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特表2024-533711周波数領域リソースを決定するための方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】周波数領域リソースを決定するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/0453 20230101AFI20240905BHJP
   H04W 92/20 20090101ALI20240905BHJP
   H04W 16/26 20090101ALI20240905BHJP
【FI】
H04W72/0453
H04W92/20 110
H04W16/26
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518702
(86)(22)【出願日】2021-09-28
(85)【翻訳文提出日】2024-03-25
(86)【国際出願番号】 CN2021121383
(87)【国際公開番号】W WO2023050073
(87)【国際公開日】2023-04-06
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523107950
【氏名又は名称】レノボ・(ベイジン)・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(72)【発明者】
【氏名】ホンメイ・リュウ
(72)【発明者】
【氏名】ジ・ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ユアンタオ・ジャン
(72)【発明者】
【氏名】ハイミン・ワン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067DD57
5K067EE06
5K067EE10
(57)【要約】
IABノードは、親ノード又は中央ユニット(CU)から情報を受信するように構成された受信機であって、IABモバイル端末(MT)の少なくとも1つの帯域幅部分に関連付けられた第1の周波数領域 (FD) リソース構成、IAB分散ユニット(DU)のRBセット構成に関連付けられた第2のFDリソース構成、又はIAB DUのRBセット構成に関連付けられた第3のFDリソース構成のうちの少なくとも1つを情報が示す、受信機と、プロセッサであって、第1のFDリソース構成に基づいて、IAB MTにおけるDL通信もしくはUL通信のための1つもしくは複数のFDリソースを、並びに/又は第2のFDリソース構成及び第3のFDリソース構成のうちの少なくとも1つに基づいて、IABノードの親リンク及び子リンクにおけるリソース割振りのためのFDリソースユニットを決定するように構成されたプロセッサとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
統合アクセス・バックホール(IAB)ノードであって、
親ノードまたは中央ユニット(CU)から情報を受信するように構成された受信機であって、前記情報が、
IABモバイル端末(MT)の少なくとも1つの帯域幅部分(BWP)に関連付けられた第1の周波数領域リソース構成、
IAB分散ユニット(DU)のリソースブロック(RB)セット構成に関連付けられた第2の周波数領域リソース構成、または
前記IAB DUの前記RBセット構成に関連付けられた第3の周波数領域リソース構成のうちの少なくとも1つを示す、受信機と、
プロセッサであって、
前記第1の周波数領域リソース構成に基づいて、前記IAB MTにおけるダウンリンク通信もしくはアップリンク通信のための1つもしくは複数の周波数領域リソースを、ならびに/または
前記第2の周波数領域リソース構成および前記第3の周波数領域リソース構成のうちの少なくとも1つに基づいて、前記IABノードの親リンクおよび子リンクにおけるリソース割振りのための周波数領域リソースユニットを決定するように構成された、プロセッサと
を備える、統合アクセス・バックホール(IAB)ノード。
【請求項2】
前記第1の周波数領域リソース構成が、前記IAB MTの前記少なくとも1つのBWPの最初のRBGのサイズに基づく、請求項1に記載のIABノード。
【請求項3】
前記第2の周波数領域リソース構成が、前記IAB DUの最初のRBセットのサイズに基づき、前記サイズが、前記IAB DUの他のRBセットのサイズとは異なる、請求項1に記載のIABノード。
【請求項4】
前記第3の周波数領域リソース構成が、前記IAB DUの最後のRBセットのサイズに基づき、前記サイズが、前記IAB DUの他のRBセットのサイズとは異なる、請求項1に記載のIABノード。
【請求項5】
前記第1の周波数領域リソースが、前記少なくとも1つのBWP構成の開始境界、および基準開始境界、ならびに前記IAB MTのすべてのBWPの中で最大RBGサイズのうちの少なくとも1つに基づいて決定される、請求項1に記載のIABノード。
【請求項6】
前記第2の周波数領域リソースが、IAB DUキャリアの開始境界、基準開始境界、および前記IAB MTのすべてのBWPの中で最大RBGサイズのうちの少なくとも1つに基づいて決定される、請求項1に記載のIABノード。
【請求項7】
前記第3の周波数領域リソースが、IAB DUキャリアの終了境界、基準開始境界、前記IAB MTのすべてのBWPの中で最大RBGサイズ、および前記IAB MTの前記少なくとも1つのBWPの終了境界のうちの少なくとも1つに基づいて決定される、請求項1に記載のIABノード。
【請求項8】
前記基準開始境界が、明示的に構成されるか、キャリアの開始周波数領域位置に基づいて暗黙的に決定されるか、同期信号/物理ブロードキャストチャネル(SSB)の開始周波数領域位置に基づいて暗黙的に決定されるか、または前記IAB MTの最小インデックス付きBWPの開始周波数領域位置に基づいて暗黙的に決定される、請求項5、6、または7のいずれか一項に記載のIABノード。
【請求項9】
前記第2の周波数領域リソースが前記IAB MTのいかなるPRBまたはいかなるアクティブBWPともオーバーラップしない場合、前記第2の周波数領域リソースがハードリソースとして決定される、請求項1に記載のIABノード。
【請求項10】
時間領域リソースが前記IABノードの親リンクと子リンクとの間の周波数領域多重化に関連付けられるとき、前記第1の周波数領域リソース、前記第2の周波数領域リソース、および前記第3の周波数領域リソースのうちの少なくとも1つが前記時間領域リソースに適用される、請求項1に記載のIABノード。
【請求項11】
前記第2の周波数領域リソースおよび前記第3の周波数領域リソースのうちの少なくとも1つが、前記IAB MTのBWPインデックスに関連付けられる、請求項1に記載のIABノード。
【請求項12】
前記BWPインデックスが、ダウンリンク(DL)BWPインデックス、アップリンク(UL)BWPインデックス、または、前記DL BWPインデックス及び前記UL BWPインデックスに基づく結合インデックス、を含む、請求項11に記載のIABノード。
【請求項13】
前記受信機が、
前記BWPインデックスと前記第2の周波数領域リソースおよび前記第3の周波数領域リソースのうちの少なくとも1つとの間のマッピング関係を前記CUまたは前記親ノードから受信するようにさらに構成される、
請求項11に記載のIABノード。
【請求項14】
前記第1の周波数領域リソース、前記第2の周波数領域リソース、および前記第3の周波数領域リソースが、基準SCSに関連付けられたいくつかのPRBによって示される、請求項1に記載のIABノード。
【請求項15】
統合アクセス・バックホール(IAB)ノードであって、
親ノードまたは中央ユニット(CU)へ情報を送信するように構成された送信機を備え、前記情報が、以下のもの、すなわち、
1つもしくは複数の帯域幅部分(BWP)構成、または
基準サブキャリア間隔(SCS)に関連付けられた物理リソースブロック(PRB)番号
のうちの少なくとも1つを含む、
統合アクセス・バックホール(IAB)ノード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願の実施形態は、ワイヤレス通信技術に関し、詳細には、周波数領域リソースを決定するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
周波数領域粒度を構成するための最小リソースサイズが、N個のRBのセット、すなわち、RBセットであること、およびNに対する候補値が、{4、8、16、他の値}を含んでよいことが、RAN1#105eにおいて合意されており、ただし、Nは少なくとも、リソースブロックグループ(resource block group:RBG)の物理リソースブロック(physical resource block:PRB)のうちの、モバイル端末(mobile terminal:MT)の個数に対応するPRBの個数である。
