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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】無線ルーティング方法と装置
(51)【国際特許分類】
H04W 84/04 20090101AFI20240905BHJP
H04W 92/20 20090101ALI20240905BHJP
H04W 16/26 20090101ALI20240905BHJP
H04W 40/02 20090101ALI20240905BHJP
【ＦＩ】
H04W84/04
H04W92/20 110
H04W16/26
H04W40/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024521201
(86)(22)【出願日】2021-10-11
(85)【翻訳文提出日】2024-04-08
(86)【国際出願番号】 CN2021123114
(87)【国際公開番号】W WO2023060401
(87)【国際公開日】2023-04-20
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】易 粟
(72)【発明者】
【氏名】ジア・メイイ
(72)【発明者】
【氏名】ルゥ・ヤン
【テーマコード（参考）】
5K067
【Ｆターム（参考）】
5K067AA21
5K067DD17
5K067EE06
5K067EE10
(57)【要約】
無線ルーティング方法と装置が提供される。前記方法は第一ＩＡＢノードに適用され、前記方法は上流方向のデータについて、ルーティング表に対してルックアップを行わず出口リンクを選択し、又は、ルーティング表に対してルックアップを行ってルーティングの曖昧さが生じたときにルーティング表を使用せず出口リンクを選択する；及び、選択された出口リンクに基づいてルーティングを行うことを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一ＩＡＢノードに用いられる無線ルーティング装置であって、上流方向のデータについて、ルーティング表に対してルックアップを行わず出口リンクを選択し、又は、ルーティング表に対してルックアップを行ってルーティングの曖昧さが生じたときにルーティング表を使用せず出口リンクを選択する選択ユニット；及び
選択された出口リンクに基づいてルーティングを行う第一ルーティングユニットを含む、装置。
【請求項2】
請求項１に記載の装置であって、前記選択ユニットは第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行うことで出口リンクを選択する、装置。
【請求項3】
請求項２に記載の装置であって、前記選択ユニットは前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行うことで、前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表には前記上流方向のＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子のエントリーが含まれるかを確定する、装置。
【請求項4】
請求項３に記載の装置であって、前記ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子が前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表の１つのエントリーにおける旧ルーティング識別子（ｐｒｅｖｉｏｕｓ ｒｏｕｔｉｎｇ ＩＤ）と同じであるときに、前記選択ユニットは第一ＩＡＢノードと異なるＩＡＢドナーＣＵ（ＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵ）にＦ１ターミネートするの親ノードに対応する出口リンクを選択し；及び／又は
前記ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子が前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表のすべてのエントリーにおける旧ルーティング識別子とは異なるときに、前記選択ユニットは第一ＩＡＢノードと同じＩＡＢドナーＣＵ（ＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵ）にＦ１ターミネートする親ノードに対応する出口リンクを選択する、装置。
【請求項5】
請求項４に記載の装置であって、前記第一ＩＡＢノードが受信した最新の、ｄｅｆａｕｌｔＵＬ－ＢＡＰ－ＲｏｕｔｉｎｇＩＤ及びｄｅｆａｕｌｔＵＬ－ＢＡＰ－ＢＨ－ＲＬＣ－Ｃｈａｎｎｅｌのうちの少なくとも１つを含むＲＲＣ再設定メッセージが１つの親ノードからのものであるときに、前記親ノードと前記第一ＩＡＢノードＤＵのＦ１ターミネートドナーは同じであり、前記第一ＩＡＢノードのもう１つの親ノードと前記第一ＩＡＢノードのＦ１ターミネートドナーは異なり、前記ｄｅｆａｕｌｔＵＬ－ＢＡＰ－ＲｏｕｔｉｎｇＩＤ及び前記ｄｅｆａｕｌｔＵＬ－ＢＡＰ－ＢＨ－ＲＬＣ－Ｃｈａｎｎｅｌのうちの少なくとも１つが前記ＲＲＣ再設定メッセージにおける第一ＢＡＰ設定ＩＥ（ｂａｐ－Ｃｏｎｆｉｇ ＩＥ）に含まれる、装置。
【請求項6】
請求項４に記載の装置であって、前記第一ＩＡＢノードの１つの親ノードから、最新の、第一ＢＡＰ設定ＩＥ（ｂａｐ－Ｃｏｎｆｉｇ ＩＥ）を含むＲＲＣ再設定メッセージを受信したことがあるときに、前記親ノード及び前記第一ＩＡＢノードは同じＩＡＢドナーＣＵにＦ１ターミネートし；及び／又は
前記第一ＩＡＢノードの１つの親ノードから、最新の、第二ＢＡＰ設定ＩＥを含むＲＲＣ再設定メッセージを受信したことがあるときに、前記親ノード及び前記第一ＩＡＢノードは異なるＩＡＢドナーＣＵにＦ１ターミネートする、装置。
【請求項7】
請求項３に記載の装置であって、第一ＩＡＢノードＤＵのＢＡＰ実体の受信部がＢＡＰデータパケットを受信し、かつ併置されたＢＡＰ実体の送信部に渡した後に、
前記選択ユニットは前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行うことで、前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表には前記ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子のエントリーが含まれるかを確定する、装置。
【請求項8】
請求項１に記載の装置であって、さらに、前記第一ＩＡＢノードがデュアル接続であり、かつ前記第一ＩＡＢノードとその親ノードとの間のリンクに何れも無線リンク失敗が発生しないときに、前記上流方向のＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーのルーティング識別子を用いて第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行い、ＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定する第一書き換えユニット；及び／又は
前記第一ＩＡＢノードがデュアル接続であり、かつ前記第一ＩＡＢノードとその１つの親ノードとの間のリンクに無線リンク失敗が発生したときに、前記ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーのルーティング識別子を用いて第二ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行い、ＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定する第二書き換えユニットを含む、装置。
【請求項9】
請求項１に記載の装置であって、さらに、第一ＢＡＰヘッダー書き換え表が設定された場合に、先に前記ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子を用いて前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行い、マッチした新ルーティング識別子を見つけ、かつ対応する出口リンクが可用であるときに、前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に従ってＢＡＰヘッダー書き換えを行い、また、マッチした新ルーティング識別子を見つけず、又はマッチした新ルーティング識別子を見つけたが、対応する出口リンクが使用不可であるときに、第二ＢＡＰヘッダー表に対してルックアップを行い、ＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定する第三書き換えユニットを含む、装置。
【請求項10】
請求項１に記載の装置であって、さらに、第一ＢＡＰヘッダー書き換え表及び第二ＢＡＰヘッダー書き換え表が設定された場合に、前記第二ＢＡＰヘッダー書き換え表に従って、ＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定する第四書き換えユニットを含む、装置。
【請求項11】
請求項８に記載の装置であって、前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表及び前記第二ＢＡＰヘッダー書き換え表は２つの表として設定され、又は、１つの表において分離した２つの部分のエントリーとして設定される、装置。
【請求項12】
請求項１に記載の装置であって、前記第一ＩＡＢノードのＭＴ及びＤＵはそれぞれＢＡＰアドレスが設定される、装置。
【請求項13】
請求項１２に記載の装置であって、前記第一ＩＡＢノードＤＵのＢＡＰアドレスは、前記第一ＩＡＢノードの第一ＩＡＢドナーＣＵが第一トポロジーのノードのために設定を行うプロセスを管理するために用いられる、装置。
【請求項14】
請求項１３に記載の装置であって、前記第一ＩＡＢドナーＣＵが第一トポロジーのノードのために行う設定は、ルーティング表設定、ＢＨ ＲＬＣ Ｃｈａｎｎｅｌ設定とマッピング、及びＵＥコンテキスト設定のうちの少なくとも１つを含む、装置。
【請求項15】
請求項１２に記載の装置であって、第二ＩＡＢノードが前記第一ＩＡＢノードＤＵのセルをサービングセルとして選択した場合に、前記第一ＩＡＢノードを管理する第一ＩＡＢドナーＣＵはＲＲＣ再設定メッセージにより前記第二ＩＡＢノードのためにセルグループ設定（ＣｅｌｌＧｒｏｕｐＣｏｎｆｉｇ）を行い、前記セルグループ設定におけるＢＡＰアドレス（ｂａｐ－Ａｄｄｒｅｓｓ）が表すのは前記セルグループに属する親ノードＤＵのＢＡＰアドレスである、装置。
【請求項16】
請求項１に記載の装置であって、前記第一ＩＡＢノードのＩＡＢ－ＤＵ及び前記第一ＩＡＢノードの１つの親ノードは異なるＩＡＢドナーＣＵ（ＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵ）にＦ１ターミネートする、装置。
【請求項17】
請求項１に記載の装置であって、ＩＡＢノードのＢＡＰ実体のためにＢＡＰアドレスを設定した後に、同じＩＡＢドナーＣＵの管理下で前記ＢＡＰアドレスを変えない、装置。
【請求項18】
第一ＩＡＢノードに用いられる無線ルーティング装置であって、前記第一ＩＡＢノードのＢＡＰ実体の受信部がＢＡＰデータパケットを受信し、かつ前記ＢＡＰデータパケットを、併置されたＢＡＰ実体の送信部に渡した後に、前記併置されたＢＡＰ実体に接続されるノードに対応する出口リンクのみを選択してルーティングを行う第二ルーティングユニットを含む、装置。
【請求項19】
請求項１８に記載の装置であって、前記第二ルーティングユニットは、前記第一ＩＡＢノードのＢＡＰ実体の受信部がＢＡＰデータパケットを受信し、かつ前記ＢＡＰデータパケットを、併置されたＢＡＰ実体の送信部に渡した後に、ルックアップルーティング表によりＢＡＰヘッダーのルーティング識別子に対応する次のホップのＢＡＰアドレスを取得し、かつ前記第一ＩＡＢノードの２つの隣接ノードのＢＡＰアドレスがすべて前記次のホップのＢＡＰアドレスと同じであるときに、前記２つの隣接ノードのうち、前記併置されたＢＡＰ実体に接続されるノードに対応する出口リンクを選択してルーティングを行う、装置。
【請求項20】
請求項１に記載の装置を含む、ネットワーク装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
ＩＡＢ（ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ ａｃｃｅｓｓ ａｎｄ ｂａｃｋｈａｕｌ）が次世代無線アクセスネットワーク（ｎｅｘｔ ｇｅｎｅｒａｔｉｏｎ ｒａｄｉｏ ａｃｃｅｓｓ ｎｅｔｗｏｒｋ、ＮＧ－ＲＡＮ）で無線中継の機能を実現している。この中継ノードはＩＡＢノード（ＩＡＢ－ｎｏｄｅ）と呼ばれ、それは５Ｇ ＮＲ（ｎｅｗ ｒａｄｉｏ）によりアクセス及びバックホール（ｂａｃｋｈａｕｌ、ＢＨ）を同時にサポートし得る。すべてのＩＡＢノードはシングルホップ又はマルチホップによって１つのＩＡＢドナー（ＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ）に接続される。これらのマルチホップの接続は、ＩＡＢドナーをルートノードとする１つのＤＡＧ（Ｄｉｒｅｃｔｅｄ Ａｃｙｃｌｉｃ Ｇｒａｐｈ）トポロジー構造を形成する。ＩＡＢドナーはＩＡＢネットワークトポロジーにおける集中型のリソース管理、トポロジー管理及びルーティング管理の実行を担当する。
【0003】
ＩＡＢノードはｇＮＢ－ＤＵ（ｄｉｓｔｒｉｂｕｔｅｄ ｕｎｉｔ）の機能をサポートし、ＩＡＢ－ＤＵと称され、通常の端末装置（ｕｓｅｒ ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ、ＵＥ）及びＩＡＢ子ノードをサービングし得る。ＩＡＢノードはＵＥの一部の機能をも同時にサポートし、ＩＡＢ－ＭＴ（ｍｏｂｉｌｅ ｔｅｒｍｉｎａｔｉｏｎ）と呼ばれても良い。ＩＡＢ－ＭＴは例えば、ＵＥ物理層、ＡＳ（ａｃｃｅｓｓ ｓｔｒａｔｕｍ）層、ＲＲＣ（ｒａｄｉｏ ｒｅｓｏｕｒｃｅ ｃｏｎｔｒｏｌ）及びＮＡＳ（ｎｏｎ－ａｃｃｅｓｓ ｓｔｒａｔｕｍ）層の機能をサポートでき、かつＩＡＢ親ノードに接続され得る。ネットワーク側のターミナルノードはＩＡＢ－ｄｏｎｏｒと称され、それはバックホール又はアクセスリンクによってＩＡＢ－ＭＴ又はＵＥのネットワークへのアクセスを可能にする。ＩＡＢ－ｄｏｎｏｒはさらに、ＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵ（ｃｅｎｔｒａｌ ｕｎｉｔ）とＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＤＵに分けられる。ＩＡＢ－ＤＵとＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵとの間はＦ１インターフェースを介して接続される。独立ネットワーキングのシナリオの場合に、ｇＮＢとＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵとの間はＸｎインターフェースを介して接続される。
【0004】
なお、上述の背景技術についての紹介は、本発明の技術案を明確かつ完全に説明し、また、当業者がそれを理解しやすいためのものである。これらの技術案は、本発明の背景技術に記述されているため、当業者にとって周知であると解釈してはならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
データパケットのマルチホップのルーティングと転送をサポートするために、ＩＡＢではバックホール適応プロトコル（Ｂａｃｋｈａｕｌ Ａｄａｐｔａｔｉｏｎ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ、ＢＡＰ）サブレイヤが導入されている。ＢＡＰサブレイヤはＲＬＣ（ｒａｄｉｏ ｌｉｎｋ ｃｏｎｔｒｏｌ）サブレイヤの上及びＩＰ層の下に位置し、データパケットの目的（宛先）ノードと径路の選択、データパケットのルーティングと転送、ベアラのマッピング、トラフィック（フロー）の制御とフィードバック、バックホールリンク失敗の通知などの機能をサポートする。
【0006】
マルチホップのシナリオの場合に、データパケットの中継転送を実現するために、ＩＡＢノードはデータパケットが到達する目的ノードを確定し、そして、ルーティング表に基づいて、到達する目標（目的）ノードに対応する次のホップのノードを確定し、送信を行う必要がある。ルーティング表はバックホールルーティング設定（ＢＨ Ｒｏｕｔｉｎｇ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ）とも呼ばれる。ｄｏｎｏｒ－ＣＵはＦ１ＡＰシグナリングにより、ＩＡＢノードのために、ＩＡＢノードが開始する上りリンクの各Ｆ１－Ｕ Ｔｕｎｎｅｌ、Ｎｏｎ－ＵＥ ａｓｓｏｃｉａｔｅｄ Ｆ１ＡＰメッセージ、ＵＥ－ａｓｓｏｃｉａｔｅｄ Ｆ１ＡＰメッセージ、及びＮｏｎ－Ｆ１ ＴｒａｆｆｉｃからＢＡＰルーティング識別子（ＩＤ）までのマッピングを設定する。ＩＡＢノードはルーティング識別子マッピング情報に基づいて、ＩＡＢノードが開始する異なる類型の上りリンクＩＰパケットに対応するＢＡＰルーティング識別子を確定し、そして、これらの上りリンクＩＰパケットのために、ＢＡＰルーティング識別子情報を含むＢＡＰサブヘッダー（ＢＡＰヘッダーやＢＡＰ ｈｅａｄｅｒとも称される）をカプセル化する。Ｄｏｎｏｒ－ＣＵはＦ１ＡＰシグナリングにより、ｄｏｎｏｒ－ＤＵのために、異なる類型の下りリンクデータパケットからＢＡＰルーティング識別子までのマッピングを設定する。Ｄｏｎｏｒ－ＤＵはルーティング識別子マッピング情報に基づいて、受信した下りリンクＩＰパケットに対応するＢＡＰルーティング識別子を確定し、そして、これらの下りリンクＩＰパケットのために、ＢＡＰルーティング識別子情報を含むＢＡＰサブヘッダーをカプセル化する。
【0007】
ＢＡＰルーティング識別子は目的ＢＡＰアドレス、及びＩＡＢノードからｄｏｎｏｒ－ＤＵまでの間の径路識別子（ｐａｔｈ ｉｄｅｎｔｉｔｙ）を含む。ＢＡＰアドレスはＢＡＰヘッダーにおいてＤＥＳＴＩＮＡＴＩＯＮ（目的地（宛先））とも称される。各ＩＡＢノード及びｄｏｎｏｒ－ＤＵはすべて１つのＢＡＰアドレスが設定される。
【0008】
発明者が次のようなことを発見した。即ち、既存のＢＡＰルーティングはすべて、自トポロジーのｄｏｎｏｒ－ＣＵにより管理及び設定される。各ＩＡＢノードのＢＡＰアドレスは該ＩＡＢノードを管理するｄｏｎｏｒ－ＣＵによりＲＲＣシグナリングを介して設定される。クロストポロジー伝送のときに、幾つかのシナリオの場合にＢＡＰアドレスのコンフリクト（競合）又はルーティング識別子のコンフリクトが生じ得るため、ルーティングは曖昧になる恐れがある。
【0009】
上述の問題のうちの１つ又は複数を解決するために、本発明の実施例では無線ルーティング方法と装置が提供される。上流方向のデータについて、ルーティング表に対してルックアップを行わず出口リンクを選んでルーティングを行い、又は、ルーティング表に対してルックアップを行ってルーティングの曖昧さが生じたときにルーティング表を使用せず出口リンクを選んでルーティングを行うことで、ＢＡＰアドレスのコンフリクト又はルーティング識別子のコンフリクトによるルーティングの曖昧さを回避可能であるため、クロストポロジー伝送の様々なシナリオをサポートできる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の実施例の第一側面によれば、無線ルーティング装置が提供され、前記装置は第一ＩＡＢノードに用いられ、前記装置は、
上流方向のデータについて、ルーティング表に対してルックアップを行わず出口リンクを選択し、又は、ルーティング表に対してルックアップを行ってルーティングの曖昧さが生じたときにルーティング表を使用せず出口リンクを選択する選択ユニット；及び
選択された出口リンクに基づいてルーティングを行う第一ルーティングユニットを含む。
上流方向のデータについて、ルーティング表に対してルックアップを行わず出口リンクを選択し、又は、ルーティング表に対してルックアップを行ってルーティングの曖昧さが生じたときにルーティング表を使用せず出口リンクを選択する選択ユニット；及び
選択された出口リンクに基づいてルーティングを行う第一ルーティングユニットを含む。
【0011】
本発明の実施例の第二側面によれば、無線ルーティング装置が提供され、前記装置は第一ＩＡＢノードに用いられ、前記装置は第二ルーティングユニットを含み、
前記第二ルーティングユニットは、前記第一ＩＡＢノードのＢＡＰ実体の受信部がＢＡＰデータパケットを受信し、かつ前記ＢＡＰデータパケットを、併置されたＢＡＰ実体の送信部に渡した後に、前記併置されたＢＡＰ実体に接続されるノードに対応する出口リンクのみを選択してルーティングを行う。
