錐台によって交差される画像キャプチャデバイスのみを作動させること、を前記コンピュータに行わせる実行可能命令を更に含む。1つの実装では、前記非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、前記複数の画像キャプチャデバイスのうち、仮想視錐台によって交差されない画像キャプチャデバイスを停止させること、を前記コンピュータに行わせる実行可能命令を更に含む。
【0010】
[0010] 本開示の態様を一例として示す本明細書からは、他の特徴及び利点も明らかになるはずである。
【0011】
[0011] 同じ部分を同じ参照数字によって示す添付図面を検討することにより、本開示の詳細をその構造及び動作の両方に関して部分的に収集することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1A】本開示の1つの実装による、複数の画像キャプチャデバイスを含むボリュメトリックキャプチャシステム100の図である。
図1B】本開示の1つの実装による、仮想カメラと通信するボリュメトリックキャプチャシステムの図である。
図1C】本開示の1つの実装による、仮想3D世界ビューポートにおいて(例えば、ゲームにおいて)表現される物理キャプチャ空間(例えばドーム)を示す図である。
図1D】仮想空間において定められるカメラと交差する仮想カメラ(これを通じて、ユーザがシーンを見る)を示す図である。
図1E】仮想カメラ及びカメラが交差しているもののビューを示す図である。
図2】本開示の1つの実装による、キャプチャ中に使用されるデータを低減するためのシステムのブロック図である。
図3】本開示の1つの実装による、仮想ビューから画像キャプチャデバイスを選択的に作動させることによって、物理キャプチャボリュームにおいてキャプチャ中に使用されるデータを低減し、かつ新しいデータを再キャプチャする必要なく既にキャプチャされたデータの再フレーミングを可能にするための方法のフロー図である。
図4A】本開示の実装による、コンピュータシステム及びユーザの図である。
図4B】本開示の実装による、仮想カメラアプリケーションをホストするコンピュータシステムを示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[0021] 上記のように、複数のカメラを有する従来のボリュメトリックキャプチャシステムは、多くの重複データをキャプチャすることになる可能性があり、カメラ設定のいかなる変更も、各カメラと関連付けられる全体のパフォーマンス及び全てのデータの再キャプチャを必要とする場合がある。
【0014】
[0022] 本開示の特定の実装は、仮想ビューからカメラを選択的に作動させることによってキャプチャ中に使用されるデータを低減し、かつ新しいデータを再キャプチャする必要なく既にキャプチャされたデータの再フレーミングを可能にするシステム及び方法を提供する。
【0015】
[0023] 以下の説明を読んだ後には、様々な実装及び用途における本開示の実施方法が明らかになるであろう。本明細書では本開示の様々な実装について説明するが、これらの実装は、限定ではなく一例として提示するものにすぎないと理解されたい。したがって、様々な実装についての詳細な説明は、本開示の範囲又は外延を限定するものとして解釈すべきではない。
【0016】
[0024] 図1Aは、本開示の1つの実装による、複数の画像キャプチャデバイス102~118を含むボリュメトリックキャプチャシステム100の図である。図1Aに示す実装では、複数の画像キャプチャデバイス102~118は、内部にキャプチャボリュームが存在するドーム状の構造に配置される。別の実装では、複数の画像キャプチャデバイス102~118は、ポスト上に順次に配置される。更なる実装では、複数の画像キャプチャデバイス102~118の配置の任意の及び全ての組み合わせが使用される。1つの実装では、画像キャプチャデバイスは、レンズを有するビデオカメラである。
【0017】
[0025] 図1Bは、本開示の1つの実装による、仮想カメラ120と通信するボリュメトリックキャプチャシステム100の図である。図1Bに示す実装では、仮想カメラ120は、パーソナルコンピュータ122又は同様のデバイス(タブレットコンピュータなど)において構成され、これらを使用して、仮想カメラ120を制御する。
【0018】
