(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】UE間の連携情報の伝送方法、UEと記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 72/40 20230101AFI20240905BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20240905BHJP
【FI】
H04W72/40
H04W92/18
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519757
(86)(22)【出願日】2022-09-19
(85)【翻訳文提出日】2024-03-29
(86)【国際出願番号】 CN2022119542
(87)【国際公開番号】W WO2023051296
(87)【国際公開日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】202111165693.6
(32)【優先日】2021-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】▲ケイ▼衛民
(72)【発明者】
【氏名】盧有雄
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE25
(57)【要約】
本出願は、UE間の連携情報の伝送方法、UEと記憶媒体を提案し、UE間の連携情報の伝送は、第一UEが、第一UEの連携情報受信能力を指示するための連携アナウンス情報が運ばれる第一メッセージを送信することを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
UE間の連携情報の伝送方法であって、
第一ユーザ機器(UE)が、前記第一UEの連携情報受信能力を指示するための連携アナウンス情報が運ばれる第一メッセージを送信することを含む、ことを特徴とするUE間の連携情報の伝送方法。
【請求項2】
前記連携アナウンス情報は、前記第一メッセージのサイドリンク制御メッセージ(SCI)に運ばれる、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記SCIは、第一種類のSCI又は第二種類のSCIであり、前記第一種類のSCIは、制御チャネルに位置し、前記第二種類のSCIは、データチャネルに位置している、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記連携アナウンス情報は、
前記SCIのリザーブビットと、前記SCIの既存情報フィールドのリザーブ値と、前記SCIにおける複数の既存情報フィールドの組み合わせとのうちの少なくとも一つにより指示する、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記連携アナウンス情報は、
連携情報の受信をサポートすることを指示することと、
サポートされる連携情報タイプを指示することとのうちの少なくとも一つを含む、ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記第一UEが、連携アナウンス情報が運ばれる第一メッセージを送信することは、
前記第一UEが、
前記第一メッセージの位置するリソースプールに連携情報の伝送のためのリソースが設定されていることと、
前記第一メッセージの位置するリソースプールにリソース連携機能がイネーブルされていることと、
前記第一UEにリソース連携機能がイネーブルされていることと、
のうちの少なくとも一つを決定することに応じて、連携アナウンス情報が運ばれる第一メッセージを送信することを含む、ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記リソースプールにおいて、連携情報の伝送のためのリソースの設定は、連携情報リソースの時間領域周期と、連携情報リソースの周波数領域が占有するリソースブロックセットと、連携情報リソースと対応するリソースとの間の最小時間領域間隔とのうちの少なくとも一つを含む、ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記連携情報リソースの対応するリソースは、前記第一メッセージの位置するリソースであり、又は前記連携情報リソースの対応するリソースは、前記第一メッセージに運ばれているSCIにより予備と指示されるリソースである、ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第一UEが、連携アナウンス情報が運ばれる第一メッセージを送信した後に、
前記第一UEが、決定された連携情報リソース位置又はリソース区間で連携情報を受信又は検出することをさらに含む、ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記第一UEが、決定された連携情報リソース位置又はリソース区間で連携情報を受信又は検出する前に、
前記第一UEが前記第一メッセージのリソース位置で連携情報リソース位置又はリソース区間を決定すること、又は
前記第一UEが前記第一メッセージにより予備と指示されるリソースの位置で連携情報リソース位置又はリソース区間を決定することをさらに含む、ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
UE間の連携情報の伝送方法であって、
第二ユーザ機器(UE)が、第一UEの連携情報受信能力を指示するための連携アナウンス情報が運ばれる第一メッセージを受信することと、
前記第二UEが前記連携アナウンス情報に基づいて前記第一UEの連携情報受信能力を決定することとを含む、ことを特徴とするUE間の連携情報の伝送方法。
【請求項12】
前記連携アナウンス情報は、前記第一メッセージのサイドリンク制御メッセージ(SCI)に運ばれる、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記SCIは、第一種類のSCI又は第二種類のSCIであり、前記第一種類のSCIは、制御チャネルに位置し、前記第二種類のSCIは、データチャネルに位置している、ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第二UEが前記連携アナウンス情報に基づいて前記第一UEの連携情報受信能力を決定した後に、
前記第二UEは、前記第一UEが連携情報受信能力を有すると決定した後に、前記第二UEは、決定された連携情報リソース位置又はリソース区間で連携情報を送信することをさらに含む、ことを特徴とする請求項11から13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記第二UEは、前記第一UEが連携情報受信能力を有すると決定した後に、決定された連携情報リソース位置又はリソース区間で連携情報を送信する前に、
