(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】コーデック方法、符号化装置、復号化装置、および記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04N 19/70 20140101AFI20240905BHJP
H04N 19/597 20140101ALI20240905BHJP
【FI】
H04N19/70
H04N19/597
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519647
(86)(22)【出願日】2021-09-30
(85)【翻訳文提出日】2024-04-03
(86)【国際出願番号】 CN2021122472
(87)【国際公開番号】W WO2023050432
(87)【国際公開日】2023-04-06
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514272830
【氏名又は名称】チェジアン ユニバーシティ
(71)【出願人】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100203105
【氏名又は名称】江口 能弘
(72)【発明者】
【氏名】ユー ルー
(72)【発明者】
【氏名】リー シーチェン
(72)【発明者】
【氏名】ワン チューチュー
(72)【発明者】
【氏名】ダイ チェンユー
【テーマコード(参考)】
5C159
【Fターム(参考)】
5C159PP03
5C159PP13
5C159RC12
5C159UA02
5C159UA05
(57)【要約】
本願の実施例は、コーデック方法、符号化装置、復号化装置、および記憶媒体を提供し、復号化装置は、コードストリームを復号化して、第1指示パラメータを決定し、第1指示パラメータが、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在することを指示する場合、パッチデータユニットに対応する第2指示パラメータを決定し、第2指示パラメータが、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないことを指示する場合、パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報に基づいて再構成処理を行う。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
復号化装置に適用される復号化方法であって、
コードストリームを復号化して、第1指示パラメータを決定するステップと、
前記第1指示パラメータが、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在することを指示する場合、前記パッチデータユニットに対応する第2指示パラメータを決定するステップと、
前記第2指示パラメータが、前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないことを指示する場合、前記パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報に基づいて再構成処理を行うステップと、を含む、復号化方法。
【請求項2】
前記第1指示パラメータが、現在のアトラスシーケンス内に、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在することを指示する場合、前記現在のアトラスシーケンスのパッチデータユニットに対応する第2指示パラメータを決定する、
請求項1に記載の復号化方法。
【請求項3】
前記第1指示パラメータが、現在のアトラス内に、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在することを指示する場合、前記現在のアトラスのパッチデータユニットに対応する第2指示パラメータを決定する、
請求項1に記載の復号化方法。
【請求項4】
前記第2指示パラメータが、前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないことを指示する場合、前記パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報に基づいて再構成処理を行うステップは、
前記第2指示パラメータが、前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないことを指示する場合、前記パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報を決定するステップと、
前記テクスチャ情報に基づいて、前記パッチデータユニットに対して再構成処理を行うステップと、を含む、
請求項2または3に記載の復号化方法。
【請求項5】
前記第2指示パラメータが、前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないことを指示する場合、前記パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報に基づいて再構成処理を行うステップは、
前記第2指示パラメータが、前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないことを指示する場合、前記パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報および参照パッチデータユニットの識別情報を決定するステップと、
前記識別情報に基づいて、前記パッチデータユニットに対応する第1ジオメトリ情報を決定するステップと、
前記テクスチャ情報および前記第1ジオメトリ情報に基づいて、前記パッチデータユニットに対して再構成処理を行うステップと、を含む、
請求項2または3に記載の復号化方法。
【請求項6】
前記識別情報に基づいて、前記パッチデータユニットに対応する第1ジオメトリ情報を決定するステップは、
前記識別情報に基づいて、前記参照パッチデータユニットの第2ジオメトリ情報を決定するステップと、
前記第2ジオメトリ情報を利用して前記第1ジオメトリ情報を再構成するステップと、を含む、
請求項5に記載の復号化方法。
【請求項7】
前記復号化方法は、
前記第1指示パラメータが、すべてのパッチデータユニットがジオメトリ情報を含むことを指示する場合、前記パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報および第1ジオメトリ情報を決定するステップと、
前記テクスチャ情報および前記第1ジオメトリ情報に基づいて、前記パッチデータユニットに対して再構成処理を行うステップと、をさらに含む、
請求項2または3に記載の復号化方法。
【請求項8】
前記復号化方法は、
前記第2指示パラメータが、前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含むことを指示する場合、前記パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報および第1ジオメトリ情報を決定するステップと、
前記テクスチャ情報および前記第1ジオメトリ情報に基づいて、前記パッチデータユニットに対して再構成処理を行うステップと、をさらに含む、
請求項2または3に記載の復号化方法。
【請求項9】
前記復号化方法は、
ジオメトリ情報を含む前記パッチデータユニットに基づいてターゲットウィンドウを構築するステップと、
前記パッチデータユニットのテクスチャ情報に基づいて、前記ターゲットウィンドウに対してシェーディング処理を行い、レンダリングされた画像を取得するステップと、をさらに含む、
請求項4に記載の復号化方法。
【請求項10】
前記復号化方法は、
前記参照パッチデータユニットに基づいて、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットに対してジオメトリ欠落パッチデータユニット再構成処理を行うステップと、
前記パッチデータユニットのジオメトリ情報に基づいて、ターゲットウィンドウを構築するステップと、
前記パッチデータユニットのテクスチャ情報に基づいて、前記ターゲットウィンドウに対してシェーディング処理を行い、レンダリングされた画像を取得するステップと、をさらに含む、
請求項5に記載の復号化方法。
【請求項11】
前記第1指示パラメータの値が第1の値である場合、前記第1指示パラメータは、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在することを指示し、
前記第1指示パラメータの値が第2の値である場合、前記第1指示パラメータによって指示されるパッチデータユニットは、いずれもジオメトリ情報を含む、
請求項1に記載の復号化方法。
【請求項12】
前記第2指示パラメータの値が第1の値である場合、前記第2指示パラメータは、前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないことを指示し、
前記第2指示パラメータの値が第2の値である場合、前記第2指示パラメータは、前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含むことを指示する、
請求項1に記載の復号化方法。
【請求項13】
前記第1の値は1であり、前記第2の値は0であり、または、
前記第1の値はtrueに設定され、前記第2の値はfalseに設定される、
請求項11または12に記載の復号化方法。
【請求項14】
符号化装置に適用される符号化方法であって、
パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まない場合、前記パッチデータユニットを符号化して、コードストリームを生成し、同時に、第1指示パラメータと、前記パッチデータユニットの第2指示パラメータとを決定するステップであって、前記第1指示パラメータは、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在するか否かを決定するために使用され、前記第2指示パラメータは、前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含むか否かを決定するために使用される、ステップと、
前記第1指示パラメータおよび前記第2指示パラメータを前記コードストリームに書き込むステップと、を含む、符号化方法。
【請求項15】
前記符号化方法は、
前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まない場合、前記パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報を決定するステップと、
前記テクスチャ情報に基づいて、前記パッチデータユニットに対して符号化処理を行い、前記コードストリームを生成するステップと、をさらに含む、
請求項14に記載の符号化方法。
【請求項16】
前記符号化方法は、
前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まない場合、前記パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報および参照パッチデータユニットを決定するステップと、
前記参照パッチデータユニットに基づいて、前記パッチデータユニットに対応する第1ジオメトリ情報を決定するステップと、
前記テクスチャ情報および前記第1ジオメトリ情報に基づいて、前記パッチデータユニットに対して符号化処理を行い、前記コードストリームを生成するステップと、
前記参照パッチデータユニットの識別情報を前記コードストリームに書き込むステップと、をさらに含む、
請求項14に記載の符号化方法。
【請求項17】
前記参照パッチデータユニットに基づいて、前記パッチデータユニットに対応する第1ジオメトリ情報を決定するステップは、
前記参照パッチデータユニットの第2ジオメトリ情報を決定するステップと、
前記第2ジオメトリ情報を利用して前記第1ジオメトリ情報を決定するステップと、含む、
請求項16に記載の符号化方法。
【請求項18】
前記符号化方法は、
すべての前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含む場合、前記パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報および第1ジオメトリ情報を決定するステップと、
前記テクスチャ情報および前記第1ジオメトリ情報に基づいて、前記パッチデータユニットに対して符号化処理を行い、前記コードストリームを生成するステップと、をさらに含む、
請求項14~17のいずれか一項に記載の符号化方法。
【請求項19】
前記符号化方法は、
前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含む場合、前記パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報および第1ジオメトリ情報を決定するステップと、
前記テクスチャ情報および前記第1ジオメトリ情報に基づいて、前記パッチデータユニットに対して符号化処理を行い、前記コードストリームを生成するステップと、をさらに含む、
請求項14~17のいずれか一項に記載の符号化方法。
【請求項20】
前記符号化方法は、
ジオメトリ情報を含む前記パッチデータユニットに基づいてターゲットウィンドウを構築するステップと、
前記パッチデータユニットのテクスチャ情報に基づいて、前記ターゲットウィンドウに対してシェーディング処理を行い、レンダリングされた画像を取得するステップと、をさらに含む、
請求項15に記載の符号化方法。
【請求項21】
前記符号化方法は、
前記参照パッチデータユニットに基づいて、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットに対してジオメトリ欠落パッチデータユニット再構成処理を行うステップと、
前記パッチデータユニットのジオメトリ情報に基づいて、ターゲットウィンドウを構築するステップと、
前記パッチデータユニットのテクスチャ情報に基づいて、前記ターゲットウィンドウに対してシェーディング処理を行い、レンダリングされた画像を取得するステップと、をさらに含む、
請求項16に記載の符号化方法。
【請求項22】
現在のアトラスシーケンス内に、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在する場合、前記第1指示パラメータの値が第1の値であると決定し、
現在のアトラスシーケンスのすべてのパッチデータユニットがジオメトリ情報を含む場合、前記第1指示パラメータの値が第2の値であると決定する、
請求項14に記載の符号化方法。
【請求項23】
現在のアトラス内にジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在する場合、前記第1指示パラメータの値が第1の値であると決定し、
現在のアトラスのすべてのパッチデータユニットがジオメトリ情報を含む場合、前記第1指示パラメータの値が第2の値であると決定する、
請求項14に記載の符号化方法。
【請求項24】
前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まない場合、前記第2指示パラメータの値が第1の値であると決定し、
前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含む場合、前記第2指示パラメータの値が第2の値であると決定する、
請求項14に記載の符号化方法。
【請求項25】
前記第1の値は1であり、前記第2の値は0であり、または、
前記第1の値はtrueに設定され、前記第2の値はfalseに設定される、
請求項22~24のいずれか一項に記載の符号化方法。
【請求項26】
前記符号化方法は、
前記第1指示パラメータを前記コードストリームに書き込むステップと、
ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在する場合、前記第2指示パラメータを前記コードストリームに書き込むステップと、
前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まない場合、前記識別情報を前記コードストリームに書き込むステップと、をさらに含む、
請求項16に記載の符号化方法。
【請求項27】
復号化装置であって、復号化部と、第1決定部と、再構成部と、を備え、
前記復号化部は、コードストリームを復号化するように構成され、
前記第1決定部は、第1指示パラメータを決定し、前記第1指示パラメータが、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在することを指示する場合、前記パッチデータユニットに対応する第2指示パラメータを決定するように構成され、
前記再構成部は、前記第2指示パラメータが、前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないことを指示する場合、前記パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報に基づいて再構成処理を行うように構成される、復号化装置。
【請求項28】
復号化装置であって、第1プロセッサと、前記第1プロセッサによって実行可能な命令を記憶する第1メモリと、を備え、前記命令は、前記第1プロセッサに、請求項1~13のいずれか一項に記載の方法を実行させる、復号化装置。
【請求項29】
符号化装置であって、符号化部を備え、
前記符号化部は、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まない場合、前記パッチデータユニットを符号化して、コードストリームを生成し、同時に、第1指示パラメータと、前記パッチデータユニットの第2指示パラメータとを決定するステップであって、前記第1指示パラメータは、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在するか否かを決定するために使用され、前記第2指示パラメータは、前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含むか否かを決定するために使用される、ステップと、前記第1指示パラメータおよび前記第2指示パラメータを前記コードストリームに書き込むステップと、を実行するように構成される、符号化装置。
【請求項30】
符号化装置であって、第2プロセッサと、前記第2プロセッサによって実行可能な命令を記憶する第2メモリと、を備え、前記命令は、前記第2プロセッサに、請求項14~26のいずれか一項に記載の方法を実行させる、符号化装置。
【請求項31】
コンピュータ記憶媒体であって、前記コンピュータ記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムは、第1プロセッサに請求項1~13のいずれか一項に記載の方法を実行させ、または、第2プロセッサに請求項14~26のいずれか一項に記載の方法を実行させる、コンピュータ記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、画像処理の技術分野に関し、特に、コーデック方法、符号化装置、復号化装置、および記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