[0026] 1つの実装では、仮想カメラ120は、システム100の周りを移動する能力及び複数の画像キャプチャデバイスの各々を作動又は停止させる能力を含むボリュメトリックキャプチャシステム100の鳥瞰ビューを提供する。仮想カメラ120は、それと関連付けられるいくつかの設定を有し、いくつかの設定は、絞り、焦点距離、フォーカス、及び他のデバイスパラメータ(レンズ歪み及び画像センサフォーマットなど)を含む。
【0019】
[0027] 図1Bに示す実装では、仮想カメラ120は、仮想世界において物理ボリュメトリックキャプチャシステム100についての情報を受け取り、キャプチャシステム100及び物理カメラを視覚化する。これを行うために、コンピュータ122(仮想カメラ120を制御する)は、キャプチャシステム100と通信し、システム100内の複数の画像キャプチャデバイスの各々についてのデータを有する。1つの実装では、コンピュータ122は、最初に、ビュースクリーン上に現れるキャプチャボリューム内の3D空間の領域である視錐台を計算する。したがって、視錐台は、(ゲーム、映画などの)ビュースクリーン上に現れる領域のみを含む。ビュースクリーン上に現れない領域は、視錐台に含まれない。
【0020】
[0028] 1つの実装では、仮想カメラ120に関する設定は、仮想シーンにおいて定められる物理カメラと交差するカメラ120の視錐台を定める。一例では、仮想視錐台によって交差される物理カメラ124、126、128のみを作動させて、キャプチャを行う。したがって、この例では、他の物理カメラを停止させて、キャプチャを行う。これは、実行されているキャプチャのタイプに応じて、十分なカバレッジを得ながらも、実際に使用される物理カメラの数を大きく低減することによって、キャプチャされるデータの量を大きく低減することができる。
【0021】
[0029] 図1Cは、本開示の1つの実装による、仮想3D世界ビューポート130において(例えば、ゲームにおいて)表現される物理キャプチャ空間(例えばドーム)を示す。この仮想3Dビューポート130では、レンズパラメータ(焦点距離など)に応じて、特定のサイズの視錐台を有する仮想カメラが存在する。この視錐台は、仮想カメラのビュー方向に応じて、物理画像キャプチャデバイス132~142の仮想表現と交差する。これらの交差は、全体の物理画像キャプチャデバイス132~142のうちのどの物理画像キャプチャデバイス(例えば、画像キャプチャデバイス134、138、140、142)が任意の画像データを実際にキャプチャするかを決定する。
【0022】
[0030] 1つの実装では、物理画像キャプチャデバイス(例えば、図1Cの画像キャプチャデバイス132~142)の各々は、キャプチャシステムのシーン全体をキャプチャするのに十分に大きい画像センサ(例えば、フルフレームセンサ)及び十分に広いレンズを含む。したがって、物理画像キャプチャデバイス(各デバイスは大きい画像センサ及び広いレンズを有する)は、異なる焦点距離に画像をデジタル的にトリミングする能力を提供する。例えば、画質を低下させないように十分な画素情報を保持しながらも、シーンを24mmから35mm又は50mmにトリミングすることができる。データは常に、最も広いレンズ設定を用いてフル解像度でキャプチャされる。したがって、仮想カメラ120を使用し、それに応じてカメラ及びレンズパラメータを変更することによって、既にキャプチャされたデータを再処理して、異なるパラメータを使用することができる。例えば、データを再処理して、異なる焦点距離を使用して、既にキャプチャされたデータのフレーミングを変更することができる。したがって、元のキャプチャからの他の物理カメラと交差するように仮想カメラ120を移動させることによって、物理シーンを物理的に再キャプチャすることなく、元のキャプチャで使用されたものとは異なる視角を使用して、「再撮影」を効果的に行うことが可能である。
【0023】
[0031] 図1Dは、仮想空間において定められるカメラと交差する仮想カメラ150(これを通じて、ユーザがシーンを見る)を示す。カメラ152~158は、仮想3D世界ビューポート130において表現される物理キャプチャ空間におけるキャプチャのために作動されるカメラを表す。
【0024】
[0032] 図1Eは、仮想カメラ150及びカメラ150が交差しているもののビュー160である。これは、システムを制御するアプリケーションの3Dビューポート130において、仮想カメラ150のレンズを通して効果的に見ている。
【0025】
