(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】置換インドール化合物およびその使用
(51)【国際特許分類】
C07D 209/04 20060101AFI20240905BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20240905BHJP
A61K 31/4045 20060101ALI20240905BHJP
A61K 31/5377 20060101ALI20240905BHJP
A61K 31/404 20060101ALI20240905BHJP
【FI】
C07D209/04 CSP
A61P43/00 105
A61K31/4045
A61K31/5377
A61K31/404
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518994
(86)(22)【出願日】2022-09-13
(85)【翻訳文提出日】2024-04-22
(86)【国際出願番号】 AU2022051106
(87)【国際公開番号】W WO2023049953
(87)【国際公開日】2023-04-06
(32)【優先日】2021-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524115523
【氏名又は名称】トロバイオ セラピューティクス ピーティーワイ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ガニング,ピーター
(72)【発明者】
【氏名】ハードマン,エドナ
(72)【発明者】
【氏名】アイフ,エレノア
【テーマコード(参考)】
4C086
【Fターム(参考)】
4C086AA02
4C086AA03
4C086BC13
4C086BC73
4C086GA07
4C086GA12
4C086MA01
4C086NA14
4C086ZB21
4C086ZC41
(57)【要約】
本開示は、以下の式(I)を有する化合物:またはその薬学的に許容される塩、水和物、誘導体または溶媒和物に関する。式(I)の化合物は、トロポミオシンアイソフォームTpm4.2の活性を破壊する。
【化1】
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の式(I):
【化1】
(式中:
R
1は、-(CH
2)
v-X-R
3である;
Xは、存在しない、NH、OまたはSである;
R
3は、モルホリニルまたは-C(Y)(Y
1)(Y
2)である;
Y、Y
1およびY
2は、H、C
1-6アルキルおよび-(CH
2)
jOR
4から独立して選択される;
R
4は、HまたはC
1-6アルキルである;
R
2は、
【化2】
である
Zは、O、NH、-C(O)NH-または-C(O)O-である;
Z
1は、-(CH
2)
t-である;
R
5は、OH、-COOH、-C(O)OR
6、ハロゲン、C
1-6アルキル、C
1-6アルコキシ、-NR
6R
7または-CF
3である;
R
6およびR
7は、HおよびC
1-6アルキルから独立して選択される;
vは、1、2または3である;
tは、1、2または3である;
uは、0~4である;ならびに
jは、1、2または3である)
を有する化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、誘導体、溶媒和物もしくはプロドラッグ。
【請求項2】
Xが、NHまたは存在しない、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Xが、NHである、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
Zが、O、NH、-C(O)NHまたは-C(O)O-である、請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
R
5が、-COOH、-C(O)OR
6、ハロゲン、C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、-NR
6R
7または-CF
3である、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
R
5が、ハロゲン、C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシ、-NR
6R
7または-CF
3である、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
R
6およびR
7が、Hおよびメチルから独立して選択される、請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
R
5が、ハロゲン、C
1-3アルキル、C
1-3アルコキシまたは-CF
3である、請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
R
5が、ハロゲン、メチル、メトキシまたは-CF
3である、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
R
5が、フルオロ、メチル、メトキシまたは-CF
3である、請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
tが、1または2である、請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項12】
vが、2または3である、請求項1から11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項13】
uが、0、1、2または3である、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項14】
uが、0、1または2である、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
Yが、HまたはC
1-3アルキルであり、Y
1が、-(CH
2)
jOR
4、HまたはC
1-3アルキルであり、Y
2が、-(CH
2)
jOR
4またはC
1-3アルキルである、請求項1から14のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項16】
Yが、Hまたはメチルであり、Y
1が、-(CH
2)
jOR
4、Hまたはメチルであり、Y
2が、-(CH
2)
jOR
4またはメチルであり、式中、jは、1または2である、請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
Yが、Hまたはメチルであり、Y
1が、-(CH
2)
jOR
4、Hまたはメチルであり、Y
2が、-(CH
2)
jOR
4またはメチルであり、式中、jは、1である、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
R
4が、HまたはC
1-3アルキルである、請求項1から17のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項19】
R
4が、Hまたはメチルである、請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
R
3が、-C(Y)(Y
1)(Y
2)である、請求項1から19のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項21】
R
2が、6位に位置している、請求項1から20のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項22】
R
1が:
【化3】
から選択される、請求項1または請求項21に記載の化合物。
【請求項23】
R
2が:
【化4】
から選択される、請求項1、21または22のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項24】
化合物1~25のいずれか1つから選択される、式(I)の化合物。
【請求項25】
Tpm4.2含有アクチンフィラメントを破壊するための方法であって、前記Tpm4.2含有アクチンフィラメントを請求項1から24のいずれか一項で定義された式(I)の化合物と接触させることを含む、方法。
【請求項26】
Tpm4.2含有アクチンフィラメントを破壊するための、請求項1から24のいずれか一項で定義された式(I)の化合物の使用。
【請求項27】
前記Tpm4.2含有アクチンフィラメントが、細胞内に存在する、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記Tpm4.2含有アクチンフィラメントが、細胞内に存在する、請求項26に記載の使用。
【請求項29】
ツール化合物(tool compound)としての、請求項1から24のいずれか一項で定義された式(I)の化合物の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、AU2021903130に対する優先権を主張するものであり、その開示全体が、相互参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、一般に、置換インドール化合物群およびその化合物の使用に関する。
【背景技術】
【0003】
トロポミオシンは、細胞質および筋肉のサルコメアでアクチンフィラメントと共重合するコイルドコイルタンパク質である。選択的スプライシングを通じて、4つの哺乳動物トロポミオシン遺伝子は、それぞれ結合しているアクチンフィラメント集合体の機能を独自に定義する40以下の別個のトロポミオシンアイソフォームを生じることができる。これらのアクチン-トロポミオシン構造は、細胞の分割、形態形成、および遊走を含む多様な多数の細胞プロセスに関与している。
【0004】
本発明者らは、トロポミオシンアイソフォームTpm4.2の活性を破壊する置換インドール化合物類を開発している。
【発明の概要】
【0005】
第1の態様において、以下の式(I):
【0006】
【0007】
(式中:
R1は、-(CH2)v-X-R3である;
Xは、存在しない、NH、OまたはSである;
R3は、モルホリニルまたは-C(Y)(Y1)(Y2)である;
Y、Y1およびY2は、H、C1-6アルキルおよび-(CH2)jOR4から独立して選択される;
R4は、HまたはC1-6アルキルである;
R2は、
【0008】
【0009】
である
Zは、O、NH、-C(O)NH-または-C(O)O-である;
Z1は、-(CH2)t-である;
R5は、OH、-COOH、-C(O)OR6、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、-NR6R7または-CF3である;
R6およびR7は、HおよびC1-6アルキルから独立して選択される;
vは、1、2または3である;
tは、1、2または3である;
uは、0~4である;ならびに
jは、1、2または3である)
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物、誘導体もしくは溶媒和物が提供される。
【0010】
第2の態様において、Tpm4.2含有アクチンフィラメントを破壊するための方法であって、Tpm4.2含有アクチンフィラメントを第1の態様において定義される式(I)の化合物と接触させることを含む、方法が提供される。
【0011】
第3の態様において、Tpm4.2含有アクチンフィラメントを破壊するための、第1の態様において定義される式(I)の化合物の使用が提供される。
【0012】
Tpm4.2含有アクチンフィラメントは、細胞内に存在する場合がある。
【0013】
