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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】フレーム及びボギー、鉄道車両
(51)【国際特許分類】
   B61F 5/00 20060101AFI20240905BHJP
【FI】
B61F5/00 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518827
(86)(22)【出願日】2022-09-26
(85)【翻訳文提出日】2024-05-24
(86)【国際出願番号】 CN2022121225
(87)【国際公開番号】W WO2023046139
(87)【国際公開日】2023-03-30
(31)【優先権主張番号】202111129773.6
(32)【優先日】2021-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516183897
【氏名又は名称】中▲車▼青▲島▼四方▲機車車▼輌股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】CRRC QINGDAO SIFANG CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.88 Jinhongdong Road, Chengyang District, Qingdao, Shandong, 266111, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100224672
【弁理士】
【氏名又は名称】深田 孝徳
(72)【発明者】
【氏名】ディン サンサン
(72)【発明者】
【氏名】ガオ ユロン
(72)【発明者】
【氏名】スン ホウリ
(72)【発明者】
【氏名】ワン シャオミン
(72)【発明者】
【氏名】チャン ションフェイ
(72)【発明者】
【氏名】チェン ドンファン
(72)【発明者】
【氏名】ワン シ
(72)【発明者】
【氏名】チャン リャンヘ
(72)【発明者】
【氏名】シャオ ペン
(72)【発明者】
【氏名】チャン イ
(72)【発明者】
【氏名】ルアン ダウェイ
(57)【要約】
【課題】ボギーのフレーム設計を改善してフレームの構造を簡略する。
【解決手段】フレームは2本の側梁、及び2本の側梁の間に接続される2本の横梁を含んでおり、側梁にはボギーの空気バネが取り付けられ、2本の横梁の間には1本の補助梁が接続され、補助梁のキャビティは第1キャビティと第2キャビティに仕切られ、第1キャビティは、一方の横梁のキャビティに連通しており、共同で1つの空気バネの付加気室とし、第2キャビティは、他方の前記横梁のキャビティに連通しており、共同で他の空気バネの付加気室とする。ボギーフレームの補助梁は前、後の2本の横梁を接続するための接続部材とするだけでなく、仕切られるように第1キャビティと第2キャビティが形成され、横梁のキャビティと連通を確立することで、ボギーフレームに取り付けられる空気バネの付加気室となり、付加気室の容積を大きくして、フレームの構造を簡略化する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2本の側梁(1)、及び2本の前記側梁(1)の間に接続される2本の横梁(2)を含んでおり、前記側梁(1)にはボギーの空気バネが取り付けられるフレームであって、2本の前記横梁(2)の間には少なくとも1本の補助梁(3)が接続されており、前記補助梁(3)のキャビティは第1キャビティ(3a)と第2キャビティ(3b)に仕切られ、前記第1キャビティ(3a)は、一方の前記横梁(2)のキャビティに連通して、共同で1つの空気バネの付加気室とし、前記第2キャビティ(3b)は、他方の前記横梁(2)のキャビティに連通して、共同で他の空気バネの付加気室とすることを特徴とするフレーム。
【請求項2】
前記補助梁(3)には、内部及び外部を貫通して、前記第1キャビティ(3a)、前記第2キャビティ(3b)にそれぞれ連通する第1差圧弁インタフェース(31b)及び第2差圧弁インタフェース(31c)がさらに設けられていることを特徴とする請求項1に記載のフレーム。
【請求項3】
前記側梁(1)は、一体型箱状構造であり、繊維複合材料又は軽量金属材料から製造されることを特徴とする請求項1に記載のフレーム。
【請求項4】
前記側梁(1)は箱状の主梁本体(11)、及び前記主梁本体(11)の両端に位置する端部梁本体(12)を含み、前記端部梁本体(12)と前記主梁本体(11)とは一体又は別体として配置され、前記端部梁本体(12)は板状構造であることを特徴とする請求項1に記載のボギーのフレーム。
【請求項5】
前記主梁本体(11)と前記端部梁本体(12)とは、一体として製造されており、何れも繊維複合材料であり、
又は、前記主梁本体(11)と前記端部梁本体(12)とは一体として製造され、前記端部梁本体(12)は繊維複合材料から製造され、前記主梁本体(11)はそれとマッチングするコア型、及び前記コア型の外周に巻回される繊維複合材料層を含み、
又は、前記主梁本体(11)と前記端部梁本体(12)とは別体として配置され、前記主梁本体(11)は繊維複合材料から製造され、前記端部梁本体(12)は金属から製造されることを特徴とする請求項4に記載のフレーム。
【請求項6】
前記主梁本体(11)と前記端部梁本体(12)とは一体として製造され、前記端部梁本体(12)は、ストリップ状板であり、その幅が前記主梁本体(11)の幅よりも大きく、又は、前記主梁本体(11)と前記端部梁本体(12)とは別体として配置され、前記端部梁本体(12)と前記主梁本体(11)の端部とは接続スリーブ(13)によって互いに嵌合するとともに、固定されて接続され、前記接続スリーブ(13)と前記端部梁本体(12)とは一体構造であることを特徴とする請求項5に記載のフレーム。
【請求項7】
前記側梁(1)の、横梁(2)に接続される位置に対応する内側は内部へ突出して、1段目段差部(111)を形成し、前記主梁本体(11)内側の中間部は前記1段目段差部(111)に対して外部へ突出して、2段目段差部(112)を形成することを特徴とする請求項1に記載のフレーム。
【請求項8】
前記側梁(1)には横梁接続孔(113)が設けられ、前記側梁(1)のキャビティ壁には、突出する第1補強部(118)が一体的に設けられ、前記第1補強部(118)は前記横梁接続孔(113)を取り囲むように設けられ、及び/又は、前記側梁(1)には、ブレーキキャリパー取付台(14)を取り付ける取付インタフェース(115)が設けられ、前記側梁(1)のキャビティ壁には、突出する第2補強部(119) が一体的に設けられ、前記第2補強部(119)は前記取付インタフェース(115)を包むことを特徴とする請求項7に記載のフレーム。
【請求項9】
前記横梁(2)は、繊維複合材料から製造される主梁本体(21)、及び繊維複合材料から製造されて、前記主梁本体(21)一体的に成形されるとともに、前記主梁本体(21)の長さ方向に沿って延在する補強リブ(22)を含むことを特徴とする請求項1に記載のフレーム。
【請求項10】
前記側梁(1)は、下に凹むように設けられ、沈下セクションを形成し、2本の前記横梁(2)は前記沈下セクションの両端にそれぞれ接続されることを特徴とする請求項1~9何れか1項に記載のフレーム。
【請求項11】
前記側梁(1)、前記横梁(2)、前記補助梁(3)の少なくとも1つの少なくとも一部は繊維複合材料、又は軽量金属材料から製造されることを特徴とする請求項1~9何れか1項に記載のフレーム。