前記第二ルーティングユニットは、前記第一ＩＡＢノードのＢＡＰ実体の受信部がＢＡＰデータパケットを受信し、かつ前記ＢＡＰデータパケットを、併置されたＢＡＰ実体の送信部に渡した後に、前記併置されたＢＡＰ実体に接続されるノードに対応する出口リンクのみを選択してルーティングを行う。
【0012】
本発明の実施例の第三側面によれば、ＢＡＰアドレスの設定装置が提供され、前記装置は、
第一ＩＡＢドナーＣＵに設けられ、かつ第一ＩＡＢノードのＤＵのためにＢＡＰアドレスを設定する第一設定ユニット；及び
第二ＩＡＢドナーＣＵに設けられ、かつ前記第一ＩＡＢノードのＭＴのためにＢＡＰアドレスを設定する第二設定ユニットを含む。
第一ＩＡＢドナーＣＵに設けられ、かつ第一ＩＡＢノードのＤＵのためにＢＡＰアドレスを設定する第一設定ユニット；及び
第二ＩＡＢドナーＣＵに設けられ、かつ前記第一ＩＡＢノードのＭＴのためにＢＡＰアドレスを設定する第二設定ユニットを含む。
【0013】
本発明の実施例の第四側面によれば、ＢＡＰアドレスの設定装置が提供され、前記装置は第三設定ユニットを含み、それはＩＡＢノードのＢＡＰ実体のためにＢＡＰアドレスを設定した後に、同じＩＡＢドナーＣＵの管理下で前記ＢＡＰアドレスを変えない。
【0014】
本発明の実施例の第五側面によれば、ネットワーク装置が提供され、前記ネットワーク装置は本発明の実施例の第一側面に記載の装置を含む。
【0015】
本発明の実施例の第六側面によれば、ネットワーク装置が提供され、前記ネットワーク装置は本発明の実施例の第二側面又は第三側面又は第四側面に記載の装置を含む。
【0016】
本発明の実施例の第七側面によれば、通信システムが提供され、前記通信システムは本発明の実施例の第五側面に記載のネットワーク装置及び／又は本発明の実施例の第六側面に記載のネットワーク装置、及び端末装置を含む。
【0017】
本発明の実施例の第八側面によれば、無線ルーティング方法が提供され、前記方法は第一ＩＡＢノードに用いられ、前記方法は、
上流方向のデータについて、ルーティング表に対してルックアップを行わず出口リンクを選択し、又は、ルーティング表に対してルックアップを行ってルーティングの曖昧さが生じたときにルーティング表を使用せず出口リンクを選択し；及び
選択された出口リンクに基づいてルーティングを行うことを含む。
上流方向のデータについて、ルーティング表に対してルックアップを行わず出口リンクを選択し、又は、ルーティング表に対してルックアップを行ってルーティングの曖昧さが生じたときにルーティング表を使用せず出口リンクを選択し；及び
選択された出口リンクに基づいてルーティングを行うことを含む。
【0018】
本発明の実施例の第九側面によれば、無線ルーティング方法が提供され、前記方法は第一ＩＡＢノードに用いられ、前記方法は、
前記第一ＩＡＢノードのＢＡＰ実体の受信部がＢＡＰデータパケットを受信し、かつ前記ＢＡＰデータパケットを、併置されたＢＡＰ実体の送信部に渡した後に、前記併置されたＢＡＰ実体に接続されるノードに対応する出口リンクのみを選択してルーティングを行うことを含む。
前記第一ＩＡＢノードのＢＡＰ実体の受信部がＢＡＰデータパケットを受信し、かつ前記ＢＡＰデータパケットを、併置されたＢＡＰ実体の送信部に渡した後に、前記併置されたＢＡＰ実体に接続されるノードに対応する出口リンクのみを選択してルーティングを行うことを含む。
【0019】
本発明の実施例の第十側面によれば、ＢＡＰアドレスの設定方法が提供され、前記方法は、
第一ＩＡＢドナーＣＵが第一ＩＡＢノードのＤＵのためにＢＡＰアドレスを設定し；及び
第二ＩＡＢドナーＣＵが前記第一ＩＡＢノードのＭＴのためにＢＡＰアドレスを設定することを含む。
第一ＩＡＢドナーＣＵが第一ＩＡＢノードのＤＵのためにＢＡＰアドレスを設定し；及び
第二ＩＡＢドナーＣＵが前記第一ＩＡＢノードのＭＴのためにＢＡＰアドレスを設定することを含む。
【0020】
本発明の実施例の第十一側面によれば、ＢＡＰアドレスの設定方法が提供され、前記方法は、ＩＡＢノードのＢＡＰ実体のためにＢＡＰアドレスを設定した後に、同じＩＡＢドナーＣＵの管理下で前記ＢＡＰアドレスを変えないことを含む。
【0021】
本発明の実施例の第十二側面によれば、コンピュータ可読プログラムが提供され、そのうち、無線ルーティング装置又はネットワーク装置で前記プログラムを実行するときに、前記プログラムは、前記無線ルーティング装置又はネットワーク装置に、本発明の実施例の第八側面又は第九側面に記載の無線ルーティング方法を実行させる。
【0022】
本発明の実施例の第十三側面によれば、コンピュータ可読プログラムを記憶した記憶媒体が提供され、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムは、無線ルーティング装置又はネットワーク装置に、本発明の実施例の第八側面又は第九側面に記載の無線ルーティング方法を実行させる。
【0023】
本発明の実施例の第十四側面によれば、コンピュータ可読プログラムが提供され、そのうち、ＢＡＰアドレスの設定装置又はネットワーク装置で前記プログラムを実行するときに、前記プログラムは、前記ＢＡＰアドレスの設定装置又はネットワーク装置に、本発明の実施例の第十側面又は第十一側面に記載のＢＡＰアドレスの設定方法を実行させる。
【0024】
本発明の実施例の第十五側面によれば、コンピュータ可読プログラムを記憶した記憶媒体が提供され、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムは、ＢＡＰアドレスの設定装置又はネットワーク装置に、本発明の実施例の第十側面又は第十一側面に記載のＢＡＰアドレスの設定方法を実行させる。
【発明の効果】
【0025】
本発明の実施例による有利な効果は少なくとも次のとおりであり、即ち、上流方向のデータについて、ルーティング表に対してルックアップを行わず出口リンクを選んでルーティングを行い、又は、ルーティング表に対してルックアップを行ってルーティングの曖昧さが生じたときにルーティング表を使用せず出口リンクを選んでルーティングを行うことで、ＢＡＰアドレスのコンフリクト又はルーティング識別子のコンフリクトによるルーティングの曖昧さを回避可能であるため、クロストポロジー伝送の様々なシナリオをサポートできる。
【0026】
後述の説明及び図面を参照することで本発明の特定の実施例を詳しく開示し、本発明の原理を採用し得る態様を示す。なお、本発明の実施例は範囲上でこれらにより限定されない。添付した特許請求の範囲内であれば、本発明の実施例は様々な変更、修正及び代替によるものを含んでも良い。
【0027】
また、１つの実施例について説明した及び／又は示した特徴は、同じ又は類似した方式で１つ又は複数の他の実施例に用い、他の実施例における特徴と組み合わせ、又は、他の実施例における特徴を置換することもできる。
【0028】
なお、「含む／有する」のような用語は、本明細書に使用されるときに、特徴、要素、ステップ、又はアセンブルの存在を指すが、１つ又は複数の他の特徴、要素、ステップ、又はアセンブリの存在又は付加を排除しないということも指す。
【図面の簡単な説明】
【0029】
本発明の１つの図面又は１つの実施形態に記載の要素及び特徴は、１つ又は複数の他の図面又は実施形態に示した要素及び特徴と組み合わせることができる。また、図面では、類似した符号は、幾つの図面における対応部品を示し、複数の実施形態に用いる対応部品を示すためにも用いられる。
【0030】
含まれている図面は、本発明の実施例への更なる理解を提供するために用いられ、これらの図面は、本明細書の一部を構成し、本発明の実施形態を例示し、文字記載ともに本発明の原理を説明するために用いられる。また、明らかのように、以下に記載される図面は、本発明の幾つかの実施例を示すためのものに過ぎず、当業者は、創造性のある労働をせずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
【図1】本発明の実施例におけるＩＡＢ全体のアーキテクチャを示す図である。
【図2】本発明の実施例におけるＩＡＢ全体のアーキテクチャを示すもう１つの図である。
【図3】ＩＡＢ－ＤＵとＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵとの間のＦ１－Ｕインターフェースのプロトコルスタックを示す図である。
【図4】ＩＡＢ－ＤＵとＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵとの間のＦ１－Ｃインターフェースのプロトコルスタックを示す図である。
【図5】本発明の実施例における例示的な適用シナリオ１を示す図である。
【図6】本発明の実施例における例示的な適用シナリオ２を示す図である。
【図7】本発明の実施例における適用シナリオ１で発生した無線リンク失敗を示す図である。
【図8】本発明の実施例における適用シナリオ２で発生した部分的移行のロールバックを示す図である。
【図9】本発明の実施例１における無線ルーティング方法を示す図である。
【図10】本発明の実施例１におけるステップ９０１の実現方法を示す図である。
【図11】本発明の実施例１において親ノードが第一ＩＡＢノードとともに同じＩＡＢドナーＣＵにＦ１ターミネートしたかを判断する方法を示す図である。
【図12】本発明の実施例１において親ノードが第一ＩＡＢノードとともに同じＩＡＢドナーＣＵにＦ１ターミネートしたかを判断するもう１つの方法を示す図である。
【図13】本発明の実施例１における無線ルーティング方法を示すもう１つの図である。
【図14】本発明の実施例１においてＢＡＰヘッダー書き換え表を使用して書き換えを行う方法を示す図である。
【図15】本発明の実施例１における無線ルーティング方法の具体的な実施を示す図である。
【図16】本発明の実施例２にける無線ルーティング方法を示す図である。
【図17】本発明の実施例３におけるＢＡＰアドレス設定方法を示す図である。
【図18】本発明の実施例４におけるＢＡＰアドレス設定方法を示す図である。
【図19】本発明の実施例５における無線ルーティング装置を示す図である。
【図20】本発明の実施例６における無線ルーティング装置を示す図である。
【図21】本発明の実施例７におけるＢＡＰアドレス設定装置を示す図である。
【図22】本発明の実施例８におけるＢＡＰアドレス設定装置を示す図である。
【図23】本発明の実施例９におけるネットワーク装置のシステム構成を示すブロック図である。
【図24】本発明の実施例１０における通信システムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
添付した図面及び以下の説明を参照することにより、本発明の前述及び他の特徴は明らかになる。なお、明細書及び図面では本発明の特定の実施例を開示するが、それらは本発明の原理を採用し得る一部のみの実施例を示し、理解されるべきは、本発明は記載される実施例に限定されず、即ち、本発明は添付した特許請求の範囲内のすべての変更、変形及び代替によるものをも含むということである。
【0032】
本発明の実施例では、用語「通信ネットワーク」又は「無線通信ネットワーク」は次のような任意の通信規格に準ずるネットワークを指しても良く、例えば、ＬＴＥ（Ｌｏｎｇ Ｔｅｒｍ Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ）、ＬＴＥ－Ａ（ＬＴＥ－Ａｄｖａｎｃｅｄ）、ＷＣＤＭＡ(登録商標)（Ｗｉｄｅｂａｎｄ Ｃｏｄｅ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ）、ＨＳＰＡ（Ｈｉｇｈ－Ｓｐｅｅｄ Ｐａｃｋｅｔ Ａｃｃｅｓｓ）などである。
【0033】
また、通信システムにおける装置間の通信は任意の段階の通信プロトコルに従って行われても良く、例えば、次のような通信プロトコルを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、１Ｇ（ｇｅｎｅｒａｔｉｏｎ）、２Ｇ、２．５Ｇ、２．７５Ｇ、３Ｇ、４Ｇ、４．５Ｇ及び将来の５Ｇ、新無線（ＮＲ、Ｎｅｗ Ｒａｄｉｏ）など、及び／又は、その他の従来の又は将来開発される通信プロトコルである。
【0034】
本発明の実施例では、用語「ネットワーク装置」は例えば、通信システムにおいて、端末装置を通信ネットワークに接続し、かつ該端末装置にサービスを提供する装置を指す。ネットワーク装置は次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、ＩＡＢアーキテクチャにおける「ノード（Ｎｏｄｅ）」及び／又は「ドナー（ｄｏｎａｒ）」、基地局（ＢＳ、Ｂａｓｅ Ｓｔａｔｉｏｎ）、アクセスポイント（ＡＰ、ＡｃｃｅｓｓＰｏｉｎｔ）、送受信ポイント（ＴＲＰ、Ｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎ Ｒｅｃｅｐｔｉｏｎ Ｐｏｉｎｔ）、ブロードキャスト送信機、モバイル管理エンティティ（ＭＭＥ、Ｍｏｂｉｌｅ Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ Ｅｎｔｉｔｙ）、ネットワークゲートウェイ、サーバー、無線ネットワーク制御器（ＲＮＣ、Ｒａｄｉｏ Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｒ）、基地局制御器（ＢＳＣ、Ｂａｓｅ Ｓｔａｔｉｏｎ Ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｒ）などである。
【0035】
そのうち、基地局は次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、ノードＢ（ＮｏｄｅＢ又はＮＢ）、進化ノードＢ（ｅＮｏｄｅＢ又はｅＮＢ）、５Ｇ基地局（ｇＮＢ）などであり、さらにＲＲＨ（Ｒｅｍｏｔｅ Ｒａｄｉｏ Ｈｅａｄ）、ＲＲＵ（Ｒｅｍｏｔｅ Ｒａｄｉｏ Ｕｎｉｔ）、リレー（ｒｅｌａｙ）又は低パワーノード（例えば、ｆｅｍｔｏ、ｐｉｃｏなど）を含んでも良い。また、用語「基地局」はそれらの一部又はすべての機能を含んでも良く、各基地局は特定の地理的領域に対して通信カバレッジを提供できる。用語「セル」が指すのは、基地局及び／又はそのカバーする領域であっても良く、これは該用語のコンテキストによるものである。
【0036】
本発明の実施例では、用語「ユーザ装置」（ＵＥ、Ｕｓｅｒ Ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ）又は「端末装置」（ＴＥ、Ｔｅｒｍｉｎａｌ Ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ）は例えば、ネットワーク装置により通信ネットワークにアクセスし、かつネットワークからのサービスを受ける装置を指す。ユーザ装置は固定したもの又は移動するものであっても良く、また、移動ステーション（ＭＳ、Ｍｏｂｉｌｅ Ｓｔａｔｉｏｎ）、端末、加入者ステーション（ＳＳ、Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ Ｓｔａｔｉｏｎ）、アクセス端末（ＡＴ、ＡｃｃｅｓｓＴｅｒｍｉｎａｌ）、ステーションなどとも称される。例えば、ＩＡＢアーキテクチャにおいてＩＡＢノード又はＩＡＢドナーによってサービングされる端末装置である。
【0037】
そのうち、ユーザ装置は次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、例えば、セルラーフォン（Ｃｅｌｌｕｌａｒ Ｐｈｏｎｅ）、ＰＤＡ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ａｓｓｉｓｔａｎｔ）、無線モデム、無線通信装置、携帯装置、マシンタイプ通信装置、ラップトップコンピュータ、コードレス電話機、スマートフォン、スマートウォッチ、デジタルカメラなどである。
【0038】
また、例えば、ＩｏＴ（Ｉｎｔｅｒｎｅｔ ｏｆ Ｔｈｉｎｇｓ）などのシナリオにおいて、ユーザ装置はさらに監視又は測定を行う機器又は装置であっても良く、例えば、次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、マシンタイプ通信（ＭＴＣ、Ｍａｃｈｉｎｅ Ｔｙｐｅ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ）端末、車載通信端末、Ｄ２Ｄ（Ｄｅｖｉｃｅ ｔｏ Ｄｅｖｉｃｅ）端末、Ｍ２Ｍ（Ｍａｃｈｉｎｅ ｔｏ Ｍａｃｈｉｎｅ）端末などである。
【0039】
以下、例に基づいて本発明の実施例のシナリオを説明するが、本発明はこれに限定されない。
【0040】
図１是本発明の実施例におけるＩＡＢ全体のアーキテクチャを示す図である。図１に示すように、該ＩＡＢ全体のアーキテクチャはスタンドアロン（ｓｔａｎｄａｌｏｎｅ、ＳＡ）モードを使用する。図２は本発明の実施例におけるＩＡＢ全体のアーキテクチャを示すもう１つの図である。図２に示すように、該ＩＡＢ全体のアーキテクチャはデュアル接続（ＥＮ－ＤＣ）モードを使用する。デュアル接続モードでは、ＩＡＢノードはＥ－ＵＴＲＡにより１つのＭｅＮＢに接続され、ＩＡＢドナーはＳｇＮＢとしてＸ２－Ｃをターミネートさせる。
【0041】
図３はＩＡＢ－ＤＵとＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵとの間のＦ１－Ｕインターフェースのプロトコルスタックを示す図であり、図４はＩＡＢ－ＤＵとＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵとの間のＦ１－Ｃインターフェースのプロトコルスタックを示す図である。図３及び図４では、Ｆ１－Ｕ及びＦ１－Ｃが２ホップバックホールを例にして説明される。
【0042】
本発明の実施例において、Ｆ１－Ｕ及びＦ１－ＣはＩＡＢ－ＤＵとＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵとの間のＩＰ伝送層を使用し、また、Ｆ１－Ｕ及びＦ１－Ｃは安全保護がある。
【0043】
本発明の実施例において、無線バックホールで、ＩＰ層は、マルチホップのルーティングを確保するように、ＢＡＰサブレイヤにより伝送が行われ、また、ＩＰ層は、非Ｆ１サービスのために用いることもでき、例えば、ＯＡＭ（Ｏｐｅｒａｔｉｏｎ Ａｄｍｉｎｉｓｔｒａｔｉｏｎ ａｎｄ Ｍａｉｎｔｅｎａｎｃｅ）サービスである。
【0044】
本発明の実施例において、各バックホールリンク（ｂａｃｋｈａｕｌ ｌｉｎｋ）で、ＢＡＰ ＰＤＵｓはＢＨ ＲＬＣチャネル（ｃｈａｎｎｅｌ）により伝送され、各ＢＨリンク（ＢＨ ｌｉｎｋ）で、複数のＢＨ ＲＬＣチャネルが設定されても良く、このようにして、トラフィック最適化（ｔｒａｆｆｉｃ ｐｒｉｏｒｉｔｉｚａｔｉｏｎ）及びＱｏＳ（Ｑｕａｌｉｔｙ ｏｆ Ｓｅｒｖｉｃｅ）実施（ＱｏＳ ｅｎｆｏｒｃｅｍｅｎｔ）を許可し得る。
【0045】
本発明の実施例において、各ＩＡＢノード及びＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＤＵにおけるＢＡＰ実体はＢＡＰ ＰＤＵｓのＢＨ ＲＬＣチャネルのマッピングを実行する。
【0046】
以下、本発明の実施例における適用シナリオについて例示的に説明する。
【0047】
３ＧＰＰ(登録商標)では、ドナー間トポロジー冗長化（ｉｎｔｅｒ－ｄｏｎｏｒ ｔｏｐｏｌｏｇｙ ｒｅｄｕｎｄａｎｃｙ、又は、ｉｎｔｅｒ－ＣＵ ｔｏｐｏｌｏｇｙ ｒｅｄｕｎｄａｎｃｙ）を達成するために、次の２つのケースをサポートすると決定されており、原則として、１つのＩＡＢ－ＤＵが１つのみのｄｏｎｏｒ－ＣＵとＦ１インターフェースを有し、即ち、ケース１：ＩＡＢノードは２つのＩＡＢドナーとマルチ接続を有し；及び、ケース２：ＩＡＢノードの親ノード及び／又は祖先ノードは同時に２つのＩＡＢドナーとマルチ接続を有する。
【0048】
図５は本発明の実施例における例示的な適用シナリオ１を示す図である。図５に示すように、示されているのはドナー間トポロジー冗長化のシナリオである。ＩＡＢノード３はデュアル接続ノードであり、それはｄｏｎｏｒ－ＣＵ１及びｄｏｎｏｒ－ＣＵ２に同時に接続される。ＩＡＢノード３のＩＡＢ－ＤＵ（ＩＡＢ－ＤＵ３）及び１つの親ノードＤＵ（ＩＡＢ－ＤＵ２）は異なるＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵにＦ１ターミネートし、即ち、それぞれ、ｄｏｎｏｒ－ＣＵ１及びｄｏｎｏｒ－ＣＵ２にＦ１ターミネートする。本発明の実施例において、ＩＡＢノード３は境界（ｂｏｕｎｄａｒｙ）ＩＡＢノードと称されても良い。
【0049】
図５に示すように、ＩＡＢノード３のＩＡＢ－ＤＵ（ＩＡＢ－ＤＵ３）はＣＵ１にＦ１ターミネートし、ＩＡＢノード３の親ノードのうちの１つ、即ち、ＩＡＢノード２のＤＵ（ＩＡＢ－ＤＵ２）はＣＵ２にＦ１ターミネートする。ＩＡＢノード３の後裔（ｄｅｓｃｅｎｄａｎｔ）ＩＡＢノードとは次のようなものを指し、即ち、境界ＩＡＢノードによりネットワークにアクセスするノードであり、かつ各ノードはすべて自分の親ノードに単一接続され、例えば、ＩＡＢノード４はＩＡＢノード３の後裔ＩＡＢノードであり、その親ノード（ＩＡＢノード３）はｄｏｎｏｒ－ＣＵ１及びｄｏｎｏｒ－ＣＵ２に同時に接続される。
【0050】