第4の態様において、ツール化合物(tool compound)としての、第1の態様において定義される式(I)の化合物の使用が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】処理条件下での化合物13によるTpm4.2フィラメントネットワークの破壊を示す代表的な画像。
【発明を実施するための形態】
【0015】
定義
以下は、本開示の説明を理解するのに役立つ可能性がある、いくつかの定義である。これらは一般的な定義を目的としたものであり、決して本開示の範囲をそれらの用語のみに限定するべきではないが、以下の説明のより良い理解のために提示されている。
【0016】
本明細書の全体にわたって、文脈上別段の解釈を必要としない限り、単語「含む(comprise)」、または「含む(comprises)」もしくは「含んでいる(comprising)」などの変形は、述べられた要素、整数もしくはステップ、または要素、整数もしくはステップの群を含むが、他の要素、整数もしくはステップ、または要素、整数もしくはステップの群をいずれも排除しないことを暗示することが理解されるであろう。
【0017】
用語「a」および「an」は、1つまたは1つより多くの(すなわち、少なくとも1つの)冠詞の文法対象を指すように、本明細書で使用される。例として、「要素(an element)」は、1つの要素または1つより多くの要素を意味する。
【0018】
本明細書の文脈では、用語「アルキル」は、述べられた炭素原子数を有する直鎖または分岐鎖の一価飽和炭化水素基を意味すると解釈される。アルキル基の例には、メチル、エチル、1-プロピル、イソプロピル、1-ブチル、2-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、アミル、1,2-ジメチルプロピル、1,1-ジメチルプロピル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシル、4-メチルペンチル、1-メチルペンチル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、2,2-ジメチルブチル、3,3-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチルなどが含まれるがこれらに限定されない。
【0019】
本明細書の文脈では、用語「アルコキシ」は、O-アルキル基を意味すると解釈され、ここで、アルキルは、本明細書で定義された通りである。アルコキシ基の例には、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキシ、sec-ブトキシおよびtert-ブトキシが含まれるがこれらに限定されない。
【0020】
本明細書の文脈では、用語「ハロ」および「ハロゲン」は、交換可能に使用され、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を指す。
【0021】
詳細な説明
第1の態様において、以下の式(I):
【0022】
【0023】
(式中:
R1は、-(CH2)v-X-R3である;
Xは、存在しない、NH、OまたはSである;
R3は、モルホリニルまたは-C(Y)(Y1)(Y2)である;
Y、Y1およびY2は、H、C1-6アルキルおよび-(CH2)jOR4から独立して選択される;
R4は、HまたはC1-6アルキルである;
R2は、
【0024】
【0025】
である
Zは、O、NH、-C(O)NH-または-C(O)O-である;
Z1は、-(CH2)t-である;
R5は、OH、-COOH、-C(O)OR6、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、-NR6R7または-CF3である;
R6およびR7は、HおよびC1-6アルキルから独立して選択される;
vは、1、2または3である;
tは、1、2または3である;
uは、0~4である;ならびに
jは、1、2または3である)
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物、誘導体もしくは溶媒和物が提供される。
【0026】
一実施形態において、Xは、NHであり得るか存在しない場合がある。
【0027】
別の実施形態において、Zは、O、NH、-C(O)NH-または-C(O)O-であり得る。
【0028】
別の実施形態において、Zは、OまたはNHであり得る。
【0029】
さらなる実施形態において、tは、1または2であり得る。
【0030】
さらに別の実施形態において、vは、2または3であり得る。
【0031】
別の実施形態において、uは、0、1、2または3であり得る。
【0032】
またさらなる実施形態において、uは、0、1または2であり得る。
【0033】
また別の実施形態において、R4は、HまたはC1-3アルキルであり得る。
【0034】
別の実施形態において、R4は、Hまたはメチルであり得る。
【0035】
さらなる実施形態において、R6およびR7は、Hおよびメチルから独立して選択され得る。
【0036】
また別の実施形態において、R5は、-COOH、-C(O)OR6、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、-NR6R7または-CF3であり得る。
【0037】
さらなる実施形態において、R5は、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、-NR6R7または-CF3であり得る。
【0038】
また別の実施形態において、R5は、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3アルコキシまたは-CF3であり得る。
【0039】
またさらなる実施形態において、R5は、ハロゲン、メチル、メトキシまたは-CF3であり得る。
【0040】
別の実施形態において、R5は、フルオロ、メチル、メトキシまたは-CF3であり得る。
【0041】
さらなる実施形態において、R3は、-C(Y)(Y1)(Y2)であり得る。
【0042】
別の実施形態において、Yは、HまたはC1-3アルキルであり、Y1は、-(CH2)jOR4、HまたはC1-3アルキルであり、Y2は、-(CH2)jOR4またはC1-3アルキルである。
【0043】
さらなる実施形態において、Yは、Hまたはメチルであり、Y1は、-(CH2)jOR4、Hまたはメチルであり、Y2は、-(CH2)jOR4またはメチルであり、式中、jは、1または2である。
【0044】
さらに別の実施形態において、Yは、Hまたはメチルであり、Y1は、-(CH2)jOR4、Hまたはメチルであり、Y2は、-(CH2)jOR4またはメチルであり、式中、jは、1である。
【0045】
一実施形態において、R2は、6位に位置している。
【0046】
一実施形態において、R1は:
【0047】
【0048】
から選択される
【0049】
別の実施形態において、R2は:
【0050】
【0051】
から選択される。
【0052】
式(I)による代表的な化合物には:
【0053】
【0054】
が含まれる。
【0055】
一実施形態において、式(I)の化合物は、任意の1つまたは複数の上記化合物1~25から、任意の組み合わせで選択される。
【0056】
式(I)の選択された化合物は、1つまたは複数のキラル中心を含む場合がある。本開示は、すべてのエナンチオマーおよびジアステレオ異性体ならびに任意の割合でのそれらの混合物に及ぶ。本開示はまた、単離されたエナンチオマーまたはエナンチオマーの対にも及ぶ。エナンチオマーおよびジアステレオ異性体を分離する方法は、当業者に周知である。いくらかの実施形態において、式(I)の化合物は、ラセミ混合物である。他の実施形態において、式(I)の化合物は、光学的に純粋な形態で存在する。
【0057】
式(I)の化合物はまた、水和物および溶媒和物を含んでいると解釈される。溶媒和物は、溶媒の分子が式(I)の化合物と会合することにより形成された複合体である。固体である式(I)の化合物の場合、そのような化合物が、様々な結晶形態または多形体で存在する場合があり、そのすべては、本開示の範囲内であることが意図されることは、当業者に理解されるであろう。
【0058】
式(I)の化合物は、薬学的に許容される塩の形態であり得る。そのような塩は、当業者に周知である。S.M.Berge et al.は、薬学的に許容される塩を、J.Pharmaceutical Sciences,1977,66:1-19で詳細に説明している。薬学的に許容される塩は、式(I)の化合物の最終の単離および精製中に、または別々に遊離塩基化合物を適切な有機酸と反応させることにより、その場で調製することができる。本開示の化合物の適切な薬学的に許容される酸付加塩は、無機酸から、または有機酸から調製される場合がある。そのような無機酸の例は、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、炭酸、硫酸、およびリン酸である。適切な有機酸は、有機酸の脂肪族、脂環式、芳香族、複素環式カルボン酸およびスルホン酸類から選択され得、その例は、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、グルクロン酸(glucoronic)、フマル酸、マレイン酸、ピルビン酸、アルキルスルホン酸、アリールスルホン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、安息香酸、アントラニル酸、メシル酸、サリチル酸、p-ヒドロキシ安息香酸、フェニル酢酸、パモ酸、パントテン酸、スルファニル酸、シクロヘキシルアミノスルホン酸、ステアリン酸、アルギン酸(algenic)、β-ヒドロキシ酪酸およびガラクツロン酸である。本開示の化合物の適切な薬学的に許容される塩基付加塩には、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、アルミニウムおよび亜鉛から作られた金属塩、ならびにコリン、ジエタノールアミンおよびモルホリンなどの有機塩基から作られた有機塩が含まれる。あるいは、有機塩は、N,N’-ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、メグルミン(N-メチルグルカミン)、プロカイン、アンモニウム塩、テトラメチルアンモニウム塩などの第四級塩、グリシンおよびアルギニンを有する塩などのアミノ酸付加塩から作られた。
【0059】
式(I)の化合物はまた、インビボで開裂されて、式(I)の化合物を提供することができる生理学的に開裂可能な脱離基を有するすべての誘導体を含むように拡張される。
【0060】
式(I)の化合物は、以下の実施例のセクションで説明されるように合成される場合がある。これらの合成手順および共通の一般的な知識をもって、当業者は、式(I)に包含されるすべての化合物を容易に調製することができるであろう。
【0061】
精製後、式(I)の化合物は、実質的に純粋であり得る。例えば、式(I)の化合物は、少なくとも約80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%または99.9%の純度の形態で単離される場合がある。
【0062】
式(I)の化合物は、ラセミ混合物として得られる場合がある。エナンチオマーは、キラル分割、超臨界流体クロマトグラフィおよびエナンチオ選択的合成を含む、当業者に既知の技術を使用して単離される場合がある。個々のエナンチオマーは、実質的に純品で、またはエナンチオマー過剰(ee)で単離される場合がある。例えば、好ましい実施形態において、エナンチオマーは、約70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%または99%よりも高いエナンチオマー過剰率で単離される場合がある。
【0063】
