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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】尿道カテーテルシステム
(51)【国際特許分類】
   A61M 1/00 20060101AFI20240905BHJP
【FI】
A61M1/00 120
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519426
(86)(22)【出願日】2022-09-28
(85)【翻訳文提出日】2024-04-30
(86)【国際出願番号】 US2022045084
(87)【国際公開番号】W WO2023055832
(87)【国際公開日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】63/250,010
(32)【優先日】2021-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591018693
【氏名又は名称】シー・アール・バード・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】C R BARD INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100107249
【弁理士】
【氏名又は名称】中嶋 恭久
(72)【発明者】
【氏名】レガスピ、ロナルド エヌ.
(72)【発明者】
【氏名】ブヴァネーシュ クルカルニ、プージャ
(72)【発明者】
【氏名】クルカルニ、ヴィナヤック
(72)【発明者】
【氏名】ホセ、ジャイン
【テーマコード(参考)】
4C077
【Fターム(参考)】
4C077AA19
4C077BB10
4C077DD12
4C077DD21
4C077DD26
4C077EE04
4C077KK25
(57)【要約】
尿道カテーテル、及び尿道カテーテルを蓄尿バッグに接続する排出チューブを含む尿道カテーテルシステムが本明細書に開示される。蓄尿バッグは、保管状態と使用状態との間で移行するように構成される。蓄尿バッグは、第1の開口部に連結されたインテークポートと、出口と、を含み、出口は、閉状態から開状態に移行して蓄尿バッグから流体の体積が変位されることを可能にするように構成される。蓄尿バッグに取り外し可能に連結された保管バッグであって、保管バッグは、保管バッグ開口部を有し、保管状態の男性用尿道カテーテル、排出チューブ及び蓄尿バッグを受け入れるように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
尿道カテーテルシステムであって、
尿道カテーテルと、
上端及び下端を規定する蓄尿バッグであって、前記上端にあるハブにより前記尿道カテーテルと連結され、前記蓄尿バッグは、
前記ハブと連結された入口開口部であって、前記ハブの内腔を通って前記尿道カテーテルの内腔と流体連通する入口開口部と、
閉状態から開状態に移行して前記蓄尿バッグから尿が排出されることを可能にするように構成される出口と、を備える、蓄尿バッグと、
前記蓄尿バッグに分離可能に取り付けられた保管バッグであって、前記保管バッグの開口部を通して保管状態の前記尿道カテーテル及び前記蓄尿バッグを前記保管バッグの中に受け入れるように構成される保管バッグと、を備える、尿道カテーテルシステム。
【請求項2】
前記尿道カテーテルは、男性用尿道カテーテルである、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
プルリングを有するカテーテルキャップをさらに備え、前記カテーテルキャップは、前記尿道カテーテルの使用前及び使用後の両方で前記尿道カテーテルの遠位端に取り付けられるように構成される、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
前記蓄尿バッグは、前記蓄尿バッグを前記使用状態から前記保管状態に移行させるために、前記下端から前記上端に巻き上げられるように構成される、請求項1~3のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項5】
前記尿道カテーテルは、前記蓄尿バッグに事前に取り付けられる、請求項1~4のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項6】
前記保管バッグは、前記蓄尿バッグの下端に分離可能に取り付けられる、請求項1~5のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項7】
前記保管バッグは、切り離し線に沿って前記蓄尿バッグに分離可能に取り付けられる、請求項1~6のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項8】
前記保管バッグは、前記蓄尿バッグの前面パネル又は背面パネルのいずれか一方に分離可能に取り付けられる、請求項1~7のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項9】
前記保管バッグは、前記蓄尿バッグを前記保管バッグ内に確実に収容するように構成される閉鎖機構を含む、請求項1~8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項10】
前記閉鎖機構は、変位可能なシール部材を含み、前記変位可能なシール部材は、保管バッグ開口部を横切って変位させられたとき、前記保管バッグ開口部の流体密封シールを規定するように構成される、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記蓄尿バッグは、前記蓄尿バッグの周縁に沿って配置された取っ手を含み、前記取っ手は、指ループを含む、請求項1~10のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項12】
前記取っ手は、周縁から離れるように延びる、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記取っ手は、前記蓄尿バッグの下周縁に沿って配置される、請求項10又は11に記載のシステム。
【請求項14】
前記ハブは、前記ハブの前記内腔と一直線上に配置された一方向弁を含み、前記一方向弁は、尿が前記ハブの前記内腔を通って前記蓄尿バッグに流入することを可能にするとともに、尿が前記ハブの前記内腔を通って前記蓄尿バッグから流出することを防止するように構成される、請求項1~13のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項15】
前記ハブは、
前記蓄尿バッグと連結された第1のハブ部分と、
前記尿道カテーテルと連結された第2のハブ部分と、を含み、
前記第1のハブ部分及び前記第2のハブ部分は、前記第1のハブ部分及び前記第2のハブ部分が互いに連結されたとき、前記ハブの前記内腔の連続性を規定する、請求項1~14のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項16】
前記第2のハブ部分は、前記第1のハブ部分と取り外し可能に連結される、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記第1のハブ部分に対する前記第2のハブ部分の回転が前記第1のハブ部分及び前記第2のハブ部分を連結状態と分離状態との間で移行させるように、前記第2のハブ部分は、ヒンジにより前記第1のハブ部分と連結される、請求項15に記載のシステム。
【請求項18】
前記第1のハブ部分は、前記ハブの前記内腔と流体連通するサイドポートを含み、
前記第1のハブ部分及び前記第2のハブ部分は、前記第2のハブ部分が前記第1のハブ部分に対して押し下げられた状態と前記第1のハブ部分に対して伸長された状態との間で摺動可能であるように互いに摺動可能に連結され、
前記第2のハブが前記伸長された状態にあるとき、前記サイドポートは前記ハブの前記内腔と流体連通しており、それによって尿が前記サイドポートを通って前記蓄尿バッグから流出することを可能にし、
前記第2のハブが前記押し下げられた状態にあるとき、前記サイドポートは前記ハブの前記内腔と流体連通しておらず、それによって尿が前記サイドポートを通って前記蓄尿バッグから流出することを防止する、請求項15に記載のシステム。
【請求項19】
前記蓄尿バッグは、前記保管状態と前記使用状態との間で長手方向に伸長可能である、請求項1~18のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項20】
前記蓄尿バッグは、前記保管状態において長手方向に折り畳まれる、請求項1~19のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項21】
前記蓄尿バッグは、前記保管状態において前記蓄尿バッグの周囲に巻き付くように構成される1つ以上のストラップを含む、請求項1~20のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項22】
前記1つ以上のストラップは、前記蓄尿バッグの周縁から離れるように延びる、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記1つ以上のストラップの各々は、それぞれのストラップを貫通して延びる1つ以上の固定用穴を含み、
前記1つ以上の固定用穴は、前記それぞれのストラップを固定するために、前記1つ以上の固定用穴を通して前記それぞれのストラップを螺合可能に受け入れるように構成される、請求項21又は22に記載のシステム。
【請求項24】
前記1つ以上のストラップは、スナップファスナ、又は面ファスナを含む取り付け装置を含む、請求項21又は22に記載のシステム。
【請求項25】
前記カテーテルキャップの前記プルリングは、前記保管状態において前記プルリングが前記蓄尿バッグの周囲に延びることを可能にするように伸張するように構成される、請求項3~20のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項26】