Ｆ１ターミネート（終結）（Ｆ１－ｔｅｒｍｉｎａｔｉｏｎ）ノードとは、境界ＩＡＢノード及び後裔ノードのＦ１インターフェースをターミネートさせるｄｏｎｏｒ－ＣＵ、例えば、ｄｏｎｏｒ－ＣＵ１を指す。図５に示すように、ＩＡＢ－ＤＵ３及びＩＡＢ－ＤＵ４はすべて、ｄｏｎｏｒ－ＣＵ１にＦ１ターミネートする。
【0051】
非Ｆ１ターミネート（Ｎｏｎ－Ｆ１－ｔｅｒｍｉｎａｔｉｏｎ）ノードとは、境界ＩＡＢノード及び後裔ノードのＦ１インターフェースをターミネートさせない、ドナー機能を有するＣＵ、例えば、ｄｏｎｏｒ－ＣＵ２を指す。
【0052】
また、図５は該シナリオの１つの例示的な構成に過ぎず、それはさらに、他のＩＡＢノードを有しても良い。例えば、ＩＡＢノード３とＩＡＢノード４との間にはマルチホップ接続を行う複数のノードがさらにあっても良い。
【0053】
本発明の実施例において、トポロジー冗長化の主な目的はサービスのロードバランシングを行い得ることにある。１つのｄｏｎｏｒ－ＣＵが自分で管理するトポロジーにおいてサービスフローが多過ぎる場合に、一部のサービスを、もう１つのｄｏｎｏｒ－ＣＵにより管理されるトポロジーネットワークへオフロード（ｏｆｆｌｏａｄ）でき、つまり、冗長化の径路によりデータの伝送を行う。サービスのオフロードを行う必要があるときに、Ｆ１インターフェースターミネート（ｔｅｒｍｉｎａｔｅ）のドナーは他のドナーへのサービスオフロードを開始し、境界ＩＡＢノード及びその下の後裔ノードのＦ１インターフェースはすべて同じドナーにターミネートし、２つのＩＡＢ－ｄｏｎｏｒにデュアル接続されるＩＡＢ－ＭＴについて、各Ｆ１－Ｕパイプライン（トンネル）に基づくロードバランシングをサポートすべきであり、ドナー間トポロジー冗長化の実行のときに、Ｆ１－Ｃトラフィックについて、ロードバランシングの粒度は、ＴＮＬ（ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｎｅｔｗｏｒｋ ｌａｙｅｒ）毎に関連付けられる。
【0054】
また、Ｒ１７ではドナー間の無線リンク失敗（ｒａｄｉｏ ｌｉｎｋ ｆａｉｌｕｒｅ、ＲＬＦ）回復及び移行（ｍｉｇｒａｔｉｏｎ）がサポートされてり、それは、ソース親ノード及び目的親ノードが異なるＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵによってサービングされることを表す。
【0055】
部分的移行のシナリオでは、境界ＩＡＢノードのＩＡＢ－ＭＴは既に２番目のＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵに移行しており、境界ＩＡＢノードのＩＡＢ－ＤＵは依然として１番目のＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵにＦ１ターミネートし、また、境界ＩＡＢノードが後裔ＩＡＢノードを有する場合に、その後裔ＩＡＢノードも依然として１番目のＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵにＦ１ターミネート（Ｆ１－ｔｅｒｍｉｎａｔｉｎｇ）する。
【0056】
【0057】
図６に示すように、ＩＡＢノード３は境界ＩＡＢノードであり、それは移行ノードである。ＩＡＢノード３のＩＡＢ－ＭＴ３は、１つの親ノード（ＩＡＢノード１）に単一接続されることから、もう１つの親ノード（ＩＡＢノード２）に単一接続されることに変わっている。ＩＡＢノード３のＩＡＢ－ＤＵ３及びＩＡＢノード３の子ノードＩＡＢノード４はすべて、依然として、ｄｏｎｏｒ－ＣＵ１にＦ１接続されるが、このＦ１接続の経由する径路はＩＡＢノード２を介して最終的にＣＵ１に到達するものである。
【0058】
現在のＢＡＰルーティングはすべて、自トポロジーのｄｏｎｏｒ－ＣＵにより管理及び設定される。各ＩＡＢノードのＢＡＰアドレスは該ＩＡＢノードを管理するｄｏｎｏｒ－ＣＵによりＲＲＣシグナリングを用いて設定される。ドナー間トポロジー冗長化のシナリオの場合に、境界ＩＡＢノードは各トポロジーにおいて１つのＢＡＰアドレスを有し得る。
【0059】
例えば、図５のシナリオでは、ＩＡＢノード１、ＩＡＢノード４及びｄｏｎｏｒ－ＤＵ１のＢＡＰアドレスはｄｏｎｏｒ－ＣＵ１により設定され、それらは第一トポロジーを構成し、ＩＡＢノード２及びｄｏｎｏｒ－ＤＵ２のＢＡＰアドレスはｄｏｎｏｒ－ＣＵ２により設定され、それらは第二トポロジーを構成する。境界ＩＡＢノード即ちＩＡＢノード３は２つのトポロジーに属し、ＩＡＢノード３はｄｏｎｏｒ－ＣＵ１及びｄｏｎｏｒ－ＣＵ２によりそれぞれ１つのＢＡＰアドレスが設定されても良く、この２つのＢＡＰアドレスは同じであっても良く、異なっても良い。異なるｄｏｎｏｒ－ＣＵがＢＡＰアドレス割り当て時に独立して割り当て、協議のプロセスがないので、２つのトポロジーにおけるＢＡＰアドレスは同じになる可能性があり、即ち、ＢＡＰアドレスのコンフリクトが生じ得る。クロストポロジー伝送のときに、幾つかのシナリオでＢＡＰアドレスのコンフリクトはルーティングの曖昧さを来することがある。
【0060】
例えば、境界ＩＡＢノードとしてのＩＡＢノード３の２つの親ノード、即ち、ＩＡＢノード１及びＩＡＢノード２はそれぞれ第一トポロジー及び第二トポロジーに属し、ＩＡＢノード１及びＩＡＢノード２のＢＡＰアドレスは同様になる可能性がある。ＩＡＢノード１及びＩＡＢノード２のＢＡＰアドレスが同じである場合に、ＩＡＢノード３が上流方向へのＢＡＰデータパケット（上りリンクデータと呼ばれても良く、即ち、ＩＡＢ－ＤＵがその子ノードから受信したデータである）を受信してルーティングを行う必要があるときに、ルーティング表では１つ又は複数のＢＡＰルーティング識別子に対応するＮｅｘｔ Ｈｏｐ ＢＡＰ Ａｄｄｒｅｓｓ（次のホップのＢＡＰアドレス）は不明確を指し得る。このように、ルーティング表の次のホップのＢＡＰアドレスはＩＡＢノード１及びＩＡＢノード２のうちのどのノードを指すかを知らないため、ルーティングの曖昧さを招くようになる。
【0061】
また、境界ＩＡＢノードとしてのＩＡＢノード３は上流方向で異なるトポロジーを経由することができるので、２つのトポロジーが使用するルーティング識別子は同じになる可能性があり、つまり、ＩＡＢノード３のルーティング表には、同じルーティング識別子を含む２つのエントリーがあり得る。同様に、上流方向で第二径路への方向のルーティング識別子は下流方向のルーティング識別子と同じになる可能性もある。ＩＡＢノード３がＢＡＰデータパケットを受信した後にルーティング表へのルックアップを行うときに、ルーティング表におけるルーティング識別子が唯一でない場合は存在する可能性があり、このように、次のホップのノードをも確定できないため、ルーティングの曖昧さを引き起こすようになる。
【0062】
また、図５及び図６のシナリオの場合に、第一トポロジー及び第二トポロジーはそれぞれ独立してＢＡＰアドレスが割り当てられるので、２つのトポロジーの間のＢＡＰアドレスはコンフリクトになる可能性がある。例えば、ＩＡＢノード２及びＩＡＢノード４のＢＡＰアドレスは同じになる可能性がある。ＩＡＢノード２及びＩＡＢノード４はすべて、ＩＡＢノード３の隣接ノードであり、それらのＢＡＰアドレスはすべて、ＩＡＢノード３のルーティング表の“次のホップのＢＡＰアドレス”に出現する可能性がある。或るルーティング識別子に対応する次のホップのＢＡＰアドレスが該ＢＡＰアドレスである場合に、ＢＡＰデータパケットをどの出口リンクに送るかを知らないため、ルーティングの曖昧さを来すようになる。
【0063】
また、図６に示す部分的移行のシナリオでは、ＩＡＢ－ＭＴ３は既にｄｏｎｏｒ－ＣＵ２のトポロジーに移行しており、また、ｄｏｎｏｒ－ＣＵ２もＲＲＣメッセージによりＢＡＰアドレスを設定している。しかし、ＩＡＢ－ＤＵ３が依然としてｄｏｎｏｒ－ＣＵ１により管理されるので、ｄｏｎｏｒ－ＣＵ１に実際に保存されるのは、依然として、ＩＡＢノード３の移行前のＢＡＰアドレスであり、即ち、ｄｏｎｏｒ－ＣＵ１がＲＲＣにより割り当てたＢＡＰアドレスである。ｄｏｎｏｒ－ＣＵ１により管理されるトポロジーでは、すべてのルーティング表においてＩＡＢノード３に対応するＢＡＰアドレスは何れもＩＡＢノード３の旧ＢＡＰアドレスである。ＩＡＢノード３の子ノードが保存する、親ノードＩＡＢノード３に関するＢＡＰアドレスも旧ＢＡＰアドレスである。このように、ＢＡＰアドレスの設定に不確定性をもたらす可能性がある。例えば、１つの新ＩＡＢノード５（図６では示されない）がＩＡＢノード３にアクセスしてＩＡＢノード３の子ノードになり、該子ノードは親ノードのＢＡＰアドレスが設定（保存）される必要があり、この場合に、ＩＡＢノード３のどのＢＡＰアドレスを使用すべきは不確定性をもたらし得る。即ち、境界ＩＡＢノードの複数のＢＡＰアドレスの使用時の曖昧さの問題が存在する。
【0064】
また、既存のメカニズムに従えば、一旦、ＩＡＢノードのＢＡＰ実体のためにＢＡＰアドレスを設定すると、該ＢＡＰアドレスは変わり得ない。
【0065】
【0066】
例えば、図５に示すドナー間トポロジーの冗長化のシナリオでは、境界ＩＡＢノードは或る親ノードのリンクに無線リンク失敗（ＲＬＦ）が発生し得る。例えば、図５に示す第二径路の親ノードリンク、即ち、ＩＡＢノード３とＩＡＢノード２との間のリンクには無線リンク失敗が発生した。
【0067】
【0068】
図６に示す部分的移行のシナリオでは、部分的移行が所定期間経過した後に、境界ＩＡＢノードは無線リンク失敗（ＲＬＦ）が発生する可能性がある。例えば、図６におけるＩＡＢノード３からＩＡＢノード２のリンクには無線リンク失敗が発生し、即ち、中断が発生した。ＩＡＢノード３はＲＬＦ回復を行い、元の親ノード、即ち、ＩＡＢノード１に戻る可能性があり、このように、ＩＡＢノード３及びその後裔ノードはすべて、部分的移行の前のシナリオに戻り、即ち、部分的移行のロールバック（後退）が発生し、これはもう１回の移行と理解されても良い。
【0069】
図８は本発明の実施例における適用シナリオ２で発生した部分的移行のロールバックを示す図である。図８では、ＩＡＢノード３及びその後裔ノード（ＩＡＢノード４）が部分的移行の前のシナリオに戻り、即ち、部分的移行のロールバックが発生したことが示されている。
【0070】
【0071】
上述の問題のうちの１つ又は複数を解決するために、以下、図面を参照して本発明の実施例における様々な実施方式を説明する。なお、これらの実施方式は例示に過ぎず、本発明を限定するものではない。
【実施例1】
【0072】
本発明の実施例では無線ルーティング方法が提供され、該方法は第一ＩＡＢノードに用いられる。
【0073】
本発明の実施例において、該第一ＩＡＢノードのＩＡＢ－ＤＵ及び該第一ＩＡＢノードの１つの親ノードは異なるＩＡＢドナーＣＵ（ＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵ）にＦ１ターミネートする。例えば、第一ＩＡＢノードは境界ＩＡＢノードと呼ばれる。
【0074】
例えば、第一ＩＡＢノードは図５におけるＩＡＢノード３である。
【0075】
【0076】
ステップ９０１：上流方向のデータについて、ルーティング表に対してルックアップを行わず出口リンクを選択し、又は、ルーティング表に対してルックアップを行ってルーティングの曖昧さが生じたときにルーティング表を使用せず出口リンクを選択し；及び
ステップ９０２：選択された出口リンクに基づいてルーティングを行う。
ステップ９０２：選択された出口リンクに基づいてルーティングを行う。
【0077】
このように、第一ＩＡＢノードの上流方向のデータについて、ルーティング表に対してルックアップを行わず、出口リンクを直接選択してルーティングを行い、又は、ルーティング表に対してルックアップを行ってルーティングの曖昧さが生じたときに、ルーティング表を使用せず、出口リンクを選んでルーティングを行うことで、ＢＡＰアドレスのコンフリクト又はルーティング識別子のコンフリクトによるルーティングの曖昧さを回避することができる。
【0078】
例えば、図５に示すシナリオの場合に、ＩＡＢノード１とＩＡＢノード２のＢＡＰアドレスが同じであり、又は、同じルーティング識別子を含む２つのエントリーがＩＡＢノード３のルーティング表にあり、又は、上流方向で第二径路への方向のルーティング識別子が下流方向のルーティング識別子と同じであるとしても、ＩＡＢノード３がルーティング表に対してルックアップを行わず、出口リンクを直接選択してルーティングを行うので、ＢＡＰアドレスのコンフリクト又はルーティング識別子のコンフリクトによるルーティングの曖昧さを避けることができる。
【0079】
本発明の実施例において、例えば、該上流方向のデータはＢＡＰデータパケットを含む。
【0080】
ステップ９０１では、上流方向のデータについて、第一ＩＡＢノードはルーティング表に対してルックアップを行わず出口リンクを選択し、言い換えれば、第一ＩＡＢノードは上流方向のルーティングエントリーを設定する必要がなく、直接、出口リンクを選択してルーティングを行う。
【0081】
あるいは、ステップ９０１では、ルーティング表に対してルックアップを行ってルーティングの曖昧さが現れたときに出口リンクを選択し、例えば、重複したルーティングＩＤが出現し、又は、次のホップのＢＡＰアドレスが２つの親ノードに対するときに、ルーティング表を使用せず出口リンクを選択する。以下、ステップ９０１で第一ＩＡＢノードが出口リンクを選ぶ方法について具体的に説明する。
【0082】
ステップ９０１では、第一ＢＡＰヘッダー書き換え（ＢＡＰ ｈｅａｄｅｒ ｒｅｗｒｉｔｉｎｇ）表に対してルックアップを行うことで出口リンクを選択できる。例えば、該第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行うことで、該第一ＢＡＰヘッダー書き換え表には該上流方向のＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子のエントリーが含まれるかを確定することにより、出口リンクを選択し得る。
【0083】
例えば、第一ＩＡＢノードＤＵのＢＡＰ実体の受信部（ｒｅｃｅｉｖｉｎｇ ｐａｒｔ）はＢＡＰデータパケットを受信し、かつ併置されたＢＡＰ実体（ＩＡＢ－ＭＴのＢＡＰ実体）の送信部（ｔｒａｎｓｍｉｔｔｉｎｇ ｐａｒｔ）に伝送した後に、該第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行うことで、該第一ＢＡＰヘッダー書き換え表には該上流方向のＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子のエントリーが含まれるかを確定する。
【0084】
本発明の実施例において、第一ＢＡＰヘッダー書き換え表は第一ヘッダー書き換え設定（ｈｅａｄｅｒ ｒｅｗｒｉｔｉｎｇ ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ）と称されても良く、又は、第一ルーティング識別子マッピング設定と称されて良く、それに含まれるのは旧（前の）ルーティング識別子（ｐｒｅｖｉｏｕｓ ｒｏｕｔｉｎｇ ＩＤ）と新ルーティング識別子（ｎｅｗ ｒｏｕｔｉｎｇ ＩＤ）のマッピング関係であり、第一ＢＡＰヘッダー書き換え表は第一ＩＡＢノードがＢＡＰヘッダーのルーティング識別子に対して書き換えを行うためのものである。
【0085】
本発明の実施例において、旧ルーティング識別子は入口ルーティング識別子又は書き換えられるルーティング識別子と称されても良く、それは書き換え又は置き換えが必要なＢＡＰルーティング識別子を表す。新ルーティング識別子は出口ルーティング識別子と称されても良い。
【0086】
第一ＢＡＰヘッダー書き換え表はトポロジー間伝送のために用いられ、第一ＩＡＢノードがデュアル接続であるトポロジー冗長化の場合、及び第一ＩＡＢノードが部分的移行である単一接続の場合に適用され、上流と下流ＢＡＰヘッダー書き換えに分けることができる。第一ＢＡＰヘッダー書き換え表が上流に関するＢＡＰヘッダー書き換え設定であるときに、新ルーティング識別子に対応するのは図５における第二径路のルーティング識別子である。
【0087】
本発明の実施例において、第一ＢＡＰヘッダー書き換え表は第一ＩＡＢノードを管理するＤＵのＩＡＢドナーＣＵにより設定されても良く、例えば、図５に示すシナリオの場合に、ＩＡＢノード３における第一ＢＡＰヘッダー書き換え表はｄｏｎｏｒ－ＣＵ１により設定される。
【0088】
【0089】
ステップ１００１：該ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子が該第一ＢＡＰヘッダー書き換え表の１つのエントリーにおける旧ルーティング識別子（ｐｒｅｖｉｏｕｓ ｒｏｕｔｉｎｇ ＩＤ）と同じであるときに、第一ＩＡＢノードと異なるＩＡＢドナーＣＵ（ＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵ）にＦ１ターミネートする親ノードに対応する出口リンクを選択し；及び／又は
ステップ１００２：該ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子が該第一ＢＡＰヘッダー書き換え表のすべてのエントリーにおける旧ルーティング識別子とは異なるときに、第一ＩＡＢノードと同じＩＡＢドナーＣＵ（ＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵ）にＦ１ターミネートする親ノードに対応する出口リンクを選択する。
ステップ１００２：該ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子が該第一ＢＡＰヘッダー書き換え表のすべてのエントリーにおける旧ルーティング識別子とは異なるときに、第一ＩＡＢノードと同じＩＡＢドナーＣＵ（ＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵ）にＦ１ターミネートする親ノードに対応する出口リンクを選択する。
【0090】
本発明の実施例において、選択された出口リンクは可用（ａｖａｉｌａｂｌｅ）であり、選択された出口リンクが使用不可のときに、従来技術に従って、処理、例えば、再ルーティングなどを行っても良い。
【0091】
例えば、該ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子が該第一ＢＡＰヘッダー書き換え表の１つのエントリーにおける旧ルーティング識別子と同じでるときに、図５においてＩＡＢ－ＤＵ３と異なるＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵにＦ１ターミネートする親ノード即ちＩＡＢノード２に対応する出口リンクを選択し、つまり、該ＢＡＰデータパケットは第二径路に送信される必要があり、該ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子が該第一ＢＡＰヘッダー書き換え表のすべてのエントリーにおける旧ルーティング識別子とは異なるときに、図５においてＩＡＢ－ＤＵ３と同じＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵにＦ１ターミネートする親ノード即ちＩＡＢノード１に対応する出口リンクを選択し、つまり、該ＢＡＰデータパケットは第一径路に送信される必要がある。
【0092】
本発明の実施例において、１つの親ノードと第一ＩＡＢノードＤＵが同じＩＡＢドナーＣＵ（ＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵ）にＦ１ターミネートするかを判断することは、該親ノードと第一ＩＡＢノードが同じトポロジーに属するかを判断することである。ドナー間トポロジーの冗長化のシナリオでは、Ｆ１ターミナルノードはマスターノード（ｍａｓｔｅｒ ｎｏｄｅ、ＭＮ）である可能性があり、セカンダリーノード（ｓｅｃｏｎｄａｒｙ ｎｏｄｅ、ＳＮ）である可能性もある。よって、ＭＣＧ（ｍａｓｔｅｒ ｃｅｌｌ ｇｒｏｕｐ、マスターセルグループ）は第一径路に対応する可能性があり、第二径路に対応する可能性もある。同様に、ＳＣＧ（ｓｅｃｏｎｄａｒｙ ｃｅｌｌ ｇｒｏｕｐ、セカンダリーセルグループ）も第一径路に対応する可能性があり、第二径路に対応する可能性もある。以下、具体的な判断方法について例示的に説明する。
【0093】
ＲＲＣＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ（ＲＲＣ再設定）メッセージにおけるｂａｐ－Ｃｏｎｆｉｇ ＩＥにはデフォルト上りリンク径路を設定するための選択可能なフィールドｄｅｆａｕｌｔＵＬ－ＢＡＰ－ＲｏｕｔｉｎｇＩＤ及びｄｅｆａｕｌｔＵＬ－ＢＨ－ＲＬＣ－Ｃｈａｎｎｅｌがあり、ＩＡＢノードがブートストラッピング（ｂｏｏｔｓｔｒａｐｐｉｎｇ）、移行、ＩＡＢ－ＭＴのＲＲＣ回復、及びＩＡＢ－ＭＴのＲＲＣ再確立のプロセスでＦ１－Ｃ及び非Ｆ１フロー（トラフィック）に対してルーティング及びＢＨ ＲＬＣチャネルの選択を行うために用いられる。この２つのフィールドはＩＡＢノードのブートストラッピングプロセスのみで必須である。この２つのフィールドを含む最新のＲＲＣ再設定メッセージを受信した場合に、どのセルグループ（又は親ノードリンク）に対応するのはＦ１ターミネートドナーであるか、また、どのセルグループに対応するのは非Ｆ１ターミネートドナーであるかを判断できる。
