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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】内容物容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 47/28 20060101AFI20240905BHJP
【FI】
B65D47/28 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024520004
(86)(22)【出願日】2022-10-07
(85)【翻訳文提出日】2024-04-02
(86)【国際出願番号】 KR2022015095
(87)【国際公開番号】W WO2023063651
(87)【国際公開日】2023-04-20
(31)【優先権主張番号】10-2021-0136176
(32)【優先日】2021-10-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518079909
【氏名又は名称】ヨンウ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】キム、ミン グ
(72)【発明者】
【氏名】ユ、デ ソク
(72)【発明者】
【氏名】チョ、ムン ワン
(72)【発明者】
【氏名】チェ、ソク ギ
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA02
3E084AA12
3E084AB01
3E084AB06
3E084BA03
3E084CA01
3E084CB02
3E084DA01
3E084DB12
3E084EA03
3E084EB02
3E084FA09
3E084FB01
3E084GA01
3E084GB01
3E084KB02
3E084LB02
3E084LC01
3E084LD08
3E084LD09
(57)【要約】
本発明の一実施形態による内容物容器が提供される。前記内容物容器は、内容物が収容される容器本体と、前記容器本体の上端に形成され、内側に前記容器本体の内部と連通する開放部が形成されたネック部と、少なくとも一部が前記ネック部の内側に収容されて前記開放部を密封し、上部に内容物を吐出するためのノズル部が形成された吐出部と、を含み、前記吐出部の下端には、前記容器本体の内容物を前記ノズル部に伝達するための少なくとも一つの連通孔が形成されており、前記吐出部が使用者からの外力によって第1の位置から第2の位置まで下降したときに、前記連通孔が前記容器本体の内側に露出されて、前記容器本体の内容物が前記連通孔を介して前記ノズル部に伝達され得る。
【選択図】 図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物容器であって、
内容物が収容される容器本体と、
前記容器本体の上端に形成され、内側に前記容器本体の内部と連通する開放部が形成されたネック部と、
少なくとも一部が前記ネック部の内側に収容されて前記開放部を密封し、上部に内容物を吐出するためのノズル部が形成された吐出部と、
を含み、
前記吐出部の下端には、前記容器本体の内容物を前記ノズル部に伝達するための少なくとも一つの連通孔が形成されており、
前記吐出部が使用者からの外力によって第1の位置から第2の位置まで下降したときに、前記連通孔が前記容器本体の内側に露出されて、前記容器本体の内容物が前記連通孔を介して前記ノズル部に伝達され得る、内容物容器。
【請求項2】
前記連通孔は、前記吐出部の第1の位置では、前記開放部の上側に位置して前記容器本体の内部と遮断された状態となっており、前記吐出部が第2の位置まで下降すると、前記開放部の下側に位置することによって前記容器本体の内部と連通する、請求項1に記載の内容物容器。
【請求項3】
前記吐出部の下端の外側面には、少なくとも一つの第1の結合突起と少なくとも一つの第2の結合突起とが、前記連通孔の下側と上側とにそれぞれ離間して形成されており、前記開放部の内面には、前記第1の結合突起及び前記第2の結合突起に対応する結合溝が形成されていることで、
前記吐出部の第1の位置において、前記第1の結合突起が前記結合溝に結合されて前記連通孔が前記開放部の上側に位置し、
前記吐出部の第2の位置において、前記第2の結合突起が前記結合溝に結合されて前記連通孔が前記開放部の下側に位置する、請求項2に記載の内容物容器。
【請求項4】
