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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】ロータアセンブリ回転速度試験装置
(51)【国際特許分類】
   G01M 99/00 20110101AFI20240905BHJP
【FI】
G01M99/00 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518777
(86)(22)【出願日】2022-08-04
(85)【翻訳文提出日】2024-03-25
(86)【国際出願番号】 CN2022110154
(87)【国際公開番号】W WO2023115966
(87)【国際公開日】2023-06-29
(31)【優先権主張番号】202111580190.5
(32)【優先日】2021-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524113150
【氏名又は名称】浙江英洛華磁業有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZHEJIANG INNUOVO MAGNETICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Hengdian Electronic Industrial Zone Dongyang, Zhejiang 322118, China
(74)【代理人】
【識別番号】100146374
【弁理士】
【氏名又は名称】有馬 百子
(72)【発明者】
【氏名】傅 鵬鵬
(72)【発明者】
【氏名】呂 ▲亭▼茹
(72)【発明者】
【氏名】何 建飛
(72)【発明者】
【氏名】何 剣鋒
(72)【発明者】
【氏名】祝 慶華
(72)【発明者】
【氏名】胡 校銘
【テーマコード(参考)】
2G024
【Fターム(参考)】
2G024AD05
2G024AD07
2G024BA30
2G024CA09
2G024DA09
(57)【要約】
ロータアセンブリ回転速度試験装置であって、ベース(1)を含み、ベース(1)には、ロータアセンブリを水平に置くためのワークピース支持位置(2)が設けられており、ベース(1)には、ロータ軸(4)の回転速度を測定するための速度測定素子(18)が間接的又は直接的に固定されており、ワークピース支持位置(2)の横方向の一方側には、ロータ軸(4)の回動を駆動するための駆動コンポーネント(5)が設けられており、駆動コンポーネント(5)は、吸気ベース(3)と羽根車(6)とを含み、吸気ベース(3)のワークピース支持位置(2)に向かう端には、羽根車(6)が回動するための回動溝(7)が形成されており、回動溝(7)のこの端には、羽根車(6)がその内部に入るための開口が形成されており、回動溝(7)の軸方向の外側には、外部ガスソースに連通する吸気通路(8)が連通して設けられている。本装置は、入力されるガスソースを安定して回転速度に変換することができ、且つ回転速度出力が安定し、高回転速度の試験要求を満たすことができ、且つ試験の安定性を保証することができるなどの利点を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロータアセンブリ回転速度試験装置であって、ベース(1)を含み、前記ベース(1)には、ロータアセンブリを水平に置くためのワークピース支持位置(2)が設けられており、前記ワークピース支持位置(2)と前記ロータアセンブリ内のロータ軸(4)とは、回転支持を形成し、前記ベース(1)には、前記ロータ軸(4)の回転速度を測定するための速度測定素子(18)が間接的又は直接的に固定されており、前記ワークピース支持位置(2)の横方向の一方側には、前記ロータ軸(4)の回動を駆動するための駆動コンポーネント(5)が設けられており、前記駆動コンポーネント(5)は、吸気ベース(3)と、前記ロータ軸(4)の端部に套設され、それと同期して回動可能な羽根車(6)とを含み、前記吸気ベース(3)の前記ワークピース支持位置(2)に向かう端には、前記羽根車(6)が回動するための回動溝(7)が形成されており、前記回動溝(7)のこの端には、前記羽根車(6)がその内部に入るための開口が形成されており、前記回動溝(7)の周方向の外側には、外部ガスソースに連通する吸気通路(8)が連通して設けられている、ことを特徴とするロータアセンブリ回転速度試験装置。
