(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】毛包と相互作用する腫瘍治療電場を印加するための方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
A61N 1/40 20060101AFI20240905BHJP
【FI】
A61N1/40
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519711
(86)(22)【出願日】2022-09-30
(85)【翻訳文提出日】2024-05-28
(86)【国際出願番号】 IB2022059371
(87)【国際公開番号】W WO2023053096
(87)【国際公開日】2023-04-06
(32)【優先日】2021-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519275847
【氏名又は名称】ノボキュア ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】リチャード・デスローリアーズ
【テーマコード(参考)】
4C053
【Fターム(参考)】
4C053LL20
(57)【要約】
TT電場を送達するためのシステムおよび方法が、本明細書において説明される。システムは、50kHzから1MHzの周波数を有する信号を生成し、リード線に結合された電場生成器を備える。パッドが、リード線に結合され、固体連続相材料および導電性ゲルを含む。固体連続相材料は、リード線から信号を受信し、皮膚に面する表面を有し、導電性材料で構成されるか、または、固体連続相材料に付着されるか固体連続相材料内に吸収されるかもしくは固体連続相材料上に吸着された導電性材料を有する。ポケットは、皮膚に面する表面と交差し、ポケットは、毛幹を受け入れるためのサイズおよび寸法とされる。導電性ゲルは、皮膚に面する表面内に吸収されるかまたは皮膚に面する表面上に吸着され、ポケットのうちのいくつかの中に位置決めされる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象者の身体へTT電場を送達するためのシステムであって、
50kHzから1MHzの範囲内の周波数における交流波形を有する電気信号を生成するように構成された電場生成器と、
前記電場生成器に電気的に結合された第1の導電性リード線であって、前記電気信号を運ぶように構成された、第1の導電性リード線と、
前記第1の導電性リード線に結合された第1のパッドであって、前記第1のパッドが、固体連続相材料および導電性ゲル要素を有し、前記固体連続相材料が、前記第1の導電性リード線から前記電気信号を受信し、前記固体連続相材料が、導電性材料で構成されたもの、または前記固体連続相材料に付着、吸収、もしくは吸着された導電性材料を有するもののうちの少なくとも一方であり、前記固体連続相材料が、皮膚に面する表面を有し、前記皮膚に面する表面と交差するようにポケットを画定し、前記ポケットのうちの少なくともいくつかが、前記皮膚に面する表面上に存在し、前記対象者の前記身体から延在する少なくとも1本の毛幹を受け入れるためのサイズおよび寸法とされ、前記導電性ゲル要素が、前記固体連続相材料の前記皮膚に面する表面上に付着、吸収、または吸着され、前記ポケットのうちの少なくともいくつかの中に位置決めされる、第1のパッドと、
前記電場生成器に電気的に結合された第2の導電性リード線であって、前記電気信号を運ぶように構成された、第2の導電性リード線と、
前記第2の導電性リード線に結合された第2のパッドであって、前記第2の導電性リード線から前記電気信号を受信する、第2のパッドと、
を備える、システム。
【請求項2】
前記固体連続相材料の前記導電性材料が、銀を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第1のパッドが、少なくとも1つの電極層、および誘電体層をさらに備え、前記誘電体層が、前記少なくとも1つの電極層と前記固体連続相材料との間に位置決めされる、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
電極層と前記固体連続相材料との間に位置決めされる誘電体材料を伴わずに前記固体連続相材料と電気的に結合された少なくとも1つの電極層をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記ポケットのうちの少なくとも1つが、17マイクロメートルから2ミリメートルの範囲内の最大断面距離を有する、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記固体連続相材料が、発泡体である、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
トップコート層と、
前記トップコート層によって支持される固体連続相材料であって、前記固体連続相材料が、導電性材料で構成されたもの、または前記固体連続相材料に付着、吸収、もしくは吸着された導電性材料を有するもののうちの少なくとも一方であり、前記固体連続相材料が、皮膚に面する表面を有し、前記皮膚に面する表面と交差する複数のポケットを画定し、前記ポケットのうちの少なくともいくつかが、前記皮膚に面する表面上に存在し、対象者の身体から延在する少なくとも1本の毛幹を受け入れるためのサイズおよび寸法とされた、固体連続相材料と、
前記固体連続相材料の前記皮膚に面する表面上に付着、吸収、または吸着され、前記ポケットうちの少なくともいくつかの中に位置決めされた導電性ゲル要素と、
を備える、パッド。
【請求項8】
前記固体連続相材料が、銀を含む、請求項7に記載のパッド。
【請求項9】
前記ポケットのうちの少なくとも1つが、17マイクロメートルから2ミリメートルの範囲内の断面距離を有する、請求項7に記載のパッド。
【請求項10】
前記固体連続相材料が、発泡体である、請求項7に記載のパッド。
【請求項11】
患者の皮膚の領域に少なくとも2つの導電性領域を適用するステップであって、前記皮膚の領域が、発毛が可能であり、前記患者の前記皮膚から延在する複数の毛幹を提供し、各導電性領域が、固体連続相材料から導電性ゲル要素に電流を供給するように、前記固体連続相材料および前記導電性ゲル要素を有し、前記固体連続相材料が、導電性材料で構成されたもの、または前記固体連続相材料に付着、吸収、もしくは吸着された導電性材料を有するもののうちの少なくとも一方であり、前記固体連続相材料が、皮膚に面する表面を有し、前記皮膚に面する表面と交差するポケットを画定し、前記ポケットのうちの少なくともいくつかが、前記皮膚に面する表面上に存在し、前記患者の前記皮膚から延在する少なくとも1本の毛幹を受け入れ、前記導電性ゲル要素が、前記固体連続相材料の前記皮膚に面する表面上に付着、吸収、または吸着され、前記導電性ゲル要素が、前記患者の前記皮膚において前記少なくとも1本の毛幹と容量的に結合されるものおよび電気的に結合されるもののうちの少なくとも一方である、ステップ
を含む、方法。
【請求項12】
前記ポケットのうちの少なくともいくつかが、17マイクロメートルから2ミリメートルの範囲内の断面距離を有する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記少なくとも2つの導電性領域を前記患者に適用するステップの前または後に前記導電性領域を電場生成器に結合するステップをさらに含み、前記電場生成器が、50kHzから1MHzの範囲内の周波数における交流波形を有する電気信号を生成するように構成された、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記少なくとも2つの導電性領域内の前記固体連続相材料が、前記電場生成器に電気的に結合され、前記電気信号を受信すると前記導電性ゲル要素に電流を供給する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記固体連続相材料が、発泡体である、請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照/参照ステートメントによる組込み