【0003】
Nが物理リソースブロック(PRB)の構成された個数であり中央ユニット(central unit:CU)によって構成されることが、RAN1#106eにおいて合意されており、ただし、Nに対する値は、{2、4、8、16、32、64}を含んでよい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、統合アクセス・バックホール(integrated access and backhaul:IAB)ノードの分散ユニット(distributed unit:DU)リソースブロック(resource block:RB)セットを決定するためのいくつかの解決策を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本出願のいくつかの実施形態によれば、統合アクセス・バックホール(IAB)ノードは、親ノードまたは中央ユニット(CU)から情報を受信するように構成された受信機であって、情報が、IABモバイル端末(MT)の少なくとも1つの帯域幅部分(bandwidth part:BWP)に関連付けられた第1の周波数領域リソース構成、IAB分散ユニット(DU)のリソースブロック(RB)セット構成に関連付けられた第2の周波数領域リソース構成、またはIAB DUのRBセット構成に関連付けられた第3の周波数領域リソース構成のうちの少なくとも1つを示す、受信機と、プロセッサであって、第1の周波数領域リソース構成に基づいて、IAB MTにおけるダウンリンク通信もしくはアップリンク通信のための1つもしくは複数の周波数領域リソースを、ならびに/または第2の周波数領域リソース構成および第3の周波数領域リソース構成のうちの少なくとも1つに基づいて、IABノードの親リンクおよび子リンクにおけるリソース割振りのための周波数領域リソースユニットを決定するように構成された、プロセッサとを含む。たとえば、情報は、1)第1の周波数領域リソース、2)第2の周波数領域リソース、3)第3の周波数領域リソース、4)第1の周波数領域リソースおよび第2の周波数領域リソース、5)第1の周波数領域リソースおよび第3の周波数領域リソース、6)第2の周波数領域リソースおよび第3の周波数領域リソース、または7)第1の周波数領域リソース、第2の周波数領域リソース、および第3の周波数領域リソースを示してよい。
【0006】
いくつかの実施形態では、第1の周波数領域リソース構成は、IAB MTの少なくとも1つのBWPの最初のRBGのサイズに基づく。
【0007】
いくつかの実施形態では、第2の周波数領域リソース構成は、IAB DUの最初のRBセットのサイズに基づき、そのサイズは、IAB DUの他のRBセットのサイズとは異なる。
【0008】
いくつかの実施形態では、第3の周波数領域リソース構成は、IAB DUの最後のRBセットのサイズに基づき、そのサイズは、IAB DUの他のRBセットのサイズとは異なる。
【0009】
いくつかの実施形態では、第1の周波数領域リソースは、少なくとも1つのBWP構成の開始境界、および基準開始境界、ならびにIAB MTのすべてのBWPの中で最大RBGサイズのうちの少なくとも1つに基づいて決定される。
【0010】
いくつかの実施形態では、第2の周波数領域リソースは、IAB DUキャリアの開始境界、基準開始境界、およびIAB MTのすべてのBWPの中で最大RBGサイズのうちの少なくとも1つに基づいて決定される。
【0011】
いくつかの実施形態では、第3の周波数領域リソースは、IAB DUキャリアの終了境界、基準開始境界、IAB MTのすべてのBWPの中で最大RBGサイズ、およびIAB MTの少なくとも1つのBWPの終了境界のうちの少なくとも1つに基づいて決定される。
【0012】
いくつかの実施形態では、基準開始境界は、明示的に構成されるか、キャリアの開始周波数領域位置に基づいて暗黙的に決定されるか、同期信号/物理ブロードキャストチャネル(synchronization signal/physical broadcast channel:SSB)の開始周波数領域位置に基づいて暗黙的に決定されるか、またはIAB MTの最小インデックス付きBWPの開始周波数領域位置に基づいて暗黙的に決定される。
【0013】
いくつかの実施形態では、第2の周波数領域リソースがIAB MTのうちのいかなるPRBまたはいかなるアクティブBWPともオーバーラップしない場合、第2の周波数領域リソースはハードリソースとして決定される。
【0014】
いくつかの実施形態では、第3の周波数領域リソースがIAB MTのいかなるPRBまたはいかなるアクティブBWPともオーバーラップしない場合、第3の周波数領域リソースはハードリソースとして決定される。
【0015】
いくつかの実施形態では、時間領域リソースがIABノードの親リンクと子リンクとの間の周波数領域多重化に関連付けられるとき、第1の周波数領域リソース、第2の周波数領域リソース、および第3の周波数領域リソースのうちの少なくとも1つが時間領域リソースに適用される。
【0016】
いくつかの実施形態では、第2の周波数領域リソースおよび第3の周波数領域リソースのうちの少なくとも1つが、IAB MTのBWPインデックスに関連付けられる。
【0017】
いくつかの実施形態では、BWPインデックスは、ダウンリンク(downlink:DL)BWPインデックス、アップリンク(uplink:UL)BWPインデックス、または、DL BWPインデックス及びUL BWPインデックスに基づく結合インデックス、を含む。
【0018】
いくつかの実施形態では、受信機は、BWPインデックスと第2の周波数領域リソースおよび第3の周波数領域リソースのうちの少なくとも1つとの間のマッピング関係をCUまたは親ノードから受信するようにさらに構成される。
【0019】
いくつかの実施形態では、プロセッサは、DLアクティブBWPインデックスまたはULアクティブBWPインデックスであるべきBWPインデックスがネットワークノードの親リンク上での送信方向に基づくことを決定するようにさらに構成される。
【0020】
いくつかの実施形態では、第1の周波数領域リソース、第2の周波数領域リソース、および第3の周波数領域リソースは、基準SCSに関連付けられたいくつかのPRBによって示される。
【0021】
いくつかの実施形態では、SCSは、明示的に構成されるか、IAB MT BWPのSCSに基づいて暗黙的に決定されるか、または最も低い周波数帯域を有するIAB MT BWPのSCSである。
【0022】
本出願のいくつかの実施形態によれば、統合アクセス・バックホール(IAB)ノードは、親ノードまたは中央ユニット(CU)へ情報を送信するように構成された送信機を含み、情報は、以下のもの、すなわち、1つもしくは複数の帯域幅部分(BWP)構成、または基準サブキャリア間隔(subcarrier spacing:SCS)に関連付けられた物理リソースブロック(PRB)番号のうちの少なくとも1つを含む。
【0023】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のBWP構成は、以下のもの、すなわち、BWPに対するBWPサイズ、BWPに関連付けられたSCS、およびBWPのリソースブロックグループ(RBG)構成のうちの少なくとも1つを含む。
【0024】
いくつかの実施形態では、情報は、IAB分散ユニット(DU)のためのリソースブロック(RB)セットのサイズを決定するために使用される。
【0025】
いくつかの実施形態では、送信機は、PRB番号を有する基準SCSを送信するようにさらに構成される。
【0026】
本出願のいくつかの実施形態によれば、統合アクセス・バックホール(IAB)ノードは、子ノードまたは分散ユニット(DU)へ情報を送信するように構成された送信機を含み、情報は、IABモバイル端末(MT)の少なくとも1つの帯域幅部分(BWP)に関連付けられた第1の周波数領域リソース構成、IAB分散ユニット(DU)のリソースブロック(RB)セット構成に関連付けられた第2の周波数領域リソース構成、またはIAB DUのRBセット構成に関連付けられた第3の周波数領域リソース構成のうちの少なくとも1つを示す。
【0027】
いくつかの実施形態では、第1の周波数領域リソース構成は、IAB MTの少なくとも1つのBWPの最初のRBGのサイズに基づく。
【0028】
いくつかの実施形態では、第2の周波数領域リソース構成は、IAB DUの最初のRBセットのサイズに基づき、そのサイズは、IAB DUの他のRBセットのサイズとは異なる。
【0029】
