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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/40 20200101AFI20240905BHJP
   A24F 40/51 20200101ALI20240905BHJP
【FI】
A24F40/40
A24F40/51
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519890
(86)(22)【出願日】2022-10-14
(85)【翻訳文提出日】2024-04-01
(86)【国際出願番号】 KR2022015640
(87)【国際公開番号】W WO2023068674
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】10-2021-0140607
(32)【優先日】2021-10-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0004282
(32)【優先日】2022-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム、テフン
(72)【発明者】
【氏名】パク、チュオン
(72)【発明者】
【氏名】チュン、ヒョンチン
(72)【発明者】
【氏名】ハン、チュンホ
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA05
4B162AA06
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AB14
4B162AC02
4B162AC12
4B162AC34
4B162AC50
4B162AD20
(57)【要約】
エアロゾル生成装置が開示される。本開示のエアロゾル生成装置は、長手方向に延びるように内部に形成された挿入空間を有するパイプと、前記パイプの一側の外壁を覆う基板と、前記パイプと前記基板とを互いに結合させるカップラーと、を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向に延びる挿入空間が内部に形成されたパイプと、
前記パイプの一側の外壁を覆う基板と、
前記パイプと前記基板とを互いに結合させるカップラーと、を含む、エアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記基板は、所定の曲率で曲がったフィルムの形状を有し、前記パイプの一側の外周面を取り囲む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記カップラーは、
前記基板の曲がった形状の方向を基準に前記基板の上端及び下端に位置する結合ホールと、
前記結合ホールに対応する位置で、前記パイプから突出して前記結合ホールに挿入されることによって前記パイプと前記基板とを互いに結合させる結合突起と、を含む、請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記基板は、前記挿入空間の長手方向に上下に延びて、前記挿入空間に対応する高さに配置され、
前記結合ホールは、
前記基板の上端の両端の一対の上部結合ホールと、
前記基板の下端の両端の一対の下部結合ホールと、を含む、請求項3に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記結合突起のそれぞれは、フック形状を有する、請求項3に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記結合突起は、
前記パイプの半径外側方向に突出する突出部と、
前記突出部の末端から前記基板の反対方向に曲がって延びるベンディング部と、を含む、請求項5に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
前記パイプの一側の上端から突出し、前記基板の曲がった形状の方向に延びて前記基板の上端を支持する第1支持部と、
前記パイプの一側の下端から突出し、前記基板の曲がった形状の方向に延びて前記基板の下端を支持する第2支持部と、をさらに含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項8】
前記基板は、前記基板の周辺のインダクタンス(inductance)の変化をセンシングする第1センサーを内蔵している、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項9】
前記挿入空間に対して前記基板の反対側に配置されて前記パイプの他側の外壁を覆い、周辺のキャパシタンス(capacitance)の変化をセンシングする第2センサーを内蔵している第2基板をさらに含む、請求項8に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項10】