ビデオコーデック分野において、画像ベースのレンダリング法を使用して非拡散反射表面をレンダリングするプロセスにおいて、最初に、カメラによって異なる観察方向における前記表面の色を収集する必要があり、その後、レンダリングする際、レンダリングウィンドウの位置および観察方向に応じて、異なる観察方向のカメラによって収集された前記表面の色を重み付け融合して、レンダリングウィンドウの姿勢における前記表面の色を形成する。
【0003】
現在、3次元空間における同じ領域に対して、複数のテクスチャパッチデータユニット(PDU:Patch Data Unit)を使用して表現し、テクスチャアトラスに配置することが許可されているが、同時に、これらのテクスチャパッチに対応するジオメトリパッチも、ジオメトリアトラスに配置して符号化・伝送しなければならない。
【0004】
このように、現在サポートされている3次元空間における非拡散反射表面の表現方法では、非拡散反射特性の表現と圧縮性能の両方を考慮できないことが分かる。したがって、表面の非拡散反射特性を十分に表現できる上で、コーデック効率および圧縮性能をどのように向上させるかが、解決すべき重要な課題となっている。
【発明の概要】
【0005】
本願の実施例は、復号化の精度を向上させながら複雑さを低減し、簡単で効率的なコーデック方法を実現することで、圧縮性能を向上させることができる、コーデック方法、符号化装置、復号化装置、および記憶媒体を提供する。
【0006】
本願の実施例の技術的解決策は、以下のように実現できる。
【0007】
第1態様では、本願の実施例は、復号化装置に適用される復号化方法を提供し、前記方法は、
コードストリームを復号化して、第1指示パラメータを決定するステップと、
前記第1指示パラメータが、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在することを指示する場合、前記パッチデータユニットに対応する第2指示パラメータを決定するステップと、
前記第2指示パラメータが、前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないことを指示する場合、前記パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報に基づいて再構成処理を行うステップと、を含む。
【0008】
第2態様では、本願の実施例は、符号化装置に適用される符号化方法を提供し、前記方法は、
パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まない場合、前記パッチデータユニットを符号化して、コードストリームを生成し、同時に、第1指示パラメータと、前記パッチデータユニットの第2指示パラメータとを決定するステップであって、前記第1指示パラメータは、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在するか否かを決定するために使用され、前記第2指示パラメータは、前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含むか否かを決定するために使用される、ステップと、
前記第1指示パラメータおよび前記第2指示パラメータを前記コードストリームに書き込むステップと、を含む。
【0009】
第3態様では、本願の実施例は、復号化装置を提供し、前記復号化装置は、復号化部と、第1決定部と、再構成部と、を備え、
前記復号化部は、コードストリームを復号化するように構成され、
前記第1決定部は、第1指示パラメータを決定し、前記第1指示パラメータが、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在することを指示する場合、前記パッチデータユニットに対応する第2指示パラメータを決定するように構成され、
前記再構成部は、前記第2指示パラメータが、前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないことを指示する場合、前記パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報に基づいて再構成処理を行うように構成される。
【0010】
第4態様では、本願の実施例は、復号化装置を提供し、前記復号化装置は、第1プロセッサと、前記第1プロセッサによって実行可能な命令を記憶する第1メモリと、を備え、前記命令は、前記第1プロセッサに、上記の復号化方法を実行させる。
【0011】
第5態様では、本願の実施例は、符号化装置を提供し、前記符号化装置は、符号化部を備え、
前記符号化部は、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まない場合、前記パッチデータユニットを符号化して、コードストリームを生成し、同時に、第1指示パラメータと、前記パッチデータユニットの第2指示パラメータとを決定するステップであって、前記第1指示パラメータは、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在するか否かを決定するために使用され、前記第2指示パラメータは、前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含むか否かを決定するために使用される、ステップと、前記第1指示パラメータおよび前記第2指示パラメータを前記コードストリームに書き込むステップと、を実行するように構成される。
【0012】
第6態様では、本願の実施例は、符号化装置を提供し、前記符号化装置は、第2プロセッサと、前記第2プロセッサによって実行可能な命令を記憶する第2メモリと、を備え、前記命令は、前記第2プロセッサに、上記の符号化方法を実行させる。
【0013】
第7態様では、本願の実施例は、コンピュータ記憶媒体を提供し、前記コンピュータ記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムは、第1プロセッサに第1態様に記載の復号化方法を実行させ、または、第2プロセッサに第2態様に記載の符号化方法を実行させる。
【0014】
本願の実施例は、コーデック方法、符号化装置、復号化装置、および記憶媒体を提供し、復号化装置は、コードストリームを復号化して、第1指示パラメータを決定し、第1指示パラメータが、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在することを指示する場合、パッチデータユニットに対応する第2指示パラメータを決定し、第2指示パラメータが、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないことを指示する場合、パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報に基づいて再構成処理を行う。パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まない場合、パッチデータユニットを符号化して、コードストリームを生成し、同時に、第1指示パラメータと、パッチデータユニットの第2指示パラメータとを決定し、第1指示パラメータは、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在するか否かを決定するために使用され、第2指示パラメータは、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含むか否かを決定するために使用され、第1指示パラメータおよび第2指示パラメータをコードストリームに書き込む。つまり、本願の実施例では、第1指示パラメータによって、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在するか否かを決定することができ、第2指示パラメータによって、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないかどうかを決定することができ、それにより、異なる数のテクスチャ情報およびジオメトリ情報の伝送をサポートすることができ、十分なテクスチャ情報によってレンダリング品質を効果的に向上させながら、ジオメトリデータの冗長性を低減し、それにより、表面の非拡散反射特性を十分に表現できる上で、コーデック効率および圧縮性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図5】本願の実施例で提案される復号化装置の構成を示す模式
図1である。
【
図6】本願の実施例で提案される復号化装置の構成を示す模式
図2である。
【
図7】本願の実施例で提案される符号化装置の構成を示す模式
図1である。
【
図8】本願の実施例で提案される符号化装置の構成を示す模式
図2である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下では、本願の実施例における図面を参照して、本願の実施例の技術的解決策について、明確且つ完全に説明する。なお、本明細書で説明される特定の実施例は、関連する出願を解釈するためのものであり、本願を限定するものではない。さらに、説明の便宜上、図面には本願に関する部分のみが図示されている。
【0017】
実生活では、物体の材質の影響を受けて、同じ物体の同じ表面上の同じ点を異なる角度から観察すると、異なる色を呈することがよくある。このような観察角度の変化によって物体表面の色が変化する現象は、物体表面の非拡散反射現象と呼ばれ、このような表面は非拡散反射表面とも呼ばれる。
【0018】
MIV(MPEG Immersive Video)では、伝送画素率を低減して、圧縮効率を向上させるために、当該システムに入力される多視点の深度ビデオに対して、フレームごとに視点間の冗長性除去を行い、最終的には、単一のタイムスライスにおいて、3次元空間上の1つの領域を、当該領域のジオメトリ情報を記述する1つのジオメトリパッチ(Patch、サブブロック画像とも呼ばれる)と、当該ジオメトリパッチに対応する1つのテクスチャパッチのみを使用して表現する。これらのパッチは、アトラス(Atlas、結合画像とも呼ばれる)と呼ばれるキャンバス上に配置され、異なるタイプのパッチは、異なるAtlas上に配置され、ジオメトリパッチが配置されたAtlasは、ジオメトリAtlas、即ち、ジオメトリ結合画像と呼ばれ、テクスチャパッチが配置されたAtlasは、テクスチャAtlas、即ち、テクスチャ結合画像と呼ばれる。これらのAtlasは、時間的に積み重ねられてAtlasシーケンスを形成した後、ビデオコーデックを使用してAtlasシーケンスを符号化してコードストリームを形成して伝送する。
【0019】
既存のMIVの実現方法であるTMIV(Test model of MPEG Immersive Video)では、視点間の冗長性を除去するプロセスにおいて、3次元空間内の1つの領域に対して、1つのジオメトリパッチおよび1つのテクスチャパッチのみを使用して表現する。このような表現方法は、非拡散反射表面の表現に使用される場合、実現可能で効率的である。これは、各観測方向における拡散反射表面の色は非常に類似しており、ほとんど一致しているからである。しかしながら、このような表現方法は、非拡散反射表面の表現に使用される場合には、1つの領域に対して1つのテクスチャパッチしか伝送されないため、異なる観測方向における異なる色の非拡散反射特性を実現することはできない。
【0020】
画像ベースのレンダリング法を使用して非拡散反射表面をレンダリングするプロセスでは、最初に、カメラによって異なる観察方向における当該表面の色を収集する必要があり、その後、レンダリングする際、レンダリングウィンドウの位置および観察方向に応じて、異なる観察方向のカメラによって収集された当該表面の色を重み付け融合して、レンダリングウィンドウの姿勢における当該表面の色を形成する。つまり、非拡散反射表面の表現を実現するためには、異なる観察方向における当該表面の複数の観察テクスチャ画像を使用する必要がある。したがって、非拡散反射表面の効率的な表現は、1つのジオメトリパッチおよび異なる方向から観察された複数のテクスチャパッチを使用して表現することである。
【0021】
既存のMIV規格では、3次元空間内の同じ領域に対して複数のテクスチャパッチを使用して表現し、テクスチャAtlasに配置することが許可されているが、同時に、現在のMIV規格では、これらのテクスチャパッチに対応するジオメトリパッチも、ジオメトリAtlasに配置して符号化・伝送しなければならない。
【0022】
つまり、現在のMIV規格でサポートされている3次元空間における非拡散反射表面の表現方法は、主に1つのジオメトリパッチおよび1つのテクスチャパッチを使用して表現する方法、または、複数のジオメトリパッチおよび同数の複数のテクスチャパッチを使用して表現する方法を含む。
【0023】
しかしながら、1つのジオメトリパッチおよび1つのテクスチャパッチのみを使用する表現方法は、当該表面の非拡散反射特性を十分に表現することができないため、後続のレンダリング品質に影響を与える。複数のジオメトリパッチおよび複数のテクスチャパッチを使用する表現方法は、当該表面の非拡散反射特性を十分に表現することができるが、複数のジオメトリパッチは同じ表面を繰り返し表現するため、ジオメトリ情報の表現効率が低く、符号化効率が低下する。
【0024】
このように、現在のMIV規格でサポートされている3次元空間における非拡散反射表面の表現方法では、非拡散反射特性の表現と圧縮性能の両方を考慮できないことが分かる。したがって、表面の非拡散反射特性を十分に表現できる上で、コーデック効率および圧縮性能をどのように向上させるかが、解決すべき重要な課題となっている。
【0025】
上記の問題を解決するために、本願の実施例では、第1指示パラメータによって、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニット(PDU:Patch Data Unit)が存在するか否かを決定することができ、第2指示パラメータによって、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないかどうかを決定することができ、それにより、異なる数のテクスチャ情報およびジオメトリ情報の伝送をサポートすることができ、十分なテクスチャ情報によってレンダリング品質を効果的に向上させながら、ジオメトリデータの冗長性を低減し、それにより、表面の非拡散反射特性を十分に表現できる上で、コーデック効率および圧縮性能を向上させることができる。
【0026】
さらに、本願で提案されるコーデック方法は、複数のジオメトリパッチを使用して3次元空間内の同じ領域を繰り返し表現することなく、少なくとも1つのジオメトリパッチデータのみを使用して、3次元空間内の1つの領域を表現することができる。したがって、非拡散反射物体の効率的な符号化とレンダリングを実現するために、1つの非拡散反射表面に対して、G個のジオメトリパッチとT個のテクスチャパッチを使用して表現および伝送(G、Tはいずれも整数であり、1≦G<Tである)を行う。このようにして、同じ領域に対して、異なる視点からの複数のテクスチャ情報を提供しつつ、当該領域を表現するのに十分な少量のジオメトリ情報を伝送することができる。MIV規格でサポートされている既存の解決策と比較して、この解決策は、非拡散反射表面の十分且つ効率的な表現をサポートすることができ、当該表面のレンダリング品質を効果的に向上させながら、ジオメトリデータの情報の冗長性を低減し、それにより、非拡散反射表面を圧縮する際の当該システムの符号化効率を向上させることができる。
【0027】
本願の実施例におけるコーデック方法は、ビデオ符号化システムに適用されてもよく、ビデオ復号化システムに適用されてもよく、ビデオ符号化システムおよびビデオ復号化システムの両方に適用されてもよく、本願の実施例では特に限定されない。
【0028】
以下では、本願の実施例における図面を参照して、本願の実施例の技術的解決策について、明確且つ完全に説明する。
【0029】
本願の1つの実施例は、復号化装置に適用される復号化方法を提案し、
図1は、復号化方法の実現フローチャート1であり、
図1に示すように、復号化装置による復号化方法は、以下のステップを含み得る。
【0030】
ステップ101において、コードストリームを復号化して、第1指示パラメータを決定する。
【0031】
本願の実施例では、復号化装置は、コードストリームを復号化することにより、第1指示パラメータを決定することができる。
【0032】
さらに、本願の実施例では、第1指示パラメータは、シーケンスレベルの指示パラメータであってもよく、画像レベルの指示パラメータであってもよい。
【0033】
なお、本願の実施において、第1指示パラメータは、現在のアトラスシーケンスに対応するすべてのパッチデータユニットのうち、ジオメトリ情報を含まない少なくとも1つのパッチデータユニットが存在するか否かを指示することができる。
【0034】
なお、本願の実施において、第1指示パラメータは、現在のアトラスに対応するすべてのパッチデータユニットのうち、ジオメトリ情報を含まない少なくとも1つのパッチデータユニットが存在するか否かを指示することができる。
【0035】
理解可能なこととして、本願の実施例では、第1指示パラメータは、ジオメトリ情報を含まず且つテクスチャ情報のみを含むパッチデータユニットが存在するか否かを示すフラグビットとして理解され得る。具体的には、復号化装置は、コードストリームを復号化して、第1指示パラメータとした1つの変数を決定でき、それにより、当該変数の値によって、第1指示パラメータを決定することができる。ここで、第1指示パラメータの値は、第1の値または第2の値であり得る。
【0036】
なお、本願の実施例では、第1指示パラメータの値が第1の値である場合、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在すると決定でき、第1指示パラメータの値が第2の値である場合、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在しない、即ち、すべてのパッチデータユニットがジオメトリ情報を含むと決定することができる。
【0037】
理解可能なこととして、本願の実施例では、第1の値を1に、第2の値を0に設定してもよいし、第1の値をtrueに、第2の値をfalseに設定してもよい。本願では特に限定されない。
【0038】
さらに、本願の実施例では、フラグasme_patch_geometry_absent_flagを使用して第1指示パラメータを表すことができる。例えば、本願では、asme_patch_geometry_absent_flagの値が1である場合、ジオメトリパッチを含まないパッチデータユニットが存在すること、即ち、ジオメトリ情報を含まず且つテクスチャ情報のみを含む少なくとも1つのパッチデータユニットが存在することを示すことができ、asme_patch_geometry_absent_flagの値が0である場合、ジオメトリパッチを含まないパッチデータユニットが存在しないこと、即ち、すべてのパッチデータユニットがテクスチャ情報およびジオメトリ情報を含むことを示すことができる。
【0039】
さらに、本願の実施例では、現在のアトラスシーケンスは、現在復号化されるべきアトラス(Atlas)シーケンスであり得る。具体的には、Atlasシーケンスは、1つまたは複数のパッチデータユニットに対応するジオメトリ情報またはテクスチャ情報を含み得、即ち、1つまたは複数のパッチデータユニットに対応するジオメトリパッチまたはテクスチャパッチを含み得る。
【0040】
理解可能なこととして、本願の実施例では、現在のアトラスシーケンスの任意のパッチデータユニットについて、当該パッチデータユニットは、ジオメトリ情報およびテクスチャ情報の両方を含んでもよく、ジオメトリ情報を含まず且つテクスチャ情報のみを含んでもよい。