前記第二UEがリソース衝突を検出したことをさらに含む、ことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第二UEがリソース衝突を検出したことは、
前記第二UEが、一つの第二メッセージにより予備されるリソースが前記第一メッセージにより指示される予備リソースと少なくとも部分的に重なっていることを検出したこと、又は
前記第二UEが、前記第一メッセージにより指示される予備リソースの位置で、前記第二UEが受信できないことを検出したことを含む、ことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第二UEが、決定された連携情報リソース位置又はリソース区間で連携情報を送信する前に、
前記第二UEが衝突リソースの優先度に基づき、連携情報を送信するターゲットUEを決定することをさらに含む、ことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記第二UEは、前記第一メッセージの宛先受信者、又は第一メッセージにより指示される予備リソースで伝送する宛先受信者である、ことを特徴とする請求項11から14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
一つ又は複数のプロセッサと、
一つ又は複数のプログラムを記憶するための記憶装置であって、前記一つ又は複数のプログラムが前記一つ又は複数のプロセッサによって実行されると、前記一つ又は複数のプロセッサに請求項1から10のいずれか1項に記載のUE間の連携情報の伝送方法を実現させる記憶装置とを含む、ことを特徴とするUE。
【請求項20】
一つ又は複数のプロセッサと、
一つ又は複数のプログラムを記憶するための記憶装置であって、前記一つ又は複数のプログラムが前記一つ又は複数のプロセッサによって実行されると、前記一つ又は複数のプロセッサに請求項11から18のいずれか1項に記載のUE間の連携情報の伝送方法を実現させる記憶装置とを含む、ことを特徴とするUE。
【請求項21】
請求項1から18のいずれか1項に記載のUE間の連携情報の伝送方法を実行するためのコンピュータの実行可能な命令が記憶されている、ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、移動通信技術に関し、例えば、UE間の連携情報の伝送方法、UEと記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
サイドリンク(Sidelink)通信リソースの割り当て方法に基づき、Sidelink通信は、2種類の通信モードに分けられてもよい。第一種類のモード(モード一又はmode 1)で、UEがSidelink信号を送信するリソースは、基地局のスケジューリングからであるが、第二種類のモード(モード2又はmode 2)で、UEは、ネットワークにより設定され、又は予め設定されるリソースプール(resource pool)で、リソース選択ポリシーに基づき、リソースプールにおけるリソースを自発的に選択する。リソース選択ポリシーは、主にセンシング(sensing)メカニズムと、一部のセンシング(partial sensing)メカニズムと、ランダム選択(random selection)メカニズムとを含む。ここでの設定(予め設定を含む)とは、設定され、又は予め設定されるいくつかの情報を一つ又は1組の機器に通知するプロセスである。
【0003】
上記第二種類のモードに関しては、UEがリソースを自発的に選択することが、より多くのリソース衝突をもたらすため、リソース衝突を低減してリソース利用効率を向上させるためのUE間の相互連携を考慮してもよく、即ちUE間のリソース連携機能をサポートする必要がある。例えば、あるUE(UE-Aと呼ばれる)は、別のUE(UE-Bと呼ばれる)に連携情報を送信することができ、これらの連携情報は、UE-Bがリソースをより良く自発的に選択するように支援することができる。これらの連携情報は、物理サイドリンク制御チャネル(Physical Sidelink Control Channel、PSCCH)に載せられ、例えば、第一種類のサイドリンク制御情報(Sidelink Control Information、SCI)に載せられてもよく、物理サイドリンク共有チャネル(Physical Sidelink Shared Channel)に載せられてもよく、具体的には、第二種類のSCIに載せられてもよく、上位層の情報、例えば、媒体アクセス制御(Media Access Control、MAC)層のMAC制御要素(Control Element、CE)、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)層メッセージに載せられてもよく、又は物理サイドリンクフィードバックチャネル(Physical Sidelink Feedback Channel、PSFCH)に載せられる。ここで、第一種類のSCIは、制御チャネルに位置し、第二種類のSCIは、データチャネルに位置している。
【0004】
しかしながら、連携情報の送信自体にもリソースを占有する必要があるため、現在、リソース連携情報の送信は、良好なリソース利用が困難である。例えば、UE-Aが、リソース連携をサポートしていないUEに連携情報を送信する場合、余分にリソース浪費を招く。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願は、UE間の連携情報の伝送方法、UEと記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第一態様によれば、本出願の実施例は、UE間の連携情報の伝送方法を提供しており、このUE間の連携情報の伝送方法は、
第一UEが、第一UEの連携情報受信能力を指示するための連携アナウンス情報が運ばれる第一メッセージを送信することを含む。
【0007】
第二態様によれば、本出願の実施例は、UE間の連携情報の伝送方法を提供しており、このUE間の連携情報の伝送方法は、
第二UEが、第一UEの連携情報受信能力を指示するための連携アナウンス情報が運ばれる第一メッセージを受信することと、
第二UEが連携アナウンス情報に基づいて第一UEの連携情報受信能力を決定することとを含む。
【0008】
第三態様によれば、本出願の実施例は、UEを提供し、このUEは、
一つ又は複数のプロセッサと、
一つ又は複数のプログラムを記憶するための記憶装置であって、一つ又は複数のプログラムが一つ又は複数のプロセッサによって実行されることで、一つ又は複数のプロセッサに第一態様によるUE間の連携情報の伝送方法を実現させる記憶装置とを含む。
【0009】
第四の態様によれば、本出願の実施例は、UEを提供し、このUEは、
一つ又は複数のプロセッサと、
一つ又は複数のプログラムを記憶するための記憶装置であって、一つ又は複数のプログラムが一つ又は複数のプロセッサによって実行されることで、一つ又は複数のプロセッサに第二態様によるUE間の連携情報の伝送方法を実現させる記憶装置とを含む。
【0010】