用量依存的様式で生物学的標的を混乱させ、結果として検出可能な効果をもたらす小分子は、生物学的プロセスで標的の役割を「調べる」ために使用することができる。そのような分子は、「ツール(tool)」化合物と呼ばれる場合がある。本開示の化合物は、トロポミオシンアイソフォームTpm4.2の活性を選択的に操作する手段を与える。そのため、本開示の化合物を使用して、このアイソフォームの生物学的役割についての仮説をテストすることができる。これにより、研究者らが、本開示の化合物で処理された細胞から生物学的に読み出された情報を未処理の細胞のものと比較して、目的の生物学的プロセスに対するTpm4.2含有フィラメントを破壊する影響を評価することを可能にする。そのため、本開示の化合物は、ツール化合物(tool compound)として有用である。
【0064】
実施例
本開示は、以下の非限定例を参照することにより以下でさらに説明される。
実施例1-式(I)の化合物の合成
【0065】
【化8】
試薬および条件:a)RPhCH
2CH
2OH、K
2CO
3、KI、2-ブタノン、80℃、16時間;b)BrCH
2CH
2OTs、NaH、DMF、0℃からrt、2時間;c)2-アミノ-2-メチルプロパン-1,3-ジオール、DIPEA、MeCN、100℃、1時間。
【0066】
6-フェネトキシ-1H-インドールの調製
撹拌している1H-インドール-6-オール(1.00g、7.51mmol)の2-ブタノン(20mL)溶液に、K2CO3(3.10g、22.53mmol)およびKI(125mg、0.75mmol)を添加し、続いて2-フェニルエタン-1-オール(4.17g、22.53mmol)を添加した。得られる反応混合物を、80℃で16時間撹拌した。反応の進行を、TLCによりモニターした。出発物質が完全に消費された後、反応混合物を水で希釈し、EtOAc(100mL)で抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。この粗化合物を、石油エーテル中10%のEtOAcで溶出させる100-200シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィにより精製して、オフホワイト色固体として標記化合物を得た(600mg、34%)。LCMS:m/z238.18[M+H]+。
【0067】
本方法により調製された他の類縁体:
6-(2-フルオロフェネトキシ)-1H-インドール(19%)。LCMS:m/z256.24[M+H]+。
6-(3-フルオロフェネトキシ)-1H-インドール(29%)。LCMS:m/z256.25[M+H]+。
6-(4-フルオロフェネトキシ)-1H-インドール(17%)。LCMS:m/z256.03[M+H]+。
【0068】
4-メチルベンゼンスルホン酸2-(6-フェネトキシ-1H-インドール-1-イル)エチルの調製
撹拌している6-フェネトキシ-1H-インドール(1.00g、4.21mmol)のDMF(20mL)溶液に、NaH(鉱物油中60%の分散体)(202mg、5.06mmol)を0℃で添加した。混合物を、この温度で20分間撹拌した。その後、DMFに溶解した4-メチルベンゼンスルホン酸2-ブロモエチル(1.76g、6.32mmol)を、反応混合物に、徐々に滴下で添加した。得られる反応混合物を、室温で2時間撹拌した。反応の進行を、TLCによりモニターした。出発物質が完全に消費された後、反応混合物を氷で急冷し、EtOAc(100mL)で抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。この粗化合物を、石油エーテル中25%のEtOAcで溶出させる100-200シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィにより精製して、オフホワイト色固体として標記化合物を得た(150mg、8%)。LCMS:m/z436.55[M+H]+。
【0069】
本方法により調製された他の類縁体:
4-メチルベンゼンスルホン酸2-(6-(2-フルオロフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチル(22%)。LCMS:m/z454.21[M+H]+。
4-メチルベンゼンスルホン酸2-(6-(3-フルオロフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチル(22%)。LCMS:m/z454.35[M+H]+。
4-メチルベンゼンスルホン酸2-(6-(4-フルオロフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチル(14%)。LCMS:m/z454.0[M+H]+。
【0070】
化合物1 2-((2-(6-フェネトキシ-1H-インドール-1-イル)エチル)アミノ)-2-メチルプロパン-1,3-ジオールの調製
撹拌している4-メチルベンゼンスルホン酸2-(6-フェネトキシ-1H-インドール-1-イル)エチル(150mg、0.34mmol)および2-アミノ-2-メチルプロパン-1,3-ジオール(179mg、1.70mmol)のCH3CN(3mL)溶液に、DIPEA(0.6mL、3.40mmol)を添加した。得られた反応混合物を、マイクロ波条件下、100℃で1時間撹拌した。反応の進行を、TLCによりモニターした。出発物質が完全に消費された後、反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮して、粗生成物を得た。粗化合物を、DCM中4%のMeOHで溶出させる100-200シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィにより精製して、オフホワイト色固体として標記化合物を得た(35mg、28%)。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.38-7.30(m,5H),7.25-7.20(m,2H),7.03(d,J=2.0Hz,1H),6.64(dd,J=8.4,2.0Hz,1H),6.30(dd,J=2.8,0.4Hz,1H),4.26(t,J=5.4Hz,2H),4.21(t,J=7.0Hz,2H),4.10(t,J=6.7Hz,2H),3.17(d,J=5.4Hz,4H),3.06(t,J=6.9Hz,2H),2.82(t,J=5.7Hz,2H),1.59(s,1H),0.82(s,3H)。LCMS:m/z369.32[M+H]+。
【0071】
本方法により調製された他の類縁体:
化合物2 2-((2-(6-(2-フルオロフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチル)アミノ)-2-メチルプロパン-1,3-ジオール(17%)。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.45-7.42(m,1H),7.37(d,J=8.6Hz,1H),7.32-7.27(m,1H),7.21-7.03(m,3H),7.03(d,J=2.0Hz,1H),6.63(dd,J=8.4,2.0Hz,1H),6.30(d,J=3.1Hz,1H),4.26(t,J=5.4Hz,2H),4.21(t,J=6.9Hz,2H),4.10(t,J=6.7Hz,2H),3.17(d,J=5.3Hz,4H),3.10(t,J=6.8Hz,2H),2.82(t,J=6.7Hz,2H),1.61(s,1H),0.82(s,3H)。LCMS:m/z387.66[M+H]+。
【0072】
化合物3 2-((2-(6-(3-フルオロフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチル)アミノ)-2-メチルプロパン-1,3-ジオール(62%)。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.39-7.33(m,2H),7.21-7.18(m,3H),7.08-7.03(m,2H),6.64(dd,J=8.4,2.0Hz,1H),6.30-6.29(m,1H),4.25-4.21(m,4H),4.10(t,J=6.6Hz,2H),3.17(d,J=5.4Hz,4H),3.09(t,J=6.8Hz,2H),2.82(t,J=6.6Hz,2H),1.62(s,1H),0.82(s,3H)。LCMS:m/z387.36[M+H]+。
【0073】
化合物4 2-((2-(6-(4-フルオロフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチル)アミノ)-2-メチルプロパン-1,3-ジオール(25%)。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.41-7.35(m,3H),7.21(d,J=3.1Hz,1H),7.17-7.12(m,2H),7.03(d,J=1.9Hz,1H),6.64(dd,J=8.4,2.0Hz,1H),6.30(d,J=3.0Hz,1H),4.27(t,J=5.3Hz,2H),4.19(t,J=6.9Hz,2H),4.10(t,J=6.6Hz,2H),3.17(d,J=5.2Hz,4H),3.05(t,J=6.8Hz,2H),2.82(t,J=6.3Hz,2H),1.60(s,1H),0.82(s,3H)。LCMS:m/z387.28[M+H]+。
【0074】
【化9】
試薬および条件:a)BrCH
2CH
2OTHP、NaH、DMF、0℃からrt、3時間;b)p-TSA、MeOH、rt、2時間;c)TsCl、Et
3N、DMAP、DCM、rt、3時間;d)RH、DIPEA、MeCN、100℃、1時間。
【0075】
6-(4-フルオロフェネトキシ)-1-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エチル)-1H-インドールの調製
撹拌している6-(4-フルオロフェネトキシ)-1H-インドール(600mg、2.35mmol)のDMF(5mL)溶液に、NaH(鉱物油中60%の分散体)(141mg、3.53mmol)を0℃で添加した。混合物を20分間撹拌した。その後、DMFに溶解した2-(2-ブロモエトキシ)テトラヒドロ-2H-ピラン(737mg、3.53mmol)を、反応混合物に、徐々に滴下で添加した。得られた反応混合物を、室温で3時間撹拌した。反応の進行を、TLCによりモニターした。出発物質が完全に消費された後、反応混合物を氷水(30mL)で急冷し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機相をまとめて無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。この粗化合物を、石油エーテル中25%のEtOAcで溶出させる100-200シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィにより精製して、無色の半固体として標記化合物を得た(440mg、49%)。LCMS:m/z384.42[M+H]+。
【0076】
本方法により調製された他の類縁体:
6-(4-フルオロフェネトキシ)-1-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロピル)-1H-インドール(71%)。LCMS:m/z398.33[M+H]+。
【0077】
2-(6-(4-フルオロフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エタン-1-オールの調製