【0041】
理解可能なこととして、本願の実施例では、現在のアトラスの任意のパッチデータユニットについて、当該パッチデータユニットは、ジオメトリ情報およびテクスチャ情報の両方を含んでもよく、ジオメトリ情報を含まず且つテクスチャ情報のみを含んでもよい。
【0042】
さらに、本願の実施例では、1つのパッチデータユニットが、ジオメトリ情報を含むかジオメトリ情報を含まないかの異なる状況に対して、異なる方法を選択して当該パッチデータユニットを再構成することができる。したがって、最初に、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在するか否かを指示するための第1指示パラメータを決定することができる。
【0043】
ステップ102において、第1指示パラメータが、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在することを指示する場合、パッチデータユニットに対応する第2指示パラメータを決定する。
【0044】
本願の実施例では、復号化装置は、第1指示パラメータを決定した後、第1指示パラメータが、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在することを指示する場合、各パッチデータユニットに対応する第2指示パラメータをさらに決定することができ、第2指示パラメータに基づいて、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットを決定することができる。
【0045】
さらに、本願の実施例では、第1指示パラメータは、シーケンスレベルの指示パラメータまたは画像レベルの指示パラメータであってもよいため、第1指示パラメータが、現在のアトラスシーケンス内にジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在することを指示する場合、現在のアトラスシーケンスのパッチデータユニットに対応する第2指示パラメータを決定する。または、第1指示パラメータが、現在のアトラス内にジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在することを指示する場合、現在のアトラスのパッチデータユニットに対応する第2指示パラメータを決定する。
【0046】
なお、本願の実施において、第2指示パラメータは、対応するパッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないかどうかを指示することができる。
【0047】
理解可能なこととして、本願の実施例では、第2指示パラメータは、ジオメトリ情報を含まず且つテクスチャ情報のみを含むか否かを示すフラグビットとして理解され得る。具体的には、復号化装置は、コードストリームを復号化して、第2指示パラメータとした1つの変数を決定でき、それにより、当該変数の値によって、第2指示パラメータを決定することができる。ここで、第2指示パラメータの値は、第1の値または第2の値であり得る。
【0048】
なお、本願の実施例では、第2指示パラメータの値が第1の値である場合、対応するパッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないと決定することができ、第2指示パラメータの値が第2の値である場合、対応するパッチデータユニットがジオメトリ情報を含むと決定することができる。
【0049】
理解可能なこととして、本願の実施例では、第1の値を1に、第2の値を0に設定してもよいし、第1の値をtrueに、第2の値をfalseに設定してもよい。本願では特に限定されない。
【0050】
さらに、本願の実施例では、フラグpdu_geometry_absent_flagを使用して第2指示パラメータを表すことができる。例えば、本願では、pdu_geometry_absent_flagの値が1である場合、対応するパッチデータユニットがジオメトリパッチを含まないこと、即ち、対応するパッチデータユニットがジオメトリ情報を含まず且つテクスチャ情報のみを含むことを示すことができ、pdu_geometry_absent_flagの値が0である場合、対応するパッチデータユニットがジオメトリパッチを含むこと、即ち、対応するパッチデータユニットがテクスチャ情報およびジオメトリパッチを含むことを示すことができる。
【0051】
なお、本願の実施例では、現在のアトラスシーケンスは、少なくとも1つのサブアトラスを含み得、ここで、各サブアトラスには、少なくとも1つのパッチデータユニットが含まれる。これに対応して、フラグpdu_geometry_absent_flag[tileID][p]を使用して第2指示パラメータを表すことができ、ここで、tileIDおよびpは、パッチデータユニットの識別子であり得る。例えば、本願では、pdu_geometry_absent_flag[tileID][p]の値が1である場合、tileIDのサブアトラス内のp番目のパッチデータユニットがジオメトリパッチを含まないこと、即ち、tileIDのサブアトラス内のp番目のパッチデータユニットがジオメトリ情報を含まず且つテクスチャ情報のみを含むことを示し、pdu_geometry_absent_flag[tileID][p]の値が0である場合、tileIDのサブアトラス内のp番目のパッチデータユニットがジオメトリパッチを含むこと、即ち、tileIDのサブアトラス内のp番目のパッチデータユニットがテクスチャ情報およびジオメトリ情報を含むことを示すことができる。
【0052】
ステップ103において、第2指示パラメータが、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないことを指示する場合、パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報に基づいて再構成処理を行う。
【0053】
本願の実施例では、第1指示パラメータが、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在することを指示する場合、パッチデータユニットに対応する第2指示パラメータを決定した後、第2指示パラメータが、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないことを指示すると決定した場合、さらに、パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報に基づいて再構成処理を行うことができる。
【0054】
なお、本願の実施例では、第2指示パラメータに基づいて、対応するパッチデータユニットがジオメトリ情報を含まず且つテクスチャ情報のみを含むと決定した場合、最初に、当該パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報を決定し、次に、当該テクスチャ情報を利用して当該パッチデータユニットを再構成することができ、最終的に、当該パッチデータユニットに対応する再構成パッチデータユニットを決定することができる。
【0055】
さらに、本願の実施例では、パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報に基づいて、パッチデータユニットに対応する再構成パッチデータユニットを決定する際に、テクスチャ情報のみを使用して再構成処理を完了してもよく、または、最初に、参照パッチデータユニットのジオメトリ情報を使用して当該パッチデータユニットのジオメトリ情報を再構成し、次に、当該パッチデータユニットのテクスチャ情報と組み合わせて画像再構成処理を完了してもよい。
【0056】
理解可能なこととして、本願では、1つの実施形態によれば、第2指示パラメータが、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないことを指示する場合、最初に、パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報を決定し、次に、テクスチャ情報に基づいて、パッチデータユニットに対して再構成処理を行う。ここで、再構成されたパッチデータユニットは、テクスチャ情報のみを含み、ジオメトリ情報を含まない。
【0057】
なお、本願の実施例では、第2指示パラメータが、対応するパッチデータユニットがテクスチャパッチ(テクスチャ情報)のみを含み、ジオメトリパッチ(ジオメトリ情報)を含まないことを示す場合、即ち、第2指示パラメータに基づいて、対応するパッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないと決定できる場合、ジオメトリ情報の復号化処理を行う必要がなく、復号化により対応するテクスチャ情報を取得するだけでよい。これに対応して、後続の画像再構成処理においても、当該パッチデータユニットのジオメトリ情報を考慮する必要がなく、対応するテクスチャ情報のみに基づいて、対応する再構成パッチデータユニットを決定する。
【0058】
つまり、本願で提案される復号化方法では、復号化プロセスにおいて、1つのAtlasシーケンス(現在のアトラスシーケンス)を処理する度に、最初に、当該Atlasシーケンスに対応するasme_patch_geometry_absent_flag(第1指示パラメータ)を決定し、次に、asme_patch_geometry_absent_flagに基づいて、当該Atlasシーケンス内に、ジオメトリパッチ(ジオメトリ情報)を含まないパッチデータユニットが存在するか否かを判断することができる。
【0059】
なお、asme_patch_geometry_absent_flagの値が1である場合、当該Atlasシーケンス内に、ジオメトリパッチを含まないパッチデータユニットが存在すると決定することができ、この場合、具体的にどのパッチデータユニットがジオメトリパッチを含まないかを決定するために、各パッチデータユニットに対応するpdu_geometry_absent_flag(第2指示パラメータ)をさらに決定する必要がある。asme_patch_geometry_absent_flagの値が0である場合、当該Atlasシーケンス内に、ジオメトリパッチを含まないパッチデータユニットが存在しないと決定することができ、この場合、pdu_geometry_absent_flagを決定せずに、各パッチデータユニットのジオメトリパッチ(第1ジオメトリ情報)およびテクスチャパッチ(テクスチャ情報)を復号化によって直接取得することができ、これにより、ジオメトリパッチおよびテクスチャパッチに基づいて、再構成処理を行う。
【0060】
さらに、本願の実施例では、当該Atlasシーケンス内に、ジオメトリパッチを含まないパッチデータユニットが存在すると決定した場合、当該Atlasシーケンス内のすべてのパッチデータユニットを1つずつ復号化するプロセスにおいて、pdu_geometry_absent_flagに基づいて、対応するパッチデータユニットがジオメトリパッチを含むか否かをさらに判断することができる。具体的には、pdu_geometry_absent_flagの値が1である場合、対応するパッチデータユニットがジオメトリパッチを含まないと決定することができ、この場合、復号化する際に、ジオメトリAtlasから対応するパッチデータユニット内のジオメトリパッチを取得しなくなり、テクスチャAtlasから対応するパッチデータユニット内のテクスチャパッチのみを取得し、最終的には、当該テクスチャパッチに基づいて、対応する再構成パッチデータユニットを決定することができる。pdu_geometry_absent_flagの値が0である場合、対応するパッチデータユニットがジオメトリパッチを含むと決定することができ、この場合、復号化する際、依然としてジオメトリAtlasから対応するパッチデータユニット内のジオメトリパッチを取得する必要があり、同時に、テクスチャAtlasから対応するパッチデータユニット内のテクスチャパッチを取得する必要があり、最終的には、当該ジオメトリパッチと当該テクスチャパッチに基づいて、対応する再構成パッチデータユニットを決定することができる。
【0061】
理解可能なこととして、本願では、1つの実施形態によれば、第2指示パラメータが、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないことを指示する場合、最初に、パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報および参照パッチデータユニットの識別情報を決定し、次に、識別情報に基づいて、パッチデータユニットに対応する第1ジオメトリ情報を決定することができ、最終的には、テクスチャ情報および第1ジオメトリ情報に基づいてパッチデータユニットに対して再構成処理を行うことができる。ここで、再構成されたパッチには、テクスチャ情報とジオメトリ情報の両方を含む。
【0062】
なお、本願の実施例では、第2指示パラメータが、対応するパッチデータユニットがテクスチャパッチ(テクスチャ情報)のみを含み、ジオメトリパッチ(ジオメトリ情報)を含まないことを示す場合、即ち、第2指示パラメータに基づいて、対応するパッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないと決定した場合、最初に、ジオメトリ情報の再構成処理を行い、同時に、対応するテクスチャ情報を復号化によって取得する必要がある。これに対応して、後続の画像再構成処理において、当該パッチデータユニットのテクスチャ情報と再構成されたジオメトリ情報(第1ジオメトリ情報)とに基づいて、対応する再構成パッチデータユニットを決定することができる。
【0063】
さらに、本願の実施例では、最初に、パッチデータユニットに対応する参照パッチデータユニットの識別情報を決定し、次に、識別情報に基づいて、パッチデータユニットに対応する第1ジオメトリ情報を決定することができる。ここで、当該識別情報は、参照パッチデータユニットを決定するために使用され得る。例えば、pdu_geometry_reference_patch_id[tileID][p]を使用して識別情報を表すことができる。ここで、tileIDおよびpは、参照パッチデータユニットのインデックスであり得、識別情報pdu_geometry_absent_flag[tileID][p]によって、参照パッチデータユニットとして、tileIDのサブアトラス内のp番目のパッチデータユニットを指定することができる
理解可能なこととして、本願の実施例では、識別情報に基づいて、対応する参照パッチデータユニットを決定した後、参照パッチデータユニットに対応する第2ジオメトリ情報をさらに決定することができ、さらに、第2ジオメトリ情報を利用してパッチデータユニットのジオメトリ情報の再構成を完了し、パッチデータユニットに対応する第1ジオメトリ情報を決定することができる。
【0064】
つまり、本願の実施例では、第2指示パラメータに基づいて、対応するパッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないと決定した場合、参照パッチデータユニットの第2ジオメトリ情報を使用して、当該パッチデータユニットの第1ジオメトリ情報を再構成することができ、それにより、当該パッチデータユニットのテクスチャ情報および第1ジオメトリ情報に基づいて、対応する再構成パッチデータユニットを決定することができる。
【0065】
つまり、本願で提案される復号化方法では、復号化プロセスにおいて、1つのAtlasシーケンス(現在のアトラスシーケンス)を処理する度に、最初に、当該Atlasシーケンスに対応するasme_patch_geometry_absent_flag(第1指示パラメータ)を決定し、次に、asme_patch_geometry_absent_flagに基づいて、当該Atlasシーケンス内に、ジオメトリパッチ(ジオメトリ情報)を含まないパッチデータユニットが存在するか否かを判断することができる。
【0066】
なお、asme_patch_geometry_absent_flagの値が1である場合、当該Atlasシーケンス内に、ジオメトリパッチを含まないパッチデータユニットが存在すると決定することができ、この場合、具体的にどのパッチデータユニットがジオメトリパッチを含まないかを決定するために、各パッチデータユニットに対応するpdu_geometry_absent_flag(第2指示パラメータ)をさらに決定する必要がある。asme_patch_geometry_absent_flagの値が0である場合、当該Atlasシーケンスにジオメトリパッチを含まないパッチデータユニットが存在しないと決定することができ、この場合、pdu_geometry_absent_flagを決定せずに、各パッチデータユニットのジオメトリパッチ(第1ジオメトリ情報)およびテクスチャパッチ(テクスチャ情報)を復号化によって直接取得することができ、これにより、ジオメトリパッチおよびテクスチャパッチに基づいて、再構成処理を行う。
【0067】
さらに、本願の実施例では、当該Atlasシーケンス内に、ジオメトリパッチを含まないパッチデータユニットが存在すると決定した場合、当該Atlasシーケンス内のすべてのパッチデータユニットを1つずつ復号化するプロセスにおいて、pdu_geometry_absent_flagに基づいて、対応するパッチデータユニットがジオメトリパッチを含むか否かをさらに判断することができる。具体的には、pdu_geometry_absent_flagの値が1である場合、対応するパッチデータユニットがジオメトリパッチを含まないと決定することができ、この場合、復号化する際に、ジオメトリAtlasから対応するパッチデータユニット内のジオメトリパッチを取得しなくなり、対応するパッチデータユニットのジオメトリ再構成参照パッチデータユニット(参照パッチデータユニット)のインデックス番号pdu_geometry_reference_patch_id(識別情報)をさらに決定する必要があり、さらに、pdu_geometry_reference_patch_idに基づいて、それによって指定された参照パッチデータユニットのジオメトリパッチ(第2ジオメトリ情報)を取得し、次に、参照パッチデータユニットのジオメトリパッチを利用して、パッチデータユニットのジオメトリパッチを再構成することができ、最終的には、テクスチャAtlasから取得したテクスチャパッチ(テクスチャ情報)と組み合わせて、再構成処理を完了し、対応する再構成パッチデータユニットを決定することができる。pdu_geometry_absent_flagの値が0である場合、対応するパッチデータユニットがジオメトリパッチを含むと決定することができ、この場合、復号化する際、依然としてジオメトリAtlasから対応するパッチデータユニット内のジオメトリパッチを取得する必要があり、同時に、テクスチャAtlasから対応するパッチデータユニット内のテクスチャパッチを取得する必要があり、最終的には、当該ジオメトリパッチと当該テクスチャパッチとに基づいて、対応する再構成パッチデータユニットを決定することができる。
【0068】
さらに、本願の実施例では、
図2は、復号化方法の実現フローチャート2であり、
図2に示すように、コードストリームを復号化して、第1指示パラメータを決定した後、即ち、ステップ101の後、復号化装置による復号化方法は、以下のステップをさらに含み得る。
【0069】
ステップ104において、第1指示パラメータが、すべてのパッチデータユニットがジオメトリ情報を含むことを指示する場合、パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報および第1ジオメトリ情報を決定する。
