(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-13
(54)【発明の名称】加振機
(51)【国際特許分類】
B06B 1/04 20060101AFI20240906BHJP
【FI】
B06B1/04 S
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022574306
(86)(22)【出願日】2022-09-23
(85)【翻訳文提出日】2022-12-01
(86)【国際出願番号】 CN2022120911
(87)【国際公開番号】W WO2024050879
(87)【国際公開日】2024-03-14
(31)【優先権主張番号】202222408397.0
(32)【優先日】2022-09-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517409583
【氏名又は名称】エーエーシー マイクロテック(チャンヂョウ)カンパニー リミテッド
【住所又は居所原語表記】No.3 changcao road, Hi-TECH Industrial Zone, Wujin District, Changzhou City, Jiangsu Province, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100199819
【氏名又は名称】大行 尚哉
(74)【代理人】
【識別番号】100087859
【氏名又は名称】渡辺 秀治
(72)【発明者】
【氏名】朱愛潔
(72)【発明者】
【氏名】華子旭
(72)【発明者】
【氏名】劉傑
(72)【発明者】
【氏名】胡九龍
【テーマコード(参考)】
5D107
【Fターム(参考)】
5D107BB08
5D107CC09
5D107DD12
5D107FF10
(57)【要約】
【課題】本発明は、加振機を提供する。
【解決手段】当該加振機は、収容キャビティを有するハウジングと、ハウジングに固定される固定子アセンブリと、収容キャビティに収容され、かつ固定子アセンブリによって駆動されて振動するようになるバイブレーターアセンブリを含み、固定子アセンブリは、ハウジングの内側に固定して接続される磁極芯と、磁極芯のハウジング1から離れる一側に固定して接続される磁石鋼とを含み、バイブレーターアセンブリは、収容キャビティに収容されるボビンと、ボビンの外側に周設されるコイルと、ボビンに固定されるカウンターウェイトと、ボビンの端部に固定されて且つハウジングに弾性的に接続されるコラムアセンブリを含み、ボビンが中身のある構造である。本発明の加振機は、コイルが巻き付く時に、ボビンとコラムアセンブリに囲んで取り巻き、変形しにくく、コイルの外形の一致性を向上させる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容キャビティを有するハウジングと、ハウジングに固定される固定子アセンブリと、収容キャビティに収容され、かつ固定子アセンブリによって駆動されて振動するようになるバイブレーターアセンブリを含む加振機であって、
前記固定子アセンブリは、前記ハウジングの内側に固定して接続される磁極芯と、磁極芯のハウジング1から離れる一側に固定して接続される磁石鋼とを含み、
前記バイブレーターアセンブリは、前記収容キャビティに収容されるボビンと、前記ボビンの外側に周設されるコイルと、前記ボビンに固定されるカウンターウェイトと、前記ボビンの端部に固定されて且つハウジングに弾性的に接続されるコラムアセンブリを含み、前記ボビンが中身のある構造である、
ことを特徴とする加振機。
【請求項2】
前記ボビンは、中央にある支持部と、それぞれ前記支持部の両端に接続される二つの固定部を含み、前記固定部は、前記支持部の外面に突出し、二つの前記固定部の間に間隔を形成し、前記コイルが支持部に周設され、かつ前記間隔内に位置する、
ことを特徴とする請求項1に記載の加振機。
【請求項3】