【請求項12】
フレームを含むボギーであって、前記フレームは請求項1~11の何れか1項に記載のフレームであることを特徴とするボギー。
【請求項13】
ボギーを含む鉄道車両であって、前記ボギーは請求項12に記載のボギーであることを特徴とする鉄道車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は鉄道車両の技術分野に関わり、具体的にフレーム及びボギー、鉄道車両に関わっている。
【0002】
本出願は2021年09月26日にて中国特許庁に提出され、出願番号が202111129773.6であり、発明名称が「フレーム及びボギー、鉄道車両」である中国特許出願の優先権を主張して、その全ての内容は本出願に援用されている。
【背景技術】
【0003】
現在、鉄道車両、例えば地下鉄、ユニット式列車、高速鉄道などにおいて、ボギーフレームの側梁、横梁は一般的に何れも金属材質から製造され、ボギーの横梁の一部として、ボギーの補助梁は2本の横梁の間に溶接される。ボギーの側梁中間部には空気バネが設けられ、側梁のキャビティは空気バネの付加気室を形成し、容積が不足である場合、付加気室として外部に空気ポンプが設けられ、その構造が複雑である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これに鑑みると、ボギーのフレーム設計を如何に改善するかということは、当業者にとって解決しようとする技術問題である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明が提供するフレームは2本の側梁、及び2本の前記側梁の間に接続される2本の横梁を含んでおり、前記側梁にはボギーの空気バネが取り付けられ、2本の前記横梁の間には少なくとも1本の補助梁が接続され、前記補助梁のキャビティは第1キャビティと第2キャビティに仕切られ、前記第1キャビティは、一方の前記横梁のキャビティに連通して、共同で1つの空気バネの付加気室とし、前記第2キャビティは、他方の前記横梁のキャビティに連通して、共同で他の空気バネの付加気室とする。
【0006】
好ましくは、前記補助梁には、内部及び外部を貫通して、前記第1キャビティ、前記第2キャビティにそれぞれ連通する第1差圧弁インタフェース及び第2差圧弁インタフェースがさらに設けられる。
【0007】
好ましくは、前記側梁は、一体型箱状構造であり、繊維複合材料又は軽量金属材料から製造される。
【0008】
好ましくは、前記側梁は箱状の主梁本体、及び前記主梁本体の両端に位置する端部梁本体を含み、前記端部梁本体と前記主梁本体とは一体又は別体として配置され、前記端部梁本体は板状構造である。
【0009】
好ましくは、前記主梁本体と前記端部梁本体とは、一体として製造され、何れも繊維複合材料であり、
又は、前記主梁本体と前記端部梁本体とは一体として製造され、前記端部梁本体は繊維複合材料から製造され、前記主梁本体は、それとマッチングするコア型、及び前記コア型の外周に巻回される繊維複合材料層を含み、
又は、前記主梁本体と前記端部梁本体とは別体として配置され、前記主梁本体は繊維複合材料から製造され、前記端部梁本体は金属から製造される。
【0010】
好ましくは、前記主梁本体と前記端部梁本体とは一体として製造され、前記端部梁本体は、ストリップ状板であり、その幅が前記主梁本体の幅よりも大きく、又は、前記主梁本体と前記端部梁本体とは別体として配置され、前記端部梁本体と前記主梁本体の端部とは接続スリーブによって互いに嵌合するとともに、固定されて接続され、前記接続スリーブと前記端部梁本体とは一体構造である。
【0011】
好ましくは、前記側梁の、横梁に接続される位置に対応する内側は内部へ突出して、1段目段差部を形成し、前記主梁本体内側の中間部は前記1段目段差部に対して外部へ突出して、2段目段差部を形成する。
【0012】
好ましくは、前記側梁には横梁接続孔が接続され、前記側梁のキャビティ壁には、突出する第1補強部が一体的に設けられ、前記第1補強部は前記横梁接続孔を取り囲むように設けられ、及び/又は、前記側梁にはブレーキキャリパー取付台を取り付ける取付インタフェースが設けられ、前記側梁のキャビティ壁には、突出する第2補強部が一体的に設けられ、前記第2補強部は前記取付インタフェースを包む。
【0013】
好ましくは、前記横梁は、繊維複合材料から製造される主梁本体、及び繊維複合材料から製造されて、前記主梁本体に一体的に成形されるとともに、前記主梁本体の長さ方向に沿って延在する補強リブを含む。
【0014】
好ましくは、前記側梁は、下に凹むように設けられ、沈下セクションを形成し、2本の前記横梁は、前記沈下セクションの両端にそれぞれ接続される。
【0015】
好ましくは、前記側梁、前記横梁、前記補助梁のうちの少なくとも1つの少なくとも一部は繊維複合材料、又は軽量金属材料から製造される。
【0016】
本発明はフレームを含むボギーをさらに提供し、前記フレームは上記何れか1項に記載のフレームである。
【発明の効果】
【0017】
本発明において、ボギーフレームの補助梁は前、後の2本の横梁を接続するための接続部材であるだけでなく、仕切られるように第1キャビティと第2キャビティが形成され、横梁のキャビティと連通を確立することで、ボギーフレームに取り付けられる空気バネの付加気室となり、付加気室の容積を大きくして、フレームの構造を簡略化する。
【0018】
さらなる技術案において、本発明において側梁の内側は2段の段差になるように設けられ、1段目段差部は側梁の対応する位置の厚さを増やして、横梁との接続位置の強度を向上し、2段目段差部はさらに内部に凸むことで、十分な支持面積を提供して、偏心された空気バネを補助して支持し、空気バネが偏心されるように設けられることで、ボギーの安定性に寄与し、また、1段目段差部は2段目段差部と端部梁本体との間で遷移段差部を形成して、これによって、工程成形を容易にして、一体成形工程において中間部断面の急変の成形の困難さを低減する。
【0019】
さらなる技術案において、主な構造耐荷重部材として、側梁の主梁本体は中間部が中空である箱状構造として配置され、主梁本体が所在する位置の空間が大きく、繊維複合材料から製造される主梁本体が十分な強度及び剛度を具備するために、ニーズに応じて箱状のサイズを設計し、当該位置でのフレームの高さ空間の制限に適応するために、端部梁本体は板状構造として配置され、また、板状構造によって端部梁本体は一定の弾性を備え、剛度設計によって、一次バネ、一次垂直方向制振装置とともに、一次サスペンションとして機能し、垂直方向の剛度を提供して、又は直接的に一次サスペンションとする。
【0020】
さらなる技術案において、横梁の内部には、主梁本体と一体的に成形される補強リブが設けられることで、繊維複合材料から製造される横梁の強度及び機械的性質を保証できる。また、補強リブの端部には少なくとも1つの切り欠きが設けられ、補強リブは内部が中空であり、両端が開口した長円筒形の中空梁構造であり、切り欠きは補強リブの開口端部エッジに形成され、これによって、接続部材は補強リブの端部に当接された場合、補強リブの端部を塞ぐことなく、補強リブと主梁本体との間の空胴は切り欠きによって連通し、そうすれば、横梁の空胴は十分に利用可能であり、空気バネの付加気室として機能する。このように、側梁と取り付けられて締め付けられる前、接続部材が補強リブの端部に当接されることで、事前位置決めの作用を発揮して、接続部材が適切な位置にあることを保証し、締付具によって側梁と締め付けられた後、接続部材の両端は補強リブ及び側梁にそれぞれ当接され、接続部材の位置も非常に安定であり、相応的に、側梁との接続の確実性を保障できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明が提供する実施例1におけるボギーフレームの構造模式図である。