【請求項2】
前記吸気通路(8)は、前記回動溝(7)を水平に通過し、前記吸気ベース(3)の横方向の両端を貫通し、前記吸気通路(8)の一端は、外部ガスソースに連通し、前記吸気通路(8)の対向する他端は、外部空間に連通し、前記羽根車(6)の羽根外端は、前記吸気通路(8)内に位置する、ことを特徴とする請求項1に記載のロータアセンブリ回転速度試験装置。
【請求項3】
前記吸気通路(8)の数は、二つであり、二つの前記吸気通路(8)は、前記吸気ベース(3)の高さ方向に沿って上下に間隔をおいて設置され、二つの前記吸気通路(8)の同一側の二つの端部は、それぞれ外部ガスソースと外部空間とに連通する、ことを特徴とする請求項2に記載のロータアセンブリ回転速度試験装置。
【請求項4】
前記駆動コンポーネント(5)は、前記ロータ軸(4)に套設され、且つ前記羽根車(6)の内側に位置するバッフル(9)をさらに含み、前記羽根車(6)が前記回動溝(7)内に位置する時、前記回動溝(7)の開口は、前記バッフル(9)によって密閉される、ことを特徴とする請求項1又は2又は3に記載のロータアセンブリ回転速度試験装置。
【請求項5】
前記ワークピース支持位置(2)は、前記ロータ軸(4)に間隔をおいて套設され、それと同期して回動可能な二つの軸受(10)を含み、二つの前記軸受(10)は、前記羽根車(6)の同一側に位置し、前記ワークピース支持位置(2)は、前記ベース(1)に間接的又は直接的に固定される二つの支持ベース(11)をさらに含み、二つの前記支持ベース(11)は、左右に間隔をおいて設置され、前記支持ベース(11)内には、その左右両端を貫通し且つ前記軸受(10)に適合する位置決め円穴(12)が形成されている、ことを特徴とする請求項4に記載のロータアセンブリ回転速度試験装置。
【請求項6】
前記位置決め円穴(12)の先端には、鉛直上方に延びる逃げ溝(13)が連通して設けられており、前記逃げ溝(13)は、前記支持ベース(11)の左右両端を貫通し且つ頂部に開口が形成されており、前記支持ベース(11)内には、前記逃げ溝(13)を水平に貫通するネジ穴(14)が形成されており、前記ネジ穴(14)内には、アジャストスクリュー(15)がネジ嵌合されている、ことを特徴とする請求項5に記載のロータアセンブリ回転速度試験装置。
【請求項7】
前記吸気ベース(3)は、前記ベース(1)に取り外し可能に固定され、前記吸気ベース(3)は、そのうちの一つの前記支持ベース(11)の外側に位置し、前記バッフル(9)は、前記吸気ベース(3)と前記支持ベース(11)との間に制限される、ことを特徴とする請求項5に記載のロータアセンブリ回転速度試験装置。
【請求項8】
前記ベース(1)に固定されるケース(16)をさらに含み、前記ワークピース支持位置(2)は、前記ケース(16)内に設けられ、前記ケース(16)は、前記吸気ベース(3)の左側に位置し、前記ケース(16)の前記吸気ベース(3)に向かう側には、開口が設けられており、右側の前記支持ベース(11)は、この開口に位置し、前記バッフル(9)は、この開口を密閉する、ことを特徴とする請求項5に記載のロータアセンブリ回転速度試験装置。
【請求項9】
前記ケース(16)の一方側には、二つの前記支持ベース(11)の側面に水平に伸びる二つの操作通路(17)が形成されており、前記操作通路(17)の延び端は、前記ネジ穴(14)に連通し且つ前記アジャストスクリュー(15)の頭部に対応し、前記操作通路(17)の対向する他端には、開口が形成されている、ことを特徴とする請求項8に記載のロータアセンブリ回転速度試験装置。
