特表 2024-533809 情報伝送方法および装置

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公表特許公報(A)

(11)【公表番号】

(43)【公表日】2024-09-12

(54)【発明の名称】情報伝送方法および装置

(51)【国際特許分類】

   H04W 52/02 20090101AFI20240905BHJP

   H04W 72/232 20230101ALI20240905BHJP

   H04W 72/0446 20230101ALI20240905BHJP

   H04W 72/0453 20230101ALI20240905BHJP

【ＦＩ】

H04W52/02 111

H04W72/232

H04W72/0446

H04W72/0453

【審査請求】有

【予備審査請求】未請求

(21)【出願番号】P 2024519729

(86)(22)【出願日】2022-09-14

(85)【翻訳文提出日】2024-05-10

(86)【国際出願番号】 CN2022118774

(87)【国際公開番号】W WO2023051252

(87)【国際公開日】2023-04-06

(31)【優先権主張番号】202111159592.8

(32)【優先日】2021-09-30

(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN

(81)【指定国・地域】

(71)【出願人】

【識別番号】503433420

【氏名又は名称】華為技術有限公司

【氏名又は名称原語表記】ＨＵＡＷＥＩ ＴＥＣＨＮＯＬＯＧＩＥＳ ＣＯ．，ＬＴＤ．

【住所又は居所原語表記】Ｈｕａｗｅｉ Ａｄｍｉｎｉｓｔｒａｔｉｏｎ Ｂｕｉｌｄｉｎｇ， Ｂａｎｔｉａｎ， Ｌｏｎｇｇａｎｇ Ｄｉｓｔｒｉｃｔ， Ｓｈｅｎｚｈｅｎ， Ｇｕａｎｇｄｏｎｇ ５１８１２９， Ｐ．Ｒ． Ｃｈｉｎａ

(74)【代理人】

【識別番号】100110364

【弁理士】

【氏名又は名称】実広 信哉

(74)【代理人】

【識別番号】100133569

【弁理士】

【氏名又は名称】野村 進

(72)【発明者】

【氏名】黄 ▲ウェン▼▲ウェン▼

(72)【発明者】

【氏名】▲鉄▼ ▲暁▼磊

(72)【発明者】

【氏名】▲張▼ ▲戦▼▲戦▼

【テーマコード（参考）】

5K067

【Ｆターム（参考）】

5K067AA43

5K067CC02

5K067CC04

5K067DD34

5K067EE02

5K067EE10

(57)【要約】

本開示の実施形態は、情報伝送方法および装置を提供し、かつ通信分野に関する。本方法は、端末デバイスがネットワークデバイスから監視組み合わせのための第1の指示情報を受信することであって、監視組み合わせのための第1の指示情報が少なくとも2つの候補監視挙動を指示する、ことを含む。端末デバイスは、ネットワークデバイスからダウンリンク制御情報DCIを受信し、DCIは端末デバイスの監視挙動を指示し、監視挙動は少なくとも2つの候補監視挙動のうちの1つである。端末デバイスは、監視組み合わせのための第1の指示情報およびDCIに基づいてダウンリンク制御チャネルPDCCH監視挙動を実行する。したがって、本開示の実施形態では、端末デバイスは、端末デバイスの電力消費を効果的に低減するとともに、端末デバイスの実装の複雑さを軽減するために、構成された監視組み合わせ指示およびDCIに基づいて監視挙動を決定することができる。

【特許請求の範囲】

【請求項1】

情報伝送方法であって、
端末デバイスがネットワークデバイスから監視組み合わせのための第1の指示情報を受信するステップであって、監視組み合わせのための前記第1の指示情報が少なくとも2つの候補監視挙動を指示する、ステップと、
前記端末デバイスが、前記ネットワークデバイスからダウンリンク制御情報DCIを受信するステップであって、前記DCIが前記端末デバイスの監視挙動を指示し、前記監視挙動が前記少なくとも2つの候補監視挙動のうちの1つである、ステップと、
前記端末デバイスが、監視組み合わせのための前記第1の指示情報および前記DCIに基づいてダウンリンク制御チャネルPDCCH監視挙動を実行するステップと
を含む、情報伝送方法。

【請求項2】

端末デバイスがネットワークデバイスから監視組み合わせのための第1の指示情報を受信する前記ステップが、
前記端末デバイスが前記ネットワークデバイスから監視組み合わせのための前記第1の指示情報を受信するステップであって、監視組み合わせのための前記第1の指示情報が、
第1の候補監視挙動および第2の候補監視挙動を含む第1の監視組み合わせ、
前記第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、および第4の候補監視挙動を含む第2の監視組み合わせ、
前記第2の候補監視挙動、前記第3の候補監視挙動、前記第4の候補監視挙動、および第5の候補監視挙動を含む第3の監視組み合わせ、
前記第3の候補監視挙動および前記第4の候補監視挙動を含む第4の監視組み合わせ、または
前記第3の候補監視挙動、前記第4の候補監視挙動、および前記第5の候補監視挙動を含む第5の監視組み合わせ
のうちの1つを指示し、
前記第1の候補監視挙動が、構成された探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、前記第2の候補監視挙動が、プリセット持続時間内にPDCCH監視を停止することを示し、前記第3の候補監視挙動が、第1の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、前記第4の候補監視挙動が、第2の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、前記第5の候補監視挙動が、第3の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示す、ステップ
を含む、請求項1に記載の方法。

【請求項3】

監視組み合わせのための前記第1の指示情報が、前記第1の監視組み合わせ、前記第2の監視組み合わせ、または前記第3の監視組み合わせを指示し、前記方法は、
前記端末デバイスが前記ネットワークデバイスから前記プリセット持続時間の指示情報を受信するステップ
をさらに含む、請求項2に記載の方法。

【請求項4】

前記端末デバイスが前記DCIに基づいて前記少なくとも2つの候補監視挙動から前記監視挙動を決定するステップ
をさらに含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。

【請求項5】

監視組み合わせのための前記第1の指示情報が、第1の帯域幅部分BWPの監視組み合わせを指示し、前記方法は、
前記端末デバイスが、前記ネットワークデバイスから監視組み合わせのための第2の指示情報を受信するステップであって、監視組み合わせのための前記第2の指示情報が、第2のBWPの監視組み合わせを指示する、ステップ
をさらに含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。

【請求項6】

前記第1のBWPの前記監視組み合わせが、前記第2のBWPの前記監視組み合わせと同じである、請求項5に記載の方法。

【請求項7】

監視組み合わせのための前記第1の指示情報が、第1のセルの監視組み合わせを指示し、前記方法は、
前記端末デバイスが、前記ネットワークデバイスから監視組み合わせのための第3の指示情報を受信するステップであって、監視組み合わせのための前記第3の指示情報が第2のセルの監視組み合わせを指示する、ステップ
をさらに含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。

【請求項8】

前記第1のセルの前記監視組み合わせが、前記第2のセルの前記監視組み合わせと同じである、請求項7に記載の方法。

【請求項9】

前記端末デバイスがサポートされる監視組み合わせ情報を前記ネットワークデバイスに送信するステップであって、前記サポートされる監視組み合わせ情報が、前記端末デバイスによってサポートされる監視組み合わせを指示する、ステップ
をさらに含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。

【請求項10】

前記監視挙動が、タイプ3共通探索空間セットおよび端末デバイス固有の探索空間セットに使用される、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。

【請求項11】

情報伝送方法であって、
ネットワークデバイスが監視組み合わせのための第1の指示情報を端末デバイスに送信するステップであって、監視組み合わせのための前記第1の指示情報が少なくとも2つの候補監視挙動を指示する、ステップと、
前記ネットワークデバイスが、ダウンリンク制御情報DCIを前記端末デバイスに送信し、したがって、前記端末デバイスが、監視組み合わせのための前記第1の指示情報および前記DCIに基づいてダウンリンク制御チャネルPDCCH監視挙動を実行するステップであって、前記監視挙動が、前記少なくとも2つの候補監視挙動のうちの1つである、ステップと
を含む、情報伝送方法。

【請求項12】

ネットワークデバイスが監視組み合わせのための第1の指示情報を端末デバイスに送信する前記ステップが、
前記ネットワークデバイスが監視組み合わせのための前記第1の指示情報を前記端末デバイスに送信するステップであって、監視組み合わせのための前記第1の指示情報が、
第1の候補監視挙動および第2の候補監視挙動を含む第1の監視組み合わせ、
前記第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、および第4の候補監視挙動を含む第2の監視組み合わせ、
前記第2の候補監視挙動、前記第3の候補監視挙動、前記第4の候補監視挙動、および第5の候補監視挙動を含む第3の監視組み合わせ、
前記第3の候補監視挙動および前記第4の候補監視挙動を含む第4の監視組み合わせ、または
前記第3の候補監視挙動、前記第4の候補監視挙動、および前記第5の候補監視挙動を含む第5の監視組み合わせ
のうちの1つを指示し、
前記第1の候補監視挙動が、構成された探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、前記第2の候補監視挙動が、プリセット持続時間内にPDCCH監視を停止することを示し、前記第3の候補監視挙動が、第1の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、前記第4の候補監視挙動が、第2の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、前記第5の候補監視挙動が、第3の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示す、ステップ
を含む、請求項11に記載の方法。

【請求項13】

監視組み合わせのための前記第1の指示情報が、前記第1の監視組み合わせ、前記第2の監視組み合わせ、または前記第3の監視組み合わせを指示し、前記方法は、
前記ネットワークデバイスが前記プリセット持続時間の指示情報を前記端末デバイスに送信するステップ
をさらに含む、請求項12に記載の方法。

【請求項14】

監視組み合わせのための前記第1の指示情報が、第1の帯域幅部分BWPの監視組み合わせを指示し、前記方法は、
前記ネットワークデバイスが監視組み合わせのための第2の指示情報を前記端末デバイスに送信するステップであって、監視組み合わせのための前記第2の指示情報が第2のBWPの監視組み合わせを指示する、ステップ
をさらに含む、請求項11から13のいずれか一項に記載の方法。

【請求項15】

前記第1のBWPの前記監視組み合わせが、前記第2のBWPの前記監視組み合わせと同じである、請求項14に記載の方法。

【請求項16】

監視組み合わせのための前記第1の指示情報が、第1のセルの監視組み合わせを指示し、前記方法は、
前記ネットワークデバイスが監視組み合わせのための第3の指示情報を前記端末デバイスに送信するステップであって、監視組み合わせのための前記第3の指示情報が、第2のセルの監視組み合わせを指示する、ステップ
をさらに含む、請求項11から13のいずれか一項に記載の方法。

【請求項17】

前記第1のセルの前記監視組み合わせが、前記第2のセルの前記監視組み合わせと同じである、請求項16に記載の方法。

【請求項18】

前記ネットワークデバイスが、サポートされる監視組み合わせ情報を前記端末デバイスから受信するステップであって、前記サポートされる監視組み合わせ情報が、前記端末デバイスによってサポートされる監視組み合わせを指示し、
監視組み合わせのための前記第1の指示情報によって指示される監視組み合わせが、前記端末デバイスによってサポートされる前記監視組み合わせに属する、ステップ
をさらに含む、請求項11から17のいずれか一項に記載の方法。

【請求項19】

前記監視挙動が、タイプ3共通探索空間セットおよび端末デバイス固有の探索空間セットに使用される、請求項11から18のいずれか一項に記載の方法。

【請求項20】

通信装置であって、
ネットワークデバイスから監視組み合わせのための第1の指示情報を受信し、監視組み合わせのための前記第1の指示情報が少なくとも2つの候補監視挙動を指示する、ように構成された第1の受信モジュールと、
前記ネットワークデバイスからダウンリンク制御情報DCIを受信し、前記DCIが前記通信装置の監視挙動を指示し、前記監視挙動が前記少なくとも2つの候補監視挙動のうちの1つである、ように構成された第2の受信モジュールと、
監視組み合わせのための前記第1の指示情報および前記DCIに基づいてダウンリンク制御チャネルPDCCH監視挙動を実行するように構成された実行モジュールと
を備える、通信装置。

【請求項21】

前記第1の受信モジュールが、前記ネットワークデバイスから監視組み合わせのための前記第1の指示情報を受信するように構成され、監視組み合わせのための前記第1の指示情報が、
第1の候補監視挙動および第2の候補監視挙動を含む第1の監視組み合わせ、
前記第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、および第4の候補監視挙動を含む第2の監視組み合わせ、
前記第2の候補監視挙動、前記第3の候補監視挙動、前記第4の候補監視挙動、および第5の候補監視挙動を含む第3の監視組み合わせ、
前記第3の候補監視挙動および前記第4の候補監視挙動を含む第4の監視組み合わせ、または
前記第3の候補監視挙動、前記第4の候補監視挙動、および前記第5の候補監視挙動を含む第5の監視組み合わせ
のうちの1つを指示し、
前記第1の候補監視挙動が、構成された探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、前記第2の候補監視挙動が、プリセット持続時間内にPDCCH監視を停止することを示し、前記第3の候補監視挙動が、第1の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、前記第4の候補監視挙動が、第2の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、前記第5の候補監視挙動が、第3の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示す、
請求項20に記載の装置。

【請求項22】

監視組み合わせのための前記第1の指示情報が、前記第1の監視組み合わせ、前記第2の監視組み合わせ、または前記第3の監視組み合わせを指示し、前記装置が、
前記ネットワークデバイスから前記プリセット持続時間の指示情報を受信する
ように構成された第3の受信モジュールをさらに備える、請求項21に記載の装置。

【請求項23】

前記DCIに基づいて前記少なくとも2つの候補監視挙動から前記監視挙動を決定する
ように構成された決定モジュールをさらに備える、請求項20から22のいずれか一項に記載の装置。

【請求項24】

監視組み合わせのための前記第1の指示情報が、第1の帯域幅部分BWPの監視組み合わせを指示し、前記第1の受信モジュールが、
前記ネットワークデバイスから監視組み合わせのための第2の指示情報を受信し、監視組み合わせのための前記第2の指示情報が、第2のBWPの監視組み合わせを指示する、
ようにさらに構成される、請求項10から23のいずれか一項に記載の装置。

【請求項25】

前記第1のBWPの前記監視組み合わせが、前記第2のBWPの前記監視組み合わせと同じである、請求項24に記載の装置。

【請求項26】

監視組み合わせのための前記第1の指示情報が、第1のセルの監視組み合わせを指示し、前記第1の受信モジュールが、
前記ネットワークデバイスから監視組み合わせのための第3の指示情報を受信し、監視組み合わせのための前記第3の指示情報が、第2のセルの監視組み合わせを指示する、
ようにさらに構成される、請求項20から23のいずれか一項に記載の装置。

【請求項27】

前記第1のセルの前記監視組み合わせが、前記第2のセルの前記監視組み合わせと同じである、請求項26に記載の装置。

【請求項28】

サポートされる監視組み合わせ情報を前記ネットワークデバイスに送信し、前記サポートされる監視組み合わせ情報が前記通信装置によってサポートされる監視組み合わせを指示する、
ように構成された送信モジュールをさらに備える、請求項20から27のいずれか一項に記載の装置。

【請求項29】

前記監視挙動が、タイプ3共通探索空間セットおよび端末デバイス固有の探索空間セットに使用される、請求項20から28のいずれか一項に記載の装置。

【請求項30】

通信装置であって、
監視組み合わせのための第1の指示情報を端末デバイスに送信し、監視組み合わせのための前記第1の指示情報が少なくとも2つの候補監視挙動を指示する、ように構成された第1の送信モジュールと、
ダウンリンク制御情報DCIを前記端末デバイスに送信し、したがって、前記端末デバイスが、監視組み合わせのための前記第1の指示情報および前記DCIに基づいてダウンリンク制御チャネルPDCCH監視挙動を実行し、前記監視挙動が、前記少なくとも2つの候補監視挙動のうちの1つである、ように構成された第2の送信モジュールと
を備える、通信装置。

【請求項31】

前記第1の送信モジュールが、監視組み合わせのための前記第1の指示情報を前記端末デバイスに送信するように構成され、監視組み合わせのための前記第1の指示情報が、
第1の候補監視挙動および第2の候補監視挙動を含む第1の監視組み合わせ、
前記第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、および第4の候補監視挙動を含む第2の監視組み合わせ、
前記第2の候補監視挙動、前記第3の候補監視挙動、前記第4の候補監視挙動、および第5の候補監視挙動を含む第3の監視組み合わせ、
前記第3の候補監視挙動および前記第4の候補監視挙動を含む第4の監視組み合わせ、または
前記第3の候補監視挙動、前記第4の候補監視挙動、および前記第5の候補監視挙動を含む第5の監視組み合わせ
のうちの1つを指示し、
前記第1の候補監視挙動が、構成された探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、前記第2の候補監視挙動が、プリセット持続時間内にPDCCH監視を停止することを示し、前記第3の候補監視挙動が、第1の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、前記第4の候補監視挙動が、第2の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、前記第5の候補監視挙動が、第3の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示す、請求項30に記載の装置。