前記ネック部の外側に結合されて前記吐出部を前記ネック部に固定するショルダー部をさらに含み、
前記ショルダー部が第1の方向に回転すると、前記吐出部は前記ショルダー部と一体的に下降する、請求項1に記載の内容物容器。
【請求項5】
前記ネック部の下端の外面には、前記ショルダー部が前記第1の方向とは反対の第2の方向に回転することを防止する少なくとも1つの回転防止突起が形成されている、請求項4に記載の内容物容器。
【請求項6】
前記ノズル部を取り囲むように前記ショルダー部の上側に結合されて前記ノズル部を遮蔽するオーバーキャップをさらに含み、
前記オーバーキャップを前記第1の方向に回転させると、前記ショルダー部が前記オーバーキャップと一体的に前記第1の方向に回転する、請求項5に記載の内容物容器。
【請求項7】
前記オーバーキャップを前記第2の方向に回転させると、前記オーバーキャップが前記ショルダー部から分離される、請求項6に記載の内容物容器。
【請求項8】
前記ショルダー部の下端の内面には、少なくとも1つの係止突起が形成されており、前記回転防止突起は、前記第1の方向に向かって突出高さが高くなる傾斜面が外面に形成されており、
前記ショルダー部を前記第2の方向に回転させる場合、前記係止突起が前記回転防止突起の前記第1の方向側端部に係止されることにより、前記ショルダー部の前記第2の方向への回転が防止される、請求項5に記載の内容物容器。
【請求項9】
前記係止突起は、前記第2の方向に向かって突出高さが高くなるように形成されている、請求項8に記載の内容物容器。
【請求項10】
前記ネック部を包み込むように前記ネック部と前記ショルダー部との間に配置され、前記第1の方向の回転による前記ショルダー部の下降を防止するストッパ部をさらに含む、請求項4に記載の内容物容器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内容物容器に関し、より詳細には、ロック状態で内容物を気密に密封するが、オーバーキャップを回転させるという簡単な動作でロックを解除して内容物を吐出することができる内容物容器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、スポイト式化粧品容器は、容器にピペット状の吐出部を着脱自在に連結して構成し、ピペットを容器に挿入した状態でボタンを押圧(加圧)して容器内の内容物を吸入し、その後内容物を吐出する方法や、チューブとして実現された容器の一方の端にピペット状のノズルを結合し、容器を直接押圧してノズルを介して内容物を吐出する方法などが実施されている。
【0003】
このような化粧品容器は、内容物を少量ずつ吸入して適用部位(塗布部位)に直接吐出することができ、保管時や使用時に内容物が外部環境にさらされるのを最小限に抑えることができるため、美容液、エッセンス、アイクリーム等の機能性化粧品の容器に採用されることが多い。
【0004】
しかしながら、レチノール、ビタミン等のように、外部環境によって化学変化しやすい機能性物質が内容物に含まれている場合、化粧品容器の流通、保管等の過程で内容物が光、酸素、水分等に曝されて変質することがあるため、このようなスポイト式化粧品容器の構成でも、内容物を外部環境による変質から保護するには不十分であった。
【0005】
したがって、このような問題を解決するための技術が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記問題を解決するためのものであり、ロック状態で内容物を気密に密封するが、オーバーキャップを回転させるという簡単な動作でロックを解除して内容物を吐出することができる内容物容器を提供することを目的とする。
【0007】
本発明の技術課題は、以上で言及した技術的課題に限定されるものではなく、言及されていない他の技術的課題は、以下の記載から当業者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態による内容物容器が提供される。前記内容物容器は、内容物が収容される容器本体と、前記容器本体の上端に形成され、内側に前記容器本体の内部と連通する開放部が形成されたネック部と、少なくとも一部が前記ネック部の内側に収容されて前記開放部を密封し、上部に内容物を吐出するためのノズル部が形成された吐出部と、を含み、前記吐出部の下端には、前記容器本体の内容物を前記ノズル部に伝達するための少なくとも一つの連通孔が形成されており、前記吐出部が使用者からの外力によって第1の位置から第2の位置まで下降したときに、前記連通孔が前記容器本体の内側に露出されて、前記容器本体の内容物が前記連通孔を介して前記ノズル部に伝達され得る。