前記基板は、接着物を介して前記パイプの外壁に接着される一面を有する、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はエアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル生成装置はエアロゾルを介して媒質又は物質から所定の成分を抽出するためのものである。媒質は多様な成分の物質を含むことができる。媒質に含まれる物質は多様な成分の香味物質であり得る。例えば、媒質に含まれる物質は、ニコチン成分、ハーブ成分及び/又はコーヒー成分などを含むことができる。近年、このようなエアロゾル生成装置に対する多くの研究が行われている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は前述した問題及び他の問題を解決することを目的とする。
【0004】
本開示の他の目的は、基板が設置される空間の使用効率を改善することである。
【0005】
本開示のさらに他の目的は、基板の構造的安全性を改善することである。
【0006】
本開示のさらに他の目的は、基板に内蔵されたセンサーの正確性を高めることである。
【0007】
本開示のさらに他の目的は、機能が分離された複数のセンサーが設置されたエアロゾル生成装置を提供することである。
【0008】
本開示のさらに他の目的は、複数のセンサーが互いに干渉しないように設置されたエアロゾル生成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示は前述した問題及び他の問題を解決することを目的とする。
【0010】
本開示の他の目的は、基板が設置される空間の使用効率を改善することである。
【0011】
本開示のさらに他の目的は、基板の構造的安全性を改善することである。
【0012】
本開示のさらに他の目的は、基板に内蔵されたセンサーの正確性を高めることである。
【0013】
本開示のさらに他の目的は、機能が分離された複数のセンサーが設置されたエアロゾル生成装置を提供することである。
【0014】
本開示のさらに他の目的は、複数のセンサーが互いに干渉しないように設置されたエアロゾル生成装置を提供することである。
【発明の効果】
【0015】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、基板が設置される空間の使用効率を改善することができる。
【0016】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、基板の構造的安全性を改善することができる。
【0017】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、基板に内蔵されたセンサーの正確性を高めることができる。
【0018】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、機能が分離された複数のセンサーが設置されたエアロゾル生成装置を提供することができる。
【0019】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、複数のセンサーが互いに干渉しないように設置されたエアロゾル生成装置を提供することができる。
【0020】
本開示の適用可能な追加的な範囲は以下の詳細な説明から明らかになるであろう。しかし、本開示の思想及び範囲内で多様な変更及び修正は当業者に明らかに理解可能であるので、詳細な説明及び本開示の好適な実施例のような特定の実施例はただ例示として与えられたものと理解されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図2】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図3】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図4】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図5】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図6】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図7】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図8】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図9】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付図面を参照してこの明細書に開示する実施例を詳細に説明する。同一又は類似の構成要素は相異なる図面に図示されていても同じ参照番号を付与し、それについての重複説明は省略する。
【0023】
以下の説明で使われる構成要素に対する接尾辞「モジュール」及び「部」は明細書の説明の容易性のみを考慮して使用されるものである。「モジュール」及び「部」は互いに区別される意味又は役割を有するものではない。
【0024】