【請求項10】
前記速度測定素子(18)は、レーザ光速度測定プローブであり、前記速度測定素子(18)は、固定板(20)を介して前記ケース(16)の頂部に固定され、前記ケース(16)の頂部には、前記速度測定素子(18)のレーザ光が通過するための光通過穴(19)が形成されている、ことを特徴とする請求項8に記載のロータアセンブリ回転速度試験装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロータアセンブリ回転速度試験装置に関し、ロータアセンブリ技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
モータのロータアセンブリは、一般的にロータ軸に固定されるロータコアを含み、ロータコアは、穴を有する磁性体を含み、ロータ軸は、この穴を介して受け入れ、ほとんどの磁性体が比較的脆いため、大きすぎる応力を受けると、割れることを招く。そのため、ロータアセンブリに対して特定の曲線要求における高回転速度試験を行う必要がある。試験時には、回転速度は20万回転/分間を突破し、確実に一定時間運行できるようにする必要があり、それによってロータアセンブリの強度と信頼性を判断する。現在、一般的には磁気コンポーネントと回路基板固定磁気コンポーネントとケースとを組み合わせる方式を採用する。具体的には、ケースは、ターゲットオブジェクトが磁気コンポーネントを回転させるために、ターゲットオブジェクトに嵌着される。磁気コンポーネントは、回路基板にトリガー磁界を提供し、回路基板は、トリガー磁界に応じて方形波信号を出力し、方形波信号をコントローラに送信して、コントローラに方形波信号によってターゲットオブジェクトの回転方向と速度を検出させる。ここで、磁気コンポーネントの磁石は、プラスチックハウジングに固定され、高回転速度において、プラスチックケースは、割れるリスクがあり、それが高回転速度の試験要求を満たすことができなくなり、且つ検出装置は、ロータシステムに固定され、質量分布が不均一なため、試験の安定性を保証することが困難になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、高回転速度の試験要求を満たすことができず、且つ試験の安定性を保証することが困難になるなどの、従来の技術に存在している問題を解決するロータアセンブリ回転速度試験装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の上記技術目的は、主に以下の技術案によって解決される。ロータアセンブリ回転速度試験装置であって、ベースを含み、前記ベースには、ロータアセンブリを水平に置くためのワークピース支持位置が設けられており、前記ワークピース支持位置と前記ロータアセンブリ内のロータ軸とは、回転支持を形成し、前記ベースには、前記ロータ軸の回転速度を測定するための速度測定素子が間接的又は直接的に固定されており、前記ワークピース支持位置の横方向の一方側には、前記ロータ軸の回動を駆動するための駆動コンポーネントが設けられており、前記駆動コンポーネントは、吸気ベースと、前記ロータ軸の端部に套設され、それと同期して回動可能な羽根車とを含み、前記吸気ベースの前記ワークピース支持位置に向かう端には、前記羽根車が回動するための回動溝が形成されており、前記回動溝のこの端には、前記羽根車がその内部に入るための開口が形成されており、前記回動溝の周方向の外側には、外部ガスソースに連通する吸気通路が連通して設けられている。
【0005】
本発明の装置を使用する時に、まず羽根車をロータ軸に外装してロータアセンブリを形成し、そしてこのロータアセンブリをワークピース支持位置に水平に置き、羽根車を回動溝の開口を介して回動溝内に入らせ、そして外部ガスソースを制御して吸気通路内にガスを送り込み、吸気通路を介して入ったガスを回動溝の周方向から羽根車に吹き付けてそれを高速回動させることによって、ロータ軸を高速回動させることができ、そして速度測定素子によってロータ軸の回転速度値を測定し、ロータアセンブリの回転速度試験を行い、本発明は、ガスソースが安定している場合に、入力されるガスソースを安定して回転速度に変換することができ、且つ回転速度出力が安定し、高回転速度の試験要求を満たすことができ、且つ試験の安定性を保証することができる。
