(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】ペット用チューイングソフトキャンディおよびペット用チューイングソフトキャンディの製造方法
(51)【国際特許分類】
A01K 13/00 20060101AFI20240905BHJP
A23K 50/42 20160101ALI20240905BHJP
A23K 10/35 20160101ALI20240905BHJP
【FI】
A01K13/00 P
A23K50/42
A23K10/35
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519688
(86)(22)【出願日】2022-09-29
(85)【翻訳文提出日】2024-05-28
(86)【国際出願番号】 NL2022050544
(87)【国際公開番号】W WO2023055233
(87)【国際公開日】2023-04-06
(32)【優先日】2021-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-11-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504388536
【氏名又は名称】パラゴン ペット プロダクツ ヨーロッパ ベスローテン、フェンノートシャップ
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】ミュラー-オール、フェリクス ヨハネス ゲルハルト
(72)【発明者】
【氏名】オルテンハルム、サンデル ヒルベルト
(72)【発明者】
【氏名】キーン、グレゴリー ジョージ
(72)【発明者】
【氏名】フライエ、ヤンヤープ
【テーマコード(参考)】
2B005
2B150
【Fターム(参考)】
2B005AA02
2B005AA07
2B005LB03
2B150AA06
2B150AB03
2B150AE06
2B150AE07
2B150AE24
2B150AE26
2B150AE29
2B150AE34
2B150BE02
2B150BE03
2B150BE04
2B150CE30
2B150CJ02
2B150DC14
2B150DD43
(57)【要約】
本発明は、好ましくは実質的にバイオプラスチック材料または組成物、より好ましくは、生分解性および/または可食性のバイオプラスチック材料または組成物、さらにより好ましくは、デンプンまたはいわゆる熱可塑性デンプン(TPS)またはポリマーデンプンをベースとするバイオプラスチック材料または組成物からなるペット用チューイングソフトキャンディに関する。ペット用噛み物は、押出成形することができ、少なくとも第1のペット用噛み物本体と第2のペット用噛み物本体とを含む。第1および第2のペット用噛み物本体は、細長い本体、好ましくは実質的に棒状の本体として形成される。第1および第2の細長いペット用噛み物本体は、互いに実質的に平行に延在し、それらの側面で互いに接続されている。ペット用噛み物は、第1のペット用噛み物本体と第2のペット用噛み物本体とが互いに引き裂かれることができるように配置されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも第1のペット用チューイングソフトキャンディ(chew)本体(10)および第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)を含むペット用チューイングソフトキャンディ(100)であって、
前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)および前記第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)は、細長い本体、好ましくは実質的に棒状の本体(10)、(20)として形成され、
前記第1の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)および前記第2の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)は、互いに実質的に平行に延在し、それらの側面で互いに接続されており、
好ましくは、前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)は、実質的にバイオプラスチック材料または組成物、より好ましくは、生分解性および/もしくは可食性のバイオプラスチック材料または組成物、さらにより好ましくは、デンプン、もしくはいわゆる熱可塑性デンプン(TPS)、もしくはポリマーデンプンをベースとするバイオプラスチック材料または組成物、から作製され、
前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)は、前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)および前記第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)が互いから引き裂かれることができるように配置されている、
ペット用チューイングソフトキャンディ(100)。
【請求項2】
前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)は、実質的に、いわゆる非構造化デンプンまたは非構造デンプン、特に非構造化ジャガイモデンプンまたは非構造ジャガイモデンプンをベースとするバイオプラスチック材料または組成物から作製され、および/または、
前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)は、例えば、押出成形、射出成形、または圧縮成形などの、成形(moulding)またはいわゆる成形(shaping)プロセスによって形成されている、
請求項1に記載のペット用チューイングソフトキャンディ(100)。
【請求項3】
前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)は、押出成形によって形成され、および/または、
前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)は、1気圧の圧力で、30℃を超える、好ましくは40℃を超える、より好ましくは50℃を超える、さらにより好ましくは60℃を超える凝固点を有する材料または組成物、好ましくはバイオプラスチック材料または組成物から実質的に作製されている、
請求項1または2に記載のペット用チューイングソフトキャンディ(100)。
【請求項4】
前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)は、1気圧の圧力で、30℃を超える、好ましくは40℃を超える、より好ましくは50℃を超える、さらにより好ましくは60℃を超える融点を有する、材料または組成物、好ましくはバイオプラスチック材料または組成物から実質的に作製されている、
請求項1~3のいずれか1項に記載のペット用チューイングソフトキャンディ(100)。
【請求項5】
前記第1の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)は、第1の長手方向(D10)を画定し、前記第1の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)は、前記第1の長手方向(D10)に沿って実質的に一定の断面形状および実質的に一定の断面サイズを有し、
好ましくは、前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)は、前記第1の長手方向(D10)に沿って実質的に一定の断面形状および実質的に一定の断面サイズを有する、
請求項1~4のいずれか1項に記載のペット用チューイングソフトキャンディ(100)。
【請求項6】
前記第2の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)は、第2の長手方向(D20)を画定し、前記第2の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)は、前記第2の長手方向(D20)に沿って実質的に一定の断面形状および実質的に一定の断面サイズを有し、および/または、
前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)は、前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)と前記第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)との間に狭窄部(50)すなわちいわゆるくびれ(50)を含み、前記狭窄部(50)すなわちくびれ(50)は弱化部を形成し、前記弱化部は、前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)を前記第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)から引き裂くことができるように配置されている、
請求項1~5のいずれか1項に記載のペット用チューイングソフトキャンディ(100)。
【請求項7】
前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)は、前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)を前記第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)と接続する架橋部分(60)を含み、