【0070】
本願の実施例では、復号化装置は、第1指示パラメータを決定した後、第1指示パラメータが、すべてのパッチデータユニットがジオメトリ情報を含むことを指示する場合、各パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報および第1ジオメトリ情報をさらに決定することができる。
【0071】
理解可能なこととして、本願の実施例では、第1指示パラメータに基づいて、各パッチデータユニットがいずれもジオメトリパッチ(ジオメトリ情報)およびテクスチャパッチ(テクスチャ情報)を含むと決定した場合、パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報および第1ジオメトリ情報を復号化によって直接取得することができる。
【0072】
つまり、本願の実施例では、第1指示パラメータが、すべてのパッチデータユニットがジオメトリ情報を含むことを指示する場合、第2指示パラメータを決定せずに、パッチデータユニットのテクスチャ情報および第1ジオメトリ情報を直接取得することができる。
【0073】
ステップ105において、テクスチャ情報および第1ジオメトリ情報に基づいて、パッチデータユニットに対して再構成処理を行う。
【0074】
本願の実施例では、パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報および第1ジオメトリ情報を決定した後、テクスチャ情報および第1ジオメトリ情報に基づいて、パッチデータユニットに対して再構成処理を行うことができ、最終的には、対応する再構成パッチデータユニットを取得することができる。
【0075】
なお、本願の実施例では、テクスチャ情報および第1ジオメトリ情報の両方を含むパッチデータユニットについて、対応するテクスチャ情報および第1ジオメトリ情報を直接利用して、再構成パッチデータユニットの決定を完了することができる。
【0076】
さらに、本願の実施例では、
図3は、復号化方法の実現フローチャート3であり、
図3に示すように、第1指示パラメータが、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在することを指示する場合、パッチデータユニットに対応する第2指示パラメータを決定した後、即ち、ステップ102の後、復号化装置による復号化方法は、以下のステップをさらに含み得る。
【0077】
ステップ106において、第2指示パラメータが、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含むことを指示する場合、パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報および第1ジオメトリ情報を決定する。
【0078】
本願の実施例では、第1指示パラメータが、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在することを指示する場合、パッチデータユニットに対応する第2指示パラメータを決定した後、第2指示パラメータが、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含むことを指示する場合、パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報および第1ジオメトリ情報をさらに決定することができる。
【0079】
理解可能なこととして、本願の実施例では、第2指示パラメータに基づいて、対応するパッチデータユニットがジオメトリパッチ(ジオメトリ情報)およびテクスチャパッチ(テクスチャ情報)の両方を含むと決定した場合、当該パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報および第1ジオメトリ情報を復号化によって直接取得することができる。
【0080】
つまり、本願の実施例では、第1指示パラメータが、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在することを指示する場合、決定された第2指示パラメータに基づいて、各パッチデータユニットがジオメトリ情報を含むか否かという具体的な状況をさらに決定することができる。ここで、第2指示パラメータが、対応するパッチデータユニットがジオメトリ情報を含むことを指示する場合、即ち、ジオメトリ情報およびテクスチャ情報の両方を含むパッチデータユニットの場合、パッチデータユニットのテクスチャ情報および第1ジオメトリ情報の取得を直接行うことができる。
【0081】
ステップ105において、テクスチャ情報および第1ジオメトリ情報に基づいて、パッチデータユニットに対して再構成処理を行う。
【0082】
本願の実施例では、パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報および第1ジオメトリ情報を決定した後、テクスチャ情報および第1ジオメトリ情報に基づいて、パッチデータユニットに対して再構成処理を行うことができ、最終的には、対応する再構成パッチデータユニットを取得することができる。
【0083】
さらに、本願の実施例では、第2指示パラメータが、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないことを指示する場合、パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報に基づいて再構成処理を行った後、即ち、ステップ103の後、復号化装置によるレンダリング処理の方法は、以下のステップを含み得る。
【0084】
ステップ107において、ジオメトリ情報を含むパッチデータユニットに基づいて、ターゲットウィンドウを構築する。
【0085】
ステップ108において、パッチデータユニットのテクスチャ情報に基づいて、ターゲットウィンドウに対してシェーディング処理を行い、レンダリングされた画像を取得する。
【0086】
本願の実施例では、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットについて、テクスチャ情報のみを使用して再構成処理を完了する場合、ジオメトリ情報を含むパッチデータユニットに基づいて、ターゲットウィンドウをさらに構築し、次に、パッチデータユニットのテクスチャ情報に基づいて、ターゲットウィンドウに対してシェーディング処理を行い、レンダリングされた画像を取得することができる。
【0087】
さらに、本願の実施例では、復号化処理が完了した後、さらに、復号化後に取得された画像情報を利用してレンダリング処理を行うことができる。ここで、レンダリング処理は、視点ビュー復元処理と、ターゲットウィンドウジオメトリ再構築および画素シェーディング処理の2つの処理を含み得る。
【0088】
なお、視点ビュー復元のプロセスについて、一般的な方法として、すべてのパッチデータユニットについて、パッチデータユニット内のテクスチャパッチを、それらが属するオリジナル視点のテクスチャビューのオリジナル位置に順次復元し、また、パッチデータユニット内のジオメトリパッチを、それらが属するオリジナル視点のジオメトリビューのオリジナル位置に順次復元する。一方、本願では、すべてのパッチデータユニットを走査してビュー復元を行うプロセスにおいて、第1指示パラメータが、すべてのパッチデータユニットがジオメトリ情報およびテクスチャ情報の両方を含むことを指示する場合、または、第2指示パラメータが、対応するパッチデータユニットがジオメトリ情報およびテクスチャ情報の両方を含むことを指示する場合、上述した一般的な方法に従って、パッチデータユニットに対して視点ビュー復元処理を行うことができる。第2指示パラメータによって指示される、ジオメトリ情報を含まず且つテクスチャ情報のみを含むパッチデータユニット、即ち、pdu_geometry_absent_flagの値が1であるパッチデータユニットについて、ジオメトリパッチの復元動作を伴わずに、当該パッチデータユニットのテクスチャパッチのみを、それらが属するオリジナル視点のテクスチャビューのオリジナル位置に復元することができる。
【0089】
さらに、本願の実施例では、ターゲットウィンドウのジオメトリ再構築と画素シェーディング処理を行う際に、最初に、視点ビュー復元処理によって復元された既存の多視点ジオメトリ画像を利用して、ターゲットウィンドウのジオメトリ画像を再構築し、次に、ターゲットウィンドウ内の各画素点を走査し、ターゲットウィンドウ内の画素点の3次元空間内の位置に基づいて、多視点テクスチャ画像から各画素の候補画素を取得し、各候補画素とターゲットウィンドウとの相対位置、姿勢関係に基づいて、各候補画素の画素値を重み付け融合して、ターゲットウィンドウ内の各画素点の画素値を得ることができる。
【0090】
つまり、本願の実施例では、すべてのパッチデータユニットについて、一部のパッチデータユニットがジオメトリ情報およびテクスチャ情報の両方を含み、残りのパッチデータユニットがテクスチャ情報のみを含む場合が存在する場合、ターゲットウィンドウをレンダリングする際、すべてのパッチデータユニットのうち、ジオメトリ情報を含む一部のパッチデータユニットのみを使用して、ターゲットウィンドウジオメトリ画像を再構築し、使用可能なすべてのパッチデータユニットのテクスチャ情報を使用してターゲットウィンドウをシェーディングすることができる。
【0091】
さらに、本願の実施例では、第2指示パラメータが、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないことを指示する場合、パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報に基づいて再構成処理を行った後、即ち、ステップ103の後、復号化装置によるレンダリング処理の方法は、以下のステップを含み得る。
【0092】
ステップ109において、参照パッチデータユニットに基づいて、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットに対してジオメトリ欠落パッチデータユニット再構成処理を行う。
【0093】
ステップ110において、パッチデータユニットのジオメトリ情報に基づいて、ターゲットウィンドウを構築する。
【0094】
ステップ108において、パッチデータユニットのテクスチャ情報に基づいて、ターゲットウィンドウに対してシェーディング処理を行い、レンダリングされた画像を取得する。
【0095】
本願の実施例では、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットについて、最初に、参照パッチデータユニットのジオメトリ情報を使用して、当該パッチデータユニットのジオメトリ情報を再構築し、次に、当該パッチデータユニットのテクスチャ情報と組み合わせて画像再構成処理を完了する場合、最初に、参照パッチデータユニットに基づいて、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットに対してジオメトリ欠落パッチデータユニット再構成処理を行うことにより、すべてのパッチデータユニットがいずれもジオメトリ情報およびテクスチャ情報の両方を含むようにし、さらに、パッチデータユニットのジオメトリ情報に基づいて、ターゲットウィンドウを構築し、次に、パッチデータユニットのテクスチャ情報に基づいて、ターゲットウィンドウに対してシェーディング処理を行い、レンダリングされた画像を取得することができる。
【0096】
さらに、本願の実施例では、復号化処理が完了した後、復号化後に取得された画像情報を利用してレンダリング処理を行うことができる。ここで、レンダリング処理は、欠落ジオメトリパッチ再構成と、視点ビュー復元と、ターゲットウィンドウジオメトリ再構築および画素シェーディングとのプロセスを含み得る。
【0097】
なお、欠落ジオメトリパッチ再構成プロセスでは、すべてのパッチデータユニットを走査することができる。1つのパッチデータユニットのpdu_geometry_absent_flagの値が1である場合、当該パッチデータユニットにジオメトリパッチ(ジオメトリ情報)が欠落していると決定し、欠落ジオメトリパッチ再構成を開始することができる。具体的には、インデックス番号がpdu_geometry_reference_patch_idである参照パッチデータユニット内のジオメトリパッチおよび視点パラメータ情報を利用して、当該パッチデータユニットのジオメトリパッチを再構成することができる。上記の処理の後、すべてのパッチデータユニットには、テクスチャパッチおよびジオメトリパッチが含まれる。
【0098】
さらに、本願の実施例では、欠落ジオメトリパッチ再構成が完了した後、すべてのパッチデータユニットについて、パッチデータユニット内のテクスチャパッチを、それらが属するオリジナル視点のテクスチャビューのオリジナル位置に順次復元してもよく、パッチデータユニット内のジオメトリパッチを、それらが属するオリジナル視点のジオメトリビューのオリジナル位置に順次復元してもよい。
【0099】
さらに、本願の実施例では、ターゲットウィンドウのジオメトリ再構築と画素シェーディング処理を行う際に、最初に、視点ビュー復元処理によって復元された既存の多視点ジオメトリ画像を利用して、ターゲットウィンドウのジオメトリ画像を再構築し、次に、ターゲットウィンドウ内の各画素点を走査し、ターゲットウィンドウ内の画素点の3次元空間における位置に基づいて、多視点テクスチャ画像から各画素の候補画素を取得し、各候補画素とターゲットウィンドウとの相対位置、姿勢関係に基づいて、各候補画素の画素値を重み付け融合して、ターゲットウィンドウ内の各画素点の画素値を得ることができる。
【0100】
つまり、本願の実施例では、すべてのパッチデータユニットについて、一部のパッチデータユニットがジオメトリ情報およびテクスチャ情報の両方を含み、残りのパッチデータユニットがテクスチャ情報のみを含む場合が存在する場合、ターゲットウィンドウをレンダリングする際、最初に、ジオメトリ欠落パッチデータユニット再構成処理を行い、それにより、ジオメトリ欠落パッチデータユニット再構成処理後のすべてのパッチデータユニットがジオメトリパッチおよびテクスチャパッチを含むようにすることができ、最終的には、すべてのパッチデータユニットのジオメトリ情報を使用して、ターゲットウィンドウジオメトリ画像を再構築し、すべてのパッチデータユニットのテクスチャ情報を使用してターゲットウィンドウをシェーディングすることができる。
【0101】
上記に記載されたように、上記のステップ101~ステップ110で提案された復号化方法により、ジオメトリ情報を含まず且つテクスチャ情報のみを含むパッチデータユニットの復号化をサポートすることができ、それにより、1つの非拡散反射表面に対して、G個のジオメトリパッチとT個のテクスチャパッチを使用して表現および伝送(G、Tはいずれも整数であり、1≦G<Tである)を行うことができ、つまり、同じ領域に対して、異なる視点からの複数のテクスチャ情報を提供しつつ、当該領域を表現するのに十分な少量のジオメトリ情報を伝送することができ、それにより、非拡散反射表面の十分且つ効率的な表現をサポートすることができ、当該表面のレンダリング品質を効果的に向上させながら、ジオメトリデータの情報の冗長性を低減し、それにより、非拡散反射表面を圧縮する際の符号化効率を向上させることができる。
【0102】
なお、本願で提案される復号化方法は、MIV規格が非拡散反射コンテンツの効率的な符号化をサポートできるようにするために、パッチデータユニット内にジオメトリパッチを含まなくてもよいメカニズムを導入する。
【0103】
これに対応して、本願で提案される復号化方法は、既存のMIV規格構文構造に基づいて、アトラスシーケンスレベルとパッチデータユニットレベルで、ジオメトリパッチを含まないパッチデータユニットをサポートする構文要素を設定して、ジオメトリパッチを含まないパッチデータユニットも正確に復号化できるようにする。ここで、ジオメトリパッチを含まないパッチデータユニットのジオメトリ情報は、ジオメトリパッチを含む特定のパッチデータユニットの再構成によって得られる。
【0104】
本願の実施例は、復号化方法を提供し、復号化装置は、コードストリームを復号化して、第1指示パラメータを決定し、第1指示パラメータが、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在することを指示する場合、パッチデータユニットに対応する第2指示パラメータを決定し、第2指示パラメータが、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないことを指示する場合、パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報に基づいて再構成処理を行う。つまり、本願の実施例では、第1指示パラメータによって、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在するか否かを決定することができ、第2指示パラメータによって、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないかどうかを決定することができ、それにより、異なる数のテクスチャ情報およびジオメトリ情報の伝送をサポートすることができ、十分なテクスチャ情報によってレンダリング品質を効果的に向上させながら、ジオメトリデータの冗長性を低減し、それにより、表面の非拡散反射特性を十分に表現できる上で、コーデック効率および圧縮性能を向上させることができる。
【0105】
上記の実施例に基づき、本願の別の実施例で提供される復号化方法は、非拡散反射物体の効率的な符号化とレンダリングを実現するために使用される。具体的には、1つの非拡散反射表面に対して、G個のジオメトリパッチとT個のテクスチャパッチを使用して表現および伝送(G、Tはいずれも整数であり、1≦G<Tである)を行う。それにより、同じ領域に対して異なる視点からの複数のテクスチャ情報を提供しつつ、当該領域を表現するのに十分な少量のジオメトリ情報を伝送することができる。
【0106】
さらに、本願の実施例では、復号化側において、復号化装置は、ジオメトリパッチを含まないパッチデータユニットの正確な復号化を可能にすることができる。具体的には、現在のMIV規格を基に、関連する構文構造を修正することにより、修正されたMIV規格は、1つの非拡散反射表面に対して、G個のジオメトリパッチとT個のテクスチャパッチを使用して表現および伝送する(G、Tはいずれも整数であり、1≦G<Tである)ことをサポートするようになる。
【0107】
なお、本願の実施例では、構文を修正することによって、現在のパッチデータユニット内にジオメトリパッチが存在しないことを宣言することができる。
【0108】
理解可能なこととして、本願の実施例では、MIV規格の構文構造「アトラスシーケンスパラメータセットのMIV拡張構文」(「Atlas sequence parameter set MIV extension syntax」)において、1つの構文要素asme_patch_geometry_absent_flagを追加することで、現在のアトラスシーケンス内に、ジオメトリパッチを含まず且つテクスチャパッチのみを含むパッチデータユニットが存在することを示す。ここで、表1は、現在の構文構造1であり、表2は、修正された構文構造1であり、表1に基づき、表2には、現在のアトラスシーケンス内に、ジオメトリパッチを含まず且つテクスチャパッチのみを含むパッチデータユニットが存在するか否かを指示する構文要素asme_patch_geometry_absent_flagが追加される。