【請求項32】

監視組み合わせのための前記第1の指示情報が、前記第1の監視組み合わせ、前記第2の監視組み合わせ、または前記第3の監視組み合わせを指示し、前記装置が、
前記プリセット持続時間の指示情報を前記端末デバイスに送信する
ように構成された第3の送信モジュールをさらに備える、請求項31に記載の装置。

【請求項33】

監視組み合わせのための前記第1の指示情報が、第1の帯域幅部分BWPの監視組み合わせを指示し、前記第1の送信モジュールが、
監視組み合わせのための第2の指示情報を前記端末デバイスに送信し、監視組み合わせのための前記第2の指示情報が第2のBWPの監視組み合わせを指示する、
ようにさらに構成される、請求項30から32のいずれか一項に記載の装置。

【請求項34】

前記第1のBWPの前記監視組み合わせが、前記第2のBWPの前記監視組み合わせと同じである、請求項33に記載の装置。

【請求項35】

監視組み合わせのための前記第1の指示情報が、第1のセルの監視組み合わせを指示し、前記第1の送信モジュールが、
監視組み合わせのための第3の指示情報を前記端末デバイスに送信し、監視組み合わせのための前記第3の指示情報が第2のセルの監視組み合わせを指示する、
ようにさらに構成される、請求項30から32のいずれか一項に記載の装置。

【請求項36】

前記第1のセルの前記監視組み合わせが、前記第2のセルの前記監視組み合わせと同じである、請求項35に記載の装置。

【請求項37】

サポートされる監視組み合わせ情報を前記端末デバイスから受信し、前記サポートされる監視組み合わせ情報が前記端末デバイスによってサポートされる監視組み合わせを指示し、
監視組み合わせのための前記第1の指示情報によって指示される監視組み合わせが、前記端末デバイスによってサポートされる前記監視組み合わせに属する、
ように構成された受信モジュールをさらに備える、請求項30から36のいずれか一項に記載の装置。

【請求項38】

前記監視挙動が、タイプ3共通探索空間セットおよび端末デバイス固有の探索空間セットに使用される、請求項30から36のいずれか一項に記載の装置。

【請求項39】

コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体がコンピュータ実行可能命令を記憶し、前記コンピュータ実行可能命令がプロセッサによって実行されると、請求項1から19のいずれか一項に記載の方法が実施される、コンピュータ可読記憶媒体。

【請求項40】

コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品がコンピュータ実行可能命令を含み、前記コンピュータ実行可能命令が実行されると、請求項1から19のいずれか一項に記載の方法が実施される、コンピュータプログラム製品。

【請求項41】

請求項1から19のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成された処理回路を備える、チップ。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本開示は、通信分野に関し、より詳細には、情報伝送方法および装置に関する。

【背景技術】

【0002】

無線通信システムでは、端末デバイスの電力消費はユーザエクスペリエンスの重要な側面であり、端末デバイスの大きな電力消費を引き起こす一要因は、ネットワークデバイスからのダウンリンク制御チャネル（例えばPhysical Downlink Control Channel，PDCCH）の監視である。したがって、不要なPDCCH監視を最小限に抑えるための解決策を提供する必要がある。

【発明の概要】

【0003】

本開示の実施形態は、端末デバイスによるPDCCH監視を低減し、電力消費をさらに低減するための監視指示解決策を提供する。

【課題を解決するための手段】

【0004】

第1の態様によれば、情報伝送方法が提供される。本方法は、端末デバイスがネットワークデバイスから監視組み合わせのための第1の指示情報を受信することであって、監視組み合わせのための第1の指示情報が少なくとも2つの候補監視挙動を指示する、ことを含む。端末デバイスは、ネットワークデバイスからダウンリンク制御情報DCIを受信し、DCIは端末デバイスの監視挙動を指示し、監視挙動は少なくとも2つの候補監視挙動のうちの1つである。端末デバイスは、監視組み合わせのための第1の指示情報およびDCIに基づいてダウンリンク制御チャネル（例えばPDCCH）監視挙動を実行する。

【0005】

したがって、本開示の実施形態では、端末デバイスは、端末デバイスの電力消費を効果的に低減するとともに、端末デバイスの実装の複雑さを軽減するために、構成された監視組み合わせ指示およびDCIに基づいて監視挙動を決定することができる。

【0006】

第1の態様のいくつかの実施形態では、端末デバイスがネットワークデバイスから監視組み合わせのための第1の指示情報を受信することは、端末デバイスがネットワークデバイスから監視組み合わせのための第1の指示情報を受信することを含む。監視組み合わせのための第1の指示情報は、第1の候補監視挙動および第2の候補監視挙動を含む第1の監視組み合わせ、第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、および第4の候補監視挙動を含む第2の監視組み合わせ、第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、第4の候補監視挙動、および第5の候補監視挙動を含む第3の監視組み合わせ、第3の候補監視挙動および第4の候補監視挙動を含む第4の監視組み合わせ、または、第3の候補監視挙動、第4の候補監視挙動、および第5の候補監視挙動を含む第5の監視組み合わせ、のうちの1つを指示する。加えて、第1の候補監視挙動は、構成された探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、第2の候補監視挙動は、プリセット持続時間内にPDCCH監視を停止することを示し、第3の候補監視挙動は、第1の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、第4の候補監視挙動は、第2の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、第5の候補監視挙動は、第3の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示す。

【0007】

したがって、各監視組み合わせは、不合理なランダム指示を回避するために、相互排他的でない少なくとも2つの候補監視挙動を含むことができる。

【0008】

第1の態様のいくつかの実施形態では、監視組み合わせのための第1の指示情報は、第1の監視組み合わせ、第2の監視組み合わせ、または第3の監視組み合わせを指示し、本方法は、端末デバイスがネットワークデバイスからプリセット持続時間の指示情報を受信することをさらに含む。

【0009】

第1の態様のいくつかの実施形態では、本方法は、端末デバイスがDCIに基づいて少なくとも2つの候補監視挙動から監視挙動を決定することをさらに含む。

【0010】

第1の態様のいくつかの実施形態では、監視組み合わせのための第1の指示情報は、第1の帯域幅部分BWPの監視組み合わせを指示し、本方法は、端末デバイスがネットワークデバイスから監視組み合わせのための第2の指示情報を受信することであって、監視組み合わせのための第2の指示情報が第2のBWPの監視組み合わせを指示する、ことをさらに含む。

【0011】

したがって、端末デバイスに対して複数のBWPが構成されるとき、監視組み合わせは、異なるBWPの柔軟な構成を実施するために、異なるBWPに対して別々に構成され得る。

【0012】

第1の態様のいくつかの実施形態では、第1のBWPの監視組み合わせは、第2のBWPの監視組み合わせと同じである。

【0013】

特に、同じセルに属する複数の異なるBWPについて、異なるBWP間の一貫性を確保するために、複数の異なるBWPに対して同じ監視組み合わせが構成され得る。

【0014】

第1の態様のいくつかの実施形態では、監視組み合わせのための第1の指示情報は、第1のセルの監視組み合わせを指示し、本方法は、端末デバイスが、ネットワークデバイスから監視組み合わせのための第3の指示情報を受信することであって、監視組み合わせのための第3の指示情報が第2のセルの監視組み合わせを指示する、ことをさらに含む。

【0015】

したがって、端末デバイスに対して複数のセルが構成されるとき、監視組み合わせは、異なるセルの柔軟な構成を実施するために、異なるセルに対して別々に構成され得る。

【0016】

第1の態様のいくつかの実施形態では、第1のセルの監視組み合わせは、第2のセルの監視組み合わせと同じである。

【0017】

特に、同じセルグループに属する複数の異なるセルについて、異なるセル間の一貫性を確保するために、複数の異なるセルに対して同じ監視組み合わせが構成され得る。

【0018】

第1の態様のいくつかの実施形態では、本方法は、端末デバイスがサポートされる監視組み合わせ情報をネットワークデバイスに送信することであって、サポートされる監視組み合わせ情報が、端末デバイスによってサポートされる監視組み合わせを指示する、ことをさらに含む。

【0019】

したがって、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって送信された監視組み合わせのための第1の指示情報によって指示される監視組み合わせが端末デバイスによってサポートされることを確実にするとともに、情報精度を確保するために、ネットワークデバイスにサポートされる監視組み合わせを通知することができる。

【0020】

第1の態様のいくつかの実施形態では、監視挙動は、タイプ3共通探索空間セットおよび端末デバイス固有の探索空間セットに使用される。

【0021】

第2の態様によれば、情報伝送方法が提供される。本方法は、ネットワークデバイスが監視組み合わせのための第1の指示情報を端末デバイスに送信することであって、監視組み合わせのための第1の指示情報が少なくとも2つの候補監視挙動を指示する、ことを含む。ネットワークデバイスは、ダウンリンク制御情報DCIを端末デバイスに送信し、したがって、端末デバイスは、監視組み合わせのための第1の指示情報およびDCIに基づいてダウンリンク制御チャネル（例えばPDCCH）監視挙動を実行する。監視挙動は、少なくとも2つの候補監視挙動のうちの1つである。

【0022】

第2の態様のいくつかの実施形態では、ネットワークデバイスが監視組み合わせのための第1の指示情報を端末デバイスに送信することは、ネットワークデバイスが監視組み合わせのための第1の支持情報を端末デバイスに送信することを含む。監視組み合わせのための第1の指示情報は、第1の候補監視挙動および第2の候補監視挙動を含む第1の監視組み合わせ、第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、および第4の候補監視挙動を含む第2の監視組み合わせ、第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、第4の候補監視挙動、および第5の候補監視挙動を含む第3の監視組み合わせ、第3の候補監視挙動および第4の候補監視挙動を含む第4の監視組み合わせ、または、第3の候補監視挙動、第4の候補監視挙動、および第5の候補監視挙動を含む第5の監視組み合わせ、のうちの1つを指示する。加えて、第1の候補監視挙動は、構成された探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、第2の候補監視挙動は、プリセット持続時間内にPDCCH監視を停止することを示し、第3の候補監視挙動は、第1の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、第4の候補監視挙動は、第2の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、第5の候補監視挙動は、第3の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示す。

【0023】

第2の態様のいくつかの実施形態では、監視組み合わせのための第1の指示情報は、第1の監視組み合わせ、第2の監視組み合わせ、または第3の監視組み合わせを指示し、本方法は、ネットワークデバイスがプリセット持続時間の指示情報を端末デバイスに送信することをさらに含む。

【0024】

第2の態様のいくつかの実施形態では、監視組み合わせのための第1の指示情報は、第1の帯域幅部分BWPの監視組み合わせを指示し、本方法は、ネットワークデバイスが監視組み合わせのための第2の指示情報を端末デバイスに送信することであって、監視組み合わせのための第2の指示情報が第2のBWPの監視組み合わせを指示する、ことをさらに含む。

【0025】

第2の態様のいくつかの実施形態では、第1のBWPの監視組み合わせは、第2のBWPの監視組み合わせと同じである。

【0026】

第2の態様のいくつかの実施形態では、監視組み合わせのための第1の指示情報は、第1のセルの監視組み合わせを指示し、本方法は、ネットワークデバイスが、監視組み合わせのための第3の指示情報を端末デバイスに送信することであって、監視組み合わせのための第3の指示情報が第2のセルの監視組み合わせを指示する、ことをさらに含む。

【0027】

第2の態様のいくつかの実施形態では、第1のセルの監視組み合わせは、第2のセルの監視組み合わせと同じである。

【0028】

第2の態様のいくつかの実施形態では、本方法は、ネットワークデバイスが、サポートされる監視組み合わせ情報を端末デバイスから受信することであって、サポートされる監視組み合わせ情報が、端末デバイスによってサポートされる監視組み合わせを指示し、監視組み合わせのための第1の指示情報によって指示される監視組み合わせが、端末デバイスによってサポートされる監視組み合わせに属する、ことをさらに含む。

【0029】

第2の態様のいくつかの実施形態では、監視挙動は、タイプ3共通探索空間セットおよび端末デバイス固有の探索空間セットに使用される。

【0030】

第3の態様によれば、通信装置が提供される。本装置は、ネットワークデバイスから監視組み合わせのための第1の指示情報を受信し、監視組み合わせのための第1の指示情報が少なくとも2つの候補監視挙動を指示する、ように構成された第1の受信モジュールと、ネットワークデバイスからダウンリンク制御情報DCIを受信し、DCIが通信装置の監視挙動を指示し、監視挙動が少なくとも2つの候補監視挙動のうちの1つである、ように構成された第2の受信モジュールと、監視組み合わせのための第1の指示情報およびDCIに基づいてダウンリンク制御チャネル（例えばPDCCH）監視挙動を実行するように構成された実行モジュールと、を含む。

【0031】

第3の態様のいくつかの実施形態では、第1の受信モジュールは、ネットワークデバイスから監視組み合わせのための第1の指示情報を受信するように構成される。監視組み合わせのための第1の指示情報は、第1の候補監視挙動および第2の候補監視挙動を含む第1の監視組み合わせ、第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、および第4の候補監視挙動を含む第2の監視組み合わせ、第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、第4の候補監視挙動、および第5の候補監視挙動を含む第3の監視組み合わせ、第3の候補監視挙動および第4の候補監視挙動を含む第4の監視組み合わせ、または、第3の候補監視挙動、第4の候補監視挙動、および第5の候補監視挙動を含む第5の監視組み合わせ、のうちの1つを指示する。加えて、第1の候補監視挙動は、構成された探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、第2の候補監視挙動は、プリセット持続時間内にPDCCH監視を停止することを示し、第3の候補監視挙動は、第1の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、第4の候補監視挙動は、第2の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、第5の候補監視挙動は、第3の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示す。

【0032】

第3の態様のいくつかの実施形態では、監視組み合わせのための第1の指示情報は、第1の監視組み合わせ、第2の監視組み合わせ、または第3の監視組み合わせを指示し、本通信装置は、ネットワークデバイスからプリセット持続時間の指示情報を受信するように構成された第3の受信モジュールをさらに含む。

【0033】

第3の態様のいくつかの実施形態では、本装置は、DCIに基づいて少なくとも2つの候補監視挙動から監視挙動を決定するように構成された決定モジュールをさらに含む。

【0034】

第3の態様のいくつかの実施形態では、監視組み合わせのための第1の指示情報は、第1の帯域幅部分BWPの監視組み合わせを指示し、第1の受信モジュールは、ネットワークデバイスから監視組み合わせのための第2の指示情報を受信し、監視組み合わせのための第2の指示情報が第2のBWPの監視組み合わせを指示する、ようにさらに構成される。

【0035】

第3の態様のいくつかの実施形態では、第1のBWPの監視組み合わせは、第2のBWPの監視組み合わせと同じである。

【0036】

第3の態様のいくつかの実施形態では、監視組み合わせのための第1の指示情報は、第1のセルの監視組み合わせを指示し、第1の受信モジュールは、ネットワークデバイスから監視組み合わせのための第3の指示情報を受信し、監視組み合わせのための第3の指示情報が第2のセルの監視組み合わせを指示する、ようにさらに構成される。

【0037】

第3の態様のいくつかの実施形態では、第1のセルの監視組み合わせは、第2のセルの監視組み合わせと同じである。

【0038】

第3の態様のいくつかの実施形態では、本装置は、サポートされる監視組み合わせ情報をネットワークデバイスに送信し、サポートされる監視組み合わせ情報が通信装置によってサポートされる監視組み合わせを指示する、ように構成された送信モジュールをさらに含む。

【0039】

第3の態様のいくつかの実施形態では、監視挙動は、タイプ3共通探索空間セットおよび端末デバイス固有の探索空間セットに使用される。

【0040】

第4の態様によれば、通信装置が提供される。本装置は、監視組み合わせのための第1の指示情報を端末デバイスに送信し、監視組み合わせのための第1の指示情報が少なくとも2つの候補監視挙動を指示する、ように構成された第1の送信モジュールと、ダウンリンク制御情報DCIを端末デバイスに送信し、したがって、端末デバイスが監視組み合わせのための第1の指示情報およびDCIに基づいてダウンリンク制御チャネル（例えばPDCCH）監視挙動を実行する、ように構成された第2の送信モジュールと、を含む。監視挙動は、少なくとも2つの候補監視挙動のうちの1つである。

【0041】

第4の態様のいくつかの実施形態では、第1の送信モジュールは、監視組み合わせのための第1の指示情報を端末デバイスに送信するように構成される。監視組み合わせのための第1の指示情報は、第1の候補監視挙動および第2の候補監視挙動を含む第1の監視組み合わせ、第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、および第4の候補監視挙動を含む第2の監視組み合わせ、第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、第4の候補監視挙動、および第5の候補監視挙動を含む第3の監視組み合わせ、第3の候補監視挙動および第4の候補監視挙動を含む第4の監視組み合わせ、または、第3の候補監視挙動、第4の候補監視挙動、および第5の候補監視挙動を含む第5の監視組み合わせ、のうちの1つを指示する。加えて、第1の候補監視挙動は、構成された探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、第2の候補監視挙動は、プリセット持続時間内にPDCCH監視を停止することを示し、第3の候補監視挙動は、第1の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視に示し、第4の候補監視挙動は、第2の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、第5の候補監視挙動は、第3の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示す。