前記蓄尿バッグは、前記蓄尿バッグの下周辺に沿って延びるロッドを含み、
前記ロッドは、ユーザが前記蓄尿バッグを前記下端から前記上端まで巻き上げることを可能にする、請求項1~25のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項27】
前記出口は、前記蓄尿バッグの角部周辺にわたって延びる脆弱バンドを含み、
前記脆弱バンドは、ユーザによって引っ張られたときに前記脆弱バンドを引き裂くように構成されるプルタブを含み、
前記脆弱バンドを引き裂くことは、前記蓄尿バッグの出口開口部を規定する前記角部周辺のシールを破り、
前記出口開口部は、前記蓄尿バッグから尿を排出することを可能にする、請求項1~26のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項28】
前記脆弱バンドは、前記蓄尿バッグに繋がれる、請求項27に記載のシステム。
【請求項29】
前記出口は、
前記蓄尿バッグの内部と流体連通する出口ポート開口部を規定する出口ポートと、
前記出口ポートと密封可能に連結された出口キャップと、を含み、前記出口キャップは、前記出口ポート開口部を通して前記蓄尿バッグから尿を排出することを可能にするために、前記出口ポートから分離するように構成される、請求項1~26のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項30】
前記出口キャップは、前記出口ポートとヒンジ式に連結される、請求項29に記載のシステム。
【請求項31】
前記キャップは、前記出口ポートと螺合可能に連結される、請求項29に記載のシステム。
【請求項32】
前記出口は、前記蓄尿バッグの内部と流体連通する出口ポート開口部を規定する出口ポートを含み、
前記出口ポートは、前記出口ポート開口部にわたって延びる脆弱フィルムを含み、前記脆弱フィルムは、前記出口ポート開口部のフィルムシールを規定する、請求項1~26のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項33】
前記脆弱フィルムは、尿と接触すると溶解するように構成される紙材料であり、使用中に尿と前記紙材料が接触することで、前記フィルムシールを破り、前記出口ポート開口部を通して前記蓄尿バッグから尿を排出することが可能になる、請求項32に記載のシステム。
【請求項34】
前記出口ポートは、前記出口ポートに繋がれた穿孔部材を含み、前記穿孔部材は、前記脆弱フィルムを穿孔し、それによって前記フィルムシールを破り、前記出口ポート開口部を通して前記蓄尿バッグから尿を排出することを可能にするように構成される、請求項32に記載のシステム。
【請求項35】
前記穿孔部材は、前記穿孔部材の内腔を規定する穿孔部材本体を含み、前記穿孔部材は、前記穿孔部材の前記内腔が前記出口開口部と流体連通するように、前記出口ポートと連結するように構成される、請求項34に記載のシステム。
【請求項36】
前記出口は、前記前面パネルと連結された第1のプルタブと、前記背面パネルと連結された対応する第2のプルタブとを含み、
前記第1のプルタブ及び前記第2のプルタブの各々は、前記蓄尿バッグの角部周辺から離れるように延び、
使用時に、前記第1のプルタブ及び前記第2のプルタブを互いから引き離すことで、前記蓄尿バッグの出口開口部を規定する前記角部周辺のシールが破れて、前記出口開口部を通して前記蓄尿バッグから尿を排出することが可能になる、請求項1~26のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項37】
前記第1のプルタブ及び前記第2のプルタブの各々は、指穴を含む、請求項36に記載のシステム。
【請求項38】
蓄尿バッグであって、
上端及び下端であって、前記蓄尿バッグは前記上端にあるハブにより尿道カテーテルと連結するように構成される、上端及び下端と、
前記ハブに連結された入口開口部であって、前記ハブの内腔と流体連通している入口開口部と、
閉状態から開状態に移行して前記蓄尿バッグから尿が排出されることを可能にするように構成される出口と、
前記蓄尿バッグに分離可能に取り付けられた保管バッグであって、前記保管バッグの開口部を通して保管状態の前記尿道カテーテル及び前記蓄尿バッグを前記保管バッグの中に受け入れるように構成される保管バッグと、を備える、蓄尿バッグ。
【請求項39】
前記蓄尿バッグは、前記蓄尿バッグを前記使用状態から前記保管状態に移行させるために、前記下端から前記上端に巻き上げられるように構成される、請求項38に記載のバッグ。
【請求項40】
前記保管バッグは、前記蓄尿バッグの前記下端に分離可能に取り付けられる、請求項38又は39に記載のバッグ。
【請求項41】
前記保管バッグは、切り離し線に沿って前記蓄尿バッグに分離可能に取り付けられる、請求項38~40のいずれか一項に記載のバッグ。
【請求項42】
前記保管バッグは、前記蓄尿バッグの前面パネル又は背面パネルのいずれか一方に分離可能に取り付けられる、請求項38~41のいずれか一項に記載のバッグ。
【請求項43】
前記保管バッグは、前記蓄尿バッグを前記保管バッグ内に確実に収容するように構成される閉鎖機構を含む、請求項38~42のいずれか一項に記載のバッグ。
【請求項44】
前記閉鎖機構は、変位可能なシール部材を含み、前記変位可能なシール部材は、保管バッグ開口部を横切って変位させられたとき、前記保管バッグ開口部の流体密封シールを規定するように構成される、請求項43に記載のバッグ。
【請求項45】
前記蓄尿バッグは、前記蓄尿バッグの周縁に沿って配置された取っ手を含み、前記取っ手は、指ループを規定する、請求項38~44のいずれか一項に記載のバッグ。
【請求項46】
前記取っ手は、周縁から離れるように延びる、請求項45に記載のバッグ。
【請求項47】
前記取っ手は、前記蓄尿バッグの下周縁に沿って配置される、請求項45又は46に記載のバッグ。
【請求項48】
前記ハブは、前記ハブの前記内腔と一直線上に配置された一方向弁を含み、前記一方向弁は、尿が前記ハブの前記内腔を通って前記蓄尿バッグに流入することを可能にするとともに、尿が前記ハブの前記内腔を通って前記蓄尿バッグから流出することを防止するように構成される、請求項38~47のいずれか一項に記載のバッグ。
【請求項49】
前記ハブは、
前記蓄尿バッグと連結された第1のハブ部分と、
前記尿道カテーテルと連結するように構成される第2のハブ部分と、を含み、
前記第1のハブ部分及び前記第2のハブ部分は、前記第1のハブ部分及び前記第2のハブ部分が互いに連結されたとき、前記ハブの前記内腔の連続性を規定する、請求項38~48のいずれか一項に記載のバッグ。
【請求項50】
前記第2のハブ部分は、前記第1のハブ部分と取り外し可能に連結される、請求項49に記載のバッグ。
【請求項51】
前記第1のハブ部分に対する前記第2のハブ部分の回転が前記第1のハブ部分及び前記第2のハブ部分を連結状態と分離状態との間で移行させるように、前記第2のハブ部分は、ヒンジにより前記第1のハブ部分と連結される、請求項49に記載のバッグ。
【請求項52】
前記第1のハブ部分は、前記ハブの前記内腔と流体連通するサイドポートを含み、
前記第1のハブ部分及び前記第2のハブ部分は、前記第2のハブ部分が前記第1のハブ部分に対して押し下げられた状態と前記第1のハブ部分に対して伸長された状態との間で摺動可能であるように互いに摺動可能に連結され、
前記第2のハブが前記伸長された状態にあるとき、前記サイドポートは前記ハブの前記内腔と流体連通しており、それによって尿が前記サイドポートを通って前記蓄尿バッグから流出することを可能にし、
前記第2のハブが前記押し下げられた状態にあるとき、前記サイドポートは前記ハブの前記内腔と流体連通しておらず、それによって尿が前記サイドポートを通って前記蓄尿バッグから流出することを防止する、請求項49に記載のバッグ。
【請求項53】
前記蓄尿バッグは、前記保管状態と前記使用状態との間で長手方向に伸長可能である、請求項38~52のいずれか一項に記載のバッグ。
【請求項54】
前記蓄尿バッグは、前記保管状態において長手方向に折り畳まれる、請求項38~53のいずれか一項に記載のバッグ。
【請求項55】
前記蓄尿バッグは、前記保管状態において前記蓄尿バッグの周囲に巻き付くように構成される1つ以上のストラップを含む、請求項38~54のいずれか一項に記載のバッグ。
【請求項56】
前記1つ以上のストラップは、前記蓄尿バッグの周縁から離れるように延びる、請求項55に記載のバッグ。
【請求項57】
前記1つ以上のストラップの各々は、それぞれのストラップを貫通して延びる1つ以上の固定用穴を含み、
前記1つ以上の固定用穴は、前記それぞれのストラップを固定するために、前記1つ以上の固定用穴を通して前記それぞれのストラップを螺合可能に受け入れるように構成される、請求項55又は56に記載のバッグ。
【請求項58】
前記1つ以上のストラップは、スナップファスナ、又は面ファスナを含む取り付け装置を含む、請求項55又は56に記載のバッグ。
【請求項59】
前記蓄尿バッグは、前記蓄尿バッグの下周辺に沿って延びるロッドを含み、
前記ロッドは、ユーザが前記蓄尿バッグを前記下端から前記上端まで巻き上げることを可能にする、請求項38~58のいずれか一項に記載のバッグ。
【請求項60】
前記出口は、前記蓄尿バッグの角部周辺にわたって延びる脆弱バンドを含み、
前記脆弱バンドは、ユーザによって引っ張られたときに前記脆弱バンドを引き裂くように構成されるプルタブを含み、
前記脆弱バンドを引き裂くことは、前記蓄尿バッグの出口開口部を規定する前記角部周辺のシールを破り、
前記出口開口部は、前記蓄尿バッグから尿を排出することを可能にする、請求項38~59のいずれか一項に記載のバッグ。
【請求項61】
前記脆弱バンドは、前記蓄尿バッグに繋がれる、請求項60に記載のバッグ。
【請求項62】
前記出口は、
前記蓄尿バッグの内部と流体連通する出口ポート開口部を規定する出口ポートと、
前記出口ポートと密封可能に連結された出口キャップと、を含み、前記出口キャップは、前記出口ポート開口部を通して前記蓄尿バッグから尿を排出することを可能にするために、前記出口ポートから分離するように構成される、請求項38~59のいずれか一項に記載のバッグ。