また、本明細書に開示された実施例の以降の説明において、関連した公知の技術についての具体的説明が本明細書に開示された実施例の要旨をあいまいにする可能性がある場合はその詳細な説明を省略する。また、添付図面は本明細書に開示された実施例を容易に理解することができるようにするためのものであり、添付図面によって本明細書に開示された技術的思想が限定されない。したがって、添付図面は本開示の思想及び範囲に含まれるすべての変更、均等物及び代替物を含むものと解釈されなければならない。
【0025】
第1、第2などのような序数を含む用語は多様な構成要素を説明するのに使われることができるが、前記構成要素は前記用語によって限定されないことを理解しなければならない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素と区別する目的のみで使われる。
【0026】
ある構成要素が他の構成要素に「連結」されていると言及するときには、中間に他の構成要素が存在することもできると理解可能であろう。一方で、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結」されていると言及するときには、中間に他の構成要素が存在しないと理解可能であろう。
【0027】
単数の表現は、文脈上明白に他に指示しない限り、複数の表現を含む。
【0028】
図1及び図2を参照すると、エアロゾル生成装置は、バッテリー10、制御部20、ヒーター30及びカートリッジ40のうちの少なくとも一つを含むことができる。バッテリー10、制御部20、ヒーター30及びカートリッジ40のうちの少なくとも一つはエアロゾル生成装置のボディー110内部に配置され得る。
【0029】
挿入空間54(図3参照)はボディー110の内部に形成され得る。スティック200は挿入空間54(図3参照)に挿入され得る。ヒーター30は挿入空間54(図3参照)の周辺に配置され得る。ヒーター30は挿入空間又は挿入空間54(図3参照)に挿入されたスティック200を加熱することができる。
【0030】
図1を参照すると、バッテリー10、制御部20、カートリッジ40及びヒーター30が一列に配置され得る。図2を参照すると、カートリッジ40及びヒーター30が互いに向き合うように並んで配置され得る。エアロゾル生成装置100の内部構造は図示のものに限定されない。
【0031】
バッテリー10は、制御部20、ヒーター30及びカートリッジ40のうちの少なくとも一つが動作するように電力を供給することができる。バッテリー10は、エアロゾル生成装置100に設けられたディスプレイ、センサー、モーターなどが動作するのに必要な電力を供給することができる。
【0032】
制御部20は、エアロゾル生成装置100全般の動作を制御することができる。制御部20は、バッテリー10、ヒーター20及びカートリッジ40のうちの少なくとも一つの動作を制御することができる。制御部20は、エアロゾル生成装置100に設けられたディスプレイ、センサー、モーターなどの動作を制御することができる。制御部20は、エアロゾル生成装置100の構成のそれぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置100が動作可能な状態であるかを判断することができる。
【0033】
ヒーター30は、バッテリー10から供給された電力によって発熱することができる。ヒーター30はエアロゾル生成装置100に挿入されたスティック200を加熱することができる。
【0034】
カートリッジ40はエアロゾルを生成することができる。カートリッジ40で生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成装置100に挿入されたスティック200を通過して使用者に伝達され得る。カートリッジ40又はヒーター30はエアロゾル生成装置に含まれなくてもよい。
【0035】
図3を参照すると、カートリッジ40はボディー110に分離可能に結合され得る。カートリッジ40は、パイプ50及び/又は挿入空間54に平行に配置され得る。隔壁111はパイプ50とカートリッジ40との間に配置され、パイプ50とカートリッジ40とを分離することができる。隔壁111は上下方向に長く延びることができる。カートリッジ40は隔壁111に平行に配置され得る。
【0036】
カートリッジ40は第1チャンバーC1を備えることができる。液体は第1チャンバーC1に貯蔵され得る。カートリッジ40は第2チャンバーC2を備えることができる。第2チャンバーC2は第1チャンバーC1から分離され得る。第2チャンバーC2は第1チャンバーC1の下側に配置され得る。
【0037】
芯451は第2チャンバーC2に配置され得る。芯451は第1チャンバーC1と連結され得る。芯451は第1チャンバーC1から液体を受けることができる。加熱コイル452は第2チャンバーC2に配置され得る。加熱コイル452は芯451の周囲に巻かれ得る。加熱コイル452は芯451を加熱することができる。加熱コイル452が液体を受けた芯451を加熱すると、第2チャンバーC2でエアロゾルが生成され得る。
【0038】