いくつかの実施形態では、第3の周波数領域リソース構成は、IAB DUの最後のRBセットのサイズに基づき、そのサイズは、IAB DUの他のRBセットのサイズとは異なる。
【0030】
いくつかの実施形態では、第1の周波数領域リソースは、少なくとも1つのBWP構成の開始境界、および基準開始境界、ならびにIAB MTのすべてのBWPの中で最大RBGサイズのうちの少なくとも1つに基づいて決定される。
【0031】
いくつかの実施形態では、第2の周波数領域リソースは、IAB DUキャリアの開始境界、基準開始境界、およびIAB MTのすべてのBWPの中で最大RBGサイズのうちの少なくとも1つに基づいて決定される。
【0032】
いくつかの実施形態では、第3の周波数領域リソースは、IAB DUキャリアの終了境界、基準開始境界、IAB MTのすべてのBWPの中で最大RBGサイズ、およびIAB MTの少なくとも1つのBWPの終了境界のうちの少なくとも1つに基づいて決定される。
【0033】
いくつかの実施形態では、基準開始境界は、明示的に構成されるか、キャリアの開始周波数領域位置に基づいて暗黙的に決定されるか、同期信号/物理ブロードキャストチャネル(SSB)の開始周波数領域位置に基づいて暗黙的に決定されるか、またはIAB MTの最小インデックス付きBWPの開始周波数領域位置に基づいて暗黙的に決定される。
【0034】
いくつかの実施形態では、第2の周波数領域リソースがIAB MTのうちのいかなるPRBまたはいかなるアクティブBWPともオーバーラップしない場合、第2の周波数領域リソースはハードリソースとして決定される。
【0035】
いくつかの実施形態では、第3の周波数領域リソースがIAB MTのうちのいかなるPRBまたはいかなるアクティブBWPともオーバーラップしない場合、第3の周波数領域リソースはハードリソースとして決定される。
【0036】
いくつかの実施形態では、時間領域リソースがIABノードの親リンクと子リンクとの間の周波数領域多重化に関連付けられるとき、第1の周波数領域リソース、第2の周波数領域リソース、および第3の周波数領域リソースのうちの少なくとも1つが時間領域リソースに適用される。
【0037】
いくつかの実施形態では、第2の周波数領域リソースおよび第3の周波数領域リソースのうちの少なくとも1つが、IAB MTのBWPインデックスに関連付けられる。
【0038】
いくつかの実施形態では、BWPインデックスは、ダウンリンク(DL)BWPインデックス、アップリンク(UL)BWPインデックス、または、DL BWPインデックス及びUL BWPインデックスに基づく結合インデックス、を含む。
【0039】
いくつかの実施形態では、送信機は、BWPインデックスと、第2の周波数領域リソースおよび第3の周波数領域リソースのうちの少なくとも1つ、との間のマッピング関係をDUまたは子ノードへ送信するようにさらに構成される。
【0040】
いくつかの実施形態では、第1の周波数領域リソース、第2の周波数領域リソース、および第3の周波数領域リソースは、基準SCSに関連付けられたいくつかのPRBによって示される。
【0041】
いくつかの実施形態では、SCSは、明示的に構成されるか、IAB MT BWPのSCSに基づいて暗黙的に決定されるか、または最も低い周波数帯域を有するIAB MT BWPのSCSである。
【0042】
本出願のいくつかの実施形態によれば、統合アクセス・バックホール(IAB)ノードは、親ノードまたは中央ユニット(CU)から情報を受信するように構成された受信機を含み、情報は、以下のもの、すなわち、1つもしくは複数の帯域幅部分(BWP)構成、または、基準サブキャリア間隔(SCS)に関連付けられた物理リソースブロック(PRB)番号、のうちの少なくとも1つを含む。
【0043】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のBWP構成は、以下のもの、すなわち、BWPに対するBWPサイズ、BWPに関連付けられたSCS、および、BWPのリソースブロックグループ(RBG)構成、のうちの少なくとも1つを含む。
【0044】
いくつかの実施形態では、情報は、IAB分散ユニット(DU)のためのリソースブロック(RB)セットのサイズを決定するために使用される。
【0045】
いくつかの実施形態では、基準SCSは、周波数帯域に基づいて決定されるか、または最小インデックスを有するBWPのSCSである。
【0046】
本出願のいくつかの実施形態によれば、周波数領域リソースを決定するための方法は、親ノードまたは中央ユニット(CU)から情報を受信することであって、情報が、IABモバイル端末(MT)の少なくとも1つの帯域幅部分(BWP)に関連付けられた第1の周波数領域リソース構成、IAB分散ユニット(DU)のリソースブロック(RB)セット構成に関連付けられた第2の周波数領域リソース構成、またはIAB DUのRBセット構成に関連付けられた第3の周波数領域リソース構成のうちの少なくとも1つを示すことと、第1の周波数領域リソース構成に基づいて、IAB MTにおけるダウンリンク通信もしくはアップリンク通信のための1つもしくは複数の周波数領域リソースを、ならびに/または第2の周波数領域リソース構成および第3の周波数領域リソース構成のうちの少なくとも1つに基づいて、IABノードの親リンクおよび子リンクにおけるリソース割振りのための周波数領域リソースユニットを決定することとを含む。
【0047】
いくつかの実施形態では、第1の周波数領域リソース構成は、IAB MTの少なくとも1つのBWPの最初のRBGのサイズに基づく。
【0048】
いくつかの実施形態では、第2の周波数領域リソース構成は、IAB DUの最初のRBセットのサイズに基づき、そのサイズは、IAB DUの他のRBセットのサイズとは異なる。
【0049】
いくつかの実施形態では、第3の周波数領域リソース構成は、IAB DUの最後のRBセットのサイズに基づき、そのサイズは、IAB DUの他のRBセットのサイズとは異なる。
【0050】
いくつかの実施形態では、第1の周波数領域リソースは、少なくとも1つのBWP構成の開始境界、および、基準開始境界、ならびに、IAB MTのすべてのBWPの間での最大RBGサイズ、のうちの少なくとも1つに基づいて決定される。
【0051】
いくつかの実施形態では、第2の周波数領域リソースは、IAB DUキャリアの開始境界、基準開始境界、およびIAB MTのすべてのBWPの中で最大RBGサイズのうちの少なくとも1つに基づいて決定される。
【0052】
いくつかの実施形態では、第3の周波数領域リソースは、IAB DUキャリアの終了境界、基準開始境界、IAB MTのすべてのBWPの中で最大RBGサイズ、および、IAB MTの少なくとも1つのBWPの終了境界、のうちの少なくとも1つに基づいて決定される。
【0053】
いくつかの実施形態では、基準開始境界は、明示的に構成されるか、キャリアの開始周波数領域位置に基づいて暗黙的に決定されるか、同期信号/物理ブロードキャストチャネル(SSB)の開始周波数領域位置に基づいて暗黙的に決定されるか、またはIAB MTの最小インデックス付きBWPの開始周波数領域位置に基づいて暗黙的に決定される。
【0054】
いくつかの実施形態では、第2の周波数領域リソースがIAB MTのうちのいかなるPRBまたはいかなるアクティブBWPともオーバーラップしない場合、第2の周波数領域リソースはハードリソースとして決定される。
【0055】
いくつかの実施形態では、第3の周波数領域リソースがIAB MTのうちのいかなるPRBまたはいかなるアクティブBWPともオーバーラップしない場合、第3の周波数領域リソースはハードリソースとして決定される。
【0056】
いくつかの実施形態では、時間領域リソースがIABノードの親リンクと子リンクとの間の周波数領域多重化に関連付けられるとき、第1の周波数領域リソース、第2の周波数領域リソース、および第3の周波数領域リソースのうちの少なくとも1つが時間領域リソースに適用される。
【0057】
いくつかの実施形態では、第2の周波数領域リソースおよび第3の周波数領域リソースのうちの少なくとも1つが、IAB MTのBWPインデックスに関連付けられる。
【0058】
いくつかの実施形態では、BWPインデックスは、ダウンリンク(DL)BWPインデックス、アップリンク(UL)BWPインデックス、または、DL BWPインデックス及びUL BWPインデックスに基づく結合インデックス、を含む。
【0059】
いくつかの実施形態では、方法は、BWPインデックスと、第2の周波数領域リソースおよび第3の周波数領域リソースのうちの少なくとも1つ、との間のマッピング関係をCUまたは親ノードから受信することをさらに含む。
【0060】
