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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-12
(54)【発明の名称】空気殺菌装置及び空気加湿装置
(51)【国際特許分類】
   A61L 9/01 20060101AFI20240905BHJP
   A61L 9/12 20060101ALI20240905BHJP
   C02F 1/461 20230101ALI20240905BHJP
   F24F 8/24 20210101ALI20240905BHJP
   F24F 8/80 20210101ALI20240905BHJP
   F24F 6/00 20060101ALI20240905BHJP
   F24F 6/02 20060101ALI20240905BHJP
   F24F 6/04 20060101ALI20240905BHJP
【FI】
A61L9/01 F
A61L9/12
C02F1/461 Z
F24F8/24
F24F8/80 238
F24F8/80 220
F24F8/80 200
F24F8/80 110
F24F8/80 400
F24F6/00 B
F24F6/00 F
F24F6/02 Z
F24F6/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024536337
(86)(22)【出願日】2021-08-23
(85)【翻訳文提出日】2024-02-23
(86)【国際出願番号】 CN2021114143
(87)【国際公開番号】W WO2023023909
(87)【国際公開日】2023-03-02
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524072330
【氏名又は名称】▲か▼富▲環▼球有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】521337425
【氏名又は名称】NVC Lighting Japan株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100158920
【弁理士】
【氏名又は名称】上野 英樹
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ 建▲偉▼
(72)【発明者】
【氏名】セン タンチウ
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 力
(72)【発明者】
【氏名】丁 宋▲紅▼
(72)【発明者】
【氏名】曹 群勇
【テーマコード(参考)】
3L055
4C180
4D061
【Fターム(参考)】
3L055AA07
3L055BA02
3L055BB02
3L055DA05
3L055DA12
4C180AA07
4C180CA06
4C180EA56X
4C180EA58X
4C180HH05
4C180HH10
4C180HH14
4C180KK01
4C180KK05
4C180KK06
4C180LL02
4C180LL06
4C180LL11
4D061DA04
4D061DB09
4D061EA02
4D061EB02
4D061EB04
4D061EB37
4D061EB39
4D061ED13
4D061GA04
4D061GA21
4D061GA30
4D061GC11
(57)【要約】
本願は、空気殺菌装置及び空気加湿装置を提供する。空気殺菌装置は、順に連通する吸気口、取付キャビティ、収容キャビティ及び排気口を有し、収容キャビティの少なくとも一部が塩水を貯留するハウジングと、少なくとも一部が取付キャビティ内に設けられる換気ユニットと、収容キャビティ内に設けられ、収容キャビティ内の塩水を電解することにより、電解によって生成された次亜塩素酸を収容キャビティから排気口へ流して空気中に揮発させる電解ユニットと、を含む。本願は、従来技術におけるユーザが周囲の空気を容易に殺菌できないという問題を解決する。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
順に連通する吸気口(11)、取付キャビティ(12)、収容キャビティ(13)及び排気口(14)を有し、前記収容キャビティ(13)の少なくとも一部が塩水を貯留するハウジング(10)と、
少なくとも一部が前記取付キャビティ(12)内に設けられる換気ユニット(20)と、
前記収容キャビティ(13)内に設けられ、前記収容キャビティ(13)内の前記塩水を電解することにより、電解によって生成された次亜塩素酸を前記収容キャビティ(13)から前記排気口(14)へ流して空気中に揮発させる電解ユニット(30)と、を含む、ことを特徴とする空気殺菌装置。
【請求項2】
前記取付キャビティ(12)は、前記収容キャビティ(13)の下方に位置し、及び/又は、
前記排気口(14)は、前記ハウジング(10)の頂部に位置し、及び/又は、
前記吸気口(11)は、前記ハウジング(10)の底部に位置する、ことを特徴とする請求項1に記載の空気殺菌装置。
【請求項3】
前記空気殺菌装置は、吸水構造(40)をさらに含み、前記吸水構造(40)は、前記収容キャビティ(13)内に位置し、電解によって生成された前記次亜塩素酸を前記吸水構造(40)に浸潤させるように、前記吸水構造(40)の少なくとも一部は、前記塩水に入り込み、前記吸水構造(40)の他の一部は、前記塩水の液面よりも上方に位置し、前記取付キャビティ(12)内の風は、前記収容キャビティ(13)に入ってから、まず、前記吸水構造(40)の他の一部を通過し、そして前記次亜塩素酸を運んで前記排気口(14)へ流して空気中に揮発させる、ことを特徴とする請求項1に記載の空気殺菌装置。
【請求項4】
前記空気殺菌装置は、隔離筒(50)をさらに含み、前記ハウジング(10)の内壁と前記隔離筒(50)の外壁との間に前記塩水を貯留する貯液キャビティ(15)が形成されるように、前記隔離筒(50)は、前記収容キャビティ(13)内に設けられ、前記吸水構造(40)は、前記隔離筒(50)の外側に位置し、前記隔離筒(50)の内側は、前記取付キャビティ(12)と連通し、前記隔離筒(50)の側壁には、連通口(51)が設けられ、前記取付キャビティ(12)内の風は、前記連通口(51)を介して前記収容キャビティ(13)に入ってから、まず、前記吸水構造(40)を通過し、そして前記次亜塩素酸を運んで前記排気口(14)へ流して空気中に揮発させる、ことを特徴とする請求項3に記載の空気殺菌装置。
【請求項5】
前記隔離筒(50)の頂端が閉鎖端であるため、前記取付キャビティ(12)内の風の全ては、前記連通口(51)からしか前記収容キャビティ(13)に入って前記吸水構造(40)を通過できず、及び/又は、
前記連通口(51)は、複数であり、前記隔離筒(50)の周方向に間隔をあけて設けられる、ことを特徴とする請求項4に記載の空気殺菌装置。
【請求項6】
前記連通口(51)は、前記隔離筒(50)の頂端から下方に延伸し、前記連通口(51)の底端と前記貯液キャビティ(15)の底端との間に貯液距離が予め残され、前記貯液キャビティ(15)内の前記塩水は、前記連通口(51)から前記取付キャビティ(12)内に逆流することができる、ことを特徴とする請求項4に記載の空気殺菌装置。
【請求項7】
前記吸水構造(40)は、筒状構造であり、前記隔離筒(50)に嵌設されて前記連通口(51)を遮蔽する、ことを特徴とする請求項4に記載の空気殺菌装置。
【請求項8】
前記吸水構造(40)は、
筒状構造を有する吸水部材(41)と、
前記吸水部材(41)の頂端に取り外し可能に接続され、前記吸水部材(41)の頂端を密閉する第1エンドカバー(42)と、を含む、ことを特徴とする請求項7に記載の空気殺菌装置。
【請求項9】
前記第1エンドカバー(42)は、前記隔離筒(50)の頂端に取り外し可能に接続される接続構造(421)を有する、ことを特徴とする請求項8に記載の空気殺菌装置。
【請求項10】
前記接続構造(421)と前記隔離筒(50)の頂端との間は、回転バックルにより接続され、及び/又は、
前記第1エンドカバー(42)が前記隔離筒(50)に対して所定の角度回転した後に前記隔離筒(50)の頂端に係着固定されるように、前記第1エンドカバー(42)は、ポカヨケ構造(422)をさらに有する、ことを特徴とする請求項9に記載の空気殺菌装置。
【請求項11】
前記隔離筒(50)は、導風リブ(52)をさらに有し、前記導風リブ(52)は、前記隔離筒(50)の外面から前記ハウジング(10)に向かって突出し、かつ前記隔離筒(50)の軸方向に沿って延伸し、かつ前記連通口(51)の縁部に位置する、ことを特徴とする請求項4に記載の空気殺菌装置。
【請求項12】
前記換気ユニット(20)は、
少なくとも一部が前記隔離筒(50)内に収容されるモータ(21)と、
前記モータ(21)に駆動可能に接続され、かつ前記取付キャビティ(12)内に位置するファン(22)と、を含む、ことを特徴とする請求項6に記載の空気殺菌装置。
【請求項13】
前記換気ユニット(20)は、防水構造(23)をさらに含み、前記モータ(21)は、前記防水構造(23)内に収容され、前記貯液キャビティ(15)内の前記塩水は、前記連通口(51)から前記隔離筒(50)の内側に逆流し、前記防水構造(23)の外面を流れてから、前記取付キャビティ(12)に入り、そして前記吸気口(11)から排出される、ことを特徴とする請求項12に記載の空気殺菌装置。
【請求項14】
前記空気殺菌装置は、濾過部材(60)をさらに含み、前記濾過部材(60)は、前記吸気口(11)に設けられる、ことを特徴とする請求項6に記載の空気殺菌装置。
【請求項15】
前記空気殺菌装置は、仕切り筒(70)をさらに含み、前記仕切り筒(70)の外壁と前記ハウジング(10)の内壁との間に電装キャビティが形成されるように、前記仕切り筒(70)は、前記取付キャビティ(12)内に設けられ、前記仕切り筒(70)の内側には、前記換気ユニット(20)が取り付けられ、前記吸気口(11)は、前記仕切り筒(70)と連通する、ことを特徴とする請求項1に記載の空気殺菌装置。
【請求項16】
前記空気殺菌装置は、第2エンドカバー(80)をさらに含み、前記第2エンドカバー(80)は、前記ハウジング(10)の頂端に取り外し可能に接続され、前記排気口(14)とされる中心開口を有する、ことを特徴とする請求項1~15のいずれか一項に記載の空気殺菌装置。
【請求項17】
前記第2エンドカバー(80)と前記ハウジング(10)の頂端との間は、バックルにより接続される、ことを特徴とする請求項16に記載の空気殺菌装置。
【請求項18】
前記第2エンドカバー(80)には、複数の排気孔(81)がさらに設けられ、複数の前記排気孔(81)は、前記第2エンドカバー(80)の周方向に沿って間隔をあけて設けられ、網状に配列される、ことを特徴とする請求項16に記載の空気殺菌装置。
【請求項19】
前記空気殺菌装置は、
前記ハウジング(10)の外側壁に設けられ、電源プラグに電気的に接続される電気接続ソケット(90)と、
前記ハウジング(10)の外側壁から、前記ハウジング(10)から離れた方向に延伸して前記電気接続ソケット(90)の上方に設けられる防水ひさし(100)と、をさらに含む、ことを特徴とする請求項1~15のいずれか一項に記載の空気殺菌装置。
【請求項20】
前記空気殺菌装置は、
前記収容キャビティ(13)内に設けられ、前記塩水の液位をリアルタイムに検出する液位センサ(110)、及び/又は、
前記液位センサ(110)、前記換気ユニット(20)及び前記電解ユニット(30)にそれぞれ電気的に接続され、前記空気殺菌装置の動作状態を制御し、前記塩水の液位が所定の液位より低い場合、前記電解ユニット(30)の動作を停止するように制御する制御ユニット、及び/又は、
前記制御ユニットに電気的に接続され、前記塩水の塩濃度を検出する塩濃度センサ、及び/又は、
空気中のPM2.5の含有量を検出する空気質測定構造であって、前記ハウジング(10)内に表示灯が設けられ、前記表示灯は、複数の色の光を発することができ、前記空気質測定構造に電気的に接続され、前記空気質測定構造の異なる検出結果に応じて異なる色の光を発する空気質測定構造、及び/又は、
前記制御ユニットに電気的に接続され、前記空気殺菌装置が転倒したか否かを検出し、前記空気殺菌装置の転倒を検出した場合、前記制御ユニットにより前記空気殺菌装置の動作を停止するように制御する転倒検出センサ、をさらに含む、ことを特徴とする請求項1~15のいずれか一項に記載の空気殺菌装置。
【請求項21】
順に連通する吸気口(11)、取付キャビティ(12)、収容キャビティ(13)及び排気口(14)を有し、前記収容キャビティ(13)の少なくとも一部が溶液を貯留するハウジング(10)と、
少なくとも一部が前記取付キャビティ(12)内に設けられる換気ユニット(20)と、