図2図1の補助梁3の構造模式図である。
図3図2の正面図である。
図4図3の右面図である。
図5図4の左面図である。
図6図3の平面図である。
図7図3のA-A方向の断面図である。
図8図5のB-B方向の図面である。
図9図5のC-C方向の図面である。
図10図1の横梁及び補助梁の構造模式図である。
図11図10の平面図である。
図12図10の端部図面である。
図13図10の横梁の構造模式図である。
図14図10の補強リブと接続部材との接続の模式図である。
図15】横梁の、補強リブ端部位置での模式図である。
図16図1の側梁の構造模式図である。
図17図16の平面図である。
図18図16の他の視野角からの図面であり、側梁の底部を示す。
図19図16の縦方向断面図である。
図20】本発明が提供する実施例2のボギーフレームの構造模式図である。
図21】本発明が提供する実施例3のボギーフレームの側梁構造模式図である。
図22】本発明が提供する実施例4のボギーフレームの構造模式図である。
図23図22の側梁の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
当業者が本発明の解決策をよりよく理解するために、以下、図面及び具体的な実施形態を結合して本発明をさらに詳しく説明する。
【0023】
図1を参照し、図1は本発明が提供する実施例1におけるボギーフレームの構造模式図である。
【0024】
ボギーのフレームは縦方向に延在している2本の側梁1、及び2本の側梁1の間に設けられる2本の横梁2を含み、本発明が提供する補助梁3はボギーフレームの2本の横梁3の間に設けられ、補助梁3の両側は2本の横梁3にそれぞれ固定されることで、2本の横梁3を接続して、2本の横梁3の接続の確実性を強化させて、フレームの全体的な強度を向上する。補助梁3の具体的な構造について、以下の実施例1、2を参照して理解すればよい。
【0025】
図2図1の補助梁3の構造模式図であり、図3図2の正面図であり、図4図3の右面図であり、図5図4の左面図であり、図6図3の平面図であり、図7図3のA-A方向の断面図であり、図8図5のB-B方向の図面であり、図9図5のC-C方向の図面である。
【0026】
図2、7に示すように、当該実施例の補助梁3は密閉キャビティを形成するハウジング31を含み、ハウジング31のキャビティには仕切板313が設けられ、仕切板313によってキャビティは第1キャビティ3aと第2キャビティ3bに仕切られる。図2に示すように、実施例1のハウジング31は略方形構造であり、図3はハウジング31の天井部を示し、図3においてハウジング31の上、下の両側はそれぞれハウジング31の前側、後側であり、前側、後側はフレームの縦方向に沿う前、後であり、図3において紙面に垂直して外部、内部へ向いてそれぞれはハウジング31の天井部、底部であり、左右の両側はハウジング31の水平方向の左側、右側であり、フレームの横方向に対応する。図1に示すように、ハウジング31の前側、後側は前後の2本の横梁3の周壁にそれぞれ接続され、例えば、図1のハウジング31の前側板の端部エッジには締付孔311aが設けられ、締付具を挿入することで横梁3と締め付けられる。図7、9に示すように、仕切板313によってハウジング31のキャビティを仕切ることで形成された第1キャビティ3aと第2キャビティ3bとは前後に沿って分布され、第1キャビティ3aは一方の横梁3に近接し、第2キャビティ3bは他方の横梁3に近接する。
【0027】
本実施例において、ハウジング31の底部には2つの気室インタフェースがさらに設けられ、引き続いて図7を参照し、ハウジング31には、内部及び外部を貫通している第1気室インタフェース及び第2気室インタフェースが設けられ、第1気室インタフェース及び第2気室インタフェースはそれぞれ第1キャビティ3a、第2キャビティ3bを外部に連通する。具体的に、管路によって第1気室インタフェース、第2気室インタフェースと2本の横梁3のキャビティとをそれぞれ連通させ、例えば、第1キャビティ3aに対応する第1気室インタフェースと、それに接近する1本の横梁3のキャビティとを連通させ、第2キャビティ3bに対応する第2気室インタフェースと、それに接近する他方の横梁3のキャビティとを連通させ、図7において、2つの気室インタフェースは何れもシールジョイント35を取り付けることで、外部管路によって外部に連通する。ここで、第1気室インタフェース及び第2気室インタフェースは直接的に横梁2と突き合わせられてもよく、外接続管路を配置する必要がないが、外接続管路を配置することで、接続がより容易になり、且つ接続の気密性をより容易に保証できる。また、2つの気室インタフェースの配置位置はハウジング31の底部に限定されず、天井部又は他の位置に設けられてもよく、ここで、底部に設けられることで、他の部材と干渉していなく、前後の両側の横梁2と接続を確立し、図1において補助梁33の天井部には横方向ストッパ台33が設けられる。
【0028】
このように、本実施例において、補助梁3は前、後の横梁3を接続する接続部材である上に、横梁3のキャビティと連通を確立することで、ボギーフレームに取り付けられる空気バネの付加気室として、付加気室の容積を大きくし、図1において側梁1の中間部には空気バネを取り付けるための空気バネ取付台13が設けられる。本実施例において、2本の横梁3の間には1つ又は1つ以上の補助梁3が設けられ、図1において、2つの補助梁3が設けられることを例として、そうすれば、2本の補助梁3の第1キャビティ3aと1本の横梁3のキャビティとは共同で一方の空気バネの付加気室とし、2本の補助梁3の第2キャビティ3bと他方の横梁3のキャビティとは共同で他方の空気バネの付加気室とする。補助梁3のキャビティはさらに、側梁1のキャビティとともに付加気室を構成し、又は横梁2、側梁1のキャビティと共同で付加気室を構成し、これによって、付加気室の容積要求を満たして、外部部材の配置を減少して、フレームの構造を簡略化する。
【0029】
シールジョイント35を配置することで、ハウジング31のキャビティの付加気室としての気密性要求を満たし、図7に示すように、シールジョイント35はシール筒353、ナット352及びガスケット351を含み、シール筒353の筒部は第1気室インタフェース又は第2気室インタフェースを貫通し、シール筒353は具体的にT字状であり、筒部の、ハウジング31のキャビティに位置する一端は径方向に沿って延在して環状突縁を形成し、環状突縁は第1キャビティ3a又は第2キャビティ3bの内壁に貼合され、筒部の、ハウジング31の外部から張り出した一端はナット352にネジ固定され、ガスケット351はナット352とハウジング31の外壁との間に位置し、シールジョイント35とハウジング31とはシーラント及び/又はシールリングによってシールされ、具体的に、シール筒353と気室インタフェースの内壁とはシーラントによって接着され、環状突縁と第1キャビティ3aの内壁とはシーラントによって接着され、又はシールリングが設けられ、ガスケット351とハウジング31の外壁との間にはシールリング又はシーラントが設けられてもよく、ガスケット351は直接的にシールワッシャ構造として配置されてもよい。この場合、シール筒353のチャンバは通路を形成して、対応する第1キャビティ3a又は第2キャビティ3bと外部との連通を実現し、外部管路はシール筒353に挿着される。
【0030】