【0042】

第4の態様のいくつかの実施形態では、監視組み合わせのための第1の指示情報は、第1の監視組み合わせ、第2の監視組み合わせ、または第3の監視組み合わせを指示し、本通信装置は、プリセット持続時間の指示情報を端末デバイスに送信するように構成された第3の送信モジュールをさらに含む。

【0043】

第4の態様のいくつかの実施形態では、監視組み合わせのための第1の指示情報は、第1の帯域幅部分BWPの監視組み合わせを指示し、第1の送信モジュールは、監視組み合わせのための第2の指示情報を端末デバイスに送信し、監視組み合わせのための第2の指示情報が第2のBWPの監視組み合わせを指示する、ようにさらに構成される。

【0044】

第4の態様のいくつかの実施形態では、第1のBWPの監視組み合わせは、第2のBWPの監視組み合わせと同じである。

【0045】

第4の態様のいくつかの実施形態では、監視組み合わせのための第1の指示情報は、第1のセルの監視組み合わせを指示し、第1の送信モジュールは、監視組み合わせのための第3の指示情報を端末デバイスに送信し、監視組み合わせのための第3の指示情報が第2のセルの監視組み合わせを指示する、ようにさらに構成される。

【0046】

第4の態様のいくつかの実施形態では、第1のセルの監視組み合わせは、第2のセルの監視組み合わせと同じである。

【0047】

第4の態様のいくつかの実施形態では、本装置は、サポートされる監視組み合わせ情報を端末デバイスから受信し、サポートされる監視組み合わせ情報が、端末デバイスによってサポートされる監視組み合わせを指示し、監視組み合わせのための第1の指示情報によって指示される監視組み合わせが、端末デバイスによってサポートされる監視組み合わせに属する、ように構成された受信モジュールをさらに含む。

【0048】

第4の態様のいくつかの実施形態では、監視挙動は、タイプ3共通探索空間セットおよび端末デバイス固有の探索空間セットに使用される。

【0049】

第5の態様によれば、端末デバイスが提供される。端末デバイスは、トランシーバ、プロセッサ、およびメモリを含む。メモリは、プロセッサによって実行される命令を記憶する。命令がプロセッサによって実行されるとき、端末デバイスは、トランシーバを使用して、ネットワークデバイスから監視組み合わせのための第1の指示情報を受信し、監視組み合わせのための第1の指示情報が少なくとも2つの候補監視挙動を指示する、ことと、トランシーバを使用して、ネットワークデバイスからダウンリンク制御情報DCIを受信し、DCIが通信装置の監視挙動を指示し、監視挙動が少なくとも2つの候補監視挙動のうちの1つである、ことと、監視組み合わせのための第1の指示情報およびDCIに基づいてダウンリンク制御チャネル（例えばPDCCH）監視挙動を実行することと、をイネーブルにされる。

【0050】

第5の態様のいくつかの実施形態では、プロセッサは、命令を実行して、端末デバイスが、トランシーバを使用して、ネットワークデバイスから監視組み合わせのための第1の指示情報を受信することをイネーブルにする。監視組み合わせのための第1の指示情報は、第1の候補監視挙動および第2の候補監視挙動を含む第1の監視組み合わせ、第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、および第4の候補監視挙動を含む第2の監視組み合わせ、第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、第4の候補監視挙動、および第5の候補監視挙動を含む第3の監視組み合わせ、第3の候補監視挙動および第4の候補監視挙動を含む第4の監視組み合わせ、または、第3の候補監視挙動、第4の候補監視挙動、および第5の候補監視挙動を含む第5の監視組み合わせ、のうちの1つを指示する。加えて、第1の候補監視挙動は、構成された探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、第2の候補監視挙動は、プリセット持続時間内にPDCCH監視を停止することを示し、第3の候補監視挙動は、第1の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、第4の候補監視挙動は、第2の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、第5の候補監視挙動は、第3の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示す。

【0051】

第5の態様のいくつかの実施形態では、監視組み合わせのための第1の指示情報は、第1の監視組み合わせ、第2の監視組み合わせ、または第3の監視組み合わせを指示し、プロセッサは、命令を実行して、端末デバイスが、トランシーバを使用して、ネットワークデバイスからプリセット持続時間の指示情報を受信することをイネーブルにする。

【0052】

第5の態様のいくつかの実施形態では、プロセッサは、命令を実行して、端末デバイスが、DCIに基づいて少なくとも2つの候補監視挙動から監視挙動を決定することをイネーブルにする。

【0053】

第5の態様のいくつかの実施形態では、監視組み合わせのための第1の指示情報は、第1の帯域幅部分BWPの監視組み合わせを指示し、プロセッサは、命令を実行して、端末デバイスが、トランシーバを使用して、ネットワークデバイスから監視組み合わせのための第2の指示情報を受信することをイネーブルにし、監視組み合わせのための第2の指示情報は、第2のBWPの監視組み合わせを指示する。

【0054】

第5の態様のいくつかの実施形態では、第1のBWPの監視組み合わせは、第2のBWPの監視組み合わせと同じである。

【0055】

第5の態様のいくつかの実施形態では、監視組み合わせのための第1の指示情報は、第1のセルの監視組み合わせを指示し、プロセッサは、命令を実行して、端末デバイスが、トランシーバを使用して、ネットワークデバイスから監視組み合わせのための第3の指示情報を受信することをイネーブルにし、監視組み合わせのための第3の指示情報は、第2のセルの監視組み合わせを指示する。

【0056】

第5の態様のいくつかの実施形態では、第1のセルの監視組み合わせは、第2のセルの監視組み合わせと同じである。

【0057】

第5の態様のいくつかの実施形態では、プロセッサは、命令を実行して、端末デバイスが、サポートされる監視組み合わせ情報をネットワークデバイスに送信することをイネーブルにし、サポートされる監視組み合わせ情報は、端末デバイスによってサポートされる監視組み合わせを指示する。

【0058】

第5の態様のいくつかの実施形態では、監視挙動は、タイプ3共通探索空間セットおよび端末デバイス固有の探索空間セットに使用される。

【0059】

第6の態様によれば、ネットワークデバイスが提供される。ネットワークデバイスは、トランシーバ、プロセッサ、およびメモリを含む。メモリは、プロセッサによって実行される命令を記憶する。命令がプロセッサによって実行されるとき、ネットワークデバイスは、トランシーバを使用して、監視組み合わせのための第1の指示情報を端末デバイスに送信し、監視組み合わせのための第1の指示情報が少なくとも2つの候補監視挙動を指示することと、トランシーバを使用して、ダウンリンク制御情報DCIを端末デバイスに送信し、したがって、端末デバイスが監視組み合わせのための第1の指示情報およびDCIに基づいてダウンリンク制御チャネル（例えばPDCCH）監視挙動を実行することと、をイネーブルにされる。監視挙動は、少なくとも2つの候補監視挙動のうちの1つである。

【0060】

第6の態様のいくつかの実施形態では、プロセッサは、命令を実行して、ネットワークデバイスが、トランシーバを使用して、監視組み合わせのための第1の指示情報を端末デバイスに送信することをイネーブルにする。監視組み合わせのための第1の指示情報は、第1の候補監視挙動および第2の候補監視挙動を含む第1の監視組み合わせ、第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、および第4の候補監視挙動を含む第2の監視組み合わせ、第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、第4の候補監視挙動、および第5の候補監視挙動を含む第3の監視組み合わせ、第3の候補監視挙動および第4の候補監視挙動を含む第4の監視組み合わせ、または、第3の候補監視挙動、第4の候補監視挙動、および第5の候補監視挙動を含む第5の監視組み合わせ、のうちの1つを指示する。加えて、第1の候補監視挙動は、構成された探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、第2の候補監視挙動は、プリセット持続時間内にPDCCH監視を停止することを示し、第3の候補監視挙動は、第1の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、第4の候補監視挙動は、第2の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、第5の候補監視挙動は、第3の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示す。

【0061】

第6の態様のいくつかの実施形態では、監視組み合わせのための第1の指示情報は、第1の監視組み合わせ、第2の監視組み合わせ、または第3の監視組み合わせを指示し、プロセッサは、命令を実行して、ネットワークデバイスが、トランシーバを使用して、プリセット持続時間の指示情報を端末デバイスに送信することをイネーブルにする。

【0062】

第6の態様のいくつかの実施形態では、監視組み合わせのための第1の指示情報は、第1の帯域幅部分BWPの監視組み合わせを指示し、プロセッサは、命令を実行して、ネットワークデバイスが、トランシーバを使用して、監視組み合わせのための第2の指示情報を端末デバイスに送信することをイネーブルにし、監視組み合わせのための第2の指示情報は、第2のBWPの監視組み合わせを指示する。

【0063】

第6の態様のいくつかの実施形態では、第1のBWPの監視組み合わせは、第2のBWPの監視組み合わせと同じである。

【0064】

第6の態様のいくつかの実施形態では、監視組み合わせのための第1の指示情報は、第1のセルの監視組み合わせを指示し、プロセッサは、命令を実行して、ネットワークデバイスが、トランシーバを使用して、監視組み合わせのための第3の指示情報を端末デバイスに送信することをイネーブルにし、監視組み合わせのための第3の指示情報は、第2のセルの監視組み合わせを指示する。

【0065】

第6の態様のいくつかの実施形態では、第1のセルの監視組み合わせは、第2のセルの監視組み合わせと同じである。

【0066】

第6の態様のいくつかの実施形態では、プロセッサは、命令を実行して、ネットワークデバイスが、トランシーバを使用して、サポートされる監視組み合わせ情報を端末デバイスから受信することをイネーブルにし、サポートされる監視組み合わせ情報は、端末デバイスによってサポートされる監視組み合わせを指示し、監視組み合わせのための第1の指示情報によって指示される監視組み合わせが、端末デバイスによってサポートされる監視組み合わせに属する。

【0067】

第6の態様のいくつかの実施形態では、監視挙動は、タイプ3共通探索空間セットおよび端末デバイス固有の探索空間セットに使用される。

【0068】

第7の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータ実行可能命令を記憶し、コンピュータ実行可能命令がプロセッサによって実行されると、第1の態様または第1の態様の実施形態のいずれか1つでの方法に基づく動作が実施される、あるいは第2の態様または第2の態様の実施形態のいずれか1つでの方法に基づく動作が実施される。

【0069】

第8の態様によれば、チップまたはチップシステムが提供される。チップまたはチップシステムは、第1の態様または第1の態様の実施形態のいずれか1つでの方法に基づく動作、あるいは第2の態様または第2の態様の実施形態のいずれか1つでの方法に基づく動作を行うように構成された処理回路を含む。

【0070】

第9の態様によれば、コンピュータプログラムまたはコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラムまたはコンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読媒体内に有形に記憶され、コンピュータ実行可能命令を含む。コンピュータ実行可能命令が実行されると、第1の態様または第1の態様の実施形態のいずれか1つでの方法に基づく動作が実施される、あるいは第2の態様または第2の態様の実施形態のいずれか1つでの方法に基づく動作が実施される。

【0071】

本開示の実施形態の上記および他の特徴、利点、および態様は、添付の図面と共に、以下の詳細な説明を参照して、より明らかになる。添付の図面では、同じまたは同様の参照番号は、同じまたは同様の要素を表す。

【図面の簡単な説明】

【0072】

【図1】PDCCH監視の概略図である。

【図2】PDCCH監視をスキップする概略図である。

【図3】4つの探索空間セットをグループ化する概略図である。

【図4】本開示の一実施形態が実施されることができる通信システムの概略図である。

【図5】本開示のいくつかの実施形態による、端末デバイスとネットワークデバイスとの間のプロセスのシグナリング対話の図である。

【図6】本開示のいくつかの実施形態による情報伝送のための通信装置の概略ブロック図である。

【図7】本開示のいくつかの実施形態による情報伝送のための通信装置の別の概略ブロック図である。

【図8】本開示の一実施形態を実施するために使用され得るデバイス例の概略ブロック図である。

【発明を実施するための形態】

【0073】

本開示の実施形態は、添付の図面を参照して以下でより詳細に説明される。本開示のいくつかの実施形態が添付の図面に示されているが、本開示は、様々な形態で実施されてもよく、本明細書に記載される実施形態に限定されると解釈されるべきではないことを理解されたい。それどころか、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全に理解されるように提供される。本開示の添付の図面および実施形態は、単に例として使用されるに過ぎず、本開示の保護範囲を限定することを意図されていないことを理解されたい。

【0074】

本開示の実施形態の説明において、「含む」という用語およびその類似の用語は、開包含、すなわち「～を含むが、それに限定されるものではない」として理解されるべきである。「基づいて」という用語は、「少なくとも部分的に基づいて」と理解されるべきである。「一実施形態」または「この実施形態」という用語は、「少なくとも1つの実施形態」と理解されるべきである。「第1」、「第2」などの用語は、異なる対象または同じ対象を示す場合がある。他の明示的および暗黙的な定義も以下に含まれ得る。

【0075】

本開示の実施形態は、以下に限定されるものではないが、第3世代（3rd Generation，3G）、第4世代（4G）、第5世代（5G）、第6世代（6G）、および別のセルラ通信プロトコルを含む任意の適切な通信プロトコル、無線ローカルエリアネットワーク通信プロトコル、例えば、電気電子技術者協会（Institute of Electrical and Electronics Engineers，IEEE）802．11、および／または現在知られているかまたは将来開発される他の任意のプロトコルに従って実施され得る。

【0076】

本開示の実施形態の技術的解決策は、任意の適切な通信プロトコルに準拠する通信システム、例えば、ジェネラル・パケット・ラジオ・サービス（General Packet Radio Service，GPRS）、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ（Global System for Mobile Communications，GSM）、エンハンスト・データ・レート・フォーGSMエボリューション（Enhanced Data rate for GSM Evolution，EDGE）システム、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーションズ・サービス（Universal Mobile Telecommunications Service，UMTS）システム、ロング・ターム・エボリューション（Long Term Evolution，LTE）システム、広帯域符号分割多元接続（Wideband Code Division Multiple Access，WCDMA（登録商標））システム、符号分割多元接続2000（Code Division Multiple Access，CDMA 2000）システム、時分割同期符号分割多元接続（Time Division－Synchronization Code Division Multiple Access，TD－SCDMA）システム、周波数分割複信（Frequency Division Duplex，FDD）システム、時分割複信（Time Division Duplex，TDD）システム、第5世代（5G）システム、すなわち新無線（New Radio，NR）システム、第6世代（6G）システムなどに適用される。

【0077】

例示の目的で、本開示の実施形態は、3GPP（登録商標）におけるNR通信システムの文脈で以下に説明される。しかしながら、本開示の実施形態は、通信システムに限定されず、類似の課題を有する任意の通信システム、例えば、無線ローカルエリアネットワーク（WLAN）、有線通信システム、または将来開発される別の通信システムに適用され得ることを理解されたい。

【0078】

本開示で使用される「端末デバイス」という用語は、ネットワークデバイスまたは別の端末デバイスと有線通信または無線通信を行うことができる任意の端末デバイスを意味する。端末デバイスは、時にはユーザ機器（User Equipment，UE）と呼ばれることがある。端末デバイスは、任意のタイプのモバイル端末、固定端末、または携帯端末であってもよい。例えば、端末デバイスとしては、移動電話、局、ユニット、デバイス、モバイル端末（Mobile Terminal，MT）、サブスクリプションプラットフォーム、ポータブル・サブスクリプション・プラットフォーム、インターネットノード、コミュニケータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、パーソナル通信システムデバイス、パーソナルナビゲーションデバイス、パーソナルデジタルアシスタント（Personal Digital Assistant，PDA）、測位デバイス、ラジオ放送受信機、電子書籍デバイス、ゲームデバイス、モノのインターネット（Internet of Things，IoT）デバイス、車載デバイス、航空機、仮想現実（Virtual Reality，VR）デバイス、拡張現実（Augmented Reality，AR）デバイス、ウェアラブルデバイス、5Gネットワーク内の端末デバイス、発展型公衆陸上移動体ネットワーク（Public Land Mobile Network，PLMN）内の任意の端末デバイス、通信に使用され得る別のデバイス、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。これは、本開示の実施形態において限定されない。