一つの前記固定部の外側には突出した組立ブロックが設けられ、前記加振機は、一端が前記組立ブロックに固定され、且つ前記コイルに電気的に接続されるフレキシブル回路基板をさらに含み、前記フレキシブル回路基板の他端が前記ハウジングの外側に引き出される、
ことを特徴とする請求項2に記載の加振機。
【請求項4】
前記コラムアセンブリは、前記固定部に固定して接続され、且つ前記ハウジングに弾性的に接続されるコラムを含み、前記コラムの一端には第1位置決め構造が設けられ、前記固定部には第2位置決め構造が設けられ、前記第1位置決め構造と前記第2位置決め構造が固定して接続される、
ことを特徴とする請求項2に記載の加振機。
【請求項5】
前記第1位置決め構造は、前記コラムの一端に設けられるリベット突起を含み、前記第2位置決め構造は前記固定部に設けられるリベット凹みを含み、前記リベット突起が前記リベット凹みにリベット接続され、
及び/又は、前記第1位置決め構造は前記コラムの一端に設けられるリベット凹みを含み、前記第2位置決め構造は、前記固定部に設けられるリベット突起を含み、前記リベット突起が前記リベット凹みにリベット接続され、
及び/又は、前記第1位置決め構造は、前記コラムの端面を含み、前記第2位置決め構造は前記固定部の一側に設けられるレグレトを含み、前記端面が前記レグレトの槽底に密着され、且つ溶接又は接着によって固定される、
ことを特徴とする請求項4に記載の加振機。
【請求項6】
前記加振機は、前記コラムの前記固定部から離れる一端に固定されるリーフスプリングをさらに含み、前記リーフスプリングの辺縁が前記ハウジングに固定される、
ことを特徴とする請求項4に記載の加振機。
【請求項7】
前記リーフスプリングは若干の位置決め孔を含み、前記コラムの固定部から離れる一端には若干の位置決め突起が設けられ、前記リーフスプリングと前記コラムは位前記置決め孔と前記位置決め突起によって締め付け接続され、
及び/又は、前記リーフスプリングは固定穴を含み、前記コラムの前記固定部から離れる一端には固定凹みが設けられ、前記加振機は前記固定穴を通して前記固定凹みに固定して接続されるボルト又はリベットをさらに含み、
及び/又は、前記リーフスプリングと前記コラムが溶接又は接着によって固定される、
ことを特徴とする請求項6に記載の加振機。
【請求項8】
前記加振機は前記収容キャビティに設けられ、且つ前記ケースと間隔を空けるカウンターウェイトをさらに含み、前記カウンターウェイトにはスルーホールが開設され、前記コラムは前記スルーホールに係合され、前記カウンターウェイトに固定接続される、
ことを特徴とする請求項1に記載の加振機。
【請求項9】
前記ハウジングはケースと、前記ケースの一端に締め付けて接続される第1カバープレートと、前記ケースの他端に締め付けて共同して囲んで前記収容キャビティを形成する第2カバープレートを含み、
前記第1カバープレートは、その辺縁から前記ケースに伸びて形成される位置決めプラグを含み、前記ケースには前記位置決めプラグに対応している位置決め開口部が開設される、
ことを特徴とする請求項1に記載の加振機。
【請求項10】
前記ケースの内側が前記収容キャビティ内に向かって突出してフランジを形成し、前記フランジの前記ケースから離れる一側には前記磁極芯を組み立てるための組立溝が設けられる、
ことを特徴とする請求項9に記載の加振機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加振機の技術分野に属し、特に、加振機に関する。
【背景技術】
【0002】
科学技術が絶えずに進んでいくにつれて、加振機は、徐々に電子機器では欠かせない一部になっており、現在の加振機は、主にハウジング、磁石とコイル等の部品を含み、加振機には磁石と組み合わせてコイルが組み立てられ、磁石が振動時に磁束線を切断することによって起電力を生じて、コイル及びそれと固定するカウンターウェイトを上下に往復振動させ、振動感覚を提供する。
【0003】
