(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】内容物容器
(51)【国際特許分類】
B65D 47/24 20060101AFI20240905BHJP
【FI】
B65D47/24 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024520002
(86)(22)【出願日】2022-10-12
(85)【翻訳文提出日】2024-04-02
(86)【国際出願番号】 KR2022015367
(87)【国際公開番号】W WO2023080461
(87)【国際公開日】2023-05-11
(31)【優先権主張番号】10-2021-0150184
(32)【優先日】2021-11-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518079909
【氏名又は名称】ヨンウ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】キム、ス ファン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ユ ソプ
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA02
3E084AA12
3E084AB01
3E084AB06
3E084AB07
3E084AB09
3E084BA03
3E084CA01
3E084DA01
3E084DB13
3E084EA02
3E084EB02
3E084EB03
3E084FA09
3E084FC01
3E084GA08
3E084GB12
3E084KB02
3E084LA17
3E084LB02
3E084LB07
3E084LD05
(57)【要約】
本発明の実施形態による内容物容器が提供される。前記内容物容器は、内容物を収容し、上側に注ぎ口部が形成された容器部と、前記容器部の上側に結合され、内側に前記内容物が移動する連通空間を有するショルダー部と、前記ショルダー部の内側に結合され、回転により前記ショルダー部に対して昇降し、前記内容物が移動する少なくとも一つの連通孔を有する昇降部と、前記ショルダー部の外側に結合され、上側に、前記連通孔から伝達される内容物を排出するための排出孔が形成され、回転操作されながら前記昇降部を回転させる回転部と、前記昇降部の上側に結合され、前記昇降部の昇降に応じて、前記回転部に密着して前記排出孔を密閉する第1の位置と、前記回転部から離間して前記排出孔を開放する第2の位置との間で昇降する蓋部と、を含み得る。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物容器であって、
内容物を収容し、上側に注ぎ口部が形成された容器部と、
前記容器部の上側に結合され、内側に前記内容物が移動する連通空間を有するショルダー部と、
前記ショルダー部の内側に結合され、回転により前記ショルダー部に対して昇降し、前記内容物が移動する少なくとも一つの連通孔を有する昇降部と、
前記ショルダー部の外側に結合され、上側に、前記連通孔から伝達される内容物を排出するための排出孔が形成され、回転操作されながら前記昇降部を回転させる回転部と、
前記昇降部の上側に結合され、前記昇降部の昇降に応じて、前記回転部に密着して前記排出孔を密閉する第1の位置と、前記回転部から離間して前記排出孔を開放する第2の位置との間で昇降する蓋部と、
を含む、内容物容器。
【請求項2】
前記蓋部が前記第2の位置に移動した状態で前記内容物容器を傾けると、前記内容物が前記排出孔を通過して、前記蓋部と前記回転部との間の離間空間に排出される、請求項1に記載の内容物容器。
【請求項3】
前記昇降部は、側面に突設された少なくとも1つの昇降突起を含み、
前記ショルダー部は、前記注ぎ口部の上側に配置され、前記昇降突起が挿入される少なくとも1つのガイド溝が形成された第1のガイド部を含み、
前記回転部の回転時に、前記昇降突起が前記ガイド溝に沿って移動することにより、前記昇降部が回転と同時に昇降する、請求項1に記載の内容物容器。
【請求項4】
前記回転部は、前記第1のガイド部の外側に配置され、前記昇降突起が挿入される少なくとも一つの垂直溝が形成された第2のガイド部を含み、
前記回転部の回転時に、前記昇降突起が前記垂直溝に沿って移動することにより、前記回転部と前記昇降部とが同期して回転しながら、前記昇降部が前記回転部に対して昇降する、請求項3に記載の内容物容器。
【請求項5】
前記ショルダー部は、上下に貫通して内側に前記連通空間を形成し、上側に前記昇降部が載置された連通管をさらに含み、
前記昇降部は、前記連通管に載置された載置部から下方に所定長さだけ突出するガイド突起をさらに含み、
前記連通孔が前記ガイド突起の外側に配置されており、前記内容物の前記連通孔への移動が前記ガイド突起によって案内されている、請求項1に記載の内容物容器。
【請求項6】
前記昇降部は、
前記載置部から上方に突出し、前記蓋部と結合する結合突起をさらに含む、請求項5に記載の内容物容器。
【請求項7】
前記ショルダー部は、前記連通管の外側に離間配置されたシール壁をさらに含み、
前記昇降部は、前記載置部の周囲から下方に延び、下方に向かって直径が大きくなることにより、前記シール壁の内側の少なくとも一領域に密着する軟質の第1のシール管をさらに含む、請求項5に記載の内容物容器。
【請求項8】