【0079】

本開示で使用される「ネットワークデバイス」という用語は、端末デバイスと通信するように構成され得るエンティティまたはノード、例えばアクセスネットワークデバイスである。アクセスネットワークデバイスは、装置、例えば、モバイル端末に無線通信機能を提供するために無線アクセスネットワーク内に配置される無線アクセスネットワーク（Radio Access Network，RAN）デバイスであってもよい。アクセスネットワークデバイスは、様々なタイプの基地局を含むことができる。例えば、アクセスネットワークデバイスは、マクロ基地局、マイクロ基地局、ピコ基地局、フェムト基地局、中継局、アクセスポイント、遠隔無線ユニット（Remote Radio Unit，RRU）、無線ヘッド（Radio Head，RH）、遠隔無線ヘッド（Remote Radio Head，RRH）などを様々な形態で含むことができる。異なる無線アクセス技術を使用するシステムでは、アクセスネットワークデバイスの名前は異なり得る。例えば、アクセスネットワークデバイスは、ロング・ターム・エボリューション（Long Term Evolution，LTE）ネットワーク内の発展型ノードB（evolved NodeB，eNBまたはeNodeB）と呼ばれ、3Gネットワーク内のノードB（NodeB，NB）と呼ばれ、5Gネットワーク内のgノードB（gNB）またはNRノードB（NR NB）と呼ばれる、などである。いくつかのシナリオでは、アクセスネットワークデバイスは、中央ユニット（Central Unit，CU）および／または分散型ユニット（Distributed Unit，DU）を含み得る。CUおよびDUは、異なる場所に配置されることができる。例えば、DUは高トラフィック領域内に遠隔配置され、CUは中央機器室内に配置される。あるいは、CUおよびDUは同じ機器室内に配置されてもよい。あるいは、CUおよびDUは、同じラック内の異なる構成要素であってもよい。説明を簡単にするために、本出願の後続の実施形態では、端末デバイスに無線通信機能を提供する前述の装置は、ネットワークデバイスと集合的に呼ばれる。これは、本開示の実施形態において具体的には限定されない。

【0080】

物理ダウンリンクチャネルは、上位層から情報を搬送するリソース要素（Resource Element，RE）のセットに対応する。PDCCHは、スケジューリング情報および他の制御情報を搬送する物理ダウンリンクチャネルである。PDCCHは、アップリンクデータおよび／またはダウンリンクデータのスケジューリング情報を搬送することができ、端末デバイスは、スケジューリング情報を取得するために、PDCCH監視を定期的に実行することができる。端末デバイスが監視を通じてスケジューリング情報を取得する場合、端末デバイスは、スケジューリング情報に基づいて、物理ダウンリンク共有チャネル（Physical Downlink Shared Channel，PDSCH）を通じてダウンリンクデータをさらに受信するか、または物理アップリンク共有チャネル（Physical Uplink Shared Channel，PUSCH）を通じてアップリンクデータをさらに送信することができる。PDCCHは、アップリンク電力制御コマンドワードやスロットフォーマットなどの情報をさらに搬送することができる。異なる制御情報を搬送するPDCCHは、異なる無線ネットワーク一時識別子（Radio Network Temporary Identifier，RNTI）を使用することによってスクランブルされ得る。

【0081】

PDCCH上で端末デバイスによって実行される監視（monitoring）は、リスニング（listening）、検出（detecting）などとも呼ばれることがあることに留意されたい。この用語は、本出願の実施形態において限定されない。

【0082】

PDCCHは、1つまたは複数の連続した制御チャネル要素（Control Channel Element，CCE）のアグリゲーション上で伝送され、1つのCCEが、6つのリソース要素グループ（Resource Element Group，REG）に対応し得る。ネットワークデバイスは、端末デバイスのための少なくとも1つの探索空間セット（Search Space Set，SSS）を構成することができ、1つの探索空間セットが、候補PDCCHのグループを定義するために使用され得る。端末デバイスは、探索空間セットの構成情報に基づいてPDCCH監視機会（Monitoring Occasion，MO）を決定することができ、図1に示されるように、決定されたPDCCH監視機会にPDCCH監視をさらに行うことができる。PDCCH監視機会は、PDCCH候補場所とも呼ばれることがある。

【0083】

探索空間セットの構成情報は、下記（1）～（7）のうちの少なくとも1つを含むことができる。
（1）探索空間セットの、探索空間セットを識別するために使用される識別情報、
（2）探索空間セットに関連付けられた制御リソースセット（control resource set，CORESET）の識別情報、ただし、CORESETは、PDCCHを搬送するために使用される時間周波数リソースセットを示し、1つのCORESETは、周波数領域内のいくつかの連続したまたは不連続なリソースブロック（Resource Block，RB）を含み、時間領域内の1つまたは複数の連続したシンボルを含む、
（3）PDCCH監視周期性（例えば、Ksで表される）およびオフセット（例えば、Osで表される）、ただし、KsおよびOsの次元はスロット（slot）であり得る、または任意選択で、Osの次元はシンボルであり得る、
（4）スロット内のPDCCH監視パターン（pattern）、ただし、スロット内のPDCCH監視パターンは、スロット内のPDCCH監視シンボルとも呼ばれ、PDCCH監視用のスロット内の、探索空間セットに関連付けられたCORESETの開始シンボルを指示する、
（5）持続時間（例えば、Tsで表される）、ただし、持続時間は、探索空間セットが存在する連続スロットの数を示し、TsはKs未満であり、Tsの値は1スロットであり得る、
（6）アグリゲーションレベルおよび各アグリゲーションレベルに対応するPDCCH候補（PDCCH candidate）の数、および
（7）探索空間セットタイプ指示情報、ただし、探索空間セットタイプ指示情報は、探索空間セットが共通探索空間セット（Common Search Space set，CSS set）であるか、それともユーザ機器固有の探索空間セット（UE－specific Search Space set，USS set）であるかを指示する。例えば、共通探索空間セットはCSSと呼ばれることがあり、ユーザ機器固有の探索空間セットはUSSと呼ばれることがある。

【0084】

例えば、共通探索空間セットは、以下の無線ネットワーク一時識別子（Radio Network Temporary Identifier，RNTI）、すなわち、割り込み－RNTI（Interruption RNTI，INT－RNTI）、スロットフォーマット指示－RNTI（Slot Format Indication－RNTI，SFI－RNTI）、送信電力制御－物理アップリンク共有チャネル－RNTI（Transmit Power Control－Physical Uplink Shared Channel－RNTI，TPC－PUSCH－RNTI）、送信電力制御－物理アップリンク制御チャネル－RNTI（Transmit Power Control－Physical Uplink Control Channel－RNTI，TPC－PUCCH－RNTI）、送信電力制御－サウンディング基準信号－RNTI（Transmit Power Control－Sounding Reference Symbols－RNTI，TPC－SRS－RNTI）、取消指示－RNTI（Cancellation Indication－RNTI，CI－RNTI）、一次セル上のセル－RNTI（Cell－RNTI，C－RNTI）、変調符号化スキーム－C－RNTI（Modulation and Coding Scheme－Cell－RNTI，MCS－C－RNTI）、構成されたスケジューリング－RNTI（Configured Scheduling－RNTI，CS－RNTI）、省電力化－RNTI（Power Saving－RNTI，PS－RNTI）などのいずれか1つによってスクランブルされたDCIを搬送するPDCCHを監視するために主に使用され得るタイプ3共通探索空間（type－3 CSS）セットを含む。

【0085】

例えば、ユーザ機器固有の探索空間セットは、以下のRNTI、すなわち、C－RNTI、MCS－C－RNTI、半永続的チャネル状態指示－RNTI（Semi Persistent－Channel State Indication－RNTI，SP－CSI－RNTI）、CS－RNTI、サイドリンク－RNTI（Side Link－RNTI，SL－RNTI）、SL－CS－RNTI、サイドリンク半永続的スケジューリング車両－RNTI（SL Semi－Persistent Scheduling V－RNTI）などのいずれか1つによってスクランブルされたDCIを搬送するPDCCHを監視するために使用され得る。

【0086】

加えて、探索空間セットのタイプがCSSである場合、ネットワークデバイスは、PDCCH候補場所で監視される、ダウンリンク制御情報（Downlink Control Information，DCI）フォーマット（format）、例えば、DCIフォーマット0＿0、DCIフォーマット1＿0、DCIフォーマット2＿0、DCIフォーマット2＿1、DCIフォーマット2＿2、DCIフォーマット2＿3、DCIフォーマット2＿4、DCIフォーマット2＿5、またはDCIフォーマット2＿6をさらに構成する。探索空間セットのタイプがUSSである場合、ネットワークデバイスは、PDCCH候補場所で監視されるDCIフォーマット、例えば、DCIフォーマット0＿0、DCIフォーマット1＿0、DCIフォーマット0＿1、DCIフォーマット1＿1、DCIフォーマット0＿2、DCIフォーマット1＿2、DCIフォーマット3＿0、またはDCIフォーマット3＿1をさらに構成する。例えば、異なるDCIフォーマットに対応する異なる使用法が表1に示される。しかしながら、表1は一例にすぎず、実際のシナリオではより多くのまたはより少ないタイプのDCIフォーマットが存在し得ることを理解されたい。いくつかのシナリオでは、DCIフォーマットは、表1のものとは異なる使用法を有し得る。

【0087】

したがって、端末デバイスは、探索空間セットの構成情報に基づいてPDCCH監視を行うことができる。具体的には、端末デバイスは、探索空間セットの構成情報に含まれるPDCCH監視周期性およびオフセットやスロット内のPDCCH監視パターンなどに基づいて、探索空間セットに関連付けられたCORESET上のPDCCHを監視することができる。

【0088】

【表1】

【0089】

端末デバイスは、PDCCH監視周期性に基づいてPDCCH監視を定期的に行い得ることが学習されることができる。しかしながら、ネットワークデバイスと端末デバイスとの間に送信されるべきサービスがない場合、端末デバイスの定期的な監視は電力消費の浪費を引き起こす。端末デバイスの電力消費を低減するために、不要なPDCCH監視は、PDCCH監視をスキップするメカニズムまたは探索空間セットグループ切り替えメカニズムを使用することによって可能な限り低減され得る。

【0090】

PDCCH監視をスキップ（skip）するメカニズム

【0091】

具体的には、ネットワークデバイスは、DCIを使用して、端末デバイスが後続の持続時間中にPDCCH監視をスキップすること（または持続時間中にPDCCH監視を停止すること、または持続時間中にPDCCH監視を行わないこと）を指示することができる。

【0092】

図2は、PDCCH監視200をスキップする概略図である。図2を参照のこと。PDCCH監視機会210に、端末デバイスは、PDCCH監視によりネットワークデバイスからDCIを取得し、DCIは、端末デバイスに、後続の持続時間（Tskipで表される）にPDCCH監視をスキップすることを指示すると仮定される。この場合、端末デバイスは、Tskip内の220～250に対してPDCCH監視を行わず、Tskipの後でPDCCH監視機会260にPDCCH監視を行い続ける。図2の220～250は、探索空間セットの構成情報に基づいて監視がスキップされ決定されるPDCCH監視機会であることが理解され得る。

【0093】

加えて、例えば、スキップされた持続時間（skipped duration）Tskipは、DCIを使用することによって指示され、かつ／または無線リソース制御（Radio Resource Control，RRC）シグナリングを使用することによって構成されるか、またはプロトコルを使用することによって事前定義されることができる。例えば、RRCシグナリングは、複数のスキップされた持続時間の値を構成するために使用され、DCIを使用して、複数の値のうちの1つを現在のスキップされた持続時間として指示することができる。

【0094】

PDCCH監視をスキップすることは、タイプ3共通探索空間セットに対してPDCCH監視をスキップすることと、ユーザ機器固有の探索空間セットに対してPDCCH監視をスキップすることと、を含むことに留意されたい。別のタイプの共通探索空間セット、例えば、タイプ0、タイプ0A、タイプ1、およびタイプ2の共通探索空間セットの場合、端末デバイスは、C－RNTI、MCS－C－RNTI、またはCS－RNTIによってスクランブルされたDCIでPDCCH監視をスキップしてもよく、またはスキップしなくてもよい。これは、本開示の実施形態において限定されない。タイプ0、タイプ0A、タイプ1、およびタイプ2の共通探索空間セットについて、端末デバイスがSI－RNTI、RA－RNTI、TC－RNTI、またはP－RNTIによってスクランブルされたDCIでPDCCH監視を行うかどうかは、本開示の実施形態において限定されない。

【0095】

タイプ0およびタイプ0Aの共通探索空間セットは、システム情報－RNTI（System Information RNTI，SI－RNTI）によってスクランブルされたDCIでPDCCH監視を行うために使用され得る。タイプ1共通探索空間セットは、ランダムアクセス－RNTI（Random Access－RNTI，RA－RNTI）、メッセージB－RNTI（MessageB－RNTI，MsgB－RNTI）、または一時セル－RNTI（Temporary Cell－RNTI，TC－RNTI）によってスクランブルされたDCIでPDCCH監視を行うために使用され得る。タイプ2共通探索空間セットは、ページング－RNTI（Paging－RNTI，P－RNTI）によってスクランブルされたDCIでPDCCH監視を行うために使用され得る。タイプ0、タイプ0A、タイプ1、およびタイプ2の共通探索空間セットについて、端末デバイスがSI－RNTI、RA－RNTI、MsgB－RNTI、またはP－RNTIによってスクランブルされたDCIでPDCCH監視を行うスロットにおいて、端末デバイスは、C－RNTI、MCS－C－RNTI、またはCS－RNTIによってスクランブルされたDCI（DCIフォーマット0＿0およびDCIフォーマット1＿0）でPDCCH監視を行うことができる。

【0096】

このようにして、端末デバイスは、電力消費を低減するために、持続時間Tskip内のPDCCH監視をスキップすることによりスリープ状態に入ることができる。

【0097】

端末デバイスがPDCCH監視をスキップすることは、PDCCH監視を停止（stop）すること、PDCCH監視を行わないこと、などとも呼ばれことがあることに留意されたい。この用語は、本出願の実施形態において限定されない。

【0098】

探索空間セットグループ（Search Space Set Group，SSSG）切替メカニズム

【0099】

図1を参照する部分を参照のこと。1つのダウンリンク帯域幅部分（Band Width Part，BWP）について、ネットワークデバイスは、端末デバイスのために複数の探索空間セット（SS set）を構成することができる。さらに、複数の探索空間セットは、例えば、2つのグループ、3つのグループ、または4つ以上のグループにグループ化され得る。

【0100】

探索空間セットがグループ化されるとき、探索空間セットの構成情報は、探索空間セットが属するSSSGを指示する指示情報をさらに含むことができる。例えば、1つのダウンリンクBWP内の探索空間セットが2つのグループ、すなわちSSSG 0およびSSSG 1にグループ化されると仮定される。指示情報は、探索空間セットが第1のグループ（SSSG 0）に属するか、第2のグループ（SSSG 1）に属するかを指示することができる。例えば、探索空間セットが3つのグループ、すなわちSSSG 0、SSSG 1、およびSSSG 2にグループ化されると仮定される。指示情報は、探索空間セットが第1のグループ（SSSG 0）に属するか、第2のグループ（SSSG 1）に属するか、第3のグループ（SSSG 2）に属するかを指示することができる。このようにして、端末デバイスは、指示されたSSSG内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うだけでよい。これにより、PDCCH監視を行う回数を減らし、電力消費を低減することができる。特定の探索空間セットが、同時に2つまたは3つの異なるSSSGに属し得ることが理解され得る。

【0101】

グループ化されないSS setについて、端末デバイスは、SS setの構成情報に基づいてPDCCH監視を依然として行うことが理解され得る。これは、本開示の実施形態において限定されない。

【0102】

図3は、1つのダウンリンクBWP内の4つの探索空間セットのグループ化300の概略図である。図3を参照のこと。4つの探索空間セットは、PDCCH監視周期性のスパース度に基づいて、2つのグループ、すなわちSSSG 0およびSSSG 1にグループ化され得る。SSSG 0は探索空間セット3および探索空間セット4を含み、SSSG 1は探索空間セット1および探索空間セット2を含む。

【0103】

例えば、端末デバイスに指示された探索空間セットグループがSSSG 1であると仮定されると、端末デバイスは、SSSG 1に属する探索空間セット1および探索空間セット2に基づいてPDCCH監視を行うことができ、探索空間セット3および探索空間セット4に基づいてPDCCH監視を行う必要はない。SSSG 1に属する探索空間セットのPDCCH監視周期性はより疎であるため、監視回数が減らされることができ、電力消費が低減されることができる。

【0104】

任意選択で、ネットワークデバイスは、端末デバイスが探索空間セットグループを切り替えることをさらに指示することができる。例えば、ネットワークデバイスは、DCI内のビットフィールドを使用してSSSG切り替えを明示的に指示するか、またはDCIを使用してSSSG切り替えを暗黙的に指示することができる。