第五の態様によれば、本出願の実施例は、コンピュータの実行可能な命令が含まれる記憶媒体を提供し、コンピュータの実行可能な命令がコンピュータプロセッサによって実行される場合、第一態様から第二態様のいずれか一つによる可能な実現方式のUE間の連携情報の伝送方法を実行するために用いられる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本出願の実施例によるUE間の連携情報の伝送方法のフローチャートである。
【
図2】本出願の実施例による別のUE間の連携情報の伝送方法のフローチャートである。
【
図3】本出願の実施例によるUEの構造概略図である。
【
図4】本出願の実施例による別のUEの構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を結び付けながら本出願の実施例を詳細に説明する。
【0013】
SL通信又は直接接続の通信システムでは、機器間にトラフィックの伝送を必要とする場合、機器間のトラフィックデータは、他のネットワーク機器を介して転送されるのではなく、直接にデータソース機器からターゲット機器に伝送し、即ち機器間の直接通信である。下記に、SL通信とは、すべての直接通信を指す。UE-Bのリソース選択又は再選択を支援するために、UE-Aにより送信される連携情報は、以下の3種類のタイプがあってもよい。
【0014】
連携情報1:UE-B伝送に使用されることが望ましい1組のリソース(Set of resources preferred for UE-B’s transmission)、望ましいリソースセットという。
【0015】
連携情報2:UE-B伝送に使用されることが望ましくない1組のリソース(Set of resources non-preferred for UE-B’s transmission)、望ましくないリソースセットという。
【0016】
連携情報3:UE-Bにより指示される将来使用されるリソースにリソース衝突(Presence of expected/potential resource conflict on the resources indicated by UE-B)が発生することがあり、リソース衝突指示という。
【0017】
UE-A連携情報の送信自体にもリソースを占有する必要があるため、UE-Aが、連携情報を送信するかどうかを判定するかどうかを完全に自己判断する場合、必要のない送信をもたらす可能性となり、例えば、リソース連携をサポートしていないUEに送信することがある。上記リソース連携をサポートしていないUEは、関連技術におけるUE(legacy UE)と、新バージョンUEであるが、リソース連携をサポートしなく、又はイネーブルしないUE、又は特定の連携情報をサポートしなく、又はイネーブルしないUE(例えば、あるUEが、連携情報1をサポート又はイネーブルする場合、連携情報2と3を受信できないことがある)を含む。現在、連携情報を送信するUE-Aは、UEがリソース連携をサポート又はイネーブルしているかどうかを判定することができない。
【0018】
そのため、本出願は、UE間の連携情報の伝送方法を提供しており、UE-Bが連携アナウンス情報(announce information)を送信することで、UEが連携情報を受信できるかどうかを判断し、及び/又はUEがどの種類又はどれらの種類の連携情報を受信できるかどうかを判断するようにUE-Aに支援する。つまり、適切な連携情報の受信側を選択するようにUE-Aに支援する。
【0019】
図1は、本出願の実施例によるUE間の連携情報の伝送方法のフローチャートであり、
図1に示すように、本実施例によるUE間の連携情報の伝送方法は、以下のステップを含む。
【0020】
ステップS110において、第一UEは、第一UEの連携情報受信能力を指示するための連携アナウンス情報が運ばれる第一メッセージを送信する。
【0021】
本実施例によるUE間の連携情報の伝送方法は、第一UEに用いられ、第一UEは、いずれかのUEであり、リソース連携をサポートするUEであってもよく、リソース連携をサポートしていないUEであってもよい。他のUEが、第一UEのリソース連携サポート能力、即ち第一UEが連携情報の受信をサポートするかどうか、又は第一UEがどの連携情報の受信をサポートするかを知るようにするために、第一UEは、連携アナウンス情報を連携する第一メッセージを送信することができる。第一UEは、前記UE-Bである。第一UEにより送信される第一メッセージは、いずれか一つのメッセージであってもよく、例えば、データを伝送するための情報、又は制御情報を伝送するための情報であってもよい。第一メッセージは、例えば、PSCCH又はPSSCHなどであってもよい。第一メッセージの特定の位置に連携アナウンス情報を運ぶことで、第一UEの連携情報受信能力を指示し、このようにして、第一情報を受信した他のUEは、連携アナウンス情報に基づいて第一UEの連携情報受信能力を知って、第一UEに連携情報を送信するかどうかを決定することができる。このように、第一UEが他のUEにより使用されるリソースと衝突することを回避することができるとともに、第一UEが連携情報の受信をサポートしない場合、無駄な連携情報の送信を回避し、伝送リソースを節約することができる。ここで、第一UEの連携情報受信能力は、第一UEが連携情報の受信をサポートするかどうか、第一UEがサポートする受信される連携情報のタイプなどの情報であってもよい。
【0022】
第一UEが、連携アナウンス情報が運ばれる第一メッセージを送信した後に、この第一メッセージを受信したUEが、第一UEの連携情報に対する受信能力。例えば、第一UEが連携情報の受信をサポートするかどうか、及びサポートされる連携情報タイプを知ることができ、それによって他のUEが、第一UEにより使用されるリソースと衝突すると決定した場合、第一UEに連携情報を送信するかどうかを選択することができ、リソース連携を実現した上で、過剰な連携情報の送信によるリソース浪費を回避した。
【0023】
上位層又はネットワークは、リソース連携機能をイネーブル又は非イネーブルすることができ、例えば、リソースプールには、連携情報の伝送(送信又は受信)のためのリソースを設定してもよく、リソースプールにはリソース連携機能を明示的にイネーブルしており、上位層シグナリングによって機器のリソース連携機能などをイネーブルする。SL通信は、ユニキャスト、ブロードキャスト、又はグループキャストであってもよく、SL機器は、SLリソースプールにおけるリソースを取得して通信し、これらのSL機器は、異なるリソース連携能力、又は異なるリソース連携機能を備える可能性があり、ネットワーク又はリソースプール全体がリソース連携機能をイネーブルしていても、リソースプールにおけるあるUEに特定すれば、このUEは、必ずしもリソース連携機能をイネーブルしているとは限らない。また、UEがリソース連携機能をイネーブルしていても、このUEは現在、他のUEもリソース連携機能をイネーブルしているかどうかを知ることができない。
【0024】