前記昇降部は、前記ガイド突起の外側で前記載置部から下方に延び、前記蓋部が前記第1の位置にあるときに前記連通管の内側に密着し、前記蓋部が前記第2の位置にあるときに前記連通管から離間する第1の遮断部をさらに含み、
前記少なくとも1つの連通孔は、前記第1のシール管と前記第1の遮断部との間に形成されている、請求項7に記載の内容物容器。
【請求項9】
前記ショルダー部の上面には、
前記回転部に形成された少なくとも1つの回転制限突起に接し、前記回転部の回転半径を制限する少なくとも1つの制限爪と、
前記制限爪から離間して配置され、前記回転制限突起が前記制限爪に接した状態で前記回転制限突起の配置を保持する少なくとも1つの保持突起と、が形成されている、請求項1に記載の内容物容器。
【請求項10】
前記回転部は、前記昇降部の上側に配置され、上下に貫通して内側に前記排出孔が形成された排出管をさらに含み、
前記昇降部は、前記ショルダー部に載置された載置部の周囲から上方に延び、上方に向かって直径が大きくなることにより、前記排出管の内側の少なくとも一領域に密着する軟質の第2のシール管をさらに含む、請求項1に記載の内容物容器。
【請求項11】
前記蓋部は、上面から下方に延び、前記蓋部が前記第1の位置にあるときに前記排出管の内側に密着し、前記蓋部が前記第2の位置にあるときに前記排出管から離間する第2の遮断部を含む、請求項10に記載の内容物容器。
【請求項12】
前記回転部の上面は、高さ及び表面積が外側に向かって大きくなる曲面形状に形成されている、請求項1に記載の内容物容器。
【請求項13】
前記回転部の周囲には、前記回転部の上面に対して所定の傾斜を有して外側に延びて、前記内容物が前記回転部の外周面に沿って流れ落ちることを防止するリム部が形成されている、請求項12に記載の内容物容器。
【請求項14】
前記注ぎ口部に結合され、前記内容物の前記ショルダー部への流入を遮断するが、前記内容物容器の最初の使用時に取り外される遮断プラグをさらに含む、請求項1に記載の内容物容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内容物容器に関する。
【背景技術】
【0002】
化粧品は、機能によって基礎化粧品、メイクアップ化粧品、ヘアケア化粧品、フレグランス(Fragrance、香料)、薬用化粧品などに分類され、状態によってクリーム状、粉末状、液状などに区別され、各状態に適した容器に収納される。
【0003】
このうち、液状内容物を収納する容器の場合、使用者が容器を傾けることにより、液状内容物が重力により開口部から外部に自然排出される液状内容物容器がある。このような液体内容物容器は、液体内容物が貯留される容器部と、前記容器部の上部に配置され、液体内容物を外部に排出するための開口部と、前記開口部を開閉する蓋とを備えて構成される。
【0004】
しかしながら、容器を傾けて内容物を排出するこのような従来の内容物容器では、容器を傾けて内容物を排出した後、容器を起立させると、液状内容物が開口部の上端に溜まったり、開口部の外部に流れ落ちたりして、容器を汚してしまうという欠点があった。
【0005】
そこで、このような液状内容物が開口部に溜まったり、開口部から外部に流れ落ちたりすることを防止できる内容物容器が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記問題を解決するための内容物容器を提供することを目的とする。
【0007】
本発明の技術課題は、以上で言及した技術的課題に限定されるものではなく、言及されていない他の技術的課題は、以下の記載から当業者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施形態によれば、内容物容器が提供される。前記内容物容器は、内容物を収容し、上側に注ぎ口部が形成された容器部と、前記容器部の上側に結合され、内側に前記内容物が移動する連通空間を有するショルダー部と、前記ショルダー部の内側に結合され、回転により前記ショルダー部に対して昇降し、前記内容物が移動する少なくとも一つの連通孔を有する昇降部と、前記ショルダー部の外側に結合され、上側に、前記連通孔から伝達される内容物を排出するための排出孔が形成され、回転操作されながら前記昇降部を回転させる回転部と、前記昇降部の上側に結合され、前記昇降部の昇降に応じて、前記回転部に密着して前記排出孔を密閉する第1の位置と、前記回転部から離間して前記排出孔を開放する第2の位置との間で昇降する蓋部(カバー部)と、を含み得る。
【0009】
また、前記蓋部が前記第2の位置に移動した状態で前記内容物容器を傾けると、前記内容物が前記排出孔を通過して、前記蓋部と前記回転部との間の離間空間に排出されるようにしてもよい。
【0010】
さらに、前記昇降部は、側面に突設される少なくとも一つの昇降突起を含み、前記ショルダー部は、前記注ぎ口部の上側に配置され、前記昇降突起が挿入される少なくとも一つのガイド溝が形成された第1のガイド部を含み、前記回転部の回転時に、前記昇降突起が前記ガイド溝に沿って移動することにより、前記昇降部が回転と同時に昇降するようにしてもよい。
【0011】
さらにまた、前記回転部は、前記第1のガイド部の外側に配置され、前記昇降突起が挿入される少なくとも一つの垂直溝が形成された第2のガイド部を含み、前記回転部の回転時に、前記昇降突起が前記垂直溝に沿って移動することにより、前記回転部と前記昇降部とが同期して回転しながら、前記昇降部が前記回転部に対して昇降するようにしてもよい。
【0012】