【0006】
好ましくは、前記吸気通路は、前記回動溝を水平に通過し、前記吸気ベースの横方向の両端を貫通し、前記吸気通路の一端は、外部ガスソースに連通し、前記吸気通路の対向する他端は、外部空間に連通し、前記羽根車の羽根外端は、前記吸気通路内に位置する。
【0007】
吸気通路を、回動溝を水平に通過し、吸気ベースの横方向の両端を貫通するように設置し、吸気通路の一端が外部ガスソースに連通し、吸気通路の対向する他端が外部空間に連通し、羽根車の羽根外端が吸気通路内に位置することにより、吸気通路を介して入ったガスを羽根車の羽根外端に直接吹き付けてそれを回動させることができ、エネルギー消費が低いとともに、吸気通路の両端を開放することで空気対流を発生させることができ、ガスを迅速流させることができ、羽根車を吹き付けて高速回動させることを容易にするとともに、エネルギー転化効率が高く、試験コストを効果的に低減させることができる。
【0008】
好ましくは、前記吸気通路の数は、二つであり、二つの前記吸気通路は、前記吸気ベースの高さ方向に沿って上下に間隔をおいて設置され、二つの前記吸気通路の同一側の二つの端部は、それぞれ外部ガスソースと外部空間とに連通する。
【0009】
吸気通路の数を二つに設定し、二つの吸気通路が吸気ベースの高さ方向に沿って上下に間隔をおいて設置され、二つの吸気通路の同一側の二つの端部がそれぞれ外部ガスソースと外部空間とに連通することにより、二つの吸気通路を介して入ったガスを逆方向から羽根車の羽根外端に吹き付けることができ、羽根車により高い回転速度を得られて、高回転速度の試験要求をさらに満たす。
【0010】
好ましくは、前記駆動コンポーネントは、前記ロータ軸に套設され、且つ前記羽根車の内側に位置するバッフルをさらに含み、前記羽根車は、前記回動溝内に位置する時、前記回動溝の開口は、前記バッフルによって密閉される。
【0011】
駆動コンポーネントに、ロータ軸に套設され、且つ羽根車の内側に位置するバッフルがさらに設けられており、羽根車が回動溝内に位置する時、回動溝の開口がバッフルによって密閉され、それによって試験時にバッフルによってガスをワークピース置き位置の一方側に吹き付けることを防止し、それがロータアセンブリを安定してワークピース置き位置に置くことに影響を与えることを防止して、試験の安定性を保証することができ、またバッフルは、羽根車をストッパーし、それが高速運転時にロータ軸に沿ってワークピース置き位置の一方側へ移動することを防止することによって、羽根車に衝突が発生して損壊を招くことを防止することができる。
【0012】
好ましくは、前記回動溝の断面形状は、円形を呈し、前記回動溝の直径は、前記羽根車の外径よりも大きい。
【0013】
回動溝の断面形状を円形を呈するように設定し、回動溝の直径を羽根車の外径よりも大きくすることにより、羽根車を回動溝内において高速回動させることができるとともに、回動溝の円形内壁により、一部のガスは、羽根車の周方向に沿って流れることができ、羽根車をより良く吹き付けて回動させることができる。
【0014】
好ましくは、前記ワークピース支持位置は、前記ロータ軸に間隔をおいて套設され、それと同期して回動可能な二つの軸受を含み、二つの前記軸受は、前記羽根車の同一側に位置し、前記ワークピース支持位置は、前記ベースに間接的又は直接的に固定される二つの支持ベースをさらに含み、二つの前記支持ベースは、左右に間隔をおいて設置され、前記支持ベース内には、その左右両端を貫通し且つ前記軸受に適合する位置決め円穴が形成されている。
【0015】