SL機器が連携情報をこの連携情報を受信できない別のSL機器に送信することを防止するために、本出願において、あるリソース連携機能をサポートする又はイネーブルするかどうかをアナウンスするための連携アナウンス情報をSL機器に送信させる。例えば、UEは、送信されたPSCCH/PSSCHにおいて連携アナウンス情報を指示し、具体的には、連携アナウンス情報は、リソース連携機能をサポート又はイネーブルするかどうかを指示し、又はどのタイプのリソース連携情報をサポート又はイネーブルすることを指示する。一実施例において、UEは、SCIにおいて連携アナウンス情報を運び、リソース連携機能をサポート又はイネーブルするかどうかを指示することができる。具体的には、連携情報が、一定の時効性があり、且つ一般的には、物理層シグナリング、例えばSCIを検出することによって、又はそれのみによって取得でき、また、物理層シグナリングの周辺のすべての受信UEがいずれもデコーディングするように受信できるため、SCIに連携アナウンス情報を加えることができる。
【0025】
一実施例では、連携アナウンス情報は、第一メッセージのSCIに運ばれる。SCIは、第一種類のSCI又は第二種類のSCIであり、第一種類のSCIは、制御チャネルに位置し、第二種類のSCIは、データチャネルに位置している。
【0026】
連携アナウンス情報をSCIに運ぶ場合、SCIのリザーブビットを使用して連携アナウンス情報を指示し、又はSCIの既存情報フィールドのリザーブ値を使用して連携アナウンス情報を指示し、又はSCIにおける複数の既存情報フィールドの組み合わせを使用して連携アナウンス情報を指示してもよい。
【0027】
連携アナウンス情報は、連携情報の受信をサポートすることを指示することと、サポートされる連携情報タイプを指示することとのうちの少なくとも一つを含む。つまり、連携アナウンス情報は、連携情報の受信をサポートすることを指示することを含んでもよく、第一UEが連携アナウンス情報を送信していない場合、第一UEが連携情報の受信をサポートしないと考えられる。又は連携アナウンス情報には、連携情報の受信をサポートしないことを指示することが含まれてもよい。連携アナウンス情報には、サポートされる連携情報タイプを指示することがさらに含まれてもよい。
【0028】
一実施例では、連携アナウンス情報は、第一UEが、リソース連携機能をイネーブル又はサポートするかどうかを指示する。具体的には、この連携アナウンス情報により指示される値が真である場合、第一UEがリソース連携機能をイネーブル又はサポートすることを表し、又はこの連携アナウンス情報により指示される値が真である場合、第一UEがリソース衝突指示に基づくリソース連携機能をイネーブル又はサポートすることを表す。
【0029】
一実施例では、連携アナウンス情報は、第一UEによりイネーブルされ、又はサポートされるリソース連携機能タイプを指示する。具体的には、この連携アナウンス情報により指示される値は、第一UEが一つ又は複数のタイプのリソース連携機能をイネーブル又はサポートすることを指示し、第一UEが、すべてのタイプのリソース連携機能をイネーブルしないこと、又はサポートしないことを指示するために用いられてもよい。例えば、一実施例において、Mビットを使用してサポート又はイネーブルされるリソース連携タイプの一つの組み合わせを指示し、即ちMビットがある値又は番号にセットされる場合、第一UEが、変更値に対応する一つ又は複数の連携情報タイプのリソース連携機能をイネーブル又はサポートすることを表し、具体的な上記一つの値や番号とリソース連携タイプの組み合わせのマッピング関係は、ネットワークによって設定され、又はプロトコルによって定義されてもよい。例えば、一実施例において、Nビットマップを使用してN種類のタイプのリソース連携を一々別々に指示するために用いられ、Nビットにおけるあるビットが真にセットされる場合、第一UEが対応する連携情報タイプのリソース連携機能をイネーブル又はサポートすることを表す。
【0030】
一実施例では、SCIのリザーブビットを使用して連携アナウンス情報を指示し、例えば、関連技術におけるSCIフォーマットで、一部のビットは、リザーブビットとして使用される。関連技術における送信側は、一般的には、リザーブビットを特殊値、例えば0にセットするが、関連技術における受信側は、リザーブビットの値を無視し、第一UEは、連携アナウンス情報をリザーブビットに運んでもよく、関連技術におけるUEは、影響を受けることなくSCIを受信することができるが、第二UEであるUEは、リザーブビットにおける連携アナウンス情報を受信することができる。また、同様にSCIにおける既存情報フィールドのリザーブ値を使用して連携アナウンス情報を指示し、又はSCIにおける複数の既存情報フィールド値の組み合わせを使用して連携アナウンス情報を指示してもよく、これらの組み合わせは、リザーブ組み合わせと呼ばれてもよい。
【0031】
一実施例では、新たなSCIフォーマットにおける情報ビット、例えば、新たな第一種類のSCIフォーマット、又は新たな第二種類のSCIフォーマットを使用して連携アナウンス情報を指示する。
【0032】
一実施例では、MAC CEにおける情報ビットを使用して連携アナウンス情報を指示し、例えば、リソース連携のための新たなMAC CEを定義し、そのうちのビットを使用して上記連携アナウンス情報を載せる。
【0033】
一実施例では、第一UEが、第一メッセージの位置するリソースプールに連携情報の伝送のためのリソースが設定されていることと、第一メッセージの位置するリソースプールにリソース連携機能がイネーブルされていることと、第一UEがリソース連携機能をイネーブルしていることとのうちの少なくとも一つを決定した場合、連携アナウンス情報が運ばれる第一メッセージを送信する。第一UEが連携アナウンス情報を送信できるには、システム、ネットワーク又は上位層の設定がリソース連携機能をイネーブルしていることが必要である。即ちシステムレベルでリソース連携をイネーブルしていることが設定されている前提で、リソース連携機能をサポートするUEのみは、リソース連携の操作を行うことができる。システム、ネットワーク又は上位層は、UEにより使用されるリソースプールには、連携情報の伝送(送信又は受信)のためのリソースを設定しており、リソースプールにおける連携情報通信のためのリソースの設定は、連携情報リソースの時間領域周期と、連携情報リソースの周波数領域が占有するリソースブロックセットと、連携情報リソースとそれに対応するリソースとの間の最小時間領域間隔を含む。さらに、連携情報リソースの対応するリソースは、第一メッセージの位置するリソースであり、又は第一メッセージに運ばれているSCIにより予備と指示されるリソースである。システム、ネットワーク又は上位層は、第一UEにより使用されるリソースプールにおけるリソース連携機能をイネーブルしており、連携機能は、上記一つ又は複数の連携情報タイプに対応する機能を含んでもよい。システム、ネットワーク又は上位層は、リソース連携機能をイネーブルさせて、UEがリソース連携機能をイネーブルできるようにし、連携機能は、上記一つ又は複数の連携情報タイプに対応する機能を含んでもよい。