さらにまた、前記ショルダー部は、上下に貫通して内側に前記連通空間を形成し、上側に前記昇降部が載置された連通管をさらに含み、前記昇降部は、前記連通管に載置された載置部から下方に所定長さだけ突出するガイド突起をさらに含み、前記ガイド突起の外側に前記連通孔が配置されており、前記内容物の前記連通孔への移動が前記ガイド突起によって案内されるようにしてもよい。
【0013】
さらにまた、前記昇降部は、前記載置部から上方に突出し、前記蓋部と結合する結合突起をさらに含んでいてもよい。
【0014】
さらにまた、前記ショルダー部は、前記連通管の外側に離間して配置されたシール壁をさらに含み、前記昇降部は、前記載置部の周囲から下方に延び、下方に向かって直径が大きくなることにより、前記シール壁の内側の少なくとも一領域に密着する軟質の第1のシール管をさらに含んでいてもよい。
【0015】
さらにまた、前記昇降部は、前記ガイド突起の外側で前記載置部から下方に延び、前記蓋部が前記第1の位置にあるときに前記連通管の内側に密着し、前記蓋部が前記第2の位置にあるときに前記連通管から離間する第1の遮断部をさらに含み、前記少なくとも一つの連通孔は、前記第1のシール管と前記第1の遮断部との間に形成されていてもよい。
【0016】
さらにまた、前記ショルダー部の上面には、前記回転部に形成された少なくとも1つの回転制限突起に接し、前記回転部の回転半径を制限する少なくとも1つの制限爪と、前記制限爪から離間して配置され、前記回転制限突起が前記制限爪に接触した状態で前記回転制限突起の配置を保持する少なくとも1つの保持突起と、が形成されていてもよい。
【0017】
さらにまた、前記回転部は、前記昇降部の上側に配置され、上下に貫通して内側に前記排出孔が形成された排出管をさらに含み、前記昇降部は、前記ショルダー部に載置された載置部の周囲から上側に延び、上方に向かって直径が大きくなることにより、前記排出管の内側の少なくとも一領域に密着する軟質の第2のシール管をさらに含み得る。
【0018】
さらにまた、前記蓋部は、上面から下方に延び、前記蓋部が前記第1の位置にあるときに前記排出管の内側に密着し、前記蓋部が前記第2の位置にあるときに前記排出管から離間する第2の遮断部を含んでいてもよい。
【0019】
さらにまた、前記回転部の上面は、高さ及び表面積が外側に向かって大きくなる曲面形状に形成されていてもよい。
【0020】
さらにまた、前記回転部の周囲には、前記回転部の上面に対して所定の傾斜を有して外側に延びて、前記内容物が前記回転部の外周面に沿って流れ落ちることを防止するリム部が形成されていてもよい。
【0021】
さらにまた、前記注ぎ口部に結合され、前記内容物の前記ショルダー部への流入を遮断するが、前記内容物容器の最初の使用時に取り外される遮断プラグをさらに含み得る。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、簡単な回転操作だけで蓋部が昇降され、内容物の排出の有無が調節されるように構成することにより、液体内容物が開口部に溜まったり、開口部から外部に流れ落ちたりするのを防止することができる。
【0023】
また、本発明によれば、蓋部の上昇時に、内容物容器の内部構造であるショルダー部、昇降部及び回転部が互いに密着した状態を維持することにより、蓋部の上昇にもかかわらず、内容物容器の内部からの内容物の漏出を防止することができる。
【0024】
さらに、本発明によれば、蓋部の上面を曲面形状に形成することで、内容物を自然に外部に排出することができる。
【0025】
さらにまた、本発明によれば、回転部の上面の周囲に所定の傾斜を有するリム部を形成することで、内容物が容器の外面に流れ落ちることを防止することができ、これによりすっきりとした使用感を提供することができる。
【0026】
さらにまた、本発明によれば、昇降部の下側に突出するガイド突起が設けられており、このガイド突起が、ショルダー部から昇降部に流入した内容物が連通孔に移動するのを案内することにより、より自然な流体の流れが形成され得る。
【図面の簡単な説明】
【0027】
本発明の詳細な説明の欄において引用される図面をより十分に理解するために、各図面に関する簡単な説明が提供される。
【0028】
【
図1】本発明の実施形態による内容物容器の斜視図である。
【
図2】本発明の実施形態による内容物容器の分解斜視図である。
【
図3】本発明の実施形態による内容物容器の断面図である。
【
図4】本発明の実施形態による回転部の斜視図である。
【
図5】本発明の実施形態による昇降部の斜視図である。
【
図6】本発明の実施形態による内容物容器の例示的な動作を示す図である。
【
図7】本発明の実施形態による内容物容器の例示的な動作を示す図である。
【
図8】本発明の実施形態による内容物容器の例示的な動作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、添付の図面に記載された内容を参照して、本発明による例示的な実施形態を詳細に説明する。また、添付の図面に記載された内容を参照して、本発明の実施形態による装置を構成し使用する方法を詳細に説明する。各図面に示された同一の参照番号または符号は、実質的に同一の機能を果たす部品または構成要素を表す。以下の説明において、便宜上、上方向、下方向、左方向、及び右方向は図面に基づいており、該当方向に本発明の権利範囲が必ずしも限定されるものではない。
【0030】