その同時、補助梁3の第1キャビティ3a、第2キャビティ3bはそれぞれ2つの空気バネの付加気室の一部とするため、ハウジング31には、第1キャビティ3a、第2キャビティ3bにそれぞれ連通する第1差圧弁インタフェース31b及び第2差圧弁インタフェース31cが同時に設けられる。図2、3に示すように、補助梁3の左側には差圧弁を取り付けるための差圧弁取付台32が設けられ、図9に示すように、差圧弁取付台32には第1差圧弁連通孔32a、第2差圧弁連通孔32bが開けられ、ハウジング31にそれぞれ開けられる第1差圧弁インタフェース31b、第2差圧弁インタフェース31cによって第1キャビティ3a、第2キャビティ3bに連通し、このように、差圧弁を取り付けた後、第1キャビティ3a、第2キャビティ3bは差圧弁に連通でき、差圧弁は第1キャビティ3a、第2キャビティ3bの圧力を感知でき、2つの空気バネの圧差を取得して、圧力を調整して、システムのバランス及び安定さを保持する。
【0031】
図2、9に示すように、差圧弁取付台32は底板、及び底板中間部に位置する突起321を含み、底板はハウジング31に固定され、第1差圧弁連通孔32a、第2差圧弁連通孔32bは突起321に開けられることで、長い通路を形成する。
【0032】
本実施例において、ハウジング31は繊維複合材料、例えば炭素繊維から製造され、炭素繊維及びガラス繊維を含んでもよく、本実施例において炭素繊維を例として説明し、一々贅言していない。ハウジング31は一体型構造であり、仕切板313はハウジング31の一部であり、ハウジング31と一体として成形され、炭素繊維構造の補助梁3はフレームの軽量化の実現に寄与して、腐食防止に対してより多くの優勢を備える。複合材料から製造される補助梁3は締付具によって横梁2に締め付けられ、取り外しが容易である。
【0033】
この場合、第1キャビティ3a、第2キャビティ3bの気室としての気密性を向上するために、引き続いて図9を参照し、第1キャビティ3a及び第2キャビティ3bの内壁は第1ライナ361、第2ライナ362をそれぞれ有し、ライナはコア型として、炭素繊維を敷設し、又は編んで巻回する場合、直接的にライナと炭素繊維のハウジング31とを一体として形成することで、ハウジング31のキャビティの気密性をよりよく保証できる。第1ライナ361及び第2ライナ362は具体的にステンレス鋼、チタン合金、PE又は超高分子量ポリエチレンなどの耐腐食性が優れた材質であり、ライナの腐食を回避する。
【0034】
この場合、炭素繊維から製造される補助梁3の外部部材の取り付けについて、通常の金属梁の溶接接続方式に適していないため、本実施例において、特別に相応的な接続台を配置することで炭素繊維から製造される補助梁3の外部部材の取り付けを実現し、その同時、気密性要求も配慮する。
【0035】
引き続いて図9を参照し、接続台はシールボックスを含み、シールボックスの周壁の一部はシールされるようにライナの内壁に固定され、図9において第1シールボックス341、第2シールボックス342及び第3シールボックス343を含み、シールボックスは何れも矩形ボックス体であり、ボックス体の1つの側面は第1キャビティ3a又は第2キャビティ3bのライナの内壁に貼合され、シールボックスは、例えば、射出成形、溶接などの方式によってライナと一体として形成され、ライナとの貼合位置のシール性を保証する。
【0036】
外部部材の取り付けニーズに応じて、ハウジング31には、内部及び外部を貫通する複数の取付孔31aが開けられ、シールボックスは、相応的な位置でライナの内壁に貼合される時、対応するように少なくとも1つの取付孔31aを覆って、シールボックスの取付孔31aを覆う位置には、取付孔31aに連通する開孔が開けられる。図9に示すように、第1シールボックス341の、第1ライナ361に貼合される側には開孔341aが開けられ、外部部材を取り付ける場合、締付具によって外部部材の取付台又は外部部材を直接的に取付孔31aの位置に締め付け、締付具は例えばボルトであり、ボルトは取付孔31aに挿入され、開孔341aを通って対応するシールボックス内に挿入され、この際、シールボックスは締付空間を締付具に提供するとともに、取付孔31aと第1キャビティ3a又は第2キャビティ3bとの間の気密性を確保する。シールボックスは1つの取付孔31aを覆ってもよいし、複数の取付孔31aを覆ってもよく、複数の締付具は相応的な外部部材を締め付けるとともに、1つのシールボックス内に挿入され、シール性をより容易に保証し、無論、それぞれの締付具、取付孔31aは1つのシールボックスに対応してもよい。
【0037】
図9の左端に位置する第1シールボックス、対応する取付孔31a、天井部に位置する第2シールボックス342、及び相応的な取付孔31aは、図1の横方向ストッパ台33を接続して、横方向ストッパを取り付け、図7に示すように、横方向ストッパ取付台33には差込み口33aが開けられ、締付具は差込み口33aに挿入されてから、第2シールボックス342内に入る。引き続いて図7、9を参照し、差圧弁取付台32の取り付けもシールボックスを配置ことで行われ、ハウジング31の第1キャビティ3a、第2キャビティ3bには何れも、差圧弁取付台32の底板の上、下の両端をそれぞれ接続する2つの第3シールボックス343が設けられ、図7を視野角とし、第1キャビティ3a、第2キャビティ3bには、左右方向に沿って2つの第3シールボックス343が設けられる。図7、9に示すように、ハウジング31の第1キャビティ3a、第2キャビティ3bの、差圧弁取付台32に対応する一端のキャビティ壁には第1窓31d、第2窓31eがそれぞれ開けられ、差圧弁取付台32の底板は補助梁3の端部全体をほとんど覆うとともに、第1窓31d、第2窓31eを覆って、シール性を保証するために、底板と差圧弁取付台32の端部との間にはシールリング37が設けられる。ここで、ハウジング31には窓が設けられなくてもよく、差圧弁取付台32の底板は小さく設計され、差圧弁連通孔の配置空間を保留すればよい。
【0038】
図2、9を結合して理解し、本実施例におけるハウジング31は略方形であり、ハウジング31の天井部及び底部はそれぞれ両端に延在してU字状フランジ311を形成し、相応的に、前側、後側も両端に延在してストリップ状の延在フランジ312を形成し、横梁3に接続される締付孔311aは当該延在フランジ312に設けられることで、横梁2との接続操作を容易にする。延在フランジ312はU字状フランジ311の外端と整合して、組み合わせてフランジ型の補助梁3のハウジング構造を形成し、U字状フランジ311構造はハウジング31の左右の両側に分布され、ハウジング31構造全体を覆って、U字状フランジ311構造によって横梁3に接続され、複合材料のフランジハウジング構造に対して全体的な構造支持を提供するとともに、複合材料の補助梁3の着脱を実現できる。当該複合材料の補助梁3は、同じように炭繊維複合材料から製造される横梁2と取り立てられてH字状の横梁構造全体を構成し、最後、その全体はボギーの側梁1と取り立てられる。
【0039】
引き続いて図10~12を参照し、図10図1の横梁及び補助梁の構造模式図であり、図11図10の平面図であり、図12図10の端部図面であり、図13図10の横梁の構造模式図である。
【0040】
図12、13に示すように、横梁2は矩形梁であり、無論、O状梁、即ち、円形梁であってもよいし、又は他の断面形状の梁本体であってもよく、横梁2は等断面であってもよいし、不等断面であってもよく、本発明において限定していない。
【0041】
本実施例において、横梁2は繊維複合材料から製造される主梁本体21、及び同じように繊維複合材料から製造されて、主梁本体21のキャビティに一体的に成形される補強リブ22を含む。補強リブ22は主梁本体21の長さ方向に沿って延在しており、内部が中空であり、両端が開口した長円筒形構造である。具体的に、実施例において、図10に示すように、補強リブ22の長さは主梁本体21の長さよりも小さく、補強リブ22は横梁2の端部まで延在していなく、その両端と横梁2の対応する端部との間はピッチを有し、これによって、横梁2の両端には空胴が保留され、空胴内には接続部材24が設けられ、接続部材24は側梁と確実な接続を確立する。