【0009】
好ましくは、前記連通孔は、前記吐出部の第1の位置では、前記開放部の上側に位置して前記容器本体の内部と遮断された状態となっており、前記吐出部が第2の位置まで下降すると、前記開放部の下側に位置することによって前記容器本体の内部と連通することが可能となる。
【0010】
また、好ましくは、前記吐出部の下端の外側面には、少なくとも1つの第1の結合突起と少なくとも1つの第2の結合突起とが、前記連通孔の下側と上側とにそれぞれ離間して形成されており、前記開放部の内面には、前記第1の結合突起及び前記第2の結合突起に対応する結合溝が形成されていることで、前記吐出部の第1の位置において、前記第1の結合突起が前記結合溝に結合されて前記連通孔が前記開放部の上側に位置し、前記吐出部の第2の位置において、前記第2の結合突起が前記結合溝に結合されて前記連通孔が前記開放部の下側に位置し得る。
【0011】
さらに、好ましくは、前記ネック部の外側に結合されて前記吐出部を前記ネック部に固定するショルダー部をさらに含み、前記ショルダー部が第1の方向に回転すると、前記吐出部は前記ショルダー部と一体的に下降し得る。
【0012】
さらにまた、好ましくは、前記ネック部の下端の外面には、前記ショルダー部が前記第1の方向とは反対の第2の方向に回転することを防止する少なくとも1つの回転防止突起が形成され得る。
【0013】
さらにまた、好ましくは、前記内容物容器は、前記ノズル部を取り囲むように前記ショルダー部の上側に結合されて前記ノズル部を遮蔽するオーバーキャップをさらに含み、前記オーバーキャップを前記第1の方向に回転させると、前記ショルダー部が前記オーバーキャップと一体的に前記第1の方向に回転し得る。
【0014】
さらにまた、好ましくは、前記オーバーキャップを前記第2の方向に回転させると、前記オーバーキャップが前記ショルダー部から分離され得る。
【0015】
さらにまた、好ましくは、前記ショルダー部の下端の内面には、少なくとも1つの係止突起が形成されており、前記回転防止突起は、前記第1の方向に向かって突出高さが高くなる傾斜面が外面に形成されており、前記ショルダー部を前記第2の方向に回転させる場合、前記係止突起が前記回転防止突起の前記第1の方向側端部に係止されることにより、前記ショルダー部の前記第2の方向への回転が防止され得る。
【0016】
さらにまた、好ましくは、前記係止突起は、前記第2の方向に向かって突出高さが高くなるように形成され得る。
【0017】
これらに加えて、好ましくは、前記ネック部を包み込むように前記ネック部と前記ショルダー部との間に配置され、前記第1の方向の回転による前記ショルダー部の下降を防止するストッパ部をさらに含み得る。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ロック状態において吐出部を介してネック部及び/又は容器本体を効果的に密封することにより、内容物の漏れや変質を防止することができる。
【0019】
また、本発明によれば、オーバーキャップを一方向に回転させるだけで、吐出部を下降させてロック状態を解除することができるので、使用者の操作の利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本発明の詳細な説明の欄において引用される図面をより十分に理解するために、各図面に関する簡単な説明が提供される。
【0021】
図1】本発明の一実施形態による内容物容器の断面図である。
図2】本発明の一実施形態による内容物容器の分解斜視図である。
図3】本発明の一実施形態によるネック部を説明するための斜視図及び断面図である。
図4】本発明の一実施形態による吐出部を説明するための分解斜視図及び断面図である。
図5】本発明の一実施形態によるショルダー部を説明するための斜視図である。
図6】本発明の一実施形態による内容物容器の結合関係を説明するための図である。
図7】本発明の一実施形態による内容物容器の例示的な動作を示す図である。
図8】本発明の一実施形態による内容物容器の例示的な動作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付図面に基づき、本発明による実施形態について説明する。各図面の構成要素に参照符号を付するに当たって、同じ構成要素に対しては、たとえ異なる図面の上に示されているとしても、できる限り同じ符号を有するようにしていることに留意すべきである。また、本発明の実施形態について説明するに当たって、関連する公知の構成又は機能についての具体的な説明が本発明の実施形態への理解を妨げると認められる場合には、その詳細な説明は省略する。さらに、以下において、本発明の実施形態について説明するが、本発明の技術的思想はこれに何等限定又は制限されるものではなく、当業者によって変形されて種々に実施され得る。一方、以下に記載される便宜上の上下左右の方向は、図面を基準としたものであり、当該方向に本発明の権利範囲が必ずしも限定されることはない。