「第1」、「第2」などの序数を含む用語は、様々な構成要素を説明するために使用されることがあるが、これらの構成要素は、これらの用語によって限定されるものではない。これら用語は、ある構成要素を他の構成要素と区別するためにのみ使用される。例えば、本発明の権利範囲を逸脱することなく、第1の構成要素を第2の構成要素と命名することができ、同様に、第2の構成要素を第1の構成要素と命名することができる。「及び/又は」という用語は、複数の関連する項目の組み合わせ、または複数の関連する項目のうちのいずれか1つの項目を含む。
【0031】
本明細書で使用される用語は、実施形態を説明するためのものであり、本発明を制限及び/又は限定することを意図するものではない。単数形の表現は、文脈上明らかに異なる意味がない限り、複数形の表現を含む。本明細書において、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品、またはこれらの組み合わせが存在するということを指定しようとするものであって、1つまたはそれ以上の他の特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品、またはこれらの組み合わせの存在または付加の可能性を事前に排除するものではないと理解されなければならない。
【0032】
明細書全体において、ある部分が他の部分と接続されていると言われる場合、これは直接的に接続されている場合だけでなく、その間に他の構成を挟んで間接的に接続されている場合も含む。また、ある部分がある構成要素を含むと言われる場合、特に断りのない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。
【0033】
図1は本発明の実施形態による内容物容器の斜視図であり、
図2は本発明の実施形態による内容物容器の分解斜視図であり、
図3は本発明の実施形態による内容物容器の断面図であり、
図4は本発明の実施形態による回転部の斜視図であり、
図5は本発明の実施形態による昇降部の斜視図である。このとき、
図3では、便宜上、容器部の下部を省略している。
【0034】
図1~
図5を参照すると、本発明の実施形態による内容物容器1000は、容器部100、ショルダー部200、昇降部300、回転部400、及び蓋部500を含み得る。
【0035】
容器部100は、内容物を収容し得る。内容物は、液状、ゲル状または粉末状の化粧料であってもよい。例えば、内容物としては、ローション、ミルクローション、モイスチャーローション、栄養ローション、スキンローション、スキンソフナー、スキントナー、アストリンゼント、マッサージクリーム、栄養クリーム、モイスチャークリーム、美白エッセンス、トーンアップクリーム、日焼け止め剤(紫外線遮断剤)、日焼け止めクリーム(サンクリーム)、日焼け止めミルク(サンミルク)、BBクリーム、化粧下地(ベース)、ファンデーション、CCクリーム、コンシーラー、チーク(ブラッシャー)、シェーディング、アイシャドウ、アイブロウ、アイクリーム、プライマー等が挙げられる。ただし、本発明はこれらに限定されるものではなく、他の製剤や種類の化粧品、医薬品、医薬部外品なども適用可能である。
【0036】
実施形態において、容器部100の上側に注ぎ口部110が形成されていてもよい。注ぎ口部110は上側で開口しており、内容物がこのような注ぎ口部110を通って容器部100から上方に排出されたり、容器部100の内部に流入したりできる。注ぎ口部110には、例えば、ショルダー部200が結合され得、注ぎ口部110を通って上方に排出された内容物は、ショルダー部200に流入し得る。注ぎ口部110の外周面には、ショルダー部200を着脱自在に結合するための螺合部が形成されていてもよい。
【0037】
ショルダー部200は、昇降部300の昇降をガイドし、内容物の外部への排出の有無を調整することができる。例えば、ショルダー部200は、容器部100の注ぎ口部110に結合され、内容物が内側に移動する連通空間が設けられてもよい。このとき、昇降部300が下降した状態では、容器部100からショルダー部200への内容物の流入が遮断されるが、昇降部300が上昇した状態では、容器部100からショルダー部200への内容物の流入が許容され得る。
【0038】
実施形態において、ショルダー部200は、連通管210、シール壁220、第1のガイド部230、及び/又は押圧部240を含み得る。
【0039】
連通管210は、上下に貫通して内側に連通空間が形成されてもよく、注ぎ口部110の上側に配置されてもよい。また、連通管210の上側に昇降部300が載置されてもよい。この場合、昇降部300は、連通管210の端部と密着または離間しつつ、内容物の排出の有無を調整することができる。
【0040】
シール壁220は、昇降部300(特に第1のシール管331)と密着しているので、内容物は、外部に漏れることなく、常にショルダー部200および昇降部300の内部のみを移動し得る。また、昇降部300の昇降時にも、シール壁220と昇降部300(特に第1のシール管331)との密着は維持され得る。例えば、シール壁220は、注ぎ口部110の上側、具体的には、注ぎ口部110の上側及び連通管210の外側に配置されてもよい。
【0041】
第1のガイド部230は、昇降部300の昇降をガイドすることができる。このために、第1のガイド部230には、少なくとも一つのガイド溝231が形成され、ガイド溝231には、昇降部300の昇降突起320が挿入され得る。昇降突起320がガイド溝231に沿って移動すると、昇降部300が回転と同時に昇降することができる。例えば、第1のガイド部230は、注ぎ口部110の上側、具体的には、注ぎ口部110の上側及び連通管210(及びシール壁220)の外側に配置されてもよい。