好ましくは、前記架橋部分(60)は、前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)と前記第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)との間に狭窄部(50)すなわちいわゆるくびれ(50)を形成するか、またはそれを含み、前記狭窄部(50)すなわちくびれ(50)は、前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)を前記第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)から引き裂くことができるように配置された弱化部を形成し、
より好ましくは、前記第1の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)および前記第2の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)が延在する長手方向(D10)、(D20)と実質的に直交する断面において、前記架橋部分(60)は、少なくとも前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)から前記狭窄部(50)すなわちくびれ(50)に向かって先細になり、好ましくは、前記第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)からも前記狭窄部(50)すなわちくびれ(50)に向かって先細になる、
請求項1~6のいずれか1項に記載のペット用チューイングソフトキャンディ。
【請求項8】
前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)は、前記第1の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(109)の中心線(C10)が、前記第2の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)の中心線(C20)からオフセットされている方向に延在する幅方向(D100)を画定し、
前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)は、前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)の前記幅方向(D100)と実質的に直交する方向、かつ、前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)の前記中心線(C10)が延在する前記第1の長手方向(D10)と実質的に直交する方向で、測定される第1の高さ(H10)を有し、
前記第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)は、前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)の前記幅方向(D100)と実質的に直交する方向、かつ前記第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)の前記中心線(C20)が延在する前記第2の長手方向(D20)と実質的に直交する方向、で測定される第2の高さ(H20)を有し、
好ましくは、前記第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)の前記第2の高さ(H20)は、前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)の前記第1の高さ(H10)と実質的に等しく、
前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)の幅に沿って、前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)の前記中心(C1)と前記第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)の前記中心(C2)との間の位置で、前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)は中間の高さを画定し、
前記中間の高さは、前記第1の高さ(H10)より小さく、かつ前記第2の高さ(H20)より小さく、
好ましくは、前記中間の高さを画定するする位置で、前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)は、前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)の前記中心(C1)と前記第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)の前記中心(C2)との間のすべての位置のうちで最も低い高さを有する、
請求項1~7のいずれか1項、好ましくは請求項5~7のいずれか1項に記載のペット用チューイングソフトキャンディ(100)。
【請求項9】
前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)の前記断面は最小の高さ(H
min)を有し、前記最小の高さ(H
min)は、前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)の前記中心(C1)と前記第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)の前記中心(C2)との間のすべての位置のうちで最も低い高さとして定義され、
前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)は、前記第1の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)の中心線(C10)が、前記第2の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)の中心線(C20)からオフセットされている方向に延在する幅方向(D100)を画定し、
前記第1の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)の前記中心線(C10)と前記第2の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)の前記中心線(C20)との間に延在する幅(W700)の少なくとも65%にわたって、前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)の前記幅方向(D100)に沿って、前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)の前記断面が、最も低い高さ(H
min)よりも高い高さを有し、
好ましくは、前記第1の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)の前記中心線(C10)と前記第2の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)の前記中心線(C20)との間に延在する幅(W700)に沿って、前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)の前記断面の1つの比較的小さい部分(70、70’、70”)だけが最も低い高さ(H
min)に対応する高さを有し、
より好ましくは、前記比較的小さい部分(70、70’、70”)の幅(W70’、W70”)と、前記第1の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)の前記中心線(C10)と前記第2の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)の前記中心線(C20)との間に延在する幅(W700)との比が、最大1/4、好ましくは最大1/5、より好ましくは最大1/6、さらにより好ましくは最大1/7、例えば約1/8または約1/10である、
請求項1~8のいずれか1項、好ましくは請求項5~8のいずれか1項に記載のペット用チューイングソフトキャンディ(100)。
【請求項10】
前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)は、20℃の温度において、脆くなく、比較的硬いか革のように硬く、これにより、前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)および前記第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)が、前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)と前記第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)との間の接続が破損する前に、塑性変形を可能にするように互いから引き裂かれることができ、これにより、比較的鋭いエッジの形成が防がれる、
請求項1~9のいずれか1項に記載のペット用チューイングソフトキャンディ(100)。
【請求項11】
前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)は、3つ以上の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(10、20、30、40)、例えば3つ、4つ、5つまたは6つのペット用チューイングソフトキャンディ本体(10、20、30、40)を含み、