【0023】
明細書の全般に亘って、ある部分が他の部分と「接続」されているとしたとき、これは、「直接的に接続」されている場合だけではなく、これらの間に他の素子を挟んで「間接的に接続」されている場合も含む。明細書の全般に亘って、ある部分がある構成要素を「含む」としたとき、これは、特に断りのない限り、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素をさらに含み得るということを意味する。なお、本発明の実施形態の構成要素について説明するに当たって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。これらの用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、これらの用語によって当該構成要素の本質や順序又は順番などが限定されることはない。
【0024】
図1は、本発明の一実施形態による内容物容器の断面図であり、図2は、本発明の一実施形態による内容物容器の分解斜視図であり、図3は、本発明の一実施形態によるネック部を説明するための斜視図及び断面図であり、図4は、本発明の一実施形態による吐出部を説明するための分解斜視図及び断面図であり、図5は、本発明の一実施形態によるショルダー部を説明するための斜視図である。
【0025】
一方、図1には、容器本体100の上部の一部のみが示されており、図2では、説明の便宜のために容器本体100を省略して図示した。
【0026】
図1図5を参照すると、内容物容器1000は、容器本体100、ネック部200、吐出部300、ショルダー部400、オーバーキャップ500及びストッパ部600を含み得る。
【0027】
容器本体100は、上端が開放され下端が閉鎖されており、内側に内容物を収容するための収容空間を提供し得る。容器本体100に収容された内容物は、吐出部300のノズル部310を介して吐出されて使用者によって使用され得る。ここで、内容物は、液体またはゲル状の流体であって、化粧品、医薬品、または歯磨き粉のような非医薬部等であってもよいが、これらに限定されず、ノズル部310を介して吐出され得るあらゆる種類の物質を含み得る。また、容器本体100は、チューブ(tube)タイプであることが好ましいが、これは例示的なものであり、ボトル(bottle)等の様々なタイプの容器本体100が適用できる。
【0028】
ネック部200は、容器本体100の開放された上端に結合されており、内容物容器1000の他の構成要素を容器本体100に結合させる役割をし得る。例えば、ネック部200は、下端が容器本体100の開放された上端の内側に挿入され、容器本体100の上端の内面に接合され得る。また、ネック部200の外周面には、第1のねじ結合部210が形成され得る。第1のねじ結合部210を介して、ショルダー部400がネック部200に着脱可能に結合され得る。
【0029】
ネック部200は、上端が開放されて内側に収容空間が形成されており、ネック部200の内側の下端に開放部230が形成されていてもよい。例えば、ネック部200には、内面の一点から内側方向に延びる内側縁部220が形成されており、内側縁部220の中央部には、上下に貫通する開放部230が形成されていてもよい。ネック部200が容器本体100に結合されると、開放部230は容器本体100の内部と連通し得る。開放部230の内面には、結合溝231が形成され得る。例えば、結合溝231は、開放部230の内周面に沿って環状に形成され得る。
【0030】
ネック部200の下端の外面には、少なくとも一つの回転防止突起240が形成され得る。例えば、回転防止突起240は、ネック部200の下端の外周面に沿って複数個形成され得る。回転防止突起240は、ショルダー部400の係止突起440と協働して、ショルダー部400の回転方向を第1の方向に制限する機能を果たすことができる。
【0031】