カートリッジ40は第1流入口441を備えることができる。第1流入口441はカートリッジ40の上端部が開口することによって形成され得る。第1流入口441はカートリッジ40の外部と連通し得る。カートリッジ40は第2流入口442を備えることができる。第2流入口442は第2チャンバーC2の一側が開口することによって形成され、第2チャンバーC2と連通し得る。流入路443は第1流入口441と第2流入口442とを連通させることができる。流入路443は第1流入口441と第2流入口442との間に位置し得る。流入路443は第1流入口441から第2流入口442まで上下方向に長く延びることができる。流入路443は第1チャンバーC1に平行に形成され得る。カートリッジ40は排出口444を備えることができる。排出口444は第2チャンバーC2が開口することによって形成され、カートリッジ40の外部と第2チャンバーC2とを連通させることができる。排出口444は第2チャンバーC2に対して第2流入口442の反対側に位置し得る。カートリッジ40がボディー110に結合されると、排出口444は連結流路53と連結され得る。
【0039】
パイプ50はボディー110の内部に結合され得る。パイプ50は内部に挿入空間54が長く形成され得る。パイプ50は挿入空間54を取り囲むことができる。パイプ50は上下に長く延びることができる。パイプ50は隔壁111に平行に配置され得る。パイプ50はカートリッジ40に平行に配置され得る。
【0040】
挿入空間54は上下方向に長く延びることができる。挿入空間54は円筒形状を有し得る。挿入空間54の上端は開口して外部と連通し得る。挿入空間54の下端は連結流路53と連通し得る。連結流路53は排出口444と挿入空間54の下端とを連通させることができる。連結流路53は挿入空間54の下側に位置し得る。連結流路53は隔壁111の下側に位置し得る。スティック200は挿入空間54に挿入され、エアロゾル生成装置100の外部に突出し得る。
【0041】
使用者は、挿入空間54に挿入されたスティック200を口で銜えで空気を吸入することができる。空気は第1流入口441を通してカートリッジ40の内部に流入し得る。空気は、第1流入口441、流入路443、第2流入口442、第2チャンバーC2、排出口444、及び連結流路53を順次通過し、挿入空間54に挿入されたスティック200に供給され得る。空気は第2チャンバーC2を通過しながらエアロゾルを伴うことができる。空気及びエアロゾルはスティック200を通過して使用者に提供され得る。
【0042】
アッパーケース120はボディー110の上部を取り囲むように覆うことができる。アッパーケース120はカートリッジ40を覆うことができる。アッパーケース120はパイプ50及び挿入空間54を覆うことができる。アッパーケース120はボディー110に着脱可能に結合され得る。挿入口124はアッパーケース120の上部が開口することによって形成され得る。挿入口124は挿入空間54の開口に対応する位置に形成され得る。挿入口124は挿入空間54と連通し得る。キャップ123はアッパーケース120の上部に移動可能に設置され得る。キャップ123は移動して挿入口124を開閉することができる。よって、外部から挿入空間54に異物が流入することを防止し、エアロゾル生成装置100を保護することができる。
【0043】
図3及び図4を参照すると、パイプ50は、第1パイプ部51及び第2パイプ部52を含むことができる。第1パイプ部51と第2パイプ部52とは互いに結合され得る。例えば、第1パイプ部51は第2パイプ部52の上側に結合され得る。第1パイプ部51は挿入空間54の上部を取り囲むことができる。第1パイプ部51は上側に開口し得る。第2パイプ部52は挿入空間54の下部を取り囲むことができる。連結流路53は第2パイプ部52の内部に形成され得る。
【0044】
第1カップラー(coupler)513、523は第1パイプ部51と第2パイプ部52とを結合させることができる。第1カップラー513、523は、第1結合ホール513及び第1結合突起523を含むことができる。第1結合突起523は第1結合ホール513に挿入されることによって第1パイプ部51と第2パイプ部52とを結合させることができる。第1結合突起523は第1結合ホール513にスナップフィット(snap-fit)方式で分離できないように結合され得る。
【0045】
例えば、第1結合ホール513は第1パイプ部51に形成され、第1結合突起523は第2パイプ部52に形成され得る。他の例として、第1結合ホール513は第2パイプ部52に形成され、第1結合突起523は第1パイプ部51に形成されることもできる。第1結合ホール513と第1結合突起523とはそれぞれ互いに対応する位置に一対が備えられ得る。
【0046】
ヒーター30は挿入空間54の上部を取り囲むことができる。ヒーター30は円筒形状を有し得る。ヒーター30はパイプ50の第1パイプ部51の内側に固定され得る。ヒーター30は第1パイプ部51の内周面に沿って円周方向に延びることができる。ヒーター30は挿入空間54の上部を加熱することができる。ヒーター30は、挿入空間54に挿入されたスティック200の内部に含まれた媒質に対応する高さに位置し得る。ヒーター30はスティック200の内部の媒質を加熱することができる。