撹拌している6-(4-フルオロフェネトキシ)-1-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エチル)-1H-インドール(440mg、1.15mmol)のMeOH(10mL)溶液に、p-TSA(100mg、0.58mmol)を0℃で添加した。得られた反応混合物を、室温で2時間撹拌した。反応の進行を、TLCによりモニターした。出発物質が完全に消費された後、反応混合物を減圧下で濃縮して、粗化合物を得た。粗製物を氷水(10mL)で急冷し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機相をまとめて、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。この粗化合物を、石油エーテル中25%のEtOAcで溶出させる100-200シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィにより精製して、無色の半固体として標記化合物を得た(320mg、93%)。LCMS:m/z300.38[M+H]+。
【0078】
本方法により調製された他の類縁体:
3-(6-(4-フルオロフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)プロパン-1-オール(92%)。LCMS:m/z314.22[M+H]+。
【0079】
4-メチルベンゼンスルホン酸2-(6-(4-フルオロフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチルの調製
撹拌している2-(6-(4-フルオロフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エタン-1-オール(320mg、1.07mmol)のDCM(20mL)溶液に、Et3N(0.45mL、3.21mmol)およびTsCl(307mg、1.61mmol)を添加し、続いてDMAP(66mg、0.54mmol)を添加した。得られた反応混合物を、室温で3時間撹拌した。反応の進行を、TLCによりモニターした。出発物質が完全に消費された後、反応混合物を水(10mL)で急冷し、DCM(2×50mL)で抽出した。有機相をまとめて、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。この粗化合物を、石油エーテル中10%のEtOAcで溶出させる100-200シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィにより精製して、無色の半固体として標記化合物を得た(350mg、72%)。LCMS:m/z454.22[M+H]+。
【0080】
本方法により調製された他の類縁体:
4-メチルベンゼンスルホン酸3-(6-(4-フルオロフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)プロピル(48%)。LCMS:m/z468.49[M+H]+。
【0081】
化合物5 2-((2-(6-(4-フルオロフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチル)アミノ)-2-メチルプロパン-1-オールの調製
撹拌している4-メチルベンゼンスルホン酸2-(6-(4-フルオロフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチル(150mg、0.33mmol)および2-アミノ-2-メチルプロパン-1-オール(294mg、3.3mmol)のMeCN(5mL)溶液に、DIPEA(0.58mL、3.3mmol)を添加した。得られた反応混合物を、マイクロ波条件下、110℃で1時間加熱した。反応の進行を、TLCによりモニターした。出発物質が完全に消費された後、反応混合物を水(20mL)で急冷し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。この粗化合物を、逆相分取HPLCにより精製して、オフホワイト色固体として標記化合物を得た(65mg、53%)。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.40-7.36(m,3H),7.21(d,J=3.1Hz,1H),7.14(t,J=8.9Hz,2H),7.02(d,J=1.6Hz,1H),6.64(dd,J=8.8,2.4Hz,1H),6.30(d,J=3.1Hz,1H),4.43(br.s,1H),4.19(t,J=6.9Hz,2H),4.10(t,J=6.7Hz,2H),3.11(s,2H),3.05(t,J=6.8Hz,2H),2.79(q,J=7.0Hz,2H),1.51(t,J=7.8Hz,1H),0.87(s,6H)。LCMS:m/z371.46[M+H]+。
【0082】
本方法により調製された他の類縁体:
化合物6 2-((2-(6-(4-フルオロフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチル)アミノ)プロパン-1,3-ジオール(37%)。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.41-7.36(m,3H),7.21(d,J=3.1Hz,1H),7.14(t,J=8.8Hz,2H),7.03(s,1H),6.64(dd,J=8.4,1.6Hz,1H),6.30(d,J=3.0Hz,1H),4.34(t,J=5.2Hz,2H),4.21-4.13(m,4H),3.38-3.24(m,4H),3.05(t,J=6.8Hz,2H),2.91(t,J=6.3Hz,2H),2.53(s,1H),1.66(s,1H)。LCMS:m/z373.33[M+H]+。
【0083】
化合物7 (S)-2-((2-(6-(4-フルオロフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチル)アミノ)プロパン-1-オール(38%)。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.41-7.36(m,3H),7.21(d,J=3.1Hz,1H),7.14(t,J=8.9Hz,2H),7.02(s,1H),6.64(dd,J=8.4,2.0Hz,1H),6.30(d,J=3.0Hz,1H),4.44(t,J=5.2Hz,1H),4.21-4.13(m,4H),3.25-3.14(m,2H),3.05(t,J=6.8Hz,2H),2.89-2.81(m,2H),2.58(t,J=5.9Hz,1H),1.62(s,1H),0.87(d,J=6.3Hz,3H)。LCMS:m/z357.34[M+H]+。
【0084】
化合物8 (R)-2-((2-(6-(4-フルオロフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチル)アミノ)プロパン-1-オール(34%)。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.41-7.36(m,3H),7.21(d,J=3.1Hz,1H),7.14(t,J=8.8Hz,2H),7.02(s,1H),6.64(dd,J=8.4,2.0Hz,1H),6.30(d,J=3.0Hz,1H),4.44(t,J=4.9Hz,1H),4.21-4.13(m,4H),3.25-3.15(m,2H),3.05(t,J=6.8Hz,2H),2.89-2.83(m,2H),2.51(s,1H),1.62(s,1H),0.87(d,J=6.3Hz,3H)。LCMS:m/z357.34[M+H]+。
【0085】
化合物9 2-((2-(6-(4-フルオロフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチル)アミノ)エタン-1-オール(36%)。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.40-7.35(m,3H),7.20-7.11(m,3H),7.01(s,1H),6.64(dd,J=8.4,6.4Hz,1H),6.30(d,J=2.8Hz,1H),4.43(t,J=5.2Hz,1H),4.21-4.13(m,4H),3.40(q,J=5.2Hz,2H),3.05(t,J=6.8Hz,2H),2.85(t,J=6.4Hz,2H),2.57(t,J=5.6Hz,2H),1.71(s,1H)。LCMS:m/z343.37[M+H]+。
【0086】
化合物10 N-(2-(6-(4-フルオロフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチル)-2-メチルプロパン-2-アミン(32%)。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.38(t,J=7.7Hz,3H),7.22(d,J=3.1Hz,1H),7.14(t,J=8.8Hz,2H),7.01(s,1H),6.64(dd,J=8.4,2.0Hz,1H),6.30(d,J=3.0Hz,1H),4.19(t,J=6.9Hz,2H),4.09(t,J=6.8Hz,2H),3.05(t,J=6.8Hz,2H),2.80(t,J=6.7Hz,2H),1.40(s,1H),0.97(s,9H)。LCMS:m/z355.36[M+H]+。
【0087】
化合物11 4-(3-(6-(4-フルオロフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)プロピル)モルホリン(58%)。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.40-7.37(m,3H),7.19-7.12(m,3H),6.97(s,1H),6.66-6.63(m,1H),6.31(d,J=2.9Hz,1H),4.19(t,J=6.8Hz,2H),4.13(t,J=6.8Hz,2H),3.54(t,J=4.4Hz,4H),3.05(t,J=6.8Hz,2H),2.28(br.s,4H),2.17(t,J=6.9Hz,2H),1.88-1.84(m,2H)。LCMS:m/z383.28[M+H]+。
【0088】
化合物12 N-(2-(6-(4-フルオロフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチル)-1,3-ジメトキシ-2-メチルプロパン-2-アミン(98%)。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.75(br.s,2H),7.45-7.37(m,3H),7.26(d,J=3.0Hz,1H),7.15(t,J=8.8Hz,2H),6.99(s,1H),6.74(s,1H),6.39(d,J=2.7Hz,1H),4.38(t,J=7.2Hz,2H),4.19(t,J=6.9Hz,2H),3.47(q,J=10.5Hz,4H),3.30(s,6H),3.20(br.s,2H),3.08(t,J=6.8Hz,2H),1.22(s,3H)。LCMS:m/z415.46[M+H]+。
【0089】
【化10】
試薬および条件:a)(4-F-Ph)CH
2CH
2Br、K
2CO
3、KI、MeCN、110℃、1時間;b)(Boc)
2O、Et
3N、THF、rt、2時間;c)BrCH
2CH
2OTHP、NaH、DMF、0℃からrt、3時間;d)p-TSA、MeOH、rt、2時間;e)TsCl、Et
3N、DMAP、DCM、rt、3時間;f)2-アミノ-2-メチルプロパン-1,3-ジオール、DIPEA、MeCN、110℃、1時間;g)TFA、DCM、rt、3時間。
【0090】
N-(4-フルオロフェネチル)-1H-インドール-6-アミンの調製