関連技術では、加振機のコイルは、中空な絡まりを呈し、組み立て時に変形しやすく、コイルの外形の一致性に影響を与える。そのため、上記問題を解決するように、新たな加振機を提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、コイルが巻き付く時に、ボビンとコラムアセンブリに囲んで取り巻き、変形しにくく、コイルの外形の一致性を向上させる加振機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の技術案は、以下の通りである。
【0006】
収容キャビティを有するハウジングと、ハウジングに固定される固定子アセンブリと、収容キャビティに収容され、かつ固定子アセンブリによって駆動されて振動するようになるバイブレーターアセンブリを含む加振機であって、固定子アセンブリは、ハウジングの内側に固定して接続される磁極芯と、磁極芯のハウジング1から離れる一側に固定して接続される磁石鋼とを含み、バイブレーターアセンブリは、収容キャビティに収容されるボビンと、ボビンの外側に周設されるコイルと、ボビンに固定されるカウンターウェイトと、ボビンの端部に固定されて且つハウジングに弾性的に接続されるコラムアセンブリを含み、ボビンが中身のある構造である。
【0007】
さらに、ボビンは、中央にある支持部と、それぞれ支持部の両端に接続される二つの固定部を含み、固定部は、支持部の外面に突出し、二つの固定部の間に間隔を形成し、コイルが支持部に周設され、かつ間隔内に位置する。
【0008】
さらに、一つの固定部の外側には突出した組立ブロックが設けられ、加振機は、一端が組立ブロックに固定され、且つコイルに電気的に接続されるフレキシブル回路基板をさらに含み、フレキシブル回路基板の他端がハウジングの外側に引き出される。
【0009】
さらに、コラムアセンブリは、固定部に固定して接続され、且つハウジングに弾性的に接続されるコラムを含み、コラムの一端には第1位置決め構造が設けられ、固定部には第2位置決め構造が設けられ、第1位置決め構造と第2位置決め構造が固定して接続される。
【0010】
さらに、第1位置決め構造は、コラムの一端に設けられるリベット突起を含み、第2位置決め構造は固定部に設けられるリベット凹みを含み、リベット突起がリベット凹みにリベット接続され、及び/又は、第1位置決め構造はコラムの一端に設けられるリベット凹みを含み、第2位置決め構造は、固定部に設けられるリベット突起を含み、リベット突起がリベット凹みにリベット接続され、及び/又は、第1位置決め構造は、コラムの端面を含み、第2位置決め構造は固定部の一側に設けられるレグレトを含み、端面がレグレトの槽底に密着され、且つ溶接又は接着によって固定される。
【0011】
さらに、加振機は、コラムの固定部から離れる一端に固定されるリーフスプリングをさらに含み、リーフスプリングの辺縁がハウジングに固定される。
【0012】
さらに、リーフスプリングは若干の位置決め孔を含み、コラムの固定部から離れる一端には若干の位置決め突起が設けられ、リーフスプリングとコラムは位置決め孔と位置決め突起によって締め付け接続され、及び/又は、リーフスプリングは固定穴を含み、コラムの固定部から離れる一端には固定凹みが設けられ、加振機は固定穴を通して固定凹みに固定して接続されるボルト又はリベットをさらに含み、及び/又は、リーフスプリングとコラムが溶接又は接着によって固定される。
【0013】
さらに、加振機は収容キャビティに設けられ、且つケースと間隔を空けるカウンターウェイトをさらに含み、カウンターウェイトにはスルーホールが開設され、コラムはスルーホールに係合され、カウンターウェイトに固定接続される。
【0014】
さらに、ハウジングはケースと、ケースの一端に締め付けて接続される第1カバープレートと、ケースの他端に締め付けて共同して囲んで収容キャビティを形成する第2カバープレートを含み、第1カバープレートは、その辺縁からケースに伸びて形成される位置決めプラグを含み、ケースには位置決めプラグに対応している位置決め開口部が開設される。
【0015】
さらに、ケースの内側が収容キャビティ内に向かって突出してフランジを形成し、フランジのケースから離れる一側には磁極芯を組み立てるための組立溝が設けられる。
【発明の効果】