【請求項63】
前記出口キャップは、前記出口ポートとヒンジ式に連結される、請求項62に記載のバッグ。
【請求項64】
前記キャップは、前記出口ポートと螺合可能に連結される、請求項62に記載のバッグ。
【請求項65】
前記出口は、前記蓄尿バッグの内部と流体連通する出口ポート開口部を規定する出口ポートを含み、
前記出口ポートは、前記出口ポートにわたって延びる脆弱フィルムを含み、前記脆弱フィルムは、前記出口ポート開口部のフィルムシールを規定する、請求項38~59のいずれか一項に記載のバッグ。
【請求項66】
前記脆弱フィルムは、尿と接触すると溶解するように構成される紙材料であり、使用中に尿と前記紙材料が接触することで、前記フィルムシールを破り、前記出口ポート開口部を通して前記蓄尿バッグから尿を排出することが可能になる、請求項65に記載のバッグ。
【請求項67】
前記出口ポートは、前記出口ポートに繋がれた穿孔部材を含み、前記穿孔部材は、前記脆弱フィルムを穿孔し、それによって前記フィルムシールを破り、前記出口ポート開口部を通して前記蓄尿バッグから尿を排出することを可能にするように構成される、請求項65に記載のバッグ。
【請求項68】
前記穿孔部材は、前記穿孔部材の内腔を規定する穿孔部材本体を含み、前記穿孔部材は、前記穿孔部材の前記内腔が前記出口開口部と流体連通するように、前記出口ポートと連結するように構成される、請求項67に記載のバッグ。
【請求項69】
前記出口は、前記前面パネルと連結された第1のプルタブと、前記背面パネルと連結された対応する第2のプルタブとを含み、
前記第1のプルタブ及び前記第2のプルタブの各々は、前記蓄尿バッグの角部周辺から離れるように延び、
使用時に、前記第1のプルタブ及び前記第2のプルタブを互いから引き離すことで、前記蓄尿バッグの出口開口部を規定する前記角部周辺のシールが破れて、前記出口開口部を通して前記蓄尿バッグから尿を排出することが可能になる、請求項38~59のいずれか一項に記載のバッグ。
【請求項70】
前記第1のプルタブ及び前記第2のプルタブの各々は、指穴を含む、請求項69に記載のバッグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、尿道カテーテルシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
尿失禁は、人が膀胱の制御を失う原因となり、大量又は少量の尿の喪失をもたらす。これは、複数の理由により引き起こされ得る。対麻痺又は四肢麻痺のユーザは、膀胱の制御を失い、尿道カテーテルを使用して膀胱を空にする必要がある。これらは、留置型(カテーテルが膀胱内により長時間配置され、尿を収集するために尿バッグに取り付けられている)であってもよく、又は間欠式(カテーテルが膀胱に周期的に挿入され、適切なドレナージレセプタクル又は収集バッグのいずれかに、尿が膀胱から直接排出される)であってもよい。間欠式カテーテルは、ユーザが自分でカテーテルを挿入することができる場合、又は尿バッグと共に見られないことを望む場合に好ましい。間欠式カテーテルは、ユーザに自由な移動を可能にする。
【0003】
いくつかの例では、ユーザは、自分の膀胱から直接、トイレ又は小便器などのドレナージレセプタクルへと尿を排出することができる。他の場合では、ドレナージレセプタクルは容易にアクセス可能ではない場合がある。そのような場合、ユーザは、バッグをカテーテルに接続して、バッグ内に尿を排出することができる。場合によっては、バッグをカテーテルに接続することは不便であり、ユーザに感染リスクをもたらす可能性がある。場合によっては、カテーテルから接続解除されたバッグは、再密封可能でない場合があり、したがって、尿がバッグからこぼれる可能性がある。
【発明の概要】
【0004】
いくつかの実施形態によれば、尿道カテーテル及び蓄尿バッグを含む尿道カテーテルシステムが本明細書に開示され、バッグは上端及び下端を規定し、蓄尿バッグは上端にあるハブにより尿道カテーテルと連結される。蓄尿バッグは、(i)ハブと連結された入口開口部であって、ハブの内腔を通って尿道カテーテルの内腔と流体連通する入口開口部と、(ii)閉状態から開状態に移行して蓄尿バッグから尿が排出されることを可能にするように構成される出口と、(iii)蓄尿バッグに分離可能に取り付けられた保管バッグであって、保管バッグの開口部を通して保管状態の尿道カテーテル及び蓄尿バッグをその中に受け入れるように構成される保管バッグと、をさらに含む。
【0005】
システムのいくつかの実施形態では、尿道カテーテルは男性用尿道カテーテルである。
いくつかの実施形態では、システムは、プルリングを有するカテーテルキャップをさらに含み、カテーテルキャップは、尿道カテーテルの使用前及び使用後の両方で尿道カテーテルの遠位端に取り付けられるように構成される。
【0006】
システムのいくつかの実施形態では、蓄尿バッグは、蓄尿バッグを使用状態から保管状態に移行させるために、下端から上端に巻き上げられるように構成される。システムのいくつかの実施形態では、尿道カテーテルは蓄尿バッグに事前に取り付けられる。
【0007】
システムのいくつかの実施形態では、保管バッグは、蓄尿バッグの下端に分離可能に取り付けられる。システムのいくつかの実施形態では、保管バッグは、切り離し線に沿って蓄尿バッグに分離可能に取り付けられる。システムのいくつかの実施形態では、保管バッグは、蓄尿バッグの前面パネル又は背面パネルのいずれか一方に分離可能に取り付けられる。
【0008】
システムのいくつかの実施形態では、保管バッグは、蓄尿バッグを保管バッグ内に確実に収容するように構成される閉鎖機構を含む。システムのいくつかの実施形態では、閉鎖機構は、変位可能なシール部材を含み、変位可能なシール部材は、保管バッグ開口部を横切って変位させられたとき、保管バッグ開口部の流体密封シールを規定するように構成される。
【0009】
システムのいくつかの実施形態では、蓄尿バッグは、蓄尿バッグの周縁に沿って配置された取っ手を含み、取っ手は、指ループを含む。システムのいくつかの実施形態では、取っ手は、周縁から離れるように延びる。システムのいくつかの実施形態では、取っ手は、蓄尿バッグの下周縁に沿って配置される。
【0010】
システムのいくつかの実施形態では、ハブは、ハブの内腔と一直線上に配置された一方向弁を含み、一方向弁は、尿がハブの内腔を通って蓄尿バッグに流入することを可能にするとともに、尿がハブの内腔を通って蓄尿バッグから流出することを防止するように構成される。
【0011】
システムのいくつかの実施形態では、ハブは、蓄尿バッグと連結された第1のハブ部分と、尿道カテーテルと連結された第2のハブ部分とを含む。第1のハブ部分及び第2のハブ部分は、第1のハブ部分及び第2のハブ部分が互いに連結されたとき、ハブの内腔の連続性を規定する。システムのいくつかの実施形態では、第2のハブ部分は、第1のハブ部分と取り外し可能に連結される。システムのいくつかの実施形態では、第1のハブ部分に対する第2のハブ部分の回転が第1のハブ部分及び第2のハブ部分を連結状態と分離状態との間で移行させるように、第2のハブ部分は、ヒンジにより第1のハブ部分と連結される。システムのいくつかの実施形態では、第1のハブ部分は、ハブの内腔と流体連通するサイドポートを含む。第1のハブ部分及び第2のハブ部分は、第2のハブ部分が第1のハブ部分に対して押し下げられた状態と第1のハブ部分に対して伸長された状態との間で摺動可能であるように互いに摺動可能に連結され、(i)第2のハブが伸長された状態にあるとき、サイドポートはハブの内腔と流体連通しており、それによって尿がサイドポートを通って蓄尿バッグから流出することを可能にし、(ii)第2のハブが押し下げられた状態にあるとき、サイドポートはハブの内腔と流体連通しておらず、それによって尿がサイドポートを通って蓄尿バッグから流出することを防止する。
【0012】
システムのいくつかの実施形態では、蓄尿バッグは、保管状態と使用状態との間で長手方向に伸長可能である。システムのいくつかの実施形態では、蓄尿バッグは、保管状態において長手方向に折り畳まれる。
【0013】
システムのいくつかの実施形態では、蓄尿バッグは、保管状態において蓄尿バッグの周囲に巻き付くように構成される1つ以上のストラップを含む。システムのいくつかの実施形態では、1つ以上のストラップは、蓄尿バッグの周縁から離れるように延びる。システムのいくつかの実施形態では、1つ以上のストラップの各々は、それぞれのストラップを貫通して延びる1つ以上の固定用穴を含み、1つ以上の固定用穴は、それぞれのストラップを固定するために、それを通してそれぞれのストラップを螺合可能に受け入れるように構成される。システムのいくつかの実施形態では、1つ以上のストラップは、スナップファスナ、又は面ファスナを含む取り付け装置を含む。
【0014】
システムのいくつかの実施形態では、カテーテルキャップのプルリングは、保管状態においてプルリングが蓄尿バッグの周囲に延びることを可能にするように伸張するように構成される。システムのいくつかの実施形態では、蓄尿バッグは、蓄尿バッグの下周辺に沿って延びるロッドを含み、ロッドは、ユーザが蓄尿バッグを下端から上端まで巻き上げることを可能にする。
【0015】
システムのいくつかの実施形態では、出口は、蓄尿バッグの角部周辺にわたって延びる脆弱バンドを含む。脆弱バンドは、ユーザによって引っ張られたときに脆弱バンドを引き裂くように構成されるプルタブを含み、脆弱バンドを引き裂くことは、蓄尿バッグの出口開口部を規定する角部周辺のシールを破り、出口開口部は、蓄尿バッグから尿を排出することを可能にする。システムのいくつかの実施形態では、脆弱バンドは蓄尿バッグに繋がれる。
【0016】
システムのいくつかの実施形態では、出口は、(i)蓄尿バッグの内部と流体連通する出口ポート開口部を規定する出口ポートと、(ii)出口ポートと密封可能に連結された出口キャップとを含み、出口キャップは、出口ポート開口部を通して蓄尿バッグから尿を排出することを可能にするために、出口ポートから分離するように構成される。システムのいくつかの実施形態では、出口キャップは、出口ポートとヒンジ式に連結される。システムのいくつかの実施形態では、キャップは、出口ポートと螺合可能に連結される。