撹拌している1H-インドール-6-アミン(0.5g、3.78mmol)のMeCN(5mL)溶液に、K2CO3(1.57g、11.34mmol)およびKI(63mg、0.38mmol)を添加し、続いて2-(4-フルオロフェニル)エタン-1-アミン(1.54g、7.56mmol)を添加した。得られた反応混合物を、マイクロ波条件下、110℃で1時間加熱した。反応の進行を、TLCによりモニターした。出発物質が完全に消費された後、反応混合物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機相をまとめて、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。この粗化合物を、石油エーテル中20%のEtOAcで溶出させる100-200シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィにより精製して、オフホワイト色固体として標記化合物を得た(380mg、40%)。LCMS:m/z255.30[M+H]+。
【0091】
(4-フルオロフェネチル)(1H-インドール-6-イル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
撹拌しているN-(4-フルオロフェネチル)-1H-インドール-6-アミン(0.38g、1.49mmol)のTHF(5mL)溶液に、Et3N(0.6mL、4.47mmol)を0℃で添加し、続いてBoc無水物(0.35mL、1.49)を添加した。その後、混合物を室温で2時間撹拌した。反応の進行を、TLCによりモニターした。出発物質が完全に消費された後、反応混合物を氷水(15mL)で急冷し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機相をまとめて、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。粗化合物を、石油エーテル中10%のEtOAcで溶出させる100-200シリカゲルを使用することによるカラムクロマトグラフィにより精製して、オフホワイト色固体として標記化合物を得た(420mg、79%)。LCMS:m/z353.37[M-H]-。
【0092】
(4-フルオロフェネチル)(1-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エチル)-1H-インドール-6-イル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
撹拌している(4-フルオロフェネチル)(1H-インドール-6-イル)カルバミン酸tert-ブチル(420mg、1.19mmol)のDMF(5mL)溶液に、NaH(鉱物油中60%の分散体)(95mg、2.38mmol)を0℃で添加し、混合物を30分間撹拌した。その後、DMFに溶解した2-(2-ブロモエトキシ)テトラヒドロ-2H-ピラン(374mg、1.79mmol)を、反応混合物に、徐々に滴下で添加した。得られた反応混合物を、室温で3時間撹拌した。反応の進行を、TLCによりモニターした。出発物質が完全に消費された後、反応混合物を氷水(30mL)で急冷し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機相をまとめて無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。この粗化合物を、石油エーテル中5%のEtOAcで溶出させる100-200シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィにより精製して、無色の液体として標記化合物を得た(500mg、87%)。LCMS:m/z483.37[M+H]+。
【0093】
(4-フルオロフェネチル)(1-(2-ヒドロキシエチル)-1H-インドール-6-イル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
撹拌している(4-フルオロフェネチル)(1-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エチル)-1H-インドール-6-イル)カルバミン酸tert-ブチル(500mg、1.04mmol)のMeOH(10mL)溶液に、p-TSA(59mg、0.31mmol)を0℃で添加した。得られた反応混合物を、室温で2時間撹拌した。反応の進行を、TLCによりモニターした。出発物質が完全に消費された後、反応混合物を減圧下で濃縮して、粗化合物を得た。粗製物を氷水(10mL)で急冷し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機相をまとめて無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗化合物を得た。この粗化合物を、石油エーテル中25%のEtOAcで溶出させる100-200シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィにより精製して、無色の半固体として標記化合物を得た(380mg、92%)。LCMS:m/z399.49[M+H]+。
【0094】
4-メチルベンゼンスルホン酸2-(6-((tert-ブトキシカルボニル)(4-フルオロフェネチル)アミノ)-1H-インドール-1-イル)エチルの調製
撹拌している(4-フルオロフェネチル)(1-(2-ヒドロキシエチル)-1H-インドール-6-イル)カルバミン酸tert-ブチル(380mg、0.95mmol)のDCM(20mL)溶液に、Et3N(0.6mL、4.29mmol)およびTsCl(273mg、1.43mmol)を添加し、続いてDMAP(59mg、0.48mmol)を添加した。得られた反応混合物を、室温で3時間撹拌した。反応の進行を、TLCによりモニターした。出発物質が完全に消費された後、反応混合物を水(10mL)で急冷し、DCM(2×50mL)で抽出した。有機相をまとめて無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。この粗化合物を、石油エーテル中10%のEtOAcで溶出させる100-200シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィにより精製して、無色の半固体として標記化合物を得た(420mg、80%)。LCMS:m/z553.36[M+H]+。
【0095】
(1-(2-((1,3-ジヒドロキシ-2-メチルプロパン-2-イル)アミノ)エチル)-1H-インドール-6-イル)(4-フルオロフェネチル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
撹拌している4-メチルベンゼンスルホン酸2-(6-((tert-ブトキシカルボニル)(4-フルオロフェネチル)アミノ)-1H-インドール-1-イル)エチル(420mg、0.76mmol)および2-アミノ-2-メチルプロパン-1,3-ジオール(799mg、7.60mmol)のMeCN(5mL)溶液に、DIPEA(1.32mL、7.60mmol)を添加した。得られた反応混合物を、マイクロ波条件下、110℃で1時間加熱した。反応の進行を、TLCによりモニターした。出発物質が完全に消費された後、反応混合物を水(20mL)で急冷し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。この粗化合物を、逆相分取HPLCにより精製して、黄色液体として標記化合物を得た(190mg、51%)。LCMS:m/z486.56[M+H]+。
【0096】
化合物13 2-((2-(6-((4-フルオロフェネチル)アミノ)-1H-インドール-1-イル)エチル)アミノ)-2-メチルプロパン-1,3-ジオールの調製
撹拌している(1-(2-((1,3-ジヒドロキシ-2-メチルプロパン-2-イル)アミノ)エチル)-1H-インドール-6-イル)(4-フルオロフェネチル)カルバミン酸tert-ブチル(190mg、0.39mmol)のDCM(2mL)溶液に、TFA(0.3mL)を0℃で添加した。得られた反応混合物を、室温で3時間撹拌した。反応の進行を、TLCによりモニターした。出発物質が完全に消費された後、反応混合物を水(20mL)で急冷し、EtOAc(2×25mL)で抽出した。有機相をまとめて無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。この粗化合物を、逆相分取HPLCにより精製して、淡黄色半固体として標記化合物を得た(65mg、42%)。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.51(brs,2H),7.35-7.32(m,3H),7.14(t,J=8.9Hz,3H),6.62(brs,2H),6.32(s,1H),5.51(brs,2H),4.37(t,J=7.3Hz,2H),3.62-3.45(m,4H),3.32-3.23(m,4H),2.91(t,J=7.5Hz,2H),1.15(s,3H)。LCMS:m/z386.38[M+H]+。
【0097】
【化11】
試薬および条件:a)(4-F-Ph)CH
2NH
2、HATU、DIPEA、DMF、rt、16時間;b)BrCH
2CH
2OTs、NaH、DMF、0℃からrt、3時間;c)2-アミノ-2-メチルプロパン-1,3-ジオール、DIPEA、MeCN、110℃、1時間。
【0098】
N-(4-フルオロベンジル)-1H-インドール-6-カルボキシアミドの調製
撹拌している1H-インドール-6-カルボン酸(1.0g、6.21mmol)のDMF(10mL)溶液に、DIPEA(3.2mL、18.63mmol)およびHATU(4.7g、12.42mmol)を添加し、続いて(4-フルオロフェニル)メタンアミン(1.16g、9.31mmol)を添加した。得られた反応混合物を、室温で16時間撹拌した。反応の進行を、TLCによりモニターした。出発物質が完全に消費された後、反応混合物を氷水(20mL)で急冷し、EtOAc(2×200mL)で抽出した。有機相をまとめて無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。この粗化合物を、石油エーテル中10%のEtOAcで溶出させる100-200シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィにより精製して、オフホワイト色固体として標記化合物を得た(600mg、36%)。LCMS:m/z269.16[M+H]+。
【0099】
4-メチルベンゼンスルホン酸2-(6-((4-フルオロベンジル)カルバモイル)-1H-インドール-1-イル)エチルの調製
撹拌しているN-(4-フルオロベンジル)-1H-インドール-6-カルボキシアミド(300mg、1.12mmol)のDMF(5mL)溶液に、NaH(鉱物油中60%の分散体)(44mg、1.12mmol)を0℃で添加した。混合物を20分間撹拌した。その後、DMFに溶解した4-メチルベンゼンスルホン酸2-ブロモエチル(624mg、2.24mmol)を、反応混合物に、徐々に滴下で添加した。得られた反応混合物を、室温で3時間撹拌した。反応の進行を、TLCによりモニターした。出発物質が完全に消費された後、反応混合物を氷水(20mL)で急冷し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機相をまとめて無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。この粗化合物を、DCM中4%のMeOHで溶出させる100-200シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィにより精製して、オフホワイト色固体として標記化合物を得た(150mg、29%)。LCMS:m/z467.37[M+H]+。
【0100】
化合物14 1-(2-((1,3-ジヒドロキシ-2-メチルプロパン-2-イル)アミノ)エチル)-N-(4-フルオロベンジル)-1H-インドール-6-カルボキシアミドの調製