【0094】
【0095】
ステップ１１０１：該第一ＩＡＢノードが受信した、ｄｅｆａｕｌｔＵＬ－ＢＡＰ－ＲｏｕｔｉｎｇＩＤ及びｄｅｆａｕｌｔＵＬ－ＢＡＰ－ＢＨ－ＲＬＣ－Ｃｈａｎｎｅｌのうちの少なくとも１つを含む最新のＲＲＣ再設定メッセージが１つの親ノードからのものであるときに、該親ノードと該第一ＩＡＢノードＤＵのＦ１ターミネートドナーは同じであり、該第一ＩＡＢノードのもう１つの親ノードと該第一ＩＡＢノードのＦ１ターミネートドナーは異なり、即ち、該もう１つの親ノードのＦ１ターミネートドナーは該第一ＩＡＢノードの非Ｆ１ターミネートドナーであり、該ｄｅｆａｕｌｔＵＬ－ＢＡＰ－ＲｏｕｔｉｎｇＩＤ及び該ｄｅｆａｕｌｔＵＬ－ＢＡＰ－ＢＨ－ＲＬＣ－Ｃｈａｎｎｅｌのうちの少なくとも１つが該ＲＲＣ再設定メッセージにおける第一ＢＡＰ設定ＩＥ（ｂａｐ－Ｃｏｎｆｉｇ ＩＥ）に含まれる。
【0096】
図１２は本発明の実施例１において親ノードが第一ＩＡＢノードとともに同じＩＡＢドナーＣＵにＦ１ターミネートしたかを判断するもう１つの方法を示す図である。図１２に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0097】
ステップ１２０１：ＲＲＣＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎメッセージに第二ＢＡＰ設定を表す１つの新しいＩＥを追加し、例えば、ｓｅｃｏｎｄａｒｙ－ｂａｐ－Ｃｏｎｆｉｇと呼び、その中のフィールドは既存ｂａｐ－Ｃｏｎｆｉｇと同じであり、該設定が非Ｆ１ターミネートドナーＣＵからのものであることを表す。
【0098】
該方法は以下のステップをさらに含む。
【0099】
ステップ１２０２：該第一ＩＡＢノードの１つの親ノードから第一ＢＡＰ設定ＩＥ（ｂａｐ－Ｃｏｎｆｉｇ ＩＥ）を含む最新のＲＲＣ再設定メッセージを受信したことがあるときに、該親ノード及び該第一ＩＡＢノードは同じＩＡＢドナーＣＵにＦ１ターミネートし；及び／又は
ステップ１２０３：該第一ＩＡＢノードの１つの親ノードから第二ＢＡＰ設定ＩＥを含む最新のＲＲＣ再設定メッセージを受信したことがあるときに、該親ノード及び該第一ＩＡＢノードは異なるＩＡＢドナーＣＵにＦ１ターミネートする。
ステップ１２０３：該第一ＩＡＢノードの１つの親ノードから第二ＢＡＰ設定ＩＥを含む最新のＲＲＣ再設定メッセージを受信したことがあるときに、該親ノード及び該第一ＩＡＢノードは異なるＩＡＢドナーＣＵにＦ１ターミネートする。
【0100】
図９に示す方法は例えば、第一ＩＡＢノードがデュアル接続であり、かつ該第一ＩＡＢノードとその親ノードとの間のリンクに何れも無線リンク失敗が発生しない場合に用いることができる。以下、第一ＩＡＢノードがデュアル接続であり、かつ該第一ＩＡＢノードとその１つの親ノードとの間のリンクに無線リンク失敗（ＲＬＦ）が発生した場合について説明する。
【0101】
【0102】
ステップ１３０１：該第一ＩＡＢノードがデュアル接続であり、かつ該第一ＩＡＢノードとその１つの親ノードとの間のリンクに無線リンク失敗（ＲＬＦ）が発生したときに、可用の出口リンクを選択する。
【0103】
例えば、図７に示すシナリオの場合に、ＩＡＢノード３と１つの親ノード即ちＩＡＢノード２との間のリンクに無線リンク失敗が発生した場合に、可用の出口リンク、即ち、もう１つの親ノード（ＩＡＢノード１）に対応する出口リンクを選択する。
【0104】
また、例えば、図８に示すシナリオについて、ＩＡＢノード３からＩＡＢノード２のリンクに無線リンク失敗が発生し、即ち、中断が発生した。ＩＡＢノード３がＲＬＦ回復を行い、元の親ノード、即ち、ＩＡＢノード１に戻った場合に、可用の出口リンク、即ち、ＩＡＢノード１に対応する出口リンクを選択する。
【0105】
このように、境界ＩＡＢノードに接続されるリンクに無線リンク失敗が生じた場合に、有効なルーティングメカニズムを提供できる。
【0106】
また、境界ＩＡＢノードに接続されるリンクに無線リンク失敗が発生した場合に、第二ＢＡＰヘッダー書き換え表に基づいてＢＡＰヘッダーの書き換えを行う。
【0107】
例えば、図７に示すように、第二径路の親ノードのリンクに無線リンク失敗が発生した場合に、第二径路は使用不可であり、境界ＩＡＢノードは、本来第二径路を介してルーティングを行う必要があったＢＡＰデータパケットを第一径路に再ルーティング（ｒｅ－ｒｏｕｔｅ）すべきである。また、境界ＩＡＢノードが受信したＢＡＰデータのＢＡＰヘッダーに含まれるルーティングＩＤは依然としてｄｏｎｏｒ－ＤＵ２へのものであるため、境界ＩＡＢノードでＢＡＰヘッダーの書き換えを行う必要がある。このときのＢＡＰヘッダー書き換えはＢＡＰヘッダーのｄｏｎｏｒ－ＤＵ２へのＢＡＰルーティングＩＤを、ｄｏｎｏｒ－ＤＵ１へのＢＡＰルーティングＩＤに書き換えることであり、この新しいＢＡＰルーティングＩＤはＣＵ１により管理されるトポロジーにおけるものである。このときに、対応するのは第二ＢＡＰヘッダー書き換え表である。
【0108】
また、例えば、図８に示すように、部分的移行のロールバックのプロセスでは、ｄｏｎｏｒ－ＣＵ１の、境界ＩＡＢノード（ＩＡＢノード３）及びその後裔ノード（ＩＡＢノード４）に対しての設定が１つの所定の期間を要し、この期間では後裔ノードの上りリンクデータが依然として元のルーティング設定を使用する可能性があり、又は、ｏｎ－ｔｈｅ－ｆｌｙのデータ（伝送中のデータ）が依然として存在し得るので、境界ＩＡＢノードが受信したＢＡＰデータのＢＡＰヘッダーに含まれるルーティングＩＤは依然としてｄｏｎｏｒ－ＤＵ２へのもの、即ち、ＲＬＦ回復の前のものであり、境界ＩＡＢノードでＢＡＰヘッダーの書き換えを行う必要がある。このときのＢＡＰヘッダー書き換えはＢＡＰヘッダーのｄｏｎｏｒ－ＤＵ２へのＢＡＰルーティングＩＤを、ｄｏｎｏｒ－ＤＵ１へのＢＡＰルーティングＩＤに書き換えることであり、この新しいＢＡＰルーティングＩＤはＣＵ１により管理されるトポロジーにおけるものである。このときに、対応するのも第二ＢＡＰヘッダー書き換え表である。
【0109】
本発明の実施例において、第二ＢＡＰヘッダー書き換え表は第二ヘッダー書き換え設定とも称され、それは、境界ノードのＲＬＦ発生の場合又は移行の場合に用いられる。また、第二ヘッダー書き換え設定は、ｄｏｎｏｒ－ＤＵ間再ルーティング（ｉｎｔｅｒ－ｄｏｎｏｒ－ＤＵ ｒｅ－ｒｏｕｔｉｎｇ）のためのヘッダー書き換え設定と呼ばれても良く、それは上りリンクデータのみについてものである。
【0110】
本発明の実施例において、該第一ＢＡＰヘッダー書き換え表及び該第二ＢＡＰヘッダー書き換え表は２つの表として設定され、又は、１つの表における分離した２つの部分のエントリーとして設定される。このように、２つの同じ“旧ルーティング識別子”が異なる“新ルーティング識別子”に対応することによるルーティング選択の不確定性を避けることができる。
【0111】
本発明の実施例において、第一ＩＡＢノードでＢＡＰヘッダー書き換え表が設定された場合に、ＢＡＰヘッダーに対して書き換えを行うかを確定する必要がある。
【0112】
【0113】
ステップ１４０１：該第一ＩＡＢノードがデュアル接続であり、かつ該第一ＩＡＢノードとその親ノードとの間のリンクに何れも無線リンク失敗が発生しないときに、該上流方向のＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーのルーティング識別子を用いて第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行い、ＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定し；及び／又は
ステップ１４０２：該第一ＩＡＢノードがデュアル接続であり、かつ該第一ＩＡＢノードとその１つの親ノードとの間のリンクに無線リンク失敗が発生したときに、該ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーのルーティング識別子を用いて第二ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行い、ＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定する。
ステップ１４０２：該第一ＩＡＢノードがデュアル接続であり、かつ該第一ＩＡＢノードとその１つの親ノードとの間のリンクに無線リンク失敗が発生したときに、該ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーのルーティング識別子を用いて第二ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行い、ＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定する。
【0114】
該第一ＩＡＢノードがデュアル接続又は単一接続の場合に、さらに、次の方法を用いて、ＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定しても良い。第一ＢＡＰヘッダー書き換え表が設定された場合に、先に、該ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子を使用して該第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行い、マッチした新ルーティング識別子を見つけ、かつ対応する出口リンクが可用であるときに、該第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に従ってＢＡＰヘッダー書き換えを行い、また、マッチした新ルーティング識別子を見つけず、又は、マッチした新ルーティング識別子を見つけたが、対応する出口リンクが使用不可のときに、第二ＢＡＰヘッダー表に対してルックアップを行い、ＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定する。
【0115】
該第一ＩＡＢノードがデュアル接続又は単一接続の場合に、さらに、次の方法を用いてＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定しても良い。第二ＢＡＰヘッダー表が通常、ＲＬＦ発生の場合についてのものであるから、１つの一次的な期間で再ルーティングを行う必要があり、一旦、各後裔ノードの設定が完了すると、ｏｎ－ｔｈｅ－ｆｌｙのデータの伝送も完了し、ｄｏｎｏｒ－ＣＵは第一ＩＡＢノードの第二ＢＡＰヘッダー表をリリース又は削除することができる。よって、第二ＢＡＰヘッダー書き換え表が高優先度を有すると見なすことができる。第一ＢＡＰヘッダー書き換え表及び第二ＢＡＰヘッダー書き換え表が設定された場合に、第二ＢＡＰヘッダー書き換え表に従って、ＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定する。あるいは、第二ＢＡＰヘッダー書き換え表が設定されている限り、第二ＢＡＰヘッダー書き換え表に従ってＢＡＰヘッダー書き換えを行うといっても良い。
【0116】
ステップ１４０１又はステップ１４０２では、該ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子がルックアップの対象となるＢＡＰヘッダー書き換え表の１つのエントリーにおける旧ルーティング識別子（ｐｒｅｖｉｏｕｓ ｒｏｕｔｉｎｇ ＩＤ）と同じであるときに、ＢＡＰヘッダー書き換えを行う必要があり、また、該ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子がルックアップの対象となるＢＡＰヘッダー書き換え表のすべてのエントリーにおける旧ルーティング識別子とは異なるときに、ＢＡＰヘッダー書き換えを行う必要がない。本発明の実施例において、ステップ１４０１又はステップ１４０２の後に、即ち、ヘッダー書き換えを行った後、ステップ９０１又はステップ１３０１の出口リンクの選択操作を行うことができる。
【0117】
【0118】
ステップ１５０１：第一ＩＡＢノードＤＵのＢＡＰ実体の受信部がＢＡＰデータパケットを受信し、かつ併置されたＢＡＰ実体の送信部に伝送し；
ステップ１５０２：該第一ＩＡＢノードがデュアル接続であり、かつ該第一ＩＡＢノードとその親ノードとの間のリンクに何れも無線リンク失敗が発生しないときに、該上流方向のＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーのルーティング識別子を用いて第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行い、ＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定し；
ステップ１５０３：第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に基づいてＢＡＰヘッダー書き換えを行い；
ステップ１５０４：該第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行うことで、該第一ＢＡＰヘッダー書き換え表には該上流方向のＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子のエントリーが含まれるかを確定し、これによって、出口リンクを選択し；
ステップ１５０５：該第一ＩＡＢノードがデュアル接続であり、かつ該第一ＩＡＢノードとその１つの親ノードとの間のリンクに無線リンク失敗が発生したときに、該ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーのルーティング識別子を用いて第二ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行い、ＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定し；
ステップ１５０６：第二ＢＡＰヘッダー書き換え表に基づいてＢＡＰヘッダー書き換えを行い；
ステップ１５０７：可用の出口リンクを選択し；及び
ステップ１５０８：選択された出口リンクに基づいてルーティングを行い、即ち、ＢＡＰヘッダー書き換え後のＢＡＰデータパケットを、選択された出口リンクを介して次のホップのノードに伝送する。
ステップ１５０２：該第一ＩＡＢノードがデュアル接続であり、かつ該第一ＩＡＢノードとその親ノードとの間のリンクに何れも無線リンク失敗が発生しないときに、該上流方向のＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーのルーティング識別子を用いて第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行い、ＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定し；
ステップ１５０３：第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に基づいてＢＡＰヘッダー書き換えを行い；
ステップ１５０４：該第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行うことで、該第一ＢＡＰヘッダー書き換え表には該上流方向のＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子のエントリーが含まれるかを確定し、これによって、出口リンクを選択し；
ステップ１５０５：該第一ＩＡＢノードがデュアル接続であり、かつ該第一ＩＡＢノードとその１つの親ノードとの間のリンクに無線リンク失敗が発生したときに、該ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーのルーティング識別子を用いて第二ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行い、ＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定し；
ステップ１５０６：第二ＢＡＰヘッダー書き換え表に基づいてＢＡＰヘッダー書き換えを行い；
ステップ１５０７：可用の出口リンクを選択し；及び
ステップ１５０８：選択された出口リンクに基づいてルーティングを行い、即ち、ＢＡＰヘッダー書き換え後のＢＡＰデータパケットを、選択された出口リンクを介して次のホップのノードに伝送する。
【0119】
本発明の実施例において、該第一ＩＡＢノードのＭＴ及びＤＵはそれぞれＢＡＰアドレスが設定されても良い。即ち、第一ＩＡＢドナーＣＵは第一ＩＡＢノードのＤＵのためにＢＡＰアドレスを設定し、第二ＩＡＢドナーＣＵは該第一ＩＡＢノードのＭＴのためにＢＡＰアドレスを設定している。
【0120】
例えば、該第一ＩＡＢノードＤＵのＢＡＰアドレスは、該第一ＩＡＢノードの第一ＩＡＢドナーＣＵが第一トポロジーのノードのために設定を行うプロセスを管理するために用いられる。
【0121】
例えば、該第一ＩＡＢドナーＣＵが第一トポロジーのノードのために行う設定は、ルーティング表設定、ＢＨ ＲＬＣ Ｃｈａｎｎｅｌ設定とマッピング、及びＵＥコンテキスト設定のうちの少なくとも１つを含む。
【0122】
例えば、第二ＩＡＢノードがセル選択を行うときに該第一ＩＡＢノードＤＵのセルをサービングセルとして選択した場合に、該第一ＩＡＢノードを管理する第一ＩＡＢドナーＣＵはＲＲＣ再設定メッセージにより該第二ＩＡＢノードのためにセルグループ設定（ＣｅｌｌＧｒｏｕｐＣｏｎｆｉｇ）を行い、該セルグループ設定におけるＢＡＰアドレス（ｂａｐ－Ａｄｄｒｅｓｓ）が表すのは該セルグループに属する親ノードＤＵのＢＡＰアドレスである。
【0123】
このように、境界ＩＡＢノードの複数のＢＡＰアドレスの使用時の曖昧さの問題を解決できる。
【0124】
例えば、図６に示すシナリオでは、１つの新しいＩＡＢノード５（図６では示されない）がセル選択時にＩＡＢ－ＤＵ３のセルをサービングセルとして選んでＩＡＢノード３にアクセスする。ＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵ１はＲＲＣＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎによりＩＡＢノード５のためにセルグループ設定（ＣｅｌｌＧｒｏｕｐＣｏｎｆｉｇ）を行い、ＣｅｌｌＧｒｏｕｐＣｏｎｆｉｇにおけるｂａｐ－Ａｄｄｒｅｓｓが表すのは該セルグループに属する親ノードＤＵのＢＡＰアドレスである。あるいは、ＣｅｌｌＧｒｏｕｐＣｏｎｆｉｇにおけるｂａｐ－Ａｄｄｒｅｓｓが表すのは該セルグループに属する親ノードがそのＦ１ターミネートＣＵにおいて保存するＢＡＰアドレスであるといっても良い。
【0125】
非境界ＩＡＢノードについて、ＩＡＢ－ＭＴ及びＩＡＢ－ＤＵは同じＢＡＰアドレスを使用できる。また、非境界ＩＡＢノードは境界ＩＡＢノードになるときに、そのＩＡＢ－ＭＴ及びＩＡＢ－ＤＵのためにそれぞれＢＡＰアドレスを設定できる。
【0126】
本発明の実施例において、ＩＡＢノードのＢＡＰ実体のためにＢＡＰアドレスを設定した後に、同じＩＡＢドナーＣＵの管理下で該ＢＡＰアドレスは変えられない。また、該ＩＡＢノードを管理するＩＡＢドナーＣＵが変わったとき又は新しいＩＡＢドナーが増加したときに、変わった後の又は新しく増加したＩＡＢドナーＣＵは該ＩＡＢノードのＢＡＰ実体のＢＡＰアドレスを再設定する。このように、既存のメカニズムにおいてＢＡＰアドレスを変えることができないという問題を解決できる。
【0127】
上述の実施例から分かるように、第一ＩＡＢノードは上流方向のデータについて、ルーティング表に対してルックアップを行わず出口リンクを直接選択してルーティングを行い、又は、ルーティング表に対してルックアップを行ってルーティングの曖昧さが生じたときにルーティング表を使用せず出口リンクを選んでルーティングを行うことで、ＢＡＰアドレスのコンフリクト又はルーティング識別子のコンフリクトによるルーティングの曖昧さを回避可能である。
【実施例2】
【0128】
本発明の実施例では無線ルーティング方法が提供され、該方法は第一ＩＡＢノードに適用される。該第一ＩＡＢノードのＩＡＢ－ＤＵ及び該第一ＩＡＢノードの１つの親ノードは異なるＩＡＢドナーＣＵ（ＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵ）にＦ１ターミネートする。例えば、第一ＩＡＢノードは境界ＩＡＢノードと称される。
【0129】
【0130】
【0131】
ステップ１６０１：該第一ＩＡＢノードのＢＡＰ実体の受信部がＢＡＰデータパケットを受信し、かつ該ＢＡＰデータパケットを、併置されたＢＡＰ実体の送信部に渡した後に、該併置されたＢＡＰ実体に接続されるノードに対応する出口リンクのみを選んでルーティングを行う。
【0132】
このように、ルーティング表における上り下りリンクルーティング識別子のコンフリクトが生じ得るという問題をさらに解決できる。
【0133】