この通常特許出願は、2021年9月30日に出願した米国仮出願第63/250,366号の利益を主張するものである。上記の出願の全内容は、全体として参照により本明細書に明確に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
腫瘍治療電場(TT電場またはTTF)は、有糸分裂を妨げることにより固形腫瘍を標的にする、中間周波数範囲(例えば、50kHzから1MHz)内の低強度(例えば、1~3V/cm)の交流電場である。この非侵襲的治療は、固形腫瘍を標的とするものであり、例えば、特許文献1~9で説明されている。TT電場は、典型的には、治療される腫瘍内で垂直の電場を生成する2対のトランスデューサアレイを通じて送達され、それらの対のそれぞれを構成するトランスデューサアレイは、治療される身体部分の両側に位置決めされる。より具体的には、OPTUNE(登録商標)システムの場合、トランスデューサアレイの電極の一方の対が、腫瘍の左右(LR)に配置され、トランスデューサアレイの電極の他方の対が、腫瘍の前後(anterior and posterio)(AP)に配置される。TT電場は、多形性膠芽細胞腫(GBM)の治療に承認されており、例えば、患者の剃毛された頭部上に配置されるトランスデューサアレイを含むOPTUNE(登録商標)システム(Novocure Limited、St. Helier、Jersey)を介して送達され得る。より最近では、TT電場療法は、悪性胸膜中皮腫(MPM)のための化学療法との併用療法として承認されており、身体の他の部分における腫瘍を治療するのに使用され得る。
【0003】
OPTUNE(登録商標)デバイスにおけるTT電場の送達のために使用される各トランスデューサアレイは、導電性医療用ゲルの層を通じて(GBMの治療のための患者の剃毛された頭部などであるがこれに限定されない)患者の皮膚に結合される、非導電性セラミックディスク電極のセットを備える。セラミックディスク電極を形成するために、非導電性セラミック材料の頂面上に導電性層が形成される。非導電性セラミック材料の底面は、導電性医療用ゲルに結合される。非導電性セラミック材料は、直流信号が過失により患者に故意でなく送信されることが阻止されることを確実にする、安全性特徴である。
【0004】
TT電場を様々な方向に印加するための1つの手法は、ある期間にわたって第1の電極のセット間に電場を印加し、次いである期間にわたって第2の電極のセット間に電場を印加し、次いで延長された期間にわたって(例えば、数日間または数週間にわたって)そのサイクルを繰り返すことである。
【0005】
TT電場を生成するために、トランスデューサアレイの各電極に電流が印加される。ある期間にわたる電流の印加は、各電極を暖め、電極のうちのいくつかは、最終的に高温になる場合があり、したがって、患者にとって不快にまたは苦痛になる可能性がある。トランスデューサアレイの所望の温度を維持するために、印加される電流は一般に低くされて、より弱いTT電場をもたらすか、または、トランスデューサアレイは電源が切れ、したがって治療時間を短くする。さらに、従来技術は、患者の輪郭に沿わないセラミックスなどの堅いかつ/または柔軟性のない材料から作られた電極を教示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第7016725号明細書
【特許文献2】米国特許第7089054号明細書
【特許文献3】米国特許第7333852号明細書
【特許文献4】米国特許第7565205号明細書
【特許文献5】米国特許第8244345号明細書
【特許文献6】米国特許第8715203号明細書
【特許文献7】米国特許第8764675号明細書
【特許文献8】米国特許第10188851号明細書
【特許文献9】米国特許第10441776号明細書
【特許文献10】米国特許第7805201号明細書
【特許文献11】米国特許出願公開第2021/0346693号明細書
【特許文献12】米国特許出願第17/813,837号
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】Eilon D. Kirsonら、Disruption of Cancer Cell Replication by Alternating Electric Fields、Cancer Res. 2004 64:3288~3295頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このトランスデューサアレイの加熱のため、より強力なTT電場を生成しながらトランスデューサアレイの温度を下げる、新規で改善されたアレイ組立体が望まれている。本開示は、そのような組立体、ならびにそのような組立体を作製および使用する方法を対象とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
より強力なTT電場を生成しながらトランスデューサアレイの温度を下げることの問題は、本明細書において説明されるように、TT信号を受信しTT電場を生成するパッドを利用することによって解決される。パッドは、固体連続相材料、および導電性ゲル要素を有し、固体連続相材料は、第1の導電性リード線から電気信号を受信し、固体連続相材料は、導電性材料で構成されたもの、または固体連続相材料に付着、吸収、もしくは吸着された導電性材料を有するもののうちの少なくとも一方であり、固体連続相材料は、皮膚に面する表面を有し、皮膚に面する表面に交差する複数のポケットを画定し、ポケットのうちの少なくともいくつかは、皮膚に面する表面上に存在し、対象者の身体から延在する少なくとも1本の毛幹を受け入れるためのサイズおよび寸法とされ、導電性ゲル要素は、固体連続相材料の皮膚に面する表面上に付着、吸収、または吸着され、ポケットのうちの少なくともいくつかの中に位置決めされる。
【0010】
パッドが患者の皮膚に当てられて、約50kHzから約1MHzの範囲内の周波数、電流、および電圧を有する電気信号がパッドに供給されると、対象者にTT電場が印加され、電流が第1のパッドと第2のパッドとの間に流れる。この場合、第1のパッドと第2のパッドとの間のインピーダンスは、第1のパッドおよび第2のパッドの患者への電気的接続に起因するものであり、また、患者の身体に起因するものでもある。
【0011】
慣例的に、電場生成器は、最大出力で電気信号を送信し、第1のパッドおよび第2のパッドは、衛生ケアおよび(必要であれば)再剃毛の前に2日~4日間にわたって患者によって継続的に装着されることが意図されており、新たなアレイのセットの再適用がそれに続く。この期間中、対象者の毛髪は、成長して従来の電極アレイを対象者の皮膚から離れる方向に押す場合があり、対象者の皮膚は、脂を生成することにより従来の電極アレイと患者の皮膚との間の電気的接続におけるインピーダンスを増大させる可能性がある。このインピーダンスの増大は、従来の電極アレイの温度を上昇させる可能性があり、また、患者に印加されるTT電場の減少を必要とする場合がある。
【0012】