撹拌している4-メチルベンゼンスルホン酸2-(6-((4-フルオロベンジル)カルバモイル)-1H-インドール-1-イル)エチル(100mg、0.21mmol)および2-アミノ-2-メチルプロパン-1,3-ジオール(225mg、2.14mmol)のMeCN(5mL)溶液に、DIPEA(0.37mL、2.14mmol)を添加した。得られた反応混合物を、マイクロ波条件下、110℃で1時間加熱した。反応の進行を、TLCによりモニターした。出発物質が完全に消費された後、反応混合物を水(10mL)で急冷し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機相をまとめて無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。この粗化合物を、逆相分取HPLCにより精製して、オフホワイト色固体として標記化合物を得た(30mg、35%)。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.94(t,J=5.9Hz,1H),8.11(s,1H),7.57(t,J=6.8Hz,3H),7.39(q,J=4.7Hz,2H),7.16(t,J=8.8Hz,2H),6.47(d,J=2.9Hz,1H),4.50(d,J=5.8Hz,2H),4.30-4.21(m,4H),3.18(d,J=5.0Hz,4H),2.89(t,J=6.4Hz,2H),1.65(d,J=8.4Hz,1H),0.82(s,3H)。LCMS:m/z398.54[M-H]-。
【0101】
【化12】
試薬および条件:a)(4-F-Ph)CH
2OH、DCC、DMAP、DCM、rt、3時間;b)BrCH
2CH
2OTHP、NaH、DMF、0℃からrt、3時間;c)p-TSA、MeOH、rt、1時間;d)TsCl、Et
3N、DMAP、DCM、rt、1時間;e)2-アミノ-2-メチルプロパン-1,3-ジオール、DIPEA、MeCN、110℃、1時間。
【0102】
1H-インドール-6-カルボン酸4-フルオロベンジルの調製
撹拌している1H-インドール-6-カルボン酸(1.0g、6.21mmol)および(4-フルオロフェニル)メタノール(861mg、6.83mmol)のDCM(20mL)溶液に、DCC(1.4g、6.83mmol)を添加し、続いてDMAP(83mg、0.68mmol)を添加した。得られた反応混合物を、室温で3時間撹拌した。反応の進行を、TLCによりモニターした。出発物質が完全に消費された後、反応混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。有機相をまとめて無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。この粗化合物を、石油エーテル中20%のEtOAcで溶出させる100-200シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィにより精製して、オフホワイト色固体として標記化合物を得た(600mg、35%)。LCMS:m/z270.22[M+H]+。
【0103】
1-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エチル)-1H-インドール-6-カルボン酸4-フルオロベンジルの調製
撹拌している1H-インドール-6-カルボン酸4-フルオロベンジル(600mg、2.23mmol)のDMF(5mL)溶液に、NaH(鉱物油中60%の分散体)(134mg、3.35mmol)を0℃で添加した。混合物を20分間撹拌した。その後、DMFに溶解した2-(2-ブロモエトキシ)テトラヒドロ-2H-ピラン(513mg、2.45mmol)を、反応混合物に、徐々に滴下で添加した。得られた反応混合物を、室温で3時間撹拌した。反応の進行を、TLCによりモニターした。出発物質が完全に消費された後、反応混合物を氷水(30mL)で急冷し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機相をまとめて無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。この粗化合物を、石油エーテル中10%のEtOAcで溶出させる100-200シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィにより精製して、無色の半固体として標記化合物を得た(420mg、47%)。LCMS:m/z398.40[M+H]+。
【0104】
1-(2-ヒドロキシエチル)-1H-インドール-6-カルボン酸4-フルオロベンジルの調製
撹拌している1-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エチル)-1H-インドール-6-カルボン酸4-フルオロベンジル(420mg、1.06mmol)のMeOH(10mL)溶液に、p-TSA(61mg、0.32mmol)を0℃で添加した。得られた反応混合物を、室温で2時間撹拌した。反応の進行を、TLCによりモニターした。出発物質が完全に消費された後、反応混合物を減圧下で濃縮し、氷水(10mL)で急冷し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機相をまとめて無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。この粗化合物を、石油エーテル中25%のEtOAcで溶出させる100-200シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィにより精製して、無色の半固体として標記化合物を得た(310mg、94%)。LCMS:m/z314.22[M+H]+。
【0105】
1-(2-(トシルオキシ)エチル)-1H-インドール-6-カルボン酸4-フルオロベンジルの調製
撹拌している1-(2-ヒドロキシエチル)-1H-インドール-6-カルボン酸4-フルオロベンジル(310mg、0.99mmol)のDCM(20mL)溶液に、Et3N(0.45mL、2.97mmol)およびTsCl(284mg、1.49mmol)を添加し、続いてDMAP(12mg、0.099mmol)を添加した。得られた反応混合物を、室温で3時間撹拌した。反応の進行を、TLCによりモニターした。出発物質が完全に消費された後、反応混合物を水(10mL)で急冷し、DCM(2×50mL)で抽出した。有機相をまとめて無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。この粗化合物を、石油エーテル中10%のEtOAcで溶出させる100-200シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィにより精製して、無色の半固体として標記化合物を得た(350mg、48%)。LCMS:m/z468.37[M+H]+。
【0106】
化合物15 1-(2-((1,3-ジヒドロキシ-2-メチルプロパン-2-イル)アミノ)エチル)-1H-インドール-6-カルボン酸4-フルオロベンジルの調製
撹拌している1-(2-(トシルオキシ)エチル)-1H-インドール-6-カルボン酸4-フルオロベンジル(220mg、0.47mmol)および2-アミノ-2-メチルプロパン-1,3-ジオール(495mg、4.71mmol)のMeCN(5mL)溶液に、DIPEA(0.82mL、4.71mmol)を添加した。得られた反応混合物を、マイクロ波条件下、110℃で1時間加熱した。反応の進行を、TLCによりモニターした。出発物質が完全に消費された後、反応混合物を水(20mL)で急冷し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。この粗化合物を、逆相分取HPLCにより精製して、無色の半固体として標記化合物を得た(40mg、21%)。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.19(s,1H),7.64(t,J=2.9Hz,3H),7.55(q,J=4.7Hz,2H),7.24(t,J=8.9Hz,2H),6.52(d,J=2.9Hz,1H),5.36(s,2H),4.26(q,J=5.4Hz,4H),3.16(d,J=5.3Hz,4H),2.87(t,J=6.2Hz,2H),1.65(s,1H),0.80(s,3H)。LCMS:m/z401.73[M+H]+。
【0107】
【化13】
試薬および条件:a)RPhCH
2CH
2OH、PPh
3、DIAD、THF、0℃からrt、16時間;b)BrCH
2CH
2OTHP、NaH、DMF、0℃からrt、3時間;c)TsCl、Et
3N、DMAP、DCM、rt、1時間;d)TsCl、Et
3N、DMAP、DCM、rt、1時間;e)2-アミノ-2-メチルプロパン-1,3-ジオール、DIPEA、MeCN、110℃、1時間。
【0108】
6-(2-メチルフェネトキシ)-1H-インドールの調製
撹拌している1H-インドール-6-オール(300mg、2.25mmol)および2-(o-トリル)エタン-1-オール(368mg、2.70mmol)のTHF(10mL)溶液に、PPh3(1.2g、4.50mmol)を添加し、続いてDIAD(909mg、4.50mmol)を0℃で添加した。得られた反応混合物を、室温で16時間撹拌した。反応の進行を、TLCによりモニターした。出発物質が完全に消費された後、反応混合物を水(25mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機相をまとめて無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。この粗化合物を、石油エーテル中15%のEtOAcで溶出させる100-200シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィにより精製して、黄色液体として標記化合物を得た(220mg、39%)。LCMS:m/z252.25[M+H]+。
【0109】
本方法により調製された他の類縁体:
6-(3-メチルフェネトキシ)-1H-インドール(24%)。LCMS:m/z252.25[M+H]+。
6-(4-メチルフェネトキシ)-1H-インドール(21%)。LCMS:m/z252.10[M+H]+。
6-(2-メトキシフェネトキシ)-1H-インドール(22%)。LCMS:m/z268.24[M+H]+。
6-(3-メトキシフェネトキシ)-1H-インドール(30%)。LCMS:m/z268.29[M+H]+。
6-(4-メトキシフェネトキシ)-1H-インドール(31%)。LCMS:m/z268.29[M+H]+。
6-(2-(トリフルオロメチル)フェネトキシ)-1H-インドール(54%)。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ10.81(s,1H),7.72(d,J=7.6Hz,1H),7.69-7.59(m,2H),7.57-7.55(m,1H),7.38(d,J=8.4Hz,1H),7.17(t,J=2.8Hz,1H),6.90(d,J=1.6Hz,1H),6.65(dd,J=8.4,2.0Hz,1H),6.31-6.30(m,1H),4.21(t,J=6.8Hz,2H),3.24(t,J=6.4Hz,2H)。
6-(4-(トリフルオロメチル)フェネトキシ)-1H-インドール(18%)。LCMS:m/z306.33[M+H]+。
6-(3,4-ジフルオロフェネトキシ)-1H-インドール(58%)。LCMS:m/z274.10[M+H]+。
