(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】UEの能力変更方法、端末及びネットワーク側機器
(51)【国際特許分類】
H04W 8/24 20090101AFI20240905BHJP
【FI】
H04W8/24
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519758
(86)(22)【出願日】2022-09-27
(85)【翻訳文提出日】2024-04-11
(86)【国際出願番号】 CN2022121623
(87)【国際公開番号】W WO2023051507
(87)【国際公開日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】202111152508.X
(32)【優先日】2021-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100180806
【氏名又は名称】三浦 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100196601
【氏名又は名称】酒井 祐市
(72)【発明者】
【氏名】劉 選兵
(72)【発明者】
【氏名】楊 曉東
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE04
5K067EE10
(57)【要約】
本出願はUEの能力変更方法、端末及びネットワーク側機器を開示し、無線通信の技術分野に属する。本出願の実施例のUEの能力変更方法は、UEが能力変更が必要であると判断し、及び/又は、UEが設定プリファレンスを決定するステップと、前記UEが第1要求情報を送信するステップであって、前記第1要求情報がネットワーク側機器に能力変更を要求するため、及び/又は設定プリファレンスを送信するためのものであるステップと、前記UEが前記ネットワーク側機器の応答に基づいて、対応する処理を実行するステップと、を含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
UEが能力変更が必要であると判断し、及び/又は、UEが設定プリファレンスを決定するステップと、
前記UEが第1要求情報を送信するステップであって、前記第1要求情報がネットワーク側機器に能力変更を要求するため、及び/又は設定プリファレンスを送信するためのものであるステップと、
前記UEが前記ネットワーク側機器の応答に基づいて、対応する処理を実行するステップと、を含む、ユーザ機器UEの能力変更方法。
【請求項2】
前記第1要求情報に、
前記UEが所望する設定を指示するための設定プリファレンス情報と、
前記UEが能力変更を必要とすることを指示するための能力変更要件情報と、
ネットワーク側機器による前記UEの再設定を必要とし、又は、ネットワーク側機器による前記UEの再設定を必要としないことを指示するための再設定指示情報と、
前記第1要求情報がマルチカードを目的とする能力変更及び/又は設定プリファレンスの要求であることを指示するための目的指示情報と、のうちの少なくとも1つの情報が搭載される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記設定プリファレンス情報は、
設定上限と、
継続時間、周期、開始時間のうちの1つを含む設定プリファレンスの時間情報と、
周期的な設定変換要求情報と、
前記設定プリファレンス情報がマルチカード用であることを指示するマルチカード設定プリファレンス指示情報と、のうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1要求情報は、
UE補助情報メッセージ、
UE能力情報メッセージ、
無線リソース制御RRC接続確立完了メッセージ、のうちの1つのメッセージによって搬送される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記RRC接続確立完了メッセージに前記UEの第1能力情報が搭載され、前記第1能力情報は第2能力情報と異なり、前記第2能力情報は前記UEにより直前回で報告された能力情報であり、又は前記第2能力情報は前記UEがネットワークに登録している間に報告した能力情報であり、又は前記第2能力情報は前記UEの最大能力情報である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記UEの能力情報は、前記RRC接続確立完了メッセージに対応するRRC接続状態の間に前記第1能力情報である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記UEが前記ネットワーク側機器の応答に基づいて、対応する処理を実行するステップは、
前記UEが前記ネットワーク側機器から送信された応答メッセージを傍受するステップと、
前記応答メッセージを傍受した場合、前記UEが前記応答メッセージに基づいて対応する処理を実行するステップと、を含む、請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記応答メッセージはRRC再設定メッセージであり、又は、前記応答メッセージに、
前記ネットワーク側機器が前記第1要求情報を受け取ったことを指示する受け取り情報と、
再設定情報と、のうちの少なくとも1つの情報が搭載される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記UEが前記応答メッセージに基づいて対応する処理を実行するステップは、
前記応答メッセージに前記受け取り情報が搭載された場合、前記UEが要求された前記能力変更及び/又は前記設定プリファレンスを適用することと、
前記応答メッセージに前記再設定情報が搭載され、又は前記応答メッセージがRRC再設定メッセージである場合、前記UEが前記再設定情報又は前記RRC再設定メッセージに基づいて再設定プロセスを実行することと、
前記応答メッセージを受信した場合、前記UEにより要求された前記能力変更及び/又は前記設定プリファレンスが有効になることと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記UEが前記ネットワーク側機器から送信された応答メッセージを傍受するステップは、
第1要求情報を送信した後、前記UEが第1タイマーを開始するステップであって、前記第1タイマーの継続時間が前記第1設定情報によって設定され、又は、前記第1タイマーの継続時間が予め規定されたものであるステップと、
前記第1タイマーが動作している間に、前記UEが前記ネットワーク側機器から送信された応答メッセージを傍受するステップと、を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記UEが第1タイマーを開始するステップは、
前記ネットワーク側機器による再設定が必要であると判断した場合、前記UEが第1要求情報を送信した後、前記第1タイマーを開始するステップを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1タイマーが動作している間に、前記UEが前記第1要求情報を再度送信することが許可されず、又は、前記第1タイマーが動作している間に、前記UEが能力変更を要求する第2要求情報及び/又は設定プリファレンスを送信することが許可されず、前記第2要求情報は前記第1要求情報と異なる、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記第1タイマーを開始した後、前記方法は、
前記第1タイマーが動作している間に、前記UEが、
前記ネットワーク側機器から送信された前記応答メッセージを受信した場合と、
前記ネットワーク側機器から送信された前記応答メッセージを受信し、且つ前記応答メッセージが前記UEの設定プリファレンスを満たす場合と、のうちの1つで前記第1タイマーを停止するステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記UEが前記ネットワーク側機器の応答に基づいて、対応する処理を実行するステップは、
前記第1タイマーがタイムアウトした場合、前記UEが第1動作を実行するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記応答メッセージに基づいて対応する処理を実行するステップは、
前記応答メッセージが前記UEの設定プリファレンスを満たす場合、前記UEが第2動作を実行することと、
前記応答メッセージが前記UEの設定プリファレンスを満たしていない場合、前記第1タイマーが動作していると、前記UEが前記第1タイマーを停止し、第1動作を実行することと、
前記応答メッセージが前記UEの設定プリファレンスを満たしていない場合、前記第1タイマーが動作していると、前記UEが前記第1タイマーのタイムアウト後に第1動作を実行することと、のうちの1つを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記第2動作は、
前記第1タイマーが動作している場合に、前記UEが前記第1タイマーを停止することと、
前記UEが前記応答メッセージに基づいて再設定プロセスを実行することと、
前記UEが前記再設定プロセスの終了後にネットワーク変換を実行することと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第1動作は、
前記UEのプリファレンス設定及び/又は能力変更を有効にすることと、
前記第1要求情報に対応する設定及び/又は能力を有効にすることと、
セカンダリセルグループSCG接続を非アクティブ化することと、
SCG接続を解放することと、
多入力多出力MIMOのレイヤー数を減らすことと、
ダウンリンクキャリアの数を減らすことと、
アップリンクキャリアの数を減らすことと、
前記第1要求情報を再送信することと、
ネットワーク変換動作を実行することと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項14又は15に記載の方法。
【請求項18】
前記UEが第1要求情報を送信する前に、前記方法は、
前記ネットワーク側機器から送信された第1設定情報を受信するステップをさらに含み、前記第1設定情報は前記UEによる前記第1要求情報の送信が許可されることを指示するためのものである、請求項7に記載の方法。
【請求項19】
前記第1設定情報は、
端末の設定プリファレンス及び/又は能力変更がサポートされることを指示する第1指示情報と、
第1タイマーの継続時間と、のうちの少なくとも1つの情報を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記第1設定情報は、
システム情報SIメッセージ、
RRC再設定メッセージのうちの1つのメッセージによって送信される、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
ネットワーク側機器がUEから送信された第1要求情報を受信するステップであって、前記第1要求情報が前記UEの能力変更及び/又は設定プリファレンスを要求するためのものであるステップと、
前記ネットワーク側機器が前記第1要求情報に応答するステップと、を含む、UEの能力変更方法。
【請求項22】
前記第1要求情報に、
前記UEが所望する設定を指示するための設定プリファレンス情報と、
前記UEが能力変更を必要とすることを指示するための能力変更要件情報と、
ネットワーク側機器による前記UEの再設定を必要とし、又は、ネットワーク側機器による前記UEの再設定を必要としないことを指示するための再設定指示情報と、
前記第1要求情報がマルチカードを目的とする能力変更及び/又は設定プリファレンスの要求であることを指示するための目的指示情報と、のうちの少なくとも1つの情報が搭載される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記設定プリファレンス情報は、
設定上限と、
継続時間、周期、開始時間のうちの1つを含む設定プリファレンスの時間情報と、
周期的な設定変換要求情報と、
前記設定プリファレンス情報がマルチカード用であることを指示するマルチカード設定プリファレンス指示情報と、のうちの少なくとも1つを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記第1要求情報は、
UE補助情報メッセージ、
UE能力情報メッセージ、
無線リソース制御RRC接続確立完了メッセージ、のうちの1つのメッセージによって搬送される、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記RRC接続確立完了メッセージに前記UEの第1能力情報が搭載され、前記第1能力情報は第2能力情報と異なり、前記第2能力情報は前記UEにより直前回で報告された能力情報であり、又は前記第2能力情報は前記UEがネットワークに登録している間に報告した能力情報であり、又は前記第2能力情報は前記UEの最大能力情報である、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記UEの能力情報は、前記RRC接続確立完了メッセージに対応するRRC接続状態の間に前記第1能力情報である、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記ネットワーク側機器が前記第1要求情報に応答するステップは、
前記ネットワーク側機器が前記第1要求情報に基づき、前記UEに応答メッセージを送信し、又は前記UEにRRC再設定メッセージを送信するステップを含み、前記応答メッセージに、