【0109】
【0110】
【0111】
なお、本願の実施例では、上記の表2に基づいて、コードストリームを復号化した後、asme_patch_geometry_absent_flagが1に等しいと決定した場合、patch_data_unit()構文構造内にpdu_geometry_absent_flag構文要素が存在することを指示することができ、即ち、現在のアトラスシーケンス内に、ジオメトリ情報を含まず且つテクスチャ情報のみを含むパッチデータユニットが存在することを示すことができる。asme_patch_geometry_absent_flagが0に等しいと決定した場合、patch_data_unit()構文構造内にpdu_geometry_absent_flag構文要素が存在しないことを指示することができ、即ち、現在のアトラスシーケンスのすべてのパッチデータユニットがテクスチャ情報およびジオメトリ情報を含むことを示すことができる。
【0112】
さらに、本願の実施例では、現在のアトラスシーケンス内に、ジオメトリ情報を含まず且つテクスチャ情報のみを含むパッチデータユニットが存在すると決定した場合、さらに、復号化によって、各パッチデータユニットに対応するpdu_geometry_absent_flag構文要素を決定することができる。
【0113】
理解可能なこととして、本願の実施例では、MIV規格の構文構造「パッチデータデータユニットのMIV拡張構文」(「Patch data unit MIV extension syntax」)において、1つの構文要素pdu_geometry_absent_flag[tileID][p]を追加することで、現在のパッチデータユニットがテクスチャパッチを含む一方でジオメトリパッチも含むか否かを示すことができ、これにより、復号化装置は、ジオメトリパッチを含まないパッチデータユニットを認識することができ、そのため、後続の動作では、当該パッチデータユニットのジオメトリ情報を考慮する必要がない。ここで、表3は、現在の構文構造2であり、表4は、修正された構文構造2であり、表3に基づき、表4には、現在のパッチデータユニットがジオメトリパッチを含まず且つテクスチャパッチのみを含むか否かを指示する構文要素pdu_geometry_absent_flag[tileID][p]が追加される。
【0114】
【0115】
【0116】
なお、本願の実施例では、上記の表4に基づいて、pdu_geometry_absent_flag[tileID][p]が1に等しいと決定した場合、ジオメトリパッチデータ(Patch)に有効なジオメトリ情報が存在しないことを指示することができ、即ち、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないことを示すことができる。pdu_geometry_absent_flag[tileID][p]が0に等しいと決定した場合、ジオメトリパッチデータ(Patch)に有効なジオメトリ情報が存在することを指示することができ、即ち、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含むことを示すことができる。
【0117】
さらに、本願の実施例では、現在のアトラスシーケンス内に、ジオメトリ情報を含まず且つテクスチャ情報のみを含むパッチデータユニットが存在すると決定した場合、さらに、各パッチデータユニットに対応するpdu_geometry_absent_flag構文要素を復号化によって決定することができる。
【0118】
このように、本願の実施例では、復号化プロセスにおいて、1つのAtlasシーケンスを処理する度に、asme_patch_geometry_absent_flagに基づいて、当該Atlasシーケンス内に、ジオメトリパッチを含まないパッチデータユニットが存在するか否かを判断する。asme_patch_geometry_absent_flagが1である場合、当該Atlasシーケンス内に、ジオメトリパッチを含まないパッチデータユニットが存在することを意味する。asme_patch_geometry_absent_flagが0である場合、当該Atlasシーケンス内に、ジオメトリパッチを含まないパッチデータユニットが存在しないことを意味する。次に、当該Atlasシーケンス内のすべてのパッチデータユニットを1つずつ復号化するプロセスにおいて、pdu_geometry_absent_flagに基づいて、現在のパッチデータユニットがジオメトリパッチを含むか否かを判断することができる。pdu_geometry_absent_flagが1である場合、現在のパッチデータユニットはジオメトリパッチを含まないことを意味する。この場合、復号化する際に、ジオメトリAtlasから現在のパッチデータユニット内のジオメトリパッチを取得しなくなる。pdu_geometry_absent_flagが0である場合、現在のパッチデータユニットはジオメトリパッチを含むことを意味する。
【0119】
なお、本願の実施例では、現在のレンダリングプロセスにおいて、すべてのパッチデータユニットについて、パッチデータユニット内のテクスチャパッチを、それらが属するオリジナル視点のテクスチャビューのオリジナル位置に順次復元し、また、パッチデータユニット内のジオメトリパッチを、それらが属するオリジナル視点のジオメトリビューのオリジナル位置に復元する。一方、本願では、すべてのパッチデータユニットを走査してビュー復元を行うプロセスにおいて、パッチデータユニットのpdu_geometry_absent_flagが1である場合、ジオメトリパッチの復元動作を伴わずに、ブロック画像ユニットのテクスチャパッチのみを、それらが属する視点のテクスチャビューのオリジナル位置に復元する。
【0120】
さらに、本願の実施例では、ターゲットウィンドウのジオメトリ再構築と画素シェーディング処理を行う際に、前のステップで復元された既存の多視点ジオメトリ画像を利用して、ターゲットウィンドウのジオメトリ画像を再構築し、次に、ターゲットウィンドウ内の各画素点を走査し、ターゲットウィンドウ内の画素点の3次元空間内の位置に基づいて、復元された多視点テクスチャ画像から各画素の候補画素を取得し、各候補画素とターゲットウィンドウとの相対位置、姿勢関係に基づいて、各候補画素の画素値を重み付け融合して、ターゲットウィンドウ内の各画素点の画素値を得ることができる。
【0121】
つまり、本願の実施例では、パッチデータユニットリストにおいて、一部のパッチデータユニットのみがジオメトリ情報およびテクスチャ情報の両方を含み、残りのパッチデータユニットはテクスチャ情報のみを含む。ターゲットウィンドウをレンダリングする際、パッチデータユニットリスト内の、ジオメトリ情報を含む一部のパッチデータユニットのみを使用して、ターゲットウィンドウジオメトリ画像を再構築し、使用可能なすべてのパッチデータユニットのテクスチャ情報を使用してターゲットウィンドウをシェーディングする。
【0122】
本願の実施例は、復号化方法を提供し、復号化装置は、コードストリームを復号化して、第1指示パラメータを決定し、第1指示パラメータが、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在することを指示する場合、パッチデータユニットに対応する第2指示パラメータを決定し、第2指示パラメータが、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないことを指示する場合、パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報に基づいて再構成処理を行う。つまり、本願の実施例では、第1指示パラメータによって、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在するか否かを決定することができ、第2指示パラメータによって、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないかどうかを決定することができ、それにより、異なる数のテクスチャ情報およびジオメトリ情報の伝送をサポートすることができ、十分なテクスチャ情報によってレンダリング品質を効果的に向上させながら、ジオメトリデータの冗長性を低減し、それにより、表面の非拡散反射特性を十分に表現できる上で、コーデック効率および圧縮性能を向上させることができる。
【0123】
上記の実施例に基づき、本願の別の実施例で提供される復号化方法は、非拡散反射物体の効率的な符号化とレンダリングを実現するために使用される。具体的には、1つの非拡散反射表面に対して、G個のジオメトリパッチとT個のテクスチャパッチを使用して表現および伝送(G、Tはいずれも整数であり、1≦G<Tである)を行う。それにより、同じ領域に対して異なる視点からの複数のテクスチャ情報を提供しつつ、当該領域を表現するのに十分な少量のジオメトリ情報を伝送することができる。
【0124】
さらに、本願の実施例では、復号化側において、復号化装置は、ジオメトリパッチを含まないパッチデータユニットの正確な復号化を可能にすることができる。具体的には、現在のMIV規格を基に、関連する構文構造を修正することにより、修正されたMIV規格は、1つの非拡散反射表面に対して、G個のジオメトリパッチとT個のテクスチャパッチを使用して表現および伝送する(G、Tはいずれも整数であり、1≦G<Tである)ことをサポートするようになる。
【0125】
なお、本願の実施例では、構文を修正することによって、現在のパッチデータユニット内にジオメトリパッチが存在しないことを宣言することができ、同時に、現在のパッチデータユニットのジオメトリ情報が、ジオメトリパッチを含む特定のパッチデータユニットの再構成によって得られることを指示し、ジオメトリ再構成情報を提供するパッチデータユニットのインデックスを与える。
【0126】
理解可能なこととして、本願の実施例では、MIV規格の構文構造「アトラスシーケンスパラメータセットのMIV拡張構文」(「Atlas sequence parameter set MIV extension syntax」)において、1つの構文要素asme_patch_geometry_absent_flagを追加することで、現在のアトラスシーケンス内に、ジオメトリパッチを含まず且つテクスチャパッチのみを含むパッチデータユニットが存在することを示す。上記の表2に示すように、現在のアトラスシーケンス内に、ジオメトリパッチを含まず且つテクスチャパッチのみを含むパッチデータユニットが存在するか否かを指示する構文要素asme_patch_geometry_absent_flagが追加される。
【0127】
なお、本願の実施例では、上記の表2に基づいて、コードストリームを復号化した後、asme_patch_geometry_absent_flagが1に等しいと決定した場合、patch_data_unit()構文構造内にpdu_geometry_absent_flag構文要素が存在することを指示することができ、即ち、現在のアトラスシーケンス内に、ジオメトリ情報を含まず且つテクスチャ情報のみを含むパッチデータユニットが存在することを示すことができる。asme_patch_geometry_absent_flagが0に等しいと決定した場合、patch_data_unit()構文構造内にpdu_geometry_absent_flag構文要素が存在しないことを指示することができ、即ち、すべてのパッチデータユニットがテクスチャ情報およびジオメトリ情報を含むことを示すことができる。
【0128】
さらに、本願の実施例では、現在のアトラスシーケンス内に、ジオメトリ情報を含まず且つテクスチャ情報のみを含むパッチデータユニットが存在すると決定した場合、さらに、各パッチデータユニットに対応するpdu_geometry_absent_flag構文要素を復号化によって決定することができる。
【0129】
理解可能なこととして、本願の実施例では、MIV規格の構文構造「パッチデータデータユニットのMIV拡張構文」(「Patch data unit MIV extension syntax」)において、1つの構文要素pdu_geometry_absent_flag[tileID][p]を追加することで、現在のパッチデータユニットがテクスチャパッチを含む一方でジオメトリパッチも含むか否かを示すことができ、これにより、復号化装置は、ジオメトリパッチを含まないパッチデータユニットを認識することができ、そのため、後続の動作では、当該パッチデータユニットのジオメトリ情報を考慮する必要がない。ここで、表5は、修正された構文構造3であり、表3に基づき、表5には、現在のパッチデータユニットがジオメトリパッチを含まず且つテクスチャパッチのみを含むか否かを指示する構文要素pdu_geometry_absent_flag[tileID][p]が追加される。
【0130】
【0131】
なお、本願の実施例では、上記の表5に基づいて、pdu_geometry_absent_flag[tileID][p]が1に等しいと決定した場合、ジオメトリパッチデータ(Patch)に有効なジオメトリ情報が存在しないことを指示することができ、即ち、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないことを示すことができる。pdu_geometry_absent_flag[tileID][p]が0に等しいと決定した場合、ジオメトリパッチデータ(Patch)に有効なジオメトリ情報が存在することを指示することができ、即ち、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含むことを示すことができる。
【0132】
理解可能なこととして、本願の実施例では、MIV規格の構文構造「パッチデータデータユニットのMIV拡張構文」(「Patch data unit MIV extension syntax」)において、現在のパッチデータユニットがジオメトリパッチを含まないことが明らかになった後、即ち、pdu_geometry_absent_flag[tileID][p]が1に等しいと決定した場合、1つの構文要素pdu_geometry_reference_patch_id[tileID][p]をさらに追加して、ジオメトリ再構成参照パッチデータユニットのインデックス番号を与える。当該インデックス番号によって指定されるパッチデータユニット内のジオメトリパッチを利用して、現在のパッチデータユニットに欠落しているジオメトリ情報を再構成することができる。
【0133】
このように、本願の実施例では、復号化プロセスにおいて、1つのAtlasシーケンスを処理する度に、asme_patch_geometry_absent_flagに基づいて、当該Atlasシーケンス内に、ジオメトリパッチを含まないパッチデータユニットが存在するか否かを判断する。asme_patch_geometry_absent_flagが1である場合、当該Atlasシーケンス内に、ジオメトリパッチを含まないパッチデータユニットが存在することを意味する。asme_patch_geometry_absent_flagが0である場合、当該Atlasシーケンス内に、ジオメトリパッチを含まないパッチデータユニットが存在しないことを意味する。次に、当該Atlasシーケンス内のすべてのパッチデータユニットを1つずつ復号化するプロセスにおいて、pdu_geometry_absent_flagに基づいて、現在のパッチデータユニットがジオメトリパッチを含むか否かを判断することができる。pdu_geometry_absent_flagが1である場合、現在のパッチデータユニットはジオメトリパッチを含まないことを意味する。この場合、復号化する際に、ジオメトリAtlasから現在のパッチデータユニット内のジオメトリパッチを取得する代わりに、現在のパッチデータユニットのジオメトリ再構成参照パッチデータユニットのインデックス番号pdu_geometry_reference_patch_idを決定する。このとき、インデックス番号に従って、それが指定する参照パッチデータユニットのジオメトリパッチを取得する。pdu_geometry_absent_flagが0である場合、現在のパッチデータユニットはジオメトリパッチを含むことを意味する。
【0134】
なお、本願の実施例では、すべてのパッチデータユニットを走査し、現在のパッチデータユニットのpdu_geometry_absent_flagが1である場合、現在のパッチデータユニットにジオメトリパッチが欠落していることを意味し、欠落ジオメトリパッチ再構成が開始され、即ち、インデックス番号がpdu_geometry_reference_patch_idであるパッチデータユニット内のジオメトリパッチおよび視点パラメータ情報を利用して、現在のパッチデータユニットのジオメトリパッチを再構成する。この処理の後、すべてのパッチデータユニットには、テクスチャパッチおよびジオメトリパッチが含まれる。
【0135】
さらに、本願の実施例では、ジオメトリ欠落パッチデータユニット再構成処理の後、すべてのパッチデータユニットについて、パッチデータユニット内のテクスチャパッチを、それらが属するオリジナル視点のテクスチャビューのオリジナル位置に順次復元し、また、パッチデータユニット内のジオメトリパッチを、それらが属するオリジナル視点のジオメトリビューのオリジナル位置に復元する。
【0136】
さらに、本願の実施例では、ターゲットウィンドウのジオメトリ再構築と画素シェーディング処理を行う際に、前のステップで復元された既存の多視点ジオメトリ画像を利用して、ターゲットウィンドウのジオメトリ画像を再構築し、次に、ターゲットウィンドウ内の各画素点を走査し、ターゲットウィンドウ内の画素点の3次元空間内の位置に基づいて、復元された多視点テクスチャ画像から各画素の候補画素を取得し、各候補画素とターゲットウィンドウとの相対位置、姿勢関係に基づいて、各候補画素の画素値を重み付け融合して、ターゲットウィンドウ内の各画素点の画素値を得ることができる。
【0137】
つまり、本願の実施例では、ジオメトリ欠落パッチデータユニット再構成処理後のパッチデータユニットリスト内のすべてのパッチデータユニットには、ジオメトリパッチおよびテクスチャパッチが含まれている。ターゲットウィンドウをレンダリングする際、使用可能なすべてのパッチデータユニット内のジオメトリ情報を使用して、ターゲットウィンドウジオメトリ画像を再構築し、使用可能なすべてのパッチデータユニット内のテクスチャ情報を使用して、ターゲットウィンドウをシェーディングすることができる。
【0138】
本願の実施例は、復号化方法を提供し、復号化装置は、コードストリームを復号化して、第1指示パラメータを決定し、第1指示パラメータが、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在することを指示する場合、パッチデータユニットに対応する第2指示パラメータを決定し、第2指示パラメータが、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないことを指示する場合、パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報に基づいて再構成処理を行う。つまり、本願の実施例では、第1指示パラメータによって、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在するか否かを決定することができ、第2指示パラメータによって、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないかどうかを決定することができ、それにより、異なる数のテクスチャ情報およびジオメトリ情報の伝送をサポートすることができ、十分なテクスチャ情報によってレンダリング品質を効果的に向上させながら、ジオメトリデータの冗長性を低減し、それにより、表面の非拡散反射特性を十分に表現できる上で、コーデック効率および圧縮性能を向上させることができる。