【0016】
従来技術と比べて、本発明に係る加振機の有益な効果は、以下の通りである。
【0017】
本発明においてボビンとコラムアセンブリを設けることによって、コイルが巻き付く時に、ボビンとコラムアセンブリに囲んで取り巻き、変形しにくく、コイルの外形の一致性を向上させ、且つ加振機の構造全体の安定性を保証すると同時に、磁石鋼、コイル等の金属材料の使用量を低減させ、生産コストを節約して、且つ設けられるボビンとコラムアセンブリで加振機の各部品の配布をコンパクトにして、空間の利用率を高める。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は、本発明における加振機の全体構成図である。
【
図2】
図2は、本発明における加振機の
図1のA―A線に沿った断面図である。
【
図3】
図3は、本発明における加振機の分解斜視図である。
【
図4】
図4は、本発明における加振機のケースの斜視構成図である。
【
図5】
図5は、本発明における加振機のボビンとコラムの溶接(B)及びリベット締め(C)を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面と実施例に基づいて本発明をさらに説明する
【0020】
図1と
図2を参照してください。本発明は、収容キャビティ14を有するハウジング1と、ハウジング1に固定される固定子アセンブリ3と、収容キャビティ14に収容され、かつ固定子アセンブリ3によって駆動されて振動するようになるバイブレーターアセンブリ2を含む加振機を提供し、固定子アセンブリ3は、ハウジング1の内側に固定して接続される磁極芯31と磁極芯31のハウジング1から離れる一側に固定して接続される磁石鋼32とを含み、バイブレーターアセンブリ2は、収容キャビティ14に収容されるボビン21と、ボビン21の外側に周設されるコイル22と、ボビン21に固定されるカウンターウェイト24と、ボビン21の端部に固定されて且つハウジング1に弾性的に接続されるコラムアセンブリ23を含み、ボビン21が中身のある構造である。
【0021】
本発明の提供する加振機は、一般的に、スマホ、タブレット型パソコン等の電子製品に広く用いられ、メッセージを受けるか電話がくる等の場合に、電子製品が設置によって振動を生じて、電子製品において加振機を設けて振動の効果を実現し、本発明においてボビン21とコラムアセンブリを設けることによって、コイル22が巻き付く時に、ボビン21とコラムアセンブリ23に囲んで取り巻き、変形しにくく、コイル22の外形の一致性を向上させ、且つ加振機の構造全体の安定性を保証すると同時に、磁石鋼32、コイル22等の金属材料の使用量を低減させ、生産コストを節約して、且つ設けられるボビン21とコラムアセンブリ23で加振機の各部品の配布をコンパクトにして、空間の利用率を高める。
【0022】
ボビン21は、中央にある支持部211とそれぞれ支持部211の両端に接続される二つの固定部212を含み、固定部212は、支持部211の外面に突出し、二つの固定部212の間に間隔を形成し、コイル22が支持部211に周設され、かつ間隔内に位置する。本実施例において、ボビン21とコラムがリベット又はボルト44によって接続する場合に、ボビン21とハウジング1が共同して振動するように、ボビン21の断面が「工」字形を呈し、コイル22が通電状態で固定子アセンブリ3と相互に協力している。
【0023】
一つの固定部212の外側には突出した組立ブロック2121が設けられ、加振機は、一端が組立ブロック2121に固定されて且つコイル22に電気的に接続されるフレキシブル回路基板5をさらに含み、フレキシブル回路基板5の他端がハウジング1の外側に引き出される。
【0024】