[0033] 図2は、本開示の1つの実装による、キャプチャ中に使用されるデータを低減するためのシステム200のブロック図である。図2に示す実装では、システム200は、プロセッサ220及び視覚ディスプレイ230と通信するボリュメトリックキャプチャシステム210を含む。1つの実装では、視覚ディスプレイ230は、仮想カメラ232の視覚表現を表示する。1つの実装では、仮想カメラ232の表示は、パーソナルコンピュータ又は同様のデバイス(タブレットコンピュータなど)に常駐するプロセッサ220によって制御される。
【0026】
[0034] 1つの実装では、ボリュメトリックキャプチャシステム210は、ドーム状の構造に配置される複数の画像キャプチャデバイスを含む。1つの実装では、仮想カメラ232は、システム210の周りを移動する能力及び複数の画像キャプチャデバイスの各々を作動又は停止させる能力を含むボリュメトリックキャプチャシステム210の鳥瞰ビューを提供する。仮想カメラ232は、それと関連付けられるいくつかの設定を有し、いくつかの設定は、絞り、焦点距離、フォーカス、及び他のデバイスパラメータを含む。
【0027】
[0035] 図2に示す実装では、仮想カメラ232は、仮想世界において物理ボリュメトリックキャプチャシステム210についての情報を受け取り、キャプチャシステム210及び物理カメラを視覚化する。これを行うために、プロセッサ220(視覚ディスプレイ230上の仮想カメラ232の表示を制御する)は、キャプチャシステム210と通信し、システム210内の複数の画像キャプチャデバイスの各々についてのデータを有する。1つの実装では、プロセッサ220は、ビュースクリーン上に現れるキャプチャボリューム内の3D空間の領域である視錐台を計算する。したがって、視錐台は、(ゲーム、映画などの)ビュースクリーン上に現れる領域のみを含む。ビュースクリーン上に現れない領域は、視錐台に含まれない。
【0028】
[0036] 1つの実装では、仮想カメラ232に関する設定は、仮想シーンにおいて定められる物理カメラと交差するカメラ232の視錐台を定める。一例では、仮想視錐台によって交差される物理カメラのみを作動させて、キャプチャを行う。したがって、この例では、他の物理カメラを停止させて、キャプチャを行う。これは、実行されているキャプチャのタイプに応じて、十分なカバレッジを得ながらも、実際に使用される物理カメラの数を大きく低減することによって、キャプチャされるデータの量を大きく低減することができる。
【0029】
[0037] 1つの実装では、システム200は、1又は2以上のデジタル信号プロセッサ(DSP)、汎用マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲート/ロジックアレイ(FPGA)、又はその他の等価集積又はディスクリート論理回路を含むハードウェアで全体が構成されるシステムである。別の実装では、システム200は、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせで構成される。
【0030】
[0038] 図3は、本開示の1つの実装による、仮想ビューから画像キャプチャデバイスを選択的に作動させることによって、物理キャプチャボリュームにおいてキャプチャ中に使用されるデータを低減し、かつ新しいデータを再キャプチャする必要なく既にキャプチャされたデータの再フレーミングを可能にするための方法300のフロー図である。これを行うために、複数の画像キャプチャデバイスは、物理キャプチャボリュームを取り囲むドーム状の構造に配置される。別の実装では、複数の画像キャプチャデバイスは、ポスト上に順次に配置される。更なる実装では、複数の画像キャプチャデバイスの配置の任意の及び全ての組み合わせが使用される。1つの実装では、画像キャプチャデバイスは、レンズを有するビデオカメラである。
【0031】
[0039] 図3に示す実装では、ステップ310において、仮想カメラをセットアップして、仮想ビューにおいて物理キャプチャボリューム及び複数の画像キャプチャデバイスについての情報を受け取り、物理キャプチャボリューム及び複数の画像キャプチャデバイスを視覚化する。1つの実装では、ステップ320において、仮想カメラに、ボリュームの周りを移動する能力及び複数の画像キャプチャデバイスの各々を作動又は停止させる能力を含む物理キャプチャボリュームの仮想ビュー(例えば、鳥瞰ビュー)を提供する。仮想カメラは、それと関連付けられるいくつかの設定を有し、いくつかの設定は、絞り、焦点距離、フォーカス、及び他のデバイスパラメータを含む。