前記ネットワーク側機器が前記第1要求情報を受け取ったことを指示する受け取り情報と、
再設定情報と、のうちの少なくとも1つの情報が搭載される、請求項21から26のいずれか1項に記載の方法。
【請求項28】
前記ネットワーク側機器がUEから送信された第1要求情報を受信する前に、前記方法は、
前記UEに第1設定情報を送信するステップをさらに含み、前記第1設定情報は前記UEによる前記第1要求情報の送信を許可するか否かを指示するためのものである、請求項21から26のいずれか1項に記載の方法。
【請求項29】
前記第1設定情報は、
端末の設定プリファレンス及び/又は能力変更がサポートされることを指示する第1指示情報と、
第1タイマーの継続時間と、のうちの少なくとも1つの情報を含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記第1設定情報は、
システム情報SIメッセージ、
RRC再設定メッセージのうちの1つのメッセージによって送信される、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
UEが能力変更を必要とすると判断し及び/又は設定プリファレンスを決定するための判断モジュールと、
第1要求情報を送信するための第1送信モジュールであって、前記第1要求情報がネットワーク側機器に能力変更を要求するため、及び/又は設定プリファレンスを送信するためのものである第1送信モジュールと、
前記ネットワーク側機器の応答に基づいて対応する処理を実行するための実行モジュールと、を備える、UEの能力変更装置。
【請求項32】
前記実行モジュールが前記ネットワーク側機器の応答に基づいて対応する処理を実行することは、
前記ネットワーク側機器から送信された応答メッセージを傍受することと、
前記応答メッセージを傍受した場合、前記応答メッセージに基づいて対応する処理を実行することと、を含む、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記応答メッセージは無線リソース制御RRC再設定メッセージであり、又は、前記応答メッセージに、
前記ネットワーク側機器が前記第1要求情報を受け取ったことを指示する受け取り情報と、
再設定情報と、のうちの少なくとも1つの情報が搭載される、請求項32に記載の装置。
【請求項34】
前記実行モジュールが前記応答メッセージに基づいて対応する処理を実行することは、
前記応答メッセージに前記受け取り情報が搭載された場合、前記UEが要求された前記能力変更及び/又は前記設定プリファレンスを適用することと、
前記応答メッセージに前記再設定情報が搭載され、又は前記応答メッセージがRRC再設定メッセージである場合、前記UEが前記再設定情報又は前記RRC再設定メッセージに基づいて再設定プロセスを実行することと、
前記応答メッセージを受信した場合、前記UEにより要求された前記能力変更及び/又は前記設定プリファレンスが有効になることと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項33に記載の装置。
【請求項35】
前記実行モジュールが前記ネットワーク側機器から送信された応答メッセージを傍受することは、
第1要求情報を送信した後、第1タイマーを開始することであって、前記第1タイマーの継続時間が前記第1設定情報によって設定され、又は、前記第1タイマーの継続時間が予め規定されたものであることと、
前記第1タイマーが動作している間に、前記ネットワーク側機器から送信された応答メッセージを傍受することと、を含む、請求項32に記載の装置。
【請求項36】
前記実行モジュールが第1タイマーを開始することは、
前記ネットワーク側機器による再設定が必要であると判断した場合、第1要求情報を送信した後、前記第1タイマーを開始することを含む、請求項35に記載の装置。
【請求項37】
前記実行モジュールはさらに、前記第1タイマーが動作している間に、
前記ネットワーク側機器から送信された前記応答メッセージを受信した場合と、
前記ネットワーク側機器から送信された前記応答メッセージを受信し、且つ前記応答メッセージが前記UEの設定プリファレンスを満たす場合と、のうちの1つで前記第1タイマーを停止するために用いられる、請求項35に記載の装置。
【請求項38】
前記実行モジュールが前記ネットワーク側機器の応答に基づいて対応する処理を実行することは、
前記第1タイマーがタイムアウトした場合、前記UEが第1動作を実行することをさらに含む、請求項35に記載の装置。
【請求項39】
前記実行モジュールが前記応答メッセージに基づいて対応する処理を実行することは、
前記応答メッセージが前記UEの設定プリファレンスを満たす場合、第2動作を実行することと、
前記応答メッセージが前記UEの設定プリファレンスを満たしていない場合、前記第1タイマーが動作していると、前記第1タイマーを停止し、第1動作を実行することと、
前記応答メッセージが前記UEの設定プリファレンスを満たしていない場合、前記第1タイマーが動作していると、前記第1タイマーのタイムアウト後に第1動作を実行することと、のうちの1つを含む、請求項32に記載の装置。
【請求項40】
前記第2動作は、
前記第1タイマーが動作している場合に、前記UEが前記第1タイマーを停止することと、
前記UEが前記応答メッセージに基づいて再設定プロセスを実行することと、
前記UEが前記再設定プロセスの終了後にネットワーク変換を実行することと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項39に記載の装置。
【請求項41】
前記第1動作は、
前記UEのプリファレンス設定及び/又は能力変更を有効にすることと、
前記第1要求情報に対応する設定及び/又は能力を有効にすることと、
セカンダリセルグループSCG接続を非アクティブ化することと、
SCG接続を解放することと、
多入力多出力MIMOのレイヤー数を減らすことと、
ダウンリンクキャリアの数を減らすことと、
アップリンクキャリアの数を減らすことと、
前記第1要求情報を再送信することと、
ネットワーク変換動作を実行することと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項39又は40に記載の装置。
【請求項42】
前記ネットワーク側機器から送信された第1設定情報を受信するための第1受信モジュールをさらに備え、前記第1設定情報は前記UEによる前記第1要求情報の送信を許可するか否かを指示するためのものである、請求項31に記載の装置。
【請求項43】
UEから送信された第1要求情報を受信するための第2受信モジュールであって、前記第1要求情報が前記UEの能力変更及び/又は設定プリファレンスを要求するためのものである第2受信モジュールと、
前記第1要求情報に応答するための応答モジュールと、を備える、UEの能力変更装置。
【請求項44】
前記応答モジュールが前記第1要求情報に応答することは、
前記第1要求情報に基づき、前記UEに応答メッセージを送信し、又は前記UEにRRC再設定メッセージを送信することを含み、前記応答メッセージに、
前記ネットワーク側機器が前記第1要求情報を受け取ったことを指示する受け取り情報と、
再設定情報と、のうちの少なくとも1つの情報が搭載される、請求項43に記載の装置。
【請求項45】
前記UEに第1設定情報を送信するための第2送信モジュールをさらに備え、前記第1設定情報は前記UEによる前記第1要求情報の送信を許可するか否かを指示するためのものである、請求項43又は44に記載の装置。
【請求項46】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項1から20のいずれか1項に記載のUEの能力変更方法のステップが実現される、端末。
【請求項47】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項21から30のいずれか1項に記載のUEの能力変更方法のステップが実現される、ネットワーク側機器。
【請求項48】
プログラムもしくはコマンドが記憶されており、前記プログラムもしくはコマンドがプロセッサによって実行されると、請求項1から20のいずれか1項に記載のUEの能力変更方法のステップが実現され、又は請求項21から30のいずれか1項に記載のUEの能力変更方法のステップが実現される、可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本発明は、2021年09月29日に中国特許局に提出された、出願番号202111152508.X、発明の名称「UEの能力変更方法、端末及びネットワーク側機器」の中国特許出願の優先権を主張し、該出願の全ては引用によって本発明に組み込まれる。
【0002】
本出願は、無線通信の技術分野に属し、具体的には、UEの能力変更方法、端末及びネットワーク側機器に関する。
【背景技術】
【0003】
マルチカード端末は複数のネットワークに同時に常駐することができ、マルチカード端末の実現形態は様々である。一部のマルチカード端末は互いに影響することなく複数のネットワークで同時に送受信できる。一部のマルチカード端末は、複数のネットワークに同時に常駐することができるが、時分割の方式で2つのネットワークに常駐する場合があり、つまり、一定期間ネットワークAに常駐し、ネットワークAのページング(paging)をリッスンし、一定期間ネットワークBに常駐し、ネットワークBのpagingをリッスンする。又は一定期間ネットワークAに接続してデータを送受信し、一定期間ネットワークBに接続してpagingを受信する。又は一定期間ネットワークAでデータを受信し、一定期間ネットワークBで接続を確立し又はデータを送受信する。デュアル送信・デュアル受信をサポートするマルチカード端末の中には、特定の周波数帯域において、互いに影響することなく複数のネットワークで同時に送受信できるものもある。他の一部の周波数帯域において、時分割の方式で2つのネットワーク上でデータを送受信する場合がある。
【0004】
具体的な応用では、マルチカード端末はタスクを実行するためにネットワークAからネットワークBに移行する場合がある。マルチ送信(Tx)又はマルチ受信(Rx)をサポートするマルチカード端末の場合、ネットワークAに常駐又は接続状態を維持しながら、Tx又はRxパス等の一部のリソースを利用してネットワークB上のタスクを実行する必要がある場合があるが、ネットワークAにおける端末の現在の能力又は設定により、ユーザ機器(User Equipment,UE)がそのネットワークB上のマルチカードタスクの要件を満たすために一部のリソースを利用できない場合があり、従来技術には、この状況に対応する解決手段がない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願の実施例は、端末現在の能力又は設定が端末のマルチカードタスク要件を満たすことができないという問題を解決できる、UEの能力変更方法、端末及びネットワーク側機器を提供する。
【0006】
第1側面において、UEが能力変更が必要であると判断し、及び/又は、UEが設定プリファレンスを決定するステップと、前記UEが第1要求情報を送信するステップであって、前記第1要求情報がネットワーク側機器に能力変更を要求するため、及び/又は設定プリファレンスを送信するためのものであるステップと、前記UEが前記ネットワーク側機器の応答に基づいて、対応する処理を実行するステップと、を含む、UEの能力変更方法を提供する。
【0007】
第2側面において、UEが能力変更を必要とすると判断し及び/又は設定プリファレンスを決定するための判断モジュールと、第1要求情報を送信するための第1送信モジュールであって、前記第1要求情報がネットワーク側機器に能力変更を要求するため、及び/又は設定プリファレンスを送信するためのものである第1送信モジュールと、前記ネットワーク側機器の応答に基づいて対応する処理を実行するための実行モジュールと、を備える、UEの能力変更装置を提供する。
【0008】
第3側面において、ネットワーク側機器がUEから送信された第1要求情報を受信するステップであって、前記第1要求情報が前記UEの能力変更及び/又は設定プリファレンスを要求するためのものであるステップと、前記ネットワーク側機器が前記第1要求情報に応答するステップと、を含む、UEの能力変更方法を提供する。
【0009】
第4側面において、UEから送信された第1要求情報を受信するための第2受信モジュールであって、前記第1要求情報が前記UEの能力変更及び/又は設定プリファレンスを要求するためのものである第2受信モジュールと、前記第1要求情報に応答するための応答モジュールと、を備える、UEの能力変更装置を提供する。
【0010】
第5側面において、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、第1側面に記載の方法のステップが実現される、端末を提供する。
【0011】
第6側面において、プロセッサ及び通信インタフェースを備える端末であって、前記プロセッサが第1側面に記載の方法のステップを実現するためのものであり、前記通信インタフェースがネットワーク側機器と通信するためのものである、端末を提供する。
【0012】
第7側面において、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、第3側面に記載の方法のステップが実現される、ネットワーク側機器を提供する。
【0013】