【0047】
ヒーター30の下端は第2パイプ部52によって支持されることができる。第1パイプ部51の上端の内周面は内側に突出してヒーター30の上端を覆うことができる。第1パイプ部51と第2パイプ部52とは第1カップラー513、523を介して互いに結合され得る。よって、組立の便宜性が改善することができ、ヒーター30が安定的に位置することができる。
【0048】
周辺のキャパシタンス(capacitance)の変化をセンシングする第1センサーは第1基板61に内蔵され得る。第1基板61はパイプ50の一側を覆うことができる。第1基板61は挿入空間54と向き合うことができる。第1基板61は挿入空間54の下部に対応する位置に配置され、挿入空間54の下部と向き合うことができる。挿入空間54にスティック200が挿入されると、第1基板61はスティック200の下部と向き合うことができる。第1基板61はヒーター30よりも下側に配置され得る。第1基板61は第1曲げ方向BD1に曲がって挿入空間54の一側の周囲を所定の曲率で取り囲むことができる(図6参照)。
【0049】
第1基板61は隔壁111及び/又はカートリッジ40に隣接し得る。第1基板61は隔壁111の下部と向き合うことができる。第1基板61はパイプ50と隔壁111との間に配置され得る。第1基板61はパイプ50とカートリッジ40との間に配置され得る。第1基板61はカートリッジ40の第1チャンバーC1の下部と向き合うことができる。第1基板61の一面は挿入空間54と向き合い、第1基板61の他面はカートリッジ40と向き合い得る。
【0050】
周辺のインダクタンス(inductance)の変化をセンシングする第2センサーは第2基板70に内蔵され得る。第2基板70はパイプ50の他側を覆うことができる。第2基板70は挿入空間54と向き合うことができる。第2基板70は挿入空間54に沿って上下方向に長く延びることができる。第2基板70は上下方向に第1基板61よりも長く形成され得る。第2基板70は挿入空間54の他側の上部及び他側の下部を覆うことができる。第2基板70は第2曲げ方向BD2に曲がって挿入空間54の他側の周囲を所定の曲率で取り囲むことができる(図8参照)。
【0051】
第2基板70は第1基板61よりもカートリッジ40から遠く位置し得る。第2基板70はボディー110の内面に隣接し得る。第2基板70はボディー110及びパイプ50の間に配置され得る。
【0052】
第1基板61はパイプ50の一部の外壁を覆い、第2基板70はパイプ50の他部の外壁を覆うことができる。第1基板61及び第2基板70は互いにオーバーラップ(overlap)しない部分を含むことができる。若しくは、第1基板61及び第2基板70は、互いにオーバーラップしない領域が、オーバーラップする領域よりも大きくてもよい。
【0053】
例えば、第1基板61と第2基板70とは、挿入空間54を基準に互いに反対側に配置され得る。第1基板61はパイプ50の一側の外周面を覆い、第2基板70はパイプ50の他側の外周面を覆うことができる。第1基板61は挿入空間54の一側の周囲と向き合い、第2基板70は挿入空間54の他側の周囲と向き合うことができる。
【0054】
例えば、第2基板70は挿入空間54の長手方向に上下に配置され得る。第2基板70はパイプ50の上部の外周面を覆い、第1基板61は第2基板70の下側に配置されてパイプ50の下部の外周面を覆うことができる。第2基板70は挿入空間54の上側と向い合い、第1基板61は挿入空間54の下部と向き合うことができる。
【0055】
よって、第1基板61と第2基板70とが互いに干渉することを防止し、第1基板61及び第2基板70の機能を互いに分離することができる。また、第1基板61及び第2基板70の各機能によるセンシング正確性を改善することができる。以下で、センサーの機能について説明する。
【0056】
第1基板61は、キャパシタンス変化を感知して周辺の変化を感知することができる。第1基板61はキャパシタンスセンサーと言える。前記キャパシタンスの変化は第1基板61の周辺の物体の状態変化によって変化し得る。
【0057】
例えば、挿入空間54に挿入されたスティック200の場合、使用程度によってスティック200の下部の加湿程度が変わり、よって第1基板61がセンシングするキャパシタンスが変化し得る。よって、第1基板61はスティック200が使用された程度を感知することができる。
【0058】
例えば、挿入空間54にスティック200が挿入された場合及び挿入されなかった場合、第1基板61がセンシングするキャパシタンスは互いに異なることがある。よって、第1基板61は、スティック200が挿入空間54に挿入されたかを感知することができる。
【0059】
例えば、カートリッジ40がボディー110に結合された場合及び結合されなかった場合、第1基板61がセンシングするキャパシタンスは互いに異なることがある。よって、第1基板61は、カートリッジ40がボディー110に結合されたかを感知することができる。
【0060】