吸水構造(40)であって、前記収容キャビティ(13)内に位置し、前記溶液を前記吸水構造(40)に浸潤させるように、前記吸水構造(40)の少なくとも一部は、前記溶液に入り込み、前記吸水構造(40)の他の一部は、前記溶液の液面よりも上方に位置し、前記取付キャビティ(12)内の風は、前記収容キャビティ(13)に入ってから、まず、前記吸水構造(40)の他の一部を通過し、そして前記溶液中の水分子を運んで前記排気口(14)へ流して空気中に揮発させる吸水構造(40)と、を含む、ことを特徴とする空気加湿装置。
【請求項22】
前記空気加湿装置は、隔離筒(50)をさらに含み、前記ハウジング(10)の内壁と前記隔離筒(50)の外壁との間に前記溶液を貯留する貯液キャビティ(15)が形成されるように、前記隔離筒(50)は、前記収容キャビティ(13)内に設けられ、前記吸水構造(40)は、前記隔離筒(50)の外側に位置し、前記隔離筒(50)の内側は、前記取付キャビティ(12)と連通し、前記隔離筒(50)の側壁には、連通口(51)が設けられ、前記取付キャビティ(12)内の風は、前記連通口(51)を介して前記収容キャビティ(13)に入ってから、まず、前記吸水構造(40)を通過し、そして前記溶液中の水分子を運んで前記排気口(14)へ流して空気中に揮発させる、ことを特徴とする請求項21に記載の空気加湿装置。
【請求項23】
前記隔離筒(50)の頂端が閉鎖端であるため、前記取付キャビティ(12)内の風の全ては、前記連通口(51)からしか前記収容キャビティ(13)に入って前記吸水構造(40)を通過できない、ことを特徴とする請求項22に記載の空気加湿装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、空気殺菌設備の技術分野に関し、具体的には、空気殺菌装置及び空気加湿装置に関する。
【背景技術】
【0002】
次亜塩素酸(HCLO)は、無色で不安定な弱酸であり、部分的に電離して次亜塩素酸イオン(CLO)を放出する。次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンは、いずれも酸化剤であり、病原体の膜を透過する能力を有するため、殺菌消毒の作用を有する。次亜塩素酸は、溶液から精製できない。次亜塩素酸は、ヒトを含む哺乳動物の白血球に見出すことができるため、無毒であり、長年にわたって、安全な傷口ケアの解決策として使用されている。次亜塩素酸は、水に溶解した後、強力な消毒能力を有し、かつ無毒であり、好ましい洗浄剤及び消毒剤と考えられている。
【0003】
現在、様々なタイプの次亜塩素酸消毒剤が市販されており、ほとんどが次亜塩素酸溶液をスプレー容器に収容するものであり、ユーザは、容器内の次亜塩素酸溶液を環境に散布することができ、殺菌消毒の目的を達成する。次亜塩素酸溶液のスプレー容器の体積が小さく、貯留可能な溶液が少なく、また、ユーザが手に持って環境に散布する必要があるため、使用中に不都合な場合が多い。
【0004】
以上から分かるように、従来技術では、ユーザが周囲の空気を容易に殺菌できないという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願は、従来技術におけるユーザが周囲の空気を容易に殺菌できないという問題を解決するために、空気殺菌装置及び空気加湿装置を提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の一態様によれば、順に連通する吸気口、取付キャビティ、収容キャビティ及び排気口を有し、収容キャビティの少なくとも一部が塩水を貯留するハウジングと、少なくとも一部が取付キャビティ内に設けられる換気ユニットと、収容キャビティ内に設けられ、収容キャビティ内の塩水を電解することにより、電解によって生成された次亜塩素酸を収容キャビティから排気口へ流して空気中に揮発させる電解ユニットと、を含む空気殺菌装置を提供する。
【0007】
さらに、取付キャビティは、収容キャビティの下方に位置し、及び/又は、排気口は、ハウジングの頂部に位置し、及び/又は、吸気口は、ハウジングの底部に位置する。
【0008】
さらに、空気殺菌装置は、吸水構造をさらに含み、吸水構造は、収容キャビティ内に位置し、電解によって生成された次亜塩素酸を吸水構造に浸潤させるように、吸水構造の少なくとも一部は、塩水に入り込み、吸水構造の他の一部は、塩水の液面よりも上方に位置し、取付キャビティ内の風は、収容キャビティに入ってから、まず、吸水構造の他の一部を通過し、そして次亜塩素酸を運んで排気口へ流して空気中に揮発させる。
【0009】
さらに、空気殺菌装置は、隔離筒をさらに含み、ハウジングの内壁と隔離筒の外壁との間に塩水を貯留する貯液キャビティが形成されるように、隔離筒は、収容キャビティ内に設けられ、吸水構造は、隔離筒の外側に位置し、隔離筒の内側は、取付キャビティと連通し、隔離筒の側壁には、連通口が設けられ、取付キャビティ内の風は、連通口を介して収容キャビティに入ってから、まず、吸水構造を通過し、そして次亜塩素酸を運んで排気口へ流して空気中に揮発させる。
【0010】
さらに、隔離筒の頂端が閉鎖端であるため、取付キャビティ内の風の全ては、連通口からしか収容キャビティに入って吸水構造を通過できず、及び/又は、連通口は、複数であり、隔離筒の周方向に間隔をあけて設けられる。
【0011】
さらに、連通口は、隔離筒の頂端から下方に延伸し、連通口の底端と貯液キャビティの底端との間に貯液距離が予め残され、貯液キャビティ内の塩水は、連通口から取付キャビティ内に逆流することができる。
【0012】
さらに、吸水構造は、筒状構造であり、隔離筒に嵌設されて連通口を遮蔽する。
【0013】
さらに、吸水構造は、筒状構造を有する吸水部材と、吸水部材の頂端に取り外し可能に接続され、吸水部材の頂端を密閉する第1エンドカバーと、を含む。
【0014】
さらに、第1エンドカバーは、隔離筒の頂端に取り外し可能に接続される接続構造を有する。
【0015】
さらに、接続構造と隔離筒の頂端との間は、回転バックルにより接続され、第1エンドカバーが隔離筒に対して所定の角度回転した後に隔離筒の頂端に係着固定されるように、第1エンドカバーは、ポカヨケ構造をさらに有する。
【0016】
さらに、隔離筒は、導風リブをさらに有し、導風リブは、隔離筒の外面からハウジングに向かって突出し、かつ隔離筒の軸方向に沿って延伸し、かつ連通口の縁部に位置する。
【0017】
さらに、換気ユニットは、少なくとも一部が隔離筒内に収容されるモータと、モータに駆動可能に接続され、かつ取付キャビティ内に位置するファンと、を含む。
【0018】
さらに、換気ユニットは、防水構造をさらに含み、モータは、防水構造内に収容され、貯液キャビティ内の塩水は、連通口から隔離筒の内側に逆流し、防水構造の外面を流れてから、取付キャビティに入り、そして吸気口から排出される。
【0019】
さらに、空気殺菌装置は、濾過部材をさらに含み、濾過部材は、吸気口に設けられる。
【0020】
さらに、空気殺菌装置は、仕切り筒をさらに含み、仕切り筒の外壁とハウジングの内壁との間に電装キャビティが形成されるように、仕切り筒は、取付キャビティ内に設けられ、仕切り筒の内側には、換気ユニットが取り付けられ、吸気口は、仕切り筒と連通する。
【0021】
さらに、空気殺菌装置は、第2エンドカバーをさらに含み、第2エンドカバーは、ハウジングの頂端に取り外し可能に接続され、排気口とされる中心開口を有する。
【0022】
さらに、第2エンドカバーとハウジングの頂端との間は、バックルにより接続される。
【0023】
さらに、第2エンドカバーには、複数の排気孔がさらに設けられ、複数の排気孔は、第2エンドカバーの周方向に沿って間隔をあけて設けられ、網状に配列される。
【0024】
さらに、空気殺菌装置は、ハウジングの外側壁に設けられ、電源プラグに電気的に接続される電気接続ソケットと、ハウジングの外側壁から、ハウジングから離れた方向に延伸して電気接続ソケットの上方に設けられる防水ひさしと、をさらに含む。
【0025】
さらに、空気殺菌装置は、収容キャビティ内に設けられ、塩水の液位をリアルタイムに検出する液位センサ、及び/又は、液位センサ、換気ユニット及び電解ユニットにそれぞれ電気的に接続され、空気殺菌装置の動作状態を制御し、塩水の液位が所定の液位より低い場合、電解ユニットの動作を停止するように制御する制御ユニット、及び/又は、制御ユニットに電気的に接続され、塩水の塩濃度を検出する塩濃度センサ、及び/又は、空気中のPM2.5の含有量を検出する空気質測定構造であって、ハウジング内に表示灯が設けられ、表示灯は、複数の色の光を発することができ、空気質測定構造に電気的に接続され、空気質測定構造の異なる検出結果に応じて異なる色の光を発する空気質測定構造、及び/又は、制御ユニットに電気的に接続され、空気殺菌装置が転倒したか否かを検出し、空気殺菌装置の転倒を検出した場合、制御ユニットにより空気殺菌装置の動作を停止するように制御する転倒検出センサ、をさらに含む。
【0026】
本願の別の態様によれば、順に連通する吸気口、取付キャビティ、収容キャビティ及び排気口を有し、収容キャビティの少なくとも一部が溶液を貯留するハウジングと、少なくとも一部が取付キャビティ内に設けられる換気ユニットと、吸水構造であって、吸水構造は、収容キャビティ内に位置し、溶液を吸水構造に浸潤させるように、吸水構造の少なくとも一部は、溶液に入り込み、吸水構造の他の一部は、溶液の液面よりも上方に位置し、取付キャビティ内の風は、収容キャビティに入ってから、まず、吸水構造の他の一部を通過し、そして溶液中の水分子を運んで排気口へ流して空気中に揮発させる吸水構造と、を含む空気加湿装置を提供する。
【0027】
さらに、空気加湿装置は、隔離筒をさらに含み、ハウジングの内壁と隔離筒の外壁との間に溶液を貯留する貯液キャビティが形成されるように、隔離筒は、収容キャビティ内に設けられ、吸水構造は、隔離筒の外側に位置し、隔離筒の内側は、取付キャビティと連通し、隔離筒の側壁には、連通口が設けられ、取付キャビティ内の風は、連通口を介して収容キャビティに入ってから、まず、吸水構造を通過し、そして溶液中の水分子を運んで排気口へ流して空気中に揮発させる。
【0028】
さらに、隔離筒の頂端が閉鎖端であるため、取付キャビティ内の風の全ては、連通口からしか収容キャビティに入って吸水構造を通過できない。
【発明の効果】
【0029】
本願の技術的手段によれば、空気殺菌装置は、ハウジングと、換気ユニットと、電解ユニットとを含み、ハウジングは、順に連通する吸気口、取付キャビティ、収容キャビティ及び排気口を有し、収容キャビティの少なくとも一部が塩水を貯留し、換気ユニットの少なくとも一部は、取付キャビティ内に設けられ、電解ユニットは、収容キャビティ内に設けられ、収容キャビティ内の塩水を電解することにより、電解によって生成された次亜塩素酸を収容キャビティから排気口へ流して空気中に揮発させ、このように、電解ユニットが塩水を電解して次亜塩素酸を生成し、次亜塩素酸が揮発性を有するため、換気ユニットにより吸気口から取付キャビティに入った風は、収容キャビティに入って次亜塩素酸を運んで排気口へ流して空気中に揮発させることができ、それにより、周囲の空気を絶えず殺菌することを実現し、全過程において、ユーザは、継続的に操作する必要がなく、空気殺菌装置を起動すればよく、周囲の空気を殺菌する利便性を大幅に向上させ、従来技術におけるユーザが周囲の空気を容易に殺菌できないという問題を解決する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
本願の一部を構成する明細書の図面は、本願のさらなる理解を提供するためのものであり、本願の例示的な実施例及びその説明は、本願を解釈するためのものであり、本願を不当に限定するものではない。
図1】本願の具体的な一実施例に係る空気殺菌装置の構造概略図を示す図である。
図2】本願の具体的な一実施例に係る第1エンドカバーの構造概略図を示す図である。
図3】本願の具体的な一実施例に係る空気殺菌装置の別の角度の構造概略図を示す図である。
図4】本願の具体的な一実施例に係る空気殺菌装置において溢れることが発生した場合の概略図を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
なお、本願における実施例及び実施例における特徴は、矛盾しない限り、互いに組み合わせることができる。以下、図面を参照しながら実施例を挙げて本願を詳細に説明する。
【0032】
特に明記しない限り、本願で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本願が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有することに留意されたい。
【0033】
本願において、反対の説明がない限り、使用される方位語、例えば、「上、下、頂、底」は、通常、図面に示される方向に対するものであり、又は部材自体の鉛直、垂直又は重力方向に対するものであり、同様に、理解及び説明を容易にするために、「内、外」は、各部材自体の輪郭に対する内、外を指すが、上記方位語は、本願を限定するものではない。
【0034】
明らかに、上記実施例は、本願の一部の実施例にすぎず、全てではない。本願の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をせずに得られる全ての他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属するべきである。