いくつかの実施形態では、方法は、DLアクティブBWPインデックスまたはULアクティブBWPインデックスであるべきBWPインデックスが、ネットワークノードの親リンク上での送信方向に基づくことを決定することをさらに含む。
【0061】
いくつかの実施形態では、第1の周波数領域リソース、第2の周波数領域リソース、および第3の周波数領域リソースは、基準SCSに関連付けられたいくつかのPRBによって示される。
【0062】
いくつかの実施形態では、SCSは、明示的に構成されるか、IAB MT BWPのSCSに基づいて暗黙的に決定されるか、または最も低い周波数帯域を有するIAB MT BWPのSCSである。
【0063】
本出願のいくつかの実施形態によれば、周波数領域リソースを決定するための方法は、親ノードまたは中央ユニット(CU)へ情報を送信することを含み、情報は、以下のもの、すなわち、1つもしくは複数の帯域幅部分(BWP)構成、または基準サブキャリア間隔(SCS)に関連付けられた物理リソースブロック(PRB)番号のうちの少なくとも1つを含む。
【0064】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のBWP構成は、以下のもの、すなわち、BWPに対するBWPサイズ、BWPに関連付けられたSCS、およびBWPのリソースブロックグループ(RBG)構成のうちの少なくとも1つを含む。
【0065】
いくつかの実施形態では、情報は、IAB分散ユニット(DU)のためのリソースブロック(RB)セットのサイズを決定するために使用される。
【0066】
いくつかの実施形態では、送信機は、PRB番号を有する基準SCSを送信するようにさらに構成される。
【0067】
本出願のいくつかの実施形態によれば、周波数領域リソースを決定するための方法は、子ノードまたは分散ユニット(DU)へ情報を送信することを含み、情報は、IABモバイル端末(MT)の少なくとも1つの帯域幅部分(BWP)に関連付けられた第1の周波数領域リソース構成、IAB分散ユニット(DU)のリソースブロック(RB)セット構成に関連付けられた第2の周波数領域リソース構成、またはIAB DUのRBセット構成に関連付けられた第3の周波数領域リソース構成のうちの少なくとも1つを示す。
【0068】
いくつかの実施形態では、第1の周波数領域リソース構成は、IAB MTの少なくとも1つのBWPの最初のRBGのサイズに基づく。
【0069】
いくつかの実施形態では、第2の周波数領域リソース構成は、IAB DUの最初のRBセットのサイズに基づき、そのサイズは、IAB DUの他のRBセットのサイズとは異なる。
【0070】
いくつかの実施形態では、第3の周波数領域リソース構成は、IAB DUの最後のRBセットのサイズに基づき、そのサイズは、IAB DUの他のRBセットのサイズとは異なる。
【0071】
いくつかの実施形態では、第1の周波数領域リソースは、少なくとも1つのBWP構成の開始境界、および基準開始境界、ならびにIAB MTのすべてのBWPの中で最大RBGサイズのうちの少なくとも1つに基づいて決定される。
【0072】
いくつかの実施形態では、第2の周波数領域リソースは、IAB DUキャリアの開始境界、基準開始境界、およびIAB MTのすべてのBWPの中で最大RBGサイズのうちの少なくとも1つに基づいて決定される。
【0073】
いくつかの実施形態では、第3の周波数領域リソースは、IAB DUキャリアの終了境界、基準開始境界、IAB MTのすべてのBWPの中で最大RBGサイズ、およびIAB MTの少なくとも1つのBWPの終了境界のうちの少なくとも1つに基づいて決定される。
【0074】
いくつかの実施形態では、基準開始境界は、明示的に構成されるか、キャリアの開始周波数領域位置に基づいて暗黙的に決定されるか、同期信号/物理ブロードキャストチャネル(SSB)の開始周波数領域位置に基づいて暗黙的に決定されるか、またはIAB MTの最小インデックス付きBWPの開始周波数領域位置に基づいて暗黙的に決定される。
【0075】
いくつかの実施形態では、第2の周波数領域リソースがIAB MTのうちのいかなるPRBまたはいかなるアクティブBWPともオーバーラップしない場合、第2の周波数領域リソースはハードリソースとして決定される。
【0076】
いくつかの実施形態では、第3の周波数領域リソースがIAB MTのうちのいかなるPRBまたはいかなるアクティブBWPともオーバーラップしない場合、第3の周波数領域リソースはハードリソースとして決定される。
【0077】
いくつかの実施形態では、時間領域リソースがIABノードの親リンクと子リンクとの間の周波数領域多重化に関連付けられるとき、第1の周波数領域リソース、第2の周波数領域リソース、および第3の周波数領域リソースのうちの少なくとも1つが時間領域リソースに適用される。
【0078】
いくつかの実施形態では、第2の周波数領域リソースおよび第3の周波数領域リソースのうちの少なくとも1つが、IAB MTのBWPインデックスに関連付けられる。
【0079】
いくつかの実施形態では、BWPインデックスは、ダウンリンク(DL)BWPインデックス、アップリンク(UL)BWPインデックス、または、DL BWPインデックス及びUL BWPインデックスに基づく結合インデックス、を含む。
【0080】
いくつかの実施形態では、方法は、BWPインデックスと、第2の周波数領域リソースおよび第3の周波数領域リソースのうちの少なくとも1つ、との間のマッピング関係をDUまたは子ノードへ送信することをさらに含む。
【0081】
いくつかの実施形態では、第1の周波数領域リソース、第2の周波数領域リソース、および第3の周波数領域リソースは、基準SCSに関連付けられたいくつかのPRBによって示される。
【0082】
いくつかの実施形態では、SCSは、明示的に構成されるか、IAB MT BWPのSCSに基づいて暗黙的に決定されるか、または最も低い周波数帯域を有するIAB MT BWPのSCSである。
【0083】
本出願のいくつかの実施形態によれば、周波数領域リソースを決定するための方法は、親ノードまたは中央ユニット(CU)から情報を受信することを含み、情報は、以下のもの、すなわち、1つもしくは複数の帯域幅部分(BWP)構成、または、基準サブキャリア間隔(SCS)に関連付けられた物理リソースブロック(PRB)番号、のうちの少なくとも1つを含む。
【0084】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のBWP構成は、以下のもの、すなわち、BWPに対するBWPサイズ、BWPに関連付けられたSCS、および、BWPのリソースブロックグループ(RBG)構成、のうちの少なくとも1つを含む。
【0085】
いくつかの実施形態では、情報は、IAB分散ユニット(DU)のためのリソースブロック(RB)セットのサイズを決定するために使用される。
【0086】
いくつかの実施形態では、基準SCSは、周波数帯域に基づいて決定されるか、または最小インデックスを有するBWPのSCSである。
【図面の簡単な説明】
【0087】
図1】本開示のいくつかの実施形態による例示的なIABシステムを示す図である。
図2】本開示のいくつかの実施形態によるIABノード間のリンクの例示的な説明を示す図である。
図3】本開示のいくつかの実施形態による、DU RBセット構成を決定することの例示的な説明を示す図である。
図4】本開示のいくつかの実施形態による、DU RB構成セットを決定することの別の例示的な説明を示す図である。
図5】本開示のいくつかの実施形態による、DU RB構成セットを決定することの別の例示的な説明を示す図である。
図6】本開示のいくつかの実施形態による、DU RBセット構成を決定することの例示的な説明を示す図である。
図7】本開示のいくつかの実施形態による、ワイヤレス通信のための方法を示す図である。
図8】本開示のいくつかの実施形態による装置800の例示的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0088】
添付図面の詳細な説明は、本出願の現在好ましい実施形態の説明として意図され、本出願が実践され得る唯一の形態を表すことを意図するものではない。本開示の趣旨および範囲内に包含されることが意図される様々な実施形態によって、同じかまたは均等な機能が達成され得ることを理解されたい。
【0089】
動作は特定の順序で図面の中に示されるが、そのような動作が図示の特定の順序もしくは連続した順序で実行される必要がないこと、または望ましい結果を達成するために、図示したすべての動作が実行され、時々、1つまたは複数の動作が省かれ得ることを、当業者は容易に認識されよう。さらに、図面は、フロー図の形態でもう1つの例示的なプロセスを概略的に図示することができる。しかしながら、概略的に図示される例示的なプロセスの中に、図示されない他の動作が組み込まれ得る。たとえば、1つまたは複数の追加の動作が、図示した動作のうちのいずれかの前、それらの後、同時に、またはそれらの間に実行され得る。いくつかの環境では、マルチタスキングおよび並列処理が好都合であり得る。