一実施形態では、回転防止突起240は、第1の方向に向かって外側の突出高さが高くなることにより、外面に傾斜面241が形成され得る。これにより、ショルダー部400は、第1の方向への回転は可能であるが、第1の方向とは反対の第2の方向に回転させる場合、回転防止突起240の第1の方向側の端部にショルダー部400の係止突起440が係止されることになり、これにより第2の方向への回転が制限され得る。
【0032】
一実施形態では、回転防止突起240の一側に切欠部242が形成され得る。例えば、切欠部242は、回転防止突起240の第2の方向側の端部の上側領域が斜め方向に切り欠かれることにより形成され得る。このような切欠部242により、図6を参照して後述するように、内容物容器1000のロックを解除するためにショルダー部400を第1の方向に最初に回転させやすくすることができる。
【0033】
吐出部300は、少なくとも一部がネック部200の開放された上端を通ってネック部200の内側に収容され、下端がネック部200の開放部230に嵌合されることにより開放部230を密封し得る。また、吐出部300は、ショルダー部400及び/又はオーバーキャップ500の第1の方向の回転により、ネック部200の内側の第1の位置から第2の位置まで下降し得る。
【0034】
内容物容器1000のロック状態では、吐出部300は第1の位置に配置され得、吐出部300が第2の位置まで下降すると、内容物容器1000のロックが解除され、内容物が吐出部300を介して吐出されることが可能となる。
【0035】
吐出部300は、ノズル部310、ハウジング部320、逆止弁(チェックバルブ)330及び制御キャップ340を含み得る。
【0036】
ノズル部310は、少なくとも一部がネック部200及びショルダー部400の外部に突出していて、端部に形成された吐出口311を介して内容物を吐出し得る。ノズル部310は、例えば、中空内部を有するスポイト管又はピペットの形状に形成され得るが、これに限定されない。
【0037】
ノズル部310は、下端がハウジング部320の内側に嵌合され得る。ノズル部310の下端の外面及び/又はハウジング部320の上端の内面には、このような結合のための結合突起及び/又は結合溝が形成され得る。
【0038】
ハウジング部320は、少なくとも一部がネック部200の収容空間に収容され、下端がネック部200の開放部230に嵌合されることで、開放部230を密封することが可能となる。また、ハウジング部320は、吐出部300が第2の位置まで下降したときに、容器本体100の内部と連通して、内容物を、上端に連結されたノズル部310に伝達し得る。
【0039】
ハウジング部320の下端には、密封部321が形成され得る。例えば、ハウジング部320は、上部を含む一部がネック部200の収容空間に対応するように形成されており、下端に形成された密封部321が、開放部230に対応するように形成されていてもよい。吐出部300がネック部200の内側に第1の位置まで挿入されると、ハウジング部320がネック部200の収容空間内側に収容されるとともに、密封部321が開放部230の内側に嵌め込まれて開放部230を密封できるようになる。このとき、ハウジング部320の上部がネック部200の内壁に密着することにより、ネック部200及び容器本体100は、ハウジング部320によって二重に密封され得る。
【0040】
密封部321の側面には、内部まで貫通する少なくとも一つの連通孔322が形成され得る。吐出部300が第1の位置にあるとき(ロック状態)、連通孔322は、開放部230の上側に配置され、吐出部300が第2の位置まで下降すると(ロック解除状態)、連通孔322は、開放部230の下側に移動して容器本体100の内部に露出することが可能となる。
【0041】
一実施形態では、密封部321の側面には、連通孔322の下側及び上側に、少なくとも一つの第1の結合突起323及び少なくとも一つの第2の結合突起324がそれぞれ離間して形成され得る。吐出部300が第1の位置にあるとき、第1の結合突起323が開放部230の結合溝231に結合され、吐出部300が第2の位置まで下降すると、第1の結合突起323は結合溝231から外れ、第2の結合突起324が結合溝231に結合され得る。このような第1及び第2の結合突起323、324と結合溝231との結合により、密閉性能をより向上させることができる。
【0042】
逆止弁330は、密封部321の上側に配置されてハウジング部320の内側の下端を密封し得る。内容物容器1000のロックが解除された状態において、使用者によって容器本体100が押圧されると、連通孔322に流入した内容物の圧力によって逆止弁330が開き、内容物がノズル部310に伝達され得る。