ワークピース支持位置内にロータ軸に間隔をおいて套設され、それと同期して回動可能な二つの軸受が設けられており、二つの軸受が羽根車の同一側に位置し、ワークピース支持位置がベースに間接的又は直接的に固定される二つの支持ベースをさらに含み、二つの支持ベースが左右に間隔をおいて設置され、支持ベース内にその左右両端を貫通し且つ軸受に適合する位置決め円穴が形成されており、それによって位置決め円穴の軸方向に沿ってロータアセンブリを二つの支持ベース上に水平に置く時に、ロータ軸上の二つの軸受外輪と位置決め円穴内壁との間の嵌合により、ロータ軸の回転支持を実現することができ、試験時にロータ軸が容易に回動可能となる。
【0016】
好ましくは、前記位置決め円穴の先端には、鉛直上方に延びる逃げ溝が連通して設けられており、前記逃げ溝は、前記支持ベースの左右両端を貫通し且つ頂部に開口が形成されており、前記支持ベース内には、前記逃げ溝を水平に貫通するネジ穴が形成されており、前記ネジ穴内には、アジャストスクリューがネジ嵌合されている。
【0017】
位置決め円穴の先端に鉛直上方に延びる逃げ溝が連通して設けられており、逃げ溝が支持ベースの左右両端を貫通し且つ頂部に開口が形成されており、支持ベース内に逃げ溝を水平に貫通するネジ穴が形成されており、ネジ穴内にアジャストスクリューがネジ嵌合されており、それによってオペレータは、アジャストスクリューを回動させることによって逃げ溝のピッチ大きさを調整して、試験前に軸受の締結とロータアセンブリの相対位置を容易に再調整することができ、累積誤差によるロータアセンブリの焼き付き現象の発生を減少させることができるとともに、ロータアセンブリに自由度の相対的に少ない運動を実現させることができ、ロータ高回転速度時の摩擦を大幅に改善し、軸受の相対的な耐用年数を効果的に改善し、ロータアセンブリがより小さい駆動力において高回転速度の要求を満たすことを容易にすることもできる。
【0018】
好ましくは、前記吸気ベースは、前記ベースに取り外し可能に固定され、前記吸気ベースは、そのうちの一つの前記支持ベースの外側に位置し、前記バッフルは、前記吸気ベースと前記支持ベースとの間に制限される。
【0019】
吸気ベースをベースに取り外し可能に固定し、吸気ベースがそのうちの一つの支持ベース外側に位置し、バッフルが吸気ベースと支持ベースとの間に制限され、それによって一組のロータアセンブリ試験が完了した後に吸気ベースを取り外す方式でそれを支持ベースから取り出してから、さらに次の組の試験すべきロータアセンブリを入れることができ、ロータアセンブリの連続試験を容易に行う。
【0020】
好ましくは、前記ベースに固定されるケースをさらに含み、前記ワークピース支持位置は、前記ケース内に設けられ、前記ケースは、前記吸気ベースの左側に位置し、前記ケースの前記吸気ベースに向かう側には、開口が設けられており、右側の前記支持ベースは、この開口に位置し、前記バッフルは、この開口を密閉する。
【0021】
ベースに位置するケースが設けられ、ワークピース支持位置がケース内に設けられ、ケースが吸気ベース左側に位置し、ケースの吸気ベースに向かう側に開口が設けられており、右側の支持ベースがこの開口に位置し、バッフルがこの開口を密閉することにより、ケースによってワークピース支持位置に置かれるロータアセンブリを相対的に密閉される環境に位置させることができ、異なる温度の環境におけるロータアセンブリ試験をシミュレートすることを容易にし、また、オペレータは、この開口を介してロータアセンブリを支持ベースに置くか又はロータアセンブリを取り出すことができ、さらに吸気ベースの取り外しを協働することによって、ロータアセンブリの出し入れを実現する。
【0022】
好ましくは、前記ケースの一方側には、二つの前記支持ベースの側面に水平に伸びる二つの操作通路が形成されており、前記操作通路の延び端は、前記ネジ穴に連通し且つ前記アジャストスクリューの頭部に対応し、前記操作通路の対向する他端には、開口が形成されている。
【0023】