【0017】
システムのいくつかの実施形態では、出口は、蓄尿バッグの内部と流体連通する出口ポート開口部を規定する出口ポートを含み、出口ポートは、出口ポート開口部にわたって延びる脆弱フィルムを含み、脆弱フィルムは、出口ポート開口部のフィルムシールを規定する。システムのいくつかの実施形態では、脆弱フィルムは、尿と接触すると溶解するように構成される紙材料であり、使用中に尿と紙材料が接触することで、フィルムシールを破り、出口ポート開口部を通して蓄尿バッグから尿を排出することが可能になる。システムのいくつかの実施形態では、出口ポートは、それに繋がれた穿孔部材を含み、穿孔部材は、脆弱フィルムを穿孔し、それによってフィルムシールを破り、出口ポート開口部を通して蓄尿バッグから尿を排出することを可能にするように構成される。システムのいくつかの実施形態では、穿孔部材は、穿孔部材の内腔を規定する穿孔部材本体を含み、穿孔部材は、穿孔部材の内腔が出口開口部と流体連通するように、出口ポートと連結するように構成される。
【0018】
システムのいくつかの実施形態では、出口は、前面パネルと連結された第1のプルタブと、背面パネルと連結された対応する第2のプルタブとを含み、第1のプルタブ及び第2のプルタブの各々は、蓄尿バッグの角部周辺から離れるように延び、使用時に、第1のプルタブ及び第2のプルタブを互いから引き離すことで、蓄尿バッグの出口開口部を規定する角部周辺のシールが破れて、出口開口部を通して蓄尿バッグから尿を排出することが可能になる。システムのいくつかの実施形態では、第1のプルタブ及び第2のプルタブの各々は、指穴を含む。
【0019】
また、いくつかの実施形態によれば、上端及び下端を含む蓄尿バッグが本明細書に開示される。バッグは、尿道カテーテルと連結するように構成されるハブを上端にさらに含む。蓄尿バッグは、(i)ハブに連結された入口開口部であって、ハブの内腔と流体連通する入口開口部と、(ii)閉状態から開状態に移行して蓄尿バッグから尿を排出することを可能にするように構成される出口と、をさらに含む。蓄尿バッグは、蓄尿バッグに分離可能に取り付けられた保管バッグをさらに含み、保管バッグは、保管バッグの開口部を通して尿道カテーテル及び蓄尿バッグを保管状態で受け入れるように構成される。
【0020】
バッグのいくつかの実施形態では、蓄尿バッグは、蓄尿バッグを使用状態から保管状態に移行させるために遠位端から近位端に巻き上げられるように構成される。
バッグのいくつかの実施形態では、保管バッグは、蓄尿バッグの下端に分離可能に取り付けられる。バッグのいくつかの実施形態において、保管バッグは、切り離し線に沿って蓄尿バッグに分離可能に取り付けられる。バッグのいくつかの実施形態では、保管バッグは、蓄尿バッグの前面パネル又は背面パネルのいずれか一方に分離可能に取り付けられる。
【0021】
バッグのいくつかの実施形態では、保管バッグは、蓄尿バッグを保管バッグ内に確実に収容するように構成される閉鎖機構を含む。バッグのいくつかの実施形態では、閉鎖機構は、変位可能なシール部材を含み、変位可能なシール部材は、保管バッグ開口部を横切って変位させられたとき、保管バッグ開口部の流体密封シールを規定するように構成される。
【0022】
バッグのいくつかの実施形態では、蓄尿バッグは、蓄尿バッグの周縁に沿って配置された取っ手を含み、取っ手は指ループを含む。バッグのいくつかの実施形態では、取っ手は、周縁から離れるように延びる。バッグのいくつかの実施形態では、取っ手は、蓄尿バッグの下周縁に沿って配置される。
【0023】
バッグのいくつかの実施形態では、ハブは、ハブの内腔と一直線上に配置された一方向弁を含み、一方向弁は、尿がハブの内腔を通って蓄尿バッグに流入することを可能にするとともに、尿がハブの内腔を通って蓄尿バッグから流出することを防止するように構成される。
【0024】
バッグのいくつかの実施形態では、ハブは、蓄尿バッグと連結された第1のハブ部分と、尿道カテーテルと連結するように構成される第2のハブ部分とを含む。第1のハブ部分及び第2のハブ部分は、第1のハブ部分及び第2のハブ部分が互いに連結されたとき、ハブの内腔の連続性を規定する。バッグのいくつかの実施形態では、第2のハブ部分は、第1のハブ部分と取り外し可能に連結される。バッグのいくつかの実施形態では、第1のハブ部分に対する第2のハブ部分の回転が、第1及び第2のハブ部分を連結状態と分離状態との間で移行させるように、第2のハブ部分は、ヒンジにより第1のハブ部分と連結される。
【0025】
バッグのいくつかの実施形態では、第1のハブ部分は、ハブの内腔と流体連通するサイドポートを含む。第1及び第2のハブ部分は、第2のハブ部分が第1のハブ部分に対して押し下げられた状態と第1のハブ部分に対して伸長された状態との間で摺動可能であるように、互いに摺動可能に連結される。そのような実施形態では、第2のハブが伸長された状態にあるとき、サイドポートは、ハブの内腔と流体連通しており、それによって、尿がサイドポートを通って蓄尿バッグから流出することを可能にし、第2のハブが押し下げられた状態にあるとき、サイドポートは、ハブの内腔と流体連通しておらず、それによって、尿がサイドポートを通って蓄尿バッグから流出することを防止する。
【0026】
バッグのいくつかの実施形態では、蓄尿バッグは、保管状態と使用状態との間で長手方向に伸長可能である。バッグのいくつかの実施形態では、蓄尿バッグは、保管状態において長手方向に折り畳まれる。
【0027】
バッグのいくつかの実施形態において、蓄尿バッグは、保管状態において蓄尿バッグの周囲に巻き付くように構成される1つ以上のストラップを含む。バッグのいくつかの実施形態では、1つ以上のストラップは、蓄尿バッグの周縁から離れるように延びる。バッグのいくつかの実施形態では、1つ以上のストラップの各々は、それぞれのストラップを貫通して延びる1つ以上の固定用穴を含み、1つ以上の固定用穴は、それぞれのストラップを固定するために、それを通してそれぞれのストラップを螺合可能に受け入れるように構成される。バッグのいくつかの実施形態では、1つ以上のストラップは、スナップファスナ、又は面ファスナを含む取り付け装置を含む。
【0028】
バッグのいくつかの実施形態では、蓄尿バッグは、蓄尿バッグの下周辺に沿って延びるロッドを含み、ロッドは、ユーザが蓄尿バッグを下端から上端まで巻き上げることを可能にする。
【0029】
バッグのいくつかの実施形態では、出口は、蓄尿バッグの角部周辺にわたって延びる脆弱バンドを含む。脆弱バンドは、ユーザによって引っ張られたときに脆弱バンドを引き裂くように構成されるプルタブを含み、脆弱バンドを引き裂くことは、蓄尿バッグの出口開口部を規定する角部周辺のシールを破り、出口開口部は、蓄尿バッグから尿を排出することを可能にする。バッグのいくつかの実施形態では、脆弱バンドは蓄尿バッグに繋がれる。
【0030】
バッグのいくつかの実施形態では、出口は、(i)蓄尿バッグの内部と流体連通する出口ポート開口部を規定する出口ポートと、(ii)出口ポートと密封可能に連結された出口キャップとを含み、出口キャップは、出口ポート開口部を通して蓄尿バッグから尿を排出することを可能にするために、出口ポートから分離するように構成される。バッグのいくつかの実施形態では、出口キャップは、出口ポートとヒンジ式に連結される。バッグのいくつかの実施形態では、キャップは、出口ポートと螺合可能に連結される。
【0031】
バッグのいくつかの実施形態では、出口は、蓄尿バッグの内部と流体連通する出口ポート開口部を規定する出口ポートを含み、出口ポートは、出口ポート開口部にわたって延びる脆弱フィルムを含み、脆弱フィルムは、出口ポート開口部のフィルムシールを規定する。バッグのいくつかの実施形態では、脆弱フィルムは、尿と接触すると溶解するように構成される紙材料であり、使用中に尿と紙材料との接触がフィルムシールを破り、出口ポート開口部を通して蓄尿バッグから尿を排出することを可能にする。バッグのいくつかの実施形態では、出口ポートは、それに繋がれた穿孔部材を含み、穿孔部材は、脆弱フィルムを穿孔し、それによってフィルムシールを破り、出口ポート開口部を通して蓄尿バッグから尿を排出することを可能にするように構成される。バッグのいくつかの実施形態では、穿孔部材は、穿孔部材の内腔を規定する穿孔部材本体を含み、穿孔部材は、穿孔部材の内腔が出口開口部と流体連通するように、出口ポートと連結するように構成される。
【0032】
バッグのいくつかの実施形態では、出口は、前面パネルと連結された第1のプルタブと、背面パネルと連結された対応する第2のプルタブとを含み、第1のプルタブ及び第2のプルタブの各々は、蓄尿バッグの角部周辺から離れるように延び、使用時に、第1のプルタブ及び第2のプルタブを互いから引き離すことで、蓄尿バッグの出口開口部を規定する角部周辺のシールが破れて、出口開口部を通して蓄尿バッグから尿を排出することが可能になる。バッグのいくつかの実施形態では、第1のプルタブ及び第2のプルタブの各々は、指穴を含む。
【0033】
本明細書で提供される概念のこれらの特徴及び他の特徴は、そのような概念の特定の実施形態をより詳細に説明する添付図面及び以下の説明を考慮すると当業者にとってより明白になるであろう。
【0034】
本開示のより詳細な説明が、添付の図面に示されている本開示の特定の実施形態を参照することによって与えられる。これらの図面は、本発明の典型的な実施形態のみを示しており、それゆえ、本発明の範囲を限定するものと見なされるべきではない点が理解されよう。本発明の例示的実施形態が、添付の図面の使用を通じて、さらなる具体性及び詳細と共に記述され、説明される。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1A】いくつかの実施形態による、パッケージ内の使用前の保管状態における尿道カテーテルシステムの平面図を示す。
図1B】いくつかの実施形態による、パッケージから取り出された図1Aのシステムの平面図を示す。
図1C】いくつかの実施形態による、使用準備完了状態における図1Bのシステムの平面図を示す。
図2】いくつかの実施形態による、使用中の図1A図1Cのシステムを示す。
図3】いくつかの実施形態による、図1A図1Cのシステムの流体収集バッグの実施形態の平面図を示す。