【0042】
図14、15に示すように、図14図10の補強リブ22と接続部材24との接続の模式図であり、図15は横梁2の、補強リブ22の端部位置での模式図である。
【0043】
具体的に、接続部材24は横梁2の端部キャビティに嵌着され、接続部材24には差込み口241が設けられ、側梁1内には接続台が設けられ、接続台にも差込み口が設けられ、締付具は接続台及び接続部材24の差込み口241に同時に挿入されることで、接続部材24と接続台とをロックしており、これによって、横梁2と側梁1とを締め付けるという目的を達成し、接続部材は金属接続台であり、締付具と係合されて締め付けられる。接続部材24は横梁2の端部に嵌着され、リベットによって横梁2に固定される。接続部材24は横梁2に固定された後、その一端は補強リブ22の端部に当接され、他端は側梁1の外周に当接され、また、接続部材24と側梁とは上記締付具によって締め付けられて接続される。図5において、接続部材24は筒形の金属接続台であり、軸方向に沿って横梁2の端部内に嵌着され、複数の差込み口241は接続部材24の環状端部に分布される。
【0044】
このように、側梁1と取り付けられて締め付けられる前、接続部材24が補強リブ22の端部に当接されることで、事前位置決めの作用を発揮して、接続部材24が適切な位置にあることを保証し、締付具によって側梁1と締め付けられた後、接続部材24の両端は補強リブ22及び側梁1にそれぞれ当接され、接続部材24の位置も相当に安定であり、相応的に、側梁1との接続の確実性を保証し、また、接続部材24が補強リブ22に当接されることで、側梁、横梁2の受けた力の伝達、分散に寄与して、全体的な受力性能を向上する。
【0045】
これを前提として、補強リブ22の端部には少なくとも1つの切り欠き221がさらに設けられ、図14に示すように、補強リブ22は内部が中空であり、両端が開口した長円筒形の中空梁構造であり、切り欠き221は補強リブ22の開口端部エッジに形成されることで、接続部材24は補強リブ22の端部に当接される場合、補強リブ22の端部を塞ぐことなく、補強リブ22と主梁本体21との間の空胴は切り欠き221によって連通する。
【0046】
図15に示すように、補強リブ22は中空梁構造であり、主梁本体21内に位置し、横梁2のキャビティを補強リブ22のキャビティ、及び補強リブ22の外壁と主梁本体21の内壁との間の空胴に仕切って、接続部材24は住補強リブ22の端部を塞ぐと、補強リブ22のキャビティ及び横梁2のキャビティの他の部分は遮断され、この場合、切り欠き221を配置することで、接続部材24が補強リブ22の端部に当接されても、横梁2のキャビティの仕切られた各部分は依然的に、互いに連通する状態に保持される。切り欠き221の大きさ、数及び分布位置について、補強リブ22のサイズ、具体的な換気状況に応じて設定すればよく、本実施例において限定していない。
【0047】
この場合、横梁2のキャビティは互いに連通して、大きな容積を有するため、ボギーの空気バネの付加気室とする場合、容積を大きくし、以上のように、横梁2及び補助梁3の空胴は何れも付加気室として機能できる。横梁2の主梁本体21には、補助梁3のキャビティに連通する気室インタフェースが加工される。本明細書において、補助梁3及び横梁2のキャビティを付加気室とすることを記載しているが、側梁1のキャビティを同時に付加気室とする状況、又は補助梁3及び横梁2のキャビティのみを付加気室とする状況も含む。
【0048】
本実施例における横梁2は繊維複合材料から製造され、外部部材との接続を容易に実現するために、本実施例において、横梁2には、接続するための接続台が設けられ、接続台の構造について、上記の補助梁3内の接続台の構造を参照して理解すればよい。
【0049】
図11において、横梁2の天井部には横方向制振装置台25が設けられ、外側にはオイルタンク取付台23が設けられ、横方向制振装置台25及びオイルタンク取付台23には何れも差込み口が設けられ、締付具は差込み口に挿入されるとともに、対応する接続台の接続孔内に挿入され、接続孔はネジ孔であり、締付具はボルトである。このような接続台構造によって、繊維複合材料から製造される横梁2は外部部材と確実な接続を確立でき、横梁2の内部と外部とのシール性に影響していない。
【0050】
図16~19を参照し、図16図1の側梁1の構造模式図であり、図17図16の平面図であり、図18図16の他の視野角からの図面であり、側梁1の底部を示す。
【0051】
図16に示すように、側梁1は一体型箱状構造であり、ここで、記載を容易にするために、それを主梁本体11と端部梁本体12に分け、具体的に、本実施例において、主梁本体11は下に凹むように設けられており、沈下セクション、及び沈下セクションの両端に位置する傾斜セクションを含み、端部梁本体12は傾斜セクションに接続される。図1に示すように、側梁1の内側にはブレーキキャリパー取付台14が設けられ、底部には位置決め回転アーム台15が設けられる。
【0052】
図2に示すように、側梁1の主梁本体11には横梁接続孔113が開けられ、具体的に、側梁1の内、外の両側には何れも横梁接続孔113が設けられ、前後位置の対応する2つの横梁接続孔113は1組の横梁接続孔113を構成し、側梁1には、2本の横梁2を接続する2組の横梁接続孔113が設けられ、横梁接続孔113の周囲には人工操作工程孔114がさらに設けられることで、横梁2と側梁1とを接続する接続部材の取り付け及び取り外しを容易にする。
【0053】
引き続いて図16、17を参照し、主梁本体11の、横梁2に接続される位置に対応する内側は内部へ突出し、1段目段差部111を形成し、主梁本体11の内側の中間部は1段目段差部111に対して継続的に外部へ突出して、2段目段差部112を形成する。本明細書において、側梁1の両側を内側及び外側にそれぞれ定義し、明細書において特に指摘しない限り、内、外方向はボギーフレームを基準とし、ボギーフレームの中間部に接近する方向は内方向であり、ボギーの中間部から離れた方向は外方向であり、即ち、2本の側梁1の対向する側は内側であり、相応的に、2本の側梁1の背中合わせた側は外側である。
【0054】
図17を結合して理解し、主梁本体11の厚さは長さ方向に沿って略一致であり、長さ方向は図17の左右方向であり、厚さは図17の上下方向のサイズであり、厚さは主梁本体11の幅である。主梁本体11の位置で、相対に突出する1段目段差部111及び2段目段差部112が存在するため、主梁本体11の厚さが大きくなる。応力集中を回避するために、図16、17に示すように、1段目段差部111と隣接する傾斜セクションの内側との間、及び1段目段差部111と2段目段差部112との間は何れもスムーズに遷移する。1段目段差部111は横梁2に接続される位置に対応し、図16に示すように、横梁接続孔113は1段目段差部111の段差面に設けられ、また、2段目段差部112の天井部は偏心された空気バネを支持する。図1に示すように、空気バネ取付台13はボギーの中間部に接近して偏心されるように設けられ、偏心された空気バネはボギーの受けた力状況を改善でき、この場合、突出する2段目段差部112を配置することで、横梁2構造と協働して、偏心された空気バネに全体的な支持を提供する。
【0055】