例えば、カートリッジ40の第1チャンバーC1に貯蔵された液体の残量によって第1基板61がセンシングするキャパシタンスが変化し得る。よって、第1基板61は、カートリッジ40に貯蔵された液体の残量を感知することができる。
【0061】
第2基板70はインダクタンス変化によって周辺の変化を感知することができる。第2基板70はインダクタンスセンサーと言える。前記インダクタンスの変化は、第2基板70の周辺物体の変化によって発生し得る。例えば、挿入空間54にスティック200が挿入された場合及び挿入されなかった場合、第2基板70のインダクタンスは互いに異なることがある。よって、第2基板70は、スティック200が挿入空間54に挿入されたかを感知することができる。
【0062】
例えば、あるスティック200の場合、第2基板70のインダクタンス変化率は、内部物質によって、他のスティックの場合の第2基板70のインダクタンス変化率と異なることがある。よって、第2基板70は、前記どのスティック200が挿入空間54に挿入されたかを認識することができる。若しくは、第2基板70は、挿入空間54に挿入されるスティック200の種類によるインダクタンス変化率によって、何の種類のスティック200が挿入空間54に挿入されたかを感知することができる。
【0063】
例えば、ボディー110に着脱可能なアッパーケース120がボディー110に装着されたかによって第2基板70のインダクタンスが変わり得る。よって、第2基板70は、アッパーケース120がボディー110に装着されたかを感知することができる。
【0064】
第1基板61は、スティック200の使用量を認識するか又はカートリッジ40に貯蔵された液体の残量を認識するのにより適することができる。第2基板70は特定のスティック200を認識するか又はアッパーケース120の装着を認識するのにより適することができる。
【0065】
第1基板61及び第2基板70の機能は、前述したものに限定されず、周辺のキャパシタンス変化又はインダクタンス変化を引き起こす要素を介して周辺の状態を判断することができるものであれば活用可能である。このために、第1基板61がセンシングするキャパシタンス値、及びこれに対応する周辺環境の変化状態を示すルックアップテーブル(lookup-table)をメモリに保存することができる。若しくは、第2基板70がセンシングするインダクタンス値、及びこれに対応する周辺環境の変化状態を示すルックアップテーブルをメモリに保存することができる。
【0066】
図5及び図6を参照すると、パイプ50は挿入溝524を備えることができる。挿入溝524は、パイプ50の一側の外周面が挿入空間54に向かって陥没するか又は凹むことによって形成され得る。挿入溝524は第2パイプ部52の一側に形成され得る。第1基板61は挿入溝524に挿入され得る。第1基板61はパイプ50の挿入溝524に固定され得る。
【0067】
第1基板61はFPCB(Flexible Printed Circuit Board)として具現され、フレキシブルフィルムの形状を有し得る。第1基板61はパイプ50の一側の外周面を所定の曲率で覆うことができる。第1基板61は第2パイプ部52の外周面を覆うように配置され得る。第1基板61は挿入空間54の一側の周囲に沿って第1曲げ方向BD1に所定の曲率で曲がることができる。
【0068】
挿入溝524は、パイプ50の一側でパイプ50の外周面に沿って第1曲げ方向BD1に所定の曲率で曲がることができる。第1基板61は挿入溝524に対応する形状に延びることができる。第1基板61はパイプ50の一側の外周面を所定の曲率で取り囲むように第1曲げ方向BD1に曲がることができる。第1基板61は挿入空間54の一側の周囲を所定の曲率で取り囲むことができる。
【0069】
弾性部材62は第1基板61を覆うことができる。弾性部材62は挿入溝524を密封することができる。弾性部材62はフレキシブルであり得る。弾性部材62はパイプ50の外周面を取り囲むように第1曲げ方向BD1に所定の曲率で曲がって挿入溝524の周囲に密着することができる。例えば、弾性部材62はゴム又はシリコン材質で形成されることによって弾性を有することができる。
【0070】
フレーム部525は挿入溝524に挿入された第1基板61の周囲を取り囲むように形成され得る。フレーム部525は挿入溝524の周囲から突出し得る。弾性部材62の一面のエッジはフレーム部525の一面に密着することができる。第1基板61の一面は挿入溝524内の位置でパイプ50の外周面に接触し、第1基板61の他面は弾性部材62に接触することができる。
【0071】
カバー63は第1基板61を覆うことができる。カバー63は挿入溝524を覆うことができる。カバー63は弾性部材62と密着することができる。弾性部材62は第1基板61とカバー63との間に配置され得る。弾性部材62は挿入溝524とカバー63との間に配置され得る。弾性部材62はカバー63及びフレーム部525に密着して挿入溝524を密封することができる。
【0072】
カバー63はパイプ50の一側の外周面を所定の曲率で取り囲むことができる。カバー63はパイプ50の一側の外周面に沿って所定の曲率で曲がった形状を有し得る。カバー63はパイプ50の外周面を取り囲むように第1曲げ方向BD1に曲がることができる。