図3に示すように、ハウジング1はケース12と、ケース12の一端に締め付けて接続される第1カバープレート11と、ケース12の他端に締め付けて共同して囲んで収容キャビティ14を形成する第2カバープレート13を含み、第1カバープレート11は、その辺縁からケース12に伸びて形成される位置決めプラグ111を含み、ケース12には位置決めプラグ111に対応している位置決め開口部121が開設される。具体的には、位置決めプラグ111の形状が位置決め開口部121の形状と同じであり、位置決めプラグ111が位置決め開口部121に挿し接いで固定されるが、加振機の組み立て中、位置決めプラグ111が完全に位置決め開口部121と密封接続されることなく、位置決めプラグ111の長さが位置決め開口部121の長さより短く、加振機のケース12に組み立ての割れ目が保留される。
【0025】
本実施例において、第1カバープレート11と、第2カバープレート13とケース12が組み合わせて筒状のハウジング1構造を形成するほかに、ハウジング1は、銅等の金属材質を用いてハウジング1の材質とすることができ、磁気漏れを防止して、磁界信号の流出を防止して、加振機の正常で効果な作業を保障することができる。
【0026】
フレキシブル回路基板5は、第1曲げ部と第2曲げ部を含み、第1曲げ部は、組立ブロック2121に固定接着され、第2曲げ部がケース12に開設される組み立て割れ目によって曲がってケース12の外側に延伸する。第1曲げ部と第2曲げ部による曲げ角度が組立ブロック2121とハウジング1との空間角度が同じである。コイル22がボビン21に周設される時に、コイル22がフレキシブル回路基板5に電気的に接続されるほかに、加振機がフレキシブル回路基板5によって外部に電気的に接続される。
【0027】
図1に示すように、本実施例において、第2カバープレート13と第1カバープレート11はいずれもケース12と締め付け接続の方式で結合してハウジング1を形成することは、加振機の取り付け過程をより便利にさせると同時に、取り外しやすい。
【0028】
コラムアセンブリ23は、固定部212に固定して接続されて且つハウジング1に弾性的に接続されるコラムを含み、コラムの一端には第1位置決め構造233が設けられ、固定部212には第2位置決め構造2122が設けられ、第1位置決め構造233と第2位置決め構造2122が固定して接続される。
【0029】
具体的には、
図5を参照してください。第1位置決め構造233は、コラムの一端に設けられるリベット突起を含み、第2位置決め構造2122は固定部212に設けられるリベット凹みを含み、リベット突起がリベット凹みにリベット接続され、及び/又は、第1位置決め構造233はコラムの一端に設けられるリベット凹みを含み、第2位置決め構造2122は、固定部212に設けられるリベット突起を含み、リベット突起がリベット凹みにリベット接続され、及び/又は、第1位置決め構造233は、コラムの端面を含み、第2位置決め構造2122は固定部212の一側に設けられるレグレトを含み、端面がレグレトの槽底に密着されて且つ溶接又は接着によって固定される。
【0030】
本実施例において、コラムは第1コラム231と第2コラ232を含み、第1コラム231と第2コラ232はそれぞれボビン21の二つの固定部212に固定して接続され、第1コラム231と第2コラ232はボビン21と共同してコイル22の取り巻きを支持すると同時に、加振機の構造全体をより安定にさせる。いくつかの他の実施例において、一組のコラム又は複数のコラムを用いてボビン21と共同して作業してもよいが、ここではそれを限定することなく、コイル22を安定に支持して加振機の正常な運転を保障すればよい。尚、本願の他の実施例において複数のコイル22を設け、それに応じて数量が対応しているボビン21及びコラム等のアセンブリを設けてもよい。
【0031】
加振機は、コラムの固定部212から離れる一端に固定されるリーフスプリング4をさらに含み、リーフスプリング4の辺縁がハウジング1に固定される。
【0032】