【0043】
制御キャップ340は、ノズル部310の下端内側に嵌合されてハウジング部320の内部に配置され得る。制御キャップ340は、容器本体100に対する押圧時に、ノズル部310に伝達される内容物の量及び/又は速度を調節することができる。このため、制御キャップ340には、所定の形状の内容物移動孔(図示せず)が貫設され得る。例えば、内容物移動孔は、吐出口311に向かって内径が大きくなるように形成され得る。
【0044】
ショルダー部400は、ネック部200の外側に結合して吐出部300をネック部200に固定し得る。このため、ショルダー部400の内周面には、ネック部200の第1のねじ結合部210に対応する第2のねじ結合部410が形成されており、ショルダー部400の上端には、ノズル部310が貫通する貫通孔が形成されており、貫通孔の周囲に沿って押圧縁部420が下方に突設されていてもよい。
【0045】
例えば、ショルダー部400の組立時に、ショルダー部400を第1の方向に回転させると、ショルダー部400がネック部200に結合されるとともに、押圧縁部420が、ネック部200の外側に突出するノズル部310の周囲を押圧して吐出部300を固定し得る。
【0046】
ショルダー部400の外面には、第3のねじ結合部430が形成され得る。これにより、ショルダー部400の上側にオーバーキャップ500が着脱可能に結合され得る。
【0047】
ショルダー部400は、使用者からの外力によって第1の方向に回転され、それによって吐出部300を押圧して、吐出部300を第1の位置から第2の位置まで下降させ得る。
【0048】
ショルダー部400の下端の内面には、少なくとも一つの係止突起440が形成され得る。例えば、係止突起440は、ショルダー部400の下端の内周面に沿って所定の間隔で離間して形成され得る。上述したように、このような係止突起440は、ネック部200の回転防止突起240と協働して、ショルダー部400の第2の方向への回転を制限することができる。
【0049】
一実施形態では、係止突起440は、第2の方向に向かって突出高さが増大することにより、係止突起440の外面には、回転防止突起240の傾斜面241に対応する傾斜面が形成され得る。ショルダー部400を第2の方向に回転させると、係止突起440の第2の方向側端部が回転防止突起240の第1の方向側端部に係止されることにより、ショルダー部400の第2の方向への回転が制限され得る。
【0050】
オーバーキャップ500は、ノズル部310を外側から取り囲むようにショルダー部400に着脱可能に結合されることにより、ノズル部310を遮蔽することができる。このため、オーバーキャップ500の下端の内面には、ショルダー部400の第3のねじ結合部430に対応する第4ねじ結合部510が形成され得る。オーバーキャップ500は、第1の方向に回転するとショルダー部400に結合され、第2の方向に回転するとショルダー部400から切り離され得る。
【0051】
オーバーキャップ500の内側上面には、吐出口311が形成されたノズル部310の端部が収容されるノズルチップ収容部520が形成され得る。ノズルチップ収容部520は、少なくとも一部がノズル部310の端部に対応する形状に凹むように形成されており、オーバーキャップ500が結合されると、ノズル部310の端部がこのようなノズルチップ収容部520に挿入されることにより、吐出口311が密封(または遮蔽)され得る。
【0052】
オーバーキャップ500がショルダー部400に完全に結合された状態で、オーバーキャップ500に外力を加えて第1の方向に回転させると、ショルダー部400は、オーバーキャップ500から外力を受けてオーバーキャップ500とともに第1の方向に回転し得る。
【0053】
ストッパ部600は、一側が開放された環状に形成されており、ネック部200の下端(例えば、回転防止突起240の形成部分)を包み込むように結合され、ネック部200とショルダー部400との間に配置され得る。ストッパ部600は、ショルダー部400の下端を支持することにより、ショルダー部400の下降によって内容物容器1000のロック状態が解除されることを防止することができる。例えば、ショルダー部400の第2のねじ結合部410は、吐出部300が第1の位置に位置するように(すなわち、吐出部300の第1の結合突起323がネック部200の結合溝231に結合されるように)、一部のみがネック部200の第1のねじ結合部210に結合され、ストッパ部600によってショルダー部400の下端が支持されることにより、ショルダー部400の第1の方向の回転による下降を防止することができる。