第8側面において、プロセッサ及び通信インタフェースを備えるネットワーク側機器であって、前記プロセッサが第3側面に記載の方法のステップを実現するためのものであり、前記通信インタフェースがUEと通信するためのものである、ネットワーク側機器を提供する。
【0014】
第9側面において、プログラムもしくはコマンドが記憶されており、前記プログラムもしくはコマンドがプロセッサによって実行されると、第1側面に記載の方法のステップが実現され、又は第3側面に記載の方法のステップが実現される、可読記憶媒体を提供する。
【0015】
第10側面において、プロセッサ及び通信インタフェースを備え、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサがプログラムもしくはコマンドを実行し、第1側面に記載の方法のステップを実現し、又は第3側面に記載の方法のステップを実現するためのものである、チップを提供する。
【0016】
第11側面において、非一時的な記憶媒体に記憶され、少なくとも1つのプロセッサにより実行されることで第1側面に記載の方法のステップを実現し、又は第3側面に記載の方法のステップを実現する、コンピュータプログラム/プログラム製品を提供する。
【発明の効果】
【0017】
本出願の実施例において、UEが能力変更が必要であると判断し、及び/又は、UEが設定プリファレンスを決定する時、能力変更及び/又は設定プリファレンスを要求する第1要求情報をネットワーク側機器に送信し、ネットワーク側機器の応答に基づいて対応する処理を実行し、これにより、UE現在の能力又は設定がUEのマルチカードタスク要件を満たせない可能性がある場合に、能力変更及び/又は設定プリファレンスを要求することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本出願の実施例を応用可能な無線通信システムの模式図を示す。
【
図2】本出願の実施例におけるUEの能力変更方法の1つの手順模式図を示す。
【
図3】本出願の実施例におけるUEの能力変更方法の別の手順模式図を示す。
【
図4】本出願の実施例におけるUEの能力変更方法のさらに別の手順模式図を示す。
【
図5】本出願の実施例におけるUEの能力変更方法のさらに別の手順模式図を示す。
【
図6】本出願の実施例におけるUEの能力変更方法のさらに別の手順模式図を示す。
【
図7】本出願の実施例におけるUEの能力変更装置の1つの構造模式図を示す。
【
図8】本出願の実施例におけるUEの能力変更装置の別の構造模式図を示す。
【
図9】本出願の実施例で提供される通信機器の構造模式図を示す。
【
図10】本出願の実施例で提供される端末のハードウェア構造模式図を示す。
【
図11】本出願の実施例で提供されるネットワーク側機器のハードウェア構造模式図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下において、本出願の実施例における図面を参照しながら、本出願の実施例における技術的解決手段を明確に説明し、当然ながら、説明される実施例は本出願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。当業者が本出願における実施例に基づいて得た他の全ての実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
【0020】
本出願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」等は、特定の順序又は先後順序を記述するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用される用語は、本出願の実施例がここで図示又は記述される以外の順序で実施できるように、適当な場合において互いに置き換えてもよいことを理解すべきであり、また、「第1」、「第2」で区別する対象は一般に一種類であり、対象の数を限定することがなく、例えば、第1対象は1つであってもよいし、複数であってもよい。また、明細書及び特許請求の範囲における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも1つを意味し、符号の「/」は、一般的には前後の関連対象が「又は」という関係にあることを意味する。
【0021】
指摘しておきたいのは、本出願の実施例に記載される技術は、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)/LTEの進化型(LTE-Advanced,LTE-A)システムに限定されず、さらに、例えば、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access,TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access,FDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access,OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access,SC-FDMA)のような他の無線通信システム及び他のシステムにも適用可能である点である。本出願の実施例における用語「システム」及び「ネットワーク」は、しばしば、互換的に使用され得る。記載された技術は、上記で言及されたシステム及びラジオ技術に使用され得ると共に、他のシステム及びラジオ技術にも使用され得る。以下の記述では例示するためにニューラジオ(New Radio,NR)システムについて説明し、且つ以下の説明の多くにおいてNR用語が使用されるが、これらの技術はNRシステム以外にも適用可能であり、例えば、第6世代(6th Generation,6G)通信システムにも適用可能である。
【0022】
図1は、本出願の実施例を応用可能な無線通信システムの模式図を示す。無線通信システムは端末11及びネットワーク側機器12を含む。端末11は端末機器と称されてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ノートパソコンとも呼ばれるラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、携帯情報端末(Personal Digital Assistant,PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer,UMPC)、モバイルインターネット機器(Mobile Internet Device,MID)、ウェアラブル機器(Wearable Device)もしくは車載機器、歩行者端末(PUE)等の端末側機器であってよく、ウェアラブル機器は、スマートウォッチ、リストバンド、ヘッドフォン、メガネ等を含む。説明すべきことは、本出願の実施例において端末11の具体的な種類が限定されない点である。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよい。基地局はノードB、進化型ノードB、アクセスポイント、トランシーバ基地局(Base Transceiver Station,BTS)、無線基地局、無線トランシーバ、基本サービスセット(Basic Service Set,BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set,ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、ホームBノード、ホーム進化型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、送受信ポイント(Transmitting Receiving Point,TRP)又は当分野における他の何らかの適切な用語で呼ばれてもよく、同様な技術効果を達成することができれば、前記基地局は、特定の技術用語に限定されない。説明すべきことは、本出願の実施例において、単にNRシステムにおける基地局を例とするが、基地局の具体的な種類が限定されない点である。
【0023】
以下において、図面を参照しながら、本出願の実施例で提供されるUEの能力変更方法を、いくつかの実施例及びその応用シーンにより詳しく説明する。
【0024】
図2は本出願の実施例におけるUEの能力変更方法の1つの手順模式図を示し、該方法200は端末によって実行され得る。換言すれば、前記方法は端末にインストールされたソフトウェア又はハードウェアによって実行され得る。
図2に示すように、該方法は次のステップS210、S212及びS214を含んでもよい。
【0025】
S210で、UEが能力変更が必要であると判断し、及び/又は、UEが設定プリファレンスを決定する。
【0026】
本出願の実施例において、マルチカード端末は複数のUEを含むことができ、これらのUEはMulti-SIM UEと呼ばれる。説明すべきことは、UEはサブスクリプションプリンシパルとみなされてもよい点である。1つの端末機器上に複数のサブスクリプションプリンシパルを設定することができる。サブスクリプションプリンシパルは加入者識別モジュール(Subscriber Identity Module,SIM)カードにより反映することができる。1つのSIMカードは1つのネットワークのサブスクリプションプリンシパルに対応する。SIMカードにサブスクリプションプリンシパルの識別子、つまり、例えば加入者永続的識別子(Subscription Permanent Identifier,SUPI)、又は国際モバイル加入者識別子(International Mobile Subscription Identity,IMSI)等のUEの識別子が保存される。したがって、1つの端末に複数のSIMカードが挿入され、又は複数の電子SIMカード情報が設定された場合、端末及び異なるサブスクリプションプリンシパルは異なるUEを構成することができる。
【0027】
本出願の実施例において、ネットワーク側機器は、UEの無線アクセス能力情報を取得するために、接続状態にあるUEに対して能力伝送プロセスを開始することができる。例えば、UEはUE能力照会メッセージ(UE Capability Enquiry)を受信した後、UE能力情報メッセージ(UE Capability Information)を送信する。通信中に、UEは能力変更が必要であると判断し、及び/又は、UEは設定プリファレンスを決定し、例えば、マルチTx又はマルチRxをサポートするマルチカード端末の場合、UEは、ネットワークAに常駐又は接続状態を維持しながら、一部のTx又はRxパスを利用してネットワークB上のタスクを実行する必要がある場合があり、この要件を満たすために、UEは能力変更が必要であると判断し、及び/又は、UEは設定プリファレンスを決定する。
【0028】
S212で、UEが第1要求情報を送信し、ここで、前記第1要求情報がネットワーク側機器に能力変更を要求するため、及び/又は設定プリファレンスを送信するためのものである。
【0029】
任意選択で、前記第1要求情報に次の(1)~(4)のうちの少なくとも1つの情報が搭載されてもよい。
【0030】
(1)設定プリファレンス情報。
前記設定プリファレンス情報は前記UEが所望する設定を指示するためのものである。例えば、設定プリファレンス情報は次のi.~iv.の少なくとも1つを含んでもよい。
【0031】
i.設定上限。
つまり、UEがネットワークの設定が該設定プリファレンスを超えないことを所望する。
【0032】
ii.継続時間、周期、開始時間のうちの1つを含む設定プリファレンスの時間情報。
つまり、UEが所望する設定プリファレンスが有効になる時間である。
【0033】
iii.周期的な設定変換要求情報。
つまり、UEが周期的な設定変換(Configuration Switching)を要求する。例えば、ネットワーク(NW)AはUEに2セットの設定を送信し、UEはNW Aで周期に従って設定の変換を行う。
【0034】
iv.前記設定プリファレンス情報がマルチカード用であることを指示するマルチカード設定プリファレンス指示情報。
つまり、該設定プリファレンスはマルチカード目的で使用される。
【0035】
(2)能力変更要件情報。
前記能力変更要件情報は前記UEが能力変更を必要とすることを指示するためのものである。UEは、ネットワークの設定が変更後の能力を超えないことを所望する。
【0036】
(3)再設定指示情報。
前記再設定指示情報は、ネットワーク側機器による前記UEの再設定を必要とし、又は、ネットワーク側機器による前記UEの再設定を必要としないことを指示するためのものである。例えば、再設定指示情報は、再設定を必要とすることを指示し、つまり、設定プリファレンス及び/又は能力変更要件により、ネットワークによるUEの再設定を必要とする場合がある。例えば、現在デュアル接続(MR-DC SCG)が設定されており、UE能力はデュアル接続をサポートしないように変更され、ネットワークによるSCG接続の解放を所望する。再設定指示情報は、再設定を必要としないことを指示すると、つまり、設定プリファレンス及び/又は能力変更要件により、ネットワークによるUEの再設定を必要としない場合がある。例えば、現在の設定ではデュアル接続(MR-DC SCG)が設定されておらず、UEは、ネットワークがデュアル接続を設定しないことを所望する第1要求メッセージを送信し、この場合、ネットワークは第1要求メッセージに対応する再設定を開始する必要がない。
【0037】
(4)目的指示情報。
前記目的指示情報は、前記第1要求情報がマルチカードを目的とする能力変更及び/又は設定プリファレンスの要求であることを指示するためのものである。つまり、UEは、省電力や過熱等のためではなく、マルチカード目的のために前記第1要求を送信し、したがって、ネットワーク側機器からの応答を所望する。