好ましくは、前記ペット用チューイングソフトキャンディ本体(10、20、30、40)は互いに実質的に平行に延在し、
より好ましくは、複数の前記ペット用チューイングソフトキャンディ本体(10、20、30、40)のうちの2つの隣接する前記ペット用チューイングソフトキャンディ本体(10、20;20、30;30、40)は、2つの隣接する前記ペット用チューイングソフトキャンディ本体(10、20;20、30;30、40)が、互いから引き裂かれることを可能とするように、それらのそれぞれの側面で互いに接続されている、
請求項1~10のいずれか1項に記載のペット用チューイングソフトキャンディ(100)。
【請求項12】
少なくとも前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)、好ましくは、前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10、20、30、40)のそれぞれは、実質的に星形または花形の断面を有する、
請求項1~11のいずれか1項に記載のペット用チューイングソフトキャンディ(100)。
【請求項13】
前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)または前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)を形成するための半製品を形成するプロファイル製品(profile product)を押出成形するステップを含み、
好ましくは、形成される1つまたは複数のペット用チューイングソフトキャンディ(100)に対応する断面の金型を使用し、形成される前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)は、少なくとも第1の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)および第2の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)を含み、前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)および前記第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)は、互いに実質的に平行に延在し、それらの側面で互いに接続されている、
ペット用チューイングソフトキャンディ(100)、好ましくは請求項1~12のいずれか1項に記載のペット用チューイングソフトキャンディ(100)の製造方法。
【請求項14】
押出成形されたプロファイル製品は、ある所定の長さのペット用チューイングソフトキャンディ(100)に、分離され、例えば切断され、および/または、
前記プロファイル製品を形成するために、溶融したバイオプラスチック材料または組成物が金型に押し込まれ、その後、プロファイル製品が冷却されることによって硬化され、
好ましくは、前記バイオプラスチック材料または組成物は、生分解性および/もしくは可食性バイオプラスチック材料または組成物であり、より好ましくは、デンプン、もしくはいわゆる熱可塑性デンプン(TPS)、もしくはポリマーデンプンをベースとするバイオプラスチック材料または組成物、特にいわゆる非構造化デンプンもしくは非構造デンプンをベースとするバイオプラスチック材料または組成物である、
請求項13に記載の製造方法。
【請求項15】
請求項13または14に記載の方法によって得られるペット用チューイングソフトキャンディ(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペット用チューイングソフトキャンディ(pet chew(ペット用チュー、ペット用噛み物、ペット用ガム))、より詳細には、犬または他のペットによって消化され得る生分解性および/または可食性のペット用チューイングソフトキャンディに関する。
【背景技術】
【0002】
ペット用ガムは、公知のものであり、動物、特に犬によって噛ませたりかじらせたりすることを目的としている。しかし、ペット用ガムは、例えばげっ歯類、ウサギまたは鳥などの他の動物またはペットに対しても使用される。
【0003】
ペットのガムはさまざまな目的で使用される。例えば、ペット用ガムは、歯茎のマッサージ、歯の洗浄、または歯や顎の強化を助けるなど、健康および口腔衛生の目的でペットによって噛まれる場合がある。ペット用ガムを噛んだりかじったりすると、ペットの脳は心地よい化学物質を放出する可能性があるため、例えば、歯が生えるときに炎症を起こす経験をするが、その時の歯茎の痛みを和らげたり、または、歯の根が固まるときの痛みを和らげたりする等、噛むことで気持ちが落ち着くことがある。
【0004】
このように、ペット用ガムには利点もあり得るが、欠点もあり得る。例えば、ペット用ガムが可食性であり、ペットに栄養を与える場合、ペット用ガムのサイズが各ペットにとって大きすぎると、ペットは栄養を過剰に摂取する可能性がある。これは、例えば、子犬が成犬用の栄養価の高いペット用ガムを与えられた場合、および/または比較的小型の犬種の犬が成犬用の栄養価の高いペット用ガム、を与えられた場合に、起こり得る。一方で、比較的大型の犬が小さすぎるペット用ガムを摂取することは、不利になり得る。異なるサイズのペット用ガムが知られているが、ペットの飼い主は、ペットが、例えば、そのペットがまだ非常に小さい子犬や、その他の動物の子供だったときからすでに慣れ親しんでいる比較的小型のペット用ガムと同じ匂い、味、および/または粘稠度を有する比較的大型のペット用ガムを購入することができないことが多い。そのせために、ペットが、間違ったサイズのペット用ガムを与えられることがよくある。
【0005】
更に、ペット用ガムは、追加的または代替的に、退屈を紛らわすため、噛む本能を満たすため、および/または運動を促すために、使用されたり、および/または、それらの行為を目的とされたりしていることに注目すべきである。ペット用ガムは、おもちゃや遊び道具として使用でき、例えば、犬や他のペットに拾わせるために投げることもできる。犬は、棒状、骨状、または骨、木の枝、または実質的に細長いデザインのペット用ガムなどの他の細長い物体で遊んだり、および/またはかじったりすることを楽しむ可能性があることに注意すべきである。木の枝、骨、およびそのような既知のペット用ガムの欠点としては、歯が折れたり、砕けたりして、例えば刺し傷や他の怪我を引き起こす可能性があることが挙げられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
例えば、上記に対応する理由により、代替のペット用ガムに対するニーズが依然として存在すると思われる。したがって、例えば、代替のペット用ガムを提供することが本発明の目的であり得る。特に、本発明の目的は、従来技術のペット用ガムの欠点の少なくとも1つが解消されたペット用ガムを提供することである。より具体的には、本発明は、上記の欠点の少なくとも1つを打ち消すことができるペット用ガムを提供することを目的とすることができる。実施形態では、本発明は、一方では比較的安全に使用でき、他方では異なるサイズの犬または他のペットへの使用も容易にすることができるペット用ガムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態において、本発明はペット用チューイングソフトキャンディ(chew)を対象とし、前記ペット用チューイングソフトキャンディは少なくとも第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体と第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体とを含み、第1および第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体は、細長い本体、好ましくは実質的に棒状の本体として形成され、第1および第2の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体は、互いに実質的に平行に延在し、それらの側面で互いに接続されており、好ましくは、ペット用チューイングソフトキャンディは実質的にバイオプラスチック材料または組成物、より好ましくは生分解性および/または可食性のバイオプラスチック材料または組成物から作製され、そして、ペット用チューイングソフトキャンディは、第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体と第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体が、特にペット用チューイングソフトキャンディが破損する前に塑性変形する方法で、互いに引き裂くことができるように配置される。
【0008】
ペット用チューイングソフトキャンディ、特に可食性のペット用チューイングソフトキャンディに、複数の細長いペット用チューイングソフトキャンディ部分に引き裂くことができる複数の平行に延在する細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体を設けることによって、比較的大きなペット用に正確にサイズ決めされた最初に購入したペット用チューイングソフトキャンディは、人によって、2つ以上の比較的小さなペット用チューイングソフトキャンディに引き裂いて、それらを互いに離して犬や他のペットに与えることもできる。その結果、ペットの飼い主は、例えばペットの年齢、体格、活動レベルなどを考慮して、ペット用チューイングソフトキャンディのサイズをペットに簡単に適合させることができる。例えば、ペットが大きすぎるペット用チューイングソフトキャンディ(例えば、栄養が多すぎる)を摂取すること、または、以前、小さいときに摂取したのと同じペット用チューイングソフトキャンディを依然として欲しがる成長したペットが、小さいサイズのペット用チューイングソフトキャンディしか与えらなくなること、を防止することができる。