【0105】

例えば、探索空間セットが2つのグループ、すなわちSSSG 0およびSSSG 1にグループ化されると仮定される。明示的な指示方法は以下の通りであり得る、すなわち、DCI内の特定のビットフィールドは「0」であり、端末デバイスがSSSG 0に属する探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを指示する。DCI内の特定のビットフィールドは「1」であり、端末デバイスがSSSG 1に属する探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを指示する。あるいは、明示的な指示方法は以下の通りであり得る、すなわち、DCI内の特定のビットフィールドは「0」であり、端末デバイスが現在のSSSGに属する探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを指示する、すなわち、SSSG切り替えは行われない。DCI内の特定のビットフィールドは「1」であり、端末デバイスがSSSG切り替えを行い（現在のSSSGがSSSG 0である場合、端末デバイスはSSSG 1に切り替える、または、現在のSSSGがSSSG 1である場合、端末デバイスはSSSG 0に切り替える）、切り替えによって取得されたSSSGに属する探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを指示する。暗黙的な指示方法は以下の通りであり得る、すなわち、現在のPDCCH監視のSSSGはSSSG 0であり、端末デバイスが特定のDCIまたは任意のDCIを監視するとき、端末デバイスはSSSG 1に切り替える、または現在のPDCCH監視のSSSGはSSSG 1であり、端末デバイスが特定のDCIまたは任意のDCIを監視するとき、端末デバイスはSSSG 0に切り替える。

【0106】

別の例では、すべての探索空間セットが3つのグループ、すなわちSSSG 0、SSSG 1、およびSSSG 2にグループ化されると仮定される。明示的な指示方法は以下の通りであり得る、すなわち、DCI内の特定のビットフィールドは「00」であり、端末デバイスがSSSG 0に属する探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを指示する。DCI内の特定のビットフィールドは「01」であり、端末デバイスがSSSG 1に属する探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを指示する。DCI内の特定のビットフィールドは「10」であり、端末デバイスがSSSG 2に属する探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを指示する。DCI内の特定のビットフィールド「11」が予約され得る。あるいは、明示的な指示方法は以下の通りであり得る、すなわち、DCI内の特定のビットフィールドは「0」であり、端末デバイスが現在のSSSGに属する探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを指示する、すなわち、SSSG切り替えは行われない。DCI内の特定のビットフィールドは「1」であり、端末デバイスがSSSG切り替えを行い、切り替えによって取得されたSSSGに属する探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを指示する。SSSG切り替えは以下の通りであり得る、すなわち、現在のSSSGがSSSG 0である場合、端末デバイスはSSSG 1に切り替える、現在のSSSGがSSSG 1である場合、端末デバイスはSSSG 2に切り替える、または、現在のSSSGがSSSG 2である場合、端末デバイスはSSSG 0に切り替える。暗黙的な指示方法は以下の通りであり得る、すなわち、現在のPDCCH監視のSSSGはSSSG xであり、端末デバイスが特定のDCIまたは任意のDCIを監視するとき、端末デバイスはSSSG yに切り替える。SSSG xおよびSSSG yはプロトコルで事前定義されてもよく、例えば、SSSG xはSSSG 0であり、SSSG yはSSSG 1である。

【0107】

任意選択で、端末デバイスは、代替として、タイマに基づいてSSSGを切り替えてもよい。

【0108】

例えば、探索空間セットが2つのグループ、すなわちSSSG 0およびSSSG 1にグループ化されると仮定される。端末デバイスは、現在のSSSG（例えば、SSSG 1）に属する探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行い、タイマを開始する。タイマが満了した後、端末デバイスはSSSG 0に切り替え、SSSG 0に属する探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行う。

【0109】

別の例では、探索空間セットが3つのグループ、すなわちSSSG 0、SSSG 1、およびSSSG 2にグループ化されると仮定される。端末デバイスは、現在のSSSG（例えば、SSSG 1）に属する探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行い、タイマを開始する。タイマが満了した後、端末デバイスはSSSG 2に切り替え、SSSG 2に属する探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行い、タイマをリセットする。タイマが満了した後、端末デバイスはSSSG 0に切り替え、SSSG 0に属する探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行う。別の例では、端末デバイスは、SSSG 1に属する探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行い、タイマを開始する。タイマが満了した後、端末デバイスはSSSG 0に切り替え、SSSG 0に属する探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行う。端末デバイスは、SSSG 2に属する探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行い、タイマを開始する。タイマが満了した後、端末デバイスはSSSG 0に切り替え、SSSG 0に属する探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行う。言い換えれば、端末デバイスが、SSSG 1の探索空間セットまたはSSSG 2の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を現在行うかどうかにかかわらず、タイマが満了した後、端末デバイスはSSSG 0に切り替える。

【0110】

SSSGに属する探索空間セットに基づくPDCCH監視は、SSSGに属するタイプ3共通探索空間セットおよびユーザ機器固有の探索空間セットに基づくPDCCH監視を意味することに留意されたい。これに対応して、複数の探索空間セットをグループ化することは、タイプ3共通探索空間セットおよびユーザ機器固有の探索空間セットをグループ化することを意味することが理解され得る。

【0111】

したがって、端末デバイスは、電力消費を低減するために、アクティブダウンリンクBWP内のいくつかの探索空間セットのみに基づいてPDCCH監視を行うようにSSSGを切り替える。

【0112】

複数の異なる監視挙動は、例えば、以下では第1の候補監視挙動～第5の候補監視挙動であり得る、というのは、端末デバイスによるPDCCH監視が、PDCCH監視をスキップするメカニズムおよび探索空間セットグループ切り替えメカニズムに基づいて定義され得るからである。

【0113】

第1の候補監視挙動：PDCCHは、構成された探索空間セットに基づいて監視される。具体的には、PDCCHは、探索空間セットの構成情報に基づいて監視され得る、ただし、探索空間セットの構成情報はPDCCH監視周期性を含む。それは、PDCCH監視をスキップするメカニズムがアクティブにされない、または適用されないことと理解され得る。アクティブダウンリンクBWP内の探索空間セットグループが端末デバイスに対して構成されていない場合、端末デバイスは、アクティブダウンリンクBWP内の構成された探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことができる。アクティブダウンリンクBWP内の探索空間セットグループが端末デバイスに対して構成されている場合、端末デバイスは、現在のSSSGに属する探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことができる。

【0114】

第2の候補監視挙動：PDCCH監視が、スキップされた持続時間（skipped duration）内にスキップされる（または停止される）、すなわち、PDCCH監視をスキップするメカニズム。

【0115】

第3の候補監視挙動：PDCCHは、SSSG 0に属する探索空間セットに基づいて監視される。具体的には、SSSG 1の探索空間セットおよびSSSG 2の探索空間セット（SSSG 2が存在する場合）に基づくPDCCHの監視が停止される。

【0116】

第4の候補監視挙動：PDCCHは、SSSG 1に属する探索空間セットに基づいて監視される。具体的には、SSSG 0の探索空間セットおよびSSSG 2の探索空間セット（SSSG 2が存在する場合）に基づくPDCCHの監視が停止される。

【0117】

第5の候補監視挙動：PDCCHは、SSSG 2に属する探索空間セットに基づいて監視される。具体的には、SSSG 0の探索空間セットおよびSSSG 1の探索空間セットに基づくPDCCHの監視が停止される。

【0118】

いくつかの例では、第1の候補監視挙動はBehavior 1として表されてもよく、第2の候補監視挙動はBehavior 1Aとして表されてもよく、第3の候補監視挙動はBehavior 2として表されてもよく、第4の候補監視挙動はBehavior 2Aとして表されてもよく、第5の候補監視挙動はBehavior 2Bとして表されてもよい。

【0119】

端末デバイスは、第1の候補監視挙動～第5の候補監視挙動のうちの1つに基づいてPDCCH監視を行うことができる。しかしながら、現在、端末デバイスが特定の監視挙動をどのように決定するかを指示する有効な解決策はない。5つの候補監視挙動がランダムに指示され得る場合、端末デバイスの実装の複雑さが増大し、追加の利益はもたらされない。

【0120】

これを考慮して、本開示の一実施形態は、ネットワークデバイスが端末デバイスのための監視組み合わせを構成する解決策を提供する。端末デバイスは、端末デバイスの電力消費を効果的に低減するとともに、端末デバイスの実装の複雑さを軽減するために、構成された監視組み合わせ指示に基づいて監視挙動を決定することができる。

【0121】

図4は、本開示の一実施形態が実施されることができる通信システム400の概略図である。図4に示されるシステム400は、端末デバイス410およびネットワークデバイス420を含む。端末デバイス410は、ネットワークデバイス420と通信することができる。

【0122】

図4は一例に過ぎないことが理解され得る。端末デバイス410のタイプ、ネットワークデバイス420のタイプ、通信システム400によって使用される通信プロトコルなどは、本開示の実施形態において限定されない。以下では、図4に示される通信システム400を参照して本開示のいくつかの実施形態を説明する。

【0123】

図5は、本開示のいくつかの実施形態による、端末デバイス410とネットワークデバイス420との間のプロセス500のシグナリング対話の図である。

【0124】

ネットワークデバイス420は、監視組み合わせのための第1の指示情報を端末デバイス410に送信する（510）、ただし、監視組み合わせのための第1の指示情報は少なくとも2つの候補監視挙動を指示する。

【0125】

本開示の実施形態に関連する候補監視挙動は、第1の候補監視挙動、第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、第4の候補監視挙動、および第5の候補監視挙動を含む。第1の候補監視挙動は、構成された探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、第2の候補監視挙動は、プリセット持続時間内にPDCCH監視を停止することを示し、第3の候補監視挙動は、第1の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、第4の候補監視挙動は、第2の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、第5の候補監視挙動は、第3の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示す。

【0126】

具体的には、監視組み合わせのための第1の指示情報によって指示される監視組み合わせは、第1の監視組み合わせ、第2の監視組み合わせ、第3の監視組み合わせ、第4の監視組み合わせ、または第5の監視組み合わせのうちの1つであり得る。別の例では、監視組み合わせのための第1の指示情報によって指示される監視組み合わせは、第1の監視組み合わせ、第2の監視組み合わせ、第4の監視組み合わせ、または第5の監視組み合わせのうちの1つであり得る。

【0127】

第1の監視組み合わせは、第1の候補監視挙動および第2の候補監視挙動を含む。第2の監視組み合わせは、第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、および第4の候補監視挙動を含む。第3の監視組み合わせは、第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、第4の候補監視挙動、および第5の候補監視挙動を含む。第4の監視組み合わせは、第3の候補監視挙動および第4の候補監視挙動を含む。第5の監視組み合わせは、第3の候補監視挙動、第4の候補監視挙動、および第5の候補監視挙動を含む。

【0128】

本開示の実施形態では、ネットワークデバイス420は、RRCシグナリングを使用して、第1の監視組み合わせ、第2の監視組み合わせ、第3の監視組み合わせ、第4の監視組み合わせ、または第5の監視組み合わせを端末デバイス410に明示的または暗黙的に指示することができる。

【0129】

具体的には、ネットワークデバイス420は、PDCCH監視をスキップするメカニズムおよび探索空間セットグループ切り替えメカニズムに基づいて、監視組み合わせのための第1の指示情報を構成することができる。例えば、アクティブダウンリンクBWP内の探索空間セットグループが端末デバイス410に対して構成されない場合、監視組み合わせのための第1の指示情報によって指示される少なくとも2つの候補監視挙動は、第3の候補監視挙動、第4の候補監視挙動、および第5の候補監視挙動を含まない。アクティブダウンリンクBWP内の探索空間セットが2つのグループにグループ化される場合、監視組み合わせのための第1の指示情報によって指示される少なくとも2つの候補監視挙動は、第5の候補監視挙動を含まない。

【0130】

いくつかの実施形態では、RRCシグナリングの特定のパラメータが、第1の監視組み合わせ、第2の監視組み合わせ、第3の監視組み合わせ、第4の監視組み合わせ、または第5の監視組み合わせのいずれか1つを指示するために、監視組み合わせのための第1の指示情報として使用され得る。

【0131】

例えば、特定のパラメータは、PDCCH監視適応（PdcchMonitorAdaptation）パラメータであってもよく、ネットワークデバイス420は、PdcchMonitorAdaptationを使用して監視組み合わせを指示してもよい。例えば、パラメータは以下の通りである。
PdcchMonitorAdaptation ENUMERATED｛Beh 1and1A，Beh 1Aand2and2A，Beh 1Aand2and2Aand2B，Beh 2and2A，Beh 2and2Aand2B｝

【0132】

「ENUMERATED」は列挙を示す。「Beh 1and1A」は、第1の候補監視挙動および第2の候補監視挙動を含む第1の監視組み合わせを示す。「Beh 1Aand2and2A」は、第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、および第4の候補監視挙動を含む第2の監視組み合わせを示す。「Beh 1Aand2and2Aand2B」は、第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、第4の候補監視挙動、および第5の候補監視挙動を含む第3の監視組み合わせを示す。「Beh 2and2A」は、第3の候補監視挙動および第4の候補監視挙動を含む第4の監視組み合わせを示す。「Beh 2and2Aand2B」は、第3の候補監視挙動、第4の候補監視挙動、および第5の候補監視挙動を含む第5の監視組み合わせを示す。

【0133】

例えば、特定のパラメータは、RRCの情報要素（Information Element，IE）に含まれ得る、例えば、PDCCH構成（PDCCH－Config）に含まれ得る、BWPダウンリンク専用（BWP－DownlinkDedicated）に含まれ得る、またはサービングセル構成（ServingCellConfig）に含まれ得る。

【0134】

任意選択で、少なくとも2つの候補監視挙動が第2の候補監視挙動を含むとき、ネットワークデバイス420は、スキップされた持続時間（skipped duration）をさらに構成することができる。例えば、ネットワークデバイス420は、プリセット持続時間の指示情報を端末デバイス410に送信することができ、したがって、端末デバイス410は、プリセット持続時間でPDCCH監視を停止する。プリセット持続時間の指示情報は、PDCCH構成に含まれ得る、またはPDCCH構成から独立し得ることが理解され得る。これは、本開示において限定されない。プリセット持続時間の時間単位は、秒、ミリ秒、フレーム、サブフレーム、スロット、PDCCH監視機会の数、いくつかの連続スロットを含むスロットセットなどであり得る。これは、本開示において限定されない。

【0135】

いくつかの実施形態では、RRCシグナリングは、列挙により少なくとも2つの候補監視挙動を直接構成することができ、例えば、少なくとも2つの候補監視挙動を｛パラメータ1、パラメータ2、．．．、パラメータN｝の形態で構成することができる。各パラメータは、1つの候補監視挙動に対応する。

【0136】

具体的には、｛Beh 1，Beh 1A｝は、第1の候補監視挙動および第2の候補監視挙動を含む第1の監視組み合わせを示すことができる。
｛Beh 1A，Beh 2，Beh 2A｝は、第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、および第4の候補監視挙動を含む第2の監視組み合わせを示す。
｛Beh 1A，Beh 2，Beh 2A，Beh 2B｝は、第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、第4の候補監視挙動、および第5の候補監視挙動を含む第3の監視組み合わせを示す。
｛Beh 2，Beh 2A｝は、第3の候補監視挙動および第4の候補監視挙動を含む第4の監視組み合わせを示す。
｛Beh 2，Beh 2A，Beh 2B｝は、第3の候補監視挙動、第4の候補監視挙動、および第5の候補監視挙動を含む第5の監視組み合わせを示す。

【0137】

いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス420は、第1の監視組み合わせ、第2の監視組み合わせ、第3の監視組み合わせ、第4の監視組み合わせ、または第5の監視組み合わせのいずれか1つを指示するために、RRCシグナリングの第1の特定のパラメータおよび第2の特定のパラメータの組み合わせを使用することができる。

【0138】

例えば、第1の特定のパラメータは、PDCCH監視適応（PdcchMonitorAdaptation）であってもよく、第2の特定のパラメータは、探索空間セットグループの数（nrofSearchSpaceSetGroup）であってもよい。例えば、パラメータは以下の通りである。
PdcchMonitorAdaptation ENUMERATED｛PdcchSkipping，PdcchSkippingAndSearchSpaceSetGroupSwitching，SearchSpaceSetGroupSwitching｝
nrofSearchSpaceSetGroup INTEGER（2，3）

【0139】

「ENUMERATED」は列挙を示し、「INTEGER」は整数を示す。

【0140】

具体的には、PdcchMonitorAdaptationが「PdcchSkipping」を指示することは、第1の候補監視挙動および第2の候補監視挙動を含む第1の監視組み合わせを示す。

【0141】

具体的には、PdcchMonitorAdaptationが「PdcchSkippingAndSearchSpaceSetGroupSwitching」を指示し、nrofSearchSpaceSetGroupが「2」を指示することは、第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、および第4の候補監視挙動を含む第2の監視組み合わせを示す。任意選択で、PdcchMonitorAdaptationが「PdcchSkippingAndSearchSpaceSetGroupSwitching」を指示することは、代替的に、第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、および第4の候補監視挙動を含む第2の監視組み合わせを示す。

【0142】

具体的には、PdcchMonitorAdaptationが「PdcchSkippingAndSearchSpaceSetGroupSwitching」を指示し、nrofSearchSpaceSetGroupが「3」を指示することは、第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、第4の候補監視挙動、および第5の候補の監視挙動を含む第3の監視組み合わせを示す。