【0139】
上記の実施例に基づき、本願で提案される符号化方法は、符号化時に、1つの非拡散反射表面に対して、G個のジオメトリパッチとT個のテクスチャパッチを使用して表現および伝送(G、Tはいずれも整数であり、1≦G<Tである)を行う。これは、符号化時に、ジオメトリパッチを含まないパッチデータユニットが存在することを意味する。
【0140】
本願の1つの実施例は、符号化装置に適用される符号化方法を提案し、
図4は、符号化方法の実現フローチャートであり、
図4に示すように、符号化装置による符号化方法は、以下のステップを含み得る。
【0141】
ステップ201において、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まない場合、パッチデータユニットを符号化して、コードストリームを生成し、同時に、第1指示パラメータと、パッチデータユニットの第2指示パラメータとを決定し、第1指示パラメータは、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在するか否かを決定するために使用され、第2指示パラメータは、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含むか否かを決定するために使用される。
【0142】
ステップ202において、第1指示パラメータおよび第2指示パラメータをコードストリームに書き込む。
【0143】
本願の実施例では、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在する場合、符号化装置は、パッチデータユニットを符号化して、コードストリームを生成し、同時に、符号化装置は、第1指示パラメータと、各パッチデータユニットの第2指示パラメータとを決定し、次に、第1指示パラメータおよび第2指示パラメータをコードストリームに書き込むことができる。
【0144】
さらに、本願の実施例では、第1指示パラメータは、シーケンスレベルの指示パラメータであってもよく、画像レベルの指示パラメータであってもよい。
【0145】
なお、本願の実施において、第1指示パラメータは、現在のアトラスシーケンスに対応するすべてのパッチデータユニットのうち、ジオメトリ情報を含まない少なくとも1つのパッチデータユニットが存在するか否かを指示することができる。即ち、第1指示パラメータは、現在のアトラスシーケンス内に、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在するか否かを決定するために使用され得る。
【0146】
なお、本願の実施において、第1指示パラメータは、現在のアトラスに対応するすべてのパッチデータユニットのうち、ジオメトリ情報を含まない少なくとも1つのパッチデータユニットが存在するか否かを指示することができる。即ち、第1指示パラメータは、現在のアトラス内に、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在するか否かを決定するために使用され得る。
【0147】
理解可能なこととして、本願の実施例では、第1指示パラメータは、ジオメトリ情報を含まず且つテクスチャ情報のみを含むパッチデータユニットが存在するか否かを示すフラグビットとして理解され得る。具体的には、符号化装置は、第1指示パラメータとした1つの変数を決定でき、それにより、当該変数の値によって、第1指示パラメータを決定することができる。ここで、第1指示パラメータの値は、第1の値または第2の値であり得る。
【0148】
なお、本願の実施例では、現在のアトラスシーケンス内に、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在すると決定した場合、第1指示パラメータの値は第1の値であると決定することができ、現在のアトラスシーケンス内に、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在しないと決定した場合、即ち、現在のアトラスシーケンスのすべてのパッチデータユニットがジオメトリ情報を含むと決定した場合、第1指示パラメータの値は第2の値であると決定することができる。
【0149】
なお、本願の実施例では、現在のアトラス内に、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在しないと決定した場合、第1指示パラメータの値は第1の値であると決定することができ、現在のアトラス内に、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在しないと決定した場合、即ち、現在のアトラスのすべてのパッチデータユニットがジオメトリ情報を含むと決定した場合、第1指示パラメータの値は第2の値であると決定することができる。
【0150】
理解可能なこととして、本願の実施例では、第1の値を1に、第2の値を0に設定してもよいし、第1の値をtrueに、第2の値をfalseに設定してもよい。本願では特に限定されない。
【0151】
さらに、本願の実施例では、フラグasme_patch_geometry_absent_flagを使用して第1指示パラメータを表すことができる。例えば、本願では、ジオメトリパッチを含まないパッチデータユニットが存在する場合、即ち、ジオメトリ情報を含まず且つテクスチャ情報のみを含む少なくとも1つのパッチデータユニットが存在する場合、asme_patch_geometry_absent_flagの値は1であると設定することができ、ジオメトリパッチを含まないパッチデータユニットが存在しない場合、即ち、すべてのパッチデータユニットがテクスチャ情報およびジオメトリ情報を含む場合、asme_patch_geometry_absent_flagの値は0であると設定することができる。
【0152】
さらに、本願の実施例では、現在のアトラスシーケンスは、現在符号化されるべきアトラス(Atlas)シーケンスであり得る。具体的には、Atlasシーケンスは、1つまたは複数のパッチデータユニットに対応するジオメトリ情報またはテクスチャ情報を含み得、即ち、1つまたは複数のパッチデータユニットに対応するジオメトリパッチまたはテクスチャパッチを含み得る。
【0153】
理解可能なこととして、本願の実施例では、現在のアトラスシーケンスの任意のパッチデータユニットについて、当該パッチデータユニットは、ジオメトリ情報およびテクスチャ情報の両方を含んでもよく、ジオメトリ情報を含まず且つテクスチャ情報のみを含んでもよい。
【0154】
理解可能なこととして、本願の実施例では、現在のアトラスの任意のパッチデータユニットについて、当該パッチデータユニットは、ジオメトリ情報およびテクスチャ情報の両方を含んでもよく、ジオメトリ情報を含まず且つテクスチャ情報のみを含んでもよい。
【0155】
さらに、本願の実施例では、1つのパッチデータユニットがジオメトリ情報を含むかジオメトリ情報を含まないかの異なる状況に対して、異なる方法を選択して当該パッチデータユニットを符号化することができる。したがって、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在するか否かを指示するための第1指示パラメータを決定する必要がある。
【0156】
なお、本願の実施において、第2指示パラメータは、対応するパッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないかどうかを指示することができる。即ち、第2指示パラメータは、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含むか否かを決定するために使用され得る。ここで、各パッチデータユニットは、1つの第2指示パラメータに対応する。
【0157】
理解可能なこととして、本願の実施例では、第2指示パラメータは、ジオメトリ情報を含まず且つテクスチャ情報のみを含むか否かを示すフラグビットとして理解され得る。具体的には、符号化装置は、第2指示パラメータとした1つの変数を決定でき、それにより、当該変数の値によって、第2指示パラメータを決定することができる。ここで、第2指示パラメータの値は、第1の値または第2の値であり得る。
【0158】
なお、本願の実施例では、対応するパッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないと決定した場合、第2指示パラメータの値が第1の値であると決定することができ、対応するパッチデータユニットがジオメトリ情報を含むと決定した場合、第2指示パラメータの値が第2の値であると決定することができる。
【0159】
理解可能なこととして、本願の実施例では、第1の値を1に、第2の値を0に設定してもよいし、第1の値をtrueに、第2の値をfalseに設定してもよい。本願では特に限定されない。
【0160】
さらに、本願の実施例では、フラグpdu_geometry_absent_flagを使用して第2指示パラメータを表すことができる。例えば、本願では、対応するパッチデータユニットがジオメトリパッチを含まない場合、即ち、対応するパッチデータユニットがジオメトリ情報を含まず且つテクスチャ情報のみを含む場合、pdu_geometry_absent_flagの値は1であると設定することができ、対応するパッチデータユニットがジオメトリパッチを含む場合、即ち、対応するパッチデータユニットがテクスチャ情報およびジオメトリパッチを含む場合、pdu_geometry_absent_flagの値は0であると設定することができる。
【0161】
なお、本願の実施例では、現在のアトラスシーケンスは、少なくとも1つのサブアトラスを含み得、ここで、各サブアトラスには、少なくとも1つのパッチデータユニットが含まれる。これに対応して、フラグpdu_geometry_absent_flag[tileID][p]を使用して第2指示パラメータを表すことができ、ここで、tileIDおよびpは、パッチデータユニットの識別子であり得る。例えば、本願では、pdu_geometry_absent_flag[tileID][p]の値が1である場合、tileIDのサブアトラス内のp番目のパッチデータユニットがジオメトリパッチを含まないこと、即ち、tileIDのサブアトラス内のp番目のパッチデータユニットがジオメトリ情報を含まず且つテクスチャ情報のみを含むことを示し、pdu_geometry_absent_flag[tileID][p]の値が0である場合、tileIDのサブアトラス内のp番目のパッチデータユニットがジオメトリパッチを含むこと、即ち、tileIDのサブアトラス内のp番目のパッチデータユニットがテクスチャ情報およびジオメトリ情報を含むことを示すことができる。
【0162】
さらに、本願の実施例では、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在する場合、さらに、パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報に基づいて符号化処理を行い、コードストリームを生成することができる。
【0163】
なお、本願の実施例では、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まず且つテクスチャ情報のみを含むと決定した場合、最初に、当該パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報を決定し、次に、当該テクスチャ情報を利用して当該パッチデータユニットに対して符号化処理を行い、コードストリームを生成することができる。
【0164】
さらに、本願の実施例では、パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報に基づいて、パッチデータユニットに対応する符号化パッチデータユニットを決定する際に、テクスチャ情報のみを使用して符号化処理を完了してもよく、または、最初に、参照パッチデータユニットのジオメトリ情報を使用して当該パッチデータユニットのジオメトリ情報を決定し、次に、当該パッチデータユニットのテクスチャ情報と結合して画像符号化処理を完了してもよい。
【0165】
理解可能なこととして、本願では、1つの実施形態によれば、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まない場合、最初に、パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報を決定し、次に、テクスチャ情報に基づいて、パッチデータユニットに対して符号化処理を行い、コードストリームを生成することができる。ここで、符号化処理時には、パッチデータユニットに含まれるテクスチャ情報に対してのみ符号化処理が行われる。
【0166】
なお、本願の実施例では、パッチデータユニットがテクスチャパッチ(テクスチャ情報)のみを含み、ジオメトリパッチ(ジオメトリ情報)を含まない場合、即ち、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないと決定した場合、ジオメトリ情報を取得する必要はなく、対応するテクスチャ情報のみを取得する。これに対応して、後続の画像符号化処理では、当該パッチデータユニットのジオメトリ情報を考慮する必要はなく、対応するテクスチャ情報のみに基づいて符号化処理を行う。
【0167】
理解可能なこととして、本願では、1つの実施形態によれば、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まない場合、最初に、パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報および参照パッチデータを決定し、次に、参照パッチに基づいて、パッチデータユニットに対応する第1ジオメトリ情報を決定することができ、最終的には、テクスチャ情報および第1ジオメトリ情報に基づいて、パッチデータユニットに対して符号化処理を行い、コードストリームを生成することができる。ここで、符号化処理時には、パッチデータユニットに含まれるテクスチャ情報およびジオメトリ情報に対して符号化処理が行われる。
【0168】
なお、本願の実施例では、パッチデータユニットがテクスチャパッチ(テクスチャ情報)のみを含み、ジオメトリパッチ(ジオメトリ情報)を含まない場合、即ち、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないと決定した場合、最初に、参照パッチデータユニットに基づいて、ジオメトリ情報を決定し、同時に、対応するテクスチャ情報を決定する必要がある。これに対応して、後続の画像符号化処理において、当該パッチデータユニットのテクスチャ情報と決定されたジオメトリ情報(第1ジオメトリ情報)とを組み合わせて、符号化処理を行うことができる。
【0169】
さらに、本願の実施例では、最初に、パッチデータユニットに対応する参照パッチデータユニットを決定し、次に、参照パッチデータユニットに基づいて、パッチデータユニットに対応する第1ジオメトリ情報を決定することができる。
【0170】
なお、本願の実施例では、符号化装置は、参照パッチデータユニットの識別情報を決定し、当該識別情報をコードストリームに書き込むこともできる。ここで、当該識別情報は、参照パッチデータユニットのインデックス番号を表すことができる。例えば、pdu_geometry_reference_patch_id[tileID][p]を使用して識別情報を表すことができる。ここで、tileIDおよびpは、参照パッチデータユニットのインデックスであり得、識別情報pdu_geometry_absent_flag[tileID][p]によって、参照パッチデータユニットとして、tileIDのサブアトラス内のp番目のパッチデータユニットを指定することができる。
【0171】
理解可能なこととして、本願の実施例では、対応する参照パッチデータユニットを決定した後、参照パッチデータユニットに対応する第2ジオメトリ情報をさらに決定することができ、さらに、第2ジオメトリ情報を利用して、パッチデータユニットのジオメトリ情報、即ち、パッチデータユニットに対応する第1ジオメトリ情報を決定することができる。
【0172】
つまり、本願の実施例では、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないと決定した場合、参照パッチデータユニットの第2ジオメトリ情報を使用して、当該パッチデータユニットの第1ジオメトリ情報を決定することができ、それにより、当該パッチデータユニットのテクスチャ情報および第1ジオメトリ情報に基づいて、符号化処理を行い、コードストリームを生成することができる。
【0173】
理解可能なこととして、本願の実施例では、符号化装置は、第1指示パラメータをコードストリームに書き込むことができ、第1指示パラメータが、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在することを指示する場合、符号化装置はさらに、第2指示パラメータをコードストリームに書き込むことができ、第2指示パラメータが、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないことを指示する場合、符号化装置はさらに、識別情報をコードストリームに書き込むことができる。
【0174】
さらに、本願の実施例では、符号化装置による符号化方法は、以下のステップをさらに含み得る。
【0175】
ステップ204において、すべてのパッチデータユニットがジオメトリ情報を含む場合、パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報および第1ジオメトリ情報を決定する。
【0176】
本願の実施例では、すべてのパッチデータユニットがジオメトリ情報を含む場合、各パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報および第1ジオメトリ情報をさらに決定することができる。
【0177】
理解可能なこととして、本願の実施例では、各パッチデータユニットがいずれもジオメトリパッチ(ジオメトリ情報)およびテクスチャパッチ(テクスチャ情報)を含むと決定した場合、パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報および第1ジオメトリ情報を直接決定することができる。
【0178】
つまり、本願の実施例では、すべてのパッチデータユニットがジオメトリ情報を含む場合、パッチデータユニットのテクスチャ情報および第1ジオメトリ情報の取得を直接行うことができる。
【0179】
ステップ205において、テクスチャ情報および第1ジオメトリ情報に基づいて、パッチデータユニットに対して符号化処理を行い、コードストリームを生成する。
【0180】
本願の実施例では、パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報および第1ジオメトリ情報を決定した後、テクスチャ情報および第1ジオメトリ情報に基づいて、パッチデータユニットに対して符号化処理を行い、コードストリームを生成することができる。
【0181】
なお、本願の実施例では、テクスチャ情報および第1ジオメトリ情報の両方を含むパッチデータユニットについて、対応するテクスチャ情報および第1ジオメトリ情報を直接利用して、符号化処理を完了することができる。