【0009】
ペット用チューイングソフトキャンディを引き裂くことができるように配置することにより、特にペット用チューイングソフトキャンディを脆くする代わりに比較的丈夫または革のように硬くすることによって、あるペット用チューイングソフトキャンディ本体を隣接するペット用チューイングソフトキャンディ本体からある方法で引き裂くことが容易になることができる。これにより、前記2つの隣接するペット用チューイングソフトキャンディ本体の間の接続が破損する前に、ある程度の塑性変形が起こることが可能になる。結果として、ペット用チューイングソフトキャンディ本体を互いに分離する際に、比較的鋭い端が形成されるのを防ぐことができる。したがって、犬または他のペットが最初にペットが噛んだものから切り離された部分で怪我をする可能性を防ぐことができる。
【0010】
好ましい実施形態では、20℃の温度では、ペット用チューイングソフトキャンディは脆いものではなく、比較的硬いか、革のように硬くなり得、それにより、第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体と第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体との間の接続が破損する前に、塑性変形を可能にする方法で、第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体と第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体を互いに引き裂くことができるようになり、これにより、比較的鋭いエッジが形成されることを防ぐ。いくつかの既知のペット用チューイングソフトキャンディに該当することであるが、ペット用チューイングソフトキャンディが脆くて、より小さな断片に分解することができ、ばらばらになるように配置されている場合に備えて、以下のことに注意すべきである。本ペット用チューイングソフトキャンディの場合のように引き裂かれるのではなく、塑性変形が起こらないため、破壊によって分離された破片は後で互いに正確にフィットするように見える。しかし、この好ましい実施形態の場合のように、ペット用チューイングソフトキャンディが比較的硬い場合には、ペット用チューイングソフトキャンディは、ピースが互いに分離する位置で塑性変形し、これは、分離した後にピースが互いにきれいに収まらないことから視認できる。したがって、塑性変形は、ペットの飼い主がペットに合わせてペット用チューイングソフトキャンディのサイズを調整するときに、比較的鋭いエッジが形成をされることを妨げることができ、これにより、犬または他のペットが最初のペット用チューイングソフトキャンディから切り離された部分で怪我をすることを防ぐことができる。
【0011】
実施形態では、ペット用チューイングソフトキャンディは、主に、いわゆる非構造化デンプンまたは非構造デンプンをベースとするバイオプラスチック材料またはバイオプラスチック組成物から構成され得る。これは、たとえばペットの消化器系をサポートするのに役立つ。
【0012】
最初に横方向に取り付けられたペット用チューイングソフトキャンディ本体を、細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体の長手方向に沿って引き裂くことができるように、ペット用チューイングソフトキャンディを配置することによって、細長いペット用チューイングソフトキャンディの部分を引き剥がすことができる。このような細長いペット用チューイングソフトキャンディは、例えば実質的に棒状であってもよく、例えばそのような細長いペット用チューイングソフトキャンディは骨および/または木の枝の細長い形状にある程度似ているため、犬またはペットにそれらをかじらせるのに比較的よく適合し得る。
【0013】
実施形態では、ペット用チューイングソフトキャンディは、第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体と第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体との間に狭窄部、すなわちいわゆるくびれを含むことができ、前記狭窄部すなわちくびれは弱化部を形成し、前記弱化部は、第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体を第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体から引き裂くことを可能にするように配置される。
【0014】
好ましい実施形態では、ペット用チューイングソフトキャンディは、押出成形によって形成され得る。したがって、押出機を使用してペット用チューイングソフトキャンディを形成することができるが、代替プロセスを使用してペット用チューイングソフトキャンディを形成することもできる。例えば、ペット用チューイングソフトキャンディは、例えば射出成形または圧縮成形などの成形(moulding)またはいわゆる成形(shaping)プロセスを使用して製造することができる。
【0015】
本発明はまた、プロファイル製品(profile product)を押出成形する工程を含む、ペット用チューイングソフトキャンディの製造方法に関する。前記プロファイル製品は、例えばペット用チューイングソフトキャンディを形成することができる。あるいは、プロファイル製品は、例えば、ペット用チューイングソフトキャンディを形成するための半製品を形成してもよい。例えば、いわゆる連続異形物が押出成形されている場合、押出製品異形物は、ある所定の長さのペット用チューイングソフトキャンディに切断されるか、または別の方法で分離され得る。加えて、または代わりに、半完成品は、例えば押出プロファイルの長手方向に沿って部品を分離することによって、他の方向に部品に分割されてもよい。このような実施形態では、複数のペット用チューイングソフトキャンディを一体的に押出成形できることが理解され得る。
【0016】
実施形態では、ペット用チューイングソフトキャンディ、特に押出成形によって形成されたものは、主として、材料または組成物、好ましくはバイオプラスチック材料または組成物、より好ましくは、非構造化ジャガイモデンプンまたは非構造ジャガイモデンプンをベースとするバイオプラスチック材料または組成物から構成され得る。これらの材料または組成物は、1気圧において、30℃を超える、好ましくは40℃を超える、より好ましくは50℃を超える、さらにより好ましくは60℃を超える凝固点および/または融点を有する。
【0017】
本発明によるさらに有利な実施形態は、添付の特許請求の範囲に記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本発明の前述および他の目的および特徴は、以下の説明および添付の特許請求の範囲、特に添付の図面と併せて読むことにより、より完全に明らかになる。これらの図面は、本発明の非限定的な例示的な実施形態のみを示しており、本発明の範囲を限定するものとはみなされないことを理解して、以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0019】
【
図1】本発明の一態様によるペット用チューイングソフトキャンディの第1の実施形態の概略斜視図を示す。
【
図2】
図1のペット用チューイングソフトキャンディの実施形態の概略断面図を示す。
【
図3】
図1および
図2の2つのペット用チューイングソフトキャンディが引き裂かれた状態を示す概略断面図を示す。
【
図4】本発明の一態様によるペット用チューイングソフトキャンディの第2の実施形態の概略断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図面は、本発明による好ましい実施形態を示しているだけであることに留意すべきである。図中、同一または類似の参照符号または番号は、同一または対応する部分を指す。
【0021】
図1は、本発明の一態様によるペット用チューイングソフトキャンディ100の一実施形態の概略斜視図を示す。
【0022】
ペット用チューイングソフトキャンディ100は、好ましくは実質的にバイオプラスチック材料または組成物から作製され、より好ましくは生分解性および/または可食性、特に例えば犬などのそれぞれのペットによって消化可能であり得る。実施形態では、ペット用チューイングソフトキャンディは、ペットに栄養を与えるように構成されてもよい。有利には、バイオプラスチック材料または組成物は、デンプンまたはいわゆる熱可塑性デンプン(TPS)またはポリマーデンプン、特にいわゆる非構造化デンプンまたは非構造デンプン、より具体的には非構造化ジャガイモデンプンまたは非構造ジャガイモデンプンをベースとすることができる。
【0023】
好ましい実施形態では、ペット用チューイングソフトキャンディ100は、押出成形プロセスによって形成される。しかし、代替実施形態では、ペット用チューイングソフトキャンディ100は、他の適切なプロセス、特に、例えば射出成形または例えば圧縮成形などの成形またはいわゆる成形プロセスによって形成することができる。
【0024】
ペット用チューイングソフトキャンディ100は、互いに平行に延在する少なくとも2つのペット用チューイングソフトキャンディ本体10、20を備えることに注意すべきである。
【0025】