【0032】
[0040] 1つの実装では、ステップ330において、仮想カメラのビュースクリーン上に現れるキャプチャボリューム内の3D空間の領域である視錐台を計算する。したがって、視錐台は、(ゲーム、映画などの)ビュースクリーン上に現れる領域のみを含む。ビュースクリーン上に現れない領域は、視錐台に含まれない。ステップ340において、仮想カメラに関する設定を使用して、仮想ビューにおいて定められる物理画像キャプチャデバイスと交差する仮想カメラの視錐台を定める。一例では、仮想視錐台によって交差される物理カメラのみを作動させて、キャプチャを行う。したがって、この例では、他の物理カメラを停止させて、キャプチャを行う。これは、実行されているキャプチャのタイプに応じて、十分なカバレッジを得ながらも、実際に使用される物理カメラの数を大きく低減することによって、キャプチャされるデータの量を大きく低減することができる。
【0033】
[0041] 図4Aは、本開示の実装による、コンピュータシステム400及びユーザ402の図である。ユーザ402は、コンピュータシステム400を使用して、図2のシステム200及び図3の方法300に関して図示及び説明されるような、キャプチャ中に使用されるデータを低減するための仮想カメラアプリケーション490を実装する。
【0034】
[0042] コンピュータシステム400は、図4Bの仮想カメラアプリケーション490を記憶して実行する。更に、コンピュータシステム400は、ソフトウェアプログラム404と通信することができる。ソフトウェアプログラム404は、仮想カメラアプリケーション490のためのソフトウェアコードを含むことができる。ソフトウェアプログラム404は、以下で更に説明するように、CD、DVD又はストレージドライブなどの外部媒体にロードすることができる。
【0035】
[0043] 更に、コンピュータシステム400は、ネットワーク480に接続することができる。ネットワーク480は、様々な異なるアーキテクチャ、例えば、クライアント-サーバアーキテクチャ、ピアツーピアネットワークアーキテクチャ、又は他のタイプのアーキテクチャにおいて接続することができる。例えば、ネットワーク480は、仮想カメラアプリケーション490内で使用されるエンジン及びデータを協調させるサーバ485と通信することができる。また、ネットワークは、異なるタイプのネットワークとすることができる。例えば、ネットワーク480は、インターネット、ローカルエリアネットワーク又はローカルエリアネットワークの任意の変形、ワイドエリアネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、イントラネット又はエクストラネット、又は無線ネットワークとすることができる。
【0036】
[0044] 図4Bは、本開示の実装による、仮想カメラアプリケーション490をホストするコンピュータシステム400を示す機能ブロック図である。コントローラ410はプログラマブルプロセッサであり、コンピュータシステム400及びそのコンポーネントの動作を制御する。コントローラ410は、メモリ420又は内蔵コントローラメモリ(図示せず)から(例えばコンピュータプログラムの形で)命令をロードして、これらの命令を実行してシステムを制御して、例えばデータ処理を提供する。その実行において、コントローラ410は、仮想カメラアプリケーション490にソフトウェアシステムを提供する。代替的に、このサービスは、コントローラ410又はコンピュータシステム400において別個のハードウェアコンポーネントとして実装することができる。
【0037】
[0045] メモリ420は、コンピュータシステム400の他のコンポーネントによって使用するためにデータを一時的に記憶する。1つの実装では、メモリ420はRAMとして実装される。1つの実装では、メモリ420は、また、フラッシュメモリ及び/又はROMなどの長期又は永久メモリを含む。
【0038】
[0046] ストレージ430は、コンピュータシステム400の他のコンポーネントによって使用するために、データを一時的に又は長期間にわたって記憶する。例えば、ストレージ430は、仮想カメラアプリケーション490によって使用されるデータを記憶する。1つの実装では、ストレージ430は、ハードディスクドライブである。
【0039】