具体的には、リーフスプリング4は若干の位置決め孔を含み、コラムの固定部212から離れる一端には若干の位置決め突起が設けられ、リーフスプリング4とコラムは位置決め孔と位置決め突起によって締め付け接続され、及び/又は、リーフスプリング4は固定穴43を含み、コラムの固定部212から離れる一端には固定凹みが設けられ、ボルト44又はリベットが固定穴43を通して固定凹みに係合され、加振機は固定穴43を通して固定凹みに固定して接続されるボルト44又はリベットをさらに含み、及び/又は、リーフスプリング4とコラムが溶接又は接着によって固定される。本実施例において、リーフスプリング4とコラムがボルト44又はリベットによって接続される場合に、それぞれボルトとコラムとの間には、リーフスプリング4とコラム構造を保護すると同時にリーフスプリング4とコラムとの間の接触面積を増加して固定接続の安定性を向上させるための一つのボルトガスケット441が設けられ、ボルトガスケット441はゴム、又は、材質がボルト44又はリベットと同じの金属で作製されてもよい。
【0033】
本実施例において、リーフスプリング4は第1リーフスプリング41と第2リーフスプリング42を含み、それぞれ二つのコラムの固定部212から離れる一端を固定接続させる。リーフスプリング4はフリーなスパイラルスライサー状のデザインを用いるのは、リーフスプリング4とコラムがリベット接続又はねじ接続の方式で固定接続される場合に、リベット又はボルト44はリーフスプリング4の中心フリー部を通してコラムに接続してもよく、余計に固定穴43を開設することなく、生産過程をより簡単にさせる一方、加振機の重量を軽減でき、加振機の構造全体をより軽くできるからである。コイル22が通電している場合に、固定子アセンブリ3はリーフスプリング4によってハウジング1を軸方向に沿って同期振動するように引く。本願のその他の実施例において、リーフスプリング4の代わりにその他のタイプのフレキシブルアセンブリを用いてもよい。
【0034】
加振機は収容キャビティ14に設けられて且つケース12と間隔を空けるカウンターウェイト24をさらに含み、カウンターウェイト24にはコラムアセンブリ23に通るために供するスルーホール241が開設され、コラムがスルーホール241に係合され、カウンターウェイト24に固定接続される。カウンターウェイト24はケース12にふさわしい円柱状に設けられると同時に、カウンターウェイト24には組み立てやすい凹み部が設けられる。
【0035】
具体的には、異なる使用ニーズによって、カウンターウェイト24の重量を設置することで振動の強度を制御することができるほかに、一般的に、カウンターウェイト24は銅、タングステン又はその他の合金等のような密度が大きい金属材質を用いる。コイル22が通電後、交流電流を生じて、磁石鋼32の磁束線を切断して起電力を生じることによって、コイル22と、ボビン21と、コラムアセンブリ23と、ボビン21とコラムアセンブリ23に固定接続される二つのカウンターウェイト24を上下に往復振動させ、振動感覚を生じる。
【0036】
図4を参照してください。ケース12の内側が収容キャビティ14内に向かって突出してフランジ122を形成し、前記フランジ122の前記ケース12から離れる一側には前記磁極芯31を組み立てるための組立溝123が設けられる。
【0037】
本実施例において、収容キャビティ14内の対向している両側壁に分布される固定子アセンブリ3を二つ設けて、生じた磁界密度がより高く、振動効率もより高い。本実施例において、磁極芯31の一面は接着又は溶接の方式で磁石鋼32に固定接続され、磁極芯31の他面がフランジ122に接着又は溶接して固定接続される。磁極芯31と磁石鋼32、及び磁極芯31とフランジ122との間に接着の方式で固定を行う場合に、磁気接着剤を接着ツールとして用いて、振動過程で磁気媒体の消耗を減少することができる。フランジ122も、カウンターウェイト24が振動時に収容キャビティ14に一定の緩衝空間を提供する。
【0038】
本実施例において、カウンターウェイト24が振動過程に振動量を提供し、ハウジング1が固定子アセンブリ3を固定するためのものであり、これで振動システムを鉛直方向の往復駆動力を受けるように保証する。尚、二つのカウンターウェイト24による振動は、方向と頻度が同じである。
【0039】
以上は、本発明の実施形態に過ぎない。当業者にとって、本発明の創造思想から逸脱することなく、改良を行うこともできるが、これらの改良はいずれも本発明の保護範囲に含まれるとここで指摘すべきである。
【国際調査報告】