有利なことに、例えば、ここに示されるペット用チューイングソフトキャンディ100の押出成形された例示的な実施形態の場合のように、細長い第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体10は、第1の長手方向D10を画定することができ、前記第1の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体10は、前記第1の長手方向D10に沿って実質的に一定の断面形状および実質的に一定の断面サイズを有し得る。
【0026】
さらに、実施形態では、第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体10だけでなく、ペット用チューイングソフトキャンディ100全体が、第1の長手方向D10に沿って、実質的に一定の断面形状および実質的に一定の断面サイズを有し得る。
【0027】
ここに示される例示的な実施形態のペット用チューイングソフトキャンディ100は、4つの細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体10、20、30、40を備えるが、他の実施形態では、ペット用チューイングソフトキャンディ100は、例えば2つの細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体10、20、または、例えば3つ、4つ、5つまたは6つの細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体などの、別の複数のペット用チューイングソフトキャンディ本体を備えてもよい。
【0028】
有利には、ペット用チューイングソフトキャンディ本体10、20、30、40は、
図1に見られるように、実質的に棒状の設計とすることができる。
【0029】
追加的または代替的に、ペット用チューイングソフトキャンディの外側には、少なくとも1つの溝、好ましくは複数の溝80が設けられてもよく、特に、1つまたは複数のペット用チューイングソフトキャンディ本体が延在する長手方向D1と実質的に平行に延在することができる。このような溝80は、ペットにとって比較的良好な齧り経験を促進し得ることに留意すべきである。加えて、または代わりに、溝80は比較的良好なグリップを提供することができる。特に、ペット用チューイングソフトキャンディが押出成形プロセスによって形成される実施形態では、典型的には比較的滑らかな外面が得られる可能性があり、溝80によって提供される増大したグリップは、例えば、ペットとその飼い主、またはペット用チューイングソフトキャンディ100の別の人間の使用者の両方にとって有利であり得る。
【0030】
例えば、
図1のペット用チューイングソフトキャンディ100の断面図を示す
図2に見られるように、ペットチューイングソフトキャンディ本体10、20、30、40は、外部8が複数の凸部81および複数の凹部82を画定する断面を有してもよく、これらの凹部が溝80を構成してもよい。有利には、外角α1、α2の少なくとも一部は90°より小さく、好ましくは80°より小さく、より好ましくは70°より小さくてもよい。その結果、溝80は比較的急勾配となり、特に犬または他のペットの歯に対してさらに良好なグリップを提供することができる。
【0031】
実施形態では、
図2で比較的よく見られるように、ペット用チューイングソフトキャンディ本体10、20、30、40の断面は、実質的に星形および/または花形の断面であってもよい。
【0032】
複数のペット用チューイングソフトキャンディ本体10、20、30、40のそれぞれの1つのものは、図に示される例示的な実施形態の場合のように、好ましくは実質的に同じ断面サイズ、より好ましくは実質的に同じ断面形状を有することができることに注意すべきである。しかし、代替の実施形態では、単一のペット用チューイングソフトキャンディ100の複数のペット用チューイングソフトキャンディ本体の異なる複数のものは、実質的に異なるサイズおよび/または実質的に異なる形状を有してもよい。
【0033】
図から分かるように、例えば、
図2に見られるように、第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体10から第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体20に向かって延在するフランジおよび/または架橋部分7によって、平行に延在する細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体10、20のうちの少なくとも第1のものと第2のものは、それらの側面で互いに接続されている。さらなる細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体30があれば、例えば第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体10が第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体20に接続される第1の側面とは反対側の第2の側面で、第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体20に接続されてもよい。
【0034】
好ましくは、隣接するペット用チューイングソフトキャンディ本体を相互接続する1つまたは複数のフランジおよび/または架橋部7は、好ましくは、それぞれのペット用チューイングソフトキャンディ本体10、20、30、40の中心C1、C2、C3、C4に対して実質的に半径方向に延在していてもよい。
【0035】
架橋部7は、隣接するペット用チューイングソフトキャンディ本体の間に有利に設けられ得るが、例えば
図4に示される実施形態などの代替実施形態では、隣接するペット用チューイングソフトキャンディ本体10、20、30、40が互いに直接当接してもよい。
【0036】
有利には、複数のペット用チューイングソフトキャンディ本体のうちの2つの隣接するものは、好ましくはそれぞれの側面で互いに接続され得る。第1および第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体10、20の間の接続と同様に、そのような他の接続も、前記2つの隣接するペット用チューイングソフトキャンディ本体の一方を他方から引き剥がすことができる方法であってもよい。
【0037】
ここに示される例示的な実施形態では、ペット用チューイングソフトキャンディ100は、実質的にマット形状の設計、特に比較的平坦な設計のものである。即ち、複数のペット用チューイングソフトキャンディ本体は互いに実質的に平行に延在し、さらなるペット用チューイングソフトキャンディ本体のそれぞれは、前のペット用チューイングソフトキャンディ本体に対して実質的に同じ方向にオフセットされており、第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体20が第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体10に対してオフセットされている。ペット用チューイングソフトキャンディ100は、
図1に見られるように、エンボス加工することができるシート状またはマット状の物体を形成することができる。エンボス加工は、例えば、ペット用チューイングソフトキャンディ本体の溝80によるもの、および/または隣接するペット用チューイングソフトキャンディ本体間の狭窄部50すなわちいわゆるくびれ50によるものであり得る。この狭窄部すなわちくびれ50は、ペットのチューイングソフトキャンディ本体が引き裂かれることを可能にする局所的な弱化部をもたらすことができる。
【0038】
実施形態では、ペット用チューイングソフトキャンディ100は細長い設計であってもよい。これは、上から見ても下から見ても、特に、ペット用チューイングソフトキャンディ本体の長手方向D1、D2を実質的に横切る方向、かつ第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体が第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体からオフセットされる方向を実質的に横切る方向で見たとき、ペット用チューイングソフトキャンディ本体の長手方向D1、D2で測定したペット用チューイングソフトキャンディ100の長さL100は、ペット用チューイングソフトキャンディ100の幅W100より実質的に大きくてもよい。好ましくは、ペット用チューイングソフトキャンディ100の長さL100は、ペット用チューイングソフトキャンディ100の幅W100の少なくとも125%、好ましくは少なくとも150%であり得る。
【0039】
加えて、または代わりに、ペット用チューイングソフトキャンディ100の幅W100は、ペット用チューイングソフトキャンディ100の高さH100より実質的に大きくてもよい。例えば、幅W100は、前記高さH100の少なくとも150%、好ましくは前記高さH100の200%を超えてもよい。
【0040】
有利には、このように、ペット用チューイングソフトキャンディ100は、その一部を引きちぎらなくても、実質的に細長いデザインを有するように配置することができる利点がある。
【0041】