【0034】
一実施例では、システム、ネットワーク又は上位層により設定されるイネーブルされるリソース連携機能は、UE自体が、リソース連携機能を行うことができるかどうかを判断するために用いられ、それに対し、連携アナウンス情報の受信は、UEが、他のUEがリソース連携を行うことができるかどうかを判断するために用いられ、連携アナウンス情報の送信は、UEが、自体がリソース連携を行うことができるかどうかを他のUEに通知するために用いられる。
【0035】
選択的に、第一UEが、連携アナウンス情報が運ばれる第一メッセージを送信した後に、ステップS120を実行してもよく、つまり、第一UEは、決定された連携情報リソース位置又はリソース区間で連携情報を受信又は検出する。第一UEにより送信される第一メッセージにおける連携アナウンス情報が、第一UEが連携情報の受信をサポートすることを指示する場合、リソース衝突が発生すると、第一UEは、決定された連携情報リソース位置又はリソース区間で連携情報を受信又は検出することができる。
【0036】
第一UEが、決定された連携情報リソース位置又はリソース区間で連携情報を受信又は検出する前に、第一UEが、第一メッセージのリソース位置で連携情報リソース位置又はリソース区間を決定すること、又は第一UEが第一メッセージにより予備と指示されるリソースの位置で連携情報リソース位置又はリソース区間を決定することをさらに含む。つまり、第一UEが、連携情報リソース位置又はリソース区間を決定する必要があり、且つ第一メッセージで指示する。
【0037】
一実施例では、第一UEにより送信される第一メッセージのリソース位置に基づいて連携情報のリソース又はリソース区間を決定する。例えば、連携メッセージが、時効性を有し、一定の時間内に送信又は受信してリソース連携の役割を果たすことができるため、決定された連携メッセージのリソースとリソース区間は、一定の遅延内でなければならい。例えば、最大遅延がxであり、第一メッセージのリソース位置の時刻がnであるとすると、リソース又はリソース区間は、nからn+xの間である。
【0038】
一実施例では、第一UEにより送信される第一メッセージにより予備と指示されるリソースの位置に基づいて連携情報リソース位置又はリソース区間を決定して決定する。例えば、連携メッセージがリソース衝突指示である場合、衝突するリソースの前に、即ち上記予備されるリソースの前に、リソース連携の役割を果たすことができるようにリソース衝突指示を送信又は受信しなければならず、且つ処理遅延などの要因を考慮し、連携メッセージの送信は、さらに早めなければならない。例えば、第一メッセージにより予備されるリソース、即ち衝突リソースの位置の時刻がnであり、予備リソースと連携メッセージのリソースとの最小間隔がkであるとすると、リソース又はリソース区間は、n-kほど遅くない。一実施例において、連携情報のリソースは、n-kの前(n-kを含んでもよい)の、連携情報送信リソースが設定される直近のスロットに位置し、ここで、kは、ネットワーク、システム又は上位層によって設定される。
【0039】
本出願の実施例によるUE間の連携情報の伝送方法は、第一UEが、第一UEの連携情報受信能力を指示するための連携アナウンス情報が運ばれる第一メッセージを送信することで、連携アナウンス情報を受信した第二UEが、第一UEにより使用されるリソースと衝突したと決定した場合、第一UEに連携情報を送信するかどうかを選択することができ、リソース連携を実現した上で、過剰な連携情報の送信によるリソース浪費を回避した。
【0040】
図2は、本出願の実施例による別のUE間の連携情報の伝送方法のフローチャートであり、
図2に示すように、本実施例によるUE間の連携情報の伝送方法は、以下のステップを含む。
【0041】
ステップS210において、第二UEは、第一UEの連携情報受信能力を指示するための連携アナウンス情報が運ばれる第一メッセージを受信する。
【0042】
本実施例によるUE間の連携情報の伝送方法は、第二UEに用いられ、第二UEは、いずれかのUEであり、第二UEは、連携情報の送信をサポートするUEである。第二UEは、第一メッセージを受信又は検出し、第一メッセージに運ばれる連携アナウンス情報を取得することができ、それによって第一UEの連携情報受信能力を決定することで、第一UEに連携情報を送信するかどうかを決定することができる。第二UEは、前記UE-Aである。第一メッセージは、いずれか一つのメッセージであってもよく、例えば、データを伝送するための情報、又は制御情報を伝送するための情報であってもよい。第一メッセージは、例えば、PSCCH又はPSSCHなどであってもよい。
【0043】
ステップS220において、第二UEは、連携アナウンス情報に基づいて第一UEの連携情報受信能力を決定する。
【0044】
第二UEは、受信される連携アナウンス情報に基づいて第一UEの連携情報受信能力を決定した後に、UEに連携情報を送信するかどうかを決定し、このように第一UEが他のUEにより使用されるリソースと衝突することを回避することができるとともに、第一UEが連携情報の受信をサポートしない場合、無駄な連携情報の送信を回避し、伝送リソースを節約することができる。ここで、第一UEの連携情報受信能力は、第一UEが、連携情報の受信をサポートするかどうか、第一UEがサポートする受信される連携情報のタイプなどの情報であってもよい。
【0045】
第二UEは、連携アナウンス情報が運ばれる第一メッセージを受信した後に、第一UEの連携情報に対する受信能力、例えば、第一UEが、連携情報の受信をサポートするかどうか、及びサポートされる連携情報タイプを知ることができる。それによって、第二UEが、第一UEにより使用されるリソースと衝突したと決定した場合、第一UEに連携情報を送信するかどうかを選択することができ、リソース連携を実現した上で、過剰な連携情報の送信によるリソース浪費を回避した。
【0046】
一実施例では、連携アナウンス情報は、第一メッセージのSCIにおいて運ばれる。SCIは、第一種類のSCI又は第二種類のSCIであり、第一種類のSCIは、制御チャネルに位置し、第二種類のSCIは、データチャネルに位置している。
【0047】
連携アナウンス情報は、連携情報の受信をサポートすることを指示することと、サポートされる連携情報タイプを指示することとのうちの少なくとも一つを含む。つまり、連携アナウンス情報は、連携情報の受信をサポートすることを指示することを含んでもよく、第二UEが連携アナウンス情報を受信していなかった場合、第一UEが連携情報の受信をサポートしないと考えられる。又は連携アナウンス情報には、連携情報の受信をサポートしないことを指示することが含まれてもよい。連携アナウンス情報には、サポートされる連携情報タイプを指示することがさらに含まれてもよい。
【0048】