【0143】

具体的には、PdcchMonitorAdaptationが「SearchSpaceSetGroupSwitching」を指示し、nrofSearchSpaceSetGroupが「2」を指示することは、第3の候補監視挙動および第4の候補監視挙動を含む第4の監視組み合わせを示す。

【0144】

具体的には、PdcchMonitorAdaptationが「SearchSpaceSetGroupSwitching」を指示し、nrofSearchSpaceSetGroupが「3」を指示することは、第3の候補監視挙動、第4の候補監視挙動、および第5の候補監視挙動を含む第5の監視組み合わせを示す。

【0145】

任意選択で、少なくとも2つの候補監視挙動が第2の候補監視挙動を含むとき、ネットワークデバイス420は、スキップされた持続時間（skipped duration）をさらに構成することができる。例えば、ネットワークデバイス420は、プリセット持続時間の指示情報を端末デバイス410に送信することができ、したがって、端末デバイス410は、プリセット持続時間でPDCCHを監視するのを停止する。プリセット持続時間の指示情報は、PDCCH構成に含まれ得る、またはPDCCH構成から独立し得る（例えば、他の構成情報を使用して送信する）ことが理解され得る。これは、本開示において限定されない。プリセット持続時間の時間単位は、秒、ミリ秒、フレーム、サブフレーム、スロット、PDCCH監視機会の数、いくつかの連続スロットを含むスロットセットなどであり得る。これは、本開示において限定されない。

【0146】

いくつかの実施形態では、ネットワークデバイス420は、第1の監視組み合わせ、第2の監視組み合わせ、第3の監視組み合わせ、第4の監視組み合わせ、または第5の監視組み合わせのいずれか1つを指示するために、RRCシグナリングの第3の特定のパラメータおよび第4の特定のパラメータの組み合わせを使用することができる。

【0147】

例えば、第3の特定のパラメータは、PDCCH監視が停止されるスキップされた持続時間（skipped duration）を指示することができる。第3の特定のパラメータは、PDCCH構成に含まれ得る、またはPDCCH構成から独立し得る。これは、本開示において限定されない。

【0148】

例えば、第4の特定のパラメータは、探索空間セットが属するSSSGのインデックスを指示することができる、ただし、インデックスは、0、1、または2のうちの少なくとも1つであり得る。第4の特定のパラメータは、探索空間セットの構成情報に含まれ得る。一例として、探索空間セットSS set 1が使用される。探索空間セットの構成情報は第4の特定のパラメータを含むことができ、第4の特定のパラメータは、探索空間セットが属するSSSGのインデックスを示す。

【0149】

具体的には、ネットワークデバイス420は、第1の候補監視挙動および第2の候補監視挙動を含む第1の監視組み合わせを示すために、第3の特定のパラメータを構成し、第4の特定のパラメータを構成しない。ネットワークデバイス420は、第3の特定のパラメータおよび第4の特定のパラメータを構成し、第4の特定のパラメータは、第2の候補の監視挙動、第3の候補の監視挙動、および第4の候補の監視挙動を含む第2の監視組み合わせを示すために、0および1の2つのタイプを有する。ネットワークデバイス420は、第3の特定のパラメータおよび第4の特定のパラメータを構成し、第4の特定のパラメータは、第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、第4の候補監視挙動、および第5の候補監視挙動を含む第3の監視組み合わせを示すために、0、1、および2の3つのタイプを有する。ネットワークデバイス420は、第4の特定のパラメータを構成し、第3の特定のパラメータを構成せず、第4の特定のパラメータは、第3の候補の監視挙動および第4の候補の監視挙動を含む第4の監視組み合わせを示すために、0および1の2つのタイプを有する。ネットワークデバイス420は、第4の特定のパラメータを構成し、第3の特定のパラメータを構成せず、第4の特定のパラメータは、第3の候補の監視挙動、第4の候補の監視挙動、および第5の監視挙動を含む第5の監視組み合わせを示すために、0、1、および2の3つのタイプを有する。

【0150】

追加的または任意選択的に、ネットワークデバイス420は、探索空間セットの構成情報を端末デバイス410にさらに送信することができる。探索空間セットの構成情報は、探索空間セットの識別情報、探索空間セットと関連付けられた制御リソースセット、PDCCH監視周期性およびオフセット、スロット内のPDCCH監視パターン、持続時間、アグリゲーションレベルおよび各アグリゲーションレベルに対応するPDCCH候補の数、探索空間セットタイプ指示情報などのうちの少なくとも1つを含み得る。

【0151】

任意選択で、本開示のいくつかの実施形態では、監視組み合わせのための第1の指示情報は、第1のBWPの監視組み合わせを指示することができる。加えて、ネットワークデバイス420は、監視組み合わせのための第2の指示情報を端末デバイス410にさらに送信することができる。監視組み合わせのための第2の指示情報は、第2のBWPの監視組み合わせを指示する。監視組み合わせのための第1の指示情報は、第1の監視組み合わせ、第2の監視組み合わせ、第3の監視組み合わせ、第4の監視組み合わせ、または第5の監視組み合わせのうちの1つを指示することができる。監視組み合わせのための第2の指示情報は、第1の監視組み合わせ、第2の監視組み合わせ、第3の監視組み合わせ、第4の監視組み合わせ、または第5の監視組み合わせのうちの1つを指示することができる。本明細書では説明のための例として2つのBWPが使用されているが、これはより多くのBWPの場合にも適用可能であることが理解され得る。例えば、BWPごとに、それぞれのBWPの監視組み合わせが指示され得る。これに対応して、第1の候補監視挙動は、アクティブダウンリンクBWP内の構成された探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、第2の候補監視挙動は、アクティブダウンリンクBWP内のプリセット持続時間内にPDCCH監視を停止することを示し、第3の候補監視挙動は、アクティブダウンリンクBWP内の第1の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、第4の候補監視挙動は、アクティブダウンリンクBWP内の第2の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、第5の候補監視挙動は、アクティブダウンリンクBWP内の第3の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示す。

【0152】

端末デバイス410に対して複数のBWPが構成されるとき、監視組み合わせは、異なるBWPに対して別々に構成され得る。加えて、異なるBWPに対して構成された監視組み合わせは同じであっても異なっていてもよいことが理解され得る。例えば、ネットワークデバイス420は、同じセルに属する複数のBWPに対して同じ監視組み合わせを構成することができる。

【0153】

任意選択で、本開示のいくつかの実施形態では、監視組み合わせのための第1の指示情報は、第1のセルの監視組み合わせを指示することができる。加えて、ネットワークデバイス420は、監視組み合わせのための第3の指示情報を端末デバイス410にさらに送信することができる。監視組み合わせのための第3の指示情報は、第2のセルの監視組み合わせを指示する。端末デバイス410に対して複数のセルが構成されるとき、監視組み合わせは、異なるセルに対して別々に構成され得る。加えて、異なるセルに対して構成された監視組み合わせは同じであっても異なっていてもよいことが理解され得る。例えば、ネットワークデバイス420は、同じセルグループに属する複数のセルに対して同じ監視組み合わせを構成することができる。

【0154】

任意選択で、本開示のいくつかの実施形態では、監視組み合わせのための第1の指示情報は、第1のセルグループの監視組み合わせを指示することができる。加えて、ネットワークデバイス420は、監視組み合わせのための第4の指示情報を端末デバイス410にさらに送信することができる。監視組み合わせのための第4の指示情報は、第2のセルグループの監視組み合わせを指示する。端末デバイス410に対して複数のセルグループが構成されるとき、監視組み合わせは、異なるセルグループに対して別々に構成され得る。加えて、異なるセルグループに対して構成された監視組み合わせは同じであっても異なっていてもよいことが理解され得る。

【0155】

図5に示されるように、追加的または任意選択的に、端末デバイス410は、サポートされる監視組み合わせ情報をネットワークデバイス420に送信し得る（502）。

【0156】

具体的には、サポートされる監視組み合わせ情報は、端末デバイス410によってサポートされる監視組み合わせを指示することができる。端末デバイス410によってサポートされる監視組み合わせは、第1の監視組み合わせ、第2の監視組み合わせ、第3の監視組み合わせ、第4の監視組み合わせ、および第5の監視組み合わせのうちの少なくとも1つを含むことができる。加えて、これに対応して、ネットワークデバイス420によって送信された監視組み合わせのための第1の指示情報によって指示される監視組み合わせにおける候補監視挙動は、端末デバイス410によってサポートされる監視組み合わせにおける候補監視挙動の部分集合または全体集合である。サポートされる監視組み合わせ情報は、UE能力情報またはUE支援情報に含まれ得る。別の例では、端末デバイス410によってサポートされる監視組み合わせは、第1の監視組み合わせ、第2の監視組み合わせ、第4の監視組み合わせ、および第5の監視組み合わせのうちの少なくとも1つを含むことができる。

【0157】

いくつかの実施形態では、端末デバイス410によってサポートされる監視組み合わせは、UE能力情報またはUE支援情報内の第1のパラメータを使用することによって指示され得る。例えば、第1のパラメータは、サポートされるPDCCH監視適応（supportedPdcchMonitoringAdaptation）であってもよく、例えば、パラメータは以下の通りである。
supportedPdcchMonitoringAdaptation ENUMERATED｛Beh 1and1A，Beh 2and2A，Beh 2and2Aand2B，Beh 1Aand2and2A，Beh 1Aand2and2Aand2B｝

【0158】

「ENUMERATED」は列挙を示す。「Beh 1and1A」は、第1の候補監視挙動および第2の候補監視挙動を含む第1の監視組み合わせを示す。「Beh 1Aand2and2A」は、第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、および第4の候補監視挙動を含む第2の監視組み合わせを示す。「Beh 1Aand2and2Aand2B」は、第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、第4の候補監視挙動、および第5の候補監視挙動を含む第3の監視組み合わせを示す。「Beh 2and2A」は、第3の候補監視挙動および第4の候補監視挙動を含む第4の監視組み合わせを示す。「Beh 2and2Aand2B」は、第3の候補監視挙動、第4の候補監視挙動、および第5の候補監視挙動を含む第5の監視組み合わせを示す。

【0159】

いくつかの実施形態では、UE能力情報またはUE支援情報は、列挙により、端末デバイス410によってサポートされる監視組み合わせを直接指示することができ、例えば、監視組み合わせを｛パラメータ1、パラメータ2、．．．、パラメータN｝の形態で構成することができる。各パラメータは、1つの候補監視挙動に対応する。

【0160】

具体的には、｛Beh 1，Beh 1A｝は、第1の候補監視挙動および第2の候補監視挙動を含む第1の監視組み合わせを示すことができる。
｛Beh 1A，Beh 2，Beh 2A｝は、第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、および第4の候補監視挙動を含む第2の監視組み合わせを示す。
｛Beh 1A，Beh 2，Beh 2A，Beh 2B｝は、第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、第4の候補監視挙動、および第5の候補監視挙動を含む第3の監視組み合わせを示す。
｛Beh 2，Beh 2A｝は、第3の候補監視挙動および第4の候補監視挙動を含む第4の監視組み合わせを示す。
｛Beh 2，Beh 2A，Beh 2B｝は、第3の候補監視挙動、第4の候補監視挙動、および第5の候補監視挙動を含む第5の監視組み合わせを示す。

【0161】

いくつかの実施形態では、端末デバイス410によってサポートされる監視組み合わせは、UE能力情報またはUE支援情報内の第2のパラメータおよび第3のパラメータの組み合わせを使用することによって指示され得る。例えば、第2のパラメータは、サポートされるPDCCH監視適応（supportedPdcchMonitoringAdaptation）であってもよく、第3のパラメータは、サポートされる探索空間セットグループの数（supportedNrofSearchSpaceSetGroup）であってもよい。例えば、パラメータは以下の通りである。
PdcchMonitoringAdaptation：：＝ SEQUENCE｛
supportedPdcchMonitoringAdaptation ENUMERATED｛PdcchSkipping，SearchSpaceSetGroupSwitching，PdcchSkippingAndSearchSpaceSetGroupSwitching｝
supportedNrofSearchSpaceSetGroup INTEGER（2，3）
｝

【0162】

「ENUMERATED」は列挙を示し、「INTEGER」は整数を示す。

【0163】

具体的には、supportedPdcchMonitoringAdaptationが「PdcchSkipping」を指示することは、第1の候補監視挙動および第2の候補監視挙動を含む第1の監視組み合わせを示す。

【0164】

具体的には、supportedPdcchMonitoringAdaptationが「PdcchSkippingAndSearchSpaceSetGroupSwitching」を指示し、かつsupportedNrofSearchSpaceSetGroupが「2」を指示することは、第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、および第4の候補監視挙動を含む第2の監視組み合わせを示す。任意選択で、supportedPdcchMonitoringAdaptationが「PdcchSkippingAndSearchSpaceSetGroupSwitching」を指示することは、第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、および第4の候補監視挙動を含む第2の監視組み合わせを示す。

【0165】

具体的には、supportedPdcchMonitoringAdaptationが「PdcchSkippingAndSearchSpaceSetGroupSwitching」を指示し、かつsupportedNrofSearchSpaceSetGroupが「3」を指示することは、第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、第4の候補監視挙動、および第5の候補の監視挙動を含む第3の監視組み合わせを示す。

【0166】

具体的には、supportedPdcchMonitoringAdaptationが「SearchSpaceSetGroupSwitching」を指示し、かつsupportedNrofSearchSpaceSetGroupが「2」を指示することは、第3の候補監視挙動および第4の候補監視挙動を含む第4の監視組み合わせを示す。

【0167】

具体的には、supportedPdcchMonitoringAdaptationが「SearchSpaceSetGroupSwitching」を指示し、かつsupportedNrofSearchSpaceSetGroupが「3」を指示することは、第3の候補監視挙動、第4の候補監視挙動、および第5の候補監視挙動を含む第5の監視組み合わせを示す。

【0168】

ネットワークデバイス420は、端末デバイス410からのサポートされる監視組み合わせ情報に基づいて監視組み合わせのための第1の指示情報を決定し得ることが理解されることができる。次いで、ネットワークデバイス420は、RRCシグナリングを使用して、監視組み合わせのための第1の指示情報を端末デバイス410に送信することができる。例えば、サポートされる監視組み合わせ情報によって指示される監視組み合わせから1つの監視組み合わせが選択されてもよく、監視組み合わせのための第1の指示情報は、選択された監視組み合わせを指示する。

【0169】

プロセス500において、ネットワークデバイス420は、DCIを端末デバイス410に送信する（520）。

【0170】

具体的には、端末デバイス410は、探索空間セットの構成情報に基づいてPDCCH監視機会を決定することができ、決定されたPDCCH監視機会にPDCCH監視をさらに行うことができる。PDCCH監視機会に、端末デバイス410は、監視を通じてネットワークデバイス420からDCIを取得する。DCIはPDCCH上で搬送される。

【0171】

DCIは、端末デバイス410の監視挙動を指示することができ、指示された監視挙動は、監視組み合わせのための第1の指示情報に含まれる少なくとも2つの候補監視挙動のうちの1つに属する。

【0172】

プロセス500において、端末デバイス410は、監視組み合わせのための第1の指示情報およびDCIに基づいてPDCCH監視挙動を実行することができる（530）。

【0173】

追加的または任意選択的に、端末デバイス410は、監視組み合わせのための第1の指示情報およびDCIに基づいて、少なくとも2つの候補監視挙動から監視挙動を決定することができる（522）。

【0174】

監視組み合わせのための第1の指示情報によって指示される監視組み合わせは、少なくとも2つの候補監視挙動を含む。DCIの値に対応する候補監視挙動は、DCIの特定の値に基づいて少なくとも2つの候補監視挙動から選択され得る。

【0175】

本開示の実施形態では、DCIは、プリセットビット数を有することができる。例えば、プリセットビット数は、1ビット、2ビット、または3ビット以上であってもよい。例えば、プリセットビット数は2ビットである。DCIは、4つの異なる値、すなわち00、01、10、および11を有することができる。2ビットは、DCI内の2つの連続したビット、例えば、同じフィールド内の2ビット、または2つの分離された独立したビット、例えば、2つの独立したフィールドがそれぞれ1ビットを有することが理解され得る。さらに、4つの異なる値は、2つの分離された独立したビットによって示される値として理解され得る。

【0176】

いくつかの実施形態では、監視挙動は、表2に示される例を使用して決定され得る。例えば、監視組み合わせのための第1の指示情報が第2の監視組み合わせを指示し、DCIが第1の値であるとき、監視挙動は第2の候補監視挙動として決定される。監視組み合わせのための第1の指示情報が第5の監視組み合わせを指示し、DCIが第2の値であるとき、監視挙動は第4の候補監視挙動として決定される。任意選択で、監視組み合わせのための第1の指示情報が第1の監視組み合わせを指示し、DCIが第2の値、第3の値、または第4の値のいずれか1つであるとき、監視挙動は第1の候補監視挙動として決定される。表2に示される第1の値、第2の値、第3の値、および第4の値は、互いに等しくない。例えば、第1の値は00であり、第2の値は01であり、第3の値は10であり、第4の値は11である。しかしながら、当業者は、これが一例に過ぎないことを理解することができる。これを考慮して、別の異なる例が得られてもよく、それでもなお本開示の保護範囲内に入る。