【0035】
従来技術におけるユーザが周囲の空気を容易に殺菌できないという問題を解決するために、本願は、空気殺菌装置及び空気加湿装置を提供する。
【0036】
図1図3図4に示すように、空気殺菌装置は、ハウジング10と、換気ユニット20と、電解ユニット30とを含む。ハウジング10は、順に連通する吸気口11、取付キャビティ12、収容キャビティ13及び排気口14を有し、収容キャビティ13の少なくとも一部は、塩水を貯留する。換気ユニット20の少なくとも一部は、取付キャビティ12内に設けられる。電解ユニット30は、収容キャビティ13内に設けられ、収容キャビティ13内の塩水を電解することにより、電解によって生成された次亜塩素酸を収容キャビティ13から排気口14へ流して空気中に揮発させる。
【0037】
空気殺菌装置は、ハウジング10と、換気ユニット20と、電解ユニット30とを含み、ハウジング10は、順に連通する吸気口11、取付キャビティ12、収容キャビティ13及び排気口14を有し、収容キャビティ13の少なくとも一部が塩水を貯留し、換気ユニット20の少なくとも一部は、取付キャビティ12内に設けられ、電解ユニット30は、収容キャビティ13内に設けられ、収容キャビティ13内の塩水を電解することにより、電解によって生成された次亜塩素酸を収容キャビティ13から排気口14へ流して空気中に揮発させ、このように、電解ユニット30が塩水を電解して次亜塩素酸を生成し、次亜塩素酸が揮発性を有するため、換気ユニット20により吸気口11から取付キャビティ12に入った空気は、収容キャビティ13に入って次亜塩素酸を運んで排気口14へ流して空気中に揮発させることができ、それにより、周囲の空気を絶えず殺菌することを実現し、全過程において、ユーザは、継続的に操作する必要がなく、空気殺菌装置を起動すればよく、周囲の空気を殺菌する利便性を大幅に向上させる。
【0038】
本実施例において、塩水を電解する場合、以下の反応が生じる。
アノード反応:
2Cl-2e→Cl
Cl+HO→HCl+HClO、
NaOH+HClO→NaClO+HO、
Cl+2NaOH→NaCl+NaClO+HO、
2HO→O+4H+4e
NaClO+H→HClO+Na
カソード反応:
2HO+4e→H+2OH
【0039】
なお、図1中の矢印は、本実施例に係る空気殺菌装置内の風の流れ経路を示す。
【0040】
本実施例において、取付キャビティ12は、収容キャビティ13の下方に位置する。排気口14は、ハウジング10の頂部に位置する。吸気口11は、ハウジング10の底部に位置する。つまり、本実施例に係る空気殺菌装置は、下からの吸気方式を用いる。
【0041】
図1及び図4に示すように、空気殺菌装置は、吸水構造40をさらに含む。吸水構造40は、収容キャビティ13内に位置し、電解によって生成された次亜塩素酸を吸水構造40に浸潤させるように、吸水構造40の少なくとも一部は、塩水に入り込む。吸水構造40の他の一部は、塩水の液面よりも上方に位置し、取付キャビティ12内の風は、収容キャビティ13に入ってから、まず、吸水構造40の他の一部を通過し、そして次亜塩素酸を運んで排気口14へ流して空気中に揮発させる。なお、吸水構造40自体は、塩水の電解に関与しない。
【0042】
図1及び図4に示すように、空気殺菌装置は、隔離筒50をさらに含む。ハウジング10の内壁と隔離筒50の外壁との間に塩水を貯留する貯液キャビティ15が形成されるように、隔離筒50は、収容キャビティ13内に設けられ、吸水構造40は、隔離筒50の外側に位置し、隔離筒50の内側は、取付キャビティ12と連通し、隔離筒50の側壁には、連通口51が設けられ、取付キャビティ12内の風は、連通口51を介して収容キャビティ13に入ってから、まず、吸水構造40を通過し、そして次亜塩素酸を運んで排気口14へ流して空気中に揮発させる。具体的には、貯液キャビティ15は、収容キャビティ13の一部であり、収容キャビティ13の底部に位置する。
【0043】
図1図2図4に示すように、吸水構造40は、吸水部材41と、第1エンドカバー42とを含む。吸水部材41は、筒状構造を有する。第1エンドカバー42は、吸水部材41の頂端に取り外し可能に接続され、吸水部材41の頂端を密閉する。具体的には、塩水を電解して生成された次亜塩素酸を毛細管現象により吸水部材41の全体に浸潤させるように、吸水部材41の少なくとも一部は、塩水に入り込み、取付キャビティ12内の風は、収容キャビティ13に入ってから、まず吸水部材41の塩水の液面よりも上方の部分を通過し、そして次亜塩素酸を運んで排気口14へ流して空気中に揮発させる。なお、吸水部材41自体は、塩水の電解に関与しない。
【0044】
本実施例において、隔離筒50の頂端が閉鎖端であるため、取付キャビティ12内の風の全ては、連通口51からしか収容キャビティ13に入って吸水構造40を通過できない。連通口51は、複数であり、隔離筒50の周方向に間隔をあけて設けられる。吸水構造40は、筒状構造であり、隔離筒50に嵌設されて連通口51を遮蔽する。具体的には、吸水部材41は、隔離筒50に嵌設されて連通口51を遮蔽し、第1エンドカバー42は、隔離筒50の頂端を遮蔽する。このようにすることで、風が隔離筒50の内側に入った後、隔離筒50の側壁における連通口51からしか収容キャビティ13に流入できず、隔離筒50の頂端から流出できないため、全ての風が吸水部材41を流れることができ、それにより、次亜塩素酸をできるだけ空気中に揮発させ、空気殺菌装置の殺菌効率を向上させる。
【0045】
本実施例において、吸水部材41は、しわ状の筒状構造である。
【0046】
本実施例において、吸水部材41は、換気孔を有する吸水材料で製造される。もちろん、吸水部材41は、他のタイプであってもよく、他の材質で製造されてもよく、実際のニーズに応じて選択することができる。
【0047】
本実施例において、電解ユニット30は、電解状態及び非電解状態を有する。周囲の空気を殺菌消毒する必要がある場合、電解ユニット30は、電解状態に調整され、塩水を電解して次亜塩素酸を生成する。周囲の空気を殺菌消毒する必要がない場合、電解ユニット30は、非電解状態に調整され、このとき、電解ユニット30が動作せず、溶液が依然として毛細管現象により吸水部材41を浸潤し、取付キャビティ12内の風は、収容キャビティ13に入ってから、まず、吸水部材41を通過し、そして水を運んで排気口14へ流して空気中に揮発させ、それにより、本実施例に係る空気殺菌装置は、加湿器として使用される。
【0048】
なお、塩水電解後の溶液には、大部分の次亜塩素酸ナトリウム及び約2%~8%の次亜塩素酸が含まれる。毛細管現象により電解後の混合溶液を吸水部材41全体に浸潤させた後、換気ユニット20により、風は、吸水部材41を通過した後、次亜塩素酸を空気中に揮発させることができ、溶液が吸水部材41に吸着するため、溶液と風との気液接触面積を効果的に増加させ、水を空気中に蒸発させることができ、同時に、次亜塩素酸が揮発性の酸であるため、送風によって次亜塩素酸の揮発を加速し、次亜塩素酸を空気中に効果的に吹き付けることができる。
【0049】
図2に示すように、第1エンドカバー42は、接続構造421を有する。接続構造421は、隔離筒50の頂端に取り外し可能に接続される。具体的には、接続構造421は、隔離筒50の頂端に対応して設けられ、接続構造421が隔離筒50の頂端に接続された後、第1エンドカバー42は、ちょうど吸水部材41に当接して吸水部材41の頂端を密閉する。
【0050】
本実施例において、接続構造421と隔離筒50の頂端との間は、バックルにより接続される。
【0051】
本実施例において、接続構造421と隔離筒50の頂端との間は、回転バックルにより接続され、図2に示すように、第1エンドカバー42が隔離筒50に対して所定の角度回転した後に隔離筒50の頂端に係着固定されるように、第1エンドカバー42は、ポカヨケ構造422をさらに有する。具体的には、第1エンドカバー42の外面は、logoマークを有し、ポカヨケ構造422を設けることにより、第1エンドカバー42が隔離筒50の頂端に接続された後、logoマークが空気殺菌装置全体の正面に対して水平に保持されることを保証することができ、空気殺菌装置の見栄えが良くなる。また、塩水を電解して生成された溶液は、3日を超えて放置すると、不快な酸臭が発生するため、ユーザは、2日ごとに水を交換して吸水部材41を洗浄する必要がある。このようにすることで、吸水部材41と第1エンドカバー42との間の接続を強固にするだけでなく、ユーザが吸水部材41及び第1エンドカバー42を容易に取り外すことができ、吸水部材41を洗浄又は交換することを容易にする。
【0052】
本実施例において、連通口51は、隔離筒50の頂端から下方に延伸し、連通口51の底端と貯液キャビティ15の底端との間に貯液距離が予め残され、貯液キャビティ15内の塩水は、連通口51から取付キャビティ12内に逆流することができる。貯液距離を制御することにより、貯液キャビティ15内の塩水の容量を制御することができ、ユーザが水を加えすぎると、溢れた水が取付キャビティ12内に流入して吸気口11から流出し、貯液キャビティ15内の塩水が過剰になることを回避することができる。具体的には、連通口51の底端の高さは、ハウジング10の頂端の高さより低い。このように、ユーザが水を加えすぎると、溢れた水は、連通口51から取付キャビティ12内に流入して吸気口11から流出し、ハウジング10から外に溢れることがなく、貯液キャビティ15内の塩水が十分な液位を有することを保証する。
【0053】
図1及び図4に示すように、隔離筒50は、導風リブ52をさらに有する。導風リブ52は、隔離筒50の外面からハウジング10に向かって突出し、かつ隔離筒50の軸方向に沿って延伸し、かつ連通口51の縁部に位置する。具体的には、導風リブ52は、複数であり、複数の導風リブ52は、隔離筒50の周方向に沿って間隔をあけて設けられ、導風リブ52と連通口51とが交互に設けられる。導風リブ52は、導風作用を有し、隔離筒50に流入した風は、導風リブ52により吸水部材41をよりスムーズに通過することができ、風量損失を低減し、さらにより多くの次亜塩素酸をできるだけ運び、殺菌効率を向上させる。
【0054】
図1及び図4に示すように、換気ユニット20は、モータ21及びファン22を含む。モータ21の少なくとも一部は、隔離筒50内に収容される。モータ21は、ファン22に駆動可能に接続され、ファン22は、取付キャビティ12内に位置する。
【0055】
図1及び図4に示すように、換気ユニット20は、防水構造23をさらに含む。モータ21は、防水構造23内に収容される。貯液キャビティ15内の塩水は、連通口51から隔離筒50の内側に逆流し、防水構造23の外面を流れてから、取付キャビティ12に入り、そして吸気口11から排出される。防水構造23を設けることにより、モータ21と水との接触を回避し、短絡などの故障を防止し、換気ユニット20の正常な運転を保証することができる。具体的には、防水構造23は、隔離筒50の内部の底端に設けられる。つまり、換気ユニット20は、隔離筒50の一部の空間を合理的に利用し、それにより、空気殺菌装置全体の構造をよりコンパクトで合理的にし、小型化に有利である。
【0056】
本実施例において、電解ユニット30は、第1電解部材と、第2電解部材とを含む。第1電解部材と第2電解部材は、間隔をあけて設けられ、電気的極性が逆である。具体的には、第1電解部材及び第2電解部材のうち、一方が正極であり、一方が負極であり、第1電解部材及び第2電解部材が塩水中に完全に浸され、第1電解部材及び第2電解部材に通電した後、塩水溶液が電解されて次亜塩素酸を含有する溶液が生成する。
【0057】
図1図3図4に示すように、空気殺菌装置は、濾過部材60をさらに含む。濾過部材60は、吸気口11に設けられる。濾過部材60を設けることにより、空気殺菌装置に入った空気を濾過し、空気殺菌装置に空気を浄化する効果を持たせることができる。
【0058】
本実施例において、濾過部材60は、濾過網である。もちろん、濾過部材60は、他のタイプであってもよく、実際のニーズに応じて選択することができる。具体的には、ユーザが水を加えすぎると、溢れた水は、最終的に濾過部材60から空気殺菌装置の外に漏れる。
【0059】
図1及び図4に示すように、空気殺菌装置は、仕切り筒70をさらに含む。仕切り筒70の外壁とハウジング10の内壁との間に電装キャビティが形成されるように、仕切り筒70は、取付キャビティ12内に設けられ、仕切り筒70の内側には、換気ユニット20が取り付けられ、吸気口11は、仕切り筒70と連通する。具体的には、ファン22は、仕切り筒70の内側に取り付けられる。
【0060】
なお、図4中の矢印は、ユーザが貯液キャビティ15に水を加えすぎて水が溢れた後の流れ経路を示す。
【0061】
図4に示すように、ユーザが貯液キャビティ15に水を加えすぎると、水は、隔離筒50の貯液距離の上まで溢れて連通口51から隔離筒50の内側に流入し、防水構造23の外面を流れてから仕切り筒70に入り、吸気口11における濾過部材60から空気殺菌装置の外に流出する。ユーザは、テーブルに水があることを見ると、水を加えすぎることを発見し、水を加えることを直ちに停止する。防水構造23の保護作用により、モータ21が水と接触することがなく、換気ユニット20の正常な運転を保証する。