選択的に、第二UEが連携アナウンス情報に基づいて第一UEの連携情報受信能力を決定した後に、ステップS230において、第二UEは、第一UEが連携情報受信能力を有すると決定した後に、決定された連携情報リソース位置又はリソース区間で連携情報を送信することをさらに含んでもよい。第二UEは、受信された第一メッセージに基づいて第一UEが連携情報受信能力を有すると決定した後に、第一UEに使用されるリソースが衝突した場合、第一UEは、第一メッセージに基づいて決定された連携情報リソース位置又はリソース区間で連携情報を送信してもよい。又は第二UEは、他の可能な場合に、決定された連携情報リソース位置又はリソース区間で連携情報を送信してもよい。
【0049】
一実施例では、前記第二UEは、第一UEが連携情報受信能力を有すると決定した後に、決定された連携情報リソース位置又はリソース区間で連携情報を送信する前に、第二UEがリソース衝突を検出したことをさらに含む。ここで、リソース衝突を検出したことは、第二メッセージにより予備されるリソースが、第一メッセージにより指示される予備リソースと少なくとも部分的に重なることを検出し、又は第一メッセージにより予備と指示されるリソース位置で、第二UEが受信できないことを検出したことを含む。
【0050】
一実施例では、第二UEが決定された連携情報リソース位置又はリソース区間で連携情報を送信する前に、第二UEが各衝突リソースの優先度に基づき、連携情報を送信するターゲットUEを決定することをさらに含む。連携情報を送信するUE(即ち第二UE)は、優先度が低い一つ又は複数のUEにリソース衝突指示を送信する。
【0051】
一実施例では、第二UEは、第一メッセージの宛先受信者、又は第一メッセージにより指示される予備リソースで伝送している宛先受信者である。
【0052】
つまり、第二UEが連携情報を送信することは、第一UEが、連携情報を受信する能力を有することと、第二UEがリソース衝突を検出したことと、優先度に基づき、第一UEが連携情報ターゲットUEであると決定することと、第二UEが、前記第一メッセージの、又は第一メッセージにより指示される予備リソースで伝送している宛先受信者であることと、非前記第一メッセージの、又は第一メッセージにより指示される予備リソースで伝送している宛先受信者伝送連携メッセージをイネーブルするように設定又は予め設定することとのうちの条件の少なくとも一つを満たさなければならない。
【0053】
以下、二つの具体的な実施例によって、本出願の実施例によるUE間の連携情報の伝送方法をさらに詳細に説明する。
【0054】
第一実施例では、連携情報がリソース衝突指示であることを例にしてUEが第二UEとして連携情報を第一UEに送信するために満たすべき条件を説明する。UEが、第一UEにより予備されるリソースにリソース衝突が発生したことを検出したことは、二つのよくある場合がある。1)UEは、他のUEにより予備されるリソースが、第一UEにより予備されるリソースと一部又は全部重なることを検出した。2)第一UEにより予備されるリソース上でこのUEは、SL受信を行うことができない。一実施例において、このUEは、第一UE予備リソースで伝送されようとする宛先受信者であるが、このUEは、他の操作、例えばSL又は他の送信を行う必要があり、半二重の制限のため、UEが受信できない。
【0055】
以下、UEは、他のUEにより予備されるリソースが、第一UEにより予備されるリソースと一部又は全部重なることを検出したことを例にして説明するが、説明すべきこととして、UEが第一UE予備リソースでSL受信を行うことができない衝突に対しても適用できる。以下のシナリオがあり、UE1、UE2は、SL伝送を送信する必要があり、UE3がUE1のターゲット受信側であり、UE4がUE2のターゲット受信側であるが、UE5がUE1、UE2の宛先受信者ではないとすると、しかし、UE5が、UE1とUE2のSCIを検出することができ、SCIに連携アナウンス情報を運んでいる場合、UE5は、取得することもできる。
【0056】
UE1は、SL伝送1を送信し、例えば、一つのPSSCH及びその関連するPSSCH(第一メッセージ)を送信し、UE2は、SL伝送2を送信する。そして、SL伝送1におけるSCIにより予備されるリソース1は、SL伝送2におけるSCIにより予備されるリソース2と一部又は全部重なり、即ちUE1は、UE2により予備されるリソースと衝突する。
【0057】
一実施例では、UE1により送信される第一メッセージのSCIには、連携アナウンス情報を運び、このアナウンス情報は、UE1がリソース衝突指示を受信することができることを指示し、又はリソース衝突指示のイネーブルを指示する。UE2がリソース衝突指示をサポートしなく、又はイネーブルしていなく、例えば、UE2が、関連技術におけるUEであり、連携情報を受信することができない場合、UE2により送信される第二メッセージのSCIには、連携アナウンス情報を運んでおらず、又はSCIに運ばれるアナウンス情報は、UE2がリソース衝突指示をサポートしなく、又はイネーブルしないことを指示する。一実施例において、UE3は、SCIにおけるリソース予備指示を検出することによって、予備されるリソース1がリソース2と重なり、即ちリソース衝突が発生したことを発見する。UE3が、リソース衝突を指示する連携情報を送信することをサポートする場合、UE3は、SCIにおける連携アナウンス情報を検出することによってUE1がリソース衝突による連携情報を受信することができることを発見するが、UE2は、連携情報を受信することができず、この場合、UE3は、リソース衝突をUE1に通知するための連携情報をUE1に送信することができる。
【0058】
即ち一実施例では、リソース連携をサポートするUEが第二UEとして連携情報を第一UEに送信することができるために必要な条件は、このUEが、第一UEにより予備されるリソースが衝突したことを発見したことを含み、このUEは、第一UEにより送信されるデータの宛先受信者であり、第一UEにより送信される連携アナウンス情報は、リソース衝突指示をサポート又はイネーブルしていることを指示する。
【0059】
一実施例では、UE4は、SCIにおけるリソース予備指示を検出することによって、予備されるリソース1がリソース2と重なり、即ちリソース衝突が発生したことを発見する。UE4が、リソース衝突を指示する連携情報を送信することをサポートする場合、UE4は、SCIにおける連携アナウンス情報を検出することによってUE1がリソース衝突による連携情報を受信することができることを発見するが、UE2は、連携情報を受信することができず、この場合、UE4が衝突リソース2の受信側としてリソース衝突情報をUE1にフィードバックすることが許容される場合、UE4は、リソース衝突をUE1に通知するための連携情報をUE1に送信することができる。
【0060】
即ち一実施例では、リソース連携をサポートするUEが第二UEとして連携情報を第一UEに送信することができるために必要な条件は、このUEが、第一UEにより予備されるリソースが衝突したことを発見したことを含み、このUEは、リソース衝突に係る複数の伝送のうちの一つの伝送の宛先受信者であり、第一UEにより送信される連携アナウンス情報は、リソース衝突指示をサポート又はイネーブルしていることを指示する。一実施例において、UEが第二UEとして連携情報を第一UEに送信することができるための必要な条件はさらに、非第一UEの宛先受信者がリソース衝突指示を送信することをイネーブル又は許容すること、又は非第一UEの宛先受信者であり、必ずリソース衝突に係る複数の伝送のうちの一つの伝送の宛先受信者に、リソース衝突指示を送信することをイネーブル又は許容することを含んでもよい。