【0073】
カバー63とパイプ50とは第2カップラー527、634によって結合され得る。第2カップラー527、634は、カバー63の第1曲げ方向BD1の両端に対応する位置に一対が形成され得る。第2カップラー527、634は、第2結合ホール634及び第2結合突起527を含むことができる。第2結合突起527は第2結合ホール634に挿入されてカバー63とパイプ50とを結合させることができる。第2結合突起527は第2結合ホール634にスナップフィット方式で分離できないように結合され得る。
【0074】
例えば、第2結合ホール634はカバー63に形成され、第2結合突起527はパイプ50に形成され得る。他の例として、第2結合ホール634はパイプ50に形成され、第2結合突起527はカバー63に形成され得る。第2結合ホール634及び第2結合突起527のそれぞれは互いに対応する位置に一対として形成され得る。第2結合ホール634は第1曲げ方向BD1を基準にカバー63の両端に形成され得る。一対の第2結合突起527は挿入空間54に対して互いに反対の位置に形成され得る。
【0075】
よって、第1基板61は挿入空間54にもっと近くに配置されるか又はセンシングする面積が増大するので、センサーの正確性を改善することができる。また、第1基板61が設置される空間の効率を改善することができる。また、第1基板61を外部の異物や液体から保護し、構造的安全性を改善することができる。
【0076】
図7図9を参照すると、第1基板61はパイプ50の一側を覆うことができる。第2基板70はパイプ50の他側を覆うことができる。
【0077】
第2基板70はFPCBとして具現され、フレキシブルフィルム形状を有し得る。第2基板70に内蔵された第2センサーはインダクタンスセンサーであり、FPCBの内部に少なくとも一つのコイル形状に形成され得る。第2基板70はパイプ50の他側の外周面を所定の曲率で覆うことができる。第2基板70は第1パイプ部51及び第2パイプ部52の外周面を覆うことができる。第2基板70は上下方向に長く延び、挿入空間54の他側の周囲に沿って円周方向に所定の曲率で曲がったフィルム形状を有し得る。第2基板70はパイプ50の外周面を取り囲むように第2曲げ方向BD2に曲がることができる。
【0078】
第2基板70はパイプ50に結合され得る。第2基板70は、接着物を介してパイプ50の外周面に接着される部分を含むことができる。例えば、前記接着物は、一面が第2基板70に接着され、他面がパイプ50の外壁に接着される両面接着テープであり得る。
【0079】
第3カップラー517、74はパイプ50と第2基板70とを結合させることができる。第3カップラー517、74は、第3結合突起517及び第3結合ホール74を含むことができる。第3結合突起517は第3結合ホール74に挿入されて第2基板70とパイプ50とを結合させることができる。第3結合突起517は第3結合ホール74にスナップフィット方式で分離できないように結合され得る。
【0080】
結合ホール74は第2基板70の角部にそれぞれ形成され得る。結合ホール74は第2基板70の上端及び下端にそれぞれ一対ずつ形成され得る。結合ホール74は、一対の上部結合ホール74aを含むことができる。一対の上部結合ホール74aは第2曲げ方向BD2において第2基板70の上端の両角部に形成され得る。結合ホール74は、一対の下部結合ホール74bを含むことができる。一対の下部結合ホール74bは第2曲げ方向BD2において第2基板70の下端の両角部に形成され得る。例えば、結合ホール74は4個が形成され得る。
【0081】
結合突起517は、結合ホール74に対応する位置に複数が形成され得る。結合突起517は、一対の上部結合ホール74aに対応する位置に形成される一対の上部結合突起517aを含むことができる。結合突起517は、一対の下部結合ホール74bに対応する位置に形成される一対の下部結合突起517bを含むことができる。一対の結合突起517は挿入空間54を中心に両側に形成され得る。例えば、結合突起517は4個が形成され得る。結合突起517はパイプ50の外周面から突設され得る。結合突起517は第1パイプ部51の外周面に形成され得る。
【0082】
結合突起517はフック形状を有し得る。結合突起517は弾性を有し得る。結合突起517は、パイプ50の外周面から半径方向に突出した突出部5171を含むことができる。突出部5171は、パイプ50の外周面に支持される突出部5171の一端を中心にティルトすることができる。結合突起517は突出部5171の末端から第2基板70の反対方向に折り曲げられて形成されたベンディング部5172を含むことができる。結合突起517が結合ホール74に挿入されると、結合突起517のフック形状は、結合突起517が結合ホール74から離脱することを防止することができる。
【0083】
第2基板70がパイプ50に結合されると、第2基板70の第2曲げ方向BD2の両端部はカバー63の第1曲げ方向BD1の両端部を覆うことができる。第2基板70の第2曲げ方向BD2の両端部は第2カップラー527、634を覆うことができる。