【0062】
図1及び図4に示すように、空気殺菌装置は、第2エンドカバー80をさらに含む。第2エンドカバー80は、ハウジング10の頂端に取り外し可能に接続され、排気口14とされる中心開口を有する。
【0063】
本実施例において、第2エンドカバー80とハウジング10の頂端との間は、バックルにより接続される。具体的には、第2エンドカバー80とハウジング10の頂端との間は、回転バックルにより接続される。このようにすることで、第2エンドカバー80とハウジング10の頂端との間の接続を強固にするだけでなく、ユーザが第2エンドカバー80を容易に取り外すことができ、それにより、貯液キャビティ15内に塩水を加え、さらに第1エンドカバー42を取り外した後に吸水部材41を洗浄又は交換することを容易にする。
【0064】
図1及び図4に示すように、第2エンドカバー80には、複数の排気孔81がさらに設けられる。複数の排気孔81は、第2エンドカバー80の周方向に沿って間隔をあけて設けられ、網状に配列される。このようにすることで、第2エンドカバー80の排気面積を増加させるだけでなく、風が排気孔81を通過した後に風圧を増加させることができ、次亜塩素酸の揮発に有利であり、送風距離がより遠くなり、空気殺菌装置の殺菌効果を向上させる。
【0065】
本実施例において、第1エンドカバー42は、中心部が排気口14に向かって隆起するテーパ構造である。このように、水を加える必要がある場合、ユーザは、第2エンドカバー80を開く必要がなく、直接に排気口14から水を加えてもよく、水は、第1エンドカバー42の外縁に沿って貯液キャビティ15に直接に流入し、ユーザが水を加えるのに便利である。もちろん、まず、第2エンドカバー80を開けてから水を加えてもよく、ユーザは、使用習慣に応じて自分で選択することができる。
【0066】
図1及び図4に示すように、空気殺菌装置は、電気接続ソケット90をさらに含む。電気接続ソケット90は、ハウジング10の外側壁に設けられ、電源プラグに電気的に接続される。具体的には、電気接続ソケット90は、制御ユニットに電気的に接続され、空気殺菌装置の各電気部品に電力を供給する。
【0067】
図1図3図4に示すように、空気殺菌装置は、防水ひさし100をさらに含む。防水ひさし100は、ハウジング10の外側壁から、ハウジング10から離れた方向に延伸して電気接続ソケット90の上方に設けられる。具体的には、防水ひさし100に滴下した水が地面に速やかに落下して、防水ひさし部100に溜まることがないように、防水ひさし部100は、下方に傾斜している。このようにすることで、電気接続ソケット90と水との接触を回避し、空気殺菌装置の正常な運転を保証する。
【0068】
図1及び図4に示すように、空気殺菌装置は、液位センサ110及び制御ユニットをさらに含む。液位センサ110は、収容キャビティ13内に設けられ、塩水の液位をリアルタイムに検出する。制御ユニットは、液位センサ110、換気ユニット20及び電解ユニット30にそれぞれ電気的に接続され、空気殺菌装置の動作状態を制御し、塩水の液位が所定の液位より低い場合、電解ユニット30の動作を停止するように制御する。
【0069】
図1及び図4に示すように、空気殺菌装置は、制御パネル120をさらに含む。制御パネル120は、ハウジング10の側壁に設けられ、制御ユニットに電気的に接続される。具体的には、ユーザが制御パネル120により空気殺菌装置を操作しやすいように、制御パネル120は、電装キャビティ内に収容され、制御パネル120の外面は、ハウジング10の外側壁に合わせる。また、取付キャビティ12内に仕切り筒70を設けることにより、仕切り筒70の外壁とハウジング10の内壁との間に電装キャビティが形成され、水が溢れる場合、制御パネル120に接触することがなく、空気殺菌装置の正常な運転を保証することができる。
【0070】
本実施例において、制御パネル120は、タッチパネル又はボタンパネルである。
【0071】
具体的な一実施例において、制御パネル120は、少なくとも、空気殺菌装置の起動停止を制御するスイッチボタンを有する。スイッチボタンは、空気殺菌装置全体の電源のオンオフを制御することができ、それにより、空気殺菌装置の動作又は非動作を手動で制御することができる。
【0072】
具体的な一実施例において、制御パネル120は、少なくとも、換気ユニット20のファン22の風速を調整する風速調整ボタンを有する。風速調整ボタンを設けることにより、空気殺菌装置の風速を手動で調整することができ、空気殺菌装置から吹き出される風をユーザのニーズに応じて調整することができ、空気殺菌装置の使用の多様性を増加させる。具体的には、ファン22は、少なくとも睡眠、中速及び高速の3つの風速モードを有し、各風速モードに対して、制御パネル120に表示アイコンが対応して設けられる。
【0073】
具体的な一実施例において、制御パネル120は、少なくとも、電解ユニット30の動作状態を制御する電解ボタンを有する。電解ボタンを設けることにより、空気殺菌装置における電解ユニット30の動作状態を手動で制御することができ、ワンタッチで電解ユニット30の動作状態を起動することができ、同様に、ワンタッチで電解ユニット30の非動作状態に切り替えることもできる。
【0074】
具体的な一実施例において、制御パネル120は、少なくとも、新たに空気殺菌装置の吸水構造40の吸水部材41の使用時間をカウント開始する寿命リセットボタンを有する。各吸水部材41の使用時間が限られているため、吸水部材41を長時間使用すると、吸水部材41の吸着効果が著しく低くなる。制御パネル120は、吸水部材41の使用時間を記録することができ、吸水部材41を長時間使用した後に交換し、吸水部材41を交換した後、寿命リセットボタンを押すと、制御パネル120は、吸水部材41を定期的に交換するために、新しい吸水部材41の使用時間を記録するように、新たに吸水部材41の使用時間をカウント開始する。
【0075】
具体的な一実施例において、制御パネル120は、少なくとも、空気殺菌装置の動作時間を制御するタイマーボタンを有する。タイマーボタンを設けることにより、空気殺菌装置の動作時間を制御することができ、このように、部屋に人がいない場合、空気殺菌装置は、所定の時間に達した後、自動的に停止することができ、エネルギーの浪費を減少させる。
【0076】
具体的な一実施例において、制御パネル120は、少なくとも、空気殺菌装置と外部機器との通信接続を制御するWIFIボタンを有する。空気殺菌装置にWIFIボタンを設けることにより、外部機器による空気殺菌装置の制御を容易にするように、空気殺菌装置をネットワークに接続することができる。
【0077】
具体的な一実施例において、制御パネル120は、少なくとも、換気ユニット20のファン22の風速を所定の風速に調整する睡眠ボタンを有する。睡眠ボタンを設けることにより、ユーザが寝るときに睡眠モードをオンにして、換気ユニット20のファン22の風速を低下させ、空気殺菌装置がユーザの睡眠に影響を与えないことを保証することができる。
【0078】
具体的な一実施例において、制御パネル120は、少なくとも、換気ユニット20のファン22の風速及び換気ユニット20の動作時間を調整する面積選択ボタンを有する。面積選択ボタンを設けることにより、空気殺菌装置が浄化すべき面積を選択することができ、選択された異なる面積では、換気ユニット20のファン22の風速と動作時間が異なる。つまり、換気ユニット20のファン22の風速と換気ユニット20の動作時間を制御することにより、異なる面積の領域を浄化することができる。
【0079】
具体的な一実施例において、制御パネル120は、少なくとも、空気中のPM2.5濃度又は他の空気質パラメータに基づいて、換気ユニット20のファン22の風速を調整する自動運転ボタンを有する。
【0080】
本実施例において、空気殺菌装置は、塩濃度センサをさらに含む。塩濃度センサは、制御ユニットに電気的に接続される。制御パネル120は、塩濃度センサにより検出された塩濃度を表示する塩濃度表示部材をさらに含む。塩濃度表示部材が正常な場合に不点灯であり、塩濃度表示部材が点滅し始めると、貯液キャビティ15内の塩水の塩濃度が不足していることを示し、それにより塩を加えるようにユーザに促し、このとき、空気殺菌装置が正常に動作し、塩濃度表示部材が常時点灯し始めると、貯液キャビティ15内の塩水の塩濃度が標準を超えていることを示し、このとき、制御ユニットは、空気殺菌装置の動作を停止するように制御する。
【0081】
本実施例において、空気殺菌装置は、空気中のPM2.5の含有量を検出する空気質測定構造であって、ハウジング10内に表示灯が設けられ、表示灯は、複数の色の光を発することができ、空気質測定構造に電気的に接続され、空気質測定構造の異なる検出結果に応じて異なる色の光を発する空気質測定構造をさらに含む。具体的には、表示灯が貯液キャビティ15内に設けられ、表示灯が点灯すると、光が塩水溶液を透過してアクアリウムに類似するライト効果を示すことができ、本実施例に係る空気殺菌装置が動作する時により美しくなる。
【0082】
本実施例において、空気殺菌装置は、制御ユニットに電気的に接続され、空気殺菌装置が転倒したか否かを検出し、空気殺菌装置の転倒を検出した場合、制御ユニットにより空気殺菌装置の動作を停止するように制御する転倒検出センサをさらに含む。
【0083】
以下、本実施例に係る空気殺菌装置の使用過程を具体的に説明する。
【0084】
排気口14から貯液キャビティ15内に一定量の塩水を注入する。電源を入れ、スイッチボタンを押すと、空気殺菌装置は、デフォルトの中速風速モードで動作し、風速調整ボタン及び中速風速モードの表示アイコンが点灯する。同時に、空気殺菌装置は、デフォルトで電解を開始し、電解の時間が7分間に設定される。1時間運転後、空気殺菌装置は、電解を再び開始し、電解の時間が3分間に設定され、このように連続的に循環動作する。再びスイッチボタンを押すと、空気殺菌装置は、動作を停止し、待機状態になる。
【0085】
本願は、空気加湿装置をさらに提供し、上記空気殺菌装置に比べて、空気加湿装置は、溶液を電解する必要がなく、周囲の空気に対する加湿機能を実現すればよい。したがって、本実施例に係る空気加湿装置は、上記電解ユニット30を含まず、それに応じて、電解に関連する他の部品、例えば、塩濃度センサ及び制御パネル120における電解ボタンなどを含まず、他の構造は、上記空気殺菌装置と同じであり、ここでは説明を省略する。このようにすることで、換気ユニット20により吸気口11から取付キャビティ12に入った空気は、収容キャビティ13に入って溶液中の水分子を運んで排気口14へ流して空気中に揮発させることができ、それにより、周囲の空気を絶えず加湿することを実現し、全過程において、ユーザは、継続的に操作する必要がなく、空気加湿装置を起動すればよく、周囲の空気を加湿する利便性を大幅に向上させる。
【0086】
本実施例において、貯液キャビティ15内の溶液は、水である。
【0087】
以上の説明から分かるように、本願の上記実施例は、以下の技術的効果を実現する。空気殺菌装置は、ハウジング10と、換気ユニット20と、電解ユニット30とを含み、ハウジング10は、順に連通する吸気口11、取付キャビティ12、収容キャビティ13及び排気口14を有し、収容キャビティ13の少なくとも一部が塩水を貯留し、換気ユニット20の少なくとも一部は、取付キャビティ12内に設けられ、電解ユニット30は、収容キャビティ13内に設けられ、収容キャビティ13内の塩水を電解することにより、電解によって生成された次亜塩素酸を収容キャビティ13から排気口14へ流して空気中に揮発させ、このように、電解ユニット30が塩水を電解して次亜塩素酸を生成し、次亜塩素酸が揮発性を有するため、換気ユニット20により吸気口11から取付キャビティ12に入った空気は、収容キャビティ13に入って次亜塩素酸を運んで排気口14へ流して空気中に揮発させることができ、それにより、周囲の空気を絶えず殺菌することを実現し、全過程において、ユーザは、継続的に操作する必要がなく、空気殺菌装置を起動すればよく、周囲の空気を殺菌する利便性を大幅に向上させる。
【0088】
なお、本明細書で使用される用語は、具体的な実施形態を説明するためのものに過ぎず、本願に係る例示的な実施形態を限定することを意図していない。本明細書で使用されるように、文脈において明示がない限り、単数形は複数形も含むことを意図しており、また、本明細書において「含有」及び/又は「含む」という用語が使用される場合、特徴、ステップ、操作、デバイス、ユニット及び/又はこれらの組み合わせが存在することを表すことが理解されるべきである。
【0089】
なお、本願の明細書、特許請求の範囲及び上記図面における「第1」、「第2」などの用語は、特定の順序又は前後順を記述するために使用されるのではなく、類似の対象を区別するために用いられるものである。そのように使用されるデータは、本明細書に記載される本願の実施形態が、本明細書に図示又は記載されるもの以外の順序でも実施されるように、適切に交換されることが理解されるべきである。
【0090】