【0182】
さらに、本願の実施例では、符号化装置による符号化方法は、以下のステップをさらに含み得る。
【0183】
ステップ206において、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含む場合、パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報および第1ジオメトリ情報を決定する。
【0184】
本願の実施例では、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含むと決定した場合、パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報および第1ジオメトリ情報をさらに決定することができる。
【0185】
理解可能なこととして、本願の実施例では、パッチデータユニットがジオメトリパッチ(ジオメトリ情報)およびテクスチャパッチ(テクスチャ情報)の両方を含むと決定した場合、当該パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報および第1ジオメトリ情報を直接決定することができる。
【0186】
つまり、本願の実施例では、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在する場合、各パッチデータユニットがジオメトリ情報を含むか否かという具体的な状況をさらに決定することができる。ここで、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含む場合、即ち、ジオメトリ情報およびテクスチャ情報の両方を含むパッチデータユニットの場合、パッチデータユニットのテクスチャ情報および第1ジオメトリ情報の取得を直接行うことができる。
【0187】
ステップ205において、テクスチャ情報および第1ジオメトリ情報に基づいて、パッチデータユニットに対して符号化処理を行い、コードストリームを生成する。
【0188】
本願の実施例では、パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報および第1ジオメトリ情報を決定した後、テクスチャ情報および第1ジオメトリ情報に基づいて、パッチデータユニットに対して符号化処理を行い、コードストリームを生成することができる。
【0189】
さらに、本願の実施例では、符号化装置によるレンダリング処理の方法は、以下のステップを含み得る。
【0190】
ステップ207において、ジオメトリ情報を含むパッチデータユニットに基づいて、ターゲットウィンドウを構築する。
【0191】
ステップ208において、パッチデータユニットのテクスチャ情報に基づいて、ターゲットウィンドウに対してシェーディング処理を行い、レンダリングされた画像を取得する。
【0192】
本願の実施例では、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットについて、テクスチャ情報のみを使用して符号化処理を完了する場合、さらに、ジオメトリ情報を含むパッチデータユニットに基づいてターゲットウィンドウを構築し、次に、パッチデータユニットのテクスチャ情報に基づいて、ターゲットウィンドウに対してシェーディング処理を行い、レンダリングされた画像を取得することができる。
【0193】
さらに、本願の実施例では、符号化処理が完了した後、さらに、符号化後に取得された画像情報を利用してレンダリング処理を行うことができる。ここで、レンダリング処理は、視点ビュー復元処理と、ターゲットウィンドウジオメトリ再構築および画素シェーディング処理の2つの処理を含み得る。
【0194】
なお、視点ビュー復元のプロセスについて、一般的な方法として、すべてのパッチデータユニットについて、パッチデータユニット内のテクスチャパッチを、それらが属するオリジナル視点のテクスチャビューのオリジナル位置に順次復元し、また、パッチデータユニット内のジオメトリパッチを、それらが属するオリジナル視点のジオメトリビューのオリジナル位置に順次復元する。一方、本願では、すべてのパッチデータユニットを走査してビュー復元を行うプロセスにおいて、第1指示パラメータが、すべてのパッチデータユニットがジオメトリ情報およびテクスチャ情報の両方を含むことを指示する場合、または、第2指示パラメータが、対応するパッチデータユニットがジオメトリ情報およびテクスチャ情報の両方を含むことを指示する場合、上述した一般的な方法に従って、パッチデータユニットに対して視点ビュー復元処理を行うことができる。第2指示パラメータによって指示される、ジオメトリ情報を含まず且つテクスチャ情報のみを含むパッチデータユニット、即ち、pdu_geometry_absent_flagの値が1であるパッチデータユニットについて、ジオメトリパッチの復元動作を伴わずに、当該パッチデータユニットのテクスチャパッチのみを、それらが属するオリジナル視点のテクスチャビューのオリジナル位置に復元することができる。
【0195】
さらに、本願の実施例では、ターゲットウィンドウのジオメトリ再構築と画素シェーディング処理を行う際に、最初に、視点ビュー復元処理によって復元された既存の多視点ジオメトリ画像を利用して、ターゲットウィンドウのジオメトリ画像を再構築し、次に、ターゲットウィンドウ内の各画素点を走査し、ターゲットウィンドウ内の画素点の3次元空間内の位置に基づいて、多視点テクスチャ画像から各画素の候補画素を取得し、各候補画素とターゲットウィンドウとの相対位置、姿勢関係に基づいて、各候補画素の画素値を重み付け融合して、ターゲットウィンドウ内の各画素点の画素値を得ることができる。
【0196】
つまり、本願の実施例では、すべてのパッチデータユニットについて、一部のパッチデータユニットがジオメトリ情報およびテクスチャ情報の両方を含み、残りのパッチデータユニットがテクスチャ情報のみを含む場合が存在する場合、ターゲットウィンドウをレンダリングする際、すべてのパッチデータユニットのうち、ジオメトリ情報を含む一部のパッチデータユニットのみを使用して、ターゲットウィンドウジオメトリ画像を再構築し、使用可能なすべてのパッチデータユニットのテクスチャ情報を使用してターゲットウィンドウをシェーディングすることができる。
【0197】
さらに、本願の実施例では、符号化装置によるレンダリング処理の方法は、以下のステップを含み得る。
【0198】
ステップ209において、参照パッチデータユニットに基づいて、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットに対してジオメトリ欠落パッチデータユニット再構成処理を行う。
【0199】
ステップ210において、パッチデータユニットのジオメトリ情報に基づいて、ターゲットウィンドウを構築する。
【0200】
ステップ208において、パッチデータユニットのテクスチャ情報に基づいて、ターゲットウィンドウに対してシェーディング処理を行い、レンダリングされた画像を取得する。
【0201】
本願の実施例では、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットについて、最初に、参照パッチデータユニットのジオメトリ情報を使用して、当該パッチデータユニットのジオメトリ情報を復元し、次に、当該パッチデータユニットのテクスチャ情報と組み合わせて画像符号化処理を完了する場合、最初に、参照パッチデータユニットに基づいて、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットに対してジオメトリパッチ欠落の復元処理を行うことにより、すべてのパッチデータユニットがいずれもジオメトリ情報およびテクスチャ情報の両方を含むようにし、さらに、パッチデータユニットのジオメトリ情報に基づいて、ターゲットウィンドウを構築し、次に、パッチデータユニットのテクスチャ情報に基づいて、ターゲットウィンドウに対してシェーディング処理を行い、レンダリングされた画像を取得することができる。
【0202】
さらに、本願の実施例では、符号化処理が完了した後、さらに、符号化後に取得された画像情報を利用してレンダリング処理を行うことができる。ここで、レンダリング処理は、欠落ジオメトリパッチ再構成と、視点ビュー復元と、ターゲットウィンドウジオメトリ再構築および画素シェーディングとのプロセスを含み得る。
【0203】
なお、欠落ジオメトリパッチ再構成プロセスでは、すべてのパッチデータユニットを走査することができる。パッチデータユニットに、ジオメトリパッチ(ジオメトリ情報)が欠落していると決定した場合、ジオメトリパッチ欠落の復元を開始する。具体的には、参照パッチデータユニット内のジオメトリパッチおよび視点パラメータ情報を利用して、当該パッチデータユニットのジオメトリパッチを復元することができる。上記の処理の後、すべてのパッチデータユニットには、テクスチャパッチおよびジオメトリパッチが含まれる。
【0204】
さらに、本願の実施例では、ジオメトリパッチ欠落の決定が完了した後、すべてのパッチデータユニットについて、パッチデータユニット内のテクスチャパッチを、それらが属するオリジナル視点のテクスチャビューのオリジナル位置に順次復元してもよく、パッチデータユニット内のジオメトリパッチを、それらが属するオリジナル視点のジオメトリビューのオリジナル位置に順次復元してもよい。
【0205】
さらに、本願の実施例では、ターゲットウィンドウのジオメトリ再構築と画素シェーディング処理を行う際に、最初に、視点ビュー復元処理によって復元された既存の多視点ジオメトリ画像を利用して、ターゲットウィンドウのジオメトリ画像を再構築し、次に、ターゲットウィンドウ内の各画素点を走査し、ターゲットウィンドウ内の画素点の3次元空間における位置に基づいて、多視点テクスチャ画像から各画素の候補画素を取得し、各候補画素とターゲットウィンドウとの相対位置、姿勢関係に基づいて、各候補画素の画素値を重み付け融合して、ターゲットウィンドウ内の各画素点の画素値を得ることができる。
【0206】
つまり、本願の実施例では、すべてのパッチデータユニットについて、一部のパッチデータユニットがジオメトリ情報およびテクスチャ情報の両方を含み、残りのパッチデータユニットがテクスチャ情報のみを含む場合が存在する場合、ターゲットウィンドウをレンダリングする際、最初に、ジオメトリ欠落パッチデータユニット再構成処理を行い、それにより、ジオメトリ欠落パッチデータユニット再構成処理後のすべてのパッチデータユニットがジオメトリパッチおよびテクスチャパッチを含むようにすることができ、最終的には、すべてのパッチデータユニットのジオメトリ情報を使用して、ターゲットウィンドウジオメトリ画像を再構築し、すべてのパッチデータユニットのテクスチャ情報を使用してターゲットウィンドウをシェーディングすることができる。
【0207】
上記に記載されたように、上記のステップ201~ステップ210で提案された符号化方法により、符号化時に、1つの非拡散反射表面に対して、G個のジオメトリパッチとT個のテクスチャパッチを使用して表現および伝送(G、Tはいずれも整数であり、1≦G<Tである)を行う。これは、符号化時に、ジオメトリパッチを含まないパッチデータユニットが存在し得ることを意味する。つまり、同じ領域に対して、異なる視点からの複数のテクスチャ情報を提供しつつ、当該領域を表現するのに十分な少量のジオメトリ情報を伝送することができ、それにより、非拡散反射表面の十分且つ効率的な表現をサポートすることができ、当該表面のレンダリング品質を効果的に向上させながら、ジオメトリデータの情報の冗長性を低減し、それにより、非拡散反射表面を圧縮する際の符号化効率を向上させることができる。
【0208】
なお、本願で提案される符号化方法は、MIV規格が非拡散反射コンテンツの効率的な符号化をサポートできるようにするために、パッチデータユニット内にジオメトリパッチを含まなくてもよいメカニズムを導入する。
【0209】
これに対応して、本願で提案される符号化方法は、既存のMIV規格構文構造に基づいて、アトラスシーケンスレベルとパッチデータユニットレベルで、ジオメトリパッチを含まないパッチデータユニットをサポートする構文要素を設定して、ジオメトリパッチを含まないパッチデータユニットも正確に復号化できるようにする。
【0210】
本願の実施例に係る符号化方法によれば、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まない場合、パッチデータユニットを符号化して、コードストリームを生成し、同時に、第1指示パラメータと、パッチデータユニットの第2指示パラメータとを決定し、第1指示パラメータは、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在するか否かを決定するために使用され、第2指示パラメータは、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含むか否かを決定するために使用され、第1指示パラメータおよび第2指示パラメータをコードストリームに書き込む。つまり、本願の実施例では、第1指示パラメータによって、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在するか否かを決定することができ、第2指示パラメータによって、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないかどうかを決定することができ、それにより、異なる数のテクスチャ情報およびジオメトリ情報の伝送をサポートすることができ、十分なテクスチャ情報によってレンダリング品質を効果的に向上させながら、ジオメトリデータの冗長性を低減し、それにより、表面の非拡散反射特性を十分に表現できる上で、コーデック効率および圧縮性能を向上させることができる。
【0211】
上記の実施例に基づき、本願の別の実施例によれば、
図5は、本願の実施例で提案される復号化装置の構成を示す模式
図1であり、
図5に示すように、本願の実施例で提案される復号化装置300は、復号化部301と、第1決定部302と、再構成部303と、を備えることができる。
【0212】
前記復号化部301は、コードストリームを復号化するように構成され、
前記第1決定部302は、第1指示パラメータを決定し、前記第1指示パラメータが、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在することを指示する場合、前記パッチデータユニットに対応する第2指示パラメータを決定するように構成され、
前記再構成部303は、前記第2指示パラメータが、前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないことを指示する場合、前記パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報に基づいて再構成処理を行うように構成される。
【0213】
図6は、本願の実施例で提案される復号化装置の構成を示す模式
図2であり、
図6に示すように、本願の実施例で提案される復号化装置300は、第1プロセッサ304と、第1プロセッサ304によって実行可能な命令を記憶する第1メモリ305と、第1通信インターフェース306と、第1プロセッサ304、第1メモリ305および第1通信インターフェース306を接続するための第1バス307と、を備えることができる。
【0214】
さらに、本願の実施例では、前記第1プロセッサ304は、コードストリームを復号化して、第1指示パラメータを決定し、前記第1指示パラメータが、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニット(PDU)が存在することを指示する場合、前記パッチデータユニットに対応する第2指示パラメータを決定し、前記第2指示パラメータが、前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないことを指示する場合、前記パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報に基づいて再構成処理を行うように構成される。
【0215】
図7は、本願の実施例で提案される符号化装置の構成を示す模式
図1であり、
図7に示すように、本願の実施例で提案される符号化装置400は、符号化部401を備えることができる。
【0216】
前記符号化部401は、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まない場合、前記パッチデータユニットを符号化して、コードストリームを生成し、同時に、第1指示パラメータと、前記パッチデータユニットの第2指示パラメータとを決定するステップであって、前記第1指示パラメータは、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在するか否かを決定するために使用され、前記第2指示パラメータは、前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含むか否かを決定するために使用される、ステップと、前記第1指示パラメータおよび前記第2指示パラメータを前記コードストリームに書き込むステップと、を実行するように構成される。
【0217】
図8は、本願の実施例で提案される符号化装置の構成を示す模式
図2であり、
図8に示すように、本願の実施例で提案される符号化装置400は、第2プロセッサ402と、第2プロセッサ402によって実行可能な命令を記憶する第2メモリ403と、第2通信インターフェース404と、第2プロセッサ402、第2メモリ403および第2通信インターフェース404を接続するための第2バス405と、を備えることができる。
【0218】
さらに、本願の実施例では、前記第2プロセッサ402は、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まない場合、前記パッチデータユニットを符号化して、コードストリームを生成し、同時に、第1指示パラメータと、前記パッチデータユニットの第2指示パラメータとを決定し、前記第1指示パラメータは、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在するか否かを決定するために使用され、前記第2指示パラメータは、前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含むか否かを決定するために使用され、前記第1指示パラメータおよび前記第2指示パラメータを前記コードストリームに書き込むように構成される。
【0219】
さらに、本実施例における各機能モジュールは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、または各ユニットが物理的に別々に存在してもよく、2つまたは2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。上記統合されたユニットは、ハードウェアの形で実現されてもよく、ソフトウェア機能モジュールの形で実現されてもよい。
【0220】