図4A】いくつかの実施形態による、図1A図1Cのバッグの入口開口部の異なる実施形態の斜視図を示す。
図4B】いくつかの実施形態による、図1A図1Cのバッグの入口開口部の異なる実施形態の斜視図を示す。
図4C】いくつかの実施形態による、図1A図1Cのバッグの入口開口部の異なる実施形態の斜視図を示す。
図4D】いくつかの実施形態による、図1A図1Cのバッグの入口開口部の異なる実施形態の斜視図を示す。
図4E】いくつかの実施形態による、図1A図1Cのバッグの入口開口部の異なる実施形態の斜視図を示す。
図4F】いくつかの実施形態による、図1A図1Cのバッグの入口開口部の異なる実施形態の斜視図を示す。
図5A】いくつかの実施形態による、図1A図1Cのバッグの出口の様々な実施形態の斜視図を示す。
図5B】いくつかの実施形態による、図1A図1Cのバッグの出口の様々な実施形態の斜視図を示す。
図5C】いくつかの実施形態による、図1A図1Cのバッグの出口の様々な実施形態の斜視図を示す。
図5D】いくつかの実施形態による、図1A図1Cのバッグの出口の様々な実施形態の斜視図を示す。
図5E】いくつかの実施形態による、図1A図1Cのバッグの出口の様々な実施形態の斜視図を示す。
図5F】いくつかの実施形態による、図1A図1Cのバッグの出口の様々な実施形態の斜視図を示す。
図5G】いくつかの実施形態による、図1A図1Cのバッグの出口の様々な実施形態の斜視図を示す。
図5H】いくつかの実施形態による、図1A図1Cのバッグの出口の様々な実施形態の斜視図を示す。
図5I】いくつかの実施形態による、図1A図1Cのバッグの出口の様々な実施形態の斜視図を示す。
図5J】いくつかの実施形態による、図1A図1Cのバッグの出口の様々な実施形態の斜視図を示す。
図5K】いくつかの実施形態による、図1A図1Cのバッグの出口の様々な実施形態の斜視図を示す。
図6A】いくつかの実施形態による、使用状態から保管状態に移行する図1A図1Cのバッグの様々な実施形態の斜視図を示す。
図6B】いくつかの実施形態による、使用状態から保管状態に移行する図1A図1Cのバッグの様々な実施形態の斜視図を示す。
図6C】いくつかの実施形態による、使用状態から保管状態に移行する図1A図1Cのバッグの様々な実施形態の斜視図を示す。
図6D】いくつかの実施形態による、使用状態から保管状態に移行する図1A図1Cのバッグの様々な実施形態の斜視図を示す。
図6E】いくつかの実施形態による、使用状態から保管状態に移行する図1A図1Cのバッグの様々な実施形態の斜視図を示す。
図6F】いくつかの実施形態による、使用状態から保管状態に移行する図1A図1Cのバッグの様々な実施形態の斜視図を示す。
図6G】いくつかの実施形態による、使用状態から保管状態に移行する図1A図1Cのバッグの様々な実施形態の斜視図を示す。
図6H】いくつかの実施形態による、使用状態から保管状態に移行する図1A図1Cのバッグの様々な実施形態の斜視図を示す。
図6I】いくつかの実施形態による、使用状態から保管状態に移行する図1A図1Cのバッグの様々な実施形態の斜視図を示す。
図6J】いくつかの実施形態による、使用状態から保管状態に移行する図1A図1Cのバッグの様々な実施形態の斜視図を示す。
図6K】いくつかの実施形態による、使用状態から保管状態に移行する図1A図1Cのバッグの様々な実施形態の斜視図を示す。
図6L】いくつかの実施形態による、使用状態から保管状態に移行する図1A図1Cのバッグの様々な実施形態の斜視図を示す。
図6M】いくつかの実施形態による、使用状態から保管状態に移行する図1A図1Cのバッグの様々な実施形態の斜視図を示す。
図6N】いくつかの実施形態による、使用状態から保管状態に移行する図1A図1Cのバッグの様々な実施形態の斜視図を示す。
図6O】いくつかの実施形態による、使用状態から保管状態に移行する図1A図1Cのバッグの様々な実施形態の斜視図を示す。
図6P】いくつかの実施形態による、使用状態から保管状態に移行する図1A図1Cのバッグの様々な実施形態の斜視図を示す。
図6Q】いくつかの実施形態による、使用状態から保管状態に移行する図1A図1Cのバッグの様々な実施形態の斜視図を示す。
図6R】いくつかの実施形態による、使用状態から保管状態に移行する図1A図1Cのバッグの様々な実施形態の斜視図を示す。
図6S】いくつかの実施形態による、使用状態から保管状態に移行する図1A図1Cのバッグの様々な実施形態の斜視図を示す。
図6T】いくつかの実施形態による、使用状態から保管状態に移行する図1A図1Cのバッグの様々な実施形態の斜視図を示す。
図7A】いくつかの実施形態による、使用状態から保管状態に移行する図1A図1Cのバッグの別の実施形態の平面図を示す。
図7B】いくつかの実施形態による、使用状態から保管状態に移行する図1A図1Cのバッグの別の実施形態の平面図を示す。
図7C】いくつかの実施形態による、使用状態から保管状態に移行する図1A図1Cのバッグの別の実施形態の平面図を示す。
図7D】いくつかの実施形態による、使用状態から保管状態に移行する図1A図1Cのバッグの別の実施形態の平面図を示す。
図7E】いくつかの実施形態による、使用状態から保管状態に移行する図1A図1Cのバッグの別の実施形態の平面図を示す。
図7F】いくつかの実施形態による、使用状態から保管状態に移行する図1A図1Cのバッグの別の実施形態の平面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0036】
いくつかの特定の実施形態がより詳細に開示される前に、本明細書に開示される特定の実施形態は、本明細書に提供される概念の範囲を限定しないことを理解されたい。本明細書に開示される特定の実施形態は、特定の実施形態から容易に分離でき、任意選択で、本明細書に開示される他の多数の実施形態のいずれかの特徴と組み合わせるか、又は置換することができる特徴を有することが可能であることも理解されたい。
【0037】
本明細書で使用される用語に関して、用語は、いくつかの特定の実施形態を説明するためのものであり、用語は、本明細書で提供される概念の範囲を限定しないことも理解されたい。序数(例えば、第1、第2、第3、等)は、一般に、複数の特徴又は複数のステップのグループ内の異なる特徴又はステップを区別又は識別するために使用され、連続的な限定又は数値限定を提供するものではない。例えば、「第1」、「第2」、及び「第3」の特徴又はステップは、必ずしもその順序で現れる必要はなく、そのような特徴又はステップを含む特定の実施形態は、必ずしも3つの特徴又はステップに限定される必要はない。「左」、「右」、「上」、「下」、「前」、「後」、等の表示は、便宜上使用されており、例えば、特定の固定位置、向き、又は方向を意味するものではない。代わりに、そのような表示は、例えば、相対的な位置、向き、又は方向を反映するために使用される。単数形の「一」、「1つ」、及び「その」は、文脈で明確に指示されていない限り、複数形の参照も含む。
【0038】
「近位」に関して、例えば、本明細書に開示されるカテーテルの「近位部分」又は「近位端部分」は、カテーテルが患者に使用される場合、臨床医の近くにあることを意図したカテーテルの部分を含む。同様に、例えば、カテーテルの「近位長さ(proximal length)」は、カテーテルが患者に使用される場合、臨床医の近くにあることを意図したカテーテルの長さを含む。例えば、カテーテルの「近位端」は、カテーテルが患者に使用される場合、臨床医の近くにあるように意図されたカテーテルの端部を含む。カテーテルの近位部分、近位端部分、又は近位長さは、カテーテルの近位端を含むことができるが、カテーテルの近位部分、近位端部分、又は近位長さは、カテーテルの近位端を含む必要はない。すなわち、文脈から示唆される場合を除き、カテーテルの近位部分、近位端部分、又は近位長さは、カテーテルの末端部分又は末端長さではない。
【0039】
「遠位」に関して、例えば、本明細書に開示されているカテーテルの「遠位部分」又は「遠位端部分」は、カテーテルが患者に使用される場合、患者の近くにあるか、又は患者内にあることを意図したカテーテルの部分を含む。同様に、例えば、カテーテルの「遠位長さ(distal length)」は、カテーテルが患者に使用される場合、患者の近く又は患者内にあることを意図したカテーテルの長さを含む。例えば、カテーテルの「遠位端」は、カテーテルが患者に使用される場合、患者の近く又は患者内にあるように意図されたカテーテルの端部を含む。カテーテルの遠位部分、遠位端部分、又は遠位長さは、カテーテルの遠位端を含むことができるが、カテーテルの遠位部分、遠位端部分、又は遠位長さは、カテーテルの遠位端を含む必要はない。すなわち、文脈から示唆される場合を除き、カテーテルの遠位部分、遠位端部分、又は遠位長さは、カテーテルの末端部分又は末端長さではない。
【0040】
別段に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。
「に接続される」、「と連結される」、及び「と連通している」という語句は、機械的相互作用及び流体相互作用を含むがこれらに限定されない、2つ以上の実体間の任意の形態の相互作用を指す。2つの構成要素は、互いと直接接触していなくても、互いと連結することができる。例えば、2つの構成要素は、中間構成要素により互いに連結することができる。
【0041】
本明細書で開示される任意の方法は、説明された方法を実行するための1つ以上のステップ又はアクションを含む。方法ステップ及び/又はアクションは、互いに交換可能であり得る。換言すれば、ステップ又はアクションの特定の順序が実施形態の適切な動作のために必要とされない限り、特定のステップ及び/又はアクションの順序及び/又は使用が修正されてもよい。
【0042】
図1Aは、使用前のパッケージ状態にあるシステム100の正面斜視図を示す。システム100は、使用前に使用前のパッケージ状態で配置されてもよい。システム100は、例えばバッグ又はポーチなどの外側パッケージ104内に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、外側パッケージ104は再密封可能であってもよい。換言すれば、外側パッケージ104は、(i)使用前にシステム100を密封可能に収容し、(ii)使用後にシステム100を密封可能に収容する、ように構成され得る。