【0038】
本出願の実施例の可能な一実現形態において、第1要求メッセージは、UE補助情報(UE assistance information)メッセージを介して送信されてもよい。関連技術において、省電力又は過熱防止のために、UEは、UE補助情報メッセージ(UE assistance information)でネットワークにプリファレンス指示を送信することができる。ネットワークは、UEの設定を変更するか否かを決定する。例えば、UEはネットワークに対し、より少ないキャリア、より少ないMIMOレイヤー、又はより長いDRX cycleを設定することを提案する。ネットワークはそれに応じてUEの設定を調整する場合がある。したがって、本出願の実施例において、UE補助情報メッセージを多重化し、第1要求メッセージをUE補助情報メッセージに含めて送信し、マルチカードを目的とする能力変更及び/又は設定プリファレンスを要求することができる。
【0039】
別の可能な実現形態において、第1要求メッセージは、UE能力情報(UE Capability Information)メッセージを介して送信されてもよい。関連技術において、ネットワーク側機器は、接続状態にあるUEに対し能力伝送プロセスを開始し、UEの無線アクセス能力情報を取得することができる。UEがネットワーク側機器から送信されたUE能力照会メッセージ(UE Capability Enquiry)を受信した後、UEはネットワークにUE能力情報メッセージ(UE Capability Information)を送信し、ここで、UE能力情報メッセージにUEの能力情報を搭載することができる。本出願の実施例において、UE能力情報メッセージを多重化し、第1要求メッセージをUE能力情報メッセージに含めて送信し、マルチカードを目的とする能力変更及び/又は設定プリファレンスを要求することができる。
【0040】
本出願の実施例のさらなる可能な実現形態において、第1要求情報は、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)接続確立完了メッセージ(RRC Setup Complete)を介して送信されてもよい。つまり、UEがネットワーク側とのRRC接続確立を完了すると、上記第1要求情報をネットワーク側機器から送信されたRRC接続確立完了メッセージに含めて送信する。
【0041】
上述した可能な実現形態において、前記RRC接続確立完了メッセージに前記UEの第1能力情報が搭載され、ここで、前記第1能力情報は第2能力情報と異なり、前記第2能力情報は前記UEにより直前回で報告された能力情報であり、又は前記第2能力情報は前記UEがネットワークに登録している間に報告した能力情報であり、又は前記第2能力情報は前記UEの最大能力情報である。例えば、第2能力は4MIMOで、第1能力は2MIMOである。又は、第2能力はデュアル接続をサポートし、第1能力はデュアル接続をサポートしない。
【0042】
上述した可能な実現形態において、前記UEの能力情報は、前記RRC接続確立完了メッセージに対応するRRC接続状態の間に前記第1能力情報である。つまり、UEの能力は今回のRRC接続状態の間に不変のまま第1能力である。
【0043】
S214で、UEが前記ネットワーク側機器の応答に基づいて、対応する処理を実行する。
【0044】
UEがネットワーク側機器に前記第1要求メッセージを送信した後、前記第1要求メッセージに対するネットワーク側機器の応答に基づいて、対応する処理を実行する。
【0045】
ネットワーク側機器は第1要求メッセージを受信した後、該第1要求メッセージに応答する場合があり、したがって、可能な一実現形態において、ステップS214は、
前記UEが前記ネットワーク側機器から送信された応答メッセージを傍受するステップと、
前記応答メッセージを傍受した場合、前記UEが前記応答メッセージに基づいて対応する処理を実行するステップと、を含んでもよい。
【0046】
上述した可能な実現形態において、上記応答メッセージはRRC再設定メッセージであってもよく、つまり、ネットワーク側機器は第1要求メッセージを受信した後、端末を再設定する。
【0047】
又は、上記応答メッセージは他のメッセージであってもよく、該メッセージに次の(1)と(2)のうちの少なくとも1つの情報が搭載されてもよい。
【0048】
(1)前記ネットワーク側機器が前記第1要求情報を受け取ったことを指示する受け取り情報。
即ち、ネットワーク側機器が端末から送信された第1要求情報を受け取ったことを指示する。
【0049】
(2)再設定情報。
ネットワーク側機器は第1要求情報に基づいてUEを再設定することができる。例えば、再設定はUEの能力要件を満たし、又は再設定はUEにより要求された能力を超えない。
【0050】
上述した可能な実現形態において、任意選択で、前記UEが前記応答メッセージに基づいて対応する処理を実行する時、前記応答メッセージに前記受け取り情報が搭載された場合、前記UEは、要求された前記能力変更及び/又は前記設定プリファレンスを適用する。つまり、UEにより要求された能力変更及び/又は設定プリファレンスが有効になる。
【0051】
又は、前記応答メッセージに前記再設定情報が搭載され、又は前記応答メッセージがRRC再設定メッセージである場合、前記UEが前記再設定情報又は前記RRC再設定メッセージに基づいて再設定プロセスを実行する。
【0052】
又は、UEが応答メッセージを受信した場合、前記UEにより要求された前記能力変更及び/又は前記設定プリファレンスが有効になるようにしてもよい。つまり、デフォルトでは、UEがネットワークの応答メッセージを受信した後、前記能力変更及び/又は設定プリファレンスが有効になる。
【0053】
可能な一実現形態において、第1タイマーはネットワーク側機器によって設定されてもよいし、又は、プロトコルで規定されてもよく、UEが前記ネットワーク側機器から送信された応答メッセージを傍受するステップは、第1要求情報を送信した後、前記UEが第1タイマーを開始するステップであって、前記第1タイマーの継続時間が前記第1設定情報によって設定され、又は、前記第1タイマーの継続時間が予め規定されたものであるステップと、前記第1タイマーが動作している間に、前記UEが前記ネットワーク側機器から送信された応答メッセージを傍受するステップと、を含んでもよい。つまり、この可能な実現形態において、UEは、第1要求情報を送信した後の所定期間内にネットワーク側機器の応答を傍受する。
【0054】
上述した可能な実現形態において、UEが第1タイマーを開始するステップは、前記ネットワーク側機器による再設定が必要であると判断した場合、前記UEが第1要求情報を送信した後、前記第1タイマーを開始するステップを含む。つまり、UEから送信された第1要求情報によって要求された能力変更及び/又はプリファレンス設定は、ネットワーク側機器による再設定が必要であり、よって、UEは第1タイマーを開始してネットワーク側機器の応答を傍受する。
【0055】
任意選択で、UEが前記ネットワーク側機器による再設定が必要であると判断することは、前記第1要求情報に再設定指示情報が含まれることと、前記第1要求情報に再設定指示情報が含まれ且つネットワーク側機器による前記UEの再設定が必要であることが前記再設定指示情報により指示されることと、UEが能力変更を要求したことと、UE現在の設定がUEにより要求されたプリファレンス設定を満たしていないことと、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。例えば、UEの能力は変更後には低下するか、現在の設定は変更後のUE能力よりも大きいため、ネットワーク側機器によるUEの再設定が必要となる。
【0056】
任意選択で、前記第1タイマーが動作している間に、前記UEが前記第1要求情報を再度送信することが許可されず、又は、前記第1タイマーが動作している間に、前記UEが能力変更を要求する第2要求情報及び/又は設定プリファレンスを送信することが許可されず、前記第2要求情報は前記第1要求情報と異なる。つまり、第1タイマーの動作中に、UEはネットワークの応答メッセージを傍受し、且つ第1タイマーの動作中に、UEは同じ第1要求情報を再度送信してはならず、又はUEは能力変更を要求する第2要求情報及び/又は設定プリファレンスを送信してはならない。
【0057】
可能な一実現形態において、前記第1タイマーを開始した後、前記方法は、前記第1タイマーが動作している間に、前記UEが、次の(1)と(2)の1つの場合に、前記第1タイマーを停止するステップをさらに含む。
(1)前記ネットワーク側機器から送信された前記応答メッセージを受信した場合。
(2)前記ネットワーク側機器から送信された前記応答メッセージを受信し、且つ前記応答メッセージが前記UEの設定プリファレンスを満たす場合。
例えば、応答メッセージに再設定情報が含まれると、再設定情報がUEの設定プリファレンスを満たす場合、第1タイマーを停止する。又は、応答メッセージが再設定メッセージであると、再設定メッセージがUEの設定プリファレンスを満たす場合、第1タイマーを停止する。
【0058】
つまり、第1タイマーが動作していると、UEがタイマーを停止する条件は次の(1)と(2)の1つを含む。
(1)UEがネットワークの応答メッセージ(例えば、再設定メッセージ)を受信し、UEが第1タイマーを停止する。
(2)UEがネットワークから送信された再設定メッセージ又は再設定情報を受信し、且つ該再設定メッセージ又は再設定情報がUEの設定プリファレンスを満たし、UEが第1タイマーを停止する。
【0059】
可能な一実現形態において、前記UEが前記ネットワーク側機器の応答に基づいて、対応する処理を実行する前記ステップは、前記第1タイマーがタイムアウトした場合、前記UEが第1動作を実行するステップをさらに含む。例えば、第1タイマーがタイムアウトする前に、UEがネットワーク側機器の応答メッセージを受信しておらず、又は受信した再設定メッセージ又は再設定情報がUEの設定プリファレンスを満たしていない場合、UEは第1タイマーを停止する。
【0060】
前記第1動作は、次の(1)~(9)の少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。
【0061】
(1)前記UEのプリファレンス設定及び/又は能力変更を有効にする。
該プリファレンス設定及び/又は能力変更は、第1要求情報によって要求されたものであってもよいが、第1要求情報によって要求されたものでない場合もある。
【0062】
(2)前記第1要求情報に対応する設定及び/又は能力を有効にする。
例えば、第1要求情報によって要求されたプリファレンス設定、又は第1要求情報によって要求された能力変更であり、即ち変更後の能力である。
【0063】
(3)セカンダリセルグループ(SCG)接続を非アクティブ化する。
【0064】
(4)SCG接続を解放する。
即ちUEはローカルでSCG接続を解放する。
【0065】
(5)多入力多出力(MIMO)のレイヤー数を減らす。
例えば、4 MIMOから2 MIMOに戻る。
【0066】
(6)ダウンリンクキャリア(DL CA)の数を減らす。
例えば、DL CAを6つのキャリアアグリゲーション(CA)から5つのCAに減らす。
【0067】
(7)アップリンクキャリア(UL CA)の数を減らす。
【0068】
(8)前記第1要求情報を再送信する。
【0069】
(9)ネットワーク変換動作を実行する。
例えば、ネットワークAからネットワークBに変換する。例えば、UEはネットワーク変換の目的を基に、ネットワーク側機器に第1要求メッセージを送信し、第1タイマーがタイムアウトした時に、UEがネットワーク側機器の応答を受信していない場合、UEは自動的にネットワークAからネットワークBに変換する。
【0070】
上記可能な実現形態において、UEがマルチカード目的で能力変更又は設定プリファレンスを要求した後、ネットワークが応答しない又はUEの要求を満たさない場合のUEの処理スキームが提供され、能力変更又は設定ネゴシエーションが効果的に改善され、マルチカードUEのネットワーク変換の性能が改善される。
【0071】
可能な一実現形態において、第1タイマーがタイムアウトする前に、UEがネットワーク側機器から送信された応答メッセージを傍受した場合、応答メッセージに基づいて対応する処理を実行し、任意選択で、実行可能な処理は次の(1)~(3)の1つを含む。
【0072】
(1)前記応答メッセージが前記UEの設定プリファレンスを満たす場合、前記UEが第2動作を実行する。
ここで、上記第2動作は次のa)~c)のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0073】
a)前記第1タイマーが動作している場合に、前記UEが前記第1タイマーを停止する。
【0074】
b)前記UEが前記応答メッセージに基づいて再設定プロセスを実行する。例えば、応答メッセージに搭載される再設定情報に基づいて再設定プロセスを実行し、又は、受信した再設定メッセージに基づいて再設定プロセスを実行する。
【0075】
c)前記UEが前記再設定プロセスの終了後にネットワーク変換を実行する。
【0076】
例えば、UEが第1要求情報でSCGを非アクティブ化することを要求し、ネットワーク側機器から送信された再設定メッセージによりSCGが非アクティブ化された場合、UEは、第1タイマーが動作していると、UEが第1タイマーを停止するステップと、UEが再設定プロセスを実行するステップと、再設定プロセス終了後にネットワーク変換を実行するステップとを実行することができる。
【0077】