例えば、ステップ１６０１では、該第一ＩＡＢノードのＢＡＰ実体の受信部がＢＡＰデータパケットを受信し、かつ該ＢＡＰデータパケットを、併置されたＢＡＰ実体の送信部に渡した後に、ルーティング表へのルックアップによりＢＡＰヘッダーのルーティング識別子に対応する次のホップのＢＡＰアドレスを取得し、かつ該第一ＩＡＢノードの２つの隣接ノードのＢＡＰアドレスがともに該次のホップのＢＡＰアドレスと同じであるときに、該２つの隣接ノードのうち、該併置されたＢＡＰ実体に接続されるノードに対応する出口リンクを選択してルーティングを行う。
【0134】
このように、図５及び図６のシナリオについて、第一トポロジー及び第二トポロジーはそれぞれ独立してＢＡＰアドレスが割り当てられるので、２つのトポロジーの間のＢＡＰアドレスはコンフリクトが生じる可能性がある。例えば、ＩＡＢノード２及びＩＡＢノード４のＢＡＰアドレスは同じになる可能性がある。ＩＡＢノード２及びＩＡＢノード４はともにＩＡＢノード３の隣接ノードであり、それらのＢＡＰアドレスはすべて、ＩＡＢノード３のルーティング表の“次のホップのＢＡＰアドレス”に出現し得る。或るルーティング識別子に対応する次のホップのＢＡＰアドレスが該ＢＡＰアドレスである場合に、ＢＡＰデータパケットをどの出口リンクに送るかを知らないため、ルーティングの曖昧さは生じ得る。対して、本発明では、ステップ１６０１により、該２つの隣接ノードのうち、該併置されたＢＡＰ実体に接続されるノードに対応する出口リンクを選んでルーティングを行うことで、ルーティングの曖昧さの問題を解決可能である。
【実施例3】
【0135】
本発明の実施例ではＢＡＰアドレスの設定方法が提供され、該方法はＩＡＢドナーに用いられる。
【0136】
【0137】
ステップ１７０１：第一ＩＡＢドナーＣＵが第一ＩＡＢノードのＤＵのためにＢＡＰアドレスを設定し；及び
ステップ１７０２：第二ＩＡＢドナーＣＵが該第一ＩＡＢノードのＭＴのためにＢＡＰアドレスを設定する。
ステップ１７０２：第二ＩＡＢドナーＣＵが該第一ＩＡＢノードのＭＴのためにＢＡＰアドレスを設定する。
【0138】
例えば、該第一ＩＡＢノードＤＵのＢＡＰアドレスは、該第一ＩＡＢノードの第一ＩＡＢドナーＣＵが第一トポロジーのノードのために設定するプロセスを管理するために用いられる。
【0139】
例えば、該第一ＩＡＢドナーＣＵが第一トポロジーのノードのために行う設定は、ルーティング表設定、ＢＨ ＲＬＣ Ｃｈａｎｎｅｌ設定とマッピング、及びＵＥコンテキスト設定のうちの少なくとも１つを含む。
【0140】
例えば、第二ＩＡＢノードがセル選択を行うときに該第一ＩＡＢノードＤＵのセルをサービングセルとして選んだ場合に、該第一ＩＡＢノードを管理する第一ＩＡＢドナーＣＵはＲＲＣ再設定メッセージにより該第二ＩＡＢノードのためにセルグループ設定（ＣｅｌｌＧｒｏｕｐＣｏｎｆｉｇ）を行い、該セルグループ設定におけるＢＡＰアドレス（ｂａｐ－Ａｄｄｒｅｓｓ）が表すのは該セルグループに属する親ノードＤＵのＢＡＰアドレスである。
【0141】
例えば、図６に示すシナリオでは、１つの新しいＩＡＢノード５（図６では示されない）がセル選択時にＩＡＢ－ＤＵ３をサービングセルとして選択してＩＡＢノード３にアクセスする。ＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵ１はＲＲＣＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎによりＩＡＢノード５のためにセルグループ設定（ＣｅｌｌＧｒｏｕｐＣｏｎｆｉｇ）を行い、ＣｅｌｌＧｒｏｕｐＣｏｎｆｉｇにおけるｂａｐ－Ａｄｄｒｅｓｓが表すのは該セルグループに属する親ノードＤＵのＢＡＰアドレスである。あるいは、ＣｅｌｌＧｒｏｕｐＣｏｎｆｉｇにおけるｂａｐ－Ａｄｄｒｅｓｓが表すのは該セルグループに属する親ノードがそのＦ１ターミネートＣＵにおいて保存するＢＡＰアドレスであるといっても良い。
【0142】
このように、境界ＩＡＢノードの複数のＢＡＰアドレスの使用時の曖昧さの問題を解決できる。
【実施例4】
【0143】
本発明の実施例ではＢＡＰアドレスの設定方法が提供され、該方法はＩＡＢドナーに用いられる。
【0144】
【0145】
ステップ１８０１：ＩＡＢノードのＢＡＰ実体のためにＢＡＰアドレスを設定した後に、同じＩＡＢドナーＣＵの管理下で該ＢＡＰアドレスを変えない。
【0146】
図１８に示すように、該方法はさらに、以下のステップを含む。
【0147】
ステップ１８０２：該ＩＡＢノードを管理するＩＡＢドナーＣＵが変わったとき又は新しいＩＡＢドナーが増加したときに、変わった後の又は新しく増加したＩＡＢドナーＣＵは該ＩＡＢノードのＢＡＰ実体のＢＡＰアドレスを再設定する。
【0148】
このように、既存のメカニズムにおいてＢＡＰアドレスを変えることができないという問題を解決可能である。
【実施例5】
【0149】
本発明の実施例では無線ルーティング装置が提供され、該装置は第一ＩＡＢノードに用いられる。該装置は実施例１に記載の方法に対応する。
【0150】
【0151】
選択ユニット１９０１：上流方向のデータについて、ルーティング表に対してルックアップを行わず出口リンクを選択し、又は、ルーティング表に対してルックアップを行ってルーティングの曖昧さが生じたときにルーティング表を使用せず出口リンクを選択し；及び
第一ルーティングユニット１９０２：選択された出口リンクに基づいてルーティングを行う。
第一ルーティングユニット１９０２：選択された出口リンクに基づいてルーティングを行う。
【0152】
本発明の実施例において、該選択ユニット１９０１は第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行うことで出口リンクを選ぶことができる。
【0153】
例えば、該選択ユニット１９０１は該第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行うことで、該第一ＢＡＰヘッダー書き換え表には該上流方向のＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子のエントリーが含まれるかを確定する。
【0154】
本発明の実施例において、該ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子が該第一ＢＡＰヘッダー書き換え表の１つのエントリーにおける旧ルーティング識別子（ｐｒｅｖｉｏｕｓ ｒｏｕｔｉｎｇ ＩＤ）と同じであるときに、該選択ユニットは第一ＩＡＢノードと異なるＩＡＢドナーＣＵ（ＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵ）にＦ１ターミネートする親ノードに対応する出口リンクを選択し、及び／又は、該ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子が該第一ＢＡＰヘッダー書き換え表のすべてのエントリーにおける旧ルーティング識別子とは異なるときに、該選択ユニットは第一ＩＡＢノードと同じＩＡＢドナーＣＵ（ＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵ）にＦ１ターミネートする親ノードに対応する出口リンクを選択する。
【0155】
本発明の実施例において、該第一ＩＡＢノードが受信した最新の、ｄｅｆａｕｌｔＵＬ－ＢＡＰ－ＲｏｕｔｉｎｇＩＤ及びｄｅｆａｕｌｔＵＬ－ＢＡＰ－ＢＨ－ＲＬＣ－Ｃｈａｎｎｅｌのうちの少なくとも１つを含むＲＲＣ再設定メッセージが１つの親ノードからのものであるときに、該親ノードと該第一ＩＡＢノードＤＵのＦ１ターミネートドナーは同じであり、また、該第一ＩＡＢノードのもう１つの親ノードと該第一ＩＡＢノードのＦ１ターミネートドナーは異なり、即ち、該もう１つの親ノードのＦ１ターミネートドナーは該第一ＩＡＢノードの非Ｆ１ターミネートドナーであり、該ｄｅｆａｕｌｔＵＬ－ＢＡＰ－ＲｏｕｔｉｎｇＩＤ及び該ｄｅｆａｕｌｔＵＬ－ＢＡＰ－ＢＨ－ＲＬＣ－Ｃｈａｎｎｅｌのうちの少なくとも１つが該ＲＲＣ再設定メッセージにおける第一ＢＡＰ設定ＩＥ（ｂａｐ－Ｃｏｎｆｉｇ ＩＥ）に含まれる。
【0156】
あるいは、該第一ＩＡＢノードの１つの親ノードから、最新の、第一ＢＡＰ設定ＩＥ（ｂａｐ－Ｃｏｎｆｉｇ ＩＥ）を含むＲＲＣ再設定メッセージを受信したことがあるときに、該親ノード及び該第一ＩＡＢノードは同じＩＡＢドナーＣＵにＦ１ターミネートし、及び／又は、該第一ＩＡＢノードの１つの親ノードから、最新の、第二ＢＡＰ設定ＩＥを含むＲＲＣ再設定メッセージを受信したことがあるときに、該親ノード及び該第一ＩＡＢノードは異なるＩＡＢドナーＣＵにＦ１ターミネートする。
【0157】
本発明の実施例において、第一ＩＡＢノードＤＵのＢＡＰ実体の受信部がＢＡＰデータパケットを受信し、かつ併置されたＢＡＰ実体の送信部に渡した後に、該選択ユニット１９０１は該第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行うことで、該第一ＢＡＰヘッダー書き換え表には該ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子のエントリーが含まれるかを確定する。
【0158】
本発明の実施例において、該第一ＩＡＢノードがデュアル接続であり、かつ該第一ＩＡＢノードとその１つの親ノードとの間のリンクに無線リンク失敗（ＲＬＦ）が発生したときに、該選択ユニット１９０１は可用の出口リンクを選ぶ。
【0159】
本発明の実施例において、該装置１９００はさらに、以下のものを含む。
【0160】
第一書き換えユニット１９０３：該第一ＩＡＢノードがデュアル接続であり、かつ該第一ＩＡＢノードとその親ノードとの間のリンクに何れも無線リンク失敗が発生しないときに、該上流方向のＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーのルーティング識別子を用いて第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行い、ＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定し；及び／又は
第二書き換えユニット１９０４：該第一ＩＡＢノードがデュアル接続であり、かつ該第一ＩＡＢノードとその１つの親ノードとの間のリンクに無線リンク失敗が発生したときに、該ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーのルーティング識別子を使用して第二ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行い、ＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定する。
第二書き換えユニット１９０４：該第一ＩＡＢノードがデュアル接続であり、かつ該第一ＩＡＢノードとその１つの親ノードとの間のリンクに無線リンク失敗が発生したときに、該ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーのルーティング識別子を使用して第二ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行い、ＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定する。
【0161】
本発明の実施例において、該装置１９００はさらに、以下のものを含む。
【0162】
第三書き換えユニット１９０５：第一ＢＡＰヘッダー書き換え表が設定された場合に、先に該ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子を用いて該第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行い、マッチした新ルーティング識別子を見つけ、かつ対応する出口リンクが可用であるときに、該第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に従ってＢＡＰヘッダー書き換えを行い、また、マッチした新ルーティング識別子を見つけず、又はマッチした新ルーティング識別子を見つけたが、対応する出口リンクが使用不可であるときに、第二ＢＡＰヘッダー表に対してルックアップを行い、ＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定する。
【0163】
本発明の実施例において、該装置１９００はさらに、以下のものを含む。
【0164】
第四書き換えユニット１９０６：第一ＢＡＰヘッダー書き換え表及び第二ＢＡＰヘッダー書き換え表が設定された場合に、該第二ＢＡＰヘッダー書き換え表に従ってＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定する。
【0165】
本発明の実施例において、該第一ＢＡＰヘッダー書き換え表及び該第二ＢＡＰヘッダー書き換え表は２つの表として設定され、又は、１つの表における分離した２つの部分のエントリーとして設定される。
【0166】
本発明の実施例において、上述の各ユニットの機能の実現については実施例１における関連ステップの実現方法を参照でき、ここではその詳しい説明を省略する。
【0167】
上述の実施例から分かるように、第一ＩＡＢノードは上流方向のデータについて、ルーティング表に対してルックアップを行わず出口リンクを直接選択してルーティングを行い、又は、ルーティング表に対してルックアップを行ってルーティングの曖昧さが生じたときにルーティング表を使用せず出口リンクを選んでルーティングを行うことで、ＢＡＰアドレスのコンフリクト又はルーティング識別子のコンフリクトによるルーティングの曖昧さを回避可能である。
【実施例6】
【0168】
本発明の実施例では無線ルーティング装置が提供され、該装置は第一ＩＡＢノードに用いられる。該装置は実施例２に記載の方法に対応する。
【0169】
【0170】
第二ルーティングユニット２００１：該第一ＩＡＢノードのＢＡＰ実体の受信部がＢＡＰデータパケットを受信し、該ＢＡＰデータパケットを、併置されたＢＡＰ実体の送信部に渡した後に、該併置されたＢＡＰ実体に接続されるノードに対応する出口リンクのみを選んでルーティングを行う。
【0171】
例えば、第二ルーティングユニット２００１は該第一ＩＡＢノードのＢＡＰ実体の受信部がＢＡＰデータパケットを受信し、かつ該ＢＡＰデータパケットを、併置されたＢＡＰ実体の送信部に渡した後に、ルックアップルーティング表によりＢＡＰヘッダーのルーティング識別子に対応する次のホップのＢＡＰアドレスを取得し、かつ該第一ＩＡＢノードの２つの隣接ノードのＢＡＰアドレスがすべて該次のホップのＢＡＰアドレスと同じであるときに、該２つの隣接ノードのうち、該併置されたＢＡＰ実体に接続されるノードに対応する出口リンクを選んでルーティングを行う。
【0172】
このように、ルーティングの曖昧さの問題を解決できる。
【実施例7】
【0173】
本発明の実施例ではＢＡＰアドレスの設定装置が提供され、該装置はＩＡＢドナーに用いられる。該装置は実施例３に記載の方法に対応する。
【0174】
【0175】
第一設定ユニット２１０１：第一ＩＡＢドナーＣＵに設けられ、かつ第一ＩＡＢノードのＤＵのためにＢＡＰアドレスを設定し；及び
第二設定ユニット２１０２：第二ＩＡＢドナーＣＵに設けられ、かつ該第一ＩＡＢノードのＭＴのためにＢＡＰアドレスを設定する。
第二設定ユニット２１０２：第二ＩＡＢドナーＣＵに設けられ、かつ該第一ＩＡＢノードのＭＴのためにＢＡＰアドレスを設定する。
【0176】
例えば、該第一ＩＡＢノードＤＵのＢＡＰアドレスは、該第一ＩＡＢノードの第一ＩＡＢドナーＣＵが第一トポロジーのノードのために設定を行うプロセスを管理するために用いられる。
【0177】
例えば、該第一ＩＡＢドナーＣＵが第一トポロジーのノードのために行う設定は、ルーティング表設定、ＢＨ ＲＬＣ Ｃｈａｎｎｅｌ設定とマッピング、及びＵＥコンテキスト設定のうちの少なくとも１つを含む。
【0178】
例えば、第二ＩＡＢノードがセル選択を行うときに該第一ＩＡＢノードＤＵのセルをサービングセルとして選んだ場合に、該第一ＩＡＢノードを管理する第一ＩＡＢドナーＣＵはＲＲＣ再設定メッセージにより該第二ＩＡＢノードのためにセルグループ設定（ＣｅｌｌＧｒｏｕｐＣｏｎｆｉｇ）を行い、該セルグループ設定におけるＢＡＰアドレス（ｂａｐ－Ａｄｄｒｅｓｓ）が表すのは該セルグループに属する親ノードＤＵのＢＡＰアドレスである。
【0179】
例えば、図６に示すシナリオでは、１つの新しいＩＡＢノード５（図６では示されない）がセル選択時にＩＡＢ－ＤＵ３をサービングセルとして選択してＩＡＢノード３にアクセスする。ＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵ１はＲＲＣＲｅｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎによりＩＡＢノード５のためにセルグループ設定（ＣｅｌｌＧｒｏｕｐＣｏｎｆｉｇ）を行い、ＣｅｌｌＧｒｏｕｐＣｏｎｆｉｇにおけるｂａｐ－Ａｄｄｒｅｓｓが表すのは該セルグループに属する親ノードＤＵのＢＡＰアドレスである。あるいは、ＣｅｌｌＧｒｏｕｐＣｏｎｆｉｇにおけるｂａｐ－Ａｄｄｒｅｓｓが表すのは該セルグループに属する親ノードがそのＦ１ターミネートＣＵにおいて保存するＢＡＰアドレスであるといっても良い。
【0180】
このように、境界ＩＡＢノードの複数のＢＡＰアドレスの使用時の曖昧さの問題を解決できる。
【実施例8】
【0181】
本発明の実施例ではＢＡＰアドレスの設定装置が提供され、該装置はＩＡＢドナーに用いられる。該装置は実施例４に記載の方法に対応する。
【0182】
【0183】
第三設定ユニット２２０１はＩＡＢノードのＢＡＰ実体のためにＢＡＰアドレスを設定した後に、同じＩＡＢドナーＣＵの管理下で該ＢＡＰアドレスを変えない。
【0184】
該ＩＡＢノードを管理するＩＡＢドナーＣＵが変わったとき又は新しいＩＡＢドナーが増加したときに、変わった後の又は新しく増加したＩＡＢドナーＣＵにおける第四設定ユニット２２０２は該ＩＡＢノードのＢＡＰ実体のＢＡＰアドレスを再設定する。
【0185】
このように、既存のメカニズムにおいてＢＡＰアドレスを変えることができないという問題を解決可能である。
【実施例9】
【0186】
本発明の実施例ではネットワーク装置が提供され、該ネットワーク装置は実施例５に記載の無線ルーティング装置を含む。
【0187】
図２３は本発明の実施例９におけるネットワーク装置のシステム構成を示すブロック図である。図２３に示すように、ネットワーク装置２３００は処理器（ｐｒｏｃｅｓｓｏｒ）２３１０及び記憶器２３２０を含んでも良く、記憶器２３２０は処理器２３１０に接続される。そのうち、該記憶器２３２０は様々なデータを記憶でき、また、情報処理用のプログラム２３３０をさらに記憶でき、かつ処理器２３１０の制御下で該プログラム２３３０を実行することで、端末装置送信の各種の情報を受信し、かつ端末装置に各種の情報を送信することができる。
【0188】
１つの実施方式において、無線ルーティング装置の機能は処理器２３１０に統合できる。
【0189】
例えば、処理器２３１０は次のように構成されても良く、即ち、上流方向のデータについて、ルーティング表に対してルックアップを行わず出口リンクを選択し、又は、ルーティング表に対してルックアップを行ってルーティングの曖昧さが生じたときにルーティング表を使用せず出口リンクを選択する；及び、選択された出口リンクに基づいてルーティングを行う。
【0190】
もう１つの実施方式において、無線ルーティング装置は処理器２３１０と別々に設けられても良く、例えば、無線ルーティング装置は処理器２３１０に接続されるチップとして構成され、処理器２３１０の制御により無線ルーティング装置の機能を実現しても良い。
【0191】
また、図２３に示すように、ネットワーク装置２３００はさらに、送受信機２３４０、アンテナ線２３５０などを含んでも良く、そのうち、これらの部品の機能は従来技術と同様であり、ここではその詳しい説明を省略する。なお、ネットワーク装置２３００は図２３に示すすべての部品を含む必要がない。また、ネットワーク装置２３００はさらに、図２３に無い部品を含んでも良く、これについては従来技術を参照できる。
【0192】
上述の実施例から分かるように、第一ＩＡＢノードは上流方向のデータについて、ルーティング表に対してルックアップを行わず出口リンクを直接選択してルーティングを行うことで、ＢＡＰアドレスのコンフリクト又はルーティング識別子のコンフリクトによるルーティングの曖昧さを解消可能である。
【実施例10】
【0193】
本発明の実施例では通信システムが提供され、該通信システムは実施例９に記載のネットワーク装置を含む。
【0194】
図２４は本発明の実施例１０における通信システムを示す図である。図２４に示すように、通信システム２４００は第一ＩＡＢノード２４０１、第一ＩＡＢノードの子ノード２４０２、第一ＩＡＢノードがサービングする端末装置２４０３、第一ＩＡＢノードの第一父ＩＡＢノード２４０４と第二父ＩＡＢノード２４０５、第一ＩＡＢドナー２４０６、及び第二ＩＡＢドナー２４０７を含む。第一ＩＡＢノード２４０１は第一父ＩＡＢノード２４０４及び第二父ＩＡＢノード２４０５によりネットワークにアクセスでき、即ち、デュアル接続を行うことができる。