【0043】
システム100は、概して、尿道カテーテル(カテーテル)101と、収集バッグ(バッグ)160とを含む。使用の様々な段階において、バッグ160及びカテーテル101は互いに連結される。カテーテル101は、概して、近位端112及び遠位端111を有するカテーテルチューブ110を含む。カテーテルチューブ110は、押出成形プロセスにより任意の好適な熱可塑性材料から形成されてもよい。カテーテル内腔115は、カテーテルチューブ110に沿って延び、カテーテル内腔115は、使用中にそこを通る遠位端111から近位端112への尿の流れを容易にするような大きさである。カテーテルチューブ110は、遠位端111から離れるように近位方向に延びる入口部113を含み、入口部113は、ユーザの尿道内に挿入され、ユーザの尿道に沿ってユーザの膀胱まで前進するように構成されている。したがって、入口部113は、ユーザの陰茎の端部から膀胱まで延びるのに十分な長さを規定する。同様に、入口部113は、尿道内への留置に適合する外径を規定する。カテーテルチューブ110はまた、近位端112から離れるように遠位方向に延びる出口部114を含む。出口部114は、ユーザの体外で使用するように構成されている。
【0044】
カテーテル101は、ユーザに挿入補助を提供するために入口部113と連結された入口カラー130を含む。入口カラー130は、使用中にユーザによって把持されるように構成されている。いくつかの実施形態では、入口カラー130は、以下でさらに説明するように、使用前のパッケージ状態においてカテーテル101の遠位端111を密封又は閉鎖するように構成されたキャップ(又はプラグ)133を含む。いくつかの実施形態では、キャップ133は、シールを破るために入口カラー130からキャップ133を取り外すことを容易にするプルリング134を含むことができる。いくつかの実施形態では、キャップ133は、遠位端111を再密封するために入口カラー130に再連結するように構成されてもよい。入口カラー130はまた、以下でさらに説明するように、取付部材135を含むことができる。
【0045】
カテーテル101はまた、使用中にカテーテル101用の取っ手を規定する出口ハブ(ハブ)150を含む。ハブ150は、近位端112においてカテーテルチューブ101に取り付けられる。ハブ150は、例えば、使用中にハブ150の把持を可能にするためにハブ150の外面上に配置された突起、窪み、リブ、又は強化部などの把持特徴部(図示せず)を含むことができる。ハブ150の内腔は、カテーテル内腔115とバッグ160の内部との間の流体連通を提供する。
【0046】
システム100は、カテーテルチューブ110に沿って入口カラー130からハブ150まで延びるシース120をさらに含む。シース120はシース内腔125を規定し、カテーテルチューブ110はシース内腔125内に配置される。シース120(又はより具体的にはシース120の遠位端)は、入口カラー130に密封可能に取り付けられ、シース120はまた、ハブ150に密封可能に取り付けられる。
【0047】
バッグ160は、外側パッケージ104内に設置するためにコンパクトな形状に畳まれるか又は他の方法でコンパクトな形状に形成される。コンパクトな形状はまた、ユーザのポケット又は財布の中へのシステム100の設置を容易にし得る。
【0048】
図1Bは、開梱された状態、すなわち、システム100が外側パッケージ104から取り出された状態におけるシステム100を示す。バッグ160は、使用前のパッケージ状態から広げられている。バッグ160は、ユーザから排出された尿をその中に受け入れるように構成されている。上記に示されるように、バッグ160は折り畳み可能であってもよく、すなわち、バッグ160は、本明細書でより詳細に説明されるように、保管状態(例えば、使用前のパッケージ状態)と使用状態との間で移行するように構成されてもよい。
【0049】
バッグ160は、第1の開口部161を含む。出口ポート150は、第1の開口部166に連結され、出口ハブ内腔151は、カテーテル内腔115から第1の開口部161への尿の流れを提供する。いくつかの実施形態では、第1の開口部161は、バッグ160の上端160Aに位置してもよい。いくつかの実施形態では、出口ハブ150は、出口ハブ内腔151と一直線上に配置された一方向弁152を含んでもよく、一方向弁152は、(i)尿がバッグ160に流入することを可能にするとともに、(ii)尿が出口ハブ内腔151を通ってバッグ160から流出することを防止するように構成されている。
【0050】
バッグ160は、バッグ160からの尿の排出を可能にするように構成された出口130をさらに含む。出口130は、(i)出口162を通る尿の流れを妨げる閉状態と、(ii)出口130を通る尿の流れを可能にする開状態との間で移行するように構成されている。いくつかの実施形態では、出口162は、例えば、第1の開口部161に隣接してなど、バッグ160の上端160Aに位置してもよい。いくつかの実施形態では、出口162は、閉状態に事前に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、本明細書でより詳細に説明されるように、出口162を閉状態から開状態に移行させてもよい。いくつかの実施形態では、出口162は、脆弱バンド164に連結されたプルタブ163を含んでもよく、脆弱バンド164は、出口162を閉状態から開状態に移行させるように構成されている。いくつかの実施形態では、バッグ160は、バッグ160の下端160Bに位置する取っ手168を含んでもよい。いくつかの実施形態では、取っ手168は、バッグ160の上端160A又は側面に位置してもよい。取っ手118は、ユーザがバッグ160から尿を空にすることを可能にし得る。いくつかの実施形態では、取っ手168は、例えば、バッグ160の下160Bにおける周縁など、バッグ160の周縁から離れるように延びてもよい。
【0051】
図1Cは、使用準備完了状態のシステム100を示す。使用準備完了状態では、カテーテルチューブ110は解かれ、バッグ160は広げられ、キャップ133は入口カラー130から取り外されている。入口カラー130は、遠位端111から離れるようにカテーテルチューブ110に沿って摺動するように構成されている。使用準備完了状態では、入口カラー130は、カテーテル先端117を露出させるように近位方向に変位させられている。カテーテル先端117は、カテーテルチューブ110のいくつか(例えば、1つ、2つ、又はそれ以上)のアイレット119を含む。アイレット119は、カテーテル内腔115の遠位開口部を規定して、使用中に尿がカテーテル内腔115に入ることを可能にする。
【0052】
図2は、使用中のシステム100を示す。入口カラー130を近位方向に変位させて入口部113を露出させ、遠位端111がユーザ40の膀胱60内に配置されるように入口部113を陰茎50の尿道53を通して前進させる。尿65は、アイレット119を通過してカテーテル内腔115に入る。次いで、尿65は、カテーテル内腔115からバッグ160内に流れる。システム100は、男性ユーザ(又は患者)との使用のために示されて説明されるが、システムは、いくつかの実施形態では、女性ユーザ(又は患者)との使用のために構成されてもよいことに留意されたい。
【0053】
図3は、バッグ160のさらなる詳細を示すバッグ160の平面図である。いくつかの実施形態では、バッグ160は、その中にバッグ160を収容して保管するように構成された保管バッグ340を含んでもよい。いくつかの実施形態では、保管バッグ340は、バッグ160に取り外し可能に連結されてもよい。いくつかの実施形態では、保管バッグ340は、保管バッグ開口部341を含んでもよい。いくつかの実施形態では、保管バッグ340は、バッグ160の前面パネル324又は背面パネル326に取り外し可能に連結されてもよい。いくつかの実施形態では、保管バッグ340は、保管バッグ開口部341を閉じるように構成されている固定機構を含んでもよい。いくつかの実施形態では、保管バッグ340は、1つ以上の切り込み線342に沿ってバッグ160に連結されてもよい。いくつかの実施形態では、保管バッグ340は、シール部材344が保管バッグ開口部341を横切って変位させられたときに、保管バッグ開口部341を密封するために液密プレスシール346を生成するように構成されたシール部材344を含む。いくつかの実施形態では、保管バッグ340は、保管状態のバッグ160及びカテーテル101をその中に受け入れる。
【0054】
いくつかの実施形態では、バッグ160は、バッグ160内に捕捉された尿の体積を示すように構成された目盛線150を含んでもよい。いくつかの実施形態では、目盛線350は、バッグ160の前面パネル324又は背面パネル326上に印刷されてもよい。いくつかの実施形態では、バッグ160は、いくつかの折り線328に沿って保管状態と使用状態との間で移行するように構成されてもよく、折り線328は、バッグ160が保管状態に折り畳まれ(collapse)、畳まれ(fold)、又は巻かれる(roll)よう事前に配置する。いくつかの実施形態では、折り線328は、図3に示されるように、1つ以上の平行な横方向の線及び/又は1つ以上の平行な長手方向の線に編成されてもよい。いくつかの実施形態では、折り線328は、平行な長手方向の線を二等分する平行な横方向の線を含んでもよい。いくつかの実施形態では、折り線328は、バッグ160にプレスされるか又は彫り込まれてもよい。いくつかの実施形態では、折り線328は、前面パネル324、背面パネル326、又はそれらの組み合わせにプレスされてもよい。いくつかの実施形態では、前面パネル324にプレスされた折り線328を有することにより、バッグ160を付勢して前面パネル324に向かって折ることができ、一方、背面パネル326にプレスされた折り線328を有することにより、バッグ160を付勢して背面パネル326に向かって折ることができる。いくつかの実施形態では、折り線328の第1のサブセットは、前面パネル324にプレスされてもよく、折り線328の第2の交差していないサブセットは、背面パネル326にプレスされてもよく、バッグ160の部分が背面パネル326に向かって付勢された状態で、バッグ160の部分が前面パネル324に向かって付勢されることを可能にする。