以上は、本願の好ましい実施例に過ぎず、本願を限定するものではなく、当業者であれば、本発明に対する様々な変更と変化を行うことができる。本願の精神及び原則内で行われるいかなる修正、同等置換及び改善などは、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0091】
10 ハウジング
11 吸気口
12 取付キャビティ
13 収容キャビティ
14 排気口
15 貯液キャビティ
20 換気ユニット
21 モータ
22 ファン
23 防水構造
30 電解ユニット
40 吸水構造
41 吸水部材
42 第1エンドカバー
421 接続構造
422 ポカヨケ構造
50 隔離筒
51 連通口
52 導風リブ
60 濾過部材
70 仕切り筒
80 第2エンドカバー
81 排気孔
90 電気接続ソケット
100 防水ひさし
110 液位センサ
120 制御パネル

図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2024-03-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、空気殺菌設備の技術分野に関し、具体的には、空気殺菌装置及び空気加湿装置に関する。
【背景技術】
【0002】
次亜塩素酸(HCLO)は、無色で不安定な弱酸であり、部分的に電離して次亜塩素酸イオン(CLO)を放出する。次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンは、いずれも酸化剤であり、病原体の膜を透過する能力を有するため、殺菌消毒の作用を有する。次亜塩素酸は、溶液から精製できない。次亜塩素酸は、ヒトを含む哺乳動物の白血球に見出すことができるため、無毒であり、長年にわたって、安全な傷口ケアの解決策として使用されている。次亜塩素酸は、水に溶解した後、強力な消毒能力を有し、かつ無毒であり、好ましい洗浄剤及び消毒剤と考えられている。
【0003】
現在、様々なタイプの次亜塩素酸消毒剤が市販されており、ほとんどが次亜塩素酸溶液をスプレー容器に収容するものであり、ユーザは、容器内の次亜塩素酸溶液を環境に散布することができ、殺菌消毒の目的を達成する。次亜塩素酸溶液のスプレー容器の体積が小さく、貯留可能な溶液が少なく、また、ユーザが手に持って環境に散布する必要があるため、使用中に不都合な場合が多い。
【0004】
以上から分かるように、従来技術では、ユーザが周囲の空気を容易に殺菌できないという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願は、従来技術におけるユーザが周囲の空気を容易に殺菌できないという問題を解決するために、空気殺菌装置及び空気加湿装置を提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の一態様によれば、順に連通する吸気口、取付キャビティ、収容キャビティ及び排気口を有し、収容キャビティの少なくとも一部が塩水を貯留するハウジングと、少なくとも一部が取付キャビティ内に設けられる換気ユニットと、収容キャビティ内に設けられ、収容キャビティ内の塩水を電解することにより、電解によって生成された次亜塩素酸を収容キャビティから排気口へ流して空気中に揮発させる電解ユニットと、を含む空気殺菌装置を提供する。
【0007】
さらに、取付キャビティは、収容キャビティの下方に位置し、及び/又は、排気口は、ハウジングの頂部に位置し、及び/又は、吸気口は、ハウジングの底部に位置する。
【0008】
さらに、空気殺菌装置は、吸水構造をさらに含み、吸水構造は、収容キャビティ内に位置し、電解によって生成された次亜塩素酸を吸水構造に浸潤させるように、吸水構造の少なくとも一部は、塩水に入り込み、吸水構造の他の一部は、塩水の液面よりも上方に位置し、取付キャビティ内の風は、収容キャビティに入ってから、まず、吸水構造の他の一部を通過し、そして次亜塩素酸を運んで排気口へ流して空気中に揮発させる。
【0009】
さらに、空気殺菌装置は、隔離筒をさらに含み、ハウジングの内壁と隔離筒の外壁との間に塩水を貯留する貯液キャビティが形成されるように、隔離筒は、収容キャビティ内に設けられ、吸水構造は、隔離筒の外側に位置し、隔離筒の内側は、取付キャビティと連通し、隔離筒の側壁には、連通口が設けられ、取付キャビティ内の風は、連通口を介して収容キャビティに入ってから、まず、吸水構造を通過し、そして次亜塩素酸を運んで排気口へ流して空気中に揮発させる。
【0010】
さらに、隔離筒の頂端が閉鎖端であるため、取付キャビティ内の風の全ては、連通口からしか収容キャビティに入って吸水構造を通過できず、及び/又は、連通口は、複数であり、隔離筒の周方向に間隔をあけて設けられる。
【0011】
さらに、連通口は、隔離筒の頂端から下方に延伸し、連通口の底端と貯液キャビティの底端との間に貯液距離が予め残され、貯液キャビティ内の塩水は、連通口から取付キャビティ内に流れ込むことができる。
【0012】
さらに、吸水構造は、筒状構造であり、隔離筒に嵌設されて連通口を遮蔽する。
【0013】
さらに、吸水構造は、筒状構造を有する吸水部材と、吸水部材の頂端に取り外し可能に接続され、吸水部材の頂端を密閉する第1エンドカバーと、を含む。
【0014】
さらに、第1エンドカバーは、隔離筒の頂端に取り外し可能に接続される第1接続構造を有する。
【0015】
さらに、第1接続構造と隔離筒の頂端との間は、回転バックルにより接続され、第1エンドカバーが隔離筒に対して所定の角度回転した後に隔離筒の頂端に係着固定されるように、第1エンドカバーは、ポカヨケ構造をさらに有する。
【0016】
さらに、隔離筒は、導風リブをさらに有し、導風リブは、隔離筒の外面からハウジングに向かって突出し、かつ隔離筒の軸方向に沿って延伸し、かつ連通口の縁部に位置する。
【0017】
さらに、換気ユニットは、少なくとも一部が隔離筒内に収容されるモータと、モータに駆動可能に接続され、かつ取付キャビティ内に位置するファンと、を含む。
【0018】
さらに、換気ユニットは、防水構造をさらに含み、モータは、防水構造内に収容され、貯液キャビティ内の塩水は、連通口から隔離筒の内側に流れ込み、防水構造の外面を流れてから、取付キャビティに入り、そして吸気口から排出される。
【0019】
さらに、空気殺菌装置は、濾過部材をさらに含み、濾過部材は、吸気口に設けられる。
【0020】
さらに、空気殺菌装置は、仕切り筒をさらに含み、仕切り筒の外壁とハウジングの内壁との間に電装キャビティが形成されるように、仕切り筒は、取付キャビティ内に設けられ、仕切り筒の内側には、換気ユニットが取り付けられ、吸気口は、仕切り筒と連通する。
【0021】
さらに、空気殺菌装置は、第2エンドカバーをさらに含み、第2エンドカバーは、ハウジングの頂端に取り外し可能に接続され、排気口とされる中心開口を有する。
【0022】
さらに、第2エンドカバーとハウジングの頂端との間は、バックルにより接続される。
【0023】
さらに、第2エンドカバーには、複数の排気孔がさらに設けられ、複数の排気孔は、第2エンドカバーの周方向に沿って間隔をあけて設けられ、網状に配列される。
【0024】
さらに、空気殺菌装置は、ハウジングの外側壁に設けられ、電源プラグに電気的に接続される電気接続ソケットと、ハウジングの外側壁から、ハウジングから離れた方向に延伸して電気接続ソケットの上方に設けられる防水ひさしと、をさらに含む。
【0025】
さらに、空気殺菌装置は、収容キャビティ内に設けられ、塩水の液位をリアルタイムに検出する液位センサ、及び/又は、液位センサ、換気ユニット及び電解ユニットにそれぞれ電気的に接続され、空気殺菌装置の動作状態を制御し、塩水の液位が所定の液位より低い場合、電解ユニットの動作を停止するように制御する制御ユニット、及び/又は、制御ユニットに電気的に接続され、塩水の塩濃度を検出する塩濃度センサ、及び/又は、空気中のPM2.5の含有量を検出する空気質測定構造であって、ハウジング内に表示灯が設けられ、表示灯は、複数の色の光を発することができ、空気質測定構造に電気的に接続され、空気質測定構造の異なる検出結果に応じて異なる色の光を発する空気質測定構造、及び/又は、制御ユニットに電気的に接続され、空気殺菌装置が転倒したか否かを検出し、空気殺菌装置の転倒を検出した場合、制御ユニットにより空気殺菌装置の動作を停止するように制御する転倒検出センサ、をさらに含む。
【0026】
本願の別の態様によれば、順に連通する吸気口、取付キャビティ、収容キャビティ及び排気口を有し、収容キャビティの少なくとも一部が溶液を貯留するハウジングと、少なくとも一部が取付キャビティ内に設けられる換気ユニットと、吸水構造であって、吸水構造は、収容キャビティ内に位置し、溶液を吸水構造に浸潤させるように、吸水構造の少なくとも一部は、溶液に入り込み、吸水構造の他の一部は、溶液の液面よりも上方に位置し、取付キャビティ内の風は、収容キャビティに入ってから、まず、吸水構造の他の一部を通過し、そして溶液中の水分子を運んで排気口へ流して空気中に揮発させる吸水構造と、を含む空気加湿装置を提供する。
【0027】
さらに、空気加湿装置は、隔離筒をさらに含み、ハウジングの内壁と隔離筒の外壁との間に溶液を貯留する貯液キャビティが形成されるように、隔離筒は、収容キャビティ内に設けられ、吸水構造は、隔離筒の外側に位置し、隔離筒の内側は、取付キャビティと連通し、隔離筒の側壁には、連通口が設けられ、取付キャビティ内の風は、連通口を介して収容キャビティに入ってから、まず、吸水構造を通過し、そして溶液中の水分子を運んで排気口へ流して空気中に揮発させる。
【0028】
さらに、隔離筒の頂端が閉鎖端であるため、取付キャビティ内の風の全ては、連通口からしか収容キャビティに入って吸水構造を通過できない。
【発明の効果】
【0029】
本願の技術的手段によれば、空気殺菌装置は、ハウジングと、換気ユニットと、電解ユニットとを含み、ハウジングは、順に連通する吸気口、取付キャビティ、収容キャビティ及び排気口を有し、収容キャビティの少なくとも一部が塩水を貯留し、換気ユニットの少なくとも一部は、取付キャビティ内に設けられ、電解ユニットは、収容キャビティ内に設けられ、収容キャビティ内の塩水を電解することにより、電解によって生成された次亜塩素酸を収容キャビティから排気口へ流して空気中に揮発させ、このように、電解ユニットが塩水を電解して次亜塩素酸を生成し、次亜塩素酸が揮発性を有するため、換気ユニットにより吸気口から取付キャビティに入った風は、収容キャビティに入って次亜塩素酸を運んで排気口へ流して空気中に揮発させることができ、それにより、周囲の空気を絶えず殺菌することを実現し、全過程において、ユーザは、継続的に操作する必要がなく、空気殺菌装置を起動すればよく、周囲の空気を殺菌する利便性を大幅に向上させ、従来技術におけるユーザが周囲の空気を容易に殺菌できないという問題を解決する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
本願の一部を構成する明細書の図面は、本願のさらなる理解を提供するためのものであり、本願の例示的な実施例及びその説明は、本願を解釈するためのものであり、本願を不当に限定するものではない。
図1】本願の具体的な一実施例に係る空気殺菌装置の構造概略図を示す図である。
図2】本願の具体的な一実施例に係る第1エンドカバーの構造概略図を示す図である。
図3】本願の具体的な一実施例に係る空気殺菌装置の別の角度の構造概略図を示す図である。
図4】本願の具体的な一実施例に係る空気殺菌装置において溢れることが発生した場合の概略図を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
なお、本願における実施例及び実施例における特徴は、矛盾しない限り、互いに組み合わせることができる。以下、図面を参照しながら実施例を挙げて本願を詳細に説明する。
【0032】
特に明記しない限り、本願で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本願が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有することに留意されたい。
【0033】
本願において、反対の説明がない限り、使用される方位語、例えば、「上、下、頂、底」は、通常、図面に示される方向に対するものであり、又は部材自体の鉛直、垂直又は重力方向に対するものであり、同様に、理解及び説明を容易にするために、「内、外」は、各部材自体の輪郭に対する内、外を指すが、上記方位語は、本願を限定するものではない。
【0034】
明らかに、上記実施例は、本願の一部の実施例にすぎず、全てではない。本願の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をせずに得られる全ての他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属するべきである。
【0035】
従来技術におけるユーザが周囲の空気を容易に殺菌できないという問題を解決するために、本願は、空気殺菌装置及び空気加湿装置を提供する。
【0036】