しかし、本明細書において説明されるパッドが患者の皮膚に当てられるときに、ポケットは、患者の毛髪、すなわち毛幹を受け入れ、それにより、毛幹が成長するにつれてパッドが患者の皮膚から離れる方向に押される可能性を低下させる。パッドを患者の皮膚とより密接に接触した状態に保つことにより、パッドと患者の身体との間のインピーダンスの増大が回避され、それにより、電流によってもたらされる加熱が抑えられる。さらに、毛幹は、ポケットのうちの少なくともいくつかの中に位置決めされた導電性ゲル要素によって取り囲まれ、係合される。これは、パッドと患者の皮膚との間の電気的接続を強化し、それにより、パッドをより低い温度に維持しながらより強力なTT電場が対象者に印加されることが可能になる。
【0013】
本明細書に組み込まれてその一部を構成する添付の図面は、本明細書において説明される1つまたは複数の実施態様を示すものであり、また、説明と一緒にそれらの実施態様を明らかにするものである。図面は、原寸に比例して描かれるようには意図されておらず、また、図の特定の特徴および特定の図は、明瞭さおよび簡潔さのために、強調して示されるか、原寸に比例して示されるか、または概略的に示される場合がある。全ての構成要素が全ての図面においてラベル付けされ得るとは限らない。図における同様の参照番号は、同じまたは類似の要素もしくは機能を表し、意味し得る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】生体組織に適用されたときの電極の例示的な実施形態の概略図である。
【
図2】本開示に従って構成されたTT電場を生成するように構成された電子デバイスの例示的な実施形態の図である。
【
図3】本開示に従って構成されたパッドの例示的な実施形態のブロック図である。
【
図4】本開示に従って構成されたパッドの例示的な実施形態の断面図である。
【
図5】本開示に従って構成された電極要素の例示的な実施形態の断面図である。
【
図6】本開示に従って構成された固体連続相材料の別の例示的な実施形態の断面図である。
【
図7】本開示に従って構成されたパッドの別の例示的な実施形態の断面図である。
【
図8】本開示に従って構成されたパッドの例示的な実施形態の断面図である。
【
図9】本開示に従って構成されたパッドの例示的な実施形態の上面図である。
【
図10】電子装置を使用してTT電場を患者に印加するプロセスの例示的な実施形態のプロセス流れ図である。
【
図11】対象者の身体の皮膚表面から延在する毛幹上に適用された別の例示的な実施形態の一部分の断面図である。
【
図12】対象者の身体の皮膚表面から延在する毛幹の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下の用語は、本開示に従って利用されるときに、そうでないことが示されていない限り、以下の意味を有すると理解されるものとする。
【0016】
用語「a」または「an」の使用は、特許請求の範囲および/または明細書において用語「備えている、含んでいる(comprising)」とともに使用された場合、「1つの」を意味し得るが、「1つまたは複数の」、「少なくとも1つの」、および「1つ、または2つ以上の」の意味とも一致する。したがって、用語「a」、「an」、および「the」は、文脈から明らかにそうでないことが示されていなければ、複数の指示対象を含む。
【0017】
用語「少なくとも1つの」の使用は、1つの他に、2つ以上の任意の数を含むと理解されるであろう。さらに、用語「X、Y、およびZのうちの少なくとも1つ」の使用は、Xだけ、Yだけ、およびZだけ、ならびにX、YおよびZの任意の組合せを含むと理解されるであろう。順序数の用語(例えば、「第1の」、「第2の」、「第3の」、「第4の」など)の使用は、単に2つ以上の品目を区別する目的のためのものであり、また、例えば、1つの品目の別の品目に対する何らかの順序もしくは順番もしくは重要性または何らか追加の順番を暗示するようには意図されていない。
【0018】
特許請求の範囲における用語「または」の使用は、代替物に言及することが明確に示されていない限り、または代替物が相互排他的でない限り、包括的な「および/または」を意味するために使用される。例えば、条件「AまたはB」は、Aが真であり(または存在し)Bが偽である(または存在せず)、Aが偽であり(または存在せず)Bが真である(または存在する)、ならびにAおよびBの両方が真である(または存在する)のうちのいずれかによって満たされ得る。
【0019】
本明細書において、「1つの実施形態」、「一実施形態」、「いくつかの実施形態」、「1つの例」、「例えば(for example)」、または「一例」への任意の言及は、実施形態に関連して説明される特定の要素、特徴、構造、または特性が少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。
【0020】
この出願にわたって、用語「約」は、値が組成/装置/デバイスの誤差の固有のばらつき、値を決定するために用いられている方法、または研究対象間に存在するばらつきを含むことを示すために使用される。
【0021】
この明細書および請求項において、用語「備えている(comprising)」(ならびに、「備える(comprise)」および「備える(comprises)」などのcomprisingの任意の形態)、「有している(having)」(ならびに、「有する(have)」および「有する(has)」などのhavingの任意の形態)、「含んでいる(including)」(ならびに、「含む(includes)」および「含む(include)」などのincludingの任意の形態)、または「含有している(containing)」(ならびに、「含有する(contains)」および「含有する(contain)」などのcontainingの任意の形態)は、包括的または無制限であり、記載されていない追加の要素または方法ステップを除外するものではない。
【0022】
本明細書において、用語「患者」は、用語「対象者」と互換的に使用されるものであり、ヒトおよび獣医学的な対象者を含むと理解されるであろう。治療において、「哺乳動物」とは、ヒト、飼育動物および家畜、非ヒト霊長類、ならびに乳房組織を有する任意の他の動物を含む(しかし、これらに限定されない)哺乳動物として分類される任意の動物を意味するものである。
【0023】
本明細書において、回路網は、アナログおよび/もしくはデジタルの構成要素、または1つもしくは複数の適切にプログラムされたプロセッサ(例えば、マイクロプロセッサ)ならびに関連するハードウェアおよびソフトウェア、または配線論理であり得る。また、「構成要素」は、1つまたは複数の機能を実行し得る。
【0024】
本明細書において、用語TT電場(TT電場またはTTF)は、電極を介して人体などの導電性媒体に印加されたときに例えばPaltiによる特許文献1~5および10、ならびにKirsonによる非特許文献1において説明されているように腫瘍を治療するために使用され得る、中間周波数(約50kHz~1MHz、より好ましくは約100kHz~300kHz)の低強度(例えば、1V/cm~4V/cm)の交流電場を意味する。
【0025】
本明細書において、用語TT信号は、人体などの導電性媒体に適用された電極によって受信されたときに電極に上記のTT電場を生成させる電気信号である。TT信号は、AC電気信号であることが多い。
【0026】
本明細書において、用語「パッド」は、電場生成器からTT信号を受信したときにTT電場を生成するために対象者の身体の一部にわたって配置されるように構成された1つまたは複数の導電性材料を意味する。
【0027】
次に図面、特に