加えて、または代わりに、細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体は比較的長くてもよく、例えば、ペット用チューイングソフトキャンディ本体の最大断面寸法より少なくとも3倍、好ましくは少なくとも4倍、さらには少なくとも5倍の長さL10、L20を有し、この最大断面寸法は、例えば、ペット用チューイングソフトキャンディ本体10、20、30、40の高さH10、H20によって、またはペット用チューイングソフトキャンディ本体10、20、30、40の幅によって形成され得る。最初に横方向に取り付けられたペット用チューイングソフトキャンディ本体10、20、30、40が細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体の長手方向D10、D20に沿って引き剥がすことができるようにペット用チューイングソフトキャンディを配置することによって、細長いペット用チューイングソフトキャンディ部分101、102を引き裂くことができる。このような細長いペット用チューイングソフトキャンディ101、102は、特にそれらが単一のペット用チューイングソフトキャンディ本体10を構成する場合、例えば実質的に棒状であってもよく、あるいは例えば実質的にシート状またはマット状の物体を形成してもく、特にそのような部分がまだ複数のペット用チューイングソフトキャンディ本体を含む場合には、これをエンボス加工してもよい。
【0042】
本発明の一態様によれば、ペット用チューイングソフトキャンディ100は、1つまたは複数のペット用チューイングソフトキャンディ本体を1つまたは複数の他のペット用チューイングソフトキャンディ本体から引き剥がすことができるように配置される。さらに、ペット用チューイングソフトキャンディ100は、2つの隣接するペット用チューイングソフトキャンディ本体の間に、それぞれの狭窄部50すなわちいわゆるくびれ50を含むことができ、どの狭窄部すなわちくびれが弱化部を形成し、この弱化部により、それぞれのペット用チューイングソフトキャンディ本体を互いに引き剥がすことができるようになり得る。有利には、狭窄部50すなわちいわゆるくびれ50は、最大高さH10の20%未満、好ましくは最大15%、より好ましくは、最大10%、さらに、より好ましくは、最大5%の最大高さH50を有し得る。2つの隣接するペット用チューイングソフトキャンディ本体のH20、またはペット用チューイングソフトキャンディ100全体の最大高さH100である。
【0043】
したがって、実施形態では、ペット用チューイングソフトキャンディ100は、架橋部分7を含むことができ、前記架橋部分7は、それぞれのペット用チューイングソフトキャンディ本体10を隣接するペット用チューイングソフトキャンディ本体20と接続している。例えば、そのような実施形態では、ペット用チューイングソフトキャンディ本体の第1のもの20に第1の突出部71’を設けることができる。前記第1の突出部71’は、ペット用チューイングソフトキャンディ本体の第2のもの30に向かう方向に延在しており、第1の突出部71’は、ペット用チューイングソフトキャンディ本体の第2の物体30に接続されている。好ましくは、ペット用チューイングソフトキャンディ本体30の第2のもの30には、ペット用チューイングソフトキャンディ本体の第1のもの20に向かう方向に延在する第2の突出部72’が設けられ得、次に、例えば
図2に見られるように、第1の突出部71’を第2の突出部72’に接続することができる。
【0044】
加えて、または代わりに、第1および第2の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体10、20が延在する長手方向D10、D20を実質的に横断する断面において、架橋部60は、第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体10から、2つの隣接するペット用チューイングソフトキャンディ本体の間の架橋部60に含まれ得る狭窄部50すなわちくびれ50に向かって先細りにすることができる。好ましくは、第1および第2の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体10、20が延在する長手方向D10、D20を実質的に横断する前記断面において、次いで、架橋部分60はまた、第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体20から前記狭窄部50すなわちくびれ50に向かって先細り形状であってもよい。
【0045】
例えば、2つのテーパ部71’、72’が直接互いに接触してもよいし、2つの先細り部71’、72’の間に中間部70’を設けてもよい。好ましくは、前記中間部分70’は、2つのそれぞれ隣接するペット用チューイングソフトキャンディ本体20、30の2つの中心C2、C3の間の任意の位置の最小高さH70’、Hminを画定し得る。
【0046】
有利なことに、ペット用チューイングソフトキャンディ100の断面は、最小の高さHminを有することができ、前記最小の高さHminは、2つの隣接するペット用チューイングソフトキャンディ本体の中心間のすべての位置の最も低い高さとして画定され、ペット用チューイングソフトキャンディ100の幅方向D100に沿って、2つの隣接する中心線C10、C20の間に延在する幅W700の少なくとも65%、好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも85%にわたって、交差部分は、ペット用チューイングソフトキャンディ100の断面の高さは、最小高さHminよりも大きい。
【0047】
実施形態では、中間部分70、70’、70’’の幅W70、W70’’と、2つの隣接する中心線C10、C20の間に延在する幅W700との比は、例えば約1/8または約1/10など、最大でも1/4、好ましくは最大1/5、より好ましくは最大1/6、さらにより好ましくは最大1/7としてもよい。
【0048】
特に比較的丈夫なまたは革のように硬い材料と組み合わせて、2つの隣接する細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体の間に比較的薄い接続を提供することによって、バリやワイヤエッジなどが実質的にない方法でペット用チューイングソフトキャンディを引き裂くことが容易になることができる。特に、ペット用チューイングソフトキャンディは、特に破損する前にペット用チューイングソフトキャンディが塑性変形するような方法で、それぞれのペット用チューイングソフトキャンディ本体が互いに引き裂かれることができるように配置されている。これは、実質的に1つのペット用チューイングソフトキャンディ本体10からなる1つの部分101が、最初のペット用チューイングソフトキャンディ100の残りの部分102から引き剥がされることを示す
図3に示されるように、延性引裂きまたは延性裂け目をもたらす可能性がある。
【0049】
前述したように、ペット用チューイングソフトキャンディ100は、押出機を用いて製造することが好ましい。ペット用チューイングソフトキャンディ100の製造方法は、プロファイル製品を押出成形するステップを含んでもよい。特に、溶融したバイオプラスチック材料または組成物を金型に押し込んでプロファイル製品を形成することができ、その後、プロファイル製品を放冷することによって硬化させることができる。
【0050】
押出成形工程に使用される材料または組成物は、1気圧で、好ましくは30℃を超える、好ましくは40℃、より好ましくは50℃以上、さらにより好ましくは60℃を超える融点および/または凝固点を有するバイオプラスチック材料または組成物とすることができる。したがって、ペット用チューイングソフトキャンディ100または引き裂かれた部分101、102が、ペット用チューイングソフトキャンディ100またはその部分101、102の通常の動作温度で、少なくとも、ある程度固体とすることができる。
【0051】
押出成形品は、ペット用チューイングソフトキャンディ100を直接形成する。しかし、好ましい実施形態では、押出成形は実質的に連続的なプロセスであってもよく、その後、成形品は実際のペット用チューイングソフトキャンディ100を形成するための半完成品を形成することができる。半完成品は、ある所定の長さのペット用チューイングソフトキャンディ100に分離する、例えば切断することができる。
【0052】
押出成形の際に使用する金型としては、形成しようとする1つのペット用チューイングソフトキャンディ100の1個に対応する断面の金型を用いることができる。しかし、代替実施形態では、金型は、形成される複数のペット用チューイングソフトキャンディの断面に対応する断面を有し得る。例えば、最初から横方向に相互接続された複数のペット用チューイングソフトキャンディである
【0053】
明瞭かつ簡潔な説明を目的として、本明細書では、特徴が同じまたは別個の実施形態の一部として説明されることに注意すべきである。しかし、本発明の範囲には、記載された特徴のすべてまたは一部の組み合わせを有する実施形態が含まれ得ることが理解され得る。
【0054】
さらに、本発明は本明細書に記載の実施形態に限定されないことに注意すべきである。多くの変形が可能であることが理解され得る。
【0055】
例えば、図に示される例示的な実施形態によるペット用チューイングソフトキャンディはすべて中実の形状を有するが、代替実施形態では、ペット用チューイングソフトキャンディは1つ以上の中空キャビティを有し得、これは例えばペット用チューイングソフトキャンディ本体の中空コアを形成し得る。このような中空キャビティは、例えば、ダイに設けられた1つまたは複数の吊り下げられたセンターピースによって押出材料内に形成され得る。
【0056】
このような変形例および他の変形例は当業者には明らかであり、特許請求の範囲に規定される本発明の範囲内にあるとみなされる。
【0057】
(付記)
(付記1)
少なくとも第1のペット用チューイングソフトキャンディ(chew)本体(10)および第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)を含むペット用チューイングソフトキャンディ(100)であって、