【0090】
ここで、本出願のいくつかの実施形態が詳細に言及され、それらの例が添付図面に示される。理解を容易にするために、3GPP (登録商標) 5G、3GPPロングタームエボリューション(long term evolution:LTE)リリース8などの、特定のネットワークアーキテクチャおよび新たなサービスシナリオの下で実施形態が提供される。ネットワークアーキテクチャおよび新たなサービスシナリオの開発とともに、本出願における実施形態がまた、類似の技術的問題に適用可能であり、その上、本出願の中に記載される用語が変わることがあり、そのことが本開示の原理に影響を及ぼすべきでないことを、当業者は極めてよく知っている。
【0091】
図1は、本出願のいくつかの実施形態による例示的なIABシステム100を示す。
【0092】
図1を参照すると、IABシステム100は、IABドナーノード(たとえば、ドナーノード110)、いくつかのIABノード(たとえば、IABノード120A、IABノード120B、IABノード120C、およびIABノード120D)、およびいくつかのUE(たとえば、UE130AおよびUE130B)を含むことができる。簡単のために1つのドナーノードが図1に示されるにすぎないが、本出願のいくつかの他の実施形態では、IABシステム100がもっと多くのドナーノードを含み得ることが企図される。同様に、簡単のために4つのIABノードが図1に示されるにすぎないが、本出願のいくつかの他の実施形態では、IABシステム100がもっと多いかまたはもっと少ないIABノードを含み得ることが企図される。簡単のために2つのUEが図1に示されるにすぎないが、本出願のいくつかの他の実施形態では、IABシステム100がもっと多いかまたはもっと少ないUEを含み得ることが企図される。
【0093】
IABノード120Aは、ドナーノード110に直接接続される。IABノード120Dは、ドナーノード110に直接接続される。この例では、ドナーノード110はIABノード120Aの親ノードであり、IABノード120Dの親ノードでもある。IABノード120Aおよび120Dはドナーノード110の子ノードである。ドナーノード110とIABノード120Aとの間のリンク180Aは、IABノード120Aの親リンクである。IABノード120AとUE130Aとの間のリンク180Bは、IABノード120Aの子リンクである。ドナーノード110とIABノード120Dとの間のリンク180Cは、IABノード120Dの親リンクである。IABノード120Aは、本出願のいくつかの他の実施形態によれば、ドナーノード110以外のドナーノードに接続され得る。IABノード120Dは、本出願のいくつかの他の実施形態によれば、ドナーノード110以外のドナーノードに接続され得る。
【0094】
IABノード120Cは、IABノード120Dを通じてホップすることによってドナーノード110に到達することができる。IABノード120DはIABノード120Cの親ノードであり、IABノード120CはIABノード120Dの子ノードである。IABノード120DとIABノード120Cとの間のリンク180DはIABノード120Dの子リンクであり、IABノード120Cの親リンクでもある。
【0095】
IABノード120Bは、IABノード120CおよびIABノード120Dを通じてホップすることによってドナーノード110に到達することができる。IABノード120CおよびIABノード120DはIABノード120Bのアップストリームノードであり、IABノード120CはIABノード120Bの親ノードである。言い換えれば、IABノード120BはIABノード120Cの子ノードである。IABノード120BおよびIABノード120Cは、IABノード120Dのダウンストリームノードである。IABノード120CとIABノード120Bとの間のリンク180Eは、IABノード120Cの子リンクであり、IABノード120Bの親リンクでもある。
【0096】
UE130Aは、リンク180Bを介してIABノード120Aに直接接続され、UE130Bは、リンク180Fを介してIABノード120Bに直接接続される。言い換えれば、UE130AおよびUE130Bは、それぞれ、IABノード120AおよびIABノード120Bによってサービスされる。本出願のいくつかの他の実施形態では、UE130AおよびUE130Bは、それぞれ、IABノード120AおよびIABノード120Bの子ノードと呼ばれることもある。リンク180BはIABノード120Aの子リンクである。リンク180FはIABノード120Bの子リンクである。
【0097】
IABノード120A、IABノード120B、IABノード120C、およびIABノード120Dの各々は、本出願のいくつかの他の実施形態によれば、1つまたは複数のUEに直接接続されてよい。
【0098】
IABノード120A、IABノード120B、IABノード120C、およびIABノード120Dの各々は、本出願のいくつかの他の実施形態によれば、1つまたは複数のIABノードに直接接続されてよい。
【0099】
図2は、本開示のいくつかの実施形態による、IABノード間のリンクの例示的な説明を示す。
【0100】
図2では、3つのIABノード、すなわち、IAB#1、IAB#2、およびIAB#3、ならびにUE、すなわち、UE#1がある。IAB#1は、IAB#2に対する親ノードと見なされ、IAB#3は、IAB#2に対する子ノードと見なされる。UE#1は、IAB#2によってサービスされる被サービスUEである。IAB#2の観点から、リンク#1はIAB#2に対する親リンクであり、リンク#2はIAB#2の子リンクであり、リンク#3はIAB#2のアクセスリンクである。
【0101】
図2に示すIABノード#2は、モバイル端末(MT)および分散ユニット(DU)を含んでよい。IABノード#2においてFDMがサポートされる。IABノードのIAB MTにおいて複数のBWPがあってよい。複数のBWPは、異なる開始位置、異なるRBGサイズ、異なるサブキャリア間隔などを含む、異なるBWP構成を有してよい。親リンク、すなわち、リンク#1と、子リンク、すなわち、リンク#2、との間でFDMが採用されるとき、スペクトル効率を改善するためにIAB MT RBG構成とDU RBセット構成との間の周波数領域整合が考慮に入れられるべきである。
【0102】
本開示は、IAB MTの1つまたは複数のBWPに基づいてDU RBセット構成を決定することに焦点を当てる。
【0103】
図3は、本開示のいくつかの実施形態による、DU RBセット構成を決定することの例示的な説明を示す。
【0104】
図3では、IAB MTの2つのBWP、すなわち、BWP#0およびBWP#1がある。図3では「DU RBセット構成」として参照される、DU RBセット構成がある。DU RBセットは、IAB MTの2つのBWPに基づいて決定される。詳細には、DU RBセットのサイズは以下のステップを用いて決定される。
- ステップ1: 各BWPのサブキャリア間隔(SCS)に基づいてIAB MTの各BWPのPRBサイズを決定する。
図3を参照すると、BWP#0のPRBサイズはBWP#0のSCSに基づいて決定され、BWP#1のPRBサイズはBWP#1のSCSに基づいて決定される。BWP#0の場合、BWP#0の中の最も小さいブロックはPRBであり、PRBのサイズは、周波数領域において15×12=180KHz、かつ時間領域において1msであってよい。BWP#1の場合、BWP#1の中のPRBのサイズは、周波数領域において30×12=360KHz、かつ時間領域において0.5msであってよい。
- ステップ2: BWPサイズおよびRBG構成に基づいてIAB MTの各BWPのリソースブロックグループ(RBG)サイズを決定する。
RBGは、(パラメータPDSCH-Configを用いて表され得る)PDSCH構成によって構成される上位レイヤパラメータrbg-Size、および下の表1による帯域幅部分のサイズによって規定される、連続する仮想リソースブロックのセットである。
【0105】
【表1】
【0106】
表からわかるように、BWPサイズが1~36であるとき、RBGサイズは構成1によると2であり、RBGサイズは構成2によると4である。BWPサイズが37~72であるとき、RBGサイズは構成1によると4であり、RBGサイズは構成2によると8である。BWPサイズが73~144であるとき、RBGサイズは構成1によると8であり、RBGサイズは構成16によると8である。BWPサイズが145~275であるとき、RBGサイズは構成1によると16であり、RBGサイズは構成16によると8である。