図1を参照すると、負電荷を有している第1の電極18aおよび正電荷を有している第2の電極18bによって生成された全体的に線14として示されている外部TT電場の影響下の分裂細胞10の例示的な実施形態の図が示されている。非常に強い双極子モーメントを有することで知られている微小管22が、さらに示されている。この強い両極性は、微小管22、ならびに他の極性巨大分子また特に細胞10内またはその周囲の特定の配向を有するものを、電場の影響を受けやすくする。微小管22の正電荷は、2つの中心小体26に配置され、一方で、2セットの負極は、分裂細胞10の中心30、および細胞膜への微小管22の付着点34に配置される。電荷の配置は、二重双極子のセットを形成し、したがって、様々な方向の電場の影響を受けやすい。1つの実施形態では、細胞は、電気穿孔を経験し、つまり、細胞膜に一時的に穴を開けるための電気のパルスを使用して、DNAまたは染色体が細胞に導入される。
【0028】
次に
図2に目を向けると、腫瘍細胞を有利に破壊することが分かった上記のTT電場は、装置50(以下、装置50と呼ばれる)によって生成され得る。
図2は、装置50の主な構成要素を示す、装置50の概略図である。装置50は、電場生成器54と、第1の導電性リード線58aおよび第2の導電性リード線58bを含む1対の導電性リード線58と、を含む。第1の導電性リード線58aは、第1の端部62aおよび第2の端部62bを含む。第2の導電性リード線58bは、第1の端部66aおよび第2の端部66bを含む。第1の導電性リード線58aの第1の端部62aは、電場生成器54に導電的に取り付けられ、第2の導電性リード線58bの第1の端部66aは、電場生成器54に導電的に取り付けられる。電場生成器54は、出力として波形または一連のパルスの形状で所望の電気信号(すなわち、TT信号)を生成する。第1の導電性リード線58aの第2の端部62bは、パッド70aに接続され、第2の導電性リード線58bの第2の端部66bは、パッド70bに接続され、各パッドは、電気信号(例えば、TT信号、波形)を供給される。電気信号を提供されているパッド70aおよびパッド70bは、パッド70aとパッド70bとの間に電場を生成する。電場(すなわち、TT電場)は、ある周波数および振幅を有する。
【0029】
場合により、本明細書において説明される実施形態のいずれかにおいて、(1)パッド70aと患者との間、および(2)パッド70bと患者との間に、皮膚接触層が配置され得る。皮膚接触層は、パッド70aおよびパッド70bを患者に接着/添着するのに役立ち、介在する非導電性または導電性の層を通じて電場がパッド70aおよび70bと患者との間を通過するための導電性経路を提供し、生体適合性を有する。皮膚接触層の例には、ヒドロゲルの他に、炭素導電性接着剤合成物が含まれる。後者の接着剤は、例えばカーボンブラック粉末または炭素繊維などのような導電性粒子を含み得る。
【0030】
図2に示された装置50は2つのパッド70(パッド70aおよびパッド70b)のみを備えるが、いくつかの実施形態では、装置50は、2つよりも多くのパッド70を備え得る。
【0031】
電場生成器54は、約50kHzから約1MHzまでの(好ましくは約100kHzから約300kHzまでの)範囲内の周波数における交流電圧波形(すなわち、TT電場)を生成する。必要とされる電圧は、治療領域内の組織における電場強度が約0.1V/cmから約10V/cmの範囲内であるような電圧である。この電場を得るために、パッド70aおよび/またはパッド70bのそれぞれにおける第1の電極18aと第2の電極18b(例えば、以下で詳細に説明される電極層162)との間の電位差は、対象者の身体と、パッド70aとパッド70bと対象者の身体との間の接続部と、の相対インピーダンスによって決定される。
【0032】
いくつかの特定の(しかし、限定的ではない)実施形態では、パッド70aおよびパッド70bは、患者の標的部位内に交流電場を生成する。標的部位は、典型的には少なくとも1つの腫瘍を含み、交流電場の生成は、腫瘍を選択的に破壊するかまたは腫瘍の成長を阻害する。
【0033】
本明細書において説明される対のパッド70aおよび70bは、外部から患者に当てられ、つまり、一般に患者の皮膚に当てられ、また、電場(TT電場)を印加することにより患者の組織内に電流を生成するために、パッド70aおよび70bが創傷を覆わないように、創傷がない領域に位置し得る。一般に、対のパッド70aおよび70bは、治療領域内の患者の組織にわたって電場が生成されるように、使用者により患者の皮膚上に配置される。外部から印加されるTT電場は、局所型、または広範囲に分散される型のものであってよく、例えば、パッド70aまたは70bのうちの一方が、皮膚腫瘍または皮膚表面に近い病変を治療するのを支援するために、皮膚腫瘍または病変を覆ってもよい。
【0034】
1つの実施形態では、使用者は、医師、看護師、治療士などの医療専門家であるか、あるいは、医師、看護師、もしくは治療士の指示の下で行動する他の人物、または患者であり得る。
【0035】
場合により、装置50は、制御ボックス74、および制御ボックス74に結合された温度センサ78を含み、それらは、治療領域において過度の加熱をもたらさないように、電場の振幅を制御するために含まれる。制御ボックス74および温度センサ78が含まれる場合、制御ボックス74は、パッド70aおよび70bの温度を快適性閾値(comfortability threshold)よりも低く維持するために、電場生成器54の出力を制御する。1つの実施形態では、快適性閾値は、摂氏40度または約摂氏40度の温度である。1つの実施形態では、快適性閾値は、約摂氏39度から摂氏42度の間の温度、または、例えば摂氏41度などの、約摂氏39度から摂氏42度の間の特定の選択された温度である。
【0036】
導電性リード線58は、好ましくは接地されることにより導電性リード線58によって生じる任意の電場の拡散を防止する、可撓性金属シールドを有する標準的な孤立導体である。
【0037】
1つの実施形態では、患者を通過するDC電圧またはDCオフセット電圧に起因する任意の電流から患者を保護するために、リード線58aおよび58bは、阻止コンデンサ82aおよび阻止コンデンサ82bなどのDC阻止構成要素を含んで、DC電流がパッド70aおよびパッド70bを通過することを阻止することができる。DC阻止構成要素の例示的な構成および構造は、2021年5月6日に出願され「CONDUCTIVE PAD GENERATING TUMOR TREATING FIELD AND METHODS OF PRODUCTION AND USE THEREOF」と題された特許文献11でより詳細に説明されている。
【0038】
次に
図3を参照すると、本開示に従って構成されたパッド70aの例示的な実施形態の図が示されており、また、
図2との関連で導電性リード線58を有して示されている。パッド70bは、構造および機能においてパッド70aと類似し得る。したがって、簡潔さのために、本明細書ではパッド70aのみが説明される。
図3に示されるように、パッド70aは、1つまたは複数の電極要素104のセットとして構成される。パッド70aは、容量的に結合された電極要素104を利用し得る。
図3に示された例では、パッド70aは、フレックスワイヤ108を介して相互接続された複数の電極要素104(例えば、直径約2cm)として構成される。各電極要素104は、セラミックディスクおよび電極層(
図5に関して以下で説明される)を含み得る。1つの実施形態では、パッド70aは、外周縁部132を含む。
【0039】
例えばディスク形状の電極要素104および非ディスク形状の電極要素104を含む、パッド70aのための代替的な構成が使用され得る。パッド70は、容量的に結合されない電極要素104を利用してもよい。この状況では、パッド70aの各電極要素104は、電極要素104と身体との間に配置される絶縁誘電体層を伴わずに、人体に接触して配置されるように構成された固体連続相材料である導電性材料146(以下、材料146、