【0177】

【表2】

【0178】

表2は、本開示の一例のみを示すことに留意されたい。別の例では、監視組み合わせのための第1の指示情報が第1の監視組み合わせを指示するとき、DCIは、第2の候補監視挙動を指示する第1の値であってもよく、DCIは、第1の候補監視挙動を指示する第2の値であってもよい。あるいは、DCIは、第2の候補監視挙動を指示する第2の値であってもよく、DCIは、第1の候補監視挙動を指示する第1の値であってもよい。あるいは、DCIは、第2の候補監視挙動を指示する第3の値であってもよく、DCIは、第1の候補監視挙動を指示する第4の値であってもよい、などである。本明細書に例は列挙されない。

【0179】

他のいくつかの実施形態では、決定された監視挙動が第2の候補監視挙動であるとき、固定されたプリセット持続時間（すなわち、スキップされた持続時間）が使用され得る、または複数の異なるプリセット持続時間が使用され得る。一例が表3に示されている。

【0180】

【表3】

【0181】

表3は、監視組み合わせのための第1の指示情報が第1の監視組み合わせまたは第2の監視組み合わせを指示する場合のみを示していることに留意されたい。別の場合については、表2を参照のこと。表3は一例に過ぎないことが理解され得る。他の実施形態を得るために、表3に従って様々な変形がなされ得る。

【0182】

他のいくつかの実施形態では、監視挙動は、DCIの値とRRCシグナリングにおける少なくとも2つの候補監視挙動の位置またはインデックスとの間の1対1の対応関係に従って決定され得る。いくつかの実施形態では、RRCシグナリングは、列挙によって少なくとも2つの候補監視挙動を構成することができる。例えば、RRCシグナリングに構成された少なくとも2つの候補監視挙動が｛Beh 1A，Beh 2，Beh 2A｝である場合、DCIが第1の値であることは、第1のインデックスの候補監視挙動、すなわち第2の候補監視挙動Beh 1Aに対応する。DCIが第2の値であることは、第2のインデックスの候補監視挙動、すなわち第3の候補監視挙動Beh 2に対応する。DCIが第3の値であることは、第3のインデックスの候補監視挙動、すなわち第4の候補監視挙動Beh 2Aに対応する。一例では、監視挙動は、DCIの値とRRCシグナリングにおける少なくとも2つの候補監視挙動の位置またはインデックスとの間の1対多の対応関係に従って決定され得る。例えば、RRCシグナリングに構成された少なくとも2つの候補監視挙動が｛Beh 1A，Beh 2，Beh 2A｝である場合、DCIが第1の値であることは、第1のインデックスの候補監視挙動、すなわち第2の候補監視挙動Beh 1Aに対応し、第1のプリセット持続時間が使用される。DCIが第2の値であることは、第1のインデックスの候補監視挙動、すなわち第2の候補監視挙動Beh 1Aに対応し、第2のプリセット持続時間が使用される。DCIが第3の値であることは、第2のインデックスの候補監視挙動、すなわち第3の候補監視挙動Beh 2に対応する。DCIが第4の値であることは、第3のインデックスの候補監視挙動、すなわち第4の候補監視挙動Beh 2Aに対応する。

【0183】

端末デバイス410によって決定された監視挙動は、タイプ3共通探索空間セットおよび端末デバイス固有の探索空間セットに使用され得ることが理解され得る。例えば、監視挙動が第2の候補監視挙動であり、タイプ3共通探索空間セットおよび端末デバイス固有の探索空間セットのために監視がプリセット持続時間内に停止され得る、PDCCHはプリセット持続時間後に監視されると仮定される。別のタイプの共通探索空間セット、例えば、タイプ0、タイプ0A、タイプ1、およびタイプ2の共通探索空間セットの場合、端末デバイス410は、C－RNTI、MCS－C－RNTI、またはCS－RNTIによってスクランブルされたDCIでPDCCH監視をスキップしてもスキップしなくてもよい。これは、本開示の実施形態において限定されない。タイプ0、タイプ0A、タイプ1、およびタイプ2の共通探索空間セットについて、端末デバイスがSI－RNTI、RA－RNTI、TC－RNTI、またはP－RNTIによってスクランブルされたDCIでPDCCH監視を行うかどうかは、本開示の実施形態において限定されない。

【0184】

端末デバイス410が複数のBWPで構成され、監視組み合わせが異なるBWPに対して別々に構成されるとき、DCIはBWP識別子（Identifier，ID）をさらに示すことができる。端末デバイス410は、BWP IDに対応するBWPと前述の実施形態との監視組み合わせに基づいて監視挙動を決定することができる。

【0185】

このようにして、本開示の実施形態では、ネットワークデバイスは、端末デバイスのための監視組み合わせを構成することができ、次いで、端末デバイスは、構成された監視組み合わせおよびネットワークデバイスからのDCIに基づいて監視挙動を決定することができる。端末デバイスは、不要なPDCCH監視を減らすために、監視挙動を実行する。これは、電力消費を大幅に低減する。加えて、本開示の実施形態における監視組み合わせ構成方法に基づいて、複数の監視挙動の適切な組み合わせが実施され、端末デバイスの実施の複雑さが低減される。

【0186】

本開示の実施形態では、「第1」、「第2」、「第3」などは、複数の対象物が異なっていてもよいが、2つの対象物が同じであってもよいことを示すことのみを意図されていることを理解されたい。「第1」、「第2」、「第3」などは、本開示の実施形態に対する限定として解釈されるべきではない。

【0187】

本開示の実施形態における方式、事例、カテゴリ、および実施形態への分割は、単に説明を容易にするために意図されており、特定の限定を構成するものではないことをさらに理解されたい。方式、カテゴリ、事例、および実施形態の特徴は、論理的であれば互いに組み合わされ得る。

【0188】

前述の内容は、本開示の実施形態の範囲を限定するのではなく、当業者が本開示の実施形態をよりよく理解するのを助けることのみを意図されていることをさらに理解されたい。当業者は、上記の内容に基づいて様々な修正、変更、組み合わせなどを行うことができる。修正された、変更された、または組み合わされた解決策も、本開示の実施形態の範囲内にある。

【0189】

前述の内容の説明は、実施形態間の違いを強調することに焦点を当てており、実施形態の同じまたは類似の内容については、互いに参照することをさらに理解されたい。簡単にするために、本明細書では詳細はさらに説明されない。

【0190】

図6は、本開示のいくつかの実施形態による情報伝送のための通信装置600の概略ブロック図である。装置600は、端末デバイス410、端末デバイス410の一部（例えば、チップ）などとして実装され得る。これは、本開示において限定されない。

【0191】

図6に示されるように、装置600は、第1の受信モジュール610、第2の受信モジュール620、および実行モジュール630を含む。第1の受信モジュール610は、ネットワークデバイスから監視組み合わせのための第1の指示情報を受信し、監視組み合わせのための第1の指示情報が少なくとも2つの候補監視挙動を指示する、ように構成される。第2の受信モジュール620は、ネットワークデバイスからダウンリンク制御情報DCIを受信するように構成され、DCIは通信装置の監視挙動を示し、端末デバイスの監視挙動を示し、監視挙動は少なくとも2つの候補監視挙動のうちの1つである。実行モジュール630は、監視組み合わせための第1の指示情報およびDCIに基づいてダウンリンク制御チャネル（例えば、PDCCH）監視挙動を実行するように構成される。

【0192】

具体的には、いくつかの実施形態では、第1の受信モジュール610は、ネットワークデバイスから監視組み合わせのための第1の指示情報を受信するように構成され得る。監視組み合わせのための第1の指示情報は、第1の候補監視挙動および第2の候補監視挙動を含む第1の監視組み合わせ、第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、および第4の候補監視挙動を含む第2の監視組み合わせ、第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、第4の候補監視挙動、および第5の候補監視挙動を含む第3の監視組み合わせ、第3の候補監視挙動および第4の候補監視挙動を含む第4の監視組み合わせ、または、第3の候補監視挙動、第4の候補監視挙動、および第5の候補監視挙動を含む第5の監視組み合わせ、のうちの1つを指示する。第1の候補監視挙動は、構成された探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、第2の候補監視挙動は、プリセット持続時間内にPDCCH監視を停止することを示し、第3の候補監視挙動は、第1の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、第4の候補監視挙動は、第2の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、第5の候補監視挙動は、第3の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示す。

【0193】

監視組み合わせのための第1の指示情報が、第1の監視組み合わせ、第2の監視組み合わせ、または第3の監視組み合わせを指示するとき、装置600は、ネットワークデバイスからプリセット持続時間の指示情報を受信するように構成された第3の受信モジュール640をさらに含む。

【0194】

追加的または任意選択的に、装置600は、DCIに基づいて少なくとも2つの候補監視挙動から監視挙動を決定するように構成された決定モジュール650をさらに含むことができる。

【0195】

いくつかの実施形態では、監視組み合わせのための第1の指示情報は、第1の帯域幅部分BWPの監視組み合わせを指示し、第1の受信モジュール610は、ネットワークデバイスから監視組み合わせのための第2の指示情報を受信し、監視組み合わせのための第2の指示情報が第2のBWPの監視組み合わせを指示する、ようにさらに構成される。任意選択的に、第1のBWPの監視組み合わせは、第2のBWPの監視組み合わせと同じである。

【0196】

いくつかの実施形態では、監視組み合わせのための第1の指示情報は、第1のセルの監視組み合わせを指示し、第1の受信モジュール610は、ネットワークデバイスから監視組み合わせのための第3の指示情報を受信し、監視組み合わせのための第3の指示情報が第2のセルの監視組み合わせを指示する、ようにさらに構成される。任意選択的に、第1のセルの監視組み合わせは、第2のセルの監視組み合わせと同じである。

【0197】

図6に示されるように、装置600は、サポートされる監視組み合わせ情報をネットワークデバイスに送信し、サポートされる監視組み合わせ情報が、通信装置によってサポートされる監視組み合わせを指示する、ように構成された送信モジュール660をさらに含むことができる。

【0198】

いくつかの実施形態では、実行モジュール630によって実行される監視挙動は、タイプ3共通探索空間セットおよび端末デバイス固有の探索空間セットに使用される。

【0199】

本開示の実施形態におけるモジュールまたはユニットへの分割は一例であり、論理的な機能分割にすぎず、実際の実装中の別の分割方式であってもよい。加えて、本開示の実施形態における機能モジュールは、1つのユニットに統合されてもよく、または物理的に単独で存在してもよく、あるいは2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。統合ユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよく、またはソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。

【0200】

図6の装置600は、図5を参照して端末デバイス410によって実行される前述のプロセスを実施するように構成されることができる。簡潔にするため、本明細書では詳細は再度説明されない。

【0201】

図7は、本開示のいくつかの実施形態による情報伝送のための通信装置700の概略ブロック図である。装置700は、ネットワークデバイス420、ネットワークデバイス420の一部（例えば、チップ）などとして実装され得る。これは、本開示において限定されない。

【0202】

図7に示されるように、装置700は、第1の送信モジュール710および第2の送信モジュール720を含む。第1の送信モジュール710は、監視組み合わせのための第1の指示情報を端末デバイスに送信し、監視組み合わせのための第1の指示情報が少なくとも2つの候補監視挙動を指示する、ように構成される。第2の送信モジュール720は、ダウンリンク制御情報DCIを端末デバイスに送信し、したがって、端末デバイスが監視組み合わせのための第1の指示情報およびDCIに基づいてダウンリンク制御チャネル（例えばPDCCH）監視挙動を実行する、ように構成される、ただし、監視挙動は少なくとも2つの候補監視挙動のうちの1つである。

【0203】

具体的には、いくつかの実施形態では、第1の送信モジュール710は、監視組み合わせのための第1の指示情報を端末デバイスに送信するように構成され得る。監視組み合わせのための第1の指示情報は、第1の候補監視挙動および第2の候補監視挙動を含む第1の監視組み合わせ、第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、および第4の候補監視挙動を含む第2の監視組み合わせ、第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、第4の候補監視挙動、および第5の候補監視挙動を含む第3の監視組み合わせ、第3の候補監視挙動および第4の候補監視挙動を含む第4の監視組み合わせ、または、第3の候補監視挙動、第4の候補監視挙動、および第5の候補監視挙動を含む第5の監視組み合わせ、のうちの1つを指示する。第1の候補監視挙動は、構成された探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、第2の候補監視挙動は、プリセット持続時間内にPDCCH監視を停止することを示し、第3の候補監視挙動は、第1の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、第4の候補監視挙動は、第2の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、第5の候補監視挙動は、第3の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示す。

【0204】

監視組み合わせのための第1の指示情報が、第1の監視組み合わせ、第2の監視組み合わせ、または第3の監視組み合わせ指示するとき、装置700は、プリセット持続時間の指示情報を端末デバイスに送信するように構成された第3の送信モジュール730をさらに含む。

【0205】

いくつかの実施形態では、監視組み合わせのための第1の指示情報は、第1の帯域幅部分BWPの監視組み合わせを指示し、第1の送信モジュール710は、監視組み合わせのための第2の指示情報を端末デバイスに送信し、監視組み合わせのための第2の指示情報が第2のBWPの監視組み合わせを指示する、ようにさらに構成される。任意選択的に、第1のBWPの監視組み合わせは、第2のBWPの監視組み合わせと同じである。

【0206】

いくつかの実施形態では、監視組み合わせのための第1の指示情報は、第1のセルの監視組み合わせを指示し、第1の送信モジュール710は、監視組み合わせのための第3の指示情報を端末デバイスに送信し、監視組み合わせのための第3の指示情報が第2のセルの監視組み合わせを指示する、ようにさらに構成される。任意選択的に、第1のセルの監視組み合わせは、第2のセルの監視組み合わせと同じである。

【0207】

図7に示されるように、装置700は、サポートされる監視組み合わせ情報を端末デバイスから受信し、サポートされる監視組み合わせ情報が、端末デバイスによってサポートされる監視組み合わせを指示し、監視組み合わせのための第1の指示情報によって指示される監視組み合わせが、端末デバイスによってサポートされる監視組み合わせに属するする、ように構成された受信モジュール740をさらに含むことができる。

【0208】

いくつかの実施形態では、監視挙動は、タイプ3共通探索空間セットおよび端末デバイス固有の探索空間セットに使用される。

【0209】

本開示の実施形態におけるモジュールまたはユニットへの分割は一例であり、論理的な機能分割にすぎず、実際の実装中の別の分割方式であってもよい。加えて、本開示の実施形態における機能モジュールは、1つのユニットに統合されてもよく、または物理的に単独で存在してもよく、あるいは2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。統合ユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよく、またはソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。

【0210】

図7の装置700は、図5を参照してネットワークデバイス420によって実行される前述のプロセスを実施するように構成されることができる。簡潔にするため、本明細書では詳細は再度説明されない。

【0211】

図8は、本開示の一実施形態を実施するために使用され得るデバイス例800の概略ブロック図である。デバイス800は、図4の端末デバイス410に実装され得るまたは含まれ得る、あるいは図4のネットワークデバイス420に実装され得るまたは含まれ得る。図に示されるように、デバイス800は、1つまたは複数のプロセッサ810と、プロセッサ810に結合される1つまたは複数のメモリ820と、プロセッサ810に結合される通信モジュール840と、を含む。

【0212】

通信モジュール840は、双方向通信のために構成され得る。通信モジュール840は、通信のための少なくとも1つの通信インタフェースを有することができる。通信インタフェースは、別のデバイスと通信するために必要な任意のインタフェースを含むことができる。

【0213】

プロセッサ810は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプのものとすることができ、以下、すなわち、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ（Digital Signal Processor，DSP）、またはコントローラベースのマルチコア・コントローラ・アーキテクチャのうちの1つまたは複数のうちの少なくとも1つを含むことができるが、これらに限定されない。デバイス800は、複数のプロセッサ、例えば、特定用途向け集積回路チップを有することができ、この集積回路チップは、主プロセッサに同期されるクロックに適時に属する。

【0214】

メモリ820は、1つまたは複数の不揮発性メモリと1つまたは複数の揮発性メモリとを含むことができる。不揮発性メモリの例は、以下、すなわち、読み出し専用メモリ（Read－Only Memory，ROM）824、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ（Erasable Programmable Read Only Memory，EPROM）、フラッシュメモリ、ハードディスク、コンパクトディスク（Compact Disc，CD）、デジタル多用途ディスク（Digital Versatile Disc，DVD）、または他の磁気記憶装置および／または光学記憶装置のうちの少なくとも1つを含むが、これに限定されない。揮発性メモリの例は、以下、すなわち、ランダムアクセスメモリ（Random Access Memory，RAM）822、または電源オフ持続時間の間持続しない別の揮発性メモリの少なくとも一方を含むが、これに限定されない。