【0054】
ストッパ部600の内周面には、少なくとも一つの第2の係止突起610が形成され得る。第2の係止突起610がネック部200の回転防止突起240に係止されることにより、ストッパ部600の回転が防止され得る。
【0055】
図6は、本発明の一実施形態による内容物容器の結合関係を説明するための図である。
【0056】
より具体的には、図6は、内容物容器1000のロック状態におけるネック部200、吐出部300及びショルダー部400の結合関係を示す図である。
【0057】
ショルダー部400及び吐出部300が下降する前のロック状態において、ショルダー部400の下端は、ネック部200の下端又は容器本体100の上端から所定距離だけ離間した状態を維持し得る。
【0058】
この場合、ショルダー部400の係止突起440は、図6に示すように、下端部が、切欠部242により、隣り合う2つの回転防止突起240の間に形成される空間上に配置され得る。
【0059】
内容物容器1000のロック状態において、ショルダー部400を第2の方向に回転させようとする外力が加わると、係止突起440の下端部が回転防止突起240の上端部に係止されて第2の方向への回転が防止され得る。一方、ロック解除のためにショルダー部400を第1の方向に回転させる場合には、切欠部242の存在によりショルダー部400と回転防止突起240との間の摩擦力が減少し、使用者はショルダー部400を第1の方向に容易に回転させて内容物容器1000をロック解除状態に変換することができる。
【0060】
図7及び図8は、本発明の一実施形態による内容物容器の例示的な動作を示す。
【0061】
図7を参照すると、内容物容器1000のロック状態では、吐出部300の連通孔322が開放部230の上側に配置されているため、容器本体100内部と互いに遮断され、開放部230はハウジング部320の下端によって完全に密封され得る。
【0062】
使用者がストッパ部600を取り外し、オーバーキャップ500を把持して第1の方向に回転させると、内容物容器1000はロック解除状態に変換され得る。すなわち、オーバーキャップ500の回転により、ショルダー部400が第1の方向に回転しながら下降し、吐出部300は第2の位置まで下降し得る。これにより、連通孔322が開放部230の下側に位置するようになり、容器本体100の内部と連通することにより、内容物容器1000がロック解除状態に変換される。
【0063】
次に、図8を参照すると、使用者は、オーバーキャップ500を第2の方向に回転させてショルダー部400から切り離すことができる。すなわち、オーバーキャップ500を第2の方向に回転させる場合、ショルダー部400は、回転防止突起240によってオーバーキャップ500とともに回転せず、ネック部200に固定されることにより、オーバーキャップ500のみがショルダー部400から外れることが可能となる。
【0064】
その後、使用者が容器本体100を押圧すると、内容物は、連通孔322に流入し、ハウジング部320の内部を通って、ノズル部310を介して吐出され得る。
【0065】
以上のように、図面及び明細書に最適な実施形態が開示された。ここで、特定の用語が使用されたが、これは単に本発明を説明するための目的で使用されたものに過ぎず、意味を限定したり、特許請求の範囲に記載の本発明の範囲を制限したりするために使用されたものではない。よって、本技術分野において通常の知識を有する者であれば、これから種々の変形及び均等な他の実施形態が可能であるということが理解できる筈である。よって、本発明の真の技術的な保護範囲は、添付の特許請求の範囲の技術的な思想によって定められるべきである。
【符号の説明】
【0066】
100 容器本体
200 ネック部
210 第1のねじ結合部
220 内側縁部
230 開放部
231 結合溝
240 回転防止突起
241 傾斜面
242 切欠部
300 吐出部
310 ノズル部
311 吐出口
320 ハウジング部
321 密封部
322 連通孔
323 第1の結合突起
324 第2の結合突起
330 逆止弁
340 制御キャップ
400 ショルダー部
410 第2のねじ結合部
420 押圧縁部
430 第3のねじ結合部
440 係止突起
500 オーバーキャップ
510 第4ねじ結合部
520 ノズルチップ収容部
600 ストッパ部
610 第2の係止突起
1000 内容物容器


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】