【0055】
システム100の例示的な使用方法は、以下のステップ、アクション、又はプロセスのすべて又は任意のサブセットを含むことができる。ユーザは、大量の尿を空にするために場所(例えば、浴室の個室)を選択しなければならない。次いで、ユーザは、手を消毒し、システム100を清潔な表面上に設置してもよい。手袋を着用して、ユーザは、システム100のパッケージング104を開き、バッグ106及びカテーテル101をパッケージ104から取り出してもよい。ユーザは、陰茎の頭部を消毒してもよい。ユーザは、バッグ160を広げることができる。ユーザは、キャップ133を取り外し、カテーテルチューブ110の先端117が膀胱60内にあるようになるまで、入口部113を尿道53に沿って前進させてもよい。次いで、ユーザは、カテーテルチューブ110を経由してバッグ160内に尿を排出することができる。いったん尿がバッグ160内に排出されると、ユーザは、尿がカテーテルチューブ110内に逆流するのを防止するようにバッグ160の制御を維持しながら、入口部113を尿道53から取り外すことができる。ユーザは、収集された尿量を記録してもよい。尿を処理するために、ユーザは、出口162を閉状態から開状態に移行させ、収集された尿をトイレに排出することができる。ユーザは、バッグ160から保管バッグ340を分離することができる。ユーザは、バッグ160を使用状態から保管状態に巻き上げ、折り、又は他の方法で移行させることができる。ユーザは、バッグ160及びカテーテル101を保管バッグ340内に設置してもよい。ユーザは、保管バッグ340の開口部341を横切って固定部材344を変位させて、保管バッグ340を密封可能に閉鎖することができる。
【0056】
図4A図4Fは、第1の開口部161及び出口ハブ150の異なる実施形態の斜視図を示し、図示された実施形態の各々は、いくつかの点で、開口部161及び出口ハブ150の構成要素及び機能に類似し得る。
【0057】
図4A図4Bは、カテーテル101と連結された第1のハブ部分450Aと、バッグ160の第1の開口部161と連結された第2のハブ部分450Bとを含む出口ハブ450を示す。第1のハブ部分450Aは、(i)第1のハブ部分450A及び第2のハブ部分450Bが互いに連結されたとき(図4A)、カテーテル101とバッグ160との間に流体連通が確立され(すなわち、第1のハブ部分450A及び第2のハブ部分450Bは、第1のハブ部分450A及び第2のハブ部分450Bが互いに連結されたときハブ450の内腔の連続性を規定し)、第1のハブ部分450A及び第2のハブ部分450Bが互いから分離されたとき(図4B)、尿が第1の開口161及び第2のハブ部分450Bを通ってバッグから排出され得るように、第2のハブ部分450Bと取り外し可能に連結される。いくつかの実施形態では、第2のハブ部分450Bは、図4Bに示されるような剛性のノズルを規定してもよい。いくつかの実施形態では、第1のハブ部分450A及び第2のハブ部分450Bは、スナップ嵌合により互いに連結されてもよい。
【0058】
図4C図4Dは、カテーテル101と連結された第1のハブ部分451Aと、バッグ160の第1の開口部161と連結された第2のハブ部分451Bとを含む出口ハブ451を示す。第1のハブ部分451Aは、(i)第1のハブ部分451A及び第2のハブ部分451Bがヒンジ式に閉じられるとき(図4C)、カテーテル101とバッグ160との間に流体連通が確立され、第1のハブ部分451A及び第2のハブ部分451Bがヒンジ式に開かれたとき(図4B)、尿が第1の開口部161及び第2のハブ部分451Bを通ってバッグ160から排出され得るように、ヒンジ451Cにより第2のハブ部分451Bとヒンジ式に連結される。いくつかの実施形態では、第2のハブ部分451Bは、図4Dに示されるような剛性のノズルを規定してもよい。いくつかの実施形態では、第1のハブ部分451A及び第2のハブ部分451Bは、スナップ嵌合によりヒンジ式に閉状態で固定されてもよい。
【0059】
図4E図4Fは、カテーテル101と連結された第1のハブ部分452Aと、バッグ160の第1の開口部161と連結された第2のハブ部分452Bとを含む出口ハブ452を示す。第1のハブ部分452Aは、(i)第1のハブ部分452A及び第2のハブ部分452Bが摺動可能に押し下げられたとき(図4E)、カテーテル101とバッグ160との間に流体連通が確立され、第1のハブ部分452A及び第2のハブ部分452Bが摺動可能に延ばされたとき(図4B)、弁452Dが開かれて、尿がバッグ160から第2のハブ部分452Bのサイドポート452Cを通って排出され得るように、第2のハブ部分452Bと摺動可能に連結される。いくつかの実施形態では、サイドポート452Cは、図4Fに示すような剛性のノズルを規定してもよい。いくつかの実施形態では、第1のハブ部分452A及び第2のハブ部分452Bは、スナップ嵌合により摺動可能に押し下げられた状態で固定されてもよい。
【0060】
図5A図5Kは、バッグ160の出口130の様々な実施形態の斜視図を示し、図示された実施形態のそれぞれは、いくつかの点で出口162の構成要素及び機能に類似し得る。
【0061】
図5Aは、バッグ160から尿を排出するために閉状態から開状態に移行し得る出口560を示す。出口560は、図5Aに示すように、ノズル561Aと取り外し可能に連結されたキャップ561Bを有するノズル561Aを含む。いくつかの実施形態では、キャップ561Bは、ノズル561Aと螺合可能に連結されてもよい。使用中、キャップ561Bは、バッグ160から尿を排出することを可能にするために、ノズル561Aから取り外される。
【0062】
図5B図5Cは、バッグ160と第1の出口部分562Aと、第1の出口部分562Aに連結された第2の出口部分562Bとを含む出口562を示す。第2の部分562Bは、(i)第1の出口部分562A及び第2の出口部分562Bが摺動可能に押し下げられたとき(図5B)、出口562が閉状態に移行し、第1の出口部分562A及び第2の出口部分562Bが摺動可能に延ばされたとき(図5C)、尿がサイドポート562Cを通ってバッグ160から排出され得るように、第1の出口部分562Aと摺動可能に連結される。いくつかの実施形態では、第1の出口部分562A及び第2の出口部分562Bは、スナップ嵌合により摺動可能に押し下げられた状態で固定されてもよい。
【0063】
図5Dは、(i)出口キャップ563Bが出口ノズル563Aに固定されているときに、出口ノズル563Aを通る尿の排出が防止され、出口キャップ563Bが出口ノズル563Aからヒンジ式に分離されたときに、出口ノズル563Aを通ってバッグから尿が排出され得るように、バッグ160と連結された出口ノズル563Aと、ヒンジ563Cにより出口ノズル563Aとヒンジ式に連結された出口キャップ563Bと、を含む出口563を示す。いくつかの実施形態では、出口ノズル563Aは、図示されるような剛性のノズルを規定してもよい。いくつかの実施形態では、出口キャップ563Bは、スナップ嵌合により出口ノズル563Aに固定されてもよい。
【0064】
図5E図5Fは、出口564(図5E)の開口部を覆う脆弱バンド564Aを含む出口564を示す。脆弱バンド564Aは、脆弱線564Bに沿って引き裂かれるように構成されており、脆弱線564Bは、バッグ160の角部を斜めに横切って配置され得る。いくつかの実施形態では、脆弱バンド564Aは、バッグ160から完全に取り外され、出口564を閉状態から開状態(図5F)に移行させてもよい。いくつかの実施形態では、脆弱バンド564Aは、プルタブ564Cを含んでもよい。いくつかの実施形態では、プルタブ132は、脆弱線564Bに沿って延びるストリング564Dに連結されてもよい。プルタブ564Cを引っ張ることにより、ストリング564Dが脆弱線564Bに沿って脆弱バンド564Aをバッグ160から分離して、出口564を閉状態から開状態に移行させることができる。いくつかの実施形態では、脆弱バンド564Aは、脆弱バンド564Aが脆弱線564Bに沿ってバッグ160から引き裂かれるときに、脆弱バンド564Aがバッグ160に取り付けられたままであるように、バッグ160に繋がれていてもよい。
【0065】
図5Gは、流体収集バッグ160の前面パネル324を通って延びる開口部565Bを覆う脆弱バンド565Aを含む出口565を示す。いくつかの実施形態では、脆弱バンド565Aは、開口部565Bを露出させて出口565を閉状態から開状態に移行させるために、前面パネル324から引き離されてもよい。
【0066】
図5Hは、バッグ160と連結され、そこから延びるノズル566Aを含む出口566を示す。ノズル566Aは、脆弱紙材料566Cによって覆われたノズル開口部566Bを規定する。脆弱紙材料566Cは、脆弱紙材料566Cが液体(例えば、尿、水など)と接触したときに溶解可能であってもよい。液体は、ノズル開口部566Bを露出させるように脆弱紙材料566Cを溶解して、出口566を閉状態から開状態に移行させてもよい。
【0067】
図5I図5Jは、バッグ160と連結されたノズル567Aに繋がれ得る穿孔部材567Cを含む出口567を示す。ユーザは、穿孔部材567Cを使用して、ノズル開口部567Fを覆っている脆弱フィルム567Bを穿孔し、それによってノズル開口部567Fを露出させて、出口567を閉状態から開状態に移行させることができる。いくつかの実施形態では、穿孔部材567Cは、穿孔部材本体567Eを含むことができ、穿孔部材本体567Eは、穿孔部材本体567Eを通って延びる内腔567Dを規定する。ユーザは、図5Jに示すように、穿孔部材567Cを使用してノズル開口部567Fを穿孔し、穿孔部材567Cをノズル567A内に残して、尿が内腔567Dを通ってバッグ160から流出することができるようにしてもよい。
【0068】
図5Kは、2つの相対するプルタブ568A,568Bを含む出口568を示す。プルタブ568A、568Bは、それぞれ前面パネル324及び背面パネル326と連結される。バッグ160のシーム560Bは、出口568を横切って延びて、出口568の閉状態を規定する。相対するプルタブ568A,568Bは、尿がバッグ160から排出され得る開口部568Cを規定するシーム560Bを分離するために引き離される。プルタブ568A,569Bはそれぞれ、指ループ568Dを含んでもよい。