図1図3図4に示すように、空気殺菌装置は、ハウジング10と、換気ユニット20と、電解ユニット30とを含む。ハウジング10は、順に連通する吸気口11、取付キャビティ12、収容キャビティ13及び排気口14を有し、収容キャビティ13の少なくとも一部は、塩水を貯留する。換気ユニット20の少なくとも一部は、取付キャビティ12内に設けられる。電解ユニット30は、収容キャビティ13内に設けられ、収容キャビティ13内の塩水を電解することにより、電解によって生成された次亜塩素酸を収容キャビティ13から排気口14へ流して空気中に揮発させる。
【0037】
空気殺菌装置は、ハウジング10と、換気ユニット20と、電解ユニット30とを含み、ハウジング10は、順に連通する吸気口11、取付キャビティ12、収容キャビティ13及び排気口14を有し、収容キャビティ13の少なくとも一部が塩水を貯留し、換気ユニット20の少なくとも一部は、取付キャビティ12内に設けられ、電解ユニット30は、収容キャビティ13内に設けられ、収容キャビティ13内の塩水を電解することにより、電解によって生成された次亜塩素酸を収容キャビティ13から排気口14へ流して空気中に揮発させ、このように、電解ユニット30が塩水を電解して次亜塩素酸を生成し、次亜塩素酸が揮発性を有するため、換気ユニット20により吸気口11から取付キャビティ12に入った空気は、収容キャビティ13に入って次亜塩素酸を運んで排気口14へ流して空気中に揮発させることができ、それにより、周囲の空気を絶えず殺菌することを実現し、全過程において、ユーザは、継続的に操作する必要がなく、空気殺菌装置を起動すればよく、周囲の空気を殺菌する利便性を大幅に向上させる。
【0038】
本実施例において、塩水を電解する場合、以下の反応が生じる。
アノード反応:
2Cl-2e→Cl
Cl+HO→HCl+HClO、
NaOH+HClO→NaClO+HO、
Cl+2NaOH→NaCl+NaClO+HO、
2HO→O+4H+4e
NaClO+H→HClO+Na
カソード反応:
2HO+4e→H+2OH
【0039】
なお、図1中の矢印は、本実施例に係る空気殺菌装置内の風の流れ経路を示す。
【0040】
本実施例において、取付キャビティ12は、収容キャビティ13の下方に位置する。排気口14は、ハウジング10の頂部に位置する。吸気口11は、ハウジング10の底部に位置する。つまり、本実施例に係る空気殺菌装置は、下からの吸気方式を用いる。
【0041】
図1及び図4に示すように、空気殺菌装置は、吸水構造40をさらに含む。吸水構造40は、収容キャビティ13内に位置し、電解によって生成された次亜塩素酸を吸水構造40に浸潤させるように、吸水構造40の少なくとも一部は、塩水に入り込む。吸水構造40の他の一部は、塩水の液面よりも上方に位置し、取付キャビティ12内の風は、収容キャビティ13に入ってから、まず、吸水構造40の他の一部を通過し、そして次亜塩素酸を運んで排気口14へ流して空気中に揮発させる。なお、吸水構造40自体は、塩水の電解に関与しない。
【0042】
図1及び図4に示すように、空気殺菌装置は、隔離筒50をさらに含む。ハウジング10の内壁と隔離筒50の外壁との間に塩水を貯留する貯液キャビティ15が形成されるように、隔離筒50は、収容キャビティ13内に設けられ、吸水構造40は、隔離筒50の外側に位置し、隔離筒50の内側は、取付キャビティ12と連通し、隔離筒50の側壁には、連通口51が設けられ、取付キャビティ12内の風は、連通口51を介して収容キャビティ13に入ってから、まず、吸水構造40を通過し、そして次亜塩素酸を運んで排気口14へ流して空気中に揮発させる。具体的には、貯液キャビティ15は、収容キャビティ13の一部であり、収容キャビティ13の底部に位置する。
【0043】
図1図2図4に示すように、吸水構造40は、吸水部材41と、第1エンドカバー42とを含む。吸水部材41は、筒状構造を有する。第1エンドカバー42は、吸水部材41の頂端に取り外し可能に接続され、吸水部材41の頂端を密閉する。具体的には、塩水を電解して生成された次亜塩素酸を毛細管現象により吸水部材41の全体に浸潤させるように、吸水部材41の少なくとも一部は、塩水に入り込み、取付キャビティ12内の風は、収容キャビティ13に入ってから、まず吸水部材41の塩水の液面よりも上方の部分を通過し、そして次亜塩素酸を運んで排気口14へ流して空気中に揮発させる。なお、吸水部材41自体は、塩水の電解に関与しない。
【0044】
本実施例において、隔離筒50の頂端が閉鎖端であるため、取付キャビティ12内の風の全ては、連通口51からしか収容キャビティ13に入って吸水構造40を通過できない。連通口51は、複数であり、隔離筒50の周方向に間隔をあけて設けられる。吸水構造40は、筒状構造であり、隔離筒50に嵌設されて連通口51を遮蔽する。具体的には、吸水部材41は、隔離筒50に嵌設されて連通口51を遮蔽し、第1エンドカバー42は、隔離筒50の頂端を遮蔽する。このようにすることで、風が隔離筒50の内側に入った後、隔離筒50の側壁における連通口51からしか収容キャビティ13に流入できず、隔離筒50の頂端から流出できないため、全ての風が吸水部材41を流れることができ、それにより、次亜塩素酸をできるだけ空気中に揮発させ、空気殺菌装置の殺菌効率を向上させる。
【0045】
本実施例において、吸水部材41は、しわ状の筒状構造である。
【0046】
本実施例において、吸水部材41は、換気孔を有する吸水材料で製造される。もちろん、吸水部材41は、他のタイプであってもよく、他の材質で製造されてもよく、実際のニーズに応じて選択することができる。
【0047】
本実施例において、電解ユニット30は、電解状態及び非電解状態を有する。周囲の空気を殺菌消毒する必要がある場合、電解ユニット30は、電解状態に調整され、塩水を電解して次亜塩素酸を生成する。周囲の空気を殺菌消毒する必要がない場合、電解ユニット30は、非電解状態に調整され、このとき、電解ユニット30が動作せず、溶液が依然として毛細管現象により吸水部材41を浸潤し、取付キャビティ12内の風は、収容キャビティ13に入ってから、まず、吸水部材41を通過し、そして水を運んで排気口14へ流して空気中に揮発させ、それにより、本実施例に係る空気殺菌装置は、加湿器として使用される。
【0048】
なお、塩水電解後の溶液には、大部分の次亜塩素酸ナトリウム及び約2%~8%の次亜塩素酸が含まれる。毛細管現象により電解後の混合溶液を吸水部材41全体に浸潤させた後、換気ユニット20により、風は、吸水部材41を通過した後、次亜塩素酸を空気中に揮発させることができ、溶液が吸水部材41に吸着するため、溶液と風との気液接触面積を効果的に増加させ、水を空気中に蒸発させることができ、同時に、次亜塩素酸が揮発性の酸であるため、送風によって次亜塩素酸の揮発を加速し、次亜塩素酸を空気中に効果的に吹き付けることができる。
【0049】
図2に示すように、第1エンドカバー42は、第1接続構造421を有する。第1接続構造421は、隔離筒50の頂端に取り外し可能に接続される。具体的には、第1接続構造421は、隔離筒50の頂端に対応して設けられ、第1接続構造421が隔離筒50の頂端に接続された後、第1エンドカバー42は、ちょうど吸水部材41に当接して吸水部材41の頂端を密閉する。
【0050】
本実施例において、第1接続構造421と隔離筒50の頂端との間は、バックルにより接続される。
【0051】
本実施例において、第1接続構造421と隔離筒50の頂端との間は、回転バックルにより接続され、図2に示すように、第1エンドカバー42が隔離筒50に対して所定の角度回転した後に隔離筒50の頂端に係着固定されるように、第1エンドカバー42は、ポカヨケ構造422をさらに有する。具体的には、第1エンドカバー42の外面は、logoマークを有し、ポカヨケ構造422を設けることにより、第1エンドカバー42が隔離筒50の頂端に接続された後、logoマークが空気殺菌装置全体の正面に対して水平に保持されることを保証することができ、空気殺菌装置の見栄えが良くなる。また、塩水を電解して生成された溶液は、3日を超えて放置すると、不快な酸臭が発生するため、ユーザは、2日ごとに水を交換して吸水部材41を洗浄する必要がある。このようにすることで、吸水部材41と第1エンドカバー42との間の接続を強固にするだけでなく、ユーザが吸水部材41及び第1エンドカバー42を容易に取り外すことができ、吸水部材41を洗浄又は交換することを容易にする。
【0052】
図1及び図4に示すように、第1エンドカバー42は、第2接続構造423をさらに有する。第2接続構造423は、吸水部材41に取り外し可能に接続される。具体的には、第2接続構造423は、吸水部材41の頂端に対応して設けられ、第1接続構造421が隔離筒50の頂端に接続された後、第2接続構造423は、ちょうど吸水部材41に当接して吸水部材41の頂端を密閉する。
【0053】
本実施例において、第1接続構造421と第2接続構造423との間も取り外し可能に接続され、具体的には、回転バックルにより接続されてもよい。これにより、吸水部材41を交換する必要がある場合、内側に位置する第1接続構造421を取り外すことなく、吸水部材41に対応する第2接続構造423を取り外すだけで済むのであり、簡単かつ迅速に交換でき、取り外し効率を向上させる。1つの選択可能な実施例において、第1接続構造421と第2接続構造423とが一体成形により設けられてもよい。
【0054】
本実施例において、連通口51は、隔離筒50の頂端から下方に延伸し、連通口51の底端と貯液キャビティ15の底端との間に貯液距離が予め残され、貯液キャビティ15内の塩水は、連通口51から取付キャビティ12内に流れ込むことができる。貯液距離を制御することにより、貯液キャビティ15内の塩水の容量を制御することができ、ユーザが水を加えすぎると、溢れた水が取付キャビティ12内に流入して吸気口11から流出し、貯液キャビティ15内の塩水が過剰になることを回避することができる。具体的には、連通口51の底端の高さは、ハウジング10の頂端の高さより低い。このように、ユーザが水を加えすぎると、溢れた水は、連通口51から取付キャビティ12内に流入して吸気口11から流出し、ハウジング10から外に溢れることがなく、貯液キャビティ15内の塩水が十分な液位を有することを保証する。
【0055】
図1及び図4に示すように、隔離筒50は、導風リブ52をさらに有する。導風リブ52は、隔離筒50の外面からハウジング10に向かって突出し、かつ隔離筒50の軸方向に沿って延伸し、かつ連通口51の縁部に位置する。具体的には、導風リブ52は、複数であり、複数の導風リブ52は、隔離筒50の周方向に沿って間隔をあけて設けられ、導風リブ52と連通口51とが交互に設けられる。導風リブ52は、導風作用を有し、隔離筒50に流入した風は、導風リブ52により吸水部材41をよりスムーズに通過することができ、風量損失を低減し、さらにより多くの次亜塩素酸をできるだけ運び、殺菌効率を向上させる。
【0056】
図1及び図4に示すように、換気ユニット20は、モータ21及びファン22を含む。モータ21の少なくとも一部は、隔離筒50内に収容される。モータ21は、ファン22に駆動可能に接続され、ファン22は、取付キャビティ12内に位置する。
【0057】
図1及び図4に示すように、換気ユニット20は、防水構造23をさらに含む。モータ21は、防水構造23内に収容される。貯液キャビティ15内の塩水は、連通口51から隔離筒50の内側に流れ込み、防水構造23の外面を流れてから、取付キャビティ12に入り、そして吸気口11から排出される。防水構造23を設けることにより、モータ21と水との接触を回避し、短絡などの故障を防止し、換気ユニット20の正常な運転を保証することができる。具体的には、防水構造23は、隔離筒50の内部の底端に設けられる。つまり、換気ユニット20は、隔離筒50の一部の空間を合理的に利用し、それにより、空気殺菌装置全体の構造をよりコンパクトで合理的にし、小型化に有利である。
【0058】
本実施例において、電解ユニット30は、第1電解部材と、第2電解部材とを含む。第1電解部材と第2電解部材は、間隔をあけて設けられ、電気的極性が逆である。具体的には、第1電解部材及び第2電解部材のうち、一方が正極であり、一方が負極であり、第1電解部材及び第2電解部材が塩水中に完全に浸され、第1電解部材及び第2電解部材に通電した後、塩水溶液が電解されて次亜塩素酸を含有する溶液が生成する。
【0059】
図1図3図4に示すように、空気殺菌装置は、濾過部材60をさらに含む。濾過部材60は、吸気口11に設けられる。濾過部材60を設けることにより、空気殺菌装置に入った空気を濾過し、空気殺菌装置に空気を浄化する効果を持たせることができる。
【0060】
本実施例において、濾過部材60は、濾過網である。もちろん、濾過部材60は、他のタイプであってもよく、実際のニーズに応じて選択することができる。具体的には、ユーザが水を加えすぎると、溢れた水は、最終的に濾過部材60から空気殺菌装置の外に漏れる。
【0061】
図1及び図4に示すように、空気殺菌装置は、仕切り筒70をさらに含む。仕切り筒70の外壁とハウジング10の内壁との間に電装キャビティが形成されるように、仕切り筒70は、取付キャビティ12内に設けられ、仕切り筒70の内側には、換気ユニット20が取り付けられ、吸気口11は、仕切り筒70と連通する。具体的には、ファン22は、仕切り筒70の内側に取り付けられる。
【0062】