図4参照)の領域を使用して実施される。場合により、本明細書において説明されるいずれの実施形態でも、パッド70aと人体との間にゲル層148(
図4参照)が配置され得る。
【0040】
1つの実施形態では、パッド70aは、2022年7月20日に出願され「CONDUCTIVE PAD GENERATING TUMOR TREATING FIELD AND METHODS OF PRODUCTION AND USE THEREOF」と題された特許文献12で開示されている任意のパッドまたはトランスデューサアレイに従って構成され得る。
【0041】
材料146は、材料146(例えば、発泡体、織布もしくは不織布、パッド、スポンジ、フィルム、繊維、または膜)内に複数のポケット150(
図11参照)を画定するために、十分に多孔質の任意の材料であってよく、ポケットのうちの少なくともいくつかは、対象者の身体から延在する少なくとも1本の毛幹を受け入れるためのサイズおよび寸法とされる。ポケット150のうちの少なくとも1つは、17マイクロメートルから2ミリメートルの範囲内の最大断面距離を有してもよく、また、ポケット150のうちの少なくとも1つは、2ミリメートルよりも大きい断面距離を有してもよい。1つの実施形態では、各ポケット150は、約2ミリメートル~3ミリメートルの間の直径を有する。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のポケット150が、3ミリメートルよりも大きい直径を有する。
【0042】
材料146は、パッド70aが使用されているときに患者の皮膚に向かって配置される、皮膚に面する表面156(
図4、
図11参照)を含み得る。ポケット150は、皮膚に面する表面156と交差し、ポケット150のうちの少なくともいくつかは、皮膚に面する表面156上に存在し得る。皮膚に面する表面156の1つまたは複数の部分が、患者の皮膚に接触し得る。
【0043】
材料146は、導電性材料で構成され得る。あるいは、材料146は、材料146に付着、吸収、または吸着された導電性材料を有し得る。1つの実施形態では、導電性材料は、銀、銅、錫、アルミニウム、チタン、白金、炭素、それらの合金、および/もしくはそれらのいくつかの組合せのうちの1つまたは複数から選択される。
【0044】
次に
図4を参照すると、本開示に従って構成された延長パッド100の例示的な実施形態の断面図が示されている。延長パッド100は、パッド70aおよび圧迫層170を備え、また場合により、取外し可能な保護層176(例えば、リリースライナ)を備える。パッド70aは一般に、材料146、ゲル層148、電極層162、および耐久性トップコート層140を含む、1つまたは複数の層を備える。いくつかの実施形態では、パッド70aは、電極層162とゲル層148との間に配置された誘電体層192を含む。
図4はまた、電極層162に接続された導電性リード線58の第2の端部66を示す。
【0045】
1つの実施形態では、材料146は、発泡体である。1つの実施形態では、材料146は、導電性発泡体である。1つの実施形態では、材料146は、銀発泡体である。銀発泡体は、約99.99%を上回る純度、および約85%を超える孔隙率を有し得る。銀発泡体の例示的な実施形態には、MTI Corporationによって販売されている銀発泡体、商品番号MF-AgFom、Stanford Advanced Materialsによって販売されているSV1972 Silver Foam、MedOnTheGo.comによって販売されているMepilex Ag Molnlycke 278200、Ferris Manufacturingによって製造されているSilver Foam Dressing PolyMem MAX、Ferris Manufacturingによって製造されているFerris PolyMem Silver WIC Silver Cavity Wound Filler、または、AQUACEL Ag Foam from ConvaTecによるAQUACEL Ag Foamが含まれ得る。
【0046】
材料146は、電極要素104の外側縁部を越えてまたは電極層162の外側縁部を越えて延在するように(材料のサイズ/面積の観点から)選択され、位置決めされてよく、また、パッド70aの外側縁部まで延在してもよい。電極要素104の縁部を越えて延在し得る平面領域、および材料146の多孔性セル構造によって提供される追加の表面積の両方の観点から、材料146の余分な表面積は、電極要素104(
図4ではフレックスワイヤ108によって相互接続されて示されている)の領域から熱を放散するための機構を提供し、それにより、患者の皮膚上での不快な熱の問題を軽減する。このことは、選択された温度快適性閾値の範囲内に留まりながらより強力なTT電場の使用を可能にする。あるいは、発明の構造の利点は、TT電場が弱められることまたはオフにされることを必要とする時間が短縮されることにおいて実現されてもよく、また、より長い継続的治療期間を可能にすることができる。
【0047】
1つの実施形態では、材料146は、約1mmから約2mmの間の厚さなど、約1mmから約3mmの間の厚さである。いくつかの実施形態では、材料146は、2mmよりも大きいか、または1mmよりも小さい場合がある。材料146の厚さは、例えば、所望の圧縮性、柔軟性、耐久性、導電性、および/もしくは伸縮性、またはそれらのいくつかの組合せに基づいて選択され得る。
【0048】
1つの実施形態では、材料146は、強い生体適合性、および、パッド70aの他の層または構成要素との低い反応性を有する。1つの実施形態では、材料146は、連続気泡発泡体から成るが、他の実施形態では、材料146は、独立気泡発泡体、または、様々な量の連続気泡発泡体および独立気泡発泡体の両方から成る。
【0049】
誘電体層192が存在しない1つの実施形態では、材料146は、電極層162に電気的に結合される。
【0050】
1つの実施形態では、ゲル層148は、材料146に塗布される。ポケット150が形成されている材料146は、ポケット150のうちの1つまたは複数かさらには大多数にゲル層148の一部分を受け入れることができる。別の実施形態では、ゲル層148は、材料146と電極層162との間に配置され得る。1つの実施形態では、ゲル層148は、導電性ゲル、ヒドロゲル、または導電性ヒドロゲルなどのゲルを含む。あるいは、ゲル層148は、導電性接着剤合成物を含み得る。
【0051】
1つの実施形態では、ゲル層148は、材料146の皮膚に面する表面156上に配置される。1つの実施形態では、ゲル層148は、材料146の層の両方の表面上に配置される。1つの実施形態では、材料146がゲル層148を吸収または吸着する場合、ゲル層148は、材料146の皮膚に面する表面156および反対側の両方に存在すると見なされ得る。1つの実施形態では、ゲル層148は、材料146内にまた材料146全体にわたって埋め込まれる。例えば、材料146が非導電性材料である場合、埋め込まれたゲル層148は、材料146を誘電体層192と患者の皮膚との間で導電性にさせることができ、それにより、TT電場などの電場が非導電性材料を通過することを可能にする。1つの実施形態では、ゲル層148は、誘電体層192にさらに接触するために、材料146を貫通して延在し得る。
【0052】
皮膚に面する表面156上に存在するポケット150のうちの少なくともいくつかは、皮膚に面する表面156上に存在するポケット150のうちの1つまたは複数かさらには大多数にゲル層148の一部分を受け入れることができる。ゲル層148からのゲルで少なくとも部分的に満たされた、皮膚に面する表面156上に存在するポケット150は、患者の皮膚から延在する毛幹を受け入れることができ、または、患者の皮膚にさらに接触することができる。