6-(3,4-ジメチルフェネトキシ)-1H-インドール(35%)。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ10.81(s,1H),7.37(d,J=8.4Hz,1H),7.17-7.16(m,1H),7.10-7.02(m,3H),6.88(d,J=2.0Hz,1H),6.62(dd,J=8.4,2.4Hz,1H),6.31-6.30(m,1H),4.13(t,J=6.8Hz,2H),2.96(t,J=7.2Hz,2H),2.20-2.16(m,6H)。
【0110】
6-(2-メチルフェネトキシ)-1-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エチル)-1H-インドールの調製
撹拌している6-(2-メチルフェネトキシ)-1H-インドール(200mg、0.80mmol)のDMF(5mL)溶液に、NaH(鉱物油中60%の分散体)(48mg、1.20mmol)を0℃で添加し、20分間撹拌した。その後、DMFに溶解した2-(2-ブロモエトキシ)テトラヒドロ-2H-ピラン(250mg、1.19mmol)を、反応混合物に、徐々に滴下で添加した。得られた反応混合物を、室温で3時間撹拌した。反応の進行を、TLCによりモニターした。出発物質が完全に消費された後、反応混合物を氷水(30mL)で急冷し、EtOAc(2×25mL)で抽出した。有機相をまとめて、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、無色の半固体として粗生成物を得(280mg、93%)、これを、さらなる精製なしで次のステップで使用した。LCMS:m/z380.32[M+H]+。
【0111】
本方法により調製された他の類縁体:
6-(3-メチルフェネトキシ)-1-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エチル)-1H-インドール(80%)。LCMS:m/z380.40[M+H]+。
6-(4-メチルフェネトキシ)-1-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エチル)-1H-インドール(55%)。LCMS:m/z380.32[M+H]+。
6-(2-メトキシフェネトキシ)-1-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エチル)-1H-インドール(99%)。LCMS:m/z396.41[M+H]+。
6-(3-メトキシフェネトキシ)-1-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エチル)-1H-インドール(90%)。LCMS:m/z396.32[M+H]+。
6-(4-メトキシフェネトキシ)-1-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エチル)-1H-インドール(56%)。LCMS:m/z396.53[M+H]+。
6-(2-(トリフルオロメチル)フェネトキシ)-1-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エチル)-1H-インドール(99%)。LCMS:m/z434.42[M+H]+。
6-(4-(トリフルオロメチル)フェネトキシ)-1-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エチル)-1H-インドール(77%)。LCMS:m/z434.42[M+H]+。
6-(3,4-ジフルオロフェネトキシ)-1-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エチル)-1H-インドール(56%)。LCMS:m/z402.38[M+H]+。
6-(3,4-ジメチルフェネトキシ)-1-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エチル)-1H-インドール(61%)。LCMS:m/z394.49[M+H]+。
【0112】
2-(6-(2-メチルフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エタン-1-オールの調製
撹拌している6-(2-メチルフェネトキシ)-1-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エチル)-1H-インドール(280mg、0.74mmol)のMeOH(6mL)溶液に、p-TSA(71mg、0.37mmol)を0℃で添加した。得られた反応混合物を、室温で1時間撹拌した。反応の進行を、TLCによりモニターした。出発物質が完全に消費された後、反応混合物を、減圧下で濃縮し、水(10mL)で急冷し、EtOAc(2×25mL)で抽出した。有機相をまとめて無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。この粗化合物を、石油エーテル中25%のEtOAcで溶出させる100-200シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィにより精製して、無色の半固体として標記化合物を得た(150mg、69%)。LCMS:m/z296.20[M+H]+。
【0113】
本方法により調製された他の類縁体:
2-(6-(3-メチルフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エタン-1-オール(71%)。LCMS:m/z296.48[M+H]+。
2-(6-(4-メチルフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エタン-1-オール(98%)。LCMS:m/z296.39[M+H]+。
2-(6-(2-メトキシフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エタン-1-オール(35%)。LCMS:m/z312.34[M+H]+。
2-(6-(3-メトキシフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エタン-1-オール(70%)。LCMS:m/z312.24[M+H]+。
2-(6-(4-メトキシフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エタン-1-オール(89%)。LCMS:m/z312.45[M+H]+。
2-(6-(2-(トリフルオロメチル)フェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エタン-1-オール(40%)。LCMS:m/z350.23[M+H]+。
2-(6-(4-(トリフルオロメチル)フェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エタン-1-オール(69%)。LCMS:m/z350.23[M+H]+。
2-(6-(3,4-ジフルオロフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エタン-1-オール(89%)。LCMS:m/z318.41[M+H]+。
2-(6-(3,4-ジメチルフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エタン-1-オール(81%)。LCMS:m/z310.42[M+H]+。
【0114】
4-メチルベンゼンスルホン酸2-(6-(2-メチルフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチルの調製
撹拌している2-(6-(2-メチルフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エタン-1-オール(150mg、0.51mmol)のDCM(5mL)溶液に、Et3N(0.2mL、1.53mmol)およびTsCl(147mg、0.77mmol)を添加し、続いてDMAP(6mg、0.05mmol)を添加した。得られた反応混合物を、室温で1時間撹拌した。反応の進行を、TLCによりモニターした。出発物質が完全に消費された後、反応混合物を水(10mL)で急冷し、DCM(2×20mL)で抽出した。有機相をまとめて無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。この粗化合物を、石油エーテル中10%のEtOAcで溶出させる100-200シリカゲルを使用するカラムクロマトグラフィにより精製して、黄色半固体として標記化合物を得た(200mg、87%)。LCMS:m/z450.42[M+H]+。
【0115】
本方法により調製された他の類縁体:
4-メチルベンゼンスルホン酸2-(6-(3-メチルフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチル(33%)。LCMS:m/z450.38[M+H]+。
4-メチルベンゼンスルホン酸2-(6-(4-メチルフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチル(33%)。LCMS:m/z450.38[M+H]+。
4-メチルベンゼンスルホン酸2-(6-(2-メトキシフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチル(81%)。LCMS:m/z466.42[M+H]+。
4-メチルベンゼンスルホン酸2-(6-(3-メトキシフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチル(76%)。LCMS:m/z466.27[M+H]+。
4-メチルベンゼンスルホン酸2-(6-(4-メトキシフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチル(42%)。LCMS:m/z466.23[M+H]+。
4-メチルベンゼンスルホン酸2-(6-(2-(トリフルオロメチル)フェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチル(30%)。LCMS:m/z504.27[M+H]+。
4-メチルベンゼンスルホン酸2-(6-(4-(トリフルオロメチル)フェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチル(88%)。LCMS:m/z504.27[M+H]+。
4-メチルベンゼンスルホン酸2-(6-(3,4-ジフルオロフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチル(64%)。LCMS:m/z472.38[M+H]+。
4-メチルベンゼンスルホン酸2-(6-(3,4-ジメチルフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチル(44%)。LCMS:m/z464.38[M+H]+。
【0116】
化合物16 2-メチル-2-((2-(6-(2-メチルフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチル)アミノ)プロパン-1,3-ジオールの調製