【0042】
押圧部240は、ショルダー部200から下方に突出しており、ショルダー部200が注ぎ口部110に結合されたときに容器部100を押圧することができる。これにより、ショルダー部200と容器部100との間の密閉性が向上し、容器部100とショルダー部200との結合領域に沿って内容物が流出することを防止することができる。
【0043】
実施形態において、ショルダー部200は、容器結合部250を介して注ぎ口部110に結合され得、回転結合部260を介して回転部400と回転可能に結合され得る。例えば、容器結合部250は、注ぎ口部110の外側に沿って形成されていて、螺合によって注ぎ口部110と結合され得、回転結合部260は、容器結合部250の外側に配置されていて、嵌合によって回転部400と結合され得る。ただし、本発明の結合方法はこれらに限定されるものではなく、実施形態に応じて、容器結合部250及び/又は回転結合部260には、螺合、嵌め込み結合、係止結合、嵌合、係合等、公知の種々の結合方法が適用可能である。
【0044】
実施形態において、ショルダー部200の上面(特に容器結合部250と回転結合部260との間に位置するショルダー部200の上面)には、回転部400に形成された少なくとも一つの回転制限突起430に接し、回転部400の回転半径を制限する少なくとも一つの制限爪270と、制限爪270から離間して配置され、回転制限突起430が制限爪270に接した状態で回転制限突起430の配置を保持する少なくとも1つの保持突起280と、が形成されていてもよい。
【0045】
実施形態において、回転制限突起430が制限爪270に接した状態で、回転部400を特定の方向(具体的には、回転制限突起430を制限爪270側に移動させる方向)に回転させると、回転制限突起430と制限爪270が一緒に移動することができ、これにより、回転部400とショルダー部200が同期回転することができる。回転部400とショルダー部200が同期回転すると、ショルダー部200(及びショルダー部200に直接/間接的に結合される昇降部300、回転部400及び蓋部500は、容器部100から分離または容器部100に結合され得る。
【0046】
実施形態において、回転制限突起430は保持突起280を乗り越えることができるが、そのためには、所定の大きさ以上の力を回転部400に加える必要がある。すなわち、所定の大きさ以下の力が回転部400に加えられるときには、保持突起280は回転制限突起430の移動を制限することができる。
【0047】
実施形態において、保持突起280の少なくとも一つは、回転部400の回転時に弾性変形して下方に移動し、それにより、回転部400に加えられる力が小さくても回転部400を回転させることができるきる。
【0048】
実施形態において、制限爪270は、第1の制限爪271と、第1の制限爪271から所定の間隔を隔てて配置された第2の制限爪272と、を含み得る。第1の制限爪271は、回転制限突起430の一方の側面に接しており、回転制限突起430の第1の制限爪271に向かう移動を遮断することで、回転部400の一方向への回転を制限することができる。また、第2の制限爪272は、回転制限突起430の他方の側面に接しており、回転制限突起430の第2の制限爪272に向かう移動を遮断することで、回転部400の他方向への回転を制限することができる。
【0049】
実施形態において、ショルダー部200が容器部100に結合され、回転制限突起430が第2の制限爪272に接した状態で回転部400を前記他方向に回転させると、回転部400とショルダー部200が同期して回転し、ショルダー部200が容器部100から分離され得る。また、ショルダー部200が容器部100から分離され、回転制限突起430が第1の制限爪271に接した状態で回転部400を前記一方向に回転させると、回転部400とショルダー部200が同期して回転し、ショルダー部200が容器部100に結合され得る。
【0050】
実施形態において、保持突起280は、第1の制限爪271から所定間隔離間した第1の保持突起281と、第2の制限爪272から所定間隔離間した第2の保持突起282と、を含み得る。第1の保持突起281は、回転制限突起430の一方の側面が第1の制限爪271に接するとき、回転制限突起430の他方の側面に配置されて回転制限突起430の位置を保持することができ、第2の保持突起282は、回転制限突起430の他方の側面が第2の制限爪272に接するとき、回転制限突起430の一方の側面に配置されて回転制限突起430の位置を保持することができる。
【0051】
実施形態において、第1の保持突起281は、回転部400の回転時に弾性変形して下方に移動できるが、第2の保持突起282は、回転部400の回転時に弾性変形しないことがある。これは、蓋部500を第1の位置から第2の位置に上昇させるために回転部400に加えなければならない力(すなわち、回転制限突起430が第1の保持突起281を乗り越えるのに必要な力)と、ショルダー部200を容器部100から分離するために回転部400に加えなければならない力(すなわち、回転制限突起430が第2の保持突起282を乗り越えるのに必要な力)とに差をつけることで、使用者が回転部400の操作の程度を直観的に把握できるようにするためである。
【0052】
昇降部300は昇降しながら内容物の外部への排出の有無を調整することができる。例えば、昇降部300は、ショルダー部200の内側に結合され、回転部400の回転により回転しながらショルダー部200に対して昇降することができる。