【0053】
1つの実施形態では、ゲル層148は、約0.25mm~0.50mm(約10mil~20mil)の間の厚さである。
【0054】
1つの実施形態では、電極層162は、ゲル層148と接触している。1つの実施形態では、
図4に示されるように、電極層162は、
図3に関して上記されたようなパッド70aにおける構成物である。この実施形態では、各電極要素104は、互いに空間的に配置され、ゲル層148と耐久性トップコート層140との間に配置される。電極要素104の実施形態のより詳細な図が、
図5に示されている。
【0055】
1つの実施形態では、電極層162の電極要素104は、以下で説明されるように、誘電体層192を含まない。いくつかのそのような実施形態では、電極要素104は、材料146と接触している場合がある。さらに、電極要素104は、材料146が電場生成器54からTT電場信号を受信するように、材料146と電気接触している場合がある。
【0056】
1つの実施形態では、延長パッド100は、圧迫層170を含む。圧迫層170は、パッド70aが患者上に設置されたときにパッド70aと患者の皮膚との間に圧迫をもたらすように動作可能な外部被覆部であり得る。1つの実施形態では、圧迫層170は、衣類の形態、例えばシャツ、肌着、またはパンツの形態である。
【0057】
1つの実施形態では、延長パッド100は、リリースライナなどの取外し可能な保護層176をさらに含む。取外し可能な保護層176は、パッド70aが圧迫層170とは別に構成されて、その後で延長パッド100を形成するために一緒に配置されることを可能にする。材料146と圧迫層170との間にパッド70aを配置するステップは、ケアの時点で患者または医療提供者によって達成されるか、または延長パッド100の製造業者によって達成され得る。
【0058】
1つの実施形態では、誘電体層192は、パッド70a内に設けられる。誘電体層192は、1種類または複数種類の誘電材料で構成され、絶縁体として機能する。いくつかの実施形態では、誘電体層192は、セラミック材料を含む。他の実施形態では、誘電体層192は、可撓性ポリマーである。
【0059】
いくつかの好ましい実施形態では、誘電体層192の厚さは、10μm未満であり、いくつかの好ましい実施形態では、誘電体層192の厚さは、5μm未満である。
【0060】
次に
図5を参照すると、本開示に従って構成された電極組立体180の例示的な実施形態の断面図が示されている。
図5に示されるように、電極組立体180は、少なくとも1つの電極要素104を備える。電極要素104は、少なくとも1つの導体188および誘電体層192を備え、また場合により、
図5に示されるように、少なくとも1つの非導電性層184をさらに備え得る。1つの実施形態では、誘電体層192は、高容量層である。1つの実施形態では、電極組立体180は、少なくとも部分的にそれを貫通して配置された少なくとも1つの任意選択の開口部196をさらに含む。1つの実施形態では、電極組立体180は、「Apparatus and Method for Treating a Tumor or the Like」と題された特許文献2で開示されているように構成され得る。他の構成要素は、上記で説明され、標識された通りである。
【0061】
次に
図6を参照すると、本開示に従って構成された材料146bの例示的な実施形態の図が示されている。上述のように、材料146bは、材料146bにわたって散在する(ポケット150a~150dなどの)ポケット150を画定することができる。ポケット150のそれぞれは、ポケット150a~150cによって示されるように皮膚に面する表面156などの材料146bの表面上に位置するか、または、ポケット150dによって示されるように材料146bの内部に位置してもよい。皮膚に面する表面156上のポケット150a~150cは、ポケット150cのように部分的に露出されるか、ポケット150bのように半分露出されるか、またはポケット150aのように大部分露出され得る。
【0062】
材料146bの皮膚に面する表面156上に配置されたときのゲル層148が、
図6にさらに示されている。示されるように、ゲル層148は、ポケット150dなどの材料146bの内部に位置するポケット150がゲル層148からのゲルで少なくとも部分的に満たされるように、材料146bによって吸収または吸着され得る。さらに、ポケット150aおよびポケット150cは、ゲル層148からのゲルを有するものとして示されている。しかし、場合によっては、ゲル層148を製造することまたはゲル層148の性質に起因して、ポケット150bによって示されるように、全てのポケット150がゲル層148からのゲルで満たされ得るとは限らない。一部の事例では、1つまたは複数のポケット150が、ゲル層148からのゲルによって部分的に満たされ得る。
【0063】
1つの実施形態では、ゲル層148は、液体ヒドロゲルなどの液体ゲルとして材料146bに塗布され、材料146bに塗布された後で硬化または重合される。
【0064】
次に
図7を参照すると、本開示に従って構成された延長パッド250の例示的な実施形態の断面図が示されている。延長パッド250は、延長パッド250が誘電体層192を含まないこと、および、電極要素104によって形成される電極層162が電極要素136によって形成される電極層162aであることを除いて、上記の延長パッド100(
図4)に類似して構成され得る。したがって、電極要素136によって形成される電極層162aは、材料146によって係合される。他の構成要素は、上記で説明され、ラベル付けされた通りである。
【0065】
次に
図8を参照すると、本開示に従って構成されたパッド70cの例示的な実施形態の断面図が示されている。パッド70cおよびパッド70d(
図9)は一般に、材料146に接続された導電性リード線58の第2の端部66を備える。パッド70cには、頂部124および底部128が設けられ得る。
【0066】
この実施形態では、パッド70cは、ゲル層148をさらに含み得る。上述のように、ゲル層148は、材料146が材料146内のポケット150(
図8には示されていない)の中にゲル層148の少なくとも一部分を含むように、材料146内に吸収または吸着され得る。他の構成要素は、上記で説明され、ラベル付けされた通りである。
【0067】
次に
図9を参照すると、本開示に従って構成されたパッド70dの例示的な実施形態の上面図の図が示されている。パッド70dは、材料146が1つまたは複数の多角形形状274に成形されていることを除いて、パッド70a、パッド70b、パッド100、延長パッド250、またはパッド70cのうちの1つに類似して構成され得る。
図9に示された多角形形状274は、規則的な等辺六角形として示されているが、他の実施形態では、材料146は、6つの辺よりも少ない数または多い数の辺を有する他の多角形に成形され得る。例えば、材料146は、例えば三角形、四角形、または五角形に成形されてもよい。他の実施形態では、多角形形状274は、七角形、八角形、九角形、十角形、またはさらに大きい数の辺を有する多角形であり得る。
【0068】
1つの実施形態では、多角形形状274は、パッド70d内で1回または複数回繰り返され得る。いくつかの実施形態では、パッド70dは、第1の形状を有する第1の多角形形状274、および第2の形状を有する第2の多角形形状を含む場合があり、その場合、第1の形状および第2の形状は、異なる。
【0069】