本実施例において、側梁1の内側は2段の段差になるように設けられ、1段目段差部111によって側梁1の対応する位置の厚さを増やして、横梁2との接続位置の強度を向上し、2段目段差部112はさらに内部に凸むことで、十分な支持面積を提供して、偏心された空気バネを補助して支持し、1段目段差部111は2段目段差部112と主梁本体11の他の内側面との間の遷移段差部を形成して、工程成形を容易にして、一体成形工程で主梁本体11の中間部断面の急変の成形の困難さを低減する。
【0056】
引き続いて図1、16、17を参照し、主梁本体11の中間部の天井部には換気インタフェース1110が設けられ、主梁本体11の天井部には空気バネ取付台13が取り付けられ、空気バネが空気バネ取付台13に取り付けられた後、換気インタフェース1110は空気バネと主梁本体11のキャビティとを連通させ、この場合、主梁本体11のキャビティの一部又は全ては空気バネ気室とし、さらに、上記横梁2、補助梁3と共同で付加気室とする。ここで、設けられる換気インタフェース1110は偏心された空気バネに対応し、換気インタフェース1110も主梁本体11の縦方向中心線に対して偏心されるように設けられ。ここで、縦方向中心線は同一の縦方向平面に位置する。
【0057】
さらに、図19を参照し、図19図16の縦方向断面図である。
横梁2に接続される位置に対応するように、主梁本体11のキャビティ壁には、突出した、炭素繊維から製造される第1補強部118が設けられ、本明細書に記載のキャビティ壁の「キャビティ」は側梁1の中空キャビティであり、側梁1の外部環境と区別して、以上の内側と同一参照に属していない。図19に示すように、主梁本体11の沈下セクションの両端には横梁接続孔113が設けられ、横梁2の受けた力が複雑であり、且つ荷重が大きく、第1補強部118は横梁接続孔113を取り囲むように設けられることで、横梁2との接続位置の強度を向上する。また、図19に示すように、第1補強部118は人工操作工程孔114を包む。
【0058】
同じように、ブレーキキャリパー取付台14に接続される位置に対応するように、主梁本体11のキャビティ壁には、突出した、炭素繊維から製造される第2補強部119が設けられる。図4に示すように、端部梁本体12にはブレーキキャリパー取付台14を取り付ける取付インタフェース115が設けられ、第2補強部119は取付インタフェース115を包んで、即ち、取付インタフェース115は第2補強部119に開けられることで、取付インタフェース115の位置で補強して、ブレーキキャリパーの大きなブレーキ反力に適応する。
【0059】
本実施例において、以上のように、側梁1の主梁本体11は、中間部が下に凹む逆の「几」字状であり、端部梁本体12は一次バネを取り付けるために用いられるので、一定の高さを有する必要があり、主梁本体11の、横梁2に接続される位置が低く、主梁本体11は傾斜セクションによって下へ一定角度だけ傾斜することで高さを低減して、車体との干渉を回避して、横梁2との接続を完成し、このように、当該凹む配置方式は空間を十分に利用でき、繊維複合材料の引張強度が高いため、このような構造設計に適する。
【0060】
図16を参照し、主梁本体11の沈下セクションの内側の上エッジ、下エッジは大きなフィレット116として配置され、主梁本体11の傾斜セクションの内側の上エッジ、下エッジは小さなフィレット117であり、大きなフィレット116と小さなフィレット117との間はスムーズに遷移し、大きなフィレット116及び小さなフィレット117は相対的な概念であり、側梁1の構造サイズ、取立ニーズなどに応じて設計する。主梁本体11の大きなフィレット116の構造は炭素繊維工程成形に寄与し、傾斜セクションの内側には、ブレーキキャリパーを取り付けて固定するブレーキキャリパー取付台14が設けられ、この場合、主梁本体11の大きなフィレット116は小さなフィレット117になるように、徐々に両側へ遷移することで、ブレーキキャリパー取付台14の取付インタフェース115への適用要求を満たしている。
【0061】
また、本実施例において、端部梁本体12は連結している円筒構造121’と角筒構造122’と、を含み、角筒構造122’は円筒構造121’の外端に位置し、円筒構造121’は主梁本体11に連結され、その底部が開口するように、一次サスペンションにおける一次バネの取付インタフェース121’aが形成され、一次サスペンションは一次鉄筋コイルバネ及び一次垂直方向制振装置を含み、円筒構造121’の天井部には、鉄筋コイルバネを取り外す工程口12a、例えば図16の円形工程口12aが設けられ、角筒構造122’は円筒構造121’の下方に近接して、一次垂直方向制振装置に接続される。
【0062】
以下、上記実施例における側梁1の成形工程を記載する:
まず、コア型を準備し、コア型は例えば、金属から製造され、ニーズに応じて側梁1の形状設計を成形し、例えば、コア型も内側及び外側を含み、内側は第1段差部111、第2段差部112に対応する第1コア型段差部、第2コア型段差部を形成する;
そして、コア型に炭素繊維プリプレグを敷設し、敷設される炭素繊維プリプレグは内部コアを形成し、この場合、内部コアの厚さは、成形対象となる側梁1の厚さよりも小さい;
コア型の長さ方向に沿って内部コアを切断して、コア型を取り出し、切断方式は異形構造のコア型の脱型に寄与する;
切断後の内部コアは両方の半分を含み、この場合、切断された内部コアを改めて接合して完全な中空梁本体状の内部コアを形成し、この場合、内部コアは薄く、そして、改めて接合される内部コアの外側にドライ炭素繊維を引き続いて敷設し、ドライ炭素繊維を敷設する際、定形剤を使用して、局所耐荷重能力を強化させ、ドライ炭素繊維を敷設する際、ドライ炭素繊維の連続性を向上するために、3次元編み技術を結合してドライ炭素繊維の積層構造を実現し、側梁1の全体的な厚さ要求を満たした後、ドライ炭素繊維を引き続いて敷設していなく、成形工程1は同様な編み巻回方式を採用する。
【0063】
最後、圧力及び/又は真空作用で、樹脂を注入してドライ炭素繊維を硬化させて、板状構造の端部梁本体12を形成するように両端を押し潰し、そして、構造ニーズに応じて上記の各種のインタフェース、接続孔などを機械加工して、側梁1を形成する。
【0064】
上記成形工程は樹脂注入、硬化を行う場合、RTM工程+オートクレーブによって側梁1の全体的な成形を行って、最後、炭素繊維材質の側梁1を成形する。機械加工によるインタフェース及び接続孔などは主に機械加工の形態で側梁1の横梁接続孔113、工程口12a、取付インタフェース115、人工操作工程孔114などの位置を加工する。取付インタフェース115、人工操作工程孔114は第1補強部118、第2補強部119の位置で加工され、形成された取付インタフェース115、人工操作工程孔114はそれぞれ第1補強部118、第2補強部119によって包まれる。
【0065】
上記第1補強部118、第2補強部119を形成するために、横梁2の接続位置、ブレーキキャリパー取付台14の接続位置に対応するように、コア型の外面には窪みが設けられ、上記炭素繊維プリプレグを敷設する前、窪み内に補強層又は補強ブロックを事前に敷設して、対応する第1補強部118、第2補強部119を形成する。
【0066】
上記成形工程は、まず、内部コアを製造して、切断してコア型を取り出してから、内部コアを接合した後、ドライ炭素繊維を引き続いて敷設し及び/又は編んで、これによって、異形コア型の取り出しを実現する。本実施例において側梁1の形状が複雑であり、板状構造、2段段差設計、グラデーションフィレットなどを含み、編む+敷設+RTMの成形方式を総合的に使用することで、側梁1の複雑な形状の成形問題を効果的に解決する。
【0067】
実施例2
図20を参照し、図20は本発明が提供する実施例2のボギーフレームの構造模式図である。
【0068】