【0061】
一実施例では、UE5は、SCIにおけるリソース予備指示を検出することによって、予備されるリソース1がリソース2と重なり、即ちリソース衝突が発生したことを発見する。UE5が、リソース衝突を指示する連携情報を送信することをサポートする場合、UE5は、SCIにおける連携アナウンス情報を検出することによってUE1がリソース衝突による連携情報を受信することができることを発見するが、UE2は、連携情報を受信することができない。この場合、UE5は、衝突リソース1又は衝突リソース2の宛先受信者ではなく、UE5も、リソース衝突情報を送信するように許容される場合、UE5は、連携情報をUE1に送信することができ、衝突リソースでない宛先受信者がフィードバックすることが許容されない場合、UE5は、衝突を検出してもリソース衝突指示を送信しない。
【0062】
即ち一実施例では、UEが第二UEとして連携情報を第一UEに送信することができるために必要な条件は、このUEが、第一UEにより予備されるリソースが衝突したことを発見したことを含み、第一UEにより送信される連携アナウンス情報は、リソース衝突指示をサポート又はイネーブルしたことを指示し、非第一UEの宛先受信者がリソース衝突指示を送信することをイネーブル又は許容する。
【0063】
一実施例では、非第一UEの宛先受信者がリソース衝突指示を送信することをイネーブル又は許容し、又は非第一UEの宛先受信者であり、リソース衝突に係る複数の伝送のうちの一つの伝送の宛先受信者でなければならなく、リソース衝突指示を送信することをイネーブル又は許容し、上位層又はネットワークによって設定され、又は第一UEによってSCI又はMAC CEなどのシグナリングを介して指示される。
【0064】
一実施例では、UE1とUE2が、いずれもリソース衝突指示をサポートしなく、又はイネーブルしていない場合、UE1とUE2により送信されるメッセージのSCIには、連携アナウンス情報を運んでおらず、又はSCIに運ばれるアナウンス情報は、リソース衝突指示をサポートしなく、又はイネーブルしないことを指示する。一実施例において、UE3~5は、SCIにおけるリソース予備指示を検出することによって、予備されるリソース1がリソース2と重なり、即ちリソース衝突が発生したことを発見する。UE3~5が、リソース衝突を指示する連携情報を送信することをサポートしても、UE3~5が、衝突リソースに係る送信UEが、いずれもリソース衝突指示をサポートしなく、又はイネーブルしていないことを発見した場合、UE3~5は、衝突を検出してもリソース衝突指示を送信しない。
【0065】
第二実施例では、連携情報がリソース衝突指示であることを例にしてUEが第二UEとして連携情報を第一UEに送信するために満たすべき条件を説明する。一実施例において、UEが、SCIを検出することによってリソース予備の衝突、上記リソース1とリソース2との衝突を発見するとともに、リソース衝突に係る複数のUEが、いずれもリソース衝突指示の受信をサポート又はイネーブルすることを発見する場合、各衝突のリソースの優先度に基づいて、リソース衝突指示をどのUEに送信するかを決めることができる。一実施例において、連携情報の送信UEは、優先度が低い一つ又は複数のUEにリソース衝突指示を送信する。
【0066】
一実施例では、UEが第二UEとして連携情報を第一UEに送信することができるために必要な条件は、このUEが、第一UEにより予備されるリソースが衝突したことを発見したことを含み、第一UEにより送信される連携アナウンス情報は、リソース衝突指示をサポート又はイネーブルしたことを指示し、UEは、第一UEの宛先受信者であり、第一UEの伝送の優先度は、衝突の他のUEの又はUEの伝送の優先度よりも低い。
【0067】
一実施例では、UEが第二UEとして連携情報を第一UEに送信することができるために必要な条件は、このUEが、第一UEにより予備されるリソースが衝突したことを発見したことを含み、第一UEにより送信される連携アナウンス情報は、リソース衝突指示をサポート又はイネーブルしたことを指示し、UEは、第一UEの伝送と衝突した伝送の宛先受信者であり、第一UEの伝送の優先度は、衝突の伝送の優先度よりも低い。一実施例において、UEが第二UEとして連携情報を第一UEに送信することができるための必要な条件はさらに、非第一UEの宛先受信者がリソース衝突指示を送信することをイネーブル又は許容すること、又は非第一UEの宛先受信者であり、リソース衝突に係る複数の伝送のうちの一つの伝送の宛先受信者でなければならなく、リソース衝突指示を送信することをイネーブル又は許容することを含んでもよい。
【0068】
一実施例では、UEが第二UEとして連携情報を第一UEに送信することができるために必要な条件は、このUEが、第一UEにより予備されるリソースが衝突したことを発見したことを含み、第一UEにより送信される連携アナウンス情報は、リソース衝突指示をサポート又はイネーブルしたことを指示し、このUEが非第一UEの宛先受信者としてリソース衝突指示を送信することをイネーブル又は許容し、第一UEの伝送は、比較的に低い優先度又は比較的に大きい優先度番号を有する。
【0069】
一実施例では、第一UEの伝送の優先度又は優先度番号は、SCIに指示される。
【0070】
一実施例では、UEが第二UEとして連携情報を第一UEに送信することができるための必要な条件は、UEがリソース連携機能をサポート又はイネーブルしていることをさらに含む。即ちUEは、リソース連携情報を送信する能力を有する。
【0071】
本出願の実施例は、第一UEであるUEをさらに提供し、このUEは、
第一UEの連携情報受信能力を指示するための連携アナウンス情報が運ばれる第一メッセージを送信するための送信モジュールを含む。
【0072】
本出願の実施例は、第二UEであるUEをさらに提供し、このUEは、
第一UEの連携情報受信能力を指示するための連携アナウンス情報が運ばれる第一メッセージを受信するための受信モジュールと、連携アナウンス情報に基づいて第一UEの連携情報受信能力を決定するための処理モジュールとを含む。
【0073】
図3は、本出願の実施例によるUEの構造概略図であり、
図3に示すように、このUEは、プロセッサ31と、メモリ32と、送信機33と、受信機34とを含み、UEにおけるプロセッサ31の数は、一つ又は複数であってもよく、
図3において、一つのプロセッサ31を例にして、UEにおけるプロセッサ31とメモリ32は、バス又は他の方式で接続されてもよく、
図3においてバスによって接続されることを例にする。
【0074】
メモリ32は、コンピュータ可読記憶媒体として、ソフトウェアプログラム、コンピュータの実行可能なプログラム及びモジュール、例えば、本出願の