撹拌している4-メチルベンゼンスルホン酸2-(6-(2-メチルフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチル(150mg、0.33mmol)および2-アミノ-2-メチルプロパン-1,3-ジオール(347mg、3.30mmol)のCH3CN(5mL)溶液に、DIPEA(0.57mL、3.30mmol)を添加した。得られた反応混合物を、マイクロ波条件下、110℃で1時間加熱した。反応の進行を、TLCによりモニターした。出発物質が完全に消費された後、反応混合物を水(20mL)で急冷し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。この粗化合物を、逆相分取HPLCにより精製して、無色の半固体として標記化合物を得た(16mg、13%)。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.37(d,J=8.6Hz,1H),7.28(t,J=4.2Hz,1H),7.21-7.13(m,4H),7.03(s,1H),6.64(dd,J=8.4,2.0Hz,1H),6.30(d,J=3.0Hz,1H),4.26(t,J=5.2Hz,2H),4.18(t,J=7.1Hz,2H),4.10(t,J=6.6Hz,2H),3.17(d,J=5.1Hz,4H),3.06(t,J=7.1Hz,2H),2.81(t,J=6.5Hz,2H),2.35(s,3H),1.62(s,1H),0.81(s,3H)。LCMS:m/z383.40[M+H]+。
【0117】
本方法により調製された他の類縁体:
化合物17 2-メチル-2-((2-(6-(3-メチルフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチル)アミノ)プロパン-1,3-ジオール(15%)。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.37(d,J=8.6Hz,1H),7.22-7.12(m,4H),7.04(d,J=8.3Hz,2H),6.65(d,J=8.4Hz,1H),6.30(d,J=2.8Hz,1H),4.34-4.11(m,6H),3.19(s,4H),3.02(t,J=6.9Hz,2H),2.83(br.s,2H),2.30(s,3H),1.63(s,1H),0.83(s,3H)。LCMS:m/z383.48[M+H]+。
【0118】
化合物18 2-メチル-2-((2-(6-(4-メチルフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチル)アミノ)プロパン-1,3-ジオール(31%)。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.36(d,J=8.6Hz,1H),7.24-7.20(m,3H),7.12(d,J=7.8Hz,2H),7.02(s,1H),6.63(dd,J=8.4,1.6Hz,1H),6.30(d,J=3.0Hz,1H),4.27(t,J=5.0Hz,2H),4.17(t,J=7.0Hz,2H),4.10(t,J=6.6Hz,2H),3.17(d,J=5.2Hz,4H),3.01(t,J=6.9Hz,2H),2.82(t,J=6.6Hz,2H),2.28(s,3H),1.62(s,1H),0.82(s,3H)。LCMS:m/z383.48[M+H]+。
【0119】
化合物19 2-メチル-2-((2-(6-(2-メトキシフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチル)アミノ)プロパン-1,3-ジオール(33%)。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.36(d,J=8.4Hz,1H),7.28-7.19(m,3H),7.01-6.98(s,2H),6.91(t,J=8.4,1H),6.63(t,J=8.4,1H),6.29(d,J=2.4Hz,1H),4.26(t,J=4.8Hz,2H),4.15-4.08(m,4H),3.82(s,3H),3.16(d,J=4.8Hz,4H),3.05(t,J=7.2Hz,2H),2.82(t,J=6.0Hz,2H),1.60(s,1H),0.81(s,3H)。LCMS:m/z399.40[M+H]+。
【0120】
化合物20 2-メチル-2-((2-(6-(3-メトキシフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチル)アミノ)プロパン-1,3-ジオール(60%)。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.37(d,J=8.4Hz,1H),7.25-7.20(m,2H),7.03(s,1H),6.93-6.90(m,2H),6.81-6.78(m,1H),6.65(dd,J=8.4,6.4Hz,1H),6.30(d,J=3.2Hz,1H),4.26(t,J=5.2Hz,2H),4.21(t,J=6.8Hz,2H),4.10(t,J=6.8Hz,2H),3.74(s,3H),3.17(d,J=5.2Hz,4H),3.04(t,J=6.8Hz,2H),2.82(t,J=6.4Hz,2H),1.61(s,1H),0.81(s,3H)。LCMS:m/z399.44[M+H]+。
【0121】
化合物21 2-メチル-2-((2-(6-(4-メトキシフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチル)アミノ)プロパン-1,3-ジオール(42%)。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.36(d,J=8.6Hz,1H),7.26(d,J=8.4Hz,2H),7.20(d,J=3.0Hz,1H),7.02(br.s,1H),6.88(d,J=8.4Hz,2H),6.65-6.63(m,1H),6.30(d,J=3.0Hz,1H),4.27(t,J=5.0Hz,2H),4.16(t,J=6.8Hz,2H),4.10(t,J=6.8Hz,2H),3.73(s,3H),3.17(d,J=4.8Hz,4H),2.99(t,J=6.9Hz,2H),2.82(t,J=6.1Hz,2H),1.59(br.s,1H),0.82(s,3H)。LCMS:m/z399.44[M+H]+。
【0122】
化合物22 2-メチル-2-((2-(6-(2-(トリフルオロメチル)フェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチル)アミノ)プロパン-1,3-ジオール(18%)。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.73(d,J=7.6Hz,1H),7.66-7.65(m,2H),7.48-7.46(m,1H),7.37(d,J=8.8Hz,1H),7.21(d,J=2.8Hz,1H),7.04(s,1H),6.65(d,J=7.6Hz,1H),6.30(d,J=2.8Hz,1H),4.25-4.22(m,4H),4.10(t,J=6.4Hz,2H),3.26-3.23(m,2H),3.16(d,J=4.8Hz,4H),2.81(s,2H),1.64(s,1H),0.81(s,3H)。LCMS:m/z437.44[M+H]+。
【0123】
化合物23 2-メチル-2-((2-(6-(2-(トリフルオロメチル)フェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチル)アミノ)プロパン-1,3-ジオール(46%)。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.68(d,J=8.0Hz,2H),7.59(d,J=8.0Hz,2H),7.36(d,J=8.8Hz,1H),7.21(d,J=2.8Hz,1H),7.03(s,1H),6.64(d,J=8.4Hz,1H),6.29(d,J=2.8Hz,1H),4.27-4.24(m,4H),4.10(t,J=6.4Hz,2H),3.18-3.14(m,6H),2.82(t,J=6.4Hz,2H),1.62(s,1H),0.81(s,3H)。LCMS:m/z437.44[M+H]+。
【0124】
化合物24 2-メチル-2-((2-(6-(3,4-ジフルオロフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチル)アミノ)プロパン-1,3-ジオール(16%)。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.47-7.31(m,3H),7.22(d,J=2.9Hz,2H),7.03(s,1H),6.65-6.63(m,1H),6.30(d,J=2.9Hz,1H),4.27(t,J=5.1Hz,2H),4.21(t,J=6.8Hz,2H),4.10(t,J=6.5Hz,2H),3.17(d,J=5.2Hz,4H),3.06(t,J=6.7Hz,2H),2.88-2.82(m,2H),1.62(br.s,1H),0.82(s,3H)。LCMS:m/z405.48[M+H]+。
【0125】
化合物25 2-メチル-2-((2-(6-(3,4-ジメチルフェネトキシ)-1H-インドール-1-イル)エチル)アミノ)プロパン-1,3-ジオール(27%)。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.36(d,J=8.6Hz,1H),7.20(d,J=3.1Hz,1H),7.11-7.01(m,4H),6.64(dd,J=8.4,2.0Hz,1H),6.29(d,J=3.1Hz,1H),4.27(t,J=5.0Hz,2H),4.18-4.08(m,4H),3.17(d,J=4.7Hz,4H),2.97(t,J=7.0Hz,2H),2.81(s,2H),2.19(d,J=7.9Hz,6H),1.59(s,1H),0.82(s,3H)。LCMS:m/z397.41[M+H]+。
【0126】
実施例2-式(I)の化合物の抗トロポミオシン活性
本開示の化合物のTpm4.2含有アクチンマイクロフィラメントを破壊する能力を、初代マウス胎児線維芽細胞(PMEF)細胞で調べた。1000μLの体積の完全培地中、1ウェルにつき3×10
4細胞で、13mmのカバースリップを含む12ウェルプレートに細胞を播種し、処理前24時間、プレートを放置した。その後、細胞をDMSOおよび2つの濃度のテスト化合物で処理した。処置後24時間、細胞を16%パラホルムアルデヒド(PBS)で固定し、ウサギポリクローナル抗トロポミオシンδ/9d抗体で染色して、Tpm4.2を視覚化した。オリンパスIX83落射蛍光顕微鏡を使用して、単一平面画像を取得した。各処理条件で、Tpm4.2蛍光色素および488-Atto-ファロイジンの両方について10の視野を回収した。画像を目視で評価して、Tpm4.2フィラメントネットワークが、この処理条件下で破壊されたかどうかを決定した(表1)。画像の代表的な例は、化合物13について与えられ(
図1)、制御条件において観察された平行なフィラメント束が失われ、化合物13に曝露された後、Tpm4.2の点状凝集体が、その核付近で観察される。
【0127】
【0128】
本明細書における任意の参考文献の引用は、そのような参考文献が、本出願に対する先行技術として利用可能であることを認めるものとして解釈されるべきではない。さらに、本明細書における、先行刊行物(もしくは、それに由来する情報)のいずれか、または既知の事項のいずれかへの言及は、先行刊行物(もしくは、それに由来する情報)または既知の事項が、本明細書が関係する努力分野における共通の一般的な知識の一部を形成することを承認するものまたは認めるものまたは何らかの形で提案するものとして解釈されず、解釈されるべきではない。
【0129】
当業者は、本明細書に記載の本開示が、具体的に説明されているもの以外の変形および改変の可能性があることを認識するであろう。本開示が、そのような変形および改変をすべて含むことが理解されるべきである。本開示はまた、本明細書において個々にまたは集合的に言及または示唆されたステップ、特徴、組成物および化合物のすべて、ならびに前記ステップ、特徴、組成物および化合物の2つもしくはそれ以上の組み合わせのいずれかおよびすべてを含む。
【国際調査報告】