実施例2は実施例1のフレーム構造と基本的に同様であり、相違点は単に側梁1の端部梁本体12の構造にあり、同様な部分について、贅言していない。
【0069】
図20に示すように、実施例2の側梁1は箱状の主梁本体11を含み、即ち、主梁本体11は中空の箱状構造であり、実施例1と違って、実施例2の端部梁本体12は板状構造であり、具体的に、図20の端部梁本体12はストリップ状板構造である。
【0070】
側梁1の、端部が板状である端部梁本体12は一次バネに接続され、一次バネは端部梁本体12の下方に位置する。このように配置すれば、主な構造耐荷重部材として、側梁1の主梁本体11は中間部が中空である箱状構造になるように設計され、主梁本体11が所在する位置の空間が大きく、ニーズに応じて箱状サイズを設計することで、繊維複合材料から製造される主梁本体11は十分な強度及び剛度を有し、当該位置でのフレームの高さ空間の制限に適応するために、端部梁本体12は板状構造として配置され、また、板状構造によって端部梁本体12は一定の弾性を有し、剛度設計によって、一次バネ、一次垂直方向制振装置とともに、一次サスペンションとして機能し、垂直方向の剛度を提供しており、又は直接的に一次バネ及び一次垂直方向減震器をなくして、端部梁本体12は直接的に一次サスペンションとして機能する。端部梁本体12の天井部には一次バネを取り外す工程口12aが設けられる。
【0071】
図20に示すように、側梁1の端部梁本体12はストリップ状板であり、その幅は主梁本体11の幅よりも大きく、幅は図20の上、下方向のサイズである。主梁本体11は端部梁本体12へスムーズに遷移し、大きな幅を有する端部梁本体12は十分な面積を提供して一次バネとの接続を完成し、端部梁本体12の、主梁本体11に接近する一端の下方には一次バネが接続され、主梁本体12から離れた一端の下方には一次垂直方向制振装置が接続される。
【0072】
図20に示すように、空間ニーズに応じて、端部梁本体12の端部は下へ湾曲して一定角度だけ傾斜して、アヒルのくちばし先端状の端部梁本体12を形成し、車体との干渉を回避する。
【0073】
実施例2の側梁1の成形工程は実施例1と基本的に同様であるが、端部梁本体12は板状構造であるため、側梁1の基本的な構造を成形した後、端部に対して押し潰し処理を行う。また、実施例2の側梁1に対して以下の成形工程をさらに採用してもよい。
【0074】
まず、コア型を準備し、コア型は例えば金属から製造され、主コア型及び端部コア型を含み、主コア型はニーズに応じて側梁1の主梁本体11の形状設計を成形し、例えば、主コア型も内側及び外側を含み、内側は第1段差部111、第2段差部112に対応する第1コア型段差部、第2コア型段差部を形成する;
そして、主コア型と端部コア型とを完全なコア型に接合し、コア型に炭素繊維を巻回する;
その後、圧力及び/又は真空作用で、樹脂を注入して炭素繊維を硬化させる;
最後、端部コア型を除去して、主コア型を保留して、板状構造の端部梁本体12を形成するように両端を押し潰し、そして、構造ニーズに応じて上記の各種のインタフェース、接続孔などを機械加工して、必要な側梁1を取得する。この場合、側梁1の主梁本体11は、それとマッチングする主コア型及び主コア型に巻回される炭繊維複合材料層を含む。
【0075】
実施例3
図21を参照し、図21は本発明が提供する実施例3のボギーフレームの側梁1の構造模式図である。
【0076】
実施例2と基本的に同様であり、相違点は単に、端部梁本体12は湾曲処理が行われず、平らなストリップ状板であることにあり、端部梁本体12は短く設計される場合、湾曲処理を必要とせず、車体との干渉を回避できる。成形工程について実施例2を参照して理解すればよい。
【0077】
実施例4
図22、23を参照し、図22は本発明が提供する実施例4のボギーフレームの構造模式図であり、図23図22の側梁1の模式図である。
【0078】
実施例2は実施例2~3のフレーム構造と基本的に同様であり、相違点は端部梁本体12の構造、及び端部梁本体12と主梁本体11とが別体として配置されることにあり、同様な部分について贅言していなく、以下、主に異なる部分を記載する。
【0079】
図23に示すように、実施例4の主梁本体11と端部梁本体12とは別体として配置され、主梁本体11は繊維複合材料から製造され、端部梁本体12は金属から製造される。端部梁本体12は同じように板状構造であり、その作用は実施例2、3の板状の端部梁本体12と同様である。
【0080】
図23において、端部梁本体12には、金属から製造される接続スリーブ13が一体的に形成され、接続スリーブ13によって端部梁本体12と主梁本体11の端部とは互いに嵌合するとともに、固定されて接続され、具体的に、接続スリーブ13は主梁本体11の端部に外嵌され、締付具、例えばリベット又はボルトによって接続される。主梁本体11は箱状構造であり、端部梁本体12は板状構造であり、端部梁本体12と主梁本体11とが別体として配置されることで側梁1の全体的な成形の困難さを低減できる。また、金属製造の端部梁本体12に対してニーズに応じて剛度を設計することも容易に実現し得て、一次バネ、一次垂直方向制振装置との取り付けも容易である。
【0081】
具体的に、図23に示すように、端部梁本体12は一体として接続される円状取付板121とストリップ状延在板122とを含み、円状取付板121の下方には一次バネ、例えば鉄筋バネが接続され、円状取付板121は一次バネの端部の形状に合わせ、工程口12aは円状取付板121に設けられる。十分な取り付け面積を提供するために、端部梁本体12の幅も主梁本体11の幅よりも大きく、図23の円状取付板121及びストリップ状延在板122の幅方向のサイズは何れも主梁本体11の幅よりも大きく、ストリップ状延在板122の幅は円状取付板121の幅よりも小さく、ストリップ状延在板122の下方には一次垂直方向制振装置が接続される。
【0082】
また、円状取付板121の両側は下へ延在して弧状延在辺121aを形成し、ストリップ状延在板122の両側は下へ延在してストリップ状延在辺122aを形成し、弧状延在辺121aとストリップ状延在辺122aとは一体として形成され、即ち、端部梁本体12の断面は略U字状に配置されることで、耐屈曲能力を向上する。図23において、端部梁本体12の長さは長く、延在板122の端部は下へ湾曲し、これによって、ボギーが車体に対して回動する時、長い端部梁本体122が車体と干渉することを回避する。
【0083】
実施例4の側梁1の成形工程は実施例1と基本的に同様であり、押し潰し操作を必要とせず、最後、成形して、製造された主梁本体11与金属部材の端部梁本体12とを再接続すれば、側梁1を形成する。実施例1~3において主梁本体11と端部梁本体12とは一体式構造であり、構造の安定性がよりよく、実施例4において主梁本体11と端部梁本体12とは別体式構造であり、加工工程は相対的に簡単である。
【0084】
上記の全ての実施例において、繊維複合材料以外、フレームはチタン合金又は他の軽量金属材料から製造されてもよく、同じように減量効果を実現できる。
【0085】
本明細書において具体的な例を使用して本発明の原理及実施形態を記載し、以上の実施例の説明は、単に本発明の方法及びその主旨を理解するためのものである。ここで、当業者にとって、本発明の原理から逸脱しないことを前提として、本発明に対していくつかの改良及び修飾を行うことができ、これらの改良及び修飾も本発明の請求項の保護範囲に属している。
【符号の説明】
【0086】
1 ・・・側梁;
11 ・・・主梁本体;
111 ・・・1段目段差部;
112 ・・・2段目段差部;
113 ・・・横梁接続孔;
114 ・・・人工操作工程孔;
115 ・・・取付インタフェース;
116 ・・・大きなフィレット;