【0195】
例えば、第一ＩＡＢノード２４０１は実施例９に記載のネットワーク装置、例えば、図５におけるＩＡＢノード３であっても良い。
【0196】
また、上述の装置及び方法は、ソフトウェア又はハードウェアにより実現されても良く、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実現されても良い。本発明はさらに、下記のようなコンピュータ読み取り可能なプログラムに関し、即ち、該プログラムは、ロジック部品により実行されるときに、該ロジック部品に上述の装置又は構成部品を実現させ、又は、該ロジック部品に上述の様々なの方法又はステップを実現させる。ロジック部品は、例えば、ＦＰＧＡ（Ｆｉｅｌｄ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ Ｇａｔｅ Ａｒｒａｙ）、マイクロプロセッサ、コンピュータに用いる処理器などであっても良い。本発明はさらに、上述のプログラムを記憶した記憶媒体、例えば、ハードディスク、磁気ディスク、光ハードディスク、ＤＶＤ、フラッシュメモリなどにも関する。
【0197】
さらに、図面に記載された機能ブロックのうちの１つ又は複数の組み合わせ及び／又は機能ブロックの１つ又は複数の組み合わせは、本明細書に記載の機能を実行するための汎用処理器、デジタル信号処理器（ＤＳＰ）、特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）、フィールドプログラマブルゲートアレイ（ＦＰＧＡ）又は他のプログラム可能な論理部品、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理部品、ディスクリートハードウェアアセンブリ又は他の任意の適切な組み合わせとして実現されても良い。また、図面に記載の機能ブロックのうちの１つ又は複数の組み合わせ及び／又は機能ブロックの１つ又は複数の組み合わせは、さらに、計算装置の組み合わせ、例えば、ＤＳＰ及びマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、ＤＳＰと通信により接続される１つ又は複数のマイクロプロセッサ又は他の任意の構成の組み合わせとして構成されても良い。
【0198】
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこのような実施例に限定されず、本発明の趣旨を離脱しない限り、本発明に対するあらゆる変更は本発明の技術的範囲に属する。
【0199】
また、上述の実施例などに関し、さらに以下のような付記を開示する。
【0200】
（付記一）
（付記１）
無線ルーティング装置であって、前記装置は第一ＩＡＢノードに用いられ、前記装置は、
上流方向のデータについて、ルーティング表に対してルックアップを行わず出口リンクを選択し、又は、ルーティング表に対してルックアップを行ってルーティングの曖昧さが生じたときにルーティング表を使用せず出口リンクを選択する選択ユニット；及び
選択された出口リンクに基づいてルーティングを行う第一ルーティングユニットを含む、装置。
（付記１）
無線ルーティング装置であって、前記装置は第一ＩＡＢノードに用いられ、前記装置は、
上流方向のデータについて、ルーティング表に対してルックアップを行わず出口リンクを選択し、又は、ルーティング表に対してルックアップを行ってルーティングの曖昧さが生じたときにルーティング表を使用せず出口リンクを選択する選択ユニット；及び
選択された出口リンクに基づいてルーティングを行う第一ルーティングユニットを含む、装置。
【0201】
（付記２）
付記１に記載の装置であって、
前記選択ユニットは第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行うことで出口リンクを選択する、装置。
付記１に記載の装置であって、
前記選択ユニットは第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行うことで出口リンクを選択する、装置。
【0202】
（付記３）
付記２に記載の装置であって、
前記選択ユニットは前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行うことで、前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表には前記上流方向のＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子のエントリーが含まれるかを確定する、装置。
付記２に記載の装置であって、
前記選択ユニットは前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行うことで、前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表には前記上流方向のＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子のエントリーが含まれるかを確定する、装置。
【0203】
（付記４）
付記３に記載の装置であって、
前記ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子が前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表の１つのエントリーにおける旧ルーティング識別子（ｐｒｅｖｉｏｕｓ ｒｏｕｔｉｎｇ ＩＤ）と同じであるときに、前記選択ユニットは第一ＩＡＢノードと異なるＩＡＢドナーＣＵ（ＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵ）にＦ１ターミネートする親ノードに対応する出口リンクを選択し；及び／又は
前記ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子が前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表のすべてのエントリーにおける旧ルーティング識別子とは異なるときに、前記選択ユニットは第一ＩＡＢノードと同じＩＡＢドナーＣＵ（ＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵ）にＦ１ターミネートする親ノードに対応する出口リンクを選択する、装置。
付記３に記載の装置であって、
前記ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子が前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表の１つのエントリーにおける旧ルーティング識別子（ｐｒｅｖｉｏｕｓ ｒｏｕｔｉｎｇ ＩＤ）と同じであるときに、前記選択ユニットは第一ＩＡＢノードと異なるＩＡＢドナーＣＵ（ＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵ）にＦ１ターミネートする親ノードに対応する出口リンクを選択し；及び／又は
前記ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子が前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表のすべてのエントリーにおける旧ルーティング識別子とは異なるときに、前記選択ユニットは第一ＩＡＢノードと同じＩＡＢドナーＣＵ（ＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵ）にＦ１ターミネートする親ノードに対応する出口リンクを選択する、装置。
【0204】
（付記５）
付記４に記載の装置であって、
前記第一ＩＡＢノードが受信した最新の、ｄｅｆａｕｌｔＵＬ－ＢＡＰ－ＲｏｕｔｉｎｇＩＤ及びｄｅｆａｕｌｔＵＬ－ＢＡＰ－ＢＨ－ＲＬＣ－Ｃｈａｎｎｅｌのうちの少なくとも１つを含むＲＲＣ再設定メッセージが１つの親ノードからのものであるときに、前記親ノードと前記第一ＩＡＢノードＤＵのＦ１ターミネートドナーは同じであり、前記第一ＩＡＢノードのもう１つの親ノードと前記第一ＩＡＢノードのＦ１ターミネートドナーは異なり、前記ｄｅｆａｕｌｔＵＬ－ＢＡＰ－ＲｏｕｔｉｎｇＩＤ及び前記ｄｅｆａｕｌｔＵＬ－ＢＡＰ－ＢＨ－ＲＬＣ－Ｃｈａｎｎｅｌのうちの少なくとも１つが前記ＲＲＣ再設定メッセージにおける第一ＢＡＰ設定ＩＥ（ｂａｐ－Ｃｏｎｆｉｇ ＩＥ）に含まれる、装置。
付記４に記載の装置であって、
前記第一ＩＡＢノードが受信した最新の、ｄｅｆａｕｌｔＵＬ－ＢＡＰ－ＲｏｕｔｉｎｇＩＤ及びｄｅｆａｕｌｔＵＬ－ＢＡＰ－ＢＨ－ＲＬＣ－Ｃｈａｎｎｅｌのうちの少なくとも１つを含むＲＲＣ再設定メッセージが１つの親ノードからのものであるときに、前記親ノードと前記第一ＩＡＢノードＤＵのＦ１ターミネートドナーは同じであり、前記第一ＩＡＢノードのもう１つの親ノードと前記第一ＩＡＢノードのＦ１ターミネートドナーは異なり、前記ｄｅｆａｕｌｔＵＬ－ＢＡＰ－ＲｏｕｔｉｎｇＩＤ及び前記ｄｅｆａｕｌｔＵＬ－ＢＡＰ－ＢＨ－ＲＬＣ－Ｃｈａｎｎｅｌのうちの少なくとも１つが前記ＲＲＣ再設定メッセージにおける第一ＢＡＰ設定ＩＥ（ｂａｐ－Ｃｏｎｆｉｇ ＩＥ）に含まれる、装置。
【0205】
（付記６）
付記４に記載の装置であって、
前記第一ＩＡＢノードの１つの親ノードから、最新の、第一ＢＡＰ設定ＩＥ（ｂａｐ－Ｃｏｎｆｉｇ ＩＥ）を含むＲＲＣ再設定メッセージを受信したことがあるときに、前記親ノードと前記第一ＩＡＢノードは同じＩＡＢドナーＣＵにＦ１ターミネートし；及び／又は
前記第一ＩＡＢノードの１つの親ノードから、最新の、第二ＢＡＰ設定ＩＥを含むＲＲＣ再設定メッセージを受信したことがあるときに、前記親ノードと前記第一ＩＡＢノードは異なるＩＡＢドナーＣＵにＦ１ターミネートする、装置。
付記４に記載の装置であって、
前記第一ＩＡＢノードの１つの親ノードから、最新の、第一ＢＡＰ設定ＩＥ（ｂａｐ－Ｃｏｎｆｉｇ ＩＥ）を含むＲＲＣ再設定メッセージを受信したことがあるときに、前記親ノードと前記第一ＩＡＢノードは同じＩＡＢドナーＣＵにＦ１ターミネートし；及び／又は
前記第一ＩＡＢノードの１つの親ノードから、最新の、第二ＢＡＰ設定ＩＥを含むＲＲＣ再設定メッセージを受信したことがあるときに、前記親ノードと前記第一ＩＡＢノードは異なるＩＡＢドナーＣＵにＦ１ターミネートする、装置。
【0206】
（付記７）
付記３に記載の装置であって、
第一ＩＡＢノードＤＵのＢＡＰ実体の受信部がＢＡＰデータパケットを受信し、かつ併置されたＢＡＰ実体の送信部に渡した後に、
前記選択ユニットは前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行うことで、前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表には前記ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子のエントリーが含まれるかを確定する、装置。
付記３に記載の装置であって、
第一ＩＡＢノードＤＵのＢＡＰ実体の受信部がＢＡＰデータパケットを受信し、かつ併置されたＢＡＰ実体の送信部に渡した後に、
前記選択ユニットは前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行うことで、前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表には前記ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子のエントリーが含まれるかを確定する、装置。
【0207】
（付記８）
付記１に記載の装置であって、
前記出口リンクの選択は、
前記第一ＩＡＢノードがデュアル接続であり、かつ前記第一ＩＡＢノードとその１つの親ノードとの間のリンクに無線リンク失敗（ＲＬＦ）が発生したときに、前記選択ユニットは可用の出口リンクを選ぶ、装置。
付記１に記載の装置であって、
前記出口リンクの選択は、
前記第一ＩＡＢノードがデュアル接続であり、かつ前記第一ＩＡＢノードとその１つの親ノードとの間のリンクに無線リンク失敗（ＲＬＦ）が発生したときに、前記選択ユニットは可用の出口リンクを選ぶ、装置。
【0208】
（付記９）
付記１に記載の装置であって、
前記装置はさらに、
前記第一ＩＡＢノードがデュアル接続であり、かつ前記第一ＩＡＢノードとその親ノードとの間のリンクに何れも無線リンク失敗が発生しないときに、前記上流方向のＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーのルーティング識別子を用いて第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行い、ＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定する第一書き換えユニット；及び／又は
前記第一ＩＡＢノードがデュアル接続であり、かつ前記第一ＩＡＢノードとその１つの親ノードとの間のリンクに無線リンク失敗が発生したときに、前記ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーのルーティング識別子を用いて第二ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行い、ＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定する第二書き換えユニットを含む、装置。
付記１に記載の装置であって、
前記装置はさらに、
前記第一ＩＡＢノードがデュアル接続であり、かつ前記第一ＩＡＢノードとその親ノードとの間のリンクに何れも無線リンク失敗が発生しないときに、前記上流方向のＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーのルーティング識別子を用いて第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行い、ＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定する第一書き換えユニット；及び／又は
前記第一ＩＡＢノードがデュアル接続であり、かつ前記第一ＩＡＢノードとその１つの親ノードとの間のリンクに無線リンク失敗が発生したときに、前記ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーのルーティング識別子を用いて第二ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行い、ＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定する第二書き換えユニットを含む、装置。
【0209】
（付記１０）
付記１に記載の装置であって、
前記装置はさらに、
第一ＢＡＰヘッダー書き換え表が設定された場合に、先に前記ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子を用いて前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行い、マッチした新ルーティング識別子を見つけ、かつ対応する出口リンクが可用であるときに、前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に従ってＢＡＰヘッダー書き換えを行い、また、マッチした新ルーティング識別子を見つけず、又はマッチした新ルーティング識別子を見つけたが、対応する出口リンクが使用不可であるときに、第二ＢＡＰヘッダー表に対してルックアップを行い、ＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定する第三書き換えユニットを含む、装置。
付記１に記載の装置であって、
前記装置はさらに、
第一ＢＡＰヘッダー書き換え表が設定された場合に、先に前記ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子を用いて前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行い、マッチした新ルーティング識別子を見つけ、かつ対応する出口リンクが可用であるときに、前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に従ってＢＡＰヘッダー書き換えを行い、また、マッチした新ルーティング識別子を見つけず、又はマッチした新ルーティング識別子を見つけたが、対応する出口リンクが使用不可であるときに、第二ＢＡＰヘッダー表に対してルックアップを行い、ＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定する第三書き換えユニットを含む、装置。
【0210】
（付記１１）
付記１に記載の装置であって、
前記装置はさらに、
第一ＢＡＰヘッダー書き換え表及び第二ＢＡＰヘッダー書き換え表が設定された場合に、前記第二ＢＡＰヘッダー書き換え表に従って、ＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定する第四書き換えユニットを含む、装置。
付記１に記載の装置であって、
前記装置はさらに、
第一ＢＡＰヘッダー書き換え表及び第二ＢＡＰヘッダー書き換え表が設定された場合に、前記第二ＢＡＰヘッダー書き換え表に従って、ＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定する第四書き換えユニットを含む、装置。
【0211】
（付記１２）
付記９－１１のうちの何れか１項に記載の装置であって、
前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表及び前記第二ＢＡＰヘッダー書き換え表は２つの表として設定され、又は、１つの表において分離した２つの部分のエントリーとして設定される、装置。
付記９－１１のうちの何れか１項に記載の装置であって、
前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表及び前記第二ＢＡＰヘッダー書き換え表は２つの表として設定され、又は、１つの表において分離した２つの部分のエントリーとして設定される、装置。
【0212】
（付記１３）
付記１－１２のうちの何れか１項に記載の装置であって、
前記第一ＩＡＢノードのＭＴ及びＤＵはそれぞれＢＡＰアドレスが設定される、装置。
付記１－１２のうちの何れか１項に記載の装置であって、
前記第一ＩＡＢノードのＭＴ及びＤＵはそれぞれＢＡＰアドレスが設定される、装置。
【0213】
（付記１４）
付記１３に記載の装置であって、
前記第一ＩＡＢノードＤＵのＢＡＰアドレスは、前記第一ＩＡＢノードの第一ＩＡＢドナーＣＵが第一トポロジーのノードのために設定を行うプロセスを管理するために用いられる。
付記１３に記載の装置であって、
前記第一ＩＡＢノードＤＵのＢＡＰアドレスは、前記第一ＩＡＢノードの第一ＩＡＢドナーＣＵが第一トポロジーのノードのために設定を行うプロセスを管理するために用いられる。
【0214】
（付記１５）
付記１４に記載の装置であって、
前記第一ＩＡＢドナーＣＵが第一トポロジーのノードのために行う設定は、ルーティング表設定、ＢＨ ＲＬＣ Ｃｈａｎｎｅｌ設定とマッピング、及びＵＥコンテキスト設定のうちの少なくとも１つを含む。
付記１４に記載の装置であって、
前記第一ＩＡＢドナーＣＵが第一トポロジーのノードのために行う設定は、ルーティング表設定、ＢＨ ＲＬＣ Ｃｈａｎｎｅｌ設定とマッピング、及びＵＥコンテキスト設定のうちの少なくとも１つを含む。
【0215】
（付記１６）
付記１３に記載の装置であって、
第二ＩＡＢノードがセル選択を行うときに前記第一ＩＡＢノードＤＵのセルをサービングセルとして選択した場合に、前記第一ＩＡＢノードを管理する第一ＩＡＢドナーＣＵはＲＲＣ再設定メッセージにより前記第二ＩＡＢノードのためにセルグループ設定（ＣｅｌｌＧｒｏｕｐＣｏｎｆｉｇ）を行い、前記セルグループ設定におけるＢＡＰアドレス（ｂａｐ－Ａｄｄｒｅｓｓ）が表すのは前記セルグループに属する親ノードＤＵのＢＡＰアドレスである、装置。
付記１３に記載の装置であって、
第二ＩＡＢノードがセル選択を行うときに前記第一ＩＡＢノードＤＵのセルをサービングセルとして選択した場合に、前記第一ＩＡＢノードを管理する第一ＩＡＢドナーＣＵはＲＲＣ再設定メッセージにより前記第二ＩＡＢノードのためにセルグループ設定（ＣｅｌｌＧｒｏｕｐＣｏｎｆｉｇ）を行い、前記セルグループ設定におけるＢＡＰアドレス（ｂａｐ－Ａｄｄｒｅｓｓ）が表すのは前記セルグループに属する親ノードＤＵのＢＡＰアドレスである、装置。
【0216】
（付記１７）
付記１－１６のうちの何れか１項に記載の装置であって、