【0069】
図6A図6Tは、バッグ160を使用状態から保管状態に移行させる異なる方法の斜視図を示す。図6A図6Cに示すように、バッグ160は、使用状態(図6A)においてバッグ160の下端160Bに取り外し可能に連結された保管バッグ340を含んでもよい。保管バッグ340は、切り込み線342(図6B)に沿ってバッグ160から取り外されてもよい。バッグ160は、バッグ160が保管バッグ340(図6C)内に設置され得るように、使用状態から保管状態に折り畳まれてもよい(例えば、畳まれる、巻かれる、又は圧縮される)。
【0070】
図6D図6Eは、バッグ160を使用状態から保管状態に移行させるために、バッグ160を下端160Bから上端160Aまでどのように巻くことができるかを示す。いくつかの実施形態では、バッグ160は、その中に収集された尿からバッグ160を空にすることを補助するために、下端160Bから上端160Aまで巻かれてもよい。バッグ160は、バッグ160から横方向に延びるロッド610を含む(図6D)。いくつかの実施形態では、ロッド610は、バッグ160の下端160Bに沿って配置された周に沿ってバッグ160と連結されてもよい。ユーザは、ロッド610を使用して、バッグ160を保管状態(図6E)に巻くのを補助してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、ロッド610を時計回りに回転させて、バッグ160を巻き上げてもよい。
【0071】
図6F図6Gは、バッグ160を保管状態(例えば、巻き上げられた状態)に維持するための固定機構の第1の実施形態を示す。バッグ160は、バッグ160の周縁から離れるように延びるストラップ622を含む。いくつかの実施形態では、ストラップ622は、下端160B又は上端160Aに隣接してバッグ160から離れるように横断方向に延びてもよい。バッグ160は、ストラップ622の方向に巻かれてもよい。ストラップ622は、ストラップ622が保管状態においてバッグ160の周囲に巻き付けられ、バッグ160を保管状態に固定するために固定用穴624を通して輪にされることを可能にするように構成された固定用穴624を含む(図6G)。
【0072】
図6H図6Iは、バッグ160を保管状態(例えば、巻き上げられた状態)に維持するための固定機構の第2の実施形態を示す。バッグ160は、バッグ160の周縁から離れるように延びるストラップ632を含む。いくつかの実施形態では、ストラップ632は、下端160B又は上端160Aに隣接してバッグ160から離れるように横断方向に延びてもよい。バッグ160は、ストラップ632の方向に巻かれてもよい。固定機構は、ストラップ632と連結されたスナップファスナの第1の部分634Aと、バッグ160と連結された対応する第2の部分634Bとを含むスナップファスナを含む。バッグ160が保管状態にあるとき、第1の部分634A及び第2の部分634Bは、バッグ160を保管状態に固定するために互いに連結されてもよい(図6I)。いくつかの実施形態では、固定機構は、スナップファスナの代わりにボタン、フック、又はバックルを含むことができる。いくつかの実施形態では、バッグ160は、1つより多いストラップ632を含んでもよい。
【0073】
図6J~6Kは、バッグ160を保管状態(例えば、巻き上げられた状態)に維持するための固定機構の第3の実施形態を示す。バッグ160は、バッグ160の周縁から離れるように延びるストラップ642を含む。いくつかの実施形態では、ストラップ642は、下端160B又は上端160Aに隣接してバッグ160から離れるように横断方向に延びてもよい。バッグ160は、ストラップ642の方向に巻かれてもよい。固定機構は、ストラップ642に連結された第1の面ファスナ部分644Aと、バッグ160と連結された対応する第2の面ファスナ部分644Bと、を含む面ファスナを含む(図6J)。第1の面ファスナ部分644A及び第2の面ファスナ部分644Bは、バッグ160を保管状態(図6K)に固定するために互いに連結されてもよい。
【0074】
図6Lは、バッグ160を保管状態(例えば、巻き上げられた状態)に維持するための固定機構の第4の実施形態を示す。キャップ133のプルリング134は、保管状態においてバッグ160の周囲に延びるように構成されている。いくつかの実施形態では、プルリング134は、保管状態においてプルリング134がバッグ160の周囲に延びることを可能にするように、伸縮可能であってもよい。
【0075】
図6M図6Tは、バッグ160の折り畳み可能な構造を規定する折り線の様々な実施形態を示す。図6M図6Nは、バッグ160を使用状態から保管状態に移行させるように構成されたいくつかの折り線652の第1の実施形態を示す。折り線652は、いくつかの横断方向の折り線652A及びいくつかの長手方向の折り線652Bに編成され、バッグ160が折り畳まれることを可能にし、例えば、図6Mに示すように、バッグ160の側部が長手方向の折り線652Bに沿って内側に畳まれ、下端160Bが横断方向の折り線652Aに沿って上端160Aに向かって畳まれる。いくつかの実施形態では、バッグ160は、バッグ160の下端160Bに連結された留め金654を含んでもよい。いくつかの実施形態では、バッグ160が折り畳まれた後、留め金654は、バッグ160を保管状態(図6N)に維持するためにカテーテル101と連結されてもよい。いくつかの実施形態では、横断方向の折り線652Aは、互いから等間隔をあけて離隔されていてもよい。
【0076】
図6O図6Pは、バッグ160を使用状態から保管状態に移行させるように構成された、いくつかの折り線662の第2の実施形態を示す。折り線662は、いくつかの横断方向の折り線662Aに編成される。横断方向の折り線662Aは、バッグ160が折り畳まれることを可能にする(例えば、下端160Bが折り線662に沿って上端160Aに向かって畳まれる)。その後、バッグ160の側部は、図6Pに示されるように、例えば3分の1など、内側に畳まれてもよい。
【0077】
図6Q図6Rは、バッグ160を使用状態から保管状態に移行させるように構成されたいくつかの折り線672の第3の実施形態を示す。折り線672は、バッグ160が長手軸に沿って折り畳み可能であるように、アコーディオン又はベローズに編成された周方向の折り線である。折り線672は、図6Qに示すように、長手方向の中間点に向かって角度が付けられている。いくつかの実施形態では、バッグ160は、ユーザがバッグ160を保管状態から使用状態に移行させることを可能にするために、例えば、バッグ160の上端160A又は下端160Bのいずれかに連結されたプルループなどの取っ手673を含んでもよい。
【0078】
図6S図6Tは、バッグ160を使用状態から保管状態に移行させるように構成された、いくつかの折り線682の第4の実施形態を示す。折り線682は、バッグ160が保管状態に畳まれ得るように、バッグ160を横切って横断方向に延びる。バッグ160は、第1の側部660A及び反対側の第2の側部660Bに沿って長手方向に位置合わせされたいくつかの孔684を含む。スレッド686は、下端160Bから上端660Aまで、側部660A,660Bの各々に沿って孔684に通される。スレッド868はさらに、上端160Aから下端160Bまで、側部660A,660Bの各々に沿って延びる。次いで、スレッド686の各端部は、下端160Bにおいてバッグ160に取り付けられ、スレッドループ868Aを形成する(図6T)。使用中、ユーザは、スレッドループ686Aを下方向に引っ張って、折り線682に沿ってバッグ160を折り畳み、バッグ160を使用状態から保管状態に移行させることができる。
【0079】
図7A図7Fは、いくつかの実施形態による、バッグ160を使用状態から保管状態へと移行させる連続状態におけるバッグ160の斜視図を示す。バッグ160は、保管バッグ340(図3)を含む。図7Aに示すように、保管バッグ340はバッグ160に取り外し可能に連結され、プルタブ163は脆弱バンド164に連結される。バッグ160は、横断方向の折り線692A及び長手方向の折り線692Bを含む。脆弱バンド164は、バッグ160の下160Bに向かって畳まれてもよい(図7B)。バッグ160は、下端160Bが上端160Aに隣接して位置決めされるように、横方向の折り線692Aに沿って、最初に長手方向に上向きに畳まれる(図7C)。バッグ160は、横断方向の折り線692Aが上端160A及び下端160Bに隣接して位置決めされるように、2回目に長手方向に上向きに畳まれる(図7D)。次に、バッグ160は、第1の側部660Aが第2の側部660Bに隣接して位置決めされるように、長手方向の折り線692Bに沿って最初に横断方向に畳まれる(図7E)。次いで、バッグ160は、長手方向の折り線692Bが第1の側部660A及び第2の側部660Bに隣接して位置決めされるように、2回目に横方向に畳まれる(図7F)。
【0080】
いくつかの特定の実施形態が本明細書で開示されており、それら特定の実施形態が、ある程度詳細に開示されているが、それら特定の実施形態が、本明細書で提供される概念の範囲を限定することは意図されていない。さらなる適合及び/又は修正が、当業者には明らかとなる可能性があり、より広範な態様においては、これらの適合及び/又は修正も同様に包含される。したがって、本明細書で提供される概念の範囲から逸脱することなく、本明細書で開示される特定の実施形態からの展開を実施することができる。
図1A
図1B
図1C
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図5F
図5G
図5H
図5I
図5J
図5K
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図6F
図6G
図6H
図6I
図6J
図6K
図6L
図6M
図6N
図6O
図6P
図6Q
図6R
図6S
図6T
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図7F
【国際調査報告】