ケースの一方側に二つの支持ベースの側面に水平に伸びる二つの操作通路が形成されており、操作通路の延び端がネジ穴に連通し且つアジャストスクリューの頭部に対応し、操作通路の対向する他端に開口が形成されており、それによってロータアセンブリを入れた後、オペレータは、操作通路を介してツールを入れてアジャストスクリューを回動させて、軸受の締結を調整することができる。
【0024】
好ましくは、前記速度測定素子は、レーザ光速度測定プローブであり、前記速度測定素子は、固定板を介して前記ケースの頂部に固定され、前記ケースの頂部には、前記速度測定素子からのレーザ光が通過するための光通過穴が形成されている。
【0025】
速度測定素子設置をレーザ光速度測定プローブに設定し、前記速度測定素子が固定板を介して前記ケースの頂部に固定され、前記ケースの頂部に前記速度測定素子からのレーザ光が通過するための光通過穴が形成されており、それによって速度測定素子が作動する時にその出射するレーザ光を光通過穴を介してワークピース支持位置上のロータ軸に照射させて、ロータ軸の回転速度の測定を実現することができる。
【発明の効果】
【0026】
そのため、本発明は、ガスソースが安定している場合に、入力されるガスソースを安定して回転速度に変換することができ、且つ回転速度出力が安定し、高回転速度の試験要求を満たすことができ、且つ試験の安定性を保証することができるなどの利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の一方向の斜視構造概略図である。
図2】本発明におけるロータアセンブリ取り付け時の構造概略図である。
図3】本発明におけるワークピース支持位置と駆動コンポーネントの斜視構造概略図である。
図4】本発明の別の方向の斜視構造概略図である。
図5】本発明におけるロータアセンブリの斜視構造概略図である。
図6】本発明における吸気ベースの断面構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下では、実施例により、図面を結び付けながら、本発明の技術案についてさらに具体的に説明する。
【0029】
図1図2図3図5に示すように、本発明に記載されるロータアセンブリ回転速度試験装置は、ベース1と、ベース1に固定されるケース16とを含み、前記ベース1には、ロータ軸4の回転速度を測定するための速度測定素子18が間接的に固定されており、速度測定素子18は、レーザ光速度測定プローブであり、速度測定素子18は、固定板20を介してケース16の頂部に固定され、ケース16の頂部には、速度測定素子18からのレーザ光が通過するための光通過穴19が形成されており、ベース1には、ロータアセンブリを水平に置くためのワークピース支持位置2が設けられており、ワークピース支持位置2は、ケース16内に設けられ、ワークピース支持位置2とロータアセンブリ内のロータ軸4とは、回転支持を形成し、ワークピース支持位置2は、ロータ軸4に間隔をおいて套設され、それと同期して回動可能な二つの軸受10を含み、二つの軸受10は、羽根車6の同一側に位置し、ワークピース支持位置2は、前記ベース1に間接的又は直接的に固定される二つの支持ベース11をさらに含み、二つの前記支持ベース11は、左右に間隔をおいて設置され、支持ベース11は、軸受ベースであり、支持ベース11内には、その左右両端を貫通し且つ軸受10に適合する位置決め円穴12が形成されており、位置決め円穴12の先端には、鉛直上方に延びる逃げ溝13が連通して設けられており、逃げ溝13は、長方形を呈し、逃げ溝13は、支持ベース11の左右両端を貫通し且つ頂部に開口が形成されており、支持ベース11内には、逃げ溝13を水平に貫通するネジ穴14が形成されており、ネジ穴14内には、アジャストスクリュー15がネジ嵌合されており、アジャストスクリュー15は、六角穴付ボルトである。
【0030】
図2図4に示すように、ケース16は、吸気ベース3の左側に位置し、ケース16の前側と頂部には、透明状の観察窓が形成されており、ケース16の吸気ベース3に向かう側には、開口が設けられており、右側の支持ベース11は、この開口に位置し、バッフル9は、この開口を密閉し、ケース16の一方側には、二つの支持ベース11の側面に水平に伸びる二つの操作通路17が形成されており、操作通路17の延び端は、ネジ穴14に連通し且つアジャストスクリュー15の頭部に対応し、操作通路17の対向する他端には、開口が形成されている。