【0053】
実施形態において、昇降部300は、載置部310、昇降突起320、シール管330、ガイド突起340、第1の遮断部350、及び/又は結合突起360を含み得る。
【0054】
載置部310は、ショルダー部200の連通管210の上側に載置され得る。載置部310が連通管210に載置されるとき、内容物の排出が遮断され、載置部310が連通管210から離間するとき、内容物の排出が許容され得る。
【0055】
載置部310には、内容物が移動するための少なくとも一つの連通孔311が形成されていてもよい。すなわち、注ぎ口部110及び/又は連通管210を介して容器部100から昇降部300に流入した内容物は、連通孔311を通過して昇降部300の上方に排出され得る。
【0056】
昇降突起320は、昇降部300の側面に突設されていてもよい。昇降突起320は、ショルダー部200の第1のガイド部230に形成されたガイド溝231及び/又は回転部400の第2のガイド部420に形成された垂直溝421に挿入されてもよい。これは、回転部400の回転操作時に、昇降部300が回転部400と同期して回転できるようにし、昇降部300が回転するときに、ショルダー部200に対して昇降できるようにするためである。例えば、昇降突起320は、載置部310の外側に突出してもよい。
【0057】
シール管330は、ショルダー部200(特にシール壁220)及び/又は回転部400(特に排出管410)と密着しており、内容物が常にショルダー部200、昇降部300及び回転部400の内部のみを移動し、外部に流出しないようにすることができる。このとき、シール管330は、少なくとも一部が弾性変形可能な軟質の材質で形成されることにより、昇降部300の昇降にもかかわらず、シール壁220及び/又は排出管410との密着を維持することができる。例えば、シール管330は、少なくとも一部がポリエチレン(PE:polyethylene)材料で形成されてもよいが、これに限定されず、様々な軟質材料が適用され得る。
【0058】
実施形態において、シール管330は、載置部310の周囲から下方に延びる第1のシール管331と、第2のシール管332とを含み得る。第1のシール管331は、シール壁220の内側の少なくとも一領域に密着していてもよく、下方に向かって直径が大きくなっているため、シール壁220との密着を効果的に行うことができる。また、第2のシール管332は、排出管410の内側の少なくとも一領域に密着していてもよく、上方に向かって直径が大きくなっているため、排出管410との密着を効果的に行うことができる。
【0059】
ガイド突起340は、載置部310から下方に突出していてもよい。このとき、ガイド突起340の外側に連通孔311が配置され、内容物の連通孔311への移動がガイド突起340によって案内され得る。すなわち、連通管210を通過した内容物は、ガイド突起340に衝突しながら連通孔311に向けて分配されることができ、これにより内容物のスムーズな移動と自然な流体の流れを確保することができる。
【0060】
実施形態において、昇降部300の最大昇降時においても連通管210の内側に配置されるように、ガイド突起340は、載置部310から所定の長さだけ突出していてもよい。昇降部300の最大昇降時においてもガイド突起340が連通管210の内側に配置されるため、昇降部300の昇降にかかわらず、ガイド突起340は、常に内容物の連通孔311への移動を案内することができる。
【0061】
第1の遮断部350は、昇降部300の下降時(すなわち、蓋部500が第1の位置にあるとき)には、ショルダー部200から昇降部300への内容物の移動を遮断するが、昇降部300の上昇時(すなわち、蓋部500が第2の位置にあるとき)には、ショルダー部200から昇降部300への内容物の移動を許容し得る。この目的のために、例えば、第1の遮断部350は、ガイド突起340の外側において載置部310から下方に延び、昇降部300の下降時(すなわち、蓋部500が第1の位置にあるとき)には連通管210の内側に密着するが、昇降部300の上昇時(すなわち、蓋部500が第2の位置にあるとき)には連通管210から離間し得る。
【0062】
実施形態において、少なくとも一つの連通孔311は、シール管330と第1の遮断部350との間に形成されてもよい。これにより、載置部310が連通管210に載置している状態では、第1の遮断部350によって内容物が連通孔311に流入しないが、載置部310が連通管210から離間している状態では、内容物が連通孔311に流入することができる。
【0063】
結合突起360は、載置部310の上方に突出しており、蓋部500(特に、結合管510)と結合され得る。例えば、結合突起360は、外周面に少なくとも一つの嵌合突起が形成されており、結合突起360が結合管510の内側に嵌合されることにより、昇降部300と蓋部500とが結合され得る。ただし、これに限定されるものではなく、昇降部300と蓋部500との結合には、公知の様々な方式の結合構造が適用できる。
【0064】
回転部400は、ショルダー部200の外側に結合されており、回転操作されることで昇降部300を回転させることができる。これにより、昇降部300をショルダー部200内側で昇降させることができる。また、回転部400は、上側に、連通孔311から伝達される内容物を排出するための排出孔411が形成されていてもよい。
【0065】
実施形態において、回転部400は、排出管410、第2のガイド部420、及び/又は回転制限突起430を含み得る。
【0066】