[0047] メディアデバイス440は、リムーバブルメディアを受け入れて、挿入されたメディアに対してデータの読み出し及び/又は書き込みを行う。1つの実装では、例えば、メディアデバイス440は、光ディスクドライブである。
【0040】
[0048] ユーザインターフェイス450は、コンピュータシステム400のユーザからユーザ入力を受け取ってユーザ402に情報を提示するためのコンポーネントを含む。1つの実装では、ユーザインターフェイス450は、キーボード、マウス、オーディオスピーカ、及びディスプレイを含む。コントローラ410は、ユーザ402からの入力を使用して、コンピュータシステム400の動作を調整する。
【0041】
[0049] I/Oインターフェイス460は、1又は2以上のI/Oポートを含み、外部記憶又は補足装置(例えばプリンタ又はPDA)などの対応するI/Oデバイスに接続する。1つの実装では、I/Oインターフェイス460のポートは、USBポート、PCMCIAポート、シリアルポート、及び/又はパラレルポートなどのポートを含む。別の実装では、I/Oインターフェイス460は、外部装置と無線で通信するための無線インターフェイスを含む。
【0042】
[0050] ネットワークインターフェイス470は、イーサネット接続をサポートするRJ-45又は「Wi-Fi」インターフェイス(802.11を含むが、これに限定されるわけではない)などの有線及び/又は無線ネットワーク接続を含む。
【0043】
[0051] コンピュータシステム400は、コンピュータシステムに典型的な追加のハードウェア及びソフトウェア(例えば、電力、冷却、オペレーティングシステム)を含むが、これらのコンポーネントは、簡略化のために図4Bに具体的に示されていない。他の実装では、コンピュータシステムの異なる構成を使用することができる(例えば、異なるバス又はストレージ構成又はマルチプロセッサ構成)。
【0044】
[0052] 開示した実装についての本明細書の説明は、当業者が本開示を実施又は利用できるように行ったものである。当業者には、これらの実装の多数の修正が容易に明らかになると思われ、また本明細書で定義した原理は、本開示の趣旨又は範囲から逸脱することなく他の実装にも適用することができる。
【0045】
[0053] 上記の各実施例の全ての特徴が、本開示の特定の実装において必ずしも必要というわけではない。更に、本明細書で提示した説明及び図面は、本開示が広く意図する主題を表すものであると理解されたい。更に、本開示の範囲は、当業者にとって明らかになり得る他の実装を完全に含み、したがって、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲以外のものによって限定されるものではないと理解されたい。
【符号の説明】
【0046】
100 ボリュメトリックキャプチャシステム
102~118 複数の画像キャプチャデバイス
120 仮想カメラ
122 パーソナルコンピュータ
124,126,128 物理カメラ
130 仮想3D世界ビューポート
132~142 物理画像キャプチャデバイス
150 仮想カメラ
152~158 カメラ
160 ビュー
200 システム
210 ボリュメトリックキャプチャシステム
220 プロセッサ
230 視覚ディスプレイ
232 仮想カメラ
300 方法
310 仮想カメラをセットアップして、仮想ビューにおいて物理キャプチャボリューム及び物理カメラについての情報を受け取り、物理キャプチャボリューム及び物理カメラを視覚化する
320 仮想カメラに、周りを移動する能力及び画像キャプチャデバイスの各々を作動又は停止させる能力を含む物理キャプチャボリュームの仮想ビューを提供
330 ビュースクリーン上に現れるキャプチャボリューム内の3D空間の領域である視錐台を計算
340 仮想カメラに関する設定を使用して、仮想シーンにおいて定められる物理カメラと交差するカメラの視錐台を定める
400 コンピュータシステム
402 ユーザ
404 ソフトウェアプログラム
410 コントローラ
420 メモリ
430 ストレージ
440 メディアデバイス
450 ユーザインターフェイス
460 I/Oインターフェイス
470 ネットワークインターフェイス
480 ネットワーク
485 サーバ
490 仮想カメラアプリケーション
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図2
図3
図4A
図4B
【国際調査報告】