(2)前記応答メッセージが前記UEの設定プリファレンスを満たしていない場合、前記第1タイマーが動作していると、前記UEが前記第1タイマーを停止し、第1動作を実行する。
例えば、応答メッセージに搭載される再設定情報又はネットワーク側機器から返された再設定メッセージがUEの設定プリファレンスを満たしておらず、第1タイマーが動作していると、前記タイマーを停止し、上記第1動作を実行する。
【0078】
(3)前記応答メッセージが前記UEの設定プリファレンスを満たしていない場合、前記第1タイマーが動作していると、前記UEが前記第1タイマーのタイムアウト後に第1動作を実行する。
例えば、応答メッセージに搭載される再設定情報又はネットワーク側機器から返された再設定メッセージがUEの設定プリファレンスを満たしておらず、第1タイマーが動作していると、UEは前記タイマーを停止せずに、第1タイマーのタイムアウト後に上記第1動作を実行する。
【0079】
上記(2)及び(3)は、UEがマルチカード目的で能力変更及び/又は設定プリファレンスを要求した後、ネットワークがUEの要求を満たさない場合のUEの処理方法を提供し、能力変更及び/又は設定ネゴシエーションのスキームが効果的に改善され、マルチカードUEのネットワーク変換の性能が改善される。
【0080】
可能な一実現形態において、ネットワーク側機器は、UEによる前記第1要求情報の送信を許可するか否か、即ちUEが能力変更及び/又は設定プリファレンスを要求することを許可するか否かを指示するための第1設定情報をUEに送信してもよい。したがって、S210の前に、該方法は、前記ネットワーク側機器から送信された第1設定情報を受信するステップをさらに含んでもよく、ここで、前記第1設定情報は前記UEによる前記第1要求情報の送信が許可されることを指示するためのものである。UEが該第1設定情報を受信した後、能力変更及び/又は設定プリファレンスの要件がある時、ネットワーク側機器に前記第1要求情報を送信する。
【0081】
任意選択で、前記第1設定情報は次の(1)と(2)のうちの少なくとも1つの情報を含んでもよい。
【0082】
(1)端末の設定プリファレンス及び/又は能力変更がサポートされることを指示する第1指示情報。
例えば、第1設定情報に1つの指示ビットが含まれ、該指示ビットによって、ネットワーク側機器が端末の設定プリファレンス及び/又は能力変更をサポートするか否かを指示する。
【0083】
(2)第1タイマーの継続時間。
又は、第1タイマーの継続時間はプロトコルで規定されてもよい。第1タイマーの継続時間が含まれる場合、第1設定情報は第1指示情報を含まなくてもよく、つまり、第1設定情報に第1タイマーの継続時間が設定されていると、ネットワーク側機器が端末の設定プリファレンス及び/又は能力変更をサポートすることをデフォルトとする。
【0084】
任意選択で、第1設定情報はシステム情報(SI)メッセージを介して送信されてもよいし、RRC再設定メッセージを介して送信されてもよい。例えば、RRC再設定メッセージのOtherConfig IEに該第1設定情報を搭載する。
【0085】
本出願の実施例において、マルチカードUEの能力変更及び/又は設定プリファレンスのネゴシエーションスキームが提供され、UEがマルチカードタスクのために能力変更又は設定プリファレンスを要求した後、ネットワーク側機器の応答に基づいて、対応する処理を実行することができる。また、ネットワークが応答しない又はUEの要求を満たさない場合のUEの処理動作が提供され、能力変更又は設定ネゴシエーションが効果的に改善され、マルチカードUEのネットワーク変換の性能が改善される。
【0086】
図3は、本出願の実施例で提供されるUEの能力変更方法の別の手順模式図を示し、該方法300はネットワーク側機器によって実行され得る。換言すれば、前記方法は、ネットワーク側機器にインストールされたソフトウェア又はハードウェアによって実行され得る。
図3に示すように、該方法は次のステップS310とS312を含んでもよい。
【0087】
S310で、ネットワーク側機器がUEから送信された第1要求情報を受信し、前記第1要求情報が前記UEの能力変更及び/又は設定プリファレンスを要求するためのものである。
【0088】
ここで、UEは方法200に従って前記第1要求情報を送信することができ、前記第1要求情報は方法200における第1要求情報と同じであり、具体的には方法200の説明を参照することができる。
【0089】
S312で、前記ネットワーク側機器が前記第1要求情報に応答する。
【0090】
本出願の実施例において、ネットワーク側機器はそれ自体の作動状況に応じて、第1要求情報に応答することができ、例えば、第1要求情報を受け取ったこと及び/又は再設定情報が搭載されることを指示する応答メッセージをUEに送信することができ、又は、UEに再設定メッセージを送信することもできる。ここで、再設定情報又は再設定メッセージは、UEの設定プリファレンスを満たす場合もあれば、UEの設定プリファレンスを満たさない場合もある。
【0091】
可能な一実現形態において、前記第1要求情報に、
前記UEが所望する設定を指示するための設定プリファレンス情報と、
前記UEが能力変更を必要とすることを指示するための能力変更要件情報と、
ネットワーク側機器による前記UEの再設定を必要とし、又は、ネットワーク側機器による前記UEの再設定を必要としないことを指示するための再設定指示情報と、
前記第1要求情報がマルチカードを目的とする能力変更及び/又は設定プリファレンスの要求であることを指示するための目的指示情報と、のうちの少なくとも1つの情報が搭載されてもよい。
【0092】
可能な一実現形態において、前記設定プリファレンス情報は、
設定上限と、
継続時間、周期、開始時間のうちの1つを含む設定プリファレンスの時間情報と、
周期的な設定変換要求情報と、
前記設定プリファレンス情報がマルチカード用であることを指示するマルチカード設定プリファレンス指示情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0093】
可能な一実現形態において、前記第1要求情報は、
UE補助情報メッセージ、
UE能力情報メッセージ、
RRC接続確立完了メッセージ、のうちの1つのメッセージによって搬送される。
【0094】
任意選択で、前記RRC接続確立完了メッセージに前記UEの第1能力情報が搭載され、ここで、前記第1能力情報は第2能力情報と異なり、前記第2能力情報は前記UEにより直前回で報告された能力情報であり、又は前記第2能力情報は前記UEがネットワークに登録している間に報告した能力情報であり、又は前記第2能力情報は前記UEの最大能力情報である。
【0095】
任意選択で、前記UEの能力情報は、前記RRC接続確立完了メッセージに対応するRRC接続状態の間に前記第1能力情報である。
【0096】
可能な一実現形態において、前記ネットワーク側機器が前記第1要求情報に応答するステップは、
前記ネットワーク側機器が前記第1要求情報に基づき、前記UEに応答メッセージを送信し、又は前記UEにRRC再設定メッセージを送信するステップを含み、ここで、前記応答メッセージに、
前記ネットワーク側機器が前記第1要求情報を受け取ったことを指示する受け取り情報と、
再設定情報と、のうちの少なくとも1つの情報が搭載される。
【0097】
可能な一実現形態において、前記ネットワーク側機器がUEから送信された第1要求情報を受信する前に、前記方法は、前記UEに第1設定情報を送信するステップをさらに含み、ここで、前記第1設定情報は前記UEによる前記第1要求情報の送信を許可するか否かを指示するためのものである。
【0098】
任意選択で、前記第1設定情報は、
端末の設定プリファレンス及び/又は能力変更がサポートされることを指示する第1指示情報と、
第1タイマーの継続時間と、のうちの少なくとも1つの情報を含む。
【0099】
任意選択で、前記第1設定情報は、
SIメッセージ、
RRC再設定メッセージのうちの1つのメッセージによって送信されてもよい。
【0100】
図4は、本出願の実施例で提供されるUEの能力変更方法のさらに別の手順模式図を示し、該方法400はUE及びネットワーク側機器によって実行され得る。換言すれば、前記方法は、UE及びネットワーク側機器にインストールされたソフトウェア又はハードウェアよって実行され得る。
図4に示すように、該方法は次のステップS410、S412及びS414を含んでもよい。
【0101】
S410で、UEが第1要求情報を送信し、前記第1要求情報は、UEがネットワークに能力変更及び/又は設定プリファレンスを要求するためのものである。
【0102】
任意選択で、前記第1要求メッセージは次の(1)~(4)の少なくとも1つの内容を含む。
【0103】
(1)設定プリファレンス(Configuration Preference)。
前記設定プリファレンスはUEが所望する設定を示し、例えば次のa)~d)である。
【0104】
a)設定上限。
つまり、UEは、ネットワークの設定が該設定プリファレンスを超えないことを所望する。
【0105】
b)継続時間、周期、開始時間等を含む設定プリファレンスの時間情報。
【0106】
c)UEが周期的な設定変換(Configuration Switching)を要求する。
例えば、NW AはUEに2セットの設定を送信する。UEはNW Aで周期に従って設定の変換を行う。
【0107】
d)マルチカード設定プリファレンス。
つまり、該設定プリファレンスはマルチカード目的で使用される。
【0108】
(2)能力変更要件。
前記能力変更要件は、UEが能力変更を必要とすることを示す。UEは、ネットワークの設定が該能力を超えないことを所望する。
【0109】
(3)再設定指示。
前記再設定要件指示は、UEがネットワークによるUEの再設定を必要とすることを示す。例えば次のa)とb)がある。
【0110】
a)再設定が必要である。ここで、設定プリファレンス又は能力変更要件は、ネットワークによるUEの再設定が必要である場合がある。例えば、現在デュアル接続(MR-DC SCG)が設定されており、UEの能力はデュアル接続をサポートしないように変更され、ネットワークによるSCG接続の解放を所望する。
【0111】
b)再設定が必要でない。設定プリファレンス又は能力変更要件は、ネットワークによるUEの再設定が必要でない場合がある。例えば、現在の設定ではデュアル接続(MR-DC SCG)が設定されておらず、UEは、ネットワークがデュアル接続を設定しないことを所望する第1要求メッセージを送信し、この場合、ネットワークは第1要求メッセージに対応する再設定を開始する必要がない。
【0112】
(4)マルチカード目的(Multi-SIM purpose)。
UEは、前記第1要求メッセージが省電力や過熱等のためではなく、マルチカード目的のためのものであることを指示する。
【0113】
任意選択で、前記第1要求情報は、次のメッセージによって搬送されてもよい。
- UE補助情報(UE Assistance Information)。
- UE能力情報(UE Capability Information)。
- RRC接続確立完了(RRC Setup Complete)。
【0114】
第1要求情報がRRCSetupCompleteメッセージを介してを搬送される場合、UEの能力情報は第1能力情報であり、前記第1能力情報はUEの第2能力と異なっていてもよく、例えば、第2能力は、端末の元の能力又は前回報告された能力であってもよい。任意選択で、UEの能力は、今回のRRC接続状態の間に不変のまま第1能力である。ここで、UEの元の能力は、UEがネットワークに登録している間に報告した能力、又はUEの最大能力に対応する。例えば、
a)元の能力は4MIMOで,第1能力は2MIMOである。
b)元の能力はデュアル接続をサポートし、第1能力はデュアル接続をサポートしない。
【0115】
S412で、ネットワークが応答メッセージをUEに送信する。
【0116】
ここで、該応答メッセージは、
- ネットワークが第1要求情報を受け取ったことと、
- 再設定情報と、のうちの1つ又は複数の情報を含んでもよい。ネットワークは、該要求情報に基づいてUEを再設定し、例えば、該設定はUEの能力要件を満たし、又はUEにより要求された能力を超えた設定を回避する。
【0117】
又は、該応答メッセージはRRC再設定メッセージであってもよい。
【0118】
S414で、UEが第1要求情報に対するネットワークの応答に基づいて対応する処理をする。
【0119】
UEが第1要求情報に対するネットワークの応答に基づいて対応する処理をするステップは次のa)~c)のうちの1つを含んでもよい。
a)UEがネットワークの受け取りメッセージを受信した。前記能力変更が有効になる。該能力変更又は設定ネゴシエーションプロセスが終了する。
b)UEが再設定情報を受信し、再設定情報に基づいて再設定手順を開始する。
c)又は、デフォルトでは、UEがネットワークの応答メッセージを受信した後、前記能力変更が有効になる。
【0120】
図5は本出願の実施例で提供されるUEの能力変更方法のさらに別の手順模式図を示し、該方法500はUE及びネットワーク側機器によって実行され得る。換言すれば、前記方法は、UE及びネットワーク側機器にインストールされたソフトウェア又はハードウェアよって実行され得る。
図5に示すように、該方法は次のステップS510、S512、S514及びS516を含んでもよい。
【0121】
S510で、ネットワーク側機器は第1設定情報を送信し、前記第1設定情報はUEが第1要求メッセージを送信するか否かを設定するためのものである。
【0122】
ここで、第1設定情報は次の少なくとも1つを含んでもよい。