図3では、両方のBWPに対するRBGサイズは2PRBである。
- ステップ3: IAB MTの複数のBWPの中で最大RBGサイズとなるべきDU周波数領域粒度を決定する。
図3では、BWP#0に対するRBGサイズは2PRBであり、BWP#1に対する2PRBというサイズは2×180KHz、すなわち、360KHzである。BWP#1に対するRBGサイズは2PRBであり、BWP#1に対する2PRBというサイズは2×360KHz、すなわち、720KHzである。
したがって、DU周波数領域粒度は720KHzである。
- ステップ4: IAB MTの複数のBWPの中で最大シンボル/スロット長によってDU時間領域粒度を決定する。
図3では、BWP#1に対するスロット長は1msであり、BWP#2に対するスロット長は0.5msであり、したがって、DU時間領域粒度は1msである。
上記の4つのステップに基づいて、周波数領域において720KHzかつ時間領域において1msである、DU RBセットサイズが決定される。
【0107】
図からわかるように、DU RBセット構成を決定するためにBWP関連の構成が必要である。
【0108】
いくつかの実施形態では、IABノード、たとえば、図2の中のIABノード#2は、BWP関連の構成情報を親ノードへ送信することになる。BWP関連の構成情報は、少なくとも以下のパラメータ、すなわち、BWPに対するBWPサイズ、BWPに関連付けられたSCS、およびBWPのRBG構成などを含んでよい。たとえば、図3では、IABノードは、帯域幅、BWP#0およびBWP#1のSCS、ならびにRBG構成を親ノードへ送信してよい。
【0109】
いくつかの他の実施形態では、IABノードは、以下のパラメータ、すなわち、SCSに対するPRB番号を親ノードへ送信してよい。いくつかの他のシナリオでは、SCSは明示的に構成されてよい。さらにいくつかの他のシナリオでは、SCSは、IAB MT BWPのSCS、最も低いIAB MT BWPのSCS、DUのSCS、または周波数帯に基づいて暗黙的に決定される。
【0110】
送信がまた、DUおよびCUに適用され得ることに留意されたい。すなわち、DUが上記のパラメータをCUへ送信してよい。
【0111】
帯域幅、IAB MTの各BWPのSCS、およびIAB MTのRBG構成に基づいて、各BWPのRBGサイズが決定されることが可能であり、次いで、最大時間/周波数粒度が決定され得る。言い換えれば、親ノードは、IABノードから受信されるBWP関連の構成情報に基づいて最大時間/周波数粒度を決定する。同様に、CUは、DUから受信されるBWP関連の構成情報に基づいて最大時間/周波数粒度を決定する。
【0112】
図4は、本開示のいくつかの実施形態による、DU RBセット構成を決定するための例示的な一例を示す。
【0113】
図4では、IAB MTの2つのBWP、すなわち、BWP#0およびBWP#1がある。図からわかるように、BWP#1と比較して、BWP#0は周波数領域においてより低い開始位置を有する。「f_0」を用いてマークされた基準境界が決定される。基準開始境界は、すべてのIAB MT BWPの中で最も低い周波数領域位置と同じとなるように決定され得る。いくつかの他のシナリオでは、基準開始境界はまた、キャリアの最も低い境界、もしくはSSBの開始位置、もしくはコアセット#0の開始位置と同じとなるように決定され得るか、または明示的に構成され得る。
【0114】
粒度f_gは、IAB MTのすべてのBWPの中で、周波数領域における最大RBGサイズに基づいて決定される。図4では、BWP#0の中の周波数領域におけるRBGサイズが360KHzであり、BWP#1の中の周波数領域におけるRBGサイズが720KHzであり、最大RBGサイズが720KHzであり、720KHzが周波数領域粒度f_gとして決定されるとする。
【0115】
IAB MTの各BWPの最初のRBGの可能な終了境界は、
f_1=f_0+n×f_g, n=0,1,2,...
である。
【0116】
BWP#1の場合、最初のRBGの終了境界は、BWP#1の開始周波数領域位置よりも小さくない、最も近くのf_1である。
【0117】
RBG#1のサイズが周波数領域粒度f_gに等しくない場合、RBG#1は、図4に示すようにシフト#1と呼ばれることもある。
【0118】
親ノード側において、親ノードは、IAB MTのBWP関連の情報に基づいてDU RBセット構成を決定する。詳細には、DU RBセット構成は、IABノードの親リンクと子リンクとの間のFDM多重化モードのために周波数領域においてBWP構成と整合されるべきである。
【0119】
本開示は、次のようにDU RBセットを構成することを提案する。
【0120】
最初のRBセットの周波数領域における(図4の中のf_2としてマークされる)可能な終了位置および開始位置は、次のように計算される。
f_2=f_0+n×f_g, n=0,1,2,...
ここで、f_2はDUキャリア開始境界よりも大きいかまたはそれに等しい。
【0121】
たとえば、DU RBセット構成#0の場合、f_2=f_0+f_gであり、DU RBセット構成#1の場合、f_2=f_0であり、DU RBセット構成#2の場合、f_2=f_0であり、DU RBセット構成#3の場合、f_2=f_0である。
【0122】
リソースシフト#2は、DUキャリアの開始周波数(すなわち、DU RBセットの開始境界)およびf_2によって決定される。詳細には、シフト#2のサイズは、これらの2つのパラメータの値に応じて、DUキャリアの開始周波数からf_2まで、またはf_2からDUキャリアの開始周波数までである。たとえば、DU RBセット構成#0およびDU RBセット構成#3のシフト#2が図4の中でマークされている。シフト#2のサイズは粒度f_gとは異なってよい。
【0123】
様々なシナリオによれば、IAB DUキャリアの終了境界がすべてのBWPの終了境界よりも大きいとき、最後のRBセットは異なって決定され、最後のRBセットは、IAB DUキャリアの終了境界とすべてのBWPの最も大きい終了境界との間の差分によって決定されてよく、たとえば、DU RBセット構成#2の中のRBセット#7がその差分によって決定される。RBセット#7はシフトと見なされ、図4の中で「シフト#3」として参照される。シフト#3のサイズは粒度f_gとは異なってよい。
【0124】
IAB DUキャリアの終了境界がすべてのBWPの終了境界よりも大きくないとき、たとえば、DU RBセット構成#2のためのIAB DUキャリアの終了境界がBWP#0またはBWP#1の終了境界よりも大きくないとき、最後のRBセット#4は、IAB DUキャリアの終了境界、基準開始境界、IAB MTのすべてのBWPの中で最大RBGサイズに基づいて決定される。詳細には、最後のRBセットのサイズは、(IAB DUキャリアの終了境界-基準開始境界)を最大RBGサイズで除算した剰余に等しい。最後のRBセットのサイズは粒度f_gとは異なってよい。
【0125】
DU RBセット構成が、シフト、すなわち、シフト#2およびシフト#3のうちの、何も含まなくてよく、1つを含んでよく、2つを含んでよいことに、留意されたい。たとえば、DU RBセット構成#1はいかなるシフトも含まず、DU RBセット構成#3はシフト#2を含み、DU RBセット構成#2は両方のシフトを含む。
【0126】
上記の計算に基づいて、シフト#2(もしあれば)、シフト#3(もしあれば)、最大RBGサイズを有するRBセットがすべて決定され、したがって、DU RBセット構成が決定される。
【0127】
MT周波数シフト、たとえば、シフト#1の場合、開始位置に基づいて実施されているBWP開始位置構成はf_1だけであり得る。
【0128】
いくつかの実施形態では、IABノードの親リンクと子リンクとの間のFDM多重化モードのために時間領域リソースが使用されるとき、RBグループ化が更新される。その更新とは、サイズf_gを有する最初のRBグループの開始境界がf_1となるべきことである。FDMモードのための時間領域リソースの決定は明示的または暗黙的であり得る。
【0129】
図4の中でRBセット#0としてもマークされているDU周波数シフト#2に関して、CUからIAB DUに、またはIABノードの親ノードから示される。RBセット#0がIAB MTのBWPのいかなるリソースともオーバーラップしないとき、すなわち、FDMのためにRBセット#0が使用されないとき、RBセット#0はハードリソースとして構成されてよい。たとえば、DU RBセット構成#2の中のRBセット#0は、ハードとして構成されてよい。IAB MTのBWPとオーバーラップする、DU RBセット構成#0の中のRBセット#0は、したがって、ハードとして構成され得ない。
【0130】