図1の実施例におけるUE間の連携情報の伝送方法に対応するプログラム命令/モジュールを記憶するように設定されてもよい。プロセッサ31は、メモリ32に記憶されるソフトウェアプログラム、命令及びモジュールを運行することによって、UEの少なくとも一つ機能応用及びデータ処理、即ち上記のUE間の連携情報の伝送方法を実現する。
【0075】
メモリ32は、主にプログラム記憶領域と、データ記憶領域とを含んでもよい。ここで、プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラムを記憶してもよく、データ記憶領域は、基地局の使用に基づいて作成されたデータなどを記憶してもよい。なお、メモリ32は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリを含んでもよく、例えば少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスであってもよい。
【0076】
送信機33は、無線周波数信号を空間に発射できるモジュール又はデバイス組み合わせであり、例えば、無線周波数発射機、アンテナ及び他のデバイスの組み合わせを含む。受信機34は、空間から無線周波数信号を受信できるモジュール又はデバイス組み合わせであり、例えば、無線周波数受信機、アンテナ及び他のデバイスの組み合わせを含む。
【0077】
図4は、本出願の実施例による別のUEの構造概略図であり、
図4に示すように、このUEは、プロセッサ41と、メモリ42と、送信機43と、受信機44とを含み、UEにおけるプロセッサ41の数は、一つ又は複数であってもよく、
図4において、一つのプロセッサ41を例にして、UEにおけるプロセッサ41とメモリ42は、バス又は他の方式で接続されてもよく、
図4において、バスによって接続されることを例にする。
【0078】
メモリ42は、コンピュータ可読記憶媒体として、ソフトウェアプログラム、コンピュータの実行可能なプログラム及びモジュール、例えば、本出願の
図2実施例におけるUE間の連携情報の伝送方法に対応するプログラム命令/モジュールを記憶するように設定されてもよい。プロセッサ41は、メモリ42に記憶されるソフトウェアプログラム、命令及びモジュールを運行することによって、UEの少なくとも一つ機能応用及びデータ処理、即ち上記のUE間の連携情報の伝送方法を実現する。
【0079】
メモリ42は、主にプログラム記憶領域と、データ記憶領域とを含んでもよい。ここで、プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラムを記憶してもよく、データ記憶領域は、基地局の使用に基づいて作成されたデータなどを記憶してもよい。なお、メモリ42は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリを含んでもよく、例えば少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスであってもよい。
【0080】
送信機43は、無線周波数信号を空間に発射できるモジュール又はデバイス組み合わせであり、例えば、無線周波数発射機、アンテナ及び他のデバイスの組み合わせを含む。受信機44は、空間から無線周波数信号を受信できるモジュール又はデバイス組み合わせであり、例えば、無線周波数受信機、アンテナ及び他のデバイスの組み合わせを含む。
【0081】
本出願の実施例は、コンピュータの実行可能な命令が含まれる記憶媒体をさらに提供し、コンピュータの実行可能な命令がコンピュータプロセッサによって実行される場合、UE間の連携情報の伝送方法を実行するために用いられ、この方法は、第一UEが、第一UEの連携情報受信能力を指示するための連携アナウンス情報が運ばれる第一メッセージを送信することを含む。
【0082】
本出願の実施例は、コンピュータの実行可能な命令が含まれる記憶媒体をさらに提供し、コンピュータの実行可能な命令がコンピュータプロセッサによって実行される場合、UE間の連携情報の伝送方法を実行するために用いられ、この方法は、第二UEが、第一UEの連携情報受信能力を指示するための連携アナウンス情報が運ばれる第一メッセージを受信することと、第二UEが連携アナウンス情報に基づいて第一UEの連携情報受信能力を決定することとを含む。
【0083】
一般的には、本出願の様々な実施例は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、論理又はその任意の組み合わせに実現されてもよい。例えば、いくつかの態様は、ハードウェアに実現されてもよいが、他の態様は、現在、コントローラ、マイクロプロセッサ又は他の計算装置によって実行されることができるファームウェア又はソフトウェアに実現されてもよく、本出願は、これに限らない。
【0084】
本出願の実施例は、移動装置のデータプロセッサがコンピュータプログラム命令、例えば、プロセッサエンティティに、又はハードウェア、又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実行することによって実現されてもよい。コンピュータプログラム命令は、アセンブリ命令、命令セットアーキテクチャ(Instruction Set Architecture、ISA)命令、マシン命令、マシン関連命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又は一つ又は複数のプログラミング言語のいずれか組み合わせで作成されるソースコード又はターゲットコードであってもよい。
【0085】
本出願の図面における任意の論理フローのブロック図は、プログラムステップを表してもよく、又は相互接続された論理回路、モジュールと機能を表してもよく、又はプログラムステップと論理回路、モジュールと機能の組み合わせを表してもよい。コンピュータプログラムは、メモリに記憶されてもよい。メモリは、任意のローカル技術環境に適合されるタイプを有してもよく、且つ任意の適切なデータ記憶技術を使用して実現してもよく、例えば、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、光メモリ装置とシステム(デジタル多機能ディスク(Digital Video Disc、DVD)又は光ディスク((Compact Disc、CD))などに限らない。コンピュータ可読媒体は、非瞬時性記憶媒体を含んでもよい。データプロセッサは、ローカル技術環境に適合する任意のタイプであってもよく、例えば、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processing、DSP)、専用集積回路(Application Specific Integrated Circuit、SAIC)、プログラマブルロジックデバイス(Field-Programmable Gate Array、FGPA)及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサに限らない。
【国際調査報告】