前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)および前記第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)は、細長い本体、好ましくは実質的に棒状の本体(10)、(20)として形成され、
前記第1の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)および前記第2の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)は、互いに実質的に平行に延在し、それらの側面で互いに接続されており、
好ましくは、前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)は、実質的にバイオプラスチック材料または組成物、より好ましくは、生分解性および/もしくは可食性のバイオプラスチック材料または組成物、さらにより好ましくは、デンプン、もしくはいわゆる熱可塑性デンプン(TPS)、もしくはポリマーデンプンをベースとするバイオプラスチック材料または組成物、から作製され、
前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)は、前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)および前記第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)が互いから引き裂かれることができるように配置されている、
ペット用チューイングソフトキャンディ(100)。
【0058】
(付記2)
前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)は、実質的に、いわゆる非構造化デンプンまたは非構造デンプン、特に非構造化ジャガイモデンプンまたは非構造ジャガイモデンプンをベースとするバイオプラスチック材料または組成物から作製され、および/または、
前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)は、例えば、押出成形、射出成形、または圧縮成形などの、成形(moulding)またはいわゆる成形(shaping)プロセスによって形成されている、
付記1に記載のペット用チューイングソフトキャンディ(100)。
【0059】
(付記3)
前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)は、押出成形によって形成され、および/または、
前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)は、1気圧の圧力で、30℃を超える、好ましくは40℃を超える、より好ましくは50℃を超える、さらにより好ましくは60℃を超える凝固点を有する材料または組成物、好ましくはバイオプラスチック材料または組成物から実質的に作製されている、
付記1または2に記載のペット用チューイングソフトキャンディ(100)。
【0060】
(付記4)
前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)は、1気圧の圧力で、30℃を超える、好ましくは40℃を超える、より好ましくは50℃を超える、さらにより好ましくは60℃を超える融点を有する、材料または組成物、好ましくはバイオプラスチック材料または組成物から実質的に作製されている、
付記1~3のいずれか1つに記載のペット用チューイングソフトキャンディ(100)。
【0061】
(付記5)
前記第1の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)は、第1の長手方向(D10)を画定し、前記第1の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)は、前記第1の長手方向(D10)に沿って実質的に一定の断面形状および実質的に一定の断面サイズを有し、
好ましくは、前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)は、前記第1の長手方向(D10)に沿って実質的に一定の断面形状および実質的に一定の断面サイズを有する、
付記1~4のいずれか1つに記載のペット用チューイングソフトキャンディ(100)。
【0062】
(付記6)
前記第2の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)は、第2の長手方向(D20)を画定し、前記第2の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)は、前記第2の長手方向(D20)に沿って実質的に一定の断面形状および実質的に一定の断面サイズを有し、および/または、
前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)は、前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)と前記第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)との間に狭窄部(50)すなわちいわゆるくびれ(50)を含み、前記狭窄部(50)すなわちくびれ(50)は弱化部を形成し、前記弱化部は、前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)を前記第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)から引き裂くことができるように配置されている、
付記1~5のいずれか1つに記載のペット用チューイングソフトキャンディ(100)。
【0063】
(付記7)
前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)は、前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)を前記第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)と接続する架橋部分(60)を含み、
好ましくは、前記架橋部分(60)は、前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)と前記第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)との間に狭窄部(50)すなわちいわゆるくびれ(50)を形成するか、またはそれを含み、前記狭窄部(50)すなわちくびれ(50)は、前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)を前記第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)から引き裂くことができるように配置された弱化部を形成し、
より好ましくは、前記第1の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)および前記第2の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)が延在する長手方向(D10)、(D20)と実質的に直交する断面において、前記架橋部分(60)は、少なくとも前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)から前記狭窄部(50)すなわちくびれ(50)に向かって先細になり、好ましくは、前記第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)からも前記狭窄部(50)すなわちくびれ(50)に向かって先細になる、
付記1~6のいずれか1つに記載のペット用チューイングソフトキャンディ。
【0064】
(付記8)
前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)は、前記第1の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(109)の中心線(C10)が、前記第2の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)の中心線(C20)からオフセットされている方向に延在する幅方向(D100)を画定し、
前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)は、前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)の前記幅方向(D100)と実質的に直交する方向、かつ、前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)の前記中心線(C10)が延在する前記第1の長手方向(D10)と実質的に直交する方向で、測定される第1の高さ(H10)を有し、
前記第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)は、前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)の前記幅方向(D100)と実質的に直交する方向、かつ前記第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)の前記中心線(C20)が延在する前記第2の長手方向(D20)と実質的に直交する方向、で測定される第2の高さ(H20)を有し、