図4の中で最後のRBセットとしてマークされているDU周波数シフト#3に関して、たとえば、DU RBセット構成#2の中のRBセット#7は、CUからIAB DUに、またはIABノードの親ノードから示される。最後のRBセットがIAB MTのBWPのいかなるリソースともオーバーラップしないとき、すなわち、FDMのために最後のRBセットが使用されないとき、最後のRBセットはハードリソースとして構成されてよい。たとえば、DU RBセット構成#2の中のRBセット#7は、ハードとして構成されてよい。
【0131】
周波数領域シフトの基準SCSは、明示的に構成され得るか、FDM多重化モードに関連付けられたSCSと同じであり得る。
【0132】
DU RBセット構成を決定するための上記の解決策は、静的である。いくつかの他のシナリオでは、DU RBセット構成の決定は、動的であり得る。
【0133】
アクティブBWPは、ダウンリンク(DL)アクティブBWPおよびアップリンク(UL)アクティブBWPを含む。本開示は、アクティブBWPがDLアクティブBWPであるのかそれともULアクティブBWPであるのかを、FDM多重化モードのためのIABノードの親リンクにおける送信方向が決定することを提案する。
【0134】
言い換えれば、IABノードが同時受信を実行するとき、IABノードの親リンクにおける送信方向はDLであり、このとき、アクティブBWPはDLアクティブBWPである。IABノードが同時送信を実行するとき、IABノードの親リンクにおける送信方向はULであり、このとき、アクティブBWPはULアクティブBWPである。
【0135】
このシナリオでは、DU RBセット構成はまた、DU周波数領域シフト、すなわち、図4に示すようなシフト#2およびシフト#3を含んでよく、それらは同様の方法で計算される。
【0136】
図5は、本開示のいくつかの実施形態による、DU RBセット構成を決定することの別の例示的な説明を示す。
【0137】
図5では、DU RBセット構成は、IAB MTにおけるアクティブBWP#1に基づいて決定される。
【0138】
図5では、1つのアクティブBWP、すなわち、アクティブBWP#1があり、したがって、DU RBセットのサイズは、アクティブBWP#1に従って決定される。たとえば、BWP#1のPRBサイズは、周波数領域において180KHz、時間領域において1msであり、RBGサイズは2である。このとき、DU RBセットのサイズは、周波数領域において360KHz、時間領域において1msである。
【0139】
シフト#2(すなわち、RBセット#0)は、アクティブBWP#1の周波数領域における開始位置、およびDUキャリアの開始境界に基づいて決定され、シフト#3(すなわち、RBセット#11)は、アクティブBWP#1の周波数領域における終了位置、およびDUキャリアの終了境界に基づいて決定される。シフト#3の場合、それは基準SCSに対するRBの個数単位で表現され得る。
【0140】
図6は、本開示のいくつかの実施形態による、DU RBセット構成を決定することの別の例示的な説明を示す。
【0141】
図6では、DU RBセット構成は、IAB MTにおけるアクティブBWP#2に基づいて決定される。
【0142】
図6では、1つのアクティブBWP、すなわち、アクティブBWP#2があり、したがって、DU RBセットのサイズは、アクティブBWP#2に従って決定される。たとえば、BWP#1のPRBサイズは、周波数領域において360KHz、時間領域において0.5msであり、RBGサイズは2である。このとき、DU RBセットのサイズは、周波数領域において720KHz、時間領域において0.5msである。
【0143】
シフト#2(すなわち、RBセット#0)は、アクティブBWP#2の周波数領域における開始位置、およびDUキャリアの開始境界に基づいて決定され、最後のRBセット#5は、IAB DUキャリアの終了境界、基準開始境界、IAB MTのアクティブBWPのRBGサイズに基づいて決定される。詳細には、最後のRBセットのサイズは、(IAB DUキャリアの終了境界-基準開始境界)をRBGサイズで除算した剰余に等しい。
【0144】
図6の中の最後のRBセットの場合、それは基準SCSに対するRBの個数単位で表現され得る。
【0145】
図5図6の両方では、IAB MT BWPインデックスとDU周波数領域RBセット構成(シフト#2およびシフト#3)との間に1対1マッピング関係がある。BWPインデックスは、DL BWPインデックス、UL BWPインデックス、または、DL BWPインデックス及びUL BWPインデックスに基づく結合インデックス、であってよい。
【0146】
図7は、IABノード、たとえば、図2の中のIAB#2上で実施され得る、本開示の好ましい実施形態によるワイヤレス通信のための方法を示す。
【0147】
ステップ701において、IABノードは、親ノードまたはCUから情報を受信し、情報は、IAB MTの少なくとも1つのBWPに関連付けられた第1の周波数領域リソース構成、IAB DUのRBセット構成に関連付けられた第2の周波数領域リソース構成、およびIAB DUのRBセット構成に関連付けられた第3の周波数領域リソース構成のうちの少なくとも1つを示す。たとえば、第1の周波数領域リソースは、図4の中のシフト#1であってよく、第2の周波数領域リソースはシフト#2であってよく、第3の周波数領域リソースはシフト#3であってよい。それに対応して、親ノードまたはCUは、IABノードへ情報を送信する。
【0148】
ステップ702において、IABノードは、第1の周波数領域リソース構成に基づいて、IAB MTにおけるダウンリンク通信もしくはアップリンク通信のための1つもしくは複数の周波数領域リソースを、ならびに/または第2の周波数領域リソース構成および第3の周波数領域リソース構成のうちの少なくとも1つに基づいて、IABノードの親リンクおよび子リンクにおけるリソース割振りのための周波数領域リソースユニットを決定する。すなわち、IABノードは、シフト#1に基づいてIAB MTにおける周波数領域リソースを決定し、シフト#2および/またはシフト#3に基づいてIABノードの親リンクおよび子リンクにおけるRBセットを決定する。
【0149】
いくつかの実施形態では、第1の周波数領域リソース構成は、IAB MTの少なくとも1つのBWPの最初のRBGのサイズに基づく。たとえば、図4では、シフト#1のサイズは、RBG#1のサイズと同一である。
【0150】
いくつかの実施形態では、第2の周波数領域リソース構成は、IAB DUの最初のRBセットのサイズに基づき、そのサイズは、IAB DUの他のRBセットのサイズとは異なる。たとえば、図4では、シフト#2のサイズは、RBセット#0のサイズと同一である。シフト#2のサイズは、RBセット#1などの他のRBセットのサイズとは異なる。
【0151】
いくつかの実施形態では、第3の周波数領域リソース構成は、IAB DUの最後のRBセットのサイズに基づき、そのサイズは、IAB DUの他のRBセットのサイズとは異なる。たとえば、図4では、DU RBセット構成#0の中の最後のRBセット#4のサイズは、RBセット#1などの他のRBセットのサイズとは異なる。
【0152】
いくつかの実施形態では、第1の周波数領域リソースは、少なくとも1つのBWP構成の開始境界、および基準開始境界、ならびにIAB MTのすべてのBWPの中で最大RBGサイズのうちの少なくとも1つに基づいて決定される。たとえば、図4では、BWP#1の中のRBG#1のサイズは、BWP#1の開始境界、基準開始境界、および最大RBGサイズに基づいて決定される。
【0153】
いくつかの実施形態では、第2の周波数領域リソースは、IAB DUキャリアの開始境界、基準開始境界、およびIAB MTのすべてのBWPの中で最大RBGサイズのうちの少なくとも1つに基づいて決定される。たとえば、図4では、RBセット#0のサイズは、DUキャリアの開始周波数、基準開始境界f_0、および最大RBGサイズに基づいて決定される。
【0154】
いくつかの実施形態では、第3の周波数領域リソースは、IAB DUキャリアの終了境界、基準開始境界、IAB MTのすべてのBWPの中で最大RBGサイズ、およびIAB MTの少なくとも1つのBWPの終了境界のうちの少なくとも1つに基づいて決定される。たとえば、図4では、RBセット#7のサイズは、IAB DUキャリアの終了境界とすべてのBWPの最も大きい終了境界との間の差分によって決定される。
【0155】
いくつかの実施形態では、基準開始境界は、明示的に構成されるか、キャリアの開始周波数領域位置に基づいて暗黙的に決定されるか、同期信号/物理ブロードキャストチャネル(SSB)の開始周波数領域位置に基づいて暗黙的に決定されるか、またはIAB MTの最小インデックス付きBWPの開始周波数領域位置に基づいて暗黙的に決定される。
【0156】