1つの実施形態では、各多角形形状274は、空間的に配置され、非導電性または誘電性の材料により互いに分離される。しかし、いくつかの実施形態では、各多角形形状274は、空間的に配置され、導電性材料により互いに分離される。
【0070】
1つの実施形態では、パッド70dの各電極要素104は、多角形形状274内に配置される。この実施形態では、各電極要素104は、多角形形状274の中心に配置され得るか、または別の電極要素104から特定の距離の所に配置され得るか、またはその両方である。
【0071】
1つの実施形態では、各多角形形状274は、パッド70dが患者の頭部上に配置されたときにその患者の頭部の輪郭に沿うようなサイズとされる。他の構成要素は、上記で説明され、ラベル付けされた通りである。
【0072】
次に
図10を参照すると、装置50(
図2)を使用して患者にTT電場を印加するプロセス300の例示的な実施形態が示されている。プロセス300は一般に、患者の皮膚に2つのパッドを当てるステップ(ステップ304)と、約50kHzから約1MHzの範囲内の周波数を有する交流電場(TT電場)をある期間にわたって生成するステップ(ステップ308)と、を含む。
【0073】
1つの実施形態では、患者の皮膚に少なくとも2つのパッドを当てるステップ(ステップ304)は、患者の皮膚に2つ以上のパッドを当てることを含む。いくつかの実施形態では、患者の皮膚に当てられるパッド70a、70b、100、250、70c、または70dの数は、医療専門家などの使用者によって決定されるような治療的有用性を有するTT電場を印加するのに必要とされる数によって決定される。
【0074】
1つの実施形態では、選択されたパッドを患者の皮膚に当てる前に、患者の皮膚は、清潔にされる必要がある場合があり、毛幹312(
図11)は、刈られるか剃られる必要がある場合がある。
【0075】
次に
図11を参照すると、パッド70の材料146の一部分の断面図が示されている。材料146のポケット150のそれぞれは、対象者の身体320の皮膚表面316から延在する毛幹312を受け入れるためのサイズおよび寸法とされてよく、皮膚表面316は、発毛が可能であり、皮膚表面316から延在する複数の毛幹312を提供する。毛幹312のそれぞれは、対象者の身体320内の毛包328の中に位置している毛根324に付着しており、皮膚表面316と交差している。毛包328は、毛根324に向かって配置された内側表面332を有する。
【0076】
材料146は、パッド70が患者の皮膚に当てられたときに皮膚表面316と接触する1つまたは複数の領域を備え得る。さらに、ポケット150のうちの少なくともいくつかの中に位置しているゲル層148は、パッド70が患者の皮膚に当てられたときに皮膚表面316と接触する1つまたは複数の領域を備え得る。
【0077】
材料146の皮膚に面する表面156は、皮膚表面316から延在する少なくとも1本の毛幹312が、ポケット150のうちの少なくともいくつか、好ましくはポケット150の多くの中に位置しているゲル層148を突き抜け、それによりパッド70を皮膚表面316上の所定の位置に固定し、パッド70のゲル層148と毛幹312したがって毛根324および毛包328の内側表面332との間の電気的接続を形成するように、皮膚表面316に向かって配置され得る。
【0078】
次に
図12を参照すると、対象者の身体320の皮膚表面316から延在する毛幹312の断面図が示されている。一般に、毛幹312は、約17マイクロメートル(約1/1,500インチ)から約181マイクロメートル(約1/140インチ)の範囲内の断面距離d1を有する。
【0079】
上記の説明から、本明細書において開示され、特許請求される本発明の概念は、目標を達成すること、および、本明細書において述べられた利点の他に本発明に固有の利点を得ることによく適応していることが、明らかである。本発明の概念の例示的な実施形態がこの開示のために説明されてきたが、当業者には容易に連想されるであろう多数の変更、および本明細書において開示され、特許請求される本発明の概念の精神の範囲内で達成される多数の変更がなされ得ることが、理解されるであろう。
【0080】
特徴およびステップの特定の組合せが、特許請求の範囲に記載されかつ/または本明細書において開示されるが、それらの組合せは、本開示を限定するようには意図されていない。実際には、それらの特徴およびステップの多くは、特許請求の範囲に明確に記載されていない方法および/または本明細書において開示されていない方法で組み合わせられ得る。以下に挙げられる各従属請求項(または、例示的実施形態)は、ただ1つの他の請求項(または、例示的実施形態)に直接従属し得るが、本開示は、請求項の組(または、例示的実施形態のリスト)における他の全ての請求項(または、例示的実施形態)との組合せで、各従属請求項(または、例示的実施形態)を含む。
【0081】
本発明概念の非限定的な例示的実施形態
例示的実施形態1:対象者の身体へTT電場を送達するためのシステムであって、50kHzから1MHzの範囲内の周波数における交流波形を有する電気信号を生成するように構成された電場生成器と、電場生成器に電気的に結合された第1の導電性リード線であって、電気信号を運ぶように構成された、第1の導電性リード線と、第1の導電性リード線に結合された第1のパッドであって、固体連続相材料および導電性ゲル要素を有し、固体連続相材料が、第1の導電性リード線から電気信号を受信し、固体連続相材料が、導電性材料で構成されたもの、または固体連続相材料に付着、吸収、もしくは吸着された導電性材料を有するもののうちの少なくとも一方であり、固体連続相材料が、皮膚に面する表面を有し、皮膚に面する表面と交差するように複数のポケットを画定し、ポケットのうちの少なくともいくつかが、皮膚に面する表面上に存在し、対象者の身体から延在する少なくとも1本の毛幹を受け入れるためのサイズおよび寸法とされ、導電性ゲル要素が、固体連続相材料の皮膚に面する表面上に付着、吸収、または吸着され、ポケットのうちの少なくともいくつかの中に位置決めされる、第1のパッドと、電場生成器に電気的に結合された第2の導電性リード線であって、電気信号を運ぶように構成された、第2の導電性リード線と、第2の導電性リード線に結合された第2のパッドであって、第2の導電性リード線から電気信号を受信する、第2のパッドと、を備える、システム。
【0082】
例示的実施形態2:固体連続相材料の導電性材料が、銀を含む、例示的実施形態1に記載のシステム。
【0083】
例示的実施形態3:第1のパッドが、少なくとも1つの電極層、および誘電体層をさらに備え、誘電体層が、少なくとも1つの電極層と固体連続相材料との間に位置決めされる、例示的実施形態1に記載のシステム。
【0084】
例示的実施形態4:電極層が、空間的に配置された複数の電極要素を備える、例示的実施形態3に記載のシステム。
【0085】
例示的実施形態5:誘電体層が、空間的に配置された複数の誘電体要素を備える、例示的実施形態3に記載のシステム。
【0086】
例示的実施形態6:誘電体要素が、可撓性ポリマー材料を含む、例示的実施形態5に記載のシステム。
【0087】
例示的実施形態7:誘電体要素が、セラミック材料を含む、例示的実施形態5に記載のシステム。
【0088】
例示的実施形態8:第1のパッドが、電極層と固体連続相材料との間に位置決めされる誘電体材料を伴わずに固体連続相材料と電気的に結合された少なくとも1つの電極層を備える、例示的実施形態1に記載のシステム。
【0089】
例示的実施形態9:電極層が、固体連続相材料と接触する電極要素を含む、例示的実施形態8に記載のシステム。
【0090】
例示的実施形態10:固体連続相材料とともに回路内にあり、固体連続相材料内での直流の発生を防止するように動作可能である阻止コンデンサをさらに備える、例示的実施形態8に記載のシステム。