好ましくは、前記第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)の前記第2の高さ(H20)は、前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)の前記第1の高さ(H10)と実質的に等しく、
前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)の幅に沿って、前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)の前記中心(C1)と前記第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)の前記中心(C2)との間の位置で、前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)は中間の高さを画定し、
前記中間の高さは、前記第1の高さ(H10)より小さく、かつ前記第2の高さ(H20)より小さく、
好ましくは、前記中間の高さを画定するする位置で、前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)は、前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)の前記中心(C1)と前記第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)の前記中心(C2)との間のすべての位置のうちで最も低い高さを有する、
付記1~7のいずれか1つ、好ましくは付記5~7のいずれか1つに記載のペット用チューイングソフトキャンディ(100)。
【0065】
(付記9)
前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)の前記断面は最小の高さ(Hmin)を有し、前記最小の高さ(Hmin)は、前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)の前記中心(C1)と前記第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)の前記中心(C2)との間のすべての位置のうちで最も低い高さとして定義され、
前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)は、前記第1の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)の中心線(C10)が、前記第2の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)の中心線(C20)からオフセットされている方向に延在する幅方向(D100)を画定し、
前記第1の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)の前記中心線(C10)と前記第2の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)の前記中心線(C20)との間に延在する幅(W700)の少なくとも65%にわたって、前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)の前記幅方向(D100)に沿って、前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)の前記断面が、最も低い高さ(Hmin)よりも高い高さを有し、
好ましくは、前記第1の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)の前記中心線(C10)と前記第2の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)の前記中心線(C20)との間に延在する幅(W700)に沿って、前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)の前記断面の1つの比較的小さい部分(70、70’、70”)だけが最も低い高さ(Hmin)に対応する高さを有し、
より好ましくは、前記比較的小さい部分(70、70’、70”)の幅(W70’、W70”)と、前記第1の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)の前記中心線(C10)と前記第2の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)の前記中心線(C20)との間に延在する幅(W700)との比が、最大1/4、好ましくは最大1/5、より好ましくは最大1/6、さらにより好ましくは最大1/7、例えば約1/8または約1/10である、
付記1~8のいずれか1つ、好ましくは付記5~8のいずれか1つに記載のペット用チューイングソフトキャンディ(100)。
【0066】
(付記10)
前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)は、20℃の温度において、脆くなく、比較的硬いか革のように硬く、これにより、前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)および前記第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)が、前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)と前記第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)との間の接続が破損する前に、塑性変形を可能にするように互いから引き裂かれることができ、これにより、比較的鋭いエッジの形成が防がれる、
付記1~9のいずれか1つに記載のペット用チューイングソフトキャンディ(100)。
【0067】
(付記11)
前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)は、3つ以上の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(10、20、30、40)、例えば3つ、4つ、5つまたは6つのペット用チューイングソフトキャンディ本体(10、20、30、40)を含み、
好ましくは、前記ペット用チューイングソフトキャンディ本体(10、20、30、40)は互いに実質的に平行に延在し、
より好ましくは、複数の前記ペット用チューイングソフトキャンディ本体(10、20、30、40)のうちの2つの隣接する前記ペット用チューイングソフトキャンディ本体(10、20;20、30;30、40)は、2つの隣接する前記ペット用チューイングソフトキャンディ本体(10、20;20、30;30、40)が、互いから引き裂かれることを可能とするように、それらのそれぞれの側面で互いに接続されている、
付記1~10のいずれか1つに記載のペット用チューイングソフトキャンディ(100)。
【0068】
(付記12)
少なくとも前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)、好ましくは、前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10、20、30、40)のそれぞれは、実質的に星形または花形の断面を有する、
付記1~11のいずれか1つに記載のペット用チューイングソフトキャンディ(100)。
【0069】
(付記13)
前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)または前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)を形成するための半製品を形成するプロファイル製品(profile product)を押出成形するステップを含み、
好ましくは、形成される1つまたは複数のペット用チューイングソフトキャンディ(100)に対応する断面の金型を使用し、形成される前記ペット用チューイングソフトキャンディ(100)は、少なくとも第1の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)および第2の細長いペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)を含み、前記第1のペット用チューイングソフトキャンディ本体(10)および前記第2のペット用チューイングソフトキャンディ本体(20)は、互いに実質的に平行に延在し、それらの側面で互いに接続されている、
ペット用チューイングソフトキャンディ(100)、好ましくは付記1~12のいずれか1つに記載のペット用チューイングソフトキャンディ(100)の製造方法。
【0070】
(付記14)
押出成形されたプロファイル製品は、ある所定の長さのペット用チューイングソフトキャンディ(100)に、分離され、例えば切断され、および/または、
前記プロファイル製品を形成するために、溶融したバイオプラスチック材料または組成物が金型に押し込まれ、その後、プロファイル製品が冷却されることによって硬化され、
好ましくは、前記バイオプラスチック材料または組成物は、生分解性および/もしくは可食性バイオプラスチック材料または組成物であり、より好ましくは、デンプン、もしくはいわゆる熱可塑性デンプン(TPS)、もしくはポリマーデンプンをベースとするバイオプラスチック材料または組成物、特にいわゆる非構造化デンプンもしくは非構造デンプンをベースとするバイオプラスチック材料または組成物である、
付記13に記載の製造方法。
【0071】
(付記15)
付記13または14に記載の方法によって得られるペット用チューイングソフトキャンディ(100)。
【国際調査報告】