- MSIM設定プリファレンス又は能力変更がサポートされるか否か。サポートされている場合、UEは第1要求情報を送信することができ、そうでない場合、UEはこのメッセージを送信することができない。
- 第1タイマーの継続時間。
【0123】
任意選択で、前記第1設定情報は次のメッセージによって送信されてもよい。
- システム情報。
- RRC再設定。例えば、OtherConfig IEに該設定情報を搭載する。
【0124】
任意選択で、第1設定情報に第1タイマーの継続時間が含まれなくてもよく、第1タイマーの継続時間はプロトコルで規定されてもよい。
【0125】
S512で、UEはネットワーク側機器に第1要求情報を送信する。
【0126】
例えば、UEが受信した第1設定情報でネットワーク側機器がMSIM設定プリファレンス又は能力変更をサポートすることが指示されると、UEは、能力変更の要件又は設定プリファレンスの要件がある場合、前記第1要求情報を送信することができる。
【0127】
ここで、第1要求情報は方法400における第1要求情報と同じであり、具体的には方法400の説明を参照することができ、ここでは詳細な説明を省略する。
【0128】
S514で、UEが第1タイマーを開始する。
【0129】
ここで、UEがタイマーを開始するステップは次の(1)と(2)の少なくとも1つを含む。
(1)第1タイマーの継続時間が設定又は規定された場合、UEは第1要求メッセージを送信した後に第1タイマーを開始する。
(2)第1タイマーの継続時間が設定又は規定され、且つ第1要求メッセージに再設定指示が含まれる場合、UEは第1要求メッセージを送信した後に第1タイマーを開始する。
【0130】
任意選択で、第1タイマーの動作中に、UEはネットワークの応答メッセージを傍受し、UEは同じ第1要求情報を再度送信してはならず、又はUEは第1要求情報を送信してはならず、例えば、UEは、前に送信した第1要求情報によって要求された能力変更及び/又は設定プリファレンスとは異なる要求情報を送信してはならない。
【0131】
任意選択で、第1タイマーが動作していると、UEがタイマーを停止する条件は次の(1)と(2)の1つを含んでもよいが、これらに限定されない。
(1)UEがネットワークの応答メッセージ(再設定メッセージを含む)を受信し、UEが第1タイマーを停止する。
(2)UEがネットワークから送信された再設定メッセージを受信し、且つ該再設定メッセージがUEの設定プリファレンスを満たし、UEが第1タイマーを停止する。
【0132】
S516で、第1タイマーがタイムアウトし、UEが第1動作を実行する。
【0133】
例えば、第1タイマーがタイムアウトし、UEは次の(1)~(7)の動作を実行する。
(1)プリファレンスの設定を有効にする。
(2)第1要求情報に対応する設定を有効にする。
(3)SCG接続を非アクティブ化する。
(4)ローカルでSCG接続を解放する。
(5)自動的に4 MIMOから2MIMOに戻る。
(6)DL CA又はUL CAの数を減らし、例えば、DL CAを6CAから5CAに減らす。
(7)UEは第1要求情報を再送信してもよい。
(8)UEはネットワーク変換動作を実行してもよく、例えば、NW AからNW Bに変換する。
【0134】
図6は、本出願の実施例で提供されるUEの能力変更方法のさらに別の手順模式図を示し、該方法600はUE及びネットワーク側機器によって実行され得る。換言すれば、前記方法は、UE及びネットワーク側機器にインストールされたソフトウェア又はハードウェアよって実行され得る。
図6に示すように、該方法は次のステップS610、S612、S614及びS616を含んでもよい。
【0135】
S610で、UEがネットワーク側機器に第1要求情報を送信する。
【0136】
該ステップは方法400のS410と同じである。
【0137】
S612で、UEが第1タイマーを開始する。
【0138】
ここで、第1タイマーの継続時間は、ネットワーク側機器によって設定されてもよく、例えば、方法500の第1設定情報によって設定されてもよく、又はプロトコルで規定されてもよい。
【0139】
S614で、ネットワーク側機器がUEに再設定メッセージを送信する。
【0140】
S616で、UEが受信した再設定メッセージに基づいて処理する。
【0141】
任意選択で、UEが受信した再設定メッセージに基づいて処理するステップは次の(1)と(2)を含んでもよい。
【0142】
(1)再設定メッセージがUEの設定プリファレンスを満たす場合、例えば、UEが第1要求情報でSCGを非アクティブ化することを要求し、ネットワークの再設定メッセージによりSCGが非アクティブ化された場合、UEが実行する動作は次のa)~c)を含む。
a)第1タイマーが動作していると、UEが第1タイマーを停止する。
b)UEが再設定プロセスを実行する。
c)再設定プロセス終了後にネットワーク変換を実行する。
【0143】
(2)再設定メッセージがUEの設定プリファレンスを満たしていない場合、例えば、UEが第1要求情報でSCGを非アクティブ化することを要求したが、ネットワークの再設定メッセージによりSCGが非アクティブ化されていない場合、UEの動作は次のa)とb)の1つを含む。
a)第1タイマーが動作していると、UEが第1タイマーを停止し、第1動作を実行する。例えば、UEは自動的にSCGを非アクティブ化する。
b)第1タイマーが動作していると、UEが第1タイマーのタイムアウト後に第1動作を実行する。
【0144】
ここで、第1動作は方法500と同じであってもよく、具体的には方法500の説明を参照することができ、ここでは詳細な説明を省略する。
【0145】
本出願の実施例は、Mutli-SIM UE能力変更又は設定ネゴシエーションの方法を提供し、即ち、UEがマルチカード目的で能力変更又は設定プリファレンスを要求した後、ネットワークが応答しない又はUEの要求を満たさない場合のUEの処理方法を提供し、能力変更又は設定ネゴシエーションの方法が効果的に改善され、マルチカードUEのネットワーク変換の性能が改善される。
【0146】
説明すべきことは、本出願の実施例で提供されるUEの能力変更方法の実行主体が、UEの能力変更装置であってもよいし、又は、該UEの能力変更装置内の、UEの能力変更方法を実行するための制御モジュールであってもよい点である。本出願の実施例において、UEの能力変更装置がUEの能力変更方法を実行することを例として、本出願の実施例で提供されるUEの能力変更装置を説明する。
【0147】
図7は、本出願の実施例で提供されるUEの能力変更装置の1つの構造模式図を示し、
図7に示すように、該装置700は、判断モジュール701、第1送信モジュール702及び実行モジュール703を含んでもよい。
【0148】
本出願の実施例において、判断モジュール701は、UEが能力変更を必要とすると判断し及び/又は設定プリファレンスを決定するために用いられる。第1送信モジュール702は、第1要求情報を送信するために用いられ、ここで、前記第1要求情報がネットワーク側機器に能力変更を要求するため、及び/又は設定プリファレンスを送信するためのものである。実行モジュール703は、前記ネットワーク側機器の応答に基づいて対応する処理を実行するために用いられる。
【0149】
可能な一実現形態において、前記第1要求情報に、
前記UEが所望する設定を指示するための設定プリファレンス情報と、
前記UEが能力変更を必要とすることを指示するための能力変更要件情報と、
ネットワーク側機器による前記UEの再設定を必要とし、又は、ネットワーク側機器による前記UEの再設定を必要としないことを指示するための再設定指示情報と、
前記第1要求情報がマルチカードを目的とする能力変更及び/又は設定プリファレンスの要求であることを指示するための目的指示情報と、のうちの少なくとも1つの情報が搭載される。
【0150】
可能な一実現形態において、前記設定プリファレンス情報は、
設定上限と、
継続時間、周期、開始時間のうちの1つを含む設定プリファレンスの時間情報と、
周期的な設定変換要求情報と、
前記設定プリファレンス情報がマルチカード用であることを指示するマルチカード設定プリファレンス指示情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0151】
可能な一実現形態において、前記第1要求情報は、
UE補助情報メッセージ、
UE能力情報メッセージ、
RRC接続確立完了メッセージ、のうちの1つのメッセージによって搬送される。
【0152】
可能な一実現形態において、前記RRC接続確立完了メッセージに前記UEの第1能力情報が搭載され、ここで、前記第1能力情報は第2能力情報と異なり、前記第2能力情報は前記UEにより直前回で報告された能力情報であり、又は前記第2能力情報は前記UEがネットワークに登録している間に報告した能力情報であり、又は前記第2能力情報は前記UEの最大能力情報である。
【0153】
可能な一実現形態において、前記UEの能力情報は、前記RRC接続確立完了メッセージに対応するRRC接続状態の間に前記第1能力情報である。
【0154】
可能な一実現形態において、前記実行モジュール703が前記ネットワーク側機器の応答に基づいて対応する処理を実行することは、
前記ネットワーク側機器から送信された応答メッセージを傍受することと、
前記応答メッセージを傍受した場合、前記応答メッセージに基づいて対応する処理を実行することと、を含む。
【0155】
可能な一実現形態において、前記応答メッセージは無線リソース制御RRC再設定メッセージであり、又は、前記応答メッセージに、
前記ネットワーク側機器が前記第1要求情報を受け取ったことを指示する受け取り情報と、
再設定情報と、のうちの少なくとも1つの情報が搭載される。
【0156】
可能な一実現形態において、前記実行モジュール703が前記応答メッセージに基づいて対応する処理を実行することは、
前記応答メッセージに前記受け取り情報が搭載された場合、前記UEが要求された前記能力変更及び/又は前記設定プリファレンスを適用することと、
前記応答メッセージに前記再設定情報が搭載され、又は前記応答メッセージがRRC再設定メッセージである場合、前記UEが前記再設定情報又は前記RRC再設定メッセージに基づいて再設定プロセスを実行することと、
前記応答メッセージを受信した場合、前記UEにより要求された前記能力変更及び/又は前記設定プリファレンスが有効になることと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0157】
可能な一実現形態において、前記実行モジュール703が前記ネットワーク側機器から送信された応答メッセージを傍受することは、
第1要求情報を送信した後、第1タイマーを開始することであって、前記第1タイマーの継続時間が前記第1設定情報によって設定され、又は、前記第1タイマーの継続時間が予め規定されたものであることと、
前記第1タイマーが動作している間に、前記ネットワーク側機器から送信された応答メッセージを傍受することと、を含む。
【0158】
可能な一実現形態において、前記実行モジュール703が第1タイマーを開始することは、
前記ネットワーク側機器による再設定が必要であると判断した場合、第1要求情報を送信した後、前記第1タイマーを開始することを含む。
【0159】
可能な一実現形態において、前記第1タイマーが動作している間に、前記UEが前記第1要求情報を再度送信することが許可されず、又は、前記第1タイマーが動作している間に、前記UEが能力変更を要求する第2要求情報及び/又は設定プリファレンスを送信することが許可されず、前記第2要求情報は前記第1要求情報と異なる。
【0160】
可能な一実現形態において、前記実行モジュール703はさらに、前記第1タイマーが動作している間に、
前記ネットワーク側機器から送信された前記応答メッセージを受信した場合と、
前記ネットワーク側機器から送信された前記応答メッセージを受信し、且つ前記応答メッセージが前記UEの設定プリファレンスを満たす場合と、のうちの1つで前記第1タイマーを停止するために用いられる。
【0161】
可能な一実現形態において、前記実行モジュール703が前記ネットワーク側機器の応答に基づいて対応する処理を実行することは、
前記第1タイマーがタイムアウトした場合、前記UEが第1動作を実行することをさらに含む。
【0162】
可能な一実現形態において、前記実行モジュール703が前記応答メッセージに基づいて対応する処理を実行することは、
前記応答メッセージが前記UEの設定プリファレンスを満たす場合、第2動作を実行することと、
前記応答メッセージが前記UEの設定プリファレンスを満たしていない場合、前記第1タイマーが動作していると、前記第1タイマーを停止し、第1動作を実行することと、
前記応答メッセージが前記UEの設定プリファレンスを満たしていない場合、前記第1タイマーが動作していると、前記第1タイマーのタイムアウト後に第1動作を実行することと、のうちの1つを含む。
【0163】
可能な一実現形態において、前記第2動作は、
前記第1タイマーが動作している場合に、前記UEが前記第1タイマーを停止することと、
前記UEが前記応答メッセージに基づいて再設定プロセスを実行することと、
前記UEが前記再設定プロセスの終了後にネットワーク変換を実行することと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0164】
可能な一実現形態において、前記第1動作は、
前記UEのプリファレンス設定及び/又は能力変更を有効にすることと、
前記第1要求情報に対応する設定及び/又は能力を有効にすることと、
セカンダリセルグループSCG接続を非アクティブ化することと、
SCG接続を解放することと、