いくつかの実施形態では、第2の周波数領域リソースがIAB MTのいかなるPRBまたはいかなるアクティブBWPともオーバーラップしない場合、第2の周波数領域リソースはハードリソースとして決定される。たとえば、図4では、DU RBセット構成#2の中のRBセット#0は、ハードとして構成されてよい。
【0157】
いくつかの実施形態では、第3の周波数領域リソースがIAB MTのいかなるPRBまたはいかなるアクティブBWPともオーバーラップしない場合、第3の周波数領域リソースはハードリソースとして決定される。たとえば、図4では、DU RBセット構成#2の中のRBセット#7は、ハードとして構成されてよい。
【0158】
いくつかの実施形態では、時間領域リソースがIABノードの親リンクと子リンクとの間の周波数領域多重化に関連付けられるとき、第1の周波数領域リソース、第2の周波数領域リソース、および第3の周波数領域リソースのうちの少なくとも1つが時間領域リソースに適用される。
【0159】
いくつかの実施形態では、第2の周波数領域リソースおよび第3の周波数領域リソースのうちの少なくとも1つが、IAB MTのBWPインデックスに関連付けられる。BWPインデックスは、DL BWPインデックス、UL BWPインデックス、または、DL BWPインデックス及びUL BWPインデックスに基づく結合インデックス、を含む。
【0160】
いくつかの実施形態では、IABノードは、BWPインデックスと第2の周波数領域リソースおよび第3の周波数領域リソースのうちの少なくとも1つとの間のマッピング関係をCUまたは親ノードからさらに受信する。
【0161】
いくつかの実施形態では、IABノードは、DLアクティブBWPインデックスまたはULアクティブBWPインデックスであるべきBWPインデックスがネットワークノードの親リンク上での送信方向に基づくことをさらに決定する。
【0162】
いくつかの実施形態では、第1の周波数領域リソース、第2の周波数領域リソース、および第3の周波数領域リソースは、基準SCSに関連付けられたいくつかのPRBによって示される。いくつかの実施形態では、SCSは、明示的に構成されるか、IAB MT BWPのSCSに基づいて暗黙的に決定されるか、または最も低い周波数帯域を有するIAB MT BWPのSCSである。
【0163】
IABノードは、親ノードまたはCUへ情報を送信してよく、情報は、以下のもの、すなわち、1つまたは複数のBWP構成、および基準SCSに関連付けられたPRB番号、のうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のBWP構成は、以下のもの、すなわち、BWPに対するBWPサイズ、BWPに関連付けられたSCS、およびBWPのリソースブロックグループ(RBG)構成、のうちの少なくとも1つを含む。
【0164】
いくつかの実施形態では、情報は、IAB DUのためのRBセットのサイズを決定するために使用される。いくつかの実施形態では、IABノードは、PRB番号を有する基準SCSを送信する。
【0165】
図8は、本出願のいくつかの実施形態による装置800の例示的なブロック図を示す。本出願のいくつかの実施形態では、装置800は、少なくとも図7に示す方法を実行できる、IABノードまたは類似の機能を有する他のデバイスであってよい。
【0166】
図8に示すように、装置800は、少なくとも1つの受信回路801、少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体、および少なくとも1つの送信回路802、ならびに上記少なくとも1つの受信回路801と、上記少なくとも1つの送信回路802と、上記少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体とに結合された、少なくとも1つのプロセッサ803を含んでよい。図8は、少なくとも1つの受信回路801、少なくとも1つの送信回路802、少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体が、少なくとも1つのプロセッサ803と直接結合されることを示すが、装置800の中のすべての構成要素が、互いに接続されるとともに通信するようにデータバスに結合され得ることを、理解されたい。
【0167】
図8では、受信回路801、送信回路802、およびプロセッサ803などの要素が単数形で説明されるが、単数への限定が明示的に述べられない限り、複数形が企図される。本出願のいくつかの実施形態では、少なくとも1つの受信回路801および少なくとも1つの送信回路802が、トランシーバなどの単一のデバイスの中に組み合わせられ得る。本出願のいくつかの実施形態では、装置800は、入力デバイス、メモリ、および/または他の構成要素をさらに含んでよい。
【0168】
本出願のいくつかの実施形態では、少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読媒体は、その上に記憶されたコンピュータ実行可能命令を有してよく、そうしたコンピュータ実行可能命令は、少なくとも1つの受信回路801および少なくとも1つの送信回路802を伴う、たとえば、図7に鑑みて説明されるような、方法の動作を少なくとも1つのプロセッサ803に実施させるようにプログラムされる。たとえば、実行されたとき、命令は、少なくとも1つのプロセッサ803に第1のリンクを介して第1のシグナリングを少なくとも1つの受信回路801を用いて受信させてよく、第1のシグナリングは、第1のリンクおよび第2のリンクのための少なくとも1つの多重化モードの第1の時間領域リソース構成を示す。命令は、さらに少なくとも1つのプロセッサ803に、第1の時間領域リソース構成に基づいて少なくとも1つの多重化モードの各多重化モードに関連付けられた時間領域リソースを決定させてよい。
【0169】
本出願の方法は、プログラムされたプロセッサ上で実施され得る。しかしながら、コントローラ、フローチャート、およびモジュールも、汎用コンピュータまたは専用コンピュータ、プログラムされたマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラおよび周辺集積回路要素、集積回路、個別要素回路などのハードウェア電子回路または論理回路、プログラマブル論理デバイスなどにおいて実装されてよい。概して、図に示されるフローチャートを実施することが可能な有限ステートマシンを有する任意のデバイスが、本開示の処理機能を実施するために使用されてよい。
【0170】
本出願は特定の実施形態とともに説明されているが、多くの代替形態、修正形態、および変形形態が当業者に明らかであることが歴然としている。たとえば、本実施形態の様々な構成要素が、他の実施形態では交換、追加、または置換されてよい。また、各図に示される要素のすべてが、開示する実施形態の動作のために必要であるとは限らない。たとえば、開示する実施形態の当業者は、独立請求項の要素を単に採用することによって、本出願の教示を作成および使用することが可能であることになる。したがって、本明細書に記載するような本出願の実施形態は、限定的ではなく例示的であることを意図する。本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく様々な変更が加えられてよい。
【0171】
本開示では、「第1の」、「第2の」などの関係語は、複数のエンティティまたはアクション間で実際の関係または順序を必ずしも必要とするかまたは暗示することなく、あるエンティティまたはアクションを別のエンティティまたはアクションから単に区別するために使用され得る。「備える」、「備えること」という用語、またはそれらの他の変形は、要素の列挙を備えるプロセス、方法、物品、または装置が、それらの要素だけを含むのではなく、明確に列挙されないかまたはそのようなプロセス、方法、物品、もしくは装置に固有の他の要素を含み得るような、非排他的な包含に適用されるものとする。「a(1つの)」、「an(1つの)」などによって進行する要素は、それ以上の制約を伴わずに、その要素を備えるプロセス、方法、物品、または装置における追加の同一要素の存在を排除しない。また、「別の」という用語は、少なくとも第2のまたはそれより多くのとして規定される。本明細書で使用する「含むこと」、「有すること」などという用語は、「備えること」として規定される。
【符号の説明】
【0172】
100 IABシステム
110 ドナーノード
120A、120B、120C、120D IABノード
130A、130B UE
180A、180B、180C、180D、180E、180F リンク
800 装置
801 受信回路
802 送信回路
803 プロセッサ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】