統合されたユニットが、ソフトウェア機能モジュールの形で実装され、独立した製品として販売または使用されない場合、1つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶することができる。このような理解に基づき、本実施例の技術的解決策の本質的な部分、または、先行技術に貢献のある部分、または当該技術の解決策の全部または一部は、ソフトウェア製品の形で具現されることができ、前記コンピュータソフトウェア製品は、1つの記憶媒体に記憶され、一台のコンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワーク機器などであリ得る)またはprocessor(プロセッサ)に、本実施例の方法のステップの全部または一部を実行させるためのいくつかの命令を含む。前述した記憶媒体は、Uディスク、モバイルハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM:Read Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスクまたは光ディスクなど、プログラムコードを記憶できる様々な媒体を含む。
【0221】
本願の実施例は、符号化装置および復号化装置を提供し、第1指示パラメータによって、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在するか否かを決定することができ、第2指示パラメータによって、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないかどうかを決定することができ、それにより、異なる数のテクスチャ情報およびジオメトリ情報の伝送をサポートすることができ、十分なテクスチャ情報によってレンダリング品質を効果的に向上させながら、ジオメトリデータの冗長性を低減し、それにより、表面の非拡散反射特性を十分に表現できる上で、コーデック効率および圧縮性能を向上させることができる。
【0222】
本願の実施例は、プログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記プログラムは、プロセッサに上記の実施例に記載の方法を実行させる。
【0223】
具体的には、本実施例における復号化方法に対応するプログラム命令は、光ディスク、ハードディスク、Uディスクなどの記憶媒体に記憶され得、記憶媒体内の復号化方法に対応するプログラム命令が、電子機器によって読み取られるか実行されるときに、前記電子機器に、
コードストリームを復号化して、第1指示パラメータを決定するステップと、
前記第1指示パラメータが、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在することを指示する場合、前記パッチデータユニットに対応する第2指示パラメータを決定するステップと、
前記第2指示パラメータが、前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないことを指示する場合、前記パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報に基づいて再構成処理を行うステップと、を含む処理を実行させる。
【0224】
記憶媒体内の符号化方法に対応するプログラム命令が、電子機器によって読み取られるか実行されるときに、前記電子機器に、
パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まない場合、前記パッチデータユニットを符号化して、コードストリームを生成し、同時に、第1指示パラメータと、前記パッチデータユニットの第2指示パラメータとを決定するステップであって、前記第1指示パラメータは、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在するか否かを決定するために使用され、前記第2指示パラメータは、前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含むか否かを決定するために使用される、ステップと、
前記第1指示パラメータおよび前記第2指示パラメータを前記コードストリームに書き込むステップと、を含む処理を実行させる。
【0225】
当業者には、本願の実施例が、方法、システム、またはコンピュータプログラム製品として提供され得ることが理解されるべきである。したがって、本願は、ハードウェアの実施例、ソフトウェアの実施例、またはソフトウェアおよびハードウェアの態様を組み合わせた実施例の形態を取ることができる。さらに、本願は、コンピュータ使用可能なプログラムコードを含む1つまたは複数のコンピュータ使用可能な記憶媒体(ディスクメモリ、光メモリなどを含むが、これらに限定されない)で実施されるコンピュータプログラム製品の形態を取ることができる。
【0226】
本願は、本願の実施例による方法、装置(システム)、およびコンピュータプログラム製品の実現フローチャートおよび/またはブロック図を参照して説明される。なお、実現フローチャートおよび/またはブロック図における各プロセスおよび/またはブロック、および実現フローチャートおよび/またはブロック図におけるプロセスおよび/またはブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実現することができる。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、またはその他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供されて、1つのマシンを生成することができる。これにより、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサによって実行される命令によって、実現フローチャートの1つまたは複数のプロセス、および/またはブロック図の1つまたは複数のブロックで指定された機能を実現するための装置が生成される。
【0227】
これらのコンピュータプログラム命令はさらに、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置を特定の方式で動作するように導くことができるコンピュータ可読メモリに記憶され得る。これにより、当該コンピュータ可読メモリに記憶された命令によって、命令装置を含む製品を生成することができ、当該命令装置は、実現フローチャートの1つまたは複数のプロセスおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックで指定された機能を実現する。
【0228】
これらのコンピュータプログラム命令は、さらにコンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置にロードすることもでき、これにより、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置で一連の操作ステップを実行することにより、コンピュータによって実装されるプロセスを生成し、これにより、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置で実行される命令によって、実現フローチャートの1つまたは複数のプロセス、および/またはブロック図の1つまたは複数のブロックで、指定された機能を実現するためのステップを提供する。
【0229】
上記の説明は、本願の好ましい実施例に過ぎず、本願の保護範囲を限定することを意図するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0230】
本願の実施例は、コーデック方法、符号化装置、復号化装置、および記憶媒体を提供し、復号化装置は、コードストリームを復号化して、第1指示パラメータを決定し、第1指示パラメータが、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在することを指示する場合、パッチデータユニットに対応する第2指示パラメータを決定し、第2指示パラメータが、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないことを指示する場合、パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報に基づいて再構成処理を行う。パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まない場合、パッチデータユニットを符号化して、コードストリームを生成し、同時に、第1指示パラメータと、パッチデータユニットの第2指示パラメータとを決定し、第1指示パラメータは、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在するか否かを決定するために使用され、第2指示パラメータは、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含むか否かを決定するために使用され、第1指示パラメータおよび第2指示パラメータをコードストリームに書き込む。つまり、本願の実施例では、第1指示パラメータによって、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットが存在するか否かを決定することができ、第2指示パラメータによって、パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないかどうかを決定することができ、それにより、異なる数のテクスチャ情報およびジオメトリ情報の伝送をサポートすることができ、十分なテクスチャ情報によってレンダリング品質を効果的に向上させながら、ジオメトリデータの冗長性を低減し、それにより、表面の非拡散反射特性を十分に表現できる上で、コーデック効率および圧縮性能を向上させることができる。
【手続補正書】
【提出日】2024-09-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
復号化装置に適用される復号化方法であって、
コードストリームを復号化して、第1指示パラメータを決定するステップと、
前記第1指示パラメータが、
複数のパッチデータユニットのうち、ジオメトリ情報を含まない
少なくとも1つのパッチデータユニットが存在することを指示する場合、前記
複数のパッチデータユニットの1つのパッチデータユニットに対応する第2指示パラメータを決定するステップと、
前記第2指示パラメータが、前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないことを指示する場合、前記パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報に基づいて再構成処理を行うステップと、を含む、復号化方法。
【請求項2】
前記第1指示パラメータが、現在のアトラスシーケンス内に、
複数のパッチデータユニットのうち、ジオメトリ情報を含まない
少なくとも1つのパッチデータユニットが存在することを指示する場合、前記現在のアトラスシーケンスの
前記複数のパッチデータユニットの1つのパッチデータユニットに対応する第2指示パラメータを決定
し、または
前記第1指示パラメータが、現在のアトラス内に、複数のパッチデータユニットのうち、ジオメトリ情報を含まない少なくとも1つのパッチデータユニットが存在することを指示する場合、前記現在のアトラスの前記複数のパッチデータユニットの1つのパッチデータユニットに対応する第2指示パラメータを決定する、
請求項1に記載の復号化方法。
【請求項3】
前記第2指示パラメータが、前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないことを指示する場合、前記パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報に基づいて再構成処理を行うステップは、
前記第2指示パラメータが、前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないことを指示する場合、前記パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報および参照パッチデータユニットの識別情報を決定するステップと、
前記識別情報に基づいて、前記パッチデータユニットに対応する第1ジオメトリ情報を決定するステップと、
前記テクスチャ情報および前記第1ジオメトリ情報に基づいて、前記パッチデータユニットに対して再構成処理を行うステップと、を含む、
請求項
2に記載の復号化方法。
【請求項4】
前記復号化方法は、
前記第1指示パラメータが、すべてのパッチデータユニットがジオメトリ情報を含むことを指示する場合、前記パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報および第1ジオメトリ情報を決定
し、
前記テクスチャ情報および前記第1ジオメトリ情報に基づいて、前記パッチデータユニットに対して再構成処理を行うステッ
プをさらに含
み、または
前記復号化方法は、
前記第2指示パラメータが、前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含むことを指示する場合、前記パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報および第1ジオメトリ情報を決定し、
前記テクスチャ情報および前記第1ジオメトリ情報に基づいて、前記パッチデータユニットに対して再構成処理を行うステップをさらに含む、
請求項
2に記載の復号化方法。
【請求項5】
前記復号化方法は、
ジオメトリ情報を含む前記パッチデータユニットに基づいてターゲットウィンドウを構築するステップと、
前記パッチデータユニットのテクスチャ情報に基づいて、前記ターゲットウィンドウに対してシェーディング処理を行い、レンダリングされた画像を取得するステップと、をさらに含む、
請求項4に記載の復号化方法。
【請求項6】
前記復号化方法は、
前記参照パッチデータユニットに基づいて、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットに対してジオメトリ欠落パッチデータユニット再構成処理を行うステップと、
前記パッチデータユニットのジオメトリ情報に基づいて、ターゲットウィンドウを構築するステップと、
前記パッチデータユニットのテクスチャ情報に基づいて、前記ターゲットウィンドウに対してシェーディング処理を行い、レンダリングされた画像を取得するステップと、をさらに含む、
請求項
3に記載の復号化方法。
【請求項7】
前記第1指示パラメータの値が第1の値である場合、前記第1指示パラメータは、
前記複数のパッチデータユニットのうち、ジオメトリ情報を含まない
少なくとも1つのパッチデータユニットが存在することを指示し、
前記第1指示パラメータの値が第2の値である場合、前記第1指示パラメータによって指示されるパッチデータユニットは、いずれもジオメトリ情報を含
み、
前記第2指示パラメータの値が前記第1の値である場合、前記第2指示パラメータは、前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まないことを指示し、
前記第2指示パラメータの値が前記第2の値である場合、前記第2指示パラメータは、前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含むことを指示する、
請求項1に記載の復号化方法。
【請求項8】
符号化装置に適用される符号化方法であって、
複数のパッチデータユニットの少なくとも1つのパッチデータユニットがジオメトリ情報を含まない場合
、第1指示パラメータと、前記
複数のパッチデータユニットの1つのパッチデータユニットの第2指示パラメータとを決定するステップであって、前記第1指示パラメータは、
前記複数のパッチデータユニットのうち、ジオメトリ情報を含まない
少なくとも1つのパッチデータユニットが存在するか否かを決定するために使用され、前記第2指示パラメータは、前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含むか否かを決定するために使用される、ステップと、
前記第1指示パラメータおよび前記第2指示パラメータ
をコードストリームに書き込むステップと、を含む、符号化方法。
【請求項9】
前記符号化方法は、
前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まない場合、前記パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報を決定するステップと、
前記テクスチャ情報に基づいて、前記パッチデータユニットに対して符号化処理を行い、前記コードストリームを生成するステップと、をさらに含む、
請求項
8に記載の符号化方法。
【請求項10】
前記符号化方法は、
前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含まない場合、前記パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報および参照パッチデータユニットを決定するステップと、
前記参照パッチデータユニットに基づいて、前記パッチデータユニットに対応する第1ジオメトリ情報を決定するステップと、
前記テクスチャ情報および前記第1ジオメトリ情報に基づいて、前記パッチデータユニットに対して符号化処理を行い、前記コードストリームを生成するステップと、
前記参照パッチデータユニットの識別情報を前記コードストリームに書き込むステップと、をさらに含む、
請求項
8に記載の符号化方法。
【請求項11】
前記符号化方法は、
すべての前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含む場合、前記パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報および第1ジオメトリ情報を決定
し、
前記テクスチャ情報および前記第1ジオメトリ情報に基づいて、前記パッチデータユニットに対して符号化処理を行い、前記コードストリームを生成するステッ
プをさらに含
み、または
前記符号化方法は、
前記パッチデータユニットがジオメトリ情報を含む場合、前記パッチデータユニットに対応するテクスチャ情報および第1ジオメトリ情報を決定し、前記テクスチャ情報および前記第1ジオメトリ情報に基づいて、前記パッチデータユニットに対して符号化処理を行い、前記コードストリームを生成するステップをさらに含む、
請求項
8~
10のいずれか一項に記載の符号化方法。
【請求項12】
前記符号化方法は、
ジオメトリ情報を含む前記パッチデータユニットに基づいてターゲットウィンドウを構築するステップと、
前記パッチデータユニットのテクスチャ情報に基づいて、前記ターゲットウィンドウに対してシェーディング処理を行い、レンダリングされた画像を取得するステップと、をさらに含む、
請求項
9に記載の符号化方法。
【請求項13】
前記符号化方法は、
前記参照パッチデータユニットに基づいて、ジオメトリ情報を含まないパッチデータユニットに対してジオメトリ欠落パッチデータユニット再構成処理を行うステップと、
前記パッチデータユニットのジオメトリ情報に基づいて、ターゲットウィンドウを構築するステップと、
前記パッチデータユニットのテクスチャ情報に基づいて、前記ターゲットウィンドウに対してシェーディング処理を行い、レンダリングされた画像を取得するステップと、をさらに含む、
請求項
10に記載の符号化方法。
【請求項14】
復号化装置であって、第1プロセッサと、前記第1プロセッサによって実行可能な命令を記憶する第1メモリと、を備え、前記命令は、前記第1プロセッサに、請求項1~
7のいずれか一項に記載の方法を実行させる、復号化装置。
【請求項15】
符号化装置であって、第2プロセッサと、前記第2プロセッサによって実行可能な命令を記憶する第2メモリと、を備え、前記命令は、前記第2プロセッサに、請求項
8~
13のいずれか一項に記載の方法を実行させる、符号化装置。
【国際調査報告】