排出管410は、昇降部300の上側に配置されてもよいが、上下に貫通して内側に排出孔411が形成されもよい。昇降部300に流入した内容物は、排出管410を通して外部に排出され得る。
【0067】
実施形態において、排出管410は、昇降部300の第2のシール管332と密着しており、内容物が常に昇降部300及び回転部400内部のみを移動し、外部に流出しないようにすることができる。また、昇降部300の昇降時においても、排出管410と第2のシール管332との密着状態を維持することができる。
【0068】
第2のガイド部420は、回転部400の回転時、昇降部300が回転部400と同期して回転できるようにする。このために、第2のガイド部420に少なくとも一つの垂直溝421を形成し、垂直溝421に昇降部300の昇降突起320を挿入し得る。回転部400の回転時、昇降突起320は垂直溝421と同期して回転するが、昇降突起320は垂直溝421に沿って昇降可能であってもよい。例えば、第2のガイド部420は、回転部400の上面から下方に延びて第1のガイド部230の外側に配置されてもよいが、これに限定されず、第2のガイド部420は第1のガイド部230に配置されてもよい。
【0069】
回転制限突起430は、例えば、第2のガイド部420の一側面から外側及び/又は下方に突設されてもよい。回転制限突起430は、ショルダー部200の制限爪270に接して回転部400の回転半径を制限することができ、保持突起280に接して配置を保持することができる。
【0070】
実施形態において、回転部400の上面は、高さ及び表面積が外側に向かって増加する曲面形状に形成されてもよい。これにより、排出管410を介して排出された内容物は、回転部400の上面の曲面に沿って外部にスムーズに流れることができる。
【0071】
実施形態において、回転部400の上面の周囲には、リム部440が形成されていてもよい。リム部440は、回転部400の上面の周囲から外側に延び、上方向に所定の傾斜を有して形成されてもよい。また、実施形態において、リム部400の内側に少なくとも一つの段付き部がさらに形成されてもよい。このようなリム部440は、排出工程中に内容物が回転部400の外周面に沿って流れ落ちるのを防止することができる。例えば、内容物が回転部400の上面に沿って移動して外部への排出中に、使用者が内容物容器1000の傾斜角度を変更して内容物の排出を停止する場合、外側及び上方に突出したリム部400が内容物容器1000の外面が内容物によって汚れるのを防止し、すっきりとした使用感を提供することができる。
【0072】
蓋部500は、昇降部300の上側に結合され、昇降部300の昇降に応じて、回転部400と密着して排出孔411を密閉する第1の位置と、回転部400から離間して排出孔411を開放する第2の位置との間を昇降することができる。昇降部300が第2の位置に移動した状態で内容物容器1000を傾けると、内容物が排出孔411を通過して蓋部500と回転部400との間の離間空間に排出され得る。
【0073】
実施形態において、蓋部500は、結合管510及び/又は第2の遮断部520を含み得る。
【0074】
結合管510は、蓋部500から下方に突出し、結合突起360を内側に挿入するための貫通空間を形成し得る。このとき、結合突起360の内側に少なくとも一つの嵌合溝が形成されてもよく、結合突起360が結合管510の内側に嵌合されることにより、昇降部300と蓋部500とが結合されてもよい。ただし、これに限定されるものではなく、昇降部300と蓋部500との結合には、公知の様々な方式の結合構造が適用され得る。
【0075】
第2の遮断部520は、蓋部500が第1の位置にあるときには排出管410からの内容物の排出を遮断するが、蓋部500が第2の位置にあるときには排出管410からの内容物の排出を許容することができる。この目的のために、例えば、第2の遮断部520は、結合管510の外側で蓋部500の上面から下方に延びていてもよく、蓋部500が第1の位置にあるとき、排出管410の内側に密着していてもよいが、蓋部500が第2の位置にあるとき、排出管410から離間していてもよい。
【0076】
実施形態において、蓋部500の下面は、回転部400の上面に対応する形状に形成され得る。これにより、密閉性能を高めることができる。
【0077】
実施形態によれば、内容物容器1000は、注ぎ口部110に結合されて内容物のショルダー部200への流入を遮断するが、内容物容器1000の最初の使用時に取り外される遮断プラグ600をさらに含み得る。
【0078】
実施形態において、内容物容器1000の最初の使用時、使用者は回転部400を回転させて回転制限突起430を制限爪270(特に、第2の制限爪272)に当接させた後、回転部400を引き続き同じ方向に回転させてショルダー部200を容器部100から分離し、次いで、注ぎ口部110から遮断プラグ600を取り外すことができる。使用者は、遮断プラグ600が取り外された容器部100にショルダー部200を再び結合させた後、内容物容器1000を使用することができる。
【0079】
図6~
図8は、本発明の実施形態による内容物容器の例示的な動作を示す。具体的には、
図7の(a)は、蓋部500が第1の位置にあるときの内容物容器1000の断面図であり、
図7の(b)は、蓋部500が第2の位置にあるときの内容物容器1000の断面図である。また、
図8の(a)は、蓋部500が第1の位置にあるときの内容物容器1000の斜視図であって、回転部400の内部を透視した図であり、