なお、図4中の矢印は、ユーザが貯液キャビティ15に水を加えすぎて水が溢れた後の流れ経路を示す。
【0063】
図4に示すように、ユーザが貯液キャビティ15に水を加えすぎると、水は、隔離筒50の貯液距離の上まで溢れて連通口51から隔離筒50の内側に流入し、防水構造23の外面を流れてから仕切り筒70に入り、吸気口11における濾過部材60から空気殺菌装置の外に流出する。ユーザは、テーブルに水があることを見ると、水を加えすぎることを発見し、水を加えることを直ちに停止する。防水構造23の保護作用により、モータ21が水と接触することがなく、換気ユニット20の正常な運転を保証する。
【0064】
図1及び図4に示すように、空気殺菌装置は、第2エンドカバー80をさらに含む。第2エンドカバー80は、ハウジング10の頂端に取り外し可能に接続され、排気口14とされる中心開口を有する。
【0065】
本実施例において、第2エンドカバー80とハウジング10の頂端との間は、バックルにより接続される。具体的には、第2エンドカバー80とハウジング10の頂端との間は、回転バックルにより接続される。このようにすることで、第2エンドカバー80とハウジング10の頂端との間の接続を強固にするだけでなく、ユーザが第2エンドカバー80を容易に取り外すことができ、それにより、貯液キャビティ15内に塩水を加え、さらに第1エンドカバー42を取り外した後に吸水部材41を洗浄又は交換することを容易にする。
【0066】
図1及び図4に示すように、第2エンドカバー80には、複数の排気孔81がさらに設けられる。複数の排気孔81は、第2エンドカバー80の周方向に沿って間隔をあけて設けられ、網状に配列される。このようにすることで、第2エンドカバー80の排気面積を増加させるだけでなく、風が排気孔81を通過した後に風圧を増加させることができ、次亜塩素酸の揮発に有利であり、送風距離がより遠くなり、空気殺菌装置の殺菌効果を向上させる。
【0067】
本実施例において、第1エンドカバー42は、中心部が排気口14に向かって隆起するテーパ構造である。このように、水を加える必要がある場合、ユーザは、第2エンドカバー80を開く必要がなく、直接に排気口14から水を加えてもよく、水は、第1エンドカバー42の外縁に沿って貯液キャビティ15に直接に流入し、ユーザが水を加えるのに便利である。もちろん、まず、第2エンドカバー80を開けてから水を加えてもよく、ユーザは、使用習慣に応じて自分で選択することができる。
【0068】
本実施例において、図1及び図4に示すように、仕切り筒70、換気ユニット20及び隔離筒50がハウジング10の内部空間の中部に上下に順次設けられて、中部通風路を形成し、風はハウジング10の底部から入り、仕切り筒70の内壁で形成された空洞を通り抜け、ファン22を通って隔離筒50の内壁で形成された空洞に入り、その後、曲がって隔離筒50の連通口51から収容キャビティ13の上部に入り、最後に排気口14からハウジング10外へ流出する。本実施例の空気殺菌装置は、本体部材を内部空間の中間位置に設け、上下に貫通する通風路を開設することで、中間通風を実現し、従来の空気殺菌装置と比べて、内部空間構造の配置が合理的でコンパクトなものとなり、空気殺菌装置の全体のサイズを大幅に小さくする。
【0069】
図1及び図4に示すように、空気殺菌装置は、電気接続ソケット90をさらに含む。電気接続ソケット90は、ハウジング10の外側壁に設けられ、電源プラグに電気的に接続される。具体的には、電気接続ソケット90は、制御ユニットに電気的に接続され、空気殺菌装置の各電気部品に電力を供給する。
【0070】
図1図3図4に示すように、空気殺菌装置は、防水ひさし100をさらに含む。防水ひさし100は、ハウジング10の外側壁から、ハウジング10から離れた方向に延伸して電気接続ソケット90の上方に設けられる。具体的には、防水ひさし100に滴下した水が地面に速やかに落下して、防水ひさし部100に溜まることがないように、防水ひさし部100は、下方に傾斜している。このようにすることで、電気接続ソケット90と水との接触を回避し、空気殺菌装置の正常な運転を保証する。
【0071】
図1及び図4に示すように、空気殺菌装置は、液位センサ110及び制御ユニットをさらに含む。液位センサ110は、収容キャビティ13内に設けられ、塩水の液位をリアルタイムに検出する。制御ユニットは、液位センサ110、換気ユニット20及び電解ユニット30にそれぞれ電気的に接続され、空気殺菌装置の動作状態を制御し、塩水の液位が所定の液位より低い場合、電解ユニット30の動作を停止するように制御する。
【0072】
図1及び図4に示すように、空気殺菌装置は、制御パネル120をさらに含む。制御パネル120は、ハウジング10の側壁に設けられ、制御ユニットに電気的に接続される。具体的には、ユーザが制御パネル120により空気殺菌装置を操作しやすいように、制御パネル120は、電装キャビティ内に収容され、制御パネル120の外面は、ハウジング10の外側壁に合わせる。また、取付キャビティ12内に仕切り筒70を設けることにより、仕切り筒70の外壁とハウジング10の内壁との間に電装キャビティが形成され、水が溢れる場合、制御パネル120に接触することがなく、空気殺菌装置の正常な運転を保証することができる。
【0073】
本実施例において、制御パネル120は、タッチパネル又はボタンパネルである。
【0074】
具体的な一実施例において、制御パネル120は、少なくとも、空気殺菌装置の起動停止を制御するスイッチボタンを有する。スイッチボタンは、空気殺菌装置全体の電源のオンオフを制御することができ、それにより、空気殺菌装置の動作又は非動作を手動で制御することができる。
【0075】
具体的な一実施例において、制御パネル120は、少なくとも、換気ユニット20のファン22の風速を調整する風速調整ボタンを有する。風速調整ボタンを設けることにより、空気殺菌装置の風速を手動で調整することができ、空気殺菌装置から吹き出される風をユーザのニーズに応じて調整することができ、空気殺菌装置の使用の多様性を増加させる。具体的には、ファン22は、少なくとも睡眠、中速及び高速の3つの風速モードを有し、各風速モードに対して、制御パネル120に表示アイコンが対応して設けられる。
【0076】
具体的な一実施例において、制御パネル120は、少なくとも、電解ユニット30の動作状態を制御する電解ボタンを有する。電解ボタンを設けることにより、空気殺菌装置における電解ユニット30の動作状態を手動で制御することができ、ワンタッチで電解ユニット30の動作状態を起動することができ、同様に、ワンタッチで電解ユニット30の非動作状態に切り替えることもできる。
【0077】
具体的な一実施例において、制御パネル120は、少なくとも、新たに空気殺菌装置の吸水構造40の吸水部材41の使用時間をカウント開始する寿命リセットボタンを有する。各吸水部材41の使用時間が限られているため、吸水部材41を長時間使用すると、吸水部材41の吸着効果が著しく低くなる。制御パネル120は、吸水部材41の使用時間を記録することができ、吸水部材41を長時間使用した後に交換し、吸水部材41を交換した後、寿命リセットボタンを押すと、制御パネル120は、吸水部材41を定期的に交換するために、新しい吸水部材41の使用時間を記録するように、新たに吸水部材41の使用時間をカウント開始する。
【0078】
具体的な一実施例において、制御パネル120は、少なくとも、空気殺菌装置の動作時間を制御するタイマーボタンを有する。タイマーボタンを設けることにより、空気殺菌装置の動作時間を制御することができ、このように、部屋に人がいない場合、空気殺菌装置は、所定の時間に達した後、自動的に停止することができ、エネルギーの浪費を減少させる。
【0079】
具体的な一実施例において、制御パネル120は、少なくとも、空気殺菌装置と外部機器との通信接続を制御するWIFIボタンを有する。空気殺菌装置にWIFIボタンを設けることにより、外部機器による空気殺菌装置の制御を容易にするように、空気殺菌装置をネットワークに接続することができる。
【0080】
具体的な一実施例において、制御パネル120は、少なくとも、換気ユニット20のファン22の風速を所定の風速に調整する睡眠ボタンを有する。睡眠ボタンを設けることにより、ユーザが寝るときに睡眠モードをオンにして、換気ユニット20のファン22の風速を低下させ、空気殺菌装置がユーザの睡眠に影響を与えないことを保証することができる。
【0081】
具体的な一実施例において、制御パネル120は、少なくとも、換気ユニット20のファン22の風速及び換気ユニット20の動作時間を調整する面積選択ボタンを有する。面積選択ボタンを設けることにより、空気殺菌装置が浄化すべき面積を選択することができ、選択された異なる面積では、換気ユニット20のファン22の風速と動作時間が異なる。つまり、換気ユニット20のファン22の風速と換気ユニット20の動作時間を制御することにより、異なる面積の領域を浄化することができる。
【0082】
具体的な一実施例において、制御パネル120は、少なくとも、空気中のPM2.5濃度又は他の空気質パラメータに基づいて、換気ユニット20のファン22の風速を調整する自動運転ボタンを有する。
【0083】
本実施例において、空気殺菌装置は、塩濃度センサをさらに含む。塩濃度センサは、制御ユニットに電気的に接続される。制御パネル120は、塩濃度センサにより検出された塩濃度を表示する塩濃度表示部材をさらに含む。塩濃度表示部材が正常な場合に不点灯であり、塩濃度表示部材が点滅し始めると、貯液キャビティ15内の塩水の塩濃度が不足していることを示し、それにより塩を加えるようにユーザに促し、このとき、空気殺菌装置が正常に動作し、塩濃度表示部材が常時点灯し始めると、貯液キャビティ15内の塩水の塩濃度が標準を超えていることを示し、このとき、制御ユニットは、空気殺菌装置の動作を停止するように制御する。
【0084】
本実施例において、空気殺菌装置は、空気中のPM2.5の含有量を検出する空気質測定構造であって、ハウジング10内に表示灯が設けられ、表示灯は、複数の色の光を発することができ、空気質測定構造に電気的に接続され、空気質測定構造の異なる検出結果に応じて異なる色の光を発する空気質測定構造をさらに含む。具体的には、表示灯が貯液キャビティ15内に設けられ、表示灯が点灯すると、光が塩水溶液を透過してアクアリウムに類似するライト効果を示すことができ、本実施例に係る空気殺菌装置が動作する時により美しくなる。
【0085】
本実施例において、空気殺菌装置は、制御ユニットに電気的に接続され、空気殺菌装置が転倒したか否かを検出し、空気殺菌装置の転倒を検出した場合、制御ユニットにより空気殺菌装置の動作を停止するように制御する転倒検出センサをさらに含む。
【0086】
以下、本実施例に係る空気殺菌装置の使用過程を具体的に説明する。
【0087】
排気口14から貯液キャビティ15内に一定量の塩水を注入する。電源を入れ、スイッチボタンを押すと、空気殺菌装置は、デフォルトの中速風速モードで動作し、風速調整ボタン及び中速風速モードの表示アイコンが点灯する。同時に、空気殺菌装置は、デフォルトで電解を開始し、電解の時間が7分間に設定される。1時間運転後、空気殺菌装置は、電解を再び開始し、電解の時間が3分間に設定され、このように連続的に循環動作する。再びスイッチボタンを押すと、空気殺菌装置は、動作を停止し、待機状態になる。
【0088】
本願は、空気加湿装置をさらに提供し、上記空気殺菌装置に比べて、空気加湿装置は、溶液を電解する必要がなく、周囲の空気に対する加湿機能を実現すればよい。したがって、本実施例に係る空気加湿装置は、上記電解ユニット30を含まず、それに応じて、電解に関連する他の部品、例えば、塩濃度センサ及び制御パネル120における電解ボタンなどを含まず、他の構造は、上記空気殺菌装置と同じであり、ここでは説明を省略する。このようにすることで、換気ユニット20により吸気口11から取付キャビティ12に入った空気は、収容キャビティ13に入って溶液中の水分子を運んで排気口14へ流して空気中に揮発させることができ、それにより、周囲の空気を絶えず加湿することを実現し、全過程において、ユーザは、継続的に操作する必要がなく、空気加湿装置を起動すればよく、周囲の空気を加湿する利便性を大幅に向上させる。
【0089】
本実施例において、貯液キャビティ15内の溶液は、水である。
【0090】
以上の説明から分かるように、本願の上記実施例は、以下の技術的効果を実現する。空気殺菌装置は、ハウジング10と、換気ユニット20と、電解ユニット30とを含み、ハウジング10は、順に連通する吸気口11、取付キャビティ12、収容キャビティ13及び排気口14を有し、収容キャビティ13の少なくとも一部が塩水を貯留し、換気ユニット20の少なくとも一部は、取付キャビティ12内に設けられ、電解ユニット30は、収容キャビティ13内に設けられ、収容キャビティ13内の塩水を電解することにより、電解によって生成された次亜塩素酸を収容キャビティ13から排気口14へ流して空気中に揮発させ、このように、電解ユニット30が塩水を電解して次亜塩素酸を生成し、次亜塩素酸が揮発性を有するため、換気ユニット20により吸気口11から取付キャビティ12に入った空気は、収容キャビティ13に入って次亜塩素酸を運んで排気口14へ流して空気中に揮発させることができ、それにより、周囲の空気を絶えず殺菌することを実現し、全過程において、ユーザは、継続的に操作する必要がなく、空気殺菌装置を起動すればよく、周囲の空気を殺菌する利便性を大幅に向上させる。