【0084】
第1パイプ部51の一面は第2基板70に対応する形状に半径内側方向に陥没することができる。第2基板70は所定の曲率で曲がって第1パイプ部51の一面を覆うことができる。
【0085】
支持部518はパイプ50の上端及び下端の外面から突出して第2基板70の上端及び下端を支持することができる。支持部518は陥没した第1パイプ部51の一面の上端及び下端に一対が形成され得る。支持部518は第1パイプ部51の外面から半径方向に突出し得る。支持部518は円周方向又は第2曲げ方向BD2に延びることができる。支持部518はパイプ50に結合された第2基板70の上端及び下端を支持することができる。よって、第2基板70が上下に離脱することを防止することができる。
【0086】
上側の支持部518のうちの一つは第1支持部と言える。下側の支持部518の他の一つは第2支持部と言える。第1支持部はパイプの一側の上端から突出することができる。第1支持部は基板の曲がった形状の方向に延びて基板の上端を支持することができる。第2支持部パイプの一側の下端から突出することができる。第2支持部は基板の曲がった形状の方向に延びて基板の下端を支持することができる。
【0087】
よって、第2基板70をパイプ50に安定的に固定することができる。また、接着物の接着力が低下して第2基板70が広がることによってパイプ50から落ちるか又は離脱することを防止することができる。また、挿入空間54に対する第2基板70の正確度を改善することができる。また、第2基板70のセンシング面積が増加することができる。
【0088】
図1図9を参照すると、本開示の一側面によるエアロゾル生成装置は、長手方向に延びる挿入空間が内部に形成されたパイプと、前記パイプの一側の外壁を覆う基板と、前記パイプと前記基板とを互いに結合させるカップラーと、を含むことができる。
【0089】
本開示の他の側面によれば、前記基板は、所定の曲率で曲がったフィルムの形状を有し、前記パイプの一側の外周面を取り囲むことができる。
【0090】
本開示の他の側面によれば、前記カップラーは、前記基板の曲がった形状の方向を基準に前記基板の上端及び下端に位置する結合ホールと、前記結合ホールに対応する位置で、前記パイプから突出して前記結合ホールに挿入されることによって前記パイプと前記基板とを互いに結合させる結合突起と、を含むことができる。
【0091】
本開示の他の側面によれば、前記基板は、前記挿入空間の長手方向に上下に延びて前記挿入空間に対応する高さに配置され、前記結合ホールは、前記基板の上端の両端の一対の上部結合ホールと、前記基板の下端の両端の一対の下部結合ホールと、を含むことができる。
【0092】
本開示の他の側面によれば、前記結合突起のそれぞれは、フック形状を有し得る。
【0093】
本開示の他の側面によれば、前記結合突起のそれぞれは、前記パイプの半径外側方向に突出する突出部と、前記基板の反対方向に前記突出部の末端から曲がって延びるベンディング部と、を含むことができる。
【0094】
本開示の他の側面によれば、前記エアロゾル生成装置は、前記パイプの一側の上端から突出し、前記基板の曲がった形状の方向に延びて前記基板の上端を支持する第1支持部と、前記基板の一側の下端から突出し、前記基板の曲がった形状の方向に延びて前記基板の下端を支持する第2支持部と、を含むことができる。
【0095】
本開示の他の側面によれば、前記基板は、前記基板の周辺のインダクタンス(inductance)の変化をセンシングする第1センサーを内蔵することができる。
【0096】
本開示の他の側面によれば、前記エアロゾル生成装置は、前記挿入空間に対して前記基板の反対側に配置されて前記パイプの他側の外壁を覆い、周辺のキャパシタンス(capacitance)の変化をセンシングする第2センサーを内蔵する第2基板をさらに含むことができる。
【0097】
本開示の他の側面によれば、前記基板は、接着物を介して前記パイプの外壁に接着される一面を有することができる。
【0098】
前述した本開示の特定の実施例又は他の実施例は互いに排他的であるか区別されるものではない。前述した本開示の実施例の特定の要素又は全ての要素は構成又は機能が他の要素と組み合わせられるか互いに組み合わせられることができる。
【0099】
例えば、本開示及び図面の一実施例で説明したA構成と本開示及び図面の他の実施例で説明したB構成は互いに組み合わせられることができる。すなわち、構成間の組合せについて直接的に説明しない場合であっても、前記組合せが不可であると説明した場合を除き、前記組合せは可能である。
【0100】
以上で実施例を多数の例示的実施例に応じて説明したが、本開示の原理の範囲に属する技術分野の当業者であれば多くの他の変形例及び実施例が可能であることを理解しなければならない。より具体的には、本開示、図面及び添付の特許請求の範囲の範囲内の対象組合せの構成部及び/又は配置において多様な修正例及び変形例が可能である。前記構成部及び/又は配置の修正例及び変形例に加えて、別の用途も当業者に明らかになるであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】