図8の(b)は、蓋部500が第2の位置にあるときの内容物容器1000の斜視図であって、回転部400の内部を透視した図である。また、
図9は、蓋部500が第2の位置にあるときの内容物容器1000の傾斜状態を示す図である。便宜上、
図7~
図9では、容器部100の下部を省略している。
【0080】
まず、
図7を参照すると、回転部400の回転操作により、回転部400の垂直溝421が回転し、このとき、昇降突起320が垂直溝421と共に回転し、昇降部300が回転部400と同期して回転する。このとき、昇降突起320は回転しながらガイド溝231に沿って移動し、これにより、昇降突起320は回転と同時に昇降する。すなわち、回転部400の回転操作時、昇降部300がショルダー部200の内側から昇降する。昇降部300が昇降すると、昇降部300と結合された蓋部500も昇降部300と共に昇降し、これにより、蓋部500は、回転部400と密着する第1の位置と、回転部400から離間する第2の位置との間で昇降する。
【0081】
蓋部500が第1の位置にあるとき、第1の遮断部350が連通管210の内側に密着し、第2の遮断部520が排出管410の内側に密着することにより、内容物の連通孔311への移動及び排出孔411の外部への排出が遮断される。回転部400の回転により蓋部500が第2の位置に上昇すると、第1の遮断部350が連通管210から離間し、第2の遮断部520が排出管410から離間することにより、内容物の外部への排出が許容されるようになる。このとき、蓋部500の昇降にかかわらず、シール管330は常にシール壁220及び排出管410の内側に密着しているため、内容物は常にシール壁220、シール管330及び排出管410の内部のみを移動し、内容物の流出は遮断される。
【0082】
図8を参照すると、蓋部500が第1の位置にあるとき、回転制限突起430は、第1の制限爪271と第1の保持突起281との間に位置する。この場合、回転制限突起430は、一側面が第1の制限爪271に接しているため、第1の制限爪271側への移動が遮断され、これにより回転部400の第1の方向への回転が制限される。このとき、回転部400を第1の方向とは異なる第2の方向に回転させると、回転制限突起430が第1の保持突起281を乗り越えることができるが、そのためには所定の大きさ以上の力が回転部400に加えられる必要があり、所定の大きさ以下の力が回転部400に加えられると、第1の保持突起281が回転制限突起430の位置を保持する。
【0083】
その後、回転部400を引き続き第2の方向に回転させると、回転制限突起430が第2の保持突起281まで移動することになり、このとき、回転部400を引き続き第2の方向に回転させると、回転制限突起430が第2の保持突起282を乗り越えることができるが、そのためには所定の大きさ以上の力が回転部400に加えられる必要があり、所定の大きさ以下の力が回転部400に加えられると、第2の保持突起282が回転制限突起430の移動を制限する。所定の大きさ以上の力が加えられることにより、回転部400が第2の方向にさらに回転して蓋部500が第2の位置に移動すると、回転制限突起430は第2の制限爪272と第2の保持突起282との間に位置するようになる。回転制限突起430は、前記一側面とは異なる他側面が第2の制限爪272に接するため、第2の制限爪272側への移動が遮断され、これにより回転部400の第2の方向への回転が制限される。
【0084】
また、
図8には示されていないが、回転部400を第2の方向にさらに回転させると、回転制限突起430と第2の制限爪272とが一緒に移動し、回転部400とショルダー部200とが同期して回転することになり、これにより、ショルダー部200、昇降部300、回転部400及び蓋部500が容器部100から分離される。
【0085】
図9を参照すると、蓋部500が第2の位置に移動した状態で内容物容器1000を傾けると、内容物は、連通管210、連通孔311及び排出管410に沿って外部に排出される。このとき、昇降部300のガイド突起340は、内容物が連通孔311に流れるように案内する。
【0086】
以上のように、図面及び明細書に最適な実施形態が開示された。ここで、特定の用語が使用されたが、これは単に本発明を説明するための目的で使用されたものに過ぎず、意味を限定したり、特許請求の範囲に記載の本発明の範囲を制限したりするために使用されたものではない。よって、本技術分野において通常の知識を有する者であれば、これから種々の変形及び均等な他の実施形態が可能であるということが理解できる筈である。よって、本発明の真の技術的な保護範囲は、添付の特許請求の範囲の技術的な思想によって定められるべきである。
【符号の説明】
【0087】
100 容器部
110 口部
200 ショルダー部
210 連通管
220 シール壁
230 第1のガイド部
231 ガイド溝
240 押圧部
250 容器結合部
260 回転結合部
270 制限爪
271 第1の制限爪
272 第2の制限爪
280 保持突起
281 第1の保持突起
282 第2の保持突起
300 昇降部
310 置部
311 連通孔
320 昇降突起
330 シール管
331 第1のシール管
332 第2のシール管
340 ガイド突起
350 第1の遮断部
360 結合突起
400 回転部
400 リム部
410 排出管
411 排出孔
420 第2のガイド部
421 垂直溝
430 回転制限突起
440 リム部
500 蓋部
510 結合管
520 第2の遮断部
600 遮断プラグ
1000 内容物容器
【国際調査報告】