多入力多出力MIMOのレイヤー数を減らすことと、
ダウンリンクキャリアの数を減らすことと、
アップリンクキャリアの数を減らすことと、
前記第1要求情報を再送信することと、
ネットワーク変換動作を実行することと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0165】
可能な一実現形態において、前記装置は、前記ネットワーク側機器から送信された第1設定情報を受信するための第1受信モジュールをさらに備え、ここで、前記第1設定情報は前記UEによる前記第1要求情報の送信を許可するか否かを指示するためのものである。
【0166】
可能な一実現形態において、前記第1設定情報は、
端末の設定プリファレンス及び/又は能力変更がサポートされることを指示する第1指示情報と、
第1タイマーの継続時間と、のうちの少なくとも1つの情報を含む。
【0167】
可能な一実現形態において、前記第1設定情報は、
システム情報SIメッセージ、
RRC再設定メッセージのうちの1つのメッセージによって送信される。
【0168】
本出願の実施例におけるUEの能力変更装置は、装置であってもよいし、端末内の部材、集積回路又はチップであってもよい。該装置は、携帯型端末であってもよいし、非携帯型端末であってもよい。例として、携帯型端末は、以上で挙げられた端末11の種類を含んでもよいが、それらに限定されることがなく、非携帯型端末は、サーバ、ネットワークアタッチドストレージ(Network Attached Storage,NAS)、パーソナルコンピュータ(Personal Computer,PC)、テレビ(Television,TV)、現金自動預払機又はキオスク等であってもよく、本出願の実施例では具体的に限定しない。
【0169】
本出願の実施例におけるUEの能力変更装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。該オペレーティングシステムは、アンドロイド(登録商標)(Android(登録商標))オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本願の実施例では具体的に限定しない。
【0170】
本出願の実施例で提供されるUEの能力変更装置は、
図2~
図6の方法実施例においてUEによって実現される各プロセスを実現し、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0171】
図8は、本出願の実施例で提供されるUEの能力変更装置の別の構造模式図を示し、
図8に示すように、該装置800は主に第2受信モジュール801及び応答モジュール802を備える。
【0172】
本出願の実施例において、第2受信モジュール801は、UEから送信された第1要求情報を受信するために用いられ、ここで、前記第1要求情報が前記UEの能力変更及び/又は設定プリファレンスを要求するためのものである。応答モジュール802は、前記第1要求情報に応答するために用いられる。
【0173】
可能な一実現形態において、前記第1要求情報に、
前記UEが所望する設定を指示するための設定プリファレンス情報と、
前記UEが能力変更を必要とすることを指示するための能力変更要件情報と、
ネットワーク側機器による前記UEの再設定を必要とし、又は、ネットワーク側機器による前記UEの再設定を必要としないことを指示するための再設定指示情報と、
前記第1要求情報がマルチカードを目的とする能力変更及び/又は設定プリファレンスの要求であることを指示するための目的指示情報と、のうちの少なくとも1つの情報が搭載される。
【0174】
可能な一実現形態において、前記設定プリファレンス情報は、
設定上限と、
継続時間、周期、開始時間のうちの1つを含む設定プリファレンスの時間情報と、
周期的な設定変換要求情報と、
前記設定プリファレンス情報がマルチカード用であることを指示するマルチカード設定プリファレンス指示情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0175】
可能な一実現形態において、前記第1要求情報は、
UE補助情報メッセージ、
UE能力情報メッセージ、
無線リソース制御RRC接続確立完了メッセージ、のうちの1つのメッセージによって搬送される。
【0176】
可能な一実現形態において、前記RRC接続確立完了メッセージに前記UEの第1能力情報が搭載され、ここで、前記第1能力情報は第2能力情報と異なり、前記第2能力情報は前記UEにより直前回で報告された能力情報であり、又は前記第2能力情報は前記UEがネットワークに登録している間に報告した能力情報であり、又は前記第2能力情報は前記UEの最大能力情報である。
【0177】
可能な一実現形態において、前記UEの能力情報は、前記RRC接続確立完了メッセージに対応するRRC接続状態の間に前記第1能力情報である。
【0178】
可能な一実現形態において、前記応答モジュール802が前記第1要求情報に応答することは、
前記第1要求情報に基づき、前記UEに応答メッセージを送信し、又は前記UEにRRC再設定メッセージを送信することを含み、ここで、前記応答メッセージに、
前記ネットワーク側機器が前記第1要求情報を受け取ったことを指示する受け取り情報と、
再設定情報と、のうちの少なくとも1つの情報が搭載される。
【0179】
可能な一実現形態において、前記装置は、
前記UEに第1設定情報を送信するための第2送信モジュールをさらに備え、ここで、前記第1設定情報は前記UEによる前記第1要求情報の送信を許可するか否かを指示するためのものである。
【0180】
可能な一実現形態において、前記第1設定情報は、
端末の設定プリファレンス及び/又は能力変更がサポートされることを指示する第1指示情報と、
第1タイマーの継続時間と、のうちの少なくとも1つの情報を含む。
【0181】
可能な一実現形態において、前記第1設定情報は、
システム情報SIメッセージ、
RRC再設定メッセージのうちの1つのメッセージによって送信される。
【0182】
本出願の実施例で提供されるUEの能力変更装置は
図2~
図6の方法実施例においてネットワーク又はネットワーク側機器によって実現される各プロセスを実現し、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0183】
任意選択で、
図9に示すように、本出願の実施例は通信機器900をさらに提供し、該通信機器900は、プロセッサ901と、メモリ902と、メモリ902に記憶され、前記プロセッサ901によって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、例えば、該通信機器900が端末である場合、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサ901によって実行されると、上述したUEの能力変更方法の実施例においてUEによって実現される各プロセスを実現し、同様な技術効果を達成することができる。該通信機器900がネットワーク側機器である場合、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサ901によって実行されると、上述したUEの能力変更方法実施例においてネットワーク側機器によって実現される各プロセスを実現し、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0184】
本出願の実施例は端末をさらに提供し、該端末は、プロセッサ及び通信インタフェースを備え、プロセッサが上述したUEの能力変更方法実施例においてUEによって実現される各プロセスを実現するためのものであり、通信インタフェースがネットワーク側機器と通信するためのものである。該端末の実施例は、上述した端末側の方法実施例に対応し、上述した方法実施例の各実施プロセス及び実現形態は全て該端末の実施例に適用することができ、同様な技術効果を達成することができる。具体的には、
図10は本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造模式図である。
【0185】
該端末1000は、高周波ユニット1001、ネットワーク機器モジュール1002、オーディオ出力ユニット1003、入力ユニット1004、センサ1005、表示ユニット1006、ユーザ入力ユニット1007、インタフェースユニット1008、メモリ1009、及びプロセッサ1010等の部材を含むが、それらに限定されない。
【0186】
当業者であれば、端末1000は各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は電源管理システムによってプロセッサ1010に論理的に接続し、さらに電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現できることが理解可能である。
図10に示す端末構造は端末を限定するものではなく、端末は図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0187】
本出願の実施例において、入力ユニット1004は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードで画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)が取得したスチル画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)10041、及びマイクロホン10042を含んでもよいことを理解すべきである。表示ユニット1006は表示パネル10061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード等の形態で表示パネル10061を配置することができる。ユーザ入力ユニット1007はタッチパネル10071及び他の入力機器10072を含む。タッチパネル10071はタッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル10071は、タッチ検出装置及びタッチコントローラとの2つの部分を含んでもよい。他の入力機器10072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限定されず、ここでは詳細な説明を省略する。
【0188】
本出願の実施例において、高周波ユニット1001はネットワーク機器からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ1010で処理し、また、アップリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。通常、高周波ユニット1001は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。
【0189】
メモリ1009は、ソフトウェアプログラムもしくはコマンド及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ1009は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションもしくはコマンド(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能なプログラムもしくはコマンド記憶領域と、データ記憶領域とを主に含んでもよい。また、メモリ1009は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非一時的なメモリをさらに含んでもよい。ここで、非一時的なメモリは、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM,PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM,EPROM)、電気消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM,EEPROM)又はラッシュメモリであってもよく、例えば、少なくとも1つのディスク記憶装置、フラッシュメモリ、又は他の非一時的なソリッドステート記憶装置である。
【0190】
プロセッサ1010は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ1010に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーションもしくはコマンド等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、無線通信を主に処理するベースバンドプロセッサのようなモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ1010に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0191】
ここで、プロセッサ1010は、能力変更が必要であると判断し、及び/又は、設定プリファレンスを決定するために用いられる。
高周波ユニット1001は、第1要求情報を送信するために用いられ、ここで、前記第1要求情報がネットワーク側機器に能力変更を要求するため、及び/又は設定プリファレンスを送信するためのものである。
プロセッサ1010はさらに、前記ネットワーク側機器の応答に基づいて対応する処理を実行するために用いられる。
【0192】