【0031】
図3図5図6に示すように、ワークピース支持位置2の横方向の一方側には、ロータ軸4の回動を駆動するための駆動コンポーネント5が設けられており、駆動コンポーネント5は、吸気ベース3と、ロータ軸4の端部に套設され、それと同期して回動可能な羽根車6とを含み、羽根車6は、ファンであってもよく、吸気ベース3は、ベース1に取り外し可能に固定され、吸気ベース3とベース1との間は、六角穴付ボルトを介して接続して固定され、吸気ベース3は、そのうちの一つの支持ベース11の外側に位置し、吸気ベース3のワークピース支持位置2に向かう端には、羽根車6が回動するための回動溝7が形成されており、回動溝7の断面形状は、円形を呈し、回動溝7の直径は、羽根車6の外径よりも大きく、回動溝7のこの端には、羽根車6がその内部に入るための開口が形成されており、駆動コンポーネント5は、ロータ軸4に套設され、且つ羽根車6の内側に位置するバッフル9をさらに含み、羽根車6が回動溝7内に位置する時、回動溝7の開口は、バッフル9によって密閉され、バッフル9は、吸気ベース3と支持ベース11との間に制限される。
【0032】
図6に示すように、回動溝7の周方向の外側には、外部ガスソースに連通する吸気通路8が連通して設けられており、吸気通路8の断面形状は、円形であり、吸気通路8は、回動溝7を水平に通過し、吸気ベース3の横方向の両端を貫通し、吸気通路8の一端は、外部ガスソースに連通し、吸気通路8の外部ガスソースに連通する端には、エアノズルが取り付けられており、外部ガスソースは、エアコンプレッサであり、吸気通路8の対向する他端は、外部空間に連通し、羽根車6の羽根外端は、吸気通路8内に位置し、吸気通路8の数は、二つであり、二つの吸気通路8は、吸気ベース3の高さ方向に沿って上下に間隔をおいて設置され、二つの吸気通路8の同一側の二つの端部は、それぞれ外部ガスソースと外部空間とに連通する。
【0033】
本実施例を具体的に実施する時に、まず羽根車6、バッフル9と二つの軸受10をロータ軸4に外装してロータアセンブリを形成し、そして吸気ベース3をベース1から取り外し、さらにこのロータアセンブリの軸受10の一方側を右側の支持ベース11の一方側から位置決め円穴12内に入れ、二つの軸受10を対応する位置決め円穴12内に位置させ、そして吸気ベース3をベース1上の指定位置に固定して取り付け、羽根車6を回動溝7の開口を介して回動溝7内に入らせるとともに、バッフル9を右側の支持ベース11と吸気ベース3との間に位置させ、そして外部ガスソースを制御して二つの吸気通路8の異なる側の二つの端部にガスを送り込み、二つの吸気通路8を介して入ったガスを逆方向から羽根車6の羽根外端に吹き付けてその高速回動を駆動することによって、ロータ軸4を高速回動させ、この時に、速度測定素子18によってロータ軸4の回転速度値を測定し、ロータアセンブリの回転速度試験を行う。
【0034】
本発明は、ガスソースが安定している場合に、入力されるガスソースを安定して回転速度に変換することができ、且つ回転速度出力が安定し、高回転速度の試験要求を満たすことができ、且つ試験の安定性を保証することができるなどの利点を有する。
【符号の説明】
【0035】
図面における符号は、それぞれ以下のとおりである。
1、ベース、2、ワークピース支持位置、3、吸気ベース、4、ロータ軸、5、駆動コンポーネント、6、羽根車、7、回動溝、8、吸気通路、9、バッフル、10、軸受、11、支持ベース、12、位置決め円穴、13、逃げ溝、14、ネジ穴、15、アジャストスクリュー、16、ケース、17、操作通路、18、速度測定素子、19、光通過穴、20、固定板。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】