【0091】
例示的実施形態11:阻止コンデンサが、電場生成器および第1の導電性リード線のうちの少なくとも一方に組み入れられる、例示的実施形態10に記載のシステム。
【0092】
例示的実施形態12:第1のパッドの温度を測定するように構成された1つまたは複数の温度センサをさらに備える、例示的実施形態1に記載のシステム。
【0093】
例示的実施形態13:1つまたは複数の温度センサを監視し温度が快適性閾値を超えた場合には電場生成器をオフにするように構成された制御ボックスをさらに備える、例示的実施形態12に記載のシステム。
【0094】
例示的実施形態14:快適性閾値が、約摂氏39度から約摂氏42度の間の値であるように選択される、例示的実施形態13に記載のシステム。
【0095】
例示的実施形態15:ポケットのうちの少なくとも1つが、17マイクロメートルから2ミリメートルの範囲内の最大断面距離を有する、例示的実施形態1に記載のシステム。
【0096】
例示的実施形態16:ポケットのうちの少なくとも1つが、2ミリメートルよりも大きい断面距離を有する、例示的実施形態1に記載のシステム。
【0097】
例示的実施形態17:固体連続相材料が、発泡体である、例示的実施形態1に記載のシステム。
【0098】
例示的実施形態18:固体連続相材料が、織物である、例示的実施形態1に記載のシステム。
【0099】
例示的実施形態19:トップコート層と、トップコート層によって支持される固体連続相材料であって、導電性材料で構成されたもの、または固体連続相材料に付着、吸収、もしくは吸着された導電性材料を有するもののうちの少なくとも一方であり、皮膚に面する表面を有し、皮膚に面する表面と交差する複数のポケットを画定し、ポケットのうちの少なくともいくつかが、皮膚に面する表面上に存在し、対象者の身体から延在する少なくとも1本の毛幹を受け入れるためのサイズおよび寸法とされた、固体連続相材料と、固体連続相材料の皮膚に面する表面上に付着、吸収、または吸着され、ポケットのうちの少なくともいくつかの中に位置決めされた導電性ゲル要素と、を備える、パッド。
【0100】
例示的実施形態20:固体連続相材料が、銀を含む、例示的実施形態19に記載のパッド。
【0101】
例示的実施形態21:少なくとも1つの電極層、および誘電体層をさらに備え、誘電体層が、少なくとも1つの電極層と固体連続相材料との間に位置決めされる、例示的実施形態19に記載のパッド。
【0102】
例示的実施形態22:電極層が、空間的に配置された複数の電極要素を備える、例示的実施形態21に記載のパッド。
【0103】
例示的実施形態23:誘電体層が、空間的に配置された複数の誘電体要素を備える、例示的実施形態21に記載のパッド。
【0104】
例示的実施形態24:誘電体要素が、可撓性ポリマー材料を含む、例示的実施形態23に記載のパッド。
【0105】
例示的実施形態25:誘電体要素が、セラミック材料を含む、例示的実施形態23に記載のパッド。
【0106】
例示的実施形態26:電極層と固体連続相材料との間に位置決めされる誘電体材料を伴わずに固体連続相材料と電気的に結合された少なくとも1つの電極層をさらに備える、例示的実施形態19に記載のパッド。
【0107】
例示的実施形態27:電極層が、固体連続相材料と接触する電極要素を含む、例示的実施形態26に記載のパッド。
【0108】
例示的実施形態28:ポケットのうちの少なくとも1つが、17マイクロメートルから2ミリメートルの範囲内の断面距離を有する、例示的実施形態19に記載のパッド。
【0109】
例示的実施形態29:ポケットのうちの少なくとも1つが、2ミリメートルよりも大きい断面距離を有する、例示的実施形態19に記載のパッド。
【0110】
例示的実施形態30:固体連続相材料が、発泡体である、例示的実施形態19に記載のパッド。
【0111】
例示的実施形態31:固体連続相材料が、織物である、例示的実施形態19に記載のパッド。
【0112】
例示的実施形態32:患者の皮膚の領域に少なくとも2つの導電性領域を適用するステップであって、皮膚の領域が、発毛が可能であり患者の皮膚から延在する複数の毛幹を提供し、各導電性領域が、固体連続相材料から導電性ゲル要素に電流を供給するように、固体連続相材料および導電性ゲル要素を有し、固体連続相材料が、導電性材料で構成されたもの、または固体連続相材料に付着、吸収、もしくは吸着された導電性材料を有するもののうちの少なくとも一方であり、固体連続相材料が、皮膚に面する表面を有し、皮膚に面する表面と交差する複数のポケットを画定し、ポケットのうちの少なくともいくつかが、皮膚に面する表面上に存在し、患者の皮膚から延在する1本の毛幹を受け入れ、導電性ゲル要素が、固体連続相材料の皮膚に面する表面上に付着、吸収、または吸着され、導電性ゲル要素が、患者の皮膚において少なくとも1本の毛幹と容量的に結合されるものおよび電気的に結合されるもののうちの少なくとも一方である、ステップを含む、方法。
【0113】
例示的実施形態33:ポケットのうちの少なくともいくつかが、17マイクロメートルから2ミリメートルの範囲内の断面距離を有する、例示的実施形態32に記載の方法。
【0114】
例示的実施形態34:ポケットのうちの少なくとも1つが、2ミリメートルよりも大きい断面距離を有する、例示的実施形態32に記載の方法。
【0115】
例示的実施形態35:少なくとも2つの導電性領域を患者に適用するステップの前または後に導電性領域を電場生成器に結合するステップをさらに含み、電場生成器が、50kHzから1MHzの範囲内の周波数における交流波形を有する電気信号を生成するように構成された、例示的実施形態32に記載の方法。
【0116】
例示的実施形態36:少なくとも2つの導電性領域内の固体連続相材料が、電場生成器に電気的に結合され、電気信号を受信すると導電性ゲル要素に電流を供給する、例示的実施形態35に記載の方法。
【0117】
例示的実施形態37:電場生成器を作動させて導電性領域に電気信号を供給することにより導電性ゲル要素を通じて患者に電流を供給するステップをさらに含む、例示的実施形態36に記載の方法。
【0118】
例示的実施形態38:固体連続相材料が、発泡体である、例示的実施形態32に記載の方法。
【0119】
例示的実施形態39:固体連続相材料が、織物である、例示的実施形態32に記載の方法。
【符号の説明】
【0120】
10 分裂細胞
14 外部TT電場
18a 第1の電極
18b 第2の電極
22 微小管
26 中心小体
30 中心
34 付着点
50 装置
54 電場生成器
58 導電性リード線
58a 第1の導電性リード線
58b 第2の導電性リード線
62a 第1の端部
62b 第2の端部
66 第2の端部
66a 第1の端部
66b 第2の端部
70a パッド
70b パッド
70c パッド
70d パッド
74 制御ボックス
78 温度センサ
82a 阻止コンデンサ
82b 阻止コンデンサ
100 延長パッド
104 電極要素
108 フレックスワイヤ
124 頂部
128 底部
132 外周縁部
136 電極要素
140 耐久性トップコート層
146 導電性材料
146b 材料
148 ゲル層
150 ポケット
150a ポケット
150b ポケット
150c ポケット
150d ポケット
156 皮膚に面する表面
162 電極層
162a 電極層
170 圧迫層
176 取外し可能な保護層
180 電極組立体
184 非導電性層
188 導体
192 誘電体層
196 開口部
250 延長パッド
274 多角形形状
300 プロセス
312 毛幹
316 皮膚表面
320 身体
324 毛根
328 毛包
332 内側表面
d1 断面距離
【国際調査報告】