117 ・・・小さなフィレット;
118 ・・・第1補強部;
119 ・・・第2補強部;
1110 ・・・換気インタフェース;
12 ・・・端部梁本体;
12a ・・・工程口;
121’ ・・・円筒構造;
121’a ・・・取付インタフェース;
122’ ・・・角筒構造;
121 ・・・円状取付板;
121a ・・・弧状延在辺;
122 ・・・ストリップ状取付板;
122a ・・・ストリップ状延在辺
13 ・・・空気バネ取付台;
14 ・・・ブレーキキャリパー取付台;
15 ・・・位置決め回転アーム台;
2 ・・・横梁;
21 ・・・主梁本体;
211 ・・・取付孔;
22 ・・・補強リブ;
221 ・・・切り欠き;
23 ・・・オイルタンク取付台;
24 ・・・接続部材;
25 ・・・横方向制振装置台;
3 ・・・補助梁;
31 ・・・ハウジング;
311 ・・・U字状フランジ;
311a ・・・締付孔;
312 ・・・延在フランジ;
313 ・・・仕切板;
31a ・・・取付孔;
31b ・・・第1差圧弁インタフェース;
31c ・・・第2差圧弁インタフェース;
31d ・・・第1窓;
31e ・・・第2窓;
3a ・・・第1キャビティ;
3b ・・・第2キャビティ;
32 ・・・差圧弁取付台;
321 ・・・突起;
32a ・・・第1差圧弁連通孔;
32b ・・・第2差圧弁連通孔;
32c ・・・ボルト;
33 ・・・横方向ストッパ台;
33a ・・・差込み口;
341 ・・・第1シールボックス;
341a ・・・開孔;
342 ・・・第2シールボックス;
343 ・・・第3シールボックス;
35 ・・・シールジョイント;
351 ・・・ガスケット;
352 ・・・ナット;
353 ・・・シール筒;
361 ・・・第1ライナ;
362 ・・・第2ライナ;
37 ・・・シールリング;
381a ・・・第1接続板;
381b ・・・第1内部突起;
381c ・・・第1外部突起;
381d ・・・第1接続孔;
382a ・・・第2接続板;
382b ・・・第2内部突起;
382c ・・・第2外部突起;
382d ・・・第2接続孔;
383a ・・・第3接続板;
383b ・・・第3内部突起;
383c ・・・第3外部突起;
383d ・・・第3接続孔。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
【手続補正書】
【提出日】2024-05-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2本の側梁(1)、及び2本の前記側梁(1)の間に接続される2本の横梁(2)を含んでおり、前記側梁(1)にはボギーの空気バネが取り付けられるフレームであって、2本の前記横梁(2)の間には少なくとも1本の補助梁(3)が接続されており、前記補助梁(3)のキャビティは第1キャビティ(3a)と第2キャビティ(3b)に仕切られ、 前記第1キャビティ(3a)は、一方の前記横梁(2)のキャビティに連通して、共同で1つの空気バネの付加気室とし、前記第2キャビティ(3b)は、他方の前記横梁(2)のキャビティに連通して、共同で他の空気バネの付加気室とし、
前記補助梁(3)には、内部及び外部を貫通して、前記第1キャビティ(3a)、前記第2キャビティ(3b)にそれぞれ連通する第1差圧弁インタフェース(31b)及び第2差圧弁インタフェース(31c)がさらに設けられており、
前記第1キャビティ(3a)、前記第2キャビティ(3b)は、前記第1差圧弁インタフェース(31b)と前記第2差圧弁インタフェース(31c)によって差圧弁に連通しており、
前記第1キャビティ(3a)及び前記第2キャビティ(3b)の内壁は、いずれもコア型としてのライナを有し、前記フレームは、さらに接続台を含み、前記接続台は、シールボックスを含み、前記シールボックスの周壁の一部は、前記ライナの内壁にシールされるように固定され、前記横梁(2)は、繊維複合材料から製造される主梁本体(21)を含み、前記補助梁(3)は、締付具によって前記横梁(2)に締め付けられることを特徴とするフレーム。
【請求項2】
前記側梁(1)は、一体型箱状構造であり、繊維複合材料又は軽量金属材料から製造されることを特徴とする請求項1に記載のフレーム。
【請求項3】
前記側梁(1)は箱状の主梁本体(11)、及び前記主梁本体(11)の両端に位置する端部梁本体(12)を含み、前記端部梁本体(12)と前記主梁本体(11)とは一体又は別体として配置され、前記端部梁本体(12)は板状構造であることを特徴とする請求項1に記載のフレーム。
【請求項4】
前記主梁本体(11)と前記端部梁本体(12)とは、一体として製造されており、何れも繊維複合材料であり、
又は、前記主梁本体(11)と前記端部梁本体(12)とは一体として製造され、前記端部梁本体(12)は繊維複合材料から製造され、前記主梁本体(11)はそれとマッチングするコア型、及び前記コア型の外周に巻回される繊維複合材料層を含み、
又は、前記主梁本体(11)と前記端部梁本体(12)とは別体として配置され、前記主梁本体(11)は繊維複合材料から製造され、前記端部梁本体(12)は金属から製造されることを特徴とする請求項3に記載のフレーム。
【請求項5】
前記主梁本体(11)と前記端部梁本体(12)とは一体として製造され、前記端部梁本体(12)は、ストリップ状板であり、その幅が前記主梁本体(11)の幅よりも大きく、又は、前記主梁本体(11)と前記端部梁本体(12)とは別体として配置され、前記端部梁本体(12)と前記主梁本体(11)の端部とは接続スリーブ(13)によって互いに嵌合するとともに、固定されて接続され、前記接続スリーブ(13)と前記端部梁本体(12)とは一体構造であることを特徴とする請求項4に記載のフレーム。
【請求項6】
前記側梁(1)の、横梁(2)に接続される位置に対応する内側は内部へ突出して、1段目段差部(111)を形成し、前記主梁本体(11)内側の中間部は前記1段目段差部(111)に対して外部へ突出して、2段目段差部(112)を形成することを特徴とする請求項3に記載のフレーム。
【請求項7】
前記側梁(1)には横梁接続孔(113)が設けられ、前記側梁(1)のキャビティ壁には、突出する第1補強部(118)が一体的に設けられ、前記第1補強部(118)は前記横梁接続孔(113)を取り囲むように設けられ、及び/又は、前記側梁(1)には、ブレーキキャリパー取付台(14)を取り付ける取付インタフェース(115)が設けられ、前記側梁(1)のキャビティ壁には、突出する第2補強部(119) が一体的に設けられ、前記第2補強部(119)は前記取付インタフェース(115)を包むことを特徴とする請求項6に記載のフレーム。
【請求項8】
前記横梁(2)は、繊維複合材料から製造されて、前記主梁本体(21)一体的に成形されるとともに、前記主梁本体(21)の長さ方向に沿って延在する補強リブ(22)を含むことを特徴とする請求項1に記載のフレーム。
【請求項9】
前記側梁(1)は、下に凹むように設けられ、沈下セクションを形成し、2本の前記横梁(2)は前記沈下セクションの両端にそれぞれ接続されることを特徴とする請求項1~8何れか1項に記載のフレーム。
【請求項10】
前記側梁(1)、前記横梁(2)、前記補助梁(3)の少なくとも1つの少なくとも一部は繊維複合材料、又は軽量金属材料から製造されることを特徴とする請求項1~8何れか1項に記載のフレーム。
【請求項11】
フレームを含むボギーであって、前記フレームは請求項1~8の何れか1項に記載のフレームであることを特徴とするボギー。
【請求項12】
ボギーを含む鉄道車両であって、前記ボギーは請求項11に記載のボギーであることを特徴とする鉄道車両。
【国際調査報告】