前記第一ＩＡＢノードのＩＡＢ－ＤＵ及び前記第一ＩＡＢノードの１つの親ノードは異なるＩＡＢドナーＣＵ（ＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵ）にＦ１ターミネートする、装置。
付記１－１６のうちの何れか１項に記載の装置であって、
前記第一ＩＡＢノードのＩＡＢ－ＤＵ及び前記第一ＩＡＢノードの１つの親ノードは異なるＩＡＢドナーＣＵ（ＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵ）にＦ１ターミネートする、装置。
【0217】
（付記１８）
付記１－１２のうちの何れか１項に記載の装置であって、
ＩＡＢノードのＢＡＰ実体のためにＢＡＰアドレスを設定した後に、同じＩＡＢドナーＣＵの管理下で前記ＢＡＰアドレスを変えない、装置。
付記１－１２のうちの何れか１項に記載の装置であって、
ＩＡＢノードのＢＡＰ実体のためにＢＡＰアドレスを設定した後に、同じＩＡＢドナーＣＵの管理下で前記ＢＡＰアドレスを変えない、装置。
【0218】
（付記１９）
付記１８に記載の装置であって、
前記ＩＡＢノードを管理するＩＡＢドナーＣＵが変わったとき又は新しいＩＡＢドナーが増加したときに、変わった後の又は新しく増加したＩＡＢドナーＣＵは前記ＩＡＢノードのＢＡＰ実体のＢＡＰアドレスを再設定する、装置。
付記１８に記載の装置であって、
前記ＩＡＢノードを管理するＩＡＢドナーＣＵが変わったとき又は新しいＩＡＢドナーが増加したときに、変わった後の又は新しく増加したＩＡＢドナーＣＵは前記ＩＡＢノードのＢＡＰ実体のＢＡＰアドレスを再設定する、装置。
【0219】
（付記２０）
無線ルーティング装置であって、前記装置は第一ＩＡＢノードに用いられ、前記装置は、
前記第一ＩＡＢノードのＢＡＰ実体の受信部がＢＡＰデータパケットを受信し、かつ前記ＢＡＰデータパケットを、併置されたＢＡＰ実体の送信部に渡した後に、前記併置されたＢＡＰ実体に接続されるノードに対応する出口リンクのみを選択してルーティングを行う第二ルーティングユニットを含む、装置。
無線ルーティング装置であって、前記装置は第一ＩＡＢノードに用いられ、前記装置は、
前記第一ＩＡＢノードのＢＡＰ実体の受信部がＢＡＰデータパケットを受信し、かつ前記ＢＡＰデータパケットを、併置されたＢＡＰ実体の送信部に渡した後に、前記併置されたＢＡＰ実体に接続されるノードに対応する出口リンクのみを選択してルーティングを行う第二ルーティングユニットを含む、装置。
【0220】
（付記２１）
付記２０に記載の装置であって、
前記第二ルーティングユニットは前記第一ＩＡＢノードのＢＡＰ実体の受信部がＢＡＰデータパケットを受信し、かつ前記ＢＡＰデータパケットを、併置されたＢＡＰ実体の送信部に渡した後に、ルックアップルーティング表によりＢＡＰヘッダーのルーティング識別子に対応する次のホップのＢＡＰアドレスを取得し、かつ前記第一ＩＡＢノードの２つの隣接ノードのＢＡＰアドレスがすべて前記次のホップのＢＡＰアドレスと同じであるときに、前記２つの隣接ノードのうち、前記併置されたＢＡＰ実体に接続されるノードに対応する出口リンクを選択してルーティングを行う、装置。
付記２０に記載の装置であって、
前記第二ルーティングユニットは前記第一ＩＡＢノードのＢＡＰ実体の受信部がＢＡＰデータパケットを受信し、かつ前記ＢＡＰデータパケットを、併置されたＢＡＰ実体の送信部に渡した後に、ルックアップルーティング表によりＢＡＰヘッダーのルーティング識別子に対応する次のホップのＢＡＰアドレスを取得し、かつ前記第一ＩＡＢノードの２つの隣接ノードのＢＡＰアドレスがすべて前記次のホップのＢＡＰアドレスと同じであるときに、前記２つの隣接ノードのうち、前記併置されたＢＡＰ実体に接続されるノードに対応する出口リンクを選択してルーティングを行う、装置。
【0221】
（付記２２）
ＢＡＰアドレスの設定装置であって、
前記装置は、
第一ＩＡＢドナーＣＵに設けられ、かつ第一ＩＡＢノードのＤＵのためにＢＡＰアドレスを設定する第一設定ユニット；及び
第二ＩＡＢドナーＣＵに設けられ、かつ前記第一ＩＡＢノードのＭＴのためにＢＡＰアドレスを設定する第二設定ユニットを含む、装置。
ＢＡＰアドレスの設定装置であって、
前記装置は、
第一ＩＡＢドナーＣＵに設けられ、かつ第一ＩＡＢノードのＤＵのためにＢＡＰアドレスを設定する第一設定ユニット；及び
第二ＩＡＢドナーＣＵに設けられ、かつ前記第一ＩＡＢノードのＭＴのためにＢＡＰアドレスを設定する第二設定ユニットを含む、装置。
【0222】
（付記２３）
付記２２に記載の装置であって、
第一ＩＡＢドナーＣＵが第一トポロジーのノードのために設定を行うプロセスでは、前記第一ＩＡＢノードＤＵのＢＡＰアドレスを使用する、装置。
付記２２に記載の装置であって、
第一ＩＡＢドナーＣＵが第一トポロジーのノードのために設定を行うプロセスでは、前記第一ＩＡＢノードＤＵのＢＡＰアドレスを使用する、装置。
【0223】
（付記２４）
付記２３に記載の装置であって、
前記第一ＩＡＢドナーＣＵが第一トポロジーのノードのために行う設定は、ルーティング表設定、ＢＨ ＲＬＣ Ｃｈａｎｎｅｌ設定とマッピング、及びＵＥコンテキスト設定のうちの少なくとも１つを含む、装置。
付記２３に記載の装置であって、
前記第一ＩＡＢドナーＣＵが第一トポロジーのノードのために行う設定は、ルーティング表設定、ＢＨ ＲＬＣ Ｃｈａｎｎｅｌ設定とマッピング、及びＵＥコンテキスト設定のうちの少なくとも１つを含む、装置。
【0224】
（付記２５）
付記２２に記載の装置であって、
第二ＩＡＢノードがセル選択を行うときに前記第一ＩＡＢノードＤＵのセルをサービングセルとして選択した場合に、前記第一ＩＡＢドナーＣＵはＲＲＣ再設定メッセージにより前記第二ＩＡＢノードのためにセルグループ設定（ＣｅｌｌＧｒｏｕｐＣｏｎｆｉｇ）を行い、前記セルグループ設定におけるＢＡＰアドレス（ｂａｐ－Ａｄｄｒｅｓｓ）が表すのは前記セルグループに属する親ノードＤＵのＢＡＰアドレスである、装置。
付記２２に記載の装置であって、
第二ＩＡＢノードがセル選択を行うときに前記第一ＩＡＢノードＤＵのセルをサービングセルとして選択した場合に、前記第一ＩＡＢドナーＣＵはＲＲＣ再設定メッセージにより前記第二ＩＡＢノードのためにセルグループ設定（ＣｅｌｌＧｒｏｕｐＣｏｎｆｉｇ）を行い、前記セルグループ設定におけるＢＡＰアドレス（ｂａｐ－Ａｄｄｒｅｓｓ）が表すのは前記セルグループに属する親ノードＤＵのＢＡＰアドレスである、装置。
【0225】
（付記２６）
ＢＡＰアドレスの設定装置であって、
前記装置は、
ＩＡＢノードのＢＡＰ実体のためにＢＡＰアドレスを設定した後に、同じＩＡＢドナーＣＵの管理下で前記ＢＡＰアドレスを変えない第三設定ユニットを含む、装置。
ＢＡＰアドレスの設定装置であって、
前記装置は、
ＩＡＢノードのＢＡＰ実体のためにＢＡＰアドレスを設定した後に、同じＩＡＢドナーＣＵの管理下で前記ＢＡＰアドレスを変えない第三設定ユニットを含む、装置。
【0226】
（付記２７）
付記２６に記載の装置であって、
前記ＩＡＢノードを管理するＩＡＢドナーＣＵが変わったとき又は新しいＩＡＢドナーが増加したときに、変わった後の又は新しく増加したＩＡＢドナーＣＵにおける第四設定ユニットは前記ＩＡＢノードのＢＡＰ実体のＢＡＰアドレスを再設定する、装置。
付記２６に記載の装置であって、
前記ＩＡＢノードを管理するＩＡＢドナーＣＵが変わったとき又は新しいＩＡＢドナーが増加したときに、変わった後の又は新しく増加したＩＡＢドナーＣＵにおける第四設定ユニットは前記ＩＡＢノードのＢＡＰ実体のＢＡＰアドレスを再設定する、装置。
【0227】
（付記２８）
ネットワーク装置であって、
前記ネットワーク装置は付記１－２１のうちの何れか１項に記載の装置を含む、ネットワーク装置。
ネットワーク装置であって、
前記ネットワーク装置は付記１－２１のうちの何れか１項に記載の装置を含む、ネットワーク装置。
【0228】
（付記２９）
ネットワーク装置であって、
前記ネットワーク装置は付記２２－２７のうちの何れか１項に記載の装置を含む、ネットワーク装置。
ネットワーク装置であって、
前記ネットワーク装置は付記２２－２７のうちの何れか１項に記載の装置を含む、ネットワーク装置。
【0229】
（付記３０）
通信システムであって、
前記通信システムは付記２８に記載のネットワーク装置及び／又は付記２９に記載のネットワーク装置、及び端末装置を含む、通信システム。
通信システムであって、
前記通信システムは付記２８に記載のネットワーク装置及び／又は付記２９に記載のネットワーク装置、及び端末装置を含む、通信システム。
【0230】
（付記二）
（付記１）
無線ルーティング方法であって、前記方法は第一ＩＡＢノードに用いられ、前記方法は、
上流方向のデータについて、ルーティング表に対してルックアップを行わず出口リンクを選択し、又は、ルーティング表に対してルックアップを行ってルーティングの曖昧さが生じたときにルーティング表を使用せず出口リンクを選択し；及び
選択された出口リンクに基づいてルーティングを行うことを含む、方法。
（付記１）
無線ルーティング方法であって、前記方法は第一ＩＡＢノードに用いられ、前記方法は、
上流方向のデータについて、ルーティング表に対してルックアップを行わず出口リンクを選択し、又は、ルーティング表に対してルックアップを行ってルーティングの曖昧さが生じたときにルーティング表を使用せず出口リンクを選択し；及び
選択された出口リンクに基づいてルーティングを行うことを含む、方法。
【0231】
（付記２）
付記１に記載の方法であって、
前記出口リンクの選択は、
第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行うことで出口リンクを選ぶことを含む、方法。
付記１に記載の方法であって、
前記出口リンクの選択は、
第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行うことで出口リンクを選ぶことを含む、方法。
【0232】
（付記３）
付記２に記載の方法であって、
前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行うことで出口リンクを選ぶことは、
前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行うことで、前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表には前記上流方向のＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子のエントリーが含まれるかを確定することを含む、方法。
付記２に記載の方法であって、
前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行うことで出口リンクを選ぶことは、
前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行うことで、前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表には前記上流方向のＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子のエントリーが含まれるかを確定することを含む、方法。
【0233】
（付記４）
付記３に記載の方法であって、
前記ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子が前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表の１つのエントリーにおける旧ルーティング識別子（ｐｒｅｖｉｏｕｓ ｒｏｕｔｉｎｇ ＩＤ）と同じであるときに、第一ＩＡＢノードと異なるＩＡＢドナーＣＵ（ＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵ）にＦ１ターミネートする親ノードに対応する出口リンクを選択し；及び／又は
前記ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子が前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表のすべてのエントリーにおける旧ルーティング識別子とは異なるときに、第一ＩＡＢノードと同じＩＡＢドナーＣＵ（ＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵ）にＦ１ターミネートする親ノードに対応する出口リンクを選択する、方法。
付記３に記載の方法であって、
前記ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子が前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表の１つのエントリーにおける旧ルーティング識別子（ｐｒｅｖｉｏｕｓ ｒｏｕｔｉｎｇ ＩＤ）と同じであるときに、第一ＩＡＢノードと異なるＩＡＢドナーＣＵ（ＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵ）にＦ１ターミネートする親ノードに対応する出口リンクを選択し；及び／又は
前記ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子が前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表のすべてのエントリーにおける旧ルーティング識別子とは異なるときに、第一ＩＡＢノードと同じＩＡＢドナーＣＵ（ＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵ）にＦ１ターミネートする親ノードに対応する出口リンクを選択する、方法。
【0234】
（付記５）
付記４に記載の方法であって、
前記第一ＩＡＢノードが受信した最新の、ｄｅｆａｕｌｔＵＬ－ＢＡＰ－ＲｏｕｔｉｎｇＩＤ及びｄｅｆａｕｌｔＵＬ－ＢＡＰ－ＢＨ－ＲＬＣ－Ｃｈａｎｎｅｌのうちの少なくとも１つを含むＲＲＣ再設定メッセージが１つの親ノードからのものであるときに、前記親ノードと前記第一ＩＡＢノードＤＵのＦ１ターミネートドナーは同じであり、前記第一ＩＡＢノードのもう１つの親ノードと前記第一ＩＡＢノードのＦ１ターミネートドナーは異なり、前記ｄｅｆａｕｌｔＵＬ－ＢＡＰ－ＲｏｕｔｉｎｇＩＤ及び前記ｄｅｆａｕｌｔＵＬ－ＢＡＰ－ＢＨ－ＲＬＣ－Ｃｈａｎｎｅｌのうちの少なくとも１つが前記ＲＲＣ再設定メッセージにおける第一ＢＡＰ設定ＩＥ（ｂａｐ－Ｃｏｎｆｉｇ ＩＥ）に含まれる、方法。
付記４に記載の方法であって、
前記第一ＩＡＢノードが受信した最新の、ｄｅｆａｕｌｔＵＬ－ＢＡＰ－ＲｏｕｔｉｎｇＩＤ及びｄｅｆａｕｌｔＵＬ－ＢＡＰ－ＢＨ－ＲＬＣ－Ｃｈａｎｎｅｌのうちの少なくとも１つを含むＲＲＣ再設定メッセージが１つの親ノードからのものであるときに、前記親ノードと前記第一ＩＡＢノードＤＵのＦ１ターミネートドナーは同じであり、前記第一ＩＡＢノードのもう１つの親ノードと前記第一ＩＡＢノードのＦ１ターミネートドナーは異なり、前記ｄｅｆａｕｌｔＵＬ－ＢＡＰ－ＲｏｕｔｉｎｇＩＤ及び前記ｄｅｆａｕｌｔＵＬ－ＢＡＰ－ＢＨ－ＲＬＣ－Ｃｈａｎｎｅｌのうちの少なくとも１つが前記ＲＲＣ再設定メッセージにおける第一ＢＡＰ設定ＩＥ（ｂａｐ－Ｃｏｎｆｉｇ ＩＥ）に含まれる、方法。
【0235】
（付記６）
付記４に記載の方法であって、
前記第一ＩＡＢノードの１つの親ノードから、最新の、第一ＢＡＰ設定ＩＥ（ｂａｐ－Ｃｏｎｆｉｇ ＩＥ）を含むＲＲＣ再設定メッセージを受信したことがあるときに、前記親ノード及び前記第一ＩＡＢノードは同じＩＡＢドナーＣＵにＦ１ターミネートし；及び／又は
前記第一ＩＡＢノードの１つの親ノードから、最新の、第二ＢＡＰ設定ＩＥを含むＲＲＣ再設定メッセージを受信したことがあるときに、前記親ノード及び前記第一ＩＡＢノードは異なるＩＡＢドナーＣＵにＦ１ターミネートする、方法。
付記４に記載の方法であって、
前記第一ＩＡＢノードの１つの親ノードから、最新の、第一ＢＡＰ設定ＩＥ（ｂａｐ－Ｃｏｎｆｉｇ ＩＥ）を含むＲＲＣ再設定メッセージを受信したことがあるときに、前記親ノード及び前記第一ＩＡＢノードは同じＩＡＢドナーＣＵにＦ１ターミネートし；及び／又は
前記第一ＩＡＢノードの１つの親ノードから、最新の、第二ＢＡＰ設定ＩＥを含むＲＲＣ再設定メッセージを受信したことがあるときに、前記親ノード及び前記第一ＩＡＢノードは異なるＩＡＢドナーＣＵにＦ１ターミネートする、方法。
【0236】
（付記７）
付記３に記載の方法であって、
第一ＩＡＢノードＤＵのＢＡＰ実体の受信部がＢＡＰデータパケットを受信し、かつ併置されたＢＡＰ実体の送信部に渡した後に、
前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行うことで、前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表には前記ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子のエントリーが含まれるかを確定する、方法。
付記３に記載の方法であって、
第一ＩＡＢノードＤＵのＢＡＰ実体の受信部がＢＡＰデータパケットを受信し、かつ併置されたＢＡＰ実体の送信部に渡した後に、
前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行うことで、前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表には前記ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子のエントリーが含まれるかを確定する、方法。
【0237】
（付記８）
付記１に記載の方法であって、
前記出口リンクの選択は、
前記第一ＩＡＢノードがデュアル接続であり、かつ前記第一ＩＡＢノードとその１つの親ノードとの間のリンクに無線リンク失敗（ＲＬＦ）が発生したときに、可用の出口リンクを選ぶことを含む、方法。
付記１に記載の方法であって、
前記出口リンクの選択は、
前記第一ＩＡＢノードがデュアル接続であり、かつ前記第一ＩＡＢノードとその１つの親ノードとの間のリンクに無線リンク失敗（ＲＬＦ）が発生したときに、可用の出口リンクを選ぶことを含む、方法。
【0238】
（付記９）
付記１に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
前記第一ＩＡＢノードがデュアル接続であり、かつ前記第一ＩＡＢノードとその親ノードとの間のリンクに何れも無線リンク失敗が発生しないときに、前記上流方向のＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーのルーティング識別子を用いて第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行い、ＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定し；及び／又は
前記第一ＩＡＢノードがデュアル接続であり、かつ前記第一ＩＡＢノードとその１つの親ノードとの間のリンクに無線リンク失敗が発生したときに、前記ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーのルーティング識別子を用いて第二ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行い、ＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定することを含む、方法。
付記１に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
前記第一ＩＡＢノードがデュアル接続であり、かつ前記第一ＩＡＢノードとその親ノードとの間のリンクに何れも無線リンク失敗が発生しないときに、前記上流方向のＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーのルーティング識別子を用いて第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行い、ＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定し；及び／又は
前記第一ＩＡＢノードがデュアル接続であり、かつ前記第一ＩＡＢノードとその１つの親ノードとの間のリンクに無線リンク失敗が発生したときに、前記ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーのルーティング識別子を用いて第二ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行い、ＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定することを含む、方法。
【0239】
（付記１０）
付記１に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