本出願の実施例はネットワーク側機器をさらに提供し、該ネットワーク側機器はプロセッサ及び通信インタフェースを備え、プロセッサが上述したUEの能力変更方法実施例においてネットワーク側機器によって実現される各プロセスを実現するためのものであり、通信インタフェースがUEと通信するためのものである。該ネットワーク側機器実施例は上述したネットワーク側機器の方法実施例に対応し、上述した方法実施例の各実施プロセス及び実現形態は全て該ネットワーク側機器実施例に適用することができ、同様な技術効果を達成することができる。
【0193】
具体的には、本出願の実施例はネットワーク側機器をさらに提供する。
図11に示すように、該ネットワーク機器1100はアンテナ1101、高周波装置1102及びベースバンド装置1103を備える。アンテナ1101は高周波装置1102に接続される。アップリンク方向において、高周波装置1102は、アンテナ1101を介して情報を受信して、受信した情報をベースバンド装置1103に送信して処理する。ダウンリンク方向において、ベースバンド装置1103は、送信対象となる情報を処理し、高周波装置1102に送信し、高周波装置1102は、受信した情報を処理してからアンテナ1101を介して送信する。
【0194】
上記帯域処理装置は、ベースバンド装置1103内に位置してもよい。以上の実施例においてネットワーク機器によって実行される方法はベースバンド装置1103において実現することができ、該ベースバンド装置1103はプロセッサ1104及びメモリ1105を備える。
【0195】
図11に示すように、ベースバンド装置1103は、例えば、少なくとも1つのベースバンドボードを含んでもよく、該ベースバンドボードに複数のチップが設置され、そのうちの1つのチップは、例えば、メモリ1105に接続され、メモリ1105内のプログラムを呼び出して以上の方法実施例に示したネットワーク側機器の動作を実行するプロセッサ1104である。
【0196】
該ベースバンド装置1103は、高周波装置1102と情報を交換するためのネットワークインタフェース1106をさらに含んでもよく、該インタフェースは、例えば、共通公衆無線インタフェース(common public radio interface,CPRIと略称)である。
【0197】
具体的には、本発明の実施例のネットワーク側機器は、メモリ1105に記憶され、プロセッサ1104によって実行可能なコマンドもしくはプログラムをさらに備え、プロセッサ1104は、メモリ1105内のコマンドもしくはプログラムを呼び出して、
図8に示す各モジュールによって実行される方法を実行し、同様な技術効果を達成する。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0198】
本出願の実施例は可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体には、プログラムもしくはコマンドが記憶されており、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサによって実行されると、上述したUEの能力変更方法実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0199】
ここで、前記プロセッサは上記実施例に記載の端末内のプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等のコンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0200】
本出願の実施例はチップをさらに提供する。前記チップは、プロセッサ及び通信インタフェースを備え、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサがプログラムもしくはコマンドを実行し、上述したUEの能力変更方法の実施例を実現するために用いられ、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0201】
本出願の実施例で言及したチップはシステムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップ等と呼ばれてもよいことを理解すべきである。
【0202】
本出願の実施例はコンピュータプログラム/プログラム製品をさらに提供し、前記コンピュータプログラム/プログラム製品は非一時的な記憶媒体に記憶されており、少なくとも1つのプロセッサによって実行されることで上述したUEの能力変更方法の実施例を実現し、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0203】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。また、指摘すべきことは、本出願の実施形態における方法及び装置の範囲は、図示又は検討された順序で機能を実行することに限定されず、係る機能に応じて実質的に同時に又は逆の順序で機能を実行することも含み得る点であり、例えば、説明されたものと異なる順番で、説明された方法を実行してもよく、さらに様々なステップを追加、省略、又は組み合わせてもよい。また、何らかの例を参照して説明した特徴は他の例において組み合わせられてもよい。
【0204】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本出願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はコンピュータソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えば、ROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、空調機、又はネットワーク機器等であってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させる複数のコマンドを含む。
【0205】
以上、図面を参照しながら本出願の実施例を説明したが、本出願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本出願の示唆をもとに、当業者が本出願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
UEが能力変更が必要であると判断し、及び/又は、UEが設定プリファレンスを決定するステップと、
前記UEが第1要求情報を送信するステップであって、前記第1要求情報がネットワーク側機器に能力変更を要求するため、及び/又は設定プリファレンスを送信するためのものであるステップと、
前記UEが前記ネットワーク側機器の応答に基づいて、対応する処理を実行するステップと、を含む、ユーザ機器UEの能力変更方法。
【請求項2】
前記第1要求情報に、
前記UEが所望する設定を指示するための設定プリファレンス情報と、
前記UEが能力変更を必要とすることを指示するための能力変更要件情報と、
ネットワーク側機器による前記UEの再設定を必要とし、又は、ネットワーク側機器による前記UEの再設定を必要としないことを指示するための再設定指示情報と、
前記第1要求情報がマルチカードを目的とする能力変更及び/又は設定プリファレンスの要求であることを指示するための目的指示情報と、のうちの少なくとも1つの情報が搭載される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記設定プリファレンス情報は、
設定上限と、
継続時間、周期、開始時間のうちの1つを含む設定プリファレンスの時間情報と、
周期的な設定変換要求情報と、
前記設定プリファレンス情報がマルチカード用であることを指示するマルチカード設定プリファレンス指示情報と、のうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1要求情報は、
UE補助情報メッセージ、
UE能力情報メッセージ、
無線リソース制御RRC接続確立完了メッセージ、のうちの1つのメッセージによって搬送される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記UEが前記ネットワーク側機器の応答に基づいて、対応する処理を実行するステップは、
前記UEが前記ネットワーク側機器から送信された応答メッセージを傍受するステップと、
前記応答メッセージを傍受した場合、前記UEが前記応答メッセージに基づいて対応する処理を実行するステップと、を含
み、
前記応答メッセージはRRC再設定メッセージであり、又は、前記応答メッセージに、
前記ネットワーク側機器が前記第1要求情報を受け取ったことを指示する受け取り情報と、
再設定情報と、のうちの少なくとも1つの情報が搭載される、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記UEが前記応答メッセージに基づいて対応する処理を実行するステップは、
前記応答メッセージに前記受け取り情報が搭載された場合、前記UEが要求された前記能力変更及び/又は前記設定プリファレンスを適用することと、
前記応答メッセージに前記再設定情報が搭載され、又は前記応答メッセージがRRC再設定メッセージである場合、前記UEが前記再設定情報又は前記RRC再設定メッセージに基づいて再設定プロセスを実行することと、
前記応答メッセージを受信した場合、前記UEにより要求された前記能力変更及び/又は前記設定プリファレンスが有効になることと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項
5に記載の方法。
【請求項7】
前記UEが前記ネットワーク側機器から送信された応答メッセージを傍受するステップは、
第1要求情報を送信した後、前記UEが第1タイマーを開始するステップであって、前記第1タイマーの継続時間が前記第1設定情報によって設定され、又は、前記第1タイマーの継続時間が予め規定されたものであるステップと、
前記第1タイマーが動作している間に、前記UEが前記ネットワーク側機器から送信された応答メッセージを傍受するステップと、を含む、請求項
5に記載の方法。
【請求項8】
前記UEが第1タイマーを開始するステップは、
前記ネットワーク側機器による再設定が必要であると判断した場合、前記UEが第1要求情報を送信した後、前記第1タイマーを開始するステップを含む、請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1タイマーが動作している間に、前記UEが前記第1要求情報を再度送信することが許可されず、又は、前記第1タイマーが動作している間に、前記UEが能力変更を要求する第2要求情報及び/又は設定プリファレンスを送信することが許可されず、前記第2要求情報は前記第1要求情報と異なる、請求項
7に記載の方法。
【請求項10】
前記第1タイマーを開始した後、前記方法は、
前記第1タイマーが動作している間に、前記UEが、
前記ネットワーク側機器から送信された前記応答メッセージを受信した場合と、
前記ネットワーク側機器から送信された前記応答メッセージを受信し、且つ前記応答メッセージが前記UEの設定プリファレンスを満たす場合と、のうちの1つで前記第1タイマーを停止するステップをさらに含む、請求項
7に記載の方法。
【請求項11】
前記UEが前記ネットワーク側機器の応答に基づいて、対応する処理を実行するステップは、
前記第1タイマーがタイムアウトした場合、前記UEが第1動作を実行するステップをさらに含む、請求項
10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1動作は、
前記UEのプリファレンス設定及び/又は能力変更を有効にすることと、
前記第1要求情報に対応する設定及び/又は能力を有効にすることと、
セカンダリセルグループSCG接続を非アクティブ化することと、
SCG接続を解放することと、
多入力多出力MIMOのレイヤー数を減らすことと、
ダウンリンクキャリアの数を減らすことと、
アップリンクキャリアの数を減らすことと、
前記第1要求情報を再送信することと、
ネットワーク変換動作を実行することと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項
11に記載の方法。
【請求項13】
前記UEが第1要求情報を送信する前に、前記方法は、
前記ネットワーク側機器から送信された第1設定情報を受信するステップをさらに含み
、
前記第1設定情報は、
端末の設定プリファレンス及び/又は能力変更がサポートされることを指示する第1指示情報と、
第1タイマーの継続時間と、のうちの少なくとも1つの情報を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項14】
ネットワーク側機器がUEから送信された第1要求情報を受信するステップであって、前記第1要求情報が前記UEの能力変更及び/又は設定プリファレンスを要求するためのものであるステップと、
前記ネットワーク側機器が前記第1要求情報に応答するステップと、を含む、UEの能力変更方法。
【請求項15】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項
1に記載のUEの能力変更方法のステップが実現される、端末。
【請求項16】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なプログラムもしくはコマンドとを備え、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項
14に記載のUEの能力変更方法のステップが実現される、ネットワーク側機器。
【国際調査報告】