【0091】
なお、本明細書で使用される用語は、具体的な実施形態を説明するためのものに過ぎず、本願に係る例示的な実施形態を限定することを意図していない。本明細書で使用されるように、文脈において明示がない限り、単数形は複数形も含むことを意図しており、また、本明細書において「含有」及び/又は「含む」という用語が使用される場合、特徴、ステップ、操作、デバイス、ユニット及び/又はこれらの組み合わせが存在することを表すことが理解されるべきである。
【0092】
なお、本願の明細書、特許請求の範囲及び上記図面における「第1」、「第2」などの用語は、特定の順序又は前後順を記述するために使用されるのではなく、類似の対象を区別するために用いられるものである。そのように使用されるデータは、本明細書に記載される本願の実施形態が、本明細書に図示又は記載されるもの以外の順序でも実施されるように、適切に交換されることが理解されるべきである。
【0093】
以上は、本願の好ましい実施例に過ぎず、本願を限定するものではなく、当業者であれば、本発明に対する様々な変更と変化を行うことができる。本願の精神及び原則内で行われるいかなる修正、同等置換及び改善などは、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0094】
10 ハウジング
11 吸気口
12 取付キャビティ
13 収容キャビティ
14 排気口
15 貯液キャビティ
20 換気ユニット
21 モータ
22 ファン
23 防水構造
30 電解ユニット
40 吸水構造
41 吸水部材
42 第1エンドカバー
421 第1接続構造
422 ポカヨケ構造
423 第2接続構造
50 隔離筒
51 連通口
52 導風リブ
60 濾過部材
70 仕切り筒
80 第2エンドカバー
81 排気孔
90 電気接続ソケット
100 防水ひさし
110 液位センサ
120 制御パネル
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
順に連通する吸気口(11)、取付キャビティ(12)、収容キャビティ(13)及び排気口(14)を有し、前記収容キャビティ(13)の少なくとも一部が塩水を貯留するハウジング(10)と、
少なくとも一部が前記取付キャビティ(12)内に設けられる換気ユニット(20)と、
前記収容キャビティ(13)内に設けられ、前記収容キャビティ(13)内の前記塩水を電解することにより、電解によって生成された次亜塩素酸を前記収容キャビティ(13)から前記排気口(14)へ流して空気中に揮発させる電解ユニット(30)と、を含む、ことを特徴とする空気殺菌装置。
【請求項2】
前記取付キャビティ(12)は、前記収容キャビティ(13)の下方に位置し、及び/又は、
前記排気口(14)は、前記ハウジング(10)の頂部に位置し、及び/又は、
前記吸気口(11)は、前記ハウジング(10)の底部に位置する、ことを特徴とする請求項1に記載の空気殺菌装置。
【請求項3】
前記空気殺菌装置は、吸水構造(40)をさらに含み、前記吸水構造(40)は、前記収容キャビティ(13)内に位置し、電解によって生成された前記次亜塩素酸を前記吸水構造(40)に浸潤させるように、前記吸水構造(40)の少なくとも一部は、前記塩水に入り込み、前記吸水構造(40)の他の一部は、前記塩水の液面よりも上方に位置し、前記取付キャビティ(12)内の風は、前記収容キャビティ(13)に入ってから、まず、前記吸水構造(40)の他の一部を通過し、そして前記次亜塩素酸を運んで前記排気口(14)へ流して空気中に揮発させる、ことを特徴とする請求項1に記載の空気殺菌装置。
【請求項4】
前記空気殺菌装置は、隔離筒(50)をさらに含み、前記ハウジング(10)の内壁と前記隔離筒(50)の外壁との間に前記塩水を貯留する貯液キャビティ(15)が形成されるように、前記隔離筒(50)は、前記収容キャビティ(13)内に設けられ、前記吸水構造(40)は、前記隔離筒(50)の外側に位置し、前記隔離筒(50)の内側は、前記取付キャビティ(12)と連通し、前記隔離筒(50)の側壁には、連通口(51)が設けられ、前記取付キャビティ(12)内の風は、前記連通口(51)を介して前記収容キャビティ(13)に入ってから、まず、前記吸水構造(40)を通過し、そして前記次亜塩素酸を運んで前記排気口(14)へ流して空気中に揮発させる、ことを特徴とする請求項3に記載の空気殺菌装置。
【請求項5】
前記連通口(51)の底端の高さは、前記ハウジング(10)の頂端の高さより低い、ことを特徴とする請求項4に記載の空気殺菌装置。
【請求項6】
前記隔離筒(50)の頂端が閉鎖端であるため、前記取付キャビティ(12)内の風の全ては、前記連通口(51)からしか前記収容キャビティ(13)に入って前記吸水構造(40)を通過できず、及び/又は、
前記連通口(51)は、複数であり、前記隔離筒(50)の周方向に間隔をあけて設けられる、ことを特徴とする請求項4に記載の空気殺菌装置。
【請求項7】
前記連通口(51)は、前記隔離筒(50)の頂端から下方に延伸し、前記連通口(51)の底端と前記貯液キャビティ(15)の底端との間に貯液距離が予め残され、前記貯液キャビティ(15)内の前記塩水は、前記連通口(51)から前記取付キャビティ(12)内に流れ込むことができる、ことを特徴とする請求項4に記載の空気殺菌装置。
【請求項8】
前記吸水構造(40)は、筒状構造であり、前記隔離筒(50)に嵌設されて前記連通口(51)を遮蔽する、ことを特徴とする請求項4に記載の空気殺菌装置。
【請求項9】
前記吸水構造(40)は、
筒状構造を有する吸水部材(41)と、
前記吸水部材(41)の頂端に取り外し可能に接続され、前記吸水部材(41)の頂端を密閉する第1エンドカバー(42)と、を含む、ことを特徴とする請求項に記載の空気殺菌装置。
【請求項10】
前記第1エンドカバー(42)は、前記隔離筒(50)の頂端に取り外し可能に接続される第1接続構造(421)を有する、ことを特徴とする請求項に記載の空気殺菌装置。
【請求項11】
前記第1接続構造(421)と前記隔離筒(50)の頂端との間は、回転バックルにより接続され、及び/又は、
前記第1エンドカバー(42)が前記隔離筒(50)に対して所定の角度回転した後に前記隔離筒(50)の頂端に係着固定されるように、前記第1エンドカバー(42)は、ポカヨケ構造(422)をさらに有する、ことを特徴とする請求項10に記載の空気殺菌装置。
【請求項12】
前記隔離筒(50)は、導風リブ(52)をさらに有し、前記導風リブ(52)は、前記隔離筒(50)の外面から前記ハウジング(10)に向かって突出し、かつ前記隔離筒(50)の軸方向に沿って延伸し、かつ前記連通口(51)の縁部に位置する、ことを特徴とする請求項4に記載の空気殺菌装置。
【請求項13】
前記換気ユニット(20)は、
少なくとも一部が前記隔離筒(50)内に収容されるモータ(21)と、
前記モータ(21)に駆動可能に接続され、かつ前記取付キャビティ(12)内に位置するファン(22)と、を含む、ことを特徴とする請求項に記載の空気殺菌装置。
【請求項14】
前記換気ユニット(20)は、防水構造(23)をさらに含み、前記モータ(21)は、前記防水構造(23)内に収容され、前記貯液キャビティ(15)内の前記塩水は、前記連通口(51)から前記隔離筒(50)の内側に流れ込み、前記防水構造(23)の外面を流れてから、前記取付キャビティ(12)に入り、そして前記吸気口(11)から排出される、ことを特徴とする請求項13に記載の空気殺菌装置。
【請求項15】
前記空気殺菌装置は、濾過部材(60)をさらに含み、前記濾過部材(60)は、前記吸気口(11)に設けられる、ことを特徴とする請求項に記載の空気殺菌装置。
【請求項16】
前記空気殺菌装置は、仕切り筒(70)をさらに含み、前記仕切り筒(70)の外壁と前記ハウジング(10)の内壁との間に電装キャビティが形成されるように、前記仕切り筒(70)は、前記取付キャビティ(12)内に設けられ、前記仕切り筒(70)の内側には、前記換気ユニット(20)が取り付けられ、前記吸気口(11)は、前記仕切り筒(70)と連通する、ことを特徴とする請求項1に記載の空気殺菌装置。
【請求項17】
前記空気殺菌装置は、第2エンドカバー(80)をさらに含み、前記第2エンドカバー(80)は、前記ハウジング(10)の頂端に取り外し可能に接続され、前記排気口(14)とされる中心開口を有する、ことを特徴とする請求項1~16のいずれか一項に記載の空気殺菌装置。
【請求項18】
前記第2エンドカバー(80)と前記ハウジング(10)の頂端との間は、バックルにより接続される、ことを特徴とする請求項17に記載の空気殺菌装置。
【請求項19】
前記第2エンドカバー(80)には、複数の排気孔(81)がさらに設けられ、複数の前記排気孔(81)は、前記第2エンドカバー(80)の周方向に沿って間隔をあけて設けられ、網状に配列される、ことを特徴とする請求項17に記載の空気殺菌装置。
【請求項20】
前記空気殺菌装置は、
前記ハウジング(10)の外側壁に設けられ、電源プラグに電気的に接続される電気接続ソケット(90)と、
前記ハウジング(10)の外側壁から、前記ハウジング(10)から離れた方向に延伸して前記電気接続ソケット(90)の上方に設けられる防水ひさし(100)と、をさらに含む、ことを特徴とする請求項1~16のいずれか一項に記載の空気殺菌装置。
【請求項21】
前記空気殺菌装置は、
前記収容キャビティ(13)内に設けられ、前記塩水の液位をリアルタイムに検出する液位センサ(110)、及び/又は、
前記液位センサ(110)、前記換気ユニット(20)及び前記電解ユニット(30)にそれぞれ電気的に接続され、前記空気殺菌装置の動作状態を制御し、前記塩水の液位が所定の液位より低い場合、前記電解ユニット(30)の動作を停止するように制御する制御ユニット、及び/又は、
前記制御ユニットに電気的に接続され、前記塩水の塩濃度を検出する塩濃度センサ、及び/又は、
空気中のPM2.5の含有量を検出する空気質測定構造であって、前記ハウジング(10)内に表示灯が設けられ、前記表示灯は、複数の色の光を発することができ、前記空気質測定構造に電気的に接続され、前記空気質測定構造の異なる検出結果に応じて異なる色の光を発する空気質測定構造、及び/又は、
前記制御ユニットに電気的に接続され、前記空気殺菌装置が転倒したか否かを検出し、前記空気殺菌装置の転倒を検出した場合、前記制御ユニットにより前記空気殺菌装置の動作を停止するように制御する転倒検出センサ、をさらに含む、ことを特徴とする請求項1~16のいずれか一項に記載の空気殺菌装置。
【請求項22】
順に連通する吸気口(11)、取付キャビティ(12)、収容キャビティ(13)及び排気口(14)を有し、前記収容キャビティ(13)の少なくとも一部が溶液を貯留するハウジング(10)と、
少なくとも一部が前記取付キャビティ(12)内に設けられる換気ユニット(20)と、
吸水構造(40)であって、前記収容キャビティ(13)内に位置し、前記溶液を前記吸水構造(40)に浸潤させるように、前記吸水構造(40)の少なくとも一部は、前記溶液に入り込み、前記吸水構造(40)の他の一部は、前記溶液の液面よりも上方に位置し、前記取付キャビティ(12)内の風は、前記収容キャビティ(13)に入ってから、まず、前記吸水構造(40)の他の一部を通過し、そして前記溶液中の水分子を運んで前記排気口(14)へ流して空気中に揮発させる吸水構造(40)と、を含む、ことを特徴とする空気加湿装置。
【請求項23】
前記空気加湿装置は、隔離筒(50)をさらに含み、前記ハウジング(10)の内壁と前記隔離筒(50)の外壁との間に前記溶液を貯留する貯液キャビティ(15)が形成されるように、前記隔離筒(50)は、前記収容キャビティ(13)内に設けられ、前記吸水構造(40)は、前記隔離筒(50)の外側に位置し、前記隔離筒(50)の内側は、前記取付キャビティ(12)と連通し、前記隔離筒(50)の側壁には、連通口(51)が設けられ、前記取付キャビティ(12)内の風は、前記連通口(51)を介して前記収容キャビティ(13)に入ってから、まず、前記吸水構造(40)を通過し、そして前記溶液中の水分子を運んで前記排気口(14)へ流して空気中に揮発させる、ことを特徴とする請求項22に記載の空気加湿装置。
【請求項24】
前記隔離筒(50)の頂端が閉鎖端であるため、前記取付キャビティ(12)内の風の全ては、前記連通口(51)からしか前記収容キャビティ(13)に入って前記吸水構造(40)を通過できない、ことを特徴とする請求項23に記載の空気加湿装置。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正の内容】
図1
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正の内容】
図2
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正の内容】
図4
【国際調査報告】