第一ＢＡＰヘッダー書き換え表が設定された場合に、先に前記ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子を用いて前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行い、マッチした新ルーティング識別子を見つけ、かつ対応する出口リンクが可用であるときに、前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に従ってＢＡＰヘッダー書き換えを行い、また、マッチした新ルーティング識別子を見つけず、又はマッチした新ルーティング識別子を見つけたが、対応する出口リンクが使用不可であるときに、第二ＢＡＰヘッダー表に対してルックアップを行い、ＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定することを含む、方法。
付記１に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
第一ＢＡＰヘッダー書き換え表が設定された場合に、先に前記ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子を用いて前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に対してルックアップを行い、マッチした新ルーティング識別子を見つけ、かつ対応する出口リンクが可用であるときに、前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表に従ってＢＡＰヘッダー書き換えを行い、また、マッチした新ルーティング識別子を見つけず、又はマッチした新ルーティング識別子を見つけたが、対応する出口リンクが使用不可であるときに、第二ＢＡＰヘッダー表に対してルックアップを行い、ＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定することを含む、方法。
【0240】
（付記１１）
付記１に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
第一ＢＡＰヘッダー書き換え表及び第二ＢＡＰヘッダー書き換え表が設定された場合に、前記第二ＢＡＰヘッダー書き換え表に従って、ＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定することを含む、方法。
付記１に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
第一ＢＡＰヘッダー書き換え表及び第二ＢＡＰヘッダー書き換え表が設定された場合に、前記第二ＢＡＰヘッダー書き換え表に従って、ＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定することを含む、方法。
【0241】
（付記１２）
付記９－１１のうちの何れか１項に記載の方法であって、
前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表及び前記第二ＢＡＰヘッダー書き換え表は２つの表として設定され、又は、１つの表において分離した２つの部分のエントリーとして設定される、方法。
付記９－１１のうちの何れか１項に記載の方法であって、
前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え表及び前記第二ＢＡＰヘッダー書き換え表は２つの表として設定され、又は、１つの表において分離した２つの部分のエントリーとして設定される、方法。
【0242】
（付記１３）
付記１－１２のうちの何れか１項に記載の方法であって、
前記第一ＩＡＢノードのＭＴ及びＤＵはそれぞれＢＡＰアドレスが設定される、方法。
付記１－１２のうちの何れか１項に記載の方法であって、
前記第一ＩＡＢノードのＭＴ及びＤＵはそれぞれＢＡＰアドレスが設定される、方法。
【0243】
（付記１４）
付記１３に記載の方法であって、
前記第一ＩＡＢノードＤＵのＢＡＰアドレスは、前記第一ＩＡＢノードの第一ＩＡＢドナーＣＵが第一トポロジーのノードのために設定を行うプロセスを管理するために用いられる、方法。
付記１３に記載の方法であって、
前記第一ＩＡＢノードＤＵのＢＡＰアドレスは、前記第一ＩＡＢノードの第一ＩＡＢドナーＣＵが第一トポロジーのノードのために設定を行うプロセスを管理するために用いられる、方法。
【0244】
（付記１５）
付記１４に記載の方法であって、
前記第一ＩＡＢドナーＣＵが第一トポロジーのノードのために行う設定は、ルーティング表設定、ＢＨ ＲＬＣ Ｃｈａｎｎｅｌ設定とマッピング、及びＵＥコンテキスト設定のうちの少なくとも１つを含む、方法。
付記１４に記載の方法であって、
前記第一ＩＡＢドナーＣＵが第一トポロジーのノードのために行う設定は、ルーティング表設定、ＢＨ ＲＬＣ Ｃｈａｎｎｅｌ設定とマッピング、及びＵＥコンテキスト設定のうちの少なくとも１つを含む、方法。
【0245】
（付記１６）
付記１３に記載の方法であって、
第二ＩＡＢノードがセル選択を行うときに前記第一ＩＡＢノードＤＵのセルをサービングセルとして選択した場合に、前記第一ＩＡＢノードを管理する第一ＩＡＢドナーＣＵはＲＲＣ再設定メッセージにより前記第二ＩＡＢノードのためにセルグループ設定（ＣｅｌｌＧｒｏｕｐＣｏｎｆｉｇ）を行い、前記セルグループ設定におけるＢＡＰアドレス（ｂａｐ－Ａｄｄｒｅｓｓ）が表すのは前記セルグループに属する親ノードＤＵのＢＡＰアドレスである、方法。
付記１３に記載の方法であって、
第二ＩＡＢノードがセル選択を行うときに前記第一ＩＡＢノードＤＵのセルをサービングセルとして選択した場合に、前記第一ＩＡＢノードを管理する第一ＩＡＢドナーＣＵはＲＲＣ再設定メッセージにより前記第二ＩＡＢノードのためにセルグループ設定（ＣｅｌｌＧｒｏｕｐＣｏｎｆｉｇ）を行い、前記セルグループ設定におけるＢＡＰアドレス（ｂａｐ－Ａｄｄｒｅｓｓ）が表すのは前記セルグループに属する親ノードＤＵのＢＡＰアドレスである、方法。
【0246】
（付記１７）
付記１－１６のうちの何れか１項に記載の方法であって、
前記第一ＩＡＢノードのＩＡＢ－ＤＵ及び前記第一ＩＡＢノードの１つの親ノードは異なるＩＡＢドナーＣＵ（ＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵ）にＦ１ターミネートする、方法。
付記１－１６のうちの何れか１項に記載の方法であって、
前記第一ＩＡＢノードのＩＡＢ－ＤＵ及び前記第一ＩＡＢノードの１つの親ノードは異なるＩＡＢドナーＣＵ（ＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵ）にＦ１ターミネートする、方法。
【0247】
（付記１８）
付記１－１２のうちの何れか１項に記載の方法であって、
ＩＡＢノードのＢＡＰ実体のためにＢＡＰアドレスを設定した後に、同じＩＡＢドナーＣＵの管理下で前記ＢＡＰアドレスを変えない、方法。
付記１－１２のうちの何れか１項に記載の方法であって、
ＩＡＢノードのＢＡＰ実体のためにＢＡＰアドレスを設定した後に、同じＩＡＢドナーＣＵの管理下で前記ＢＡＰアドレスを変えない、方法。
【0248】
（付記１９）
付記１８に記載の方法であって、
前記ＩＡＢノードを管理するＩＡＢドナーＣＵが変わったとき又は新しいＩＡＢドナーが増加したときに、変わった後の又は新しく増加したＩＡＢドナーＣＵは前記ＩＡＢノードのＢＡＰ実体のＢＡＰアドレスを再設定する、方法。
付記１８に記載の方法であって、
前記ＩＡＢノードを管理するＩＡＢドナーＣＵが変わったとき又は新しいＩＡＢドナーが増加したときに、変わった後の又は新しく増加したＩＡＢドナーＣＵは前記ＩＡＢノードのＢＡＰ実体のＢＡＰアドレスを再設定する、方法。
【0249】
（付記２０）
無線ルーティング方法であって、前記方法は第一ＩＡＢノードに用いられ、前記方法は、
前記第一ＩＡＢノードのＢＡＰ実体の受信部がＢＡＰデータパケットを受信し、かつ前記ＢＡＰデータパケットを、併置されたＢＡＰ実体の送信部に渡した後に、前記併置されたＢＡＰ実体に接続されるノードに対応する出口リンクのみを選択してルーティングを行うことを含む、方法。
無線ルーティング方法であって、前記方法は第一ＩＡＢノードに用いられ、前記方法は、
前記第一ＩＡＢノードのＢＡＰ実体の受信部がＢＡＰデータパケットを受信し、かつ前記ＢＡＰデータパケットを、併置されたＢＡＰ実体の送信部に渡した後に、前記併置されたＢＡＰ実体に接続されるノードに対応する出口リンクのみを選択してルーティングを行うことを含む、方法。
【0250】
（付記２１）
付記２０に記載の方法であって、
前記第一ＩＡＢノードのＢＡＰ実体の受信部がＢＡＰデータパケットを受信し、かつ前記ＢＡＰデータパケットを、併置されたＢＡＰ実体の送信部に渡した後に、ルックアップルーティング表によりＢＡＰヘッダーのルーティング識別子に対応する次のホップのＢＡＰアドレスを取得し、かつ前記第一ＩＡＢノードの２つの隣接ノードのＢＡＰアドレスがすべて前記次のホップのＢＡＰアドレスと同じであるときに、前記２つの隣接ノードのうち、前記併置されたＢＡＰ実体に接続されるノードに対応する出口リンクを選択してルーティングを行う、方法。
付記２０に記載の方法であって、
前記第一ＩＡＢノードのＢＡＰ実体の受信部がＢＡＰデータパケットを受信し、かつ前記ＢＡＰデータパケットを、併置されたＢＡＰ実体の送信部に渡した後に、ルックアップルーティング表によりＢＡＰヘッダーのルーティング識別子に対応する次のホップのＢＡＰアドレスを取得し、かつ前記第一ＩＡＢノードの２つの隣接ノードのＢＡＰアドレスがすべて前記次のホップのＢＡＰアドレスと同じであるときに、前記２つの隣接ノードのうち、前記併置されたＢＡＰ実体に接続されるノードに対応する出口リンクを選択してルーティングを行う、方法。
【0251】
（付記２２）
ＢＡＰアドレスの設定方法であって、
第一ＩＡＢドナーＣＵが第一ＩＡＢノードのＤＵのためにＢＡＰアドレスを設定し；及び
第二ＩＡＢドナーＣＵが前記第一ＩＡＢノードのＭＴのためにＢＡＰアドレスを設定することを含む、方法。
ＢＡＰアドレスの設定方法であって、
第一ＩＡＢドナーＣＵが第一ＩＡＢノードのＤＵのためにＢＡＰアドレスを設定し；及び
第二ＩＡＢドナーＣＵが前記第一ＩＡＢノードのＭＴのためにＢＡＰアドレスを設定することを含む、方法。
【0252】
（付記２３）
付記２２に記載の方法であって、
第一ＩＡＢドナーＣＵが第一トポロジーのノードのために設定を行うプロセスでは、前記第一ＩＡＢノードＤＵのＢＡＰアドレスを使用する、方法。
付記２２に記載の方法であって、
第一ＩＡＢドナーＣＵが第一トポロジーのノードのために設定を行うプロセスでは、前記第一ＩＡＢノードＤＵのＢＡＰアドレスを使用する、方法。
【0253】
（付記２４）
付記２３に記載の方法であって、
前記第一ＩＡＢドナーＣＵが第一トポロジーのノードのために行う設定は、ルーティング表設定、ＢＨ ＲＬＣ Ｃｈａｎｎｅｌ設定とマッピング、及びＵＥコンテキスト設定のうちの少なくとも１つを含む、方法。
付記２３に記載の方法であって、
前記第一ＩＡＢドナーＣＵが第一トポロジーのノードのために行う設定は、ルーティング表設定、ＢＨ ＲＬＣ Ｃｈａｎｎｅｌ設定とマッピング、及びＵＥコンテキスト設定のうちの少なくとも１つを含む、方法。
【0254】
（付記２５）
付記２２に記載の方法であって、
第二ＩＡＢノードがセル選択を行うときに前記第一ＩＡＢノードＤＵのセルをサービングセルとして選択した場合に、前記第一ＩＡＢドナーＣＵはＲＲＣ再設定メッセージにより前記第二ＩＡＢノードのためにセルグループ設定（ＣｅｌｌＧｒｏｕｐＣｏｎｆｉｇ）を行い、前記セルグループ設定におけるＢＡＰアドレス（ｂａｐ－Ａｄｄｒｅｓｓ）が表すのは前記セルグループに属する親ノードＤＵのＢＡＰアドレスである、方法。
付記２２に記載の方法であって、
第二ＩＡＢノードがセル選択を行うときに前記第一ＩＡＢノードＤＵのセルをサービングセルとして選択した場合に、前記第一ＩＡＢドナーＣＵはＲＲＣ再設定メッセージにより前記第二ＩＡＢノードのためにセルグループ設定（ＣｅｌｌＧｒｏｕｐＣｏｎｆｉｇ）を行い、前記セルグループ設定におけるＢＡＰアドレス（ｂａｐ－Ａｄｄｒｅｓｓ）が表すのは前記セルグループに属する親ノードＤＵのＢＡＰアドレスである、方法。
【0255】
（付記２６）
ＢＡＰアドレスの設定方法であって、
前記方法は、
ＩＡＢノードのＢＡＰ実体のためにＢＡＰアドレスを設定した後に、同じＩＡＢドナーＣＵの管理下で前記ＢＡＰアドレスを変えないことを含む、方法。
ＢＡＰアドレスの設定方法であって、
前記方法は、
ＩＡＢノードのＢＡＰ実体のためにＢＡＰアドレスを設定した後に、同じＩＡＢドナーＣＵの管理下で前記ＢＡＰアドレスを変えないことを含む、方法。
【0256】
（付記２７）
付記２６に記載の方法であって、
前記ＩＡＢノードを管理するＩＡＢドナーＣＵが変わったとき又は新しいＩＡＢドナーが増加したときに、変わった後の又は新しく増加したＩＡＢドナーＣＵは前記ＩＡＢノードのＢＡＰ実体のＢＡＰアドレスを再設定する、方法。
付記２６に記載の方法であって、
前記ＩＡＢノードを管理するＩＡＢドナーＣＵが変わったとき又は新しいＩＡＢドナーが増加したときに、変わった後の又は新しく増加したＩＡＢドナーＣＵは前記ＩＡＢノードのＢＡＰ実体のＢＡＰアドレスを再設定する、方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【手続補正書】
【提出日】2024-04-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一ＩＡＢノードに用いられる、無線ルーティングのための装置であって、
処理器を含み、
前記処理器は、
ＢＡＰデータパケットについて、第一ＢＡＰヘッダー書き換え設定に基づいて、前記ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるＢＡＰルーティング識別子を書き換え；及び／又は
上流方向の前記ＢＡＰデータパケットについて、第二ＢＡＰヘッダー書き換え設定に基づいて、前記ＢＡＰヘッダーにおけるＢＡＰルーティング識別子を書き換える
ように構成される、装置。
【請求項2】
請求項１に記載の装置であって、
前記処理器は、前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え設定に対してルックアップを行うことで出口リンクを選択する、装置。
【請求項3】
請求項１に記載の装置であって、
前記処理器は、前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え設定に対してルックアップを行うことで、前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え設定にはＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるＢＡＰルーティング識別子のエントリーが含まれるかを確定する、装置。
【請求項4】
請求項３に記載の装置であって、
前記ＢＡＰデータパケットの前記ＢＡＰヘッダーにおける前記ＢＡＰルーティング識別子が前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え設定の１つのエントリーにおける入口ルーティング識別子と同じであるときに、前記処理器は、前記入口ルーティング識別子とマッピングした出口ルーティング識別子を用いて前記ＢＡＰヘッダーを書き換える、装置。
【請求項5】
請求項１に記載の装置であって、
前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え設定はトポロジー間伝送のために用いられる、装置。
【請求項6】
請求項５に記載の装置であって、
前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え設定が上流トラフィック（ｕｐｓｔｒｅａｍ ｔｒａｆｆｉｃ）のために用いられるときに、出口ルーティング識別子は第二トポロジーにおけるルーティング識別子に対応し、前記第二トポロジーは非Ｆ１ターミネートドナーＣＵ（ｎｏｎ－Ｆ１－ｔｅｒｍｉｎａｔｉｎｇ ｄｏｎｏｒ－ＣＵ）により制御される、装置。
【請求項7】
請求項３に記載の装置であって、
第一ＩＡＢノードのＢＡＰ実体の受信部がＢＡＰデータパケットを受信し、かつ併置されたＢＡＰ実体の送信部に渡した後に、
前記処理器は、前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え設定に対してルックアップを行うことで、前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え設定には前記ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子のエントリーが含まれるかを確定する、装置。
【請求項8】
請求項１に記載の装置であって、
前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え設定は、前記第一ＩＡＢノードのＦ１ターミネートドナーＣＵ（Ｆ１－ｔｅｒｍｉｎａｔｉｎｇ ｄｏｎｏｒ－ＣＵ）により設定される、装置。
【請求項9】
請求項１に記載の装置であって、
前記処理器は、第一ＢＡＰヘッダー書き換え設定が設定された場合に、先に前記ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるルーティング識別子を用いて前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え設定に対してルックアップを行い、マッチした出口ルーティング識別子を見つけたときに、前記第一ＢＡＰヘッダー書き換え設定に従ってＢＡＰヘッダー書き換えを行い、また、マッチした出口ルーティング識別子を見つけず、又はマッチした出口ルーティング識別子を見つけたが、対応する出口リンクが使用不可であるきに、第二ＢＡＰヘッダー設定に対してルックアップを行い、ＢＡＰヘッダー書き換えを行うかを確定する、装置。
【請求項10】
請求項１に記載の装置であって、
前記第二ＢＡＰヘッダー書き換え設定は、上流ｄｏｎｏｒ－ＤＵ間再ルーティング（ｉｎｔｅｒ－ｄｏｎｏｒ－ＤＵ ｒｅ－ｒｏｕｔｉｎｇ）のために用いられ、ＢＡＰヘッダー書き換えは、１つのドナーＤＵへの前記ＢＡＰルーティング識別子を、１つの代替（ａｌｔｅｒｎａｔｉｖｅ）のドナーＤＵへの前記ＢＡＰルーティング識別子に書き換えることである、装置。
【請求項11】
請求項１に記載の装置であって、
前記第一ＩＡＢノードは境界（ｂｏｕｎｄａｒｙ）ＩＡＢノードである、装置。
【請求項12】
請求項１に記載の装置であって、
前記第一ＩＡＢノードのＭＴ及びＤＵはそれぞれＢＡＰアドレスが設定される、装置。
【請求項13】
請求項１２に記載の装置であって、
前記第一ＩＡＢノードＤＵのＢＡＰアドレスは、前記第一ＩＡＢノードの第一ＩＡＢドナーＣＵが第一トポロジーのノードのために設定を行うプロセスを管理するために用いられる、装置。
【請求項14】
請求項１３に記載の装置であって、
前記第一ＩＡＢドナーＣＵが第一トポロジーのノードのために行う設定は、ルーティング表設定、ＢＨ ＲＬＣ Ｃｈａｎｎｅｌ設定とマッピング、及びＵＥコンテキスト設定のうちの少なくとも１つを含む、装置。
【請求項15】
請求項１２に記載の装置であって、
第二ＩＡＢノードが前記第一ＩＡＢノードＤＵのセルをサービングセルとして選択した場合に、前記第一ＩＡＢノードを管理する第一ＩＡＢドナーＣＵはＲＲＣ再設定メッセージにより前記第二ＩＡＢノードのためにセルグループ設定（ＣｅｌｌＧｒｏｕｐＣｏｎｆｉｇ）を行い、前記セルグループ設定におけるＢＡＰアドレス（ｂａｐ－Ａｄｄｒｅｓｓ）が表すのは前記セルグループに属する親ノードＤＵのＢＡＰアドレスである、装置。
【請求項16】
請求項１に記載の装置であって、
前記第一ＩＡＢノードのＩＡＢ－ＤＵと前記第一ＩＡＢノードの１つの親ノードは異なるＩＡＢドナーＣＵ（ＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵ）にＦ１ターミネートする、装置。
【請求項17】
請求項１に記載の装置であって、
ＩＡＢノードのＢＡＰ実体のためにＢＡＰアドレスを設定した後に、同じＩＡＢドナーＣＵの管理下で前記ＢＡＰアドレスを変えない、装置。
【請求項18】
請求項１７に記載の装置であって、
前記ＩＡＢノードのＩＡＢドナーＣＵ（ＩＡＢ－ｄｏｎｏｒ－ＣＵ）が変わったとき又は新しいＩＡＢドナーＣＵが増加したときに、変わった後の又は新しく増加したＩＡＢドナーＣＵにおける第四設定ユニットは前記ＩＡＢノードのＢＡＰアドレスを再設定する、装置。
【請求項19】
第一ＩＡＢノードに用いられるネットワーク装置であって、
処理器を含み、
前記処理器は、
ＢＡＰデータパケットについて、第一ＢＡＰヘッダー書き換え設定に基づいて前記ＢＡＰデータパケットのＢＡＰヘッダーにおけるＢＡＰルーティング識別子を書き換え；及び／又は
上流方向の前記ＢＡＰデータパケットについて、第二ＢＡＰヘッダー書き換え設定に基づいて前記ＢＡＰヘッダーにおけるＢＡＰルーティング識別子を書き換える
ように構成される、ネットワーク装置。
【国際調査報告】