【0215】

コンピュータプログラム830は、関連プロセッサ810によって実行されるコンピュータ実行可能命令を含む。プログラム830は、ROM 824に記憶され得る。プロセッサ810は、プログラム830をRAM 822にロードすることにより、任意の適切な動作および処理を実行することができる。

【0216】

本開示の実施形態は、デバイス800が図4～図6を参照して論じられた任意のプロセスを実行することをイネーブルにするために、プログラム830を使用することによって実施され得る。本開示の実施形態は、代替として、ハードウェアまたはソフトウェアとハードウェアの組み合わせを使用することによって実施され得る。

【0217】

プログラム830は、コンピュータ可読媒体に有形に含まれてもよく、コンピュータ可読媒体は、デバイス800に（例えば、メモリ820に）、またはデバイス800によってアクセスされ得る別の記憶デバイスに含まれてもよい。プログラム830は、実行のためにコンピュータ可読媒体からRAM 822にロードされてもよい。コンピュータ可読媒体は、ROM、EPROM、フラッシュメモリ、ハードディスク、CD、DVDなどの任意のタイプの有形不揮発性メモリを含むことができる。

【0218】

いくつかの実施形態では、デバイス800の通信モジュール840は、送信機および受信機（またはトランシーバ）として実装されてもよく、監視組み合わせのための第1の指示情報や端末デバイスによってサポートされる監視組み合わせ情報などの情報を送信／受信するように構成されてもよい。加えて、デバイス800は、スケジューラ、コントローラ、および無線周波数／アンテナのうちの1つまたは複数をさらに含むことができる。本開示では詳細は説明されない。

【0219】

例えば、図8のデバイス800は、電子デバイス、または電子デバイスのチップもしくはチップシステムとして実装され得る。これは、本開示の実施形態において限定されない。

【0220】

本開示の一実施形態は、チップをさらに提供する。チップは、入力インタフェース、出力インタフェース、および処理回路を含むことができる。本開示のこの実施形態では、入力インタフェースおよび出力インタフェースは、シグナリングまたはデータ交換を完了するように構成されてもよく、処理回路は、シグナリングまたはデータ情報の生成および処理を完了するように構成されてもよい。

【0221】

本開示の一実施形態は、前述の実施形態のいずれか1つにおける機能を実施するためにコンピューティングデバイスをサポートするように構成されたプロセッサを含むチップシステムをさらに提供する。可能な設計では、チップシステムはメモリをさらに含むことができる。メモリは、必要なプログラム命令およびデータを記憶するように構成される。プロセッサがプログラム命令を実行すると、チップシステムがインストールされたデバイスは、前述の実施形態のいずれか1つの方法を実行することをイネーブルにされる。例えば、チップシステムは、1つまたは複数のチップを含むことができ、あるいはチップおよび別の個別構成要素を含むことができる。

【0222】

本開示の一実施形態は、メモリに結合されるように構成されたプロセッサをさらに提供する。メモリは命令を記憶し、プロセッサが命令を実行すると、プロセッサは、前述の実施形態のいずれか1つにおける方法および機能を実行することをイネーブルにされる。

【0223】

本開示の一実施形態は、命令を含むコンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で動作するとき、コンピュータは、前述の実施形態のいずれか1つにおける方法および機能を実行することをイネーブルにされる。

【0224】

本開示の一実施形態は、コンピュータ命令を記憶するコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。プロセッサが命令を実行すると、プロセッサは、前述の実施形態のいずれか1つにおける方法および機能を実行することをイネーブルにされる。

【0225】

一般に、本開示の様々な実施形態は、ハードウェアもしくは専用回路、ソフトウェア、論理、またはこれらの任意の組み合わせによって実施され得る。いくつかの態様は、ハードウェアによって実施されてもよく、他の態様は、ファームウェアまたはソフトウェアによって実施されてもよく、コントローラ、マイクロプロセッサ、または別のコンピューティングデバイスによって実施されてもよい。本開示の実施形態の態様は、ブロック図、フローチャート、または他の図として図示および例示されているが、本明細書に記載のブロック、装置、システム、技術、または方法は、例えば、非限定的な例、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路、論理、汎用ハードウェア、コントローラ、他のコンピューティングデバイス、またはそれらの組み合わせとして実装され得ることを理解されたい。

【0226】

本開示は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体に有形に記憶された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品は、コンピュータ実行可能命令、例えば、添付の図面を参照してプロセス／方法を実行するために実際のまたは仮想のターゲットプロセッサ上のデバイスで実行される、プログラムモジュールに含まれる命令を含む。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行する、または特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などを含む。様々な実施形態において、プログラムモジュールの機能が組み合わされてもよく、またはプログラムモジュールの機能が必要に応じて分割されてもよい。プログラムモジュールのための機械実行可能命令が、ローカルにまたは分散型デバイス内で実行され得る。分散型デバイスでは、プログラムモジュールは、ローカルな遠隔記憶媒体に配置され得る。

【0227】

本開示に開示される方法を実施するために使用されるコンピュータプログラムコードは、1つまたは複数のプログラミング言語で書かれてもよい。コンピュータプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または別のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供され得る、したがって、プログラムコードがコンピュータまたは別のプログラマブルデータ処理装置によって実行されると、フローチャートおよび／またはブロック図で指定された機能／動作が実施される。プログラムコードは、すべてコンピュータ上で、部分的にコンピュータ上で、独立したソフトウェアパッケージとして、部分的にコンピュータ上でかつ部分的に遠隔コンピュータ上で、またはすべて遠隔コンピュータもしくはサーバ上で実行されてもよい。

【0228】

本開示の文脈では、コンピュータプログラムコードまたは関連データは、任意の適切なキャリアによって搬送されてもよく、したがって、デバイス、装置、またはプロセッサは、上述した様々な処理および動作を実行することができる。キャリアの例は、信号、コンピュータ可読媒体などを含む。例えば、信号は、電気、光、無線、音、または搬送波や赤外線信号などの他の形態の伝搬信号を含むことができる。

【0229】

コンピュータ可読媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスに使用される、または関連するプログラムを含む、または記憶する任意の有形媒体であってもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体またはコンピュータ可読記憶媒体であってもよい。コンピュータ可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線、もしくは半導体のシステム、装置、もしくはデバイス、またはそれらの任意の適切な組み合わせを含み得るが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより詳細な例は、1つまたは複数の電線を有する電気接続部、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ（RAM）、読み出し専用メモリ（ROM）、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ（EPROMまたはフラッシュメモリ）、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、またはそれらの任意の適切な組み合わせを含む。

【0230】

加えて、本開示で開示された方法の動作は、添付の図面において特定の順序で説明されているが、これは、これらの動作が特定の順序で実行される必要があること、または、示されている動作のすべてが所望の結果を達成するために実行される必要があることを必要としないか、または含意しない。その代わりに、フローチャートに示されるステップの実行順序が変更してもよい。追加または任意選択で、いくつかのステップが省略されてもよく、複数のステップが実行のために1つのステップにまとめられてもよく、かつ／または、1つのステップが実行のために複数のステップに分解されてもよい。さらに、本開示に係る2つ以上の装置の特徴および機能は、1つの装置において指定され得ることに留意されたい。それどころか、上述した1つの装置の特徴および機能は、実現のために複数の装置にさらに分割されてもよい。

【0231】

本開示の実装形態が上述されている。前述の説明は例であり、網羅的ではなく、開示された実装形態に限定されない。記載された実装形態の範囲および趣旨から逸脱することなく、複数の修正および変形が当業者には明らかである。本明細書で使用される用語の選択は、実装形態の原理、実際の用途、または市場での技術の改善を十分に説明すること、あるいは当業者が本明細書に開示されている実装形態を理解することを可能にすることを意図されている。

【符号の説明】

【0232】

200 PDCCH監視
210 PDCCH監視機会
220 PDCCH監視機会
230 PDCCH監視機会
240 PDCCH監視機会
250 PDCCH監視機会
260 PDCCH監視機会
300 グループ化
400 通信システム
410 端末デバイス
420 ネットワークデバイス
500 プロセス
502 送信する
510 送信する
520 送信する
522 決定する
530 実行する
600 通信装置
610 第1の受信モジュール
620 第2の受信モジュール
630 実行モジュール
640 第3の受信モジュール
650 決定モジュール
660 送信モジュール
700 通信装置
710 第1の送信モジュール
720 第2の送信モジュール
730 第3の送信モジュール
740 受信モジュール
800 デバイス
810 関連プロセッサ
820 メモリ
822 ランダムアクセスメモリ
824 読み出し専用メモリ
830 コンピュータプログラム
840 通信モジュール
2000 符号分割多元接続

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【手続補正書】

【提出日】2024-05-10

【手続補正1】

【補正対象書類名】特許請求の範囲

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正の内容】

【特許請求の範囲】

【請求項1】

端末デバイスまたは前記端末デバイスのチップによって実行される情報伝送方法であって、
ネットワークデバイスから監視組み合わせのための第1の指示情報を受信するステップであって、前記第1の指示情報が、前記第1の指示情報が第3の特定のパラメータを含むかどうか、および第4の特定のパラメータを含むかどうかによって少なくとも2つの候補監視挙動を提示し、前記第3の特定のパラメータが、物理ダウンリンク制御チャネル（PDCCH）監視が停止されるスキップされた持続時間を指示し、前記第4の特定のパラメータが、探索空間が属する探索空間セットグループ（SSSG）のインデックスを指示する、ステップと、
前記ネットワークデバイスからダウンリンク制御情報（DCI）を受信するステップであって、前記DCIが前記端末デバイスの監視挙動を指示し、前記監視挙動が前記少なくとも2つの候補監視挙動のうちの1つである、ステップと、
前記第1の指示情報および前記DCIに基づいて前記監視挙動を実行するステップと
を含む、情報伝送方法。

【請求項2】

前記第1の指示情報が前記第3の特定のパラメータを含むが、前記第4の特定のパラメータを含まないとき、前記第1の指示は、第1の候補監視挙動および第2の候補監視挙動を含む第1の監視組み合わせを提示する、
前記第1の指示情報が前記第3の特定のパラメータを含み、前記第4の特定のパラメータを含むとき、前記第1の指示情報は、前記第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、および第4の候補監視挙動を含む第2の監視組み合わせを提示する、
前記第1の指示情報が前記第3の特定のパラメータを含まず、前記第4の特定のパラメータを含み、前記第4の特定のパラメータが0および1を有する2つのタイプの値を有するとき、前記第1の指示情報は、前記第3の候補監視挙動および前記第4の候補監視挙動を含む第4の監視組み合わせを提示する、または
前記第1の指示情報が前記第3の特定のパラメータを含まず、前記第4の特定のパラメータを含み、前記第4の特定のパラメータが0、1および2の3つのタイプの値を少なくとも有するとき、前記第1の指示情報は、前記第3の候補監視挙動、前記第4の候補監視挙動、および前記第5の候補監視挙動を含む第5の監視組み合わせを提示し、
前記第1の候補監視挙動が、構成された探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、前記第2の候補監視挙動は、プリセット持続時間内にPDCCH監視を停止することを示し、前記第3の候補監視挙動は、第1の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、前記第4の候補監視挙動は、第2の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、前記第5の候補監視挙動は、第3の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示す、請求項1に記載の方法。

【請求項3】

前記第1の指示情報が、第1の帯域幅部分BWPの監視組み合わせをさらに指示し、前記方法は、
前記ネットワークデバイスから監視組み合わせのための第2の指示情報を受信するステップであって、前記第2の指示情報が、第2のBWPの監視組み合わせを提示する、ステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。

【請求項4】

サポートされる監視組み合わせ情報を、UE能力情報を介して前記ネットワークデバイスに送信するステップであって、前記サポートされる監視組み合わせ情報が、前記端末デバイスによってサポートされる監視組み合わせを指示し、前記サポートされる監視組み合わせが、前記第1の監視組み合わせ、前記第2の監視組み合わせ、前記第3の監視組み合わせ、前記第4の監視組み合わせ、および前記第5の監視組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、ステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。

【請求項5】

前記UE能力情報が、PdcchSkipping情報要素を含み、前記サポートされる監視組み合わせが、前記第1の監視組み合わせを含む、請求項4に記載の方法。

【請求項6】

前記UE能力情報が、PdcchSkippingAndSearchSpaceSetGroupSwitching情報要素を含み、前記サポートされる監視組み合わせが、前記第2の監視組み合わせを含む、請求項4に記載の方法。

【請求項7】

前記監視挙動が、タイプ3共通探索空間セットおよび端末デバイス固有の探索空間セットに使用される、請求項1に記載の方法。

【請求項8】

ネットワークデバイスまたは前記ネットワークデバイスのチップによって実行される情報伝送方法であって、
監視組み合わせのための第1の指示情報を端末デバイスに送信するステップであって、監視組み合わせのための前記第1の指示情報が、前記第1の指示情報が第3の特定のパラメータを含むかどうか、および第4の特定のパラメータを含むかどうかによって少なくとも2つの候補監視挙動を提示し、前記第3の特定のパラメータが、物理ダウンリンク制御チャネル（PDCCH）監視が停止されるスキップされた持続時間を指示し、前記第4の特定のパラメータが、探索空間が属する探索空間セットグループ（SSSG）のインデックスを指示する、ステップと、
ダウンリンク制御情報（DCI）を前記端末デバイスに送信するステップであって、前記DCIが前記端末デバイスの監視挙動を指示し、前記監視挙動が、前記少なくとも2つの候補監視挙動のうちの1つである、ステップと
を含む、情報伝送方法。

【請求項9】

第1の指示情報が前記第3の特定のパラメータを含むが、前記第4の特定のパラメータを含まないとき、前記第1の指示は、第1の候補監視挙動および第2の候補監視挙動を含む第1の監視組み合わせを提示する、
前記第1の指示情報が前記第3の特定のパラメータを含み、前記第4の特定のパラメータを含むとき、前記第1の指示情報は、前記第2の候補監視挙動、第3の候補監視挙動、および第4の候補監視挙動を含む第2の監視組み合わせを提示する、
前記第1の指示情報が前記第3の特定のパラメータを含まず、前記第4の特定のパラメータを含み、前記第4の特定のパラメータが0および1を有する2つのタイプの値を有するとき、前記第1の指示情報は、前記第3の候補監視挙動および前記第4の候補監視挙動を含む第4の監視組み合わせを提示する、または
前記第1の指示情報が前記第3の特定のパラメータを含まず、前記第4の特定のパラメータを含み、前記第4の特定のパラメータが0、1および2の3つのタイプの値を少なくとも有するとき、前記第1の指示情報は、前記第3の候補監視挙動、前記第4の候補監視挙動、および前記第5の候補監視挙動を含む第5の監視組み合わせを提示し、
前記第1の候補監視挙動が、構成された探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、前記第2の候補監視挙動は、プリセット持続時間内にPDCCH監視を停止することを示し、前記第3の候補監視挙動は、第1の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、前記第4の候補監視挙動は、第2の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示し、前記第5の候補監視挙動は、第3の探索空間セットグループ内の探索空間セットに基づいてPDCCH監視を行うことを示す、請求項8に記載の方法。

【請求項10】

前記第1の指示情報が、第1の帯域幅部分BWPの監視組み合わせをさらに指示し、前記方法は、
監視組み合わせのための第2の指示情報を前記端末デバイスに送信するステップであって、前記第2の指示情報が第2のBWPの監視組み合わせを指示する、ステップ
をさらに含む、請求項8に記載の方法。

【請求項11】

前記端末デバイスから、サポートされる監視組み合わせ情報を含むUE能力情報を受信するステップであって、前記サポートされる監視組み合わせ情報が、前記端末デバイスによってサポートされる監視組み合わせを指示し、前記サポートされる監視組み合わせが、前記第1の監視組み合わせ、前記第2の監視組み合わせ、前記第3の監視組み合わせ、前記第4の監視組み合わせ、および前記第5の監視組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、ステップ
をさらに含む、請求項8に記載の方法。

【請求項12】

前記UE能力情報が、PdcchSkipping情報要素を含み、前記サポートされる監視組み合わせが、前記第1の監視組み合わせを含む、請求項11に記載の方法。

【請求項13】

前記UE能力情報が、PdcchSkippingAndSearchSpaceSetGroupSwitching情報要素を含み、前記サポートされる監視組み合わせが、前記第2の監視組み合わせを含む、請求項11に記載の方法。

【請求項14】

前記監視挙動が、タイプ3共通探索空間セットおよび端末デバイス固有の探索空間セットに使用される、請求項8に記載の方法。

【請求項15】

請求項1から7のいずれか一項に記載の方法、または請求項8から14のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成される、装置。

【請求項16】

コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体がコンピュータ実行可能命令を記憶し、前記コンピュータ実行可能命令がプロセッサによって実行されると、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法、または請求項8から14のいずれか一項に記載の方法が実施される、コンピュータ可読記憶媒体。

【請求項17】

請求項1から7のいずれか一項に記載の方法、または請求項8から14のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成された処理回路を備える、チップ。

【国際調査報告】